約 1,167,109 件
https://w.atwiki.jp/dadad/pages/25.html
名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/317.html
夕焼けが学園都市(まち)を染めるころ、上条は家路に着いていた。 あの後、ボロボロにされながらも吹寄の誤解を解いた上条は(間違いの意味を知ったサーシャによる八つ当たり追撃はあったものの)、もう一度木材を買いに行かされた(粉砕した当人にそれを命令されるのは理不尽だと思ったが)。 余計に余計な手間を重ねて木材を大道具係の生徒に届け終わり、その後も下校時刻になるまで作業をしていたのだ。 大道具係他何名かの生徒は残業組としてまだ作業を続けるらしい。その中にやけにやる気に満ちた青髪ピアスを見つけて上条はかなり驚いたのだが、 『なあカミやん。僕は気づいてしまったんや。看護婦さん婦警さん女教師さん、職業萌えは数あれど、いまだかつて大工さん萌えを唱えた男はおらへんかったということに。でも想像してみぃ? 夢のマイホームを建てるために清らかな汗を流して働く女の子を。ノコギリの刃で切ってもうた指を「失敗しちゃった……」とかいいながら涙目でくわえる美少女の姿を! どうやカミやん、これを聞いてもまだ居残りせんと帰るなんて言えますか!?』 上条は無言で彼の背後を指差した。そこには運動系クラブから寄りぬかれた筋骨隆々の大道具係たちがポージングつきで青髪ピアスを待っていた。 あれからどうなったのか、上条は想像さえしていない。とにかく一端覧祭の準備は滞りなく進んでいると言える。 もし上条にとって問題があるとすれば、それは、 「問一。貴方の居住地はこの近くなのか?」 校門を出たところからずっとついてきているこのロシア人シスターだろう。 いや、正確にはホームセンターで木材を買い直している時からサーシャは上条の後ろを歩いていた。教室までついてこられたりしたら吹寄なり青髪ピアスなりに何を言われるかわかったものではなかったので、校外で待っていてもらったのだが。 上条は少し歩幅を緩めて、 「そうだけど。何、疲れた?」 「解答一。問題ない。この区画の建物がそれほど立派でないのが気になっただけ」 「……放っといてください」 もともと上条の高校は「極めて特徴のない一般的な学校」である。最近はその域を脱しつつあるようだが、それですぐ学生寮が豪華になるわけはない。 女の子を連れて家に向かうというと普通ならばドキドキイベントの一つも起こりかねない状況だが、上条の生まれ持った不幸はそんな甘い希望など前提から粉々にしてしまっている。 狭い裏路地に差し掛かったところで、上条は聞いてみた。 「あー、ところでサーシャ」 無表情ではないが今一つ感情の読み取りにくい顔に薄い疑問の色が浮かんだのを確認して、 「そろそろ教えてくれねーか? 今学園都市で何が起きてんだよ」 「私見一。その質問はこれで七回目だと思われるのだが」 「いーから教えろ」 「解答二。その質問に今答えることはできない」 サーシャは先の六回と同じく、淡々とそう言った。 ホームセンターでも道端でも校門前でも上条は同じ質問をしたが、帰ってくるのも同じ返答ばかり。正直上条としては、事情のわからないままサーシャを“彼女”と引き合わせるのは気が進まないのだが、 (でも土御門の紹介ってことだし……………………………………よし、あてにならない) 上条の隣人、土御門元春は魔術サイド、科学サイドの両方に精通した多角スパイという超絶隣人である。 サーシャが言うには、彼女を学園都市に招き入れ、制服身分証明その他の世話をしたのは彼であるらしい。 今回の事件とやらが「魔術」サイドの問題であるなら、仲介役として土御門の名前が挙がるのもわからないでもない。しかし上条が「あてにならない」と考えてのは彼の人格を鑑みてのことである。 土御門は目的のためなら手段を選ばない。“たとえどれだけ自分を傷つけても”最良の結果が得られる道を選択する。 そして、その手段には種々様々な“嘘”も含まれる。基本的にいいやつなのだが、うかつに現状だけで判断するとどんなどんでん返しが待っているかわからない。それが土御門元春という男だ。 今日、上条が買い出しに出るまでは衣装係としてテキパキ働いていたはずの土御門だが、サーシャと会って戻ってきた時にはすでに早退していた。サーシャに適当な情報を与えた罰として(ついでにストレス解消として)二、三発殴ってやろうと思っていたのだが。しかし逆に言えばこれは、土御門がこの件に関わっていることの証明でもある。 (とりあえず、何が出てきても驚かない覚悟は必要だな。ま、神裂に学生服着せて突撃とかさせなかっただけマシだろ) とても十八とは思えないウエスタンルックサムライガールを思い出し、上条はこっそりため息をついた。 そうこうしている間に、上条の住む学生寮が見えてきた。 直方形のコンクリート建築。こう言ってはあれだが、確かに立派そうには見えない。 「私見二。取り越し苦労であればそれに越したことはない」 不意にサーシャが口を開いた。上条は思わず振り返る。 重そうな手提げ袋を揺らしながら、サーシャは続ける。 「補足説明一。ロシア成教がイギリス清教に禁書目録の閲覧を要請したのは、今私が知っている未来予想が杞憂であることを証明したいがため。最も、要請が通った時点ですでに異常事態であるとも言える」 上条は告げられた言葉を吟味する。 そう、サーシャが上条についてきた理由は禁書目録――あの十万三千冊の魔道書の知識を得るためだ。 力ずくで奪いに来たのならば、上条は例え相手が年下の女の子であろうとも本気で殴って追い返すだろうが、今回はそうはいかない。サーシャの所属するローマ成教は、正当な手続きをもってイギリス清教から許可を得たらしいからだ。 どんな皮肉だ、と上条は思う。常に世界中の魔術師から注目されている“彼女”の周りで魔術的事件が起こったなら、それだけで幾多の魔術結社が動き出す切欠に成り得る。しかしイギリス清教からの正式な任務を全うできなければ、“彼女”は学園都市にいられなくなるのだ。 きっと“彼女”は泣くだろう。その事実は有り難く、その結果はあってはならない。 となると、あとは上条が死ぬ気で頑張るしかないのだが…… ちら、と見たサーシャの手提げ袋。やたら重そうな中身の全てが大工道具に見せかけた拷問器具だというのだから(まあ青髪ピアスは喜ぶかもしれない。くわえた指についた血はサーシャのものではなかろうが)、これほどの装備が必要と予想される事態がもし「取り越し苦労」でなかった場合どんなことになるのか。 (つーかあれですよ。もしかしてサーシャが派遣されてきたのって、この時期なら大工道具持って街を歩いてても不自然じゃないからとかそんな理由なんでは。それよりもこのまま“あいつ”と会わせたらめでたく紅白シスター対決ということになるのか。いやサーシャは今学生服だし決して断じてかろうじてまたあの衣装に着替えて欲しいなんてそんなふしだらかつ不健全な考えは浮かんでおりませんうわなんかど壺にはまってきた気がする!?) 「問二。貴方はさっきから何を興奮しているのか?」 「ぐはっ!? すみませんすみませんこの通りですからあの赤い靴コサックダンスだけは勘弁してください!」 いきなり平謝りしだした上条に面食らったのか、サーシャは大きな目をさらに見開き、 「……私見三。この街にはおかしなしゃべり方をする人間が多いという事前情報は正しかったようだ」 「…………てめぇにだけは言われたくないと上条さんは締めくくります」 感心しているのか呆れているのかわからないサーシャの台詞を、上条はぐったりと受け流した。取り立てて特徴も何もない玄関を抜けて建物の中に入る。 しかし、エレベーターに向かおうとしたその時、 「私見四。確かにこの問題は靴にまつわるものではある」 「…………は?」 さりげなく付け加えられたその言葉こそ、どういう意味を含んだものだったのか上条にはさっぱりわからなかった。 ついでに。建物の影から清掃ロボットに腰掛けたメイド服少女がじっと見つめていたことも上条にはずっぱりわからなかった。少女の右手には通話モードの携帯電話。 開錠。開扉。開口。閉口。 淀みなくプロセスが進んだ結果、上条は銀髪シスターに脳天をかじられた。 「うおおおおおっ!? イ、インデックス。何故お前サマはドア開けたところで待ち構え学校から帰宅した家人さんにお帰りのカミツキ攻撃を仕掛けますか!? 犬歯、犬歯がつむじにピンポイントで刺さるっ……!」 「まいかから電話があったんだよとうまがまた女の子連れ込んだって今夜はお楽しみかちびっこ二人相手なんてかみじょうとうまもやるなって言われたんだよもうとうまのばかばかとうまばかばかとうまばかとうま!」 「ばかが多いだろ絶対! それに一応言っとくけど今回はお前の客だから!」 「リセットして私見一。『今回は』という発言から察するに、そのくらいの罰は受けておいたほうがいいかと」 「事態をややこしくするようなこと言いながら一歩後ずさるなサーシャ。ほれインデックスもいい加減降りろ。このままだと話もできないし」 上条の上半身にしがみつき断続的に噛み付いていた少女は、その言葉でしぶしぶと床に降りた。 サーシャとほぼ同じ背丈の小柄な体を白地に金糸で彩った修道服で包んだ銀色の髪の少女。 彼女こそが、一度見たものは決して忘れない完全記憶能力を持ち、その小さな頭に十万三千冊もの魔道書を丸暗記しているある意味核爆弾などよりよっぽどぶっそうな存在――名をインデックスという。 もろもろの事情あって絶賛居候中の彼女はたいそうご立腹らしい。 インデックスは触れるだけで火花が飛びそうなほどのイライラを隠しもせずに、サーシャと上条を見比べて、 「とうま。私のお客さんってどういうこと?」 「あー、それも説明するけど。とにかく上がらねえか? 