約 21,880 件
https://w.atwiki.jp/bsea/pages/96.html
発見物・ダンジョン財宝・地図や書きつけ テーマ 枠数 アイテム 報酬NPC 報酬 説明 備考 優しき女性の絵 5 岩窟の聖母聖母子と聖ヨハネ聖母被昇天ヒワの聖母花輪の聖母 ダ・ヴィンチ(マルセイユ) 孔雀のドレス(黒)(口説き+2)(社交+3)(美術+2)(冒険職)(名声40k) ギルドの依頼で発見した、聖母に関する絵画を集めた記録。 オーナメント岩窟の聖母(ロンドン工房職人)聖母子と聖ヨハネ(ヴェネツィア工房職人)聖母被昇天(サロニカ彫刻家)ヒワの聖母(ファマガスタ彫刻家)花輪の聖母(アントワープ彫刻家) 伝説の古代遺跡 8 ギザのピラミッドアブ・シンベル神殿カルナック・ルクソールコナーラク太陽神寺院ストーンヘンジブリハディーシュヴァラパレンケパガン遺跡 サンタ・クルズ侯爵(セビリア) 考古学者のローブ(紫)(考古学+2)(宗教学+2)(視認+1)(冒険職)(名声60k) 伝説で語り継がれる古代遺跡を発見し、形に残した記録。様々な遺跡を調査してみよう。 オーナメントギザのピラミッド(ジェノヴァ彫刻家)アブ・シンベル神殿(サロニカ彫刻家)カルナック・ルクソール(チュニス彫刻家)コナーラク太陽神寺院(マラガ彫刻家)ストーンヘンジ(アントワープ彫刻家)ブリハディーシュヴァラ(ナポリ彫刻家)パレンケ(中南米開拓地彫刻家)パガン遺跡(マリンディ彫刻家) 神々の化身 10 イシス像オシリス像ホルス像アンマ像アポロン像ゼウス像ポセイドン像アフロディテ像アルテミス像バステト像 サンタ・クルズ侯爵(セビリア) 考古学者の帽子(考古学+1)(宗教学+1)(探索+1) 信仰の対象となる神々の像を集めた記録。 オーナメントイシス像(チュニス彫刻家)オシリス像(マラガ彫刻家)ホルス像(ナポリ彫刻家)アンマ像(カーボヴェルデ彫刻家)アポロン像・アルテミス像(サロニカ彫刻家)ゼウス像・アフロディテ像(ファマガスタ彫刻家)ポセイドン像(リスボン工房職人)バステト像(マルセイユ工房職人) 駆け出しの財宝探検(No.1) 7 沈没船の航路図(リスボン沖 R1)沈没船の航路図(カナリア沖 R1)沈没船の航路図(ジブラルタル海峡 R1)海賊の書きつけ(バレアレス諸島沖 R1)沈没船の航路図(ブリテン島北部 R1)沈没船の航路図(カナリア沖 R1)沈没船の航路図(ブリテン島南部 R1) ガリレオ・ガリレイ(ピサ) 地理学入門(地理学+1) 大冒険者を目指す冒険者見習が書庫や海賊から集めた宝の地図の記録。地理学が対象。 リスボン沖 R1:セビリアカナリア沖 R1:リスボン、ロンドンジブラルタル海峡 R1:ロンドンバレアレス諸島沖 R1:ノルマン海賊(奇襲・バルシャ/小型バルシャ)?ブリテン島北部 R1:シチリア海賊(奇襲 戦闘用バルシャ/イオニア海)?カナリア沖 R1:ガリシア海賊(戦闘用バルシャ)ブリテン島南部 R1:アドリア海賊(バルシャ×2)/バレアレス海賊(奇襲)? 駆け出しの財宝探検(No.2) 6 探検家の書きつけ(ナポリ近郊R1)探検家の書きつけ(ビスケー湾R1)探検家の書きつけ(アテネ西 R1)探検家の書きつけ(地中海南 R1)聖職者の書きつけ(ナポリ教会R1)聖職者の書きつけ(チュニスモスク R1) ファルネーゼ公爵(セビリア) 歴史書(考古学+1) 大冒険家を目指す冒険者見習いが書庫や海賊から集めた宝の地図の記録。考古学と宗教学が対象。 ナポリ近郊R1:リスボンビスケー湾R1:ロンドンアテネ西 R1:ジェノヴァのものではない(ウスコク海賊(奇襲・戦闘用バルシャ/タレッテ)?)地中海南 R1:ノルマン海賊(ハンザ・コグ)ナポリ教会R1:セビリアチュニスモスク R1:リスボン 駆け出しの財宝探検(No.3) 4 動物の生息地図(アテネ西R1)植物の生息地図(ナポリ近郊R1)植物の生息地図(サロニカ南西R1)植物の生息地図(ジェノヴァ北西R1) ルイス・デ・レオン(バルセロナ) 動植物図鑑(生物学+1) 大冒険家を目指す冒険者見習が書庫や海賊から集めた宝の地図の記録。生物学が対象。 アテネ西R1:セビリアナポリ近郊R1:マルセイユサロニカ南西R1:ロンドン、チュニスジェノヴァ北西R1:イオニア海賊 駆け出しの財宝探検(No.4) 7 美術品納品記録(オポルト教会R1)美術品納品記録(マルセイユ教会 R1)宝物の地図(アテネ北西 R1)宝物の地図(ナポリ近郊 R1)宝物の地図(モロッコ西岸R1)宝物の地図(オスロ北R1)宝物の地図(スカンジナビア西岸 R1) ダ・ヴィンチ(マルセイユ) 絵画鑑定術(財宝鑑定+1) 大冒険家を目指す冒険家見習が書庫や海賊から集めた宝の地図の記録。美術と財宝鑑定が対象。 オポルト教会R1:セビリア、リスボンマルセイユ教会 R1:リスボンアテネ北西 R1:セビリアナポリ近郊 R1:リスボンモロッコ西岸R1:ロンドンオスロ北R1:西サハラ旅団(大型キャラベル)奇襲? 通常ならカイロ対岸R2でした。スカンジナビア西岸 R1:リヴォルノ海賊(シラクサ前) 古城に眠りし財宝 10 堺筒国友筒南蛮筒太刀国重朱漆塗りの櫛天平の香木天目茶碗家臣の呪術書稲富指南書 ウィリアム・アダムス(長崎) 兼元(攻撃力85)(剣術+2)(応用剣術+2)(剣) 安土城の遺跡ダンジョンで眠る財宝を集めた記録 堺筒:3F宝箱国友筒;8F宝箱南蛮筒:15F宝箱太刀:8F宝箱国重:15F宝箱朱漆塗りの櫛:上層クリア天平の香木:中層クリア天目茶碗:深層クリア家臣の呪術書:3F宝箱稲富砲術書:14F宝箱 紅き城に眠りし財宝 8 長戟イスパニア将軍の杖鄭成功の手記倭刀ネーデルラント操帆指南書鄭成功軍の弓淡水海上戦記翡翠の置物 何斌(安平) 戈(攻撃力85)(剣術+2)(応用剣術+2)(槍) 紅毛城の遺跡ダンジョンで眠る財宝を集めた記録。 長戟:8F宝箱イスパニア将軍の杖:上層クリア鄭成功の手記:8F宝箱倭刀:3F宝箱ネーデルラント操帆指南書:中層クリア鄭成功軍の弓:15F宝箱淡水海上戦記:15F宝箱翡翠の置物:深層クリア 遺跡群に眠りし財宝 8 百済の小刀丸木弓漆塗り角弓明心宝鑑百済の数珠百済王の護符高句麗弓術書青磁の花入れ 柳成龍(漢陽) 大将弓(攻撃力85)(狙撃術+3)(行軍+1) 宋山里遺跡群の遺跡ダンジョンで眠る財宝を集めた記録。 百済の小刀:8F宝箱丸木弓:3F宝箱漆塗り角弓:7F~8F宝箱明心宝鑑:深層クリア百済の数珠:上層クリア百済王の護符:中層クリア高句麗弓術書:15F宝箱青磁の花入れ:15F宝箱 地下墓地に眠る財宝(No.1) 5 地下墓地の書地下墓地の護符地下墓地の小刀副葬品の護符副葬品の日記 ジェーム王子(シラクサ) プレステ・ジョアンの脚甲(耐久70)(防御力21) シラクサの遺跡ダンジョンに眠る財宝を集めた記録。 地下墓地の書:上層クリア地下墓地の護符:2F宝箱地下墓地の小刀:5F宝箱副葬品の護符:5F宝箱副葬品の日記:中層クリア 地下墓地に眠る財宝(No.2) 6 お気に入りの宝石箱副葬品の腕輪死者の杖死者の首飾り奇妙なショートソード死者の呪符 ジェーム王子(シラクサ) プレステ・ジョアンの手甲(耐久70)(防御力12)(操帆+1) ボルドーの遺跡ダンジョンに眠る財宝を集めた記録。 お気に入りの宝石箱:2F宝箱副葬品の腕輪:上層クリア死者の杖:2F宝箱死者の首飾り:中層クリア奇妙なショートソード:5F宝箱死者の呪符:5F宝箱 仏の側に眠りし財宝 9 双手刀後漢書山海経陰符経註李広の弓六韜三略春秋の短刀 遁甲天書唐三彩の馬 マテオ・リッチ(澳門) 鉤鎌刀(攻撃力85)(応用剣術+2)(剣術+2)(槍) 楽山大仏近くの遺跡ダンジョンで眠る財宝を集めた記録。 双手刀:3F宝箱後漢書:中層クリア山海経:上層クリア陰符経註:8F宝箱李広の弓:8F宝箱六韜三略:15F宝箱春秋の短刀;15F宝箱遁甲天書:15F宝箱唐三彩の馬:深層クリア 地下墓地に眠る財宝(No.3) 5 インカ豪族の服インカ豪族のドレスインカ豪族の帽子特製インカチュニック黒真珠の髪飾り ジェーム王子(シラクサ) プレステ・ジョアンの兜(調味料取引+1)(防御+1) リマの遺跡ダンジョンに眠る財宝を集めた記録。 インカ豪族の服:中層宝箱インカ豪族のドレス:中層宝箱インカ豪族の帽子:上層宝箱特製インカチュニック:上層宝箱黒真珠の髪飾り:中層宝箱 ルクソールに眠る財宝 9 ネフェルティティの胸飾りアンケセナーメンの胸飾りアメンホテプ3世の頭飾りヒクソスの小剣王家の谷の手鏡イシスの護符生者の街の書死者の街の書神殿の護符 カーンサウフ(カイロ) ルクソール探検褒章(山羊毛織バーヌースorビーズ飾りガンドゥーラ) ルクソールの遺跡ダンジョンに眠る財宝を集めた記録。 アメンホテプ3世の頭飾り 3Fクリア神殿の護符 3F 宝箱アンケセナーメンの胸飾り♀ 8Fクリアネフェルティティの胸飾り♀ 8Fクリアイシスの護符 8F 宝箱生者の街の書 14F 宝箱ヒクソスの小剣 15F 宝箱死者の街の書 15F 宝箱王家の谷の手鏡 15F クリア ピラミッドに眠る財宝 8 古代エジプトの斧トトの護符九柱神の書ピラミッドのレリーフホルスの護符水晶のスカラベピラミッドの護符青銅の腕輪 カーンサウフ(カイロ) ピラミッド探検褒章(ベニバナ染ドルマン(考古学+1)orベニバナ染チャドリ) ピラミッドの遺跡ダンジョンに眠る財宝を集めた記録。 青銅の腕輪…14F 宝箱古代エジプトの斧・・・15F宝箱トトの護符・・・3Fクリア九柱神の書・・・15Fクリアピラミッドのレリーフ・・・15F宝箱ホルスの護符・・・8F宝箱水晶のスカラべ・・・8Fクリアピラミッドの護符・・・3F宝箱 アブシンベルに眠る財宝 6 ネフティスの杖ヘリオポリス神話の書ヌビア歴史書ナイルのオーブヒッタイト戦の槍クシュ時代の護符 カーンサウフ(カイロ) アブシンベル探検褒章(シルク製ミトラフ、オリエンタルダンサー) アブシンベルの遺跡ダンジョンに眠る財宝を集めた記録。 ナイルのオーブ…7F 宝箱ネフティスの杖・・・3F宝箱ヘリオポリス神話の書3Fクリアヌビア歴史書8Fクリアヒッタイト戦の槍8F宝箱クシュ時代の護符3F宝箱 噂の真実(No.1) 8 黄金の帯止め古びたガラス片レメゲトンエメラルドタブレットピカトリクススペードのジャックホジャおじさん古びた笛 カブラル(バイーア) マスカレイド(攻撃力85)(財宝鑑定+2)(美術+2)(宗教学+2) 酒場の噂を追っていくうちにたどり着いた真実の記録。 黄金の帯止め…レリック「エルドラド」古びたガラス片…レリック「テンプル騎士団」レメゲトン…レリック「レメゲトン」(グリモワールのクエ:小さな鍵)エメラルドタブレット…レリック「ヘルメス主義」(グリモワールのクエ:トリスメギストスピカトリクス…レリック「ピカトリクス」(グリモワールのクエ:賢者の極み)スペードのジャック…レリック「オジェ・ル・ダノワ」ホジャおじさん…レリック「ナスレッディン・ホジャ」古びた笛…レリック「ハーメルンの笛吹き男」 船装備関連 テーマ 枠数 アイテム 報酬NPC 報酬 説明 備考 国軍公用装材 7 ポルトガル軍公用装材イスパニア軍公用装材イングランド軍公用装材ネーデルラント軍公用装材ヴェネツィア軍公用装材フランス軍公用装材オスマントルコ軍公用装材 技師マルティネンゴ(アテネ) 専用艦建造許可証 各本拠地の軍公用装材を作成した記録。技術や生産力を備えている証。 生産 伝説の聖なる獣 5 ドラゴンの紋章ペガサス紋章獅子紋章フェニックス紋章ユニコーン紋章 ディアス提督(リスボン) バハムートの像(6/5/5/7) 伝承として伝わる、清き獣がモチーフの紋章を集めた記録。強い艦隊から奪えそうだ。 収奪 大型の特殊兵装 7 大型ラム特大ラム大型コーヴァス大型船首楼大型船尾楼追加大スパンカー追加大スプリット バルボア(ポルトベロ) 重装船尾楼(白兵戦支援7) 大型の特殊兵装を集めた記録。 生産(鋳造R12/縫製R9必須)以下のレシピで作成 大型特殊兵装製造法 特殊兵装縫製法 手軽に入手できる多門大砲 9 デミ・カルヴァリン砲12門(リマ、アムステルダム)デミ・カルヴァリン砲14門(ペルナンブコ、スラバヤ・アンボインナ)カルヴァリン砲12門(リマ、アムステルダム)キャノン・ペドロ砲12門(スラバヤ)デミ・キャノン砲12門(リマ)パイロ砲12門(スラバヤ)パイロ砲14門(スラバヤ・アンボイナ)ドラコニス砲12門(ダバオ、テルナーテ)カプリス砲12門(スラバヤ) バルボア(ポルトベロ) 砲術家の手記(貫通+1) 世界各地で購入できる12門以上の大砲を集めた記録。各地の武器職人を回ってみよう。 武器職人・生産(鋳造R10必須)以下のレシピで作成 中型大砲鋳造法 ┣カルヴァリン砲12門 ┗デミ・キャノン砲12門 火炎大砲鋳造法 ┗パイロ砲12門 匠の手による多門大砲 9 名匠セラフィム砲14門名匠ペリエ砲14門名匠ハイペリエ砲14門名匠キャノン砲14門名匠カロネード砲14門名匠ヴォルカン砲14門名匠シュミネ砲14門巧匠キャノン砲14門巧匠カロネード砲14門 バルボア(ポルトベロ) 16門砲鋳造法 優れた職人の手で作られた一部の14門砲を集めた記録。 生産(鋳造R15必須)以下のレシピで作成 大型大砲鋳造法 ┗ハイペリエ 通常大砲強化法 ┣ペリエ ┣キャノン ┗カロネード 特殊大砲鋳造法 ┗セラフィム 火炎大砲鋳造法 ┗ヴォルカン 煙幕大砲鋳造法 ┗シュミネ 鋳造の先端技術 ┣巧匠キャノン ┗巧匠カロネード 硬化加工された装甲 10 硬化シーダー板硬化レッドパイン板硬化ビーチ板硬化エルム板硬化チーク板硬化オーク板硬化マホガニー板硬化ローズウッド板硬化銅板硬化鉄板 ラ・ヴァレッテ(アテネ) 巧匠硬化鉄板(装甲+13)(航行速度-9) 硬化加工された追加装甲を集めた記録。 生産(鋳造R13/工芸R12必須)以下のレシピで作成 追加装甲硬化法 金属系追加装甲作成法 メインマストにつける帆 9 メインステイスルメイントップゲルンスルメイントップステイスルメインゲルンボンネットメインゲルンステイスルメインローヤルゲルンスルメインローヤルステイスルメイントップローヤルスルメインフルリグドセイル カブラル(バイーア) 強化フルリグドセイル(縦帆+26)(横帆+30)(旋回-1) メインマストにつける帆を集めた記録。 生産(縫製R14必須)以下のレシピで作成単帆補助帆縫製法┣メインステイスル┗メイントップゲルンスル複帆補助帆縫製法┣メイントップステイスル┣メインローヤルステイスル┗メインローヤルゲルンスル複合補助帆縫製法┣メインゲルンボンネット┣メインゲルンステイスル┣メイントップローヤルスル┗メインフルリグドセイル(R15) 全艤装補助帆組立法┗メインフルリグドセイル(┣ボンネット)(┣メインローヤルゲルンスル)(┗メインローヤルステイスル) 動物をかたどった船首像 7 海亀の像獅子の像海獣の像天竜の像不死鳥の像虎の像豹の像 カラ・メフメト(イスタンブール) イルルヤンカシュの像(6/4/4/7) 世界各地で購入できる虎や亀など、動物をかたどった船首像を集めた記録。 彫刻家・生産海洋生物の像彫刻術┣海亀の像※┗海獣の像※陸上動物の像彫刻術┣獅子の像※┣虎の像┣豹の像┗天竜の像※※付き・不死鳥はチュニス彫刻家販売豹だけ作ればあとは店で買えるようです豹の像は探索:アフリカギニア湾北虎の像:マッサワ彫刻家、カリカット彫刻家 特別な船を造る船体 9 公用2層甲板型大型船体公用3層甲板型大型船体公用大型櫂船公用大型2層櫂船公用大型3層櫂船将官用平甲板型中型船体将官用2層甲板型中型船体将官用中型櫂船強化船殻2層大型船体 ラ・ヴァレッテ(アテネ) 造船技法の極意書(造船+1) 特別な船を作るための材料となる船体を集めた記録。 生産すべて生産するには工芸17・造船16重装船尾楼5名提督の指揮杖3強化鋼の板金35強化船殻設計書1特殊加工ロープ1などが必要。 有力者からの贈答品シリーズ テーマ 枠数 アイテム 報酬NPC 報酬 説明 備考 有力者からの贈答品(No.1) 6 東アジア造船技法書天裁呪符日本の衣装縫製法朝鮮の衣装縫製法漢民族の衣装・島嶼編漢民族の衣装・内陸編 モンモランシー大元帥(マルセイユ) 東アジアの防具・秘伝書 東方の有力者から下賜される貴重品を集めた記録。 伊達政宗(南蛮貿易)李舜臣(南蛮貿易)鄭成功(南蛮貿易)秦良玉(南蛮貿易) 有力者からの贈答品(No.2) 10 南蛮風襟付き羽織広袖羅紗陣羽織馬上筒蒔絵のなつめ漆塗りの印籠紋付羽織袴伊達家旗指物芋がら縄木曾桧厚板香道具 ファルネーゼ公爵(セビリア) 日本の衣装縫製法2巻 東方の有力者から下賜される貴重品を集めた記録。 伊達政宗(南蛮貿易) 有力者からの贈答品(No.3) 10 チマチョゴリドゥソッリンガップ朝鮮水軍軍弓玄字銃筒16門薬水全羅左水営軍旗瓊玉膏サトボク螺鈿のカヤグム法酒 フランソワ・ラブレー(マルセイユ) 朝鮮の衣装縫製法2巻 東方の有力者から下賜される貴重品を集めた記録。 李舜臣(南蛮貿易) 有力者からの贈答品(No.4) 10 直裾深衣窄袖衫襦青袍鉄甲鉄人倭刀鄭式大砲14門玉荷包月琴籐の盾茶梅鄭軍軍旗 レスター伯(ロンドン) 漢民族の衣装・島嶼篇2巻 東方の有力者から下賜される貴重品を集めた記録。 鄭成功(南蛮貿易) 有力者からの贈答品(No.5) 10 官服小袖背子白杆魚鱗甲白杆龍頭の船首像トウ河緑石硯青白磁の香炉鹿角霊芝銅製のはち白杆兵旗 レスター伯(ロンドン) 漢民族の衣装・内陸編2巻 東方の有力者から下賜される貴重品を集めた記録。 秦良玉(南蛮貿易)
https://w.atwiki.jp/evergreenforest/pages/211.html
1739年 江戸宮本善八船、鳥島に漂着 元文4年3月29日(1739/05/06)、江戸宮本善八船、本船破船ではしけで漂流し鳥島に17人漂着。遠州鹿丸(H1719a)の生存者3名と出会う。 元文4年4月27日(1739/06/03)、遠州鹿丸の3人と20人ではしけに乗り、鳥島を出帆。 元文4年5月1日(1739/06/06)、八丈島にたどりつく。 参考文献 荒川秀俊, 1995. 異国漂流物語. 社会思想社.
