約 969,080 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6426.html
【11月第3週 平日】 京太郎「照が戻ってくれば後は憩さん、か」 京太郎「確か実家にいるんだよな?」 京太郎「もうすっかり冬っぽくなってきたな……」 京太郎「そういや泉の冬服はどうなってんだろ」 京太郎「冬まであんな恰好だったら風邪引いてもおかしくないよな」 京太郎「うぅ、さむさむ」 霞「おはよう、京太郎くん」 京太郎「霞さんですか……おはようございます」 霞「元気無さそうね、どうしたの?」 京太郎「いや、最近寒くなって来たな、って」 霞「あらそう、てっきり咏ちゃんのことで落ち込んでるのかと思っちゃったわ」 京太郎「咏?どうして咏なんです?」 霞「ほら、咏ちゃん神奈川に帰っちゃったじゃない」 京太郎「……へ?」 霞「土曜日咏ちゃんの家の人が迎えに来たのだけど……そういえば京太郎くんいなかったわね」 京太郎「咏が、神奈川?家の人?」 霞「咏ちゃんから聞いていないの?」 京太郎「いや、そんなことは……」 咏『京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?』 京太郎「……あ」 京太郎(けど、あれはもしもの話じゃないのか?) 霞「咏ちゃんの家、厳しいらしくて地元の高校に通わなくちゃいけないんだって」 霞「今までは咏ちゃんの我儘でここまで来てたらしいけど、大会も終わって何もすることが無いだろうからって」 京太郎「な、なんで……」 京太郎「せっかく照が戻ってくるって言うのに……また」 咏が清々荘からいなくなりました キーンコーンカーンコーン 京太郎「……はぁ」 京太郎「どうして急にいなくなるんだよ……」 昼 京太郎「実験長引きすぎだろ……」 京太郎「もう昼休みも少ねえし……」 京太郎(……咏のことが気になるな) 京太郎(メールでもしておくか?) 京太郎(…………) 京太郎(いや、直接電話しよう) prrrr prrrr 京太郎(出てくれるか……?) prrrr prr 咏『……はい』 京太郎「咏っ!咏なのか!?」 咏『うん、そうだよ』 咏『ってか耳に痛いから静かにしろ』 京太郎「う……ごめん」 咏『で、どうしたん?』 京太郎「ああ……お前、なんでいなくなったんだ?」 咏『ん……』 京太郎「別に話せないことなら無理にでもとは言わない」 京太郎「けど、俺だって何も知らないでお前――咏にいなくなられるのは嫌なんだ」 咏『…………』 キーンコーンカーンコーン 京太郎「あっ、わりぃ!もうすぐ授業だから、じゃあな!」 京太郎「またあとで連絡すると思う!」ピッ プーッ プーッ 咏「……はぁ」 キーンコーンカーンコーン 咏「私も、早く戻んないとねぃ」 京太郎「さーてと、放課後か」 京太郎「いつもなら咏と部活に行ったりするんだけど……」 放課後 憩「あ、京太郎くんが二番乗りやなー」 憩「エイちゃんと郁乃さんは遅れるって」 京太郎「霞さんは……会議でしたっけ?」 憩「せやね、ほな二人で待ってよか」 京太郎「そうしましょうか」 霞「あら、もうみんな揃ってるのね」 京太郎「はい、これで全員ですね」 郁乃「今日はどうしよか~?」 エイスリン「キョウタロートウツ!」 憩「ウチもそれがええですーぅ」 霞「じゃあ今日は四人で打って一人が見学、でいいわね」 京太郎「その一人はどうやって決めるんですか?」 憩「くじとかでええんやない?」 郁乃「逆王様ゲームやな~」 郁乃「王様誰~?」 京太郎「あ……俺、です」 エイスリン「エー」ブー 憩「えー」ブー 郁乃「え~」ブー 京太郎「三人して何すかそのリアクション」 霞「まあまあ、それじゃあ始めましょうか」 憩「ツモ、1000・2000!」 憩「ウチの勝ちや!」 郁乃「うぅ~やられてもうた~」 エイスリン「ラス……」 霞「憩ちゃん、強くなったわね」 憩「そういうほどやないですーぅ」 郁乃「勝った憩ちゃんには京太郎くんからのご褒美やな~」 京太郎「えっ、俺ですか!?」 郁乃「せやから言うたやろ~逆王様ゲームって~」 霞「郁乃ちゃんはそういうの飽きないのね……」 京太郎「えぇぇ、じゃあ……」 京太郎「足裏マッサージ……とか?」 霞「京太郎くんはマッサージとか得意なの?」 京太郎「ええ、まあ母とかにもよくやらされましたし、照や咲たちにだってやってましたよ」 エイスリン「カ、カタコッタナー」チラッチラッ 京太郎「今度やりましょうか?」 エイスリン「ウン!」パァァ 憩「……京太郎くん?ほんまにやるん?」 京太郎「俺からのご褒美ですからね、やりますよ」 京太郎「それとも……嫌、ですか?」 憩「ううん!そんなことあらへんから!」 憩「えっと、お願いします……」スルッ 京太郎(白のニーハイ……)ゴクリ 京太郎(ここの制服ナース服っぽいから白靴下の人が多いんだよな……) 京太郎(ただ憩さんのはその中でも格別) 憩「は、はやくしてぇーな」 京太郎(むしゃぶりつきたいほどの白!引き締まった脚!) 京太郎(数分前の俺にお礼をしたい気分だ!) 京太郎「始めますね、っと」ギュッ 京太郎「ふぅ……終わり、です」 憩「はぁ……はぁ……」トローン 霞「なんでマッサージで息が荒くなるのかしら……?」 郁乃「気持ちよさそうやったな~」 エイスリン「ツギハカツ!」 憩「京太郎くん、っにぃ、メチャクチャにされてもうたぁ……っ」トローン 京太郎「そう言うと俺がゲス野郎みたいじゃないですか!」 エイスリン「キョウタロー、ゴウカンマ!」 京太郎「しませんから!」 夕 京太郎「……よし!」 京太郎「掃除終了!あとは鍵を返していくだけだな」 京太郎「今日は買い物して帰るか」 京太郎「久しぶりに来たなー、ここ」 怜「あ、京くんやん」 京太郎「怜さんが本屋なんて意外ですね」 怜「これでも結構文学少女なんやで?私」 怜「病院行くときはいっつもお世話になっとるし」 怜「京くんはどんなの買うとるん?」 京太郎「えっと、俺はですね……」 お品書き 1.牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 2.牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 3.小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 4.戒能良子のものまね王!…2800円 5.迫り来る怒涛の修羅場…2000円 6.女性を落とす40の方法…1000円 7.ライトノベル…600円 8.小説…600円 京太郎「これですね」つ『小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!』 怜「へぇー、勉強熱心なんやな」 京太郎「そういう怜さんは何を買うんですか?」 怜「私は……これやな」 京太郎「ああ、ラノベですか」 怜「まあ読みやすいからな、短編小説とかも好きなんやけど、最近はこれや」トントン 京太郎「可愛い女の子とか多いですもんね、良い目の保養ですよ」 怜「目の保養て……まあそうなんやけどな」 京太郎「良いですよね、ラノベの主人公って、可愛い女の子と知り合えてイチャコラしたりできて」 怜「そういうのばっかでもないんやけど……例えばこれとか」 怜(というか、それ、京くんが言えることやないやろ) 怜「一見ほのぼの系に見えるけど、主人公女の子に殺されとるやろ?」 京太郎「うわ……ほんとだ」 怜「この主人公は結構かっこよくて好きやな、一直線やし、頼もしいし」 京太郎「へぇ、面白そうですね」 怜「せやろー、あとこれはなー……」ペラペラ 京太郎「立ちっぱなしであんなに話を聞かされるとか……」 京太郎「怜さんが楽しそうだったからいいけどさ」 京太郎「あー、そろそろ掛布団出さないと……」ゴロゴロ 京太郎「でもめんどくさいな……ってかあの押し入れ大丈夫かな……」ゴロゴロ 押し入れ「」ギッシリ 京太郎「うーん……何もすることないしメールでも出そ」ゴロゴロ 京太郎「誰に出そうかなー」ゴロゴロ 京太郎「良子さんでいっかー」ゴロゴロ 京太郎「そういや本屋に良子さんの本があったような気がするな、何だったんだあれ」 京太郎『本書いてましたけどあの本って何ですか?すごい気になりましたよ』 京太郎「送信っと」ピッ 京太郎「ま、流石に中までは読まなかったけど」 ヴーッ ヴーッ 良子『あれは私なりの麻雀教本なんだが』 良子『もしかして買ってしまった、のか?』 京太郎「題名だけだとギャグ本にしか見えないんだけど……」 京太郎『買ってませんよ』 京太郎『というか題名もうちょい考えましょうよ』 京太郎『あれじゃ教本だなんてわかりませんよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『うん、そうだよね』 良子『売上もよくないみたいだし……』 良子『瑞原プロとか小鍛治プロのは良いらしいけど』 良子『やっぱり人気無いのかな……』 京太郎「……買ってあげればよかったな」 京太郎『大丈夫ですよ!少なくとも俺だけは応援してますから!』 京太郎『良子さんの友だち兼ファン、それが俺ですから!』ピッ 京太郎「もっと自分に自信を持てばいいのに」 ヴーッ ヴーッ 良子『そうか』 良子『ありがとう、京太郎』 良子『私も京太郎を応援してるよ』 良子『そろそろミーティングの時間だから失礼するね』 京太郎「お疲れ様です、っと」 京太郎「はぁー、もう寝るかー」ダラダラ 良子の好感度がぐぐーんと上がった! 【11月第3週 平日】終 京太郎「最近は一週間経つのが早くなってる気がする」 京太郎「あんまり行事とかないから、平和でいいんだけど」 京太郎「それにしても……」 京太郎「この前本買っちゃったから金が無いんだよな」 京太郎「バイトに行こう」 【雀荘】 京太郎「いやー由子さんとバイトするのも久しぶりな気がしますね、なんか悪い気もします」 由子「京ちゃんは最近頑張ってたから仕方ないのよー」 おっさま「今日働いてくれれば問題なしやで、客寄せにも使えるしな」 おっさま「あ、あと今日から新しい子が来るで」 京太郎「新しい人、ですか?」 おっさま「多分二人とも知っとると思うで」 カランコロン おっさま「ほら、来たみたいやで」 エイスリン「ヨロシクオネガイシマス!」ペッコリン 由子「よろしくなのよー」 おっさま「よろしくなー」 京太郎「エイスリンさんが接客……ですか?」 エイスリン「シャカイベンキョー!」 おっさま「ファミレスで働いとるわけやないし、大丈夫やろ」 京太郎「確かにそれもそうですけど……」 エイスリン「……キョウタロー……イヤ?」ウルウル 京太郎「い、嫌じゃないですよ!むしろエイスリンさんが働けるまでに成長したことが嬉しいんです」 エイスリン「…………?」 エイスリン「ワカラナイケド、ワカッタ!」ニコッ 京太郎(本当に大丈夫なんだろうか) 京太郎「エイスリンさん、おしぼり頼めますか?」 エイスリン「ハイ!」 由子「良く働いてくれてるみたいなのよー」 京太郎「ですねー」 京太郎「ってか今更なんですけど、俺たちみんな金髪ですよね」 由子「確かにそうやけども、柄悪いようには見えないのよー」 京太郎「エイスリンさんも由子さんも綺麗ですもんね、羨ましいですよ」 由子「綺麗……やろか?」 カランコロン 竜華「た、頼……」カァァ 郁乃「頼も~!」 雅枝「頼もー……」 由子「洋榎のおばさんに、清水谷さんに……」 エイスリン「イクノ?」 京太郎「何やってんですかアンタら」 郁乃「ちょ~っと罰ゲームでな~」 竜華「雀荘破りに来ました……」カァァ 雅枝「いざ尋常に勝負や!」 京太郎「雀荘破りって……どうします、店長」 おっさま「須賀ちゃんやったら負けへんやろうから頼むわ」 京太郎「うわぁ、面倒くせぇ……」 京太郎 98+200+35+30=363 竜華 76+124+25-15=210 郁乃 66+127+60=253 雅枝 51+200+90=341 京太郎「ロン、1300で俺の逃げ切りっすね」 郁乃「雀荘破り、ならず~!」 雅枝「あ……あぁぁぁ……」ガクガク 竜華「そんな……嘘や……嘘や……」カタカタ 京太郎「郁乃さん、何したんですか?」ヒソヒソ 郁乃「実はな~」ヒソヒソ 竜華『ウチがラス……』 雅枝『清水谷、もうすぐ大学でドラフトもある言うんにそんなんでええんか?』 雅枝『常にトップを目指すのが千里山麻雀部や』 郁乃『へぇ~、トップ目指すってことは、監督は負けへん言うことですね~?』 雅枝『まあそういうことや』 郁乃『ほな次の半荘で私が勝ったら言うこと聞いてもらいますわ~』 雅枝『上等や、勝ったる』 京太郎「それで勝って二人をここへ連行してきた、と」ヒソヒソ 郁乃「ここでも勝てへんかったら一日バニーで過ごすってゲームなんや」ヒソヒソ 京太郎(雅枝さんと竜華さんのバニー……)ゴクリ 京太郎(ってそうじゃなくて!) 京太郎「郁乃さん、そういうのは流石にやめた方がいいと思いますよ」 雅枝(せやせや!) 京太郎「いくら罰ゲームだからって人の嫌がることをするのは」 竜華(言ったれ言ったれ!) 郁乃「でもつまらへんも~ん」 京太郎「今度暇なときに俺が遊びますから、ね?」 郁乃「むぅ……」 郁乃「約束……やで?」 京太郎「勿論です」 竜華「京くんのおかげで助かったわ!」 雅枝「ほんまおおきにな」 京太郎「俺も何回かやられましたからね、気持ちはわかりますよ」 雅枝「ほなそろそろ帰ろか」 竜華「ありがとうございましたー!」 京太郎「疲れたぁ……」 エイスリン「オシゴト、タノシイ!」 京太郎「それは何よりです……」 由子「二人ともよく頑張ってくれてるのよー」 京太郎「そうですか?ありがとうございます」 エイスリン「キョウタロー、コレ!」つ|由子と京太郎とエイスリンと客が笑っている絵| 京太郎「これは……ここの絵、ですか」 エイスリン「!」コクッコクッ 由子「わぁ、上手に描けてるのよー」 京太郎「あの仕事中にこんなのを描けるなんてすごいっすね」 エイスリン「ゴゴモ、ガンバル!」ニコッ 京太郎(癒されるなぁ……) カランコロン 京太郎「いらっしゃいませ……ん?」 サングラス「半荘一回お願いします」 京太郎(この人……ってかこの格好どっかで見たような……) 京太郎「…………」チラッ サングラス「」バイーン 京太郎「」ブフォッ サングラス「あ、あのー、どうかしました……」 京太郎(衣服に包まれたこの豊かな胸部、そしてサングラス越しに見えるつぶらな瞳は……) サングラス「…………あ」 京太郎「瑞原プロ……どうしてこんなところに」 はやり「ち、ちょっと暇つぶしに寄っただけだから!別にお小遣い稼ぎに来たわけじゃないんだから!」 京太郎「はぁ、そうですか、じゃあノーレートでいいっすね」 はやり「はーい……」シュン 京太郎 57+200+35+30=322 はやり 87+200+60-30=317 由子 71+120+15=206 エイスリン 31+105+15=151 はやり「オーラスだけど……このサングラスさえ外せば勝てる気がしますっ☆」 京太郎「ダメですよ、雑誌に撮られたりしたらどうするんですか」ヒソヒソ はやり「うぅ……でもぉ……」 京太郎「プロ雀士が雀荘に入ったなんて記事が出回ったりしたら」ヒソヒソ はやり「須賀くんに勝ちたいよぉ……」ウルウル 京太郎「その気持ちはわかりましたから、早く牌捨ててくださいよ」 はやり「はい」トン 京太郎「ロン、1300です」 はやり「ええっ!?酷くない!?」 エイスリン「」チーン 由子「エイスリンちゃん、元気出すのよー」 はやり「プロなのに、私だってプロなのに……」ウジウジ 由子「プロ……?」ジーッ 京太郎「あっ」 由子「そう言われてみれば……」ジーッ はやり「あうあうあう」アセアセ エイスリン「ミズハラプロ!」 京太郎「ストーップ!」 由子「やっぱり瑞原プロなのよー」 はやり(ばれちゃった……どうしよう……)チラッ 京太郎(任せてください)チラッ 京太郎「由子さん、エイスリンさん、たとえプロであってもお客さんはお客さんなんですから」 京太郎「なるべくこのことは内密にしましょう」 由子「それもそうなのよー」 エイスリン「ワカッタ!」 はやり「それじゃあまたね!」 はやり「須賀くん、今度は負けないゾ☆」 京太郎「またのご来店をおまちしておりまーす」 はやり「あれっ、なんか冷たい!?」 由子(瑞原プロとまで知り合いなんて……) エイスリン(キョウタロー、ワカラナイ……!) 由子「今日はお疲れ様、なのよー」 エイスリン「オツカレサマデシタ!」 京太郎「お疲れ様でしたー」 由子「京ちゃんがいると仕事が楽なのよー」 京太郎「そうですか?」 由子「力仕事も楽々やし、お茶もおいしいし、文句なしなのよー」 エイスリン「ジマン!」エッヘン 京太郎「なんでエイスリンさんが胸張るんですか」 エイスリン「キョウタローモfamilyダカラ!」ニコッ 京太郎「ファミリーですか……なんか嬉しいですね」 由子「見てるこっちは、微笑ましいのよー」 おっさま「はいはい三人ともー、今日のバイト代やでー」 夕 京太郎「ただいまー」 京太郎「って誰もいないよな」 京太郎「麻雀は……したし、疲れたから……」 京太郎「勉強しよ」 郁乃「京太郎く~ん、おる~?」 京太郎「いますよー」 郁乃「ん~?何しとったん~?」 京太郎「勉強ですよ、俺真面目なんで」 京太郎「そうだ、郁乃さんも一緒に勉強しませんか?」 郁乃「私は強すぎてニューゲームしとるみたいな感じやからな~、まあええで~」 京太郎「よっし!ありがとうございます、郁乃さん!」ニギッ←郁乃の手を取る 郁乃「えっ、きょっきょっ京太郎くん!手、手が~!」 京太郎「いやー郁乃さんがいるとは有り難いですよ!」ニギッ 郁乃「も~離して~!!」 京太郎「えーっと、アッカド王国のサルゴン一世は……」カキカキ 郁乃「あっ、ここは裏話でこんな話が……」ズイッ 京太郎「……へぇ、そんなことが」カキカキ 郁乃「どや~すごいやろ~」チラッ 京太郎「…………」カキカキ 郁乃「」キュン 郁乃(なんやろ……今の京太郎くん、グッと来た) 郁乃(いつもとは違う感じ……) 京太郎(流石は郁乃さん、わかりやすいし、面白いなー) 夜 郁乃「晩ごはんも貰っておおきに~そろそろ帰るわ~」 京太郎「どうせですしお菓子でも食べていきませんか?」 郁乃「お菓子?」 京太郎「プロ麻雀せんべいなんですけど、買いすぎちゃって……たはは」 郁乃「そっか~ほな私も食べるわ~」 京太郎「食べながらゲームとかしますか?」 郁乃「う~ん、駄弁るだけでええわ~」 京太郎「何がでっるかな~♪」ピリッ 京太郎「およ?二枚入ってるみたいですね」 郁乃「それたま~にあるらしいで~ホロレア当てるより難しいらしいけど」 京太郎「おお!俺ってラッキーボーイ?」 京太郎「して、その中身は……」 |小鍛治健夜| |藤田靖子| 京太郎「お、おう……」 郁乃「あ~小鍛治プロや~ん」 京太郎「小鍛治プロ……国内無敗、でしたよね」 京太郎「なんでこんな服なんでしょうか……」 郁乃「さあ~?ようわからんわ~」ポリポリ 京太郎「あ、郁乃さん、食べかすついてますよ」ヒョイ 郁乃「え……」 京太郎「せんべいっていうのもたまにはありですね」ペロッ 郁乃「///」プシュー 京太郎「?どうかしました?」 郁乃(私の口の……あわぁわわ)カァァ 京太郎「郁乃さん?おーい、郁乃さーん」 夜 京太郎「チューボー○すよ!までまだ時間あるから……どうやって暇潰そう」 京太郎「……誰かとメールしよっかな」 京太郎「こんな時間でも付き合ってくれそうなのは……咏くらいしかいないか」 京太郎「何て送ろう?」 京太郎『やっほー 背伸びた? 実はこの前背伸ばす方法聞いたんだけど』 京太郎「ちょっとからかってみるかな、くくく」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「ん?いつもより早いな……どれどれ」 咏『へー、どうせ当てになんないだろうけど しょうがねえから聞いてやるよ』 京太郎「お、予想通り乗り気だ」 京太郎『なんかなるべく服とか着ないでやった方が効果あるらしいんだけど まず 京太郎『脳天にシリコーンを埋め込みます』 京太郎「これで身長稼いでる人のうわさを聞いたんだよなー」 京太郎「思いっきりばれるだろうけど、送信」ピッ ヴーッ ヴーッ 咏『あんさぁ……』 咏『嘘つくなら、もっといい嘘吐けよな』 咏『せっかくパンイチでやら』 京太郎「?何で途切れてんだ?」 京太郎「ってかパンイチか……」ポワンポワンポワン 咏『バッ!何こっち見てんだよ!』 咏『……いいじゃんか、白だけでも』 京太郎「…………」 京太郎「何も感じねえ……」 京太郎「一応返しとくか」 京太郎『牛乳飲んできのこ食べてりゃいいらしいぜ あ、俺?俺はいつの間にかこんな身長になってたぜ 牛乳とかあんま飲んでねえけど』 京太郎「……っと」ピッ 京太郎「牛乳よりかはお茶とかの方が好きなんだよな」 ヴーッ ヴーッ 咏『何だよ腹立つ腹立つ! いいぜ!牛乳飲んでお前よりおっきくなってやるかんな! 今度会ったときは頭なでなでしてやるよ! んじゃ、おやすみ』 京太郎「いや……無理だろ現実的に」 京太郎『あっはい、期待してますねー おやすみ』 京太郎「あっちでも元気みたいだし、良かった良かった」 京太郎「まだ時間あるし、他の人にも送ってみよ」 京太郎「弘世さんならまだ起きてそうだな」 京太郎「ダメ元で話せるかな?」 京太郎「文面は……」 京太郎『こんばんは、まだ起きてますか?』 京太郎「寝てるかもしれないし……このくらいでいいか」ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『一体何の用だ?』 京太郎『用と言う用は無いんですけど そっちの麻雀部はどんな感じですか? 引退とかはもうしてるんですか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『私たちはあと一週間ほどで引退だよ そっちの部長は荒川だから引き継ぎとかは楽なんだろうな』 京太郎『こっちは三年生がいなくなったら三麻くらいしかできなくなっちゃいますよ…… 淡とかこっちに来てくれればいいんですけど』ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『それもそうだな だが淡はやらんぞ、来年の中心戦力なんだ そういえば、来週から照が世話になるな やはりあいつは君といると楽しそうに見える。この間は君の話に何時間つき合わされたことか…… 照をよろしく頼むよ、それではおやすみ』 京太郎「何話したんだあいつ……」 京太郎『はい、お任せあれ! おやすみなさい』 京太郎「……もうすぐ、照が帰って来るのか」 京太郎「段々いつも通りになってきた感じだな」 咏の好感度がぐぐぐーんと上がった! 菫の好感度が上がった! 【11月第3週 休日】終 照母「じゃあ元気でね!照!」 照「母さんも、父さんと仲直りしてよ」 照母「も、って何よも、って!」 照母「あんなきのこ男、こっちから御免よ!」 照(なんでお菓子のことでそんなに喧嘩してるんだろう……) 照母「男と女の壁を越えても起こる争いってものがあるのよ!じゃあね!」 ブロロロロロ 照「……ふぅ」 照「ここに来るのも、久しぶり」 照「ただいま」 照が清々荘に戻ってきました! 【11月第4週 平日】 京太郎「ふぁあぁ……」 京太郎「布団あったけえ……出たくねえ……」 京太郎「秋はこれだから困るんだよな……」 京太郎「また信号赤か……幸先悪いな」 照「」トテトテ 京太郎「…………」 照「…………」 京太郎「…………」 照「…………」 京太郎「照!?」 照「反応遅くない?」 京太郎「ちょっと、信じられなくってさ」 京太郎「三か月前までは当たり前だったんだけど、おかしいよな」 京太郎「またこれから頑張ろうな」 照「うん。よろしくね、京」 京太郎(照が清々荘に戻ってきた、けど) 京太郎(まだ憩さんと咏は連れ帰られたままだ) 京太郎(それも、俺の知らない間に……) 京太郎(どうすればあの二人は……) 照「京?どうかしたの?」 京太郎「ん?ああ……」 京太郎(照なら、何か知ってるかもしれない) 京太郎(今聞いておこう) 京太郎「憩さんのこと、なんだけどさ――――」 照「なるほど、憩は荒川病院に帰っちゃったのか」 京太郎「どうすれば戻って来てくれるかな?」 照「…………」 照「憩のお父さんは憩を医者にしたがってる、でも憩は看護師さんになりたいって言ってた」 照「あと、お父さんといると麻雀がつまらない、って言ってた」 京太郎「麻雀が?」 照「よくわからないけど、嫌なんだって」 京太郎「確かに、わかんねえな……」 照「憩に会いにご実家まで行ってみるのも、手段の一つだと思う」 照「そこで何があるのか確かめてみるといいかも」 京太郎「突入か……わかった、試してみるよ」 照「頑張ろうね」 京太郎「おう!」 昼 京太郎「やっと昼休みかぁ……はぁ」 和「須賀君、宮永さんが呼んでますよ」 京太郎「え?」 照「」フリフリ 京太郎「?ちょっと待ってろー」 和(やはり似ていますね)フム 京太郎「お待たせ、照は購買だったよな?」 照「買って来たからだいじょうぶ」 京太郎「そっか、じゃあ中庭行こうぜ」 照「えっ」 京太郎「何かダメなのか?」 照「あ……いや……///」 京太郎「?」 キャッキャウフフ キャッキャウフフ イチャイチャイチャイチャ 京太郎「」カァァ 照「」カァァ 照「こんなところに誘うなんて……京、大胆」カァァ 京太郎(ここの雰囲気忘れてたぁぁぁぁー!!) 京太郎(廊下から中庭見てる人からもジロジロ見られてた……) 京太郎(くっそ恥ずかしい……) 「あー12月の中旬期末試験だからー頑張れお前らー」 京太郎「12月の中旬ってことは……」 和「あと二週間くらいということですよ」 京太郎「なん……だと……」 京太郎「いいや、部活行こー」 和(本当に大丈夫なのでしょうか……) 京太郎「ちはーっす!」 エイスリン「キョウタロー、オハヨウ!」 憩「京太郎くん遅いでー」 照「遅い、罰金」 霞「それじゃあ今日も始めましょうか」 郁乃「照ちゃんもおることやしな~」 京太郎「馴染むの早いな」 部活動 京太郎「今日はどう割り振りますか?」 霞「三麻を二つか、四人で打って二人は見学とか……かしら?」 照「私は打ちたい」 憩「ウチも久しぶりに照ちゃんと打ちたいですーぅ!」 エイスリン「ワタシモ!」 郁乃「ほな今日もくじ引きで決めるで~!」 照「むぅ……」 郁乃「私と照ちゃんが抜けるな~」 京太郎「この面子ですか……」 エイスリン「ゼッタイカツ!」 憩「負けへんでー」 霞「よろしくね」 京太郎 36+200+35=271 エイスリン 87+105+15=207 憩 60+142+90=292 霞 67+182+40=289 エイスリン「アウゥ……」 京太郎「全然届かねえ……」 憩「ウチの勝ちやね」 霞「もう少しだったんだけどねぇ」 郁乃「ほな今日は~罰ゲームでもしてもらおかな~」 エイスリン「バツゲーム……?」 郁乃「負けた二人、京太郎くんとエイちゃんには~」 郁乃「ポッキーゲームをやってもらおかな~?」 照「…………は?」 エイスリン「pocky game?」ハテ? 京太郎「ポッキーゲームって、あのポッキーゲームですか?」 郁乃「せやで~、二人で一本のポッキーを齧るんや~」 エイスリン「??」 霞「罰ゲームと言うよりはむしろご褒美じゃないのかしら……」 憩「ウチが負ければ良かった……」ボソッ 郁乃「ほなやってもらおか~」 照「京、無理しないでいい」 京太郎(くくっ、まさかこんなタイミングで我が世の春が来るとは思わなんだ……)ニヘラ 照(京のこの笑顔は、いやらしいことを考えてるときの顔……!!)キュピーン 京太郎「郁乃さんもそう言ってることですし、やりましょうか!」ニヘラ 憩「…………」ジトッ 霞「…………」ジトッ 照「…………」ジトッ 京太郎「な、なんですかその目は!」 照「別に……」プイッ 憩「京太郎くん、エイちゃんに何かしたらわかっとるよねーぇ?」ニコッ 霞「さて、できるものなら見せてもらいましょうか?」ニコッ 京太郎(ぐっ、何だこの威圧感は……!) エイスリン「」トントン 京太郎「はい?」 エイスリン「ひょうはおー、ひよ?」ニコッ←ポッキーを咥えながら 京太郎(何だこの天使…………) 京太郎「」ハム エイスリン「ンッ……」 京太郎(ここは一気に攻めてエイスリンさんの唇を……)チラッ エイスリン「?」 京太郎(うぉぉ、ちっちぇえ!) 郁乃「よ~い、スタート!」 エイスリン「……」ポリッ 京太郎「……」ポリポリ エイスリン「……」チラッ 京太郎「……」チラッ エイスリン「」カァァ 京太郎(そう、これこそがポッキーゲームの醍醐味) 京太郎(超至近距離で見つめ合い、迫る!) 京太郎(そしてこのまま……!)ポリポリポリポリ!!! エイスリン「!」ビクッ 京太郎(あと二口!)ポリポリポリポリポリ!!! エイスリン「!?」 京太郎(父さん、俺、男になるよ……) ギュルルルルルルルルルル!!!!!! 京太郎(何の音だ?) [ ____\ \ { \ __> .. \ . \ }\ \ ... \ . \ \ , , /\ \ .. \ l \ \ \ヽ/⌒7 ′ ′ , | li\ / -‐/ ̄ ̄ ̄/ ̄\ \} }\ \ } ∨ / ∧ , ′ /{ }\ | \ l| \ / / / / y'⌒ヽ\人 /\ \_}/ ,/ ̄ / ∧ ∨,√| \_} \__} \ _ -‐ / -‐ / /../ / ̄ ̄ ̄\ ∨ } ′/ ∧ | ∨ l| }i-‐ // { ,.../ { \ | | | / i| | l ll| |li、 / \/l l...| | ∨ | | | ii| i| 丶 ,′ >‐- 八 ll...| |___ | l| | |l ill| | l ll| |lli ii| i| \ | -‐ {. . ト---≠ ┴ァ‐- {/ ̄ ‐- __| l| | |li ii| \ | ∨∧\{/∨ / f´}/) -=ニ | |lli illl| | l iii|\ \ | _∨∧彡クj //)-} /ヽ.  ̄} |llli illll| | l ll| |lli ll| i|. . . \_____|______/. . . /i⌒}/,〈 ´~ (/ 〉 , |lllli illlll| | l ll| ii|lli ii| ll|| i|、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / / \ \ `~´{_ ′ lll|い√ ̄} | ∧ l「` -=i|ll| ii| ill| /. \. . . . . . . . . . . . . . . . < ̄ ̄ _/. . . /l__//>-- \ , l| )ノ l| |,/ l i リ^i\ } /^}/}  ̄\. . . . . . . . . . . . .`ー‐‐. . . . . /,/ ̄ ̄\ト、 } \ ′リ l| |′ l | \从,/ | / \. . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ ,/  ̄ `ー- _〉 リリ リ′ }′. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | '′. |. | | 〈/〉-‐=ニ二ニ=-- _,,| ∧ }ニ=-  ̄ ̄ ̄ -=ニ=- _〉 〈 }  ̄「\ } 京太郎「そげぶっ!」 ギュルルルルルルルル ドンガラガッシャーン 京太郎「死ぬかと思った……頭がくらくらするぜ」 照「京が莫迦なことするから」プイッ エイスリン「タノシカッタ!」 京太郎「サイデスカ……」 夕 京太郎「一時間気絶しっぱなしかよ……」 京太郎「誰か誘って帰ろ」 京太郎「今日の掃除当番は憩さんだったよな……誘ってみるか」 京太郎「憩さんいますかー?」 憩「あれー?京太郎くんまだ残っとったん?」 京太郎「一緒に帰ろうかと思ったんで、どうっすか?」 憩「ええで、ちょっと待っててなー」 京太郎「じゃあ手伝いましょうか?」 憩「うん、そういうんやったらお願いしよかな」 京太郎「よし!ちゃっちゃと済ませちゃいましょう!」 京太郎「一緒に掃除して帰るって、なんかあのときみたいですよね」 憩「せやね、懐かしいなぁ」 京太郎「ですねー」 京太郎「前はたこ焼き食べて雀荘行きましたよね」 憩「……うん」 京太郎「…………」 憩「…………」 京太郎「俺はまた、一緒に憩さんと帰りたいです」 憩「?今一緒に帰っとるやん」 京太郎「そうじゃなくて……憩さんと清々荘に帰りたいんです」 憩「…………」 京太郎「今度は皆で帰りましょう」 憩「…………」 京太郎「ここで右でしたよね?」 憩「ぁ…………」 京太郎「それじゃあまた明日!」フリフリ 憩「……うん、また明日、な」ニコッ タッタッ 憩「…………はぁ」 憩「帰りたい、かぁ」 京太郎「暇だし、照にメールしよ」 京太郎「そろそろ炬燵も出すかー」 京太郎「あーそういやお菓子余ってんなー」 京太郎「照に手伝ってもらうか」 京太郎『一緒に菓子食わね?』 京太郎「はい、送信」ピッ < ガタッ 京太郎「?」 ヴーッ ヴーッ 照『いつ?いつのこと?ねえいつ?今?いま?今だよね?今しかないよね?今でしょ?今食べないとなんでしょ?今食べようよ、いいでしょ?今すぐ食べないと駄目だよね? あと何食べるの?プリンとか?でもシュークリームもいいよね、やっぱりプリンの方がいいかな、焼きプリンとかレアチーズムースのもいいかもねあ、コーヒーゼリーは食べられないかな』 京太郎「読みにくいよ何だよこれ……」 京太郎「いつにするかな」 京太郎『じゃあ今週末の夜でどうだ? 菓子はそんときの楽しみってことで』 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「前と比べてだいぶ早くなったな」 照『わかった、楽しみにしてる ポッキーゲームも』 京太郎『お前とやったって楽しくねえよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『ひどい、私だってか弱い乙女なのに』 京太郎『男子高校生を5mも殴り飛ばすやつのどこがか弱いんだよ あれかなり痛かったぞ』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『あれは京がエイスリンと仲良くしてるから 腹が立っただけ』 京太郎『いいじゃんか、エイスリンさんと仲良くしたってー』 照「…………」 照「そういうことじゃ、ない……のかな?」 