約 969,256 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6162.html
京太郎「俺も恋人欲しい男子高校生16歳だけど、ここまで美人ばっかだと目移りしちゃうな」 京太郎「有珠山高校の子達も可愛いよなぁ」 京太郎「この子たちと結婚できたら多分幸せなんだろうなぁ……」 ~~~~~~ 京太郎「ただいま、成香」 成香「お帰りなさいあなた。ご飯できてますよ」 京太郎「そうか。ありがとう成香」ナデナデ 成香「えへへ……。私はあなたの奥さんですからね」 京太郎「それじゃあ早速。いただきます」 成香「はい、召し上がれ」 京太郎「……」パクパク 京太郎(マ……ズッ……) 成香「ふふふ。素敵な味にするために、お砂糖を沢山入れたんですよ」 京太郎(えー……とりあえず今後の生活のためにマズイものはマズイって言わないと) 京太郎「なあ、成香……」 成香「いつも遅くまで働いてくれてるアナタの疲れをとるために、とびっきりあまくしたんですよ。美味しいですか?アナタ」ニコニコ 京太郎「……お、美味しいよ」 成香「わぁ。あなたに喜んでもらえて素敵です~」ニコニコ 京太郎(ダメだ。この天使の笑顔を曇らせることはできない) ~~~~~~ 京太郎「誓子~」ダキッ 誓子「きゃっ……」ゲシッ 京太郎「ぐふぉ!」 誓子「もう……いい歳なんだから、子供っぽいことしないの」 京太郎「いや……でも俺たち夫婦なんだし……」 誓子「……返事は?」 京太郎「はい……」 ~~~~~~ 京太郎「なあ揺杏」 揺杏「んー?」チクチク 京太郎「俺の服を作ってくれてるのはいいんだけどさ」 揺杏「うん」チクチク 京太郎「このFFに出てきそうなデザインはなんとかならないの?」 揺杏「えー。普通にカッコイイじゃん」 揺杏「ほら、私はガーネットの衣装着るから一緒にコスプレ写真撮ろう?な?」 ~~~~~~ 京太郎「なあ、俺たち付き合って1年になるんだから、そろそろキスくらいしても……」 ユキ「ダメです。キスは結婚式の時まではお預けです」 京太郎「じ、じゃあ手を繋ぐくらいしてくれても……」 ユキ「殿方と手を繋なんて……私たちにはまだ早いですよ!」 京太郎「じゃあいつになったらいいの?」 ユキ「二十歳を超えてからじゃないと」 ~~~~~~ 京太郎「……」 爽「ん?どうした京太郎」 京太郎「いや、なんか爽さんがなんだかんだ一番まともな気がしてきてさ」 爽「なんじゃそりゃ」 爽「もしかして……浮気でもしてるの?」 京太郎「いや、そんなことはないけど……」 爽「そうだよね!いやー、浮気してたらキレちゃうとこだったよ」 京太郎「参考までに、キレたらどうなるの?」 爽「んー?そりゃー……」 爽「カムイで呪い死ぬけど?」 ~~~~~~ 京太郎「……」 京太郎「ちょっと有珠山はノーサンキューかな」 京太郎「そもそもカトリック系だから意識高い系お嬢様が集ってそうだし」 京太郎「他にも美少女はいるからな」 京太郎「阿知賀はきっといい子だらけだよな」 京太郎「なにせ和の友達だもの」 ~~~~~~ 玄「京太郎君、お部屋のお掃除をするね」 京太郎「ありがとう玄さん」 京太郎「面倒見のいい通い妻がいて俺は幸せだよ」 玄「えへへ。私にお任せあれ!」 玄「さて、ベッドの下の掃除を……」 玄「……これは、俗に言う男子が隠し持つエロ本?」 『あの三尋木咏が和服ではなく水着に!?』 『マホと衣の対局。海底本家とコピー。どちらが勝つのか!?』 『薄墨初美に密着取材』 『宮永照と行くスイーツ巡り』 玄「こ……これは……」 玄「見損なったよ京太郎君!」 京太郎「玄さん?」 玄「私たちは同じおもち同盟の同士……今でこそただの恋人同士であれ、おもちこそが私たちの出会いの思い出なのに、無いおもちが好きだったなんて!」 京太郎「いや、これはなんか知らんけど咲が置いていった本で……」 玄「聞きたく無い!言い訳なんて聞きたく無いよ!」 玄「おもちが好きじゃ無いなら……実家に帰らせていただきます!」 ~~~~~~ 京太郎「あー、今日も暑かった。真夏の営業は疲れたなー」 京太郎「ただいまー」 宥「お帰りなさい、アナタ」 京太郎「ただいま、宥」 京太郎(ああ……この宥の笑顔のために1日頑張ったなぁ……) 宥「ご飯と晩酌ができてるよ」 宥「はい」 モツ鍋 熱燗 京太郎「……えーっと」 宥「あったかーいご飯食べて、疲れを癒してね」ニコニコ 京太郎「は……ははは……」 ~~~~~~ 京太郎「……」 憧「ただいまー」 京太郎「今日も遅かったな」 憧「しょうがないでしょ。初瀬と飲んできたんだから」 京太郎「そうか……。その割には随分とオシャレな服着てるな」 憧「そんなの私の勝手でしょ!なに?もしかして浮気してるとか言いたいの?」 京太郎「そういうわけじゃ……」 憧「あー気分悪い。私はさっさとシャワー浴びて寝るからね」 ~~~~~~ 灼「京太郎……ごめんね。ボウリング屋の跡取りに婿入りせちゃって……」 京太郎「気にして無いよ。俺は灼さんがいればどこにだって……」 灼「でも、ボウリング業界は不況で、あなたにも不自由な生活を……」 京太郎「だから気にして無いって。俺には灼さんさえいればいいんだから」 灼「京太郎……ありがと……」 京太郎(……でも) 灼「あ、そろそろハルちゃんの対局の時間だ。テレビ点けないと」 京太郎(赤土プロの麻雀煎餅カードやプロマイドを毎度買い占めてるのが、家系を圧迫してる事に気付いて欲しいな) ~~~~~~ 京太郎「シズ……」 穏乃「……」 京太郎「あのな、いつも言ってるけど、子供を遊ばせるなら公園で十分なんだよ」 穏乃「……」 京太郎「なんでわざわざ幼稚園児の娘を連れて山に遊びに行くんだよ!」 穏乃「でも、私が小さい頃はこんな感じで元気に育って……」 京太郎「それはそうだけどさ。俺もそんな元気いっぱいの穏乃が大好きだから結婚したんだ」 京太郎「けど、お前はお前、娘は娘なんだから。無理をさせるなよ」 穏乃「ごめんなさい……」 ~~~~~~ 京太郎「……」 京太郎「なんで常識人の和の友達のわりには、キャラクターの濃い奴らばっかなんだろうな……」 京太郎「もっと普通の子がいいんだよ。新道寺の高校みたいな」 京太郎「九州の人達は気が強いっていうから、俺みたいな男でも引っ張ってってくれそうな気がするんだよな」 ~~~~~~ 煌「京太郎さん、ハローワークにいったんですか?すばらです!」 煌「新卒の就活に失敗して三年……引きこもってばかりのあなたが働くなんてすばらです!今日はお祝いをしますね!」 煌「京太郎さん、今日の面接はどうでしたか?」 京太郎「いや、それが……その、面接する直前にビビって、すっぽかしてパチンコを……」 煌「たまには息抜きも必要ですよ。すばらです!また明日から頑張りましょう!」 煌「お仕事お疲れ様です!」 京太郎「すまん、煌さん……。せっかく受かったアルバイトだけど、なんか色々あって辞めたというか……」 煌「無理をしてはいけませんよ。むしろ身体を壊す前に辞めることができてすばらです!」 京太郎(あかん、煌さんに甘えて駄目人間になる) ~~~~~~ 美子「……」 京太郎「……」 美子「……」 京太郎「……」 美子「……」 京太郎「……そのメガネ、似合ってますね」 美子「……ありがと」 ~~~~~~ 京太郎「仁美さん……俺と結婚してください」 仁美「……条件がある」 京太郎「なんでも呑みます!」 仁美「私の家は創価学会やけん、民主党、自民党、社民党、共産党を認めん」 仁美「これらの政党は日本を良くできんけん、票は公明党に入れてほしいとよ」 京太郎「」 ~~~~~~ 京太郎「ただいま……」 哩「姫子!もっと強く!」 姫子「これがいいんですかぶちょー!」 哩「ああ!これだ、この痛み、ずっと待っていた!」 姫子「ああん!ぶちょーの快感が私の中にも流れ込んできて……ッ!」 京太郎「」 ~~~~~~ 理沙「ただいま!」プンスコ 京太郎「お帰りなさい。ご飯の準備ができますよ!」 理沙「ちがう!」プンスコ 京太郎「?」 理沙「先にやることがある!」プンスコ 京太郎「??」 理沙「察する!」プンスコ 京太郎「???」 理沙「唐変木!」プンスコ 京太郎「えーっと……」 理沙「お帰りのキス!」プンスコ 京太郎(アラサーなのに夢見すぎでしょ……) ~~~~~~ 京太郎(40)「俺も40歳か。息子達も独り立ちしたし、理沙さんの主夫になってからだいぶ経って、歳をとったことを痛感するな」 理沙(58)「京太郎!下呂温泉!」プンスコ 京太郎「わかりました。下呂温泉に旅行に行くんですね」 理沙「!!」コクン 京太郎「二人きりで旅行も懐かしいですね」 理沙「子供が生まれてから、ずっと家族旅行!」プンスコ 京太郎「そうですね。でも子供達は独り立ちしました」 京太郎「これからは、二人で恋人だったあの頃のように、いっぱいデートしましょう」 理沙「楽しみ!」プンスコ ~~~~~~ 京太郎「……」 京太郎「駄目だな……ガチレズ二人のせいで良いイメージが湧かない」 京太郎「そんなアブノーマルなとこじゃくて、宮守みたいな普通の性癖の高校のほうが」 京太郎「宮守女子校……天使ばっかりだよなぁ」 京太郎「あそこなら幸せな生活を送れるに違いない」 ~~~~~~ 京太郎「ただいまー!」 シーン 京太郎「ただいまー!」 シーン 京太郎「……」 京太郎「……」テクテク 京太郎「……」ガチャ 京太郎「……ただいま」 シロ「お帰り……」 京太郎「なあ……たまには玄関に出迎えてくれない?」 シロ「ダルい……」 京太郎「……そっか」 ~~~~~~ 京太郎「エイスリンさん!」 エイスリン「???」 京太郎「愛してます!」 エイスリン「I Sit Mouth?」 京太郎「大好きです!」 エイスリン「Dai Skin Death!?」 エイスリン「イヤ!コナイデ!」 京太郎「え……?え?え?」 ~~~~~~ 京太郎「やっぱ胡桃さんのご飯は美味し……」 胡桃「こら!箸の持ち方がおかしい!」 京太郎「ご、ごめんなさい……」 京太郎「これでいいですか?それにしてもその煮物も……」 胡桃「寄せ箸はマナー違反!」 京太郎「すいません!いやー、胡桃さんの作るご飯はどれも美味しくて……」 胡桃「迷い箸はみっともない!」 京太郎「すいません……」 ~~~~~~ 京太郎「塞さん……うっ……そろそろ……」 塞「ふふふ……まだだーめ」 塞「私が許可するまで、射精を塞ぐよ」パンパン 京太郎「お願いです……そろそろ限界なんです!」 塞「ふふふ。じゃあみっともなくおねだりしてごらん?できなきゃずっとこのままだよ」 京太郎「そんな……」 ~~~~~~ 京太郎「……なんか、なんかなあ……」 京太郎「結局大正義、豊音さんかな」 京太郎「というわけで豊音さんに求婚しよう」 ~~~~~~ 豊音村 京太郎「というわけで結婚してください!」 豊音「そ、そんな……急に言われても困るよー……」 京太郎「覚悟はできています。この村に婿入りする事も厭いません。俺は豊音さんと結婚して幸せな家庭を築きたいんです!」 豊音「な、なんか照れるよー……」 豊音「とりあえずお祖父さんに話をしてくるから、この村を見たらどうかな?」 豊音「いざ住んでから不満があったら嫌だし、村を見て気に入って欲しいなって」 京太郎「わかりました!」 京太郎「いやー、田舎っていいなぁ」 京太郎「ゴミゴミした喧騒はなく、みんなのびのびしと生活してる」 京太郎「長野も田舎だけど、ここはドラクエに出てきそうなレベルの村で心が癒されるよ」 京太郎「ん……?」 『狐鈴音村病院』 京太郎「病院……?にしては、ずいぶん荒れ果ててるし、入り口が封鎖しれてるな」 京太郎「もしかして、廃病院とかかな?」 京太郎「廃墟と聞くとなんだかワクワクする」 京太郎「窓から入ってみようかな」 フフフ アハハ 京太郎「……?」 京太郎「今、声が聞こえた気がしたけど、気のせいか?」 病院 旧棟 京太郎「うっ……カビ臭い……」 京太郎「それに、腐臭もする……なんだこの病院……」 京太郎「ここは、食堂かな?」 京太郎「とりあえず院長室にいけば、この病院のことがわかるのかな」ガチャ クチャ……クチャ…… 京太郎「なんだ……?この音」 京太郎「この廊下の向こうから聞こえてるような……」 京太郎「多分、気のせいだよな……」 京太郎「空耳じゃなくても、鴉が餌を漁ってるだけかもしれないし、わざわざ見に行くほどでもないだろ」ガチャ 京太郎「この部屋は……厨房か」 京太郎「うっ……臭い。食材が腐ってる匂いだな」 京太郎「大量の食材を放っておいて……なんで閉鎖されるのに持ち帰らなかったんだよ」 京太郎「ん?これはレシピノートか」 ×月×日 トマトにモッツァレラのチーズを切って挟んだものを出した オレーブオイルをかけたところ、高血圧、コレステロール過剰の患者にも出すことができる上、大好評だった △月×日 豆腐をある程度工夫して揚げたり味付けしてみた これなら患者の身体に触らないだろう 京太郎「病院食も大変なんだな」 京太郎「ん?なんかこのページから殴り書きっぽくなってるぞ」 ~月~日 院長が肉を仕入れてきた 独自のルートで口外できないらしく、なんの肉かはわからかい しかし味見したところ、非常に美味だった ~月~日 最近例の肉が患者の間で大流行している 私はなんの肉かわからない不安があるが、患者がそれを求めているのなら喜んで出そう ~月~日 疑っていた自分が恥ずかしい。ホラー小説の読みすぎだ この肉をまさかと思い友人に頼んで解析してもらったところ、人肉ではなかった 我ながらホラー小説に影響されすぎて錯乱してしまったようだ ~月~日 私は間違っていた 人の肉ではなかったが人の肉だったようだ 患者たちも共食いの為か、それとも旧に味わった事のない肉を食べたせいか、どんどん容姿が変わってきている ああ、私はなんて罪深いことをしてしまったのだろう ~月~日 ……イン……テム…… ここで日記は途切れている 京太郎「???」 京太郎「なんだよこれ。この人こそが精神患者じゃないのか?」 京太郎「っと、なんか缶詰が残ってるけど、これは腐ってなさそうだな」 京太郎「少し腹も減ったし……食ってみようかな」 京太郎「なんの肉かわからないんだよな……なんかすげー怖い」 京太郎「とりあえずこの缶詰は今は食べないで、いざ空腹に襲われた時の為にポケットに取っておこう」 京太郎「調理室から得られる情報はこれだけかな」 京太郎「とりあえずどうしよう」 京太郎「このまま脱出してもいいけど」 京太郎「さっきの日記の内容が気になるな」 京太郎「……もう少し探索してみるか」 京太郎「お、階段だ」 京太郎「ついでに各階の説明文もあるな」 1~2階:職員事務棟 3~5階: 一般患者入院病棟 6階:精神患者入院病棟 7階:屋上 京太郎「6階にいこう」 京太郎「さっきの日誌……精神患者の事しか書かれてなかった」 京太郎「つまり、この病院が廃墟になったのは彼らが問題なんだよな」 京太郎「少し調べてみよう」 6階 京太郎「流石に6階まで上がるのは疲れるな……」 京太郎「手近な部屋から入ってみるか」 A部屋 京太郎「……精神患者の部屋っていうからある程度覚悟はしてたけど」 京太郎「この部屋……壁に落書きだらけだ」 京太郎「しかもこの落書き……どれも子供が包丁で大人を切り刻んでる」 京太郎「……ん?」 京太郎「この落書き、描いた日付がしっかり書かれてるな」 京太郎「最後の日付は~月△日」 京太郎「それも、入り口から反時計回りの時系列で壁に絵が描かれてる」 京太郎「反時計回りの行く先は、部屋の奥にあるベッドの近くの机か……」 京太郎「ベッドと机、どっちを調べよう」 京太郎「机の引き出しの中に、なにかあるかもしれない……」ガラッ 京太郎「!!!これは……」 京太郎「子供が人を食べてる絵……?」 京太郎「描いた日にちは~月~日。あの日誌を書いた人が狂い始めた頃だ」 京太郎「一体この病院でなにがあったんだ……?」 京太郎「もう少し調べてみるか」 京太郎「どこを調べよう」 京太郎「他の部屋に手がかりがあるかもしれない。調べてみるか」 B部屋 京太郎「この部屋はまともなようだな」 京太郎「この部屋の机の引き出しの中は……日記か。日付は、あの~月~日より前のもあるな」 ×月~日 あの院長は俺たちをここから出す気は無いようだ 徹底的に監視して、脱出しようものなら地下の独房に入れてくる △月×日 院長の噂を少し聞いた 昔、病気で妻を亡くしたらしい そしてそれ以来狂ってしまったと ×月~日 隣の部屋に入院している俺の友達が1人退院した 俺が言うのもなんだが、あいつは退院できるほど精神は安定していなかったのに、急に退院した 退院後の行き先も教えてもらっていない あいつはどこへ行ったんだ? ~月~日 今日から急に食事のメニューが変わった 今まで食べたことの無い肉だ 不思議と口に馴染む味だ ~月~日 やはり隣の部屋にいたあいつの行き先が気になるなる 院長に聞いてもはぐらかされるだけだ 今晩、院長室に忍び込んで真相を確かめる ~月~日 俺はなんてことを ~月~日 悪かった ~月~日 ごめんなさい ~月~日 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい ~月~日 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい 京太郎「……」 京太郎「日記の最後の日付までずっと謝罪が続いてる」 京太郎「院長室に忍び込んでから、ずっとこんな感じのようだな」 京太郎「行ってみるか、院長室」 院長室 京太郎「普通の部屋だな」 京太郎「ただ、院長の日誌が途中までしか残ってない」 京太郎「A部屋の患者が、初めておぞましい絵を書き始めた頃の日付までしか」 京太郎「その直前までの日記の内容も、手がかりみたいなんだがな」 我が妻は原因不明の病に犯されている 私はあらゆるツテを使い妻の病を調べたが、治る手立ては見つからない 神よ、なぜ私にこのような試練を与えるのだ 一日でもいい。一分でもいい。一秒でもいい。少しでも長生きしてくれないか 京太郎「そして、妻が死んだ日に、日記は途切れるか……」 京太郎「けどB部屋の患者はこの部屋に来てから狂った」 京太郎「多分これ以外に、なにかあるはずだ」 京太郎「俺の想像を絶する、なにかが」 京太郎「どこから探そう」 京太郎「とりあえず目につくのは、本棚だな」 京太郎「普通の医学書しか並んでないみたいだけど……」 京太郎「……?」 京太郎「なんだ、これ……聖書に、仏教?」 京太郎「医者には関係なさそうだけど……」 京太郎「……奥さんが死んで、魂とかががどうなったのか気になったのかな」 京太郎「その次は……なんだよ、これ」 京太郎「黒魔術……?」 京太郎「白銀の夜明け魔術全書、百合十字魔術書……」 京太郎「和なら見向きもしないようなオカルト本じゃないか……」 京太郎「しかも、どれもある一部のページだけ手垢がついてる」 京太郎「ん?なんだ、本をとったら奥になにか見える」 京太郎「ノートみたいだな」 京太郎「この本棚の列の魔術書を全部とると……取り出せるな」 京太郎「この筆跡は、さっきみた院長の筆跡と同じだな」 京太郎「内容は……」 ~月~日 妻の火葬が終わった 放心のまま葬式は終わり、気づいたら私の手には妻の遺骨だけ残っていた ~月~日 妻の欠片を見ながら私は日々を過ごしている ~月~日 私は医者になって、沢山の人間の身体を開き、治してきた しかし、いくら身体を切り裂いても、魂の姿を見たことはなかった ~月~日 妻の魂はいったいどこにある この骨の中はないのか ~月~日 もし魂が身体のある一定の場所にないのなら、身体全てに魂が宿っているのではないか ~月~日 身体中にその存在が浸透しているのなら、この骨には妻の魂が宿っている ~月~月日 この遺骨には、まだ妻がいるかもしれない。この骨から妻ともう一度会えるのかもしれない ~月~日 私は魔術書を漁った。そして遺骨から人を蘇らせる事ができる術を知った ~月~日 その術は、遺骨を生きた人間に埋め込み、魔法陣の中に起き儀式をすること だが生きた人間をどこで調達しよう ~月~日 悩む必要はなかった 6階に住む精神患者を使えばいいだけのこと どうせ家族にも見捨てられ厄介払いのように強制入院させられた者達ばかりだ ~月~日 儀式は失敗した どうにも魂と身体が合わないようだ 元の魂が消滅し、身体だけで動く知性のないゾンビのようになってしまう ~月~月 失敗作は頭部を破壊し保存した 私は別の方法を試すことにした 無理やり遺骨と魂を埋め込まれるのではなく、自らが魂ごと摂取すること もしかしたらそうする事により、この病院で1人くらいは妻と同化できるかもしれない 私は遺骨を埋め込んで生まれたゾンビを、肉として患者に食べさせることにした 京太郎「……!!!」 京太郎「じ、じゃあ……B部屋の人が食べた肉って……調理師の人が受け取った肉ってのは……」 京太郎「その遺骨を埋め込まれた、この病院の患者の……人肉……」 京太郎「俺がポケットに入れてたこの缶詰は……」 京太郎「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ポイッ ドンガラガッシャーン 京太郎「はぁ……はぁ……」 京太郎「狂ってる……。この病院は狂って……」 京太郎「……まだ、日誌の続きがあるみたいだな」 京太郎「ここまできたら全部読んでやる。ここで一体なにがあったか、暴いてやる!」 ~月~日 調理師がこのゾンビ肉に疑問を持ったようだ。無駄だ この肉は死体と化して腐ったようで、魂なくても動くように新陳代謝が必要なく赤血球の働きもなく動く細胞としてある種の突然変異を遂げている 人肉を元にしてるが、人肉とは違ったものとなっているのだ ~月~日 患者達にゾンビ肉を食べさせて一ヶ月 誰も妻の魂を取り込む事はできていないが、皆変化が現れている 目はギョロつき、血色が良くなり、猫背になっている これはどのような意味をもつのだろうか ~月~日 ゾンビに感染してゾンビになるというゲームがあった気がするが、それは嘘だ ゾンビ肉の味を覚えた人間はゾンビにならない 彼らの行く末は……人の肉の味を占め、それを求める存在 オーガだ 京太郎「!?」 京太郎「『彼らは知性を持たず、人を見るなり食らいついてくる食人鬼、オーガと化した』……」 京太郎「『人を捕食できるような当然変異を遂げ、身体は大きくなり、瞳孔は血走り真っ赤になる』……」 京太郎「『今気づいた。これは人を蘇らせるという、生物の倫理に背いた私への神罰だ』……」 京太郎「『看護師達は外に逃し、この病院を封鎖するよう指示した。彼らは臭いと音で人を襲うが、目が異様に発達しようとした結果、光に焼かれ、視覚で人を襲う事ができないため、塀に覆われ病院が封鎖されている以上村になだれ込む事はない』」 京太郎「『私は罰としてここで事実を書き残そうと思う』」 京太郎「『部屋の外に既にオーガが集まっている。あの人数ならもうすぐ扉を突き破り、私に襲いかかるだろう』……」 京太郎「『もし不運にもこの病院に迷い込み、これを読んだものがいるのなら、気をつけなければいけない』」 京太郎「『屋内なため風は流れていないから臭いに感づかれることはあまりないが、決して大きな音を立ててはいけない』」 京太郎「『その瞬間、奴らその存在に気付きは襲ってくる』……」 京太郎「これで日記は終わってる」 京太郎「なんてこった……。この病院は人肉を食べた奴らの集まりで、その味を覚えたオーガがいるのか……」 京太郎「と、とりあえず大きな音を立てなければいいんだろ……はっ!」 京太郎『俺がポケットに入れてたこの缶詰は……』 京太郎『う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!』ポイッ ドンガラガッシャーン . 京太郎「あ……あの時……」 シュゥゥゥ グルルル 京太郎(……!) 京太郎(う、後ろから獣のような声が……) 京太郎(振り向いてはいけない) 京太郎(そう感じつつも、俺は好奇心から振り向かずにいられなかった) オーガ「ふしゅるるる……」 京太郎「ひっ……!!!」 そこにいたのは、まるで獲物を狩るために進化したような生物だった 手足が異様なほどに伸び、目は血走り真っ赤になった生物 それが、オーガ . 京太郎「うわ……!」ムグッ 京太郎(まずい!悲鳴をあげたら音を聞きつけてさらにオーガがやってくる……!) 京太郎(この場をどうにかしないと……奴らは目で追えないから、音と臭いで俺を見つけようとしてるはずだ) 京太郎(こいつに襲われる前にこの部屋から出ないと!) 京太郎(とにかく逃げないと……) パキッ 京太郎(……しまった()!さっき缶詰を投げたときに散らばった木の破片を踏んで……!) くわっ! オーガ「グガァァァ!」 京太郎「まずい、気づかれ……!」 コテン オーガ「グォォ……」 京太郎「オーガがつまづいて転んだ……」 京太郎「そうか、あいつらは目が見えないから、障害物を避けられないんだ!」 京太郎「今の隙に……!」ダッ 病院の外 京太郎「はぁ……はぁ……」 京太郎「まるで地獄から生還した気分だ……」 豊音「あ、京太郎くん、ここにいたんだね」 京太郎「豊音さん……うわぁぁぁん!!」 豊音「京太郎くん?」 京太郎「怖かったよぉぉぉ!!」ビェー 京太郎(俺は普通の人間に会った安心感から、豊音さんに泣きついた) 豊音「よくわかんないけど……よしよし」ナデナデ 京太郎(ああ……やっぱり豊音さんは天使だ……結婚しよ) 豊音「それでね、お祖父さんに相談したら、京太郎君を私のお婿さんにして、この村の仲間に入れてもいいって」 京太郎「ほ、本当ですか!?」 豊音「でもね、その為には村に伝わる儀式をしてもらわないといけないんだ」 京太郎「儀式?」 豊音「うん。それはねーーーーーー」 豊音「ある、お肉を食べるんだよ」 そう言う豊音さんは、異常なほど発達した身長から俺の顔を覗き込み、その瞳は、血走ったように真っ赤だった ~~~~~~ 京太郎「うわぁぁぁ!」 ガバッ 京太郎「はっ!夢か……」 京太郎「そりゃそうだよな……ちゃんと『~~~~~~』で囲ってるから、俺の妄想に決まってる」 優希「おい犬、どうしたんだじぇ?」 まこ「日頃の疲れが溜まったんかのう?」 京太郎「いえ……なんでもありません」 久「よかったわ。私がこき使ったせいで疲れて悪夢を見たのかと思ったわ」 和「部長はもう少し須賀君を労わるべきですよ」 京太郎(……そういえば色んな高校を想像したけど) 京太郎(清澄高校はどうだろう) ~~~~~~ 優希「おい京太郎!今帰ったじぇ!」 京太郎「はいはい。おかえりなさい」 優希「亭主が帰ってきたんだから、もっと労わるじぇ」 京太郎「ていうか共働きなんだし、俺の方が亭主だろ……」 優希「うーん、じゃは私はご主人様だじぇ」 京太郎「なんじゃそら」 娘「ママはパパのごしゅじんさまなの?」 優希「げっ……聞いてたのか……」 娘「ごしゅじんさまってなに?」 京太郎「娘にはまだ早いよ。ほら、そろそろ[たぬき]が始まるから居間にいきなさい」 娘「うん!」トテテテ 優希「……」 京太郎「……今度から情操教育の為に気をつけような」 優規「心するじぇ……」 ~~~~~~ 京太郎「ただいまー」 まこ「おお、お帰り京太郎。今晩御飯の支度をひとるけぇ、先に風呂に入ってくれんかのぅ」 京太郎「うーん。でも俺はお風呂より先に……」さわっ まこ「きゃっ!」 京太郎「染谷先輩も案外かわいい声出すんですね」 まこ「なに言っとるんじゃ!イタズラしおってからに!それに、もう夫婦なんだから先輩じゃなくて……」 京太郎「ごめんな、まこ」さわっ まこ「んん……!名前で呼べば何しても許されると……」 ~~~~~~ 京太郎「すいませーん」 美穂子「あら、今晩は京太郎君」 京太郎「ご無沙汰してます美穂子さん。うちの妻が酔いつぶれてると聞いて迎えに来ました」 美穂子「久ならそこよ」 久「うーん……」ぐでー 京太郎「うわ……だいぶ酔ってますね……」 ゆみ「すまない……止めたんだが、全然聞かずに飲みまくってこの通り……」 京太郎「いえ、いいんです。まったく、酒にそんな強くないのに……」 美穂子「ふふ。旦那さんが仕事に忙しくてあまり構ってくれない。って愚痴りながら飲んでましたよ」 京太郎「なるほど、俺のせいですか……」 久「うーん、京太郎のばかー。でも好きー……」ムニャムニャ ゆみ「ごちそうさまだな」 ~~~~~~ 京太郎「ただいまー……うわ、部屋の中真っ暗じゃないか!」パチッ 和「……」 京太郎「の、のどか……?どうしたんだよ、部屋の電気もつけずに」 和「……」クンクン 京太郎「のどか……さん?」 和「他の女の人の匂いがします」 京太郎「そ、そりゃぁ……会社の飲み会だから女性社員も参加して……」 和「……そうですよねすいません」 和「たまに不安になるんです」 和「京太郎君が、私のような生真面目で面倒臭い女に愛想を尽かして、他の女の人のところに行っちゃわないか……」 和「ごめんなさい……ごめんなさい……」 京太郎「和……」 ギュッ 和「あ……」 京太郎「俺は和のことを面倒臭いと思ったことなんてないよ」 京太郎「いつも真面目で一生懸命で、俺のことをこんなに愛してくれて……」 京太郎「俺は、すごく幸せだ」 和「ありがとう……京太郎くん……」 ~~~~~~ 京太郎(うーん。なんだかんだ、清澄高校が一番な気がしてきたぞ) 京太郎(結局元の鞘が一番俺にあってるのかな) 京太郎(でも、さらにその中から一番を選ぶなら……) 咲「京ちゃん、目が覚めてから遠い目をしてるけど、大丈夫?」 京太郎「咲か。大丈夫だよ。お前に心配されるようなことじゃない」 咲「むー。なにそれ」 京太郎「俺のことより自分の心配しろよ。明日はは個人戦だろ?」 咲「そ、そうだった……!お姉ちゃんと仲直りのチャンスだよね」 咲「うー、不安だよ……」 ぽんっ 京太郎「大丈夫だよ、咲」 京太郎「お前がすごく強いことは俺がよく知ってる」 京太郎「ここで見守ってるから、頑張れ」ナデナデ 咲「うん……。うん!ありがとう、京ちゃん」 京太郎(咲との将来は、想像するまでもないな) 京太郎(きっと俺たちはずっとこんな感じで、夫婦になっても同じように仲良くしていくんだろう) 京太郎(色んな人のことを考えて、色んなことがあった気がするけど) 京太郎(身近な人が、一番良いんだな) カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1291.html
