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https://w.atwiki.jp/heartbeat400/pages/2.html
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https://w.atwiki.jp/star247/pages/21.html
レミリア・スカーレット 絵師 ミヤスリサ ストック 1 ゲージ速度 遅め 発動タイミング 自摸時 効果 手牌の中から1~4枚をランダムに赤ドラ牌に変化させる。 使いやすさ★★★★★ コメント 初心者向け。単純に火力を伸ばすことに特化した能力。 ちなみに元々赤い牌も変化の対象に入ってしまうため、霧雨魔法店は相対的に苦手とする。 赤ドラに変化させる枚数はランダムとされながらも、実際には3枚以上変化する確率は低い。 具体的には1枚だけ変化する確率が40%と高く、以下30%、20%、10%と枚数に応じ低くなっていく。 期待値に換算して大体2枚だが、体感としてはもう少し低いかもしれない。 同じ赤ドラ変化の魔理沙にゲージ速度とストックの差で劣るのも痛い所だが、まぁどちらを使うかはお好みで。
https://w.atwiki.jp/bigbesoudou/pages/5.html
まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
https://w.atwiki.jp/star247/pages/10.html
博麗 霊夢 絵師 べにしゃけ ストック 3 ゲージ速度 普通 発動タイミング 自摸時 効果 発動後3巡の間、自分の捨て牌に対してのロンを不可能にする。 効果中に切った当たり牌は同巡振聴、リーチ後見逃しの振聴の対象にはならない。 効果の切れる順目まだ結界のようなエフェクトが出ているが捨てた瞬間に消えて普通にロンされるので注意 使いやすさ★★★★★ コメント 初心者向け。 ぱっと見ると防御型の能力だが、自分が勝負手のときに相手のリーチに翻弄されずに手を進ませることができるのは大きい。 また、普通に被弾したくないときや、明らかな危険牌を切るとき、リーチする時に保険をかけるという使い方も可能。 どのキャラを使っていいかわからないという初心者にも安心して使える。 逆に相手に霊夢がいる場合、霊夢能力発動で捨てる→安牌ではないことに注意すべきである。 同巡フリテンや見逃しにはならないので、他家が捨てれば当然ロンされる。
https://w.atwiki.jp/bigbesoudou/pages/11.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wofm/pages/9.html
攻略チャート Part1 プロローグ~最初の洞窟までプロローグ 最初の町 最初の洞窟 攻略チャート Part1 プロローグ~最初の洞窟まで プロローグ することを記述 最初の町 することを記述 注意したほうがいいことなどは この形で書くと目を引きます 入手アイテム 場所 あいてむ1 宝箱 あいてむ2×2 宝箱(隠し) 最初の洞窟 することを記述 強調したい場合に下線や太字にする。 両方も可能 BOSS ??? 名称 HP 備考 洞窟の主 400 最初のボス。回復を忘れなければ大丈夫 詳細はこちら 入手アイテム 場所 あいてむ1 宝箱 あいてむ2×2 宝箱(隠し) あいてむ3 ボスドロップ Part2へ
https://w.atwiki.jp/souhatsu_youkai/pages/20.html
