約 969,101 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2256.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1382515957/ 京太郎「いやあのただ手が触れ合っただけでそんな責任とか」 健夜「てててて手が触れ合ったんだよ!?何でそんなに冷静なの!?」 京太郎「おもちだったらまだしも手ですし…」 健夜「おおおおももちち!?完全に妊娠するよそれ!!!」 京太郎「へー…んっ?」 健夜「ふぇ?」 京太郎「えーっとですね、自分買い出しですのでホテルに戻るんでそれじゃ」 健夜「ホホホテル!?私に何をするつもりなの!?ていうか逃がさないからね!」 京太郎「えっいやでも…」 健夜「私にあんなことしといて逃げるつもりなの!?」 京太郎「別にそういう訳では…」 健夜「とにかく絶対に逃さないからね!!」 京太郎(どうしようこれ…) 京太郎「とにかくホテルに戻らないといけないのでついてきて下さい」 健夜「わかったよ…覚悟を決めるね……」 京太郎(なんの覚悟なんだろう…)テクテク ???「ふんふーん☆」テクテク 京太郎「」ドンムニュッ ???「あいたー☆」ドンムニュッ 健夜「京太郎だいじょう…ってあわわわわわわ…」 京太郎「いてて…大丈夫ですか!?」ムニュ ???「いたた☆大丈夫ですよ☆ってえっ…」ムニュムニュ 京太郎「うわわわ!!すみません!!」ガバッ ???「……」ボーゼン 健夜「京太郎にはやりちゃん大丈夫!?」 京太郎「はやりちゃんって牌のお姉さん!?」 はやり「……さい☆」ボソッ 京太郎「えっ」 はやり「妊娠したので責任とって下さい☆」 京太郎「え…………えっ」 健夜「あわわわわわわ……」 はやり「さあこの紙に名前と住所を書いて下さい☆」つ婚姻届 京太郎「えっあのっあれっ??」 健夜「京太郎浮気…?」ズズズ… 京太郎「浮気!?いやあのそうではなくて…」 はやり「健夜さんと付き合っていたのでしょうか?☆」ズズズ… 京太郎「え、あのですね…」 健夜「浮気は許さないよ…」ゴッ はやり「男の子ですので責任は果たさないと☆」ゴッ 京太郎「うわーなんだこのじょうきょうは」 京太郎「あの!とりあえずホテルに戻らないと買い出しが…」 はやり「ホテル!?☆もう二人目作るのですか☆私は構いませんよ☆」 健夜「違うよ…私と将来について『色々』話し合うんだよ…」ゴッ はやり「えー☆それはないと思いますよ☆」ゴッ 京太郎「とにかくホテルに戻るのでお二人ともついて来て下さい!」ブルブル 健夜「全く京太郎はせっかちなんだから…」 はやり「男の子だからそれくらい積極的じゃないと☆」 ホテル 京太郎(本当にどうしようこの状況…)テクテク はやり「元気に育ってくださいね☆」サスサス 健夜「私も早く子供欲しいな京太郎」チラッチラッ 京太郎(部長たちになんて言えばいいんだ…)テクテク ??「喉乾いたっ」プンスコテクテク 京太郎「うわっ!?」ドンッチュッ ??「しょうとつっ」ドンッチュッ 健夜「京太郎っ…え……」 はやり「☆」 京太郎(…うん?なんか目の前に女性の顔が…って!?) 京太郎「うわわ!?すみませんすみません!大丈夫ですか!?」 ??「……」ボーゼン はやり「野依…ちゃん?☆」 健夜「これは…」 野依「……ん」スコ 京太郎「?」 野依「せきにんっ」プンスコ 京太郎「え」 野依「キスっ」プンスコ 野依「妊娠っ」プンスコプンスコ 野依「夫婦っ」プンスコプンスコ 野依「結婚っ」プンスコプンスコプンスコ 野依「婚姻届っ」プンスコ 野依「書くっ」つ婚姻届 京太郎「」 健夜「は?」ズズズ はやり「んー☆」ズズズ 野依「なにっ?」ズズズ 健夜「京太郎は私と結婚するんだよ…」ゴッ はやり「いやいや☆私とですよ☆」ゴッ 野依「わたしとっ」ゴッ 京太郎(あこれ死んだわ)ブルブルブルブル 京太郎(震えてるだけじゃダメだ!男だろ京太郎!何とかしなくちゃ!) 京太郎「あの!お話中すみません!まずはホテルの部屋に荷物を届けないといけないんです!(現実逃避)」 野依「ホテルの部屋っ」プンスコ 京太郎「ん?」 野依「だいたんっ」プンスコ 京太郎「ですよねー」 健夜「最初は私でいいよね。妊娠してないかもだし」ズズズ… はやり「何言ってるんですか☆私ですよ☆」ズズズ… 野依「わたしっ」プンスコズズズ… 健夜「一人いないけど高校の時みたいにもう一度麻雀楽しませようか?」ゴッ はやり「あの頃とは違います☆」ゴッ 野依「返り討ちっ」プンスゴッ 京太郎(ここが地獄か…)白目 京太郎(カピー抱いて寝たいな) 健夜「今どきのナウでヤングな若者には私みたいに童顔で程よい肉付きのが一番いいんだよ!」ゴッ!! はやり「いやいや☆私みたいに童顔でおもちの大きな女性のほうがいいですよ☆」ゴッ!! 野依「私が一番っ」プンスゴッ!! 京太郎(もうどうなってもいいや) 京太郎「とりあえず一緒に部屋について来てくれる人が好みのタイプで… 健夜「なにしてるの京太郎!早く行くよ!」ゴァッ!!! はやり「早く来ないと置いてっちゃうぞ☆」ゴァッ!!! 野依「はやくっ」プンスゴァッ!!! 京太郎(あっちょっともれた) 部屋 京太郎「買い出し行ってきましたー」コンコン はやり「この部屋で色々しちゃうのですねー☆」 健夜「いい?最初は私だからね?」 野依「わたしっ」プンスコ 久『入っていいわよー』 健夜「ん?」 はやり「んん?☆」 野依「女の子の声っ」プンスコ 京太郎「失礼します。買い出しに行ってきた…んですけど…」ガチャ 和「おつかれでした須賀君」 まこ「おうおつかれ」 優希「早くタコスを渡すんだじょ!」ガバッ 咲「遅かったね京ちゃん」 優希「タコスはやく!」ギュー 京太郎「タコス娘慌てんなって」 健夜「京太郎ちょっと…」クイ 京太郎「え、いや品物渡さないと…」 久「ちゃんと買ってきた…って小鍛治プロ!?」 はやり「いいからちょっと☆」クイクイ 和「牌のお姉さん!?」 野依「はやくっ」プンスコグイグイ まこ「野依プロもじゃ!」 咲「……」ジー 京太郎「あの…買ってきたもの渡さないといけないので手を離してもらえないでしょうか…?」ブルブル 健夜「どういうことこれ」ズズズ… 京太郎「どういうことって… 野依「せつめいっ」ズズズ… 京太郎「同じ高校で… はやり「浮気なのかな☆」ズズズ… 京太郎「浮気って… 咲「……『京ちゃん』なにがあったの?」ズズズ… 京太郎「咲?なんか雰囲気が… 健夜「『京ちゃん』…?」ゴッ はやり「ふーん☆」ゴッ 野依「仲良さげっ」プンスゴッ 優希「じょ?…この空気はまずいじょ!?」ババッ 久「…なんか面白そうな雰囲気ね」 まこ「お前さんは本当に…」 和「咲…さん…?」 京太郎「あの…咲とはおさなな 咲「『京ちゃん』の友達に『嫁さん』って言われたことあったよね」ゴッ 京太郎「ファッ!?」 健は野「「「嫁さん!?」」」プンスゴゴゴッ 京太郎「あのそれは 健は野「「「どういうこと!!??」」」プンスゴァッ!!! 京太郎「」 和「どうしましょうこれ…」ブルブル 優希「こわいじぇ…」ブルブル まこ「大丈夫じゃけえ」ギュッ 久「あはははははwwwwwwwwww」バンバン まこ「わしが守っちゃるから安心するんじゃ」ギュー 和「まこ先輩…」ダキッ 優希「染谷先輩…」ダキッ 健は野「「「説明っ」」」ガクガク 京太郎「あのっそんっなにっ揺らっさっないでっくださいっ」 咲「あんまり京ちゃんを虐めないでください」 健は野「「「……」」」パッ 京太郎「ゴホッゴホッ…助かったよ咲」 咲「いいんだよ京ちゃん、なんせ周りが認める嫁さんだからね……」フフッ 京太郎「…ん?いやだからよめさ… 健夜「……よく考えたら妊娠もしてないが嫁さんなわけないよね」ニコッ はやり「そうですね☆ということは確実に妊娠した私が嫁さんですね☆」ニパー 野依「私が嫁さんっ」プンスコ 咲「え……え!?」 京太郎「あのそれは 咲「私以外にも妊娠させた人がいるって京ちゃんどういうこと!?」 京太郎「え!?どういうことだそれ!?」 健夜「どういうこと!?」グイグイ 野依「せつめいっ」プンスコ はやり「早く☆」 咲「頭を何度も撫でたでしょ!もう妊娠確実だよ!」 京太郎「」 健夜「」 はやり「」 野依「」 久「wwwwwwwwwwwwwwッホッゴホッ…wwwwwwwwww」 和「……なんかすごいですね」ヒソヒソ 優希「さすがにそれはないじぇ」ヒソヒソ まこ「純情じゃな」ヒソヒソ 京太郎「あのな…咲それは…」 健夜「待って、私が説明する」 京太郎「小鍛冶プロが?」 健夜「健夜って呼んで。もしくはハ、ハニー…」 はやり「そういうのいいですから☆」イラッ☆ 野依「年齢考えてっ」プンスコ 健夜「あなた達も同類だよ!」 京太郎「あの、それで説明は…」 健夜「あ…ん゛ん゛っ!あのね咲ちゃん」 咲「何ですか?というよりなんで私の名前を知ってるんですか?」 健夜「それは解説というのもあるし、何より印象に残ってるからね」 はやり「あの嶺上開花は良かったよ☆」 野依「きれいっ」プンスコ 咲「ありがとうございます。それで説明とは?」 健夜「あ、それはね、お腹は冷やしちゃダメだよ?ちなみに私はほぼ妊娠してるって感じかな」サスサス はやり「頭を何度も撫でられるなんて妊娠確実だからね☆私も妊娠してるからお腹は守らないと☆」サスサス 野依「健康第一っ」プンスコサスサス 京太郎「」 和「」 優希「」 まこ「」 久「もwwwwwwwwwうwwwwwwwwwwwダwwwwwwwwwwメwwwwww死wwwwwwwwwwwwwwwぬwwwwwwwwww」 咲「あ、ありがとうございます!皆さんも気をつけてください!でも嫁さんは私ですからね!」 健夜「ありがとうね。でも京太郎の嫁さんは私だよ」 はやり「ありがとう☆でも京太郎くんは私のダーリンかな☆」 野依「京太郎は私のっ」プンスコ 京太郎「」 ワイワイガヤガヤ まこ「…京太郎が死んどるな」 優希「惜しいやつをなくしたじぇ」 久「wwwwwwwwwwww…ッハー久しぶりにこんなに笑ったわ」 和「部長笑いすぎです。それに須賀くんはまだ死んでませんよ」 久「すごく気の毒なんだけど見ててとても楽しくってwwwwww」 まこ「ほんっとうに部長は……おっそうじゃ、これから部長が助け舟出せばいいじゃろ」 久「wwwwwww…………え!?ちょっと!?!?」 和「いいですねそれ」 優希「私は賛成だじぇ!」 まこ「じゃろ?いい案だと思うんじゃが」 久「さすがの私でもあの中に飛び込むのは無理よ!」 優希「あんな嵐の中に飛び込むとかさすが部長だじぇ!」 和「尊敬します」 久「やめて!」 まこ「ほら罪滅ぼしじゃ」 久「…わかったわ、でもちょっとだけ作戦練らして」 久「…………」ジー 咲「子供は男の子と女の子どちらを望んでますか?」 健夜「うーん…私は女の子かな。ほら一姫二太郎って言うし」 はやり「私はだんぜん男の子だよ☆牌のお兄さんを目指してほしいからね☆」 野依「どっちでも大事にするっ」プンスコ 京太郎「」 久(咲以外は全員プロ…とりあえず咲には後で正しい性知識をロッカーの中で教えるとして…) 久(プロ達はどうしよう…ていうかなんでこんなにプロが集まってるんだろ?) 久(ああそうだ大会の解説か……ん?解説?…解説!) 久(これよ!いくわよ私!悪待ちは得意じゃない!) 久「あのー…ちょっとよろしいかしら?」 咲「部長?」 久「ああいや、ちょっとプロの方たちに用があって…」 健夜「ん?なにかな?」 久「えっとですね、どういえばいいか…」 はやり「ゆっくりでいいよ☆」 久「ありがとうございます」 野依「落ち着いてしゃべるっ」プンスコ 久「わかりました」 久「あの、解説の時間は大丈夫なのでしょうか?」 健夜「あ」 はやり「あ☆」 野依「あっ」プンスコ 久(これでいいはず!あとはアナウンサーの方が正しい性知識を授ければ大丈夫!) 健夜「あわわっ、こーこちゃんに怒られる!またね京太郎!」バタバタ 京太郎「え、あ、はい」 はやり「私も早く行かないと☆またねダーリン☆」バタバタ 京太郎「え、あ、はい」 野依「またねあなたっ」バタバタ 京太郎「え、あ、はい」 咲「私負けませんからねー!」 京太郎「……うん?」 まこ「結局先送りしただけじゃろ」ジー 和「部長…」ジー 優希「部長…」ジー 久「この場はああするしかなかったのよ!」アタフタ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ふくすこ解説室 健夜「ごめんこーこちゃん!遅れちゃった!」バタバタ 恒子「遅れた罰として夕飯はすこやんのおごりだねー」 健夜「うえぇ!でも仕方ないか」 恒子「そうそう。素直におごりなさい……ってなんか機嫌よさそうだねすこやん」 健夜「え、そう?こーこちゃんにはわかっちゃうかな」 恒子「え!?なになに?なにがあったのすこやん!?」 健夜「えっとね…あ、もう始まるよ」 恒子「え、うわー!あとで絶対に教えてもらうからね!」 恒子「女子麻雀インターハイの解説は」 恒子「ふくよかじゃないスーパーアナウンサーの私と!」 健夜「えっと、すこやかじゃないけど、これからすこやかにならないといけない小鍛治健夜でお送りします」 恒子「ほう、すこやん挨拶が変わってるけどどしたの?」 健夜「うん、妊娠してるかもしれないから健やかになって丈夫な子供を産まないと」 恒子「へー……ヘ?……ぅえ!?なにそれどういうことすこやん!!」 健夜「えへへ…えっと、私、小鍛治健夜はこの度、妊娠したかもしれません!」 恒子「え!?相手は誰!?ていうかいきなり過ぎ!!」 健夜「いきなりでごめんね。えっとお相手は清澄高校一年生の須賀京太郎です!」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ 野依プロと村吉みさきアナウンサーの解説室サイド 野依「ごめんなさいっ遅れたっ」バタバタ 村吉「もうすぐ始まりますよ」 野依「大丈夫っ」ニコニコプンスコ 村吉「あれ?なにか良いことでも?ってもう始まりますね」 村吉「高校女子麻雀インターハイ、これから始まります」 野依「怒るのは赤ちゃんに悪いからっ」ニコニコサスサス 村吉「そうですね、赤ちゃんに悪い……はい!?赤ちゃん!?」 野依「妊娠したっ」ニコニコサスサス 村吉「え!?誰がですか!?」 野依「わたしっ」ニコニコサスサス 村吉「はえ~…は!?………相手は誰でしょうか?」 野依「清澄高校っ」ニコニコサスサス 野依「一年生っ」ニコニコサスサス 野依「須賀京太郎っ」ニコニコサスサス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ 瑞原はやりサイド アナウンサー「今日までの試合、瑞原プロの目でご覧になって印象に残った高校はありますか?」 はやり「優勝予想といいますか!」 はやり「はやりが一番戦いたくないチームは初出場校の―――」 はやり「有珠山高校ですっ☆」 アナウンサー「なるほど。それでは個人的に応援している高校はありますか?」 はやり「清澄高校ですっ☆」 アナウンサー「それはなぜでしょうか?」 はやり「ダーリンの悲しむ顔を見たくないからです☆」 アナウンサー「ダーリン…ですか?」 はやり「はい☆ダーリンの子供産みます☆」 アナウンサー「………………なるほど。お相手は高校生でしょうか?」 はやり「はいっ☆清澄高校の一年生☆」 はやり「須賀京太郎くんですっ☆」 京太郎「」 和「」 優希「」 まこ「」 咲「」 久「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 京太郎「」 和「これは…」 優希「すごいじぇ…」 まこ「プロって凄いんじゃな…」 咲「私も負けてられない!」 久「wwwwwwwwwwwッホウェッホwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 京太郎「」 まこ「まあ頑張りんしゃい」 和「もし何かあった時にはお父さんを紹介します」 優希「ほら…タコスでも食べて元気出すじぇ」 久「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 咲「…………」ブツブツ 京太郎「……す」 まこ「うん?なんか言ったか京太郎」 京太郎「……ます」 和「??須賀君聞こえませんでした」 京太郎「死にます」 優希「!?京太郎を抑えるじぇ!!」ガバッ 咲「ふぇ!?わわ私も!!」ガバッ 久「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 京太郎「離してくれ!俺は死ななきゃならないんだ!!」 咲「絶対に離さないからね!!それと私一人に任せて優希ちゃんは離れて!妊娠するから!!」 優希「あ、はい」サッ 久「ッホッゴホッヒューッヒューッ………wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 まこ「部長は笑いすぎじゃ」 久「だってwwwwwこんなのwwww笑いをこらえるの無理よwwwwwwwwwwwwwwwwww」 まこ「これ部長を訴えたら勝てるじゃろ」 和「ちょっとお父さんに連絡しますね」ゴソゴソ 優希「よろしく頼むじぇのどちゃん」 久「ちょちょちょちょっと!私のせいなの!?」 まこ「部長一人のせいではないけど、プロ達の最後の一押しは部長じゃ」 久「そんな」 まこ「助かりたかったらまず京太郎をなんとかせい」 久「また!?」 久「……わかった。今度こそなんとかするわ」 まこ「それでこそ部長じゃ」 優希「部長カッコイイじぇ!」 和「頼みます」スチャッ 久「頼むから携帯をスタンバらないで」 久「…………」ジー 京太郎「うおおおおおおおおおお!離せ咲!俺は死ぬべき人間なんだ!!」バタバタ 咲「絶対に離さないからね!!私のためにも!!なにより産まれてくる子供のためにも!」ギュー 咲「あ…こんなに密着してるから二人目の妊娠も確実だね京ちゃん……」ギュー 京太郎「うわああああああああ!!!こんな世界に居たくないんだああああああ!!!」バタバタ 久「…………」ジー 久(見れば見るほど、聞けば聞くほど笑えてくるわねこれ) 久(うーん、どうしようかしら) 久(本当に何も思い浮かばない…というより笑いをこらえるのに精一杯よ) 久(私では無理ね。ということはとりあえず拘束かしら) 久(うーん…拘束するにも誰に助けを呼べば……) 久(あ、あの人を呼べばいいじゃない!!) 久「……」ピポパポ まこ「うん?どこに電話しちょるんじゃ?」 久「ちょっとね…あ、もしもし?今大丈夫?いきなりで悪いんだけど手伝ってほしいことが…」 久「あああれ見てたのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 久「wwwwwwwウェッホッwwwwwwwwwwwww」 久「エフンエフンッ…ああごめんね。見てたのなら話は早いわ。」 久「……ええ、そうよ。お願いするわね。それじゃあまた後ほど」ピ 和「…部長、誰に電話したんですか?」 久「すぐに分かるわ」 優希「一体誰を呼んだんだじぇ?」 久「ふふ、まあ大丈夫よ」 まこ「和、携帯はスタンバイしたままで頼む」 和「わかりました」 久「私ってそんなに信用ないの!?」 まこ「麻雀や普段に関しては信用しとるが、これに関してはのう…」 久「全く酷いわみんなして!」プンプン まこ「かわいこぶってもダメじゃ」 京太郎「来世ではまじめに人生を歩むんだ!だから死なせてくれ!!」バタバタ 咲「京ちゃん、一人目の名前は咲のさに京ちゃんのよをあわせてさよでいいかな?…あ、今赤ちゃんがお腹蹴った……」ギュー ??