しゃべるKちゃんぬいぐるみ新道寺編の続きです 哩「明日は試合も無かし、次まで日もあるけん、1日自由行動ね」 姫子「はい」 姫子(そう、明日。やっと、やっとこん時になった!) 姫子「♪」 哩「……?」 姫子(前の喋るKちゃんの時に聞いた番号。完全には聞きとれんかったけど、なんとなくで番号入れたら) 京太郎「もしもし?どちら様ですか?」 姫子「あ。え、えっと……Kちゃんですか!?」 京太郎「?まあ、ある意味そうですけど」 姫子(偶然かもしれんけど、繋がった) 姫子(そんで、なんだかんだで仲良ぉなって、明日会うことになっとる) 姫子「……楽しみ♪」 姫子(どこ行こっかな……年上やけん、リードとかせやんかな……ああ、楽しみすぎるね) 姫子「……早すぎたかな」30分前 姫子「いや、待ってる内もデートっちゅうし……デート」 姫子「うわ、今さら恥ずかしくなってきたぁ……」 京太郎「あ、すいません。待たせました?」 姫子「ひゃいっ!」 京太郎「おわっ!」 姫子「あ……京太郎くん」 京太郎「やっぱり待たせましたか?姫子さん」 姫子「や、大丈夫大丈夫……でも、30分前よ?」 京太郎「姫子さんもいるじゃないですか」 姫子「……そうやったね」 京太郎「じゃ、行きましょうか」 姫子「うん」 哩「姫子……まさかデートやったとか……」 煌「……部長、頼まれたんで来ましたけど、これ以上はやめません?すばらくないですよ」 哩「花田……姫子のデートの相手、Kちゃんやけど」 煌「……いや、でも2人の邪魔をするなんて……いやでも…」 哩「お、移動しよったぞ。はよ行かんと」 煌「あ、待って下さい」 姫子「で、ここがパフェがおいしかとよ」 京太郎「へえ、いいお店ですね」 姫子「やろ?じゃ、入ろか」 ガチャ 店員「おめでとうございます!」 姫子「へ?」 京太郎「え?」 店員「お客様でちょうど当店に来店した1000組目のカップルです!なので、カップルメニューを無料で提供させていただきます!」 京太郎「いや、別にカップルって訳じゃ…」 恒子「はい!記念すべきカップルにインタビューでーす!え?お前何やってる?固いこと言うなってー」 姫子「これは、行くしかなかよ」 京太郎「は、はぁ」 姫子(少し驚いたけど、概ね問題無し!むしろありがとう!) 店員「では、お席はこちらになります」 恒子「あ、私もちょっとだけ同席するねー?インタビュー終わったらイチャついていいから」 姫子「い、イチャつくって……」顔真っ赤 恒子「ほほう、良い反応を。これはインタビューも期待できそうだね!」 店員「こちら、カップル用パフェです。ごゆっくりどうぞ」 京太郎「アレ?スプーンがひとつしかないですよ?」 姫子「忘れたんですか?」 恒子「そりゃーカップルだし?ひとつのスプーンで食べさせあおうか!」 京太郎「え!?そ、それはちょっと……」 姫子「……はい、あーん」 京太郎「姫子さん!?」 姫子「ひょっとして、私からとかいややった?」 京太郎「……あーん」 姫子「!……はい」 京太郎「……甘いです」 姫子「じゃ、じゃあ次は……」 恒子「はいはい、イチャつくのは構わないけど、インタビューに答えてね?」 京太郎「あ、はい」 姫子「……後でお願いね?」 恒子「ではまず…」 哩「あーんって……あーんって……」 煌「部長、落ち着いて下さい。カップ持ってる手震えすぎです」 哩「……羨ましか」 煌「……何が目的で尾行してるか分からなくなってきましたよ」 恒子「なるほどねー。ありがとう!じゃ、ゆっくりイチャついてねー!」 姫子「い、イチャつくって……もう!」 京太郎「遠距離で付き合って1年目、とかよく思い付きましたね」 姫子「ん?電話でやけど、出会ってそのくらいやし?嘘っちゅう訳じゃなかよ」 京太郎「なるほど。はい、あーん」 姫子「あ、あーん……ん、おいしか」 京太郎「東京は露天みたいなのが多いですねー」 姫子「賑やかやしね。あ、このネックレスかわいかー」 男「おや、可愛い嬢ちゃん、彼氏とデートかい?」 姫子「そ、そがんこつ……えへへ」 男「羨ましいねー。これ負けとくよ?」 姫子「うーん。でも少し高か……」 京太郎「じゃ、俺が払うんでそれ下さい」 姫子「え!?」 男「お、にいちゃんかっこいいねー」 姫子「そ、そんな悪かよ!それに、私のが年上やし!」 京太郎「年は関係ないですよ。それに、俺が姫子さんにプレゼントしたいから買ったんです。受け取ってもらえませんか?」 姫子「うー……そん言い方はずるかよ……」 京太郎「まぁ、今日の記念ですよ」 哩「なんよあのイケメン……」 煌「そんな記念の日にこんなことしてるなんて……すばらくないですよ」 哩「言うな……」 京太郎「で、その時ですね…」 姫子「本当に?そんなん…」 ポツッ 姫子「うん?」 ポツッポツッ 京太郎「雨ですかね」 姫子「そういやにわか雨があるかもって天気予報で…」 ザーッ 京太郎「にわか雨にしちゃ降りすぎですよ!」 姫子「あそこ!あそこの屋根あっとこまで!」 京太郎「はい!」ギュッ 姫子「へ?ちょ、なんで手を…」 京太郎「走りますよ!」 哩「や、やばっ!見失う!」 煌「こ、これはもう尾行どころじゃないですよ!」 哩「くっ……花田!退くばい!」 煌「了解です!」 京太郎「ふー。ここなら大丈夫ですね」 姫子「……手、握られて……もう」 京太郎「大丈夫で……!」目逸らし 姫子「どしたと?」 京太郎「その……透けてます」 姫子「!!」 姫子(こ、こんな時に限って黒い下着とか!え、えっちに見えんかったよね?) 京太郎(く、黒だった……ばっちり見てしまった……) 姫子(ど、どうしよ……顔見れん……) 京太郎「……あ。晴れて、虹が……」 姫子「あ……きれー」 京太郎「……今日、来てよかったですね」 姫子「……うん、良かったよ」 姫子(結局あのまま解散になった……京太郎くんの上着借りたけん、他の人には見えんかったと思うけど) 姫子(京太郎くんやったら、別に……) 姫子(!!何考えよっと!?別に付き合っとる訳でもなかし……) 美子「あ、おかえり」 姫子「ただいま帰りました」 仁美「うわ、濡れとるね。部長と花田も濡れた帰ってきたけん、風呂行ったよ」 美子「うん。姫子ちゃんもはよ行った方がよかよ」 姫子「そうします」 テレビ『それでは今日のインタビューは、新道寺のダブルエースの1人!鶴田姫子さんです!!』 3人「!?」 恒子『彼氏とデート?いやー羨ましいねー付き合ってどれくらい?』 姫子『えっと……まだ1年目です。私達、遠距離で…』 美子「そういえば、今日出かけたとって……」 仁美「今見てみれば、男物の上着……」 姫子「えーっと……風呂行ってきます!」 美子・仁美「逃げた」 哩「残念ながら」 煌「逃がしません」 姫子「あ……いや、アレは、その……違うんですー!!」 その年の大会では、姫子は彼氏のいない女子高生雀士と打つ時、非常によく狙われたらしい
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6262.html
京太郎「それは何か違う気がする」 胡桃「えっ?」 京太郎「俺は確かに皆が好きだ…でもその覚悟もないのに胡桃の言ってる事を受け入れる訳にはいかない」 胡桃「じゃあどうするの?このまま逃げ続ける?」 京太郎「全国暖帯が終わったらケジメをつける…いまはそれしか言えない」 胡桃「……はぁ、残念。勢いで京太郎が折れると思ったんだけどね」 京太郎「答えを出したらおれから行動しますよ」 胡桃「……その時は最初にきてくれると嬉しいな」 京太郎「保証できません…ただ、必ず行きます」 胡桃「それじゃあ待ってようかな。京太郎がケジメをつけるまで」 京太郎「ありがとうございます」 胡桃「惚れた方が負けって言うしね」 ーーーーーーー 夜 京太郎「はぁ…言ってしまった」 京太郎「智葉さんでも誘ってみるか」 智葉「京太郎か……ハオの事をきいてみるのもいいかもしれないな」 京太郎「智葉さんに狙い撃ちされたか…次は勝つぞ」 ーーーーーー 朝 京太郎「……武者震い?」 京太郎「朝ご飯でも作るか…」 マホ「マホも手伝います…」目をこすりながら起きてきて 京太郎「はいはい、とりあえずあと顔を洗ってきたらな」 マホ「わかりました…ふわぁ…」 京太郎「寝ててもいいんだぞ?」 マホ「京お兄ちゃんとご飯を食べたいから起きます…」 ノソノソ 京太郎「いつもなら爆睡してたのに…急にああなったよな」 カピー「パカパカ(知らぬが仏だな」 昼 強制イベント 京太郎「今日は部活がないからマホをしごくぞ」 マホ「よろしくお願いします!」 京太郎「とりあえず基礎から…」 ピンポーン 京太郎「おっと誰かきたみたいだ…ちょっと待っててくれ」 マホ「了解です!」 スタスタ…ガチャ… 京太郎「はーい、どちら様ですか?」 白望「ダルい…」 胡桃「来ちゃった」ニコ 京太郎「えっ?どうしたんだ?」 白望「遊びにきた」 胡桃「そう言う事」 京太郎「お、おう…」 京太郎「えっと、こっちが家で預かってる…」 マホ「夢乃マホです!小瀬川さんの試合観ました!マホもあんな風に打ちたいです!」 白望「…頑張ればできる」 マホ「が、頑張ります!」 胡桃「シロが照れてる…」 京太郎「純粋な憧れに弱いんだろ」 胡桃「そうなのかな?」 マホ「あ、あの…良かったらマホと一局打って貰っていいですか?」 白望「……」京太郎の方を向いて 京太郎「そうだな、岩手にきて四人で打つ事はあんまり無かったし…頼めるか?」 胡桃「なら私もやらないと」 白望「ダルいけど…しかたない」 京太郎「…なんか久しぶりに親決めをする気がする」 胡桃「そこ、はやくする!」 京太郎「わかってるって」 京太郎(マホには悪いが暴れられると困るからな) アクアマリン発動 マホ「…あれ?」 白望「大人げない」 京太郎(よし、できた…最近ぱっとしなかったからな、結果を出さないと) マホ(あうあう…何かが変です。何時もと何かが…) 胡桃(…序盤は様子見にしとこうと思ったのが間違いだったかな?…この勝負、京太郎の勝ち…次は最初から全力で京太郎を狙おうかな) 白望(……ダルい。どれを切っても当たる感じがする…張り切りすぎ) コトン…ザシュ… 京太郎「ロン!国士無双13面待ち」 白望(久しぶりにまともに当てられた気がする……ダルい…次は最初から本気でいく) 京太郎 57000 白望 ー7000 胡桃 25000 マホ 25000 京太郎「……なんかごめん」 白望「大人げない」 マホ「…ま、マホ何もできなかったです」 胡桃「大丈夫だよ、もう一回やればいいから」 胡桃「次は全力で潰す」口パクで 京太郎「…お、俺は無実だ!!」 ーーーーーーーー 夕方 白望「そろそろ帰る…」 京太郎「あれ、飯食べて行かないのか?」 白望「約束だから」 京太郎「約束?」 胡桃「シロ、それは秘密!」 京太郎「なんの事だ?」 白望「秘密……」 京太郎「まだ最初の役満の事で怒ってるのか?」 白望「別に…」 京太郎{怒ってるな) 胡桃「それじゃあ私達は帰るね。マホちゃんもまた打とうね」 マホ「はい、よろしくお願いします!」 夜 京太郎「…いやー、久しぶりに快勝したな」 京太郎「俺はこの波に乗るぞ」 京太郎「昨日のリベンジだ」 智葉「…リベンジにきたな」 ??「久しぶりかな」 京太郎「よし、勝った!…ふぅ…なんでこんなに嬉しいんだ?ウィスが着てるな」 京太郎「智葉さんからか」 智葉「…京太郎、ハオにチョーカーか何か贈ったか?」 京太郎「いきなりどうしたんですか?」 智葉「わからないんならいい…最近、ハオの調子がおかしくてな」 京太郎「具体的には?」 智葉「麻雀の打ち方が少し変わったり、二言目には京太郎の話をする」 京太郎「前者は解りますが後者は冗談ですよね?」 智葉「事実だ」 京太郎「…おぼえがないですね」 智葉「そうか…何か解ったら教えてくれ」 京太郎「わかりました」 7月30日 土曜日 朝 京太郎「…義姉さん達が戻ってくるんだったよな」 カピー「パカパカ(また抽選券か?」 京太郎「いやなんかたくさんあるんだ」 カピー「パカパカ(ふん…悪運だけは強いからな」 カピー「パカパカ(アイテム抽選券が3、特別抽選券が2、その上に鏡を全回復させて望んだアイテムを二つよこせと……主、これを手に入れる為に努力はしたか?」 京太郎「弓を撃っただけだが」 カピー「パカパカ(……怒りを通り越して呆れたわ。まあいい、仕方が無い事だからな」 カピー「パカパカ(結果だ」 カピー「パカパカ(鎖二個に即落ち一つ……誰かを堕としにいくのか?」 京太郎「マテ、発音が違うぞ」 カピー「パカパカ(まあ、別にいいがな。鏡も回復しておいたからな」 京太郎「何処かに行くのか?」 カピー「パカパカ(アトランティスにバカンスだ」 京太郎「前に行って失敗したのにか?」 カピー「パカパカ(誘われたからな。それに主に時計の話をするのが面倒だからな」 京太郎「時計?」 カピー「パカパカ(分からないなら構わない。私はもう行くからな」 京太郎「おう、気をつけてな」 昼1. 京太郎「流石に暑いな」 京太郎「おっ、皆が集まってるからそこにいってみるか」 佳織「あっ、京太郎君かな?」 慧宇「…ご主人様」 ??「今日こそ私が勝つ!」 京太郎「負けた……急に強くなった気がするがなにかあったのか?ウィスが着てるな」 京太郎「妹尾さんから着てるな」 佳織「お久しぶりです」 京太郎「一ヶ月ぶりくらいですかね。長野県四位おめでとうございます」 佳織「す、須賀君のおかげです…本当に感謝してます」 京太郎「俺なんてなにも…妹尾さんの努力の賜物ですよ」 佳織「あぅ…そ、それよりも全国にくるんですよね?」 京太郎「ええ、まあ。岩手一位ですから」 佳織「それならよかった。また良かったら何処かに行きませんか?」 京太郎「日程があったら出かけたいですね」 佳織「はい!」 昼2. 京太郎「眠い」 京太郎「寝るか」 京太郎(13才)「カピー、流星群が見たい」 カピー「パカパカ(はっ?いきなりどうしたんだ?」 京太郎「学校に行ったらしん…ワカメが流星群を観たって自慢してたから…観たいなって」 カピー「パカパカ(…ワカメに煽られたのか。一生の恥だな」 京太郎「そうだ…あんなワカメに煽られるとか恥でしかない」 カピー「パカパカ(…まあいいだろ。流星群ぐらいならいつでも起こしてやる」 京太郎「起こす?」 カピー「パカパカ(そうだ。まあ見ておけ」 京太郎「うん!」 ーーーーー ニュース「昨夜未明、突如出現した隕石の流星群により某戦争地域が更地になりました。軍関係者によるとパカパカと不思議な鳴き声がしたそうです」 京太郎「カピー、あれってカピーのせいじゃないの?」 カピー「パカパカ(知らん。私は流星群を起こしただけだからな」 京太郎「ふーん…良子義姉さんが行ってた戦場らしいけど凄い事態らしい」 カピー「パカパカ(さっきの電話か。」 京太郎「そうそう。朝起きたら軍事施設が全滅してて死者0だったらしいから」 カピー「パカパカ(偶然とはすごいな」 京太郎「ありがとうな、カピー」 カピー「パカパカ(ふん、私はなにもしてないからな」 ーーーーーーー 京太郎「……今考えるとおぞましい事だったな」 夕方 健夜「ただいまー」 良子「もどりました」 スタスタ… 京太郎「二人ともおかえり。晩御飯の準備してるから少し待ってて。風呂も沸かしてるから」 マホ「お久しぶりです!」 健夜「久しぶりだね、マホちゃん…だいぶ成長したみたいだね」 マホ「ほぇ?」 良子「私はお風呂に先に入りますね。健夜義姉さんはどうしますか?」 健夜「私は荷物を整理してからでいいかな」 良子「わかりました。京太郎、今日の晩御飯は?」 京太郎「オムライスだ」 良子「グッド。楽しみにしてますね」 夜 京太郎「明後日から東京旅行か」 京太郎「どっちと話そうか」 京太郎「良子義姉さんと話すか」 ーーーーーーーーー コンコン 京太郎「良子義姉さん、少し話さないか?」 良子「かまいませんよ」 ガチャ… 京太郎「おじゃま……アルバム観てたの?」 良子「ええ。たまには思い返しておかないと忘れてしまいそうになるから」 京太郎「…そうだな。おれも観ていいかな?」 良子「かまいませんよ。京太郎と出会った時の写真もきちんとありますから」 京太郎「出会った時か……あれは今でも覚えてるよ」 良子「私を見て幽霊とか言った時は心象最悪でした」 京太郎「あれはその…ごめん」 良子「いいですよ、昔の事なんですから」 京太郎「懐かしいな…本当に懐かしい」アルバムをみていき 良子「…京太郎は過去を変えたいと思った事はありますか?」 京太郎「えっ?」 良子「いえ…なんでもありません。すこし不謹慎でしたね」 京太郎「…ないって言えば嘘になる」 良子「…」 京太郎「……変えたい過去はたくさんあるけどそれを変えたら現在が無いって考えるとどうでもいいかな。俺は今の生活が好きだし」 良子「京太郎らしいですね…そうですね、過去は過去だから許されるのですね」 京太郎「…たぶんな。難しい事は分からないけど」 朝 京太郎「…良い匂いがする…」 京太郎「…二度寝しよかな」アイテムが保管されてる袋を漁りながら 京太郎「…麻雀が強くなりたい…」 ??「その願い叶えましょう」 昼1. 京太郎「義姉さんとマホが買い物に行ってる…部活のみんなも合宿だしな。暇だ」 京太郎「本がなくなってる…なんでだ?」 京太郎「この胡散臭い像もどうなかしないとな」 京太郎「誰かと仲良くなりたいって願わないといけないんだよな…幸せから絶望に叩き落される運命にある子と仲良くなりたい…なんてな。まんま昨日の深夜にやってた映画のヒロインじゃないか」 ??「結びましょうその縁。我が名にかけてより強固により辛辣に。絶望を知るからこそ幸福の価値が解るのです」 京太郎「はっ?」 昼2. 京太郎「…さっきのなんだったんだ?」 京太郎「物騒な物のしかないぞ」 京太郎「この指輪に鎖を通したら丁度いいんだがな…ついでに指輪にこの石をはめ込んでと…いい感じだ。ネックレスだ。は無理があるか。これが似合いそうな人は……北海道の時に会ったあの人とか似合いそうだな」 ガチャ… 京太郎「まさか…またか」 ガチャガチャガチャ…鎖が指輪と輝石と共に消滅 ??「叶えましょうその愛を」 ??「縛りましょうその愛を」 ??「我が名はDFエルダーなり」 京太郎「最後のはなんだ?」 夜 京太郎「健夜義姉さん達の料理の腕が上がってる…恋人でもできたのかな?」 京太郎「智葉さん達がいるな」 智葉「京太郎が入ってきたか」 慧宇「ご主人様にまた会えた」愉悦笑み 京太郎「勝った!!ハオが強いからな…ぎりぎりだった。ウィスがきてるな」 京太郎「ハオからきてるな」 慧宇「次は負けません」 京太郎「次も俺が勝つ。それにしても強くなったよな」 慧宇「あ、ありがとうございます!」カァァ 京太郎「お、おう」 慧宇「もっと、もっと強くなりますからね、ご主人様!」 京太郎「が、頑張ってくれ」 慧宇「はい!」 ブチん 京太郎「ハオの覇気に押されて突っ込めなかった…」 ーーーーーーー 慧宇「褒められた…ご主人様に褒められた…」にやけ顔 慧宇「ご主人様…愛してます…」愉悦笑み 早朝 京太郎「今日から東京だな」 京太郎「…マホは隣で寝てるけど…義姉さん達大丈夫かな?」 コンコン… 京太郎「義姉さん、起きてるか?」 シーン… 京太郎「だよな…昨日も良子義姉さんが朝ご飯を作ってたしな。入るよ」 ガチャ…スタスタ 京太郎「あーもう、夏場だからジャージを寝巻きにしてるし…パジャマ買えばいいのに」 健夜「あれ…貴方、どうしたの?」寝ぼけ眼 京太郎「貴方?まさかこれって…」 健夜「もう朝なのかな?……うーん…」顔をこちらに向けてくる 京太郎「健夜義姉さん?」 健夜「おはようのキス…うー」 京太郎「いやまた寝ぼけてるだろ」 健夜「早く」 京太郎「できるわけないだろ!」カァァ 健夜「してくれないなら…私にだって考えがあるから」 ダッ…ギュ…京太郎の腰に飛びつく 京太郎「おーもう早く起きてくれ」 健夜「いや…キスまだだもん…」 京太郎「起きて顔を洗ったらするから」 健夜「本当?」 京太郎「本当だ」 健夜「なら洗ってくる…」 スタスタ…歩いて行き 京太郎「はぁ…行ったか」 健夜「京太郎」 京太郎「はい?」振り返り バッ…バタン…京太郎をベッドに押し倒して 健夜「いただきます」 チュ… 京太郎「っ!!」 東京に行きます 昼1. 良子「京太郎、そろそろ許してあげたらどうですか?」 京太郎「……」 健夜「ご、ごめんなさい」 京太郎「健夜義姉さんの家を見に行って決める」 健夜「えっ?」 京太郎「去年来た時に約束した事を覚えてる?」 健夜「家事をきちんとやる」 京太郎「だからそれを見てから決める。できてなかったら義姉さんには罰を受けてもらうから」 健夜「ば、罰って何かな?」 京太郎「はやりさんたちにあのノートを見せる」 健夜「だ、駄目だよ!!あれだけは絶対に…!」 京太郎「家が綺麗だったら全て解決だから大丈夫だよな?」 健夜「あう…」 良子(あの厨二ノートはまだあったんですか) 健夜のマンション 京太郎「大丈夫みたいだな…」 健夜「わ、私だって家事くらいするから」 健夜(記憶に頼って掃除したって言えない…) 京太郎「次は本気で怒るからな」 健夜「わ、わかってるよ」 京太郎「…それじゃあマホも見学がしたいだろうし、お義母さん達の所に行こう」 健夜「うん」 ーーーーーー 健夜実家 健夜「ただいまー、おかあさん」 スタスタ… 良子「ただいま、戻りました」 スタスタ… マホ「京お兄ちゃんは入らないの?」 京太郎「いや、ここにくる度に緊張してな」 健夜母「…はいらないのかしら?」 京太郎「あっ、お義母さん…ただいま」 健夜母「はい、おかえりなさい。暑いから早く入りなさい。貴女がマホちゃんねわ健夜から話を聞いてるわ。ゆっくりしていってね」 マホ「は、はい!」 昼2. 京太郎「あう…出かけよう。義姉さん達もスカイツリーに行ったし…」 京太郎「どこに行こうか…」 京太郎「雷門でも見に行くか…近いしな」 雷門 京太郎「人が多いな」 玄「あぅ…お姉ちゃんとはぐれちゃったよ…」オロオロ バタ… 京太郎「すいません」 玄「こちらこそ、すいません!」涙目 京太郎「あのどうかしたんですか?」 玄「えっ?」 京太郎「いや、涙目だったんで…」 玄「お姉ちゃんとはぐれてしまって…」 京太郎「…探すの手伝いますよ」 玄「で、でも…」 京太郎「任せてください。困ってたらお互い様ですから」 玄「ありがとうございます…」 京太郎「あの人じゃないかな?」 玄「ど、どこ?」 京太郎「向こうの店でお汁粉飲んでる人です」 玄「あっ、お姉ちゃんだ!」 京太郎「見つかって良かったですね」 玄「本当にありがとうございました!」 夕方 京太郎「どうしようかな…」 京太郎「もう少しぶらつくか」 京太郎「…ロールケーキを買いに来たのはいいけど買えるかな」 淡「ギリギリ大丈夫だよね…」 二十分後 店員「最後のロールケーキになります」 京太郎「よっしゃぁ!」 淡「えっ、並んだのに買えないの?」 店員「すいません、在庫がないんです」 淡「そんな…」 京太郎「……」 京太郎「なら俺の分を譲りますよ」 淡「えっ、でもそれじゃあ…」 京太郎「大丈夫ですよ。他のを買いますから」 淡「…」 淡「……、あっ、思い出した、須賀京太郎だ!」 京太郎「えっ、なんで知ってるんですか?」 淡「照がいつも写真見てるし、岩手の試合も見たから」 京太郎「照の知り合いなのか?」 淡「うん、後輩かな」 京太郎「それなら余計にだな。照がいつもお世話になってるだろうし」 淡「…それならありがたく貰っとこうかな。それよりなんで東京にいるの?」 京太郎「いや、家族旅行でな」 淡「そうなんだ。それじゃあ、私は帰るね。ケーキありがとう」ブンブン 京太郎「照の事を頼むよ」 淡「うん!」 ーーーーーー 淡「照に教えといてあげよう」 夜 京太郎「…居間には行きにくいよな」 京太郎「先に風呂に入っとこう…」 京太郎「ふぅ…良い湯だったな」 ーーーー 朝 京太郎「…眠い」 健夜「あれ、京君も起きたの?」 京太郎「義姉さんが起きてる…なんで?」 健夜母「ほらやっぱり京太郎に家事を任せてるんでしょ」 健夜「そ、そんな事ないよ!」 京太郎「家にいる時は手伝ってくれますよ」 健夜母「ふーん…助かったわね、健夜」 健夜「じ、じじつだから」 健夜母「…この際だから京太郎と結婚すればいいじゃない」 京太郎「えっ?」 健夜「お、お母さん!」 健夜母「家事万能で勉強もできるし麻雀も強い。問題ないでしょ」 京太郎「健夜義姉さんにはもう思い人がいるから俺なんて無理ですよ」ワハハ 健夜「えっ?」 健夜母「そうなの?」 京太郎「最近、家事がうまくなってるから多分」 健夜「そ、それは…」 健夜母「…鈍いのはあの人達にそっくりね」 昼1. 京太郎「また俺だけ省かれたよ…」 京太郎「スカイツリーか…」 宥「あっ…あの人は…」 京太郎「まあ、登らないんだけどな」 宥「あ、あの」 京太郎「えっ?」 