約 969,070 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6411.html
【12日目】開始 京太郎「三回戦、もっと強い人と戦えるのか……」 京太郎「燃えてきた!」 京太郎「今日も頑張ろう!」 午前 京太郎「三回戦ともなると人が多くなってくるな」 京太郎「気引き締めないと!」 三回戦開始(2位以上で通過) 親 男I 25000 男G 25000 男H 25000 京太郎 25000 京太郎「ロン、16000」 男H(こいつの雰囲気……鹿児島の県予選に……) 男I(都の予選の彼に……) 東2局 男I 25000 親 男G 25000 男H 9000 京太郎 41000 男I「ツモ、500・1000」 男I(彼はなんというか、陰鬱なものに包まれていましたね) 男I(自分の打ち筋を持たず、誰かを頼っているかのように) 男I(この人は、どうなんでしょうか) 東3局 男I 27000 男G 24000 親 男H 8500 京太郎 40500 京太郎(ここまでトントン拍子) 京太郎(このまま優勝!) 京太郎(なーんて上手くはいかないよな) 京太郎「ロン、16000」 三回戦通過 男I 27000 男G 24000 男H -7500 京太郎 56500 三回戦開始 親 憩 25000 女F 25000 女G 25000 由子 25000 全員ノーテンのため、流局 東2局一本場 憩 25000 親 女F 25000 女G 25000 由子 25000 女F「ロン、16300」 憩「え……?」 由子(荒川さん、それはどうなのよー?) 女G(個人戦二位、大したことない) 東2局二本場 憩 8700 親 女F 41300 女G 25000 由子 25000 全員ノーテンのため、流局 東3局三本場 憩 8700 女F 41300 親 女G 25000 由子 25000 憩「ロン、8900」 憩(まだまだ腐らんで!) オーラス 憩 17600 女F 41300 女G 16100 親 由子 25000 由子(焼き鳥、でもこのまま流せば通過なのよー)トン 憩(そ、そこで来るかー!) 憩(ノミ手……どうすりゃええんや……) 憩(真瀬さんに直撃なら最低でも3900) 憩(ツモなら1300・2600) 憩(また練り直さな……) 憩(一旦捨てて) 憩(またツモを……) 由子(荒川さん、少し笑顔が崩れてるのよー) 憩(よし、そんで)トン 女F(とりあえず勝ち抜け決定、と) 憩(来たで……ごめんな真瀬さん) 憩「ツモ、1300・2600!」 由子「まくられちゃったのよー」アハハ 憩「すみません」 由子「別にいいのよー、これが勝負なんやから」 三回戦通過 憩 22800 女F 41300 女G 16100 由子 22400 夜 京太郎「今日もあっさり勝ってしまった」 京太郎「そろそろ照みたいな人が出てくるかな?」 京太郎「こわいけど楽しみだ」 洋榎「さっきからなにブツクサ言っとんねん」 京太郎「洋榎さん?いつからそこに」 洋榎「ずっとおったんやけどな……まあええわ」 洋榎「そういえば由子、荒川に負けたらしいで」 京太郎「そうなんですか……すみません」 洋榎「……由子は強いから、大丈夫やで」 洋榎「それにそないなこと須賀が言うことやないやん」 洋榎「気分転換になんかしようや」 京太郎「そうですね、それじゃあ……」 洋榎「で、何しよか」 京太郎「何かしたいものとかあります?」 由子「二人の好きなのでいいのよー」 洋榎「ほなババ抜きやろ!ババ抜き!」 京太郎「またですか!」 洋榎「前は二人だけやったけど今は由子もおるから楽しいで!」 京太郎「それもそうですね、由子さんもそれでいいですか?」 由子「うん」 京太郎「うはぁ、負けたぁ……」グデー 洋榎「由子は強いなぁ、五戦五勝やん」 京太郎「ずっとニコニコしてるんですもん、わかるわけないじゃないですか」 由子「二人とも表情がわかりやすいだけなのよー」 由子「そんなことやったらまだまだ勝てないのよー」 洋榎「あーなんか今ムカついたわ、腹立ったわ」 洋榎「次はジジ抜きで勝負や!」 京太郎「結局あまり変わってない!?」 京太郎「いやでもジジ抜きなら表情は関係ないよな……」 由子「1抜けなのよー」 洋榎「ムダヅモ一つもあらへんのはおかしいやろ……」 京太郎「次は神経衰弱で!」 由子「27ペア揃えたのよー」 洋榎「なんで1巡だけで終わんねん」 京太郎「勝てる気がしない……」 京太郎「こうなったら次は……!」 【12日目】終了 【13日目】開始 京太郎「あの後も俺たちの負けは続いた」 京太郎「七並べに至っては8を4色とも止められてたし、おかしすぎるだろ」 京太郎「少し疲れた……」 午前 京太郎「準決勝前だから特訓をしておこう」 京太郎「照や憩さんも頑張ってるだろうし」 京太郎「姫松の人に手伝ってもらうのもありだな」 ※憩と照も特訓をしています 京太郎「やっぱり実戦あるのみだよな!」 京太郎「近くに雀荘あるし」 京太郎「誰か誘ってみよう!」 京太郎「というわけでサイコロころころー」 洋榎「なんやまたチビっこかいな」 咏「京太郎に呼ばれて来てみたらまたアンタかよ」 洋榎「今回も勝たせてもらうわ」 咏「でけえ口叩けんのも今の内だぜぃ、しらんけど」 由子「ふ、二人とも落ち着くのよー」 東1局 親 由子 25000 咏 25000 洋榎 25000 京太郎 25000 京太郎「ロン、12000」 咏「うげっ」 洋榎「なんやアタリ牌もわからんのかいな」 洋榎「これだからお子様は嫌やなぁ」 咏「むかっ、ちょーっとそれは私をなめすぎてるんじゃねぇか?」 洋榎「なんや?ウチに勝てる言うんか?」 咏「ああ勝ってやるとも、お前なんかちょちょいのちょいだってーの」 洋榎「まあ楽しみにしとくわ」 【灼熱の矛】発動! 東2局 由子 25000 親 咏 13000 洋榎 25000 京太郎 37000 京太郎「ツモ、4000・8000」 咏「親っかぶりかよぉ……」 洋榎「ええでーやったれー!」 由子「洋榎ったらまた」 咏「次は和了るぜ!絶対に!知らんけど!」 洋榎「いやどっちやねん」 洋榎「ま、ウチも容赦はせんけどな」 【灼熱の矛】発動! 東3局 由子 21000 咏 5000 親 洋榎 21000 京太郎 53000 京太郎「あ、ロン12000」 咏「えっ」 京太郎「終わり、だな」 咏「えぅ……」グスッ 京太郎「ごめん、ごめんって」 洋榎「せ、せやこの後ウチとどっか遊びに行こ、な?」オロオロ 由子「洋榎は試合があるのよー」 洋榎「あ、せやった」 由子「もう、三尋木ちゃん、私と少し出かけるのよー」 咏「……うん」 由子「それじゃあ二人とも頑張るのよー」 京太郎「はい」 洋榎「はい」 ガチャ バタム 洋榎「……雰囲気悪うなってしもたな」 京太郎「すみません」 終局 由子 21000 咏 -7000 洋榎 21000 京太郎 65000 京太郎「会場まで来たけど、咏のやつ大丈夫かな」 京太郎「俺も自分の心配しなきゃなんだけど」 京太郎「準決勝頑張るぞ!」 準決勝開始(2位以上で通過) 【絶対平和空間】により、流局 男I「ノーテン」 平太郎「ノーテンです」 水太郎「ゲホッ、ノーテン」 京太郎「テンパイです」 京太郎(なんだこの雰囲気) 京太郎(温かいのか寒いのかわからない) 京太郎(変な気分だ……) 東2局 男I 24000 親 平太郎 24000 水太郎 24000 京太郎 28000 【絶対平和空間】により、流局 平太郎(私の支配が裏目に出ましたか) 平太郎(しかしそれも一興、平和に行きましょう) 京太郎(親の人のアタリ牌ばっかりツモってたのか、危なかったな) 京太郎(次は和了るぞ!) 東2局流れ二本場 男I 23000 親 平太郎 27000 水太郎 23000 京太郎 27000 京太郎「ロン、12600です」 水太郎「はい、ゲホッゲホッ」 京太郎「ちょ、大丈夫ですか?」 水太郎「なんとか、はい。次行きましょう、次」 東3局 男I 23000 平太郎 27000 親 水太郎 10400 京太郎 39600 京太郎「ロン、12000」 男I「相変わらず大きいですね」タハハ 平太郎(このままだと私は2位通過) 平太郎(それもいいですが) 平太郎(微妙ですね……) 東4局 男I 11000 平太郎 27000 親 水太郎 10400 京太郎 51600 【絶対平和空間】により、流局 平太郎(今回は上手くいったようです) 平太郎(私の場合支配というよりは流れを加速させる、と言った方がよいのですが) 平太郎(とりあえずはあの高目を処理できたようでよかったです) 水太郎(役満……危なかった) 東4局流れ一本場 男I 9500 平太郎 25500 水太郎 11900 親 京太郎 53100 【絶対平和空間】により 水太郎(リーチかけずに数え役満……これでを対面の人に当てれば2位通過) 水太郎(親の人に当てればまくれる) 水太郎(あと少し、あと少し) 男I(都予選のときにはやられましたが) 男I(ようやく準決勝まで来れたんです) 男I(まだ希望はある!)トン 水太郎「ロン、32000の一本場は32300」 水太郎「終わりです」 男I「な……に……?」 平太郎(あちゃー) 終局 男I -21500 平太郎 25500 水太郎 43900 京太郎 53100 【side-憩】 憩(今朝から特訓もしたし、今日も頑張るで!) 憩(相手は誰やろなー) 穏乃「あ、荒川さん!今日はよろしくお願いします!」 憩「高鴨さんが相手か、よろしく」 竜華「ウチもおるで」 憩「予選の時以来ですね」 竜華「今日は負けへんで!」 穏乃「私もです!」 準決勝開始 親 憩 25000 女F 25000 穏乃 25000 竜華 25000 竜華「ツモ、700・1300やで」 憩「親流されたかー残念や」 穏乃「凄い笑顔なのですが、それは」 東2局 憩 23700 親 女F 24300 穏乃 24300 竜華 27600 穏乃「ツモ!3翻で90符なので満貫!」 穏乃「2000・4000です!」 竜華「カン多すぎやろ」 穏乃「宮永さんの真似をしてみました!」 東3局 憩 21700 女F 20300 親 穏乃 32300 竜華 25600 憩(高鴨さんも清水谷さんも強いから) 憩(早めに使っとこか)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「ロン!6400!」 女F「はい」 憩(できればあの二人に当てたかったんやけど、しゃあない) 憩(まだまだやで!) 竜華(……ときちゃん?) 【ときちゃんパワー】発動! 東4局 憩 28100 女F 13900 穏乃 32300 親 竜華 25600 竜華(見える、見えるで怜!) 竜華(これが怜の見とった世界なんやな!) とき(ちょっと違うけどな) 竜華「ロン、3900や」 東4局一本場 憩 28100 女F 10000 穏乃 32300 親 竜華 29500 穏乃「ツモ!1100・2100!」 穏乃「このまま一位通過しますよ!」 竜華「なかなか言うやないか、そう簡単には負けへんで」 穏乃「上等です!」 【インフレーションギア】がレベルアップしました! 竜華に飛び火しました 南1局 親 憩 27000 女F 8900 穏乃 36600 竜華 27400 女F「ロン、8000です」 穏乃「うわっ!……はい」 女F「どうもです」 憩(一位まで近くなったけど、どうしよ) 南2局 憩 27000 親 女F 16900 穏乃 28600 竜華 27400 穏乃「ロン!12000です!」 女F「せっかくとれたのに……」 穏乃「あ、すみません」 女F「いえいえ、大丈夫ですから気にしなくていいですよ」 南3局 憩 27000 女F 4900 親 穏乃 40600 竜華 27400 憩(あの子に当てればウチにも勝ちが見える) 憩(もういっちょ)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩(今度は高かったな) 憩「ツモ!3000・6000!」 憩「まくったで!」 穏乃「うおお!凄い!」 穏乃「私も負けてられません!」 【インフレーションギア】がレベルダウンしてレベルアップしました オーラス 憩 39000 女F 1900 穏乃 34600 親 竜華 24400 穏乃「ツモ!4000・8000!」 穏乃「まくりかえしましたよ!」 穏乃「よっしゃああああ!」 竜華「賑やかな子やな」 憩「そうですね」 竜華「ウチのぶんもよろしくな、応援しとるで」 憩「おおきに」ニコッ 終局 憩 35000 女F -2100 穏乃 50600 竜華 16400 夜 京太郎「メールでもするか」 京太郎「……よし、照に送ろう」 京太郎「決勝戦前だから気を楽にしておいてやろう」 京太郎『あンた、背中が煤けてるぜ』 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッヴーッ 照『何、どういうこと?』 照『かちかち山?』 京太郎「実を言うと俺もあんまし知らないんだよな」 京太郎『かちかち山って本当は狸がお婆さんの煮汁をお爺さんに飲ませるんだってな』 京太郎『切って煮てって』ピッ 照『何でそんなことを話すの』 照『寝れなくなるじゃない!』 京太郎『そうそう、シンデレラ、もとい灰かぶりでも』 京太郎『あの義理のお母さんと姉たちいたじゃん?』 京太郎『あの人たち、最後に鳩に目をくりぬかれたらしいぞ』 京太郎『痛そうだよな、目だぜ?目』ピッ 京太郎「あれを知った時は衝撃的だったな」ウーン ヴーッヴーッ 京太郎「電話?……照からだ」 照『……京のばか』 京太郎『え?』 照『ばかばかばかばかばか!』 照『もう知らない!』プツッ プーップーッ 京太郎「……やりすぎたな、謝っておくか」ポチポチ 京太郎『すまなかった』ピッ 照『わかればいいんだよ、わかれば』 照『次変なこと言ったらもう許さないからね!』 京太郎『P.S.そのお姉さんの方はガラスの靴に入れるために親指を切り落としたらしいぞ』ピッ 京太郎「勢いで送ってしまったけど、いいよな?」 ヴーッヴーッ 京太郎「また電話か」 照『きょ・う・た・ろ・う?』ゴゴゴ 京太郎「ヒィッ」 京太郎(電話越しでも伝わるこの殺気!) 京太郎(ま、間違いねえこいつぁ……) 京太郎(俺の命が危ない!) 照『あとで覚えておいてね』プチッ プーップーッ 京太郎「照をからかうのはやめよう」 京太郎「いや昔も結構からかってたけどさ」 京太郎「……やっぱりあいつでも緊張とかしてんのかな」 京太郎「気になるけど寝よ寝よ」 照(猟奇ものはまあ慣れてるから) 照(京も私に気を遣ってくれたのかな) 照(気になるけど寝よ寝よ) 【13日目】終了 【14日目】開始 京太郎「決勝戦!」 京太郎「いやーまさかここまで来れるとは思ってなかったぜ」 京太郎「照や咲、モモは全中まで行ってたのに俺だけ県予選落ち」 京太郎「でもこれで胸を張ってあいつらと対等になったって言えるんだ」 京太郎「負けてられない!」 午前 京太郎「牌を握ってないと落ち着かないな」 京太郎「ちょっとばかしウォームアップでもするか」 ※照と憩も特訓を始めました 京太郎「洋榎さん!」 洋榎「な、なんや朝っぱらから」 京太郎「俺に稽古をつけてください!」 洋榎「今日が決勝か……ええわ!付き合うたる!」 洋榎「ウチがおれば百人力やからな!」 京太郎「ありがとうございます!」 洋榎「ほなまずはツモ切り3340回からや!」 京太郎「……え?」 京太郎「こんな特訓になんの意味ががががが」トン 洋榎「余計なこと考えんでツモって切るんや!」 京太郎「うごごごご」トン 京太郎「あれ、お守りが見当たらないけど、まあいいや」 京太郎「そろそろ行こう」 洋榎「須賀!頑張ってな!」 京太郎「はい、待っててくださいね」 京太郎(絶対に、勝つ)ゴッ 決勝戦開始 親 京太郎 25000 水太郎 25000 狂太郎 25000 学太郎 25000 京太郎「ロン、18000」 学太郎「はいよ」 京太郎「一本場」 京太郎(やっべープレッシャーすげー) 京太郎(でもみんな見てるんだから頑張らねえと!) 京太郎(決勝戦でトビなんてなったらその日は……)グヘヘ 京太郎(頑張るぞ!) 東1局一本場 親 京太郎 43000 水太郎 25000 狂太郎 25000 学太郎 7000 狂太郎「ツモ、1000・2000は1100・2100」 狂太郎「んーまだまだ、こっからだよ」 狂太郎「狂気は続くよどこまでも」 学太郎(何言ってんだこつ) 東2局 京太郎 40900 親 水太郎 23900 狂太郎 29300 学太郎 5900 京太郎(テンパイ……なんだか照みたいだな) 京太郎(これで終わるかもな) 狂太郎(これが終わったら女子の会場でロリ探しをしに行くか)トン 京太郎「えーっと、ロンです、国士無双」 京太郎「32000です」 狂太郎「」 学太郎「それは消せない……無念」 水太郎(二位なのに嬉しくない) 終局 京太郎 72900 水太郎 23900 狂太郎 -2700 学太郎 5900 男子個人戦で優勝しました! 京太郎「ありがとうございました」 狂太郎「なんでだよおおおお!」 狂太郎「ざっけんじゃねえ、くそ!くそ!くそっ!」 水太郎「目が血走ってる……」 学太郎「これが彼の言う狂気、か」 狂太郎「アウアウアー!」 京太郎「とりあえず外に出るか」 京太郎「だぁーっ、疲れたーっ」 京太郎「それにしても優勝か、実感湧かないな」 京太郎「最後の国士、和了るとき……」 京太郎「少し、懐かしい気がした」 京太郎「あの感覚は一体……?」 京太郎「気のせいか、そりゃそうだよな」 京太郎「みんなで一緒に打ったのも遠い話だし」 京太郎「とりあえず咏に教わったこの技術、あとでお礼しておくか」 京太郎「……ところで」 京太郎「取材とか誰も来ないのな」ポツーン 【side-憩】 憩(個人戦決勝、こっちの方が心地ええわ) 憩(ほな、化け物退治といきますか) 照「……今日はよろしく」 憩「負けへんで」 決勝戦開始 親 憩 25000 照 25000 小蒔 25000 穏乃 25000 小蒔「ツモ、4000・8000」 照(この感じ、前やったときとは違う?) 照(この前よりも強大になってる) 照(それに……何も見えない) 憩(神代さん強いなぁ……) 憩(まだこっからや) 【照魔鏡】の発動が阻止されました 東2局 憩 17000 親 照 21000 小蒔 41000 穏乃 21000 小蒔「ツモ、4000・8000」 穏乃(さっきから高いのばっかり、すごい) 穏乃(私も頑張らないと)ギュッ 照(阿知賀の人……そうだよね) 照(和了らせてばっかじゃいられない) 憩(照ちゃんのアレが無かった) 憩(やっぱり神代さんのが原因?) 憩(なら、今の内や) 小蒔(……はっ!) 小蒔(私ったら、また寝ちゃってました) 小蒔(全力で前傾に!) 東3局 憩 13000 照 13000 親 小蒔 57000 穏乃 17000 小蒔「ロン!12000ですっ!」 照「……」 照(さっきと雰囲気が違う) 照(起きたのか) 憩(和了れへん……) 東3局一本場 憩 13000 照 13000 親 小蒔 69000 穏乃 5000 憩(ようやくテンパイ) 憩(ウチかて、負けっぱなしは嫌や)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 小蒔(団体戦では負けてしまいましたが、こっちは頑張ります!) 小蒔(霞ちゃんも見てるかもしれませんし!)トン 憩「ロン、8300や」 小蒔「は、はい」シュン 照(和了れない……) 照(そろそろ使おうかな……) 東4局 憩 21300 照 13000 小蒔 60700 親 穏乃 5000 照「ロン、1300」 小蒔「あうっ」 照(やっぱり守りが薄い) 照(これなら、行ける) 南1局 親 憩 21300 照 14300 小蒔 59400 穏乃 5000 照(さっきは神代さんのせいで見れなかったけど) 照(前までの憩と同じなら、大丈夫のはず) 照「ロン、2000」 憩(前まで?) 憩(ウチは去年より、春より、さっきより強いさかい) 憩(今回は押し切る!) 【白衣の護り】発動!シャキーン 照(……) 照(抑えられた?) 照(でも、こっちにだって……) 【鏡開き】発動! 南2局 憩 19300 親 照 16300 小蒔 59400 穏乃 5000 ゴッ 憩(なっ!?) 穏乃(ふえっ?) 照(狙いは……神代さん) 照(鏡を開いて、相手を視る) 照(そして相手から奪う) 照(これで、一発) 照「ロン、48000」 照(捲った) 南2局一本場 憩 19300 親 照 64300 小蒔 11400 穏乃 5000 穏乃「ロン!12000の一本場は12300です!」 照「……」 照(やっぱりさっきのが結構効いてる) 照(あれも使えるかどうかわからないし……) 憩(和了っとけばよかったんかな?) 南3局 憩 19300 照 52000 親 小蒔 11400 穏乃 17300 憩(あと2局……) 憩(照ちゃんの打ち方から予想して誰かが飛ぶことはありえへん) 憩(照ちゃんまで38700点) 憩(勝ったる!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「ツモ、500・1000」 憩(小さい!) 憩(このまんまやと届かん!) 【インフレーションギア】【コークスクリュー】が無効となりました オーラス 憩 21300 照 51500 小蒔 9400 親 穏乃 16800 憩(あと30200点!) 憩(倍満直撃か役満和了るしかない) 憩(ここで戦わんでいつ戦うんや!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩(ツモってもうた……) 憩(1500・2900) 憩(これやったら届かへん!) 憩(どうすればええんや……) 憩(今年こそは勝つんや!) 憩(今は……ごめんな)トン 憩「カン!」 憩(なるべくドラを増やす!) 憩(ウチは運頼りさかい、その数はなるべく増やす!) 憩(そして) 憩「リーチ!」 憩(行ったれ!) 憩(お願いや!) 憩(来た!) 憩「ツモ!リーチ一発三槓子三暗刻ドラ2!裏は、2と1」 憩「……6000・12000」 憩「……ダメ、やった」 終局 憩 45300 照 45500 小蒔 3400 穏乃 4800 照「お疲れ様でした」 小蒔「お、お疲れさまでした!」 小蒔「200点差……すごいですっ!」 小蒔「また打ちましょうね!」 穏乃「私もです!」 穏乃「またどこかの卓で!」 照「……うん」 小蒔「それではお先に失礼しますね」 穏乃「お腹すいたので私も……」 ガチャ バタム 照「……憩」 憩「いやー照ちゃんやっぱり強いわ」 憩「ウチもまだまだやな」 憩「ここで去年初めて照ちゃんと打ったときと変わっとらん」 憩「勝てへんかった」 憩「照ちゃん、おおきに」ニコッ 照「……憩」 照「無理しなくていいから」 照「まだ国麻もあるんだし、ね?」 憩「うん、わかっとる」 憩「照ちゃん、先行っててくれるか?」 照「…………」 照「また後で」 ガチャ バタム 【side-京太郎】 京太郎「インタビューなんて初めて受けたぜ」 京太郎「鼻毛出てなかったかな?」 京太郎「今日はどっと疲れた気がするー」 京太郎「女子は照が優勝、憩さんが準優勝、高鴨さんが3位、神代さんが4位」 京太郎「200点差ってすごい試合だったんだろうな」 京太郎「……洋榎さんもいないし暇だな」 京太郎「何かすることは……」 京太郎「誰かとメールでもするか」 京太郎「照……いや、憩さんにしよう」 京太郎「お世話になったからな」 京太郎「そんじゃ……」 京太郎『お疲れ様でした!準優勝おめでとうございます!』 京太郎『一位二位独占じゃないですか!?』 京太郎「こんな感じで送信っと」ポチッ 京太郎「さーてと、明日はどう過ごそうかなー」 京太郎「あれ?そういえばなんか忘れてるような……?」 ヴーッヴーッ 京太郎「お、返ってきた」 憩『おおきに!』 憩『京太郎くんも優勝おめでとな!』 憩『大阪に戻ったらお祝いしよ!』 京太郎「憩さん、元気そうだな」 京太郎「そういえば確か憩さんと何か約束をしてたんだっけか」 京太郎「どうだったっけ?」 京太郎「デート!そうだ!デートに行くんだ!」 京太郎「そんなこと忘れるなよ、まったく」 京太郎「日にちとかを聞いておこう」 京太郎『ありがとうございます』 京太郎『決勝となるとやっぱり緊張するんですね、疲れましたよ』 京太郎『あとこの前約束したデートの件なんですけど 憩『マリオパーティー、覚えててくれたん?』 憩『ウチは冗談のつもりやったんやけど』 憩『ほな明後日の朝9時にホテルの前集合やな』 憩『覚えててくれておおきに、楽しみにしとるで』 憩『おやすみ』 京太郎「おお、緊張してきた」 京太郎「明後日、ホテル……ホテル……」 京太郎「よし、覚えたぞ!」 京太郎「今日はこのままグッナイ!」 ―――――――――― 京太郎「寝れない」 京太郎「まだ10時だしな」 京太郎「あと1人くらいなら送れるか?」 京太郎「後はやっぱり照か」 京太郎『優勝おめでとう流石チャンピオンだな』 京太郎「送信っと」ポチッ ヴーッヴーッ 京太郎「相変わらず返信速いな」 照『ありがとう、京もおめでとう』 照『これでアベック優勝だね』 照『京、昔からずっと強くなった』 京太郎「そういえば男子も女子もうちが制したのか」 京太郎「よくよく考えると凄いな」 京太郎「それにしても強くなった、か照に言われると感慨もひとしおだな」 ヴーッヴーッ 京太郎「また照からか?」 照『あと、憩と話した?』 京太郎『話した、っていうかメールだけど』 京太郎『それがどうした?』ポチッ ヴーッヴーッ 照『元気そうだった?』 京太郎『見る限りは元気だったけど、どうかしたのか?』 ヴーッヴーッ 照『ならいい、おやすみ』 京太郎「ああ、おやすみ……って、また何か忘れてるような?」 京太郎「海に行くんだよな……?」 京太郎「このこともメールしておくか」 京太郎『海に行くって約束のことなんだけど』 京太郎「明日は休もう」 ヴーッヴーッ 照『ずいぶん前のことだったのに、覚えてるんだ』 照『じゃあ明々後日、朝8時にホテルの前で』 照『嬉しい、ありがと』 照『おつかれさま』 京太郎「ふむ、今日はここまでにするか」 京太郎「照と二人っきりか……誰か誘おっかな」 京太郎「とりあえず寝よ」 【14日目】終了 【15日目】 京太郎「うん、良く寝た!」 京太郎「あと3日間は東京にいるんだよな」 京太郎「思う存分楽しんで帰ろう!」 京太郎「咏を誘ってみるか」 prrr prrr 咏『は~い、咏ちゃんだけど、どうかしたのかぃ?』 京太郎『一緒に遊びに行こうぜ!』 咏『遊びに?』 京太郎『東京観光でもどうかな、と』 咏『うん……わかった、付き合ってやろうじゃねえか!』 咏『それじゃあまた後でな!』 京太郎『おう!』 プーップーッ 京太郎「あ、待ち合わせ場所伝え忘れてた」 京太郎「浜離宮恩賜庭園?」 咏「そうだよん、一回来てみたかったんだよねぃ」 咏「あの松とか、茶屋とか、風情があるなーって」 京太郎「咏って年寄りくさいよな」 咏「どういうことだい?」 京太郎「和服しか着なかったり、料理する時も割烹着で」 京太郎「盆栽もやってるし部活で淹れてくれるお茶も美味いし」 京太郎「……見た目の割に」 咏「最後の一言は余計じゃねえか?」 咏「んーまあ家がそんな感じだったからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「そういや咏の家のこととか聞いたことなかったな」 咏「話してないからねぃ」ケラケラ 咏「まあその気になったときに、な」 咏「お!アヒルがいる!」 咏「こいつら可愛いなー」ツンツン アヒル「ガァーガァー」ヤ、ヤメロ!オレハジユウニイキルッテキメタンダ! 咏「ほら、エサやるよっと」 アヒル「ガァーガァー」フッ、ソンナミエスイタトラップニヒッカカルカ アヒル「ガガァーガ」アラ、オイシイジャナイコレ 咏「エサ食べてる!うっはー可愛えー」キャッキャッ 京太郎(アヒルと遊んでる咏も可愛いけどな」 咏「は……はぁ?」カァァ 京太郎「やばっ!声に出てたか!」 咏「か、可愛い……って……」 咏「悪くないね……知らんけど」ボソッ 午後 京太郎「さて、と」 京太郎「咏も送っていったところだし、またどっか行こっと」 京太郎「誰を誘おっかな」 京太郎「近いだろうし弘世さんでも誘ってみるか」 prrr prrr 菫『私だ、何の用だ?』 京太郎『突然ですけど、今暇ですか?』 菫『生憎だが、少し行くところがあるんだ』 京太郎『そうですか、いやー残念だなー』 京太郎『せっかくおいしそうなワッフル屋を見つけたのに』 菫『なんだと!』 京太郎『近くの公園においしそうなワッフル屋さんがあるから弘世さんでも誘おうかなって思ったんですけど』 京太郎『予定があるなら仕方ないですね』 菫『ぁぅ……』 京太郎『少し焦げてサクサクした生地にあのほんわりとしたクリーム』 菫『…………じゅるっ』 京太郎『そしてその上に乗る真っ赤なストロベリーソース』 京太郎『おいしそうだったんですけど、予定があるなら仕方ないですね、それじゃ』 菫『待て待て待て!切るな!』 菫『予定が変わった!行こうじゃないか!』 京太郎『それじゃあ○○公園で』 菫『わかった』 プーップーッ ―――――――――― 菫「どうして私はこう、全く全く」 菫「でも、ワッフルか……おっと涎が」 京太郎「お待ちしてました!」 菫「やあ」 菫「それで件のワッフル屋はどこなんだ?」キョロキョロ 京太郎「あそこにありますよ」ユビサシ 菫「お、おお!」 菫「カスタードクリームにホイップクリーム、チョコレートをかけるもよし」 菫「ブルーベリーにストロベリー……メロンとは変わり種だな」 菫「うむ、迷うな……」 京太郎「じゃあおっちゃん!「待て!」」 菫「こういうのはじっくりとだな……」 京太郎「だったら俺が適当に頼みますよ」 菫「……わかった、お前に任せよう」 京太郎「任されました!」 菫「まさかカスタードクリームのみとは」 京太郎「こういうのはシンプルなのがいいんですよ」 菫「それで、お前のはどうしたんだ?」 京太郎「あー実は俺今金欠なんですよね」 京太郎「ただここのワッフルがおいしそうだから弘世さんに教えようと思いまして」 京太郎「だからこうして見てるだけで十分です」 菫「……そうか、では」ハムッ 菫「お、おいしい……!」 菫「おいしい……」トローン 京太郎「何も二回も言わなくても」 菫「お前も食べてみろ!」 京太郎「じゃ、じゃあ」ハムッ 京太郎「……うまい!」テーレッテレー 京太郎「俺の目も節穴じゃないということですね!」 菫「ああ、ありがとうな」 京太郎「いえいえ、弘世さんには合宿のときにもお世話になりましたからね」 京太郎「このくらいどうってことないですよ」 菫「……そうか」 菫「機会があればまたここに来ような」 京太郎「はい、またいつか」 ヴーッヴーッ 菫「む、そろそろ行かなくてはいけないようだ」 菫「それではまたな」 京太郎「はい、さようなら」 夜 京太郎「定食屋来てみたけど」 京太郎「金がねえ……」 京太郎「どうするかな」 お品書き 大食いチャレンジ ご飯中盛り 100円 格安定食 150円 水 0円 京太郎「俺が頼んだのはご飯中盛り」 京太郎「たったワンコインで丼ぶり一杯分の量を食べられる」 京太郎「おかわりも自由、中盛りとは言っても大盛りはないんだな」 京太郎「これで満足しよう、米には神様がいるって言うしな」 【15日目】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6399.html
【5月第3週 休日】開始 京太郎「朝か…」 京太郎「どうしよう」 京太郎「そういえば、霞さんと約束してたな」 京太郎「行ってみよう」 【石戸宅】 京太郎「おはようございまーす」ガララ 郁乃「あれ~京太郎くんどうしたの~?」 京太郎「霞さんに料理を振る舞いにきました」 郁乃「え~じゃあ私も~」 京太郎「いいですよ」 霞「あら、どうしたの?」 京太郎「約束を果たしに来ました」 霞「約束……ああ、あれね」 霞「わかったわ、台所はこっちだからよろしくね」 京太郎「~♪」 郁乃「ええ匂いやな~なにつくっとるん~?」 京太郎「肉じゃがですよ!肉じゃが!」 霞「朝から…肉じゃが…?」 京太郎「おっ、できましたよ」 京太郎「それじゃあ、いただきます」 霞「いただきます」 郁乃「いただきま~す」 霞「ふむ」パクッ 京太郎「どうですか?」 霞「おいしい!」テーレッテレー 京太郎「そうですか、良かったです」 霞「でも、朝から肉じゃがっていうのはもうちょっと考えましょうね」 京太郎「これから何をしよう」 京太郎「郁乃さん、もう一回打ってください!」 郁乃「ええで~」 霞「あら、打つの?それじゃあ誰か呼ぼうかしら」 霞「華菜ちゃんと咏ちゃんを呼んできたわよ」 華菜「麻雀か…」 咏「よし、さっさと始めようぜぃ!」 京太郎「おう!」 開局 京太郎「今度こそは!」 華菜「久しぶりにやってやるし!」 郁乃「ほな、はじめてくで~」 京太郎「ツモ!300・500です!」 郁乃「あらら~流されてもうた~」 東2局 郁乃 24500 親 京太郎 26100 華菜 24700 咏 24700 京太郎「ツモ!1000オールです!」 華菜(まだ、これからだし) 東2局1本場 郁乃 23500 親 京太郎 29100 華菜 23700 咏 23700 京太郎「ロン!5800!」 咏(うーん、うまくいかねぇーなー) 郁乃「直撃か~」 郁乃「まあ、無駄やけどね~」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東2局1本場 郁乃 23500 親 京太郎 29100 華菜 23700 咏 23700 華菜と咏が同コンマのため、流局 東2局2本場 郁乃 24500 親 京太郎 30100 華菜 20700 咏 24700 京太郎「ロン!2100!」 咏「うぇぇ…マジかい」 東2局3本場 郁乃 24500 親 京太郎 32200 華菜 20700 咏 22600 京太郎「ロン!3900!」 郁乃(う~ん、まだかな~) 東2局4本場 郁乃 24500 親 京太郎 36100 華菜 20700 咏 18700 京太郎「ロン!5800の4本場は7000!」 郁乃(ストック切れるけど…ええか~) 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東2局4本場 郁乃 24500 親 京太郎 36100 華菜 20700 咏 18700 郁乃「ツモ、8400・16400やで~」 京太郎「は……!?」 華菜「ちゅ、九連宝燈……?」 咏「やっぱり…厄介だねぃ…」 東3局 郁乃 57700 京太郎 19700 親 華菜 12300 咏 10300 京太郎「ロン、1000です…」 咏「はいよ…」 東4局 郁乃 57700 京太郎 20700 華菜 12300 親 咏 9300 京太郎「ロン、2000です」 華菜「にゃっ!?」 郁乃(もう少しやな~) 南1局 親 郁乃 57700 京太郎 22700 華菜 10300 咏 9300 華菜と咏が同コンマのため、流局 南1局1本場 親 郁乃 57700 京太郎 22700 華菜 10300 咏 9300 京太郎「ロン、1300です」 郁乃「は~い」 南2局 郁乃 56400 親 京太郎 24000 華菜 10300 咏 9300 京太郎「ツモ、1000オールです」 咏「いいようにやられてんな…」 華菜(まだ、あきらめないんだし!) 華菜「うにゃあああああ!」 京太郎「え」ビクッ 【雄叫び】発動! 南2局1本場 郁乃 55400 親 京太郎 27000 華菜 9300 咏 8300 京太郎「ロン、6100!」 咏「ほいよ」 華菜(結局ノーテンだったし…) 郁乃(なあ、華菜ちゃん…) 華菜(こいつ…直接脳内に…!) 郁乃(強く…なりたい?) 華菜(な…何を言ってるんだし) 郁乃(まあ、無理やりさせるんやけどね~) 南2局2本場 郁乃 55400 親 京太郎 33100 華菜 9300 咏 2200 京太郎「カン!」 京太郎「嶺上は…なしか」 華菜(あれ、これって…) 京太郎「もういっこ!」 咏「そんなにカンしてていいのかよ」 京太郎「知り合いに嶺上でばっか和了るやつがいるから俺もできるかなーって」 華菜(おかしいんだし!) 華菜「リーチだし!」 京太郎「え」 郁乃(ふふっ)トン 華菜「それだ!それロン!」 華菜「32600!」 咏「数え役満とか…マジですかい…まあ私もよくあるけど…」 南3局 郁乃 22800 京太郎 33100 親 華菜 41900 咏 2200 京太郎「ロン、1000…」 京太郎(咲の真似も、照の真似もするんじゃなかった…) 郁乃(もうなんもせんでええかな~) オーラス 郁乃 22800 京太郎 34100 華菜 41900 親 咏 1200 郁乃と華菜が同コンマのため、流局 オーラス1本場 郁乃 23800 京太郎 35100 華菜 38900 親 咏 2200 京太郎「ロン、1300」 京太郎(また…ダメだったか……) 郁乃「~♪」 京太郎(わけが、わからない…) 終局 1位 華菜 38900 2位 京太郎 36400 3位 郁乃 23800 4位 咏 900 華菜「それじゃあカナちゃんは帰るしー!」 咏「お疲れ~」フリフリ 京太郎「それじゃあ…昼食作ってきますね…」トボトボ 京太郎「できましたよ……」 霞「今度は何を作ったの?」 京太郎「昼食はかけそばです」 郁乃「おいしそうやな~」 京太郎「それじゃあ」 霞京郁「いただきます」 京太郎「もう夕方か…何をしよう」 京太郎「街に行ってきますね」 郁乃「いってらっしゃ~い」フリフリ 京太郎「カラオケに行こう」 イラッシャイマセー、ナンメイサマデショウカー? 京太郎「1人で」 エ? 京太郎「1人で」グスッ ア、ハイ 京太郎「歌いまくってやるよこん畜生ー!」 京太郎「いーつーかー人はひとーりになーってー」シクシク 歌が上手くなりました! 今度誰かとカラオケに来ると、その人の好感度が上がります 京太郎「ただいま帰りました…」 霞「あら、酷い声ね、どうしたの?」 京太郎「いえ、何でもないですよ……」ヘヘッ 京太郎「……夕食を作ろう…」 京太郎「できましたよ」 郁乃「お、今度はおでんか~」 霞「おいしそうね、それじゃあ」 霞京郁「「「いただきます」」」 霞「まずはもち巾着からいくわよ!」 郁乃「じゃあ私ももち巾着や~」 京太郎(もち巾着か…)ジーッ 霞「今日はありがとうね」 京太郎「いえ、約束ですから」 郁乃「そういえば、2人の約束ってなんなん~?」 京太郎「それは……」 霞「べ、別に意味なんて無いわよ!うん、無い無い!」 郁乃「なんや~つまらんな~」 京太郎「それじゃあ、おやすみなさい」 京太郎「夜は、何をしよう」 京太郎「散歩してくるか」 京太郎「もうすぐ梅雨か…この星空もあまり見れなくなるんだな……」 怜「それは、寂しいな…」 京太郎「あれ、怜さんじゃないですか」 怜「ちっ、気付かれたか……」 京太郎「今日はもう乗りませんよ」 京太郎「もう少し、この空を見ていたいですから……」 怜「せやな、それも、ええな……」 【5月第3週 休日】終 【5月第4週平日】 京太郎「朝か……」 ザーッ 京太郎「雨、降ってるのか」 京太郎「傘を持って…」 バタム バタム 照「…あ」 京太郎「よっ」 照「雨」 照「雨、降ってるのか……傘無いんだよなーどうしよっかなー」チラッチラッ 京太郎「うっ…はあ、わかったよ。