無題 人の立ち入らぬ山奥の獣道を、三匹の鼬が疾走していた。 その鼬たちの体躯は通常のそれとは違い、一回りも二回りも大きく、毛並みは闇夜に溶け込むかのように黒い。 もっとも特徴的なのは、その鼬の爪である。 その爪は動物のような鋭い爪とは違い、まるで鎌のように鋭利で鋭く、そして長いのだ。その爪で掻かれれば、 刃物で切り裂かれる事と同義である。このような鋭い爪を持つ生物は、何処を捜しても存在しない。 この爪で引き裂かれれば、如何に強大な熊や虎でも無事では済まない。このような爪を持つ鼬は――いや、 生物は世界中を何処を探しても存在しない。 異質な存在――どの生物学者も見たことのない生物は、ある伝承でこう呼ばれていた。 『鎌鼬(かまいたち)』 人の目には見えぬ速度で走る三匹の鎌鼬は、木々をすり抜けるように走りながら 人里に向けてひたすら休むことなく風のように走っていた。 その姿はまるで、天敵に追いかけられている草食動物のようでもあり、追い詰められた獣のような 必死さが感じられた。 その鎌鼬の走りぬけた後を追いかける者はいない。そもそも、生物の常識を超える速度で走るものを 追いかけられるものなど、それと同じ種族のものか、それ以上のものでなければ存在しない。 風よりも早く走るという表現があるが、この鼬たちは事実その通り『風よりも早く』走っているのだ。 それなのに、三匹の鎌鼬はそれでもまだ安心できないとばかりに休むことなく走り続けている。 やがて、山の麓が見え始め、人里の光が見える場所まで辿り着き、ようやく三匹の鎌鼬は速度を緩めて 立ち止まった。 「……ここまで来れば大丈夫だろう」 「ああ、さすがに山を五つも越えれば如何な『奴』とて撒いたに違いない」 「しかし休む暇などないだろう。すぐに此処を離れなければすぐにでも『奴』は―――」 三匹の鎌鼬が振り返ると同時に、視界が漆黒に包まれる。 突然の闇に驚く三匹に次の瞬間見えたのは―――巨大な『目』だった。 「―――なっ」 一匹の鎌鼬が何かを発する前に、巨大な闇が落ちてくる。 慌てて逃げようと体勢を立て直す三匹に、次の瞬間――――山が落ちてきた。 山を五つも離れた場所にも響く地震と音は、『それまでのもの』とは規模が違っていた。 『それ』を見ていたものは恐怖に怯え、この世の―――いや、自分の終わりだと思ったであろう。 山が天から降ってくる―――本来なら在り得ない事である。 如何な天災とはいえ、このようなことが起きるはずもなく、もし仮に起きた場合、生き延びられる者は ほぼ皆無である。天上から降り注ぐ木々や土石を防ぐ事など誰も想像すらしないのだ。 それが仮にあるとしても、規模というものがある。まさか、半径20キロメートル範囲のものを 想定する事などありはしない。 これを見ていたものにとっては夢のような出来事にしか見えなかっただろう。 『突然地響きと共に山が盛り上がり、そのまま山が空まで舞い上がり、その山が落ちてきた』のだ。 このようなことはいかなる天災とはいえど在り得ない。 山が空から降ってくる原因――その元凶ともいえる『怪』は怒り狂っていた。 『それ』は意思を持ち、人外ならざる力を持ち、かつて妖(あやかし)の一種として恐れられ、 そして―――『神』として崇められたモノだった。 その体は山よりも大きく、目が一つしかない。 その巨大な体は薄く透けていて、人の目には認識する事はできないが、確かに其処に存在している。 一歩毎に地響きが鳴り、大地が揺れる。突風のような風が吹き、砂塵が舞い上がる。 数百年の間、いや、それ以上の年月でも起こらなかった奇異―――伝承でも伝えられなかった 脅威が現在、其処に起きていた。 異常、人外ならざるモノ、脅威、奇異、災厄―――人はそれを『ダイダラボッチ』と呼んでいた。 またの名を『一目連(いちもくれん)』。かつて幾多もの伝承を残した大妖である。 怒り狂うダイダラボッチには明確な目的がなかった。 ただ、『全てを破壊し尽くす』という意思だけがダイダラボッチの全てであり、それはつまり、 『目に映る全てが敵』ということになる。 そういったことを含めて考えれば、彼の行動には明確な目的と意思がある。 『目に見える全ての物を破壊し尽くす―――』 例えそれが自分の大切な棲み処であろうとも、それが自分の源であるものだろうと――― 『彼』にとっては『全て』が怒りの対象であった。 かつて妖怪として恐れられてはいたものの、彼を奉り、崇め、信仰する人間がいた。 