宥「き、昨日はありがとうございました」 京太郎「昨日って…ああ、あの人のお姉さんか」 京太郎(この人…この前データの確認した松実宥さんだ…) 宥「東京にあまり来た事が無かったので助かりました」ペコリ 京太郎「困った時はお互い様ですよ」 宥「…優しいんだね」 京太郎「えっ?」 宥「妹が貴方だけが助けてくれたって言ってたから」 京太郎「はは、ちょっと照れますね」 宥「それにあったかい感じがするから…」 京太郎「あったかい?」 宥「うん、あったかい」 京太郎「…なら貴女もあったかいですよ」 宥「私も?」 京太郎「はい。だってあんなに妹さんに慕われてるんですから」 宥「そうかな?」 京太郎「はい、俺にも姉が居るからよく解ります。貴女はあったかいですよ」 宥「そうだったら嬉しいな」ニコ 昼2. 京太郎「スカイツリーに登ってしまった」 京太郎「路地にこんな釣り専門店があるのか」 誠子「今日も良い買い物ができた」 ウィーン…店から出てくる 京太郎「…」店を見ていて 誠子「……」 誠子(見覚えのある人だけど…わからないからいいか) ーーーーーー 夕方 京太郎「どうしようかな」 京太郎「ぶらつくか」 慧宇「ご主人様?」 京太郎「はい?」 慧宇「ご主人様!」 ギュ…抱きついてきて 京太郎「ちょっ!どうかしたのか」 慧宇「会いたかった…風邪やインフルと聞いた時は特に…でも私が駆けつけても邪魔になるかもしれないから…我慢してたんです」顔を埋めて 京太郎「…ごめん、心配かけたな」抱きしめて 慧宇{ご、ご主人様に抱きしめられてる)カァァ ーーーーーーー 慧宇「家族旅行できてたんですか…時間をとらしてすいません」 京太郎「ああ、別にいいよ。家族旅行って言っても毎年の事だからな」 慧宇「それなら良かった」ニコ 京太郎「ハオとも会えたしな」 慧宇「あぅ…ありがとうございます」真っ赤になって下を向く 慧宇「あの…よかったらご飯でもどうですか?」 京太郎「何処で食べる?」 慧宇「わ、私の家が近くにあるのでどうですか?」 京太郎「…」 京太郎「それならお言葉にあまえようかな」 慧宇「任せてください!」 ーーーーーーー 慧宇のマンション 京太郎「一人暮らしなんだな…留学してきてるから当たり前か」 慧宇「そうですよ。ちょっと待っててください。直ぐに支度しますんで」 京太郎「手伝うよ」 慧宇「大丈夫です。寛いでくれてたらいいですよ。クッションとかを抱いててくれると嬉しいです」 京太郎「…それなら仕方ないな」 慧宇「頑張らないと…」小さくガッツポーズして ーーーーーーー 京太郎「美味しい…」 慧宇「それなら良かった…こっちの酢豚も美味しいですよ。」 京太郎「ハオは食べないのか?」 慧宇「私は後で食べますから」京太郎の前に座っていて 京太郎「食べにくいんだが…」 慧宇「なら私が食べさしてあげます…アーン」 京太郎「お、おう。」 パク…もぐもぐ 京太郎「美味しいぞ」 慧宇「はい」ニコ… 慧宇(ああ、幸せ…)下着はびちょびちょ ーーーーーーー 京太郎「本当に晩御飯ありがとうな」 慧宇「いえ。まだ東京にいるなら皆に連絡をいれときますね」 京太郎「そうだな。会いたいし、頼むよ」 慧宇「お任せください」 夜 京太郎「どうしようか」 京太郎「風呂に入っとこう…」 カピー「パカパカ(それでは私はもういく」 京太郎「良いお湯だったな」パンいち 健夜父「おや、もう出たのか?」 京太郎「ええ、良いお湯でした」 健夜父「それは良かった…少し話さないか?」 京太郎「かまいませんよ」 ーーーーーー 書斎 健夜父「こうやって話すのは久しぶりかな」 京太郎「そういえば今年の元旦は旅行に行ってましたね」 健夜父「ええ。健夜から旅行を勧められてね。きっとあまり私達に居て欲しく無かったんだろ。結婚の事とかで」 京太郎「27ですからね」 健夜父「私も早く孫がみたいんだがね…」 京太郎「なんでそれで俺を見るんですか」 健夜父「どうだい京太郎、健夜をお嫁さんにしては…」 京太郎「義姉さんには俺なんかよりも素敵な人がいますよ」 健夜父「そうかね…まあ、少し真面目な話をしようか」 京太郎「なんですか?」 健夜父「須賀大社に行く覚悟はできたみたいだね」 京太郎「……」 健夜父「君を引き取ってかれこれ何年になるか…最初に君を見た時、僕は君が死神に見えた」 京太郎「死神ですか…」 健夜父「ああ。京介としぐれに死を齎したのは間違いなく君だ」 京太郎「.……」 健夜父「君も薄々気がついてるだろう。記憶が不自然である事に」 京太郎「どういう事ですか?」 健夜父「真実は須賀大社にある」 京太郎「…っ!」 健夜父「君は立派に育った。健夜や良子ちゃんを見てそう思う。彼女達が歪んでないのは間違いなく君のおかげだ。だから僕は君に一つだけ真実を話さないといけない」 京太郎「……」 健夜父「君はあの時、血塗れになって発見されたんだ」 就寝前 京太郎「血塗れって…なんでだ?」 ♪ー 京太郎「メールか」 From ネリー ハオに東京に居ると聞きました。デートしませんか?京太郎の奢りで…冗談です。 京太郎「……」 京太郎「別にいいか…気分転換もしたいし」 From ネリー それじゃあ、明日の昼前に○駅に集合で。 京太郎「解りましたと…早めについとかないとな」 朝 京太郎「…目が覚めたな」 京太郎「ちょっと体を動かしとくか」 京太郎「みるからに怪しい石があるな…またカピーにみしてみるか」 ーーーーーーーー 昼1 京太郎「えっと待ち合わせはここだったよな?」 判定 神託及び強制力二つと要望により以降の判定は全てゾロ目か最善になります。 京太郎「まだ来てないみたいだな…」 30分後 ネリー「ご、ごめんなさい…ハァハァ…寝坊して遅れました」 京太郎「大丈夫ですよ。そんなに待ってませんし。今日はどうするんですか?」 ネリー「……」 ネリー「今日はカップルで行くと安い店でショッピング」 京太郎「カップルって…まあいいか」 ネリー「あれ、愚痴を言わないの?」 京太郎「ネリーは美少女だから文句ないぞ」 ネリー「……」 京太郎「あれ、固まった」 ネリー「…たらしだ」 京太郎「えっ?」 ネリー「京太郎はたらしだ」 京太郎「…照れたんですか?」 ネリー「て、照れてなんかない!」カァァ 京太郎「照れてるじゃないですか」 ネリー「あうー、早く行く!」 スタスタ… 京太郎「あっ待ってくださいよ」追いかけて ネリー「どれも可愛い…」服を見て悩んでいて 京太郎(確かグルジア出身だったよな…だから袖にゆとりがある服とかに違和感が無いのか) ネリー「どっちの方が似合うかな?」 京太郎「右かな。左は多分、似合うけどゴワゴワしてるからあんまり好きじゃないと思う」 ネリー「ゴワゴワしてるの嫌いってなんで知ってるの?」 京太郎「グルジアの出身ってこの前の合宿のときに聞いてて、グルジアの民族衣装は知ってたからそれにあわしたんですが違ってたらすいません」 ネリー「うんうん、そんな事無いよ。私も右はゴワゴワしてるかなと思ったから……でも左は少し高いから…」悩み 京太郎「…なら俺が奢りますよ」 ネリー「えっ?駄目だよ。ただより高い物は無いから」 京太郎「前の時もそんな事を言ってましたね…それじゃあ、こうしましょう。俺はネリーに服を買うからネリーはそれを大切にしてください」 ネリー「それって変わって…あっ!」カァァ 京太郎「さて買いに行きましょうか」 ネリー「あぅ、待って、私はまだそんな事考えてなくて…」わたふた 京太郎「深い意味はないですから安心してください」 ネリー「で、でも…」カァァ 京太郎「大丈夫ですよ。美少女に服を買う…これ、男の夢ですから」 ネリー「ば、馬鹿だよ」真っ赤 京太郎「昼ご飯どうします?」 ネリー「ど、何処でもいいよ」服の入った袋を大事そうに持っていて、たまに中身を見て笑う 京太郎(か、可愛い) 京太郎「……」 京太郎「ならここで食べましょうか」 ネリー「えっ?」 グルジア料理専門店 京太郎「いやー、楽しみだな食べた事ないから」 ネリー「ま、待って、なんでここにあるって知ってたの?」 京太郎「知ってた?いやだなぁ、たまたま歩いてたらこうなっただけですよ」 ネリー「………京太郎が万能に思える」 京太郎「まさか、俺はただの一般人ですよ」 ーーーーーーーー 京太郎「ワインが盛んなだけあってチーズ料理が多いんですね」 ネリー「そうだよ。香辛料とかも沢山使うし…京太郎は食べれるの?」 京太郎「大丈夫ですよ。美味い物は誰が食べても美味しいですから」 ネリー「京太郎が言うと説得力がある…気がする」 京太郎「それじゃあ俺はAランチを頼もうかな」 ネリー「私は日替わりでいいかな。安いし食べたいのがあったから」 京太郎「サイドメニューとかオススメはありますか?」 ネリー「ダメダメ、お金がかかるよ」 京太郎「……それならしかたがないですね。お金の事は気にしなくていいんですよ?」 ネリー「駄目。お金は大事だから。それに京太郎が働いたお金じゃないよね?」 京太郎「それもそうですけど」 ネリー「ならもっと駄目だよ。お金は大切なんだから」 京太郎(………言えないから黙っておこう。宝籤をカピーに頼んだ事があるなんて) ネリー「…祖国の味がする」 京太郎「あんまり嬉しそうじゃないな」 ネリー「……私はあまりあの国が好きじゃない」 京太郎「……」 ネリー「京太郎くらいなら知ってるかもしれないけど、あの国はお金が正義の国…だから私は日本に来た」 京太郎「…ごめん。配慮が足らなかった」 ネリー「うんうん、京太郎は悪くない。私も久しぶりに懐かしい味が食べれて嬉しい」 京太郎「でも…」 ネリー「日本はいい所だよ」 京太郎「えっ?」 ネリー「お金が有る無しじゃなくて、法が整備されてる。大人達がルールに従って行動してる。子供が泣いてたら手を差し伸べるし、餓死をする事もない」 京太郎「ネリー…何を…」 ネリー「私には麻雀があったからここにこれた。置いて来た者は沢山居たし、背負ってる物も沢山ある。祖国では手に入らない物が日本にある」 京太郎「ネリー」 ネリー「私はあの国が…」 バチん…デコピン ネリー「っ!な、何するの!」 京太郎「デート中にシリアスになるのはご法度だ」 ネリー「ご、ごめん」 京太郎「それにだ…美少女が美味いご飯で泣くのは嬉しい時だけだからな」 ネリー「………はは…京太郎はやっぱりタラしだ」 京太郎「そうか?俺は…」 ネリー「普通…だよね?」 京太郎「先に言われた」 ネリー「ハオが何となく京太郎に入れ込むのも分かる気がする」 京太郎「なんだそれ」 ネリー「なんでもないよ。そろそろいこうよ」 京太郎「おう」 ーーーーーー ネリー「私はまだ暇だけど京太郎は大丈夫?」 京太郎「……」 京太郎「大丈夫ですよ…ぶらぶらしますか」 ネリー「そうだね」 京太郎「それじゃあ…」 京太郎「あれ…なんかおかしな所にきましたね」 ネリー「店に入らないからこうなるんだよ」 京太郎「いや、ネリーがもったいないしか言わないから…」 ネリー「私のせいにするの?」 京太郎「うっ…すいません」 ネリー「許してあげる。京太郎は優しいからね」 何時の間にか手を握っている 男店主「おや、お客さんかな」 京太郎「っ…すいません、何時の間にか迷い込んでしまって」ネリーを庇うように前に出て ネリー「京太郎?」 男店主「ああ、そこまで警戒しなくていいですよ。貴方達がここにきたのも必然。貴女たちの願いを叶えます…ただし、対価はいただきますけど」 京太郎「…広島の女店主と同じなのか?」 男店主「女店主…まさか、侑子さんに会ったのか?」 京太郎「多分。勾玉と引き換えにある願いを叶えてもらった」 男店主「そうですか…なら私に何を願えばいいか解るね?」 京太郎「……」 京太郎「…願う事はない」 男店主「…嘘だね。ここにきた時点で何かしらの願いがあるはずだ」 京太郎「願いは確かにある。だがそれは貴方に願うものじゃない」ネリーをチラ見して 男店主「……ははは…久しぶりにこんなに面白いひとにあったな。なら侑子さんが生きている事を教えてくれた礼をしよう。切られた縁は絶対に結ばないはずなのに君とあの神が結んでくれたからね」 京太郎「何を言ってるんだ?」 男店主「ただのお節介だ。その女の子にゴワゴワと纏わり付いている物を整理して馴染むようにしてあげよう」 京太郎「だから何をするつもりなんだ」 男店主「大丈夫、気がついたら公園にでもいるから」 バチン 公園 京太郎「っ…ここは…あれ、公園?」 ネリー「やっと起きた?」隣に座っていて 京太郎「ネリーか…あれ、俺達はなんで公園に居るんだ?」 ネリー「…覚えてないの?」 京太郎「昼ご飯を食べた後から記憶が無くて…なんでだったけ?」 ネリー「…京太郎が公園でダラダラしようって言ったんだよ」 京太郎「真夏の公園でか……狂ってたな。すまん、喫茶店でも奢るよ」 ネリー「うんうん、私はそろそろ帰るよ」 京太郎「そうか、ごめんな公園で暑い思いさせて」 ネリー「許してあげる…また会えるかな?」 京太郎「会えると思うぞ。全国でも会うしな」 ネリー「そうだよね…それじゃあまたね、京太郎」立ち上がり 京太郎「ああ、またな」座ったまま ネリー「あっ、これは今日のお礼」 チュ…頬 京太郎「えっ?」 ネリー「またね」 スタスタ… 京太郎「……そろそろ刺される気がしてきた」 夕方 京太郎「…衝撃的すぎた」 銀座 京太郎「男一人で銀座はまだ俺には早いな」 スタスタ… 爽「えっ?」京太郎を見つけて立ち止まる 京太郎「さっさと帰るか」 爽「……だ。これは運命だ!」 ダッ…ギュ…京太郎を真横から抱きしめて 京太郎「おう…だ、誰?」 爽「忘れたのか?私は覚えてるのに…北海道で愛を誓ったじゃないか!」 京太郎「え、え、えーーー!」 喫茶店 京太郎「あの時の人でしたか」 京太郎(ハオと同じチョーカー……見覚えのある指輪と石だけどあんな小さくなかった。ハオも同じものをしていた…流行りなのか?) 爽「あの時の人……まあ、仕方ない。私は獅子原爽、有珠山高校三年だ」 京太郎「あ、俺は…」 爽「岩手県大会最多得点の記録保持者にして大魔王の二つ名がある宮守高校一年、須賀京太郎だろ?それに私は主人の事を間違えたりしないからな」 京太郎「な、なんでそこまで知ってるんですか?」冷や汗 爽「主人の事は大概の事は知ってるぞ」 京太郎「主人って…俺はそう呼ばれる理由がわからないんですが」 爽「主人が主人たる理由か?」 京太郎「そうです」 爽「そんなのは簡単だ。私が主人の事が好きだからだ」 京太郎「えっ?」 爽「ある時に気が付いたんだ。主人こそが私を孕ませ、性の吐け口にするに相応しいと。本当は結婚して幸せな家庭を持とうと思ったんだが性奴隷たる私がそんな事を望むのは…」 京太郎「す、ストップ!な、なんでそんな事になるんですか!」 爽「運命だからだ」 京太郎「運命?」 爽「私はそれを確信した。知っていなくてもいいが私は昨日誕生日だった。高校の皆が祝ってくれるなか私は神に願った。主人に会わせてくれと…全国で会えると信じてな。でも今日、こうして出逢えた。会えないと思ってたのに。これを運命と呼ばなくてなんて呼ぶ?」 京太郎「お、おう。」 爽「だから私の願いを叶えてくれ」 京太郎「願い?」 爽「私を抱いて孕ませてくれ」 京太郎「お断りします」 爽「えっ?なぜダメなんだ?」 京太郎「いや、むしろなんで大丈夫と思うんだ?どう考えてもダメだろ」 爽「理由を、せめて理由を教えてくれないか?」 京太郎「いやまず、俺は貴方の事を知りませんし」 爽「うっ…なら私の事を知ってくれたら…」 京太郎「第二に俺は貴女が怖い」 爽「えっ?」 京太郎「常識的に考えて怖いでしょ。自身の事を性奴隷とか言われて、はいそうですかとか言いますか?」 爽「わ、私は主人になら…」 京太郎「だからそれがおかしいといってるんだ。俺とあんたは知り合いでもなんでもない。なのにそんな事を言ってくる俺はあんたが怖い」 爽「そ、それは……ごめん。そうだよね、全部私が悪いんだ」 立ち上がり 京太郎「そうです。だから…」 爽「主人に迷惑をかけるなら私は死ぬ…」 京太郎「えっ?」 爽「本当にすまなかった…私はもう消えるから安心してくれ…」 スタスタ… 京太郎「待って、待ってくれ」 ギュ…腕をつかみ 爽「離してくれ…私は主にとって害にしかならない。だから死ぬんだ」 京太郎「…」 スッ…バチン 爽の腕をひいて頬を叩き 爽「えっ?」 京太郎「きやすくそんな事を言うな」 爽「だ、だって…」 京太郎「座れ」 爽「でも私は」 京太郎「座れ、これは命令だ」 爽「はい!」条件反射 京太郎「……携帯をだせ」 爽「はい!」 京太郎「これが俺の携帯番号とmailアドレス」 爽「……」動かない 京太郎「登録しろ」 爽「いいんですか?私は…」 京太郎「奴隷が口答えするな」 爽「は、はい!」 京太郎(…はやりさんに相談しないとな) 京太郎「命令は三つだ」 爽「……」目をキラキラさせており 京太郎「一つ命令無しで死なない事」 爽「はい!」 京太郎「二つ目、お前は俺に必然だから普通に振るまえ」 爽「普通ですか?」 京太郎「そうだ。同年代の男と同じ扱いを俺にしろ…」 爽「そこらへんのゴミと一緒にできません」 京太郎「…ならどうすればできる?」 爽「こ、恋人なら…」 京太郎「………それしか無理なのか?」 爽「……」頷き 京太郎「形だけだからな」 爽「はい!」 京太郎「三つ目……俺に対する連絡はメール…15件までだからな」 爽「えっ?」 京太郎「守れないのか?」 爽「だ、大丈夫です」 京太郎「……」 京太郎「それじゃあもう遅いから」 爽「あ、あの…」 京太郎「なんですか?」 爽「き、京太郎君って呼んで良いかな?」 京太郎「別にいいですよ」 爽「ありがとう!」 京太郎「俺はこれで。お金は払っときます」 スタスタ 爽「……」下を向いて何かをつぶやいて居て 爽「京太郎君と恋人………ガンバルよ。私が貴方とイルンダ」 夜 京太郎「…どうにかしないとな」 京太郎「良いお湯だったな」 ーーーーー 就寝前 京太郎「獅子原さんからメールがきてる…」 From 獅子原爽 初メール。届いてるかな?届いてたら連絡ください。 京太郎「普通だな…大丈夫ですよと」 From 獅子原爽 良かった…京太郎君にメールできて。明日もまたメールしていいですか? 京太郎「…俺の考えすぎだったのかな?問題ないですよと」 From 獅子原爽 ありがとう!また明日もメールするね。 京太郎「普通すぎる…あれ下に続いてる?」 From 獅子原爽 愛してます、京太郎君。 京太郎「………落ち着け、落ち着くんだ、俺」 ーーーーーーーー 爽「メールしてくれた!!文章量は少なめ、的確に…恋人だからって縛るのはただの馬鹿…」ブツブツ 爽「このまま好感度を溜めて…抱いてもらう…」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3313.html
久「野球をやるわよ!」 怜「また急やな」 京太郎「でも、何でまた野球なんかしようと思ったんですか?」 久「今しかできないからよ。私が私であり続ける為に野球をする」 照「ふぅん」 京太郎「いやいや、おかしいですって」 怜「そうと決まればメンバー集めやな」 照「野球となれば最低9人は必要」 京太郎「俺と部長に、照さんに怜さん。それと、豊音さんで今のとこ5人か・・・」 怜「あ、うちは無理やわ。病弱やから」 久「なら仕方ないわね。須賀君、あと五人集めて頂戴」 京太郎「はぁ・・・」 久「それじゃあチーム名はどうしましょうか?」 怜「タイガースや!決まっとるやろ」 京太郎「それはさすがに・・・」 照「じゃあ、チーム虎姫がいい」 京太郎「まあそれなら・・・」 久「それにしても、豊音、さっきから静かね」 怜「また寝とるんやろ」 照「うん、そこで寝てる」 豊音「Zzz・・・」スヤスヤ 京太郎(ナルコレプシー。それが豊音さんの幼い頃から抱えてきた病気・・・眠り病) 京太郎(豊音さんはいつ意識を失い眠ってしまうのか分からなかった) 京太郎(寝る子は育つ。豊音さんは、だから大きかった) 怜「にしても京太郎。メンバーのあてはあるんか?自慢やないけど、うちには友達なんかおらんからな」 照「私も」 久「あ、あはは・・・」 京太郎「まあ、あてってほどでもないですけど、一応声をかける相手の目処はついてます」 久「あらら~、須賀君も隅に置けないわね」 京太郎「そんなんじゃありませんって」 怜「なんや京太郎、女の子ばかり誘ってハーレム作る気なんか?このスケベ」ニヒヒ 照「君は不潔だな」 京太郎「何とでも言って下さいよ。まったく」 京太郎(一応俺が声をかけようと思ってる相手は幼なじみだ。いつも誰も来ない屋上で本を読んでいる) 京太郎「よっ、咲」 咲「はわわっ、京ちゃんっ!?ち、違うよ、私学校でお菓子なんて食べてないよ!」ガサゴソ 京太郎「取って食いやしないって」 咲「何しに来たの?珍しいね」 京太郎「まあな」 咲「京ちゃんも食べる?」 京太郎「それじゃあもらおうかな」 咲「じゃああーんして」 京太郎「えっ・・・。あ、ああ、わかった」ドキドキ 京太郎「あーん・・・」クパァ… 咲「右手の指にはめたトンガロコーンで左回転」グワッ 咲「左手の指にもはめたトンガロコーンでひじの関節ごと右回転」グワワッ 京太郎「んあっ!?」 けっこう呑気してた京太郎も、指がが一瞬巨大に見えるほどの回転圧力にはビビった! そのふたつの拳の指先に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙 咲「はい、京ちゃんどうぞ~」 京太郎「むぐぁぁあーーーー!!」サクサク ムッシャァァ 京太郎「ったく、咲の指まで口に入っちまったぜ」 咲「えへへ、ごめんね京ちゃん」 京太郎「まったくだぜ」 咲「それで、何か用があったんじゃないの?」 京太郎「おお、そうだった」 京太郎「咲、野球やってみないか?」 咲「えっ?私、運動とか苦手なんだけど」 京太郎「それはわかる・・・。でも、俺にはお前しか頼れる人間はいないんだ!頼む・・・」 咲「・・・頭を上げてよ京ちゃん」 京太郎「咲・・・いいのか・・・?」 咲「ま、まあ、京ちゃんがそうまでしてお願いするんだったらやらないでもないかな~・・・って」 京太郎「そうか!ありがとな、咲!」ギュッ 咲(わわっ、手!手ーっ!握られちゃってる!) 京太郎「お、咲、口元にお菓子付いてるぞ?咲は相変わらずだな」ヒョイ 咲「あっ」 京太郎「あむっ・・・。モグモグ」 咲(京ちゃんが私の口についてたお菓子食べてる・・・///) 京太郎「それじゃ、野球の件よろしくな!他にも誘わなきゃなんないんで行ってくるぜ」ドヒューン!! 咲「えっ、他にもって・・・。ちょっ、京ちゃーん!」 勧誘 一人目ゲット 照「へえ、さっそく一人勧誘に成功したんだ。このスケコマシ」 怜「とんでもない奴やな、京太郎は」 久「末恐ろしいわ」 京太郎「そんなこと言うならみんなもメンバー集めして下さいよ」ジトーッ 怜「さっすが京太郎!よっ、総理大臣!これからもよろしく頼むで」 照「京ちゃんには期待してる」 久「ごほっ、ごほっ、持病の癪が・・・。あとは頼んだわよ、須賀君」 京太郎「まったく、ちゃっかりしてるんだから」 豊音「やっほー、須賀くーん」 京太郎「あ、豊音さん、起きてたんですか?」 豊音「うん」 京太郎「寝顔、可愛かったですよ」 豊音「ふぇっ・・・///」 怜「なんや京太郎、お前、あんときそんなん見とったんか。このドスケベ」 照「ケダモノ」 久「レディの寝顔を見て、それをそのまま口に出しちゃうなんて須賀君もまだまだね」 京太郎「なんなんですかもう!」 豊音「もうお嫁に行けないよ~・・・///」 京太郎「豊音さんまで・・・」 京太郎「安心して下さい。豊音さんは美人ですから結婚相手なんかいくらでもいますから」 豊音「か、可愛いだなんて・・・///」 京太郎「それに、もし結婚相手ができなかったら俺が責任持ちますから」 怜「ヒューヒュー」 照「言うね」 久「ほらほら、まだメンバーは一人しか勧誘できてないんでしょ?さっさと新しいメンバー探しに行きなさいよ」 京太郎「はいはい。まったく、人使いが荒いんだから」 豊音「あの・・・手伝おうか・・・?」 京太郎「いいんですか?それじゃあ・・・」 照「四人いれば麻雀が打てる」 怜「そやな。京太郎じゃあ弱すぎて相手にならんからな」ニヒヒ 久「そうね。久々に麻雀部らしいことしましょうか」 豊音「えへへ、お手柔らかに」 京太郎「みんな酷い・・・」 京太郎(ナルコレプシー。それが豊音さんの持病・・・眠り病だ) 京太郎(彼女はいつも突然意識を失い、ただ眠る・・・。夢も見ずに・・・) 京太郎(そしてふと目覚めるんだ・・・。まるで、何もなかったかのように・・・) 京太郎「それじゃ行ってみますね」 久「行ってらっしゃ~い」 怜「はよ行ってき」 照「お菓子忘れないで」 京太郎(部長も、照さんも怜さんも、みんな何も言わず豊音さんを助け気にかけてくれる。何も気にすることはないと) 京太郎「はいはい」 京太郎(俺は知ってるんだ。みんな、豊音さんを気にかけて、俺の手伝いに行かせずにここで麻雀を打つことにしたのだと) 京太郎(態度や口でこそああだけど、みんな優しい先輩たちだ) 京太郎(俺たちチーム虎姫は、あと4人仲間を必要としていた) 京太郎「ぐわぁぁ!しまったぁ!」ズボォァッ 花田「すばら!見事落とし穴に引っかかりました!」 京太郎「また花田先輩っすか」 京太郎(花田煌。学校でも何かと騒ぎばかり起こすトラブルメーカーだ) 花田「いやぁ~、こうもバレバレの落とし穴に引っかかる人もいませんよ~?まさにすばらです!」ニコニコ 京太郎「はは、それはどうも・・・」 京太郎「やれやれ・・・」パンパン 花田「制服が汚れてしまいましたね。すみません。私も手伝いましょう」パンパン 京太郎「あっ・・・そこは・・・んぁっ///」 花田「すばら!」 京太郎「で、何で落とし穴なんて仕掛けてたんですか?」 花田「まだ見ぬすばらを求めて・・・といったところでしょうか」 京太郎「なるほど、それはすばらです。で、ほんとのとこは?」 花田「実は、渋谷さんの育てているイチゴが何者かに荒らされているので、その犯人を捕まえようと思ってですね」 京太郎「へ、へぇ、そうなんですか・・・」モジモジ 花田「何故前かがみなので?」 京太郎「は、花田先輩、落とし穴掘って汗かいてますよね・・・。その、シャツでブラが透けて・・・///」 花田「なっ・・・。これは恥ずかしい姿を・・・。すばらじゃないですね///」 京太郎「これ、羽織って下さい。俺の制服なんかで申し訳ないんですけど」 花田「ありがとうございます。優しいですね、須賀君は」 京太郎「いえ、そんな。当然っすよ」 花田「未だ前かがみなのを除けば・・・ですけど」 京太郎「いやん」 京太郎「よし、じゃあこうしませんか?そのイチゴ泥棒を捕まえたら俺のお願いも聞いてくれるってことで」 花田「す、すばら・・・///」 花田「そんなこと言って、エッチな要求をするのでは・・・?エロ新道寺みたいに!」 京太郎「それを言うならエロ同人でしょう、花田先輩」 京太郎「いえ、野球チームに入ってもらおうと思って。花田先輩、確か今部活とかしてなかったですよね」 花田「ふむ・・・。いいでしょう。しかし、須賀君にイチゴ泥棒が捕まえられるでしょうか?」 京太郎「どういうことですか?」 花田「彼・・・いえ、彼女かもしれません。そのイチゴ泥棒は、渋谷さんが昨年から追い続けている相手・・・」 京太郎「昨年から・・・」ゴクリ 花田「かくいう私もこの二ヶ月捕まえようとしているのですが、未だ捕まえることすらできません。おそらく相当の切れ者ですよ」 京太郎「・・・わかりました。相手にとって不足はありません」 京太郎「って、あーっ!」 花田「はて、何か?」 京太郎「何がじゃないですよ!そこ!渋谷さんの菜園!」 花田「・・・はい?」 