「お待たせいたしましたわ!」 久「遅かったじゃない龍門渕さん!」 透華「これでも急いできたんですのよ!」 久「それで例の人たちは?」 透華「もちろん連れてきましたわ!」パンパン ハギヨシ「ここに」シュンッ 一「鎖の準備は万端だよ。この件に関しては須賀君には同情するけどね」 純「おーあいつが須賀かー!大変だなあいつも」 久「あれ?天江さんと沢村さんは?」 透華「智紀はネット掲示板が祭り状態だとかでパソコンから離れられいらしいですわ」 透華「衣はお昼寝ですわ!」 久「まあ仕様がないわよね。とりあえずあそこの男性を拘束して欲しいの」 透華「龍門渕に不可能はありませんわ!ハギヨシ!!」 ハギヨシ「鎖で拘束いたしました」シュンッ 優希「一瞬消えたみたいに見えたじぇ!」 和「そんなオカルトありえません」 京太郎「うがああああ!!鎖を解けえええええ!」バッタンバッタン 咲「私も一緒に巻いてくれればよかったのに……」 ハギヨシ「いえ、これから元気な子供をお産みになりますのに何かあったら大変ですからね」 咲「あ、ありがとうございますハギヨシさん!」 久「……ところでなぜ井上さんも?」 純「須賀ってやつを見てみたくてついて来たんだ」 優希「タコス泥棒は出ていくじぇ!」 和「こらゆーき!せっかく来てくれたのにそんなこと言わないの!!」 優希「う~…」 純「まあオレも悪かったからな。今度タコスおごるから許してくれ」 優希「よし許すじぇ!こっちもごめんだじぇ!」 透華「ところでもうそろそろ試合では?」 久「あ、そうだったわ!みんな早く行くわよ!」 まこ「慌ただしいのう」 透華「私達に勝利したのですから負けるのなんて許しませんわ!」 久「まっかせといて。ほら、咲、行くわよ」テクテク 咲「わかりました…京ちゃん、私達と二人の子供の四人の力で勝ってくるね!」テクテク 京太郎「世界は何で俺に対してこんなに残酷なんだ…誰か助けてくれ…」シクシク 一「ドンマイ」 咲「…あれ?衣ちゃんだ」テクテク 衣「おお!咲ではないか」トコトコ 咲「衣ちゃんこんなところで何してるの?」 衣「ちゃんではなく」 衣「先ほど竜攘虎搏な気配を感じたので探していたんだ」 咲「へー」 衣「うん?それより咲よ」 咲「なに?衣ちゃん」 衣「何かいいことでもあったのか?」 咲「それは…あとで絶対に教えるから今は内緒ね!」 衣「ふむ…それでは楽しみに待っているとしよう!」 ━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ インターハイ決勝 咲「カン!嶺上開花!麻雀楽しい!」ゴッ 智葉「」 咲「カン!カン!嶺上開花!麻雀って楽しいよね!」ゴッ! 淡「ふぇ」 咲「カン!カン!もいっこカン!嶺上開花!お腹の子供も楽しいって言ってるよ!」ゴッ!! 穏乃「え」 咲「ありがとうございました!」ペッコリン 智葉淡穏乃「ありがとうございました」 アナウンサー「全国優勝は初出場の清澄高校に決まりましたー!!!」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ スタジオ生インタビュー アナウンサー「本日は3年連続個人優勝の白糸台高校の宮永照さん」 アナウンサー「そして団体戦MVPに選ばれました清澄高校の宮永咲さんをお迎えしております」パチパチ 照「どうもこんにちわ」ニッコリ 咲「ここここんにちわ」ビクビク 照「緊張しなくてもいいよ咲」ボソボソ 咲「あ、ありがとうお姉ちゃん…」ボソボソ アナウンサー「えー、実はお二人は姉妹ということなのですが…」 照「ええ、以前は色々あって確執があったのですが、大会で仲直りいたしまして」ニッコリ 咲「はい、そうです」 アナウンサー「なるほど、仲が良いに越したことはありませんからね」 照「ええ、そうですね」ダキツキ 咲「おお姉ちゃん」カァーッ アナウンサー「本当に仲がいいですね」 照「はい」ニコニコギュー アナウンサー「ところで…清澄高校といえば、今話題になってますね」 咲「……はい」ピクッ アナウンサー「なんでもプロ三人が妊娠したとか、相手は高校一年生だとか」 咲「実はですね…そのことについてこの場でお話したいことがあります」ギュッ 照「咲…?」 アナウンサー「はい、なんでしょうか?」 咲「わ、私も妊娠しました」ポッ 照「」 アナウンサー「………………………妊娠……ですか?」 咲「はい!二人です!」ニッコリ 照「」 アナウンサー「………………これは……」 照「咲!?誰だ!?妹に傷をつけた奴は!?私が絶対に殺してやる……」ギュルルルルルル 咲「お姉ちゃん!そんなことしたら絶対に許さないからね!!」ゴゴゴッ 照「咲!?……わかった…認めるよ……」シュン… 咲「ありがとうお姉ちゃん…」 照「せめて相手は誰で、どういった経緯で妊娠したんだ?」 咲「相手は同じ高校の同級生で京ちゃ…名前は須賀京太郎くんで」ニッコリ 咲「経緯は頭を撫でられたり抱き合ったり(京太郎拘束時)して妊娠したんだ…」ポッ アナウンサー「抱き合ったり…ですか……」 照「な!?頭を撫でられたりなんてそれは妊娠するじゃないか!」 アナウンサー「えっ」 照「えっ」 ・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─… …… … ────────────── … ……  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ これら一連の報道は瞬く間に日本中を駆け巡り、世界にも発信された 報道を見た人の中には怪しむ者も現れたが、誰も怪物に口答えするものはいなかった とある童貞は血の涙を流して訴えたが、誰もが怪物が恐ろしいので黙殺した この事態に政府も重い腰を上げた それは哀れな童貞を救うものかと思いきや、怪物を支援するものだった なんと特例という怪物支援だったのだ その思惑は、優秀な雀士だが婚期絶望の遺伝子を後世に残すためだとか 怪物が恐ろしいだとかの予想が飛び交ったが真実は誰も知らない そして、5年の月日が経った _________ …… … ────────────── … …… … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─… ・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・ 健夜「それじゃあ行ってくるね」 京太郎「行ってらっしゃい。体には気をつけるように」 健夜「京太郎、行ってきますのチューは?」 京太郎「子供の前では恥ずかしいからダメ」 健夜「京太郎!」ンー 京太郎「ったく…」チュッ 健太「あー!パパとママがチューしてる!」 京太郎「こら!」カァーッ 健太「わーパパが怒ったー」ドタバタキャッキャッ 健夜「もう!…最初は女の子が良かったんだけど男の子もいいね」 京太郎「そうだね…」 健夜「今夜辺り…どう……?」チラッチラッ 京太郎「あ、ほらもう行かないと試合に遅れるよ」 健夜「話題逸らしてもダメだからね!今夜よろしく!それじゃ行ってくるね!」 京太郎「行ってらっしゃい」 はやり「あー☆収録遅刻しちゃいそう☆」バタバタ 京美「ママー☆今日はこの服だっけ?☆」ゴソゴソ はやり「うん☆今日も京美は可愛いねっ☆」 京美「もう☆ママったら☆」 京太郎「ほら、はやりたちも早く行かないと」 はやり「ダーリン☆私ね☆次は男の子がほしいなっ☆」 京美「あたしも弟がほしいなっ☆」 京太郎「そうだね」ニッコリ はやり「きゃー☆それじゃあ今夜はっ?☆」チラッチラッ 京太郎「今夜は健夜だから明日は?」 はやり「それじゃあ明日でっ☆それじゃあ行ってきますのチュー☆」ンー 京美「ンー」ンー 京太郎「うん」チュッチュッ はやり「えへへ…それじゃあ行ってきまーすっ☆」 京美「行ってきまーすっ☆」 京太郎「行ってらっしゃい」 理沙「仕事っ」プンスコ 京理「学校っ」フンスコ 京太郎「あれ?二人共今日って早かったっけ?」 理沙「相手強いから精神統一っ」プンスコ 京理「日直っ」フンスコ 京太郎「ああそうだった。それじゃあ行ってらっしゃい」ニッコリ 理沙「精神統一っ」ンー 京理「せいしんとういつっ」ンー 京太郎「ほら」チュッチュッ 理沙「二人目っ」プンスコチラッチラッ 京理「妹っ」フンスコ 京太郎「明後日な」ニッコリ 理沙・京理「行ってきますっ」プンスコプンスコフンスコ 京太郎「行ってらっしゃい」ニッコリ 京太郎「さって…ねぼすけを起こすか…」 咲「ゥーン…キョウ…チャン…」スースー 左京「パパおはよー」コシコシ 美咲「おはよー」コシコシ 京太郎「よしよし、それじゃあ顔洗ってきなさい」ニッコリ 子供「わかったー」テクテク 京太郎「……」ジー 咲「キョウチャン……ゥーン……」 京太郎「…………」ジー 咲「キョウチャン……アッ…ハゲシッ……」 京太郎「てい」ビシッ 咲「あうっ……んー……」ボー 京太郎「おうおそよう咲」ニッコリ 咲「んー……おそよ…京ちゃん」ニッコリ 京太郎「まったくいつまでたってもねぼすけだな咲は」 咲「むー…今日のは京ちゃんも責任があると思うよ…」プクーッ 京太郎「いやいや、俺になんの責任が…」 咲「昨日の夜」ポッ 京太郎「……すまん」 咲「許しません」プイッ 京太郎「どうしたら許してくれるんだ?」 咲「おはようのキスしてくれたら」ンー 京太郎「…まったくしょうがねえな」ンー 左京「……」ジー 美咲「……」ジー 咲「ふわぁ!?」 京太郎「んあっ!?」 左京「つづきしないのー?」 美咲「らぶらぶー」 咲「もう!」ゴッ 左京「ママが怒ったー」キャッキャッ 美咲「怒ったー」キャッキャッ 京太郎「すげえ…咲のゴッを軽く流してる……」 咲「まったく誰に似たんだか…」ジー 京太郎「なんで俺を見るんだよ…」 咲「さあー?ところで今夜はすこやんだっけ?」 京太郎「ん。…そういやみんなにもう一人欲しいって言われるんだけど咲はどうなの?」 咲「ちょちょちょちょっと京ちゃん!……うーん私は暫くはいいかな…」 京太郎「なんで?」 咲「双子で大変だからね。あ、でも夜のローテーションは守ってもらうからね!」 京太郎「へいへい」 咲「あ!なにその気の抜けた返事は!ゴッ倒すよ!」ゴッ 京太郎「やめてくれよ…ただでさえ家族麻雀やったら最下位になるんだから…」ズーン 咲「京ちゃんは相変わらず弱いままだよね」 京太郎「いやお前らが強すぎるんだって。しかも照義姉さんもしょちゅう参加するし」 京太郎「息子と娘達にいたっては嫁さん達と照義姉さん元龍門渕の人たちや元清澄麻雀部の人たち」 京太郎「和が連れてくる元阿知賀に照義姉さんが連れてくる元白糸台」 京太郎「さらにはプロの人たちが遊びに来てはカツ丼食ったり麻雀やって英才教育していくし」 京太郎「しかも永水にいたっては修行として時々来るし」 咲「すごいドリームチームだよね」 京太郎「その面々と麻雀やってる俺も少しは褒められてもいいんじゃないだろうか…」 咲「……あのさ京ちゃん……今、幸せ?」 京太郎「んー……まあ幸せなんじゃないか?」 咲「……そっか…」 京太郎「相変わらず麻雀は弱いままだし嫁さんたちには尻に敷かれるし」 咲「……………うん」 京太郎「健夜はお姉さんぶってるけどドジで意地っ張りで可愛いところを愛してるし」 咲「…………うん」 京太郎「はやりはいつまでたっても☆が抜けないけど精神的に一番大人で頼り甲斐あって可愛いところを愛してるし」 咲「………うん」 京太郎「理沙は言葉が少なくて子供っぽいけど感情表現が豊かで可愛いところを愛してるし」 咲「……うん」 京太郎「咲はドジで意地っ張りで子供っぽいけど可愛いところを愛してるし」 咲「…私だけ悪いところ多くない?」 京太郎「愛してるんだから気にするな」 咲「もう!」プンプン 京太郎「子供たちは育てるのが大変で、これからどんなふうに育っていくかわからないけど」 京太郎「成長が楽しみでどんなことからも守ってあげたいくらい愛してるし」 咲「うん…」 京太郎「家に遊びに来る人たちは個性豊かで笑いが絶えないし」 咲「うん」 京太郎「だからちゃんと責任をとって今ある人生は」 京太郎「最高に幸せだぞ!」ニッコリ カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4325.html
恭子(うちには悩みがある…) 恭子(それは流れでサークルに入ってもうたこと) 恭子(基本的にはそら楽しいんやで?) 恭子(せやけど――) 咲「末原さん、一緒に打ちませんか?」 恭子「は、はい…」カタカタ 恭子(このサークルには魔物ばっかおることや) 咲「カン、もいっこカン、もいっこカン、ツモ」 咲「清一、三槓子、嶺上開花」 恭子(言うに及ばず、このリンシャン…) 恭子(ホンマおかしいでこれ) 憩「はーすごいなー」 憩「せやけど次はうちの番やでーぇ」ニコ 憩「ツモ、小三元、混一ですーぅ」 恭子(4年前、当時高校1年生にしてあの宮永照に次いでの全国No2) 恭子(結局天才には及ばんのやろなぁとつくづく思うわ) 恭子(そして極めつけは…) 京太郎「あ、それロンです」 京太郎「トイトイ、三暗刻、タンヤオです」 恭子「」 恭子(半年前は確かのザコやった…) 恭子(ある意味うち以上の凡人やったはずや) 恭子(せやけど、この数か月でメキメキ腕を伸ばして、今では全国でも指折りの奴と渡り合えとる…) 恭子(なんやねん、ホンマ) 恭子(凡人やったらもうちょい凡人らしくしといてぇな) 恭子(ホンマ)トン 咲・憩・京太郎「ロン」 恭子(メゲるわ)カタカタ カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6196.html
特別編 彼らのクリスマス 京太郎「ふぅ、こんなもんですかね」 ハギヨシ「ほぅ、見事なケーキですね」 京太郎「いえいえ、ハギヨシさんの作ったものに比べたらまだまだですよ」 ハギヨシ「いやいや、これなら皆さん充分に喜んでもらえますよ」 京太郎「ありがとうございます。おっと、もうすぐ時間ですね」 ハギヨシ「そうですね。ではその前に」スッ 京太郎「えぇ」スッ 京太郎・ハギヨシ「「メリークリスマス」」エロ本交換 京太郎「スタンダードにサンタ服……おお、いいですね。またふとももが」ペラペラ ハギヨシ「クリスマスだからサンタ服……ではなく裸リボンとは……ほほぅ、やりますねこの見えそうで見えないのがなんとも」ペラペラ 京太郎「いいプレゼント交換でしたよ」 ハギヨシ「こちらこそ。それでは、またお会いしましょう」 京太郎「ええ、ではまた」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4548.html
h45-01 京照咲淡 h45-02 京咲 h45-03 京憧 h45-04 多数 h45-05 京ネリー h45-06 京小春 h45-07 京・千里山 h45-08 京和 h45-09 京春小 h45-10 京淡 h45-11 京塞 h45-12 咏 h45-13 京純 h45-14 咏えり h45-15 京哩姫 h45-16 京咏えり h45-17 京豊 h45-18 京・清澄 h45-19 京憧 h45-20 京塞 h45-21 京・白糸台 h45-22 京由暉 h45-23 京照 h45-24 玄 h45-25 京はやり h45-26 京睦佳 h45-27 京白 h45-28 京はやり h45-29 京はやり h45-30 京咲和 h45-31 京・複数 h45-32 京淡 h45-33 京和 h45-34 京・多数 h45-35 京・臨海 h45-36 京健 h45-37 京明 h45-38 京・多数 h45-39 京憧 h45-40 京・臨海 h45-41 京菫 h45-42 京睦ゆみ h45-43 京哩淡 h45-44 京洋 h45-45 京・多数 h45-46 京ワハハ h45-47 不明 h45-48 京優 h45-49 京和 h45-50 京数 h45-51 不明 h45-52 京和 h45-53 京照 h45-54 京・多数 h45-55 京怜 h45-56 京憧 h45-57 純一 h45-58 京・清澄 h45-59 京怜 3年生京太郎 h45-60 京怜・千里山 h45-61 京健 h45-62 京怜 h45-63 京怜憩
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6208.html
おまけ 時期は↑で泊まってる時 京太郎「さて、思っていたより早く会えましたね、ハギヨシさん」 ハギヨシ「ええ、インターハイで会えると思いませんでしたよ」 京太郎「俺もですよ。さて、鹿児島からこっそり持ってきましたよ。九州の方言の娘のDVD」 京太郎「いやー、場所によって細かい違いはありますけど、方言って結構いいもので。また声もすばらですよ」 ハギヨシ「それはそれは。本場九州のもの、楽しみです。では、こちらを」 京太郎「ほほぅ、コスプレもののDVD」 ハギヨシ「衣装はシスター、くノ一等、あまり見ないものです。そして衣装のマニアックさの割りに、かなり上質のものです」 京太郎「それは女優がですか?」 ハギヨシ「コスプレとしても、決して全部脱がず、しかしコスチュームの大切なコンセプトは残すという辺りが絶妙でして」 ハギヨシ「個人的には新スク水と旧スク水を同時に相手にする辺りが最高で」 京太郎「それはそれは楽しみです。いや、DVDもいいものですね」 ハギヨシ「えぇ。当然新しい本もありますよ?」 ハギヨシ「この……地味目な娘をアイドルのように磨いてからという過程がすばらしい本が……」 京太郎「どれ……なんですかこのけしからんすばらな胸は。ありがとうございます」 京太郎「ではこれを。こう、貧乳を装って実はサラシで隠していただけというのはまたギャップがいいもので」 ハギヨシ「ほほぅ。なんとこれをサラシで隠すなんてとんでもない……いや、素晴らしいです」 京太郎「いやいや。夜はこれから、まだ、持ってきたものはありますよ?」 ハギヨシ「それはそれは。もちろん、こちらも新しく揃えたものがたっぷりと…」 彼らもまた、彼らなりの形で再会を喜んでいたのだった おまけ、カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3330.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347880416/ 京太郎「ほんっとキツキツですね!とてもアラサーとは思えませんよ!」パンパン はやり「あっ!あぁん!い、言わないでぇ!京太郎君のが大きすぎるのぉ!」 はやり「んんん…!あん!ふぁああ!ああぁ!中でこしゅれるぅ!」 京太郎「こんなにおっぱい揺らして!きっとテレビ見てる人もおっぱいばっかり見てるんでしょうねぇ!」モミモミ はやり「ふぅん!い、いまは京太郎君のだからぁ!京太郎君のものだけだからぁ!もっと強くしてぇ!」 京太郎「これじゃあ牌のお姉さんじゃなくてパイのお姉さんですよ!こんなおっぱいぶるんぶるん揺らして!」モミモミ はやり「やぁ!胸だけじゃやぁ!もっと突いてぇ・・・!」 京太郎「全くわがままなプロですね!お望みどおり激しくいきますよ!」パンパン 京太郎「くぅ!こんないやらしい体なのに、中はこんなキツキツなんて」パンパン 京太郎「そろそろ出しますよはやりさん!」 はやり「出してぇ!中でいっぱい…京太郎君の若い精子いっぱい出して欲しいのぉ!」 京太郎「出るっ!」 ビクンビクン はやり「きたよぉ!京太郎君の精子ぃ!私のなかにいっぱいきてるよぉ!」 はやり「あぁん!イク!私もイっちゃう!おちんぽに精子注ぎ込まれていっちゃうのぉぉ!」ビクンビクン はやり「イク!イク!イっちゃうのぉぉぉぉぉぉ!!」 京「うぅっ…搾り取られ…」ドクドク はやり「ああぁん…はぁ…はぁ…」 京太郎「はぁ…はぁ…」チラ はやり「はぁ…はぁ…白いの、いっぱぁい♥」 京太郎「はぁはぁ」ムクムク 京太郎「まだ満足できませんよ!」 ガバッ はやり「やん☆」 ギシギシパンパンパンパン 京太郎「うっ……」ドピュドピュルル はやり「ん……もっとぉ……」 京太郎「も、もう限界……」 京太郎「はぁ……はぁ……」 はやり「さっ、次いこっか☆」 京太郎「え」 はやり「ほらほらぁ、もっと締め付けちゃうよ♪」グイグイ 京太郎「あの、ちょ」 ムクムク はやり「わぁ☆やっぱり大きくなった☆」 はやり「それじゃあ続きしよっか♪」 京太郎「」 はやり「んっ・・・あっ・・・んん・・・」ギシギシ 京太郎「」 はやり「やだぁ京太郎君ったら☆、15発出したくらいでもう動かなくなっちゃうなんて」 はやり「おねえさんは悲しいゾ♪」 はやり「でもぉ♪ここはまぁだまだ固いままなんだよね・・・ふふっ☆」 はやり「んぅっ!またクるよぉ・・・」 はやり「いっぱい、いぃっっぱい出してね☆」 ドクンドクン はやり「やんっ!やっ、あったかいの・・・中で溜まってくる・・・」 数日後 はやり「はい、お薬の時間ですよ~☆」ザラザラ 京太郎「あ…あ…」ゴクゴク ムクムク はやり「はい、今日もちゃんとおっきくなってえらいねー☆」 はやり「じゃあ早速いれちゃうよぉ♪」 ヌプゥ はやり「んぅ、入ってきたぁ…」 はやり「んん、あぁん、んっ、ふぅぅん…」 はやり「ふふ…京太郎君はぁ、ずぅっと私と繋がってるの☆」 はやり「私のことキツいって言ったんだから」 はやり「一生キツキツの中を味あわせてあげるね☆」 終わる