玄関で立ち話もなんだろ」 うう、と不満そうな顔をしながらも、インデックスは部屋の中へと駆けて行った。冷蔵庫を開ける音が聞こえたから、一応おもてなしをするつもりなのかもしれない。 上条は背後のサーシャに向き直り、 「えーと、とにかく上がってくれ。狭いところだけど。あ、靴はそこで脱いでくれよ?」 「解答一。了解した。自分の身は自分で守ることにする」 こいつら俺のことをどんな目で見てやがる、と上条は思ったが、怖い答えが返ってきそうだったので口には出さなかった。 案内がいるほど広い部屋でもないため、特に何も言わずリビングに向かう。床にはいろいろなもの(主にインデックスが読んだまま放置している漫画や雑誌)が散らかっていたが、お客様は気にした風もない。邪魔な場所にある何冊かを適当に片付けて、二人は部屋の真ん中に置かれた背の低いガラステーブルの前に座った。 そこへインデックスがお盆に麦茶の入ったグラスを三つ乗せてやってきた。科学音痴のインデックスはいまだに電子レンジは使えないが、冷蔵庫はただの「中が冷たい箱」だと割り切れば怖くないらしい。グラスをテーブルの上に並べると彼女も座った。紅白シスターが向かい合い、彼女らの間に上条がいるという構図である。 まだ痛む頭をさすりながら、上条は麦茶を一口飲んで喉を潤した。 「えーと、インデックス。この人はロシア成教のシスターのサーシャ=クロイツェフ。お前に聞きたいことがあってはるばる来たらしい」 続いて反対側を向き、 「んでサーシャ。こいつがお探しの禁書目録――インデックスだ。ちゃんと会わせたんだから、いい加減何が起きてるのか教えてくれよ?」 制服シスターは答えず、じっと銀髪シスターを見ている。対する側も上条の説明ではまだ納得がいかなかったらしく呪いのこもった視線で睨み返していた。 インデックスが鼻で笑った声を出す。 「ふん。ロシア成教の人間が何の用? 言っておくけど他宗派の人間に魔道書の知識を与えることは禁じられてるんだから」 「解答二。まさしく私は禁書目録の知識を求めてここにやって来た。そしてそのための許可もイギリス清教から取り付けている」 え? とインデックスが目を丸くした。しかし困惑した顔を向けられても上条にはどうすることもできない。サーシャがそうだと言い張っていただけで、具体的にどんな「許可」とやらをもらってきたのかは知らされてなかったからだ。 サーシャはごそごそと床に置いた手提げ袋を探り、何か小さな物を取り出してテーブルの上に置いた。 「証明。イギリス清教最高主教(アークビショップ)ローラ=スチュアートよりお預かりしたものだ」 それは上条もそろそろ見慣れてきたもの――十字架だった。 一口に十字架と言っても宗派ごと、用途ごとに様々な種類が存在するらしい。科学寄りの上条には全く見分けがつかないのだが、しかしサーシャの取り出したそれにはなんとなく見覚えがある気がした。 そう。「法の書」をめぐる事件の時、一人の修道女の命をつないだ十字架に似ている気がしたのだ。 「これ……!」 インデックスはテーブルの上の十字架をパッと手に取った。色々な角度からためつすがめつし、その度に顔色を変えてゆく。 最後には真剣で敬虔なシスターの表情になっていた。 「純銀製の十字(クロス)。血で刻まれたレッドライン。聖ジョージ大聖堂つきの工房による一点もの。……間違いない、最高主教権限の委譲に用いられる勅命十字(クロスオブオーダー)だよ」 そんななんとか鑑定団みたいな解説をされても上条には何がなんだかさっぱりなのだが、ようは日本人に対する黄門様の印籠のようなものだろうか。インデックスの驚き様からすれば、どうやら尋常でないくらい強い権限を持つものらしい。 掴みあげた時とは対照的に恭しく十字架をテーブルの上に戻すと、インデックスは居住まいを正した。 「他宗派にこれを持たせるなんて、よほどの緊急事態なんだね。――うん、わかった。サーシャっていったね。何でも聞いてみるといいかも。ただし」 「保証一。貴方から譲り受けた知識は永久に私の内にのみ留めておくことを約束する。それがイギリス清教から出された条件であるので」 サーシャもまたスカートの裾をなおし、どこで習ったのかきれいな正座をした。狭苦しいリビングを緊張感が満たし、上条は数秒で息苦しさを覚えた。 ロシア成教のシスターはまっすぐにイギリス清教のシスターを見つめて、 言った。 「要求一。『零時迷子(ヌーンインデペンデンス)』について、貴方の知る限りの知識の提供を願う」
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1241.html
【種別】 人名 【初出】 とある魔術の禁書目録SS第一話 本編では十八巻で初登場 ファーストネームは新約一巻で判明 【CV】 大地 葉 【解説】 『黄金』系有数の魔術結社、明け色の陽射しのボスとして君臨する少女。 服装は白いブラウスとスカート、黒いタイツを着用している。 魔法名は『Regunm771』。 外見は12歳前後で、パトリシア=バードウェイの姉である。 【人物】 魔術結社を纏めるに相応な実力に加えて明晰な頭脳と、12歳という年齢や容姿にそぐわない傲岸不遜な態度と貫禄を持つ。 その力はリチャード=ブレイブと協力していた魔術師の集団を適当な魔術で一方的に殲滅したり、 単独でポルトガルの魔術結社を一つ壊滅させたりするなど、凄まじいの一言。 容姿や声は妹に良く似て可愛らしいものであるが、その性格は嗜虐性に富んでいる。つまりは可愛い顔したドSちゃん。 余計な事を口にしたテオドシアに、 しれっとした顔で解析不能で証拠も出ないアンサツ系魔術攻撃を放ったりもするおちゃめさんでもある。 上条を股間蹴り一発で黙らせたこともある。 一方でパトリシアには魔術の存在を知らせないよう暗躍しつつ護衛をこっそり配置していたり、 命の危機とあらば部下を救出に向かわせるなど妹思いなお姉さんっぷりも垣間見える。 しかし妹からは懐かれているものの、 「心配性」 「わがままで部下を振り回す」 「ド派手にお金を使うことしか考えていない」 「ビルが爆破されても平気な顔して出てくるだろう」 「トンデモナイ事になってもなんとかする超人お姉さん」 などと(大方事実であるのだろうが)結構ひどい認識をされている。 なお、妹の新たな供述によると 「お姉さんの苦手なものですか?大きくウサギをプリントされたパンツか辛いもの全般だと思いますけど」 とあり、上条とマークは彼女を黙らせるために妹の助言を有難く実行させてもらった。 更には、夜寝る時に電気がついていないと寝られなかったり、12歳になってもブラをしていなかったりと 最強に見えてやたら年相応らしい弱点が目白押しだったりもしている。 一方姉はフレメアに対して、ウチの妹みたいなオーラが出ていると言っていたりする。 魔術結社である事からイギリス清教から追われる身である上、その明晰な頭脳の本質は冷酷で残虐非道…に見えるが、 その裏で特殊な右手を持つだけの単なる高校生に対して、たとえ自身が裏切りと悪役の汚名を被ってでもグレムリンとの戦いから遠ざけようと策を巡らせるなど意外な一面を見せている。 学園都市を始めとした科学サイドは好まないようだが、 フリントロック式の銃やKOTATSUはお気に召した様子。 『明け色の陽射し』の成り立ち故か、科学雑誌を購読したり、 宇宙空間での儀式魔術の行使について思案したりと科学も否定してる訳ではないようだ。 (一応は魔術と科学の最低限のラインを守っているようだが、マークにはよく注意される。) 学園都市の攻略サイトからの情報を元に、マークを引き連れ早速攻略を開始するなど、携帯ゲーム機にはまっている模様。 【能力・スキル】 戦闘においては用途、属性に応じて様々な象徴に変形する専用の象徴武器「剣と杯の杖」を使った四大属性の魔術や、高速・連射可能な攻撃術式召喚爆撃を多用する。 属性魔術と召喚爆撃は、一発一発が幻想殺しでも打ち消し切れない程の「質」を持つ。 また、タロットを利用した魔術も扱い、大アルカナをフルセットで扱えば一時的な音速挙動も可能らしい。 「黄金」系魔術師らしく召喚魔術にも長けており、『神の如き者』の力も一部召喚できる。 生まれついてその身に『神の力の一端』を宿す聖人と互角以上の実力を有し、 並の魔術師とは一線を画する彼女だが、 フロイラインの一件で実際に戦った上条当麻の分析では、元々の実力は人並であるらしい。 その強大な力の正体は、「いつでも同じ動作で同じ術式を取り扱う」こと。 過去から延々と繰り返してきた、その積み重ねが、完全にピタリと合致した『動作そのもの』が魔術的記号となっており、 一年前の自分、一ヶ月前の自分、一週間前の、一日前の、一時間前の…という、 「過去の自分」が積み重ねたものが記号となって、彼女自身を強くしていた。 それは過去の自分の筆跡を今の自分が改めて真似て、しかも完璧に再現してしまうようなもので、 これを看破した上条当麻には「冷酷で世界を嘲るフリをして、実はアンタが一番熱くて一番苦労を惜しまない、最大の努力家」とまで評された。 新たな術式を生み出す事も可能だが、その場合は再び一から積み重ねるしかなく、高威力を発揮できずに今すぐ実戦には使用できない。 また、同じ術式しか扱えないという事は致命的な弱点でもあるため、バードウェイはトリックスター的な言動や仕草でこれを秘匿している。 【作中の行動】 とある魔術の禁書目録SSにおいては、ステイルとリチャードが交戦する中、 リチャードが招いた敵の追撃部隊を『召喚爆撃』によって一方的に殲滅し、 買い物帰りに怪しげな黒服に追いかけられた上条に『運悪く居合わせたいたいけな少女』と勘違いされ、 人生初のお姫様抱っこをされた。その後、ドナーティのホロスコープの制御法とそれの入手を依頼すべく上条宅を尋ねる。 