京太郎「お前だな、イチゴ泥棒は!こいつめ!」 桃子「ちょっ、どこ触ってるっすか!離すっす!」ジタバタ 花田「すばら!いきなり人が現れました!これは一体・・・」 桃子「まさか私の姿が見える人が存在しようとは・・・モグモグ」 京太郎「お前はいい加減食うのをやめろ」ポカッ 桃子「痛いっす」サスサス 渋谷「この子が私のイチゴを食べてた犯人・・・?」 花田「ええ、そうです。ここにいる彼が捕まえてくれたのですよ」 渋谷「ありがとう・・・」 京太郎「いえ、そんな、当然のことをしたまでですよ」デレデレ 花田「こいつ・・・」 桃子「・・・・・・・・・」 渋谷「貴女、見ない顔だけど・・・」 桃子「東横桃子・・・。高一っす。確かに私が中等部の頃からイチゴを無断で食べてた張本人っす。フン」 京太郎「なんだよその態度。お前なあ」 渋谷「どうして黙ってイチゴを食べるの?」 桃子「食費を浮かせる為に仕方なかったんす・・・」 花田「何か欲しい物でもおありで?」 桃子「実は先輩が病気で・・・」 京太郎「そっか・・・。治療費か・・・」 桃子「ほんとは遊ぶ金欲しさっす。てへぇ☆」 花田「すばら!」 京太郎(照れ隠しが下手な奴だな) 渋谷「クス・・・。イチゴ・・・美味しかった?」 桃子「そうっすね。なんて品種なのかは知らないっすけど、市販されてる高級イチゴの数段味が上でした」 渋谷「ありがとう」 桃子「・・・今までイチゴを黙って食べててすみませんでした」 渋谷「・・・・・・・・・」フルフル 花田「はて・・・?お許しになられるので?」 渋谷「イチゴは全て取られたわけじゃないから・・・・。全体に影響がないよう最小限だけ・・・」 京太郎「そうなんですか?」 桃子「べ、別にそういうつもりじゃ・・・。バレないように少しずつ食べてただけっす///」 花田「まあ、渋谷さんがそうおっしゃるのでしたら私としてもこれ以上お引き留めする理由もありませんね」 桃子「・・・いいんすか?」 渋谷「うん」 桃子「・・・今まで迷惑かけたお詫びといってはなんですけど、何かできることはないっすか?お金はないっすけど・・・」 渋谷「うーん・・・」 京太郎「だったら野球しないか?」 花田「そういえばそんな話もありましたね」 京太郎「忘れないで下さいよ、花田先輩」 渋谷「野球・・・?」 桃子「何で野球っすか・・・?」 渋谷「なるほど、野球のメンバー探しを・・・」 桃子「事情はわかったっすけど、イチゴの件で迷惑かけたのは渋谷さんにっす。あんたの事情は知ったことじゃないっすよ」 京太郎「はは、ま、そうですよね」 花田「私は約束もありましたし、私でよければ協力させてもらいますよ」 京太郎「ほんとですか!?ありがとうございます、花田先輩!」ギュッ ブンブン 花田「これは見事なシェイクハンド。すばらです」 渋谷「えっと、東横さん・・・」 桃子「はい。今まで迷惑かけましたし何でもしますよ」 渋谷「園芸部のお手伝いは・・・その、未経験者にはできないと思うから・・・」 花田「確かに。植物は繊細ですしねえ」 渋谷「だから、東横さんには人助けをして欲しいの」 桃子「いいっすよ」 渋谷「じゃあ、花田さんと一緒に野球をしてくれたら嬉しいな・・・」 桃子「えぇ~っ!?」 京太郎「やったぜ!」 桃子「な、何でっすか?」 渋谷「野球のメンバーが足りてなくて困ってるみたいだったから・・・。ダメならいいけど・・・」 桃子「うぅ・・・。わかりました、やってやるっしゅ」 花田「おお、すばらです!これで二人揃いましたよ!」 京太郎「へへ、よろしくな」 桃子「・・・よろしくっす」 勧誘 更に二人ゲット 久「さすがね・・・。まさかここまで人を集めてくるとは・・・」 豊音「この短時間で三人も集めるなんてすごいよー」 照「コワイ・・・」 怜「まさかニンジャ・・・?」 京太郎「違いますよ。先輩たちは忍者を何だと思ってるんですか、まったく」 桃子「ここは麻雀部?野球の道具はあるんすか?」 花田「これは全自動卓・・・。すばら!」 咲「うぅ・・・、京ちゃん、女の子しか誘ってないよぉ・・・」 京太郎「い、いや、そういうつもりではなく・・・」 怜「このハーレムキング」 照「麻雀界の結城リト」 桃子「軽蔑するっす」 咲「変態・・・」 京太郎「くそぅ・・・くそぅ・・・」 久「それにしても、これだけ集まるとは壮観ね。いやいや」 花田「ええ、これはなかなかのなかなかです」 咲「でも、野球するといっても、9人集めたとしても対戦相手がいないと」 豊音「それなら大丈夫。もう手配してるんだってー」 怜「久は手がはやいことで有名なんや」 照「うんうん」 久「んん?どういう意味かしら?」 京太郎「でも、対戦相手が決まってるなんて、これはいよいよって感じですね」 豊音「うんうん」 久「ってわけで、残り二人のメンバー集め頑張ってね、須賀君」 京太郎「いぃ!?また俺っすか!?こんなに人がいるんなら、誰か心当たりいる人はいないんすか?」 久「ごほっ、ごほっ・・・。私は持病の癪が・・・」 怜「うちは病弱やさかい・・・。すまんな、京太郎」 照「私は友達が少ない」 咲「私も・・・」 豊音「私もだよー・・・」 京太郎「お、おう・・・」 花田「すばらくありませんねえ・・・」 京太郎「ま、まあ、あと二人くらい俺にかかれば余裕ですよ。ちょっと待ってて下さい」 怜「すまんな」 照「任せた」 京太郎「とは言ったものの、心当たりなんてないしなあ・・・」 田中舞「いくぞ、ストレートだ!」ビュンッ 門松葉子「よっ。なかなかスピード出てますね」バシンッ 京太郎「校内でキャッチボールか・・・。ガラス割らなきゃいいけど・・・」 田中舞「次はカーブ行くぞー」 門松葉子「バッチこーい」 京太郎「さて、余所見してないで新メンバーを探さなければ・・・」テクテク チーム虎姫 必要人数 残り二名 憧「ねえ、いつまでやんの?あたしは別にいつまで付き合っててもいいんだけどさ」 穏乃「フンッ、フンッ・・・。あと30回・・・」 憧「そんなに鍛えてどうするんだか・・・。はぁ・・・」 穏乃「私の筋肉が喜んでるのが憧にもわかるでしょ・・・。フンッ・・・筋肉イェイイェイ!筋肉イェイイェイ!」 京太郎「あれは・・・確かクラスは別だけど、体力バカの高鴨さんと、その幼馴染か・・・。あの筋肉・・・逸材だな」 京太郎「あの、すいません、お願いが・・・」 穏乃「何かな?」 京太郎「一緒に野球してもらえないでしょうか?」 憧「野球?」 京太郎「はい」 憧「あー・・・そういうことか」 穏乃「メンバーが足りない、ってやつなのかな?」 京太郎「はい」 憧「どうすんのよ、しず?」 穏乃「うーん・・・。私は山にも行きたいし、筋肉も鍛えたいからなー・・・」 京太郎「そうですか」 憧「しずがやんないってんならあたしもパスで」 京太郎「せっかくの筋肉の見せ場なのに・・・」ボソッ 穏乃「!?」 京太郎「あ、すみません、独り言です。野球で・・・そう、仮にですがホームランでも飛ばせれば、筋肉をアピールできると思って・・・」 穏乃「私の筋肉が活かせる・・・」 京太郎「今ならプロテインも付けるけど、どうかな?」 憧「ちょっ、卑怯な・・・」 穏乃「やります!憧、野球やろう!」 憧「オッケー!あたしも今そう言おうとしてたところよ!」 京太郎「やったぜ!」 チーム虎姫 必要人数 残り0名 久「須賀京太郎・・・恐ろしい子・・・」 怜「一体誰がこんな短期間でこんなに人数を集めてくれたんや?」 照「須賀京太郎・・・。彼が一日でやってくれました」 豊音「すごいよー」 咲「でも、女の子だけ・・・」 花田「すばら!」 桃子「どんだけ女好きなんすか、まったく」 京太郎「お、俺はそんなつもり・・・。くそぅ・・・」 憧「はいはい」 穏乃「それで、トレーニングは?」ワクワク 久「そうね。試合まで時間もないし、練習しましょうか」 豊音「よーし、頑張るよー」 穏乃「燃えてきたー!」 京太郎「やれやれ、俺は練習した」 そして、一ヶ月後・・・ 久「この人たちが私の集めた対戦相手よ!」 穏乃「おおー、なかなかやりそうだなー」 星飛雄馬「よろしく」 茂野吾郎「女の子ばかりだな」 阿部隆也「誰であろうと全力を尽くすだけだ」 岩鬼正美「はぁ~・・・」 青木勝「まあ、頼まれたからには勝つけどよ」 木村達也「気は進まないな」 ベジータ「くだらん。早く終わらせるぞ」 めだか「さあ、早く始めようではないか」 ナルト「ウズウズしてきたぜ」 コナン「あれれ~?ボクが審判~?」 京太郎「くそっ、こんな奴ら相手に勝てるのかよ・・・」 久「ま、何とかなるでしょう」 完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6105.html
ザァァァ 洋榎「ふんふっふ~ん♪ あっめあっめ降れ降れ~♪」 スッ パチャッ ??「……」 洋榎「おわっ!? なんや!? ビックリしたぁ!」 絹恵「……」 洋榎「き、絹……?」 絹恵「……おねえちゃん」 洋榎「傘も差さないでどうしたんや? 忘れたんなら、一緒にほら!」オロオロ 絹恵「私ね、決めたんだ」 洋榎「何をや? 急に気持ち悪い口調になって……」 絹恵「愛するって気持ち、我慢するの辛いよね……ふふ、おかしいかな? 今頃気づくなんて」 洋榎「せやから! その気色悪い喋り方やめぇや!!」 絹恵「だからさ」 \\ \ ヘ ', i ,ィ ' ,ヘ ヽ ヘ ム | / ヘ, マ ', / ぃ マ , キ. / 斗‐ V , ' ,.。≦´ } ∨ キ , . /, ' ,.。if升三≧==--- 」__} // ,.。ifン´圭圭ニニ===≪≪三三 ヽ ,.。ifン´彡'" i i キ }iii〉 `,;○;;Y , ,.ィ'´rイ{ . i i . i} ,'// };;;;;;;;;i , i! ィ㌢ キ, ¨ 4' 〃' i!;○;;i! ,㌢ ’- 、 ノ / ム;;;;;;7 ,㌻ ノュ,,_,, イ ム;;;;;7 i i! i{ `  ̄ ´ ム;;;;7 i! ミュ ム;;;7 ii i| ヾミュ、 ,.。斗;;;;; / ` 、ミュs、 _ _,, -‐=ニ壬三三彡{ ii i| ` 、三三三三三≫-- ''"´ ハ i! ハ i | 絹恵「ごめんね。彼、奪わせて貰うから」 第十七章【略奪愛! 何を諦める必要があるんや!?】 ザァァァァ 洋榎「彼……? 彼って誰のことや?」 絹恵「決まってるでしょ? 須賀京太郎君のこと」 洋榎「京ちゃん!? な、なんで絹が京ちゃんのことを……?」 絹恵「おかしい? 私が彼と知り合いだとしたら」 洋榎「せ、せやかて! 京ちゃんは今まで一度もそない……」 絹恵「それはね。お姉ちゃんのことが好きじゃないからだよ」 洋榎「っ!! いつまでその気持ち悪い東京弁使うんや!!」 絹恵「ほら、お姉ちゃんは分かってない。須賀君は、関西弁が嫌いなのに」 洋榎「あ、あんな冗談間に受けとるんか?」ゾクッ 絹恵「冗談? あははっ……そうかなぁ?」 洋榎「絹……」 絹恵「そうだ。まずはお姉ちゃんに教えてあげないとね」 洋榎「教える? 何をや?」 絹恵「私と須賀君が――いつ、出会ったのか」 洋榎「!?」 絹恵「そう、アレは――」 二年前 長野 雅枝「ほな、私は県予選の実況に行ってくるから」 洋榎「長野もんかー。この中の誰かが全国に来る……!」ワクワク 絹恵「……」ポーンポーン 雅枝「絹、長野まで来てボール遊びかいな」 絹恵「こっちの方がええもん」 洋榎「絹は変わってるなぁ。麻雀の方がおもろいでー」 お姉ちゃんはええやろうけど 私は、お姉ちゃんみたいに強くないから 雅枝「絹は付いてきぃひんの?」 絹恵「そこらへんプラプラしとる」 洋榎「うちは行くで! 長野の偵察や!」 雅枝「はいはい。じゃあ、絹! 一人であんま遠くにいかんようにね?」 絹恵「はーい」 二人共行ってもうた あーあ、こんなことなら付いてこなければよかったやん 絹恵「……」ポーンポーン いつまでもボール蹴っていても仕方ないし どこか気晴らしにでも行こう ワーワーワー 絹恵「みぃんな麻雀ばっか」ポーンポーン つまらんなぁ なんかスポーツの大会でもやってへんかな? キャー! ガンバッテー! 絹恵「ん?」 なんや、アレ? 体育館みたいなとこで何かやってるんか? 絹恵「バスケ? それともバレー?」 どっちでもいい 今の退屈を打ち消せる、スポーツがあるなら 絹恵「入場料とかなさそうやし、入ってみよう」 スタスタ ガヤガヤ 絹恵「人が多いなー」キョロキョロ 試合をやってるのは、ここ……かな 絹恵「明るくなって――」 ???「うぉぉおぉっ!!!」シュバッ 絹恵「へっ!?」 ./ / ./ ./ / ./ ./ __ \ /,/ ././ ./ ./ / ./ ./ ! `'ヘ \ ././ ,/./ ./ ././ ./ ./ l r‐-、゙'ヘ .\ \ /.//./ ./ ./ / ./ ./ ヽ ヽ .\, . \\ /,// / ././ ./ / ヽ .ヽ \、 \\ ././ ./ ././ ./ ./ ヽ..ヽ .\ \ /,/\ ,/ / / / ./ ヽ.\ ヽ、 \\ \'" / / ./ / \\ /,`'、 .\\ \ /./ ./ ./ `‐ ./,/ .\ .ヽ,"./ ./ ./ // 、 .\ .\ /'" ./ / /./ .\ \ \ ヽ ヽ ./ / ,/ / /´゙''‐、, /./ \.`'‐..、 ゝ .ヽ ヽ / // / | .v_. \ \ /,/ \ | ノ /./ / l l `'-、\\ /./ `'ー..,,__,ノ ./ / ./ ./ ヽ.ヽ .\.`く./ / / /‐゛ `、゙‐ ./\ \ \ /./ ./ ` // \ \\ /./ ./ ., ,//.- \ ヽ ヽ / / / ./., ,.// .`'-、"'''′ .! ./ / ./ ././ ,, /./ `''―‐" / ./ / /./ /`'- -‐゛ / / ,/ / ././ ./ ,,,,_/ ,! / ,/ / ././ ./ l / / ,/ / ././ ./ / l ! / ,/ / ././ ./ / 丿 .,,,,__广゙' / ,/ / ././ ./ / / | . // / / ./ ././ ./ / // ||// ./ ,/ / ././ ./ / // , || ==― / ./ / /./ / ,/ .// ./ |_==― / ,/ / ././ ./ / // ./ ???「ハァッ!!!」バシュゥゥン! / / ヘ ヘ / >'"⌒` 、 , / > ´ \ ヘ ./ /- 、 , ', , / ` ,.ィ '"⌒ヽ , _∠_,,。zzュ、 V i .7 イ/彳 イ沁ヾヽ __ , | はへ? 7 {;;;;{ {{ ん } 〉`ー- 斗匕てニミx、キ | , 7ゞ.、` 乂ュ,ノ イ ´⌒ヾヘ ,仍 沁 ヾヽ i! ,' イ ` ー - " ヘ 、 V ノ } }x , ム .ハ. { //// ’ `ミュ゙<,__,ノノォ 7 ム ,' ゙i ////` ''' ´ .イ 7! ,' .∧ / } / / ! / ハ ヘ _ / ,' / / ! / / .ハ \ ゝ _ `ァ ノ-イ./ / i ノ , ' /. \ イ ./ /! i| / / ./ / ` - < /´ / / / i i´ / イ/ / ./ / | な、なななんや今のボール!? バビューンってなんて、ガーってなって! ど、どんなスポーツなん!? 絹恵「……今、シュートしたのは……あの、金髪の子!?」 ???「ととっ!!」ガクッ チームメイトA「危ないぞ須賀!」 チームメイトB「いくら天才のお前でも、あの技はなぁ。決まったからいいけどよ」ハハハ 京太郎「す、すみません」テレテレ チームメイトC「やるじゃねぇか須賀!」 宮崎大輔「やったな、京太郎!」ガッ ワーワー 絹恵「須賀、京太郎君……か」 選手R「ふぅん……やるじゃん」 選手T「油断せずに行こう」 選手S「たるんどる!!」 選手Y「負けることは許されない――それが王者の掟」 選手A「あぁん? 俺様の美技に酔いな」 絹恵「(あれは……ハンドボール?)」 チームメイトA「須賀! シュートだ!!」 京太郎「そのボール――増えるよ」バビュッ `"'― ..,,_ `'ー 、, `'-、 '!、 .| ./ / ._,, ‐''"゛ _,,,,.. -ー''''"´ `゙゙'''ー ..,,_. ..`''ー..,、 ゙''-、 ゙‐ .! / ,/゛ ._,, ー''"゛ . _,,,.. -ー'''''"゙´ `゙゙'''ー ..,,゙へ. ‘ . ‐二.. -ー''''"゙´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _,, ー ´゙"''― ..,,,_ _.. --、 _,,..-‐'''" _... -..、 `゙゙''''― ..,, ,..-'" ,! _,,.. -''''"゛ ._..-'"゛.、 .,- ‐==ニニ二二二ニニ==‐ `''- 、、 .,/゛ ./._、 _,.. -‐''"゛ _,,,,,,_ .-'"゛ ._/./ / . l ヽ \.\, `''ー. / ./ . ´゙"'.,, ー'''" ;/ `''ー、,,.'" / / / . . l .ヽ'、 \.゙''-、 ./ / ,..- │ ゙゙'-、 '" ./ / .、 .| l .ヽヽ \. ゙'' / /、 _..-'"゛ .l、 . `'-、″ .l゙ | .! .l ヽ\ . / / `''ー 、、 ._..-'"゛ .,. ..l, `-、 .l゙ | .} .l, ヽ.ヽ ,./ / `''‐..-'"゛ / l, \ | l .l ゙ / /、 ,/゛ .,/ ヽ `'-、,! | l / / `'-、 . / / .ヽ `'-, ! . l / / .\ .\、 _/゛ ,/ ../ .\ \." | ,..-''´ `-、 \. / . / ./ ヽ, \ `'―-‐'"゛ ' .\ \ . \ / ./ ./ \ \ l. ..ヽ ヽ \ `'-、 . / / ./ \ \ ..l ヽ .ヽ `'、、.,/ / / \ ヽ, .l ヽ .ヽ \ / / \ ヽ. ゙L ヽ \ \. / ./ ! .\ ヽ l .ヽ. ヽ ,./ ./ ,! .\, ゙' ! ヽ .ヽ / / l \ ヽ ヽ ヽ . / ./ ,! ,゙'-、 ..l ヽ ヽ, / / ! | .`''-、 ! ヽ. ヽ,./ / l | .`''- ..,_ .../ .l ヽ .ヽ゛ / l ! l `¨¨¨¨´ l, ヽ ヽ 選手A「なん、だと!?」 チームメイトC「行けぇぇ!」 京太郎「これで、決めるっ!!」 選手Y「させない!」 京太郎「you still have lots more to work on!」カッ ______________________ _,,.. -ー''''"゙´ ,_..................-.-――――――――――――――¬ーxi..,,、 .> `゙゙゙''''''''¬―-- ..二,゙¬- ..,,、 ,./ . / `゙゙'''ー`-ニ-..,,_ / ./ `'''-ミ\、 / / ニニニニニニニニニニニ二二二二二゙_\ / / / / ,/./ / / / / / / / .,/ / .,/ / ,/ / / _/゙./ _. _/゙ / _.... -ー''''"゙´ ,/゙ / _,,,,.... --ー¬''''"゛ ___,,,,、 /. / ゛ . _,,,.. -ー''''''゙゙゙´ __,,,,.... --ー¬''''"゙ ̄ ̄ / /゛ _,,,.. -ー''''"´ . __,,,.... --ー¬''" ̄´ ,//_,,,.. -‐'''"´,,,,.. --ー'''"゙´ ,/ .゙_.. -ー'''"´ rシ‐''''"´ 絹恵「ボールが曲がったぁっ!?」 選手S「止まらんかぁっ!!!!」バッ 京太郎「入れぇぇぇぇっ!!!」 ..ヽ .i、 ."| .! l゙.! 、」 ,!.l.,│ [' .ヽ/ lリ、 .! '',, ..,,、 ,! l |l'''ー ,,,_ ヽ .l゙ `゙"'../ i゙''-、 .|.!.l .l. !│ !l 、│.l .,! .|_ `''ー、、 ! l`'、 ! リi, `"! l | l n`゙''.ヽ( ,,_ ./、 ..l, .] ! .l. l. ! .l .! l .、l .! | l`' .|.l .ll、 | l,,,.ヽ. | ! .l. ,! .l`" l l,,, ,!.! .`゙''~ ,! l" ゝ ! .| .l. l} .! l! !l l.! !.! .l .!│| l .,! .l `'''㍉, | l. | .} l l ´ .,! |..,,、 !、 `';」 ̄l¬--、__ 'l′ ` .″ !! .!_l .l.l l .! l ,! l ! l .| l l゙ .| .`゙''ー.i,,,、 ! /..゙/゛.l ヽ ..l 、 |! l! ll .! .l .l゙゙'ili..、| .l ! .|.! ! .l .! !.! `゙'' ! / |. .ヽ ヽ l,.!.ヽ ! .! ! | l゙.l .│ l| │ ,! | l ! .!.l゙  ̄l \ . `'' l!、 ゙)、 l,! .l! l .,! !- | ! ! .| .! _\ .ヽ .`イ,,,,、,,,..ノ.! | .ヽ リ ゙ | | ! ! !-、, .l゙ ! .´ ,! ヽ l´ .! "! | .ヽ n |,! !亅 | l .|、,l .ヽ.l_ l ,! l 7V ! l`''-、 ゛ l ! | l .|`'ー、,、 ヽ `" l../iミ \/ .l゙ !.l .! .l │ .| / .| `'''ッ.'t¨ ̄> .ヽ . ! l \ .l'┘ l゙ ! .\, .l !./ ! 、 /! l ヽ `''ー、ヽ ! l ゙'-!/ .ヽ, l ./ー-、`' ,! |/ ! xil| !.| .ヽ ヽ .`''-、 ..l,,_ .|、 .\."lo、 .ヽ ″ .| .,リ.| l .| .゙{x .ヽ、 .ヽi'" ゙゙''|. ヽ.!.l.`'-,ヽ .|.l |iチ.! ,! !l, . l\. `'ッ、. ゙.l___ . l´.゙'''~..,_ ...l ヽ ゙'-、 │.'l、 /゙ヽ ″ l l !..l l `-,,.! `'-、 .ヽ `{ \ `".! .ヽ \ l l, l ヽ |/ !./ l. .l. `''-、、 `'-、ヽ .`-;;ーヽ,,. .l |ヽ .| ./、 .〟 ! ヽ ,l′ l/ .1 ..l .l `''-、、゛. l `''i 、,゙゙'‐、|. | ヽ l゙ ! l .l l、 .ヽ / ″.i゙ 選手A「なるほどSATURDAYじゃねぇの」ヒュッ ドゴォォォォン! 京太郎「はぁ、はぁ……決まった、か?」 チームメイトA「いや、まさか!?」 ギャルルルルルル シュゥゥゥ チームメイトB「あ、アイツ!?」 選手R「残念だったね」シュゥゥゥゥ 京太郎「そ、そんな……」ガクッ 選手R「まだまだだね」 京太郎「片手で受け止められちゃ仕方ねぇよ。俺の負けだ」スッ 選手R「ま、あんたも頑張ったけどね」スッ ギュッ ワァァァア!! パチパチパチパチ!!! スゴイゾー! ガンバッタナー! 京太郎「ああ、くそ。決勝に行けなかったなぁ」 チームメイトB「また次があるさ。さぁ、帰ろう」 京太郎「はいっ!!」 絹恵「……か、かっこいぃ!!」ドキドキ あないなスポーツ見たことなかった! サッカーとも違う、迫力満点のスポーツ! こないなものが、世の中にはあったんやな 絹恵「須賀、京太郎君か……」 ./ --- 、 '., ,' ./ ./ \\ \ .', .l / / ヽ.\ ヽ ! .! , ./‐‐-.、 ...-‐!l‐\ ', l l .! ./ ` ´ リ ', .', .l ノ,! !/,.-==ミ.、 ,ィ ===ミ、! l l ,'/l ., ' f/{ }ヽー ''./イ{ }ヽ Y l .,'/ .l 八 {ヾ乂 ゚ ノ,ノ/⌒ヽヽ 乂 ゚ ノ .ノ / l (' .l ト.-=一 ''´ 、 `ー == イ,' l l ト-, ''' '''' / ,' .! l l ハ -‐ - ,/ .,' ! l l i>... ,.ィ/ /! .l l l .j | ! ≧z... ....ィ≦_|/ , / ! .l / j j .,' j l/`{_f´ ̄ ̄ /., ' / l .l {( ./ ノ /_,'/ .,.ィ !_,.ィ! /./ ./丶l、 .! ト、\ ヽ`ー' / .// ./ 〉_ ハ /./ l / `ー- .、 ! !、 `ー=イ ,イ_,,..イ / } .\{/!l .V V ノ 絹恵「ちょっと、追いかけてみよ」タタッ チームメイトB「全員バスに乗ったかー?」 宮崎大輔「なぁ、京太郎。俺と組まないか?」 京太郎「へ? なんだよ急に?」 宮崎大輔「俺と一緒にハンドをメジャーにするんだ」 京太郎「えー? マジかー」 宮崎大輔「握れるか? 俺の手を!」 京太郎「汗臭いからパス」 宮崎大輔「」 チームメイトA「何やってんだお前ら! 早くバスに乗れ!!」 ウェーイ 京太郎「はーいっと」 タタタッ 京太郎「ん?」 絹恵「あ、あのぉー!!」 京太郎「なんだあのすげぇ美人!?」ガバッ 宮崎大輔「……早く乗るんだ京太郎!」グイグイ 京太郎「あ、おい待てって!!? ああぁ俺の美女ぉぉ!」 バタン ブロロロロロロッ 絹恵「あー……」ガクッ あともうちょっとやったのに あーあ、もう会えへんのかなぁ 絹恵「今日の大会が終わったら、私は大阪に帰らなあかんし」 長野に来る機会はもう訪れないかもしれない そんなの……嫌や 絹恵「もしかして……、来年の大会にも出るんかな……?」 そうや その時にもう一度声をかければええんや! 絹恵「須賀京太郎君! 来年も、大会見に来るから!!」 そして、電話番号とメールアドレスを交換してもらって ふふ、楽しみやなぁ…… 洋榎「おもろい試合やったなぁー」ホクホク 雅枝「才能溢れる土地やな」 テクテク 絹恵「……」ホクホク 雅枝「ん? どこ行っとったん絹?」 絹恵「んー、内緒や」クスッ 洋榎「あーん? なんや企んどる顔やなぁ」グリグリ 絹恵「そ、そないなことあらへんって……//」 洋榎「アウト」 雅枝「アウトやな」 絹恵「え、ええっ!?」 洋榎「正直に吐かんかーいっ!!」ガシッ 雅枝「今日は取り調べやでー!」ガシッ 絹恵「わぁーっ!!」 須賀君 私――ずっと ――数日後 絹恵「えっと、長野……ハンドボール」カタカタ ブゥゥーン 絹恵「出た! ふぅん、須賀君は中学二年生なんや」 君のことを ――二ヶ月後 カタカタカタ 絹恵「あちゃー。やっぱり全国行ってないと選抜には選ばれへんかぁー」ガクッ 大阪から ――半年後 絹恵「今日から高校一年生か……ふふ、須賀君は三年生。キャプテンになれたんかなぁ?」 追いかけてるから 洋榎「絹ー! 入学おめでとさんさんころりー」 絹恵「今更なんやお姉ちゃん」クスクス 洋榎「まぁまぁ、これからは同じ学校……チームメイトとして頑張ろなぁー」 絹恵「うん」 あの日から、半年が経って 私はサッカーを辞めることにした 理由の一つは、お姉ちゃんに憧れたこと お姉ちゃんのように強い雀士になりたくなったから 洋榎「おかんをビックリさせるくらい、強くなるでー!」 