約 3,986,229 件
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/3647.html
百合子を本気で口説いたら 執筆開始日時 2021/02/08 元スレURL http //imasbbs.com/patio.cgi?read=18294 タグ ^七尾百合子 ^青羽美咲 ^中谷育 ^松田亜利沙 まとめサイト それからの出来事() アイマスまとめ wiki内他頁検索用 Pドル いちゃコメ シアターデイズ ミリオンライブ 七尾百合子
https://w.atwiki.jp/rayvateinn/pages/290.html
私に気付いたら意識してください \アッカリ~ン/ \ハ~イ/ バトロワ、はっじまっるよ~♪ ◆◇ 深夜、月が夜空で輝いている。 星も幾つか姿を見せている。 こんな空の下で、一人目が覚めた。 その者とは、嘉音。右代宮家に仕える者。 自らを家具として扱い、ただ指令に動くだけ。 そんな彼はバトルロワイアルに呼ばれても変わらない。 (黒井………いや、親方様と関係している可能性はないか。 でもこのゲーム……もしかして、親方様直々に挑戦なさっているのでは?!) 嘉音は先ず、親方様である右代宮金蔵が関連してるか気になった。 黒井という人物はまったく知らないし、金蔵と繋がりがあるかなんて分からない。 色々な可能性がある。先ずこのゲームの手配を全て黒井という男がやったのか。 見た所、相当な位の御方なのは間違い無さそうではある。 だが流石にこれだけの用意をするのは負担がかかり過ぎる。 裏に金蔵が関わっていても尚更、負担は重いのは違い無い。 なので先ず嘉音は金蔵も主催者側にいるという可能性を捨てた。 先ず金蔵がこんな事ぐらいであの部屋から飛び出すなどという事が考えられない。 今の状態なら、ある一つの事ぐらいにしか飛びつかないだろう。 ………そう、ある一つ。 それは、黄金の魔女―――ベアトリーチェの存在。 ベアトリーチェこそがこのゲームの主催者だとすれば、負担など関係も無い。 魔女の扱う魔法で、この人数を揃える事が可能だということが説明出来る。 それに生き残れば何でも願いを叶えるという条件があった。 黒井という男のみなら、金で解決出来るものぐらいしか出来ない筈だ。 全ての願いを叶えるのは不可能だ。だが、魔女なら違ってくる。 嘉音は魔法が何処まで出来るかは知らないが、少なくとも人間よりは色々叶えれるとは踏む。 そして、結論を出せばこうなった。 ――この殺し合いというゲームのマスターは黄金の魔女ベアトリーチェである―― 黒井という男は魔女の手駒でしかない。 良い様に踊らされて、最後にはおそらく捨てられる。 同じ様に参加者だって手駒だ。好きに殺し、殺される。 自分は家具。家具としてゲームにそのまま従うべきではある。 ただ魔女の手駒、家具なんかじゃない。自分は右代宮家の家具だ。 白にでも黒にでもなれるこの空間。好き勝手に出来るこの空間。 配当は願い事。得られるのは一人だけ。さて、誰がこれを得るべきだ? そうして、嘉音は参加者を表記した名簿を閲覧する。 (戦人様、朱志香様、譲治様、僕、そして姉さん……親方様はいない、か。 しかし何故、一部だけなんだ……。どうして、全員じゃなく5人限定で……。) 親方様の不在を確認して疑問に抱いたのはそんなこと。 あの日いた者達の中から5人だけを選ぶ事に意味はあったのか。 自分が考えてもそれにメリットなんてまったく無い。 選ぶ理由など、この自分を含めた5人への恨みから。それぐらいだ。 記憶を掘り返せば、数時間前に首を爆破された人は右代宮家とは何の関係も無い一般人だった。 魔女は無差別に人材を選んだのか。元々理由なんてないのか。 ただ楽しむ為にこれを主催したというのか? あまりにもふざけた理由での主催だ。自分は仕える者、暇なんてない。 自分達の不在に本家はおかしいと感じてるのだろうか? これが魔女の起こしたものだと思う者はいるのだろうか? 碑文通りではない。第一の晩がこれだとしても、人数は5名しかこっちにいない。 もしかすれば既に一名が殺害されていたのかもしれない。 親方様は参加者ではない。つまり、主催者と関わっている可能性も十分にあり得る。 主催者は、親方様か――ベアトリーチェか――両名か――。 嘉音は、そこまで考えると自分の能力を確認することにした。 自分の腕に仕掛けられた武器、あれが使用出来るのかどうか。 幻想の剣(カノンブレード)を構えてから出そうとする。 しかし結果は予測済み。首輪には能力制御が加えられていると言っていた。 腕から剣が出せては有利になってしまうから無理とは思っていた。 構えを戻し、次に名簿を取り出したデイパックの中を確かめる。 戦力バランスを崩す唯一の存在、支給品。 支給品次第では戦いをずっと避けないとならなくなる。 さて、その中身には一つの指輪。嘉音はそれに見覚えがあった。 (右代宮家当主の指輪………どうしてこんなところに……いや、偽物の可能性もある) 使用人はそれを持つ者に必ず従わなくてはならない。 その指輪を使用人が手にしたらどうなるのだろうか? それはほぼ無意味なのである。バトロワなのだから。 ここでは指輪のルールが通用するのは嘉音と紗音しかいない。 つまり右代宮家当主の指輪ではあるが、ただの指輪でしかないのだ。 指輪はこのくらいにして、他に入っているものを確かめてみる。 基本支給品とやらはしっかり入っており、もう一つのランダム支給品。 何かの飴。名はヴェルタースオリジナルというものらしい。 説明がついており、食べると6時間の間声が変わる効果があるらしい。 そこまでで、嘉音のランダム支給品は非常に残念な結果に終わった。 武器はなかったということは、不利なSTARTを切ったということだ。 不満しか無いものの、嘉音はそれらをデイパックへ仕舞う。 地図を閲覧する。周りを見ても目立つものはとくにない。 場所の把握は難しい。何か目印となる地点へと向かうのが先ず第一。 嘉音は歩き出す。バトルロワイアルが始まってから初めの一歩であった。 嘉音が殺し合いに乗ってるかどうかと言えば、どっちでもない位置だった。 主催の言う通りに殺し合いをするのも、反逆しにいくのも自由。 自分の方針の決定法は、人との出会いで考えていた。 参加者50名という数の中、どれくらいの人物が殺し合いをするか。 皆が皆、乗っているというのなら自分もそれにつけばいい。 逆に対抗をするつもりなら協力すればいい。 初めに会った参加者が話も聞かず襲ってきた場合も考えてある。 そこから退避し、話が出来る参加者に出会うまで自己保守に走る。 嘉音はそんな感じで方針を定めるつもりであった。 嘉音自身の目的はある。 右代宮の一族、仕える身ではあるが良い印象はない。 一族は正直、今はどうでもよかった。 全員を救出して右代宮家へと戻る事などもう不可能なのだから。 使用人として、無様な結果になることはもう免れない。 故に、初めに出会った者によって方針を定めることにしたのだ。 出会った者に仕えるなんて事はしない。 じゃあ、その目的とは? 紗音。彼女を見つけ出して共にこのゲームを乗り越える事。 全員を救出出来なくても、紗音だけは助けたい。 万が一、紗音がこのゲームから退場した場合はこの盤を滅茶苦茶にする。 ゲームが崩壊するぐらい、向こうにとって痛手となる行為をしてやる。 何をするかはまだ考えてないが、そういうことをするつもりだ。 主催が倒せなくてもいい。紗音と共に脱出して右代宮の本家へと戻る。 そしてこの事を報告する。それが自分の目的だ。 ……………。 そうして、嘉音は夜道を歩く。 潮の音が聞こえる道、電気の少ない道を。 嘉音の人生は参加者次第である。 ◆◇ あれー!?あかりの出番はー!? えー、映ってなかったのー!? そんなぁぁ……… そんな影の薄い主人公は嘉音の近くにいます。 ただし、気付かれませんでしたとさ。 めでたし、めでたし。 せっかくなので、おまけとして開始の姿を少し公開致します。 ―――赤座あかりのSTART――― ななな、何あれ……殺し合いって、どういうことなのー!? ↓ どうしよう……あかり、そんなの出来ないよー………。 ↓ 取り敢えず支給品っていうのでも見てみようかな……? ↓ これが名簿かな?………えええ、皆もいるのー!? ↓ どうしよう……絶対に無理だよー………あかり、どうしたらいいの……? ↓ ……そうだ!皆を探してみよう!皆を助けてみよう!そうしたら、きっと出番も………。 ↓ よーし、頑張ろうー!あっかり~ん!! ↓ さっきの人、気付いてくれなかった……… やっぱりあかりって………ううん、今はそんな場合じゃないよね! 今は出番よりも、皆が大事だよね!うん、急がなきゃ! ↑ 今ココ ―――以上、赤座あかりのここまでの形跡でした。 【F-5 海辺周辺道路・一日目/深夜】 【嘉音@うみねこのなく頃に】 【状態】健康 【服装】使用人の服 【装備】なし 【道具】基本支給品 右代宮家当主の指輪@うみねこのなく頃に ヴェルタースオリジナル@ゆっくり何進の修羅緊縛プレイ 【思考】基本思考:初めに合った参加者次第で方針決定。最終的には姉さんと共に脱出。 1、姉さんが死亡した場合、このゲームを滅茶苦茶にする。 2、話が出来る参加者に会うまでは自己保守 ※主催者がベアトリーチェではないかと推測しています。 【F-5 海辺周辺草むら・一日目/深夜】 【赤座あかり@ゆるゆり】 【状態】健康 \アッカリ~ン/ 【服装】七森中学校制服 【装備】なし 【道具】基本支給品 不明支給品1~3 【思考】基本思考:七森の皆を探しつつも、人を助ける。 1、今は出番よりも皆が大事!! ※【右代宮家当主の指輪@うみねこのなく頃に】 六軒島に立つ右代宮家の館―――黄金の魔女は甦る。 この指輪を持つ者に使用人は必ず命令に従わなければならない。 ※【ヴェルタースオリジナル@ゆっくり何進の修羅緊縛プレイ】 私のおじいさんがくれた、はじめてのキャンデー。 それはヴェルタースオリジナルで、私は4歳でした。 甘くてクリーミーで孫にあげるのは勿論ヴェルタースオリジナル。 しかし出典はゆっくり何進。普通の飴ではない。 何と、この飴を食べる事で6時間の間、声が変わるのだ sm001 SHOOT! 投下順 sm003 小さな小さな女の子の小さな企み START 嘉音 sm000 [[]] START 赤座あかり sm000 [[]]
https://w.atwiki.jp/beat-stream/pages/607.html