部下のマーク=スペースと共に上条がドナーティのホロスコープまで辿り着くも、そこは既にもぬけの殻であった。 ボスであるバードウェイに疑念を抱くマークだったが、実は先行した組織の主力部隊が秘密裏に回収しており、 彼ら二人は無駄足を食わされただけである。 その後上条宅を出る際に、上条に対し、 「なかなか愉快な奴だったよ貴様。私の下僕(ツレ)にしてやっても良いくらいには、ね」 と告げその場を後にした。 本編では18巻で登場しており、連合の意義(ユニオンジャック)の影響下にあるイギリス国民に呆れていたが、 大事な妹の参加が部下から告げられた直後に狼狽し、止めようとした。 また、22巻でもフィアンマが発生させた黄金の腕を破壊するシーンが描写されている。 新約から本格的に本編に合流。 新約2巻では上条当麻、浜面仕上、一方通行にグレムリンが発生した経緯と魔術について説明を行った。 新約3巻では『グレムリン』が潜入したとされるハワイ諸島に上条一行を引き連れて訪れ、前哨戦と称してサンドリヨンを容易く撃破。 その後、魔術師としての片鱗とボスとしての器量を発揮しつつ、『グレムリン』へ対抗してみせた。 しかし、物語終盤、上条たちを先導することでハワイ諸島における今回の戦闘に学園都市の人間が介入していたという事実を生み、 結果、学園都市とその協力機関27社の関係を決裂するという科学サイドにおける内戦を引き起こさせた。 これが後に反学園都市サイエンスガーディアンの誕生、ナチュラルセレクターの開催、そして東欧のバゲージシティの惨状を生み出す事になる。 新約5巻~6巻におけるフロイライン=クロイトゥーネ争奪戦の折に上条当麻と激突。 その圧倒的な実力で上条当麻を苦戦させたが、右方のフィアンマ戦でも発揮した「消去と干渉」や上条にその実力の秘密を看破された上で、トールや御坂美琴の援護もあり、上条に撃破された。 戦闘中には度々右腕の切断を狙っており、右腕の損壊をトリガーにして現れる正体不明の力に関しても、 出現したところで、暴走的かつ上条自身が制御できておらず、大きな隙ができることから、負ける事はないだろうとの事。 また、ハワイ諸島の一件をきっかけにした科学サイドの内戦を引き起こした理由については、シルビアによって、 「激化する『グレムリン』との抗争から早々に安全に誰かさんをリタイヤさせるため」 だったことが示唆されており、 その際には目にも止まらぬ速さでシルビアに向けて動かした細腕をブリュンヒルドに「控えろ」と制止されながらも、 バードウェイの逆鱗に触れたと思われるその挙動は、シルビアの口の端から血を流させる何らかのダメージを与えている。 上条当麻との激突が終わった後には同じくシルビアから「実は理想のお兄ちゃん属性」などとからかわれている。 新約8巻では上条宅にレッサーと共に現れ、インデックス、御坂美琴、雲川鞠亜らと共に『船の墓場』に向かう。 出発直後『地の底這う悪竜』に搭乗していた超音速旅客機を撃墜されたことで上条たちとはぐれてしまうが、 レッサー、雲川と共にムスペルを撃破しつつ『船の墓場』を目指す。 結果的には合流し、『船の墓場』に到着するものの、オティヌスによって世界が崩壊する。 新約10巻では、インデックスと共に姿を現し、模倣神技による『主神の槍(グングニル)』を携えて上条らに挑む。 「軽くのして後は引き継いでやろう」とも思っていたらしいのだが、上条が余計な一言を放ったため戦闘に。 駈け出した上条はインデックスの歌を止めようとするが、目測を誤って詠唱を行っているインデックスの胸をタッチ、 槍の存在を支える 『歌』が途切れたため、槍が爆発四散してギャグ的なオチとなった。 そしてバードウェイは、上条の決意と経緯をほんの断片ながら聞いた上で、インデックスを押さえる係に徹し、上条の背を眺めながら、 「…あの分じゃ世界の破滅でも眺めてきただろうに。それでも変わらんなあ、あいつは」 と漏らしていた。 新約14巻ではサンプル=ショゴスに身を蝕まれたパトリシアを救うために自らの命を犠牲にしてカニバリゼーションを完成。 しかし姉の命を犠牲にするその方法をパトリシアは拒絶。壮絶な死闘の果て上条と上里の邂逅の場面に突撃。パトリシアは上里に、自身は上条に保護される。 上条にカニバリゼーションの真相が知られ彼に追求された時は「敵の上里を信じるのか」と突っぱねようとしたが、上条がレイヴィニアの同じ目線の高さで瞳をじっと見つめたことで「絶対に部下や妹の前では見せない顔」をしながら唇を尖らせて白状した。 その後パトリシアの救助は破綻しかけるも、ネフテュスの献身により姉妹共々救われた。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/309.html
3スレ目ログ ____ ________________ 3-13 オイちゃん(3-006) 小ネタ 雨のち晴れ 3-19 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ いちゃスレ大好き美琴センセー 3-28 2-560 only my 美琴 6 恋人編 3-32 ぐちゅ玉(1-337) 橋の下の決闘その後・お姫様のキス 3-54 びり(3-040) 18巻のクーデターが終わった後 3-83 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 1 前編 3-97 3-069 上条当麻死亡説 3-106 D2 ◆6Rr9SkbdCs 翼を広げて 1 3-124 3-123 寝起き 3-138 ぐちゅ玉(1-337) エンドレスイマジンブレイカー 3-147 ∀(2-230) バイト生活 3 3日目 3-178 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ ちいさなぬくもり 3-187 SAS(2-763) 小ネタ 好き好きセニョール(?) 3-191 D2 ◆6Rr9SkbdCs 翼を広げて 2 3-220 ◆pAn3AKtpUw X-DATE 10 レイター 3-229 ∀(2-230) 上条さんがいちゃいちゃスレを見つけてしまいました。 1 3-236 2-958 小ネタ もし上条さんと美琴が同じ学校の先輩、後輩だったら(授業編) 3-244 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ おおきなぬくもり 3-251 Aサイド ◆kxkZl9D8TU コトバ、アソビ。キモチ、・・・ 3-262 びり(3-040) 大覇星祭 1 3-280 2-958 小ネタ もし上条さんと美琴が同じ学校の先輩、後輩だったら(日常編) 3-297 ∀(2-230) バイト生活 4 4日目 3-312 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ サントラをCDショップにて試聴中。 3-317 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 2 第二章 それは偶然か必然か ~ 十二月一日 3-328 3-327 とある実家の入浴剤 1 3-342 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 2 中編 3-352 3-351 ある日の事 1 3-372 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 2 1章 とある雪の日の二人 3-380 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 2 1章 とある雪の日の二人 3-421 3-327 とある実家の入浴剤 2 3-431 ぐちゅ玉(1-337) 想いを乗せた拳の向かう先 3-440 3-351 ある日の事 2 3-455 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 1 3-463 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 3 第三章 とある学生の日常風景 ~ 十二月四日 3-472 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 2 3-491 3-351 小ネタ 擬人化自販機7-116号たん 3-497 3-484 覚悟 3-510 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 3 3-523 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 4 3-543 D2 ◆6Rr9SkbdCs 夢色の幻想 It_couldn t_happen_here. 1 3-563 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ 幸せについて本気だして考えてみた 3-566 びり(3-040) 大覇星祭 2 3-581 3-580 小ネタ 二月といえば… 3-594 ∀(2-230) 勝手に終わりを想像してみた 3-608 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ 白い恋人達 3-617 D2 ◆6Rr9SkbdCs 夢色の幻想 It_couldn t_happen_here. 2 3-632 びり(3-040) 勇気を振り絞ったその先に 3-638 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第1話分 