約 969,124 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5758.html
414 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 20 26 39.08 ID Ca8CHG5So [4/33] 【8月21日:昼】準決勝当日 試合終了。 その後、俺はセーラさんと船久保先輩に言われ、泉と共に病院へと向かっていた。 怜さんは、ひどくはないそうだ。 体力を大きく消耗し、ひどい貧血を起こしていた。 一日検査入院すれば、問題なく帰れるそうだ。 そう思ってはいても、そう感じない人もいる。 ……部長とかだ。 竜華「嫌や!離してぇな!!」 京太郎「そういう訳にはいきませんよ…!」 泉「部長、私らで見ておきますから!」 竜華「う、うぅ……怜ぃ…!」 落ち着きがない。 そんな部長。 この人は、何所までも怜さんを重視している。 こうして錯乱するくらいに。 だから、そんな部長を落ち着かせる方法は一つだ。 ……利用するみたいで、気分が悪いけれど。 これしかないなら、利用するしかない。 京太郎「怜さんだって、部長を信じているんですから」 竜華「怜が……」 京太郎「きっと、大丈夫なのにそんな風に騒いでる部長を見たら、「りゅーかうるさい」とかって言いそうですよ……今寝てるみたいですし」 竜華「うっ……」 さぁさぁ、と。 俺は竜華さんの背中を押す。 名残惜しげに。 ちらりと、怜さんを見て。 部長は目元を引き締める。 これで大丈夫だ。 去っていく部長。 俺はその背中に小さく、頭を下げた。 465 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 21 47 30.01 ID Ca8CHG5So [12/33] 京太郎「さて、と……」 泉「ぁぅ…」 ちらりと。 俺は視線を泉に向ける。 ……なんでそんなにびくっと反応するんだろうか? そうは思ったが、すぐに考えを改める。 そうだ。 試合前の約束。 罰ゲーム、だったか……。 俺がそれを思い返して、再度泉を見る。 手を後ろにやってモジモジと、視線を逸らしてはこちらをちらちらと見ていた。 そんなに嫌なのか?罰ゲーム。 そう思いつつ、俺が腕を組む。 いや、別に罰ゲームなんかしなくてもいいんだ。 あれはあくまでも泉に発破をかける。 そのつもりの言葉。 こいつのことだ、きっと少しは勢いを持ってくれる。 そう思ったからこそ、俺は提案した。 だからいいか。 俺はそう結論を出して、泉へと向き直る。 京太郎「よし、泉」 泉「ひゃ、ひゃぃ……」 京太郎「何か飲むか?奢るぜ」 泉「……へ?」 ぎゅっと、目を閉じた泉がまた瞼を開く。 その顔は一言で言えば、呆然。 まるで何かが想定外。 そう言うかのような顔をしている。 呆然と、泉が口を開いた。 泉「あれ……京太郎、ウチを責めんの…?」 京太郎「ばっか、負けたからってお前を責めれるか。俺が試合に出たわけじゃねーのに」 泉「でも、約束したやん!」 そう、声を上げる泉。 ……こいつ、自分で罰ゲームしたいのか? お兄さんなんか心配ですよ? うーん。 俺は考える。 罰ゲーム。 そう言われても咄嗟には出ないもんだ。 俺の経験上の罰といえば、母親の尻叩きを思い出す。 あれは痛いと同時に屈辱的だ。 しかし、泉は女の子。 男の俺がやる訳にもいかないだろう。 そこで、泉の顔を見て俺は思いつく。 小難しそうな。 なんとも表現しにくい表情をしている。 よしっ、と俺。 びくん、と泉。 なんか変な反応だなぁ、と思いつつ。 俺はにやりと、笑みを浮かべた。 京太郎「よーし泉、目を瞑れ」 泉「は、はい……」 目を閉じ、待ちわびるような顔をする泉。 にこりと俺。 ワキワキと、手を動かした。 京太郎「小難しい顔してねーでこれでも喰らえっ!」 泉「ひっ―――ひゃ、ぁぁあああああああ!?」 くすぐり攻撃。 それを開始した瞬間、泉が体をくねらせる。 逃げるというよりは、その突然のことに体を耐えさせるように。 くねりと、泉が震えていた。 ………反応おかしくね? 泉「ひっ……ひん……ッぁ」 京太郎「あ、あのー……泉さーん…?」 くたっと。 俺の胸に顔を埋めてしな垂れる泉。 力が抜けてるなこれ……そうか、泉はくすぐりが嫌いだったのか。 こりゃ一つ勉強になったな。 501 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 22 10 50.65 ID Ca8CHG5So [17/33] . ′ | i ¨¨¨¨¨ ¨¨¨¨¨ / | い i.| .| , ゚. . . . . . . . . . . . . .゚ , | .. ..| |i イラッ |ハ | ′ . . . . . . . ' . . . . . . . ′ノ | || || | .\__j j_/ .. | || 「………」 || l .∧ / , l| リ 乂 个 .. ´  ̄ ` .. 个 ゚ リ \} .ト、 >... イ ./ \ い乂 .. .| > __ <│ j ./} /} /j/ `ー―ヘ ヽ}ィニ| |ニヽ ノ}ノ/_,イノ ィ __ -=ニニニニニノ ∨ニニ=- __ 506 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 22 12 12.98 ID Ca8CHG5So [18/33] 【8月21日:夜】準決勝当日 負けた。 千里山が。 負けた。 その結果を病室で見た時。 俺はどんな反応をしただろうか。 自然と手を握り込んでいただろうか。 それとも、静かに目を閉じていただろうか。 ただ。 一言。 残念そうな怜さんの呟き。 それだけが、耳に残っていた。 怜「そか……」 そんな、困ったような笑み。 それを忘れれず。 俺は泉と、夜の帰り道を歩いていた。 泉は、何も言わない。 いや、言えないのか。 怜さんを除けば、削られたのは泉が大きい。 それを気にしてるのだろうか。 気づけば、俺は泉の手を引いている。 そうでもしなきゃ、歩きそうにないから。 公園。 そこを抜けていき、視線を向ける。 視線の先にはホテル。 ようやく戻ってこれたと一息。 ただ、泉は。 足を止めて、ホテルを見る。 そこにあるのは、恐れだろうか。 やってしまった。 そう自分を責める顔。 それを見てしまうと、俺は何も言えない。 俺は泉へと振り返ると、ため息を吐いて声をかけた。 京太郎「ちょっと、何か飲むか?」 551 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 22 39 09.20 ID Ca8CHG5So [23/33] 京太郎「ほれ、レモンティーでいいか?」 泉「あ、うん……」 俺はキンキンに冷えたレモンティーの缶を泉に差出し、自分はコーヒーのプルタブを開く。 よく冷えてる。 それに少し甘めで、飲み口がいい。 カフェオレみたいだなと思いつつ、俺はベンチに腰掛ける泉の隣に座り込んだ。 会話は無い。 俺がコーヒーを啜る音。 それだけが響く。 そのまま、俺が一本飲み終えた頃。 少し考えるように「あー」と、声を発し。 ポンッと。 泉の頭に手をやった。 京太郎「お疲れ、泉」 泉「………京太郎…」 京太郎「お前は全力だったし、皆も全力だった……その結果に後悔してるようじゃ、きっと皆怒ると思うぜ」 知らんけど。 そう思っていると、肩に重みを感じる。 気づけば、缶一個分空いていた俺と泉の隙間は埋められ、泉は俺の肩に頭を寄せている。 ……なんというか、びっくり。 それが正しい感想か。 妙にしおらしい泉は俺の言葉に小さく、こくりと頷いて聞いている。 ……こういう顔は、苦手だ。 俺は少し迷い、覚悟を決めて泉の肩を抱き寄せる。 まぁ、今くらいは。 ……今くらいは、いいだろう。 568 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 22 43 39.09 ID Ca8CHG5So [25/33] 【8月22日:朝】 怜さんが今日、退院する。 まぁほぼ半日みたいなものなんだけど。 そう思いつつ、俺はセーラさん、清水谷部長と共に病院へと向かっていた。 一応、船久保先輩や泉も誘ったは誘った。 だけど船久保先輩は個人に出るセーラさん、竜華さんのためのデータを纏めていて手が空いていない。 泉は泉で、なんかベッドでコロコロと転がってたから無視してきた。 まぁ、あまり大勢で押しかけるのもな、と思う……病院だし、気を使うべきだ。 そうこうしている内に移動完了。 受付にいけば、その待合所にはすでに怜さんが眠たげに座っているのが目に入った。 竜華「怜!」 セーラ「よっ!元気そうで安心したで」 怜「竜華にセーラ、おはよーさん」 か、軽い。 俺は思わず引きつってしまう頬を笑みに変えて、怜さんに向き直る。 怜さんは俺を見て、少し目をぱちくり。 だが次の瞬間には、目をそっと逸らしていた。 京太郎「え、あの……怜さん?」 怜「……なんや、人が寝とるベッドの横で泉と乳繰り合っとった京太郎?」 竜華「え」 セーラ「へ?」 部長とセーラさん。 二人の視線が俺に向く…が、待ってほしい。 それは冤罪であると俺は声大きく言いたい! だがしかし、そんなものに効果はない。 昨日、帰ってきたときの姿を見られてる。 そこから結びつけて、何か拙い勘違いをされるのだけが心配なのだ。 だがしかし、思ったような反応はない。 見れば、部長は一人納得していて、怜さんはこちらをジト目で見据えてる。 セーラさんは……。 京太郎「……あの、怒ってます?」 セーラ「怒っとらんよ」 いや、見ても……。 セーラ「怒っとらん」 さいですか。 613 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 23 09 26.60 ID Ca8CHG5So [28/33] 【8月22日:昼】 怜「……」 京太郎「……」 何でこの人は怒ってるんだろう。 そう思うほど、愚かではない。 昨日の泉とのやり取り。 それが怜さんには不満なのだ。 それくらいは、分かる。 罰ゲームか。 それとも別の何かか。 考えれば考えるほど、これ、という答えが出てこない。 しかし、分かったことはある。 こうして今、怜さんと一緒に居る。 そうしていると、妙に機嫌よくなっているという事実だ。 小さく、ため息。 俺は少しの疲れをそれに乗せて吐き出す。 閉じていた瞼を開く。 開けば、見えたのは瞳。 目と鼻の先。 お互いの息が吹きかかる距離に、怜さんの顔があった。 フリーズ。 それと同時に俺は現状を理解する。 顔を下げようとした瞬間。 優しく。 振りほどこうとすれば解けるほど優しく。 怜さんの手が俺の顔を挟む。 それに固まって、俺は息を飲み込む。 いや、なんだこれ。 どういう状況なんだ。 怜さんはそのまま固まって、俺を見つめ続けている。 目を逸らそうにも逸らせない。 そんな雰囲気があった。 怜「……」 ちろり、と。 怜さんの赤い、小さな舌が唇を舐める。 ……妙な危機感を感じるぞ、何故か。 649 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 23 41 10.62 ID Ca8CHG5So [31/33] 怜「なぁ京太郎」 京太郎「な、なんでごぜーましょう?」 怜「京太郎は、ウチを助けてくれるんよね?」 不意に。 そう尋ねられて。 俺はその言葉の意味を考える。 助ける。 それには色んな意味がある。 困っていそうだから助ける。 仲間だから助ける。 ただ助けたいと思うから助ける。 好きだから助ける。 そんな、色々な意味がある。 この人の助ける。 その言葉は、何か不透明だ。 それを理解できるだけの空気。 そう呼べるものがある。 くすりっ。 普段の弱々しい様子からは考えれないほど、妖しい笑み。 いや、だからこそそう感じるのかも知れない。 そんな笑みを浮かべた怜さんが、すっぽりと俺の胸元に納まる。 ここまでされれば、流石に俺だって分かる。 助けてくれる? それが持つ、意味が。 えっと、どう答えるべきなんだろうか。 それに困る。 困っていると。 小さく、怜さんが笑った。 笑って、また体を寄せるだけだった。 654 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/12(火) 23 49 02.98 ID Ca8CHG5So [32/33] 【8月22日:夜】 怜さんを部屋に送り届ける。 俺の部屋で結構話しこんでいた。 そんな気がする。 そう思いつつ、俺は脚をレクリエーションルームに向けていた。 何をする、という訳でもない。 ただ、寝る前に部屋の消灯やらなんやらを確認しておこうと思っただけ。 まぁ、もう夜。 それも寝る時間にほどなく近い時間帯だ。 人が居るとは思えない。 そんな気持ちがあったのは事実だ。 しかし、音が聞こえた。 入って、見る。 そこには、カップを片手に試合映像を見ている船久保先輩の姿があった。 京太郎「せ、先輩?」 浩子「ああ、なんや須賀か」 園城寺先輩の相手?お疲れさん。 そう言って視線をまたテレビに戻す。 試合映像。 昨日の、千里山の試合か。 船久保先輩はそれを舐めるように見回し、そして小さく息を吐いていた。 そこにあるのは疲れ。 そして少しの諦め、であろうか。 浩子「……やっぱ、強いわ」 京太郎「そう、ですか……」 浩子「粒ぞろいやからな、白糸台は……こら来年も苦労するわ」 はぁ、と船久保先輩。 来年。 そうか、もうそれを考える必要があるのか。 俺は先輩の背中を見る。 3年生の意思。 それを継ぐのが、後輩の役目だと思う。 それならば、船久保先輩はそれに最も適している。 そう、俺は不意に思っていた。 685 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/13(水) 00 25 43.69 ID wexfKoodo [5/33] 【8月23日:朝】 怜さんの言葉。 助けれくれる? その問いかけ。 それに答えるのならば、Yes。 そう答えよう。 それが、そのままの意味ならば。 それ以外の意味。 そうとなると、何も言えない。 俺だって馬鹿じゃない。 あんな態度をとられれば、意識だってする。 怜さん。 弱々しいけれども一生懸命生きている。 まるで日光が差す量が少ない花のような人だ。 必死に。 生きようとする花。 それが怜さんだ。 そんなことを考えていると、不意に気配を感じた。 レクリエーションルーム。 そこには今、俺だけしかいない。 視線を向ける。 そこにいるのは、怜さん。 そして部長の何時ものコンビ。 怜さんがにこりと、俺に笑みを返す。 それに妙な気恥ずかしさを俺は感じる。 くそう、なんでか知らないけど、妙に意識してしまう。 そう思っていると、また視線を感じた。 こっそりと見れば、部長が俺を見ている。 妙にうさんくさいものを見る目で、だ。 竜華「……怪しい!」 怜「どないしたん、竜華」 竜華「二人とも、何か隠しとるやろ」 怜「なんも隠しとらへんよ、なぁ京太郎」 京太郎「え、ええ……何も、ええっ」 そこで振りますか、俺に。 そう思い、視線を怜さんに向ける。 またちろりと、舌を出しておどけられてしまった。 ……この人、あれすれば場を流せるとか思ってないか? 749 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/13(水) 00 48 20.28 ID wexfKoodo [10/33] 【8月23日:昼】 セーラ「なんや京太郎、えろう景気悪い顔しとるやん」 竜華「せやせや、朝からどないしてん?」 京太郎「あー……そんな顔してます?」 セーラ「一人頭抱えとったら嫌でも分かるわ」 時間が過ぎる。 空白の時間だ。 俺は疲れたような、そんな表情を浮かべていた。 朝も、昨日も。 怜さんの言葉がずっと残るのだ。 それをセーラさんにも部長にも、質問はそう出来る気はしない。 ただ、例え話だ。 これは、例え話。 京太郎「あの……すっごく異性に頼られるって、どうなんでしょう…」 セーラ「ん?」 京太郎「これは、例え話なんですけど……普段から仲良くて……例えば部長と怜さんくらいですよ?」 セーラ「そりゃ仲ええなー」 竜華「で、それがどないしてん?」 京太郎「部長と怜さんは、同性同士ですからそこまで。……そんな二人よりも片方が異性へと縋っている、ってのはどうなんでしょう」 そんな状態。 それを思い浮かべたのか、セーラさんが沈黙。 つまりは、あれだ。 溺愛されている、ということだ。 怜さんのそれは、そう思えるものだから。 竜華さんは自分のことだから理解は薄いかも知れない。 だけど、セーラさんはそういうのに慣れてないらしい。 顔を少し赤くして、そっぽを向いている。 それに小さく苦笑。 いきなりすぎた。 俺はすみませんと、頭を下げる。 京太郎「いや、変なこと言いました!忘れてください!」 竜華「ええん?」 セーラ「そ、そか…ならええんや」 竜華「……なしてセーラそない顔赤いん?」 セーラ「う、うっさい!」 967 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/13(水) 20 06 55.23 ID wexfKoodo [29/33] 【8月23日:夜】 京太郎「昼間は変なこと聞いちゃったな……」 風呂を上がり、未だにしっとりとする髪の毛をそのままに俺はレクリエーションルームへと向かっていた。 首にかけた半タオル。 それが少し垂れる水気を吸収していく。 こりゃしっかり拭いてから寝ないと寝癖に残る。 そんな短い思考が思い浮かんではすぐに消えた。 面倒だ。 朝になってシャワーでも浴びればそんな寝癖はすぐに取れる。 それに、寝汗も落ちるし一石二鳥じゃないか。 そんなことを思いつつ、俺はレクリエーションルームに。 入った時に気づいたが、ドライヤーの音が聞こえる。 序でに鼻歌も。 しかもこっちの音は聞こえていないらしく、止まる気配は無かった。 セーラ「ふんふんふふーん~♪」 京太郎「………セーラ、さん……?」 セーラ「どわあああああああああ!?」 ぽーんっ。 そんな感じで勢いよくドライヤーと櫛を上に放り投げるセーラさん。 だが待ってほしい。 ドライヤーは基本、コード式だ。 つまり投げたとしても限界がある。 ドライヤーは放り投げた持ち主へと帰るように落下。 俺が声を出して警告する前に、それはセーラさんへと襲い掛かる。 しかも、セーラさんは思い切り立ち上がっているのも原因だろう。 落下、直撃。 「ふぐっ!?」と。 妙に詰まった声がセーラさんから引き出されていた。 セーラ「う、うぅ……頭が割れてまいそうや……」 京太郎「す、すいません……手をどうぞ」 ぺたん、と地面に座り込んで頭を摩るセーラさん。 