約 344 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/49999.html
登録日:2021/12/15 (水) 18 04 17 更新日:2024/07/10 Wed 15 24 13 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 3月4日 ◎ おやつから贈り物まで お菓子 お菓子の王様 カール・ユーハイム ケーキ スイーツ ドイツ バウムクーヘン バウムクーヘンエンド バームクーヘン ピラミッドケーキ マイスター ユーハイム ヨハン・シェルニコウ 原爆ドーム 大坪由佳 年輪 広島県物産陳列館 引出物 木 洋菓子 神戸市 結婚式 縁起物 食べ物 出典:大江ノ郷自然牧場 牧場お取り寄せオンラインストア 出典URL:https //www.oenosato.com/f/online-store サイト運営者:大江ノ郷自然牧場 バウムクーヘンとは、ケーキの一種である。 ●目次 概要 「バームクーヘン」と「バウムクーヘン」はどう違う? 歴史◇発祥 ◇日本上陸 ◇日本での普及 バウムクーヘン(またはバームクーヘン)が登場する創作漫画 アニメ ゲーム 小説 余談 概要 木や串に材料を巻きつけて焼いた菓子(ツリーケーキ)は古代ギリシャの時代からあったらしいのだが、 それがヨーロッパ中にそれぞれの国の文化に合わせて変遷していき、 ドイツではで、ドーナツのように中心に穴が開いている見た目と同心円状の模様が特徴の菓子に進歩した模様。 切り口が樹木の年輪に見えることから、ドイツ語で「木」を意味する「Baumu(バウム)」と、 「ケーキ・(焼き)菓子」を意味する「Kuchen(クーヘン)」が合わさってこの名前になったようだ。 ドイツでは、この年輪のような模様が職人としての技術を証明するものとして重視されている。 しっとりとした食感と、口にした大きさ以上にお腹を満たしてくれる食べ応えが持ち味にして特徴。 また日本のバウムクーヘンは、日本人の舌に合わせて柔らかさを重視した触感へと独自の進化を遂げており、ドイツ産より軽め。 フレーバーのバリエーションも多く、チョコレートや抹茶やバナナなども人気。 「お菓子の王様」と称されることもあるほか、特に日本では結婚式などの祝い事で引出物に選ばれることの多いケーキでもある。 その理由は、バウムクーヘンの年輪のような模様が「年を重ねることを表す縁起物」と解釈されるため。 ペースト状の生地を塗って薄い層を積み重ねては焼き……という手順を繰り返す製造工程の様子を、家庭が木のように年月を重ねていく光景と重ねて見ることもできる。 単純に割と日持ちするし軽くて持ち運びもしやすく、それからいわゆる「消えもの」なので貰った方もそんなに消費に困らないから、という現実的な理由は考えないものとする。 作り方は色々とあるが、先に触れたのが主流の手順。 なおGMBlのLeitsätze für Feine Backwarenに基づく規定では「卵・バター・粉類の比率が2:1:1」という配合や油脂の指定など、指標が設けられている。 また1943年には「バウムクーヘンは、最⾼級の材料からのみ作られる、品位の⾼い製品である。それは直⽕の上で閉じられた形態の中で円柱の上で焼かれる」と定義されている。 かの国ではバウムクーヘンを作ることはマイスターとして国家資格にもなるほどで、日本でもこの試験を突破したことで腕前をアピールする菓子職人もいる。 ちなみに、精魂を詰めつつ直火を至近距離で受け続けるせいで「バウムクーヘン職人は長生きしない」などとも囁かれるという……。 しかし、ドイツ出身のケーキだが、実は同国では日本ほどの知名度と人気は無いと言われている。 これは前述の通り高級品とされているから、という事情があるためのようだ。 日本のように、お高い贈答品もある一方で、コンビニなどでも100円ちょっとでおやつとして気軽に買える、という状況とはかなり違うといえる。 実際、ドイツ大使館がTwitterに投稿したところによれば、大使館職員も日本に赴任して初めて口にした、というケースが少なくないのだとか。 バウムクーヘンの名産地が旧東ドイツに偏在していたことから、バウムクーヘンの存在も知らないドイツ人すらいたという。 日本で例えれば「赤福」などのように「確かに知名度は全国レベルなのだが産地から離れたところでは店に並ばないお菓子」のようなものである。 「バームクーヘン」と「バウムクーヘン」はどう違う? 日本では「バームクーヘン」という表記が見られるが、実はこれただの表記揺れではない。 実は上述したようにバウムクーヘンには配合の規定があるが、これを満たしていないものが「バームクーヘン」とされることがある。 日本においては独自の進化を遂げているので材料の規定が無く、日本版のバウムクーヘンが所謂「バームクーヘン」とも表現できる。 余談だが、日本におけるバームクーヘンの標準的な配合比率は「卵・油脂・粉類・砂糖の比率が2.2:1.8:1:1.3」で、 油脂や砂糖の種類、小麦粉のグルテン含有量が異なっていて、粉類に混ぜる澱粉も小麦ではなくタピオカ製で、更にベーキングパウダーを加えている。 ただし、定義と言っても本場ですら「本来はこれを守ることが 望ましい 」レベルのもので、守らなければバウムクーヘンとは呼べないなどということは全くない。 まして日本で限定するなら正直どちらでも良いと判断されることが殆どだろう。 歴史 ◇発祥 ルーツに関しては諸説あって判明していないが、古代ギリシャのオベリアス、リトアニアのシャコティス、フランスのガトー・ア・ラ・ブロッシュがルーツの候補である。 何にせよ、バウムクーヘンと関連性がありそうなお菓子はヨーロッパで多く確認されている。 1800年代に入ると、ドイツで本格的に普及し始めた。 1807年にザルツヴェーデルにてヨハン・シェルニコウが作って遺したレシピが最古の記録と紹介されることが多く、 このレシピは様々な人々の手に渡りながら受け継がれていくことになった。 バウムクーヘンの本場に数えられているコトブスでは、1819年のレシピを最古としていて、2019年にはバウムクーヘン生誕200周年の記念行事が実施された。 発祥についても諸説あるが、マルクス・ローフトが1769年に記した『ブラウンシュヴァイクの料理書』を初めとする1700年代の料理関連の資料にて、 新しい菓子としての言及が確認されているため、恐らくその年代に現在のバウムクーヘンが開発されたとする見方も有力。 ただし当時のドイツにおける製菓技術は後塵を拝していてレシピが洗練されておらず、ほぼ完成形となる仕上がりになったのは1900年頃だとされている。 また、1600年代にヨハン・ジギスムント・エルスホルツによる『⾷餌療法料理書』という料理本にて、串焼きの菓子が「バウム・クーヘン」という名前で登場してもいる。 ◇日本上陸 バウムクーヘンが日本にやって来たのは、1910年代のこと。 1900年代、ドイツ人のカール・ユーハイムという菓子職人の男性が、当時ドイツの租借地だった中国の青島で暮らしていた。 彼は現地で自前の喫茶店を営むなどしてキャリアを積んでいたが、第一次世界大戦に巻き込まれ、ドイツの敵対国だった日本に捕虜として強制連行されてしまう。(*1) そんな中カールは、1919年に広島県の広島県物産陳列館(後の原爆ドーム)で開催された「ドイツ俘虜製作品展覧会」に参加し、自分の手掛けたお菓子を出品することになる。 彼はこの展覧会にて「ピラミッドケーキ」という名前に変更したバウムクーヘンを出品。 名前を変えたのは、日本人には「バウムクーヘン」の名前は馴染まないと考えたことや、またカールの作るバウムクーヘンはピラミッド状に見えることもあっての判断だった。 青島での経験から日本人の舌の好みを分析していたカールは味にも独自のアレンジを加え、結果としてピラミッドケーキは大好評となる。 言ってみれば、日本のバウムクーヘンは平和な時代に持ち込まれたお菓子ではなく、戦争の産物だったとも評することができるだろう……。 ◇日本での普及 第一次世界大戦後に捕虜から解放されたカールは中国に戻ろうとするが、疫病の影響で断念。妻子を呼んで東京都で働くことに決める。 カールは1921年に全財産を投入して横浜市に「E・ユーハイム」(現在のユーハイム社の前身)を開店。バウムクーヘンは好評を得ていた……が、関東大震災で店が崩壊。 泣く泣く神戸市に店を構えることにした(*2)が、バウムクーヘンはその地でも評判を呼び、周囲の洋菓子店もこれを模倣し始めた。 だが、やがてカールの心身の調子は崩れ始めてしまい、店舗や弟子の職人も第二次世界大戦の影響で苦難の道を歩み始める。 彼は終戦直前にこの世を去るが、戦後に生き延びた一部の弟子や奥方のエリーゼが洋菓子店の「ユーハイム」を再興する。 戦後の洋菓子ブームの影響を受けてユーハイムは勢力を拡大、バウムクーヘンも更に広まっていった。 1960年代、ユーハイム社の会長がドイツを訊ねた際に、ピラミッドケーキではなくバウムクーヘンという名が一般的だったという事実を初めて知る。 この事実を受けて日本でもドイツの呼び名に合わせることになり、本国での名前が我が国でも浸透することになった。 かくしてバウムクーヘンは、遠い東の島国で出身国を上回るほどの人気を博し、バリエーションも発展を遂げるに至ったのだった。 バウムクーヘン(またはバームクーヘン)が登場する創作 漫画 『名探偵コナン』 『毒と幻のデザイン』というエピソードに登場。 バウムクーヘンに仕込まれていた毒による殺人事件発生。 犯人はバウムクーヘンの形状を利用して、毒を仕込んだ一切れをターゲットに取らせたのだった。 『金田一少年の事件簿』 『剣持警部の殺人』というエピソードに登場。 その形状がトリックを解明するきっかけになった。 アニメ 『それいけ!アンパンマン』 食べ物をベース・モデルにしたキャラクターが数多く登場する本作。 その例に漏れず「バームクーヘンさん」も登場している。 バームクーヘンを作ることとタップダンスが趣味の紳士。また、語尾に「~バーム」を付けることがある。 ただ、目がイッてるように見えることもあるのが玉に瑕。 なお、主人公のアンパンマンはたまに別のお菓子が頭になる事もある(*3)が、残念ながら未だバウムクーヘンはそのバリエーションに採用されたことはない。 『新世紀エヴァンゲリオン』 厳密にはそれ自体が登場したわけではないが、バームクーヘンにまつわる印象的なエピソードの一つとして便宜上ここに記載。 エヴァ弐号機が初登場した第8話にて、シンジがアスカと共に弐号機に乗り込んだ際、弐号機の起動に失敗してしまう。 これは、普段の思考言語がドイツ語であるメインパイロットのアスカ(日独、ドイツ寄りのクォーター)に合わせて弐号機の思考言語の設定もドイツ語であったのに対し、半ば強引に同乗させられた、こちらは純日本人のシンジの思考言語が日本語だったので、思考言語が読み取れず、弐号機にエラーが発生したせいであった。 それに気付いたアスカは「ドイツ語で考えろ」とシンジに指示を飛ばすが、純日本人、かつ、ドイツ語を学んだこともないシンジには無理難題もいいところ。 そして、シンジがなんとか捻り出した唯一のドイツ語(の単語)が「バームクーヘン……?」であった。逆にこれがよくドイツ語だと知っていたもんである 結局、単語のチョイスとドイツ語を話せないことに呆れたアスカがシンジに合わせて弐号機の思考言語設定を日本語に変更することで、弐号機の起動は成功した。 ゲーム 『ピクミン2』 お宝として登場。 スタンダードなバウムクーヘンの「おかしの大車輪」と、これに比べれば小ぶりだが外周に砂糖のコーティングがされた「おかしの小車輪」の2種類が登場する。 いずれも本作屈指のトラウマスポットとして悪名高い「水中の城」で回収できる。 『Wonderland Wars』 シンデレラ姉妹「サンドリヨン」と「アシェンプテル」の好物ということで、4コマ漫画などではしょっちゅう食べている。 特に、クールでダークな印象を持つアシェンが甘いものを好き好んで食べる、というのはギャップもあり大人気。 それだけではなく、他にも各キャラクターが「バウムクーヘン!」と叫んでいるだけのTシャツが発売されたり、ゲーム中でも「バウムクーヘン!」と叫ぶだけのチャットがあったりと謎に推されている。 小説 『作家アリス』シリーズ このシリーズにおける探偵役である火村英生の下宿先の大家が好んでいる。 余談 創作物では、キャラクターの関係についての表現として「バウムクーヘンエンド」という単語がある。これはいかにも恋愛関係になりそうだと思われていた関係性のキャラの一方が、別のキャラと結ばれるという結末を表現した言葉のこと。何故バウムクーヘンなのかと言うと「結ばれなかったもう一方が、披露宴でスピーチなどを終えた後に家に帰って1人で引出物のバウムクーヘンを食べるような結末」という意味がある。 回転体の体積を求める方法の1つに、「バウムクーヘン(型)積分」と呼ばれる技法がある。ただしこれはあくまで通称らしい。 3月4日は「バウムクーヘンの日」。カールが日本で初めてバウムクーヘンを焼くのに成功したのがこの日だったことにちなんでいる。 追記・修正はバウムクーヘンを食べてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 輪っかの状態のままかじりつきたい -- 名無しさん (2021-12-15 18 33 25) シンジくんが真っ先に思い付くドイツ語 -- 名無しさん (2021-12-15 18 36 30) ↑2 それな。小さいのは出来るけど、大きいのは無理 -- 名無しさん (2021-12-15 19 14 47) ストリートファイターXVIのサガットクローンが撃ってた飛び道具 -- 名無しさん (2021-12-15 19 25 19) 口内の水分を持ってかれやすい食べ物トップクラスだと思う。 -- 名無しさん (2021-12-15 19 44 55) お菓子の大車輪 -- 名無しさん (2021-12-15 20 09 20) 俺もやっぱりシンジを連想した。その上でバウムクーヘンエンドなんて言葉の存在を知ると……なんとも -- 名無しさん (2021-12-15 20 18 42) バームクーヘンがドイツ語とわかるあたり教養があるのがわかるシンジ -- 名無しさん (2021-12-15 20 21 54) やっぱシンジを思い出す人が多いんだね。個人的にはたまにロールケーキとごっちゃになる印象があるな。 -- 名無しさん (2021-12-15 20 47 22) バウムクーヘンエンドと言えばブルマ -- 名無しさん (2021-12-15 21 07 11) 圏外です のゼロの大好物 -- 名無しさん (2021-12-15 21 46 54) 冷凍して食べても美味しい -- 名無しさん (2021-12-15 22 05 22) バウムクーヘンエンド……探してみたら思いつくかしら -- 名無しさん (2021-12-15 22 17 29) おいしいんだけど工程の割りに見合ってないというか -- 名無しさん (2021-12-15 23 13 59) ↑5 いい夫と息子をもうけたブルマは絶対当てはまらんだろ(ヤムチャの書き間違い?) ジャンプ漫画で当てはまるのって、ぬーべーの女の先生(名前忘れた)じゃね? -- 名無しさん (2021-12-15 23 25 52) ドラマ火の粉の印象がある -- 名無しさん (2021-12-16 00 56 38) 武内さん「おいしくなーれー おいしくなーれー」 -- 名無しさん (2021-12-16 01 30 55) リンゴ丸ごと包んだバウムクーヘン食べてみたい -- 名無しさん (2021-12-16 01 55 35) 金あったら毎週購入したいくらい大好きなお菓子や。今まで記事無かったの意外やなぁ -- 名無しさん (2021-12-16 02 01 26) スタァライトでは天堂さんの好きな食べ物として「大場ななの」 -- 名無しさん (2021-12-16 07 21 09) 途中送信ミス。「大場ななのつくったバウムクーヘン」とあるから「家でも作れるもんなんか…」と思って調べたら、玉子焼き用フライパンでぐるぐる巻きながらやれば簡単に作れるらしい。 -- 名無しさん (2021-12-16 07 23 05) 1769年に発行されたマルクス・ローフトのブラウンシュヴァイクの料理書で紹介されているらしいから1800年以前にはもう存在していたのか -- 名無しさん (2021-12-16 14 28 08) 昔は結婚式の引き出物でよく見た(ただし店によるので凄くまずいものもある)。ユーハイムはやっぱりおいしいです。 -- 名無しさん (2021-12-16 15 23 37) ↑引き菓子にされるのは年輪状の見た目が縁起物っぽいからなのかな -- 名無しさん (2021-12-16 19 40 48) 牛乳に浸して食べるとおいしい -- 名無しさん (2021-12-16 21 09 50) バウムクーヘンエンドって失恋エンドとは違うの -- 名無しさん (2021-12-16 22 39 09) 無印良品のバームクーヘンはバリエーションもあり不揃い品で安く買えるのでおすすめ -- 名無しさん (2021-12-17 02 26 19) ドイツはビールの材料も法律で定められてるし料理に厳しいな -- 名無しさん (2021-12-17 02 40 14) ↑お堅いというか、伝統を重んじる気風はある。ただその分日本と気が合いそうな価値観もあるんよね。 -- 名無しさん (2021-12-17 11 23 09) ↑確かフランスではバゲット系のパンのサイズ・規格がきっちり定められていたはず。そういうの、こだわる国は結構あるのかも。 -- 名無しさん (2021-12-17 11 38 40) 日本への上陸と普及に至った経緯が悲しすぎる…もっと味わって食べたいな。 -- 名無しさん (2021-12-17 17 57 27) 帰りにユーハイムで買っていこうかな -- 名無しさん (2021-12-18 09 56 40) エヴァじゃないけどドラマの夜逃げ屋本舗でもドイツ人に道訊かれた時ドイツ語が分かんなくて「バームクーヘン」って言ってたシーンあったな -- 名無しさん (2021-12-18 13 34 30) 安いやつでもたまに『なにこれ美味い…!!』ってなるヤツあるよね。個人的に業スーのバームクーヘン(特にチョコレート味)は値段バグっとるやろと思うくらい美味い。生理前のチョコレート渇望症の時にセブンのガトーショコラと並んで無性に摂取したくて堪らなくなるレベル。 -- 名無しさん (2022-02-03 04 34 57) 静岡らへんだとよく抹茶味だったりとか富士山の形してたりとかする気がする -- 名無しさん (2022-02-04 21 49 24) 今日はバウムクーヘンの日 -- 名無しさん (2022-03-04 17 43 45) 今日もバウムクーヘンの日 -- 名無しさん (2023-03-04 18 02 33) 今日もバウムクーヘンの日 -- 名無しさん (2024-03-04 00 07 20) バウムクーヘンの公開論文『バウムクーヘンの比較文化史的考察:15世紀のドイ ツから現代までのレシピの解読を中心に』で国⽴ドイツ菓⼦協会の定義が確認できなかったとあったので内容を修正しました -- 名無しさん (2024-03-26 16 38 33) “終戦直前にこの世を去る“ってあるから調べたら終戦の前日で思ってた以上に直前だった -- 名無しさん (2024-03-26 17 14 03) いきなり黄金伝説では濱口がそば粉を使ったバウムクーヘンもどきを作ってたな。作り方が作り方だから凄いガス代使ってたけど -- 名無しさん (2024-07-10 15 24 13) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jibunno/pages/730.html
「ハ」で始まる名字 ハイタニ / ハギノ / ハギワラ / ハズミ / ハセガワ / ハセクラ / ハセベ / ハタノ / ハタヤマ / ハチノ / ハツシバ / ハツシマ / ハト / ハトバ / ハナザワ / ハナモリ / ハネダ / ハブ / ハムラ / ハヤカワ / ハヤサカ / ハヤザキ / ハヤシ / ハヤセ / ハヤマ / ハヤミ / ハラダ / ハルサキ / ハルノ / ハルマ / ハンダ / ハイタニ 【藍色ノ狂詩曲 ~Deep Blue Rhapsody~】【SPEED】(2003-11-14) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart5 861 名前:名無したちの午後 :2005/09/06(火) 14 58 40 ID KQNORVEt0 【藍色ノ狂詩曲 ~Deep Blue Rhapsody~】【SPEED】 主人公 灰谷鷹文 (ハイタニ タカフミ) ・・・変更不可 宮條藍子 CV:深井晴花 「灰谷くん」 「灰谷さん(1)」 「お客さん(1)」 彩倉聡美 CV:風音 「灰谷くん」 彩倉百合子 CV:咲ゆたか 「灰谷くん」 黛 久子 CV:深井晴花 「灰谷くん」 三田村ヒカリ CV:咲ゆたか 「灰谷くん」 麻布瀬夕菜 CV:みる 「お兄ちゃん」 「おじちゃん(2)」 「おじ~ちゃん(1)」 「あなた(1)」 全国の「ハイタニ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 巷ノ評価通リ。 つよきすデ口直シシヨ。 ハギノ 【群青の空を越えて】【light】(2005-09-30) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart15 612 名前:名無したちの午後:2010/05/14(金) 15 35 27 ID 8V/m72W60 【群青の空を越えて】【light】 主人公 萩野 社(ハギノ ヤシロ)…変更不可 水木若菜 (CV 榊原ゆい) 萩野くん→社くん→社 日下部加奈子(CV 安玖深音) 社先輩、先輩→社さん、お兄ちゃん→社 渋沢美樹 (CV 上坂莉緒) ヘギー→社 澤村夕紀 (CV 安倍有紀) 社くん→社ちゃん→社 長田圭子 (CV 草柳順子) 社さん→社 一条貴子 (CV 松田美奈) 社くん 久我聡美 (CV 本山美奈) ヘギー 萩野真優 (CV 松田美奈) 社 水木俊治 (CV 中里真沙) 先輩、ヘギー先輩、Hegyy 藤川達也 (CV 平井達矢) ヘギー、社 大賀忠則 (CV 秋山樹) 社 鈴木隆史 (CV 富士爆発) ヘギー 「ヘギー」とは主人公のTACネーム(パイロットが持つ非公式の愛称) 主人公声あり(CV 小池竹蔵)も個別にオンオフ可 全国の「ヤシロ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハギワラ 【Aster】【Rusk】(2007-11-09) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart11 463 名前:名無したちの午後 :2007/12/09(日) 21 54 18 ID Upr/BWbg0 467 名前:名無したちの午後 :2007/12/09(日) 23 44 53 ID Upr/BWbg0 472 名前:463,464 :2007/12/10(月) 18 16 03 ID xUNeiSnV0 460,461ありがとう。では書くことにするわ。 【Aster】 Rusk 柚月沙那、沙希編主人公 榊 宏 (サカキ ヒロ) 柚月沙耶 (CV まきいづみ) 「ヒロくん」 柚月沙希 (CV 青山ゆかり) 「ヒロ」 藤宮かなで (CV 木村あやか) 「榊くん」 栗原ゆか (CV 風華) 「榊くん」 高島若菜 (CV 一色ヒカル) 「榊くん」 桜庭渚緒 (CV 青山ゆかり) 「榊くん」 桜庭渚帆 (CV 成瀬未亜) 「さーきくん」 桜庭航太 (CV 山口勝平) 「榊くん」 柳京次 (CV 阪神虎吉) 「榊」 竹本伸二朗 (CV 梅干丸夢千代) 「榊」 山吹美幸編主人公 小田巻正人 (オダマキ マサト) 山吹美幸 (CV 遠野そよぎ) 「小田巻さん」「正人さん」 松本唯 (CV 金田まひる) 「まっちゃん」 小田巻雛 (CV 成瀬未亜) 「お兄ちゃん」 小田巻小鳥 (CV 岬友美) 「正人くん」 桐島空 (CV 風華) 「小田巻さん」 榊京次 (CV 阪神虎吉) 「正人」 萩原睦月 (CV 石村千恵) 「小田巻さん」 菊池千春 (CV 二階堂侍影) 「正人」 花守章一 (CV 空野太陽) 「小田巻くん」 464 名前:名無したちの午後 :2007/12/09(日) 21 55 21 ID Upr/BWbg0 463の続き 小田巻雛編主人公 柳京次 (ヤナギ キョウジ) 小田巻雛 (CV 成瀬未亜) 「京ちゃん」 小田巻小鳥 (CV 岬友美) 「京次くん」 桜庭渚緒 (CV 青山ゆかり) 「京次くん」 桜庭渚帆 (CV 成瀬未亜) 「きょーくん」 桜庭航太 (CV 山口勝平) 「京次くん」 小田巻正人 (CV 北野大地) 「京次さん」 姫萩はるな編主人公 萩原睦月 (ハギワラ ムツキ) 姫萩はるな (CV 風華) 「睦月くん」 高島若菜 (CV 一色ヒカル) 「萩原くん」 楠木綾音 (CV KOHIRO) 「弟くん」「むーちゃん(2号)」 桐島空 (CV 風華) 「萩原くん」 柚月沙希 (CV 青山ゆかり) 「萩原くん」 藤宮かなで (CV 木村あやか) 「萩原くん」 竹本伸二朗 (CV 梅干丸夢千代) 「睦月」 全国の「サカキ」さん&「ヒロシ」さん&「オダマキ」さん&「マサト」さん &「ヤナギ」さん&「キョウジ」さん&「ハギワラ」さん&「ムツキ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 注意点としては全くの選択肢が、このゲームには存在しないことw 個人的には購入前に体験版をしてからをお勧めします。 ハズミ 【汐見崎学園演劇部 恋ぷれ ~あなたといちゃいちゃろーるぷれいんぐ!~】【Meteor】(2010-09-24) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart16 277 名前:名無したちの午後:2010/10/10(日) 13 34 00 ID ESGAEf7a0 とりあえずクリアしたので、「恋ぷれ」の簡易報告 全国の羽澄さんと準也さんおめでとう。 鮎香さん…「羽澄君」(クラスメイトモード)「準也さん」(メイドモード)「準也」(恋ぷれ中) 瀬那先輩…「羽澄兄」(初期)「準也」(部長モード中)「準也君」(甘えモード中) ※お兄ちゃんとしか呼んでくれないここあと攻略対象外のゆか先生は除外。 ハセベ 【PRIMO ~Amore e l’ordine di arrivo?~】【Active】(2002-07-26) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せ 263 名前:名無したちの午後 :02/08/20 23 39 ID loCor+2a 長谷部 琢馬(はせべ たくま) 七瀬 愛:長谷部君 川原 凛:管理人 エル:タクマ 二十六木 幸:琢馬君 川原 雅也:琢馬 多分、全作品名前を呼んでもらえると思います。 スタ★グラ、ぎりぎりでぃと、ねがぽじ、ねがぽじFDは確認済み。 全国の上記の名前の人、おめでと~ヽ(´ー`)ノ 264 名前:262-263 :02/08/20 23 45 ID loCor+2a Σ( ̄□ ̄) タイトル書き忘れ~!! 主人公が『長谷部 琢馬』の作品は『PRIMO ~Amore e l'ordine di arrivo?~』です。 ハタノ 【露出彼女】【Parthenon】(2011-08-12) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart20 124 名前:名無したちの午後:2012/04/27(金) 23 49 25.45 ID 20rwowIO0 同人ですが…… 【露出彼女】パルテノン(同人) 主人公 波多野(はたの)・・・変更不可 沢城莉奈(CV:渋谷ひめ)「波多野くん」 ※露出趣味の彼氏と付き合い始めた、女の子の視点で物語が進行。 彼氏の本名は「波多野透」だが、ゲーム中に呼んでくれるのは おそらく名字の「波多野くん」のみ。 ちなみに、乱交シーンで「田中(たなか)先生」「吉田(よしだ)先生」「武田(たけだ)先生」なども数回使われる。 というわけで、全国の「はたの」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【裸エプロン学園】【せ・き・ら・ら】(2004-07-30) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart4 116 名前:名無したちの午後 :04/08/01 07 33 ID Fvw1oAZW 【裸エプロン学園】【せ・き・ら・ら】 波田野 洋一(ハタノ ヨウイチ) 丹羽 貴美 「洋ちゃん」 柘植 春奈 「波田野くん」 高橋 智子 「波田野」 大友 優 「波田野クン」 全国の「ヨウちゃん」&「ハタノ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハタヤマ 【メタモルファンタジー】【エスクード】(2001-11-22) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せ 272 名前:名無したちの午後 :02/08/21 23 40 ID u0obdaob 548 名前:名無したちの午後 :03/05/25 17 31 ID r7itTOfy(自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart2) ついでに報告 メタモルファンタジー(エスクード) ハタヤマ・ヨシノリ(名前のみ変更可) 基本的に「ハタヤマ君」と呼んでくれます。(名前は呼ばない) ゲーム中、聖京介(ひじり きょうすけ)(名前のみ変更可)と名乗りますが こちらも「聖さん」とだけ呼びます。 全国のハタヤマさん&聖さんおめでとー ハチノ 【ラブライド・イヴ】【WHITESOFT】(2011-08-26) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart18 148 名前:名無したちの午後:2011/09/10(土) 10 07 56.67 ID ntNxovva0 【ラブライド・イヴ】【WHITESOFT】 主人公 蜂野 敦 (ハチノ アツシ)・・・変更不可 柚屋みゆ (CV:佐藤しずく) 「トンちゃん」 柚屋りおな (CV:雪都さお梨) 「トンちゃん」 梨月沙羅紗 (CV:白波凛瑚) 「ハッチ」 柿崎静琉 (CV:榊原ゆい) 「蜂野くん」 夏目向日葵 (CV:夏野こおり) 「ハッチ」 比須田千代 (CV:九条信乃) 「蜂野くん」 南 桃春 (CV:島田友樹) 「敦」 体験版でざっと確認しただけど、 全国の「トンちゃん」オメデトンヽ(´ー`)ノ 「アツシ」さんご愁傷様v ハツシバ 【そらいろ】【ねこねこソフト】(2009-09-18) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 711 名前:名無したちの午後 :2009/09/28(月) 22 55 51 ID rzSgpAEI0 【そらいろ】 ねこねこソフト 主人公 初芝健士(ハツシバ ケンジ)・・・変更可 友坂つばめ(CV 籐野らん) 「健ちゃん」 初芝愛衣(CV 雪都さお梨) 「お兄ちゃん」 篠原花子(CV 金田まひる) 「お兄さん(子供時)」、「先輩」 新谷理沙美沙(CV 綾川りの) 「初芝くん」 キャプテン(CV まきいづみ) 「初芝」 愛衣ママ(CV 湖月紅れ葉) 「健士くん」、「健ちゃん」、「健士」 つばめママ(CV ) 「健士くん」 愛衣パパ(CV 事務台車) 「健士」 新谷学(CV 夏村伊介) 「初芝」 全国の「ケン」ちゃん&「ハツシバ」さん&「ケンジ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ デフォルト名を選んだときのみ名前を呼ばれる。変更すると無音。 ハツシマ 【初恋】【RUNE】(2002-10-25) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せ 716 名前:名無したちの午後 :02/11/12 22 31 ID rCVSYkEd 初恋 (RUNE) 主人公:初島稔 (はつしまみのる/変更可、デフォルトだと読み上げ) 桜井小桃:稔ちゃん 初島杏:お兄ちゃん 椎名柚純:稔くん 高鷺花梨:あなた ココ・夏野・パルフェ:初島先輩/稔様 全国のミノルくんおめでと~。 ところで「タケちゃん」って呼んでくれるゲームないかな…。 完全一致なんて贅沢言わないから。 ※注 名前のみ変更可、名字は変更不可 ハト 【Strawberry Nauts】【HOOKSOFT】(2011-11-25) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart19 652 名前:名無したちの午後:2012/03/22(木) 22 49 58.17 ID 0dBARAHe0 報告被ってたらゴメンナサイ 【Strawberry Nauts】 HOOKSOFT コンプ済 主人公 羽戸晴太郎(ハト セイタロウ)・・・変更不可 日和橙子(CV:佐藤良子) 「はるたくん」 八束愛姫(CV:木村あやか) 「晴太郎」 寿々苗穂海(CV:鮎川ひなた) 「晴太郎さん」 楠耶央(CV:井村屋ほのか) 「せいたろう」 青兎みかも(CV:桜川未央) 「羽戸先輩」「先輩」(「晴太郎さん」…註1) 千奈朝霧(CV:サトウユキ) 「晴太郎」 瀧愛沙(CV:ひなき藍) 「羽戸さん」 読丸千代里(CV:金松由花) 「晴太郎」 六角すずめ(CV:宮沢ゆあな) 「羽戸先輩」「先輩」→(「晴太郎」…註2) たんぽぽ(CV:新堂真弓) 「お兄ちゃん」 寿々苗環(CV:湯出たまこ) 「羽戸くん」 紬木智(CV:城樹翔) 「晴太郎」 木曽川聡子(CV:鈴音華月) 「羽戸さん」 古代蘭子(CV:柚季) 「羽戸さん」 上級生女子C(CV:まきいづみ) (「羽戸くん」→「晴太郎」)…註3 註1 みかもはEXシナリオでのみ「晴太郎さん」呼びアリ 註2 すずめは個別ルートでのみ「晴太郎」呼び(要攻略パッチ→公式にて配布) 註3 上級生女子Cは予約特典パッチを充てた場合のみ攻略可能 全国の「セイタロウ」さん、ちょっぴり「ハルタ」さん、「ハト」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハトバ 【もしも明日が晴れならば】【ぱれっと】(2006-02-24) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart7 523 名前: ◆4BPZWWqtDM :2006/06/08(木) 21 02 41 ID EqoGXnLP0 【もしも明日が晴れならば】【ぱれっと】 主人公 鳩羽一樹 (ハトバ カズキ) … 変更不可 野乃崎明穂 「カズちゃん」 野乃崎つばさ 「お兄ちゃん」 (明穂のマネで「カズちゃん」) 湊川珠美 「先輩」 (たまに「一樹先輩」、エピローグで「一樹さん」) 千早 「一樹さん」 (「イツキちゃん」) 香坂彩乃 「鳩羽君」 (彩乃ENDの最後に「一樹くん」一回) 白澤美幸 「鳩羽君」 全国の「カズキ」さん&「ハトバ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハナザワ 【Myつま】【TRYSET】(2006-08-04) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 607 名前:名無したちの午後 :2009/09/05(土) 19 31 32 ID PJ6/Iwbs0 【Myつま】【TRYSET】 主人公 花沢 陸(ハナザワ リク)…名前変更不可 花沢麻衣 (cv.浅野麻理亜) 陸 花沢美咲 (cv.北条明日香) 陸君 秋穂麻奈 (cv.北都南) お兄ちゃん 矢吹友美 (cv.柴田蕗) 花沢くん、花沢さん(最初二回) 一之瀬里奈 (cv.山咲杏) 陸君 真下 優 (cv.木村あやか) 陸ちゃん 全国の「リク」さん&「ハナザワ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハナモリ 【君と恋して結ばれて】【Rusk】(2006-06-23) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart8 101 名前: ◆4BPZWWqtDM :2006/09/07(木) 08 28 35 ID aatfvEGc0 【君と恋して結ばれて】【RusK】 主人公 花守 章一(ハナモリ ショウイチ) … 変更不可 桐島 空 「章一さん」 CV:風華 花守ひなた 「お兄ちゃん」 CV:松本あゆな 柳 渚緒 「花守先輩」 CV:青山ゆかり 主人公 荻野 陽輔(オギノ ヨウスケ) … 変更不可 花守ひなた 「センパイ」→「陽輔センパイ」 陽輔さん(二回)、陽輔はん(一回)、荻野陽輔(一回) 柳 渚緒 「陽輔」 桐島 空 「荻野さん」 主人公 桜庭 航太(サクラバ コウタ) … 変更不可 柳 渚緒 「先輩」「桜庭先輩」→「桜庭さん」→「航太さん」 花守ひなた 「航太センパイ」 桐島 空 「桜庭さん」 主人公は3人でゲームスタート時に主人公を選択可 攻略ヒロインは各主人公に一人づつ。名前を一番上に載せてある 男キャラは主人公以外声あり。お互いの呼び方は下の名前を呼び捨て 主人公の下の名前は公募した模様。エンドロールに当選者名が出ていた。ウラヤマシス 全国の「ショウイチ」&「ヨウスケ」&「コウタ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハブ 【よめはぴ ~You make happy!~】【Chien】(2011-07-22) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart22 893 名前:名無したちの午後:2013/07/10(水) 17 39 05.35 ID +Dz4zr2K0 【よめはぴ ~You make happy!~】【Chien】 主人公 羽生 一理(ハブ ヒトリ) ・・・名前変更不可 戌笛なゆ (CV:桜川未央) 「だーりん」 《あなた(呼掛け)・一理さん・お兄ちゃん》 清乃宮みつ (CV:夏野こおり) 「ひーくん」 《あなた(呼掛けもあり)・お婿さん(1)》 黒河まりあ (CV:民安ともえ) 「羽生」/「貴方(あなた)」 《犬・ワンちゃん(1)》 藪野ちゆる (CV:雪都さお梨) 「羽生」→「一理」/「おまえ(お前)」 《ボッチ(又はその派生形多数)・お客さーん(1)・一理きゅん(1)》 千々輪ありす (CV:榊原ゆい) 「羽生さん」→「一理さん」 《旦那様》 天 雅 (CV:伊藤大輔) 「羽生」/「おまえ(お前)」 《 》は単発的な呼び方 主人公立ち絵ありだが、オプションで非表示にすることが可能 全国の「ハブ」さん&「ヒトリ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハムラ 【宿り蟲 ~僕が触手で触手が僕で~】【WestVision】(2006-02-17) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 627 名前:名無したちの午後 :2009/09/09(水) 20 56 25 ID cPebfVHr0 【宿り蟲 ~僕が触手で触手が僕で~】【WESTVISION】 主人公 羽村孝則(ハムラ タカノリ)…変更不可 桐嶋夏海(cv.椿美優) 羽村くん、羽村 八津木葵(cv.二階堂乱) 孝則、タカ 榊水奈(cv.霜月かぐら) 羽村君 リリム(cv.平野響子) 孝則さん、人間 全国の「ハムラ」さん 「タカノリ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハヤカワ 【百機夜行】【G.J?】(2012-12-21) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart23 527 名前:名無したちの午後:2013/12/19(木) 14 46 40.38 ID wniF93BA0 70で【地雷】扱いされてるG.J?ですが、 今作は名前変更不可で名前呼びまくりでした 【百機夜行】【G.J?】 主人公 早川 真(ハヤカワ マコト) …変更不可 北条綾子(CV 鶴屋春人) 「早川少佐」「少佐」「隊長」→「真さん」「あなた」 上杉弥生(CV 上田朱音) 「早川少佐」「少佐」「隊長」「あなた」 島津夕日(CV 秋野花) 「隊長」(Hシーンで「たいちょ」も)「早川少佐」「少佐」 《早川隊長殿・早川・早川真・隊長さん・早川……隊長・隊長殿・私の婿様・ご主人様・あなた》 有村 南(CV かわしまりの) 「早川」「お前」 《早川少佐・早川真・貴様・お主・あなた・朴念仁・お兄ちゃん(瑪瑙の手話通訳)》 斉藤喜美子(CV 上田朱音) 「早川少佐」「少佐」「隊長」 《教官殿・隊長殿》 佐藤 忍(CV 伊東サラ) 「早川少佐」「少佐」 《隊長・あなた》 鈴木千春(CV ももぞの薫) 「少佐」「早川少佐」「隊長」 《あなた》 墨田彩子(CV かわしまりの) 「早川少佐」「少佐」「隊長」「貴方(あなた)」 綾音 (CV 鶴屋春人) 「早川」「お前」「貴様」 《早川少佐・貴方》 伊達雪夜(CV 杉原茉莉) 「早川さん」「あなた」 《早川真少佐・早川少佐・貴方》 伊達小雪(CV 上田朱音) 「早川さん」「早川少佐」「あなた(貴方)」 上杉 蓮(CV 香澄りょう) 「早川少佐」「少佐」「あなた」 《早川少佐殿・早川真……少佐・この少佐さん・貴官》 毛利真紀(CV 香澄りょう) 「早川少佐」「少佐」 《あなた》 エルザ・アードルング(CV 桜川未央) 「早川少佐」「早川(Hシーン)」「貴方(あなた)」 《早川真》 オリガ (CV 桜川未央) 「早川(ハヤカワ)」「お前」「貴様」 《早川真・早川“少佐”殿・シンユー・兄弟》 クロエ・クローバー(CV 伊東サラ)「早川(ハヤカワ)」「貴方(あなた)」「早川少佐」「少佐」 《早川真・そこの兵隊さん》 スワン・ラ・ミリア(CV 杉原茉莉) 「早川」「お前」「貴方(あなた)」 《早川真少佐・早川少佐・ミスター早川・司令官殿・知り合いの少佐さん・あんた》 ラメル (CV ももぞの薫) 「早川(ハヤカワ・はやかわ)」「お前」 《早川真・貴様》 以上、Hシーンありのキャラ。以下はHなし 528 名前:名無したちの午後:2013/12/19(木) 14 51 36.99 ID wniF93BA0 細川小夜子(CV 伊東サラ)「早川少佐」「貴官」「早川」「少佐」「お前」 《早川真少佐・早川真・総司令官殿・君》 古川静枝(CV ももぞの薫) 「早川」「お前」「早川少佐」 《貴官・貴様》 桐下百子(CV 鶴屋春人) 「早川少佐」「少佐」 《隊長》 九華 (CV 桜川未央) 「早川少佐」「貴方」「少佐」「早川」「少佐殿」 《隊長さん・早川真少佐》 瑠璃ノ命 (CV 秋野花) 「早川」「そち」「貴公」 《早川真少佐・少佐・あなた(貴方)》 瑪瑙 (CV 秋野花) <耳が聞こえないキャラで主人公と直接会話なし> ヴァルヴァラ(CV 香澄りょう) 《早川真・早川・早川殿・貴公》 カリーナ (CV 杉原茉莉) 「早川」「貴様」 《早川真・お前》 《》は1~2回までの単発的な呼び方 「マコト」と下の名前で呼ぶのは綾子一人だけ。