その人間達は自分を恐れながらも『山の神』として敬い、『自分』と『自分達』の領域を弁えていた。 人間達は彼に幾多もの米や酒を奉納し、敬い、そして怖れた。 彼はそんな人間達のことを慈しみ、快く思った。山に迷えば道を教え、飢饉で作物に苦しめば水を与え、 山の作物を豊かにして人間達が豊かに暮らせるようにした。 怯えられることばかりだったが、それでも人は感謝して自分を崇め、感謝した。 時には踏鞴(たたら)製鉄の知識を分け与えた事もある。それもこれも自分を崇める人間達に豊かな暮らしを してもらいたいという、彼なりのささやかな気持ちであった。 『彼』と人間との付き合いの歴史は長い。自分がいつ生まれたことかすら彼には記憶がないくらいなのだ。 それでも『彼』は何も気にすることはなかった。 自分の側には常に人間という生き物が居た。それについて疑問に思ったことはない。 自分の住処である山々があり、そこに小さな生き物がいて、そして生きている。それだけでなんの不満も なかった。 山が豊かで土地が豊かで、自分が其処に居る。それに何の疑問もなく、それだけで彼の心は裕福だった。 彼が永い眠りに就き、目覚め、醜く荒れ果てた山々を見るまでは――― ダイダラボッチの突然の覚醒―――それは巨大な山が動く事と同じ事であり、そして自分達の住処が 破壊されることだった。 山には幾多もの妖怪が存在する。自然の暗闇の中に潜み、溶け込み、山に帰属した妖怪は多い。 古来より妖怪は暗闇を好んだ。畏れの象徴ともいえる彼らは人里にも現れたが、基本的には薄暗く 霊気の集まる山に棲む方が居心地が良かったのだ。 人と妖怪は山とは切り離せない存在である。互いに相容れない存在であれど、人も妖怪も山に踏み込む。 それは数百年経った現在でも変わらない。 妖怪達は山に踏み込んだ人間達を時には驚かせ、時には喰らい、時には助けていた。 目に見えぬ存在。異形の存在。畏怖の存在。 人間が妖怪を恐れることで山は荒らされる事無く平穏が保たれていた。 つまり、妖怪達にとって山とは自分達の棲み処であり、守るべき家とも言える。 その山が突然の脅威により危機に晒されている――本能とも直感ともいえる感覚で、妖怪達はその『脅威』 に対し、一斉に動き出した。 最初に被害に遭ったのはダイダラボッチの間近に居た妖怪――意外にも一番近くに居たのは 水虎(すいこ)と呼ばれる妖怪だった。 その名の通り、虎に近い姿で黒と白の縞模様の体毛は水に濡れている。人を襲う凶悪な妖怪として有名であり、 その存在は古くから人間に伝わっている。 川や湖などの水辺を住処とする水虎は運悪く、ダイダラボッチの視線の先――足元の川原に居た。 突然目の前に現れた巨大な怪物に水虎は呆然とし、ただ口を開いて目の前の巨人を見上げていた。 そして、ダイダラボッチが自分に向かって手を伸ばし始めた事に気づいたとき、水虎は判断を誤った。 自分にとって害意があるのか否か――その考えがまず間違いだった。 脅威であるか否か――つまり、自分が捕食される側であるか否かという判断をすれば、その姿を見た瞬間に 呆然とする事なく逃げることを第一に行動したはずである。それほどの絶望的な体格差なのだ。 水虎にとって、目の前の怪物ほど大きな存在を見ることは未だかつてなかった。それまでの自分は常に 捕食する側の存在であり、自分が捕食される側に立った事などなかったのだ。それが水虎にとっての悲劇であった。 ゆっくりと自分に向かって伸ばされてくる大きな手――それをかわすために四足に力を込めて水虎は 全力で走り出す。その速度はやはり恐ろしく早かった。 だが、水虎は気づいていなかった。空から降ってくる手の大きさは自分が予測した以上に大きく、自分がすでに 逃げ切れない範囲までの大きさだという事に。 大きな地響きが山全体に木霊する。その地響きに、小さな獣の悲鳴がほんの少しだけ混じっていた。 如何な妖怪とて、完膚なきまでに潰されては生き永らえる事は不可能である。煙のような幽体であれば 話は別かもしれないが、水虎の身体は原形すら残る事はなかった。 ダイダラボッチはゆっくりと動き出す。