それは花火のような恋/ 夏色バーニングラブ☆Prim Lv Notes BPM Version CATEGORY Movie Jacket LIGHT 03 コナミオリジナル もとこ もとこ MEDIUM 06 BEAST 10 NIGHTMARE 10 +難易度投票 LIGHT 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 0 弱 0 逆詐称 0 MEDIUM 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 0 弱 0 逆詐称 0 BEAST 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 1 弱 1 逆詐称 0 NIGHTMARE 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 0 弱 0 逆詐称 0 (楽曲の解説) 動画 [部分編集] YouTube ニコニコ動画 攻略・解説 譜面・楽曲の攻略についてはこちらへどうぞ 見辛さ解消の為に改行や文頭の編集、不適切なコメントを削除することがあります 名前 コメント ※文頭に[ bgcolor(#aaf){LIG}]、[ bgcolor(#ffa){MED}]、[ bgcolor(#faa){BST}]をコピー ペーストすると見やすくなります コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/vip99tw/pages/32.html
<わからない9大理由> 1.読まない …説明書などを読まない。読む気などさらさらない。 2.調べない …過去スレ、ググるなど最低限の内容も自分で調べようとしない。 3.試さない …めんどくさいなどの理由で実行しない。する気もない。 4.覚えない …人から聞いて、楽して得た答えは身に付かないから、すぐに忘れる。 5.説明できない …何に困っているのか、第三者に正確に伝わる文章が書けない。 6.理解力が足りない …理解力以前の問題で理解しようとしない。 7.人を利用することしか頭にない …甘え根性でその場を乗り切ろうとする。 8.感謝しない …教えてもらって当たり前。事がすんだらさようなら。 9.逆切れする …自分の思うようにならないと逆切れする。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/31300.html
さよならだけがじんせいだ【登録タグ JASRAC管理曲 Youtubeミリオン達成曲 さ たるとP ゆりん 伊東歌詞太郎 初音ミク 曲 殿堂入り】 作詞:伊東歌詞太郎 作曲:伊東歌詞太郎 編曲:ゆりん 唄:初音ミク(調声・MIX:たるとP) 曲紹介 孤独は分け合えたら最上、飲み込むことができれば上策。それくらいが人生ではないでしょうか。(マイリスコメ転載) イラストは みっ君氏、動画は えむめろ氏 が担当している。 歌詞 さよならだけが 人生だという 誰が言ったか忘れたけれど 間違いではないような気がして 振り返り 立ち止まるの 出会いがあれば 別れがあると 誰が言ったか忘れたけれど それじゃ何もはじめられないだろう なぜ生まれてきたのか わからないなぁ まるで僕は 作り物で構わない でも転んだら 血が流れるんだよ どうかお願いだ 見せてくれないか 君が愛した ものをすべて どうかお願いだ 見せてくれないか 君が恐れるものを どんな時でも そばにいさせて この悲しみが汚れてるなら きれいな雪が降り積もるという 当たり前のように 生きてたけど 気づいたら 埋もれてしまいそうだ たとえどんな風が吹けど変わらない この想いは 変えられはしないからさ ひとは誰でも孤独だという 実は僕もそう思うんだ 君の孤独も僕の孤独も 消すことはできない でも分かち合えるだろう どうかお願いだ見せてくれないか 血を流してる君の心 どうかお願いだ見せてくれないか 汚れたままの過ぎた時間も どうかお願いだ見せてくれないか 君が愛したものをすべて どうかお願いだ見せてくれないか 君が抱えるものを どんな君でも そばにいさせて コメント + コメント 2015 もう無理泣ける -- 牡蠣 (2015-02-03 19 48 28) サビの高音がやばい・・・この曲は歌詞に共感される・・・こんなに泣ける曲久しぶりだ・・・ -- 名無しさん (2015-02-03 19 52 52) 「どうかお願いだ」の「ね」で鳥肌立った! -- 名無しさん (2015-02-03 20 45 34) 「どうかお願いだ」って繰り返されると泣けてくる…いつも良い歌詞だなあ -- 名無しさん (2015-02-04 01 08 55) この曲大好きです -- 名無しさん (2015-02-04 16 55 21) 殿堂入りおめ!! -- 名無しさん (2015-02-04 17 52 55) この曲大好き!サビ泣く -- N (2015-02-04 21 03 30) 初めて聴いた時目頭が熱くなりました•••/ _ ;素晴らしい曲ですね -- GGG (2015-02-05 00 03 40) マイリスの数・・・www やばいww -- 名無しさん (2015-02-05 19 56 00) この曲大好きです!我慢できずにぼろぼろ泣きました… -- 名無し (2015-02-06 16 58 13) 殿堂入りおめでとう! -- 名無し (2015-02-06 16 58 50) 素敵だ~!!凄く良い曲だと思う(;∇;) -- 真冬 (2015-02-07 18 32 46) どんな君でも そばにいさせてでなんか分かんないけど泣いた -- 鈴明 (2015-02-07 19 38 30) 最高!!!!!めっちゃ感動しました!! -- ニューヨーク (2015-02-07 19 48 11) 歌詞太郎さんにゆりんさん、たるとPって俺得。 -- 無 (2015-02-07 20 47 54) 泣きました 歌詞もリズムもミクの声も素敵 -- kumimin (2015-02-08 12 42 54) Circle of friends Vol.3のCDと歌詞がちょい違うのがまた意味深。とにかくいい曲。 -- 名無し。 (2015-02-08 15 31 44) 歌詞さんの歌は、心に響きます。これからもずーと応援してます。 歌詞さん大好きです!!!! -- すい (2015-02-08 16 32 30) 『転んだら血が流れるんだよ』の所で既に泣く俺wwwでも、それぐらい、歌詞太郎さんの歌は凄いと思う。 -- 中田 翔真 (2015-02-08 17 51 26) 涙腺抱懐した・・・感動するし勇気ももらえるし、歌詞さんに感謝! -- 池の塩 (2015-02-09 04 16 24) 変わ~らない♪が好き -- 名無しさん (2015-02-09 18 19 30) ラスサビの前が好き -- 名無しさん (2015-02-09 21 59 01) ほぼ毎日聞いてます。特に、「どうかお願いだ 見せてくれないか」の所が好きです!! -- 鈴 (2015-02-10 03 03 17) とても素敵な曲で、特にサビが好きです。 -- ねこ (2015-02-11 16 31 31) 本当に好きです! -- 名無しさん (2015-02-11 18 07 33) 大好きです( ω ) -- 名無しさん (2015-02-11 21 28 38) 素晴らしい! -- yuki (2015-02-14 13 30 21) ぼろ泣き -- 名無しさん (2015-02-14 19 26 24) うっきょ〜! -- 名無しさん (2015-02-15 11 53 39) 良い曲すぎて前が見えなくなっていく・・・ -- みやーの (2015-02-15 22 43 42) ヤバい…泣ける (;^;) -- 名無しさん (2015-02-16 18 15 47) 歌詞太郎さんには、泣かされたり元気をもらったりして、色々な感情に浸してくれるので大好きです! -- 名無しさん (2015-02-16 20 54 44) イヤー、相変わらずいい声ですなー -- 化け猫 (2015-02-17 14 51 28) うほ〜!*\(^o^)/* -- 名無しさん (2015-02-20 21 20 37) 泣いた。ありがとう。 -- 夜又 (2015-02-21 16 02 58) 20万再生おめ! もっといろんな人に知ってもらいたいなー! 本当に感動! 伊藤歌詞太郎さんに感謝! -- 名無しさん (2015-02-23 19 30 36) シンシン神!!!!どうかお願いだ見せてくれないか。がいいヽ(´▽`)/ -- こっつ (2015-02-23 20 04 28) 何を想ってこの詩を書いたんだろうなー...。 -- knt (2015-02-28 00 54 41) ミクが歌ってくれてよかった・・・ミクだからすごい合ってるし感動する・・・ -- 名無しさん (2015-03-05 22 32 57) 歌詞太郎さん最高です! -- ゆえ (2015-03-09 15 41 34) 大好き!!歌詞がすごい好き -- 真飛亜 (2015-03-10 21 32 11) タイトルは「勧酒」の井伏訳からか -- 名無しさん (2015-03-10 23 22 48) カッシー神‼ -- 金太郎 (2015-03-12 16 18 49) 最後のサビ前がめっちゃ泣ける。 -- 将軍 (2015-03-13 21 46 18) 歌詞さんの曲すごい好き。ゆりんくんの編曲もすごいね。これ絶対泣くよ… -- まらる (2015-03-16 19 04 35) この曲も歌詞さんも大好きです。 -- めろん (2015-03-16 23 43 54) この曲大好きです。この曲聴いてると落ち着ける・・・ -- 桜吹雪 (2015-03-19 20 50 06) 歌詞太郎さんが好きすぎてヤバい! -- 厨二病真っ最中★ (2015-03-19 21 16 43) 泣いた -- てな (2015-03-24 14 36 41) こんなことしてる自分が恥ずかしい。これからもがんばろうと思った。良い曲すぎる。 -- 亜夜 (2015-03-31 23 52 25) 自分が思っている事が歌詞に出ていたのでびっくりしました。それに気持ちがこもっていました。