手を差し出すと、俺に手を伸ばして。 ぴくりと、止まった。 ………顔、赤くね? 19 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/13(水) 20 53 57.17 ID wexfKoodo [2/30] セーラ「み、見とった……?」 京太郎「えーと……はい」 セーラ「ぁああああ……」 がっくり。 そんな感じでうなだれるセーラさん。 それに焦る俺。 なんというか、あれだ。 京太郎「なんか、すいません……」 セーラ「あ、ああ、ええんよ、別に」 見られて困ることじゃない。 セーラさんがそう笑い、俺の手を握る。 ぐっと、引き上げる。 軽い。 それにやっぱりセーラさんも女の子なんだな、と思う。 ドライヤーとか、あの手鏡に櫛も。 気づけば、俺は小さく笑いながら声に出していた。 京太郎「セーラさんもやっぱり女の子ですね」 セーラ「あ、アホ!!」 怒られてしまった。 しょぼん。 32 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/13(水) 21 02 59.28 ID wexfKoodo [4/30] 【8月24日:朝】 ――――千里山高校三年、園城寺怜。 今こそ名門・千里山の新エースとして知られる彼女。 だが、それは幸福に満ちた人生ではなかったと言っていい。 生来の虚弱体質。 それ故に集中力欠如によるミスの誘発。 もし、健康な体だったら。 もし、普通に生きれれば。 そう思い、願わずばならなかったことは多々あった。 だが、それは。 ……それならば、自分はあの全国のステージに立てたのだろうか? その疑問があった。 一度死に瀕したことで手に入れた一巡先。 限界に挑戦して手にした二巡先。 皆がくれた三巡先。 それが無ければ、自分は泉にも及ばない。 それを理解している。 皮肉だ。 体が弱くなければ皆のために戦えず。 体が強ければ皆に並べない。 神様は二つを与えない。 それが良く分かるじゃないか。 思わず、笑ってしまいそうだった。 ああ。 届かない。 二者択一。 どっちかだけ。 「なら、ウチはどっちを選べばええの?」 そう問いかけても答えは出ない。 答えてはくれない。 そう……もし、それの答えとするのなら。 それは、ただ一つだ。 どちらの園城寺怜も必要としてくれる、確固とした存在。 それが園城寺怜に必要なのだ。 382 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/15(金) 22 13 44.91 ID oHVVCIIRo [4/14] 竜華「―――怜、どないしたん?」 京太郎「怜さん?」 怜「あっ―――」 意識が、遠のいていた。 思わず手の平を見つめ、安堵のため息を漏らす。 よかった。 まだ、自分はここにいる。 ここに居て、皆を理解できている。 そんな安心。 それを実感する。 ぎゅっと。 手を握る。 そして前を見た。 二人がこちらへと振り向いている。 清水谷竜華。 昔からの友達。 今までとても助けて貰った。 それに見返りなんてない、ある意味ではアガペー(無償の愛、隣人愛)に近しいものがある。 尽くして貰った。 ああ、それを疑うことはない。 今も心配そうにこちらを見つめているのが、それを肯定している。 それと同じように、こちらを見る京太郎。 その視線にあるのは同じく気遣いと優しさ。 出会って数ヶ月という短い期間。 でも、その献身を理解できるほどに尽くしてくれた。 思えば、あの春の出会いから。 京太郎は、優しい人だった。 ―――どくんどくんどくん。 聞こえてくる心臓の鼓動。 生きようと鼓動する音。 それが京太郎を思うと、早鐘を打った。 ―――どくんどくんどくん。 暖かい。 ほわほわとする。 この気持ちは、初めてだった。 竜華でも、セーラでも、船Qでも、泉でも。 誰からも感じなかった暖かさ。 389 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/02/15(金) 22 25 38.66 ID oHVVCIIRo [5/14] 【話を戻そう】 【世の中は二者択一】 【両方を、という贅沢なんて通じないことが普通だ】 【園城寺怜】 【その少女は、笑う】 【選ばなければならない】 【その事実に笑う】 【即座に片方を切り捨てれる、自分に笑った】 【なんだ、悩むことなんて無いじゃないか】 【切れない絆を作れる方を選べば良い】 【簡単なことだ】 【怜は笑う】 【笑って、笑って、口を開いた】 【「――――ウチ、京太郎の赤ちゃん欲しいな…」】 [END:二者択一]
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6217.html
特別編 side千里山 ※日記発見から中身拝見までの流れは省略します ■月◎日 今日、竜華さんと怜さんから同時に告白された 2人とも話し合った結果こうなってしまったし、どっちを選んでも恨まない、とまで言ってくれた 正直嬉しい。2人の素敵な人からここまで想われてるなんて、男としてこれほど嬉しいことは無いだろう だが、二者択一、どちらか1人を選べ? そんなこと、すぐに選べる訳がない だから、俺は少し考えて、場を和ませる冗談のつもりでこう言ってしまった 「どうせなら、両方いただきたいですね」 なーんちゃって、そうすぐ言うつもりだった しかし、2人はそれを聞いて、あろうことか、笑顔になった 「ええの!?ホンマ!?」「いやー、正直ウチらもそれもアリやって話してたとこなんやで?」すっごくいい笑顔で話す2人 「せやったら」「善は急げやで!」そのまま2人に両手を掴まれ、引っ張られる俺 「両方いただきたいんやろ?」「やったら、すぐに味あわせたるで?」 ……最高だった 竜華「いやー」テレテレ 怜「京太郎ったらなー」テレテレ 泉「……え?2人とも?両方って……」 竜華「もう泉!何言わせるつもりなん!?」 怜「2人仲良く、京太郎のものになったっちゅうことや」 泉「えぇぇぇ!?」 セーラ「あー、やけに2人とも京太郎とべたべたしとる思うてたら……」 浩子「まさか両方とは……どっち選ぶか五分五分やと思うとったのに……」 竜華「京太郎、体力あってな?」 怜「元気やから、な?」 泉「先輩と同級生のそんな話聞きたなかったですよ!?」 セーラ「泉、諦めや。もうどうにもならんわ」 浩子「……いや、どうにかなるかもしれませんよ?」 セーラ「フナどういうことや?」 浩子「2人もOKなんやろ?……後3人増えるくらい、どうってこと無いかもしれんってことえです」 泉「……え?」 竜華「あー……どやろ?」 怜「いけるんちゃう?ちゅーかアレを2人で受け止めるんもきついし?」 セーラ「……ちょっと京太郎のとこ行ってくるわ」 浩子「ウチも行きますよ。ほら、泉行くで」 泉「……え?え?ホンマに?」 翌日、京太郎は5人ハーレムを完成させていた
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2453.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1383660043/ 咲「もうっ京ちゃんのバカッ!もう出て行ってやるんだから!!」 京太郎「何をいきなり馬鹿な事を言ってんだ咲?」 京太郎「お前と俺は…大学を卒業してすぐ結婚してから三年……」 京太郎「ケンカもしたけど今までここで、一つ屋根の下で一緒にやってきたじゃないか」 咲「それはそうだけどっ――――」 京太郎「それによぉ。俺はさ…お前の事だけは一日たりとも忘れた事も無かったって言うのによ……」 咲「よくそんな事言えるね…京ちゃん!いつもいつも私の事を騙してばかりで……」 京太郎「騙すって……人聞きの悪い事を言うな!」 咲「どうせ私が何にも知らないとでも思ってるんでしょ?!!」 京太郎「何の事だよ?」 咲「私聞いたんだからね!京ちゃんが和ちゃんと浮気してるって!!」 京太郎「!?」 咲「ふんっ…知ってるんだからね!」ぷい 京太郎「お…俺がのど――原村先生と……?そ…そんな根も葉もない嘘をよく言うよ」 京太郎「良くそんなゲスい妄想出来るもんだよ?流石…文学少女だな」 咲「……妄想じゃないよ…教えて貰ったんだもん。京ちゃんが麻雀雑誌の編集記者であるのをいい事に……」 咲「プロ雀士の和ちゃんに言い寄って、夜の密着取材をしてるって……」 京太郎「だ…誰がそんな事を……」 咲「お姉ちゃん…だよ。ほら…証拠の写真もあるよ……」す… ぱらぱら 京太郎「!?」 京太郎<こっこれは…前に和と入ったホテルの、入る時と出る時の写真……?でも……ど…どうやって?> 咲「驚いた?私も最初は信じられなかったけど、お姉ちゃんが探偵さんを雇って調べて貰ったって」 京太郎「くっ……どうしてお義姉さん……宮永先生がこんな事を……」 咲「お姉ちゃんねぇ……何年か前にあったか~い詐欺の女に好きな人を盗られたて。凄く辛い想いをしたんだって……」 京太郎<なんだよ?…あったか~い詐欺って……> 咲「それ以来…私にはそんな想いをさせたくないって、その為なら手段を選ばないって、私を見守ってくれてるの」 京太郎<何?だとすると俺は……俺と和はずっと…あの人に監視されていたのか……>ゾー 咲「どう?ぐうの音も出ないでしょ?あはは…ゲスいのは京ちゃんの方だったね?」 京太郎「……俺や…原村先生を監視(ストーキング)してるお前らにだけには、言われたくねーよ」けっ 咲「で…どうなの?これでも認めないつもりなの?」ずいっ 京太郎「……くっ―――ああそうだよ!俺は原村先生と浮気しましたよ!!」 咲「認めたね?認めましたね?京ちゃん」 京太郎「そうだよ。認めたよ!で、どうしたいんだよ…お前は?俺と別れたいとでも言うのか?」 咲「そ…それは……」 京太郎「フン…結局お前はどうなっても俺と離れようとはしないんだ。結局は惚れたお前の負けなんだよ」 咲「京ちゃん…私は……」 京太郎「ええ?お前がモテない俺が好きって言うなら、考え直してやるけどな?まぁそんな俺は俺とはいえないけどな」ニヤリ 咲「ばっ…馬鹿言ってないでよ!京ちゃん」 京太郎「馬鹿言ってるのはお前だよ?咲」 咲「京ちゃん……京ちゃんは和ちゃんに遊ばれている事にも分からない様な、可哀想な人なんだね!」 京太郎「はっ!何を言っていんだよ?咲」 咲「私…お姉ちゃんから聞いたんだよ。和ちゃんは男も女もお構いなしの、おしりが大きいのに軽い女なんだって」 咲「だから、他の女流プロ雀士からはバイパイピンクなんて言われてるんだよ?」 咲「そんな人が京ちゃんなんかに本気になる訳が無いよ?」 京太郎<バイパイピンクって……バイで倍のパイで頭の中も外もピンク色の色情魔だって事かよ!!> 咲「おまけにPMなんて呼ばれてもいるんだよ!言っとくけど午後の事じゃないよ?」 京太郎<ピンクホルスタインって事かよ!?もう言いたい放題!貶め放題だな!!> 京太郎<…………やっぱ女子プロの世界って怖えー…………知ってたけど……>しみじみ 咲「どう?目が覚めた、モテモテのモテ男の京ちゃん?」 京太郎「くっ…だったら……三年目の浮気ぐらい大目にみろよ」 咲「はっ!?」カチン 咲「京ちゃんのその…ひっ…開き直るその態度が気に入らないの!!」 京太郎「じゃあ…どうすりゃいいんだよ?」 咲「ふんだっ!もうっ……両手をついて謝ったって許してあげないんだからねっ!!」 …………。 京太郎「で…結局、お前はどうしたいんだよ?」 咲「もうっ!京ちゃんがそんな態度を取るんだったら、私から荷物をまとめて出て行ってやるんだからっ!!」 京太郎「は?出てく?お前が?」ぷぷ… 咲「なっ何よ!?」 京太郎「お前…俺が出張に行く時も、帰った時も泣いて見送る様な寂しがり屋じゃねーか」 咲「//////うっ…それは……」 京太郎「そんなお前が、荷物をまとめて涙も見せずに出ていけるのかよ?」 咲「で…出来るもんっ!!」 咲「……た…確かに……もうこうなったら末原さんに頼んで……」 京太郎「末原さん……?もしかして俺達より二つ上で関西出身の?」 咲「うん…その末原ナンとかさん」 京太郎「てか、お前あの人とは、高校、大学何度か打ってるぐらいで、殆んど面識はないじゃねーか」 咲「うっ!?」ぎくっ 咲「で…でも何度もゴッ倒してるし、今度もゴッすれば言う事を聞いてくれる様な気がして……」 京太郎「はぁ…なぁ咲さん…もうそろそろ適当に思い付きで言うのは止めろよ?」 咲「うっ!!」どきっ 京太郎「それにあの人は大阪在住だろ?脅して押し入ろうとしたって、追い返されるのがオチだぞ?」 京太郎「まったく尼崎じゃないんだからさ。そんな無茶苦茶がまかり通る訳ないだろ?」 京太郎「……ま、大阪も似た様なもんだろうけどな?知らんけど」 咲「ううう……」 京太郎「はぁ…だいたい交友関係の狭いお前g―――――」 咲「―――――はっ!!」 咲「……じゃ…じゃあっ!実家に帰らせて頂きますっ!!」 京太郎「実家?ああ…それなら出来そうじゃないか?」 咲「えっ!?」 京太郎「いや、なに…こうなったら暫くの間。お互いに距離を置いた方が良いんじゃないかって」 咲「きょっ…京ちゃんは私と離れたいの!?」 京太郎「お前…何言ってんだ?お前から先に自分から出て行くって、言ったんじゃないか?」 咲「うっ…それは……」 京太郎「まぁ…お前が言う様に、俺が和に遊ばれているって言うんなら……」 京太郎「まぁ俺もそれなりに浮気みたいな事もするけどさ……俺だって本気になれないだから、可愛いもんだと思わないか?」 咲「!!」ピキッ 咲「よくそんな事が言えるね京ちゃん!!」 咲「いくら京ちゃんでも、こんな勝手な言葉が出てくるとは思わなかったよ!!」 京太郎「そうか?」 咲「そうだよ!!最早!京ちゃんの性根を…人格を疑うレベルだよ!!」 京太郎「言ってくれるじゃねーか咲さんよ?だがな、俺がこうなったのも元はと言えばお前にも原因はあるんだぜ?」 咲「どう言う事よ?」 京太郎「どうもこうもねーよ。そりゃ…お前が沢山あったプロチームや実業団、 強豪大学の誘いを全部蹴って……俺と同じ大学を受けるって聞いた時は、そりゃ嬉しかったさ」 咲「そうだよ。京ちゃんと一緒の大学に行く為に、たくさん勉強したんだからね」 京太郎「それで大学の麻雀部に入って、最初の挨拶の時にいきなりお前が、お嫁さん違いますけど彼女です――――」 京太郎「――――なんて言い出して、いつも俺にくっついているもんだから、 みんな妙に気を遣って俺は大学時代、殆んど遊べなかったんだからな!」 咲「付き合っているんだから、それは当り前の事だよ?」 京太郎「お前の場合は束縛し過ぎなんだよ。結婚した今でも、一日にニ十回以上もメールして来るし……」 京太郎「俺はキャンパスライフをもっとエンジョイしたかったんだよっ!!」 咲「…………」 京太郎「それで大学を卒業して、少し羽を伸ばせるようになったから――――」 咲「ふーん。すっごく自己中心的な考えだね。京ちゃんらしいよ」 京太郎「お前にだけは言われたくはないよっ!」 咲「私はただ一途ってだけだよ……」 京太郎「一途って……物は言い様だな。全くお前は、何時も俺に甘えてばかりでさ……」 京太郎「今でも…ちょっと俺が他の女の子と話そうもんなら、すぐ焼きもち焼くし……」 京太郎「もうそんな事しても可愛くないんだよ。もっと大人になれよ?」 咲「――――!!京ちゃん馬鹿な事言ってないでよ!!」 京太郎「ふん。俺だって男だ、羽目を外したら、ハメたくなるってもんだろ?」 咲「……………」 京太郎「……………」 咲「京ちゃん…………サイテー……」 京太郎「確かに今のだけは最低だった」ぺこり 咲「そうだよ!今のは麻雀で言ったらチョンボ並みにサイテーだよ!」 咲「まったくこんなサイテーな京ちゃんのキョウチャンなんかチョンボしちゃうんだからね!!」 京太郎「咲……お前…本気で俺のオレをチョンボしたいのか?」 咲「うっ…………」じー 咲「……………」ごくり… 咲「……やっやっぱりそれだけは赦してあげる////////」 京太郎「フフン。やっぱりお前は『俺』と『オレ』なしじゃいられないんだよ」 咲「うっ……自惚れないでよっ!京ちゃん!!」 咲「―――――それに…私にだって、その気になれば相手はいるんだからね!!」 京太郎「へー。どこのどいつだよ?いいから言ってみろよ?」 咲「の…和ちゃん……」 京太郎「だから和だったら本末転倒だろうが!?何度も同じ事を言わすなよ、咲さん?」はぁ 咲「うっ…それはそうだけど……」 京太郎「まったく…大学時代、俺にくっ付いてばかりで、殆んど他の知り合いを作らなかったからこうなるんだぞ?」 咲「うう……だって京ちゃんがいれば、もういいって…他に何も要らないって……思ってたんだもん……」うー 京太郎「!!」どきっ 京太郎「そ…そうかよ……」 京太郎<やべっ一瞬、どきってしちまった…もう結婚して3年にもなるのにな……> 京太郎<……てか、こうは言ったものの、もし咲が本気で和に近づいたら、和は喜んで受け入れそうだな……> 京太郎<なんたってバイパイピンクとかPHとか言われてるくらいだからな……> 京太郎<しかも、和がそうなったきっかけは、どうも咲によるものらしいしな……> 京太郎<はっ!!もしかして和が俺と寝たのは…これを狙って……俺と咲を別れさせて、咲を俺から取り返す心算とか……> 京太郎<つまり俺は当て馬で…本命は咲だと言うなのか……?> 咲「?」 京太郎<……いや…それよりも…それ以前に俺にとってこいつは…咲は……> 京太郎<特別美味い物でもないけど、毎日食べても飽きない、一口食べるとほっとする…ご飯の様な存在なんだよな……> 京太郎<分かっていたけど俺はやっぱりこいつの事が――――――> 咲「ど…どうしたの京ちゃん……?急に黙りこんで……」 京太郎「……咲…………」じっ 咲「京ちゃん……?」 京太郎「……今回の事は色々あったとはいえ、俺が悪かった…俺がバカだったよ……」 咲「そっそうだよ京ちゃんが悪いおばかさんなんだからね……」 京太郎「今になって俺にはやっぱりお前が必要だって思った」 咲「京ちゃん……」じーん 京太郎「だから咲……謝るから許してくれるか?」 咲「…………ゆるs――――――やっぱり両手をついて謝ったって許してあげないっ」 京太郎「じゃ…じゃあどうすれば……」 咲「私……今すっごく欲しいものがあるの……」 京太郎「欲しいもの?お前が俺に強請るなんて珍しいな……それを用意したら許してくれるのか?」 咲「うん…許してあげる」にこ 京太郎「よし!俺が用意出来るモンだったらなんだって用意してやる!!」 咲「ほ…ほんと?京ちゃん……//////」 京太郎「ああ。男に二言は無いぜっ!!で。何が欲しいんだ?」 咲「じゃあ…じゃあ言っちゃうね……私ね……」 京太郎<……………余り高い物じゃなければいいが……>ごくり 咲「私……京ちゃんの赤ちゃんが欲しいなっ」 京太郎「え?」 咲「えっ!?」 京太郎<…………ある意味…俺が用意出来るモノの中で一番高く付くモノだった……> おしまい。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6181.html
