約 1,167,131 件
https://w.atwiki.jp/index2/pages/13.html
上条当麻 「―――ええい!くそっ!くそっ!あーもうちくしょー不幸すぎますーっ!!」 とある魔術の禁書目録1巻にて。 「――テメェは、インデックスを助けたくないのかよ?」 「テメェら、ずっと待ってたんだろ?インデックスの記憶を奪わなくても済む、インデックスの敵に回らなくても済む、そんな誰もが笑って誰もが望む最っ高に最っ高な幸福な結末《ハッピーエンド》ってやつを!」 「ずっと待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!英雄がやってくるまでの場つなぎじゃねえ!主人公が登場するまでの時間稼ぎじゃねえ!他の何者でもなく他の何物でもなく!テメェのその手で、たった一人の女の子を助けてみせるって誓ったんじゃねえのかよ!?」 「ずっとずっと主人公になりたかったんだろ!絵本みてえに映画みてえに、命を賭けてたった一人の女の子を守る、そんな魔術師になりたかったんだろ!だったらそれは全然終わってねえ!!始まってすらいねえ!!ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!!」 「―――手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、魔術師!」 とある魔術の禁書目録1巻にて。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3106.html
【種別】 魔術 【初出】 とある魔術と科学の群奏活劇 書籍ではとある魔術の禁書目録 ロード トゥ エンデュミオン 【解説】 魔術結社『天上より来たる神々の門』が所有する魔術。 結社が所有する霊装『アグニアストラ』をアレンジして使用する。 普遍的に飛び交っている電磁波を操り、出力を上げて大規模な火災を巻き起こすという、 端的に言えば、土地そのものを巨大な電子レンジに変えて燃やし尽くす術式。 アグニ神の名前を冠しているが、大本はシヴァ神関係でまとめられている。 なお、このアレンジによって術式の制御難度は下がっているらしく、 アグニアストラを扱うことが出来なかったソーズティ=エキシカにも何とか操ることが出来るようになった。 シヴァ神の力の流れを司る性質からか、流れを生み出す何らかの物品に魔法陣を描いて、 統括する『中央』と流れのラインを作り出す多くの『端末』とに分かれている。 『端末』のある場所がアグニの祭火の効果範囲で、 『中央』と『端末』のネットワークそのものをアグニの祭火と呼んだ方が差し障りない。 『中央』は破壊されても何らかの仕掛けで他の物品に引き継げるらしい。 『端末』に手を加えることで、小規模な爆発を起こす術式に応用も可能。 ただしインデックスによれば、「術者には神経の糸を火で炙るような痛みが返ってくる」と分析されている。 ステイル=マグヌスの言によれば、 本編の二年前にニューデリーの大手スポーツジムでも似たような術式の形跡があったらしい。 学園都市に侵入した結社の構成員達が風力発電のプロペラを『端末』、蜂の巣にある雑居ビルの一つの換気扇を『本体』として細工して使用。 この場合の「力の流れ」は風であり、 囮となったソーズティがトンネルに逃げ込んだ理由も風の通り道の一本化のため。 流れの一本化により命中率は格段に上昇する。 対峙した上条当麻は火災用の排煙口を利用して風の通り道を増やし、 術式の命中率を下げることで対処した。 なお、組織を利用していたウレアパディー=エキシカ(未編集)にとってはこの術式はデコイであり、 本命のブラフマーアストラを持ち出すために利用しただけで、発動させるつもりなどなかった。 組織を裏切ることすら前提だったため、 ソーズティがこの術式を使った計画を継続するために動き回ったことを苦々しく思っていたようだ。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1862.