視線の先には数多もの妖怪達の姿が見える。 自分は小さな妖怪達に囲まれているということに気づいていたが、それは些細な事であった。すぐに 潰す事のできる小さな蟲達を今すぐに殺すか、後で殺すかの違いでしかない。 とりあえず、目に写る小さな蟲達は自分に『敵意』を持っているようだ。それと、押し隠された『畏れ』。 ダイダラボッチは大きく息を吸い込むと、両手を振り上げ―――それを全力で山に叩きつけた。 「お鎮まり下され! 何故山神ともあろう御方がこのような事をッ!」 暗闇の中、巨大な影に向かい叫ぶ一体の小さな影。 山伏のような格好に鳥の風貌、背には大きな黒い羽が生えている。手には永い錫杖と葉団扇を持ち、 降りかかる土砂を葉団扇から起きる旋風で防いでいる。 『大天狗(おおてんぐ)』。山に棲む伝説上の妖である。修験者の成れの果て、密教徒の外法によって妖怪に なった天狗のさらに上位の存在といわれている。 「何故このようなことを!? お気をお鎮めになってくだされ!」 彼にとって目の前のものは未知のものであった。 文献や伝承で識ってはいる存在であれど、その暴威は彼の想像を絶するものだった。 大天狗が識るダイダラボッチとは、山の豊穣と繁栄を司る山神の一種であり、温厚で害を為す存在ではない。 人間との共存を望み、自然と一体化した土地神ともいわれている。 そのダイダラボッチが何故現在になって目覚め、このような暴挙に出るのか――大天狗は何一つ分かる由も なかった。 (いかん……ご乱心なさっておられる。このままでは山に住まうものどころか人間にも被害が……) ダイダラボッチの背後に回り、その暴風雨のような暴挙から逃れて大天狗は考える。 目の前の山神は自分一人では到底手に負えるものではない。例えるなら人と蝶が争うようなものである。 しかしダイダラボッチを止めなければ被害は拡大する。目の前の山神が怒り狂っているのは間違いない 事実なのだ。 怒りが収まるまで待つという選択肢は考えられない。何時収まるかも知れないものを待っていては 被害が拡大するだけである。もしこのまま収まらなければ国全体まで被害が及ぶかもしれない。 ならばどうするか? 説得に応じないことはつい先程で分かったことである。 口で言っても止められないのなら力ずくで止めるしかない。だがどうやって目の前の巨人を止める? 同じ妖といえど、片方は土地神にまで神格化された怪物なのだ。日本全国を見渡してもダイダラボッチと 同等の力を持ち、彼を止められる妖などいるのだろうか? つい今しがた見たのは惨劇であった。山に棲む妖怪達がダイダラボッチによって山ごと叩き潰され、 その山も今は消え去って盆地になっている。巨大な土砂崩れでもここまでの惨状にはならない。 果敢にも立ち向かった妖怪もいたが、結局は敵わず敗走した。 生き残った妖怪達は方々に逃げ去り、今や周囲には自分とダイダラボッチしかいない状況である。 先程ダイダラボッチが投げた物は、山を半分程削り取ったものである。 投げた方角には人里があったはず。細々と田畑を耕して生活している人間達が住んでいたはずだ。 その先の山を越えれば人間達が住む大きな街がある。つまり、このまま進めば人間達にさらなる被害が 及ぶことになる。 人間達は別にどうなっても構わない。だが、爆発的に増えた人間達には新しく『知恵』という力が備わった。 暗闇を昼間のように照らし出す道具を作り出し、空を飛ぶ鉄を生み出し、山を容易に削り取るものまで 作り出したのだ。 今の人間を下手に刺激すれば自分達の住処がなくなるかもしれない。人間達は何時も自分達以外の 奇異なる存在を排除しようとする。 自分達が恐れられていた時代はとうの昔に終わり、今は互いに隔絶した存在なのだ。 (どうすればいいのだ? このまま黙って見ている事しかできないのか?) 大天狗は今までこれほどの焦燥感に胸を掻き毟られる事などなかった。 このまま別の土地に逃げることも考えた。だが――― (止めなければなるまい。山神をこのままにして逃げるなど私の誇りが許さぬ―――) 地響きと共に歩みを進めるダイダラボッチの背中を見つめ、大天狗は決心して羽を羽ばたかせ―――― 背後から予想外の者の声に呼び止められた。 