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変態糞親父 せんずり 声を上げないやつはNGだ せんずり 申し訳ないが昼はNG ジャズ朗読 糞まみれで ああ^~ ああ^~もうクソが出る 声を上げないやつはNGだ せんずり もうクソが出る 申し訳ないが昼はNG 岡山の変態糞親父 やったぜ。 ああ^~たまらねえぜ 気持ちええんじゃ クソまみれや 突うずる 投稿者 ドバー 早くクソまみれになろうぜ ヘンタイクソ土方 もう一度やりたいぜ もう顔中 もう顔中クソまみれや やったぜ 岡山の変態糞親父できゅっきゅっきゅっニャー 気が狂うほど クソ 興奮してたまらないぜ ためて待つぜ やりたい
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オーシンの親父 名の通りトラキア776第1章に登場するオーシンの親父。 いわゆる頑固親父で怒りっぽい。 オーシンの「怒り」は恐らくこの親父から受け継がれたのだろう。 オーシンもエンディング後は見事に親父の性格も受け継いだようだ。 元気なキャラではあるが、既に妻には先立たれてしまっている。 何故かフィアナの村ではオーシンの家だけ領を守る塀の外にある。 ハルヴァンの妹パトリシアには名があるのに、オーシンの親父には名は無い等色々と不憫なキャラである。
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278 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/05(月) 21 19 10.55 ID ??? アムロ『二度もぶった!親父にもぶたれた事ないのに!』 ブライト『阿呆が。殴られもせず一人前になった男がいるか』 ケネス『最近は娘に『お父さん、いままでありがとうございました』と三つ指ついて言われる事の難しさよ。 ブライトキャプテン、あなたはこの家族関係が希薄な世の中において どこまで子供に生き、子供愛を貫けますか……ね?』 ブライト『無論、死ぬまで』 チェーミン「ねぇ、ちょっと盛ってない?」 ブライト「そ、そんな事はないぞ」
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「親父 咆哮」 プレイ日:2008.05.25 マスター:YD あらすじ PC1: PC2: PC3: PC4: NPC 敵側
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2005.08.27 14 39 しぐれもん ゴート・リーゼス 見れば分かると思いますが、リーゼス家の親父です(笑 超頑固者で、娘のことが大好き。 だが、娘に対する態度はなかなか厳しい。 心配するあまり厳しいのだが、イージャはそこら辺を分かってない。 マーシャは、親父さんのことを理解している。 娘に彼でも出来ようものなら、「貴っ様ぁぁぁぁ!!!!!」と言って、殴りかかるだろう(笑 娘の涙には弱い。 豪快な性格で、あまり沖には出ないものの漁師をやっている。 野良(--) オヤジがでてくるとは。なんかイージャが不良娘に思えてきた。マーシャは優等生的お嬢様か?(笑) けっこういいとこの家っぽいぞ。イージャも少なくとも学校で魔法習ったんだろうし。 このまま一家族つくれてしまいそうだ。お母ちゃんを考えよっと(笑) 08/27 19 52 しぐれもん なーんか、頑固親父的設定を考えてみたくて(笑08/27 21 08
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親父の味P(おやじのあじ) 非凡な演出センスを持つP。 俺ランキング 最新作 代表作 幻想的な三拍子MAD 初投稿作品 iM@S_Inst.祭 テーマは悪ガキ 一部の隙も無いハイテンションMAD ニコ動一覧 タグ-親父の味P マイリスト 【ニコニコ動画】親父の味Pの家内制手工業 外部リンク SlowCurve タグ一覧:P名 P名_お サイト持ちP デビュー2007.9下旬 俺ランキング 投稿数10作品以上