ほら、入れ」 照「やった!ありがとうね、京」 京太郎「どうってこと……ねえよ」プイッ アラアラ、アメナノニオアツイコトー モウスグナツデスカラネー オホホホ 照「…」カァァ 京太郎「…」カァァ 照「ねぇ、京」 京太郎「なんだ?」 照「この梅雨があけて、夏になったら…さ」 京太郎「ああ」 照「海に行きたいな」 京太郎「海か…いいかもな、じゃあ行ってみるか」 京太郎「みんなで」 照「う…うん」 照(2人で、行ってみたかったんだけどな……) 京太郎「依然、雨降り続く、か」 京太郎「昼はどうしよう」 京太郎「雨だけど屋上に来てみたぞ」 京太郎「これもまた、乙だな」ムシャムシャ 華菜「お、須賀じゃないか」 京太郎「池田さんですか、あなたも物好きですね」 華菜「ここは好きだからな」 京太郎「そういえば、麻雀部の件考えてくれましたか?」 華菜「それか…」 部員AB「嫌です!」バタム! 華菜「お、お前たちどうしてここに」 部員A「部長がいつもここにいることは知ってるんですよ!」 部員B「それとそこのお前!我が部長を引き抜こうとはどういう領分だ!」 部員A「池田部長は!私たちの大事な部長なんだ!お前には渡さない!」 京太郎「なんだよいきなり……そういえば、あんたら何でも支援部なんだよな?」 部員A「それがどうした」 京太郎「じゃあ今から依頼をさせてもらうぜ」 部員B「何?」 京太郎「須賀京太郎が依頼する、池田華菜を俺に渡せ!」 部員A「うっ、そう来るか…」 部員B「へっ、それじゃあこうしようじゃねえか!」 部員B「お前が私たち何でも支援部と勝負して勝てたら部長を渡す!」 部員B「これでいいだろ?」 京太郎(うーん、どうしよう) 京太郎(この人達から池田さんを奪って…) 京太郎(そして、この人達を悲しませるのは…) 京太郎「ダルいんでもういいです、はい」 華菜「ダル……!?」 部員B「ふん、所詮お前の部長に対する愛はその程度だったんだな!」 部員A「それじゃあさらばだ金髪!行きますよ、部長」 華菜「その、ごめんな…」 京太郎「別に、いいですよ」 京太郎「まーだ雨降ってんのか…」 京太郎「放課後はどうしようかな」 京太郎「街に行くか」 京太郎「バッティングセンターに来たぞおおおお!」 京太郎「おや、あれは」 【80km】 泉「えいっ!」スカッ 泉「あれ?」 泉「えいっ!」スカッ 泉「はあ…全然当たらん…」 京太郎「よっ、二条!」 泉「うわぁ!って須賀君ですか」 京太郎「何やってんだ?」 泉「実は…」 ―――――――――――― 千里山A「ね!お願い!」 泉「ソフトボール部の助っ人ですか…」 千里山A「3人事故で入院しちゃってさ…補欠もいないからこうして助っ人を探してるんやけど」 泉「運動なら江口先輩とかの方がいいんじゃ…」 千里山A「部長と江口先輩は了承してくれたんやけど、あと1人がどうしても見つかんないねん」 千里山A「だからこの通り、な!」 泉「はぁ、わかりました今回だけですよ」 泉(ソフトボールはあんまり得意やないんやけどな…) ―――――――――――― 泉「という訳でして…」 京太郎「ふんふむ、じゃあ俺が教えてやろう!」 泉「ほんまですか!」キラキラ 京太郎「おう!」 京太郎「じゃあまずはスタンドに立って構えてくれ」 泉「はい、こうですか?」 京太郎「そうだ…うーん、もう少し腰を下げて、肘も…このくらいかな」カカエ 泉「なななな…!///」 泉(これじゃあ須賀君に抱きかかえられてるみたいやないですか)カァァ 京太郎「ん、どうした?」 泉「い、いえなんでも!」 京太郎「そうか、なら続けるぞ」 泉(うぅぅぅ……)ポシュー 京太郎「まあ、こんなものか」 京太郎「じゃあ二条、打ってみろ」 泉「はい!」 カキーン 泉「やった!やりましたよ!須賀君!」ピョンピョン 京太郎「じゃあ次は少し速い球を打ってみるか!」 泉「はい!」 泉「とりあえず120kmは打てるようになりました」 京太郎「そういえば、その試合っていつやるんだ?」 泉「来週末ですね、三箇牧とやるらしいですよ」 京太郎「そっか、じゃあ見に行けたら行くよ」 泉「今日はありがとうな、須賀君!」ニコッ 京太郎「なに、どうってことねえよ!」 京太郎「次は何をしようかな」 京太郎「よし、まだやるぞ!」 泉「いいんですか?」 京太郎「おう!」 2時間後 京太郎「ふぅ…」ゼェゼェ 泉「はぁ…」ハァハァ 京太郎「出し切った感が、凄い」ハァハァ 泉「私もです…」ゼェゼェ 泉「腰と、腕が、痛いです…」ハァハァ 京太郎「俺も…」ゼェゼェ 【5月第4週 平日】終 【5月第4週 休日】 京太郎「朝だ!」 京太郎「少し腰が痛いな…」 京太郎「今朝はナニをするかな」 京太郎「麻雀をしよう!」 京太郎「もう1度、郁乃さんと打とう!」 京太郎「たのもー!」 霞「あら、どうしたの?」 京太郎「郁乃さんと打ちに来ました!」 郁乃「お~また来たんか~」 霞「じゃあ残りの面子呼んでくるわね」 霞「じゃあまた華菜ちゃんを呼んでくるわね」 京太郎「俺も1人呼んできます」 郁乃「それじゃあ私は留守番しとくわ~」 京太郎「とは言ったものの、誰を誘おうか……」 京太郎「うーん、二条なら頼りになってくれそうだな、よし」ピッピッ prrr prrr prrr 京太郎「中々出ないな」 prrr prr ガチャ 泉『ひゃ、ひゃい!二条泉でひゅが!』 京太郎「お、出た」 泉『須賀君ですよね?』 京太郎「そうだけど「やった!」」 泉『ようやく!ようやく私の携帯に電話が………げふん』 泉『それで、何の用ですか?』 京太郎「ああ、少し二条に頼みがあってさ」 泉『頼み……ですか』 京太郎「それなんだけど……二条、俺と付き合ってくれないか?」 京太郎「…」 泉『……』 泉『はえっ?』 泉『い、今、なんて?』 京太郎「だから、俺と付き合ってくれないか?って」 泉『』ボンッ 泉『つつつ、付き合うってまさか、私が、須賀君と…ですか?///」 京太郎「そうなんだよ、少し俺と麻雀に付き合ってくれないか?」 泉『で、でも私たちまだ出会って間もないですし……って』 泉『ま、麻雀?』 京太郎「OKか、じゃあ今から地図書いて送るから来てくれ」 泉『ちょっ、須賀君!?』 ガチャ ツーツー 開局―東南戦― 郁乃「ほなよろしく~」 華菜「今日も勝つんだし!」 泉「須賀君のアホ須賀君のアホ須賀君のアホ須賀君のアホ須賀君のアホ」 京太郎「ごめん!本当にごめん!」 泉「もう知らないです」プイッ 京太郎「ロン、1500だ」 泉「はい」 泉(やっぱりさっきのが気になる…いや!集中せな!) 東1局1本場 親 京太郎 26500 華菜 25000 泉 23500 郁乃 25000 京太郎「ロン、3300だ」 泉「はいぃ…」 泉(ダメや…全然集中できへん…) 東1局2本場 親 京太郎 29800 華菜 25000 泉 20200 郁乃 25000 京太郎「ロン、6400」 泉「うぅぅ…」 泉(なんでやろ……) 東1局3本場 親 京太郎 36200 華菜 25000 泉 13800 郁乃 25000 泉(集中や、集中集中) 華菜「リーチだし!」 泉(集中)トン 泉(あれ、いまのって…) 郁乃「~♪」 泉(大丈夫でしたか…) 華菜「ツモ!4300・8300だし!」 東2局 京太郎 27900 親 華菜 41900 泉 9500 郁乃 20700 京太郎「ロン!7800の3本場は8600!」 泉「はい」 泉(もうだめや…) 東1局4本場 親 京太郎 44800 華菜 25000 泉 5200 郁乃 25000 泉(集中です…) 京太郎「よし!」 郁乃(これで…)トン 京太郎「それです!ロ…」 郁乃「またまた残念~」 京太郎(また、この感覚…) 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局4本場 親 京太郎 44800 華菜 25000 泉 5200 郁乃 25000 京太郎「はっ!」 泉「どうかしたんですか?」 京太郎「いや…なんでも、ない」 華菜「なら早く打つんだし!」 京太郎「はい」トン 郁乃「お~そろったわ~」 郁乃「はい、ツモや~地和で8400・16400やな~」 華菜「地…和…」 京太郎「うげっ」 泉「」カタカタ 郁乃「トビ、やな」ニッコリ 終局 1位 郁乃 58200 2位 京太郎 28400 3位 華菜 16600 4位 泉 -3200 京太郎「まーたダメかー」 泉「すみません、私のせいで」 京太郎「いや、二条は悪くないよ…」 京太郎「だから、落ち込まないでくれ」 泉「はい…」 京太郎「昼は…何をしよう」 京太郎「いや!諦めないぞ!」 京太郎「もう1回だ!」 京太郎「郁乃さ~~~ん!」 京太郎「お願いします!もう1回お願いします」ドゲザー 郁乃「もちろんええよ~」 京太郎「じゃあ面子揃えてきます!」シュタ ガララ 霞「そろそろ意地悪はやめてあげたら?」 霞「入りたいんでしょ?麻雀部?」 郁乃「まあそうやねんけど~面白いからやめられんのよな~」 霞「はぁ……あなたは全く」 ガララ 京太郎「揃いましたよ!さあ、始めましょう!」 郁乃「お~」 開局―東南戦― 照「よろしく」 華菜「よろしくだし!郁乃も須賀も!今度は勝つんだし!」 京太郎「よろしくお願いします」 郁乃「今度は照ちゃんか~よろしくな~」 京太郎「よし!ツモ!300・500!」 郁乃(照ちゃん相手やとエグそうやから~) 郁乃(使わせてもらうわ~)カッ 【身代わりの幻影】発動! 京太郎「ぐっ」 照「…」 照(ふむ…) 聴牌判定までもどります 郁乃「はいロン~1500や」 京太郎「はい」 照「……」ズズズッ 郁乃「…へ~」 東1局1本場 親 郁乃 26500 照 25000 京太郎 23500 華菜 25000 京太郎「今度こそ!ロン!1000!」 郁乃(序盤で全部使うとはな~) 郁乃「まだやで~」カッ 照「……」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 照「ツモ、400・600」 郁乃「あちゃ~やられた~」 京太郎(さっきまでの殺気が無くなった…) 東2局 郁乃 25900 親 照 26400 京太郎 23100 華菜 24600 京太郎「ロン!1000!」 華菜「ほいよ」 東3局 郁乃 25900 照 26400 親 京太郎 24100 華菜 23600 照「ロン、1000」 郁乃「は~い」 華菜「安手ばっかだし…」 京太郎「でも、なんだか楽しいですよ」 郁乃「うん~私もや~」 華菜「えぇ~そうかー?」 オーラス 郁乃 24900 照 27400 京太郎 24100 親 華菜 23600 照「リーチ」 華菜「まだまだだし!」 照「ツモ、500・1000」 華菜「うにゃあああ」 終局 1位 照 29400 2位 郁乃 24400 3位 京太郎 23600 4位 華菜 22600 京太郎「これで終わり…ですか」 京太郎(結局、勝てなかったな…) 郁乃「なあ、京太郎くん」 京太郎「はい?」 郁乃「私、麻雀部に入るわ」 京太郎「いいんですか?」 郁乃「まあ今までのはほんのお遊びやったしな~」 郁乃「やっぱりね~小さくなったり、大きくなったり、何歳になっても、やっぱり麻雀は楽しいんよね~」 郁乃「だから、私は楽しみたいんや、この年齢の麻雀を」 郁乃「私、赤阪郁乃は麻雀部に入るで~」 郁乃「これからよろしくな~霞ちゃん、照ちゃん、そんで京太郎くん~」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 京太郎「よっし!郁乃さんが入ってくれたぞ!」 京太郎「夕方か…何をしよう」 京太郎「街に来てみたけど、どこに行こうかな」 怜「お、京くんやん」 京太郎「ああ、怜さんですか、何してるんです?」 怜「これからユニクロ行くんや、京くんも一緒に行くか?」 京太郎「はい、それではご一緒いたしましょう」 【ゆにくろ】 京太郎「今日は何を買いに?」 怜「ちょっと下着をな」 京太郎「ブフォッ」 京太郎「ちょっ、怜さん!?」 怜「冗談や、今日は寝間着を買いに来たんや、もうすぐ夏やし」 怜「ってことでいいもの選んでくれな」 京太郎「俺がですか?」 怜「だってうち、病弱やし」 京太郎「はあ…わかりましたよ」 怜「ほな、ありがとなー」 京太郎「はい、さよならー」 京太郎「ふぅ…」 京太郎「やっと終わったか…」 京太郎「夜は何をしよう」 京太郎「メールをするか」 京太郎「高校生になって初のメールだ!」 京太郎「誰に送ろうかな」 京太郎「船久保さんに送るか」 京太郎「『俺の初めては船久保さんに捧げます!』っと」 ブーブー 京太郎「お、早いな」 浩子『メール来たと思えば、いきなり何いっとるんや』 京太郎「『これが俺の高校生活初のメールだったんで』っと」 ブーブー 浩子『なんや、そういうことかびっくりしたわ』 京太郎「『紛らわしくってすみません』っと」 ブーブー 浩子『ほんま、気ぃつけや誤解する人もおるからな』 京太郎「『誤解…ですか、どんな?』っと」 ブーブー 浩子『ウチに言わせるなや、アホ』 京太郎「『えー気になりますよー ぶーぶー』」 浩子『うるさいわ、それじゃあウチ寝るからな、おやすみ』 京太郎「『おやすみなさい』っと」 京太郎「誤解か、どういう誤解なんだ?」 京太郎「まあいいや、次は誰に送ろうかな」 京太郎「二条に送るか」 京太郎『なあ、二条、どうすれば友達ってできるのかな』 ブーブー 泉『そらは』 京太郎「あれ?」 泉『すみません、打ち間違えました』 泉『友達…ですか、よくわかりませんね』 泉『私自身あまり友達がいませんし……』 泉『そもそも、友達ってなんなんでしょうね』 京太郎「うおっ、なんだこの壮大なテーマは」 京太郎『俺と二条みたいな関係でいいんじゃないか?』 泉『私と、須賀君のような関係ですか…』 京太郎『そう、例えばこんな感じにメールしたり』 京太郎『この前みたいに一緒にバッティングセンターで特訓したり』 京太郎『今朝みたいに一緒に麻雀打ったり』 京太郎『そんな関係が友達なんじゃないのかな』 泉『それなら……』 泉『私からのアドバイスは、「自分の殻にこもらずに、相手に直球に接していけ!」、ですかね』 泉『私が、そうしたように』 京太郎『ふんふむ、一応わかったぞ!ありがとうな!』 泉『こちらこそ、ありがとうございます』 泉『こんな私を友達と思ってくれて』 泉『それじゃあ、おやすみなさい』 京太郎『おやすみ』 【5月第4週 休日】終 【6月第1週 平日】 京太郎「とうとう6月かー」 京太郎「そういえば6月ってなんかあったような気が…」 京太郎「やっべ、2週間後に期末試験があんじゃねえか!」 京太郎「全然勉強してないぞ!どうしよう!」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「今日もぼっち登校だったか…」 担任「さて!いよいよテスト2週間前に入ったわけで、明日から部活動制限が始まる!」 担任「もちろん赤点を取ればそのさらに1週間後に追試がある!」 担任「追試までの間は部活動に参加できなくなるから、お前ら気ぃ抜くんじゃねェぞ!」 京太郎「試験か…」 京太郎「昼はどこで食べようかな」 京太郎「屋上に来たぞ!」 京太郎「最近はずっとここに来てる気がする」 京太郎「それじゃあいただきまーす」 郁乃「あれ~京太郎くんや~ん、ここで食べとるん~?」 京太郎「郁乃さん、ええ、そうですけど」 郁乃「じゃあ一緒に食べへん~?」 京太郎「はい、いいですよ!」 郁乃「ありがとな~京太郎くん~」 郁乃「それじゃ~いただきま~す」 京太郎(郁乃さんと昼飯を食べることになったが、何を話そう) 郁乃「うん~霞ちゃんの料理おいしいわ~」 京太郎「へーその弁当霞さんが作ったんですか」 郁乃「せやで~一口いる~?」 京太郎「はい、是非」 郁乃「ほな京太郎くん、あ~ん」 京太郎「あー、って、なんでそれをしようとするんですか!?」 郁乃「え~1回くらいやってみたかったんやからやらせてくれ~や」ブーブー 京太郎「はあ、しょうがないですね」アーン 京太郎「うん、確かにおいしいですね」 郁乃「せやろ~さすがやろ~」 京太郎「郁乃さんが誇ることじゃないと思うのですが」 京太郎「そういえば、郁乃さんはどうしてそんなに麻雀が強くなったんですか?」 郁乃「どうしてか~わからんな~」 京太郎「そうですか……」 京太郎「俺も、もっと強くなりたいなぁ、あと強い雀士知りませんか?」 郁乃「強い子か~何十人かいるけど~」 京太郎「何十人!?」 郁乃「京太郎くんを強くできる子は~南浦ちゃんかな~」 京太郎「南浦ってあの、南浦プロですか?」 郁乃「そ~そ~あとは良子ちゃんとかも良さそうやな~」 京太郎「良子さん…ですか」 郁乃「お~気になる~?じゃあ試験が終わったら2人とも呼んであげるわ~」 京太郎「え、本当ですか!?」 郁乃「郁乃お姉さんからのプレゼントやで~」 京太郎「ありがとうございます!」 試験で赤点を取らなければ、南浦プロと戒能ちゃんが麻雀部、雀荘に来るようになります 京太郎「よし!俄然やる気がわいてきたぞ!」 京太郎「放課後は何をしよう」 京太郎「公園に行くか」 京太郎「公園に来たぞーっと」 京太郎「はあ、これから試験期間か……どうしよう」 竜華「やっほー須賀君、なにしとるん?」 京太郎「いやー実はですね」カクカクシカジカ 竜華「ふーん、なるほど試験かー、千里山は2期制やからもう少し先なんよなー」 京太郎「やっぱり勉強を見てもらう、とかは出来ないですよね」 竜華「うーん、ええよ、別に」 京太郎「いいんですか!?」 竜華「須賀君にはお世話になっとるしな、この前も怜の買い物に付き合ってくれたんやろ?」 京太郎「はい、怜さんに無理やり流されただけなんですけどね」 竜華「じゃあこれはお礼ってことで、どや?」 京太郎「そういうことなら!」 京太郎「是非、お願いします!」 竜華「よし、ええ返事や!ほなさっさと行くでー」 京太郎「図書館で勉強しましょうか」 竜華「せやな、あそこが1番集中できるしな」 竜華「そうすると、このモルがこうなってな」 京太郎「ふむふむ」 竜華「これで、こうなって、こうなるんや!」 京太郎「おお!なるほど!」 竜華「どや!頼りになるやろー?」 京太郎「はい!ありがとうございました!」 京太郎「次は何をしようかな」 竜華「ウチはもう帰るけど、須賀君はどうするん?」 京太郎「俺はもう少し勉強していこうと思っています」 竜華「そうかー頑張ってな!応援してるで」 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「よし!次は社会を勉強するぞ!」 京太郎「うおおおおおおお!」 郁乃「お~ちゃんと勉強しとるやん~偉い偉い」ヒョコ 京太郎「あれ、郁乃さんじゃないですか」 郁乃「せやで~郁乃お姉さんやで~」 郁乃「社会ならお姉さんが教えてあげよか~?」 京太郎「えー、大丈夫なんですかー?」 郁乃「あ~今私のことバカにしたやろ~!これでも元高校教師だったんやで~!」ブーブー 京太郎「わかってますよ、始めましょうか」 郁乃「まずはこれ観よな~」ドサッ 京太郎「このDVDは?」 郁乃「これはちょうど京太郎くんの範囲にある人種差別問題の教材用DVDなんやで~」 郁乃「結構エグいもんばっかやけど~頑張ってな~」 2時間後 京太郎「差別はダメだ差別はダメだ差別はダメだ差別はダメだ差別はダメだ」 郁乃「やっぱり刺激的すぎたかな~」 【6月第1週平日】終 【6月第1週 休日】 京太郎「朝だー!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「数学をやろう!」 京太郎「そうと決まれば、数学だけが得意な照のところに行こう!」 照「悪かったね、数学だけ得意で」プイー 京太郎「なんで照がここに!?」 照「京が勉強で困ってるかもって思ってきたらこのざまですよ」 京太郎「いや、そんなつもりは…」 照「で、数学だけが得意な私に教えてほしいの?」 京太郎「是非お願いします!」 照「じゃあ勉強中は私を京の膝の上に座らせること、いい?」 京太郎「いいよ、そのくらい」 照「それじゃあ」ポン 京太郎「…」 照「…」 照「なんだか、恥ずかしいね」 京太郎「さっさと始めようぜ」 京太郎「昼はなにをしようかな」 京太郎「そういえば二条の試合が昼からか、どうしよう」 京太郎「二条の試合を見に行こう」 京太郎「勉強は……なんとかなる…はず」 京太郎「三箇牧のグラウンドでやってるらしいな」 【三箇牧高校】 京太郎「練習試合って聞いてたけど、案外人集まってるんだな」 怜「そりゃあそうや、何てったってこれは三千戦なんやからな」 京太郎「怜さんいたんですか!」 怜「なんや、酷いなあ。病弱少女が1人でここにいるっちゅうんに」 京太郎「どうせ竜華さんもいるんでしょう。それで、三千戦って?」 怜「三箇牧と千里山は仲が良くってな、度々こんな風に試合するんよ」 怜「お、そろそろ始まるで」 実況「さあ始まりました!毎年恒例の三千戦!」 実況「まずは三箇牧ナインのご紹介!」 実況「先発ピッチャー荒川憩!」 京太郎「憩さん!?」 怜「それだけやないで」 怜「1番は宮永さん、4番は三尋木ちゃん、6番はエイちゃん」 京太郎「なんでそんなに麻雀部員が!?」 郁乃「なんでも、ソフトボール部員が4人と監督まで事故に遭って出られなくなったんやて~」 京太郎「郁乃さんは観戦ですか」 郁乃「お、今度は千里山の紹介やで~」 実況「麻雀部のエースにして、学校一の体育会系!江口セーラ!」 実況「お次は、麻雀部主将!清水谷竜華!」 実況「そしてこれまた麻雀部からの刺客!二条泉!」 実況「間も無く試合開始です!」 京太郎「誰かと話して来ようかな」 京太郎「解説の怜プロはこの試合をどう見ますか?」 怜「そうですね、『迫り来る怒涛の火力』の三尋木選手と江口選手の打ち合いになりそうですね」 怜「私個人としましては三箇牧のエース荒川選手に注目しています」 京太郎「そうですか、試合が実に楽しみです」 怜「なあ、私も乗っといてあれやけど…」 京太郎「はい?」 怜「なんやこれ」 京太郎「でっすよねー」 【1回裏 三箇牧の攻撃】2アウト 1塁 咏「さぁて、私の出番だねぃ」 竜華「さっさと終わらせるでー!」 京太郎「頑張れー!清水谷さーん!」 竜華「おー須賀君おるんかー」 竜華「やる気出てきたわ!」 竜華「よっし!」ビュン 咏「そんな球!ホームラン一直線だぜぃ!」カキン 咏「あ」 セーラ「キャッチャーフライガキタデー」ポスッ アウトー 【4回表 千里山の攻撃】 千里山 0-0 三箇牧 1アウト 1塁・2塁 泉(これがチャンス!) 泉(須賀君も見に来てくれてる!) 泉(打っていきます!) 憩(最近出番ない気がする…) ストラーイク! 憩「これで、2ストライク」 憩「次で、終わりや!」 泉(2連続空振り…) 泉(やっぱり私じゃヒーローにはなれないんですか…) 京太郎「諦めるな!」 京太郎「諦めるなよ、二条!」 京太郎「頑張れ!俺が教えたことを思い出せ!」 泉(須賀君……)グッ 泉(私は!) 憩「これで、アウトや!」 泉「もう負けません!」ブンッ カキーン 実況「おおっと、打球がスタンドに伸びていくー!」 実況「そして、3ランホームラン!」 泉(やりましたよ、須賀君) 憩「そ、そんな…嘘やろ…」 【7回裏 三箇牧の攻撃】 千里山 3-1 三箇牧 2アウト 3塁 実況「さて、三千戦もいよいよ佳境!」 実況「三箇牧が1点を返した後のこの打席に立つのは!」 実況「エイスリン・ウィッシュアート選手だ!」 エイスリン「ヨロシク、デス」 竜華(アカンなあ、このままだと逆転されるわ) 竜華(でも、このくらいの方が面白いわ!) 京太郎「エイスリンさん頑張れー!」 エイスリン「スガクン、ワタシ、ガンバル!ウン!」 竜華(今度は応援してくれないんやな、こうなったら) 竜華「とっておき!ドラゴンナックルや!」 ジュゥゥゥゥゥン エイスリン「エイ!」 ストラーイク! エイスリン「アレ?」 竜華「さすがにドラゴンナックルは打てへんようやな!」 竜華「まだまだ行くでー!」 ストラーイク ストラーイク バッターアウト 【9回表 千里山の攻撃】 千里山 4-2 三箇牧 0アウト 1・2・3塁 実況「とうとう9回、3人のランナーを残して荒川選手が降板しました」 実況「そして次の打者は」 実況「先ほど3ランホームランを放った二条泉選手だ!」 実況「そして迎え撃つは宮永照選手!投球練習では普通のピッチャーに思えましたがその力量やいかに!」 泉(私はもう、大丈夫です!) 照(肩慣らしはあれで十分、やってやろう)ギュル 泉(ここで私が打てば、チームは逃げ切れる、勝てる!) 泉(気張っていきますよ!) 照(そういえばあの子、京と仲良かったな……よし) 照「まずは、1ストライク!」ギュルルル バシーン! ストラーイク! 泉(なんですか、今の球!ジャイロボールどころじゃないじゃないですか!) 照「まだまだ、だ!」ギュルルルル バシューーーーン ズバァーーーン ストラーイク 実況「宮永のジャイロボールが刺さる!ただいまの球速は!200km/hでした!」 実況「何という豪速球!これで千里山の猛攻も止まるか!?」 照「次で、キメる!」ビギィィィィィン 泉「ひっ!」ゾクゾク 泉(アカン…このままじゃ、また前に逆戻りやないですか) 泉(もう嫌だって思ったのに…) 京太郎「二条!お前ならできる!200km/hがなんだ!」 京太郎「お前はたった1日で150km/hまで打てるようになったんだ!このくらい打てなくてどうする!」 京太郎「俺の友達なら!頑張れ!」 照(そう言われると、やる気が無くなるじゃないか) 泉(そう、ですよね、友達、ですからね!) 泉「宮永さん!私はあなたに勝ちます!」 照「どっちにしろ、これでキマるさ」 照「いけっ!」ギュルルルルルル カキーン 照「なっ!?」 実況「おーっと、二条選手打ったー!が、ファールです」 泉(確かに、もう見えてきましたよ) 照(この子、私の球を打てたのか……) 照(ふむ、面白い) 照「いいだろう!この宮永照全身全霊をもって!お前を抑える!」 照「喰らえ!」ギュルルルルルルル 泉「うおおおお!」 カキーン 実況「二条の打球はまたもやスタンドへ飛んでいくゥ!」 実況「そして!満塁ホームランだああああ!」 オオオオオオオオオ!!!!! 泉「やっぱり……できましたよ、須賀君」グスッ 【9回裏 三箇牧の攻撃】 千里山 8-5 三箇牧 2アウト 満塁 実況「裏に入り、三箇牧の逆転劇が開始しました」 実況「現在、千里山のマウンドに立つのは江口選手」 実況「そして、バッターボックスに立つのは現在無安打の三尋木選手!」 実況「逆転サヨナラ満塁ホームランなるか!」 実況「それとも今年の三千戦、最後の打席となるか!?」 セーラ「よーし!ちゃっちゃと終わらせるでー!」ビュン! 咏「くっ」スカッ ストラーイク! 咏「うええ…調子わっりぃーな…」 京太郎(咏、調子悪そうだな、応援するか!) 京太郎「咏ー!燃えろー!焼き尽くせー!」 セーラ「あんの金髪、どっちの味方やねん」 咏(今頃応援し始めるって、結構意地悪だねぃ) 咏(でも、応援されたら、頑張りたくなるよねぃ、知らんけど) セーラ「ほな、いくでー!」ビュン! 咏「てりゃっ!」 カキーン 実況「三尋木の打球はきれいなアーチを描いていく!そして!スタンドイィィィィン!」 実況「決まったあああああ!逆転サヨナラ満塁ホームランだああああ!」 ゲームセット! 千里山 8-9 三箇牧 京太郎「ゲームセットか、白熱したいい試合だったな」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6413.html
第四章【国麻】・【離散】開始 ベンチに座って本を読んでいた 父さんと妹は遊びに、母さんは仕事で出かけていた 今は一人 一人で本を読む……大人っぽい! 子どもながらにそんなことを考えていた やっぱり、少し寂しい 一緒に遊びに行く友だちなんていないから 静かにページをめくる、髪が風でなびく そろそろ帰ろうかな、と思っていたとき 「お、俺と遊ぼうぜ!」 私の目の前に、彼が現れた 「あ、いや……遊んでください」 不思議な子だな それが第一印象だった 【8月第4週 平日】 京太郎「…………」 京太郎「どうしてまた、あいつは」 京太郎「引っ越しは今週末だそうだ」 京太郎「……何しよ」 朝 京太郎「こんなときは麻雀だよな」 京太郎「気を取り直そう」 京太郎「お邪魔しまーす」 郁乃「いらっしゃ~い」 照「あ、京だ」トテトテ 京太郎「照、来てたのか」 照「うん」 郁乃「もう打ち始めてるで~」 京太郎(ちょっと心配してたけど) 京太郎(なんだかいつも通りみたいだな) 照「京、一緒に打とう」 京太郎「おう、いいぞ」 京太郎「決勝のとき、さ」 照「……なに?」パリパリ 京太郎「懐かしい感じがしたんだよな、なんつーか」 京太郎「照たちと昔打ってたときみたいな?」 京太郎「そんな感じがした」 照「…………」ポリポリ 照「そう」ゴックン 照「懐かしい、か」 京太郎「うん、あとパソコンの前でお菓子食べるのやめような」 照「無理な相談」モグモグ 京太郎「もうすぐ昼か、何しよう」 昼 京太郎「久しぶりにバイトでもするか」 京太郎「でもこの時間からあそこに行ってもあんまり働けないからな……」 京太郎「もう一つ新しいのを探してみよう」 京太郎「探偵……か」 京太郎「面白そうだな、行ってみるか!」 平次「お前さんが須賀京太郎やな」 京太郎「はい!今日はよろしくお願いします!」 平次「オレは服部平次言うんや、西の名探偵とはオレのことやで!」 京太郎「それで、今日の仕事は?」 平次「迷い猫探しや」 京太郎「猫?」 平次「せや」 京太郎「……」 平次「今つまらん思うたやろ」 京太郎「正直に言うと、はい」 平次「そうポンポン殺人事件が起こってたまるかいな」 平次「ほな行くで」 京太郎「オスの三毛猫とかどんだけレアなんだよ」 京太郎「どっかにいねえかな」 京太郎「あ」 猫「ニャッ」ナニッ 京太郎「待てごらあああ!」 猫「ニャアアアアアア」ドタタタタ 怜「今日の健診も大丈夫やったな」 猫「ウニャアアアア」ドタタタタ 怜「ね、猫?トリプルや!」キィィィン! 怜(直進して事故と見せかけて私を襲うんか……そうはさせへん!) 怜「うにゃっ!今や!」 猫「ニャッ!?」 怜「はい、捕まえた」 猫「ウニャッ!」ジタバタ 京太郎「あ、怜さん」 怜「ああ、京くん、この猫京くんのやったんか?」 京太郎「いえ、依頼されてまして」 怜「ふ~ん、ま、ええわ、はい」 京太郎「ありがとうございます」 怜「せや、今度どこか遊び行かへん?」 京太郎「遊び、ってか急ですね」 怜「思い立ったが吉日や」 京太郎「そうですね、日が空いたら連絡しますよ」 怜「待っとるで」 京太郎「はい、それではまた」 平次「もう捕まえたんか」 京太郎「ぜぇー、はい、はぁー、まあ」 平次「お手柄やったな、バイト代は振り込んどくで」 キャアアア ヒ、ヒトガ! 平次「なんやと!?」 京太郎「何かあったんでしょうか?」 平次「須賀はもう帰っとれ!こっからは危ないんや!」 京太郎「は……はぁ」 イマイクデ! ク、クルナ!クルンジャナイ! ダマットレドアホ! クルナァァァァ! ドヒュウン 京太郎「今銃声がしたような……まあいっか」 京太郎「帰ろう」 京太郎「服部さん、なんか禍々しいものを感じた」 京太郎「死の危険、的な」 夕 京太郎「特訓しよう」 京太郎「今は誰がいるかなー」 郁乃「照ちゃんとエイちゃんはもう帰ったで~」 郁乃「今は憩ちゃんと咏ちゃん、私と霞ちゃんだけやで」 京太郎「そうですか……どうしよ」 咏「お、京太郎じゃん」 京太郎「よっ」 咏「どうしたんだい?」 京太郎「いや、少し気が向いたからな」 京太郎「俺と打たないか?」 咏「お、いいねぃ、んじゃ行こっか」 咏「やっぱり、前よりもずっと上手くなってんね」 京太郎「そうか?」 咏「そーそー」 京太郎「……そうか、上手くなれてるのか」グッ 咏「んで、今は何考えてんだ?」 京太郎「えっ?」 咏「何か悩んでることでもあんだろ?顔に書いてあるぜ」 京太郎「あー…………」 京太郎「決勝のときにさ」 咏「つまりあの変な感覚を取り戻したいって?」 京太郎「そういうこと……なのか?」 咏「んまあ、そういうことなら実際に打ってみるのが一番なんじゃねえの?知らんけど」 京太郎「実戦か」 咏「私はこうして二人でやってる方が好きなんだけどねぃ」 京太郎「秋は夜長、夜更かしの季節だな」 夜1 京太郎「せっかく木刀買ってきたんだし、素振りでもするか」 京太郎「えいっ!えいっ!」ブンブン 京太郎「これ、結構くるな」 京太郎「まだまだ!」 京太郎「えいっ!」 京太郎「えいっ!」ブン ガシャッ 京太郎「あ、そうだ室内だったな」 京太郎「外でやらないと……」 京太郎「さすがに夜になると寒いよな」 京太郎「あっためるためにあと1000回!」 京太郎「これを一か月続けたら筋肉モリモリになれるのかな!」 京太郎「今日は疲れたからもう終わりだけど」 夜2 京太郎「散歩に行ってくるか」 京太郎「照のことも考えないとな」 京太郎「いってきまーす」 照(ポッキーなう)ポリポリ 京太郎「うまいか?」 照「京……うん」 照「どうしてこんな……」 京太郎「こんな時間にってか?」 照「うん」コクッ 京太郎「ちょっと考え事をな」 照「……それって……いや、なんでもない」 京太郎「照のことだよ」 照「えっ」 京太郎「どうしてお前は出ていくのかなって」 京太郎「また、俺の前からいなくなるのかなって」 照「…………」 照「京は気にしなくていい」 照「私が決めたことだから」 照「大丈夫だから」 照「また会えるんだろうし、国麻、楽しみにしてるから」 照「それじゃあ、ね」 京太郎「……照」 京太郎(このままでいいのか?) 京太郎(このまま、また照がいなくなっても) 京太郎(ようやく俺のそばに戻ってきてくれたんだ) 京太郎(……最近悩んでばっかだな) 京太郎「照!」 照「まだ、何か?」 京太郎「俺のそばから離れないでくれ」 照「……え?」 京太郎「照がいなくなって三年、でも今年、四月に久しぶりに照と会えたときすごく嬉しかった」 京太郎「この半年照と一緒にいてすごく楽しかった」 京太郎「まあ実際は五か月くらいだけど、さ」 京太郎「一緒に学校行ったり、運動会で頑張ったり、祭りに行ったり」 照「…………っ」 京太郎「この前みたいに海に行ったりしてすっごく楽しかった」 京太郎「でもよ、それなのに、理由もわからずにまた離ればなれになるなんて嫌だ」 照「理由……」 京太郎「理由だけでも教えてくれないか?」 京太郎「俺が悪かったんなら謝る、だから教えてくれよ」 照「……京には言えない」 照「私には、言えない」 京太郎「またそうしていなくなるのかよ」 照「違う!」 京太郎「違わないだろ、前も照は俺たちの前からいなくなった」 京太郎「俺は照と一緒の方が楽しい、だから離れないでくれ」 照「楽しい……か」 照「それは、違うんじゃないかな」 京太郎「なに……?」 照「京にはもう憩が、エイスリンが、咏も霞も郁乃さんもいる」 照「京は、ただそばに誰かがいてほしかっただけじゃないの?」 照「私なんていらないんでしょ、咲やモモ達といたときみたいに」 照「見送りなんてしなくていいから」 照「霞たちにもそう言っておいた」 照「今度会うのは国麻のとき」 照「じゃあね」 照「短い間だったけど、ありがとう」 【8月第4週 平日】終 【8月第4週 休日】 京太郎「照は今日にはもういなくなっちゃうのか」 京太郎「俺にとっての照って何だったんだ?」 京太郎「楽しいって思ってたのは俺だけだったのかな……」 京太郎「どんな言葉を使えば、照に届くんだろう」 朝 「今日は楽しかったぜ!ありがとな!」 「こちらこそ」 「モモがいないからひまだーっておもってたんだけどお前がいてくれてよかったぜ!」 「……照」 「宮永照だから、照って言って」 「テル、か俺は京太郎だ!」 「……長いから京でいいかな」 「おう、大かんげーだ!」 「ただいま」 「おかえり」 「咲は?」 「モモちゃんや京太郎くんたちと遊びに行くってさ」 「……そう、母さんは?」 「今日も帰ってこないってさ、咲に任せっぱなしってのはダメだから今日は出前だぞ」 「それで、どの店に頼む?」 「どこでもいい」 「そっか、わかった」 「私、上に行ってるから」 「ああ」 照母「照、起きなさい」 照「ん……母さん、来てたんだ」 照母「また遅くまで起きてたのね、もう行くわよ」 照「わかった」 照母「それで、荷物は?」 照「……忘れてた」 照母「もう、ちゃんとしなさいよ」 照「うん」 ガチャ バタム 照母「さーてと、ぱぱっと帰るわよ」 照母「大家のおばさんにもあいさつしてきたし」 照「あの人まだ成人してないよ」 照母「まーたまたー……マジ?」 照「うん」 照母「あちゃー……って、ねえ照、あの子って確か」 照「……京太郎」 京太郎「照」 照「今度は何?」 京太郎「ありがとう」 京太郎「また遊んでくれるか?」 照「うん、これ私のねとま?のハンドルネーム」 京太郎「『ワムゥ』?」 照「今度はそこで打とう」 照「待っ照」 京太郎「……それ、ダジャレか?」 照「うん、じゃあね」 京太郎「おう」 京太郎「毎時間メール送るから」 照「それは迷惑」 京太郎「じゃあ毎日?」 照「それもちょっと」 京太郎「じゃあ毎月」 照「間隔空きすぎ」 京太郎「じゃあ気が向いたらでいいな」 照「……わかった」 毎週平日の夜にメールを送れるようになりました 照母「照、アンタ挨拶してなかったんでしょ」 照「京にはした」 照母「まあ、ここに帰ってきたくなったらいいなさいよ」 照「……なんで?」 照母「照のしたいようにさせてあげる、ただそれだけよ」 照「……そう」 照母「それに、あの……京太郎くん?のこと放っておけないんでしょ?」 照「ちっ、違う!」 照母「咲やモモには負けないようにしなさいよ」 照「だから違う、って」 京太郎「行っちゃったか」 京太郎「まだ、チャンスはあるはずだ」 昼 京太郎「久々に実家に帰るか」 【実家】 京太郎「ただいまー」 京父「よっ、京太郎」 京太郎「と、父さん帰ってきてたのか」 京父「暑かったぞーインドはー」 京太郎「エジプトに行った時も同じようなこと言ってなかったか?」 京父「今度はニュージーランドに行ってくるんだ、羨ましいだろー」 京太郎「へいへい、そうですね」 京父「なんだ、我が子は連れないなー」 京父「さすがはタラシチャンピオンといったところか」 京太郎「ちょっと待て今何て言った」 京父「読んだぞ新聞!男子個人戦チャンピオン須賀京太郎、夜のチャンピオン?だってよ!」 京父「将来が楽しみだ!」 京太郎「マジかよ……」 京太郎「じゃあ散歩してくるな」 京父「そうやって女の子を引っかけてくるのか……ふむ」 京太郎「だから違うっての!」 ピンポーン 桃子「京太郎ー遊ぼーっす!」 京太郎「なんで俺が来てるってことわかってるの!」 京父「俺が連絡しておいた」ドヤァ 京父「ほれほれ、女の子を待たせるなんて罪なことするなよ」 京太郎「ドヤ顔するな!わーったよ、行ってくる」 京父「避妊はしっかりなー」 京太郎「余計なお世話だ!」 桃子「おじさんと何話してたんっすか?」 京太郎「なんでもないよ」 桃子「そうっすか、じゃあ今日も私とどっか行くっす!」 京太郎「拒否権は……ないんだろうな」 桃子「モチのロンっす!」 