戦前の日本軍がモデルなこともあり、他はひたすら「ハヤカワ」と名字で呼ぶ 下の名前呼びはゲーム内で印象的な使われ方をするけど、回数が少ないのでこのスレ的には有難くないでしょね 全国の「ハヤカワ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 「マコト」さんはちょっと残念でした(´・ω・`) ハヤサカ 【春恋*乙女 ~乙女の園でごきげんよう。~】【Baseson】(2006-01-27) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart8 46 名前:名無したちの午後 :2006/08/19(土) 15 45 43 ID 5Bl1sqxx0 時期外れもいいとこだが 【春恋*乙女 ~乙女の園でごきげんよう。~】【Baseson】 ttp //www.tactics.ne.jp/ 主人公 早坂 章仁(ハヤサカ アキヒト) 名前変更不可 早坂羽未 お兄ちゃん、章仁さん(数回) cv.榊原ゆい 芹沢結衣佳 あきちゃん cv.籐野らん 不動如耶 早坂殿→章仁殿 cv.手塚まき 桐生ソーニャ 先輩→章仁さん cv.日向裕羅 織戸莉流 章仁くん cv.青山ゆかり 楠原彩夏 章仁さん cv.本山美奈 サブキャラにも章仁くん、章仁さまで結構呼ばれる。 全国の「アキヒト」さんおめで㌧ヽ(´ー`)ノ ハヤザキ 【肉体操作】【ALL-TiME】(2009-07-10) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart19 838 名前:名無したちの午後:2012/04/10(火) 18 03 24.82 ID bi5pToTH0 839 名前:838:2012/04/10(火) 18 07 33.32 ID bi5pToTH0 830 その中に確認してるものがあったので一応、簡易報告 【肉体操作】[ALL-TiME] 主人公:速崎 和樹 (はやざき かずき) 「速崎君」「速崎センパイ」「速崎」「カズキ」「和樹君」etc... 全国の「ハヤザキ」さん、「カズキ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハヤシ 【終の館~人形~】【CIRCUS FETISH】(2004-06-25) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart15 975 名前:名無したちの午後:2010/08/03(火) 15 12 02 ID Y2CYOsUh0 【終の館~人形~】【CIRCUS FETISH 】 主人公 林 昭浩(はやし あきひろ)名前変更不可 メリッサ(CV川村みどり)「林・・・・・・さま?(一回)」「林様」「あなたに」「貴方に(一回)」「あ・・・・・・あきひろ・・・・・・さま(一回)「(口頭のみ文表示なし)あきひろさま(一回)」 桜美(CV草柳順子)「お兄ちゃん」「おにい・・・・・・ちゃん(一回) イリス(CV川村みどり)「ホルスト」 全国の「はやし」さん&「あきひろ」さん&ちょっと「ホルスト」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハヤセ 【カミカゼ☆エクスプローラー!】【Clochette】(2011-05-27) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart17 428 名前:名無したちの午後:2011/06/14(火) 15 23 33.50 ID iKUUyk5j0 431 名前:名無したちの午後:2011/06/14(火) 16 14 02.18 ID pcCJZMwU0 433 名前:名無したちの午後:2011/06/14(火) 17 00 13.76 ID iKUUyk5j0 ちまちまやってやっとコンプしたので報告でも 【カミカゼ☆エクスプローラー!】【クロシェット】 主人公 速瀬 慶司(ハヤセ ケイジ) 苗字名前変更不可 メインキャラ 姫川 風花(CV 鮎川ひなた) 「速瀬くん」→「慶司くん」 祐天寺 美汐(CV 青山ゆかり) 「速瀬」→「慶司さん」 速瀬 まなみ(CV ヒマリ) 「お兄ちゃん」 沖原 琴羽(CV 五行なずな) 「慶司」 宇佐美 沙織(CV みる) 「速瀬慶司」→「速瀬くん」→「速瀬」→「けーくん」 サブキャラ 近濠 菜緒(CV 桃井穂美) 「速瀬」 影浦 智(CV かわせあゆむ) 「速瀬さん」 朝比奈 洋子(CV 桜川未央) 「速瀬」 汀 薫子(CV 韮井叶) 「速瀬くん」 浜北 航平(CV 遊坂ヒロト) 「慶司」 全国の「ケイジ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ Hシーンで「ハヤセ」と呼ばれることがほぼ無いので それでも良ければ「ハヤセ」さんもオメデトンヽ(´ー`)ノ Hシーンではひたすら名前呼ばれるので非常に良いです 自分の名前が「ケイジ」で無いのを悔やむほどに良かったです、クソッ ハラダ 【フィルムノワール】【Sophia】(1999-12-10) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart3 389 名前:名無したちの午後 :04/02/10 12 34 ID 3xJ5hVcg 【フィルムノワール】 【Sophia】 主人公 原田 直人(ハラダ ナオト) 名前変更不可 岩井 真由夏 「原田くん」 実相寺 彩伽 「原田さん」 北野 朋美 「ナオピー」 周防 涼子 「原田」 エイラ カウリスマキ 「原田くん」 飯田 久美子 「原田くん」 大森 望美 「原田さん」 小津 千尋 「あんた」 大森 美希 「先輩」 「原田先輩」 黒澤 菜摘 「原田」 ※パートボイス 全国の「ハラダ」さん、「ナオト」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハルサキ 【放課後☆エロゲー部! ~エロゲー制作のため女の子とえっちしまくりな毎日~】【MOONSTONE Cherry】(2012-03-30) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart19 384 名前:名無したちの午後:2012/03/07(水) 19 49 50.76 ID OZzD0Sf40 体験版だけど一応報告 【放課後☆エロゲー部】 MOONSTONEcherry 主人公 春咲陽太郎(ハルサキ ヨウタロウ)・・・名前変更不可 春咲日向子(CV:東かりん) 「お兄ちゃん」 明星茜(CV:唯香) 「陽太郎」 清河忍(CV:渋谷ひめ) 「陽太郎」 吉祥院やなぎ(CV:蕪木徹子) 「陽くん」 猪井理乃(CV:宮沢ゆあな) 「春咲くん」 立花澤姫(CV:柚凪) 「春咲兄」 ※エッチシーンは日向子と茜のみ確認(1シーンずつ)しました ただ、理乃や澤姫先生ともエッチはあるみたいなので違う呼称はあると思われます とりあえず全国の「ヨウタロウ」さん&「ヨウ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハルノ 【てのひらを、たいように】【Clear】(2003-01-24) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart2 148 名前:名無したちの午後 :03/01/28 18 20 ID xpV/VGAt てのひらをたいように(Clear) 主人公:春野明夫(はるのあきお) 変更不可 夏森永久…あきおちゃん 佐倉穂…明夫 吉野美花…おーちゃん サブキャラに関しては…… 蓮見まりあ…春野 佐倉穂波…明夫くん んでもってこのゲーム、裏シナリオというべきものがあって、その主人公が 速水順哉(はやみじゅんや) こっちのシナリオはまだプレイしてないのでなんともだが、 名前+敬称でしっかり呼んでくれてたと思う。 全国の明夫さん順哉さんおめで㌧。 ※注 X明夫→〇明生 ハルマ 【エーデルワイス】【OVERDRIVE】(2006-12-15) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart8 537 名前:名無したちの午後 :2006/12/20(水) 02 05 37 ID Cphuv/aj0 【エーデルワイス-Edelweiss-】 【OVERDRIVE】 主人公 春間 一志 (ハルマ カズシ)・・・名前変更不可 青空遥花 「一志くん」 鴨池蘭 「一志」「春間一志」「一志くん」「一志さん」 日向みずき 「一志」「春間一志」「春間クン」「一志君」「バ一志」 伊吹芽衣 「春間くん」「一志くん」「ハロマン君」「ハルマン君」「春間一志君」 雨宮なつめ 「春間」 サブキャラ 高瀬さくら 「ハルっち」「春間クン」 藤崎凛(一色ヒカル) 「春間くん」「一志くん」「一志」 風船カズ子 「春間くん」 安藤麗 「春間くん」 サブ&モブキャラ男から 「一志」 「春間くん」「一志君」「春間一志くん」 モブキャラ女から 「春間くん」「一志」「一志くん」 あと「春間先生」が一回 駄目絶対音感とかないからCVが一色ヒカルしかわからんかった・・・(´・ω・`) 声自体は主人公以外立ち絵の無いキャラにまで付いてるのでご安心を 全国の「ハルマ」さん&「カズシ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ ハンダ 【通勤快楽 ~痴漢でGO!~】【覇王】(2000-11-17) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart3 607 名前:名無したちの午後 :04/05/03 15 31 ID QyHMWuEA 報告です。 メーカー【覇王】 作品名【通勤快楽】 主人公の名前・・・半田 登場人物名・・・中嶋 秋生、桐川 加積、太田 まゆこ、紺野 典、伊勢崎 利恵 勝生 多紀、出水 レイナ、浜地 里純、飯野 好実、夕那(「半田さん」「半田君」) 全国の「ハンダ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/73.html
問題 ○ × 補足 かつてフジテレビで放送された『金曜エンタテイメント』の「壁ぎわ税務官」シリーズに主演した俳優を全て選びなさい いかりや長介内藤剛志 佐藤浩市三田村邦彦小林稔侍西村雅彦船越英一郎藤田まこと 次のアラン・ポーの小説のうちオーギュスト・デュパンが登場するものを全て選びなさい 『マリー・ロジェの謎』『モルグ街の殺人』『盗まれた手紙』 『黄金虫』『黒猫』『赤死病の仮面』『早すぎた埋葬』 次の有栖川有栖の小説のうち犯罪心理学者・火村英生が探偵役を務めるものを全て選びなさい 『ダリの繭』『海のある奈良に死す』『妃は船を沈める』 『ジュリエットの悲鳴』『山伏地蔵坊の放浪』『虹果て村の秘密』 次のうち「京都大学推理小説研究会」出身の作家を全て選びなさい 綾辻行人我孫子武丸小野不由美法月綸太郎麻耶雄嵩 貴志祐介黒崎緑有栖川有栖 次のうち、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」両方の年間ランキングで1位を獲得した小説を全て選びなさい 『マークスの山』『新参者』『半落ち』『不夜城』『模倣犯』『容疑者Xの献身』 『OUT』『テロリストのパラソル』『ホワイトアウト』『レディ・ジョーカー』『永遠の仔』『火車』『女王国の城』『白夜行』 次のうち、「鷹見緋沙子」という共同ペンネームを用いて推理小説を書いた作家を全て選びなさい 草野唯雄 佐野洋石沢英太郎 次のうち「ハードボイルド御三家」の1人に数えられるミステリー作家を全て選びなさい ダシール・ハメットレイモンド・チャンドラーロス・マクドナルド ミッキー・スピレーンロバート・パーカー 次のうち、2010年発売のPSP用ゲーム『トリック×ロジック』でシナリオを担当した推理作家を全て選びなさい 我孫子武丸大山誠一郎竹本健治麻耶雄嵩有栖川有栖 歌野晶午清涼院流水東野圭吾二階堂黎人法月倫太郎 次のうち、2014年に小説『キャプテンサンダーボルト』を合作した作家を全て選びなさい 阿部和重伊坂幸太郎 奥田英朗吉田修一東野圭吾万城目学 次のうちTVドラマ『ガリレオ』の主人公・湯川学の説明に当てはまるものを全て選びなさい 子供嫌い心霊現象は信じない コーヒーが嫌いスポーツは一切しない納豆が嫌い 次のうちTVドラマにおいて明智小五郎を演じた俳優を全て選びなさい 伊武雅刀稲垣吾郎陣内孝則西郷輝彦天知茂田村正和北大路欣也 愛川欽也古谷一行小野寺昭上川隆也中井貴一渡辺謙片岡鶴太郎木村拓哉役所広司 次のうち、TVドラマ『古畑任三郎』シリーズで殺される役を演じた俳優を全て選びなさい きたろう伊集院光宇梶剛士及川光博長谷川初範田口浩正藤村俊二板尾創路 つぶやきシローユースケ・サンタマリア蟹江敬三高橋克実黒田アーサー佐野史郎松尾貴史本田博太郎 次のうち、TVドラマ『古畑任三郎』シリーズで犯人役を演じた俳優を全て選びなさい 玉置浩二江口洋介笑福亭鶴瓶真田広之菅原文太菅原文太石黒賢石坂浩二福山雅治福山雅治 オダギリジョー佐藤浩市三上博史織田裕二内村光良反町隆史武田鉄矢 次のうち、TVドラマ『古畑任三郎』シリーズで犯人役を演じた俳優を全て選びなさい 古手川裕子松嶋菜々子大地真央沢口靖子中森明菜田中美佐子桃井かおり木の実ナナ 伊東美咲宮沢りえ小泉今日子深津絵里大竹しのぶ仲間由紀恵鈴木京香 次のうち、TVドラマで金田一耕助を演じた俳優を全て選びなさい 古谷一行上川隆也 鹿賀丈史天知茂北大路欣也 次のうち、TVドラマにおいて明智小五郎を演じた俳優を全て選びなさい 天知茂 愛川欽也上川隆也 次のうち赤川次郎の書いたシリーズ物を全て選びなさい 「マザコン刑事」シリーズ「三姉妹探偵団」シリーズ「杉原爽香」シリーズ 「アルバイト探偵」シリーズ「学生アリス」シリーズ「小市民」シリーズ 次のうち、青柳碧人の小説『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でテーマとなっている昔話を全て選びなさい 一寸法師浦島太郎花咲爺さん鶴の恩返し桃太郎 かぐや姫金太郎 次のうち、朝日放送で不定期に放映される視聴者参加型推理番組『安楽椅子探偵』シリーズの脚本を担当した作家を全て選びなさい 綾辻行人有栖川有栖 歌野晶午我孫子武丸西澤保彦法月綸太郎北村薫 次のうち、アメリカ探偵作家クラブ・MWAが主催するエドガー賞で表彰される部門を全て選びなさい TVエピソード賞演劇賞長編賞犯罪実話賞 レトリック賞警察小説賞 次のうち、アメリカの推理作家を全て選びなさい S・S・ヴァン・ダインエラリー・クイーンジョン・ディクスン・カー F・W・クロフツガストン・ルルーコナン・ドイルモーリス・ルブラン 次のうち、アメリカの作家ジェイムズ・エルロイのいわゆる「暗黒のLA」四部作と呼ばれる作品を全て選びなさい 『LAコンフィディンシャル』『ビッグ・ノーウェア』『ブラック・ダリア』『ホワイト・ジャズ』 『アメリカン・デス・トリップ』『キラー・オン・ザ・ロード』『クライム・ウェイヴ』『ハリウッド・ノクターン』『レクイエム』 次のうち、有栖川有栖の「国名シリーズ」で登場した国を全て選びなさい イギリススイススウェーデンブラジルペルシャマレーモロッコロシア アメリカカナダメキシコ 次のうち石坂浩二が金田一耕助を演じた映画を全て選びなさい 『悪魔の手毬唄』『犬神家の一族』『獄門島』『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』 『悪魔が来たりて笛を吹く』『悪霊島』『仮面舞踏会』『金田一耕助の冒険』『三つ首塔』『八つ墓村』『本陣殺人事件』 次のうち、イギリスの推理作家を全て選びなさい P・D・ジェイムズアガサ・クリスティコナン・ドイル S・S・ヴァン・ダインエラリー・クイーンガストン・ルルーモーリス・ルブラン 次のうち、イタリアの作家ウンベルト・エーコの小説を全て選びなさい 『フーコーの振り子』『薔薇の名前』 『重力の虹』『推定無罪』『堕ちる天使』 次のうち江戸川乱歩賞を受賞した作品を全て選びなさい 『花園の迷宮』『高層の死角』『殺人の棋譜』『天使の傷跡』 『異邦の騎士』『鋼鉄の騎士』『双頭の悪魔』『沈黙の教室』 次のうち江戸川乱歩賞を受賞した作家を全て選びなさい 桐野夏生森村誠一東野圭吾野沢尚 横山秀夫宮部みゆき赤川次郎内田康夫 次のうち、大沢在昌が設立した「大沢オフィス」に所属する作家を全て選びなさい 宮部みゆき京極夏彦 高村薫三津田信三東野圭吾福井晴敏 次のうち、加藤元治の漫画『Q.E.D. 証明終了』に登場する高校の探偵同好会の会員を全て選びなさい 盛田織理長家幸六 梨田俊二 次のうち京都大学推理小説研究会出身の作家を全て選びなさい 綾辻行人我孫子武丸小野不由美清涼院流水法月綸太郎麻耶雄嵩 貴志祐介京極夏彦森博嗣東野圭吾二階堂黎人尾崎緑有栖川有栖 次のうち作家アーロン・エルキンズが生み出したアマチュア探偵を全て選びなさい ギデオン・オリヴァー教授学芸員クリス・ノーグレン ジェイムス・ピブル警視ジャーヴァス・フェン教授テレビ局員マット・コブピーター・ダイヤモンド警視ベイネデイッティ教授リーロイ・パウダー警部補俳優チャールズ・パリス 次のうち作家クリスチアナ・ブランドが生んだ名探偵を全て選びなさい コックリル警部チャールズワース警部チャッキー警部 ジョン・アプルビイ警部ジョン・マレット警部ピーター・ダイヤモンド警視リーロイ・パウダー警部補 次のうち作家のディクスン・カー(カーター・ディクスン)が生んだ探偵を全て選びなさい アンリ・バンコランギデオン・フェルヘンリー・メリヴェル アントニー・ギリンガムヴァン・ドゥーゼンネロ・ウルフパーカー・パインピーター・ウィムジィマーティン・ヒューイットマックス・カラドス 次のうち作家ピーター・ラヴゼイが生んだ名探偵を全て選びなさい エドワード皇太子クリップ巡査部長ピーター・ダイヤモンド警視 ギデオン・オリヴァー教授ジェイムズ・ビブル警視ジョン・アプルビイ警部 次のうち、作家・斉藤栄の小説を全て選びなさい 『奥の細道殺人事件』『徒然草殺人事件』『方丈記殺人事件』『枕草子殺人事件』『万葉集殺人事件』 『源氏物語殺人事件』『古事記殺人事件』『更科紀行殺人事件』『土佐日記殺人事件』『平家物語殺人事件』 次のうち、作家・下村敦史の作品を全て選びなさい 『失踪者』『生還者』 『潜伏者』『漂流者』 次のうち、作家・高橋克彦の小説を全て選びなさい 『ゴッホ殺人事件』『広重殺人事件』『写楽殺人事件』『北斎殺人事件』 『ピカソ殺人事件』『ミレー殺人事件』『歌麿殺人事件』『師宣殺人事件』 次のうち、作家・竹本健治の小説を全て選びなさい 『トランプ殺人事件』『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』 『オセロ殺人事件』『タロット殺人事件』『百人一首殺人事件』 次のうち、作家・東野圭吾の作品を全て選びなさい 『悪意』『幻夜』『手紙』『宿命』『卒業』『秘密』『分身』『変身』『魔球』 『火車』『楽園』『真相』『追伸』『動機』『防壁』『密告』『理由』 次のうち、作家・円居挽の小説のタイトルにあるものを全て選びなさい 『河原町ルヴォワール』『今出川ルヴォワール』 『先斗町ルヴォワール』 次のうち、作家・真保裕一の小説を全て選びなさい 『取引』『震源』『奪取』『追伸』『盗聴』『防壁』『密告』『連鎖』 『悪意』『幻夜』『宿命』『真相』『卒業』『理由』『臨場』 次のうち、作家・宮部みゆきの作品を全て選びなさい 『火車』『楽園』『理由』 『幻夜』『宿命』『真相』『震源』『奪取』『秘密』『臨場』 次のうち、作家・横山秀夫の短編集を全て選びなさい 『真相』『動機』『臨場』 『楽園』『取引』『手紙』『震源』『卒業』『奪取』『盗聴』『連鎖』 次のうち、作家のウィリアム・L・デアンドリアが生んだ名探偵を全て選びなさい テレビ局員マット・コブベイネデイッティ教授 ギデオン・オリヴァー教授メリタ・パージェター夫人リーロイ・パウダー警部補学芸員クリス・ノーグレン 次のうち、雑誌「ハヤカワミステリマガジン」の表紙を飾ったことがある作品を全て選びなさい 『TIGER BUNNY』『逆転裁判』 『仮面ライダーW』『進撃の巨人』『魔法少女まどか☆マギカ』 次のうち、雑誌「ハヤカワミステリマガジン」の表紙を飾ったことがある作品を全て選びなさい 『探偵オペラ ミルキィホームズ』『名探偵コナン』 『Q.E.D.証明終了』『金田一少年の事件簿』『探偵学園Q』 次のうち、下村敦史の小説を全て選びなさい 『絶声』 『虚夢』『告解』 次のうち実際に刊行されている桜庭一樹の小説を全て選びなさい 『GOSICK BLUE』『GOSICK RED』 『GOSICK BLACK』『GOSICK GREEN』『GOSICK WHITE』『GOSICK YELLOW』 次のうち実際に発売されたファミコンゲームを全て選びなさい 『京都花の密室殺人事件』『京都財テク殺人事件』『京都龍の寺殺人事件』 『京都藁人形殺人事件』 次のうち女流作家を全て選びなさい アガサ・クリスティパトリシア・コーンウェルマーガレット・ミラー エラリー・クイーンガストン・ルルージョルジュ・シムノン 次のうち、女流作家をすべて選びなさい 永井するみ桐野夏生五條瑛桜庭一樹柴田よしき辻村深月 奥泉光乾くるみ秦建日子津原泰水北村薫 次のうち、推理作家・青崎有吾の小説のタイトルにあるものを全て選びなさい 『水族館の殺人』『体育館の殺人』 『迎賓館の殺人』『公民館の殺人』『図書館の殺人』 次のうち探偵エルキュール・ポワロが登場するアガサ・クリスティの小説を全て選びなさい 『ABC殺人事件』『アクロイド殺し』『オリエント急行殺人事件』『オリエント急行殺人事件』『カーテン』『スタイルズ荘の怪事件』 『カリブ海の秘宝』『スリーピング・マーダー』『チムニーズ館の秘密』『ポケットにライ麦を』『鏡は横にひび割れて』『検察側の証人』『秘密機関』 次のうち探偵コーディリア・グレイが登場するP・D・ジェイムズの小説を全て選びなさい 『女には向かない職業』『皮膚の下の頭蓋骨』 『サマータイム・ブルース』『センチメンタル・シカゴ』『ナイチンゲールの屍衣』『ポケットにライ麦を』『鏡は横にひび割れて』『女の顔を覆え』『不自然な死体』 次のうち探偵ドルリー・レーンが登場するバーナビー・ロスの小説を全て選びなさい 『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』 『Qの悲劇』『Rの悲劇』『Tの悲劇』『Uの悲劇』『Vの悲劇』 次のうち探偵の金田一耕助が登場する映画を全て選びなさい 『悪魔が来たりて笛を吹く』『悪魔の手毬唄』『犬神家の一族』『獄門島』『八つ墓村』 『D坂の殺人事件』『この子の七つのお祝いに』『天河伝説殺人事件』 次のうち、宝島社などが主催する文学賞「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞した作品を全て選びなさい 『サウスポー・キラー』『チーム・バチスタの栄光』『パーフェクト・プラン』『果てしなき渇き』 『愛は銃弾』『週末のセッション』『沈むさかな』 次のうち、探偵の金田一耕助が登場する映画を全て選びなさい 『悪魔が来たりて笛を吹く』 『D坂の殺人事件』『この子の七つのお祝いに』 次のうち、探偵ミス・マープルが登場するアガサ・クリスティの小説を全て選びなさい 『カリブ海の秘密』『スリーピング・マーダー』『ポケットにライ麦を』『鏡は横にひび割れて』『復讐の女神』『牧師館の殺人』 『NかMか』『ゼロ時間へ』『チムニーズ館の秘宝』『ひらいたトランプ』『検察側の証人』『七つの時計』『秘密機関』『複数の時計』 次のうちテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』「棟居刑事シリーズ」に主演した俳優を全て選びなさい 佐藤浩市東山紀之 榎木孝明松方弘樹神田正輝沢村一樹辰巳琢郎中村俊介田村亮 次のうち、東京大学出身の作家を全て選びなさい 新川帆立深木章子辻堂ゆめ 芦沢央彩坂美月斜線堂有紀深緑野分 次のうち、東京大学出身の作家を全て選びなさい 阿津川辰海井上真偽結城真一郎 五十嵐律人今村昌弘早坂吝 次のうち、長岡弘樹の短編集を全て選びなさい 『救済』『血縁』 『虚夢』『誓約』『絶声』『逃走』 次のうち、夏樹静子の長編小説を全て選びなさい 『Cの悲劇』『Mの悲劇』『Wの悲劇』 『Aの悲劇』『Gの悲劇』『Kの悲劇』『Sの悲劇』『Xの悲劇』 次のうち西村京太郎の小説を全て選びなさい 『オリエント急行を追え』『札幌着23時25分』『終着駅殺人事件』『東北新幹線殺人事件』『夜間飛行殺人事件』 『オリエント急行殺人事件』『クロイドン発12時30分』『下り「はつかり」』『山陽新幹線殺人事件』『蒸気機関車殺人事件』 次のうち日本のミステリー小説の公募新人賞を全て選びなさい 鮎川哲也賞横溝正史ミステリ大賞江戸川乱歩賞新潮ミステリー大賞 大藪春彦賞日本推理作家協会賞 次のうち、西村京太郎が書いた実在のスポーツ選手が登場する推理小説を全て選びなさい 『消えたなでしこ』『消えた巨人軍』 『消えたオグリキャップ』『消えた若貴兄弟』『消えた新日本プロレス』 次のうち、西村京太郎の「十津川警部」シリーズで捜査一課の刑事として登場する者を全て選びなさい 亀井刑事三田村刑事清水刑事西本刑事田中刑事北条刑事 久保刑事山本刑事田中刑事東野刑事日下刑事 次のうち、日本テレビの『火曜サスペンス劇場』で水谷豊が主演したシリーズを全て選びなさい 「浅見光彦ミステリー」「地方記者・立花陽介」「朝比奈周平ミステリー」 「街の医者・神山治郎」「九門法律相談所」「刑事・鬼貫八郎」「警部補・佃次郎」「山岳ミステリー」「小京都ミステリー」「弁護士・朝日岳之助」「盲人探偵・松永礼太郎」 次のうち、東国原英夫がタレント時代に書いた推理小説を全て選びなさい 『ビートたけし殺人事件』『明石家さんま殺人事件』 『タモリ殺人事件』『ポール牧殺人事件』『所ジョージ殺人事件』『西川のりお殺人事件』 次のうち、覆面作家・越前魔太郎名義で『魔界探偵 冥王星O』シリーズの小説を書いた作家を全て選びなさい 乙一秋田禎信相生生音入間人間舞城王太郎 上遠野浩平 次のうち、フジテレビの『金曜プレステージ』で浅見光彦を演じた俳優を全て選びなさい 榎木孝明中村俊介 佐藤浩市水谷豊沢村一樹辰巳琢郎東山紀之 次のうち、フランスの推理作家を全て選びなさい ガストン・ルルーモーリス・ルブラン S・S・ヴァン・ダインアガサ・クリスティエドガー・アラン・ポーエラリー・クイーンコナン・ドイルジョン・ディクスン・カー 次のうち、漫画『僕だけがいない街』の舞台となっている年代を全て選びなさい 1988年2006年 1992年2014年 次のうち漫画『探偵学園Q』に登場するQクラスの生徒を全て選びなさい カズマキュウキンタメグリュウ スミレタケシハヤト 次のうち、宮部みゆきの「三島屋変調百物語」シリーズの作品を全て選びなさい 『あんじゅう』『おそろし』 『あかんべえ』『あやし』『ぼんくら』 次のうち名探偵・金田一耕助が登場する横溝正史の小説を全て選びなさい 『犬神家の一族』『獄門島』『女王蜂』『八つ墓村』 『黒蜥蜴』 次のうち名探偵・御手洗潔が登場する島田荘司の小説を全て選びなさい 『アトポス』『ネジ式ザゼツキー』『暗闇坂の人喰いの木』『異邦の騎士』『最後の一球』『斜め屋敷の犯罪』『水晶のピラミッド』『占星術殺人事件』『魔神の遊戯』『眩暈』 『サテンのマーメイド』『火刑都市』『灰の迷宮』『帝都衛星軌道』『都市のトパーズ』『夜は千の鈴を鳴らす』『涙流れるままに』 次のうち名探偵シャーロック・ホームズが活躍する長編小説を全て選びなさい 『パスカヴィル家の犬』『恐怖の谷』『四つの署名』『緋色の研究』 『ABC殺人事件』『Yの悲劇』『グリーン家殺人事件』『モルグ街の殺人』 次のうち名探偵ドルリー・レーンが活躍する長編小説を全て選びなさい 『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』 『Vの悲劇』『Wの悲劇』 次のうち、名探偵・金田一耕助が登場する横溝正史の小説を全て選びなさい 『獄門島』『病院坂の首縊りの家』 『屋根裏の散歩者』 次のうち、薬丸岳の小説を全て選びなさい 『虚夢』『誓約』 『血縁』『絶声』『叛徒』 次のうち、吉川英治文庫賞を受賞した作家を全て選びなさい 今野敏西村京太郎有栖川有栖 綾辻行人伊坂幸太郎赤川次郎島田荘司 次の佐々木譲の小説のうち「道警」シリーズのものを全て選びなさい 『うたう警官』『警官の紋章』 『警官の血』『警官の条件』 次の作家・黒川博行の小説のうち建設コンサルタントの二宮らが活躍する「疫病神」シリーズの作品を全て選びなさい 『国境』『破門』『螻蛄』 『悪果』『暗礁』『迅雷』『繚乱』 次の島田荘司の小説のうち探偵・御手洗潔が登場するものを全て選びなさい 『ネジ式ザゼツキー』『暗闇坂の人喰いの木』『異邦の騎士』『最後の一球』『斜め屋敷の犯罪』『水晶のピラミッド』『占星術殺人事件』『魔神の遊戯』『眩暈』 『灰の迷宮』『奇想、天を動かす』『消える「水晶特急」』『帝都衛星軌道』『飛鳥のガラスの靴』『夜は千の鈴を鳴らす』『幽体離脱殺人事件』『涙流れるままに』 次のシャーロック・ホームズシリーズの小説のうちホームズがワトソンと知り合う以前の物語を全て選びなさい 『グロリア・スコット号事件』『マスグレーヴ家の儀式』 『ショスコム荘』『バスカヴィル家の犬』『ブルースバーティントン設計書』『マザリンの宝石』『三人ガリデブ』『白銀号事件』『白面の兵士』 次のシャーロック・ホームズシリーズの小説のうちワトソンが登場しないものを全て選びなさい 『ライオンのたてがみ』『白面の兵士』 『ショスコム荘』『バスカウィル家の犬』『ブルースバーティントン設計書』『マザリンの宝石』『三人ガリデブ』『白銀号事件』 次の推理小説で活躍する探偵役のうち、ミステリー作家のアガサ・クリスティが生んだものを全て選びなさい エルキュール・ポワロパーカー・パインハーレ・クィンバトル警視ミス・マープル アントニー・ギリンガムアンリ・バンコランオーギュスト・デュパンサム・スペードシャーロック・ホームズファイロ・ヴァンスブラウン神父フレンチ警部メグレ警部 次の推理小説に登場する名探偵のうち、イギリス人であるものを全て選びなさい ブラウン神父ミス・マープル オーギュスト・デュパンドルリー・レーン 次のダン・ブラウンの小説のうちハーバード大学の教授ロバート・ラングドンが主人公として活躍するものを全て選びなさい 『インフェルノ』『オリジン』『ダ・ヴィンチ・コード』『ロスト・シンボル』『天使と悪魔』 『デセプション・ポイント』『パズル・パレス』 次の東野圭吾の小説のうち「探偵ガリレオ」こと湯川学が探偵役を務めるものを全て選びなさい 『真夏の方程式』『聖女の救済』『容疑者Xの献身』 『どちらかが彼女を殺した』『悪意』『私が彼を殺した』『赤い指』『眠りの森』『名探偵の掟』『流星の絆』『浪速少年探偵団』
https://w.atwiki.jp/letsrebirth/pages/47.html
世界史上、最大の暴君は誰か。 政治的な力を持たない一般のキリスト教徒の多くを処刑し、獣の数字や大淫婦とすら蔑まれるローマ皇帝・ネロか。 その名自体が暴君の意味を持つとさえされた、随皇帝・煬帝か 自身の理想を貫くために現実を歪めたとまで呼ばれた粛清を行った、ソ連書記長・スターリンか。 数多の人物の名前が挙げられる。 その中で必ずその名を挙げる物が居る。 「暴君の証明が間接的に人を殺した数であり、恐怖の渦に巻き込んだ土地の広さとするなら。 人間が生み出した最大の暴君とは、間違いなく『神条紫杏』だろ。 彼女を超えられるとすれば……それこそ神話上の神ぐらいなものだろう」 食糧事情、社会的インフラ、兵器開発、医療機関。 現代社会を成り立たせる全てがTSUNAMIグループを通じて行われている。 そのTSUNAMIグループが、文字通りありとあらゆる手段を用いて『間引き』を行えば。 それは世界の崩壊を意味する。 TSUNAMIグループの創始者であり、初代会長。 その『魔王』と同義の肩書きを持つ女こそが、『神条紫杏』なのだ。 巨大組織『TSUNAMIグループ』の総帥であるからこそ、神条紫杏は全世界を相手取って戦争を起こすことが出来た。 一国の王ですらなく、だからこそ、全世界へと平等におぞましき支配と死をばら撒くことの出来た魔王。 七十億を超え、八十億を迎えようしていた世界人口。 そのうちの半分以上を殺した戦争を起こした。 その戦争のためのあらゆる作戦を、自らが携わった。 彼女の目的は間違いなく『全世界に住む人間の粛清』だった。 彼女は津波のように、抗いようのない恐怖だけを残していった。 正しき罪を持って、あるべき場所で処刑することも出来ずに暗殺された。 しかし、誰も知りはしない。 彼女が未来を知っていたことを、未来では現在の世界人口の半分ですら『倍』なのだということを。 絶望の未来を回避するために、人を殺していたことを誰も知るわけがない。 結果として。 歴史にはその『真実』を記されず、ただ、全世界を恐怖の渦に陥れた魔王が居たという『事実』だけが残された。 ◆ 日本史上、最強の侍は誰か。 無数の論争が行われつつも、剣聖という看板を必ず与えられる上泉信綱。 無数の真剣勝負に挑み、全てに勝利し、遂に一度として刀傷を受けなかった塚原卜伝。 二天一流を掲げ、数多の武芸者と斬り合って生き残り、技術書・精神書として五輪の書を記した宮本武蔵。 数多の人物の名前が挙げられる。 その中で必ずその名を挙げる物が居る。 「人を殺した数で強さが決まるというのなら、人斬り抜刀斎はどうだ」 誰かが言い出す。 その名前は、幕末の時代に人を斬り捨て続けた鬼の名前。 恐らく、戦の最中を含まないのならば、日本国で最も多くの生命を奪いとった侍と呼ぶのも憚れる修羅。 人斬り抜刀斎は、修羅さながらに生命を斬り捨てて新たな時代を切り開いた。 明治政府樹立の影には、幕府重鎮の相次ぐ暗殺が大きな要因となっている。 ならば、明治政府を作ったのは人斬り抜刀斎という鬼なのかもしれない。 人斬り抜刀斎の名前は誰もが知っているが、人斬り抜刀斎の正体は誰も知らない。 誰もしらないからこそ、その噂は大きくなっていく。 浄瑠璃や歌舞伎のモチーフにされ、その逸話も歪んでいく。 誰も知らない。 人斬り抜刀斎が、幕末の時代で、誰よりも人を殺すことに忌避感を抱いてたことを。 狂気に駆けるような混乱とともに人々が奔走する時代で、誰よりも人を斬り捨てる事実を見つめ続けていた。 その真実を、後世の人間は誰も知らないのだ。 結果として。 歴史にはその『真実』を記されず、ただ、暗殺を続けた人斬り抜刀斎が居たという『事実』だけが残された。 ◆ 「人斬り抜刀斎か」 成人を迎えばかりほどの若さを持った、赤みがかった長髪をポニーテールに纏めた女が居た。 地味だが、仕立ての良い黒いウーマンスーツを纏った女。 垂れがちな目は柔らかさよりも、周囲を伺うような神経質な一面を抱かせる。 顔立ちは整っていたが、ソレ以外では特筆すべき特徴を持っていない。 それこそ、街を歩いていても誰も気にはしないような、平凡な女だった。 しかし、女は『平凡』という言葉から最も遠いような 神条紫杏。 『煬帝』が『暴君』の意味を持つように、ある世界において『Sian』は『魔王』の意味を持つ。 「聞いたことはあるよ、日本史上、最も人を『斬ったとされる』暗殺者だとね」 緋色の髪と頬に十字傷を刻んだ男が、西日の差す部屋の影の中で消えるようにして立っていた。 緋色の長髪を高い位置で結んだ、痩身矮躯の身体を青袴で包んでおり、とても英霊とも思えないような優男。 平均的な二十前後の女性のそれである紫杏と体格に大きな違いはない。 「……『ますたあ』よ」 しかし、その研ぎ澄まされた妖刀のような鋭い視線は、目の前の優男が英霊であることを如実に訴えていた。 アサシンのサーヴァント、『緋村剣心』。 別名、『人斬り抜刀斎』。 混乱の幕末の京都で人を斬り続けた鬼こそが、神条紫杏によって召喚されたサーヴァントだった。 「『拙者』ではなく、『俺』として登録された英霊を、主は召喚できた。 とすれば、『ますたあ』の作る時代というものは、みんなが笑えるものなんだろう。 そうでなければ、俺を呼ぶことは出来ない」 どこか仮面を被ったような口調でアサシンは語り始める。 この姿が、緋村剣心の全てではないのだろう。 恐らく、本来の抜刀斎はもっと別の姿なのだ。 仮面を被ることで、役割を演じることで生きてきた紫杏はそれを察することが出来た。 優れた観察眼というよりも、オカルトじみた同族の臭いを嗅ぎとったのだ。 「しかし、新時代を作る際には、笑えなくなる人物がいるのだろう」 「そうだ」 紫杏は躊躇いもなく肯定した。 抜刀斎は鋭い瞳を逸そうともせず、紫杏は反英雄の視線を真っ向から受け止めた。 魔王の肩書に、偽りはなかった。 「何かを選べば、何かが選べなくなる。 そもそもとして、人は多すぎるんだ。 いや、嫌うだけならいい。 人間は、人間を、本当に滅ぼしてしまう戦争を起こしてしまうんだ。 その歴史を変えるために、私は聖杯とやらを求めよう。 仲間の計画が失敗する可能性も、0ではないからな」 それは未来を知ったからの言葉――――ではない。 短い生を過ごして知った、不誠実な世界の真実。 努力した人間が報われない、間違った世界の理だ。 「歴史を誤魔化して、私は死んだ。 かつてあった大破壊の歴史を塗り替えるために、私は死んだ。 『大破壊の未来という歴史を改変しようとした主体は神条紫杏』、宇宙をそう誤魔化すことが出来れば、成功だ。 宇宙は私の死を観測することで、歴史は改変されず、歴史が元通りに進むと勘違いするだろう。 ならば、私の仲間が歴史を改変させる。 宇宙が気づいた時には、歴史は安定した状態に戻る。 安定した歴史は、宇宙にすら手を出せない」 歴史は定められている。 例え、歴史を大きく動かしたと思われる人間を、タイムスリップの技術で殺したとしよう。 すると、歴史は変わるのか。 多くの場合において、歴史は変わらない。 『殺された人物のすぐ傍に居た誰か』が、代わりに定められた歴史通りに進むように偉業を為すのだ。 ただ、それでも『その人物』でなければいけない、という歴史も存在する。 例えば、燃料問題を根本的に解決してしまう機関を開発した科学者の死がそうだ。 その科学者が死ぬことで、燃料問題は解決されぬまま、未来へと棚送りになってしまう。 歴史が変わることも、かなり低い確率ではあるが、存在するのだ。 「『六人組』とは単なる数字だ、そこに所属する人物の『名前』は意味を持たない。 私達六人で世界を救う……そう言った意味を持つ数字だ。 必ず、六人組は世界を改編する。 だが、もしも、私達の仲間が歴史の改変に失敗したら……そのための保険。 この聖杯戦争に勝利し、聖杯を手にして歴史にアクセスする」 「根源に通じるため、聖杯を求めるということか」 「魔術師でない私が根源にアクセスできるかどうか、それは正直出来ない可能性も低いだろう。 しかし、私の仲間が『一撃計画』を成功させるように、バックアップする。 それが私の願いだ。 人類の救済こそが、私の願いなのだ」 紫杏は語り続ける。 抜刀斎は、その言葉に偽りがないことを見抜いた。 しかし、聞き慣れぬ言葉があったために、疑問の言葉として紫杏の言葉をオウム返しにした。 「……一撃計画?」 「世界の人間の大半を殺して、戦争を起こした我々の敗北によって世界を安定させる計画だ」 『世界を殺す』 『わざと戦争に負ける』 その二つのフレーズを、何事もないように、紫杏は口にした。 すなわち、それは歴史において大逆の存在になるということ。 それこそ、『神』ではなく『魔王』と呼ばれる存在となるということ。 救いようのない存在へと堕ちることだ。 「私達は人を大勢殺した津波とならなければいけない。 どのような英雄であっても、津波を止めることは出来ない。 事実、オカルトと超常現象が支配する裏社会ですら、私達が組んだ『支配』という津波の前兆を止められなかった」 紫杏は己の意思を述べ続けた。 抜刀斎がそれを求めていることをわかっていたからだ。 紫杏が、人斬り抜刀斎を従えるに相応しい人間であるか。 紫杏が、人斬り抜刀斎を生んででも求めるに相応しい時代を作ろうとしている人間であるか。 抜刀斎は、それを求めていた。 「『一撃計画』によって、一度世界を壊れる――――手前で、私達は『故意』に失敗する。 その結果、人は多く死ぬだろう。 しかし、そもそもとして戦争を仕掛けた私達が、『引き際』を見極めて完膚無きに敗北する。 これ以下では世界は再び巨大な戦争を起こし、これ以上は死ぬ必要がない死亡者数」 荒唐無稽な話。 しかし、抜刀斎は紫杏の目を見据え続けた。 無言で言葉を促す。 紫杏は、自身の想いと作戦を偽ることなく言葉にする。 「そんな、世界を維持するための、最小限の人口減少で終わる。 そうすれば、封印された『そして、誰も居なくなった<ピースメーカー>』は使われることがない」 最大最強の人間爆弾、『そして、誰も居なくなった<ピースメーカー>』。 『反エントロピー』という馬鹿げた超能力を所持し、増え続けるだけのエントロピーを収束できる奇跡の人間。 文字通り、無限のエネルギーを操る夢の爆弾。 その使用は、世界が崩壊することを意味する。 それだけは、避けなければいけない。 「……そんなところだ。 私が聖杯を手にせずとも、一撃計画は成功するだろう。 だが、絶対ではない。 絶対でない以上、保険が必要だ。 そして、聖杯は保険としては十分すぎるものだ」 『紫杏が体験できるはずのない最悪の未来をやり直す』。 それこそが神条紫杏の願いなのだ。 抜刀斎は一度軽く目を閉じ、開いた。 怪しい眼光で、紫杏を見据えたまま、小さく口を開いた。 「この血刀が吸う血が増えることになる」 「そういうことになる、人斬り抜刀斎殿には申し訳ないがな」 紫杏は知っている。 抜刀斎が求めた理想と、日本が歩んだ歴史は異なることを。 富国強兵の元に人民を圧迫し、敗北する。 その中に、不幸となった人間は大勢いた。 それが歴史の常だと紫杏は納得できるが、抜刀斎はどうだろうか。 剣心の眼光が、より強烈に、妖しく光った。 「その先に、血を流した以上の人々の笑顔があるのなら…… もしも、『ますたあ』の作ろうとする新時代がそうではないと思ったら、宝具の元に俺達の契約は破棄される」 その思考自体が、『無辜の怪物』によって侵された思考だった。 生命とは数字ではない、そんなことは人を斬り捨て続けた剣心自身がよく知っている。 だからこそ、宝具『人斬り抜刀斎』は自らの主を取捨選択する。 『人々の笑顔がある新時代』を作ろうとする人間しか召喚、及び契約できないようにするのだ。 そして、剣心が目の前の人間が主に相応しくないと判断すれば、契約は破棄される。 より上位の神秘を持ってしなければ、この宝具の効果を無効化することは出来ない。 「そこにで作られる世界が、自分の居場所ではないことはわかっているんだろうな?」 「愚問だな。 幸せになることなど、とうの昔に諦めている。 『誰もが幸福になって良い』というものは、義務ではなく権利に過ぎないのだからな」 紫杏は不誠実な世界を見つめ続けた。 紫杏は父は三流の政治家だったが、己の私腹を肥やすことを目的とするような政治屋ではなかった。 人のために動いていた父は、中東のテロリズムの手にかかり、死んだ。 