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/428.html
王の財宝 ~カテゴリーK~ ◆7pf62HiyTE Chapter.03 カテゴリーK ルルーシュはカードを探す傍ら他に使えそうな物を探していた。しかしめぼしい物は何も見つかっていない。だが、その事についてはさして気にしていなかった。 何故ならデュエルアカデミアの売店はカードが売られているという点を除けば学校の売店と大差はない。カードや食料が無ければそこで手に入る物などたかが知れているのは明白だ。 更に、ルルーシュは既に病院で大量の物資を確保している。さしあたりここで物資を新たに確保する必要性は少ない。 (あまり長居をする必要は無さそうだな) と、早々に売店内の探索を切り上げようと考えるルルーシュだった。と、横にいるこなたが自分のデイパックを探っているのを見る。 「何をしているんだ?」 「いや、確かレイが持っているカードあたしも持っていた様な気がしたんだよね……どこだったかな……」 「ちゃんと確認ぐらいしろよ」 「いや、確認はしたんだけどさ、その途中でいきなり赤いコートの人に襲われてさ」 「赤いコートの男?」 ルルーシュはこなたを襲ったという赤いコートの男の事が気になった。 「うん、『ヒューマン』とか『闘争だ!』とか言った危ない人」 「そいつは間違いなく殺し合いに乗っているな……待て、そいつは人間じゃないのか?」 「多分ね、頭にナイフが刺さってもすぐに治ったし」 (C.C.の様な奴がいるということか……) ルルーシュは赤いコートの男に対して警戒をする事にした。 「でさ、そこにスバルが助けに来てくれたんだ。スバルがいなかったらきっとあの場で殺されていたと思うよ」 「そうか、スバルが……」 ルルーシュはその答えを聞いて納得した。スバルの性格上、襲われている人がいれば助けに行くのは当然だからだ。 同時に、スバルの性格上まず赤いコートを殺したというのもまず無いとだろうというのも推測出来た。 何はともあれ2人、特にスバルが無事であった事にルルーシュは安堵した。 「それで、そいつの名前は?」 「ごめん聞いてないや」 聞いていない事は痛かったが、ルルーシュも病院で遭遇した金髪の男の名前を知らなかった事もあり、そこについては深く気にしない事にした。 何はともあれ後でスバル達と情報交換すればいいだろうとルルーシュは思った。 「後でもう少し詳しい話を聞かせてくれ」 「うん……ん?」 と、こなたが1枚のカードを出した。だが、それはデュエルモンスターズのカードでもレイの持っていたフリーズベントの類とも違う種類のカードだった。ルルーシュもそのカードを見る。 「レイの持っていたカードとは違う様だな」 「そうだね」 カードにはクラブのマークが入った蜘蛛が描かれており、角にはクラブのマークと『K』が描かれ横には『EVOLUTION』と書かれていた。 「私も知らないカードゲームがここにもあったとは……」 「待てこなた、お前は今これを初めて見たのか?」 「うん」 「いや、確かお前が赤いコートの男に襲われたのはここに来てすぐだよな、今までずっと確認していなかったのか?俺の手当てする時とか他にも確かめる機会はあっただろう」 「その時はルルーシュの手当てに使える道具を探すのに夢中だったからそこまで気が付かなかった」 「言っている事はわかるがもう少しちゃんと確認しろよ……」 ルルーシュは今頃支給品を再確認するこなたに若干呆れ気味だった。しかし、こなたが戦争や戦いとは無縁の一般人だという事を考えるとそれも仕方がないとも思っていた。 ルルーシュの手当をする時にしても、スバルはともかくこなたが冷静に支給品を確認して対処するのは難しいのは明白だ。普通の怪我ならともかく右腕喪失する程の重傷、パニックに陥ったっておかしくはない。。 そう考えたルルーシュの脳裏にはこなた同様一般人なのにこの殺し合いに巻き込まれている友人だった人物が浮かんだのだ。 (シャーリー……) ルルーシュはシャーリーの身を案じた。シャーリーの視点から考えれば知り合いはカレン、スバル、ルルーシュしかいない。 いや、自分にいたっては単純に知っているだけだろう。何故なら自分の記憶はルルーシュ自身が消したのだから。 そしてカレンが死んだとなると仲間はスバルだけだが、そのスバルは今現在ルルーシュの近くにいる。そう、シャーリーは孤立無援という事になるのだ。 その状況で普通の学生でしかないシャーリーに生き残る為に冷静な行動を取れというのは無茶というものだろう。 放送で呼ばれなかった事から今現在は無事だろうが、どうなっているかはわからない。今現在パニックに陥っている可能性だってある。 (考えたくはないが、シャーリーが誰かを殺したという可能性もあり得なくはないな……だが、そうなると……) シャーリーがパニックに陥り他の参加者を殺したという可能性は十分にある。 かつてシャーリーは自身の父の敵であるゼロを殺そうとした事がある。だが、その時にシャーリーはゼロがルルーシュである事を知ったのだ。 そしてシャーリーは引き金を引いた……だが、その相手はルルーシュではない。実はもう1人いたのだ、その時にゼロ=ルルーシュである事を知った人物が、シャーリーはその人物を撃ったのだ。 父の死、ゼロ=ルルーシュを知った事、自分自身が人を殺した(シャーリーもルルーシュも知らないがその人物は生存していたが)という現実等がシャーリーの精神を追いつめていった。 その彼女に対しルルーシュが取った行動こそがルルーシュの記憶を全て消した事だったのだ。 この場に置いても同じ事が起こる可能性は十分にある。しかし、 (シャーリーにはもうギアスは使えない……いや) ここで、ルルーシュは別の可能性を考える。それはシャーリーが別の並行世界から連れて来られているというものだ。確かにそれならばルルーシュの知るシャーリーと状況は変わる可能性はある。だが、 (そこまで都合良くはいかないか……) その可能性は頭に置くものの根本的に変わらない以上、ルルーシュにとって都合の良い状況にはならないと考え、ギアスが使える可能性がある程度に留める事にした。 (現状では無事を願う事しかできないか……考えねばならない問題は他にもあるのだからな……) そう、金髪の男への対処である。 (奴はディエチを殺した後、俺を追う可能性は高いだろうな……いや、それで無くてもここを襲撃する可能性は十分にあるだろう) ルルーシュは金髪の男がデュエルアカデミアを襲撃する可能性を考えていた。 (恐らく、スバルでも勝てないだろう……) 金髪の男の脅威はルルーシュ自身が実感している、爆弾も通じず、ギアスも通じず、右腕を切り落としたその人物は参加者の中でもトップクラスの戦闘力を持っているのだろう。 その男を相手にスバルが向かっていっても結果は見えている、返り討ちに遭うだけだ。無論、そんな無謀な事をさせるつもりなどない。 だが、この4人の中で1番戦闘力が高いのがスバルであるのも事実だ。つまり、今その男に襲われればなすすべ無く全滅という可能性が非情に高いという事だ。 もっとも、ルルーシュの脳内では幾つか金髪の男に対する対策は浮かんではいる。だが…… (間違いなく俺が死ぬ事になるだろうな……) そう、現在手持ちの道具……カード、爆弾等を駆使し、デュエルアカデミアの地形を利用するならば金髪の男を仕留められる可能性があった。 但し、金髪の男に直接のとどめを刺す人物はほぼ確実に死ぬ事となる……そして、その人物は確実にルルーシュだろう。 ギアスをかけたレイかこなたを仕掛けさせるという手も無くは無い(レイはともかくこなたにその役を負わせたくはないが、)が、金髪の男の動きを読み切れない以上2人よりはルルーシュ自身が仕掛けた方が確実なのだ。 勿論、ルルーシュ自身で決着を付けたいという想いもあったので、それ自体は別に構わない。だが…… (その後はどうする?) 問題はその後なのだ、こなたの話では赤いコートの男といった警戒すべき人間が他にもいるのだ。支給品を使い切った状況でそういう危険人物に襲われてしまったらどうなる?生き残れない可能性は高いだろう。 (全く、難しいものだな……) 「ルルーシュ、聞いてる?」 と、思案を巡らせるルルーシュにこなたが声をかけた。 「ああ、どうした?」 「いや、カード見つかったんだけど……それから……」 「ん?」 「ルルーシュの上に何か飛んでいるんだけど」 と、上を見上げると銀色のカブトムシが飛び回っていた。 「何だ……?」 ルルーシュはそのカブトムシを手に取る。それが何なのかはルルーシュは知らない。だが、カブトムシの尻には説明書の様な紙が糸で繋がれていた。それを手に取り読もうとする。 「これは……!」 ルルーシュが驚いたのは説明書の中身ではない、その上には血で文字が書かれていたのだ。 『――負けないで』 それはルルーシュに対してのメッセージであった。そのメッセージを誰が書いたかは書かれていない。しかし、ルルーシュには誰が送ったメッセージかすぐにわかった。 「ディエチ……!」 ルルーシュがこの場において最初に出会い手を組んだ参加者で、病院にてルルーシュを逃がす為金髪の男に立ち塞がり、そして殺されたであろうディエチ……彼女からのものだとすぐにわかったのだ。 ルルーシュはあの時の事を思い出す。確かディエチは金髪の男からデイパックを奪いそこからディエチ自身が使い慣れているであろう武器を出していた。恐らく銀色のカブトムシもそのデイパックに入っていたのだろう。 ディエチは金髪の男によって致命傷を負わされた。だが、まだ息のあったディエチは銀色のカブトムシハイパーゼクターを使ってルルーシュにメッセージを残したのだろう。 そう、全ての策を破られ右腕を失い絶望しているであろうルルーシュに対しての…… 「馬鹿な奴だ……最後の最後まで……!」 思わずそう口にしたルルーシュだったがディエチの行動を非難しているわけではない。 「家族にメッセージを送る事だってできたはずだろうが……なのに俺なんかの為に……!」 ディエチは姉達クアットロやチンクを救う為に戦っていた。そう、メッセージを送る相手ならばクアットロやチンクだっていたはずなのだ。彼女達に金髪の男の情報を伝える等、他にも出来た事はあるはずなのだ。 だが、ディエチはほんの数時間前に出会ったばかりのルルーシュを元気づける為にハイパーゼクターを飛ばした……そう、ルルーシュの為に。 ルルーシュはディエチの言葉をもう一度思い出す。 『ルルーシュは凄いよ。アンタの作戦は間違ってなかった。単にこいつが強すぎただけ……仕方がなかったんだ。 あたしはそんなに頭はよくない。ただ、引き金を引くことしかできない。 アンタの頭とあたしの腕……天秤にかけてみて、あたしはルルーシュに賭けてみることにした』 『ルルーシュだって好きなんでしょ、タイプゼロのこと』 『だからルルーシュは行って。タイプゼロを――スバル・ナカジマを守ってやって。 ついでに、チンク姉やクアットロを守ってくれれば……あたしの家族を守ってくれれば、あたしはそれでいいから』 ディエチはクアットロとチンクをルルーシュに託したのだ……そしてルルーシュは思い直す。 (どうやら俺は間違いを犯す所だったな……切り捨てる発想だけでは勝てないというのにな……全く、戦い続けると誓ったばかりのはずなのにな……) ルルーシュは知らず知らずの内に金髪の男に恐怖し、それが自身を犠牲にするという発想に行き着いたと考えた。 勿論、いざという時はそういう手段を取らざるを得ない時が来るだろう。だが、それはあくまでも最後の手段だ。 (そうだよなディエチ……ならば俺は……) そう、ここで安易にルルーシュ自身が死ぬということはディエチに対する裏切りを意味するのだ。それは決して許される事ではない。 ルルーシュはディエチの為にもクアットロやチンクとも合流し彼女達も守らなければならない、勿論スバルを守った上でだ。それこそがディエチの願いなのだから……。 「こなた、そのカードか?」 ルルーシュはこなたの持つデュエルモンスターズのカードバスター・ブレイダーを確認する。そして、 「ひとまずそれはお前が持っていてくれ」 「え?いいの?」 「ああ、レイの話が事実なら護身用に使えるだろうからな。何、必要な時が来たらその時に貸してくれれば良い。それから、こっちのカードは俺に預けてくれないか?」 「うん、あたしもそれどう使うかちょっとわかんないし」 ルルーシュはこなたから蜘蛛のカードを受け取り、バスター・ブレイダーの方はそのままこなたに持たせる事にした。と、こなたがルルーシュに聞いてくる。 「そういえばさ、ここってデュエルアカデミアっていうらしいんだけどさ、ここって最初何の学校だと思った?」 「ん?デュエルアカデミアか……名前通りなら決闘の学園という事になるが……まさかカードの使い手の養成する学校だとは思わなかったが……」 「やっぱりそう思うよね。あ、別に気にしないで良いよ、ちょっと聞いてみただけだからさ」 こなたの態度に疑問を感じたもののそれについては気にしない事にして、ルルーシュは改めて今後の事を考える。 (問題は金髪の男だが……) 真っ先に考えるのは金髪の男への対策である。ここでルルーシュはハイパーゼクターの説明書を読む。 ハイパーゼクターは時間や空間を飛び越える能力を持っているというのがわかるが、真の力を発揮する為にはライダーベルトが必要と書かれている。 ライダーベルトを使って変身した仮面ライダーがハイパーゼクターを使う事でハイパーフォームに変身するという風に書かれていた。 (仮面ライダー……まさかそんなのが実在……いや、今更言う様な話でもないか) ルルーシュにとって今更仮面ライダーの存在は今更疑問にする事ではない。とはいえ、ライダーベルトが無い現状では使い道は無い。 (ベルトを持つ参加者を味方に付けるか、俺自身がベルトを手に入れるか、まあそれについては今考える事もないだろう) 続いて考えるのは自身の能力とも言うべきギアスである。金髪の男にはギアスが全く通用しなかった。 (まさかギアスが通じない奴がC.C.やスバルの他にもいるとはな。恐らく他にも……こなたが言った赤いコートの男にも通じないだろうな) 金髪の男にギアスが通用しないという現実は、ルルーシュに他にもギアスの通じない相手がいる事を知らせる事となった。 同時にこなた達が遭遇した赤いコートの男にはギアスが通じない可能性があると判断した。結論付けるにはまだ早いが、ルルーシュにはむやみにギアスを使えない理由があった。 (問題はギアスに対する制限だ……) ルルーシュは金髪の男にギアスをかけた時、全身に苦痛や疲労が襲って来たのを思い出した。ルルーシュがこの場に来てからギアスを使用したのはこの時が初めてでそれを知った時はルルーシュ自身も大きく驚いた。 それが今までわからなかったのはこの時までにルルーシュが遭遇した参加者はギアスの通じないディエチだけだった以上それは仕方のない事だ。 とはいえ、何かしらの制限がある事自体は予想出来ていた話だ。それ自体は大した問題ではない。問題は『不発に終わったにもかかわらず』疲労に襲われたという点だろう。 (成功失敗に関わらずあの疲労となると厄介だな……) 仮に何者かの襲撃を受けたとする。ここでルルーシュが『動くな!』とギアスをかけたとしよう。ここでギアスが成功したのであれば何ら問題はない。 だが、不発に終わったらどうなるだろうか?襲撃者はそのままルルーシュ達を襲撃するが、こちらにしてみればルルーシュは制限による疲労で足手まといとなる。 そうなればスバル達が危険に晒される事となる。それは避けなければならない。 (それに……疲労の度合いも気になる所だな……) 命令に対しての疲労具合も気になる所だ。少し考えればわかる事だがどの命令であっても同じだけ疲労するという事はまずあり得ないだろう。 『死ね!』と『踊れ!』という2つの命令で、どちらも同じ疲労で済むのであればルルーシュは遠慮無くギアスを使うが、それでは制限としては弱過ぎるはずだ。 (命令の度合いで疲労量は変化すると考えた方が良いだろうな……恐らく『死ね!』と命じた場合は俺も死ぬだろうな……) ルルーシュは命令の強さで疲労が変化すると推測しそこから考え『死ね!』という様な命令はまず不可能だと考えた。 単純に無効であるだけならば良いが、発動した場合は仮説から考えルルーシュ本人も致命的なダメージを負うと考えた。もし命令が無効ならば完全な無駄撃ちになってしまう。 (それにしても厄介な制限だな……あの時の命令は大した命令ではなかったはずなのにな……) ルルーシュが金髪の男にかけようとしたギアスは『お前は一体何なんだ』、つまり『お前の正体を言え』である。ギアス自体は不発とはいえ金髪の男は平然と自分が人間ではないと言い切った。 故にルルーシュの命令はさして重要な命令ではない事がわかる。にも関わらずルルーシュの全身に疲労が襲いかかった。つまりそれだけ制限が強いという事を意味している。 (何にせよ、何処かで試しがけしておきたい所ではあるな……) 今後の為にも試しがけを行い制限を再確認する事を考える。試しがけの候補にはこなたとレイがいる。この2人は普通の人間だろうからまず間違いなくギアスは成功するだろう。 こなたにはルルーシュの事情を話した際にギアスの事も話してあるので頼めば協力してくれる可能性は高い。