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親父の唄 作詞/81スレ491 作曲/81スレ499 朝電車に揺られて思ってたのは、初恋の香りと娘の姿 薄くなった頭とダサい服と 嫌われて当然 少し寂しいよ 父さんなぁ携帯買ったんだ 使い方よく分からないけど ずっとお前と繋がってたいんだ そう言ったら、気持ち悪がられるだろうけど いつか大きな恋をして ここを離れていくんだろう そんな日が来ることは覚悟してたけど 夢じゃダメなのかな 随分綺麗になったんだね 父さんの自慢だよ 久しぶりに笑顔を見せてくれたね 涙は流すもんじゃないよ 思い出すのは、小さな頃の運動会 転んで泣いて でも立ち上がって 僕にメダルをくれたなぁ 思い出すのは、振り袖を着たお前 お前が誰より何より一番綺麗に見えたんだよ いつからか心は離れてしまったけど ずっと見守っていてやるよ 朝電車に揺られて思ってたのは、花嫁姿の娘の姿 胸ポケットの携帯にメールが届いてた 僕は微笑んだ 音源 親父の唄
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【名前】変態糞親父 【出典】ゲイ向け掲示板のコピペ(真夏の夜の淫夢とは本来は関係ない) 【性別】男性 【年齢】53 【キャラ設定】 「変態糞親父」についてぇ お話します 「変態糞親父」と言うのはね スカトロプレイが気持ち良いという、とあるゲイ向け掲示板の投稿者のことを言うんだ 岡山在住で身長163cm、体重90kgで53歳 スカトロホモプレイを余さず文章で表現するので人によってはドン引きものだろうね でもね、おっさん口調の独特の文体や「ああ^〜」「はよう糞まみれになろうぜ。」等 インパクト抜群の名言の数々から一部で人気になり、名コピペの座を獲得したんだよ 淫夢語録としてもよく使われる「申し訳ないが〇〇はNG」「やったぜ。」などはこのコピペが元ネタなんだ だから本当はホモという接点以外は淫夢は関係ないんだよ それから、ド変態だけど凄まじく潔く ド変態だけど高齢の割には2chに書き込めるぐらいのIT番長だったり ド変態だけど誰にも迷惑をかけていないのも大きな特徴だね さあ、みんなもお父さん、お母さんに感謝して、元ロワのあらすじを読もうね! 【あらすじ】 こぴぺろわ 投稿者:変態親父 (10月8日(土)07時14分22秒) この前から、殺し合いに参加させられた連中、申し訳ないが命の奪い合いはNG、 それから俺は変態だが他人を殺すなど納得が出来ない。 それよりもみんなで糞遊びしながらよがり声をあげる声を聞きたいぜ。 無益な争いを止めるなら味方は誰でもOKだぜ。 どんな悲しい目に遭っても絶対に殺し合いはしないから、接触したらせ○ずりしながら情報交換してくれ、 参加者と情報交換した第一回放送直後以外はドライブモードにしてあるのであまり語られていないぜ 以後の経緯は電話で変態的な話をしながらせんずり掻きながら妄想しようぜ わしは163*90 53歳の変態土方親父や。090-????-???? いきなりち○ぽの連呼でも良いぜ。声を上げないやつはNGだ。 思い切り変態の声を上げれる奴だけリピロワ2016の話を見てくれ。ち○ぽがいきり立つ話だぜ。 【本編での動向】 やってられねえぜ。 投稿者:変態糞土方 (12月23日(金) 00時37分52秒) 昨日の12月23日に安藤のにいちゃん(高校一年)とわし(53歳)の二人で会場北にある川の土手の下で盛りあおうとしたぜ。 この前の殺し合いの時のように糞遊びの楽しさで殺し合いを止めようとしたんや。 ところがにいちゃんはわしを見るなり敵意を持ってスタンドを出してきたんや。 ま、待て。 しばらくしたら、にいちゃんの眉間がひくひくして来るし、電撃が出口を求めて雲の中でぐるぐるしている。 なんとか落ち着く説得しようとしたら、先に兄ちゃんがわしの全身に雷をドバーっと出して来た。 それと同時にわしも命を落としたんや。もう体中、ケロイドまみれや、 なんか別の世界線からの警告を感じたそうだが、そんなんで殺されたわしの気持ちはどうなるんや。 登場話で退場なんて違う意味で、ああ~~たまらねえぜ。 しばらくしたら安藤の兄ちゃんは暴走してマーダー化するし、兄ちゃんの魔王化を突うずる止められなかったことが気が狂う程気分が悪いんじゃ。 おまけにわしの死体と糞と小便がずるずると流れていった結果、二次被害で縮地法使いの兄ちゃんが破傷風のリスクを負って気持ちが悪い。 安藤にいちゃんも波平のおっさんの腹にスタンド腕を突っ込んで殺している。 やはり安藤は誰かが殺してでも止めてもらわないといけない。 安藤、大勢で糞まみれになると最高なんやで。復讐なんて忘れてこんな、変態親父と死者スレで糞あそびしないか。 ああ~~早く糞まみれになろうぜ。 追加で超高校級の希望を持った対主催となら最高や。わしは163*90*53,や 糞まみれでやりたいやつ、至急、死者スレに来てくれや。 土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。