桃子「到着ーっす」 桃子「覚えてるっすか?この公園!」 京太郎「ああ、よく遊びに来たな」 京太郎(照と出会ったのも、ここだったんだよな) 京太郎(たしか、あのベンチに……) 桃子「今日はここで遊ぶっすよ!……ん?どうかしたっすか?」 京太郎「いや、あそこにあったベンチなんだけど」 桃子「あれなら新しい遊具を置くからって廃棄されたっすよ、それがどうかしたっすか?」 京太郎「……そうだったのか」 咲「京ちゃん?やっぱり京ちゃんだ!」 京太郎「久しぶりだな」 咲「うん!」 桃子「私が呼んでおいたっす!」フフン 京太郎(相変わらず大きい……前より大きくなってないか?) 咲「京ちゃん……」ジトッ 京太郎「な、なんだー咲ー?」アセアセ 咲「知らない!」プイッ 京太郎「さ、咲さん?おーい」 桃子「それじゃ、何するっすか?」 京太郎「キャッチボールでもするか」 桃子「それじゃあボールとグローブ持ってくるっす!」 咲「行ってらっしゃい」 桃子「行ってくるっすー」 京太郎「モモは元気だな」 咲「京ちゃんが帰ってきたからじゃないの?」 京太郎「じゃあいつも通りの咲は俺に帰ってきてほしくなかった、と」 咲「違うよ、これでも嬉しいんだよ、でもえっちなのはダメだよ」 京太郎「俺はせんべいよりもおもち派だからな」 咲「……何言ってるの?」 京太郎「要するに、大きいは正義!」 咲「京ちゃんの場合は正の字が違うと思う」 桃子「持ってきたっすよー」 京太郎「モモー投げるぞー」ビュン 桃子「ばっちこーいっす!」バシッ 桃子「咲ー行くっすよー」ビュン ポヨン 京太郎「おお……」 咲「むむっ!」ビュン 京太郎「がはっ!ちょっ、咲!みぞおち!」 咲「あははーごっめーん、手が滑っちゃったー」 桃子「思いっきり棒読みっすね」 京太郎「堪能堪能、満足満足」 咲「京ちゃん、五体不満足って言葉、知ってる?」 京太郎「ひぃっ」 桃子「さーてと、次はどこに行くっすか?」 京太郎「roof-top?」 咲「麻雀喫茶だよ」 京太郎「麻雀喫茶?」 桃子「麻雀ができる喫茶店っす」 京太郎「あーなるほど」 咲「染谷さん、まだいるよね?」 桃子「来週までいるらしいっすよ」 京太郎「誰だ、それ?」 桃子「広島に住んでる娘さんっす、今は友達のちゃちゃのんさんとこっちに遊びに来てるっす」 京太郎「へー」 咲「あ、着いたよ」 マホ「いらっしゃいませー」 いちご「いらっしゃいませー」 京太郎「メイド!?」 咲「あれ、マホちゃん?」 桃子「どうしてここで働いてるっすか?」 マホ「社会勉強です!」ムフー まこ「夏休みの宿題なんじゃと」 咲「どうも、こんにちは」 桃子「またきたっすよ」 まこ「はい、いらっしゃい、そこの男子は……誰じゃ?」 咲「京ちゃん、私たちの幼馴染です」 いちご「ほぉ?どこかで見たような……?」 マホ「マホ知ってます!この人男の子のチャンピオンさんです!」 いちご「あぁ~なるほどー」 京太郎「俺の知名度ってこの程度だったのか……」 まこ「君が須賀京太郎くんじゃったか……打ってくか?」 京太郎「うむ……どうしましょう?」 京太郎「いや、やめておきます」 いちご「なーんじゃ、つまらんのう」 咲「じゃあ私が打ちましょうか?」 いちご「そ、それは遠慮しとく……」 まこ「んで、注文は?」 マホ「まはまほから揚げがオススメですよ!マホが食べさせてあげます!」 京太郎「それはなんつーか、背徳的すぎるな」 メニュー 1.まはまほから揚げ 2.ちゃちゃのんショートケーキ 3.まこのワカメスープ 4.カツ丼 5.タコス 6.お好み焼き 7.桃パフェ 京太郎「皆さんのオススメは?」 いちご「ショートケーキならちゃちゃのんが食べさせるけぇ、選んどき!」 まこ「ワカメスープもオススメじゃよ」 桃子「私は桃パフェっすね」 咲「私はお好み焼きだよ」 京太郎「んーじゃあ……」 京太郎「から揚げで」 咲「えっ」 まこ「えっ」 桃子「京太郎……」 いちご「ロリコンじゃったなんて、そんなん考慮しとらんよ……」 京太郎「いや、でも」 マホ「やたっ!マホのから揚げが頼まれましたよ!」 京太郎「あんなに喜んでるんですし」 咲「苦しい言い訳だね」ジトッ マホ「須賀先輩、あーん」 京太郎「あーん」 マホ「おいしいですか?」 京太郎「うん、とっても」ニコッ 「「「「うわぁ……」」」」 京太郎「次はどこ行くんだ?」 桃子「近寄るなっす!」 咲「そうだよ変態!」 久「やっほーって、優希だけ?」 優希「のどちゃんは今日も来ないって言ってたじぇ」 久「あらそう……じゃあ咲とモモが来たら起こしてー」 優希「はーい」 咲「遅くなりましたー」 久「ん……はーい」 桃子「優希、寝ちゃってるっすね」 優希「タコス、タコスが……ぐぅ」 京太郎「えい、えい」プニップニッ 優希「今度はタコさんだじぇ……」 久「須賀君も来てたの?」 京太郎「はい、お邪魔します」 久「そんなに固くならなくていいわよ」 咲「私お茶入れてきますね」 桃子「さて、何するっすか?」 京太郎「俺が4人の邪魔するのもあれなんで、パソコン貸してもらえますか?」 久「いいわよ、あとネト麻するならその横の機械も使ってみて」 京太郎「何ですか、このヘッドギア」 久「ナーブギアとか言うらしいわ、リアリティを追求するために開発されたんですって」 京太郎「へー」 京:すっげーリアルだな、なんだここ 京:えーっと、ここの掲示板で対局申込みをすればいいのか……じゃあまずは東南で しばらくお待ちください 京:よし、いよいよ楽しみだな びっぐすたー:よろしくー のどっち:よろしくお願いします NoName:どうしてのどっちさんがここに! 京:よろしくおねがいします 東1局 親 NoName 25000 びっぐすたー 25000 のどっち 25000 京 25000 京:ロン! 京:リーチ、赤1! びっぐすたー:なんだ、その程度かぁ 京:裏3 びっぐすたー:え…… 東2局 NoName 25000 親 びっぐすたー 17000 のどっち 25000 京 33000 京:ロン 京:混一色、役牌白、役牌中、小三元、チャンタ、混老頭、対々和 京:24000 びっぐすたー:もーなんなのさっきからー! びっぐすたー:いいもん!こっからが本気! のどっち:本気も何もないと思いますが…… 【圏外射撃】発動! 東3局 NoName 1000 びっぐすたー 17000 親 のどっち 25000 京 57000 びっぐすたー:いっちゃえ! びっぐすたー:リーチ! 京:ダブリー…… NoName:こ、こんなの、どうすれば…… びっぐすたー:ロン!ダブリー一発赤2ドラ2! びっぐすたー:裏3! 終局 NoName -15000 びっぐすたー 33000 のどっち 25000 京 57000 びっぐすたー:うむむ、とどかなかったかー 京:はっはっは、勝負ならいつでも受けて立つぞ のどっち:……ありがとうございました NoName:のどっちさん、どんまいです びっぐすたー:ネット最強ののどっちを倒したんだから、真のネット最強はこのびっぐすたーってことだね! 京:いやいや、それなら俺だろ びっぐすたー:あんたのは偶然、私のは必然だもん! 京:……なんだそりゃ 久「あら、終わったの?」 京太郎「はい、飛ばしましたよ!」 咲「すごいね、私なんてまだパソコンあんまり使えないし……」 京太郎「そういえば、ネット最強っていうのどっちって人と打ちましたよ」 優希「のどちゃん……!」 桃子「和がどうかしたっすか?」 久「和、今日も来れないんだってさ」 咲「転校、本当にしちゃうのかな」 京太郎「転校?」 久「ああ、こっちの話だから気にしないでいいわよ」 京太郎「そうですか……」 桃子「ああっと!もうこんな時間ですし、そろそろ帰らないとっすね!」 久「うん、そうね、今日はこれで解散よ!」 桃子「さて、次はどこに行くっすか?」 京太郎「逆に、モモと咲は何がしたいんだ?」 桃子「私はみんなで遊びに行きたいっすね」 咲「うーん、私は……」 咲「みんなでウチくる!?」 京太郎「は?」 桃子「ひ?」 久「ふ?」 優希「じょ?」 咲「え、えーっとぉ、せっかく京ちゃんも帰ってきたんだし、みんなでウチで遊びたいなあ、って」 桃子「ははぁーん、そうやって京太郎をなんやかんやして泊まらせて襲うつもりっすねー」 咲「ち、違うよ!」 京太郎「咲さえよければ俺はいつでも」 咲「ほんとっ?」 京太郎「んなわけあるかい」ペシッ 咲「あうっ、純粋な乙女心をもてあそぶなんてひどいよ京ちゃん……」 優希「それで、どうするんだじぇ?」 京太郎「うーん、そうだな」 京太郎「じゃあモモの意見をくみ取って外食に行こう、みんなで!」 京太郎「……って、どうですかね?」 久「私はいいわよ」 優希「タコス!タコス!」 桃子「私も大丈夫っすよ」 咲「別にいいけどさ……」プクー 京太郎「また今度な」ナデナデ 咲「撫でればすむと思ってるでしょ?」 京太郎「……違ったか?」 咲「ううん、正解だよっ」 京太郎「そうかそうか、んで、どこ行きます?」 京太郎「まあ大勢で来るならファミレスでしょう」 優希「うがー!タコスが無いんだじぇ!」 優希「須賀!いや京太郎!いや犬!いや……バカ犬!」 京太郎「どんだけ落ちてんの俺!」 優希「いいからタコスを買ってくるんだじぇ!」ゲシッ 京太郎「蹴られた!?俺の身分どんだけ低いの!」 咲「私はえびフライ定食にしようかな」 桃子「私はハンバーグセットっすね」 久「じゃあ私はカルボナーラにでもしようかしら」 衣「咲!咲じゃないか!」 透華「衣、何をしてるんですの?ってあなた方は……」 久「あら、奇遇ね」 智紀「清澄」 桃子「お久しぶりっすね、眼鏡おっぱいさん」 京太郎「えーっと、あなたがたは?」 透華「よくぞ聞いてくれましたわ!私たちは!」 純「龍門渕高校麻雀部だ。……確かお前、インターハイに出てたよな?」 京太郎「ええ、まあ」 透華「ムキー!話を邪魔しないでくださいまし!」 一「ホントだ、この人1位だよ個人戦の」 衣「強いのか!」 智紀「通称”炎の須賀”、高火力が特徴」 京太郎「あれ、昼とは違って俺有名?」 優希「ただの偶然だじぇ」 メニュー 山菜丼 秋の果実盛り合わせ タコゆでパスタ パンダ定食 えびフライ定食 サルミアッキ定食 川魚定食 冷やしうどん あなたの心に手錠をかけるよ!定食 久「あら、可愛いもの食べてるのね」 京太郎「パンダ定食ですか?」 久「そうよ、小っちゃいハンバーグが目、ライスが顔かしら?」 咲「京ちゃんは女の子ものが好きですからね」 優希「ハンバーグと白飯って男っぽいほうな気がするけど……」ウーン 咲「街のレディースランチを食べまわるのにつき合わされてたんですよ」 京太郎「おいしいものはしょうがない」 桃子「京太郎……咲とそんなことしてたっすか」ジトッ 京太郎「モモは誘ってもやれラーメン屋行きたいだのやれお好み焼きを食べに行くだの言ってたからなー」 久「須賀くんも隅に置けないわね~」ヒョイパクッ 京太郎「あ!せっかくとっておいたハンバーグが!」 久「……うん、おいしいわね!」グッ 京太郎「グッ!じゃないですよ!返してくださいよ!」 久「流石に人前はちょっと……ね?」 京太郎「返してとは言いましたけど戻してとは言ってませんから!」 一「うわっ、ご飯中にそんなこと言うのやめてよ」 智紀「不潔」 京太郎「言ったのは竹井さんですよ!」 久「あら、私は何も言ってないけど?ねえ?」 純「あー、確かにそうだったな」 京太郎「ぐぬぬ」 京太郎「ふー食った食った」 咲「京ちゃん、オヤジくさいよ」 桃子「で、次はどこに行くっすか?」 衣「衣も一緒に遊ぶぞ!」 久「いいの?」 透華「今は暇ですから大丈夫ですわ」 桃子「ゲーセンに来たっすよ」 衣「咲!これはどうやって遊ぶんだ?」ワクワク 咲「えーっと、これはね…………」 咲「…………」ムムッ 衣「咲?」 咲「わからないや、あはは」 純「やっぱり強いなッ!」ガシュンガシュッ 智紀「そっちこそ」ピコピコ 智紀「えいっ」 純「ぬおっ!」 透華「むきーっ!何なんですの!全く取れませんわ!」 一「と、透華……そんな無理しなくていいから」 透華「いえ!このままじゃ気がすみませんわ!」 桃子「本当にいいんすね?あそこのメロンパンは高いんすよ?」 優希「タコスのためとあらば手加減はしないじぇ」 久「どっからでもかかってきなさい!」 桃子「エアホッケースタートっす!」 京太郎「さて、どこに行こうかな」 透華「どうしてカードが使えないんですの!」 透華「かくなるうえは…………!」 一「透華、もういいから、ね?」 京太郎「お二人とも何をしてるんですか?」 一「えっと、これなんだけど」 一「ボクが欲しいって言ったら透華が張り切っちゃって」 透華「絶対に取ってさしあげますわ!」 一「ほらね?」 京太郎「なるほど……」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「あのー、龍門渕さん?」 透華「何ですの?」キッ 京太郎「い、いや、アドバイスでもしましょうか?」 一「それいいね、透華はどう?」 透華「結構ですわ!もう一回!」 ウィーン 透華「そこですわ!」 キュッ 京太郎「あ、持ち上がった」 ポトッ 透華「むきーっ!もう!何なんですの!」ガタッガタッ 一「透華、揺らしちゃだめだよ」 透華「もう一回!もう一回ですの!」ポチッ 透華「この辺り……」 京太郎「いや、もう少し先に行っちゃいましょう」テヲノセル 透華「な、何をしてますの!後ろに行きすぎですわ!」 京太郎「大丈夫ですよ、見ていてください」 一(うわぁ、須賀君大胆だなぁ、距離近いよ) 一(二人とも集中してるから気づいてないみたいだけど) ウィーンウィーン ポロッ ガコン! 透華「お、落ちましたわ!」 一「それにしても、取れなかったのにどうして?」 京太郎「結構穴の近くにあったので押してみようかなー、と」 京太郎「おめでとうございます、龍門渕さん」 透華「ええ、そうで、す、わ……ね…………」ガバッ 一(あ、気づいた) 透華「なっ、何をしてるんですの!?」 京太郎「えっ、何って……あ」 透華「は、破廉恥ですわ!不潔ですわ!」ゲシッゲシッ 京太郎「ちょっ、脛はやめてくださいよ」 透華「うるさいですわ!」 京太郎「いたた、国広さんが宥めてくれたからいいけど……」 京太郎「さて、次はどうしようかな」 京太郎「せっかくみんなと遊んでるんだから写真とか撮りたいよな」 京太郎「プリクラに誘ってみよう」 久「プリクラ?いいんじゃない?」 優希「特別に許可してやろう、ふっふっふ」 桃子「もちろん私が京太郎の隣っすからね!」 衣「咲、プリクラ、とはなんだ?」 咲「えっ、う、うーん……」 咲「プリン食べられて暗くなっちゃった?」 京太郎「どういう状況だよ」 智紀「別に構わない」ピコピコ 純「うおっ!ちょっと待て!ぬわっ!」 「YOU LOSE」 純「くそぉ……」 智紀「これで十連勝」フフン 一「プリクラ?わかった、透華に話しておくね」 透華「がるるるるー!」 京太郎「モモと天江さんが隣か」 透華「ち、近寄らないでくださいまし!」 京太郎「すみません……」 衣「とーかときょうたろーは仲が悪いのか?」 透華「そ、そんなことありませんわ!ごらんなさい」ギュッ 京太郎「後ろからっ!?」 京太郎(でも、無いんだよなぁ……) 衣「そうか!なら衣も!」ギュッ 桃子「わ、私も!っす!」ギュッ 京太郎(ああ……右腕の感触がぁ……) 咲「京ちゃん…………」 優希「ニヤケすぎだじぇ」 衣「きょうたろーは衣とプリクラとやらを撮って楽しかったのだな!」 透華「……破廉恥ですわ」ジトッ 京太郎「そろそろ帰らなきゃだけど、もうちょい遊んで行こう」 京太郎「咲は何やってるんだ?」 咲「えーっと、これ、なんだけど」 京太郎「太鼓○達人か」 衣「どうやって遊べばよいのだ?」 京太郎「実際にやってみた方が速いから……」 京太郎「じゃあ俺が天江さんに教えるから咲は見ててくれ」 咲「うん、わかったよ」 衣「よろしく頼む!」 京太郎「まずは200円を投入します」 衣「うむ!」 京太郎「次に、ここのバチを取ります」 衣「おお、これはこの遊戯のために拵えられたのか!」 京太郎「しっかり握っててくださいね」 衣「きょうたろーの手は温かいなー」 京太郎「そんでもって、曲を選んで演奏開始です」 衣「楽しかったぞ!」 京太郎「それはよかったです」 京太郎「咲もわかったか?」 咲「…………ふんっ」プイッ 京太郎「咲?どうしたんだ?」 咲「べっつにー」 咲「京ちゃんはえっちだな、って」 京太郎「いやいやいや、何もやってないだろ」 咲「十分えっちだよ!衣ちゃんの手握って、抱き着いてるみたいだったよ」 京太郎「いや、だからと言ってなぁ」 咲「ふんっ」 京太郎「じゃあ俺もう帰りますね」 久「また来なさいね、今度こそ打ちましょう」 優希「次に会ったときが年貢の納め時だじぇ!」 桃子「また遊びに行くっす!」 咲「ふんっ、だ」 京太郎「いい加減機嫌直してくれよ……」 純「じゃあな、いつか打とうぜ」 智紀「……いつか打とうぜ」 純「俺の真似するんじゃねえよ、ちゃんと言え」 智紀「……じゃあな」 純「また俺の真似じゃねえか!」 衣「きょうたろー、今日は楽しかったぞ!」 衣「満月の夜に会うのを待っているぞ!」 京太郎「ええ、また会いましょう」 衣「うむ!」 京太郎「そろそろ帰るか」 一「あっ、須賀君、ちょっといいかな?」 京太郎「はい、何でしょうか」 一「ほら透華、渡しなよ」 透華「わ、わかってますわ!」 一「ほーらーはーやーく」 透華「これは……感謝の印として受け取ってくださいまし」 京太郎「このぬいぐるみ、さっきのやつですよね?」 一「あの後、透華が頑張って取ってさ、須賀君にお礼しようとしてたんだよ」 透華「はっ一!」 京太郎「そうだったんですか」 透華「違いますわ!」 一「もう、素直になりなよ」 透華「嫌ですわ!こんな破廉恥な殿方に何を!」 透華「…………ありがとうございました」ボソッ 一「気変わり速っ」 京太郎「いえ、こちらこそ、素敵なものをありがとうございました」 一「うん、じゃあね」 京太郎「はい」 京太郎「さて、と帰ってきたぞ」 京太郎「何をするかな……っと」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「ん、何だ?」 一『国広です、ボクたちの連絡先送っておくね』 一『衣とかにメールとかしてあげてね』 龍門渕五人の連絡先を手に入れた! 夜2 京太郎「照にメールするか、約束もしたしな」 京太郎「何て送ろう」 京太郎「雀士なら打って語ろう!」 京太郎『打たないか?』 京太郎「送信っと」 京太郎「照なら応えてくれるだろう」 京太郎「なんで帰ったのかも気になるしな」 照「…………」 照「打たないか、か」 照「私じゃなくても憩たちと打てるのに」 照「なんで、だろう」 照「…………わからない」 京太郎「返信来ないなー」 京太郎「寝てるんだろう、うん」 京太郎「次は誰とメールしようかな」 京太郎「辻垣内さんに送ってみるか」 京太郎「近寄りがたい雰囲気だけど、大丈夫だよな」 京太郎『麻雀打ちませんか?』 京太郎「大丈夫……だよな」 京太郎「そういえば辻垣内さんって目つき怖かったよな……」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「!」ビクッ 京太郎「ささささ流石にだだだ大丈夫だろう」 智葉『了解した、ルームナンバーは3398だ』 京太郎「よかったぁ……『ドタマぶち抜くぞ』とか言われなくてよかったぁ」 【MAOの世界へようこそ】 京:相変わらずリアルだな 京:鳥のさえずりまで聞こえてくるし、対局も牌の感触とかリアルだし 京:何よりもリアルの雰囲気がある 京:おっと、ここか player3108:来たか 京:辻垣内さんですか? player3108:ああ、今夜はよろしく、楽しみだ 束縛希望:縛られたか デビル人:同じく 東一局 親 デビル人 25000 リザベーション2翻 束縛希望 25000 player3108 25000 京 25000 智葉(須賀、高火力と速攻) 智葉(清澄の先鋒と似ているが) 智葉(こちらの方が楽そうだ) 【抉る眼光】発動! player3108:カン 京太郎(うっわ、片方潰されちゃった) 京太郎(でも、まだまだだ!) 京:ロン 京:24000 智葉(……ふむ) 東二局 デビル人 25000 親 束縛希望 25000 リザベーション3翻 player3108 1000 京 49000 智葉(どうやら見くびっていたようだ) 智葉(さて、と) 智葉(借りは返してもらうぞ) 智葉(張りつつ、やつを止める!) 【抉る眼光】発動! 智葉(安い……) 智葉(しかしまた須賀が危険だからな) 智葉(わずかでも取り返す) player3108:ロン player3108:1300 東三局 デビル人 25000 リザベーション3翻 束縛希望 25000 親 player3108 2300 京 47700 智葉(そろそろ疲れてきた……) 智葉(だが、まだいける) 智葉(私だって今年は準決で宮永といい試合をした) 智葉(だから、負けない) 【抉る眼光】発動! player3108:カン player3108:カン 京太郎(二萬も五萬も暗槓!?) 京太郎(三色が封じられた……か) 京太郎(捨てた方がいいよな) player3108:カン 京:なっ! player3108:嶺上ツモ、責任払いで18000 player3108:連荘 東三局一本場 デビル人 25000 束縛希望 25000 リザベーション3翻 親 player3108 20300 京 29700 智葉(そろそろ疲れてきた……) 智葉(須賀の一人聴牌) 智葉(ここは……オリておくか) 智葉(オーラスでまくる、ただそれだけだ) 京太郎(うむむ……辻垣内さん強いな) 京太郎(もういっちょ) 京:ロン 京:12300 オーラス デビル人 12700 束縛希望 25000 player3108 20300 親 京 42000 京:ツモ 京:12000オール デビル人 700 束縛希望 13000 player3108 8300 京 78000 智葉(一方的、流石は男子チャンピオンと言ったところか) player3108:おつかれ、先に失礼する 束縛希望:あっ、ああああっ! デビル人:部長、いい顔ですっ 京:何だったんだあの二人は 京:俺ももう寝るか 【8月第4週 休日】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6428.html
【12月第1週 休日】 京太郎「勉強しなきゃなぁ……でも麻雀も打ちたいな……」 京太郎「今日はどうしよ」 京太郎「朝だし勉強しよ」 京太郎「図書館で勉強するのもアリだろうけど……」 京太郎「大人しく誰か誘うか?」 京太郎「図書館開いてなかった……」 京太郎「しょうがない、一人で頑張ろう」 京太郎「何を重点的にしようかな」 京太郎「数学と社会が前と比べてだいぶ落ちたから先にやっとこう」 京太郎「数学は……三角比からか」 京太郎「sinとcosがこんがらがるんだよな……」 京太郎「星間距離を求めるとか楽しいんだけど面倒くさいのがな」 京太郎「頑張ろ……」 0 θ 180のとき、2sin^2θ-9cosθ+3=0を解け 京太郎「えっとこれは……」 2sin^2θ-9cosθ+3=0 2-2cos^2θ-9cosθ+3=0 2cos^2θ+9cosθ-5=0 (2cosθ-1)(cosθ+5)=0 cosθ=1/2,-5 0 θ 180より 1 cosθ 1 したがってcosθ=1/2 θ=60 京太郎「答えもあってるし上出来だな!」 京太郎「もう何問かやったら社会にしよう」 昼 京太郎「勉強って一回スイッチが入るとずっと続けたくなるんだよな」 京太郎「今度はどうしよう」 ガララ 京太郎「霞さーん、いますかー?」 霞「はーい、何かしら」 京太郎「なるほど今日は上下ジャージですか……」 霞「悪かったわね、女っ気が無くて」 京太郎「全くもってそんなことはないですよ、そういうのもいいと思います」 京太郎(ジャージの下からでもわかるほどの爆乳が見えるからなぁ……) 京太郎「いつもの霞さんとは違うような感じがしてそこもいいと思いますし!」 霞「そ、そうかしら?」 京太郎「そうですとも!」 霞「ところで、今日は何の用なの?」 京太郎「ああ、勉強を教えてもらおうと思いまして、いいですか?」 霞「うん、いいわよ」 京太郎「文型ってわかりにくくて、紛らわしいですよね」 霞「SVOとSVCの見分け方はS=Oとかよく言われるけどそれ以前にどっちがOなのかCなのか分からなくなるわよね」 霞「……じゃあ文法は置いておいて教科書からやりましょうか」 京太郎「霞さんって英語できるんですか?」 霞「失礼ね、これでも去年まではピッチピチの女子高生だったのよ?」 京太郎「ピッチピチって……」 霞「なら……ナウでヤング?」 京太郎「もっと古くなってる気が……」 霞「ほんっと、京太郎くんは年齢ネタ好きよね」 京太郎「霞さんが3歳上だとは思えないのが原因なんですよ、良子さんですら年下に見えるほどですもの」 霞「戒能プロだってまだ20歳じゃない」 京太郎「それにしても、霞さんは大人っぽくって素敵ですよ」 霞「京太郎くんは、どうしてそう褒める方向に持っていくのかしら」 京太郎「考えるよりも感じてるんですよ」 霞「ごめんなさい、何言ってるのかさっぱりわからないわ」 夕 京太郎「図書館で集中して勉強する!」 京太郎「でもこっから歩いていくのか……寒いなぁ」 京太郎「今度自転車でも買おうかな……」 京太郎(科学……一年生は化学で二年生から地学とかなんだよな) 京太郎(えっとこれが電池式か……結構種類多いな) 京太郎(鉛蓄電池にボルタ電池に、ダニエル電池、乾電池っと) 京太郎(あとはイオン化傾向とかもあるのか……) 京太郎(とにかく集中集中!) 京太郎(Pb + SO42- → PbSO4 + 2e-に4H+ + 2e- + PbO2 + SO42- → PbSO4 + 2H2Oっと) 京太郎(おお!なんかやりきった感じがする!) 京太郎(この調子で英語も片付けるぞ!) 夜 京太郎「今日ずっと勉強しかしてない気がする……」 京太郎「いやいや、これで補習から逃れられるんだ、頑張るぞ!」 京太郎「こんばんはー、勉強教えてくーださい!」 霞「また来たの?」 京太郎「朝からずっと俺の勉強に対する熱がたぎってるんですよ!」 霞「はいはい、じゃあお茶でも入れてくるから中で待っててちょうだい」 京太郎「お邪魔しまーす」 京太郎「くぅ~疲れました!」 霞「よく集中してたわね、お茶いる?」 京太郎「いただきます!」ゴクッ 京太郎「……そういえば、郁乃さんまだ帰って来てないんですか?」 霞「郁乃ちゃん……最近帰って来てないのよ」 京太郎「帰って来てない?学校には来てるのに?」 霞「彼女なりの事情があるんじゃないかしら、一応中身は私よりも大人なわけだし」 京太郎「けど前見たときはどこか辛そうだったような……?」 霞「……ふんふむ、今度会ったら何があったのか聞いた方がいいわね」 京太郎「ですよね……」 夜2 京太郎「夜も遅いし、もう誰かと勉強はできないよなぁ」 京太郎「一人で頑張ろう」 京太郎「眠いけど国語にするか」 京太郎「範囲は……六の宮の姫君、か」 京太郎「なんか悲しい話なんだよな」 京太郎「結局主人公死んじゃうし、みんなバラバラになっちゃうし」 京太郎「面白いといえば面白いんだけどな……」 京太郎「眠い……もう寝るか」 京太郎「ちょっとしか進められなかったな」 【12月第1週 休日】終 【12月第2週 平日】 京太郎「郁乃さんに憩さん、咏がもうここにはいないのか」 京太郎「郁乃さんは何があったんだろう……」 朝 京太郎「よっ、照!」 照「おはよう」 京太郎「紺のカーディガンか、似合ってるぜ」 照「制服が制服だからカーディガンかセーターしか着れない……」 京太郎「照はニーソとか似合わないもんな」 照「マフラー欲しい」 京太郎「長野よりはマシに思えるけど」 照「最近はどこも寒い」 京太郎「ホントだよ、どうにかならねえもんかなー」 ヒュルルル 京照「「へっくし!」」 京照「「うぅ……」」ブルブル 京太郎「12月の中旬でこんなに寒いとは」 照「もう嫌、帰る」 京太郎「待て待て待てぃ!」ガシッ 照「寒い……」 京太郎「じゃあほら、俺の上着貸してやるから帰るなって」スッ 照「わかった」 京太郎「あーそうだ、クリスマスのプレゼント何が欲しい?」 照「え?」 京太郎「なんでそんな驚いてんだよ」 照「だって、京からクリスマスプレゼントなんて言葉初めて聞いたから」 京太郎「確かに俺貰ってばっかだったけど、一応俺にだってプレゼント精神はあるんだぜ?」 照「じゃあ…………」 照「…………」ウーン 照「どうしよう……」 京太郎「マフラーとかでもいいんだけど」 照「それもそうだけど、せっかく京がくれるんだからもっと良いものが欲しい……」 京太郎「なんじゃそりゃ」 照「わからない」 京太郎「もっといいものかー」 照「うん」 京太郎「まあいいや、また今度聞くから。照はあっちだろ?」 照「うん、じゃあね」 京太郎(「俺は照のちゃんとした笑顔がまた見たい」とか言ったら引かれるよな……) 京太郎「おう、部活でな」 昼 京太郎(昼休みくらいは牌に触っていたい) 京太郎(そう思って来ちゃったわけだが) ガチャ 京太郎「ちはーっす」 京太郎(ま、誰もいるわけ……) 憩「京太郎くん?」 京太郎「あ、いた」 憩「京太郎くんもお昼なん?」 京太郎「ええ、憩さんもですか?」 憩「せやでー、ほな一緒に食べよか」 京太郎「憩さんと昼飯なんて一か月ぶりくらいですかね」 憩「最近教室で食べてたからなぁ、京太郎くんと話すのも久しぶりな気がするし」 京太郎「じゃあ今日は腹を割って話し合いましょうよ!」 憩「その使い方はなんか違う気がするけどなー」 京太郎「そういや、あまり憩さんがお菓子食べるところとか見たことないんすけど、好きなお菓子とかあるんですか?」 憩「お菓子かぁ、好きは好きなんやけど、にきびとかできたら困るし……」 京太郎「照のやつは年がら年中菓子食べてるのににきびもできないし太りもしないんですよね」 憩「太らない……羨ましいなぁ」 京太郎「憩さんはまだ太るとか気にしないでいいと思いますよ?」 憩「けど、この頃おなかプニプニするようにのうてきたし……」ズーン 京太郎「そうですか?脚とか十分綺麗ですけど」 憩「京太郎くんがそういうんなら……まあ」 京太郎「結局何が好きなんですか?」 憩「ウチはリッツとかハーベストとか、食べやすいビスケットみたいなんが好きやな」 京太郎「それだったら、マリーとかムーンライトも食べやすくておいしいですよね!」 憩「最近は食べっこどうぶつにもハマっとるんやけど、京太郎くんとしてはどうなんや?」 京太郎「俺もあれは好きですね、一気に頬張るのも良しですし」 憩「うんうん、流石京太郎くんは話がわかるなー」 京太郎「勉強しながら食べてるとついつい食べ過ぎちゃうのが少し問題ですよね」 憩「うん……せやな……」ズーン 京太郎「……そんなに太るのが気になるなら今度どっか運動しに行きますか?」 憩「あ……そうしたいのもやまやまなんやけど……」 京太郎「門限とかあるんですか?」 憩「門限というか……まあそんなもんなんやけど」 京太郎「じゃあ暇な日があったら一緒に行きましょうか」 憩「うん、ありがとな」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「もう予鈴!?次移動教室だったじゃんか!」ガタッ 京太郎「俺先に失礼します!」 ガチャ タッタッ… 憩「一緒に運動かぁ……」 憩「許してもらえるやろか……」 京太郎「憩さんの家、やっぱり厳しいんだろうな」 京太郎「この前まで娘に一人暮らしをさせていたとは思えないくらいだ」 放課後 京太郎(試験前だけど、誰かしらいるだろ) 京太郎(部室に行ってみるか) 霞「あら、京太郎くんも来たの」 エイスリン「ヨクゾキタ!」 京太郎「霞さんとエイスリンさんだけっすか」 霞「何だかんだでみんな忙しいみたいね、二人は余裕があるみたいだけど?」 京太郎「あ……いや……それほどでも」 エイスリン「……」シュン 霞「それじゃあ今日は二人でお勉強会ね、私は職員会議があるから行かなきゃだし」 京太郎「了解です!」ビシッ エイスリン「リョウカイデス!」ビシッ 霞「あらあら、兄妹みたいね」 霞「それじゃ」ガチャ バタム エイスリン「ベンキョウ、ドウスル?」 京太郎「お互いにわからないところを教え合いましょうか」 エイスリン「ワカッタ!」 エイスリン「――――――――――」ペラペラ エイスリン「――――ワカッタ?」 京太郎「ばっちりですよ!発音が綺麗でそれでいてゆっくり話してくれて楽です!」 京太郎「さすがはネイティブですね」 エイスリン「エッヘン!」 京太郎「次は俺がエイスリンさんに教える番ですね、漢字でしたっけ?」 エイスリン「オネガイ!」 京太郎「えっと、断る、平和、国士、無双、赤、海底、河底、開花、一色、一気……って!」 京太郎「麻雀の役ばっかじゃないですか!どんだけ麻雀好きなんですか!」 エイスリン「オボエヤスカッタカラ……」 京太郎「そうやって勉強するのもいいですけど、幅が限定されるんですよ」 エイスリン「ム……アタラシイノオボエル!」 京太郎「新しいの……例えばこれを書きたい!とかありますか?」 エイスリン「ウーン……」 エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「俺ですか?」 エイスリン「スガキョウタロー、カキタイ!」 京太郎「じゃあ須賀は難しいんでまずは京太郎から書きましょうか」 エイスリン「ヨロシク!」 夕 京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎 エイスリン「カンペキ!」 京太郎「やだなにこのノートこわい」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「ん、もう下校時刻か、エイスリンさんも帰りますか?」 エイスリン「キョウタロートカエル!」 京太郎「じゃあエイスリンさんは戸締りお願いします、俺は掃除するんで」 エイスリン「リョウカイデス!」ビシッ 京太郎「気に入ったんですねそれ」 エイスリン「ウン!」ニコッ 京太郎(今日も癒されるなぁ) エイスリン「~♪」 京太郎「寒いのに元気ですねぇ……」 エイスリン「キョウタロー、オソイヨ」ニコッ 京太郎「はいは……」 エイスリン『マージャンヤメル』 京太郎「…………」ピトッ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「エイスリンさん、本当に、麻雀をやめるんですか?」 エイスリン「…………」 京太郎「マイナーとはいえ、ニュージーランドに帰ったって続けられるじゃないですか」 京太郎「エイスリンさんが麻雀やめるなんて、もったいないですよ」 エイスリン「…………」 エイスリン「ツヨクナイ、ズットマケテル」 エイスリン「アシデマトイ、ダカラ」 京太郎「足手まといなんかじゃないですよ!エイスリンさんは強いじゃないですか!」 京太郎「エイスリンさんは……エイスリンさんは自分の限界を決めつけてるだけですよ!そんなのおかしいです!」 エイスリン「…………」ウツムキ エイスリン「……ワカラナイ」 エイスリン「……ゴメンナサイ」 京太郎「……今度、俺と打ってください」 京太郎「エイスリンさんはまだ強い、それを証明します」 京太郎「つまるところ、エイスリンさんの意思次第ですけど」 エイスリン「…………」 京太郎「俺は、エイスリンさんも照も郁乃さんもみんな笑って麻雀部から引退してほしいんです」 京太郎「……俺、先に帰ってますね」 エイスリン「…………」 京太郎「つい熱くなっちまった……」 京太郎「強く言い過ぎたかもな」 京太郎「ちゃんと謝らないと」 京太郎「面と向かって話さないと、だよな」 京太郎『部屋に……来てくれますか?』ピッ ヴーッ ヴーッ エイスリン『すこしまって』 京太郎「……そこまで嫌われたわけじゃないのか?」 コンコン 京太郎「はーい」ガチャ エイスリン「ドウシタノ?」 京太郎「すみませんでしたぁっ!」 エイスリン「!?」ビクッ 京太郎「俺、なんか自分勝手にいろいろ言っちゃって、言いすぎちゃって」 京太郎「俺はそんな偉いこと言えるような立場じゃないのに、また照や咏みたいにいなくなっちゃうんじゃないかって思って」 京太郎「ほんと……すみませんでした」 エイスリン「…………」 エイスリン「ダイジョウブ、キョウタロー」 エイスリン「…………オヤスミ」 トタトタ ガチャ バタム 京太郎「許してもらえたのか……?」 京太郎「はぁ……今日は一層疲れた気がする」 【12月第2週 平日】終 テストの結果 国語 100 数学 100 化学 87 社会 77 英語 72 平均 87.2 【12月第2週 平日2】 京太郎「試験も好調だったし、今週は調子がいい気がするぞ!」 京太郎「それに今日で学校も終わりだしなー」 朝 キィィ バタム 照「おはよう、京」 京太郎「ん、おはよ」 照「京は試験、どうだった?」 京太郎「ああ、ばっちりだったぜ、照はどうなんだ?」 照「私もばっちり」 京太郎「そりゃ良かった、んじゃ行こうぜ」 照「うん」 京太郎「もう冬休みかー、夏休みからあっという間だったな」 照「京は何するの?」 京太郎「冬休みか?俺は……あっそうだ」 照「?」 京太郎「俺、来週から合宿行くからいないんだ」 照「そう」 京太郎「そういや照も選ばれてるんだよな?合宿とかもあるんだろ?」 照「私も来週くらいからだったと思う」 京太郎「へぇー、誰と一緒なんだ?」 照「…………!」 照「その手には乗らない、情報を聞き出したいならお菓子を譲渡するべき」 京太郎「お菓子さえあればいいのかお前は……」 京太郎「って違うわ!俺そこまでせこくないからな!」 照「……そう、そうなると京は私を拷問しようと……」 京太郎「いや、ないから」 照「両手と両脚を縛って、鞭打ったり、蝋燭で炙ったり」 京太郎「ないから」 照「そうしていくうちに京は私を憐れんで恋に落ちる」 京太郎「ないから」 照「…………」 京太郎「…………」 照「…………」シュン 京太郎「あーいや、ないこともないこともないこともないかなー、と」 照「…………!」パァァ 京太郎(表情読みにくいけどこういうのはわかりやすいのな) 京太郎「照の話で気づいたけど、他のチームを探るのも戦略としてはありなのか……」 京太郎「今日は弁当作んなかったから購買だな」 京太郎「しかし、いっつも人いるな……あ」 エイスリン「」キョロキョロ 京太郎「エイスリンさんか、声かけてみよ、おー」 「あ、エイスリンさんこっちこっちー!」 エイスリン「!」トタトタ 京太郎「ぉ……ぃ……」 京太郎「…………」 京太郎「買ったら教室で食べよ」 キーンコーンカーンコーン 「あ!原村さん一緒に帰ろー!」 和「はい、少しお待ちください」 「俺らも一緒にいいかな?」 「いいよね、原村さん?」 和「構いませんよ」 京太郎「……」 京太郎(原村さん、人気だな……) 京太郎(俺だって成績優秀麻雀日本一なんだからそれなりに人気もあっていいはずだし、それこそ最近だって周りの奴らとは喋ってるし男子のほとんどとも喋った) 京太郎(でも、一緒に帰る人とかあんまりいないんだよなー) 京太郎(まぁいいや、帰ろ) 【清々荘】 霞「あら京太郎くん、遅かったわね」 京太郎「そういう霞さんは早すぎませんか?