特別編 side永水 ※京太郎は昔から永水にいたという設定です。日記発見から中身拝見までの流れは省略します ○月×日 今日はみんなで海に行った 霞さんや小蒔さんの水着姿……すばらしすぎた 春も結構あるし、巴さんも結構水着姿が良かった 初美さんは……泳ぎ上手いね 六女仙全員でということで明星ちゃんと湧ちゃんも来ていた 色々楽しかった 初美さんと競争したり、明星ちゃん湧ちゃんと砂で黒糖食ってる春を砂で埋めたり…… アレ、俺初美さん、明星ちゃん、湧ちゃんとばっかり遊んでね?懐かれてるのは良いんだけど 俺はおもちが好きなはずなのに何故こうなった…… ま、霞さん、小蒔さん、春の水着姿見れたし、良しとしよう 霞「あらあら、またこんなこと書いて」 春「……胸ばっかり」ポリポリ 小蒔「わ、私の水着姿が良かったって……今から着替えてきます!」 巴「ひ、姫様?さすがに今からはどうかと……姫様?」 初美「むむむ……私の水着姿に対して何もないのはどういうことですかー!」 春「……差?」 初美「はーるーるー?」 霞「まぁまぁ、一番京太郎くんと遊んだのは初美ちゃんなんだから、いいじゃない」 初美「それは嬉しいんですけど、なんか納得いかないですー!!」 △月◇日 今日はえらい目にあった 小蒔さんを呼びに部屋に行ったら、いつもと雰囲気の違う小蒔さんがいた 一言で言うと、エロかった。ひとつひとつの動作、表情や目、滲み出る感じ、全てそう感じた 「なんか、暑いですね?」とか言いながらいきなり服を脱ぎだした その脱ぎ方も1枚1枚ゆっくりと脱いでいくようで、ついつい目が釘づけになった 「ふふふ、どうしたんですか?気になります?」 気になりますとも!!あの小蒔さんが!俺の目の前で自ら服を脱いでいくんだから!! 「あら、脱ぎすぎちゃった……寒いですね」ってもう下着とだけで言った 白い清楚な下着で姫様に似合っているだろうそれは、その時だけ清楚さと真逆な感じだった 「あたためて、もらえませんか?」そう言ってこちらに寄ってきた 正直、やばかった。そのまま理性とか色々なものがさよならしそうだった しかし、途中で来た霞さんが止めてくれた 霞さんと来たのか、初美さん、巴さん、春も慌てて小蒔さんを止め、俺を別室に移動させてくれた うん、頭がくらくらして1人で移動できたか怪しかったしな その後、小蒔さんはいつもの小蒔さんで、俺を誘惑してきたことは全く覚えていないようだった 後で聞いたら、いつもと違う神様を降ろしていたらしい 一体どんな神様なんだ 初美「あー、姫様がエロを司る神様をうっかり降ろした時ですねー」 春「あの時は……危なかった」 巴「あの姫様が全力で誘惑だもんねー。京太郎くんよく私達が来るまで持ったよね」 霞「そうね。京太郎くん移動させた後もなかなか手ごわかったわ」 小蒔「そ、そそそそんなことがあったんですか!?」 初美「いやー、姫様の口からあんな言葉が出てくるなんて……」 春「……すごかった」 巴「大抵の男の子は即陥落しますね」 霞「『じゃあ1日だけどうでしょう。彼を腹上死させる気はありませんよ?』なんて、小蒔ちゃんじゃ絶対言えないわよね」 小蒔「そんなはしたないことを……お嫁にいけません……」 初美「いや、京太郎はその辺り聞いてないですよー?」 小蒔「じゃ、じゃあ、お婿さんとして……」 春「それは姫様でも駄目。譲れない」 巴「でも、『じゃあみんなでどうですか?』って言われた時は少し危なかったですよね」ヒソヒソ 霞「結構いい案ではあったけどね」ヒソヒソ ☆月●日 黒糖を使ったお菓子を試作した 黒糖ケーキ、黒糖アイス、黒糖プリン、どれもいい出来だったと思う 少し目を離したら消えていた 迷わず春の部屋に行くとすごくいい笑顔で黒糖ケーキを食べようとしていた 即3つとも取り上げたらマジ泣きしそうだった 「どうして!目の前で取り上げるなんて酷いことを……!?」と春は言った あきらかにこっそり持ってったくせに何言ってるんだか。そもそも試作で作ったから小さいんだっての 「うぅぅ……京太郎の手作り黒糖お菓子……」 お前そんなに感情豊かだったかと考えるくらい泣いてた 仕方ないから半分にして2人で食べることになった 分けようと言った時、今までで一番いい笑顔で抱き着いてきたのは驚いた 春も相当おもちがあるし、いい感触だった 2人で食べた後も「すっごくおいしかった!また、絶対に作って!!」 と俺の手を握って何度も何度も言ってきた 明日のおやつにまた作ってやるかな 初美「はるるー?こういうことがあったなんて聞いてませんよー?」 春「……言ってないから」 巴「そういえば今日黒糖持ってないけど」 春「京太郎が新しいお菓子作るからって言ったから渡した。楽しみ」 小蒔「羨ましいです」 春「……お礼にほっぺにキスしてきた」 小蒔・霞・初美・巴「!?」 霞「ちょーっとやりすぎじゃないかしら?」 春「……京太郎、赤くなってて可愛かったな」 初美「むむむ~……ちょっと京太郎のところ行ってきますっ!!」 小蒔「あ、わ、私も行きます!!」 巴「はっちゃん!?姫様も!?待って下さい!!」 霞「もう、そんなに急いだら駄目よ?まずは私が先に行って……」 春「……私が先。お菓子も京太郎も譲らない」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1829.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341225918/ 照「……」クカー 菫「……照」 照「……」スピー 菫「おい!」 照「……」zzz 菫「」ハァ 淡「てる爆睡だねー」 誠子「よだれで机がベチャベチャです……」 尭深「」ズズズ 淡「たかみー先輩、照のよだれ美味しい?」 尭深「ご、誤解されるようなこと言わないで!」 誠子「尭深がズズズとやったのはもちろんお茶です」 菫「くだらないこと言ってないで、早くうちの魔王を起こすのを手伝え!」 淡「別に、こんなミーティングしなくても私達の最強は揺るがないってばー。寝かせといてあげようよー」 菫「淡、驕るはよくないぞ」 淡「えー、私達は王者なんだよ! わざわざ余計なことしなくてもどっしり構えてればいいじゃん!」 菫「調子にのるな!」めっ 淡「でーもー」 菫「」ハァ 菫「それじゃあ、淡が照に勝てたら考えてやる」 淡「え、本当?」 菫「あぁ、だからさっさと照を起こしてこい」 淡「はーい!」 誠子「あいつは馬鹿だなー」 尭深「うん」コク 淡「照ー」ガシ 照「……」zzz 淡「起きろー!」ブンブン 照「……」ユラユラ 淡「勝負するぞー!」ブンブン 照「zzz」グラグラ 淡「起きてったらー」ブンブン 照「zzz」ポロッ 淡「んー、起きろーってあれ? なんか落ちた」 菫「照の生徒手帳だな」ヒョイ 誠子「胸ポケットに入ってたのが落っこちてしまったんですね」 菫「そのようだな、よし淡! 照を起こしてくれー」 淡「」ジー 尭深「」ジー 菫「……どうした?」 淡「気になるの」 尭深「……おなじく」 菫「……一応聞くが何がだ?」 淡い「てるの生徒手帳の中身に決まってるじゃん!」 尭深「うん」 菫「そうか、なら照を起こして中身を見せてくれと頼み込めばいい」 淡「それじゃ意味ないって! てるが気付いていない時に見るのが楽しいんじゃん!」 菫「淡、お前ナチュラルにクズだよな」 淡「えー、こんなに可愛いのにー?」 菫「お前が可愛いかどうかなんて今は関係ないだろ」ハァ 淡「可愛いは正義だよ」ドヤッ 菫「淡、お前可愛くないから」 尭深「うん」 誠子「そうですね」 淡「え、酷くない……(真顔)」 菫「冗談だ」 尭深・誠子「うん」 淡「だよねー、私ってすっごく可愛いし! 声も斎藤千和さんだし! もう、向かうところ敵なし状態じゃん。いやー先輩たちの目が腐ってんのかと思って心配したよ! あーびっくりしたー」 菫・尭深・誠子(……この後輩可愛くない)ピキピキ 菫「あーもう可愛いのは分かったから、さっさと照を起こそう」 尭深「……それはダメ」 菫「おいおい頭が残念な畜生後輩である淡はともかく、尭深お前までそんなことを言うなよ」 淡「ん?」 尭深「悪いことだということは理解している」 淡「ねぇねぇ、今菫先輩が酷いこと言ったようなー」 菫「そんなことはないぞ、こんなことを聞き間違えるなんてお前は可愛いなー(棒)」 淡「えへへそうかなー?」 菫「そうだぞー(棒)」 淡「そうですよねー、菫先輩が可愛い私に酷いこと言うはずないよねー。ごめんね勘違いだったよ! 可愛い私に免じて許してにゃん」ニコニコ 菫「まったく、淡はあわてんぼさんだなー(棒)」 淡「違います! 菫先輩。淡天使さんですよー!」ニコニコ 菫「これは一本取られてしまったなー(棒)」 菫・淡「アハハハ」 誠子「菫先輩の笑顔が引きつってる……」 尭深「目も死んでる……」 菫「本題に戻るぞ」 淡「はーい!」ニコニコ 尭深・誠子(部長ってたいへんだなー) 菫「尭深はなんで照の生徒手帳が気になるんだ?」 淡「だーかーらー」 菫「あ、ごめん淡。お前には聞いてないんだ」 淡「(´・ω・`)」 誠子「よしよし」ナデナデ 尭深「……最近、照先輩が生徒手帳をよく眺めてるから、気になって……」 菫「言われてみれば……、そうかもしれない……」 誠子「今までもちょくちょく眺めてることは目にしましたけど、最近になって急に目にする機会が増えましたね」 尭深「……そう、付け加えて言うなら照先輩は生徒手帳を眺めた後、いつも物憂げな表情を顔に浮かべて溜息を吐く」 菫「なんだよその反応は……、それではまるで」 淡「恋だね! てるは恋しちゃってるんだね!」 誠子「うわ! 急に大声出すなよ、びっくりするだろー」 淡「大声もだすよ! だって照に好きな人ができたんだよ!」 菫「まだ確定したわけじゃないだろ」 淡「いーや、確定だね! 生徒手帳を見た後のてるは完全にメスの顔をしてたし!」 菫「メスの顔って……、他に言いようがあるだろ」 淡「えー、例えばー?」 菫「……こ、恋する乙女とか」 淡「そうですねー」 菫「雑!?」 尭深「……照先輩が恋をしてるかどうかを確認するためにも中身を確認するべき」 誠子「普通にアイドルグループとかの写真とかかもよ?」 菫「いや、それはない」 誠子「え、なんでですか?」 菫「……照は普通じゃないから」 誠子「……そうでしたね」 淡「テレビとか見れるのかな? てるの技術的にー」 尭深「……微妙なライン」 淡「よーし、じゃあ拝見しましょうかねー」ヒョイ 菫「い、いや待て! 仮に照に好きな人がいたとして勝手に中身を見てしまうのはやっぱりいけないだろ!」 淡「菫先輩も気になるでしょ? てるの好きな人」 菫「そ、それはそうだが、しかし……」 淡「はぁ、菫先輩は頭が固いなー」 菫「う、うぐ……。頭がゆるゆるよりはいい……はずだ」 淡「菫先輩考えても見てくださいよー。好きな人ならまだしも、てるに彼氏ができたって可能性もあるんですよー!」 菫「女子力を戦闘力と勘違いしているあいつに彼氏なんて出来るわけないだろう!」 誠子「森ガールをご飯を大盛りで食べる女の子と勘違いした挙句、ついに私の時代が来た……、とドヤ顔で言ってる女性ですしね」 尭深「……照先輩は世間知らずなところがあるから」 淡「そうだよたかみー先輩! てるが世間知らずなことをいい事に、質の悪い男が巧みな口車で手篭めにしちゃったのかもしれないじゃん! これは早急に対処が必要だよ菫先輩」 菫「確かにあいつは中身が残念だが顔はいいからな……」 淡「私ほどじゃないけどねー」 菫「な、なんか急に心配になってきたぞ……」 誠子「確かに、てる先輩お菓子を出されたらホイホイついて行きそうですし……」 尭深「」ウンウン 菫「だが人様のものを勝手に見るのはやはり……」 淡「大丈夫だって! 安心してください!」 淡「可愛い私の可愛い好奇心がやったことです!って言えば、照もきっと私のかわいさに免じて許してくれますよー」 菫「そうか……わかった。照への謝罪は頼んだぞ淡」 淡「まかせなさーい」フンス 尭深・誠子(馬鹿だなー) 淡「それじゃあ早速中身を確認しよー!」 誠子「おー」 尭深「……おー」 菫「……」 淡「」ジー 誠子「」ジー 尭深「」ジー 菫「……お、おー」 淡「よし!」 菫「……い、今の必要か?」 誠子「ハ、ハハハ」 尭深「……うん」 淡「こういうのって大体一番後ろに……」 菫「どうだー?」 淡「あった! って……なんじゃこりゃあ!?」 菫「どれ、私たちにも見せてみろ」ヒョイ 菫「これは……」 誠子「子供ですね……」 尭深「……かわいい」 菫「小学生くらいか、かわいらしいじゃないか」 誠子「照先輩はこの写真を眺めていたんですね」 菫「そういうことになるな、子供好きとは照のやつ可愛いところもあるじゃないか」フフフ 誠子「そうですね」フフフ 淡「」ヒソヒソ 尭深「」ヒソヒソ 淡・尭深「」コクリ 菫「お前らはコソコソ何を話している」 淡「い、いやー、ちょっと」 菫「なんだ言えない内容なのか」 淡「そのー、何て言うか、私としては予想外の事態で……」 尭深「……菫先輩達にも事情を話すべき」 淡「で、でもそしたら、てるが!」 尭深「……どの道、私達だけでは解決できない」 淡「そうだけど……」 菫「なんのことか知らんがさっさと話せ、目の前でそんな風に話されると気分も悪い」 尭深「……写真の子は照先輩の想い人なんです」 菫「何を言っているんだ……、写っていたのは小学生だぞ?」 尭深「……はい、……でも確かな事なんです」 淡「……うん」 菫「……つまりお前たちは照がこの小学生に恋していると言いたいのか?」 尭深「……そういうことに……なります」 菫「なぜそう言い切れるんだ?」 淡「……私達、生徒手帳のこと照に聞いたことがあるんだ」 誠子「どういうこと?」 淡「照が最近生徒手帳を眺めてるのが気になって、理由を聞いてみたんだよ」 尭深「そしたら照先輩が満面の笑みで……、好きな人の写真を見てるのって……」 菫「……冗談だろ」 尭深「……事実です」 誠子「それって……」 淡「……うん」 菫「て、てるが……ショタコンだというのか!?」 淡・尭深・誠子「」ズーン 菫「……なんとか言ってくれ」 誠子「そ、そうだ! 好きな人は好きな人でも、恋愛的な好きじゃなくて、犬や猫などの小動物を可愛いと思う意味での好きだったんじゃないすか!」 菫「そ、そうだ! そうに違いない! 普通に考えればそうだろ。私としたことが冷静さを失ってしまっていた……」 淡「そうだったらよかったのにねー(遠い目)」 尭深「……ねー(遠い目)」 菫「なんだよ! もうこれが結論でいいだろ!?」 淡「てるはねー、その子とどうなりたいの? って聞いたんだよ」 菫「なんでそんなこと聞いたんだよお前はー!!」 淡「しょうがないでしょ! ショタっ子とか普通思わないしさ! 女子だもん! 聞くよそりゃあ!」 誠子「菫先輩、落ち着いてください! まだ答えは出てないです! 二人の反応見てればなんとなく分かりますけど! まだ試合は終了してません!」 菫「いーや、もう終わってるね! 残り10秒で20点差だね! こいつらの反応を見る限り、結婚したいとか言ったとしか思えないだろ!」 淡「すごーい菫先輩ニアピンですよ! ニアピン! 実際の正解は『性的な関係を経て、ゆくゆくは結婚したい』でしたー」 尭深「……おしい」 菫「おしいじゃないよ! 全然嬉しくないよ! しかも照のやつなんで『性的な関係を経て』って前置きしてんだよ! いらないだろ!?」 尭深「……私たちに言われても困ります」 淡「でも大事なことですよ?」 菫「そうだけどさあ!!」 誠子「す、菫先輩捉え用によってはまだ性的な関係は持ってないと、とれますし一旦落ち着きましょう!」 菫「あ、あぁ……、そうだなすまん亦野……、言われてみては照がまだ超えちゃいけないラインを超えていない確かな証拠になり得る情報なのかもしれない」 淡「性的な関係より前のステップは済ましている可能性があr 菫「ない!」」 尭深「でも 菫「ない!」」 淡「だけど 菫「ないから!!」」 尭深「普通先に 菫「ないんだ!!!」」 菫「……ないんだよ(震え声)」 淡・尭深「……はい」 誠子(……心なしか菫先輩が一気に老けたような気がする) 菫「」フゥ 菫「皆、今日見たことを忘れよう」 淡・尭深・誠子「!?」 菫「なかったことにしよう」 淡「え、でも……」 尭深「……本当にそれでいいんですか」 菫「あぁ」 誠子「でもそれじゃあ、何も解決しませんよ」 菫「そうだな」 淡「てるの目を覚ましてあげなくていいの?」 菫「いいんだよ」 淡「でも、それは友人として……」 菫「無責任か?」 淡「……うん、そう思う……」 菫「淡、照は大丈夫だ」 淡「……でもさぁ」 菫「照が写真の子にひどいことをすると思うか?」 淡「何言ってんの? そんな事する訳ないじゃん!」 菫「そうだ、照は絶対にそんな事をしない」 淡「……」 菫「話すタイミングが見つからくて今まで黙っていたが、私も照に生徒手帳の中身を尋ねてみたことがあるんだ」 誠子「そうなんですか?」 菫「うん。そしたらあいつは顔を緩ませて言ったよ『私の宝物ー』ってな。もちろん中身は見せてもらえなかったがな」 菫「あんな無邪気な笑みを浮かべるあいつは初めて見たよ」 菫「まぁ、私が何を言いたいかというとだな……。私は照を応援するよ」 淡「……本当に?」 菫「陰ながらだけどな」 誠子「す、菫先輩?」 菫「なんだ?」 誠子「い、いえなんていうか、そのー……」 菫「意外か、私がこのような結論を出したことが?」 誠子「う、はい……正直……」 尭深「……絶対反対してやめさせると思いました」 菫「あいつが間違えそうになったら止めるさ」 誠子「間違えそうになったらって……、それってどうやって判断するんですか」 菫「そんなものは知らん」 淡「急に無責任!?」 菫「まぁ、手が後ろに回るようなことをするとは思えんし、それに」 淡「それに?」 菫「それに、宮永照って女は決して間違えない、それが世間一般で間違った恋であってもだ!」 菫「違うか?」ニコ 尭深「……違わないです」ニコ 誠子「……そういえばそうでしたね」ニコ 淡「……最初から結論出てたじゃん、 私ったら何真面目に考えてたんだろー」ニコニコ 菫「私は宮永照の恋を応援する」 誠子「もちろん私も!」 尭深「……同じく」 淡「こんなに可愛い私が応援してあげるんだよ! もう縁結びなんか目じゃないくらい御利益ありまくりじゃない!」 菫「ふふふ、そうだな!」 菫「だから私たちは何も気にせずいつも通り過ごしてればいいんだよ」 淡・尭深・誠子「」コクリ 菫「よーし、分かったら返事だ!」ニヤリ 淡・尭深・照・誠子「はーい」 菫「うむ、よろしい!」 