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6259.html
木曜日 京太郎「…日曜日までの我慢だ」 カピー「パカパカ(私は暇じゃないんだぞ」 京太郎「俺は暇なんだ」 カピー「パカパカ(……なら抱っこしろ」 京太郎「寝るつもりか」 カピー「パカパカ(なんだ駄目なのか?」 京太郎「いや、俺眠くないんだが…」 カピー「パカパカ(日頃私に頼み事をするのに私の頼みはきけないのか?」 スッ…ギュ…カピーを抱き抱えて 京太郎「病み上がりだから仕方ない、寝るか」 カピー「パカパカ(うむ、それでいい」 京太郎「……なあ、カピー」 カピー「パカパカ(なんだ?」 京太郎「いや、なんか話そうかなと」 カピー「パカパカ(ふん…何を話すんだ?」 京太郎「最近、色んな夢を視たんだ」 カピー「パカパカ(…それで」 京太郎「いや、初めてカピーと会った時の夢も視たからさ」 カピー「パカパカ(忘れろ」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(あんな黒歴史忘れるんだ」 京太郎「いや、俺にとったら大事な思い出だから」 カピー「パカパカ(ふん…全くタラしが」 京太郎「タラしじゃないぞ。俺はカピーが好きだぞ」ニコニコ カピー「パカパカ(ば、馬鹿者」ジタバタ 京太郎「照れてるだろ」 カピー「パカパカ(照れてる訳ないだろ!」 夜 京太郎「ふわぁ……おう、もう夜か」 京太郎「身内を誘うと怒られそうな気がするから誘わないでおこう」 京太郎「………また負けた。金糸雀さんからウィスがきてる」 金糸雀「不調みたいですけど何かあったんですか?」 京太郎「えっ…あれ、この人知ってる?…覚えがないんだけど」 京「あの、知り合いでしたっけ?」 金糸雀「ああ、ごめんなさい。雀です」 京「雀さんでしたか…実は新型インフルで三日間ぐらい寝込んでたんですよ」 金糸雀「えっ、大丈夫ですか?」 京「もう治ってて、ただ学校には来週までいけないんですけどね」 金糸雀「そうなんですか…ああ、これ私のスカイのIDとメールアドレスです。よかったら、誘ってくれたら嬉しいです」 京「是非、また打ちましょう」 ーーーーーーーー 明華「ハオに伝えておこうかしら?」 就寝前 京太郎「なんだ、なんでこんなに電話がなるんだ」 From 慧宇 体調が悪いと聞いたんですが、大丈夫ですか? 京太郎「雀さん、喋ったな。大丈夫ですよっと…」 From 慧宇 それなら良いんですが…暖かくして寝るんですよ。今度会ったらまたあのお粥を作りますから。おやすみなさい。 京太郎「心配してくれてありがとう、おやすみなさい。…あのお粥ってなんだろ?」 ーーーーー 慧宇「駆けつけられなくてすいません、こ主人様」祈っていて 朝 金曜日 京太郎「……これ完治してるだろ」 カピー「パカパカ(……」 京太郎「どうかしたのか?」 カピー「パカパカ(いや…気のせいだと思うから気にするな」 京太郎「そうか…あまり難しい事を考えるなよ」 カピー「パカパカ(ふん、生意気だぞ」 カピー「パカパカ(なあ主…」 京太郎「どうした?」 カピー「パカパカ(主は私と居れて幸せか?」 京太郎「なんだ急に…幸せだぞ。俺とカピーは家族だからな」 カピー「パカパカ(そうか…私も幸せだぞ」 京太郎「それは良かった。それでどうしてそんな事を聞きたくなったんだ?」 カピー「パカパカ(なんとなくだ。他意はない」 京太郎「……そうか」 カピー「パカパカ(信じてないな」 京太郎「当たり前だろ。そんな話をされたら疑うだろ」 カピー「パカパカ(ふん…可愛げが無くなったな。本当に大丈夫だからな」 京太郎「……信じてるからな」 夜 京太郎「……不貞寝でもするか」 京太郎「はやりさんと話すか」 ーーーーーー キッチン 京太郎「居ない…」 リビング 京太郎「居ない」 風呂 京太郎「あれ…居ない」 玄関 京太郎「靴はあるんだよな…」 スッ… はやり「どうかしたの☆?」 京太郎「いや、はやりさんが居ないなって…うわぁ、居たなら声をかけてくださいよ」 はやり「ごめんね、少しお華を摘んでたんだよ☆」 京太郎「そ、そうなんですか」 はやり「女の子にそんな事を言わしたら駄目なんだぞ☆」 京太郎「気をつけておきます」 はやり(もう少しで準備が終わるからそれまでばれる訳にはいかない☆) はやり「それよりもご飯にしよう☆今夜はカレーだよ☆」 就寝前 京太郎「今日も電話がなるはずだ」 コンコン…ガチャ はやり「お邪魔します☆」パジャマ 京太郎「えっ?」 はやり「それじゃあ、寝よっか☆」 京太郎「待ってください、何処で寝るつもりですか」 はやり「此処だよ☆」 京太郎「駄目ですよ、インフルエンザなんですから俺」 はやり「もう完治してるから大丈夫だよ☆」 京太郎「いやいや、俺は別の所で寝ます」 はやり「看病したのにそんな事を言うのかな☆」 京太郎「くっ…変な事をしたら駄目ですからね」 はやり「はやりからは何もしないよ☆あっ、したかったらしても良いよ☆責任はとってもらうけどね☆」 京太郎「そんなことしません!」 京太郎「……zzz」 はやり「もう…すぐ寝ちゃった…手を出してくれてもよかったのにな☆」 ーーーーーーー 土曜日 京太郎「…あれ、はやりさんがいない」 京太郎「何処にいるんだろ?」 ガチャ…ただいまー。玄関から 京太郎「外に行ってたのかな?」 スタスタ… 京太郎「何処に行って……なんですそれ?」はやりが抱えてる発泡スチロールの大きな箱を見て はやり「今日の晩御飯だよ☆」 ドン…箱をおいて 京太郎「晩御飯?」 はやり「うん、完治したからそのお祝いに買ってきたんだよ☆スッポン」 京太郎「えっ?」 パカ…蓋を開けるとスッポンが三匹はいっていて はやり「泥吐きとかは済ましてるからあとは夜まで待つだけだよ☆」 京太郎「こんなに高いの…すいません」 はやり「いいの、いいの☆京太郎の為でもあるし私もスッポン食べたかったから☆健康に良いんだよ☆」 昼 京太郎「…流石にもう寝るのは嫌だな」 京太郎「あれ、何を観てるんですか?」 はやり「うん?昼ドラだよ。いちごちゃんがOP歌ってる☆」 京太郎「昼ドラ……昼ドラってなんかドロドロしたイメージが強いですよね」 はやり「そうだね☆リアリティーを求めてるのに非現実的な血みどろの修羅場があったりするからね☆」 京太郎「だいたい出てくる男が優柔不断で浮気をして修羅場が始まったり」 はやり「あと最近は女の方が浮気をするよね☆京太郎は浮気されたらどうする☆?」 京太郎「本当に好きで結婚式まで考えた相手なら……そうですね、とりあえず麻雀で白黒つけますね」 はやり「なんで麻雀なの☆」 京太郎「きっと俺が好きになる人は麻雀ができますから。言葉にしてもどうしようも無いなら麻雀で全力でぶつかった方がいいかなって。ただし青天井で半荘をやりきってもらいますけど」ニコニコ はやり(それってつまり絶対許さないって事じゃないのかな☆) はやり「そ、そうなんだ☆でもまあ、京太郎が選んだ人だから京太郎の事を裏切る事はないよ☆」 京太郎「…そうですね。まあ、前提に彼女ができたらってやつがはいりますけど」 はやり「そのうちできるよ☆」 京太郎「そうだといいんですけどね」 はやり(今日の晩には夫婦だけどね☆) 夜 京太郎「まる鍋か久しぶりに食べるな」 京太郎「ハオ達を呼んでみるか」 慧宇「治ったのかな?」 ネリー「あれインフルエンザって聞いたんだけどな…」 京太郎「負けた………おう」 慧宇「やっぱり本調子じゃないのかな…」 ネリー「…これは智葉に報告しとくかな」 京太郎「次は絶対に勝つ…」 京太郎、はやり「いただきます」 パク…もぐもぐ 京太郎「美味しい…はやりさんの料理やっぱり美味しいですね」 はやり「これくらい当たり前だよ☆」ニコニコ はやり(気がついてない…慣らしてきて良かったよ) はやり「まだまだ沢山あるから食べてね☆」 京太郎「はい!」 カピー「パカパカ(五日間の仕込みが今、試されるか…気づけよ主、もしくは…」 京太郎「あれ…?」フラ… 京太郎(意識が薄れる…まさか) 京太郎「はやりさん…まさか…」 はやり「うん…どうかしたの☆?」ニヤぁ 京太郎(嵌められた…) 京太郎「信じてたのに…」 はやり「何を言ってるかわからないけど…お鍋食べないのかな☆?」 京太郎「……り」バタン はやり「うん、予定通り☆」 (毒の耐性ができるまであと十分ぐらいか…) はやりさんが風呂に入ったのを確実にして状況を整理していた。はやりさんは俺が毒で気絶するのを確認すると鍋の後片付けをして風呂に入りにいったのだ…多分、初めては綺麗な身体がいいとか思ったんだろうな。だがそれが彼女の失敗だった。 あのまま俺を無理矢理レイプしておけば既成事実の元に俺も諦めただろう…だが彼女は変な処女意識の為にそれをしなかった。 (やられたらやり返す倍返しだ) どうせあの人の事だ、念入りに身体を洗うだろう…そのに堕とす手段を考える。 (薬は盛っても意味がない…暴力は論外だ…どうすれば…) 「パカパカ(力を貸してやろうか、主?」 足元を見るとカピーが俺の足をバシバシと叩いていた。 「どうにかなるのか?」 「パカパカ(任せろ。普通の薬が効かないならその上を用意すればいい。天叢雲剣を使ったのだ…最善を引き当てても構わないだろ」 実に頼もしい。カピーがこうなったらロクなことにならないが別に構わないだろ。 「パカパカ(そうだな…精力剤ではつまらないから感度をあげるか。通常の三倍…いや五倍で廃人になっても治せばいいしな」 足元でカピーがとんでもない事を言ってるが俺は無視する。あの人が最初に仕掛けてきたのだ…人の弱みに漬け込み薬を仕込んで仕留めそこねた。だから次は俺があの人を仕留める。 「パカパカ(この薬を飲ませればいい。二錠しかないから大切に使うんだぞ、私は少し席を外すからな…検討を祈る」 カピーはそう言って飲み薬用のカプセルを二つを床に置いて説明して、地下の温水プールに繋がる階段を降りて行った。 ガタ…ゴソ… 「♪~」 あの人の鼻歌が聞こえてくる。薬を右手に隠してソファーで気絶しているフリをする。 「まだ起きてない…まあ、仕方ないか☆」 仕返しの時はきた。 「ごめんね…こうしないと私は君と向かえ合えないんだ」 そう言って私は気絶している彼の頬を撫でる。あどけない寝顔だ。 「愛してるよ京太郎」 私はそう言って彼に顔を近づける。 「俺はこんな事をするはやりさんは嫌いだ」 「えっ?」 パク…ゴクン 口を開けた瞬間に何かが喉に当たり飲み込んでしまう。 「何を飲ましたのかな☆?」 毒を飲まされたんじゃない。身体が動く…何を飲まされた? 「俺は今から貴方を抱きます」 スッ…ビクン… 「アッ…?」 彼の手が私に触れ、そこを起点に快楽の波が押し寄せる。感度があがってる飲ました薬って… 「カピー特性の感覚刺激増強剤です。狂ってもいいですよ。貴方は今日から俺専用になるんですから」 そう言って彼は私と唇を重ねた。 「うっ…だめだ…あっ?こんなの、堪え…はぁ、られない?」 離れないといけないのに身体がそれをさせてはくれない。快楽が身体を支配していく。 「ぷはぁ…駄目だよ、はやり。逃がさない。俺ははやりを逃がさないからな」 ドン… ソファーに押し倒される。その衝撃すらも今の私には快楽であった。 彼の手が私の胸を弄る度に私は失神し 彼の口が私の口を貪る度に私は絶頂する。 そして最後に私は… 「そろそろ大丈夫かな?」 彼に 「うん…大丈夫だよ…?」 奴隷の烙印を刻み込まれた。 後日談 はやり「お断ります☆」 京太郎「いや、だからあのせめて俺が卒業するまで…」 はやり「二年も待ったんだよ☆」 京太郎「いやあのそうですけど」 はやり「息子ももう居るんだよ☆」 京太郎「お、おっしゃる通りです」 はやり「だよね☆なら結婚式をしようよ☆」 京太郎「何をそんなに焦ってるんだよ?」 はやり「一昨日、良子ちゃんに迫られて本番前までいったよね☆?」 京太郎「っ!」ダラダラ はやり「昨日はいちごちゃんで処理したのに私には黙ってたよね☆」 京太郎「ごめんなさい…」 はやり「本番をしてないからいいけど…京太郎は色んな人と遊べるけど、私は京太郎専用なんだよ☆」 京太郎「はやり…」 はやり「だからね…結婚式しようか☆」 京太郎「…しよう。俺頑張るから!」 はやり「ありがとう、旦那さま?」 END はやり「これではやりと夫婦に…」 京太郎「なんて事にはなりませんよ?」 はやり「えっ☆?」 京太郎「知ってましたよ、媚薬を盛ってた事ぐらい」 はやり「うっ…なんで放置したのかな?」 京太郎「なんとなく効かない気がしたからいいんだよ」 はやり「怒ってないのかな☆?」 京太郎「実害がなかったら別に構いませんよ…ただまあ、二回目はないですけどね」ゴッ はやり「う、うん…覚えておくよ」 ーーーーー 就寝前 京太郎「……眠い」 ♪ー 京太郎「メールじゃなくて電話か。もしもし…」 智葉「もしもし、智葉だ」 京太郎「あっ、智葉さんこんばんわ。どうかしたんですか?」 智葉「いや、インフルエンザと聞いてな…電話したんだが迷惑だったか?」 京太郎「いえ、普通に嬉しいですよ。あと遅れましたが、都大会お疲れ様でした。ネットの再放送見ましたけど圧倒的でしたね」 智葉「ありがとう。こっちこそ岩手個人の試合をネット中継で観たが圧倒的だったな」 京太郎「全国に行く為ですから」 智葉「ふん、お前らしいな。体調管理はしておけ。あまり心配をかけるな」 京太郎「すいません」 智葉「ふん…全国で東京に来た時には顔を出せ。観光案内ぐらいならしてやるからな」 京太郎「覚えておきます。智葉さんも体調だけは気をつけてくださいね」 智葉「…なんの事だ?」 京太郎「いえ、ただ思っただけですよ」 智葉「ふん…まあいい。暖かくして寝るんだぞ。おやすみ」 京太郎「はい、おやすみなさい」 プツン 京太郎「カマをかけたらひっかかった…大丈夫かな、智葉さん」 ーーーーー 智葉「……なんで風邪をひいてたってばれた?声がまだおかしいのか」 日曜日 朝 京太郎「……外にでてはいけない。歯痒いな」 カピー「パカパカ(踊らされたな主」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(できすぎだとは思わなかったか?終わりがあるのに剣があった。どういう事だろうな?」 京太郎「言ってる事がよくわからないぞ」 カピー「パカパカ(…まあ、わからなくてもいいさ」 カピー「パカパカ(…強制力か。まあ、別に条件を満してさえいればそれでいいんだがな」 京太郎「弓が強くなるのか?」 カピー「パカパカ(護弓の方がな。妖弓は少々弄れない事情があってな。まあとりあえず進化先を教えてやるから決めるといい」 京太郎「梓弓でいいかな」 カピー「パカパカ(理由は?」 京太郎「他の二つは伝承が物騒だからな」 カピー「パカパカ(どれもぶっそうだろ」 京太郎「梓弓は物騒じゃないだろ」 カピー「パカパカ(ふん…使って理解するといい。あれはあれで恐ろしい弓だ」 バチン… 昼 はやり「それじゃあ私、帰るね」 京太郎「色々とありがとうございました」 はやり「うんうん、こっちこそ大事な物を貰ったからいいよ☆」 京太郎「大事な物?」 はやり「秘密…でも改めて言うよ☆私は京太郎が大好きだから?」 京太郎「お断りします」 はやり「酷い☆まあ、知ってたけどね。それじゃあバイバイ?」 ちゅ… 京太郎「なっ!」 バタン…扉が閉まり 京太郎「あの人はやっぱり苦手だ」 夜 京太郎「明日は久しぶりの学校だ」 京太郎「完治した事の報告も含めてハオを誘うか」 ハオ「治ったんだ…良かった」 京太郎「あっ、あわあわさんそれ切ったら駄目……やっぱり振り込んだよ。跳満だからめくられたか…ウィスが着てるな」 あわあわ「なんで急に強くなったのよ!」 京太郎「強くなったって…この人と打った事があったんだな…気のせいですよっと」 あわあわ「嘘!この前、圧倒的に勝てたもん…次は百回倒すから覚えておくのね!」 京太郎「楽しみにしてますっと……俺だってあんたが振り込まなかったら勝ってたんだ。まあ負け惜しみだな」 ーーーーー ??「次は絶対勝つ!」 就寝前 京太郎「……起きたら学校だ」 From 鹿倉胡桃 明日は学校これそう? 京太郎「大丈夫ですよ、心配かけてすいませんっと…」 From 鹿倉胡桃 心配してないよ。ただ、体調管理はきちんとして欲しいな。 京太郎「て、手厳しい」 From 鹿倉胡桃 明日、会えるのを楽しみにしてる。それじゃあ、おやすみ。 ps お弁当作ってきてあげるから、ちゃんと来るんだよ。 京太郎「…絶対に学校に行こう」 朝 京太郎「よし、起きたぞ」 京太郎「お弁当は作ってきてくれるらしいから……と言ってもなんか悪い気がするからデザートでも作って行くかな。フルーツサンドだな。朝御飯のついでに」 ーーーーーーーー 昼 京太郎「胡桃の所に行くとするか」 屋上 胡桃「元気そうだね」 京太郎「一週間寝て過ごしたら元気にもなりますよ」 胡桃「笑い事じゃないんだからね…全く、あんまり心配かけたら駄目なんだよ」 スッ…京太郎のあぐらの上に座り 京太郎「…すいません」 胡桃「許さない。罰としてこのまま昼ご飯を食べる事」 京太郎(罰になってないが…まあいいか) 京太郎「わかりました」 ーーーーーーー 胡桃「どう美味しい?」 パク…もぐもぐ 京太郎「美味い…俺の好きな味付けですよ」ニコニコ パク…もぐもぐ 胡桃「なら良かった」ニコニコ 京太郎「それにしても胡桃がこんなに料理ができるって知らなかった」 胡桃「わ、私だって料理ぐらいできる」わたふた 京太郎「それもそうだな。ごめん、少し配慮が足らなかった」 胡桃「許してあげる。私は優しいから」どやぁ 京太郎「ごちそうさまでした」 胡桃「お粗末さまでした。京太郎のフルーツサンド美味しかったよ」 京太郎「それならよかった。そろそろ時間なんでまた放課後、部室で」 胡桃「うん、また後で」 放課後 部室 京太郎「麻雀に直に触れるぞ!」 