約 1,167,046 件
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/967.html
第二章 十一月のとある日 錬金術師との親交Ⅰ バチカンの大聖堂 そこは世界最高峰の霊地にある世界最大の聖域ともいえる。その地下深くにその部屋はある。 部屋の前には13~14歳ぐらいの東洋人…日本人らしき少年が立っている。少年は部屋には入ろうとせず作業が終わるのを待っていた。前にこの部屋が開いたのは三日前のこと。そろそろ終わるはずだ。 「憮然。ホテルで待っていろと言ったはずだが?」 三日ぶりに部屋から出きたのは15歳ぐらいのこれまた少年だった。 緑色に髪を染めオールバックにしブランド物の衣服で身を固めている。しかし良くみれば髪は所々はねており着ていた衣服もシワができていた。如何にも今まで徹夜してましたと言っているようなものだ。名をアウレオルス=イザート。ローマ正教に属する錬金術師だ。 「アウレオルス。君さ仕事熱心なのはいいけど。たまには休むことを覚えれば?」 「愚問。未だ我が目的も果たせぬというのに休むなど考えられぬ」 やれやれと日本人の少年が苦笑する。持っていたカバンから何かを取り出した。 「とりあえず英国行きのチケットと宿泊先の手配。そして清教側との密談場所の確保。その他もろもろ君に言われたモノは揃えといた」 「当然。わざわざその為に貴様を呼んだのだ。しかし礼を言おう。清教側に知り合いなどそうそういるものではない」 正、清、成。 ローマ正教は、「世界の管理と運営」 イギリス清教は「魔女狩りや異端狩り」 ロシア成教は「オカルトの検閲と削除」 と十字教の三大宗派はそれぞれ異なる方向へと進化し個性化していった。その為互いに相容れずにいた。 そしてそれこそがアウレオルスが決断した理由でもある。 魔女の脅威から罪なき人々を助ける。その為に教会に属しながらもアウレオルスは魔道書を書き続けた。それは確かに人々を助けた。しかしローマ正教は自分ら正教徒にしか助けなかったのだ。 アウレオルスは清教と接触することにした。多くの人を助けるために。 そして仲介役にこの少年を選んだ。特定の組織に属さずに聖人というチカラを武器にあらゆる組織との繋がりをもつこの少年に。 第二章 十一月のとある日 錬金術師との親交Ⅱ 「まぁ君には黄金錬成(アルス=マグナ)について色々教えてもらったし…でもいいのか本当に?」 他組織との無断で接触することは裏切りにとらえられない。(一応この接触は非公式での会談という形であり事前に許可をとっている。まぁ、世間話程度なら問題はないのだが) 「当然。貴様にも叶えたいモノがあるように私にも叶えたい願がある」 一年ほど前にアウレオルスが初めてこの少年に会った時に少年は言っていた。友を救いたいと。 それ以来親交が続いている。 「魔女、魔術師、幽霊や悪魔に、狼男、吸血鬼。いまだこれらを退ける手段は乏しく人々は苦しんでいる。それを救いだすのが我が命題だ」 「狼男に吸血鬼ねぇ…」 「無論例えだ。カインの末裔など在ろうはずない。だが仮に存在していても私はすべての人々を救う。ただそれだけだ」 危うい。 少年は何時も思う。この錬金術師は気づいていない。その命題の矛盾に。悪がなければ正義などない。全ての人を救うというならば悪すら救わなくてはならない事。そして悪など他人からの評価でしかない事に。 「どうかしたのか?」 「いや何でも…。そういえば学園都市には『吸血殺し(ディーブブラット)』という能力者がいるらしい」 「『吸血殺し(ディーブブラット)』?」 「そう。問答無用でカインの末裔を誘いだし自身を咬ませ灰に戻すチカラさ」 「否定。ありえないな。そもそも科学主義の連中が吸血鬼の存在を肯定するわけがない」 「別にどっちでもいいんだよ。あいつ等にはただ珍しいチカラだから研究しようってだけなんだから」 「正に都市伝説だな」 付き合いきれないとアウレオルスは歩き出す。時間は無限ではないのだ。これから英国に向かう。 「ああそうだ忘れてた。はい」 少年はカードを投げアウレオルスは受けとった。 「何だこれは?」 カードには『Index-Librorum-Prohibitorum』としか書かれていない。 「禁書目録?」 「そう入館(面会)許可状だよ」 聞いたことがある。英国の叡智の結晶。10万3000冊の魔道書を記憶する生きる魔道図書館だと。 「特別に許可を取った。役にたつだろ?」 「自然。楽しみが増えた」 「じゃな。俺はお土産を買って帰るよ」 少年は歩きだす。少年は予測もつかなかった。この事で錬金術師が道を踏み外す要因になるのを。そして救いたい友がそれに巻き込まれることを…。 Next 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/722.html
とある魔術の禁書目録0 第一章 突然の訪来者 change one s school. 230万人の学生を抱える超能力開発機関『学園都市』。開発の遅れてる東京の西地区を丸ごと買い取り、 そこに超能力開発機関の『街』をつくった。 その街に集められるのはほとんどが学生のため、『学園都市』はいろいろな学校が集まった『学校の街』である。 学園都市に通う学生達は、みんな血管に直接クスリを注入して耳の穴から脳に直接電極を刺せば、超能力者のなる。 かといって、誰もが超能力者になれるとは限らない。超能力に目覚めた者は、それぞれレベル1〜5までに判別される。 そして超能力に目覚めなかった者は、全員が無能力者《レベル0》という烙印が捺されてしまう。 そして今、学園都市に通う、一人の無能力者《レベル0》が、 「不幸だあああああァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 走っていた。 「チクショーーーーッ!!久しぶりに目覚ましセットしたってのに、どこも問題ないハズなのになんで目覚まし作動しないんですかーーーーッ!! しかも追い討ちかのようにインデックスがなんか寝ぼけて俺をなんか食い物だと思って頭に噛み付いてきたし上条さんはもう頭も心もボロボロになってしまいますよーーーーーーーーーッ!!!!!!! もう一度言うぞ、ふーーーーーーーこーーーーーーーーうーーーーーーーーーだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 走りながら叫んでいる少年、上条当麻はいくつかの不幸が重なって学校を遅刻している。 上条当麻は無能力者《レベル0》、しかし、彼の右手には、それが異能の力ならば、神様の奇跡さえ問答無用で打ち消す力、幻想殺し《イマジンブレイカー》が宿ってる。 彼は、その力をもってして、ありとあらゆる脅威をその右手を使って『殺し』てきた。 しかし、それは、同時に神のご加護や運命の赤い糸などという幸の力さえも『殺し』てしまう。そのため彼は、いつも不幸に見舞われる。 ハァハァ、と息をきらしながら走っている上条は、やっとのことで上条の通う高校に着いた。 上条は階段を上り、急いで自分のクラスに入った。 「ハァ、ハァ、フーーー、間に合ったーーーー」 すると、青髪ピアスと土御門元春が上条の下にやってきた。 「カミやん、遅刻ギリギリやったなーーーーー、もっとゆっくりきてもよかったんやでーーーー(怒)」 「は?お前、何怒ってるわけ?土御門、コイツどうした、の・・・・・・?」 「カミやーん、いつもなら完全遅刻してくるカミやんが、なーんで今日に限ってギリギリセーフなんだにゃーーー。 そのあたりのとこ、このやさしー土御門元春さんに教えてほしいんだにゃーーーー(怒)」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!二人からドス黒いオーラがゾワゾワと発している。 上条は理不尽な不幸を感じたのか、とっさに右手でドス黒いオーラを消そうと思い、青髪ピアス、土御門元春の順にオーラを打ち消した。 「な、なんや、急にどうでもよくなったんや」 「くっ、カミやん、やるにゃーーーーー、次は負けないぜよ」 「一体全体何なんだよ?俺が何したってんだよ!誰かこの上条さんに説明プリーズ!」 とんとん、と誰かに肩をたたかれた。振り返ってみると、そこには姫神秋沙が上条の後ろに立っていた。 「上条くん、君、間に合ったんだね」 「?、あ、あぁ」 「そう、じゃあ、私の勝ちだね」 そういうと、姫神は教卓のとこで談話している青髪ピアス、土御門元春のとこへいった。 「賭けは、私の、勝ちだね」 「賭け?」 上条は首を斜めにたおし、わけのわからない顔をした。 「あちゃー、負けやねん、負け。この出費はイタイワー」 「にゃー、次は負けないぜよー」 二人はそれぞれ、2000円を、合計4000円を姫神に渡した。 「上条当麻、貴様遅いわよ!!」 「今ごろっ!?」 そこに、いつ見ても不機嫌な表情をした、吹寄制理があらわれた。 「あぁ、姫神さんが勝ったのね」 「吹寄さん、何か知っていらっしゃるのですか?」 「・・・・なんでここで敬語になるわけ?」 吹寄はやや引き気味の表情をした。 「姫神さんとあのバカ二人、貴様が今日遅刻する遅刻しないって賭けをしてたのよ」 「・・・・・・・、は?」 上条はそのまま3人(バカ二人)の方を見た。次は5000円で勝負だにゃー、とか、男に二言はないやな?とか聞こえた。 その言葉で、上条の怒りはピークに達した。 「お・ま・え・ら〜〜〜〜〜、何人を使って賭けなんて真似事してるんだーーーー!!!」 上条の右手が、バカ二人に炸裂した。 「イタァーーーーーーーッ!!!×2」 二人の叫びが重なった。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/465.html