結構早く出てきたはずなんですけど」 霞「今日は授業がなかったのよ、だからまあ、ね」 京太郎「それで何なんですか?」 霞「そうそう、今日は鍋パーティーをしようと思うの」 京太郎「鍋?」 霞「冬になって寒くなって来たし、学期も終わったからちょうどいいと思ってね」 京太郎「あー、なるほど」 霞「それでこれから準備をするのだけど、手伝ってちょうだい」 京太郎「手伝うって、何をですか?」 霞「買・い・出・し」ニコッ 京太郎「鍋の買い出し……って相当な量じゃないですか!」 霞「まあまあそう言わずに、おつりはあげるから」 京太郎「小学生のおつかいじゃないですか!どうせ樋口先生一人で行かせる気なんでしょう!可哀想じゃないですか!」 霞「はい、一万円」 京太郎「行ってきます!」 京太郎「つーわけで行こうぜ!」 照「どういうわけ……寒いから嫌だ」 京太郎「まあまあ、お菓子買ってやるから」 照「行く」 京太郎(ゲンキンなやつだな……) 霞(京太郎くんが同じこと言えるのかしら……) 京太郎(買うものは野菜と肉だから商店街に行けば時間はかかるけど安く済む) 京太郎(スーパーにいけばすぐに済むけど値段は少し高くなりそうだ) 京太郎(そういえば霞さんが来客もあるから余分に買っとけって言ってたな) 京太郎「まずは肉買いに行くか」 照「お菓子……」 京太郎「全部終わったら買ってやるから」ナデナデ 照「うん……」 照「早く欲しいから二人で別行動しよう」 京太郎「ダメだ、絶対にダメだ」 照「咲とは違って迷わない」 京太郎「それ以前にお菓子に金使って破産するだろお前」 照「そんなことはない」 京太郎「じゃあ今月お菓子に何円使った?」 照「……一、十、百、千……」 照「…………」ガクガク 照「お、覚えてない」メソラシ 京太郎「おい」 京太郎「んで、鍋に使うなら何がいいと思う?」 照「牛か豚」 京太郎「そのどっちにするか聞いてんだけどな」 京太郎「牛肉にしたけど、良かったか?」 照「私はなんでもいい、他の人はわからないけど」 京太郎「う……まあ牛肉嫌いな奴はいないだろ、うん」 照「次はどこにいくの?」 京太郎「じゃあスーパーに行くか」 照「お菓子!」パァァ 京太郎「いや、野菜買いに行くだけだから」 照「お菓子……」ガシッ 京太郎「いやだから野菜を」 照「お菓子、お菓子」ウルウル 京太郎(あれ、なんか可愛い) 照「お菓子!お菓子!」グラグラ 京太郎「お菓子以外の言葉を使えよ!」 京太郎「ソフトサラダ、たけのこの里、トッポ、ポッキー、牛乳プリンなどなど」 京太郎「こんぐらいで十分だろ」 照「ありがとう、流石は京」ホクホク 京太郎「皆の分も買ったし、次は……」 照「あとは野菜だね」 京太郎「野菜忘れてた……」 京太郎「また商店街に戻って来るとは……」 照「京が抜けてるから」 京太郎「お前が洗脳してきたせいだろうが」 照「京がお菓子を買わないから」 京太郎「照なんて連れてくるんじゃなかった……」 「おおきにーまた来てなー」 京太郎「よっし、帰るぞ」 照「京、持てるの?両手塞がってるし」 京太郎「まあ男だしな、それに照だってお菓子持ってくれてるだろ」 照「手、冷たそう」 京太郎「大丈夫だ」 照「…………」 照「京、一つちょうだい」 京太郎「ん、何を?」 照「いいから」グイッ 京太郎「うぉっ、何だよいきなり……」 照「お菓子食べ終わったから、京の持つ」ヨロヨロ 京太郎「食べ終わるの早い!?」 京太郎「でもいいよ、俺の仕事だし」 照「京のためなら、大丈夫」 京太郎「そっか、ありがとな、照」 照「……うん」 京太郎「ただいま帰りましたー」 照「ただいま」 霞「お帰りなさい、照ちゃんも行ってくれたのね」 京太郎「これが肉で、こっちが野菜です」 霞「はい、ありがとね」 京太郎「余分に買って来て、って俺たちの他にも誰か来るんですか?」 霞「そうよ、千里山の子たちとあとは……」 霞「阿知賀の子たちよ」 照「阿知賀……?」 霞「インターハイの監督会議のときに赤土さんと連絡先を交換して仲良くしてたのよ」 霞「決勝まで一緒に勝ち進んだ子たちだし、せっかくだからって誘ってみたわけ」 京太郎「ああ、そういうことですか」 霞「みんなもう集まってるから、上がってちょうだい」 京太郎「はーい」 照「お邪魔します」 グツグツ 晴絵「準備は良いかお前らーっ!」 宥「あったか~い」ホカホカ 竜華「ときー、ときー、何食べる?」 怜「玄ちゃーん、膝枕してぇな」 玄「えっ、あっ、はい!どうぞ!」 竜華「怜……」シュン セーラ「新子……やったけ?お前も入れー!」グイッ 憧「ちょっ、触ってこないでよ!」 セーラ「そんなこと言わんでもええやんかー」 穏乃「きのことか山菜とか猪とか採って来たんですけど!」 浩子「最後のやつはおかしいやろ」 灼「ちょっとみんなうるさ……」 泉「もうそろそろ入れた方がええんちゃいます?」 華菜「カナちゃんが野菜を運んできてやったんだ!感謝しろよ、お前ら!」 エイスリン「ダレダヨ」 晴絵「え……あのー」 ワイワイガヤガヤ 晴絵「…………」チーン 雅枝「ほな鍋パーティー始めるでー」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「肉運んできましたよー」 京太郎(って始まってんのか、俺は空いてるところに……あそこだな) 京太郎「照、ここいいか?」 照「うん」 華菜「京太郎は鈍間だからしょうがないなぁ、カナちゃんの隣をくれてやろう!」 華菜「この野菜は私が切ったんだぞ、どうだ?おいしそうだろ?」 京太郎「照は肉も取ったのか?」 照「やっぱり牛肉はおいしい」モキュモキュ 京太郎「そうか、じゃあ俺も……」 憧「……」カチン 京太郎「新子……さん?」 憧「な、何よ」 京太郎「いや、おたま握られたまんまだと俺が取れないんだけど」 憧「……そ、そうよね、はい」つ 京太郎「おう、あんがと」スッ ピタッ 京太郎「あ、ごめ……」 憧「~~~~!!」カァァ 京太郎(ああ、人の顔ってこうやって赤くなるのか) 華菜「おお?これはアレか?新子の身体に電流が走ったってやつか?初々しいなー」 華菜「そんなことより早くカナちゃんが切った野菜を食べるんだな!」 照(騒がしい……) 華菜「やっぱりカナちゃんが切った野菜はおいしいなー」 華菜「ゆで具合もちょうどいいし、最高だな!」 京太郎「新子さん、肉うまいか?」 憧「それがどうだって言うのよ」 京太郎「俺が選んできた肉だから、どうかなって」 京太郎「新子さんにもおいしいって言われたら嬉しいしさ」 憧「ぅ……」パクッ 憧「……ま、まあおいしいんじゃないの?」 京太郎「そっか、なら良かった」 京太郎「そういや、来年の阿知賀ってどうなるんだ?」 憧「え?」 京太郎「赤土さんはプロ行くんだろ?そんで宥さんも卒業しちゃうし」 憧「……ああ、ハルエはいなくても他の先生が顧問を引き継いでくれるし、来年になれば新入生もいるから」 京太郎「じゃあまた、インターハイには出るつもりなんだな」 憧「当然でしょ、アンタたちに負けたまんまじゃ終われないんだから!」 京太郎「そりゃ楽しみだな」 照「来年はまだ憩も京もいるから負けない」 憧「あれ?ちょっと待って……宮永さんと赤阪さんとウィッシュアートさんがいないってことは……」 憧「来年の心配しないといけないのそっちの方じゃないの!?」 京太郎「あー……だな」 憧「だな、ってもっと深刻そうにしなさいよ」 京太郎「そう言われても、わかんねえとしか言いようがねえし」 憧「まあ、そうでしょうね」 京太郎「そゆこと、ところでさ」 憧「?」 京太郎「なんでこっち向いて話してくれないんだ?」 憧「しょ、しょうがないでしょ!男子の顔なんて見たくないしっ!」 京太郎「その言い方酷くない!?」 霞「はいみんな注目!」 霞「これからちょっとしたゲームをしたいと思います」 セーラ「ゲーム?」 霞「王様ゲームをやるわよ」 京太郎「またですか……」 霞「今回は従来のルールとは違って、まず罰ゲームを書いてこの箱の中に入れる」 霞「そうして王様くじ二本を引いた人が罰ゲームを実行するの」 霞「罰ゲームはペアのもの専用AがBに~するっていう形でお願いね」 照「そういうのは郁乃の十八番なんじゃ……」 怜「ま、面白そうやからええやん」 霞「それじゃあ第一ゲーム目、始めるわよ」 「王様だーれだ?」 京太郎「俺がAで……」 照「私がB」 エイスリン「バツゲーム!」 京太郎「なんで選ばれた方が罰ゲームしなきゃいけないんですか……っと」 |AがBをどう思ってるかB以外に告白| 京太郎「…………」 華菜「何を引いたんだー?」 浩子「おお、なかなかやな」 霞「はいはい、それじゃあ照ちゃんはこっちの部屋に行きましょうね」 照「何を引いたの?」 怜「ええからええから」グイグイ ガララ ピシャ 竜華「どう思ってる、言うてもただの幼馴染とかやないの?」 玄「足りない、とか?」 京太郎(どう思ってるって言われてもなぁ……) 京太郎(考えてみると……あいつは……) 京太郎「うーん……いざという時頼れる姉さん、ですかね」 泉「どっちかというと京太郎くんの方が頼られてる方だと思いますけど」 京太郎「確かにいつもはお菓子好きでぼんやりしてて、頼りにはならないんですけど」 京太郎「麻雀は強いし、勉強だってできる、今日だって買い出しの荷物持ってくれたし」 京太郎「何だかんだで頼りになるんですよ、あいつは」 怜「ほー」 エイスリン「フウフ?」 穏乃「なんかそれ、お互いのことがちゃんとわかってるっていうか!付き合ってるみたいだね!」 京太郎「付き合う?俺と照が?」 京太郎(照と付き合う、かぁ) 京太郎「……ないない」 京太郎(って、あれ?) 竜華「お似合いっぽいけどなー」 京太郎「あいつと一緒にいたらストレスで死にますよ」 京太郎(どうして、俺は満更じゃない、なんて……) 京太郎「また俺ですか……」 照「さっき、何したの?」 竜華「あ……ウチや」 照「ねえ」 京太郎「じゃあ引きますねー」 |BがAに膝枕| 怜「あーそれ私のやつや」 竜華「と、怜!?何入れとるんや、もう」 怜「これが当たっても損は無いなーって」 泉「さっきから京太郎くんにしか得が無いようなのしかないような……」 セーラ「まだ二ゲームやし偶然やろ、はよしてやー」 竜華(こんな大人数の前で膝枕て……アカン!恥ずかしすぎるわ!)ブンブン 京太郎(俺としては役得だけど……) 京太郎「ここじゃなくて、縁側でしてもらってきていいですか?」 京太郎「必ずやりますんで」 霞「まあいいけど、寒いわよ」 京太郎「はい、それでは行きましょう」グイッ 竜華「えっ、あっ」 京太郎「これで恥ずかしくないですよね?」 竜華「……そっか、わかってたんか」 京太郎「俺も同感でしたからね」 竜華「京くんは、ええ子やなぁ」ナデナデ 京太郎「あのままだと進行も止まっちゃいそうだったんで、それより寒くないですか?」 竜華「京くんの頭があるからあったかいわ」 京太郎「そうっすか……っと、そろそろ戻りましょうか」 竜華「せやな、もう十分やろ……」 怜「」ジーッ 照「」ジーッ 晴絵「」ジーッ エイスリン「」ジーッ 華菜「」ジーッ 竜華「……///」カァァ 京太郎「ちょっ、何見てんですかアンタら!」 華菜「うわっ、見つかったし!」 晴絵「撤収ー!」 京太郎「待てこらー!」 華菜「ふんご!ふごごごごごふおふごふご!」(なんでカナちゃんだけ縛るんだし!) 霞「はーい、じゃあ三ゲーム目行くわよー」 京太郎「あ、今度はBだ」 照「私がA」 灼「確率おかしいでしょ」 浩子「2/16×1/15の二乗やからそう簡単には出えへんはずやな」 照「ゲームは……」 |AがBとの出会いからこれまでの思い出を語る| 京太郎「……絶対に誰か狙ってやっただろ」 照「話していいの?」 晴絵(穏乃たちにこうして話して仲良くさせようと思ったんだけど、まあこれでもいいや) 照「あれは9年くらい前……」 照「この前、海で溺れたときも京が助けてくれた」 照「それと、京は『いなくならないでほしい』って言ってくれた」 照「だから嬉しかった、京には感謝している」 京太郎「て、照?もうそのくらいでいいんじゃないか?」 照「まだ京と私の思い出はたくさんある」 京太郎「もう充分だろ?」 照「恥ずかしがらなくていい」 京太郎「恥ずかしいから!嫌なんだよ!」 京太郎「そもそもなんでそんなに覚えてんだよ!」 照「…………」 照「京との思い出なんて、忘れられるわけがない」 京太郎「それやめて、最ッ高に恥ずかしい!」 京太郎「」チーン 霞「まあまあ、京太郎くんが小さいころからいい子だったのはわかったからいいじゃない」 京太郎「そんな認識はいいですよ……」 霞「あら、今度は私ね」 穏乃「私もです!」 霞「じゃあ穏乃ちゃんが引いてくれるかしら」 穏乃「了解しました!」 |BがAにダチョウ倶楽部のおでん芸をやる| 穏乃「……えぇぇ」 霞「まさか自分で書いたのが当たるとはね……」 穏乃「あのー、ほんとにやっちゃっていいんですか?」 霞「油揚げに大根、お肉だってあるわよ」 玄「私が押さえておきます!」 霞「そう、よろしくね」 穏乃「え……じゃあ始めますよ」 穏乃「このお鍋の中身はグツグツのアツアツだ!これを食わせてやる!」 霞「やめろ!来るな!やめろ!ウォオオオオオー!」 玄「おもちおもちおもちおもち」 穏乃「まずはこの大根、汁が染みてて熱いですよぉ?」 霞「やめろぉ、やめてぇやめなさいぃ!」 穏乃「え、えいっ!」 霞「ああぁああぁあががぁあああ熱いあぁぁいぃぃ!熱いぃぃぃぃぃぃいああぃああいああ!」 玄「まさかこれほどまでに大きなおもちが揺れる様を見れるとは思ってもみなかったのです」 穏乃「次は肉だ!えいっ」 霞「うぎゃゃぁあぁぁああゃぁ!熱いあづいいぃぃあいいいあ!」 憧「ねえ、あれって演技なの?」ヒソヒソ 宥「あったかそう……」 灼「私に聞かないでほしい」ヒソヒソ 京太郎(なんだこのカオス) 怜「お、私がBや」 憧「なんだ、良かったぁ。私がAよ」 怜「ほなら、私が引いてもええか?」 憧「はい、どうぞ」 |アツアツの白滝踊り食い| 憧「白滝は踊り食いできないでしょ、生きてないんだから」 泉「えっ」 怜「これの趣向はようわからんわ」 泉「ええっ」 憧「とにかく食べればいいんでしょ?」 怜「せやな」 憧「えいっ」パクッ 怜「んっ」チュルッ 憧怜「「…………!」」 怜「こっ、これは……!」 憧「熱いッ!とてつもなく熱いわッ!」 怜「鍋の汁が纏わりついて美味いんやけど……ぁふ」 憧「はぁ、はぁ……んくっ」 怜「熱いなぁ……っ」 憧「はい、終わり!」 怜「何がしたかったんやろ……」 京太郎(二人とも……唇についてる汁がテロテロしててなんかエロいなぁ)ニヘラ 晴絵「憧ー、汁ついてるわよ」 憧「あ、ありがと」 京太郎「チッ」 霞「さて、一通りゲームもし終わったことだし、そろそろお開きにしましょうか」 晴絵「あっ、そうだ石戸先生、ちょっと相談なんだけど……」 雅枝「せや、こっちも……」 京太郎「あの三人、何話してるんだろ」 京太郎「まずは片付けしないとだよな、誰か手の空いてる人に手伝ってもらうか」 京太郎「エイスリンさん、こっち手伝ってくれませんか?」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「俺がこっちの皿とか片すんで、エイスリンさんは小皿とかコップの方をお願いします」 エイスリン「マカセテ!」 京太郎「ほいほいほい、と」 京太郎「エイスリンさんは鍋パーティー楽しかったですか?」 エイスリン「トッテモタノシカッタ!」ニコッ エイスリン「オイシイシ、アソンダシ!」 京太郎「そうっすか」 エイスリン「キョウタローハ?」 京太郎「俺もみんなでこんな時間を過ごせて楽しいですよ」 エイスリン「ヨカッタ!」ニコッ 京太郎「はい、良かったです」 京太郎「ところで、エイスリンさん日本語上手になりましたよね」 エイスリン「ソウ?」 京太郎「今となってはホワイトボードとか使ってないじゃないですか」 エイスリン「タシカニ!」 京太郎「まだ片言っぽいのは抜ききれてないですけどね」 エイスリン「ガンバル!」 京太郎「頑張ってくださいね」ナデナデ エイスリン「エヘヘ……」ホニャァ カチャン 京太郎「って!エイスリンさん左手!」 エイスリン「ア……」 バシャァッ! 京太郎「エイスリンさん!」 エイスリン「ギュウニュウ……」ビチョ 京太郎「ああ、せっかくの服が台無しだ。とりあえずこれで拭いてください」 エイスリン「…………」 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョウタロー、フイテ!」 京太郎「ええっ!?」 エイスリン「キョウタローガフイテクレナイト、カゼヒク」 京太郎「いや、そうは言われても……」 京太郎(Tシャツの主に胸部にかかっているわけでして……) エイスリン「ヘクチッ」 京太郎(でもこのままだと臭いも付いちゃうし……) エイスリン「キョウタロー……オネガイ」 京太郎(煩悩退散煩悩退散!) 京太郎「わかりました、やりますよ」 京太郎(なるべく触らないように、意識しないように!)スッ エイスリン「キョウタロー……ヤサシクシテ」 京太郎(だから何でそんなこと言うんだよぉお!) 京太郎「わかってますよ」フキフキ エイスリン「ン…………」モゾモゾ 京太郎「じっとしていてください」 エイスリン「…………」 京太郎「今度はもう少し周りのこと見て動きましょうね」フキフキ エイスリン「ハイ……」 京太郎(濡れちゃってるんだから……中まで拭かないと、だよな) 京太郎(これは仕方のないこと、たとえ下着の色が見えたって少しくらい触っちゃったって嗅いじゃっても仕方のないことなんだ!) 霞「―――というわけで、今日はみんなここに泊まることになりました」 京太郎「どうしてそんな話に!?」 照「千里山も阿知賀も時間が遅いから帰れないんだって」 京太郎「ああ、そっか」 京太郎「けど、ここで泊まるには狭すぎるんじゃないですか?」 霞「皆の部屋にも一人ずつ止まらせてあげるのよ、そうすれば数もちょうどいいでしょ」 京太郎「でも結局俺は一人、と」 霞「あら、それはどうかしらね」 京太郎「どう、とは?」 霞「京太郎くんは確かにお盛んな年頃だけど、悪い子ではないのはわかっているから一人任せようと思うのよ」 京太郎「本気ですか!?」 霞「そのかわり、何かあったら即刻ここから出て行ってもらいますからね」 京太郎「はい!男京太郎張り切って女の子を泊まらせます!」 霞「その発言が信用できない原因なのよね……」 京太郎(部屋の片づけは終わった!あとは誰かが来るのを待つだけ!) コンコン 京太郎(来た!) 京太郎「はーい、今行きます」ガチャ キィィ 憧「」 京太郎「よっ!」 憧「」 憧「」 憧「チェーーーーーーーンジ!!!!」 京太郎「それは男の方の台詞だ!」 憧「嫌!なんで須賀と一緒に寝なきゃいけないのよ!」 京太郎「そこまで言わなくてもいいじゃねえか!せっかく国麻で仲良くなれたと思ったのに!」 憧「あんなの私の方がどうかしてたのよ!」 京太郎「ええええっ!?」 憧「と・に・か・く、ハルエに抗議してくるから!」 京太郎「ちょっと待ってくれよ!」ガシッ 憧「きゃっ!何すんのよ!」 京太郎「新子、お前このまんまでいいのか?」 憧「何よ、いきなり……」 京太郎「このまま男が苦手のまま過ごして、男と関わらずに生きていくつもりなのかよ」 京太郎「可愛い新子にそんな人生はもったいない!」 憧「そ、そうかもしれないし……私だってこのままじゃダメだってわかってる」 京太郎「じゃあさ、俺で治そうぜ、男嫌い!」 憧「へ、へぇ、ここが男子の部屋……ね」 京太郎「おう、くつろいでくれ」 京太郎(ちょろいなぁ、ちょろすぎて心配になって来るぜ) 京太郎「それか風呂入ってくれてもいいぞ」 憧「……じゃあ風呂、借りるわよ」 京太郎「どーぞーどーぞ」 ガララ ピシャ 京太郎(こうして新子さんが風呂に入ってるわけだけど……何をしようか) 京太郎「布団敷いとくか、でもどう敷こう……」 京太郎「新子さんが嫌がるから離した方がいいよな……」 京太郎「…………!」キュピーン 憧「上がったわよ」 京太郎「んじゃ、俺入って来るな。先寝ててもいいぞ」 憧「寝る……って!」 憧「なんで布団が隣り合わせなのよ!」ゲシッ 京太郎「違う!これにはわけがあるんだ!」 憧「バカ!アホ!変態!マジ有り得ない!」ゲシッゲシッゲシッゲシッ 京太郎「とりあえず聞いてくれ!」 憧「ふんっ、蹴りながら聞いてあげる」ゲシッゲシッ 京太郎(風呂上りのパジャマ姿の女の子に蹴られるって何てご褒美……) 京太郎「俺思ったんだ!新子さんが俺のすぐ隣で一夜を過ごせるようになれば男嫌いもすぐ治るんじゃないかって!」 憧「言い方がいやらしいのよバカ!」ゲシゲシゲシッ 京太郎「ぐへぇ……」 憧「ほら、早く風呂入ってきなさい」 京太郎「はい、行ってきます……」 チャポン 京太郎(今日も疲れたな……) 京太郎(あれ?パンツこっちに置いてたっけ?) 京太郎(忘れてた気がするけど……いっか) 京太郎(もうちょっとしたら上がろ) 京太郎「……およ?」 京太郎「なんで俺のパンツが置いてあるんだ?」 ガタガタ! 京太郎「ん?部屋の方か?」 京太郎「新子さん、上がったぞ」 憧「あーもう!なんで仕舞えないのよ!もう!」ガタガタ 京太郎「新子さん?俺の箪笥の前で何を?」 憧「ふぇっ?」 憧「……あっ、あっあーーーー!」カァァ 憧「こっこれは違うのよ!違うから!須賀一人暮らしだから下着風呂場に持っていかなくて、こっちに来られても嫌だって思っただけなんだから!別に須賀が困ってるだろうな、って思ったわけじゃないんだから!」アセアセ 京太郎「はいはい、あんがとさん」 憧「違うんだからね!」 憧「もう電気消していい?」 京太郎「いいぞー」 カチッ モゾモゾ 京太郎「なあ、新子さん」 憧「何?」 京太郎「新子さんってさ、いいお嫁さんになるよな」 憧「……はぁ?」 京太郎「ほら、俺のことを考えてパンツ持ってきてくれたし」 憧「だから違うって!」 京太郎「鍋のときだってみんなの分取ったりしてただろ、自分の分あんまり取ってないみたいだったし」 憧「あ、あれは……」 京太郎「周りのことをちゃんと気遣えてるってことだ」 京太郎「可愛いし、玄関見る限りじゃきっちりしてて掃除とかも好きな方だろ?」 京太郎「エプロンだって似合いそうだし、新子さんと結婚したら幸せだろうな」 憧「何よもう……好き勝手言ってくれちゃって」 京太郎「んー、本心なんだけどな」 憧「そう…………なの…………」 憧「…………」 京太郎「新子さん?」 憧「……すぅ…………」 京太郎「……寝ちゃったか」 京太郎「さてと、俺は……」 京太郎「……俺も寝よ」 夢の中の俺は山道を歩いていた そんな俺の隣にいたのは、新子さんだった 憧「なんで本当に来んのよ……」 京太郎「そっちが来いって言ったんだろ」 憧「まあ……そうだけど、さ」 京太郎「で、何の用なんだ?」 憧「別に……寂しかった、から?」 そう言った新子さんの頬は少し赤くなっていて 夢の中の俺は新子さんと親しそうに話していた 京太郎「ほぉ~ん、へぇ~」ニヤニヤ 憧「な、何ニヤついてんのよバカ!」 京太郎「憧もだいぶ素直になったなーってさ」 憧「……」カァァ 京太郎「んで、今日は何する?」 憧「どうしよっかー」 京太郎「お前の姉ちゃんに『若者は外で遊んできなさい!』とか言われて追い出されてきたんだよなー」 憧「『お前』って言うのやめてって言ってるでしょ」 京太郎「ん?ああ、ごめんな、憧」 憧「それでよし、じゃあ買い物行こっか」 京太郎「それが無難だな」 憧「え、っと、じゃあ、さ……」モジモジ 指をスカートの前で交差させて、俯いたその顔はまた赤くなっていた 明らかに現実とは違う俺たちの関係は、見ていて和やかな気分にさせてくれた 京太郎「どうした?トイレか?」 憧「んなわけないでしょ!バカ!」 京太郎「なら何なんだよ」 憧「その……はい」 新子さんはその小さな手を差し出した 京太郎「新手のおまじないか?」 憧「違うわよ!」 憧「……もう、手をつなぐくらいならできる、から」 憧「今日はこのままで……」 ぼそっと呟いた新子さんの言葉は俺に届き、夢の俺は何かを言いながら新子さんの手を握った 新子さんの手は、柔らかくて、ぷにぷしていて、少し膨らんでいて…… 憧「どこ触ってんのよバカァーー!起きなさいよこのこのぉー!」ドガッ 京太郎「ごへぇあ」 違う、新子さんの尻だった
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6315.html
須賀京太郎にとって東京という土地は、憧れと、驚きと、そして若干の嫌悪を抱かせる場所であった 長い期間開かれるインターハイ。その最中選手たちはずっと麻雀に明け暮れるのかというと、決してそうではない。 地方から集まった生徒たちは高いビルにはしゃいだり、迷宮のごとき駅の内部に辟易したり、たまに漂う奇妙な異臭に鼻をつまむ羽目になったり、形は様々ではあるがエンジョイしているものが多い。 特に試合に出る選手たちは息抜きという名目で遊びまわるものも多いようだ。 そんななか、須賀京太郎は麻雀に明け暮れていた。 「……ぉ、ツモ。500.1000」 「あちゃ、逃げ切られたか……」 「ふぅ、危なかった」 僅差で逃げ切った京太郎は手元のスコアシートに対局の結果をサラサラと記し、手持ちのカバンに押し込んだ。 「いやぁ、結構やるねあんた」 「いや、マジで運が良かったよ。白の暗刻が配牌で来てたからな」 上家の学生と軽く感想を交え、時計の針にちらりと目をやる。5時を少し回ったばかりである。 「ん、そろそろお暇するかな」 京太郎は席を立ち、支払いを済ませて、雀荘を後にした。 (東京のいいところは、ノーレートの雀荘がたくさんあるってところだな……) 地元でノーレート雀荘といえば、京太郎は一つ上の先輩染谷まこの家、roof-topしか京太郎は知らない。 しかしさすが東京というべきか、メジャーなゲームで、学生にも大流行の麻雀を行うためのノーレート雀荘はそこかしこにある。 おまけに今はインターハイの真っ只中。付き添いできた部員やら、見学に来て熱に当てられたものやらで街は溢れかえっている。 雀荘に入り席に着けばものの数分で四方が埋まり、すぐにゲームを始められる。数をこなすには絶好の環境に、京太郎は歓喜した。 始まりは、長野県で行われた大会にて、一回戦で敗北したことだった。 悔しかった。歯噛みした。しかしそれは理性で抑えられる範囲であった。 自分たちの大会もあるのに、しっかりとアドバイスをくれた先輩や同級生の面々に申し訳が立たなかった、しかしそれは顔を出せぬほどではなかった。 前よりも麻雀に費やす時間が増えた。しかしそれは可能な範囲、常識の範疇であった。 じわりじわりと麻雀という競技の熱が京太郎を蝕んでいたが、それはまだ仄かな光を発し始めた、熱してる最中の生鉄だった。 それに一気に火が通り、バチバチと火花を散らすほどの熱を帯びさせたものは、インターハイの第二回戦、清澄、宮守、永水、姫松の戦いだった。 痺れた、といった表現がおそらく当てはまる。京太郎は仲間たちの戦いを、対戦相手の強さを、間近に見せつけられた。 そして、その激しい戦いの最中にこんな考えが脳裏をかすめた 『俺もあんな戦いをしてみたい』 闘争心に火がついたら居ても立っても居られない。 二回戦インターハイ五日目、試合が終わった直後に京太郎は街へ飛び出した。最低限の荷物だけを持って雀荘に駆け込んだ。 そして、店から締め出される時間まで対局に夢中になった。 体の中の熱をできる限り吐いた京太郎は、しかしまだ体の内側に燻る火種に高揚しながら、呟いた。 「楽しいじゃんか」 前々から知っていた、とは言わない。 こんなに楽しいのは初めてだった。明確な目標を持った麻雀は楽しかった。 『彼女たちのように打ちたい』 その熱だけが、京太郎を変えた。 「明日は準決勝、か」 それなりに遠くの雀荘にいた京太郎は、ホテルまでの帰路をのんびりと歩いていた。 「……なんか、差し入れでも買ってくかな」 今頃メンバーは明日戦う対戦相手の対策会議でも開いていることだろう。甘いお菓子あたりをもって激励に行こう。 そう思った京太郎は、長野のものよりもだいぶ小さいコンビニへと入った。 「いらっしゃいませ」 店員の無機質な挨拶を聞き流し、お菓子コーナーに目を通す。 (んー……なにがいいかな?きのこたけのこは余計な争いが生まれたらやだし……アルファート……とか、あとは雨なんかもいいかもな) 適当に量のあるものを引っ掴みカゴに放り込んでゆく。そして会計に向かう前に、雑誌コーナーに立ち寄ってみた。 (お、最新号だ) 思えば今日は愛読する雑誌の発売日だったか。 これ幸いと雑誌を手に取りパラパラと京太郎は目を通す…… …… ……アア ……アアアアア (……ん?) ふと、なにやら叩きつけるような音が聞こえる。思わず読みふけってしまった京太郎は顔を上げた。 そこは、ガラス越しの滝が見えた。 「……うわ、マジかよ」 雨である。土砂降りである。天地を逆さまにしたとはこのことか。 5秒で全身が濡れ鼠になるであろう夕立の中を慌ててかけてゆく人や傘をさす人、水を弾き飛ばす車が行き交っている。 「……あ、やべ」 京太郎はコンビニの入り口近くに目を向けた。そこには傘コーナーがあったが、黒いビニール傘一本しか見当たらない。 「やばやば」 雑誌を戻し、傘へと駆け寄る。この雨の中を走って帰るのは避けたいところだ。 最後の一本を手に入れようと京太郎は腕を伸ばし…… 「ふぃ~やばかったー!」 突如水の塊がコンビニの中に飛び込んできた。 なにやら黄色と白が混ざったような……水っぽい何かである。京太郎や店員が目をぱちくりするのを意にもせず、水塊はバチャバチャと体を振っている。 「えーと、タオルと、傘傘……」 思いの外かわいらしい声をしているその水はまず近くのタオルに目をつけたようで、それを手に取った。そして反対側に設置されていた傘にも目をつけてを伸ばし…… 「ん?」 目があった。それはもうバッチリと 垂れ下がった濡れそぼった前髪から覗く瞳は、その惨めな惨状とは反対にキラキラと輝いていた。 さながら星のようだ、と京太郎は思案する お互い傘に手を伸ばした姿勢で、少しの間、見つめ合う 「……どうぞ」 京太郎はおそらく女であろう相手に、最後の一本を譲った。流石にここで傘を取ってしまってはカッコが悪いと、男の子のプライドが叫んだのだ。 「ほんとに?ありがとっ!」 髪の隙間から覗く……多分、整った顔立ちの女はにっこりと笑うと傘を手に取り、レジへと向かった。 (仕方ない、走って帰るか……) 京太郎は苦笑し、ガラス戸の外へ目をやる。雨の勢い未だ止まず。明日風邪を引くことにならなければいいが……と考える。 相手レジで会計を済ませた後、出入り口でかるく屈伸をする。そして、コンビニの外へ…… 「えー、お会計800円になります」 「はーい……あ」 「……お札、ずぶ濡れ、小銭もない」 「……申し訳ありません、その……それ、お札、ですか?」 「……わからない」 深くため息を吐いて、京太郎は再びレジへ向かった 「やーありがとー!助かったよ!まさか財布の中身がずぶ濡れなんて想像もしてなかった!」 タオルでゴシゴシと髪を拭う女を京太郎は……先ほどより若干引きつった苦笑で応じた。 「いやいやいいよ。傘を譲ったついでだ」 「ごめんね、お金出させちゃって。絶対返すから!」 一通りぬぐい終わった彼女はまだ湿った髪を手櫛で整える。すると……10人いたら12人が美少女というであろう美貌か姿を現した。 眉目秀麗だのなんだの様々な褒め言葉が当てはまるであろう顔立ちの中で、一際目が魅力的だった。 夏の満天の夜空のような輝きを宿すその瞳は、見るものを捉えて離さない。 「お、おう……」 部活仲間も美少女が多いが、それとは別で、明朗快活でありかつ、美術品のような美しさを持つ不思議な魅力の少女だった。 「ねぇ、名前と連絡先教えてよ。また連絡するから」 「おお、俺は須賀京太郎。今携帯出すから待ってろ」 美少女に連絡先を聞かれる、という時点で京太郎は先ほどの傘タオル計800円の支出の価値はあると思った。若干舞い上がりつつ、京太郎は懐から携帯を取り出す。 「ふーん、キョータロー、覚えたよ!私は大星淡!ちょっとまって、スマホスマホー」 濡れそぼった服を漁り、淡も携帯を取り出した。 お互いの連絡先をいざ交換しようとして…… 「……携帯、つかない」 「……」 深く深く、京太郎はため息を吐いた 結局京太郎は、口頭で電話番号を教えた後に恐ろしいほどの土砂降りの中をホテルに向かって全力疾走していた。 大星淡の二の舞にならないように、店員にビニール袋を数枚貰い、それで何重にも貴重品や買った品を包むという工夫を凝らしてある。 一緒の傘で行く~?という淡の提案は大変、それはもう大変魅力的であったが京太郎と淡のホテルは真反対の方角にあり、とても往復する暇はなかった。 「はしるーはしるー、おれーたーちー……」 中学時代のハンドボールで鍛えた体力にはまだ余裕があるが、容赦なく降り注ぐ水が体温を奪っていき、おまけに視界も悪い。今日は麻雀ではそれならに勝てたが、厄日と言わざるを得なかった。 ようやく宿にたどり着いた京太郎。 透明の自動ドアの向こうでずぶ濡れの京太郎を店員が少し嫌そうな顔で見たが、しまってあったタオルで体を拭い始めるとすぐ笑顔になった。 (やれやれ、水を滴るいい男にもサービスは無しか?……なーんて) とりとめのない考えをしながら服に染み込んだ水を絞り出し、肌に張り付いた水滴その他もろもろをぬぐい落とす。 (……果たして、連絡し返してくれるかね?) 連絡先を互いに交換すればよかったが、京太郎は淡の電話番号を聞けなかった。なんと自分の番号を暗記していなかったのである。 絶対連絡すると淡は言っていたが…… (まぁ別にいいか、800円くらい) 800円で美少女に恩を売り、その報酬は夕立の中のランニング、少々どころではなく気落ちするが、表情には出さない。 「さて、冷えちまったし風呂でも入るか」 それなりにさっぱりした京太郎は、水ががぼがぼとなって気持ちの悪い靴を踏み鳴らしホテルの中へと入った。 … …… 「あら、須賀くん」 「んぉ?」 大浴場近くで風呂上がりの牛乳を一気飲みしていると後ろから声をかけられた。 振り返ってみれば、我らが清澄麻雀部の部長にして策略家、竹井久の姿があった。手にはタオルの入ったカゴを抱えている。 「もうお風呂入ったの、早いわね」 「はは、ちょっと集中砲火を受けまして……そういう部長こそ」 「夕飯前にさっと入っちゃおうと思ってね」 時計を見てみると短針は6を長針は2を指している。 こうなると入浴時間は40分程度、風呂上がりのケアを含めるともっと余裕がなさそうだ。女性は長風呂と思っていた京太郎は少しポカンとする。 「いやだって、暑い部屋に五人寄り集まってあーだこーだ頭働かせたら汗かいちゃったんだもん」 少し恥ずかしそうに久は笑う。試合中は大胆不敵にして相手の裏をかき思考を引っ掻き回す、悪待ちの部長とは同一人物とは思えないほど、その仕草は可愛らしい。 「で、どう?今日も雀荘で打ってきたんでしょう。勝てた?」 「まぁまぁ、といったところですか……その話は後の方が良さそうですけと?」 「え?あぁそうね、流石に時間が……また後で、みんなでお話ししましょ」 じゃねー、といって久は女湯へと駆け込んで行く。 軽く手を振って見送った京太郎は、瓶をカゴにつっこみ自分の部屋へと戻った。 「……ん?」 ホテルで自分にあてがわれた、女子メンバーとは距離のある部屋。 京太郎は充電器を差し込んであった携帯電話を開いてみると3件の着信履歴があった。 三軒全部同じ番号で、約2分おきに掛け直されていてそこから電話は来ていない。 「……」 なんとなく電話をしてきた人物がわかった京太郎は、何の疑いもなくその電話番号へと電波を飛ばした。 ……数回ほどのコール音が響き、その後 「はいはーい大星淡でーーーす!!」 左耳から右耳へ点棒が貫いていったような大音量である。たまらず京太郎は頭を離し顔をしかめた 「あれ?もしもーし、きょーたろーだよねー?もしもーーーし」 「聞こえてるよ、てかうるせぇ、大星淡さん」 「なんだー、聞こえてたなら返事してよー!こちとら何回も電話かけたんだからねー!」 やかましいやつである、たまったものではない。 「はいはい申し訳ない……で、淡さん」 「気さくに淡様と呼んでくれて構わないよ」 「大星さん」 「……淡でよろしく」 「おうで、淡。何の用……ってのはわかってるけど、しっかり連絡してくれたな」 「あったりまえじゃん!恩はしっかり返すもの!仇と同じくね!」 少々喧しいものの、京太郎はこの淡のさっぱりとした物言いが嫌いではないようだ。少しだけ口角を上げて会話を交える。 「でー、コンビニで京太郎がいってたホテルの名前で調べたら場所はわかったんだけどさ、今日はこんな雨だし明日は準決勝があるから、ちょっと無理そうなんだよね。明後日まで東京にいる?」 「おう、勿論……ん?」 受け答えの後、少し考える。 明後日まで、というのは問題ない。明日の準決勝、清澄は必ず勝つだろう。万が一、いや那由多が一決勝に進出できないとしても、個人戦に出場する咲と和の付き添いでまだまだこのホテルに居座ることになる。 問題は…… 「準決勝?」 「そ、準決勝。淡ちゃんは高校100年生の大将だから忙しいのだ!」 そう、準決勝である。言い草からして応援ではなく選手として出場するということであろう。そして、大将という言葉…… 「白糸台の、大星淡?」 「え、今気づいたの?」 まったくである、勉強不足である。今この瞬間まで須賀京太郎は大星淡が白糸台の大将ということまで気がつかなかった……否、そういえば特集雑誌に名前が載ってるのを見たと思うし、清澄の会議においても名前を聞いたような気がする。 「……いやすまん、そんなやつと偶然コンビニで知り合うとは思ってなかったからな」 「んー、まー、それはしょうがないかー。この私と知り合うという幸運で頭の中が全部白になっても無理はない!」 「いやそういうんじゃなくてフツーに忘れてた」 「……」 沈黙。 「ともかく!そっちの都合がいいなら明後日にはお金持って届けに行くから、電話に出られるようにしておいてね!以上!じゃねー」 そして唐突に電話は切られた。言いたいことを言われるだけ言われて終わった……いや、何度か冷たい返しをしたが 「……偶然ってあるもんだな」 携帯を再び充電器へ。京太郎は奇妙な出会いに驚きを感じながら、ホテルの食堂へと向かった。18.52分。もうすぐ夕食である。 ここのところ毎日食べてはいるが、ホテルの飯というのはうまいものである。スコールめいた雨の中マラソンでカロリーを多めに消費した京太郎はそれを補わんとかたい腹筋を押し上げるほどに胃の中を埋め尽くした。メンバーに冷たい目で(除、タコス。むしろ京太郎より食う)見られた気がしたが、知ったことではない。 そして、食後の女子メンバーの部屋。 「さあ!明日の準決勝に向けて最終ミーティングを行うわよ!」 「……あれ、これ俺がいていいんすか?」 「いいですよ、同じメンバーなんですし、ね」 持ち込まれたホワイトボードを前に京太郎含めたメンバーがリラックスした様子で座する。 昼間、京太郎が不在の間に対策案をまとめあげていたのだろう。各々がそれを読み返し確認する作業である。 「あぁそういえば、差し入れにお菓子買ってきたんだった。どうぞ」 「なっ……ゆ、夕飯の後にチョコだなんて……京ちゃん、ひどいよ……」 買い揃えた菓子の袋を破いてくと悪鬼羅刹を見るような目で咲が睨んできた。 