約 969,096 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6265.html
智葉「よろしく」 純「よろしく」 優希「よろしくだじぇ」 漫「よろしく」 智葉「私が親だな」 智葉(京太郎の試合が気になる。でも試合は本気でいく)ゴゴゴ 智葉(…聴牌。跳満は固いが…先制しておくか) 千刀一閃verRe 発動! 純(……聴牌はするが冒険はできないか) 漫(…須賀君みたいやな) 優希(東場の私が負ける訳ない!) コトン… 智葉「ロン、四暗刻単騎。48000だ」 優希「なっ!」 智葉(…3倍満だな) 純(…岩手の時みたいだ) 漫(あれは…とめられんで) 優希(…振り込まないようにしないと) 智葉「ツモ!12100オール!」 智葉(…とりあえずあがる) 漫(強すぎるやろ) 優希(あ、あがれない…) 純(……聴牌にはなるんだがな) 智葉「ツモ!1200オール」 智葉(……まだか) 純(おい、なんでこうあがれない) 漫(…皆、ごめん) 優希(まだ諦めない…) 智葉「ツモ、6300オール」 漫(きた…これをあがれば…) 智葉(させるか) 千刀一閃verRe 漫(えっ?なんで…) 優希(また変な感覚がする) 純(…これでいい) コトン… 智葉「ロン!25200」 智葉(あと三回あがる) 純(おいおい…まじでしゃれになんねぇ…) 漫(振り込まないようにしないと…) 優希(私のおハコをとられてる) コトン… 智葉「ロン、11700の五本付だ」 智葉(誰もあがらせはしない) 千刀一閃発動! 優希(これであがれるはず!) 漫(振り込まない…振り込まない) 純(これで…) コトン 智葉「ロン!36000の6本付けだ」 優希(こんどこそ…) 智葉(させるか…) ジークリンデ発動! 優希(手が進まなくなった…) 純以外「聴牌!」 智葉(そろそろ終わらせるか) 千刀一閃発動 純(不味いこのままだと…) 漫(振り込まなかったら勝てる…) 優希(ぶ、部長…) コトン… 智葉「ロン!36000の7本付け」 優希「ふわぁ…」涙目 智葉 321000 純 24400 優希 -16500 漫 81400 辻垣内智葉が勝ちました。 準決勝は臨海と姫松が進出します。 京太郎「やっとインタビューが終わった…皆は対策がいるとかでホテルに籠ったしな…どうしようか。てか結果どうなった?」ぶらつき すたすた… 衣「……」走って行き 京太郎「衣?」後を追う ーーーーーーー 京太郎「ここって…龍門渕の控え室だよな」 ハギヨシ「お待ちください」 京太郎「あっ、お久しぶりです」 ハギヨシ「はい、お久しぶりです。今、お嬢様達にお会いにならないでください」 京太郎「理由はなんですか?」 ハギヨシ「試合の結果を知らないんですか?」 京太郎「ええ、さっきまでインタビューでしたから……臨海にやられたんですか?」 ハギヨシ「……」 京太郎「…そうですか。不躾ですいませんでした。俺はこれで失礼します」 ハギヨシ「ありがとうございます」 ガチャ… 京太郎「えっ?」 ??「……」 衣「義兄様?」 京太郎「おう…」 衣「義兄様…」涙目 京太郎「ちょ、どうしたんだよ」 衣「うわぁぁぁん、ごめんなさい…約束を守れなくて…ごめんなさい」 バタ…ギュ…しがみついてきて 京太郎「泣かなくていい…約束は東京で会うって事だっただろ」 衣「でも…でも…」 京太郎「でもじゃない…それに東京で会えただけで俺は嬉しい」 衣「…ぐす」 京太郎「よくここまできたな」 衣「……」服に顔を埋める 京太郎「……」 ーーーーーー! 30分後 京太郎「つまり先鋒で清澄がとんだのか?」 純「ああ…辻垣内一人に全員がやられたい放題だった」 京太郎(智葉さんか…) 純「情けない…合宿までやってこの様だ」 京太郎「……」 京太郎「……敵はとります」 純「えっ?」 京太郎「宮守が臨海を倒します」 純「本気で言ってるのか?あれは別格だぞ?」 京太郎「嘘はいいません。例え臨海が強くても俺たちも強いですから…まあ、俺じゃなくてシロ達が戦うんですがね」 純「ふん、なんだそれ」笑い 京太郎「自慢です、俺の仲間の」 ーーーーーーーー 京太郎「誰と話そう」 一「京太郎、後ででいいから久にメール打っといてあげてね」 京太郎「…そうですね、清澄の皆にも連絡しておきます」 一「うん、そうするといいよ。あと私にもこまめに連絡してくれると嬉しいな」 京太郎「します。さしてもらいます」 一「ありがとう。あと……男子個人おめでとう」 京太郎「あ、ありがとうございます」 一「あとでお祝いのメール送ってあげるからね」小声 京太郎「楽しみにしてます!」 夕方 ホテル 京太郎「……あとで試合だけみておくか」 京太郎「ぶらついてみるか」 京太郎(…智葉さんか。シロなら大丈夫だと思うんだけどな)歩いていて 玄「あっ…」 京太郎「あとでメールしておくか」 玄「あ、あの」 京太郎「…宮守の一回戦は明日からだよな」 玄「す、須賀君!」 京太郎「は、はい!あっ、松実さん」 玄「どうかしたんですか?」 京太郎「いや、臨海の先鋒の対策を考えてて」 玄「…辻垣内さんですよね。今日の試合凄かったから」 京太郎「ええ…交流のあった長野二校が敗退しましたから。宮守の皆には絶対に勝って欲しいんですよ」 玄「…私も明後日に戦うから頑張らないと」 京太郎「頑張ってください。チープな言葉ですが俺にはそれしか言えません」 玄「ぜ、ぜんぜん大丈夫です!寧ろありがとうございま!」 京太郎「えっ?」 玄「男子最強に頑張ってと言われたら十分に励みになります!」 ?京太郎「そんなに対した事じゃないんですがね」照れ臭そうにして 玄「それにお姉ちゃんが須賀くんのおかげで元に戻ったから」 京太郎「…それってどう言う事ですか?」 玄「少し前までお姉ちゃんは少し不安定だったんです…暖かくない、寒いって。前までそんな事は無かったのに急にそうなって…心配してた」 京太郎(……俺のせいと言えない) 玄「でも昨日から須賀くんに会えたから大丈夫って言って前みたいに戻ってくれて…私は妹なのに何も出来なかったけど、須賀くんはお姉ちゃんを助けてくれた」涙目 京太郎「あ、あの…」 玄「これで二回目だよね。本当にありがとうございます」頭を下げているが泣いていて 京太郎「……俺に謝られる資格はない」 玄「えっ?」 京太郎「……」 玄「…それでもだよ。私達は君に助けられたんだから」 京太郎「でも…」 玄「でもじゃないよ。須賀くんって大人だとおもってたけど案外子供なんだね」 京太郎「まだ高1ですから」 玄「そうだったね。そう見えないから忘れてたよ」 京太郎「よく言われます」 玄「良かったら私たちの部屋に来ないかな?」 京太郎「いや流石に他校の部屋に行くのは」 玄「でもお姉ちゃんは須賀くんの部屋に行ったって…」ニコニコ 京太郎「うっ、それは…」 玄「それにお礼もしたいし」 京太郎「わ、わかりました…でも直ぐに帰りますよ?」 玄「うん。私達も夜からまた荒川さん達と打つから大丈夫だよ」 コンマ判定ぞろ目確定 部屋 玄「ただいまー」 宥「おかえり…あれ京太郎君?」 京太郎「どうも」 玄「さっき偶々会ったから誘ってきたの。お姉ちゃんも嬉しいよね?」 宥「う、うん…でも予定とか大丈夫なのかな?」 京太郎「それは大丈夫です。宮守の皆は対策をしてますし、俺はもう大会が終わりましたから」 宥「あっ……男子個人優勝おめでとう」ニコ 京太郎「あ、ありがとうございます。宥さんに言われると少し照れるな」 宥「そうだったら嬉しい…お茶淹れるね」 玄「冷たいのを…」 宥「冷たすぎるとお腹が冷えるから少しぬるいのにしとくね」 玄「うん」 ーーーーーーーーーー コンマ判定全カット? EXEDとEDを省略 ーーーーーーーーーー 京太郎「明後日の試合を頑張ってください。応援してますから」 玄「おまかせあれ!」 宥「慧宇ちゃんとは本気で打つから大丈夫」ニコニコ 京太郎「それならいいです。それじゃあ俺はこのへんで」 スタスタ… 宥「京太郎くん」 京太郎「はい?」 宥「例えこの感情が作られた物でも…私は京太郎君を愛してるから」 京太郎「っ!」 宥「ねぇ、玄ちゃん」 玄「わ、私は……その…」カァァ 京太郎「…俺は一人を選べない人間ですよ?」 宥「私は愛してくれるだけで嬉しい…京太郎君はあったかいから」 京太郎「………だから年上は苦手なんだ」あたまをかいて 宥「いつもそれだね」 京太郎「えっ?……そうですよ。悩んでるのが馬鹿らしくなります」ドアの前まできて ガチャ…ドアを開けて 京太郎「……待っててください。ケジメがついたら迎えにきます」 宥「うん待ってるよ。いつまでも」 バタン… 夜1. 京太郎「……」 京太郎「皆と合流しよう」 ーーーーーーー 京太郎「あれ、シロと胡桃はいないの?」 塞「うんなんか用事があるって」 エイスリン【密談の絵】 京太郎「密談か…」 豊音「私達も明日から試合だからはやく休もうかなって」 京太郎「そうなのか、ごめん」 豊音「うんうん、大丈夫だよ。京太郎は仲間なんだから」ニコ 塞「そういえば京太郎、改めて男子個人優勝おめでとう」 京太郎「おう、ありがとう」 塞「それにしても凄かったね…役満二回は流石にかわいそうになった」 京太郎「いやまあ…仕方なかったんだ。全力でやったらああなった」 塞「京太郎らしいね……どうだった?優勝した瞬間は?」 京太郎「……嬉しさが込み上げてくると思ったんだが実感できないんだ。あっけなかったんだなって」 塞「…たぶん寝る前くらいに実感すると思うよ」 京太郎「そうかな?」 塞「そうだよ」 京太郎「…そうか寝る前か」考えにふけて 塞「あとこれは私の優勝祝い」 京太郎「えっ?」 チュ…頬に 塞「嬉しいでしょ?」ニコ 京太郎「お、おう…」真っ赤になりながら頬をさすり 塞「忘れたら駄目だよ?私だって京太郎が好きなんだから」 京太郎「…ああ、わかってるさ」 ーーーーーー 夜2 京太郎「帰り道に視線を感じた…」 京太郎「栄養素ドリンクを買いにいくか」 コンビニ 京太郎「…レッドブルを飲むと三倍の力で動けると聞いた事があったな」 竜華「また会ったな」 京太郎「あっ、竜華さん。昨日ぶりです」 竜華「レッドブルって…やっぱり疲れてるの?」 京太郎「いや、男子個人も優勝できたし久しぶりに飲もうかなって」 竜華「それってお酒とかに言う事やで。栄養ドリンクを持ちながら言わへん」 京太郎「そうかな?お酒なんかよりも結構好きなんだけど」買い物カゴを見ながらいい 竜華「そうやで」 京太郎「俺はこれを買って終わりですけど…竜華さんはどうしますか?」 竜華「もう少し買い物してこかな。お菓子が無いとトキが拗ねるし」 京太郎「トキさんならいいそうですね」 竜華「そうやろ」 ーーーーーーーー 就寝前イベント 京太郎「…大量のメールがきたな。義姉さん達のメールが一番濃かったがな」 ♪ー 京太郎「またか!」 From 竹井久 会いたい 京太郎「久からか…」 京太郎「電話したいけど深夜前だしな…どこで会うんですかと。たぶん理由は臨海に負けた事だろうな」 From 竹井久 京太郎の部屋…私の部屋でもいい 京太郎「……」 京太郎「…大量のメールがきたな。義姉さん達のメールが一番濃かったがな」 ♪ー 京太郎「またか!」 From 獅子原爽 男子個人優勝おめでとう! 試合を観てましたが凄すぎて反応できませんでした… インタビューを受けてる姿もかっこよかったです! 京太郎「…ありがとうございます。爽さんにそう言ってもらえると嬉しいですと」 From 獅子原爽 わ、私なんかが言って喜んでくれるなら本当によかった… 今日は疲れたと思うのでゆっくり休んでください。 おやすみなさい。 メール、1番下 愛してます、京太郎君。 本当にかっこよかったです。 画像添付 京太郎「画像?」画像を開いて 京太郎「……はっ、予想外過ぎて意識がとんでしまった」 ーーーーーーー 爽「よ、喜んでくれるかな…裸だと引かれると思ったからネグリジェにしたけど…ああーでも…爽さんに言われると嬉しいか……私もそう言ってもらえると嬉しいな」じたばた 成香「またベッドでじたばたしてます…」 ーーーーーーーーー 早朝 京太郎「…目が覚めてしまった」 京太郎「朝ごはんにするか…」 京太郎「とりあえず出たのはいいがどうしたものか」歩いていて セーラ「あっ…京太郎や」少し離れた所から京太郎を見つける ダッ…走り 京太郎「足音?」振り返り セーラ「京太郎!」抱きつこうとしていて 京太郎「せ、セーラ!」 バッ…受け止める セーラ「久しぶりやな、京太郎」 京太郎「あの時以来ですね」 セーラ「そうやで、私は連絡待ってたのに京太郎は連絡くれへんもん」乙女モードverジャージ 京太郎「そ、それは連絡先を知らなかったから…」 セーラ「怜とはネトマとかしてたのに?」 京太郎「あぅ…すいません」 セーラ「でもまあ、許したる」 京太郎「えっ?」 セーラ「こうしてまた会えたんやから。」ニコ 京太郎(か、可愛い…) セーラ「それに京太郎にはお祝いを言わなあかんし。全国男子個人優勝おめでとうな」 京太郎「あ、ありがとうございます」 セーラ「何かあげれたらいいんやけど……なんもないねん」しょぼくれて 京太郎「その気持ちだけで嬉しいですよ」セーラを見ないようにしていて セーラ「…エッチやな京太郎は」汗で色気がでていて 京太郎「す、すいません!」 セーラ「女をそんな目でみたあかんで……まあ、私やったらええけど」 京太郎「えっ?」セーラの方を向き セーラ「京太郎の前では女やからな」少し照れていて 京太郎「……可愛い」 セーラ「あ、当たり前やろ!京太郎の好みに合わせてるんやから!」 京太郎「えっ、あ、その…」テンパる セーラ「冗談や、冗談。正面からの言葉には弱いんやから。それじゃあ、私はもう行くから」 京太郎「き、気をつけてください」 セーラ「わかってる」走って行く 京太郎「ギャップが凄い」 朝 京太郎「…結局食べれていない」 京太郎「とりあえず外に出るか…ホテルの中は負の空気で渦巻いてるからか。……久達大丈夫かな」 京太郎「迫る、ショッカー」鼻歌を歌っていて 竜華「何歌ってんの?」 京太郎「いや、ショッカーって偉大だなって…あっ、竜華さんおはようございます」 竜華「ショッカーってやられ役じゃないん?」 京太郎「俺も詳しくは知らないんだけどな…。やられ役がいるからライダーはかっこ良いんだ」 竜華「ライダーがあんまり好きに聞こえへん言い方やな」 京太郎「…秘密です」 竜華「なんで嫌いなん?」 京太郎「正義の味方は誰も助けてくれないから」虚ろな目で 竜華「えっ?」 京太郎「……なんでもないです」 竜華「…助けて欲しかったん?」 京太郎「…秘密です」 竜華「ならうちが助けたる」 京太郎「はっ?」 竜華「助けて欲しいんやろ?」 京太郎「……」 竜華「京太郎には助けてられぱなしやからな…それでお互い様や」 ギュ…手を繋ぎ 京太郎「…期待せずに待っときます」 竜華「期待しときや。うちは助けるって言ったら助けるからな」 Gyaaaa… 京太郎「…なんだ今の?」 竜華「どうかしたん?」 京太郎「いや、なんでもない」 昼1. 京太郎「シロ達の試合をみようとていたらシロが真面目に打ってる。てか槍が成長してる…な、なにがあった」 京太郎「シロ達に会いに行きたいが…どうしたもんか」 京太郎「……差し入れを買って誤魔化すか」 売店 京太郎「えっと…お菓子を適当に」ラスト一個のクッキーの箱を手にとり 誠子「あっ、それ」 京太郎「えっ?」振り返り 誠子「いやなんでもない……」 誠子(なんで岩手の大魔王がいるんだ?)クッキーをみていて 京太郎「……これどうぞ」 誠子「えっ?でも最後のだし…」 京太郎「別にいいですよ。他のを買いますから」手渡し 誠子「あ、ありがとう」 京太郎「どういたしまして」 昼2 京太郎「……どうしたものか」 選手控え室廊下 いちご「ご主人様?」 京太郎「えっ?」 いちご「久しぶりじゃの」 京太郎「えっと…あの…」 いちご「あの時は言えなかったが今なら言える…ありがとう。助けてくれて」 京太郎「え?」 いちご「ちゃんと聞いてた…カラオケボックスで起きた事を全部」 京太郎「ぜ、全部ってもしかして…」 いちご「うん。瑞原さんや石戸さん達に話をつけてくれた事…」 京太郎「うっ…」 いちご「ちゃちゃのんは約束を守るから」 京太郎「約束?」 いちご「うん。トップアイドルになったらちゃんとご主人様の所に行くから」 京太郎「ご主人様ってまさか…」 いちご「ちゃちゃのんの事を奴隷にしてくれるんじゃろ?」 京太郎「ちょ、ちょっと待った。そ、それでいいのか、あの日にしか会ってないんだぞ!」 いちご「構わないよ。ちゃちゃのんは知ってるから」 京太郎「知ってるって何を?」 いちご「……ご主人様の秘密。全部、瑞原さんに聞いた」 京太郎「はやりさんか…」 いちご「だから大丈夫。ちゃちゃのんはご主人様と居るって決めたの。あの日、ご主人様が送ってくれた日に」 京太郎「……」 いちご「…私は貴方の為に生きるよ」 京太郎「……」 京太郎「…はやりさんに何を聞いたかは知らない。だが俺はあんたを襲おうとした屑だ。そんな事を言ったらいけない」 いちご「その屑がちゃちゃのんを助けてくれたんじゃ…ならちゃちゃのんはその屑に尽くす」 京太郎「…そんな理屈あり得ないだろ」 いちご「ありえるんじゃ…ちゃちゃのんは京太郎の事が大好きじゃから愛しちょる。出会いは最悪じゃったがこの気持は最高じゃけん…」 京太郎「だからそれは…」 ギュ…いちごが京太郎を抱きしめて顔を向かい合わせて チュ…クチュ…クチュ… いちご「ぷはぁ…偽物なんかじゃない。私は君を愛してるから」 スッ…バタバタ…走って行く 京太郎「……なんなんだよ。はやりさんの馬鹿野郎」 夕方 京太郎「疲れた」 京太郎「とりあえず皆と合流しよう」 ホテルA 白望「試合観てた?」 京太郎「観てたぞ。槍を滅多打ちしてたな」 白望「…京太郎のせい」 京太郎「俺はなにもしてないだろ」 白望「…京太郎が悪い」じとめ 京太郎「お、俺は悪くない…はず」 白望「…明日はどうするの?」 京太郎「二回戦だろ?もちろん応援するぞ」 白望「どこで?」 京太郎「皆と同じ部屋か観客室かな」 スッ…京太郎にもたれかかってきて 白望「あんまり他校に色目使わないでね…」 京太郎「そんなつもりは…」 白望「佐々野とキスしてた…パンツも前に持ってたし」 京太郎「ごめんなさい」 白望「許す…だるいから」 京太郎「これってあれだな不倫がばれた夫と妻の図だな」 白望「……馬鹿」 京太郎「えっ?」 白望「明日頑張るから…」 京太郎「応援するぞ」 白望「勝ったらご褒美ちょうだい」 京太郎「それだったら俺だって男子個人のお祝いを…」 チュ…皆には見えないように口を防がれて 京太郎「し、シロ!」小声 白望「明日、期待してるから…」 腕に抱きついて寝始める 京太郎「あぅ……勝ったらな」 白望「勝つよ」 夜 京太郎「……どうしようかな」 京太郎「ホテルをみてみるか」 京太郎(清澄の誰かに会うと思ったんだけどな…) 桃子「あれは…京太郎?」 スタスタ…近づいてきて 京太郎「あれモモじゃないか久しぶり」 桃子「わ、私が見えるっすか?」 京太郎「見えるも何もずっと見えてるだろ」 京太郎(あのチョーカー…まさかな) 桃子「やっぱり京太郎だけっす!」 ギュ…抱きついてきて 京太郎「急にどうしたんだよ?」 桃子「…ステルス力が増して前より皆に見えなくなったんすよ」 京太郎「それは不味くないか?」 桃子「あんまり変わらない…でも京太郎が見えなくなってたらどうしようとは思ったっす」 京太郎「…大丈夫だ。俺はモモが視えるからな」 桃子「…そうっすね。やっぱり私には京太郎だけっす」ボソ 京太郎「えっ?」 桃子「そういえばまだお祝いをしてなかったっすよね?」 京太郎「お祝いってなんだ?」 桃子「全国優勝のお祝いっす」 京太郎「いや別にそんな事をしなくても…」 桃子「大事な事っすよ!」 京太郎「…そうかなら貰おうかな」 桃子「……」 桃子「なら丁度良いものがあるから私の部屋にくるっす」 京太郎「流石に部屋に行くのは不味いだろ」. 桃子「大丈夫っすよ!さあ、はやく」引っ張って行き 京太郎「ちょ、モモ!」 ーーーーーー 部屋前 京太郎「俺はここで待っとく」 桃子「なにいってるっすか。はやく入るっす」 京太郎「いや他校の男子が個人戦の選手の部屋に入るのは…」 桃子「私に助べえな事をするつもりっすか?エロ本みたいに?エロ本みたいに?」 京太郎「…そんなつもりはないが間違いは起きる可能性はある。一応その…俺はモモを一回振ったから」 桃子「っ…私は京太郎になら襲われてもいいっすよ?」 京太郎「モモ!遊びでそんな…」 桃子「遊びじゃない!私は本気!」 京太郎「……」 桃子「断らなくなったんっすね」 京太郎「…色々とあったんだよ」 桃子「岩手の人達が羨ましいっす」 京太郎「…ごめんな」 桃子「とりあえず入るっすよ。直ぐに済むっすから」 京太郎「駄目だ」 桃子「もう強情っすね…ならとってくるっす」 ガチャ…部屋に入る ガチャ…部屋から出てきて 桃子「これっす!」石ころを見せて 京太郎「…石?」 桃子「ただの石じゃないっすよ。妹尾先輩が拾った石っす」 京太郎「…つまりなにか?特別な力があるって事か?」 桃子「そうっす」 京太郎「…ありがとうもらっとくよ」 桃子「はいっす…あとこれが本命っすよ」石を見るために京太郎の顔は下を向いていて チュ… 桃子「マーキングっす」 京太郎「あっ…モモ!」 桃子「それじゃあ私はもう寝るからお休みなさい」真っ赤 ガチャ…部屋に逃げて行く 京太郎「ああもう…可愛すぎるだろ」 ーーーーーーー 桃子「やっぱり京太郎が一番っすよ…ねえ、妹尾先輩」 佳織「すぅ…」寝ていて カピー「パカパカ(平穏じゃないな」 京太郎「いやまあ、色々と大変だ」 カピー「パカパカ(願いで世界創生ができると知ったら余計悩むんだろうな」 京太郎「…そうだ、これを貰ってきたんだけどなんだと思う?」石を見せて カピー「…誰に貰った?」 京太郎「モモ経由の妹尾さんが拾ったらしい」 カピー「…幸運か。面倒な物を拾って主に託したな」 京太郎「それでこれはなんなんだ?」 カピー「パカパカ(答えたくない」 京太郎「カピー、それは無しだろ」 カピー「パカパカ(……それは運命石だ」 京太郎「運命石?なんだそれ?」 カピー「パカパカ(……潰していいか」 京太郎「…そんなにやばいのか?」 カピー「パカパカ(…自分の負の遺産などみたくはないだろ。教えてやろう、これはな結果をだけを残す石だ。過程はもう終わった事になり、結果だけを示す」 京太郎「……俺にわかりやすく説明してくれ」 カピー「パカパカ(ふん。使われたくないから教えん」 京太郎「ケチめ」 カピー「パカパカ(なんとでもよべ」 就寝前 イベント 京太郎「…なんだろう、いろんな人からメールが来る」 From 松実宥 今日はまた荒川さん達と麻雀を打ちました…荒川さんが京太郎君の事を探してたよ。 そっちはどうだった? 京太郎「こっちも今日は忙しかったですよっと…」 From 松実宥 そうなんだ。身体には気をつけてね。優勝して気が抜けて体調を崩したらダメだからね 京太郎「気をつけます。宥さんも気をつけてくださいね」 From 松実宥 私は大丈夫。京太郎君が応援してくれるならあったかいから。 夜遅いからもうこれでするね。お休みなさい。 愛してる、京太郎君 京太郎「……」鼻血がでていて ーーーーー 宥「明日、頑張らないと…慧宇ちゃんには負けられない」 早朝 京太郎「ふわぁ…」あくびをして 京太郎「…少し走るか」 ーーーーーーーー 京太郎「ふぅ…」適度に汗をかいていて 爽「あっ、京太郎君だ」 京太郎「あっ、爽さん」 爽「トレーニングですか?」 京太郎「はい。身体を動かしておこうかなって」 爽「そうなんだ…汗の処理だけは気をつけて」 京太郎「はい。風邪だけは笑えませんから」 爽「あっ…ハンカチがあるんで少しだけなら」 スッ…汗をふき 京太郎「す、すいません!あのそれはあらって返しますから…」 爽「大丈夫だよ。それよりもシャワーにきちんと入ってくださいね」 京太郎「は、はい…」 爽「あと…無理かもしれませんが良かったら今日の試合を応援してくれると嬉しいです」 京太郎「それは…」 爽「無理ですよね…すいません、こんな事を言って。それじゃあ私はこれで」 スタスタ… 京太郎「爽さん!」 爽「はい?」 京太郎「…頑張ってください」 爽「…は、はい!」満面の笑み 朝 京太郎「どうしたものかな」 京太郎「差し入れを買って皆と合流しようかな」 ホテルB売店 京太郎「…ポテトチップスと後はそうだなこれとかもいいかな」 佳織「あっ、須賀君」 京太郎「うん?妹尾さんお久しぶりです」 佳織「本当に久しぶりだよ。男子個人優勝おめでとう。すごくかっこよかったよ」 京太郎「ありがとうございます。妹尾さんも個人戦頑張ってくださいね」 佳織「うん…強い人はいっぱいいるけど頑張るよ」 京太郎「そういえばモモから妹尾さんが拾った石を貰ったんですが返しましょうか?」 佳織「石?ああ、あれなら良く拾うから大丈夫だよ」ニコニコ 京太郎「えっ?」 佳織「御守りみたいなものだから。いつも拾って良い事があったりすると消えちゃうの」 京太郎「良い事?」 佳織「うん。飴が食べたいとか小さな事なんだけどね」ニコニコ 京太郎(…間違いなく妹尾さんだからそれで済んでる気がする) 昼1. 京太郎「いよいよだな…」 豊音「シロなら大丈夫だよー」 エイスリン「大丈夫」 胡桃「そうだね」 塞「シロなら問題ないよ」ニコニコ 京太郎「…なんかなれてないか?」 一同「信頼してるだけだよ」 会場 白望「よろしく」 成香「よろしくお願いします」 煌「よろしくお願いします!」すばら 小蒔「よろしくお願いします」 小蒔(眠くなってきた……) 天津日高瓊瓊杵尊 憑依 白望(ダルい…一番強いのがきた) 白望(とりあえず親をやめさせないと…) 最善を引き当てる者発動! 成香(いい感じです…) 煌(悪くない手牌…すばらです!) 小蒔「……」 白望「ツモ、2000.4000」 白望(京太郎の槍!……防げない!) 成香(まだまだチャンスはあります!) 煌(攻めていきます!) ザシュ×3 小蒔「ツモ、8000.16000」 白望(不味いこのままじゃ勝てない…) 煌(まだまだ大丈夫) 成香(…これで聴牌、素敵です!) コトん… 小蒔「ロン、7700です」 白望(槍の効果がまだのこってる…京太郎) 成香(ま、まだ大丈夫) 煌(これかれですよ!) コトん 小蒔「はっ、寝てました!それロンです…えっと1000点です」 白望(ここからが勝負…ラス親じゃなかったら…) 白望(最後の時にツモアガリだけはさせられない…) 白望「ちょいタンマ」 革新者発動! 白望「こっちを切る…」 開闢の槍起動! 成香(南入り…これから) 小蒔(あの槍は危険ですね…) 煌(これでどうですか?) コトん…ザシュ! 白望「ロン、24000」 白望「ちょいタンマ…」 革新者発動! 白望「少しへんだけどこっちで」 開闢の槍起動! 成香(聴牌できてるのに上がれない…) 小蒔「……」 煌(まだまだ…まだ諦めませんよ!) コトん…ドス… 白望「ロン、四暗刻単騎、32000」 煌「っ…」涙目 白望(槍できなかった…) 煌(……捨て駒まかされました)涙目 成香(これで…) 小蒔(……) 白望「ツモ、2000.3900」 小蒔「おいでませ…終焉の時」ゴゴゴゴゴ… 神々の黄昏発動! 成香(せ、先輩より怖い…)がくぶる 煌「ヒッ!」 白望(きた…でも私は負けない) 白望「…ちょいタンマ」 最善を引き当てる者発動! ??「人の身で我らを防ぐか」 白望(……これでいける) 小学「……」 コトん… 白望「ロン!11700」 白望(凌いだ…後はどこかを飛ばすだけ) 小蒔(はっ…寝てました…頑張らないと) 煌(連荘させるかさせないか…迷うところです) 成香(オーラス連荘…嫌) コトん… 白望「ロン、12000」 白望(……まずまず)槍の完成 小蒔(このまま逃げ切る) 煌(……つらいですね) 成香(これなら大丈夫のはず…) コトん…ザシュ… 白望「ロン、12600」 白望(削って行く)槍の完成 小蒔(このまま…大丈夫) 煌(聴牌できない…) 成香(どうすれば…) コトん…ザシュ… 白望「ロン、12900」 白望(…槍ができない) 小蒔(あがれません) 煌(……) 成香(…ごめんなさい)涙目 白望「ツモ、8000の四本付け」 白望(…はやく終わらないかな) 成香(……)涙目 煌(諦めません…) 小蒔(これで聴牌) コトん…ザシュ 白望「ロン、11700の5本場」 白望(永水にはここで負けて欲しい……狙うか) 成香(…が、がんばらないと) 煌(あきらめませんよ) 小蒔(これで…役満です!) コトん…ザシュ 白望「ロン、37800」 白望(…失敗した?) 小蒔(…力が出ません) 成香(……負けない)涙目 煌(まだまだ…) 白望「ツモ、8700オール」 煌(……誰もとばさせません!) すばら発動! 白望(邪魔はさせない) 時を超えた絆発動 一同「聴牌」 煌(諦めませんよ!) すばら発動! 白望(目障り…) 怠惰の真髄発動! 成香以外「聴牌」 成香「ノーテンです」 白望(やっとできた…)槍成功 煌(諦めませんよ) すばら発動! 開闢の槍により封印します。 白望(少し黙ってて) 小蒔(これで…) コトん…ザシュ… 白望「ロン、八連荘だから48000」 白望 役満 ロン 対象 成香 小蒔(聴牌…これで二位にはなれる) 白望「ちょいタンマ…」 革新者発動! 白望(……)槍完成 煌(力がでない…) 成香(これで…) コトん…ドス… 白望「ロン、国士無双.50700」 白望 415100 成香 -29900 煌 6900 小蒔 7900 宮守が勝利しました。 宮守と永水が二回戦進出です。 アナウンサー「これはどういう事なのでしょうか…」 はやり「まさに岩手の大魔王だね☆」 アナウンサー「嬲っているように見えたのは私だけでしょうか?」 はやり「それはどうかな☆小瀬川選手は神代選手の猛攻を防いだから嬲ってはないよ☆」 アナウンサー「ですがオーラスを上がった時点で連荘するのはどうなのでしょう」 はやり「それこそ外野だから言えるんだよ☆全国大会なのに勝つチャンスを逃してどうするの☆」 アナウンサー「それは…」 はやり「褒められる事はあっても貶される事は無いよ☆少なからず小瀬川選手の背中には一回戦で負けた高校の県と岩手県の麻雀部の高校生の期待がかかってるからね☆」 アナウンサー「…そうですね、私が間違っていました」 はやり「解ってくれたらそれでいいよ☆」 廊下 白望「…」 京太郎「…お疲れ様。疲れただろ」 白望「うん…永水はやっぱり強い」 京太郎「全国区の魔物だからな」 白望「怒ってないの?」 京太郎「……半分は怒ってる。でもシロは本気だったから仕方ない」 ギュ…おんぶ 京太郎「次はスマートに勝てよ」 白望「…善処する」 京太郎「これでシロも岩手の大魔王だな」 白望「お揃いだね…」 京太郎「そうだな。夫婦みたいだな」 白望「…悪くない」ボソ 京太郎「……今のやっぱり無しにしてくれ恥ずかしい」 白望「いや」 京太郎「…しかたないか」 一位臨海 二位姫松 三位白糸台 四位阿知賀 負けた。 「決勝進出を決定したのは臨海高校と姫松高校だ!」 テレビから聞こえてくるソレは私が思ってたものとは違う。 「すまない…照」 親友が泣いて私に謝る。何故泣いて謝るの菫? 「私がもう少し稼げていたら…」 大好きなお茶に涙を落としながら後輩が私に謝る。何故そんな顔をしているの? 「私が悪いんです…」 普段ボーイッシュな後輩が悔しさから泣いている。誰も責めてないのに。 ガチャ… 扉の方を向くと淡が必死に涙を堪えて立っていた。泣きたいはずなのに身体小さく震わせながら立っていた。 「おいで」 私はそう言って淡を呼ぶ。泣きたい時には泣かないといけない。 「でも…」 その場から動かない淡を見て私は彼女に近づいて抱きしめた。 「頑張ったね」 私が唯一かけてあげられる言葉。この場に居る誰もに贈る言葉。 「ご、ごめんざい…負けちゃった…本当にごめんざい」 私の胸に顔を埋めて淡は泣き崩れた。それを火蓋に皆が一斉に泣き始める。私以外の皆が泣いていた。 「良いんだよ…頑張ったんだから」 本当は泣きたいはずなのに…泣くべきなのに私の頬が濡れる事はなかった。 私はまた勝つ事ができなかったのだから…流す涙はもう何処にも無かった。 選手控え室廊下 「照」 振り返るといつも通り彼がそこにいた。 「……久しぶりに飯でも行くか」 そう言って彼は立ち止まったまま私に聞いてくる。 「……お腹空いてない」 「そうか…」 沈黙が生まれる。彼は私を励ましにきたのだろうか?私はこれから先に何が起こるかを知らない。私の記憶はいつもここで終わっている。 「ごめんね、京ちゃん…負けちゃった」 自分でも驚くほどに簡単にその言葉が出た。1番知られたくない筈なのに私は彼にそう告げたのだ。 「知ってる試合を観たよ」 彼はそう言ってゆっくりと私に近づいてくる。いつも歩くスピードより少し遅い位のスピードで。 「ごめんね…約束を守れなかったや」 胸が熱くなる。皆と居ると時には何も無かったのに私の胸の中が段々と熱くなっていく。 「臨海の辻垣内さんと阿知賀の 松実さんが強くて飛ばせなかった」 顔が下を向く。言い訳だとわかっているのに言葉を紡いでいく。私はこの時に気がついた…私は負けた事が悔しいのだ。 「そうか」 彼の言葉がさっきよりも近づいてくる。全てを知ったあの時に誓った約束を私は果たせなかった。なのに彼は私に歩みよる。 「…本当にごめんね」 「バカだな…謝る事なんて何もないだろ」 彼はそう言って私を抱きしめた。いつもより少し強引に力強い。 「俺の方こそごめんな…3年間一人にして」 何を言ってるんだろう…白糸台を選んだのは私の意思だ。京君が謝る事なんて何もない。 「ずっと照が頑張ってた事を知ってた。あの約束の為だって事も」 抱きしめられる力がまた強くなるそれと同時に私の肩に水滴が落ちてきた。顔を少しあげると彼が泣いていた。 「俺も男子最強になったから…これで対等だ。だから泣いて良いんだ」 泣いて良い?私が?でももう流す涙なんて… 「感情を抑えなくていいんだ…もう俺達は鏡合わせじゃなくていいんだ。やっと…やっと俺は照に追いついた。もう頑張らなくていいんだ」 頑張らなくていい?でもそれじゃあ京ちゃんがまた独りぼっちになっちゃうよ? 「大丈夫だから俺はもう照の隣に立てるから。もうゴールしていいんだ」 「本当にいいの?」 意思とは反して口がうごく。 「ああ、いいんだ」 五年前に彼を初めて鏡で観て辿り付いた真実。 「もう頑張らないよ?」 「大丈夫だ。もう十分に頑張った」 彼は知らない。本当の真実を…だから私は彼に約束した。 「もう京ちゃんの事を護ってあげられないかもしれないよ?」 「次は俺が照を守る番だ」 健夜さんや良子さんすら彼を本当の意味では理解してなど居なかった。 「ならもうゴールしていいよね?」 「していい。約束は守られたんだから」 彼は真実を知らないまま生きていく。それはとても不幸なのかもしれない。でもそれが誰も傷付く事のない唯一の方法。 「…ごめんね、京太郎」 「謝らなくていいって言ってるだろ」 違うんだよ京ちゃん…私はこれから先ずっと京ちゃんに隠し事をして生きていく。 「本当にごめんね」 胸の熱さが目頭にくる。 「許すから…俺は照の事を許すよ」 頬を伝う涙は誰の為でも無く、自分を抱きしめてくれている愛しい男に対する贖罪の涙だった。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6257.html