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/投稿者 「なナナ」 ななくご(27-982)氏 ななに(6-314)氏 ナナ氏(20-146)氏 ナヒるハ(6-192)氏 ▲ ななくご(27-982)氏 小ネタ ▲ ななに(6-314)氏 小ネタ コタツの中の戦争 ▲ ナナ氏(20-146)氏 それでも私は、きっとアンタに生きて欲しいんだと思う 1 それでも私は、きっとアンタに生きて欲しいんだと思う 2 それでも私は、きっとアンタに生きて欲しいんだと思う 3 神(上)の見えざる(右)手 1 神(上)の見えざる(右)手 2 神(上)の見えざる(右)手 3 神(上)の見えざる(右)手 4 月と彼方と私とサクラ 1 月と彼方と私とサクラ 2 月と彼方と私とサクラ 3 月と彼方と私とサクラ 4 月と彼方と私とサクラ 5 杏仁豆腐に浮かぶクコの実 FはMになる。MはFになる (無題) (無題)1 (無題)2 (無題)3 (無題)4 (無題)5 (無題)1 (無題)2 (無題)3 (無題)4 (無題)5 フリーズ・オクトーバー (無題) 1 (無題) 2 ▲ ナヒるハ(6-192)氏 ミコトラプソディー 1 狂想曲1 [上条当麻] ミコトラプソディー 2 狂想曲2 [禁書目録] ミコトラプソディー 3 狂想曲2.5 [御坂美琴] ▲ 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/投稿者 Back
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1187.html
【種別】 機械 【初出】 十五巻 見た目は漫画版『禁書目録』第百四十六話 【解説】 アレイスターの直通情報網を形成する中核となる、 学園都市中に5000万機ほど散布されている70ナノメートルのシリコン塊。 当然のことながら一般の学園都市住人はその存在を知らず、 仮に存在の情報を掴んでもその小ささから電子顕微鏡を用いねば確認すらできない。 形状は球体状のボディの側面から針金状の繊毛が左右に二対・六本飛び出しているもので、 空気中を漂うような感覚で移動を行う。 機体自体が空気の対流を受けて自家発電を行うため、半永久的に情報収集が可能であり、 収集したデータは、体内で生産した量子信号を直進型電子ビームを使って各個体間でやりとりされ、 一種のネットワークを形成している。 しかし、その小ささから爆風や衝撃波を受けると損壊してしまうこともままあり、 破壊された結果1エリアでノイズが発生すると、 ネットワークのあちこちに飛び火して全体に大きな負荷をかけるという問題点も残っている。 アックアとの戦闘によって障害が発生した際には、「完全復旧まで数時間ほどかかる」と言われていた。 アレイスターが暗部も含め学園都市中の出来事に即時に対応できるのは、この情報網を利用しているからである。 ナノサイズの機体のため捕獲するのは限りなく困難であり、 その上、中に納められた量子信号は外部から不用意に『観察』されるとその情報を変質させてしまうため、 内部に納められた情報を容易に入手することは出来ない。 特性上書庫(バンク)とは比べ物にならないレベルの情報が集められており、 そうした情報を閲覧するために『スクール』はピンセットの強奪計画を実行した。 十五巻終章で垣根が敗れた後ピンセットごと土御門が回収し、 『グループ』のメンバーは内部に収集されていた今回の事件のデータから、『ドラゴン』という謎のコードを入手することになる。 滞空回線の存在を知る人間は数少ないが、 『グループ』や『スクール』以外にも、一部の暗部の人間はその存在を把握している。 例えば木原唯一は滞空回線を破壊する兵器『横紙破り(ULエクスプローダー)』を開発している。 また新入生の前身組織は滞空回線をシャットアウトしてある秘密の拠点をいくつか持っており、 新約五巻では上条とトールがその中の一つを使用していた。 統括理事長が一方通行に代替わりしてからは使われていないようだが、 代わりにクリファパズル545を情報収集に用いているらしい。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2775.html