「いや、じゃあ食うなよ」 とか言ってると、染谷先輩は俺に頭を下げ 「わしはいただこうかの。甘いもの欲しかったとこじゃ。ありがとな京太郎」 和ははにかんで軽く会釈し 「私もいただきます。すいません須賀くん」 部長は……すでに手を伸ばし 「お~、たけのこの里がないのはあれだけどいいチョイスねー!」 「……私も食べる」 咲も流された 「最初っからそういえばいいんだよ」 「おう私もいただくじぇ!よくやったぞ犬!」 「おめーやっぱダメだ」 「は?」 「……イヤーッ!」 突如!ユーキ=サンは体を跳ね上げ立ち上がりキョータロ=サンにパンチ! 「グワー!」 そのまま2人はもつれ込みカラテの応酬!!血中タコスを込めた技がぶつかり合う! 「なにやってんのよあんたたち……」 「放っとけ、すぐ戻るじゃろ」 じゃれ合う二人をよそに四人はミーティングを再開。優希は完全にマウントを取り京太郎の腋を容赦なく擽る! 「おらおらー!焼き鳥にしてやるー!」 「やめ、やめっ……うははは、やめっ優希……!!」 「あぁそういえば須賀くーん」 「はーい」 「おわっ!」 部長の呼びかけに即応じた京太郎は優希をかかえて立ち上がった 「なんすか部長」 「お、おまっ、おろせ京太郎!バカ!」 ぽこぽこと京太郎を叩く優希を肩にかかえて部長の方を向く京太郎。 「いや。実は……ちょっとお願いしたいことがあってね」 「なんすか?」 「あした、須賀くんも、会場に来てくれるわよね?」 「そりゃもちろん」 「おろせー!このー!」 全身全霊をかけて応援……と行きたいが大声を出すわけにはいかない。チームメンバーとともに控え室で選手を見守る予定である。 「そこでさ……ちょっと、頼みにくいんだけど。もう一つの準決勝の偵察に行って欲しいの」 「もう一つの?」 もう一つの準決勝といえば、Aブロックの白糸台、阿知賀、千里山、新道寺の戦いである。 「言うまでもないけど、私たちは優勝する」 する、という物言いに京太郎は久の意志の強さを改めて感じる。この大会に、誇張なしに全てをかけているのだろう。 「そこで一つ、不安要素があるの。白糸台の大将、大星淡」 「え」 先ほど電話で話した相手の名前が上がり、少しだけ京太郎は動揺した。 「白糸台の新一年生、突如として大将として抜擢された超新星……データが少なすぎるのよ」 「うむ……探したんじゃが、奴の牌譜が本当に数えるほどしか見つからなかった」 そんなすごいやつだったのか、と今更ながら京太郎は思う。 「須賀君には、大将戦だけでいいから、向こうの試合を見てきてもらって、向こうのチームの牌譜……できればなにか癖のようなものをつかんできて欲しいの。申し訳ないけど……お願いできるかしら」 「え、あぁ、勿論です」 半ば反射的に京太郎はそれを了承した 対策会議という名の雑談タイムは、夜9時には終了となった。明日に備えて早く寝るらしい。 自室に戻った手持ち無沙汰な京太郎は麻雀の指南書を寝そべりながら読んでいた。 「……五索の中央を削れば四索に……イヤー無理だなこれ……」 しかし、どうにも頭に入ってこない。胸の奥のモヤモヤとした感覚が邪魔をしてくるからだ。 「……偵察、ねぇ」 悩みの種は部長の頼みであった。 Aブロック準決勝の大将戦の、特に大星淡の偵察。 京太郎は思案する。部長の頼みは当然のことである、と。優勝にかける思いは、きっと誰よりも強いはず。 となれば、未知数の実力を持つ白糸台の大将、当然不安要素として警戒するはずだ。 その牌譜や打ち方を知りたがるのは当然であるし、それで自分を頼ってくれるのはありがたい。 たしかに大将戦を応援することはできなくなるが、自分は清澄が勝ち抜くことを信じて疑っていない。 では、と考える。自分は何を、もやもやうじうじとしているのか、と あれ、鳥が違うな……ちょいといじって正解探すから気にせんといて 答えはすぐに分かった。どうやら自分は大星淡の偵察という役目に対して罪悪感を持っているらしい。 今日知り合ったばかりで、恩を売ってやって、また会う約束をした……と、たったそれだけの、知り合い未満にも当たるほぼ他人の、しかもおそらく清澄が最後に戦うであろう対戦相手である。 牌譜をとる、打ち筋の研究、それは全く卑怯なことではない。強者とは常に対策を練られるものだ。 そう、まったくもって不自然ではないし、何も問題はない行為である。 「……でもなぁ」 にもかかわらず京太郎はチクチクと針に刺されるような罪悪感に苛まれる。 知り合いになってしまった、ということが何よりも大きいのかもしれない。 傘を譲った時や、名前を名乗った時の輝くような笑顔の淡に対して、まるでコウモリのような行為を働くことに、不快感がこみ上げてくる。 「……寝よ」 しかし、優先するのは清澄だ。部長の頼みだ。そこは譲れない。 京太郎は考えるのをやめ、指南書を放り出し、布団へと潜り込んだ。 そして、翌日である。天気は快晴、だが室内競技である麻雀には関係がない、むしろ会場の外で茹だるような暑さに辟易することになる。 「あっちぃ~……おはよ~ございま~す……」 「おお京太郎……おはようさん。暑いのぉ……」 朝八時すでに気温は30度を上回っている。廊下で鉢合わせたまこもあまりの暑さにうんざりとした顔をしていた。 「部屋ん中は良かったんじゃがのう……長野と違って暑さがいやらしいわ……」 「本当ですねぇ……部長達は?」 「今頃慌てて身だしなみ整えとるわ。わしは一足早く起きて朝風呂を楽しんできた」 なんとも準備のいいことである。要領の良さは我らが部活の中で一番かもしれない。 「じゃあ、朝ごはんいただきましょうか」 「そうじゃの……」 「はぁ……」 「エライ目にあったわね……」 控え室への道をたどりながら、がっくりと肩を落とす。まさか唐突なタックルを受け、さらに人混みの視線を浴びることになるとは思わなかった。 「しかし……須賀くん?さっきのは、大星淡……さん?」 「そうですね、本人も言ってましたし」 「……知り合いなの?」 小首を傾げて久が問うてくる。疑問に思うのも当然だろう、なぜ縁もゆかりもない同士であろう二人が知り合いなのか。 「実は双子ちゃんで両親の離婚に巻き込まれたとか?」 「ないです」 「親戚とか?」 「ないです」 「まさか遠距離恋愛?!」 「ない」 「……須賀くんまさか弱みを」 「ねーーですよ!!」 久の知的好奇心溢れる質問責めに簡潔な答えを返す。ここで言い淀んだらそこにつけこまれてからかわれることこの上なしだ。 「まぁジョークはともかく……一体何があったの?この数日でしょ?知り合うとしたら」 「まぁ、そうですけど……」 京太郎は昨日起きた淡との出会いを話す。コンビニで出会ったこと、金を貸したこと、電話連絡しあったこと…… 「お人好しねぇ須賀くん」 そして、第一声がこれである、しかしぐうの音も出ない 「相手がバカ素直でよかったわよ本当に、フツー連絡なんてしてこないで借りパクされるわよそんなの」 「仰る通りです……」 「どーせ相手が可愛いからカッコつけたかったんでしょう」 「いえ、一目見たときは濡れ女子かと思いました」 「……なんで貸したの?」 「気まぐれでしょうか」 「……」 呆れはてた目で見られた。善行を行ったはずなのになぜ……京太郎は唸る 「で……須賀くん。そんな知り合いの大星淡の偵察、できる?」 途端に鋭い目つきで久は問うてきた。不安要素を少しでも削りたい故か 「ええ、できます」 しかし、京太郎はきっぱりと返した。 「出会って1日2日のあいつよりみんなを優先するのは当然だし、それに……」 「さっき自販機に頭ぶつけられた恨みがありますからね」 「あなた器が大きいのか小さいのかよくわからないわ」 …… ………… ……………… 「……そろそろ、か」 スマートフォンをチラリと見た京太郎は立ち上がる。Aブロックの準決勝はBブロックより少し早く始まった。そのためBブロックよりも大将戦が始まるのも早い。 「じゃあ、行ってきます」 「おお京太郎、頼むぞ」 まこに一言告げて画面を食い入るように見つめる一年娘三人に気づかれぬようコソコソと控え室を後にする。 鞄から取り出したるはノートとシャーペン 「こいつにザーッと記録してくりゃいいんだよな」 牌譜の記録は散々やった、問題はない。 少し離れた大型モニターの前、すでに多くの人が集まっているが幸い一つだけ席が空いている。 「隣失礼します」 「んー……」 ぐったりとした白髪の女生徒の隣……少しスペースを空けた に腰掛け、画面を見つめる。 ちょうどタイミングよく大将戦のサイコロが振られた頃で、席に着く四人の中に、見知った顔の大星淡もいた。 (さて……高校100年生の麻雀、見せてもらうぜ淡) 8割型麻雀への熱意、1割ほど恨みを込めて、一つは一つの挙動すら見逃すまいと、京太郎は記録を開始した。 闘牌描写はキングクリムゾンッ!!!!家庭は吹き飛び結果だけが残るッ!!!! -‐==‐- ´ ` / ヽ / , ! | | i. / |i , ‐‐i| . ト、_|‐‐ | i| | l / |i | |/八 . | | | i| | |/ 〔!| N ○ \| ○ |ノ ,リ. 〔 八! l圦 ,, ' ,, l // |しょうがないねー N | . v ァ . ∨/ . | ヽ| | l_≧=ァ≦ト /_,′ 八 ノ厂| l 〔, / / `丶、 ` /∧ i| | 「⌒ / / /∧ / イ′ j ト、∧ / ′´ .イ ' / | |\ハヒ/| |ニニ/ 〉 / ノ〈 i i ニ| | ´y' ! | .' / 〉 / j / ノ i| | 〔___! ト、〕. 〔′| `ー‐' /// | | i| Υ─| | .′ 家庭が吹き飛んだ!! …… 終わった。 長い対局だった、京太郎は背もたれにもたれかかりぐっと背伸びをする。 結論から言うとわけがわからなかった。 大星淡の麻雀には、訳のわからない何かがあった。 およそ常人には理解できないものだ、と 手元の記録を見てみる。牌の切り出しだけを見ればまるで初心者だが、ほぼ全ての局で結果がついてきている。 他家が必ず5向聴以降から始まるだの、ダブリー連発だの、カンドラ丸乗りだの、まるでイカサマか超能力者だ。 パタリとノートを閉じ、溜息を吐く。 「こりゃ負けねーや」 確信を持って呟いた。 (さて、帰るとするか) 清澄の方はどうなったろうか、まだ試合が終わっていなければいいが…… 京太郎はスッと立ち上がる。座りっぱなしだったせいで筋が伸びきっている。グッと背伸びをし…… 「ん?」 足元に、何かが落ちていることに気がついた。白くてふわふわとした何か…… 「……?」 拾い上げてみるとチャリンと金属音がなる。よく見てみると鍵が付いていた。 このフワフワはキーホルダーか何かだろう。 「落し物か」 落ちていた場所的に隣の席に座った誰かのものだろう。ふと、席に着くとき隣にいた白くてフワフワの、ちょうどこのキーホルダーのような髪型の女生徒が思い浮かぶ。 「……みつけちゃったらしょーがねーな」 部長の言う通り相当にお人好しの甘ちゃんのようだ、と自虐をし、京太郎は人が流れて行く方とは逆向きに歩き出した。 歩く途中にふと思い出す。 あの女生徒、どこかで見たことがあると。 「……たしか、二回戦の先鋒の」 小瀬川白望、だっただろうか。先鋒戦を一位通過したことと、基本道理ながら、たまにしっちゃかめっちゃかな手の入れ替えをしていたはずだ。あまり意識していなかったから気が付かなかったようだ。 「……でも、だからって」 冷静に考えればこの広い会場の何処にいるかもわからない彼女にキーホルダーをどう届けに行けばいいのだろう。 んー、と唸り、考える。 「落し物センターにでも行くか、はたまた……ぁ」 と、考えているうちに『目印』を見つけた京太郎は、我ながら運がいいとそこへ走り出した。 「すいません」 高い高いそれに声をかけるとびくりと震えたソレはくるりと振り向いた。見下ろされるなどいつぶりのことだろうか。赤い瞳に見据えられる。 「え、えー、と、私、かなー?」 威圧感のある風貌とは裏腹にオドオドと可愛らしい声で応答する彼女。大将戦である意味一番目立っていた人物はさすがに忘れなかった。 「はい、宮守の姉帯豊音さんですか?」 「そ、そうどけどー……」 なにやら怯えられているが、それは置いておく。 確認が取れたところで京太郎は懐から先ほどのキーホルダーを取り出した。 「これに見覚えありませんか?」 「あー!」 それを見た途端、長い腕を伸ばし豊音が手を……正確にはそのキーホルダーをつかんできた。流石に京太郎も怯む。 「これ……ど、どうしたの?」 「先ほど拾いました。まぁ色々と心当たりがあって、もしかしたら……と声をかけてみたんです」 「ほ、本当?ありがとー!」 「うおお!?」 両手を握られブンブンと振り回される。おそらく握手だがその威力からプロレス技に分類してもいいかも、と京太郎は思う。 「って!こーしちゃいられないってー!」 「うぉあ!?」 そして腕を掴まれたまま急に豊音は走り出した。 (はっや!?) ハンドボール時代散々全速力で走り回った京太郎すら引きずられないのがやっとの速度、やはり体格の差なのか。 「えーとえーと……ここかなー!」 「うぉう!?」 そして突如立ち止まられ、ブレーキも間に合わず転ぶ羽目になった。豊音を巻き込まないので精一杯だ。 「ってて……」 「え? あっ!?ご、ごめんねー、怪我は、ない?」 「は、はい、まぁ」 慌てて身体中をペタペタと触って怪我の有無を確認してくる豊音。コミュ力不足ではなく特殊なコミュ力をもっているのだなーと悟る 「ここは……え、さっきと真逆の位置に」 地図を確認すると先ほどいた会場東部分のちょうど反対にいる。結構の距離があるのだがそれだけ早かったということだろう。 「……なにしてんの?」 「うおっ」 突如背後から声がする。慌てて振り向くと、二回戦で見覚えのある連中が勢ぞろいしていた。 「あー……こんにちは」 「え……あ、こんにちは」 何とも微妙なふいんき(なぜか変換できる)のなか、正面にいたやたらと背の低い子に挨拶をする。 向こうも状況を把握できないまま挨拶を返した。 「あ、みんなー、えっとねー、この人がシロの落し物を見つけてくれたんだよー!」 「……落し物?」 満面の笑みで告げる豊音に当人のシロはうねうねとした眉をひそめた。 「シロ!ワキガアマイ!」 「エイちゃんそれ違う。シロ、何落としたの?」 「わかんない……」 お団子の人、たしか……塞、だっただろうか。 モノクルが印象的な副将だったはず。 「えーと、これなんすけど」 パッパッとズボンの埃を払った京太郎は手に握ったキーホルダーを差し出す。 「アー!?」 それを見て大声をあげたのが金髪の……エイスリン、次鋒だったか。 「シロ!ヒドイ!」 「……あー」 「あぁ、君隣に座った」 「え、今そこっすか?」 シロ……白望、だったかは、ひどい猫背のまま京太郎にゆったりと歩み寄りそのキーホルダーをつまみ上げる。 「……私のだってよくわかったね」 「なんか似てたので」 「え、毛玉に似てるってなに……まぁとにかくありがと」 なんとも微妙な表情のまま白望に軽く頭を下げられる。これで解決、と京太郎は五人の方を向く。 「それじゃあ、俺はこれで……」 「シロ!オロカモノ!グショー!ナマケモノ!」 ポコポコと効果音がつきそうな殴打を連発するエイスリン、それを背中で受ける白望。なんとも微笑ましい光景である。それをポカンと見つめていたら引き際を見失った。 「こら二人とも!煩い!ちゃんとお礼言って!ほら!」 「あーもう……いやなんかありがとね。あれあの子が白望にプレゼントしたものだからさ。君が見つけてくれてよかったよ」 「いやそんな」 塞にぺこりと頭を下げられた。京太郎は年上に頭を下げられたことに思わずひるむ。控え室になるべく早く戻りたいこともあり、少しばかり焦りがでた。 「ちょーお礼とかしたいんだけどー。名前とか連絡先とか教えてよー」 美人のお姉さん型に連絡先を聞かれるなど普段はあり得ないことではあるが、早く清澄の元に戻りたい。やんわりと断るタイミングを京太郎は…… 「……」 「……え、なんすか?」 気がつくと白望はじーっと京太郎を、見つめていた。 その頭の中を覗き込むように、瞳を、じーっと 「……お礼に、アドバイス」 「へ?」 「何かに迷ったときは、身近な大人を頼ること。それとこれ」 意味深なことを告げたのちに白望はどこからか一つ、ペロペロキャンディを取り出した。 「こいつをあげよう」 「は、はぁ……」 なにやら他の四人が顎が外れそうなほどに大口を開けてみているが、これはチャンスか。すかさず京太郎は身を翻した。 「じゃ、じゃあ俺はこれで!それでは!」 あのまま時間を浪費したら何を言われるかわかったものじゃない。注意されない程度の小走りで京太郎は駆け出した。 「……シロが、見知らぬ男にあんな風に話すなんて」 「あまつさえ、ダルがらずにアドバイスやお礼の品を送るなんて」 「ちょーちょーびっくりだよー……」 「Apocalypse……」 「ひどい言い草だ……」 白望は相変わらずだるそうに、しかしその届けられたキーホルダを大切そうにポケットにしまった。 「大切なものを届けてもらったし……ちょうど私が適任だったし」 「適任?」 「……迷い子のお世話」 「で、その落し物の持ち主を探して、結構遅れた、と」 「そうです」 「お人よしねぇ……」 「流石にどうかと思うのぉ」 「早く帰って来れば咲さんの大将戦見れたのに」 「ひどいよ京ちゃん」 「バーカバーカ!」 「皆さんすいませんでした。優希除く」 控え室に戻ってきたらこの有様であった。試合が終わっても待っていてくれたらしい、ありがたい話だ。 「見つかったから良かったものの……普通に大会運営の係りの人に持ってけばよかったのに」 「返す言葉もありません」 ウカツ!な行動であったことは京太郎も自覚がある、素直に頭を下げて謝った。 「まぁこの辺にしとこうかの、久。決勝進出決まったことだしな!」 「そうでしたね!みんな、本当におめでとう!」 心の底からの、祝福だ。 中堅戦までを見ていた京太郎は相手が強いことはよくわかっていた。しかし、優勝候補の一角臨海を抑え、トップで決勝進出が決まったことは正真正銘快挙である。 「で、須賀くんの方は首尾はどうだった?フラグ立てるのに夢中で忘れてたなんてなしよ~?」 「ふらぐ……?」 首をかしげた京太郎であったが、とにかく偵察結果のノートを差し出した。 「ありがとう。どれどれ……おお、よく表情とかも見て観察してるわね!」 驚いた、という風に久は言うと食い入るようにノートを見つめた。他の四人もどれどれとより集まる。 「……須賀くん、他家が全員五シャンテン以降から始まったというのは」 「マジだ。二半チャン全部、そうだった」 「……信じられない」 オカルトを一切合切認めない和も思わず顔をしかめる。データに現れている以上、そこには確率を超えた何かがあることを理性でなく本能で感じたのかもしれない。 「噂で聞いたのマジだったんじゃな……」 「なんなんだじぇこいつ、ダブルリーチをほぼ毎回してるし!」 「うー、思ってたよりやばげね……」 かきつくように覗き込む優希を制しながら久は頭を抱えた。想定の数倍恐ろしい魔物であることは明確だ。ノートのデータからは表情に出やすいこと以外何も弱点がない。 「わ、私勝てるかなぁ……」 思わず、咲が弱音を吐く、それに反射的に京太郎は言葉を返した。 「絶対勝てる」 五人が、目を丸くして京太郎を見つめた。 「試合を見てきた俺が保証する。ぜーったいに勝てる」 「……身内贔屓?」 「客観的な判断でも同じですね。間違いなく勝てます。咲が負ける要素がありません。それよりも阿知賀の大将の方がまずいかも、そっちを注視したほうがいいです」 阿知賀の大将と聞いて和が少し反応したがスルー、京太郎は確信を持ってそう告げた。 「……そこまで信頼してくれるなら裏切れないわね。根拠は、何?」 「友情パワー?」 「……胡散臭くなったわ」 「……そりゃないよ京ちゃん」 「なんでだ!?」 会場を後にしたメンバーは旅館へ徒歩を進めていた。明日の中日を挟んでいよいよ大会も決勝戦だ。 対策会議はどんなにしてもしたりない……が、ともかく今日はもう休みたかった。すでに日が暮れかけている。 「いやー、疲れたわね、激戦だったもの……」 「肩凝ってかなわんわ」 ずいぶん軽くなった荷物を抱えて京太郎は後ろをついて行く。ふいに、進行方向の地平から上がりかけた月を見て奇妙な思考が頭をかすめた (あいつ……淡は今どうしてるかな……) ーーーーー 例によって大量のホテル飯を胃に詰め込んだ京太郎は、いざ部屋に戻りベッドに横になると教本を広げた。 明日、自分にできることはない、そして今日1日ずっと牌に触っていないせいでもはや我慢の限界だ。 明日は早くから、開店時間から雀荘に駆け込んで麻雀に明け暮れるとしようと思う。 しかしそれとは別の考えが、須賀京太郎の脳内に麻雀教本の知識を刻むことを阻害していた。 大星淡のことである。 確か明日が金を返すと約束した日であったか。しかしそっちはもはやどうでもよく、京太郎は今、淡が何を考えているのかがこの上なく気になっていた。 (あそこまで強いと、いったい普段何を考えているんだろう、戦う相手が何に見えてるんだろう……大将戦で、ある意味負けてしまってどんな気分なのだろう) 色めいた考えなど微塵もない、麻雀が強い人への疑問であった。 内にくすぶる麻雀への熱意があらぬ方向へと向かおうとしている。 無論そんなことを本人を前にして言う気はさらさらないが、なんとなく、スマートフォンを手に取り、真っ黒な画面をじっと見つめた。映るのは漆黒の中にきらめく自慢の地下の金髪である。 と、突然スマホが手の中で震えだした。 「お?」 番号を見てみると、登録されていない番号である、一体誰なのか……変な電話だとやだなぁと思いつつ京太郎は通話をタッチした。 『もしもーーしきょーたろーー?』 なんとも間の抜けた声が響いてきた。今朝自販機に頭突きをかます羽目になった原因、大星淡の声である。 「あん?淡か?」 『そうそう!出てくれてよかったー。昨日の電話ってホテルの公衆電話からしたからさー。今日急いで新しい携帯を買いに行ったんだ!前のやつ古かったし丁度いいかも!』 I s phone6.7の音質を聞いておどろけーと宣ってくるが、音質はこちらのスマートフォンの依存なので向こうの携帯の性能の一端も知ることができないようだ。 「そらまたご苦労さんだな」 『でしょー?親にも携帯壊して怒られてさー……あぁ、そうそう、今朝はごめんねー、あの時お金返そうと思ったんだけどさー、スミレに捕まっちゃってさー』 「スミレ……白糸台の次鋒か」 『そーそー!もー、自分は甘いもの我慢しないくせに他には厳しいんだから~!そんなんだから体重計恐怖症になるんだよね!』 散々な言い草だと京太郎は思う。普通部下が誰かの頭を自販機にぶつけさせてる現場を見たら怒るのが当たり前だとは思うが。 「まぁそれはともかく、なんの用事だ?」 あぁそうそう、と淡は思い出したかのように、世間話を打ち切り要件を告げた。 『明日さ、どうせなら一緒に遊ばない?』 「明日ぁ?お前、決勝は?」 『ミーティングは今日の夜と明日の夜、それ以外はフリーなんだよねー』 なんとも余裕溢れるスケジュールである。部長が聞いたら闘志に火がつきそうだ。対抗してこちらもオールフリーにするとか言い出しかね……かねる、か。 『でさー、京太郎も麻雀やるんでしょ?私がみっちりと指導してあげてもいーんだよ?それ以外にもー!ゲーセンとかー、マンガとかー!』 「優雅なこった……てか、金は?」 『乾かした!』 「……」 Q.金は? A.乾かした! 歴史に残る珍解答であることは間違いないであろう。 事情を知ってる京太郎以外ではお前は何を言っているんだとなること請け合いである。 『ねーいーでしょー?せっかくの機会だから他の学校の、それも他県の人!遊べるなら遊びたーい!』 「……本当に珍しいやつだなお前」 『ほえ?』 「なんでもねーよ」 ここまで人見知りしない性格なのは珍しい、東京の人は全員他人に無関心で交通事故の現場を写メる奴ばかりだと思っていた京太郎は本当に淡が東京生まれの東京育ちか疑問になってきた。 「わかった、付き合うよ。俺も明日は雀荘に入り浸ろうと思ってた。強い奴と戦えるならこっちからお願いしたいくらいだ」 『お、いうね!もしかして強い?』 「すごくよわい」 『えー、なにそれ口先だけ~?口先マーン』 「やかましい。で、俺は10時頃には雀荘行きたいんだが」 『じゃあ10時頃にあのコンビニで待ち合わせしよーよ!』 「おうわかった。後でこの番号でLIMEの申請送っておくからさ、登録しといてくれ」 『はいよー!じゃあ明日ねー!』 通話が終わった。騒がしい声が途切れ、部屋の中に空虚なエアコンの音がかすかに響く。 「本当になんつーか、面白い奴だな」 一人呟く。しばらく黒くなったスマホの画面を眺めた後、それを充電器につないでまくらの傍に起き、京太郎は再び教本を読む。 先ほどまで頭の中を埋めていた余計な思考は、既に消え去っていた。 翌日、京太郎は六時には起きて朝風呂を堪能し、ストレッチののちに朝食をしっかりと食べた。ここで7時半。 そこから部屋で持ってきた荷物の整理及び纏めた牌譜をファイルに整理、そして近くのスーパーでメンバーはの差し入れを購入、この時点で9時、そして待ち合わせのコンビニに九時半にはついた。 この行動は別に京太郎に気合が入っていたわけではなく、差し入れの購入以外は基本的な行動であった。 そして集合時間よりも早く集まるのもハンドボール部時代の癖だ。 「少し早く来すぎたか」 私服の京太郎はクーラーの効いたコンビニ内で適当な漫画雑誌を手に取った。暇つぶしにはちょうどいい。 コンビニの外には様々な人が歩いて行く。スーツを着た如何にもなサラリーマン、無駄に化粧を重ねたおばさん、赤いジャケットにもみあげのすごい人もいれば、和服を着たちびっこも通る。 視界の端でそれを捉えながらもほとんど意識せずに漫画を読む。大して面白くもないそれでも暇はつぶせる程度には役に立つ。 しかし、視界の端にキラリと何かが光り反射的に京太郎は顔を上げた。 窓の外、以前会った時とは違う、柔らかく艶やかな金髪をたなびかせた、大星淡が窓の外からこちらを見つめていた、満面スマイルのおまけ付きだ。 すこしだけドキリとしたことを頭の奥底にしまいこみ、京太郎は漫画をしまうとてきとうなガムをひとつ買い、コンビニの外へ出た。 「おはよう京太郎!」 「おお、おはよう淡」 コンビニから出た京太郎にさっそく淡が元気いっぱいの挨拶をしてきた。 日本人離れした美貌とはミスマッチなはずのにこやかな顔だがそれがまたかわいい。美人は得である。 「おぉー……ねね、靴の裏見せて」 「は?」 「裏!」 いきなり訳のわからない要求だ。片足を上げてくいっと足首を曲げてやる。 「……あれー、スパイクないね」 「この季節にスパイク付きの靴はく奴がいるか」 「長野県民でしょ?」 「長野県民をなんだと思ってやがる」 / / // . 〃 . iト、| . | ヽ ヽ ヽ 乂 .′ / ,イ . / ! . i| | . |\ . ハ .′ i`ーァ′/ ! . i | . | | . | \ . ヽ . ____ i-‐ ´ . .′ !/ . ′| . | | . | | . | \ .  ̄| ̄ ̄ `ヽ /i| |. | | . | | . ! | . |_,,-‐====‐\ . | . | . i j〃 . i| |. |‐===┼- | j -‐ \ . . | . | . | / . i| {. ! \八 . | jノ , -‐ __,,.⊥ . } . | . 人 ′ . 八 Ⅵ ≫=ミ、 . ! ≫≦Y⌒'マハ 、 . .′ . | . .\ i . i . \{ハ 《 )i ハ\{ ″{ .) i } } 》 . / . /! . \ .\ | . | . i '. ヾ い; jj 八∨乂 _;ノ ノ . / . | . .`ー-田舎モン! | . | . | . | . l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . / . / . | . . | . | . | . | . |ハ / . / . / . . | . . | . | . | . | . | . , / . . .′ . / . | . . . | . | . | . | . | . / ,. ,イ . / . 人 . . . . |.. i | . | . | . | ゝ. 、 ノ .′ // / . / . . / \ .\ . l 从 . | . | . { / > . { /' / . / . . ′ \ .\ . 乂{ \. !\〉、 \_/ . . 〕jッ。. . ィV`ヽ /. / . . / \ .\ . . `\ \{ \;/ . . //{{ ` ´ | |│ ,// . . / \ .\ . . 「……ガム食うか」 「食べる!」 包み紙を剥がし、一つくれてやる。なんの疑いもなく淡は口に入れた。 「……から!辛い~!」 「田舎モンっていった罰だ」 「ひょおはほおほはは~!!」 ペシペシと叩かれるが大して痛くない。いいザマだ。 渋い顔をした淡が落ち着くまで適当にぶらつく。ぷくーっと顔を膨らませた淡がようやく口を開いた。 「あー、辛かった」 「俺はそれくらいが好きなんだ。で、電話で話した通り、最初は雀荘でいいか?」 「んー……そだね、コテンパンにしてやるから!」 ウネウネと髪をうねらせながら不敵な笑いを浮かべる淡。どうやら辛口ガムで随分とヘソを曲げてしまったようで、本当にコテンパンにされそうだ。 「はは……手加減しないなら願ったり叶ったりだな」 「ほほー、いうねー、口先マンのくせに~」 「そこから得るものがあるかもしれないだろ」 折れない心とか、とは続けない。負けること前提で進めるのはあまりよろしくない気がする。プライド的な意味で。 というわけで、二人は近くの適当な雀荘に入った。決勝戦前の中日なだけあり、多くの学生で溢れかえっている。 「んー……あ、卓空いてる」 「お、本当だ」 空っぽの卓で対面になるように2人は席に着いた。この様子ならすぐに残りも埋まるだろう。 「ラッキーだね!」 「あぁ、待つかと思ったんだけど……」 しばらく待っているうちに空いた席に一人、また一人とつき、四方が埋まる。ついに開幕だ。 「回ニニO _--ー「T「 ̄\ /二\ 「 l L_コュ 凵 ヽ |( )| L 」コー゙゙゙゙゙ ̄ ゙゙゙̄ーヽ`二´.| /二\,, / ヾ\ 〆). |( )レ ヽ ヽ .ヽ`二/ ヽ .ヽ. ヾ / / ハ -/-ト | 、. | `フ | |ーヾ | i/ | / ヾ | | / | ハ | ヽ\ ヽ __´ | ヽ | ハ ヽ | ヾ __.  ̄ ,,=≡ニ=,,. | | | ヽ V 、ヽヾ ,,=ニ≡ /// ノ レ ヾヽよろしくおねがいします!. / .| ´ _´___ ∠ | ルレ. | | |./// ト--ー゙| ,,. | /レ | | ヽ ヽ _ノ_,,-i ´fヨヽ | レヽ ト ド ̄ ̄日フヽ | ヾ ヽ_ ヾ ____ ,ー 、 /ヽ  ̄ ド ( { .|ベ/ ヽ | ヽヽ__ゝーノソ ト___ | (`ー(ー´ \. ハ ヽ ヽ | ∧ ,ヘト o|ヽ ヽ| トoヾ_へ\\ | | ヽ_/ ヽoヽ ,,ゝ弋コヾ| ─- 、 、 , -───-ヽレ_ , ´ ` 、 / \. , ' 丶. / ヽ. i ,ィ ,ヘ l | / !.{ ヽ \ ヽ | l ,イl| ヾ;、 \ ` ー-ゝ、_ 、 | i l. i / ヾゝ `''ー  ̄_ニ;三=ーヽ . | |. ヽ ヽ!T'==-_、 `‐ `〒‐'fr;ゥj´ _j j リヽ し1! \` l `'´ hタヽ --゚‐'_ `T!´r) } ,リ }. l  ̄ /j ` リ r 'ノ ラ ._.ノ l. ヾ - 、_ニ1 ノよろしくお願いします `ー;ァ. ヽ -ー‐一 ゞー- ,∠ _ ` ー ゝ、 ` r‐;-‐`''"~ ̄ | _,.> 、__, -‐',コ | | 「f´ ̄ ∠∟-‐''´ | | ,. =‐ | | | | | | / -=' | | , j , ヽ /_ -‐`ー─ _,.ゝニゝ/ / `ー---‐ '´ 〉〉 / '´  ̄ ノ/ .レ' f ,ニニン /. くく ./l | | / / ̄ ̄ ̄ 「よろしくお願いします」 「よろしくね~」 全員挨拶が終わり、卓へと向かう。すると、突然対面に座る淡の雰囲気が変わった。 . , ´ ` 、 / \ // .. .... . ヽ // . . . /. . .. . . . . .∧ // . . ´ . . . . .... . . ... ....... . . . . . . . 、 ', .1} } . ./ . / . . . . . . . . . . . .ト;. . . . ', . . . . . . ', .',. 7ミニ彡 . / . . // / //}. . / ,' .ヽ . . .',. . 、. . |.. .∧ __ { ,'.| /}/ . . // / . . . . ..´/. ./ ./ / V...ノ . . .',. . |. . | ∧. /7} ヽ{| ./.ノ. . . ./ /. . . . . ./ メ;..' . /. .V.;. . . . .} |. . | .トヘ. {人_ .ヽ_ミx´, . . ./ / . . . ーx_ //ァ/ ./イ . . . . .|. .|. . | . ヽ.ヽ. ゝ  ̄... . . ., | . ./ . ' . . ./ _≧≦_.´ ._x≠キ" . . .|. .|. . | . . . 》 〉 __`''ーt―r ' ./. ., .{ .l. . イ ',.〈丁≧ァ` k´r‐=≠、. . . .!. . . . !;/,_'_r''´,-=、 `''ー==≧ . . .{{ ';| / ゝ_, r';_; }. ./ 5、_/;}lノ . . .|. . . . |.// ,Xァ.` .≧=-`''-、_. . . . . . . r ヘ .|. ヘ ``'''. ヾソ-'./. . ./|. . . . |/ / `、  ̄´ /´.ヘ V ヘ , / . . / / . ノノ / .∧ ト ./ ヘ ,ヘ > _ __ __ ,/イノ レ'/ / l ∧ | `,' ヘ ヘ >.、 _, =r< .,'. . . . //// / ` ー、 八_} . .ヘ ヘ ∧‐- ./ /. . . . / .//イ .l. . } ,イ .. .ヘ .ヘ ∧`''ー.〈_ ゝ、 . ∧// / | ; ' . / まだサイも回していない段階で既に真剣そのものな表情になっている。モニターで見た大将戦でもこんなに本気《マジ》の表情を見せただろうか。 (たぶん……さっき言ってたコテンパン、か?) しかしその瞳の奥に悪戯心のようなものが見え隠れしている。さっきのガムの仕返し、といったところか。他二人はとくに気づいた様子もなく卓に向いているのでこのオーラは自分にだけ向けられているらしい。 (まいったね、こりゃ……) 処理が終わり、各々が自分の配牌を取っていく。 すべて理配し終えた段階で京太郎は思わず溜息を吐いた。 (マジで五向聴だ) 他の二人も表情が浮かばない。どうやら例の力が発動している……らしい。 六向聴ではないだけマシと割り切り、京太郎は手を入れ替えてゆく。決勝の様子から、自摸配まで弄くるパワーではないらしく、入れ替えは順調に進んでいく。 しかし…… 「んー……」 7巡目ほどの、あの手からかなり早いテンパイにたどり着いた京太郎はチラッと対面の淡を見た。視線にも気付かずにジッと卓上を見つめている。 引いた三索を加え、二萬を切ればテンパイだ。しかしどうにも、気が進まない。 (俺がテンパイしてんのにこいつがテンパイしてねーのか?) まさかダマテンで狙っているのではなかろうか、という疑念が浮かぶ。どちらにしろまだ東一局、焦らなくてもいいかと京太郎は淡には安パイの三索を切った。 二萬も通らない牌ではない故、和に見られたらどやされるだろうが。 しかし下家が次に二萬を切ってもそれはあっさり通った。 (ありゃりゃ) 予感が外れたか、と京太郎は頬をかく。 次順、あっさり京太郎は三索をひいた。オカルトは信じるが自分にそんな力はない、と知っている京太郎はどちらかといえばデジタルよりだ。もう大丈夫と安心して、不要牌の二萬を切り落とした。役は安い、リーチはしなくても…… 「ロン」 「……え?」 宣言、その方向を向くと淡がニヤリと笑って牌を倒していた。 「えーと、3900!」 「あ、あぁ……」 マジで?という心情で京太郎は点棒を淡に渡した。まさかこんな露骨に狙い撃たれるとは……と思ったあたりで、他の二人がとくに変な様子はないことに気づく。 (……あぁ、そういえば) よく考えれば下家が二萬を切った後安心した京太郎は淡を注意してみていなかった。その時に手を入れ替えたのかもしれない。 (俺のミス、か……) 淡に狙い撃たれたのではないかというバカバカしい疑問を京太郎は振り切り、さあ次だと親の一本場の卓に向いた。 , ⌒ ー  ̄ ̄ 、 /_,. - \ /´ / /⌒\ ヽ , ´ , V . / / / / / | V V | /-- ´' / / / l|{ | l| | | { / イ { ' |_,斗| | 、_l__/_ィ |l∧ / , ∧ | {∧{ { 、 /}/}/ } /∧| / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `  ̄´ V∨乂l \ ムイ/ 从 ' 八/はぁ…… -〈〈/\ v-っ イ》く__ /////∧\} > -- < |//}///> 、 /////////\} 「/〈////////\ /////////////|--、 r-|/ イ//////////\ //////////////∧、__「//////////////// \ {//{////////////〈 ∧ }///////////////////} |//|/////////////V/\ //////////////////'//| _, -──- .,_ '´ `丶、 / \ , / \. / . / ヽ ′ / / `、. .' / /, // /| | ` i . / 」_ ′/ | | i| . i. i | j/, /イ`メ、 | 小 || ト.! j .| ∨/ / |/ ヽ | ァT丁l | | ノ i| V j 抖竿ミ ノ ノ ,ノイjノ | i___ ____彡' , i| i| j 八| x x /ィ竿ミ 刈 | } ̄¨ え≠ / 八 i|/l | | x x / ノ | ′あー楽しかった! / -‐ ' ハ 八 ト、 ヘ.__ ` 厶 イ ノ/ __,.斗‐=≠衣 ヽ八\ 丶.__ソ . イ(⌒ソ イく jア¨¨^\ \ \ >-=≦廴_ ア /ノヘ\ 斗ァ'′ \ \ ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ/圦 | 、\ ヽ 、∨tl `ヽ . ∨ V\ i { `| Vi \ ハ i } | } i } ∨,} }≧=- | 辻_V\`i} i } | /} iハ} 辻ノ ノ ¨〕V//リ iノ ////V〔 ¨〕 結果的に京太郎は負けた。ぼろ負けした。ネギトロにされてしまった。 その四人で4回卓を囲んだが、京太郎の結果は4着3着4着2着。 別に淡は京太郎だけを狙っていたわけではなかった。他の二人も特別強いわけではなかった。 しかしラスを二回引いたぶっちぎりのドベの京太郎に対し、淡は全局一位。まさしくコテンパンである。 /l ,,,;;-―''"  ̄ ̄ ̄ `ヽ、 l |/ 二`ヽ、 ノ/ \ / \ / / L、 / / / _ _ ソ'ノイ `ヽ=、 ./ / / ___\ ∠ ノィ \ / _ l ` _/ \\ ィ" ヘ ヽ | / ┐) `ァ ヽ、 `<_l! ` ´ \ l \ lくそ!トーレスめ!トーストにしてやる! 、_ ノ | r.〈 / ` 、 ∠、 | | 、 | \´ l ヽ \ ___チ `〈_ ノl!ノ ノ | | Y \_ `ー __ 、 ノ .| | | || |  ̄フ´ / ー-、_ヽ ´ | _ノイ / \ チ´ / |;;;/ | / ,,r-、`、 ノ l!_ レ' / L_, /;;;;;;;;;;`ー、  ̄ ̄ l \ `ー-、 ノ / チ_ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フー、 | \ ー / 、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ \」_ `ヽ、 / チ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / `ヽ、_ .〉`ー― '"'" ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ // `ヽ.」;;;;;;;;;;;_;;;;;;/ // /`ヽ、-―'" \\ .// / / l__. \\ .// / / /;;;;;;;;;\ \\ // / / /;;;;;;;;;;;;;;;;;\ お昼時になり他の二人が卓を離れたため京太郎と淡も雀荘を出る。 「いやぁー……京太郎、マジで弱かったねー」 「うるせーよ牌を見透かしたみたいに狙い打ってきやがって……」 「わざとじゃないしー」 ルンルン気分の軽い足取りで歩く淡とは対照的に京太郎は沈んだ気分でそれについて行く。 「かてねーとは思ってたけどここまでボコボコにされると自身失うぜ」 「ふふーん、この高校100年生の淡ちゃんに勝とうなど、一年生のきょーたろーじゃ99年はやいのさ!」 ビシィッ!と指で刺されてもぐうの音も出ない。ぐぬぬと唸った京太郎は何かいい返さねばと口を開いた。 「つ、次は負けねーからな!」 「……え?」 とたんに、淡の動きが止まった。 「次……?」 「え、ダメ?……あ、そうか、大会終わったらもうお互い遠くだもんな、でもネトマなら」 「いやそーじゃなくて」 京太郎の言葉を遮り、淡がポツリと呟く。 「また、してくれるの?麻雀」 「あぁ、そりゃ勿論」 「……そう」 「うーん……まぁ、いいか」 スッと顔を上げた淡は先ほどまでの明るい表情に戻ると、またずんずんと歩き出した。 「じゃあお腹減ったし、なんか食べようよ」 「奢らねーぞ」 「え?そりゃそうでしょ、学生同士だし。何食べるー?ラーメンとかどう!ラーメン!」 「……本当に、お前は珍しいやつだよ」 「ほえ?」