歌詞さんこの曲を作ってくれて本当にありがとうございます さっきの続きですがこの曲を聴いてなんだか心がすっきりしました。歌詞さんいや伊東歌詞太郎さん本当にこの曲を作ってくれて本当にありがとうございました☁ 私、僕?(女子)も作詞作曲を作って歌詞さんみたいになりたい。それか友達になりながらライバルみたいな・・・☁ -- 空 (2015-04-13 21 11 15) 優しいです…声も歌詞も。 -- あび (2015-04-21 15 11 05) サビが感動するデス(T ^ T) -- チェリーさん (2015-04-25 18 40 34) 泣ける・・・ -- 五月雨 (2015-05-04 11 44 38) やばい…。すごい泣ける。でも、頑張ろうって勇気もらえた。明日から頑張れる! -- はるいちご (2015-05-08 23 23 29) 歌詞さん… 泣ける。 この曲大好き -- 名無しさん (2015-05-24 14 49 30) 素晴らしすぎる曲の歌詞ありがとうございました^^ -- 名無しさん (2015-05-30 17 50 44) 遅れたけど殿堂入りおめでとう!!そしてとても心に響きます -- あずま@ゆう (2015-05-30 22 14 08) サビが素晴らしいです。泣きました。 -- 名無しさん (2015-05-31 15 45 26) 伊東歌詞太郎さんの曲が良すぎます。 -- 名無しさん (2015-06-01 05 07 18) 歌詞がひとつひとつ心に響く。ミクの声も最高! -- 名無し (2015-06-01 06 40 03) 心の支えの曲です。 -- 名無しさん (2015-06-05 19 05 55) これ聴くと気持ちがすごい楽になる -- しま (2015-07-05 21 48 40) すごく綺麗な歌で泣きそう -- 雨音 (2015-07-17 08 55 09) めちゃくちゃ感動した。 -- 不知火 狐 (2015-07-21 08 03 59) 優しい曲ですごく感動!涙が溢れた -- 名無しさん (2015-09-08 23 40 46) すごく感動した!涙があふれてしまいそう 。そしてココロに響いた! -- ゼン (2015-09-08 23 44 06) 真実です。本当にすばらしい -- こあくび (2015-09-11 17 13 34) 泣ける -- 紅茶 (2015-09-19 23 59 40) 歌詞間違ってる…?どんな時もじゃなくてどんな君も…?間違ってたらサーセン -- 名無しさん (2015-10-30 15 22 36) 歌詞さんホント愛してる -- 名無しさん (2015-10-31 17 08 16) 何回聞いてもあきない!最高‼︎ -- ゆか (2015-11-09 19 09 37) さよならだけが人生ならば、人生なんかいりません -- 名無しさん (2015-12-02 15 12 53) 涙が止まらないほど、感動した。 -- ゆう (2015-12-05 19 12 22) 好き!! -- 名無しさん (2015-12-20 09 29 45) + コメント 2016 井伏鱒二をタイトルに持ってくるとはさすが歌詞太郎さんだ…✨ -- 名無しさん (2016-01-10 22 47 21) 泣いた…歌詞さんらしいなぁ -- イズ (2016-01-11 08 14 56) こういうゆったりとした曲もいいよね -- 名無しさん (2016-01-28 19 37 19) 感動する -- 名無しさん (2016-01-28 19 38 05) やっぱり伊東歌詞太郎さん最高!!! -- 若桜緑松 (2016-03-02 16 44 53) こふぇすげーー -- 名無しさん (2016-03-11 20 48 17) 曲聴いて初めて泣いたのがこれ。歌詞太郎さん大好きです。 -- 美空 (2016-03-12 10 51 25) めっちゃいい!!感動した 最高(๑•̀ㅁ•́ฅ✧ -- ユユ♪ (2016-04-07 11 18 36) サビが神!歌が全部神!カッシーが神! -- 名無しさん (2016-08-16 19 11 25) どんな君でもって愛を感じる! -- レモングラス (2016-08-16 20 52 16) サビが何度聞いても涙がとまらないです!!感動しましと!! -- 夜瑠 (2016-08-21 08 53 53) 泣いた。。。。 -- ツナナ (2016-08-21 22 00 25) 伊東歌詞太郎さんの曲はこれが初めてでした。聴いたとき、涙止まらなかったです…今でも一番好きな曲です! -- 名無しさん (2016-08-23 10 41 51) 最&高 -- 名無しさん (2016-09-02 11 47 26) いいなあ -- 名無しさん (2016-09-02 17 11 09) この曲聴いてないちゃうの自分だけじゃなくて安心したw ほんと泣けるなんでだろう -- まー (2016-09-14 10 46 18) 泣きました、、 -- 名無しさん (2016-09-28 00 34 13) 最初の歌詞もいいけど、なんと言ってもサビのせつなさがたまらない(泣) ミクとも合ってるし、歌詞さん最高‼ -- オノマトペ (2016-10-06 00 08 01) サビの高くなるところが凄いいい -- ノイ (2016-10-10 19 42 26) サビの音程が好きです。あと歌詞に共感しました。泣けますね(´•ω•̥`) -- 閃光の舞姫 (2016-10-21 15 44 23) 感動( இ﹏இ ) -- りーたん (2016-11-06 18 35 40) まじそれ -- あっきー (2016-11-06 18 36 02) これ歌詞さんが作ったやつだったのか。 -- 松好き (2016-11-14 17 46 43) とても良い曲ですね! -- 名無しさん (2016-11-23 22 36 09) 元ネタは「太宰治のグッド・バイ」の言葉でしょうか?とても素敵な歌詞の曲ですね!感動しました。 -- 名無しさん (2016-11-23 22 38 29) 感動した- -- 名無しさん (2016-11-26 22 48 46) 「分かち合えるだろう」からの入りで涙腺崩壊しました。ほんといい曲。出会えたことに感謝。 -- やっ (2016-11-29 21 57 04) 泣ける〜、サビがいい。歌詞太郎さんの大好きです! -- 名無し (2016-12-03 10 33 10) 一応言っておくとさよならだけが〜の元ネタは井伏鱒二 -- 名無しさん (2016-12-11 23 40 25) 泣ける -- さか松 (2016-12-22 07 56 50) 「汚れつちまつた悲しみに...」も含まれてるね -- 名無しさん (2016-12-22 12 55 39) これすてき□ 伊東歌詞太郎さんめっちゃいい曲だすよなぁ□特にサビとか高音やばいし鳥肌たった!! -- 孤 (2017-03-19 18 57 10) 伊東歌詞太郎さん、センスありすぎ。 -- happy エンジェル♰ (2017-03-25 12 53 22) サビが好きすぎて、頭から離れない。 -- 蒼空 (2017-03-29 11 37 59) るときで落ち込んときにこれ歌われたら号泣する自信がある…… -- 名無しさん (2017-07-02 21 36 46) だれがきいてもきらあにならないくらいいいうた!けい50かいはきいたけど、めっちゃむねがいたくなる。なみだもでる。なんていいうたなんだろう!! -- ぼかろ□□ (2017-07-25 10 48 05) ぼかろ□□さんにきょうかん!つかこのうたきいてなかないひとあたまおかしいでしょwおれはもちろんないた。すごいないた。むねもいたい。〈さよなら〉の〈さ〉のこえのだしかたでむねいたなった -- れーとんれんこんおれれいとう (2017-07-25 10 54 26) 曲中で三回泣いた -- トンピー (2017-08-06 08 51 58) サビの最後の歌詞がぐっと来ますね...。 -- 名前などない (2017-12-16 21 06 24) 聞いてすぐに分かった神曲!(^^)! -- 名無しさん (2017-12-17 16 27 08) ああああああああああああああああ…素敵すぎる。 -- 名無しさん (2017-12-17 21 18 30) 泣きたくなった時にいつも聞いてます。神曲。 -- 名無しさん (2017-12-27 21 44 20) この曲を聴いて泣いてしまいました。辛いことが多かったのですが、誰かに甘えても良いと言ってもらえた気がします。 -- ハル (2018-02-16 20 24 35) 泣けました;;とても良い曲!!しかも、動画の投稿日が私の誕生日で嬉しいです( *´艸`) -- YUIKA (2018-08-17 13 28 51) 泣けましたー!! -- まーたん (2018-11-11 09 56 46) 凄く良い曲だし、サビの高音がグッときます!! -- 名無しさん (2018-11-11 09 57 29) 大好きな曲です!切ないけれどどこが前を向いてる雰囲気の曲が、歌詞太郎さんの曲らしいと思います!何十回と聞いてます!わ -- 名無しさん (2019-01-10 06 21 41) もっと早く知りたかったです。ラスサビの高音がとても好きです! -- 十六夜 (2019-08-07 16 58 45) どうかお願いだのねで音上がるとぞくってする -- ろっぴゃくまんさいむしょく (2019-09-11 22 08 14) なんか定期的に聞きに来てしまう -- 名無し (2020-07-14 00 39 40) ずっとすこ -- 名無しさん (2022-03-11 14 29 54) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kokohaza/pages/233.html