早朝 ??「……っ…」 京太郎「……」首を動かして状態確認 霞「…zzz」 初美「……zzz」 京太郎「…とりあえず抜け出すか」 ゴソゴソ… 京太郎「朝ごはんとお弁当…良子義姉さんも大事な試合があるし、霞さん達は今日帰るしな…人数分作らないと」 京太郎「朝ごはんとお弁当ができたぞ」 朝 京太郎「何をしようか」 カピー「パカパカ(どうした?」 京太郎「いや、何をしてるのかなって」 カピー「パカパカ(見ての通り、大人しくしてるのだ」 京太郎「姫様達が居るからか?」 カピー「パカパカ(違う、マンゴーの為だ」 京太郎「本当に欲望に忠実だな」 京太郎「あのさカピー、妹尾さんと仲良くなるにはどうしたらいいんだ?」 カピー「パカパカ(あの歩く幸運と仲良くなりたいのか?主、私に神託を聞くのがつるぺたか爆乳なのかはどうにかならないのか?」 京太郎「き、気のせいだろ」 カピー「パカパカ(まあいい…あの女と仲良くなりたいと言っても十分だろ」 京太郎「そうか?」 カピー「パカパカ(果実の譲渡まで済ましてる相手だ…あとはどうにでもなるだろ」 京太郎「……」 京太郎「う?ん…」 カピー「パカパカ(あーもう面倒だな。あのラーメン女の事だな」 京太郎「ラーメン?いや、ダヴァンさんの事だけど」 カピー「パカパカ(強制力が一つあるし、ラーメンを食べに行けばいい。東京なら?ラーメンと?ラーメンとかがお勧めだな。もしくは主の手料理とかでもいいぞ」 京太郎「なんだそれ?」 カピー「パカパカ(胃袋を制すれば勝つということだ」 サイドストーリー 義姉とはやりのお話☆ 合宿後 健夜「それで話って何かな?」 良子「一応、スケジュールがあるんですが…」 はやり「すぐ終わるから大丈夫だよ☆あのね…二人はなんで未来の記憶があるのかな☆?」 健夜「未来の記憶?何を言って…」 はやり「誤魔化してもダメだよ☆私、聞いたんだから」 良子「…盗み聞きですか」 はやり「偶々、聞こえたんだよ☆それに岩手の人達も記憶があるんだね☆」 健夜「仮にそうだとしても貴女には関係ないです」 はやり「それがあるんだよ☆私ね、京太郎と結婚したいんだ☆」 良子「はっ?」 健夜「えっ?」 はやり「だからね、未来の記憶にしがみついてる貴女達が邪魔なの☆」 健夜「何を言ってるのかわかってるんですか?」 良子「貴女の父親は京太郎の…」 はやり「京太郎はそれを赦すって言ってくれたから良いんだよ。それにね…貴女達も京太郎に隠してるよね?」 健夜「っ…!」 良子「っ…!」 はやり「記憶に縋って京太郎を手にいようとするなら私は貴女達を認めない」 健夜「それは貴女に記憶がないから…」 はやり「関係ないよ。私は今の京太郎が好きなんだ。あったか解らない記憶の京太郎なんかに恋い焦がれなんかしない」 良子「私達も今の京太郎が…!」 はやり「本当かな☆京太郎の中に都合の良い京太郎を本当に見てないのかな」 健夜「…」 良子「それは…」 はやり「話はそれだけだから、それじゃあね☆」 スタスタ… はやり「ああ、忘れてた☆これも言っておかないと☆」 はやり「********♪」 はやり「それじゃあね☆」 霞「これは?」 京太郎「お弁当ですよ」 霞「いや、それはわかるけど…」 京太郎「折角岩手に来たのにおもてなしができてなかったから」 霞「ありがとう…大変だったんじゃないの?」 京太郎「そうでもないさ。作りがいがあって楽しかったよ」 霞「ふふふ…京太郎らしいわ」 京太郎「なんだそれ」 霞「いえ、貴方は変わらないと思っただけよ」 京太郎「?」 霞「なんでもないわ。それより私達も全国に行くから、その時に御礼しないとね」 京太郎「いや、今回は俺が頼んだから…」 霞「それもそうだけど、お弁当は頼んでないわ」 京太郎「それもそうだけど…」 霞「なら御礼しない。期待しててね」ニコニコ 京太郎「は、はい」 昼 京太郎「姫様達、起きてこなかったな」 白望「ダルい…」 京太郎「お、おう…なんでベンチで項垂れてるんだ」 白望「なんとなく…」 京太郎「そうか…お昼は?」 白望「忘れた」 京太郎「待ってたな…」 白望「……」目空し 京太郎「全く…今日は気合いをいれて作ったから量はあるぞ」 白望「やった…」ニコ ーーーーーーーー 白望「あーん」 パク…もぐもぐ 京太郎「美味いか?」 白望「うん…なかなか」 京太郎「素直じゃないぞ」 白望「少し味が薄い」 京太郎「あっ、そうだった」 白望「まだまだだね…あーん」 京太郎「くっ…精進するか」 放課後 京太郎「今日の夜に飛行機で大阪だ…今日はどうしたものかな」 京太郎「よし部活に行こうか」 京太郎「なんか久しぶりだな」 京太郎「俺の必殺技を教えよう」どや顔 豊音「あの槍の事?」 京太郎「ああ、今の豊音になら理解してくれる気がするからな」 豊音「頑張るよ!」 豊音「それでどうしたらできるの?」 京太郎「念じる…?」 豊音「えっ?」 京太郎「いやだから…こうなんと言うか念じたらできる」 豊音「そんなんじゃあわかんないよ…」 夕方2 京太郎「ただいまー」 シーン… 京太郎「あっ、そっか、誰もいないのか」 京太郎「あれ机の上に何かあるぞ」 京太郎「これって御守りかな?…手紙もある」 京太郎へ 泊めてくれた御礼に御守りをを置いていきます。中身は絶対に見てはダメですよ。見たら呪いますからね。 初美より 京太郎「……何が入ってるんだ?」 ーーーーーーー 初美「今頃見てるんでしょうか?」 霞「どうでしょうね」ニコニコ 夜 京太郎「大阪行きの飛行機はこれだな…ふぅ…やっと一安心だな。まだ時間はあるな」 京太郎「トキさんにメールしてみるか?」 京太郎「そういえば麻雀を打つ約束をしてたな……とりあえずそれについてと大阪に今から向かう事を言っておくか」 From トキ 連絡無いから捨てられたと思ったわ( *`ω´)? 予定通り、明日の昼頃に難波の雀荘で打つんでいいんかな? 京太郎「…この前もこのどや顔があったぞ。それで大丈夫ですよっと…」 From ?トキ 了解やで。身内の三人も楽しみにしとるし、お手柔らかに。 京太郎「あれ…三人なら一人余るんじゃ無いのか?」 From トキ 一人はデータが取りたいらしいから大丈夫やで。 京太郎「データね…」 アナウンス「間もなく…」 京太郎「あっ、やばいそろそろ時間か」 京太郎「それじゃあそろそろ飛行機に乗るので、おやすみなさいと…」 From トキ 気をつけてな。明日は楽しみにしとるから! 夜2 関西国際空港付近ホテル 京太郎「チェックインの為に名前を出しただけで態度が変わったぞ…恐るべき龍門渕」 ーーーーーー 朝 京太郎「……なんか虚しいな」 京太郎「外で食べるか…待ち合わせは昼前だったからとりあえずラピッドβに乗って難波に行って…」 ーーーーー 難波 京太郎「人が多い…いや当たり前か。スタバで朝食を済まして、適当にぶらつくか」 京太郎「リクロおじさんのチーズケーキか…食べて見たいな」コーヒーを飲みながら携帯で情報をチェックして 雅枝「阿呆らしいは…全く。もうすぐ大会が近いのにレギュラー四人が今日は用事があるとか急に言いおってほんまに…明日とっちめたろ」 京太郎「うん…?」顔をあげて 雅枝「……」目が合う 京太郎(なんだか嫌な予感がする) 雅枝(何処かで見たことが…気のせいか) スタスタ…歩き去っていき 京太郎「なんだったんだろ」席を立ち店を出る、 雅枝「何処かで……あっ!あっ、あー!洋榎の思い人や!」慌てて戻り 雅枝「逃げられた!」 昼1. 京太郎「場所はここであってるんだよな…」 ??「あ、あの」 竜華「京さんであってますか?」 京太郎「そうですけど…貴女がトキさん?」 竜華「いや、ウチは違うねんけど…トキはちょっと寝坊で…」 京太郎「ハハ…トキさんらしいですね」 竜華「怒ってないんですか?」 京太郎「何をですか?」 竜華「いや、トキが遅れてきてる事とか…」 京太郎「怒ってませんよ」 竜華「えっ?」 京太郎「誰にだってこんな事はありますよ…えっと…」 竜華「あっ、清水谷です」 京太郎「清水谷さんか…俺は……どっちがいいんだろ?トキさんの友達だから…京って呼んでください」 竜華「わかったで」ニコニコ 竜華「京さんは何回か大阪にきた事があるんや」 京太郎「ええまあ、家族と何回か」 竜華「そうなん…旅行かなんか?」 京太郎「義姉の応援でですね」 竜華「応援?」 京太郎「はい、大阪でよくタイトル戦があるので」 竜華「それって京さんのお姉さんが…」 セーラ「おーい、竜華」 竜華「えっ?あ、皆やっときたん?」 浩子「園城寺先輩が走ったらもう少し早かったんですが…」 怜「酷!病弱やからしかたないねん…あの京さんであってるんかな?」 京太郎「ええ、そうですが…初めましての方がいいのかなトキさん」 怜「いやあの、その…トキで大丈夫やで」 京太郎「ならトキって呼びますね」 怜「うん…それであの…遅れてごめんなさい」 京太郎「気にしてないかべつにいいですよ」 セーラ「なんやあれ、怜が萎れてるで」小声 竜華「解らへん…ウチもあんなん初めてや」ごめん セーラ「船Qはどう思う…どうかしたんか?」小声 浩子「予想通りやった…園城寺先輩の言っていた事と京ってHN…岩手の大魔王須賀京太郎…」京太郎を見ていて セーラ「大魔王って個人戦歴代1の得点を上げたあの?」小声 浩子「そうです。今週は女子麻雀個人があるから違うと思ってたんですが…写真そっくりです」小声 セーラ「ならあの兄ちゃんは麻雀強いんか?」小声 浩子「男子最強と言われてます」小声 セーラ「そうかそうか…燃えてきたで!」小声 怜「とりあえず雀荘にいこか」 京太郎「そうですね」 怜「皆もそれでいい?」 セーラ「いいで!」 浩子「かまいません!」 竜華「大丈夫やで」 京太郎(なんであんなに張り切ってるんだろ) 雀荘 怜「さっそく打とか」 京太郎「いや、その前にそちらの人達を紹介して欲しいんですが…」 怜「それもそうやな。左からセーラ、フナQや」 セーラ「よろしくやで」ニコニコ 浩子「よろしくです」 竜華「それで予定通り浩子は見学でいいん?」 浩子「はい、直に観れるならそれだけでデータになりますから」 京太郎「聞いた時から思ってたんですが俺のデータをとってもあんまり意味無いような…」 浩子「…それは一方的に終わるって事ですか?」イラッ 京太郎「それは違います。ただ男子の俺のデータをとってもフナQさん達とは公式でまず試合しませんよね?」 浩子「そういう事ですか…データ取りは趣味みたいなもんですから気にせんといてください」 京太郎「はぁ…」 セーラ「そんな事よりもはやく打とうや。強いんやろ、京は?」 京太郎「強いですよ。これでも全国レベルですから」 竜華「なんやそれ」 京太郎「リアルの話は秘密です」ニコニコ 怜「とりあえず座りや」 京太郎「そうですね」 セーラ「燃えてきたで」 竜華「まあ、勝つのはウチや」 浩子(岩手の大魔王…データとってしゃぶり尽くしたる) 一同「よろしくお願いします」 怜「親決めやな」 竜華「ウチが親やな」 京太郎(トキさんは確か一巡先が見えるんだよな…ならそれに挑戦してみよう!)ゴゴゴゴゴ 怜「…っ!」 怜(直に打つとよう解る…京さんは化け物や) 竜華(空気が変わった…) セーラ(なんや面白くなってきたで!) 京太郎(まだだ…まだ上がる)ゴゴゴゴゴ。 竜華(なんや、なんなんや、あの槍は!) セーラ(あれはあかんやつちゃうかな…) 怜「させへんで…」小声 一巡先を視る者発動 怜(これをこうすれば…) ??「未来は不確定だから美しい」 怜「えっ?」 天沼鉾発動 バリン… 怜(未来が視えへん…なんでや!) コトン…ドス… 京太郎「ロン、国士無双!」 京太郎 57000 怜 -7000 竜華 25000 セーラ 25000 京太郎「ありがとうございました」 セーラ「ありがとうございました」 竜華「ありがとうございました…」 怜「ありがとう…ございました……」 浩子(化け物や…チャンタの高め倍満の手から普通はああはなれへん…全国クラスの化け物や) 怜「もう一回や…もう一回だけしよ」 竜華「怜?」 セーラ(何をあんなに焦ってるんや?) 京太郎「……」 京太郎「別にかまいませんよ」 怜「ウチが親やな…」 怜(視えんようになったとかありえへん…あれがなかったら…あれがなかったらウチは!) 京太郎(…こっちだ…) 怜(視えんへん…なんで視えへんねん!) セーラ(トキがおかしいな) 竜華(なんかあったんやろか?) コトン…ドス… 竜華「えっ?」 京太郎「ロン、四暗刻単騎」 京太郎 57000 怜 25000 竜華 -7000 セーラ 25000 浩子(また役満…ありえへん) 京太郎「ありがとうございました」 竜華(今、槍が刺さってたはず…なんやったんや)胸の辺りをペタペタと触り 怜「……」レイプ目 セーラ「なあ京…あと一回だけせえへんか?やられっぱなしは主義じゃ無いんや」 京太郎「…」 京太郎「俺は別にかまいませんよ」 京太郎「俺が親ですね」 京太郎(トキさんの様子が明らかにおかしい…) 怜「ウチなんて…所詮」ボソボソ 京太郎「それポン」 竜華(發鳴き…特許券か?) 怜「またや…なんでや…」 セーラ(これで三倍満まであと一手…) コトン…ドス… セーラ「はっ?」 京太郎「ロン、緑一色、48000です」 京太郎 73000 怜 25000 竜華 25000 セーラ -23000 京太郎「ありがとうございました」 浩子(千里山のレギュラー三人が東一局で飛ばされた…) 怜「ウチ、もう今日は帰るわ…」フラフラ セーラ「俺もごめん…帰るわ」 竜華「トキ!」 怜「ごめん竜華…今はこんといて欲しい…」 竜華「えっ?」 怜「ウチにもう…千里山のレギュラーの力は無いねん」ポロポロ ダッ…走り 竜華「トキ!」追いかける 浩子「すいません…私も追いかけますんで」 京太郎「あっ、はい…」 浩子「それじゃあ」 京太郎(……やり過ぎたか) 京太郎「…困ったら直感に従うベキだよな」 怜(どないしよ…未来が視えへんウチなんてただの病弱や) ぐぅ… 怜(そう言えば朝ごはんも食べてないからお腹空いたな…でもご飯を食べる気分でもないし) グラ… 怜(あかん…視界が歪む…) 怜(竜華…ごめん) バタ…ギュ… 怜(えっ?誰に…?) ??「大丈夫ですか!」 怜(あかん…金髪とか…ウチもついお迎えがきたみたいや……) 京太郎「おいおい…とりあえず病院に…」 怜「お腹空いた…」 京太郎「飯だな」 パク…もぐもぐ 怜「……」 パク…もぐもぐ 京太郎「……」 怜(気まずい) 京太郎(…コンビニのおにぎりを久しぶりに食べたがありだな) 怜「あの…何も聞かないん?」 京太郎「…聞いても答えてくれないでしょ?」 怜「うっ…」 京太郎「女の子を泣かしたまま放置するのは義姉の教えに反するからきたんです」 怜「…嘘やな」 京太郎「えっ?」 怜「ほらやっぱり」 京太郎「カマかけたんですか…」 怜「京さんがウチ達を虐めたからな」 京太郎「虐めたつもりはないんだけどな…ただ最近はずっと勝つ為に麻雀を打ってる」 怜「それ以外になんかあるの?」 京太郎「…自分は強いから手を抜いてやらないといけないとか考えてた」 怜「なんやそれ、感じ悪いな」 京太郎「…俺もそう思うよ。それを部活の仲間に麻雀でフルボッコにされて気づかされた」 怜「えっ、京さんをフルボッコにできる人なんておるの?」 京太郎「いくらでも居るぞ。部活の仲間や義妹も最近強いからな」 怜「…なんか凄いな」少し笑い 京太郎「やっと笑った」 怜「えっ?」 京太郎「麻雀してから死んだ魚の眼をしてたから…多分、原因は俺だし」 怜「っ…どうなんやろうね…京さんには言ってたっけ…ウチな一巡先が視えるねん」 京太郎「言ってましたね。俺も今日、槍投げてたでしょ?」 怜「あれにはびっくりしたで…」 怜「それでな…今日になって一巡先が視えへんかってん…変な声が聞こえて、ウチの力が無くなってん…」ポロポロ 京太郎「……」 怜「あの力が無かったらウチは千里山のレギュラーにはなられへん…竜華達と同じ舞台に立たれへん」ポロポロ 京太郎「それで立ち止まるんですか?」 怜「えっ?」 京太郎「未来が視えなくなったから麻雀から逃げるんですか?」 怜「ウチは逃げてなんか…」 京太郎「逃げてますよ。逃げて、泣いて、自分は何もできないって言って誤魔化してるだけじゃないですか」 怜「っ!京に何が解るねん!自分だってあんな強い槍があるやん!あれがなくなったら今の実力は出されへんやろ!」 京太郎「槍がなくても弓があります。弓がなかったらまた頑張ればいい。何かがないから麻雀に勝てないと俺は言いたくない」 怜「っ…!ウチは…ウチはそんなに強く無いんや!病弱で死ぬ思いして偶々手に入れた力なんや…いいやないか…逃げてもいいやないか。ウチは弱い人間なんや」ポロポロ 京太郎「……」 京太郎「手を出してください」 怜「えっ?」 京太郎「俺が貴女に新しい力をあげます」 怜「そんな事できるわけ…」 京太郎「できます。ただしもう泣かないで下さい」 怜「……ほんまにできるの?」 京太郎「…多分」 怜「なんやそれ…まあ、その嘘に乗ったる…今は藁にも縋りたいから」 さっ…手を出して 京太郎「……やっぱり勇気じゃダメですか?」 怜「あかんで京さん…男に二言は無しや」 京太郎「うっ…いきますよ」 ギュ…手を両手で握り 怜「なっ!」カァァ 京太郎(……力を…いや、なんだろうな……) コプ…… 果実が連鎖反応を起こしていき 京太郎(……強くじゃないな…この人が泣かなくても良いように…未来に頼る事なく歩いていけるように) ドクン… 怜「何が起ころうとしてるんや?」 京太郎(この人に俺が与えられる全部の力を…トキさんに…!) グワァ… 怜(京さんからなんか変な感覚が…あかんこれ…耐えら…)ジュワァ バタン…怜が倒れる 京太郎「えっ?」 精神世界 怜「あれここ何処?」 洋榎?「やっと気がついたみたいやな」 怜「なんで姫松の愛宕姉がおるねん…」 絹恵「ウチもおるで」 怜「えっ?」 健夜「私達もいるんだけど」 良子「ノーウェイ」 はやり「ギュルビーン☆」 怜「プロもおるんか…夢かなんか?」 豊音「惜しいよー、ここは夢であって夢じゃないんだよー」 怜「えっ?誰、あんた?」 塞「貴女が京太郎に望んだでしょ?」 怜「京太郎?京さんの事か?」 白望「私達が叶えてあげる…だるい」 怜「叶えるって何をや…」 胡桃「そんなの決まってる。貴女の望み」 怜「ウチの望み?」 エイスリン「強くしてあげる」 怜「…ほんまか?」 小蒔「嘘はいいません」 怜「なら…」 霞「ただし条件があるわ」 怜「条件?」 初美「簡単な事ですよー」 怜「……」 巴「それは…」 怜「それは?」 春「秘密」 怜「なんやそれ…そんなおかしいやないか」 久「何がおかしいのかしら?」 怜「そんなんウチが不利…」 智葉「甘えるな、タダで手に入る力などない」 怜「うっ…」 慧宇「どうする?」 怜「う、ウチは…」 京太郎「大丈夫なのかな…トキさん…」膝枕していて 怜「うー…」 京太郎「さっきからずっとうなされてるんだよな…」 怜「……っ…」眼を開けて 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「……」 怜「京君…?」 京太郎「えっ?」 怜「京君がおるって事はウチ…生き残ったんや…やったで、やったで京君!」 ギュー…抱きしめて 京太郎「ちょ、どうしたんですか?」 怜「京君、ウチが間違ってた……ウチ頑張るからな」 スッ…京太郎と向き合って 怜「能力だけが麻雀じゃないってようわかった…それに京君がくれた力がウチにはある」 京太郎「は、はぁ…」 怜「これはそのお礼や」 チュ…頬に 京太郎「えっ?」 怜「口と本番はもう少し仲良くなってからな!それじゃあ、ウチはもう帰るから」カァァ ダッ… 京太郎「本番ってあの本番か?………な、なんだって!」 夕方 京太郎「……きっとあれは夢だ……いや、流石にそれはクズすぎるだろ。夢で何かあったのか?」 京太郎「ぶらついてみるか」 京太郎「適当にぶらつくか」 京太郎「何時の間にか引っ掛け橋まで来てしまった……ナンパするので有名らしいなこの橋」 竜華「お断りします」 男「え、ダメなのなんで?」 京太郎「そうそうあんな風にナンパが……あれ、あの人どっかで見た気が」 竜華「私は忙しいんです!」 男「いいじゃんか、そんな事より俺と遊ぼうぜ」 竜華「いやです!」 京太郎(あれって清水谷さんじゃないか……助けるか) 男「…人が下手にでてたら調子にのりやがって…」 竜華「えっ?」 バシ… 男の手を握り 京太郎「あの、俺の彼女に何かようですか?」 男「ヒッ!」 男(なんだよ、このガキ…眼がヤバすぎるだろ!) 京太郎「もう一回聞きますけど俺の彼女に何かようですか?」 ギュ…林檎を余裕で握り潰せる握力で腕を握り 男「な、なんでもありません!」 バッ…ダッ…逃げて行く 京太郎「あの大丈夫でしたか?」 竜華「……えっ、あっ、うん大丈夫やで」カァァ 京太郎「それなら良かった…すいません、彼女呼ばわりして」 竜華「えっ、いや別に気にしてないから大丈夫やで」カァァ 竜華(お、大人の余裕を見せなあかん…彼女って呼ばれた位でなんでこんなに嬉しいねん!) 京太郎「そう言ってくれると助かります…それじゃあ、俺はこれで」 スタスタ… 竜華「えっ…ちょっと待って!」 京太郎「はい?」 竜華「お礼、そうや、お礼さして!」 京太郎「お礼ですか?」 竜華「そうや、京さん大阪あんまり来た事ないんやろ。ならウチが美味しいもん紹介したる」 京太郎「良いんですか?」 竜華「任せとき!」 パク…もぐもぐ 京太郎「美味しい…」 竜華「当たり前や、うちのお勧めの店やからな」ニコニコ 京太郎「それもそうですね…串カツがこんなに美味しいなんて知りませんでしたよ」 竜華「そうやろ、そうやろ。そう言えば京さん、トキの事ありがとうな」 京太郎「えっ?」 竜華「さっきなトキから電話があってもう大丈夫やでって元気な声で言われてな…気が抜けた時にさっきの男に引っ掛けられたんや」 京太郎「そ、そうなんですか」 竜華「そうやで、だから京さんには感謝してるんや」 京太郎「俺なんて何も…」 竜華「それはない。私も助けてくれて、トキも十中八九京さんに救われたはずや」 京太郎「……」 竜華「あかんで、人の好意は素直に受け取らな」 京太郎「すいません、慣れてなくて」 竜華(…嘘なんやろうな…まあ、いいか) 竜華「まあ、今回はこれで勘弁したる」 京太郎「ありがとうございます…あれ、でもなんかこれって変じゃ…」 竜華「それもそうやな…ハハハ」 京太郎「ハハハ」 京太郎「ごちそうさまでした」 竜華「ごちそうさまでした」 京太郎「割り勘でいいですかね?」 竜華「かまへんで。正直、奢ったると言われたらどないしよかなって思ってたし」 京太郎「奢ってもいいですよ?今日のお礼と清水谷の美貌に…なんてね。少しくさすぎますね」ワハハ 竜華「ほ、ほんまやで、ドキッとしたやないか!」カァァ 京太郎「顔真っ赤ですよ」 竜華「赤くなんてない!」 京太郎「それじゃあ、行きましょうか」ニコニコ 竜華「うぅ…京さんなんて嫌いや」 京太郎「いやまあ、竜華さんが綺麗なのは事実ですから」 竜華「あぅ…」ボン… ーーーー 京太郎「また会いましょう」 竜華「せやね…また大阪に来たら会おな」 京太郎「是非」 夜1 京太郎「……知らない街で一人だと妙に淋しいよな」 京太郎「夜の新世界に見てみるか…嫌な予感がするけど」 京太郎「酔っ払いと客引きしかいなかった…まあ、当たり前か」 夜2 ♪~ 京太郎「電話か?もしもし」 洋榎「もしもし、京太郎!」 京太郎「洋榎かどうかしたのか?」 洋榎「どうかしたもこうしたもない!なんで大阪に来てるのにウチに連絡せえへんねん!」 京太郎「いや、今日は別の友人と…」 洋榎「約束したやないか!」 京太郎「うっ…明日、誘おうと思って…」 洋榎「ほんまやな?」 京太郎「本当ですよ」 洋榎「なら明日、ウチとその…で、デートやで」カァァ 京太郎「はい、楽しみにしてます」 洋榎「ぜ、絶対やで!約束破ったら針千本のますからな!」 京太郎「約束は守りますよ」 洋榎「なら、明日朝にまた連絡するから…でるんやで」 京太郎「はい、待ってますね」 ーーーーーー 洋榎「…えっとまず、服やな…」 ポン… 絹恵「抜け駆けはあかんでお姉ちゃん」 洋榎「絹、なんでここに…」 絹恵「外に声が漏れてたで」ゴゴゴ… 洋榎「な、なんやて…」 絹恵「ウチも行くから」ニコニコ 洋榎「うっ…しかたないな」 朝 京太郎「……大切な何かを踏み躙った気がする」 朝食 京太郎「とりあえずご飯を食べるか」 ーーーーー 強制イベント ♪~ 京太郎「メールが着たな」 From 愛宕洋榎 11時に梅田で待ち合わせ。 京太郎「11時に梅田か……そろそろでとくか」 京太郎「待ち合わせ場所はここだよな…あれ?」 絹恵「あっ、京太郎!」 洋榎「えっ?あっ、ほんまや、京太郎」ブンブン 京太郎「…一時間前だぞ。二人とも早すぎませんか?あれ、そう言えば絹恵も来るのか?」 絹恵「あかんかったかな?」 京太郎「いや、全然もんだ…っ!」 ぎゅー…洋榎に足を思いっきり踏まれて 京太郎(…怒ってる。何でか解らないがとりあえず不機嫌なのはわかった…)洋榎をチラ見して 京太郎「び、美人姉妹とデートなら喜んで行くよ」 京太郎(こ、これでどうだ…) グリ…踵で踏みにじられる 洋榎「ばかやろ…」カァァ 京太郎(間違っただと…!) 絹恵「嫌やわ、美人姉妹なんて照れるやん」ニコニコ 京太郎(今日は精神的に疲れるかもしれない) 絹恵「とりあえず行こか」 ギュ…右の手を握られ 洋榎「むっ、ずるいで絹」 ギュ…左の手を握られる 京太郎(落ち着け、落ち着くんだ…なんでテンパる…冷静に何時も通りにやれば大丈夫だ) 京太郎「両手に華ですね、これ」ワハハ 京太郎(これで突っ込みがとんでくるはず!) 絹恵「そ、そうやね」カァァ 洋榎「あ、当たり前やろ」カァァ 京太郎(な、なんだと…) 洋榎「と、とりあえず近くにおかんから教えてもらった店があるからそこでご飯にせえへん?」 京太郎「別にいいですよ」 絹恵(お姉ちゃん、何時のまにそんな事を…)目で会話 洋榎(甘いな絹、お姉ちゃんはやりてなんや)目で会話 洋榎「ここや」 京太郎「お洒落な洋食屋ですね」 絹恵「あれ、ここって…」 洋榎「せやろ。はよ、はいろか」ニコニコ ガラン… 店員「いらっしゃいませ」 洋榎「三人で禁煙で」 店員「こちらになります」 スタスタ… 店員「こちらです」 京太郎(どうやって座ろう…) 絹恵「京太郎とお姉ちゃんはそっちに座っていいよ」 洋榎「えっ?」 絹恵「ウチはこっちでいいよ」 京太郎「ならこっちに座ろうかな」 洋榎「そ、そうやな」 洋榎(おかしい…) 絹恵(ここがおかんが言ってた店ならあのメニューがある筈や…) 京太郎「何を食べようかな…」 京太郎(裏メニューって言ってみたい…絶対にあるんだよな…メニューは一通りあるしな…わからん。普通にビーフシチューにしとくか) 洋榎「決まったんか?」 京太郎「ええ」 洋榎「絹は?」 絹恵「ウチも決まってるで」 洋榎「なら呼ぼか、すいません!」 店員「はい!ご注文はお決まりでしょうか」 洋榎「ウチはクリームシチューのセット」 京太郎「俺はビーフシチューのセットで」 絹恵「ウチは…あの、ふわふわオムライスで」 店員「あら、良く知ってたわね」 絹恵「母が前に言ってたんですよ」 店員「そうなんですか…わかりました。失礼します」 京太郎「ふわふわオムライスってありましたか?」 洋榎「せや、そんなんあったん?」 絹恵「裏メニューやで。おかんの思い出の」 洋榎「…まさか…」 絹恵「ウチの勝ちや」口パクで 洋榎「あのオムライスか!」悔しがり 京太郎「?」 店員「以上でよろしいでしょうか?」 京太郎「大丈夫です」 店員「ごゆっくりどうぞ」 絹恵「これが思い出のオムライス…」 京太郎「思い出のオムライスってどういう意味なんですか?」 絹恵「秘密」 洋榎「絶対に言わんで」 京太郎「なんだよそれ…」 洋榎「女の秘密や」 絹恵「そうやで、女の子の秘密や」 ーーーーーー パク…もぐもぐ 京太郎「美味しい…丁寧に作られてるな」 洋榎「クリームシチューも美味しいで」 絹恵「オムライスもありやで」 京太郎「流石、二人のお母さんのお勧めの店だな」 洋榎「当たり前やで」ニコニコ 店の外 京太郎「また行きたいな」 絹恵、洋榎「えっ?」 京太郎「いや、美味しかったからまた行けたらいいなって」 洋榎「そうやな…またこよか」 絹恵「うん、また行こね」 京太郎「それで今からどうするんですか?」 洋榎「買い物やな」 絹恵「えっお姉ちゃん、普通は大阪城とか見に行くんと違うん?」 洋榎「ありきたりすぎるやろ。それに京太郎も大阪城くらい言った事あるやろうし。なあ、京太郎」 京太郎「まあ何回か大阪にきてるんで大阪城は見た事くらいはあるぞ」 京太郎(良子義姉さんと半日かけて巡ったしな) 洋榎「そうやろ。だから買い物でええやん。正直、大阪は通天閣と大阪城、食い倒れしかないんやで」 絹恵「…それもそうやけど…」 京太郎「買い物でいいぞ。デートだしな」 洋榎「そうやこれはデート……何いわしとんねん!」かぁぁ 絹恵「デート…」ポッ… 京太郎(突っ込みが飛んでこないだと!) 洋榎「ハルカスで買い物や」 京太郎「ハルカスってあのハルカスか?」 洋榎「そうやで日本一大きいビルらしいからな…眺めもいいやろうし、絹もそれでええやろ?」 絹恵「かまへんで。私もハルカス行ってみたかったし」 洋榎「なら決まりやな」 ーーーーーーーーー ハルカス一階 京太郎「デカイな…」 洋榎「そうやな…」 絹恵「最上階に雲がかかってる…」 京太郎「写真とらないか?」 洋榎「えっ?」 京太郎「いや、旅行に着てるのに一枚も写真とってないから…どうかなって」 絹恵「それいいな」 洋榎「なら誰かにとってもらわんと…すいません!」 漫「えっ、うちですか?あれ、主将に絹ちゃん…ここでなにしとんの?」 洋榎「げっ…なんで漫がここにおるん」 漫「げって酷いですね…うちだって用事があるんです…そっちの男って岩手の大魔王じゃ…」 京太郎「大魔王って…どうも。合宿以来ですね」 漫「もしかして主将達、デー…むぐぅ…」口を塞がれて 洋榎「ちょっとこっちこよか」 ズルズル… 洋榎「いいか、漫」鬼の気迫 漫「は、はい!」 洋榎「部活のメンバーにこの事言ったら解るな?」 漫「い、言いません!」 洋榎「それでいい…言ったら油性ペンでデコと頬に肉って書くからな」 漫「は、はい!」ぶるぶる 洋榎「流石、ハルカスや。色んな物が置いてるで」 絹恵「何を見に行くん?」 漫「なんでうちも何ですか」 洋榎「共犯やと喋られへんやろ?」 漫「うちにも用事が…」 絹恵「用事って今話題のあの映画を…」 ?漫「あー、言ったらダメや!」 洋榎「何の映画を観に行くん?」 漫「何でもないです!本当に何でも…」 絹恵「純愛映画やで」 漫「あっ…」 洋榎「純愛?…ほんまなんか?」ニヤニヤ 漫「ダメですか?」ぷんすか 洋榎「別に、だめやなんて言ってないやん」 絹恵「お姉ちゃん、悪ノリしたらあかんで」 京太郎「その映画なら俺も観に行こうって思ってましたよ?」 三人「えっ?」 京太郎「いや、原作の小説を義姉が持ってたから結構気になるんですよ」 漫「そ、そうなんや…うちも小説読んでるんですよ。ラストの話とか良いですよね」 京太郎「そうですね。知らなかった真実を知った時の衝撃とか今でも覚えてますもん…それにそのまえの…」 漫「わかります!あのシーンで主人公が…」ペチャクチャ 絹恵「なあ、お姉ちゃん…」 洋榎「言うな絹…言ったら悲しくなる」 絹恵「そうやね…でも反省せなあかんで」 洋榎「うん…肝に命じとくわ」 漫「それにあの…」 京太郎「あっ、待ってください。あのこれ俺の連絡先なんでまた良かったら連絡ください。今はデート中なんで」洋榎達の方を向いて 漫「あっ、そうやった…すいません、主将」 洋榎「別にかまへん…淋しくなんてなかったんやからな!」 京太郎、漫(淋しかったんだ) 絹恵「それで何を見に行くん?」 京太郎「……」 京太郎「時計を見に行きませんか?」 洋榎「時計?」 京太郎「ああ、ここにならあの時計があると思うんだ」 絹恵「でも私、お金ないんやけど…」 京太郎「五千円で買えますよ」 絹恵「そうなん?」 京太郎「ええ。俺が欲しい二本の時計のうちの一つです」 漫「二本も欲しいん?」 京太郎「ええまあ…憧れなんですよ」ワクワク 洋榎「それやったら別にかまわんけど…」 京太郎「ありがとう!」 ーーーーー 京太郎「ここが一番大きい時計店だな」 洋榎「なんであんな嬉しそうなん」小声 絹恵「あれはなんかに夢中な男の子の眼や」小声 漫「生き生きしてますね…」小声 京太郎「すいません!」 店員「はい、どうしましたか?」 京太郎「時計を探してるんですけど」 店員「ブランド品ですか?」 京太郎「いや違うんです。セイコー5の時計を後ろの三人にあったタイプはありますか?」 店員「……セイコー5ですか。若いのによくご存知ですね」 京太郎「時計が好きなんです。一番欲しいのはオメガのスピードマスターが欲しいんですが…あれに見合う位になったら買うつもりです」 店員「本当に不思議な方だ…今時の若い人は高級ブランドばかりを求める。特にこんな所に店を構えるとそんな客しか来ない。久しぶりの客が貴方みたいな方で良かった。少しお待ちください。在庫の確認をして参ります」 洋榎「なあ京太郎、そのセイコー5ってなんなんや?」 京太郎「えっとその…なんて言えばいいんだろ。日本が世界に誇る普通の腕時計です」 絹恵「普通の腕時計?」 京太郎「ええ。輸入でしか入らない時計なんですけどね」 漫「日本の時計やのになんで輸入するん?」 京太郎「海外モデルしか無いからです。残念な事にね」 漫「そうなんや…」 店員「お待たせしました。当店にあるセイコー5、13本です」 洋榎「…本当にただの時計やな。それになんか古い気がするし」 京太郎「えっ、あのこれって…」 店員「サービスですよ。価値も解らない客に売るより貴方達に売った方が時計も喜びますから」 絹恵「でも私はこの時計でいいと思う」 漫「かっこいいってよりも年代を感じる」 京太郎「……気に入った時計はあったか?」 洋榎「ウチはこれかな」指差し 絹恵「私はこっち」指差し 漫「ウチはこれに惹かれたかな」 京太郎(どれも良い品だな…何も知らずに決める時計が1番なのかもしれないな) 京太郎「すいません、その三本と右の1番右の一本をください」 洋榎「ちょい待ち、高いんと違うんか?」 絹恵「そうやで、他の時計の値段見ても諭吉さんが何枚も飛んで行ってるで」 漫「わ、悪いですよ…」あたふた 京太郎「樋口でお釣りが来るから大丈夫ですよ。美人三人とデートしてるんです、漢気を見せないと駄目でしょ」 京太郎(今年のお年玉が吹き飛ぶけど仕方ないか) 店員「畏まりました。それでは調整をするのでそちらのお嬢様達は向こうにいってもらえますか?」 洋榎「う…これは借りやからな」 絹恵「そ、そうやで」 漫「あ、ありがとうございます…」あたふた スタスタ… 京太郎「ふぅ…それで一本幾らですか?」 店員「幾らだと思いますか?」 京太郎「通常の三倍?いや五倍かな?」 店員「やはり貴方は不思議な方だ。二倍で良いですよ。保障もつけましょう」 京太郎「赤字じゃないんですか?」 店員「高級時計を一本売ったら大丈夫ですよ。それに貴方とはこれからも長く取引がしたい」ニヤニヤ 京太郎「……五年待っててください。二十歳になったらマスターが似合う男になります」 店員「楽しみにしておきます。その時が来る事を。それまでこの店に眠っているあの子は保管しておきます」 京太郎「あるんですか!」 店員「どうでしょうね」ニコニコ 夕方 京太郎「今日は本当にありがとうございました」 洋榎「ウチらの方こそありがとうな。時計も買ってもらったのに…」 絹恵「また大阪来たら…いや、全国で会おな」ニコニコ 漫「あの…また連絡するから」 京太郎「はい。待ってます。それじゃあ」 夜1. 京太郎「まだ時間はあるな…」 京太郎「飯を食べるか…」 京太郎「唐翌揚げ…いやカツカレーもありだな」 ガシ… 京太郎「えっ?」 雅枝「ちょっと私と話せえへんか?」 京太郎「は、はい」 京太郎(絹恵に似てる…目元は洋榎にそっくりだし…まさかな) 雅枝「そんなにびびらんでええよ。ただちょっと娘の話を聞くだけや」 京太郎「洋榎達の事ですか?」 