とある科学の執行部員 改訂版 はこちら。 世界観とある魔術の禁書目録のパラレルストーリー世界観は科学と魔術が本格的に対立している世界学園都市はイギリス清教とだけ細いパイプで繋がっている上条とインデックスは現段階で出会っていない『絶対能力進化』は初期の段階で頓挫しているオリジナル設定として第三の『執行部』と呼ばれる警察的組織が登場『執行部員』は『風紀委員』や『警備員』よりも大きな権限が与えられているしかし実際に『執行部員』を見たものはおらず、都市伝説となっているしかし指揮系統に『執行部員』の名前があるため『執行部』が存在することだけは確かだと言われているあらすじ絶望的な状況に追い込まれ自分の命を捨てる覚悟を少女が決めた時、少年はまるでヒーローのように現れ、少女と二人の『妹達』を絶望の淵から救い出した。少年は少女に重く圧し掛かり背負わざる得なかったものを共に支えると言った。少年の言葉に深い意味はなかったのかもしれない。それでも少女は少年の優しさ触れに恋心を抱かずにはいられなかった。それは自然な感情で気付くと自分の気持ちを少女は伝えていた。すると少年も少女の気持ちを快く受け取るのだった。そして少年と少女は恋人となり平穏な日常へと戻っていった。しかし少女は知らなかった、少年が負った過酷な役割を…少年の覚悟と少女の想いが交差する時、物語は始まる。
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/76.html
19時01分 その後、さんざんな目に遭った。 コスプレ衣装は没収された。描写不可能な形相をした白井に追い掛け回され助けを求めた他の常盤台中学生は敵に周り、上条当麻は『学舎の園』の中を走り回った。休む暇も無く、針や二〇〇〇℃を超す灼熱やカマイタチが襲ってくる。周囲はそんな光景を目のあたりにしながらもいたって驚くそぶりも見せない。つまりこれは上条当麻が起こす『普通の光景』なのだろう。常盤台中学の能力開発の優秀さ感心しつつも敵に回すとこれほど恐ろしいものはないということを上条は実感していた。 もっとも、上条当麻の敵ではないのだけれども。 命からがら逃げ出し、通学路の途中にある人気の無い公園のベンチで少年は項垂れていた。 三時間ほど走り続け、彼女たちを撒いてたどり着いた先がこの公園である。いくら体力のある年頃と言えど足に疲労を感じていた。空はすでに夜。下校時間を過ぎているので人通りは極端に少ない。携帯で時刻を確認すると十九時を過ぎている。 この状況を端的に表すとこの一言に尽きるだろう。 「…不幸だー」 不幸な少年は真っ暗な空を見上げて呟いた。夜空に輝く流れ星(実際は廃棄処分された人工衛星のデブリ)に心奪われながら、先ほど自販機で購入した缶ジュースに口をつけた。 「ぶわっ!?不味っ!」 口に広がる不快な味覚に上条は思わず吐き出した。口元を袖で拭いながら缶シュースの銘柄を見る。 「ゴホッゴホッ…んー、何々…抹茶味のサイダー!?て何だこりゃあ!?しかもホットだし!缶コーヒーを買ったはずなのに、また入れ間違いかよ!」 さらには缶の種類、サイズ、デザインの色合いも似ており、薄暗い公園で確認できなかったのも無理は無い。 ようやく訪れた静かなひと時を堪能したかった上条だが、ジュース一本でその雰囲気はものの見事に崩れ去ってしまった。カクテルバーで粗茶を飲むようなものである。 「うう、不幸すぎますー」 「不幸不幸と言っておるとまた味あわせてやるぞ?上条」 後ろからふいに声をかけられた。 振り返ろうとすると頬に暖かいものが押し付けられた。缶ジュースである。 「おしるこは嫌いか貴様?私は気に入っているのだがな」 見覚えがある。『今』の上条当麻にとってはつい最近会ったばかりだ。 「バードウェイ!?何でここに!?」 「……ふむ。私がここにいることがそんなに不思議か?」 先日帰ったばかりだろ!とは言えなかった。ここは一年後の未来。あの時から会っていないとすれば、一年ぶりの再会といえる。 しかし、上条は妙な親近感を覚えた。 高級感ある紺色のコートに白のプリーツブラウス。デザインの良い薔薇の刺繍が入った黒のストレッチベロアパンツを履いていて大人びた印象を受ける。 だが、その容姿はまるで変わっていなかった。可愛らしい容姿にひそむ鋭い目つきが。 「ひ、久しぶりだなー。突然の再開に少し驚いているだけだよ」 「ああ、それだ。それだよ。その『ヒサシブリ』という日本語を忘れてしまってな。貴様にどう話しかけようか思考を巡らせていたところだ」 「…また何かあったのか?」 外見は十二歳前後の少女とはいえ、『明け色の陽射し』のボスとして君臨する魔術師である。 この学園都市に観光目的で来日していないのは明白だ。さらに彼女ほどの実力と地位を持つ者が入ってくる事自体、ただ事ではない。 バードウェイは上条の変化を察したらしく、ニヤァ、と口を大きく引きつらせながら言った。 「なあに、大それた用事ではない。確かにここに来た目的は仕事の為だが、貴様に頼らずとも安易に完遂できるモノだ。私が貴様を訪ねたのはkotatsuをもう一度堪能しくなっただけだ。ウチにもあれを取り寄せたのだがな。