【名前】不明 【呼ばれ方】頭包帯男、笑仮面男 【職業】不明 【性別】男 【年齢】不明 【性格】何を考えているのか分からない 【口調】丁寧な口調 【体格】身長195cm/体重56kg 【好き】不明 【嫌い】不明 【信念】ヒヒヒヒヒヒ…!! 【備考】 過去、経歴など一切不明の謎の男。 常時顔を包帯や笑い仮面で覆っており、素顔を見ることはできない…のは過去の話。 彼の正体はジェネラルインセクトが進化していく過程で身につけた、「人間への擬態能力」をフルに活用した姿だったのだ。 丁寧な言葉遣いだが度々吹き出し笑いをするが、これは彼の意思による物ではなく、ジェネラルインセクト本来の呼吸音(ギギギ…等)が包帯内でくぐもった音だと思われる。 素の笑いも幾つかあるが。 擬態は自分の意思で解ける他、興奮するかダメージの貯蓄量が一定を超えると自動的に解除される。 その際、擬態に使っていた躰は見るも無惨な姿に… (パラサイトエンペラー?何それおいしいの?) 「ヒヒ…ヒヒヒヒ…ヒャ------ッハッハッハッハッ!!!!」
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5046.html
第3章 2日目 今日から短縮授業。もう冬休みは近い。どうりで寒いはずだ。さらに追い討ちをかけるように眠い。昨日遅くまで小説づくりをしていたせいだ。寒さと眠さに打ち勝ち、やっとのことで布団から脱したころには、目覚ましをセットした時刻をだいぶ過ぎており、慌てて支度をして家を飛び出した。睡眠不足の体には寒さと果てしなく続く坂は堪える。 わたしは小走りで坂を登りながら昨日の不思議な出来事について考えようとした。わたしが思いを寄せる人が、急に部室にやってきた。ここまではわたしの書いている小説そのものだ。しかし、小説では泣き崩れるわたしを心配した彼が声をかけるのに対し、現実では何のきっかけもなくいきなり彼が部屋に飛び込んできて、わたしのことを『宇宙人』と言う。事実は小説より奇なりというがいくらなんでも、奇怪すぎるだろう。もしかしたら、昨日の出来事はわたしが部室で居眠りをしていたときに見た夢なのかもしれない。そう思えてくる。 わたしが寒さと眠さと戦いながら坂を登っていると、背後から元気な声が聞こえた。 「おはよう」 朝倉さんだった。彼女はわたしと同じマンションに住む同級生でわたしの唯一の友人だ。 「長門さん。今日も眠そうな顔して。どうせ、夜遅くまで小説書いてたんでしょう」 彼女は驚くほど、勘が鋭く、彼女には隠しごとはできそうもない。小説を書いていることも彼女だけは知っている。 「ところで」 朝倉さんは急に笑顔になる。 「昨日、彼に会ったでしょ」 これにはたまげた。なぜ、そんなことまで知っているのか。部室に盗聴器でもあるのではないか。 「うしろ」 彼女が指さした後方に彼がいた。 「いま、追い抜いてきたんだけど彼、入部届けを持っていたの。あれ文芸部のでしょ」 よくもまあ、そんなところまで観察できるものだと関心してしまう。 「彼、文芸部に入るつもりなの」 「わからない。彼が昨日いきなり訪ねてきた」 「彼の様子はおかしくなかった」 「……どうして」 「昨日、様子が変だったの。わたしを見るなり、『どうしてお前がここにいる。それはお前の机じゃない。ハルヒのだ』って言うのよ。ハルヒって子が誰だか知らないけど、とにかく様子がおかしかったわ。昨日まで特に変わった様子はなかったんだけど……何か変なこと言ったりしなかった?」 「特に変わったことはなかった」 別に彼を擁護しようと思ったわけではないが、何か特別な事情を抱えているだけで気が変になっているわけでもないように思えたのでそう答えることにした。 「とにかく、彼には注意した方がいいわ。文芸部に来たのも何か関係あるかもしれないし」 やはり彼が部室に来たのは、文芸部に入部しようと思ったから……ではなく別の理由があるのだろうか。もしそうなら、彼はもう来ないかもしれない。不安がよぎった。 授業が終わり、部室に向かう。いつもより歩速が速いのは気のせいではないだろう。 彼は来てくれるだろうか。わたしは部室で1人待ち続けた。 コンコン ノックの音が沈黙を破る。 「どうぞ」 扉がゆっくり開く。彼だった。 「また来てよかったか」 でも、彼がどんな顔をしていたかはわからない。恥ずかしくて、顔を上げることができず、視線は本に向けていたからだ。彼は部室に入り、鞄を部屋の隅に立てかけて、本棚を眺めていた。 沈黙。 わたしは何かしゃべらないといけないと思ったが何を言っていいかわからず、黙って本を読んでいた。本の内容なんて頭に入らなかったのだが。 沈黙を破ったのは彼だった。 「全部、お前の本か?」 「前から置いてあったのもある」 わたしは持っていた本の表紙を見せて、 「これは借りたもの。市立図書館から」 必死に会話をつないだ……つもりだったが、ここで会話が途切れてしまった。 再び気まずい沈黙が続く。 何か話しかけなければと思うが、こういうときどういう話をすればいいのだろうか。わたしがおろおろしているとまたしても彼が沈黙を破ってくれた。 「小説、自分で書いたりしないのか?」 唐突な質問に、もしや彼はわたしが小説を書いていることを知っているのではないかと思い冷や汗をかいたが、冷静に考えてみれば彼が知っているはずないか。 「読むだけ」 また沈黙。 ここで、書いているとでも言えば、会話が続いたのかもしれないが、それはそれで恥ずかしいし、まだ会話が途切れる方がましか。 彼はわたしとの会話をやめて、本棚に目を移していた。せっかく来てくれたのに……このまま、帰ってしまえばもう会えないかもしれない。自分の話術のなさに絶望している場合ではなく、必死に話題を探した。彼は読みたい本を探しているのか、本棚から本を取り出しては本をパラパラとめくり、再び本を戻すということを繰り返していた。彼はどんな本が好きなのだろうか。 彼はある本を手にし、念入りに見ていた。それは海外SF大長編で、わたしが本好きになったきっかけを作った本でもあった。 彼が本をめくっていると ヒラリ 1枚の栞が落ちた。彼はそれを拾い上げ、凝視している。 彼はわたしの元に来て、その栞を見せた。 「これを書いたのはお前か?」 そこには 『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』 と書かれている。しかもわたしの字で。 わたしは字に特徴がある。無機質な字とよく言われる。 そこに書かれている字はそんなわたしの字の特徴をしっかり捉えていた。 しかし、わたしがこんな文を書いた記憶はない。 「わたしの字に似ている。でも……知らない。書いた覚えがない」 「……そうか。そうだろうな。いや、いいんだ。知ってたらこっちが困ってたところだ。 ちょっと気になることがあってな。いーや、こっちの話で……」 こっちの話? やはり様子がおかしい。彼はこの部屋で何がを探している? そして、その手がかりがあの栞なのだろうか。 「今日は帰るよ」 突然の宣言だった。 「そう」 ダメだ。このまま帰ってしまえば2度と話すこともないかもしれない。わたしも本を鞄にしまい込み立ち上がり、一緒に帰ろう……その台詞が言えない。わたしはただ彼が帰ろうとする姿を見るだけだった。そんなわたしに気づき彼はわたしに声をかけてくれた。 「なあ、長門」 「なに?」 「お前、一人暮らしだっけ」 なぜ、知っているのだろうか。朝倉さんがわたしのことをいろいろしゃべっているのだろうか。 「……そう。来る?」 「どこに?」 「わたしの家」 今日一番会話が続いた。なんて、言っている場合じゃない。大胆なことを言ってしまった。 言ってしまったあと、しまったと思った。 「……いいのか?」 「いい」 そうして、彼と一緒に下校し、家に行くことになった。 彼と肩を並べ、坂を下った。緊張のあまり何も話すことができないままマンションに着いた。家に着き、彼をリビングに案内し、わたしはお茶を煎れる準備をした。わたしがお茶を持ってリビングに戻ると、彼は畳の部屋を指しこう言った。 「この部屋、見せてもらっていいか?」 特に断る理由もなかったのでわたしは承諾することにした。 「どうぞ」 「ちょっと失礼する」 この部屋はわたしの寝室だが、布団は押し入れにあるので今は畳しかない。彼は部屋に何もないことを確認するとすぐに襖を閉じ、わたしに両手を開いて見せた。彼の時折見せるおかしな行動。それが何なのかわたしにはわからない。考えたところで解りそうもないし、彼に聞けばまた宇宙人やらアンドロイドやらの話を聞かされるような気がして聞くのを躊躇した。 ただ、これだけは確認しておきたい。彼が図書館でのことを覚えているのか。もし彼があのことを覚えていないのならば、彼はわたしのことを何も知らず、単にわたしを宇宙人と勘違いして文芸部に来たことになる。わたしは絞り出すように言った。 「わたしはあなたに会ったことがある。学校外で。覚えてる? 図書館のこと。あなたがカードを作ってくれた」 「お前、」 彼は目を見開いた。彼の反応でわかった。彼は知っている。わたしは嬉しくなった。 「五月半ば頃。わたしが北口駅近くの市立図書館で……」 わたしは必死になって図書館での出来事を詳しく話した。 「それが、あなただった」 言い終えた後、わたしは後悔した。彼は何も言わなかったからだ。わたしも何も言えなくなった。 沈黙が続いた。 ピン、ポーン 沈黙を破る突然のインターホン。誰だろう。 わたしは立ち上がり呼び鈴に出た。 「長門さん。朝倉です」 わたしは動転する。 「おでん作ったんだけど作り過ぎちゃったから一緒に食べようと思って」 「いまは……」 「どうかしたの?」 「いや、その……」 「忙しいんだったら、長門さんの分だけ置いていくわ」 まずい。中には彼がいる。玄関から部屋の中の様子がわからないようにリビングに続く扉をしめれば……ダメだ。玄関には彼の靴が置いてある。靴を下駄箱に隠して……彼が物音を立ててればバレてしまう。とにかく扉を開けるわけには…… 「とにかく開けて」 そのまま追い返すわけにもいかないし、変に隠して誤解を生むともっとおおごとになるとも思い、無条件降伏をしてしまった。 リビングに入ってきた朝倉さんは彼を見て 「あら? なぜ、あなたがここにいるの? 不思議ね。長門さんが男の子を連れてくるなんて。まさか、ムリヤリ押しかけたんじゃないでしょうね」 「お前こそ、なんだってここにまで登場するんだ」 「わたしはボランティアみたいなものよ。あなたがいることのほうが意外だな」 朝倉さんは大きな鍋をコタツの上に置いた。 「作り過ぎちゃったかしら。ちょっと熱くて重かったわ」 なかなか扉を開けないわたしに対する嫌みにしか聞こえなかった。 わたしは箸の用意をするという名目で、キッチンに避難した。朝倉さんは彼と話していた。 わたしは朝倉さんは彼の会話をキッチンで聞きながら食事の準備をした。 「朝倉が作ったのか?」 「そうよ。大量に作ってもそう手間のかからない物は、こうして時々長門さんにも差し入れるの。放っておくと長門さんはロクな食事をしないから」 「それで? あなたがいる理由を教えてくれない? 