雅枝「なんや気がついてたんか?」 京太郎「髪の色と口元は絹恵、目元は洋榎そっくりですよ」 雅枝「本当に洋榎達が言ってた通り只者じゃなさそうやね」 ーーーーーーーーー 雅枝「そうやろ!おかんがおるから行かへんとか言ってやで、楽しみにしてたのに!」酔っ払い 京太郎「そうなんですか…でも千里山も十分強いじゃないですか」 雅枝「当たり前や!ただな…洋榎と三箇牧の荒川憩が居れば楽になったんや!でもまあ、そんな事はどうでもいいんやけどな…」 ごく…ごく…ぷはぁ… ビールを飲み切り 京太郎「あっ、どうぞ」 雅枝「気が利くな。さっきからありがとうな」ニコニコ 京太郎「いえいえ、これくらい普通ですよ」 雅枝「ほんまにええ男やね、あんたは…ウチがもう少し若かったら、アタックしたんやけどな」ワハハ 京太郎「今より綺麗になってたら俺が緊張してしまいますよ」 雅枝「口もうまいんやから!」 バシ、バシ… 京太郎「事実ですよ」 雅枝「もう一軒行くで?」酔っ払いできあがっている 京太郎「いやいや、ここら辺は危ないから駄目ですよ」 京太郎「わかりました、解りましたから、とりあえずタクシーに乗りましょうね」 雅枝「乗ったらもう一軒行くんやな?」 京太郎「行きます」 雅枝「ならさっさと捕まえなな」 京太郎「あっ、ダメですよ酔ってるんだから」 ギュ…手を握り 雅枝「えっ?」 京太郎「こっちですよ」 雅枝「は、はい…」 京太郎(急にしおらしなった?) 雅枝(手握られとる…このままもしかして…)妄想にふける キィー…タクシーがとまり 京太郎「乗りますよ」 雅枝「えっ、どこにいくん?」 京太郎「……」 京太郎「雅枝さんの最寄り駅までですよ」 雅枝「最寄り駅、なんでなん?」 京太郎「帰れなくなるでしょ」 雅枝「帰れるわ!京太郎はウチの事どう思っとんねん」 京太郎「酔っ払った美人です。襲われたら大変ですから早く乗ってください」 雅枝「えっ、は、はい」 運転手(天然のジゴロだな、このあんちゃん) 京太郎「えっと…洋榎が言ってた駅は…」携帯でメールを確認して 京太郎「○○駅までお願いします」 運転手「解りました」 雅枝(あかん…眠なってきた…)ウトウト 運転手「着きましたよ、4320円です」 京太郎「はい、お釣りお願いします。雅枝さん、降りますよ」 雅枝「すぅ……zzz」 京太郎「マジかよ…」 運転手「これ、お釣りの680円。うまくやりなよ、あんちゃん」 京太郎「が、頑張ります」雅枝をおんぶして バタン…ぶうぅぅうん走り去って行く 京太郎「とりあえず洋榎か絹恵に連絡だな」 京太郎「洋榎だな…」 ーーーーーー ♪ー 洋榎「もしもし、京太郎どないしたん?えっ、おかんと○○駅におるん?おかん、寝てんの!ああ、待っててすぐ行くわ」 バタバタ… 絹恵「どうかしたん、お姉ちゃん?」風呂上がり 洋榎「おかんが酔いつぶれて○○駅で京太郎とおるんやて。ちょっと迎えに行って来るわ」 絹恵「えっ、そうなん!?でも京太郎って新幹線乗ってるんじゃ…」 洋榎「あっ…今、何時なん?」 絹恵「10時過ぎ…」 洋榎「どないしよう……でもとりあえず迎えに行って来るわ」 絹恵「気いつけて」 洋榎「京太郎ー!」自転車で爆走 京太郎「こっちだ」 洋榎「ごめんな、おかんが迷惑かけて」 京太郎「いや迷惑なんかじゃなかったぞ」 雅枝「……zzz」 洋榎「ほんまに寝てるんやな」 京太郎「爆睡してて起きない…まあ、飲んでたからな」 洋榎「どんなけ飲んでたん?」 京太郎「……秘密だ」 洋榎「相当飲んだんやな…まあ、とりあえず行こか」 京太郎「えっ、どこに行くんだ?」 洋榎「ウチの家に決まってるやろ」 京太郎「いや、俺、新幹線の時間が…」 洋榎「…京太郎、時間わかってる?」 京太郎「時間?そんなの……」サー…血の気がひいていき 洋榎「あはは…ごめんな」 京太郎「お、おう…別にいいぞ」遠い目 京太郎「お邪魔します」 洋榎「中々の家やろ」ニコニコ 京太郎「そうだな」 京太郎(女物の靴しかない…あれ、これってまずくないか?) 洋榎「とりあえずおかんはソファーに横にやっといて」 スタスタ 京太郎「お、おう…とりあえずゆっくり降ろしてと…」 雅枝「うん…あれ、ここ家か?」 京太郎「あ、起きました?」 雅枝「なんで京太郎がおるねん…っ…頭痛いわ」 京太郎「ああ、待ってください。昼間に買った未開封の ミネラルウォーターです。よかったら」 雅枝「あ…ありがとう」頭を抑えて ごく…ごく… 雅枝「……なんで自分まだおるん?」 京太郎「えっ…」 雅枝「はよ帰りや…親御さんが心配するやろ…」 京太郎「えっ、あっ…すいません…」 洋榎「あれ、おかん起きたん?」 雅枝「洋榎か…京太郎がもう帰るから…送ったって」頭を痛めて 洋榎「何を言ってんねん。京太郎は今日、ここに泊めるで」 雅枝「はっ?何言ってんの?あかんに決まってるやろ」 洋榎「おかんこそ何言ってるんや。おかんのせいで京太郎が新幹線に乗り損ねたんやろ」 京太郎「あっ、洋榎、それは言ったら…」 雅枝「どう言う事や?」 京太郎「あ、あの…」 洋榎「おかんが酔い潰れてタクシーで京太郎が○○駅まで送ってくれたんやろ。それに今の時間見て見いや。もう11時やで」 雅枝「本当なんか?」京太郎の方を向いて 京太郎「…事実です」 雅枝「はぁ…めげるわ。この年で娘と変わらん男に酔い潰されて介抱されてたんか…ほんまにめげるわ」 京太郎「すいません」 雅枝「謝らんでいい。今日は泊まっていいから。新幹線代も渡す…本当にすまんかった」 京太郎「いや、俺の方こそ…」 雅枝「もう何も言わんでいい…ちょっとお風呂入ってくるわ」 スタスタ… 京太郎「なんか悪い事したな」 洋榎「京太郎は悪ない。おかんが酔い潰れるなんて滅多にないんや。それだけ京太郎に気を許したって事やろ」 京太郎「そうだと良いんだがな…」 洋榎「まあ、大丈夫やで。ちょっと待っとき。毛布もってくるから」 京太郎「あっ、手伝うぞ」 洋榎「いや京太郎は客やからなゆっくりしとき」 スタスタ 京太郎「…お言葉に甘えるかな」 京太郎(…あかん、いろいろとあり過ぎて眠く…なっ…きた……zzz) ツンツン… 京太郎「うっ…だれだ?」 雅枝「ウチや…ちょっと付き合い」ジャージ姿 京太郎「は、はい」 ーーーーーー 雅枝「あんたはちょっとは飲めるんか?」向かいあって座っており 京太郎「いや、お神酒程度なら」 雅枝「なんやそれ…まあいいけど。それでや…ウチはあんたになんて言った?」 京太郎「何がですか?」 雅枝「いや、だから…酔っている時になんか言わんかったか?」目をそらしながら聞いて 京太郎「特に何もなかったですよ。洋榎達が千里山に…」 雅枝「あー…それ以上言わんでいい。そんな事を言ってたんか…他には?」 京太郎「いや、特には聞いてないですよ」 雅枝「……」京太郎の眼を見て 京太郎「……」 雅枝「嘘は言ってないみたいやな…絶対に洋榎達に言ったらあかんで」 京太郎「恥ずかしいんですね」 雅枝「ち、違うわ」 京太郎「はいはい、眼が泳いでますよ」 雅枝「まったく、子供らしくないであんた」 京太郎「よく言われます」 雅枝「……小鍛冶健夜と戒能良子の義弟はそうせな務まらんかったんか?」 ガタ… 京太郎「…」 雅枝「顔が引きつってるで…知らんと思ったんか?」 京太郎「予想外でした」 雅枝「舐めたらあかんで。でもまあ、その表情の方がウチは好きやな」 京太郎「あまりいじめないでくださいよ」 雅枝「あんたが本音を話さないから仕方ないやろ」 京太郎「…何が聞きたいんですか?」 雅枝「ぶっちゃけて、洋榎か絹恵、どっちが好きなん?いや、もっと生々しくきこか。もう深夜やしな。どっちが抱きたいん?」 京太郎「ぶっ、言ってる意味わかってますか?」カァァ 雅枝「なんや顔真っ赤やで?もしかしてまだ自分、どう…」 京太郎「あー…何も聞こえない!」耳を手で抑えて 雅枝「案外子供なんやな。それでどっちなん?」 京太郎「……」 雅枝「黙秘か…沈黙は金じゃないで」 京太郎「……」 雅枝「強情やな…なら尋問や」 京太郎「……」 雅枝「洋榎の方が好きなんか?」 京太郎「……」 雅枝「反応無し…いや、無表情か。なら絹恵か?」 京太郎「……」 雅枝「これも無表情か。面白ないで自分。あれか実はウチが1番やったりしてな」 京太郎「そうです」 雅枝「えっ?」 ガタガタ…奥で音がして 京太郎「……」 雅枝「も、もう一回言ってもらっていいか?」 京太郎「……」 雅枝「また黙りか…自分、それズルいで?」 京太郎「なら俺が言ったらどうするんですか?」 雅枝「言うつもりもないのにそんな事を言うのは無しやで」 京太郎「俺はあんた達三人を抱きたい」 雅枝「はっ?」 京太郎「だから俺は…」 雅枝「待って、それ本気で言ってるん?」 京太郎「本気ですよ?寧ろ雅枝こそ何を言ってるんだ?」 ごく…ごく…コップに入った飲み物を飲み切り 雅枝「なんで私もなん?こんな年増より洋榎達の方が…」あたふた 京太郎「逃げるなよ、俺は答えたんだあんたの答えを聞かせろ」 ドバドバ…飲み物を注いで 雅枝「…それはできひん。洋榎達の思い人を母親の私が手を出すはずがないやろ。もうこの話は終わりや、眠なってきたわ。あんたも早くねえや」 京太郎「……」 バタン…何かが倒れる音 雅枝「はっ?」後ろを振り返り 京太郎「むきゅう……」酔っ払って倒れており 雅枝「……日本酒飲んで倒れたんかい。ほんまになんなんやこいつは。担ぐにしては重いしな…ほら、あんた達も手伝い」 洋榎「なんや気付いてたん?」 絹恵「ごめん、おかん」 雅枝「別にかまへん…それにしても難儀な漢に惚れたな」 洋榎「えっ?」 雅枝「なんでもない。ただこの漢はモテるからな気をつけりや」 絹恵「な、何を言ってるんやおかん!」カァァ 雅枝「冗談じゃないで。こいつが欲しいと口に出したらあんた達は逃げられへん。寂しいのに寂しいって言われへん人間なんやこいつは…全く、難儀な人間やで」 ズルズル…京太郎を引きずり 雅枝「私があと20歳若かって元旦那と出逢ってなかったら、さっきのでベタ惚れやで」 洋榎「なんやそれ」 雅枝「女は自分より強くて弱い漢に惹かれるって事や」 バサ…毛布をかけてやり 雅枝「ウチはもう寝る。あんた達も早く寝りや。おやすみ」 二人「おやすみ」 スタスタ… 洋榎「なんなんやろ…ウチは京太郎の大事な事を知らんのかもしれん…」 絹恵「私も…」 サイドストーリー 白糸台優勝インタビュー 照「ありがとうございます。白糸台が優勝できたのは日々の努力と皆様の御声援があったからです。今年も全国優勝を目指して頑張りたいです」 記者「今年の全国大会は長野から二校と変則的な形になっていますが注目している高校はありますか?」 照「どの高校も県大会を勝ち上がってきた猛者だと私は思っています。ですが警戒している高校は幾つかあります」 記者「それはどこの高校ですか?」 照「先程仰った長野県の二校を初めとして岩手の宮守、臨海、鹿児島県の永水高校は充分に対策していきたいです」 記者「常連の千里山や姫松は警戒しないのですか?」 照「大阪府大会がまだなのにそれは言えません」 記者「確かに…最後に一言お願いできますか?」 照「…私はある人との約束でこの三年間戦い続けてきました。今年、その約束をした人が全国に仲間を連れてやってきます。ですが私はそれを全力で潰します。私達に敗北の二文字はありえません」 記者「ある人ですか…がんばってください。応援しています。以上が白糸台のエース宮永照選手のインタビューでした」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6423.html
京太郎「洋榎さん、帰ってます?」 洋榎「んー、おるでー」 京太郎「そっちはどうでした?」 洋榎「快調快調!飛ばしたったで」 京太郎「やっぱりすごいっすね」 洋榎「せやろーさすがやろー」 京太郎「凄い凄い」ナデナデ 洋榎「えへへ~」ニヘラ 洋榎「って、なにしれっと頭撫でとんねん!」 京太郎「えー、気持ちよさそうだったじゃないっすかー」ブー 洋榎「まあ確かに気持ちよかったけど……ってちゃうわ!ちゃうちゃう!」 京太郎(何が違うんだろう……) 京太郎「今日はものまね合戦でもしましょうか」 洋榎「ものまね?」 京太郎「例えば俺だったら……コホン」 京太郎「闇の炎に抱かれて消えろォ!」 京太郎「……とか?」 洋榎「」キュン 京太郎「どうでした?」 洋榎「もう一回!もう一回!」 京太郎「闇の炎に抱かれて消えろォ!」 洋榎「」キュン 洋榎(何やろ……この声) 洋榎(……かっこええ) 洋榎(いつもの京太郎とちゃうからかごっつかっこよく見える……) 洋榎「きゅぅ……」バタン 京太郎「洋榎さん!?」 コンコン 霞「失礼するわよー、ってあら」 霞「京太郎くん、まだ行ってなかったの?」 京太郎「あ……」 霞「まあそうだろうとは思ったわよ、途中まで送っていくわね」 京太郎「すみません、お願いします」 霞「お願いされました」ポンポン 洋榎「……むへへぇ……」 京太郎「今度は444号室か……なんか不吉じゃないか?」 「あーおーい、つきーあかーり」 京太郎「誰かいるのか?」コンコン 「!」ビクッ もこ「…………」ガチャ 京太郎「あっ対木さん!」 もこ「…………」カァァ もこ「///」ササッ バタム 京太郎「えっちょっ!」 京太郎「対木さん!開けて!」ゴンゴン もこ「……」ガチャ もこ「……聞いてた?」 京太郎「聞いてた……さっきの歌?」 もこ「…………」 もこ「///」ササッ バタム! 京太郎「……はぁ」 もこと同室になりました 京太郎「というわけで今日からよろしく!」 もこ「…………」 京太郎「あのー、対木さん?」 もこ「…………」ブツブツ 京太郎「とりあえず何かして遊ぶ?」 もこ「……許可する」 京太郎「じゃあ何しよっか」 もこ「我ら模擬となり演劇に興じる」 京太郎「?」 京太郎「じゃあごっこ遊びにするか」 もこ「」コクッ 京太郎「よし、それじゃあ始めだ!」 もこ「うっ……」 京太郎「どうした?」 もこ「左腕が……疼く」 京太郎「痛いのか?」 もこ「再び聖法具を巻かなければ、左腕に封印されたオルトロスが……うっ!」 京太郎(何を言ってんのかさっぱりわかんねえ……) 京太郎「ならお医者さんごっこでもするか」 もこ「」コクッ 京太郎「はい、左腕出してー」 もこ「……」 京太郎「包帯巻いていきますねー」 もこ「……よろしゅう」 京太郎(腕綺麗だな……細いし、白いし) もこ「如何した?」 京太郎「いや、なんでもない」シュッシュッ 京太郎「はい、終わり」 もこ「有難う、疼きが収束した」 京太郎「対木さんって綺麗な腕してるんだな」 もこ「……そう?」 京太郎「ホントホント」 もこ「…………」 もこ「有難う」 もこ「初めて言われた」 京太郎「誰でも言いそうなことだけどな」 もこ「……同志など存在しないから」 京太郎「……ああ、なるほど」 【六日目】終了 【七日目】 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「アパートで慣れてるからか畳ってのが気持ちいいな」 京太郎「昨日までは洋榎さんと同じベッドで少し緊張したけど、対木さんならまだ気が楽だ」 京太郎「……とは言うものの」 もこ「すぅ……ん……」 京太郎「なんで布団がくっつけてあるんだ……」 もこ「お早う……」ネムネム 京太郎「おう、朝ごはんもうあるからな。ルームサービスだけど」 もこ「大地の慈悲なる恵みに感謝を」 京太郎「宗教染みてるな……」 もこ「これは宗教などという聖なる文化ではない、闇との契約を更新するための黒儀式」 京太郎「はいはい、さっさと食べろ。30分後に取りに来るってさ」 もこ「ひょひ(御意)」ハムハム 京太郎「対木さんはこの後何か用事とかある?」 もこ「……特筆すべきものは何も」 京太郎(特筆って言うのか?) 京太郎「そっか、じゃあ俺と遊ばねえか?」 もこ「遊戯?」 京太郎「まあ、そうだな」 もこ「何するの?」 京太郎「んー……じゃあ 65で」 もこ「ポーカー……」 京太郎「やったことあるか?」 もこ「私を誰だと思っている?」ニヤリ 京太郎「対木さん」 もこ「…………」 もこ「そういえばそうだった」 京太郎(対木さん、よくわかんねえ人だな) 京太郎(咏あたりだったらぱぱっと友だちになっちゃいそうだけど) 京太郎(とりあえずはツーペアか……) もこ「……」ジーッ 京太郎(フルハウスシャボ待ちだな)スッ もこ「……」スッ 京太郎(四枚捨て!?) 京太郎(余程手札が悪かったのか?) 京太郎(まあいい、これで勝負だ!)スッ 京太郎「うっ……」 京太郎(やっぱりそう簡単に来るわけねえよな……対木さんの方は……) もこ「」ニコニコ 京太郎(めっちゃ笑ってる!?) 京太郎(いや待て、四枚捨てでいい手になるなんてそうそうないはず) 京太郎(ここは押す!) 京太郎「勝負!」 もこ「ふっ」 もこ「括目せよ、これこそが私の能力≪チカラ≫」 京太郎「こっ、これは……!」 ロイヤルストレートフラッシュ もこ「王 門 ☆ 閃 光!」 京太郎「嘘……だろ」 もこ「えへへっ、私の勝ちっ!」 京太郎「素に戻ってるぞ」 もこ「えっ……わわっ!」 もこ「これが私の暗黒魔術だ、恐怖を身に焼くが良い。くっくっく」 京太郎(やっぱりよくわかんねえ) もこ「」グッ 京太郎(でもガッツポーズしてるあたり嬉しかったんだろうな) もこ「須賀……楽しかった」ニコッ 京太郎「……ん、そりゃ良かった」 京太郎(ここまでいい笑顔できるんだな、この子) 京太郎「よろしくお願いします!」 菫「よろしく」 塞「こちらこそよろしくお願いします」 胡桃「お願いします!」 胡桃「いやー、でもまさか大阪でシロと打ってた人がチャンピオンだったなんてね」 塞「トヨネも自慢げに話してたもんね。今日はよろしく、須賀君」 京太郎「ええ、こちらこそ」 菫(なんだこの蚊帳の外の感じは……) 菫(だが別に構わん) 菫(私はただ、射抜くだけだ) 東一局 親 胡桃 25000 菫 25000 京太郎 25000 塞 25000 塞(弘世さんはわざと待ちを寄せて狙い撃ちをする) 塞(須賀君は……よくわかんないけど) 塞(まずは胡桃から和了ろうっと!) 京太郎(テンパイまではこぎつけたけど……)スチャ 京太郎(カスりもしねえな……)トン 菫(ぐぬ……まだ一向聴か) 菫(ここはオリるか)トン 胡桃(サエがテンパってそうだけど……これなら通るかな?)トン 塞「ロン、2000」 塞「胡桃もまだまだだね~」 胡桃「う、うるさいそこ!たまたまなんだからね!」 塞「好きに言ってな~」 東二局 胡桃 23000 親 菫 25000 京太郎 25000 塞 27000 菫(…………) 菫(ここは須賀を狙っておきたい……だが今はトップに立つのが先決だろう) 菫(故に狙うのは……)キュッ 塞(!)ビクッ 塞(今の殺気は……?) 塞(まあいいや、これでテンパイ)トン 菫「……ロン」 菫「12000」 東二局一本場 胡桃 23000 親 菫 37000 京太郎 25000 無関係点数移動:14000 塞 15000 京太郎(少しモモを意識して影薄めにしてきたけど……) 京太郎(このまんまだとやばそうだからな) 京太郎(低かろうと和了りにいく!) 京太郎「ロン、1300は1600!」 塞「うぁっ……」 京太郎(とりあえずこれで連荘回避) 京太郎(次の親番で勝負だ!) 東三局 胡桃 23000 菫 37000 親 京太郎 26600 無関係点数移動:14000 塞 13400 京太郎(よし、良い手だ) 京太郎(まずはこのまま波に乗る!) 京太郎「カン!」 京太郎「嶺上……なわけないか」トン 塞(宮永さんの試合見てたからなんか心臓に悪い) 胡桃(ホントホント!) 塞(こいつ、直接脳内に……!) 京太郎「あっ、ツモ、4000オールです」 菫「なにっ!?」 京太郎「逆転っすね」 東三局一本場 胡桃 19000 菫 33000 親 京太郎 38600 無関係点数移動:14000 塞 9400 塞(うっわ、やばいやばい) 塞(もう一万点切っちゃったよ、まだ親番あるからいいけどさ) 塞(うぬぬ……どうしよう)チラッ 京太郎「……」 塞(やや真剣な面持ち……こりゃ振り込んだら大変かも) 塞(いいや、これで当たって砕けろ!)スッ 塞(って、いやいや砕けちゃダメでしょ)トン 京太郎「ロン、7700は8000」 塞「はっ、8000……って」 胡桃(確かに須賀君強いけど、サエが抉られすぎてる……!) 胡桃(どうしよう、何か言った方がいいのかな……) 東三局二本場 胡桃 19000 菫 33000 親 京太郎 46600 無関係点数移動:14000 塞 1400 菫(13600点差か) 菫(覆せないこともない点差……) 菫(ここは、射抜く!)キュッ 菫「…………」トン 菫(須賀、お前には負けない!) 京太郎(なんかさっきから凄い視線を感じる……) 京太郎(ここまで来ればある程度は大丈夫だろ)トン 菫「ロン、2000は2600」 京太郎「くっ……」 菫(どこまでも追いつめてやる!) オーラス 胡桃 19000 菫 35600 京太郎 44000 無関係点数移動:14000 親 塞 1400 塞(いいねいいね!萬子の清一色!) 塞(このまま押してこっと)スチャ 塞(……およ?) 塞(んー……でもここは確実に行きたいよね) 塞(ダマでいこっか) 胡桃(サエが張った?) 菫(見え見えの染め手か、とりあえず振り込まないように……)トン 塞(う……リーチかけておけばよかったかも……) 塞「ツモ!6000オーッル!」 オーラス一本場 胡桃 13000 菫 29600 京太郎 38000 親 塞 27400 京太郎(臼沢さんの逆転の一歩の派手な和了り、助かったぜ) 京太郎(これで……ようやく……) 京太郎(…………消えられる) スゥ [ステルスモード]に移行しました 塞(これで私は二位、次に和了れば一位確定で勝ち抜け) 京太郎「リーチ」 塞(なるべく振り込まないように、かつ早く和了るように……) 菫(このまま逃げ切れば勝ち抜け) 菫(流局まで逃げると臼沢に捲られる可能性が高い) 菫(ここは、攻めるしかないだろう) 胡桃(すっかり置いてけぼり……) 胡桃(いやいや!まだ負けたとは決まってないよ私!) 胡桃(確実じゃないけど、でっかいのを和了る!)トン 胡桃(…………) 胡桃(あれ?なんで卓に三人しかいないんだっけ) 胡桃(誰か、だれか忘れてるような……) 京太郎「ロン、12000は12300」 胡桃「ッ!」 菫「リーチだと!?」 塞「待って、いつリーチなんてかけたの」 京太郎「いつ、って一巡前ですけど?」 胡桃「えっ……?」 終局 京太郎 50300 菫 29600 塞 27400 胡桃 700 京太郎「お疲れ様でした!」 塞「どこに隠れてたの、おかしいでしょ」 胡桃「ズルしないそこ!」 京太郎「どんだけ卑怯に見えてんですか!」 塞「なーんてね、私は楽しかったから満足だよ」 胡桃「焼き鳥で敗退なんてなんか釈然としない……」 胡桃「今度は赤子の手をひねるように負かすから覚悟してて!」 京太郎「鹿倉さんの方が赤ちゃんみたいな気がしますけど……」 胡桃「うるさいそこ!」 塞「うん、立場逆転しちゃうね」 胡桃「うるさいそこ!」 菫「ん?なんで幼稚園児がここにいるんだ?」 胡桃「乗らないくていいから!」 菫「……いい思い出になった、ありがとう」 京太郎「お礼を言われるようなことは何もしてませんって」 菫「いや、お前だからこそだったんだ」 菫「照と打ってくれ、今度は観戦していたい」 京太郎「はい、勝ってみせますよ!」 菫「ふふっ、楽しみだな」 塞「ねねっ、須賀君須賀君!」 京太郎「何すか?」 塞「これ私と胡桃のメルアドだから、暇なときに送ってきて!」 塞「こっちも不幸のメールとか送るから!」 京太郎「嫌ですよ何ですかその嫌な交換条件」 塞「あははっ!冗談冗談!そんじゃねー」 胡桃「次会うときはトヨネよりおっきくなってるから!」 塞「寝言は寝て言いましょうねー」 胡桃「引っ張らないそこ!」 ワーギャー バタム 菫「それでは私も行くよ、じゃあな京太郎」 京太郎「はい、またどこかで!」 ガチャ バタム 京太郎「俺も次の対戦相手見に行かないとな」 京太郎「……京太郎?」 京太郎「えっと、次は……末原先輩に上重さん、安河内さん……は九州の人か」 京太郎「まっ、次も勝てるだろ」 京太郎「一旦宿舎に帰るか」 京太郎「他の人の部屋に行ってみるか」 京太郎「つっても知らない人のところに行っても気まずいだけだよな……」 京太郎「ここって確か中部選抜とかの人たちが泊まってんだよな」 京太郎「じゃあモモとか咲とかもいるのか?」 桃子「呼んだっすか?」スゥ 京太郎「モモ!?」ビクッ 桃子「うっ……何もそんなに驚かなくてもいいじゃないっすか……」 京太郎「いきなり後ろから囁かれたらこえーっての」 桃子「そんなもんなんすか?」 京太郎「特にお前はな、咲だったら……」 咲『あ、京ちゃ』コケッ 京太郎「とか言ってこけそうだし」 桃子「……それもそうっすね」 京太郎「そうだ、モモの部屋に遊びに行ってもいいか?」 桃子「私の部屋っすか?」 京太郎「ちょっと暇なんでな」 桃子「まあ別にいいっすよ、こっちっす」 桃子「ただいま帰って来たっすよー」 京太郎「お邪魔しまーす」 智美「ワハハー、モモ、その男子は誰だー?」 京太郎「モモが見えてる!?」 桃子「私の幼馴染っすよ、今日は一緒に遊ぶっす!」 智美「そうか、じゃあ私も遊んでもいいか?」 桃子「京太郎、いいっすよね?」 京太郎「いいっていうか、むしろお願いします」 智美「私は蒲原智美だ、よろしくなーワハハ」 京太郎「俺は須賀京太郎です、よろしくお願いします」 桃子「それじゃあ始めるっすけど、何するんすか?」 京太郎「そうだな……」 桃子「花札……?」 京太郎「モモは知らなかったっけか?」 桃子「聞いたことはあるっすけど……そもそもできるんすか?」 智美「花札なら持ってるぞー」 桃子「そもそもルールがわからないっす」 京太郎「説明は……めんどくさいからちょっと見ててくれ」 京太郎「猪鹿蝶で俺の勝ちですね」 智美「やられてしまったなー、ワハハ」 京太郎「とまあこんな感じなんだが」 桃子「少し麻雀に似てるっすね」 京太郎「麻雀ほどメジャーじゃないんだよな、これが」 京太郎「それじゃあ三人でやってみよう」 智美「ワハハー雨四光だー」 京太郎「早くないっすか?」 智美「これも運だからなー、モモはわかったか?」 桃子「ん……まだよくわかんないっす」 智美「まあゆっくり覚えていけばいいぞー」 京太郎「…………」 京太郎「ちょっと、いや凄く気になったんですけど、どうして蒲原さんはモモが見えるんですか?」 智美「なんでだろうなー、モモは良い匂いがするんだ」 京太郎「匂いって……」クンクン 桃子「なに嗅いでるっすか!」 京太郎「確かに良い匂いだ……そうか、それは盲点だったな」 智美「そうだろーすごいだろーワハハ」 京太郎「モモをちゃんと見える人なんて久しぶりですよ!」 智美「そ、そうなのか?」 京太郎「モモは結構寂しがり屋なんで、適度に見つけてやってくださいね!」 桃子「私はペットじゃないっすよ!」 京太郎「いやーなんか気が晴れましたよ」 智美「ワハハ、須賀は心配性なんだな」 京太郎「大事な幼馴染ですからね」 智美「なんだかお兄さんって感じがするけどなー」 京太郎「そうですかね?」 智美「そうとしか見えないぞ」 桃子(うぅ……二人だけの雰囲気になってるっす) 桃子(なんかもやもやするっす……) 夜 京太郎「夜も遅いし他の人だと迷惑だろうから対木さんと遊ぼう!」 もこ「クックック、宵の王と戯れようなどとは良い意気だな」 京太郎(心なしかテンション上がってるな……) もこ「今宵は何を以て過ごすのかや?」 京太郎(口調安定しないな……) ~MOCO Sキッチン~ もこ「今宵の馳走は何ぞや?」 京太郎「口調おかしいだろ、今日の夕飯はこれだ!」 【ビーフストロガノフ】ババーン もこ「かっこいい……」 京太郎「よし、じゃあぱぱっと作るぞ!」 京太郎「切って、煮込んで」 京太郎「よし、完成だ!」 もこ「美味しそう」 京太郎「だがこれだけじゃないぜ!」 京太郎「来たれよ我が従者!」つオリーブオイル もこ「……え?」 京太郎「これで真の完成だあああああ!」ドバドバドバドバ もこ「あ、あああぁぁ……」 京太郎「これがロシアの豪商ストロガノフ一族の味だ!」 もこ「…………」モグモグ 京太郎「どうだ?おいしいか?」 もこ「ストロガノフ……緑油……豪商……」モグモグ もこ「……かっこいい」モグモグ 京太郎「そっかそっか、もっと食べてくれよ!」 もこ「…………」 京太郎「んー、口に合わなかったか?」 もこ「……」コクッ 京太郎「やっぱり朝の番組の真似なんてするんじゃなかったな」 京太郎「後は俺が食うよ」 もこ「…………構わない」 京太郎「いいのか?」 もこ「食すに値しないこともない味、故に」 京太郎「そっか、ありがとな」ナデナデ もこ「……うん」 もこ(少し、安らぐ) 【七日目】終了 【八日目 準々決勝】 もこ「ん…………」 京太郎「いつも通り早起きだぜ!」 京太郎「って騒いじゃ起きちゃうよな」 京太郎「とりあえずルームサービスを頼もう」 もこ「……んぅ…………」 京太郎「対木さんも洋榎さんも幸せそうに寝てるよな」 京太郎「……無防備だよな」 京太郎「久々にやるか」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part13】デデーン! 京太郎「おはようございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今日は愛知県出身の対木もこさんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは準備を始めまーす」ヒソヒソ 京太郎(まずは布団に潜って)ススッ 京太郎(後ろから抱きしめる)ギュッ もこ「っ……」 京太郎(モモとは違うけどいい匂いだな) 京太郎(って違うわ!今はドッキリに集中集中!) もこ「ん……ぅ……」 京太郎「もこ、聞こえてるか?」ボソボソ 京太郎「……好きだよ」ボソボソ もこ「……ん」 もこ「……そ……か」 京太郎(起きたか……?) もこ「魔城門が……遂に……」 京太郎(なんだこの寝言) 京太郎(まあ続行だよな) 京太郎(対木さんの髪綺麗だな……) 京太郎(少し緑っぽい金髪なんて俺とは大違いだ) 京太郎(それに柔らかいしいい匂いもするし)サスサス 京太郎(ってやべっ!) もこ「……ぅ……」 京太郎(起きたか……?) もこ「……須賀君?」 京太郎「お、おはよう」サスサス←布団の中でもこを後ろから抱きしめつつ髪を梳いている もこ「……」 京太郎(凄く凄い気がする、この状況は……嫌な予感しかしない!) 京太郎(話題は……逸らすしかない!) 京太郎「えっと、いつから起きてた?」 京太郎(逸らせてなかったぁぁぁああ!) もこ「……須賀君が頭髪に触れたその瞬間から」 京太郎「わかりやすい表現で助かる」 もこ「…………須賀君」 京太郎「……俺が悪かった」 もこ「違う、そうではなく……そう、か……」 京太郎「?」 もこ「そ……その」 京太郎「何だ?」 もこ「もっと、愛撫、して……」カァァ 京太郎(その言い方はおかしい) 京太郎(この体勢でその言い方はおかしい) 京太郎(耳まで赤くなってるのが見えるよ……) もこ「ねぇ、早く」 京太郎「わかったよ、やればいいんだろやれば」サスサス もこ「…………京太郎」ボソッ 京太郎「何か言ったか?」サスサス もこ「無用!」 京太郎(顔が見えないのが残念だな)サスサス もこ「…………」カァァ 京太郎(いよいよ準々決勝か、こっからが勝負だな) 恭子「三日ぶりやな」 京太郎「あ、もう来てたんですか」 恭子「漫ちゃんもおるで」 漫「がるるるる!」 京太郎(そういえば前に豆撒いたんだっけか) 美子「よろしゅうお願いします」 京太郎「はい、こちらこそお願いします」 漫(須賀京太郎……絶対に飛ばしたる!) 東一局 親 恭子 25000 美子 25000 漫 25000 京太郎 25000 同コンマのため、流局 美子(三人ともテンパイ……) 美子(ここはオリて殴り合ってもらうとすっかね) 恭子「テンパイ」 美子「ノーテン」 漫「テンパイ」 京太郎「……テンパイ」 京太郎(様子見は……終わった)ゴッ 【照魔鏡】発動! 京太郎(上重さんは圧倒的な爆発力) 京太郎(安河内さんと末原先輩は……よくわかんねえ) 京太郎(安河内さんは早和了りを目指してるのか?) 京太郎(とにかく、これでピースは揃った) 東一局一本場 親 恭子 26000 美子 22000 漫 26000 京太郎 26000 同コンマのため、流局 恭子「テンパイ」 美子「ノーテン」 漫「ノーテン」 京太郎「テンパイ」 漫(……アカン) 漫(高めをぶち当てようなんて考えん方が良かったか……) 漫(結局二向聴のまま進んどらんし) 漫(このままやったら何もできんまま終わる……) 東一局二本場 親 恭子 27500 美子 20500 漫 24500 京太郎 27500 同コンマのため、流局 恭子「テンパイ」 美子「ノーテン」 漫「ノーテン」 京太郎「テンパイ」 京太郎(なんでこんな作業で一万点も勝ってんだろ……) 東一局三本場 親 恭子 29000 美子 19000 漫 23000 京太郎 29000 漫(ツモで7700) 漫(積み棒含めば逆転もできるけど……末原先輩に親っ被りやん)スチャ 漫(……あ、ツモってもうた) 漫(せやけどここで須賀京太郎に和了られるのも嫌やし……) 漫(……もう和了ってまえ!) 漫「ツモ!2300・4200!」 東二局 恭子 24800 親 美子 16700 漫 31800 京太郎 26700 漫「カン!」 恭子「ひぃっ!」 漫「ツモ!1500・2900!」 漫(圧倒的!圧倒的やん私!) 漫(このまま勝つ!) 漫(勝てる……勝てるんや!) 京太郎「……っ」 京太郎(俺は、負けるわけにはいかない) 京太郎(まだ負けない) 京太郎(勝つんだ、必ず) 東三局 恭子 23300 美子 13800 親 漫 37700 京太郎 24200 美子(まずは速攻で流れ作って、次に賭けんと) 美子(やけん軽か手で……) 京太郎(……どうすればいいんだ) 京太郎(上重さんに届くまでの手が作れねえ) 京太郎(このままだと……負ける?) 京太郎(いや、まだ諦めねえ) 京太郎(今は前へ進むだけだ!)トン 美子「ロン、1300です」 京太郎「うっ……」 京太郎(……親番) 京太郎(勝たないとダメなんだ!) オーラス 恭子 23300 美子 15100 漫 37700 親 京太郎 22900 京太郎(俺は……勝つ!)ゴッ 美子「!」 恭子(……須賀?) 恭子(須賀にこないに迫力あったか?) 恭子(どうしたんや一体……) 京太郎(集まれ、集まれ!) 京太郎(この一手で勝つ!)スチャ 京太郎(…………) 京太郎「ツモ」 京太郎(どうやら俺は、最高にツイてるみたいだ) 京太郎「4000オール!」 漫「んなっ!」 京太郎「終わりです!」 終局 京太郎 34900 漫 33700 恭子 19300 美子 11100 京太郎「お疲れ様でした!」 美子「お疲れ様でした」 恭子「ありがとうございました」 漫「お疲れさんでした……はぁ」 漫「勝てると思うたんやけどなぁ……」 京太郎「はっはっは!俺を甘く見すぎたんですよ!」 京太郎「いやでもホントこの前はすんませんでした」 漫「ああ、別に気にしてへんよ。もうすっきりしたし」 京太郎「そうですか、すみません」 漫「ふふっ、なんでまた謝るんや」 京太郎「なんででしょうかね?あははっ」 美子「焼き鳥やった……」 恭子「私もですよ、ホンマ世知辛いですわ」 美子「世知辛いの使い方間違っちるような……」 美子(あいが部長の言うてたん人か……) 美子(私も勝てなかったな……) 恭子「あ、せや須賀君」 京太郎「何ですか?」 