よくあることだった。 紫杏の、たった一人の家族は、そんな言葉で片付ける事ができるような世界だった。 悪法もまた法であるが、悪は正されなければならない。 「血に濡れた神輿は誰も担ぎはしない」 「そうだ、そのために私は血に濡れねばならない。 私という神輿を捨てることに、誰も躊躇いを覚えないように」 ふと、幼い頃からの想い出が蘇った。 隣町の公園に住む、桃の木の精。 大人は見えず、子供だけが見えることが出来る、座敷童のような精霊。 もしも、桃の木の精なんて、何の意味もない不可思議なことを目撃していれば別だったかもしれない。 自分は大人ぶって世界を分かっているつもりにすぎない子供だと言ってくれるのなら、変わっていたかもしれない。 そんな、何の意味もない、だけど、ロマンチックな寓話が存在するのなら。 不誠実な世界でも、好きになって良かったかもしれない。 しかし、現実に、桃の木の精を紫杏は観測できなかった。 『観測できなかったものは、存在しない』。 それこそが、『神条紫杏』が愛する、曲解した『シュレディンガーの猫』理論だった。 「それが広義的にも狭義的にも悪だとわかっているが、やらねばならないと思ったのだ」 「……契約は為された。 人斬りの鬼として呼ばれた『俺』の名は『ますたあ』とともにある。 『拙者』であるための刀は、『ますたあ』の従者である以上は持つことが出来ない」 鋭い日本刀が光を放った。 逆刃であるはずもなく、触れれば斬る、妖しき刀。 その刀で、その力で新時代をより良き新時代が気づかれると信じた。 紫杏と同じであった。 「例え、鏡に映る自分の姿がどれほどおぞましいものでも……やらねばならないと思ったのだ。 やらねばならないことを我慢できるような、そんな人間にだけは、なれなかった。 ……思えば、本当にそれだけなのだろうな」 ――――結局のところ、神条紫杏と緋村剣心の二人は、最初から最後まで、我慢の出来ない大きな子供だったのだ。 . 【クラス】 アサシン 【真名】 緋村剣心@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 【パラメーター】 筋力D 耐久E 敏捷A+ 魔力E 幸運E 宝具E 【属性】 混沌・中立 【クラススキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 『日本史上最大の暗殺者・人斬り抜刀斎』と畏怖された剣心は、無辜の怪物スキルの影響で高い気配遮断スキルを誇る。 【保有スキル】 無辜の怪物:B 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方を捻じ曲げられた怪物の名。 能力・姿が変貌してしまう。 このスキルは外すことが出来ない。 宝具・『人斬り抜刀斎』と同一されているため、姿に大きな変貌はない。 飛天御剣流:C+ 一対多を主戦場とする、弱者を助ける救世のための剣術。 大きな力に与することもなく、ただ孤高で在り続けた天秤の剣。 緋村剣心は正統継承者であるが、本来、肉体的に優れたものが扱うべき剣術であるため、スキルランクは高くない。 スキル・無辜の怪物、及び、宝具『人斬り抜刀斎』の影響で奥義の使用が出来ない。 宗和の心得:B 同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。 攻撃が見切られなくなる。 心眼(偽):B いわゆる「第六感」「虫の知らせ」と呼ばれる、天性の才能による危険予知。 視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 【宝具】 『人斬り抜刀斎』 ランク:E 種別:対史宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 『不殺の剣士』を『人斬り抜刀斎』へと変える、緋村剣心の魂に刻まれた誓いの宝具。 『人斬り抜刀斎』とは、すなわち旧時代に捨てられた火村剣心の有り様。 剣心は世間から称えることはなく、人斬りの鬼として旧時代とともに消えていった。 本来の剣心は心優しき青年だが、人々と時代に形作った『人斬り抜刀斎』という鬼に精神を侵食されている。 どのような触媒を用いようとも、『人々が笑う新時代』を作ろうとする者しか緋村剣心を召喚することが出来なくする。 また、緋村剣心が望めば一方的に契約を破棄することが出来る。 【weapon】 血に染まった無銘の業物 【人物背景】 短身痩躯で赤髪の優男、左頬にある大きな十字傷が特徴である。 かつては長州派維新志士で、幕末最強とまで謳われた伝説の剣客・人斬り抜刀斎その人である。 修羅さながらに殺人剣を振るい数多くの佐幕派の要人を殺害してきた。 間違いなく、明治政府樹立の大きな要因であった。 しかし、ある不幸な事件から明治維新後は一転して不殺を誓い、流浪人として旅し、弱き人たちのために剣を振るっていた。 流浪人としての剣心は一見朗らかで間の抜けた人物であり、虫も殺せぬような人柄であった。 以降どのような残虐非道な悪人に対峙しても、どのような困難な状況に陥ろうとも不殺の信念を決して曲げることはなかった。 神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。 しかし、英霊としては多くの人間によって付与された『人斬り抜刀斎伝説』の影響を大きく受けている。 そのため、自らの意志で続けた人斬りではあるが、無辜の怪物として扱われている。 サーヴァントとして召喚される際には、『緋村剣心』ではなく『人斬り抜刀斎』となるのだ。 よって、『人斬り抜刀斎』時には習得していなかった飛天御剣流の技は使用することが出来ない。 【サーヴァントとしての願い】 誰もが笑って過ごせる平和な新時代を作る。 【基本戦術、方針、運用法】 優れた剣技を持っているが、敵サーヴァントとの直接対決では分が悪い。 単純な技術だけを持って人を斬るため、魔力供給自体もほとんど必要としない燃費の軽さ。 マスター暗殺が主戦術となる。 【マスター】 神条紫杏@パワプロクンポケット11 【マスターとしての願い】 遥か遠い世界が破滅するという『史実』のやり直し 【weapon】 【能力・技能】 魔王 神条紫杏は死後に反英雄として登録されている。 もしもサーヴァントとして召喚されていれば、無辜の怪物スキルとは異なるが、 同じように本来の彼女とはかけ離れた姿・性格で召喚される特殊スキルである『魔王』をEXランクで所持している。 後世の創作によって定められるスキルであるため、マスターの立場である現在は持ち合わせていない。 また、『"周囲の人間が自分に望む人格"を完璧に演じる才能』を持っている。 それこそが、『魔王』の元となった紫杏の特殊な才能である。 その紫杏が設定した『人物』を演じることで、紫杏は高いカリスマ性を保持している。 また、動揺というものも限りなく抑えることが出来る。 【人物背景】 神条紫杏は高校に入学するまで、生真面目でどこか尊大な、自分のことを大人だと思う大きな子供であった。 子供だからこそ、欺瞞に満ちた世界を理解でき、それが我慢できなかった。 努力をしていた人が馬鹿を見て、ズルをしたり嘘をつく者が幸福になる世界。 それに対する怒りに似た感情を抱いており、常に世界を正そうとしていた。 例え、鏡に映った自分の姿がどれだけ醜いものでも。 高校在学中、表社会にも裏社会にも大きな影響を及ぼしている大グループ『ジャジメント』の幹部候補として渡米。 彼女はその渡米の最中、『人間が滅ぶ最悪の未来』からやってきた男・ミスターKと接触する。 ミスターKの語る滅びの未来が十分に信じることが出来るものだと確信し、彼の仲間である『六人組』に入る。 その後、18歳の春には日本支部の社長として就任。 ジャジメントと敵対している『オオガミグループ』も支配し、二つの組織を統合。 こうして、紫杏の『世界征服』は成功し、最悪の未来を回避するための『世界支配』を開始する。 燃料や食糧問題から生まれる人間同士の滅びの戦争を、世界人口の大半を殺すことで世界を維持する。 そんな『一撃計画』を実行した。 その後、ほどなくして暗殺される。 しかし、『六人組』は『一撃計画』を実行するだろう。 六人組としての彼女は、『見ることの出来ない顔も知らない誰かの笑顔』のために動いている。 世の中の不正義を直視し続けたため、自身が幸せになることを諦めている。 暗殺された直後、『自身が体験できない遠い未来をやり直そう』とする意思を以って、聖杯戦争に招かれた。 【方針】 サーヴァントとの接触は避け、マスターを暗殺する。 BACK NEXT -010 音無結弦&アサシン 投下順 -008 戦争屋と死神 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 参戦 神条紫杏 000 黄金のホーリーグレイル-what a beautiful phantasm- アサシン(緋村剣心)
https://w.atwiki.jp/sengakuyell/pages/102.html
学園史一覧 本日来場者数 - 昨日来場者数 - 延べ来場者数 - 2004年度 年 開始日時 終了日時 出来事 2005年 1月14日 「戦国学園」開校、「生徒会執行部」など主要初期組織設立 2005年 2月?日 武田剛 「学連騒動」勃発 2005年 2月?日 2月?日 「第1回戦国武会」 開催、優勝は神宮寺慎 2005年 2月12日 紅茶会主催 「聖バレンタイン戦争」開催 2005年 2月27日 紅茶会 会長交代 2005年 3月?日 ?主催 「球技大会」開催 2005年 3月16日 紅茶会主催 「真田劉士送別会」開催 2005年 3月?日 4月?日 「第2回戦国武会」 開催、優勝は筧へきる 2005年度(1学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2005年 4月1日 風祭万理 「護法学院」設立 2005年 4月?日 護法学院 「定期航空便」開通 2005年 4月8日 紅茶会主催 「桜坂英理香・霧生悠弥娘誕生お祝い会」開催 2005年 4月16日 紅茶会主催 「お花見」開催 2005年 4月?日 沖田総次朗 「壬武狼」 設立 2005年 4月24日 護法学院 ゲート開設 2005年 4月25日 「護法新聞」公布 2005年 4月28日 桜坂英理香 「Cherry blossoms」解散 2005年 4月29日 4月30日 戦国学園生徒会第1回総選挙 2005年 5月1日 姫百合小夜 「癒しの手」設立 2005年 5月2日 水鏡静流 新生徒会・生徒会長就任 2005年 5月3日 拳鹿隆文・松原深雪 「新生魔愚弐誅弩」設立 2005年 5月4日 紅茶会主催 「端午&菖蒲の節句バトル」開催 2005年 5月5日 風祭万理 「護法学院」解体、生徒会調停部・壬武狼公式会談 2005年 5月?日 壬武狼 「公式会合」開催 2005年 5月23日 桜坂英理香 「十桜星」設立 2005年 5月29日 砂贄灰 「Valhalla」設立 2005年 6月?日 許宮元旦主催 「食券争奪戦」開催 2005年 6月2日 生徒会便り 6/2号 公布 2005年 6月3日 「壬武狼」 正式解散 2005年 6月17日 「癒しの手」 最終会合 会長交代、鈴村諒 「松下村塾」設立 2005年 6月18日 Valhalla主催 「戦国学園甲乙大合戦」開催 2005年 6月20日 生徒会便り 6/20号 公布 2005年 6月25日 松原深雪 「水無月・孟夏杯」開催 2005年 7月1日 千石必殺学長引退、磯良彩子副学長就任 2005年 7月2日 風祭万理 「青」設立 2005年 7月8日 地球防衛軍 秘密会議 2005年 7月20日 里見新次郎 「生徒会改革案」公布 2005年 7月22日 7月31日 紅茶会主催「臨海学校」開催 2005年 7月23日 中山秋彦&雛菊初音 「結婚式」 in 紅茶会主催「臨海学校」 2005年 7月24日 姫百合小夜 「THE 野球拳」in 紅茶会主催「臨海学校」 2005年 7月30日 小宮山鈴々 「枕投げ」in 紅茶会主催「臨海学校」 2005年 8月13日 「松下村塾」解散 2005年 8月?日 9月16日 「第3回戦国武会」 開催、優勝は一之瀬真琴 2005年度(2学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2005年 9月?日 ? 「報道部」設立 2005年 9月14日 丸友ななみ 「銭湯で女の子だけでお話しよう会」開催 2005年 10月?日 椎名唯 「Fairy Villains」設立 2005年 10月?日 新生魔愚弐誅弩VS生徒会 新生魔愚弐誅弩側の宣戦布告取り下げ 2005年 10月?日 連続切り裂き通り魔事件 2005年 10月3日 10月17日 戦国学園生徒会第2回総選挙 2005年 10月5日 11月1日 生徒会主催「第1回双龍杯」 開催 2005年 10月11日 報道部プチアンケート1 2005年 10月18日 鷹塚はやせ 新生徒会・生徒会長就任 2005年 10月21日 「新生魔愚弐誅弩」無期活動休止 2005年 10月24日 10月31日 Fairy Villains主催「ハロウィン」開催 2005年 10月26日 「テスト廃止をかけて勝負」赤点戦隊バカレンジャーVS副学長、赤点戦隊側の勝利 2005年 11月1日 磯良副学長引退、骸崎羅喉教頭就任 2005年 11月2日 生徒会主催「パイ投げ」開催 2005年 11月19日 報道部プチアンケート2 2005年 11月29日 12月4日 生徒会主催「一本勝負」開催 2005年 12月2日 12月4日 生徒会主催「文化祭」開催 2005年 12月3日 「オークション」in 生徒会主催「文化祭」 2005年 12月4日 土師亘 「日本裏文化研究会」設立 2005年 12月9日 12月18日 生徒会主催「最強決定戦一年の部」開催 2005年 12月12日 鷹塚はやせ 「生徒会改革案に対する改革案」公布 2005年 12月23日 Fairy Villains主催「Villains Christmas」開催、終了後解散 2005年 不明 鈴村諒、生徒会に宣戦布告、生徒会側の勝利 2005年 不明 許宮元旦、生徒会に宣戦布告、生徒会側の勝利 2005年度(3学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2006年 1月14日 2月3日 「第4回戦国武会」 開催、優勝は葉温翔 2006年 2月1日 神薙優也 「Jungle-Jack」設立 2006年 2月3日 2月6日 生徒会主催「ザ・最終戦争~卒業生VS在校生~」開催 2006年 2月8日 王崎昴流 非公式集団「〓KING of Joker〓」設立 2006年 2月17日 2月26日 Jungle-Jack主催「第1回Jungle-Jack-Survival」開催、優勝は榊原美鈴 2006年 2月7日 2月26日 戦国学園生徒会第3回総選挙 2006年 2月28日 松原深雪 「戦国学園生徒会 3rd season」生徒会長就任 2006年 3月8日 3月21日 王崎昴流主催「ALBATROSS ZEST-DEATH MATCH」開催 2006年 3月9日 仲良し~ず、戦国学園生徒会 3rd seasonに宣戦布告 2006年 3月12日 4月1日 仲良し~ずVS戦国学園生徒会 3rd season、生徒会側の勝利 2006年 3月10日 全生徒に「エリクサー」配布 2006年 3月14日 近藤竜司 「Fight Club」設立 2006年 3月20日 4月2日 Fight Club主催 「Battle Survival」開催、優勝は辻円 2006年 3月17日 姫百合小夜 「CIRCUS」設立 2006年 3月29日 生徒会会報 4月号 公布 2006年 3月31日 4月9日 Jungle-Jack主催「第2回Jungle-Jack-Survival」開催、優勝は辻円 2006年度(1学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2006年 4月1日 骸崎羅喉教頭引退、綾瀬小鳥副学長代理就任 2006年 4月9日 6月2日 「第5回戦国武会」 開催、優勝は丸友ななみ 2006年 4月15日 4月16日 〓KING of Joker〓主催 「一晩限りの乱戦」 開催 2006年 5月1日 5月20日 藤木さやか&生徒会主催 「校内修繕」 開催 2006年 5月17日 棗晴菜 「センガク冒険部」設立 2006年 6月3日 生徒会会報 6月号 公布 2006年 6月3日 6月11日 Jungle-Jack主催「第3回Jungle-Jack-Survival」開催 2006年 6月14日 7月2日 生徒会主催「バトルロワイヤルinセンガク」開催、生還者は春河夢路 2006年 6月17日 姫百合小夜 「CIRCUS」解散 2006年 7月3日 報道部プチアンケート3 2006年 7月10日 8月8日 戦国学園生徒会第4回総選挙、同点決戦へ 2006年 7月14日 7月16日 藤木さやか主催 「JJ&旋風寺親衛隊&世苦覇羅流合同合宿(非公式)」 開催 2006年 7月18日 久瀬夏彦、宣戦布告 2006年 7月24日 久瀬夏彦 「―Bander Snatch―」設立 2006年 7月24日 ―Bander Snatch―、Fight Clubに宣戦布告、Fight Club無戦闘解散 2006年 7月25日 ―Bander Snatch―、Jungle-Jackに宣戦布告 2006年 7月29日 8月14日 Jungle-Jack主催「第4回Jungle-Jack-Survival」開催、優勝者は三年の野々瀬翼 Bander Snatch VS JJ戦はJJ側の勝利 2006年 7月?日 黒姫ちよこ 「黒姫クリニック出張所」設立 2006年 8月8日 8月13日 戦国学園生徒会第4回総選挙同点決戦 2006年 8月14日 雷皇燦 新生徒会・生徒会長就任、生徒会システム凍結 2006年 8月22日 セイル=T主催 「閃撃宴~壱余興~」開催 2006年 8月28日 渡瀬哲平 「放課後百点クラブ」設立 2006年 8月30日 丸友ななみ 「トゥインクル-トゥ-ウィンク」設立 2006年度(2学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2006年 9月8日 放課後百点クラブ主催 「第1回乱交DAY」開催 2006年 9月12日 春河夢路 「春河エンジニアリング」設立 2006年 9月12日 黒姫ちよこ 「黒姫クリニック出張所」解散 2006年 9月14日 棗晴菜 「センガク冒険部」解散 2006年 9月15日 冷泉カレン 「戦学未来研」設立 2006年 9月23日 楠木鞘主催 「ボスキャラ撃退祭」開催 2006年 9月27日 水瀬恭 「普通の人たち」設立 2006年 9月30日 渡瀬哲平 「放課後百点クラブ」解散 2006年 10月1日 10月28日 「第2回双龍杯」開催 2006年 10月8日 飛坂快里 「Kerberos」設立 2006年 10月9日 藤木さやか 「煎茶会」設立 2006年 10月14日 10月16日 煎茶会 「借り物王選手権」開催 2006年 10月18日 セン、生徒会に宣戦布告、セン側の勝利 2006年 10月23日 10月31日 煎茶会主催 「Halloween'06 ~カボチャ魔王到来~」開催 2006年 10月31日 煎茶会主催 「カボチャバトルロワイヤル」開催、優勝はセン 2006年 11月4日 セン主催 「金印争奪戦」開催、優勝は澤村由姫 2006年 11月12日 澤村由姫 第四期生徒会・生徒会長就任 2006年 11月12日 12月19日 「第6回戦国武会」 開催・参加者28名、優勝は春風渚 2006年 11月21日 洞院紫苑 「野薔薇会」設立 2006年 12月1日 12月25日 煎茶会主催 「Sengaku Happy X'mas ~まごころを君に~」開催 2006年 12月15日 12月25日 Jungle-Jack主催「第5回Jungle-Jack-Survival」開催、優勝は水瀬恭&「普通の人たち」 2006年 12月24日 報道部プチアンケート4 2006年 12月28日 冷泉カレン、生徒会に宣戦布告 2006年度(3学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2006年~2007年 12月31日 1月7日 生徒会主催 「鳳凰天満宮」開催 2007年 1月9日 1月16日 冷泉カレンVS生徒会、生徒会側の勝利 2007年 1月16日 冷泉カレン 「戦学未来研」解散 2007年 1月22日 詩保志聖 生徒会会長に不信任案提出 2007年 1月27日 2月5日 KING of Joker主催 THREE×THREE 開催 2007年 1月30日 春河夢路 「春河エンジニアリング」解散 2007年 2月1日 2月28日 煎茶会主催 「Happy Sengaku Life ~頑張れセンガク生~」開催 2007年 2月8日 詩保志聖、宣戦布告撤回 第四期生徒会解散 2007年 2月10日 綾瀬小鳥副学長引退 2007年 2月17日 煎茶会主催 「Love Love Sengaku Valentine ~今、愛を投げます~」開催 2007年 3月5日 辻円PL運営就任 2007年 3月7日 3月21日 戦国学園生徒会第5回総選挙 2007年 3月13日 普通の人たち主催 「闇鍋」開催 2007年 3月14日 卒業式 2007年 3月22日 神薙優也 第五期生徒会・生徒会長就任 2007年 3月24日 世苦覇羅流主催 「旋風寺武流の無事卒業を祝う会」開催 2007年 3月31日 藤木さやか 「煎茶会」休会 2007年度(1学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2007年 4月5日 神薙優也 第5期生徒会・生徒会長就任 2007年 4月16日 沼澤霧子 「京哭学園編入生部隊」設立 2007年 4月29日 6月2日 「第7回戦国武会」 開催・参加者16名、優勝は川澄俊三 2007年 6月14日 夢倉ミヒロ 「戦国学園救急治療部『SRM』」設立 2007年 7月14日 7月15日 風街悠仁主催「臨海学校」開催 2007年 7月17日 西由宇、生徒会に宣戦布告、生徒会側の勝利 2007年 8月5日 平成19年度第一回アンケート大会 2007年 8月25日 水樹桐弥主催「花火大戦」開催 2007年 8月28日 天京院シルビア、生徒会に宣戦布告 2007年度(2学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2007年 9月3日 第5期生徒会解散 2007年 9月5日 9月22日 戦国学園生徒会第6回総選挙 2007年 9月10日 9月??日 学校閉鎖(Ryo'sチャットアクセス不能) 2007年 9月11日 9月??日 黒ナースゾンビ3体が校内に出現 2007年 9月15日 鳴貴門PL運営就任 2007年 9月??日 戦女国枝学長復帰 2007年 9月16日 臨時校舎(避難先)開設 2007年 9月19日 学園再開 2007年 9月22日 津島浩介 「狼煙部」設立 2007年 9月27日 天京院シルビア、生徒会長就任辞退 2007年 10月3日 来嶋靖美 「料理同好会」設立 2007年 10月4日 上山巴 「飼育係」募集開始 2007年 10月4日 10月?日 知立拓哉 「断神剣」設立・解散 2007年 10月8日 11月4日 「小熊杯」開催・参加8チーム 優勝は咲(3年男子・佐久間大地 & 1年女子・近衛咲良) 2007年 10月9日 風街風仁 第六期生徒会・生徒会長就任 2007年 10月9日 神薙優也 「Jungle-Jack」設立 2007年 10月05日 10月16日 「Blazing Souls」開催 優勝は王崎梛智(10個獲得) 2007年 10月11日 西国原直海学長補佐就任 2007年 10月13日 酢橘蓮華 「月猫部」設立・解散 2007年 10月17日 城野 彩「 〆獄 」設立 2007年 10月21日 10月26日 戦国学園救急医療部『SRM』主催ハロウィンパーティー準備期間 2007年 10月25日 鎌田龍司「情報屋」活動開始 2007年 10月25日 川島涼子、川澄俊三が狼煙部に宣戦布告。結果川島涼子、川澄俊三勝利 2007年 10月27日 戦国学園救急医療部『SRM』主催ハロウィンパーティー開催 2007年 10月28日 「第8回戦国武会」 開催・参加者31名、第八代武王 霧生悠弥 2007年 11月5日 生徒会 学園祭草案と『実行委員募集』 2007年 11月14日 岩下花乃子「鬼灯」設立 2007年 12月3日 12月12日 第6回Jungle-Jack-Survival ~Legend of Hero’s~開催 2007年 12月15日 ☆お久しぶりのアンケート☆ 2007年 12月20日 猫宮可憐、生徒会長風街悠仁へ「今期生徒会が嫌いだ」張り紙。結果不明 2007年 12月22日 1月7日 冬期休暇 2007年度(3学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2008年 1月3日 星崎愛美主催「書き初めコーナー」設置 2008年 1月7日 柚之木ノエル 「学園寮 柚之木荘」設立 2008年 2月2日 津島浩介主催 「大節分大会」開催 2008年 2月5日 3月18日 情報筋主催 「廃工場不良出没イベント」開催 2008年 2月6日 2月20日 黒崎綾香主催 「バレンタイン争奪戦」開催 2008年 2月21日 2月29日 神薙優也主催 「JJ主催・学園公認 一年生最強・新人王決定戦」開催。優勝者 花房真 2008年 3月3日 3月12日 第七期生徒会選挙開催。立候補者:須藤雪、加賀澄礼、結城和也、福寿桃太郎 2008年 3月13日 3月28月 運営、部屋数変更アンケート 2008年 3月15日 福寿桃太郎 第七期生徒会・生徒会長就任 2008年 3月15日 5月5日 「武会EX」開催。第九代武王 神薙優也 2008年 3月15日 5月13日 「双龍杯FX」開催。 優勝 桜龍-おうりゅう-(津島浩介&伊武龍耶) 2008年度(1学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2008年 3月27日 4月29日 須藤雪、第三勢力、生徒会に宣戦布告、生徒会側の勝利。(第三勢力:坂上雪貞、猫宮可憐、王崎梛智) 2008年 4月6日 4月29日 須藤雪、宣戦布告用組織 「戦国機動隊」設立(須藤雪、久住薔子、海原義人)4/29敗北解散 2008年 4月19日 護堂慶介 「CIRO」設立 2008年 5月3日 猫宮可憐 「報道部」設立 2008年 5月18日 6月4日 「制服デザインコンテスト」開催。 征服王称号授与 近衛PL、匿名希望PL、立泉PL 2008年 4月29日 津島浩介主催 「修学旅行のお知らせ」 2008年 5月11日 上山巴主催 「臨海学校のお知らせ」 2008年 5月27日 学園生名簿データ消失。再登録開始 2008年 5月31日 福寿桃太郎 第七期生徒会・生徒会長辞職 2008年 5月31日 6月7日 第八期生徒会選挙立候補者募集 2008年 5月31日 6月15日 津島浩介主催 「3年生別最強決定戦」開催 2008年 6月8日 6月14日 第八期生徒会開催。立候補者:海原義人、黒崎綾香、天京院シルビア 2008年 6月18日 黒崎綾香 第八期生徒会・生徒会長就任 2008年 6月28日 7月7日 鳳凰商店街「七夕まつり」開催(運営への申請は報道部) 2008年 7月1日 7月6日 王崎梛智主催 「Blazing Souls-Ⅱ」開催。優勝者 観月三月 2008年 7月7日 蝶雅主催 「美しき愛と星々の物語の集い」開催。参加者数不明 2008年 8月?日 伊武龍耶、生徒会へ宣戦布告。結果、敗北 2008年 8月11日 学園公式絵師募集、??PL採用 2008年 8月18日 10月4日 坂上雪貞、宣戦布告用組織「白の騎士団」設立 10/4敗北解散 2008年度(2学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2008年 9月21日 学園、サーバー移転 2008年 10月1日 瑠璃・M・S 「公暴院」設立 2008年 10月9日 真田圭吾 「Lunatic Battlers」設立(代表:瀬戸結菜) 2008年 10月11日 烏丸夜美 「Tarot Card du Nord」設立 2008年 10月11日 楠藤子 「忍術部」設立 2008年 10月17日 槇村桃果 「センガクマガジン編集部」設立 2008年 10月18日 柴月姫乃 「金糸雀」設立 2008年 10月18日 縫子・X・A 「護法学院留学生徒」発足 2008年 10月25日 岩下花乃子 「鬼灯旅館B2『ウラヤマクラブ』」設立 2008年 10月?日 上山巴、犬飼沙夜主催「ハロウィンバトル」開催。優勝者 瀬戸結菜 2008年 11月2日 辰宮朧 「闘京ビジランテ」設立 2008年 11月20日 水樹守 「蒼天」設立 2008年 11月21日 烏月黒澄「図書管理部」設立 2008年 11月21日 黒崎綾香 第八期生徒会・生徒会長辞職 2008年 11月22日 11月30日 第九期生徒会選挙立候補者募集 2008年 11月26日 運営 「地名百選」公開 2008年 12月1日 12月14日 第九期生徒会選挙開催。立候補者:烏丸夜美、水樹守、須藤雪、秋篠香緒莉、東雲優希、犬飼沙夜 2008年 12月8日 12月25日 鎌田龍司 主催「ブログの中で愛を叫べばいいんじゃない?」開催 2008年 12月13日 12月14日 烏丸夜美 「生徒会選挙フィナーレバトル」犬飼沙夜に宣戦布告。結果、犬飼勝利。 2008年 12月15日 犬飼沙夜 第九期生徒会・生徒会長就任 2008年 12月20日 12月25日 鳳凰商店街「ホワイト・クリスマス」開催(運営への申請は報道部) 2008年 12月29日 運営 「独立国家王阪・王阪高校」設定発表 2008年度(3学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2009年 1月1日 1月10日 天津魅華 主催「羽子板バトル」「新年会」 2009年 1月11日 1月25日 第9期生徒会主催 「書き初め大会」 2009年 1月25日 久住薔子 「薬王院」設立 2009年 1月27日 Tarot Card du Nord主催「アルカナ杯」開催。優勝チーム烈風隊(久住薔子・葉隠竜馬・鈴村諒) 2009年 1月29日 真田圭吾 「心義隊」設立 2009年 2月16日 3月28日 「武会EX2」開催。第十一代武王 神薙優也。女子最強 東雲優希。 2009年 3月8日 4月1日 Tarot Card du Nord、生徒会へ戦線布告。副会長・烏丸夜美、生徒会から一時離脱。生徒会の敗北 2009年度(1学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2009年 4月1日 入学式告知・姉妹校「双覇女学院」実装 2009年 4月3日 4月17日 鳳凰商店街主催(運営への申請は報道部)「さくらまつり」 2009年 4月4日 運営メンテナンスにより名簿・私書箱の削除・学園資料室の刷新・「鳳凰天満宮」常設化。 2009年 4月8日 水原朝陽「学園性活向上委員会」設立 2009年 4月11日 天津魅華「お花見」開催 2009年 4月17日 寺門あかね「Tea Ceremony Club - 茶道同好会」設立 2009年 4月19日 犬飼沙夜、烏丸夜美に金印譲渡。第九期生徒会解散。 2009年 4月20日 天津魅華「Brownie」設立 2009年 4月23日 烏丸夜美「第十期生徒会」発足 2009年 4月25日 5月10日 シュウ・E・アリスト主催「春のビー玉争奪戦」開催。参加者4名。勝者 冬島海 2009年 5月8日 運営 トップページ、学園資料室を更新。複数戦闘ルールの改訂。 2009年 5月8日 篠森一輝「天上天下」発足 2009年 5月14日 真田圭吾「心義隊」を解散 2009年 5月23日 久石椎名「rapace」設立 2009年 5月28日 6月23日 第十期生徒会主催「第二回アルカナ杯」開催。優勝とりまる生徒会(沼澤霧子・坂上雪貞・烏丸夜美) 2009年 6月1日 出海響華「野球同好会」設立 2009年 6月10日 第十期生徒会「校則」追加 2009年 6月12日 報道部、円城寺梓依頼により「生徒会の校則について」第十期生徒会についてアンケート実施。 2009年 6月16日 紫月姫乃「金糸雀」を解散 2009年 6月18日 6月20日 猫宮可憐「修学旅行」開催 2009年 6月?日 水樹守「蒼天」を解散 2009年 6月21日 円城寺梓、生徒会へ公開質問状を送る。 2009年 6月25日 7月7日 鳳凰商店街「七夕祭り」開催。 2009年 6月27日 8月21日 運営「第12回戦国武会」総勢32名。第12代武王 英武直進 2009年 6月28日 風紀委員直轄武闘派組織「天上天下」、生徒会へ監査通告。 2009年 7月1日 円城寺梓、生徒会へ宣戦布告。条件不一致の為、生徒会これを却下。 2009年 7月2日 円城寺梓「討伐隊」設立 2009年 7月4日 第12回戦国武会、追加募集。ナイトリーグ開催。総勢48名。 2009年 7月4日 7月5日 楠籐子主催「恋に飢えた野獣達の宴」開催 2009年 7月4日 学園資料室「戦学豆知識」公開 2009年 7月7日 7月9日 篠森一輝「天上天下」生徒会へ宣戦布告。生徒会これを受理。 2009年 7月13日 マクシミリアン・平野「ヴァルキューレ」設立 2009年 7月18日 7月20日 犬飼沙夜主催「臨海学校」開催 2009年 7月21日 7月29日 報道部「第3回夏の!ぷち☆アンケート」 2009年 7月24日 終業式・夏休み開始 2009年 7月26日 8月23日 第十期生徒会抗争開始。結果、生徒会の勝利 2009年 7月28日 槇村桃果「レクリエーション同好会」設立 2009年 7月31日 天津魅華「Brownie」解散。レク同に吸収合併 2009年 8月31日 篠森一輝「天上天下」抗争敗北により解散 2009年 8月31日 第十期生徒会解散宣言 2009年度(2学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2009年 9月1日 9月14日 2学期開始。第十一期生徒会選挙開催 立候補者:冷泉凛、縫子・X・A、マクシミリアン・平野、神呼戸御子、ルカ・リディア-ヌ・ラグランジュ 2009年 9月1日 煽城ともえ「PK(G)」稼動 2009年 9月9日 天凰山美依「水幻華~すいげんのはな~」設立 2009年 9月15日 諌辺 聖「HEXI」設立 2009年 9月21日 第5回双龍杯告知。参加16組 2009年 9月22日 レクリエーション同好会主催「秋だ!焚き火だ!焼き芋大会」 2009年 9月23日 板倉心PL「帰らずの塔」企画 2009年 9月24日 第十期生徒会長 縫子・X・A 就任 2009年 10月5日 11月22日 第5回双龍杯 優勝「見敵必殺」円○寺梓&円○寺○ズナ 2009年 10月29日 11月8日 合同ハロウィン企画「SENGAKU☆HAPPYHALLOWEEN☆FESTA」開催 2009年 10月30日 11月1日 楠籐子PL企画「バトルロワイヤル」開催 2009年 11月20日 烏丸夜美 「第三回アルカナ杯」告知 2009年 12月11日 12月13日 忘年会旅行 実行委員会 「2009年度 戦国忘年会旅行」 2009年 12月12日 忘年会旅行 実行委員会 「ドキッ☆ 年忘れもヒッパレ大宴会!(猥談もあるよ)」 2009年 12月11日 12月26日 鳳凰商店街 「鳳凰商店街クリスマス☆ファンタジー2009」 2009年 12月14日 12月20日 レク同「冬のコレクションバトル!」 2009年 期間中 12月20日 レク同「プレゼント交換大作戦!」 2009年 12月19日 2月10日 烏丸夜美 「第三回アルカナ杯」開戦、大アルカナ総勢24名4チーム、小アルカナ総勢8名 2009年 12月20日 12月26日 雪澪霧「雪華模様プリントの予告状(降雪予告)」【27日終了宣言】 2009年 12月26日 レク同「ザ・年忘れ王様ゲーム」 2009年 12月26日 1月10日 冬季休暇 2009年度(3学期) 年 開始日時 終了日時 出来事 2010年 1月11日 3学期始業式 2010年 1月11日 2月28日 運営「第13回戦国武会」開戦、総勢48名 2010年 1月16日 1月24日 レク同「お年賀大福餅配布」 2010年 1月19日 1月19日 烏丸夜美「第三回アルカナ杯小アルカナ決勝戦」総勢8名、優勝「相馬稜哉♂2年」 2010年 1月29日 1月31日 生徒会「戦士の休息? ~萌えと癒しの★SENGAKU Tea Party★~」 2010年 2月1日 火村和司「トゥルー・スタンダード」設立 2010年 2月2日 白凪早苗「服飾同好会」設立 2010年 2月3日 柊美佳「節分イベント」 2010年 2月4日 九龍イサナ「O-SAL」設立 2010年 2月6日 烏丸夜美「第三回アルカナ杯大アルカナ決勝戦」総勢8チーム、32名、優勝「珍獣戦隊ワルメンズ 」露峰十四夜♂2年、横須賀ヤマト♂2年、霧崎一♂2年 2010年 2月8日 2月15日 烏丸夜美「第三回アルカナ杯大アルカナグランドファイナル、大アルカナ閉会」珍獣戦隊ワルメンズ1勝2敗、Chevaliers de la Princesse2勝1敗(リーグ戦詳細) 2010年 2月12日 2月18日 生徒会「バレンタイン応援プロジェクト2010【チョコから始まる愛と友情と×××!!(ポロリもあるよ)】」 2010年 2月13日 2月14日 天魔満PL「バレンタイン日付跨ぎイベント」 2010年 2月15日 烏丸夜美「Tarot Card du Nord解散」宣言 2010年 2月20日 レク同「チョコ&チーズフォンデュ大会」 2010年 2月24日 報道部「センガクジャーナル号外版にて記事募集」 2010年 2月26日 白凪早苗PL「異能研究所」設定提示 2010年 3月3日 3月6日 楠籐子PL 「PLチャット大会開催」 2010年 3月1日 3月31日 「2010年度臨時職員採用選挙」(告知・立候補期間含む) 2010年 3月6日 「第13回戦国武会閉幕」優勝「九頭竜秋羅♀3年」準優勝「真田圭吾♂2年」敢闘賞「符坂光太郎♂2年」奮闘賞「飛鳥井京神♂1年」総勢48名(詳細) 2010年 3月5日 3月6日 珍獣戦隊ワルメンズ(露峰十四夜♂2年、横須賀ヤマト♂2年、霧崎一♂2年)「アルカナ杯ありがとう、さようなら珍獣戦隊ワルメンズ ~最後に宴だ!みんなで大暴れスペシャル~ IN ワル鍋 」開催 2010年 3月18日 2009年度卒業式 2010年 3月18日 2010年度上期臨時職員採用選挙公示 2010年 3月19日 3学期終業式 2010年 3月27日 2010年度上期臨時職員正式採用決定「医療課勤務 久住薔子」「就職課勤務 雛菊初音」以上二名 TOPへ 学園史目次へ 本年度学園史へ
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1702.html