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「彼女は赤面した」はなぜNGなのか?/「描写」について 今日はものすごく細かい話です。 (例文1)ハルヒは赤面した。 (例文2)顔をトマトにように真っ赤にしてうろたえるハルヒ…… (例文3) 「(略)あんたにじっと見られると副交感神経が刺激されて顔面特有の神経血管反射が起こって血管が拡張して……」 「いや、もういい。おまえの顔見てたら、何が起こってるか、俺にもわかる」 「……顔が……真っ赤になるんだからね……」 描写というのは、近代に入ってから(二葉亭四迷がツルゲーネフの「あいびき」を訳したのが画期だとされてます)日本の文芸に輸入された技法で、親父書きにとっては「天敵」です。 未だに、これといった工夫をしてない描写(いまだに小説の地の文の大部分を占めるものです)を読むのはつらいです。私が会話ばかりをお話を多く書くのは、実はこういう理由です。ばれたらしょうがない、ですね。 TTTさんの同人誌をみていたら、ハルヒやキョンがやたら赤面してうつむいてます。ああ、これを文章でやろうとおもったんですが、「ハルヒは赤面した」なんてと書いたら、それこそ元も子もない訳です。それを読んでも、なんだかものすごくよそごとな感じが(少なくとも私は)してしまいます。 これは表現が貧しいとか、そういったレベルの話でないのは、次の例を見るとわかります。 例文2はほんの少しだけレトリカル(修辞的)ですが、元も子もないのは、相変わらずです。 というよりも、レイコフが言ってますが、比喩というのは物事のある側面には光を当ててくれますが、それ以外の部分が背景に退く副作用をも持っているのです。「トマト」という比喩は、ハルヒの顔の赤さや、赤くなったハルヒの顔(の愛らしさ)に光を当てているのかもしれませんが、今の場合、表現したいのはそういうことではない。いや、勝手に引用しておいて言いすぎました。ここは通りすぎるべき表現であって、ここで足を止めて欲しい箇所じゃないので、これでいいのです。むしろ定型句的な使い方がよい箇所です。 で、散々言った後に出す貧しい作例ですが、親父書きが考え採用したのは例文3です。ちょっと行数が多いので、ずるいのですが、ズルの理由は後述します。この例文が登場するのは、この掌編の結末、最後の最後の箇所である、とだけ言っておきましょう。 つまり、ここですべると、失敗です。元のもくあみです。ここは足を止めて欲しいどころか、できたらスタンディング・オベーションが欲しいくらいの大切な箇所です。 例文に帰ります。ハルヒ、いきなり壊れてます(笑)。赤面について、生理学的叙述をつらつら並べるなんてことは、普通はやりません。親父書きですら、やったことはないです。明らかに冗長ですし、日常語ですらないのです。分かる人は分かるかもしれませんが、あえて分かりにくい表現を選んでいるとかんぐりたくなります。 ハルヒの叙述が、自分の現在の状態を直接にはインデクスしていないことにも注目です。 人が自分の現状であるにもかかわらず、それをあたかも物理法則や客観的事実のように語っているとしたら、ある種の解離が生じてます。言葉を話すことは随意的な行動ですが、赤面は不随意的な反応です。赤面は随意的でないからこそ、つまり自由に意思によってコントロールできないからこそ、人間関係においての信用度はかなりのものがあります。赤面は口よりもものを言うのです。 ハルヒは、デレデレ(随意的行動と不随意的反応の一致)を拒否しながらも、過剰な言葉を、しかも今の状態に反しない(内容としては一致する)言葉を、語りつづけます。言うなれば、違う射角から同じものを撃ち抜いているのです。 しかし相手のキョンが、もういい、わかった、とストップをかけているにも、かかわらず(というか、ここまででハルヒが赤面していることは火を見るように明らかなのに)、暴走ハルヒはとまりません。 もしキョンが 「おまえ、顔赤いぞ」 とでも無粋なことを言えば、ハルヒは即座に 「赤くなんかないわよ!」 と切り返していたでしょう。