気になるものね」 「あー、ええとだ。長門とは帰り道に一緒になって……。そう、俺はいま文芸部に入ろうかどうか悩んでいる。そいつをちょっと相談しながら歩いてたんだ。そうしているうちにこのマンションの近くまで来たからさ、話の続きもあるしで、上がらせてもらった。無理にじゃないぜ」 彼は嘘を紡いで、必死にごまかそうとしていた。 お皿の上にお箸とからしのチューブを載せてリビングに運ぼうとしたそのとき、リビングに入ろうとするわたしと、出ようとする彼がぶつかりそうになった。 「あ!」 「帰るよ。やっぱ邪魔だろうしな」 彼はそう言うとわたしに背中を向けた。 とっさに彼の腕をつかんだ。邪魔なんかじゃない。彼にいてほしかった。 わたしが何かを言う前に彼は 「――と思ったが、喰う。うん、腹が減って死にそうだ。今すぐ何か腹に入れないと、家まで保ちそうにないな」 彼はリビングに戻り、わたしと彼と朝倉さんで食卓を囲んだ。 ◇◇◇◇ 食事中は、なぜか彼の元気がなく、朝倉さんの声しか聞こえなかった。 食事が終わり、朝倉さんが腰を上げ 「長門さん、余った分は別の入れ物に移してから冷凍しておいて。鍋は明日取りに来るから、それまでにね」 彼も続くように 「それじゃあな」 といい部屋から出て行った。 そして、彼は戸口で、小さな声で囁いた。 「明日も部室に行っていいか? 放課後さ、ここんとこ他に行くところがないんだよ」 その言葉を聞いてわたしは安堵した。 そして2人が帰って、間もなく――ちょうど鍋に残ったおでんを器に詰め替えているとき――再び訪問者を知らせるベルがなった。朝倉さんだった。 「ちょっと、忘れ物をしちゃって。入っていい」 朝倉さんが忘れ物をすることはほとんどなく、それはめずらしいことだった。 「どうぞ」 「あった。あった。」 朝倉さんはリビングに置いてあったケータイをとり、ポケットにしまうと表情が険しくなった。 「ところで、長門さん。キョン君とはどういう関係なの」 どういう関係かと問われても、同じクラブに所属する知り合いでしかない。わたしは彼に好意を持っているがそれは、わたしが勝手に思っていることなので黙っておく。 「じゃあ、なんでキョン君を家に上げたの」 答えに窮した。朝倉さんはこたつをパンとたたき 「1人暮らしをしている女の子が、男の子を家に上げるってどういうことかわかるわよね」 「そんなつもりは」 「長門さん。あなたにそのつもりがなくても相手は誤解するわ。小学生じゃないんだから、家で遊んで、はいさようならとはならないのよ」 「彼には帰りにわたしから釘を刺しておいたけど、あなたも自分のことは自分で護りなさい」 朝倉さんが彼にどう釘を刺したか気になったが、さすがに聞けなかった。 朝倉さんが帰り1人になった。いつも1人なのだが、賑やかな部屋が急に静かになると寂しさが増す気がした。金魚にえさをやって気を紛らわそうと思ったが、えさの入った袋はほとんど空になっていた。 袋を逆さにして、ビニールにこびりついた欠片をふるい落として、金魚に与えたが、それだけでは足りないらしく、彼らは水面で口をパクパク開けていた。明日、えさを買いに行かないと。そういえば、このえさはどこで買ったんだろう。えさを待つ金魚を眺めるのもなんなので、部屋の隅から原稿用紙を引っ張り出し、文字を紡ぐことにした。 わたしは昨日書いた小説の続きを書き始めた。 ◆◆◆◆ 彼が入部して1週間ほど経ったころ。いつものように昼休みに彼と弁当を食べていたときのことである。 「機関誌を作ろう」 こんにゃくをつまみながら彼は突然何かを思いついたように言った。私も彼も部活に慣れてきた頃だった。もちろん廃部の危機が免れたわけでもない。彼が入っても部として定員割れに替わりはなく廃部の危機は変わりない。そんな危機的な状況下で彼が必死になって考えてくれた打開策が機関誌作りだった。 「定員割れだったとしても、活動実績があれば廃部は免れるかもしれないし、部の宣伝にもなり、新入部員が入ってくるかもしれない」 私は彼の提案を全面的に賛成した。 『本を読まない人が本を手に取るきっかけを作る』機関誌にしよう。という目標を掲げ、機関誌作りが始まった。といっても機関誌作りは彼も私も初めてで何をすればいいのかわからない。昔活動が活発だった時に文芸部が作った機関誌を引っ張り出した。そこには小説の書評や部員の書いた短編小説が掲載されていて、国語の教科書ぐらいの分厚さはあり内容量は多い。これを作った人はさぞかし苦労したに違いない。彼は過去の機関誌を眺め、眉間にしわを寄せている。 「ユキ、小説を書いたことはあるか」 「ない」 本当だ。 「俺も小説は書けないし、書いたところでそんな駄文を載せれば読んだ人が迷惑だ。かと言って書評だけっていうのも寂しいし」 何か妙案はないのだろうか。私も彼も頭を抱えた。 「そうだ。生徒に好きな本は何かアンケートをとってその結果を載せるっていうのはどうだ。 アンケートを集計して、好きな本ベスト30を載せる。そして、ランクインした本の書評を書く。これなら普段、本に興味ない人でも機関誌を手に取るきっかけになると思うんだ」 そうして機関誌作りが始まった。機関誌は北高生が選ぶ好きな本ベスト30と文芸部オススメ本の2部構成となった。私はパソコンに向かいオススメ本の書評を書き、彼はアンケート作りを始めた。機関誌作りが始まって、以前より格段に忙しくなり、本業であるはずの本を読む時間はめっきり減ってしまった。でも、決してつらくはなかった。 それから数日経ったある日。私は一人部室で書評を書いていた。 彼はアンケート用紙を配りに行っている。 バン ドアが勢いよく開く。 私は彼が帰ってきたのだと疑いもしなかったのだが、そこには女の子が立っていた。 彼女は部屋を見渡し 「あなたしかいないの? あなたが部長? 」 「そうだけど」 「私、ナツ。1年よ。ここに仮入部するから」 いきなりそう言うので、なぜ? と思ってしまったけど、今でも部員は足りない。大歓迎だ。 「そう。私はユキ。あなたと同級生。よろしく」 「ところで、文芸部って何するところなの」 「え?」 思わず声に出してしまうほどの問題発言を彼女は言った。ここは笑うところなのか? 私が困り果てていると彼が戻っていた。 「あら、あなたも部員? 意外ね。今日から仮入部することにしたから。よろしく」 会話から彼と彼女が顔見知りだとわかった。 「なんで文芸部に仮入部しようと思ったんだ」 「あんたが、アンケートを配っているのを見たから。文芸部は実質休部状態って聞いていたからノーマークだったのよ」 「言っておくが、ここはまじめなクラブだ。本に興味がないならいても楽しくない。冷やかしなら帰ってくれ。」 彼の強い口調に少し驚く。 「冷やかしじゃないわよ。それに楽しいか楽しくないかどうかは自分で判断するわ」 「そうかい」 そう言うと、彼は彼女を相手にせず、集めてきたアンケートを机に置き集計を取り始めた。 彼女は何もすることがなく呆然と立っている。私は、パソコンから一旦離れ、彼女に本を渡した。 「私が好きな本。読んでみて? 」 「ありがとう」 彼女は本を開けたが5分と経たないうちに閉じた。 「私あんまり本読むの好きじゃないの。ここにいても何もなさそうだから帰るわ」 それは退部宣言のように聞こえた。せっかく興味をもってくれたのに。 「ナツ……さん。」 私は彼女を呼び止める。 「また本を読みたくなったら来て。本は本当にたくさんある。あなたが気に入る本も絶対あるはず。待ってるから」 彼女は何も言わず部屋を出て行き、部室に私と彼の2人が取り残された。 「ユキ。あいつのことは知っていたか」 「ナツさんのこと? 今日来るまでは知らなかった」 「俺は同じクラスだからよく知っているんだが、あいつはこの高校に入学して間もない時期にすべてのクラブに仮入部して、その日に辞めたそうだ。 それ以外にもいろいろ奇行をしてこの学校じゃちょっとした有名人だ。 今日来たのも冷やかしだ。期待しない方がいい」 「そう」 私はせっかく来てくれた新入生がただの冷やかしだと分かり落胆した。 しかし、ナツはそんな落胆をみごとに裏切ってくれた。 「おっはよう」 部室にナツの明朗な声がこだました。 「おはよう」 私は微笑む。私はその時、書評を書き、彼はアンケートの集計をしていた。ナツには彼と一緒に集計の手伝いをしてもらった。入部早々アンケート集計の手伝いをさせるのもなんだが、本に興味がない彼女に本を読めというのはもっと酷か。って本が好きじゃないのに何で文芸部に入ろうとするのがおかしいのだが。 この日からナツは毎日、部室に来るようになった。すべてのクラブに仮入部して、どこのクラブにも属さなかった彼女が、文芸部を選んだ理由は何なんだろうか? この時の私にはまだ、その理由はわからなかった。 それから数日後の放課後、部室に行くと2人の声が聞こえてくる。 「あほ! もっと右に寄せるのよ」 「おまえの言ってる通りにしてるだろ」 「とにかく私に従いなさい」 はじめはナツの破天荒な発言にも驚かされたが、いまでは彼女の元気な声が心地よい。彼とナツは表紙作りをしていた。書評はすべて私が書くことになり、彼はアンケートと印刷、製本を担当することになった。ナツは彼の補佐をしている。私も早く書評を書かないと。 文芸部にナツが来てから、部室も少しずつ変わっていた。殺風景だった部室に物が増えていった。冷蔵庫に、食器棚に、コンロまで。文芸部は火気厳禁なのだが…… 昼休みの光景も一変した。彼はナツと学食へ行くようになり、私は1人で弁当を食べることが多くなった。 ナツが来てから2週間ほど経っただろうか。 書評を書くことが日課になり、部室に来て本ではなくパソコンの電源を押すことに何の違和感も持たなくなった頃、その仕事は終わってしまった。書評を書くことはなかなか骨の折れる作業で、この重荷から逃れることを願っていた。しかし、習慣というものは恐ろしいもので、いざ終わってみると手持ちぶさたになってしまった。 ナツと彼は印刷室にこもっているため部室には私1人しかいない。書評を書くというわたしの役目は終わり。あとは彼とナツに任せよう。私の本職が本を読むことであることを思い出し、話の佳境で読むのを中断していた本を開け、久しぶりの読書を堪能しようと思った。久しぶりの読書。楽しいはずだ。 しかし、私しかいない部室は孤独を感じさせた。私は寂しかった。 ◆◆◆◆ 小説を書くのは難しい。何度も壁にぶつかり頭を悩ます。自分の発想力、表現力のなさに幾度愕然としたことか。しかし、実を言うとここまでは割と簡単に書けたのだ。でも、ここから先、とりわけ結末がうまく書けなかった。わたしの頭の中では構成はすべてできていた。でも、なぜかペンが重たかった。 第4章につづく