アンティークが並ぶリビングでは案外つまらなくて、鬱憤晴らしに部屋ごと吹き飛ばしてしまった」 そう言って軽く舌を出すバードウェイのイタズラ心満点の笑顔に、上条当麻はギョッとした。片目を閉じながら、いつの間にか右手に持っている杖をクルクルまわしている。何かの拍子で術式が発動するかもしれない。 「そ、そうですか。今はまだコタツは出していないんでー、サヨナッ!?」 ガシイッ!襟首をつかまれた。かなり強い力で。 「貴様、どこに行く気だ?」 悪意たっぷりの笑顔を浮かべながらバードウェイは言う。 「い、いやー、カミジョーさんはただ家に帰ろうとしただけですよ?インデックスが腹を空かせてるかもしれないから、早く家に帰って夕飯の準備をしなくちゃならないのでェッ!?!」 足のつま先を踏まれた。かなり強い力で。 「それは奇遇だな。私もまだ夕食が済んでいないんだよ」 「…つまり」 「そこまで言ってもまだ分からぬか。やはり貴様は私の下僕にしてやったほうがいいな」 「…つまりつまり」 「喰わせろ」 ハイ、ワカリマシタ。 「お帰りなさいとうま(当麻)」 そこに二人のエプロン姿の美少女がいた。 上条当麻がとった行動は一つ。カバンをズリ落とした。それはもうドコかの漫画みたいに。 19時23分 バードウェイと共に見慣れない自分のアパートに戻ってきた。第七学区にある高級住宅地で十四階建の高級マンション。セキュリティの優秀性は知らないが、仄かに彩られる和風庭園を一望できる玄関があるだけでもその高級感は理解できるだろう。管理人のお姉さんも気立てがいい人で上条とバードウェイを見るなり「あららー?当麻ちゃんったらー『また』?」などと話しかけてきた。その直後にバードウェイが上条の足を踏みつけた。学生寮であれば男女揃って部屋に入ろうとしようものなら即刻先生たちに捕まり両親に知らせがいく。 しかし、上条は気にすることは無いだろうと思った。 管理人はアルコールの匂いをプンプンと発し、目の焦点が合っていないほど泥酔していた。 監視カメラを見過ごすあたりが上条らしいが、少年はそんなことを考えながらエレベーターに乗り最上階へと昇った。財布にあった二枚の黒色のカードキーを見る。一枚は玄関口を開けるカードキー。二枚目は「一四〇二号」と書かれたカードキー。上条の家である。 そして彼は見た。 エプロン姿の銀髪碧眼少女と茶髪茶眼少女が笑顔で上条を出迎えるのを。 上条の後ろに立っていたバードウェイを見るなり二人の笑顔が凍り付いたのは言うまでもないだろう。 そして今に至る。 四人用にしては比較的大きいテーブルに男一人と女三人が座り夕食を取っていた。 ハヤシライスがメインディッシュでサラダにチーズフォンデュ。加えてインデックスには蒲焼の缶詰が二パックある。 「ちょっとアンタ、食べすぎ」 「これくらい普通だよ。ね?とうま」 「あ、ああ、今日は少ない方じゃないかな」 「え!?」 「禁書目録よ。それは太るぞ」 「太らないもん!」 そんなやり取りをしながら夕食は進んでいた。上条の箸もすすんでいた。ハヤシライスもチーズフォンデュも舌をうならせる絶品だからだ。上条は三杯目に突入し、インデックスに至ってはルーを5回もつぎ足している。ハヤシライスはインデックス。チーズフォンデュとサラダは美琴が作ったらしい。しかもこのチーズ。一口食べただけでも分かるが、そこらのスーパーで売っているようなチーズは使っていない。おそらくそれに加えて美琴の腕もあるのだろう。とても美味しい。 「どうどう?とうま。美味しいでしょ、私が作ったハヤシライス!」 「ああ、美味え。インデックスが作ったとは思えないくらい…」 「ふっふ~ん。そうでしょそうでしょ。とうま、おかわりいる?」 「ああ、頼む」 得意げに話すインデックスは上機嫌で上条の食器を手に取った。 ご飯をつぎにキッチンに向かうインデックスを薄目で見ていると御坂美琴から脇腹を横から肘で小突かれた。 割と強い力で。 「いてっ、どうした?」 「…何か言うことはないの?」 インデックスとは反対に不機嫌そうな御坂美琴。 流石の上条も察することが出来た。自分の料理の評価が聞きたいのだ。 「ああ、美味いぜ。これ、チーズと牛乳の割合と加熱加減が難しいんだよな。いや、これはワインか。チーズも良いもん使ってるし、今度レクチャーしてくれよ。俺も作りてぇ。こんな美味いやつは初めてだからな」 上条の絶賛の言葉を聞いて面食らう美琴。それから少し間をおいてワザとらしく、コホンと咳をはいて、 「…フ、フン。いくら褒めたってもうお替わりは無いわよ」 「そうか。