【11月第4週 平日】終 【11月第4週 平日2】 京太郎「そろそろ鍋料理の季節かー」 京太郎「誰か土鍋とか持ってないのかな?」 照「はぁー」ホワホワ 照「息が白い」ホッコリ 京太郎「よっ、照!」 照「おはよう」 京太郎「見てみろよ、息が白いぜ!はぁー」ホワホワ 照「うん、はぁー」ホワホワ 照「息が白いと冬になった、って思う」 京太郎「だなー」ホワホワ 京太郎「なあ照、お前土鍋持ってるか?」 照「土鍋……ううん」 京太郎「そっか」 照「どうして?」 京太郎「んにゃ、鍋食べたいなーって」 照「昔は、家族みんなでやったよね」 京太郎「ああ、照んちでやったやつな」 照「いっつも、父さんと母さんはデザートをたけのこにするかきのこにするかでもめてたけどね」 京太郎「ほんと、楽しかったな」 照「うん、またいつかしよう」 京太郎「だな」 京太郎「鍋の話なんかしてたから腹減った……」 京太郎「今日はどこ行って食おう」 昼 京太郎「こうして何となくマイベストプレイス屋上まで来たけど……」 ヒュウー 京太郎「寒いからか人がいない……」 ガチャ 郁乃「う~寒いなぁ~」ブルブル 郁乃「あ、京太郎くんやぁ~」 京太郎「そうですよ、一緒に食べませんか?」 郁乃「うん、ええで~」 郁乃「今日もお弁当おいしいな~」 京太郎「霞さん任せじゃなくて自分でも作ればいいのに」 郁乃「居候たるもの衣食住完璧にお世話になるもんなんやで~」 京太郎「最低だよこの大人」 京太郎「……そういえば、郁乃さんはここを出たら何をするんですか?」 郁乃「私?」 京太郎「ほら、郁乃さんは照とかエイスリンさんとは違って大学行く必要も無いじゃないですか」 京太郎「それに、身体が元に戻るかわからないですし」 郁乃「う~ん……ようわからんな~」 郁乃「来年からは京太郎くんの部屋に居候したろかな~?」 京太郎「同棲生活ですか、いいですね」 郁乃「そ~そ~、同棲生活やで~……えっ?」 京太郎「若い男女が一つ屋根の下で共同生活って同棲生活じゃないですか」 郁乃「京太郎くんとどどど同棲なんて……///」 京太郎(こういうネタでいじるとわかりやすくなるよな) 京太郎「俺と郁乃さんで一緒にご飯作って食べて、風呂も交代で入って、一緒に寝て、立派な同棲生活じゃないっすか?」 郁乃「ご飯に……寝る……」 郁乃(寝るって、つまり京太郎くんと私が……) 郁乃「あぅあぅあぅ……///」プシュー 京太郎(あ、ショートした) 京太郎(卵焼き美味しそうだな)ジーッ 郁乃(私と京太郎くんが……そのままゴールインして……) 京太郎(もらっちゃおっと)ヒョイ 郁乃「///」プシュー 【夕方】 京太郎「買い物してたら随分遅くなっちまったな……っと」 霞「あら京太郎くん、今帰ったのね」 京太郎「はい、霞さんもですか?」 霞「そうなんだけど……」 京太郎「どうかしたんですか?」 霞「アパートのお湯が出ないらしくって、それで皆で銭湯に行こうと思ってね」 京太郎「それを皆に知らせようと?」 霞「そういうこと、協力してもらえるかしら?」 京太郎「了解です!」 京太郎「俺はエイスリンさんに伝えてきますね」 霞「わかったわ、よろしくね」 京太郎(にしても銭湯か……) 京太郎(混浴だったらいいなぁ) ピンポーン 京太郎「エイスリンさーん、いますかー?」 シーン 京太郎「エイスリンさん?」 シーン 京太郎(中の明かりはついてるみたいだけど……) 京太郎(まさか……誰かに襲われているのか!?) 京太郎(手足が縛られて口も塞がれているのなら物音が無いのも筋が通る) 京太郎(反抗することも許されずただ一方的に……)ゴクリ 京太郎(ってダメだダメだ!何を考えてるんだ俺は!) 京太郎(まずはこのドアを突き破る!) 京太郎「どぉりゃあああー!!」 ガチャ エイスリン「…………」ジーッ カチッ 京太郎(すげー集中してるみたいだな) <ロン 京太郎(あ、和了られた) エイスリン「」ジワァ エイスリン「……」ゴシゴシ カチッ 京太郎(配牌一向聴か、頑張れ!) エイスリン「……」パァァ 京太郎(三巡目で聴牌って早いな) <ロン エイスリン「!」パァァ 京太郎(綺麗に捲って嬉しそうだな) 京太郎「あのー、エイスリンさん?」 エイスリン「」ビクッ エイスリン「キョウタロー……ドウシテ?」ビクビク 京太郎「えっとですね、実は……」 エイスリン「セントウ?」 京太郎「お風呂ですよ、皆で入るんです」 エイスリン「キョウタローモ?」 京太郎「俺は男なので別ですよ」 エイスリン「ソウ……」 京太郎「とにかく、さっさと行きましょうか。みんな集まってますよ」 エイスリン「ウン!」 京太郎「お待たせしましたー!」 エイスリン「」トテトテ 霞「皆来たわね」 華菜「それでどこの銭湯に行くんだ?」 照「……ねえ、あれ誰だっけ?」ヒソヒソ 郁乃「私も知らんな~」ヒソヒソ 華菜「お前ら!丸聞こえだからな!」 霞「近くの銭湯は……こっちだったはずよ、前にお父様に連れて行ってもらったことがあるから」 照「皆でお風呂……」 郁乃「はよコーヒー牛乳飲みたいな~」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6404.html
京太郎「今日は雀さんのサイン会が昼に中心街、夜に三箇牧であるらしい」 京太郎「雀さんは地区予選大丈夫なんだろうか……?」 京太郎「やるべきは麻雀、だよな」 京太郎「よし、頑張るぞっ!」 京太郎「ひさしぶりにネト麻でもするか」 京太郎「MAO……超本格的なオンライン麻雀ゲーム」 京太郎「開発者の意図がうんたらかんたらってニュースに取り上げられてたな」 京太郎「待機待機、っと」 京太郎「お、来た来た」 とよねー:よろしくだよー 最強☆ちゃん:よろしくお願いします 魔法少女志望:よろしく 開局 京太郎「お、いい配牌、これは清一色だな」カチッ 京太郎「どんどん揃ってくな」カチッ 京太郎「お、面清一通で聴牌だ」カチッ 京太郎「この調子で……」 京太郎「来た!」 京:ツモ、8000オール 東1局 親 京 49000 魔法少女志望 17000 最強☆ちゃん 17000 とよねー 17000 京:ツモ、8000オール 豊音「わわっ、いきなり親倍だよー」 豊音「私も負けてられないよねー」カチッ とよねー:ツモ、3100・6100 東2局 京 42900 親 魔法少女志望 13900 最強☆ちゃん 13900 とよねー 29300 菫「シャープシュートの特訓にネト麻をすることになったのだが……」 菫「上手くねらえないな……ってツモか」カチッ 魔法少女志望:ツモ、2600オール 東2局1本場 京 40300 親 魔法少女志望 21700 最強☆ちゃん 12300 とよねー 26700 京太郎「さっきからツモばっかりだな…」カチッ 京太郎「いい感じいい感じ」カチッ 京太郎「よし」 京:ツモ、3100・6100 東3局 京 56600 魔法少女志望 13600 親 最強☆ちゃん 8200 とよねー 22600 菫「この京とかいうプレーヤー、凄い火力だな」カチッ 菫「だが、狙えはしないが……」 菫「勝たせてもらおう」カチッ 魔法少女志望:ツモ、4000・8000 東4局 京 52600 魔法少女志望 29600 最強☆ちゃん 200 親 とよねー 18600 京太郎「なんだこれ……」 京太郎「トイトイ三槓子、槓ドラモロ乗りで三倍満…って」 京太郎「あ、来た」 京:ロン、24000 終局 京 76600 魔法少女志望 29600 最強☆ちゃん 200 とよねー -5400 京太郎「……」 京太郎「倍満倍満三倍満で飛ばす、とか嬉しすぎて実感が湧かないな」 prrr prrr 京太郎「はい、須賀です」 豊音『うわあああああん!!』 京太郎『えっ!?』ビクッ 豊音『須賀ぐーん』 京太郎『あ、姉帯さん!?落ち着いてくださいよ』 豊音『ぐやじいよーでも楽しがっだよー』 京太郎『どうしたんですか?』 豊音『えっぐ、あの、ね』 京太郎『ネトマで飛ばされた、と』 京太郎『よりにもよって三倍満に振り込んでしまって』 豊音『うん、ズズッ』 京太郎(あれ、これ和了ったの俺じゃね?) 京太郎(と、すると姉帯さんがとよねーさんか……) 京太郎(うん、黙っておこう) 京太郎「姉帯さんを慰めるのに小一時間かかってしまった」 京太郎「なんとかばれないで済んだな」ホッ 京太郎「昼は、どうしよう」 京太郎「そういえば、中心街で雀さんのサイン会があったんだっけな」 京太郎「行ってみよう」 ―――――――――――― 明華「いつもありがとうございマスネ」ニコッ 明華「お次ノ人ー!」 京太郎「どうも」 明華「須賀クン!」パァァ 明華「来てくれたンダネ!」 京太郎「この前約束しましたしね」 明華「ありがとっ!」 明華「そだ!アト1時間待ってテ!」 京太郎「どうするんですか?」 明華「一緒ニ遊ビニ行こっ!」 京太郎「いいですね、行きましょうよ!」 明華「うんっ!」 明華「須賀クン、コッチコッチ」 京太郎「あ、はい」 明華「…」ササッ 京太郎「あの、どこへ?」 明華「私ノ楽屋」ササッ 京太郎「俺が入ってもいいんですか?」 明華「……タブン」 明華「…バレタラ、危ない…カモ」 京太郎「えぇ……」 ―――――――――――― 明華「到着ッ!」 京太郎「おお、ドッキリ番組で見た部屋そのものだなぁ」 京太郎「そういえば、ここで何するんです?」 明華「それハネ……」 明華「一緒ニ話そっ」 京太郎「雑談ですか、いいですよ」 明華「何カ聞きたいことトカある?」 京太郎「ききたいこと……あ、歌」 明華「歌?」 京太郎「いつごろから歌ってるんですか?」 明華「ンー、小さいときカラ」 明華「パパンハ麻雀ノプロデ、ママンハ歌手デ」 明華「ダカラ、麻雀ト歌ハずっとやってる」 京太郎「ふぅ~むなるほどなるほどなるほど~」 明華「……」 京太郎「……」 京太郎「話すこと、無くなっちゃいましたね」 明華「ウ……ン」 京太郎「じゃあどこか行きますか」 明華「ウン!」 京太郎「というわけで、大阪城の近くにあった喫茶店に来てみましたー」 明華「オ城、キレイ」キラキラ 京太郎「周りの風景も見れるのもこの店のいいところだよな」 明華「あ、この歌」 ~~♪ 京太郎「これが雀さんの歌ですか?」 明華「ウン、ドウ思う?」 京太郎「いい歌だと思いますよ」 明華「ワァ、ありがと!」 京太郎「大阪と言ったらこれ!」 テッテレテッテッテー 京太郎「大阪パフェ~」ダミゴエ 明華「普通ノパフェト、違うノ?」 京太郎「……」 京太郎「……寸分違わずです、はい」 明華「ふふっ、はい、これ」アーン 京太郎「え?い、いいんですか?」 明華「なにが?」 京太郎「あーん、なんて」 明華「パパンヤママントしたことある、ダイジョーブ」 京太郎「え、えーっと、ですね」 京太郎「そういうのは、少し、早い、と言いますか、そのー」 明華「ふふっ、ジョーダン」パクッ 京太郎「えっ」 京太郎「……」 明華「ふふっ」 京太郎「お、男の純情をもてあそびましたね!」ウキー 京太郎「そんな明華さんには、こうです!」アーン 明華「エ?」 明華「……」 京太郎「あれ、食べないんですか?」 明華「……アーン」 京太郎「はい」パクッ 明華「アー……アレ?」 京太郎「仕返しです」フフン 明華「~~///」 ―――――――――――― 明華「今日ハありがと!」 京太郎「俺なんかでよければ、また遊びにいきましょうよ」 明華「ウン!」 京太郎「さて、まだ中心街にいるわけだが、何をしようかな」 京太郎「通天閣、大阪に来てから初めてだな」 京太郎「こうしてみると、賑やかな街なんだな、ここ」 京太郎「……あ」 もこ「~♪」 京太郎「対木さん……でしたよね」 もこ「ん?」 もこ「き、貴様は…ッ!」 もこ「ゴ、ゴールデンフレ「須賀です」」 京太郎「須賀京太郎です、元気そうで何よりです」 もこ「ククク、あんなもの、我には些細なこと……に、すぎない」グスッ 京太郎「ああ、元気出してくださいよ」 京太郎「ほら、元気元気!」 もこ「元気?」 京太郎「元気元気元気元気元気元気ごほっ、ごほっ」 もこ「大丈夫?」 京太郎「元気、出しすぎちゃいました」テヘペロ もこ「ククッ」 京太郎「ははっ」 もこ「クーックックックク」 京太郎「あーはっは」 もこ「気に入ったぞ、須賀」 もこ「これをやる、マイセルコードだ」 京太郎「セル…携帯、コード……ああ、連絡先ですか」 もこ「……ん、不要…か?」 京太郎「いえ、嬉しいです。これ、俺のえっとセルコードです」 もこ「あ、ありがと」ニヘラ 京太郎「地元に戻ってきたぞ」 京太郎「三箇牧のサイン会は…また邪魔すると悪いからやめておくか」 夜 京太郎「憩さんと勉強するか」 コンコン 京太郎「憩さん、勉強しましょう!」 ドタドタ 「ま、待っててーな!」 憩「はぁ…はぁ、べ、勉強?」 京太郎「顔赤いですけど、どうしました?」 憩「い、いや、なんでもないよ!」アセアセ 憩(あとちょっとで見られるとこやったな……) 憩(オカズは京太郎君……なんて、言えへんよな) 【7月第2週 休日】終 【7月第3週 平日】 京太郎「いよいよ今週末か!」 京太郎「気合いれていこう!」 京太郎「ふぁああ」 エイスリン「スガクーン!」パタパタ 京太郎「どうも、おはようございます」 エイスリン「オハヨッ!」 京太郎「エイスリンさんは、休日何をしていたんですか?」 エイスリン「エーットネ」カキカキ バッ |牌に埋もれるエイスリンの絵| 京太郎「…えーっと…」 京太郎「麻雀漬け?」 エイスリン「ミンナデ、ウッタ!」 エイスリン「スガクンハ?」 京太郎「俺もネトマしてましたよ」 エイスリン「スガクンハエライ!エライヨー」 京太郎「あ、ありがとうございます」 京太郎(言えない……東風戦やっただけで他の時間は遊んでただけなんて) 京太郎(到底言えない……) エイスリン「ソウダ、カスミガダイジナハナシガアルカラ」 エイスリン「ヒルヤスミ、ブシツニシュウゴウダッテ!」 京太郎「わ、わかりました」 京太郎(大事な話……?) 京太郎「というわけで、部室に来たけど」 霞「あ、来たみたいね」 京太郎「話…とは?」 霞「地区予選のことよ、まずは日程から」 【地区予選1日目】 朝:自由行動 昼:自由行動 夕:女子団体戦 決勝 夜:自由行動 【地区予選2日目】 朝:女子個人戦 予選 男子個人戦 予選 昼:女子個人戦 本戦 夕:男子個人戦 本戦 霞「こうなっているわ」 霞「予選は東風3回で2回2位以上で通過」 霞「本戦は半荘2回の内どちらかで1位で通過よ」 京太郎「ありがとうございます。あ、そういえばオーダーってどうなっているんですか?」 霞「そのことなんだけど……実は」 霞「迷ってるのよ、だから京太郎くんの意見を聞こうかと」 京太郎「俺が決めてしまってもいいんですか?」 霞「私より、あなたの方があの子たちをわかってると思うから、どう?」 京太郎「そう…ですね」 京太郎「じゃあ、まずは先鋒からですか」 霞「先鋒は基本エースポジションね」 霞「高火力プレーヤーが置かれることが多いわ」 霞「それで、誰にするの?」 京太郎「照…がいいんじゃないんですか?」 霞「照ちゃん?去年は大将だったけど」 京太郎「あいつと同じ卓に入ったら、あんまり和了れないんですよね」 京太郎「だから、照に任せておけば安心かと」 霞「確かに…そうね」 京太郎「次は、次鋒ですか」 霞「ここは……事故が結構起きるポジションね」 霞「あと、キンクリされがちよ」 京太郎「キンクリ……?」 京太郎「郁乃さんか、咏ですかね」 霞「その心は?」 京太郎「狙い目だから?」 霞「何よそれ」 京太郎「でも、どっちにしましょうか……」 霞「そうね……」 京太郎「じゃあ、郁乃さんに任せましょうか」 霞「あの子は、なんとかするでしょうからね」 京霞「「多分……」」 京太郎「次は、中堅ですか」 霞「ここは自由に打つプレーヤーが多いわね」 霞「先鋒の次に高火力プレーヤーが置かれるポジションよ」 京太郎「ここを咏にしましょうか」 霞「そうね、あの子に合ってそうだし」 京太郎「残るは、副将と大将ですか」 霞「エイスリンちゃんか憩ちゃんね」 霞「副将はごくまれにおかしなプレーヤーが置かれることがあるから注意ね」 霞「基本は守りの堅いプレーヤーばかりよ」 霞「大将はいわずとしれた魔物区域」 霞「私も去年は大将だったわね」 霞「それで、どうするの?」 京太郎「副将は憩さん、大将はエイスリンさんにしようかと」 霞「ふんふむ……」 霞「歴の浅いエイスリンちゃんはちょっと心配だけど」 霞「ま、いいでしょう」 霞「まとめると……」 先鋒 宮永照 次鋒 赤阪郁乃 中堅 三尋木咏 副将 荒川憩 大将 エイスリン・ウィッシュアート 霞「こうなるわ、これでいいのね?」 京太郎「はい、大丈夫だと思います」 霞「それじゃあもう戻っていいわ、ありがとう」 京太郎「了解です、失礼しました」 京太郎「いよいよ大会って感じがしてきたな」 京太郎「放課後はどうしようかな」 京太郎「部活一択!」 霞「今日は大会前だからたくさん練習できるようにしておいたわ」 京太郎「おお!よし、頑張るぞ!」 エイスリン「スガクン!トックン!」 京太郎「おっ」 エイスリン「トックン、シヨ?」 京太郎「俺もそう言おうと思ってました」 京太郎「張り切っていきましょう!」 エイスリン「ウン!」 京太郎「こんなところ、でしょうかね」 エイスリン「アリガト、スガクン!」 京太郎「いえいえ、頑張ってくださいね」 京太郎「あとこれ」 エイスリン「ナニコレ?」 京太郎「お守りです、使ってください」 エイスリン「ア、アリガト、キョ、キョウタロークン!」 京太郎「あれ、今」 エイスリン「エヘヘ、ナマエデ、ヨンデミマシター」 エイスリン「ガンバローネ、キョウタロークン!」 京太郎「はい!」 京太郎「エイスリンさん!まだ特訓続けましょう!」 エイスリン「イイノ?」 京太郎「どうってことないですよ、エイスリンさんの力になりたいだけですから!」 霞(あらあら、いい雰囲気ね)クスッ 京太郎「ふぅ……」 エイスリン「ツカレタァー」 京太郎「まだまだ頑張りましょうね!」 エイスリン「オマカセア「それは言ってはいけません」」 京太郎「まだまだ行きますよー!」 エイスリン「オーッ!」 照(京、こっちには来ないのかな…) 憩(大会直前……か) 霞「はい、今日はここまでよ」 霞「あとはみんな週末に備えて調整しておくこと」 霞「それじゃ、解散よ」 エイスリン「キョウタロークン、キョウハ、アリガトウデシタ」ペッコリン 京太郎「俺も、エイスリンさんの力になれたようで嬉しいです」 京太郎「地区予選、頑張りましょうね!」 エイスリン「ウン!」 エイスリン「キョウタロークン!チョットキテ!」 京太郎「どこにいくんですか?」 エイスリン「book store!」 お品書き 牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 戒能良子のものまね王!…2800円 迫り来る怒涛の修羅場…2000円 女性を落とす40の方法…1000円 小説…600円 京太郎「エイスリンさんはどこか行っちゃったけど、何を買おう」 京太郎「この2冊にしておくか」 エイスリン「オマタセ!」 京太郎「今までどこに?」 エイスリン「comic!」 京太郎「漫画コーナーですか」 エイスリン「ウン!」ズコッ エイスリン「アッ」 バサバサッ 京太郎「あ、本落としました……」 漫画「アーッ!」 京太郎「よ」 【7月第3週 平日】終 地区予選・朝 京太郎「霞さんの家から春の千里山の映像を借りてきたぞ」 京太郎「これで対策を立てよう!」 京太郎「誰にしよーかなー」 京太郎「お、このおもちは、清水谷さんか」 京太郎「この人にするか」 京太郎「……」 京太郎「なんにも浮かばないな……」 京太郎「対策なんて似合わない、か」 京太郎「みんなの役に立ちたかったんだけどな……」 京太郎「はぁ……」 昼 京太郎「いや、ここで諦めてたまるか!」 京太郎「対策係須賀京太郎!清水谷さんを攻略する!」 京太郎「そういえば、清水谷さんの調子って」 京太郎「半荘の間に何回も変わってる気がするんだよな」 京太郎「配牌がめちゃくちゃいいときが3回続いたり、悪い時が続いたり」 京太郎「この調子を乱せば……」 京太郎「でも調子とかどうやって乱すんだよ……」 京太郎「藁人形でも作っておくか」 京太郎「一回戦、三箇牧は……」 京太郎「先鋒戦は、照が250000点、他校を全て50000点で圧倒」 京太郎「次鋒戦、郁乃さんは地和を2回も和了して、結果は三箇牧300000点、他校は……」 京太郎「次鋒戦後、卓を点検して」 京太郎「中堅戦、咏が和了り続けて他校は全て10000点台」 京太郎「副将戦の憩さんは他校を0点で回す」 京太郎「大将戦はエイスリンさんの開局ツモで全員トビ…か」 京太郎「なんだこれ」 霞「地区予選もいよいよ決勝よ!みんな、優勝してインターハイに行きましょう!」 一同「おーっ!」 霞「まずは照ちゃん、頑張ってね!」 照「……善処する」 実況「さあ、始まりました、北大阪インターハイ地区予選」 実況「実況は私、解説は野依プロでお送りします」 理沙「村吉さんは!?」プンスカ 実況「村吉アナは他局なのでいません」 理沙「そうだった……」シュン 実況「それでは、決勝に駒を進めた4校を紹介していきましょう!」 実況「まずは、モブA高校!火力重視のチームです」 実況「お次はモブB学園、モブA高校とは対照的に、速度重視のチームです」 実況「そして、1年ぶりの出場、三箇牧高校!」 実況「昨年の個人戦ベスト2の宮永照、荒川憩擁するまさにドリームチーム!」 実況「そしてそして、最後は全国2位、関西最強の高校!」 実況「千里山女子!」 実況「野依プロ、本日の見どころは?」 理沙「制服!」プンスカ 実況「ああ、確かに三箇牧高校の制服は個性的ですよね……ってちがーう!」 実況「対局についてお聞きしたかったのですが、まあおいておきましょう」 実況「間もなく、先鋒戦スタートです」 照(早く行っておくか……) 照「行ってきます」 京太郎「頑張れよ!照!」 照「うん」 竜華「怜、もう始まるで」 怜「……ん、そうやな」 怜「じゃ、行ってくるわ」 竜華「無理はせんといてな!」 怜「わかっとるって」 【対局室】 怜「お」 照「ん」 怜「その節は、お世話になりました」 照「いや、こちらこそ」 照「よろしく、園城寺さん」 怜「よろしくな、チャン……いや、宮永さん」 照「うむ」 怜(チャンピオンになるのは……私たちや) 開局 親 モブA1 100000 南 怜 100000 西 モブB1 100000 北 照 100000 怜(宮永さんは東1には和了らん) 怜(今のうちに、攻める!) 【先読み―シングル】発動! 2000から4段階上昇で満貫 怜「リーチ」 照(リーチ…立直……直立) A1(これが園城寺のリーチか!) B1(あ、ど、どれ捨てよう……)トン 怜「ロン、リーチ一発メンタンピンで、8000や」 B1「あうっ」 実況「園城寺選手、早速リーチ一発」 実況「園城寺選手は牌譜を見てみると一発率が多いのですが、どう思いますか?野依プロ」 理沙「鏡!」プンスカ 実況「鏡?」 照(ここから、いく)ゴッ 【照魔鏡】発動! 東2局 A1 100000 親 怜 108000 B1 92000 照 100000 怜(親番……) 怜(まだまだ行く!) 怜「リーチ」 照(うむむ……) 怜「ツモ、リーチ一発チートイドラドラ、6000オールや」 照(うむぅ……) 東2局1本場 A1 94000 親 怜 126000 残り体力:4 B1 86000 照 94000 照(2連続一発……不思議) 照(でも、私も負けない) A1(園城寺さんに注意しておこう)トン 照「ロン、タンヤオのみ、1000の1本場は1300」 A1(うわっ、チャンピオンかー……) 東3局 A1 92700 怜 126000 残り体力:4 親 B1 86000 照 95300 照「ツモ、500・1000」 照(調整は、終わり) 照(言い訳じゃない……うん) 怜(宮永さんの、親番……か) 実況「とうとう始まったか、チャンピオン宮永選手の連続和了!」 野依(テレビ、慣れない……どうしよぉ…) 実況「どう思いますか?」 野依「まだまだ!」プンスカ 野依(またわけのわからないことを……) 東3局 A1 92200 怜 125500 残り体力:4 B1 85000 親 照 97300 同コンマのため、流局 照(親…ここで、稼ぐ!)トン 怜(連続和了は防がんとな)トン 照「あ」 A1「はい?」 照「いや、なんでも」 照(捨て牌間違った……) 東4局1本場 A1 93200 怜 122500 残り体力:4 B1 86000 親 照 98300 怜(テンパイ……宮永さんの連続和了も止まったことやし) 怜(一発がつくとして……よし)キィィン 【先読み―シングル】発動! 怜の体力が減った! 4→3 倍満から4段階上昇で、役満 怜「リーチや」 B1(ま、またですかぁ……)トン 怜「ロン、リーチ一発面混タンピン二盃口ドラ2、裏は…2」 怜「数え役満、32000の1本場は32300や」 B1「は、はいっ!」 怜(これで折り返しや……)ハァハァ 霞「照ちゃん、あまり和了れないわね……」 京太郎「まだ大丈夫ですよ!照なら大丈夫です!」 郁乃「まあ、照ちゃんが稼げなくても私がその分頑張るから安心してな~」 咏(それが不安なんだよねぃ) 南1局 親 A1 93200 怜 154500 残り体力:4 B1 53700 照 98300 実況「これは……どういうことでしょうか」 実況「宮永選手は2回和了したのみ」 実況「千里山女子の園城寺選手が着実にリードを広げていってますが」 理沙「まだまだ!」プンスカ 怜(体力、オーラスまでもつかな……) 怜(いや、もたせたるわ!) 照「ツモ、300・500」 照(もう、和了られてなんていられない) 南2局 A1 92700 親 怜 154200 残り体力:4 B1 53400 照 99400 照(ここから先は、私の独壇場) 照「ロン、2000」 B1「は、はいっ!」 照(園城寺さん……) 照(あなたを) ゴッ 照(倒す) 南2局 A1 92700 怜 154200 残り体力:2 親 B1 51400 照 101400 照「ツモ、1000・2000」 照(まだまだ、和了り続ける)ギュルッ 怜(そろそろ、きつぅなってきたな……) 実況「宮永選手はようやく調子を取り戻したらしいですね」 理沙「期待!」プンスカ 実況「は、はぁ……」 オーラス A1 91700 怜 153200 残り体力:2 B1 49400 親 照 105400 照(最後の親番、削れるだけ削ろう) 照(徹底的に) 照「リーチ」 怜(な……1巡後にツモ!?) 怜(ズラすしかない!) 怜(でもこの手牌じゃ鳴けへん) 照「ツモ、リーチ一発、2600オール」 怜(しくったなぁ……) 怜の体力が減った! 2→1 オーラス1本場 A1 89100 怜 150600 残り体力:1 B1 46800 親 照 113200 怜(宮永さん……静かやな……) B1(テンパイできました!次で終わりです!) A1(流局か、ノーテンってのがなぁ) 照(まだ)スチャ 照「ツモ、海底ホンチャン、3300オール」 オーラス2本場 A1 85800 怜 147300 残り体力:1 B1 43500 親 照 123100 照(一発、海底) 照(次は……そうだな) 照「カン」 A1(暗槓……?) 照「嶺上ツモ、メンゼンドラ2」 照「4200オール」 実況「チャンピオン止まらない!圧倒的!圧巻です!」 理沙(またフラれそうだな……どうしよぉ) 理沙(でも、頑張らないとっ!ファイト!私!) 実況「そして、3本場開始です」 理沙(あれ?) オーラス3本場 A1 81700 怜 143200 残り体力:1 B1 39400 親 照 135700 照(次は……) 照「ツモ、面混小三白中」 照「6300オール」 怜「こほっこほっ」 怜(そろそろきついかな……) オーラス4本場 A1 75400 怜 136900 残り体力:1 B1 33100 親 照 154600 照「リーチ」 A1(ダ、ダブリーですか) A1(今日は変な役ばかりですね) 怜(アカン、このままやと、ツモられる!) B1(あーもう、難しいですよぉ!) 照(いける!)ギュルルルル 照「ツモ、ダブリー一発メンタンピン一盃口、裏1」 照「8400オール」 オーラス5本場 A1 67000 怜 128500 残り体力:1 B1 24700 親 照 179800 怜(宮永さん…やっぱ強いなぁ…) 怜(よく頑張ったわ、私) 怜(でも、ここで終わるわけにはいかへん) 怜(一点でも多く、リードを作る……そのために) 怜(ごめんな、竜華、セーラ、みんな) 怜(無理、するわ)キィィン 【先読み―シングル】 怜の体力が減った! 1→0 跳満から4段階上昇で役満 照「…っ」 怜「リーチ…や」 怜(最後、これで…最後や) 実況「おーっと、ここで来ました園城寺選手のリーチ、一発なるか?」 理沙「お、おお!」 怜「ツモ、四暗刻」 怜「8500・16500」 終局 モブA 58500(-41500) 千里山 162000(+62000) モブB 16200(-83800) 三箇牧 163300(+63300) 【次鋒戦】 実況「先鋒戦終了ー!」 実況「昨年度インターハイ個人戦チャンピオン宮永照の1人浮きに終わる試合かと思われていましたが」 実況「千里山女子の無名のエース、園城寺選手との拮抗状態で幕を閉じました」 実況「野依プロはこの対局、どう思いましたか?」 理沙「興奮!」プンスカ 理沙「し、しました!」プンスカ 実況「は、はぁ……次鋒戦は休憩をはさんで行われます」 京太郎「終わりました、か」 霞「凄かったわね、照ちゃん」 京太郎「じゃあ俺、照を迎えに行ってきますね」 霞「行ってらっしゃーい」 怜(なんとか、もったな……帰ろか) 照「園城寺さん、大丈夫?」 怜「仮病やから、大丈夫」 竜華「怜!」 怜「りゅ、竜華……」 照「じゃあ、私、もう行くね」 怜「ありがとな、宮永さん」 照「また打とう、次も負けない」 怜「お手柔らかに頼むわ」 ――――――――――――― 霞「あら?帰ってきたの?」 京太郎「対局室に行っても誰もいませんでした」 京太郎「ところで、郁乃さんは?」 霞「すれ違いね、もう行ったわよ」 京太郎「そういえば、郁乃さんの名前ってどうしたんですか?」 霞「それはね……」 実況「さて、各校の選手が対局室に向かい始めました」 実況「モブA高校の次鋒は、部長のA2選手」 実況「モブB学園の次鋒は、またもや1年生のB2選手、B1選手のリベンジなるか」 実況「そして現在2位の千里山女子の次鋒は、これまた1年生の二条泉選手」 実況「現在1位の三箇牧高校、次鋒は赤阪郁代選手!」 実況「赤阪選手は姫松の元監督、赤阪郁乃さんの妹、とのことです」 実況「それでは、次鋒戦開始です!」 京太郎「設定、ですか」 霞「そうよ、設定」 東1局 親 B2 16200 区間1位 南 泉 162000 区間2位 西 A2 58500 区間3位 北 郁乃 163300 区間4位 泉(園城寺先輩が作ったリード、私が広げますよ!) 泉「ロン!16000!」 郁乃「あ~倍満か~しゃあないな~」キュオオオオオ 泉「は……!?」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局 親 B2 16200 区間1位 南 泉 162000 区間2位 西 A2 58500 区間3位 北 郁乃 163300 区間4位 B2(1ちゃん、泣いてた) B2(私、取り返す!) B2「ロン!国士無双!48000!」 A2「うげぇっ!」 実況(なんだこの大会……) 東1局1本場 親 B2 54200 区間1位 +48000 泉 162000 区間2位 A2 10500 区間4位 -48000 郁乃 163300 区間3位 A2「ロン!24000の1本場は24300!」 郁乃「うぇぇ~もったいないけど~」 郁乃「まあ、ええか~」キュオオオン 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局1本場 親 B2 54200 区間1位 +48000 泉 162000 区間2位 A2 10500 区間4位 -48000 郁乃 163300 区間3位 A2「はっ!」 B2「ん、どうした?」 A2「いや、なんでも!」 郁乃(わ~お、またやな~) 郁乃「ツモ~地和で~8100・16100や~」 実況「またもや役満、赤阪選手はこれで今大会3度目の地和です」 理沙(確かに、赤阪さんに似てるなぁ) 理沙「うーむ……」 東2局 B2 38100 区間2位 +31900 親 泉 153900 区間3位 -8100 A2 2400 区間4位 -56100 郁乃 163300 区間1位 +48300 泉(テンパイ、これで和了れば7800……ですか) A2「うぅ……」トン 泉(うっ、あなたから和了ってもどうにもならないんですよ……) 流局 東2局1本場 B2 35100 区間2位 +28900 親 泉 154900 区間3位 -7100 A2 3400 区間4位 -55100 郁乃 164300 区間1位 +49300 郁乃(泉ちゃん、聴牌しとったんか~) 郁乃(あの子も危ないし……しゃあないな) 郁乃(咏ちゃん、憩ちゃん、エイちゃん、ごめんな) 郁乃(逃げ切ったるわ~!)