https://w.atwiki.jp/sundayrowa/pages/242.html
さよなら旧い自分 ◆hqLsjDR84w ◇ ◇ ◇ 「……さて」 もうすっかり昇りきった日の下で、憲兵番長こと伊崎剣司が誰にともなく呟く。 河原に向かったギイとシルベストリを見送ってから、とうに十分ばかし経過している。 その間、いったいなにをしていたのかといえば、ひとえに『仕込み』をしていたのである。 彼は人を斬る音色を愉しむことこそ最上の快楽としているが、しかしあくまで最上であって唯一ではない。 単に人体に刃を滑り通せればそれでよいのではなく、むしろその過程をも堪能するべく趣向を凝らすタイプなのだ。 その憲兵番長の視線の先には、地べたの上で横たわる少女――魔物の子・チェリッシュ。 すぐ横で一人の命が奪われた事実も知らずに、未だ意識を取り戻す素振りすら見せていない。 眠ったままの彼女に雷神剣の刃を突き刺してやるというのも、決して憲兵番長の趣向から外れていない。 脳が鳴らす激痛という名の警笛によって目覚めたとしても、いったい自身になにがあったのかすぐには分からないだろう。 結局理解できぬままであれば呆然としたまま息絶え、仮に理解できたとしても結局は絶望を抱いて死んでいく。 それはそれで相当に滑稽であり、かつ身体を貫く音色も存分に味わえるであろう。 ――が、憲兵番長は脳内に浮かんでいたその案を却下した。 というのも、ほんの少し前に同じことをやったばかりなのだ。 自らを鉄人と称していた西洋人――パルコ・フォルゴレを斬る際、まったく同じ手順を取っていた。 それからまだ大して時間も経っていない以上、また異なる方法を考えねばなるまい。 そう思い立ったがゆえに、憲兵番長は十分ほどかけて『仕込み』を行ったのだ。 つまり――いま現在チェリッシュが生き延びているのは、ある種フォルゴレのおかげと言えるだろう。 そのように見た場合、フォルゴレはたしかにチェリッシュの命を守ったと言えるかもしれない。 はたしてそれが幸運であるのかどうかはさておき、だが。 「そろそろ起きてもらえないかな?」 声をかけながら、憲兵番長はチェリッシュの脇腹を足で小突く。 起きないのであればこのまま思い切り蹴り上げてしまってもよいが、少なくとも現段階でする気はない。 注意深く観察したので分かっているが、まだチェリッシュの身体に目立った外傷はない。 無傷の獲物であるにもかかわらず斬る前に傷をつけてしまうのを、憲兵番長はよしとしない。 とはいえ、憲兵番長の身体能力は非常に高い。 本人としては軽く小突いているつもりであっても、軍用ブーツの爪先はチェリッシュの腹に深く喰い込む。 ほどなくしてチェリッシュは目覚めたものの、起きるや否や盛大にむせ込むのだった。 「ふふ、小生としてはそこまで力を籠めたつもりはなかったのだがね。 いやはや、本当に申し訳ない。身体に傷がついてしまったら大変なことだ」 わざとらしい口調ではあっても、これは間違いなく憲兵番長の本心だ。 そんな事実に気付くはずもなく、覚醒したチェリッシュは憲兵番長を睨みつける。 周囲の景色が切り替わっているのも、眼前にいたはずの二人が消えているのも、そもそもいつ眠ってしまっていたのかも、当然疑問ではあったが振り払った。 思考は混乱しているが、それでも取らねばならない行動は分かった。 むせ返る自身を眺める憲兵番長の暗く冷たい瞳が、チェリッシュの取る選択肢をたった一つにしたのだ。 「ギガノ――」 傍らに置かれていた魔本を手に取って、呪文を唱える。 混乱していると言っても、先ほど金剛番長を相手にしたときほどではない。 いったん意識を失った分だけ、僅かに落ち着きを取り戻しているのだ。 全力とはいかないにしても、先刻の張りぼて同然のものとはほど遠い。 たしかに力の籠められた巨大な宝石が、なにもなかった空中に出現する。 「コファルッ!」 ――それが憲兵番長の思惑通りなどと知る由もなく、チェリッシュは呪文を唱え切った。 チェリッシュの傍らに、どうして魔本しか置かれていなかったのか。 フォルゴレの死体も、チェリッシュのリュックサックも、なぜ片付けられていたのか。 そもそもの話、憲兵番長はなぜそのような行為に時間を費やしたのか。 それは、チェリッシュが単なる少女でないと分かっていたからである。 地面に散らばっていた魔本とその説明書を読み、彼女が戦う力を所持していると知っていたのだ。 憲兵番長は人を斬る音色を最上の快楽としているだけで、それ以外に愉しみを知らぬ人間ではない。 戦うに足るだけの能力があるのならば、それを正面から打ち倒したいとも思う。 そんな――戦闘狂としての性質も、持ち合わせているのだ。 ゆえに、魔本以外の道具を回収した。 他に戦闘に使えそうな道具はなかったのだから、武器となる魔本以外を傍らに置く意味はない。 フォルゴレの死体を民家の陰に隠したのは、チェリッシュが心を乱さぬためである。 魔本の説明書によって、魔物の術には『心の力』が必要なのは判明していた。 ならば、余計な障害は取り除くべきだと考えたのだ。 歓喜の念を隠そうともせず、憲兵番長の口元が弧を描く。 雷神剣の柄に手をやると、昂る期待に呼応するように雷神剣が『鳴いた』。 無数のスズメバチが羽ばたいたような音を立てて、青白い火花が飛び散らせたのだ。 放出された電撃は刀身を覆い尽くし、眩い光を放つ雷刃を形成していく。 この使い手の意図するままに形状を変える刃で、迫りくる巨大な宝石を両断してくれる。 そんな憲兵番長の思いに反して、ギガノ・コファルは霧となって大気に溶けていく。 「……なに?」 眉を潜める憲兵番長の眼前で、チェリッシュはへたり込んでいた。 手元から滑り落ちた魔本を拾おうともせず、ただ茫然としている。 目は見開いたまままばたき一つせず、半開きの口は小刻みに痙攣している。 この殺し合いに巻き込まれる以前、チェリッシュはゼオン・ベルに電撃による拷問を受けている。 雷神剣が放った電撃によりそのトラウマが蘇ったのだが、そんなことを憲兵番長が知るはずもない。 それでも、戦闘など行えるコンディションでないのは容易に見て取れた。 「さすがに、この結末は予想していなかったな」 淡々とした口調とは対照的に、憲兵番長は憮然たる面持ちだ。 一瞬前までの昂揚感は完全に消え失せ、満たされぬ思いだけが胸中を渦巻いている。 わざわざ手間をかけて準備などしたのもあって、余計に不完全燃焼だ。 このまま震えているチェリッシュを両断したとて、到底この不満が解消されることはないだろう。 そのように考えつつ歩み寄っていくなかで、憲兵番長はようやく気付く。 チェリッシュの視線が憲兵番長自身ではなく、雷神剣に向けられていることに。 怪訝に思い、雷刃の刀身を数メートル伸ばす。 すると、チェリッシュの視線は伸びた切っ先に向けられていることが分かる。 ここに至ってようやく、憲兵番長はチェリッシュが電撃に対して潜在的なトラウマがあることを悟った。 「なるほど」 わざわざ口に出して大きく頷くと、憲兵番長は雷刃を解除する。 雷神剣の刀身を覆う電撃がなくなり、その外見上は単なる日本刀と化す。 チェリッシュの震えが僅かに治まり、過呼吸気味だった呼吸が落ち着いている。 その動作で、憲兵番長は脳裏に浮かんだ仮説が正しかったことを確信し――地面を蹴った。 一気にチェリッシュとの距離を詰めると、防御なぞする隙を与えずに鳩尾に軍用ブーツの爪先を抉り込む。 「ガふッ!」 チェリッシュは凄まじい勢いで吹き飛んで行き、民家の壁に盛大に背を打ってようやく止まる。 整いつつあった呼吸は、先ほどより遥かに乱れてしまっている。 どうにか呼吸を整えようとしたチェリッシュは、民家の陰に隠れたものを見つけてしまう。 上半身と下半身で綺麗に切断された――パルコ・フォルゴレの亡骸を。 影になっておりよくは見えなかったが、それでも死んでいるのは明らかだった。 「ぅ、ぁ、ひぃぃぃぃぃぃっ」 反射的に走って逃げ出そうとするが、鳩尾と背に走った衝撃が大きく立ち上がることすらできない。 どうにか這いずってでも移動しようとして、チェリッシュの視界に影が差す。 おそるおそる振り返ると、そこには自分を蹴り飛ばした白制服の男が立っていた。 その顔面には先ほどと異なり笑みが張り付いていたが、やはり瞳だけは変わらず冷え切ったままであった。 「訊きたいことがあるのだが」 憲兵番長が、チェリッシュのウェーブがかった金髪に手を伸ばす。 「ぁ――」 悲鳴を上げる暇すら、チェリッシュには与えられなかった。 チェリッシュの髪を掴むと、憲兵番長は――そのまま真下に叩き付けたのだ。 モチノキ町は決して発展しているワケではないが、エリアD-4は繁華街である。 いかに都会とは言えぬ土地であろうとも、さすがに繁華街の地面はアスファルトで塗装されている。 その硬いアスファルトに、チェリッシュは顔面から打ちつけられることとなった。 鈍い音が辺りに響き渡るが、しかしチェリッシュの聴覚をもっとも刺激したのはまた別の音であった。 めきゃり――という、やけに軽い響きだ。 それが鼻が折れた音だと分かったのは、再び持ち上げられた際に顔面から地面に通じる紅い滝が見えてからだった。 「ご……ぉ……」 意図せず、チェリッシュからくぐもった声が漏れる。 その間も紅い滝はだくだくと流れていき、アスファルトを赤黒く染める。 塗装されているので地中に染み込んでしまうことはなく、地上に溜まっていく。 数十秒と待たずして、地面に赤い水たまりができあがった。 「君に『刷り込んだ』のは、いったい誰なんだい? それは、この殺し合いに呼び出されている誰かなのかな?」 尋ねながら、憲兵番長は再び手を上下させた。 紅く温かな水たまりに、チェリッシュの顔面が叩き付けられる。 再度持ち上げられてみれば、紅い滝の水勢は増していくばかりだ。 チェリッシュは思考を巡らせる。 『刷り込んだ』とはなにのことなのか。 あまりに質問が端的すぎて、いったいなにを指しているのか分からない。 しかし答えねばなるまい。 早く答えねば―― 「聞こえてるのかな?」 僅かに苛立ちを孕んだ声とともに、憲兵番長が腕を上下させる。 勢いよく変化する視界。 襲いかかる落下感。 浴びせられる風。 ――轟音。 アスファルトに打ちつけられる音以外にも、微かに聞こえるものがあった。 折れた骨がさらに微細に砕ける。 硬いアスファルトで肌が切れる。 アスファルトの破片が喰い込む。 髪の毛が何本か引き千切られる。 繋がっていたなにかが裂ける。 口から空気が零れていく。 