そりゃ残念だ」 なっ、と口を噤んだ美琴は顔を赤めると腕を組んでプイッと顔を背けた。 何だコイツ?と上条は美琴の挙動不審に首をかしげた。まあ、美琴がおかしいのいつものことだと考えてその疑問を放棄する。 「このチーズ、グリュイエール・アルバージュとみた」 「っ!!貴女、結構通ね…」 「もしかして一〇〇グラム八〇〇円もするあの!?」 「ああ、スイス産の安物だ」 美琴の予想以上の料理に対する入れ込みとバードウェイとの金銭感覚の違いに唖然とする上条はギギギ、と首を回して美琴の顔を見た。 赤い顔をしたまま美琴は上条の方をチラチラ見て、何かに気づいたような表情をした。 「あ、口についてるわよ」 美琴はナプキンで優しく上条の口を拭った。彼女の思わぬ行動にドキッとする上条だったが、そういう彼女の顔にも人に言えないものがある。 「…お前もついてるじゃねーか」 上条は仕返しのつもりで美琴の口元に付いている米粒を取った。 ごく自然に、それを口に含んだ。 そして気づく。 「「あ」」 事実を確認するや否や二人はみるみる顔が赤くなり、すごい勢いで顔をそらした。 恥ずかしすぎる!二人は心情まで一致した。 しかし、そんなやりとりは向かい側からは丸見えだ。 「何だそのツンデレ娘は?貴様の下僕か?」 ガチャン!とテーブルに頭をぶつける美琴。食器に直撃しなかったのは幸いだ。 そう言うバードウェイは退屈そうな顔をしていた。 「ななななな何言ってるのよアンタは!」 「図星か」 「ンなワケないでしょ!私は当麻のこ、恋人なの!」 「なら愛人の間違いだ。上条の正妻は禁書目録だろう?」 「「はぁ!?」」 ハモる上条と美琴。 「同棲しているではないか」 「ど、同棲!?」 『居候』の間違いだと上条は言いたかったが、若い男女が一緒に暮らしていること自体そのように受け取られていても不思議では無い。むしろ居候という方が異常だ。だがそんな事はお構いなしに口論はますますヒートアップしていく。 「インデックスはそっち側にとって危険なものなんでしょ?当麻はお人よしだから匿ってるだけよ!」 「何を言っている。禁書目録はイギリス清教の人間だ。上条は『枷』としての役割はあるが、安全性としては教会にいるほうがずっと高い。実際は禁書目録の意思が反映されているだけで、ここにいなければならないという適切な理由はない。そうだろう?」 少し驚いたようにインデックスは肩を震わせた。手元にあったハヤシライスを落としそうになる。上条はそれをキャッチした。 「…そうなの?アンタ」 「う、うん。それはそうだけど…で、でも私はここにいたいもん!」 「なっ!前にアンタの居候の理由を聞いた時は半信半疑で仕方無いことだと思ったけど、ここにいる理由はそれだけ!?」 「短髪には関係ないじゃん!」 「大アリよ!私は当麻の恋人なのよ!他所の女が恋人の家に住んでるなんてそんなの認められるかぁ!」 「心は私のものだ、などという勘違いは愛人にはよくあることだ」 ピタリ、と美琴の動きが止まる。 「…バードウェイ、だったけ?よっぽど死にたいらしいわね。アンタ」 「貴様こそ誰に向かって口を聞いてるつもりだ」 頭からピリピリと静電気を放つ美琴に平然と答えるバードウェイ。何故か口ごもるインデックス。 非常にまずい。 今、ここにいる御恩方を紹介しよう。 一〇万三〇〇〇冊の魔道書を保有する禁書目録―Index-Librorum-Prohibitorum。 魔術結社『明け色の陽射し』の首領であり他の魔術師を圧倒する強大な魔術師、バードウェイ。 学園都市「超能力者(レベル5)」の第一位。『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴。 学園都市最強の「絶対能力者(レベル6)」第一位。世界の英雄。上条当麻。 一見、女性関係のもつれによる口喧嘩だが、実際は国際問題に発展しかねない火ぶたがお茶の間のテーブルの上で切って落とされようとしている。原因は上条の女性関係という些細なものだが、古代文明の戦争なども案外似たようなものが発端なのかもしれない―――――――― などと現実逃避している上条当麻だった。 「インデックス。アンタ、覚悟しなさい」 「それはこっちのセリフだ、愛人。貴様こそ立場をわきまえてモノを言ったらどうだ」 「アンタは関係無いでしょ。部外者は黙ってなさい」 「禁書目録には借りがあるのでな。貴様が彼女に危害を加えようとするなら容赦はせんぞ。愛人」 「っ!愛人愛人って違うっつってんでしょ!」 ビリビリバチィ!と御坂美琴の頭から高電圧が放たれた。