ゴッ 同コンマのため、流局 東3局1本場 B2 33600 区間2位 +27400 泉 153400 区間3位 -8600 親 A2 4900 区間4位 -53600 郁乃 165800 区間1位 +50800 A2(聴牌できないなぁ、このまま、負けるのかなぁ)ジワッ B2(聴牌、ただし、和了れるかは、不安) 泉(さっきからずっと手が進みませんね……) 郁乃(ツモ、ギリギリやな~) 郁乃「ツモ、2100・4100や~」 東4局 B2 31500 区間2位 +25300 泉 151300 区間3位 -10700 A2 800 区間4位 -57700 親 郁乃 165800 区間1位 +50800 郁乃(みんなで勝ちたかったけど、少し暴れすぎたな~) 郁乃(これ以上進めても危ないから) 郁乃「ツモ、3200オールや~」 郁乃(これで、お終い) 地区予選決勝 終了 モブB 28300 千里山 148100 モブA -2400 三箇牧 175400 実況「次鋒戦、そして、北大阪インターハイ地区予選終了ー!」 実況「三箇牧高校の次鋒、赤阪選手がA高校を飛ばして、優勝!」 実況「関西最強、千里山女子の連覇を阻止しました!」 実況「野依プロはこの試合、どう思われましたか?」 理沙「とっても不思議!」 実況「あ、そうですか」 実況(村吉アナ、尊敬しますわ) 【対局室】 郁乃「……お疲れさま~」 A2「うっ、うぇっ、ひぐっ」 B2「おつ、かれ」 泉「お疲れ、でした……っ!」 泉(負けた、私が、負けた) 泉(私は高1最強のつもりだった、でも) 泉(そんなのは唯の傲慢、結果として、私は) 泉(千里山女子の連覇を、何年も前からの先輩たちからのバトンを) 泉(園城寺先輩から渡されたバトンを、江口先輩に渡せなかった) 泉(後の人たちに渡せなかった) 泉(私の、せいで私のせいで) 泉(私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ) 【三箇牧高校控室】 咏「あっさりだったねぃ」 照「もう少し、手加減すれば……」 霞「ダメよ、手加減なんて、相手に失礼じゃない」 照「はい……」 京太郎「泉……」 憩「……あ」 憩「京太郎くん、飲み物買ってきてくれる?」 京太郎「はい?」 憩「心配、なんやろ?」ヒソヒソ 憩「泉ちゃんが」 京太郎「!」 憩「前私にやったときみたいに、慰めてな」ヒソヒソ 京太郎「……わかりました、行ってきます」 バタム エイスリン「デバン、ナカッタナ……」 【千里山女子高校 控室】 セーラ「あー、負けてしもたかー」 怜「みんな、ごめんな」 怜「私がもう少し頑張っとったら、泉にも無理させんで済んだのに」 竜華「怜のせいやない……」 セーラ「せや、泉のせいでもない」 セーラ「誰のせいでもない、せやから誰かを責めたりするんは無しや」 セーラ「泣くのも、無しや」 セーラ「泉は、みんなで笑って迎えてやるんや」 セーラ「泣いたら、っ、あかん」 竜華「うんっ、うん」 怜「泣いた、ら、罰ゲーム、やな」 浩子「コスプレ、ぇっ、とか、ですか?」 竜華「じゃあ、みんなでコス、プレ、やな」グスッ セーラ「うん……うぇっ」 ―――――――――――――――― 京太郎(あの状態の二条がいそうなところ……) 京太郎(人がいなさそうなところ、か) 京太郎(だとすれば、こっち) 京太郎(ぼっちでよかったと思える瞬間) 【休憩室】 泉(こらえなきゃ、今は、先輩たちの前で悲しんでなんて、いられない) 泉(だから、一人で……) 京太郎「二条、いるかー?」 泉「はいっ!?」 京太郎「やっぱり、ここにいたのか」 泉「どうして、ここが?」 京太郎「勘、かな」 京太郎「二条が心配だったから、来た」 京太郎「勝った俺が何しに、って話なんだけどな」 京太郎「二条」 泉「はい」 京太郎「堪えなくっても、無理しなくても、いいんだぜ」 京太郎「悲しいときは泣いて、楽しいときは笑う」 京太郎「だから、さ、泣いてもいいんだぜ」 京太郎「みんな、受け止めてくれる」 京太郎「笑って控室に戻りたいんなら、俺の胸を貸してやる」 京太郎「無理、するなよ」 泉「はい、はいっ、う、ううっ」 泉「うえええええええっ」 京太郎「もう、大丈夫か?」 泉「はい」 泉「その……制服グチャグチャにしちゃいましたね」 京太郎「ああ、いいよ、着替え持ってきてるし」 泉「なんで!?」 京太郎「霞さんに弁当の買い出しとか、帰りに部の備品の買い出しとか頼まれてたからな」 京太郎「それに今日、結構暑いし」 泉「いや、そういう問題やないでしょ」 京太郎「そうかなー?」 京太郎「あ、そろそろ帰らないと」 京太郎「じゃあ、会えたらまた明日な」 泉「今日はありがとうございました、須……京太郎くん」 京太郎「……あ、ああ、じゃあな、泉」タッタッ バタム 泉「えへへ」 泉「勇気出して呼んでみました、けど」 泉「泉、ですか……」 泉「えへへ」 京太郎「いよいよ明日が俺の大一番か!」 京太郎「頑張るぞ!」 夜 京太郎「お邪魔しまーす」 郁乃「邪魔するなら帰ってや~」 京太郎「じゃあどうしろと」 郁乃「関西人の冗談やで~」 京太郎「そういえば、清水谷さん用に作った藁人形どうしようかな……」 京太郎「持っておくか」 京太郎「エイスリンさん、特訓しましょ!」 エイスリン「イイヨ……」 京太郎「元気ないですけど、どうかしたんですか?」 エイスリン「ナンデモナイデスヨー、ダ」 京太郎「あ、ひょっとして出番がなかったの気にしてます?」 エイスリン「チ、チガワイ!」 京太郎「そのぶん、三箇牧のリーサルウェポンとして活躍しやすいじゃないですか」 エイスリン「Lethal Weapon……イイネ!」 京太郎「明日は頑張りましょう!」 エイスリン「ウン!」 【7月第3週 地区予選1日目】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5658.html
207 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 11 50.84 ID OZM3MJRt0 [4/7] 好感度・依存度まとめ ネリー 好感度max 依存度139 智葉 56 明華 81 ハオ 49 ダヴァン 41 健夜 74 淡 46 照 67 迫り来る 小 鍛 治 健 夜 209 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 13 21.01 ID OZM3MJRt0 [5/7] 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.ひきこもる 4自由安価 安価下2 213 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 14 34.97 ID OZM3MJRt0 [6/7] 京太郎「よし!学校行くか!」 ーーー 通学路 京太郎「ん?……あれは?」 「……」クルッ 振り向いて来たのは? 0~20 ネリー 21~40 明華 41~60 智葉 61~80 ダヴァン 81~99 ハオ 安価下1 215 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 18 47.96 ID pgoEEnGE0 [7/7] 智葉「京太郎か」 京太郎「あ……」 智葉「この前は学校を休んだようだな?」 京太郎「あはは」ギクッ 智葉「たまには部活にも顔を出してくれ」 京太郎「気が向いたら顔を出します」 智葉「うん。それでいい」 京太郎「それにしても……」 1.「眼鏡を取ると別人みたいに可愛いですね」 2.「智葉さん……ですよね?」 3.「誰ですか?」 安価下3 220 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 22 34.17 ID CdyUdKfF0 [1/6] 京太郎「眼鏡を取ると別人みたいに可愛いですね」 智葉「……」 京太郎「智葉さん?」 智葉「///」プシュウウウゥ 京太郎「智葉さん!?」 智葉「そ、そんな事よりも別の事に集中しろ!!!」 智葉「ったく///」 京太郎「ほ、本音なのに……」 智葉「っっ///」ピクッ 0~10 小 11~20 中 21~99 大 222 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 25 36.67 ID CdyUdKfF0 [2/6] 智葉の好感度が30上がりました キーンコーンカーンコーン 京太郎「さて……」 放課後になったな。 それにしても眼鏡を取った智葉さんってかはり可愛いよな…… あれはズルいな とてもズルい うん。可愛い 1.麻雀部に顔を出す 2.デートをする 3.奉仕活動に勤しむ 4.まだしばらく教室で時間を潰す 安価下2 226 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 35 54.09 ID OZM3MJRt0 [7/7] 225 195 ミスってしまいました……許してください 京太郎「奉仕活動に勤しむか」 京太郎「それにしてもゴミが多いなぁ」 京太郎「お、ここにも」ヒョイ 明華「あ……京太郎君」 京太郎「明華さん」 明華「ボランティアですか?感心です」 京太郎「明華さんはどうしてここに?」 明華「私は……」 明華「少し休憩です」 京太郎「疲れちゃったんですか?」 明華「えぇ……少し」 1.「一緒にボランティアしましょう」 2.「そういう時もありますよね」 3.「遊びに行きませんか?」 安価下3 230 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 40 46.50 ID Dpp4oKmR0 [1/2] 京太郎「そういう時もありますよね」 明華「京太郎君……」 京太郎「ほら、俺は入学二日目でサボりましたし」 明華「それは早すぎます」クスクス 京太郎「だから元気出してくださいよ」 明華「はい。京太郎君を見たら元気が出て来ました」ニコッ 京太郎「!」ドキッ 可愛い…… 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 234 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 47 39.01 ID Dpp4oKmR0 [2/2] 明華の好感度・依存度が30上がりました 玄米スレは俺のバイブル 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8「自由安価」 安価下3 239 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 56 33.04 ID NvuIZi9g0 ゾロ目だよ!やったねたえちゃん! ゾロ目ボーナス! グループに参加 京太郎「LINEするか……って!」 京太郎「臨海高校麻雀部レギュラーのグループに招待されてる」 京太郎「更に、スイーツ同盟?照さんと淡のグループか……」 京太郎「よし、両方入るか」 ー臨海レギュラーー 智葉 京太郎、念の為招待した ネリー 今度皆で遊ぼう!勿論京太郎も! ダヴァン それはいい考えデス! ハオ 賛成 明華 とてもいい考えです 京太郎 皆が良ければそれで賛成です (休日土曜に臨海麻雀部レギュラー全員と遊ぶ予定が出来ました) 臨海麻雀部レギュラー全員の好感度・依存度が30上がりました 242 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 59 58.18 ID CdyUdKfF0 [3/6] ースイーツ同盟ー 照 京太郎。日曜日にスイーツ食べ歩き 淡 拒否権は無し!! 京太郎 はい、分かりました 照 皆で食べるスイーツは美味しい 淡 それとっても分かる! 京太郎 楽しみにしておきます 淡 私も楽しみだからね 照 とっても楽しみ 243 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 03 29.15 ID CdyUdKfF0 [4/6] 照と淡の好感度・依存度が30上がりました 日曜日は照と淡と遊びます 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8「自由安価」 安価下3 247 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 08 23.88 ID CdyUdKfF0 [5/6] 鍛えるを選ぶ人は警戒心の塊(褒め言葉) 京太郎「電話でもするか」 自由安価下3 今までに出会ったキャラでお願いします 251 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 19 19.71 ID czqFJOuN0 [1/2] prrr 京太郎「もしもし」 淡『キョータロー!』 京太郎「どうだ?学校の方は」 淡『うん。楽しいけど、キョータローが居ないと少し退屈かな?』 京太郎「あはは、なんだよそれ」 淡『でも日曜日楽しみにしてるからね!!』 京太郎「俺はそんなにお菓子食べれないぞ?」 淡『居てくれるだけでもいいの!』 京太郎「はいはい、わかりましたよっと」 淡『じゃあねー』 京太郎「じゃあ」プツッ 淡の好感度・依存度が10上がりました 京太郎「そろそろ寝るかな……って」 prrrrr 京太郎「電話だ」 電話の相手は? 自由安価下4 今までに出会ったキャラでお願いします 261 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 30 55.49 ID czqFJOuN0 [2/2] 京太郎「もしもし?」 健夜『もしもし?』 京太郎「健夜さんですか?」 健夜「あ、よく気付いたね」 京太郎「そりゃ何回か声聞いてますから」 健夜「そういえば京太郎君は麻雀やるの?」 京太郎「麻雀は少ししか……始めたばかりなので」 健夜「そうなんだ、今度教えてあげようか?」 京太郎「本当ですか?」 健夜「嘘はつかないよ、今度誘うね」 京太郎「ありがとうございます」 健夜「またねー」プツッ 京太郎「健夜さんは優しいな」 京太郎「よし、寝るか」 一日が終了しました 262 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 35 34.74 ID OsLm0LVS0 健夜の好感度・依存度が20上がりました(連続ボーナス) 好感度・依存度まとめ ネリー 好感度max 依存度169 智葉 好感度max 依存度116 明華 好感度max 依存度141 ハオ 79 ダヴァン 71 健夜 94 淡 86 照 97 大変危険ですね 267 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 48 16.93 ID /VJA5LA+0 [2/16] ネリー可愛いよな!?ネリー可愛いよな!?(錯乱) ネリー「……京太郎」 日本の少年に狂おしい程の恋をしてしまった。 しかし、障害も多そうだ。 彼は不思議な男、不思議な魅力の持ち主。 次々と異性を虜にするだろう。 異性は自分に惹かれる事に彼は気付いて居ないだろう。 だからこそ私が飼わなければならない。 お金は沢山稼ぐ。 母国はもうどうでもいい、彼と一緒になれたらそれでいい。 彼は何もしないでいい。 邪魔をする人は一人残らず……ふふっ ネリー「大好き」 272 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 55 05.97 ID cFUkaN700 明華「私は変態さんかも知れません……」 明華「出会って間も無い年下の異性に恋をしてしまいました///」ギユウウウッ そして、抱きしめているのは大好きな彼を元に作ったぬいぐるみ。 壁には彼の写真が沢山貼られている。 必ず一人の写真。 隣に居た女性は切りおして捨ててから貼る。 勿論切り捨ててから捨てる時には使い捨ての手袋を着けて。 いつからストーキングをするようになったのかは分からない。 彼の奉仕活動も最初から覗いていた。 疲れたなんてその場凌ぎの嘘。 明華「彼を自分好みに仕立て上げたい」 明華「私が選んだ服を着せて、私が好きな料理を一緒に食べて」 明華「マナーを学んでもらって一緒にフランスで最高の暮らしをしたい」 明華「必ず……」 274 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 18 59 27.04 ID MjoEDjM20 [5/5] 智葉「須賀京太郎……」 不思議な男だ、人の心に入り込んでくる。 危険も多そうだ。 現にネリーや明華はもう彼の虜。 少し危険な域に行っているのかも知れない。 智葉「私も好きなんだけど、な」 いざという時は守ってやる必要があるのかも知れない。 「可愛いですね」 智葉「っっ~~///」 智葉「バカッ……///」ジタバタ 279 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 19 11 27.61 ID J7+oGSeV0 275 狂気の獅子だね(満面の笑み) 276 金は莫大(憶測)だよ! 277 どうなるでしょう!? 京太郎「今日は土曜日だ」 京太郎「今日は臨海の皆と遊ぶ予定だったな」 京太郎「どうしよう?」 1.早めに行く 2.遅めに行く 3.バックレる 安価下3 289 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 19 33 00.45 ID CdyUdKfF0 [6/6] 京太郎「早めに行くか」 ーーー 智葉「むっ……京太郎か」 京太郎「あ、智葉さん」 智葉「まだ集まっているのは私達二人だけだ」 京太郎「ちょっと早すぎましたね」 智葉「早く着くのは慣れたよ」 京太郎「智葉さんしっかりしていますもんね」 智葉「良く言われるよ」ハハッ 京太郎「私服もしっかり似合いますね」 智葉「!」カァァァ 智葉の好感度が10上がりました 290 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 19 48 10.73 ID uU5PKxok0 バックれたらお迎えが来てました ダヴァン「オー!ブラザー早いデス!」 ハオ「京太郎とサトハは早いですね」 ネリー「京太郎、はやーい!」 明華「京太郎君はしっかり者ですね」ニコッ 京太郎「そんな事無いですよ」アハハッ ネリー「……」 智葉「……」 295 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 19 56 21.59 ID PGlJuUAr0 [5/5] 京太郎「さて、今日はどこに行くんですか?」 ネリー「テーマパークだよ!」ギュッ 京太郎「うわっ!くっつきすぎだろ!」 ネリー「今日ぐらい良いよね」ギューッ 明華「少しくっつき過ぎでは無いでしょうか?」 ネリー「別に良いもん」ギュー 智葉「さっ……早く行くぞ」 ダヴァン「ソウしましょう!」 ハオ「そうですね、急ぐに越した事は無いです」 298 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 20 07 29.57 ID jw2/+gWD0 [2/2] ねずみすばらっ!ランド 智葉「さて、着いたぞ」 ネリー「早速乗ろー!」 京太郎「よし、最初はジェットコースターだな」 安価 隣は誰?※そろそろ重要になってきます 0~20 ネリー 21~40 明華 41~60 智葉 61~80 ダヴァン 81~99 ハオ 安価下7 311 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 20 23 27.13 ID /VJA5LA+0 [3/16] ダヴァン「ブラザー!!乗りますよー!」 京太郎「良いですよー!」 ーーー ダヴァン「イエーーーイ!!!!」 京太郎「わー!!!!」 ダヴァン「日本のテーマパークも最高デース!!!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 330 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 14 07.23 ID /VJA5LA+0 [5/16] 326失踪か引きこもるが鍵になってくる 明華はまだギリギリ正常です。150越えなけりゃ良いんですよ(ゲス顔) 依存度が20上がりました 京太郎「ふぅ……楽しかったな!」 ネリー「うんー!」キャッキャッ 明華「楽しかったですか、そうですか」 ネリー「嫉妬は良くないよー?」 明華「さぁ?何の事でしょうか?」 智葉「そろそろ夜だから次で最後にするか」 京太郎「そうですね、観覧車に乗りましょう」 一緒に乗るのは誰? 自由安価 今まで出会ったキャラにしてください ※とても重要です。よく考えて選択してください 安価下7 341 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 24 58.95 ID /VJA5LA+0 [6/16] 337 337 奇 跡 の カ ー ニ バ ル の 開 幕 だ ゾロ目ボーナス!!(歓喜) 京太郎「綺麗ですねー」 智葉「あ、あぁ!そうだな」 智葉「京太郎。お前はどうするつもりなんだ?」 京太郎「どうするって?」 智葉「まだ出会って間も無い明華とネリーに好意を抱かれているだろう?」 智葉(そして……私も……) 京太郎「え……?ネリーはともかく明華さんが?」 智葉「そろそろどうするかを決めた方が良いと思うぞ?」 京太郎「まだ分かりません……でも……俺はその二人よりも……」チラッ 344 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 29 18.34 ID /VJA5LA+0 [7/16] 俺は……! 俺は……! 誰よりも……! 京太郎「ーー俺は」 智葉「?」 京太郎の行く末が決まる安価です 1.智葉さんが好きです 2.智葉さんと一生一緒に居たいです 3.黙る 4.明華さんとネリーを振ります。それから考えます 5.自由安価、セリフなり行動なりお好きに 安価下7 352 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 38 17.52 ID /VJA5LA+0 [8/16] 京太郎「みんなと会ったばかりで、好きとか、そういうのはまだ分からないんです 確かに、みんなかわいくて、そういう下心がないわけではないんですが……」 智葉「ふふっ……そうか、そうか」 智葉「京太郎。君はこれから大変だと思う」 智葉「でも、何かあったら私が守ってやろう。安心してくれ」 京太郎「ごめんなさい……迷惑をかけて」 智葉(ふふっ……)ゾクゾクッ 智葉の好感度が50上がりました ーーー 京太郎「じゃあさよならー」 ネリー「バイバーイ」 明華「さようならー」 ハオ「また学校で」 ダヴァン「グッバイブラザー!」 智葉「また会おう。京太郎」 臨海麻雀部レギュラー全員の好感度が10上がりました 360 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 48 05.20 ID /VJA5LA+0 [9/16] 京太郎の部屋 京太郎「はぁ……なんか疲れた」 prrrr 京太郎「もしもし」 淡『おはよう!』 京太郎「おやすみ」 淡『明日はテルーとキョータローと私で食べ歩きだからねー!忘れないでよ!』 京太郎「分かってるよ。じゃっ」プツッ 京太郎「もう……ねるか」 ーーー 淡「?変なキョータロー」 361 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 52 53.97 ID /VJA5LA+0 [10/16] 好感度・依存度まとめ ネリー 好感度max 依存度199 智葉 好感度max 依存度186 明華 好感度max 依存度151 ハオ 89 ダヴァン 101 健夜 94 淡 86 照 97 眠れる獅子を起こしたら後は、もう……ね? 362 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 54 58.03 ID /VJA5LA+0 [11/16] ネリー「ふふっ」 ネリー「ふふふっ」 京太郎を飼わなきゃ。 ちゃんと。 次は室内飼いがいいね、放し飼いはダニがまとわりつく。 ネリー「幸せな生活をしたいな」 ネリー「京太郎と一緒に」 ネリー「私と京太郎だけの」 ネリー「誰にも邪魔されない」 ネリー「二人だけの国で」 うふふっふふふふ 365 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 21 57 36.11 ID /VJA5LA+0 [12/16] 明華「ネリー」 彼女は邪魔ですね。 ただのダニ。 経済的弱者の浅はかな考えは簡単に分かってしまいます。 明華「京太郎君……」 京太郎君のぬいぐるみ…… 京太郎君の写真…… それだけじゃもう足りない…… 京太郎君の温もりが欲しいです。 367 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 22 01 23.49 ID /VJA5LA+0 [13/16] 京太郎。 智葉「おい」 黒服「はいっ!」 智葉「この男を調査しろ」 黒服「し、しかし……カタギは……」 智葉「命令だ」 黒服「は、はい!」ダダダ 智葉「ふふふ」 まずは京太郎がどんな人間か知らないとな。 そうだな、部活でも眼鏡は外そう。 京太郎が褒めてくれたんだ。 369 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 22 02 46.70 ID /VJA5LA+0 [14/16] 一日が終わりました ※現在とても危険な状況です。 ※一触即発状態です ※照と淡とのデートで状況を好転させましょう 376 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 22 08 12.97 ID /VJA5LA+0 [15/16] 370 基本は京太郎生存ですよ?(すっとぼけ) そうですね、150までが狙い目。 そして、失踪と引きこもりが鍵を握ると考えてください。 ダヴァン好感度maxで依存度101でお願いします 京太郎「嫌な夢を見たな」 京太郎「朝だ」 京太郎「待ち合わせの新宿駅に行くか」 京太郎「今日は楽しむぞ!」 378 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 22 14 35.90 ID /VJA5LA+0 [16/16] 京太郎「っと……どうしよう」 TwitterとFacebookで今までの行動を行動を呟いているけど、そろそろ呟くのをやめようかな? なんとなく。 ※どちらを選んでもいい方にも悪い方にも転びます ※重要な選択です 1.やめない 2.やめる 安価下7 390 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 22 36 03.26 ID u7t+FEXi0 [3/3] 京太郎「やっぱり誰かに何をしてるか知ってもらっておこう」 完璧に守りの思考になってる気がする…… ーーー 淡「キョータロー遅ーい!」 京太郎「あはは、悪い悪い」 照「行こう」 どこに行く? 1.チョコ系 2.フルーツ系 3.和菓子系 安価下4 397 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 23 45 36.65 ID +nOANXJZ0 [2/3] すいませんちょっと立て込んでました。 照「美味しい」モグモグ 淡「キョータロー!」 淡「これ凄いよ」 京太郎「んっ?」モグモグ 京太郎「!」 京太郎「うまい……」 照「すごく美味しいね、京ちゃん」 京太郎「はい、最高です!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~20 小 21~60 中 61~99 高 安価下1 399 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 23 51 32.11 ID +nOANXJZ0 [3/3] 照と淡の好感度・依存度が20上がりました 京太郎「ふぅ……美味しかったな」 京太郎「結構人が少ない通りにある店だけど」 淡「テルー!キョータロー!これ見て!」ビシッ 照「あれは……!」 京太郎「!!」 コンマ判定 0~10 ナイフを持ったネリー 11~20 縄を持った明華 21~60 今だけ限定スイーツ 61~99 あの伝説の先着10名の店に誰も並んで居ない……だと? 404 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/02(金) 23 58 42.92 ID 0XGE8zqq0 京太郎「あの伝説の店だ……」 照「誰も並んでない……」キラキラ 淡「早く早く!」キャッキャッ ーーー 照「美味しい」ポロポロ 淡「生きてて良かったねテルー、キョータロー」ポロポロ 京太郎「泣くほどですか!?」 淡「勿論」ポロポロ 照「泣かない京太郎がおかしいよ」 コンマ判定 好感度上昇安価 0~10 小 11~30 中 31~99 大 411 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 00 02 01.73 ID 02Yfjm4T0 [1/6] 訂正 お詫びに今気付けたので再安価 京太郎「あの伝説の店だ……」 照「誰も並んでない……」キラキラ 淡「早く早く!」キャッキャッ ーーー 照「美味しい」ポロポロ 淡「生きてて良かったねテルー、キョータロー」ポロポロ 京太郎「泣くほどですか!?」 淡「勿論」ポロポロ 照「泣かない京ちゃんがおかしい」ポロポロ コンマ判定 好感度上昇安価 0~10 小 11~30 中 31~99 大 416 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 00 09 04.35 ID 02Yfjm4T0 [2/6] 照と淡の好感度が10上昇しました 京太郎「うっぷ……もう夜ですね」 照「そうだね、次は……」 淡「次は……どうしようかな」 こいつら……化物かよぉ!? 照「今日はご褒美だから」 淡「ねー?」 照「あれは!?」 淡「はっ!?」 京太郎「!!」 安価 コンマ判定 0~5 謎の黒服 6~10 狂気のネリーと明華 11~60 デパートの最上階でスイーツが食べれる所 61~99 夜景がとても綺麗なホテルでスイーツがとてもすばらっな所 安価下1 424 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 00 18 15.60 ID rohisEfu0 すまない、今日はこれから用事だ。 今日はここまでです。また時間が空いたら投下します 437 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 05 42 07.85 ID kzA4bJe70 [1/3] 逃げてからの過程って1番大事だと思うんだ、知らねーけど さて、皆様いらっしゃいますかね? 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 05 54 32.54 ID JbudEjYQ0 [1/2] ちょっとやって行きます 京太郎「わぁ……」 京太郎「デパートの最上階って凄いですね!」 淡「外が凄く綺麗!」 照「うん、分かったからスイーツ」 京太郎「これならスッキリしたし、少しぐらい……」 照「あ、店員さん」 店員「はい」 照「ーーーとーーーとーーーとーーーとーーーとーーーーーーとーーーーとーーーとーーーーとーーーで」 淡「ーーとーーとーーーとーーーとーーーとーーーーとーーーーとーーとーーとーーとーーとーーとーーとーーで」 京太郎「」 照「京ちょんは?」 京太郎「パス……で」 442 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 05 59 12.70 ID vCTm+78W0 [1/2] 照「京ちょんは?」→照「京ちゃんは?」 に訂正 京太郎「」ウップ 照「美味しかった」 淡「最高だったねーテルー、京太郎」 あれ?呼び方変わった? 京太郎「てか、良く全部食えたな……」 淡「高校百年生の私には余裕だよ!」エッヘン 京太郎「はい、そうですか」 淡「あー!ひどーい!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~50 中 51~99大 安価下 444 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 06 06 36.49 ID 7rBHreNh0 [1/4] 照と淡の好感度が20上がりました 京太郎「さて、そろそろ帰るかな」 照「……」 淡「……」 ん?二人の様子がおかしいな…… どういう事だ? 1.「あのね、京ちゃん」 2.「あのね、キョータロー」 3.「「あのね……」」 4.「またね……」 5.自由安価、淡か照のセリフ 非常に重要な安価です。 よくよく考えて選んでください。 安価下4 449 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 06 46 51.40 ID IUwTevBp0 [1/3] コンマ神の降臨はよくしてるんだけどね、ね、ね 照「あのね、京ちゃん」 淡「あ、じゃあ私帰るね!」 京太郎「え?」 淡「京太郎。テルーを泣かしたら承知しないよ?」 淡「それと、私とはもう合わないでね」 淡(会ったらどうにかなっちゃいそうだから……)スタスタ 京太郎「おい!淡!?」 照「淡……ありがとう」 照(淡もきっと……なのに) 照「京ちゃん」 もう抑えられない。 気持ちを伝えよう。 照「私、京ちゃんの事が」 照「ーー好きです」 京太郎「!」 ※重要な安価です。 よく考えてください。 1.「ありがとうございます。