だが、自分を助け話を聞いてくれたこなたにギアスをかけるのは少々気が引ける。 一方のレイに対してはギアスをかけても構わない。だが、戦闘になった時にレイを利用する必要が出る時にギアスが使えないというのは痛い。 (焦る必要は無い……) ひとまずギアスの事は保留にし、今一度金髪の男にどう対処するかを考える。 (仲間との合流を優先した方が良さそうだな) ルルーシュの出した結論は仲間との合流である。現状のルルーシュ達で金髪の男を倒すのは難しい。だが、他に仲間がいたならばどうだろうか?倒せる可能性は十分に高まる。仲間の当ても何人かいる。 ルルーシュにギアスを与えたC.C.……共犯者である彼女はルルーシュにとってある意味最も信頼の置ける仲間とも言えよう。 スバルの上官である高町なのは……既に放送で名前が呼ばれたらしいが、ルルーシュは名簿に2つ名前があったのを覚えていた。 その時は特に気を留めていなかったが、並行世界からもう1人参加させられたのであれば何の不思議もない。恐らくもう1人のなのはは未だ健在であり、きっと大きな力となるはずだ。 スバルの姉であるギンガ・ナカジマ……スバルの話からはスバルのつらい時にはいつでも力になってくれたと聞く、実際に会った事はないがスバルの力になるのはほぼ間違いないだろう。 そしてディエチがルルーシュに託した姉達クアットロとチンク……ディエチ同様戦闘機人である2人が一般人よりも強い事はわかっている。ディエチに託された事もあるので彼女達とも合流したい所だ。 この殺し合いはたった1人で生き残れる程甘いものではない。恐らく、彼女達もグループを組んで行動している可能性は高い。 さらに、シャーリーやこなたの友人達も彼女達に保護されている可能性だってある。ひとまずは先ほど上げた人物との合流を優先した方が良いだろう。 (あの男は強い。だが、倒せない相手ではない……) ルルーシュは金髪の男の姿を思い出す。奴は右腕を潰されていた。それは既に何者かと交戦し右腕を負傷していたという事を意味している。つまり金髪の男も無敵では無いという事なのだ。 そもそもルルーシュは元の世界にいた頃も何度と無く圧倒的な力を持つ敵……スザクの駆るKMFランスロット等に煮え湯を飲まされていた。 だが、ルルーシュは集まった戦力及び知略を駆使してそれに対抗してきた。つまり、ルルーシュの知略と仲間達の力を合わせればどのような強敵も打倒する事が可能なのだ。 ルルーシュは知らないが、それはディエチが死に際に金髪の男に対し言った事と同じ事……ディエチはそれに賭けていたのだ。 考えをまとめたルルーシュは金髪の男に心の中で告げる…… (金髪の男……戦局を左右するのは戦術ではなく戦略だという事を俺が教えてやるぞ……) と、宣戦布告をした。だが、ルルーシュは知らない、既にその金髪の男が死亡しているという事実を……。 何にせよ、金髪の男や赤いコートの男の様に暴力的な力で他者を殺し回っている奴については戦力が整えば対応が利くのでそれについては考えを切り上げる。だが、本当の意味で厄介なのは別にいる。 (問題は……頭の切れるタイプだな) 考えるべきはルルーシュの様に知略に富んだタイプの参加者である。ルルーシュ自身もこの場にスバルやシャーリーがいなければ最後の1人となって優勝する事を考えていたのでそういう人物がいないとは言い切れない。 ルルーシュ以上に頭の切れる参加者がいる可能性はある。真の障害となるべきはそういった参加者だろう。では、彼等はこの場に置いてどう行動するだろうか?ルルーシュは思案する。 殺し合いに乗っていない参加者を殺し合いに乗せ、他の参加者を殺す様にし向ける事、 ある大集団にいる参加者同士を仲違いを起こさせ集団の分裂を引き起こす事、 集団に入り込みひっそりと他の参加者を殺す事、 他の参加者を手駒にする事等である。 これらの行動をする参加者はある意味、圧倒的な力で攻める参加者以上に面倒だと言えよう。 そしてそれが面倒だと言える真の理由、それはそういう参加者はまず自分がそういう人物だと語らない事だ。表面上は殺し合いに乗っていないと装うはずだ。 (スバル達では気付かない可能性が高い、恐らく俺でなければ対処できないだろうな) 人の良い参加者や、並の参加者ではまずそういう参加者に騙されるだろう。恐らく、対処出来るのは同じ様に知略に富み、ある程度の警戒を持てるルルーシュぐらいだ。 と、ルルーシュの脳裏に2人の人物が浮かぶ。 1人は神聖ブリタニア帝国第2皇子でルルーシュの兄でもあるシュナイゼル・エル・ブリタニア。 シュナイゼルは紳士的な人物ではありその知略と決断力はルルーシュ以上だ。ちなみにルルーシュ自身シュナイゼルに対してだけはチェスで一度も勝った事が無い。 この殺し合いに呼ばれる前にもシュナイゼルが展開した部隊と交戦し追いつめられた事があった。幸いスバルが来てくれたお陰で危機は脱したものの実質的な敗北である事に変わりはない。 勿論この場にシュナイゼルはいないがシュナイゼルの様な参加者がいて、その人物と敵対する可能性は十分にある。その可能性は考えておくべきだろう。 もう1人はマオ、ルルーシュ同様C.C.からギアスを与えられた男である。 マオのギアスは『人の思考を読む』ギアスを持ち、そのギアスと巧みな話術を駆使しルルーシュとC.C.に立ち塞がってきた。 マオは人を殺したと思ったシャーリーを利用してゼロであるルルーシュを撃たせようとしむけ、実際にシャーリーはルルーシュに銃を向けた。 幸いルルーシュが撃たれる事はなかったが、これまでの事でシャーリーの精神はボロボロとなった……そしてルルーシュはシャーリーに自分を忘れるギアスをかけたのだ。 その後もナナリーを誘拐しルルーシュを追いつめ様とした事もあったし、追いつめられた際にスザクの心の傷を抉ったこともあった。 マオはある意味ではルルーシュの天敵とも言える人物であった。マオがC.C.に執着さえしていなければ最大の敵になり得た可能性は十分にあり得ただろう。 無論、この場にマオはいない。だが、心を読む能力者とまではいかないものの、人の心を抉る様な参加者がいる可能性はあり得る。その警戒もすべきだろう。 恐らく彼等の様な人物が立ち塞がって来た場合はルルーシュ以外に対処する事は難しいだろう。 (だが、やらねばならないだろう。そう、スバルを守る為にもな……) 続いて、最終的な目標について改めて考える。今更考えるまでもないがスバルやシャーリー達といった複数の人間を助けなければならない以上、優勝という選択肢は現状あり得ない。 つまり、どうしても別の方法を模索する必要が出てくる。だが、これについては最初に考えた時と同様明確な手段は見つかっていない。 だが、糸口が全く見つかっていないわけではない。 そもそもルルーシュがプレシアを倒す事を無理だと判断したのはプレシアが魔法を使う以上、彼女の元へ普通の方法で行けるかどうかわからなかったからだ。 だが、それについての問題はある程度クリアされている。そう、この場にはスバル達の様な魔法を使う機動六課の関係者が数多くいるのだ。 更に、今頃になって思い出した事だが最初に殺し合いの説明をした時に『プレシア……!?』や『母さん!?』と言った声が聞こえていた。 つまり、あの場には確実にプレシアを知る人物、更に言えば娘がいた事になるのだ。 そして今、ルルーシュの手元には時間と空間を越える事ができるらしいハイパーゼクターもある。 つまり、そういった人物との接触、及びハイパーゼクター等といった道具を駆使すればプレシアの元へたどり着く可能性は十分にあるという事だ。 しかし、クリアしなければならない問題がもう1つある。それが首輪だ。いかにプレシアを倒そうと考えても、プレシアがそれを察知して首輪を爆破されれば元の黙阿弥だ。故に脱出の為には首輪の解除が必須条件である。 首輪の構造がどうなっているかは現状不明、単純な機械的なものならルルーシュでも解除できるだろうが、魔法的なものならば機動六課の仲間の力を借りる必要が出てくる。 だが、その為には首輪を調べる必要がある。そう、何処かから首輪を入手する必要があるのだ……。 首輪を入手するには参加者から奪う……そう、殺して手に入れるしか無いのだ。ルルーシュは必要とあれば他の参加者を殺す事も辞さないのでそれ自体は問題ない。 だが、実を言えば他に手段が無いわけではない。そう、死体となった参加者から手に入れるのだ。そしてルルーシュはそれに都合の良い人物がいるのを知っている。 (ディエチ……) その人物はディエチである。 再び金髪の男の話に戻るが、金髪の男の性格を考えれば、金髪の男は最終的にプレシアも殺すつもりで戦っていたのは確実だろう。だが、やはりその為には首輪の解除が必須条件だ。 その為に金髪の男も首輪を欲していたのは想像に難くないだろう。 では、金髪の男はディエチから首輪を奪っただろうか?答えはNoだ。勿論既に誰か殺して手に入れた可能性はあったが、複数あっても問題は無いのでそれは理由にはならない。 それでもディエチから首輪を奪った可能性は低いと言える。思い出して欲しい、ディエチは死に際にルルーシュにメッセージを残した上でそれを飛ばしたのだ。常識的に考えて金髪の男がその場から去らなければそれは不可能だ。 つまり、金髪の男はディエチにとどめを刺さずに病院から離れたという事である。故に、ディエチの首輪は奪われていないということになる。 ということは、病院に戻ればディエチから首輪を手に入れる事が出来るかも知れないということである。 (ディエチ……出来れば安らかに眠っていて欲しかったが……) ルルーシュとしてはこれ以上ディエチを傷つけたくはなかった。しかし、ディエチの願いを叶える為にはそれも止むを得ないと考えていた。 とはいえ、ディエチが死んだと思われる時間から既に2時間以上が経過しているはずだ。既に同じ事を考えた参加者がディエチから首輪を回収した可能性はある。 その懸念はあるものの、何らかの方法で首輪を手に入れる必要がある事には変わりはないので、その事については考えておくべきだろう。 さて、首輪の事でもう1つ考えるべきことがある。それは制限の存在だ。いかに圧倒的な力を持っていても全力を出せない限りプレシアの優位に変わりは無い。 (制限に関係しているのはこの首輪の働きの可能性が高いな) ルルーシュは制限を発生させているのは首輪によるものだと考えていた。つまり、首輪させ外す事が出来ればギアス等を問題なく使う事ができるという事だ。 だが、もう1つ気になる点がある。それは別の所に制限をかけている可能性だ。例えば、この空間そのものに制限をかけるというものだ。 空間自体に制限をかける事ができるのかという疑問はあるだろうが、ルルーシュの世界でもゲフィオンディスターバーというサクラダイトの活動を阻害し周辺のレーダーやKMFの機能を止める装置がある。 つまり、技術的に広範囲に何かしらの制限をかけるのは可能ということである。そもそも相手は魔法を使うプレシア、それぐらい問題なく出来ると考えてもおかしくはない。 (今の所は情報不足だな) 考えた所で明確な答えは出ない以上ひとまず制限についての考察は保留にした。 さて、ルルーシュはレイの方に視線を向ける。ルルーシュは今もレイを完全に信用してはいない。こうやって思案を巡らせている間もずっとレイの動向には気を払っていたのだ。 外見上は一般人にしか見えないが、外見では読めなかった事が数多くある以上それで判断するのは危険だ。 実はバスター・ブレイダーをそのままこなたに持たせたのは護身用という為だけではない。レイに必要以上にカードを持たせたくなかったという理由もあったのだ。 では、何故ルルーシュはレッド・デーモンズ・ドラゴンのカードは素直にレイに渡したのだろうか?幾らデュエルモンスターズの知識がないルルーシュでもそれが強いというのはわかっていたはずだ。 理由は2つある。1つは下手に渡さないでレイに早まった行動をさせるのを避ける為だ。 もしここでレイが無理にでもレッド・デーモンズ・ドラゴンを手に入れようとするなら手持ちのカードである光の護封剣とフリーズベントを使うしかない。 カードを使い慣れているレイの行動はスバルの動きよりも早い可能性がある。ルルーシュのギアスと比較しても互角の可能性が高いだろう。 ここでの結果がどうなるかは読み切れないものの、貴重な戦力を浪費する事だけは確実だ。強敵が備えている以上、不必要な消耗は避けるべきだろう。 2つめはそのカードがそう簡単に使える物ではない事にルルーシュも気付いていたのだ。確かにルルーシュはデュエルモンスターズの知識は無い。 だがカードに書かれているテキストを見ただけでそれがどのようなカードかは大体理解出来る。 そう、ルルーシュも確認していたのだ『チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上』のテキストを。そこから召喚の為にはチューナーとチューナー以外のモンスターが必要だという事は容易に想像が付く。 だが、レイの手元にモンスターカードはない。つまり現状でレッド・デーモンズ・ドラゴンを召喚する事は不可能である可能性が高い。 勿論、デュエルモンスターズに詳しくない以上、ルルーシュでも読み切れない部分はあるだろう。それでも、現状ではレイに持たせるのが最善だと判断したのだ。 話を戻そう、ルルーシュから見てレイは信用の置ける存在なのだろうか……結論を言えば完全に信用して良い相手ではないとルルーシュは判断した。 理由は幾つかある、まずレイがスバルの知り合いらしいという話ではあるが、レイはスバルとの合流を求めていた様には見えなかったことだ。 ある程度スバルの素性を知っているならば少なくてもスバルとの合流は喜ばしいことのはずだ。そう、ルルーシュやこなたがそうである様に。 そうではないと言う事はスバルと敵対していた、もしくはこの場に置いてはスバルと一緒であれば都合が悪いという事だろうが、見たところ敵対していたという可能性は低いだろう。 つまり、スバルと一緒だったらレイとしては都合が悪い……そう、レイの行動方針はスバルのそれとは合わないという事だ。 スバルの行動方針は考えるまでもなく、殺し合いを止める、殺し合いに乗った相手も極力殺さないといったもののはずだ。 それに合わないということはレイは殺し合いに乗っている、もしくは殺し合いに乗った相手を殺すつもりである、ということになる。 だからこそ、この状況においても他の参加者と組まずに単独行動というリスクを犯しているのだろう。それを裏付ける証拠もある、レイはデイパックを2つ持っていた事だ。 この状況でデイパックを複数持つとするならば、他の参加者から譲り受けるか何処かに置いていたのを回収するか他の参加者から奪うかのどれかだろう。 可能性が無いとは言わないが置き去りにされたのを回収したというのは現実的ではない。貴重な道具をみすみす置き去りにする愚を犯す参加者がそうそういるとは思えない。特異な状況であるといえるだろう。 では譲り受けたというのはどうだろうか?だが、その相手はどうなったのかという問題がある。譲り受けたという事は相手はデイパックを持っていない可能性が高い。 それでは生き残れる可能性が低くなるはずなので普通の参加者はまずやらない。だが、必要が無くなったとしたら?そう、参加者が死んだとしたらデイパックは必要なくなる。 だが、そうなるとレイは死にかけの参加者に会ったはずだ、その時の話を詳しく聞く必要はある。 しかし、何より一番現実的なのが他の参加者から奪う事だ。レイは拳銃を持っていた事もあり、それを駆使すればデイパックを奪う事はそう難しい事ではない。 但し、これらのことはあくまでも推測でしかない、後程情報交換する際に詳しく話を聞くべきだろう。 本当に危険人物ではない可能性もあるが、仮にそうだとしても過度に信頼するつもりはない。この殺し合いにおいて全ての参加者を守れる程甘い物ではないからだ。いざとなれば切り捨てる事も辞さないつもりだ。 では、危険人物であればどうだろうか?恐らくその場合は情報交換の時も真実を話さないでこちらを信用させるつもりだろう。 だが、ルルーシュとしてはそれならそれで構わないと考えている。そう考えるという事はレイはこちらを利用する考えなのだからだ。 そうするつもりならばルルーシュとしても遠慮無く利用させてもらう、いざという時にはギアスを使う事も辞さないつもりだ。 (目的は知らんが……もしお前がそのつもりならば利用させてもらうぞ……早乙女レイ……) ルルーシュは今一度鋭い視線をレイに向けた。だが、ルルーシュは気付いていない。ルルーシュが大切な者であるスバルを守る為に戦っている様に、レイもまた大切な者である十代を守る為に戦っている事に…… ルルーシュは再びこなたから受け取った蜘蛛のカードを見る。そのカードがどういうものかはわからない。『EVOLUTION』と書かれているのはわかるが、何を進化させるものかわからない以上使い様が無い。 しかし『K』とクラブのマークからトランプを連想する事が出来る。仮にトランプであるとするならばこのカードはクラブのK(キング)ということになる。 (蜘蛛が何かは気になるが、他にも同じ様なカードがある事は考えた方が良いだろうな。そういえば参加者にキングという奴がいたが……ふっ、考え過ぎか) だが、ルルーシュは知らない。そのキングもまたクラブのKのカードと関係のある存在である事を。 そのカードの正体はラウズカードと呼ばれる己の種の繁栄を賭けて戦う存在アンデッドを封印したカードで、その種類は53種ありトランプを模したものとなっている。 そしてクラブのKのラウズカードに封印されているアンデッドはクラブのカテゴリーK(キング)とも呼ばれている。だが、このアンデッドが何者かはここでは問題にはしない。 さて、キングの正体はスペードのカテゴリーKのアンデッドなのだ。アンデッドの名の通り不死の存在である彼等が人間と比較しても強敵であるのは言うまでもない。 だが、それだけならば赤いコートの男や金髪の男以上の脅威とは言えないだろう。しかし断言しても良い、キングは恐らくルルーシュから見て最大の敵になる事を。 キングの真の恐ろしさはその残酷な性格だろう、キングの目的は戦いの結末など関係なしに全て滅茶苦茶にし何もかもを破滅に導く事、全ては自分が楽しむ為に行っているのだ。 そして既にキングの策略により幾つか悲劇が訪れている。 はやてがヴィータと敵対する事になり、同時にはやてが自分以外を全て利用するつもりになった原因にもキングは関わっているし、 キャロが殺し合いにのる結果になった原因にもキングが関係している、 そう、スバルの仲間が既にキングによって壊されているのだ。だが、ルルーシュにとって重要な問題はここからだ。 今の時刻と前後してキングがシャーリーと接触をしているのだ。そしてキングはシャーリーを壊そうと目論んでいるのだ。 更にキングの手元には大半の参加者の足跡が物語という形で綴られている『CROSS-NANOHA』が納められた携帯電話がある。 勿論、そこにはルルーシュの正体がゼロである事も、ルルーシュがシャーリーの記憶を消した事も記されている。 キングがそれを利用しシャーリーの心を壊してしまう可能性は非常に高いのだ。 そう、キングはルルーシュが警戒しているタイプ以上に危険な存在なのだ。あくまでも先述の連中は優勝狙いでしかない。だが、キングは優勝にすら興味なく全てに破滅をもたらそうとしているのだ。 ルルーシュは未だ知らない……シャーリーに迫る危機を……ルルーシュは只、シャーリーの無事を祈りながらスバル達を守る為に思案を巡らせていた……。 Back 王の財宝 ~天地鳴動の力~ 時系列順で読む Next 王の財宝 ~祝福の風~ 投下順で読む ルルーシュ・ランペルージ スバル・ナカジマ 泉こなた 早乙女レイ