同時に電子レンジと液晶テレビから黒い煙が出る。 上条当麻以外は席を立ってお互いにらみ合っている。明るいムードから一転、いつの間にか一発触発の緊急事態に陥っていた。 どうしよう、と上条は考えていた。 事の発端はバードウェイの下僕発言でありそこからインデックスの居候の理由に矛先が向き美琴が上条の彼女であってインデックスの居候を快く思わないからでありバードウェイの愛人発言が美琴の神経を逆なでして今にも食ってかかりそうな勢いになってインデックスをかばうようにバードウェイが立ちはだかっており何でこんなことになったかというと上条当麻が御坂美琴という彼女がいながら年頃の美少女ことインデックスを家に置いているからであり、 結局、事の発端は「上条当麻」に帰結するのだ。 しかし、ここで上条が謝ったとしてもインデックスか御坂美琴の意見を聞くかで大きく事態が変わってしまう。しかし、上条はこの食事を楽しみたかった。だから何気なく呟いたのだ。 「お前ら、いいかげんにしろよ」 「っ!!!」 上条の言葉に三人の表情が凍り付いた。 あれ? と首をかしげる上条。 三人は渋々と席に着きながら、 「…そうね、ちょっとどうかしてたわ私」 「…フン、まあこれはお主の問題だ。客人の私が口を出すのはおこがましいな」 「…私はここにいたいもん」 皆、恐縮している。 一番恐縮しているのは上条当麻本人だ。 (あれー!?何で皆さんそんなにビビってんのー!?『うるさい!っていうかそもそもアンタが悪いんでしょうがあああ!』的展開を予想していたんですが!?) 「ごめんさない。インデックスがここにいる理由、前にも話し合ったもんね」 「気にしてないよ、美琴ちゃん。とうまの彼女なんだから、私のこと気にしないほうがどうかしてるもん」 「…中々、複雑な恋愛事情だな」 「……………………………………………………………この空気は一体何なんでせうか?」 「そ、そういえば、当麻。当麻は何で私の作った料理が分かったの?」 いきなりの話題転換。この暗い雰囲気を打破するために美琴があわてて上条に話題を振った。バードウェイもインデックスも苦笑している。 しかし、この期待を見事に裏切ってくれるのも他ならぬ上条当麻だ。 「んー…美琴の味がしたから、かな」 皆、絶句した。 硬直から五秒後。最初に口を開いたのはインデックスだ。 「とうま、それは一体どういう意味かな?」 「えっ!!!?い、いやそのっ!別に深いイミなんて無くってですね!?言葉のアヤというかなんというか!」 「そんなに挙動不審なのはどうしてなの!?ちゃんと説明してほしいかも!!」 怖い。向かい側の席でインデックスがとても怒ってらっしゃる。整った顔立ちをしているので余計に迫力があった。美琴は、というと上条の隣で耳まで赤くしてうつむいている。 バードウェイに目を見やると、これまた退屈そうに頬づえをついていた。 「禁書目録よ。言わずもながら分かるだろう?」 「!!!な、何を!?」 「…つまり、そういうことだ。なあ?御坂美琴嬢?」 「う、うん」 小さな声で、顔を真っ赤にした美琴はコクリと頷いた。 …短い人生だったな。 「とうまあああああ!いつ、どこで短髪に手を出したのおおおおおおっ!今日という今日はとうま殺す!カミコロス!私の腹の中で溶けちゃえええええええ!」 「では私がチョコ味にしてやろう」 「そんな魔術があんの!?っていうか皆で食事の続きをしましょうよ!結局こういうオチになるわけ!?やっぱ不幸ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」 「ちょっとー!!私の当麻に何すんのよー!!!」
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/38.html
【種別】 住人 【初出】 鎌池和馬スレッド35「とある魔術の禁書目録」 【元ネタ】 「■■■■教徒」=■■ 「型月~」=18禁メーカーType-Moonの事 「ジョジョ~」=ジョジョの奇妙な冒険 「スクライダー」=スクライド 「統和機構」=ブギーポップシリーズ 「エロイムヘイズ」=フレイムヘイズ(灼眼のシャナ) 「月厨」=「とある~」をType-Moonのパクリと信じて疑わない人達 「究極種党」=ガンダムSEED? 「SOS団」=涼宮ハルヒの憂鬱 【解説】 禁書スレとゆかいな仲間達ver1.00 新刊、新規参加者、住人の気まぐれで増え続ける各勢力の簡易解説(060427がver1.00) このほかに派閥分岐一覧表が存在する 現在の派閥 ◆正統派 インデックス神教 一巻以来の最古参の古株。 