前のページから/最初のページから 可燐は大きく弧を描くように平手を振り下ろすが二人は何とか躱し、先ほど二人がいた場所が地面ごと大きく抉れる。 その圧倒的パワー見て、絶望的だな、とりぐるは思った。 「いくわよ!!まずその1!あえてこちらの戦力を削ぐつもりで!!」 ディケイネは銃を取り出し可燐に照準を合わせるが一瞬のうちにその銃は可燐によって弾かれて宙を舞った。 「無駄、無駄、無駄だぁァァァッッ!!!!あの分身体の時のように思うな!!!」 「くっ!!!」 これで通常弾幕を有効に放つ手段はなくなってしまった。普通のりぐるの拡散弾幕だと絶対弾かれるか躱されるかのどちらかしか思えない。 ここでラストスペルライドを放つか?いや、先ほどりぐるが言ってたようにまだこの次があるかどうかも分からない。 それに一昨日の場合は分身体になっていたからボムバリアが剥がれたのだ。剥がれるという確証も一切無い。 「オラオラオラオラッ!!!」 「ドラララララァァ!!!」 ディケイネの拳と可燐の拳が互いにぶつかり合い火花が舞う。 だがパワーそのものが違うのですぐにディケイネは押し負けて大きく後ろに吹き飛んでいった。 「その2、小競り合いは負けろ!」 「はあああああああああああ!!!!」 そして可燐はディケイネに向かって大きく蹴りをかます。それを腕で何とかガードしたはいいけれど勢いは止まらずそのまままた吹き飛んでいった。 「その3………避けるな、ダメージを受けろ…………」 「必殺技その892!!シェルスター!!」 193までじゃなかったのかよ。可燐は体を丸めて一直線にディケイネに突進していった。 「それらの策を用いて!敵を油断させて懐に入るのよ!!」 『いえっさー!!!』 ディケイネはその単直な攻撃を躱し可燐は木にぶつかる。 そしてその直後ディケイネは可燐に向かって突撃していった。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 「とりゃあああああああああああああああああああ!!!!!」 ディケイネは、可燐の拳を、左手で受け流し、そして右手を拳の形にし、可燐の腹に向かって突き立てた!! 「!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「……………………………き、効かねぇって言ってんだろ………」 だがディケイネは左手も可燐の腹に押しつける。 この時を待っていた、と言わんばかりに顔をにやつかせディケイネはこう言った。 「この距離、バリアの射程内よね」 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 『スペルライドゥ!蛍符「地上の彗星」!!!』 ディケイネは何回も何回もボムバリアの射程距離がどの位であるのか測り続けていた。 スペルが放たれる瞬間、可燐はこのディケイネが百戦錬磨の強者という事を思い知らされた!!!!!!! 「が、ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 零距離弾幕を体に万遍なく喰らい可燐の体は吹き飛ぶ。そして追撃を掛けるようにディケイネは 可燐が吹き飛ぶよりも速く跳び、また可燐の懐に入った。 『スペルライドゥ!蛍符「地上の流星」!!!!』 「いっけえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」 そして二発も零距離でスペカを喰らった可燐の体は木々を薙ぎ払っていく。 そして何本か木を折り倒した後、可燐の体はようやく止まりそして力なく地面に伏した。 立ち上がる様子はない。この様子でもってディケイネは自分達の勝利を確信した。 「…………………………………………………い、い、いやったああああああああああああああああ!!!!!!」 『勝ったの!勝ったんだね!!!!』 最後の最後でディケイネは反撃の一糸をつかみ取り!ようやく勝利した!! ディケイネは自分も倒れそうになったがそこを何とか抑え地面に倒れている可燐を見た。 思えば辛い戦いで、少し悲しい戦いであった。 「おーーーーーーーーい、大丈夫ーーー!?」 と、遠くの方から伝子の声が聞こえてきてディケイネはそちらの方を向く。 「ゆっ!蜂が倒れてるぜ!と言うことはおねーさん倒したんだ!!」 「え、ええ。ちょっと辛かったけどね………でんこ帰りおぶってくれない?実は言うと立ってるのもきついのよ」 「立ってるのはりぐるちゃんでしょうが」 誰かが笑い。そしてそれにつられるように皆が笑い出した。 この果てしない達成感。今の今まで得られる物でなかったからこそ清々しかった。 「ゆっはっはっはっは……………………え」 まりさがいきなり笑うのを止め顔を強張らせている。 嫌な予感がし、ディケイネは後ろを振り向いた。 「は、は、は、は、ははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 可燐が立っていた。血反吐を吐きながらもその2本の足で立ち不敵に笑い続けている。 「最初に笑い始めたのって………まさかコイツ?」 『そう言う問題じゃないよ』 血を何回も吐きながらも可燐は憎しみの詰まった目つきでディケイネを睨みつけ口を開く。 「ご苦労でした……………と言いたいところだけど………よくも私をここまで痛めつけてくれたな」「あんたのせいで 私の体もプライドもめちゃくちゃ、これから先あたしは全ての防御の力を攻撃に回しあんた達を処刑する」「圧倒的暴力の前に あんた達はなすすべもなく無残に死んでいくのよ」「さぁ地上最強軍団の蜂の真の実力、見せてやる」「退くことは許さない、では」 「死ぬがよい」「そしてさようなら」 可燐はそのまま空を飛び空中を漂う。 呼吸はもはや虫並みでしかないが目つきは悪意に満ちている。 そして可燐は羽を大きく天使のように展開した。 「でんこ。まりさを連れて逃げて!」 「そうだぜ!!というか逃がしてほしいんだぜ!!!」 「……………あ、うん。死なないでよ」 「誰が死ぬか」 そう言って二人は互いに頷く。伝子とまりさを見送ってディケイネも空を飛び可燐と向かい合った。 「………………これがほんとの最後の最後よ、命掛けなさい」 『言われなくても、わかるよ』 そして可燐とディケイネは互いに向き合って構えた。 可燐は札を、ディケイネはメダルを持って。 …………………………………………………………………………………………………… 『 緋 蜂 』 『ラストスペルライドゥ!!りりりりりりりりりりりぐる!!!!』 「季節外れのバタフライストーム」 ほぼ同時、いや、可燐の方が少し速く弾幕の嵐を放った。 二人が放った弾幕の嵐は互いにせめぎ合い、当たることの無かった弾幕は辺りを破壊し尽くしていく。 「はあああああああああああああああああああ!!!!!」 「このおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 恐らく、一発でも相殺しきれなかったら一発の弾でもどちらかの体を抉るだろう。 それは周りの様子を見れば自ずと理解できる。 「くあああああああああああ!!!!!!!!!!!」 可燐の弾幕のほうが勢いが強くディケイネは次第に押されていく。 しかし完全に押し負けてるわけでもなく何とかその場で喰い留めることだけはできた。 「負けるか負けるかああアアアアア!!!!!!!!!!こんな所で死にたかねええんだよおおおおおおおおおおお!!!」 「それはこっちだっておなじよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」 これほど命をかけた戦いには楽しみも悲しみも感情という物は殆ど全て排除されていく。 残るのは生きたいという想いと、殺したいという悪意のみだけである。 「そらっっっ!!そらっっっっ!!!!そらあああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 「ぐううう!!!!」 そしてその想いは可燐の方が何倍も強い。GストーンとかZメタルとかじゃないけれど想いの強さは弾幕に反映されていく。 「ま、まけ、ないわよ!!!!!!!!!!!」 互いの思いがせめぎ合い、時間が経つうちに二人の弾幕は次第に弱まっていく。 もう二人とも体力の限界を既に超えているのだ。だが二人とも相手の体力切れを期待していない。 コイツだけは絶対にこの弾幕で仕留める。その思いだけがあった。 「ヒィーヒィー………この…………やろう」 可燐の口から血が溢れ出す。ダメージは確実に可燐の方が大きい。でも可燐には元々のポテンシャルがある。 そんな状態になりながらも可燐の弾幕はディケイネの弾幕を押し続けていた。 「虫を、なめるなあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 可燐は咆哮と共に最後の力を振り絞り弾幕を放った。 その弾幕の嵐は完全にディケイネの弾幕を上回り、そして一気にディケイネの弾幕を吹き飛ばした!!! 「…………………が、がはっっっっ」 だが可燐は一斉に血を吐いて意識が朦朧とし、視界も朧気となる。 しかし相手の弾幕を吹き飛ばしたという事で弾幕はディケイネに向かったはずだ。可燐は勝利を確信し、弾幕を撃つ手を止めた。 「いい?先人達の技を使うときに大事な物は尊敬(リスペクト)よ。忘れないで」 可燐の耳にあのディケイネの声が聞こえる。 まさか、あの弾幕の波を躱しきったというのか。 「貴方の蹴りは強い。紅き月の吸血鬼だって、桜の下の幽霊だって、境界を操る妖怪でさえも一撃で倒す!」 『わかったよ!!!』 五感が麻痺して上手く位置を掴めない。景色がめまぐるしく歪み、そして血を吐いた。 ディケイネが生きているというのであれば早く始末しないとこっちが殺される。それだけを考え可燐は辺りを見回した。 「これで終わりにするのよ、最後の力を込めて今!!!」 ようやく五感がまともになり可燐は声のする上の方を振り向きディケイネの姿を見つけた。 そうか、私が弾幕を吹き飛ばしたときにはもう上の方に逃げていたのか。 可燐は残り全ての力を全て弾幕としてそのディケイネのいる方向に放つ!!! 「ライダァァァァァァァァ!!!リグル!!!キィィィィィッッッッック!!!」 そしてディケイネは足を可燐に向けて一気に跳び蹴りを放った!! 偶然か奇跡か、ディケイネは可燐の放った弾幕のスキマを上手く切り抜け可燐へ向け一直線に突撃していく。 全ての防御を攻撃に回した可燐に、これに耐えるだけの余裕は既に無かった。 「い、いや」 「うらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 ディケイネのその単純きわまりないただの跳び蹴りは可燐の腹に直撃し、その体勢で速度を保ったまま二人は地面に激突する。 そしてその衝撃で土埃が舞い上がり二人の姿を隠した。 荒れ果てた森の戦場で一人だけが立ち尽くしていた。 可燐は地面に倒れ、泡と共に血を吐きながら白目をむいている。ディケイネはそれを見おろしてただ静かに黙っていた。 「……………………………………本当に、勝った」 『……………………………………………………………………』 それだけ言ってディケイネは振り返る。遠くに伝子とまりさがいたのを見つけ大きく手を振った。 「はっ!」 「れ、れいむさん、体の方は………」 「大丈夫だよ!それよりもいまれいむは感じたよ!おねーさん達やったんだね!!二人が帰ってくるよッ!!」 「やっぱりジョジョネタかよ」 もうすっかり日も暮れて辺りはしんと静まる。 戦い終わってすっかり草臥れた紅里とりぐるは稗榎さんの家ですやすやと眠っていた。 「「むーしゃむーしゃ!ココナッツうめぇ!」」 「それはよかったです!」 すっかり元気になったれいむはまりさと共にカブト虫の形をしたココナッツを食べている。 喉もと過ぎれば何とやら、あの時の真剣な顔つきはすっかり太々しいいつもの表情に戻っていった。 「………ねぇ十紘先生」 「あー、えのちゃんでいいですよ。とは言って元々これは姉のあだ名ですけどね」 「……………その腕、と言うか傷大丈夫なの?」 伝子はそのあだ名で呼ぶことなく稗榎さんの腕を指差す。 稗榎さんの腕には万遍なく包帯が巻かれていて、机の周りにも血の跡がほんのり残っていた。 「大丈夫ですよ、そんな麻痺してないし動かなくなったら口で書きますから」 「麻痺、しちゃってるんですか……………」 世界を修正するためには大きな代償が必要である。 あの原稿用紙をたった1文字修正しただけでこの有様、しかしその修正がディケイネに勝利をもたらしたのだ。 「………………………これでいいんですよね」 机の近くのゴミ箱には紙くずが目一杯に詰め込まれている。 稗榎さんはそれを一瞥した後紅里とりぐるの方を向いた。 「そう言えば、何で上半身下着なんですか?」 「…………………知らない、とりあえず上着持ってきてあるけど」 かっこつけるためにボスの真似して上着を脱いだため、今紅里は上半身下着の状態のままで寝ている。 れいむとまりさ、そして伝子は『もしこの場にカメラがあれば……』とまで考える程の痴態であった。 「それじゃ貸して下さい、これじゃ寒そうですよ」 「え、でも腕は………」 「そんな麻痺してませんって」 とりあえず伝子はその作務衣の上を稗榎さんに差し出し、それを受け取る。 そして寝っ転がっている紅里に着せようとしたが手が上手く動かずつい紅里の肌に触ってしまった。 「あ、柔らかい………」 「柔軟剤使ってるんだぜ!!」 「きっと漂白剤に混ざってるんだよ!」 そのまま稗榎さんは紅里の肌に次々触れていく。 いままで人と離れて暮らしていた稗榎さんにとって人肌の暖かさは懐かしい物であった。 まぁ端から見ればセクハラの現場なのだが昨日紅里も稗榎さんにセクハラを行ったのでどっちもどっちである。 程良くその肌を堪能した後稗榎さんはちゃっちゃと紅里に作務衣を着せた。 「ふつうにきせちゃったよ!?」 「まぁ手先は器用ですから、動かない手を上手く使うのがポイントですね」 「…………………ん。」 そんな事をやっていたせいで紅里、ではなくりぐるの方が起きてしまった。紅里はというとあれだけセクハラされたのにまだ眠りこけている。 「あ、起こしちゃった………?」 「………………………………えのちゃん、その腕」 「え、ああ、大丈夫大丈夫。それよりもりぐるの方が心配だよ」 可燐から散々打撃を受けまくったのでりぐるの体には痣が沢山残っている。 それでも痛がる様子もなくりぐるはのろのろと稗榎さんの膝の上に乗った。 「…………………………………………この事件は全てりぐるのせい。 えのちゃんも村のゆっくり達もあの蜂さんもおねーさん達もりぐるが傷つけたようなものだよ………」 「…………………………でも一番傷ついたのはりぐる………………なんじゃない?」 稗榎さんはりぐるの頭をゆっくりと撫でる。 確かに稗榎さんの言うとおりりぐるは今回の異変で罪悪感による地獄のような苦しみを味わった。 しかしりぐるはその言葉を否定するかのように首をブンブンと振り、目元に涙を溜めながらも泣くのを堪えた。 「…………そんなことないよ………やっぱりりぐるは嫌われ者になる宿命なんだよ!」 「……………………………………でもさ、ほら、外」 そう言って稗榎さんはのれんの外を指差す。 「ゆっゆっ」 風が吹いているわけでもないのにのれんがもそもそと動き外から多くのゆっくり達がなだれ込んできた。 「「ゆっくりしていってね!!ココナッツはいかが?」」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「ゆっくりするよ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「え!!ゆっくりちゃんがいるの!?どこどこ!?」 伝子は自分の第六感をフルに作動させ、なんとゆっくり達がいるところに正確に突っ込んでいく。 だがいくら感知したといっても触れられないことに変わりはないので、伝子はその勢いのまま再び家の外へと飛び出していった。 「………………………あ、あの」 「みんなげんきだよ!!それもこれもディケイネのおねーさんとりぐるのおかげだね! だからこうしてお礼を言いに来たよ!!」 「どういたしましてだぜ!!」 「…………………………」 それほど関係ないまりさは反応したが当のりぐるはずっと押し黙っている。 それを見かねた稗榎さんはりぐるを持ち上げゆっくり達の前に置いた。 「………………ごめんなざい……………りぐるのぜいでみんなが………」 「それほど気にしてないよ!」 「最初はマジでうざかったけどね!!」 「でも二人のおかげでこうしてみんなゆっくりできるよ!!!」 そしてゆっくり達はらんしゃまを一番前にして整列し、りぐると紅里に向かって大きくこうべを垂れた。 「「「「「「「「「「「「「「「どうもありがとう!!!!」」」」」」」」」」」」」 りぐるの目から大きな涙の粒が雨のように溢れ出す。今まで溜めていた苦しみ、悲しみを全て吐き出し、 りぐるは何の迷いもなく目の前のゆっくり達に抱きついていった。 そしてもう一人の当人である紅里はこれほど騒がしいというのにまだ寝ていた。 「紅里さん…………完全に寝ちゃってますね」 「ねぼすけさん!」 とはいってもあれだけの死闘を切り抜けてきたのだ。ゆっくり寝させてあげるくらいの権利は当然あっていいだろう。 稗榎さんは奥の部屋から掛け布団を持ってきて紅里の体に掛けてあげた。 「ふふ、相変わらず年下には健気ね」 「うわっびっくりした」 紅里と布団のスキマから再びD4Cの如くゆかりんが現れた。 ゆかりんは乱れた布団をしっかり直すと稗榎さんの目の前に鎮座する。 「ええと、貴方は『覇王色の少女臭』湯月火村の村長のゆかりんですよね」 「ご名答。まぁ当然よね、貴方は私たちの生みの親なんだから」 胡散臭く微笑みながら少女臭を発するゆかりん。 けれど稗榎さんは少し表情に影を落としてゆかりんを抱えた。 「…………………………私を恨んでないですよね」 「なんで?貴方を恨むのならともかくまずあのりぐるを恨んだ方が話が通るわ、恨んでないけど。」 「いや、この異変はやっぱ私のせい、だと思うんです。あんな物語を作り具現化させて貴方たちを苦しめ………」 稗榎さんが言葉を言い終わる前にゆかりんは扇子で稗榎さんの頬を軽く叩いた。 「貴方に想像を具現化させる力なんて無いでしょうに、責任を感じる必要なんてないのよ」 「……………」 「ほら、そんなしかめっつらしない。それに私たちはむしろ感謝してるのよ、私たちの命を与えてくれたことに対してね」 「命だなんて…………」 「いえ、貴方は私たち全員にやたら緻密な設定と歴史、人格、性癖とありとあらゆる物を与えてくれたわ。 ほんのちょっと小さい悪意で変なことになっちゃったけど今はとてもゆっくりしてる。ありがと」 そう言い残してゆかりんは稗榎さんの指のスキマから何処かに消え去ってしまった。 少し自分の世界が空虚になって稗榎さんは天井を向いて考えた。 そしてほんの少し言い様のない寂しさを覚えた。 「えのちゃん……………」 「?どうしたの?りぐる」 「…………………………………りぐる、もっと強くなるよ!バカにされても挫けないくらいずっとずっと! だから………………………りぐるは旅に出るよ!!」 稗榎さんはそれほど驚いたような顔を見せず、寧ろ笑顔でりぐるを見つめる。そしてりぐるを持ち上げその頬に軽い接吻をした。 「がんばって、私りぐるのこと応援してるから」 「……それじゃ、行ってくるよ!!」 とても誇らしい顔つきでりぐるはそのままゆっくり達をかぎ分けて外に出た。 のれんのスキマからは触角と垂れ下がったポニーテールが垣間見える。そして耳障りな羽音と共にりぐるは森の闇の中へ旅立っていった。 「…………………………これからの物語、頑張ってね」 稗榎さんは机の中に仕舞ってあった原稿用紙を取り出す。 そう、それは悪意に染まってない2話目の原稿用紙。主役が師匠と共に修行のたびに出かけるお話だ。 稗榎さんはそれを一枚だけ残し一気に破り捨て近くのゴミ箱に突っ込んだ。 これからの物語に筋道は必要ない。彼女らは二人だけの新しい物語を歩んでいくのだ。 「元はこんなのだったんだ……………」 翌日の朝、私こと床次紅里は家の外の光景をみて呆れるような感嘆するような思いを抱いた。 あれだけ賑やかだった村も今はただの空き地。あの柵も、家も、賑やかなゆっくり達も今はもういない。 「そう言えばりぐるとでんこは何処行ったの?」 「りぐるは旅だったんだぜ!」 「伝子さんは早朝に出発しちゃいました。なんとも『りぐるちゃんがいなくなっちゃったから帰る』だそうですよ」 まぁでんこらしいっちゃでんこらしい。でもなんとなくあの森をちゃんと抜けられるのか少し気に掛かった、お互い様だが。 「……………………で、稗榎さんはどうするんですか」 「えと、とりあえずここに住むことにします。出口も分からないし」 ここは本当に孤独の世界となるわけか。少し心配になる。 孤独な戦いが辛いのなら、孤独な生活はどれほど辛くなるか予想も出来ない。 「おねーさん!今出ないとメビウスが終わっちゃうよ!」 「あーはいはい。それじゃ稗榎さん。またいつか」 「ええ、それでは」 私は稗榎さんに手を振りれいむとまりさを連れて森の中に入っていった。 ある程度進んでいった時、私たちの目の前を小さい虫が二つ飛び回ってるのが見えた。 「うわっ蜂だ」 「そ、それに、あ、あ、あれも!いるぜ」 いや、一つは確かに蜂だがもう一つは決してアレなんかじゃない。 蛍だ。 「昼間に蛍だなんて珍しい………………」 そしてその虫たちは私たちに付いてこいと言わんばかりにそのまま進んでいく。 私たちは何の考えもなかったけど、その虫たちに妙な確信がありただただその方向へ向かっていった。 「…………………?ひと?」 遠くに人がいるのが見えた。女性と思しきその人は身長は高く髪は紅かった。そして多くのゆっくり達を引き連れている。 あの姿には見覚えがある。稗榎さんが持っていた写真に映っている女性そっくりだ。 「………………………孤独ってものは続かないもんよね」 人は一人では生きていけない。そんな当たり前な事を考えながら私は騒がしい同居人達と一緒に足を進めていった。 【きょうのでんこ】 朝早々と出たのは良いけれどやはり道が分からず伝子は結局迷ってしまった。 歩いてもう三時間、空はこんなに蒼いのに、太陽はこんなに眩しいのに未だに自分が何処にいるかも分からない状況だ。 「も、もう迷うの嫌よ!!…………………そうだ」 『ユックライドゥ!ディエイキ!!』 『ユックライドゥ!りぐるぅ!!』 何か思いついたのか伝子は変身してすぐにりぐるを召喚する。 「さありぐるちゃん!道案内をお願い!」 森なら虫であるりぐるがよく承知してるはずだ。 そう考えて召喚し、そのお願い通りりぐるは辺りを見回す。 「?どうしたの?」 「むしさん来てね!!」 りぐるがそう言うと辺りの草木から何かが蠢いたような気がした。 伝子のこめかみに冷や汗が一筋流れる。 「ま、まさか、虫って」 草が動く音は次第に大きくなっていく。そして草、気、地面からありとあらゆる虫が這い出てきた。 「あ、あ、あ、あ、あああああああああああああああああ!!!!」 伝子は生理的嫌悪感から一目散に逃げようとしたが、既に遅く多種多様の虫に囲まれてしまった。ホラー。 だが伝子は通常なら怯え、立ち尽くすところを!あえてりぐるに突っ込んだ! 「ど、どうせ逃げられないのなら!!最後はゆっくりの胸の中で死ぬぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!」 その雄叫びを最後に、森の中は静かになった。幻惑の森は平和である。 ゆっくらいだーディケイネ18話 ~ゆっくりEND~ NEXT 第19話 ゆっくらいだーディロリス!?(脚本→→かに) ギャレン「この距離なら、バリアははれないな‼」 ライダーネタ多くて楽しかったwww -- 名無しさん (2009-10-10 00 04 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/50820.html
登録日:2022/04/05 (火) 22 37 13 更新日:2024/09/04 Wed 00 25 17NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 NHK NHKの本気 nakaban お化け つじにぬき となりそうしち テレビ番組 トラウマ ホラー 中村まさみ 京極夏彦 伊藤潤二 伊藤遊 内田麟太郎 北原明日香 吉田尚令 夜の怖さ 大野隆介 妖怪 宮部みゆき 小野不由美 山科理絵 岡本順 市川友章 怪談 恩田陸 有栖川有栖 松本ジョゴ 森洋子 樋口佳絵 牧野千穂 町田尚子 石井聖岳 石黒亜矢子 絵本 綾辻行人 軽部武宏 遠野物語 阿部海太 『怖い絵本』とはNHKが2020年より不定期に放送している10分程度の短編作品。 2022年8月の時点で第6シーズンまで制作されている。1シーズンにつき3話で、この3話が連続で放送されるため実質30分番組。 原作として用いられているのは、岩崎書店の『怪談えほん』シリーズ。 第2シーズンから同出版社の『妖怪えほん』シリーズもラインナップに加わるようになり、第3シーズン以降は汐文社の『えほん遠野物語』シリーズやロクリン社の『妖会録』シリーズという風に、出版社の垣根を超えたラインナップとなっている。 内容としては若手俳優らを起用したドラマパートが本編の前後に挿入され、前半のドラマパートで主人公が様々な理由から怪しげな絵本を手にし、後半のドラマパートでホラーなオチがつくようになっている。 本編はドラマパート主演による絵本の朗読で、朗読中は原作絵本の絵をCGを用いてそのまま動かしたアニメが流される。 さて、ここで少しだけ原作に当たる『怪談えほん』について説明しよう。 2012年から刊行が始まったシリーズで、仕掛け人として監修に携わったのは『仮面ライダー響鬼』大好きおじさんアンソロジストの東雅夫。 出版社から「子どもが心底怖がるような絵本を作りたい」という相談を受けて企画されている。 何故意図的に怖い絵本を作ろうとしたかと言うと、「小さい頃に怖い体験や不思議な体験を多く積んでいた方が、その後の人生が豊かになるから」という考えから。 編集者の熱意に押されて企画は動き出したが、当初は東氏も「あまりにも怖すぎると親の方が拒否感を示して買ってくれないんじゃないか」と難色を示していたようである。 その『怪談えほん』シリーズに参加した作家は以下の13人。 第1弾宮部みゆき、皆川博子、京極夏彦、恒川光太郎、加門七海 第2弾恩田陸、岩井志麻子、綾辻行人、小野不由美 第3弾佐野史郎、有栖川有栖、あさのあつこ、夢枕獏 ガチ勢ばっかじゃねえか! ミステリー、ホラー、怪談、幻想文学の大御所を多く起用しており、子どもを本気で泣かせにかかっているのが読書家なら一発で分かる布陣となっている。 このシリーズ、口コミで話題になった事もあり売り上げは上々。 子どもの持つ「怖いけれど覗いてみたい」という好奇心を見事に刺激し、現在は図書室に置いてある小学校も多いようだ。 シリーズのヒットにあやかり、現在は他の出版社も同コンセプトの絵本を多く世に出すようになっている。 ちなみにこのシリーズ、YouTubeにて一部のYouTuberが「絶対に子どもに見せてはいけない!」みたいなアオリ文で紹介している事があるが、前述のコンセプトを考慮するなら子どもに見せないのは制作側の意向を踏みにじる形になるため注意が必要。 そもそも見せてはいけないどころか、京極氏の絵本は白泉社が主催する「MOE絵本屋さん大賞」第5回にて、その年に発売された全ての絵本の中から選出された上で3位入賞を果たしている。 話をドラマの方に戻すが、本作は絵本原作という事もあってかEテレ(旧 教育テレビ)にて放送されている。 ただし放送時間帯は深夜。再放送ですら夜の10時前後であり、明らかに本来のターゲット層ではなく大人を狙っている。 その大人たちから好評を博している事実を受け、番組側は「この世に怖い絵本がある限り作り続けたい」とコメントを出している。 なお、原作の一つである『妖怪えほん』と『えほん遠野物語』は全て京極氏が執筆している関係で、氏の著書が本作にて映像化される割合は非常に高い。と言うか第5シーズンまでの時点で必ず1話は京極氏の作品が入っている。 2023年には夏と冬にそれぞれ総集編が放送された。夏は1時間、冬は更に時間が伸びて90分で新作も1本追加されている。 ナビゲーターとして夏にはシーズン4出演の板垣李光人が、冬にはシーズン1出演ののんと彼女が出演した作品の原作者である京極夏彦がそれぞれ出演しトークを行っている。 こちらでは京極氏の口から直接、幼少期に怖い話に触れる事のメリットと決めつけから子どもに怖い絵本を読ませない行為の危険性について説明がなされている。 これら総集編が余程好評だったのか、シーズン7でとうとうゴールデンタイム進出を果たし視聴者を驚かせた。そして案の定「子どもに見せるな」という感想がSNS上で飛び交うのであった。 シーズン1 いるのいないの(怪談えほん) 作・京極夏彦 絵・町田尚子 主演&朗読・のん 「みなければ いないのと おんなじだ」 ドラマパート YouTuberの女性は、築100年という古い旅館にやって来た。 建物や敷地のあちこちで撮影を続ける中、たまたま1冊の黒い絵本を発見する。 絵本パート 祖母の家で暮らす事になった少年は、古民家特有の高くて暗い天井が気になって仕方がない。 ある日、天井の梁に何者かがいるのを目撃して……。 「あると思えばある、ないと思えばない」という京極氏が長年述べている考えをそのまま絵本に落とし込んだもの。 それ故に一度認識してしまった少年は不安に駆られ続け、読者もいかにもな雰囲気の古民家内の描写にゾクゾクする事に。 『怪談えほん』シリーズが口コミで知名度を上げたのは本作が「大人が読んでも怖い」と評判になったからであり、本ドラマでも初回放送時のSNSでは同様の感想が多く見受けられた。 おろしてください(怪談えほん) 作・有栖川有栖 絵・市川友章 主演&朗読・コムアイ おきゃくさんの ようすが おかしい ドラマパート 雨宿りで古めかしい喫茶店にやって来た女性。 注文したコーヒーと一緒に、1冊の黒い絵本が渡される。 絵本パート 迷子になった少年が偶然乗り込んだのは、人間のふりをしたお化けたちが乗る電車だった。 怯える少年は、お化けの車掌のアドバイスを受けて駅で反対方向の電車に乗り換えるが……。 ドラマ化もされた火村英生シリーズ等でお馴染みの有栖川氏の作品。 主人公の少年も読者もようやく恐怖から解放されたと一安心したところで、容赦ないオチが襲い掛かる。 ほとんど電車の中で物語が進行するが、有栖川氏はいわゆる鉄ヲタとして有名な人物。 かがみのなか(怪談えほん) 作・恩田陸 絵・樋口佳絵 主演&朗読・趣里 もし かがみの なかに だれかを みかけたら ドラマパート 図書館で調べ物をしていた女性は、怪しい声に導かれるままに1冊の黒い絵本を手に取ってしまう。 絵本パート どこにでもある鏡。だが少女は知っている。 たまに鏡の中の自分が違う動きをする事を。鏡の中の自分が嘘を吐く事を……。 『六番目の小夜子』等で知られる恩田氏の作品。 最初、日常のあちこちに鏡(顔が映るもの)があると丁寧に前フリした上で虚像の存在が現実に介入してくる様を描いている。 舞台となるのは小学校。前述の通り小学校の図書室に原作絵本が置かれているケースも多いので、低学年の子はトラウマにならないか心配になってしまう。 シーズン2 悪い本(怪談えほん) 作・宮部みゆき 絵・吉田尚令 主演&朗読・桜田ひより いつか あなたは わたしが ほしくなる ドラマパート とあるお屋敷で若い女性が子どもたちを集め、絵本の読み聞かせをしていた。 彼女がバッグから取り出したのは、1冊の黒い絵本だった。 絵本パート その本は、自らこの世の全ての悪が記されていると名乗った。 本は一人の少女に誘惑の言葉を投げ掛け続ける……。 廃人一歩手前のゲーマー直木賞作家で、「封印されし本」と「人が歩む中で紡ぐ『物語』」が交差して露わになる人の傲慢さやエゴを描いた『英雄の書』『悲嘆の門』も手掛けた宮部氏の作品だが、他と比べるとかなり毛色が違うのが特徴。 当の宮部氏も、同じ事務所の京極氏に何度も「これで大丈夫か」と確認してきたそうな。 余談だが主演の桜田氏のTVドラマデビュー作は、宮部氏原作の『ステップファザー・ステップ』である。 はこ(怪談えほん) 作・小野不由美 絵・nakaban 主演&朗読・中島セナ なかみは どこに いったのかな? ドラマパート 引っ越し先で荷物を片付けていた少女は、前の住人が残していったと思しき箱を発見する。 中にはたくさんの雑貨と、1冊の黒い絵本が入っていた。 絵本パート 少女の周りでペットが次々と行方不明になり、決まって箱状の何かが開かなくなるという怪事が起きていた。 次は母親が消えるのではという不安に駆られた少女は大慌てで学校から帰宅するが……。 アニメ化もされた『十二国記』や『屍鬼』等で知られる小野主上が、ガチで子どもを怖がらせに来たホラー。 何が起きているのか明言されず、しかしながら断片的な情報から危険が迫っている様子を示す事で読者の不安を煽ってくる。 それ故にラストシーンは読者に最悪の未来を予感させるものとなっている。 ことりぞ(京極夏彦の妖怪えほん) 作・京極夏彦 絵・山科理絵 主演&朗読・松本穂香 「なにか いますか?」 ドラマパート カメラ片手に神社を訪れた女性は、社殿でしゃぼん玉を飛ばして遊んでいる子どもを目撃する。 だが写真を撮っている間に子どもはいなくなり、あとには1冊の黒い絵本が残されていた。 絵本パート あちらとこちらの境界は色んな所にある。 遊びでそういった場所を探索していた少女は、何もいない事に内心がっかりしていたが……。 島根県にて遅くまで外で遊んでいる子どもを攫っていくと伝えられる妖怪・ことりぞ(子取りぞ)。 実際のところは遅くなる前に子どもを家に帰すための方便であり、そういう意味では非常に教育的な内容。 日本画を彷彿とさせる精緻で美しい絵と、言葉少なに淡々と語られる物語のギャップが恐怖を一層引き立てている。 シーズン3 くうきにんげん(怪談えほん) 作・綾辻行人 絵・牧野千穂 主演&朗読・三吉彩花 にげられないよ。 にげられないよ。 ドラマパート 自宅でくつろいでいた女性の下に、身に覚えのない大きな荷物が届く。 中には1冊の黒い絵本が入っていた。 絵本パート 姿が見えず質量も持たない怪異・くうきにんげん。人々を襲っては仲間を増やしていくが誰もその存在に気付かない。気付けない。 こうしている間にも、君のすぐ傍に……。 『Another』等元々オカルト好きで知られる綾辻氏だが、本作はどちらかと言うと氏が大好きと公言する『ウルトラQ』寄りの話。 ただし事件は解決しないし、都合よく何とかしてくれるアイテムの類なんて存在しない。 この物語の語り部が誰か分かった時、安全だと高を括っていた読者が一転して当事者になってしまう構成は流石の一言。 とうふこぞう(京極夏彦の妖怪えほん) 作・京極夏彦 絵・石黒亜矢子 主演&朗読・鈴木福 「こわくないから また おいでよ」 ドラマパート 行きつけの中華料理店へとやって来た高校生は、注文を待っている間に本棚の中から1冊の黒い絵本を発見し手に取る。 絵本パート お化けが怖い少年は、毎晩恐ろしい妄想を膨らませては布団の中で怯えていた。 ある満月の夜、彼の下に本物のお化けがやって来るのだが……。 とうふこぞう(豆腐小僧)は元々は江戸時代の子ども向け読み物のキャラクター。そういう意味では絵本への登場は原点回帰とも言える。 京極氏の持つ「お化けは怖いだけではなく愉快な存在でもある」という信条を体現した本作は、怖がりの子どもにこそ読んでもらいたい。 余談だが絵を担当した石黒氏は、京極氏の著書『豆腐小僧双六道中』シリーズの挿絵全般も担当している。 ざしきわらし(京極夏彦のえほん遠野物語) 原作・柳田国男 文・京極夏彦 絵・町田尚子 主演&朗読・上白石萌歌 孫左衛門の家も終わりだ、と男は思った。 ドラマパート 若くして起業に成功し、順風満帆な人生を送る女性。 彼女の手元には1冊の黒い絵本が大事に保管されていた。 絵本パート 遠野郷に昔住んでいた孫左衛門という長者は、たった1日で家中の人間が死に絶えてしまった。 悲劇に見舞われる少し前、孫左衛門宅からやって来たと言う2人の少女が道で目撃される……。 岩手県遠野に古くから伝わる伝承や風習、明治までの間に地域で実際に起きた怪事件を記録した『遠野物語』。 そのうち、山口孫左衛門という実在の人物の没落に纏わる記述をメインに再構成したもの。 座敷わらしは禍福を司る妖怪であり、必ずしも福だけをもたらす存在ではないという事を肝に銘じておきたい。 シーズン4 雪ふる夜の奇妙な話(妖会録) 作&絵・大野隆介 主演&朗読・芳根京子 雪はまたたくまに大雪となり、山や谷を白くおおいつくした。 ドラマパート 雪山で遭難した女性は、辿り着いたロッジで1人暮らす老婆に助けを求める。 老婆が部屋から出て行った後、1冊の黒い絵本が目に留まった。 絵本パート とある雪の夜、ハナコはコロポックルの男性に助けを乞われ、雪山へと足を踏み入れる。 妖怪たちが棲む山での、たった一夜の少女の冒険物語。 「妖怪に出会ってしまった記録の書」、略して「妖会録」シリーズの「しろい絵本」。 鉛筆画による白を強調したモノクロームの世界と、そこに描かれるお馴染みの妖怪たちの姿に目を奪われる。 冒頭の一見関係なさそうなエピソードと本編が繋がった瞬間がとても気持ち良い。 おいで おいで… 作・中村まさみ 絵・松本ジョゴ 主演&朗読・飯豊まりえ だって、ぼくは みてしまったんだ。 ドラマパート インターネットカフェの女性店員は、自分を誘う不気味な声に導かれるままとあるブースへ向かう。 客はおらずつけっ放しにされた状態のモニターに、1冊の黒い絵本が映り込んだ。 絵本パート 神社の境内で友達と一緒に遊んでいた少年は、自分を誘う怪しい声を耳にする。 帰り道、突然吹いた旋風の中に、少年は見てはいけないものを目撃してしまった……。 作者の中村氏は児童向け怪談本を数多く手掛けており、別名義で怪談師としても活動している人物。 この物語は氏が小学校低学年の頃、実際に体験した不思議な出来事を元に書かれたという。 子どもが考え得る限り最も安全な場所が役に立たないという無力感、恐怖がそのまま読後の後味の悪さに直結している。 かっぱ(京極夏彦のえほん遠野物語) 原作・柳田国男 文・京極夏彦 絵・北原明日香 主演&朗読・板垣李光人 他の土地と違って、遠野の河童の顔は赤い。 ドラマパート 放課後残って学校のプールサイドを掃除していた少年は、奇妙な赤い粘液が落ちているのを目撃する。 粘液を辿って行った先で少年は、1冊の赤い絵本を発見した。 絵本パート 遠野郷では昔から河童の目撃情報が報告されている。 ある日、村の女性が全身真っ赤な奇妙な赤ん坊を産み落として……。 『遠野物語』の中から河童に関連する記述のみを抜粋し、再構成したもの。 体色は赤だとはっきりしているものの、絵本の河童は全身像が描かれておらず読者に想像の余地を与えている。 実は遠野における負の歴史を体現した存在であり、その事実を理解した上で読むと最後の赤ん坊のエピソードは非常に怖い。 シーズン5 しびと(京極夏彦のえほん遠野物語) 原作・柳田国男 文・京極夏彦 絵・阿部海太 主演&朗読・石井杏奈 こんなものは、もう幽霊なんかじゃない。 ドラマパート 亡くなった祖母の家に母親とともに遺品整理に訪れた女性。 祖母の思い出に浸る中、ふと開けた引き出しの中から1冊の黒い絵本が出てくる。 絵本パート 土淵村にて報告された、亡くなった老婆が葬儀の晩に自宅へと戻ってくる話。 一方、六日町では父子家庭の父親が死に、残された子どもの元へその父親が毎夜戻ってきて……。 『遠野物語』とその続編である『遠野物語拾遺』から、死霊についての話を1話ずつ取り上げて再構成したもの。 未練から連日のように現世に舞い戻ってくる死者という、『遠野物語』の中でもトップクラスに怖い話。道連れが欲しいのか、はたまた残して逝けないという親心か……。 一方で、原作者の意図とは裏腹に『遠野物語』が文学として評価されるきっかけとなった話でもある。 こっそり どこかに 作&絵・軽部武宏 主演&朗読・蒔田彩珠 日暮れの町に ぽろんぽろん はやく拾いに いかなくちゃ ドラマパート 自宅のパソコンで深夜まで仕事をしていた女性を見舞う突然の停電。 明かりを探している最中、記憶にない1冊の黒い絵本を発見した彼女は、暇潰しにランタンの明かりで読み始めた。 絵本パート 壊れたおもちゃの部品を探しに、単身夕暮れの町へ飛び出していく少年。 徐々に浸食してくる闇の中では、そこかしこに怪異が蠢いていた……。 作者の軽部氏の絵本デビュー作で、第6シーズンまでに使用された作品の中では最も古い2006年刊行。 夕闇に包まれ昼間とは違った顔を見せる町。見えない部分に何かがいるのではないかという不安は誰もが一度は経験した事があるのではないだろうか。 違和感を覚える主人公の少年の格好も、怪異の存在に気付いているのが少年だけと思しき描写も、ラストのオチに綺麗に繋がっている。 夜の神社の森のなか(妖会録) 作&絵・大野隆介 主演&朗読・矢本悠馬 「にんげんが、森に入ったぞ」 ドラマパート 飲み屋のテナントが多く入った地下街で、酔っぱらいの会社員は帰り道に浮浪者から1冊の黒い絵本を押し付けられる。 絵本パート 神社の境内で羽団扇を拾った少年は、その日の夜に妖怪たちの案内で森の奥へと入っていく。 妖怪たちが潜む森での、たった一夜の少年の冒険物語。 「妖会録」シリーズの「くろい絵本」。 濃淡のコントラストで表現された闇夜の森は、『雪ふる夜の奇妙な話』と同じく鉛筆画によるもの。 見るなのタブーからの解放に伴うカタルシスと、お祭りが終わった後のような一抹の寂しさを併せ持った読後感を味わえる事だろう。 シーズン6 きつね、きつね、きつねがとおる 作・伊藤遊 絵・岡本順 主演&朗読・北香那 「ねえ。むこうでひかっているのは、なあに?」 ドラマパート レトロ趣味の女性は、一軒の古い射的場を訪れる。 ゲームの景品として手に入れたのは、1冊の黒い絵本だった。 絵本パート 家族で食事に行った帰り道、女の子は進行方向に不思議な光が灯っているのを目撃する。 徐々に近づいてくるそれは、とても愉快なきつねの花嫁行列だった。 「狐の嫁入り」の伝承を題材にした作品で、シーズン3で取り上げられた『とうふこぞう』同様に怖くないお化けの絵本。 主人公と同じで背が低く大人と同じものが見えない事を不満に思う読者の子どもに対し、子どもの時にしか見られない景色を楽しもうという作者からのメッセージが読み取れる。 本作は2012年に「第17回日本絵本賞」を受賞している。 かえりみち 作&絵・森洋子 主演&朗読・石橋静河 ねえ、見えるでしょ ドラマパート 仕事を終え、帰宅するべくバスへと乗り込んだ女性。 後部座席に座った彼女は、そこに1冊の黒い絵本が置かれてあるのに気付く。 絵本パート 小学校の下校時間、子どもたちにとって帰宅するまでの道のりは大冒険の連続だ。 子どもの想像力によって、通い慣れた道は切り立った崖やジャングルへと早変わり。無事にお家へ帰り着けるのだろうか? 小学生の頃、誰もがやったであろう帰宅途中の他愛もない遊び。 細密な鉛筆画によって交互に描かれる現実と空想の描写は、大人の読者にとって遠い日の記憶をくすぐる事だろう。 作者の森氏は元々は大学に助教授として勤めており、本作で絵本デビューを果たしている。 おともだち できた? 作・恩田陸 絵・石井聖岳 主演&朗読・豊嶋花 うん できたよ ドラマパート 母、姉とともに外出の準備をする少女だったがどうも姉の様子がおかしい。 姉が席を立ったあと、少女は目の前に1冊の黒い絵本が現れるのを目撃する。 絵本パート 見知らぬ町に引っ越してきた少女。両親や近所の人は揃って少女に友だちはできたかと尋ねる。 そんな少女にできたたくさんの友だちとは……。 親が転勤族だったという恩田氏が、自身の少女時代を参考に書いたという作品。 絵を担当した石井氏は本来優しい画風なのだが、恩田氏の意向で気味の悪い絵になったという。 あるページを境に、一転して全てが不穏になる描写は読者の恐怖心をこれでもかと煽ってくる。 怖い絵本 冬のトークスペシャル おばけにょうぼう 作・内田麟太郎 絵・町田尚子 主演&朗読・見上愛 「ばけのかわが はがれんようにな」 ドラマパート 結婚式当日。花嫁となる女性は水滴の音が気になり洗面所へと向かう。 洗面台の上には、1冊の黒い絵本が置かれてあった。 絵本パート お化けの仲人が間を取り持ち、一組のお化けの夫婦が誕生した。 子どもも生まれ、順風満帆な結婚生活を送る夫婦。だが女房のお化けにはある秘密があった。 江戸時代に描かれた絵巻物『化物婚礼絵巻』の内容を下敷きに、ベテラン作家の内田氏が執筆した絵本。 お化けの女房のようにパートナーに明かせない秘密を抱えた人も実際にいるのではないだろうか。 登場するお化けの不気味さを如実に表している独特なタッチの絵は、本番組3度目の登場となる町田氏の筆によるもの。 シーズン7 あずきとぎ(京極夏彦の妖怪えほん) 作・京極夏彦 絵・町田尚子 主演&朗読・坂元愛登 「ああ それは あずきとぎだ」 ドラマパート ある雨の日、下校途中の学生は一軒の古書店を訪れる。 そこで不思議な音を耳にした彼は、音のする場所で1冊の黒い絵本を発見した。 絵本パート 夏休みに祖父の暮らす田舎へやって来た少年は、川の淵で不思議な音を耳にする。 祖父にお化けなんていないと教わった少年は、気を付ければ大丈夫と高を括り淵へと遊びに行くが……。 川の近くで小豆を研ぐような音を立てる妖怪・あずきとぎ。 その正体は諸説あるが、本作の登場人物は子どもが危ない場所へ近付かないようにするための方便だと解釈している。 京極氏は過去に「自分の小説は妖怪を紙上で再現するために書いている」と語っているが、本作も紛れもなくそうであると読者は実感する事だろう。 こっちをみてる。(怪談えほん) 作・となりそうしち 絵・伊藤潤二 主演&朗読・三浦透子 かおが ゆっくり こっちを みた。 ドラマパート とある小学校の保健室。 ベッドで横になる女児に物語をせがまれた保険医は、机の上にあった1冊の黒い絵本を手に取り読み始める。 絵本パート 身の回りのあらゆる物に顔が浮かび上がって見える少年。 その全てが自分を見ているという恐怖に駆られた少年は、堪らず駆け出すが……。 壁の染みなどが人の顔に見える(*1)という、よくある経験がそのまま恐怖に転じる物語。 本作は2024年に発売された怪談えほんシリーズ最新作にして、一般公募から出版に至った作品。作者のとなり氏はこれが処女作となる。 『富江』や『首吊り気球』などで知られるホラー漫画界の鬼才・伊藤潤二の絵が、作品に恐怖という名の彩りを添えている。 かくれんぼねこ 作&絵・つじにぬき 主演&朗読・成海璃子 りーん りーん みいつけた ドラマパート 自宅からいなくなった飼い猫を探す女性。 最後に探した縁の下で、彼女は1冊の黒い絵本を発見する。 絵本パート 一人で人形遊びをする少女りんを呼ぶ声の主は、一匹のねこだった。 ねこに促されるまま、庭でかくれんぼ遊びを始めるりんだったが……。 海外での受賞歴もあるつじ氏の絵本デビュー作。 りんが行く先々の背景には、よく見ると様々な騙し絵が仕込まれている。 ラストの母親の言葉も相まって、最初から最後まで幻想的な雰囲気を保ったまま物語が進行していく。 追記・修正は怖い絵本に魅入られてからお願いします……。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] いるからね -- 名無しさん (2022-04-06 03 30 12) 当然だが絵も怖い -- 名無しさん (2022-04-06 06 38 37) 綾辻・小野夫妻両方参加してるのか…他のメンバーも凄くて笑うわ -- 名無しさん (2022-04-07 02 49 48) 恩田陸が一番大人しいってどういうことだよ! -- 名無しさん (2022-04-08 22 50 01) こんなん夜中に見たら眠れなくなるわ。録画で見て正解だった -- 名無しさん (2022-04-10 22 26 23) ホラー回が多く大人の自分でも恐怖を覚えるほど。数十年後何かのタイミングで思い返して見れたらいいね。純粋な心であれば尚。 -- 名無しさん (2023-08-14 22 38 37) なんでここまで全力を尽くしたのか(恐怖) -- 名無しさん (2023-08-14 22 48 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/652.html