「店の名前や注意書きはともかくとして、あのチビガキのことを考えればここが妥当だと思うのですが皆さんはどうでしょう?」 「せやなぁ。あの腹ペコシスターのことを考えればここがええけど注意書きが何ともまた……」 「僕は賛成だね。お金も少ないし、それにこの店もインデックスの胃袋と食欲には勝てはしないだろうさ」 「そうだけどよぉ、店の名前が悪すぎだろ……。『くいだおれ』ならまだしも『喰わせ殺し』だぜ」 先行グループが見つけた店はバイキング形式のレストラン『喰わせ殺し』というネーミングがよろしくない店だった。 しかも入り口の注意書きにはやけに挑戦的なことが書いてある。 〔当店はお1人から団体様まで大歓迎。1人1500円で食べ放題! 団体客に限り1人でも当店が決めた1500円分の食事を食べれば全員タダ!〕 〔ただし全員がこちらが決めた1500円分の料理を食べられなかったら全員倍額お支払い。制限時間は2時間、食えるものなら食ってみるがいい!〕 飲食店としてこれはどうなのかと思うのだが、それでも潰れていないので店の景気はいいようだ。 「ねえねえとうまのお母さん、りこう。これは私に対する挑戦状と受け取っていいのかな?」 「あらあら、インデックスさん的には闘志が湧いてきた感じかしら~? でも確かに挑戦的ね~。インデックスさんには頑張ってもらわないと♪」 「大丈夫、いんでっくすの食に対する強い思いがあればきっと勝てる」 「よーっし! 今日のランチはリミッター解除、だけど食への感謝を忘れず一口50噛みは忘れずに頑張るんだよ!」 インデックスは知らない、この『喰わせ殺し』という店が過去99組の団体客を悉く返り討ちにしている脅威の店だということを。 『喰わせ殺し』は知らない、この店に訪れようとしているシスターがフードファイターも裸足で逃げ出すほどの驚異的な食欲と胃袋の持ち主だということを。 「ねえねえ絹旗ちゃん。私達倍額払わされることになっちゃうのかな?」 「超心配無用です。私も実際には見たことありませんがあのシスターの超食欲は凄いと聞いています。超大丈夫のはず……です」 「せやけどこの店の注意書きの自信は異常やで。いくらシスターはんでも今回ばかりは勝てへんのとちゃうやろか?」 不安を覚える乙姫、絹旗、青ピとは対照的に全く不安に思っていないのは黒子、ステイル、浜面。 「……あの暴食シスターに勝てる食べ放題のお店などあるわけがございませんの。わたくし達に目を付けられたのがこの店の運の尽きですわよ」 「これでお金が浮くんだ。インデックスには目一杯食べてもらうとしよう。この店が悲鳴を上げるほどにね」 「俺達の苦労が報われるんだ。この店には悪いが敗北の味ってのを味わってもらおうぜ」 かくして昼ご飯を食べる場所を決めた先行グループの代表、詩菜が当麻達にこの店の場所を伝えた。 それから10分後、当麻達も合流し、改めて当麻一行は昼食を摂る為に『喰わせ殺し』へと足を踏み入れるのだった。 入店するやいなやインデックスは早速店長に宣言する。 「表の挑戦状受け取ったんだよ!!」 「ほう、お嬢さんで百組目だぞ?喰わせ殺されるのは…」 どうやらこの店長事態が挑発的な態度らしい。 「ふっ、舐めてもらっちゃ困るんだよ!!こっちは腹ペコなんだよ!!そっちこそ喰われ殺されるんだよ!!」 「ほう、お前さんは食い意地張ってるみたいだな…いいだろう!!その挑戦受けて立つ!!」 今、意地と意地がぶつかり合う!! 「ねぇ、本当に大丈夫かしら…?」 「インデックスなら軽く平らげるだろ?」 1時間50分後。 「ゲフー。もうお腹いっぱい、食べられないんだよー。」 「あきらめるなインデックス!!」 「そうよ、倍額なんてイヤよ!!」 インデックスから見て一番『遠い』上琴が悲鳴を上げる。 あまりの食器の数にインデックスが見えない。 するとそこへインデックスの『敗北宣言』を聞きつけた店長がやってきた。 「フムフム、終了10分前まで粘るとはスゴいねえ…… … えええええええーーーーーーっ!!!!!!!!!!!?????????」 店長の悲鳴の意味するところはただ一つ。 「た、食べきっただとぅ!!!!??????」 「「「「「「「「「「「「「「「ぬぁーぬぃー!!!???」」」」」」」」」」」」」」」 店員のみならず居合わせた客までもが悲鳴を上げる。 「ううう。」 だがインデックスは悔しそうである。 何故かというと。 「周りのみんなが残してくれてるのに食べられないなんて!こんな屈辱初めてなんだよ!!!!」 正確には隣の打ち止めの分を手伝った所でギブアップしたのである。 「さ、さすがだインデックス。」ステイルも驚きを隠せない。 「…そんシスターの胃袋に入らない物ってないんとちゃう?」 青ピの意見ももっともである。 「がーーーーーはっはっはっはっ! まさか『喰わせ殺し』が喰い殺されるたぁな! 負けたがいい気分だぜ!」 『喰わせ殺し』の店長はインデックスの食べっぷり、そして苦しそうながらも笑顔を見せていることに嬉しくて大笑いした。 早くも胃の中身を苦しくならない程度に消化させたインデックスが上から目線で店長を労う。 「このお店はいい仕事してるんだよ。味も最高、全世界のあらゆる料理を取り揃えたレパートリー、そして店員さんの質の高い接客。どれを取っても文句無いんだよ♪」 「ありがとよ。史上初の完食者の嬢ちゃんに褒めてもらえるたぁ光栄だねぇ」 インデックスの指摘通り、店の名前こそ『喰わせ殺し』と悪いのだが店そのものの質は非常に高かった。 味は勿論のこと、全世界の色々な料理(ゲテモノ系は除く)を取り揃え、店員の細やかなサービスに最高の笑顔、どれを取っても高い水準を誇る。 そんな中、どう考えても設定金額を大幅に超える量を食べたことに不安を覚えた当麻が尋ねる。 「あの~、これだけ食べて大丈夫なんでしょうか? うちのインデックスのしたこととはいえ赤字では無いでしょうか?」 「細かいこたぁ気にすんな兄ちゃん! むしろこれだけ食べないと一人1500円にならねぇんだからよ! そこの嬢ちゃんの彼氏ならドンと構えてろい!」 「店長さん、それは違うんだよ。とうまの恋人は隣にいるみこと。その辺は勘違いされると困るかも」 「ほぅ! 兄ちゃんその歳でそんな可愛い嬢ちゃんと付き合ってんのか! 成程なぁ、よく見りゃ似合いのカップルじゃねぇか! こいつはめでてぇ!」 『喰わせ殺し』の店長の豪快な性格にインデックスやマイペースな性格の者達以外の面々は圧倒されっぱなしだ。 料理に満足していた当麻一行だが、食べ過ぎたせいもあってすぐに動くのはきついと思っていると店長から嬉しい申し出がなされる。 「本当なら2時間経ったら帰ってもらうとこなんだが今日は気分がいいからな、好きなだけ休んでいってくれ! その間に腹減ったらまた食ってもいいぞ!」 「あらあら~、そのようなことを言っていただけるなんて~。インデックスさん、店長さんに代表としてお礼を言ってあげて」 「ありがとうなんだよ♪ じゃあ遠慮なく休ませて貰って遠慮なくまた食べるんだよ!」 「いんでっくす、少しは自重した方がいい。さっきよりは食べないと約束するなら大丈夫だけど」 お礼を言うインデックスとそれを上手く操縦する詩菜と滝壺に感心しつつ、店長はインデックスの頭をグリグリと撫で回した。 店長は仕事に戻る前に、インデックスに新たな挑戦状を叩きつける。 「ああそうだ。シスターの嬢ちゃん、あんたインデックスっていうんだよな。普段はどこに住んでるんだ?」 「店長さん、この子は学園都市に住んでるんだぜい。しかもそこの柄の悪い神父と一緒に住むことも決定済みにゃー♪」 「ほほぅ、学園都市か。よし決めた! 『喰わせ殺し』学園都市店のオープンをここに宣言するぜ! インデックス嬢ちゃん、腹ぁ空かせて待ってろよ!」 土御門の言ったインデックスとステイルの同居の件は勿論嘘で、どうせ学園都市に配属されるのだからそうなるだろうという推測だけ。 『喰わせ殺し』の店長は学園都市店設立とインデックスとの再会を宣言すると、店の業務へと戻って行った。 食べすぎでまともに動けない当麻達は店長の好意に素直に甘えることにし、体が楽になるまで休憩することに。 「おい土御門! さっきの発言はどうゆうことだ? 僕とインデックスが学園都市で生活って何かの冗談かい?」 「それが冗談じゃないんだにゃー。詳しい話はロンドンに帰ってから最大主教から聞くといいぜい。実はお前さんと禁書目録は」 そんな中、土御門はインデックスとステイルに今後の予定を伝え始めるのだった。 「実は最近学園都市を襲ってくる魔術師が前より多くなって来ているんだにゃー。だから」 「ん?魔術師達が学園都市を襲っても何もメリットが無いじゃないか。インデックスはイギリスにいるからむしろイギリスの方が危険じゃないのかい?」 「違うぜい違うぜい、細かいことは説明したくないが学園都市にはカミやんがいるんだぜい?」 「待ってくれ、それはつまり上条当麻を殺して得する魔術師が居るということか?」 「そうそう、右方のフィアンマは覚えてるな?」 「な!?今はネセサリウスに勧誘されてるはずじゃ!?」 「そう、確かにフィアンマはネセサリウスに勧誘されている。だが、上条当麻を殺したら右方のフィアンマが帰ってくると信じている信徒達がいる。」 「確かローマ正教はフィアンマを神として拝んでいる信徒達がいるとか…」 「ああ、だから神を堕落の底に突き落としたカミやんを殺せば帰ってくる。もしくは右方のフィアンマより高い地位に立てると思ってるんだろうな。」 「いや待てよ、確かそういう信徒達もまとめてヴェントやアックアが管理しているはずだぞ?」 「それと同時に抜けてる信徒達もいるんだ。困ったことに前の神の右席候補達がな。」 「何!?」 「数はざっと六百人、ネセサリウスが捕まえたのがたった三十人。」 「確かにそのような報告は受けた気がするがそれが何故インデックスを学園都市に招く必要がある?」 「ヴェントって奴は天罰術式って厄介な術式を出してきた、その為の対策だ。天草式が呼ばれたのも同じ理由だ。隠れた術式を見つけ出すのは奴らにとっちゃ専門だからな。ちなみに学園都市からもOKが出てるから食料の方は確保してくれるらしいぜよ?」 「そうか…」 「だから出来るだけ早く禁書目録とイギリスに帰ってくれると助かる。ついでにオルソラも」 「この状況でふざけるな!!」 と、これからやんちゃな遊びが始まるかと思っていたが 「えーと…この人も魔術師なの?」 そりゃ学園都市の人間が魔術のこと話していたら驚くよね~。インデックスサン!! 「ありゃ?言ってなかったかにゃー?」 「これっぽちも言ってないんだよ!!私は完全記憶能力という素晴らしい能力が備わった脳みそがあるんだから!!」 「言って無かったかにゃー?」「彼女が言ってるんだから言ってないんじゃないのかい?」等とほざいている。 「カ・ミ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・な・ん・だ・よ!!」 「何故にー!?」「何で僕までー!?」と二人まとめて噛み付かれている。 「いんでっくす、そんな所でおいしくないもの食べてもしょうがないからこっちを今の内に食べよう。」 「はーい!!」 なんとか危機を逃れた魔術師達だった…。 「何で噛み付いてみたんだ…?」 「ノリじゃないかにゃー?」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/779.html