京太郎「迷惑かけました」頭を下げて トシ「私には別に迷惑なんてかかってないよ。それより本当に大丈夫なのかい?」 京太郎「はい、大丈夫です。医者(カピー)が完治と言ってましたんで」 トシ「そうかい…なら良かった」 京太郎「今日からばりばり麻雀打ちますよ」ニコニコ トシ「ふふ、あんたらしいね。その前に質問に答えて貰っていいかい?」 京太郎「なんですか?」 トシ「小鍛冶健夜(けんや)はあんたかい?」 京太郎「…質問の意図が解らないんですけど?」 トシ「いいから答えておくれ」 京太郎「違いますよ。小鍛冶健夜(すこや)なら知ってますが小鍛冶健夜(けんや)って人なんて俺は知りません」 トシ「…それもそうだね。変な事を聞いて悪かったよ。麻雀を打ってくるといい」 京太郎「はい、そうしてきます」 スタスタ… トシ「似過ぎてる…はぁ…引き摺りすぎか」 京太郎「今日の俺は阿修羅を凌駕するから、覚悟しろよ」ゴゴゴゴゴ… トシ「えっ…?」 帰り道 白望「一緒に帰ろう」 ギュ…おんぶしてもらい 京太郎「いや、帰ろう以前にもうおんぶの状態だろ」 白望「ダルくない」 京太郎「聞いてないし…心配かけてごめんな」 白望「…信じてたから」 京太郎「……その言葉が何よりも響くよ」 白望「そう言うと思った」ニコ 京太郎「はぁ…シロには敵わないな」 白望「ダルい…京太郎」 京太郎「どうした?」 白望「旅行に行こう」 京太郎「はっ?」 白望「駄目?」 京太郎「いや、駄目じゃないけど…」 白望「良かった…約束だよ」 京太郎「別にいいけど…何処に行くんだ?」 白望「北海道」 京太郎「……日帰りで行くには少し辛いな」 白望「一泊二日」 京太郎「そうか泊まるならどうにか……皆も居るんだよな?」 白望「……」 京太郎「シロ、それは駄目な事なんでは…」 白望「約束したよ?」 京太郎「うっ…」 白望「嘘つくの?」 京太郎「いかしていただきます」 夜 ガチャ 健夜「ただいまー」 京太郎「義姉さん達が帰ってきたか」 スタスタ… 京太郎「おかえ…り…」 マホ「えっ…なんで変態さんが居るんですか?」 健夜「駄目だよマホちゃん、京君の事をそんな風に呼んだら」 マホ「ご、ごめんなさい!」 良子「元気そうですね、京太郎」 京太郎「えっと…まあ、完治したけど…あのその子はどうしたの?」 健夜「9月までウチで預かる事になった夢乃マホちゃん。マホちゃん、こっちは私と良子ちゃんの弟で須賀京太郎。好きな風に呼んであげてね」ニコニコ マホ「わ、わかりました!京お兄ちゃんにします!」 京太郎「……」フリーズ 良子「状況が飲み込めなくてフリーズしましたね」 健夜「そうみたいだね…そう言えばマホちゃん」 マホ「なんですか?」 健夜「京君の事を変態さんって呼んでたけど…何かあったの?」 マホ「き、京お兄ちゃんはマホの大事な物を奪っていったんです」カァァもじもじ 京太郎「ちょ、それは語弊が…!」 ガシ…両肩をそれぞれ掴まれ 健夜「京君…少しだけ…」ゴゴゴゴゴ… 良子「お話ししましょうか」ゴゴゴゴゴ… 京太郎(終わったな…) ズルズル…引きずられて行った 健夜「なんだ…事故でキスしただけなら最初からそう言ってよ」 良子「そうですよ、紛らわしいじゃないですか」 マホ「だ、大丈夫ですか?」 ツンツン… 京太郎だったもの「……」 健夜「さて久しぶりに晩御飯でも作ろうかな」汗 良子「わたしもヘルプしますよ!」あたふた マホ「京お兄ちゃん、死んだら駄目ですよ」 ゆさゆさ 京太郎「はっ……久しぶりに三途の川を見た気がする」 京太郎「……一気に疲れた」 京太郎「健夜義姉さんと話すか」 ーーーーーー 健夜「こんな夜遅くにどうかしたの?」 京太郎「少し話そうと思って」 健夜「……怒られにきたの?」 京太郎「インフルを黙っててごめん」頭を下げて 健夜「言い訳しないんだ」 京太郎「俺が健夜義姉さんと同じ事を言うから…」 健夜「そうだね…きっと京君も そう言うと思うよ。だから私が起こってる理由も解ってるんだよね?」 京太郎「うん…」 健夜「ならもうこんな事をしたら駄目だよ…本当に心配事したんだから」ポロポロ 京太郎「あっ…本当にごめん」 ギュ… 健夜「京君は私の大事な人なんだがら…」 朝 京太郎「……眠い」 昼 京太郎「何処で食べようか」 京太郎「さて今日持って行くお弁当の準備をするか」 ーーーーーーー とてとて マホ「おはようございます…」寝ぼけ眼 京太郎「おはよう。洗面所はそこの奥だから顔を洗ってくるといいぞ」料理中 マホ「はい…わかりました…」 とてとて… 京太郎「マホは起きてきてるのに義姉二人は爆睡か…いや、一昨日までプロツアーとかで忙しかったから仕方ないのか」 マホ「洗ってきました!」 京太郎「おう、それなら少しだけ待っててくれ。朝御飯の準備をするから」 マホ「はい!…京お兄ちゃんはいつも料理をしてるんですか?」 京太郎「まあな、もう習慣になってるな」 マホ「す、凄いです!憧れます!」 京太郎「いや、俺なんてまだまだだよ」ワハハ ーーーーーー 昼 京太郎「何処で食べようか」 屋上 塞「京太郎ー!」 京太郎「あれ、塞もここで食べるのか?」 塞「うん。少しだけ暑いけど風が吹いてて気持ちいいから」 京太郎「そうだな…もうすぐ夏だからな」 塞「インターハイまで一ヶ月ぐらいだからね」 京太郎「全国な…強い人がたくさん居るから楽しみだな」 塞「京太郎の強いがどのレベルかわからないけど…知らない人と打てる」 京太郎「そして勝つのは俺達だ」 塞「そうだね。私達は勝つ。勝ってお義姉さんにも勝つ」 京太郎「お姉さんってどういう事だ?」 塞「あっ…なんでもないよ。ただインターハイで打つ相手の事を考えてただけだから」 京太郎「そうか。楽しみだな、インターハイ」 塞「うん。私達の闘いはこれからだからね」 放課後部室 京太郎「麻雀だ」 京太郎「打つ気でいたらもう皆が打っていた…」 エイスリン「オソカッタネ」 京太郎「ああ、ノートのコピーとかしてたらこんな時間になってな」 エイスリン【寝ている京太郎と元気になった京太郎の絵】 京太郎「ばっちりだぞ。義姉さん達も帰ってきたし、家事洗濯は任せれるからな」 エイスリン「ナラヨカッタ」ニコニコ 京太郎「そういえば明日で大丈夫か?」 エイスリン「ナニガ?」 京太郎「タコス。約束したままだっただろ」 エイスリン「ウン!タノシミニシテル!」 帰り道 エイスリン「英(京太郎、一緒にかえろう」 京太郎「別にかまわないぞ」 ーーーーーーー エイスリン「英(暑いね…」 京太郎「まあ夏だからな。プールや海の季節だ」 エイスリン「英(海いいね」 京太郎「海か…今度行くか」 エイスリン「えっ?」 京太郎「駄目だったか?」 エイスリン「英(うんうん、行きたい。皆で行くの?」 京太郎「どっちでもいいな。皆で行ってもいいし、二人で……恋人同士に見えてしまうな」ワハハ エイスリン「英(はぐらかした…」ジト目 京太郎「べ、別にはぐらかしてなんかないし…」目空し エイスリン「英(まあいいけど。今度、皆で行こうよ海」 京太郎「…そうだな。みんなで行くか」 エイスリン「ウン!」 夜 京太郎「海か…鹿児島を思い出すな」 京太郎「ハオを誘うか…最近、ずっと誘ってる気がする」 慧宇「また誘ってくれた…」ニコ 京太郎「勝ったぞ!凌ぎ合いなら負けない。おっ、ウィスが着てる」 京太郎「ハオからか。スカイをかけるか」 ーーーーーーー 慧宇「調子が戻ってきたみたいですね」 京太郎「ああ。完治もしたし調子がいいぞ」 慧宇「でも次は私が勝ちます」 京太郎「負けないさ。次も俺が勝つ。それより遅れたが個人戦凄かった」 慧宇「み、観たんですか!」 京太郎「おう。智葉さんとの試合は他家が可哀想だったぞ」 慧宇「あ、あれはやるかやられるかだったから…」 京太郎「そうだな。同じ立場だったら俺も全力で挑むしな…まあ、一位通過おめでとう」 慧宇「ありがとうございます」カァァ 慧宇(褒められた!!) 慧宇「ご…京太郎も岩手個人一位おめでとうございます」真っ赤 京太郎「ありがとう。また東京で会おうな」 慧宇「はい!」 京太郎「あれ、三人で卓を囲ってなにしてるんだ?」 マホ「あう…京お兄ちゃん、助けて」ウルウル 健夜「折角だからマホちゃんに麻雀を教えてあげようと思って」 良子「イエス。マホも強くなる事を望んでいますし」 マホ「うぅ…」涙目 京太郎(………助けてやるか) 京太郎「なら俺が教えるよ」 健夜「えっ?私達が教えた方が…」 京太郎「義姉さん達は居ない方が多いだろ。それなら何時も居る俺が教えた方がいいだろ」 良子「それもそうですね…マホはどうですか?」 マホ「お、お兄ちゃんの方がいいです!」 健夜「ぶぅ…京君にマホちゃんとられた」 京太郎「はいはい、そんな事を言わない。とりあえず何から教えればいいんだ?」 健夜、良子「基礎」 マホ「基礎からでお願いします!」 京太郎「わかった…まあ、今日はもう遅いから明日からにするか」 マホ「はい、師匠!」 京太郎「師匠?」 マホ「駄目ですか?」涙目 京太郎「師匠は少しだけむず痒いからお兄ちゃんで頼む」 マホ「わ、わかりました、お兄ちゃん!」 健夜(ねえ良子ちゃん…) 良子(気がつきましたか…これは強敵かもしれません) 健夜、良子(マホちゃん、恐ろしい子!)お蝶夫人 マホ「ほぇ…?」 早朝 京太郎「よし、タコスを作るぞ」 京太郎「これで大丈夫かな」 ーーーーーーー 朝 京太郎「どうしようかな」 京太郎「義姉さんを起こしに行くか」 京太郎「良子義姉さんだな」 コンコン… 京太郎「義姉さん、起きてる?」 良子「起きてますよ」 ガチャ… 良子「ほら」私服 京太郎「本当だ。今日は何処かに行くのか?」 良子「ええ。少しTV局に呼ばれてまして」 京太郎「義姉さんはTV受けがいいからな」 良子「ありがとう。そんな、おべっかはいりませんよ」ニコニコ 京太郎(嬉しそうだな) 昼 京太郎「エイスリンとランチだな」 京太郎「おっ、シロもいるのか」 エイスリン「ツカマッタ!」 白望「捕まえた」 京太郎「仲いいな二人は。ほら、タコス作ってきたぞ。自信作だ」 エイスリン「タベル!」 白望「私も…」 一同「いただきます」 パク…もぐもぐ エイスリン「美味しい…ピザとは少しだけ違うんだね」 京太郎「おう。冷めても美味しいように味を濃く付けたからな。てかエイスリン、日本語が…」 ツン… 京太郎「うん?」 白望「アーン」 京太郎「お、おう。ありがとう」 パク…もぐもぐ 京太郎「少し濃すぎたか?」 エイスリン「コレクライデイイヨ」 白望「大丈夫」 京太郎「そうか」 京太郎(気のせいか。エイスリンが日本語がペラペラだった気がしたんだが) エイスリン「ありがとう、シロ」小声 白望「別にいい…ダルい…」小声 放課後 部室 京太郎「何をしようか」 京太郎「豊音、荒れてるな」 塞「京太郎が構ってあげないから」 京太郎「いやまてまて、そんな事はないぞ」 塞「あるんだよ」 ーーーーー 塞「そう言えば、京太郎」 京太郎「なんだ?」 塞「中学生の時になんで麻雀を打たなかったの?」 京太郎「……そ、それを今聞くのか?」 塞「うん。ストレートに聞いた方がいいでしょ?」 京太郎「………だったんだ」 塞「えっ?」 京太郎「厨二病だったんだよ」カァァ 塞「厨二病?厨二病ってあの…」 京太郎「そうだよ。槍が使えるようになって片っ端から人に試して義姉さん達にふるぼっこにされてな…俺が悪かっただけなんだがな」 塞「それは京太郎が悪い」 京太郎「おう…古傷をえぐらないでくれ」頭を抱えて 帰り道 京太郎「豊音、一緒に帰らないか?」 豊音「えっ?あっ、うん!」ニコ ーーーーーー 豊音「♪ー」ニコニコ 京太郎「機嫌良いな」 豊音「気のせいだよ」ニコニコ 京太郎「そう見えないけどな…」 豊音「あのね京太郎、一つ聞いていいかな?」 京太郎「俺に答えられる事なら構わないけど…」 豊音「厨二病ってなんなの?」 京太郎「おぅ…なんでそれを聞く?」 豊音「塞と話してるのが聞こえてきたから気になって…教えてく欲しいかなって」 京太郎「ち、厨二病って言うのはな…」冷や汗をかいて 豊音「……」黙って聞いていて 京太郎「漢なら誰もが通る道の事なんだ?」 豊音「それって答えになってないんじゃ…」 ギュ…てをつなぎ 京太郎「それ以上聞かないでくれ…頼む」 豊音「わ、解ったよ…」 夜 京太郎「厨二病は卒業したんだ…」 マホ「よろしくお願いします!」 京太郎「おう、任せろ」 京太郎「とりあえず実力も知りたいし。変則二面打ちでもしてみるか」 マホ「はい!」 30分後 京太郎「…えっと、とりあえずあれだな」 マホ「うぅ…」涙目 京太郎「チョンボを無くしていこうか」 マホ「はい…」 朝 京太郎「どうさたものか」 京太郎「お弁当を作るか」 ーーーーーー 昼 京太郎「何処で食べよう」 中庭 京太郎「誰も居ないみたいだな」 京太郎「さ、寂しくなんかないぞ」 ーーーーーーー 放課後 部室 京太郎「お昼食べ過ぎた」 京太郎「清澄に居た頃の話が聞きたい?」 豊音「うん、そういえば聞いた事がないから気になって」 豊音(…清澄と龍門渕の三人、風越は一人…鶴賀は二人だったはず) 京太郎「例えばどんな話がいいんだ?」 豊音「何をしてたや、麻雀部でどんな事をしてたとかかな…京太郎が話しやすい方ならなんでもいいよ」 京太郎「そうだな…一ヶ月も居なかったからあまり話す事はないんだけど…楽しかったのは確かだ」 豊音「楽しかった?」 京太郎「ああ。毎日、いろいろな事が起きたりしてな。プロと麻雀したり女の子を助けたり、車にひかれそうになった事もあったな」 豊音「す、凄いね…気になる人とか居たの?」 京太郎「恋愛って意味でか?」 豊音「うん」 京太郎「どうなんだろうな…自慢じゃないが美人二人に告白されたからな」 豊音「えっ?」 京太郎「まあ、断ったんだがな」 豊音「そ、そうなんだ…よかったよ」小声 京太郎「他にも…」 数十分後 京太郎「こんな所かな。本当にこんな話でよかったのか?」 豊音「うん。ありがとう」 京太郎「こんな話で良かったらいくらでもするぞ」 帰り道 胡桃「京太郎は東京の自由な日って何をするの?」 京太郎「確か三日間は自由行動できるんだったな」 胡桃「そうだよ」 京太郎「そうだな……お義母さんの所に行ったり、健夜義姉さんの部屋を片付けたりするかな」 胡桃「見学とかしないの?」 京太郎「東京はあんまり観光に向かないだろ…人多いし」 胡桃「そうだね、環状線とか凄いもんね」 京太郎「そうそう。スカイツリーとかできたから余計に多くなってるからな。皆でネズミの国とか行くのは大会が終わってからの方がいいし…案外暇になりそうだな」 胡桃「皆が居るから暇にはならないよ。他校の試合も見とかないと」 京太郎「他校か…大阪、広島、東京、鹿児島、長野…見たここが強いよな」 胡桃「うん。先鋒だけで勝ち上がってきた千里山、永水、白糸台は要注意。個人戦も見たけど宮永照、?慧宇、神代小蒔、石戸霞、園城寺怜、天江衣、佐々野いちご…他にも沢山いるけどどの人も正直、強い」 京太郎「そうだな…あの人達は別格だよな」 胡桃「あの人達ってそれじゃあ知り合いみたいだよ?」 京太郎「ちゃちゃのん以外は一応知り合いだぞ」 胡桃「えっ?」 京太郎「照は幼馴染だし、永水の二人も昔からの知り合い、ハオやトキさんはネト麻仲間で、衣は長野にいる頃に色々あってな…」 京太郎(流石にちゃちゃのんの事を脅した仲とも言えないしな) 胡桃「……それだけ?付き合ったりはしてない?」 京太郎「ないない。好意は寄せられてるけど友情の延長戦だしな」 胡桃「それならいいんだけど…」 胡桃(やっぱり記憶との誤差はあるんだね…) 夜 京太郎「照か…連絡とってないけど大丈夫だよな」 京太郎「照にメールしてみるか…生きてるか?」 ?From 宮永照 大丈夫。どうかしたの? 京太郎「はや…!連絡をとってなかったからメールしてみたと…」 From 宮永照 気にしてなかったのに…ありがとう。 京太郎「ありがとうか…なんだろう照の声が聞きたくなるな」 ♪ー 京太郎「電話?もしもし」 照「もしもし」 京太郎「照か。どうかしたのか?」 照「電話して欲しいとおもったから」 京太郎「………相変わらず解るんだな」 照「京ちゃんは単純だから」 京太郎「照にだけは言われたくないぞ」 照「ツンデレの方が良かった?」 京太郎「やめてください」 照「ふふ…個人戦を観たけど覚悟を決めたんだね」 京太郎「覚悟?」 照「うん。勝ち続けることに対して躊躇いがなかった」 京太郎「ああ…まあ色々とあってな。慢心してると思いしらされて、俺より強い人は沢山居ることを思い出したんだ」 照「私もそれに入ってる?」 京太郎「……ひみつだ。照の試合も観たぞ。槍やあの嵐は使わなかったんだな」 照「使い方が難しいから…特に槍は」 京太郎「そうか?便利だと思うんだけどな」 照「…京ちゃんが強くなれば成る程、あれの使い方は難しい…」 京太郎「…褒めてくれてるのか?」 照「どっちだと思う?」 京太郎「どっちでもいい…なあ照」 照「何?」 京太郎「全国で待っててくれてありがとうな」 照「長かった…勝つのは私」 京太郎「…負けないさ。エキシビションマッチで俺はお前と義姉さん達に勝つ」 金曜日 朝 京太郎「眠い」 京太郎「朝御飯作っとくか…」 京太郎「起きてこないな…まあ、いいか」 ーーーーーーーー 昼 京太郎「何処で食べようか」 京太郎「寝るか」 京太郎「……zzz」 羽川「また須賀君が寝てる…疲れてるのかな?」 京太郎「カピー…カレーは辛いんだぞ…zzz」 羽川「…そうでも無さそうだね」 ーーーーーーーーー 放課後 京太郎「三限目まで爆睡してしまった…」 エイスリン「キョウタロー」 京太郎「どうしたんだ?」 エイスリン【槍を持つエイスリンの絵】 京太郎「槍を教えて欲しいのか?」 エイスリン「うん!」 京太郎「教えるって言ってもな…感覚しか教えられないぞ」 エイスリン「ダイジョウブ」 京太郎「それじゃあ…とりあえず感覚としては…」 45分後 京太郎「解ったか?」 エイスリン「……?」首を傾げる 京太郎「やっぱりこうなるよな…」頭をかいて エイスリン「英(京太郎、手を出してイメージしてもらっていいかな?」 京太郎「イメージって槍をか?」 エイスリン「英(うん。多分それで大丈夫だから」 京太郎「そんな簡単にいったら悲しいんだが…まあいいか」 ギュ… 京太郎「いくぞ」 エイスリン「ok」 京太郎(槍のイメージ……勝つ為のイメージ!) バリん… エイスリン「うっ…」 バサ…座り込み 京太郎「だ、大丈夫か?」 エイスリン「英(立ちくらみがしただけだから大丈夫…ありがとう京太郎、たぶん成功した」 京太郎「成功って槍がか?」 エイスリン「うん」 京太郎「マジかよ…俺は4年は掛かったのに」項垂れて エイスリン(イメージできる。真っ赤な槍…これが京太郎がいつも使ってる力なのかな?) 帰り道 豊音「全国でどうするか?」 京太郎「そう。昨日、胡桃とも話してたんだが皆どうするのかなって」 豊音「他校の試合を観てあわよくばサインをもらうよ!」 京太郎「サインか…豊音らしいな」 豊音「有名人がいっぱい居るから楽しみだよ。ただ優勝は私達だけどね」 京太郎「当たり前だ。男女共に優勝して母校に帰還だな」 豊音「うん!」 京太郎「でもまあ、何処か観光には行くんだろ?」 豊音「どうだろう…たぶん行かないかな。人混みが苦手だし、それに皆も飽きてるから」 京太郎「飽きてる?そんなに東京に行ったのか?」 豊音「えっ、あっ 、そんな事はないよ!ただこの前の合宿でだいたいの感じが解ったから…」 京太郎「そんなに慌てなくていいぞ。まあ、確かに人混みが凄いしな…ダラダラしとくのもありだな」 豊音「私的にはそっちの方がいいよー」 夜 京太郎「…全国は楽しみだな」 マホ「よろしくお願いします!」 