3-646 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ million films 3-651 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第2話分 3-658 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 5 3-692 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 4 第四章 少女の想いと居場所 ~ 十二月八日 3-717 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第4話分 3-728 D2 ◆6Rr9SkbdCs ふたつの唇 3-759 3-327 とある実家の入浴剤 3 3-785 ◆pAn3AKtpUw 豆撒きの日に 1 3-814 ぐちゅ玉(1-337) 闇の中のゲコ太パンツ 3-824 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 3 後編 3-840 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 禁書目録第15話分 3-846 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ 瞳のこたえ 3-853 腹黒タヌキ(2-539) 小ネタ 先輩と後輩 3-859 ∀(2-230) 上条さんがいちゃいちゃスレを見つけてしまいました。続き 2 3-871 3-870 とある二人のバレンタイン 1 3-907 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ いちばん近い他人 3-919 3-351 とある二人の補習風景 3-934 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 とある子猫な超電磁砲(レールガン) 1 1日目 3-939 豚遅(1-892) とある学園の執事喫茶 3 とある旗男と女子学園 3-967 ぐちゅ玉(1-337) 中と外を守る者たち 3-983 3-870 とある二人のバレンタイン 2 ▲
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3632.html
【種別】 計画 【初出】 六巻 存在自体は一巻から 【概要】 アレイスター=クロウリーが進める計画。 『とある魔術の禁書目録』という作品の根幹をなす概念でもある。 『手順(プラン)』、『計画(プラン)』とも表記される。 その目的は「あらゆる位相を破壊して魔術を絶滅させ、 人間が位相の生み出す悲劇に振り回されることのない、まっさらな世界を作る」こと。 アレイスターはこれを達成するため、「形を変えた僧院」たる学園都市を構築し、 幻想殺し、「ベクトル制御装置」一方通行(予備として未元物質が存在)、ミサカネットワークなどを利用して、 虚数学区・五行機関、ならびにエイワスの制御法の確立を目論んでいる。 オティヌスによれば「宗教に依らない科学の世界(純粋なる物理法則の世界)を直接いじくる」ことを目的としているらしい。 アレイスター曰く、基幹となっているフォーマットを除けば、その思想はフィアンマのプロジェクト=ベツレヘムと似通っていたという。 さらに曰く、 「異形の力で満たされた神殿を用意し、その中で右腕の力を精錬し、 その力でもって位相そのものの厚みを再調整し、結果として世界を変ずる思想」 という点で共通していたらしく、幻想殺しの本質を理解できていれば、フィアンマもアレイスターと同じ行動をとっていたかもしれなかったらしい。 垣根帝督によれば「アレイスターは複数のプランを同時に進めている」らしく、 仮に一つのプランが詰まったとしても、並行する別ラインに一度軌道を乗せ換え、あみだくじのように最終的に元のプランに戻しているという。 また、土御門の考察によれば、どの道プランは最終的には達成されるにもかかわらず、 アレイスターは上条当麻や一方通行の引き起こす、プランに影響しない範囲でのイレギュラーな事件を逆に利用し、 誤差を修正するだけではなく完了までの膨大な時間を短縮しようとしているらしい。 ただし後に明かされたアレイスターの「後先考えずその場の思いつきで行動することがある」 「成功だろうと失敗だろうとそれを糧にして前に進む」性質を考えると、 これらはアレイスターの高いアドリブ力によって結果的にそう見えていただけの可能性が高い。 現に第三次世界大戦において上条がアレイスターの管理下から離れたことで、『プラン』に許容できない誤差が発生。 修正方法が不明なためアレイスターはしばらく行動が取れなくなり、上条の回収やラジオゾンデ要塞への対処も遅れることとなった。 浜面仕上、木原加群、上里翔流らは、プランに利用できないイレギュラー因子であったらしい。 ドレスの少女曰く、浜面は本来10月9日の暗部抗争で死亡する予定だったが、アレイスターの想定と裏腹に生き残ってしまった、 プランに利用不可能な「真のイレギュラー」なのだという。 その後、コロンゾンの侵攻により学園都市を使った現状の『プラン』は完全に破綻・遂行不可能となり、学園都市は放棄されることとなった。 曰く、アレイスターが窓のないビルの外に出た時点で「修正の範囲を超えた」らしく、 その後のアレイスターはコロンゾンの殲滅と娘二人の保護を目的に行動していたが、 創約三巻では木原脳幹に諭され、再び「魔術の撃滅」に向けて動こうとしている。 そもそもこの計画がなければ学園都市や能力者は存在せず、 同時に本編主人公たる上条も右手の力に気付かなかったであろうことを考えると、 この計画はまさしく「とある」シリーズそのものの根幹を成していると言える。 【備考】 アレイスターにとって『プラン』に必要なのはあくまでミサカネットワークと妹達であり、 美琴はあくまで「ネットワーク構築のための素材」でしかない模様。 美琴がA.A.A.と接触した際も、 アレイスターは「ネットワークが構築された今となっては第三位は不要」として美琴の抹消を決定している。 『プラン』が魔術を消し去るためのものだということ自体は六巻・十三巻・二十二巻など比較的早い段階で示唆されていたが、 アレイスターが魔術を消し去るそもそもの動機・理由については新約十八巻まで長らく掘り下げられなかった。 それらが明かされて以降も、 「幻想殺しや一方通行(ないし未元物質)はプランの中でどのような役割を持っていたのか」 「二十二巻でプランとの関係が示唆された『神浄』とは何なのか」 「そもそもどのような手順・プロセスを経て執行される予定だったのか」など、未だ不明瞭な点が多く残っている。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/288.html
「秋葉原!?上条さん予想してませんでしたのことよ!!」 「にゃー。いまさら言っても遅いんだぜい。」 「カミやんのバッグは持ったでー!!」 「てな訳で滝壺、買い物終わったらメールしてくれよ。」 「はまづら、あなたまで秋葉原というところに行くの…」 だがすでに。 男どもは電車から降りて、電車のドアは閉まった後だった。 ちなみに一方通行も上条と同じで半ば無理やりに連れていかれてたりする。 男性陣が去った後の車内。 女性陣のおしゃべりが始まる…… 「黒子。アンタいつになったら告白すんのよ」 「そうだよ。はやくしないと取られちゃうかもよ」 「大丈夫。そんなしらいを応援してる」 「昨日しましたわ」 「「「「ほんとにっ!?」」」」 「ほんとですわ。詳しくお話しましょうか?」 「「「「もちろん」」」」 目的地までの話題は白井の告白の話に決まった。 一方秋葉原の男性陣は... 一番の乗り気じゃなかった上条が大騒ぎしていた。 「なんだこのフィギュアは。可愛すぎる」 その手にあるのは『とある魔術の禁書目録 御坂美琴(1/8スケール) 』だ。 「美琴と同姓同名でこんなに似てるキャラクターがいるのか。ちょっと買ってくる」 上条を待っている間他の4人はというと... 「メイド喫茶だにゃー!!」 「ここはコスプレ女の天国や!!」 「バニー、バニー!!バニーは何処だ!!」 「くっだらねェ…」 そんな所に紙袋を持った上条が帰ってくる。 「何だよその紙袋ォ?」 「イヤーね、美琴そっくりのフィギュアがあったからコンプリートしてきた!!」 付録に着いているフィギュアもゲットしたらしい。 「ホントくっだらねェなオイ!!」 「後こんなのあったぞ」 上条が差し出して来たのは 打ち止めのキーホルダー 「アリガトよォオオオオオオオオオオ!!」 ガチ泣きしていた。 男性陣が女性陣には絶対見せられないような事をしているころ。 「なんとか間に合いそうだね~。」 「疲れた~。」 「何言ってるんですか佐天さん、仕事はまだ終わってませんよ。」 「超その通りです。もう一息ですから超頑張りましょう!!」 そのころ東京にいる主賓の女性たちはというと……。 「そ、それは黒子流ね…」 「さ、さすが黒子さん」 「大胆だね…」 「聞かなきゃ良かったってミサカはミサカは後悔してみたり…」 「黒子と○○様の夜も聞きます?」 「「「「やめとく(ってミサカはミサカは断わってみたり)」」」」 そんな時 『原宿~原宿~』 今、女達の戦いが始まる!! 「おー!!ここが原宿!!ってミサカはミサカは興奮してみたり!!」 「こらこら妹、離れるんじゃない。」 「なんか今の私達って田舎から初めて東京にきた人に見られてる気がするんだけど…」 「そんなの無視」 「そうですわ、さあ、この原宿を満喫しましょう!!」 「「「「おー!!」」」」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1649.html