◇◇◇ ねぇ?わたし最近思うんだけど、御坂美琴は上条に冷たい目線を送りながら囁いた。 「何で!?何で!?何で美琴の周りの大気が不穏な感じに帯電してんの!?」 「アンタってやつは!!アンタってやつは!!そんなに[後輩]って響きが大好きな人だったのかぁぁこのボンクラァぁぁぁぁぁあああああ!!」 不機嫌少女の前髪が一瞬バチィと火花を散らし、必殺の雷撃の槍となって目の前の少年へと飛来する。 「お、おわぁ!?」 ブンブン!!バチィ!! 彼女の前髪から光速で飛来する10億ボルトが炸裂したが少年は右拳をぐるんぐるんと回して防御する。そんな事を二回、三回と繰り返す。 「だぁームカつく!! 何なのよその耐久性!? こういう時は適当にぶっ飛ばされてそっちの方にでも転がってりゃいいのよ!!」 「だからなんでキレてんだよお前、あとそのリクエスト受けたら死にますけどね俺!!」 さらに10回、20回と回数を重ねていくとようやく不毛だと思い知らされたのか、美琴は肩で息をしながら雷撃を止める。 ちなみに 上条は腰が抜ける寸前であり、さきほどの上条と白井の作り上げていた甘い桃色空間は一変し 「警備員(アンチスキル)とか風紀委員(ジャッジメント)呼ぶ?」「いや、巻き込まれたくねぇな」といった不穏な空気で満ちており、白井はこっそりと自分の制服 についた[風紀委員]の腕章を外してスカートのポケットにしまい込んでいる。 先ほどまで真っ赤にしていた顔を一気に冷却して白井は美琴の方を見て、 「お、お姉様、き、奇遇ですわね。お、おあ、お会いしたかったですわ。」 「黒子、アンタ入院中じゃなかったっけ?」 ビクゥ、白井の肩が大きく震えた。 元々美琴に会いに来ていた筈なのにちっともうれしくなさそうに、美琴の刺すような目線から目を逸らすと、 「あ、あの、退屈な入院生活を見かねた風紀委員の同僚が見かねて病院を連れ出してくれたのですが、途中で車椅子が壊れてしまってそこから いろいろありましてこういう状況なわけで別にやましいこととかラブラブなこととかハプニング的におさわりイベントが発生したりなんかしてませんわ」 早口で一気に喋りきる。 「思いっきり端折ってるわねその説明、しかもなんか後半が聞き捨てなら無い。大体!!アンタコイツのこと嫌いなんじゃなかったの!?」 ビシィ!!と効果音を立てて美琴の人差し指が上条の顔を指す。 「き、嫌いだなんて別にその・・・ちょっと気に入らないところもあっただけですわ・・・・い、いまはそんなに」 ごにょごにょと言い訳を言いながら上条と美琴を交互にチラチラ (あ゛~腹立つ・・・アイツはアイツでなんか照れて頭ポリポリしてるし、黒子も黒子でいつもと雰囲気が違うし、なんていったらいいのかしらこの気持ち とりあえずムカつく) 『―――♪♪』 突然、美琴の携帯電話が鳴る。電話を耳にあてて、ウン、ウン、すぐ行くと返事をしてすぐパタンと閉じる。 どうやらそろそろ自分の学校の仲間と合流しなければならないようだ。美琴にも次の競技が控えている。 「とにかく、後で詳しく聞くから!!ちゃんと整理しときなさいよ」 心底不機嫌そうに美琴が去って行った。途中で何度も振り返って、いい?絶対に聞くからね!!、と何度も念を押して走っていった。 「なぁ?なんであいつあんなにキレてるんだ?お前何か知ってる?」 「それを本気で言ってるとしたらお姉様も救われませんわねぇ、わたくしもですけど」 大量の?マークを浮かべながらとりあえず上条は (なにが悪かったんだろう?)答えが用意されていない問題を思い浮かべた。 ◇◇◇ 「で。あれはなに?」 上条と美琴の一部始終を見ていた姫神はクリップボードになにやら書き込んでいるクラスメート―吹寄制理に聞いてみた。 「知らない、上条がまたなにかやったんでしょ。 アイツは普通の学園生活というものができないのかしら」 クリップボードから決して目を離さずに吹寄は右手に持ったボールペンで姫神の右脇に抱えられたモノを指して、 一言 「で、それなに? 新しいマスコットキャラ?」 姫神の脇に小荷物よろしく抱えられたやんちゃな少女―[打ち止め]の事を聞いた。 うーん、考え込む仕草をした後に何かを思い出したように短パンのポケットからくしゃくしゃになった紙切れを吹寄に見せて、 「これ。私の[妹]」と[打ち止め]を指差して言い放つ。 「条件は問題ないかな、完走おめでと」 右手の親指をグッ!!と立てて激励すると姫神も無表情にグッ!!と応えた。 脇に抱えられた[打ち止め]も真似をして親指をグッ!!と立てている。気に入ったようだ。 「みーさかーみーさかーたっぷりみーさかー♪とミサカはミサカは新曲を披露してみたりする、うまい?」 何の前触れもなく元気に歌いだす[打ち止め]だが いやそれパクリだからとげんなりした様子で吹寄がクリップボードに視線を置いたまま右手だけであしらう。 「8着か・・・姫神さんは表彰関係ないから戻ってもいいよ、その子どうするの?」 「この子。迷子らしいから」、迷子センターまで連れて行く、と姫神はそう伝えた。 「そう、それじゃ迷子の呼び出しをしてもらわなくちゃならないわね、迷子センターの場所わかる?」 「大丈夫。問題ない」 無表情に片手だけガッツポーズして離れていく。 「さよーならー、ミサカはミサカは別れを惜しんでみたりしてみる」 [打ち止め]を抱えた姫神は近くにいた運営委員からスポーツ飲料のペットボトルを受け取り、迷子センターがある会場を目指した。 「みーさかーみーさかーみーさかみさみさみーさかー♪ ミサカはミサカは懲りずに続きを歌ってみたりするー」 「歌うまいね。喉渇いてない?これ飲む?」 「わーい、飲むーグビグビグビ、ミサカはミサカは苦しゅうないって感じなってきたー」 ◇◇◇ 「なんか疲れるな、表彰なんて普段されないからなぁ」 大量のフラッシュで疲労した目をこすりながら上条当麻は街を歩いていた。 この辺りは特に人込みが激しい。 地下鉄や自律バスの停留所など、交通の要所が集中してるが原因らしい。 電車からバスへ、バスから電車へ、 バスの路線Aからバスの路線Bへ、といった感じでさまざまな交通手段を利用する人々が溢れている。 表彰の後に吹寄に聞いた話だと学校の仲間はいま別の競技をしているから、応援に言ってくるようにといわれたがこちらは別行動でオリアナ=トムソン達 を捜索している土御門やステイルから連絡があれば即座に動かなければならないのだが、困ったな、どうしようとか上条が一人で悩んでいると 「どうなされたんですの?さっきからブツブツと、男の独り言は嫌われますわよ」 オレンジ色のスポーツ車椅子に座った白井黒子が車椅子の背もたれから後ろの上条を見上げるように言って来た。 あん?と上条が眉をひそめると、 「さっきからなにやら考え事をしているようですが、もしかしてお姉様のことですの?」 ビクゥと上条が、うわ、そういえばそんな問題もあった的な顔をすると 「大丈夫ですわ、お姉様にはわたくしが上手くごまかしておきますから」 実際には全然別のことで考え込んでたのだが、自分の前にいる少女は何かの雰囲気の変化みたいなものを感じ取ったのだろう。 上条が表彰台でフラッシュの嵐を浴びてる間に初春が壊れたスポーツ車椅子の代わりに明るいオレンジ色のスポーツ車椅子を調達してきた のだが初春はそのまま[風紀委員]の仕事に呼び出されて支部に戻ってしまった。 おまえはいかなくていいのか?と上条が聞くと自分の体に巻かれた包帯を見せて、わたくしこう見えても怪我人ですのと答えて風紀委員の 仕事はお休みすることを上条に伝えた。 そのあと無言で右手を上条に差し出して、運んでもらえます?とか言って来たのでオレンジ色のスポーツ車椅子へと白井を移動させ上条も会場を移動しようとしたのだが。 「あら?レディを置いてけぼりですの?ひどい殿方ですわね」 とまあ、そんなことを言われてしまったので現在に至るといったところである。 白井にはてっきり嫌われてるとばかり思っていたのだが今日の彼女はやたらと上条に絡んでくる。 まるでお気に入りのおもちゃを手に入れた子供のようだ。 しかし彼女は知らない。 大覇星祭で賑わうこの街とそれを楽しむ学生達、そんなささやかな幸せすら自分達の欲望の為に利用しようとしている魔術師の存在、 そして霊装[刺突杭剣(スタブソード)の取引を行う為に暗躍し、学園都市の内外では様々な思惑が交錯していることを させるものか―上条当麻はそう思った。 白井だけではなく美琴や上条のクラスメイト、外部から来た観客だって美しい思い出を作りたいに決まっている。 だからこそ、がんばらないと、と思う。 そんな上条の顔を怪訝そうに見つつ 「なにやら隠し事をしている気配がしますわ(ムカ)」 「は!?いや違うって、上条さんはすごくやる気ですよ、隠し事なんて滅相も無いですよ、なにをいきなり機嫌わるくなってるんですか!?」 不機嫌のムカムカで輝きが失われつつある白井に、慌てた上条はスポーツ車椅子の取っ手から手を離して彼女の前に回りこんで彼女の顔を覗き込むように答えた所で ドンっ、と背中を押された。 混雑している歩道で誰かの肩がぶつかったらしい。 予期してない衝撃に対処できずに上条はおっと、と思わず一歩前に進んでしまう。 そのため覗き込むように見ていた白井との顔の距離が極端に縮めてしまう。 というか元々顔と顔の距離は30センチほどしかない。 「「え・・・・」」 まったく同じ言葉をそろぞれ吐き出して、2人の唇は触れ合った。 ◇◇◇ ↓おまけ おまけ座談会その1 白井「きゃああああああああああああ、わたくしのファーストキスがぁぁぁ!!??」 上条「不可抗力だーーーーー!?」 美琴「へぇ・・・二人はなんかあったんだ・・へぇ・・そう・・(バチバチ) 吹寄「あれぐらいの衝撃に耐えれないなんてきっと骨よ!カルシウムが足りないんだわ、ほら姫神さん捕まえて」 姫神「ガシ。観念しやがれベイベー」 上条「うわ!?なに、この状況なにぃぃ!?」 ザザザザザザァァァ カランカラン 吹寄「さあ、あとはこの豆乳でかんぺっきよ!?ほら!飲みなさい!!?」 上条「もがーーーもがーーーー」 とある魔術の禁書目録の禁書目録SS 「Festival of large star IF前編」 次回予告 突然のハプニングで白井フラグを進行させてしまう上条 そんなとき偶然ぶつかった女性のやさしさに心を打たれその 手を握ったとき あらゆる異能を打ち消す『幻想殺し』が発動する。 まさか!彼女が!? 次回 Festival of large star IF第××話 「追跡殺し Route Disturb」 まずはその[幻想]をぶち殺す―!! To Be Continued