絹恵「そう、やなぁ」 でも、もう一つの理由は誰にも言えない だって私はもう――果敢にボールに食らいつく選手ではなく 絹恵「(須賀君に、野蛮な女や思われたくないし)」モジッ 恋する、乙女になってしまったのだから ――一年後 長野 ハンドボール県大会 決勝戦 ワーワーワーワー 絹恵「やっと……ここまで来た」ギュッ あの日から一年 私は、またこの場所に来ることが出来た 今回はおかんの仕事は無かったけど、お年玉やお小遣いを必死に貯めてここまでの旅費を貯めた お陰で、須賀君が決勝戦で優勝するこの日に 私は、長野にいられるんや 絹恵「須賀君……」 今は試合前の軽い運動中やろうなぁ 会いたいけど、我慢や 試合が終わるまで、気が散るようなことをしちゃ…… ガチャッ 京太郎「飲み物買ってくるぜー」 ウィーッス センパイハヤクモドッテクダサイヨー 絹恵「ふぁっ!?」カァァァ い、いいいい今すれ違ったのって?! 京太郎「(なぁんか可愛い人いたなー……ん? どこかで見覚えが)」テクテク 絹恵「はわわわっ!?」カァァァ 京太郎「ふんふ~ふん♪」 や、やっぱり須賀君や! 後を、尾けなきゃ! 絹恵「すぅーはぁー! すぅーはぁー!」ドキドキ タタッ 京太郎「んー、あの自販機はイマイチだなぁ」キョロキョロ 絹恵「(な、なんて話しかけよう)」 ずっとファンでした? 一目見た時から好きでした? アホ、そないなこと急に言えへんって! 絹恵「(ちゃう! 何のためにここまで来たんや!!)」ギュッ やるしかない ここまで来たら、ちゃんと告白を――!! 絹恵「あのっ……」 ドンッ 絹恵「きゃっ!?」 男K「あっ、いってぇ……何してくれんの君ぃ?」 男B「ひょー、激マブじゃーん」 絹恵「あ、え?」 男S「長野っぽくないねぇ君、どこの子?」 絹恵「わ、私はその……もう、行くんで」 男K「おっと、そうはいかねぇなぁ」ガシッ 絹恵「!?」 男K「治療費代わりに、君にいいことしてもらわねぇとなぁ」ヒヒヒ 男B「おいやっちまおうぜお前!」 男S「やっちまうか?」 男B「やっちゃいましょうよ」 男K「その為の右手? あとそのための拳?」 絹恵「い、いやぁぁっ!!」 シャカシャカシャカ 男K「あん?」 京太郎「ほれ、ジュース」 男K「へっ?」 カシュッ ブシュゥゥゥゥゥッ 男K「ぐぁぁっ!?」ビシャビシャ 男B「!? なんだてめぇ!!」 男S「何コーラかけてくれてんだごらぁ!!」 京太郎「は? これはコーラじゃなくて」 ,/ / | ハ | | i 、 ヽ \ \_ i / | | | | | |、 i ゙、 、 \_ _> .| i | i | | | | ハ ハ _i!_ i \ ヽ` ̄ ̄ .| | |+--|、_|! | | i! ,/.ィ'|"i´ ハ | i ヾ 、 ヽ .| | |.|ヽ |、_|王!ー |./i .;"´/=、!/ | ! | \ 、i !. r| i.|、!,,ィ'" ._iミi! |/ /彳 r !ヽ,| ,イ | 、_ \ | |^!. N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ. ! | i、i、 ゙、 ` ̄ ̄ メ( /^|イ `、| .ノi \ヾi .、、 i! i ノリ ` .| ヽ__i |イ|/ .ヽ'≡ミ .i ____...., |/ ,ィ´ ム.\ `ー-- ―'´ /、! ―-イ/ 、 { }、 \  ̄´ /!/ / V///>、 //| | 、 、 \ / ./.|y }////// 、 ',/{ V/≧= .`ー---'′ /|V .{////////} /ム V////≧ .V !/////// /て////ヽム V///////ム ../ /////////、////////ム V///////l{ ./ ///////////≧= ../////////ム V//////{ ィ /////// V////////>、////////// ム V/////ィ 、_ .メ////// V////ィ´ ̄ Y///////////// 、 V//イ′ ///////////// }//////////////j ≧=′ メ////////// / |//////////////ム 、__ ///////////イ ′//////////////フヽ、=  ̄ /////////イ ////////イ´ ̄ ̄ ミ二二二´ '//////{ ィ >′/////ィ l} ,イ >´///ィ / > ´//{ / >´//V / >´//ム 彡 彡 ´///≧=-///////V/////////////,ィ / 京太郎「ドクターペッパーだ!!」デーン 絹恵「あ、えっ……? 須賀、君?」キョトン 京太郎「そこの美人さん! 今のうちに逃げて!」 絹恵「え、え?」 男K「てめぇ、ざけんなごらぁ!」 男B「おい、こいつってまさか決勝に出てる奴じゃ?」 京太郎「ぎくぅ!?」 男K「けっ、おもしれぇ。ならよぉー、分かってんのか?」 男S「俺達に殴り返したら、お前らのチームは失格だよなぁ」 絹恵「っ!」ゾクッ 京太郎「……えっと。ここいらでお開きってわけには?」 男KBS「「「行くかボケェ!!」」」ダダダッ / /へ 、 ヽ ヘ ./ // ` 、 \` 、 ヽ ヘ , ./7 / 、\ \ , ./ ソ ヾ 、 \ , { , {.i ヾ、 ヽ | | ii ,〆 V ', ,' i! ,ィ' _,。ィ V , | , L,,_ ` / ,,。if升‐≪''ミォ | キ { ¨__‐- 、 ,。イ ,ィ'ヽ i} i;;i 」>===ミx=ュ、_,,イ / 弋’ノ 〝 j;;} | ', f;;;{ 《 ,⌒ヽ ヽ ,.-‐、、 _,,。彡'"} , ',;;',ヘ` .乂’ノ 〃 ` ー= " i i| マ ヾ,、ヘ,__,, イ , i! i i マ ` ハ ̄ ̄ /i! .! ! , ハ / 7 ! ! } 入 - ./ , ', > ‘ー ’ | { , }.ィ } | >i - ´ .i 〉 i ', ヘ ノ.}{i { ハ i | /7 | /ヘi! , へ _/ .ノ{ ', iヽ __,ノ , i / ヘ i / ', / ヽ _ヽ イ , ノ ./ 〉、 ,ハ マ ヘ /}', / // / ーォ V マ ヽ /.ヽ / > '" 7 / i! V .マ ー- ' 絹恵「す、須賀君!?」 男K「俺達三人に勝てるわけないだろ!!」バキッ 京太郎「バカ野郎! 俺は勝つぞお前!!」 男B「うぉらぁぁ!」ドゴッ 京太郎「ぐぁっ!?」 絹恵「須賀君!! やめて、やめてぇな!!」 男K「おらおらおらおら!!」ドガバキ 京太郎「」ボコボコ 絹恵「だ、誰か!! 誰か来て!!!!」 ガヤガヤ オッス、ダイジョウブカ? 男K「ちっ、ならこれで勘弁してやるよ!!」ガンッ バキッ 京太郎の右腕「」バキャーン 京太郎「ぐぁあああああああああああっ!?」 絹恵「ひぅっ!?」ブルブルブル 京太郎「が、ぁっ……」ジンジンジン 男K「やべぇよやべぇよ……右腕があらぬ方向に行ってるぞ」 男B「逃げようぜ」 男S「ああ」 スタコラサッサー 絹恵「あ、ぁっ……す、須賀君?」 京太郎「」 絹恵「わ、私の、私の……せいで」 タタタタッ! チームメイトF「先輩っ! まずいですよ!!」 宮崎大輔「京太郎!! 俺の京太郎ッッ!!」 ピーポーピーポー 京太郎「うぅっ、くっぁ……」 救急隊員「シアイハムリネー。ヤスマセルヨロシー」 チームメイトT「そんな!!」 救急隊員「オソラクダケド、ニドトハンドボールムリネー。ワタシイシャジャナイケドワカルヨー」 絹恵「え……?」 それからのことは、よく覚えてへん 痛みで気を失った須賀君は、到着した救急車で連れていかれて 私はその様子をじっと、見つめていることしか出来ひんかった それがあまりにも短い時間のことやったから 心のどこかではまだ、私はこれが夢やないんかと思い込もうと必死だった でも―― チームメイトV「もう終わりだぁ……おしまいだぁ!」 チームメイトP「何を寝言言ってる!? ふてくされる暇があったら戦え!!」 チームメイトV「無理だ、京太郎さん抜きで勝てるわけが無いよ」 宮崎大輔「京太郎おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 須賀君の仲間の悲痛の叫びが、私の意識を捕らえて離さなかった 翌日 病院 絹恵「……」 一晩もの間 私は抜け殻同然やった 一緒に来ていたお姉ちゃんが、ホテルで私を見つけるなり抱きしめてくれて 私はその胸の中でずっと泣いていた 絹恵「謝らなきゃ……謝らなきゃ、謝らなきゃ」ブツブツ あの後、決勝戦は須賀君不在のチームが惨敗してもうたらしい 私が須賀君を追いかけなければ…… あんな場所に行かなければ 彼は今頃、優勝しておったかもしれないのに 絹恵「……」フラフラ 病院に搬送された須賀君を追って、私は今ここにいる 事情聴取の刑事さんが、私に病院を教えてくれたから 来るのは簡単やった でも 須賀母「嘘ですよね! 先生!!」 絹恵「……?」 須賀父「息子はハンドボールの才能があるんです!! そこをどうにか!!」 医者AMIBA「この天才の俺様に無理なんだ! 奴の腕はもう使い物にならん!」 須賀母「そんなぁ……嘘よ!!」 須賀父「京太郎ぉ……」 医者AMIBA「まぁ、日常生活くらいなら大丈夫だろうけどな」フフン 京太郎「……」 須賀母「京太郎……かわいそうに」ポロポロ 京太郎「……あの、ちょっといいですか?」 医者AMIBA「あん?」 京太郎「俺と一緒にいた女の子って、無事ですか?」 絹恵「!?」ビクッ 須賀母「女の子って!! それがどうしたのよ!」 須賀父「今はお前の腕の話を!」 京太郎「いやだって、所詮ハンドが出来ないだけだろ?」 須賀母「えっ?」 京太郎「これくらい軽いって。それよりさ、可愛い女の子をちゃんと守れたかどうかの方が重要なんだよ!」 須賀父「京太郎、お前……」 ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ 京太郎「腕の一本くらい、安いもんさ」ニッ 絹恵「……っ」ポロポロ 須賀君……なんで? どうしてこないに、優しいの? 須賀母「無事らしいわよ」 京太郎「よかったぁ。チラッとしか見てないけどすっげー可愛かったからさー」 須賀父「全く、お前って奴は」 医者AMIBA「いい木偶になりそうだ」フフフ 絹恵「わた、私……ちゃんと言わなきゃ!」 例え一生かかっても、私は須賀君に償わなきゃあかん! そう、この人生を全て――須賀君に! カツーン 絹恵「?」 カツーン カツーン /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \. / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ. / . i / . . / . / \ . i. / / . / . .. . . . ヽ . i ′ ./ . / . / . . ハ i ′ . / / / / , i |. / ′. / / / 从 . . ...i .i / ′ ′ .′ / i i i ... | |. / i i i .i 从 i i . i i i. / /.i i i i i i i i i i i i i / / | i i i i i i i i i l l i l i.// ヾi i i i i i i i | i i' i ′i / i.´ 少 ', l i i i ゙、ト | ヘ i ' | ゙ /i /i / i\ / | 、 ハ ヾ i 、.i ヘ i ', i ゙、 / iノ. i/ i i \ / | ハ ヾ ゞ. ,丶i ゙ j ヘ/ / 厶 ハ i 丶 ∧ヾ | / ヽ.、 ._ ヾ., イ / /i ′ ゝ_../ ∧ヽ. | /. i > _  ̄ . r ./. // i / /. /i_.i ∧ヽ | / 丶  ̄ / / レ /. // ヽ 照「…………」 絹恵「(だ、誰やこの女……? 顔が見えへんけど)」 照「……もしかして、アナタ?」 絹恵「えっ?」ビクッ 照「京ちゃんが守った人って……アナタなんでしょう?」 絹恵「京ちゃん……? あっ」ドクン 須賀京太郎 つまり、京ちゃんって 絹恵「そ、そうです、けど」 照「そう。よかったね、無事で」 絹恵「……はい」 照「それで? そこで何をしてるの?」 絹恵「えっ?」 照「助けて貰ったんでしょ? いいよね……私は、助けて貰えなかったのに」 絹恵「は?」 何を言うとるんや、この女―― 照「ふふふふ、お父さんとお母さんが別居になって……私は東京に行くことになった」 絹恵「あの」 照「でもね、いいんだ。京ちゃんが無事なら、幸せなら、私はそれがすごく嬉しいの」 絹恵「(変質者か、こいつ?)」 照「だから、東京に行っても――昨日は大事な日だから応援に行った。京ちゃん、いつも以上に輝いていたなぁ」 絹恵「っ」ズキッ 照「ねぇ? もう一度だけ聞くよ?」 /. /. ,'. ; ;イ i ヽ. /. /. i i/i i!iハ i .. /. /. /. i. i! i i ハ i! . /. /. i! ! i! iィ!厂ヽ ii i i . . . !i i i ! i ! .ハ i ヽ茫弐 ゝ ! i i . . . i!i イ i i ii ! ヽ !゛゛ .-・゙'ヽ!i!ヾ ! . .. . イ ! /i !ハ ハi ' ヽ i/i ! ! . . . / !/! ! i ハヽヽ /'i ! i i i . . /. ヽi !' ヽ , ‐ - /. i !ハ ! . . /. . ´ ,イ /. i !i . / . /. /. /. > / ! /. i i! / . イ. /. /. / ヤ ` / ヽ i i . / . /. /. /. ノ 乂 } /iヽ } `ヽ } . . / . /イ /. ;; -゙ ニ ヘ } ヽ . } ヽ;;_ノ. . { !ィ 二 ヘ ヽ . ;;} ニー._ . / ヽ ヤ . ヘー-、 . ' } 〃/ ヽ / ヽヤ . ヘ _ - ‐ 、 } 〃/ .ハ. / ィ ヽヤ . ヘ } 〃/ ヽ 照「いつまで、悲劇のヒロインぶって――ここに立ってるつもり?」 絹恵「っ!?」ズキン 照「顔を出してどうするの?」 絹恵「私は」 照「アナタに守ってもらいました。お礼をさせてください? 一生かけて償います?」 絹恵「別に」 照「それってさ」 絹恵「何も――」 照「純粋な気持ちだけじゃないと――」 絹恵「期待なんて――」 照「下心って、言うんだよ?」 絹恵「違うっ!!!」 照「……何が違うの? アレはただの事故でしょ? アナタが京ちゃんに何かをする必要なんて無い」 絹恵「私は、このままじゃ悪いと――」 照「言ったでしょ? 京ちゃんは守れてよかったって。腕は気にしてないって」 絹恵「だからって!!」 照「本当に京ちゃんのことを想うなら」 / \ ,.' \ / \ / . . . . . . . . ', . ` .、. / ヽ ヽ 、 Χ 、 . !¨ヽ 、 ヽ / \、 . /`ΧV ', 「 } . . . . \\. . / ヽ/ヽ代J}ヽN !) / . . . . . ヽ とっとと――失せて / ; イ ハ \__ `' V ! 「 ! ! ヽ ヽ }ヽ} // |/ .V 〉 ` リ .| /! ハ } ハ } \! ヽ. / | V ト、 ,_ァ / ´ ̄¨| √} 厂 }!、 j V / `i r- 、 j . . !/`、| / >、. V j! } 「! l / /\ `>、 j ハ l l ヽ ... ≧x /y ! 〉、 > 7/ /=l ,_... / } /´ V / 〃 { /=≦ム //' ∨ _ ,小 `ー―.v´ >'"¨∨/ x ´ / ハ Lヘ´ 'i / / / , , ,. / ;イ / く ` , , l / | / }` } ! | / l / / . . l l l / l / / . , ! N / ,7 ..... . j | 〃 ,’ { 絹恵「っ!?」 照「ミーハー気取りのファン被れが、京ちゃんに近づかないで」スタスタ ガラッ 京太郎「照さん!」 須賀母「照ちゃん! よく東京から」 須賀父「すまないね」 照「いえ。咲はもうきましたか?」 須賀母「昨晩来たわよ。もう、ずっと泣いちゃって」 照「そうですか……京ちゃん、痛かったよね?」ギュッ 京太郎「い、いいいいや! 照さんが来てくれたお陰で! 俺はもう元気っす!!」ドキドキ 絹恵「……」フラフラ その女に言われた言葉が、頭からずっと離れなかった 悲劇のヒロイン? 下心? ミーハー? 違う!!! 私は、私は純粋に須賀君の力になりたくて来たんや! 絹恵「なのに、なんでや?」 あの女が須賀君と話している姿が 京太郎「照さんに会えるなんて、怪我してみるもんだなぁ!」アハハ 照「もう、心配させないで」ギュッ ズキン ズキン 不愉快だ 須賀君は喜んでるのに、私以外の女と話しているのが嫌や なんで? どうしてその場所は私のモノじゃないん? 絹恵「なんで――」 ドクン `` , ィ'" | i| `` ′ i! _ -ー― ,.。s==ニニニ==s。、 _,.。s=ニ -―  ̄ ̄ | { f´ ̄ ≫三ミxs。、 `ミュ、 ,.ィ',´イ´ ∨。',=,イ/ イ圭芯`ミュ、 `ミュ、___// V。A {ヘ ん三三ハ `` } 〈 |! V A ! ヽ V辷ひニり //´ ̄`ヾヘ V A ', ゞ- ‐='" // ヾヘ ヾ へ{_ _ -- 彡イ へミュzzzzs。-- -- |! | | iー―  ̄  ̄  ̄ i| i. } , | ', i | ', ゝ, ', { | ハ \ _ _ノ |! i!\ ` 絹恵「あぁ、そう――やったんか」 うち、須賀君のことが好きやったんや 選手としてだけやない 男として 付き合いたい異性として 絹恵「あ、あははっ、せやったら……あの女の言うとおりや」フラフラ 私はあわよくば――この事故を利用して須賀君に歩み寄ろうとした 彼女にでも、なるつもりだったんやろうなぁ ホンマに誰に似たんやろうか 浩子あたりが聞けば、喜びそうな話やけど―― 絹恵「わ、わたし、ゲスなヒック、おん、な、やったんかぁ……グスッ」ポロポロ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4488.html
嫁田「ん?お!お~い、須賀~!」 京太郎「んお?おぉ、嫁田!どうした?」 嫁田「いやいや、どうした?って…お前今日学校休んだだろ?なのに放課後に姿見かけたからよー」 京太郎「おう、悪ぃ悪ぃ。ちょっとこいつ迎えに行っててさ」 ???「あ、こ、こんにちは…」ペコリ 嫁田「んなっ!?おい、須賀ー!!おまっ、この子っ、もしかしてっ…!!」 京太郎「ご想像の通り、俺の可愛い可愛い彼女だ!」 ???「そ、そんな…可愛いだなんて////」 嫁田「くっそが~~!!(血涙)……って、あれ?この子、確か全国大会の中継で…いや、勘違いか?」 京太郎「あ、悪い、嫁田。ちょっと時間も無いし、俺は麻雀部の方に顔出してくるわ。さ、行こうぜ」 ???「あ、うん!」 嫁田「行ってら~。……う~ん…確かに見た気がするんだけど、TVで見た時と印象が全然違うんだよな~?ま、いいか…リア充爆ぜろ(ボソ)」 ~~~~~ 和「はぁ。つまり、今日須賀くんは理由も言わずに学校を休んだ、と」 咲「そう!そうなの!ね、和ちゃん、酷いと思わない?!ずっと隣にいる私に一言も無しだよ?!」 優希「全くあの犬は!飼い主に反抗するなんていい度胸だじぇ!」 和(この人達はどうしてナチュラルに京太郎くんを自分のものとして扱っているんでしょう…?) まこ「おんしら、そこらへんにしときんさい。京太郎にも事情があったんじゃろうて」 照「寂しいなら私の胸に飛び込んでくるといいよ、咲」 咲「……お姉ちゃん。やっぱり突然キャラ変わりすぎだと思うよ…」 久「本当ね~。まさか、あの前人未到の個人戦3連覇を果たしたチャンピオンがこんなにもシスコンだったなんて、ちょっとした事件だわ」 優希「今はそんなことよりも犬のことだじぇ!」 和「いえ、違いますよ、優希。今は部活の時間、従って今するべき話は麻雀のことです」 まこ「うむ、そうじゃの。ほれ、おんしら、入りんさい。で、ホントにお願いしていいんじゃな?」 照「任せて。もう大会は終わったし、自由に打てるから」 咲「……負けない…!」 和「チャンピオンが相手、ですか。頑張りましょう」 優希「うぅ…またあの地獄が始まるじぇ……」 久「ふふ。これは面白いことになr(コンコン)あら?は~い、空いてるわよ~」 京太郎「お疲れ様です」ガチャ 咲「京ちゃんっ!」優希「犬っ!」ガタタッ 久「あら、須賀くん?今日は休んだんじゃ無かったの?」 京太郎「あはは…すみません、ちょっと駅まで人を迎えに行ってまして」 まこ「人?」 京太郎「はい。ちょうどいい機会だし、麻雀部の皆には紹介しておこうと思いまして。ほら、恥ずかしがらずに入って来いって」グイッ ???「きゃっ!あ…あ、あの、突然押しかけてすいませんっ!よ、よろしくお願いします!」ペコッ 咲「……え?」 優希「……じぇ?」 和「あなたは…」 照「あれ?淡?」 淡「え?あ、照先輩…どうしてこちらに?」 照「………ごめん、人違いだった」 淡「ええぇぇっ!?いえ、あの、私です、よ?大星淡です」 照「……淡はそんな感じじゃない」 淡「あ…えっと、それは…」 京太郎「あ~、なるほどな。あの、照さん、でしたよね?」 照「そうだけど、君は…あぁ、咲の同級生の須賀くん、だっけ?」 京太郎「はい、そうです。えっと、話を戻しますけど、実はですね、淡って本来こういう奴なんですよ」ポンポン 淡「あぅ…えへへ…」 照「?でも…」 咲「はっ!意識が抜けかけてた!京ちゃんっ!その子、誰っ!?」 優希「そ、そうだじぇ!そいつが何者か、まだ分かってないじぇ!」 京太郎「いや、だからさ、照さんと同じ白糸台高校の大将やってた大星淡だって」 咲「嘘だ!だって、大星さんはもっとはっちゃけた感じだったよっ!」 京太郎「あ~…なあ、淡。お前、よっぽど上手くやってたんだな」 淡「うん!いいお手本があったからね、きっと誰にも疑われて無いと思うよ」 和「……ちょっと俄かには信じられませんね。あまりにも決勝時との印象の差がありすぎて…」 優希「そうだじぇ!お前があの大星とかいう奴だっていう証拠を見せろ!」 淡「えっと、そう言われましても…」 照「……それじゃあ、白糸台にいる時みたいに振舞ってみれば?本物の淡なら出来るはず」 淡「え!?あ、そ、それ、は…」チラ 京太郎「?」 淡「……いえ、分かりました。少し待ってください。気持ちを切り替えます…スゥーッ…ハァーッ…よし!」 淡「虎姫の大将、大星淡で~っす!よろしく!サキとは一度会ってるけど、他は初対面だもんね!」 照「あ、本物だ」 淡「あったり前じゃん、テルー!さっきから何度も言ってるのに~!」 まこ「こ、これはまた…凄まじい変わりっぷりじゃのぅ…」 久「えぇ…さすがの私も驚いたわ…」 京太郎(…あれ?何だろう…なんか、胸の奥がムズムズする…けど、何故か思い出したくないような…) 優希「どうなってるんだじぇ……」 咲「まるで別人…凄い…」 淡「ふふ~ん!凄いでしょ?なんたって淡ちゃんは高校100年生だからね!」 京太郎「!?」 淡「この淡ちゃんに出来ないことはないのだ!」 京太郎「!?!?」 優希「なんか凄い自信だじぇ」 照「淡は自信の塊みたいなところがある。根拠の無い自信も多いけど」 淡「根拠が無いとはなんだ~!私にかかれば…」 京太郎「わ~~っ!!淡、ストップ!そこまでにしてくれ!!」 淡「え~っ。ちぇ~っ………ふぅ…どうですか?」 優希「え?あ、た、確かに、お前はあの大星だじぇ」 咲「う、うん。これはさすがに疑いようが無いね」 淡「ふふ、ありがとうございます」 まこ「で?話を最初に戻すが、なぜ京太郎が大星さんを紹介するんじゃ?」 京太郎「あ、そうでしたね。実は俺、小学生の時まで東京に居まして。その時ずっと一緒だったのがこいつなんです」 久「なるほどね。通りで随分と打ち解けた雰囲気だったわけね」 和「なるほど。ですがそれだけでしたら、わざわざ紹介するほどのことなのでしょうか?」 京太郎「いや、確かに紹介するほどじゃないだろうな。”それだけ”なんだったら、さ」 和「?どういう意味でしょう?」 京太郎「いや~、実はインハイの時に偶然淡と再開してさ。懐かしさとかから色々と話してたら、唐突に自分の気持ちに気づいてな」 咲優「!!ま、まさか…」 京太郎「東京から帰る前日、淡に告白して、晴れて付き合うことになったんだ。つまり、今日は彼女として淡を紹介しに来たんだ」 咲優「」 淡「うぅ…やっぱり恥ずかしいよ、京くん…」 京太郎「相変わらず人見知りなのな。あ、それじゃ俺は淡に長野を案内しようと思うので、今日はこれで」 まこ「ん、まあそういうことなら仕方ないのう」 久「しっかりエスコートしてあげるのよー」 京太郎「はい、ありがとうございます。それでは」 淡「今日はどうもありがとうございました」パタン 咲優「」 照「……咲」 咲優「」 照「ドンマイ」 咲優「う……嘘だ~~~~っっ!!!」 ~~~~~~ 京太郎「それにしても、なんでよりによって”あれ”なんだよ…」 淡「だって、小学生の時の京くんは、私から見たら輝いてたから。何にも物怖じせず、いつも自信満々だったから」 京太郎「強豪白糸台に1年で1軍入り。舐められない為に強い人格が欲しかった、ね。そんなことせずとも淡なら大丈夫だったと思うけどなぁ」 淡「そんなこと無いよ。きっと、このままじゃ認めてなんて…」 京太郎「丁寧な態度、謙虚な姿勢、そしてその可愛さ。実力も確かなんだから問題無かっただろうさ」 淡「~~~っ!////もうっ!またそんなこと!」 京太郎「ははっ、事実だからいいじゃねぇか。ま、とにかくだ。今日は存分に長野を楽しんでくださいね、俺の可愛いお姫様?」 淡「もう…!////うん、それじゃあ、お願いします」 京太郎「お任せあれ!ってな」 淡「ふふ」 京太郎「ははは」 淡「ねえ、京くん?私、今幸せだよ?」 京太郎「ああ、俺もだ」 淡「ふふ、同じだね?」 京太郎「ああ、そうだな」 淡「ねえ、京くん」京太郎「なあ、淡」 淡京『これからもよろしくね(な)』 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5699.html