淡「……」 尭深「……」 誠子「……」 菫「……」 菫・淡・誠子・尭深「……ん?」 照「私のことをそんなに考えてくれていたなんて……」ジーン 菫「……照」 照「なに?」ニコニコ 菫「……お前いつから起きてた」 照「ついさっき」 菫「そうか……」 照「うん」 菫「……」 照「……」 菫「照あの 照「嬉しかった」」 菫「え?」 照「みんなが私の恋を応援してくれて、私とっても嬉しい」 淡「て、てるあのね」 照「勝手に私の生徒手帳を見たのには腹が立ったけど、それ以上に私嬉しいの……」 尭深「……て、照先輩、私達はそういうんじゃなくて」 照「いいの……、恥ずかしくて皆に打ち明けられなかった私の殻をぶち破ってくれたみんなに感謝してる位だから」 誠子「ち、違うんです。照先輩私達は」 照「いいの。言わないでも分かるから、皆が私の恋を応援してくれるんだよね」ニコ 照「ありがとう」ペコリ 照「みんなが友達で本当に良かった」ニコ 菫「……」 淡「……」 尭深「……」 誠子「……」 菫・淡・尭深・誠子(……どうしよう)ズーン 菫(犯罪の片棒を担ぐなんて私は嫌だぞ!)ヒソヒソ 誠子(私だって嫌ですよ!)ヒソヒソ 尭深(……こういうのは後輩の仕事)ヒソヒソ 淡(ちょっとちょっとちょっとー、何それ! それを言うなら言い出しっぺの法則で菫先輩がやるべきじゃないんですかー)ヒソヒソ 照「早速、作戦会議……?」 菫「え?」 淡「あの、そのーこれは……」 照「……違うの」ウルウル 菫「そ、そうだ! 作戦会議だ! な! 淡?」 淡「は、はい! その通りです! ですよねたかみー先輩!」 尭深「……そ、そう……だね……誠子?」 誠子「う、うん! やだなー! 作戦会議に決まってるじゃないですかー!」 照「」グスッ 菫「て、照どうした!?」 照「こんな、グスッ、いい仲間を持って、ヒグッ、私は幸せだなって」エグエグ 照「みんな、グスッ、私と京ちゃんのこと、グスッ、よろしくお願いします」ペコリ 菫・淡・尭深・誠子(どうすんだよ……本当……)ズーン おわり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5849.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420351389/ 京太郎「なぁ」 淡「んー?」 人の家のソファでポッキーを咥えながら持ち込んだファッション雑誌を読む淡。 足をパタパタさせて、まるで我が家のように振舞っている。 まぁ可愛いからいいかって――そう思う気持ちが浮かんでくる俺も、きっと大概なんだろうな。 京太郎「大学1万年生って、結局なんなんだ?」 淡「あー、それはね!」 雑誌をソファに置いて、淡はすくっと立ち上がった。 瞳が爛々と輝いて、実にイキイキしている。 淡「高校1年生の時の私が、大体高校100年生分の強さだから」 京太郎「うん?……まぁ、うん」 淡「今の私はあの時の100倍強いから! だから大学1万年生!!」 100×100=10000。 実に単純で、シンプルな答えである。 京太郎「淡は可愛いなぁ」なでなで 淡「でしょーっ!!」 ふふんと、鼻を鳴らして胸を張る淡。 昔は慎ましやかだったスタイルも、今では立派なおもちに成長したなぁと思う。 けど、 京太郎「淡はバカだなぁ」 淡「なんでっ!?」 ちょっぴりアホな子ほど可愛いっていうのは、本当のようである。 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2150.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1375353636/ まこ「ロン、3900」 京太郎「ぐっ……」 優希「ドンマイだじぇ!」 和「須賀君、頑張ってください」 まこ「ロン、8000」 京太郎「ぐはっ……」ドサッ 優希「京太郎!」ガタッ 和「須賀君!?」ガタタッ 久「須賀君!まだ東場も終わってないわよ」 京太郎「……は、はい!」ググッ まこ「ロン、1000」 京太郎「うぼぁっ……」 京太郎「ぜぇ!ぜぇ!」 久「…………」 優希(京太郎……) 和(役を覚えたばかりの人には辛すぎます……) 京太郎「と、東4局!」 和(ただでさえ、部の雑用で体力が減っている状態) 和(コンディションが良くても私たちから上ることはまず無いに……) 和(…………)チラッ 京太郎「ぜぇ!ぜぇ!」 和「……」スッ 京太郎「ロ、ロン!」 優希「おおっ!やったじぇ!」 フ リ コ ミ 久「和!手伝うのは禁止よ!」 京太郎「……っ!」 和「そ、そんなことは――」 久「他家からの情けで上れて終わると思っているの?」 京太郎「ぜぇ!ぜぇ!」 久「一回でもいいから!自分の力でツモってみなさい!」 京太郎「……はいっ!」 久「やり遂げるまで終わらないわよ!」 ――部長が鬼に見えた 俺は毎日叱られた 『辞めたい』 麻雀はいっこうに上達せず 容赦の無いワカメにはサンドバックにされ 満足にできるのは雑用のみだった 久「あら?今日はまだ三麻?」 久「須賀君は何処に行ったのかしら?」 優希「外で吐いてるじょ……」 和「……」 久「……また、ね」 ―――― 京太郎「うぐっ……ぐぅ……」 久「……大丈夫?」 京太郎「…………」 京太郎「もう……辞めます……」 久「…………」 久「誰でも一度はそう思うものよ」 京太郎「毎日思ってます!」 京太郎「……1年だって続きません!」 久「……」 京太郎「いっつも怒られて……雀力も上らないし……」 京太郎「和や優希の足手まといになるだけだ!」 久「……」スッ 久「口を拭いなさい……」 京太郎「…………」ブルッブルッ 久「…………」 京太郎「自分は影が薄いただの雑用男ってネットで笑われても知ってる」ツゥ 久「……!」 久「私が清澄高校麻雀部の部員になって三年目」 久「今年、部を支えれる初めて男子部員を得たわ」 久「それは貴方よ、須賀君」 京太郎「…………え?」 久「影が薄い?結構じゃない」 久「体力や雑用スキルを身につけさすことはできるわ」 久「でもね――」 久「貴方の影を薄くすることはできない」 京太郎「…………!」 久「私がどんなに教えるのが上手い先輩でもね♪」 久「立派な才能よ」ニコッ 京太郎「……」 久「須賀君……」 久「貴方が今度の大会までに一人前の雑用係になれたら」 久「清澄高校初の全国大会出場!」 久「そんな夢を見ているの……」 須賀「……!!」チラッ 久「てへっ、おかしいかな?」 須賀「い……いえ!いいえ!!」 久「ふふっ、さぁ!練習に行きましょうか!」 須賀「はい!」スクッ ――その夏、清澄高校はIHの切符を手にしたのであった カン! ―――― 久「てな感じでどうかなー?」 京太郎「…………」 久「かなー?」 京太郎「その前にいいですか、部長」 久「ん?なになに?」 京太郎「そのエピソードは一体何なんですか?」 久「来年の男子部員獲得の為のPRエピソードだけど」 京太郎「うん、おかしいですよね」 久「そうかな~?」ウーム 京太郎「まず麻雀やって吐くとかどんだけですか」 久「腕斬られたり血を抜かれるよりはよっぽど現実味があると思わない?」 京太郎「そんな特殊な例を挙げられると返答に困ります」 久「でも、うちの部って基本ユルユルじゃない」 久「こう、熱血!とかそういう方面で攻めるのもありかなーって」 京太郎「一理あるとは思いますが……」 久「ね!ね!」 京太郎「『影を薄くすることはできない』ってのはなんですか!」 京太郎「影が薄いのどこが才能なのかも分かりませんし」 久「あ、そこ指摘しちゃう?」 京太郎「指摘しますよ!」 久「だって良い言葉が思い浮かばなかったし~」 京太郎「その状態でPR作成しようとするのはある意味凄いです……」 久「まっ、私にはこんなことしかできないからさ」ポリポリ 京太郎「……え?」 久「な、なんだかんだ言って須賀君には感謝してるわよ」 久「貴方が咲をうちに連れてこなかったらきっとIHにも行けなかったし」 久「まこのストレス解消を一年女子じゃなく男子にぶつけれたし」 久「面倒なのは須賀君に丸投げできたし」 京太郎(うわっ、ひでぇ) 久「……私を……信じ……ついてきて……れたし……」ゴニョゴニョ 京太郎「ん?何か言いました?」 久「なーにもっ!」 久「二年後までには男子で団体戦できるくらいにしたいのよ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 久「…………」 久「でも、須賀君もよく残ってくれたわね」 久「私もさっきのは大げさに言い過ぎたかもしれないけど」 久「実際、麻雀はほんの少ししか上達しなかったじゃない」 京太郎「うっ、確かにほんの少しですけど……」 久「男の人はやっぱプライドがねぇ、気にしなかった?」 京太郎「まったくではありませんでしたけどね」 久「プライドよりも女の子たちとのtoloveる優先したと」 京太郎「ええ、まぁ…………あっ!」 久「へぇ~、そっかぁ~」ニヤニヤ 京太郎「……知りません」 久「やっぱり男の子ねぇ、で?誰を狙ってるのかな?」ズイズイ 京太郎「黙秘します……」 久「うーん、◎:和 ○:咲 ▲ 優希 ってとこかしらね~」 京太郎「…………」 ―――― 久「え!うちに入部する!?」 久「いやいや、駄目じゃないの!驚いただけ!」 ワ「部長にとっては初めての男子の後輩じゃな」 久「嬉しいな、私の名前は竹井久♪」ニコッ 久「よろしくね、須賀君」パァアア 京太郎「…………」 久「須賀君?」 京太郎「……もうすぐIHですね」 久「あはは、ほんとにすぐね~」 京太郎「当然、優勝を目指しますよね?」 久「ま、折角だからね」 京太郎「絶対に、優勝してくださいよ」 久「ええ!全力でいくわ!」グッ 京太郎「おお、珍しく燃えてますね!」 久「そういう須賀君だって珍しいんじゃない?」 京太郎「何がですか?」 久「わざわざ、優勝してくださいなんて」 京太郎「…………」 そりゃ そうですよ 俺の 俺の一番の願い それは 部長の笑顔を見たいから 貴女の最高の笑顔を見たいから だから麻雀を続けようと思ったのは不純過ぎって叱られますかね? たとえ その笑顔が俺に向けられるものではないとしても 俺にとって 大切なものに違いないのだから 京太郎「…………」 久「あー、何か良からぬことを企んでおるな~」 久「和の○っぱい?咲の○もらし?優希の○パンツ?」 京太郎「ちーがーいーまーすーよー」 久「むむむ~、怪しいなぁ」 京太郎「俺のことはいいですから、優勝してくださいね!」 久「ええ、任せなさい!」 必ず優勝してみせる それが私の誓い 決意ですもの かっこよくしていたいじゃない 特に好きな人の前ではね ずっと自信のなかった私 みんなに比べて 女子力が劣ってるのは分かってる でも ここで頑張れば私でも自信が持てそう そしたら君に伝えられるかな? 私の この気持ちを―― 久「…………」 京太郎「……部長?」 久「指きりしましょう」 京太郎「……え?」 久「守るわよ、約束」 京太郎「はっ!はい!」 せーの! 『清澄高校全国制覇!』 本当にカンなのよー
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5663.html
407 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 13 33.50 ID VTE/lByx0 一応記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたらヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 423 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 35 19.22 ID S4PnUnkc0 [4/4] 姫松Vやねん!(歓喜) 好感度判別安価 コンマ判定 漫 安価下1 由子 安価下3 洋榎 安価下5 絹恵 安価下7 恭子 安価下9 郁乃 安価下10 ヤンデレ居ないので引き継ぎ無し 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 46 15.37 ID 2lp7PkYm0 [6/7] 愛宕ネキ最高やで~^ 愛宕ネキは天使やで、最高や! 前回の愛宕ネキの初回好感度も88やで~ 漫 10 由子 25 洋榎 276 絹恵 12 恭子 9 郁乃 86 京太郎「今日は姫松の入学式だ!」 京太郎「はぁ……!はぁ……!」 遅刻する! 入学初日から遅刻は勘弁してくれよ! 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~20 漫 21~40 由子 41~60 洋榎 61~80 絹恵 81~99 恭子 安価下1 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 19 54 15.04 ID 2lp7PkYm0 [7/7] 441 今日のMVP ゾロ目ボーナス! 依存度max 洋榎連続ゾロ目ボーナス _,. . . . . . ̄ ̄ . . . . ... /⌒. . . . . . . . . . . . . . . . . .` ⌒ヽ /. . . . . . ._|. . . . . . . . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . . . ./ |. . . . . . . ト、. . . . . . . . ハ. . . !. |i. . .| . /_,人. . . . ト、|__\. |. . . . ..|. . .| 八. . ∨ _,, \_| ,_ | . / . i|. . .| ∨| |'´⌒ ⌒` レ'. . . リ. . .| ─ _ (⌒Y⌒) 〈 从 " ′__ " ,| . /l/ . . .  ̄ノ ̄ / \ \_/ ヽ| | ‘ ′ ,.イ |/ . . . | | ≧ァ- < ト、| | . . . | _ --イ ‐ ´ />- 、. i| ./ レ ∨ `ー′ i . / / /介\ / |/. / 〉 ∨ |∨ | 〈 / / | | ∧ 洋榎「大丈夫やで、京太郎」ニコッ 京太郎「へっ……?」 ビリリッ 京太郎「がっ……!?」 バタッ 洋榎「……」 洋榎「ほな、遊び行こか」 洋榎「よいっしょっと」ガシッ 洋榎「重いなー京太郎。うちの愛よりは軽いけどな」ズルズル 洋榎「三年前から目付けとって正解やなー」 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 59 46.73 ID cxSwqdDo0 [3/5] う……ん? 頭が、痛い。 視界が戻ってきた……ここは? どこだ? 京太郎「うっ……?」スクッ 洋榎「ぅ……はぁ……京太郎ぉ……」 京太郎「!?」 洋榎「はぁ……はぁ……責任取ってや?」 淫らな腰使い、甘美な音。 京太郎「うっ……」 とても気色悪い。 463 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 03 34.72 ID cxSwqdDo0 [4/5] 全ての行為が終わった。 強制的だった、ゴムも付けてなかった。 _ --―――-ミ _,,.. \ ヽ \ _彡 ´ ; =-―‐-ミ ) / ノ // / \_ / / / 厶=--―…/ `く | / / / / ヽ | ! /イ / // // |  ̄',. 八| l/l / ̄ ̄ /イ /. /| ′ /二二ィレ| .|芹弌く | ィ/Χ| | | ', | / /人_\|辷ン |ノ芹ミ У / |, ′ |' / /¨入 '''' 廴ソ / /. 八 i. / |/ /`、 ’ ''' /彡/ ィ∨ノ ′ / |\__゚_,,... イ ィ、 || | | | ヽ | | / /ノィ / ノ / ノ // ∨l |/丁へ. / // ⌒' { / `| /|\ \/ | , | レ∧ 〉 // |__ } | / | V {/ /⌒ヽニ、-、 \_ 八 ( | l / /ハ \\. Т¨ \ 八 ′ / \ \ヽ. ! {\ ̄ヽ | / } ′ |  ̄「_゙ト、 / / | } | | ` ¨卞¨ _彡 / ′ _ .′ヽ ゙, ′ i  ̄「\_ノ___/ / , ‐-<⌒ ' | i ,′ Ⅴ .′ { / | | ,′ } | ' / / ! ! ′ | ,/ / ′ { ' / | .′ / ′ ∧ | / ' i ' i / ′ | / / | | | ,′ ′ ! / , ′ | | | ヽ ! 〃 ' ノ ! | ≧=ヘ / / | | ≧‐=彡 ///⌒ヽ_{ / ! 洋榎「ふふっ」スリッ 京太郎「やめてください……もう」 洋榎「なに言うとんねん」 洋榎「京太郎はうちの恋人であって」 既に、奴隷。 465 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 08 51.91 ID cxSwqdDo0 [5/5] / / ;ィ; ハ . / | i .\ ,' / ./// / i ./\ i .ハ .} \ { /{( { i i =ヤ斧示\! 厶斗イ ハ ____ i / / .八 ! 辷 り イ テ心i }i } / `丶 i /{ .Y⌒ \| { cり ノリ / さ さ お i | ( .\i (ソi | ` |< < ん ん .つ | . \ . \`,i ! r ´ i ト、 ヽ i. こ さ か ! ,' ,'ヘ\ .!. ー ′ 人 〉 } | ろ ん れ ! / / } | | ≧。 < i./ / .| り i / / ヽ| ! `≧‐''"´ | | / .| | ./ / / |/ `ヽ. |_ i | \ / , ' . / _ r''"´ \ ノハ | ! ` ー --- ‐. / >''"´ `ヽ ∧ハ \ i / / / \ /`Y YVi \ 洋榎「中に出してしまったなー?」 洋榎「な?」 洋榎「京太郎」ニタァ 京太郎「はい……」 洋榎「なぁ、いい話があるんやけど」 京太郎「……」 洋榎「ここにピルがあるやろ?」 京太郎「!」 洋榎「これで避妊出来るねん」 京太郎「っっ!」 洋榎「条件があるんやけど」チュッ 京太郎「条件ーー?」 洋榎「条件はーー」 472 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 13 16.79 ID 9B1+/EQS0 [2/2] エピローグ 絹恵「あっ……君、お姉ちゃんのーー」 京太郎「……」スッ 絹恵「?」 