キョンも読者も真っ赤な顔して何言ってんだ、ハルヒ、と思うところでしょう。 キョンは、もういい、わかったから、といったようなことを述べています。賢明な読者ならば、これだけでわかるところですが、ハルヒはキョンに分かるほど、すでに赤面しています。まだ、どこにもそうは書いてないですが、「赤面」に関するキーワードが、あちこちにばらまかれているのですから、分からない方がおかしいです(笑)。だから、キョンが止める時点で、ハルヒの言葉はもはや不要なのです。 しかしハルヒはなおも語りつづけ、ここに彼女の言葉は、彼女の顔を表現できるところまで追いつきかけます。しかも、ここでハルヒが使う表現は、なんと仮定法です。つまり「もし、〜だったら、私の顔は真っ赤になるだろう」。まるで「でも、いまはしてない」と小さい声で言い添えたくなるような。この期に及んで、まだ言うか。というか、そんなかわし方がまだあったのか(全然かわせてないけれど)。 言葉が、ある場面の状況を伝達するだけのものであるならば、この箇所は、ものすごく冗長です。なにしろ 「ハルヒは赤面した」 で、情報としては必要十分であるかに見えるからです。 けれども親父書きが書きたいのは、ハルヒの顔色が赤いか青いかということではありません。 情報伝達としては過剰でも、叙述が過剰であるそのことこそが、何よりも過剰に語ってしまうハルヒの心理状態と、それに対応する生理状態(すなわち赤面)を、示してしまっています。そして、それを止めるに止められない、あるいは制止できないが受けとめざるを得ないキョンの(表情を含んだ)リアクションがどういうものか、敷いては二人の関係はどのようなものかを浮かび上がらせたいわけです。これはSS書きなら、誰だってそうでしょう。 情景描写で済むところを、二人の言葉と言葉によるインタラクション(やりとり)によって、わざわざ書いているのは、そういうことです。このためには、静止画のごとき描写では足りないのです。 同棲までして、やることやって、互いに見つめあうと赤面する。 爛れたカップルでない、バカップルですね。 ああ、こんなに長く、何かいてんだが(笑)。
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親父が来る その1から 計画なき逃亡をぶち上げたハルヒに、おれは首を振った。 「ハルヒ、ダメだ。前にも言ったろ。恐怖と不安は逃げれば逃げるほど、大きく強くなるって」 「じゃあ、どうすんのよ」 「馴化だ、簡単に言えば、馴れるんだ。詳しいやり方は、今教えてやる。使えるものは3つあるんだが、まずは……ハルヒ、拳をつくってみろ」 「こ、こう」 「シャドウ(・ボクシング)まではいらん。今、鼻をかすめたぞ」 「ごめん」 「ぐっと握って、腕に、二の腕に、肩にありったけの力を入れてみろ。ぶるぶる震えるくらい。……そしたら、ぱっと一度に力を抜く」 「ふう」 「これを全部の手足、胴体でやる。筋弛緩法って奴だ。恐怖や不安と両立しない感情や生理状態があるって話も、前にしたな。怒りや食欲や性欲の満足もそうだが、リラックスってのも恐怖や不安と両立しない。怖がってるときは、体もこわばってる。だから、体を緩めてやれば、両立しない恐怖や不安のレベルが下がるわけだ。リラックスできるなら、腹式呼吸でも、なんでもかまわん。ただ恐怖のときパニックになっても、これが使えるように練習しとく必要はある。これが武器その1」 「その2は?」 「2つ目は、言語ネットワーク自体を馴化する方法だ。恐怖や不安は、言葉のネットワークにのって拡大する。大勢の前で不安が高じてしゃべることができなかった人が、人と密着する電車に乗れなくなったり、ひどくすると人と会う可能性を回避するため外出自体できなくなる。「人と会う」という言葉つながった様々な場面に、恐怖が進出していく。この作用を止めるには、言葉という刺激をくりかえして馴化させる、やり方がある。これもやった方が早いな。ハルヒ、『雷!』って聞いたら、雷鳴や稲光のイメージが頭に浮かんだりしないか?」 「い、今のは、あんたが急に大きな声を出すから、びっくりしただけなんだからね!」 「わかった、わかった。すまなかったな。……雷は直撃を受けたら死ぬかも知れんが、『雷』って言葉にはそんな力はない。言葉は、「雷は直撃を受けたら死ぬかも知れん」といった知識や、雷鳴や稲光の体験といったものと結びついて、人を恐怖させたりする。ところでハルヒ、一番好きな飲みものはなんだ?」 