458 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 00 53 30.12 ID lOhNI51to [5/7] 煌「<●><●> おやぁ? こそこそなにしてたんですかねぇ?」ニヤニヤ 透華「<●><●> レッスンを抜け出してまで、なんとまぁ」ニヤニヤ はやり「<●><●> ニケがけはよくないと思うなぁ」ニヤニヤ 竜華「ちゃ、ちゃうで! うちはその……今のは!」アセアセ 煌「<●><●>」ニヤニヤ 透華「<●><●>」ニヤニヤ はやり「<●><●>」ニヤニヤ 竜華「やめぇやその顔!!」マッカッカッカ 京太郎「う~ん」 竜華「しばらく寝てるんや!!」ドスッ 京太郎「アミバッ!」グシャッ 煌「<●><●>」ニヤニヤ 透華「<●><●>」ニヤニヤ はやり「<●><●>」ニヤニヤ 竜華「ああもう!! なんなんやもぉぉ!!」 こうして、ちょっとした行き違いから始まった騒動は幕を閉じた。 心強い味方である龍門渕透華の存在は、京太郎をどう導いていくのか? そして――不思議な力によってお互いの胸中を理解し合うことの出来た京太郎と竜華 絆をさらに深くした二人は……果たして、トップアイドルになれるのだろうか? 竜華「(でも、やっぱりうち京太郎君のこと……)」ドクンッ 竜華の中に芽生えつつある感情の正体…… それが、いずれ二人の関係を、予想だにしないものへと変えることを…… 今はまだ誰も知らない 459 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 00 55 09.22 ID lOhNI51to [6/7] _ , 、 /ィ--∨ .- 、 __/ , , } l \. -―━..、―- ` ー-, | /{ { l | | 、. ミヾV \/\/\ \ /_/ | / 从 ,-}/、 |l |.... / ∧ \ ヽ / 从ィ愛Ⅵ /ィ愛ク}イ { / | \ \〉 l | ハ ` ̄´ { {rI ,}' .} }∧ // l l | .\{≧┤ ハ . 从∧ 八{... | | l ト、从 y'´_)心}〉 / ハ ヾ\ ` ´ イ-=彡八{ |∧y'心 .V炒...l//. ハ イ\ヽ _/ノV/ / /\八ハ`Vリ . .//_/ハ . .</ | ゝ、 xく /Ⅳ / / ∧ . ' ___ /// ハ . .< i !ヾく_∨YYY/|. / / / .、 Vノ //イ ノ/ ) ハ | Vミ辷rvノ ! |.}| / / / 介 .. _.. ´/ ハ, / / /) | ∧ .| ∨ i|| ノ,ノ ト/_/才~/ /.r≧s升¬リ必'" ̄/ /丶// | ∧ _;! ∧,イ 乂 /jヾリ厂`ヾ r-一 必 ./ / // | . ∧__/ `ヽ ///ハ 〈 > "´ / 必 /`ヽ Y . ハ/ . \///〉 У * 、 / . *´ ̄`*必′ `ー′/ Y\ / / / ,. ヽУ`*/ *ヽ、,、/./* *必、 j (_ノ /、 ヽ. / / / .′ ∨! ∧ *Ⅳ/* / ノ乂 ーヘハ . / / / _ ∨_ ヽ ノ ヘ イ / У*へ*八*丿 . ′ ,イ ノ ノ 八 j` ー< ` ー一 ´ と⌒Y ヘ. l ∨ ; / / /)...イ/㌢ト、 / ノ (` く`j l. ∧ l ∨ . i / イ__///゙/㌢ . l く_∠三二ニー..、 (`ヽ ヽ !. . ∧! V .. l .′ ー=彡/k㌢ l |ヾ{チ汽f}ニ二 . . ヽ 人ヽj__У___ ヽ / l .′ ...ノソ l | 戈爻小. `V У ー ′ . . . . . . . . . . . . .ー" . `ヽ . l ムー─┬′ l | | l l ∧ Ⅵ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 丿 . {  ̄`ヽ′ . l l | l l ∧ V ̄二ニー . .、. . . . .  ̄`ヽ / j ̄`ヽj . . l l | l l ∧ ;. . ∧ . . . . . . . . \ . . . . . . . . . ヽ { 厶 . ヽ ! ! ! ! ! ∧j . . . . ∧ . . . . . . . . . . \ . . . . . ∨ i }ヽ \ ! ! ; ./\ . . ∧ . . . . . . . . . . . ヽ. . . . .′ i ! ハ \ \ .′ ! . ; ; ./ ヽ、 . . \ . . . . . . . . . . .', . ./ l ! く ハ. 个=ー─‐<>/ ; ! ; ;., ′ `` .`` < . . . . . У l ハ { \ j | ト、 . . . . . .. ./ / ! ; イ ; ヽ `` .、 ̄ . ハ. ハ } i | | . ヽ. . . . / / ! . / ; ; ヽ `` .、 / ∨ j !| . . ...\/ / ! / '; ; ヽ .`` .、. i / i! . / /┬─ …| .|; ; ヽ . | / / \ __//| . | . | | .| ; ; ヽ ヽ カンッ!! 511 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 23 42 08.84 ID J4wBkOMso [2/3] 【合宿場 夕食】 咲「」カタカタカタカタ 優希「」カタカタカタカタ 京太郎「咲? 優希? なんで震えてるんだ?」モグモグ 咲「っ! な、なんでもないよ!」アセアセ 京太郎「??」 菫「大阪見物は中々楽しかったよ。京太郎君も明日はゆっくり見て回るといい」 京太郎「菫さん、あの……聞いていいですか?」 菫「?」 京太郎「なんであの二人はその……」 照・淡「」ブラーンブラーン 京太郎「吊られてるんですか?」 菫「罰だ」 和「……嫌な事件でしたね」トオイメ 照「ごめん菫……調子に乗りすぎた」ウルウル 淡「菫のバカー!! 変な水着ー!!」ビエェェン 菫「ほぅ……」ゴゴゴゴッ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -―――- |ミ| ___ |ミ| . `丶. |ミ| - - 、 |ミ| / \...... |ミ| / ヽ \ .|ミ|. |ミ| / ヽ \ ..|ミ|. / / .....|ミ| / ヽ \ |ミ| │ |\ |\ | ...|ミ| / ./ .. |ミ|. / | / | | ト- |--∨\ |.゙|ミ| / ′ /| ∧ |ミ|. / /| |ノ| 八 | _..斗-=ミ\| | |.゙|ミ|. / 7 | ./ ! | ∨ o |.゙|ミ| <ペチャパイー!... / | /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ | | |ミ| ′◯。 . | / ̄`∨ |´ ̄Ⅵ O.| |..|ミ| 真面目の仮面を被ったポンコツー!!.  ̄ ̄ | | イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| | | |ミ| | |.. i+-、__∨ | ハ_厶ィi´ .| |..|ミ|. | 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | / | |ミ| | | 从ト==ミ、ヽ .i '彡==i= . | |..|ミ|. |/| {. ハ (⌒)=='' /// |/} | |ミ| | O .ハヾ≠ ̄ \{  ̄ヾミ ◯ ....|..|ミ|. | ヽ_|... ../ __,ノ | |ミ.. { | i ,,, , u ,,,, / 八 !..|ミ|. | 八 ‐~‐-、 イ - . | } f-'⌒ヽ /7 / |.゙|ミ|. | 个 .._ (_,,. ~~'.,.'⌒´ \ .゙、| O八 人 ∨ ̄ ./ /}.... / 、|',.\ レヘ _≧=一ァ. / .' .i ! .ヾ .ヽ \{\( >... ー─' .仏イ/ / ヽ, ',. \... ,|. -'"/゙r ̄ ̄ ̄7____.' l L .Li--゙l i. ゙.i ,|. -'"/ ≧ー < |/ / i_'., '., \..゙/ .ゝ- .,,__ _ /l .i; ; ; ; ; ; ;◯;;i i ゙ / .ゝ- .,,__.... ̄ |_ _, '".. / ハ...゙゙、 '., ヽ、. >彡......'、'l '. , ; ,"゙゙''"/ /j ゙ {` >彡  ̄ }. ゙、 '.,..... l.....ヽ └-i ヽ __ / ゙. l l. ゙、 '.,... l ヽ / > -、 " ' -‐,.= 、 ゙ l l. ゙、 '., l. ヽ. / '´ " / .' ゙ ∧ }. ゙、 '.,.l ヾ. / ,, '" .' ./ .' l '., '., /} ゙、 '., ゝ〆 / \`/ l ゙ \'., / / ヽ. ゙、 '., /./ '" // l , '⌒'., ゞ ',‐- _ ノ´イ i \\ / / ィ  ̄ , X ; ; ; ; ; v' ,, '' ゞ '., ` ´ l \\ヘ / >= '" "\ ヾ ヾ i i '., \...._ _,..-'''" l { \\ \/ / \ / i i '., "´.  ̄ ̄ l 透華「何があったんですの……?」ビクビク 咲「あ、あんなことになるなんて……」ブルブル 優希「大阪は恐ろしい街だじょ」ガタガタガタ 京太郎「許してあげましょうよ、菫さん」 菫「まぁ、君がそこまで言うなら」シュルシュル 522 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 23 55 51.31 ID J4wBkOMso [3/3] 竜華「……」パクパク 煌「おやおや、清水谷さん? 今日は口数が少ないですね」ムプククク 竜華「っ!!」ドッキィン 透華「あら、茹でタコのようになってしまいましたわ」ニヤニヤ はやり「かっわいー!」ニマニマ 竜華「う、うぅっ……//」チラッ パカーン! 三人「「「<●><●>」」」ニヤニヤニヤ シュルシュル 菫「少しは反省したか?」 照「本当の事言ってごめん」ペコリ 菫「……」ビキビキ 京太郎「ほら、大丈夫か淡」 淡「……ありがと」 京太郎「あんまり先輩を困らせるなよ」 淡「だって菫が……私達がタローの邪魔になるって」 菫「それは事実だろう」 淡「でも……一緒に遊びたかったんだもん」ジワッ 照「以下同文」 菫「朝にも言ったと思うが、これは合宿であって……」 京太郎「まぁまぁいいじゃないですか菫さん」カタポン 菫「しかし」 京太郎「今日は結構みっちりやったんで。明日は少しくらい出かけても大丈夫ですよ」ニッ 照「……本当?」 京太郎「竜華さん、いいですか?」オソルオソル 竜華「……」 コンマ安価↓3 ゾロ目でラキスケ 00~29 竜華「ダメや!」 30~89 竜華「まぁ、多少はね」 90~99 竜華「う、うちも……連れてってくれるんやろな?」ウワメヅカイ 534 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 00 09 09.30 ID sfEesBUSo [1/6] 竜華「まぁ、多少はね」 京太郎「本当ですか!?」 竜華「折角大阪来たんやし、見て回らなバチ当たるわ」プイッ 照「やった!」キラキラ 淡「いいとこあんじゃん!!」キラキラ 咲「京ちゃん、明日は一緒にいられるね!」 京太郎「ああ、そうだな」 優希「やったじょー!」ワーイ 和「ふふっ、須賀君とデート……//」モジモジ 菫「ちょっと待って欲しい」ズイッ 煌「あれ? 何か問題でもあったんですか?」 菫「いくらなんでもこの人数で人の多い大阪を移動するのは大変じゃないか?」 はやり「言われてみれば確かにそうかも☆」 ハギヨシ「はぐれる人が出てもおかしくはないですね」フム 照「余計な事を……」 菫「はぐれる候補筆頭のお前が言うな」ペシッ 淡「じゃあどうすんの? みんなで腰紐でも結ぶ?」 透華「班分けするというのはどうですの?」 京太郎「あ、それいいですね!」ポンッ 一同「「「「!?!?」」」」 京太郎「じゃあ俺アミダくじ作ります」カキカキカキ 一同「……」 京太郎「えーっと」カキカキ 538 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 00 23 59.88 ID sfEesBUSo [2/6] 京太郎「できましたよー」 照「(南無大慈大悲救苦救難広大霊感白衣観世音……)」ブツブツブツ 煌「(こ、これは……!)」ギラッ 咲「(京ちゃんと同じ班に入れるかどうかが鍵!!)」ギュッ 優希「(京太郎と同じ班に……!)」ゴゴゴッ 淡「(このアミダくじを支配する……)」ゴゴゴゴッ 透華「(個人的には見物よりもレッスンをしたいですわ)」フゥ ハギヨシ「(荒れなければいいんですが……)」シンパイ はやり「(京太郎君と大阪で……ふふっ)」ニヤリ 竜華「(取ったる!! 絶対に取ったる!)」ギュッ 菫「(運に任せよう)」フッ 和「(須賀君とデート須賀君とデート須賀君とデート)」ポワー 京太郎「じゃあ、皆さん! くじ引いてください!」ニッコリ 女性一同「「「「「「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」」 京太郎「」 コンマ安価 獲得コンマが高い順に班分け ※ゾロ目は確定(二人以上の場合は数値の高い方) 同数値はおもちの大きい方の勝ち 京太郎 A班 確定 照 A班 確定 A班 二人まで B班 四人まで C班 四人まで ↓1 煌 ↓2 咲 ↓3 優希 ↓4 淡 ↓5 透華 ↓6 ハギヨシ ↓7 はやり ↓8 竜華 ↓9 菫 ↓10 和 556 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 00 33 49.64 ID sfEesBUSo [3/6] 【A班】 京太郎 照 煌 菫 【B班】 淡 優希 透華 咲 【C班】 はやり ハギヨシ 竜華 和 京太郎「こんな感じですね」 照「出そうと思えば(王者の風格)」ドヤァッ 煌「すばらっ!! すばらっ!!」ヤッター 菫「これは……私にも運が向いてきたらしい」フフッ 淡「」ガタガタガタガタ 優希「じぇぇぇぇぇぇ!?」 透華「不安なメンバーですわ」ズツウ 咲「」フニャッ はやり「男前さんと一緒でうれしいかな?(本当は京太郎君しか見えないけどね☆)」 ハギヨシ「B班が心配すぎます」キリキリキリ 竜華「」バタリッ 和「ふぁ……?」ウルウル 京太郎「明日が楽しみですねー」ニコニコ 567 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 00 50 22.09 ID sfEesBUSo [4/6] 咲「お姉ちゃんずるいよ! なんか能力使ったんでしょ!?」 照「勝てばよかろうなのだァー!!」 優希「朝なら……朝にやっていれば勝てたじょ」ワナワナ 菫「また射抜いてしまったか……自分の腕が怖くなるな」フフッ 透華「は、ハギヨシ……交換を! チームの交換を希望しますわ!」 ハギヨシ「それはこちらこそ申し出たいのですが、しかし……」 透華「え?」チラッ 和「こ、こんなオカルト……」ドタプン 竜華「夢や……夢なんや」バヨエーン はやり「京太郎君と一緒がよかったな♪」ボイーン 透華「キャッカデスワ」ギギギギギギッ ハギヨシ「そう仰られると思いました」クッ 淡「ねぇ、テルー……その権利、頂戴?」ニコッ 照「ウィンウィンウイン(WINだけに)」 淡「は……?」ユラァ 照「やる気? 手加減しないよ?」ゴゴゴゴゴゴッ 菫「また縛られたいのか?」ギロリ 照・淡「「……」」アクシュ 菫「よろしい」 京太郎「??」 こうして、チームはある意味均等に分けられたのである 【Aチーム(チーム京太郎)】 【Bチーム(チーム貧にゅ…ぽんこつ)】 【Cチーム(チームおもちWith執事)】 今回、照がBチームの透華と入れ替わっていたのならば…… それは麻雀界にとって多大なる損失を出す大事件へと変貌していただろう コンマ神よ、これが貴方の望んだことなのか 京太郎「楽しくなりそうだなー」フフッ ここ大阪の街で京太郎待ち受ける運命とは――?」 ぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 574 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 00 55 01.63 ID sfEesBUSo [5/6] 【大阪】 ぽぽぽぽぽぽ , -―- 、 /二二二∧ -=ニニニニニマニ{ / / / { 、\ / /\ / ノ ̄ / /⌒ヽ/ ´ _ ぽぽぽぽぽぽ _..... 彡 { / \/ ) ___ -‐ l l .ノ、_Y __ -‐ l l/ / 〉 / ∧ 〉/--彳 / / / ∨´ ! , / / / ,ノ .| , / // // / /_ . .| , // / / / / / /二\ リ l / / / / / | / /ニニ二>--┤ | / / / / / 八 { /ニニニニニ二| | { / / i / )ノニニニニニニ二|. 八 . l / |l /ニニニニニニニニ|. \廴,l廴__ 八__ /ニニニニニニニ二二| \ /ニニニニニニニニ二二二二| `ー―  ̄)ニニニニニニニニ二二二二| \ニニニニニニニニニニニ二|  ̄\__ニニニニニ二二| ノ ̄/,777‐┬┘ /// / l///,| ////' ‘'//,'| //// '///| //// ‘//,| _////. ‘,/,| ぽぽぽぽぽぽ / ヽ / i \ \ i ヽ ヽ | } '; . | / l | ト、 l . | / } l | ! } lト、 }i . /_/ /斗 / l } ハ | / / イ ;シ ' ヾ レ / }j / / ,斗f笊` .{ ハ / 〃 / { ヽ. Vソ V / . } / / 八 ´ ” 乂 / / { } /' / ハ ハ . _ノ''" { { | } ´ノ/ ぼっちじゃないよー }> リ / / / リ /i { /≧=ァ' { / ∧} / 八 | ザワザワ ガヤガヤ / / ヽ ヽ / / ヽ ', / ∧ ヽ ', { {i ハヽ ヽ ヽ_ ハ ', | ハ (__ヽヽ V \ ハ ヘ { ハY´ ヽ \ \__ィ ヘ ハ. V ゝ ゝ_ノ ヽ ヽ \ 川 ヘ ハ 迷子だよー…… V ハ (__ノ ヽ 、`ヽ三ミ \ ヽ ヽ V ハ ` / /\ \ \ ヽ i ii ヽi ⊂つ ( (ィ ヽ ) ヽ \ V jj j >..._ /ヽ{ i / / \ \ ヽ カンッ!! 670 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 22 45 53.01 ID VFsGtm+Ko [2/6] 【合宿二日目 早朝】 管理人「ふっ! はぁっ!!」シュバババッ テクテク 京太郎「おはようございます」ペコリ 管理人「あ、須賀さん。早いですね」ニッコリ 京太郎「管理人さん凄いですね。まるで闘神の気迫でしたよ」 管理人「ふふっ、お世辞でも嬉しいものですね」 京太郎「(むしろ謙遜してるレベルなんだけど……)」ヒヤアセ 管理人「あっ、そろそろ朝餉を用意しましょうか?」 京太郎「いえ、まだ寝起きなんでゆっくり散歩でもしてます」 管理人「そうですか。では、気が済んだら教えてください」 京太郎「はい。お邪魔してすみませんでした」 管理人「……あの人も、早起きしてくれればいいのに」ボソッ 京太郎「え?」 管理人「あ、いえ! なんでもありません!!」アセアセ 京太郎「じゃ……じゃあ、俺行きますね」スタスタ 管理人「うぅっ、私ともあろうものが……不覚」 ~~~数分後~~~ 管理人「ふぅっ!! はぁっ!!」シュババッ ダダダダダッ!! 管理人「ん?」チラッ バンダナの男「どこや!! どこにおるんやぁぁぁぁ!!!」キキィィィ!! 管理人「よ、横●さん!?」 バンダナの男「え? 小●姫様!?」ビクッ 管理人「こんなに早くからどうして……?」 バンダナの男「あ、えーっと、あの須賀ってやつに起こされて……」 ~~~京太郎「稽古場で絶世の美女が●島さんを待っていますよ?」 バンダナの男「そう言われて来てみた……のに……」アセダラダラダラ 管理人「あら? 私では不足ですか?」ニコニコ バンダナの男「い、いややぁぁぁぁ!? どうせ修行の相手させられるんやぁぁぁ!!」ダダダダ 管理人「ふふっ、逃しませんよ!!」チョウカソク!! オシタオシ!! バンダナの男「ふぎゃっ!?!」ズテッ 管理人「じっくり……楽しみましょうね」クスクス バンダナの男「(こんなんばっかし……)」ショボーン 管理人「(須賀さん、ありがとうございます)」カァッ 671 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 22 56 39.10 ID VFsGtm+Ko [3/6] 京太郎「結構広いなぁ……まるで異空間にあるみたいだ」キョロキョロ まだみんな寝てるみたいだし……もう少し寝てればよかったかも 京太郎「最近忙しかったから、一人になるのも久しぶりなんだよなぁ」 テクテクテク 京太郎「でもたまには一人でいるのも悪く……」ピタッ 本当にそうか? 俺は…… 京太郎「……」 ゴゴゴゴゴ 京太郎「ん? なんだこの音は……」 照「……」 __ ´ ``ヽ / ∧ / ⌒. /\ i | | | | . i ′ ̄| | | ト、 |人 | | . | /_| | ̄ |_,.\| えア ヽ ... |  ̄ | | | えア r' | | | | 人 '. - / | i | |i ト、 . >─┐ {ノ. / ノ. 八 | \__ rァ'´ /\ ヽ /∨|/⌒/-‐= \ r' 人V_.∠-‐='/ \ 人__く_) ̄ ̄ | _ / 〉、_ //| _./─〈_∨ 三=/ / | 〈 | |. 三∧ / / '. | | 三Ξ∨/ ′ | | 三Ξ _.∧ | | ノ/ニニニニ[]ニニニニ∧フ| | / / . i i / / _〉 / . ̄. / . / i .′ | \__ } \ ̄ ̄| ̄ `\ / \ | |二二==‐-ィ ー|ニニニニi| | | |ニニニニi| |ニニニi| 京太郎「あれは照さん……?」 照「……」 京太郎「(照さんが早起きしてるだなんて……)天変地異が起きる!!」ハラハラ 照「京ちゃん、声が漏れてる」ジトーッ 京太郎「あ、あはは。冗談ですって」 照「……もう」 京太郎「すいません。でも、こんなに早くからどうしたんですか?」 照「ちょっと……ね」トオイメ 京太郎「?」 673 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 23 12 35.04 ID VFsGtm+Ko [4/6] 京太郎「(これはシリアスモードの照さん……?)」 照「……」 京太郎「何か悩みでもあるんですか?」 照「……ううん、その逆。悩みが無くなったの」 京太郎「え?」 照「だから、どうしていいのか分からない」 京太郎「それは、どういう……」 照「私は……京ちゃんに再会する為にこれまで生きてきた」 京太郎「俺に?」 照「……咲とも喧嘩別れして、麻雀で強くなって」 京太郎「……」 そうすればきっと京ちゃんに気づいてもらえると思って…… 勝って、勝って勝って勝って。 有名になって――気がつけば全国で一位になっていた 照「取材の時には少しでも京ちゃんに見られることを思って、外面をよくしてたんだ」 京太郎「はい。最初見た時は……その、別人かと思いました」 照「麻雀はそれなりに楽しかったし、京ちゃんを感じることが出来たら……頑張れた」 京太郎「照さん……」 照「でも……埋まらなかった」 京太郎「埋まらなかった?」 照「菫達と知り合って、共に過ごしてきて」 京太郎「……」 照「どれだけ有名になっても、強くなっても……京ちゃんだけがいない」 悲しかった 寂しかった 辛かった 照「……心が枯れていくように、砂時計の砂が落ちていくように」 水の無い砂漠のような生活―― 照「私にとっては地獄の日々だった」 676 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 23 31 13.45 ID VFsGtm+Ko [5/6] 京太郎「……」 照「だけど、京ちゃんに再会できて私の砂漠に雨が降った」トオイメ 京太郎「雨?」 照「抑えようの無い感情が雨になって……乾いた心を潤してくれたんだ」 京太郎「……買いかぶりすぎですよ」 照「ううん。京ちゃんに会えたから、私は心の底から笑えるようになった」 抜け落ちたピースをはめ込んだみたいに絵が完成した 溢れ出た想いはいつの間にか、大海原になっていた 照「私ね。京ちゃんが好きだよ」 京太郎「照さん……」 照「京ちゃんの事を知れば知るほど元気になれるし、京ちゃんの事を思えば想う程幸せになれる」 京太郎「だけど……俺は」 照「それで、私気づいたの」 京太郎「気づいた?」 照「これから何を目標に生きていけばいいんだろう? なんの為に麻雀をすればいいんだろうって」 京太郎「それは……」 照「本当はね、分かってるんだ。私の想い……京ちゃんに届いていないこと」 京太郎「っ!」 照「きっと……それはこれからも変わらないってことも」 京太郎「そんなことは……!」 照「私の頑張りは全て……無駄だった」ウツムキ 京太郎「……それはちが――」 照「だからこれを最後に、したいんだ」 京太郎「最後……?」 照「ねぇ、京ちゃん。今日だけ……今日だけは」 / .. .. . . | ! / . / / . ゙、 ! | ,.. '´. . .... . . . ..../ ......../ . ../ /| .... | ..| ! | . | / .... _/ . / / / /_,. ノ ! ;ハ | i i ! /'´--― '´/ . / ∠-‐/ ´ i ー/-|、 /! ! i |. レ'´ / . / / //  ̄ / /- ! / ! ∧ ゙、! / /;ィ^i , r==ミ、 ,!/,;ニ二レ、 i ノ i . ! // / |ヽ! ヾ p 。| b 。l メ ′ ;ィ ! l /イ . ; イ ! i  ̄ ̄ ´フ'"´ // ;ハ人  ̄/ / / / ヽ ! """ ; / /!. / / リ `、 i / | / λ _ i / / /,ノ / / 、 i ! / Y / 丶 `┴―' リ / ノ '"´ / ハ ト ! ヽ i | ;イ `>、 Vイ / ノ | ! ! i ` ! / | / ̄ ト、 `ー--‐' ´,.ノ i イ /-‐ ´ | ノ レ /  ̄Τ  ̄ ヽ、 _,,...-‐ i´ || |`ー-..、 照「京ちゃんの彼女じゃ……ダメかな?」 【てるてるガール の 巻】 679 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 23 33 52.08 ID VFsGtm+Ko [6/6] 玄「凄いことに気づいてしまったのです」 .. ---- . . ≦ ミ . / . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . . ヽ . .... .. . ./. . .. .. .. ..\ .. .. ヽ ∨‘, / ./../.. . . ./ ./ . . . . . .i . . . . . .ヽ . . .. Vヽ . ∨ハ / \′ . . . .' . ′ . . . . | . . . . . . . . . . . . .Vハ ....ノ i / .7T..ト.... . i i| i . . . .{ .|、 { . . . . ハ . . . ト .i一 . . | ′/.. |.. |、 . ./| .|{ | . . . .