京太郎「おう。そんなに気張らなくてもいいけどな」 マホ「あぅ…それで今日はどうするんですか?」 京太郎「とりあえず落ち着いて打てるようにしよう」 マホ「落ち着いて?」 京太郎「そう。義姉さん達との三麻を観てたけど素に戻って当てられたら動揺するのは致命的だからな」 マホ(む、難しいことを言われていてよくわからないのです) 京太郎「単純に言うと基礎をつけること」 マホ「あっ、なるほど」 土曜日 京太郎「今日で義姉さん達は仕事に行くんだよな」 京太郎「朝御飯作るか」 健夜「おはよう…」 京太郎「あっ、ご飯もうすぐできるぞ」 健夜「うん…」 京太郎「さっさと顔を洗う」 健夜「はーい」 ーーーーーーーーーー 健夜、京太郎「いただきます」 ぱく…もぐもぐ 健夜「美味しい」 京太郎「ありがとう」 健夜「…個人戦の試合を観たけど凄く強くなったね」 京太郎「慢心してるって教えられて……約束も思い出したからな」 健夜「約束?」 京太郎「俺は義姉さんを倒す」 健夜「どうして?」 京太郎「独りぼっちは淋しいからな…隣に立つよ」 健夜「……もう二つも思い出した?」 京太郎「片方は今でも怖い。もう片方はそのあれだ…まだよくわからない」 健夜「…ふふふ、それならいいや。待ってるよ、エキシビションマッチで」 京太郎「ああ。勝つのは俺だ」 健夜「私だよ」 昼1 京太郎「義姉さんとマホは観光に出かけたな」 京太郎「出かけるか」 バッティングセンター 京太郎「初めて来たけど…ホームランをねらえばいいんだよな?」 カッキーン… 京太郎「…案外簡単だな」 カッキーン…カッキーン… 1時間後 京太郎「ふぅ…こんな感じで良いだろ。野球武でもないのになんでこんな汗だくでボール打ってるんだろ」 京太郎「ホームラン記念に引き換え券を貰ったんだが…これってカピーのやつなんじゃないのか?」 昼2. 京太郎「流石にもう出かけたくないな」 京太郎「智葉さんを誘ってみるか」 智葉「体調も調子も回復したらしいな…まあ、見極めさせてもらおう」 京太郎「よし、勝った。あわあわさんがダブリーで仕掛けてきたけど逆に狙えたのがでかかったな…ウィスがきてるな」 京太郎「あわあわさんからか…嫌だな」 あわあわ【スカイのID】 京太郎「これは掛けて来いという事なのか?」 ♪~ あわあわ「遅い!」 京太郎「あっはい」 あわあわ「京であってるのかな?」 京太郎「そうですけど…」 あわあわ「次こそは…次こそは勝つ!」 京太郎「なら安手でダブリーはやめた方がいいんじゃないですか?」 あわあわ「あれは実際なら跳満になってたはずなの…」 京太郎「いやまあ、口だけなら幾らでも言えますから」 あわあわ「うっ…京だって安手で流し損ねてさとはに振り込んでた」 京太郎「あれはモブさんが清一ぽかったから仕方なく…」 あわあわ「…満貫が仕方ないんだ?」 京太郎(なんでこう揚げ足を取ってくるかな) 京太郎「まあ最終的に勝てたから良いですよ。二位のあわあわさん」 あわあわ「っ!もう一回、もう一回勝負しなさい!」 京太郎「……」 京太郎「良いですよ。人と部屋はどうします?」 あわあわ「こっちで用意する…そっちも一人呼んで来てよね」 京太郎「わかりました」 プツン 京太郎「誰を呼ぼうかな?」 京太郎「…どうしても勝ちたいからハオに頼むか」 ♪~ 慧宇「どうかしました?」 京太郎「ネト麻でどうしても凹ましたい相手が居るんだ…力を貸してくれるか?」 慧宇「も、もちろんです!」カァァ 京太郎「勝った!完膚なきまでに勝ったぞ!ハオはなんかこう緊張してるのからしくないミスをしてたけど…それでも+だからな」 ♪~ あわあわ「つ、次は…ぐす…負けないから」 京太郎(ま、マジで泣いてる…やり過ぎたか?) あわあわ「あんたなんかに…ぐす…絶対に…負けないんだからな!」 京太郎「……なら待ってます」 あわあわ「えっ?」 京太郎「俺に勝つんでしょ?なら待ってますよ。その時を。でも勝つのは俺ですから」 あわあわ「わ、私が勝つ…百回倒す!」 京太郎「ふん…なら俺は千回勝ちますね」 あわあわ「なら私は1万回勝つからいいもん!」 京太郎「…それじゃあまたネト麻する時に誘いますね」 あわあわ「ふん、仕方ないからしてあげる」 京太郎(泣きやんだな) 京太郎「もう遅いんで俺はこれで」 あわあわ「…お、お疲れ様」 京太郎「はい、お疲れ様です」 夜 健夜「それじゃあちゃんと見てあげてね」 京太郎「ああ。今週末に一回長野に帰るんだろ?」 健夜「うん。何でも合同合宿に呼ばれたらしいんだよ」 京太郎「長野の合同合宿か…咲達に呼ばれたって事なのか?」 健夜「多分ね…。マホちゃんは特殊だからね」 京太郎「特殊?」 健夜「うん…あの子は私達になれるんだよ」 京太郎「俺達になれる?」 健夜「うん。三麻をずっと打ってて思ったけどあの子は二十前後の能力を持っている。私や良子ちゃん…京君の能力はなかったけどあの子はこれ以上成長さしたはダメなのかもしれない」 京太郎「……」 健夜「打ってる感覚はあるみたいだけど…私の能力や一部の能力を使ってると意識が飛んでる。もしこれ以上成長して全局意識が飛んだらそれはもう…」 京太郎「…俺はどうすればいいんだ?」 健夜「器を作ってあげて。基礎を叩き上げて…できれば全国が始まる前にね」 京太郎「…努力する」 健夜「頼んだよ」 夜 京太郎「器か」 京太郎「…和とネリーを誘ってみるか」 和「京太郎君から…」 ネリー「今日は勝たしてもらうからね!」 ??「京ちゃんかな…淡の仇とらしてもらう」 京太郎「てるてるさんに競り負けた…畜生。ウィスがきてる」 京太郎「和から着てるな…」 のどっち「惜しかったですね」 京「振り込んだのが痛かったな…まだまだ努力しないとな」 のどっち「そうですね。全国大会もありますし…個人戦出場おめでとうございます」 京「そっちも団体戦出場おめでとう」 のどっち「ありがとうございます。東京で会いましょう」 京「おう」 コンコン… 京太郎「はい?」 ガチャ… マホ「あ、あの…」パジャマ姿 京太郎「どうかしたか?」 マホ「……さい」小声 京太郎「えっ?」 マホ「怖いから一緒に寝てください!」 京太郎「えっ、あっ、別にいいけど」 マホ「よ、良かった…」 京太郎「あの近くないか?」 ギュ… マホ「こ、怖いから仕方ないのです!」カァァ マホ(温かいからなんて言えません…) 京太郎(あいては中学生だ落ち着け…手を出したらダメだぞ) マホ「…zzz」 京太郎「寝たか…心臓に悪いから床で寝るか」 スッ…ギュ…身体を起こすが裾をつかまれていて 京太郎「……仕方ないか…zzz」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3390.html
http //hayabusa5.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1394986844/ 姉帯豊音は孤独だった 県の中でも特に深い山奥にある豊音の村には子どもが少なく、 家の外へ遊びへ行こうとも幼少期の豊音には既に面白みというものは無かった ある日、豊音は自分と同年代の少年と出会った 都会から親の里帰りで連れてこられたというその少年と豊音が仲良くなるのにそう時間はかからなかった 豊音は自分が知り尽くした山へ少年を連れて遊び回った 少年と過ごした時間は、孤独感に苛まれていた豊音にとってとても貴重な宝物のように感じ、 夏休みの終わりが近づくほど、少年との別れを期した豊音は悲しんだ 少年と過ごす最後の日、豊音は涙で腫れた目を隠すために帽子を被った、彼に目を見られないように深く、深く それでは前を見れないだろう、と普段とは逆のように少年が豊音をエスコートすることになった、 雨雲が去った晴れ空の下を、自分が見つけた景色を見せようと胸を張る少年の歩いた後を、豊音がついて歩く 土の色が濃くなり、緑が増えていく。風の鳴る音が鳥のさえずりへと塗り替えられていく、これが最後になるのだと豊音は帽子を下げた 目的地が近づき少年は走り出した、豊音も彼の後ろを追って走った 少年の背を追って、夏の日差しに目を狭めた――瞬間 少年の悲鳴が聞こえ、反射的に手を伸ばす。しかし、指先は届かず、足を滑らせた少年の背は山の底へと消えて行った。 冷たい空気が背中から抜けていく、肌が粟立っていく、首の後ろが熱くなっていく 豊音はまた、孤独になった 少年は事故死した。貴女の責任ではないんだと少年の親は言って、村を去った 「姉帯の娘が都会の子を突き落とした」 少年の悲鳴を聞き付け、駆け付けた老婆が流した噂はねじ曲がって広まった 「姉帯の娘が背後から絞いた」 奇妙なまでに鬼気を帯びた赤眼のせいもあってか、豊音は故郷で「背向のトヨネ」と呼ばれるようになった 村の中を歩けば陰口を耳にする、目を向ければ怯えられる 豊音は外へ出ることを止めた 一人娘の気持ちを受け取った両親は、豊音へ新しいテレビを買い与えた 何も欲しがろうとしない豊音が麻雀に目を輝かせる様子を見て、両親は牌を買い与えた 豊音は孤独だった 昼間はテレビを見て、遠くから送られてくる宿題を片づけて、両親が帰ってくるとマットを広げ、牌の準備をして三麻を打つ ただそれだけをして過ごす外部から隔離された生活だったが―― 姉帯豊音は笑顔だった 和「……一応、書き終えました」 久「須賀君、これ届けてきてくれるかしら」 京太郎「和のサインなんて、そんなん和が届けた方がいいじゃないっすか?」 和「そうしたいのは山々なのですが、この後に取材が入っていまして……」 京太郎「なら仕方ねえ……か」 京太郎(つーわけで届けに行こうとしたけど……) 豊音「ふぇぇ……ここどこぉ……」ガクガク 京太郎「姉妹かっ!?」 豊音「えっ」ビクッ 豊音「…………」ガクガク 京太郎「…………」ジリッ 豊音「背が高い人!?ちょー怖いよー!」 京太郎「その言葉はそのままお返しします!」 豊音「金髪!?ちょー怖いよー!」 京太郎「宮守にも金髪の人がいましたよね!」 豊音「学ラン!ちょー怖いよー!」 京太郎「もうツッコまなくていいや……」 豊音「……ぐすっ」 京太郎(とりあえず泣き止ませたいけど……あ) 京太郎「あの、これ……」ススッ 豊音「姉帯豊音さんへ……!」 豊音「これ、原村さんのサイン!」 豊音「わぁ!わぁ!君のおかげでウルトラハッピーだよー!」パァァ 京太郎(気変わり早いなこの人) 豊音「けど、どうして君が原村さんのサインを?」 京太郎「あ、俺清澄高校の須賀京太郎って言います」 豊音「そっかー、ありがとねっ!」ニコッ 京太郎(姉帯さんかわいい) 京太郎「姉帯さんは迷子なんですか?」 豊音「……うん」 豊音「恥ずかしい話だけど、おトイレに行きたいんだけどどこに行けばいいかわからなくて……」 京太郎(咲と同レベルじゃねえか……) 京太郎「トイレならこっちですけど、付いていきましょうか?」 豊音「わわっ、そんなこと悪いよー」アワアワ 豊音「方向も教えてもらったし、私一人で大丈夫だよっ!」ギュッ 京太郎「それダメなパターンのやつですよ!」 豊音「それじゃあねー!」フリフリ タッタッ 京太郎(大丈夫かなぁ……) 豊音「うわぁ!」ドテッ 京太郎(大丈夫じゃないよなぁ……) 豊音「……ぐすっ」 京太郎(姉妹だなぁ……) 豊音「おトイレ待たせちゃってごめんねー」 京太郎「いえ、慣れてますから」 豊音「えっと、宮守の控室は……」 豊音「…………」 京太郎「姉帯さん?」 豊音「…………」ウルッ 京太郎(もう何も言うまい) 豊音「――――そこで暗炎龍がね!」キャッキャッ 京太郎「姉帯さん、着きましたよ」 豊音「本当だ!あっという間だったねー」 豊音「須賀くんには感謝してもしきれないくらいだよー!」 京太郎「そんな大したことしてないっすよ」 京太郎(泣き止ませて案内するとか咲にやってきたのとまるまる同じだもん) 京太郎「それじゃ、俺は帰りますね!」 豊音「ちょー感謝だよー!」フリフリ ピピピッ 京太郎(あとは宮守の人たちに任せよう) 京太郎(須賀ードワゴンはクールに去るぜ)ヴヴヴッ 京太郎「ん、メール?」ピッ 久『試合が終わって宮守と清澄のみんなでお茶してまーす!』 京太郎「…………」 京太郎「なんでやねん」 豊音「あれ?塞から電話?」ピッ 京太郎「ん?」 豊音「……うん……うん」 豊音「え、宮守と清澄のみんなでお茶してるの?私も行きたかったよー」 京太郎「なんでやねん」 久『P.S.そういうわけだから姉帯さんを見つけてたら連れてきて頂戴』 京太郎「なんでナチュラルに省かれてんだろ俺」 京太郎「……」チラッ 豊音(´;ω;`)ブワッ 豊音「ごめんね、私がここに来る前にメールに気づいていれば良かったのに……」 京太郎「いや、まさか会場の入り口で偶然会ってお茶することになってたなんて」 京太郎「姉帯さんのメールで事情が知れて良かったっすよ」 京太郎(精神的に死んじゃうところだったぜ) 京太郎「んで、喫茶店は……地図わかりにくいな」 豊音「東京はおっきいからね」 京太郎「経験者は語るってやつですね」 豊音「そうだねー……って違うよ!まだ迷ってないもん!」 京太郎(段々この人が咲っぽく見えてきた) 豊音「むぅー」プクー 豊音「須賀くん須賀くん」 京太郎「何ですか姉帯さん」 豊音「そこは『なんだい姉帯くん』でいいんだよー」 京太郎「何でしたっけそれ」 豊音「パペットマペットだよ、一回やってみたかったんだ!」 京太郎(懐かしいなオイ) 豊音「あとどのくらいかかりそうかな?」 京太郎「まだ歩きそうですね、あの人たちは疲れてないんだろうか」 豊音「そっかー……」グゥゥ 豊音「あっ」カァァ 京太郎「ちょっとコンビニに寄りましょうか」 豊音「うん!」 豊音「コンビニ!コンビニ!」 京太郎「あんまお腹埋めるとまずいんでパンひとつくらいですよ」 豊音「どれもおいしそうで迷っちゃうなー」 京太郎「コッペパンとか安定ですよ」 豊音「それもおいしそうだけどー……うーん……」 豊音「お好み焼きパンちょーおいしいよー!」 京太郎(選ぶのに10分もかかってた……) 京太郎「鰹節、口元についてますよ」 豊音「うわわっ、こっち?」フキフキ 京太郎「右です」 豊音「こっち?」フキフキ 京太郎「もうちょい下」 豊音「うーん……」フキフキ 京太郎「ここですよ」ヒョイ パクッ 豊音「……」カァァ 京太郎「どうかしました?」 豊音「す、少し恥ずかしかったかな……って」 京太郎「あっ……すんません」 豊音「こっちこそ、ごめんだよー……」カァァ 豊音(これ、これってよく考えたらテレビとかでよく見る間接キス、なのかな) 豊音(恥ずかしい……よー)カァァ 豊音(でもでも、口元なわけだからノーカンじゃないっかなー……) 豊音(やっぱり恥ずかしいかも!)カァァ 京太郎「……っと、ここかな?」 豊音「あっ!塞たちがいる!」 京太郎「咲……ぅゎ」 豊音「須賀くんも早く行こうよ!」 京太郎「いや、俺は……いいですよ」 豊音「なんで?」 京太郎「……どうせ、省かれてんですから」 53 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/17(月) 03 29 44.86 ID DckyGLxh0 豊音「えっ!?そんなことないよー」 京太郎「ほら見てくださいよ、あそこの席、姉帯さんが座ったらもう空きが無いんですよ」 豊音「あ……本当だ」 豊音「でもでも!部長さんが頼んで一個椅子が運ばれてきたよ?」 京太郎「……子供用じゃないっすか」 豊音「……酷い!」 豊音「須賀くんは良い人なのに酷いよこんなこと!」 京太郎「姉帯さん……」 豊音「須賀くんも一緒に来て!私が部長さんを説得するよー!」ズンズン 京太郎「姉帯さん……」 豊音「うわっ」コケッ 京太郎「姉帯さん……」 京太郎「すみません、俺のために姉帯さんの席まで移動してもらって」 豊音「ぼっちは寂しいのはちょーわかるからね」 豊音「それに、須賀くんが目の前にいるから私は楽しいよ」ニコッ 京太郎「そうっすね、俺も同じっす」 豊音「えへへー」 豊音「おいしそうなケーキがいっぱいだよー」 京太郎「どれにするか迷いますね……」 豊音「こっちの苺のケーキとこっちのチーズケーキの耐え難い誘惑がー!」 京太郎「んじゃ、分け合いっこしません?」 豊音「分け合いっこ?」 京太郎「俺と姉帯さんでこれ頼んで半分こにするんすよ」 京太郎「それならどっちも楽しめますよ」 豊音「須賀くんちょー頭良いよー!」 豊音「なでなでしてあげるねー」ナデナデ 京太郎「そんな、犬じゃないんすから」 京太郎「どっちから食べましょうか?」 豊音「んー……こっち!」ズビシッ 京太郎「苺の方からでいいんですか?」 豊音「あぅ……やっぱりチーズの方!」ズビシッ 京太郎「本当に良いんですか?」 豊音「うぅ、どっちか迷うよー」ウルウル 豊音「はい、須賀くんあーん」 京太郎「あーん」パクッ 京太郎「これもおいしいっすね」ムシャムシャ 豊音「私の目に狂いは無かったんだよ、えっへん!」 豊音「須賀くんも、私にあーんして!」 京太郎「はい」 豊音「あーん」パクッ 豊音「やっぱりおいしいねー」 京太郎「ですねー」 豊音「こーゆーの憧れだったんだー」 京太郎「憧れ?」 豊音「うん、こうやってあーんして食べさせ合うのがね」 豊音「テレビで何回も見て、私もいつかはーって」 京太郎「その憧れの相手が俺で良かったんですか?」 豊音「勿論だよー」 豊音「って!須賀くんのことが好きってわけじゃないよ!」 豊音「あ、いや、好きだけど、それは違うって言うかな、え、えーっとぉ……」 豊音「そのぉ……ぐすっ」 京太郎「なんで泣きだすんすか……」 塞「トヨネーそろそろ帰るよー」 豊音「うんー!」 豊音「須賀くん、今日は本当にありがとうね」 京太郎「こちらこそ、ありがとうございました」 豊音「……なんだか、寂しいね」 京太郎「俺で良かったら、またいつでも付き合いますよ」 豊音「ええっ!そんなの須賀くんに悪いよー」 京太郎「俺もまた、姉帯さんとどこかに遊びに行きたいので、気にしないでください」 豊音「あっ、じゃあふるふるしようよ!」 京太郎「ふるふる?」 豊音「ラインの機能だよ!」 豊音「須賀くんもスマホ持ってるでしょ?」 豊音「ラインやってないの?」 京太郎「いや……俺ガラケーなんで」 豊音「ご、ごめんねー」 京太郎「謝る必要ナッシングっすから!むしろ傷つきますから!」 塞「それじゃあ今日はお疲れ様でしたー」 胡桃「ほらシロ立って歩く!」 白望「匍匐前進で十分……」 エイスリン「シロ、ゾウキン!」 白望「それ傷つくなぁ……」 久「私たちもさっさと帰りましょう」 まこ「今日は疲れたわい」 優希「早くタコスが食べたいじぇ!」 咲「楽しかったねー」 和「そうですね」 京太郎「俺も何だかんだで疲れましたよ」 久「……誰?」 京太郎「そんなんだから疲れるつってんですよ!」 豊音『須賀くん須賀くん!』 京太郎「なんだい姉帯くん」 豊音『おぉ!今回は正解だよー』 豊音『えへへ、嬉しいなぁ』 京太郎「それで、今日はどうしました?」 豊音『団体戦優勝おめでとうって言いたかったんだ!』 京太郎「ありがとうございます、って俺は何もしてませんけどね」 豊音『ううん、須賀くんのサポートあってこその結果だよ!』 豊音『須賀くんも自信持っていいんだよー?』 京太郎「……姉帯さん」 豊音『私たちは今日海水浴行って来たんだー』 京太郎「海水浴っスか」 豊音『永水の人たちとで、ちょー楽しかったなぁ』 豊音『そうそう、石戸さんのおっぱいなんて海に浮かんでて凄かったよ!』 京太郎(何その光景ちょー見たいよー) 豊音『――――それで、振り返……ったら狩宿さんが犬神家になってて……ね……』 京太郎「姉帯さん?」 豊音『んぅ……はっ!』 豊音『ご、ごめん!ちょっと寝てた!』 