大天狗がダイダラボッチを止めようとするそれより前に、ダイダラボッチを説得しようとした者達がいた。 『山爺(やまじじい)』と呼ばれる一つ目一本足の爺の姿をした妖怪と、『山童(やまわろ)』と呼ばれる 人間の子供の姿をした妖怪である。 山爺は妖怪の中でも古くから存在し、山に棲まう妖怪の中ではダイダラボッチに次ぐほどの長寿な存在である。 故に、ダイダラボッチとの付き合いも古くからあった。 ダイダラボッチが山の神様であるのなら、山爺は山の妖怪の長老であり、山神を静めるのは長老の役割でも ある。 山爺は自分なら止めることができると思っていた。如何に怒り狂っているとはいえ、ダイダラボッチならば 自分の言葉に耳を傾けてくれると信じていたし、山爺にはそれだけの『特性』があった。 一方、山童は後悔していた。 山爺の頼みであろうとも、相手が山よりも大きな存在である山神であり、しかも怒り狂っている状態なのだ。 説得に行くのなら山爺一人で行けば良い―――そう言いたかったが、それを言ってしまえばこの先自分は 山から追い出されてしまうかもしれない。山爺に逆らって山で暮らす事は、山童にとってはとても考えられ ないことであった。 そもそも、どうして自分がこのような大事に巻き込まれなければならないのか。それが全く分からなかった。 山爺曰く「お前くらいしか頼れるものがおらんのじゃ。礼はたっぷりするから頼む」とのこと。 山童とは礼をあげれば手伝いをする妖怪。つまり、礼を貰えば断る事ができない性分なのだ。 都合よく手伝わされる羽目になったことを山童は激しく後悔していた。 山の頂上まで山爺を担いで運ぶこと。それが山童の仕事だった。 ダイダラボッチの目と鼻の先―――出来るなら断固断りたい内容だった。 そこまで運ぶ事だけを条件に山童は手伝ったのだが、山童の不幸はそれで終わりではなかった。 山爺を山の中腹から頂上まで運ぶ事――それがどれだけ大変だという事かを知った頃には山童の体は 疲労で動かなくなっていた。 山の頂上から降りる体力はすでになく、それはつまり『最も危険な場所』で身動きが取れなくなったことと 同じ事なのだ。 (これで山爺が説得に失敗したらおらは終いだな……) そんなことをぼんやりと考えながら、倒れこんだままの状態で山童は山爺とダイダラボッチの顔を交互に 眺めていた。 やがて―――山爺が両手を口元にかざして大きく息を吸ったのと、ダイダラボッチが両腕を振り上げたのは ほぼ同時であった。 山童は慌てて立ち上がろうとするが、疲労で体が思うように動いてくれない。 上半身を起こし、山爺に向かって何かを叫ぼうとするが、何を言えばいいのかすら山童には分からない。 (とんだ無駄足だったじゃねえか! 山爺のせいでとんだまぬけになっちまったよちくしょう!!) 思っていても口にはできない。そんなことは幾らでもある。特に切羽詰った時は思うように口が回らないものだ。 これが、最後まで不幸だった山童の最後の光景であった。 結局、山爺は己の特性である『とてつもなく大きな声を出すこと』すらなく、肉片の一欠けらすら残さずに ダイダラボッチに叩き潰される事になった。 だが、二体の妖怪が無駄足を踏んでしまったことと、それをしなかったことに大差はない。 それは、その山に居る限り、死ぬのが先か後かの違いだったのだから。 「―――放っときゃええ。アレは止めなくとも大丈夫じゃ。むしろ止めるだけ無駄なことじゃよ」 背後から聞こえた声に感じたものは『畏怖』だった。 気配さえ感じさせずに自分の背後に回れるものは、大天狗の同胞でもいない。 振り向こうと首を背後に回そうとして、大天狗は直感的に『見てはいけない』と感じた。 「ありゃあ怒り狂ってるのう……。まあ気持ちは分からんでもないわい。なにせ目覚めたら自分の土地が 荒れ果てとるんじゃからなぁ……。自分が大事にしとるもんを壊されたら誰だって怒るわい」 声の主からは相変わらず気配を感じない。声だけが背後から聞こえるだけである。