俺も照さんの事が好きです」 2.「……待っててもらえますか?」 3.「俺も好きだけど……でも……!」 4.「ごめんなさい」 5.自由安価、好きなセリフをお願いします 安価下4 454 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 06 56 52.56 ID RjUpNn3+0 京太郎「……待っててもらえますか?」ボソッ 照「え……でも」 京太郎「ここでは目立ちます」ボソッ 照「!」ビクッ 京太郎「常に見られている感じがしますので、後でメールをします」ボソッ 京太郎「ごめんなさい」 京太郎「帰りますね」 照「……」ポツンッ 京太郎「……」スタスタ 照「……」ポロポロ 照「ふら……れた」ポロポロ 455 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 07 04 53.01 ID GdQOGTD40 [1/5] テルールート直行 夜 京太郎の部屋 京太郎「……」 盗聴器も仕掛けられてる可能性がある…… 監視の恐れもあるからハオと適当なLINEでもしながら、テルさんにメールを送ろう。 照さん 俺も照さんが好きです。 このメールは誰にも見せないでください このメールを見た瞬間消してください 見た瞬間はしゃいだりしたり、何かしたら駄目です。 好きですけど、まだ待っててください。 必ず、必ず、向かいに行きます。 456 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 07 10 15.29 ID 7rBHreNh0 [2/4] ハオ「ん?」 ハオ「京太郎からLINEですね、どれどれ?」 ハオ「……」 ハオ「まぁ普通の内容ですね」 ーーー 照の部屋 prrr 照「ん……?」スッ 照「!」 とても嬉しい内容のメールが来た。 どうやら両想いだったようだ。 そして、京ちゃ……京太郎には深い理由がありそうだ。 でも、私が出来る事は一つ。 まずはメールを削除して。 照「……」 京太郎 待ってる。ずっと待ってる 458 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 07 16 59.47 ID 02Yfjm4T0 [3/6] 京太郎「……」 彼女が出来た。 メールは削除。 もうやる事は分かってる。 けど、この肉体じゃあ心許ない気もするな、うん。 わざと孤立してから引きこもるか、失踪してしまうか。 よく考えよう。 もう臨界での日常はあり得ない、俺も馬鹿じゃないから分かってしまった。 今の学校はとても危険だ。 それに、まだ相手は何もしてこないだろう。 留学生が相手で良かった。 でも、智葉さんは…… 京太郎「もう寝るか、おやすみ」 475 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 21 25.71 ID vCTm+78W0 [2/2] 寝てたよ…… ここから色々な安価が重要になってくるんだよなぁ 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.ひきこもる 4自由安価 安価下3 479 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 30 42.47 ID GdQOGTD40 [2/5] 京太郎「よーしサボるか」 照さんと淡と遊んでる時……確かに見られてたと思う。 やっぱり智葉さんの言う通り……これから大変……なのか? 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8学校の様子を覗き見 9.バイト 10.自由安価 安価下4 485 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 33 53.59 ID GdQOGTD40 [3/5] 京太郎「念の為に鍛えるか」 京太郎「ふんっ」ギシッ 安価下 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 487 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 37 37.96 ID GdQOGTD40 [4/5] ゾロ目ボーナス!(白目) 京太郎「それにしても……この筋トレ方とプロテイン……物凄く効くなぁ……」 筋トレポイント96/100 行動フェイズ 昼 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8.学校の様子を覗き見 9.バイト 10.自由安価 安価下1 490 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 40 23.16 ID GdQOGTD40 [5/5] ちょっと離脱します。すぐ戻ります 京太郎「鍛えるか……」 どう転んでもmaxなのでコンマは省略 筋トレポイントmaxになりました 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7.学校を覗き見 8.バイト 9.自由安価 495 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 57 22.83 ID kzA4bJe70 [2/3] バイトするか 京太郎「この時間だと……」 京太郎「工事現場ぐらいしか無いよなぁ……」 ーーー 土方「京太郎おおぉ!」 京太郎「はぁぁぁい!!」 ーーー 京太郎「……疲れた」 土方「もう、夜も遅いな」 土方「ほら、給料」 京太郎「ありがとうございます」 「次の現場は奈良かよ……」 「旅館の改装だってよ」 「だるいわー」 京太郎「?」 京太郎「帰るか」 496 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 16 58 05.15 ID kzA4bJe70 [3/3] 行動フェイズ 夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7.学校を覗き見 8.バイト 9.自由安価 499 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 14 07.61 ID JbudEjYQ0 [2/2] 京太郎「よっしゃ!!」 京太郎「ネトマだ!」 ネトマポイントmaxになりました 京太郎「今日はトップランカー!のどっちと勝負だ!!」 ーーー 京太郎「ボロ負け……」 ピロンッ 京太郎「ん?チャットが飛んで来た」 京太郎「どれどれ……とても筋が良かったです」 京太郎「初心者にしては素晴らしかったです」 京太郎「また打ちましょう。これは私のサブのメールアドレスです」 京太郎「おぉ……のどっちのメールアドレスをもらったぞ、登録しておくか」 501 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 20 27.24 ID XUT0U/sh0 京太郎「そろそろ寝るかな……って」 prrrrr 京太郎「電話だ」 電話の相手は? 自由安価下5 今までに出会ったキャラでお願いします 509 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 26 46.08 ID xM9k7R830 [1/6] 京太郎「ん?」 健夜『もしもし』 京太郎「あ、健夜さん」 健夜『最近どうかな?』 京太郎「最近はまぁちょっと忙しいですね」 健夜『京太郎君はモテるもんね』 京太郎「あはは……そんな事あるかも……しれませんね」 健夜『がんばってねー』 京太郎「はい」プツッ 一日が終了しました 511 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 33 53.34 ID xM9k7R830 [2/6] 健夜の好感度が10上がりました 依存度150超えの放置は危険。だが、接触もかなり危険。 好感度・依存度まとめ ネリー 好感度max 依存度199 智葉 好感度max 依存度186 明華 好感度max 依存度151 ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度104 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 ←照の依存度はもう上がりません。後は下がるのみです モテるなぁ京太郎 512 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 35 02.12 ID xM9k7R830 [3/6] 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.ひきこもる 4自由安価 安価下3
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6051.html
たいがいの人は初対面の時、緊張して上手く喋れないだろう それでも喋らなくてはいけないとなると何度か会話を投げかける努力をするものだ しかし――― 京太郎「……」 理沙「……」 京太郎「ここにはよく来るんですか?」 理沙「……っ」 理沙「……」フルフル 京太郎「みさきさんといつも話すときはどこで話すんですか?」 理沙「あっち!」 京太郎(どこだよ!!!) どうしてこうなってしまったのか それは2日前に遡る――― ───────── ────── ─── 京太郎父「明日にはお前が行ってしまうと思うと少し寂しい気もするな」 京太郎「一人暮らし興味あったし東京に親戚がいてよかったよ」 京太郎母「そうよ、みさきちゃんには改めてお礼を言わなきゃね」 京太郎父「時々ちゃんと生活できてるかみさきに寄ってもらうからな」 京太郎「わかってるって」 プルルルルル 京太郎母「ちょっと出てくるわ」 京太郎「はいはい。まぁちゃんとごみの日も確認とらせてもらったし、料理も最低限は作れるようになったから平気でしょ」 京太郎父「油断は駄目だぞ」 京太郎母「京太郎、みさきちゃんよ」 京太郎「? なんだろ?」 京太郎「もしもし」 みさき『もしもし、明日からこっちにくるんだよね』 京太郎「うん」 みさき『明日は私も手伝いにいくから』 京太郎「ありがとう」 みさき『明日は荷解きするから……明後日時間ある?』 京太郎「まぁ学校まで暇だから」 みさき『頼まれて欲しいことがあるんだけど……』 京太郎「何?」 みさき『口下手な人がいるんだけど……治すの手伝ってくれない?』 京太郎「……え?」 京太郎「どういうこと?みさきさんの知り合い?」 みさき『うん。ちょっと前に仕事で知り合った人なんだけど、結構仲良くなったの』 みさき『でもその人びっくりぐらい口下手なの』 京太郎「どのくらい?」 みさき『ほぼ単語』 京太郎「仲良くなっても?」 みさき『うん』 京太郎「…………」 みさき『しかも私とその人で高校麻雀インターハイの実況のオファーがきてるの』 京太郎「え?ほぼ単語しかしゃべらないのに?」 みさき『そうそう。流石にやばいかなぁって思って』 京太郎「……わかった。まぁみさきさんには世話になるし、それぐらいなら」 京太郎「でも何したらいいんだ?」 みさき『普通に話してくれるだけでいいよ』 京太郎(それなら全然問題なさそうだな……) 京太郎「わかった。それじゃまた明日」 みさき『うん、また明日』 プツッ 京太郎「しかしどんな人なんだろ?」 ―――次の日 東京――― みさき「うん、OK」 京太郎「ありがとう」 みさき「これから一人でやっていくんだからこれぐらいはね。今日の晩御飯は私が作ってあげるから」 京太郎「明日からは自分でか……」 みさき「頑張って」 京太郎「そういえば明日会う人ってどんな人なの?」 みさき「ご飯食べ終わったら説明するよ」 京太郎「わかった」 京太郎「うん、美味しかった」 みさき「まぁ何年も自分で作ってるからね。京太郎君もそのうち上手くなるよ」 京太郎「ならいいけど」 みさき「うん。それで明日会う人なんだけど、野依理沙っていう麻雀プロなんだけど……しらない?」 京太郎「麻雀やらないからなぁ……興味はあるんだけどな」 みさき「知らないんだ……麻雀プロの中ではかなり有名なんだけどね。国内でもトップクラスの雀士だよ」 京太郎「そんな人と仲良いの!?」 みさき「まぁたまたまね」 京太郎「アナウンサーってすごいんだなぁ」 みさき「テレビに出てるわけだから」 みさき「まぁそれは置いといて、理沙って怒ってるように見えるときがあるんだけど、それは怒ってるんじゃなくて気持ちが昂ぶってる時だからそれだけは注意してね」 京太郎「なるほど……」 京太郎「にしてもそんな感じでも麻雀プロになれるんだな」 みさき「まぁ麻雀打つのにコミュ障とか関係無いから」 京太郎「それ何気に酷くないか?」 みさき「事実だから。麻雀で語って仲良くなるってこともあるらしいし」 京太郎「麻雀『を』じゃなくて麻雀『で』なんだ」 みさき「うん。まぁそれがなくてもわりと気配り上手だから」 京太郎「へぇ」 みさき「それじゃ帰るね。明日よろしく」 京太郎「わかった。気をつけて」 バタン 京太郎「野依理沙さんか……まぁなんとかなるなる」 ―――次の日――― みさき「えっと、先に座ってもらってるんだけど……あ、いたいた」 理沙「……」ズズ 京太郎「えっと……」 理沙「……」 京太郎「……よろしくお願いします」 理沙「!?……よろ!」プイ 京太郎(これはなかなか厚そうな壁を感じるな……) みさき「それじゃ私は帰るから」 京太郎「え!?」 理沙「!?」 みさき「あれ?言ってなかったっけ?今から仕事だから」 京太郎「聞いてないって!」 理沙「」コクコクコク! みさき「でも予定なんて変えられないし、それじゃね」 トコトコ 京太郎「」パクパク 京太郎(ぜっっったいわざとだ!!!!) 京太郎(……はぁ、とりあえず座ろう)スト 理沙「……」カラカラカラ 京太郎(とりあえず何かしゃべらなきゃ) 京太郎「ここにはよく来るんですか?」 理沙「……っ」 理沙「……」フルフル 京太郎「みさきさんといつも話すときはどこで話すんですか?」 理沙「あっち!」 京太郎(どこだよ!!!) 京太郎(くそぉ……いったい何を話せばいいんだ?) 京太郎(ていうか俺も少し焦ってるな。これじゃ普通の人でも一回か二回のやりとりで終わるような言い方になってる) 京太郎(……考えてもわからんし、とりあえず適当に何か相手が食いつきそうな話題いくつか振ってみるか) 京太郎「そういえば麻雀のプロなんですよね」 理沙「!!」プンスコ! 京太郎(うおっ、頬を膨らませた!?もしかしてみさきさんが言ってたのってこれか?) 京太郎(一発目で食いついてくれる話題を振れたのはいいけど、もしかして麻雀するって思われたかな?) 京太郎(わからん、どういう反応なのか) 京太郎(とりあえず出来ないってことを言ってみるか) 京太郎「自分は麻雀出来ないんですけど、プロって凄いですね」 理沙「そ、そんなに……すごくない」ショボン 京太郎(あれ?ションボリした?麻雀出来ないって言うのは間違いだったか……) 京太郎「興味はあるんですけどきっかけがないんですよね。ルールも難しそうですし」 理沙「……!」ガタッ 理沙「い、いこ!」 京太郎「い、行くってどこにですか?」 理沙「雀荘!」 京太郎「えっと、教えてくださるってことですか?」 理沙「……っ」コクリ 京太郎(うぉおおおおお!まじか!プロに教わる機会なんてねえ!) 京太郎「よろしくお願いします」 ───────── ────── ─── 理沙「こんな感じ」 京太郎「ありがとうございました。今までやってなかったのが勿体無いくらい面白いですね」 理沙「!!」プンスコ 理沙「初めて!」 京太郎「? えっと……教えるのがですか?」 理沙「」コクコク! 京太郎「ほんとですか?すごいわかりやすかったですよ!」 理沙「よかった」ホッ 京太郎(表情は結構豊かだよな。口に出せないだけかな?) 京太郎「また教えて欲しいぐらいです」 理沙「……っ。あ、明日も」 京太郎「え?明日もいいんですか?」 理沙「」コクコク! 京太郎「自分としてはまだ学校は無いですし嬉しいですが、野依さんは大丈夫なんですか?」 理沙「大丈夫!」 京太郎「それじゃよろしくお願いします」 京太郎「そろそろ帰りましょうか。結構時間経ってますし」 理沙「」コクコク 京太郎「あ、先に連絡先交換しないと。明日合流できません」 理沙「!?」ゴソゴソ 理沙「……ふるふる」フリフリ 京太郎「あぁLINEのやつですね。ちょっと待ってください……」 京太郎「……はい、きました」 理沙「こっちも!」 京太郎「それではまた明日」 理沙「……っ」フリフリ 京太郎「……最初はちゃんと意思疎通出来るか心配だったけど、なんとなくわかるな」 京太郎「それに……可愛いし」 京太郎「って、忘れてたけどみさきさんに連絡しよう」 プルルルル プルルルルル プルルルルル 京太郎「……出ないな。ぐぬぬぬ。……なんで野依さんと俺を二人きりにしたんだろ?」 京太郎「……まぁいいか。とりあえず帰ろう」 京太郎「そうだ、飯作んなきゃいけないんだ……はぁー……」 ~♪ 京太郎「ん?」 理沙 >喫茶店 13時 京太郎「……はは、LINEでも単語なんだ」 チュンチュン 京太郎「んー!よく眠れた!」 京太郎「さて飯は……お茶漬けでいいか」 (梅) (茶漬け) 京太郎「梅茶漬けうめー!!……かちゃづけよう……」 京太郎「…………」 京太郎「人恋しいぜ……」 プルルルルル 京太郎「お?みさきさんじゃん」 ガチャ みさき『あ、もしもし?昨日どうだった?』 京太郎「どうもこうもないって!なんで仕事行くこと黙ってたんだよ!」 みさき『あはは、ごめんごめん。私がついてちゃ意味無いからね』 京太郎「それにしても先に伝えといてくれてもいいじゃねーか」 みさき『二人きりで喋るってなったらもっと躊躇してたでしょ?』 京太郎「まぁそうだけどさ」 みさき『それに理沙は楽しかったって言ってたよ』 京太郎「まじで?」 みさき『うん』 京太郎「よかった」ホッ みさき『それじゃ私は仕事だから』 京太郎「ん、それじゃ」 プチッ 京太郎「やっぱ麻雀好きなんだな」 京太郎「時間までゆっくりしてるか」 京太郎「おまたせしました」 理沙「待ってない」 京太郎「それはよかったです」 理沙「今日はこっち!」 京太郎「昨日のところじゃないんですか?」 理沙「個室」 京太郎「昨日のとこは個室って書いてたのにほぼついたて置いただけのようなとこでしたからね」 理沙「防音もある」 京太郎「へぇ凄いですね。でも高いんじゃないですか?」 理沙「常連!」 京太郎「えーっと……常連だから安くしてもらえるんですか?」 理沙「」コクリ 京太郎(てかこれって……野依さんと外に音の漏れない場所で二人っきり!?) 京太郎(おいおい、思春期の俺にそれはきついぜ。この人めっちゃ可愛いしな)ジー 理沙「……」トコトコ 京太郎(それに同級生には無い大人な雰囲気とか……正直たまらんぜよ) 京太郎(くくく、巨乳巨乳と言っているやつらにはわからんだろうな)←つい最近まで言っていた人 京太郎(こんな人と付き合えたらどんだけ最高だろうか) 京太郎(……はぁ、虚しい妄想は止めておこう) 理沙「あそこ!」 京太郎「雰囲気良さそうな場所ですね」 理沙「お気に入り!」 京太郎(他んとこの二倍以上の値段じゃねーか!) 京太郎(流石プロ、金持ってるな……今日のところはそれに甘えておこう) ───────── ────── ─── 京太郎「うーん、揃わねぇ」 理沙「みせて」ズイ 京太郎「は、はい」 京太郎(ちけーよ!いい香りだよ!!) 理沙「……基本は平和。無理に染めない」 京太郎「あー、昨日言ってましたね。すみません」 理沙「まだ二日しかやってない。これから!」 京太郎「ありがとうございます」 理沙「もっかい」スッ 京太郎(もっと体くっつけて教えてくんねーかなー……) 理沙「チートイ、ドラドラ」 京太郎「うわ、これが当たりだったんですか」 理沙「これは リーチしないほうがいい」 京太郎「なんでですか?」 理沙「手変えられるから」 京太郎「相手が出しそうなのに変えて待つのがいいってことですか?」 理沙「」コクリ 理沙「それであてた」 京太郎「捨て牌偏ってたか……でも絶対単騎で待たなきゃいけないから大変ですね。あがってみてー!」 理沙「やめたほうがいい」 京太郎「でも特殊な形ってあがってみたくなりますよ」 理沙「経験不足。もっと簡単なのから」 京太郎「はーい」 京太郎「お疲れ様でした」 理沙「おつかれ」 京太郎「こんだけ何時間も打ってたら疲れますね」 理沙「次は4人!」 京太郎「おぉようやく普通の麻雀に……でも誰か呼ぶんですか?」 理沙「店の人」 京太郎「店の人が加わってくれるんですか?」 理沙「」コクコク 京太郎「サービスいいんですね」 理沙「どこでも!」 京太郎「それが普通なのか」 京太郎「また野依さんが空いてる時お願いしてもいいですか?」 理沙「……」 クイクイ 京太郎「ん?どうしたんですか?」 理沙「理沙」 理沙「……っ。で、いい」 京太郎「下の名前で呼んでもいいってことですか?」 理沙「」コクコク! 京太郎「えっと……じゃあ理沙さんで。俺のことも下の名前で呼んでください」 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「はい」ニコッ 京太郎「理沙さん……か」 京太郎「袖引っ張ってきたとき可愛かったなぁ」デヘヘ 京太郎「おっとダメだダメだ。顔がゆるむ」 ~♪ 理沙 >怒られた 麻雀無しで会話 京太郎「怒られたって……みさきさんか」 京太郎「口下手なのを治すことが目的で会ってるのに得意な麻雀通して会話したら駄目って事か」 京太郎「はっ!?これが麻雀『で』会話するってことなのか!?」 京太郎「確かに普通の時より口数多かった気がする」 京太郎「あれ?麻雀の実況するんならそれでよくね?」 京太郎「……まぁいいか。楽しいし」 京太郎 >それでは今度は普通に喫茶店かどこかで喋りましょう 理沙 >わかった 明々後日 京太郎 >大丈夫です。それでは明々後日に今日待ち合わせした喫茶店で 京太郎「ふぅ……3日後が楽しみだ!」 京太郎「あ゛~……暇だ~」 京太郎「周辺は昨日歩き回ったし、今日どうしようかな~」 京太郎「もっかい歩いてこようかな……あ、そうだ、ネット麻雀してみよう」 京太郎「ある程度ルールは覚えたし、いけるいける!」 ピンポーン 京太郎「なんだ?せっかく人が常勝街道突っ走ろうとしてるときに……はいはーい」 ガチャ みさき「あ、いたいた」 京太郎「何?」 みさき「ちゃんと生活出来てるかなぁって思って一応」 京太郎「あー、まぁあがって」 みさき「おじゃまするね」 みさき「今のとこちゃんと片付いてるね」 京太郎「そりゃまだ4、5日しか経ってないからな」 みさき「それぐらいでもぐちゃぐちゃにする人いるよ?」 京太郎「そんな馬鹿な」 京太郎「もしかして、みさきさん自身そうだったんじゃないの?」 みさき「私はそんなちらかさないの知ってるでしょ。友達だよ」 京太郎「ふーん、まぁいいや」 みさき「野菜もちゃんと食べてる?」 京太郎「食べてるよ」 みさき「何作ってるの?」 京太郎「もやしと豚肉の炒め物、きゃべつと豚肉の炒め物、青梗菜と鶏肉の炒め物」 みさき「全部炒め物!?サラダ作ろうよ」 京太郎「サラダそこまで好きじゃないんですよねー」 みさき「つべこべ言うの禁止。どうせ炒め物に入れてる野菜の量も少ないんでしょ?」 京太郎「…………」 みさき「他はちゃんと出来てる。ゴミも分けてるし」 みさき「以外としっかりしてるんだね」 京太郎「以外とってひでーな」 みさき「まぁ私の中の京太郎はもっと小さいから」 京太郎「親戚のおばさん皆それ言うよな」 みさき「…………」ゴゴゴゴゴゴッ 京太郎「すみませんでしたお姉様」フカブカ みさき「……まぁ一安心かな」 京太郎「だろ?」 みさき「調子に乗らない。高校始まってからが本番だしね」 京太郎「だよなー」ハハハ… みさき「そういえば部活とかって入るの?」 京太郎「んー、ホームページ見る限り麻雀部あるみたいだから麻雀部入ろうかなって」 みさき「あ、そうなんだ」 京太郎「……それだけ?」 みさき「うん」 京太郎「反応薄いなー」 みさき「まぁなんとなく気になっただけだから。どうせ理沙の影響でしょ」 京太郎「!」ギクッ みさき「わかりやすいって」 京太郎「まぁ楽しく感じるものがあるだけいいってことで」 みさき「そうだけどね」 みさき「現状はわかったしそろそろ帰るね」 京太郎「おつかれー」ヒラヒラ バタン 京太郎「んじゃネト麻でもしますか」 京太郎「ここに一人の天才雀士が……フフフフフ」 京太郎「」チーン 京太郎「駄目だ全然勝てねぇ」 京太郎「ネト麻やってるやつらはバケモノか!!」 京太郎「……はぁ初心者には厳しいかなぁ」 京太郎「とりあえずFLASHゲームで役作る練習するか」 京太郎「FLASHの敵もつえーじゃねーか!!」 京太郎「ぐぬぬぬ、役作る前にあがられちまうぜ」 京太郎「明日理沙さんに……って駄目だ。明日は普通に話そうって決めたじゃないか」 京太郎「飯食ったらまた挑戦するか。挑戦にこそ意味がある!」 京太郎「やった!奇跡的にもプラスになったぞ!」 京太郎「FLASHの敵が相手とはいえこれは嬉しいな」 京太郎「最後にあがったやつが理沙さんの言ってたメンタンピンってやつだよな」 京太郎「しっかり覚えとこう」 ~♪ 理沙 >明日 京太郎とおしゃべり楽しみ 京太郎「おぉ……よし、『俺もたのし』ん?」 理沙 >まちがえた 理沙 >消えない 理沙 >消えた? 京太郎「他の誰かに送るつもりだったのか?」 京太郎 >一度送っちゃうと相手側では消えませんよ 京太郎「……途絶えたな」 京太郎「にしてもなかなか好感度高いようで安心した」 京太郎「シャワー浴びて寝るか!」 ───────── ────── ─── 京太郎「…………」 理沙「…………」ブクブクブク 京太郎「あの」 理沙「っ!」プイ! 京太郎「理沙さん?」 理沙「っ!!」プイ! 京太郎(だ、駄目だ。もしかして昨日のあれが原因か?) 京太郎(何か怒らせるようなこと書いたか?) 京太郎(いやいや冷静に考えろ。相手はあの理沙さんだ) 京太郎(怒ってる以外で……間違って恥ずかしがってる?) 京太郎(とりあえず恥ずかしがってるという考えで話してみよう) 京太郎「ミスって誰にでもありますよ」 理沙「…………」ミミマッカ 京太郎(当たり……かな?) 京太郎「それでも、あの送り間違えは嬉しかったというかなんというか」 京太郎「あ、あははは、何言ってんすかね」 理沙「…………」ジー 京太郎(もう一押し!) 京太郎「それより!ほら、話しましょうよ。せっかく来たんですから。普通に話すのが億劫なら雀荘でも行きますか?なんて」 理沙「…………っ」 理沙「ご、ごめん」 京太郎「いえいえいえ、気にしないでください!」 京太郎「そういえば気になってたんですけど、あっちのほうに見える奇抜な色の建物ってなんなんでしょうか?」 理沙「! 知ってる!」 京太郎「あれってなんなんですか?」 京太郎(よかったぁ、無事気分を乗せられたみたいだ) 京太郎「結構長い間話してましたね」 理沙「五時間!」 京太郎「そんなに経ってましたか!コーヒー一杯で粘られて店員もたまったものじゃないですね」 理沙「」クスッ 京太郎(今笑った!?笑ったよな!!ひゃっはー!可愛いぞぉぉぉぉ!!) 京太郎(落ち着け、落ち着け俺。顔に出すなよ) 京太郎「ひっひっふー、ひっひっふー」 理沙「?」 京太郎「よし、おちついた」 理沙「?」クビカシゲ 京太郎(いちいち可愛いな) 京太郎「もう6時超えてるんですね。お腹減ってきましたし解散しましょうか」 理沙「……っ。た、食べに行く!」 京太郎「誰かと食べに行くんですか?約束してるなら急がないと」 理沙「違う、一緒に!」 京太郎「……俺?」 理沙「」コクコク 京太郎「あー、でも月の初めからそこまで使うわけには」 理沙「奢る!」 京太郎「いやでも、こないだとか雀荘代も出してもらいましたし……」 理沙「」ジーーーー 京太郎「……わ、わかりました。行きましょう」 京太郎(勝てねぇ。あの瞳に見つめられたら勝てる気がしねぇ) 京太郎「あの……高くないですか?」 理沙「リーズナブル!」 京太郎(いやいやいや!主食になるやつの値段どれも軽く1000円超えてんじゃん!) 京太郎(やっぱ感覚違うのかなぁ。俺の基準サイゼだしな) 理沙「好きなの!」 京太郎(好きなのって言われても名前見てわからんのもあるし……安めのやつ言っとくか) ウェイトレス「ご注文をお伺いします」 京太郎「アラビアータで」 理沙「アルフレッド」 ウェイトレス「かしこまりました」 京太郎「アルフレッドってなんですか?」 理沙「クリームパスタ」 京太郎「ふーん」 京太郎(わっかんねー) 京太郎「後で少しもらってもいいですか?」 理沙「」コクリ 京太郎「なんで今日ご飯誘ってくれたんですか?しかもお金も出してもらって」 理沙「……っ。お、お礼」 京太郎「お礼?」 理沙「楽しかった。麻雀も」 理沙「だから」 京太郎(……ええ人やでぇ。正直たまらんぜよ、とか思ったりしてすみません) ウェイトレス「おまたせしました」 京太郎(うぉい!いいとこで運んでくんなよ!ここは俺も……とか言えた場面じゃん!) 京太郎(別れ際だ、別れ際に言おう。雰囲気もばっちりだぜ) 京太郎(腹が減ってはなんとやら!ていうか良い匂いすぎて我慢できねぇ!) 京太郎「えっと、巻いて……パク。モグモグ……美味い!」テーレッテレー 理沙「よかった」 理沙「……京太郎!」 京太郎「なんですか?」 理沙「あーん」 京太郎「ふぇ!?」 京太郎(欲しいとは言ったけど!あーん!?あーんなのか!?) 理沙「あーん!」プンスコ 京太郎「あ、あーん。……モグモグ。おぉ、チーズの香り、凄くいいですねこれ」 理沙「好きなやつ!」 京太郎(なるほど、こういうのが好きなのか) 京太郎(にしても、いきなりあーんって……駄目だろ……)ドキドキ 京太郎「ごちそうさまでした。美味しかったです」 理沙「また来よう!」 京太郎「ええ、また一緒に食事出来たら嬉しいです」 京太郎「……あの」 理沙「?」 京太郎(うぉぉぉ、何故か緊張する。頑張れ俺!)ドキドキ 京太郎(これからもこうして会えたらいいなって言うだけだろ)ドキドキ 京太郎(なんでこんなに緊張してんだ)ドキドキ 京太郎「……えっと、俺も理沙さんといれて楽しいです」 京太郎「な、なので、学校が休みの時に会えたらなぁ、なんて」 京太郎「思ったり、思わなかったり……」ボソボソ 理沙「……っ!」プンスコ 理沙「ら、らいん!」 理沙「連絡する!」 京太郎「は、はい!俺も連絡する!」 京太郎「そ、それでは!」 京太郎(なんだよ!なんなんだよ!!落ちつかねぇーーー!!!) 理沙「……」フリフリ 理沙「……」 理沙「かわいい……」 チュンチュン 京太郎「……」 理沙「理沙……っ。で、いい」 理沙「あーん!」プンスコ 理沙「ら、らいん!連絡する!」 京太郎「はっ!」ブンブンブン 京太郎「い、いやー美人って怖いわ。2、3回会っただけなのにドッキドキしちゃうもんな」アハハ… 京太郎「そんなことより今日から学校だ!」 京太郎「とっもだち100人でっきるっかな♪」 京太郎(んー、連絡先交換出来たのが7人か……まぁ初日だし上等だろ) 京太郎(女子とも2人交換出来たしな) 京太郎(明日また話せなかった人とかに話しゃいいし) 京太郎(そんなことより部活だ!まさか初日に入部届けを配られるとは思わなかったぜ!) 京太郎(麻雀部っと……あ、先に先生に教室聞いとかなきゃな) 京太郎「先生、ちょっといいですか」 担任「ん?なんだ?」 京太郎「麻雀部行きたいんですけど、どこの教室ですか?」 担任「あー……すまん、須賀……だったな」 京太郎「はい」 担任「麻雀部な……廃部がほぼ決まってるんだわ」 京太郎「……わっつ?」 担任「それを言うなら Why?な まぁ単純に人数不足なんだ」 京太郎「……ちなみに今何人なんですか?」 担任「0。いやお前が入ったら1か。とにかく5人集めたら部として存続が認められる」 担任「幸い、俺が顧問だから人数さえ集めてきたらいいぞ。まぁ俺は飾りみたいなもんだから指導は出来んけどな」 担任「頑張れよ」 京太郎「どうしよーかなー……とりあえず今日知り合ったやつらに送ってみるか。幽霊部員でもいいからって」 京太郎「……よし。これで後は待つだけか」 京太郎「しっかしまさかの廃部とは。わりと一般的な競技なんだけどなぁ」 京太郎「……最近までほぼルール知らなかった俺の言えた事じゃないな」 京太郎「お、返ってきてる。……二人もオッケーか。てことはあと二人か」 京太郎「明日他のやつらに話してみるか。喋ったことないけど」 京太郎「とりあえず飯まで麻雀じゃー!!」 京太郎「CPUボッコボコにしてやんよ」シュッシュッ 京太郎「ふっ、半荘10回やって-12か……今日のところは許しといてやるよ」 ―――次の日――― 京太郎「~~~だからさ。入ってくんね?」 クラスメイトA「うーん、俺部活決めてるからなぁ」 クラスメイトB「俺いいぜ、どうせ帰宅部のつもりだったし。幽霊でもいいんだよな?」 京太郎「おう!入ってくれるだけでいいぜ!よし、あと一人か」 クラスメイトC「そういや隣のクラスに同中のやついるんだけど、そいつも部活入る気ないっていってたな」 京太郎「まじで!?紹介してくんね?」 クラスメイトC「ほいほい、ちょっと待ってて」 同級生A「わかった、幽霊でいいなら」 京太郎「助かるよ!あ、入ってくれるよしみで連絡先交換しとこうぜ」 同級生A「おう」 担任「早いなー。昨日の今日だぞ」 京太郎「友人に恵まれました。友人になって一時間経ってないやついるけど」 担任「そのコミュニケーション能力と行動力は素直に褒めてやるよ」 担任「まぁ5人集まったし部として存続は決まったわけだが……活動はするのか?他の奴らには入ってもらっただけなんだろ?」 京太郎「そうですね……とりあえずインターハイの個人戦に出ようかと。