https://w.atwiki.jp/touhoumtg/pages/2404.html
財宝探しの達人/Treasurehunt Master 財宝探しの達人/Treasurehunt Master(1)(U) クリーチャー - ネズミ・妖怪 あなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたのライブラリーの一番上のカードを見てもよい。それがアーティファクト・カードである場合、あなたはそれを公開してあなたの手札に加えてもよい。 2/1 参考 星蓮船-レア
https://w.atwiki.jp/evergreenforest/pages/231.html
1794年 陸奥若宮丸アリューシャン諸島に漂着 1727年、吉郎次、牡鹿郡小竹浜(石巻市小竹浜)で生まれる。 1744年、津太夫、陸奥国宮城郡浦戸村寒風沢(宮城県塩竈市浦戸寒風沢)で生まれる。姓は土井、善五郎(左五郎)倅。宗旨禅宗。菩提寺寒風沢松林寺。 宝暦11(1761)年、儀兵衛、陸奥国桃生郡深谷室浜(宮城県桃生郡鳴瀬町室浜)で生まれる。姓は奥田、源三郎倅。儀平とも。宗旨禅宗。 1762年、左平(太兵衛とも)、陸奥国宮城郡浦戸村寒風沢出身。長九郎倅。宗旨禅宗。菩提寺寒風沢松林寺。 1764/04/08、ニコライ・ベトロヴィチ・レザノフ、ペテルブルグの貧しい士族の家庭に生まれる。 1770、太十郎(太十、太平とも)、陸奥国桃生郡深谷室浜で生まれる。姓は奥田、太十郎倅。宗旨禅宗。 1770、イヴァン・フョドロヴィチ・クルーゼンシュテルン|Ivan Fyodorovich Kruzenshtern、生年。 1778、レザノフ、砲兵学校を卒業、近衛連隊に配属。 1782、レザノフ、退役、地方裁判所の陪審判事をする。 1787、レザノフ、ペテルブルグ裁判所で勤務。その後、海軍省次官チェルヌィシェフ伯爵の秘書官を勤める。 1791、レザノフ、デルジャーヴィンの後ろ盾で官房長に就任。 寛政5年11月27日(1793/12/29)、若宮丸、石巻港を出帆。陸奥国牡鹿郡石巻(宮城県石巻市)の米沢屋平之丞持船、800石積24反帆。積荷は仙台藩御用米1332俵と、御用木雑小間木400本。目的地は江戸。乗組員16名。東名浦(宮城県桃生郡鳴瀬町東名)に寄港して風待ち。 津太夫、若宮丸水主。陸奥国宮城郡浦戸村寒風沢(宮城県塩竈市浦戸寒風沢)出身。出帆時49歳。姓は土井、善五郎(左五郎)倅。宗旨禅宗。菩提寺寒風沢松林寺。 儀兵衛、若宮丸水主。儀平とも。陸奥国桃生郡深谷室浜(宮城県桃生郡鳴瀬町室浜)出身。32歳。姓は奥田。源三郎倅。宗旨禅宗。 左平、若宮丸水主。太兵衛とも。寒風沢出身。出帆時31歳。長九郎倅。宗旨禅宗、菩提寺寒風沢松林寺。 太十郎、若宮丸水主。太十、太平とも。出帆時23歳。姓は奥田、太十郎倅。宗旨禅宗。 平兵衛、若宮丸船頭。石巻出身。船主の米沢屋平之丞の子ともいう。 市五郎、若宮丸水主。石巻出身。 吉郎次、若宮丸船親父。出帆時66歳。 左太夫、若宮丸楫取。佐太夫とも。寒風沢出身。姓は土井、平右衛門の父。 清蔵、若宮丸水主。石巻出身。 銀三郎、若宮丸水主。石巻出身。長九郎倅。 善六、若宮丸水主。善六郎とも。石巻出身。 辰蔵、若宮丸水主。宅蔵とも。宮城郡石浜(塩竈市浦戸石浜)出身。 民之助、若宮丸水主。寒風沢出身。姓は土井、栄吉倅。 八三郎、若宮丸水主。初三郎とも。石巻出身。 巳之助、若宮丸炊。石巻出身。 茂次郎、若宮丸水主。茂次平、茂平次、文字平、茂治郎とも。小竹浜出身。 寛政5年11月29日(1793/12/31)、若宮丸、東名浦を出帆。 寛政5年11月30日(1794/01/01)、広野(福島県双葉郡広野町)沖に仮泊。 寛政5年12月1日(1794/01/02)、乗組員16人を乗せて、仙台沖で漂流する。 寛政5年12月2日(1794/01/03)、この日の夜から、激しい北風あるいは南西の風により楫を折られ太平洋を北東に流された。 1794年、レザノフ、ロシア領アメリカ住民をロシア正教に改宗させる目的でオホーツクに派遣されたロシア正教布教団を送り届ける途中、イルクーツクに滞在、シェリホフと出会う。 寛政6年1月6, 7日(1794/02/05, 06)、若宮丸、再び海が荒れ残った米の半分を捨てる。 寛政6年1月11日(1794/02/10)、風波がトモを打ち破り、上棚もさけるという惨状を呈したので、米200俵を残し残りの積荷を捨てる。 寛政6年3月1日(1794/03/31)、表の方に下げた綱2本と、イカリ2頭、5尺板などが波にさらわれた。 寛政6年3月3日(1794/04/02)、カキがらのついた丸木が1本流れよったので、陸が近づいたと喜ぶ。 寛政6年5月9日1794/06/06)、北東のほうに雪の積もった高山を見つける。 寛政6年5月10日(1794/06/07)、アリューシャン列島アンドレヤノフスキー諸島の一島に漂着(16名)。数日後、人の住む島を求めて小船で北に向かう。 寛政6年6月4日(1794/06/30)、人がいるところを見つけ、上陸。 寛政6年6月5日(1794/07/01)、小船で住民のいる島に到達し住民に助けられる。 寛政6年6月8日(1794/07/04)、平兵衛、アリューシャン列島アンドレヤノフスキー諸島の一島で死亡。 寛政6年6月12日(1794/07/08)、ロシア人数名が津太夫らのいる島に来島。 寛政6年6月13日(1794/07/09)、ロシア人とウナラスカ島に渡る(15名)。ウナラスカ島はイルクーツクに本社を持つシェレホフ・ゴリコフ商会の根拠地の島。この島で越冬。 1795年1月、レザノフ、シェリホフの娘アンナと結婚。 1795/04/14、エウストラト・イヴァノヴィチ・デラロフ(シェレホフ・ゴリコフ商会の支配人)、津太夫らとウナラスカ島を出帆。 1795/05/08、サンパメウ島に着く。 1795/05/10ごろ、サンパメウ島出発。アミセイツカ島に着く。 1795/05/12ごろ、アミセイツカ島出発。 1795/07/09、オホーツクに着船(15名) 3班に分けられる。 1班:儀兵衛、善六、辰蔵 2班:佐平、銀三郎、左太夫、太十郎、茂次郎 3班:津太夫、民之助、清蔵、八三郎、市五郎、巳之助、吉郎次 1795/07、ヴァシリー・コレニオビチ・ズヴェズドチョトフ(日本史料ではワシレイ・コレニオブ・ズエズン・ケレトフセ)、40名のウルップ島植民団を率いてオホーツクを出発。若宮丸漂流民の1人がこの一団に故国への手紙を託する。 1795/08/29、第1班、オホーツク発。 1796/02/04、第1班、イルクーツク着。 寛政8(1796)年、ズヴェズドチョトフ、若宮丸漂流民の手紙を厚岸の乙名(長老)イトコイの手を経て、厚岸詰松前藩役人に届けるが、受け取り拒否され、手紙はズヴェズドチョトフの手に戻る。 1796/02/10、エゴル・イバノヴィチ・トゥゴロコフ、若宮丸1班の3名を住まわせる。 1796/3月、善六、辰蔵、イルクーツクで受洗。ロシア名は、善六:ピョートル・ステファノヴィチ・キセリョフ、辰蔵:アンドレイ・アレクサンドロヴィチ・コンドラトフ。受洗しなかった儀兵衛は、神昌丸庄蔵(H1783a)と同居する。 1796/05、第2班、オホーツク発。 1796/07/14、第3班、オホーツク発。市五郎、途中、病気のためヤクーツクに残留。 1796/08、善六、庄蔵に代わり日本語学校教師補となり、神昌丸(H1783a)新蔵を補助する。 1796/08/06、エカテリナ2世、ロシア参議院の答申に基づき、東部シベリア総督イヴァン・ヴァシェリエヴィチ・セリフォントフに対し、若宮丸漂流民を日本に送還して通商関係を拓くよう命令を下す。 1796/11/02、市五郎、ヤクーツクで死亡。 1796/11、第2班:イルクーツク着。 1796/11/17、エカテリナ2世、没。 1797/01、第3班、イルクーツク着。 1797年初め、民之助・八三郎、善六に勧められイルクーツクで受洗。ロシア名は、民之助:イヴァン・メイトロヴィチ・キセリョフ(故郷での戒名心月浄照信士)、八三郎:セミョン・ゲレゴロヴィチ・キセリョフ。 寛政10(1798)年、近藤重蔵、厚岸で若宮丸漂流民の手紙の件を耳にする。 1799/03/11、吉郎次、イルクーツクで死亡。享年73歳。同地墓石には阿部屋吉郎祐作と彫られた。 1799/09/27、レザノフ、露米会社の総支配人に就任。役員会をイルクーツクからペテルブルグに移すとともに、皇帝はじめ政府高官を大株主に迎えて、国家保護のもと強力な活動に入る。 1802/01/26(享和元年12月23日)、若宮丸漂流民の手紙が、蝦夷地御用掛の手から幕府当局に届けられる。 1802/1月、クルーゼンシュテルン(海軍大尉)、海軍大臣ニコライ・セミョノヴィチ・モルドヴィノフに対して、バルト海から北太平洋地域に必要な物資を輸送し、帰路広東で毛皮を売りさばき、東南アジアで賞品を買い入れて帰港するという意見書を提出する。 1803/08/10、レザノフ、アレクサンドル1世から露米会社による世界周航船派遣の許可を得る。 1803/04/28、アレクサンドル・メルケリとペテルブルグに向けイルクーツク発(13名)。 1803/04/30、左太夫・清蔵、ペテルブルグへの旅中で発病落伍。イルクーツクへ送り返される。故郷での戒名廓心浄空信士。 1803/05、銀三郎、ペテルブルグへの旅中ベリマで発病落伍。 1803/06/15ごろ、ペテルブルグに到着(10名)。 1803/07/04、アレクサンドル1世に謁見。善六・辰蔵・茂次郎・民之助・八三郎・巳之助の6名はロシア残留を希望する。 1803/07、巳之助、茂次郎、ペテルブルグで受洗。ロシア名は巳之助:ミハイル・ジェラロフ?、茂次郎:ザハル・ブルダコフ? 1803/08/03、津太夫・左平・儀兵衛・太十郎の4名、レザノフとバルト海のクロンシュタット港をナデジダ号で出航。艦長、クルーゼンシュテルン。僚艦ネヴァ号。残留希望の善六も通訳としてナデジダ号に乗り組む。 1804/06、ハワイのオアフ島に到着。 1804/07/15、ペテロパウロフスクに到着。善六、レザノフに下船を命じられる 1804/08/30、出航準備が整う。カムチャツカ大隊のフョードロフ大尉とコシェレフ中尉(カムチャツカ長官コシェレフの弟)の同行を決める。 1804/09/01、レザノフ、艦に乗り込む。 1804/09/02、パヴェル・コシェレフの来訪を受ける。 1804/09/07、抜錨。無風となりアワチャ湾を出られず。 1804/09/08、ペテロパウロフスクを出航(アワチャ湾から外洋に出る)。 1804/10/04、N45°46´ 経度203°52 1804/09/27、N40°46 経度209° 1804/09/28、N32°5 経度226°16 日本の海岸が見える(大隈半島沖) 1804/10/01、時化に遭う。 1804/10/02、N31°17 経度227°6 1804/10/03、N31°42 経度227°21 大隈半島と桜島を見る。 1804/10/04、N31°42.63 経度227°19 1804/10/05、N31°9.31 経度229°13 種子島を通過。 1804/10/06、N31°48’ 経度229°39 1804/10/07、N32°21.45 経度230°28 五島列島を通過。九州に近づく。 1804、善六(在ペテロパウロフスク)、慶祥丸漂流民と会う。継右衛門文内と岩松を止宿させる。 1804/10/09、長崎港伊王崎に到着。行方覚左衛門、菊沢左兵衛、ナデジダ号に乗船。ラングスドルフ(博物学者)、ナデジダ号に同乗。通訳をする。ヘンドリック・ドゥーフ|Hendrik Doeff、ムスケチール、ナデジダ号に乗船。 1804/10/11(文化元年9月8日)、レザノフ、国書を提出。 1804/10/13(文化元年9月10日)、石橋助左衛門、レザノフの国書を翻訳する。 1804/11/03(文化元年10月2日)、ロシア国書の写しとその訳文を幕府が受け取る。 文化元年11月(1804)、大学頭・林述斎と奥儒者・柴野栗山が、ロシア使節への対応策を幕府に上申。 文化元年12月(1804)、幕府、ロシア人の参府、国書の受け取りはもちろん、通交通商のことは許しがたいとし、これをロシア側が承知しない限り漂流民を受け取らないという方針を固め、目付遠山金四郎景晋を宣諭使として長崎に派遣することとする。 1805/01/17(文化元年12月17日)、太十郎、口中に刃物を突っ込み自殺を図る。 1805/02/10(文化2年1月11日)、ロシア人が長崎で小さな紙気球をこしらえ飛ばし人家の屋根に落ちる。 1805/03/30(文化2年2月30日)、遠山金四郎景晋、長崎着。 1805/04/05(文化2年3月6日)、遠山金四郎景晋、レザノフと会見。 1805/04/06(文化2年3月7日)、遠山金四郎景晋、レザノフと会見。「教諭書」を示す。(鎖国の原則をはじめて明確にした) 1805/04/08(文化2年3月9日)、レザノフ、長崎奉行所に別れの挨拶に訪れ、日本側から漂流民の受け取りの申し出を受ける。 1805/04/09(文化2年3月10日)、増田藤四郎・上川伝右衛門・菊沢左兵衛、若宮丸漂流民4名を受け取る。 1805/04/18(文化2年3月19日)、レザノフ、長崎を去る。 1805/04/28(文化2年3月29日)、若宮丸漂流民の供述書「漂流次第口書」できる。 文化2年4月(1805)、若宮丸漂流民の供述書「ロシア国事情口書」できる。 1805/06/05(文化2年5月8日)、遠山金四郎景晋、長崎から帰府。 1805/06/06、レザノフ、ペテロパウロフスクに帰着。 1805/06/17(文化2年5月20日)、石川忠房・中川五郎次、若宮丸漂流民についての評議を命じられる。 1805/06/26、レザノフ、マリア・マグダリナ号でアメリカ植民地視察に向かい、ペテロパウロフスクを出発。 1805/07/02(文化2年6月6日)、石川忠房・中川五郎次、若宮丸漂流民の領主引渡しを答申。 1805/07/04、クルーゼンシュテルン、樺太探検のためペテロパウロフスクを出航。 1805/08/29、クルーゼンシュテルン、樺太探検から帰る。 文化2年閏8月(1805)、若宮丸漂流民4名が返還されたことが仙台藩に通知される。 1805/12/10(文化2年10月20日)、仙台藩武頭平井林太夫、仙台藩徒目付窪田栄助、若宮丸漂流民4名を長崎で受け取る。 1806/02/06(文化2年12月18日)、江戸に到着。 1806/02/08(文化2年12月20日)、大崎の藩邸で取調べを受ける。 1806/02/13(文化2年12月25日)、大槻玄沢の審問を受ける(~文化3年2月中旬)。 文化3年2月下旬(1806)、江戸出発、仙台藩に帰る。津太夫は、この後消息不明。 1806/05/18(文化3年4月1日)、太十郎、病没。戒名本田寿良信士。享年63歳。 1806/10/14(文化3年9月3日)、儀兵衛、死亡。戒名長流来見信士。享年45歳。 文化4年初夏(1807)、大槻玄沢、「環海異聞」を著す。 文化9年10月(1812)、善六、イルクーツクで歓喜丸(H1810a)久蔵を泊める。 1813/02、善六、歓喜丸漂流民(H1810a)とイルクーツクを出発。 1813/08/23、ピョートル・イヴァノヴィチ・リコルド、ゴロウニンの開放交渉のためジャナ号でオホーツクを出帆。善六と歓喜丸漂流民(H1810a)久蔵が通訳として同行。 1813/10/01(文化10年9月8日)、エドモ(室蘭)入港。 1813/10/09(文化10年9月16日)、善六箱館入港。 1813/10/22(文化10年9月29日)、ゴロウニン開放され、箱館を去る。 1814/09/12(文化11年7月29日)、津太夫、郷里(陸奥国宮城郡浦戸村)で死亡ともいう。 1815年、石巻の善六。ゴロウニン開放時の通訳の功として日本語学校正教師に任命される。 1816/08/07、イルクーツク日本語学校、経費不足のために閉鎖。 文化13(1816)年ごろ、善六、死亡。 1829/05/14(文政12年4月12日)、左平、死亡。戒名観林了念信士。享年67歳。 1844/04/11、クルーゼンシュテルン、日本への通商使節の派遣を提案するが、認可されず。 1846年、イヴァン・フョドロヴィチ・クルーゼンシュテルン、没。 参考文献 荒川秀俊, 1995. 異国漂流物語. 社会思想社. 木崎良平, 1991. 漂流民とロシア. 中央公論社. レザーノフ(大島幹雄訳), 2000. 日本滞在日記. 岩波書店