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2820.html
上条美琴の禁書目録こぼれ話アンソロジー 美琴「あれ? 何でこの話を今さら? もう(上琴)ネタは無いはずなんだけど?」禁書「ふっふっふっふっふっふ」上条「しかも、もうゲスト紹介前にインデックスがいるし。あと何その笑い? 結構怖い」禁書「ふっふーん。世の中にはちゃんと前回の私の扱いに同情してくれた人がいたんだよ。それが、とうまと短髪のイチャスレだろうと――――つまり!」美琴「アンタとこいつの話を掘り下げるってこと? 止めた方が良いと思うな。いろんな意味で」禁書「べー。大人の事情なんて知ったこっちゃないもん! 絶対やるし、ちゃんと助っ人も呼んできたんだから!」上条&美琴「「助っ人!?」」??「んー二人だけではこのジョジョネタは分かり辛いですわね」上条「んな!? この声、白井黒子か!? 原作1巻ではまだお前、登場してないだろ!?」黒子「どうして、改めてフルネームなのかは存じ上げませんが――――確かにわたくし、原作1巻には登場していませんけれども、アニメの1巻エピソードではちゃんと出ておりますし、そもそもこの時のわたくしは学園都市で起こっていた事件を追ってましたの。ですから登場する機会がなかっただけですわ」美琴「あっそうか。時系列的には幻想御手【レベルアッパー】事件のときと被るわね」上条「いやいや、それは後付け設定だから。原作1巻が出たときはまったく構想になかったお話だから」禁書「どう短髪! この強力な援軍! 普段は短髪に完全無敵に余すところなく協力的なくろこだけど、今回限りは間違いなく私の助っ人なんだよ!」黒子「ほーっほっほっほっほっほっほ! その、通りっ! 今回ばかりはお姉さまを敵に回してでもインデックスさんの味方をさせていただきますわ!」上条「え? 何その笑い? というか胸を張って、腰に手を当てて、ビシッと指差すそのポーズ、何か白井というより別の誰かを想像しちゃうんだけど!?」美琴「婚后さんに似てないこともないけど、婚后さんよりも突き抜けてるっぽいし――――てか、誰か分かる人の方がもう少ないんじゃない?」「おなかへった」「………………………………………………………………」「おなかへった」「……、」「おなかへった」「…………、」「おなかへった、って言ってるんだよ」禁書「やったぜ! 初セリフ! って、待つんだよ! 確かに私ととうまのファーストコンタクトはこれだったけど、これじゃ私、第一印象とっても悪いかも!!」上条「今さら何言ってやがる。しかしまあ、これはあれだ、大事なことだから4回言ったんだよな?」黒子「これはさすがにフォローのしようがありませんわよインデックスさん……」美琴「でも、アンタ(上条当麻)の反応は妥当ね。私たちでもこうなるわよ。いきなりベランダに引っかかっていた干しイカっぽいのが傲岸不遜に喋り出したら」禁書「だ、誰が侵略に来た娘でゲソ!!」美琴「……いや……アンタ(インデックス)、ノリノリだし……」 「私の名前はね、インデックスって言うんだよ――――あ、魔法名ならDedicatus545だね」「もしもし? もしもーし? 一体ナニ星人と会話中ですかこの電波はー?」 ――――最悪な事に、このインデックスと名乗る不思議ギンパツ女の子は床をゴロゴロしちゃうぐらいこの部屋を気に入ってしまったらしい。 まさかこれも上条の『不幸』が呼んで来たんだろうか? だとすれば嫌過ぎる。美琴「うわー何か本当に印象悪いわよアンタ。不幸が召喚した上にしかも『嫌過ぎる』って。前に『こんなの』扱いされた私よりも下じゃない?」禁書「ちょっととうま! これは酷過ぎるかも!!」上条「待て待て待て! 落ち着け、三角釣り目になるな、噛みつくための事前準備をするな!」禁書「言い訳だけなら聞いてあげるかも」上条「言い訳じゃねえって! 今の『俺』はこれを知らないんだよ! この当時の『俺』は今の『俺』じゃないから!!」美琴「あっそうか。言われてみればそうね」禁書「むー……なんだかやるせないかも……このやり場のない怒りはどこにぶつければ…………」黒子「…………なんだかこれではわたくしの計画が発動できませんわ…………」 次の瞬間、プレゼントのリボンをほどくようにインデックスの衣服がストンと落ちた。美琴「……………………」禁書「……………………」上条「……………………」黒子「……………………」禁書「ふ、ふん! どう短髪! 古来から主人公と性的ハプニングが起こるヒロインがメインヒロインで主人公といい関係になれるって絶対的不変の法則があるんだよ!」美琴「んな!? そ、それだったら私だってあるわよ! ついこの前だってこいつが私の胸を触ってきたし!!」禁書「うぐっ……! わ、私だってあるもん! 闇咲逢魔って人にさらわれかけたときに!! それに私ととうまは何度か抱き合ってるかも!!」美琴「そ、それくらい何よ! 私だって、押し倒されたり抱き寄せられたりツーショット写真撮ったり手を繋いで町中を歩き回ったりとか!!」禁書「う゛っ! そ、そうだ! 私がとうまに裸見られたのはこの時、一回だけじゃないんだよ! この後も何度かあって――――!!」美琴「げ……、そこまで…………! で、でも新約になってからはコイツ、私の夜の呼び出しに応じたり、一緒にハワイ行ったり、この前も阿吽の呼吸で最高のコンビネーションを魅せたりしたもん! というかアンタ! 新約になってから全然出番ないじゃない!! むしろ、私とコイツで共闘してることが多いわよ!!」禁書「ぐ…………痛いところを付いてくるかも…………」美琴「ふっふーん♪ 特にハワイまでの飛行機はコイツ、高いところが怖くてずっと隣に座る私の手を握ってたのよね! 6時間も!」禁書(イギリス行ったときのとうまは別に高所恐怖症じゃなかったからそんなイベント無かったのに!?)上条(ハワイに関しては、原作は描写なしなんで真実は闇の中なんだが…………)黒子「…………いつになくお姉さまが素直でございますの…………まるであの日の地下街のときのようですわ…………」上条「そういや白井ともあったな。確かお姫様抱っこ、だっけ。まあ、アレが性的ハプニングに入るかどうかは疑問だけどな。けど、お前は俺に興味ないよな?」黒子「――――!! 今、この状況で何を暴露してやがりますの!? 確かにわたくしはあなたに異性としての興味はございませんが場を弁えてくださいませ!!」美琴&禁書「「お姫様抱っこ!?」」上条「え!? いきなり矛先こっち!?」黒子「違いますわよ! あなたではなくわたくしですわ!!」美琴「く~~~ろ~~~こ~~~詳しく、話してくれる、わ・よ・ね?」禁書「……お姫様抱っこ……原作全女の子キャラ憧れの的、『とうまからのお姫様抱っこ』……私や短髪でもまだ無いのに、くろこ…………」黒子「いえ……あの……それはですね……」 「ステイル=マグヌスと名乗りたい所だけど、ここはFortis931と言っておこうかな」美琴「何、このキザな奴。私こういうタイプが一番嫌いなのよね。嫌味で相手を見下しているって感じがするのって本当に虫唾が走るわ」上条「まあ、キザったらしい態度はしてるが案外良い奴だぜ。特にインデックスのためになると全世界を敵に回してでもこいつはインデックスを守ろうとするだろうよ」美琴「まあ、なんて素晴らしい方なのかしら。ねえ、アンタ、こういう男の人って滅多にいないわよ。こいつはアンタをほったらかしにしてどこへでもホイホイ行っちゃうから、いつも傍にいてくれるこの英国紳士の方が良いんじゃない?」禁書「何で急にコロッと変わるのかな?」黒子「しかも何ですの? その溢れんばかりの笑顔は」「――――重要なのは魔法名を名乗り上げた事でね、僕達の間では――――殺し名、かな?」黒子「殺し名とはまた物騒な……」美琴「あれ? でも、アンタもコイツに自己紹介したときに『魔法名』を名乗らなかった?」上条「…………もしかして俺殺されるところだったの?」禁書「ち、違うんだよ! 私のは『魔術を使う魔法名』って意味だったんだよ! 殺し名のつもりだったら名乗るわけないかも!」美琴「どうかしら? 魔術サイドの重要機密を知られたんで口封じ、ってこともあり得たんじゃない? なんたって『禁書目録一〇万三〇〇〇冊の保管庫』よ」上条「インデックス…………」禁書「とうま! その疑いに満ちた目は許せないかも! なんなら殺し名でもいいんだよ!!」上条「あぎゃああああああああ!! 分かった! もう言わないから許して! 知ってるよ、お前がそんな物騒なことができないってことは!!」 「死ぬ! ホントに死ぬ! ホントに死ぬかと思った!!」黒子「見よ! この無様なヒーローの姿を! 上条当麻は七階の手すりから飛び出して、自転車小屋の屋根を転がり落ち、自転車の中に突っ込んで、アスファルトを這うように走り、しかも! インデックスを置いてまで逃げ出している!」