京太郎「疲れてそうですし、もう終わりにしましょうか?」 豊音『全然そんなことないよ!』 豊音『私、まだ須賀くんとお話ししていたい!』 豊音『須賀くんとお話しするの、なんだかすっごく楽しいから……』 京太郎「……明日から個人戦が始まるのに疲れ溜めたら駄目ですよ」 豊音『わかってるけど、でも……でも……っ』 京太郎「……はぁ」 京太郎「あと五分だけですよ」 豊音『あ、ぅ、うん!』 豊音『……うぅ、五分経っちゃたよぉ』 京太郎「それじゃ、明日頑張ってくださいね」 豊音『須賀くんも男子の個人戦頑張ってね!』 京太郎「えっ」 豊音『ちょー応援してるよー』 京太郎「…………」 豊音『須賀くん?』 京太郎「もっもちろん!優勝してきてやりますよ!わははは!」 豊音『二人で優勝できたらいいねー!』 京太郎「でっすねー!」 京太郎(現在進行形で心が抉られる!) 豊音『おやすみ、須賀くん』 京太郎「おやすみなさい」 豊音『…………』 京太郎「…………」 豊音『須賀くんが切っていいよー』 京太郎「いや、姉帯さんのタイミングでいいですよ」 豊音『ううん、須賀くんが切ってよ』 京太郎「いやいや、姉帯さんが切っていいっすよ」 豊音「ううん、須賀くんが」 京太郎「姉帯さんが」 豊音「須賀くんが!」 京太郎「姉帯さんが!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 京太郎(そんなこんなでさらに五分が経った) 豊音『すふー…………』 京太郎(すぐに寝ちまって、ほんと、見た目と中身が釣り合ってない人だよな) 京太郎(……よし、俺も寝よう) 京太郎「ほい、タコス」 優希「御苦労だったな犬、私の隣の席に座る権利をくれてやろう」 京太郎「取っといてくれたんだな、ありがとよ」 まこ「和も咲も頑張ってほしいのぅ」 久「あ、須賀君の愛しの彼女が映ってるわよ」 京太郎「姉帯さんはそんなんじゃないですってば」 塞「ほれ見たことか」 エイスリン「サビレタカンケイ!」 胡桃「あの一日でそんな関係に!?」 京太郎「違うって言ってますよね!?」 トシ「あの子、毎晩電話やらメールやらしていたわね」 塞「君、本当に豊音に何したのさ」 京太郎「何もしてませんよ」 塞「本当に?」 京太郎「本当に真剣にガチでマジっすよ」 エイスリン「ワルイヤツ、タイテイソウイウ!」 京太郎(誰だよこんな言葉覚えさせた人) 胡桃「よく言ったエイちゃん!」 京太郎(アンタかよ) 京太郎「俺はただ、道に迷ってた姉帯さんを喫茶店まで連れて行っただけっすよ」 京太郎「特に変なことは何もしてません」 塞「まーあの子人懐っこいもんね」 久「そういえば、咲ともすぐに仲良くなってたわね」 胡桃「トヨネの村、若い子がいなかったらしいから友達がいっぱい欲しいんだろうね」 塞「いやーでもウチの高校が仲の良い女子校で良かったよ」 塞「もし共学にでも行って恋愛のゴタゴタで豊音から友達が離れて行ったらすっごく悲しむと思う」 胡桃「ようやく作った友達に裏切られたら辛いだろうね」 京太郎「」ピクッ まこ「そうじゃのう」 エイスリン「トヨネ、ヒキコモリ?」 優希「有り得るじぇ」 京太郎「」ピクッ 京太郎(どどどどどうしよう!) 京太郎(適当に笑って冗談でしたーとか言おうと思ってたけどこれじゃ無理があるじゃあねぇか!) 豊音『ウソ……須賀くん、そんな人だったんだ』 豊音『……泣いてないよー』 豊音『私は大丈夫だよ……っ、須賀くんは原村さんの応援に行ってきて』 豊音『ぐすっ……』 京太郎(アカン) 京太郎「俺!雉打ち行って来ます!」ドヒューン エイスリン「キジウチ?」 久「男子のトイレよ」 エイスリン「Oh!」 エイスリン「キジウチ!キジウチ!キジウチ!」 胡桃「恥ずかしいからやめて!」 京太郎(とりあえず逃げ出してきたけどどうすりゃいいんだよ!) 京太郎(……夏みかんゼリー飲んで落ち着くか)チャリン 豊音「須賀くんだぁー!」ギュゥッ 京太郎「むぎゅぅっ!」 京太郎(背中に柔らかい弾力があるぜェ!) 豊音「須賀くん、忙しいのに応援に来てくれたんだね!」 京太郎「え、いやぁ、そのぉ……まぁ」 豊音「須賀くんが来てくれたんだから私も頑張らないと!」 豊音「ちょー嬉しいよ!」 京太郎「アハハ……アリガトウゴザイマス」 京太郎(言い出せねー!) 豊音「須賀くんは何飲んでるの?」 京太郎「夏みかんゼリーです、これは確か姉帯さんたちと同い年だったと思いますよ」 豊音「へぇー、おいしそうだね!」 京太郎「おいしいっすよ、一口要ります?」スッ 豊音「じゃあ一口だけ……」 豊音(これ飲んだら流石に間接キス……だよね) 豊音(…………)ジーッ 京太郎「さあ、グイッと」 豊音「や……やっぱりやめておくよー」 京太郎「えっ、これ美味しいですよ?」 豊音「そういうことじゃないんだけどー……」カァァ 豊音(これも憧れてたはずなのに……) 豊音(意識すると、ドキドキしちゃうよー) 京太郎「?」 ピンポーン 豊音「じゃあ、頑張ってね須賀くん!」 京太郎「あ……はい」 タッタッ… 京太郎(結局言えなかった……)ズーン 京太郎「やばいよ言いづらいよどうしよう」 京太郎「……部長の所に戻ろう」 京太郎「ただいま戻りました」 まこ「随分と長かったのぅ」 京太郎「姉帯さんと会っちゃいまして……」 まこ「結局誤解されたまんまだったんか」 京太郎「誤解……ってなぜそのことを」 優希「さっきお団子の人が京太郎も頑張ってーってな」 京太郎「あぁ……」 豊音「……」タン 憩「ロン、3900ですーぅ」 豊音「……はい」 豊音(うぅ、集中できない……) 京太郎『一口要ります?』 豊音(間接キスが頭から離れないよー!) 憩(姉帯さん、大丈夫かなぁ?) 豊音(どうして私、あんなに意識しちゃったんだろう) 豊音(須賀くんとすることに……胸がドキドキしちゃって) 豊音(なんでなんだろう……) 憩「ツモ、16000オールですーぅ」 豊音「えっ」 豊音(須賀くんのこと考えすぎて、荒川さんにしてやられちゃった) 豊音(……決勝戦、行けそうにないなー) 豊音(須賀くんに約束したのに……) 豊音「……ぐすっ」 京太郎(まさか宮守の人たち全員に誤解されてるとは……) 京太郎(姉帯さんがトんだのも、俺が変なプレッシャー与えちゃったからかもしんないし) 京太郎(マジどうしよ) 京太郎「はぁ……」 京太郎「はぁ……っ!?」 豊音「ぐすっ……」 京太郎(偶然てすげーなオイ) 豊音「須賀くん……」 京太郎(なんか呼ばれてるし) 京太郎「呼びました……?」 豊音「えっ」ビクッ 京太郎(デジャブを感じる……って、泣いてるじゃねえか) 豊音「須賀くん、どうして――ぐすっ」 京太郎(名前呼んでたってことは、やっぱ俺が関係してるってことなんだよな) 京太郎(……今度こそ、ちゃんと言うんだ) 京太郎「俺、ただの雑用なんすよ」 京太郎「個人戦なんて県予選で初戦敗退でした」 京太郎「ここに来たのはみんなの付き添いで……でも俺には、何もできないから」 京太郎「何もすることが無いから、雑用をしてただけなんですよ」 京太郎「それで姉帯さんに出会って、変な誤解をさせてしまって……」 豊音「全くもってそんなことないよ!」 豊音「勝手に誤解しちゃったのは私の方で、約束したのも、気にしてたのも私だもん!」 京太郎「元はと言えば、俺が姉帯さんの誤解を正さなかったから……」 豊音「もう、それ以上言ったらちょー怒るよ?」 京太郎「うぐっ……それはご勘弁で」 豊音「私は大丈夫なので、須賀くんも気にしなくていいよー」 豊音「須賀くんって、少しネガティブだよね」 京太郎「ネガティブ……」 豊音「でもでも、話してると楽しくて、頼もしくて、ちょーかっこいい」 豊音「私、頑張って来るから須賀くんは応援してくれると嬉しいな」 京太郎「……わかりました」 豊音「うんっ!」 ピンポーン 京太郎「もう行かなくちゃ……遠くからですけど、応援してます」 豊音「……ね、須賀くん」 京太郎「はい?」 豊音「おまじない、手伝ってくれるかな?」 京太郎「え―――――」 京太郎「もう行かなくちゃ……遠くからですけど、応援してます」 豊音(また、胸がドキドキしてるよー) 豊音(……さっきとほとんど同じ) 豊音(……私、須賀くんと離れたくないんだね) 豊音「……ね、須賀くん」 京太郎「はい?」 豊音「おまじない、手伝ってくれるかな?」 豊音(頑張るための、おまじない) 京太郎「え―――――」 豊音(これが、きっと――――) 豊音(恋をするって気持ちなんだねー) 京太郎「―――――っ!?」 豊音「じゃっ、じゃぁ、そういうことだから!」アセアセ 京太郎「え…………」 京太郎(……つまり、そういうことなのか?) 京太郎(そういうこと、なんだよな) 京太郎(……ファーストキス、奪われた) 京太郎(それからの姉帯さんの活躍は凄まじかった) 京太郎(並みいる全国の強豪をちぎっては投げ、またちぎっては投げる) 京太郎(その様相は、人喰いこそはしないもののまさに巨人だった) 京太郎(振り向けば遠ざかっているその背中を喩えて「背向の豊音」と呼ばれるようになった) 差出人:須賀くん 宛先:姉帯豊音 ―――――――――――――――――――――――――― 試合が終わった後で 20XX年8月1X日 ―――――――――――――――――――――――――― 伝えたいことがあるので、読んだら返事ください To 姉帯豊音 From 須賀京太郎 ―――――――――――――――――――――――――― Sub Re 試合が終わった後で ―――――――――――――――――――――――――― いいよー(^O^) どこに行けばいいのかな? 京太郎(そんなわけで二人っきりになったけど) 豊音「……」モジモジ 京太郎「……」 豊音「……」モジモジ 豊音(昼間は誤魔化しちゃったけど、ちゃんと言わないと……) 京太郎「……」 京太郎(こういうのって男の役目だもんな……) 京豊「「あのっ!」」 京太郎「……」 豊音「……」 ざわ…… ざわ…… ざわ…… ざわ…… 京太郎(くッ!) 京太郎(空気が、重い……ッ!) 豊音(須賀くんの表情……私、ダメだったのかな) 豊音(……そうだよね、私みたいなぽっと出のノッポ、略してのっぽ出な娘なんてイヤだよね) 京太郎(ここで怖気づいてどうする須賀京太郎!) 京太郎(姉帯さんの気持ちに応えるんだ!) 京太郎(いやぁ……でもいざ言うとなるとなぁ……) 京太郎(あっ、ソーダ) 京太郎「姉帯さん」 豊音「なっ、なにかな?」 京太郎「目、瞑ってくれませんか?」 豊音「うん……」 京太郎(何も、想いを伝える方法は言葉だけじゃないんだ) 京太郎(……多分、感づかれてるだろうけど) 京太郎(はぁ……つくづく、俺のチキン加減を思い知らされるぜ) 京太郎(麻雀も、恋愛も) 京太郎(焼き鳥だけに) 豊音(これって、よくテレビで見るチューの場面……だよね) 豊音(ということは、ダイジョーブなのかな) 豊音(……でも、何もしてこないよー?) 豊音(ということは、エスケープされたのかなー……)ジワッ 京太郎(なんでまたまた泣き出してんだよ……) 京太郎(まぁ……そういうところも、可愛くて) 京太郎(それで、俺はこの人を好きになったんだ) チュッ 京太郎「えっと、では、改めまして」 京太郎「俺は、貴女のことが……好きです」 豊音「―――うんっ!」 豊音「私も、須賀くんのこと大好きだよー」 某年3月16日 今年のこの日も、俺と姉帯さんは一緒に居た 「須賀くん須賀くん」 「なんだい姉帯くん」 「今年の誕生日プレゼントは何かなー?」 「帰って来てからのお楽しみですよ」 「そっか、ちょー楽しみだよー」 「楽しみにしすぎてプロ初のオープン戦でやらかさないようにしてくださいよ」 「わ、わかってるよー」 「というか、私が大会でいなくて成績がガタ落ちしてた須賀くんには言われたくないかなー」 「それはしょうがないというか……姉帯さんのことが好きなんですもん」 「あー言えばこー言うね、須賀くんは」 「須賀くん、今日もおまじない!」 「よく飽きませんね、ホント」 「心の中が幸せでいっぱいいっぱいになって気持ちいいんだよー」 「いっぱいいっぱいになったらダメでしょうが」 「ありゃ、そうだったねー」 つま先で身長差を埋めて、短く唇を繋げる 大事な試合の前の恒例行事になっているこの行為を終えると、姉帯さんはきまって――― _____ ... ´ ` .、 / \ / \ / l |∨ . ′ / /l | ‘, . | / / / l | ̄∨ | / / /´ / /x=ミ! |. ‘ | / / ≠ミ / /´ , , ,| | ‘ | / l / , ,,,/ / 〉 | | ‘ l / / / / | | | |/ /、_, // v ¬ 八 リ / / / }\/ `ニ゚ / ∨ 「それじゃ、頑張って来るよー」 / / / |/_≧=┬ ...イ l| |. / / / / /_〕 ̄] /l| |. / / / / /---=ニ二\/ / | | / / / / /ニ/ニニニニニニ∨\」 リ / / / / /ニ/二二二二二{ \/ / / / / / /ニニ/二二二二二/\/ /. / l / / /ニニニ{二二二二二/ニニ∨.. / | l /}二二二|二二ニニニニ/ニニニ、 / /| | /ニi二二二|二二二二/二二二} ――――と、笑顔になる その幸せそうな笑顔を見るたびに、俺が生きる意味を実感させられる ああ、俺は姉帯さんの笑顔を見るために生きているのだ、と思ってしまう そして、これからも俺はそのために生きていくんだろうな、とも思ってしまう ――――でも、今日からは少し違う 誕生日プレゼントの内容をまだ知らない姉帯さんを見送った後、 豊音さんとの新しい生活と豊音さんの笑顔を夢見て、俺は今夜の予行演習を始めた カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6432.html
京:部屋はここ、ですよね 白衣(憩):せやで、頑張ろな 京:ええ、勝って帰りましょう . .-――-. . . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , '''''''' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ CPU1:お待ちしてましたーぁ -=≦ / ゝ ー ' < l ∧ |` ー---` ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ' .V / \ { ヾr‐ァ' トヘ/白衣:! / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` CPU2:今日はウチらが、お相手しますーぅ l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \ 京:姿形まで憩さんと同じか、凄く凝ってるな 白衣:ちょっとびっくりしたわ 京:まあいいです、始めましょうか 半荘戦開始 東一局 親 京 25000 CPU2 25000 白衣 25000 CPU1 25000 京太郎(半荘戦の起家か……最初から流れを掴んでいこう) 京太郎(麻雀を、状況を楽しみつつ……) 京太郎(推して参る!) 同コンマのため、流局となります 流局 京太郎(流れたか……だがまだ親番だ、頑張ろう) 憩(牌が偏ってるわけでもないみたいやな) 憩(ま、さすがにそこまでずるいことはしいひんやろ) 東一局一本場 親 京 26500 CPU2 23500 白衣 26500 CPU1 23500 CPU2:ロン、三翻の六十符は7700、一本付で8000やね 白衣:自分から和了られるって、変な感じやな 京:俺の親がぁ…… 東二局 京 26500 親 CPU2 31500 白衣 18500 CPU1 23500 京:カン 京太郎(俺の親に好き勝手やられて、黙ってられるかよ) 憩(京太郎くんの……混一色みたいやな) 憩(とすると……) 京:ポン 京:カン CPU2:リーチ 京:ロン、混一ドラ2赤1 京太郎(これで、一旦リードだ) 東三局 京 34500 CPU2 23500 親 白衣 18500 CPU1 23500 憩(京太郎くんが頑張ってるんや) 憩(ウチやって!) 京太郎(あっちが和了りそうだから……) 京:チー 京太郎(亜空間殺法だったっけな) 憩(これで、テンパイ) 憩(連荘もしたいし、ここは早めに!) 白衣:ロン、タンヤオのみ 白衣:一翻五十符で2400ですーぅ 東三局一本場 京 34500 CPU2 23500 親 白衣 20900 CPU1 21100 CPU2:ツモ、二翻五十符の一本場は900・1700やね 憩(親被り、辛いなぁ) 京太郎(やはり一筋縄にはいかないか) 京太郎(なるべく点差を離せるといいんだけど……) 東四局 京 33600 CPU2 23500 白衣 19200 親 CPU1 20200 東四局開始時の点数は以下のようになります 京 33700 CPU2 23500 白衣 19500 CPU1 20300 CPU1:ロン、六翻五十符で18000 白衣:えっ 京:なっ 京太郎(親の跳満、これで4600点差) 京太郎(それに、憩さんが……) 東四局一本場 京 33600 CPU2 23500 白衣 1200 親 CPU1 38200 京太郎(一体どうすりゃいいんだよ……っ!) 京太郎(……ツモっちまった) 京太郎(タンヤオと赤1で二翻三十符で600と1100) 京太郎(これでトップに近づくけど、次の局に憩さんに当たったら……) 京太郎(ここは……) 京:カン 京太郎(一旦突き放す) CPU1:カン 京太郎(……マジかよ) 京太郎(タンヤオ赤1、今のカンでドラ2) 京太郎(そんでもって……ツモっちまったじゃねえか) 京太郎(これなら課題は達成できる、だが……) 京太郎(……憩さんを飛ばしていいのかよ) 京太郎(憩さんを飛ばして勝つか、また見逃すか) 京太郎(どうすりゃいいんだよ……) 白衣:京太郎くん 白衣:これは、京太郎くんの戦いなんや 白衣:ウチはこの子たちと同じ、敵なんや 白衣:せやから……ね? 京太郎(……そうだ) 京太郎(これは俺とあの人との戦いなんだ) 京太郎(人を飛ばして逃げきったって、それで俺の勝ちなんだ) 京太郎(ためらうな、言ってしまえ) 京:ツモ 京:五翻五十符の一本場は、2100・4100です 終局 京 42000 CPU1 34200 CPU2 21400 白衣 -600 京太郎(――――俺は、勝ったんだ) 荒川父(……潔いな) 荒川父(たかが遊びだというのに、優しい子だ) 荒川父(やはり私が間違っていた、大人の事情のために子どもを利用するなど) 荒川父(私のただ一人の家族をただの金なんぞにくれてたまるか) 荒川父「先生に電話をしてくれ」 秘書「かしこまりました」 憩「お疲れ様、京太郎くん」 京太郎「すみません、最後に飛ばしてしまって」 憩「京太郎くんは京太郎くんにできることをしたんやから、気にせんでええで」 憩「それに、飛んだからって言うたって死ぬわけやないやん」 京太郎「そうですね、ところで……」 秘書「院長は今、書斎にいるわ」 京太郎「じゃあ今すぐ行って話をつけないと!」 秘書「「何があっても、婚約は無しにする」って言ってたわよ」 京太郎「なんだ、よかったぁ……」 憩「……あの話、実は無理矢理つけられた話やったんや」 京太郎「無理矢理?」 