「一番かどうかわからないけど、今はオレンジジュースが飲みたいわね」 「オレンジジュースと言ったり聞いたりしたら、オレンジジュースの映像とか味が思い浮かばないか?それに誰とどこで飲んだとか、そういう体験とか思い出とかも」 「……な、なに言わせんのよ、バカキョン!」 「いや、心の声はともかく、今、おまえは何も言ってないぞ」 「……」 「次、進んでいいか? ちょっとした実験だが、100回、『オレンジジュース』と言ってみろ。口に出してもいいし、心の中でも構わん。100回言い終わったら教えてくれ」 「…………言ったわ」 「オレンジジュースのイメージとか思い出とか、どうなった?」 「どうもこうも、『オレンジジュース』って繰り返すので精一杯になって、他のことなんか考える余裕がなかったわ」 「これも、使えると思わないか?」 「つまり、あんたは、あたしに雷って100回言わせようっての?あたしは雷と言葉を聞くだけでも嫌なんだけど」 「ああ、すまん。できないなら、構わん」 「誰もできないなんて言ってないでしょ!わかったわよ、やればいいんでしょ、やれば!………はい、言ったわよ」 「速かったな」 「嫌だから早口でやったわ。どう?」 「おれが尋ねる方だ。稲光とか雷鳴とかのイメージは浮かんだか」 「必死で唱えてたから、それどころじゃなかったわね。でも、雷が好きになったわけじゃないわ。相変わらず、言うのも聞くのも嫌だし」 「その程度の効果だってことだ。だが、言葉は所詮は言葉に過ぎない、というのは知識としては知っていても、言葉のネットワークはそういう知識のあるなしに関わらず、言葉と他のイメージや記憶をつないでいく。実際に100回いう体験をすると、言葉のネットワークが部分的であれ休止することを体感できる。すくなくとも100回繰り返したからって、余計にあたまにこびりつくわけじゃないことがわかれば(実は頭にこびリつくのは逆に、その嫌な考えを繰り返し追い払おうとするからだ。耐え難い考えや体験の記憶ほど、回避による定着が起こりやすい)、怖い言葉でも、やってみようかって気になる。繰り返すが、逆に嫌な考えを打ち消そうとすると、ますますその考えに頭が占拠されることが多い。それよりはマシだってことだ」 「さあ、3つ目は何?」 「観察だ」 「は?」 「技法として心理療法に取りいれられるようになったのは、2000年前後になってからだが、仏教の瞑想法や西洋哲学にも同じような考え方がある。古代ローマの時代から、感情に動かされない境地が、哲学者達の目標だった。その伝統はデカルトまで続くが、次の世代のスピノザによって止めを刺される。『人は、感情をコントロールできず、逆に感情に翻弄されざるを得ない』とスピノザは断定する」 「じゃあ、ダメじゃないの」 「あわてず最後まで聞け。スピノザは、しかし、こう但し書きをつけた。『人が己の感情を対象として観察する限り、その束の間だけ、人は感情から自由でいられる』とな。感情の観察っていってもいろいろだから、具体的なやり方のひとつを説明するぞ。恐怖はおまえの『体』のどこに巣くっているか、それをつきとめるんだ。頭なのか、ばりばりになった肩か、棒のように堅くなった腕か、速く打ちつづける心臓か、速くなった呼吸をする肺か、しくしくいたむ胃袋か、それとも、さしこむように痛む腹か。頭のてっぺんから足のつま先まで、CTスキャンが体を輪切りにするように細かく確認していけ。恐怖はまだおまえと共にある。だが、それを探して見つめるおまえは、もう恐怖の言いなりじゃない」 「眉間に力が入ってる。顔がこわばってる。あとは手に嫌な汗、鼓動もいつもよりは速い。おなかは大丈夫、ふともも、足も普通……案外、体全体じゃないのね、恐怖に反応するのは。それとスキャンしてるうちに、なんか恐怖と距離を置けるようになったというか、楽になってきたわ……これは、使えそうね、キョン」 「さすがにコツをつかむのが早いな。何度か、別の恐怖をネタに練習するぞ。そうだな、ハルヒ、おまえが怖いものワースト10を書き出せ」 「そんなことするの?」 「ああ。怖さのMAXが100だとすると、雷の怖さはいくつぐらいだ?」 「あー、そうね、50くらい……かな。今ので30くらいにはなったかもしれないけど」 「恐怖の階層表ってのを、今からつくる。最高は100で最低は0で、10点刻みでいいだろう。30のところには『雷』と書いておけ」 「ほんとに書くの?……ああ、もう、書きにくいから、向こうむいてなさい! 