団体戦は実質無理だし」 担任「まぁお前の話だとそうなるわな。……わかった個人戦登録はこっちでしといてやるよ」 京太郎「あざーす」 担任「といってももうちょっと先の話だがな。予選はたしか……6月だったか」 担任「でも練習はどうするんだ?あてとかあるならいいが……」 京太郎「まぁ探してみます。あてがないわけでもないので」 京太郎「それと……この学校ってバイト禁止でしたっけ?」 担任「申請書さえだしてくれたら問題無い。なんだ?雀荘でバイトでもするのか?」 京太郎「まぁその方向で考えてます」 担任「そうか。とりあえず職員室に紙取りに来い。決まったら記入して俺に渡してくれ」 京太郎「了解っす」 京太郎「まぁ理沙さんに時々教えてもらえるからって毎日じゃないしな。さっそく探しにいくか!」 京太郎「俺の雀力だったらすぐ採用確定だな」フフフ ───────── ────── ─── 京太郎「何故……何故採用されないのか」 京太郎「いや、わかってる。弱すぎるんだ」 京太郎「くそー、FLASHの敵にはだいたい+で終われるようにはなってきたんだけどなぁ」 京太郎「ん?麻雀喫茶?こんなおしゃれなとこでも麻雀ができるのか。ちょっと入ってみよう」 カランカラン マスター「いらっしゃいませ」 京太郎(うお、めちゃくちゃ渋カッコイイ!) マスター「ご注文は何になさいますか?」 京太郎「うーん……このスポンジケーキとコーヒーのセット安!これにします」 マスター「かしこまりました」 京太郎(良い感じのお店だなぁ……匂いもコーヒーの匂いでなんていうか落ち着く感じ) 京太郎(自分の語彙力のなさにびっくりするがすごいいいな、この店) マスター「お待たせしました」コト 京太郎「いただきます。モグモグ……うめぇ!こんなに安くて大丈夫なんですかこれ」 マスター「恥ずかしながら、私の手作りですので」 京太郎「へぇ!たまたま入ったけどすっげー当たりじゃん!」 マスター「気に入っていただけたようで嬉しい限りでございます」 京太郎「そういえば麻雀喫茶って書いてたけど……」 マスター「実は最近アルバイトの子が辞めてしまって、この時間帯は来ていただいても一人だと出来ないのです」 マスター「申し訳ございません」 京太郎(なるほど……ひらめいた!) 京太郎「じゃあさ、俺のこと雇ってよ!学校の後のこの時間は空いてるしバイト出来るぜ」 マスター「失礼ですが麻雀は?」 京太郎「修行中です!」 マスター「……少し打ってみましょうか。今は他にお客様もいらっしゃいませんし」 京太郎「わっかりました!」 京太郎「マスター……」 マスター「なんでしょうか?」 京太郎「鬼強いっすね」 マスター「こんなお店開くくらいですから」 京太郎「ですよねー」 マスター「ふむ……最低限打てるようですので」 京太郎「てことは雇ってもらえるんですか?」キラキラ マスター「……ええ、よろしくお願いします」 京太郎「やったー!!ありがとうございます!!」 マスター「いつから来ていただけますか?」 京太郎「今すぐ……って言いたいところですけど、土日も来たほうがいいですか?」 マスター「土日は他に働いてくれる子がいるので出来れば平日の夕方がありがたいです」 京太郎「じゃあ平日学校終わってからで」 マスター「はい。水曜日は定休日ですのでそれ以外の曜日に来てください」 京太郎「わかりました」 マスター「では来週からお願いします。最後に採寸だけさせてください」 京太郎「あ、俺の制服ですか」 マスター「はい、土日の間に頼んでおくので」 京太郎「了解っす」 ───────── ────── ─── 京太郎「なんてことがあったんですよ」 理沙「頑張って!」 京太郎「理沙さんも暇があったら是非来てください」 京太郎「マスターの焼くケーキめっちゃくちゃ美味いんで!」 理沙「行く!」ガタッ 京太郎「え?今からですか?」 理沙「」コクコク 京太郎「喫茶店はしごですか」 理沙「問題無い」 バイト「いらっしゃいませー」 マスター「いらっしゃいませ……おや、京太郎君どうなさいましたか?」 京太郎「あはは……コーヒー飲みにきました」 理沙「」ヒョコ マスター「なるほど、コーヒーだけでよろしかったですか」 理沙「……っ。け、ケーキも」 マスター「かしこまりました……ん?貴女は……」 理沙「?」 マスター「いえ、失礼しました。どうぞゆっくりしていってください」 京太郎「ほんとに美味しいですから期待しててください」 京太郎「土日は結構繁盛してるんですね」 マスター「平日のランチタイムもなかなか繁盛してますよ」 京太郎「そうだったんですか」 マスター「もちろん京太郎君が働いてくれる時間も来るときは来ます。昨日は逆に珍しかったです」 京太郎「これだけ美味しかったらそうですよね」 マスター「おまたせしました」コト 理沙「良い匂い!」 理沙「パク……モグモグ……!!」 理沙「美味しい!」プンスコ 京太郎「そうですよね!いやー気に入っていただけて俺も嬉しいです!俺が作ったわけではないですけどね」 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「なんですか?」 理沙「次からここ!」 京太郎「ん?……あぁいいですよ。次からはこの店に集合しましょう」 マスター「お二人はこうしてよく会っているのですか?」 京太郎「最近知り合ったばっかです」 理沙「四回目!」 京太郎「ですね、もっと会ってるような気がしますけど」 理沙「一回が長い」 京太郎「あー確かに」 京太郎「こんなに長い間いてすみません」 マスター「いえ、大丈夫ですよ」 理沙「また来る!」 マスター「ええ、また来てください」 カランカラン 京太郎「結局またこんな時間まで話してしまいましたね」 理沙「ずっといたくなる」 京太郎「あの店すっごい雰囲気いいですからね」 理沙「制服」 京太郎「ん?あぁ制服いいですよね。いかにもって感じの白黒なやつで」 理沙「京太郎も?」 京太郎「ええ着ますよ」 理沙「楽しみ!」 京太郎「なんで!?」 理沙「食べにいこ!」 理沙「奢る!」 京太郎「んー……わかりました。でもバイト代とか入り始めたらちゃんと自分の分払いますから」 理沙「わかった」 理沙「明日は雀荘!」 京太郎「なんか出してもらってばっかりだな。やっぱり今日の晩御飯は自分で……」 理沙「奢る!」 京太郎「アッハイ」 京太郎(結構押し強いんだな……ていうか今日テンション高いなー) 理沙「早く!」グイグイ 京太郎「わ、わかりましたから!」 京太郎(うおっ、手!手握られてるぅっ!) 京太郎「やわらかい……」ボソッ 理沙「? ……っ!!」バッ 理沙「い、いこ!」カオマッカ 京太郎「は、はい!」カオマッカ 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「……ふぅ」 マスター「おつかれ」コト 京太郎「お、いいんですか」 マスター「ああ、お客様は全員捌けましたから」 京太郎「では遠慮なく」ズズ 京太郎「ん~!やっぱコーヒー美味いっすねー!」 マスター「それはよかった」 京太郎「これあれですね。こないだのやつより……えーっと……そう!酸味が利いてますね」 マスター「少しわかるようになりましたか」 京太郎「これでもしっかり覚えようとしてますから」 京太郎「……気のせいじゃなかったらですけど、なんかすっごく美味しいような気がします。香りも全然違うというか……」 マスター「なかなか良い感性をお持ちのようで。それはハワイコナと呼ばれる豆です」 京太郎「ハワイ?」 マスター「名前通りハワイが原産地です。ちなみにこの間出したエチオピア……イルガチェフェG1という豆の倍以上の値段です」 京太郎「ぶっ!?ゴホッ!ゴホッ!」 マスター「大丈夫ですか?」 京太郎「だ、大丈夫です。それより、え?倍?」 マスター「はい」 京太郎「そんなのこんな休憩の時にだして良かったんですか?」 マスター「ええ。お客様に聞かれたときにそれをすすめればいいかわかるようになってくれたら一番です」 マスター「それにせっかくここでバイトしてるんですから、コーヒーのこと好きになっていただけたらと思って」 京太郎「マスター……よし!頑張って覚えますよー!!」 ??「ここ」 ???「確かに良さげなお店だが……」 ??「ケーキ美味しいから」 ???「しかし制服でこんな店に寄るなんて……」 ??「菫は気にしすぎ。今時誰でもやってる」 菫「しかしだな……」 京太郎「お客さんですね」グイ 菫「あ、おい!待て、照っ!」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませ。好きなお席へどうぞ」 照「あっちの窓際に行こう」 菫「わかったから……まったく……」 京太郎「ご注文が決まりましたらお呼びください」 照「ケーキセット二つ」 菫「勝手に決めるな!」 照「……他にも頼むの?」 菫「いや……あぁもう」 京太郎(なんだコイ……この人たち……) 京太郎「あの……」 菫「あぁすまない。注文はそれでいい」 京太郎「かしこまりました」 京太郎(二年……いや三年生っぽい。俺と同い年ってことはないだろ) 京太郎(にしても二人ともレベルたけーなーおい) 京太郎(可愛いお姉さんとはよく会ってるけど、ああいうクール系も悪くないなぁ)デヘヘ マスター「……お客様が見てる前でそういう顔はしないでください」 京太郎「はっ!?」 京太郎「おまたせしました」コト コト 菫「……うん良い香りだ」 照「パクパク」 京太郎(うおっ、胸無いほうケーキ食べるのはや!クールビューティさんの方は匂いの楽しみ方がお嬢様っぽいな) 菫「パク……なるほど、美味しいな」 照「だからおすすめだって言った」 菫「お前が私を引っ張ってまでここに来た理由がわかった気がする」 照「見つけたのは最近だけど」 菫「少し奥まった位置にあるからな」 照「このスポンジケーキはここの店主の手作りらしい」 菫「なるほど、ここでしか味わえないわけだな」 京太郎(女の子同士の会話というのはなんとも言い難い、そう、素晴らしいものがあるな。二人とも美人だし) バァン! 京太郎「何事!?」 ???「見つけた!ミヤナガ テル!」 京太郎(またレベル高いのが出てきた!しかも同じ制服……うむ可愛い) 菫「お前か……」 照「モグモグ」 ???「さっき部活でやられた分、100倍にして返してやる!」 菫「落ち着け大星……って、照!それは私のスポンジケーキだ!」 照「モグモグ……ゴクン。淡、ここでやるの?」 菫「無視するな!」 淡「呼び捨てにするな!仕返しできるとこならどこでもいいよ!」 京太郎(厄介なのが現れたなー。ここでなんかすんのかな……?) 菫「すまないが雀卓を借りるぞ」 京太郎(お、麻雀か) 京太郎「あ、はい。注文いただいたお客様は半荘一回無料です」 菫「ありがとう」 淡「えー!!私何にも頼んでないよ!」 照「ケーキセット美味しい」 淡「ほんと?じゃぁ頼んじゃおうかな!おにーさん!」 京太郎(こいつらほんとは仲良いんじゃなかろうか……) 京太郎「かしこまりました。マスター」 マスター「ケーキセットですね」 淡「でも三麻かぁ」 菫「仕方ないだろう。三人しかいないのだから」 京太郎(ここは俺の出番か!) 京太郎「よろしければ混ざりましょうか?」 菫「ん?あぁなるほど。よろしく頼む」 淡「んー!美味しかった!」ニコニコ 京太郎(可愛いなー) 淡「さ、早くやろ!」 カチャカチャ 菫「……君は初心者なのか?」 京太郎「まぁ歴はそんな長くないです」 菫「本分は大星と照の対決だから問題は無いか」 京太郎(まだ打ち始めてないのにわかるもんなんだな) 京太郎(って手悪っ!なんじゃこりゃ) 淡「親なんだから早くしてくださいよ、ぶちょー」 菫「わかっている」タン 京太郎(んー、揃うかなー?)タン 照「……」タン 淡「立直!」 京太郎(はや!どうしろっていうんだよ!) 菫「……」タン 京太郎(一切動揺してないよこの人ら。むむむ、当たったら事故だよこんなの!)タン 照「……」タン 淡「カン」 菫「……」タン 京太郎(やりたい放題だな)タン 淡「ロン」グルン バシィ 京太郎(なんぞその見せ方!カッコイイ!!) 淡「裏ドラ……5だから7飜、12000」 京太郎(泣きたい……)ドウゾ 淡「立直」 京太郎(またダブル立直かよ!) 京太郎(こういう時どうしたらいいかわっかんねぇよなー……あ、今度は一巡でカンしなかった) 京太郎(お、良い感じで揃ってきたなぁ。さっきロンされた分取り戻さねぇとな) 照「ツモ、300・500」 京太郎(あちゃー先に上がられた……親流されちゃったけど点数低いしいいか) 照「ロン 2000」 菫「……」カチャ 京太郎(またあがったのか) 照「ツモ 一本場 1100オール」 京太郎(……なんかやばい匂いしてきた) 照「ロン 二本場は4500」 淡「ぐぅ……はい」 京太郎(独壇場じゃねーか!くっそぉ、引きは悪くないんだけどなぁ……最初めっちゃ酷いけど) 京太郎(あがれんのかなぁ、これ。まぁ集まってきてるのは集まってきてるんだが……) 京太郎(金髪の子はまたダブル立直してるし、親の人も怖いし……魔境に潜り込んだみたいだ)ウゥ 京太郎(……お、おぉ!きた!ほぼ無駄なツモなし!あがれれば立直と南だから……2600かな?だけどあがれるだけで悪くないぞー) 京太郎「立直!」 照「」ピク 淡「……へぇ」 菫「……」ジー 京太郎(えぇ、俺なんかしたかなぁ……) 京太郎(三人の視線がこわいよ……お!) 京太郎「つ、ツモ!えーっと立直、一発、ツモ、南で……2000・3900かな?」 菫「……三本場だから2300・4200だ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 京太郎(な、なんかさっきよりめっちゃ見られてる……なんでなんだ……) 南3局 親:照 菫 24100 京 21200 照 33900 淡 20800 京太郎(南3局……今三位か、今までになく調子いいな……ていうか胸無い人強すぎぃ!) 京太郎(ま、まぁあの人が良い感じに二位のクールビューティーさんを削ってくれたから下三人はどっこいなわけだが……) 京太郎(高い手なら一位も見えてるし!いけるいける!) 京太郎(でもなぜか最初の配牌終わってるんだよな……ツモはいいだけにもったいないぜ) 京太郎(さて最後は……あれ?今までより悪くないんじゃないか?端っこばっかだけど……チャンタってやついけるか?) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ │六│八│九│①│②│④│.1 │.4 │.7 │.7 │.9 │.9 │ │發│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(金髪のダブル立直も見慣れてきたな……3ピン、うんうん良い感じ。4ピンと入れ替えで) 京太郎(次は發か、うーん……なんかきそうだし入れとくか) 京太郎(揃った……これで發か9ソウで上がれる……あれ、一位と点差12000ちょっとだから立直したら直であてるかツモで一位いけるんじゃね?うおおおお!!) ┌──┐ │.1 索│ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┼─┬┴┬─┬─┬─┬─┐ │ │ │七│八│九│①│②│③│.1 │.1 │.7 │.9 │.9 │ │発│発│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎「立直!」 京太郎(さぁ!こい!……一発はなかったか。しょうがない、一発じゃなくてもいけるぞ!) 淡「……」タン 京太郎「ロっ……」 京太郎(あ、つい当たり牌がきたから言っちまった……でもオーラスがある) 京太郎(どうせ金髪がリー棒出すから3飜以上で一位確定……狙うしかないな) 京太郎「ロン 立直、發、チャンタで8000です」 淡「……」ギリ 京太郎(こわっ!……そりゃそうか。一位の人を倒しに来たんだもんな) 京太郎(まぁだからといって負けたくはないけど!) 南4局 親:淡 菫 24100 京 30200 照 33900 淡 11800 京太郎(さてさて最後は……うーん……やっぱりあんまりよくないなぁ) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ │ │ │一│四│七│⑤│⑦│⑧│.1 │.3 │.4 │.7 │ │南│西│北│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(ドラは5ピンだな。幸い一つ入ってる……喰いタンと678の三色で3飜……これだ!) 淡「立直!」 京太郎(うん、もうそれはわかってた。さて俺は……お!ドラが来た!てことは鳴いて鳴いてタンヤオでいける!) 照「……」タン 淡「……」タン 菫「ふむ……」タン 京太郎「チー!」 京太郎(流れが来てる!) 淡「カン!」 京太郎(きた……俺が最初振り込んだ時みたいにカンをした。最初はわからなかったがなんか寒気がする……え?) 淡「もういっこカン!」ゴッ 京太郎「!?」ビクッ 京太郎(な、なんだ!怖い……あ、あがらなきゃヤバい……頼む、当たり牌!) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┐ ┌─┬─┐ │三│四│五│⑤│⑤│.3 │.4 │ ┌──┤⑦│⑧│ ┌──┤.7 │.8 │ │萬│萬│萬│筒│筒│索│索│ │⑥筒│筒│筒│ │.6 索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘ └──┴─┴─┘ 菫「…………」タン 京太郎(くそ!違うかったか……俺のツモは……)ブルブル 京太郎(ち、ちがう……あの金髪の子、ツモ番がきたらあがる気がする……くそ!なんでこんな怖いんだ!) 照「ツモ 400・700」 京太郎「……へ?……終わった?」 菫「あぁ。照のあがりで終わりだ」 淡「……くっ!」タッタッタッ バタン! 京太郎「……お、追いかけなくていいんですか?泣いてましたよ」 菫「……まぁ少し泣かせてやったほうがいいだろう。それに私達が行ったところで反発されるだけだろうしな」 照「それより」ズイ 京太郎「な、なんですか?」 照「……なかなか」 京太郎「え……あぁそうですかね?麻雀は始めてから短いんですけど」 照「麻雀はそんなに」 京太郎「さいですか」 照「ただ面白いものを持っている」 京太郎「……?」 京太郎(わけわかんねー) 照「……また今度来る」 照「これ」 京太郎「あ、料金ですね」 照「淡の分もあるから。美味しかった」 菫「それでは失礼するよ」 京太郎「あ、ありがとうございましたー」 カランカラン 京太郎「……なんだったんだ一体」 マスター「少しは麻雀も上手くなってるみたいですね」 京太郎「まぁ結構勉強してますから」 マスター「勤勉なことはいいことですよ。……それより引きが良かったように見えましたが」 京太郎「あ、マスターもそう思いました?」 マスター「……ふむ、もしかしたらオカルトと呼ばれるものかもしれません」 京太郎「はぁ」 マスター「私はそういったことに詳しくないのですが……もしかしたら詳しい人がいるかもしれませんね。例えば……」 カランカラン 理沙「京太郎!」 京太郎「おぉ理沙さん!どうしたんですか?」 マスター(野依プロ、この人もきっと詳しいですね) 理沙「明日、会えないから来た」 京太郎「日曜は会えますよね?」 理沙「……っ!」 理沙「せ、先週……」プイ 京太郎(もしかして先週とかは会ってたし……ってことか?か、かわええええええええええ!!!!) 京太郎(勘違い!勘違いしちゃうぞコノヤロー!!) 京太郎「とりあえず座ってくださいな」 理沙「」コクリ 理沙「」ク~ 理沙「……け、軽食」 マスター「……ふむ。京太郎君、今日はもうあがりなさい」 京太郎「え?いいんですか?」 マスター「あぁ。野依さんと一緒に食事をとるといい」 京太郎「あざーっす!理沙さん、一緒に食べましょう!」 理沙「わ、わかった」 京太郎「ナポリタン美味しかったですねー」 理沙「料理上手い」 京太郎「あの人なんでも出来るよな。かっこいいぜ!」 理沙「……きょ……も……かっこ……」ボソボソ 京太郎「え?何か言いましたか?」 理沙「な、なんでもない!」プンスコ 京太郎「わ、わかりました。あ、そういえば、麻雀でオカルトってわかりますか?」 理沙「……知ってる。時々いる」 京太郎「そうなんですか。実は俺もオカルトっていうのが憑いていた?のかも。マスターがそう言ってました」 理沙「……日曜確かめる」 京太郎「わっかりました。できるだけ今日の麻雀再現しますね」 理沙「うん」 京太郎「ふんふーん♪麻雀雑誌でも読むかー」ペラペラ 京太郎「お、高校特集か。ふむふむ……へぇ東京に個人戦三位だった人がいるのか」 京太郎「お、二位の子可愛いな。どう見てもぺたんだけど」 京太郎「一位は……え?……え?」ニドミ 京太郎「えええええええええ!!!今日戦った人じゃん!!!!!」 京太郎「そりゃ強いわけだよ。てかあれも本気じゃない可能性……こわ」 京太郎「白糸台高校か……お嬢様学校だっけ?いいとこの育ちなわけだ。そりゃクールビューティーさんみたいな人がいるわな」 京太郎「にしても強い人に胸無い人多いな」 京太郎「そういや理沙さんも……いや突っ込むのはやめておこう」 京太郎「……可愛いし関係無いな!うん!さ、おやすみー」 《神戸》 京太郎「どこ連れてってくれるんですか?」 理沙「こっち!」 京太郎「にしてもこの辺って賑わってるんですね。有名なんですか?」 理沙「観光スポット」 京太郎「へぇー、そうなんですか。うみえ……でしたっけ?」 理沙「そう」 京太郎「これだけ大きかったらなんでもありそうですね」 理沙「ここ!」 京太郎「ええっと……観音屋、ですか」 理沙「チーズケーキが美味しい」 京太郎「早速入りたいですが……人すっごく多いですね」 理沙「海が見れて綺麗」 京太郎「んー、確かにこのテラスで美味しいケーキ食べらたらいいですもんね。客も来るってもんですよ」 理沙「下にもある」 京太郎「近くにもう一店舗あるんですか?そっち見に行ってみましょうか」 京太郎「お、こっちは雰囲気のいい喫茶店って感じですね」 京太郎「どうやら空いてるみたいです」 理沙「よかった」 京太郎「さっそく入っちゃいましょう。理沙さんのオススメチーズケーキ楽しみです!」 京太郎「おぉ、これが……予想と違いましたけどすっごく美味しそうです!」 京太郎「スポンジの上に本当のチーズがとろけてるんですね。こういうチーズケーキは初めてです」 京太郎「それでは一口……って結構伸びますね」 理沙「」クスクス 京太郎(可愛いなぁ) 京太郎「んー!!んまい!スポンジのほんのりとした甘さとチーズがマッチしてますね!」 京太郎「結構たっぷり乗ってるからちょっとくどいんじゃないか?って思ったんですけど全然そんなことないですよこれ!」 理沙「買って帰れる」 理沙「でも店のほうが美味しい」 京太郎「なんでなんですか?」 理沙「チーズのとろけ具合」 京太郎「あー、このチーズの感じが普通に温めただけじゃでないんですね」 京太郎「もしかしたらお店の雰囲気もあるかもしれません。お祭りみたいな」 理沙「そうかも!」 京太郎「つい買っちゃいました。どれくらい違うのか気になっちゃって」ハハハ 京太郎「観音屋も美味しかったですけどまだまだここには美味しいとこいっぱいありそうですね」 理沙「あ、ある!」グイグイ 京太郎「い、今からいくんですか?ケーキ食べたばっかですよ」 理沙「歩いてれば減る!」 京太郎「俺は大丈夫ですけど、理沙さん大丈夫ですか?」 理沙「……」 京太郎「晩御飯にどっか寄りましょう!それに今日だけじゃなくて他の日もありますから」 理沙「……わかった」ギュ 京太郎「……普通にショッピングしましょうか」ニコ カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5035.html
h53-01 京ゆみ h53-02 京咲 きっかけ h53-03 京桃 h53-04 京照 h53-05 京怜竜 h53-06 京白 h53-07 京・白糸台 h53-08 京・清澄 雑談 h53-09 京和 きっかけ h53-10 京白 変化 h53-11 京・宮守 こっくりさん h53-12 京まこ h53-13 京淡 h53-14 京一 h53-15 京貴 h53-16 京・千里山 h53-17 京咲照 h53-18 京憧望 NTR h53-19 京憧望 h53-20 京怜 h53-21 京由暉 事後 h53-22 京由暉 事後 h53-23 京憧 h53-24 京憧宥 h53-25 京恭 h53-26 京和 h53-27 京宥 h53-28 京蒔 h53-29 京咲 h53-30 京白 h53-06の続き h53-31 カプ無し 京太郎更生 h53-32 京咲・哩姫 h53-33 京・白糸台 肝試し h53-34 京淡 h53-35 京憧 h53-36 京怜 h53-37 京初 h53-38 京・清澄 h53-39 京・清澄 雑談2 h53-40 京和 臭いフェチ h53-41 京・清澄 男子日常パロ h53-42 京・清澄 男子日常パロ2 h53-43 京和 ※和出番無し h53-44 京一 h53-45 京桃 事後 h53-46 京憧 事後 h53-47 京えり h53-48 京咏 h53-49 京エイ h53-50 京淡 h53-51 京はや h53-52 京玄 h53-53 京・清澄 雑談3 h53-54 京健 ポケモンGギャップ h53-55 京・有珠山 部室で熟睡 h53-56 京・臨海 部室で熟睡 h53-57 京・清澄 h53-58 京・清澄 h53-59 京和 h53-60 京怜洋 h53-61 京照 h53-62 京和 犬耳 h53-63 京咲 嫉妬
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6398.html
雅枝「はい、しゅーごー」 雅枝「合宿の締めくくりとして、みんなには最初と同じ千里山2VS三箇牧2の試合をしてもらうで」 雅枝「それじゃあ卓につけ―」 霞「京太郎君!私と打ちましょう!」 京太郎「べつにいいですけど、空いてる卓は…」 泉「あ、須賀君、この卓空いてますよ!」 京太郎「お、泉も打つか」 竜華「怜に逃げられた…」 京太郎「あ、清水谷さん、俺たちと打ちません」 竜華「ええの!」キラキラ 京太郎「これで4人揃いましたね」 京太郎「見せてあげましょう!王者の打ち筋を!」 開局 京太郎「ロン、1500だ」 泉「わ、ホンマですか」 東1局 1本場 親 京太郎 26500 霞 25000 泉 23500 竜華 25000 ※最高潮モード 京太郎「ツモ、1100オール」 霞(この雰囲気、照ちゃんに似てるわね) 東1局 2本場 親 京太郎 29800 霞 23900 泉 22400 竜華 23900 ※最高潮モード 泉(どうして…せっかく同学年の須賀君と打ってるのに…) 京太郎「ロン、6400だ」 泉(どうして、張ることすらできないんでしょうか…)ジワッ 東1局 3本場 親 京太郎 36200 霞 23900 泉 16000 竜華 23900 ※最高潮モード 霞と竜華が同コンマのため、流局 東2局 親流れ3本場 京太郎 39200 親 霞 22900 泉 15000 竜華 22900 京太郎「ロン、1900だ」 泉「はい」 泉(また、張れなかった…) 東3局 京太郎 41100 霞 22900 親 泉 13100 竜華 22900 京太郎「ツモ、500・1000です」 竜華(面白いなぁ) 東4局 京太郎 43100 霞 22400 親 泉 12100 竜華 22400 京太郎「ロン、3900だ」 泉「はい…」 泉(結局一度も張れずに南入…) 南1局 1本場 親 京太郎 54800 霞 22400 ※攻撃モード 泉 400 竜華 22400 6400から3段階下降で2000 泉(また…張れなかった) 京太郎「ロン、2300です」 竜華「うわーやられたわー」 泉(避けられたんですか…私…)ギュッ 南1局 2本場 親 京太郎 57100 霞 22400 ※攻撃モード 泉 400 竜華 20100 京太郎(牌が悪くなってきたぞ…) 泉(有効牌が来ない…でも……) 竜華(相変わらずやなぁ、石戸さんは…) 泉(張るのを、あきらめない) 霞「ロン、24600よ」 泉(は……!?) 終局 1位 京太郎 57100 2位 霞 47000 3位 竜華 20100 4位 泉 -24200 京太郎「お疲れ様でした」 霞「おつかれさま~」 竜華「お疲れ様やで」 泉「ありがとう……ございました」グスッ 泉「…すいません、トイレにいってきます……」ダッ 京太郎「二条!」 竜華「追いかけない方がええ」 京太郎「でも…」 竜華「人にはな、誰にも知られたくないものってのがあんねん」 霞「いいから、座ってなさい」 京太郎「はい……」 雅枝「しゅーごー!」 雅枝「それじゃあこれから、合宿の打ち上げにバーベキューをしに行くで!」 京太郎「バーベキュー…?」 霞「千里山の合宿の打ち上げはバーベキューって伝統なのよ」 京太郎「なんですかその伝統……」 京太郎「よお、咏」 咏「あっれ~、どうしたん京太郎、元気無いじゃん」 京太郎「ん、少し…な」 咏「じゃあ黙ってとうもころしでも食べな!」つ 京太郎「あっつ!」 京太郎「なんで焼きたてを寄越すんだよ!」 京太郎「しかもとうもころしって、トトロかよ!」 咏「うん、やっぱり京太郎はそうしてるのが1番いいよ、しらんけど」 咏「悩んでるよりそうやって怒ったりしてる方が私は好きだねぃ~」 京太郎「そうか、ありがとな。咏」 咏「どうってことねえよ~」 京太郎「ところでさ、咏の目標って何なんだ?」 咏「急にどうした?」 京太郎「いや、千里山の人たちは全国制覇目指して頑張ってたけど、俺たちの目標ってなんなのかなって」 咏「そりゃあ、全国制覇しか無いんじゃね、しらんけど」 京太郎「やっぱりそうだよな。……よし、これからも頑張っていくぞ!」 京太郎「お、ホタテもあるのか。しかも最後の1切れじゃないか!」 京太郎「よっと、さて食べよ……」 ヒョイパク 京太郎「おい、照」 照「どうしたの?」モグモグ 京太郎「それが最後の1切れだったんだぞ!返せー!」 照「いやだねー!」 京太郎「ぜぇぜぇ」 照「はぁはぁ」 京太郎「なあ照」 照「なに?」 京太郎「この合宿、どうだった?」 照「楽しかったよ、みんな面白い人たちばっかりだったし、特に愛宕監督は面白かったなあ……」 京太郎「そうか、なら良かった」 照「ふふっ、心配しなくても前みたいなことはもう考えないよ、京だってようやく私たちに追いついてきたんだし、これからが楽しみだよ」 京太郎「そう……か、ありがとな、照」 雅枝「チキチキ!タン塩大食い対決、始めるでー!」 千里山ズ「イェー!」 雅枝「それでは選手の紹介や!」 雅枝「青コーナー、千里山のミス病弱!トキィィィ園城寺ィィィ」ジョインジョイントキィ 雅枝「続いて赤コーナー、三箇牧の雑用系男子、京太郎ゥゥゥ須賀ァァァ」ジョインジョインスガァ 雅枝「最後の緑コーナー、三箇牧のプリンセス、憩ィィィ荒川ァァァ」ジョインジョインケイィ 雅枝「それでは、スタートや!」 ワァァァァァ 京太郎「うっぷ、もう食えねえや」 憩「いい食べっぷりやったで、京太郎君」 京太郎「優勝者が何を言ってるんですかねぇ…」 憩「あはは、まあ気にしない気にしない」 京太郎「そういえば、憩さんはこの麻雀部で全国を目指したいんですか?」 憩「もちろんやないの、京太郎君何言っとるん?」 京太郎「でも、あと1人足りないんですよね、部員」 憩「あ!忘れとった!」 京太郎「でしょうね。それで、どうするんです?」 憩「うーん、京太郎君に任せるわ、今の部員集めたの京太郎君やしね」 京太郎「えええ、マジですか……」 憩「マジもマジ、大マジやで!」 京太郎「そんな元気に言わなくても……はぁ…」 雅枝「これでバーベキューは終わりや、お疲れぃ!」 オツカレサマデシター 京太郎「よし、帰るか」 浩子「なあなあ須賀君」 京太郎「なんですか船久保さん」 浩子「ウチと連絡先交換せえへん?」 京太郎「別にいいですよ」 ピッ 京太郎「これで完了ですね」 浩子「ふふふ、これでヒロやキヌ以外の同年代の子の連絡先が入ったで、ふふふ」 京太郎「触れないでおこう」 雅枝「お、須賀っちやん」 京太郎「今度は愛宕監督ですか…」 雅枝「うーん、せやなー須賀っちでええか」 雅枝「ほれ須賀っち、これ私の連絡先や、須賀っちにやるわ」 京太郎「え、いいんですか?」 雅枝「石戸じゃ、お前らを上手く教えられるかどうか不安やからな」 雅枝「教え子は大事にしたいもんなんや、困ったことがあれば連絡してくれや」 京太郎「はい、今後ともよろしくお願いします」 京太郎「これで、合宿も終わりか……楽しかったな」 京太郎「特訓したり、ドッキリしかけたり、雑用したり、ドッキリしかけたり」 タッタッタッ 泉「須賀君!」 京太郎「ん、二条か?」 泉「これ私の連絡先です!」 泉「私、まだまだ強くなりたいです!だから、どうせなら須賀君と一緒に上手くなりたいなあ、って思いまして!」 泉「あ、けっ、決して同学年の人と話がしたいって訳じゃないですからね!」 京太郎「おう、わかったよたまにはメールするよ」 泉「あ、ありがとう!須賀君」パァァ 【合宿3日目】終 【5月第1週 休日】 京太郎「朝が来たぞー」 京太郎「今朝はナニをしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「今日は誰かと一緒にやろうかな」 ―――――――――――― 京太郎「こうして外に出てきた訳だけど、どうしよう」 霞「あら、京太郎君、どうしたのかしら?」 京太郎「あ、霞さん、実は誰かと麻雀の勉強をしようと思いまして」 霞「そういうことなら私におまかせあれ!」 霞「それじゃあ私の家でやりましょうか」 京太郎「いいんですか?」 霞「麻雀部の顧問ですしね、さあ行きましょうか」 京太郎「はい!」 京太郎(霞さん……なんか忘れてる気がするな…) 霞「ちょっとここで待っててね」 京太郎「あ、はい」 ガララ 京太郎「あ!