ーーー 洋榎「京太郎、まっとったでー!」ダキッ 京太郎「はぁ……はぁ……!」ギュッ 京太郎「もう俺……!」ハァハァ 洋榎「仕方ないなぁ~こんな大きくして」ニヤッ 洋服「ほれ、空き教室行くで」 京太郎「……!」コクコクッ‼ #65038; 洋榎「可愛いなぁ」ナデナデ 478 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 19 11.78 ID o7hmJziC0 [5/7] 京太郎「洋榎さーん」タッ ,. ´ r‐ 、 `ヽ〔_ノ-‐==‐- ____{___`ー゙ } _ `>ー- ヽ / _,,_ `ヽ_ノ´ ` 了 〃ツ ノ \ {__  ̄ γ´ / ,ィ、 \ /{ ハ ノ " / }ハ 丶 . 八_ノ i|⌒´ " / " 、 / | iト、 ヽ i| .、 / 从 ,イ { / \, | リ ∨ / リ 〕 ,′ y′ ; i { { / _,, | /ー‐' Ⅴ .′.′ / / _{ {/斗七示ミ.、 | / __,, } / | i ,′. / 丶 /从 / 乂 ソ } ' 仞ヾ 〃 /. 乂 イ ∧ 〈 / / V | `¨ 、″' ハ /  ̄ ´ | _′乂_/ /、__ | | ′ , ノ' 人 > 〔\ | | 、 /  ̄ ' ヽ i | \ ∠) ' | リ ,イ j ┌‐- _丿 />‐ 〕′ ∨///////=‐- _ 〔 ´ ____ |////////////=- .,_ 》ニニニニ《 |‐-/////////////=- .,_ |iニニニニi| j//////////////////∧ 乂三三ノ /////////_人_////////∧ || .'/////////`V´/////////∧ || |/////////////////////// \ /ヽ||/〕 Ⅴ'////////////////////////\ / .ノ´ /〕 Ⅴ////////////////////\///..\ j ' / 〕. Ⅴ ハ //////////////////∧//// \ ′ ' ノ、. Ⅴ ,.ゝ//////////////////∧///// \ . ' / ┌-Ⅴ/////////////////////∧////// 〕 | ' ___、| 〕////////////////////∧//////| | / | l| l|///////////////\////∧ ////リ | / | l| l|'///////人////////\///〕 //// i .′ | l| l|/////< >////////\/|///∧_ i 〔 〔 八///////Υ////////////丶/////_ , | ` ` ┌──┐/////////////// ヽr==イ | \ i | |//////////////////| | / │ 洋榎「せっかくのデートなんやから、洋榎って呼んでや」 京太郎「わかったよ」 お願いは絶対叶える。 永遠に離れない。 たった二つの呪縛。 洋榎「ふふっ……いい子や♪」チュッ サワッ 京太郎「……ここでもですか?」 洋榎「まだお預けやでー」クスクス 483 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 28 25.92 ID ol+69BT/0 洋榎「絹に告白されたやろ?」 京太郎「はい」 洋榎「分かるな?」 京太郎「勿論ですよ」 洋榎「流石京太郎やっ」ギューッ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「……」 京太郎「卒業するまで」ボソッ 京太郎「卒業したら段々疎遠になるだろう」 ーーー 対に洋榎が卒業した。 これで、これで……疎遠になれば……! ーーー 一ヶ月後 京太郎「ふふっ……洋榎から連絡が来ない……へへっ」 京太郎「やっと解放された!」 京太郎「一人暮らしの住所も電話番号も教えてきたけど、無視無視♪」 京太郎「やったぜ」 京太郎「……」 487 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 33 58.31 ID wIuWoKo60 一ヶ月後。 駄目だった。 京太郎「……ここか」 遅かったんだ。 いつからか、も分からないけど、遅かったんだ。 京太郎「……」ピンポーン あの日あの時、全ての積み重ね。 全ての行為が俺を蝕んだ。 もう、俺は、ずっと……この人の物だ。 ガチャ 洋榎「京太郎……まっとったで♪」ニコニコ 京太郎「……」ポロポロ 洋榎「どうして泣いてるんや?辛い事があったんか?ほれ、慰めたるから入りっな?」ポンポンッ 京太郎「……」コクッ ギイィ……バタンッ 洋榎「今美味しいもん作ったるからなー」 トントントン 京太郎「……」 俺はもう…… 491 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 20 38 15.25 ID o7hmJziC0 [6/7] 俺はーー . . `丶、 / \ . . . . . . . . . . . . . . . . .\. . \ / . . . . /. . . /|. . . |. . . . . . . |. . . . . . . . . \ \ // / . . . . . ¬ ト| . ./| . . . . . . | ∧_ . . . . . . 〈 ハ . / 人7 . . . . . . | . | ノ |\ノ . . . . . . ノ|/|∧ | . . . . . . ∨ ./ . / |│ . . . [斗予屶イ . .∠斗屶ミ] j . . . . . .|. トく \ 〈 〈 |人 . .. | .゙厂ト{ j│ |_/ ト{ j |刀 . . . . . .| .「 \ \ \ \. /. 人[ ヒ..ン ヒ.ソ 7 . . . 乂|/ 〉. . 〉 丶_\/ /(」 . ._>、 、 、 . 、 、 厶 イ\ \__/ ./ 〈 〈 / | . | /| . .| ∧ . .〉 / ∨. ゙| . トヘ. ー' ー 厶| . .|⌒フ . / ∨\| . |. . . \ .イ⌒] . .j∠ ´ / . . .| . | . . . . 〕ト ,,__. ´ | . | / / . | . |. .厂'^ト _ |ー┐ | .リ / / . . .人_レ'゙ >匕人. |/ / /⌒ ̄ \ ___,人___jハ \_ . / >──=ァ}_}二\〉 ̄`丶 / /|/ ∧ {{ _//⌒\丶\ 、 }\ / //.;/ ∧ 、_レ'´ノ⌒'く \\}} ; } / / /ノ } Υ ,/ / /゙\ ト- ' ∧ , / / ; │ ,/ / ノ│ | l ∨ | {/ / ∨ │ | | | ∨/∧ / x冖トミ,_ | │ ,/ [ ∨ | |< | `'トミ「 / イ | │ [/ \__] [__,/ Λ] | │ ノ '´ / 丿 | │ 洋榎「よしっ美味しく出来た」グッ 京太郎「洋榎」ギュッ 洋榎「ほれほれ、先にご飯や」ナデナデ 洋榎「後でたーっぷりしような?」 京太郎「……」コクッ 洋榎「本当……美味しく出来たわ」 堕ちていた。 カンッ 533 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 21 09 43.80 ID +rIXsr0U0 [6/6] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 603 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 05 39.10 ID G4YB/5hH0 方言自信ないです 京太郎「今日は新道寺の入学式だ!」 京太郎「修羅の国とは思えない程平和だなー」ボケッ 悠々と登校中。 入学初日から完璧だぜ! ドンッ 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 610 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 11 10.35 ID 0WJs3i7/0 煌「大丈夫ですか?ごめんなさい」ペコッ 京太郎「いえいえ!俺が周りを見なかったばかりに!ごめんなさい!」ペコペコ 煌「ふふっ……あなたとは何か近い物を感じますね、すばらです」 煌「お名前は?」 京太郎「新道寺の一年男子!須賀京太郎です!」 煌「すばらな名前ですね、京太郎君」スバラッ 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎(変な言葉使いをする人だなー) 京太郎(数少ない男子に優しくしてくれてるし、いい人そうだ) 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価した1 616 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 31 58.87 ID 504xfxPk0 方言がおかしくても気にしない気にしない 煌の好感度が30上がりました 煌 50 放課後 京太郎「よしっ麻雀部に入ろう」 煌先輩に勧誘されたし、入らなきゃ漢が廃るぜ! ーーー 麻雀部 京太郎「失礼しまーす……」オソルオソル ジロッ 京太郎「うっ……」 数少ない男子だからそりゃあ……睨まれるよな。 哩「新入生か?」 京太郎「……」 京太郎「はい!」 哩「男子は少なかから、歓迎すっよ」 哩「まぁ適当に卓に座って」 / /────; / . . .. . . . . . . . . .. ∨ . . . . . ∧ .' / ̄ ̄ ̄ ̄ / . . / . . . . . . . . .. l|. . . .. . . . . . . . ′. . . ../ . . ..′ V .. .. . . 〔、 . . . }|. . . .. . . . . . . . . . .. .,イ . . . ! i .i. .. . .ハ . .八. . . . . . . . i . .| . . 〔 |_ ! | | . i -‐/─} ..}/ |. . \. . . .. . | | . |{ . . ..{人 八{ }八 / 〕ノ'| .|. . . .. 丶 . . . | |.. 八 .. . { ,,___ __,, | i| . . .. . .ハ . . | |. . . .. \〃え/ハ` ´ぅ//ハヾ l リ. . . .. . . .! . | |. . . .. .〔″ V/ ソ V/ソ 〕γ ヽ .. i . ! |. . . .. 小 } .. | . .; |. . . .. . | ' ノ. . . .. |. . . .. . | __/i.. . . ./ |. . . .. . | 圦 - - /〔 . . i| . / |i . . .. .| 八 ` .. イ\. ... . リ . / ___ |i . . .. .|__\ . > ├─\_/'´ /〉 |i . . .. .||//// 〕ニ{´ 〕_斤 y∧// }_.] //. 八. . .. .|∨// / . .ト /|/ / \/ ト //{ ′ \ . | V_/'. . .Ⅴ_ゝ _/ `ト |  ̄. Ν_ -‐= ´ / へ ノ =‐- _ 京太郎(優しい……!) 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 38 47.47 ID IpK4u7li0 [1/2] 姫子「部長!」 哩「?」 姫子「新入部員が入って来て嬉しかばいね!」 哩「しかも男子だ、頑張ってもらわなかと」 京太郎「……」 難しい言葉使うなぁ…… 姫子「君は何処の地方から来たの?」 京太郎「煌さんと同じで、長野です!」 姫子「そいはすばらだね、頼むばい!」 京太郎「……?」 姫子「君と話す時は標準語を意識するけん……」 京太郎「あはは」 ,..ィ''" . . . . . . . . . . ``丶、 / . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . .`ヽ、 / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . 癶\. / . . . . . . . . .} . . . . . . . . . .ヽ / . ,;,;,;彡 . . . . . У . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . ゙、 x==ニ二 ̄ . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . .l . . . . .Y / / . . . / . . . . . . . . / . . . /メ、// ./ . . . . . . . . .} . .i. . . } ∥ / . . . ./ . . . . . . . . . ./ . // ./\ ./ . . . . . . . /. j . . !. . .i {{ // . / . . . . . . . . .// ./ __ ̄ //l . . . . . . ./. /l . . ! . . l \ / j/ . . . . . . . . . 癶{ . {/-=斧ミx メ / . . . . // / j . .j. . . l / ./. . . . . . ./ Ⅵ ∥( (,八∠ -‐''" //~`ト、j== ∥{ .{ . . . . . ./ヽ_ -气,,,少 _メ j ./ . . . ト、 { い . { . / . . . . 八 斧f,汽Xノ/ . . . . l .ヘ 乂从ト . . . . . . . } 〈(;;ン゙ ///. . . . . . lヽ ゙、 \∧ ./ r- ` `Y/ノ/ l. . . . . . l } .} / ̄>x \ 乂 _) / . . . / i. . . . . . l ノ ノ /-―-、 ` \ __ / ./ ./ i . . . . . l/ / ヽ メ、ノ . _ ./ノ } . .j . .l \/ Y O {/メ ̄ 、_ / .ノ }. j ∨ l\ノ\}  ̄ ノノ ∨ ヾ L / ∨ 〈 } ∨ / / ヾ┤ ∨ミx/ // ヾx、 ∨/ / V゙、 V/ V゙、 哩&姫子 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 626 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 50 37.75 ID IpK4u7li0 [2/2] 哩と姫子の好感度が30上がりました 姫子 47 哩 68 美子「君が京太郎」 京太郎「あ、はい!」 美子「煌からから話は聞いとるよ」ナデナデ 美子「よろしく」 京太郎「はい!」 < / / / ヽ、 } ', .冫 ./ ,ィ ./ ! ! . ヽ,/i i / / /// .l ! .l! .', .ト、.i/i l / , イ / l/ l l,,イ .!ト,,!_ | .', i/! l / / ,' / l l l,, -‐''! jハ i i ! 厂 ! ! l ! ,'/ ,' ,ィ´ l ,.l-‐''.l\ l. ' , ! |/j∠ lハノl ! ,'/ l l ト{\{ ≧ミ ヽノ イ,ィo .ミヽ、l l ! l l\i /,.ィ O ヽ ` { { )} ,l l .l .l l___'' { { }} r==ュ 乂ー'.ノ l} ! l l i-{ 乂ー' ノ .ノ ヽ、_ _,,. イ l ! ', ', ヽ、  ̄ / ', l ! l .', ',  ̄ ̄ l ! ,' .', ', __ .、 イ / .,' ', 、 ', .. ´ /.ノ .// ヽ{\ \ > ... イl/j/´ ` \(\ヾ /, }≧ ー' |\ 美子 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 635 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 58 29.75 ID KqweYmnB0 [1/2] ゾロ目ボーナス! 美子の好感度が50上がりました 美子 147 美子「……」 美子「好きに……なってしまった」ボソッ 京太郎「?」 仁美「君の京太郎か、よろしゅう」 京太郎「はい!よろしくお願いします」 仁美「まぁ気楽にやってと」 _, . .- ‐ ‐ '´ " ‐-. 、_ / _,.r "´ . . . . . . . . . . . . . . `` .、 γ / . / i . . _、; `-.、_ | / . ; イ ; ハ ;; / . . \ .| ・ 政 な / / / | i i . .i ;;;; ∥ 、 . ヽ .| ・ 治 ん ,.r "⌒ ヽ、 / / ┤ | |ニ廴 ;;;;;; | ) | .| ・ が も / . . ゙i イ /_―| | !―弌/ア;;; ゝ、__/ . ∥ | ・ 悪 か i f j /;| 7ヘミ i | |――丈 ;;;;; ;ハ |. い ん { . 弋__,/∥ハ ! . . .ミミヘ !|-―彡-`ゞ、;_ ; イ i i .|. も ゙、 . . /ノ . リョニャニヘ ヘニニ羊三≡ミミヨT " ´ ;.r宀・ト、 .| .\ _/ャビ毛鬱"|ニニヘ ヘニニ⊇;;;;;;;;;;;. リ i .f . . . . . .、 ヽ | / ̄ヾ ゙l . . ⊇ ;;;;;;;; リニニニ`‐- 八 ''''''' / . | { . . . . . . } | | / . . . 川 . . 叉__ノ . .ニニニニニ .` ‐-‐" . . ゙、 . ゝ、 _ ;ノ . ∥ .| i { . . . リ|| l . . . . . . . . _又 . . . . . / | .! `` " }; . __,.ィ 、__,. ,.r ´ `ミ‐-- i イ γ `ヽ ゞ、 . . . . . _ノヘ. l、 ,ノ /. . ; r‐- . .川 | o ◯ 弋__.ノゝ、______  ̄.「´ . ;r ゝ、_  ̄ ∥. . f . ノ/ / .| . { . . ; `` ;,.、_ _,イl . ゞ、;_;彡'. / ゙、 ゞ、ソ . . . .