恭子「せっかくやし連絡先交換しとかへん?」 京太郎「はい、いいですよ」 漫「せやったら私も!」 美子「わ、私も……」 京太郎(何かすっげえモテてる気がする) 京太郎「順調に電話帳が埋まっていくな」 京太郎「さてと、次の対戦表を見に行くか」 京太郎「次の相手は……っと」 京太郎「咲んとこの竹井さんと阿知賀の新子さんと鷺森さんか」 京太郎「見事なまでに全員知り合いだな」 京太郎「もう帰ろっと」 京太郎「またどっか他の人の部屋で遊ぼうかな」 京太郎「ホテルの中ぶらついてたら誰かしらいるだろ」 京太郎「さーて、誰かいないかなーっと」キョロキョロ ゆみ「ん?須賀君じゃないか」 京太郎「あ、加治木さん!」 ゆみ「私たちの宿舎で何をしているんだ?」 京太郎「俺もここに泊まってるんですけど暇で暇で、だから他の人と遊ぼうかなーって」 ゆみ「ふむ、そうか……」 ゆみ「なら私たちの部屋はどうだ?」 京太郎「良いんでしたらいきますけど」 ゆみ「よし、ついてこい」 ゆみ「ただいま帰った」 久「もーゆみ遅いわよー」グデー ゆみ「来客なんだからしゃんとしろ」 久「来客?」 京太郎「あ……ども」 ゆみ「ここで遊んでも構わないだろう?」 久「んー別にいいけど……まさか明日の相手と会っちゃうとはね」 京太郎「明日はよろしくお願いします」 久「こちらこそ」 ゆみ「それで、何をして遊ぶんだ?」 京太郎「じゃあリアルおままごとでもしましょうか」 ゆみ「リアル?」 久「いいじゃないそれ!採用!」 ゆみ「なあ久、リアルおままごととは何なんだ?」 久「まあやってみればわかるわよ」 京太郎「結構楽しいですよ」 ゆみ「そうか……わかった、やってみよう」 京太郎「ゆみ、次はいつ会える?」 ゆみ「いつでもいいよ、明日でも来週でも、三時間後でも」 京太郎「いつも嬉しいことを言ってくれるなぁゆみは!」ワシャワシャ ゆみ「か、髪を撫でるな!」 京太郎「んーやっぱやり足りないからもう一回戦やるか?」 ゆみ(一回戦?) ゆみ「……ああ、いいぞ」 京太郎「じゃあまた頑張ってくれよ」 ゆみ「う……ん」 久「きょう……たろう……」 久「ゆみ……?」 久「二人とも、何してるの?」 京太郎「ひ、久!違う!これは違うんだ!」 ※設定上全裸 ゆみ「そっ、そうだ!京太郎は怪我をした私を運んできてくれただけなんだ!」 ※設定上全裸 久「…………」 久「……あー、そっか、そうだったんだ」 久「ごめんね、私てっきり勘違いしちゃってた、うん、そうだよね……」 久「ちょっと買い物行ってくるから、ゆみはゆっくりしてってね」 タッタッ ガチャ バタム 久「あ、あははっ」 久「そっか、そうだよね」 久「京太郎は私よりゆみの方が好きなんだ」 久「何結婚したからって喜んでたんだろ私、ふふっ」ポロポロ 久「あれ、なんでだろ、なんで、なんで」ポロポロ 久「なんでこんなにおかしいのに……泣いてんだろ私」ポロポロ 久「とまあこんなもんかしらね」ケロッ 京太郎(全部演技だったのかよ……) ゆみ(よくわからんやつだ……) 久(妻役の気持ち考えたら、なんか……)チラッ 京太郎「じゃあ次行きましょうか」 ゆみ「疲れるからもうやめてくれ」 久(ちょっと気になっちゃったかも?) 夜 京太郎「竹井さんの演技力おかしすぎるだろ……」 京太郎「ただいまー」 もこ「プログラムアドバンス!ドリームソード!」 京太郎「またやってるのか」 もこ「…………」 もこ「よく帰ったな、000」 京太郎「おう、ただいま、晩飯はもう食べたか?」 もこ「」フルフル 京太郎「じゃあ一緒に食べるか」 もこ「」コクッコクッ 京太郎(妹ができたらこんな感じなのかな) 京太郎「じゃあまたポーカーでもするか」 もこ「今宵も勝利は私の手にある」ドヤッ 京太郎「はいはい、んじゃ始めるぞ」 京太郎(そういえば一対一だったらインディアンポーカーとかもあるんだよな……) 京太郎(まあ俺あんま強くないしいっか) 京太郎(うわ、ワンペアかよ……) もこ「クックック」スッ 京太郎(また四枚捨てとか正気かよ、じゃあ俺も) 京太郎(勝負の三枚捨てだ!)スッ 京太郎「……ワンペア」 もこ「ストレートフラッシュ」 京太郎「いやいやおかしいだろ絶対!こんなの!」 もこ「卑怯だと?」 京太郎「一体何やったんだー?」ムニムニ もこ「ひゃへへー(やめてー)」 京太郎「ほっぺやわらかいな……」ムニムニ もこ「ひょうはほーひゃへへー(京太郎やめてー)」 京太郎「憂さ晴らしだ!えいっえいっ!」ムニムニ もこ「うぅ……」 京太郎「その、なんだ、すまなかった」 もこ「京太郎の……バカ」プイッ 京太郎(あ、なんか可愛い) 【八日目】終了 【九日目 準決勝】 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「結局十戦十敗ってどうなってんだよ、もう」 もこ「ぇへへ……」 京太郎「……」プニプニ もこ「すぅ……ぅ……」 京太郎(……何しよ)プニプニ 京太郎「適当に散歩でもしてくるか」 京太郎「書置きして……っと」 京太郎「よし行くか」ガシッ 京太郎「?」 もこ「きょ……行かない……で……すぅ」 京太郎「つってもすることがないから、ごめんな」ナデナデ もこ「すぅ……」 京太郎「東京みたいな古書街とかって大阪にはあんまないらしいんだよな」 京太郎「とりあえずぶらぶら見て回るか」 京太郎「良さそうなところがあったら入ってみよ」 【高天原古書店】 京太郎「入ってみたはいいけど、別に咲みたいに本に興味があるってわけじゃないしなー」 京太郎「どうしよ……!?」 衣「こまきー!こっちだぞー!」ピョンピョン 小蒔「天江ちゃん、待ってくださいー」ゼェハァ 淡「テルー、いい本あったー?」 照「はい」つ【ぐりとぐら】 淡「そこまで子どもじゃないよ!」 恭子(何や……何なんやこれぇ……)カタカタ 京太郎(なんでただの古書店にこんなに知り合いがいるんだよ……) 淡「あ!京太郎だー!」 照「えっ、どこどこ」 京太郎「うげっ」 小蒔「お久しぶりです、須賀さん!」 衣「久方ぶりだな、きょうたろー!」 京太郎「本屋なんですからもっと静かにしましょう」 小蒔「すみません……」ショボン 衣「すまない……」ショボン 淡「京太郎はここで何してるのー?」 京太郎「ちょっと散歩をな」 恭子(ホンマに何なんやこれ、魔物だらけやないか……) 衣「そうだ!きょうたろーも一緒に来ないか?」 淡「あ!そだね、この後みんなで打ちに行くんだけど、来る?」 京太郎「別にいいけど……あ!末原先輩もどうですか?」 恭子「!」ギクッ 恭子(なんでこっちに話振るんや!) 京太郎「みんなでやれば楽しいですよ!」ニコッ 恭子(アカン、悪魔の笑顔にしか見えへん) 照「六人……誰か二人抜けないと」 京太郎「じゃあ俺が抜けますよ」 衣「いいのか?」 京太郎「俺が邪魔するのもあれですし」 淡「だったら最後の一人はくじで決めよう!」 小蒔「割りばしで作ってみました!」 恭子(なんでこないに楽しそうなんやろ……) 淡「よし、せーのっ!で引くよ!」 五人「「「「「せーのっ!」」」」」 恭子(アカン……) 衣「衣の親からだな!リーチ!」 淡「リーチ!」 小蒔「…………リーチ」ゴゴゴゴゴ 恭子(ダブリー三連とかおかしすぎるやろ) 照「……京」 京太郎「なんだ?」 照「絶対に負けないでね」 京太郎「それはこっちの台詞だっての」ナデナデ 照「むぅ……」 京太郎「今まで俺がお前との約束を破ったか?」 照「…………」 京太郎「俺を信じろ、絶対にまたお前の前に立つ」 照「……わかった」 照「頑張ろう」 京太郎「よし、っともう終わったみたいだな」 小蒔「ロン、32000」 淡「三家和ありだよね!ロン!32000!」 衣「ロン!48000!」 恭子「」 久「やっほー、昨日ぶりね」 京太郎「今日は負けませんよ」 久「そうね、楽しみにしてるわ」 久「あ!新子さん!」 憧「うわっ、清澄……」 灼「久しぶり」 京太郎「お久しぶりです、今日はよろしくお願いします」 灼「うん、よろしく」 憧「清澄にチャンピオンって色んな意味で最悪……」 久「まーまーそう言わずにー」 京太郎「もっと仲良くしようぜー」 憧「ちょっあんま近寄んないでよ!」ボコッ 京太郎「ぶへっ」 東一局 親 京太郎 25000 憧 25000 灼 25000 久 25000 憧「ポン」 灼(憧、相変わらずはや……) 久(二萬に二筒……三色か) 久(だとしたらこの二索危ないかも……) 久(いえ、これは通る!)トン 憧「ロン!12000!」 久「あ……はい」 東一局 親 京太郎 25000 憧 37000 灼 25000 久 13000 京太郎(親流されて跳満リードとかきついって!) 京太郎(まずは新子さんの親を流す!) 京太郎「チー!」 久(やっばい、どうしよう) 久(須賀君はまだ安そうだけど……) 久(やっぱここは和了りにいく!)トン 京太郎「ロン!1300!」 東三局 京太郎 26300 憧 37000 親 灼 25000 久 11700 憧「ロン、2000」 京太郎「はい」チャラッ 憧「どうも」ピトッ←指先が触れ合う 京太郎「あ」 憧「……~~っ!」カァァ 憧「は、はやく!次!」 久「初々しいわね~」ニヤニヤ 憧「う、うるさい!」 東四局 京太郎 24300 憧 39000 灼 25000 親 久 11700 同コンマのため、流局 久「テンパイ」 京太郎「テンパイ」 憧「テンパイ」 灼「ノーテン」 京太郎(半荘で良かった……) 京太郎(今はどうやって逆転するかを考えないとな)チラッ 憧「」ビクッ 憧「……///」 京太郎「?」 東四局一本場 京太郎 25300 憧 40000 灼 22000 親 久 12700 灼(…………) 灼(憧と18000点差、ここからならまだ勝てる) 灼(直撃で点差を縮めない、と) 京太郎(テンパイできねぇ……) 京太郎(不要牌ばっかじゃねえかよ、早く新子さんに追いつかねえといけねえのに!) 久(今日はツイてないわねー) 久(……まだ四局以上あるんだから巻き返せるわよね) 久(次は和了らないとね!) 憧(面前一通、これなら和了れる!) 憧(まだ一向聴なんだけどね……)トン 灼「ロン、6700」 灼(まず一歩) 南一局 親 京太郎 25300 憧 33300 灼 28700 久 12700 京太郎(親番なんだし、攻めていかねえと!) 憧「リーチ」 京太郎(この状況でリーチかよ!) 京太郎(どうする、何切ればいいんだよ!) 京太郎(テンパイはとっておきたい、でも嫌な予感が……) 京太郎(くそっ、行っちまえ!)トン 憧「ロン」 京太郎「うっ」 憧「24000」 京太郎「な……っ!」 南二局 京太郎 1300 親 憧 57300 灼 28700 久 12700 京太郎(何……やってんだ俺) 京太郎(こんなところで終わってたまるかよ……) 京太郎(こんな点差つけられて、全然和了れなくて) 京太郎(負けねえよ、負けたくねえよ) 京太郎(勝つんだよ!) 京太郎(……どうするこの状況) 京太郎(リーチでツモれば倍満、もう少し待てば三倍満だって見えてくる、あわよくば数えだって……) 京太郎(素直にツモるか、悪あがきをするか) 京太郎(どうすればいい……) 京太郎(照や咲だったら、どうするんだ) 京太郎(……ツモったか) 京太郎(平和清一色の三門張……) 手牌:一二三三四五六七七八八八九 ツモ:八萬 京太郎(ここは一盃口か一通を待つ、だから!) 京太郎(遠回りでも可能性を残して、勝ちに行く!)トン 八萬 憧(張ってそうな感じね……でも染め手っぽいし……) 灼(振り込まないように……) 久(ここもオリようかしら……) 京太郎(よし、来た!) 京太郎(あれこれさっき三萬捨てといたほうが良かったんじゃ……) 手牌:一二三三四五六七七八八八九 ツモ:九 京太郎(まあいい、三面張を捨てて三・六萬待ち) 京太郎(これって平和も入るんだっけか?) 京太郎(まあいい、これでリーチ清一色一通一盃口) 京太郎(ツモか一発で三倍満、裏も乗れば数えだって行ける!) 京太郎「リーチ!」トン 八萬 憧(何、この気迫!) 灼(……危な) 久(へぇ、諦めないんだ) 京太郎(これで決まればいいんだけどな……っ!) 京太郎(来てくれ!)スチャ 京太郎(よし!) 京太郎「……ツモ!」 京太郎「リーチ一発清一色一盃口一通、裏裏!」 京太郎「8000・16000!」 南三局 京太郎 33300 憧 41300 親 灼 20700 久 4700 京太郎(よし!三色混じりの満貫手!) 京太郎(これで追いついてやる!) 京太郎「リーチ!」 灼(またリーチ……) 久(流れ持ってかれちゃったかな……) 憧(須賀……なんで諦めないんだろ) 憧(ここまで私が勝ってるのに……) 灼(まだ私も、諦めない) 灼「リーチ」 京太郎「ロン!8000!」 京太郎「これで同点だ!」 オーラス 京太郎 41300 憧 41300 灼 12700 親 久 4700 久(ラス親でテンパイ、か) 久(悪い待ち……はしなくていいかしらね) 久(和了れなさそうだし……) 京太郎(これで……この手で……!) 久(私が和了っても困るだろうし、ね) 京太郎「リーチ!」 憧(負けそうなのに、追いつかれてるのに) 憧(悔しいのに……) 憧(もう、あそこまで必死だったら応援するしかないじゃない) 憧(須賀、か……) 灼(和了られてばかり……) 灼(須賀君、会場で会った時とは全然違う) 灼(少し……昔のハルちゃんみたいだった) 京太郎(これで止めだ!) 京太郎「ツモ!3000・6000!」 終局 京太郎 53300 憧 38300 灼 9700 久 -1300 京太郎「おっ、お疲れ様でしたぁ!」 灼「お疲れ」 久「お疲れ、あー飛ばされちゃったかー」 京太郎「なんか、すんません」 久「いいわよ、決勝頑張ってね」 京太郎「はい!」 灼「憧、行こ」 憧「ちょ、ちょっと待って!」 灼「?」 憧「す、須賀!」 京太郎「なんだ?」 憧「え、えっと、その……お、お疲れ!」カァァ 京太郎「おう、また今度打とうな」 憧「あ、あと!」カキカキ 憧「これ、これ!」 京太郎「……メアド?」 憧「わ、私ってほら、男が苦手でさ、だからたまに話し相手になったりしてくれると、その、助かるなって」 灼「じゃあ私も」 久「じゃあ私もー」 京太郎「竹井さんはむしろ扱いが上手そうですけどね」 久「えーひどくない?」 京太郎「身の回りの男をこき使ってそうなイメージです」 久「なんか失礼ね」プクー 灼「それじゃ、また」 京太郎「はい、お元気で!」 京太郎「……また、あいつらと打てるのか」 京太郎「勝って、あいつらの隣に立つんだ」ギュッ 夕 京太郎「ただいまー」 もこ「京太郎!京太郎!」 京太郎「どうした?」 もこ「黒と朱と赤の卓、不屈の京太郎!」 京太郎「?さっきの試合?」 もこ「すごかったぁ!」ニコッ 京太郎「そっか、ありがとな」ナデナデ もこ「京太郎、夕刻は如何にして過ごす?」 京太郎「んー、疲れたし部屋出たくないし……遊ぶか」 もこ「御意!」 京太郎「それ敬語じゃなかったか?」 京太郎「じゃあ今日はインディアンポーカーでもするか」 もこ「胤禰闇峰袈厭?」 京太郎「そそ、インディアンポーカー」 京太郎「まずお互い一枚ずつカードを取っておでこにつける」 京太郎「それで勝負するかしないかを選ぶ、簡単に言うとこんな感じだな、わかったか?」 もこ「」コクッ 京太郎「よし、じゃあ一ゲーム目だ」 京太郎「……」ジーッ←正座 もこ「……」ジーッ←正座 京太郎(対木さんは7か……微妙だな) 京太郎(確率的には負けやすい……ここはオリか?)ジーッ もこ「……」ジーッ 京太郎(あ、目が合った) もこ「……」メソラシ もこ「……」チラッ 京太郎「またこっち見た」 もこ「…………」カァァ もこ「み、見ないで」テレテレ 京太郎「勝負なんだからしょうがないだろ」 もこ「ぅぅ……」カァァ 京太郎(何だこの小動物的な可愛さ……) もこ「……厠」 京太郎「江戸時代!?」 もこ「……ん」スクッ ビリッ もこ「あっ」コケッ 京太郎「危ねっ!」ガシッ ポスン 京太郎「い、つっつ、正座なんかするんじゃなかったな……!?」 もこ「痛い……」 京太郎(あれ、何これ、俺押し倒されてんの?) 京太郎(目の前に対木さんの顔あるし……って顔小っちゃくねえか?) 京太郎(またいい匂いがするし……) 京太郎「つっ対木さん?とりあえず離れてくんないかな?」 もこ「あ……ぅ」 京太郎「対木さん?」 もこ「…………もこ」 京太郎「え?」 もこ「初名で呼称しなければ退かない」 京太郎「初名?……ファーストネームのことか?」 もこ「」コクッ 京太郎「じゃあ、もこ、退いてくれないか?」 もこ「……もう一度」 京太郎「もこ?」 もこ「……」カァァ もこ「……もう一度」 京太郎「いい加減にしなさい」ペシッ もこ「あぅ……」 【一時間後】 京太郎「もこ、そろそろ離してくれないか?」 もこ「……あと十度」ギュゥ 京太郎「はぁ……」 夜 京太郎「もこ、離さないと遊ばないぞ」 もこ「それは嫌」 京太郎「じゃあ離れろ」 もこ「……御意」 もこ「次は反転し合う白黒≪モノクロ≫の盤上」 京太郎「オセロな、今から借りてくるから、シャワーとか浴びとけ」 もこ「うん」 京太郎「持ってきたぞ」 もこ「ありがとう」ホクホク 京太郎「もこはどっちの色がいい?」 もこ「灰」 京太郎「黒か白だ」 もこ「黒」 京太郎「じゃあ俺が白だな」 京太郎「角三つ取ったのに負けたかー」 もこ「ふぁ……ん」 京太郎「眠いのか?」 もこ「」コクッ 京太郎「ならさっさと片付けないとな、手伝ってくれるか?」 もこ「」コクッ 京太郎「よし、もうちょい頑張れ」 もこ「……」ペラッ ペラッ 京太郎「そういや、今夜でここで寝るのも最後なんだよな」 もこ「……」ポロッ 京太郎「落としたぞ?」 もこ「……京太郎」 京太郎「ん?」 もこ「帰郷しても、友だち、だよね?」 京太郎「おう、もちろんじゃねえか」 もこ「!」パァァ もこ「ありがとう!」ニコッ 京太郎「当然だろ、普通だよ」ナデナデ もこ「えへへ……」 【九日目】終了
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6393.html
まとめ 設定 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41(完) エピローグ 小ネタ 小ネタまとめwiki 本スレ 【咲】京太郎「清々荘にて」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350803045/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 憩「2部屋目やで!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351754004/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 照「3部屋目!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352103994/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 霞「4部屋目よ」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352475519/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 エイスリン「5ヘヤメ!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352648917/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 咏「6部屋目だっけ、しらんけど」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353253365/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 京太郎「7部屋目……ぼっち」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354625812/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 泉「8部屋目、8部屋目」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1355240736/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 【三箇牧】 怜「9部屋目や」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356257080/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 竜華「10部屋目やで!」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356703117/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 菫「11部屋目だ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357548072/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 由子「12部屋目なのよー」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358004158/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 淡「13部屋目だけどー?」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358525717/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 初美「14部屋目ですよー」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1359909393/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 郁乃「15部屋目やで~」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361629228/ 【咲】京太郎「清々荘にて、その16部屋目!」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362798685/ 【咲】京太郎「清々荘にて」尭深「お兄ちゃん、17部屋目だよ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364129784/ 【咲】京太郎「清々荘にて」哩「そい18部屋目」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365260374/ 【咲】京太郎「清々荘にて」良子「その19ルーム目だ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367157292/ 【咲】京太郎「清々荘にて」智葉「その弐拾部屋目だ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369499246/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 小蒔「その二十一部屋目です!」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371650398/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 春「……二十二部屋目」ポリポリ【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373646241/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 咲「23部屋目だね、京ちゃん」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377156352/ 【咲】京太郎「清々荘にて、24部屋目」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381070704/ 【咲】京太郎「清々荘にて」【安価】【三箇牧】【ラスト】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385821484/
https://w.atwiki.jp/miyanaga/pages/112.html
白糸台高校
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5675.html
510 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 00 19 11.19 ID XecPwlSEO [1/17] 竜華「そろそろ全校生徒集合やな、もう行くわ」 セーラ「またな~」 京太郎「怜……」 浩子「上の空や」 泉「彼もアホですね」 --- 竜華「……あれ?」 セーラ「何してたん?」 怜「ちょっとプロの方にしごかれてました……」 竜華「出席大丈夫なん?」 怜「学校も承諾済みやで」 セーラ「まぁ……言うても居なくなったのも一月の下旬やし……」 竜華「監督も何か言えや……」 セーラ「麻雀上手くなったん?」 怜「そもそも体力が追いついてないらしくてな、走らされたわ……沢山」 セーラ「麻雀関係無いやん……」 怜「というわけで京太郎借りるで~」 竜華「はぁ!?」 怜「一ヶ月だけやから大丈夫」 竜華「春休み終わってまうわ!」 怜(本当は転校させるけどな) 512 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 00 28 28.05 ID XecPwlSEO [2/17] 京太郎「怜……」 泉(まだ言ってるわ) 校長「三年生代表」 校長「園城寺怜」 怜「はい」ガタッ ザワザワ 京太郎「はっ!?」 泉「え!?」 --- 浩子「ふぁっ!?」 --- 雅枝「笑えるわー」ケラケラ 513 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 00 45 07.17 ID XecPwlSEO [3/17] 卒業式が終わって 校庭 竜華「皆で怜を胴上げや!」 セーラ「行くでー!」 怜「ちょっと待ってー!」 セーラ「おらー!一年、二年集まれー!」 京太郎「おー!」 泉「行くでー!」 泉「行かせてもらいますわ!」 バンザーイバンザーイバンザーイ 雅枝「手荒い歓迎やな」クスッ 怜「なんでうちなんー!?」 514 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 00 48 09.10 ID XecPwlSEO [4/17] 京太郎「ふぅ……終わった終わった」 怜「ほな」ガシッ 京太郎「あ、怜」 怜「行くで、東京」 京太郎「おう!」 怜「え?」 怜「驚かんの?」 京太郎「そう言うと思ってたからさ」 怜「そうかぁ……」ニコッ 京太郎「今度は俺が着いて行く番だ」 515 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 00 58 11.41 ID XecPwlSEO [5/17] 最初、見た時から好きでした。 初めて人を好きになりました。 どうしようもない事も、止められない事も。 その笑顔の為に、貴方の為に。 未来を越えて来たのだから。 単純に、純粋に、貴方を見ていたい。 前回も今回も、私の為に身を削り……助けてもらった。 うちってわがままやけど、な。 516 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 01 02 49.29 ID XecPwlSEO [6/17] 今度はもう心配無用。 ずっと、これからも。 愛は深く、永久に。 何があっても俺が守る。 何があっても見守り続ける。 何があっても……幸せにする。 --- 春。 桜舞う。 二人は輝き続ける。 怜「京太郎ーー」 京太郎「怜ーー」 怜「不束者ですが」 京太郎「こちらこそ」 怜「……久しぶりに言わせてもらうで」 京太郎「?」 今も、これからも。 517 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 01 05 14.48 ID XecPwlSEO [7/17] 怜「ーー大好き」 . ′ / j .} .', ′ / // /j / l l. ′ / / ′| / ,' / | } ′ /,斗-++! / ' /─--.+ !_ l / | i .|j .| / ./ / | l .} | ! |l { .| l .|l l / ./ / .j / | ∧ .| { l | l |--+-弋 / .// _'_ j / | ′ l ∨≧=≠≦ミ、/ ノ' ,升=≠≦ミ〈 | . l l /´ _ )o い _ )o 刈 ヽV ′ 代. トiv li! ,刈 トiv li! rf;} }.| ′ |. ∨ っ ∨ っ /.| ./ ト ゝzz r,ノ ゝ zz ツ | |.} .| | l. 〃〃〃 , 〃〃〃 .| | } .| ` l | l ノ´ 、 ── ' イ > ,< > < .| > 、 <. | __ } |r ⌒j _ 斗'´ ! .| //j / r ' j /// ' ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / | / // / / カンッ 523 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 01 16 19.74 ID XecPwlSEO [12/17] 憩ルートは洋榎ルートと共に封印されました 穏乃ルートは悪魔共々封印されました 次回穏乃ルート選択時は(土方を使うまでも無く回避してたので)土方使用可能。 そろそろ 1はこのスレを終わらせます。先にこっちを終わらせる 現在解放されているのが ゆみルート 穏乃ルート ネキ 憩 穏乃 衣 照 淡は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に穏乃はコンマを全回避しました。次回穏乃ルートのピンチ時に使用できます) 一エピローグは衣編クリア時に解放 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! 鶴賀(ゆみ)か阿知賀(穏乃)のどっちかを多数決で選んでください(他の高校は不可) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 鶴賀or阿知賀 安価下10 557 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 03 38 55.96 ID XecPwlSEO [16/17] 悪魔=ネキ=咲=すこやん=良子=小蒔(必然編) 霞 睦月 好感度max 依存度max 香織 47 智美 75 モモ 好感度max 依存度max ゆみ 90 やったね!ハーレムだよ!(意味深) 今回は大会を終えた頃の休息期間を描いた鶴賀のお話です(二回目) 夏休みです。 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当凄かったなぁ」 まぁ、俺も負けないように頑張りますよっと。 京太郎「あ、あれは」 0~20 睦月 21~40 香織 41~60 智美 61~80 モモ 81~99 ゆみ 565 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 18 05 13.34 ID /sYJURahO [1/2] ゾロ目ボーナス! 京太郎「……ゆみさん?」 目の前には所々制服が破け、怪我をしたゆみさんが目の前に居た。 嫌……ゆみが。 京太郎「……モモか?睦月さんか?」 京太郎「それとも……良子さん?神代小蒔……か?」 ゆみ「はぁ……はぁ……」ゼェゼェ ゆみ「駄目だ……」 ゆみ「どうして……こんな時に限って君は思い出すんだ!」 京太郎「ゆみが……欲しいからかな?」 0~50 その場を離れる 51~60 む? 61~70 ずっと、みてたっすよ? 71~80 お久しぶりです!旦那様! 81~99 私とハッピーウェイをゴーマイウェイ 568 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 18 12 51.02 ID /sYJURahO [2/2] 京太郎「よいしょっ」 ゆみ「なっ……なっな……///」 京太郎「お姫様だっこ」 ゆみ「京太郎……恥ずかしい」 京太郎「怪我、痛いだろ?」 ゆみ「あの頃に比べたら痛くないよ……」クスッ 京太郎「そうだな」アハハ --- 京太郎「……」 ゆみ「ここは……前回の合宿地?」 京太郎「ここに警察を呼んでおいた……先に向こうが手を出して来たしな」 ゆみ「それまでやり過ごすのか?」 京太郎「勿論」 0~50 旅館の中へ 51~60 うむっ 61~70 こんな所に居たんすか 71~80 旦那様っ! 81~99 ここがあなたと私のラブハウスですね、分かりました 575 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 23 01 37.76 ID W/nU0F98O [1/6] 573 最強と言うか、人間力と言うか 良子「ほほう、中々グッドですね」 -‐─……‐- \ `丶 / 丶 \ / / │ ハ / ¦ ∧ │ | | | /| │ イ⌒∨| | /|──=ミ 乂| イ⌒| |/_..八| |_彡 |___ \ 八 |八_人 ァ卞卞ト | / |  ̄\ /\ N|卞卞ト、/ Vrウ| |< ゙ /「\| Vウ ,,, | |⌒) / //´ │ i| ,,, ′ | |/ / / │ 从 _ │| │‐< | l 个 ` |│ 人_____\ _r、_ | | | 丶 __,,.. レ厂\〉 ` \ /´| | l. レ|/ __| _彡ヘ ,゙ | | | h / レく \ │i. | | l | _/xく___/ 、__,,... ´ ̄⌒ア\ │ 丿| r宀⌒ |/^【 》/ / ∧ │ '´ ノ / 厂「 ∨ │ 良子「ここで私と貴方のラブロードがスタートしますね、京太郎」ニコッ 京太郎「……っ!」 ゆみ「逃げよう……!」 京太郎「逃げる時は一緒だ……!」 0~50 脱出 51~65 うむ 66~80 あ、見つけたっす 81~99 旦那様! 579 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 23 09 46.29 ID W/nU0F98O [2/6] ゾロ目ボーナス! 