──────Berserkers Side──── 現在の時刻は夜十時頃。 これはライダーとアーチャーの大激突から数時間後の深山のとある一角で起きた惨劇である───―。 多くの民家の明かりは既に消え失せ、周辺一帯は人も草木も皆寝静まっていた。 身体を芯から冷やす冬の寒風が周囲の寒々しさをより一層際立てている。 そんな中、満天の星空を肴に狩りを心から満喫する者達がいた。 深山町の中心部から若干外れたこの区域は、いつの間にやら何の変哲もない場所から猛獣の潜む狩場へと豹変していたのだった。 「鬼さんが追~い詰めたっと。どうした? もう逃げないのかい? ───けどまあ、どんなに頑張ろうとも逃げられないんだけどね」 弱者を嬲ることにとてつもない快感を覚えるサディストのように雨生虎之介は嗜虐の笑みを浮かべて獲物を追い詰めていた。 「はぁはぁはぁはぁ!! まま、待たれい! わ、儂は長州藩の───ひぃぃぃ!!!!?」 マスターよってカットされていた魔力を再供給され虚空より出現する悪鬼《バーサーカー》の姿。 一度は姿を消した筈の怪物の唐突な再登場にまたも心底怯えてしまう武士風の中年男性。 「あーひゃっひゃっひゃっ!! イイ! "ぐっど"だぞおまえ! すっげーいいよその表情! 許しを乞うその哀れな姿!! これが中年男じゃなく女子供ならさらに良かったんだけどなぁ。いや~俺も運が悪いや、なあバーサーカー?」 今、雨生の目の前で無様に尻餅を着いているこの男は他でもない攘夷志士一団の一人であった。 男の成り行きを一言で説明するとしたら、とにかく彼は致命的に運がなかった。 たまたま最悪のタイミングで仲間と離れて単独行動をとり、そしてたまたま最悪のタイミングで最悪の人物と鉢合わせたのだから。 しかもさらに運の悪いことに男はその苛烈な半生によって培われた経験の恩恵でとてつもなく"鼻"が利いた。 雨生龍之介を一目見た瞬間に彼が"普通ではない"と看破してしまったのだ。 不審者の正体を探るべく声をかけるか、それとも無視してその場から立ち去るか。 そして彼は───決定的に選択肢を誤った。 「だ、誰かーーー!! 誰かおらんのか!!? 火村! 相良! 誰でもええ! 殺される助けてくれぇ!!」 「ああ叫んだところで無駄無駄。この周囲にはもう隠匿の結界を張ってあるから。アンタの声は誰にも聞こえないし、姿も見えないよ」 必死に仲間へ救難信号を送る志士をまるで嘲笑うような猫撫で声で虎之介は吐き捨てた。 そしてのんびりとした余裕たっぷりの歩調で獲物との間合いを縮めていく。 「け、結界? な、何を言うとるんじゃ? おどれは幕府の者じゃないんか?! この地に新兵器を隠しているのではないのか!?」 「はぁ……新兵器に幕府?? いやこっちもそっちが何を言ってるのか全然わからないんだけど……? まあどちらにせよアンタらのとんでもない勘違いなのは間違いないと思うよ。 この地には聖杯はあるけど新兵器なんてそんな代物はあるわけ……いや待てよ"にゅーうぇぽん"かぁ……ああそれ"くーる"じゃん! 確かに俺のサーヴァントこそは最強の"にゅーうぇぽん"を名乗るに相応しい! なっお前もそう思わないかバーサーカー?!」 「─────ッ!??」 奇怪な男は背後に控え立つ物言わぬ悪鬼に視線を送りながら何がそんなに嬉しいのかゲラゲラと耳障りな奇声を上げて笑っている。 生きた心地がまるでしないこの状況。志士には雨生の言動は狂っているようにしか思えなかった。 「そうださらに良いこと考えた! なあアンタ、武士なら一応腕は立つでしょ? だったらさぁ俺の自慢のバーサーカーと決闘死合してみない? もし勝てたならアンタを見逃してもいいけど」 どうする?と悪鬼を連れた悪魔が口を三日月にして囁く。 生き延びたいのなら一勝負してみないかと。死にたくないのならこの鬼を殺してみろと。 決闘という単語に歴戦の剣客の頭が切り替わる。その提案は精神的に崖っぷち立たされていた男にとって是非もないものだった。 志士は剣の腕にはかなりの自信があった。 これでもとある剣術流派の師範代にまで上り詰めた腕前だ。戦争も剣客同士の真剣勝負もいくつも切り抜けてきた。 わけのわからない化け物の登場で恐慌状態になりはしたが逆に考えればこれはある意味チャンスではないのか? 噂で聞く壬生の狼ども───特に組長格はどいつもこいつも化け物染みた強さだと恐れられているらしいではないか。 もしここでこの化け物を斬り捨ててやれば壬生の狼どもも恐るるに足りないのではないか? そんなしたたかな打算と剣術への絶対的な自信が志士に再び冷静さを取り戻させた。 「ふぅぅぅ。よしええじゃろう。やっちゃるわい。儂が勝てば……約束は守って貰うぞ?」 そしてようやく正しい使い方を思い出したように腰の刀が抜かれる。 構えは正眼。剣道において最も隙の少ない構えを取って攻守両方に即座に対応できるようにする。 「もちろん─────勝てるものならね」 こうして志士はまたしても選択肢を致命的に間違えた────。 勝敗の行方はたった一刀で決した。 悪鬼のあまりの無防備さと無動作っぷりに極限の恐怖と緊張から痺れを切らした志士がまず先手を取った。 最速の踏み込みを以て会心の袈裟斬りを見舞う。肩口からまともに斬られるバーサーカー。 それで全てが終わった。 「ば、馬鹿……な………? そんな馬鹿な話があってたまるかい! 儂は斬ったぞ! 確かに斬ったんじゃぞ!? なのに、なして……」 そのたったの一刀で志士の心は完全にへし折れていた。 「ヒャハハハ! へぇサーヴァントに通常兵装は効かないってのは本当なんだなあ! ククッ残念だったね藩士殿。アンタがどれだけ強くても人間じゃ幽霊は斬れないってことだよ! だから俺は言ったのにさぁ勝てるものなら、ってさ!! アハハハハハハハハハハハッ!!」 まともに斬られたにも関わらず血を流すどころかまるでダメージすらない悪鬼の恐るべき姿に志士は戦闘不能となった。 元よりただの刀などサーヴァントには通用しない。マスターの魔力で実体を得ようとも彼らの本質は霊体だ。 ただの物体では霊体に干渉することなど出来ない。もし可能になるとすればそれは同じ霊体が物体を使って干渉する以外にない。 そしてそんなことはお構いなしに戦意を失った相手だろうと容赦も恩赦も見せず悪鬼が迫る。 「あ、ああ……く、来るな………来るな化け物が……!!」 「ホント馬鹿な奴。お前なんかが俺のバーサーカーに勝てるわけないじゃん? 最初みたく一目散に逃げれば良かったものをさ。 まあこっちとしても貴重な実験結果が手に入ったからそうだな特別措置だ、痛くないように殺してやるよ。俺って優っしいー!」 実験の結果に実に満足といった感じでヘラヘラしている虎之介は足元で救いを求める子羊に対し、 「喰っていいぞバーサーカー。仮にも侍だ、その辺の人間よりもずっと栄養価が高い高級品だよーく味わって喰うんだぞ」 誰よりも無慈悲に処刑器具の作動スイッチを入れた。 ごしゃ。 「う~~ん素晴らしい! まさに"びゅーてふぉー"! 外見の割には結構良い色艶の中身してたんだねアンタ。 折角だから名前教えてくれない? え、もう喋れない? そりゃ残念。バーサーカー食い終わったら後片付けも忘れずになー」 こうしてまた一人。名も知らぬ誰かが冬木の闇に飲み込まれて消えた。 ──────Fighters Side────── 「わざわざ足労すまなかったね。おかげでとても助かったよ」 邸に招き入れた初老風の来客を前にして遠坂刻士は優雅な礼と微笑で話を締め括った。 「いやいや構いません。それよりも遠坂さん、くれぐれも気を付けた方が宜しいかと。 もし万一攘夷派や幕府から目の敵にされでもしたら大変では済みませぬぞ」 一方、遠坂邸に訪れた来賓は終始遠坂の身を案じるので忙しいらしく出された茶も目に入らずといった様子でずっと喋り続けていた。 「ああ。十分に気を付けることにする」 「お願いしますぞ。それでなくともここ数日この町では奇怪な事件ばかりが起こっておりますから。 ……………もうこれ以上何事もなければいいんですが……」 「そうだな。本当にその通りだ」 男がぽつりと零した台詞に刻士はつい苦笑するしかなかった。 その怪奇の原因は自分たちにあるのだがそれはトップシークレットってやつだ。何があろうと一般人に知られる訳にはいかない。 そしてなによりこれ以上何事も起こらないなんてことも有り得ないと、刻士は骨身に染みて理解していた。 聖杯戦争《あくむ》はまだまだ続くのだ。町の人たちが望む望まぬに関係なく───。 「では私めはこれにて失礼致しますぞ。また何か分かりましたら再度訪問させていただきますゆえ」 「大変貴重なお話でした竹内さん。那須氏にも遠坂がよろしく言っていたとお伝え下さい。 もし何かあればまた是非よろしく頼みます。帰りの道中は気を付けて」 「ええ。それでは」 身なりの良い紳士風の男は最後に一礼すると、刻士に見送られながら遠坂邸を後にした。 馬車の走り去る音がだんだんと遠退いていく。 刻士は馬車が完全に見えなくなったのを確認すると沈鬱な表情を浮かべて邸内に戻っていった。 「ファイターちょっと大事な話があるから聞いてくれ」 来客の見送りを済ませた刻士がまず最初にしたことは、上質な革張りのソファに腰を沈めて己のサーヴァントを呼ぶ事だった。 「承知している。上手く隠していたようだがあの客が来てから遠坂殿がえらく沈鬱そうな顔をしているからな」 するとファイターの方も主の気配から何かを察していたようで霊体のままマスターの話に真剣に耳を傾けている。 「まず最初に謝っておくことにするよ。ファイターすまんが最悪の事態に陥った。 君には申し訳ないが場合によっては聖杯戦争とは無関係な仕事をして貰わねばならんかもしれん」 「それは一向に構いはしないのだが……ところで遠坂殿、先程の来賓は一体何者か訊いてもよいか? 話の内容は要領を得なかったが彼が遠坂殿に何らかの緊急を要する報せを伝えに来たのだけはわかった。彼は使い魔か何かなのか?」 遠坂の身を守るサーヴァントとして来客の素性が気になったのだろう。ファイターが口を挟んできた。 「まさか。人間一人を使い魔に仕立てるなんて大層な仕掛けをするほど私は酔狂じゃないさ。 簡単に説明するとだね、遠坂家は魔道の道を歩む以前から元々名家で昔からこの辺りでは相当な力がある家系だ。 それに私自身この町の政に一枚噛んでいる身。知人は多いし、助力してくれる者もいる。彼もそういう人間の一人だというだけさ」 「なるほど納得いった。遠坂殿の表の協力者の一人というわけか。話の腰を折って済まなかった続けてくれ」 今の説明で十分疑問が解消されたファイターは詫びの言葉と話の続きを促してきた。 「では話を戻すが、実は今この国は二つの勢力による内乱に近い状態にある。 まあそれでもこの冬木は京都のような抗争が激しい土地とはある程度無縁の土地ではあったのだが……」 「なんと……。この国は内乱中であったのか? 内乱は長いのか?」 ファイターが少々驚いたような顔をしている。それと一緒にこの国の民への僅かな同情が言葉の端々から滲みでていた。 「ああ。聖杯戦争には全く無関係な話だっただけに特に言う必要はないと考えていたんだが……どうやら事情が変わってきたらしい」 ここで一気に刻士の表情が曇った。 「その様子ではあまり良くない報せだったようだな遠坂殿?」 「あまり、というよりかなり、だね。その内戦をしている両勢力に属する人間が既にこの冬木に入り込んで来ているようだ。 昨夜から今朝頃にかけて町中や宿場などでこの辺りでは見慣れぬ怪しげな集団が複数目撃されている。 出で立ちや雰囲気それに訛りからして明らかに堅気の者たちではなかったらしい。まあ帯刀している時点で一般人ではないがな。 それで不審に思った見廻組の人間がその連中に接触を試みたまではよかったのだが、その一時間後彼らは変死体で発見された」 「───穏やかではないな。して、その不審な連中が手を下したと?」 「うん。その見廻組の中で唯一生き残った新入りはそう主張している。新人は上司命令で詰所まで報告しに戻ったのが幸いしたようだ」 「その連中がやったという証拠があるのか? 我々のような連中の仕業である可能性もあると思うのだが?」 「……変死体は背後から刃物で寸分狂わず心臓を一突きされたのと、紐状の物で瞬間絞殺されたものの二つ。 つまり殺人の手口は暗殺。しかもこの一切の無駄がない殺し方、かなりの手練によるものだ。 アサシンがいないのにこんな鮮やかな殺し方をするマスターはまずいないし、今となっては雨生ですら証拠隠滅を怠らないだろう。 そしてその辺の山賊や悪党ではそんな高度な殺人技能は持っていない。 となると消去法で浮かび上がるのが密偵などの戦闘訓練を受けた者による殺人だけだ。 ………しかも運の悪いことに私にはその仮説を裏付けるような心当たりが一つある。 あの連中が冬木に人を送って来るなんぞただのつまらない噂だと思っていたんだがな………」 そう呟く刻士の表情はまるで苦虫を噛み潰したように醜く歪んでいた。 ──────Riders Side────── 「それは確かなのか?」 諜報員からの報告を受けたゲドゥの眉間に深い皺が刻まれた。 おかげで牧師のただでさえ厳つく重苦しい面相にさらなる威圧感が加わっている。 遠坂刻士が知人からその事実を知らされるよりもさらに早い段階に代行者一派は自らの情報網よりその情報を入手していた。 最新情報の報告に参じた部下はゲドゥの威圧感に怖じることなく淡々とした口調で報告を読み上げている。 「はい。両町の監視に当たっていた数名がほぼ同時刻に二つ以上の異なるグループを確認してます。 彼らの動向を仔細に監視し、念の為に宣教師を装い接触してみた結果恐らくこの国の間諜か何かではないかと」 「なぜそんなものがこの町にいる?」 「この地へ訪れた時から行なっていた情報収集で得た結論によればこの国はどうもほぼ内戦に近い状態にあるようです」 「内戦だと……? それを何故もっと早く報告しなかったッ!!?」 報告の不備をゲドゥに一喝された部下は深々と頭を下げると、再び元の淡々とした口調で報告を続けた。 「申し訳ありません。今回の任務には直接的に影響することはないだろうと思い報告を怠りました。 実際に我々がこの地に足を踏み入れた時点の調査ではこの内戦がこの地での任務に絡んでくる可能性はゼロに等しかったもので……」 諜報員の言い分は尤もな話だった。 彼らがこの地に足を踏み入れた時点では、この冬木は幕末の動乱とは離れた位置に存在するただの港町にすぎなかったのだから。 「ならば何故そうではなくなった? なんらか原因があるはずだろう」 それを聞いたゲドゥは部下への叱咤を早々に切り上げた。 過ぎた終わったことに牧師は興味を抱かない。指揮官として今彼が興味を抱くのはそうなってしまった原因だけである。 「はい。町民たちの噂話によりますと数日前アーチャーが多数の死者を出したあの大規模な破壊行為が原因ではと囁かれております。 ここからは噂で得た断片的な情報からの推察になりますので真偽は不確かなのですが───」 どうしましょうか?と男は視線で伺いを立てた。 「構わん続けろ。推測なら推測だと先に断ってから得た情報全てを報告しろ」 ゲドゥは即答に近い形で報告の続きを促した。 推察も立派な一情報である。というのがゲドゥ牧師の信条である。保有情報量は多ければ多いに越したことはない。 後はその情報を取捨選択するだけの能力が指揮官にあるかどうかの問題だが、ゲドゥにはその点は何の問題もない。 「了解。あの破壊を新型兵器によるものと勘違いしたこの国の政府と反乱軍が兵器の真偽を探るべく密偵を送り込んだのではないか、と」 それを聞いたゲドゥの口から嘆息と舌打ちが漏れた。 「チッ、よくもそんな面倒な勘違いをしてくれたものだな。 この国にも教会とは別の独自の退魔組織が存在する。我々は互いに不干渉が原則だとは知っているな?」 「もちろんです。ならば教会の人間がこの国に無断で入り込んでいるのを連中に悟られる訳にはいきませんね」 「そうだ。ならどうすればいいかわかるかな?」 そんなことを言って部下に意味深な視線を送るゲドゥ。その瞳はどこまでも冷たく温かみが決定的に欠けていた。 「はい。すぐに監視に回っている者全てに伝達します。我々の存在が外部に漏れる前に連中を見つけ出して口を塞げと」 「よろしい。私も手が空き次第密偵狩りに加勢する。何があってもこの国の退魔組織には感付かれるな。 最悪組織間の抗争に発展する恐れがある。それを防ぐ為なら如何な手段を講じることも許可する」 ───如何なる手段も許可する。 それは即ち、関係者だろうと無関係者だろうと疑わしきはすべて殺せという冷酷な方針変更の合図であった。 「それからもう一つ。誰かすぐにヴァチカンへ帰国させろ。教会に極東の聖杯は贋物である旨を報告せねばならん。 能力の高い者を一人以上帰還させ確実に組織への報告を完了させろ。情報源は始まりの御三家からだ。信頼出来る情報だ」 密偵は重々承知と返事をして足早に屋敷を立ち去っていった。 ──────Archers Side────── 湖底で発生した気泡がゆらりと水面に上ってゆくように、ゆっくりと間桐燕二は深い眠りから覚醒した。 燕二の寝室は全雨戸を閉め切っているみたいに薄暗い。間桐邸は主人《ぞうけん》の意向によって常に夕闇のように薄暗いのだ。 そしてもう一つ言えば強盗まがいの糞野郎《セイバー》どもが到る所を滅茶苦茶にしてくれたせいで少々埃っぽい。 この薄暗さの感じだと時刻は正午を回ったくらいか。と、燕二は胡乱な頭ながらもこの環境に完全に慣れ切った感想を抱く。 燕二は起床するとまず最初に体を軽く動かしてみた。全可動箇所に不具合がないかを確かめるように慎重に慎重に動かしてゆく。 うん特に問題は無い。どこにも致命的な不具合はないようである。 体の所々に若干の鈍痛はするが我慢できない程ではないし、なにより昨日の"あの激痛"と比べればこんなもの虫刺されも同然だ。 昨日は終始散々な目に遭った厄日だったが今は体の傷もなんとか安定している。 「痛みは───それほどないな。……チッ」 自分の体に不具合が無いことを確認した燕二は無意識に舌打ちしていた。 認めたくはないことだが、それもこれも全て間桐臓硯の魔術の力量が非常に優れていたおかげであった。 己の力だけではこの状態に戻すまでに5日は余裕でかかった筈である。しかし臓碩はそれをたった一日で完了してみせたのだ。 自分の魔道では爺には勝てないとまざまざと見せ付けられているようで正直胸糞が悪い。 俺は臓碩の便利な人形に過ぎないのか…………? ………いや絶対にそんなことはない。 自分は臓碩など怖れてはいないと、燕二は精一杯の虚勢で陰鬱な目覚めを振り切った。 まずは飯を食って体力の回復を図ろう。その後は鬱憤を晴らすための女だ。 昨日の戦闘で大量に消耗した魔力を手っ取り早くしかも迅速に回復をする必要がある。 そのためにも町の若い娘を数人適当に見繕って蟲倉で■■してやる。 燕二は邪な色を含んだ暗い笑みを浮かべて普段よりも上質な作りの袴を手に取った。 ◇ ◇ 三時間後───。 魔術師は全ての仕事を愉しく愉しく完遂させた。 燕二はまず馬車の手配をして深遠川の向こうの町まで出向くと、器量の良い女を適当に見繕うべくしばし町中を巡った。 そうして彼の眼鏡に適った生娘たちに声をかけると、催眠暗示を使い馬車に乗せそのまま何の痕跡も残さず間桐邸へと引き返した。 ───帰宅後。 地下の蟲倉では冷血な魔術師による狂気の宴が開かれていた。 痛みと苦しみと恐怖で泣き叫ぶ乙女たち。 それを魔術師はゲラゲラとさも愉しげに蹂躙した。蹂躙し尽くした。 彼にとっての処女とは魔術的価値と女としての価値が同時に内包されているとても貴重な"玩具"である。 破瓜の血。活力に満ちた瑞々しい肢体と血液。女の命とも呼べる長い毛髪。やわらかい肌。 それら全てがこの宴の主催者である魔術師に恩恵を与えてくれた。娘たちを絞り尽くす為の器具なら幸いなことにいくらでもある。 魔術師はそれらを使って少女たちからありとあらゆるものを強奪した。 あとには何も残ることは無い。 生命も魂も純潔も肉も骨も何もかもがマキリという名の魔蟲たちに喰いしゃぶり尽くされて消えた。 「ふぅ。そこそこの足しになったな」 こうして、乙女達の全てを喰らい尽くした魔術師はまるでなんでもないことのように言い捨てて上機嫌に蟲倉を後にした。 この薄暗い洋館にはヒトの姿をした鬼しかいない。 ただ一人の例外《えいゆう》を除いては───。 「オイ……………この際じゃ一度ハッキリ言っておくが貴様らは趣味が下劣すぎるわ。見とってとんでもなく胸糞が悪い」 強奪の儀式が終わり、燕二の所業の一部始終を見る破目になったアーチャーは言葉通り心底胸糞悪そうにしていた。 戦いに犠牲は出て当然という価値観を持っているアーチャーではあるが、それでも目に余る所業というものはある。 アーチャーにとってのソレはまさに燕二がついさっきまで行なっていた儀式のような所業のことであった。 弓兵の姿形は見えずとも魔術師へと放たれるその透明な視線は……怒りあるいは敵意そのもので染まっていた。 こんなものは味方に注ぐ視線では断じて無い。 「力を得るための生贄が必要なら必要だったでわかる。じゃがあれほど嬲る必要がどこにあった? どうせ殺すんなら一思いに殺してやらんかこの下衆めが」 アーチャーは真実怒っていた。 この弓兵が己のマスターを小馬鹿にすることはよくあった光景だ。 だが燕二にここまで明確で間違えようのない侮蔑を向けたことはまだなかった。 「ああん? 誰が下衆だと奴隷風情が偉そうに! おまえの意見なんか初めから訊いて無いんだよっ! そもそもこれは聖杯戦争に勝つ為にやってることだ。それをとやかく言われる筋合いがどこにある。 大体おまえの宝具が魔力を無駄飯食らいするからこんな補給が必要になってるんだろうが。 おまけにマスターさまの魔力で宝具を使っておきながらライダーを倒せずに逃がす始末だこの無能がッ!!」 下僕に下衆呼ばわりされカチンと来た燕二がすかざずアーチャーを罵倒し返す。 「それは貴様の魔力量が野ネズミ並に少ないのが原因じゃろうに。他人のせいにするでないわ能無しめ」 しかしそれをアーチャーは失笑混じりに皮肉った。 「なんだと!? おい主人に対する口の利き方を再教育してやろうかこの道具がッ!!?」 「なんじゃい? 令呪でも使ってみるか? おぅやれるものならばやってみい! ワシとしては大歓迎じゃぞ? これでとっとと貴様とおさらばできるわい」 挑発につぐ挑発で両者間の緊張が一気に高まる。 その状態で本気で睨み合うこと二分。両者の無言の圧力が極限まで膨れ上がった頃。 先に燕二の方がこの膠着状態の継続を放棄した。 まるで失笑だとばかりに鼻で哂った態度で再び階段を上っていく。 「フッ、くだらないねアーチャー。そういう英雄気取りごっこがしたいのなら今度また別の機会にでもやってくれよ鬱陶しいから。 どう足掻こうとも今のおまえはマキリ陣営の駒《サーヴァント》でしかないのさ。 マキリの手駒にそんな青臭い正義は必要ない。お前が正義の味方になれる機会なんてこの聖杯戦争では存在しないのさ」 「……チッ。この腐れマスターめが」 その後、両者のいがみ合いは次の日まで続いた。 ──────Fighters Side────── 結論から言うと状況は最悪だと言わざる得なかった。 「なんてことだ………」 恐怖と好奇でざわめく人混みの中で刻士は本気で頭を抱えていた。 妙だが聞き流せない噂を耳にし、さらに今朝の竹内氏来訪を経てある程度の覚悟はしていた。 今世間で最も注目を集める連中がこの冬木にいる。 どういう事情かはともかく最悪にややこしい勢力が自分の管理地に現れたのだ。 だとしても遠坂刻士は冬木のセカンドオーナーとしての意地とプライドを賭けてこの地の秘密を隠匿し抜くつもりでいた。 なのに目の前にあるその物体がより一層事態の悪化に拍車をかけている。 死者出たことは竹内氏から聞いていた。暗殺に近い形でこの町の人間が殺されたのも知っていた。 だが目の前にあるアレはなんなんだ? 自分はこんなものの話なんて一言も聞いた覚えはない。 それはもはや原型すら留めていない肉の塊。 大量の赤ペンキと食べ残した安物挽肉を誰かがいたずらでぶち撒いたようにしか見えないくらいに破壊された人間の遺体。 しかしただの死体じゃないのは一目瞭然だった。なぜならただの一般庶民は刀など持ち歩かない。 現場現状から考えると明らかに幕府の人間か攘夷志士の死体だった。 死体の周りで現場検証らしきことをやっているのは多分この遺体の主の仲間たちであろう。 噂の実物をその眼で確認にした刻士は確信した。あれはただの一般人が纏えるような空気じゃない。 いくつもの死線を潜り抜け、戦闘を生業とする者でしか出せない歴戦の兵士のような気配を彼らそれとなく漂わせている。 結論から言おう。状況は遠坂刻士にとって最悪だと言わざる得ないものになっていた。 死体を遠目から傍観している刻士だったが皮肉にも彼には殺人犯の見当が既についていた。 またしても雨生の仕業である。 この死体の周囲───というよりもここいら一帯には隠匿用の結界が展開された形跡が残っていたからだ。 その残留痕跡を調べれば自ずと犯人の答えは出た。 だが刻士が頭を悩ませているのはそこではない。 彼らが何の目的でこの冬木にやってきたのかはまだ分からないが、どちらにせよこの一件で連中の目がより厳しくなることだろう。 それどころか下手をするとここへ大量の人員、あるいは最悪軍隊さえも派遣されかねない。 もしそんなことにでもなればこちらはもう聖杯戦争の続行どころではなくなってしまう。 怖いくらいに無感情な表情をしている刻士が誰にも悟られぬようにギリリと奥歯を噛み締めた。 正直あまりやりたくはなかったがもうやるしかない。 こちらも何がなんでも冬木の異常を外部に漏れさせる訳にはいかなくなった。 刻士は野次馬の集団からそっと離れると、周囲に人の目が無いことを確認し連中を監視するための使い魔・翡翠鳥を一羽空へと放つ。 飛び立った翡翠鳥は誰にも見られることなく監視に最適のポジションに降り立つと主人へ向けて生放送を開始した。 監視状況を瞼の裏の映像で確認すると刻士はこれ以上ここに留まるのは危険と判断しさっさと中心街へ踵を返していった。 その後、遠坂たちは町の何箇所かで何らかの結界が布陣されていたのを発見したので(恐らく雨生の仕業と思われる)、 今後の戦略と八つ当たりの意味も兼ねて一つずつ丁重丁寧に潰してやるのだった。 ──────Sabers Side────── 今の時刻は深夜零時を過ぎた頃だ。 月は高く、時折雲の狭間から丸い顔が地上を覗いている。 颯爽と英馬を駆る騎士とその腰にしがみつく少女は今宵も冬木の町を目指し夜の森を駆け抜けていた。 アインツベルンの別荘はとりあえずは冬木の圏内であると言っていいのだがそれでも町までは馬で数十分はかかる程度の距離がある。 地理的にいえば深山町の郊外にある柳洞寺よりもさらに郊外に位置する場所になるのだ。 道中これといった会話はない。 昼間の冬木に行くのと違い、深夜の冬木入りはそのまま戦場入りを意味する。 生死に挑むせいかセイバーの雰囲気が昼間の陽気な姿とは完全に異なり、いつの間にか戦いに臨む戦士の顔つきに変わっていた。 緊張感を滲ませた騎士の背中を見つめながらわたしは今聞くべきかどうかを思案していた。 昼間はずっとどうやってセイバーに聖杯に託す願望を聞き出すかを考えていたが、結局空しくも良案は浮かんでこず仕舞いで終わった。 あんな夢を見た後で気が進まないのは確かだ。 しかし聞かない訳にもいかなかった。これはある種マスターとしての義務でもあるから……。 あらゆる願望が叶うとされる聖杯。 ならば仮に邪な祈りや破滅的な悲願を成就させんとする英霊が絶対にいないとは言えない。 綾香もローランがそんな歪な願いを持ってるとは思えなかったが、しかし彼が悲劇的な最期で散ってしまったのは揺るがぬ事実だ。 あの瞬間のローランがどんな気持ちだったのか……想像するだけで沈鬱な気持ちになってくる。 その壮絶な痛みは当人にしかわかりっこない。他者が理解できる筈もない。 でもただ一つだけ。 他者のわたしにも理解できることがある────。 いや、むしろ理解できるからこそ彼女はセイバーに確認しなければならないのだ。 「ねぇセイバー」 「ん? なんか言ったアヤカ?」 セイバーはいつも通りの語調で背後を振り返ってくる。 わたしは内に渦巻く様々な感情を押し殺し、覚悟を決めた。 回りくどい聞き方は止めだ。きっとセイバーにはストーレートな聞き方をするのが一番いいと思う。 「…………事故起こされちゃたまんないから前は見なさい」 あ、いけね!なんて言ってセイバーは慌てて前を向き直した。幸い馬が優秀なおかげか事故は起きなかった。 わたしはセイバーに気付かれぬようにスゥっと深呼吸をし─── 「セイバーは聖杯になにを願うの?」 「──────────────」 綾香は本当に回りくどい聞き方を一切捨て、躊躇なくそして容赦なく、真っ向から問いをぶつけた。 思わぬ問いに騎士の大きな背中がピクリと反応したのをわたしは見逃さなかった。 セイバーからの返事を数秒だけ待ちそれでも返答がないことを確かめてからゆっくりと言葉を続ける。 「当然あるはずでしょう? 貴方たち英霊はわたしたち人間からしてみれば神様みたいな存在よ。 まあ厳密に言えば英霊は神霊ではないけれど大雑把に分類してしまうと、人間から見た貴方たちは神様と大して変わらない。 多くの人々から崇め奉られるヒトよりも遥か上にいる存在が……貴方たち英霊。 そんな英霊がなんの理由もなく人間の下につくわけがないわ。猿や犬の下につくような人間なんかいないのと同じ。 でももしつくことがあるとしたらただ一つ。それに見合うだけの見返りがある場合のみよ」 「い、いきなりどうしたんだアヤカ? ちょっと変だぞキミ」 わずかに動揺した風な表情でセイバーがもう一度こちらの顔を窺ってきた。 一方のわたしは夢の一件を悟られぬよう努めて魔術師然とした態度と鉄面皮を貫いている。 「別にいきなりなんかじゃないわ。 相方の突然の変更やら敵に殺されかかるやらのバタバタで先送りになってたことを今やってるだけよ? わたしたちマスターは自分のサーヴァントの願望を知っておかなきゃいけない。そしてそれはサーヴァントの方も同じでしょう? サーヴァントも自分のマスターの願望を知っておかないといけない。でないと本当の信頼関係は生まれないわ。 残念なことにわたしたちはまだそれが行なえていない。だから聞いてるのよ」 少女の凛とした様子からある種の覚悟を敏感に感じ取ったのだろう。 問いを避ける術はないと悟ったセイバーは少し考え込むような気配を滲ませると、 「……………………そういうキミは聖杯になにを願う?」 と、逆に綾香に質問を投げ返した。 「───そうね。正直に話せば……悪いんだけどわたしには特に叶えたい願いはなかったわ」 セイバーの質問に対しこっちも一応正直な気持ちを話してみた。 「まさか冗談だろう。自分から命賭けの聖杯戦争に参加したのに叶える願いが無いだって? アヤカこう言うのもなんだが流石にそれは嘘だってオレでもわかる」 するとわたしの解答に案の定といった具合に騎士は驚き不満そうな顔をしていた。まあこれは当然の反応だろう。 「失礼ね、確かにすごく嘘っぽいけど嘘じゃないわよ。 だってそりゃそうでしょ。元々わたしはお祖父様の助手役として聖杯戦争に参加する予定だったもの。 マスターになる予定なんか全然無かったんだから叶えたい願望なんかも当然用意してないわよ。 ランサーのマスターになった後も色々とバタバタしてて願いを考える余裕もなかったしね」 「あ~………」 わたしがもう一度道筋を立ててちゃんと事情を説明してあげると、セイバーはちょっと同情したような顔で一応納得してくれたらしい。 「でもこうなったのはどれもこれもみぃんなライダーのせいよ! アイツが余計な介入してくれたせいでこっちの予定は滅茶苦茶よ! みてなさいよライダー! 絶対わたしたちの手で百倍返しでぶっとばしてやるんだからーーーッ!!」 なんか色々思い出したら怒りが再燃したのだろう。 綾香は勇ましく拳を握りしめて静寂な夜に向かって吠えている。 「ふ~ん。なら今も同じなのか?」 すると綾香は頭を横に振って、 「でもそれも最初の頃の話よ。最初はあくまで魔術師としての経験のため勝ち残ることが目的だった。 けどそうね。聖杯が本当に万能の願望機なら勝ち残った暁にはお祖父様を生き返らせるってのも良いかもしれないわね。 どんな願いも叶えてくれるってんならこのくらいはやって貰わなくっちゃ割りに合わないし」 「おおーっ! それいいな! きっとアヤカの爺ちゃんも喜ぶぞ! しかしアヤカ頭いいな感心したぞ。確かに聖杯なら出来そうだなぁ」 セイバーもセイバーでケラケラと笑いながら彼女の案にとても肯定的な反応をしている。 その笑顔を見ているのがすごく辛くなって。 だからわたしは────夢を見てからずっと思っていた核心を突く一撃を放った。 「だけどそれは貴方も同じなんじゃないのローラン?」 「え─────?」 その言葉にさっきまで笑っていた騎士の顔が一瞬にして凍りついたのが背中越しにでも分かった。 昼間からずっとずっと真剣に考えていた。 もし自分がローランだったなら一体何を望むのかと? ローラン辺境伯は聖堂王シャルルの下で友も富も名誉も栄光も最愛の女性も全て手に入れた。 そんな英雄が人間の下についてまで、聖杯に縋りついてまで叶えたい願望なんてそれこそ極僅かしか思い当たらない。 その願いは騎士にとってはどうしようもないほどに渇望する祈りであると同時に─── 私たち───現在を生きる人間にとってはあまりにも不都合な願い。 わたしは心の中でセイバーに謝りながら騎士の隠された内面へと踏み込んでいく。 「貴方の伝説はわたしもよく知ってるわ。ローランという英雄がどういう人生を歩みどういう最期を迎えたのかなんてのもね。 ローランの歌なんて所詮第三者が伝えたものよ。信憑性なんて怪しいもんだし正確性にだって欠けてると思う。 だけどね、そんな他人が歌い伝えたようなものでも一つだけ正しいものがあるわ───」 わたしは一瞬だけ、ここで止めてしまおうかと考えた。 そうすればきっと何事もなく今の良好な関係を続けられる。 話のオチは見当外れな冗談でも言えばいい。 そしたらきっとセイバーは笑って済ませてくれるだろう。 あとは今後極力この話題を避ければすべてが丸く収まる。 ────それでも沙条綾香はそんな己の軟弱をぐっと押し込めて自分の騎士と相対する道を選択した。 「ローランという英雄は周りの人間を間違いなく愛していた。聖堂王を、親友を、許嫁を、仲間を、そして国の皆を。 例えば聖杯の力を使えばサーヴァントはヒトとして第二の生を謳歌することも出来るかもしれない。 生前出来なかったやり直しが出来るかもしれない。でも貴方はそんなものに全く興味がない。 だってここには貴方が愛した人たちが誰一人としていないから。 だから貴方は誰しもが心の底で願う人生の再挑戦にも意義が感じられない」 「…………………………」 騎士は背後の少女には振り向かず、ただ前を見詰めたまま愛馬を走らせ続けた。 セイバーは何も言わずにこちらの話に耳を傾けてくれている。 だけど、いつものコロコロと変わる愛嬌ある表情が今はどこにもないのが見えずとも容易に想像がついたのが悲しかった。 「貴方は間違いなくロンスヴォーの地で絶望した。 この世の誰よりも絶望した筈よ。自身の判断ミスで愛する親友と全ての仲間たちを失ったことに。 あんな終わりなんて絶対に認められなかったはずよ。 結局親友の代わりに生き残れず、聖人を犠牲にして、挙句自身も否定できず、なに一つ叶わず全部が無惨に散ったのが貴方の最期よ。 ………そんな貴方が願わないわけがない。聖杯に縋ってでも叶えようとしない筈がない……! わたしなんかよりもずっとセイバーの方が皆の死を否定したいんじゃないの……!? 貴方が誰よりもあの戦いの結末を否定したいんじゃないの……?!!」 気付いたらわたしは泣いていた。 なにがあろうと我慢するつもりだったのに……。その懸命の覚悟は呆気なくも崩れ去った。 騎士の悲痛な思いを知ってしまったからこそどうしようもなく苦しい。 誰よりも理解出来てしまったからこそ認めるわけにはいかない願い。 心底あんな夢見なければ良かったのにと、わたしはこの運命を呪った。 「だけど、わたしは……貴方の祈りを潰さなければならない───。 現在《いま》を生きる全ての人間を代表して、その願いは認められない。叶えさせるわけにはいかない。 それでもなおどうあっても願いを叶えたいのならば……貴方は令呪を持つ邪魔者《マスター》を─────斬るしかないわ」 全てを吐き出し終わったわたしは後はもうただ静かに涙を零すしかなかった。 ローランや全てのパラディンがロンスヴォーで生き残るということ。 それは即ち世界史の大幅な改竄を意味していた。 中世ヨーロッパで最大規模の大帝国を築き上げた聖堂王シャルルは後の世界に多大な影響を与えている。 そしてそんな王の転落のきっかけとなったのがローランやオリヴィエを含むパラディンたちのロンスヴォーでの全滅だった。 もし彼らがロンスヴォーで戦死せずに存命していれば聖堂王の統治が続き、さらに領土が現在の歴史よりも広がっていただろう。 世界に及ぼす影響が小さいちっぽけな島国の歴史が改竄されるのとはワケが違う。 まさしく世界規模の歴史改竄。 当人にそのつもりはなくとも騎士がやろうとしているのはつもるところそういう次元の話なのだ。 もしそんな願いを成就させたのなら今の世界がどうなるのか。 今の世界が跡形もなく消滅するのか、あるいは歴史が分岐するのか、はたまた今の世界に何の影響も無いのか。 どちらにせよどういう結果になるのかなど綾香には想像もつかない。 故に綾香はローランの悲痛な祈りを誰よりも理解していながらも否定しなければならなかった。 それこそ今あるこの世界と現在に生きている全ての人間のために。 気まずい沈黙が二人の間に泥のように停滞している。 だがもうどうしようもない。綾香は自分のサーヴァントに宣戦布告をしたも同然なのだ。 マスターとサーヴァントがお互いの願いを予め確認し合うのは土壇場でこういう事態になるのを避けるためだ。 しかし綾香は敢えて自ら地雷原に飛び込むような真似を選んだ。 相手の願望の予想がついているのなら最後のまで黙っているのが賢い選択だったのだ。 聖杯を手にしてから最後の場面で令呪を使って掌を返せば簡単に問題は解決したであろうに彼女は決してそれを良しとしなかった。 彼女はセイバーの悲願を理解できるからこそ、捨て身で己の騎士に選択する権利を与えたのだ。 これを不服とするなら自分を斬り捨て願いを叶えるしかない。でなくばわたしが貴方の最大の障害になると。 それまでずっと軽快に疾走していたヴェイヤンチーフの健脚が止まり、わたしは地面に降ろされた。 たったそれだけのことに思わずビクッと体が反応してしまう。 多分これからヤル気なのだろう。 そりゃそうだ。たった今セイバーに絶縁状にも似た宣戦布告を叩きつけたんだから。 剣で斬られるのって痛そうだなぁと、諦めと納得にも似た心持ちで来たるべき痛みに眼を固く瞑って顔を伏せていると、 「────────ふぅバカだなあアヤカは。そりゃ的外れの思い過ごしだぜ」 騎士はそうこちらに言い聞かせるように苦笑しながら、篭手で覆われた無骨な手でわしゃわしゃとわたしの頭を撫でていた。 「え………え?」 状況がさっぱり理解出来ずにいるわたしはすごくマヌケな顔でキョトンとしていた。 するとセイバーはまるで理解出来てないわたしを納得させるように再度同じ台詞を穏やかな声で言ってくれた。 「だから思い過ごしだって言ったんだよ。オレの聖杯に託す願いはアヤカが思っているような大事じゃないぜ?」 そう言って泣きじゃくる妹をあやす兄のようにもう一度わたしの頭を撫でた。 「────だからキミがそうやって泣かなくていい」 「え………? ウソ……なん、で………? だって、セイバーの願いは………」 違うの?っと視線で尋ねるとセイバーは首を横に振って違うとハッキリと否定した。 「アヤカは根本を勘違いしてるぞ。そもそもオレたちに騎士にとって戦死は手柄に勝るとも劣らない名誉なんだ。 オレたちのような神のための剣となって戦う騎士は戦場で果てることで天国での椅子を得られる。それはとても善いことなんだぞ。 だからもしオレがみんなを生き返らせるようなことしちまったらオリヴィエたちが天国に行けなくなっちまうよ。 いくらさすがのオレでもそこまで馬鹿な真似するはずがねーさ」 「なら……セイバーの願いって────?」 それからセイバーは一度悩むような顔付きをすると、 「正直なトコあの光景を思い出しちまうからあんまり言いたくないんだけど……でも教えとかなきゃ勘違いしたキミがまた泣くからな。 それは良くない。うん女子を泣かすのは騎士の面子的にもよろしくないあるまじき行為だ。だから一度しか言わないぜ?」 腹を決めたように表情を引き締めてその重く閉ざしていた想いを語り始めた。 「前のマスター……ルゼリウフにも召喚されてから同じ事を聞かれたよ。その時は会いたい人がいるつって誤魔化した」 「会いたい人?」 「ああそうだ。でも彼女に嘘は言ってないぜ? 思い出したくないから思い出そうとしなかっただけでさ」 「貴方が聖杯の力で会いたい人っていうのは………もしかしなくてもオリヴィエやオード、それにその他のパラディンたち?」 こくりとセイバーは首肯する。 まあローランがここまでして逢いたい人なんてそんなにはいないだろう。 でも逢いたい? 正直そこがよくわからない。 生き返らせるのでもなく、死の運命を変えるでもなく、ただ再会を果たして何をするというのだろうか? 「聖杯の力でオリヴィエや他のみんなに逢うだけなの?」 わたしは当然の疑問を尋ねてみた。まさかただ逢って再会を喜び抱き合って昔話してお終いではないはずだ。 彼らとの再会はあくまで前提条件でその先が必ずある筈である。 「いいやそれだけじゃない。オレの願い、このオレがなさねばならない使命は──────オードを救うことだ」 「みんなと逢って………オードを救う──?」 ───オード。 オリヴィエの妹にしてローランの婚約者でもあった美しい女性。 最愛の人たちを同時に失った悲しみから悲劇的な最期を迎えてしまったローランにとって最愛のヒトの一人である。 なにがあろうと彼女を救うと────。 ローランのその言葉からは何よりも真摯で自身の存在意義をも賭けた断固たる決意が感じられた。 「オレは輝ける人生の最後の最期で大罪を犯した。それはとんでもない罪だ………」 悔やんでも悔やみ切れぬ罪の告白。騎士は自身を恥じるように目を伏せている。 わたしは恐らくあのことだろうと察した。 「それって………オリヴィエの忠告を聞かず角笛を吹かなかったこと?」 ローランの歌を知る者なら誰もが一度は抱く感想であろう。 もしもあのときローランがオリヴィエの忠告に従いオリファンを吹いていれば違った結末になっただろう。 しかし若く勇猛な騎士はそうしなかった。その行動が己を深く絶望させることになるとも知らずに。 「いや違うんだ、そうじゃない。 オレの罪は────親友を、仲間のみんなを死なせちまったことじゃない……ッ!!!」 だがセイバーの口から出たのこちらの予想に反した否定の言葉だった。 「え……? でもあれがなければ貴方達は────」 「違うんだよアヤカ……違うんだ………。 オレたちパラディンは必ずどこかの戦場で果てる運命にあったんだ。どんな運命だろうがその結果だけは絶対に変わらない。 ロンスヴォーか、十年後のフランク本土か、はたまた三十年後の遠い異国の地かの違いでしかない。 オレたちパラディンは全員最期のその刹那まで誇り高く神と聖堂王の聖剣であり続けようと誓い合っている。 