| コ;;;‐-,,-匕´ . ト乂 . . . / \ ._ノ !/(_|__ _; rイ \`‐--‐" ` ̄.´ / .λ f^`i ‐ァ_ _,. -‐" ヘ. / 人_.ノ i / '´ .``‐ 、_ ,.r " ヘ λゝ、 Y// 》// ``‐.、 ./.! ∨、 ヘ_0_|/ // / .ヽ / .| i 》" ``7 / .゙、 ./ | | } 7 , }、 / |.∨ };;;;;;;;;;;_/ / ,. ハ ./ .f |./ / | .i ./ .! ' .゙、./ 、 {、Y / | | / | ノ .゙、ノ ゙、 `| / | l { / ./ ゙、―- 、_゙、 | i { ゙}} // -‐‐-、. ゙、 仁美(扱いが酷い気がするわ……) 仁美の好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 642 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 05 44.25 ID KqweYmnB0 [2/2] 仁美の好感度が20上がりました 好感度 44 京太郎の部屋 京太郎「皆レベル高かったなー」 京太郎「自信なくしたわ」グダー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 653 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 12 03.13 ID vylg8Mse0 [1/6] 京太郎「誰だこれ?」 prr 京太郎「もしもし」 憧「もう……ばかっ」 憧「待ってたんだから……」 京太郎「え?」 憧「えへへ、久しぶり」 京太郎「誰ですか?」 憧「……」 憧「は?」 憧「酷いよ……京太郎」 京太郎「なんなんだ……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 661 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 16 07.51 ID vylg8Mse0 [2/6] 京太郎「……」プツッ prrr 京太郎「もしもし……警察ですか?」 京太郎「相談が……はい……お願いします」プツッ ーーー 京太郎「よし、気を取り直して……」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 672 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 22 23.73 ID vylg8Mse0 [3/6] 京太郎「もしもし?」 哩「もしもし……京太郎か」 京太郎「はい、教えてもらった番号に早速電話してみました」 哩「感心感心」 哩「これからも精進すると?」 京太郎「はい!頑張ります!」 哩「よかよか」 哩の好感度が10上がりました ーーー 京太郎「本当……いい人だったなぁ」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 689 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 32 33.68 ID vylg8Mse0 [4/6] エイスリン「キョータロウ!」 京太郎「ん?」 外人? 京太郎「どちら様ですか?」 エイスリン「!」 エイスリン「コイビト!」 京太郎「……」 京太郎「また電波さんか……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 696 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 37 45.79 ID vylg8Mse0 [5/6] プツッ 京太郎「……つうほう」 prrr 京太郎「はい……またすいません」 京太郎「はい……今度は外人で……」 京太郎「……」 そろそろ寝るか。 京太郎「おやすみ」 一日が終了しました。 712 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 12 20.23 ID 6bXBrjRP0 京太郎「おはよう」 京太郎「……鎖に首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 719 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/20(火) 00 19 22.12 ID 1f6d5gPh0 京太郎「よし、学校行くか」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 724 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 25 03.55 ID OTDtMNkJ0 京太郎「麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 京太郎「ちーっす」 頑張って追いつかないと! えーっと……先に部室に居るのは……? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 728 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 34 21.62 ID Qhi0TZIw0 煌「早くに来るとは、感心ですね」スバラッ 京太郎「あはは……当然ですよ」 煌「少し、麻雀を教えましょうか?」 京太郎「え?本当ですか?」 レギュラーに麻雀を教えてもらえるなんて! 煌「まずは絶対に飛ばないように頑張りましょう!」 京太郎「はい!」 / . / ' ; -‐- i | ⌒マ'*; \ .' . -‐- i ' ! ト、 | | \ i} ヽ ,.i | | \|\ト;..ユ., \}\/ | }! }! /! '; ∧{ ,zf丐 芯㍉ ∨ | ,゙ / , /; V,ィ'丐心 r' } } ,リ }! j / . . /{ ;゙ \N W゙ r' } } 弋ーク _,.⊥ 仁..孑≦ . , { 弋, ,. 代゙弋ーク ー-==- ! `* ;_; >'´ 厶イ 丶 '""" \ / ‘; } '"" / r≧;ァ‐-‐ッ ; ≠´ \ ;ハ  ̄ / / ⌒¨¨´ \ </^Yゝ. イ / `¨¨¨⌒{ i `iト . イ Κ i i zf´ / \ ,,. -‐…‐-ミ. { | /ⅵ _/ マ^´ ,. | |-‐‐- -‐ァ゙ ∧_∧ } ′. /{ | / / } } / } 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 738 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 01 08 34.55 ID bHLiTR1G0 (最初にそのコンマが来てたらなぁ) 煌の好感度が50上がりました 煌 100 ドンッ 京太郎「うわ!」 煌「キャッ!」 ドサッ 京太郎「たたっ……」 京太郎「ごめんなさ……」 モミュ 京太郎「……」 煌「……///」 ーーー 京太郎「すばらなおもちでした……」 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 744 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 01 15 02.89 ID wcC74eWE0 土方「オラァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」 京太郎「ひえええええええぇぇぇ!!」 土方「ちゃんとやれやぁぁぁぁ!!!」 京太郎「はぁぁぁぁぁぁぁいいい!!」 土方「奥歯ガタガタ言わせっぞぉぉ!!」 ーーー 土方「ほれ、今日の給料」 京太郎「あざっす!」 土方「お前、手際良かったなぁ」 土方「前もこういう仕事やってたのか?」 京太郎「?やってないですよ」 土方「そーか、まぁ体には気をつけよよ」 土方「うーん……中々遠い土地の依頼が入ったな」 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 767 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 39 41.98 ID O3mJ/c1g0 [2/12] 記憶引き継ぎに関してはゾロ目±1で引き継ぎです 建夜「……?」 京太郎「あの人は……」 京太郎「プロの……名前は……えっと」 建夜「あの……」 小鍛冶建夜 好感度 判定or引き継ぎ安価(ゾロ目±1で引き継ぎ) 安価下1 770 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 43 37.84 ID O3mJ/c1g0 [3/12] 健夜でした 健夜「迷子になってしまって……」 京太郎「道なら教えますよ!」 健夜「ありがとうございます」ペコッ 京太郎「こっちです!」 好感度上昇安価 0~30 少 31~60 中 61~99 大 774 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 46 49.82 ID O3mJ/c1g0 [4/12] 健夜の好感度が79になりました 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 782 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 57 50.33 ID O3mJ/c1g0 [6/12] 観覧車を忘れたか? ラストチャンスはあるんだぜ?(気分では無い) 京太郎「もしもし」 煌「あの……京太郎君……ですか」 京太郎「あ、煌先輩」 京太郎「どうしたんですか?」 煌「私……京太郎君の事がとても好きになってしまいました」 京太郎「あはは……何言ってるんですか~すばらじゃないですよ~」 煌「本当です!」 煌「大好きなんです!」 煌「すばらな貴方に惚れてしまいした」 京太郎「……」 1.俺も好きですけど 2.無理です 3.自由安価 安価下5 790 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 04 21.33 ID O3mJ/c1g0 [7/12] 京太郎「よし、じゃあ結婚するか」 煌「えっええ?」 煌「ええええええ!?」 京太郎「驚きすぎですよ」 煌「本当……ですか?」 京太郎「勿論!」 煌「それはとってもすばらです……///」 煌「よろしくお願いします……京太郎」 プツッ 京太郎「いやっほおおおおう!!!!」 一日が終わりました 791 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 05 28.56 ID O3mJ/c1g0 [8/12] 京太郎「おはよう」 京太郎「……クワガタに首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 798 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 16 55.36 ID O3mJ/c1g0 [9/12] すばらは愛されてる 登校するか ーーー 通学路 京太郎「おーい!」 煌「はうわっ!」 コソコソ 京太郎(木に隠れてるけど髪の毛が見えてる……) 煌「ふふっ……」 京太郎「行きましょう?」スッ 煌「そうですね、京太郎」ギュッ 京太郎「へへっ」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 802 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 20 04.76 ID O3mJ/c1g0 [10/12] 京太郎「よし、麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 煌に恥じぬように頑張ろう! えーっと……先に部室に居るのは……? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 805 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 23 09.80 ID O3mJ/c1g0 [11/12] 姫子「うん京太郎か」 京太郎「はい!」 姫子「まぁ教えてあげるからおいで」 京太郎「ありがとうございます!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 808 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 25 35.26 ID O3mJ/c1g0 [12/12] 姫子の好感度67 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 813 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 36 33.89 ID LxN1E2Zh0 [1/2] 京太郎「外食に誘おう」 ーーー 京太郎「おいしいですか? 煌「ええ、とってもすばらです」スバラッ 京太郎「へへっ……それなら良かった」 煌「はい、これからもよろしくお願いします」 京太郎(天使だなぁ) ーーーー 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 819 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 41 42.53 ID LxN1E2Zh0 [2/2] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 修羅の街 京太郎「……」 発砲の音が聞こえるなぁー おっかない。 ん?あれは? 0~30 煌 31~60 プンスコ 61~99 健夜 823 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 50 04.79 ID 9nAnhF8y0 煌「あれ?京太郎?」 京太郎「煌さん、どうしたんですか?」 煌「ふふっ……なんとなくですよ」 煌「でも……京太郎に会えるなんて、とてもすばらですね」 京太郎「煌さん……」 ギュッ 煌「煌……と呼んでください」 京太郎「煌……」ギュウウ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 828 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 54 34.38 ID th966HKl0 [1/2] 京太郎「もしもし?」 煌「もしもし」 京太郎「煌か、どうした?」 煌「とっても幸せな気分になってしまって、電話してしまいました」 京太郎「なんだそりゃ」アハハ 煌「幸せですよ、私」 京太郎「知ってる」 煌「どうしてですか?」 京太郎「俺も幸せだから」 煌「……ずるい人です」 832 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 58 26.50 ID Mj+QoyAZ0 エピローグ 「?」 「悪いー待たせた!」ハァハァ 「もうっ!遅いですよ!」 「へへっ行こうぜ」 「はい!」 愛を沢山積み重ねた。 最初は地元が同じの単なる先輩後輩。 特に劇的な事も無く、平凡だった。 それでも二人の愛は劇的だと思う。 837 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 04 14.66 ID B0Q35Q7T0 煌「京太郎」 京太郎「煌」 煌「京太郎」 京太郎「煌」 煌「すばらな名前です」 京太郎「煌だってすばらな名前だろ?」 お互いに褒めるところが簡単に見つかる。 お互いに欠点が見当たらない。 たとえ欠点を見たとしてもそれすら愛してしまう。 煌「これからも一緒ですよ?」 京太郎「当然だ」 煌「先に行ってしまってごめんなさい」ペコッ 京太郎「俺こそ待たせちゃってごめんな」 煌「いえいえ、苦痛ではありませんでしたよ……でも」 京太郎「孫がどんな顔をしてるか……だろ?」 煌「はい、よく分かりましたね」 京太郎「お前にびっくりするほどそっくりだったよ。きっと何があってもめげない優しい子になる」 839 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 08 24.67 ID r2jzGiJ50 [1/2] ーー先に行かれた時は年甲斐も無く、沢山泣いた。 後を追いかけようとしてしまった。 だが…… それを煌が望むのかと考えた時、俺の人生はとてもすばらな物だと気付かされた。 たとえどんな事があっても一生一緒。 なに、これからはずっとデートだ。 彼女の笑顔はこれからも…… 永遠にーー . ヤ { -‐ニ二二ニz、 -‐  ̄ ̄. ヤ ヘ / / ___/ ` ヤ ∨ ム-‐  ̄/ \ ヤ / ', ./ / / / _. -/ ヽ. ヽ | ヽ / / ./ / ./、 / ./ / /. |. `ーァ /,.イ / ,ヘ/ / ./ ./ .| ’ ’ 入 マ ̄| /ィ=≠z、|/.ヘ /| / / .|. | r‐ト、 ∨ /ヽ 、 \| /7ん)心ヾ′ /|ム-‐‐ / |. 不、 \. ∨ \ー---r` 弋;;;ーツ | i | |/.| ./ j/ /.|ヽヽ ` マ | /` Y 、、、 `¨´ ヽ,==z| / / / | | ’. ヽl/ | ん_)心ヾく/ ./ / .! / .i |!. 八 , 、 ′ 弋;;;__ツ ノケ ,イ/ / j/ ! 厂丁 / { ` 、 、、、 _ チ/ヾ< ___/ | | / \. ヽ __ ノ 入`ー-ム≧=- / | ̄ ̄| | i 、__ _ イァ‐\ / | | |_o_ -≧ / ̄ / く`ー /\ ヽ. _| ヽ ト、} 廴__厶. o / ` ーァ… く____ . . .` 、. .∧八 ヘ.| . .`<__イヽ / / }ト,-、 ヽ . . . . . . . .