良子「あの時は二人で心中されましたからね……」 良子「今度こそは手に入れてみせます」 ゆみ「……」 京太郎「……」 --- 前週 エピローグ その後 京太郎「ゆみ……大丈夫か?」 ゆみ「ああ……だが京太郎が」 京太郎「悪いな、もう逃げられそうに無い」 ゆみ「……死ぬつもりか?」 京太郎「ゆみだけでも……」 ゆみ「それは無理と自分で言ったじゃないか」フフッ 京太郎「なぁ……もう疲れたよ」 ゆみ「ご両親は残念だったな」 京太郎「ゆみの両親だって……!」 京太郎「あいつらは……許さない……絶対に……!」ギリギリ 580 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 23 16 26.58 ID W/nU0F98O [3/6] 月明かりが私達を照らす中、死を覚悟した。 ゆみ「そろそろ奴等が来るな」 諦めるなんて人生で初めての事だった。 京太郎「なぁ……実は俺は腕も使えないんだ」 逃げ延びた先は鶴賀麻雀部の部室。 ゆみ「そうか……なら」 とても居心地が良かった。 ゆみ「素人だが、楽にしよう」ギイッ 座り慣れた椅子がとても心地いい。 京太郎「ごめんな……」 最愛の人間を私が[ピーーー]。 ゆみ「気にしなくていい」チャキッ ありがとう。 ブスッ 京太郎「」ドサッ ゆみ「すまない……この時の為に覚えていたんだ」 ゆみ「次は私……だな」 ブスッ ドサッ 581 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/07/01(火) 23 22 16.43 ID W/nU0F98O [4/6] ピーは殺すです 現在 ゆみ「後は一か八かだな」 京太郎「だな」 良子「一か八かはノーですよ」 良子「そんな事は私がキャンセルさせます」 ゆみ「いや……きっと助かるさ」 京太郎「そうだな、俺もそう思う」 桃子「あ、こんな所に」 睦月「探しました」 小蒔「見つけました!」 小蒔「さぁ!私と共に!」 良子「ふふふっ」 京太郎「ーー!」 多数決 0~80 小蒔、良子、睦月、モモが不慮の事故に。本当のハッピーエンドへ 81~99 END 安価下10まで多数決 594 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/07/01(火) 23 38 26.95 ID W/nU0F98O [5/6] 惜しいぃぃ! ピーポーピーポー 良子「おや、警察が」 小蒔「私が止めましょう」ゴゴゴ 良子「ストップ、その力は多用すると危険……」 ズズズッ 良子「聞かん坊ですね」 桃子「これ、ヤバイっすよ」 睦月「木が私達の所にだけ倒れ……」 良子「ーーえ?」 ズズーンツ バサバサッ 京太郎「え?」 ゆみ「……因果応報だな」 京太郎「まさか……あの四人が死ぬなんてな」 ゆみ「ゴキブリ並みにしぶといと思ったが案外そうでもなかったな」 595 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/01(火) 23 41 49.44 ID W/nU0F98O [6/6] HAPPY ENDING 602 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 00 30 29.82 ID bXel3D6IO [1/18] ーーepilogue 苦難の果ては 603 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 00 46 36.44 ID bXel3D6IO [2/18] 京太郎「あーん」 ゆみ「っ……///」 京太郎「あーん」 ゆみ「モモの墓の前だぞ……///」 京太郎「仕返しに見せ付けてやろうと思って」 京太郎「あーん」 ゆみ「っ……あ、あーん///」 パクッ 京太郎「美味しい?」 ゆみ「……」コクッ 京太郎「モモ……ちょっとおかしくなってはいたけど」 ゆみ「麻雀部の一員である事には変わりない」 京太郎「俺たちの事、良ければ見守っていてくれ」 「……」 ユラッ 605 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 00 53 13.60 ID bXel3D6IO [3/18] 京太郎「さっ……帰るか」 ゆみ「そうだな」 「……」ユラッ 「きょーさん……先輩……」 607 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 01 02 55.61 ID bXel3D6IO [4/18] 京太郎「モモの死体だけは見つからなかったんだってな」 ゆみ「どこかで生きているのかもな……」クスッ 「……」 --- 京太郎「あーん」 ゆみ「……またか?」 京太郎「あーん」 ゆみ「……///」カァァァ パクッ 京太郎「っし!」 ゆみ「恥ずかしいからやめてくれ……///」 「……///」ハァハァ ゆみ「……」 --- 京太郎「~~」アハハ ゆみ「~~」コラッ テクテク 「!」 グイグイッ 京太郎「うわっ!」 ゆみ「っ!?」 ププーッ ブォォォン 京太郎「このまま歩いてたら車に轢かれてたな」 ゆみ「いま……誰かに引っ張られたような」 609 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 01 10 54.31 ID bXel3D6IO [5/18] 「たまらないっす……」 「元々二人が大好きだからたまらないっす……!」 (この二人を見守るなんて……!) 「最初からこうすれば良かったっす!」 / /ミヽV /彡| V \ / /⌒¨゙ー'´⌒| ', ハ / / i ヽ ,イ/ / ', \ ! / ナ ‐-- 、 -‐气─- \ ア ! ´ 〃 /,イ ヾ\ ` |< __ . -彳ィ i ! ___ ___、 7‐ _ ≧ ァ i ! ハ《 _fっ ;}` ´_fっ ;}》 〃 } T T´ iハ ! . / // .′ |. /ヽ i ′ ´ー ´ .イ ! / 八 _ r-‐' | .′ / へ ` ィ | |. / ′ i | .! ハ // / `!ー-‐ ´ |、 ! | ;. {/i λ i ,ィ/|、 _ -‐ ´ V、 | !i | / i __,ィ. / /_V ヽ /. ヽ | |} _ ..-‐ /. / ,イ////∧ /. | 7 /-ァ / i〃 r. i ´ /. // }//// ヽ /. |' / / / ` ‐-..、 「次は二人のどちらかの家に忍び込んで」 「夜の営みをさつえ……観察」 「楽しみっす……///」ハァハァ 612 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 01 14 48.60 ID bXel3D6IO [6/18] 「二人が大好きなのに傷つけてしまった」 「もう顔は出せないからこれからの私は」 「二人の守護霊もとい完璧なストーカー」 「これが本当のステルスモモっす!」 「あっ……後で家族に謝りに行かないと」 「これからが楽しみっす……」ハァハァ 「色々な手続きが面倒だし、警察さんにも説明するのが面倒だけど……楽しみっす」 「二人のラブラブを見るのが楽しみっす!」 ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , . . }/ノ/ リ. ///////\ \}∧ u 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 「おかずに困ることはないっす……」 「カメラとビデオの準備は完璧……!」 613 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 01 15 19.91 ID bXel3D6IO [7/18] 「「おい」」 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 01 23 21.36 ID bXel3D6IO [8/18] . ´ ` . / . / ; . . ′ | !| l| | |l | . l l| l| | l| l| | l| | |l | | | l| l| | l| l| | l| | |l | っ つ |. | l|从|\八 l| l|八 l| | |l | っ つ | | l| 芹芋 \|\| ー-ト| |l | | 从 l| 廴zノ -=≠彳 八 | | \l|//// , //}i/|/ | | | |八 }i 从| | | | | 丶 ー--ァ / l | | | | | | 个o。 __ (\ l | | 乂 |人|\j|/ } _{ \\イ|ノ|ノ , イi i i/ У/∧ 〔__ \人 /i i i i i i i \/∨//_ノ〔__ }⌒ヽ /i i i i i i i i i i i /i i i i /∧i i ∨i i i} ̄ ̄{i i i i ‘,. /i i i i i i i i i i i 〈i i i i ///∧i i i〉i i {i i i i i i}\i i i | /i i i i i i i{i i i i ii i∨i i {////}i i/i i i乂i i i i i i i i\! ゆみ「正座」 モモ「はい……」 ゆみ「よく生きていたな……」 京太郎「墓石代どうするんだ」 俺とゆみはとりあえずモモを正座させた。 モモ「すいません……」 京太郎「ごめんさいじゃあすまないだろう」 ゆみ「これから三人で生きて行くのはどうだ?」 京太郎「え」 モモ「賛成っす!」 ゆみ「黙ってろ」 モモ「……」シュンッ 京太郎「そうだな……何かしたら軽犯罪犯させてムショにぶち込もう」 ゆみ「それがいい、どうせ私達以外を好きになる事はなさそうだ」 619 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 01 31 10.28 ID bXel3D6IO [9/18] これからは手を取り合って、三人で。 京太郎「ゆみ」 - ‐ - ´__ ` / ´ ヽ / \ \ // ∧}{/| \ ヽ // /ヾヾ"| ヽ | / / l! Y i ! i | _/ / 、/ i ゝリ i | | .ノ__/ 厶イ ヽ 、__ヽ ___ ミ、. | | | -=彡'ハ, rテミ、 ‐-\ ミ=-' | | .|ヽ ij ヒ j ミテ==- ミ=- | | ,-x‐<フ { , , ヒ ノ \ \_ i | / ュ_} } }, ∧ ` , , , 厶イ ̄厂゙ { ヽ ヽ ⌒Y^′l .lヽ _ イ_彡' ヽ ヽ ,ハ、 _ ノli |、心 ` イ|、ヽ il ハ ハ ,r=7 〈 ´ /__` i|. {i -ゝ- ‐ ´/ 》ヽ} i|ヽ i〃ノ ノ;r〈 ヽ∠}/,.' ̄,'フ7l/ ̄ ̄ __∟、ヽ} i|ヽ /,' / ,´,>‐一´_´ ', ' Oゝ‐;¬,ブ' ̄', '´ ̄>‐ 、 ,/´, ' , ´/, '´,. -‐_´‐' _'/,. '´_,. ' ,. ' , ',. ',. ',´ ', ',.ヘ // , ' , ' ,/,' ,' ,' , '´O, ‐'´, ‐' ,. '´_,. '´,. ' ,.' ,' ', ; , ;. ;l ./ '/ ,.' ,.' ,.' i ;. ; ; ; ,' / , ´,. ',. '´,. '´ ,. '´,. '´, ','',. ; ',. ; ; ;.| l , , ' ,.' , ' , '{ ; ; ; ; ;l ,' ,.' , ' , ' ,. '´,. '´,. '´, 'i. ', ', ', ',. ; ',l l', ' , ' ,.' 'ノl ; ; ; ; ; j,' ,' ,.' ,.' , ' , ' ,. '´, ' ,ヽ{、', ', ', ', '、,ハ | , ' , ' ,イ, ',ハ,.' ,' O,ハ ; ,' ,' ,.' , ' , ' , ' , ', '八`'、 '、 '、 ,. ',.イ L__'_、'-‐'7'; ,' ,' ,'/ ,' ; ; ,' ,' ,.' , '、,. ',. ', ' '/ `、', `, ',. ',. ; '〉 /, ',' ,' ,'/, ', ' ,' ;`,' , ',. ' ,. ',. ', ' / ヽ 、,'´,'、 ;. ' | / , ' ,.'O∠,'_,' , ' ;' ,.' ,' ,' , ',. ' ' / {ソ、 ', ,'ヽ,' ! 〈 ,.'´,、'´/, ' ,.',.' , ', ',. ', ', ', ' /´ 〈/´'`,ヽ,、' , 'ハ 〈/∧; ,'/,'´, '´,.', ', ' ,.' ,.', ', ', / _/,.´'`,. ' , ^ 、ノ /lV /yべ、; ;' ;' ,'´,.' ,' ;' ;' ,.ィ ,. -‐_ニ二´‐'_´‐'´_ ‐'´,. ´, '} / i `く 「スーュ__n'__,'_,'_,'_,'_,jrく_, --_ ニ ´-‐_,. ´-‐'´‐ '/ / / l ヽ〈_/ ヽl」 ̄ ̄`「|「 ヽニ´_, --'_´-‐_ニ-´‐'´ / ; ',  ̄ヽ_ノー‐─‐l」l、 丶\--_ニ-‐'´. / l i | \__/´ ̄/ i 丶 __ . イ , ヽ ムソ l ; , ′ `T ゆみ「京太郎……」 モモ(見つめあったっす!) 協力して…… 京太郎「色々あったけどさ」 ゆみ「ああ……見せ付けてやろう」 京太郎「愛してるよ」 二人だけのキスを交わす。 ゆみ「……」 京太郎「……」 ゆみ「分かってる」 最愛の貴女とーー 最愛の君とーー 少し変な付き人でーー 変わらない、これからもずっと大好きな人と、付き人で。 楽しく歩もう。 カンッ 625 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 02 04 18.28 ID bXel3D6IO [13/18] 憩ルートは洋榎ルートと共に封印されました 穏乃ルートは悪魔共々封印されました 次回穏乃ルート選択時は(土方を使うまでも無く回避してたので)土方使用可能。 そろそろ 1はこのスレを終わらせます。先にこっちを終わらせる 現在解放されているのが 憩ルート 穏乃ルート ネキ 憩 衣 照 淡は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に穏乃はコンマを全回避しました。次回穏乃ルートのピンチ時に使用できます) 一エピローグは衣編クリア時に解放 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! 大阪(憩)か阿知賀(穏乃)のどっちかを多数決で選んでください(他の高校は不可) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 大阪or阿知賀 安価下10 660 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 17 53 07.59 ID bXel3D6IO [17/18] 漫 28 由子 75 ネキ 94 絹恵 80 恭子 8 怜 54 泉 24 セーラ 14 浩子 好感度max 依存度max 竜華 39 雅枝 41 憩ちゃん 35 好感度判定安価 千里山ですね 全国に行くまで残り5日です。 全国行ったら難易度が跳ね上がりますのでそれまでのクリアを目指してください 今回は地区予選を終えた頃の休息期間を描いた千里山のお話です 夏休みです。 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当凄かったなぁ……優勝してしまいそうだ」 まぁ、俺も負けないように頑張りますよっと。 京太郎「あ、あれは」 668 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/02(水) 21 18 57.83 ID 91zCG1KiO 絹恵「あ、須賀君」 京太郎「絹恵さんお久しぶりです。合同練習以来ですね」 ん? 京太郎「えっと……後ろの方は?」 「……」ヒョコッ 絹恵「この人は知っとるやろ?」 絹恵「全国二位」 京太郎「あっ……!」 絹恵「荒川憩ちゃんや」 京太郎「初めまして!」 憩「よろしゅうな~初めまして」ニコッ 今思えば劇的だったと思う 好感度上昇安価 絹恵安価下 憩安価下2 0~30 小 31~60 中 61~99 大 672 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 00 17 19.81 ID Nz78Jn7zO [1/23] 絹恵 90 憩ちゃん 45 京太郎「さて……」 暑い…… 太陽の光が照り返す中、俺はその場で立ち尽くしていた。 部活は僅かな休養期間。 何をしようーー 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.散歩 9自由安価 安価下4 677 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 00 23 38.03 ID Nz78Jn7zO [2/23] 673-676 ヒエッ…… ゾロ目ボーナス!! メールしたい相手を選んでください 安価下5 691 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 00 49 25.99 ID Nz78Jn7zO [5/23] 連続ゾロ目ボーナス! 京太郎「!」ピキーンッ 思い出した…… ーー今度こそ幸せにしてみせる! 京太郎「行ってきまーすっ!」ダッ 母「あらあら……」クスクス --- 憩「!!」ピキーンッ あっ…… 憩「お父さん!お母さん!お話があるんやけどー」ダダダッ 0~97 京太郎、憩の元へ 695 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 00 54 44.13 ID Nz78Jn7zO [6/23] 京太郎「憩!」 憩「京太郎!」 ダキッ 憩母「え?え?」 憩父「え?医療ミスは隠してることが娘にバレて、更には娘に彼氏さんが?え?え?え?」 憩「うちら……付き合ってるんやで?」 憩父「母さん、メス」スッ 憩母「はい」パシッ 京太郎「ひええええ!」 0~97 京太郎と憩 ラブホ照へ 98 ネキ参戦 699 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 00 58 01.93 ID Nz78Jn7zO [7/23] 一日後 憩「久々にここ来たなー」 京太郎「……」 憩「んっ……///」 --- 京太郎「ふぅ」ツヤツヤ 憩「ちょっと痛かったわー」ツヤツヤ 京太郎「よし、これからはずっと一緒だな」 憩「……!」 憩「不束者ですが……よろしゅう///」 0~97 ハッピーエンドへ 98 ネキ参戦 701 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 02 47.25 ID Nz78Jn7zO [8/23] 洋榎「もう諦めないとうちが怒るで」 浩子「そんなぁ……」 洋榎「神様は憩を選んだって事やな」ハァ 洋榎「次こそは……」 洋榎「京太郎ぉ……」グスッ 浩子「一切得してへんわ……」 洋榎「さっ……たこ焼きいくでー」 浩子「はーい……」 浩子(やってらへんわ) 浩子(憩が死んだ時の京太郎みたいにうちも死のうかな……もう) 702 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 03 13.26 ID Nz78Jn7zO [9/23] HAPPY ENDING 704 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 09 11.51 ID Nz78Jn7zO [10/23] ーーepilogue これからも笑顔で 706 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 24 08.72 ID Nz78Jn7zO [11/23] 控え室 憩「行ってくるで」ニコッ 京太郎「お、おう」ドキッ 憩「またうちに惚れたんー?」ニコニコ 京太郎「あはは……内緒」 憩「大好きやで」ニコニコ 京太郎「当然だろ?」 変わらない笑顔、終わらない愛。 貴女の笑顔は曇らせない。 どんな時でもその笑顔を見ていたい。 その笑顔の為にーー 俺は全てを捧げる。 707 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 29 51.13 ID Nz78Jn7zO [12/23] 京太郎「ふぅ……疲れた」 憩「……」ニコニコ 京太郎「俺……頑張ったかな?」 憩「うちよりも先に行っちゃう所以外は頑張り過ぎちゃうん?」ニコニコ 京太郎「俺……まだ若いのに」 憩「そうやなぁ……」ニコニコ 京太郎「娘を頼んだよ」 憩「任せとき!」ポロッ ーー涙。 憩「うえっ……えっ……ひっく……早い……早すぎるわぁ……」ポロポロ 京太郎「おいおい……そんな顔をしないでくれよ」 憩「ひっく……でも」ポロポロ 京太郎「俺の好きな憩は泣いてる憩なんかじゃないぞ……?」 709 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 35 22.14 ID Nz78Jn7zO [13/23] 憩「ごめんなぁ……」 憩「わすれとったわ」ニコニコ 京太郎「ああ……それでいい」 憩「綺麗やろか?」ニコニコ 京太郎「綺麗だーー」 京太郎「」ガクッ 憩「京太郎……京太郎……?」ポロポロ 雅枝「何やっとるんや?」 怜「早死にの旦那とそれを看取る嫁ごっこらしいです」 --- 京太郎「いやー名演技」 憩「やろ?やろ?」ニコニコ 二人の笑顔。 京太郎「愛してるよ」 憩「それは演技かなー?」クスッ 京太郎「言わせるなよ」 憩「うちも愛してる!」 / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \  ̄ ̄ __/ /lノr‐ \ --‐ / /~⌒l / \ / { / ∧ \ / \これからも。カンッ 717 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 01 43 36.82 ID Nz78Jn7zO [18/23] 大分ルートも減りましたね、皆様との別れも近くなってきて寂しい限りです 穏乃ルートは悪魔共々封印されました 次回穏乃ルート選択時は(土方を使うまでも無く回避してたので)土方使用可能。 そろそろ 1はこのスレを終わらせます。先にこっちを終わらせる 現在解放されているのが 衣ルート 穏乃ルート ネキ 照 淡は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に穏乃はコンマを全回避しました。次回穏乃ルートのピンチ時に使用できます) 一エピローグは衣編クリア時に解放 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! 長野(衣)か阿知賀(穏乃)のどっちかを多数決で選んでください(他の高校は不可) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 長野or阿知賀 安価下13 753 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 03 23 17.36 ID Nz78Jn7zO [22/23] 平和じゃん!やったねたえちゃん!(フラグ) 大正義阿知賀編がついに始まりますね、すばらっ (二回目) パワー系ヤンデレ 追跡系ヤンデレ 束縛系ヤンデレ 純粋系ヤンデレ 策士系ヤンデレ 伝説系ヤンデレ 今回も阿知賀に転校してから地区大会を終え、全国大会を控えた時を舞台にしたお話です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよな」 俺なんか…… 京太郎「あ、あれは」 0~20 玄 21~40 宥 41~60 憧 61~80 灼 81~99 穩乃 安価下1 761 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 09 44 51.29 ID 3tYRXGzNO ゾロ目ボーナス! 穏乃 58 穏乃「ん……?」 京太郎「ん?」 穏乃「随分と久しぶりに感じた」 京太郎「そうだな……俺も昨日会ったばかりなのに」 どうしてだ? 穏乃「まぁいいや!部活行こう!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 766 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/03(木) 17 38 10.86 ID 1X0ASJ7UO [1/2] 穏乃 88 京太郎「……」 穏乃「どうしたの?」 京太郎「部活か……」 そろそろ引き際って奴が来たのかな? 頃合いかもな。 1.部活をやめる 2.部活をサボる 3.部活に行く 安価下5 779 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 00 10 19.05 ID 9QxJ0YooO [1/2] 憧「おはよー」 憧「今日は全国大会出場記念の祝勝会するらしいけど、来るの?」 京太郎「え……?」 京太郎「どうするか……」 穏乃「来なよ!うん!」 憧 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 特中 61~99 超大 782 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 00 14 37.15 ID 9QxJ0YooO [2/2] 大 特大 超大 でした 憧 90 京太郎「そうだなぁ……」 1.行く 2.行かない 安価下5 788 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 02 53 36.65 ID JFSS5l+/O [1/5] 京太郎「よし、行くか!」 穏乃「その意気だね!」 --- ワイワイできる近所の飲食店 灼「そ、それじゃあ全国大会出場をしゅ……」 晴絵・玄・憧・穏乃「かんぱーい!!!!」 灼「……」イラッ 宥「あはは……」 京太郎「まぁまぁ……落ち着いて」 好感度上昇安価 安価下1 玄 安価下2 宥 安価下3 憧 安価下4 灼 安価下5 穏乃 安価下6 晴絵 0~30 小 31~60 中 61~99 大 アコチャーのみ、大、特大、超大 798 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 18 20 31.24 ID JFSS5l+/O [2/5] 今日は沢山投下出来そうです 玄 78 宥 134 憧 130 灼 48 穏乃 118 晴絵 126 京太郎「俺もこれからは手伝うぜ!」 晴絵「京太郎には助けられてるよ」ハハハ 憧「……///」 灼「男手は必要だね」 玄「そろそろ次の秘技を教える時が来たのです!」 宥「玄ちゃん……なにそれ」 穏乃「……///」 安価下1 玄 安価下2 宥 安価下3 憧 安価下4 灼 安価下5 穏乃 安価下6 晴絵 0~30 小 31~60 中 61~99 大 アコチャーのみ、大、特大、超大 808 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/07/04(金) 19 33 34.42 ID JFSS5l+/O [4/5] 訂正 連続ゾロ目ボーナス! 玄 98 宥 234 連続で同じゾロ目なんですよねぇ 憧 180 灼 78 穏乃 148 晴絵 156 京太郎の部屋 京太郎「はぁ……今日は楽しかったな」 京太郎「そろそろ寝るか」パチッ 京太郎「……」スヤスヤ --- 穏乃「ねぇ……知ってる?」 穏乃「私を殺すのは京太郎……京太郎を殺すのは私」 穏乃「どうすればこの悲劇から逃げられるのかな?」 京太郎「……!」 穏乃「今回が最後だよ……」 穏乃「駄目そうだったら、この悲劇のループから逃げてね」 京太郎「あ……」 思い出す。 あの絶望、悲劇、犠牲。 今度こそは……今度こそは…… 京太郎「絶対に助けてやるよ」 穏乃「馬鹿……」 809 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 19 34 01.11 ID JFSS5l+/O [5/5] 朝 行動フェイズ 1.部活 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 814 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 19 48 26.75 ID WWc9AaMXO [1/4] 京太郎「よし、部活に行くか」 0~30 宥 31~60 憧 61~99 穏乃 817 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 20 00 03.61 ID WWc9AaMXO [2/4] / j l j / /! ト ヽ ヽ ./ l l ! イ / /ノ / !ヽ } } / / | ノ '´ T ̄ フノ  ̄ナ/フ /! } .} } } / j | / ! | ノ/ //_.j /.j j j、 .!ハ } l / { |'/ ! |/ノ_ // ' .// / ハ j `!メ!、 | | ' | ! | !,xr'亦≠=ミ、'〈 ./ ノ.// .リ | 〉 、| | } { | ! / | 〈!什 トリ`> __, / /' ' | ハ | | l .l { |r´ ! |乂o ソ  ̄ ≠ミ、 レ } j | j } .{ ! Y⌒ Y | ` ー-'´ .升 心ミノ イ ! ハl | | { | | リo リ. ヾ/ | / ノ | | l .l | ゝミ ソ ' / |' / | | ヽ { | ヽ イ ノ | | ゝ ト、_,.} | .ハ j } { ヽ ト--} ! r ─ 、 _ /j / .| { ヽ} l ナ‐- 、 ゝ─ 、 ) / | 〈. 人- 、ゝ ∧l. ヽ | ` ー- 、 / | ∧' \ ∧ .∧ { `ヽ、 _.ノヽ、j / }──- 、_ゝ ∧ ゝ ヽ `ー' ___ ノ / |⌒ヽ、 `ヽ ∧ヽ\ ヽ ./ / | \ ∧ ∧. \ゝ 、 ./ / ! \ \ ∧ ` ー- 、 /ノ イ | ヽ \ ∧,r-、 ` ー -、__ ' ´ノ リ ヽ 〉、 r´ _/`>-、 r.{ r‐ヽ、/ ∧ 〉// \ { / , r'´ ,r'⌒、 {.{ ./ / ̄ `ヽ、 / ヽ // .Y/ ' ´ ̄ ̄ ` ヽ 〈 .| し/ ./ / ̄` ∨ ヽ // /´ ヽ .∧ { ./ / r‐- .ト、 } .//} .{ |. ! `ゝゝ.(_/ ヽ }).ヽ l // j | |- ! ` ー-- '´ | .l _ノ/ j .! ! | | ゝ ノ l } | ヽ |、 ヽ 宥「おはよ~」 京太郎「あ、おはようございます」 宥「行こっか、学校」 京太郎「あれ……今日は」 寒がらないのか? 大 0~30 特大 31~60 超大 61~99 821 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 20 16 19.79 ID WWc9AaMXO [3/4] 宥 264 麻雀部 京太郎「よーし!」 京太郎「ちゃーっす」ガララッ 0~20 玄 21~40 憧 41~60 灼 61~80 穏乃 81~99 晴絵 824 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 20 19 05.80 ID WWc9AaMXO [4/4] 玄「ふ~むふ~むなるほど~」 京太郎「あ、玄さん」 玄「あ、京太郎君」 玄「早く対局しよう」 京太郎「いいですよー」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 826 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 03 34.01 ID UNw8Ls/PO 玄 108 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 831 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 22 06.02 ID RUwrH8qDO [1/15] 京太郎「バイトするか」 --- 土方「おらよぉぉぉぉ!!!」 京太郎「ひいいい!」 土方「しっかりやりやがれよおおおおおおお!!!!」 土方「大体テメエは今回俺に頼る必要ねえだろうがぁぁぁ!!!!」 京太郎「え……?」 土方「ちっ……」 土方「ほれ、今日の給料」 --- 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 837 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 31 25.43 ID RUwrH8qDO [2/15] 京太郎「メールしようかな」 自由安価 安価下3 前週キャラあり 841 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 39 23.90 ID RUwrH8qDO [3/15] 京太郎「……」 --- 今暇か? うん 話がある 知ってる 山で待ってる 分かった。すぐに行くね --- 京太郎「よし、行くか」 842 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 42 20.28 ID RUwrH8qDO [4/15] 山 京太郎「久しぶり……だな」 穏乃「そうだね」 京太郎「正気か?」 穏乃「勿論……だけど」 京太郎「……」 穏乃「長くは無いかもね」 京太郎「……」グッ 穏乃「久しぶりに会えたのに」 穏乃「残酷だよね……」ポロポロ 京太郎「……」ギュッ 穏乃「……!」 京太郎「大丈夫だ……大丈夫……」 穏乃「うん……」 一日が終わりました 843 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 46 09.11 ID RUwrH8qDO [5/15] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 848 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 51 07.68 ID RUwrH8qDO [6/15] 京太郎「まだ家に居る事にしよう」 ピンポーン 0~30 宥 31~60 憧 61~99 穏乃 851 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 22 59 12.60 ID RUwrH8qDO [7/15] 穏乃「あれ?