小ネタ PSPとある魔術の禁書目録にて 上条、御坂編「アンタってどのキャラ使うの?やっぱり自分?」「いや、色んなキャラ使っているけど?」「ほほう?じゃああの変な格好した女侍や母性の塊女も使うと・・・」「え?何故そこに怒るのです?」「見せなさい!!」「おわ!ちょっと!!」「・・・・・アンタ」「は、はい!!」「アンタとちびっこシスターのパートナーレベルが5なのは100歩許すわ。あのにゃーにゃー言っている金髪の人ともパートナーレベル4。一方通行ともパートナーレベル4。なんとなくここまではわかるわ。でも・・・」「でも?」「何で妹達と打ち止めはパートナーレベル5なのに私とは3なのよ!!ていうか一回も私をパートナーに選んでないでしょ!?」「いや、これはその・・・・」「何?私の見間違い?3は5なの?私が数字の読み方から勉強し直さなきゃいけないのかしら?」「違う違う!理由はちゃんとあるんだ!」「ほう、納得する理由を求めるわ」「え~っと、あ~・・・・!!!!ほら、俺たちもうとっくにパートナーレベル5だろ?」「え//////」「そうだよ!俺はしょっちゅう御坂に追いかけ回されてお前の事を知り尽くしているわけだ!だからゲームの中のパートナーレベルに拘る必要なんてないんだよ!あは、あははは」「さ、最初からそう言えばいいのよ!怒り損だわ。ふん!!」(助かった。これ実はインデックスがやっているデータですなんて言えねえよ)「ところでさ、アンタはもちろん初回限定版買ったわよね?」「え・・・?」「だって、パートナーレベル5の私の限定フィギュア付きよ?」「・・・・金銭的な問題で中古屋で買いました」「ということは?」「フィギュアは・・・」「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」バリバリ「不幸だあぁぁぁぁ!!!」「何が不幸よ!自業自得じゃないの!!」御坂、白井編「ふふふ・・・うっへっへっへ」「お姉さま、どうなさいましたの?」「え?いや、今サバイバルモードをやってるだけよ」「そうです・・・んの!!んまぁ!またお姉さま、類人猿でプレイしてますの?それにパートナーがお姉さまなんて」「べ、別にいいじゃない!アイツいつもはあんなだけど使いやすいの!!」「ま、別にいいですけども・・・ところでお姉さま、『とある科学の超電磁砲』と連携できる事をご存知ですか?」「うん、もうそれも回収した」「何を言ってますの?フラゲするには早すぎますわよ?」「私の電気能力ナメんじゃないわよ?ほら、見なさい」「サバイバルモードの途中ですわ。これがどうしましたの?」「やってみたほうが早いかもね。ほら、これを続けてみて」「わかりました・・・」ピコピコビシバシ!打ち上げ!L,Rボタン同時押し。『美琴!!』『吹っ飛べぇ!!』ドカーン!!「なんですのこれ・・・」「えへ、ちょっといじって名前で呼ばれるようにしたんだ~」「・・・・・・・・・・・・・」「うふふ、私も当麻って呼んじゃおうかな~・・・うへへへへ」「これはもうダメですの・・・」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1503.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/ログ 3スレ目ログ ____ ________________ 3-13 オイちゃん(3-006) 小ネタ 雨のち晴れ 3-19 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ いちゃスレ大好き美琴センセー 3-28 2-560 only my 美琴 6 恋人編 3-32 ぐちゅ玉(1-337) 橋の下の決闘その後・お姫様のキス 3-54 びり(3-040) 18巻のクーデターが終わった後 3-83 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 1 前編 3-97 3-069 上条当麻死亡説 3-106 D2 ◆6Rr9SkbdCs 翼を広げて 1 3-124 3-123 寝起き 3-138 ぐちゅ玉(1-337) エンドレスイマジンブレイカー 3-147 ∀(2-230) バイト生活 3 3日目 3-178 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ ちいさなぬくもり 3-187 SAS(2-763) 小ネタ 好き好きセニョール(?) 3-191 D2 ◆6Rr9SkbdCs 翼を広げて 2 3-220 ◆pAn3AKtpUw X-DATE 10 レイター 3-229 ∀(2-230) 上条さんがいちゃいちゃスレを見つけてしまいました。 1 3-236 2-958 小ネタ もし上条さんと美琴が同じ学校の先輩、後輩だったら(授業編) 3-244 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ おおきなぬくもり 3-251 Aサイド ◆kxkZl9D8TU コトバ、アソビ。キモチ、・・・ 3-262 びり(3-040) 大覇星祭 1 3-280 2-958 小ネタ もし上条さんと美琴が同じ学校の先輩、後輩だったら(日常編) 3-297 ∀(2-230) バイト生活 4 4日目 3-312 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ サントラをCDショップにて試聴中。 3-317 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 2 第二章 それは偶然か必然か ~ 十二月一日 3-328 3-327 とある実家の入浴剤 1 3-342 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 2 中編 3-352 3-351 ある日の事 1 3-372 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 2 1章 とある雪の日の二人 3-380 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 2 1章 とある雪の日の二人 3-421 3-327 とある実家の入浴剤 2 3-431 ぐちゅ玉(1-337) 想いを乗せた拳の向かう先 3-440 3-351 ある日の事 2 3-455 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 1 3-463 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 3 第三章 とある学生の日常風景 ~ 十二月四日 3-472 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 2 3-491 3-351 小ネタ 擬人化自販機7-116号たん 3-497 3-484 覚悟 3-510 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 3 3-523 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 4 3-543 D2 ◆6Rr9SkbdCs 夢色の幻想 It_couldn t_happen_here. 1 3-563 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ 幸せについて本気だして考えてみた 3-566 びり(3-040) 大覇星祭 2 3-581 3-580 小ネタ 二月といえば… 3-594 ∀(2-230) 勝手に終わりを想像してみた 3-608 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ 白い恋人達 3-617 D2 ◆6Rr9SkbdCs 夢色の幻想 It_couldn t_happen_here. 2 3-632 びり(3-040) 勇気を振り絞ったその先に 3-638 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第1話分 3-646 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ million films 3-651 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第2話分 3-658 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 5 3-692 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 4 第四章 少女の想いと居場所 ~ 十二月八日 3-717 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第4話分 3-728 D2 ◆6Rr9SkbdCs ふたつの唇 3-759 3-327 とある実家の入浴剤 3 3-785 ◆pAn3AKtpUw 豆撒きの日に 1 3-814 ぐちゅ玉(1-337) 闇の中のゲコ太パンツ 3-824 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 3 後編 3-840 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 禁書目録第15話分 3-846 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ 瞳のこたえ 3-853 腹黒タヌキ(2-539) 小ネタ 先輩と後輩 3-859 ∀(2-230) 上条さんがいちゃいちゃスレを見つけてしまいました。続き 2 3-871 3-870 とある二人のバレンタイン 1 3-907 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ いちばん近い他人 3-919 3-351 とある二人の補習風景 3-934 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 とある子猫な超電磁砲(レールガン) 1 1日目 3-939 豚遅(1-892) とある学園の執事喫茶 3 とある旗男と女子学園 3-967 ぐちゅ玉(1-337) 中と外を守る者たち 3-983 3-870 とある二人のバレンタイン 2 ▲ 編集 Back