` / マヤヽ、 }ノ、 . . . . ./ / /_/ノ ー- __ _ ィ―‐ ュ_ . . . . . . . . . . . . > _マィく_`>< . . . .>‐' / _ -  ̄/ /  ̄ ̄ /二__ /ミ)< . . . . . . . . . . . . .\\// . . . . . . 人 _{_≦_ ̄_/ /______ --― { ― /ぅソ < . . . . . . . . ,、` ー-<__ マ _ イ、ヽシ  ̄ ̄` ー―-- ____ -< マ二 {¨´ / フi「 ー―一 フ¨´ {_`ヘ ≧=≦ヽ ヽ /\_ノ ` ー `‐-┘ マ{ | / ` ヽOヽ ヽ_ .<\ イ ` ´| / マOベ_ -へつィ´|」 | , `´ /二`λ .{、 八 , /二ニィチ‐} リ ` ー, /二ニ/ {==} / /ヽニニ/ ヽ-- ′ i . ノ /. 八 / イ"´ 855 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 31 51.70 ID KoWsjf8L0 [2/3] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 903 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 00 18 49.74 ID ZUDhR/k70 [1/2] アコチャーの引き継ぎは無しか……ちっ 玄 54 宥 40 憧 24 灼 4 穩乃 好感度max 依存度254 春絵 74 今回は阿知賀に転校してから地区大会を終え、全国大会を控えた時を舞台にしたお話です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよなぁ」 俺なんか…… 京太郎「あ、あれは」 0~20 玄 21~40 宥 41~60 憧 61~80 灼 81~99 穩乃 安価下1 910 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 00 53 17.63 ID h6V3Gtu00 [1/2] 穩乃「あ、京太郎」 京太郎「お、穩乃」 穩乃「へへっ元気?」 京太郎「ああ、当然だろ?」 穩乃「それなら良かった」 京太郎「……」 もう、どうするか決めていた。 穩乃「……まだ気付かないのかぁ」ボソッ 京太郎「さ、行こうぜ」 赤土さんに沢山教えてもらったのにこの様。 そして、全国へ羽ばたく親友達。 とても誇らしいけど一人だけ余分な奴が居るんだ。 穩乃「……」ギュッ 穩乃(最近……京太郎が何処か遠くに行ってしまいそうで怖い。逃がさないようにしないと) 京太郎「……」 俺は今日、麻雀部を辞める。 好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 923 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 03 56.67 ID JexaDiT50 1は麻雀弱いんじゃ 放課後 京太郎「よしっ」 穩乃「……?」 穩乃(いつもより部活に行くのが早いなぁ……着いて行ってみよう) ーーー 部室 京太郎「赤土さん……これ」スッ 晴絵「おい……本気か?」 穩乃(……)コソコソ 京太郎「はい、俺がこれ以上ここに居ても、ですね」 晴絵「皆そんな事思っていないさ、それに……やっと上手くなってきたじゃないか」 京太郎「上手くなってきた?」 晴絵「っつ」ピクッ 京太郎「流石に俺も赤土さんも、それは苦しいと思いますよ?」 晴絵「……麻雀が嫌いになったのか?」 京太郎「好きになり過ぎたからこそ……辛くなってしまいました」 穩乃(嘘……?) 927 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 12 36.93 ID cRKYXXwA0 晴絵「すまない……君に教える時間だけ少なかった事も自覚してる」 京太郎「……穩乃達に時間をかけるのは当然ですよ、あいつらは団体だってあるんだから」 晴絵「考え直さないか?」 京太郎「無い……ですね」 京太郎「正直、ここに居てもこれ以上何も得られない」 京太郎「必ず皆の不安になると思うと……っ」 くそっ……目頭が……泣かないって決めてるのに。 晴絵「すまない、私には止める事も出来ない」 京太郎「ごめんなさい。いきなり……俺は……俺は」 穩乃「京太郎……」ボソッ 「あれー?シズ?何してるのー?」 穩乃「!」ピクッ 京太郎「……それじゃあ」スッ 憧「京太郎?」 宥「京太郎……君?」キョトン 晴絵「あっ……」 穩乃「京太郎……!」ダッ 930 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/21(水) 01 16 31.16 ID yBf97nwI0 誤字でした 穏乃「待って!」ダダッ 京太郎「っっ!」ダダッ 京太郎「……」 穏乃「待ってよ……京太郎……」 京太郎「もう合わせる顔が無いんだよ」ボソッ ダダッ 穏乃「行っちゃった……」 933 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 23 06.22 ID DYIcnQgC0 翌日 京太郎の部屋 京太郎「……」 サボってしまった…… 京太郎「本当……俺ってダメだなぁ」 京太郎「折角麻雀をここまで頑張ったのにこんな様になるなんてな……」ボソッ 「キョータロー」 京太郎「ん?」 京太郎「穏乃の声だな、あいつ……どこまで俺に……」 ピンポーン 京太郎「無視だ無視」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎「!」 俺の家がいくら人通りが少ないからって……! ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン 938 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 27 31.64 ID pCe9YleB0 「いるんでしょー?」 京太郎「ちっ!」 タタタッ 京太郎「うるせーよ!」ガチャ 穏乃「……良かった」ポロッ ポタッポタッ 京太郎「どうして泣いてるんだ?」 穏乃「このまま無視されたらどうしようって……馬鹿」ギュッ すごいクマ。泣き腫らした瞼。 嗚咽を上げながら穏乃は俺を抱き締めて来た。 京太郎「穏乃……」 ギュウウゥゥゥ 力強いな…… 穏乃「……」スーッスーッ 京太郎「勝手に寝るし……」 940 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 30 51.67 ID lteGcE7C0 [1/2] 数時間後。 京太郎「……」 穏乃「……」スーッスーッ 京太郎「ったく……」 勝手に来て、勝手に寝るなんてな。 はた迷惑な奴だ。 京太郎「それにしてもこいつのジャージのポケット……やけに膨らんでるな」 ゴソッ 京太郎「!」 京太郎「おいおい……どういうことだ?」 鈍器が沢山。 身震いがする程だった。 944 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 32 40.61 ID lteGcE7C0 [2/2] スクッ 京太郎「っつ!」 ゴンッ 京太郎「このっ……!」 ガンッ 京太郎「っ!」 ドサッ 穏乃「これからはずっと離さないよ」 946 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 36 28.61 ID exLNEE370 京太郎「……っつ」 ズキズキ 京太郎「……!」ムクッ 俺の部屋……特に代わりは無い、な。 穏乃「ごめんね?京太郎、大丈夫?」ナデッ 京太郎「お前なぁ……」 穏乃「大丈夫、縛ったりはしてないから」 京太郎「どうして俺を殴ったんだ?」 穏乃「えへへ、力の誇示……かな?」 京太郎「馬鹿野郎」 穏乃「うん、ごめんね」 京太郎「今回の事は内緒にしてやるからもう帰ってくれ、俺はもうお前達と関わるつもりも無い」 949 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 39 41.39 ID N1ENjLLo0 [1/2] 穏乃「どうして麻雀部やめたの?」 京太郎「足手まといは不要だからさ」 穏乃「嘘だ」 京太郎「本当だよ、正直もう着いていけない」 穏乃「京太郎が辞めるなら私だって……」 京太郎「ダメだ、お前達は阿知賀の希望なんだから」 穏乃「京太郎、私を置いてやめるの?」 京太郎「俺は、もう……駄目だ。心から折れた」 穏乃「そんなぁ……やだよ」ポロポロ 穏乃「京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎」ブツブツ 950 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 41 55.28 ID N1ENjLLo0 [2/2] 穏乃「……」ギュッ ギュギュギュッ ギユゥゥゥゥゥ グググググッ 京太郎「っつ!」ゴホッ こいつ首を……! だけど……このまま締められてもイイかも知れない……もう正直俺は楽になりたかった。 しがらみが多過ぎた。 このまま楽に…… 952 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/21(水) 01 46 00.41 ID ZUDhR/k70 [2/2] 穏乃「やっぱり暴力には屈しないんだね」スッ 穏乃「はぁ……っ」 穏乃「私の力知ってるよね?」 京太郎「……」コクッ 穏乃「誰から殺す?」 穏乃「京太郎のお母さん?それとも麻雀部の誰か?」 京太郎「!」 京太郎「お、おい……嘘だろ?」 穏乃「京太郎をここまで追い詰めた原因は必ず居ると思うんだ」 穏乃「だからこそ、ね?」 京太郎「頼む……それだけは、それだけは……」 穏乃「じゃあ……分かってるよね?」 956 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 51 52.85 ID Ia9ofma80 エピローグ 母「京太郎……ご飯よ、出てきなさい」 京太郎「……」 母「ご飯……置いとくわね」コトッ 京太郎「……」 俺は家から出なくなった。 どうせ辛いだけだから。 それでも慰めてくれる奴も居た。 一人だけ、強制的に、優越感に浸りながら、自己満足で。 コンコン 「入るよ」 京太郎「……」 ガチャ 穏乃「京太郎の部屋の合鍵を持ってるのは私だけ、えへへ」 穏乃「全国大会、荷物持ちお願いね」 京太郎「分かった」 穏乃「皆の為……にね」 我ながら引きこもることは良案だと思う。 この悪魔の被害者を抑える意味でも。 959 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 57 16.91 ID 9GvuoYRF0 /  ̄ >― ― . .、 ,.´ / ` .、 / / / \ / / / / / ∧ ヽ ヽ / i / / ! / i i i }′ / ト ハ _レイプ{ }`トi 川 / 八 ヽ ハ ハ ィテ示 fハ〉レイ / /´ ヽ r┤ {'ゝ 辷ソ └' ! ! / 彡'′ { i ! ,,,,,,,, `''''ノ { / / ̄/ --ミート ヽ ト フ / V ! レ"´ / V ヽ ヽミフ>― ´ V / } `ll彡!`ヽ 〃 〈 〃 ..; } _r彡 ̄ 彡〈_', V . . . . ll. . / / ///.. .. . ハ V . . 〃./ /. / // .. . . ハ V . 〃 / , ′ {i{ . . ハ V彡イ / { ヾ、 ハ V { ′ '、 ゞ=三 〃 / i ヽ { ! \ \-< l ハ l ! \ \ ` ー 、', i ! ′ ` 、 ヽヽ _ ヘ ∨ ,′-―  ̄ ̄`ヽ、 ヽ ´ヘ V 〈 \ ヽ ヘ ヽ `ミ、 ̄ ̄ ―― __ _ノ { ii iiヽ⌒´´ 京太郎「なぁ……これいつまで続くんだ?」 穏乃「ずっと」 京太郎「外に出たくない……んだけど」 穏乃「可哀想に……」ギュッ 京太郎「穏乃ぉぉ……」ポロポロ ギュッ 理解者は一人の悪魔だけになっていた。 穏乃「今日も慰めてあげるね、京太郎♥ #65038;」 京太郎「うっ……ひっぐ……くそっ」ポロポロ 962 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 01 54.24 ID BZ1HOsXz0 [1/4] 翌日 自殺しようとしていたらしい。 信じられない。 穏乃の提案で俺は穏乃と共に住むことになった。 それでもイイかも知れない。 穏乃の家には不思議と家族が一人も居なかった。 穏乃と俺だけ。 鎖付き。 抗う気も起きない。 穏乃はこれからも俺を愛し続けるだろうーー 俺はきっとーー カンッ 965 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 04 08.95 ID BZ1HOsXz0 [2/4] ,. ´ /´ \ / , ∧ \ / / / ∧ \ / l| / } ヽ , /, l| / | } { { | { イ l| | 八从 l|r、 , .| | }' | |{)}从 / . | / | 人 \ _イ、 / / 从 >-_´ ̄/ / _{'´ ̄ / / /  ̄/ イ\ ∧ / ´ ̄ ∧ / 、 / '. , ∨ { l / ∨ | | { }/ , l _ _∧ / | | / / } / | l {ノ{{{ / ,{ . ` ー __, ' {| } / || | / ヽ | , } | { j | 〉´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{| } {二二二二二二二二二二}、___」 } ´{ {` ー | |====| | , . | `T7フ' { , | ´´ こんなに早く終わるとは思っていなかったんだけどなぁ 971 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 11 01.91 ID BZ1HOsXz0 [4/4] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 前回ヤンデレだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下13
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5535.html
異世界京太郎 京太郎(清澄)「もしもし部長?え?また買い出しの追加ですか?ついさっき行ってきたばかりで… なに?ついでにタコスも?ハイハイわかりまs…え?咲がトイレに行ったきり帰って来ない? わかりましたよついでに探しますよチクショーー!!!!」ドドドド 京太郎(白糸台)「もしもし照さん!今どこにいるんですか!?菫さんがカンカンですよ!え、みんなが迷子になった? いや違いますって迷子になったのは照さんです!!道が悪い?あーもう兎に角今迎えに行きますから そのままじっとしといてくださ…プリンが食べたい?わかりましよ! ちゃんと帰りに買いますからとにかくそこを動かないでくださいよ!!」ドドドドド 京太郎(宮守)「あーもうシロさん歩く事位自分でやってください!歩くのダルイ? もーいっつもシロさんそうなんだから!!……ぶっ!?べ、べべべべ別に胸の感触 楽しんだりとかしてるわけじゃ…あーもうわかりましたよちゃんと運びますよチクショー!!!」ドドドド 京太郎(千里山)「怜さぁぁあぁん!!しっかりしてくださいもうすぐ控え室につきますから!! ただの貧血?いやそれでも怜さんの場合はやばそうで…死んだおばあちゃんが手を降ってる? 行っちゃだめですトキさん!!!あーもうとにかくもうすぐですからね!!?? ちゃんと意識保ってくださいよチクショー!!!!」ドドドドドド 京太郎(清澄) 「ん?」 京太郎(白糸台)「あ?」 京太郎(宮守) 「え?」 京太郎(千里山)「お?」 京太郎 s「「「「………」」」」 京太郎 s グッ (無言の敬礼) 京太郎(清澄)「咲ー!どこだー!!」ドドドド… 京太郎(白糸台)「照さーん!待っててくださいよまじでー」ドドドド… 京太郎(宮守) 「ウオオォォォォォ オモチバンザイ」ドドドド… 京太郎(千里山)「怜さぁぁぁぁん……」ドドドド… 京太郎 s (*1))) カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3456.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379321075/ 2・0 京太郎「俺は牌を超越するっ!!」 そう言い残し、彼は帰っていった。 ――ああ。 この部室がこんなに騒がしくなったのはいつ以来だろう。 須賀君が帰ったあと、私は部室でだらだらと過ごしていた。 やることのない日でもついここに来てしまう。その習慣は私が一年生だった頃から変わっていない。 待っていれば誰かが来るんじゃないかという思いに支配されているのだ。いや、実際今日は一人来た。 私のこの習慣もあながち悪いものではないらしい。 五時になる。 久「さてと、帰るか」 部室の施錠をし、旧校舎の玄関から外に出る。 一太「どうでしたか会長、彼は」 旧校舎から出るとすぐに、一太はそう尋ねてきた。 久「……用があるなら入ってくればいいのに」 一太「無理ですよ、会長。僕にはもう麻雀部はもちろん、この校舎に入る資格すらありませんし」 久「誰がその資格、与えてくれるのよ」 一太「それはもちろん自分自身です」 私から視線をそらして、彼は言った。 久「私はまたあなたと麻雀がしたいわ」 一太「うれしいです。僕もですから」 久「なのに、麻雀部に入ってくれないのね」 一太「今の僕じゃ、昔と同じことを繰り返すでしょうし……何よりもまだ僕自身が僕を許してないんです」 変わらない。本当に変わっていない。負わなくていい罪悪感を背負って、自分を責める。そんなところはどうしても好きになれない。 久「つくづくあなたって変なやつね」 一太「でも、もっと変なやつが来るかもしれませんよ?」 久「須賀くん、ね」 一太「彼となら、僕も麻雀を打ち続けることが出来るかもしれません」 彼は嬉しそうにそう言って笑った。 私は少し須賀くんに対する嫉妬心にかられたのだった。 