部活はー?」 京太郎「俺は部活無いぞ」 穏乃「そっか、私達だけでやるんだった」 京太郎「またな」 穏乃「うん」 穏乃「……」ササッ 京太郎「ん?」 チュッ 穏乃「えへへ!またね!」 京太郎「ったく……」 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 857 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 10 11.58 ID RUwrH8qDO [8/15] 京太郎「メールするかな」 自由安価 安価下3 861 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 17 23.04 ID RUwrH8qDO [9/15] 京太郎「ん?」 --- ねえ、私が変になったらどうするの? 治す 治らなかったら? 分からない 両方を愛してよ それでもいいよ 本当? 変な事しなかったらな 862 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 17 50.41 ID RUwrH8qDO [10/15] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 868 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 27 23.67 ID RUwrH8qDO [11/15] 自由安価 好きなキャラを選んでね 安価下4 878 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 37 29.27 ID RUwrH8qDO [13/15] ゾロ目ボーナス! prrrr 憧「もしもしー?」 憧「久しぶり」 憧「今穏乃の家の近くなんだけど……」 憧「どうやったら不幸になるかな?」 京太郎「っ!!」 京太郎「絶対に動くな!!!」 0~70 京太郎が先に到着、合流 71~99 憧、侵入 884 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 45 10.12 ID RUwrH8qDO [14/15] 京太郎「……」 穏乃「また憧が……?」 京太郎「こりない奴なんだ」 穏乃「どうせ凶器とか隠し持ってるから通報しとこうよ」 京太郎「大丈夫、通報済みだ」 穏乃「それなら良かった」 京太郎「うんにゃ」 穏乃「さっ……どこに行くの?」 0~80 山 81~99 あったかーい 888 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/04(金) 23 52 42.13 ID RUwrH8qDO [15/15] 穏乃「私が好きな所だ」 京太郎「知ってる」 穏乃「えへへっ」 ギュッ 穏乃「もう離さない」 京太郎「どっちだ?」 穏乃「沢山殺してきた方」 京太郎「そうか……」 京太郎「今回はどうするつもりだ?」 穏乃「……」 京太郎「そうか」 穏乃「……」ギラギラ 0~70 京太郎、両方を愛す事を伝える 71~99 教え子の不順異性交遊か…… 894 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 21 59.30 ID /HzZyIIgO [1/12] 俺には関係ない。 ーーそう、全てをあいしているから。 京太郎「俺はどっちの穏乃でも構わない」 京太郎「両方を愛している」 京太郎「好きだ」 京太郎「今更だけど……」 京太郎「好きだ……穏乃」 京太郎「付き合ってくれ」 穏乃「あはは……」 穏乃「なんかスッキリしたよ」 ポロポロ 穏乃「私も大好きだよ、京太郎」ポロポロ 多数決 0~80 ヤンデレのヤンデレが治まる。ハッピーエンドへ 81~99 悪魔 安価下10 多数決 906 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 29 16.89 ID /HzZyIIgO [2/12] HAPPY ENDING 908 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 31 28.39 ID /HzZyIIgO [3/12] 全国決勝 穏乃「……皆が繋いでくれた」 穏乃「勝つ……!」ゴッ 咲「へぇ……」 淡「っっっ!」ゾクッ ネリー「ーー!」 安価下6多数決 0~80 阿知賀 81~90 清澄 91~95 白糸台 96~99 臨海 919 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 37 25.57 ID /HzZyIIgO [4/12] 穏乃「行くよ……!」 } }'////////} } リ////////} /\ {! ////////// //\\ {∨///////// // \\ {////////// // \\ {///////// //\\ {//////// // \\ 〉/////〈 // \\ ム//////ゝ // \ 人///人 / /\\ 〃////ヽ ,/{ // \\ {//////リ/ ! // \ \ V///// `ニ=- - /// ヽ /////ハ ( /-‐=‐-‐=‐-‐=ー-\=ー-‐=ニ〈////// 〉Y⌒\ー‐=/‐=‐--‐=‐--‐=‐--‐=‐-ニ=‐-‐=‐-‐=‐‐-‐=ー-‐=‐-‐|`¨TT¨´|=|-‐=‐-‐=‐--‐=‐-‐=‐-‐=‐-‐=‐-=-二二二二ニニニニニニニニニニニl !=l │ニニニニニニニニニニニニニニニニ二二二/\‐=ニ=‐-‐-‐=‐‐-‐=ー-‐-┤ lニl l-‐=‐--‐=‐--‐=‐--‐=‐--‐=‐-/∠\\ニニニニニニニニニニニニニl lニニl lニニニニニニニニニニニニニニニニニニ//ニニ┏━━━囗┏━━━囗┏━━囗┏━━囗┏━━囗┏━━囗┗━━┓囗┗━━┓囗┗━┓囗┗━┓囗┗━┓囗┗━┓囗 ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┓┏┓┏┓ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃┗┛┗┛┗┛┏━━┛┃┏━━┛┃┏━┛┃┏━┛┃┏━┛┃┏━┛┃┗━━━┛┗━━━┛┗━━┛┗━━┛┗━━┛┗━━┛ 咲「!」 穏乃「ロンッ!!!」 咲「あっ……!」 恒子「決まったァァァ!!!!」 恒子「優勝は阿知賀!!!!」 京太郎「あいつ……やりやがった!!!」 ワァァァァァ 健夜「正真正銘のダークホースですね」 健夜「チームとして優れてたよ」 922 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 43 36.06 ID /HzZyIIgO [5/12] ーーepilogue 無償の愛 923 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 48 53.11 ID /HzZyIIgO [6/12] _. . ― ― .、 .-‐ァ / / \ / // / / / 、 / ハ ヽ // { ハ ハハ彡 \ ノ } ヘ __. - / r‐v Vん芯≦´ jト、 ハ . . .―  ̄ 彡 ハ! { { 辷ソ z_彡イ } ハ / ――彡 二 / / ヽ ! { "" んfハ/ ノノ ノ / / / / / / ヘ ', / 、´ ゙='/ イ/ / / / 彡 ´ / f三ヘ ト ー' _"ィ /( ( // / / / / / ヾ〉 ̄ / / rユ_ヾ ( / / / / / \ 彡∠三ミ ( / / / / ―' ヾヽ〉 V ハ ; 〃 丶 / / 〉 〉´ {ハ { /;i _ ― ' / / ヽヽ ', /;〈 / / イ ̄ ヾ、 / ; ; { _ ‐ ´ ! /; ; ; ; ゞ _; ;‐;´ { / ; ; ; ; ; ; ; /}; ; ; ; | / ; ; ; ; ; ;/ 〉; { /; ; ; ; ;/ / _ {{ | /; ; ; / / / 丶 {{ ', 〈 ; ; ; ; ;ノ / / 、 ', く三ヲ / _ _ ヘ //7ノ { / 二i三三二二三 ‐ 、 ヘ └' / ィ‐´ ̄'、 ̄ ̄ ̄ ` ―ミ\\ 〉 〈 ゝ ゝ  ̄\ミ、 ヾ{ `ゝ、 V} { ∧ } 穏乃「やった!!!」 憧「やった!!」 晴絵「ひっく……凄いぞ……最高だ……!」ウワァァォン 灼「やったよ……ハルちゃん」ポロポロ 玄「うわぁぁぁぁん!!!!良かったよぉ!!!」ポロポロ 宥「やったよ……やったよ……!」 京太郎「よっしゃぁぁぁ!!!皆凄え!!!!」 京太郎「おめでとう!!!」 穏乃「京太郎もありがとう!」 晴絵「うわぁぁぁぁん!」ポロポロ 憧「京太郎が居なかったらきっと大変だったわ」ポロポロ 宥「うん、そうだね」 玄「ありがとう!」 灼「ありがとう……」 京太郎「……」ポロポロ あれ、俺……どうして泣いて…… 924 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 00 54 20.65 ID /HzZyIIgO [7/12] 穏乃「……」 沢山愛された。 憧「ちょっ!」 玄「京太郎君が泣いたよぉ!」ガーンッ 穏乃「今ここに居るのも貴方のおかげ」 貴方が居なかったらきっと…… 私は貴方と共にーー 京太郎「泣いてなんか……!」ポロポロ それに…… ほら、今でも。 穏乃「……」グイッ 京太郎「!」 宥「あ……」 灼「始まった……」ハァ 晴絵「うわぁぁぁぁ!」ポロポロ 穏乃「大好きだよ」 チュッ 京太郎「!!!」 ーー繋がっているから カンッ 931 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 01 00 35.13 ID /HzZyIIgO [11/12] 大分ルートも減りましたね、皆様との別れも近くなってきて寂しい限りです そろそろ 1はこのスレを終わらせます。先にこっちを終わらせる 現在解放されているのが 衣ルート ネキルート 照 淡は封印中 一エピローグは衣編クリア時に解放 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! 長野(衣)か姫松(洋榎)のどっちかを多数決で選んでください(他の高校は不可) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 長野or阿知賀 安価下15 964 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 02 31 11.24 ID LmGchb6+O [3/10] 漫 20 由子 19 洋榎 254 絹恵 7 恭子 81 姫松Vやねん!!!Vやねん!!! 姫松に入学してから全国大会出場を決めてからの休養期間です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよな」 京太郎「洋榎さんとか素直に尊敬する」 京太郎「あ、あれは」 0~20 漫 21~40 由子 41~60 洋榎 61~80 絹恵 81~99 恭子 安価下1 968 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 02 48 03.58 ID LmGchb6+O [4/10] 漫「おはよー」 京太郎「あ、おはようございます」 漫「どうすん?部活?」 京太郎「勿論部活行きますよ!」 漫「ならいこか!」 京太郎「はい!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 973 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 03 17 17.96 ID LmGchb6+O [6/10] いくのん 72 漫 50 京太郎「失礼しまーす」ガララッ 0~20 由子 21~40 洋榎 41~60 絹恵 61~80 恭子 81~99 郁乃 975 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 03 33 40.26 ID LmGchb6+O [7/10] | | |/\| | | | | ト-- ' `ー て| / .ノ| | | | | j! /| | | | | | / | 一 く 〈 | | | | | | | く | 発 る\.ヽ | | | | | | ) |. く .でf^i|\〉! ! ! < | る |7 f⌒ 〉 ヽ !!. で |1」 ノ } っ ト、 ヽ / | | ヽ } /⌒V | | | |へ | | | | ヽ / \ | / _,厶斗一 } \ / _ ノ イ 〃 \ \{ 孑芍弌ト、/ } | i i f⌒`j / | 乂_ リ / / . ≧=彡 厶イ |ヽ ′ 、、 /ノ | | } / | | | | /\ / | | |ノ/  ̄ ̄ < | / 洋榎「きょーたろっ」ギュッ 絹恵「始まった……」 京太郎「ひ、洋榎さん!」ビクビクビクンッ 洋榎「あー抱き心地最高やー」スリスリ 洋榎「痛い所ないかー?大丈夫かー?」 洋榎「困った事あったらなんでも言いやー?」フウッ 禍々しい囁き。 洋榎「うちが助けてあげるさかい」ニコッ 京太郎「うっ……」 この人は苦手だ…… 好感度低下安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 981 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 03 45 39.81 ID LmGchb6+O [10/10] 洋榎 204 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1981.html
h22-01 京咲 h22-02 京怜雅 h22-03 京咲 h22-04 京咲 h22-05 京咲優和 h22-06 京咲 h22-07 京咲 h22-08 京咲 h22-09 京咲 h22-10 京咲 h22-11 京咲 h22-12 京咲 h22-13 京蒔 h22-14 京咲 h22-15 京・清澄 【京太郎自由券】 h22-16 京・白糸台 【京太郎自由券】 h22-17 京穏淡優 h22-18 京穏憧 h22-19 京穏 h22-20 京ちゃちゃ h22-21 京穏憧 h22-22 京和 h22-23 京明春由暉 h22-24 京憧 h22-25 京いちご h22-26 京久憧菫 h22-27 京玄 h22-28 京玄 h22-29 京塞 h22-30 京姫 h22-31 京優 h22-32 京姫 h22-33 京久 h22-34 京春 h22-35 京姫 h22-36 京明 h22-37 京キャプ h22-38 京哩 h22-39 京・清澄 h19-47の続き h22-40 京雅 h22-41 京春 h22-42 京・松実姉妹 h22-43 京・清澄 h22-44 京雅 h22-45 京雅 h22-46 京哩 h22-47 京雅 h22-48 京淡 h22-49 京咲 h22-50 京尭 h22-51 京淡 h22-52 京エイ h22-53 京咲照 h22-54 京雅 h22-55 京雅 h22-56 京美穂 h22-57 京・健夜・はやり・理沙・晴絵 h22-58 京・久・まこ・桃子・智葉 h22-59 京雅 h22-60 京・和・憧・竜華・怜・憩・智葉・衣・智美 h22-61 京・霞・煌・灼 h22-62 京・和・憧・穏乃・透華・淡 h22-63 京雅
https://w.atwiki.jp/shienki/pages/370.html
※白糸台ネタ その2 勿論ヤマなしオチなし意味もなし 九月愛:温泉に行こう てる☆てる:………と、言うと 九月愛:いや、のどっちの奴が言ってたんだがな。温泉旅館で皆で麻雀を打つ事によって色々パワーアップするらしい ネオ緑茶:………SOAって言う所なんでしょうか てる☆てる:却下 九月愛:……ちなみに理由は? てる☆てる:……夏の全国まで残り一週間。みっちり麻雀漬けにしろとの学校の方針 ネオ緑茶:……また去年みたいにホテルで缶詰ですか てる☆てる:そう言う事。まぁ、二連覇の実績もあるから去年より豪華な所行けるみたいだけど 九月愛:………浴場設備は? てる☆てる:スパリゾート施設も付いてるらしいけど 九月愛:ふむ……スパ、リゾート、か ネオ緑茶:去年のビジネスホテルに比べれば大躍進ですね、楽しみです てる☆てる:………ちなみに何が楽しみなのかな、尭深 ネオ緑茶:それは勿論備え付けのお茶が てる☆てる:…………持って帰るの禁止な ネオ緑茶:何の事やらわかりかねます てる☆てる:……… 九月愛:ちなみに、そのホテルでの合宿はもう決定済みなのか? てる☆てる:……私も職員室で少し聞いただけだから……でも、確か明日予約を取るみたいな事を言ってt 九月愛:よし、ちょっと顧問に電凸してくる てる☆てる:…………ちなみに何を電凸するのかな、菫 九月愛:スパリゾート施設なぞ興味は無いので、別の場所にしてもらう ネオ緑茶:……ダウナーが揃ってプールって言うのもなかなかにアレな光景ですしね てる☆てる:いやまぁ、確かに利用することは無いと思うけど、別に学校負担だし料金を気にs 九月愛:そして代わりにこの貸しきり露天風呂付きのホテルをだn てる☆てる:何がお前をそんなに温泉に駆り立てるっ!? 九月愛:……なぁ、照。白糸台で出会ってからもう三度目の夏だな てる☆てる:……いきなりだな。まぁ、いつの間にやらそんなに経ってたな 九月愛:それで、今までの思い出を振り返ってみると、一つ足りないものがあると思うんだ てる☆てる:………一つ、で足りるのかは疑問として、何が? 九月愛:ずばり、裸の付き合い てる☆てる: ネオ緑茶: 九月愛:一昨年は当日現地集合、去年はホテルに泊まっても交代でシャワー、世界大会も同じく!! 九月愛:足りないどころか皆無じゃないか!? てる☆てる:………色々と突っ込みどころはあるが、取り合えず一ついいだろうか 九月愛:何だ? てる☆てる:……いや別にスパリゾートでもいいだろうに、わざわざ電凸しなくても 九月愛:却下 てる☆てる:何で!? 九月愛:有象無象に裸を見せてたまるものか ネオ緑茶:その通りです 九月愛:それに、こういうのは身内だけで入るからこそ趣があるというものだ ネオ緑茶:全くですね てる☆てる:………尭深までorz 九月愛:それでは、学校を説得するためにはどう崩せばいいと思う? ネオ緑茶:普通に『誰のおかげで今の地位が在ると思ってるんですか?』でぉkかと ネオ緑茶:学校に対しても顧問に対しても使えます 九月愛:採用 てる☆てる: てる☆てるさんが退室しました 九月愛:……と、少し調子に乗りすぎてしまったか。またガスターを飲んで無ければいいんだが ネオ緑茶:……そうやっていつも後で心配するくらいなら、からかわなければいいんじゃないですか 九月愛:お前もやってただろう ネオ緑茶:尊敬する先輩に付き従ってるまでです 九月愛:はいはい……それに、今回のはおふざけじゃなくて、本当に電凸しようと思うしな ネオ緑茶:……本気だったんですか 九月愛:あぁ、流石にさっきの文面は使わないがな ネオ緑茶:……ちなみに理由の程は? 九月愛:それはさっきも言ったとおり、有象無象に裸を見せないためだ ネオ緑茶:……照の、が抜けてますよ 九月愛:………わかってるじゃないか ネオ緑茶:先輩の考えてる事ですから 九月愛:……全く、末恐ろしい後輩だよ。それじゃ、私は電凸してくる ネオ緑茶:ええ、ご武運を 九月愛:ん、また明日 ネオ緑茶:はい、お休みなさいませ 九月愛さんが退室しました ネオ緑茶:…………相変わらず、行動基準は照先輩なんだなあの先輩は ネオ緑茶:……ま、人の事は言えないか 特になんでもない話part2 逃げても逃げなくても、結局胃は痛む照さん頑張れ そして、前回に引き続き誠子さんと淡さんが居ないのは仕様です …………気のせいか、ネオ緑茶こと尭深さんも本編で喋ってないはずなのに出番多いな ………お茶スゲー 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2291.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357370912/ 私は暗い部屋に呼び出され一つの御遣いを賜った。 今神代家は危機に瀕している。 その解決策として私が出向く事となった。 ですが、それはあまりにも人道に悖ること。 一筋縄では済まない、罪の意識を背負って人生を歩む事を強いられる。 その中の一人として私が使者として呼ばれたのです…… 「失礼致します。」 「来たか……」 「それでご用件は……」 「姫様のことについてだが……」 「上の協議の結果、ある結論に到った。」 「五年前の時と同じ方法で祓う。」 「! ですが、既に出来る者が……」 「そうだ、今ここに出来る人物はいない、だが飽くまで『ここには』だ。」 「……あの男の息子も15になった、もう十分に大人だ。」 「本家を守る為にもあの少年の力を貸りる。」 「指し当たってお前にはあやつの説得をしてもらうぞ。」 「……何故、私なのですか。」 「六女仙の中であの少年と仲が良かったのはお前だろう。」 「姫様は動けるわけが無い上に、姫様自体この方法に反対するはずだ。」 「……あとはわかるな、霞。」 「……はい、わかりました、御爺様。」 今更どの面さげてあの子に会いに行けば良いのでしょう。 確かに私達が仲が良かったとは言え、それは飽くまで5年前迄の話。 5年前起きた出来事と私達がしてきた仕打ちのことを知れば溜息も出る。 あの子達親子が私達に抱くものを考慮して説得するのがどれだけ無理難題な事なのか。 御歴々には分からない事なのでしょう。 私とて小蒔ちゃんには死んでほしくない。 だがそのためにあの子に「小蒔ちゃんの身代わりになってくれ」とどうして言えようか。 私はやり切れない感情を捨て切れないまま、長野へ飛んだ。 ――清澄―― 京太郎「何か久し振りの部活って感じだー。」 咲「インターハイ終わってやっと帰ってきたって気分だよ。」 京太郎「部室の扉を開けてあげましょう。」 咲「うむ、苦しゅうない。」 京太郎「ようこそお姫様……あっ」 咲「誰がお姫様か、あと「あっ」てなにさ。」 京太郎「ハハハ、わりーわりー、気にすんな。」 京太郎(何か、昔の癖が出ちまったな……) ――長野―― インターホンを鳴らして家人が出てくるのを待つ。 久しぶりに会う人だが疎遠になってしまっていたので緊張する。 緊張する理由はそれだけではないのだけれど…… やがて訪問宅の扉が開き、懐かしい顔と対面する。 「はい。」 「お久しぶりです、おば様。」 「……なにしに来たの?」 おば様が私の顔を見るなり纏った空気が強張った。 明らかな怪訝な顔付きに、緊張した空気がより一層張り詰める。 「……本日はお願いにやって参りました、主におば様のご子息にですが。」 「帰って。」 おば様の表情が途端に変わり、憎悪の視線が私に刺さる。 覚悟はしていた、罵られるのも蔑まれるのも。 それでもここで引き下がるわけには行かない。 「お願いです、話だけでも……」 「帰って! 私から旦那を奪ってその上一人息子まで奪うつもり!?」 「その件に関しては申し訳ありませんでした……ですが今は事態が事態なのです。」 「ですから、何卒お力添えを……」 「帰って……帰って頂戴、これ以上私から大切なものを奪おうとしないで……」 最後にそう言ったあと、おば様は扉を閉めた。 こうなったら直接あの子の元に行くしかない。 確か清澄高校に通っているはず…… 清澄といえば私達がインターハイで対局した相手校よね。 麻雀部に顔を出して少し手を貸してもらおうかしら…… 説得に成功する可能性を考えると藁にも縋る気持ちだった。 ――清澄高校・麻雀部―― まこ「さーて、心機一転部活始めとするかのう。」 優希「うー、だるだるだじぇー……おい犬ー、ダコスーダコスをくれー……」 京太郎「お婆ちゃん、タコスはさっき食べたばかりでしょう?」 優希「はて、そうだったかのう、爺さんや。」 そんな下らないやりとりをしていると 突如部室内にノックの音が響き渡る。 扉が開き、見覚えのある一人の女性が入ってきた。 霞「こんにちは、失礼するわね。」 まこ「あんた、確か鹿児島の……」 霞「はい、永水女子の石戸霞です、今日はお願いにやってきました。」 京太郎「…………!」 咲「ひっ……」 和「? どうかしましたか? 咲さん。」 咲「……ううん、なんでもないよ、和ちゃん。」 京太郎「あ、お茶葉切れてるみたいなんで、ちょっと俺買出しに行って来ます。」 まこ「……おう、行ってきんさい。」 優希「いぬー! ついでにタコスも買って来ーい!」 咲(京ちゃん……行っちゃった……) 咲(さっき、一瞬……ほんの一瞬だけど……京ちゃんが、今まで見たことないくらい恐い顔をしてた……) まこ「で、遠路はるばる鹿児島からやってきた理由はなんじゃい?」 霞「ええ、実は人を捜しているのよ。」 石戸さんが懐から一枚の写真を出した。 そこには複数人の女の子と1人の男の子が写っている。 どこか見覚えがある面々の中で一人だけ浮いた男の子は、黒髪ではあるが、正しく京ちゃんだった。 霞「この男の子を捜しているんだけど、誰か心当たりはないかしら?」 まこ「うーん、さぁのう?」 咲「あの、石戸さん?」 霞「何かしら? もしかしてこの子に心当たりがあるのかしら?」 咲「……いえ、その……この男の子を捜し出してどうするつもりなんですか?」 霞「……御家の関係もあって詳しくは言えないけど、鹿児島に一緒に来てもらうわ。」 優希「そういや名前はなんていうんだじぇ?」 霞「名前は須賀、須賀京太郎よ。」 優希・和「「え!?」」 久「あら、うちの須賀君と同じ名前ね。」 咲「部長……どうして……」 久「今、学生議会の仕事を終えてきたばかりなのよー。」 霞「それじゃさっきの男子が京太郎君ってことなのかしら?」 まこ「……まぁ、そういうことになるのう。」 霞「……京太郎君を借りてもいいかしら? こちらとしてもそれなりに便宜は図るわ。」 久「別に構わないわよ。」 咲「部長!?」 まこ「久、お前、京太郎にも聞かずに勝手に決めおって……」 久「あら別にいいじゃない、須賀君をちょっと貸すだけなんだし。」 霞「…………」 咲「でも京ちゃんが首を縦に振らなかったら……」 久「行かせるわ、恩を売っておくことは部にとってプラスになることだしね。」 咲「でも……」 久「これは部長としての最後の仕事よ、あなた達にはこれからがあるんですもの。」 霞「……では私はこれから本人に聞いてくるわ。」 優希「……行っちゃったじょ。」 まこ「…………」 優希「染谷先輩、戸棚なんて開けてどうしたんだじぇ?」 まこ「うん? いやちょっと確認をのう。」 まこ「……なんじゃ、やっぱりお茶葉は切れておらんかったか。」 京太郎「…………」 霞「捜したわよ、久しぶりね、京太郎君。」 京太郎「……お久しぶりです、霞さん。」 霞「金髪にしたのね、最初は京太郎君だと気付けなかったわ。」 京太郎「……それで、今更俺に何のようですか?」 霞「……単刀直入に言わせてもらうわ、私と一緒に鹿児島へ来て。」 京太郎「……俺らはもうそっちとは関係ないはずでしょう?」 霞「……そうも言ってられないくらいこちらは危機的状況なの。」 霞「このままだと、神代本家……いえ、霧島全体が危ういわ。」 霞「だから貴方に、助けて欲しいの。」 京太郎「……んな……」 霞「お願い、貴方の力が必要なの。」 京太郎「ふざけんな!! そっちがしてきたこと忘れたとは言わせねぇぞ!?」 霞「…………」 京太郎「あんたらが俺の親父見殺しにして! 恐くなって俺ら一家を追出したくせに今度は助けてくれだぁ!?」 京太郎「ざけんな! 虫が良すぎんだろうが!!」 霞「そう、そうよね……今更、虫の良すぎる話よね……」 霞「でも、その狙われてるのが小蒔ちゃんだと聞いたら貴方はどうする……?」 京太郎「!……どうもしませんよ……俺は、聖人君子でも何でもないんです。」 京太郎「追出された俺たちが今更あなた方を助ける義務も義理も無い……」 霞「それともう一つ、姫様を狙っているのはおじ様を喰い殺した、あの化け物よ。」 京太郎「っ!……むかつくぜ……!」 霞「恨んでくれても、殴られても構わないわ……私たちはそれほどのことをしたもの。」 霞「それを承知の上で小蒔ちゃんを助けて欲しいの。」 霞「神職に携わる人間としてでも、分家の人間としてでもなく、小蒔ちゃんの友人として……」 京太郎「……少し時間をください。」 霞「……わかったわ、あまりに急なことだし、今後の事も含めて考える時間は必要よね……」 霞「……ちなみに部長さんには既に了承を貰っているわ。」 京太郎「……搦め手ですか、貴女らしくもない。」 霞「それほど切羽詰ってるの……」 京太郎「……あまり良い返答は期待しないで下さいよ。」 霞「……でも、それでも私は待ち続けるわ。」 霞「貴方が来るまで……小蒔ちゃんのために……」 京太郎「…………」 ――須賀家―― 京太郎「ただいま。」 京太郎母「……おかえり。」 京太郎「もしかして、霞さん、家にも来たのか?」 京太郎母「そうよ、あんたどうするつもり?」 京太郎「……わからねぇよ。」 京太郎母「私は鹿児島に戻るのは反対だからね……」 京太郎「……そんなの分かってるよ。」 京太郎母「……ごはん出来てるわよ。」 京太郎「ああ、わかった、食ったら寝るよ。」 京太郎母「……そう、それがいいわね、このことはさっさと寝て忘れちゃいなさい。」 飯を食い終わったあとベッドに横たわり、身の回りのことについて整理した。 鹿児島から昔馴染みの霞さんがやってきて、姫様が危険だからと俺を呼び戻しにきた。 部長には既に話は通っていて了承済み。 姫様を狙っている相手は俺の親父の仇。 親父は糞爺共の命令で一人で行った。 その結果、相手に手傷を負わせ、何とか一時的に祓う事は出来たが、親父はそのときに死んでいる。 お袋は先代の時の元六女仙の一人だが、祟りや須賀の力を 危険視した爺共が下したあまりの仕打ちに、俺を連れて長野に越した。 まだ中学に上がる前の俺は、何の事情も聞かされずに長野に移り住んだ事に不思議だった事を今でも覚えている。 そのあとお袋にことの成り行きを聞かされ、本家とか因習というものはあまり好きではない単語になった。 頭の中で整理してもどうすれば良いか分からず、思考はぐるぐると迷い回る。 そのうちいつの間にか俺は、目蓋の重さによって眠りに落ちていた。 『京太郎くん、遊びましょう!』 『あ、姫様、いいけどどこで遊ぶ?』 『京太郎くんのお部屋がいいです。』 『わかったよ、ちょっと散らかってるけど文句は言わないでよ。』 『文句なんて言いません!』 『それでは……』 『俺の部屋へようこそ、"お姫様"』 はっとして起きる。 幼少の頃の思い出だ。 忘れたいと思っていた過去が、思い出が追いかけてきた。 そんな錯覚すら覚える夢の内容。 "くだらない"と、"切り捨てたものだ"と、そう思っていた。 それでも過去はやってきた、過去から逃げる事は出来ず、今も「まだかまだか」と俺を執拗に付回す。 どうやっても自分が生きてきた道程は、無かった事には出来ない。 「因縁ってものは、切っても切れないものなんだな……」 「"大切な仲間や家族を護るのが使命"か……それが俺達一族なんだもんな……なぁ親父……」 多分、鹿児島に行ったら長野にはもう戻って来れない。 今の内に身の回りの整理をしておこうと思った。 京太郎「よし、これでいいか。」 京太郎母「何がいいの?」 京太郎「ああ、お袋……俺行くよ、鹿児島に。」 京太郎母「あんた最大の親不孝者だね、いやこれからなるのか。」 京太郎「悪いとは思ってるよ。」 京太郎母「思っているなら鹿児島には行くな。」 京太郎「……鹿児島に戻るのは俺個人の感情だよ、決して分家とか本家とかじゃない。」 京太郎「それに、親父の仇討ちでもあるんだ。」 京太郎母「わかったよ……あんた頑固になったね、まったく誰に似たんだか……」 京太郎「ごめん、お袋。」 京太郎母「さっさとご飯食って学校行きなさい、荷物は私が纏めといてあげるから。」 京太郎「ああ、わかったよ。」 京太郎「その前に電話掛けとく。」 京太郎「もしもし、霞さん?」 霞『はい、京太郎君ね。』 京太郎「鹿児島行きの話、受けます。」 霞『そう、受けてくれるのね。』 京太郎「ええ、学校に顔出したら直ぐに支度しますんで。」 霞『では飛行機のチケット手配しておくわ。』 京太郎「お願いします。」 霞『京太郎君……ありがとう、そしてごめんなさい。』 京太郎「俺は自分の都合で鹿児島に行くだけです、霞さんに言われたからじゃありません。」 京太郎「それでは。」 学校まで行き、職員室で担任と少しばかり話して書類に少しばかり署名をした。 放課後になり、部室に顔を出す。 部室には既に染谷先輩と部長がいた。 京太郎「こんちわー」 久「あら、こんにちは須賀君。」 京太郎「部長、鹿児島の話なんですが。」 久「ええ、石戸さんから聞いたのね、もう聞いているとは思うけど須賀君には鹿児島に出向いてもらうわ。」 京太郎「そうですか、ではこれを。」 懐から退部届けを出した。 先程書いていた書類はこれである。 まこ「なんのつもりじゃ、京太郎?」 久「……須賀君、これ、どういうことなの?」 京太郎「鹿児島に行くという事は、俺が清澄から『転校』する可能性があるってことです。」 久「ちょっと……そんな事聞いてないわよ!?」 京太郎「でしょうね、霞さんが素直に言うわけが無い。」 京太郎「霞さんなんて言ってましたか?」 久「ただ須賀君を借りたいとしか言ってないわ。」 京太郎「あの人が一言でも『返す』なんていいましたか?」 久「っ!……石戸さん……とんだ食わせ者ね……」 京太郎「まぁ、飽くまで『転校』する可能性があるだけです。」 京太郎「だから退部届けだけ部長に渡しておきます。」 久「そう、わかったわ、でも『預かる』だけよ?」 京太郎「ご自由に、それでは俺は鹿児島に向かいますんで。」 まこ「京太郎。」 京太郎「はい、なんですか?」 まこ「咲達にはもう言ったのか?」 京太郎「……大丈夫ですよ『転校』するときはちゃんと咲達には言いますから。」 京太郎「……短い間ですが今までお世話になりました。」 京太郎「さようなら。」 まこ「…………」 久「…………」 まこ「……のう、久。」 久「私のせいかしら……」 まこ「さてのう、そんなことわからんよ。」 久「はぁ……」 俺は迎えに来た母親の車に乗って空港まで向かい、霞さんと合流したあと鹿児島行きの飛行機に乗った。 霞「こんな事に巻き込んでごめんなさい。」 京太郎「いいですよ、最終的には俺が決めたことですし、それに部長達には挨拶は済ませましたから。」 霞「許されたくて言うわけじゃないけど……事が終わったら、貴方の言う事なら何だってしてあげるわ。」 京太郎「"事が終わったら"ですか、そのとき俺はどうなっているんでしょうね……」 霞「あ……ごめんなさい、無神経な発言だったわ。」 京太郎「いえ、気にしないで下さい。」 霞「…………」 それから鹿児島に着くまでは重たい沈黙の中、一切話すこともせず、本家へと歩を進める。 