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/26.html
. 京太郎「実家から帰ったぞー!」 京太郎「この部屋も実に1週間ぶりだな……ん?机の上に何かあるぞ」 京太郎「なんだこのDVD……『真夏の夜の清々荘』……?」 京太郎「とりあえず見てみるか」 京太郎「再生っと」 ブオーン 画面に映ったのは、どこか見覚えのある部屋と……照だった しばらくすると、画面の下の方に字幕が出てきた Q.あなたの名前は? 照「宮永照だ」 Q.あなたは京太郎とはどのような関係ですか? 照「小学生のころからの幼馴染み、今は隣人」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 照「……わからない」 照「……好き、なのかもしれない」 照「質問はこれだけか?」 はい、それでは……イきましょうか 照「……わかった」 そこで画面は変わった 次に映ったのはさっきの部屋と、エイスリンさんだった また字幕が出てきた Q.あなたの名前は? エイスリン「Aislinn Wishartデス」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? エイスリン「スガクン……ハ、オトナリサン?」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? エイスリン「スガクンハ……スキ……」 エイスリン「チ、チガウ!」 エイスリン「コノスキハ、likeノスキ!loveジャナ……イ、ハズ」 質問は以上です エイスリン「ジャア……ハジマル?」 はい また、画面が変わる Q.あなたの名前は? 憩「荒川憩いいます」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 憩「京太郎君は同じこの清々荘の住人で、麻雀部員第1号さんです」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 憩「どう……少しエッチやけど、良い男の子やなーって思います」 憩「前もあんなことを……あ、ウチったらまた///」 我慢できないようですから、もう始めましょうか 画面が、変わる Q.あなたの名前は? 咏「三尋木咏だけど、あんた誰だよ」 お気になさらず Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 咏「同じアパートの住人でクラスメイトってだけじゃねえの?知らんけど」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 咏「んー、なんっつうかあいつといると胸がバクバクするんだよな~」 咏「なんだろうな、これわっかんねー」 質問は以上です 咏「え、そんだけなん?スリーサイズとか聞くんじゃなかったのか?」 そんなこと……意味ないですし さ、始めましょうか またも画面が変わる Q.あなたの名前は? 郁乃「赤阪郁乃やで~」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 郁乃「京太郎くんとは将来を誓い合った仲やで~」 郁乃「冗談やけどな~」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 郁乃「ん?好きやで~私のこと守ろうとしてくれたしな~」 郁乃「あのときはほんまにかっこ良かったな~」 質問は以上です 郁乃「ほな行こか~」 はっ……!? ガタガタと何かが崩れるような音がしたあと、画面が変わった Q.あなたの名前は? 霞「石戸霞よ」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 霞「あの子が住んでるアパート管理人、高校の非常勤講師、麻雀部の顧問よ」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 霞「頼りになる子、ね」 霞「面倒事を持ち込んでくるのが玉に瑕だけど」 質問は以上です、それでは始めましょう、皆さん待っていますよ 霞「ええ、そうみたいね」 画面が――――変わる テレビから聞こえてくるのは パンパンという乾いた音、 憩さんやエイスリンさんたちの楽しそうな声 そこに、見覚えのある顔が、聞き覚えのある声でこちらに話しかけて来た 「ねえ、京ちゃん」 「このビデオ、どうだった?初めてビデオカメラを使ってみたんだけどさ……」 「花火って楽しいよね!私、清々荘のみんなと楽しんでるよ!」 ――――――――ブチッ そこで、映像は終わった 流れる映像がなくなり黒くなった画面は、俺の部屋の中を映し出した ぽかんと口を開けた俺の顔と、 その後ろでにっこりと笑う少女の顔を
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5669.html
326 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 03 52 45.11 ID QxkpDQ1z0 [5/10] 現在解放されているのが ゆみルート シロルート 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜はコンマを全回避しました。次回怜ルートのピンチ時に使用できます) つぎいっくよー 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) (鶴賀、宮守は強制ルート入ります) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下7 336 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 04 08 23.04 ID QxkpDQ1z0 [6/10] いまを~抜けだそう♪ 手に触れた Glossy future♪ 熱くなれることが見つかった時は 迷わないで 止まらないで 素直になっちゃえ♪ 荷物かかえ何処にしまえるかなんて 気にしないの 手ぶらでHurry Hurry! おそらく一旦ラストになるであろう 清澄 (ヤンデレと元ヒロインの)記憶引き継ぎに関してはゾロ目±1で引き継ぎです 元ヒロインは好感度さえ上がれば勝手に思い出します 好感度・依存度判定安価 安価下3 優希 安価下5 まこ 安価下7 久 安価下9 和 安価下11 咲 364 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 15 24 22.56 ID hri/MvP20 [1/5] 清澄 特別オープニング ユサユサユサユサ ーー咲? 誰だ? 俺には幼馴染が居て…… 途中から追いかけるようになってーー 咲「起きろー!」 ドンッ 京太郎「ドワォ!」 咲「もう!遅刻しちゃうよ!京ちゃん!」 . / . . .| . . . /^l . || . . . . . . | ヽ . . . . .ハ . . | . . . . . .ヽ . . . . / . . . .| . . . .| . || . . . . . . | | . .\ | . | . . . . . . .| . . . . . . / ..... .| . . . .| / . |ト . . . . . .| | ./_\ /| . . . . . . 八 . . . . / . . . . | . . . .| \|| . \ . . . ィX笊竺心j /| . . ./ . . . . . . .|/ イ从 . . | ィ/笊匁、 \ . .. ノ{ ハ | . r-x . . . . . |ー | . . .\| i| ノ{ ハ 乂ー-ソ j/ V . . . . | | . . . . . . 从乂ーソ . . . . ハ| | . . . . . .∧ ′ "" / . . ./ | . . . . . . . ハ "" 厂 . . /j/ | . . 八| . .八 r-, / . . . / | ./ \ . {\ / | . / | \ > .. _ イ リ/ __] {___ _/三l /三三三≧=-__ _x<三ニ/´ / /ニ三三三三三三三>. r≦三三ニニ/ /三三三三三三三>´ /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´ \ 京太郎「あはは、悪い悪い。すぐ準備するよ」ヌギッ 咲「わっ……///」メカクシ 京太郎「冗談だけど……指に隙間出来てるぞ」 咲「はっ……!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 366 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 15 30 47.33 ID hri/MvP20 [2/5] 咲 87 京太郎「よし、行くか」 咲「遅いよ~もうっ」 京太郎「悪い悪い、許せ」 咲「はいはい!行きますよ!」 京太郎「あっ……!おい!待ってくれ!」 0~25 ゆーき 26~50 まこ 51~75 久 76~99 和 368 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 15 35 05.51 ID hri/MvP20 [3/5] まこ「おうおう、夫婦揃って登校かいの」 京太郎「夫婦って……」 咲「嫁さん違います!」 まこ「即答かい……」 京太郎「?」 まこ「こいつもこいつで……」 まこ「一年は難しいのぅ」 0~30 小 31~60 中 61~99 371 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 15 42 02.29 ID hri/MvP20 [4/5] まこ 104 京太郎「そろそろ全国だなー」 咲「そうだね」 京太郎「どうした?ビビってるのか?」 咲「ううん、それよりも……」 咲「ワクワクしてるんだ」 京太郎「っ!」 味合わされる劣等感、広がり過ぎた“差” 元より差はあったのだが、最早埋められるような可愛いものでは無かった。 咲「お姉ちゃんと麻雀を通じて話せるし、衣ちゃんみたいな強い人と麻雀出来るから!」 / . . . . ! . . .|. . . . . | | | | | .i | | i . . . . .i . . . .|. / i | | ! | i . | | i i | | | i | / | ! . . . ト、ヽ .;!、i . . | |、゙、'i´| フiナi | | | / . . . i . | . . . . ヾ、 .'i´ヾ. |!ヾ、 ゙、ヽハハヽハノ |ハ | |. /. . . .;ィ'| . . i . . . . i ヽ | ヽ! ヽ ゝ `' リ | i ノヽ | 彡 '´ リ i . .ヽ . . . ゙、 ヽ___ ;==─-ソ / / ! ヽ| . .ヾ .、 ヽ≠'´ ̄` ;;;;;;;;;;;; ノノ ノ /;イノ ソ . . / ヾー-;;;;;;;;; , """ /ノ.; ‐' / i.;イ ;ハ、 ゙、 """ ___ / / ソ レ ` ヾヽ ヽ´ ノ ィ´ /リ ` 、__  ̄ , ' |!;/ _"_〕ー--‐' |__ / . / | | /\ 京太郎「そうか……凄いよお前」 咲「……京ちゃん?」キョトン 373 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 15 50 13.59 ID hri/MvP20 [5/5] 京太郎「うーっす」ガララッ 久「あら須賀君、お願いがあるの」 京太郎「はい、なんですか?」 まぁ分かってる。 今日は何を買わされるのかも分かっているけど、“あえて”聞かない。 そうやってちっぽけなプライドを守っていた。 久「~~と~~を買って来て欲しいの」 京太郎「はい、分かりました!」 京太郎「すぐに行ってきます!」 ,.... ‐─ -.., ,.ィ" .......... `.、 〃 ,ィ‐,=‐, ヽ // // /リヽリ ', / ./ ' ⌒` ‐‐-、.| ........ , ! 〃 ,ィ゙ ____ __ .! |. nn ,゙ / !'" ̄` x==、レ ,' .Yi.| | | { ! "" ' "" / / |.i.| | | /} ', 八 t ‐__ァ ./ //. ! , !'./ ヽ |\. rf^ト、_, { // { / ! / ノ | | i' |.! .!〉'/ |/ } {_ 〉___./ ,ィ/ィ{ /ィリ. } ' . }/ ソヽリ. .{ー─‐‐レ"| ト从/ |__/ /゙/ ,/ . . . .>、 /ー──' Y∨ヽ,. . . |-{ ,ィ゙、 {/ . . . .// ヽ そして無様な自分を演じる。 目上の人からお願いをされている部活動の一員を演じる。 かなり、カッコ悪い。 久「……」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 377 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 16 10 05.09 ID IR8h9sPY0 [2/2] 久 62 京太郎「ただいた戻りましたー!」ガララッ 優希「遅いじぇ!」 京太郎「ははっ悪いな優希」 優希「犬!もっと頑張るじぇ!」 京太郎「わーってるよ」 優希「ったく……」 京太郎「よし、打とうぜ」 優希「!」パァァァ 優希「行くじぇ!」 | | ∨ | | //ィ´|/゙│ / } } ',. { | ヽ ', ! !/イ;=ヾ !Ⅴ │ /| / ', x ⌒ヽ、 ∨ ! / ', .| ! ん リ | ィ´゙| /.| | | トー 、_゙¨`'.,. ∨ .! | ト\ { { 弋_.少 j/イ=∨./} / .ノ ./ } 人 ゙', .} ∨ | 「¨丶\.\! ん リ |/// ./} ノ .', ソ .∨ .! |! } >`=‐' rv 、 .辷.゙ソノ / .(丿 ィi゙ }', } ∨ | リ .j\ \ | \ . . /). \.ノ| |} | .∨ | .{ / ヽ\.ー─'. ! .y' // / } ノ|/ ∨ ! ./ i i!\\ヽ、 ヽ ,./ , イ !// .j ∨ / .| 巛ヘ  ̄>= -‐ , ' "´. /ヽ, |‐'゙ /.∨ ./ .| .}三=ヾ ヽ._,.、 /ミヘイ`゙イレイ|/ ヽ j // ! / \三=\ !ィ^つ ¨` 、_ .′ // { / \三=.\儿 | ゙`丶、 .// ヘ/ .ゝ三三} | /ヽ、 // ノ ヽ三| ./ // .>.、 .// { ∨丿∠三三三/ ./ ヽ、../__二二二二ヽ {二..}´ ̄ ̄ ̄´ | / `ヽ、 ∧ .ハ }/ \ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 383 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 16 35 14.74 ID QxkpDQ1z0 [9/10] 優希 67 和「それでは私も相手をさせてもらいます」 京太郎「お、和もか」 和「何か変な事でも?」 京太郎「いや、珍しいって思ったからさ」 和「確かに須賀君と打つ機会はあまりありませんね」 和「久しぶりに楽しんで打ちましょう」ニコッ . ´ | ㏍ ノ . / / i Vk㏍㏍㏍㏍㏍ \ . ' i l i i i 」i ㏍㏍㏍k/__ . ; i i i |i -i 圦__彡㏍ . ∨〈r | l ┐ i i i i八 i | 小| i . ノ i i i i /㏍' V ハ| | |┐ | i i i |if弐ミ | { 坏弐ミト i i i/ | i| | || | i 圦|i { ハ \ { 心Vi i/ /l L」 二二} ㏍k ミトVツ 乂_ ツ 丁-㏍| |二二二} l i| 、 丁 ̄` . | . .{ | 八 rァ′ . | . . . `ヽ | i i\ ‘` リ | ノ | i i i i i\ _ . / | . . \ | | . i i `T爪| / | . ヽ | i i i i i i i 斗-─/ / | . | | i i i i i㌣ / / i i || 丶 | | i i i /--ミ ' i i i |L__ \| | i i i / ヽ ¦ i i i i | . ヽ | i i / |i | i i | | i i | } ㏍㌣ |i | i i | | ; | / _-㌻ . i | i i |八 |─---‐ ' , '´ { . i | i i | \ |. / i /, i| i| i i | ヽ | ′ V/ i| 八 i i ____ ハ 、〉 ; . ;′ ` ─‐\ i i マZZニi | i、. . . . . . . i \ i i l | | l` | . | |\ | | | | \ | . | l ) ノ | | 和……被虐心溢れてるよ、怖い。 和「?」キョトン 和(久しぶりに須賀君と……これがきっかけで仲良くなったり……!) 京太郎「……」ゾクゾク 前は好きだったんだけどなぁ……冷たくされ過ぎたから怖くなってしまったよ……トホホ。 和(気になる異性には冷たく接すると……本には書いてありました……) 和(これで……完璧!) 0~30 小 31~60 中 61~99 大 391 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 16 52 16.44 ID mauSjw+K0 [2/3] 加虐でした。 和 112 京太郎「だー負けた!」 優希「まだまだまだ甘いじぇ!」 久「うーん……上達はしているのに」 和「すごいですよ、須賀君。かなり上達しましたね」 京太郎「そ、そうかぁ~?」 飴とムチって奴だな……くわばらくわばら…… 和「ほら、ここの牌の切り方も……///」 京太郎「ひぇっ……///」 和「まだまだですね」 | \ /ー/ ̄ ̄ ̄`¬ \ r' ー--イ ト‐‐‐、 / / \ | ,,,,ト-∧_ / / \ ト-┬‐‐'' / T\ 「/ ゙、 / | \ | ゙、 ∠__ / ヾ-イ / /| i ゙、 Y \ / ___ | | / / / / | i i ゙、 / Y |_」 \_」 | // / ソ;,; / / | | | |. / / / | | | | / | / / /X; / / | | | | / / | | | ゙、/ .V _ '' /;;;;ノ / / / / | / / | | | | ヾミ_〟 / /. /レ レ'.../ / ./ | | | イ  ̄/ .// / / | | | | //////// ( レ / / | | | | / / | | | | ,/ ./ | | | ,√| | /゙; ゙; .\/⌒ヽ ____/ | | ./ / ゙; ゙; .\ | | |_ | /===〉 ゙; \ | |_√\_ | /;;;;;;;;;;;;;| ゙; \ r「/ /.|´ ト、 | / | ゙; ゙, | | し | .| | ツンなのかデレなのか分からねーよ!!! 咲「ぐぬぬ……」 393 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 16 56 36.00 ID mauSjw+K0 [3/3] 久「はい、今日の部活は終わり」 久「解散~」 咲「京ちゃん、今日。一緒に帰らない?」 京太郎「ーー」 1.一緒に帰る 2.一緒に帰らない 3.まだ残る 4.用事がある 5.まだ打ちたりないなぁ…… 安価下2 398 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 03 24.02 ID QxkpDQ1z0 [10/10] 京太郎「よし、帰るか」 咲「いいよー!」 京太郎「お前が誘ったんだろ!」 咲「てへっ」 京太郎「さてさて、行きますか」 咲「……///」 咲「恥ずかしい……///」 京太郎「そりゃそうだ」 ーーー 咲「こうやって一緒に帰るのは久しぶりかもね」 京太郎「そうだな」 咲「ほら、私。いつも和ちゃんと帰ってたから」 京太郎「とても寂しかったわー慰謝料くれやー」 咲「ひどーい」プンプン / |i |i |i |i | | ∧ . |i | |i | | |i |i | | . / | |i |_||__|_ |ノ|i |\,.___ ト、 | .. / | |/´l.八_| | |i ||八 |/|/\ヽ i | . / | |ヽ 斗====ミ|.八 | 斗====ミ、 Ⅴ i| i. / __| i| |〃 ,イ斧心 ′ \ | 笊i心. ヾ | リ | ´ ̄ ̄ il 八 |″ ._) hi} ヽ ._) h} | / / | |i |r\| 乂___ツ 乂___ツ . |/ / j |i |l`ハ `ー , ─‐ ' / ,イ | , |i , ∧ """" """" 厶イ'/ |i /|/ l/| 人__ ,__/ ル' '′ { | 八 从 ー─ / /'′ |/ \ \ /´ ヽ ,イ / ' \ ト、 , _, ─ ノ , / ヽ \ > _ < / ヽ 〕 ─ 〔 /l / 0~30 小 31~60 中 61~99 大 411 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 06 51.12 ID dlR9QZOC0 [2/2] ゾロ目ボーナス! 咲の好感度が50上がりました 咲 好感度max 依存度137 咲「えへへ、楽しいな♪」 京太郎「そうかぁ?」 咲「私はとっても楽しいよ、京ちゃん♪」 咲「ねぇ久しぶりにどこか行こうよ」 京太郎「そうだな……」 0~50 行く 51~99 行かない 418 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 16 00.25 ID 8aY92XNK0 [3/6] 高校によって難易度が違う、 1の気分次第 咲「るんるん」 京太郎「ゲーセンか」 咲「あれ欲しいな」ジーッ 京太郎「よし、待ってろ」ウィーン ーーー 咲「もうやめて!京ちゃん!」 京太郎「少し……黙っててくれ」 咲「一万は使いすぎだよ!」 0~30 失敗 31~60 成功 61~99 ダブル取り 423 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 20 39.19 ID 8aY92XNK0 [4/6] ここでゾロ目引いてたら告白でした、 . ´ `ヽ . ´ . ′ . / . ,′ ;. / / / { ニニ二三三二ニニ / / \ ニ二二三三三二二ニ / イ /\_ \ ___ ニニ二三三二ニニ ∠ イ | / ,ィ  ̄ ̄三三| ニニ三王 三l 三|ニニニ= | | |. 厶イ | i 二| 三トニ二三ト、三ト、 ト、ニニ= | |/ j j从| | |、 | | | ト、ニ王ニ{{ o }}ニ= | ! | ト、圦乂| 乂| \{ \| ヽ{ヽ{ イノ 乂_{ jハ 从イ/´ -=ニ`ト . - .イ二ニ=‐- 、_ r=ニ =ニ二|`ト _ . r |二ニ ニ7 }ニ〉 ハ マニ ニ二ハ !二ニ / / /ヽ. / Vハ \ ニ二ハー- -一 j二ニ / / / ∧ ′ \\\ ニ二ハ───‐/二ニ //イ / | \\\ 二∧ /二ニ ///,/ ,/ 1 | }八 {\\\ 二∧ /二 /// // ∧ | 咲さんの好感度が30上がりました 咲さん 好感度max 依存度167 京太郎「……」 京太郎「ここだ!」キランッ ガコンッガコッ 京太郎「ダブル取りだぁぁぁ!!!!」 咲「わっ!凄いよ京ちゃん!」 京太郎「うへへへへ!」 咲「わー」パチパチ ーーー 京太郎「で……次は」 咲「私の家!」 京太郎「久しぶりに入るなー」 咲「ささっ、どうぞどうぞ」 427 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 22 30.10 ID 8aY92XNK0 [5/6] 京太郎「お、この漫画の新刊持ってたのか」 咲「いいよー読んで」 京太郎「へへっ……サンキュー」 咲「ネタバレは?」 京太郎「無しで」 咲「よろしい」 京太郎「へへー」 0~30 小 31~60 中 61~99大 433 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 27 06.98 ID 8aY92XNK0 [6/6] 430 君の様な頭のいい住民は嫌いだよ 咲さん 197 京太郎「よしっそろそろ帰るか」 咲「えーもう帰るのー?」 ギュッ 京太郎「え?」 咲「もう少し……居てもらってもいいかな?」 京太郎「咲……?」 0~30 居ない 31~99 居る 437 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 32 11.46 ID q+hsfKTZ0 [2/6] これだからクロチャーは 京太郎「咲、どうした?」 咲「えー?」 咲「もっと京ちゃんにいて欲しかったから……ね?」 京太郎「ずっと抱き付いてるんだが」 咲「す、スキンシップ!スキンシップ!」 咲「ねー?」 / `ヽ. / . . . . . . . . . . . | . .. .i . \ /. . / . . / . .i . . .;、 . . . .i . . . i . . .. ヽ / . !. . .. |. . ,| -‐H . ! | !.i .i 、 . ゙、 |. . . . i . . . .i . .i! . .i| .i .. ! ハ . . ノ_| .. | .i i ! . . .λ . 、 i、 .i、 レレレ レ |ハ`ヽ . |.. i リ;. .{^\ ヽ i⌒ヾ _ レ !. .ォ、 . ..! ヽ 丶._ \ヾ " -‐、 / . レ .| ヽ ! _,... ‐i , .;.へ r-、 ' " "/ . . . .ハ | ィr'"´ W 、 、_)フ /iV| . / リ /ハ ゛、 i 、_ ,......ィく V !L \ \ i_ / | / ハ i | ̄ヾ、i\ \ |`---‐ヲ // /| |i! \i . .\ \ . i / //,.ィ´ |. |ノ \ . . .\二i/'"-‐'"/ / | 京太郎「ぐへぇ……マジか」 0~30 さらにギュッと 31~60 首筋キス 61~99 不意なハプニング 444 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 36 30.73 ID 70CjWLIF0 [1/10] 魔王の好感度が50上がりました 魔王 247 京太郎「ぐえっ」 ドサッ 京太郎「……」モミュ 京太郎「……」 咲「……///」 咲「責任……とってよ?」 京太郎「お邪魔しましたー」 咲「うん、今日は逃がしてあげるよ」 京太郎「うわーん!」ダッ 京太郎「悪かったー!」 咲「……」 咲「もう……遅いよね?」ニコッ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「電話するか」 今の週の登場キャラを選んでください 前の週は不可 安価下2 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 40 21.77 ID 70CjWLIF0 [2/10] 前はヤンデレに電話したら依存度30上昇だった記憶が 魔王の好感度が30上がりました 魔王 好感度max 依存度277 京太郎「さっきは悪かった!」 咲「いいよ、気にしてないから」 京太郎「本当にごめん!わざとじゃない!許して!!」 咲「大丈夫だって」アハハッ 咲「これから結ばれるのに、そんな硬いことは言わないよっ」 咲「ねっ?」 咲「じっくりと……ね」 プツッ 京太郎「最近の咲は変……というか。常軌を逸してる」 ーーー 京太郎「よし、電話するか」 安価下2 452 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 43 04.29 ID q+hsfKTZ0 [3/6] 久72 久「もしもしー?」 京太郎「あ、もしもし」 久「どうしたのかしら?」 京太郎「相談したい事が……」 久「相談したい事……?」 久(部活……やめるとか言われたらどうしましょう……) 京太郎「ーー」 安価下3 1.ここの牌の切り方なんですけど 2.咲が変なんです 3.麻雀部辞めます 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 45 42.55 ID q+hsfKTZ0 [4/6] 京太郎「部長に麻雀を教えてもらった!」 京太郎「次からはもう少しネトマをすることにしよう」 京太郎「それに……身体も鍛えたい」 京太郎「気を取り直して、誰かに電話するか」 安価下3 464 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 50 36.25 ID ndywNw1T0 和 好感度max 依存度 122 和「はい、どうしましたか?」 京太郎「おー!和!」 和「?」キョトン 京太郎「ネトマ今度教えてくれ!」 和(教えるも何も……無いと思いますが) 和「大丈夫ですよ、教えます」ニコッ 京太郎「よっしゃー!」 和「ふふっ」 京太郎「これからもよろしくな!」 和「はいっ!」ニコッ ーーー / / /| | | ヽ \. / / / / / | |. | | | | ', ヽ ∧ / / /./ / | | | | _|L.--|.,,,_ | | l ', / / | ト|_,r|''´|` | | |\ | `ト| | | | / | | ィ| |─ト |ヽ | / ̄V| | | | | | / | レ´| \|_\| ト、. | 彡三=、 | ./ / / ! /彡イ | ト| 彡 ─ヾ \| \ /,'⌒ヽ \/ / / |、. | ヽ ゝ///;'⌒',ヽ | ! ! | ||イレ' | ハ!. | ト、 || | '; ! | ヾ、;;;;;;;ノ |/ ハ / |. | ハ, \ ヾ.;;;;;...' , ハ / /. | /ヘ ヽ..ハ ハ// / / \トハ ー_,ア ノ'´// |ゝ、 //イ/ |人> ._ < | / / \|\| ー< |´ | |> 、 /| / \ 一日が終わりました 468 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 17 56 25.30 ID GMcINaXJ0 [1/2] 京太郎「よし」 京太郎「おはよう」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.部活 2.サボる 3.自由安価 安価下2 472 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 00 38.89 ID GMcINaXJ0 [2/2] 京太郎「部活に行くぞー!」 カピ「きゅー」 ーーー 京太郎「やはり田舎の道は面倒くさい」 0~50 咲 51~99 和 ゾロ目 好きな清澄キャラ 482 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 05 11.03 ID 0klsz35Z0 どうあがいても依存度max(なぜなら、病みが始まったキャラの好感度上昇安価の最低は30) 大魔王 好感度max 依存度max 咲「おはよー!」 京太郎「おはよ!」 咲「行こっか!」 京太郎「おうっ」 ーーー 麻雀部 京太郎「よしっ」 京太郎「誰と打つか……」 1. ゆーき 2.まこ 3.久 4.和 安価下2 486 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 24 21.57 ID 68CYkiSP0 [1/4] 和「それではネット麻雀を教えましょう」 京太郎「うっす」 和「……ここは」 ムニッ 京太郎「YesOK」 和「こうで……」 ムニッ 京太郎「エクセレン……」 和「真面目に聞いてますか?」 京太郎「も、勿論さ!」 和「……」 . . . . . /. . . / / ヽ 、 . . 寸三ニ7 /. . / / / ! .| ゙、 ! . . 寸三} /. . //! ! ,' . .| . | ! ヽ l | . . . ゙ニ7 / . . Ll-┼┼-l、 | .!|ヽ,r|''T ーt、 ├'ヾ、 ,'. .´!.! | ∧ | l.| ! ,'| .l || | ! || | .l ! ヽ、 l{ |!| i' ヾ |! |/,'/| /|! |/|' | ./!| .,イ .i! i! l|ヽ | ┳━┳━/' / /./'┳━┳' イ /,' ,'| ノ .i! lヽl ┃//┃ /'´ ┃//┃ イ'l/ ,イリ | ‘ ━ ’ ‘ ━ ’ ' // | | ,' ´ ! . .! ・・・・・・・・・ L """ ' """ | | . .l ト.ヽ イ l . ∧ |ヽ|ヽ ⊿ .ィ´ ! i . . .゙、 ト、l} ` _ _ .... チ .,' λ ! . . . ト、 ゙、/ 7"/' .,' ./ / | ! . .ト、゙、 . lヽ ,'-.、_ / ./!,' .! .| . . .l ヾ. . . ゙、 \ ∧ -. _//' ! .| . ! l lヽ . . . . ヽ、 `ヽ ヽヽ |!`! | ! . | リ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 489 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 33 26.87 ID 68CYkiSP0 [2/4] 和 好感度max 依存度132 咲「……」 ゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「……」ゾクッ 咲「和ちゃん」 咲「もう少し節度を考えようよ」 和「……」 咲「ね?」 和「咲さんには困りましたね……」 京太郎「お、おい、二人とも……」 和「言ってることの意味が分かりません」ニコッ 咲「人間性が胸に行ったのかな?残念だよ」 和「咲さん、穢らわしいですよ?」 咲「へぇ……」 久「はーい、練習始めるわよー!」ガララッ 優希「だじぇー!」 まこ「ほれー行くぞ」 咲「チッ……」 和「ふんっ……」 京太郎「助かった……」ホッ 491 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 36 29.76 ID 68CYkiSP0 [3/4] 今回は身体もネトマも鍛えられません 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下2 495 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 40 14.19 ID 68CYkiSP0 [4/4] 京太郎「バイトするか」 roof top 京太郎「よろしくっす」 まこ「がんばることじゃな」 カランカランッ 京太郎「いらっしゃいませー!」 