だが、その声だけで 大天狗は全身が震え、羽を羽ばたかせる事すら困難になった。 「……あ、貴方様は?」 「おう、若いのに解っておるのぅ……。わしは……そうさなぁ……『翁』とでも呼んでくれればええ。 それよりも、お前さんは骨がある。あの『一目連』を止めようなどとするとはのぅ」 声の主は愉快そうに、嬉しそうに言葉を紡ぐ。好々爺とも感じる柔らかな声だが、その声から感じるのは 『巨大な手』だった。 その巨大な手は己の身体よりも遥かに大きく、振り向いた瞬間に握り潰される――そんな感覚に大天狗は 恐怖で震えた。 「……あ、あの山神様を止めなければ被害が拡大します。それを翁殿は止めなくても良いと 申されるのですか……?」 振り絞るようにして声を出し、背後の『翁』に問いかける。 「お前さんがアレを止められるんなら止めた方がええわの。じゃが、止められんじゃろ? なら静観するしか ないわな。 それに、じゃ。そもそもアレを止めてどうなる? わしにはアレの気持ちが少しは分かるんでの……わしは アレの好きにさせてやりたいとすら思っとるわ」 翁がのんびりとした口調で答える。その声はどこか同情が混じったような響きがあり、それが大天狗を余計に 混乱させた。 「し、しかし……」 「アレはの、山がなければ存在できんモンなんじゃ。山と共に生まれ、山と共に生きる。アレがあんだけ 大きいのには『山と同じ存在』だからなんじゃよ。 じゃから言い換えればな、アレの怒りは山の怒りともいえるわな……。となると、山が己を破壊して どうなるという疑問があるじゃろ? それについてまでは教える必要はないわな。 まあ夜明けまで待つんじゃの。アレの寿命は恐らくは夜明けまでじゃ」 翁がゆっくりと語る内容は、にわかには信じられない事だった。 目の前で暴れているダイダラボッチが夜明けと共に消える――それで済むのなら無理に止める必要は ないのかもしれない。だが、本当に山神に寿命などあるのだろうか? それに、夜明けまで待つとして、どれだけの地が破壊されるのかも想像すらつかない。下手をすれば 国が沈み海に飲み込まれてしまうのではないのか。 だが、今は翁の言うことを信じるしか望みはなく、自分には何もする手立てがないのも事実であった。 「……本当に、止まるのですね?」 「なんじゃ若いの、わしの言うことが信じられんのか?」 「い、いいえ、そういうわけでは……」 「まあ、信じられんのも無理はないわなぁ。じゃが、夜明けまで待てば解るわい。どうせあと一刻も すれば夜が明けるじゃろ。わしの言うことが本当かどうかはその時になれば解るでの……」 そうは言われても、目の前の暴威は止まる事を知らない。 削り取った山を街に向けて投げ飛ばし、湖を削いで雨を降らし、歩く毎に大地が揺れる。今や空から 見下ろす大地は地獄の如き惨状であった。 すでに山が五つも消え、六つ目の山は上半分が削られている。一刻の間待っているだけで国が滅びるのでは ないだろうか。 だが、六つ目の山が消し飛んだ時、ダイダラボッチの動きが止まった。 ダイダラボッチが膝をつき、両手で顔を覆いへたり込む。その巨大な肩は大きく震えていた。 「……翁殿、あれはどうしたというのですか?」 「悲しいんじゃろうよ。怒りが収まってきて頭が冷えてから、やっと山と己の事を考えられるように なったんじゃろ。―――若いの、あんな風になった人間の子供を見たことはあるか?」 「昔、一度だけ見たことが」 「じゃったら解るじゃろ。今からさっきよりも騒がしくなるぞ。耳を塞いでおけ」 翁が言い終わるとほぼ同時に、荒れ果てた大地に咆哮が響き渡った。 『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ』 天にまで響く咆哮―――それは、巨人の泣き声だった。 その咆哮は鼓膜を破裂させんばかりの大きな声で、遠い距離にいた大天狗の体をも震わせるほどである。 ダイダラボッチは天を見上げ、何度も繰り返し咆哮する。 