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/829.html
『ゆっくり漂流記 漂う命』 「ゆっくりンピースボート」 世界各地をゆっくりと共に巡り、動物愛護・保護に関する研究、活動に触れることでゆっ くりンピースの市民活動レベルの指導者を育てることを目的とした船旅である。参加費は 高額であり、ゆっくりンピースのパブリックメンバーの中でも、富裕であり、教育レベル も高い人間のみが参加を許される船旅で、パブリックメンバーの中でも上位の役割を果た すためには参加が必要とされていた。そのため、毎年の参加人数は非常に限られている。 私がこの船旅に参加したのは、近年、ゆっくりの活動域が人間に侵されていくのを積極的 に食い止めたいと考えたからだ。私は愛するれいむとまりさの番と共に、この船に乗り込 み、日々、市民活動家としての、ゆっくり愛護家としての勉強に励んだ。 「おじさん!おしごとごくろうさま!たまにはまりさと遊んでほしいよっ!!」 「れいむも遊んでほしいよ!れいむはおじさんとゆっくりしたいよ!」 船内には、飼いゆっくりのための様々な娯楽施設、他の飼い主のゆっくりたちとのレクリ エーションイベントが用意されており、彼らが退屈することはない。高額の参加費にも関 わらず、我々の食事の献立の六割がサンマなのは、ゆっくりのために金を使っているから とされている。 「じゃあ、ちょっとだけ、れいむとまりさに本を読んであげような。」 「ゆゆ~ん!まりさはごほんさんはだいすきだよ!でも、ちょっとじゃなくて、たくさん 読んでほしいよ!」 ゆんゆんと、私の方へと這って寄ってくるれいむとまりさ。私は二匹を船室のベッドの上 に乗せてやった。 れいむは金バッジであり、赤ゆっくりの頃から育てた、家族の一員であった。おとなしく 礼儀正しいゆっくりで、どこへ出しても恥ずかしくないと、私は自負していた。 まりさは銀バッジであり、れいむの番として購入したものだった。まだ、すっきりはして いないようだが、二匹の仲は良好であり、この船旅が終わった頃には、赤ゆっくりが実っ ていてもおかしくないのではないかと、私は密かに思っていた。 私は、この船旅の中で二匹が退屈しないように買って置いた絵本(張り切ってダンボール 一箱分買ってしまった)を一冊取り出す。 「まりさもれいむも、お船の生活は楽しいかい?」 「ゆゆ?とっても楽しいよ!たくさんのゆっくりしたともだちができたよ!」 「海さんはとってもゆっくりできるよ!!でも、もっともっとおじさんとゆっくりしたい よ!!」 「おじさんは全てのゆっくりが悪い人間さんに虐められることもなく、ゆっくりできるよ う勉強しているんだよ。だから、もう少し我慢してな!」 「わるいにんげんさんから、れいむたちをまもるためにゆっくりしないでがんばっている んだね!それはとてもゆっくりできるよ!」 事故が起こったのは、翌日の夜のことであった。 原因については私は語るものを知らない。 暗礁に衝突したとも、火の不始末による火災とも言われている。事故を起こした海域のこ とを考えると、暗礁よりも船内で何らかの過失があったのではないだろうか? 鳴り響く警報、立て続けに繰り返される退船勧告 ベッドで眠っていた私は警報と悲鳴の不協和音が甲高い協奏曲を奏でる中、無我夢中でイ マーション・スーツ(宇宙服のように全身を覆う救命服のこと)を着込み、何が起こったの か把握できないまま、「ゆっくりできない」と泣き叫ぶれいむとまりさを抱え、船員の指 示のもと、救命艇の一隻に飛び乗った。 船で爆発が起こったのは、その直後であった。 喧騒が炎と共に立ち込める。救命ボートに乗り込む順番で争いが発生したらしかった。 「喧嘩!!?く、先に降りててください!」 私を救命いかだに誘導してくれた船員は、海上に下ろした救命いかだに私を誘導すると、 争いを止めるべく、船首方向に走っていった。 「ゆっぎゃああああああああ゛っ!!!れいぶのおりぼんんんんんっ!!!」 船から、一匹のれいむが海に飛び込んできた。頭のリボンに火がついている。 どぽーん 「ゆぎいいいっ!!!じょっばぶ…ごぼぼ…だじゅげ…ぶぶぶ…」 そして沈んでいった。助けてやろうにも、私はこの救命いかだの扱い方すら知らなかった。 「どこいったのぉぉぉぉっ!!!れいむちゃぁぁぁぁぁんっ!!!」 「危ないですから、早くボートに乗ってください!」 「いやよっ!わたしのゆっくりをまず連れてきなさい!!そんなじじいいいから早く!!」 船上では醜い争いが始まっているようだ。 一人の若い三等航海士は、上司の指示のもと、救命いかだに片っ端から飼い主とはぐれた ゆっくりを詰め込んでいた。この客船には、乗客の三倍以上の数のゆっくりが乗り込んで いるのである。 こちらの救命いかだには、12人乗りのところに、ぎゅうぎゅうになるまでゆっくりが詰め 込まれていた。 「やべでね!!!まりさをおば…おねえさまのところにかえしてね!!!」 「ありすちゃぁぁぁん!!どこなのぉぉぉぉっ!!」 「こんなせまいところにおしこむなんて、とかいはじゃないわっ!!」 「あたしゃ、ここにいるよぉぉぉぉぉっ!!!」 「どぼじでれいむがごんなどごにいなぎゃいげないのおおおっ!!!ゆっぐりできないで しょおおおっ!!!」 「エレエレエレエレエレ…」 「いいからさっさとぶって!ぶってね!!もうほうちぷれいよりももっとあくてぃぶに! だいなみっくに!」 ゆっくりたちが喚きたてるが、船員たちは一匹、また一匹と飼い主と離れ離れになってい たゆっくりたちを救命いかだに放り込んでいく。 「救命いかだは余分にある!遠慮はいらん!さっさとしろっ!!!」 「でも、いいんですかね?こいつら、飼い主と一緒にさせておかないと、我々がまずいん じゃないですか?」 若い三等航海士の問いかけに、年配の二等航海士が怒鳴るように答える。怒鳴らなければ、 騒音と悲鳴で意思疎通ができないのである。 「馬鹿野郎、こいつらと飼い主一緒にいかだにぶち込んでみろ!やれ人間よりもゆっくり 様に食い物よこせ、水よこせと喧嘩になるぞ!!」 かくして、ゆっくりを詰め込んだ救命いかだは暗黒の海へと放たれた。そこには一人の人 間も乗っておらず、彼らの生残は、ただ運にのみ任されたのである。 このような脱出時は人命が最優先される。そのため、愛玩動物や乗客の荷物は放置されて 脱出が行われることが多い。 だが、彼らの雇い主は船会社ではなく、ゆっくり愛護団体なのである。彼らも雇われの身 である以上、ゆっくりの危機に何もしないわけにはいかなかった。その代わり、救命いか だにさえ乗せてしまえば、後は彼らの責任の範疇外のはずだ。この非常事態にあって船員 たちは、自分達の給料分の義務と、乗客の安全を考慮して出した苦汁の決断をしたのであ った。 このようなゆっくりだけの救命いかだは一つではなく、船員の証言から、二隻は確実にこ の措置が取られたことが後に明らかになっている。しかし、無事に回収されたゆっくりだ けの救命いかだは皆無であった。 後に一隻の救命艇がとある南の無人島に漂着し、雑多なゆっくりたちだけが島に降り立っ た。彼らの物語の一部は、無名の一研究者によって伝えられることになるが、それはまた 別の物語である。 救命いかだには私一人と二匹のゆっくりしか乗っていなかったが、しばらくして火の勢い が強まってきたこと、船の上が静かになってきたことから、船の爆発や火災に巻き込まれ るのを恐れて、必死に櫂を漕いで客船から離れた。 そもそもあの船の大きさに対して、乗客はごく限られた人数だった。救命ボートに救命い かだの数は余っている。そう自分に言い聞かせて。 そして、火災に巻き込まれる恐れがない、少し離れた海域で、脱出者がいた場合に備えて 待機するつことにした。 イマーション・スーツの中は汗でいっぱいだった。私はそれを脱ぎ、救命いかだの奥へと 放り投げる。すかさず、海面を走る夜風が私の体表から体温を奪っていく。 私はタバコを吸って落ち着こうと胸ポケットを探ったが、ライターはあったものの、タバ コはなかった。船室に置いてきてしまったらしい。 真っ黒な闇の中で、赤い炎が船の上で狂ったように踊っていた。 その姿はまるで、狂った火の神が舌で一人、また一人と人の命を舐めとっているかのよう だった。 「誰かいないのか!おぉぉぉぉいっ!!」 私は誰か助けられる乗客や船員はいなか、真っ暗な中、声を張り上げ、呼びかけ続けた。 「もうやじゃああああっ!!!まりじゃおうぢがえるううううっ!!!」 「ゆああああん!!!れいむは!れいむはゆっくりしたいよおおおおっ!!!」 そして、朝が来た。二匹のゆっくりは泣き疲れたのか、気がついたら眠っていた。恐怖と緊 張で私は一睡もできなかった。 明るくなってきて初めて、私は救命いかだがどのようなものなのか、じっくりと観察するこ とが出来た。 救命いかだの形状は、まるで小学生が遊んでいる円形のビニールプールのようであり、その 上にアーチ上のチューブが走っている。これが私を風雨や波から守ってくれる天幕の支柱と なっているのだ。全体はアポロチョコのような形状だった。また、入り口は、垂れ幕によっ て開閉可能であり、それは二重のマジックテープで留められるようになっていた。 床は黒いゴムの床であり、中央にはゴムの下になにやら金属製の金具があるらしく、救命艇 の床に横になると、これが体のどこかに当たり、不快だった。 天幕内には、大小様々な袋が垂れ下がり、それぞれに非常食や、救急セット、信号弾などが 入っている。 私はそこから移動用の櫂を取り出し、入り口からその先端を突き出して漕いだ。 しかし、身を乗り出して本格的に漕ごうとすると、波が来るたびにバランスを失って転倒し そうになる。昨夜よりも波が出ているようだ。 波による揺れは、昨夜まで乗っていた船舶の比ではなかった。軽くて、小さな救命いかだは 少しの波(船に乗っている間は、そう感じていた)にも敏感に反応し、私はバランスを崩して 床に倒れこんだ。 「ゆぴー…ゆべっ!!!」 一つ、やや大きめの波が来て、まりさは救命いかだの中を吹っ飛び、頭から天幕に突っ込ん だ。 「ゆぎいいっ!!!いじゃいよ!ゆっぴいいいっ!!!」 「大丈夫か!まりさ!!?良かった、たいしたことないぞ、しっかりしろ!銀バッジだろ?」 「ゆぐ…ゆびっ…もうまりじゃ海さんやだよ…」 「そうだな、早くおうちに帰れるよう頑張ろうな…」 何を頑張ればいいのか、私にも分からなかった。 私は転覆の危険に怯えながら、そっと櫂を動かし、救命いかだを微速前進させていった。 まだ、助けられる人がいるかもしれない。それに自分の荷物や、食糧になりそうなものが浮 いていないか、という思いがあった。 随分遠くに幾つか救命いかだや、ボートらしき姿が見えたが、到底漕いで行けそうな距離に は思えなかった。 私の救命いかだだけ異なる流れに乗ってしまったのだろうか?他のいかだやボートはみるみ る離れていく。 私は広大な海を一人漂流するのはごめんだった。私は櫂を動かし、必死に他の救命いかだに 追いつこうとした。しかし、再び波が来て、体勢を崩してしまう。 櫂によって、確かに救命いかだは動いていたが、どうやら海流には勝てないようだった。 次第に、他の救命いかだ等は、小さなオレンジ色の点となり、見えなくなっていく。私は焦 りながら必死に櫂を動かしたが、二時間ほど経った頃には、自分の無力さを悟らざるを得ず 筋肉痛になった両腕を抱えるようにして、救命いかだの床に身を投げた。 私はどうなるのだろう? このまま海の上で死ぬのだろうか? 突如、胃の中に大きな鉄球を飲み込まされたような不快感がつきまとう。 帰りたい。 生きて家族に会いたい。 昨夜まで、船旅にはしゃいでいた自分が馬鹿らしかった。時間を戻せるならば、何を失って でも船に乗る前に戻りたかった。この船旅に参加しようかどうか迷ったときに、どうして止 めておかなかったのか。 「ゆゆ~!おじさん!なにか浮いてるよ!ゆわぁ、海さんの上にいろんなものが浮いてるよ!」 「お菓子さんだよ!あまあまがいっぱいだよ!」 さっきまで泣いていたまりさも、いつの間にか起きたれいむものんきな声をあげている。最も、 今まで普通に暮らしてきたゆっくりが漂流とはどういう状態なのか理解できるわけがないのだが。 救命いかだの出入り口から外を見ると、船から流れ出たのだろうか?海面のぽつりぽつりと 水玉模様のように人工物が浮いていた。 「ゆ!おやさいさんが浮いてるよ!あまあまさんはこっちに来てね!」 「ゆゆ!!?…どうしてゆっくりのお飾りが浮いてるの!!?…ま、まさか!!」 人間の衣類、まりさ種のものであろう帽子、お菓子の袋、使われなかった(そう思いたい)浮 き輪、ゆっくり用のベッド、ペットボトル、寝室にあったはずのシーツ、調理場から出てき たのか、大玉のキャベツも浮いていた。 「ゆあああああん!!きっとたくさんのゆっくりが永遠にゆっくりしちゃったんだよぉっ!」 「れいむは永遠にゆっくりしたくないよぉぉっ!!!ゆっくりざぜでぇぇぇぇっ!!」 私はゆっくりが大好きだったが、今は彼らにかまっている暇はなかった。 ふと、食糧のことに気がついたからである。 この救命いかだには、一体どれくらい水と食糧があるのだろうか? 私は、波間に漂う無数のお飾りから、ゆっくりたちの運命を知り、恐怖に泣きながら恐ろし ーしーを漏らしながら泣き喚く二匹をなだめる暇もなく、救命いかだを点検した。 水は頑丈なペットボトルに入ったものが30リットル、食糧は栄養素が凝縮された携帯食のよ うなものが30本備蓄されていた。おそらく、この救命いかだの定員8−12名が三日程度生き延 びられる分が備蓄されているのだろう。 今、ここに私と二匹のゆっくりしかいないことは、不幸中の幸いのようだ。 このような海難事故においては、真水がどれくらい手に入るかが人間の命を左右する。一般 的には、最低でも500ミリリットルの水分を摂取しなければならない。かつて、大西洋を一人 で漂流した人物は、一日の水分摂取量を250ミリリットルまで切り詰めたが、随時乾きに悩ま され、精神が変調するのを感じたという。 私がさらに救命いかだを探ると、熱蒸留器なるものが出てきた。 どうやら、これで海水から真水を得ることが出来るらしい。私は少しだけ安堵すると、海面 を漂う物資の回収に移った。 自分がこの先どうなるかを考えてはダメだ。とにかく、生き延びることだけを考え、そして 体を動かさなければならなかった。 私は自分では、前向きな人間のつもりだった。逆境なら何度も乗り越えてきたはずだった。 そう自分に言い聞かせ、櫂を握る。 不器用に櫂を動かし、漂流物に接近した。 まずは、キャベツ、野菜は確保しておきたい。他の野菜も大歓迎なのだが、見当たらない。 ついでにプラスチックコップや、食器など、拾えるもので何かに使えそうなものは片っ端か ら拾い集めた。 未開封のポテトチップスの袋、飲み残しのペットボトルのお茶、サラダ油、誰かのカバン… 私は波が寄せるたびに、転びそうになりながら、それらをかき集めるように拾っていった。 そのとき、救命いかだの縁に波しぶきが上がった。 ばしゃーんっ 「ゆ!ゆわあああああっ!!!おみずさんが入ってきたよ!!!ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!! まりさのぶりりあんとなあんよがぁぁぁぁぁっ!!!」 たまに、別方向からの波が融合し、大きな当たりとなって救命いかだを襲う。