憩「……うん、昔、この病院を建てるときにお世話になった人がおってな」 憩「その人から借りた金は返さへんでいい、って言われてたんやけど、この前急に手のひらを返して」 憩「ウチと息子を結婚させろ、ってお父さんに言うてきたんや」 憩「そうすれば金は返さへんでええし、そうしいひんとお母さんのことをばらすって」 憩「その婚約者さん、家で煙たがられてて、それでここの院長にあてがえば一家の名目は保たれる、とかもいうてて」 秘書「お嬢様、どうしてそのことを知っているんですか?」 憩「お父さんとおじさんが話してるのを聞いてしもうたんや」 京太郎「お母さんの話……」 京太郎(そんな交換条件に出すぐらいなんだから、聞いちゃ悪いよな) 京太郎「は聞かないでおくとして、それじゃあお父さんに悪いことをしてしまったんじゃないんでしょうか」 秘書「むしろ、決心がついたみたいで良かったんじゃないかしら」 京太郎「……そうです、か」 秘書「そうそう、戻って来るまで二人は居間で待ってろ、って言っていたわね」 京太郎「じゃあ行きましょうか、憩さん」 憩「うん」 荒川父「世間体なんて気にしません、私には憩さえいてくれればいいんです」 荒川父「例の縁談、丁重にお断りさせていただきます、では」 『荒川君、すこ――――』プツッ 荒川父「……ふぅ」 荒川父「これで、いいんだよな」 荒川父「憩、今日から清々荘に帰っていいぞ」 憩「ほんまに!」 荒川父「ああ、だが、たまにはこっちにも顔を出してくれよ」 憩「うん!たまーにな!」 京太郎「お父さんも憩さんもすごい笑顔ですね」ヒソヒソ 秘書「院長は吹っ切れて、お嬢様は自由になった、それもそうよね」ヒソヒソ 荒川父「そして鮫のオクトパスが言ったんだ、へっ、そんなんじゃあさめざめするなってね」ドッ 憩「あはははっ!なんで鮫なのにオクトパスなんや!」 京太郎「……大人しく見守りましょうか」ヒソヒソ 秘書「……そうね」ヒソヒソ 秘書「荷物は一時間もすればアパートに届くはずです」 荒川父「困ったときは帰ってきなさい、たとえば……京太郎君に乱暴されたときとか」 京太郎「しませんよそんなこと!」 荒川父「はっはっは、わかっているよ、今度来るときは是非二人で挨拶に来てほしいな」 京太郎「挨拶?」 憩「どういう意味?」 秘書(それは伝わりませんよ院長……) 荒川父「こほん、まあとにかく、京太郎君も元気でいてくれたまえ」 京太郎「はい!」 荒川父「それでは、またいつか」 京太郎「はい、おじゃましました」 憩「また来るなー」 憩「♪」 京太郎「はぁぁぁぁぁ~~」 京太郎(ちょー緊張したよー) 京太郎(たった数時間なのに滅茶苦茶長く感じたぞ、どうなってんだ時間細胞) 憩「京太郎くん、ありがとな」 / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ 「これからも、よろしくな」 / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \  ̄ ̄ __/ /lノr‐ \ --‐ / /~⌒l / \ / { / ∧ \ / \ 京太郎(まあでも、こうして憩さんが笑っているんだ) 京太郎(一件落着、だな) 憩が清々荘に戻ってきました! 憩「ただいまー」 憩(ここに帰って来るんも久しぶりやな) 憩(京太郎くんがウチに決心させてくれたから、ウチはここにおるんや) 憩(感謝しても、し足りひんくらいや……) 京太郎『俺が憩さんのことを幸せにするッ!!!』 憩(……って、何思い出しとるんやウチ!) 憩(幸せに……まあ京太郎くんのことやからウチの想像とは違う意味やろ、うん) 憩(……ウチ、京太郎くんのこと好きなんかな) 憩(あれ言われて嬉しかったし、京太郎くんが傍にいてくれて心強かった) 憩(デートも楽しかったし、初めて会ったときやって……) 憩(それに、偶然とはいえキスまでしてもうたし……!) 憩「~~~っ!」パタパタ 憩(あーもうなんやこれ、なんやこの気持ちー!) 京太郎「今日はよく眠れそうな気がする……」 京太郎「明日はクリスマスイブ、そんでもって今年最後の大会」 京太郎「……俺、プロ相手に生き残れるのか?」 夜 京太郎(エイスリンさんの強さを証明する) 京太郎(まだ、エイスリンさんに麻雀を楽しんでいてもらいたいんだ) 京太郎(今日こそは誘えるように……) 京太郎「霞さんの家に来てくれませんか? そこで決着をつけましょう……っと」 ヴーッ ヴーッ エイスリン『りょうかいしたよ』 京太郎「よし、んじゃああとは誰を誘うか、だけど……」 京太郎「こんばんはー」ガララ 霞「あら、一体どうしたの?」 京太郎「ちょっと雀卓を……そうだ、霞さんも一緒に打ちませんか?」 霞「ええ、構わないけど他の面子は?」 憩「何の話しとるん?」 京太郎「憩さん?どうしてここにいるんですか?」 憩「帰って来た挨拶しに来たんよ、で、どうしたん?」 京太郎「エイスリンさんと麻雀を打ちに来たんですよ、憩さんも一緒にどうです?」 憩「うん、ええでー」 京太郎「よし、これで面子は揃いましたね」 ガララ エイスリン「コンニチハ!」 霞「夜はこんばんは、よ」 エイスリン「アッ……コンバンハ!」 霞「京太郎くんと麻雀打つんでしょ、さあ上がって」 勝利条件:エイスリンを使って、エイスリンが一位になること 京太郎「それでは、始めましょうか」 エイスリン(キョウタローのお願いだから、真剣に頑張る) エイスリン(それでも、結果は……) 半荘戦開始 京太郎『エイスリンさんには、まだ諦めてほしくないんです!』 憩『その話を聞く限りは同意やけど……それ、手を抜くってことやろ?』 京太郎『いや、むしろ本気で当たって欲しいんです!』 憩『一位を狙いに行けっていうこと?』 京太郎『はい、そんな手加減された麻雀なんて楽しくありませんから』 憩(って言われたし、今度は勝たせてもらうで、京太郎くん!)ピキィィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ」 京太郎「!」 霞(この雰囲気、憩ちゃんのリーチ……ということは) 京太郎(まだ十巡目だから海底、河底は無いとして有り得る珍しい役は……) 憩「カン」 憩「リンシャンツモ、裏4」 憩「3000・6000や」 京太郎(淡みたいな和了り方だな……) 東二局 京太郎 19000 親 憩 37000 エイスリン 22000 霞 22000 京太郎「カン!」 京太郎「もいっこカン!」 京太郎「そんで、リーチだ!」 エイスリン(キョウタローがリーチ!) エイスリン(それなのに……ついてない) 京太郎「憩さん、それです!」 京太郎「リーチ混一!8000!」 東三局 京太郎 27000 憩 29000 親 エイスリン 22000 霞 22000 憩(早速追いつかれ気味やし……) 憩(もう一回、行かせてもらおか!)キィィン! 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーッチ!」 京太郎「げっ、またですか」 エイスリン(また、ケイのリーチ……) 憩「ツモ!リーチ一発、三翻七十符で2000・4000や!」 東四局 京太郎 25000 憩 37000 エイスリン 18000 親 霞 20000 エイスリン(最下位……取り返さなきゃ) エイスリン(……勝ちたい!) エイスリン「……」ムーッ エイスリン「……」ムーッ エイスリン「!」 エイスリン(テンパイ!) エイスリン「……」ムーッ エイスリン(誰か、振り込んで……) エイスリン「!」 エイスリン「ロン!3900!」 エイスリン(やっと、和了れた!) 京太郎「…………」 京太郎(勝つための麻雀、楽しむための麻雀、そんなの人それぞれだ) 京太郎(でも、どっちだって全力でやらなきゃ成り立たねえ) 京太郎(だから、まだまだ行かせてもらうぜ!) 【金色放つ海】のブースト効果が発動されました! 南一局 親 京太郎 25000 憩 33100 エイスリン 21900 霞 20000 京太郎(あっれー……有効牌が全然来ねえ) 京太郎(俺の運無いな……) エイスリン「ツモ!1300・2600!」 京太郎(と思ったら親被りするし……まあ振り込まなかっただけいいか) 京太郎(って、逆転された!?) 南二局 京太郎 22400 親 憩 31800 エイスリン 27100 霞 18700 憩(……これ、完全にエイちゃんの流れや) 憩(まだ諦めてないってことやんな) 憩(流石に親被りも振り込みも勘弁やけど……)トン エイスリン「ロン!8000!」 憩「うっ、やってもうた……」 南三局 京太郎 22400 憩 23800 親 エイスリン 35100 霞 18700 憩(11300点差、このままやと負けそうやけど……) 憩(ウチもまだ、勝てるはずや) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「カン」 霞(ここまで振り込み無しで来てはいるのだけど、ツモばかりで削られているわね) 憩「リーチ」 霞(今回は危ナイ臭いがプンプンするわね……) 霞(これなら、通るかしら?)タン 憩「……ロン、リーチ一発ドラ1赤1裏1」 憩「五翻の八十符は8000ですーぅ」 オーラス 京太郎 22400 憩 31800 エイスリン 35100 親 霞 10700 京太郎(エイスリンさんも、勝とうとしてるし、実際今は勝ってる) 京太郎(このまま平和に終われば、思い直してくれるはず……) 霞「ツモ、6000オール」 京太郎(全然平和じゃねえじゃねえか!) 京太郎(まあいいや、今度こそ押さえてやる!) 【金色放つ海】のブースト効果が発動されました! オーラス一本場 京太郎 16400 憩 25800 エイスリン 29100 親 霞 28700 エイスリン(……テンパイ) エイスリン(ここで和了れば私の勝ち)ドキドキ エイスリン(そうしたら、私は弱くない) 京太郎「リーチ!」 エイスリン(これが証明なんだね、キョウタロー) エイスリン「ロン!」 エイスリン(私は強い) エイスリン「1000ノイッポンバハ1300!」 エイスリン(もう、諦めない) 終局 京太郎 15100 憩 25800 エイスリン 30400 霞 28700 京太郎「……ふぅー」 京太郎「エイスリンさん、これでわかったでしょう?」 京太郎「エイスリンさんは俺にも憩さんにも霞さんにも勝てるくらい強いんです」 京太郎「足手まといじゃない、まだ諦めなくていいんですよ」 エイスリン「……ウン」 エイスリン「キョウタローノマージャン、タノシカッタ」 エイスリン「カテテウレシカッタ、アガラレテクヤシカッタ」 エイスリン「……マダマージャンシタイ」 京太郎「はい!まだみんなで続けましょうよ!」 エイスリン「ウン!」 霞「エイスリンちゃん、来週には母国に帰る予定だったけど、どうやらそれは無くなりそうね」 憩「エイちゃんも卒業式までおられるってことですか?」 霞「ええ、多分ね」 「お母さん、元気にしてた?」 「お父さんもみんな元気よ、そっちはどう?」 「私も元気だよ」 「それで、今日は何の話をしてくれるのかしら、またキョウタローくんの話?」 「大学の話、私ね、そっちで勉強するのやめる」 「高校卒業したら、こっちの大学に行く、そうしたら私の夢ももう一回決めてみる」 「……何があったのか知らないけど、まだマージャンを諦めてないってことよね?」 「うん、大学に行っても続けるつもり、いい?」 「あなたが決めたなら、文句は言わないわよ」 「勉強もマージャンも……それにボーイフレンドもね」 「ボ、ボーイフレンドなんていないよ!」 「あら、キョウタローくんはどうなのかしら?」 「キョウタローは……」 「早く伝えないと他の子に取られちゃうわよ、お父さんと出かけるから電話切るわね」 「お母さんの意地悪!」 「はいはい、じゃあねー」 「はーい」 エイスリンが年内に清々荘から離れることはなくなりました! prrr prrr 京太郎「何だよ父さん、こんな時間に」 須賀父「暑いぞーニュージーランドはー」 須賀父「まさかクリスマスイブに海で泳げるとは思わなかったぞ」 京太郎「大晦日だけは母さんのとこに帰ってやれよ」 須賀父「クリスマスイブといえば、お前、彼女はできたのか?」 京太郎「いない、明日は大会だから早く寝ないとなんだよ」 須賀父「モモちゃんや咲ちゃんとはどうなってるんだ?」 京太郎「大阪と長野じゃ遠いだろうが」 須賀父「そうかそうか、そうだったな」 須賀父「俺もお前くらいの歳は……」 京太郎「父さんに母さん以外の恋人なんていたのか?」 須賀父「じいちゃんやばあちゃんたちとこたつに入ってたな……」 京太郎「なんだよ……」 須賀父「まあ何にせよ、命短し恋せよ漢、だ!」 須賀父「好きな子の十人や二十人いるだろ?」 京太郎「…………いねーよ」 須賀父「お?今一瞬戸惑ったな?戸惑っただろ?」 京太郎「戸惑ってない、じゃあな」 須賀父「あっ、ちょっ」 プーッ プーッ 京太郎「疲れた、今日は一日中疲れた」 京太郎「もう寝よ……」 【冬休み十日目】終 【冬休み11日目】 京太郎「今日が終われば、年末は好き放題か」 京太郎「うっし、今日も頑張るぞぉー!」 京太郎「霞さんのメモ、久しぶりだな」 京太郎「っと、何々……」 霞『今夜、清々荘のみんなでクリスマスパーティーを開きます。よかったら来てね』 京太郎「清々荘のみんなで……か」 京太郎「そういや、郁乃さんはどこ行ったんだろ」 京太郎「冬休みに入ってから一回も会ってない気がするし……」 京太郎「繋がるといいな」ピッピッ prrr prrrr prrrrr prrrrrr 『………………』 京太郎「郁乃さん?」 『………………』 京太郎「出てるんですよね?」 郁乃『……京太郎……くん?』 郁乃『せやで……いくのん、やで~』 郁乃『今日はどうしたん?』 京太郎「今日の俺の試合、見に来ますか?」 郁乃『試合?』 京太郎「今日、プロ・アマ交流戦ってのがあるんですよ」 京太郎「高校生の各学年の選抜六チームと、プロチーム、教員チームで試合をするんです」 京太郎「三箇牧からは俺と照と憩さんと咏、あと霞さんも善野さんも出るんですよ」 京太郎「来てみませんか?」 郁乃『それは……ちょっと無理、みたいやな』 郁乃『げほっ、ごめんな、見に行きたいのは山々なんやけど』 京太郎「そうですか……」 京太郎(なんだ、さっきからおかしいぞ郁乃さん) 京太郎(元気無いみたいだし、それを取り繕ってみせてる) 京太郎(それに、あっちがやけに静かだ) 京太郎(旅館とかにいる可能性もあるけど、だったら最初の空白は何だ?) 京太郎(何て、言えばいいんだ) 京太郎「…………」 京太郎「俺、郁乃さんのためならどこにだって駆けつけますから」 京太郎「郁乃さんが困っているんだったら助けます」 京太郎「だから、困っていることがあるなら言ってくださいよ」 郁乃『な、何を言うとるんや?』 京太郎「俺も同じく清々荘の住人じゃないっすか、こんな俺でも力になれればな、って」 郁乃『…………』 郁乃『せやったら、助けに来て』 郁乃『私を助けて』 郁乃『場所は…………や』 京太郎「わかりました」 郁乃『あっ、やっ!』プツッ 『ツーッ ツーッ』 京太郎「場所は何とか聞き取れた、けど」 京太郎「竜華さんとの約束を破るわけにもいかないし……」 京太郎「助けて、って言われて行かないやつがどこにいるんだよ」 京太郎「竜華さんたちには悪いけど……」ピッ prrr prrr 泉『二条ですけど、何の用ですか?』 京太郎「泉、遊びに行かねえか?」 泉『遊びって、二人で……ですか?』 京太郎「そーそー、二人いるよ」 泉『え、じゃあ……行きます』 京太郎「オッケー、待ち合わせ場所は――――」 prrr prrr 竜華『なんや京太郎くん?』 京太郎「もしもし、竜華さん」 京太郎「実はこれから用事ができちゃったんで、俺はちょっとパスで」 竜華『えっ?どういうこと?』 京太郎「細かいことは話せないですけど、この埋め合わせは絶対にするんで!」 竜華『急いでるみたいやし……わかったわ』 京太郎「あ、あとそっちに泉を向かわせたんで、一緒に遊んでください」 竜華『へ?なんで泉?』 京太郎「それじゃあ俺もう行くんで!ほんっとすみません!」 竜華『ようわからんけど、頑張ってな!』 京太郎「はい!」 【三箇牧の街】 京太郎「郁乃さんに言われた通りだと……この辺か」 善野「あれ?須賀君こんなとこで何しとるん?」 京太郎「善野さん!?」 善野「なんやそのオバQを見たようなリアクションー」 京太郎「なんでよりにもよってオバQなんすか」 善野「ま、須賀くんがここにおるってことは、郁乃のこと助けに来たんやろ?」 京太郎「ということは、善野さんも郁乃さんのこと知ってるんですか?」 善野「郁乃の居場所、ようやく突き止めたんや」 善野「あの子、人のことよう見とる割に自分は遠慮するからな、ほんま困ったもんや」 京太郎「遠慮、って?」 善野「誰にも迷惑をかけたくなかったみたいや、薬の実験台にされとるっちゅうのに」 京太郎「そっか、最初に小さくなった郁乃さんが行った場所は、善野さんのところでしたね」 善野「石戸先生から相談を受けて探してみたら、京太郎くんが郁乃を庇ったあの組織、相当ヤバいらしいで」 善野「通称は黒の組織、主に薬の製造から暗殺、闇取引等々、薬と殺しに関しては闇組織の中でトップクラス」 善野「どうやら郁乃がはまったんはその研究中の薬らしいんや」 京太郎「そんな……それの実験台って」 善野「ああ、はよ行かんとな」 京太郎「じゃあ、俺が先進むんで後からついてきてください!」ダダダダ 善野「あっ、ちょっと!」 善野「……はぁ、頼もしいなぁ、あの子」 善野「黒の死神に出くわさんとええんやけど……」 チンピラ1「人が情けかけて電話出させたらこれか、ホンマ困るなぁ、オイゴラァ!」 チンピラ3「アニキィ、この女もうヤっちゃってええんやないっすか?」 チンピラ2「上に止められとったけど、流石にこれはなぁ」 チンピラ4「7Pでっかぁ、良さそうやなぁ」 チンピラ5「身体はギリギリ合格ラインってとこやから、ええやろ」 郁乃「げほっ、げほっ」 京太郎(郁乃さんが血を吐くまで……っ!) 善野「落ち着くんや須賀くん」ヒソヒソ 善野「一人一人はこいつみたいに弱いかも知れへんけど」 チンピラ6「ダレカキタデー……」ボコボコ 善野「二人で五人相手は無理があるわ、何か作戦でも立てんと」ヒソヒソ 京太郎「作戦……」 京太郎「誰かに連絡して応援に来てもらう……とか?」ヒソヒソ 善野「他の人を危ない目に遭わせるんか?ヘタすれば死ぬかもしれないんやで?」 京太郎「うっ……それは確かに」ヒソヒソ 善野「……私が囮になってる間に須賀くんが郁乃を助ける、これで行こうや」ヒソヒソ 京太郎「なっ、ダメっすよそんなの!」ヒソヒソ 京太郎「それだったら俺が行きます、前もそうしましたから大丈夫です」ヒソヒソ 善野「……ほな、作戦開始や」 善野『まずは相手に向かって閃光弾と音爆弾を投げるんや』 善野『その間に須賀くんはできれば一人以上の相手を潰す』 善野『このジャスティスハンマーで叩けば一発のはずや』 京太郎(そして俺が発見、コテンパンにされている間に善野さんが郁乃さんを助ける……作戦は完璧だ!) 京太郎「うぉぉぉぉおおおおお!」ヒュン!ヒュン! パァン! チンピラ1「うわっ!」 チンピラ2「のわっ!」 チンピラ3「そげぶっ!」 チンピラ4「くっ!」 チンピラ5「目が、目がぁ~!」 キィィィン! チンピラ5「あぁっ!」 京太郎(よし、今の内だ!) ――― 一ターン目 チンピラ1「誰や、こんなことしやがったんは……ぁっ!」 京太郎(こいつ……こいつが郁乃さんに薬を……) 京太郎(絶対に許さない!)ドガッ チンピラ1「ごはっ!」バタッ 京太郎(できるだけ完璧に完膚なきまでに叩き潰すんだ) 京太郎(躊躇うな、躊躇ったらこっちがやられるんだ!)