神代家の敷居を跨ぐなんていつ振りだろうか。 もうこの門を潜るの事なんてないと思っていたのに。 妙な郷愁感を抱きつつ敷居を跨ごうとしたら掛け声と共に俺の体へと何かが衝突してきた。 「お久しぶりです! 京太郎君!」 「うおっ!? ……お久しぶりです、姫様。」 姫様、おもちがあたってます、今まで冷静でシリアスモードの 京太郎君の京太郎君がおかしな方向に向かっちゃうので離れてください。 絶対俺のおもち好きは霞さんとお姫様のせいだ、うん、そうに違いない。 そんな誰に言ってるかもわからない言い訳をしてる最中に矢継ぎ早に声を掛けられる。 「お久しぶりなのですよー」 「久しぶり、京太郎。」 「お久しぶりです初美さん、巴さん。」 小柄な体躯でだらしなく巫女服を着ているのは薄墨初美さん。 眼鏡を掛けた赤髪の人は狩宿巴さん。 信じられない事に(主に初美さんの方だが)二人とも俺より二つ年上である。 最後の一人に黒糖を齧りながら現れる女がいた。 「ん、久しぶり。」 「おう、久しぶりだな、春。」 こいつは少し離れた親戚(と言ってもここにいる全員は漏れなく親戚なのだが)の滝見春。 一番血筋と歳が近いはずなのに何考えてるか一番分からん奴だ。 「すまないな、京太郎君……」 「おじさん……」 中年の男性が出て来て申し訳なさそうな顔をしながら俺に声を掛けてきた。 お姫様の父親だ。 京太郎「祓う側の尻拭いは任せてください。」 自分では冗談っぽく言ったつもりだが、姫様以外には苦笑い物だったらしい。 と言うより姫様以外は全員顔に暗い影を落としていた。 知らぬは当事者の姫様のみ、ってところか…… おじさんに中に入るよう促がされ、大きな屋敷の一室に通される。 二人きりになりおじさんは少し間が空いたあと、苦々しい顔をしながら口を開いた。 小蒔父「すまないね、こんな事に巻き込んでしまって。」 京太郎「……須賀家の宿命みたいなものですから。」 京太郎「逃げられるものでもないですよ。」 小蒔父「君たちがされた仕打ちを考えたらこんな事頼める立場ではないが……」 小蒔父「君に小蒔を護って貰いたい……」 京太郎「……ええ、分かっています。」 小蒔父「……私は、我が子可愛さに君に犠牲に成ってもらおうとしている。」 小蒔父「君のお父さんの件についても……」 小蒔父「私は……最低な大人だ……」 京太郎「…………」 小蒔父「それでも私は……一人の父親として小蒔には生きていて欲しい……」 京太郎「別におじさんたちに想う事が無いとは言いませんが、親父はみんなを守るために動いた。」 京太郎「それに本家とか分家とかは好きではないですけど、おじさんがやらせたわけじゃないし、姫様も関係ない。」 小蒔父「でも、それでは君の気持ちは晴れないんじゃないのかね?」 京太郎「……もし怒りをぶつけるとしたら爺共と親父の仇に対してですよ。」 京太郎「どうせ今回、俺を呼ぶように考えたのも、奥に引篭もって偉そうに踏ん反り返ってる糞爺共でしょう?」 小蒔父「気持ちはわかるが、あまりそういう言い方は感心出来ないな……」 京太郎「っと、失礼しました。」 京太郎「とりあえず、化け物退治の方法でも考えますよ。」 小蒔父「そうか、こういう知識は君たちの方があるだろうから、そこは君たちに任せるよ、必要なものがあるなら言ってくれ。」 そう言っておじさんは部屋を出て行った。 多分、俺は生きては帰って来れないかもしれない。 少なくとも、俺自身ただではすまない。 親父が手傷を負わせたとはいえ、相手はとてつもない化け物なのだ。 ものの数分も経つと、巴さんと春がおじさんに連れられてやってきた。 この狩宿家と滝見家の二人と須賀家の俺は、所謂祓う側の人間だ。 と言っても各々の家は役割が違うし、何より須賀家は代々、祓う側の中でも少々特殊なのだが…… 巴「早速だけど、京太郎君、どうやるか決まってる?」 春「やりかたによっては必要なものが変わる……」 京太郎「八つ門で奴を祓おうと考えています。」 小蒔父「八位門、あそこか……」 京太郎「内容を簡単に言うと。」 京太郎「八つ門の一つを開けておいて俺と奴が入ったら門を閉めてください。」 京太郎「そのあと、各門の周りにお酒を撒いて札を貼ってください、そこからあとは俺がやります。」 春「そんなことしたら京太郎も一緒に閉じ込められる……」 京太郎「ああ、そうだよ。」 京太郎「そのあとは内側からもお札を貼って二重に結界を張る。」 京太郎「それが須賀のやり方だ。」 それだけ言うと周りが意味を察したのか、空気が少し変わった。 小蒔父「…………」 巴「……京太郎君、何か入用な物ってある?」 春「私たちはサポートしか出来ないけど……」 京太郎「サポートだけで十分。」 京太郎「巴さん、清めの酒とお札をお願いします。」 巴「直ぐ用意するね。」 京太郎「春には仕事用の剣を頼めるか?」 春「わかった。」 小蒔父「私に出来る事はないかね?」 京太郎「……では、女物の服……白無垢がいいか、それと玉串とかを用意してもらえますか。」 小蒔父「何に使うかは知らないが揃えておこう。」 これでいいのか、これでいいんだ。 これからやる事に、皆に少しは巻き込まれて貰おう。 どうせ貧乏くじ引かされたのは俺なんだ、少しわがまま言って皆に動いてもらっても罰は当たらないだろう。 春と巴さんが戻ってきた。 どうやら明日までには用意できるらしい。 小蒔「何をしてるんですか?」 初美「あ、姫様、今の隣の部屋の会話を聞いているんですよー。」 霞「初美ちゃん……なんでそんなことしてるの……」 初美「えー、だって気になりませんかー?」 初美「私たち"降ろす側"は"祓う側"のやってる事を知らないんですよー?」 霞(そうだったわ、初美ちゃんや小蒔ちゃんは知らないのね。) 霞(私は事前に聞かされていて知っていたけれど、この二人には聞かせない方がいいんじゃないかしら……) 霞「ちょっと、盗み聞きなんて行儀が良くないわよ。」 初美「ちょっとだけですよー。」 初美「ほら、姫様も。」 小蒔「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ、ちょっとだけですよ……」 霞「小蒔ちゃんまで……んもう!」 小蒔父「言われた物は粗方揃ったみたいだね。」 小蒔父「それで他になにかあるかい?」 京太郎「……では、準備が整ったら姫様との婚礼の儀を執り行わさせてください。」 小蒔「え!? えー!?」 霞「しっ、小蒔ちゃん、静かに。」 初美「バレちゃうですよー。」 小蒔「ごめんなさい……」 小蒔父「それで玉串や白無垢を用意させたのかね……」 小蒔父「……だが、君の年では結婚は出来ないだろうに。」 京太郎「ええ、ですから形だけで良いんです。」 京太郎「少しでも作戦を成功する確率を上げるためにも。」 初美「どういうことですかー?」ボソボソ 霞「……多分、神様の前で縁を取り持ってもらい、お酒を飲むことによって神様のお力添えをしてもらうつもりなのね。」 霞「婚礼で使う玉串も神様の依代とされているのよ。」 霞「お酒は神様との交流の手段でもあるわ、特にお神酒とかは神様の霊力が宿っているから。」 初美「あー、そういうことですかー。」 京太郎「そのあと姫様が着た白無垢を頂いてもいいですか?」 小蒔父「白無垢なんて使って何をするつもりだね?」 京太郎「相手を油断させやすくするためですよ。」 おじさんとの話が終わったところで、一度向き直り、やや大きい声を出す。 京太郎「と、言う事で良いですか? 姫様。」 小蒔「ひゃい!?」 初美「……どうやらバレてたみたいですよー。」 霞「久しぶりだったから忘れてたわ……須賀家の人はこういうのには妙に鋭いのよね……」 3人がおずおずと部屋に入って来た。 姫様が俺の顔とおじさんの顔を交互に見やり、口を開く。 小蒔「あの、あの……本当にやるんですか……?」 京太郎「形だけでいいので、付き合ってもらえませんか?」 京太郎「俺が嫌なら仕方ないですけど。」 小蒔「い、いえ、そういうことではないんですが……」 小蒔父「小蒔、精々白無垢を着て三献の儀(三々九度のお酒)をするだけだ、付き合ってあげなさい。」 小蒔「あ、は、はい、わかりました。」 おじさんが何かを思い出したように俺の傍にやってくると、軽く耳打ちした。 小蒔父「……そうだ、もし、御歴々に復讐したいと思っても意味のないことだと思うよ。」 京太郎「?……どういうことですか?」 小蒔父「人が許されざる道を選んだときは勝手に自滅の道を選ぶものなのさ。」 小蒔父「まぁその前に老い先短いのだからお迎えが来るだろうがね。」 何となくおじさんも爺共の姿勢が嫌いなのはわかった。 こっち側の人間という事がわかって少し嬉しい。 そしていよいよ、神前で婚礼の儀をしたのだが、緊張していて、あまり覚えていない。 それは小蒔ちゃんや斎主をやったおじさんも同じだったようだ。 小蒔ちゃんは巫女だし、おじさんは神主だからこういうことは慣れているはずだろうに…… 俺の記憶にあるのは三々九度のお酒を飲んだくらいか…… もうやる事はやった、これから根の国へ向かうカウントダウンが始まるだろう。 逃げられないし、逃げる気もない。 独り、昔懐かしい場所で気持ちを固めていたら、横から声を掛けられた。 霞「京太郎君、少し良いかしら。」 京太郎「構いませんよ。」 霞「……いつ、出るの?」 刺さる視線と共に、短く、そう聞かれた。 京太郎「お酒が抜けたら、着替えて八つ門へ向かいます。」 霞「そう……」 短く返され沈黙が続く。 ふとお酒を飲んでいた小蒔ちゃんが気になった。 京太郎「霞さん、お姫様はどうしていますか?」 霞「小蒔ちゃんはお酒を飲んだせいか寝ているわ。」 京太郎「そうですか。」 京太郎「……それでは霞さん、さようなら。」 霞「ええ、さようなら……」 霞「……さようなら、か。」 彼は覚悟していたのだろう、これが今生の別れになるかもしれないと。 それが自分の、延いては須賀家の歴史が終わるとわかりながら、宿命を受け入れたのだ。 霞「京太郎君はおじ様と同じ道を辿るのよね……」 小蒔「え……」 霞「!?……小蒔ちゃん……?」 小蒔「どういう……ことですか……?」 小蒔「京太郎君が須賀のおじ様と同じ道を辿るって、どういうことですか……!?」 霞「そ、それは……」 小蒔「須賀のおじ様は数年前に川の氾濫に巻き込まれて亡くなったって……」 小蒔「それでどうして……京太郎君も同じ道を……辿るんですか?」 霞「…………」 迂闊だった、聞かれてしまった。 姫様にこのことが知れたらこうなる事がわかっていたのに…… 霞「わかったわ、簡単にだけど話すから聞いてね……」 小蒔「はい……!」 もうそろそろ、支度をするとしよう。 家から持ってきた鞄から、親父の仕事着を取り出す。 下には純白の括り袴を穿き、上半身には白小袖を。 更にその上から、動きやすいように多少作り変えられた浄衣を着る。 そのあと朱色の指貫のグローブを着けて、用意してもらっていた数枚の御札と剣を携える。 あとは白無垢を被れば準備完了だ。 当の白無垢を取りに行く為、小蒔ちゃんの部屋を訪ねる事にした。 部屋の前で声を掛ける。 少しの間のあと、小蒔ちゃんの声が返ってきた。 何処か暗い声色。 戸を開けると、何故か不機嫌な顔をした小蒔ちゃんと霞さんがいた。 霞さんは俺の顔を見て立ち上がると、近くまで寄ってきて耳打ちした。 霞「ごめんなさい、成り行きとはいえ、少し、小蒔ちゃんに貴方の事を話してしまったわ。」 京太郎「……わかりました。」 そう言ったあと霞さんは部屋を出て行った。 小蒔「霞ちゃんから聞きました、京太郎君、これから危険な所へ行くんですよね……」 どうやら霞さんは小蒔ちゃんに全てを話した訳ではない様だ。 単純に妖魔退治の類だと思ってくれているのだろう。 小蒔ちゃんに咎められない事をほっとしていると小蒔ちゃんが続ける。 小蒔「白無垢がいるんですよね?」 京太郎「ええ、出来れば頂きたいのですが……」 小蒔「そこで待っていてください。」 小蒔「……はい。」 小蒔ちゃんが俺に白無垢を着せてくれた。 そして片手に何か持っていて、それを目の前に差し出してきた。 小蒔「これを、私だと思って持っていってください……」 京太郎「これは、簪?」 小蒔「これが京太郎君を護ってくれることを祈ってます。」 京太郎「櫛の原型、髪に挿すことによって魔を払う、ですか。」 京太郎「有り難く頂いていきます。」 小蒔「必ず……生きて帰ってきてください……」 京太郎「それは……」 小蒔「約束です!」 そういって小蒔ちゃんは、俺の右手を無理矢理取って、小指を絡ませた。 小蒔「ゆーびきーりげーんまーん、嘘吐いたーら針せんぼーん飲ーます、ゆびきった。」 京太郎「死人には、針は飲めませんよ……」 小蒔「京太郎君は死にません!」 京太郎「でも、もし死んだら?」 小蒔「そうしたら私が飲みます。」 京太郎「そんなことしたら姫様が死んじゃいますよ。」 小蒔「……そういう意味です。」 京太郎「俄然、死ねなくなってきましたね……」 小蒔「はい、だから生きて帰ってきてくださいね。」 きっと小蒔ちゃんは察したんだろう、今回のがどれだけ危険なのかを。 もし、祓い切れなかった時は須賀の人間がどうするか、そしてどうなるかを。 最低で道連れ。 最善で生還。 これが目標になる。 京太郎「それでは行って来ます。」 小蒔「いってらっしゃい……」 軽い別れを告げ、決戦場まで足を向ける。 八つ門に辿り着くとそこには既に春と巴さんが待機をしていた。 巴さんも春も何も言わない。 これから起こることが、これから何をするのか大体想像が付いているからだ。 声を掛けないでいるのは信頼の証と思って受け取った。 八つ門の内、一門開いているところから入る。 あとは待つだけだ。 暫くするとなにやら音が聞こえてきた。 川が流れてくるような地を這う音。 傷を負ってか隻眼ではあるが、牛など軽く一飲みしそうな巨躯の大蛇が一門から入ってきた。 その大蛇が語り掛けて来る。 《白無垢を着て花嫁の真似事か?》 《我に嫁入りとは殊勝な心掛けだな……》 大蛇がそうせせら笑う様に言うと一門が閉められた。 蛇は門のことなど意にも介さず続ける。 《だがな、臭う……臭うぞ……》 《どんなにその白装束で誤魔化しても臭う……》 《忌まわしいあの男と同じ血の臭いが!》 「なんだ、バレてたのか、小細工って案外通用しないものだな。」 白無垢を脱ぎ捨てて剣を構える。 門に貼るお札の準備も大丈夫だ。 《この眼の代償は貴様ら一族の血で償ってもらうぞ!》 この世の物とは思えないほどの巨体がうねりながら、その隻眼を以って俺へと照準を定める。 金切り声を発したと思った次の瞬間、その巨大な顎が俺を飲み込もうと大口を開け、禍々しい牙を突き立てようとしていた。 攻撃を寸での所で右へ左へ身を躱しながら門にお札を貼る。 これで第一目標はクリアだ。 大蛇はその巨大な尾を以って叩きつけようとしてくる。 なんとかフェイントを入れながら横っ飛びに転がって回避する。 当たったら堪ったものじゃないだろう、その証拠に叩きつけられた石畳の床が捲れている。 尾や噛み付きに因る攻撃を躱しながらも剣で一太刀、二太刀と切り込んでいく。 その内傷だらけになった蛇が怒号を飛ばす。 《ええい! ちょこまかと煩わしい!》 その声と共に顎と尾の同時攻撃が始まる。 同時となると躱し切れなくなって来る。 このままではいずれ手詰まりになるので、跳躍して落下する勢いで尻尾を切断した――が…… 切断したと同時に剣が折れてしまった。 どうやら硬い何かに刃が当たってしまったようだ。 「やべぇ……!」 剣が折れたことに戸惑っていると蛇の巨体が鞭のように撓り、俺の身体を叩きつける。 とっさに左手で庇ったものの、体が玩具のように吹き飛ばされてしまい、 壁に叩きつけられ、糸の切れた操り人形のように床に落ちる。 どうやら先の攻撃で身体を庇った左手が原型がわからないくらい拉げ、肋骨も何本か折れたようだ。 痛みで動けないでいると大蛇の顎が俺の身体を捕らえる。 《かかかか……どうした? 我の尻尾を切断したくらいで勝利を確信したか?》 この世の不吉全てが籠もっているような瞳で俺をニヤニヤと嘲笑するように覗いている。 《忌々しい血族の生き残りだ……このままじわじわと絞め殺してやろう!》 「ぐあああぁぁ!?」 折れた骨が顎で締め付けられる。 体が軋み、悲鳴を上げる。 《良い鳴き声だ……もっと聞かせて貰いたいな……》 「余裕かましていると……足元掬われるぜ……これでも食らいな!」 勝利を確信し、俺を嬲り殺そうとする蛇の残った片目に髪に挿していた簪を突き刺した。 《ぐおおおぉぉぉ!?》 京太郎「へへっ、目刺しになった気分はどうだ、姫様の櫛は特別効くだろう?」 残った片目を簪で潰された蛇が悲鳴を上げながらのたうつ。 折れた剣を捨て、とある神様を降ろすために目を瞑り、所謂トランス状態になるよう意識をシフトする。 祈るように神降ろしの成功を願う。 その内、どこからともなく頭の中に直接、声が聞こえてきた。 『俺を呼ぶのはお主か? 童(わっぱ)、名はなんと言う……』 「須賀京太郎と申します。」 『して、何のためにこの大蛇と戦う?』 「……可愛い女の子を助ける為というのは駄目でしょうか?」 『くくくく、そうか女子(おなご)のためか……』 『豊穣の稲田を彷彿とさせる頭髪も中々に良い……』 『何より須賀という姓……』 『……気に入った、童に力を貸してやる。』 『そこにある剣を取れ、俺が力を貸すのはこれだけだ。』 『あの蛇を屠れるかどうかはあとは童次第だ、くたばらんようにな。』 「ご助力感謝致します。」 切断した蛇の尾から覗く剣を引き抜き確かめてみる。 錆びてはいるもののやはり親父が持っていた剣だった。 俺が錆びた剣を手に取り、翳(かざ)した途端、剣が様変わりしていく。 今まで実際には見たことの無い剣だったが、どういうものかはわかっている。 京太郎「やっぱり大蛇と言えばこの剣だな……」 京太郎「拾い食いしたら腹壊すってこと、良く覚えておけ!」 京太郎「親父の剣でてめぇに引導渡してやんぜ!」 剣を逆手に取り、巨大な大蛇の脳天に刺す。 今度は剣を順手に持ち替え、引き抜き、そのまま蛇の首を落とし、致命傷を負わせた。 切り落としたあと、蛇の断末魔と恨み言が木霊する。 《ぎゃああぁぁぁぁ!!》 《おのれ……おのれぇ……忌まわしい須賀の血を絶やせなかったのが口惜しや……口惜しや……》 それだけ言って大蛇は毒々しい紫の血の泡となって消えていった…… 役目を終えた親父の剣は、元の錆びた剣に戻り、ぼろぼろに朽ち壊れてしまった。 まずい、意識が朦朧とする…… 蛇から食らった攻撃で満身創痍になっていた身体をなんとか這いずって門の外へと出る。 簪を片手に俺の意識はそこで途切れた。 春ちゃんと巴ちゃんがぼろぼろの京太郎君を担いで戻ってきた。 小蒔ちゃんは酷く狼狽している。 とにかく彼の手当てをして、床に就かせることにした。 今は小蒔ちゃんが彼の傍に付いている。 だけどそろそろ小蒔ちゃんも限界だ。 怪我を負った京太郎君よりも…… 京太郎君の看病をする小蒔ちゃんの様子が痛々しかった。 小蒔ちゃんの手は何度も身体を拭くために水に付けたせいで赤くなり、目の下には濃い隈が出来ている。 もう何日も小蒔ちゃんは寝ていない。 私が小蒔ちゃんに休むように言っても、首を頑として縦に振らない。 京太郎君から離れようとしない。 京太郎君は生きているだけでも奇跡であるくらいの傷を負っていた。 逆を言えば今は小康状態を保っているとはいえ、いつ容体が急変してもおかしくはなかった。 未だに意識を取り戻さない彼に対して、小蒔ちゃんはいつも語りかけている。 「知っていましたか? 京太郎君。」 「私、実は『姫様』って呼ばれるのは好きじゃないんです。」 「周りが私に期待してそれが重圧に感じて……」 「でも、不思議とあなたの『お姫様』は嫌いじゃありませんでした……」 「あなたの呼び方は揶揄う様で、どこか優しくて。」 「でも、どうせなら『小蒔ちゃん』って呼んでくれた方が私は嬉しいです……」 「だから早く元気になってください……」 それを聞いて胸が苦しくなる。 罪悪感が私の胸に圧し掛かる。 これが彼を巻き込んだ私への罰なのかしら…… 「小さい頃はよく皆で遊びましたね……」 「京太郎君は稽古を抜け出していたから怒られていましたけど……」 「川に行って水遊びしたときも楽しかったです……」 「うふふ、あのときは水に流されかけてびっくりしました。」 「今となっては良い思い出ですね……」 「あと、小さい頃といえば……」 そこまで言って小蒔ちゃんの言葉が詰まった。 目には滲む何かがある。 彼と話すことは子供の頃ばかり…… 「なんで……でしょう、今……あなたはここにいるのに……」 「小さい頃のことばかり思い出すのは……」 涙がぽろぽろと零れ落ちている。 やはり小蒔ちゃんも限界だったのね。 女の子を泣かせるなんて、京太郎君も酷い男だわ…… 小蒔ちゃんは涙声で彼に言葉を投げかける。 「急に遠くへ行ってしまって……」 「いきなり戻ってきて……」 「かと思ったら今度は大怪我をして戻ってきて……」 「京太郎君は勝手過ぎます……」 「もう……勝手なことしたらだめですよ……」 「勝手に逝ってしまったら、許しません……」 「絶対に許しませんから……」 小蒔ちゃんが言い終わったとき、微かに彼の眉が動いた。 「うっ……」 「!?」 「……あの神様、やる事が荒っぽいぜ……」 「京太郎君……? 京太郎君!? 京太郎君!」 「へ? 姫様?」 「良かった……意識を取り戻してくれました……」 「本当に良かったです!」 小蒔ちゃんが思わず京太郎君に抱きついていた。 これで一先ず安心できる。 「ぬわぁ!? いっだだだ!? 姫様離れて!? 俺、骨折ってるから!」 「あ、すみません、私ったら……」 「……あーその、姫様にはお世話かけましたみたいで。」 「そんなことありません……私が掛けた迷惑に比べれば……」 「姫様のおかげで、俺は帰って来れたんですよ。」 右手にずっと持っていた簪を差し出し、笑顔で応える。 「多分これがなかったら俺は帰って来れなかった。」 「簪、汚れちゃいましたし、他のを用意しないとですね……」 「怪我が治ったら新しい簪を買いに行きましょう。」 「はい! 一緒に行きましょう!」 「あ、その時はちゃんと私を守ってくださいね?」 「ええ、いいですよ。」 「なんたって俺は……」 「神代の……いや、小蒔ちゃんの守人ですから。」 【京太郎「神代の守人」~蛇殺し編~】 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3351.html
http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1254535905/ 俺「SOGAの麻雀ゲーイベントの咲カップで優勝してしまった」 俺「なんか...優勝したはいいが貰えたのは"称号"というデータカード内でしか意味のないモノ...」 俺「はあ、時間と資金を費やした割りに見返りが少ないなあ」 俺「……」チラ 女子高生「キャッキャッ」 俺「何年もゲーセンに通っているから彼女も出来ず、ましてや就職にも着けていない...」 男「咲カップ優勝者の○○様ですね」 俺「?はあ、どちら様ですか?」 男「いやいやSOGAの咲カップ優勝商品の副賞を届けるのが遅れてしまいました」 俺「副賞?なにかくれるんですか?」 男「では、お楽しみになってください。それと注意事項が一つ、向こうで寿命以外の理由で死んでしまっ...」 俺「ん?はあはいはいなんですかその夢物がたr」ギュイイイイイイインッッッ 俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ???『大丈夫?京ちゃん』 京太郎「うっ...」 ???『急に倒れてどうしようかと思っちゃったけど...どう?頭痛くない?』 京太郎「は...?」 京太郎「ここは...」 咲『七久保駅...だけど、本当に大丈夫?京ちゃん』 京太郎「長野?なんで俺が長野に...ていうか」チラ 咲「京ちゃんもしかして記憶喪s」 京太郎「うおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!」 咲「!」ビクッ 京太郎「咲!超咲!魔王様!!!!!」 咲「京ちゃん、やっぱり...」グス 京太郎「はあはぁ」 咲「具合...大丈夫?」 京太郎(なるほど俺の目の前に咲がいていつの間にか長野県にいた) 京太郎(それがあの男が言っていた副賞ってやつでじゃあその副賞はどこまでが副賞なんだ?咲と会うだけか?) 京太郎(それとも一定時間咲の世界を体験出来るだけいやしかし寿命云々言っていたわけだからそれに) 咲「京ちゃん!」 京太郎「っ!あ、ああ。大丈夫だよ咲。俺は至って正常だよ」ニコ 京太郎「……で、俺は京太郎なわけだな?」 咲「当たり前だよ...本当に平気なの?」 京太郎「平気平気!……で、時期はいつ?一話?県予選前?それともアニメ最終回後?もちろん合宿のとこな」 咲「いち...?京ちゃん、今は県予選の団体戦後だけど...やっぱりどこか変だよぅ」 京太郎「咲!」 咲「?」 京太郎「好きだ!」 咲「!」ボッ 京太郎「よしまずは清澄高校だな、じゃあ咲!先に戻ってるから!」 咲「う、うんばいばい」テレ 【清澄高校】 京太郎「来た...来てしまった」 京太郎「土地勘が無いから交番で場所を聞いたけど、考えたら自分の通ってる高校の場所がわからないとか白恥もいいとこ」 京太郎「まずは...というか真っ先に行くべきは麻雀部!」 京太郎「のどっちに部長...タコスとワカメはまあどうでもいい」 京太郎「いざっ麻雀b」 ???「どっせぇーい!」 ドガーン!! 京太郎「痛ぁ!つぅかいきなり人の背中を蹴る人物なんて作中に一人しかいねえ!!!」 京太郎「くぉらタコス!」 優希「おはようだじぇー京太郎!」 京太郎「この野郎悪びれもせず...いや、これは明らかにリア充。京太郎、不憫だがやっぱ明らかに勝ち組だなお前」 優希「よーっし!部室までひとっとびだじぇー!」 京太郎「ちょっ肩に乗るな肩に!」 京太郎「あぁ首の圧迫感が最高だじぇ...」 優希「んー?どうした京太郎?」 京太郎「太ももの肉感が気持ちいいって言ってるんだ」 優希「なっ!...そうか!ようやくワタシの魅力に気付いたのか京太郎!」 京太郎「はいっ!太ももがやーかいですっ!」 優希「うーんなんか調子が狂うじぇー」 京太郎「ようやく部室に着いたな...」ゼェ 優希「これくらいでへたるなんてだらしない男だな京太郎!」 京太郎「うるせえよ...」 優希「うー、太ももが京太郎の手汗でベトベトだじぇ」 京太郎「ハァ、うるせえから、すこし黙って...」ゼェハァ 優希「よーし、皆おはようだじぇー!」 バンッ ???「こら優希、部室に入る時は静かにって言ってるでしょ」 優希「うっ...次からは気をつけるじぇ...」 ???「まったく、ソレを聞くのも何回目かしら」 京太郎「おぉ...」 久「アラ、おはよう須賀くん」 京太郎「うぉぉぉぉぉぉ!」バッ 京太郎「俺の女になれ!」キュイイイイン 久「んー?」 京太郎「ハッ」 京太郎「くそっアニメを間違えてしまった!」 京太郎「おはよざーっす部長!」 部長「おはよう今日も元気ね」 京太郎(時間制限があるならもたもたしてられんな) 京太郎「フラグの立て方を普段から確認してれば良かった...」 咲「おはようございます」 久「おはよう咲、じゃあ面子も揃ったみたいだし早速始めましょうか」ニコ 【結果】 久+12 優+7 咲+6 京-25 京太郎「俺は全国優勝者だぞ...」 久「負けてるのに終盤ベタオリってどういうことかしら」 京太郎(安パイだと思っても部長がアガるし、前半タコス強ぇし勝てねえ...) 咲「でも、京ちゃん強くなりましたよね」 京太郎「そうか?」 優希「少し驚いたくらいだじぇ」 久「まあ、いつもより考えれていたわね」 京太郎「ありがとうございます!須賀京太郎一生の幸せもんです!!!」 京太郎「いやー誉められるって嬉しいもんだな」ニコニコ 久「それじゃあ約束通り買い出しお願いね」ニコ 京太郎「負けたら買い出しでしたね...」 久「そうそう、買い出しついでに龍門渕に寄ってほしいの」 京太郎「どうしてですか」 久「個人戦後に他校が集まって合宿をしようって話になってね」 京太郎「合宿すか」 京太郎(たしかアニメでは龍門渕から一人も個人戦入賞者が出なかったんだよな) 京太郎(まあ知らねえやどうせ俺もいけねえし適当に済ませるか) 【ショッピングモール】 京太郎「買い出し買い出し...って、なんで普通に京太郎やってるんだ」 京太郎「元の世界には未練ないが、もし戻れるなら色々やって戻りたいし、そもそも戻れないならちょっとした恐怖じゃないだろうか」 京太郎「戻れないなら一生、須賀京太郎として生きるわけなんだから大人しく楽しんだ方が間違いはないし」ブツブツ ドンッ 京太郎「痛っ」 ???「すまない、話に集中してしまい不注意だった」 京太郎「いや...てかこの人一人じゃねえか、一体誰と話...」 京太郎「あっ」 京太郎「おいおい加治木ユミさんじゃないっすかー!」 加治木「なんだ、どこかで会っ...いや、なに?そうだ初対面だ。...本当に知らないんだ誤解しないでほしい」 京太郎「おいおい独り言ってレベルじゃねえぞ...」 京太郎(ここは離れるが吉、だな) 京太郎「それじゃあ僕はこの辺で」ペコ 加治木「ん?ああそれじゃあ...だから違うと言ってi」 京太郎「やべえガチだアレ」 ――……10分後 京太郎「桃ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 京太郎「オワタ...」 京太郎「なにが"離れるが吉、だな"だよ俺のアホ!」 京太郎「しかしステルスをこの身で体感出来たんだ、それだけで十分じゃないか」 京太郎「俺の咲ラン上位に会えただけでもOKとしようよ」 京太郎「落ち込んだ勢いで縞パンスクミズ白ニーソも買ったけどあいつら着てくれるかな」 京太郎「それは置いておくとして次は龍門渕か...痩せキャラはそんなに好きじゃないんだが顔見せくらいしておこうかな」 【龍門渕高校】 京太郎「でかい...」 京太郎「土曜だってのに結構生徒がいるなあ」 京太郎「龍門渕もウチみたいに部活で集まってくれてると良いんだが」 京太郎「しかしいきなり他校の生徒が入れるのだろうか、清澄の制服を着てるし...」 京太郎「変に怪しまれないよう龍門渕のメンバーが通るのを待つか」キョロキョロ 警備員『えー校門付近不審者発見』 透華「……で、どうして私が警備室に?」 警備員「この男が"龍門渕透華の知り合いである"と申したためお呼びした次第です」 透華「はぁ...」チラ 京太郎「 」ニコッ 透華「知りませんわ、警察にでも付き出しておやりなさい」 京太郎「ちょっ!待ってくれ透華!」 警備員「おい動くな!」 京太郎「俺は原村和から伝言を預かって来てるんだ!」 透華「原村和から?」ピク 京太郎「そうだ。伝言を伝えに来た俺にこんな仕打ちひでえよ!!!」 透華「……警備員、その男を離しなさい」 透華「いいでしょう、話は麻雀部部室で聞きますわ」 透華「なるほど、原村和が"私と"是非合宿を行いたいと」 京太郎「その通りです」 透華「分かりましたわ、合宿の件お引き受けしますと伝えてくださいまし」 京太郎「はいっ!」 透華「……」 京太郎「……」 透華「……いつまでいらっしゃるおつもり?」 京太郎「いやー...もう少しお話がしたいなぁと」 透華「もう貴方と話す事なんてありませんでしてよ」 京太郎「そう言わず...」 純「良いじゃねえか、丁度ハジメ達がいなくて暇なんだ」 透華「……私、少し席を外させてもらいますわ」 バタン 京太郎(実際龍門渕透華は咲ランでも下位のキャラ、帰っても問題はない) ガチャ 一「あれ、透華は?」 純「ああ、ついさっき出ていった」 一「ふーん...そこの人は?」 純「変質者」 京太郎「おいおいノッポさんお願いしますよ」 純「なにがだよ」 一「透華が帰ってこないと卓も囲めないし...」 純「ハジメ、そこの兄さんがお話をしたいんだとさ」 一「はあ...なにをお話します?」 京太郎「そうだなあじゃあ鹿児島の神代について」 一「鹿児島の神代ですか...」 京太郎「全国にいった時の参考にしたいんで」 一「なるほど、さすがマネージャーさん熱心ですね」 京太郎「いや一応選手なんだけど」 一「神代は...字一色をアガります。それも一局に何度もね」 京太郎「ふむふむ」 一「――…とまあこれくらいかな」 京太郎「なるほど参考になりました!」 京太郎(戻ったら暴露で神扱いだなwww) 一「じゃあ京太郎さんは麻雀を始めて間もないんですね」 京太郎「そうなんですよ...」 純「なに仲良くなってんだよ」 京太郎(あぁ女の子と話すのがこんなに楽しいなんて) 京太郎(でもこいつ百合属性持ちだよな) 京太郎(なに話しても楽しそうに聞いてくれるし) 京太郎(だけどフラグ立たないとか) 一「それでですね」 京太郎「もういいや」 一「?」 京太郎「チェンジで」 智紀(チェンジとかwwwwwバロスwwwww) 智紀「おはよう」 一「あっともきーおはよう」 純「うっす」 京太郎(眼鏡属性の無い俺がワカメの次に下位なキャラキター) 京太郎「はじめまして『変質者』です」 純「ハッハッハ」ゲラゲラ 京太郎(なにくだらないことしてんだよ) 智紀(リア充乙) 純「おっ面子揃ったんじゃないか」 一「そうみたいだね」 智紀「それじゃあはじめる」 京太郎「俺も入ってるんですね」 京太郎(ともきー想像通り大人しくてワロタ) 智紀(こいつら強えんだよwww初心者っぽいやついるし俺負け試合確定ワロチwwwwwもはや消化試合の様相wwwwww) 【結果】 純+22 一+ 6 智- 8 京-20 純「弱えなマネージャー」 京太郎「マネージャーじゃねえよ」 一「京太郎さんやっぱりマネージャーなんじゃ」 京太郎「ほっとけ」 智紀(この弱さww横浜乙wwww) 京太郎「もう帰るわ」ガタ 純「もうそんな時間か」 京太郎「楽しかったわ衣によろしくな」 純「じゃあアド交換しようぜホラ赤外線でちゃっちゃとな」 京太郎「……」 純「ちゃんと三人の入れといたから暇な時にでもメール寄越せ」 一「じゃあ、またね」 智紀「……また」 智紀(リア充の行動力パネェww) 京太郎「ああ、またな」ガチャ 京太郎「……」ジーン 京太郎「あ、涙出てきた...」 京太郎「いやー彼女いたためしも無いし、イジメ受けてたくらいの俺がこんな楽しい暮らしをおくれるとは」 京太郎「……なんか死にたくなってきたな」 京太郎「……」ブンブン 京太郎「いよーっし!頑張るぜ俺は!!!目標は女の子と...どうしよう」 京太郎「セクースはチョモランマレベルで高レベルすぎるし」 京太郎「中学生から女の子と話してないからよくわかんねーや!」 京太郎「この町にはイジメっ子もいないしいいトコだなあ」 京太郎「……俺って本当駄目な人生だったな...」 京太郎「なんで咲の世界にいるのにこんな辛い事思いだしてるんだろ」 京太郎「ダメなやつはなにやってもダメなんだよ」 男「お目覚めになられましたか?」 俺「ハッ?」 男「記録は...半年と2週間でしたね」 俺「俺は...」 男「死因は自殺です」 男「いや、中々頑張ったと思います。現にSEXまでいったじゃないですか」 男「機会があればまたお呼びいたしますよ」 男「ちなみに今までチャレンジした人数は貴方を含めて55人です」 男「ここまで進めたのは貴方だけですよ?貴方以外のチャレンジャーは20人は咲-saki-のキャラと関係ない人物と結婚をし、寿命を全う」 男「他の33人は貴方同様自殺です」 男「ですが先ほども申した通り咲-saki-のキャラとSEXまでいったのは貴方だけです」 男「貧乳は嫌いだと申されていたはずですが...フフフ」 男「自殺の理由はs」 俺「SEXSEXうるせえんだよ!!!!!!」 男「……では、またSOGAの咲-saki-カップへの参加お待ちしています...」 