そんなとき、 救命いかだの出入り口が開いていると、波が床へと入ってくるのだ。 「おみずさんはいってこないでね!ゆっくりしないでれいむたちのお船さんから出て行って ね!」 私は大慌てで、れいむとまりさのあんよを私の服でぬぐい、水の届かない、荷物の上に置い た。 さらに、アカすくいを取り上げ、中に侵入した水を外へとかき出す。 「ゆゆぅ…びっくりしたよ…」 「おじさん!たすけてくれたのはありがとうだよ!でもあんなにまりさのおかお強くにぎら ないでよ!」 「すまなかったな。だが、無事で何よりだ。」 ゆっくりはずっと水に漬けていると溶けてしまう。現状では、時折侵入してくる水で溶ける ことはなさそうだが、ずっと塩水に触れていれば、あんよがふやけて二度とまっとうな生活 を送れない体になってしまうだろう。最悪、死ぬこともありうる。 ゆっくりたちをこの救命いかだの床に直に置いておくことはできなかった。どこか高い所か 水から守られている場所に二匹を置かないと。 だが、ここは天幕に覆われた救命いかだの中、海上の小さなテントの中である。空間も道具 も限られていた。 私は仕方なく、先程拾ったばかりの薄汚れた発泡スチロールに、着ていたイマーション・ス ーツを裏返して詰め込んだ。イマーション・スーツの裏側は保温性の高い素材でできている ため、即席のゆっくりはうすが完成した。とりあえず、ゆっくりが二匹ゆっくりできるくら いの広さは十分にある。救命いかだは絶えず揺れるため、こんなものを一つ作るのにもひど く苦労した。 「おじさん!ゆっくりありがとう!でも、まりさはちょっと暑いよ!」 「だめだよまりさ!おじさんだってゆっくりできないんだから、わがまま…」 私は無理に二匹に笑って見せた。 「まだ、その箱が乾いていないんだよ。濡れたくないだろう?海水で汚れたくないだろう? しばらく我慢してくれないか?」 「ゆぅ…ゆっくり理解したよ…ゆゆ~ん♪」 私は、軽くまりさの頬を撫でてやった。れいむも撫でてほしいのか、手の方に擦り寄ってく る。 「おじさんは、みんなでゆっくりするために頑張らなきゃいけないんだ。ちょっとそこでゆ っくりしていてくれ。」 「「ゆっくり理解したよ!」」 その後、私は苦労してキャベツを拾ったほかは、何も手に入れることが出来なかった。 風が出てきたため、海上を漂っていた浮遊物は、拡散していってしまったのだ。そして、我 々が乗っているこの救命いかだもまた、浮遊物の一つだった。 私は出入り口の垂れ幕を下ろして、マジックテープで固定し、海水が救命いかだの中に入っ てくるのを防いだ。そして、天幕のポケットに入っていたマニュアルに目を通す。 本来、このような激しく揺れる環境で、物を読む、という作業は苦手であり、揺れのひどい 船上や車内での読書は私の苦手とするところである。しかし、今は非常事態であり、生命の 危機が近いという緊張状態にあったためか、そんなことを気にする余裕すらなく、マニュア ルを読んでいた。 「ゆわぁぁぁぁん!おじさん!ごほん読んでよ!まりさはゆっくりしたいよ!」 「おいおい、これはまりさの絵本じゃないんだぞ?大切なものだが、おもしろくはないぞ?」 「なんでもいいよ!まりさはおじさんにごほんを読んで欲しいよ!」 私は今読んでいるものを、まりさの要望に答えて、声に出して読み上げた。 「…シーアンカーは水中で海流を受け、救命いかだの揺れを軽減すると同時に、転覆を防止 します。シーアンカーを使用する際は、救命いかだの底部前方にある、シーアンカー取り付 けタグに留め金Cを接続し…」 「ゆゆゆ!!?ゆっくりできないぃぃぃぃぃぃっ!!!」 当たり前だ。マニュアルなのだから。 まりさはマニュアルがゆっくりできる絵本ではないと知ると、ゆゆゆ…と即席のベッドの中 でしょげてしまった。だが、シーアンカーは使えそうだ。 私はビニール製のクラゲみたいなものを探し出すと、慣れない手つきでロープを結び付けて いき、救命いかだの出入り口のすぐ横にあるタグに固定した。 ロープワークなんてものは、生まれてこの方やったことがないため、くそ結びを五重六重と 繰り返したが、大丈夫だろうか? シーアンカーはクラゲのように漂いながら、海面に姿を消していく。しばらくして、救命い かだがぐっと海底へ引っ張られるような振動があり、心なしか、揺れが軽減されたようだっ た。 さらに、シーアンカーを持ち出す過程で、救難発信機の存在に気がついた。これのスイッチ を入れれば、約48時間の間、救難信号を発信し続けるのだという。この信号を、この近くを 通過する船舶や航空機が捉えてくれれば救助してもらえるのだ。 私はためらうことなく、発信機のスイッチを入れた。現在地が船舶航路から外れていないこ とを祈りながら。 「ゆ・ゆ・ゆ…ぱぁん!ゆ・ゆ・ゆ…宿直!ゆ・ゆ・ゆ…茶!」 しょげ返るまりさを励まそうとしているのだろう。れいむは波の音に消されそうになりなが らも、私が教えたお歌を歌っていた。 その日の夜には強風が吹いた。 波が幾度となく救命いかだに波状攻撃をしかけ、その度に、救命いかだは揺れ、荷物が、キ ャベツが、救命いかだの中で反復横とびをするかのように動いた。 「ゆひぃぃぃぃぃっ!!!ごわいよぉぉぉっ!!!海さんゆっぐりじでぇぇぇぇっ!!!ゆ っぐりじでねぇぇぇぇぇっ!!!」 ゆっくりたちの即席の巣も、そして私の体ですら例外ではなかった。 例え、床で横になって寝ていても、うっかりすれば救命いかだの中を転がってしまうほどで あった。おまけに、救命いかだの中央付近で横になり、バランスを取ろうとすると、床の裏 側にある金具があたり、姿勢を安定させることができなかった。 「どぼじでぇぇぇぇ!!!どぼじで海さんいじわるずるのぉぉぉぉっ!!?ゆびぃぃ!!!」 波が来るたびに、ずりずりと音を立てながら、発泡スチロールが左右へと、救命いかだの揺 れに合わせて動く。 おまけに時折、ゴムでできている床と発泡スチロールがこすれ、きゅっきゅっという不快な 音を立てる。私はそのような摩擦音が苦手で、その音を聞くたびに、頭の中をかきむしりた くなるのだ。 昨夜の夕食を最後に、少量の水を飲んだほかは何も食べていないのだが、不思議と食欲は湧 かなかった。これなら、長期の漂流にも耐えられるかもしれないなどと、のんきなことを考 えもしたが、おそらく極度の緊張ゆえであろう。今も、波が来るたびに、転倒してしまうの ではないかと気が張り、常に、救命いかだ内で陣取る場所を調整している。 「ゆぎぃぃぃ…ゆ!!?ゆげ!!?ゆげぇぇぇぇ!えれえれえれ…」 「まりざぁぁぁぁっ!!?しっかりじで!まりざぁぁぁぁっ!!おじさん!まりざが!!ま りざがぁぁぁぁっ!!!」 船酔いだろうか?まりさは即席ゆっくりはうすの中に餡子を吐いてしまった。 「大丈夫か!!?しっかりしろ!まりさ!」 私は無理矢理、吐いた餡子をまりさに再び飲み込ませようとする。 「ゆぎっ!!ゆぐぶぶぶぶ…」 「しっかりしろっ!吐き出したら死ぬぞ!餡子を飲み込まないと、永遠にゆっくりするぞ!」 なんとか必死に、自らが吐き出した餡子を飲み込むまりさ。その姿は疲弊し、つい先日まで の生き生きした光は目に宿っていなかった。 「うわっ!!」 「ゆゆ!!?」 再び、波が救命いかだ横殴りに打ちつけ、バランスを崩した私は、後頭部をしたたかに救命い かだの床に打ち付けた。 「おでがいおじざん!!なんどがじでぇ!!!れいむだちをだずげでぇ!!!」 泣きながら懇願してくるれいむ。だが、助かりたいのは私も同じ、そして自力ではどうにも できないのもまた、私も同じであった。 「れいむ、まりさ、冬の山で、少しのごはんさんしかなくて、ゆっくりできるか?そんなと きそうすればいい?」 「ゆ?そんなのゆっくりできないよ!春さんがゆっくりしないで来てくれるか、人間さんに 助けてもらわないと、永遠にゆっくりしちゃうよ!!」 まりさは何も答えなかった。いや、答えられる状態ではなかったのだろう。 「そうだ、春が来るまではどうにもならない。ゆっくりできない海も同じだ。誰かが助けに 来てくれないとどうにもならないんだ。」 「ゆわぁぁぁぁぁぁん!!!だれがぁ!だじゅげでぇぇぇっ!!!」 私はれいむにかけてやる言葉がなかった。おそらく、一度絶望して、どうにもならないこと を悟り、そこから助かるためにはどうすればいいかと、意識を再建しなければ、生き延びら れないだろう。そして、ゆっくりたちにそのような思考が可能なのかどうかが問題だった。 だが、私は、彼らの強靭な精神を、元々は野生で伸びやかに生きているはずの彼らの精神に 期待していた。彼らは、知性のある、愛すべき我らの隣人なのだから。 強風は翌朝には止んでいた。 私も二匹のゆっくりたちも、いつの間にか疲れ果てて眠ってしまっていた。 「ゆゆ~ん、おじさん!ゆゆ~ん、おじさん!」 私が目を覚ましたのは、れいむの呼びかけによってであった。 「おはよう、れいむ。どうした?」 私は救命いかだの床から体を起こし、あぐらをかく。 髪の毛がゴムの床に張り付き、顔を起こす際に引っ張られて痛む。顔をはじめ、あちこち に白い粉が噴いていた。塩だ。 「れいむはおなかすいたよ!ごはんさんが欲しいよ!おじさんもゆっくりごはんさんにし ようよ!」 「ゆう~まりさもおなかがすいたよ!むーしゃむーしゃしたいよ…」 まりさの顔色は昨日よりは良くなっていた。 一晩眠ったことで、体調が回復したのであろう。 私はれいむとまりさには、昨日拾い上げたポテトチップスを与えた。 救命いかだに搭載されている非常食は、少量でも栄養分に富んだつくりになっているため、 ゆっくりにあげるのはもったいないのではないか?と考えたからだ。 ゆっくり愛護家としてあるまじき考えであるが、私は初めての漂流生活に恐怖と不安でいっ ぱいだったのだ。 私は自分自身の朝食―昨日拾ったキャベツを齧りながら、彼らを即席の巣から出してやった。 ポテトチップスの袋を開け、ついでに拾ったプラスチック容器に、袋の三分の一くらいを盛 りつける。 「ゆゆぅ…ぽてちさんはすきだけど、ごはんさんはおやさいさんがよかったよ!ぽてちさん はおやつにむーしゃむーしゃしたいよ…」 「まりさ、しょうがないよ!ゆっくりむーしゃむーしゃしようよ!おうちにかえればすきな だけおやさいさんでもあまあまでもたべさせてもらえるよ!そうだよね?おじさん?」 「ああ、もう少し我慢してくれな。」 私はれいむとまりさの頭を交互に優しく撫でてやった。いつも高級シャンプーでさらさらに 保っている髪はややごわついていた。 潮風のせいだ。私は少し汚れている二匹の姿が不憫でならなかった。 昨日拾った、底の浅いプラスチックの皿に水を入れてやる。どれくらい入れてやればいいの か分からなかった。人間は水を毎日500ミリリットル摂取すれば、食糧がなくとも20日は生き ていけるという。水はできるだけ節約したかったが、熱蒸留器を使えば、海水から真水を作 れるようなので、250ミリリットルほど入れてやった。一匹あたりが飲めるのは、コップ半分 くらいである。夜にもう250ミリリットル与える。人間がもう一人乗っていると思えば、仕方 のない消費、そう思うことが出来た。何より、彼らを死なすことなど、私には考えられなか った。 「おみずさんごーくごーくするよ…」 「おじさん!おみずさんが…」 まりさが言わんとすることはすぐに分かった。 「ごめんな、お水さんがなくなったら、おじさんもまりさもれいむも、みんな永遠にゆっく りしてしまうんだ。雨は降ったら、たくさん飲める。それまでは我慢だ。おじさんも我慢し てるんだ。分かってくれ。」 「…ゆぅ…しかたないよ…ぺーろぺーろ…ゆぅ…あんまりゆっくりできないよ…」 私ものどが渇いていた。一日に500ミリリットル、要するにコンビニで売っているあのサイズ 1本分の量しか飲めないのだ。私は慎重に250ミリリットルを測り、水を飲んだ。 ただ単に水を飲むことに、これだけ注意を払ったことが、かつてあっただろうか? 食事の後、私はしばらく、れいむとまりさを救命いかだの中で自由にさせてやった。 「まりさはのーびのーびするよっ!…のーびのーび!!」 「ゆゆ~ん!まりさののーびのーびはすごくゆっくりしているよ!」 私はにこにこと二匹が遊ぶ様子を見ていた。人によっては、ゆっくりが自分の行動を口に出し ながら行動することを、馬鹿らしい、鬱陶しいとして嫌う人もいたが、私はこのような彼らの 行動を見ているのが大好きだった。 「ゆゆゆ!れいむはまりさとおじさんのためにお歌を歌うよ!」 「れいむのお歌はゆっくりできるよ!れいむこそゆっくりのぷりまどんなだよ!」 「ゆゆゆ~♪…なかそねてぃーちゃー!」 私は知らなかったのだ。 救難発信機が壊れていたことなど。 あんなにも漂流が長くなることなど。 そして三日が経過した。 食糧はまだある。水も20リットル以上あった。 だが、体はぼろぼろになりつつあった。 度重なる海水の浸入によって、救命いかだの床と接触する、背中、脚、腕には無数の海水腫 瘍ができでいた。これは海水に長期に渡って浸かっているとできる腫れ物であり、患部は赤 く腫れあがる。日に当たり、乾燥させれば治ってくるが、この救命いかだでは、波が高くな ると出入り口の隙間から少量とはいえ、海水が流れ込んでくる。 その度に、直りかけた真っ赤な小火口が再び噴火する。ふやけた傷口は救命いかだの底や荷 物などと擦れて、塞ぎかけた傷が再び広がるのだ。 「ゆ…ゆぅ…ゆっくり…」 「すぴ~…すぴ~…」 眠っているゆっくりたちの姿も悲惨なものだった。 さらさらだった髪はぼさぼさであり、れいむのりぼんやまりさの帽子には、付着した海水の せいで、一部が脱色されたようになっていた。その上、あにゃるのまわりにはうんうんの残 りの餡子がこびりつき、まるであにゃるからお汁粉が吹き零れたようになっている。 何度か、海水で洗ってあげたのだが、れいむとまりさは洗った後に海水がべたつくのを嫌っ たため、今では放置していた。 野良ゆっくりと比べてみれば、大して変わらない姿だったのだが、よく手入れをされたゆっ くりしか見たことがない私には、その姿は落ちぶれて路地裏で死んでいる成金のように見え た。 「ゆ?ゆゆぅ?」 まりさが目を覚まし、何か不快そうにもぞもぞしている。 「どうした、まりさ?」 「あんよがむーずむーずするよ!!」 「どれ、見せてみろ。」 私はまりさを持ち上げ、その底部を観察した。 「ゆゆ~ん、恥ずかしいから、まりさのあにゃるは見ないでね!」 痒さを我慢しているのか、うねうねと動くあんよには、白い粉、塩がこびりついていた。 度重なる浸水で、救命いかだの床にはあちこちに塩が噴き出しており、おそらく、その上 で遊んだり、時折入り込む海水があんよにかかる度に塩が付着していったのだろう。そし て、表皮が水分を失ってひび割れ、それが痒みの原因となっているようだった。 「塩だらけだな。今、取ってやるから大人しくしてろよ。」 「おじさん!いくらみりょくてきだからってまりさのあにゃるをいじらないでね!」 何を言ってるんだこいつは? あんよが痒いというのは、ゆっくりにとって耐え難いものだった。背中や顔が痒いという のであれば、その部分を壁などにこすり付けてかくことができる。しかし、あんよはどう しようもなく、他の個体にかいてもらうか、寝転んでうまく木などに押し付けるようにし てかくしかないのだ。そして、この救命いかだの中には、まりさが自力であんよをかける ような場所はなかった。 私はまだ豊富に残っていた水を薄く皿に張り、まりさのあんよを洗ってやった。 「ゆゆゆ~ん!そこ!もっとかいて!ゆっくりぃぃぃぃっ!!!」 軽くかきながら、あんよの塩を落としてやると気持ちよさそうにするまりさ。可愛いもの である。それからというもの、私は二匹を即席の巣から出してやるときは、床にマニュア ルを包んでいたビニール袋を解体して広げてやることにした。これで塩まみれになること も少なくなるだろう。 「どうだ?少しはマシになったか?」 「ゆゆ~ん!すっきりぃぃっ!!痒くなくなったよ!おじさん!これからは毎日まりさの あんよを洗ってよ!」 余程、久しぶりに洗ってもらったことと、痒みが消えたことが嬉しかったのだろう。だが、 現状では水は貴重だった。私の可愛いゆっくりだったから、水を無駄にしても洗ってやっ たのだ。 「ダメだよまりさ、お水さんは貴重なんだ。水がなくなったら苦しみながら永遠にゆっく りしてしまうんだぞ!我慢しろ。」 「ゆゆ~ん…まりさはもっとすっきりさっぱりしたいよ!最近ぜんぜんゆっくりできてい ないんだよ!」 当たり前だ。漂流しているのだから。 「まりさ…まだ我慢だ…生き延びるためなんだ…」 「ゆふぅ…おじさんはずっとがまん、がまん、がまん、がまん…そればかりだよ…全然ゆ っくりしてないよ…」 そのとき、ふと救難信号発信機に目がいった。稼動を示す赤いランプがついていない。い つの間にか電源を切ってしまったのだろうか? 私はスイッチを確認した。ONのままになっている。 私はマニュアルを読み直し、驚愕し、そして戦慄した。思い出したのだ、この救難信号発 信機は48時間しかバッテリーが持たないことに。 私は力なく、救命いかだの床に倒れこんだ。 もうダメなんじゃないか? その思いが私の全身を駆け巡り、力を、生命力を奪っていく気がした。 まりさがそんな私を不思議そうな目で見ていたが、私の目には何も写っていなかった。 