ト { \ .、 . . / ヽ | . .. i .| / .. i|.. { .\ | ハ {、 . . .廴__ 斗< . | . . .| . | . .. | .. | il . . ii 八 { { |≧十\ ∨ ,. `| . . ..ト | . . | .{. | |!.. . ,| .. .トド\ _, ` z.、__レ| . . .|´j . . ..| . ( \ / ) {_.}_} r‐ ,| { . /l| . 小≧==' '^ ´` ̄´`! . . |' } . . ..| . { \ \/ / _| |_/ ) 八| ハ| . . { .i xxx , xxx | . . . |_,} . . ..| . .i . / (__ __ ヽ __ (__) | . . 八 | . . . }V . . .. . . { / 〃 | | ) } (_ ヽ .イ i! . . | i .. 丶 ノ , . . ./ i . . . i . . { {____. | | (_ ノ ) } 〃{ .} . .{ | i >... イ/. . /i ,′ . .八 .l 乂 ___ ) ._ノ (__ノ { i. { ハ . . V |l . . .} .r } ̄ __ ノ/ . ./ ./ . . . . i{ . . {. 八从 , .∧ .{ リ ノ 入_/'i{ /ィ / / . . . . / { . . . . ∨ . . . .\V‐≦ムイ /》___.ノイ 7 . . . . /廴 .. . .八 /;.. . . . . ./ \}! r‐〉ォ´ ̄ }ノ / . . . ./ , ヽ .∧. / / . . / ノ{{ '介′ i{ ./ . . . ./ / ∨. ∧ ノイ .. . . ./! く 廴. / .|乂 __人/ . . . ./ / i . . . __ノ/ .. .. 厶}/ \ ノ{ /j__ 斗-/ . . .. / i / { . ∧ 照「ねぇ、京ちゃん。今日だけ……今日だけは(京だけに)」 デデーン ___ 〃 ´ `丶、 ヾ / \ ヽ / / │ ヽ . / /l | |ヽ │ . {{ | i ト匕|\ ト-\| ト | | | { } |八{{ ̄ `}}_{{ ̄`}| 「 | | | }} |汁===介===1| |ノ| |リ プルプル | |} -〈┼‐ . }} |ノー弌 | 个ー‐_ァ==≦l |_______}、 |i人___ _リ 厂 ̄__}\ /{ ̄ ‐‐==厶イ__彡⌒ヽ \ { { \_______彡 i |/{{ }\ ハ { }} ∨ 人__∧人__| i | {{/ |∨} } }}. |八_/ { | i | /{{ | 〈/ /l〃l{ o} \乂/ i{ リ \ } //イ 八 {、 / }} ,゙| \ {{ /〃 | ヽ oヘ / /{{/│ \ { / 〃 │ -=い 丶/ /}八 \}} / {{. 八 〉 o/´ / {{ }\ \. / .}}/ ∨ } ,′ / }} \.\ 687 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 23 53 29.63 ID g809xdifo [1/2] 【二日目 大阪の街並】 竜華「ここが大阪やで!!」デーン ガヤガヤガヤ ザワザワザワ 和「賑わっていますね」 透華「人ごみのバーゲンセールですわね」 はやり「うわぁ、美味しそうな匂いがするねっ☆」 菫「ダイエット中の身には少しばかりキツイな」フフフ 京太郎「(照さん……朝のアレは本気なのか?)」 照「むふふー」ギュッ 竜華「ちょ、こらこら! くっつきすぎや」ピピーッ 照「違う班は入ってこないで欲しいんだけど」プイッ 竜華「ほう……?」ビキビキ 煌「ま、まぁまぁ! 少し落ち着いた方がいいかな?」アセアセ 和「(私も須賀君と腕組みしたいです……)」ポワー 菫「照、あまりやりすぎるなよ? 京太郎君はアイドルなんだ」 照「うん、分かってる(照だけに)」 竜華「心配や……」 ハギヨシ「……」 透華「ハギヨシ? ずっと黙ってどうしましたの?」 ハギヨシ「透華お嬢様、非常に申し上げにくいのですが……」 透華「?」 688 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/15(日) 23 55 14.30 ID g809xdifo [2/2] ハギヨシ「B班がすでに……透華お嬢様以外がロストしています」 透華「」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 伝斗ゃ'で~ ̄ ̄ ̄¨功ァュ。 _. <. ,....-..、 `丶、. /.,.rf厂―''ッ''"゛ ! 劣ix /. ×←咲チャン..ゞ゙l l゙´゙!、.....\ Ⅹ....} ,,..′ .{゙゛ ,,/゙'‐゙ブ゙ヽ .ヽ. ヽ Ⅸ.. ゙l .く、 ゙^"'ーく ! ! .!... Ⅹ / __,ノ .\ ! / ,/ .|. Ⅸ.. ∧. / 兵庫 `゙'''、 京都 ..l | .../ !´`'-,,-. Ⅵ. ,′. / /-,、 !,.,ミ゛滋賀 〉 .,ゝ Ⅶ. φ ! ゙!、`t,,、 l. | ./. Ⅷ.. i. 、 ___ │ ゙.l ゙'-/'' '" ./. キ |.¨^^゛.r¨^^゛ ゙''-、_ __,,,,,,l゙●←タコス __} |. | l _7''''" 大阪./ `"'"" | '|. l ←発信器. キ. _/ / ,,ノ | ヽ, .`'--、, i. Ⅷ. / ! ,/★←淡 ,./ 三重 ,!.゙√ ,r'´ ̄ ̄ ヽ. Ⅶ. く ゙l ..i''ヽ-‐'''''''" .ヽ 奈良 | __, ,/. ,' /丶 _//∧ l'⌒ヽ-、_. Ⅵ. ゝ.../ `j ,ノ | ... ‐''゛ .`''゙..∨ / .|ヽヾ、7/ i| ヘ_/^ヽヘヘ Ⅸ / ./ ,〉 | Ⅸ.... / |,⊥ミ∨/l| ト、 └ユ Ⅹ | 和歌山 ヽ , '" /. Ⅹ ! .i ト、 ヘ ヌ二¨ ヽ ! ヽ ヽ, .(,_, ./ ,r'".. ≠. l |L_ ゝヽ_/ ャ=ヽャ‐ \-、 \. \  ̄ヽ. / / i '7_,.≧=- }} ′ ` ヘ. \ヽ ヽ、. | / ,.ィ{ j ff'"⌒ヽ ノ 、_,.ィi レ、 l ヘ! `ミ<. ヽ..、 ./ rf〔 ノ 7弋 , , 爪从 . i l `≧=‐-=ニ二二ニ=孑≦ イ ハ tt彳′ u l j ∧━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━.. // ! ト、 _ ‐ュ /7 ∧ヘ /,ハ ヽヽヘ f二´-‐'' " / / / ヘ ヘ { { ヘ 丶 ゝ _ /∨ / ヘ ヘ ヘ! ゝ \ ` ┬-‐' /! ィ′ ヘ ヘ 丶、_ \ 广弌irく l l 〉────'┼‐-、 !| \ Y/ /V ≦ヽl ∨ l ト !| ハ l| ィイ' 7ソトミ、 ヽヽ ヽ. l l 厶イ j ∧/ //ハヽ\∨lルl l f´ i ノ/ ∧∨// ヾ 、 ゝ'.ノ l 透華「いやぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!」 ハギヨシ「おいたわしや……」ホロリ 京太郎「おいおい、まだ宿を出て十分だぞ!?」 菫「侮ったか、奴らのポンコツ力を」 和「……咲さん、ゆーき」ホロリ 694 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 00 06 17.31 ID XbGCGpORo [1/10] 透華「み、見つけ出しますわ! 龍門渕の全てを賭けてでも!!」フラフラ . ヾ 、 丶 . . 、 . ‘,ヽ . . ヽ . . ;,;ヽ . ',== 、 . ヽ .. ,;才"´ ‘, . ', 丶 . ‘,.イ _- . ‘, ハ ‘, . ', ,.ィ"´ . . . .‘, . i ', '; イ . ,,;。-≦='; lミ≧=-} . . . , ィ升''"´ _', ! ` '''l . ィ匁'" ,+±-, . l、 l i 才 rTlllllllllli, l+ l .! 丈llllllllllllli ll 八 . .ハ 于+lllllllllllli, .! .ヽ . ヘ 、 '±┼十´l .l ヽ . ', ミ爻x、 l l ,ィx .ベ''爻≧ト.,,_ l ! _,,.。ャ爻彡ム ` 、ヾミミ=爻三圭ニ圭非圭圭彡''"- ', ` ー` ‐=ニ 三三三ll三ニ≠二 ‐ !  ̄ - l!=ニ= ´ .! ハギヨシ「かしこまりました。すぐにでも手配を!」 竜華「そないなことせんでも、うちらで探したらええって」 和「そうですね。二人が心配ですし、私達も手伝います」 はやり「面白そうだね、はやりも手伝うよ!」 ハギヨシ「しかし、よろしいのですか?」 和「大阪見物はまたの機会がありますから」 竜華「土地勘ならうちが一番やし」ドヤッ はやり「こういうのって大人の役目ですからね」 ハギヨシ「ありがとうございます!」ペコリ 京太郎「じゃあ、オレ達も……」 菫「あー、それなんだが京太郎君」 京太郎「はい?」 菫「A班まで捜索に出れば、照が迷子になる可能性が高い」 照「そんなことはない」 菫「なので、今日は京太郎君が照のお守りをしてくれないか?」フフッ 京太郎「菫さん?」 菫「頼む……元気づけてやってくれ」ポンッ 京太郎「……はい!!」 菫「うん。いい返事だ」クスッ {{{ ,r‐─===‐- _ / ´ `ヽ \ `ヽ . "/ . / / / . . / / / / |i | li } . //イ /⌒i | | |i l⌒|i } i .'/ ∨ ,,__|i_| 」_八_/i リ } | . 〔// 〔 ̄` =ミ、/ } . //| | ′ "" / リ ′ /_ | 从 / / / / / 〔 |_ /ハ t ァ /___ / _/ ' / .*゚ / . ./ , |i ′ ゚+'. . / / ーr‐ ´/ ハ |i | '% / ' _.ノ〕 . //> | . 〔´ / ' / `ヽ ' 〃 / / ' \ . / | ∧_/ / /⌒\ / | .′/ / / ヽ }} 菫「さて、私は淡の行きそうな場所を探すとするか」 699 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 00 18 51.87 ID XbGCGpORo [2/10] 【一方その頃 通天閣付近】 淡「ねーねー、こいつどう思う?」つ京太郎の写真 大阪のおばちゃんA「あらぁ~、えらい男前の兄ちゃんやねぇ!」 大阪のおばちゃんB「アイドルみたいやん! うちがもう10歳若うかったら手出すんやけどなぁ」 大阪のおばちゃんC「あほ! このお嬢ちゃんの彼氏に何言うとんねん」 淡「違う、彼氏じゃないもん!!」ムスッ おばちゃんA「せや! どう見ても兄妹やろ! せやな?」 淡「えへへ……うん!」パァァ おばちゃんB「ほんまそっくりやん!」 おばちゃんC「美男美女やなぁ……ほら、アメちゃんやるで!」スッ 淡「……」ニマニマ 【一方その頃 道頓堀付近】 優希「おー! これは中々の中々だじぇ!」モグモグ タコス職人「OH! 喜んで貰えてベリーハッピーねー!」 優希「だけど京太郎のタコスには敵わないじょ!」 タコス職人「Whats? KYOUTAROU?」 優希「日本一のタコス職人の名前だじぇ……覚えておけ」キリッ タコス職人「GOOD! その名前、必ず覚えておきマース!!」 優希「……そう言えば、京太郎はどこだじょ?」モグモグ 【一方その頃】 ドガァァァァン!! ガラガラ タタタタッ バンッ! バンッ!! バターン!! 赤い外套の男「やれやれ、こりゃまた……とんだマスターに引き当てられたものだ」ドヤッ 咲「あ、えと……」 ~~ ~~ -―――- ~ ~ ..... . `丶 / \ } } . . { { / / . . │ |\ |\ | . } } / | / | | ト- |--∨\ | { { / /| |ノ| 八 | _..斗-=ミ\| | | / | /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ | | } ココどこ…  ̄ ̄ | | イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| | | { { | 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | / | } |/| {. ハ (⌒)=='' /// |/} | | ヽ_| /// __,ノ | }. { レヘ 八 _.. ‐~‐-、 イ / { } ∨个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ /|/∨ \| _≧=一ァ 〔/⌒T iT7ス r=Ti i i i i i 7____/i i i i i i i/ ∧ } { ∧i i i i i i i i | /i i i i i i i/ / ∧ { } / {\/⌒)_∠二二/| / ∧ / ゙T{ 二(__ `ヽ _ヽ / ∨ハ. {_ / \/ _〉. { /\ _ | ノ _) 人._ |_/|/ } } \_____,|/ /i i\  ̄ ̄`ヽ j { ∨ / /|i i i i i|\ | / /´|i i i i i| 丶 ... ______丿 赤い服の金欠ツインテール「(なんか変なのがいる!?)」ガビーン 【現在地 冬●市】 703 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 00 33 27.70 ID XbGCGpORo [3/10] 【そして大阪】 照「……」 煌「……」 京太郎「さて、残ったのはオレ達だけですね」 煌「まさかたったの十分で三人になるなんて」 照「何の為の班分けだったんだろうね」トオイメ 京太郎「ですよねー」 煌「うーん。とりあえず、私達だけでも色々と見て回ればいいんじゃないかな!」 京太郎「それもそうですね。折角の大阪なんですし」 照「くいだおれ!?」キュピーン 京太郎「ちゃんと夜ご飯の事も考えてくださいよ?」 照「分かってる。それに、夜ご飯はまた別腹」ワクワク 京太郎「大丈夫かな……?」 ~~十数分後~~ ,;r────ーュ ; |l| \`l . | ;γ´ 'ヽ γ´ 'ヽ , ,, || ̄ ̄|| ̄ ̄|| |l|,、 . i | . | ; || ̄ ̄|| ̄ ̄|| || ̄ ̄|| ̄ ̄|| ;,. ',; . " || ||// || ~; |l| \i | . | || ||// || ,";; || || // || ,' γ´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ; .,;||==||==|| /三三 三 三三\ =||==|| .; , ||==||==|| /.lニニニΨニニニl.ヘ ;;|| //|| ||゙/三三三三三三三三\..|| || ||// || || .; ' ,|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ; , , '{ニニニニ.. /三三三三三三三三三三\..  ̄'| ;. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'| ||___||___|| ; , lllll、| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|.゙ ̄ ̄ ;  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . '',.; || ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||_______________.゙l三三l タ | コ .| や _|. き | 屋 | . ____________||___||___||___,|__|_......|三三|__|__|__|__|__|\l゙ || ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ,__|__|......ヽ三ノ .|| ∧_∧. \ ..| || | ||___||___|| _,|__|__|__|..||(;・∀・ ) \|__......||.._________,. - ――-- 、゙______,|| ゙||O づ .゙|| . . , -、´ - 、 、..゙ , . {二二二二二二二二二二二二二二二二二〕.゙/三/三/三/..,. / \ \ /三/三/三 ゙| ____________| . / ' | 、 \ \ ヽ..... ,===============.-| | ヽ;;;; ;;;ノ | | =========.゙/ | | | ヽ l ヽ . |゙========= / _,∧{ | _|__,从 | |-、 l | _,. -─……─-.  ̄ / ∧ {'Ⅵ___ ヽ、 l ノィ { ∧{ { /ィ从\ Vソ ' ∨| |、 从{ \ モグモグ!! ´........................................................\. 〃 u /イ}/ } /∧ もう、口にこんなにつけて…… /.......................|........ト、..............................ヽ ` ー、 _ //////{ ガツガツ!! ../....................| |...i|........| \...........|....| `ヽ`_....イ /////`> 、 /.........../ .....|.._|_八......| \__....|............i ,__ _}/∧ \/////////>  ̄  ̄ ̄|...|....| [ \| \|....|............| _人_ ,ィ////////〈 「//////////////> 、 |...|....| 三三三 三三三 |............| `Y...////////////{ ///////////////////} |...ト..| xxxxxxx xxxxxx |............|. l//////////// Y////////////////////| i|...|....| |............|.. i//.///////// (_)////////////////////| ||...|..人 。 。o 人.......l..| |i... と,..--ィ `¨¨ヽ、//////////////|////////| 八Λ |lY⌒Yli===( .<......../|/. |//|/ ,ィ,- \////////////////////| / ̄ .|l| `ニ´l| / / / \ ヾ |〈∨ // ,.--、 /⌒\//////// |////////| /. \ |i(´ )l||./_/ / ハ |/`{ノ l{ノ///`>/////\////// |////////| /... l|l ¨´l|!フ /. ', 〃 l.////.|//////.{////////\//// }////////} / i|l !|!'⌒Y!|l,'⌒Y⌒Y⌒; ハ ; |////..|///////\////////\/_ノ/////// / \ !lゝ._ノ、 二二二二二(_ノ/ i|l |/////i./////////\////////////////// 京太郎「ほら、こっち向いてください」フキフキ 照「んー」 京太郎「ほら、綺麗になりましたよ?」 照「えへへ……// ありがとう京ちゃん!」パァッ 京太郎「もう、世話が焼けますね」クスッ 照「……うん」ギュッ 707 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 00 45 43.71 ID XbGCGpORo [4/10] 【とある公園のベンチ】 照「うぅ……」 京太郎「だから食べ過ぎちゃダメだって言ったんですよ」プンプン :_,. -─……─- : . ´........................................................\: :/.......................|........ト、..............................ヽ: : /....................| |...i|........| \...........|....|............:/.........../ .....|.._|_八......| \__....|............i : ̄ ̄ ̄|...|....| [ \| \|....|............|: :|...|....|┬─┬ ┬─┬ |............| |...ト..| 乂 ノ 乂 ノっ|............|: :i|...|....| |............|: ||...|..人 , _ 人.......l..| 八Λ.....> _ . <......../|/ \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒ ‐-ミ ;/ ̄ | \ ∧ / / / \; / | \ ∨_/ / ハ :/ \ Χフ / /  ̄/ Τ  ̄ ',; ;\ | 〈 ∧ 〉 | / 照「おなか痛い……ぽんぽんさすって」ウルウル 京太郎「いや、それは流石に。煌さんにお願いすれば……」 煌「ちょっとお花を摘みに行ってきますね。ついでに正●丸でも買ってきます」フフフ 京太郎「うぇっ!?」 煌「……(宮永さん、今日は貸しにしておきますよ)」フフフ タタタタタッ 京太郎「煌さぁぁぁぁん!!! 貸しにしすぎじゃないですかぁぁぁ!!」 照「うぅぅ……いたぁい」ポロポロ 京太郎「ああもう!!」 スッ サスサスサスサスサス 照「ふぁっ……」ビクンッ 京太郎「くすぐったいですか?」 照「……ううん。気持ちいいよ」ポワワン 京太郎「ここらへん、かな?」サスサス 照「んぁ!? そ、ソコはダメ、だよぉ……」ハァハァ 京太郎「え? じゃあ、ここですか?」サスサス 照「っ!!」ビクビクッ 京太郎「あ、痛かったですか!?」アセアセ 照「……ほぼイキかけました」キリッ 京太郎「は?」ピタッ 照「うぅぅぅ、痛いよぉ」ポロポロ 京太郎「あ、すいません」サスサスサス 照「あふー」ポワワワーン 710 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 00 54 59.35 ID XbGCGpORo [5/10] サスサスサスサス 照「……」ポーッ 京太郎「落ち着きました?」 照「……うん、ありがとう」 京太郎「これからは気をつけてくださいね」 照「……」ウツムキ 京太郎「照さん?」 照「ねぇ……京ちゃんは、どうしてそんなに優しいの?」 京太郎「え?」 照「昔からそう。バカみたいに他人の事ばっかり」 京太郎「それは……」 照「アイドルだってそう。元々は誰かの為だったんでしょ?」 京太郎「……そうです」 今だってそうなのかもしれない。 優希には自分の為にやっていることが楽しいって言ったけど…… 俺が本当にアイドルを目指す理由は、今でもきっと…… 照「そしてそれは……」 コンマ安価↓3 京ちゃん【覚醒】 00~29 照「私の為、でしょ?」 30~89 照「……」 90~99 照「私の為じゃ……ないんだよね」 717 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 01 07 42.55 ID XbGCGpORo [6/10] 照「……」 京太郎「照さん……?」 照「ううん。なんでもない、ごめんね変な話しちゃって」スッ 京太郎「あっ……」 照「もう大丈夫。それよりも、次どこに行くか決めておこう?」 京太郎「でも、お腹は……」 照「折角、今日だけは京ちゃんの彼女になれたんだから……寝てばかりもいられないよ」フフフ 京太郎「照さん、俺は……」 照「それ以上はダメ。だって、まだ魔法は解けてないんだから」 京太郎「……」 照「……まだ私は」 ,.. ' ´ ̄Τ ̄`丶、 / \ / / .. .. ... ... ... `、 ./ ./ i | / i 、 ..、 ! / ! .| | | . | . |、 ! .. | | i /! | | | | ハ i | | | .! i . / | |、| | | | !| i i| i| ! | !/ | { 、!ハ !| ヾ |i | | /i / ! | `ー、ヽ! ,ヽ!V ´ ノィ / |∧ ヽ、 _ __ / / / r、 ´ ̄ ヽ 、 リ `ー--イ/w/ / / \゛、 `、 ! i リ ! / ` ヽ,、 / ! \、 `ヾニー-ニ/ ソ /∧|( \ !ヾ、 `、 / /イ ゙、. ヽー‐-、 ヽ! ヾ、、 ヽ / /イ ノ i 京太郎「(俺は、どうすればいいんだ……?)」 どうすれば、この人の気持ちに応えられるのだろう? 京太郎「……」 720 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 01 19 28.03 ID XbGCGpORo [7/10] トテトテトテ 煌「おや、具合はもう大丈夫なんですか?」 京太郎「煌さん……」 照「……」 煌「……ふむ」ジーッ 照「……」ウツムキ 煌「ダメですね。やり直し」バッサリ 京太郎「え?」 煌「ちょっと私用事を思い出したので、後はお二人で大阪見物してください」プイッ 照「!?」 京太郎「で、でも!?」 煌「腕立て1000回と腹筋1000回、外郎売100回をやりたいんですか?」ニコニコニコ 京太郎「イエ、ナンデモナイデス」ギギギッ 煌「……京太郎君?」スッ 京太郎「あ、はい!」 /........................................\ ............... ∧ ヽ........ヾ¨ニ=-...、 /....../ / ‘, _ < V \ _j 7 i ー/ ‘.´ i i ヽ|l ⌒ヽ ハ ..=ニ7/ | 从 }ト /i /i ..|l У..... / / V \r'W {=ミ 斗劣气イ /リ / i. 〃 / ゝ 、 「斗劣气 に 刈 》イ__/ / ハ / ヾヘ《 に 刈 `¨ i > /. {.. ¨ニ=---=≦ rヘ `¨ ' 〃 | ノ `¨¨¨¨ \ /乂 〃 r‐ ^ヽ ノ ` ー=≦ ゝ ゝ __ ノ / r‐、 /¨二ヽ_ ≧= イ ` V / r―-ヘ 八}__ _八______ ヽ ゝi /¨`7 }  ̄ ̄ ̄〈 /└i / ヽ 八 ⌒ / / }o 入__rへ_/ i r=〉 、__ / i }/、 { _ } / i 川 i =-〈} / Ⅵ ヽ} |/ /___彡/ .