0~30 白糸台 31~60 鶴賀 61~99 千里山 497 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 45 07.01 ID jar5WJA80 [2/4] 千里山 強制的に前週ヒロイン(今回の週のみに起きる出来事です) カランカラン 怜「……」 まこ「いらっしゃい」 怜「あんた……」 京太郎「はい、なんでしょう?」 怜「会ったことあるか?」 京太郎「?」 京太郎「なんのことですか?」 怜「そう言われると思ったわ」アハハッ 怜好感度判定安価 コンマ判定 (ヤンデレになりません) 安価下1 500 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 18 47 40.82 ID jar5WJA80 [3/4] 怜 前週引き継ぎ 怜「ああ……なるほどな」 怜「これからそういうことが……」 怜「なぁ京太郎」 怜「あんた、うちを選ぶんか?」 怜「今回は好きに選んでもええよ」 怜「なんたって愛しとるからな」キランッ 京太郎「ーー」 俺はよく分からない囁きで…… 1.怜を選ぶ 2.保留 523 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 19 01 42.36 ID 70CjWLIF0 [4/10] 各ヒロインのアピールです! (多数決には入らないので、気にせずドンドン投票お願いします) / ./ ;..' / i '' 、 .. i / / ム ,ン 、_ヽ __ ;; -―-''' .. / ; ' / / i ___ `; `i ヽ ,.' /i / ; / ヽ、 __ 二 =-.'-、'、 i. i / i / / ;' ; ' ; i \ヽ、 \/ i | ;' | / / ;' / ; ' .,'! ; ! i \ ヽ、 i | | ! ! ; / ! /! ;__ / ._,,/ ;'i ii ii ヽ._)' | i ! i/ / i i´! / i ;' ̄ / , ;' i / i!i i i | .',! ,' ,' , i';i '; i.‐i i-. / ; ',';' ,' ;'ゝ、i /! i | i ; , ! ' ゛' ';! 〃 ,',..' , ' ,' X .; ;'! | i ,' i |―‐- 、 ' ,..'./ .,..'; ' / /.i ! | i i! i ヽ " ,,. '/ン i i | i ii i !//// ___ , ' i i ; | i; ii'; i'; i、 `ヽ./ ,' i ;' '; .'; ', '; ','; 丶 ,- _ ///// .,' , , ;';' '; ' ; ', '; , '; |\ !  ̄フ ,, ,.' ;'i ;'' ,, ''  ̄,, ̄ \、 ''、\ \ ー-_"_ _''_., - , ' ; ' ,.' ; ' / ヽ、 i` ヽ、 ゛ / ,_ \ ,_ './ヽ,.' ;'' ./ i ,,!-‐――-`、-レ'/_`_ ヽ ,..' ,. 一「勿論ボクだよね!?」 525 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 19 02 22.27 ID 70CjWLIF0 [5/10] 衣「むぅ……」 i! / / _Ⅵ-Ⅳ_ \. \ i! i! / / ∠>――<_ヽ ヽ \ i! i! / / ./ / / / | | \ i! i! / ' ! ! | i! ハ ! i! i! .} }! | ! i ヽ i! | / | i! | | |,r 1丁从 ト{「丁/ト、リ リi .| ∨ | | / Ⅶ ト、从{xィチ芋\_{. 芋ぅミx',イ/! i! ∨ ! {/ 从 Ⅵ《 う } う } 》/' | /{ Ⅵ | |\! {. 乂ン , 乂ン | i!'∧ ヾ // |圦 /! ,リV∧ // | |,ゝ. ‘’ ,.イ/ / .V∧ // .| |イ{{/≧i ..._... i≦}}ヽ| | V∧ 〃 /| i!| ヾ\ // | ト. V∧ /´ { ハ i!l \[_ri_]/ ! ! } V∧ / i! ,リ!| [] | V `\ ./ r―‐ ァ /i ii [] ハ i! \ / ハ / / l_ii .. [] .. _/ ∨∧―=ァi \ / {└ 7 / l r<_フ[]<>、ヘ. ∨∧ー' i! \ / >/ /i l L__.ィ´[]\__,.イヾ.! ∨. \/ ヽ./ /. / / l l } / [] i } || i|ト、\ \_ ハi ,.ィ. ´. / / l ∨ / [] ∨ リ Y_リ \ \「 .ヽ i!{ / ./ / ハ ∨ [] ∨ / ヽ ヽ / } 528 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 19 03 51.72 ID 70CjWLIF0 [6/10] 怜「……」 チラッチラッ / . / . . . . │∨ . . ‘。 . . . ゚, } ゚ . / . . . . . | Vト . . ‘。 . . . .゚, __,ノ , { | . 〃 . . . . j. . ゚ } い . . ‘。 . . . 。 . ´ ̄{ |{ . .| . /{ . . . . 〃 ' --| |‐∨…{ . 。 . . .i. . , | ゝ.__| . | |,.斗- . // / | | } . 八 . i . . .| . ′ |/ . .| . .匕゚。 . .// / jイ |/ }ハ| . . .| . . { | | . ト .| い ./ /ィ゚ ,ィ==≠=ミ 、| . . .| . . 八 | l . ∧ リ 斗-==ミ {_)゚ i i i i i | / . . . .|ヽ . , | 乂\ハ /{_)゚ i i i i i| ∨ゝイノ .| . . .| } . i トヘ | | . .ヽい ∨ゝイ ノ `¨¨´ 1.. . . | /.. . | | }i | |i . . ∧ `¨ ¨´ ' ' ' ゚ | . . .|′ . .| | }| | |{ . . ∧゚ ' ' ' ′ } |j . .. , . . . ..j│ }! | |o . . .∧ し ゚| . ./ . | . /./ / | | ゚ . . . ∧ r‐ュ イ j. . イ /} /jイ | l ゚ . . . \ ´ / //∨イ// l{ V . . .ト . > 。.. __ ィ __,,,... -=ニニニニ=- 乂 \ ト } 乂 . .{\ {∨ _}/ニニニニニニニニニニ\ ヾ{ リ `ー /二ニニニニニニニニニニニニ\ 531 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 19 05 03.76 ID 70CjWLIF0 [7/10] ゆみ「期待はしていない」 / .. . ... / ヘ\/ヘ ... 丶 ヽ ,' . / . /ミミヘ/彡ヽ .. 丶..ヽ {コ 。 . ! . ! ゛ ゛"" ゝ .. l ヽ ! コ ヽヘ_-‐ ! ヽ ! ‐-ヽ- ! i! / !^‐‐ レ! ゝヘ-‐-、,ヽ} l /,^^ . ./ノ .ヽ . .. ゝ i! ../ノ' .. .  ̄ レ '-、、 、一 ‐、' .. .. \ "レ"フ .. /,〟 ‐‐ ‐‐-_ ゞ .. .. 「 ゝ-ヽ / .. ノ ≠==-z z≠=r、 .. .....\ ∠_ ノ/へゝ,Pゆミ lPか `ヘヽヽ ヘ. _ >ゝ !「∨!" { !ヘ " ̄ \\\\  ̄ .i/ノ 川 i ゝ i!l ! .lヽ iゝiヽ \\\\\,\ \\ !ソ.. ソ !i li l !i !\ ノ ヾ i! il l ii ! ....ヘ, ‐- イ i! i! i! i ii !ゝ ∠ l l! !i i! i! l ii 人 ゛> /i入 ! i !l ! !i! { ii _ 〆巛 丶 , /丶 〟、 l !i ! l巛巛巛巛巛ヘ / ∧ヽ ソ巛巛ミミゞゞ 533 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 19 05 46.36 ID 70CjWLIF0 [8/10] 淡「ドヤッ」 / \ _人_ ' ` 、 \ Υ'/ / / ト、 丶 / / / | | | Χ } .′ il / | | \ | / `、 リ | i | _|l__∧ト、八 | メ´ ニニ / } | | | || `>x、\| 斗チ芋ミ、∨ ,′j | |l l|斗示芋ミ、 ''h! } ,′ , |l 八 И'h! } 乂___ノ / / || \| 乂__ノ /i/i/ / /l| .八 ゝ /i/i/i i / / / / | ‘,\ ハ r ア /l/ / / | ト、 込、 _ノ // ,イ l| |l l\ \> .,_ /∨ /l| 八_ |ヽ. 八l_\ \-─=ー ァ--< / / 八 { \ `ヽ | | ./ /´ ハ 〕 { 〉 ,′ / ` ヽ \∧ | |/─、_ / |∨ __ Ⅴ__=| / 〕\ \ | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\) | ,′ \ 丶 534 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 19 06 23.08 ID 70CjWLIF0 [9/10] 照「キラッ」 /`ヽ . - ───<_人 _ .┼ ./ /´ __.rr.─‐┐ノ ´Y´ . _ 人 _ \し ' r<´ |ll | /. .`Y´. ヽ } └ .─ ┴‐─ ┴,. // / ! _人_、 .斗 ‐‐─ァ── < ./ / / / / . / i .`Y´ > ´  ̄ フ./ / .// ./_ /_ / _ /. / / ! ∧___..斗< / /i { / / / /`ヽ. ./ / i .! / ∧. / /´ ! . 从 芹竿ミx. | ./ / `メ .! / / .∧ / /!/ | |人{弋 _メckj / / /. ム リ / / / .∧. / /人.N | ⌒ ー '' 「笊ckくj / / ./ / .∧ / // ヽ! .| """" 辷..ソXl| / / / .∧. / //__人_ j | , """ノリルイ⌒ `ヽ/ .∧ / // .`Y´.| ト、 、_ /. i . | `マ}ー/ // _人_ .j . | .|\ ー ' . イ. 人_ | i∨`Ⅴ「ー`Y´─.! | .|. \ . イ .! .`Y´. ! ___ 人 ___ \ \ ! l .|  ̄「 i j . | l . l `Y´ \ \ 从 .j .| |N\ l ! .リ . .リ l ト、\ 人 l .| } jト、 \j リ / / | .\ \ ヽ j\ _ _j ハハ ` <' ./ | \\ \ \ ⌒ } i `<}ト、 | \\ \ \ .N // ト、 555 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/01(日) 21 47 23.90 ID q+hsfKTZ0 [5/6] 大 正 義 未 来 永 劫 絶 対 王 者 宮 永 照 恒子「勝者は宮永照だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 恒子「チャンピオンおめでとうございます!」 照「ーーはい」 照「ここまで来れたのは皆のおかげだと思います」 淡「テンプレだよー」ブーブー 怜「や照糞」 ... ´. . . . . . . . . . . . . \ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /. . ./. i . . . . ハ /. ./. . ./ i i i i ', i , ′ー―ァ / 从 ト--ミ i | ' ′ //⌒/ } リ } ハ |ト i ,. / |l |l ∨__|{ } / レ' }| } i i / 从 八《´んハ. j/ r==ミ / /| . . .| // _ }ト ハ 弋 ソ 厶イ | . . | /^ / }|l ≧ゝ} ′__ /-' i | . . |. ' .i / / } 人 f ノ ./ i | i |. i し' ./ .i} i i >o。.. < i / / / | ノir―-ミ | ∧ 八 r'ス´ / ゝ-、 /} / }/ f入 `ー 〉 /' V_ゝ/.〈 Ⅹ / i`/イ、_ 辷ーく / / / rヘ/__rヘ_/ | ヽ { ̄` 入 i / | / | / . / ハ. Y i 圦 |. `> 1 / |l ∧ _彡 / ハ. // ‘, 」 / / |/ |l/ \ / |. /八_// ‘ { ;′〈 . |ト、/ 〉__ i \/ 《`ーイ V { ‘, |i i/ / | | 〉 ヽ .. L i ..........ゝ. У_彡 .........| | ./ マ . 八 \く L | ′ { `マ . ∧ ヽ} / .j マ }i i Oj / 572 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 01 08 53.52 ID IZsviWtY0 京太郎「ーー」 京太郎「……!」 目の前に居た関西弁の人が居なくなった……! 京太郎「?」 なんだったんだ…… 少し気を失っていたか? カランカラン 京太郎「いらっしゃいまっ……!」 / \ / / i ヽ / / ./| | ヽ . / i | | | |ヽ . i i i ′ | i. ./| | | | i .| | .| | / | | |i |‐|‐ト |i 斗‐|┼ i .| .| |. / /|八 |八 |_.レ'.._| 八/__.}/∨}/ | | 厶イ | ヽ{{ 午不か}/ 午示下}. | | | | 弋__ソ 弋__ソ レ' | | |ハ /| | | |ヽ} ' /´| | | | 人 _ /. .| | | /i | | ` ._ ィ i .| i. .| {/.人{ |/} 厂} ー .{ア}_l_ | i . ′ ,. -‐乂¨ ̄{¨ ¨} ¨八/}/ r<. 、 | | >、 / \\ | | // \ 照「京ちゃん……」 京太郎「照……さん?」 575 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 09 55 24.10 ID 5JEa+rv10 照「ロン」 京太郎「ぎょええええ!」 照「目も当てられない」 京太郎「あはは……駄目です……本当……駄目です」 照「それはそうと、久しぶり」 照「京ちゃんに会えて良かった」 京太郎「照さんはどうしてここに……?」 照「分からない……良く分からない力にあてられたと言うか……」 京太郎「良く分からない力……?」 照「気にしなくていいよ」 照「今日はありがとう」スタッ 京太郎「あれ……学校東京ですよね……?」 照「……」 京太郎「何があったのか、詳しくお願いします」 照「菫と喧嘩した」 京太郎「誰ですかそれ」 照「友達」 京太郎「どうして喧嘩したんですか?」 照「麻雀中にお菓子食べてたら怒られた」 京太郎「それで迷子に?」 照「うん」 京太郎「迷子で長野に着くこと自体びっくりですよ」 照「私も自分の可能性に驚愕している」 京太郎「とりあえず、また一人になると枚後になるので咲の家に送りますね」 照「それはちょっと困る」 京太郎「じゃあどうしろと?」 照「泊めて」 京太郎「」 照 好感度判定安価 580 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 12 37 51.55 ID mNjmcMQn0 照 58 今回は身体もネトマも鍛えられません 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.てるてる 9.自由安価 安価下2 585 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 12 47 48.58 ID zJIFhDwj0 [1/2] てるてる(迫真) 照「……」 -‐──‐- . ´ `ヽ、 / / , / / /| ト、 ′ ∠._/ / i| i \ 〕 〔 |/ 八〔\ .' \ /. |∧ | ┯ ┯ V ┯ ┯∧ / j ' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |. / Ⅴ "" ノ | / 入_ _ < / /| / /\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′  ̄\\ r‐' \/ //\ / \ヽーヽ └─ー/─' \ 丶ー| 〉 〈 | 〈 | .〈∧/ !__/ | | | 京太郎「ぬわっ!」 京太郎「どうしたんですか!?いきなり俺の部屋に来て!」 照「遊ぼう」 京太郎「構ってちゃんですか!?」 照「違う」ムスッ 0~30 ゲーム 31~60 麻雀 61~99 お菓子で餌付け 589 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 12 57 01.07 ID QYtWjlrZ0 照 68 prrrrrrr 京太郎「うわっ電話だ」 照「……」 京太郎「誰だろう」 前週キャラ無し 自由安価 安価下2 592 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 14 16 44.45 ID zJIFhDwj0 [2/2] 久 82 久「もっしもーし♪」 京太郎「うわっ!部長!」 久「明後日から全国、行くわよ」 京太郎「……」 俺が呼ばれるって事は…… そっか……俺は本当に…… 京太郎「行きます!」 久「本当~?ありがとっ♪」 京太郎「……」 プツッ 京太郎「はぁ……」 照「……」ナデナデ 京太郎「どうしたんですか?」 照「辛そうだったから」 京太郎「照……さん」 一日が終わりました 593 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 16 15 08.49 ID D3yg8yYJ0 京太郎「さて、朝だ」 京太郎「……お迎えは?」 照「夜に来て、そのまま東京に行く」 京太郎「まぁ……頑張ってください」 照「心配無用」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.部活 2.サボる 3.てるてる 4.自由安価 安価下2 597 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 05 08.22 ID pgFyEN1T0 照「さぁ、今日でお別れだから遊ぼう」 京太郎「あのさぁ……」 京太郎「明日からどうせ会うことになりますよ」 照「それはそれ、これはこれ」 京太郎「ここ怒るところですか?」 照「違う、きっと違う」 照「さぁ遊ぼう」 何をする? 自由安価下2 600 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 14 57.75 ID +RP0/W4T0 [1/3] 京太郎「お菓子作りますか」 照「天才?」 ーーー 京太郎「よし、こんなもんかな?」 照「クッキー……///」 京太郎「どうしてクッキーに対して顔を赤くするんですかね?俺の努力は?」 照「私も手伝った」キリッ 京太郎「塩と砂糖を間違えただけですよね?それ妨害って言うの知ってますか?」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 604 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 22 08.00 ID HdTeSgvz0 [1/3] 照 88 今回は身体もネトマも鍛えられません 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 照「京ちゃんが冷たい」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.てるてる 9.自由安価 安価下2 609 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 29 49.35 ID HdTeSgvz0 [2/3] 夕方でした 照「私と遊ぶべき」 京太郎「またですか!?」 照「麻雀教えてあげる」 京太郎「俺にはあんたみたいなオカルトありません!!!」 照「!」ハッ 京太郎「哀れんだ目はやめて!」 京太郎「そうですね、ゲームでもやりますか」 0~30 全力 31~60 手抜き 61~99 絶妙なバランスで接待 612 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 32 53.02 ID HdTeSgvz0 [3/3] 照 108 照「やった、勝てた」ブイッ 京太郎「ぐわー!負けたー!」 まぁ手加減したけども。 ーーー / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . / . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚ . ' . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . / . . . . . / . . . . . i . ,| i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . .′ . . . /i . . . . ,|ノ | ト、 . i . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ / . . . . . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . .. ' . . | . . . . . ' | . . . / | | | ヽ . . ト、_ . . . . i . . . . . . . . . ゚ ./ . . . . . . | . . . . . . . . . . . . . . ' . . | . . . . ' | . . . | | |_」 -| . .Τ 丶 i | . . . . . . . . ハ / . . . . . /| . . . . . . . . . . . . . ' . . . | . . . . ' | . . . | |/| ,′ | . ./ Ⅵ | . . . . i . . . ./∧ ./ . . . . 'フ . | . . . . . . . . . . . . i. . . . | . . . . ' | . . . .i '| |' . . 」ィ芹丐 Ⅵ| . . ∧ . // . .i / . . . '´ / . ∧ . . . . . . . . . . . . |. . . ∧ .;. ′ | . . / |' . .x豕刋 芍⌒マⅥ . ∧ V .'i . . | ./ . . '´ ' . . / ∧ . . . . . . . . . /|. . . ' V ;| | . / . . . ,狄i[_ o -i| . . }! | / i i . | . ′ / . '´ .i . /i/ ∧ . . . . . . . / | . . . .' ∨| | / . . . . . .汽,. 、汐 . . リ .|イ / / . . | . ′./'´ .| . / .| / ∧ . . . . . . i′ | . . .;' V| |' . . . . . . . .`¨¨´ ' ' / |_/ / . . . |/ .| / | ./ ∧ .. . . . . | | . / ゙| . . . , '´ .| / . ∧| .|' .| / ./ .∧ . . . . | | / . .; ´ |イ . . ./ .| .| | / . / ∧ . . . . Ⅳ |' -‐--- '´ ' /i/ .| / . / /i . \ . . .| iム / 、 イ /| .| . ./ / .| . . . .\ .从_ムー---‐ ´ .イ '! / .| / ./ .| . . . . 厂 ´ト、. ヽ _.. / / |′ .|' ./ | . . . ∧ . /| . `¨¨へ '´ ./ iル′ .|/' | / ∨ !、 . / |>o。_ / .!-ー-- .._ {. | ./ ∨{. Y/ | . . . ./i . ¨7 T¨¨¨¨¨¨´ ^ー 、 ` ̄ ーーー 今回は身体もネトマも鍛えられません 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.てるてる 9.自由安価 安価下2 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 44 24.10 ID AC3tCTYj0 [1/2] オーバーフューチャー 照「あ、迎えが来る」スッスッ 京太郎「どこにですか?」 スマホは使えるんだな…… 照「ここ」スッ 京太郎「近いから案内しますよ」 照「ありがとう」 迷子になられたらたまらないし。 ーーー 京太郎「さっ、ここですね」 菫「ったく……お前は……早く行くぞ」 照「ごめん、菫」 菫「ほらっ行くぞ!」 菫「君が照の面倒を見てくれたのか、ありがとう」 京太郎「いえいえ、大変ですね」 菫「君とは気が会いそうな気がするよ」 // \ \ \ /´ \ .. / | | \ _| . l\__ | | 、l _ _ Ⅵ | . l_/ _l イ|\ | \ 〉| | . 八 ´ l八|  ̄ =苧芹| | |`¨Τ=苧芹 V_ノ | | | | . V_ノ l /| | | ∧ ' イ | |. 八/i .、 rっ /| | | | 个 .... /| | | | | | Τ ∨| | | | l | /У り l―┴ 、 | | 斗{/-、 , -/| | /-、 ┌‐  ̄ |´ ̄ ̄/ | |--// ∧ \ | / . /// | { `ト \ l / . -=/ /´ / { ノ |二ニ=- { -=ニ二/ { / \ / /\二二ニ、∠二ニ= i | | } / / >‐〈ニニ/ニニ\ | ∧ | \__/ /. ∨ { /二ニ/¨¨゙\ニニニl/、∨| l「 ̄ ̄ ̄ `く ∨--/二ニ/ } `¨¨¨¨¨ /{ニニニニニニニ | } 厶=イ 〉 / |_ ┬―‐┬v' /__} { / `¨| |¨′ 安価下 菫 好感度判定 安価下2 照 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 622 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 17 50 12.50 ID RLfCxwIj0 菫 73 照「菫、向こうで少し待ってて」タタッ 菫「?」 菫「早くしてくれ」スタスタ 京太郎「どうしたんですか?照さん」 京太郎「俺の前まで来て」 照「京太郎」 京太郎「えっ?」 照「好き」 京太郎「え?」 照「付き合って欲しい」 / ; . . . . . /.. i . i i ; }i } i . i . /. i i ーi!; ! i! }´ }i ! ; i ! /. ノ! ハ i! iヽ iリ-‐ノi } i i  ̄  ̄ ヽ! !仡弐゙ ヽ }佗弐 ノ. /. i i i弋ツ 弋ツ/ノリ. i iハ i ; ''イ;; /i }i i /i i .. _ っ ,,イ !冫ー = - 、 _ ' iハ ハ-‐‐'' ∧ / /// ヽ ハ i! !チ=ミ/ ///, i ノ iヽ ! / ノ/ / 冫 〈 ヽ iヾヽ ∨イィ. /〈 / } ヾ ! ヾー只ー ‐'' {===ソ '===i! /. ハ . i二二ソ i _ ∧ { ; i ! . ゙! !ハ i  ̄ { ソ i i .ヽ . ハ i/ハ i i i リ ヽ } / ソ / ヽ 京太郎「ーー」 1.勿論 2.ごめんなさい 安価下5多数決 647 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 23 57 41.42 ID +RP0/W4T0 [2/3] 遅ればせながら、ゾロ目ボーナス! 京太郎「勿論……ですね」 照「本当……?」 京太郎「えぇ」 ドクンドクンドクンドクン 胸が高鳴る。 顔が紅く、口元が緩んで、心が溶ける。 京太郎「昔からずっと憧れの人でしたから」 この人さえ居れば、俺の悩みなんかあって無いような物だ。 京太郎「……」 手の届かない存在だと思っていた。 遥か向こう側の見上げる存在。 その人が俺を好きだなんて、とても信じる事も理解する事も出来ないけど…… 目を見たら分かったんだーー 京太郎「俺も大好きです!」 照「ありがとう」 ーーー 一時間後。 菫「どうした?」 照「……」 菫「顔が綻んでるぞ」 ,. ´ \ / , , ヽ / / / , , ヽ . , / / / | | ∨ . / / , _ _ / / i | l | / 从| /| `イ | ∧ . | / | | / ィ { /ィ-、 } ∧ | -} |-|---く , |  ̄´ | ∧ | _)雫ミ从 | _}∧ _ / }ヽ / | Ⅵ V ノ \|´_)笊雫ミ/ / / , | , | , V ノノ' イ .イ ,′ | j 从 / / /' ノ / / | ,| { . _ ´ ィ ー ´ / / | /| 从 . ‘ ’ イ | / / / | / 从{_r--'´` ー 、-=≦ ∨ / / }' / || | ∧ /,' / .イ / || | / _,./ / イ /\ / ∧ { /⌒\´/ ´ ´ 、 , { . \、 ,′ / ,. ---――‐`ヽ、 / ∧ . . . ∨ /_,. .― . .´ . . .// Ⅵ | {__ , \ . . {_/-- ´ . . . . . . ./ , マ | //≧=- 〉介、______/_ / } | //> ´ ` <≧=--r-- 、  ̄, ' | | ,く ̄´ ` / /^T \ { マ〉 r つ ` < / ∧__|>´| ∧ } 照「そう?」 648 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/02(月) 23 59 39.82 ID +RP0/W4T0 [3/3] 京太郎「ん?」 prrrrrrr 京太郎「電話だ」 自由安価 安価下2 653 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/03(火) 00 05 34.61 ID 45MuGek+0 [1/2] 咲「もしもし?」 京太郎「ん?どうした?」 咲「あはは~」 京太郎「どうしたんだよ」 咲「えへへ~」 京太郎「気持ち悪いな、どうした?」 咲「私が京ちゃんの事、好きって言ったらどうする?」 京太郎「あのなぁ……冗談は……」 咲「本気」 京太郎「っ……!ごめん……」 咲「そんなの分かってるよ」 京太郎「っっ!」 咲「ねぇ……」 654 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/03(火) 00 06 11.94 ID 45MuGek+0 [2/2] 咲「 ど う し て お 姉 ち ゃ ん な の ?」 658 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/03(火) 00 17 13.99 ID /ovcmZot0 咲「私達の間に何があったか知ってる?」 咲「仲悪いの知ってる?」 咲「宮永照って私が京ちゃんの事好きなの知ってるんだよ……」 咲「内緒で京ちゃんと会って……内緒で告白してさ……本当ずるいよね」 咲「そうやってお母さんも私から奪って行くんだ」 咲「自分だけが全て持っていって、私は醜いアヒルの子」 京太郎「違う……!」 京太郎「照さんは……」 咲「白々しいなぁ、呼び捨てでもいいよ」 京太郎「照さんは……ささいな事でお前を傷付けた事を悔やんでた……」 咲「ささいな事?私だって悪いのに全部自分が悪いように見せて、京ちゃんの気をひいてるだけだよ」 咲「まぁ今度会うからその時に全部チャラでいいよ」 咲「おやすみ」 プツッ 一日が終わりました 661 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/03(火) 00 27 26.94 ID Eq/2EbiA0 [1/8] 京太郎「さて、全国だ」 ピンポーン ーーー 咲「京ちゃん、昨日はごめんね。気にしないで」ペコッ 京太郎「お、おう。気にしてねーから安心しろ」 咲「……」 ーーー . ´ `ヽ . ´ . ′ . / . ,′ ;. / / / { ニニ二三三二ニニ / / \ ニ二二三三三二二ニ / イ /\_ \ ___ ニニ二三三二ニニ ∠ イ | / ,ィ  ̄ ̄三三| ニニ三王 三l 三|ニニニ= | | |. 厶イ | i 二| 三トニ二三ト、三ト、 ト、ニニ= | |/ j j从| | |、 | | | ト、ニ王ニ{{ o }}ニ= | ! | ト、圦乂| 乂| \{ \| ヽ{ヽ{ イノ 乂_{ jハ 从イ/´ -=ニ`ト . - .イ二ニ=‐- 、_ r=ニ =ニ二|`ト _ . r |二ニ ニ7 }ニ〉 ハ マニ ニ二ハ !二ニ / / /ヽ. / Vハ \ ニ二ハー- -一 j二ニ / / / ∧ ′ \\\ ニ二ハ───‐/二ニ //イ / | \\\ 二∧ /二ニ ///,/ ,/ 1 | }八 {\\\ 二∧ /二 /// // ∧ |ーーー 新幹線 優希「すごいじぇー!!」 京太郎「こらこら、はしゃぐなって」 0~30 和 31~50 まこ 51~70 久 71~99 優希
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6400.html