もうダメだ…死ね、死んでしまえ、私は死んでしまえばいいのに… 何かを考えることさえ億劫だった。絶望に私の心臓を撫でられているような気分だった。 まりさが何か言っている。 体の海水腫瘍がひりひりと痛む。 波が救命いかだの側面に当たる。 全部どうでも良かった。そして、いつの間にか眠ってしまっていた。 夢を見た。 娘に初めてゆっくりを買ってきてやったときの夢だった。 細部はいろいろと違っていたが、間違いなくその日のことを、まるで映画のように見て いる自分がいた。 娘が念願のうどんげを手に入れて、きゃっきゃと大喜びで部屋を走り回っている。 私が娘にうどんげを買ってやったのは、娘が中学生の頃のはずだが、夢の中での娘は現 在の姿だった。そして、私は何の疑いもなく、その娘を昔の娘のように認識していた。 私はちゃんと世話は自分でするようにと、娘に注意した。 娘は大丈夫だと、上の空で返事を返し、私に言った。 そこで目が覚めた。 娘は私に「お父さん、ありがとう」と言うはずだったのだ。 私は自分でも不思議なことに、泣いていた。ただ、夢の中で娘に会っただけなのに泣い ていた。 私は娘にもう一度「ありがとう」と言われたかった。 救難信号発信機が使えなくなったくらいで落ち込むわけにはいかなかった。 私は娘に、そして家族に会わなければならないのだ。 ここを生き延びさえすれば、あと四半世紀は生きられる可能性があるのだ。 あと二十年近く、家族と語り合い、笑い合い、ケンカし、一緒にいることができるのだ。 そうとも、限界まで足掻いてみせようではないか。 救難信号発信機は使えなくなっていたが、救命いかだにはレーダー反射板が取り付けら れている。効果があるのかと不安になるくらい安っぽい外見だったが、レーダーに映る か映らないかは大きな違いだ。 そして、最後の手段である6発の信号弾。 船舶が近くを通ったら、これを打ち上げるのだ。 そうと決まれば、生き抜くための手段を講じなければならない。まずは水と食糧の確保 である。 「「おじさん!!!」」 どうやら、二匹はずっと私を呼んでいたらしい。 「すまない、疲れて眠っていた。どうしたんだ?」 「起こしてごめんね、おじさん。れいむはおといれさんに行きたいよ!」 即席の巣の中でうんうんしーしーを済ませるわけにはいかない。だから、私はれいむと まりさがうんうんしーしーをしたいと言う度に、一枚のビニール袋を取り出し、その中 にさせていた。 「ゆぎっ!!!…ゆぎいいいいっ!!!ふっごばぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 れいむはまるで出産でもするかのような表情で、苦しそうにうんうんをしている。まる で便秘に苦しむ仁王像である。水分の摂取量を制限しているためか、みちみちとあにゃ るから顔を出しているうんうんはからからの餡子なのだ。 「うんうんさん、れいむのあにゃるからゆっくりしないで出てきてね!ふぎぃぃっ!!」 れいむが、うさぎの糞のようにころころの餡子を排出し終えたのは、それから20分ほど 経過してからのことである。 「ゆぅ~…れいむはもう疲れたよ…最近のれいむのうんうんはゆっくりしてないよ…」 「れいむぅ~!よくがんばったよぉ!まりさはれいむにけいいをひょーするよ!」 水分摂取量が少ないため、二匹ともしーしーはここ数日まともに出していなかった。た まに、うんうんする際に、ちょろっとにじみ出るぐらいであった。 私は、いつものようにうんうんを捨てようとして、ふと思いとどまった。 今までは、れいむとまりさのうんうんとしーしーは海に投げ捨てていた。しかし、考え ようによってはこれも貴重な食糧である。この先、何日漂うことになるのか分からない 以上、捨ててしまうのはもったいないのではないか? 私はそれをそっと、救命いかだのポケットの一つ、何も入っていないところにしまった。 乾燥させれば、私の、またはゆっくりたちの食糧として食べられるかもしれない。 私はしまいこんだままになっている、太陽熱蒸留器を取り出した。 これは、ビニールハウスを海面に浮かべるようなもので、太陽熱により蒸発した海水が、 ビニールの表面に結露する。当然これは真水であり、これを集めて飲料水とするのだ。 これで生産できる飲料水は、おおよそ300−800ミリリットルであり、太陽熱蒸留器を活 用できるか否かは私の生存を左右すると言ってもいい。 しかし、この希望の光も万能ではない。 蒸留によって得られる飲料水の量は天候に左右され、さらに海面に漂わせて使用するた め、波が荒れているときは使用することが出来ないのだ。 幸い、今日は晴れており、波もいつもと比べると穏やかであった。 「絶対に…生きて帰る…」 私はそうつぶやき、太陽熱蒸留器を海面に送り込んだ。 「ゆゆ!!?おじさん何しているの?」 うんうんが終わってほっとしているれいむが尋ねてくる。 「水を取ってるんだ。」 「ゆゆ?海のお水さんはしょっぱくてゆっくりできないよ?」 私はれいむに、この道具を使えば、海水を飲み水に変えることができると、説明してや った。太陽熱云々の話は、したところで理解できまい。 「ゆわ~!人間さんはすごいよ!れいむにもお水さん飲ませてくれるの?」 「ああ、もちろんだ。みんなでお水をごくごくしよう。」 「ゆゆ~ん!まりさ!ずっとのどがからからだよっ!お水さん!ゆっくりしないで集ま ってね!」 見る限り、水は順調に集まっているようだ。蒸留器の真水が溜まる部分にはぽたり、ぽ たりとリズミカルに水滴がたまっていく。 幸運は続く。 太陽熱蒸留器を出すために開けた救命いかだの出入り口から、一匹のトビウオが飛び込 んできたのである。トビウオは天幕に当たって墜落し、床の上でびちびちと跳ねた。 私はそれを急いで捕まえる。トビウオの瞳は太陽光を反射して真っ青に輝いており、き れいだった。 「ゆわあああっ!お魚さんだよっ!お魚さんがまりさのごはんさんになりに来てくれた よ!」 久々に、食事らしい食事ができるとまりさは大喜びだ。れいむも期待のこもった目で、 トビウオを見つめていた。 「ちょっと待ってろ。おじさんが料理するからな!」 私はプラスチックの皿をまな板代わりにして、救命いかだ備え付けの救急セットの中 に入っていたナイフでトビウオを切り分けた。こう見えても、昔は田舎の居酒屋でバ イトしていたことがあり、ちょっとした料理ならばお手の物であった。 私はトビウオをてきぱきと切り分け、海水でよく洗い、それに拾ったサラダ油を軽く かけた。どうしようもなくなったら、飲もうと思って取っておいた油だが、こうすれ ばマリネとしていただくことが出来る。 半分を私の分とし、残り半分をれいむとまりさに分け与えた。 「こんなのぜんぜん足りないよ!おじさんはなんでれいむやまりさよりもたくさんな の!!?ふこーへーだよ!」 ゆっくりに食事を与えたとき、感謝の言葉が返って来るのに慣れていた私は、少しカ チンと来た。 「おじさんはまりさよりも体が大きいんだ。こんなんじゃ、足りないんだよ!」 「まりさがさいしょにお魚さんをみつけたんだよ!お魚さんはまりさにゆっくり食べ てほしくてやってきたんだよ!それをじぶんだけたくさんゆっくりしようなんて!ゆ っくりできないよ!おじさんはまりさにあやまってね!!」 「まりさっ!!!」 怒鳴ったのは私ではなく、れいむだった。 「なにいってるのまりさ!?お魚さんはたまたまやってきたんだよ!それにおじさん がりょーりしてくれなかったら、れいむもまりさもお魚さんをかじれないんだよ!ゆ っくりりかいして、おじさんにあやまってね!!」 「ゆぐぅ…れいむ…どうして…?」 このまりさは、れいむの番として後から購入したものだった。こんな状況でなければ、 私達の言うことをちゃんと聞く、素晴らしいゆっくりなのだが、今は空腹やストレス でゆっくりできないことになっているようだった。 「おじさんはまいにち、まりさのせわをしてくれてるんだよ!ゆっくりおじさんにあ やまってね!」 「だって、おじさんは!」 「ゆっくりあやまってね!!!」 れいむはぎろりと、まりさをにらみつける。 「ゆぐ…おじさん…ごめんなさい…まりさがわるかったよ…」 それでも、まりさはれいむの惚れているせいか、れいむの言うことには決して逆らわ なかった。私は、よくできたれいむに心から感謝していた。このような過酷な状況で 自分の可愛いゆっくりとケンカするなど、悪夢だった。 「わかってくれればいい。救助されるときまで、みんなで頑張ろう。」 まりさは私が差し出したトビウオの切り身を口に含み、むーしゃむーしゃした。 「…むーしゃむーしゃ…ゆぅ…それなり~…」 血を洗った海水のせいで、切り身はゆっくりには少し塩辛い味だったが、切り身に含 まれる栄養と水分は、今は何よりもゆっくりできるものだった。 そして、私には、素晴らしい味わいだった。昔、近くの寿司屋で食べたトビウオの握 りよりも甘く、複雑な味わいがあり、美味しかった。 「ゆゆ~ん!お魚さんはゆっくりできるよ!ありがとうおじさん!」 飼いゆっくりとして、様々なものを食べてきたれいむは、抵抗なくトビウオの切り身 を食べることが出来たようだ。 「…ゆぅ…ゆっくりしたいよ…れいむとゆっくり…」 何もない海の上、閉じられた空間である救命いかだ… エントロピーは少しずつ、まるで堰を切る瞬間を待つかのように増大していた。 つづく 作:神奈子さまの一信徒 続き物です。現在、続編執筆中で、前後か、三部作にまとめる予定です。 同時に出せず、申し訳ありません。自分の休日が不定期ですので、適当な長さで切り 分けました。お目汚し、失礼いたしました。 実際の船舶からの脱出は、本文中の記載とは異なります。実際は、救命いかだやボー トによる脱出の前に、数段階の避難命令が出されます。 筆者は船に乗ったことはありますが、幸い、未だに海難事故に遭遇したことはありま せん。詳しい方から見れば苦笑せざるを得ない描写があるかもしれませんが、そのと きはやれやれと笑いながらご指摘くださるか、ご容赦ください。
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/828.html
《混PIECE(コンピース) 呪(のろ)われた財宝(ざいほう)》 ギャグ、恋愛、バトル―――― ドラマの全てをやりつくした男、ドラマ王「ゴールド・ニコリー」 彼の引退際に放った一言は人々のドラマ欲を掻き立てた! 「俺の資料集(ざいほう)か?欲しけりゃくれてやる。 探せ!ドラマの設定をそこに置いてきた!」 ドラマーたちはカオスドラマを目指し、夢を追い続ける…! 世はまさに大ドラマ時代!! カフェマンテ「すべてウソに決まってんだるおおおおおおお!!!???」 ↓ ↓ ↓ ほ ん へ ↓ ↓ ↓ 主題歌 あの場所へ 歌:晴晴゛ 歌詞: こちら あらすじ 2020年7月23日、海の日。 夏真っ盛りのこの日、多くの人たちが海へ赴き各々に夏を謳歌していた。 そんな時、突如立ち込める深い霧… それは数年に一度、夏場に訪れるという「呪いの海賊船」の出現を表すものだった。 ありったけの財宝を詰め込んだとされるその海賊船に興味を示した者たちは船へと向かう。 そこで彼らが目にしたものとは…!? 登場人物 海東大樹 ろろん ヒロ キャロル 見観子 ヤンガス ドロッチェ ナイトリッチ(キャプテン・ジョン) 過去ログ + ... ~カオスビーチ~ 【ポケモンBW BW2】サザナミタウン(夏)BGM 封獣ぬえ「夏だ! 」 鏡音リン「海だ! 」 せがた三四郎「セガサターンだッ!!!!!(クワッ) 」 ソーニャ「 バシィッ (せがた三四郎をしばき倒す) 」 ブロリー「ブロリーです… 今日は海へ泳ぎーに来たYO。 それより水着美女…いいなぁ…(舌なめずり) 」 むらびと「(海へダイビングし海中から水死体のピカマンを掴み上げる) 」 藤原妹紅「はーい、らっしゃいらっしゃい。もこたんの焼き鳥食ってかないかね~。(海の家の屋台で焼き鳥を焼いている) 」 ファルコ「そんなもんより、俺はそうめんの方がいいぜ。 」 藤原妹紅「だまれトリ。お前を焼き鳥にしたるぞゴルァ(⌒,_ゝ⌒) 」 カズーイ「(穴を掘った砂浜に座り産卵している) 」 市長「お前たち!今は海水浴はダメだ!家であつ森をしろ! 」 ニャンちゅう「お゛ぉ゛ん゛!!ちょっとそこのお゛ね゛え゛い゛さぁ゛ん゛?み゛ぃ゛とお茶でもしように゛ゃ゛ぁ゛ん゛!! 」 セーラーミロボーボボ「ちょっとなによあんた!!!!!!!!きやすく声かけんじゃないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!(ニャンちゅうを砂浜へめり込ませる) 」 チャージマン研「うんまぁ~い♪(焼き鳥もぐもぐ) 」 雷「今日はいい天気になってよかったねー♪(水着姿に浮き輪で海面に浮かんでいる) 」 睦月「ねーっ♪ 波もとっても穏やかだし。 」 仮面ライダーフォーゼ「海水浴キターーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!(海へダイナミックダイビング) 」 ニッキー「はぁいみんな、ニッキーだよ~♪ 今日は「海の日」ということで、みんなで海へ遊びに来たよ♪ 青い海に白い砂、そして太陽がまぶしいね~♪ 」 フラダリ「 どうも、太陽です 」 愛宕「 (水上偵察機で遭難者捜索を行い)この時期になると海での遭難とかも出るのよね? 」 マルス「やっほー!ソード団参上!俺はソード団副団長のマルスだよー!今日はせっかくの休みだからソード団のみんなで買い替えたばかりのホンダNSX-R92で海へ来たんだけどとりあえずいきなりステーキ食べたいから今から隣町のいきなりステーキへ行かない? 」 リンク「俺はソード団団長のリンクだー!さっきドライブ中にゾンアマで新車のBMW 320d xDrive Mをぽちったんだけど納車日が明後日になるんだってさあー楽しみだー!!それはそうと俺はジャガーの中でBBQがしたいな! 」 ジャン「俺はソード団雑用、ジャン・キルシュタインです!!!ニキティーは俺の太陽。 」 ひこにゃん「(スイカ割りをしようと目隠しして棒を振りかぶったまま歩いていたがスイカと勘違いしジャンの脳天へ思いっきり振り下ろした) 」 ピッコロ「俺はソード団新入りのピッコロだ。お前たち、ふてくされる暇があったら俺トレースしろ! 」 仮面ライダードライブウウウウン「俺はソード団新入り、仮面ライダードライブだ!ところでベルトさん、(ビーチ)フラッグまでひとっ走り付き合えよ…!\オーケーwwwww スタートヨアww エンジーーーンwwwwww/ 」 キリト「俺はソード団新団長のキリトかなーやっぱりww自分は思わないんだけど周りの走り屋からも最強レーサーってよく言われるwwwこないだ任天堂暴走族に絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りに人が血だらけで倒れてたしなwwwちなみに彼女はミロメールに似てる。 」 オルガ・イツカ「そして俺はソード団団長……オルガ・イツカだぞ……! 」 バル艦長「そして何を隠そう、このワシがバル艦長だ! 」 水兵ワドルディ「艦長はソード団じゃないでしょ!変な便乗しないでください!あ、水着サレンママ引けた。 」 盛るペコ「盛るペコ……盛るペコ……(熱々の高カロリーキュケオーンに顔面を押さえつけて何度も叩きつける!!) 」 アイク「俺はソード団のアイクだ。今日はソード団のみんなで海へ来たぞ。まずは肉だ肉!肉は何処だ!? 」 千夜「わぁ~…!潮風が気持ちいいわぁ~♪ (ライムグリーンの水着を着こなしやってくる) 」 浜風ェ…「ちょっ……バシャヤァッッ やめっ バシャヤァッッ も"ごッッッ バシャヤァッッ (1いいねにつき一皿キャンペーンと書かれた立て札をぶら下げ熱々のキュケオーンを食わされている) 」 盛るペコ「 も"っっっっ (MGS的アラートを鳴らし千夜に反応する) 」 星のフームたん「うふんっ♡ 海へ来る男ってみんな欲情してるのよ。男ってば単純ね♡ 」 しずえさん「(海の家で貝料理をしている) 」 フーム「(フームたんの真下に仕掛けたC4を起爆させ、初めからいなかったことにする) 」 市長「密です(モルペコを千夜から引き剥がす) 」 桐生戦兎「夏だ! 海だ!! てぇん↓さぁい↑だ!!! 今日はてぇんさぁいな泳ぎのテクニックをお前たちに押してやr(C4の爆破に巻き込まれる) 」 盛るペコ「も………………………………(この世の終わりのような顔) 」 はらぺこあおむし「(海の家でハロウィンのアルバイトをしている) 」 ルビー「海だーっ♪ きゃっほ~~~♪ (赤い水着を着て勢いよく海へダイブする) 」 エミール「うわ~~~!ちょっと居眠りしてたすきにいつの間にか海へ転がり込んでしまいました!誰か助け…うわー!(飛び込んできたルビーの衝撃で砂浜へ吹き飛ぶ)…タ、タスカッタ…… 」 現場猫(ライフセーバー)「ヨシ!(助かったエミールに指差す) 」 電話猫「どうしてあなたが助けなかったのですか… 」 デッドプール「今日は俺ちゃん何も運営しなくていいからほんと楽、ホリデー南庭概念忘れちまったけどサタデーナイトフィーバーの夜にルームサービスフル活用して快適な夏を過ごしてる気分だ。