郁乃さん!」 京太郎「っべー、合宿ですっかり忘れてたよ、マジっべーよ」 京太郎「んー、どうしよう」 京太郎「うん、やっぱりまた頼んでみよう」 ガララ 霞「お待たせ、どうぞ上がって」 京太郎「はい、お邪魔しまーす」 霞「ここが、京太郎君に見せたかったものよ」 京太郎「これは、全自動卓ですか?」 霞「ええ、お父様がよく知り合いを呼んでここで打っていたのよ」 霞「麻雀部の顧問になったし、せっかく卓があるんだから、使わない手は無いでしょ?」 霞「だから特訓したくなったらここに来るといいわ、憩ちゃん達もここのことは知ってるから、度々来てくれるわよ」 京太郎「そうなんですか…」 霞「どうしたの?そんな思い詰めたような顔をして」 京太郎「…霞さんに、したい話があります」 京太郎「話が、あるんです(真剣)」 霞「な、何かしら?」 霞(何これ、え、告白?いくらファーストキスの相手だからって、そ、そんなことあ、あるわけないわよ!う、うん、きっと!) 京太郎「こ……」 霞(こ?) 京太郎『恋をしているんです!霞さんに!』 霞『もう、京太郎君ったら!い、いいわよ』 京太郎『霞さん!』ガバッ 霞(なんでことになるのかしら!なっちゃうのかしら!) 京太郎「…ここに、郁乃さんを住まわせてあげてください!」ドゲザー 霞「」 京太郎「どう、ですか?」 霞(やっぱり…そうよね……) 霞「はあ…いいわよ」 京太郎「え、本当ですか!?」 霞「この前、お父様にそのことを言ったらね」 霞父『たとえ悪霊であろうとも、来るもの拒まず。それが、霧島神境に住まうものの心得だ』 霞父『それよりも霞、その新しく入ったとかいう男は……』 霞「ってね、だから考え直したの。赤阪さんは確かに得体は知れないけど、困ってるんだなって」 霞「だから、いいわよ」 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎「そうと決まれば早速郁乃さんに電話だ!」 ―――――――――――― 郁乃「本当にええんですか~?」 霞「はい、但し住むのはこの、私の家にです」 郁乃「ええ~!せっかく京太郎くんと住めると思ったのに~」 霞「この清々荘では、そんなこと認めません」 郁乃「え~、いややそんなん~」 郁乃「ねえ、どう思う~?京太郎くん」 京太郎「そうですね…」 京太郎「霞さん!お願いします!」 京太郎「郁乃さんと俺を同居させてください!」 霞「ダ・メ・よ」 霞「甘やかすのはここまで、それに大会前に過ちを犯して…」 『北大阪代表三箇牧高校、男子部員が女子部員に種付け!』 『女子部員は妊娠中!』 霞「とかなったらどうするのよ」 霞「憩ちゃんたちや、千里山の子たちの気持ちまで踏みにじることになるのよ」 霞「だから、それはダメよ」 京太郎「わかりました…すみません、郁乃さん」 郁乃「ええよ~、冗談やったし~」 霞京(この人はもう……!) 京太郎「さて、昼は何をしようか」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「今日はどうしよう」 京太郎「霞さんの家で特訓をしよう!」 京太郎「あわよくばあのおもちを…(ゲス顔)」 京太郎「霞さんいますかー?」 霞「あら、また来たの」 京太郎「はい!上手くなりたいんで!」 京太郎「そういえば、昨日の対局のとき、霞さんが急に変になった感じがしたんですけど、あれは一体……?」 霞「あれは、神様を降ろしてたのよ」 京太郎「神様…ですか?」 霞「すぐ近くにいるわよ、ほら……」 霞「あなたの後ろに」 京太郎「ひぃっ!って、それじゃあ悪霊じゃないですか!」 霞「ふふっ、ごめんね」 京太郎「相変わらずすばらなおもちだったなあ……」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「おーい咏ー勉強しようぜー」 咏「なんだよ須賀島ぁ」 京太郎「ふふん、こんなものか!」 咏「勉強なんて知らんし…」グデー 京太郎「これやるから元気出せ」つオロナミンC 咏「ファイトー」 京太郎「いっぱーつ!」 京太郎「夜は何をしよう」 京太郎「ハッスルする!」 京太郎「なんだこれ」 京太郎「憩さんでヤるか……」 京太郎「憩さんか……あのとき咥えた感触はやっぱり…」シュッシュッ 京太郎「エロかったな、あの声」 京太郎「うっ」ドピュッドピュッ 京太郎「ふう……」 京太郎「すごい罪悪感がする…」 【5月第3週 休日】まで憩と必ず遭遇できるようになりました! 【5月第1週 休日】終 【5月第1週 平日】開始 京太郎「ぼっち登校はもうしない!」 京太郎「とか言ってるとまたなるんだよな…」 京太郎「朝だ!学校だ!!ぼっちだ!!!」 京太郎「……」 京太郎「メゲるわ……」 京太郎「早く学校に行くか…」トボトボ 信号「赤!I am redだよ!」 京太郎「これで今のところ全部赤か…」 照「朝からそんな辛気臭い顔してどうしたんだ、京」 京太郎「ああ、照か……」 京太郎「て、って、て、照ぅぅぅううう!?」 照「なぜそこまで驚く」 京太郎「生きててよかったよぉ…」グスッ 照「なんだかよくわからないが、行くぞ」 京太郎「あ、ちょっと待って!」 京太郎「ちょっと待て!照!」 照「な、なに?」 京太郎「お前に、頼みがあるんだ……!」 照「はぁ……言ってみな」 京太郎「俺と!」 照「お、俺と…?」ゴクリ 京太郎「と…」 照「と……?」ドキッ 京太郎「友達になってよー」 照「あのさぁ……私と京は友達っていうか、幼馴染でしょ?」 京太郎「だ、だよな!そうだよな!」キラキラ 照「何をいまさら……ほら、バカなことしてないで早く行くよ」 京太郎「おう!」 ―――――――――――― 京太郎「祝!脱ぼっち登校!」イェイー! 京太郎「さて、どこで昼を食べようか」 京太郎「食堂に行こう!」 【食堂】 京太郎「今日は少し空いてるみたいだな」 憩「お、京太郎君」 京太郎「こんにちは、憩さん」 憩「京太郎君はいつも食堂なん?」 京太郎「いや、気まぐれですね、弁当を作ってくることもあれば、購買に行くこともありますし、ここに来ることもありますし」 憩「え、自分で弁当作れるん!?」 京太郎「あまり大したものではないですけどね」 憩「それでも凄いことやで!ウチはあんまし料理できへんから尊敬するわー」 京太郎「じゃあこんど作ってきましょうか?」 憩「ええの!?」 京太郎「はい、もちろんです!」グッ 憩「はわぁ…楽しみやぁ…」 ―――――――――――― 京太郎「もう放課後か、早いな」 京太郎「今日はどうしようかな」 京太郎「部活にいっきまーーす!」ドヒューーン 咏「元気だねぃ」ヤレヤレ 【部室】 京太郎「部室に来たぞおおおおおお!」 霞「ふふふ、元気ね」 京太郎「今日は最っっ高に調子がいいんですよ!」 京太郎「部活は何をしよう」 京太郎「照と特訓をしようじゃないか!」 照「私も今そう言おうと思っていたところだよ」 京照「ワオ!これってディステニ!?」 憩霞咏エイ「「「「なんだあいつら」」」」 照「見ろ、この回転!ギュッルギュルやぞ!ゾックゾクするやろー!」 京太郎「スガちゃんこの前、エアコン買ったのにリモコンなくしちゃったぜ、もう使えないんだぜ~、ワイルドだろぉ~」 憩「こ、これが…」 霞「回転を極めし者の…」 エイスリン「チカラ、トイウモノナノカ…!」ガクッ 咏「いや、しらんし」 京太郎「部活は終わったけど、どうしよう」 京太郎「街に行くか」 京太郎「スーパーに行くか」 商品リスト 1.プリン 70円 2.マシュマロ 70円 3.かりんとう 70円 4.ポッキー 70円 5.プロ麻雀せんべい 70円 6.WEEKLY 麻雀 TODAY 650円 7.ティッシュ 400円 8.ノート 200円 9.シャーペン 300円 10.赤のマーカーペン 300円 11.自由 京太郎「これと、これとこれでいいか」 怜「はい、お客様、その手に持っている物はなんでしょうか」ウシロカラ 京太郎「あ、あなたは…?」 怜「私か?私は千里山の万引きGメン、人呼んで目利きのトキや!」ババーン! 京太郎「なんだ、怜さんですか」 怜「なんだとはなんや、せっかく病弱美少女が構ってあげてるっちゅうんに」コホッコホッ 京太郎「段々怜さんの病弱アピールが信じられなくなってきましたよ…」 怜「そうか、もう私は京くんには信じられない女なんやな…」ヨヨヨ 【5月第2週 平日】終 【5月第2週 休日】始 京太郎「あっさだーぃ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「実家に帰ろうっと」 ――移動は省きます―― 京太郎「やっと来たぜ!我が故郷長野!」 京母「あれ、本当に帰ってきたのかい」 京太郎「おう!」 京母「帰ってこなくていいのに…」 京太郎「Oh...」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「散歩をしてこよう」 京太郎「へー、ここってこんな風に変わっちゃったんだな」 京太郎「街並みが変わってるとなんだか寂しい気がするな…」 桃子「お!その金髪は京太郎じゃないっすか!」 京太郎「モモ?モモなのか?」 桃子「そうっす!モモっすよ!」 京太郎「そうか…モモか…大きくなったなぁ」 桃子「そうっすか?あまり身長は変わってない気がするっすけど」 京太郎「いや、そういう意味じゃ……げふんげふん」 桃子「京太郎は里帰りっすか?」 京太郎「そうだけど…」 桃子「それじゃあ私とどっか行くっす!」 京太郎「拒否権は…」 桃子「もちろん無いっす!」 京太郎「ここは…高校?」 桃子「そうっす、ここが私が通ってる清澄高校っす」 京太郎「そうか、モモはここで麻雀をやっているのか」 桃子「それじゃあ部室に行くっすよ!」 【部室】 桃子「とうちゃーくっす!」 京太郎「こんなところに部室があるのか?」 桃子「自慢の部室っすよ、それじゃあ、こんにちはーっす」ガチャ 京太郎「失礼しまーす」 ?「こんにちは、モモ。その人は?」 桃子「こちらは私の幼馴染の須賀京太郎っす」 京太郎「どうも」 ?「ふーん、私は竹井久、清澄の部長よ。よろしく」 桃子「ところで、咲と優希と和はどこっすか?」 久「あの3人なら今買い出しに行ってるわ、そろそろ帰ってくる頃よ」 久「そうだ、須賀君、私たちと打っていかない?」 久「モモや咲の幼馴染なら強そうだし」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「受けて立ちましょう!」 久「そう、なら…」 ??「ただいまだじぇー」 ?「ただいま戻りました」 咲「ただいまーって、京ちゃん!?」 ??「む、なんで男がここにいるんだじぇ」 ?「金髪ですか…怪しいですね」 桃子「それ、ピンク色の髪の和には言えないと思うっす」 桃子「この金髪は須賀京太郎、私と咲の幼馴染っす」 ?「なるほど、そういうことですか私は原村和です、よろしくお願いします」 ??「わたしは片岡優希だじぇー」 久「さて、みんなの自己紹介が終わったところで、早速はじめましょうか」 開局 桃子「私が打つっす!」 咲「なら私も!」 優希「じゃあ私も特別に打ってやるとするじぇい」 京太郎「よし、始めるか」 優希「ツモ!6000オールだじぇー!」 京太郎「いきなりでかいなぁ、おい」 桃子「っていっても東場だけっすよ」 東1局1本場 親 優希 43000 京太郎 19000 モモ 19000 咲 19000 京太郎「ツモ、400・600」 咲「東場のゆーきちゃんを…」 久「止めた…?」 東2局 優希 42400 親 京太郎 20400 モモ 18600 咲 18600 京太郎「ロン、2000」 咲「あれれーとられちゃったかー」 優希「東場なのに聴牌できないじぇ…」 モモ(さてと…) 東2局1本場 優希 42400 親 京太郎 22400 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 16600 京太郎「ロン!4200!」 優希「やばいんだじぇ…」 東2局2本場 優希 38200 親 京太郎 26600 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 16600 優希「うぅう」トン 咲「ロン!2600だよ」 桃子(最下位っすか…) 東3局 優希 35600 親 京太郎 26600 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 19200 優希と咲が同コンマのため、流局 東4局 優希 34600 親 京太郎 29600 モモ 17600 ※ステルスモード 咲 18200 京太郎「ツモ、300・500」 優希「タコス力がもうないじぇ…」 【タコスパワー】解除! 南1局 親 優希 34300 京太郎 30700 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、2000だ」 咲(…やっぱり、お姉ちゃんの打ち方と似てる…) 南2局 優希 32300 京太郎 32700 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、5800」 優希「うぅぅ…」 南2局1本場 優希 26500 親 京太郎 38500 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、3900!」 京太郎(よし、引き離した!)ギュルギュル 優希「……」 南2局1本場 優希 28400 京太郎 36600 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 咲「ゆーきちゃんそれロン!2300」 優希「…」 南3局 優希 26100 京太郎 36600 親 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 20000 京太郎「ロン、1000だ!」 京太郎「へっへー」 咲(ふぅん…) オーラス 優希 26100 京太郎 36600 モモ 17300 ※ステルスモード 親 咲 20000 咲(もう、いいよね……) 咲「…カン!」ゴッ 咲「嶺上ツモ!3200オール!」 京太郎(咲の嶺上…久しぶりだな) オーラス1本場 優希 22900 京太郎 33400 モモ 14100 ※ステルスモード 親 咲 29600 咲「それロンだよ!8100!」 モモ「マジっすか…」 オーラス2本場 優希 22900 京太郎 33400 モモ 6100 ※ステルスモード 親 咲 37700 京太郎(咲に、追いつく!)ギュル 咲「カン」 京太郎「それだ!槍槓のみ!1000の2本場は1600!」 咲「へ?」 優希「何をしてるんだじぇ?」 京太郎「あれ?」 終局 1位 咲 36100 2位 京太郎 35000 3位 優希 22900 4位 モモ 6100 咲「お疲れさま!」 優希「おつかれ…だじぇ……」グスッ 京太郎「俺は…なぜ……」 久「槍槓を和了るなんて、すごいわね、須賀君!」 和「あんなのはただの偶然です」 京太郎「そうですよ、まぐれですよ…」ハハハ 桃子「お疲れさまでしたっす」 一同「いたの!?」 桃子「ちゃんとここにいたっすよ!」プンプン 京太郎「あー、疲れたー」ノビー 咲「京ちゃん、これからどうするの?」 京太郎「そうだな……何をしよう」 京太郎「街へ行こうかな」 咲「そっか、じゃあね京ちゃん」 桃子「いつでも来ていいっすからねー」 久「今度は私と打ちましょうね」 京太郎「はい、さようならー」 京太郎「地元のゲーセンに入ったのは今日が初めてだな」 京太郎「よし、遊ぼう!」 ゲーセンで楽しく遊んだ! …1人で 京太郎「……」 京太郎「次は何をしよう…」 京太郎「雀荘に行こう!」 カランコロン おっさん「いらっしゃーいって」 京太郎「え」 おっさん「須賀んとこのガキじゃねえか!」 京太郎「なんであなたがここに!?」 おっさん「なんでも何も、ここは俺の雀荘だぞ」 おっさん「あのニヤニヤした奴と同じような感じだ、休日はここで雀荘やってんだ」 ??「すまない店長、空いてる卓は無いか?」 おっさん「おお、加治木の!丁度いい、俺らと打とうじゃあねえか」 ??「別にいいが、その青年は?」 おっさん「こいつは須賀っつうんだ」 京太郎「須賀京太郎です」 ??「ふむ、この辺ではあまり見かけない顔だな、大阪の高校生か」 京太郎「はい、三箇牧の麻雀部に入っています」 ??「そうか、私は加治木ゆみだ、よろしく」 京太郎「よろしくお願いします」 おっさん「あと1人は…お」 おっさん「おい、福路んとこの!俺らと打とうぜ!」 ???「はい、わかりました」 おっさん「こいつは福路、中々面白いやつだ」 京太郎「須賀京太郎です、よろしくお願いします」 ゆみ「加治木ゆみだ、よろしく」 美穂子「福路美穂子です、よろしくお願いします」ペコッ おっさん「じゃ、始めるか」 開局 ゆみ「お、私が親か」 京太郎「落ち着いていこう」 美穂子(温存していきましょう) おっさん「…」グググ ゆみ「よし、それでは始めようか」 京太郎「ツモ、300・500です」 ゆみ(親が流れたか…まあいい) 東2局 ゆみ 24500 親 京太郎 26100 美穂子 24700 おっさん 24700 京太郎「ロン、2000です」 ゆみ「ああ」 ゆみ(確かにこの青年…面白い) 東2局1本場 ゆみ 21500 親 京太郎 29100 美穂子 24700 おっさん 24700 京太郎「ロン、6100です」 おっさん「げっげっ、いいぞいいぞ!」 東2局2本場 ゆみ 22500 親 京太郎 35200 美穂子 24700 おっさん 18600 京太郎「ツモ、2800オール」 美穂子(なかなか手強いわね…) 東2局3本場 ゆみ 19700 親 京太郎 43600 美穂子 21900 おっさん 15800 ゆみ「ツモ、600・800だ」 ゆみ(なんとか連荘を阻止できたが…) 美穂子(この点差、どうしましょう) 東3局 ゆみ 21700 京太郎 42800 親 美穂子 21300 おっさん 15200 京太郎「ツモ、300・500」 ゆみ(またか…) オーラス ゆみ 21400 京太郎 43900 美穂子 20800 親 おっさん 14900 京太郎「ロン、1000で終わりです」 おっさん「そうか…ほいよ」 終局 1位 京太郎 44900 2位 ゆみ 21400 3位 美穂子 20800 4位 おっさん 13900 京太郎「お疲れさまでした」 ゆみ「お疲れ、凄まじい勢いだったな」 京太郎「知り合いから教わった技術ですけどね」 美穂子「でも凄かったですよ!また打ちましょうね!」 京太郎「はい、いつかまた」 京太郎「そろそろ帰らなきゃだけど、どうしよう」 京太郎「清澄に行くか」 京太郎「ちはーっす」 久「あら、また来たの」 京太郎「ええ、まだ打ち足りないんで」 久「それじゃあ誰と打っていく?」 咲桃「「私が!」」 久「そうね、それじゃあもう一人は和でいいかしら?」 和「はい、上等です」 咲「今回も勝つよ!」 京太郎「今度こそ勝つ!」 開局 和「よろしくお願いします」 桃子「よろしくお願いするっす!」 京太郎「よろしく!」 咲「じゃあ始めるよ!」ゴッ 京太郎「ロン、1000だ」 京太郎(さっさと逃げ切る!) 咲(やっぱり、使うんだね……) 桃子(打点が低いと消えにくいっす) 和(……) 東2局 咲 24000 親 京太郎 26000 モモ 25000 和 25000 モモと咲が同コンマのため、流局 東2局1本場 咲 25500 親 京太郎 27500 モモ 23500 和 23500 京太郎「ロン!9900だ!」 咲「うっ…」 咲(そう…それでいいんだよ…) 東2局2本場 咲 15600 親 京太郎 37400 モモ 23500 和 23500 咲「あ、ロン、8600」 桃子「うげっ」 桃子(まあいいっす…)スゥ モモが[ステルスモード]に移行しました 咲(それじゃあ、私も)スゥ 【魔王の姿】発動! 咲が[ステルスモード]に移行しました 東3局 咲 24200 ※ステルスモード 京太郎 37400 親 モモ 14900 ※ステルスモード 和 23500 桃子「ツモ、6000オールっす」 咲(急に牌が回らなくなった…) 咲が[ステルスモード]を解除しました 東3局1本場 咲 18200 ※ステルスモード 京太郎 31400 親 モモ 32900 ※ステルスモード 和 17500 京太郎「ロン、1300」 和「はい」 オーラス 咲 18200 京太郎 32700 モモ 32900 ※ステルスモード 親 和 16200 京太郎「ツモ!500・1000!」 桃子「えぇ~」 和「賢明な判断ですね」 咲(また、使うんだ……まあ楽しいからいいか) 終局 1位 京太郎 34700 2位 モモ 32400 3位 咲 17700 4位 和 15200 京太郎「じゃあ、俺、大阪に帰るわ」 久「またいつでも来なさい、見てて楽しかったわよ」 和「またどこかの卓で会いましょう」 優希「今回の借りはいつか返すじぇ!」 桃子「大阪で頑張ってくださいっす!」 咲「また打とうね、京ちゃん!」 京太郎「おう、それじゃあな、あばよ!」 ―――移動はキンクリじゃ!――― 京太郎「帰ってきたぜ大阪!」 京太郎「今夜は何をしようかな」 京太郎「散歩してくるか」 京太郎「なんにもなかったぞ!」 【5月第2週 休日】 終 【5月第3週 平日】 京太郎「朝だ!清々しい朝だ!」 京太郎「須賀なだけに」 京太郎「寒い……」 京太郎「心が」 京太郎「今日も誰とも会えないのかなー」 憩「おー京太郎君やん!」 京太郎「あれ、憩さんって学校行くのこの時間でしたっけ?」 憩「今日は少し遅めに出てきたんや」 憩「少し夜更かししちゃってね」ハハハ 京太郎「そういえば、麻雀部ってこのままで大丈夫なんですか?」 憩「え?」 京太郎「確か部員6人と顧問の先生1人を集めて5月末までに創部申請を出さないと創部できないらしいですよ」 憩「それ……ホンマ?」 京太郎「はい」 憩「ええええ!?それヤバいやん!危ないやん!どうしよう、京太郎君!」 京太郎「それじゃあ、今日誰かを誘いに行きましょうか」 憩「せやな!よし頑張るでー!」 京太郎「昼飯、昼飯っと」 京太郎「今日は屋上に来たぞ!」 京太郎「やっぱり屋上ともなると清々しいな!」 華菜「寒いんだし……」 京太郎「わかってますよ…って池田さん!?」 華菜「そうだし!カナちゃんだし!」 京太郎「久しぶりですね!」 華菜「同じアパートに住んでるはずなんだけどな…」 華菜「そういえば、お前らまだ麻雀部頑張ってるのか?」 京太郎「そうなんですよ……あと1人入ってくれればいいんですけど…」チラッ 華菜「別に入ってもいいんだが、そうすると今度はこっちの部活が駄目になっちゃうんだよな」 京太郎「池田さんは何の部活に入ってるんですか?」 華菜「なんでも支援部っていうんだけど、ほらこの高校兼部駄目だろ?」 華菜「一応部長もやってるから、少し難しいんだよな…」 京太郎「そうですか…」 京太郎「それならもういいです」 京太郎「他の人にはあまり迷惑をかけたくないですしね」 華菜「ごめんな…入部の件、考えてみるよ……」 京太郎「大丈夫です、なんとかなるはずなので」 華菜「本当にごめんな……」 部員A「あ、部長こんなところにいた!」 部員B「どこ行ってたんですか?早く戻りますよ」 華菜「うん、じゃあな須賀」 京太郎「はい」 【放課後】 憩「さて、新人勧誘に行くで!」 京太郎「…おー」 憩「なんや、元気ないな、どうしたんや?」 京太郎「あ、いや何でもありませんよ!さあ張り切って行きましょう!」 京太郎「まずはどこに行こうかな」 京太郎「街に行きましょうか」 憩「帰宅部の子なら街にいるかもしれんしな」 京太郎「そうと決まればレッツゴーです!」 【街】 憩「んー、あんましいないなー」 京太郎「考えが甘かったですかね……」 郁乃「あれ~2人共何しとるん~?」 京太郎「うおっ!いつの間に!」 郁乃「そんなにびっくりせんでええやろ~、それで何しとるんや~?」 京太郎「実は部員集めをしているんですよ」 憩「せや!いくのんウチに入ってーや!」 郁乃「え~私~?別にええけど~せやな~」 郁乃「じゃあ~京太郎くんたちが私に勝てたら、ええで~」 郁乃「挑戦はいつでもええで~」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「それじゃあ今から打ちましょう!」 憩「せやせや、いまさら怖気づいた~とかはなしやで!」 郁乃「よし、ほないこか~」 【雀荘】 店員「いらっしゃいませー、お、久しぶりやな須賀君」 京太郎「どうも」 憩「なあなあ、卓1つ貸してくれへん?」 店員「ああ、別にええで荒川の嬢ちゃんにはいつも来てもらってるからねー」 憩「よし、これで場は整ったで!」 京太郎「あと1人をどうするかな…」 泉「あれ、須賀君ですか?」 京太郎「おお二条か、久しぶりだな」 泉「もしかしてそこ空いてます?」 京太郎「丁度いいや!一緒に打とうぜ、二条!」 泉「別にいいですけど…」 開局 京太郎「さあ!張り切っていくぞ!」 泉(起家ですか、幸先いいですね) 憩(頑張るんや!) 郁乃(どうしようかな~) 京太郎「ロン、1000です」 憩「ほいほーい」 憩(じゃあそのついでに……) 【白衣の護り】発動! 京太郎「はっ……?」 東2局 泉 24000 親 京太郎 26000 憩 25000 郁乃 25000 京太郎「ロン、3000です」 憩「ほいほい」 郁乃「ふふっ」ニコニコ 東2局1本場 泉 24000 親 京太郎 29000 憩 22000 郁乃 25000 憩「ツモ!1100・2100や!」 京太郎「えっ……」 郁乃「憩ちゃんは私から和了れないでええの~?」 郁乃「このまんまやと逃げ切ってまうで~」 憩「あ」 東3局 泉 22900 京太郎 26900 親 憩 26300 郁乃 23900 泉と郁乃が同コンマのため、流局 東3局1本場 泉 19900 京太郎 27900 親 憩 27300 郁乃 24900 京太郎と憩が同コンマのため、流局 オーラス流れ1本場 泉 18400 京太郎 29400 憩 25800 親 郁乃 26400 京太郎「ツモ!400・600!」 京太郎「これでおわ…」 郁乃「り、と思った~?」 郁乃「残念!幻影やで~!」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 京太郎「はっ!」 京太郎(一体何が…) オーラス流れ1本場 泉 18400 京太郎 29400 憩 25800 親 郁乃 26400 郁乃「ロン、18300やで~」 憩「えっ」 京太郎「えっ」 終局 1位 郁乃 44700 2位 京太郎 29400 3位 泉 18400 4位 憩 7500 京太郎「駄目だったか…」 泉「ありがとうございました!」 泉(今日は最下位じゃなかった…)グッ 憩「ごめんな…京太郎君…」 郁乃「挑戦はいつでも受けるで~」 京太郎「はい…」 京太郎「次は何をしよう…」 京太郎「街に行って気分転換しよう…」 京太郎「駄菓子屋に行ってみよう!」 商品リスト うまい棒チーズ味 10円 ふがし 10円 10円玉チョコ 20円 ガム 30円 ビーフジャーキー 30円 京太郎「これくーださい」 婆「はいよ」 【5月第3週 平日】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/547.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342928340/ 久「ええっ!誰に!?」 京太郎「…く、暗かったので顔も見てないんです」グスグス まこ「げ、元気をだすんじゃ」 和「須賀君…」 優希「た、タコス食うか…?」 京太郎「…皆、ありがとう」グスグス 咲「…なきゃ」 久「?」 咲「消毒しなきゃ!何処の誰かも分からない人に犯されて放って置けないよ!」ガタン 優希「!!」 京太郎「え?」 久「…」スタスタ カチャリ 京太郎「ぶ、部長?」ガタッ 優希「…座ってるんだじぇ、京太郎」ガシッ 京太郎「…ひっ」ガクガク 咲「ちゅっ…れろ…」 京太郎「うっ…」ブルブル 咲「えへへ、京ちゃん気持ちいい?」 京太郎「も、もうやめてくれ咲…」 咲「そっかぁ…もっと頑張るね」 京太郎「さ、咲…」 久「あら、なかなか上手じゃない」 咲「そ、そうですか?えへへ」レロレロ 京太郎「ううっ」 京太郎「のどかっ…これをほどいてくれ…!」ハッ 和「…」ポー 京太郎「発熱してる…むぐっ(息がっ…)」ムググ 和「須賀君…」ギュゥゥ 京太郎(誰か…)ムググ 京太郎「もう誰も信用できない…」ヨロヨロ 京太郎「あんなところ、やめてやる…」 京太郎「…」ヨロヨロ 京太郎「うう…腰が痛い…」 京太郎「もうだめだ…歩けない」ガクッ ハギー「おや?どうなさいました?」 京太郎「…?」 ハギー「歩けないようですね、どうぞこちらへ」ガシッ 京太郎「す、すみません…」ヨロヨロ ハギー「…」 京太郎「…もうだめだ」 京太郎「車で何か飲まされた上に知らないところにつれてこられた…」ズルッズルッ 京太郎「あと、お尻が痛い…」ズルッズルッ 京太郎「這ってでも逃げないと」ズルッズルッ 透華「あら?」 京太郎「!」ビクン 一「き、君!どうしたのそんなところで!」 純「行き倒れか…?ほれ、手を貸してやるよ」グッ 京太郎「す、すみま…」ボッキーン 純「なっ…お前!」 京太郎「!!こ、これは違うんです…へんな薬を飲まされて…」 智紀「こんな男を野放しにしておいては衣が危ない、出せるだけ出しておくべき」 京太郎「誤解なんです!違うんです」 透華「往生際が悪いですわ!」ガシッ 一「ごめんねー、でも衣に万が一があっても嫌だしね」ズルズル 京太郎「うっ…」ローン 透華「またですの?ほんとに一の指使いは一流ですわね」 一「これでも手品師だからね」 智紀「いまので6回目」 純「結構出したな」 京太郎「…じゃ、じゃあこれで…」ズリッズリッ 純「まあ待てよ」ガシッズルズル 京太郎(力強っ!)ズルズル 純「羽交い絞めにしとけばいいのか?」ガシッ 透華「抑えててくださいまし…んあっ」リーチ 透華「じっくりたっぷりねぶるように味わわせていただきますわ」グイグイ 京太郎「も、もう許して…下さっ…ううっ」ローン 透華「あら?もう何も出ませんわね」 純「おいおい俺たちまで回ってくるのか?」 京太郎「この辺は危ない…」ヨタヨタ 京太郎「出来るだけ遠くへ行かないと…」 智美「おーい、そこのー」ブロロロ 京太郎「…?」 佳織(眼が虚ろです…) ゆみ「何処へ行くか知らないがそんな状態では満足に歩けないだろう」 ブロロロ 智美「で…なんであんな事になってたんだー?」ワハハ 京太郎「その…かくかくしかじかで…」 智美「…そ、そうなのかー」ムラムラ もも「た、大変だったっすね…」ムラッ 睦月「う、うむ…」 ブロロロ キキッ 京太郎「…?…ここ、どこですか?」 智美「山」ワハハ ゆみ「…ふぅっ、なかなかよかったぞ」 モモ「こ、これが加治木先輩の中に…」ゴクリ モモ「つ、次私がやるっす!」 京太郎「む、無理です!」ガララ 京太郎「だれか助けてください!」ダダッ モモ「ああっ、だめっすよ」ガシッ 京太郎「だ、だれk…ムゥ」 佳織「す、すみません静かにしてください…」マタガリ 智美「まあこんな山奥だ、誰もこないだろうけどなー」ワハハ モモ「ああっ、先輩に入ったのが私にも入ってるっす!」ヘコヘコ 京太郎「ンー…ンー…」ローン 佳織(息が…当たって…)グリグリビクビク 智美「なかなか回ってこないなー」ワハハ 睦月「うむ」 智美「じゃあ学生証と携帯も控えたし、"またなー"」ブロロ 京太郎「」ピクピク 美穂子「…あら?」 京太郎「…!」 美穂子「よかった…眼が覚めて…」 未春「半日は寝てましたもんね」 華菜「なにがあったか話すし!」 京太郎(この人たちはいい人そうだ…) 京太郎「じ、実は…」 美穂子「…///」モジモジ 華菜「キャプテン照れてるし」 未春「し、しかたないよ女子高なんだし…///」 京太郎「す、すみません…こんな話を…」 華菜「いいし!話すことで楽になることもあるし!」 未春「そういった話に疎いからなんとも言えないけどね…」 華菜「初心だし!」 美穂子「そ、そんなことないわ!私もう高三よ!」 華菜「にゃっ!?キャプテンは経験があるし!?」 美穂子「そ、それは…知識だけなら…多少…」モジモジ 華菜「じゃあ試してみるし!」ガシッ 京太郎「…え?」ビクッ 未春「…」ガシッ 美穂子「…ご、ごめんね?」 京太郎「ひっ」ブルブル 華菜「脱ぐし!」バッ 美穂子「きゃっ…」 未春「これが…男の人の…」 京太郎「も、もういいでしょう?帰してください…」 美穂子「…」サワサワ 京太郎「っ…福路さん…」ピクク 美穂子「…(かわいい)」サワサワ 京太郎「ううっ…」 美穂子「…(確かこうすれば)」コスコス 京太郎「うあっ」ローン 美穂子「きゃっ」ベトッ 華菜「キャプテン!」 美穂子「…(不思議な味)」ドキドキ 美穂子「…」トローン 京太郎「じゃ、じゃあ俺はコレで…」 美穂子「まって」ギュッ 美穂子「もっと、くれるわよね」ハムッレロレロ 京太郎「うあっ…」 華菜「キャプテンばっかりずるいし!華菜ちゃんも舐めるし!」チュゥ 京太郎「ちょっ、離してくださ…」 未春「わ、私も…」レロォ 京太郎「うああっ…」ローン 美穂子「!」ピチャピチャ 華菜「かわった味だし!」 未春「も、もう一回お願い(あんまり飲めなかったや)」 京太郎「そ、そんな…」 ピチャピチャ 京太郎「長野は…だめだ…」 京太郎「あらゆる意味でダメだ…魔界だ…」 京太郎「むこう3年は帰りたくない…ところでここは…」 穏乃「どうかしましたかー?」 京太郎「ひっ…いえ…」 穏乃「もしかして道に迷いましたか?」 京太郎「ま、まあそんなところです」 穏乃「じゃあついてきてください!」 京太郎「は、はあ…」 京太郎(どうしてこんな山奥に人が…) 穏乃「~というわけで迷ってたんだ」 玄「ふぅーむなるほどなるほど」 宥「…」ブルブル 灼「なんにせよよろしく」 レジェ(…この匂い)クンクン レジェ「ねえ君、もしかして~~」 京太郎「え、ま…まあそうですね…それで逃げてきたところです…」 憧「何それ犯罪じゃない!」 