タイトル出演、英国製ハラペコシスターを崇拝する。 現在は出番の減少(とは言っても主人公に次ぐ多さ)により御坂御琴統一教会と聖ねーちん友の会に遅れをとっている。 御坂美琴統一教会 御坂美琴と一万人ミサカシスターズファンの連合会。 ツンデレデレデレ好きと犬娘属性野郎の吹き溜まり。 原作者の加護という究極の守りを持つため潜在ファンは非常に多い。 聖ねーちん友の会 18歳。でも頑なに20を超えていると信じるお姉さん属性ファンが渦巻く伏魔殿。 登場頻度は少ないはずなのにインデックス神教を超える熱狂ぶりを見せている。 小萌はじてぃ修道会 「当作品に登場するキャラクターはすべて18歳以上です」の禁断の誓いの元に集まった一派。 ◆異端派 一方通行女性原理主義派 鈴科百合子さんの登場を切に願う原作者泣かせの異端派、最大教主は某作家。 型月皇帝騎士団 2chでの戦い歴史の体現、スレ違いをものともせず侵攻して国を切り開く猛者たち。 ■■■■教徒 ■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■■■■■。 ◆中小勢力 妹メイド推進委員会 サブモブ一発キャラを忘れない同盟 複数の勢力が統合され出来ている ├二巻のヒロインことヘタ錬金術師の再登場を希望する会 ├黒猫のこと、忘れないでください同盟 専用のケージの中で元気にやっています ├海原とか闇咲とかアステカとか一一一とか火野とか筋肉系店長とかに萌える会 ├聖ガブリエル教会 「実在および架空の人物、団体、事件とは何の関係もありません」 ├竜神神社 妹属性と幼馴染属性と従姉妹属性と巫女属性とロリコン。二回言うと怒る者も ├ゴスロリとか人形について話をする会 看板に偽りなし、土属性を好む希少種も参加している ├オルソラ教会 実は小規模すぎてどんな人が居るかあまり良く解らないってばっちゃが言ってた ├アニェニェはドMカワイイと主張する人々 呼称通りだが稀に見飽きたと言い出す人が出没 ├委員長属性委員会 吹寄制理が一発キャラにならないよう願う組織、実際の委員長である青髪ピアスは無関係 お姉様に更なるセットオプションを加えよう友の会 □■とか発射場とか花瓶とか寮監とか糸電話とか 青髪ピアスFC チャック派と変身派の他、理想に共感した者や誘波の登場を待ち望む人間の一部が存在する 学園都市医師連盟 ナース属性や女医属性、冥土返しファンの人々 BK団 合言葉は世界を大いに盛rもとい、我らがビッグ・かまちーの為に! ◆潜在的大規模勢力 及び未確認勢力 ジョジョ紳士、スクライダー、カナミンのアニメ化を待ち望む会、統和機構、黒BK団、眼鏡愛好会、嘘同盟 コンタクトレンズ粉砕同好会、神の愛を広める集まり、大人のお姉さんスキーズ、秘密結社TS、ネタ紳士組合 徒、考察などを考える風な思考をする人々、メガネっ娘ヒロインを待ち望む会、エロイムヘイズ 18歳以上の人達 ◆要注意危険思想集団 特別高等人、鬼ヶ淵死守同盟、究極種党、最後の大隊、月厨、巫女委員会 ◆絶滅危惧団体 山百合会、5121小隊、SOS団、第7都カセン、ADAM ◆実力未知数新興団体 姫■清教会
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3219.html
【種別】 人物 【初出】 とある魔術の禁書目録 ARCHIVES 2 【CV】 真田アサミ 【解説】 学園都市に住む、緑髪の長髪をした少年。 口が悪く、御坂美琴をおばさん、上条当麻や土御門元春をおじさん呼ばわりする。 絶対的な幸運という言葉をよく口にする。 性格は悪いわけではないものの、後述のコンプレックスを突かれると理不尽に接するようになる。 幸せになるためには運が必要で、そして運を掴むためにすべてに対してずっと勝ち続けなくてはならないという考えを持つ。 また御坂美琴に勝負を挑み、能力を使いペテンにかけるだけの胆力もあるものの、 一方でそれは重圧に負けないための自信作りのために行った事であり、精神的に強いわけではない。 能力は言葉によって相手に暗示をかけ、その通りに幻覚を見せるというもの。 偏光能力に近いものの、暗示のために脳に直接作用する超能力らしく、 上条当麻も幻想殺しで頭に触れるまでは幻覚を見せられた。 能力開発であまり良い成績を残せず、周りの子からそこで差を付けられしまいコンプレックスとなり、 居場所や絶対的な幸運に固執するようになる。 