禁書「(ちょ、ちょっと何かな? くろこ、そのナレーションは!)」黒子「(決まってますわ。インデックスさんはこの後、何があったかを知ってはいますが、お姉さまは知らないのですよ。お姉さまだけから上条さんの株を下げられるチャンスですわ)」禁書「(なるほど! さすが、くろこなんだよ! しかも、短髪の誤解を招くだけじゃなくて、知らずにとうまを軽蔑する短髪を見せてとうまに短髪を幻滅させようって報酬二重取り作戦かも!)」黒子「(ほーっほっほっほっほっほっ! その通りですわインデックスさん! 完璧なのですよ、この作戦は!)」上条「だが! だからと言って上条当麻がこの物語のヒーローの資格を失ったりはしない! なぜなら!」禁書&黒子「「ん?」」 ――――右手はとても便利だ。 何せ、目の前のクソ野郎を思う存分、殴ることができるのだから。 上条の拳が魔術師の顔面に突き刺さる。 魔術師の体は、それこそ竹とんぼのように回転し、後頭部から金属の手すりへ激突した。上条「紛れもないヒーロー! ヒーローの資格を失うとすれば! それは、戦う意思を、上条当麻が失くした時だけなのだ!」禁書「ちょっと、とうま! 何で自分でナレーションして、しかも自分の格好いい行【くだり】を勝手に紹介するかな!?」上条「アホか! どこの世界に好き好んで自分のカッコ悪いシーンをカッコ悪いままで流す馬鹿がいる!!」黒子「あー……わたくしの完璧で緻密な二重トラップ計画が…………」美琴「ふーん。アンタ、まんざら頭悪いわけでもないのね。攻略法は聞いていたとは言え、戦略的撤退と対抗手段の模索、火災報知機の機能に気付いた機転は大したもんよ」上条「ふっ、この俺が幻想殺しとかいうチャチな能力だけに頼ってると思っていたのか? 俺だってやるときはやるんだぜ。どうだ、スゲエだろ」禁書「短髪ととうま、お互いにお互いの好感度が上がってるかも!?」 「彼女の脳の八十五%以上は、禁書目録の一〇万三〇〇〇冊に埋め尽くされてしまっているんですよ。……残り十五%をかろうじて動かしている状態でさえ、凡人とほぼ変わらないのです」「けど、待てよ。待ってくれ。なんかおかしいだろ、インデックスには完全記憶能力があるんだろ?」「そもそも完全記憶能力とは何ですか?」「……一度、見たモノを、絶対に忘れない能力、だろ?」「元々、残る十五%しか脳を使えない彼女にとっては――――自分で『忘れる』事のできない彼女が生きていくには、誰かの力を借りて『忘れる』以外に道はないんです」美琴「ねえ、これっておかしくない?」上条「ああ、この時の俺は後から気付いたみたいだけど、確かに言われてみればおかしい話だよな。人間の脳にゃ言葉や知識の『意味記憶』、運動の慣れ『手続き記憶』、思い出を貯蔵する『エピソード記憶』の三種類があるし、しかも百四十年分の保管が可能。一〇万三〇〇〇冊の『意味記憶』をどれだけ消化しようが関係ねえもんな」黒子「違いますわ。一つ、誤解があるようですけれど、人間は『誰しも』が一度見聞きした情報は必ず脳にインプットされ、消えることがないのですよ」上条「何ですと!?」美琴「そ。つまり『忘れる』は、『いらない記憶を消去して整理してる現象』じゃなくて、『脳に貯めこまれた多くの情報に、引き出そうとする情報が埋もれてしまって呼び起こせない現象』を指すのよね。厳密には脳から一度見聞きした情報が失われることはないの。たまに起こる『フラッシュバック』や、いまわの際に見る『走馬灯』、記憶にないのに「過去に(夢の中も含めて)見たことがある」と感じる『既視感』が脳から情報が失われていないことの証明になるのよね。本当に『忘れる』ならアンタやこのちっこいのみたいに『物理的に脳細胞ごと破壊』までしないと無理」上条「け、けど現実に俺は、お馬鹿に分類されてるわけだし、テストの点数も低いし、能力開発だって…………」美琴「根本的なところを聞くけど、『ちゃんと』授業を『聞いてる』の? それと、インプットされた情報を呼び起こす訓練、すなわち『復習』を中心にした『勉強』をしてる? そうしないとどんどん新しい記憶に埋もれていっちゃって呼び起こせなくなるわよ。完全記憶能力が本当なら、そういった『勉強する必要が無い』んだけどね」上条「………………うう……何も言い返せない…………」禁書「……………………この部分は魔術の完全敗北かも」美琴「まあ、でも、アンタは自分が思っているほど頭が悪いわけじゃないわよ。このときのキザ男をちゃんと『頭を使って』撃退できてるわけだし、勉強の仕方を変えれば、アンタの右手がどうしても邪魔してしまう能力開発以外の科目の成績は伸びるんじゃない?」上条「そ、そうか! そうだ御坂! お前なら色んな勉強方法知ってんだろ? 俺に合う勉強方法を一緒に探してくれねえか?」美琴「ちょ、ちょっと! その壮絶なまでの期待に満ちた目は何!? いや教えてあげてもいいけどさ! あと近い近い!!///」禁書「とうま! なんで、短髪の手を力いっぱい握り締めてるかな!?」黒子「…………何ですの? この流れ…………イチャイチャできるとは思えない行【くだり】から自然にイチャイチャされてますの……」 「主人公気取りじゃねえ――――――――主人公に、なるんだ」禁書「とうま、かっこいいかも………それも、会ってたった三日の私を助けるために…………」上条「そ、そうかなぁ……いやぁ、そうまっすぐ言われるとさすがの上条さんも照れちゃいますよ」黒子(よぉし、よし、この流れですわよ。わたくしが望んでいたのは。さすがのお姉さまもこの行【くだり】では――――)美琴「どうしたの黒子。何か妙に悪い顔した笑い浮かべて拳を作ってぐっと体の横に引き寄せて?」黒子「いえお姉さま。実に『インデックスさんを助けようとする』上条さんの勇ましい姿に感動すら覚えたものでして」美琴「そう? でも私的には、なんか、コイツのイメージじゃないのよね」上条&禁書&黒子「「「は?」」」美琴「いや、何と言うか……そこのちっこいのを『助けよう』って決心するまでが長いっていうか、躊躇ってるって言うか」黒子「どういう意味ですの?」美琴「うん。このこぼれ話だと描写はされていないんだけど、そこのちっこいのと初めて出会ったときに、ホントは何もするつもりが無かったのに『とりあえず何かやった』っていう慰めがほしいだけで親身になってるフリしたり、炎の魔術師や女侍を相手にする時も、『勝てる』って判断できるまでは突撃しないで立ち竦んだり、記憶除去の儀式開始まで当初は嘘を吐き続けようとしたりとか、何か『今のアンタ』と違う人みたいなのよ。『今のアンタ』なら最初から本気で親身になるだろうし、『戦い』で、戦略上突撃しないってことはあっても立ち竦むなんてこともないだろうし、儀式にしたって開始直前まで諦めないで最後の最後まで何か手段を模索しようとするんじゃないかなって。まあ、そこまでの経験の差って言ってしまえばそれまでになっちゃうんだけど、私や妹達の時に一方通行に挑んだアンタを思うと、今回の一連の流れはどこか臆病かなって」黒子「……言われてみればそのような気も……そう言えば、わたくしを助けにきてくださったときはまったく躊躇いませんでしたわね。ビルが倒壊しかけてましたのに」禁書「…………私の知ってるところだと、ひょうかを助けようとしたときとか、ハイジャックを収めようとしたときとかも躊躇いはなかったかも」上条「まあ、俺はこの時の記憶はないわけだが、確かに俺にしちゃ深謀熟慮してる感は否めないか」美琴「素直に怖がってるって言えば?」上条「うぐ……」美琴「でも、私からすれば今のアンタの方が好きね。前のアンタだと、これじゃもしかしたら一方通行に挑まないで私に丸投げしてたかもしれないもん」上条「……なんか複雑だな……今の俺を肯定してくれるのは嬉しいが、前の俺を否定されてるみたいで……どっちも『俺』なんだが……」禁書「(ちょっと、くろこ! 短髪がさらっと「好き」とか言ってるかも!?)」黒子「(…………上条さんを『意識していない』時のお姉さまは上条さんに負けず劣らず無自覚なのでございますのよ…………公衆の面前で押し倒したり、一時間以上手を繋いで町を徘徊したり…………、上条さんの宿題をやるために目一杯すり寄ったり、とか平気で出来ますもの…………)」美琴「んー? どうしたの、二人とも?」黒子「いえいえ何でもございませんわ」禁書「そそ。短髪が気付いてないならそれでいいんだよ!」美琴「?」 教会が、元々何も問題なかったインデックスの頭に何か細工をしたんだ。 ――――上条はボロボロの右手をインデックスのおでこの辺りに押し付けた。「――――――――――――、って、あれ?」 起きない。何も起きない。 ――――インデックスのほっぺたやつむじの辺りをぺたぺた触ってみるが何も起きない、何も変わらない。 ――――ステイルをぶん殴った後、傷付いたインデックスを運んだ時にもあちこち触れているし、インデックスが布団の中で自分の素性を明かした時に上条はインデックスのおでこを軽く叩いたはずだが――――当然、何かが起きた形跡はなかった。 ――――ならば……まだインデックスに触れていない部分がある。「…………………………………………………………………、あー」 何かものすごくエロい方向にすっ飛びかけた頭を上条は無理矢理に戻す。美琴「…………」黒子「…………」禁書「…………」上条「やめて! その真っ白い視線は止めて!! 視線がとっても冷たくて痛いです!! 凍え死んじゃいそうです!!」美琴「分かったわよ。どうせこの時の『アンタ』は今の『アンタ』じゃないし。って、あれ? 次の戦闘シーンはカット?」禁書「うん、別にいいかも。というか、あの私はあんまり見られたくないんだよ」上条「ええっ!? 俺の一番かっこいいシーンだし、俺の有名な決め台詞があるんだけど!?」禁書「だって、とうまの説教長いもん。原作約3ページなんだよ」上条「そ、そんな理由で……………」黒子「んー。何か重要な出来事が……学園都市に関して何か致命的に重要なことがありましたような…………」 「あなた、病室を間違えていませんか?」 少年の言葉はあまりに丁寧で、不審そうで、様子を探るような声だった。 