2・ 中学三年生ニ月 受験まであと少しということで、私と京ちゃんの勉強会は追い込みにかかっていた。 私が図書室に着いたときにはすでに京ちゃんは勉強を開始していた。 咲「ごめん、遅れちゃって」 京太郎「掃除?」 咲「卒業アルバムの仕事」 京太郎「俺の写真たくさん入れてくれたか?」 咲「だめだよ、京ちゃん。誰かをひいきしたりはできないよ」 京太郎「そう言いつつ自分の写真は極力載せないようにしてるんだろ」 咲「バレてる……」 私は写真に映るのが嫌いで、カメラのレンズを避けるように生きている。 たまたま映ってしまったときにはその写真を抹消するために全力を尽くす。 昔は別に写真に映ることは嫌いじゃなく、むしろ好きだったのに、今ではどうしてもダメなのだ。 京太郎「ありがとな、咲」 咲「急にどうしたの京ちゃん」 京太郎「咲のおかげで国語で得点取れるようになったしな」 咲「国語って面白いでしょ?」 京太郎「ああ、昔は教科書を読むのも退屈だったけど今では好きな作品が増えたよ」 咲「教科書作品の中じゃ何が一番好き?」 京太郎「ピピキキだな」 咲「うん?」 そんな作品載っていただろうか。記憶力には自信があるのだが聞き覚えがない。 京太郎「三回宙返りができるようになったピピに対してキキが強い劣等感を抱く……」 京太郎「そしてなんとかピピに勝とうともがくキキ……イェスイェスイェス! ふぅ……萌えたな、あれは」 咲「って、ああ! 『空中ブランコ乗りのキキ』のことか! 登場人物二人並べて言うからわけが分からなくてビックリしたよ」 京太郎「咲は?」 咲「そりゃもう断然『少年の日の思い出』だね。失ったものは取り返しがつかない……」 咲「その加害者になってしまったら贖罪することすら許されない……あれを読んだあとは色々考えちゃった」 私たちは勉強を始める。勉強会をやり始めたころは頻繁に教え合っていたけど、最近では黙々と問題を解くようになった。 教えるべきこと、教わるべきことはやり尽くしたのだ。 それに私も京ちゃんも過去問を解いた限りでは合格ラインに十分乗っている。あとはテストに慣れるだけなのだ。 京太郎「あのさ、咲」 勉強会からの帰り道、私たちは並んで歩いていた。 京太郎「神社、寄ってかね?」 咲「なんか用事?」 京太郎「受験の前に最後の神頼みでもしようと思って」 咲「元旦にしたんだけどなぁ……」 京太郎「あっ、そうだよな! わるい、変なこと言って!」 咲「いいよ」 京太郎「え?」 咲「行こうよ、神頼み。一回頼んだだけだと神様も忘れちゃうかもしれないし」 神社は自治体が管理している小さな神社で、私たちの他には誰もいなかった。 咲「京ちゃんの家、神職でしょ? 他の神様に祈ったりしていいの?」 京太郎「もしかしてダメなのか?」 咲「知らないんだ……」 京太郎「まあ、元旦にしたお願いごとは叶ったし、大丈夫だろ」 咲「あれ、京ちゃん、元旦に合格祈願しなかったの」 京太郎「実は別のことを……な。だから今日は叶ったお願いごとへのお礼と追加の合格祈願をしに」 咲「へえ~別のことをお願い、ねぇ。何を願ったんだろう」 京太郎「……秘密だ」 咲「む、もしかして私に言えないこと?」 京太郎「秘密ったら秘密だ!」 咲「ふふ……そっか」 試験3日前。京太郎は牌に会うため再び清澄高校に来ていた。 2日前から試験準備期間として学校内に入れなくなるので、この日がラストチャンスだった。 京太郎(忘れ物は……ない。よし!) 部室に入る。 久「久しぶり須賀君。調子はどう?」 京太郎「お久しぶりです、完璧です」 久「別に入試前に無理して来なくても良かったのに」 京太郎「いえいえ、来たいから来たんです」 久「あら? その紙袋どうしたの」 京太郎「あ、これは……えっと、し、私物です。じゃ、じゃあ卓の調子見させてもらいます」 この日の京太郎は、修理した卓の調子を見るという建前でここに来ていた。 本当の目的は牌に会うことである。 牌に触れると前回と同じように周りの空間が深海のようになった。 牌「……また来たんだ、うっとおしいなぁ……」 京太郎「ライバルなんてそんなもんだぜ?」 牌「ま、それはそうかもね。で、何の用?」 京太郎「百合姫持ってきた」 紙袋から百合姫を取り出した瞬間。 牌「え、ほんと? えへへ、やったー! 読みたくて読みたくてしょうがなかったのだ!」 牌「ぅおおお表紙すごい! もう表紙だけでひとつの物語が完成してるよ! SS書きたい!」 牌「あ、この世界ネット環境ない! NTTさん工事はよ! それにしても表紙の絵師、ほんと光の使い方うまい!」 牌「覆い焼きモードの魔術師! フォトショのレイヤーどうなってんだろ、うわすっごく気になるよー!」 牌「ブラシの設定どうなってるか晒してくれないかなー! メイキング希望!」 京太郎「俺と牌ちゃんの間には読んだことのある百合作品に差があるからな。このままじゃ公平に語り合えないだろ?」 京太郎「だから俺が清澄に合格して入部するまでの間、それを読んどいてくれ」 牌「ぅわお、適当に開いたページがキスシーンだった。こりゃもう次はベッドシーン!?」 牌「そうに決まってる、ここまできたならいけるところまでいけばいいよ」 京太郎「聞いてるか」 牌「聞いてるよー」 京太郎「俺の合格、祈っといてくれよ?」 牌「それはめんどくさ……」 京太郎「待て待て、戦う約束しただろ! 俺が合格しなきゃ戦えねー」 牌「はいはい、わかったって。試験の日にトラブルがいくつも重なってギリギリ合格になるように祈っとくよ」 京太郎「受験生は丁重に取り扱え」 泣きそうだった。 帰り、将来の部長が合格祈願のお守りをくれた。泣いた。 中学三年生三月中旬 試験日である。 京太郎(内申点は十分ある。学力も合格ラインは超えてる。実力を出せば受かる!) だが。 京太郎(腹痛ええええええええっ!!) 京太郎の人生における一つ目のピンチが、彼に襲いかかっていた。 京太郎(くそぅ! くそぅ! 試験の日に緊張で腹痛になるとかいうありきたりな展開になるなんて!) 京太郎(ひねりがないぞ俺の人生! もしかしてこれ俺が清澄にいかない世界線なのか!? 嫌だ嫌だひでーよ!) 咲「だ、大丈夫、京ちゃん? 顔色ひどいよ」 京太郎「……咲は緊張してねーの?」 咲「うーん……私、あんまり緊張したことないから」 でしょうね……。 関わりの薄かったとき、京太郎は咲のことを少しポンコツな少女だと思っていた。 しかし関われば関わるほど、知れば知るほど少女に対する見方が変わっていった。 まず咲は他人に対して物怖じしない。自分から知らない人に話しかけるようなことは少ないのは確かだ。 だが逆に話しかけられたときはたとえそれが誰であれ何の緊張感もなく接する。 頭の回転が速い。会話をしていても、こっちの話したことに対し一手二手先を読んで返答する。 そして驚いたのは体育の内申点が10であったことだ。 しょっちゅう何もないところでこけているため、運動は苦手だと思っていた。 ……正直な話、今でも体育の内申点が10であることが信じられない。 あ、それに料理がうまい。これは素晴らしいことだ。毎日味噌汁飲みたい。 そして何よりも特筆すべきなのはこの精神力である。 さっぱりまったく緊張しない。緊張という感情を知らないのではないかと思うぐらいだ。 京太郎(……もう二ヶ月も咲と会話してる俺でも、まだ咲と話すときは緊張するってのに) 咲は初めから緊張していないようだった。たいした対人スキルである。 咲「あうっ」 こけた。平らな道で。 京太郎「だ、大丈夫か?」 やっぱり体育の内申点が10あるのはおかしい。保健体育力がえげつないパターンか? 咲「右手ひねっちゃった」 京太郎「お……おいお前それはマズイんじゃ」 咲「どうして?」 京太郎「今から試験だぞ……文字書けるのか」 咲「あ、大丈夫! 左手で書くの得意だし」 本当に無駄なところで超人だ。 咲「さ、京ちゃん! 早く行こう」 京太郎「そっちは清澄とは真逆の道だ」 やっぱりポンコツなんじゃなかろうか。 咲とは試験を受ける教室が違った。 友人「腹痛てーの、お前?」 京太郎「き……緊張で」 友人「ストッパ飲むか? 水なし1錠」 京太郎「さ……、さんきゅーゆーと。よく……持ってきてくれた」 友人「まあ京ちゃんならこうなるだろうなと思ってたからな」 京太郎「さすが伊東」 友人「エスパーじゃねえよ」 一時間目、数学。 京太郎(薬が効くまで約20分……! 痛みの波は五分に一回! 四回耐えれば俺の勝ちだ!) 五分。 京太郎(くそ……来やがった……!) 詳しい描写をする精神的余裕はない。 便意に耐えるために脳内でBGMを流す。 ♪(深いー闇を俺は抜ーけー出した~疾風みたいに逃ーげー出した~) ♪(生きた屍みたいだった俺達は、ケツの外へ~またっ会おうぜ~便器のない場所で――!) 京太郎(便視点になってどうする俺! JASRAC申請不可!) 十分。 京太郎(やべえ……パロネタしか思いつかねえ……。あきらめたらそこで云々ぐらいしか言うことがねえ……!) 京太郎(ジョジョネタ使っていいだろうか? いや、ジョジョネタ使いすぎって言われたらショックで立ち直れねえ!) 京太郎(ちくしょう、便意がここまで人間のアイデア力を損ねるなんてよぉ……!) 京太郎(助けて安西先生! 下剤先生に殺される! いや下剤飲んでねーよ!) 十五分。 京太郎(今の俺を救える人はいない。頼れるのは自分だけ。これはまさにフリテンの状態……!) 京太郎(これがフリテン人生……! くっくっく、おもしれー……乗り切ってやろうじゃねーか!!) 二十分。 京太郎「トイレ行かせてください」 ――1科目終了。 京太郎「終わったあああああ! 数学得意なのに半分しか解けてねえええええ!!」 京太郎「もう俺、私立の龍門渕に行く! 《京太郎「龍門渕ですか?」衣「よく来たな!」 スレ》でまた会おう!」 友人「誰だよ衣って」 十五分間の休憩。本来なら次の教科の最後の見直しをしたり、リラックスしたりする時間。 だがそんな気分にならない。 京太郎「どこか……落ち着ける場所……ないのか」 見つけたのは自動販売機の隙間。人ひとり分しかないスペース。 狭いとこがおちつくのってなんだろうねあれ。 京太郎「って、あれ? 先客か」 そこにいたのはおそらく京太郎と同じ受験生の少女。制服から判断するに高遠原中学の生徒だろう。 京太郎(高遠原か……制服がものすごい百合っぽいんだよなぁ……何でだろう、白いからか?) 少女「タコス……タコス……」 高須? 高須はいないよ。ちなみに自動販売機の隙間にいるヒロインは負けヒロインらしい。 京太郎「……数学、できなかったのか?」 少女「……うっさい」 京太郎「川嶋! お前がいなくなったらみんながっかりするぞ!」 少女「え……いや、カワシマじゃないじぇ」 京太郎「じゃ、逢坂?」 少女「いや、ぜんぜん違う」 京太郎「じゃ、なんだ」 少女「……片岡」 京太郎「下は」 少女「……優希」 京太郎「ま、優希ちゃん。元気だそーぜ」 優希「何だお前……なれなれしいな」 京太郎「まあまあ……いいだろ? 実は俺も……数学に殺されてな……」 京太郎「数学に殺された者同士、仲間じゃないか……はぁ……つらいやめたい消えてしまいたい」 優希「お、落ち込みすぎだじぇ」 京太郎「清澄高校受験生連続殺人事件――犯人は数学」 優希「東の高校生探偵――困惑」 京太郎「そういうわけで優希、俺にもここでリラックスさせてくれよ……」 優希「…………」 無言を同意と受け取り、優希の近くに座る。 京太郎「さっきうわ言のように高須高須呟いてたのは何だったんだ」 優希「クリニックじゃない、タ・コ・スだ!」 京太郎「タコスがどうしたんだ」 優希「ここの食堂にはタコスがあるんだじぇ……それ目当てに清澄受験したのに……このままじゃ、ううっ」 京太郎「それ目当てに受験って」 優希「むっ、悪いか」 京太郎「いや、俺も似たよーなもんだし」 優希「そ、そうか」 ちなみに俺は咲と図書室目当てである。 京太郎「……なんか俺達、いろいろ似たもん同士だな」 優希「いきなりなんだじぇ」 京太郎「まだ四教科ある」 優希「……うん」 京太郎「受かって、一緒に食堂で飯食おうぜ」 優希「……うん、やってみる…………じぇ」 教室に戻る前にトイレに入る。個室は3つ。一番奥にある個室に小走りで駆け込む。 京太郎(恥っずううううううううぅぅぅぅぅぅっ!!) 咲とはまだ食堂で飯食う約束できてないのに! 初対面の女の子誘っちゃったよ! 京太郎(でもなんか放っておけなかったんだよな……) それは優希が自分と似たような境遇に陥っていたからだろうか。 京太郎(ま、いいや。残り時間を使って優希で百合妄想を……) 京太郎(……………………………………………………) 京太郎(……………………あれ) 京太郎(どうしちまったんだ俺の前頭葉? 発達し過ぎて怖いと医者に言われた俺の前頭葉。何も……何も思いつかない) 京太郎(咲のことは好きだけど、それでも咲を使って百合妄想は出来た) 京太郎(百合男子な俺と一般男子な俺は共存してるから) 京太郎(なのにどうして優希じゃ百合妄想をできない?) ルックスの問題か? いやいや、むしろルックスに自信がない少女と美少女の百合ってかなりそそる分野だし。 格好の問題? 高遠原の制服は百合のための制服だぞ? 京太郎(もしかして百合妄想できないあいつこそが) ――俺のお姫様なんじゃないだろうか? 京太郎(違う違う違う!!) トイレの個室からダッシュで抜け出す。 そのまま廊下へ飛び出て――一応手を洗っとくべきだと思い直してトイレに戻り手を洗い。 咲のいる教室に向かった。 京太郎「咲!」 咲「ぅわわ!? どうしたの京ちゃん」 京太郎「……お姫様」 咲「へ?」 京太郎「残りのテストも頑張れ、俺のお姫様!」 咲「なにが姫だ」 京太郎「応援してるぜ、ピーチ姫!」 咲「さらわれてない」 京太郎「じゃあまた後でデイジー姫!」 咲「誰がモブだ」 そのあとの教科はストッパが効き始めたのか順調だった。ストッパはすごい。 12錠入りなら薬局に行けば千円以下で買えると思うので是非。 五時間目、国語。試験開始の合図を聞いた京太郎は一息深呼吸。 京太郎(いける……これはいけるぞ! この国語でヘマをしなきゃ、俺は受かる) 問題の表紙をめくる。 京太郎(小説は……ウンター・デン・リンデンの薔薇?) よかった。「薔薇」なのだから百合とはまったく関係ない話だろう。 もしここで百合ものの話とか出たら大惨事。テストそっちのけでSS速報にスレ立てして百合もののSSを書いてしまうところだった。 京太郎(さて、まずはざっと読んでみるか) ゆりーんれずーんゆやゆよん。 結果。 京太郎(百合ものじゃねーか!!) 途中でエスから男役女役に分かれるとはいえ、完全にレズビアン。薔薇という言葉の筋ひっかけに惑わされ、見事な振り込み。 京太郎(イェスイェスイェス! スレ立ての時間だ、コラァ!!) 今まさに二次創作を開始しようとしたそのときだった。 京太郎(……ダメだ) 今までどんな思いで勉強してきたと思っているんだ。 動機は咲を追いかけるという不純なものだ。だが真剣だったのだ。 足りない成績を唯一自分が誇れる根気で底上げし、ようやくここまでやってきたのだ。 その積み重ねを無駄にしていいはずがない。 京太郎(それに今日は……SS速報恒例である月一の鯖落ちの日! どっちにしろ書き込みは出来ない!) 京太郎(書き溜めなんてめんどくさいことはやらねーし) だから目の前の問題を解くしかないのだ。 試験終了後。 友人「えーっと……どうだったよ」 京太郎「まさか……古文に清少納言と中宮定子が出てくるとは……百合じゃねーかもうあんなのよぉ」 京太郎「しかも論説文まで同性愛の話……概ねは著者に同意できたけど一部どうしても相容れない部分があったぜ」 京太郎「今すぐ会談の場を設けていただきたい」 友人「めんどくせーな百合男子」 京太郎「はっきし言って異常だ今年の長野県。百合だらけじゃねーかすばらしい」 友人「……で。受かるのか」 京太郎「わ……からねぇ。ギリギリな気がする」 友人「は……はは……今日のことは忘れてパーッと遊ぼうぜ」 特に仲の良い友人5人で集まってカラオケパーティーを敢行。 ゆりゆららららゆるゆり大事件はこの日に歌うために創られたのだと思う京太郎だった。 そして迎えた合格発表日。 京太郎「咲ー」 咲「おはよう、京ちゃん」 二人は一緒に合格発表の場へ行くことになった。 正直なところ落ちている可能性はそこそこあるので一緒に行くべきではないのかもしれない。 せっかく咲が受かっていても俺が落ちていたら、彼女は気を使って喜べないだろうからだ。 京太郎「自信、あるか」 咲「うーん……一応、できたと思うけど」 京太郎「受かる確率はどれくらいだ?」 咲「ビックリした人が心を落ち着かせようと素数を数えるときに、まちがえて奇数を数える確率と同じくらい、かな」 京太郎「ほぼ100%か……すげー自信」 咲「京ちゃんは? どれくらいの確率で受かると思ってるの?」 京太郎「邪気眼と中二病を正しく使い分けてる人の割合と同じくらい」 咲「10%……もっと自信を持っていいと思うけど」 発表の時間は10時。 現在の時間は10時10分。 混雑を避けるために少し時間をずらした。 京太郎「……行くか……」 ここで運命が決まる。 もし受かっていたら――そろそろ決着をつけよう。 叶わないとわかっているけど、咲に気持ちを伝えよう。 そういう思いで京太郎は校門をくぐ――。 友人「おっす、京ちゃんに咲ちゃん! よかったな二人とも受かってて。なんか知らんが感動しちまったぜ」 ――る前に、人生で最高のネタバレを喰らった。 京太郎「」 咲「あ、そうなんだー、よかった」 京太郎「え」 友人「おっと俺のことは心配するな。もちろん俺も合格だ」 京太郎「お、おい」 咲「よかった、また一緒の学校に通えるね、京ちゃん!」 京太郎「あ、はい、ソウデスネ」 現実なんてこんなものだ。 京太郎「……しまらないよなぁ」 京太郎「……俺らしいといっちゃ、俺らしいのか、これ」 予想外のことは起こったが、それでも一度決めたことだ。 京太郎は咲を例の小さな神社に呼び出していた。 京太郎「ここも、久しぶりだな」 咲「あの神頼み、無駄じゃなかったね」 京太郎「ああ、2つも願い事がかなったしな」 その日はきれいな夕日だった。 夕日で染まった咲はどこか神秘的で、手が届かないところにいるようだ。 こんなに近くにいるのに、咲との距離は遠かった。 咲「……この前は教えてくれなかったけど、今日は教えてくれるんだよね」 京太郎「…………」 咲「京ちゃんがした、1つ目のお願いごと」 京太郎「……そのつもりだ」 咲との関係に、特別な何かはない。 命を救ったとか、結婚の約束をしたとか、そういうわかりやすいものなんて、あるわけがない。 だから、かっこいい言葉なんて思いつかないけど。 京太郎「――咲。俺は、お前のことが――」 森が揺れた。 その日、京太郎の一度目の恋は終わりを告げた。 しかしそれは新しい恋への始まりで。 咲への想いは、まだ消えていなかったけど。 2・終