だからオレたちの戦死は元より避けるつもりもない運命なんだ」 それからセイバーは昔を思い返すような遠い目をしてこんなことを言った。 「多少格好悪い話だけど、オリヴィエや大司教の言葉の意味が今になって理解できたんだ。 仮に、もし仮にオレがパラディンの誰かのミスで死ぬことになったとしてもオレは絶対にソイツを恨まないだろうって。 あの時のオリヴィエやみんなもそれと同じ気持ちだったんだ。 元々オレたちは運命共同体。共に戦場に生きて共に戦場で死ぬ覚悟を決めた強い絆で結ばれた間柄だ。 オレが危険に臨むというのならみんなもオレと共に戦うだろう。みんなが危険に臨むというならオレは先頭に立って戦うだろう。 だからみんなの死に対してオレが罪を感じる必要はない。逆にオレがそうなったとしても友に罪を感じて欲しくはない」 わたしはますます分からなくなっていた。 セイバーが親友や仲間たちの死に対して罪を感じていないのならば、一体何にこれほどまでの罪を感じているのだろうか? 「親友たちの死に罪がないのなら……それじゃあローラン辺境伯の何が大罪だっていうの?」 するとセイバーは突然両拳を固く握りしめると天へ向かって呪うような眼つきで怨嗟の絶叫を上げた。 その目尻が僅かばかり濡れていたのにわたしは目敏く気付いてしまった。 「オレは……オレは────どうしようもない"ウソ"をついた大罪人だ………ッッ!!!!!」 教会で粛々と懺悔するのとは明らかに違う憎悪に満ちた罪の告白。 それは白銀の騎士が誰にも気付かれぬようにずっと胸の奥に深くひた隠し続けていた未練の根幹を曝け出した瞬間でもあった。 「キミは知らないかもしれないがオレは決して許されない嘘をついたんだ……………最低の嘘吐きなんだよオレは……。 それも一人に対してじゃない。王に、親友に、婚約者に、仲間に、そして二万もの部下たちにだ───ッ!! オレは必ず勝つと皆に約束したのに───オードに必ず帰ると約束したのに……オリヴィエにオードを頼まれたのに───!!」 セイバーの瞳から止め処ない雫が零れ落ちてゆく。 押しとどめていたものが決壊したかのような勢いで零れるソレは次から次へと溢れて止まることがない。 「なのに、なのにオレという奴は無様に負けた挙句に約束すら守らず身勝手にも死んだッッ!!!!」 ローランがずっと自身の大罪だと感じていたこと。 その正体を、その業の深さをようやくわたしでも理解することができた。 だからどうしようもなく胸が重く苦しい。 「アヤカ、キミは何故オリヴィエが無理矢理にでもオリファンを吹かなかったかわかるか? 何故みんなが明らかに無謀だとわかる戦いに同意したのかわかるか?」 わたしには無言で首を横に振ることしか出来なかった。 セイバーの迫力に気圧されたこともある。 しかしなによりも彼の姿があまりに痛ましくて、まともに言葉が出せなかった。 「答えは簡単さ。別に難しいことなんかじゃあない。 みんなオレを信じてたからだ。オレの言葉を一切の疑いもなく信じてくれたからだ───ッ!! オレが勝てるってあいつらに言ったから、勝利を約束したからみんなはそれを信じてくれたんだ!! オレなら勝てると、ローランがいるから自分たちは絶対勝つと! オリヴィエもオレなら本当に勝てるかもしれないと信じたからこそオレの面子を守るために無理矢理には角笛を吹かなかった! ロンスヴォー血戦よりも危機的状況なんて他にもあったんだ。 デュランダル無しでドラゴンや魔物どもと戦うことになったり、少数部隊で行動中に異教徒大隊の包囲・奇襲を受けたこともあった。 けどローランって奴はそれを全部見事潜り抜けてきた。だから今回も大丈夫だってあの場にいた全員がそう信じてたんだッ! それはオードだってそうさ! オレの絶対帰るって言葉を100%信じてずっとずっと長い間待っててくれてたんだ!!」 「だっていうのに……………オレは色んな約束を破った──────」 無力感からかセイバーの握り締めていた拳が力無く解けてゆく。 ずっと天を睨み付けていた瞳はいつからか地面を見つめていた。 「嘘をつくことはキリストの教えでは罪だ。 だからオレは、聖杯の力でもう一度みんなに逢ってちゃんと謝罪し赦しを乞わなくちゃいけない」 騎士は皆を死なせてしまったことよりも皆の信頼に答えられなかった己を深く恥じていた。 「…………そう、それがセイバーの願いなんだ」 納得がいった。確かに何万人規模の霊魂を現世に招来するなんて通常の方法では叶うまい。 ましてやその中には幾人もの英霊の魂が混ざっていればなおさら通常の手段では不可能な奇跡である。 だからこそセイバーは聖杯の力を求めている。通常では叶わぬ奇跡を成就させるためにどうあっても万能の杯が必要なのだ。 ───しかし違った。セイバーの瞳がそっとわたしの浅はかな考えを否定している。 騎士の目的はあくまで一つのみ。 彼は"最初からたった一つ"の祈りを成就させるべく、ただ一人のヒトを救うためだけに、この熾烈な闘争に挑んだのだから。 「これはあくまでオレのみんなに対するケジメだ。 ずっとそうしたいと願ってはいたけどそのために聖杯が欲しいんじゃない。 ────ただ一人。たった独りオレの愚かさの犠牲になったのがオードだ。 オレが彼女につらい犠牲を強いてしまったのならば─────オレがこの手で彼女を救う」 さっきまで夜空を仰ぎ見るか地に俯いて決してこちらの眼を見ようとはしなかったセイバーがわたしを眼を見詰めている。 真っ直ぐ見詰めてくるローランの碧眼はもう濡れてはいなかった。 己の罪の重さに泣いていた男は、救わねばならない最愛の女性の名を口にした瞬間、決意に満ちた英雄の顔に戻っていた。 「彼女には何の罪もなかった。あんな悲劇的な最期を迎えなければならない理由なんてどこにもなかったんだ!! オレが死なせたも同然だ……オレがオードを殺しちまった。 絶対に祖国へ帰り君と結婚するという約束も果たしてやれずに……彼女は暗い絶望の中で独り死んだ。 しかも今この瞬間でさえも……彼女はまだ独りなんだ………」 今のわたしには返す言葉もかけてやれる言葉もなかった。 ただ黙って一人の男の未練と後悔に耳を傾けてやることしか出来ない。 「あのままじゃオードは救われない! これじゃ天国にいっても安らぎなんてない! オレはそんなの認めん。絶対に認めねぇぞ! オレはオリヴィエに頼まれてんだオードを頼むって! あの約束はまだ死んでねえ、まだちゃんと生きてんだ!!」 激情のまま一気に捲し立てたせいだろう、セイバーは肩で大きく息を吐いている。 その後一拍の間をおいて呼吸をゆっくり整えると、 「だからオレはこの戦いに最後まで勝ち残ってオードと結婚する。そしてオリヴィエと本当の兄弟になるんだ。 それを心から望んでいたオードのために。 生前果たしてやれなかった彼女の願いをオレがこの最果ての地で果たしてみせる───! ────このローランが必ずオードを救ってみせる」 決心を滲ませた瞳で天へと宣誓した。 「オレがみんなと逢いたいのはロンスヴォーでの赦しを乞うためでもあるけど……、 それ以上にオードの結婚をオリヴィエたちに祝福して貰うためなんだ。 オリヴィエだって言ってたからな、祝儀は多くの者に祝福されないと真の幸福とは言えないって。 だからオードだけ居ても駄目なんだ。オリヴィエだけでも駄目なんだ。これはみんながいないと絶対に駄目なんだよ」 「これが────オレがこの戦に全身全霊を賭ける動機だ」 こう締め括って、騎士の独白は終わった。 「────────」 互いに語ることがなくなり二人の間になんとも言えぬ沈黙が流れている。 わたしはせめて何か言わなくちゃと頭の中でややパニックを起こしながらもあれこれと考えていると、 「これで、本当の信頼関係は生まれただろうかアヤカ───?」 セイバーは少し照れ臭そうにしながら右手をこちらにそっと差し出してきた。 握手だ。それも戦いに生きた男同士がするような、俺はお前を信頼するぜ。だからあんたも俺を信頼しなってな感じの熱い握手。 わたしも同じように手を伸ばしガッシリとセイバーの掌を握り締めた。 「セイバー………ええ勿論よ! お詫びにこっちも全幅の信頼の証として一つ提案をするわ。 わたしたちが勝利者になった暁にはまず貴方から願いを叶えていい。 聖杯にも限界があるかもしれないし、セイバーもそっちの方が安心でしょう?」 それからわたしはつらい記憶を思い出させたことへのせめてもの礼としてそんな提案をしてみた。 勿論含みなしの100%信頼の証としての提案である。 セイバーの悲願は完璧に純粋なものであり、危険な要素は微塵もないと判断したためだ。 「え、いいのか? 君にも生き返らせるたい祖父《ヒト》がいるだろ」 「わたしの方は最悪蘇生できなかったとしても構わないわ。もう遺体も焼いちゃってるしね。 お爺様だって十分長生きしてまぁ満足してるだろうし、なによりお爺様の遺志はわたしが魔術師として大きく成長することだもの。 聖杯戦争に勝ち残れた時点でお爺様からの宿題はきちんとやり遂げたわけだし、蘇生が駄目なら駄目で許してくれるわきっと」 出来るだけセイバーに気を遣わせないようにわたしは出来るだけ明るく軽い感じで言ってのけた。 半分位は強がりだが正直お爺様を先に生き返らせたせいでセイバーの方が駄目でしたなんて事態になる方が遥かに後味が悪い。 というか精神的ダメージが大き過ぎて立ち直れない予感がする。 「まあそういうことだから聖杯に願いを叶えるのは貴方が先よ。ちなみにこれはもう決定事項だから変えるつもりはないわ」 「すまん。それからありがとうアヤカ」 騎士は肩膝を着き深々と頭を下げてから少女の心遣いに心からの感謝の気持ちを述べた。 そんな面と向かった感謝の言葉に少女の顔がかなり赤くなっていたのは森の木々たちだけが知る秘密である。 二人は再びヴェイヤンチーフに跨ると景気良く馬を走らせ始めた。 より一層絆を強くしたコンビは挑むべき戦場を目指して颯爽と駆け抜けてゆくのだった。 ──────Berserkers Side──── 雨生虎之介にとって学問とは一言で言い表せば人生のようなものであった。 人生の半分を学ぶことに費やしてきた彼はある意味生粋の学者であると言ってもいいのかもしれない。 学ぶことを喜びとし、識ることを娯楽として生きた人生。 彼は魔道を本業として学ぶと同時に様々な一般学問も自ら進んで習得した。 蘭学、数学、化学、言語学、歴史学、医学、薬学、解剖学などなど。そのジャンルは実に多岐に亘る。 特に解剖学と語学は彼が非常に関心が高く得意とする分野であり、その習熟度はその道のプロフェッショナルにも劣らない。 人体解剖の知識経験は本物の医者にも劣らず、言語力は西欧の主要国語の殆どを話せてしまうほどの秀才っぷりであった。 そんな虎之介の最近お気に入りの外来語は今注目の国『あめりか』の英語。これは蘭語に続く久々のヒット言語だった。 まだ学び始めて一月程度の拙いものだが言葉の所々に英単語を織り交ぜて喋ってしまうくらいに虎之介は気に入っていた。 「……………………………」 そんな学ぶことに関して無類の才気の発揮する魔術師が現在熱心に取り組んでいるものがある。 名付けてサーヴァント学。 まあ簡単に説明すればこれはヘイドレクを学ぶための学問、といったところだろうか? ヘイドレクの能力、特性、欠点、燃費など様々な事を詳しく研究して最大効果を上げられる管理運用法を模索する雨生流の学問。 それが彼の言うすーぱーくーるな学問サーヴァント学である。 「……………むむぅ、よぅしそのままそのまま……ぬ? ……おおおおおおおお!??」 阿鼻叫喚に包まれる地獄の試験管の中を虎之介は冷静ながらも熱い研究者の眼差しで実験結果を見守っていた。 虎之介がバーサーカーを召喚してからはや十日以上の日数が経過している。 しかも不幸中の幸いか燃費が悪い上に集団リンチを受けた雨生には研究時間(聖杯戦争休業日)も十分にあり、 まあこれだけの時間的余裕があれば研究テーマを一つに絞った彼なら何らかの研究成果を出せるというものである。 そうした努力の研究成果《けっしょう》の一つが彼の目の前に確固とした形で存在していた。 血の海の真ん中で多数の亡骸の山を踏みつけながら───ソレは立っている。 「く、くくくやった……あははははっはっはっはっ!! イエーイ成功だ! "ぐっどぐっどぐっどべりーぐっど"! 実に"ぐっど"だ俺ーーー! ああ、こんなに"くーる"過ぎる自分が怖い……まさに"あいあむじーにあす"って感じ? おめでとう俺! ありがとう俺! "こんぐらちぇれーしょんず"俺! "おぅ~せんきゅー"俺!ってなアハハハハハハー!!」 実験の大成功に歓喜の喝采を上げ興奮する虎之介。 この成功はきっとこれから始まる雨生虎之介伝説の幕開けを告げる福音になることだろう。 なんて支離滅裂で意味不明な自信が沸き上がってくるくらい彼のテンションは上がっていた。 これはそれほど価値のある実験成果だったのだ。 学びの天才が確立させた過去に類を見ない技法。 喜びに踊る虎之介の足元には力尽きて崩れ落ちた狂戦士の亡骸が───── ──────V&F Side────── 助けろ!ウェイバー教授!第二十四回 V「久しぶりだな諸君」 F「久しぶりだな諸君!」 V「またしても前回から一月以上の期間が開いてしまったわけだが……」 F「開いてしまったわけだが!」 V「まぁそのなんていうかだな」 F「まぁそのなんていうかだな!」 V「フラットうるさい!!」 F「すいません先生! 自分のキャラクターを忘れて錯乱してました!」 V「一月程度で忘れるキャラクターならさっさと止めてしまえ」 F「グスングスン」 V「今話は全体的にそれぞれのキャラの背景や人間性の掘り下げがメイン……で終わったのは素直に謝っておく。 さて今回でようやく全サーヴァントの願望が出揃ったな。ローランの願望は最終的にあんな感じのになりましたとさ」 F「なんでわざわざあんな感じにしたんですか? 捻くれ者ですか?」 V「だって過去やり直しだとアルトリアの願望ともろ被りするし、如何にも予想通りな願いって感じがするじゃないか」 F「でもプロット案のから変更したんでしょ?」 V「いやだってな……最初のプロットだと酷いなんてもんじゃないんだぞ? これがメモにあった初期願望だ。 綾香『今でも後悔してるのねみんなを死なせてしまったことに……』 セイバー『みんなが死んでしまったものは仕方が無い。だから代わりにオードとの結婚式を開くお!兄弟になろうぜオリヴィエ!』 オリヴィエ『………………え?』 綾香『…………』 このメモ見返した時、ローランワロタwどうしようもないアホの子ww状態だったからな……」 F「これはなんて酷い自己中でしょう!」 V「だろう? だからちょっと装飾つけてもう少し見られる形に纏めなおしたんだよ。前話の過去話もあったから余計に必要だろう」 F「ローランさんらしいと言われればらしいんですがこれはいくらなんでも話の流れ的に……」 V「シリアスなことやってるときに、なに考えてんだこいつはww ってなっちゃったからな。後から冷静になって止めた」 F「止めて正解だったと思いますよ先生。それにしても良い人ですね沙条さんは!」 V「まあ遠坂凛系統の人格だから善人なのは間違いない。ただ魔術師だからドライなところもあるが。おじいちゃーん!」 F「生き返らなかったらごめんで許してーー」 F「ところで先生、俺雨生さん久しぶりに見ましたよ! なんですかあの人超頭良かったんですか!? 新設定ですか!?」 V「雨生は元々頭はよかったという設定だ、ZEROで龍之介の先祖が蘭学とオカルト学んでたからな。 龍之介と同様に好奇心が旺盛でとことんまで知ろうとする特徴がある。その結果多種多様な知識を得ることになったわけだ。 外国語はペラペラで半年もすれば英語もペラペラになるだろう。マイブームが続けばそのうちルー大柴語みたいのを喋り出す。 虎之介は普通の学者やってれば学界でヒーローになってだろうに……」 F「先生は特別なマスターいないって言ったじゃないですかーーーーっ」 V「ん? いや虎之介は魔術師としては並も並、超が付くほどのド並だぞ?」 F「あれ……?」 V「虎之介は確かに学ぶことに関しては天才的だが魔術は一般学問とは違う。学び続ければ誰しもが高みに到達するわけじゃない。 どちらかと言えば音楽や芸術のような生まれついての才能がなきゃ結果を出せない分野だ」 V「魔術理論の研究は出来ても実践し確立するだけの才能がないから大成できないのが雨生虎之介という魔術師だ」 F「なるほど先生と同じなぶるあ───!!?」 V「私は大魔術師だ。雨生など我ら時計塔四天王の中でも最弱の存在よ! ただ全マスターの中でこれだけ自分のサーヴァントと真剣に向き合ってるマスターは恐らくいまい。 本編では語られてないがアイツ四六時中バーサーカーの理解に努め、コミュニケーション取る努力をしているからな……」 F「うわぁ……凄い無駄な努力ですね……」 F「ところで先生、あの竹内さんって……」 V「竹内さんは竹内さんだろう。遠坂家と表の付き合いが深い家系の人間で刻士のシンパの一人で何かと手助けしてくれる良い御仁だ。 庶民娯楽の商いをやっていて冬木界隈の政財界ではちょっとした有名人。画家としての才能もあるらしく春画も描いたりする」 F「じゃあ那須さんは……」 V「那須さんは那須さんだろう。竹内さんと同じく遠坂家と表向きの付き合いが深い家系の人間で竹内さんと一緒に商いをやってる。 物書きの才能もあるらしく娯楽小説も何冊か出してる冬木界隈ではちょっとした有名人だぞ。 二人とも商売で創り上げた情報網を持っているからそこから得た情報を刻士に流してくれるよい御仁だ。稀に嘘付くがな。 しかしこんな基礎的でつまらん質問をするんじゃないフラット! 遠坂家には色々と便利な人付き合いがあるんだ。それこそ戸籍無い新婚人妻に偽造戸籍を用意したり出来る程度のな」 F「はぁ……すいません。じゃあ別の質問にします。 今話の頭であっさりぶっ殺されてしまった志士さんの仲間の火村さんってアレですか、人斬り罵倒斎とか呼ばれてないですか?」 V「知らない。そんな人全然知らない。キワミとか無関係。それでは生徒諸君また次回!」 F「……………オトナってずるいと思います」
https://w.atwiki.jp/aspurand1106/pages/494.html
【男】 渡翔太 橋本和哉 杉山圭一 長田亮 岩井翼 白石裕太 桑原晶佳 志村賢一 山内匠輝 久保田伸幸 玉城豊 若林謙一 小嶋正幸 今泉竜也 新井英男 大島孝司 金井元 高畑翔 中岡勝 奥山敏明 大谷浩史 高橋一真 小泉凌 森川尚樹 美木雄三 長岡保 川井隆一 濱口仁志 平林慎二 林田俊行 井川匠 有田歩 鹿島和久 宮地俊彦 森岡裕一郎 宮澤暁 野澤鉄也 菅野久雄 喜多洋一郎 畑中智昭 寺岡整和 長瀬宏治 小幡謙二 大沼勝則 織田直彦 田邊丁斗 伊勢順 豊島直純 河崎健児 依田昌史 細野謙介 藤山史朗 日比野龍也 境博明 的場哲 小菅耕司 辰巳夏樹 笹原龍二 小関輝彦 清田信明 【女】 岡美代子 高岡佳子 石井誠子 中林恵美子 石田千鶴 浅田智恵 大田幸代 若松いづみ 高田かおる 森川江里 堀口友里恵 江口優花 坂下佳奈子 井村早織 浦野さくら 熊谷理菜 木下絵美 大江結花 杉原枝里 下田奈菜 日野由夏 高尾まなみ 荒木杏子 井原智恵美 高見奈美子 杉浦三恵 下村夕貴 畑中さなえ 澤田麻有 振屋望園 岡野潤 田代知奈美 田原夏生 朝倉明恵 坂田智尋 米田一乃 川越百恵 藤村佳乃 柳川瑞枝 小出麻鈴 境なな 山千智 河本桐子 沖田ようこ 安川知沙 秦由美恵 芹澤凛 岩佐冴 深谷光詠 瀧本加蓮 五味康恵 小暮淑子 加瀬弓夏 柳井智江 小野田綾那 湯川真佐美 橋爪裕美 野島尚 横尾春江 千田あい 【男】 木下和昭 阿部弘美 村松幸生 岩井謙吾 作山豊 尾関真二 星野隆範 大林紘平 荒川広道 児玉英克 青井正勝 長野巨樹 堀口一元 長田宗宏 花井英貴 羽生光平 中丸翔太 三石武継 泉田浩文 照沼健史 岩松浩三 重村啓太郎 大重正男 有坂隆平 山野辺祐輝 廣川悠真 島根雅晴 上地和裕 棟方雄哉 藤居洋治 下園克之 戸上将樹 岩堀進介 藤塚郁雄 志摩利弘 浅岡光典 高松義治 竹谷友 新出良治 蓑輪勝敏 宮園辰郎 泉川幸洋 田浦有吾 倉知達治 七尾浩正 与座光治 江田幸成 坂尾国靖 生田目吉樹 菅澤正宣 神崎好史 織茂佑治 真山利充 逢坂道広 力武将人 東尾尚嵩 山ノ内誠悟 鶴山陽一朗 篠木海 鏑木庄平 【女】 阿部安穂 牧野ちはる 中津川真弓 米田あこ 伊達郁 溝口みやこ 内野夏帆 東野恭代 香山未奈 川下淳美 茂木奈都子 城戸音葉 徳丸育実 南野和瑚 杉木理江 新藤夏鈴 半田朋巳 武内律乃 谷原静佳 外村優未子 西谷知歌子 新川莉勢 川北広海 野原未咲 笠木繭美 蟹江汐織 内原佑理 野川りかこ 上本優果 久世由貴乃 秋吉ケイト 広野百江 塩山真也 早田涼世 河西舞祈 蔵本美桜 国本庄子 楠見咲穂 田島実苗 阿保美夏子 中牟田彩世 村木妃登美 古謝彩加 安住音々 作本麻裕子 桐野祥乃 戸井郁佳 仁井民江 薮田麻木子 下浦輝 後田潤美 屋宜良香 仁田マナミ 秦野詩絵 池端静美 妹尾香澄 永橋紀輪 二木琴巳 小池利衣子 【男】 斉藤大輔 村瀬泰成 西野拡 岩下芳昭 立花大希 角谷了照 小田原忠義 奥山令記 黒瀬道宏 立木康宏 天本吉彦 守永雄貴 浮田誠吾 永江京平 若葉俊和 矢沢嘉明 星川佳輝 木嶋幸嗣 隅田利宏 西崎正城 塩井知洋 友枝康史 柏井敬三 細沼實 阿南正顕 一宮信昭 駒谷謙一郎 上畑博康 上平至 栖原正紀 下島幹大 浅葉建太 吉池和士 金高匡宏 久次米三四郎 野元健司 尾嶋恒介 額田浩伸 瀬山久満 茅根海渡 小比賀宏輔 満田悦男 風間淳治 巣山建次 平安光 古里啓光 永谷朋典 藤松拳斗 堂前猛正 木南裕人 剱持秀也 久木孝政 猪子彰信 桃原敦郎 鹿児島勝実 多田裕孝 粥川国光 志茂万紗士 相木智文 八雲慶人 【女】 久保りこ 丸山三葵 久我彩菜 関根しいな 小山姫子 篠初音 曽田礼奈 廣瀬和代 浅川一恵 葉山裕未 富永華澄 三戸晴日 早田七巳 奥谷侑里 稲村さやか 武蔵志津 宮前智佐 日高ありす 風見菜穂 津森啓美 山部亜友子 小宅信恵 松沢悠喜 松宮千晴 友田理真 櫛田蒼子 八島涼歌 鈴森登志江 三本文絵 荘司路葉 塩村実来 大室そら 浦西泰子 原嶋瞳 桜庭嵯喜 水森未来 庭野裕賀 押川麻里安 大鳥祝子 五藤碧海 勝原玲名 新見清楓 長末咲輝 大田原裕里香 生出正映 小崎ちおり 政木渚 向江優希乃 菊山梨緒 宿谷永利子 瀧野安璃 小迫愛 夫馬千明 住江希月 金村梓 手柴芽衣 余田倫花 阿多巴南 国沢恭子 山寺夢摘 【男】 伊澤昌志 別府文明 瀬戸口真一 掛布拓也 寺岡寛司 鎌田則昭 米岡幸弘 浅香詩門 上田匡曜 糸賀幸則 藤巻道浩 浅岡元秀 幕内慎介 山本英裕 加茂圭一郎 草柳岳 土門真治 国島清治 手嶋昇太郎 戸塚善光 平江竜次 豊泉寿史 天羽清輝 増村博徳 野副嘉崇 亀卦川義宏 寺部洋次 東井智貴 木崎威 田波文人 鬼束明正 真子行健 保泉一善 藤塚達矢 錦戸夏彦 陣場大輔 益山重俊 澤田賢造 安仁屋新一郎 東内文武 井山聡志 蔦木章司 水垣友也 朝熊和茂 上島章徳 永幡源晴 紀藤雅久 橋崎真嗣 長末冬規 岡森喜八郎 野崎蓮人 薬師寺茂晴 玄野整 小栗早馬 中村邦成 針田令 吉金孝大 清光元之 黒河内剛広 龍口由興 【女】 中田真紀子 岡村葉月 森谷由美 東田友美子 上川桃 牧原有理 谷内有佳 長峰友里絵 池宮莉穂 都竹寧子 松田黎生 近石瞳 正垣花耶 姫川れな 岸良風南 蓑田晴恵 細村安寿 玉石章江 藪下有由 末光典江 馬上麻莉奈 小坂知津子 西原伊代 神月寿世 日永未那美 尾向浩子 長狭千波 長広果鈴 徳松可純 山田莉子 本沢沙歩 花巻弥月 音泉尚枝 森畠佑麻 黒塚可錬 後藤ともか 亀若東子 利賀准 釜坂スミレ 森茂架奈子 津ヶ谷蒔葉 大伏紗織里 高出結月 斗沢紗喜 尾崎陽 宮門藍花 岳尾早雪 鈴永純礼 升金楓夏 小角采那 雨甲斐ももよ 可野乙水 濱坂紫絵 塚根琉花 信太喜枝 幸田春乃 久原世津 溝口りんな 【男】 浜崎亮太 水戸駿英 飯塚正俊 仙石志郎 宗宮幸久 川倉浩人 瀬下祐基 成清嘉孝 御園悠太郎 富安雪真 川添宏太郎 根上広治 春本倫明 兼城紘樹 澄田康彰 峰崎隆敏 土岡好昭 酒川柾憲 橘川良英 堀河武敏 桝野悟士 下間旭央 潮田晴義 説田大明 瀬村重隆 広野成和 樺山和 三平英雅 谷内田正一 池北広輔 秤谷徳二 熊須義寛 松之内唯利 小岸豪一 押味佳邦 尾瀬一帆 助安春城 下野雅人 衛本映 枝久保宙 本宮尚幸 津島孝恒 木村徹治 朝藤周作 荘田敦裕 砂崎幸宣 鈴久名信秋 小坂喬士 此本貴尚 樋川輝忠 土橋史記 須田寿太郎 三内森 田上宏河 七河征大 枝尾照文 下江弘己 神門信朝 丸山武久 今村元彦 【女】 小林佳代 北山留美 横川知恵 直井清子 大月枝里子 国井由佳里 加山裕利 鳥本奏 伏木由奈 阿久沢砂織 政木万理子 寺林志緒里 恒松紗智 柳津朱理 小畠来夢 瀬良希実子 森近茜音 天田恵莉子 下口佳奈 堂元夏枝 福谷智巳 渋川蕗子 内池美冬 内園依真 飯伏安奈 魚本和絵 石倉ミナ 羽咋満理 二上千映子 菊元チカ 葛城星奈 武信惇子 湖月美悠 和倉奈々 友金沙也果 筒居亜加音 房田みあ 淵上夏弥 朝稲ちさこ 延島恵夢 山埜貴音 当間愛里菜 岩金美秋 明神喜恵子 針野寛菜 山柴ナナ子 瀬永幸美 鵜野佳映 呉松らな 粕加屋真唯 安信昌栄 住森志枝 日達真奈香 百寿温奈 籠島茉莉亜 本城紗良 家崎優茉 菱垣夏紀 太矢なゆた 【男】 平沢奈於紀 松本弘章 浜口正貴 小堺真吾 住吉佑磨 奈良坂晃一 久留和夫 吉成真理 赤羽憲昭 幸田佳輝 小口光正 赤間武春 柏伸英 武井正顕 飯塚竹臣 赤崎智成 園田幸孝 三野大翼 須崎笙汰 大上公孝 高梨睦 灘本俊秀 藪下文弘 島原武治 和山昭文 鹿島田晋太郎 幾田敏正 庄島晃輔 等々力利久 満園一紀 米岡翔貴 峰沢晋一郎 小山田賢哉 横塚歳喜 船井陽樹 小渕伸章 仲條範行 穴吹寿博 森林敬士 島林昌 大路昌範 月見敬義 若色響平 神矢治孝 四之宮春秋 白田哲弘 天野路郷 有里泰正 石川正希 北坂道哉 岩宮弘徳 和田佳成 川神宏毅 宗野澄高 文野徳也 手島正紘 綾戸信寛 山洞雅祥 四牟田行彦 平森勝重 【女】 呉加奈子 小島藍 二見絵里子 水橋愛実 空美波 刑部智恵美 菊谷聖子 細山香純 大元琴絵 古家綾夏 引田ゆきの 間所紗貴 有路未菜 山寺澄江 秋澤みちよ 平義香保里 曽根崎紗千 八下田結佳阿原祐佳 太田代由紀江 唐木田萌衣 中兼麻梨絵 下司桐子 奧村みみ 久行亜里 万野夏生 能島亜紗 紀之定晶乃 福政香葉子 三ツ木英華 本宮沙依 鍛代ゆりの 生島泰香 本堀由来 長城登子 日向能理子 尾白マチ子 神農李花 平末紫月 西亀菜乙子 漁崎ひで子 王丸美宝 山枝記久子 浮見みくる 貝操 岩辺ゆずは 興野和樹 竹瀬悠奈 今多沙千子 調子眞喜 楊川陽世 泉川彰乃 奧井実千 神品咲帆 川出鈴巳 加古井由江 稲玉琥珀 上馬ふさこ 志沢李那 總領美恵 【男】 平松洋一 河辺智 田頭健介 金原直之 千賀元 弘田賢 樽井秀一 反町英生 長博史 前畑洋司 重光雄祐 萱場浩三 坂谷高士 加々美敦夫 久郷雄作 愛原政治 西片利弘 山近政夫 野場英紀 岩熊隆治 栂野譲 水森佳男 池ノ谷伸樹 見原武宏 部坂速人 新山博仁 猪鼻智弥 美月政光 佐和省二 喜山英光 里永政裕 上崎彰悟 井沢昌英 出朋史 新實政貴 坂田竜之 今水雅伸 駒阪善宏 井家上龍樹 下道哲行 西門友治 住中友良 弦成仁 喜邑忠光 倉井健司 嘉野創太郎 隅廣智司 海老坪照 造士賢蔵 卯坂暢孝 久田洋正 新口史 比金孝祥 小管靖也 明戸尚義 羽場崎豊幸 正崎岳仁 常定良教 瀬東拓身 中後航治 【男】 東山雅人 磯貝俊之 庄子良平 土佐雅樹 坂内秀雄 奥寺浩司 沼野孝治 神田史朗 冨江幸宏 財田直彦 若木琢 岩沼典彦 在田真史 栗崎和史 梅景祐亮 糸矢悟郎 柚木靖明 海老瀬太輔 堀添裕人 神辺吉隆 矢巻大蔵 北大路泰則 五江渕秀基 蔵根郁生 曽我幸輔 船江有三 道上亮次片田寿夫 十和田周三 釜池武人 家泉義智 改田龍太朗 橋住尚行 師井直晃 迫間桂樹 濵地卓史 粕井拓摩 五戸裕己 保條進哉鬼塚真路東風平芳郎 朝倉光哉 村藤英城 藤分道雄 呉谷昌太 光本洋史 八賀緑 保城倫 柏舘浩克 葉原裕悟 樽山謙人 朝宮龍徳 篠宮隆靖 蓮生典裕 音川一生 釣巻哲則 定元一盛 廣林弘務 五百井成幸 杉友悟 【男】 泉野三千彦 徳納研介 今徳了一 黄瀬想太 高旗修武 栗脇悠椰 芝谷士門 飯盛松之助 菅家孝蔵 万代愛之助 香田富三郎 栗延朝行 藤兼参平 芳尾丈寛 水吉正照 佐崎綾人 増保漣 白城拓也 久保江善尊 妹尾滉 鍬崎有二 加藤晴光 稲守俊太朗 黒山千之 恒次護 三野輪凱斗 倉脇恵 川奈部庄之助 大伏紀世彦 下成長正 上田道朗 北原威行 真上佑暉 黒古創世 遠塚谷基宏 金道茂男 豊見盛煌平 植嶋優成 福住吉二郎 相薗友嗣 麻嶋紳司 長西成弥 武南界人 毛谷村順吉 斉尾幸伸 小ケ内亘 入原京之介 谷原秀馬 玉上竜兵 眞子幹一 塚谷三太 苗木九一 南屋信彰 新道陸 橋詰応和 大村邦明 植次良太 羽根川克水 勢理秋子 愛媛セナ 宝生ここみ 吉位樹莉亜 江河飛翔 武藤ララ 堂島唯 蛭沼みりあ 谷北いく 太治弓枝 侭田久貴 布浦絹江 徳升真巳 宅瀬りあ 元平りおん 筒居 カリナつつい かりな41.92 (20.46+21.46)26 改田 りぼんかいだ りぼん41.92 (20.46+21.46)23 寒竹 ひよかんちく ひよ41.92 (20.46+21.46)23 星沢 栄ほしざわ えい41.92 (20.46+21.46)25 山永 りゅうやまなが りゅう41.92 (20.46+21.46)15 氷雨 彩春ひさめ いろは42.34 (20.88+21.46)33 会谷 ひであいたに ひで42.34 (20.88+21.46)19 相津 真莉愛あいづ まりあ42.34 (20.88+21.46)51 ~ 52 綿島 しえりわたじま しえり42.34 (20.88+21.46)30 都司 三津枝つじ みつえ42.34 (20.88+21.46)36 ~ 37 椙 星蘭すぎ せいらん42.34 (20.88+21.46)41 ~ 42 淡島 さい子あわしま さいこ42.34 (20.88+21.46)29 井之前 ひなみいのまえ ひなみ42.34 (21.46+20.88)26 水子 理衣みずこ りい42.34 (20.88+21.46)24 箭柏 ラムやがしわ らむ42.34 (21.46+20.88)28 黒 メイコぶらっく めいこ42.34 (20.88+21.46)17 八槇 トクやまき とく42.92 (21.46+21.46)20 唯松 玲羅ただまつ れいら42.92 (21.46+21.46)47 六瀬 はるきろくせ はるき42.92 (21.46+21.46)34 志津里 映美里しずり えみり42.92 (21.46+21.46)48 宮仕 ゆたかみやし ゆたか42.92 (21.46+21.46)25 野田澤 たつのださわ たつ42.92 (21.46+21.46)37 籃谷 洸子かごたに こうこ42.92 (21.46+21.46)39 ~ 40 久米村 世津くめむら せつ42.92 (21.46+21.46)30 須々美 とあすすみ とあ42.92 (21.46+21.46)29 豪 はつごう はつ42.92 (21.46+21.46)19 梅都 野の花うめづ ののか42.92 (21.46+21.46)40 ~ 43 井西 寧音いにし しずね42.92 (21.46+21.46)33 神前 せあらこうさき せあら42.92 (21.46+21.46)27 ~ 28 三丸 えいりみつまる えいり42.92 (21.46+21.46)13 寄高 ぼたんよりたか ぼたん42.92 (21.46+21.46)34 丁井 明良ちょうい あきら42.92 (21.46+21.46)21 澤端 いちさわばた いち42.92 (21.46+21.46)35 茂幾 あのんもぎ あのん42.92 (21.46+21.46)26 ~ 27 武満 ショコラたけみつ しょこら42.92 (21.46+21.46)30 ~ 31 沖洲 れもんおきす れもん42.92 (21.46+21.46)24 朝霧 弘あさきり ひろむ42.92 (21.46+21.46)35 ~ 36 清久 環季せいきゅう たまき42.92 (21.46+21.46)39 串馬 二菜くしま にな42.92 (21.46+21.46)30 ~ 31 卜 実音ぼく みお42.92 (21.46+21.46)19 廣升 麻利衣ひろます まりえ42.92 (21.46+21.46)42 ~ 43 桝内 魔子ますうち まこ42.92 (21.46+21.46)38 ~ 39 向垣内 つばめむかいがいと つばめ42.92 (21.46+21.46)28 吉嗣 海莉よしつぐ かいり42.92 (21.46+21.46)38 ~ 40 名前読み珍しさ(姓+名)?総画数 米林 宏彦よねばやし ひろひこ36.35 (18.21+18.14)30 花形 孝士はながた たかし36.36 (18.07+18.29)24 ~ 25 木藤 雅至きどう まさし36.72 (18.07+18.65)40 ~ 41 愛原 康治あいはら やすじ36.84 (18.29+18.55)42 数野 靖かずの きよし36.92 (18.46+18.46)37 波部 拓麻はべ たくま36.97 (18.76+18.21)38 小波津 保成こはつ やすなり37.11 (18.46+18.65)35 ~ 36 大峯 直実おおみね なおみ37.21 (18.21+19.00)29 水尾 良充みずお よしみつ37.25 (18.37+18.88)23 ~ 24 鶴本 智央つるもと ともひさ37.28 (18.14+19.14)43 白金 マイケルしろがね まいける37.29 (19.29+18.00)22 小金 裕久こがね やすひさ37.35 (18.21+19.14)26 ~ 27 北谷 マサシきただに まさし37.46 (18.46+19.00)20 神楽 竜馬かぐら たつま37.58 (18.29+19.29)42 ~ 43 豊浦 八大とようら はちだい37.58 (18.29+19.29)28 神代 樹一くましろ きいち37.60 (18.14+19.46)31 ~ 32 金野 昌太かねの しょうた37.60 (19.14+18.46)31 吉家 雅清よしいえ まさきよ37.64 (18.88+18.76)39 須佐美 トシすさみ とし37.64 (18.76+18.88)33 藤城 成章ふじき なりあき37.65 (19.00+18.65)44 ~ 47 益満 大右ますみつ だいすけ37.69 (18.55+19.14)30 ~ 31 吉峯 祥夫よしみね よしお37.69 (18.55+19.14)30 ~ 31 背戸 剛太郎せと ごうたろう37.69 (19.14+18.55)36 里井 康宣さとい やすのり37.75 (18.46+19.29)31 浦元 星矢うらもと せいや37.76 (18.76+19.00)28 大桑 宣孝おおくわ のりたか37.76 (18.76+19.00)29 江川 昭良えかわ あきよし37.79 (19.14+18.65)25 宝井 寿たからい とし37.88 (18.88+19.00)19 金塚 雅輝かねづか まさてる37.90 (19.14+18.76)47 ~ 48 白武 峻祐しらたけ しゅんすけ37.90 (18.76+19.14)32 ~ 33 池側 徳久いけがわ とくひさ37.90 (18.76+19.14)34 門 匡司もん まさし37.92 (19.46+18.46)19 森近 睦弘もりちか むつひろ37.94 (18.29+19.65)37 ~ 38 六波羅 清行ろくはら きよゆき37.95 (19.88+18.07)48 保村 信親やすむら のぶちか38.01 (18.55+19.46)41 姫川 伸貴ひめかわ のぶたか38.02 (18.88+19.14)31 ~ 32 叶 一機よう かずき38.14 (19.00+19.14)22 洞内 国一ほらない くにかず38.14 (19.00+19.14)22 武末 吉高たけまつ よしたか38.14 (19.14+19.00)29 三小田 広樹さんこだ こうき38.17 (19.29+18.88)32 源河 宣之げんか のりゆき38.22 (19.46+18.76)33 乗田 正尚のりた まさたか38.22 (18.76+19.46)27 日 幸長ひ ゆきなが38.53 (19.65+18.88)20 神部 崇彰じんぶ たかあき38.60 (19.46+19.14)45 ~ 46 和佐田 哲則わさだ てつのり38.60 (19.14+19.46)39 安場 孝真やすば たかまさ38.60 (19.14+19.46)35 外崎 道和そとざき みちかず38.60 (19.46+19.14)36 ~ 37 間庭 一修まにわ かずのぶ38.65 (19.00+19.65)32 ~ 33 樗木 隼介ちしゃき しゅんすけ38.65 (19.65+19.00)33 篠川 友憲しのかわ とものり38.75 (19.46+19.29)39 ~ 40 新里 靖昭にいさと やすあき38.79 (19.65+19.14)42 大釜 岳郎おおがま たけろう38.79 (19.14+19.65)30 西堀 秀生にしほり ひでき38.88 (19.88+19.00)29 横島 栄人よこじま ひでと38.94 (19.65+19.29)36 中岸 槙也なかぎし しんや38.94 (19.65+19.29)29 白洲 太しらす だい39.02 (19.88+19.14)18 山越 将太朗やまごし しょうたろう39.17 (19.88+19.29)38 ~ 40 千 敬之ちょん よしゆき39.17 (19.88+19.29)18 ~ 19 田福 隆嗣たふく りゅうじ39.53 (19.88+19.65)42 ~ 44 掛 英二かけ ひでじ39.53 (19.88+19.65)21 ~ 22 名前読み珍しさ(姓+名)?総画数 平地 果帆ひらち かほ36.28 (18.21+18.07)25 皆木 克予みなき かつよ36.44 (18.07+18.37)24 千代 えなせんだい えな36.65 (18.65+18.00)16 冨本 江美里とみもと えみり36.72 (18.07+18.65)38 小藤 三知こふじ みち36.74 (18.37+18.37)32 ~ 33 小柏 閑おがしわ しずか36.76 (18.21+18.55)24 北橋 輪子きたはし わこ36.83 (18.07+18.76)39 江坂 夕葵えさか ゆうき36.88 (18.00+18.88)28 ~ 29 相田 こまちそうだ こまち36.92 (18.46+18.46)23 木地 美知佳きじ みちか36.94 (18.65+18.29)35 簑島 真弓美みのしま まゆみ36.94 (18.65+18.29)48 祖父江 千明そふえ ちひろ36.94 (18.29+18.65)30 ~ 31 佐渡山 希美代さどやま きみよ36.97 (18.76+18.21)43 長光 心春ながみつ こはる37.01 (18.46+18.55)27 伏島 亜耶美ふせじま あやみ37.21 (19.14+18.07)41 石戸 麻土香いしと まどか37.21 (19.00+18.21)32 稲石 亜緒衣いないし あおい37.25 (18.88+18.37)46 ~ 47 櫛渕 莉加子くしぶち りかこ37.29 (19.29+18.00)46 ~ 49 四方 菜々枝よも ななえ37.34 (18.88+18.46)31 ~ 32 納冨 萌那のうとみ もえな37.43 (19.29+18.14)39 ~ 40 相崎 香璃あいざき かおり37.43 (19.14+18.29)43 ~ 44 小丸 藍こまる あおい37.43 (19.29+18.14)23 ~ 25 六反田 湖乃美ろくたんだ このみ37.43 (19.29+18.14)36 中重 春嘉なかしげ はるか37.46 (19.00+18.46)36 山嵜 知弥やまさき ともみ37.46 (19.00+18.46)31 林野 幸重はやしの さちえ37.53 (18.88+18.65)36 種田 紗有美おいだ さゆみ37.60 (19.46+18.14)44 武江 友望たけえ ゆみ37.60 (19.46+18.14)29 明瀬 志磨あかせ しま37.60 (19.46+18.14)50 横堀 巴絵よこほり ともえ37.65 (19.65+18.00)42 樋江井 勇希ひえい ゆうき37.66 (19.29+18.37)40 ~ 41 鎌谷 七虹かまや ななこ37.72 (19.65+18.07)36 亘理 展世わたり のぶよ37.76 (19.00+18.76)32 粟生 マユあおう まゆ37.79 (19.65+18.14)21 冨島 綾里とみしま あやり37.79 (19.14+18.65)42 長谷見 沙里奈はせみ さりな37.83 (19.46+18.37)44 淺見 歩衣あさみ あい37.86 (19.65+18.21)32 鉢呂 瑞樹はちろ みづき37.92 (19.46+18.46)49 津布久 美姫子つぶく みきこ37.94 (19.29+18.65)38 ~ 39 下吹越 浄子しもひごし きよこ37.95 (19.88+18.07)34 正宗 明見まさむね あけみ37.95 (19.88+18.07)28 木野村 裕恵きのむら やすえ38.02 (19.14+18.88)44 ~ 45 乙武 扶由子おとたけ ふゆこ38.02 (19.65+18.37)24 高師 幸葉たかし ゆきは38.02 (19.14+18.88)40 ~ 41 縫部 歩花ぬいべ あゆか38.09 (19.88+18.21)42 ~ 44 由谷 妃里ゆたに ひさと38.11 (19.65+18.46)25 峰島 なをみねしま なを38.11 (19.65+18.46)29 風 綾可ふう あやか38.17 (19.29+18.88)28 ~ 29 伊月 比都美いつき ひとみ38.17 (19.29+18.88)34 ~ 35 青西 明加あおにし あすか38.20 (19.65+18.55)27 徳嶺 美範とくみね みのり38.20 (19.65+18.55)55 落 八千穂おち やちほ38.22 (19.46+18.76)32 ~ 33 関和 紗奈美せきわ さなみ38.34 (19.46+18.88)49 石谷 里音いしや りおん38.34 (19.88+18.46)28 鬼瓦 亜実子おにがわら あみこ38.41 (19.65+18.76)32 ~ 33 延山 志寿のぶやま しず38.53 (19.88+18.65)24 ~ 25 三輪田 さや夏みわた さやか38.53 (19.65+18.88)39 亀梨 沙久良かめなし さくら38.64 (19.88+18.76)39 金家 まり香かなや まりか38.76 (19.88+18.88)33 名前読み珍しさ(姓+名)?