『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ』 『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ』 その声は悲しみに満ちていて、悔しさに満ちていて、胸が張り裂けそうになるほど痛々しいものだった。 大天狗はその巨人の後ろ姿を眺め、ダイダラボッチの気持ちをようやく理解した。 「こりゃあたまらんのぅ。なんちゅう声じゃ。こんなの聞いていたら耳が痛くなってしまうわい」 ダイダラボッチの咆哮で聞こえないはずであろう声が、不思議とはっきり聞き取ることができた。 「わしはもう帰るとするかの……。若いの、どうせ此処におってもこの先どうもならんじゃろ? もし暇じゃったら『東』へ来い。東はもっと面白いことになっておるぞ」 不可思議な言葉を言い残すと、背後に感じていた巨大な手の感覚が消え去る。 それと同時に、振り返っても翁はもう居ないことと、己の命が無事になったことが分かった。 『ああそれとな、そこの下に転がっとる鼬はお前さんの好きなようにしてかまわんからな。 まあ鼬は早いとこ何とかしておかんと死んでしまうぞ。それじゃ、またの』 ふいに、遠くから悪戯っぽい声が聞こえ、大天狗はびくりと体を硬直させた。 辺りを見渡しても声が聞こえた方角は見当も付かない。まるで、翁の存在自体が夢のようであり、 自分は幻覚に惑わされていたのではないかとすら思った。 遠くでダイダラボッチが泣いている。赤子のように泣いている。 遠くの空がゆっくりと紫色に変わっていく。それは夜明けを意味し、世界が光に包まれる事を意味する。 海の彼方から眩い光が見えてきた。その光はダイダラボッチを照らし出し、そして世界を照らし出す。 ダイダラボッチの声はやがて朝日の光と共に小さくなっていく。そして、突然現れた巨人はその光に 包まれて、ゆっくりと透けるようにして消えていった。 ―――最後に覚えている記憶は一人の人間の子守唄。 その人間は毎日のように山に来ては山菜を摘み、山に礼を言って頭を下げ、そして人里に下りていった。 その人間は好ましかった。その人間は美しかった。その人間は山に感謝し、山を愛していた。 いつの頃からか、その人間を見守る事が己の役割だと思い始めていた。 人の一生は短い。あっという間に老いていく。だが、生きる者にとってそれは逃れられることであり、 それは己と人間とを絶対的に分け隔てるものだった。 それでも、その人間だけは己にとってとても眩しく、特別な存在であった。 やがてその人間は赤子を背負いながら山に来るようになった。 赤子に子守唄を歌いながら山菜を摘む人間の声はとても心地良く、いつまでも聞いていたいと思った。 その人間の唄う子守唄はいつまでも耳に残り、やがて赤子を背負わなくなって人間が歌わなくなっても 山の記憶には消えることなく残り続けた。 唄えることはできなくとも、それを聞くことは出来る。 ずっと聞いていた唄。いつからか聞こえなくなった唄。 あの子守唄はどんな唄だったのだろうか―――― それが思い出せないことが、どうしても悲しく、そして悔しかった。 誰か唄ってくれ。私のために唄っておくれ―――― 最後の記憶。あの人間の顔と唄。どうしても思い出せないことが悲しくて―――― それが、ダイダラボッチの終わりだった。
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このページはこちらに移転しました 無題 作詞/253スレ42 深い夜と散らばる星も 街の道も寂しく蛍の様な美しさも欠けている 木々の間からは冷たい風が抜けていく 秋の夜明けは空気が澄み 少し寒いくらいの方が人の暖かさを感じられる 青の下には白が浮かんでる 今日も… 散らばった全ての者達が 金木犀の香りに触れた 秋の日に絆を探してた
https://w.atwiki.jp/reiari/pages/26.html
作品名 無題 投稿時期 10/09/09 投稿者名 梅毒さん 関連サイト レイアリは原点コミュ/pixiv/ニコニコ静画 備考 ほむらさん発案:収穫のアリス畑 この作品に対する感想など。 名前 コメント