京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「誰かを誘って勉強するか」 京太郎「誰を誘おう」 京太郎「そうだな、照と怜さんを誘うか」 京太郎「ねえねえ怜さん、俺と勉強していきません?」 怜「なんや唐突に、まあええけど」 京太郎「あとは、照か」 京太郎「まあメールでいっか」 京太郎「お、来た。おーい照ー!」 照「また勉強するの?」 京太郎「おう!赤点だけは回避しないといけないからな」 照「なるほど、園城寺さんだけじゃ飽き足らず私もってことなのね」ヨヨヨ 怜「ああ、悪い男に騙されたわ~」ヨヨヨ 京太郎「はいはい、早く行きますよ」 怜「それでな、オスプレイっちゅうんは……」 照「この方程式を連立させて……」 京太郎「はぁ、疲れたー」ドサーッ 京太郎「夜は…何をしよう……」ゲッソリ 京太郎「まだ勉強するぞー!」 京太郎「国語をやろう!」 京太郎「範囲は…またこれか……」つセメント樽 京太郎「うぅ…悲しい物語だったぜ…」 【6月第1週 休日】終 【6月第2週 平日】 京太郎「試験はいよいよ明日からか」 京太郎「気を引き締めていくぞ!」 京太郎「今日は…やっぱり曇りか」 京太郎「嫌な天気だな」 エイスリン「オッハー、スガクン!」 京太郎「なかなか古いですね」 エイスリン「クモリゾラトカ、マジチョベリバー」 京太郎「さらに古いですし、その言葉遣いはしないでください」 京太郎(何を話そうかな) 京太郎「エイスリンさん、勉強の調子はどうですか?」 エイスリン「エッ、ウーン」 エイスリン「マァボチボチデンガナ」 京太郎「どっからそんな言葉覚えてくるんですか…」 京太郎「それで、どうなんですか?」 エイスリン「ウン、English、mathematicsとscienceハイインダケド……」 京太郎「国語なんか出来ないですからね……」 エイスリン「ウン……」 京太郎「じゃあ放課後、俺と勉強しませんか?」 京太郎「俺が国語と社会を手伝うので、エイスリンさんは英語を教えてくれませんか?」 エイスリン「ウン!イイヨ!」 エイスリン「ジャアホウカゴ!」フリフリ 京太郎「はい!」 京太郎「昼は…どうするかな」 京太郎「おっくじょうにきったぞー!」 郁乃「お、またおった~」 京太郎「あ、郁乃さん、今日も霞さんの弁当ですか?」 郁乃「せやで~この前霞ちゃんに『『京太郎くんが美味しい』って言ってたで』って言ったら急に張り切るようになってな~」 郁乃「ほんま役得やで~」 京太郎「なんともうらやましい」 京太郎「じゃあ食べますか」 京郁「「いただきます」」 郁乃「ん~おいし~」モキュモキュ 京太郎「郁乃さんの好きなタイプってどんな感じなんですか?」 郁乃「あれ~?それを乙女に訊いちゃうん~?」 郁乃「ん~好きなタイプか~、優しくって、私を大事にしてくれる人かな~」 京太郎「案外普通なんですね」 郁乃「え~、京太郎くんは私をどう思っとるん?」プンスカ 京太郎「わけのわからない人だな~って」 郁乃「むー、なんやそれ~!」 郁乃「可愛いとか綺麗とか、かっこいいとか出てこないんか~!」 京太郎「そう言われたって、郁乃さんが可愛いのはいつものことじゃないですか」 郁乃「へ?」 京太郎「いつも可愛いんだったら別に言うことはないんじゃないかなーって」 郁乃「う~~!」ポシュー 京太郎(おっ、そろそろ勝てそうだな、もう一押し!) 京太郎「ほんと、郁乃さんみたいに可愛い人と2人きりで昼飯を食べられて……」 郁乃「~~///」シューシュー 京太郎「ちょー幸せですよ」ニコッ 郁乃「」ボンッ 京太郎「さて、放課後は何をしようかな」 京太郎「公園に行こう!」 京太郎「なんか忘れてる気がするけど、まあいっか」 京太郎「曇り空の公園かー、なんか微妙だなー」 泉「えっほ、えっほ、お、須賀君やないですか」 京太郎「よう、何やってんだ?」 泉「何ってランニングですが」 京太郎「いや、そういうことじゃなくて、なんで制服のまんま走ってんのかなーって」 泉「でもこれ結構走りやすいんですよ」 京太郎「それは見ればわかるんだが、その…今日は風が結構強いぞ」 泉「なっ!///」バッ 泉「うっ……」 泉「じゃ、じゃあ私はもう帰りますねー」タタタタ 京太郎「なんだったんだ、あいつ」 京太郎「あんな服で風邪引かないのかな」 京太郎「この後は…どうしようかな」 京太郎「エイスリンさんと勉強する約束してたんだ!」 京太郎「どこに呼ぼう」 京太郎「すみません!約束忘れてました!」 エイスリン「イイヨ!ソノブンガンバッテネ!」 京太郎「はい!」 エイスリン「エイ!エイ!オー!」 エイスリン「Is this a pen?」 京太郎「Yes, it is.」 エイスリン「Is this サイコウニ チョウドイイ ホンダ?」 京太郎「No, it isn'tって、何の話してるんですか…」 【6月第2週 平日】終 【6月第2週 試験日】 京太郎「よっし!試験頑張るぞ!」 国語 100 数学 99 化学 93 社会 100 英語 87 赤点→69 【6月第2週 休日】 京太郎「試験は結構できた気がするぞ!」 京太郎「それはさておき、今週は千里山との合同体育祭があるらしい、楽しみだな」 京太郎「朝は何をしようかな!」 京太郎「大阪の中心街に行ってみるか」 京太郎「ひっかけ橋に来てみたぞ!」 京太郎「なんでも女の子をナンパする男が多いからひっかけ橋と呼ばれているらしいな」 京太郎「俺は、まあそんなことする勇気無いからやらないけど」 京太郎「にしても人が多いな、おや、あの人は……」 ??「……何処へ行った……」ブツブツ 京太郎「なんていうか…奇抜な服装の人だな、あ、目合っちゃった」 京太郎「う、近づいてくるぞ」 ??「…だが、しかし……」シドロモドロ 京太郎「どうかしたのかのかな?」 京太郎「あのー」 ??「ひっ!」 京太郎「えっ!?」 ??「き、貴様は、わ、私に何用だ?」 京太郎「いや、近づいてきたのはそっちでしょうに」 ??「あ、そうだった」 京太郎「それで、どうしたんですか?」 ??「こほん、貴様、我が眼を覆いし染色の膜を知らぬか?」 京太郎(なんか変な話し方してるな……) 京太郎(それで、眼を覆いし…膜?染色?) 京太郎(ふむ……) 京太郎「ああ、カラーコンタクトのことか」ポン ??「!」コクッ 京太郎「おおよそここを歩いていたら人にぶつかって外れた、とか、そういうことか」 ??「!」コクッコクッ 京太郎「そういうことだったんですか……それじゃあ探すの手伝いますよ」 ??「本当に、いいの?」 京太郎(ちょくちょく普通の話し方に戻るな) 京太郎「別にいいですよ」 京太郎「えーっと、君の名前は?」 ??「よくぞ聞いたな、我が名は対木もこと云う、よろしくな少年」 京太郎「対木さんですか、あと俺は少年じゃありません、須賀京太郎といいます」 もこ「なるほど、須賀か、では貴様は彼方を探してくれ」ユビサシ 京太郎(彼方ってどこだよ) 京太郎「うーん、中々見つかんないなー」 もこ「須賀……」トボトボ 京太郎「どうでしたか、見つかりましたか?」 もこ「見つかった、けど……」つグチャア 京太郎「割れていたんですね」 もこ「うっ……せっかくお小遣い貯めて買ったのに……」グスッ 京太郎「すみません…俺がもっと早く見つけていれば……」 もこ「気にしなくて、いいよ……じゃあね…ありがとう……」ポロポロ 京太郎「っ…対木さ……ん」 京太郎(一人に…してあげよう……) 京太郎「次はどこに行こう…」 京太郎「気を取り直して大阪城に来てみたぞ」 京太郎「どこを見て歩こうかな」 ??「おーい絹ーこっちやでー!はよせーや!」 ??「待ってよお姉ちゃんー」 京太郎「はぁ……」 ??「ひっさしぶりの大阪城やー!」 ??「ちょっとお姉ちゃん前!前!」 ??「え?」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「痛たたた……」 ??「痛いなぁ!ちゃんと前向いて歩けや!」 ??「お姉ちゃんの方が前見とらんやったろ……」 ??「それと、体、大丈夫ですか?」つ 京太郎「あ、ありがとうございます」 ??「なんや、絹はそんなチャラチャラした奴の味方するんかいな」ジトー ??「お姉ちゃんがいけないんやろ!」 ??「うっ…」 京太郎(この2人、なんか見覚えがあるような……)ウーン 京太郎「あ、愛宕監督だ」 ??「なんや、お前オカンのこと知っとるんかいな」 京太郎「少し、お世話になったことがあります」 ??「監督ってことは、君…えーっと」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 ??「じゃあ、須賀君は千里山の生徒なん?」 ??「千里山は女子高や、男子生徒がいるわけないやろ」 ??「あ、確かにそうやね」 ??「せやった、私は愛宕絹恵、その愛宕雅枝の娘なんや」 絹恵「それでこっちがお姉ちゃんの愛宕洋榎やで」 京太郎「愛宕監督の娘さんっていうことはお2人は船久保さんの従姉妹なんですか?」 洋榎「なんや、浩子のことも知っとるんか」 京太郎「ええ、何回か打ったことがあります」 絹恵「へー、そうなんやー」 絹恵「あ、せや!なあ須賀君、あそこの喫茶店で話さへん?」 絹恵「さっきのお詫びもかねて、どうかな?」 京太郎「いいですね、行きましょう」 絹恵「ねえお姉ちゃん何頼む?」 洋榎「うーん…大豆…パフェやな…」 絹恵「お姉ちゃんほんま大豆好きやなー」 絹恵「じゃあ私は夏パフェやな!」 京太郎「それじゃあ俺はアプリコットパフェにしますかね」 絹恵「なんやそれ、おしゃれなもの頼むなー」 京太郎「いや、俺もあんまりわかんないんですけど、おいしそうだったんで」 京太郎「そういえば、愛宕監督ってどんな人なんですか?」 絹恵「どんな人って言われてもなー」 絹恵「いいお母さんやと思うで」 洋榎「そんなに良いかー?いつもガミガミうるさいやん」 絹恵「それはお姉ちゃんがだらしないからやろ」 絹恵「まったく、お姉ちゃんは人のことあれこれ言う前に自分に気ぃつけや」 洋榎「む!絹ー!よう言いおったな!」 洋榎「そんな絹は、こうや!」ガバッ 絹恵「ちょっと、お姉ちゃん、こ、んなと、ころでやめ、あっ」モミモミ 洋榎「うるさいわー!この!この!」モミモミ 絹恵「あっ、須賀、君が、あっ、見とるから、やめ、あんっ」 洋榎「そんなん知るか!」モミモミ 絹恵「お姉ちゃ、ん、ら、らめぇ」 京太郎(おお、何ともすばらな光景……) 絹恵「はぁ……はぁ…」 京太郎「あのー大丈夫ですか?」 絹恵「う、ん…大丈夫…やで…」 京太郎「あの後洋榎さんが絹恵さんを連れて帰って行ったけど…」 京太郎「絹恵さん、大丈夫だったかな……」モゾモゾ 京太郎「おっといかんいかん」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「またひっかけ橋に来たけど、やっぱり、いないよな」 京太郎「はぁ…」 ?「はぁ…」 ドン 京太郎「あ、すみません、大丈夫ですか?」 ?「ええ、大丈夫です、ごめんなさい…私なんかがここにいて……」 京太郎(自らの存在否定!?) 京太郎「えーっと、どうかしたんですか?なんか困ってるみたいですけど」 ?「いえいえ!こんな雌豚にお構いなさらず!あなたの時間が無駄ですから」 京太郎「え、えぇー」 京太郎(なんでこの人こんなに卑屈なんだ…) 京太郎「いやー別に大丈夫なんで、話してくれませんか?あなたの悩み」 ?「いいんですか?私に近寄ると腐りますよ?」 京太郎「なんでそんなに自分を卑下するんですか…」 京太郎「あなた、名前は?」 ?「私のことですか?」 京太郎「他に誰がいるんですか」 ?「私は霜崎絃と申します、生きててすみません」 京太郎「はぁ……それで、霜崎さんには何があったんですか?」 絃「その…ですね、私、不幸なんですよ」 絃「下駄箱に置いてあった靴はすぐ無くなるし、新しく買ったペンは1日で壊れるし」グスッ 絃「私と水泳の授業でペアを組んだ人は死にかけるし、さっきだってぶつかった人が川の中に落ちていきましたし…」ウルウル 京太郎(なんだよそれ……) 絃「私は生きてちゃいけない人間なんですよおおおおおお!」ポロポロ 京太郎「ちょ、霜崎さん、見られてますって」 絃「ほら、こうしてあなたも群衆の好奇の目にさらされてるしー!」 京太郎「と、とりあえず落ち着きましょうよ、ね」 絃「ヒッグ、はい、ヒッグ」 京太郎「もう落ち着きましたか?」 絃「はい、お見苦しい所をお見せしてしまいました……ごめんなさい」 京太郎「もう謝らないでいいですよ、霜崎さんは謝りすぎなんです」 京太郎「こういうときはありがとう、でいいんですよ」 京太郎「これ、俺の連絡先です、困ったことがあれば連絡してください」 絃「すみま……いえ、ありがとうございます」 絃「それでは、ケータイは……」 絃「…落としちゃったみたいです…」シュン 京太郎「おお、もう……」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ!」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「勉強に集中するためにテレビは消そう」 アコガレヲイマー ツカンダー 京太郎「あれ、この時間枠のアニメ変わったのか」 京太郎「どれ、観てみよう」 京太郎「なかなか面白かったな」 京太郎「なんかあの青い髪の男の子の声、聞き覚えがあるような…」 京太郎「まあいっか」 京太郎「あれ、俺何しようとしてたんだっけ」 京太郎「次は何をしよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、メールだ、誰からだろう?」 絃『こんばんは、霜崎です。携帯が見つかったのでメールしてみました』 絃『こんな私ですが、登録をお願いします』 京太郎「霜崎さんからか、さて何を話そう」 京太郎『こちらこそよろしくお願いします』 京太郎『そういえば、霜崎さんは標準語でしたが、大阪の人じゃないんですか?』 ヴーッ ヴーッ 絃『私は千葉に住んでいます、今日は家族で旅行をしていたのですが、迷子になってしまいました、そこで出会ったのが須賀さんだったのです』 京太郎『そうなんですか、あと、霜崎さんて何か部活とかに入っていますか?』 絃『麻雀部に入っていますが、どうして?』 京太郎『いや、部活仲間がいるのなら霜崎さんのことを助けてくれるのではないかな、と思ったので」 絃『なるほど、色々と心配してくださって、その、ありがとうございます』 絃『またいつか、須賀さんと会って遊びたいです』 絃『それでは、おやすみなさい』 京太郎「ふむ…『俺もです、おやすみなさい』っと」 京太郎「じゃあ誰かとメールするか」 京太郎「愛宕監督に送ってみるか」 京太郎『こんばんは、須賀です』 京太郎『今日、娘さんに会いましたよ』 ヴーッ ヴーッ 雅枝『そうか、キヌにちょっかいだしたんは須賀やったんやな』 京太郎「は……!?」 京太郎『え!?どういうことですか!?』 雅枝『ヒロが言うとったで、「キヌがオカンの知り合いの男に体を触られた」って』 京太郎「体を触った、ってあの当たったときのことか?確かにそうだけど……」 京太郎「事情を話してみよう」 京太郎『実はかくかくしかじかで』 京太郎『信じてくれますか?』 雅枝『なるほどな、私は須賀を信じるわ』 雅枝『今からヒロをとっちめて来るわ』 雅枝『いい夢見ろよ、あとこれキヌのメアド渡しとくで』 京太郎『いいんですか?』 雅枝『キヌが今「須賀君に渡してやー」って言っとるからな』 雅枝『それじゃあ、いい夢見ろよ』 京太郎「『おやすみなさい、と絹恵さんにも伝えておいてください』っと」 京太郎「さて、次は誰に送ろうかな」 京太郎「絹恵さんに送ってみるか」 京太郎『こんばんは、早速送ってみました』 京太郎『お母さんってどんな人ですか?』 ヴーッ ヴーッ 絹恵『あのー須賀君?昼にこんな話せえへんかったっけ?』 絹恵『でも、メールありがとな、嬉しいで』 京太郎『そういえば、お二人はやはり麻雀部に入っているんですか?』 絹恵『うん、私が麻雀始めたのは高校入ってからなんやけど、お姉ちゃんはずーっとやってきとったから、強いでー!』 京太郎『じゃあ今度みなさんでヤりましょうか』 京太郎『俺も結構自信あるんですよ!』 絹恵『お、それは楽しみやな!なんなら今から…』 絹恵『でも、お母さんが寝ろ、言うてるから、もう寝るな』 絹恵『おやすみ、須賀君』 京太郎「『はい、おやすみなさい』っと」 京太郎「よっし、俺も寝るかー!」 【6月第2週 休日】終 【6月第3週 平日】 京太郎「朝だー!」 京太郎「いよいよ明後日が千里山との合同体育祭か」 京太郎「今日も頑張って行こう!」 京太郎「今日は珍しく晴れてるな」 京太郎「ここから4日間は晴れるらしい」 照「お、京か」 京太郎「よお照、そういえばもう傘は買ったのか?」 照「うん、一応は」 京太郎「そうか、でもなんであの日は傘を持ってなかったんだ?」 照「ああ、あの日の前に吹き飛ばされちゃったんだよ」 京太郎「吹き飛ばされた!?」 京太郎「そんなに強い風が吹いてる日はあんまり無いだろうに…」 照「私もよくわからん」 京太郎「そうか」 京太郎(こっから何を話そうかな) 京太郎「照は、テストの出来どうだったんだ?」 京太郎「ああ、俺は国語と社会が満点だったぜ!」ドヤァ 照「私は国語と社会は微妙だったな」 京太郎「何点くらい?」 照「両方とも95点とかだったかな、それ以外は全部満点だったけどね」ドヤァ 京太郎「な!?」 照「あーあ、物足りないなー」 照「それで、京は国語と社会以外はどうだったのかなー?」 京太郎「ぐぬぬ……」 京太郎「上には上がいるんだなぁ」 京太郎「昼飯は、どこで食おう」 京太郎「今日は教室で食べるか」 咏「お、京太郎が教室にいるなんてめずらしいねぃ~」 京太郎「一緒に食べるか?」 咏「いいんか?じゃあそうさせてもらうよ~」ドシン 京太郎「重箱?」 咏「結構腹減るからねーこんくらい食わねえと持たねえんだよ」 京太郎「中身は…煮物、焼き魚、おにぎり、黒豆…」 京太郎「和風だな」 咏「和風料理しか作れないんだよねぃ、なんでか知らんけど」 京太郎「んー、この大根もらっていいか?」 咏「おう、いいよー」 京太郎「それじゃ」パクッ 京太郎「うん、味がよくしみてておいしいな」 咏「だろだろーもっと褒めろー」 京太郎「ほんと、おいしいわ、毎日食べたいくらい」 咏「それって…どういう意味…なんだ…?」 京太郎「ん?毎日食べても飽きないくらいおいしいってことだが?」 咏「まあ、ふつーそうだよな、知らんけど」 京太郎「咏って、俺の知り合い以外に友達はいるのかい?」 咏「京太郎はずっとどっか行ってたからわっかんねーだろうけど、私は毎日友達と食べてんだぜぃ」 京太郎「ハハッ、ご冗談を。どうせエア友達とかいうオチなんだろ?」 咏「はぁ……お前とは違うんだよ、誰と食ってたかは知らんけど」 京太郎「えっ、本当なの?」 咏「なら私の携帯見てみるかぃ?」 京太郎「う、うん」 咏「ほらよ」 京太郎「……」 京太郎「嘘…だろ……?A子さんから暗めなG子さんまで、このクラスの女子全員のメアドを持ってやがる……」 咏「だぁから言ったろぃ?」 咏「格が違うんだよ、格が」パシパシ 京太郎「ぐぬぬ……俺はまだ誰のメアドももらえてないのに……」 京太郎「なんか今日惨めな気分になってばっかだな……」 京太郎「放課後か…どうしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「適当にぶらつくか」 京太郎「喫茶店に来たぞ!」 京太郎「確か前に咏と一緒に来たな」 咏「あれ、京太郎じゃん」 京太郎「おお!咏か!」 咏「なんでそんなに騒ぐんだよ、もう少し静かにしろよー」 京太郎「お、おう」 店員「えーと、お2人様でよろしいでしょうか?」 京太郎「えーと、どうする?」 咏「2人でいいんじゃね?知らんけど」 京太郎「あれ、ここニシンパイなんてあるのか食べてみよう」 咏「ニシンパイって、確か魔女宅だったっけか?」 京太郎「あのお婆さんが作ってたやつだな」 咏「あれはおいしそうだったよねぃ~」 京太郎「そういえば、最近部活に行ってない気がするんだが、どんな感じなんだ?」 咏「別にー、いつも通りみんなで打ってるだけだよ、知らんけど」 咏「そうそう、なんか来週遠征に行くらしいぜぃ」 京太郎「遠征?」 咏「来週の金曜日は開校記念日で休みだったろ?霞がそれを使って2泊3日の遠征に行こう!ってさ」 京太郎「へぇー、そりゃあ楽しみだな」 京太郎(この後はどうするかな) 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「じゃあ帰るか」 咏「おう!」 京太郎「なあ、咏」 咏「なんだぃ?」 京太郎「咏って彼氏とかいるのか?」 咏「えっ?」 咏「な、なんでそんなことを、訊くんだ?」 京太郎「よく考えたらさ、俺って咏のことあんま知らないんだよな」 京太郎「咏がいつも部活に行ってたこととか」 京太郎「咏に友達がたくさんいることとかさ」 京太郎「だからもっと咏のことをもっと知りたいなって」 咏「ならもっと別のこときくだろ、ふつー」 京太郎「あー確かにそうかもな」 京太郎「なんできいたんだろな、こんなこと」 京太郎「わっかんねー」 咏「あー!私の口癖真似すんじゃねえよ!」 京太郎「えー、わっかんねー」ニゲッ 咏「待てよ!こらー!」タッタッ 京太郎「ほーら、捕まえてみろー」 【6月第3週 平日】終 【6月第3週 体育祭当日】 京太郎「体育祭だー!」 京太郎「会場は三箇牧のグラウンドでいいのか」 京太郎「今日は誰と会えるかなー」 京太郎「今日は、天気予報の通り晴れたな」 泉「あれ?須賀君やないですか!」 京太郎「おお、二条!そうか、千里山の生徒も三箇牧に向かってるから二条に会えたのか」 泉「朝から須賀君に会えるとは、幸先いいですわ」 京太郎「俺も、二条に会えて嬉しいぜ!」 京太郎「お互い頑張ろうな!」 泉「は、はい!」 泉(う、嬉しいって言ってもらえた!須賀君に!) 京太郎(さて、何を話そうかな) 京太郎「ふと思ったんだが」 泉「はい?」 京太郎「二条って彼氏とかいるのか?」 泉「へ?いやいやいや、そんな人いませんって!」 京太郎「じゃあ気になってる人とかは?」 泉「そ、それは……その…」モジモジ 京太郎「なんだ、安心したー」 泉「あ、安心?」 京太郎「いや、同級生に咏っているじゃん?あいつに友達がたくさんいるっていうのがわかってさ」 京太郎「二条も咏みたいに友達がたくさんいる、とか、彼氏がいる、とかだったらなんか嫌だなって思ったんだ」 京太郎「二条は大事な友達だから、なんか知らないうちに置いて行かれる、みたいなのは嫌なんだ」 京太郎「二人で一緒に頑張っていきたいって思うんだ」 泉(ちょっと、それって…なんか……うぅぅぅ)カァァ 泉「す、須賀君すみません!用事があったの忘れてました!」ビュン 京太郎「え、あ、おう!じゃあな!」 京太郎「またぼっちか…」 ドン ドン 実況「さあ、いよいよ始まりました!三千体育祭!」 実況「この三千体育祭では、生徒は高校関係なく赤組と白組に分かれて戦います!」 実況「その競技で勝つと決勝戦へ進めます、そこで勝ったチームにその競技の点数が与えられます!」 実況「それでは早速一番最初の種目!1500m走をはじめます!」 京太郎「俺が出る種目は…二人三脚、借り物競争、部活対抗リレーか」 京太郎「チームは、白か、そうだな、まずは白陣営に行こう」 【白陣営】 京太郎「ここが白陣営か」 竜華「お、須賀君もこっちなん?」 京太郎「こっちもってことは他に誰かいるんですか?」 竜華「誰か…ていうよりも全員…かな?」 竜華「三箇牧の麻雀部も千里山の麻雀部も全員白組なんや」 京太郎「なんすかその偶然…」 実況「二人三脚に出場する人は、集合場所に来てください」 京太郎「あ、もう行かなきゃ!」 京太郎「清水谷さん、俺のパートナーって誰かわかりますか?」 竜華「たしか……泉とやったよーな」 京太郎「二条とですか?」 竜華「うん、1年同士やから泉と須賀君にしたんよ、たしか」 京太郎「わかりました、それじゃあ行ってきますね」 竜華「いってらっしゃーい」 泉(どどどど、どうしましょう!?どうして須賀君と私が二人三脚をすることになっているんですか!?) 泉(あかんあかん、須賀君の前ではクールに、クールにしないと) 泉「冷静冷静、集中しゅうちゅ「おーい二条!」ひっ!?」 泉「や、やあ、須賀君やないですか」 京太郎「なんか俺とお前でペアらしいな」 泉「へ、へえー、それは知らんかったですー」 泉(なーにを言ってるんでしょうか私はああああ!?) 京太郎「そろそろ俺たちのレースだから、足結ぶぞー」 泉「は、はい!」 京太郎「よし、連結完了!」 京太郎「じゃあ前に進んでみようぜ」 京太郎「右足は1で上げて2で下げる、左は逆な」 泉「はい!ラジャーです!」 京太郎「じゃあ行くぞー、いっちにーいっちにー」 泉(須賀君の呼吸が、鼓動が、体温が!どんどん伝わってくる!なんですかこれぇ!?) 京太郎(二条がなんか変な汗かいてるけど、大丈夫かな) 京太郎「二条、大丈夫か?」 京太郎「きつかったら言ってくれていいんだぜ」 泉「いえいえ、大丈夫ですから!さあ行きましょう!」 ソレデハ、イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「よし、いくぞ二条!」 泉「はい、須賀君!」 京太郎「いっちに、いっちに」 泉「いっちに、いっちに」 京太郎(うっ、なんだ!?この感覚!) 泉(まるで、須賀君と一緒になってるみたい!) 京太郎(まさか!) 泉(これが!) 京泉(合体!!!) ―――――二人三脚――――― ――――――合体!―――――― パンッ 実況「第3種目二人三脚、第334レース!1位は!二条・須賀ペアだあああああ!」 京太郎「よっしゃ!やったぜ!二条!」ダキッ 泉「須賀君、こんなところで……///」ポシュー 京太郎「次は借り物競走か」 京太郎「次も勝つぞ!」 イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「えーっと、お題は……」タッタッ 京太郎「男っぽい女子か……難しいな」 京太郎「お、あそこにちょうどいい人がいるじゃないか」 京太郎「女子はブルマなのに1人だけ短パンだし、よし」 京太郎「すみませーん、ちょっと借りさせてもらっていいですか?」 ???「な、なんやお前」 京太郎「借り物競走のお題なんで……あ、急がないと!すみません!」 ???「ちょっと待てやー」 京太郎「結局3位だった……」 ???「ったく、なんやいきなり!」プンスカ 京太郎「突然すみませんでした……って」 京太郎「あ、あなたは麻雀部のセーラー江口さんじゃないですか!」 セーラー江口「惜しいけどちゃうわ!オレの名前は江口セーラや!」 セーラ「そんでお前は確か、須賀だったか?」 京太郎「覚えていたんですか!?」 セーラ「まあ、竜華や怜と仲良うしとったしな」 京太郎「なにこれ超うれしい」 京太郎「でも、さっきは本当にすみませんでした」 セーラ「ええってええって、ところで須賀の次の種目は何や?」 京太郎「次は…部活動対抗リレーですね、これから結構時間があります」 セーラ「じゃあオレたちと勝負やな!絶対勝ったるで!」 京太郎「受けて立ちますよ!」 京太郎「随分と時間があるな……さて、どうしたものか」 京太郎「怜さんを捜しに行くか」 京太郎「ベンチの下とか、塀の上とか捜してみたけど」 京太郎「見つからないなー」 京太郎「怜さーん、どこですかー」 怜「ここにおるでー」 京太郎「おお、案外普通なところにいたんですね」 怜「まったく、京くんはウチをどう思っとんねん」 京太郎「えーと……猫?」 怜「にゃーにゃー」 京太郎「かわいい」 怜「そ、そうかにゃ?ってなに言わせんねん」 京太郎「怜さん超絶かわいい」 怜「ええ加減にせんと殴るで」 京太郎「むしろご褒美ですって」 怜「にゃんやと?」 京太郎「かわいい」 怜「うぅ…噛んでもうた」 京太郎「そういえば、体調のほうは大丈夫ですか?」 怜「最近は結構調子ええで」 怜「家で一人で頑張ったからな」 京太郎(家で?一人で!?) 京太郎「が、頑張ったって何をですか!?」 怜「そんなん麻雀に決まっとるやろ」 京太郎「で、ですよねー」 怜「でも今日は少しだけ悪いなぁ」 京太郎「なら、無理はしないでくださいね」 京太郎「怜さんに苦しい思いはしてほしくないですから」 怜「うん、おおきに」 「部活動対抗リレーに参加する人は集合場所に来てくださーい」 京太郎「じゃあ、敵同士ですけど頑張りましょうね」 怜「もちろんや!目にもの見せたるわ」 京太郎「集合場所は……ここか」 照「あ、京だ」トテトテ 照「うわっ」 ドンガラガッシャーン 京太郎「照!大丈夫か!?」 照「痛た…大丈夫だよ」 京太郎「でも、足かなり赤くなってるけど」 照「このくらい、平気……のわっ」グラッ 京太郎「大丈夫じゃねえじゃん、休んでろ」ガシッ 照「でも、そうしたらリレーが…」 霞「あら、別に気にしなくていいわよ、京太郎くんに参加してもらえばいいだけだし」 京太郎「あれ?確かリレーには女子しか出れないんじゃ……」 霞「あら、そんなこと簡単よ」 霞「女子じゃないなら、女子にしちゃえばいいじゃない」ニッコリ 京太郎「いやいや、そんな無茶な」 霞「それじゃあ、郁乃ちゃん、やっちゃいなさい」 郁乃「おまかせあれ~!」 京太郎「ちょっ、郁乃さんどこから!」 郁乃「まずは着替えからやな~」 ヤ、ヤメテクダサイヨ エエカラエエカラ チョッアーッ 郁乃「これで完成や~」 京子「うぅ……」 霞「あらかわいい、それじゃあよろしくね、京子ちゃん」 京子「嫌だ~~~!」 京太郎「リレーは結局1位、誰にもばれなかったぜ……」 京太郎「二人三脚とリレーの決勝戦は午後から、これから昼休みか」 京太郎「さて、何をするかな」 京太郎「照、もう立てるか?」 照「うん、一応は」 京太郎「じゃあ昼飯食べに行こうぜ」 照「わかった」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「最近できたファミレスに行ってみるか」 【ファミレス 足の具合】 イラッシャイマセー 京太郎「変な名前の店だな」 照「でも、雰囲気はいい」グラッ 京太郎「本当に大丈夫か?」 照「京と昼を食べられるなら、大丈夫だ、問題ない」 京太郎「何を食べようかな」 メニュー アカマムシハンバーグ 800円 激辛うどん 700円 大阪チャーハン 600円 東北名産かきふらい 600円 関東名産づくしランチ 600円 長野特産そば 600円 博多ラーメン 600円 関西ライス 600円 孤島カレー 600円 スイートポテト 600円 京太郎「俺は…アカマムシハンバーグにしてみるか、照は?」 照「私は、スイートポテトでいいかな」 京太郎「いただきまーす」 照「いただきます」 照「……」モグモグ ジーッ 京太郎「このラーメンおいしいな!」 照「…」ジーッ 京太郎「…照も、食べるか?」 照「え、いいの?」 京太郎「さすがにハンバーグとこれは多すぎるからな」 照「ありがとう!」パァァ 京太郎「へへ、あ、すみませーん」 店員「何でしょうか?」 京太郎「取り皿もらえますか」 店員「はい、かしこまりましたー」 京太郎「いよいよ二人三脚の決勝だ!頑張るぞ!」 京太郎「今回の相方は、咏か」 咏「おう、よろしくな~!」 イチニツイテ、ヨーイ ドン! 京太郎「行くぞ!いっちに、いっちに」 咏「いっちに、いっちに、うっ」グギッ 京太郎「大丈夫か?」 咏「うっ、なんとか……」ズキッズキッ 京太郎「痛そうだな……よし、咏!俺に捕まっとけ!」 咏「ど、どうするつもりだよ?」 京太郎「そんなん決まってんじゃねえか!お前をゴールラインまで運んでってやるんだよ!ついでに勝ってやる!」 咏「でも、そんなことしたら京太郎の負担が……」 京太郎「俺の都合なんか関係ねえ!俺は咏が大事なんだ!」 京太郎「さっさと行くぞ!」 咏「お、おう……よろしく…な」 京太郎「任せろ!」 パンッ 京太郎「よし!1位でゴールしたぜ!」 京太郎「咏は保健室まで運んで行って診てもらってるし、もう一安心だな」 京太郎「リレーまで何をしようかな」 京太郎「保健室に行くか」 コンコン 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「あれ、先生は……いないのか」 京太郎「咏は、どこだろう?」 京太郎「ベッドで寝てるのかな…っと」シャッ 京太郎「お、いたいた」 咏「すぅ……」 京太郎「幸せそうに寝てるな、良かった」 京太郎「さて、何をしよう」 咏「うーん……」 京太郎「このおでこ、何か書きたくなるな……」 京太郎「あーこんなところに水性ペンがあるぞー(棒)」 京太郎「しまったー手が滑ってしまったぞー(棒)」カキカキ 京太郎「米っと、うん、満足満足」 咏(くすぐったいから起きてみたけど…何やってんのかわっかんねーな) 咏(おでこに何か書かれたのはわかるけど…) 咏(じゃ、仕返しでもするかねぃ) 咏(それじゃあ……) 咏「痴漢だーー!知らんけどーーー!」 京太郎「な!」 千里山「なに!?」 三箇牧「なんだと!?」 教師「痴漢だと!?」 三箇牧男子「くそっ!せっかく俺らが我慢してるってのに!」 先生「皆のもの!であえー!」 三箇牧「うおおおおおお!」 京太郎「ここは……逃げる!」 京太郎「なんとか部活動対抗リレーの集合場所まで来れたぞ……」トントン 京太郎「はい?」 霞郁「……」ニッコリ マタデスカ!? ダカラチョットマッテッテ アーッ 京子「結局こうなるのか……」 京子「まあいいさ、とにかく優勝するぜ!」 京子「うおおおおおお!」ズルッ 京子(なんでバナナの皮がっ!) 京子「ぬわっ」 京太郎「しまった、カツラが!?」 千里山「あ、あの人!ブルマ履いてるわ!」 三箇牧「へ、変態だー!」 教師「まさか彼奴が先の件の痴漢か!?」 教師「皆のもの!捕まえろー!」 教師「で、なにか言い残すことは?」 京太郎「だから何もしてませんって!」 教師「ならこの子の証言はどうなんだ!」 京太郎「お、お前は!咏!」 咏(さて、どうする?京太郎) 咏(私がここでお前を庇えば、お前は解放されるけど) 京太郎(頼む!俺が悪かった!許してくれ!) 咏(じゃあ、今度私に食事作ってよ) 京太郎(そ、そんなんでいいのか?) 咏(へーまだ条件増やしてほしいんだー) 京太郎(え、ちょっ、ま) 咏(あれ?さっきなんでもするっていってなかったっけ?) 京太郎(言ってねえよ!) 咏(いや、やっぱり許してやるよ) 京太郎(いいのか?) 咏(京太郎は助けてくれたからな) 教師「さあ、三尋木、証言を」 咏「私は京太郎に何もされてない!ただ、今朝教師が千里山の生徒に手を出していたのは知ってる!」 三箇牧「な、なんだと!?」 教師「ま、待て!私はそんなことをしてはいない!」 三箇牧「問答無用!」 教師「やめろ!来るんじゃない!」 三箇牧「さあ!リンチの時間だあああああああ!」 教師「アーッ!」 京太郎「なんとか解放してもらえたな」 咏「へへ、どうだ、この咏ちゃんの凄さを思い知ったろ?」 京太郎「おう、ありがとな、咏」 京太郎「閉会式まで時間あるけど、どうしよう」 京太郎「お姫様だっこ……って言われてもどういうときにすればいいんだ?」 京太郎「うーむ」 京太郎「ん?あれは……咏か」 京太郎「咏ー、何やってんだー?」 咏「おっ、京太郎か、少し探し物をなー…うっ」ズキッ 京太郎「まだ足痛いんだろ?無理するなって」 咏「でも、あれは…大事な物なんだよ……」 京太郎「で、何探してるんだ?手伝ってやるよ」 咏「いいのか?」 京太郎(今日は、なんか似たようなやり取りを何回もやってる気がするな…) 京太郎「もちろんだぜ!で、何探してるんだ?」 咏「扇子……なんだ」 京太郎「扇子ってお前がいつも持ってるやつか?」 咏「うん、神奈川の友達から貰ったやつなんだけど……」 京太郎「そうか、じゃあ頑張って探し出さないとな!」 京太郎「お、こんなところにあったぞ」 咏「おお!ありがとな!京太郎!大好きだ!」ダキッ 京太郎「そ、そんな抱き着いたらおもちが…」 京太郎「そういえば無いんだったな」 咏「むっ!これでも努力はしてるんだよっ!」ペシッペシッ 京太郎「悪い!悪かったから!」 京太郎「次は何をしよう」 【白陣営】 京太郎「陣営に戻ってきたけど、あんまり人いないなー」 照「みんな3年の全員リレー見に行ってるから」 京太郎「お、いたのか」 京太郎「そういえばお前も怪我したんだっけな」 照「そう、だからリレーには出れない」 京太郎「じゃあ何か話して時間潰そうぜ」 照「うん」 京太郎「照の怪我の具合はどうなんだ?」 照「少し腫れてるだけ、2日くらい安静にしとけばダイジョーブらしい」 照「咏の方は?」 京太郎「咏は軽い捻挫だってよ」 京太郎「なんにせよ、どっちも軽傷でよかったぜ」 照「そう、今日はありがとね」 照「レストランに連れてってくれたり、私の代わりに走ってくれて」 照「本当にありがとう」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「ふぁぁ、照はなんか寝ちゃったしどうするかな」チョンチョン 泉「須賀君、ちょっといいですか?」 京太郎「二条か、どうしたんだ?」 泉「少し手伝ってほしいんです、物探し」 京太郎「またかよ…」 京太郎「で、なに探してるんだ?」 泉「その……水筒が無くなってしまったんですよ」 京太郎「水筒?どうして水筒なんか無くなるんだ?」 泉「それがわからないんですよ」 京太郎「ふむ…まあ探すか」 京太郎「なかなか見つかんないな」 泉「そうですね」 京太郎「一旦戻ってみるか」 泉「はい」 【白陣営】 教師「」ササッ キョロキョロ プット 泉「あ!あれは、私の水筒!」 京太郎「あの人は……」 泉「やった!見つかりましたよ!須賀君!」 泉「あれ、いない」 教師「へへっ、女子高生と間接キスしちゃったぜ!」 教師「あの子中々可愛かったからな、ぐふふ」 京太郎「なるほどな、生徒が3年のリレーを見に行ってがら空きになった陣営に忍び込み」 京太郎「そこで女子の飲みかけの水筒なりペットボトルなりを盗んで舐めまわしてたってことか」 教師「お、お前はさっきの!」 京太郎「全く、見た目からして怪しいやつで助かったぜ、咏のブラフは予言だったのかもな」 京太郎「それに、おっさん、教師じゃないだろ?」 京太郎「教師だったら部活動対抗リレーの後の教員対抗リレーに出てるはずだし」 京太郎「その足を見る限りは怪我したとかそんなんじゃなさそうだしな」 京太郎「ってことでおっさん、年貢の納め時だぜ」 変態「い、いったい何なんだよ!お前!」 京太郎「俺か?俺はな……」 ――――――――――――――― 京太郎「さて、警察にも突き出したし、閉会式も終わったし、帰るか」 京太郎「事情聴取とかで遅くなっちゃったな」 京太郎「通学路にはもう誰もいないし」 京太郎「結局ぼっちか…」 京太郎「今日は頑張ったつもりだったんだけどな」 【6月第3週 体育祭】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4788.html
h49-01 京竜 h49-02 京竜 h49-03 京怜 NTR h49-04 京・千里山 h49-05 京怜竜 h49-06 京竜 h49-07 京淡 h49-08 京淡 h49-09 京久 h49-10 京智美 h49-11 京キャプ h49-12 京和 h49-13 京菫 h49-14 京憧 事後 h49-15 京・清澄 オカン京太郎 h49-16 京久 結婚後ネタ h49-17 京咲 h49-18 京桃 h49-19 京穏 h49-20 京咲 h49-21 京絹 h49-22 京照 h49-23 京菫 h49-24 京恭 h49-25 京・白糸台 オカン京太郎その2 h49-26 京蒔 h49-27 京梢 h49-28 京優洋智 恒子の恋愛相談 h49-29 京・姫松 h42-19の続き h49-30 不明 モバ咲 h49-31 京竜 h49-32 京淡 h49-33 不明 学校であった須賀い話 h49-34 京久 h49-35 京・清澄 h49-36 京咲 h49-37 京・阿知賀 オカン京太郎その3 h49-38 京・有珠山 h49-39 京洋絹 サッカー観戦 h49-40 京はや h49-41 京・永水 h49-42 京・清澄 h49-43 京久 h49-44 京久 h49-45 京・清澄 h49-46 京和 h49-47 京宥 h49-48 京いちご h49-49 京照咲 修羅場 h49-50 京淡咲 h49-51 京蒔霞 h49-52 京望晴 h49-53 京望憧 NTR h49-54 京菫淡 修羅場 h49-55 京みなも
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6186.html
特別編 勝った嬉しさからメールしてみました 小蒔「zzz...zzz...ん?なんですか?」ピリリリリ 小蒔「!?きょ、京太郎さんから!!え、えっと確かこうして……」 小蒔「できました!!へぇ、京太郎さんの初勝利!良かったですね!!」 小蒔「えっと……お・め・で・と・う・ご・ざ・い・ま・す、です!」 煌「ん?これはこれは京太郎くんからメール……」 煌「すばら!あの3人に勝つなんてすばらです京太郎くん!!」 姫子「花田ー?どがんしたとー?」 煌「姫子さん、このメール見てください!」 姫子「んー?京太郎からのメール……はぁ!?あの3人相手でトップ!?」 煌「そうです!!すばらですよね!!」 姫子(いやそれ以前にあの3人に勝つとか何があったのか気にならんと?普通じゃ勝てんメンツやろ) 煌「こうしてはいられません!!私ももっともっと練習です!!」 姫子「あ、あぁ、そうやね!私も付き合う!」 竜華「お、メール……おぉ!やるやん京太郎!!」 怜「どしたん?」膝枕中 竜華「いや、京太郎が初めてトップ取ったってメールが来たんよ。それも清澄の一年3人相手に」 怜「ほー、やるやん。京太郎もウチみたいになんか目覚めたんかな」 竜華「なんや、京太郎病弱キャラやないやん」 怜「普通は勝てん相手やしな。こう、一回死にかけて未来が見えるようになったり」 竜華「怜やあるまいし」 怜「何度か意識朦朧とした先に新しい境地に目覚めたり」 竜華「そんなしょっちゅう意識朦朧とせんやろー。あ、返事せんと」 怜「あ、ウチの分もー」 豊音「んー?あ、メールが来てるよー」 塞「豊音、勉強中だって」 白望「ダル……」 豊音「ちょっとだけだよー。あ、京太郎くんだー。えー!?ちょーすごいよー!!」 塞「もう、なんて書いてあったの?」 豊音「えっとねー、宮永さんと原村さんと、片岡さんと麻雀してトップだったんだってー!」 白望「……え?」 塞「……はい?京太郎って、そんなに上手かったっけ?」 豊音「でもー、勝ったのちょーすごいよー」 塞(いや、そんな普通の打ち方だったらまず原村和には勝てないって) 白望(京太郎なら……あのうるさいの相手じゃ東場で飛びそうだけど……) 塞・白望(どうやって勝ったんだろう……) 豊音「えへへー、おーめーでーとーうー、っと」 照「……京ちゃんからメール?」 照「……そっか、初めてトップだったんだ」 照「……おめでとう、京ちゃん」 照「でもあの3人相手か……成長したね、京ちゃん」 おまけ 洋榎「ん?なんやこんな遅くに……」 洋榎「ぬあっ!?」 洋榎「ぐぬぬぬぬ……性懲りもなくまたこんな写真を……」 洋榎「うっわ、うまそうなから揚げ……まだあるん!?」 洋榎「あああやめぇぇぇ……こんな時間に食うたらぁぁぁ……」 洋榎「あ?勝った?」 洋榎「へぇ、結構やるやん」 洋榎「ってまたぁ!?なんやから揚げ丼って!!ご飯はアカンやろご飯は!!」 洋榎「あああああああああ……食べたいぃぃぃぃ……」 雅枝「やかましい!!遅くに騒ぐなや!!後また夜に食う気か!?あんた食うても胸いかんやろ!!」