https://w.atwiki.jp/metachkanri/pages/43.html
ザ掲示板まとめ http //thebbs.enbbs.jp/ ザ掲示板はFc2に譲渡され、再スタートを切りました ↓ FC2ザ掲示板 - 無料の匿名掲示板!気の合う友達と楽しく交流 http //thebbs.fc2.com/
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/402.html
「これが私の最高傑作! ゴーレム=スーパーエリス×モトハル、略してエリハルさ!」 「「「「趣味悪っ!!!」」」」 「こいつはエリスのパワー、モトハルのスピードを併せ持ったゴーレムさ。覚悟するんだね!」 シェリーの奥の手、エリハルと当麻達の大晦日最後のバトルが幕を開ける! 「やっちまいな!!エリハル!!」 ゴーレムエリハルが拳銃を持ってる浜面の右肩を襲う。 「グハッ!!」 「おい、浜面!!大丈夫か!!」 「…なんとかな」 「ほう、さすがは幻想殺しの友人、タフなモンだ…。だがゴム弾のお返しはまだ終わってないよ!!」 浜面の右手は使い物にならない。肝心の拳銃も浜面から離れている。 そんな事お構い無しにエリハルは容赦ない速さで右腕を振り上げて浜面を襲う。 が、 「エリハル!?どうした!?」 そのエリハルの右腕が止まっていた。 「あのねえ、私だって戦うヒロインよ?」 まさに勝ち誇った顔で笑う美琴、 「お前!!いったい何をした!?」 「教えると思う?」 その瞬間エリハルが崩れ始めた。 「な!?」 エリハルの右腕があった場所に上条当麻がいた。 「残念だったなシェリー、本物の土御門の拳はこんなちっぽけなモンじゃねぇぞ。ちゃんと芯が通ってんだよ!!」 「チィッ!!」 「俺の事忘れてないか?」 落ちていくシェリーの前に浜面仕上がいた。 「なっ!?」 「歯を食いしばっとけゴスロリ女!!」 バコォン!!浜面の左拳が炸裂した。 シェリーが意識を失っていくと同時に土のドームが崩れていった。 この時、年末の世界大戦が本当に終わった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ここで二つ種明かし、まず一つ目、なぜエリハルが動かなくなかったかというと美琴の能力の一つ、磁力を操る能力である。 エリハルは周りの土で出来ていたがその中に砂鉄が混ざっていたのである。その状態であれば美琴はエリハルを自由に操ることができる。 次に浜面が突如落ちていくシェリーの目の前に現れたのは特別な理由は何もなく、ただ単に絹旗が投げただけである。 「ったく、浜面は超目立ちたがり屋です。」 「だって俺殴られるだけじゃ滝壺に会わせる顔がねえよ。」 「元から滝壺さんに合わせる顔なんて無いでしょう。」 「もう一回言ってみろ!!」 「元から滝壺さんに合わせる顔なんて無いでしょう。浜面のくせに超生意気です。」 「…すいませんでした。」 「まあまあ、彼女の前でカッコつけたいのは万国共通だぞ?」 「確かに当麻かっこよかった♪」 「ありがとな美琴♪」 「どういたしまして当麻♪」 チュッ、レロレロレロ… 「ったくカミやん、こんな状況でよくそんなこと出来るにゃー。心配して損したぜい。」 「…ん、って土御門いつの間に!?」 「ドームが崩れた時からだぜい。いちゃいちゃしていて気がつかなかったのかにゃー?」 「全くだァ、もうちょっとボロボロになってろっつーの」 「またまたそんな事言っちゃってー、ってミサカはミサカは『急いで充電しやがれェ!!』って言ってたあなたのことを指差してみたり!!」 「余計なコト言ってンじゃねェ!!」 「だからチョップはやめてー!!ってミサカはミサカは訴えてみる~!!」 「そういえば海原は?」 「エツァリは何故か病院に行ってしまったよ。」 「ひょっとして俺達のせいかァ?」 「チョットやりすぎたかにゃー。」 海原は、グループ+ショチトルからの制裁で学園都市のいつもの病院に搬送された。 また、いつのまにか上琴の周りにグループ(海原以外)+打ち止め+ショチトルが集まっていた。 そして、話は土御門がいる前でシェリーが作ったモトハルのことを話しはじめた。 「それにしてもあのモトハルってゴーレム、意外と似てたよなー」 「ああ、しかも土御門並みに強くって焦ったぜ。ま、俺達の敵じゃなかったけどな」 シェリーが自ら制御していたモトハルと戦っていた当麻と浜面はモトハルの性能を素直に認めていた。 一方、トラップとして現れたモトハル(シェリー曰く劣化モトハル)を相手にしていた一方通行、結標、ショチトルの反応は酷かった。 「似てるのは顔だけだったなァ。しかもあの土御門の顔だから思いっきりブチ壊せていいストレス解消になったぜ」 「でも良く見ると土御門と色々と違ってる、というかギリギリ似てる程度のそっくりさんって感じね。首だけ『座標移動』ですっ飛ばすのって癖になりそう♪」 「エツァリはいつもより張り切ってたな。私は特に気にしていなかったが。楽しかったことは否定しない」 グループのメンバーとショチトルの感想に打ちひしがれた土御門は月夜に泣きつく。 「うわ~~ん、月夜~、みんながオレのこといじめるにゃ~」 「はいはい泣かないの。それに日頃からみんなに悪いことしてるからあんな風に言われるんだよ? 元春も反省しなさい」 「にゃ~、月夜がそうゆうなら。にしても、何でオレをモチーフにしてたんだ?」 「簡単な話さ。私のゴーレムの戦闘スタイルに一番適してるのが土御門、あんただからだよ」 和やかムードの当麻一行の雰囲気を壊したのは、意識を取り戻したシェリーだった。 立ち上がるシェリーに当麻達は警戒を強めるが、土御門がそれを制する。 「みんな安心していい。シェリーには戦う力も残ってないしそもそも他の奴らと違って俺達、というか美琴ちゃんを抹殺する気無かっただろ?」 「はあああああああああっ!」×当麻一行-土御門 「気付いてたのか、さすがは必要悪の教会きってのトリックスター土御門といった所だね。いつから気付いてた?」 「お前さんが敵として現れた時から引っかかってはいた。オレの知ってるシェリーなら俺達を廃病院に誘い込んだ時点で廃病院ごと俺達を潰してる筈だからな」 土御門のシリアスな部分を知らない者達は彼の頭の冴えにただ驚くばかりである。 そして土御門は「それに」と呟くと、さらなる仮説を立て始める。 「シェリーが本気で戦争、戦いを起こすならもっと派手に、それこそこの付近一帯で地獄絵図に変えるくらいのことはやるからな。一度は学園都市でテロ起こしてるんだぜい、シェリーは」 「あーーーっ! 思い出しましたわ! この方、わたくしを白昼堂々と襲い、お姉さまの超電磁砲にやられたテロリストではありませんの!」 「そういえば……。あの時と出してるものが違うから気付かなかったわ……」 「気付くのが遅いんだよ、ったく。それにしてもエリハルには改良の余地有りか。新しい人型ゴーレムってのは意外と難しいもんだ。レポート書くの面倒だな」 自分は最初から気付いていたのに、美琴と黒子が気付いていなかったことにシェリーは呆れながら首をコキコキと鳴らす。 その後でシェリーが言ったレポートのフレーズに引っかかりを覚えた土御門が尋ねる。 「ちょっと待つぜよ! レポートって何のことだにゃー? ……まさかシェリー、お前さん」 「ああ、私は最初からオルソラ率いる部隊には入っていないのさ。目的は新しいゴーレムの試験運用で今回はイギリス清教から正式に許可を貰ってる」 「じゃ、じゃあどうしてオルソラ達と一緒に行動……いや、その方が都合がいいってわけか。まったく大したタマだよお前さんは」 シェリーの告白に驚いたのは土御門だけではなく、残る当麻一行も驚きを隠せない。 そこへ更なる驚きをもたらす言葉を今度はオルソラが発する。 「シェリーさんは私のお願いを聞いてくださった、それはそれは友達思いの優しい方なのでございます。それにしても聞いていた話と随分違いましたわね」 「へ? オルソラ、違うって何のことだ?」 「あなた様の恋人のみさかさんでございます。とても素晴らしいお方でございましたわよ。ええ、友情に厚いお嬢さんでした」 「……いや、そこはいいから。それで何が違うっていうんだ?」 「あんたの恋人の評判だよ、幻想殺し。私達が聞いていたのとは全く違って驚いたよ。ま、おかげでやる気が多少は湧いたからいいんだけど」 オルソラ、それにシェリーが言った美琴についての評判について尋ねた当麻。 二人は多少迷いながらも当麻、それに美琴には怒らないことを約束させて話し出した。 