「う、ぐ、ぶ」 「まだ口を割らないのかい? 強情だねえ」 軽口を叩くような口調とともに、またしても繰り返される。 手放してしまいそうな意識を繋ぎとめて、チェリッシュはどうにか思考を巡らす。 『刷り込んだ』の意味を見定めようとする。 なにが憲兵番長の癇に障ったのか。 思い返してみれば、彼が態度を変えたのはギガノ・コファルが消滅してからである。 その際に関わりのある『刷り込まれた』なにかと言えば―― 「ぇ、お……」 「聞き取れないな」 何度目かになるアスファルトへの顔面ダイブ。 もはや視界はほとんど効かず、聴覚は麻痺し、ただ落下感と痛みだけがある。 どうにか言葉を発するべく、次に持ち上げられるときへと意識を集中させる。 唇が震えている上に呼吸が乱れているが、どうにか搾り出すように言い放つ。 「ォ……ン! ……に……っ! 電撃の……きょぅ……ふをっ刷り込んだのは……! ゼオン・ベ――」 最後まで言い切られることはなく、チェリッシュはアスファルトに顔面を叩き付けられる。 答えれば解放されるという無意識のうちに抱いていた希望は、答え終わる瞬間を待たずして砕かれる。 「ふむふむ、ゼオン・ベル。 名簿には同じ姓のガッシュ・ベルという参加者がいるが、関係はあるのかい?」 「知らな――」 またしても言い切ることは許されず、言わんとする内容が分かるや否や叩き付けられる。 それからなにか尋ねられることさえなく、四回ほど地面にただ顔面を打ち据えられ続ける。 「なるほどなるほど。 そのゼオンという輩は気になるところだ。小生の獲物に先に唾をつけておくとあっては」 最後にいっそう強く叩き付けたのちそのまま十メートルほど地面に擦りつけられて、やっとチェリッシュは解放される。 もはやその行為に憲兵番長が鬱憤を晴らす以外の意味がないことは、チェリッシュにも理解できていた。 「う、ぅぅぅぅ…………」 手放されても、立ち上がることはおろか這うことすらできない。 鼻は砕け、額は割れ、顎は折れ、さらに顔面全体余すとこなく傷付き、おびただしい量の血を垂れ流しているのだ。 動けなくて当然であり、どうにか遠ざかろうとのたうつだけで十分凄まじい生命力である。 (魔物というだけある、ということか。 いやはや、そんなものが存在するなんてねえ) などと他人事のように分析しながら、憲兵番長はこれまでに出会った参加者を振り返っていく。 『帽子屋(マッドハッター)』キース・シルバー、炎術師・花菱烈火、サムライ・佐々木小次郎に宮本武蔵、人形遣い・ギイ、自動人形・シルベストリ。 彼らを思えば、魔物くらいいてもおかしくはないのかもしれない。 というか、憲兵番長の友人である日本番長など怪物の類と言えなくもない。 そこまで考えたところで、ある考えが憲兵番長の脳裏を掠めた。 (下らぬ戯言と切り捨てていたが、『アレ』も真実かもしれないな) 『アレ』とは、憲兵番長に支給されていた支給品のことである。 元より、雷神剣すら説明書の文面を全面的に信用していたワケではないのだ。 いざ手に取ってみて、雷神を前にしては信じるしかなくなったにすぎない。 「試してみるとしよう」 あえて口に出して、地面の上でうごめくチェリッシュに歩み寄っていく。 どうやら逃げようとしているようだが、その動きは羽を失った蝶よりも緩慢だ。 先ほどまでと同じように髪を掴んで、無理矢理に顔面を引き寄せる。 そうしてから、元の整った目鼻立ちが分からぬほど傷だらけの顔に向けて言い放つ。 「いやはや、少し訊くだけだというのに手荒い真似をして悪かったね」 わざとらしい笑みを浮かべて、リュックサックから液体の入った小瓶を取り出す。 「『治して』あげるよ」 その液体を飲んではならない。 チェリッシュは、本能的に判断した。 残った力を振り絞って口を閉ざす。 「遠慮しなくていいのだよ」 そんなささやかな抵抗を、憲兵番長は嘲笑う。 折れ曲がった鼻を潰すほどの勢いでつねられ、チェリッシュは気道を確保するために口を開くしかなくなる。 そうして空いた口に、フタを開けられたビンが放り込まれた。 吐き出そうにもそのまま口を掌で押さえつけられてしまい――ついには嚥下するしかなくなってしまう。 「…………え?」 一瞬ののち、チェリッシュは呆けたような声を漏らした。 というのも――本当に治ったのだ。 砕けた骨は再生し、血管は繋がり、皮膚は塞がり、痛みは消し飛んだ。 服は血塗れであるが、それだけだ。 魔物の治癒力すら凌駕した速度で、肉体は完全に回復している。 「だから遠慮しなくていいと言ったじゃないか」 微笑みながら、憲兵番長はチェリッシュにその液体の説明書を渡す。 それに目を通すチェリッシュであったが、行を追うごとにどんどん顔色が青くなっていく。 憲兵番長が飲ませた薬の名は――『神酒(ソーマ)』。 服用すれば新陳代謝が異常加速し、老化が止まって若返る上にいかなる傷もたちどころに再生可能となる。 まさしく、不老不死の妙薬。 ――という触れ込みで売り捌かれた劇薬。 実際のところ、異常加速した新陳代謝に身体がついていけるはずがない。 膨大なエネルギーを消費してしまう上、効果が切れれば急激に老化してしまう。 一度でも服用してしまえば、服用を続ける以外に生き延びる術はない。 「つまりだね、君は――」 冷笑を絶やさずに、憲兵番長は続ける。 「もしも死にたくないのであれば、いま小生が持っている三本をなんとしても飲まねばならないのだよ」 より笑みを深くして、憲兵番長は雷神剣をチェリッシュの太ももに突き刺す。 傷は見る見る回復していくが、チェリッシュの表情に生気が戻ることはない。 身体は生き生きとしているというのに、表情だけが死人のようであった。 「そうだな。とりあえず、四人殺すごとに一本、でどうだい?」 チェリッシュの返事はない。 ソーマの影響で血行はいいはずなのに、顔色はやたらと青かった。 そんな困惑を露にするチェリッシュに対して、憲兵番長は笑みを向けたまま。 「ああ、そうか。さっきみたいになったら術は撃てないものね。 他に殺すための手段が欲しいか。まったく、気が回らなくてすまないね。 いやいや気にしなくていい。ちょうど使い道のない道具があってね。髪の長い君ならば、きっと使いこなせることだろう」 違う――と。 否定の声を出す前に、チェリッシュの胸には雷神剣の刀身が突き刺さっていた。 「は……?」 事態を呑み込めぬチェリッシュが、気の抜けた声を漏らす。 遅れて痛みがやってきたのか、表情が歪む。 そんな様子を眺めながら、憲兵番長は口角を吊り上げた。 「うぇ、ぎぎぎぎぎぎィィィィィイィィッ!?」 雷神剣の刀身を電撃が覆い、チェリッシュの身体に伝わっていく。 ゼオンの拷問がフラッシュバックし、チェリッシュが体感する電撃は二倍。 四肢が吊ったように張り上がり、眼球がぐるんと白目を剥く。 傷口より溢れ出した赤黒い血液が、電熱で蒸発していく。 当然、電熱を受けるのは血液だけではない。 胸に突き刺さった雷神剣より電撃は放たれているのだから、チェリッシュは体内から焼かれていくことになる。 「ぎぎがあ゛あ゛あ゛ゔゔあああああお゛ァァァァ――ッ!?」 張っていた手足がせわしなく動き出す。 焼け焦げた血肉の臭いが辺りに立ち込めていく。 数分ほど経って、ようやく憲兵番長は雷神剣を抜き取る。 その際にわざわざ刀身を回転させたせいで、焼け焦げた肉が体外に抉り取られる。 さながら操り糸の切れたマリオネットのように、チェリッシュはアスファルトの上にくずおれる。 先ほどまで叩き付けられていた冷たいアスファルトが、いまとなってはやけに心地よかった。 そんな彼女を見下ろすようにしながら、憲兵番長がしゃがみ込む。 その右手には、内面に『髪』という漢字の描かれたソフトボール大の球体があった。 「いやはや。すぐに治る以上、これくらいしなくては『埋め込め』られないからねえ」 チェリッシュは、脳内に浮かんだ可能性を否定する。 さすがにするはずがないと、自分自身にそう言い聞かせる。 そんな期待を裏切るように、憲兵番長はその球体を――チェリッシュの胸に開けられた刺し傷に押し付けた。 そうして、そのまま傷口へと強引に押し込んでいく。 「いぎィィィィッ! あッ、げあッ、がッ、ぎいいいいいいいいいいいいッ!!」 焼き切られて未だ熱を持っている肉体に、異物が挿入される。 ソフトボール大と言っても、人体に埋め込むにはあまりに巨大すぎる。 ぶちぶち音を立てて、再生しかけていた血管や肉が千切れていく。 断ち切られた胸骨を強引に押しのけていくのだが、押しのけられた胸骨は行き場もなく肺に突き刺さる。 呼吸をするだけで胸に激痛が走るが、その状態を保ったまま肉体は強引に再生をしていく。 「ふむ。入り切らないか」 そう言うと、憲兵番長は足を大きく振り上げ―― 軍用ブーツの硬いカカトで、チェリッシュの胸に埋まった球を強引に押し込んだ。 「あごぉあああおおう、う゛う゛あ゛あ゛ア゛アア゛ア゛ォォエェ゛ィ゛ィィィ――ッ!!!」 一際大きな悲鳴が上げると、チェリッシュはまたしても意識を失う。 口の端から溢れるよだれは、次第に泡立ったものへと変化していく。 ◇ ◇ ◇ 治癒が終わるのを待ってから、憲兵番長はチェリッシュを蹴り起こした。 目覚めた彼女は、もはや一切の抵抗をしなかった。 人を殺せと指示しているにもかかわらず、ただ頷くだけだ。 「ちょうどよかったじゃないか。 君の持っていた花は、ソーマの原料でね。 これだけあれば、十分長生きできるだけのソーマが作れるよ」 とんだ出まかせである。 憲兵番長がソーマの存在を知ったのはこの殺し合いの会場に来てからであり、精製方法など教えられていない。 そのことに気付いているのかいないのか、チェリッシュはやはり頷くだけであった。 「…………」 無言で頷いているだけの彼女が着ているのは、血塗れの衣服ではない。 あの服は憲兵番長に脱ぐよう命令され、なにも言わずそれに従った。 現在、彼女が着ているのは血塗れとはほど遠い純白のドレスだ。 支給品を確認した当初、ほんの少しだけ舞い上がってしまった――そんなウェディングドレス。 もしもこれを着るのならば、そのときに隣にいるのはいったい誰だろう。 そう想像したとき、不思議と浮かんだのは長い付き合いのリーゼントの少年だった。 彼はもうこの世にはおらず、彼の屈託のない笑みとは似て非なる冷笑を浮かべる男が隣にいるのだった。 (…………死にたくない) ただただ、チェリッシュはそう思った。 