総画数 高塚 晋也たかつか しんや29.49 (15.26+14.23)35 ~ 36 岩間 敏和いわま としかず29.95 (14.27+15.68)38 ~ 39 兒玉 広樹こだま ひろき29.97 (15.94+14.03)34 大貫 則之おおぬき のりゆき30.61 (14.32+16.29)26 柳川 義章やながわ よしあき30.77 (14.52+16.25)36 仲西 千尋なかにし ちひろ30.78 (16.03+14.75)27 木島 陵きじま りょう31.35 (15.33+16.02)25 鄭 哲じょん さとる31.48 (16.65+14.83)25 真野 雅広まの まさひろ31.55 (15.18+16.37)38 瀬尾 由行せお よしゆき32.28 (14.40+17.88)37 薄井 恵うすい めぐみ32.34 (15.16+17.18)30 ~ 31 徳原 宏昌とくはら ひろまさ32.35 (16.46+15.89)39 志野 康二しの こうじ32.42 (17.94+14.48)31 生方 昭男うぶかた あきお32.45 (16.46+15.99)25 矢澤 和好やざわ かずよし32.47 (14.82+17.65)35 犬塚 公明いぬづか きみあき32.53 (15.68+16.85)28 ~ 29 大藤 康仁おおとう やすひと32.60 (17.29+15.31)36 ~ 37 坂入 源太さかいり げんた32.63 (16.21+16.42)26 永石 二朗ながいし じろう32.68 (16.58+16.10)22 ~ 23 与儀 紀彦よぎ のりひこ32.71 (17.60+15.11)36 古江 康人ふるえ やすひと32.88 (17.71+15.17)24 奥谷 靖宏おくたに やすひろ32.88 (15.85+17.03)39 國分 周こくぶん あまね32.88 (15.85+17.03)23 赤司 茂之あかし しげゆき32.96 (16.97+15.99)23 ~ 24 寺坂 基てらさか はじめ32.98 (16.27+16.71)24 具志 彰吾ぐし しょうご33.00 (17.42+15.58)36 山越 史雄やまこし ふみお33.06 (16.12+16.94)32 井筒 昂いづつ たかし33.10 (16.03+17.07)24 甲斐田 章裕かいだ あきひろ33.10 (17.18+15.92)45 ~ 46 神谷 嘉明かみたに よしあき33.17 (16.35+16.82)38 ~ 39 鯨井 紀明くじらい のりあき33.18 (16.97+16.21)40 葵 貴英あおい たかひで33.28 (16.91+16.37)32 ~ 34 阿南 吉雄あなん よしお33.30 (16.05+17.25)35 芦野 正治あしの しょうじ33.42 (16.94+16.48)31 ~ 32 鶴 健三郎つる けんざぶろう33.57 (15.86+17.71)44 桑村 祐馬くわむら ゆうま33.62 (16.65+16.97)36 ~ 37 朴 勇大ぼく ゆうだい33.67 (16.02+17.65)18 津山 雄希つやま ゆうき33.67 (16.46+17.21)31 杉下 民雄すぎした たみお33.71 (16.71+17.00)27 関山 耕造せきやま こうぞう33.85 (16.48+17.37)37 ~ 38 綿引 昭弘わたびき あきひろ33.86 (17.76+16.10)32 植山 眞司うえやま しんじ33.91 (17.03+16.88)30 池端 道治いけはた みちはる34.09 (16.63+17.46)40 ~ 41 江幡 凌平えばた りょうへい34.28 (16.91+17.37)36 海老沼 一穂えびぬま かずほ34.30 (16.97+17.33)39 ~ 40 波田 泰造はだ たいぞう34.31 (17.46+16.85)33 ~ 34 関原 靖大せきはら やすひろ34.58 (16.76+17.82)40 中込 正継なかごみ まさつぐ34.61 (16.85+17.76)27 ~ 28 引田 昭吾ひきた しょうご34.84 (17.29+17.55)25 巣山 大治すやま だいじ34.94 (17.76+17.18)25 峯田 修造みねた しゅうぞう35.06 (17.51+17.55)34 ~ 36 川角 雅かわすみ みやび35.06 (17.51+17.55)22 崎原 尚史さきはら たかふみ35.08 (17.14+17.94)34 井ノ口 涼太郎いのぐち りょうたろう35.17 (17.88+17.29)32 船井 尚行ふない なおゆき35.21 (17.33+17.88)29 洞口 昌雄ほらぐち まさお35.22 (17.51+17.71)32 有江 文仁ありえ ふみひと35.25 (17.60+17.65)20 武者 勇馬むしゃ ゆうま35.36 (17.42+17.94)35 ~ 36 飯高 清春いいだか きよはる35.37 (17.82+17.55)43 岸下 靖裕きしした やすひろ35.59 (17.65+17.94)36 ~ 37 赤坂 宏あかさか ひろし26.33 (14.27+12.06)21 本郷 一夫ほんごう かずお27.72 (14.35+13.37)21 尾関 信也おぜき しんや28.69 (14.93+13.76)33 中道 貴なかみち たかし28.94 (14.98+13.96)28 ~ 29 中谷 力なかや ちから29.07 (15.02+14.05)13 岩野 武彦いわの たけひこ29.33 (15.24+14.09)36 上地 勝則うえち かつのり30.27 (15.42+14.85)30 矢沢 智和やざわ ともかず31.22 (16.24+14.98)32 桃原 友之とうばる ともゆき32.92 (17.15+15.77)27 寺脇 克てらわき まさる33.72 (17.57+16.15)23 若野 武蔵わかの むさし34.54 (18.30+16.24)41 ~ 44 曽川 正春そがわ まさはる34.84 (18.39+16.45)28 椎 数馬しい かずま35.16 (18.57+16.59)35 利川 博英としかわ ひろひで35.29 (18.67+16.62)30 ~ 31 宇多 克宏うだ かつひろ35.52 (18.77+16.75)26 藤後 史雄とうご ふみお35.84 (18.89+16.95)44 ~ 45 伊福 宗平いふく そうへい36.06 (19.01+17.05)32 ~ 33 井樋 啓悟いび けいご36.13 (19.01+17.12)39 ~ 40 濱尾 泰仁はまお やすひと36.54 (19.15+17.39)38 ~ 39 丸屋 憲次まるや けんじ36.62 (19.15+17.47)34 猪岡 則和いのおか のりかず36.77 (19.30+17.47)36 ~ 37 宇都野 啓司うつの ひろし36.82 (19.30+17.52)44 ~ 45 窪塚 賢祐くぼづか けんすけ37.24 (19.67+17.57)50 ~ 53 上森 健策うわもり けんさく37.29 (19.67+17.62)38 鳥生 良寛とりう よしひろ37.39 (19.67+17.72)36 ~ 37 蛇口 強へびぐち きょう37.78 (19.89+17.89)25 鶴飼 佳文つるかい よしふみ37.84 (19.89+17.95)47 羽立 教行はたて のりゆき37.97 (19.89+18.08)28 行廣 隆祐ゆきひろ りゅうすけ38.30 (20.15+18.15)40 ~ 43 上道 徳夫うえみち のりお38.30 (20.15+18.15)33 ~ 34 灰原 延行はいばら のぶゆき38.38 (20.15+18.23)29 ~ 30 牛見 好太郎うしみ こうたろう38.54 (20.15+18.39)30 南海 太亮なんかい だいすけ38.86 (20.47+18.39)31 ~ 32 桑水流 秀峰くわずる しゅうほう39.04 (20.47+18.57)40 ~ 41 猿川 辰実さるかわ たつみ39.24 (20.47+18.77)31 近持 緑ちかもち みどり39.24 (20.47+18.77)30 ~ 31 片谷 幸かたや みゆき39.24 (20.47+18.77)19 廣町 茂紀ひろまち しげのり39.36 (20.47+18.89)38 ~ 40 福澄 龍史ふくずみ りゅうじ39.78 (20.89+18.89)49 ~ 50 市谷 純太郎いちがや じゅんたろう39.78 (20.89+18.89)35 俵木 辰行ひょうき たつゆき40.04 (20.89+19.15)27 戸原 匡晃とはら まさあき40.04 (20.89+19.15)30 水摩 瞳みずま ひとみ40.04 (20.89+19.15)36 栄 太成えい たいせい40.04 (20.89+19.15)19 ~ 20 渕ノ上 弘ふちのうえ こう40.04 (20.89+19.15)20 喜本 亮裕きもと あきひろ40.04 (20.89+19.15)38 ~ 39 武並 真郷たけなみ まさと40.04 (20.89+19.15)37 丸原 匠一まるはら しょういち40.77 (21.47+19.30)20 堤川 修也つつみかわ のぶや40.77 (21.47+19.30)27 ~ 28 神門 哲則みかど てつのり40.94 (21.47+19.47)36 ~ 37 割鞘 渉平わりざや しょうへい40.94 (21.47+19.47)44 丹那 和一たんな わいち40.94 (21.47+19.47)20 山時 誓さんとき せい41.14 (21.47+19.67)27 長下 富一ながした とみかず41.14 (21.47+19.67)24 黒堀 喜嗣くろほり よしつぐ41.14 (21.47+19.67)47 鉛 好裕なまり よしひろ41.14 (21.47+19.67)31 ~ 32 三次 帆みよし はん41.14 (21.47+19.67)15 古沼 喜史ふるぬま よしふみ41.14 (21.47+19.67)30 本市 尚英もといち なおひで41.14 (21.47+19.67)26 ~ 27 嘉指 育二かざし いくじ42.94 (21.47+21.47)32 ~ 33 名前読み珍しさ(姓+名)?総画数 松丸 聡子まつまる さとこ26.04 (15.93+10.11)28 藤嶋 りかふじしま りか28.82 (16.24+12.58)37 ~ 38 鵜澤 夏紀うざわ なつき29.53 (16.41+13.12)53 箱田 真寿美はこだ ますみ30.50 (16.98+13.52)46 花谷 真名美はなたに まなみ31.82 (17.05+14.77)39 ~ 40 麓 純江ふもと すみえ32.22 (17.08+15.14)35 飯塚 麻里亜いいずか まりあ32.92 (17.67+15.25)50 ~ 51 設楽 惟しだら ゆい33.00 (17.67+15.33)35 桐村 美衣きりむら みえ33.27 (17.89+15.38)32 冨井 万祐子とみい まゆこ33.40 (17.95+15.45)30 ~ 31 松平 啓子まつひら ひろこ33.61 (18.08+15.53)27 大日向 帆波おおひなた ほなみ33.84 (18.30+15.54)27 館野 知歩たての ちほ34.22 (18.67+15.55)44 越沼 美早こしぬま みさ34.59 (18.77+15.82)35 宗形 明実むねかた あけみ34.99 (19.15+15.84)31 坂主 可純さかぬし かすみ35.23 (19.30+15.93)27 隅井 明枝すみい あきえ35.55 (19.47+16.08)32 瀬 有貴せ ゆうき35.55 (19.47+16.08)37 花元 みやはなもと みや36.01 (19.89+16.12)17 ~ 18 石下 麻悠いしおろし まゆ36.21 (19.89+16.32)30 竹生 理映たけお りえ36.32 (19.89+16.43)31 冨名腰 紫央里ふなこし しおり36.58 (19.89+16.69)53 ~ 54 武沢 由梨恵たけざわ ゆりえ36.64 (19.89+16.75)41 七沢 理奈子ななさわ りなこ36.64 (19.89+16.75)31 戸賀崎 章代とがさき ふみよ36.95 (20.15+16.80)43 早志 麻裕美はやし まゆみ36.98 (20.15+16.83)45 ~ 46 田谷野 淑江たやの としえ37.36 (20.47+16.89)40 益田 有加ますた ありか37.36 (20.47+16.89)26 魚地 佐奈恵うおち さなえ37.48 (20.47+17.01)42 坊農 身和ぼうの みわ37.55 (20.47+17.08)35 小蕎 阿佐美こそば あさみ38.08 (20.89+17.19)42 ~ 43 澤津 志帆美さわづ しほみ38.08 (20.89+17.19)47 道橋 暖子みちはし あつこ38.12 (20.89+17.23)44 ~ 45 三津原 夕加みつはら ゆか38.15 (20.89+17.26)30 今一 麻紗美いまいち あさみ38.19 (20.89+17.30)35 民井 美莉たみい みり38.32 (20.89+17.43)28 ~ 29 樽谷 静香たるや しづか38.36 (20.89+17.47)46 佛淵 梅ほとけぶち うめ38.41 (20.89+17.52)28 ~ 30 延永 那美子のぶなが なみこ38.41 (20.89+17.52)31 ~ 32 黍原 夏弥きびはら なつみ38.41 (20.89+17.52)40 杢野 やすみもくの やすみ38.66 (20.89+17.77)27 兼信 唯夏かねのぶ ゆいか38.78 (20.89+17.89)40 永関 樹美ながせき じゅみ38.90 (20.89+18.01)44 晩田 愛日ばんだ あいか38.97 (20.89+18.08)33 ~ 34 菓子田 まさ江かしだ まさえ39.62 (21.47+18.15)32 ~ 33 埋橋 加良子うずはし かよこ39.62 (21.47+18.15)41 長谷岡 悠里香はせおか ゆりか39.70 (21.47+18.23)50 間鍋 果音かんなべ かのん39.86 (21.47+18.39)45 ~ 46 帆場 黒ほば くろ39.86 (21.47+18.39)29 知原 結佳ちはら ゆうか39.94 (21.47+18.47)38 増地 秋実ますじ あきみ39.94 (21.47+18.47)37 繁木 梨可しげき りか40.04 (21.47+18.57)36 ~ 37 前鶴 有沙美まえづる あさみ40.04 (21.47+18.57)52 草塩 貴恵くさしお よしえ40.14 (21.47+18.67)44 ~ 45 宿原 南穂しゅくはら なほ40.24 (21.47+18.77)45 三矢田 亜理香みやた ありか40.36 (21.47+18.89)40 太田島 セシリアおおたじま せしりあ40.36 (21.47+18.89)28 野窪 宏菜のくぼ ひろな40.36 (21.47+18.89)43 ~ 44 星隈 千賀ほしくま ちが40.36 (21.47+18.89)36 淮田 あまりわいだ あまり42.94 (21.47+21.47)25 名前 読み 珍しさ(姓+名)? 総画数 平澤 正嗣 ひらさわ まさつぐ 30.38 (14.21+16.17) 39 夏目 孝信 なつめ たかのぶ 30.56 (14.44+16.12) 31 丸茂 康 まるも やすし 30.70 (16.69+14.01) 22 ~ 23 長山 光徳 ながやま みつのり 31.03 (14.96+16.07) 31 倉内 英男 くらうち ひでお 31.23 (16.31+14.92) 29 ~ 30 奥原 航太 おくはら こうた 31.29 (15.73+15.56) 36 成島 拓磨 なるしま たくま 31.32 (16.89+14.43) 40 ~ 41 川嶋 基 かわしま もとき 31.44 (14.13+17.31) 28 鄭 翔吾 じょん しょうご 31.53 (16.67+14.86) 34 横浜 寿 よこはま ひさし 31.59 (16.95+14.64) 32 室 優貴 むろ ゆうき 31.69 (16.03+15.66) 38 小松崎 玲央 こまつざき れお 32.00 (15.48+16.52) 36 中木 直輝 なかき なおき 32.29 (17.95+14.34) 31 深野 寿幸 ふかの としゆき 32.43 (15.86+16.57) 37 板山 英人 いたやま ひでと 32.43 (17.83+14.60) 21 ~ 22 苅谷 利樹 かりや としき 32.55 (16.43+16.12) 37 ~ 38 片野 博夫 かたの ひろお 32.56 (15.04+17.52) 31 馬渕 まさき まぶち まさき 32.57 (15.05+17.52) 32 笹本 欣司 ささもと きんじ 32.68 (15.33+17.35) 29 芝本 宏彰 しばもと ひろあき 32.75 (16.86+15.89) 32 ~ 33 浜地 一宏 はまち かずひろ 32.77 (17.89+14.88) 24 赤星 斉 あかぼし ひとし 32.79 (17.83+14.96) 24 納富 則夫 のうとみ のりお 32.79 (17.43+15.36) 35 金原 眞也 かねはら しんや 32.91 (16.29+16.62) 31 長濱 直俊 ながはま なおとし 32.93 (15.26+17.67) 42 ~ 43 酒巻 知 さかまき さとる 32.95 (16.31+16.64) 27 日置 功司 ひおき こうじ 32.96 (15.44+17.52) 27 岩松 純治 いわまつ じゅんじ 33.07 (16.27+16.80) 34 神尾 彰男 かみお あきお 33.09 (15.37+17.72) 37 ~ 38 北口 瑞希 きたぐち みずき 33.25 (15.42+17.83) 28 中坪 義治 なかつぼ よしはる 33.27 (17.83+15.44) 33 中町 健二郎 なかまち けんじろう 33.33 (17.72+15.61) 33 金本 敏彰 かねもと としあき 33.33 (15.55+17.78) 37 ~ 38 香田 友佑 こうだ ゆうすけ 33.35 (16.33+17.02) 25 座間 拓美 ざま たくみ 33.46 (16.48+16.98) 39 峰尾 典明 みねお のりあき 33.54 (17.72+15.82) 33 今吉 雅久 いまよし まさひさ 33.67 (17.12+16.55) 25 山戸 英晃 やまと ひであき 33.78 (16.95+16.83) 25 ~ 26 中前 浩紀 なかまえ ひろき 33.78 (17.19+16.59) 32 廣畑 康久 ひろはた やすひさ 33.85 (17.23+16.62) 37 ~ 38 野津 健造 のつ けんぞう 34.03 (16.72+17.31) 41 ~ 42 下平 光利 しもひら みつとし 34.11 (17.31+16.80) 21 濱村 伸洋 はまむら のぶひろ 34.19 (16.67+17.52) 40 ~ 41 尾中 伊知郎 おなか いちろう 34.23 (17.43+16.80) 34 市来 大海 いちき ひろみ 34.24 (16.72+17.52) 24 ~ 25 宮元 芳春 みやもと よしはる 34.29 (16.86+17.43) 30 ~ 31 国松 孝義 くにまつ たかよし 34.38 (17.95+16.43) 36 佐渡 涼太郎 さど りょうたろう 34.39 (17.12+17.27) 43 能見 光治 のうみ みつはる 34.47 (17.95+16.52) 31 新保 高大 しんぽ たかひろ 34.47 (17.08+17.39) 35 松前 隆英 まつまえ たかひで 34.58 (17.39+17.19) 36 ~ 38 中浦 晃佑 なかうら こうすけ 34.79 (17.67+17.12) 31 堀米 紀章 ほりごめ のりあき 34.81 (17.19+17.62) 37 白江 克人 しらえ かつひと 35.00 (17.95+17.05) 20 浅羽 孝英 あさば たかひで 35.01 (17.39+17.62) 29 ~ 31 岡川 義智 おかがわ よしとも 35.10 (17.48+17.62) 36 小畠 一喜 こばたけ かずよし 35.30 (17.78+17.52) 26 矢原 俊希 やはら としき 35.46 (17.57+17.89) 31 横 将洋 よこ まさひろ 35.47 (17.95+17.52) 33 ~ 34 沢木 兼太郎 さわき けんたろう 35.61 (17.72+17.89) 34 大貫 元気 おおぬき げんき 28.96 (14.32+14.64) 24 菅 忠昭 すが ただあき 30.27 (14.10+16.17) 28 ~ 29 竹之内 健司 たけのうち たけし 31.51 (15.44+16.07) 29 深町 茂夫 ふかまち しげお 31.59 (15.91+15.68) 30 ~ 31 村野 伸次 むらの しんじ 31.71 (15.40+16.31) 31 津久井 雄斗 つくい ゆうと 31.85 (15.58+16.27) 32 脇田 晴男 わきた はるお 31.94 (14.59+17.35) 34 市田 靖明 いちだ やすあき 32.23 (15.71+16.52) 31 広沢 正直 ひろさわ まさなお 32.30 (16.67+15.63) 25 中元 太樹 なかもと たいき 32.31 (15.67+16.64) 28 衣笠 勝俊 きぬがさ かつとし 32.33 (15.94+16.39) 38 橘高 和仁 きったか かずひと 32.37 (17.57+14.80) 38 須賀 稔幸 すが としゆき 32.39 (14.44+17.95) 45 赤津 一久 あかつ かずひさ 32.46 (16.48+15.98) 20 古村 英次 こむら えいじ 32.57 (16.75+15.82) 26 ~ 27 畔柳 剛司 くろやなぎ たけし 32.58 (16.55+16.03) 34 園山 涼平 そのやま りょうへい 32.67 (17.05+15.62) 32 中岡 信道 なかおか のぶみち 32.75 (14.80+17.95) 33 ~ 34 増子 徹平 ますこ てっぺい 32.80 (16.00+16.80) 36 ~ 37 日比 光久 ひび みつひさ 32.86 (15.55+17.31) 17 小口 健嗣 こぐち けんじ 32.90 (16.80+16.10) 30 菱川 直孝 ひしかわ なおたか 32.93 (17.02+15.91) 29 ~ 30 塚越 義秀 つかごし よしひで 33.18 (15.40+17.78) 44 ~ 45 橋詰 俊寛 はしづめ としひろ 33.22 (15.27+17.95) 51 ~ 52 中矢 成彦 なかや なるひこ 33.48 (16.43+17.05) 24 ~ 25 光本 禎 みつもと ただし 33.61 (16.78+16.83) 24 ~ 25 小澤 英志 こざわ えいじ 33.62 (16.19+17.43) 34 ~ 35 籔内 敏裕 やぶうち としひろ 33.76 (17.39+16.37) 47 ~ 49 住本 尚平 すみもと しょうへい 33.79 (17.48+16.31) 25 左近 良弘 さこん よしひろ 33.88 (17.43+16.45) 24 ~ 25 浅山 吉信 あさやま よしのぶ 33.97 (17.02+16.95) 26 ~ 27 小向 昌憲 こむかい まさのり 33.99 (16.64+17.35) 33 南原 渉 なんばら しょう 34.04 (17.12+16.92) 30 阿野 真一朗 あの しんいちろう 34.07 (17.05+17.02) 40 ~ 41 高比良 哲彦 たかひら てつひこ 34.08 (17.19+16.89) 40 由良 慧太 ゆら けいた 34.10 (16.75+17.35) 31 大出 克憲 おおで かつのり 34.14 (16.83+17.31) 31 功刀 昌信 くぬぎ まさのぶ 34.16 (17.08+17.08) 24 赤木 徳之 あかき のりゆき 34.22 (17.89+16.33) 28 古謝 光希 こじゃ こうき 34.29 (17.31+16.98) 35 鈴鹿 昂 すずか こう 34.43 (17.12+17.31) 32 大曽根 悦朗 おおそね えつろう 34.45 (17.02+17.43) 44 ~ 45 真弓 渓 まゆみ けい 34.45 (17.43+17.02) 24 千明 久之 ちぎら ひさゆき 34.48 (17.62+16.86) 17 濱地 浩隆 はまち ひろたか 34.52 (17.95+16.57) 44 ~ 46 晴山 佳紀 はれやま よしのり 34.54 (17.39+17.15) 32 酒本 桂輔 さかもと けいすけ 34.57 (17.62+16.95) 39 酒田 颯太 さかた そうた 34.78 (17.43+17.35) 33 ~ 34 麓 友成 ふもと ともなり 34.86 (17.08+17.78) 29 ~ 30 土岐 憲人 どき けんと 34.95 (17.52+17.43) 28 押谷 和成 おしたに かずしげ 34.96 (17.57+17.39) 29 ~ 30 門司 創一 もんじ そういち 34.98 (17.83+17.15) 26 出川 和彰 でがわ かずあき 35.14 (17.19+17.95) 30 森上 和生 もりかみ かずき 35.24 (17.89+17.35) 28 廣 弘孝 ひろ ひろたか 35.30 (17.52+17.78) 26 ~ 27 石尾 鉄郎 いしお てつろう 35.34 (17.67+17.67) 34 見崎 正治 みさき せいじ 35.37 (17.48+17.89) 31 武下 健弘 たけした たけひろ 35.44 (17.72+17.72) 27 海老 建次 えび けんじ 35.61 (17.89+17.72) 30 ~ 31 下山田 雄次郎 しもやまだ ゆうじろう 35.61 (17.89+17.72) 38 赤城 竜二 大岩 直哉 加納 英樹 平林 誠人 久世 博 清原 欽也 麻生 聖一 田所 哲也 豊平 聡 上田 光一 富樫 拓哉 日高 俊明 千田 准一 岩井 隆大 関川 昭二 杉原 智 内海 勇気 岡崎 和彦 豊島 幹久 志村 隆志 花山 英彦 板橋 由起夫 西堀 茂 安岡 正行 立石 康太 草津 字佑輔 小倉 雄一 中村 哲司 木曽 栄太郎 塚本 英司 東 武彦 金子 旬 金谷 竜次 久米 政夫 川崎 隆則 奈良 勝之 天満 浩 石田 洋一 中島 航平 黒川 淳史 高津 将司 岡本 総一朗 竹田 守 森 佑一郎 星田 和之 常盤 孝二 横山 龍二 青木 忠信 田部井 貴明 福井 雅也
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/567.html
──────Berserkers Side──── 現在の時刻は夜十時頃。 これはライダーとアーチャーの大激突から数時間後の深山のとある一角で起きた惨劇である───―。 多くの民家の明かりは既に消え失せ、周辺一帯は人も草木も皆寝静まっていた。 身体を芯から冷やす冬の寒風が周囲の寒々しさをより一層際立てている。 そんな中、満天の星空を肴に狩りを心から満喫する者達がいた。 深山町の中心部から若干外れたこの区域は、いつの間にやら何の変哲もない場所から猛獣の潜む狩場へと豹変していたのだった。 「鬼さんが追~い詰めたっと。どうした? もう逃げないのかい? ───けどまあ、どんなに頑張ろうとも逃げられないんだけどね」 弱者を嬲ることにとてつもない快感を覚えるサディストのように雨生虎之介は嗜虐の笑みを浮かべて獲物を追い詰めていた。 「はぁはぁはぁはぁ!! まま、待たれい! わ、儂は長州藩の───ひぃぃぃ!!!!?」 マスターよってカットされていた魔力を再供給され虚空より出現する悪鬼《バーサーカー》の姿。 一度は姿を消した筈の怪物の唐突な再登場にまたも心底怯えてしまう武士風の中年男性。 「あーひゃっひゃっひゃっ!! イイ! "ぐっど"だぞおまえ! すっげーいいよその表情! 許しを乞うその哀れな姿!! これが中年男じゃなく女子供ならさらに良かったんだけどなぁ。いや~俺も運が悪いや、なあバーサーカー?」 今、雨生の目の前で無様に尻餅を着いているこの男は他でもない攘夷志士一団の一人であった。 男の成り行きを一言で説明するとしたら、とにかく彼は致命的に運がなかった。 たまたま最悪のタイミングで仲間と離れて単独行動をとり、そしてたまたま最悪のタイミングで最悪の人物と鉢合わせたのだから。 しかもさらに運の悪いことに男はその苛烈な半生によって培われた経験の恩恵でとてつもなく"鼻"が利いた。 雨生龍之介を一目見た瞬間に彼が"普通ではない"と看破してしまったのだ。 不審者の正体を探るべく声をかけるか、それとも無視してその場から立ち去るか。 そして彼は───決定的に選択肢を誤った。 「だ、誰かーーー!! 誰かおらんのか!!? 火村! 相良! 誰でもええ! 殺される助けてくれぇ!!」 「ああ叫んだところで無駄無駄。この周囲にはもう隠匿の結界を張ってあるから。アンタの声は誰にも聞こえないし、姿も見えないよ」 必死に仲間へ救難信号を送る志士をまるで嘲笑うような猫撫で声で虎之介は吐き捨てた。 そしてのんびりとした余裕たっぷりの歩調で獲物との間合いを縮めていく。 「け、結界? な、何を言うとるんじゃ? おどれは幕府の者じゃないんか?! この地に新兵器を隠しているのではないのか!?」 「はぁ……新兵器に幕府?? いやこっちもそっちが何を言ってるのか全然わからないんだけど……? まあどちらにせよアンタらのとんでもない勘違いなのは間違いないと思うよ。 この地には聖杯はあるけど新兵器なんてそんな代物はあるわけ……いや待てよ"にゅーうぇぽん"かぁ……ああそれ"くーる"じゃん! 確かに俺のサーヴァントこそは最強の"にゅーうぇぽん"を名乗るに相応しい! なっお前もそう思わないかバーサーカー?!」 「─────ッ!??」 奇怪な男は背後に控え立つ物言わぬ悪鬼に視線を送りながら何がそんなに嬉しいのかゲラゲラと耳障りな奇声を上げて笑っている。 生きた心地がまるでしないこの状況。志士には雨生の言動は狂っているようにしか思えなかった。 「そうださらに良いこと考えた! なあアンタ、武士なら一応腕は立つでしょ? だったらさぁ俺の自慢のバーサーカーと決闘死合してみない? もし勝てたならアンタを見逃してもいいけど」 どうする?と悪鬼を連れた悪魔が口を三日月にして囁く。 生き延びたいのなら一勝負してみないかと。死にたくないのならこの鬼を殺してみろと。 決闘という単語に歴戦の剣客の頭が切り替わる。その提案は精神的に崖っぷち立たされていた男にとって是非もないものだった。 志士は剣の腕にはかなりの自信があった。 これでもとある剣術流派の師範代にまで上り詰めた腕前だ。戦争も剣客同士の真剣勝負もいくつも切り抜けてきた。 わけのわからない化け物の登場で恐慌状態になりはしたが逆に考えればこれはある意味チャンスではないのか? 噂で聞く壬生の狼ども───特に組長格はどいつもこいつも化け物染みた強さだと恐れられているらしいではないか。 もしここでこの化け物を斬り捨ててやれば壬生の狼どもも恐るるに足りないのではないか? そんなしたたかな打算と剣術への絶対的な自信が志士に再び冷静さを取り戻させた。 「ふぅぅぅ。よしええじゃろう。やっちゃるわい。儂が勝てば……約束は守って貰うぞ?」 そしてようやく正しい使い方を思い出したように腰の刀が抜かれる。 構えは正眼。剣道において最も隙の少ない構えを取って攻守両方に即座に対応できるようにする。 「もちろん─────勝てるものならね」 こうして志士はまたしても選択肢を致命的に間違えた────。 勝敗の行方はたった一刀で決した。 悪鬼のあまりの無防備さと無動作っぷりに極限の恐怖と緊張から痺れを切らした志士がまず先手を取った。 最速の踏み込みを以て会心の袈裟斬りを見舞う。肩口からまともに斬られるバーサーカー。 それで全てが終わった。 「ば、馬鹿……な………? そんな馬鹿な話があってたまるかい! 儂は斬ったぞ! 確かに斬ったんじゃぞ!? なのに、なして……」 そのたったの一刀で志士の心は完全にへし折れていた。 「ヒャハハハ! へぇサーヴァントに通常兵装は効かないってのは本当なんだなあ! ククッ残念だったね藩士殿。アンタがどれだけ強くても人間じゃ幽霊は斬れないってことだよ! だから俺は言ったのにさぁ勝てるものなら、ってさ!! アハハハハハハハハハハハッ!!」 まともに斬られたにも関わらず血を流すどころかまるでダメージすらない悪鬼の恐るべき姿に志士は戦闘不能となった。 元よりただの刀などサーヴァントには通用しない。マスターの魔力で実体を得ようとも彼らの本質は霊体だ。 ただの物体では霊体に干渉することなど出来ない。もし可能になるとすればそれは同じ霊体が物体を使って干渉する以外にない。 そしてそんなことはお構いなしに戦意を失った相手だろうと容赦も恩赦も見せず悪鬼が迫る。 「あ、ああ……く、来るな………来るな化け物が……!!」 「ホント馬鹿な奴。お前なんかが俺のバーサーカーに勝てるわけないじゃん? 最初みたく一目散に逃げれば良かったものをさ。 まあこっちとしても貴重な実験結果が手に入ったからそうだな特別措置だ、痛くないように殺してやるよ。俺って優っしいー!」 実験の結果に実に満足といった感じでヘラヘラしている虎之介は足元で救いを求める子羊に対し、 「喰っていいぞバーサーカー。仮にも侍だ、その辺の人間よりもずっと栄養価が高い高級品だよーく味わって喰うんだぞ」 誰よりも無慈悲に処刑器具の作動スイッチを入れた。 ごしゃ。 「う~~ん素晴らしい! まさに"びゅーてふぉー"! 外見の割には結構良い色艶の中身してたんだねアンタ。 折角だから名前教えてくれない? え、もう喋れない? そりゃ残念。バーサーカー食い終わったら後片付けも忘れずになー」 こうしてまた一人。名も知らぬ誰かが冬木の闇に飲み込まれて消えた。 ──────Fighters Side────── 「わざわざ足労すまなかったね。おかげでとても助かったよ」 邸に招き入れた初老風の来客を前にして遠坂刻士は優雅な礼と微笑で話を締め括った。 「いやいや構いません。それよりも遠坂さん、くれぐれも気を付けた方が宜しいかと。 もし万一攘夷派や幕府から目の敵にされでもしたら大変では済みませぬぞ」 一方、遠坂邸に訪れた来賓は終始遠坂の身を案じるので忙しいらしく出された茶も目に入らずといった様子でずっと喋り続けていた。 「ああ。十分に気を付けることにする」 「お願いしますぞ。それでなくともここ数日この町では奇怪な事件ばかりが起こっておりますから。 ……………もうこれ以上何事もなければいいんですが……」 「そうだな。本当にその通りだ」 男がぽつりと零した台詞に刻士はつい苦笑するしかなかった。 その怪奇の原因は自分たちにあるのだがそれはトップシークレットってやつだ。何があろうと一般人に知られる訳にはいかない。 そしてなによりこれ以上何事も起こらないなんてことも有り得ないと、刻士は骨身に染みて理解していた。 聖杯戦争《あくむ》はまだまだ続くのだ。町の人たちが望む望まぬに関係なく───。 「では私めはこれにて失礼致しますぞ。また何か分かりましたら再度訪問させていただきますゆえ」 「大変貴重なお話でした竹内さん。那須氏にも遠坂がよろしく言っていたとお伝え下さい。 もし何かあればまた是非よろしく頼みます。帰りの道中は気を付けて」 「ええ。それでは」 身なりの良い紳士風の男は最後に一礼すると、刻士に見送られながら遠坂邸を後にした。 馬車の走り去る音がだんだんと遠退いていく。 刻士は馬車が完全に見えなくなったのを確認すると沈鬱な表情を浮かべて邸内に戻っていった。 「ファイターちょっと大事な話があるから聞いてくれ」 来客の見送りを済ませた刻士がまず最初にしたことは、上質な革張りのソファに腰を沈めて己のサーヴァントを呼ぶ事だった。 「承知している。上手く隠していたようだがあの客が来てから遠坂殿がえらく沈鬱そうな顔をしているからな」 するとファイターの方も主の気配から何かを察していたようで霊体のままマスターの話に真剣に耳を傾けている。 「まず最初に謝っておくことにするよ。ファイターすまんが最悪の事態に陥った。 君には申し訳ないが場合によっては聖杯戦争とは無関係な仕事をして貰わねばならんかもしれん」 「それは一向に構いはしないのだが……ところで遠坂殿、先程の来賓は一体何者か訊いてもよいか? 話の内容は要領を得なかったが彼が遠坂殿に何らかの緊急を要する報せを伝えに来たのだけはわかった。彼は使い魔か何かなのか?」 遠坂の身を守るサーヴァントとして来客の素性が気になったのだろう。ファイターが口を挟んできた。 「まさか。人間一人を使い魔に仕立てるなんて大層な仕掛けをするほど私は酔狂じゃないさ。 簡単に説明するとだね、遠坂家は魔道の道を歩む以前から元々名家で昔からこの辺りでは相当な力がある家系だ。 それに私自身この町の政に一枚噛んでいる身。知人は多いし、助力してくれる者もいる。彼もそういう人間の一人だというだけさ」 「なるほど納得いった。遠坂殿の表の協力者の一人というわけか。話の腰を折って済まなかった続けてくれ」 今の説明で十分疑問が解消されたファイターは詫びの言葉と話の続きを促してきた。 「では話を戻すが、実は今この国は二つの勢力による内乱に近い状態にある。 まあそれでもこの冬木は京都のような抗争が激しい土地とはある程度無縁の土地ではあったのだが……」 「なんと……。この国は内乱中であったのか? 内乱は長いのか?」 ファイターが少々驚いたような顔をしている。それと一緒にこの国の民への僅かな同情が言葉の端々から滲みでていた。 「ああ。聖杯戦争には全く無関係な話だっただけに特に言う必要はないと考えていたんだが……どうやら事情が変わってきたらしい」 ここで一気に刻士の表情が曇った。 「その様子ではあまり良くない報せだったようだな遠坂殿?」 「あまり、というよりかなり、だね。その内戦をしている両勢力に属する人間が既にこの冬木に入り込んで来ているようだ。 昨夜から今朝頃にかけて町中や宿場などでこの辺りでは見慣れぬ怪しげな集団が複数目撃されている。 出で立ちや雰囲気それに訛りからして明らかに堅気の者たちではなかったらしい。まあ帯刀している時点で一般人ではないがな。 それで不審に思った見廻組の人間がその連中に接触を試みたまではよかったのだが、その一時間後彼らは変死体で発見された」 「───穏やかではないな。して、その不審な連中が手を下したと?」 「うん。その見廻組の中で唯一生き残った新入りはそう主張している。新人は上司命令で詰所まで報告しに戻ったのが幸いしたようだ」 「その連中がやったという証拠があるのか? 我々のような連中の仕業である可能性もあると思うのだが?」 「……変死体は背後から刃物で寸分狂わず心臓を一突きされたのと、紐状の物で瞬間絞殺されたものの二つ。 つまり殺人の手口は暗殺。しかもこの一切の無駄がない殺し方、かなりの手練によるものだ。 アサシンがいないのにこんな鮮やかな殺し方をするマスターはまずいないし、今となっては雨生ですら証拠隠滅を怠らないだろう。 そしてその辺の山賊や悪党ではそんな高度な殺人技能は持っていない。 となると消去法で浮かび上がるのが密偵などの戦闘訓練を受けた者による殺人だけだ。 ………しかも運の悪いことに私にはその仮説を裏付けるような心当たりが一つある。 あの連中が冬木に人を送って来るなんぞただのつまらない噂だと思っていたんだがな………」 そう呟く刻士の表情はまるで苦虫を噛み潰したように醜く歪んでいた。 ──────Riders Side────── 「それは確かなのか?」 諜報員からの報告を受けたゲドゥの眉間に深い皺が刻まれた。 おかげで牧師のただでさえ厳つく重苦しい面相にさらなる威圧感が加わっている。 遠坂刻士が知人からその事実を知らされるよりもさらに早い段階に代行者一派は自らの情報網よりその情報を入手していた。 最新情報の報告に参じた部下はゲドゥの威圧感に怖じることなく淡々とした口調で報告を読み上げている。 「はい。両町の監視に当たっていた数名がほぼ同時刻に二つ以上の異なるグループを確認してます。 彼らの動向を仔細に監視し、念の為に宣教師を装い接触してみた結果恐らくこの国の間諜か何かではないかと」 「なぜそんなものがこの町にいる?」 「この地へ訪れた時から行なっていた情報収集で得た結論によればこの国はどうもほぼ内戦に近い状態にあるようです」 「内戦だと……? それを何故もっと早く報告しなかったッ!!?」 報告の不備をゲドゥに一喝された部下は深々と頭を下げると、再び元の淡々とした口調で報告を続けた。 「申し訳ありません。今回の任務には直接的に影響することはないだろうと思い報告を怠りました。 実際に我々がこの地に足を踏み入れた時点の調査ではこの内戦がこの地での任務に絡んでくる可能性はゼロに等しかったもので……」 諜報員の言い分は尤もな話だった。 彼らがこの地に足を踏み入れた時点では、この冬木は幕末の動乱とは離れた位置に存在するただの港町にすぎなかったのだから。 「ならば何故そうではなくなった? なんらか原因があるはずだろう」 それを聞いたゲドゥは部下への叱咤を早々に切り上げた。 過ぎた終わったことに牧師は興味を抱かない。指揮官として今彼が興味を抱くのはそうなってしまった原因だけである。 「はい。町民たちの噂話によりますと数日前アーチャーが多数の死者を出したあの大規模な破壊行為が原因ではと囁かれております。 ここからは噂で得た断片的な情報からの推察になりますので真偽は不確かなのですが───」 どうしましょうか?と男は視線で伺いを立てた。 「構わん続けろ。推測なら推測だと先に断ってから得た情報全てを報告しろ」 ゲドゥは即答に近い形で報告の続きを促した。 推察も立派な一情報である。というのがゲドゥ牧師の信条である。保有情報量は多ければ多いに越したことはない。 後はその情報を取捨選択するだけの能力が指揮官にあるかどうかの問題だが、ゲドゥにはその点は何の問題もない。 「了解。あの破壊を新型兵器によるものと勘違いしたこの国の政府と反乱軍が兵器の真偽を探るべく密偵を送り込んだのではないか、と」 それを聞いたゲドゥの口から嘆息と舌打ちが漏れた。 「チッ、よくもそんな面倒な勘違いをしてくれたものだな。 この国にも教会とは別の独自の退魔組織が存在する。我々は互いに不干渉が原則だとは知っているな?」 「もちろんです。ならば教会の人間がこの国に無断で入り込んでいるのを連中に悟られる訳にはいきませんね」 「そうだ。ならどうすればいいかわかるかな?」 そんなことを言って部下に意味深な視線を送るゲドゥ。その瞳はどこまでも冷たく温かみが決定的に欠けていた。 「はい。すぐに監視に回っている者全てに伝達します。我々の存在が外部に漏れる前に連中を見つけ出して口を塞げと」 「よろしい。私も手が空き次第密偵狩りに加勢する。何があってもこの国の退魔組織には感付かれるな。 最悪組織間の抗争に発展する恐れがある。それを防ぐ為なら如何な手段を講じることも許可する」 ───如何なる手段も許可する。 それは即ち、関係者だろうと無関係者だろうと疑わしきはすべて殺せという冷酷な方針変更の合図であった。 「それからもう一つ。誰かすぐにヴァチカンへ帰国させろ。教会に極東の聖杯は贋物である旨を報告せねばならん。 能力の高い者を一人以上帰還させ確実に組織への報告を完了させろ。情報源は始まりの御三家からだ。信頼出来る情報だ」 密偵は重々承知と返事をして足早に屋敷を立ち去っていった。 ──────Archers Side────── 湖底で発生した気泡がゆらりと水面に上ってゆくように、ゆっくりと間桐燕二は深い眠りから覚醒した。 燕二の寝室は全雨戸を閉め切っているみたいに薄暗い。間桐邸は主人《ぞうけん》の意向によって常に夕闇のように薄暗いのだ。 そしてもう一つ言えば強盗まがいの糞野郎《セイバー》どもが到る所を滅茶苦茶にしてくれたせいで少々埃っぽい。 この薄暗さの感じだと時刻は正午を回ったくらいか。