「私が聞いたのは幻想殺しの女が科学の力を使って洗脳とか、無理やり脅して恋人にしたとか、そんな感じだな」 「私の方はとうまさんを寝取ったとか(ピー!)してとうまさんを(ピー!)したとかでした。だからこそ私はとうまさんと結婚しようと事を起こしたのでございますわ。あら?」 シェリーの方はともかく、オルソラの(ピー!)の部分、いわゆるHで卑猥で過激な言葉を聞いた上琴は顔を真っ赤にさせて呆然としていた。 他のメンバーも耐性が無い者は上琴と同じ反応を、そうでない者は呆れたといった感じの反応だ(打ち止めは一方通行に耳を塞がれて聞いていない)。 ショックから立ち直った当麻が怒ることも忘れて尋ねたこと、それは、 「……と、ところでさ、その噂の出所って誰だか分かるか?(大本は多分……)」 「私も直接聞いたわけじゃないからね。なんかどんどん噂に尾ひれが付いたって感じはしてたな」 「同じくでございます。それを受けてシスターや魔術師の皆さんがとうまさんと私の結婚を望んでいたのでございましょう」 「(オルソラの話は流そう)それで? 結局誰なんだ?」 「「禁書目録(でございます)」」 予想が当たった当麻だが、こんなに嬉しくない的中があるだろうかと思い始めてきた。 「やっぱりか…」 予想が当たった当麻はげんなりしていた。 「にゃ~。カミやん…同情するぜぃ… で、オルソラ?禁書目録はどこに居るんだ?」 「私は知らないのでございますわ。」 「ロンドンじゃないのか?必要悪の教会で見かけたぞ。」 オルソラの代わりにシェリーが答える。 「にゃ~。ね~ちんにも確認してみるにゃ~。」 土御門が携帯を取り出す。 「ねーちん、禁書目録の居場所は分かるかにゃー?」 『インデックスですか、それが…日本に居るらしいんです』 「なぜ日本に居ると言えるんだにゃー?」 『5000人の魔術師とシスターの中にステイルが紛れていたんです』 「ってか何でステイルまで居るんだ?」 『ステイルの話によると『インデックスに巻き込まれた』とのことで』 「そういうことか。でもそうなるとステイルと一緒に捕まったんじゃないのかにゃー?」 『捕まった者達の中にインデックスは居ませんでした』 「何ですと!」 『しかもステイルの話だと『神奈川に行って来ると言って空港から去ったよ』と言ってました』 「まじかにゃー」 『私達も1箇所以外探したのですが見つからなくて』 「一応聞くけどその1箇所とは………」 『上琴の家です』 「えらいこっちゃー」 「インデックスは何処にいるんだ?」 「カミやん、これ聞いて八つ当たりしないと約束してくれるかにゃー?」 「?ああ、約束する。」 「実はだにゃー……」 ただいま説明中… ただいま説明中… 「「「「「「「「「「「「何ですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」」」」」」」」」」」」 「土御門、どういう事だ!?」 「俺に当たられても困るぜい!!」 「どうしてあのシスターに私達の新居が分かったのかしら?」 「野生のカンだと思うよ?」 「それで納得しちまった自分に失望した……。」 「私も……。」 ちなみにインデックスが上琴の新居が分かったと言うと…… クリスマスの後イギリスに戻ったのだが、ステイルと一緒にローラのところに用事があってそこでローラの部屋に落ちていたパーティの招待状を見てしまったからだ。 もちろんその中には一応パーティーの場所が変わっても良いように上琴の新居の場所が書いてあったのだ。 「これからどうすればいいんだぁぁぁぁぁぁぁ」 「とりあえず落ち着けカミやんとりあえずカギを掛けてあるから中には入れないにゃー」 「でもどうせ外で待っているんだろ」 「多分な。それでも新居に戻らないといけないにゃー」 「不幸だー」 「そんなこと言ってないでさっさと行くにゃー」 ということで5カップルは上琴の新居に向うのだった。 そして日付が大晦日から正月、つまり新年を迎えてしまったことにようやく気付く。 戦いも終わって無事に正月を迎えられると思っていた5バカップルは、帰ったらインデックスが居ると思うと憂鬱な気分になった。 「ま、とりあえず家に帰って年越し……しちまったけど蕎麦を食べるぜい」 「あー、そういやこのドタバタですっかり忘れてた。俺と美琴の愛が詰まった蕎麦、みんなで食べるんだったな。というわけでここで解散といこうぜ」 当麻は気持ちを切り替えて皆それぞれに帰る場所に戻るように促す。 オルソラと精鋭の魔術師&シスター30名は大人しく帰国、シェリーも付き添う形で空港に向かう。 「みさかさん。あなたみたいな方がとうまさんの恋人で安心したのでございます。これから生まれる新しい命、大切に育んで下さいませ」 「産まれませんから! そもそも作ってもいませんから! 作るとしてもちゃんと二人で責任取れるようになってからですから!」 オルソラのペースに最初から最後まで、しかも最後は乱されまくってとんでもないことを言っている美琴を当麻が宥めてオルソラに別れの挨拶をした。 シェリーもオルソラの後に付いて行こうとしたが、立ち止まって浜面の方へと歩み寄った。 「あんたの拳、なかなか効いたよ。まあ幻想殺しほどじゃないけどね。約束だ、名前覚えてやるから教えろよ」 「勝ったのに何でこんなに上から目線? まあ、いいけど。俺の名前は浜面仕上だ、忘れんなよ!」 「約束だからな。ちゃんと覚えててやるよ浜面仕上。じゃあまたな。そこの可愛い彼女、大事にしろよ」 浜面の後ろからこっちをジーッと見てる滝壺と目が合ったシェリーは、優しく微笑んだ後でオルソラ達と共に帰って行った。 結標とショチトルは、当麻と土御門から海原をこっちに来させないように何度も念押ししてくるのでうんざりしつつも了承し、学園都市へと戻って行った。 残ったのは5バカップルと絹旗と対馬で、対馬は神裂と合流する為にここを離れようとするが絹旗は、 「絹旗、あなたも私達と来る? それともみんなと一緒にお正月を過ごす?」 「何だ絹旗、俺達に気でも遣ってるのか? 大丈夫だ、お前も俺と美琴の義妹なんだから歓迎するゴフッ!」 「……超幻想殺しお兄ちゃん、私達妹のことは名前で呼ぶって約束したのに超酷いです。だから超幻想殺しお兄ちゃん達とじゃなくてママさん達とお正月を超過ごします!」 「ご、ごめん絹は……最愛。って、結局帰る方向は同じかよ! じゃあさ、機嫌直ったらこっちに来いよ。待ってるから」 「しょ、しょうがない超お兄ちゃんですね。名前で呼んでくれましたし、初詣までには超機嫌直ってるでしょうからそれまで超待ってるんですよ!」 対馬の一押し、それと当麻効果(?)で素直に上琴の両親の家に向かうことを決意する。 5バカップルが上琴新居に帰る為に歩き始めた頃、空港では一つの珍事が起きていた。 『神裂さんから報告がありまして、当麻お兄ちゃん達を襲った本隊の皆さんも無事投降、そちらに向かっているとのことです』 「分かった。……それにしても君がこちら側の事情を知って、それでもこうやって私達のフォローをしてるのは不思議な気分だね、初春さん」 『私もです。あのパーティーで知り合った騎士団長さんとこうして、こんなことを話してるなんて』 空港にいた騎士団長は初春からの報告を聞きながら、彼女とは奇妙な縁があると思っていた。 建宮が見ていたら嫉妬で怒り狂いかねない二人の電話のやり取りに割って入ったのは、今回の功労者の一人でもあるウィリアムだった。 「それより我々はいつまでこうしてこの粗忽者達の監視を続けるのであるか?」 「そう言うなウィリアム。間もなくロンドンからの回収班が到着するはずだ。そうだね? 初春さん」 『はい。超音速旅客機が数機、そちらに向かっています。それとアックア、もうウィリアムさんでいいですね。驚かないで聞いて下さい」 名前で呼ばれたウィリアムは少し途惑いつつも、初春の申し訳無さそうな声に疑問を感じていた。 初春からもたらされた情報はウィリアムをこの上なく驚愕させるものだった。 『その超音速旅客機に第三王女、ヴィリアンさんが乗っているそうです』 「なっ! どうしてヴィリアンが日本に向かってるのであるか! そもそも公務はいいのであるか!」 『女王陛下自ら迎えに行って来いって仰ったらしく、公務も一人王女が居なくたって何とかなるって楽しげに送り出したようです』 (言いかねないな、あの女王なら。ウィリアムには同情すべきかどうか迷う所だな) ウィリアムと初春が話していると、一機の超音速旅客機が到着した。 嫌な予感がしつつもウィリアムは超音速旅客機から降りてきた女性を見て逃げようとするが、 「ウィリアムのバカーーーーッ! 人の顔見るなり逃げるなんてーーーッ!」 「うがっ! い、痛いのである! ヴィリアン、旅行鞄は投げる物でないのである!」 「細かいことは気にしないの! じゃあ早速向かいましょう♪」 「向かうとは? 我らはロンドンに戻るのではないのであるか?」 ウィリアムの疑問を解消したのはヴィリアンではなく、とても楽しげな初春の声だった。 『あー、言い忘れてましたけどヴィリアンさんに頼まれて混浴温泉のある超高級老舗旅館の予約、しかも離れで5泊6日で取っておきました♪』 「ありがとう初春♪ というわけでウィリアム、クリスマスの時は上手く煙に巻かれましたが今回は逃がしません! 私達の愛、きっちりと育みましょう♪」 「ちょ、落ち着くであるヴィリアン。騎士団長、あの少女と話をさせるのである!」 「初春さんなら電話を切ったぞ。彼女もこちら側のために一生懸命動いてくれてるんだ。責めてやるなウィリアム」 「行きましょウィリアム、私達の婚前旅行にっ!」 ヴィリアンに引かれて去っていくウィリアムの姿を騎士団長は笑いを堪えながらも姿が見えなくなるまで見送った。 二人が去った後で騎士団長は真面目な顔に戻ると、自分の仕事へと戻って行った。 