川 i i i/ /ニ=- ,_ }| | l| V三三/ { / ミ=ミ У | l| 〉⌒7 ノ 煌「アナタ、細かい事考えるの苦手でしょう?」 京太郎「!!」ドクンッ 煌「だからいいんですよ京太郎君は。何も考えずにバカみたいにいてくれれば」クスクス 京太郎「ば、バカですか?」ガビーン 煌「見てみてください。京太郎君が気持ちよくいてくれれば――」 照「あっ……」 煌「みんなもつられて笑っていますから」ニッコリ 京太郎「煌さん……」 煌「じゃあ、後はお若い二人で楽しんでもらおうかな?」 照「あの、その……」 煌「いいんですよ。困った時はお互い様ですから」フフッ 照「ありがとう……」 725 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 01 35 46.85 ID XbGCGpORo [8/10] 京太郎「行っちゃいましたね……」 照「うん」 京太郎「これで二人っきりですけど、どうします?」 照「京ちゃんと一緒なら、どこだっていい」 京太郎「そうですか。なら、俺が決めてちゃいますよ?」 照「え?」 できるわけ、ないと思ってた 京太郎「もう、引き返せませんよ?」 ずっと逃げてきたんだ 照さんの想いに応えることから…… 俺には受け止められねェ……そう思ってた…… ~~「……風邪、引くよ」~~ あの人と、出会うまでは 京太郎「……」 灰色に染まりかけた俺の人生を、あの人が変えてくれた 俺を、暗い闇の底から救い出してくれた だから、だから今度は俺が…… 誰かの為にこの手を差し伸べたい! 京太郎「照さんは、俺に想いをぶつけてくれました」 悩みながらも、苦しみながらもこんな俺を好きでいてくれた 俺を想い続けてくれた 京太郎「だから、やらなきゃ……やってやる!」キッ 照「京、ちゃん?」 / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ 京太郎「悪りぃな! 今日のデート、荒れるぜ!!」 照「!?」 続く…… 730 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 01 44 20.52 ID XbGCGpORo [9/10] 【テルテルガール 後編 予告】 照「そんなの、分からないよ――」 迷いの中に生まれる葛藤 照「だって私の心は……こんなにも、暗い暗い深海のように沈んでしまったんだから」 照を包み込む深い絶望 京太郎「もし、その想いが溢れるなら、絶えずに降り注ぐなら!!」 照の想いを知った京太郎が取る、驚くべき行動とは!? 照「京……ちゃん?」 そして12時の鐘が鳴り響くその時―― 京太郎「永遠に解けない魔法を……知ってますか?」 果たして京太郎は照を救えるのか!? 京太郎「虹だ!! 虹を出してくれ!!!」 【テルテルガール 後編】 To Be Continued…… 765 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22 56 31.35 ID bhO0MyZro [2/7] ~~前回までのあらすじ~~ 唐突に京太郎への想いを告げた照 困惑する京太郎に照は「今日一日だけ京ちゃんの彼女になりたい」とお願いする 承諾した京太郎――だが、本当にこのままでいいのだろうか? 今日が終われば京太郎への想いを諦めると宣言する照に対し京太郎が出した答えとは!? 京太郎「悪りぃな! 今日のデート、荒れるぜ!!」 照「ふぇ!?」 京太郎「ということで、さぁ行きましょうか」スッ 照「あ、え? で、デートって、その……//」カァァ 京太郎「俺から離れないでくださいね、お姫様」ニッコリ 照「うん……//」コクッ ギュッ 京太郎「……」ゾクッ 久しぶりに触った照さんの手は昔とは違って恐ろしく無機質で、冷たくて―― 京太郎「っ!」ギュッ その心の奥に、どれだけの絶望を抱えているのか――俺には分からない 照「にへへ……」 でも、それでも俺は……  ̄ ̄ ̄ ´ `ヽ / . ∧ / .,. / 〔 / ! | ト、 | | i ′(京ちゃんの手あったかい……) ′ ∨ | i| | ´ ̄ } i| }i | . . | 〔´⌒ヽ八 | ∨リ | 八_| .. / | i{ __ \{ ,イ庁不、〕/ } . /__! ト、 {ィ芹示、 乂 ソ ′ 人 八| \{ 乂ソ //// ,r ´ | / ∧//// ` / i | i .′ / . _ _ | j ! l| . / 个 ` イ〔_ リ /| | リ l/ i| ! ≧. . .-r ´ ヽ\/ ! ノ,イ /. / | / { ∧ ト、=´〕 / =‐- .,_ ' 〔′ ヽ〔 _,. -‐ ' | / γ⌒ヽ ∧ |__,. イ / / 丶 | /' / i この人を救い出してあげたいと、思ったんだ <<てるてるガール 後編>> 769 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23 06 57.44 ID bhO0MyZro [3/7] 【大阪の街】 ガヤガヤ ザワザワ 京太郎「照さん、どこか行きたい場所とかありますか?」テクテク 照「ううん、どこもない」ギュッ 京太郎「え? 折角の大阪なんですよ?」 照「こうやって京ちゃんと歩いているだけで楽しいから」フフ 京太郎「そ、そうですか……」カァッ 照「ん? 赤くなってる?」クスッ 京太郎「うっ!」ギクッ 照「かわいーね」ツンツン 京太郎「ほ、ホーンで攻撃するのはやめてください」 照「京ちゃんのホーンもなかなか」 ガキィィィイン!! 京太郎「……ムシ●ングみたいですね」 照「うん。そうだね」 ザワザワ ガヤガヤ 京太郎「行きましょうか」 照「うん」コクリ くそっ! すっかり照さんのペースにはまっちまってる! 京太郎「(このままじゃ……照さんを苦しめている理由すら分からないまま――)」 照「にゅひゅひゅ……//」スリスリ 考えろ。 照さんはどうして急に――あんなことを言い出したんだ? 京太郎「(その答えを、なんとしても今日中に見つけるんだ!)」 照「んにゃぁ~」ギュゥゥゥ 京太郎「(むっちゃいい匂いする)」ポワワーン 選択安価↓3 1 ゲーセンに行く 2 浪速の虎の試合を見に行く 3 世界のイチョウの大阪公演を見に行く 4 その他 可能な範囲の行ける場所(ダメだと判断したら安価↓) 777 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23 21 18.38 ID bhO0MyZro [4/7] とにかく、時間を稼がないと どこか時間をつぶせるような場所は…… 京太郎「それじゃあ、ゲーセンにでも行ってみますか?」 照「うん、いいよ」コクリ 京太郎「はい。UFOキャッチャーでもやりましょう」 照「得意なの?」 京太郎「お任せあれ!! ってほどには」アハハ 照「あっ……(察し)」 京太郎「と、とにかく行きましょう!!」スタスタ 照「あ、待って!」テクテク 京太郎「(ゲーセンならゆっくり考える時間が持てる筈だ!!)」 映画とか演奏会とかボクシングの試合を見ながら考え事は難しいし、きっと大丈夫 ゲーセンでそうそう何か起こるわけ―― 【大阪 某ゲーセン】 ザワザワ ガヤガヤ 西の高校生探偵「こりゃ殺人っちゅうことや!」 隣の女「ほんまなん、ヘイジィ!!」 メガネの坊主「あれれ~♪おっかしいぞ~?」 京太郎「」 照「事件?」 京太郎「こ、これは……!!」 選択安価 1 逃げる 2 とりあえず逃げる 3 走って逃げる 京太郎「って、逃げるしかないでしょ!」スタコラ 照「坊や可愛いね」ナデナデ メガネの坊主「あはは、ありがとうお姉さん(なんでオレ撫でられてるんだ?)」コンワク 京太郎「照さんんんん!? その子に関わったらダメですってばぁぁ!?」ガビーン 783 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23 33 27.33 ID bhO0MyZro [5/7] 色黒探偵「なんや兄ちゃんら、この坊主は見せもんやないぞ」 隣の女「ええやん。可愛い子をなでたくなる気持ち分かるで?」 色黒探偵「このどアホ!! 殺人現場で何言うとんねん!!」 隣の女「なんや! そんな言い方することないやん!!」 メガネの坊主「(おいおい、お前らもなー)」 京太郎「とりあえず、今のうちに……」ソローリソローリ 照「ねぇねぇ、容疑者は誰なの?」 メガネの坊主「え?」 京太郎「」 照「この事件は私が解く」ムフーッ! 京太郎「あ、ダメだこりゃ」ガビーン 色黒探偵「ど素人が口挟むんやないで」 照「いーからいーから」 隣の女「そんじゃ、うちが知っとること教えたるよ」ニコッ 照「ありがとう」 隣の女「まず、犯人候補の容疑者なんやけどな?」チラッ 容疑者T(十一番隊隊長)「違う! オレじゃない! オレが刺そうとしたのはアイツだ!!」ビシッ 容疑者G(三番隊隊長)「そないなこと言われてもなぁ……ボク、身に覚えあらへんもん」 容疑者S(五番隊隊長)「私はそこのGが怪しいと思うね」 容疑者G(三番隊隊長)「かなわんなぁ……ボク疑われとるやん」 容疑者K(十番隊隊長)「オレはただ強い奴をぶった切れりゃあそれでいい」 メガネの坊主「ちなみに凶器を持っていたのはTさんだよ!」 照「ふむふむ」 色黒探偵「ちなみに被害者はこの子や」 被害者M(五番隊副隊長)「」 京太郎「可愛い子なのに……(幸薄そうだな)」ガビーン 792 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23 43 51.90 ID bhO0MyZro [6/7] 788 素でミスった ゴメンなしゃい 照「……」 色黒探偵「ほら、嬢ちゃんらはとっとと帰れや」 京太郎「そう言ってますし、ご厚意に甘えましょうよ」 照「凶器……殺人のすり替え」ブツブツブツ ピシュゥゥゥゥン! 照「そういうことだったんだ!」テコリンッ! 京太郎「照さん?」 照「謎は……全て解けた!!」 京太郎「!?」 メガネの坊主「!?」 色黒探偵「なんやて工藤!?」 メガネの坊主「おい!」 色黒探偵「せやかて工藤……」 メガネの坊主「おい」 照「Mを差した犯人……【鏡花水月】はこの中にいる!」 京太郎「」 一同「「「ザワザワザワ」」」 照「犯人は……!!」 選択安価↓3 1 容疑者T(十番隊隊長) 2 容疑者G(三番隊隊長) 3 容疑者S(五番隊隊長) 4 容疑者K(十一番隊隊長) 5 容疑者T・K(オサレ漫画家) 806 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23 56 58.39 ID bhO0MyZro [7/7] 照「この人!!」 容疑者T・K「!?」 色黒探偵「ホンマか姉ちゃん!?」 京太郎「ちょ、ちょっと!? どうしてこの人なんですか!?」 照「なんかサングラスしてるし怪しい」 容疑者T・K「え、それは……」 京太郎「そんな理由あるわけないでしょ」 色黒探偵「……」 メガネの坊主「……」 京太郎「ほら、探偵さんたちも怒って……」 色黒探偵「せや! こいつが犯人やで工藤!」 メガネの坊主「奇遇だなハットリ! 俺もそう思ってたぜ!」 京太郎「あるぇー?」 容疑者T・K「ち、違う! 私じゃない!」 ごつい刑事「覚悟しろ! 話は署でゆっくり聞かせてもらうで!」 容疑者T・K「」 休 載 不 可 避 ファンファンファンファンファン 照「事件が解決して……よかった」ホッコリ 京太郎「いや、何かすごくまずいことをしてしまったような気が」アセダラダラ 容疑者S(五番隊隊長)「(バカばかりで助かったよ)」ニヤリ 名探偵の孫「おい、アンタ」ガシッ 容疑者S(五番隊隊長)「!?」 名探偵の孫「なーんか、キナ臭いんだよね」 チャリで来た警部補「んっふっふー、アナタ何か嘘を仰っていませんかぁ~?」 容疑者S(五番隊隊長)「」 後日 ヨン様そっくりの犯人が捕まったとか捕まってないとか 名探偵の魔の手からは絶対に逃れられないっ!!! 811 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 00 04 26.57 ID iVBhIvx7o [1/16] 京太郎「結局、ゲーセンでは遊べませんでしたね」 照「でも楽しかった」 京太郎「(まぁ、あの人の容疑はすぐに晴れるだろう)」 照「ねぇねぇ京ちゃん! 今度はどこに連れてってくれる?」ワクワク 京太郎「じゃあ……」 ~~~~犯人外したのでキング・クリムゾン!!~~~~ 【一方 その頃のまこさん】 , -‐'´\__/ \ / /ミ\/彡| \_ | /ミヾ;;彡' | | \ _,..-´ | / | ゙、 ( ; /-、 、_\ \ ! _,! / _  ̄\ |; | 京太郎達、楽しくやっとるかのぅ…… ,'イ 、| ̄ `! !´ ̄ ̄`|ィ! ヾ| | ゙、|\| |'⌒| 〉 / | ノ ヽ...........ノ, \_............/ !-、' !、 / ィ |"""" """" ⌒} !、 lハ/l' 、 r――ゥ ,__.ノ } リ \ \ `ー‐' _ / ノ ノハノ|ノ>―-〔_|_, イ ; ; ; w; ; ;/ ー'二> ゙、. ヒ-、 _, -‐‐├ ',. | /.. ..`ー-、 「|| .. .. .. .. ..ノ´ェ、 ト、. .. .. .. .. .. .,`ー-、 ∧.゙、.. .. .. ..ト'´ | | , \ ;,. - .', -‐<| ∧.|\\.. ..| /|\/ / ∧ /,.! / | / Y―-、\|,/-‐ 、 / / .ハ | / | r┴' / \イ-‐ ´ |、 ノ / \ | / / // | \ | / L_ /「ト、 ゙、 ゙、 \‐- | / ! >' / | \ 、 `ー| / /|/ / | `!ー'´ \ |i´ ,イー-、| |_, --、_゙、 \ /゙、 `-、_, 〈 | ` / \ /.゙、 `‐-' /| / \ / \__.ノ ゙、 V 〈. ! / ) | | ゙、 | , -/ ゙、 ト-'´,.-ト----- 、______ , -―| \__/`ー―――------------― '´| | .| | | | | | | | |/ | | | | | | | iヽ-| | | | | | | | `ー/ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |. | | | | | | | | ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【夜 妙神山 前】 京太郎「今日は楽しかったですね」 照「うん! まさかあんな事があるなんて思わなかった」 京太郎「そうですよね」アハハ 照「もう、あんなこと……ダメだからね?」マッカッカッカ 京太郎「あ、あはは……」 照さんと裸でロッカーに閉じ込められた時は……どうなるかと思ったぜ 819 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 00 14 02.31 ID iVBhIvx7o [2/16] 京太郎「ただいま戻りましたー」 管理人「あら、須賀さん。おかえりなさい」 京太郎「あれ? 他の皆さんは?」 管理人「あ、それでしたら――こんな手紙が届いてますよ」カサカサ 京太郎「手紙?」パラッ 手紙「京太郎君、すまん。うちらはとんでもないもんに巻き込まれてもうたわ」 京太郎「竜華さんかな?」 手紙「今日中にカタをつけて、明日には戻ったるから……待っといてや」 京太郎「一体何に巻き込まれたんだ!?」 手紙「追伸」 京太郎「……」ドキドキ 手紙「聖杯戦争(牌だけに)」 京太郎「は?」 管理人「とりあえずお食事を用意しますね」 京太郎「わ、分かりました」 照「じゃあ、今日は二人きり?」 京太郎「みたいですね」 照「やった……!」 . ´ ` 、 イ / / . ニlニ / ,イ ∧ | / / | l / | |! | | , イ  ̄ ̄ ̄| N /__ | ト、__| | | ′ i| | ∨ 八 ト、 | N リ |l |. 八 { l ____ ` \| ___|/ | 八 |l / リ \N '~⌒`` ´⌒``〕/ ;__ 八. / / ハ """" ' """" '// / 〔、 、 . / __ 圦 lヽ r ┐ // / /) \ / l l\\ | .! ノ . '_/ 厶 "/ ト、 ヽ .' |八 \\__| .!> __ . イ´ 、__フ‐ ヽ. | \ |. .′ V.rヽ _|___ | /_〔 ̄ | V 〕 //.へ`ー- .、Υ 八 l | |{/´ ̄〕 !、___/ヽ /' \. 八 '′ l / ∧ 〈 、 \ / \ .'. / /_ ∨´ \ / -‐== / ∧ / / _ ./⌒ヽ. \............./ =- V / -‐=' ._ ∨ヽ__/ Υ⌒/ .′. 〔二〕´ ._ V´/ |ニ/ ∧〔\ 八 ∨ |_V .! / N' \ 个 、_/ 827 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 00 22 46.51 ID iVBhIvx7o [3/16] 【部屋 食事】 カチャカチャ モグモグモグ 京太郎「みんながいないと部屋が広いですね」モグモグ 照「うん。十人以上いないからね」モグモグ シーン さて、どうしたもんか? いきなり核心をついても……はぐらかされるかもしれないし ここは外側からせめてみるか 京太郎「……あの、照さん」 照「ん?」 京太郎「今日は俺達……恋人同士、なんですよね」 照「……うん」モジモジ 京太郎「だったら、その……」 照「だ、ダメ!!」ガタッ 京太郎「え?」 照「え、えっちなのは……まだ早いと思うの」カァァァァ 京太郎「」 照「で、でも……京ちゃんがどうしてもって言うなら……」 ~~ ~~ -―――- ~ ~ ..... . `丶 / \ } } . . { { / / . . │ |\ |\ | . } } / | / | | ト- |--∨\ | { 私を好きにして―― { / /| |ノ| 八 | _..斗-=ミ\| | | / | /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ | | }  ̄ ̄ | | イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| | | { { | 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | / | } |/| {. ハ (⌒)=='' /// |/} | | ヽ_| /// __,ノ | }. { | 八 _.. ‐~‐-、 イ | {. } | 个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ | レヘ _≧=一ァ 〔/⌒T iT7ス / ∨\ /r ̄ ̄ ̄7____/ / ∧/ } { ∧ | / / / ∧ { } / {\/⌒)_∠__/| / ∧ / ゙T{ 二(__ `ヽ _ヽ / ∨ハ. {_ / \/ _〉. { /\ _ | ノ _) 人._ |_/|/ } } \_____,|/ /i i\  ̄ ̄`ヽ j { ∨ / /|i ハ i \ | / / i i i ハ i i i i 丶 ... ______丿 〈 i i i i/ i i i i i| | } 、___/ i i i i/ Ⅵ i/ | { 照「いいよ?」ドキドキ 京太郎「よくねぇよポンコツ」バッサリ 833 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 00 30 50.30 ID iVBhIvx7o [4/16] 照「冗談なのに」ムスッ 京太郎「そういう冗談はやめましょう」 照「……じゃあ、何?」 京太郎「え?」 /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . . . . . . . . 丶 /. . . . . . . . . . . . . . ト、. . . . . . . . ヽ. . . . . \. . . `、 /. . . . . . . . . . . . . . . . . | \. . . . . . . } . . . . . . .ヽ. . . `、 /. . . . . . . . . . . . . . l . . . . . | -─. . }、. . . . . . . . . . . . 、 .//. /. . . .. . . .l . . 八. . . . .| ´ ∨ }. ハ. . . |. . . . .| . . . .丶 /. ′|. . . . |. . . |'⌒ \. .{ ,.斗==ミ|. . .} . . . . |. . . . . . . ./. .i{. . |. . . . | . . .| \ " 乂ソ |. ./. . . ハ. . . . . . . . . 聞きたい事、あるんでしょ?. / . 八 . {. . . . ト. i .| 斗=气 ´ "" }/ }/ |!. . . . . . .丶 . . . . . . . . .イ. . i| 乂〃 Уソ リ. . . . . . . . |./. . '" |i . .リ. . . ハ ´"" ′ __/ }. . . . . | . .|´ |i /. . . . . . / i| /. . . . .i|. . | /. . . . . . . . . 込、 ´ ' イ リ/. . . . . 八 i| i . . . . . |. . . . . | ..... /| /. . . ./ リ |. . . . . .ト. . . . .| >.、_ | /. . ./ ′ 八. . . |. | \ | |i _, く} ト/. / \{──<´ ̄ \\ | イ \_ /⌒ \ \ | | } =- .,_ / 丶 、 、 } } } 、. / / / / `、 ∨ / ∧ 京太郎「あ、えと……」ビクッ なんだこの感覚……? 照さんが照さんじゃないような―― 照「言っておくけど、私の気は変わらないよ」 京太郎「!?」 照「残り四時間。それを過ぎたら、私はもう……」 京太郎「……なんで、ですか?」 照「……」 京太郎「どうして、急にそんな……!」 照「じゃあ、逆に聞くけど」 京太郎「は、はい!」 照「京ちゃんは誰かを好きになったことあるの?」 京太郎「それは――」 ~~「これは、わしとお前だけの秘密じゃ」~~ ごめんなさい 約束、破っちゃいます 京太郎「ありますよ。その人の事――誰よりも好きでした」 照「でも今はもう、好きじゃないんでしょ?」 京太郎「……そうですね。多分、恋愛感情はもう」トオイメ 照「なら……一緒だね」 京太郎「え?」 照「私はきっと……京ちゃんに恋愛感情を抱けないのかもしれない」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/8195.html
久「ほんとどうでもいいんだけどね?」 照「ん」 久「京照ってこう熱くなりそうな気がするのよ」 照「……えへへ」 久「ヒートキョーテル(ヒートショーテル)なんつって」 咲「カン」 久「やばっ」 和「清澄の部室になんで白糸台に居る筈の照さんが居るのか誰も聞かないんです……」 京太郎「何でだろうなぁ……」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6126.html
【告白シリーズ】 咲「好きだよ、京ちゃん」ニコッ 照「これからもずっと――一緒にいてくれる?」キュッ 菫「私は君が好きだ」バンッ 優希「京太郎! 大好きだじぇ!」ダキッ 和「私と……付き合ってもらえますか?」ドキドキ 久「惚れた方の負けって奴かしらね……ふふっ、好きよ須賀君」ウィンク 美穂子「京太郎君……私、貴方が好きなのっ!」ブルブル 透華「京太郎、もう私――この気持ちを、我慢できませんわ」ギュッ 洋榎「あの、その……面と向かって言うんは恥ずかしんやけど……好き、なんや」ポリポリ まこ「わしはお前のことが好きなんじゃ、京太郎」クスッ ゆみ「そろそろ……この関係を次に進めても、いいんじゃないか?」ジィー マホ「えへへっ、須賀先輩っ♪ マホと付き合ってくれますよね?」ニコニコ 豊音「きょ、京太郎君のこと……// ちょー大好きだよー」カァァ 淡「なになにー? この超絶可愛い淡ちゃんと付き合いたいって~? うん、いいよ!」ツンツン 宥「京太郎君と付き合えたら私、もっと……あったかく、なれるかな?」モジモジ 桃子「……見て貰えなくても、感じて貰えなくても。私は――お前の傍にいたいっす」ジワッ エイスリン「ワタシ、スガクンノコト……スキ」ソワソワ 煌「私が隣に立って、貴方が前を見つめている。そんな未来を、夢見てしまうんです」クスクス 小蒔「京太郎さん……あの日からずと、お慕いしています」ペコリ 玄「あのね、京太郎君のことを考えると私――おかしくなっちゃいそうなんだ……//」ボシュゥゥ 怜「うちの残りの人生――ほんの少ししかあらへんけど、京太郎にもらって欲しいんや」ウルウル 咏「余計な言葉なんて必要無いんじゃね? し、しらん……けど……」チラチラッ 京太郎「……」 どうする! どうすんのよ俺!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5525.html
異世界京太郎同窓会の図 京太郎「悪いみんな、遅くなった。」 京太郎(宮守)「お、やっと来たか清澄の。どうしたんだよ一体」 京太郎(龍門渕)「遅いぞ全く。うちだったら即刻どやされる所だ」 京太郎(千里山)「そりゃお前の所の師匠は指パッチンで瞬間移動するからなぁ…」 京太郎(龍門渕)「ハギヨシさんはすげえよ。俺なんてやっと十傑集走りができるようになった程度で…」 京太郎(阿知賀)「お前もう軽く人間やめてるな」 京太郎(清澄)「お前こそ、旅館の仕事手伝ったりして板前に気に入られたそうじゃねーか」 京太郎(阿知賀)「あ、あれは玄さんがどうしてもっていうからさぁ…」 京太郎(白糸台)「いいよなぁ…オレなんて麻雀最強の学校にいるのにお菓子作りの腕しか上がってないんだぜ」 京太郎(清澄)「照さんに懐かれて贅沢言うなよ!!こっちなんてそんな美味しい話まるでねーんだからな!!」 京太郎(千里山)「これで後は…あれ?鶴賀のは来てないのか?」 京太郎(鶴賀)「さっきからいるぞ」スゥ・・・ 京太郎(風越)「うおっ!?オイ鶴賀ァッ!!ステルスモードはやめろって言ってんだろ!!」 京太郎(新道寺)「落ち着け風越の。コーチの口癖でてんぞ」 京太郎(清澄)「………あれ?ところで永水のはいないのか?」 京太郎’S「「「「「「あいつなら軟禁されてる」」」」」 京太郎(清澄)「あ、あー……」 カン