【D-4 路上/一日目 午前】 【伊崎剣司(憲兵番長)】 [時間軸]:居合番長との再戦前 [状態]:疲労(小)、胸元に真一文字の傷、制服ちょい焦げ [装備]:雷神剣@YAIBA、死亡者詳細データ端末@オリジナル [道具]:基本支給品一式×3、錫杖@うしおととら、神酒(ソーマ)×3@スプリガン、アンブロディア@スプリガン、ランダム支給品0~1 [基本方針]:人を斬る。おもしろいのでギイと行動。ギイとシルベストリの向かった河原に向かう。 【チェリッシュ】 [時間軸]:ガッシュ戦直前 [状態]:神酒服用済み [装備]:チェリッシュの魔本@金色のガッシュ、ウェディングドレス@現実、式髪(体内)@烈火の炎 [道具]:なし [基本方針]:憲兵番長についていく。死にたくない。 【支給品紹介】 【神酒(ソーマ)@スプリガン】 伊崎剣司(憲兵番長)に支給された。 古代植物『アンブロディア』を精製して作り出される飲み薬。 服用すれば新陳代謝が異常加速し、老化が止まり若返る上にいかなる傷もたちどころに再生可能となる。 まさしく、不老不死の薬である。 …………という触れ込みで売り捌かれていたが、そんなおいしい話があるはずもなく。 実際のところは異常加速した新陳代謝に身体のほうがついていけず、効果が切れれば急激に老化してしまう劇薬。 一度でも服用したが最後、死ぬまで服用し続けなくてはならなくなる。 なお新陳代謝が異常加速するだけであるので、丸ごと喪失した部位まで再生するワケではない。 【アンブロディア@スプリガン】 チェリッシュに支給された。 古代植物であり、またの名を甘露草。 すでに絶滅したはずであったが、残っていた種から復元に成功した。 仙道で言う仙丹の原料になる植物であり、本来は精神そのものを物質化するための薬となる。 しかし中途半端な知識で製造することで、神酒(ソーマ)のような劇薬となってしまう。 蓮によく似た水生植物であり、白い花を咲かせる。 【式髪@烈火の炎】 宮本武蔵に支給された。 毛を硬質化させることのできる魔道具。 本来は数本抜いた髪を杭とするなど、武器を持っていないと油断している相手の不意打ちとして用いられる。 しかし麗十神衆の一人・幻獣朗の研究によって、体内に埋め込めれば髪の毛全体を一つの武器として操作することも可能だと判明した。 【ウェディングドレス@現実】 チェリッシュに支給された。 白いアレ。 女の子の夢とかいうアレ。 こういう支給品を出す際に支給品説明は必要なのかと、書いているときにいつも思う。 投下順で読む 前へ:導火 戻る 次へ:死んだらおわり 時系列順で読む 前へ:導火 戻る 次へ:死んだらおわり キャラを追って読む 103:導火 チェリッシュ :[[]] 伊崎剣司(憲兵番長 ▲
https://w.atwiki.jp/bf_4/pages/378.html
ゲーム内解説 使用感・備考など コメント欄 ゲーム内解説 グレネードランチャーをショットガンに変えることが可能。 フレシェット弾が詰められた40mmカートリッジを発射する。 使用感・備考など 前作での40mmバックショットと同じく、単発式の散弾。今作は名称と性能が変わり、遠距離まで届くようになった分 近距離で弾が拡散しにくくなり、より正確にエイムすることが求められる。 こだわりがなければ、装弾数が多く連射も効くM26DARTを使用することがお勧め。 コメント欄 最新順 これ弾薬箱で補充できる速度めっちゃ早いよ。メトロとかロッカーだとかなり強い - 2016-08-25 20 39 48 何でaimつけたら照準なくなるんだよ! - 2016-03-14 02 36 56 ずっと装備するよりも近接戦闘でメインアームが弾切れの時にスイッチさせると割りきって使った方がいい。任務達成の10KILLまでいったらさようなら - 2014-12-31 22 17 58 こんなのでもファントムよりは強いんだよな・・・ - 2014-11-29 17 36 03 これだけ補充が速かったりしないかな? - 2014-11-29 17 26 37 これの使い道教えてー - 2014-09-01 22 19 18 これ難しい。一発勝負すぎる… - 2014-08-18 09 43 27 せめてアンダーマウントADS時に光学スコープ覗けたらなぁー。非常に当て辛い・・・ - 2014-06-23 09 32 24 3GL解除の為に使ったけど意外と強いかも? ちゃんとエイムすれば一撃だしねw でもM26使います、すみませんw - 2014-04-30 20 33 37 ほぼ無音でキルログだけ表示されるのが快感 - 2014-04-12 23 12 05 これは俺のお気に入り 運が良ければマルチキル - 2014-02-06 23 03 43 FB直撃させた方があからさまに強いんだが - 2014-01-03 19 32 43 BF3で言う所のバックショット? - 2013-12-01 02 42 34 なんか変な所にすっ飛んでったり使いにくいなー バックショットより強いことは強いけど信頼性低いね - 2013-11-22 18 13 55 BF3のバックショットの方が強くない? 体感だけどアレは少しばかり遠くても一撃必殺だったけど、これはイマイチ殺しきれない - 2013-12-09 01 17 19 多分照準使うといいかも すっぽ抜けが減る気がする - 2013-12-01 03 28 55
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1010.html
511 :飼いならす、飼いならされる ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/12/10(水) 23 27 29 ID Y37HkJWJ 俺は、俺に触れようと伸ばされた彼女の手を定規で打った。 「いたっ」 「ダメだって言ってるだろ」 「ごめんなさい……」 彼女はしゅんとして俯いている。首輪につけられた鎖がチャリ、と鳴った。 俺と彼女は二人、こたつに入って勉強会をしている。ありふれた、幸せな光景。ただ一つ異質なのは、彼女の首には首輪がつけられ、その首輪から伸びた鎖で柱につながれている、ということだ。 彼女は「普通」ではない。どう普通ではないかと言うとあまりに長くなるので省くが、酷く大雑把に表現すると、彼女は愛情表現が過剰すぎるのだ。そう、一般から見たら「異常」とすら思われるほどに。 だから俺は彼女から俺に向けられるスキンシップを規制した。その結果がこの首輪だ。 彼女がどんなに身を乗り出しても、せいぜい俺の手に触れることぐらいしか出来ない。しかし俺はそれすらも彼女に許可しない。彼女と俺の触れ合いはすべて俺の手の中にあるのだ。 彼女がどんなに望もうとも、俺の許可なしではそれは与えられない。支配者の喜び。自分の中に、黒い愉悦が生まれるのを感じる。 彼女はまるで犬のようだ。鎖でつながれ、ご主人様の許可を待つだけの、犬。 こんな可愛い彼女を犬にできるなんて、俺はなんて果報者なのだろうか。 「わ、私のこと、嫌いになっちゃった? ご、ごめんなさい! 嫌わないで! 嫌いにならないで!」 俺がちょっと難しい問題に突き当たり、頭を悩ましていると、彼女は突然ヒステリックに取り乱した。 ああそうか、俺が叱ってすぐに無言で難しい顔をしだしたから不安になったのか。まったく、犬でももう少し忍耐がある気がするけどな。 俺は溜息を漏らしながら彼女の潤んだ目を覗き込む。 「犬の癖に待ても出来ないのか? そんな駄犬に御褒美はやれないな」 そうして、俺はまた問題文に目を落とす。彼女の息を呑む音が聞こえる。カタカタと小さく震える音も。深い悦楽で、俺の口が歪に歪みそうになる。ああ、お前は最高の彼女――いや、犬だ。 数時間して、勉強に一区切りつけると、俺は彼女の鎖と解いて彼女の家を出た。「待て」と命じつけた後に。 512 :飼いならす、飼いならされる ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/12/10(水) 23 28 14 ID Y37HkJWJ 「先輩……博昭先輩!」 下校中、後ろから呼び止められた。 後ろには、いつの間にかかつての部活の後輩がいた。俺は三年。紅葉の散ったこの季節にはもう部活はとっくに引退していた。 「お久しぶりですね!」 俺を見つけて走ってきたのか、頬は若干上気しているし、息は荒い。お久しぶりというが、少なくとも先週にも会っていたはずだ。 その旨を告げると、「えへへ、うっかりしてました」と彼女ははにかんだ。 彼女は何かにつけ俺に接近してくる。なんらかの好意的な感情を俺に対して持っていることは明らかだ。 だが、俺には飼い犬がいる故にその思いに答えることは出来ない。――とてつもなく嫉妬深く、病的で、俺に近付くものは泥棒でも警察でも構わず吠え散らすような躾けの出来ていない犬が。 当然後輩も俺に彼女がいることは知っている。何せ、彼女は引退前は毎日のように部室まで俺を迎えに来ていたのだから。知らないはずも無い。 それをわきまえているのか、後輩は直接的なアプローチはしてこない。ただ俺と一緒にいられるという立場に甘んじているのか、それとも俺に対する好意というのは単に親愛や尊敬の情だというだけなのか。 珍しく、学校が終わると真っ先に俺に寄ってくる彼女がいないので、俺は後輩と二人で下校した。家の前で別れると、参考書の類を揃え、彼女の家に向かう。 彼女の家には彼女しかいない。だから俺は呼び鈴すら鳴らさず、鍵のかかってない玄関を抜け、彼女の部屋の戸を開けた。 赤かった。 夕焼けや俺の目の錯覚などではなく、部屋中を染めつくす血によって。 「あ、ひろくんきたー。ねえねえ、ひろくんにまとわりつくきったない野良猫駆除したよー。私とってもいい子でしょー? 褒めて褒めてー」 彼女はニコニコしながら俺ににじり寄ってくる。その手に握られているものは何だ。やめろ、そんなもの俺は見たくない。 彼女が手に持っていたもの。それは殴打によって晴れ上がっていて分かりにくくなってはいるものの、紛れもなく後輩の生首だった。彼女は、それの髪の毛を掴んでぶら下げていた。 場違いにも、犬が自らの捕らえた獲物を主人にアピールする様が思い出された。 ああ、俺はどうやら根本的に間違えていたようだ。 彼女をうまく飼いならせている。そう思いあがっていた。まさしく、それは完全に思い上がり以外の何者でもなかった。飼いならせない。飼いならすだなんてとんでもない。こんなモノ、俺ごときが飼いならせるはずがない。 ――ああ、そうか。そうだったのか。 俺は彼女を飼いならしているつもりだったが、その実は―― 「いい子、いい子」 俺は血にまみれた彼女を抱きとめ、そっと頭を撫でた。