と、燕二は胡乱な頭ながらもこの環境に完全に慣れ切った感想を抱く。 燕二は起床するとまず最初に体を軽く動かしてみた。全可動箇所に不具合がないかを確かめるように慎重に慎重に動かしてゆく。 うん特に問題は無い。どこにも致命的な不具合はないようである。 体の所々に若干の鈍痛はするが我慢できない程ではないし、なにより昨日の"あの激痛"と比べればこんなもの虫刺されも同然だ。 昨日は終始散々な目に遭った厄日だったが今は体の傷もなんとか安定している。 「痛みは───それほどないな。……チッ」 自分の体に不具合が無いことを確認した燕二は無意識に舌打ちしていた。 認めたくはないことだが、それもこれも全て間桐臓硯の魔術の力量が非常に優れていたおかげであった。 己の力だけではこの状態に戻すまでに5日は余裕でかかった筈である。しかし臓碩はそれをたった一日で完了してみせたのだ。 自分の魔道では爺には勝てないとまざまざと見せ付けられているようで正直胸糞が悪い。 俺は臓碩の便利な人形に過ぎないのか…………? ………いや絶対にそんなことはない。 自分は臓碩など怖れてはいないと、燕二は精一杯の虚勢で陰鬱な目覚めを振り切った。 まずは飯を食って体力の回復を図ろう。その後は鬱憤を晴らすための女だ。 昨日の戦闘で大量に消耗した魔力を手っ取り早くしかも迅速に回復をする必要がある。 そのためにも町の若い娘を数人適当に見繕って蟲倉で■■してやる。 燕二は邪な色を含んだ暗い笑みを浮かべて普段よりも上質な作りの袴を手に取った。 ◇ ◇ 三時間後───。 魔術師は全ての仕事を愉しく愉しく完遂させた。 燕二はまず馬車の手配をして深遠川の向こうの町まで出向くと、器量の良い女を適当に見繕うべくしばし町中を巡った。 そうして彼の眼鏡に適った生娘たちに声をかけると、催眠暗示を使い馬車に乗せそのまま何の痕跡も残さず間桐邸へと引き返した。 ───帰宅後。 地下の蟲倉では冷血な魔術師による狂気の宴が開かれていた。 痛みと苦しみと恐怖で泣き叫ぶ乙女たち。 それを魔術師はゲラゲラとさも愉しげに蹂躙した。蹂躙し尽くした。 彼にとっての処女とは魔術的価値と女としての価値が同時に内包されているとても貴重な"玩具"である。 破瓜の血。活力に満ちた瑞々しい肢体と血液。女の命とも呼べる長い毛髪。やわらかい肌。 それら全てがこの宴の主催者である魔術師に恩恵を与えてくれた。娘たちを絞り尽くす為の器具なら幸いなことにいくらでもある。 魔術師はそれらを使って少女たちからありとあらゆるものを強奪した。 あとには何も残ることは無い。 生命も魂も純潔も肉も骨も何もかもがマキリという名の魔蟲たちに喰いしゃぶり尽くされて消えた。 「ふぅ。そこそこの足しになったな」 こうして、乙女達の全てを喰らい尽くした魔術師はまるでなんでもないことのように言い捨てて上機嫌に蟲倉を後にした。 この薄暗い洋館にはヒトの姿をした鬼しかいない。 ただ一人の例外《えいゆう》を除いては───。 「オイ……………この際じゃ一度ハッキリ言っておくが貴様らは趣味が下劣すぎるわ。見とってとんでもなく胸糞が悪い」 強奪の儀式が終わり、燕二の所業の一部始終を見る破目になったアーチャーは言葉通り心底胸糞悪そうにしていた。 戦いに犠牲は出て当然という価値観を持っているアーチャーではあるが、それでも目に余る所業というものはある。 アーチャーにとってのソレはまさに燕二がついさっきまで行なっていた儀式のような所業のことであった。 弓兵の姿形は見えずとも魔術師へと放たれるその透明な視線は……怒りあるいは敵意そのもので染まっていた。 こんなものは味方に注ぐ視線では断じて無い。 「力を得るための生贄が必要なら必要だったでわかる。じゃがあれほど嬲る必要がどこにあった? どうせ殺すんなら一思いに殺してやらんかこの下衆めが」 アーチャーは真実怒っていた。 この弓兵が己のマスターを小馬鹿にすることはよくあった光景だ。 だが燕二にここまで明確で間違えようのない侮蔑を向けたことはまだなかった。 「ああん? 誰が下衆だと奴隷風情が偉そうに! おまえの意見なんか初めから訊いて無いんだよっ! そもそもこれは聖杯戦争に勝つ為にやってることだ。それをとやかく言われる筋合いがどこにある。 大体おまえの宝具が魔力を無駄飯食らいするからこんな補給が必要になってるんだろうが。 おまけにマスターさまの魔力で宝具を使っておきながらライダーを倒せずに逃がす始末だこの無能がッ!!」 下僕に下衆呼ばわりされカチンと来た燕二がすかざずアーチャーを罵倒し返す。 「それは貴様の魔力量が野ネズミ並に少ないのが原因じゃろうに。他人のせいにするでないわ能無しめ」 しかしそれをアーチャーは失笑混じりに皮肉った。 「なんだと!? おい主人に対する口の利き方を再教育してやろうかこの道具がッ!!?」 「なんじゃい? 令呪でも使ってみるか? おぅやれるものならばやってみい! ワシとしては大歓迎じゃぞ? これでとっとと貴様とおさらばできるわい」 挑発につぐ挑発で両者間の緊張が一気に高まる。 その状態で本気で睨み合うこと二分。両者の無言の圧力が極限まで膨れ上がった頃。 先に燕二の方がこの膠着状態の継続を放棄した。 まるで失笑だとばかりに鼻で哂った態度で再び階段を上っていく。 「フッ、くだらないねアーチャー。そういう英雄気取りごっこがしたいのなら今度また別の機会にでもやってくれよ鬱陶しいから。 どう足掻こうとも今のおまえはマキリ陣営の駒《サーヴァント》でしかないのさ。 マキリの手駒にそんな青臭い正義は必要ない。お前が正義の味方になれる機会なんてこの聖杯戦争では存在しないのさ」 「……チッ。この腐れマスターめが」 その後、両者のいがみ合いは次の日まで続いた。 ──────Fighters Side────── 結論から言うと状況は最悪だと言わざる得なかった。 「なんてことだ………」 恐怖と好奇でざわめく人混みの中で刻士は本気で頭を抱えていた。 妙だが聞き流せない噂を耳にし、さらに今朝の竹内氏来訪を経てある程度の覚悟はしていた。 今世間で最も注目を集める連中がこの冬木にいる。 どういう事情かはともかく最悪にややこしい勢力が自分の管理地に現れたのだ。 だとしても遠坂刻士は冬木のセカンドオーナーとしての意地とプライドを賭けてこの地の秘密を隠匿し抜くつもりでいた。 なのに目の前にあるその物体がより一層事態の悪化に拍車をかけている。 死者出たことは竹内氏から聞いていた。暗殺に近い形でこの町の人間が殺されたのも知っていた。 だが目の前にあるアレはなんなんだ? 自分はこんなものの話なんて一言も聞いた覚えはない。 それはもはや原型すら留めていない肉の塊。 大量の赤ペンキと食べ残した安物挽肉を誰かがいたずらでぶち撒いたようにしか見えないくらいに破壊された人間の遺体。 しかしただの死体じゃないのは一目瞭然だった。なぜならただの一般庶民は刀など持ち歩かない。 現場現状から考えると明らかに幕府の人間か攘夷志士の死体だった。 死体の周りで現場検証らしきことをやっているのは多分この遺体の主の仲間たちであろう。 噂の実物をその眼で確認にした刻士は確信した。あれはただの一般人が纏えるような空気じゃない。 いくつもの死線を潜り抜け、戦闘を生業とする者でしか出せない歴戦の兵士のような気配を彼らそれとなく漂わせている。 結論から言おう。状況は遠坂刻士にとって最悪だと言わざる得ないものになっていた。 死体を遠目から傍観している刻士だったが皮肉にも彼には殺人犯の見当が既についていた。 またしても雨生の仕業である。 この死体の周囲───というよりもここいら一帯には隠匿用の結界が展開された形跡が残っていたからだ。 その残留痕跡を調べれば自ずと犯人の答えは出た。 だが刻士が頭を悩ませているのはそこではない。 彼らが何の目的でこの冬木にやってきたのかはまだ分からないが、どちらにせよこの一件で連中の目がより厳しくなることだろう。 それどころか下手をするとここへ大量の人員、あるいは最悪軍隊さえも派遣されかねない。 もしそんなことにでもなればこちらはもう聖杯戦争の続行どころではなくなってしまう。 怖いくらいに無感情な表情をしている刻士が誰にも悟られぬようにギリリと奥歯を噛み締めた。 正直あまりやりたくはなかったがもうやるしかない。 こちらも何がなんでも冬木の異常を外部に漏れさせる訳にはいかなくなった。 刻士は野次馬の集団からそっと離れると、周囲に人の目が無いことを確認し連中を監視するための使い魔・翡翠鳥を一羽空へと放つ。 飛び立った翡翠鳥は誰にも見られることなく監視に最適のポジションに降り立つと主人へ向けて生放送を開始した。 監視状況を瞼の裏の映像で確認すると刻士はこれ以上ここに留まるのは危険と判断しさっさと中心街へ踵を返していった。 その後、遠坂たちは町の何箇所かで何らかの結界が布陣されていたのを発見したので(恐らく雨生の仕業と思われる)、 今後の戦略と八つ当たりの意味も兼ねて一つずつ丁重丁寧に潰してやるのだった。 ──────Sabers Side────── 今の時刻は深夜零時を過ぎた頃だ。 月は高く、時折雲の狭間から丸い顔が地上を覗いている。 颯爽と英馬を駆る騎士とその腰にしがみつく少女は今宵も冬木の町を目指し夜の森を駆け抜けていた。 アインツベルンの別荘はとりあえずは冬木の圏内であると言っていいのだがそれでも町までは馬で数十分はかかる程度の距離がある。 地理的にいえば深山町の郊外にある柳洞寺よりもさらに郊外に位置する場所になるのだ。 道中これといった会話はない。 昼間の冬木に行くのと違い、深夜の冬木入りはそのまま戦場入りを意味する。 生死に挑むせいかセイバーの雰囲気が昼間の陽気な姿とは完全に異なり、いつの間にか戦いに臨む戦士の顔つきに変わっていた。 緊張感を滲ませた騎士の背中を見つめながらわたしは今聞くべきかどうかを思案していた。 昼間はずっとどうやってセイバーに聖杯に託す願望を聞き出すかを考えていたが、結局空しくも良案は浮かんでこず仕舞いで終わった。 あんな夢を見た後で気が進まないのは確かだ。 しかし聞かない訳にもいかなかった。これはある種マスターとしての義務でもあるから……。 あらゆる願望が叶うとされる聖杯。 ならば仮に邪な祈りや破滅的な悲願を成就させんとする英霊が絶対にいないとは言えない。 綾香もローランがそんな歪な願いを持ってるとは思えなかったが、しかし彼が悲劇的な最期で散ってしまったのは揺るがぬ事実だ。 あの瞬間のローランがどんな気持ちだったのか……想像するだけで沈鬱な気持ちになってくる。 その壮絶な痛みは当人にしかわかりっこない。他者が理解できる筈もない。 でもただ一つだけ。 他者のわたしにも理解できることがある────。 いや、むしろ理解できるからこそ彼女はセイバーに確認しなければならないのだ。 「ねぇセイバー」 「ん? なんか言ったアヤカ?」 セイバーはいつも通りの語調で背後を振り返ってくる。 わたしは内に渦巻く様々な感情を押し殺し、覚悟を決めた。 回りくどい聞き方は止めだ。きっとセイバーにはストーレートな聞き方をするのが一番いいと思う。 「…………事故起こされちゃたまんないから前は見なさい」 あ、いけね!なんて言ってセイバーは慌てて前を向き直した。幸い馬が優秀なおかげか事故は起きなかった。 わたしはセイバーに気付かれぬようにスゥっと深呼吸をし─── 「セイバーは聖杯になにを願うの?」 「──────────────」 綾香は本当に回りくどい聞き方を一切捨て、躊躇なくそして容赦なく、真っ向から問いをぶつけた。 思わぬ問いに騎士の大きな背中がピクリと反応したのをわたしは見逃さなかった。 セイバーからの返事を数秒だけ待ちそれでも返答がないことを確かめてからゆっくりと言葉を続ける。 「当然あるはずでしょう? 貴方たち英霊はわたしたち人間からしてみれば神様みたいな存在よ。 まあ厳密に言えば英霊は神霊ではないけれど大雑把に分類してしまうと、人間から見た貴方たちは神様と大して変わらない。 多くの人々から崇め奉られるヒトよりも遥か上にいる存在が……貴方たち英霊。 そんな英霊がなんの理由もなく人間の下につくわけがないわ。猿や犬の下につくような人間なんかいないのと同じ。 でももしつくことがあるとしたらただ一つ。それに見合うだけの見返りがある場合のみよ」 「い、いきなりどうしたんだアヤカ? ちょっと変だぞキミ」 わずかに動揺した風な表情でセイバーがもう一度こちらの顔を窺ってきた。 一方のわたしは夢の一件を悟られぬよう努めて魔術師然とした態度と鉄面皮を貫いている。 「別にいきなりなんかじゃないわ。 相方の突然の変更やら敵に殺されかかるやらのバタバタで先送りになってたことを今やってるだけよ? わたしたちマスターは自分のサーヴァントの願望を知っておかなきゃいけない。そしてそれはサーヴァントの方も同じでしょう? サーヴァントも自分のマスターの願望を知っておかないといけない。でないと本当の信頼関係は生まれないわ。 残念なことにわたしたちはまだそれが行なえていない。だから聞いてるのよ」 少女の凛とした様子からある種の覚悟を敏感に感じ取ったのだろう。 問いを避ける術はないと悟ったセイバーは少し考え込むような気配を滲ませると、 「……………………そういうキミは聖杯になにを願う?」 と、逆に綾香に質問を投げ返した。 「───そうね。正直に話せば……悪いんだけどわたしには特に叶えたい願いはなかったわ」 セイバーの質問に対しこっちも一応正直な気持ちを話してみた。 「まさか冗談だろう。自分から命賭けの聖杯戦争に参加したのに叶える願いが無いだって? アヤカこう言うのもなんだが流石にそれは嘘だってオレでもわかる」 するとわたしの解答に案の定といった具合に騎士は驚き不満そうな顔をしていた。まあこれは当然の反応だろう。 「失礼ね、確かにすごく嘘っぽいけど嘘じゃないわよ。 だってそりゃそうでしょ。元々わたしはお祖父様の助手役として聖杯戦争に参加する予定だったもの。 マスターになる予定なんか全然無かったんだから叶えたい願望なんかも当然用意してないわよ。 ランサーのマスターになった後も色々とバタバタしてて願いを考える余裕もなかったしね」 「あ~………」 わたしがもう一度道筋を立ててちゃんと事情を説明してあげると、セイバーはちょっと同情したような顔で一応納得してくれたらしい。 「でもこうなったのはどれもこれもみぃんなライダーのせいよ! アイツが余計な介入してくれたせいでこっちの予定は滅茶苦茶よ! みてなさいよライダー! 絶対わたしたちの手で百倍返しでぶっとばしてやるんだからーーーッ!!」 なんか色々思い出したら怒りが再燃したのだろう。 綾香は勇ましく拳を握りしめて静寂な夜に向かって吠えている。 「ふ~ん。なら今も同じなのか?」 すると綾香は頭を横に振って、 「でもそれも最初の頃の話よ。最初はあくまで魔術師としての経験のため勝ち残ることが目的だった。 けどそうね。聖杯が本当に万能の願望機なら勝ち残った暁にはお祖父様を生き返らせるってのも良いかもしれないわね。 どんな願いも叶えてくれるってんならこのくらいはやって貰わなくっちゃ割りに合わないし」 「おおーっ! それいいな! きっとアヤカの爺ちゃんも喜ぶぞ! しかしアヤカ頭いいな感心したぞ。確かに聖杯なら出来そうだなぁ」 セイバーもセイバーでケラケラと笑いながら彼女の案にとても肯定的な反応をしている。 その笑顔を見ているのがすごく辛くなって。 だからわたしは────夢を見てからずっと思っていた核心を突く一撃を放った。 「だけどそれは貴方も同じなんじゃないのローラン?」 「え─────?」 その言葉にさっきまで笑っていた騎士の顔が一瞬にして凍りついたのが背中越しにでも分かった。 昼間からずっとずっと真剣に考えていた。 もし自分がローランだったなら一体何を望むのかと? ローラン辺境伯は聖堂王シャルルの下で友も富も名誉も栄光も最愛の女性も全て手に入れた。 そんな英雄が人間の下についてまで、聖杯に縋りついてまで叶えたい願望なんてそれこそ極僅かしか思い当たらない。 その願いは騎士にとってはどうしようもないほどに渇望する祈りであると同時に─── 私たち───現在を生きる人間にとってはあまりにも不都合な願い。 わたしは心の中でセイバーに謝りながら騎士の隠された内面へと踏み込んでいく。 「貴方の伝説はわたしもよく知ってるわ。ローランという英雄がどういう人生を歩みどういう最期を迎えたのかなんてのもね。 ローランの歌なんて所詮第三者が伝えたものよ。信憑性なんて怪しいもんだし正確性にだって欠けてると思う。 だけどね、そんな他人が歌い伝えたようなものでも一つだけ正しいものがあるわ───」 わたしは一瞬だけ、ここで止めてしまおうかと考えた。 そうすればきっと何事もなく今の良好な関係を続けられる。 話のオチは見当外れな冗談でも言えばいい。 そしたらきっとセイバーは笑って済ませてくれるだろう。 あとは今後極力この話題を避ければすべてが丸く収まる。 ────それでも沙条綾香はそんな己の軟弱をぐっと押し込めて自分の騎士と相対する道を選択した。 「ローランという英雄は周りの人間を間違いなく愛していた。聖堂王を、親友を、許嫁を、仲間を、そして国の皆を。 例えば聖杯の力を使えばサーヴァントはヒトとして第二の生を謳歌することも出来るかもしれない。 生前出来なかったやり直しが出来るかもしれない。でも貴方はそんなものに全く興味がない。 だってここには貴方が愛した人たちが誰一人としていないから。 だから貴方は誰しもが心の底で願う人生の再挑戦にも意義が感じられない」 「…………………………」 騎士は背後の少女には振り向かず、ただ前を見詰めたまま愛馬を走らせ続けた。 セイバーは何も言わずにこちらの話に耳を傾けてくれている。 だけど、いつものコロコロと変わる愛嬌ある表情が今はどこにもないのが見えずとも容易に想像がついたのが悲しかった。 「貴方は間違いなくロンスヴォーの地で絶望した。 この世の誰よりも絶望した筈よ。自身の判断ミスで愛する親友と全ての仲間たちを失ったことに。 あんな終わりなんて絶対に認められなかったはずよ。 結局親友の代わりに生き残れず、聖人を犠牲にして、挙句自身も否定できず、なに一つ叶わず全部が無惨に散ったのが貴方の最期よ。 ………そんな貴方が願わないわけがない。聖杯に縋ってでも叶えようとしない筈がない……! わたしなんかよりもずっとセイバーの方が皆の死を否定したいんじゃないの……!? 貴方が誰よりもあの戦いの結末を否定したいんじゃないの……?!!」 気付いたらわたしは泣いていた。 なにがあろうと我慢するつもりだったのに……。その懸命の覚悟は呆気なくも崩れ去った。 騎士の悲痛な思いを知ってしまったからこそどうしようもなく苦しい。 誰よりも理解出来てしまったからこそ認めるわけにはいかない願い。 心底あんな夢見なければ良かったのにと、わたしはこの運命を呪った。 「だけど、わたしは……貴方の祈りを潰さなければならない───。 現在《いま》を生きる全ての人間を代表して、その願いは認められない。叶えさせるわけにはいかない。 それでもなおどうあっても願いを叶えたいのならば……貴方は令呪を持つ邪魔者《マスター》を─────斬るしかないわ」 全てを吐き出し終わったわたしは後はもうただ静かに涙を零すしかなかった。 ローランや全てのパラディンがロンスヴォーで生き残るということ。 それは即ち世界史の大幅な改竄を意味していた。 中世ヨーロッパで最大規模の大帝国を築き上げた聖堂王シャルルは後の世界に多大な影響を与えている。 そしてそんな王の転落のきっかけとなったのがローランやオリヴィエを含むパラディンたちのロンスヴォーでの全滅だった。 もし彼らがロンスヴォーで戦死せずに存命していれば聖堂王の統治が続き、さらに領土が現在の歴史よりも広がっていただろう。 世界に及ぼす影響が小さいちっぽけな島国の歴史が改竄されるのとはワケが違う。 まさしく世界規模の歴史改竄。 当人にそのつもりはなくとも騎士がやろうとしているのはつもるところそういう次元の話なのだ。 もしそんな願いを成就させたのなら今の世界がどうなるのか。 今の世界が跡形もなく消滅するのか、あるいは歴史が分岐するのか、はたまた今の世界に何の影響も無いのか。 どちらにせよどういう結果になるのかなど綾香には想像もつかない。 故に綾香はローランの悲痛な祈りを誰よりも理解していながらも否定しなければならなかった。 それこそ今あるこの世界と現在に生きている全ての人間のために。 気まずい沈黙が二人の間に泥のように停滞している。 だがもうどうしようもない。綾香は自分のサーヴァントに宣戦布告をしたも同然なのだ。 マスターとサーヴァントがお互いの願いを予め確認し合うのは土壇場でこういう事態になるのを避けるためだ。 しかし綾香は敢えて自ら地雷原に飛び込むような真似を選んだ。 相手の願望の予想がついているのなら最後のまで黙っているのが賢い選択だったのだ。 聖杯を手にしてから最後の場面で令呪を使って掌を返せば簡単に問題は解決したであろうに彼女は決してそれを良しとしなかった。 彼女はセイバーの悲願を理解できるからこそ、捨て身で己の騎士に選択する権利を与えたのだ。 これを不服とするなら自分を斬り捨て願いを叶えるしかない。でなくばわたしが貴方の最大の障害になると。 それまでずっと軽快に疾走していたヴェイヤンチーフの健脚が止まり、わたしは地面に降ろされた。 たったそれだけのことに思わずビクッと体が反応してしまう。 多分これからヤル気なのだろう。 そりゃそうだ。たった今セイバーに絶縁状にも似た宣戦布告を叩きつけたんだから。 剣で斬られるのって痛そうだなぁと、諦めと納得にも似た心持ちで来たるべき痛みに眼を固く瞑って顔を伏せていると、 「────────ふぅバカだなあアヤカは。そりゃ的外れの思い過ごしだぜ」 騎士はそうこちらに言い聞かせるように苦笑しながら、篭手で覆われた無骨な手でわしゃわしゃとわたしの頭を撫でていた。 「え………え?」 状況がさっぱり理解出来ずにいるわたしはすごくマヌケな顔でキョトンとしていた。 するとセイバーはまるで理解出来てないわたしを納得させるように再度同じ台詞を穏やかな声で言ってくれた。 「だから思い過ごしだって言ったんだよ。オレの聖杯に託す願いはアヤカが思っているような大事じゃないぜ?」 そう言って泣きじゃくる妹をあやす兄のようにもう一度わたしの頭を撫でた。 「────だからキミがそうやって泣かなくていい」 「え………? ウソ……なん、で………? だって、セイバーの願いは………」 違うの?っと視線で尋ねるとセイバーは首を横に振って違うとハッキリと否定した。 「アヤカは根本を勘違いしてるぞ。そもそもオレたちに騎士にとって戦死は手柄に勝るとも劣らない名誉なんだ。 オレたちのような神のための剣となって戦う騎士は戦場で果てることで天国での椅子を得られる。それはとても善いことなんだぞ。 だからもしオレがみんなを生き返らせるようなことしちまったらオリヴィエたちが天国に行けなくなっちまうよ。 いくらさすがのオレでもそこまで馬鹿な真似するはずがねーさ」 「なら……セイバーの願いって────?」 それからセイバーは一度悩むような顔付きをすると、 「正直なトコあの光景を思い出しちまうからあんまり言いたくないんだけど……でも教えとかなきゃ勘違いしたキミがまた泣くからな。 それは良くない。うん女子を泣かすのは騎士の面子的にもよろしくないあるまじき行為だ。だから一度しか言わないぜ?」 腹を決めたように表情を引き締めてその重く閉ざしていた想いを語り始めた。 「前のマスター……ルゼリウフにも召喚されてから同じ事を聞かれたよ。その時は会いたい人がいるつって誤魔化した」 「会いたい人?」 「ああそうだ。でも彼女に嘘は言ってないぜ? 思い出したくないから思い出そうとしなかっただけでさ」 「貴方が聖杯の力で会いたい人っていうのは………もしかしなくてもオリヴィエやオード、それにその他のパラディンたち?」 こくりとセイバーは首肯する。 まあローランがここまでして逢いたい人なんてそんなにはいないだろう。 でも逢いたい? 正直そこがよくわからない。 生き返らせるのでもなく、死の運命を変えるでもなく、ただ再会を果たして何をするというのだろうか? 「聖杯の力でオリヴィエや他のみんなに逢うだけなの?」 わたしは当然の疑問を尋ねてみた。まさかただ逢って再会を喜び抱き合って昔話してお終いではないはずだ。 彼らとの再会はあくまで前提条件でその先が必ずある筈である。 「いいやそれだけじゃない。オレの願い、このオレがなさねばならない使命は──────オードを救うことだ」 「みんなと逢って………オードを救う──?」 ───オード。 オリヴィエの妹にしてローランの婚約者でもあった美しい女性。 最愛の人たちを同時に失った悲しみから悲劇的な最期を迎えてしまったローランにとって最愛のヒトの一人である。 なにがあろうと彼女を救うと────。 ローランのその言葉からは何よりも真摯で自身の存在意義をも賭けた断固たる決意が感じられた。 「オレは輝ける人生の最後の最期で大罪を犯した。それはとんでもない罪だ………」 悔やんでも悔やみ切れぬ罪の告白。騎士は自身を恥じるように目を伏せている。 わたしは恐らくあのことだろうと察した。 「それって………オリヴィエの忠告を聞かず角笛を吹かなかったこと?」 ローランの歌を知る者なら誰もが一度は抱く感想であろう。 もしもあのときローランがオリヴィエの忠告に従いオリファンを吹いていれば違った結末になっただろう。 しかし若く勇猛な騎士はそうしなかった。その行動が己を深く絶望させることになるとも知らずに。 「いや違うんだ、そうじゃない。 オレの罪は────親友を、仲間のみんなを死なせちまったことじゃない……ッ!!!」 だがセイバーの口から出たのこちらの予想に反した否定の言葉だった。 「え……? でもあれがなければ貴方達は────」 「違うんだよアヤカ……違うんだ………。 オレたちパラディンは必ずどこかの戦場で果てる運命にあったんだ。どんな運命だろうがその結果だけは絶対に変わらない。 ロンスヴォーか、十年後のフランク本土か、はたまた三十年後の遠い異国の地かの違いでしかない。 オレたちパラディンは全員最期のその刹那まで誇り高く神と聖堂王の聖剣であり続けようと誓い合っている。 だからオレたちの戦死は元より避けるつもりもない運命なんだ」 それからセイバーは昔を思い返すような遠い目をしてこんなことを言った。 「多少格好悪い話だけど、オリヴィエや大司教の言葉の意味が今になって理解できたんだ。 仮に、もし仮にオレがパラディンの誰かのミスで死ぬことになったとしてもオレは絶対にソイツを恨まないだろうって。 あの時のオリヴィエやみんなもそれと同じ気持ちだったんだ。 元々オレたちは運命共同体。共に戦場に生きて共に戦場で死ぬ覚悟を決めた強い絆で結ばれた間柄だ。 オレが危険に臨むというのならみんなもオレと共に戦うだろう。みんなが危険に臨むというならオレは先頭に立って戦うだろう。 だからみんなの死に対してオレが罪を感じる必要はない。逆にオレがそうなったとしても友に罪を感じて欲しくはない」 わたしはますます分からなくなっていた。 セイバーが親友や仲間たちの死に対して罪を感じていないのならば、一体何にこれほどまでの罪を感じているのだろうか? 「親友たちの死に罪がないのなら……それじゃあローラン辺境伯の何が大罪だっていうの?」 するとセイバーは突然両拳を固く握りしめると天へ向かって呪うような眼つきで怨嗟の絶叫を上げた。 その目尻が僅かばかり濡れていたのにわたしは目敏く気付いてしまった。 「オレは……オレは────どうしようもない"ウソ"をついた大罪人だ………ッッ!!!!!」 教会で粛々と懺悔するのとは明らかに違う憎悪に満ちた罪の告白。 それは白銀の騎士が誰にも気付かれぬようにずっと胸の奥に深くひた隠し続けていた未練の根幹を曝け出した瞬間でもあった。 「キミは知らないかもしれないがオレは決して許されない嘘をついたんだ……………最低の嘘吐きなんだよオレは……。 それも一人に対してじゃない。王に、親友に、婚約者に、仲間に、そして二万もの部下たちにだ───ッ!! オレは必ず勝つと皆に約束したのに───オードに必ず帰ると約束したのに……オリヴィエにオードを頼まれたのに───!!」 セイバーの瞳から止め処ない雫が零れ落ちてゆく。 押しとどめていたものが決壊したかのような勢いで零れるソレは次から次へと溢れて止まることがない。 「なのに、なのにオレという奴は無様に負けた挙句に約束すら守らず身勝手にも死んだッッ!!!!」 ローランがずっと自身の大罪だと感じていたこと。 その正体を、その業の深さをようやくわたしでも理解することができた。 だからどうしようもなく胸が重く苦しい。 「アヤカ、キミは何故オリヴィエが無理矢理にでもオリファンを吹かなかったかわかるか? 何故みんなが明らかに無謀だとわかる戦いに同意したのかわかるか?」 わたしには無言で首を横に振ることしか出来なかった。 セイバーの迫力に気圧されたこともある。 しかしなによりも彼の姿があまりに痛ましくて、まともに言葉が出せなかった。 「答えは簡単さ。別に難しいことなんかじゃあない。 みんなオレを信じてたからだ。オレの言葉を一切の疑いもなく信じてくれたからだ───ッ!! オレが勝てるってあいつらに言ったから、勝利を約束したからみんなはそれを信じてくれたんだ!! オレなら勝てると、ローランがいるから自分たちは絶対勝つと! オリヴィエもオレなら本当に勝てるかもしれないと信じたからこそオレの面子を守るために無理矢理には角笛を吹かなかった! ロンスヴォー血戦よりも危機的状況なんて他にもあったんだ。 デュランダル無しでドラゴンや魔物どもと戦うことになったり、少数部隊で行動中に異教徒大隊の包囲・奇襲を受けたこともあった。 けどローランって奴はそれを全部見事潜り抜けてきた。だから今回も大丈夫だってあの場にいた全員がそう信じてたんだッ! それはオードだってそうさ! オレの絶対帰るって言葉を100%信じてずっとずっと長い間待っててくれてたんだ!!」 「だっていうのに……………オレは色んな約束を破った──────」 無力感からかセイバーの握り締めていた拳が力無く解けてゆく。 ずっと天を睨み付けていた瞳はいつからか地面を見つめていた。 「嘘をつくことはキリストの教えでは罪だ。 だからオレは、聖杯の力でもう一度みんなに逢ってちゃんと謝罪し赦しを乞わなくちゃいけない」 騎士は皆を死なせてしまったことよりも皆の信頼に答えられなかった己を深く恥じていた。 「…………そう、それがセイバーの願いなんだ」 納得がいった。確かに何万人規模の霊魂を現世に招来するなんて通常の方法では叶うまい。 ましてやその中には幾人もの英霊の魂が混ざっていればなおさら通常の手段では不可能な奇跡である。 だからこそセイバーは聖杯の力を求めている。通常では叶わぬ奇跡を成就させるためにどうあっても万能の杯が必要なのだ。 ───しかし違った。セイバーの瞳がそっとわたしの浅はかな考えを否定している。 騎士の目的はあくまで一つのみ。 彼は"最初からたった一つ"の祈りを成就させるべく、ただ一人のヒトを救うためだけに、この熾烈な闘争に挑んだのだから。 「これはあくまでオレのみんなに対するケジメだ。 ずっとそうしたいと願ってはいたけどそのために聖杯が欲しいんじゃない。 ────ただ一人。たった独りオレの愚かさの犠牲になったのがオードだ。 オレが彼女につらい犠牲を強いてしまったのならば─────オレがこの手で彼女を救う」 さっきまで夜空を仰ぎ見るか地に俯いて決してこちらの眼を見ようとはしなかったセイバーがわたしを眼を見詰めている。 真っ直ぐ見詰めてくるローランの碧眼はもう濡れてはいなかった。 己の罪の重さに泣いていた男は、救わねばならない最愛の女性の名を口にした瞬間、決意に満ちた英雄の顔に戻っていた。 「彼女には何の罪もなかった。あんな悲劇的な最期を迎えなければならない理由なんてどこにもなかったんだ!! オレが死なせたも同然だ……オレがオードを殺しちまった。 絶対に祖国へ帰り君と結婚するという約束も果たしてやれずに……彼女は暗い絶望の中で独り死んだ。 しかも今この瞬間でさえも……彼女はまだ独りなんだ………」 今のわたしには返す言葉もかけてやれる言葉もなかった。 ただ黙って一人の男の未練と後悔に耳を傾けてやることしか出来ない。 「あのままじゃオードは救われない! これじゃ天国にいっても安らぎなんてない! オレはそんなの認めん。絶対に認めねぇぞ! オレはオリヴィエに頼まれてんだオードを頼むって! あの約束はまだ死んでねえ、まだちゃんと生きてんだ!!」 激情のまま一気に捲し立てたせいだろう、セイバーは肩で大きく息を吐いている。 その後一拍の間をおいて呼吸をゆっくり整えると、 「だからオレはこの戦いに最後まで勝ち残ってオードと結婚する。そしてオリヴィエと本当の兄弟になるんだ。 それを心から望んでいたオードのために。 生前果たしてやれなかった彼女の願いをオレがこの最果ての地で果たしてみせる───! ────このローランが必ずオードを救ってみせる」 決心を滲ませた瞳で天へと宣誓した。 「オレがみんなと逢いたいのはロンスヴォーでの赦しを乞うためでもあるけど……、 それ以上にオードの結婚をオリヴィエたちに祝福して貰うためなんだ。 オリヴィエだって言ってたからな、祝儀は多くの者に祝福されないと真の幸福とは言えないって。 だからオードだけ居ても駄目なんだ。オリヴィエだけでも駄目なんだ。これはみんながいないと絶対に駄目なんだよ」 「これが────オレがこの戦に全身全霊を賭ける動機だ」 こう締め括って、騎士の独白は終わった。 「────────」 互いに語ることがなくなり二人の間になんとも言えぬ沈黙が流れている。 わたしはせめて何か言わなくちゃと頭の中でややパニックを起こしながらもあれこれと考えていると、 「これで、本当の信頼関係は生まれただろうかアヤカ───?」 セイバーは少し照れ臭そうにしながら右手をこちらにそっと差し出してきた。 握手だ。それも戦いに生きた男同士がするような、俺はお前を信頼するぜ。だからあんたも俺を信頼しなってな感じの熱い握手。 わたしも同じように手を伸ばしガッシリとセイバーの掌を握り締めた。 「セイバー………ええ勿論よ! お詫びにこっちも全幅の信頼の証として一つ提案をするわ。 わたしたちが勝利者になった暁にはまず貴方から願いを叶えていい。 聖杯にも限界があるかもしれないし、セイバーもそっちの方が安心でしょう?」 それからわたしはつらい記憶を思い出させたことへのせめてもの礼としてそんな提案をしてみた。 勿論含みなしの100%信頼の証としての提案である。 セイバーの悲願は完璧に純粋なものであり、危険な要素は微塵もないと判断したためだ。 「え、いいのか? 君にも生き返らせるたい祖父《ヒト》がいるだろ」 「わたしの方は最悪蘇生できなかったとしても構わないわ。もう遺体も焼いちゃってるしね。 お爺様だって十分長生きしてまぁ満足してるだろうし、なによりお爺様の遺志はわたしが魔術師として大きく成長することだもの。 聖杯戦争に勝ち残れた時点でお爺様からの宿題はきちんとやり遂げたわけだし、蘇生が駄目なら駄目で許してくれるわきっと」 出来るだけセイバーに気を遣わせないようにわたしは出来るだけ明るく軽い感じで言ってのけた。 半分位は強がりだが正直お爺様を先に生き返らせたせいでセイバーの方が駄目でしたなんて事態になる方が遥かに後味が悪い。 というか精神的ダメージが大き過ぎて立ち直れない予感がする。 「まあそういうことだから聖杯に願いを叶えるのは貴方が先よ。ちなみにこれはもう決定事項だから変えるつもりはないわ」 「すまん。それからありがとうアヤカ」 騎士は肩膝を着き深々と頭を下げてから少女の心遣いに心からの感謝の気持ちを述べた。 そんな面と向かった感謝の言葉に少女の顔がかなり赤くなっていたのは森の木々たちだけが知る秘密である。 二人は再びヴェイヤンチーフに跨ると景気良く馬を走らせ始めた。 より一層絆を強くしたコンビは挑むべき戦場を目指して颯爽と駆け抜けてゆくのだった。 ──────Berserkers Side──── 雨生虎之介にとって学問とは一言で言い表せば人生のようなものであった。 人生の半分を学ぶことに費やしてきた彼はある意味生粋の学者であると言ってもいいのかもしれない。 学ぶことを喜びとし、識ることを娯楽として生きた人生。 彼は魔道を本業として学ぶと同時に様々な一般学問も自ら進んで習得した。 蘭学、数学、化学、言語学、歴史学、医学、薬学、解剖学などなど。そのジャンルは実に多岐に亘る。 特に解剖学と語学は彼が非常に関心が高く得意とする分野であり、その習熟度はその道のプロフェッショナルにも劣らない。 人体解剖の知識経験は本物の医者にも劣らず、言語力は西欧の主要国語の殆どを話せてしまうほどの秀才っぷりであった。 そんな虎之介の最近お気に入りの外来語は今注目の国『あめりか』の英語。これは蘭語に続く久々のヒット言語だった。 まだ学び始めて一月程度の拙いものだが言葉の所々に英単語を織り交ぜて喋ってしまうくらいに虎之介は気に入っていた。 「……………………………」 そんな学ぶことに関して無類の才気の発揮する魔術師が現在熱心に取り組んでいるものがある。 名付けてサーヴァント学。 まあ簡単に説明すればこれはヘイドレクを学ぶための学問、といったところだろうか? ヘイドレクの能力、特性、欠点、燃費など様々な事を詳しく研究して最大効果を上げられる管理運用法を模索する雨生流の学問。 それが彼の言うすーぱーくーるな学問サーヴァント学である。 「……………むむぅ、よぅしそのままそのまま……ぬ? ……おおおおおおおお!??」 阿鼻叫喚に包まれる地獄の試験管の中を虎之介は冷静ながらも熱い研究者の眼差しで実験結果を見守っていた。 虎之介がバーサーカーを召喚してからはや十日以上の日数が経過している。 しかも不幸中の幸いか燃費が悪い上に集団リンチを受けた雨生には研究時間(聖杯戦争休業日)も十分にあり、 まあこれだけの時間的余裕があれば研究テーマを一つに絞った彼なら何らかの研究成果を出せるというものである。 そうした努力の研究成果《けっしょう》の一つが彼の目の前に確固とした形で存在していた。 血の海の真ん中で多数の亡骸の山を踏みつけながら───ソレは立っている。 「く、くくくやった……あははははっはっはっはっ!! イエーイ成功だ! "ぐっどぐっどぐっどべりーぐっど"! 実に"ぐっど"だ俺ーーー! ああ、こんなに"くーる"過ぎる自分が怖い……まさに"あいあむじーにあす"って感じ? おめでとう俺! ありがとう俺! "こんぐらちぇれーしょんず"俺! "おぅ~せんきゅー"俺!ってなアハハハハハハー!!」 実験の大成功に歓喜の喝采を上げ興奮する虎之介。 この成功はきっとこれから始まる雨生虎之介伝説の幕開けを告げる福音になることだろう。 なんて支離滅裂で意味不明な自信が沸き上がってくるくらい彼のテンションは上がっていた。 これはそれほど価値のある実験成果だったのだ。 学びの天才が確立させた過去に類を見ない技法。 喜びに踊る虎之介の足元には力尽きて崩れ落ちた狂戦士の亡骸が───── ──────V&F Side────── 助けろ!ウェイバー教授!第二十四回 V「久しぶりだな諸君」 F「久しぶりだな諸君!」 V「またしても前回から一月以上の期間が開いてしまったわけだが……」 F「開いてしまったわけだが!」 V「まぁそのなんていうかだな」 F「まぁそのなんていうかだな!」 V「フラットうるさい!!」 F「すいません先生! 自分のキャラクターを忘れて錯乱してました!」 V「一月程度で忘れるキャラクターならさっさと止めてしまえ」 F「グスングスン」 V「今話は全体的にそれぞれのキャラの背景や人間性の掘り下げがメイン……で終わったのは素直に謝っておく。 さて今回でようやく全サーヴァントの願望が出揃ったな。ローランの願望は最終的にあんな感じのになりましたとさ」 F「なんでわざわざあんな感じにしたんですか? 捻くれ者ですか?」 V「だって過去やり直しだとアルトリアの願望ともろ被りするし、如何にも予想通りな願いって感じがするじゃないか」 F「でもプロット案のから変更したんでしょ?」 V「いやだってな……最初のプロットだと酷いなんてもんじゃないんだぞ? これがメモにあった初期願望だ。 綾香『今でも後悔してるのねみんなを死なせてしまったことに……』 セイバー『みんなが死んでしまったものは仕方が無い。だから代わりにオードとの結婚式を開くお!兄弟になろうぜオリヴィエ!』 オリヴィエ『………………え?』 綾香『…………』 このメモ見返した時、ローランワロタwどうしようもないアホの子ww状態だったからな……」 F「これはなんて酷い自己中でしょう!」 V「だろう? だからちょっと装飾つけてもう少し見られる形に纏めなおしたんだよ。前話の過去話もあったから余計に必要だろう」 F「ローランさんらしいと言われればらしいんですがこれはいくらなんでも話の流れ的に……」 V「シリアスなことやってるときに、なに考えてんだこいつはww ってなっちゃったからな。後から冷静になって止めた」 F「止めて正解だったと思いますよ先生。それにしても良い人ですね沙条さんは!」 V「まあ遠坂凛系統の人格だから善人なのは間違いない。ただ魔術師だからドライなところもあるが。おじいちゃーん!」 F「生き返らなかったらごめんで許してーー」 F「ところで先生、俺雨生さん久しぶりに見ましたよ! なんですかあの人超頭良かったんですか!? 新設定ですか!?」 V「雨生は元々頭はよかったという設定だ、ZEROで龍之介の先祖が蘭学とオカルト学んでたからな。 龍之介と同様に好奇心が旺盛でとことんまで知ろうとする特徴がある。その結果多種多様な知識を得ることになったわけだ。 外国語はペラペラで半年もすれば英語もペラペラになるだろう。マイブームが続けばそのうちルー大柴語みたいのを喋り出す。 虎之介は普通の学者やってれば学界でヒーローになってだろうに……」 F「先生は特別なマスターいないって言ったじゃないですかーーーーっ」 V「ん? いや虎之介は魔術師としては並も並、超が付くほどのド並だぞ?」 F「あれ……?」 V「虎之介は確かに学ぶことに関しては天才的だが魔術は一般学問とは違う。学び続ければ誰しもが高みに到達するわけじゃない。 どちらかと言えば音楽や芸術のような生まれついての才能がなきゃ結果を出せない分野だ」 V「魔術理論の研究は出来ても実践し確立するだけの才能がないから大成できないのが雨生虎之介という魔術師だ」 F「なるほど先生と同じなぶるあ───!!?」 V「私は大魔術師だ。雨生など我ら時計塔四天王の中でも最弱の存在よ! ただ全マスターの中でこれだけ自分のサーヴァントと真剣に向き合ってるマスターは恐らくいまい。 本編では語られてないがアイツ四六時中バーサーカーの理解に努め、コミュニケーション取る努力をしているからな……」 F「うわぁ……凄い無駄な努力ですね……」 F「ところで先生、あの竹内さんって……」 V「竹内さんは竹内さんだろう。遠坂家と表の付き合いが深い家系の人間で刻士のシンパの一人で何かと手助けしてくれる良い御仁だ。 庶民娯楽の商いをやっていて冬木界隈の政財界ではちょっとした有名人。画家としての才能もあるらしく春画も描いたりする」 F「じゃあ那須さんは……」 V「那須さんは那須さんだろう。竹内さんと同じく遠坂家と表向きの付き合いが深い家系の人間で竹内さんと一緒に商いをやってる。 物書きの才能もあるらしく娯楽小説も何冊か出してる冬木界隈ではちょっとした有名人だぞ。 二人とも商売で創り上げた情報網を持っているからそこから得た情報を刻士に流してくれるよい御仁だ。稀に嘘付くがな。 しかしこんな基礎的でつまらん質問をするんじゃないフラット! 遠坂家には色々と便利な人付き合いがあるんだ。それこそ戸籍無い新婚人妻に偽造戸籍を用意したり出来る程度のな」 F「はぁ……すいません。じゃあ別の質問にします。 今話の頭であっさりぶっ殺されてしまった志士さんの仲間の火村さんってアレですか、人斬り罵倒斎とか呼ばれてないですか?」 V「知らない。そんな人全然知らない。キワミとか無関係。それでは生徒諸君また次回!」 F「……………オトナってずるいと思います」