ドガッドガッバキッ チンピラ1「」 京太郎「これで一人、と……つぎは……」 ――― 二ターン目 京太郎(なるべく郁乃さんの周りからどかしておくか……) 京太郎「郁乃さん、すぐに終わらせますからね」 郁乃「京、太郎……くん」 京太郎「ドラァ!」ドガッ!ドガッ!ボコッ チンピラ2「」 チンピラ3「ア、アニキィィィィィイイイ!」 チンピラ4「おい!兄ちゃんここで何しとるんや!」 京太郎「やべっ、見つかった!」 ――― 二ターン目 京太郎(見つかったからには……生かしておけねぇ!) 京太郎「ふんすっ!」ドガッ チンピラ3「ってぇなぁ……ふざけんなや!」ブンッ 京太郎「がはっ!」 チンピラ3「兄ちゃん、ようやってくれたなぁ」ボキボキ 京太郎(一発喰らっちまったか……) 京太郎(ここからどう引きつけるが問題だ) ――― 四ターン目 京太郎(もっと、もっと有利な状況を作るんだ!) チンピラ5「耳が、聞こえないッ!聞こえないんやッ!」ポーッ 京太郎(……あいつだ!) 京太郎「えい」ボコッ チンピラ5「痛っ!」 チンピラ3「オイゴラァ!ちょこまか動いとるんやないわ!」 チンピラ4「覚悟せえよそこん金髪ァ!」 京太郎(攻撃できてあと一回、できるだけ広い死角を作りたいが……) チンピラ3「上には連絡させてもろうたわ、もうじき組織の殺し屋が来るはずや」 チンピラ4「ほな、どう料理したろか?」 ――― 五ターン目 チンピラ4「あ~よう見たらこの兄ちゃん、わいらに突っかかってきたやつやないか」 チンピラ5「あー、あのボコボコにされとったんかー」 チンピラ3「油断しとったとはいえ、随分と舐められてんなぁ」 京太郎(ここは、攻撃だ!) 京太郎(ハンマーを投げる!頭に当たれば十分なダメージのはずだ!) 京太郎「まだ、まだだっ!」ブンッ ガシッ チンピラ5「詰めが甘いんだよガキが!」ドガッ 京太郎「ぐっ」 チンピラ3「よう散々コケにしてくれたなぁ」ゲシッ チンピラ4「ざっけんなや!」ドゴッ 京太郎「がはぁっ」 京太郎(くっ、あの二人は……) 善野「」 郁乃「」 京太郎(な、なんで……) ?「よくもここまでやったものだな」 京太郎「な……」 京太郎(なんだこの殺気……) ビリリリリッ!! 京太郎「ん、ここは……」 善野「ようやく起きたみたいやな」 京太郎「縛られてますね……」 郁乃「二人ともごめんな~」 京太郎「俺こそ、こんなことになっちゃって結局助けられませんでしたし、周りに注意していれば……」 善野「いや、今回はホンマにしゃあないわ」 善野「そら、敵が強く過ぎたからな」 京太郎「敵?」 善野「通称黒の死神と呼ばれる暗殺者……」 ギィ ?「すみません、お待たせしました」 /. } | ヽ /. /. '; ! | | .'. ! ! l /| / ハ ト、 | | . | | | / ! /} /-‐ヘ 厂ヽ lハ ! l '. l ;' | | ア7/l| / / 'ァ¬方フハ | ! | ト、 l |ヾ、 l/ | /| {弋j巧 / / ー`¨'゙ ' l 从ハ|/) ヘ | | | | ぃ ヘ l / /" | / ′ V 乂メ 〉 | | | ヽ | } ∧ |;' } / ,/. ∧| V| } /l从 ,′ 厂! リ 丿 jノ | ;ハ. 丶 ..- ,′| / ′ヘ. _,. / ノ! ハ′ 「李舜生と申します、今日はよろしくお願いします」 ヽ `¨二  ̄ / | / ̄ ̄ ` .、 __丶 / / |ー…ァ-、ヽ \ ,. _ \ / / |. / { . }. .ヽ /. ,. '" |ヽ... ´ / / V. | ̄ヽ __/. ∧ | ,. '" ,'. j j /. /. . ./ ヘ | /、 /. /. 厂`丶 /. | | ヽ /| / ハ /. /. /. \ 京郁善(なんかイケメン来たーっ!?) 京太郎「アンタ、組織の人間なのか?」 李「僕はただ、裏にいた人たちに君たちと麻雀を打てと言われただけです」 善野「麻雀、やて?」 李「はい、そこの全自動卓を使え、と」 京太郎「裏で俺らで賭けをしてる、ってことなのか?」 李「よくわからないですけど、打たないならば殺す、と言っていました」シュパッ シュパッ シュパッ 京太郎「あ、ありがとうございます」 善野「ありがとさん」 郁乃「おおきに~」 京太郎「殺す、か……」 李「ええ、それともう一つ―――」 李「ラスの人以外は全員ここから出させてもらえるそうですよ」 京太郎「誰かが犠牲になるしかないってことですか?」 李「どうやら、そのようですね」 善野「誰か一人だけ……か」 李「理解が速くて助かります、それでは、始めましょうか」 半荘戦開始 京太郎(郁乃さんは衰弱してるし、元々体が弱い善野さんもこんなとこに置いていたら不味い) 京太郎(だとすれば、残るべきは俺か、この人) 李「…………」 京太郎(だが、おそらくはこの人も組織の人間、それなら……) 京太郎(全力を以て、狙い撃つ!)ギィン! 同コンマのため、流局 京太郎(これで、テンパイだ) 李(わかりやすい殺気……) 李(……それならば)トン 善野「けほっ、けほっ」 善野(長い間考え続けるんは疲れるなぁ) 善野(手っ取り早く終わってくれると楽なんやけど) 京太郎「テンパイ、げほっ」 李「テンパイ」 郁乃「ノーテン」 善野「ノーテン」 京太郎(あれ、俺、なんで今咳なんか……) 東一局一本場 親 京太郎 26500 体力:7 李舜生 26500 体力:9 郁乃 23500 体力:9 善野 23500 体力:9 京太郎(さっきのは、躱されたのか?) 京太郎(……今度こそ)ギィン 李(二巡目で聴牌したか) 李(…………)チラッ 京太郎(ここは絶対に和了るんだ!) 李(…………) 李(……少し様子を見てみるか)トン 京太郎(何としても李さんに当ててやる!) 京太郎(善野さんと郁乃さんだけは生きて帰すんだ)ジーッ 李「」ジロッ 京太郎「!」 京太郎(今……目が合った?) 京太郎(俺の考えてることが見透かされてる?) 京太郎(いや、そんなことはない) 京太郎(この待ちなら……!) 李「…………」トン 京太郎「ロ、ロン!純全三色平和一盃口!18000の一本場は18300!」 李「あ……はい、どうぞ」ニコッ 京太郎「どうも……」 京太郎(さっきの殺気と言い、一体何なんだこの人……) 東一局二本場 親 京太郎 44800 体力:5 李舜生 8200 体力:8 郁乃 23500 体力:8 善野 23500 体力:8 京太郎「げほっ、げほっ」 京太郎(なんだ、さっきから体が重い……) 京太郎(風邪でも引いたか?) 京太郎(……いや、そんなことはどうでもいい) 京太郎(もういっちょ、追いつめる!)ギィン 郁乃「ポン」 善野「けほっ、こほっ」 李(……見たところ、向かいの女は脆弱、支配系の能力者) 李(隣の女は鳴くなどして場の流れを荒らしている) 李(そして、こいつは……) 京太郎(な、なんだ、これ……) 京太郎(平和タンヤオ二盃口清一赤1ドラ2) 京太郎(大竹林、か) 京太郎(こんなんで射抜けるかどうかわかんねえな……) 李(さっきから染めてるのか染めていないのかよくわからない捨て牌だ) 李(三索を捨てた、それなら……) 京太郎「――――ロン」 京太郎「平和タンヤオ二盃口清一赤1ドラ2」 京太郎「48000の二本場は、48600!」 李「くっ……」 終局 京太郎 93400 郁乃 23500 善野 23500 李舜生 -40400 郁乃「たった一局で終わってもうたんか?」 李「すみません、僕麻雀はそんなに得意じゃないんですよ」 善野「……あんた、一体何者なんや?」 李「僕は組織に囚われた者ですよ、さっき言いませんでしたっけ?」 京太郎「そんな麻雀が苦手なやつをここに連れてきたって意味ないじゃないですか、そんなことをあの人たちがするとは到底考えられないんですよ」 李「……実を言うと、この対局はあなた方の最期の手向けってことだったんですよ」 李「これが終われば順位に関係なくあなたがたを殺す、と」 京太郎「じゃあ、あんたが……」 李「……ですが、その必要はなくなりました」 京太郎「え?」 | | | | ,..._ ,.r-、 ,ry | | ヒ;;; } ィt 、 , ' // '''´ | | ,、.、 ,..,..._ { } }/ r'ノィー 、 | | ヾ、゙、// jr; 、 ,rヾ''"ゞ=' 'ヾ.....⊃' ! ! ヽ''ヾ 、 ;' `''",.=-、 ー'’._ ,r'う { jj ,.、、 _,... ''ヽ ,.,´ {{ ヽ. ,;'"'" ̄ヾ´,.., r ';;〃l'l ;; f'_ ヾ'〃) `ヾ / 〈 /ノ ヾ,jヽ='. ,,ヽへ-(ヾ ゙、 ゞ',.,.、 // / ヾ ゙、゙、 {{) { jj' ",,,,、 c;、ヽ=' ゙、 ゙;ヾヾ/_ ヾ / ノ ,,,,_ ( ヾ'''⊆| |P,r,r 、 , '''7 ``' ゙/〃 ゙ー' / ;}}`",.,rt 、゙´ // / ゙ー',.r 、 _`'’ r 、、ヾ-''n.く ; ゙、゙、 ヾー' { ̄ ノ!,ィ'r' | | | |''ヽ`_,,.`'ヘ;r'ノ,..- 、_ _ `='-'" | | | ___. | | |_`__|`ii'"''" /7 i'i l´______|_| |___| 「____| ` }}f´ヽ、`,..,゙、} | ̄ ̄ ̄| ̄| ゞヾ;;;jj{{;;;ノ{{ | [][] | | _i二二二ユ;; 「 ,...., ,f;ノ「 ̄ ̄ ̄「| ||ヾヾ ̄ ̄、,...... ._ | |]]]]]]]]]]]]]]]'i||__ ヾ-’_| |_____」」;;;;||_ `ヽ、_,I、ー'_,! | |--------/'| '゙、 ,i'j | ヽ...|、`ヽ、 |lllll | |..| |-------/;';'.| }}|| ,rr--- |ヽ. \ヽ、.|| .|lllll | |,,! '"-------/ ;' ||「 ̄ ̄ ̄ ̄ |` ̄ ̄_|_\. ヽ、、l !lllllTTTTTTTTTTTTTT ;' |l'| ̄ ̄「「「ニ|ニf(二二..))\ `゙、===.LLLLLLLLLLLLL! ;' ||'| |.|.|..|ヾ;;|、;;;;;;;;;;;;;;;;! \ | ニニニニニニニニ]' |.|'| |.|.|..|ヾ.| |゙、 `、! ドゴォッ! 李「あなた方はどうぞ速く逃げてください」 京太郎「今のって爆発ですか!?」 善野「大阪の街で何しとるんや……」 猫「黒、早くズラかるぞ!」 李「わかってる、例のブツは」 猫「背中に巻いてある」 郁乃「猫が喋った?」 李「気にしないでください、赤阪さんにはこれを」 郁乃「これ……薬?」 李「はい、あなたの身体を元に戻す薬です」 郁乃「これが私の身体を……」 李「飲むかどうかはあなたの自由にしてください、じゃあ!」 ドォォン! 善野「何やったんやろうな、あの人」 京太郎「まあ何にせよ早く逃げましょう!」 郁乃「…………」 善野「郁乃、はよ行くで」 郁乃「あ……うん」 組織のアジトから逃げ出した! 【公園】 京太郎「ここまで来れば大丈夫でしょうか……はぁ」 善野「げほっ、げほっ!げほげほげほっ!」 京太郎「うわっ!善野さん大丈夫っすか!?」 善野「いつものことやから……」ガクッ 京太郎「善野さぁーーーーん!」 郁乃「それ、いつもの死んだふりごっこやで~」 京太郎「そうなんですか?」 善野「げほっ、ぐほっ、ごほっ、ごほぉっ!ごへぁっ!ごはぁっ!はっくしょん!」 京太郎「そうじゃないみたいなんですけど」 郁乃「まあ気にせんといてや~」 京太郎「郁乃さんがそう言うなら……」 郁乃「京太郎くん……今日はごめんな」 郁乃「大事な試合がある日やのに、こんな迷惑かけてもうて」 京太郎「いいっすよ、俺は郁乃さんを助けたかっただけなんすから」 京太郎「身体痛くって参りますけどね」 郁乃「ほんま、ありがとな」 京太郎「郁乃さんのためです、どうってことないっすよ」 京太郎「それより……その薬、飲まなくていいんすか?」 郁乃「これは、まだええかな」 郁乃「これ飲んだらまた一人暮らしの生活して、姫松で善野ちゃんと一緒にコーチやって」 郁乃「そうしたら京太郎くんとも、霞ちゃんとも住めへんやろ?」 郁乃「せやからまだ飲まへん方がええかな~って」 京太郎「そう……っすか」 郁乃「またお世話になるな」 京太郎「上等です、もう慣れてきましたから」 郁乃「……寒いな」 京太郎「冬ですからね」 郁乃「手、繋いでもええ?」 京太郎「ええですよ」ギュッ 郁乃「……おおきに」 京太郎「あ、そういえば」 郁乃「どうしたん?」 京太郎「郁乃さんの口調、おかしくありませんか?」 郁乃「え~そんなことあらへんよ~?」 京太郎「今思いっきり作りましたよね!」 郁乃「戻してへんも~んこれが本来やも~ん」 京太郎「この人のウソを見破れない自分が悔しい!」 善野「…………寒いなぁ」 善野「ほな、二人とも後でな」 京太郎「ありがとうございました!」 郁乃「ほんま、ごめんな~」 善野「郁乃に振り回されるんはいつものことやからな……」メソラシ 郁乃「も~そんなことないや~ん」 京太郎「俺たちも帰りますよ、郁乃さん」 郁乃「はいは~い」フラフラー トリアエズカエッタラフロハイッテクダサイヨ エーソンナクサナイヤロー 善野(弱ったとき、口調も元気の無さも隠さない郁乃は久しぶりやった) 善野(須賀くんやったら、郁乃のことちゃんと面倒看られるかもな) 善野(そういえば、遊園地のペアチケットもろうとったっけ……) 京太郎(こうして郁乃さんと一緒に歩くなんていつぐらいからだろ……) 郁乃「学年選抜か~懐かしいなぁ~」 京太郎「郁乃さんの頃はどんなんだったんですか?」 郁乃「私は参加してへんかったんや~」 京太郎「あ……すみません、言いづらいことを」 郁乃「まあ開かれてすらないからな~」 京太郎「」イラッ 京太郎(苛立ちはするけど、今はこの苛立ちも気持ちいい) 京太郎(仲間が戻ってきたって実感できるんだ) 京太郎(薬も手に入ったし、あとは郁乃さんとの時間を楽しめるといいな) , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ ⌒i| \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ 郁乃「も~私の話聞いとる~?」 | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ }..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 京太郎「ええ、聞いてますよ」 京太郎(このまま聞いていたいぐらいですよ) 郁乃が清々荘に戻ってきました! 京太郎「たった四時間で無茶苦茶疲れたぞ……」 京太郎「試合まであと三、四時間くらいか」 京太郎「何しよ」 京太郎「疲れたし、他の人の部屋で和みに行こう」 京太郎「腹が痛い……」 京太郎「照も憩さんも試合があるだろうし、エイスリンさんの部屋に行くか」 コンコン 京太郎「エイスリンさーん、あっそびーましょー」 エイスリン「キョウタロー……?」ガチャ 京太郎「ども!これから遊びませんか?」 エイスリン「イイヨ!」グッ エイスリン「タイシタオカマイハデキマセンガ……」オズオズ 京太郎(相変わらず何で日本語の勉強してんだろうなこの人) 京太郎(可愛いからいいけど) エイスリン「キョウタロー、コレ!」 京太郎「花札ですか?」 エイスリン「カスミカラモラッタ!」 京太郎「じゃあやりましょうか負けませんよ?」 エイスリン「キョウタロー、マケナイ!」フンス! 京太郎(この手札……これならエイスリンさんに勝てる!) 京太郎「エイスリンさん、ルール追加ってどうですか?」 エイスリン「rule?」 京太郎「これに負けた方が、勝った方の言うことを何でも聞くっていうのです」 エイスリン「オモシロイ!」 京太郎「ふっふっふ」 京太郎(何を命令してやろう……脱いでもらうとか……グヘヘ……)チラッ エイスリン「~♪」ニコニコ 京太郎(…………) 京太郎(こんな純真な人に何考えてんだ俺……) 京太郎「負けた……俺が負けた……」 エイスリン「ヤッタ!」グッ 京太郎(この天使のような笑顔が見れればどうでもいいや……) エイスリン「キョウタロー、キョウタロー」 京太郎「いやーエイスリンさん強いですね、初心者とは思えないですよーあははー」 エイスリン「ナンデモスルッテイッタヨネ?」 京太郎「え……し、知らないなぁー」 エイスリン「キョウタロー、ナンデモスルッテ……」ショボン 京太郎「うぐっ」 エイスリン「ウウッ……」グスッ 京太郎「い、言いました!覚えてましたよ!」 エイスリン「ヤッタ!」ニコッ エイスリン「ソレジャー……」 京太郎(今の俺、嵌めようとしたのに嵌められた……?) エイスリン「ジャァ……キョウタロート……」 京太郎「俺と?」 エイスリン「…………///」プシュー 京太郎「ちょっ、エイスリンさん!」 エイスリン「キョウタロゥト、イッショニネタイ」 京太郎(寝たい!?いやいや、ネクタイだろ、ネクタイ、そうに違いない) エイスリン「///」カァァ カキカキ 京太郎(エイスリンさんがホワイトボードに絵描いてんの久しぶりに見たな) エイスリン「!」バッ |京太郎とエイスリンが一緒の布団で寝る絵| 京太郎「……つまり、今夜、俺と一緒の布団で寝てほしいと」 エイスリン「///」コクッ 京太郎(それっていいのか?霞さん的に) 京太郎(いや、俺だってエイスリンさんと寝れるなんて願ったり叶ったりだけど、そんなのゲームなんかでやっていいことなのか……) エイスリン「……ダメ、カナ?」 京太郎(上目遣いでこっち見ないでくださいよ、頬染めないでくださいよ!どこで覚えたんですかそんな技術!) 京太郎(無理だ、こんなん逆らえるわけがねえ……) 京太郎「勿論、万事オッケーっすよ!」 京太郎(霞さんにバレたら死ぬな、男として)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6202.html
特別編、永水ver とある執事との交流 ハギヨシ『こうやって話すのも久しぶりですね』 京太郎『そうですね。新しい学校やらでこっちも忙しくて』 ハギヨシ『いえいえ、私の方こそ連絡ができず申し訳ない限りです。ところで、今は鹿児島でしたっけ?』 京太郎『はい。元女子校の永水にいます』 ハギヨシ『ほほう、永水ですか……去年のインターハイにお供した時に何度か見ましたが……』 京太郎『……巫女服ですね』 ハギヨシ『巫女服です。それを着ている方々も素晴らしかったです。それを機会に巫女ものが数冊増えたものです』 京太郎『分かります。それと、こっちは暑さからか薄着になるのが早くて』 ハギヨシ『いいですねぇ、こちらはまだまだ長袖の方が多いですよ』 京太郎『こっちで仕入れた素人ものでも今月は送りましょうか?』 ハギヨシ『ふむ、ではそれと水着ものを是非。そちらでなら良質のものが手に入るととある筋からの情報が』 京太郎『水着もの……確かに少し探しただけで良作が多いです。分かりました』 ハギヨシ『ではこちらは巫女ものと……そうですね、個人的なおススメをいくつかご用意しましょう』 京太郎『ええ、ではまたいつものように。品名は「参考書で」』 ハギヨシ『はい、こちらの品名は「月刊誌」でよろしくお願いします』 漢達の友情は決して途切れない こうやって月1でエロ本をまとめて貸し借りしている2人であった カンッ!!