まるで、顔を見たこともない赤の他人に電話で話しかけるような声。 ――あれは記憶喪失というより、記憶破壊だね? 凍てつく夏の診察室で医者の放った言葉がインデックスの脳裏をよぎる。「とうま、覚えてない? 私達、学生寮のベランダで出会ったんだよ」「――俺、学生寮なんかに住んでたの?」「……とうま、覚えてない? とうまの右手で私の『歩く教会』が壊れちゃったんだよ」「――あるくきょうかい、ってなに? 『歩く協会』……散歩クラブ?」「…………とうま、覚えてない? とうまは私のために魔術師と戦ってくれたんだよ」「――とうまって、誰の名前?」「とうま、覚えてない?」「インデックスは、インデックスはとうまの事が大好きだったんだよ?」「ごめん。インデックスって何? 人の名前じゃないだろうから、俺、犬か猫でも飼ってんの?」 うぇ……と、インデックスは『泣き』の衝動が胸の辺りまでせり上がってくる。 けれど、インデックスは全てを噛み殺し、飲み込んだ。 飲み込んだまま、笑う。完璧な笑みとはほど遠い、ボロボロの笑顔にしかならなかったけど――――美琴「うえ……うえええ……えっぐ……えっぐ…………」黒子「イ、インデックスさん……これは切なすぎますわ………」禁書「…………自分のことだけど、本当にこれは悲しかったんだよ…………」上条(よし! 今回の作者、ここだけはぐっじょぶ! この後の行【くだり】をやると真相の前に、インデックスはともかく、御坂と白井には殺されてしまいかねんからな!!) 美琴「あ、これでお終いなんだね」黒子「うう……もう少し長くあってほしかったですの……(これでは上条さんとインデックスさんの仲を取り持つまで行けませんでしたわ……)」禁書「大丈夫! 充分だよ!」上条「というと?」禁書「どう短髪! とうまが私のために奮闘している姿は! これだけ絡んでる姿に短髪の割り込む隙はないかも!!」美琴「いや、何と言うか……別に何とも」禁書「ふっふーん♪ 強がらなくてもいいんだよ! これだけ見せ付けることができれば、とうまには短髪より私の方がふさわしいって、ここのスレ住人に思ってもらえるかも!」美琴「ええっと、それは多分ないんじゃないかな? まあ、ちょっとはアンタに対して優しくなってはくれるかもしれないけど根本は変わらないんじゃ……」黒子「そう言えばお姉さま」美琴「何?」黒子「今回のこぼれ話、お姉さまはとっても冷静に見ておられましたけれども何故でございますの? 普段のお姉さまでしたら、とっくに上条さんが何度か命の危険に晒されていたかと思うのですが……」上条「さらっと俺の命を何度も危険に晒すなよ!?」禁書「決まってるんだよ! ここまでやられたから短髪も身を引くことを考え始めたからなんだよ!」美琴「な、何に対して何から私が身を引くのか知んないけど、根本的なところでいい?」禁書「負け惜しみなら聞いてあげるかも!」美琴「? 負け惜しみって何よ? まあいいけど。ところで私、最初に言ったわよね? 『色んな意味で止めた方がいい』って」禁書「うん。一つはスレ違いの可能性、一つはスレ住人さんたちに受け入れてもらえるかどうか、ってところかも」美琴「まあ、それもあるけど、一番大事なことがあるのよ。確認するけど、アンタが『大好きなコイツ』は、このお話で紹介したコイツよね?」禁書「そうだよ」上条「あー……御坂の言いたいことが分かった……」禁書「え?」上条「…………いや、世の中には知らない方が幸せってこともあるよな」禁書「どういう意味?」美琴「…………今回ばかりはそいつの意見に賛成ね。アンタにとっては本当に知らない方がいいわよ。武士の情け。私も言うのやめた」黒子「どういう意味ですの? 黒子にも分かりかねますわ」上条「つまりこういうことだ。(インデックスが『大好きな俺』は『この時の俺』であって、けど『この時の俺』はもういないんだよ。それをインデックスに悟らせるってのは可哀想だろ?)」黒子「ふむふむ。あ……なるほど……でございますわ……」上条「だろ?」黒子「そうですわね。インデックスさん、ここはお姉さまと上条さんの言うとおり、インデックスさんはその理由を知らない方がよろしいです……わ……よ……?」美琴「…………」禁書「…………」上条「ど、どうしたんだ二人とも? 急にそんな前髪の影を濃くして、笑顔なのにちっとも目が笑ってない顔になって……」美琴「なぁんか、随分、自然に顔をそいつに近づけたわね……黒子……」禁書「とうま……随分、自然にくろこに耳打ちできたみたいなんだけど……」黒子「な、何でございますの!? どうして二人からどす黒いオーラが立ち上っておりますの!?」上条「えっ!? こんなんで二人のスイッチ入っちゃうの!? 嘘だろ!? 沸点低すぎ!?」禁書「くろこぉ……くろこは今回、私の味方だったはずなのにぃ……」美琴「ふぅん……アンタも趣味の幅が広いのね……それとも黒子の変態体質をゲンコロしようとしたのかしらぁ……」上条「な、何かヤバい雰囲気!! こ、これはマズイ!!」黒子「きゃっ! ちょっと上条さん!?」上条「喋るな! 舌噛むぞ!!」黒子「そうではなくて下ろしてくださいまし! わたくし、自分で走れますわ!!」上条「そんな暇あるか! 下ろしている間に追いつかれてしまうわ!!」美琴「っ!! またお姫様抱っこ!!」 禁書「くろこだけずるいんだよ!!」上条「逃ぃげるんだよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」黒子「なんなんですかぁ!? このオチはあああああああああああああああああああああああ!?」
https://w.atwiki.jp/pokemonbwgati/pages/17.html
コメント #comment(size=60,vsize=5,below,noname) を編集すれば掲示板になりまする (2012-01-25 15 55 53) u (2012-01-25 15 51 27) 今までみた中で一番充実してると思たのがアンノーンだった位だから 本格始動してほしいね がんばろ (2011-11-28 13 37 46) 本格始動させないか このうぃき (2011-08-21 00 41 01) ガチすぎワロタ・・・ガチで酷すぎワロタ・・・ (2011-07-25 23 39 42) 糞 (2011-07-25 23 16 45) ガチ対戦掲示板 ガチ交換掲示板 (2011-07-25 17 54 23)
https://w.atwiki.jp/sekina_seitokai/pages/66.html
『アニメ第3話 -取材される滝原雅貴-』 滝原雅貴「いま、会いに行きます!」2003年小学館刊行のメディアミックス作品、「いま、会いにゆきます」(市川拓司 著) ???「いっぺん、死んでみる?」2005年放映開始のアニメ「地獄少女」の名ゼリフ主人公、閻魔あいと藤堂リリシアのキャストが同じという中の人ネタの上、製作会社も同じスタジオディーンである。ちなみに原作では彼女は出ておらず、そのまま美少女の群れに突っ込んでいる 「藤堂リリシアの部屋」テレビ朝日系列のご長寿番組「徹子の部屋」 リ「それでは、さよなら、さよなら、さよなら」テレビ朝日系列のこれまたご長寿番組「日曜洋画劇場」で1966~1998年まで解説を勤めた淀川長治が番組終了時に締めとして使った名言。真儀瑠先生、リアルタイム世代と言われても番組が長すぎて年代がわかりません 夏「最近だとラノベかな、禁書目録とかバカテスとか」"電撃文庫"出版、「とある魔術の禁書目録」 と "ファミ通文庫"出版「バカとテストと召喚獣」のことまあ、どちらも一応角川グループに収まってはいるわけですが… 夏「でもバカテスとかアニメにピッタリだろ」実際、2010年1月より放送。ところで製作会社はSILVER LINKなんですが… 冬「ちょっと待ってください、今やっと黒グラビが足引きずったんで」 冬「なんてこと!天鱗が1個足りない!」 冬「ようし、ここまで来たら大連続狩猟も一気に-」全部纏めてカプコン製作のゲーム「モンスターハンター」・ 黒グラビ:皮膚が硬化して黒くなったグラビモスの強化版・ 天鱗:同ゲーム内におけるレア素材の一つ・ 大連続狩猟:大型モンスターを連続で狩る「2ndG」に登場したクエスト以上から真冬のプレイしているゲームは「モンスターハンターポータブル2ndG」の方とわかる 記事「イギリスから来たゲーセン少年、ゲームセンターあらん」小学館、コロコロコミック連載の漫画「ゲームセンターあらし」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/719.html