俺「そうか...やっぱり死んだのか俺は...」 俺「やっぱりダメなやつはなにやってもダ...いや、ロリひんぬー最高ぉぉぉぉぉ!!!」 俺「よし、第二回の開催に向けてMJをやりまくるぞ!」 男『S○GA、MJ咲-saki-カップ上位陣には副賞が与えられます。皆々様奮ってご参加お願いします。 10月3日現在、第二回開催の日取りは未発表』 了 ???「あいつ...死んだのかな」 ???「失踪してから2週間、ホームに飛び込むのを見たって人もいるけど死体は見つかってない」 ???「……」グス 加治木「おや...」 ???「……」 加治木「君も献花を?...そうか、まだ忘れるなんて無理な話だよな」 ???「放っておいて」 加治木「おや、いつもとは話し方が違うじゃないか。もっと明るいほうが」 スッ 桃『先輩』 加治木「桃」 桃「そうっとしておいた方が良いっすよ」 加治木「……では、私はこの辺で帰るよ。……こう言っては残酷かもしれないが――生きているといいな」 ???「……ぁりが、とぅ」グスッ アイツは今、どこにいるんだろう。天国にいるのだろうか――生きているのだろうか。 俺「……」ジャラジャラ 俺「ゲーセンも飽きてきたなぁ」 俺「……クリアしてないせいかわからないが、向こうの世界の事をよく覚えていない」 俺「咲カップも今は開催してないし...どうやって戻ろうか」 男『こんにちわ』ヌッ 俺「ひっ!」 俺「ってお前...貴方は」 男「突然すみません、こっちで貴方に再びチャンスを与える話が上がっていまして」 俺「ま...本当か!?」 男「ぬか喜びにならないように、決まってから報告に来ようと思ってましたが」 俺「で、……いつ行けるんですか?」 男「早ければ明日です」 俺「そうか...そうか」 男「早い方が良いんですよ」 男「貴方がいた世界は、貴方が戻ってきた時点でリアルタイムで時間が進んでいます」 俺「ということは...」 男「まあ向こうでは2週間立っているという事です。相手の子も心変わりして他の男性と付き合っているかもしれませんね」 俺「そんな」 俺「待てよ」 俺「俺はどの子と仲良くなったんだ」 俺「この前の話を聞くにひんぬーキャラである事は推測できるんだが」 男「時間もありませんしその話は」 俺「早くても明日なんだろう!教えてくれよ!今咲ラントップは衣たんなんだが?」 男「……ひどい男ですよ貴方は」 俺「oh...違うのか?おい違うのか??」 男「……」 俺「遠くを見るなぁぁぁぁぁぁ」 男「冗談はこの辺にして、私も忙しい身なので失礼させてもらいます」サッ 俺「速っ...リアルハギヨシかよ」 客A『おいなんか咲-saki-の世界に行ったとかいうやつが来てるみたいだぜ!』 客B『はいはい結局関係ない他のキャラと結婚したってやつなww』 俺「……」 ピザ『だからよーマジで無理ゲーwww』 客A「そんなに無理なのか?」 ピザ「いや存在自体は京ちゃん(笑)なんだけど相手は普通の女の子なわけだからもう無理でしたww」 ピザ「俺がまともに話せるわけないしwww少し触っただけで変態扱いだしwwww」 客B「でも80の大往生だったんだろ?」 ピザ「話によると上位者は大体行けたらしいから他のやつらに聞けww」 ピザ「まあこれも聞いた話だけど俺を含めて26人が挑戦して咲-saki-のキャラを落としたやつゼロwwwwwはい無理ゲー」 ピザ「しかも向こうで自殺するやつもいたって話だしww」 ピザ「はじめにキャプテンの胸触って変態扱い→総スカンとかヒドスwwwww」 客A「向こうの奥さんとの記憶はあるんだ?」 ピザ「寿命エンドはクリアだから一応覚えてるが、咲-saki-キャラとのトゥルーエンドの場合は行ったり来たり出来るようになるってよ」 客B「早く第二回開催しろよSOGAw」 俺「あの野郎、俺にはなにも話してねえんじゃねえか」 【当日】 俺「で、結局あれから2週間で結果1ヶ月離れた件について」 男「まあ、これでも十分早くした方なので」 俺「そうか...」 俺「で、向こうに戻ったら記憶も元に?」 男「今のまま、記憶は戻りません」 俺「じゃあ他のキャラを好きになったら」 男「それはそれで特に問題のある事とも思えませんし」 男「相手から言ってくるんじゃないでしょうか?」 俺「そうか、向こうから近寄ってきてくれるよな」 俺「お願いします...」 ギュイイイイイイイイイインッッッ 京太郎「うーん...」 ???『……』タラ 京太郎「ここは...」 ???『……だしっ』 京太郎「うわぁっお前は...」 池田「須賀だしっ!」 池田「コーチ...いやキャプテン呼んでくるしっ!」ダダッ 京太郎「コーチよりキャプテンが先とか...」 女子A「須賀くん!」 女子B「なんで須賀さんが!?」 京太郎「えっと...どちら様で?」 女子A B「!」 女子A B「まさか記憶喪失」 福路「京太郎さん!」 京太郎「美穂子ちゃ」 女子A「キャプテン!須賀くん記憶喪失で...」グス 京太郎「いやいや」 福路「そう...でも生きて戻ってくれて嬉しいわ」グス 池田「キャプテンが泣くからアタシまで...うえーん」 京太郎「ついていけねえ...」 【風越学園】 京太郎(まあ記憶もないわけだし...) 福路「よかった、本当によかった」 京太郎(今はこの状況よりも個人戦、果ては全国大会の結果が気になるんだ) 京太郎「あのー...福路さん?」 福路「本当に記憶を失ってしまわれたんですね」シク 池田「でも名前は覚えているみたいですよ」 ツンツン 京太郎「つつくな池田ァァァ!」 池田「ひっ」ビクッ 福路「京太郎さんっ」 京太郎「すみません...」 京太郎(一度でいいからやってみたかったんだよな"池田ァァァ!") 福路「ソレ、やめてくださいって言ったはずで...でも記憶を失くされたんですから怒っても京太郎に悪いですよね」シクシク 京太郎(俺、やっぱりやってたのかコレ...) ピーポーピーポー…… 京太郎「んっ?」 福路「救急車です。本当は発見した場所からも動かしてはいけなかったんですが」 京太郎(そうだよな、1ヶ月行方不明だったら心配もされるよな) 【病院・病室】 京太郎「とりあえず絶対安静、と」 バタンッ! 久「須賀くん!」 京太郎「部長...それに清澄の皆」 バッ 咲「京ちゃんっ!」 優希「京太郎!!!」 まこ「二人とも、嬉しいのはわかるか、相手は病人じゃけえ抱きつくのはよしぃ」 部長「お医者様の話だと健康そのものらしいけどね」 京太郎「皆...こんなに心配してくれてありがとう」 京太郎(はじめて会ったのにはじめてな気がしないなあ) 京太郎「……で、いきなりで悪いんですけど」 一同「?」 京太郎「俺の彼女って誰ですか?」 まこ「ぶっ」 久「フフフ、あーおかしいわ。さすが須賀くんね」 和「はじめての会話がそれですか」フフ 京太郎「あれー...どういう意味でしょうかその反応は」 優希「京太郎に彼女なんてありえないじぇ~」 咲「久しぶりなのに京ちゃんったら」 京太郎(この中にはいないのか...まあウケてるみたいだし今はこれでいいか) 京太郎「悪いないきなりこんな事聞いて」 入院生活は3日で終わったがその後も警察やらの事情聴取でしばらくはまともに家を出る事が出来なかった。 そして俺は家の中、自室のベッドの上で携帯とにらめっこをしていた。 京太郎「うーむ、番号リストを見るに大分他校の生徒とも繋がりがあったらしい」 京太郎「龍門渕メンバーのアドなんてどうやって手に入れたんだ俺...きっと何ヶ月もかかったに違いない」 京太郎「履歴は...おわっ」 京太郎「咲とタコスはわかるとして龍門渕のハジメにみはるん、文堂さんまで」 京太郎「おいおいどんだけだよ...」 京太郎「あれだな、なにが恐いって失踪前にやり取りしたメールが全部消されてるところだよな...」 京太郎「とりあえず明日から外を歩いて色々情報を入れていくか」 【ショッピングモール】 京太郎「なんとなくこっちから連絡もしづらいし、足で情報を確保するのは昔からの常識だろう」 ドンッ 京太郎「痛っ」 加治木「すまない、話に夢中‥お前は」 京太郎「おおー!加治木さんじゃないですか!」 加治木「清澄の須賀...そうか、もう出歩いて大丈夫だったんだな」 京太郎「いやーお騒がせしてすみません...そういえば加治木さんとはアドレス交換してませんでしたね」 加治木「あ、ああ」 京太郎「交換しましょうよ!」 加治木「……問題はないが...まて、他意はない。アドレスの交換くらい...それはお前の推測...」 京太郎「加治木さん?」 加治木「ちょっと待ってくれ...だからな、なんで須賀と会うとお前はいつも...」 京太郎(あぁ可哀想な人なんですね加治木先輩...) 京太郎「いやいいです、またの機会にでも」 加治木「そ...そうか」 京太郎「じゃあ僕はこれで」 加治木「またな京太郎」 ――…10病後 京太郎「おおっと桃桃ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 桃「!」ビクッ 京太郎「いやーなんかビビッときたよ今!」 桃「……っス」 京太郎「おぉまだ見えねぇ声は聞こえるのに!不思議!」 加治木「……なんだ桃、お前は名前で呼ばれるくらい仲が良いみたいじゃないか」 桃「ちがうっス先輩!この人とはなにも」 加治木「……なあ京太郎、記憶を無くしているみたいだから言っておくが君は私をユミと呼んでいたぞ」 京太郎「マジっすか!やるな俺」 ???『ワッハッハ珍しいやつがいるなー』 京太郎「ワハハさん!」 蒲原「おっなんだいつも通りじゃないかー」 加治木「いや、一応これでも記憶を無くしているらしい」 京太郎「ワハハさん!」 蒲原「ワッハッハなんだ京太郎」 京太郎「俺って誰かと付き合ってたりしました?」 蒲原「ブッ」 蒲原「ワッハッハ面白い事言うなーお前は」 京太郎「またその反応ですか...」 加治木「京太郎」 京太郎「はい?」 加治木「誰も名乗り出なかったのか?」 京太郎「彼女...ですか?いえ」 加治木「……」 桃「先輩?」 加治木「ふむ、蒲原。私達も早くカラオケに行こう」 蒲原「おいおい待てよユミちん~」 京太郎「?」 京太郎「今日は土曜だったな」 京太郎「……誰かに電話してみるか...」 京太郎「こうしてみると見事に女友達のアドレス数が男友達と同じくらいあるって考えると凄いな...」 京太郎「じゃあどうしようか...衣たんのアドレスがない以上...」 ピッ プルルルルルプルルルルル ピッ 一「は、はい国広です」 京太郎「ええ...と国広さん?」 一「……はい」 京太郎「あの...携帯に結構履歴が残っていたのでそれなりに交友があったのかと思って電話したんですけど」 一「……はい、間違っていません」 京太郎「よかった!」 一「あの、電話先で話すのもなんなのでお合いしませんか?」 京太郎「!はっはい」 京太郎「では...はい、11時に駅前の...はい」 京太郎「失礼しまーす」 ピッ 京太郎「完璧営業先相手のトークだったぞ今の会話」 京太郎「会って衣の番号を聞くか!」 プルルルルルプルルルルル 京太郎「おっ」 ピッ 京太郎「もしもし?」 京太郎「ああお前か」 京太郎「んっ?なにがだよ」 京太郎「はあ」 京太郎「11時から予定があるな」 京太郎「お前も来るか?」 京太郎「ええと龍門渕の国h」 ブツ 京太郎「あっ」 京太郎「切りやがった...」 京太郎「まあいいか今度あった時にでも謝るなりすれば」 京太郎「出掛ける服装は……まあ別に意識するような相手でもないし普通でいいだろ普通で」 京太郎「おはようっ」 一「ふふ、時間的にはこんにちわ、だね」 一「ねえ須賀くん」 京太郎「んっ?」 一「記憶ってどこから無くしてるの?」 京太郎「ええ...と、君とアドレスを交換した記憶は忘れているかな」 一「初めて会った日の事を忘れているのか...」 京太郎「初めて会ったその日にアド交換したのか?すげえな」 一「まあ純のおかげだったりするんだけどね」 一「じゃあ改めて、」コホン 一「はじめまして須賀くん」 京太郎「はじめまして」 一「アタシは京太郎って呼ぶし君もハジメって呼んでほしいな」 京太郎「わかったよ...ハジメ」 一「うんっ」 京太郎(百合キャラと仲良くなってもあまり意味ない気がするなぁ) 一「じゃあどこにいく?」 京太郎「そうだな...って、透華は一緒じゃなくていいのか?」 一「……透華がいた方がいい?」 京太郎「いや意外だなぁと思ってさ、ハジメって透華好きだろ?ガチで」 一「!」 京太郎(初めて会った時の記憶もないのにこれだけの事を言って大丈夫なのか) 京太郎「ハジメとは仲が良い友達だって思って聞くけど、男と女どっちが好き?」 一「う...ぁ」 京太郎「"どっちも"は困るな」 一「……オト...」 京太郎「いいや無理しなくても!」 一「京太郎...」 京太郎「俺達は親友だろ?友達がレズビアンだろうが関係ないぜ!」グッ ガッシャーンガラガラ... 京太郎「さあ遊びに行くか!」 京太郎「ん?おいハジメ!はやく来いよ!」ニコッ 一「なんでこの場面で過去最高の笑顔作れるかな...」 京太郎「カラオケでもボーリングでもどんときなさいだぜ!」 一「あー...うん、やっぱりいいな」 一「今いくよ!」 京太郎「来いよ親友!後で天江の番号教えてくれよな!」 ガッシャーンガラガラ... 京太郎「さっきからなにかが折れる音が聞こえるなあ...」 京太郎「いやー楽しかったー!」 一「もうこんな時間...」 京太郎「そうだな、少し名残惜しいな...どうだ?家に泊まっていくか!」 一「えっ?それって...」 京太郎「ダメか?」 一「……」ブンブン 京太郎「良いのか?」 一「……」コクッ 京太郎「いぃよっし!今日はスマブラ大会だー!!!」 京太郎「そうと決まれば人数集めないと...あーそうかお互い知り合いが良いよな!」 京太郎清澄鶴賀風越は俺に任せてくれっ龍門渕はそっちに任せた!」 一「……」ハァ 一「そんなに人数集めるなら京太郎の部屋じゃ少し狭いと思うよ、透華に頼んでウチでやろうよ」 京太郎「おぅ!よく気が利くな!じゃあそっちの手筈も頼んだぜ!」 京太郎「また後でな~」ダダッ 一「……ふー」 一「かわいいなまったく」 【鶴賀】 津山「合宿とは久しぶりですね」 妹尾「半年ぶりです~」 桃「どうしたっスか先輩?」 加治木「いや...麻雀ならOBとしても喜んで参加するのだが、些か私はゲームというものに疎くてな」 蒲原「ワハハーユミちんはゲームなんてやった事ないだろう」 加治木「いや...」 蒲原「んっ?もしかしてあるのかー」 加治木「そうだな...上からスライムが落ちてくるゲームなら」 桃「今日集まってやるのはなんのゲームでしたっけ」 妹尾「たしかスマブラという格闘ゲームです」 蒲原「どうだユミちん?」 加治木「……」フルフル 妹尾「ダメですかぁ~」 桃「辞退しますか?」 加治木「ダメだ、引き受ける」 桃「どうしてっすか?」 加治木「津山を見ろ...」 津山「~♪」ホワ~ 桃「部長のあんな浮かれた顔初めて見るっす」 蒲原「むっきー...」 加治木「鶴賀は参加だ」 【風越】 福路「ゲーム大会...」 池田「麻雀じゃあキャプテンに勝てないからって...これが清澄のやり方だしっ」 深堀「私は指をカチャカチャやるのは苦手で...」 池田「関取の太い指じゃAもBも同時押しだしっ」 文堂「あたしもちょっと...」 美春「あ、あたしも...」 池田「じゃあ風越は...」 福路「……ええ、今回はすみませんが辞退、ということで」 【龍門渕】 透華「ウチでゲーム大会ですって?」 一「うん...駄目かな?」 透華「皆さんの寝室の確保には困りません、しかしお泊まり会というのは初めてですし...」 純「なにが"お泊まり会"だよ、ガキかお前は~」 透華「透華以外は全員参加のつもり、後は透華の意志次第」 衣「ゲーム!ゲーム♪」 透華「皆していじわるですわ」 透華「……わかりました。龍門渕透華はこの提案お引き受けいたしましてよ」 一「透華!」パァ 一「ありがとう!」 ダキッ 透華「あ、当たり前でしてよこるくらい」アセ 純「照れてる照れてる」 智紀「当たり前でしてよこ"る"くらい」 透華「ともきー!」 【――清澄】 久「ゲーム大会...」 まこ「キューブのじゃな」 和「私はやった事ないのですが...」 久「大丈夫よ和。鶴賀の大将も初心者らしいし現地で覚えればいいじゃない」 和「はぁ...」 咲「あたしもよくわからないし一緒に覚えようよ原村さんっ」 和「――ッ!は、ハイ」ニコ 優希「全国の高校生...いや、日本には私の敵はいないっ!」 京太郎「お前ゲームならなんでも得意そうだなぁ」 優希「京太郎がスマブラやるっていう事は64か?」 京太郎「よくわかったなそうです64スマブラです」 まこ「スマブラはキューブかXじゃろう、のう久?」 久「いや、スマブラは――64よね!」ビシッ まこ「誰に向かって言っとるんじゃ...」 【龍門渕邸】 透華「えー皆様、今夜はようこそ我が龍門渕邸にいらっしゃいました」 加治木「明日は休日だからといって就寝時間をあまり遅らせないようにな」 久「じゃあっ皆4チームに別れたわね?」 桃「現部長には悪いっすが鶴賀の代表は加治木先輩っスね」 蒲原「ワッハッハ別に気にしてないみたいだぞー」 津山「黒ファルコン黒ファルコン...」 久「それじゃあっ第一回龍門渕邸スマブラ大会はじめるわよー!」 一同「おー!」 ~ライフ3~ Aブロック 1.優希2.純3.津山4.智紀 Bブロック 1.まこ2.妹尾3.蒲原4.久 Cブロック 1.一2.和3.透華4.桃 Dブロック 1.咲2.加治木3.衣4.京太郎 【Aブロック】 1.優希2.純3.津山4.智紀 優希【リンク】「負けても吠え面かくんじゃないじぇー!」 純【ファルコン白】「まあ龍門渕メンバーはやりまくってるからな、正直俺かともきだろ」 智紀【ドンキー】「勝つ」 智紀(ファルコン変態スーツ乙ww) 【結果】 1.津山【黒ファルコン―撃墜数8―】 Bブロック 1.まこ2.妹尾3.蒲原4.久 まこ【ネス】「県大会の借り、ここで晴らしちゃる」 妹尾【サムス】「練習はしましたけど...」 蒲原【フォックス】「こいつ強いと思ったのアタシだけかー」ワッハッハ 久【ピカチュウ】「うーん、まあなんとかなるでしょう」 【結果】 1.久【撃墜数―6―】 Cブロック 1.一2.和3.透華4.桃 一【青カービィ】(練習を見る限り透華以外は素人だな) 和【ファルコン】「理論じゃスピードがある方が有利です」 透華【黄ネス】「目立ってなんぼですわっ」 桃【ピンクカービィ】「はー使い安いのはこの子っす」 【結果】 1.透華「途中でカービィが消えましたわ...」【撃墜数―5―】 Dブロック 1.咲2.加治木3.衣4.京太郎 咲【プリン】「皆上手いなあ」 加治木【赤プリン】「このモンスターの目はやる目だ」 衣【ピカチュウ】「ころものピカチュウが最強だ!」 京太郎【青カービィ】「ピカチュウ以外は初心者のプリンか...先にピカチュウだな」 【結果】 京太郎【撃墜数―6―】 1.津山【黒ファルコン】 2.久【ピカチュウ】 3.透華【黄ネス】 4.京太郎【青カービィ】 桃「麻雀の上手さなんて関係ないってわかるっスね」 蒲原「ワハハむっきーの試合は画面よりもコントローラー見てる方が面白いゾ」 加治木「――で、出来るやつらからするとこの中で勝ちそうなのは誰なんだ?」 一「ピカチュウとネスの当たり判定は鬼だけど...」チラ 純「ファルコンって上手いやつが使うと更に強いんだな...」 智紀「第二回開催の時はアイツを外すべき」 加治木「……はあ」 【実況省略――結果】 1.津山【黒ファルコン―撃墜数8―】 久「いやー...強いわね」 透華「ぜんっぜん目立ちませんでしたわ」 京太郎「井の中の蛙ですね、わかります」 蒲原「じゃあ優勝者には京太郎からの熱いキッスが...」 津山「ええぇぇぇ!」 衣「なにっ!?接吻か!」 透華「衣は見ちゃいけませんわっ」 津山「――」グルグル 蒲原「ちなみに譲渡可能です」 津山「!」ハッ 津山「はいっ!」 ポス 加治木「いや...肩に手を当てられても...」チラ 京太郎「初耳もいいとこだぞ」 加治木「いやー困るな」ニヘ 加治木「じ、じゃあこの権利はポケットに...」 桃「駄目ッス!」タッチ 桃「はいっ!」 ポス 透華「ええぇ嫌ですわっ」 透華「誰か!誰か...アラっ」 一「……?」 透華「タッt......いや、出来ませんわ」 ポス 純「おい俺かよぉぉ!」 ワーワーキャーキャー 京太郎「あー学生の頃も似たような目にあったなぁ...その時はウイルス源だったけど」 まこ「ほいっ」 ポス 優希「あっ」 京太郎「おっ優希か!もう観念するんだな」 優希「旦那の欲望を受け止めるのが妻としての役目だじぇー!」 ダッ 京太郎「うわっ!?」 ドスン ちゅー 久「アラ...」 まこ「悪ふざけも大概にしぃ」笑 加治木「おっと...」 加治木「……おっと...」 桃「はい二度見しても現実は変わりませんよ先輩」ニコ 透華「あっ...」 純「バカだなアイツら」笑 智紀(リア充ノキワミアッーwww) 一「……」 京太郎「おまっちょっ」 優希「若い性を堪能したか京太郎!」 京太郎「なに笑ってんだよ俺のファーストキスかえせ!」 久「えっ」 咲「京ちゃん...」 透華「だれかー衣の耳もふさいでくださいましっ!」 加治木「おやおや...」 シーン…… 京太郎「悪かったな童貞でぇェェェうわぁあぁぁぁん!」ダダッ 桃「逃げちゃったス」 まこ「皆露骨に引きすぎじゃあ」 津山「いや、貞操観念の緩い時代に見事な男です」 純「あーもうワタシお嫁にいけないってか」 一「じゃー誰かが貰ってあげないとね」 京太郎「なんだよSEXしてる方が偉いなら誰か漢にしてくれよ...」 『京太郎』 京太郎「……」チラ 京太郎「お前か、今は放っておいてくれ。俺はあそこの大きい池に入水じさ...いや、それだけは冗談でも言っちゃいけないな」 優希「京太郎!」 京太郎「……どうしたんだやけな真剣な顔しt」 バッ 京太郎「重い重いー...んっ」 京太郎「……なに泣いてんだよ」 優希「……」ヒック 優希「泣いてなんかない、じぇ」 京太郎「なにを強がってるんだよ、泣きたいのはこっちだよ大事なファーストキスを」 優希「はじめてなんかじゃないじぇ」 京太郎「?」 優希「さっきのは京太郎のファーストキスじゃないの」 一『……』 京太郎「なんだよソレ」 京太郎「だって実際さっきのが初め...」 京太郎「……」 優希「気付いた?」 京太郎「お前はそれを知ってるんだな」 優希「……」 京太郎「そうか、付き合ってたんだもんな」 京太郎「キス以上もしたわけで...」 スッ 優希「!」 京太郎「全然ダメだな俺は、あまりにも遅すぎだ」 ギュ 京太郎「わるいな優希...」 優希「……」ヒック 京太郎「泣くなよ、悪かったってこれから思い出していけばいい」 『そんな結末こそ全然ダメだね』 ガラッ 久「あらおかえり京太郎K...」プッ まこ「いやー災難じゃったn...ダメじゃ...」プッ 久「アッハッハ京太郎さっきのは気にしないで先に進みましょうよ!」 まこ「ガハハじゃけえ童t...いやなんでもないわ」ブブッ アッハッハ!ゲラゲラ! 京太郎「最悪じゃねえか清澄...先輩達だけだぞ爆笑してんの」チラ 純「うっ」サッ 京太郎「……」チラ 鶴賀一同「……」クッ 京太郎「んだよー!笑えよ笑いたきゃ笑えばいいだろー!!!」 アーハッハゲラワラwwwww 京太郎「なんか笑い屋につられて笑う客の気分がわかるくらい見事な爆笑っぷりだ」 京太郎「んっ」チラ 一「……」 京太郎「ハジメは笑わないのか?」 一「どうして?」 一「好きな人が綺麗な身体だってわかって嬉しいくらいだよ」 ―― 今のは、聞こえたぞ この場にいる全員に。 京太郎「んっ?ああそうだな」 一「うんっ」ニコ 久「さぁておトイレはどこかしら」 まこ「連れションじゃわしもいくわ」 純「じゃあ俺が案内する」 純「ホラ透華もだ」 純「皆いくぞー」 ゾロゾロ バタン キャーキャー ――さすがに年頃の女の子なだけあって恋愛話には弱いらしい、 きっと今も何人かはドアに耳を当てて聞き耳を立てているんだろう。 京太郎「あのぅハジメさん」 一「ボクはハジメって呼んで。そう言ったはずだよ」 京太郎「ああ、ハジメ――今のは」 一「好きだよ、京太郎」 京太郎「――」 一「愛している」 京太郎「――まあ、」チラ 優希「……」 一「あれ?どうして片岡さんは残っているのかな」 京太郎「……ええと」 一「返事を聞きたいな」ニコ 京太郎「正直、さっきまでだったら嬉しかったと思う」 一「本当?」パァ 京太郎「だから――さっきm」 一「記憶を失う前の事なんて関係あるの?」 京太郎「!」 一「ただ記憶を失う前は片岡さんの方が先に出会っていた分アドバンテージがあった」 一「で、記憶を失ってからはボクとこうして遊んでくれて――事実ボクに好意を持ってくれてる」 一「今の気持ちよりも過去の方が優先なんだ」 一「さっきまでなにも思ってなかった子と、繋がりがあったと分かったら一番になっちゃう。それでハッピーエンド。そうなんだ」 京太郎(――事実すぎる) 優希「……」 一「ボクは、悲しいよ?すごく、泣きたくなる」 加治木「ちょっと待ったー!」 バタン 桃(*1) 久(*2) 透華(*3) 加治木「ここは第三者の意見が必要だと思う」 加治木「当事者達は頭に血が上って冷静な判断が出来ないと見た」 加治木「私はそう――だな、どっちもダメだ!」 純「すげえなあの女」 智紀「のぼせる皆の目を醒ました彼女がある意味一番冷静なのかもしれない」カタカタ 京太郎「今日は……」 一「一旦中止にするよ。また二人で遊びにいこうね」 京太郎「はは、」チラ 優希「……」ムー 加治木「女に脅されてるから手を出せないという理由が一番不安定でダサい」 純「はい一2.0タコス2.5~」 透華「そこっ賭けないっ!」バンッ 桃「先輩~」ヒック まこ「誰じゃ酒を持ってきたのわー!」 久「いや~良い気分ね!」ヒック 和「これはひどいですね...」 咲「みんな楽しそうだし、良いと思うな」 和「宮永さんがそう言うなら...」 智紀「就寝時間に下着写メして2ちゃんにうpしよう」カタカタ 京太郎「あーどうしようか」 加治木「決着はキチンとつけろよ」ニッ 京太郎「一人部屋は寂しいなー!」 京太郎「旅館の部屋よりも広いところで布団を敷いてねるなんて寂しいなー!」 久「隣から声が聞こえてくるんだけど...」 透華「我が家の壁を通り抜けるなんてどんな大声で愚痴ってますの?」チィッ ウッフキャハハ 久「こっちはこっちで恋バナに花が咲いてるしね」 透華「みんなお子さまですわっ」 京太郎(真剣に考えると大変な事だよな、嬉しい悩みではあるけど) 京太郎(それに、俺が命を絶った理由ってのも謎だし...恐ぇななんか) 京太郎(部屋もバカ広いし余計恐い...) 京太郎(無理言って向こうに入れてもらおうかな) 京太郎「失礼しまーす」 ガチャ 京太郎「こっちで寝させてもらえないでしょうか」 シーン イイヨ 京太郎(なんでシーンとしてるんだ、そしてなぜOKだしたヤツは声色を変えて返事をする?) 京太郎「了承を得たので入りますね...後で怒らないでくださいよ」 オコラナイヨー 京太郎(だから誰だよさっきから) 京太郎「じゃあドア側の布団に入りますよー」 ダメー 京太郎(おぅふ、今度は以外と近くから聞こえてきた...暗闇でよく見えんがコイツからは拒絶されてるのだろう) 京太郎「じゃあドコなら良いんですかー」 マドガワー マンナカー ドアマエヒダリハジー 京太郎(腹立ってきた...) 京太郎「じゃあドア前の左側に入りますよー」 京太郎「失礼しまーす」ボソ 京太郎「んしょっと」ゴソ 京太郎「少し詰めてくださいねー」 グッ 京太郎(くそ...全然動く気無いなコイツ) グッ 京太郎「ちょっと、誰かわからないですけど少し向こうに寄ってください」ボソ ???「うーん」ムニャ 京太郎(寝とるー!?) 京太郎(どうしよう、考えるんだ...そうだ少し押そう) グッ、スポ 京太郎(あぁっ手が浴衣の中に...) 京太郎(相手によってはラッキースケベで済むんだが...) ムニュ 京太郎(この弾力はあの二人のどちらでもねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!) ムニュ...ムニュ 京太郎(こっこれはー!) 京太郎(経験があるとはいえ実質童貞の俺には刺激が強すぎる!) モニュ ???「ぁん...」 ザワザワ 京太郎(うぉーい!声を出さないでくれえー!) 京太郎(だが気持ちよすぎて俺の左手が止まらない) ???「……んっ...ぁ」 ザワザワザワザワ 京太郎(駄目だ俺!抜くんだ左手を!!!) スッ ???「……スゥ」 京太郎「ふぅ……」 ???「ん……ふわ~あ」 京太郎(起きたー!) ???「むにゃ...どうして須賀がここにいるんスか?」 桃「ふにゅ...というかアタシは...たしか先輩に胸を揉まれていて...」 京太郎(寝ぼけて全部口に出してる!) クスクス コラッ、モモー 京太郎(注意してるやつはなんとなく誰かわかるな...) 京太郎(ここは危険だな...どこかに入らないと寒い) 京太郎(後は真ん中と窓側だな) 京太郎(ここは入りやすい窓側に決めた) 京太郎(桃。一応お礼は言っておく、本当ごち...ありがとうございました) 京太郎(窓側...なんか変則的な配列だな) 京太郎「失礼しまーす」 スッ 京太郎(おっ誰もいない) 京太郎(一人分開けてくれたのか...優しいなあ。明日起きたら誰誰か確認しよう) 京太郎(これで大人しく寝r) サワ... 京太郎(んっ?) サワ ツー 京太郎(誰だふくらはぎから徐々に上へ触るやつは!?) サワ... 京太郎(いやっ声が出ちゃうっ) 京太郎(……じゃねえよ、痴漢にあった女性の気持ちがわかるな、おっかねえ) モミ... 京太郎(マジで誰だコイツ尻を触るなよ) 京太郎(左側だな...) 京太郎(悪ふざけだろうし少し無反応でいたら飽きてやめるだろう) サワ サワサワ ツー... ギュッ 京太郎「ぁっ」 ザワザワ 京太郎(チィィィ!声が出てしまった...つうかモロに触りやがったぞ) 京太郎(この野郎...いや女か) スッ 京太郎(浴衣の下側に手を...直接触る気か?大胆すぎるだろコイツ...!) 京太郎(いまだっ!) ガシッ ???(あっ...) 京太郎(捕まえたぞ...引っ張って誰か確かめてやる) ズッ... 京太郎(髪の毛が見えてきた...) ズッ... 京太郎(……) ???「……スマナイ」ボソ 京太郎(なにやってるんすか加治木さん...) 加治木「いや、その、な?これくらいの事をしていれば更に仲良くなれるとだな...」ボソ 京太郎(どんな超理論だよ...) 京太郎「じゃあ、逆にこっちが触っても良いってわけですね」ボソ 京太郎(まあこれで大人しく引き下g) 加治木「……」コクン 京太郎(なぜ斜め下を向いて頬を赤らめるー!!!) 京太郎(駄目だ...結構美人だから襲ってしまいそうだ) 京太郎(ここは大人しくこちらから引き下がろう) 京太郎「もうやめにしてくださいよ...」ボソ 加治木「……いやだっ」 京太郎(くっ、この女...) 京太郎(もうキレた) 京太郎(じゃあ触りますよ...) モミッ 加治木(んっ...)ピク モミモミッ 加治木(……んっ)ピク 京太郎(声を圧し殺して我慢とはなんて嗜虐心を煽るんだ) 京太郎(ひひ...じゃあ生で) スッ 京太郎(んっ?それにしてもやけにハッキリ見えるなあ) 京太郎(!) 京太郎「あっ...」 久「電気が付いてると良く見えるでしょう?須賀くん」 京太郎「これは...誤解...」 久「……ハァ、その浴衣に突っ込んで今にも揉みしだこうとしている手はなに?」 透華「龍門渕の屋敷内でこのような下劣極まりない行為...万死に値しますわ」ワナワナ 京太郎「加治木さん!貴女からも理由を説明してくれ!事実を!」 加治木「"いいのか...?"と聞かれたので"……コクン"と応えた」 京太郎(確かに事実だけどもー!その前らへんを詳しく!) 優希「ありえないじぇ……」 一「さっきの今でこれですか、言ってくれたらボクが応えてあげるのに」 京太郎(……ハッ!この二人よりも大きな殺気が後ろに...!) 桃「……」 京太郎「いやっこれは...ちがっ」 桃「いつまで入れてるんスかー!!!早くその手を抜くっス~!!!」 京太郎「ぬわーーーーーー!!!」 こうして、俺は朝日が昇っても起きる事が出来ないほど痛めつけられた。 京太郎「……もう昼か」 京太郎「まだ満足に体が動かない...」 一「もう起きても大丈夫みたい?」 京太郎「ああ...みんなは?」 一「大浴場、そこから上がったら帰るらしいよ」 京太郎「そうか...」 一「ねえ」 京太郎「?」 一「今なら誰もいないよ」 京太郎「……駄目なヤツだ俺は」 一「?」 スッ 京太郎「やっぱりかわいい」 一「あっ当たり前だし」アタフタ 一「……ありがとう」 京太郎「今はハジメの方が好きだよ」 一「……っ」グス 優希『……』 京太郎「よいしょっ...と」 ハジメ「ボク、なーなーの関係って嫌なんだ」 京太郎「はあ」 カチ 『今はハジメの方が好きだよ』 一「録音しちゃったよ」 一「ボク的には二股でも良かったんだけどー...」 一「心変わりしてさ。こうでもしないと納得出来る状況にならないんだよね」 京太郎「……」 京太郎(まあどちらかを選ばないといけないわけだし) 一「ボクを選んだから悪役。彼女を選んだからピュアな心の持ち主――そういうわけじゃないと思うな」 一「……好き?」 京太郎(……駄目だ大好きだ) 京太郎「言う、ちゃんと告白する」 久「ふー良いお湯だったわぁ」 和「本当、旅館の温泉に引けをとらないくらいでした」 優希「……」 和「優希?」 咲「そういえば、優希ちゃんお風呂で見なかったよね」 優希「……」ダッ 優希「き、京太郎」 京太郎「引っ付くなタコス」 京太郎(なんて言えねえよ) 京太郎「お、どうした優希」 優希「あの、さっきの話...」 京太郎「聞いていたのか」 優希「……好き?」 京太郎「あ、……好き、だ」 京太郎「……けど1番じゃ、ない」 京太郎「どっちかに決めるって決めたんだ優希、お前が嫌いになったわけじゃない...」 優希「……ぁぅ」 加治木「悪者を見つける必要はない、彼女には悪いが決断をした側にも傷は残る」 和「……」 京太郎(和が泣きそうな顔で睨み付けてくる) 京太郎(それはそうだよな他人事だったら俺も男を責めると思う) 京太郎(いっそ嫌ってくれ、なんてのは優希に悪い) 優希「じゃあアタシ頑張るよ!」 京太郎「!」 優希「頑張って京太郎から手を出すような女になってやるんだから!」 優希「その時は優しく迎えてあげるから感謝するんだじぇ!」 京太郎「優希...」 この子は俺が思っているより、ずっと強かった。 京太郎「優希」 優希「駄目!もっと後!もっと魅力的になってからだ!わかったか京太郎!」 京太郎「……ああ!」 優希「いよーっし!そうと決まればのどちゃん!」 和「はい?」 優希「のどちゃんの乳を飲んでアタシもおっぱい 京太郎「はあ」 大きくするじぇー!」 和「やめてよ優希~!」 久しぶりに清澄の笑顔が戻ってきたようだった。 京太郎「おーいハジメ!」 一「あっコッチだよ京太郎!」 京太郎「いやー少し電車が遅れて...」 一「もうっ...まあ今日は記念日だから特別に許してあげるよ」 京太郎「今日?――あぁ」 あれから俺は一と付き合い出し、一年の月日がたとうとしていた。 一「もう...忘れてたの?まあ、そこがキミらしくもあるんだけどねっ」 今でも一番は一だ。そしておそらくこれからも一番なのだ、 京太郎「よし!今日は俺がキチンとエスコートしますよお姫様」 一「うんっ」 京太郎「好きだよハジメ」 一「ボクも――大好きだよ京太郎」ニコ 二人の人生はこれからも続いていく。 おわり