その後運を研究するあるグループに利用されるようになり、 その実験のデータ収集を目的とした非合法な地下カジノでその超能力を使うようになる。 主に幸運と思われる勝ちの続く客に対し勝負を挑んで、超能力で幻覚を見せイカサマで勝ってきた。 しかしイカサマを続けることによる重圧も感じており、ある日学園都市の超能力者第三位の御坂美琴に戦いを挑んだ。 自身の超能力で御坂美琴に幻覚を見せる事に成功するも、それを信じ込ませようと自身に言い聞かせていた。 なおその時、電撃そのものは食らっており髪の毛先をちりちりに焦がされている。 またばれないためにホック付きのカツラを被った。 その三日後、カジノのVIPルームで上条当麻や土御門元春と賭けで勝負する。 内容はテーブルに広げたトランプのカードからそれぞれ二枚を選び、合計値を競うというもの。 この賭けで土御門元春にイカサマを見破られ、激昂。拘束した上に上条当麻に罰金を科す。 そこに御坂美琴が乱入し、脱衣型に変更して御坂美琴と勝負する事にする。 順調に勝っていくが、上条当麻の幻想殺しによって二人にもイカサマを見破られる。 二人を排除しようとするも、既にカジノは警備員に踏み込まれており、 泣き崩れて敗北を認める形になる。 その後の処遇は非合法の研究に利用された被害者としてのものになり、軽い刑罰で済む。
https://w.atwiki.jp/kumiage/pages/11.html
アニメ版 ここはアニメ版です、アニメに関する情報が飛び交います 注意 好きなアニメを語りたいならそこの板までいくこと。 もしなかったら作れ。 とある魔術の禁書目録
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1125.html
【初出】 2006年発行電撃コミックス 灼眼のシャナⅡ with “GRIMOIRE”初回限定版附属小冊子「グリモア」に掲載。 イラスト : 灰村キヨタカ 【構成】 一段22桁二段組45ページ。内挿絵が2ページ。 表題と共にシャナのイラスト。もう一枚は封絶を張るノトブルガのイラスト。 【概略】 電撃文庫「灼眼のシャナ」の世界観における、過去に起こったとある騒動に端を発する事件の顛末。 もしくは、引き離された恋人を探し続ける少女の、永きにわたる歩みの結末と与えられた一つの答えの物語。 【解説】 寄稿先である「灼眼のシャナ」本編、世界背景、登場人物などについては、 「シャナ」本編を読むか こちらから 調べてください。 ただし、ネタバレを含んでいるので自己責任でどうぞ。 必ずしも「シャナ」本編を読んでいなくても話の流れ自体はある程度理解できるが、 両方の作品を読んでいると鎌池和馬氏のノリで「シャナ」の世界を読むことが出来るので、 一粒で三度おいしい作品と言える。 (ただし「シャナ」作品内においては整合性が取れない等の理由から公式扱いはされてはいないので あまりおおっぴらに語ることはお勧めしない) 以下ネタバレ含む 【登場人物】 契約者と紅世の王は以下の通り 『炎髪灼眼の討ち手』シャナ――――“天壌の劫火”アラストール 『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー――――“蹂躙の爪牙”マルコシアス 『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメル――――“夢幻の冠帯”ティアマトー 『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ――――“不抜の尖嶺”べヘモット 『末路の語り手』シュルス・レルリス――――“筆記の恩恵”ペネムエ 『潜める追っ手』ノトブルガ――――“秘説の領域”ラツィエル “ミステス”坂井悠二 吉田一美 田中栄太 佐藤啓作 【内容】 冒頭、語り出しは一つの事件がいきなり始まる。 本編は大きく二つに分けられ、前半部分では鎌池和馬氏お得意のギャグパートで進められる。 契約者から手ひどい仕打ちを受ける紅世の王の姿が見られるのはめったに無いことであるので貴重なシーンともいえる。 (もっとも、普段とあまり変わらない関係の者たちもいるが) 後半部分では一転シリアスになり、原作本編を思わせる戦闘描写が続く。 その後、結末部分は「禁書目録」でもよく目にする、相手側の事情とそれに対する応対が語られる。 敵対する相手をただ切り捨てるだけではなく、その先の道を示そうとするのは執筆した鎌池氏の意向であろうか。 萌えと燃えの両立がなされている作品と言える。