一方、上琴新居に徒歩で向かっていたインデックスだが、彼女にとって予想外の出来事が待っていた。 「え?何なんだよこの家は?」 インデックスが驚くのも無理はない。何せ上琴の新居はそこら辺の家の三倍もあるのだから(しかも周りの家も相当大きい)。 「にしてもとうまと短髪遅いんだよ……帰って来たら噛み殺し確定なんだよ……」 その頃の上琴達は…… 「食料はどれだけ買っておいた方がいいと思う?」 「そうだな……、俺達は明後日辺りに帰るし……春休みまでは母さん達が来るから……これぐらいでいいんじゃないか?」 「カミやん、これっぽっちの食料なんて家に帰ったら暴食シスターに1人で全部食われちまうぜい?」 「同感だなァ…」 「帰った時にあの真っ白シスターがいたら半殺しでいいんじゃない?」 「発想が犯罪的ですの……」 買い物が買い終わって歩いている途中…… 「何か大晦日は休んだ気がしないし、帰ったらインデックスが待っているし不幸だー」 「当麻、なんか最近『不幸だー』を使う回数増えてきてない?」 「なんか少しだけ3ヶ月前のカミやんに戻ってきたにゃー」 「ホンマやー。なんか懐かしい気がするわー」 「うるせー」 「そういえばさっきから気になってたんだけどインデックスって誰?」 浜面が質問してきた。 「インデックスとはな、暴食が取り柄の2ヶ月前までカミやんと同居していたシスターだにゃー」 「でどういう関係だったの?」 「それわなーぶごっ!」 上条は土御門が変なことを言いそうだったので、殴った。 「まだ何も言ってないにゃー」 「お前のことだから変なことを言いそうだったから」 「オレってそんなに信用無い?」 「「「「「「「「「うん」」」」」」」」」 「ひどいにゃー」 一方、家の前で待っていたインデックスは…… 「zzzzzzzzzおなかいっぱいzzzzz」 眠ってしまった。 土御門が誤解を招く発言を言わせない為に、 嫌々ながらも上条はインデックスの説明を浜面にしながら歩いていた。 「~っというわけなのですよ。」 「おお。そんな事が… え?でも話を聞いた限りだととりあえず食べ物をあげれば落ち着くのか?」 「無理(だ)(だね)(だにゃ~)(かな)(なァ)(かもってミサカは略)(ですわね)(やろ)」 暴食シスターの恐怖を知らない浜面と滝壺はキョトンとしてる。 (ちなみに白井や白雪、打ち止めも修学旅行での体験でどのくらい危険かは分かっている) 「っと、そろそろ着くにゃ~。」 新年早々5カップルが上琴新居宅前で見たものとは… 「にゃー、カミやんはどうやら幸運の女神に愛されてるみたいだぜい?」 「…本当に心の奥底からそう思うのですが」 「zzzzzzzzzおなかいっぱいzzzzz」 「気持ちよさそうに寝てンなァ…」 「でもどないするん?このシスターはんこのままここで寝かせとくわけにはいかんやろ?」 「俺的にはこの小さな体に大量の食料がはいるとは思えないのだが…」 「「「「「「「「恐ろしいことに入るんだよ…!!」」」」」」」」 「「よく分かりました…。」」 「まあ禁書目録はこっちに来ている騎士団長にでも回収させるにゃー。ピピピのピッと、」 もしもーし?と電話をかけてる間に… 「…なんだかとってもいちゃいちゃを見せ付けられてる気がするんだよ…」 「「「「「「「「「起きたーーーー!!!!」」」」」」」」」 当麻達が帰って来たことによって眠りから醒めたインデックスだが、どうにも力が入っていない様子。 しかし目の前の暴食シスター覚醒に冷静さを欠いている当麻達はそのことに気付かない。 「落ち着け、落ち着くんだインデックス! 新年早々俺を噛んだって美味しくないぞ!」 「うん、とうまが美味しくないのは当たり前なんだよ。私には人肉を食べたいなんて衝動は無いんだから」 「その割には私の頭をガッツリと噛んでたような気がするんだけど……」 「短髪……そうなんだよ! 私はとうまと短髪を懲らしめる為にここに来たんだよ! 明けましておめでとうそしていただきます!」 インデックスによる上琴咀嚼ショーが始まるかと思われたが二人に飛びつこうとした途端、インデックスが倒れた。 倒れたインデックスからは『ギュルルルルルル! ゴゴゴゴゴゴッ! ゴギュルルルルルルッ!』というとても腹が鳴く音とは思えない音が聞こえてくる。 「イ、インデックス、さん?」 「お、お腹空きすぎてか、体に力がは、入らないんだよ……」 「そういえばねーちんが空港からこっちに向かったって言ってたけど禁書目録、お前さんどうやってここまで来たんだ?」 「あ、当たり前のことを聞かないでほ、欲しいかも。と、徒歩なんだよ……。おまけに何も食べてないからお腹がペ、ペッコペコで……」 土御門はインデックスの答えが予想通りだと分かるとすぐさまどこかへ連絡を取ろうと携帯を取り出す。 しかし連絡を取ろうとしている人物が視界に入ると、その人物を大声で呼ぶ。 「おっ、ステイルお迎えご苦労さんにゃー♪ お目当てのお姫様ならここでお腹空かせてダウンしてるぜい」 「すまない土御門。その子を取り逃がしたのは僕の落ち度だ。……ってどうしてみんな僕を怖い目で見る?」 「テメェそいつの仲間なんだよなァ? だったら俺達を襲った奴らの仲間ってことだ、違うか?」 「襲った……? ち、違う! 僕はその子に無理やり付き合わされただけだ! それに僕たち二人はオルソラの部隊には数えられていない!」 ステイルの言うことが信じられない当麻一行はそれぞれに戦闘態勢を取り、ステイルに対して身構える。 それを阻止したのはこういった方面ではめっぽう頭が切れる土御門だった。 「みんな待ってくれ。ステイルの言ってることは本当だ。オルソラ達は禁書目録の居場所を知らなかった、つまりオルソラ達の部隊には入っていない」 「ですがその殿方がそこのチビガキと共謀してあの部隊に潜り込んで、抜け駆けしていた可能性も否定できませんわ」 「それも心配いらない。ねーちんがステイル本人から巻き込まれたって証言を聞いている。潜り込んだのは事実だとしても、ステイルは最初から禁書目録を止める為に付いて来たと考えていい」 「……それでも僕が止められなかったことには変わりは無い。アックアに吹っ飛ばされなければこんなことには……くそっ」 土御門の推測が正しいと分かると残りの面々は少しだけ彼の評価を戻すことにした。 ウィリアムの強さをよく知っている当麻と土御門はウィリアムの攻撃に巻き込まれたステイルに心底同情した。 「それでこの二人どうする? 何だったら母さん達に引き取ってもらおうか?」 「それなんだけどさ、当麻。この二人も私達の家に迎えてあげない? お客さんとして」 「「「「「「「「「「「はあああああああああああああっ!!!!」」」」」」」」」」」 美琴の提案に当麻達バカップルサイドだけでなくインデックスとステイルも驚きを隠せない。 本当なら有無を言わせず却下するのだが、美琴の決意を秘めた表情に当麻が敵うはずも無く、 「分かった、美琴がそう言うなら。いざとなったら俺が護ってやるからな」 美琴のお願いを受け入れ、インデックスとステイルは上琴新居に客人として迎え入れられることに。 「(何だか情けをかけられた感じなんだよ…)」 「(インデックス、そんな事言うもんじゃない!!実際今夜は泊めて貰う場所が見つかってないんだ!!)」 「(そうは言ってもとうまを科学の力で洗脳した短髪には何か裏があるに違いないんだよ!!)」 「(科学の力でもそこまで出来ないんじゃないかな…)」 ボソボソ話している二人に気づいたのか美琴がこんな事をいった。 「そんなにお腹空いてるの?こんな事もあろうかと思ってアンタのために結構食料買ってきたんだけどなー?」 その言葉を聞いた瞬間インデックスの態度が豹変する。 「短髪サマ!!私は短髪サマを誤解していたんだよ!!だからご飯を!!」 「短髪短髪って、それがアンタの礼儀なわけ?名前で呼びなさい。」 「ハハー!!みことサマ!!」 「それでよろしい!!」 美琴は珍獣暴食シスターをうまく手なずけていた。 「化学の力は本当に洗脳出来るのかもしれないね…」 ステイルは知らない、学園都市には似たような装置があることを。 「それじゃあ中に入りましょうか」 「分かりましたなんだよ!!みことサマー!!」 「土御門のやつ、いきなり電話を切るとは失礼だな」 「騎士団長、どうかされましたか?」 土御門から電話をもらった騎士団長だが、いきなり電話を切ったことに少し怒っていた。 実はインデックスが目覚めたことで慌てて土御門が電話を不本意にも切ってしまったのだが、そんなことは知る良しも無い。 騎士団長と合流した神裂、建宮は連行されていくオルソラの部隊を呆れ顔で眺めていた(途中で合流した対馬は浦上と共に五和の監視の為学園都市に) 「それにしてもよくこれだけの人数が集まったものなのよ。みんな暇人なのか、それとも上条当麻のフラグ体質の業なのか、判断に難しい所なのよな」 「ですがこれでしばらくは彼女達も大人しくなるでしょう。初春がシェリー、インデックス、ステイル以外は全員一ヶ月は日本への入国は禁止の方向に動いてくれていますし」 初春の名前が神裂の口から出た後で、騎士団長がそのことについて楽しげに話し出す。 「それにしてもまさかあの初春さんが魔術側に協力してくれるとはな。本当に世界というのは面白いものだ。そうは思わないか?」 「面白いのかはさて置き、科学側の初春が私達魔術側の人間の為に動いてくれるのはいいことだと思います。両者の関係も変わるかもしれませんし」 「うむ、その為にまず飾利姫のパートナーとしてこの建宮斎字が魔術側の代表としてあだだだだっ!」 科学と魔術の関係の好転を願う神裂の発言を台無しにした建宮を彼女のワイヤーが容赦なく縛り上げる。 そして建宮をそのまましばらく放置することを決定すると、神裂と騎士団長は自分達の仕事を再開させるのだった。 その頃、上琴新居に客人として迎え入れられたインデックスとステイルは新居の内部にただただ驚いていた。