序章 罰ゲームは海外旅行③ それからはもう大変であった。 たかが一緒に旅行に行くぐらいで罰ゲームを行使しては勿体ない等と抜かした美琴は イタリアにいる七日間の間に罰ゲームを考えるとかで封筒を見てどこやらの旅行代理店に電話をかけ始めて無理矢理チケットを取得してしまったとか、 パスポートを探しまくって部屋中ひっくりかえしたりとか、 外人国籍のインデックッスが入国履歴ないのってヤバくね?っててんぱってみたりとか。 パスポートにインデックスの年齢が書いてあったりとか。 まあ、色々である。 で、翌日。 「む。とうま、とうま。なんか向こうの方にに短髪がいるんだよ」 「ああ。いるねえ」 「あれ?こっちに来てるかも」 「ああ。来てるねえ」 「そういえば、とうまってイタリア語話せたんだね」 「話せません」 「へ?じゃあ、とうまははるばるイタリアまで行って何をするつもりなのかな?」 「ぐっ」 「まったく。今時の学生なら最低でも三カ国語ぐらいはしゃべれなくちゃダメかも」 「ぐっ。しかし言い返せないのが辛いところ」 上条が弱気になったのに気をよくしたのかインデックスが喋り出す。 「ふふふ。別に私が通訳をやってあげても良いんだけど」 「な!今更お姉さんキャラ演じるとか無理が有りすぎるぞ。インデックス てか、お前本当に喋れるのかよ」 「Ciao!」 「チャ、チャオー」 「発音が全然ダメかも!もう一回いくんだよ。Ciao!」 「チャオ……」 「Ciao.」 その時、上条の頼りない発音と被って流暢な(もちろん、上条には実際の判定は出来ないのだが)声がした。 「……お前、本当に来たんですかー!」 「な、何よ。そんな来てしまってガッカリみたいな顔は。 安心して。私、イタリア語もそれなりに喋れるから、通訳ぐらいならやってあげても良いわ」 呆れる上条を他所にインデックスはお怒りのようである。 「********!****!」 「****!******!」 「******.***!」 などなど、イタリア語でインデックスと美琴が口論を始めだす。 「だー!やめろ!お前らそんな風に喋り出すと日本語しか喋れない上条さんが迷惑だろうが」 「とうま、とうま、今のはイタリア語じゃなくてフランス語なんだよ」 「え?当たり前じゃない。鼻から抜ける発音だったでしょ」 「……もう帰って良いですか?」 空港に着いただけでぐったりの上条さんだが、もちろん彼の不幸はこんなものでは終わらない。 「えっと、何ですか?その体に無数に付けている安全ピンは……」 ・ ・ ・ 「ちくしょー!第二十三学区の空港は絶対に面積無駄に使ってやがる!」 「え?何々?とうま、服買ってくれるの?」 「え?そ、それじゃあついでに私のも買って貰おうかなぁ、なんて……」 という騒動は序の口で。 序章 罰ゲームは海外旅行④ 上条さん一行はぎりぎり飛行機に乗り込んだ訳なのだが。 何やら、客室乗務員がトランシーバーぐらいの機械を持って機内を歩いている。 「なー。あれって何してるんだ」 「む。そういうこと私に聞かれても分からないかも。 あ、でも想像するとあれでみんなの好物を調べているのかも!それで、美味しいご飯が……」 「だー!端からお前には聞いていない!面倒くさいから黙っててくれ!」 「あー、あれ?多分、携帯の走査でしょ。付けっぱなしになっている携帯がないか探す奴」 「はー。そういや、携帯付けてると飛行機に異常が出るんだったけ?って、あれこっち来るぞ。 俺、携帯消してるよな。インデックスは持ってないし、美琴、お前は?」 ガサゴソと鞄を見て携帯の電源が落ちているのを確認してから美琴を見る。 実際は、この間ずっとインデックスが上条の頭にかぶりついているのだがスルーだ。 「ヤ、ヤッバ」 「?どうした?」 美琴の顔に焦りが満ちている。 あと、よく見たら客室乗務員の綺麗なお姉さんの顔からも汗がダラダラと流れている。 「あ、あのー。も、申し訳ありませんが、そちらのお嬢様から異常な程電磁波が出ているようでして」 そういって、客室乗務員が上条に計器を見せる。 針はこれでもか!と言う程に振り切っている。 御坂美琴。学園都市第三位にして、学園都市随一の電撃使い。 その潜在能力は、黙っていても猫が逃げる程である。 「……御坂って普段海外旅行どうしてるわけ?」 「……そ、それはそのー。電波遮断の客室が付いた飛行機チャーターするとか?」 「気付くの遅ぇよ!」 「だ、だっていきなりだったから」 「あ、あのーフライト予定時刻を過ぎておりますのでどうにかして頂かないと……」 「ふ、不幸だー」 その時、上条の右手が偶然美琴に触れた。 「あれ?急に計器がゼロに」 「……」 「…………」 「………………………………はい?」 こうして、上条さんのイタリア行き約十時間の旅行は右手に御坂を。頭部に禁書目録を携えた奇妙な道中になったのでありました。 「不幸だー!」
https://w.atwiki.jp/akatarusurereview/pages/215.html
その他SS投稿掲示板 記号・英数字・あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ タイトル 投稿者 【ブラックラグーン】麻雀しない江崎さんがロアナプラ入り【むこうぶち】 とり 舞-HiME 運命の系統樹 修羅 -玖珂なつき裏・九条むつみEND- ほす 舞HiME 後日譚 一兵卒 舞-HiME 風華大戦 前書き+登場人物紹介 一兵卒 舞ーHiME X 得救世 雲流遊人 舞-乙HIME 王とオトメとバトラーと スラッシュ 舞-乙HIME 黒き魔人 DMC 舞-乙HiME 真白なる姫君 ノア・D・アーク 舞-乙HiME 真白なる姫君 終章 聖戦のオトメ (完結) ノア・D・アーク 魔王 式森和樹無謀編 江戸ワード 【続編】マクロスF Operation ANGEL HALO (× R-TYPE) 呪人形 マクロスフロンティア劇場版記念 ネギ 魔剣の後継者 旋風 まさかのハンター生活( モンハン2G ) ぺでぃ 魔獣星記ギルま!(獣星記ギルステイン×魔法先生ネギま!)【第二部開始】 YOU 魔女狩り探偵ほむら (魔法少女まどか☆マギカ) III. 箱の魔女 【問題編】 ほむクルス 魔女と魔王(ストライクウィッチーズ×男オリ主) ウジキントキSW 魔女の軌跡(とある魔術、『助けて上条さん』外伝) 凪砂 【ネタ】 マシンロボ漫遊記 小話 まず、最初に karen マダムキラーの効能 くーがー 待ちわびた日(ペルソナ4) ゆな 真っ白なキャンパス 仮名はめは 魔導戦士ガンダム00 the guardian(機動戦士ガンダム00×魔法少女リリカルなのは) ロビン まどか☆マギカキャラと石ノ森ヒーローが出会うだけのSS【イナズマン編】 アキカン まどかといっしょ【魔法少女まどか☆マギカ】 あきら マヒルマテレビ a マブラヴ ~Another Future~ 皐月愛 マブラヴ Alternative ~宿命、そして償い~ 神那 マブラヴ Complete ふろうずん マブラヴ If 悠々自適 マブラヴ ReALTERNATIVE 茨 マブラヴ オルタネイティヴ カラスの翼(注:AC4クロス) ユウ マブラヴ オルタネイティヴ ~斬魔の後継~ 茅 マブラヴ オルタネイティヴ あふたー G マブラヴ オルタネイティブ UNSUNG HERO 山葵 マブラヴ オルタネイティブ 神の刃 よしや 『マブラヴ オルタネイティブ』 ~来訪者~ NAMELESS-ONE マブラヴ 悲しき世界の果てに 凡人 マブラヴ 恋心 凡人 マブラヴ~鎮魂歌~ うり坊 マブラヴ‘壊’ G-dan マブラヴ・オルタネイティヴ PLUS NAMELESS-ONE マブラヴafter ALTERNATIVE+ 第125話~ レイン マブラヴafter ALTERNATIVE+ (修正版) レイン マブラヴafter ALTERNATIVE+ 第42.5話から レイン マブラヴafter ALTERNATIVE+ 第76話から レイン マブラヴafter Second Alternative Foxy マブラヴALTERNATIVE~立ち上がれ 気高く舞え 天命を受けた戦士よ ~ 通行人A マブラヴALTERNATIVE~立ち上がれ 気高く舞え 天命を受けた戦士よ...... 通行人A マブラヴNEXTver.2 HYBUSA マブラヴオルタネイティヴ 宿り刀 ノブスケ マブラヴオルタネイティヴ(偽) USO800 マブラヴオルタネイティヴ(偽)(仮) USO800 マブラヴオルタネイティブ いつか見た青い星(ネタバレ有) ak マブラヴオルタネイティブ 誰もいない空の下で ぼんた マブラヴオルタネイティブX Mr:K マブラブオルタネイティブ~死~(仮) さしみ まぶらほ 破滅に抗う物語(短編完結 主人公逆行 序盤は夕菜がデビルキシャー化) タケ 魔法少女ありか☆マギカ (まどかマギカ オリ魔法少女ループ) ネイチャー 魔法少女和尚まどか☆マギカ(筋肉の狂宴) 黒猫エリカ 魔法少女セイバーシロウ ECの電車男 【チラ裏から】 魔法少女だらけの聖杯戦争. なろう加筆版 浅田湊 「魔法少女になりませんか?」 [魔法少女まどか☆マギカ 女オリ主] ※現在 第2章完結 からわら 魔法少女の唄 (魔法少女まどか☆マギカクロスもの) EL 魔法少女仁美☆マギカ(魔法少女まどか☆マギカ) 鍾馗 魔法少女まどか★マギカ Returns ~エルド・アナリュシス~ (まどか★マギカ×地球・精神分析記録) ぱばーぬ 【一挙完結】魔法少女まどか☆マギカ 《円環の理》――この世界に幸あれ ちょろんぞ 魔法少女まどか☆マギカ 『おはよう』 Ray 魔法少女まどか☆マギカ 短編集 Ray 【完結】魔法少女まどか☆マッスル(まどか魔改造)【チラ裏から・ネタ】 士泉 魔法少女リリカルなのは ブラックストライカーズ フェイゲン 【まどか☆マギカ】魔法少年 たつや★マギカ うどん 『麻帆良に降りた劣化品』(T・O・A→ネギま!)~1話~ 修正 たまご [ランスシリーズ外伝SS集 魔物隊長編 巫女機関編 zanetta 護最強伝説 護くんに女神の祝福なんてなくても王者! フェレット好き マリア様が……こっちみんな! (マリア様がみてる オリ主) ゆ 【習作】マリア様がよそみしてる(マリみて 祐麒逆行・TS) 元素記号Co マリア様も麻雀がお好き。(マリア様がみてる) 了 『魔理沙は大変な(以下略』 (東方Project) 櫛田星徒 饅頭じゃないよ大福だよ(シークレットゲーム) VeEr 見失った人生(戦国ランス+ ) REVO みくちゃんの投稿よろ みく 美琴 SIGZO 《完結》美琴ちゃんがゆく! まとも版 (超電磁砲二次) 深冬 美琴の憂鬱~御坂VS神裂 【とある魔術の禁書目録】 完結 sig# 水色の星(灼眼のシャナ再構成)【完結】 水虫 水色の星0(灼眼のシャナ) 水虫 水色の星S(灼眼のシャナ再構成)【完結】 水虫 水色の星T(灼眼のシャナ再構成)【本編完結】 水虫 【完結】水の都の守り神を救ってみた【DP主→ポケモン映画】 東野 道はひとつじゃない! 智代の主人 みなみけ日記(みなみけ・オリ主)※タイトル変更しました ハチミツ好き 源初と終末の物語 第一章 七夜 黒の助 【完結】ミュールIFルート(Ar tonelico 世界の終わりで詩い続ける少女) しんかい 冥竜王カイザー (ダイの大冒険アフター・オリ主) ダ・テレポ 未来王と僕(まぶらほ+いろいろ) 黒炎 【チラ裏から】魅惑の華【とある魔術の禁書目録SS】 狗子 ムーンライトラビリンス・クロニクルエディション(オリキャラ。