〜 こわいものベスト10 byハルヒ 〜 100 あんたが消えて無くなること 90 あんたが、目の前からどこかへいなくなること 80 あんたが五感を失うこと 70 あんたが記憶喪失になること 60 50 朝起きたら、あんたが目を覚まさなくなってること 40 30 雷 20 10 あんたが他の女に走ること 0 ちょっと全部埋まんないけどいいでしょ!?」 「それはいいが、……全部、おれがらみだぞ」 「わ、わるい!?」 「わ、わるくなんかない。……言うまでも無いが、雷以外は多分、実現性ゼロだぞ。……あと、浮気は10なのか?」 「浮気じゃないわ。あんたが他の女に本気になった場合よ。五感も記憶も確かなら、連れ戻す自信があるから。少しは心配するだろうけど、って理由で恐怖度10よ! あたしの怒りの階層表もつくる?」 「いや、いい。それは胸にしまっといてくれ」 ● ● ● 「たのもー」 「バカ親父ね? どこの道場破りよ!?」 「なんだ、バカ娘。逃げ出す方に賭けたのに、まだいたのか?」 「あたしはね、逃げるのと負けるのが大嫌いなのよ! 昨日までのあたしと思って甘く見ないことね」 「正にそういうこと言う奴だったぞ、昨日までのおまえは。まあ、いい。せっかく用意した『怖い話』だ。冥土の土産に聞いてゆけ」 聞かせるだけで相手を冥界に送ろうなんて、どういう怪談だ。 「キョン、おまえは耳ふさいでて、いいぞ」 いや、それ、却って怖いですよ。 (親父の怪談) ガキの頃、いつも一緒に居た奴が、いつ頃からか、記憶に登場しなくなってることはないか? ガキが住む所は自分の意思のままって訳にはいかん。親の都合とやらで、引っ越したり、別の学校へいったりするんで、離れるのはめずらしいことじゃない。 が、ガキの頃遊んだ連中が、いい親父になって集まると、だれもそいつがどこへいったのか、それどころかいつまで一緒に遊んだのかさえ、記憶が怪しいやつが一人か二人いる。しかもどうやっても、そいつの名前が思いだせない。 集まった連中、全員がだ。 ひょっとしたら、おれたちは忘れなくっちゃならない記憶を掘り起こそうとしてるんじゃないか、と口にこそ出さないが、それぞれが思い始める。 苦笑いした視線が肯き合い、結局その話題はやめて、その日はそれで別れていく。親父達はもとの慌ただしい日常に戻っていくわけだが、そのとき集まった一人が、別の一人にいきなり深夜に電話してくる。 やつの名前を思い出した、と言ってな。 思い出したのは、それだけじゃない。もっと重要なこともだ。 そいつらは次の日の仕事がえりに会う約束をする。 だが、電話してきた奴は来ない。 夜も遅くなって、電話をうけた方が怒りながら、しかし一抹の不安を抱えながら帰途につく。 そして次の朝、なぜ電話してきた男が来れなかったかを知る。 そいつは、明日会う約束をした時間のすぐ後、風呂場で手首を切り自殺をはかって死んだことが、ニュースや新聞記事でわかる。 それを見て、電話をうけた男も、思いだすんだ。 いなくなった奴の名前と、どうしてそのことを思い出してはいけなかったのか、を。 そして、こいつも、別の誰かにそのことを知らせようと深夜の電話をかける。 だが肝心なことは伝えられないまま、明日会う約束だけが結ばれる。 そして、また今度も、電話を受けた奴は待ちぼうけとなる。 電話をした直後に、電話を書けた側はまた死に見舞われたからだ。 男達は、次々に死が報じられるかつてのクラスメイトたちの死に恐怖し、次に電話がかかってくるのは俺にじゃないかと、戦々恐々とする。 電話番号を変える奴、留守電にしたまま何日も帰らない奴、引越しして住所の知らせない奴、いろいろ手をつくすが、やがては「知らせ」がなんらかの手段で届く。 あるものは、封を切らない手紙を握ったまま、引越し先のアパートで死んでいるところを発見された。 持病もないのに、死因は心不全だ。 手紙の差し出し人は、一番最後に死んだ男であり、封筒の中身は白紙の便箋が2枚入っていただけだという。 そして封筒を握って死んだ男の名前で、別の者におなじような封筒が届いた。 ……これがその封筒だ。今度はおれのようだな。 その3へつづく 二人は暮らし始めました シリーズ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 二人は暮らし始めましたー外伝 ハルキョン温泉旅行 その1 その2 その3 その4(最終回) 二人はひきこもりました その1 その2 その3 二人は暮らし始めましたー場外 親父が来る その1 その2 その3