レジェ「それは違うわ、須賀君だっけ?あなた気付かなかったの?」 京太郎「…?」 レジェ「ただでさえ女だらけのこの作品で数少ない男キャラ」 レジェ「しかも他の男は完璧超人執事とおじいさん(あとモブ)」 レジェ「貴方は知らず知らずの内に、作品内での男女比率が均等になるようなフェロモンを発していたのよ!」 京太郎「そ、そんな!?じゃあ出来るだけ人から離れないと…」 京太郎「…」ハッ 京太郎「し、失礼しま…ひぃっ」グッ レジェ「まあまあ、その前にやってくことがあるでしょ?」 宥「あったかーい」ギュッ スリスリ 京太郎「や、やめてくださ…」 玄「ふぅーむなるほどこれは見事な…」ヌガシヌガシ 玄「…んっ…れろっ」ジュルジュル 宥「…暖かい」ギュー 穏乃「サンドイッチだね」 憧「なーんか手出しづらいわね」 灼「…」スタスタ 京太郎「ちょっ…離してくださっ…」チュゥー 灼「ん…」チュゥー 憧「…やるじゃん」 穏乃「…」ウズウズ 憧「じゃー空いてる手でも借りよっかな」パシッ 憧「ほら揉んだもんだー」 穏乃「わ、私も!」パシッ ワサワサチュパレロヌルスバラッ レジェ「彼が見えなくなってしまったわ…」ヤレヤレ 照「…ツモ」 照「…ツモ」 淡「最近トルネードツモしなくなりましたね」 照「ああ、出せなくなった」 淡「ええ!?」 照「…」 照(あの日から何故かトルネードが出せない) 照(あれをきっかけに能力が京ちゃんに移ってしまったのだろうか) 照(幸い照魔境は残っているが・・・) 照(京ちゃんから発するなんかいい匂いが風で撒き散らされると大変なことになる) 照(止めないと…でもまずはあと4回ほど咲ニーしておこう) 照(いや…) 照(あと5…6回だな…)キリッ 淡(かっこいい…) 宥「あったかいのもっときてぇー」グリグリ 玄「お、おねえちゃんばっかりずるいよー」フニフニ 京太郎「ウッ…も、もうムリデス…ムググ」 憧「ちょっと手が動いてないわよー」ギュムギュム 京太郎(俺は死ぬんだ…) バターム 「待ちや!!」 阿知賀「!?」 「そのままやったらソイツ死んでまうで…」 レジェ「あ、貴方は…」 穏乃「どうしてここに…」 「きまっとるやろ…うちは未来が見えるねん!」ドーン 京太郎「…た、助けが…きたのか」 怜「そや、辛かったな何回も出さされて、もう安心しい」 京太郎「や、やっと解放される…」 怜「何言うてんねん」 京太郎「…え?」 怜「要は出さんかったらええだけの話や」 怜「うちの力を使えば延々寸止めも可能やで」(マジキチスマイル) 京太郎「…」ダッ 怜「逃げたで!」 穏乃「…」バッ 京太郎「…うわぁっ」ドターン 怜「なかなかタフやな…でもこのすばら印の筋肉弛緩剤(錠剤)を飲ませとけば」スッ 京太郎「ひぃぃ」ガクガク 怜「皆口開けさせえ!」 京太郎「うわあああやめろおお」ドッタンバッタン 京太郎「うあっ…」ローン 怜「まーた放銃かい」 怜「ほな8本場いきましょか」グリグリ 京太郎「待っ…ああっ…」ビックンビックン 怜「ははは、流石に5人がかりで押さえつけられたら何もできへんな」 玄「お任せあれ」 怜「こっちは竜華に毎晩鍛えられとるからな」グリグリ 京太郎「うああ」ローン 怜「早いとこうちをイかせへんとミイラになってまうで」グリグリグリ 京太郎「」ローン 怜「お?」 京太郎「」 怜「…誰か水もってきてー」 レジェ(ほんとに病弱なのかしら) 咲「ここに京ちゃんが…」 久「信用できるのね?」 智美「おー、須賀君の携帯はここを示しているぞー」ワハハ もも「一応GPSアプリ勝手に入れておいてよかったっすね」 ゆみ「さすがモモだ」 透華「まったく、リムジンではなくヘリを手配するべきでしたわ」 池田「でもまあ無事についたし!」 純「ほれ行くぞー」ガチャッ 美穂子「だ、ダメよ勝手に開けちゃあ…」 ゾロゾロゾロ わらわらわら まこ「…」 睦月「…」 まこ「見えんな」 睦月「うむ」 怜「またハコった(気絶)」 煌「このすばら印の気付け薬を使うのですばらっ」 まこ「…」 睦月「…」 まこ「まるで女体の海じゃの」 睦月「うむァ」 咲「カン、カン」グリグリ 咲「もいっこカン」 京太郎「」リンシャンカイホー 京太郎「な、何とか逃げてこれた…」フラフラ 京太郎「痛い…体中べとべとだし…」フラフラ 照「…あれは」 京太郎「…」フラフラ 照(丁度よかった…能力を返してもらおう)ゴスッ 京太郎「…がっ」バタン 京太郎「…うっ」 照「これが…咲の中に…っ!」ズッズッ 京太郎(誰だ…暗くて…見えない…) 京太郎(ダメだ…また意識が…) ~~~ 京太郎「…はっ」ムクッ 京太郎「ここは…旧校舎前…」 京太郎(…何も思い出せない) 京太郎「と、とにかく部室に行かないと」 久「昨日までの記憶がない?」 咲「…」 京太郎「はい…なにがなんやら…」 優希「…」 まこ「その頭のコブはどうしたんじゃ」 京太郎「え…あ…」ズキン 京太郎「そうだ…昨日俺は誰かに殴られて…」 京太郎「…あ」 和「そ、それで…」 京太郎「レイプされた…」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5845.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430494916/ 桃子(どうも、東横桃子っす……突然の告白ってどう思うっすか?私は……) 桃子「ウチの高校は駅から遠くて嫌になるっすねー」 桃子(バスは混んでるからむぎゅ……押し潰されるし、こんなときも影の薄さが嫌に、むぐっ) 京太郎「あの、よかったら座りますか?」 桃子(?……ご老人も妊婦さんもいないみたいですけど) 桃子「……もももも、もしかして私に言ってるっすか!?」 京太郎「?ああ、女子でこの混雑は大変でしょ?」 桃子「あ、ありがとうっす!」 桃子(この人、清澄の人っすよね!?私が普通に見えるっすか!?) 桃子「……清澄の麻雀部員さんっすよね?」 京太郎「そうですよ、鶴賀の東横桃子さんでしすよね。須賀京太郎です」 桃子(普通に会話できる!?しかも覚えられてるなんて……) 桃子「た、タメ口でいいっすよ!どうしてこっちに?」 京太郎「実は買い出しで……」 桃子(普通に会話……それに男子となんて、もしかして久しぶりどころか初めてじゃないっすか?) 桃子「あはは、面白いっすね……あ、着いたみたいっす」 京太郎「いつの間にか、なんだか時間が経つのが早く感じるな」 桃子「なんっすかそれ、おじいちゃんの台詞っすよ。本当に京太郎は面白いっすね、それじゃあ」 桃子(本当……こんなに楽しい『普通』、時間が経つの早すぎるっすよ。あーあ、メアドとか聞ければよかったっすねー……もう会えないかも、とか、思っちゃ……) 京太郎「桃子!」 桃子「え、京太郎!?ど、どうしたっすかバス降りるのここじゃ」 桃子(も、もしかして同じようにまた、話したいから連絡先とか思ってくれたり) 京太郎「好きだ!一目惚れした!俺と」 京太郎「付き合ってくれ!」 桃子「え」 桃子「……ええええええええっ!?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 01 02 10.11 ID HVcox0U2O [3/11] 桃子「……ッハ!?いつの間にか自分の部屋に」 桃子(そ、そうだ少し考えさせて欲しいっすって言って連絡先だけ、交換して……) 桃子「突然の告白なんてどうしたらいいか分からないっすよー!もー!」 桃子「こういう時、どうすればいいっすか?……そもそも京太郎とは会ったばかりで」 京太郎(美化30パーセント増)『あっはっはっは、おもちおもち』 桃子「そりゃかっこいいし、話してて楽しいし……あれ?断る理由ないっすね?」 桃子「……いやいやいや!そもそも一目惚れって、私のどこが……そうだ!こんな時は友達に相談っす!」 桃子「友達いなかったっす……いや!麻雀部のみんなが私にはいるっす!」 桃子「えーと、ケータイ取りだしポパピプペっと、『私のいいところってどこっすか?』」 桃子「三通しか返ってこなかったっす……」 桃子「妹尾先輩は多分メールに気づいてないっすね……」 睦月『悩みがあるなら相談してほしい』 桃子「違うっすよ津山先輩……そうじゃな、いや、でも悩みではあるっすね」 智美『モモは麻雀が強いなー』 桃子「智美先輩、そうじゃなくてこう外見とか特徴とか……」 加治木『モモは特徴がなくとも、それを逆手にとり武器にする……言うなれば特徴のないことこそが特徴に……』 桃子「それはその通りですけど!うう、どうすれば……余計こんがらがっただけっす、いや、これは悩むだけ無駄ってこと。そもそもそんなこと京太郎にしか分からない、なら私は当たって砕けていくだけっす!いや、砕けたくはないっすね」 桃子「兎に角京太郎にメール、そうだ!デートに誘ってそこで答えを出すっす!ポパピプペっと」 桃子『今度の土曜日、駅前で待ち合わせっす!』 桃子「……よし、送ったっす。あれ?妹尾先輩から返信が」 妹尾『桃子ちゃんはふくよかで可愛いよ』 桃子「……」ふにっ 桃子「ど、土曜日まで後三日!とりあえずダイエットっす!」 桃子「グロスを塗って……アヒル口ってどうやるんっすかね?い、いや別にキスを期待してるわけじゃないっすけどね……一応!一応!あ、いいものが 」 アヒルちゃんプロペラ「」 桃子「……むー?こ、こうひゅかね?」 智美「なんでモモはアヒルとにらめっこしてるんだー?」 桃子「わっひょい!?」 桃子「ね、ネイルって……今時の女子高生ってそんなことまでやるっすか?」 ゆみ「むしろ私は今までやってなかったことに驚きだよ」 佳織「駄目だよーちゃんとしないと」 桃子「うひっ、くすぐったいっすよ!」 睦月「カラコンとマスカラ、とりあえず色々揃えてみたけど……」 桃子「ありがとうございます!」 睦月「こういうのはやり過ぎても……って行っちゃった」 桃子「よし!装備は完璧っす!あとら明日に備えて寝るだけっす」 桃子「ぜ、全然眠れない」ドキドキ 桃子(だ、大丈夫っす目覚ましも三個セットしてあるし安心して寝れる……会うだけ、会うだけでそんな緊張する意味なんて) 桃子(……可愛いって言ってくれるっすかね、みんなと相談して、多分人生で一番のオシャレっす) 桃子(だ、か、ら!寝ないといけないっす!クマだらけの顔で京太郎に会うわけには……) 桃子(もしかしたら、明日から彼氏が……できるかもしれない、本当に今までだったら考えられないこと……) 桃子(あ、あはは……もう外が明るいっす……こうなったらこのまま起きてハイテンションのまま乗りきるしか……よく、考えればその方がいいっす、素面のままあったら恥ずかしくて顔みれな) 桃子「ぐう」 桃子「……んが」 桃子「……」 桃子「……」 桃子「……」 時計『待ち合わせ十分前やな』 桃子「ね」 桃子「寝坊したぁあああああああ!?」 桃子「あ、ど、どうしよう、と、とりえず顔洗って、着替え、着替え、あ、化粧……諦めるしかないっすね……と、にかく早くしなきゃ、京太郎が……」 桃子「はぁ、はぁ……急げばバスに間に合うっすね、ちょっとマナー悪いっすけど、バスの中で髪は整えるしか……」 桃子「痛っ……あ、ああ……ヒール折れたっす……これじゃあ間に合わない……こうなったらもう片方も折るっす!えい!」 桃子「ああ、もう時間が……とりあえずバスに乗って、って、なんでこんなに混んで、むぎゅ……押さないで欲しいっす、服が、今日のために用意した綺麗な服……」 14 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 02 16 35.75 ID HVcox0U2O [8/11] 京太郎「……どうしたんだろ、桃子。電話も出ねーし、なんかあったのか?」 京太郎「振られた?……いやいや!探そう、行き違いになってるかもしれないし」 京太郎「……ああ、いたいた。どうしたんだ桃子?」 京太郎(街路樹の下で、隠れるようにうずくまる桃子がそこにいた) 桃子「……今日ほど、消えたいと願った日はないっす」 京太郎「どうしたんだ?具合でも悪いのか?」 桃子「なんで怒らないっすか?遅刻したっすよ、私……遅刻して、髪もぐしゃぐしゃで、化粧もしてないし、部活のみんなで選んだ服もぐちゃぐちゃになって、背伸びして履いたヒールも折れて……」 桃子「こんな、こんなんじゃ、京太郎に会わせる顔なんて、ないっす」 桃子「私が、目立とうとしたのが間違いだったんっす、恋人なんて、誰かに、好かれるなんて、夢みたのが……」 京太郎「えーと、さ、それってつまり、いつもの桃子ってことだろ?」 桃子「……そうっすよ、いつもの、地味で、影の薄い」 京太郎「そんなことねえよ」 桃子(頭、撫でて……) 京太郎「俺は、その、なんだ、いつもの、普段の、バスで隣通し喋った桃子がとっても魅力的で、ぴかぴかして惚れたんだ。地味でもないし、影なんて薄くない、めちゃくちゃかわいい女の子だよ」 桃子(涙を流す私の顔を見て、京太郎はそう言ってくれたっす……そのとき、私が京太郎を気になっていたのは顔でも性格でもなくて……その) 京太郎「あ、また告白しちまったな……これで恥ずかしさおあいこってことでさ」 桃子(その、まっすぐに私を見てくれる眼が……) 桃子「京太郎」 京太郎「元気でたか?それじゃむぐっ!!???」 桃子「……っぷは、あ、アヒル口忘れてたっす」 京太郎「も、桃子今の……」 桃子「モモって呼ぶっすよ、だって」 桃子「恋人っすから」 京太郎「……へーへー、じゃあ買い物にでもいくか、モモ」 桃子「ってうわぁ!?お姫様だっこって……恥ずかしいっすよ……」 京太郎「お返しだ」 桃子「買い物って、どこに……」 京太郎「そうだな、服屋に化粧品……とりあえずは」 京太郎「靴屋だな」 桃子(その日、私は彼氏に買ってもらった靴を履いて帰ったっす) 桃子「と、言うわけでこれが私の告白作戦っす!同じようにすればきっとその好きな人と恋人になれるっすよ!」 咲「あーうん、もういいや、っていうか目的がなくなったというか、試合になってなかったっていうか……うぅ」 桃子「どうしたっすか?加治木先輩から恋愛相談されたときはビックリしたっすけど、大丈夫っす!他にも色々話すことはあるっすよ!」 咲「うう、部長に相談したら恋愛経験ある人紹介してくれるって言ったけどこれじゃああんまりだよ……」 桃子「代わりにと言ってはあれっすけど、ちょっと京太郎のことで聞きたいことがあって……宮永さんは幼馴染みっすから色々……」 咲「うわぁあああああん!」 カンッ!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6357.html
京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」 京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」 京太郎「いつの間にかいなくなってました、なんてシャレにならねぇし……なんとか目立たないと」 京太郎「はやく学校おわんねーかな……」 久「はぁ……今年の県予選、あそこがいるから厳しい戦いになりそうね」 優希「珍しく部長が弱気だじぇ」 和「風越が名門なのは知っています。けれど、私たちも名門に負けないぐらいの実力は確かにありますよ」 咲「そ、そうだよね……」 久「いえ、違うわ和。厄介なのは風越よりも龍門渕よ」 まこ「あそこか……」 京太郎(龍門渕高校……去年の長野王者で全国べスト8) 京太郎(なんでも噂によるとインハイの最多得点王プレイヤーがいて当時全員一年生だったとか……) 京太郎(叩けば幾らでも埃が出てきそうだ。ちょっとでもみんなの役に立てるようにスパイでもしてくるか) 優希「でもそんな強い相手がいるなら私も腕がなるじぇ!……っとその前に犬、タコス買って来い!」 優希「………あれ?京太郎?」 ―――――― ――――― 京太郎「でっか……なにこの豪邸」 京太郎「セキュリティも半端じゃねーし、どうやって侵入しようか」ウロウロ ?「………ん?」 下3 人物指定 174 名前: ◆bwLzDAn7X1mb[saga] 投稿日:2014/10/03(金) 23 33 37.67 ID aNHOfylO0 [14/15] 京太郎「うーん……困った困った」ブツブツ 一「あのー」 京太郎「……ん?」 一「ウチに何か御用ですか?」 京太郎「……」 京太郎(女の子?てか怖っ……!顔にタトゥー彫ってるし) 一「……そんなに見て、ボクがどうかしました?」 京太郎「あ、いえ……あなたは龍門渕の方ですか?」 一「はい、そうですよ」 一「あなたが先ほどからウチの門の前でウロウロしてたんで、ちょっと気になって声をかけてみたんですけど」 京太郎(うわあああああもうスパイ作戦失敗かよ!) 京太郎(くそっ……こんなに早くばれるなんて思ってなかったぜ) 一「それで、何の御用ですか? 京太郎「え、えーと……!」タジッ 下3 御用 182 名前: ◆bwLzDAn7X1mb[saga] 投稿日:2014/10/03(金) 23 44 40.03 ID aNHOfylO0 [15/15] 京太郎「龍門渕の財産すべてをいただきに来た」 一「………」 京太郎「龍門渕の財産すべてをいただきに来た」 一「……」 一(この人ひょっとしてギャグで言ってるのかな?) 一(どう見えても泥棒しにきた格好じゃないし……) 京太郎「龍門渕の財」 一「分かった分かった!それはもういいから!」 一「今なら冗談として聞き流しといてあげるからさ、はやく帰りなよ」 京太郎「いや、冗談なんかじゃねーよ」 一「はぁ………キミさ、分かってる?今自分で堂々と"泥棒しに来ました"って言ったんだよ?」 一「通報されてもおかしくないんだ、そこら辺ちゃんと理解してるのかい?」 京太郎(ウダウダうるさいな) 京太郎(なんとかして黙らせて通してもらおう) 下3 行動指定 188 名前: ◆bwLzDAn7X1mb[saga] 投稿日:2014/10/04(土) 00 01 48.63 ID mkraokXn0 [1/3] 京太郎(……しかしよく見ると) 一「?」 京太郎(可愛いなこの子……最初は気が動転しててそれどころじゃなかったけど、よく見たらすっげー可愛いぞ)ドキドキ 京太郎(ボクっ子だし清澄にはいないタイプだな) 京太郎(……ちょっとアプローチかけてみるか)キリッ 一「う」ゾクッ 京太郎「よく見ると可愛いね君。名前は?」 一「く、国広一……です」 京太郎「一ちゃんね。いい名前じゃん……俺は須賀京太郎っていうんだ」 一(いきなり下の名前で呼ぶの!?)ゾゾッ 京太郎「一ちゃん彼氏とかいるの?」 一「あの、ホントもう帰ってくれませんか?」 一「これ以上しつこいようならSP呼びますよ!」 京太郎(うーん、取り付く島もないな) 京太郎(……じゃ、ちょっと強引にアプローチしてみよう) 下3 行動指定 198 名前: ◆bwLzDAn7X1mb[saga] 投稿日:2014/10/04(土) 00 22 56.59 ID mkraokXn0 [2/3] 京太郎「そうだよな……いきなり何言ってんだ俺は」 京太郎「ゴメンなさい!」ペコリ 一(あれ?さっきまでと違って意外に素直だなこの人) 一「わ、分かってくれたんならいいよ。でももうこんなことしないでね?」 京太郎「はい……本当にすいませんでした」シュン 一「いやー、ボクもちょっと言い過ぎたかなーって」ハハ 一「こちらこそすいませんでした」 京太郎「いえいえ、悪いのは俺なんですから……」 京太郎「……なんて思うワケねぇだろバァカ」バチチチッ 一「うぐっ!!?」 一(ス、スタンガン!?やられた……!)ドサッ 京太郎「こんな簡単な芝居に引っかかっちゃうなんて、龍門渕もチョロイよなー」 京太郎「さーてカギカギっと」ゴソゴソ 一「あ―――う―!!」 京太郎「お、あったった。これか」チャリン 京太郎「それじゃ確かに受け取ったぜ。じゃあな一ちゃん」 ―――――― ――――― 一「ううっ……」ググッ 一(身体が痛い……全身が痛い……だけど、だけど透華にだけは知らせないと……!服に仕込んでた無線で……)ポチ 京太郎「はい、これも没収」 一「!?」 京太郎「……」ニコニコ 一(……な、なんで!?もう行ったんじゃ……) バチチチッ ギャアアアアアアアア!! 京太郎「……」キョロキョロ 京太郎(誰もいないな……うし、侵入成功) 京太郎「……しっかし、本当に長野かよってぐらいただっぴろい敷地だなオイ」 京太郎「こりゃ情報持って帰るのに骨が折れそうだなぁ」ハァ 京太郎「で、まずどこから調べようか」 メイドA「衣様ー!?どこにいかれたのですかー!!?」 メイドB「もう、またいなくなっちゃったのあの子ども!」 京太郎「……」スタスタ 京太郎(ふっ、あまりの存在感の無さに普通に歩いても気づかれないとはな)スタスタ 京太郎「悲しいんやら嬉しんやら……おっ?」 京太郎(なんか一際バカでかい扉を発見) 京太郎(まずこの部屋からでいいか)コソコソ 京太郎(………)ソーッ 京太郎(……よし、誰も中にいないな)ガチャッ ギィィィ バタン 京太郎「さーて、この部屋に龍門渕の手掛かりとなるものはあんのかなっと」 京太郎「いつこの部屋の奴が帰ってくるか分かんねぇし、はえーとこ漁っとくか」ゴソゴソ 京太郎「うん?なんだコレ」ガサッ 京太郎「うおっ!?これはまさかテレビ通販でよく見るアレか!」 京太郎「えーと、アレだアレ……なんだっけ………あ、そうだ!豊胸器具!」 京太郎「ぶぷっ!こ、こんなモン本当に買う奴がいたなんて……!この部屋の主はよっぽど胸が小さいんだろうな!」ハハ 透華「それは悪かったですわね」 京太郎「そうそう、こんなモンに頼っても大きくなんねーぞ」 京太郎「……え?」 透華「余計なお世話ですわ!!」ポチ ジリリリリリリ 京太郎「!?」 透華「私の部屋に勝手に入り込んだばかりか、秘密まで見てしまっては……生かして帰すわけにはいきませんわ」 透華「どこの誰だか存じ上げませんが、あなたには記憶を全て無くしていただいたうえで牢獄へ行ってもらいます」 京太郎「っ!どけ!」ダッ 透華「きゃっ!」 京太郎(やっべ見つかった…!ここはひとまずどっか屋敷の中に隠れるしか……) バタン!! 京太郎「はぁ……はぁ、ハ、ハンドボールで鍛えててよかった。なんとか撒いたぜ」ゼーゼー 京太郎(ここは……見た感じ厨房みたいだな)キョロキョロ 京太郎(警報のせいか丁度みんな出払ってるようだし、都合いいぜ) 京太郎「ちょっと一休みっと」スッ ガツガツガツガツ 京太郎「んっ?」 京太郎「何の音だ……?」スッ 京太郎「!?」 純「んーー、うめぇ!」ガツガツガツ 京太郎(ええーーー……なんだアレ) 京太郎(いやホントなんだアレ、冷蔵庫から直接食糧食べてるぞアイツ……) 京太郎(とりあえず退散しといた方がよさそうだな、関わっちゃダメな予感がする)スッ ソッチハイタカー? イマセン!! 京太郎(くっそ、まだあのお嬢様風の女の子が豊胸器具使ってるぐらいしか分かったことねーのに……) サガセサガセー!! 京太郎(流石にこのままのこのこ帰るワケにはいかねー、なんとか清澄のみんなの役に立てる情報掴んで帰らないと) 京太郎(待ってろよみんな!)ダッ ?「うわっ!?」バッタリ 京太郎「うおっ!?」バッタリ 京太郎(ちくしょおおお!!この館曲がり角多すぎだろーーーー!!) ?「………」 京太郎(やっべ!!見つかった……!) 歩「あわわわ……ま、まさか!」 歩「しんにゅ!」ムグッ 京太郎「大声出すな、静かにしろ!!」 歩「んー!!んー!」ブンブン 京太郎「………」 京太郎「殺されてぇかお前……?」 歩「!?」ビクッ 歩「……」グスッ 京太郎「よし、それでいい」 歩「ううっ…」ポロポロ 京太郎(しかし見つかっちまった以上ここに置いてくワケにもいかねーしな、どうしよう) 京太郎「あっ、そうだ」 京太郎「お前ちょっと眠ってろよ」バチチッ 歩「んんーー!?んんんーーーー!!」ブンブン 京太郎「うるせぇな、これ(ハンカチ)でも加えてろ」ギュッ 歩「~~~~!!」 京太郎「そんじゃ、ちょっとビリッとするけど我慢してくれよ」バリバリ 歩「~~~~!!~~!!~~!!」ブンブンブン バチチチチチッ!! 歩「―――!!!」 歩「―――――」ドサッ 京太郎「………」 京太郎「おーい」ツンツン 歩「」シーン 京太郎「よーし、ちゃんと落ちたな」 京太郎「後はどっかロッカーにでも閉じ込めなきゃ」 京太郎「よいしょっと」ギィィ バタン 京太郎「ロッカーに閉じ込めたしこれでよし。そんじゃ探索に戻るか」 京太郎「おらっ」バチチッ SP1「ぐああああ!!」ドサッ SP2「き、貴様ァ!」 京太郎「うりゃ」バチッ SP2「ぬああああ!!」ドサッ サガセー!! マダイルハズダー!! 京太郎「くっそ、次から次へと……」 ――――― ―――― 京太郎「はぁ…はぁ……さっきから動いてばっかで、流石にしんどいな」 京太郎「ちょっと休もう……どっかにいい休憩スペースでもないかな」 一「うう、まだちょっとヒリヒリする……」フラフラ 一「くっそー、あの悪魔……!通信機器と服まで取り上げるなんて」スッポンポン 一「もしこんなとこ誰かに見られたら……」 京太郎「あっ」 一「あっ」 京太郎「あ、アンタなんで!?縛っておいたはずなのに……!」 一「フフフ……あれぐらいの縄抜け、元マジシャンの卵だったボクには朝飯前さ」 京太郎「くっ!」 一「さぁ、今度こそお縄についてもらうよ!!」 京太郎「その格好だとお前の方がお縄だよ、痴女」 一「なっ!?ボクは痴女じゃな……!」 京太郎「……」つ鏡 一「……」スッポンポン 一「きゃ……!」 京太郎「おっと!静かにしろよ?」バッ 一「んんんん!!」 京太郎「お前だってそんな姿誰かに見られたら困るだろ?」 一「!」ハッ 一(そうだ……透華にこんな恥ずかしい姿見られるわけには……) 一「……」コクコク 京太郎「分かればいいんだよ、分かれば」パッ 京太郎「俺の目的さえ果たせれば服は帰してやるよ」 一「キ……キミは一体何が目的なの?どうして龍門渕に侵入してるの!?」 京太郎「俺がここにきた目的?」 京太郎「決まってんだろ、そりゃ沢村さんをレイプするためだよ」 一「っ!ともきーを!?」ドクン 京太郎「丁度いいや、沢村さんの部屋教えてくれよ。あんたこの館の人なら知ってるだろ?」 一「……知ってるけど」 京太郎「じゃあ早速案内してくれよ」 一「……」ブンブン 京太郎「はぁ?服返してほしくねーのかよ?」 一「服はまだいいよ……だけど、あの"手錠"だけは返して欲しい」 京太郎「別にどっちでもいいよ。だから返してほしかったら案内してくれ」 一「………」 一(ボ、ボクはもう仲間を裏切りたくない……けど透華のくれた手錠もボクにとって大事な大事なタカラモノなんだ」 京太郎「おい、早くしろよ!!人が来ちまうぞ!」 一「…!」グッ 一「嫌だ……」 京太郎「は?」 一「嫌だ!ボクは仲間を売らないよ!」 京太郎「……じゃあこの手錠がどうなってもいいって?」ジャラッ 一「あっ…!返して!」 京太郎「おっと」ヒョイッ 京太郎「最後にもう一回聞くけどさ、本当に沢村さんの部屋教えてくれる気は?」 一「な、ないよっ!」 京太郎「そっか、残念だなそりゃ」 京太郎「……じゃーアンタ、覚悟はできてるってことだな」ジリッ 一「!」ビクッ 一(な、なにされるの!?) 京太郎(この子よく見たらすっげー可愛かったよな確か) 京太郎(よし決めた、連れて帰ってレイプでもするか)スッ 一「!?」ゾクッ 一「や、やだ……!こないで……!」 京太郎「沢村さんの代わりにお前が相手してくれんだろ?」 京太郎「じゃお前をお持ち帰りしてじっくり楽しませてもらうぜ」 一「ひっ……」 一(だ、誰か…誰か助けて……!ハギヨシさん!純くん!智樹!衣!……透華っ!!) 透華「待ちなさい!!」 一「……!」 京太郎「っ!?アンタ豊胸の……!」 透華「うるさいですわよっ!」 一「と、透華!!」パァッ 透華「遅れて申し訳ないですわ一。ですがもう安心してくださいまし」 透華「この私が来たからには、もうこの男に悪さはさせませんわ!」 一「うん!」 京太郎「言ってくれるじゃねーか。どうやってだ?」 透華「……」スッ 京太郎「?」 透華「このトランクケースの中に一億入っていますわ。それで一を見逃していただけないでしょうか?」パカッ 一「いっ!?」 透華「もちろんSPも引きあげさせますわ」 京太郎「おお、すっげ!一億円なんて初めて見た!」 一「だ、ダメだよ透華!ボクのためにそんな大金を……」 透華「私にはお金よりも、あなたの方が大事ですのよ!」 一「……透華」グスッ 透華「それで、一を解放していただけませんか?」 京太郎「ダメだ。足りねーよ」 透華「な……!」 一(コイツ……っ!) 京太郎「もっと金あるだろ?こんだけいいトコ住んでんだからさ」 京太郎「そうだな、ざっと……」 京太郎「50億だ。50億」 透華「ごっ……!」 一「50億だって!?」 一「透華!こんな頭がオカシイ奴相手にする必要ないよ!」 透華「………」 京太郎「ならアンタが俺にお持ち帰りされるだけだ」 一「ボクのことは放っておいていいから、払わないで!」 透華「……分かりましたわ、払いましょう。50億」 一「透華!?」 透華「ちょっとお待ちになってくださいまし」 ―――――― ――――― 透華「50億の小切手ですわ」スッ 京太郎「本物か?」 透華「ええ、この私がそんな小細工などするはずがないでしょう」 京太郎(まぁ、見た感じちゃんと印もマジモンっぽいし大丈夫か) 透華「さぁ、約束どおり一を帰しなさい」 京太郎「……確かに。おら、行けよ」パッ 一「透華っ!」ダッ 透華「一っ!!」 一「怖かった……怖かったよぉぉ!!」グスッ 透華「よしよし、もう安心ですわよ」 一「ごめんなさい、またボクのせいで!!」 透華「いいえ、誰もあなたを責めたりしませんわよ」ナデナデ 京太郎「………」ケッ 京太郎(ま、当初の目的は果たせなかったけど50億ゲットできたしいいっか) 京太郎(そんじゃ清澄に帰りますか) 衣「……」トテトテトテ 京太郎「ん?」 衣「わわっ!」ドテッ 衣「………」 衣「……うっ」グスッ 京太郎(なんだあのちっこいのは……) 京太郎「おい、大丈夫か?」 衣「―――!」ハッ 衣「むっ、誰だお前は?!」ゴシゴシ 京太郎「通りすがりの京太郎だ」 衣「とおりすがりのきょうたろう?なんだそれは?」 京太郎「困ってる人を見たら助けたくなる人間の鑑のことだよ」 衣「ほう……そうか」 衣「ならば……!衣を助けろ!」 京太郎「は?」 衣「衣はお腹が減ったぞ!」ギュルル 京太郎「はぁ……」 衣「なぜかみな朝から出払っていて、衣のご飯を作ってくれる者がいないんだ」 衣「だから代わりにきょうたろうが作ってくれ!」 京太郎「………」 京太郎(な、なんて図々しい子どもなんだ……) 衣「ダメか?」シュン 京太郎「あ、いや……」 京太郎「……俺の家に来るか?そこなら軽いモンなら作ってやれるけど」 衣「本当か!?行く、行くぞ!!」 衣「わーい!外食だー!」 京太郎「お嬢ちゃん、ちょっと銀行によってもいいか?」 衣「衣はお嬢ちゃんじゃないぞ!お姉さんだ!」 京太郎「はいはい」ポンポン 衣「頭をなでるなぁー!」 京太郎(それにしても、銀行に行くのはいいんだけど……) 京太郎(俺みたいなガキが50億なんて大金換金したら絶対怪しまれるだろうし……どうやって引き出そうかな) 京太郎(換金しなきゃマジでタダの紙切れだぞコレ)スッ 衣「うにゅ?何を見ておるのだ京太郎?」 京太郎「ん?ああ、おこまちゃまにはまだ早いものだよ」 衣「ぐっ、何度も何度も……!いい加減に衣は悲憤慷慨だぞ京太郎っ!」 衣「先ほどから言っておるが衣を子ども扱いするなー!」バッ 京太郎「あ、よせ!!」 ビリッ 衣「あ」 京太郎「あっ」 衣「………」 京太郎(ノオオオオオオオオ!?俺が命がけでもぎ取った50億がああああああ!!) 京太郎「お前!!」 衣「っ!」ビクッ 京太郎「この小切手、50億の価値があったんだよ!」 衣「50……億?」 京太郎「ああ……多分俺が一生働いても手にすることができない金だよ」 京太郎「あーこれどうやって責任とってもらおうかなー」 衣「べ、弁償すれば許してもらえるのか?」ゴソゴソ 京太郎「弁償なんてできねーだろお前みたいな子どもに」 京太郎「ここはやっぱり身体で支払ってもらうしか……」 衣「これに天江家の財産の半分が入っている。好きなだけ使え」スッ 京太郎「な………い…」 京太郎(うお!まさか……この黒く輝くのは伝説のブラックカード!?) 京太郎(なんでこんな子どもが!?) 衣「トーカに持たされていてよかったぞ」ホッ 京太郎(……あ、そうだった。この子確か龍門渕の関係者か。ならおかしくはない、か) 衣「それでなんとか許してはもらえないか京太郎?」 京太郎「そうだな……」 京太郎「仕方ねぇな」 京太郎「ただしこれはいただく」バッ 衣「あっ」 京太郎「サンキュ、早速下ろしに行ってくるぜ」 ―――――― ――――― 京太郎「とりあえず100万ほど下ろしてきた」 衣「そのカードはもうお前の私物だ。好きにすればいい」 衣「それより衣はお腹が減って仕方がないぞ……」グゥー 京太郎「ああ、そうだったな。悪い悪い」 京太郎(子ども一人に飯作るだけで何億ものカードが転がり込んでくるんなら、お安い御用だぜ) 京太郎(この100万何に使おっかな~♪) 京太郎「女子高生でも買うか」 衣「にゅ!?」 京太郎「なぁ、ここらへんで女子高生が売られているとことか知らないか?」 衣「……無知蒙昧にも程があるぞ京太郎。少なくともこの国では無い」 京太郎「えー」 衣「それと……今し方の女子高生で思い出したが、衣も一応女子高生なんだぞ!」 衣「だからこの先子ども扱いするのは禁止だ!」 京太郎「……へぇ」 衣「うう、信じていない眼だ」 京太郎「じゃあ女子校生衣ちゃんは幾らで俺に買われてくれるんだ?」 衣「……」 京太郎「例えだよ例え。値段をつけるとしたらだって」 衣「ふっ……衣にお金で価値をつけようなど笑止千万!」 衣「世の中にはお金で買えぬ物もあるということをよく覚えておけ京太郎!」キリッ 京太郎「つまりプライスレスってことか」 衣「違う!どうしてそうなる!?」 京太郎「じゃあプライスレスの衣ちゃん、タダで俺の家にお持ち帰り決定だな」ヒョイッ 衣「話を聞けー!かつぐなぁ!」 ――――――― 衣「京太郎!