現実→MLの世界へ...... Mr.タックン 昔の時 犬夜叉 こぉとり (チラ裏から) 麦野さんと上条君と不幸な最強 (とある魔術の禁書目録)タイ...... ni 無限の意思、渇望する未来 (オルタ、ネタバレあり) 粉微塵 ムシウタ 残夢日記 【完結】 修正中 酸化銀 ムシウタ~儚き兄妹~ 桜牡丹 ムシウタ-夢を見る者達-(一応、現実→ムシウタ) 薄い絵本 無色のグニパヘリル ~What a beautiful miracle~【魔法少女まどか☆マギカ×多...... 大紫 【番外更新】無能営業 淫☆キュベーター(まどか☆マギカ QB魔改造・独自解釈) ファイヤーヘッド 無刃のイェーガー 悩める少年少女と企むその他大勢【短編】 神門 無法地帯と書いてフリーダムと読む 名無し 紫色の憂鬱(ガルマ→種世界) KIKI 迷宮恋姫【完結】 (真・恋姫無双 二次創作) えいぼん 【チラ裏より移動】『迷宮は今日も探索日和』 (世界樹の迷宮3) KCA メガトンの修理屋(fallout3二次創作) taka234Me 目指せ!全力ご都合主義(現実→コードギアス) ナナヤ 目覚めるとそこは廃墟(現実→バイオハザード) 海 めだかボックスss 人吉善吉と江迎怒江の関係(完結) 新古理 メビウス~オオゾラノカケラ (エースコンバット4 シャッタードスカイ 兎零乃(とれの 目を開けたら幻想郷 東方 オリ主 しまんちゅ もう1つの光(遊戯王OCG オリカ主人公物) 天海月斗 【バカテス】妄想13話 raw もう一人のSEED【機動戦士ガンダムSEED】 【TS転生オリ主】 主人公イラスト追加 menou もう一人の壬生狼(るろうに剣心) KIKI 【元チラ裏】 もう一度、今度は二輪の花で……【北斗の拳(憑依?)】 ジャキライ もう一度君に誓いを 燐 燃えカスと俺と聖なる炎と 小岩井コヒ もしかしてトリップ?(ジルオールインフィニット) ライン もしシンの代わりにマユが生きていたら(SEED DESTINY) 花卉 もしも、阿良々木暦と哀川潤が知り合いだったら? (化物語X戯言) Brandon もしも・・・・・~TOA~ MD 元・魔王な珍道中!(ランスシリーズ) panda 「モトラドの国」(キノの旅) 紫 模倣旅談(オリキャラ+複数クロスオーバー) ガルビア (タイトル)モンスターハンター ファング モンハン小説 新作更新「刀工達の夜 第四話」(4月30日) あらし その他SS投稿掲示板 記号・英数字・あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3185.html
【種別】 人名(仮) 【元ネタ】 世界初の哺乳類の体細胞クローンである雌羊ドリーだと思われる Wikipedia-ドリー (羊) 【初出】 とある科学の超電磁砲第五十九話 【CV】 小原 好美 【解説】 【正体】【妹達との関係】 【その後】 【能力】 【解説】 「ドリー」の通称で呼ばれる、『才人工房』で生活している少女。 当時の警策看取や食蜂操祈、帆風潤子ら、『才人工房』に所属していた子どもたちと同様に、 靴下やブラ・キャミソールなどは身に着けず、黒色の手術衣のような服と、下着のショーツのみ着けている。 「中学生」ということになっており、容姿も中学校一年生ほどだが、 当時まだ小学生だった食蜂に「アナタ本当に中学生ぇ?」と笑われるほど、 人格や精神、口調、行動などの面ではかなり幼く、裏表のない性格。 外の世界を知らず研究施設内で育ち、友人もいなかった生活環境から人寂しいのか、 抱きついたり匂いを嗅いだりとスキンシップを好む。 『才人工房』から宛てがわれた警策を「みーちゃん」と呼び慕い、ただ一人の親友とした。 互いに裏表なく笑い会えるような親しい関係を続けていたが、 ある日偶然にも、警策に後述の「身体の傷」と生命維持装置を見られてしまう。 警策は「医療機関ではなく能力者開発施設の『才人工房』がドリーの「治療」をしている」ことに疑いを持ち、 機密データを調べ上げ、彼女の境遇に憤慨し研究者達に反逆するが、 捕らえられて暴行・監禁され、ドリーから引き離されてしまう。 事情を知らないドリーは「埋め込まれた機械を気味悪がられ、避けられた」 と解釈して強いストレスを抱えてしまった。 このストレスがドリー実験データに影響することから、『才人工房』は新たに食蜂を彼女に宛てがう。 その能力で食蜂を「みーちゃん」と誤認した彼女は、 しばらく食蜂と共に過ごした後、ついに肉体の限界を迎え倒れる。 倒れた彼女が研究者に引き取られる直前、食蜂に「おなまえ、きかせて」と頼み、 友達になってくれた「みさきちゃん」に「ありがとう」と告げこの世を去った。(*1) 【正体】 ドリーの正体は、御坂美琴のDNAマップを用いて試作されたクローンの少女。 すなわち『妹達』が生み出されるより前の「0号(プロトタイプ)」である。 上層の組織から『才人工房』に預けられていた。 その目的は「クローンを長持ちさせるための実験データの採取」で、 短命な肉体を維持する目的で、腹部付近から露出する形で身体に機械が埋め込まれており、 彼女自身の健康を顧みず、あらゆる薬物を投与してデータを採取されている。 胸部・腹部のほか、背中にも3つ大きな傷があり、 亡くなる間際には左足首付近や顔にも裂傷が確認できるが、詳細は不明。 また、クローン間での情報共有を行うネットワーク構築の実験体でもあり、 同時期に造られ、目覚めることなく眠ったままの『妹』個体に、 研究所で生活している『姉』個体の人格・記憶・経験がすべて転送されている。 つまりドリーは『姉』個体と『妹』個体の二人セットで、「0号(プロトタイプ)」として機能していた。 ただし、これらドリーに関するデータ採取の真の目的は『才人工房』には知らされていなかったようで、 ドリー関連の研究は「上から押しつけられた目的すらわからない人形遊びの一環」と称されていた。 【妹達との関係】 御坂美琴のDNAマップを用いて生産されたクローンという点は共通するが、 ドリーは、天井や布束らによる『量産型能力者計画』ではなく その先行技術調査の個体 であり、 従って後に生産された御坂妹をはじめとした20001人の妹達とは異なる点も多い。 ドリーの『姉』個体と『妹』個体で構築されていた実験的ネットワークも、 後に生産された妹達のミサカネットワークとは直接の繋がりや接続がなく、 かつ『姉』個体が存命だった時期とは時間軸も大きく異なっているため、 妹達はドリー姉妹の存在を認知できていないものと思われる。(*2) なお、ドリー(『姉』)は、自分に『妹』が存在することや、 「たくさんのいもーとができる」ことは知っていたようだが、 自身の素性や実験の内容についてどの程度知っていたのかは不明。 また、妹達では、布束が監修した洗脳・学習装置を使用して、 生産された直後の段階で脳に様々な知識を強制的にインストールし、 喜怒哀楽などの感情についても一定の制限がなされていため、 例外的なミサカ19090号や打ち止めを除いて、人間的な感情が極端に薄い。 一方、ドリーは「本を読む」「人と接する」など、実際の経験によって 知識や感情・人格を身につけているようで、幼いながらも自然な人間性があり、 髪型や瞳の作画表現なども妹達や美琴とは異なっている。 ネーミングの似たミサカ00000号(フルチューニング)とは 別人である 。 【その後】 大覇星祭の事件の後、木原幻生の記憶を読んだ食蜂は、ドリーに関する本当の研究目的と 『妹』個体の存在、警策看取こそがドリーの親友だった「みーちゃん」だという事実を知る。 そして、眠ったまま研究機関で保管されていた『妹』は、食蜂と警策の手により解放され、 離れ離れになってしまった親友同士の『再会』を果たした。 亡くなる前の『姉』個体の髪型はショートヘアだったが、 再会して以後の『妹』個体は、現在の警策や食蜂と同程度のロングヘアになっている。 『妹』の存在を知った当初の食蜂は、 「『妹』は記憶と情報を共有しているだけでドリー本人ではない」としていたが、 人格なども含めほぼ完全に記憶が引き継がれている様子であり、 以後は警策も食蜂もドリー自身も、『妹』をドリーとして同一視して扱っている。 再会後のドリーと警策は、食蜂所有の隠れ家で 同棲生活 を送っている模様で、 ドリーと警策の二人、あるいは食蜂を含めた三人で外出することがあり、 超電磁砲T第25話では、「ウミにつれていって」という願いを叶える一歩として、 学園都市内の水族館へ出かけていたり、 獄門開錠(ジェイルブレイカー)編でも、興味を持ったドリーたっての希望で、 警策に連れられ共に第二少年院の脱獄トライアルに出場している。 『とある科学の心理掌握』にも登場し、警策とのほのぼのした日常が描かれる。 『禁書目録』本編には登場せず、食蜂が絡むシーンでごく稀に言及される程度であるが、 遅くとも12月の中頃(新約22巻リバース)までには、 オリジナルである美琴が「食蜂が関わっているプロトタイプ」の情報を掴んでいるようだ。 ただし、そこに至る経緯は外伝を含め作中では未だ明かされていないため、 食蜂が直接美琴に対してドリーの存在を伝えたのか、 それとも美琴本人が何らかの手段を用いて知り得たのかは不明。 なお、上述の脱獄トライアルに参加した際には、警策が食蜂派閥のメンバーに、 あの子のことはあいつ(食蜂)なりに伝えるタイミングを図ってると思うから といった見立てを伝えている。 【能力】 美琴や、後に製造された『妹達』と同様、能力は電撃使い。 なお、担当編集によると 妹達は基本的に異能力(レベル2)から成長できない ようだが、 ドリーに限っては 食蜂によるアシストで強能力者(レベル3)相当に到達している 。 脱獄トライアルの際には、警備ロボに狙われていた警策を助けるため、 自分とさほど変わらぬ体格の彼女を「お姫様抱っこ」して宙に浮いたまま、 長い髪をレール代わりにする手法で、同時に4つの小威力の超電磁砲を撃ち出す離れ業をやってのけており、 高い戦闘能力や身体能力も身に着けているようだ。(*3)