疾く疾く!」カンカン 京太郎「はいはい、お待たせしましたお姫様」コトン 衣「わぁっ!」 京太郎「材料あんま無かったからカルツォーネしか作れなかったけど、そこそこいい出来だ」 衣「うむ……それでは……!」 衣「いただきまーす!」 衣「オロロロロロ」 京太郎「ぎゃー!!」 衣「げほっ、げほっ……!な、なんだこの味は……まさに魑魅魍魎と呼ぶにふさわしい……うっ!」 衣「オロロロロロ」 京太郎「待て待て!トイレまで持ちこたえてくれ!!」 オロロロロローン 京太郎「なんかすまん」 衣「気にするな京太郎。あのような料理を創れるのも才能と言えよう」 京太郎「魑魅魍魎とかさっき言ってなかったっけお前」 衣「しかしお腹いっぱい食べるはずが……逆にもっとへってしまったぞ」グゥー 京太郎「……外食行くか」ハァ 衣「外食!?」ガタッ 衣「ハミレス!衣はハミレスがいい!!」 京太郎「分かった分かった!」 京太郎「こんにちわー」 まこ「おお、京太郎。珍しいなウチにくるなんての」 衣「え……ここは?」 京太郎「渋谷先輩んちが経営してる雀荘兼メイド喫茶、"roof-top"だ」 衣「……衣はハミレスがよかったぞ京太郎」 京太郎「まぁまぁそう言うなって。ここもファミレスに負けないぐらい美味いぞ」 まこ「なんじゃ、えらいちっこいのがおるの……まさか京太郎?」 京太郎「誤解ですってば誤解!!」 京太郎「単なる友達ですって!」 衣(友達……?)ドクン 衣(衣の……友達?)ドクン まこ「この子すごいニヤついとるぞ……どうしたんじゃ?」 京太郎「さ、さぁ?」 衣「京太郎!」 京太郎「ん?」 衣「衣と京太郎は本当に友達か!?」 まこ「……おい」ジー 京太郎「あ、ああ!何言ってんだ俺ら友達じゃねーかよ!」 衣「!」パァァ まこ「なーんか怪しいが、まぁいいわ。後で咲と和も来るけぇそれまでゆっくりしときなさい」 衣「~♪」ニマニマ 京太郎「お、おい……ちょっと近くないか?」 衣「許せ京太郎。衣と京太郎は友達だからな!」 京太郎(それ友達関係ないだろ) チリーンチリーン まこ「ほら、こっちじゃ」 咲「こんにちはー」 和「お邪魔します」 まこ「お前さん達のよく知っとる先客もおるけぇの」 和「先客?」 京太郎「あっ、咲に和も!」 咲「え……京ちゃん?どうして染谷先輩の実家に?」 衣「知り合いか京太郎?」 京太郎「ああ、同じ学校の」 衣「……ほう」ゴッ 咲「っ!」ビクッ 咲(な、なにあの子……なんだかお姉ちゃんみたいな) 咲「うぷっ……!」 和「宮永さん!?」 京太郎「おい、どうした咲?」 衣「京太郎!衣はこのすすみ焼きハンバーグが食べたいぞー!」ポケー 京太郎「ちょっとゴメンな!」 衣「あっ……」 京太郎「咲、大丈夫か?」 咲「う、うん……なんでもないよ。ゴメンね心配かけて」 和「顔色悪いですよ?本当に大丈夫なんですか?」 まこ「今日は無理せんほうがええかもしれんのう」 衣「………」ポツーン 衣「きょ、京太郎ー!衣はお腹が減ったぞー!」 京太郎「俺、ちょっと咲を家でまで送ってきますんで」 和「私も途中までついていきます」 まこ「それがええの」 咲「ごめんね和ちゃん、京ちゃん……京ちゃんはお友達がいるのに」 京太郎「いいって、今更そんなこと気にする仲かよ」 衣「きょうたろー……」 京太郎「衣のことお願いしますね。後で迎えにくるんで」 まこ「ああ、こっちは任せとって大丈夫じゃ。咲のこと頼むぞ」 京太郎「はい、すぐ戻ってくるんで」 衣「………」 まこ「さーて、あのちっこいのの相手せないかんのう………」 まこ「って、いない!?どこ行ったんじゃあの子どもは!?」 チリーン チリーン 京太郎「戻りました染谷先輩」 まこ「おーご苦労さん。咲の具合はどうじゃった?」 京太郎「家まで送る頃にはだいぶ回復してました。後は和がついてくれてるんでもう大丈夫だと思います」 まこ「そうか、ほんならもう心配はええの」 京太郎「染谷先輩にも衣の面倒みてもらってしまって、本当にすいません」 まこ「……あー、そのことなんじゃが」 京太郎「………」キョロキョロ 京太郎「あれ?アイツは、衣はどこに行ったんですか?」 まこ「実はな……」 カクカクジカジカ 京太郎「行方不明!?」 まこ「すまん、お前さん達の見送りしとるわずかな間におらんくなっとったわ」 まこ「わしも近所探してみたんじゃが見つからなくてのう」 京太郎「と、とりあえず俺、探してきます!」 まこ「待たんか!もう暗くなるけぇ明日に………て早いのアイツ」 ―――――― 京太郎「はぁ、はぁ……どこに行ったんだよアイツ」 京太郎「どんどん日も暮れてってるし、なにより腹空かせてるだろうから早く探さねーと……!」 衣「………」トボトボ 衣(……京太郎にとって) 衣(京太郎にとって衣は数多大勢の友人の一人に過ぎないのかな) 衣(衣にとっては……龍門渕以外で初めてできたたった一人の友達なのに) 衣「………」グゥー 衣(ご飯も結局食べられなかったし……お腹空いてもう衣は死にそうだぞ) 衣「……ううっ」ジワッ 衣「トーカぁ!ハギヨシー!!」ビエーン 衣「お腹減ったお腹減ったー!」 京太郎(やっと見つけたと思ったら何だアレは……) 京太郎(子どもじゃない!とか言っておきながら完全に子どもにしか見えないぞ) 京太郎(やれやれ……)ハァ 京太郎(仕方ない、迎えに行くか) 衣「うっ……うっ」グスッ 京太郎「おい、衣」 衣「……!」ハッ 京太郎「お前なにやってんだよこんなトコで」 衣「………」 京太郎「今の自分の顔見てみろよ。眼真っ赤で鼻水垂れてるぞ」 衣「……」ゴシゴシ 衣「ふん、有象無象が何しにきた?」 京太郎(有象無象ってアンタ……) 京太郎「なんで突然出て行ったんだよ?染谷先輩心配してたぞ?」 衣「あの場に衣は不要と感じたから出て行ったまでだ。それの何が悪いのだ?」 衣「実際衣がいなくても何も変わらなかっただろう?」 京太郎「………まさかと思うが」 京太郎「俺が咲の方に構ってたから拗ねてるのか?」 衣「!」ドキッ 衣「……自意識過剰もここまで極まると滑稽だな京太郎。どうしてお前が他人に構ってるから衣が拗ねる必要がある?」 京太郎「そりゃ、お前アレだからだろ?」 京太郎「寂しかった…とか?」 衣「っ!」 京太郎「なんて、ガキじゃあるまいしそんな理由なわけないか」 衣「………」 衣「そんなもの……寂しかったに決まっている」 京太郎(あ、あれ?"片腹大激痛!"とか言い出すもんかと思ったんだけど……) 衣「京太郎は衣の初めての友だ」 衣「衣にとって初めての友という存在がどれだけ嬉しかったか」 京太郎「……」 衣「けれどその友は衣の目の前で別の友を優先した」 衣「これを寂しいと言わずになんと言えるか?いや、言えないだろう」 京太郎「……あれは仕方なかっただろ」 衣「仕方なくなどない!!」ゴッ 京太郎「うおっ!」ビクッ 衣「衣は常に京太郎の一番でありたいぞ!」 衣「衣は京太郎の一番じゃなければ嫌だ!!」 京太郎「そ、そんな事言ったって……」 京太郎「そんなの結婚でもするしかねーだろ」 衣「けっ……こん?」 衣「そ、それは夫婦の契りを結ぶということか?!」 京太郎「ああ、"友達"である限りはずっとお前を優先するなんて無理だよ。俺には他に大事な友達もいるからさ」 京太郎「けど、もしお前と結婚したら俺は衣を最優先にするしかないだろ」 衣「ほう……されどなぜ急に結婚の話など……」 衣「っ!」ハッ 衣「もしかして…………遠まわしに衣を伴侶にしたいと言っているのではないだろうな?」 京太郎「ははっ、それは流石に」 京太郎(……いや、子どもの言う事だしいいか) 京太郎(どうせ結婚できる年齢になってる頃には俺の事なんて忘れてるだろ) 京太郎「ああ、そうだよ」ニコッ 衣「こっ、衣といたら不幸になるかもしれないぞ?」 京太郎「いいよいいよ」 衣「幸せになれる保障など微塵もないぞ?」 京太郎「どんとこいよ」 衣「………」 衣「その言葉に嘘偽りは無いのなら……衣を抱きしめてくれ」ボソッ 京太郎「?抱きしめればいいのか?」 衣「…」コクリ 京太郎「なんだ、そんなことなら幾らでもしてやるよ」 京太郎「ほら、これでいいか?」ダキッ 衣「……うん!」パァッ 京太郎「お、やっと笑ったな」 衣「もうずっとずっと離さないからな京太郎ー!」 京太郎(俺通報されてないよな?)キョロキョロ ポトッ 京太郎「ん?おい。なんか落としたぞ」 衣「あっ…衣の生徒手帳だ」 京太郎「生徒手帳……?」スッ 京太郎(最近の小学校には生徒手帳なんてものがあるのか、進んで……) 京太郎「………」 衣「どうした京太郎?そんなに衣の生徒手帳が珍しいか?」 京太郎(龍門渕高校2年☆組○番……天江衣) 京太郎(龍門渕高校……) 京太郎(高校!?) 京太郎「お前高校生なのか??!しかも年上?」 衣「何を言ってるのか京太郎。衣はずっと女子高生だと言っていただろう」 京太郎(え?ウソ?あれって嘘じゃなかったのか?) 衣「だから、衣はもうもう結婚できる年なんだぞー!」ダキッ 京太郎「…」 京太郎「へっ?」 衣「今からトーカ達の所に行こう!衣は京太郎を紹介したいぞ!」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってくれ……脳の整理が追い付かない」 京太郎(まず深呼吸……深呼吸)スーハー 京太郎(……よし) 京太郎「あと2年待ってくれ。ちゃんと結婚できる年齢になってから会いたいんだ!」 衣「むぅ……2年は長いぞ京太郎」 京太郎「男は法律で18歳にならねーと結婚できねーからさ、こればっかりは仕方ねーよ」 京太郎「だからあと2年、2年だけ待っててくれないか」 衣「……納得いかないが敢えない」 衣「お前がそう言うのなら衣は2年でも10の年月でも待つぞ」 京太郎「ありがとな衣」 京太郎「2年後にきっとお前を迎えに行くからさ」 衣「うむ!待っているぞ!」 衣「とりあえずトーカ達に報告……!」 京太郎「それもあと2年は待ってくれ」ガシッ 京太郎「と、いうわけで衣と婚約(仮)したわけだけど」 京太郎「流石に2年は長いなぁ、ちょっとぐらいは……」 京太郎「いや、俺はそんな男ではない」 京太郎「2年後に堂々と衣と結婚できるような男でなければ」 京太郎「とりあえず清澄に龍門渕のスパイ結果を報告しねーとな」 ――――― ―――― 実況『決まったー!天江衣、風越池田を飛ばしインターハイへの切符を掴んだー!!』 衣『京太郎ー!見てるかー!!』 衣『これで一緒に皇都にいけるー!』 衣『早く!早く衣はなでなでしてほしいぞー京太郎ー!』 衣『テレビの前で全国の者へ見せつけてやろうぞ!』 純「京太郎とかいうヤツ、一体どうやって衣をあそこまで懐かせたんだ?」 一「凄いよね。あんなに楽しそうに麻雀打ってる衣みたの初めてだよ」 透華「あの衣が心を開いた方ですわ、きっと素晴らしいお方に違いありません」 透華「どんなお方が衣の所に来るのか楽しみですわ」 京太郎「………」ダラダラ 和「もしかして……」チラ 優希「そ、そんなアホな話があるワケがないじぇ」 優希「な、犬?」 京太郎「………」アワワワワ 衣「京太郎ー!!」バッ 京太郎「よく頑張ったな衣、おめでとう」ナデナデ 衣「えへへ……」 咲(!?) ゆみ(なんだあのフルフェイスヘルメットは!?) 池田(怪しいヤツきたし!) 京太郎「ごめん、あんまり時間が無いからこれ」スッ 衣「うにゅ?」 京太郎「その紙、誰にも見せないでくれよ。そこで待ってるから」 衣「何をそんなに急いでるのだ京太郎?」 京太郎「詳しいことは離せん、じゃあまた後で!!」ダッ 衣「あっ!」 衣「……むー、衣はもうちょっとなでなでして欲しかったぞ。それになんだこの紙切れは」ガサッ 衣「"後でまこさんちに集合"」 衣「ま……まこ?」 ―――――――― 京太郎(早く龍門渕の奴らに見つかる前に控室に戻らないと)ダッシュ 京太郎(この会場さえ出ればもうコッチのもんだからな!) 純「おい、そこのフルフェイス!!」 京太郎「!!」バッ 透華「ちょっとお時間いただけるかしら?」 京太郎(うわあああ龍門渕に見つかったあああああ!) 透華「今し方テレビで拝見させてもらいましたが、あなたですわね?衣の交際相手と言うのは」 一「中々スタイルはいいね。背の高い純くんとあんまり変わらないんじゃない?」 智紀「問題は顏」 純「つーか、なんでヘルメットなんて被ってんだ?熱いだろ」 京太郎「……趣味で」 一「………」 純「………」 智紀「人にはそれぞれ趣味がある」 透華「ま、まぁそうですわね。もしよろしければお顔を見せてくださいませ」 京太郎「それはイヤです!!」 透華「……なにかご理由でも?」 京太郎「は、はい。ちょっと人に見せたくない傷があって」 透華「あっ……そ、そうでしたの。申し訳ないですわ」 一「なんだか悪いことしちゃったね」 純「だな。ごめんなアンタ」 京太郎(なんだ、案外チョロいな。このまま乗り切れそうだぜ) 京太郎「それじゃ俺はこれで。急いでるんで」 純「ああ、じゃあな」 透華「いつでもうちに遊びに来てくださいまし」 一「待ってるからねー」 智紀「衣も待ってる」 ――――――― 京太郎「なんとか乗り切れたなぁ、よかったよかった」 咲「よくないよ京ちゃん。これで3年生の部長は……」 京太郎「おいおい、まだ個人戦があるだろ?」 咲「部長、全国は"団体戦で行きたい"って言っでたでしょ?」 京太郎「あっ、そっか……」 京太郎(衣の龍門渕が優勝して嬉しい反面、やっぱりお世話になった最後のインハイになる部長にも勝ってほしかったな) 京太郎(……とりあえず染谷先輩んとこ行こう。衣が待ってるはずだ) 京太郎「こんにちはー」 チリーン チリーン 衣「京太郎!」 京太郎「おっす。悪いな優勝した直後で呼び出したりして」 衣「問題ないぞ。衣はここの場所を知らなかったから案内役もついてきたが」 京太郎「えっ」 衣「紹介するぞハギヨシ、京太郎だ!」 ハギヨシ「こんにちは」ニコッ 京太郎「え?ああ、はい!こんにちは!」 京太郎(執事さんか……よかった)ホッ ハギヨシ「衣様からいつも話は伺っております。とても素敵な方と」 衣「ハギヨシ!一言多いぞ!」カァッ 京太郎「ははは……」 ハギヨシ「それと一つお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか須賀くん?」 京太郎「なんですか?」 ハギヨシ「以前、どこかのお屋敷に侵入したことは?」ボソッ 京太郎「!」ガタッ 衣「わわっ!」ビクッ ハギヨシ「……」ニコニコ 京太郎(この人まさか……) 衣「ど、どうした京太郎?急に立ち上がるから吃驚したぞ!」 ハギヨシ「フフフ、ご安心を」 ハギヨシ「あなたが"衣様の恋人である限り"はその邪魔は致しません」 衣「何を珍妙不可思議な事を言ってるのだハギヨシ……まさかお前京太郎を」ゾクッ ハギヨシ「滅相もありません。ただ二人の恋路を応援したいあけですよ」クスッ ハギヨシ「私は衣様の幸せを願っていますからね」 京太郎(なに考えてるか分かんねー人だな……敵じゃないってのは分かったけど) 衣「話は済んだかハギヨシ?」 ハギヨシ「ええ」 衣「それでは本題に入るが、どうして衣をここに呼び出した?」 京太郎「ん?」 衣「んではない!なにか要件があったから衣をここに呼び出したのだろう?」 京太郎(あっ……そこんとこなんも考えてなかった) 京太郎(とりあえずあの会場から離れることしか頭に無かったからなぁ……何て言うかな) 京太郎「とくになし」 衣「ほう……特に要件は無いが衣を呼んだというのか」ニヤニヤ 京太郎「ダメだったか?」 衣「そんなことは無いぞ。衣も京太郎に会いたかったからな!」 京太郎「はは、サンキュ」 京太郎「あとさ、改めて県大会優勝おめでとう。東京でも頑張って来いよ」 衣「うむ!………ん?」 衣「待て、それはおかしいぞ」 京太郎「はい?」 衣「京太郎も衣と一緒に東京に行くのだろう?」 京太郎「いやそれは無理」 衣「えっ……なぜだ!?」 京太郎「他校の俺が優勝校に交じってインハイ見に行くって、色々と気まずいからな」 京太郎(ってのは建前でホントは顔見られただけでアウトだから) 衣「そ、そんな事を皆は気にしたりはしないぞ!」 京太郎「俺が気にするんだよ。衣の恋人とはいえ、いきなり龍門渕の中に入ることはちょっとさ」 京太郎「まぁ、ちゃんとテレビの前で見て応援してるからそれで勘弁してくれ」 衣「……」 京太郎「なっ?」 衣「………京太郎が来ないと言うのならば」 京太郎「?」 衣「衣は東京に行かない!インターハイの出場権は清澄にでもくれてやる!」 京太郎(ええええーっ……どうしてそう極端なんだこの子は) 京太郎「それは流石にダメだろ!お前だけじゃ無く龍門渕の麻雀部事態の問題に発展するぞ」 衣「うるさーい!京太郎が居ない東京で過ごす日々など阿鼻叫喚と化すのみ!」 京太郎「……とか言ってますけど、どうしましょう」 ハギヨシ「フフッ、そうですね」 ハギヨシ「他の方には内緒にしますので、どうか衣様のわがままを聞いてあげて頂けないでしょうか」 京太郎「内緒にって無理じゃないですか……衣といればどうしても龍門渕の人達と会うワケですし」 ハギヨシ「その点についてはお任せを。私が全身全霊をかけてサポートさせていただきます」 京太郎「それで大丈夫という根拠は?」 ハギヨシ「大丈夫という根拠………"私"じゃダメでしょうか?」 京太郎「あのさ衣、俺もやっぱり行くことにしたよ東京」 衣「本当か!?」 京太郎「ああ、マジで」 衣「わーい!これで京太郎と東京で遊べるぞー!」 京太郎「だからインターハイで、咲たちの分まで頑張ってくれよ」 衣「無論!京太郎の前で衣の力を全国の奴らに見せてやろう」 ―――――― 衣「とっうきょー♪とっうきょー♪きょーたろーとー♪」 ハギヨシ「ご機嫌ですね衣様」 衣「うむ!楽しみが増えれば増えるほど盆と正月が一緒に来る気分にもなろう!」 ハギヨシ「そうですね」フフ 京太郎「……本当に大丈夫なんですかハギヨシさん?」 ハギヨシ「ええ、ご心配には及びません」 京太郎「本当の本当ですか?龍門渕が俺を嵌めようとか考えてないですよね?」 ハギヨシ「本当の本当ですよ須賀くん」 ハギヨシ「さぁ、透華お嬢様達がお待ちしておりますよ。行きましょう」 ―――――――――― 透華「お待ちしておりましたわ。貴方が衣の交際相手という方ですわね」 京太郎(うわ出たっ!)ビクッ 透華「まぁ……そこそこですわね、合格点」ジー 京太郎「えっ」 透華「私は龍門渕透華。龍門渕の部長で衣の従姉妹ですわ」 京太郎(……あれ?) 一「へぇ、この人が衣のねぇ……あ、ボクは国広一って言うんだ。よろしくね」 智紀「普通」 純「あんまり特徴って言った特徴はねぇな……で、どうやって衣を落としたんだ?ん?」ニヤニヤ 一「もう、二人とも失礼だよ。まず自己紹介からしないとさ」 京太郎(ハギヨシさんあなた一体何を?)チラッ ハギヨシ「……」ニッコリ ハギヨシ「私は衣様をお迎えにあがりますので、それまでごゆっくり雑談を」 純「なぁなぁ、お前さ?衣とはどこまで進んだんだよ?」 京太郎「え?」 純「恋人なんだからキッスの一つぐらいはしたのか?」ニヤリ 透華「んなっ!?」 一「ちょ、純くん!いきなりそういう事聞いちゃダメだよ!」ワクワク 京太郎「いや、まだ何も」 純「……は?」 京太郎「だからまだ何もしてません」 一「……」 智紀「……」 透華(よかった)ホッ 純「かーっ、ヘタレかよオメー!」 一(ま、まぁそうか……相手は衣だしそんな気持ちにならないか) 透華「当たり前ですわ!衣にそういうのは早すぎます!」 京太郎「えーと……同年代ですよね?」 透華「とにかくこの話題はもう中止!衣ももうすぐ到着しますわよ」 ―――――― ――――― ―――― 衣「トウキョウだ皇都だ眺望絶佳だー!」ピョンピョン 衣「衣はまたここに来れて嬉しいぞ!それに今回は京太郎もいる!」 京太郎「はは」 純「またはしゃいで途中で寝ちまうなよ?おぶるのオレ………いや、今回は須賀がいるな」 一「そうだね。衣が寝ても須賀くんにおぶってもらえばいいよ」 衣「衣を子ども扱いするなー!」 京太郎「あのー……ところで龍門渕さんは?」 智紀「透華は部長だから抽選に行ってる」 京太郎「ああ、なるほど」 京太郎(……って、え?それじゃあ会場にいなくちゃいけないんじゃないのか?) 純「どこが来ても勝つから関係ねーけどな。あ、でも臨海にだけはも一回あたりてーわ」 一「うん。あの準決勝は衣がいたら勝ってたかもしれないからね」 ピピッ 智紀「……透華からメールきた」 純「お、きたか。オレ達どっちのブロックになったんだ?」 智紀「Aブロック」 純「Aブロックか………ってそれどうなんだ?」 一「そんなのトーナメント表見なくちゃ分からないよ」 智紀「ファイルでトーナメント表も来てる」 純「お、見せてくれ」 一「っ!白糸台に千里山……!」 純「んだよ、アイツ臨海と逆ブロック引きやがったな」 一「そんなこと言ってる場合じゃないよ……全国1位と2位のいるブロックに入っちゃったよボク達」 京太郎「……その二校そんなに強いの?」 衣「さぁ?」ポケー 京太郎「さぁって……大丈夫か?」 衣「そう案ずるな京太郎。強かろうが弱かろうが関係無し、全て衣がなぎ倒す」 京太郎(どっからその自身がわいてくるのか……まぁ、確かに県予選凄かったけど) 衣「……だ、だからその」 京太郎「?」 衣「もし優勝できたら、龍門渕にきてほしい」 京太郎「えっ」 衣「衣はもっと京太郎に一緒にいたいぞ……休日だけじゃ足らないんだ」 京太郎(無茶なことを……色々無理だろ) 京太郎「まぁでも、優勝できたら考えてやるよ」 衣「本当か!?」 京太郎「ああ、考えてやる」 衣「わーい!京太郎が龍門渕にくるぞー!」 京太郎「そうだな、じゃあ優勝できなかったら……」 京太郎「その次の日はナデナデなしな」 衣「なっ!」ガーン 衣「そ、そんな殺生な真似……あまりに酷いぞ」 京太郎「もし優勝できなかったらだよ」 衣「……そうか。優勝すればいいだけの話か」 衣「ならば是非も無し」ゴッ 純「いつにも増してやる気だなアイツ」 一「そうだね。衣は肝心なところで手を抜く癖があるから、やる気を出してくれた彼には感謝しないと」 智紀「実際県大会決勝も危なかった」 ――――――― ―――――― 純「1回戦余裕だったな、欠伸がでるぜ」 一「まさかまた3校も飛ばしちゃうなんて、流石に驚いたよ」 衣「ふふん」ドヤ 透華「問題は次の2回戦ですわ……千里山女子に劔谷と、強豪ばかり」 衣「京太郎ー!今日の褒美にいつものが欲しいぞ!」 京太郎「はいはい」ナデナデ 衣「えへへ」 透華「いや……大丈夫そうですわね」 恒子『2回戦終了ー!圧倒的点差で龍門渕、そして僅かにくらいついた千里山が準決勝進出だぁぁぁ!!』 純「わり、先鋒戦ちっと削られちまった」 一「相手は園城寺怜だったからね。仕方ないよ」 透華「そうも言ってられませんわよ……次の相手はあの宮永照率いる白糸台がいます」 透華「千里山はなんとかなりましたけど、白糸台はそう甘くないですわ」 智紀「飛ばないでね」 純「飛ぶか!」 衣「ただいまー!!」バタン 透華「お帰りなさい。見事なご活躍でしたわよ」 衣「うん!京太郎は!?」キョロキョロ 一「ああ、彼にはちょっと買い出しを頼んであるんだ」 衣「そ……そうか」シュン 純「そんな顔すんなって、すぐに帰ってくるに決まってるだろ」ナデナデ 衣「……京太郎の手より小さいぞ」 ――――――― 京太郎「どうして率先して使い走りを申し出たんだ俺は……別に部員じゃないのに」 京太郎「まるで部長に教育されてるのかのようでこえーな……」 ゴンッ 京太郎「っ!」 ?「いたっ!!」 京太郎(やっべ……!) 照「う…」ドサッ 京太郎「うわ、すいません!大丈夫ですか!?」 照「……前見てなかった私も悪いから、気にしないで」 京太郎「でも、思いっきりこけてましたし」 照「本当にだいじょ……うっ!」ズキッ 京太郎「ちょっと、脚見せてください!」バッ 照「あっ」 京太郎「うわっ……捻挫してるじゃないですか」 照「そんなに大袈裟なものでもない」 京太郎「医務室ってここら辺にあるんですか?」 照「……多分ある、はず」 京太郎「それじゃあそこまで行くのにおぶっていくんで、俺の背中使ってください」 照「いや、いい自分で……っ」ズキッ 京太郎「脚ひきずってるじゃないですか、いいからほら!」 照「………」 照「……お邪魔します」 衣「遅い」 衣「遅い遅い遅いぞー!」 一「確かにちょっと遅いね……電話してみようか」 透華「いえ、それには及びませんわ一。ハギヨシ」パチン ハギヨシ「はっ」シュッ 透華「須賀さんの様子を。荷物が辛そうならお手伝いをしてあげなさい」 ハギヨシ「かしこまりました」 京太郎「どうでしたか?」 照「うん、少し冷やせば大丈夫って」 京太郎「よかった大きな怪我が無くて」ホッ 京太郎「何て言うかほんと、すいませんでした」 照「こちらこそごめんなさい。色々と迷惑を」 京太郎「なんのなんの、日頃の苦労に比べりゃ屁でもないですよ!」ハハハ 照「……ありがとう。ところで時間は?」 京太郎「時間?」 照「両手に袋一杯の荷物持ってるからお使いの途中か何かと思ったんだけど……違う?」 京太郎「………」 京太郎「あああああーーーっ!!!」 照「!」ビクッ 京太郎(衣に菓子持ってく途中だったんだ……!早くしないとまたヘソ曲げるぞあいつ!) 京太郎「すいません!俺はこれで!」ダッ 照「あっ……ちょっと待って」 京太郎「なんですか!?」ピタッ 照「お礼をさせて欲しいから喫茶店でも……って思って」 京太郎「はいっ?」 照「その荷物を片付けた後に時間がよければだけど」 京太郎(うおお……!これはもしやデートのお誘いというヤツなのか?!) 京太郎(いや、しかしなぁ……こんな美人さんにデートに誘われるのは嬉しいけど俺には衣がいるし) 京太郎「すいま……」 照「だめ?」シュン 京太郎(っ!) 京太郎「あ、あー!そういえばこの後暇だったんで丁度よかったです!」 照「……本当に?無理とかしてない?」 京太郎「はい、本当ですよ!」 京太郎(いやいやダメだろ何言ってんだ俺………んー、でもあんな顔見せられちゃなぁ) 照「じゃあ昼の1時に会場の外で、待ってるから」 京太郎「分かりました。後で行きますね!」 ハギヨシ(帰りが遅いと思ったらこういうことですか) ハギヨシ(これはみなさんにどう報告するべきでしょうかね……) 京太郎「すまん、遅くなった―」ガチャ 衣「おーーーーっっっっそーーーーーーいぞ!どこで油を売っていた!?」ピョーン 京太郎「わり、ちょっと道に迷ってさ」 衣「道に迷った?たわけめ、この会場の地図ぐらい頭に入れておけ!」ガバチョ 純「とかなんとか文句言いつつ飛びつくんだな」 透華(ハギヨシ) ハギヨシ(はっ) 透華(道に迷った須賀くんを見つけられなかったと?あなたが?) ハギヨシ(申し訳ございません。私の力不足です) 透華(いや、責めるつもりは無くてよ?ただ……) 一「あっ、そうだ須賀くん。お昼ご飯みんなでファミレスに行く予定なんだけど行くよね?」 衣「わーい!ハミレスだーハミレスだー!!」 京太郎「あっ……ちょっとそれは」 一「へ?」 京太郎「すいません、この後ちょっと予定があって」 衣「え…っ」 純「はぁ?」 透華「予定?衣より先に優先すべき予定が何かあるとでも?」 京太郎「先約があって、ホントすいません!」 衣「きょ、京太郎は……衣と一緒にハミレス行くのは嫌なのか?」グスッ 京太郎「違う!そうじゃなくてだな……」 透華「その先約とやらの内容を仰っしゃりなさい。それ次第で考えてもいいですわ」 京太郎「そのー……」 京太郎(流石にウソつくのは不味いよな……) 京太郎「実は……カクカクジカジカで」 純「ほうほう、それで助けた女の子がどうしてもお礼したいと」 透華「そしてあなたは付き合うと、仰ったわけですわね?」 一「うわー…」 智紀「プレイボーイ」 衣「ぐぬぬぬぬ……!」 京太郎「というワケで、どうかお許しを」 衣「だめだ!」ガバッ 京太郎「うおっと!」 衣「京太郎は衣のだ!他の有象無象などにくれてやるものか!」 京太郎「衣……」 純「だってよ?どうする?」 透華「どうしても行きたいというのなら止めはしませんわ」 透華「……衣を振り払ってまで行くと言うのならですけど」 京太郎「………」 京太郎(婚約者がいるのに行く方がおかしかったんだよな) 京太郎「分かったよ衣、ハミレス一緒に行こう」 衣「む?ほ、ほんとか?今度は狂言ではないな?」 京太郎「おう、変な事言って悪かったな」ナデナデ 衣「わーい京太郎とハミレスだー!法楽法楽ー!」 透華(もし本当に振り払ったらと思いましたが……考えすぎですわね)ホッ 純「よーし、んじゃファミレス行くかー!たらふく食うぞー透華の奢りだからな」 衣「おー!」 京太郎「おー!」 透華「まぁ、いいですわ……」 ――――――― 淡「そんなおめかししてどこ行くのテルー?」 照「ん、ちょっとね」 菫「おいおい……スキャンダル事だけはよしてくれよ。お前は……」 照「分かってる、菫は心配し過ぎ」 菫「普段いつも制服のお前が急にオシャレしだしたら心配するだろ」 照「流石に制服じゃ失礼」 誠子「ま、いいじゃないですか!準決勝は明後日なんだし」 尭深「………?」 照「じゃ、行ってくる。夕方までには帰ると思うから」 菫「思うじゃない、絶対だ」 京太郎「じゃあ、ちょっと断ってきますんで」 衣「ちゃんと言うんだぞー」 京太郎「大丈夫だって。じゃあすぐに戻るから」 純「そのまま駆け落ちしたりしてな」 一「あはは」ゴン 純「冗談だって……いてて」 ―――――――― 京太郎(もう来てるし……!)タッタッ 京太郎「あ、あのー!」 照「!」クルッ 京太郎「すいません、遅くなりました!」 照「ううん、私もついさっき来たばかりだから」 京太郎「そ、そうですか」 照「……行く?」 京太郎「あっ!えっと……その、実はですね」 照「?」 京太郎「俺、行けなくなっちゃいました」 照「……さっきは暇だって言ってた」 京太郎「それは色々と……ええと、その」 京太郎「本当にごめんなさい。婚約者がいるので」 照「は?」 京太郎「俺、婚約者がいるんです……」 照「……そう」 京太郎「だからあなたとは行けません!ごめんなさい!」 照「………」 京太郎(なんかホント申し訳ないことしちゃったな……ま、とりあえず今の隙に)スッ 照「待って」 京太郎「!?」ビクゥ 京太郎「……はい?」ドキドキ 照「……」 照「さようなら、私の…」 京太郎「?」 照「……何でもない」ゴシゴシ 照「それじゃ、お幸せに」ダッ 京太郎「………」 京太郎(ま、まさか泣いてたのか?) 京太郎「いやそれは流石にないか」ケロッ ――――――― ―――――― 透華「準決勝!準決勝ですわ!」 一「去年のリベンジマッチだね、燃えてきたよ」 京太郎「………」アゼン 純「どした?そんなアホ面してよ」 京太郎「この白糸台の先鋒……宮永照って」 智紀「チャンピオンがどうかした?」 京太郎「チャンピオン!?」 一「ていうか麻雀やってる人なら誰でも知ってるんじゃないかな」 \ピンポンパンポーン/ 『まもなく準決勝が始まります 先鋒の選手は……』 透華「来ましたわね……さぁ、出撃ですわ純!」 純「おう!」 恒子『チャンピオン宮永照!東一局にして既に20満点を突破ぁー!!まさにこれが高校生1万人の頂点!』 恒子「既に八連どころではないぞー!私ももはや途中から数えてない!!」 健夜『えぇーー!?』 照「………」 純(おいおい!宮永照は東一局は様子見じゃなかったのかよ智紀……!) 純(とにかく、ここは早めに鳴いて流れを切っとくっきゃねー) 純「ポン!!」 怜(……アカン!その流れ切ったらアカンであんさん!) 純(通る!!)コッ 照「ロン」 純「っ!」 照「九蓮宝燈……48000」 純(う、うそだろ……!?) 恒子『で、で、出たぁーーー!幻の役満が龍門渕に直撃だぁぁーーーー!!!』 恒子『これで龍門渕の残りの点数は14000点!厳しくなってきました!』 純(やべぇ!次の局でなんとか挽回しねーと……) 照「ツモ……」 純「!?」 照「天和、国士無双」 恒子『試合しゅうりょーーーーー!!チャンピオン宮永照が龍門渕を飛ばし、東一局で準決勝決着っっ!!!』 純「……す、すまん……正直、立ち直れそうにねーわ」 一「しょうがないよ純くん!あんなの誰にもどうしようもないって!」 透華「そ、そうですわ……あなた一人のせいではありません!」 智紀「情報不足だった、ごめん」 衣「……」 京太郎「……衣」 衣「なんだ京太郎?」 京太郎「泣いてもいいんだぞ?」 衣「何を言っている。まだ、あと一年あるじゃないか」 衣「だから……衣は泣かない…ぞ」グスッ 京太郎「そんなみえみえのやせ我慢しやがって」ナデナデ 衣「やせ我慢などではない!もう、京太郎の前では泣かないって決めたのだ」 衣「だから、次こそは……!次こそは必ず頂点を、獲る!」ポロポロ 京太郎「ああ」 衣「京太郎が来年も一緒にいてくれるなら、衣はもっと強くなって、またここに帰ってくる!」ゴシゴシ 京太郎「ああ、来年でもいつまでもずっと付き合うぜ」 京太郎「俺は衣の婚約者だからな」 まだまだ闘いは続くEND
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6187.html
閑話、京太郎のメール(和に対してはいつもの口調だと思って下さい) 京太郎「…………」カチカチ 『もうすぐ2度目の大会です。前回はすぐに負けましたが、今度は負けたくないです』 京太郎「送信っと。まぁ、『不安だどうしよう』なんて書く訳にもいかないしなー」ピローン 京太郎「お、早いな……」カチ 煌『それはすばらですね!!私もまだまだなのでお互い頑張りましょう!!』 和『大丈夫です。いつものように打てば必ずいい結果が残せます。須賀くんが上達しているのはみんなが保証しますよ』 照『今の京ちゃんならすぐ負けたりはしない。頑張って。応援してる』 小蒔『私ももうすぐ大会です。大会前はちょっと怖いですけど、全力を尽くします!一緒に頑張りましょう!!』 竜華『京太郎くん頑張っとるんやし、ずっと負けるなんてことないから安心しやー。なんなら膝枕で運でも分けたろか?』 京太郎「……ありがたいな」 京太郎「……あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す、っと」カチカチ 京太郎「よし、いっちょやってやるか」