刺激もない、体力も使わない(全身スーツの上から腰蓑をつけ女性陣のフラダンスに混じっている)アローーーーハッッッ!!!!! 」 メスバリス(アローラのすがた)「ちょっとあんた、焼きそば買ってきなさいよ!!!!!(デッドプールに) 」 ペニーワイズ「(勢いよく現れてワドルディのスマホを強奪、海に投げ捨てる)クソが! 」 デッドプール「ぴえん。 」 ピカキン「にひひ!この海はええ!可愛い女の子ばかりじゃ!(老人のカツラとメガネで女の子を見る) 」 リーファ「ん~~~~~っ(太陽の光のもとで背伸び)さぁ~って、思いっきり泳ごうかなっ! 」 盛るラテ「さっきから首吊りたくなるような人選ばっかしやがってよ(感情がキャパを超え海中で首を吊り空へ落ちていく) 」 アカネチャン「せやな。(ピカキンの眼鏡を貫く目潰し) 」 ヒロ「さぁ海だ!(ドン!!! 泳ぐ前に体を焼こう! 」 しずえさん「(海の家で貝料理をしている) 」 レム「スバル君とはぐれちゃいました…それにしてもこの水着…少しきつい…っ…… 」 ラム「むんずっ(レムの背後から胸を鷲掴む)"それ"でバルス(スバル)を落とそうって算段ね。抜かりないわ。 」 Party Parrot「(水着がきつい発言に反応、海から列をなして浮上し回り続ける鳥達) 」 レム「ひゃあっ…!!? /// (飛び退く)ね、姉さん…! ひ、人前で何するんですか…っ!やめてくださいよ…/// 」 ココア「…………(いいなぁ……私もチノちゃんからああいうことされた…いやむしろ私がしたい…ッ…!!)(レムラムを見て鼻血が出る) 」 Party Parrot「 ほ の か 。 」 キョウカ「へんたいふしんしゃさーーーーーん!!!(ピカキンを通報) 」 ヒロ「…おいお嬢ちゃんのぼせたの。ティッシュあるから使いな(鼻血を出してるココアにティッシュを差し出す) 」 ことりちゅん「えっ!?!!?!?!?!?!????? ほのかちゃん!!!??!?!?!?!?!?!?(ザパアアァッ!!!!!!)(海面から飛び出す) 」 ペニーワイズ「ママァァァァァ!!!!(赤ちゃんの格好をしてキョウカに迫る) 」 技屋コニー「本日伝授するのはさりげなく美女の水着を紐解く早業です。それではさっそくやってみましょう。 」 ズッパァンッ!!!!!!!!!!!!(ペニーワイズの身体が、一刀両断ッ!!!!!!!!!) 盛るペコ「そこで飯食ってる浜風かちやちやにお願いします、トレーナーが危篤なんです 」 技屋コニー「このように、使い方を間違えると人体を切断します。 」 水着がダサいミラーリン「だ……ダサくないもん!江ノ島だったら好評だったもん!! 」 ユイ「わあ!たくさんの人が泳いでいるね~! 」 ピーチ「……!あれは…(浜辺を散歩していたところユイが目に入る)いかにもピンクだね!…ヨシ、ジムミッションだよ!(ユイに迫る)ピンク!ピンク!!ピンク!!!おめでとう!!!!!!(そのままユイを誘拐していく) 」 ホップ「さすがだぞ!俺にもどういうことなのかよくわかんないぞ! 」 ユイ「ほえっ!?えっ、な、なに!?なんですか!?わっ、わっーー!!?助けて騎士くぅぅぅ~~~ん……(その後ユイの姿を見た者はいなかったという…) 」 騎士くん(ポプ子)「しょうがねえだろ赤ちゃんなんだから 」 千夜「まあ、この焼き鳥…タレの香ばしい香りが食欲をそそるわね~♪(もこたんの屋台で焼き鳥を購入) 」 ろろん「おろろん?ひょっとしてあれ……あっ、ひろろんだぁ~!(「おーい」と叫びながら駆け寄ってくる)おはろろんっ☆(`・ω・´)ノ(白い水着を着こなしヒロの前へ現れる) 」 ココア「ドバドバドバドバ(妄想に囚われ滝のような鼻血が) 」 モルペコ「うらら♪(あ!やせいのモルペコが羨ましそうに焼き鳥を見つめているよ!かわいいね!) 」 盛るペコ「は?????? 」 藤原妹紅「なんや、お前も焼き鳥食いたいんか(⌒,_ゝ⌒) 」 インクリング「イカ焼き食べろよ! 」 モルペコ「うら♪(催促するように両手をあげる。角度的には千夜の絶対領域が見えるがポケモンなので気に留めない) 」 盛るペコ「 。 」 藤原妹紅「ほな、一個だけサービスしたるわ(⌒,_ゝ⌒) (モルペコに焼き鳥一本を差し出そうとする) 」 ヨクバリス「ドンッ(ヨクバリスのどろぼう!ヨクバリスはモルペコのやきとりをどろぼうした!▽) 」 メイトリクス「 ドンッッ (たまたま通りかかりヨクバリスに足が当たる)・・・・・。(メイトリクスのいあつ!) 」 ヒロ「………ダメだこりゃ(ココアの鼻にティッシュを突っ込む)凛ちゃんの水着はダサくねええええ!!!(ミラーリンに迫る) 」 セクター「これが『海』か。なるほど、神の目を以てしても処理しきれない広大な領域だ。そのうちの、芥子粒程度に存在する砂場で娯楽に興じる。そうか、これが海遊びというものか(パラソルの下、サングラスをかけてゆったりと寝転んでいる) 」 ヨクバリス「!!!???(ヨクバリスはびびっている!▽) 」 キャロル「ドルルルルルルルウルルウルル(水上を水陸両用ジープで滑走し砂浜へ浮上、そのまま駆け抜けヨクバリスを跳ね、海の家の前に配送員のユニフォームをまとって降り立つ)食材お届けにあがりました、ちょうどきっかり予定時刻の1秒前に到着。受け取り印は"ここ"にお願いね(ヨクバリスの首根っこを掴み腹を指差す) 」 ヒロ「……ん?(ろろんを見て)ろろんちゃん!かわいい水着だな! 」 ろろん「へっへへーん、いいでしょー?♪ この水着も稔ちゃんから貸してもらったんだ~♪(=^▽^=) あっ、キャロロンだ!何あれ、楽しそ―♪(水陸両用ジープを見てはしゃいでる) 」 稔「もちろんレンタル料はヒロさんの口座からきっちり引き落とさせていただきましたので。まいどありがとうございました~♪() 」 藤原妹紅「あいよ、ご苦労さん~。(ヨクバリスの腹にぽんっと押印) 」 キャロル「 ! (頭上に!マークが浮かびろろんに気づく)おいす~。この辺で食材配達のバイトしとるねん。これレンタカーだから乗っちゃダメだよ、おいたんの口座から弁償代落ちるから 」 ろろん「Σ(・ω´・lll)ギクッ (※乗り込もうとしてた)やだな~キャロロン~…!ろろん、そんなことしないもんっ…(`・ω・´) ……もん…(´・ω・`) ← 」 ヒロ「俺の口座…!?マイポケットマネー…………俺以外水着見るなぁぁぁぁあ!!!!(定期)(ろろんの前で両手を広げ) 」 野獣先輩「オイル塗ろっか?(サンオイル片手にセクターの前に現れる) 」 フ ォ ォ ォ ォ ォ … … ッ … (夏の海を堪能する人々。そんな最中、徐々に当たりの景色が白く曇っていくのがわかる。快晴だった空も白く曇りだし、気が付けばビーチの辺り一面が「濃霧」に覆われた―――――) 阪神ファン「なんでや!阪神関係ないやろ!(濃霧を見て) 」 見観子「あー、そこー、そんな奥の方まで泳いじゃダメですよー。危ないですからー。(海辺の監視タワーに水着……ではなく普段着で腰掛け、ライフガードをやっている。つまりバイトである)……別に泳ぐつもり無かったんですけど、あづい。 」 BGM♪:プリンセスコネクト!Re Dive ストーリーBGM29 ろろん「ろろーん…? (´・∀・)(ヒロに傾げる)……??あれれ?お天気がどんよりしてきたよ…??……おろろん?な、なんだかどんよりしすぎじゃない…??(濃霧に包まれる) 」 キャロル「急に霧になるのはフェアリーポケモンの仕業だ。近くにピンクBBAがいるぞ、気をつけろ 」 わーっ!なんだなんだー!? 何も見えないよー! キャー!!どこ触ってんよエッチ!!! おっかしいなぁ…?そんなに強く焼き過ぎたかしら…? まるで意味が分からんぞ!! キョウカママァーッ!! (濃霧に包まれたビーチでは、それまで海を堪能していた人たちが阿鼻叫喚していた) ヒロ「俺のポケットマネーが犠牲になったんだ、他の奴が見るなら金取るぞおおお!(血涙)……まずいな、はぐれないようにな(ろろんの手を握り) 」 ――――― ザ ザ ァ ァ ン … … ザ ザ ァ ァ ン … … (何も見えない浜辺。どこからともなく大きな小波の音が鳴り渡る) ろろん「う、うんっ…!(ヒロとしっかり手をつなぐ)フェアリーポケモン…?またポケモンが出てくるのー?♪(わくわく) 」 見観子「なんですか、霧濃いですね。……業務マニュアルに乗ってないから私関与しないですよこれ。 」 海東大樹「――― 「噂」を聞きつけやってきたら、ビンゴだね。(濃霧の中からヒロたちのもとへと歩み寄ってくる)やあ、久しぶりだね、お嬢ちゃん。(『緋月の夜叉姫』にて出会ったキャロルにウインクする)この突然の深い霧…何故現れたか、君たちは知っているかな? 」 ろろん「この霧のこと…?……んー…( `·ω·) ……ろろんにはわかんないやっ☆ 」 キャロル「うん、オーロンゲの群れが大勢でやってくると思うよ(ハエ叩きを用意しながら) …………すぞ…………すぞ(熊太郎の件は墓まで持っていくつもりらしくジェイソンマスクを被りチェーンソーを構える) 」 海東大樹「まあまあ、落ち着きたまえ。(チェーンソーを突きつけられても平然としている)この国にまつわる都市伝説の一つに、こんな話がある。数十年に一度、夏場になると何処かの海域が霧に包まれる。その霧の中から現れるのは―――――― 」 オ オ ォ ォ ゥ ン ッ … … ! ! ! (濃霧の遥か向こう。全く見えるはずのないその先にはっきりと大きな影が浮かび上がる。形、大きさから、それは一目で「船」だと認識できた) 海東大樹「―――― 大昔に沈んだとされる「呪いの海賊船」だ。(予感が的中したことに嬉々たる笑みを浮かべる) 」 オーロンゲの群れ「(海賊船に恐れをなして逃げ出した) 」 ろろん「な、なんか出たーーーーー!!!!(霧の中に浮かぶ船のような影を指す) か、海賊船…!?……海賊って、何?( ,,`・ ω´・) 」 キャロル「海賊船っていうのはまぁ、船に乗って他人様の船から物奪ってくファッキン馬鹿野郎かなぁ。お手本がここにいるよ、なっ(肘で執拗に海東を小突く) 」 見観子「すいません、訳知り顔のそこの皆様方、バイトのライフガードよりよっぽどお仕事しそうなあなた方。もしかしてこの濃霧に心当たりが?(監視タワーから降りてきては声をかける) 」 海東大樹「コホンッ…冗談はやめたまえ。(小突かれながら咳払い)まさか都市伝説とされていた船が実在していたとはね… あの海賊船とやらが何故現れたのかは知らないが、そんなことはどうだっていい。僕の狙いは、あの海賊船に眠る「お宝」さ。きっとあの船には、とんでもない「お宝」がたくさん詰め込まれているに違いない。僕はこの伝説を信じて、この時を待っていたんだ。 」 ろろん「ほえ~…海賊って、泥棒みたいなものなんだね~。(納得したように頷く)えっ、お宝っ!?お宝…どんなものなんだろう?(脳内で金銀宝石をイメージする) 」 キャロル「モルペコ……(ミミネシショーを見るなりモルペコ顔で) はぇ^~懲りないねぇ^~。あの島でも船の宝に手出してえらい目にあったじゃん? 期待するなろろん、こいつの手を出すお宝は地雷案件だぞぅ 」 見観子「……な、なんですかあなた。("モルペコ"とだけ言う変なのを見て思わず一歩引く)都市伝説の海賊船にお宝……眉唾ですね、ここはバイトながら警備員としても私が接収しなくては。 」 海東大樹「フッ…お宝探しの冒険に危険はつきものさ。 とにかく、あの船の「お宝」はすべてこの僕がいただく。君たちはさっさと家(ウチ)へ帰りたまえ。(それだけ言い残すと一人船影の方へと歩み進み、その姿は濃霧の中へと消えていった) 」 ろろん「ふぅ~ん…( ・ω・ ) …でも、海賊船!ろろん気になるっ!ろろんも行ってみたい!(ぴょんぴょん飛び跳ねる)……?(その時、所持していた白いカオスエメラルドが光り輝いていることに気が付く)…カオスエメラルド………ひょっとして、あの「船」に反応して…?(光を放つエメラルドと遥か先の船影を見比べる)……うんっ、決めた!ろろんは絶対行く!行かないといけない気がしてきた!(`・ω・´) 」 キャロル「モルペコ…モルペコ…(かげぶんしんしながらチャーハンを両手にミミネシショーの周りを徘徊する) やはりトレジャーハントか。いつ出発する?私は略奪する 」 見観子「あっ、ウチに帰れって言われても私家なしですし雇われ警備員として見過ごせないんですが!(静止を求め手をのばすが圧倒的手遅れ)あなたも行くんですか?ところで保護者の方はどちらへ?呼んでくるから待っててもらっていいですか(ろろんをナチュラルに子供扱い) 」 見観子「な、なんなんですかこの保護者不在のすとれんじなちびっこは……(キャロルに周囲を徘徊されたじろぐ) 」 ろろん「 強 盗 団 院 (荒木作画) 待てない!!!!(いつのまにかキャロルのジープにちゃっかり乗ってる)さあいこ!!いこいこっ! 」 キャロル「モルペコおおおおおお(からのラーメンの器を二つミミネシショーの胸板にくっつける) いいかろろん、宝を取るなんてこの業界じゃ言っちゃいけねーんだ。取った!!なら言ってもいい(ちゃっかりろろんの横に座っている) 」 名言猫「ヨシ!(キャロルの台詞を名言に追記する) 」 見観子「いやマジで何してんですかこのがきんちょは!!(ベシッとラーメンの器をはたきおとす)ま、待ってくださいよそこの保護者不在2名と謎の猫!こういう時やらかしがあって世間から向けられる批判ってバイトとかの末端なんですよ!いつクビ切ってもOKな下っ端からなんですよ!!私も行きますから!! 」 ろろん「よぉ~し、みんな、いっくぞー! かいぞくおーに、ろろんはなるーっ!!٩( 'ω' )و (そして彼女たちを乗せたジープは船影へと全速前進していった) 」 ドロッチェ「……「お宝」か…(濃霧の中、ひっそりとその姿を露わにする)――――― 宝は俺がいただく。(不敵な笑みを浮かべ、船影へと飛び出した) 」 ― 古びた海賊船 ― BGM♪:【スーパーマリオRPG】 BGM 43 『沈没船』 ギギィ……(数百年以上にも及ぶような錆び付いた海賊船。甲板はところどころが穴ぼこだらけで、一歩歩けば激しい音を立てて軋みを上げるほどに脆い) ろろん「ほわ~~~!(o・ω・o)(濃霧に包まれた視界の悪い甲板の上で、海賊船を見渡している)これが海賊船…!ろろん、はじめてお船に乗ったー♪ヽ(*´ω`)ノ(水着姿で興奮している) 」 海東大樹「……なんだ、君たちも来たのか。(偶然その場に居合わせる)この経年劣化の具合…強い海水の臭い…おそらく、数百年以上も海を彷徨っていた痕跡だ。トレジャーハントはこれくらいの雰囲気がなければ、興味がそそられない…わくわくするよ…! 」 ゴロゴロ…(波に揺れに合わせて甲板上で横たわっていた樽が右往左往と転がっていく) ろろん「すうひゃく…ふぅ~ん…!じゃあ、とってもふる~~いお船なんだ!とれじゃーはんと…?宝探しのこと~?そういえば、このお船にはいったい何があるんだろう?(・ω・ ) あーっ♪まてまて~!ヽ(*・ω・)ノ(転がる樽を追いかける) 」 ヒロ「…………待て、ろろんちゃん!迂闊に追いかけるのは危険だ!ここは俺が様子を見る!(樽を追いかけるろろんを追いかける) 」 海東大樹「無論、「お宝」さ。海賊とお宝は切っても切り離せない関係にある。海賊船あるところにお宝はきっとある。もちろん…お宝はすべてこの僕がいただk―――― 」 トランクス「ヒロさーーーーーーーーーーーーーーん!(霧の向こうから飛んでくる)闇雲に追いかけるのは危険です!もっと情報を集めてからでmギャアアアアアアアアアアアアアア(着地後に転がる樽に激突し手吹っ飛び海へ墜落する) 」 はらぺこあおむし「どうも、こんにちは…(樽の中からひょっこり顔を出してハロウィンのアルバイトをしている) 」 ――――バシュンッ ! (その時、海東の足元に冷凍光線が威嚇発射された) ドロッチェ「シュゥゥ…(杖を回答に突き付けたまま霧の中から参上する。その杖の先端からは冷気が噴出していた)いいや、宝はすべてこの俺が持ち去る。怪盗ドロッチェ団リーダーである、この「ドロッチェ」がな!(そう言い残すと颯爽と海賊船の船内へ突撃していった) 」 海東大樹「ッ……!(反射的に冷凍光線から飛び退く)……おもしろい…お宝争奪戦スタートだ。(不敵な笑みを浮かべるとともにドロッチェを追いかけるべく船内へと駆け出した) 」 ろろん「あ、ひろろん……わあ、あおむしさんだ~♪こんにちは~!( ・ω・)ノ ほわっ!?帽子を被ったネズミさん…?二人とも中へ入っちゃった…どうしよう…ろろんたちも追いかけようかな…?( `·ω·) ウーム… 」 キャロル「この御都合主義からあの船へ渡るための作戦を考えた。(半目で挙手)命綱をつけて斥候を飛ばそう。何かあれば私らがロープで引っ張って引き戻す。ドーユーアンダースタン? 」 ろろん「…なんかよくわかんないけど、ひろろんだけ先に行かせようとしていることは分かった!← 」 キャロル「人生は私に任せて先に逝け。ここは別に食い止めない 」 ……ヒ、ヒヒ……の……声が、する…… ……「 」の…声が……聞こえる………――――(濃霧に覆われた海賊船の何処かから、得体の知れない不気味な声が聞こえだす) ろろん「映画で聞いたことある台詞っぽいこと言ってるー!キャロロンかっこいいー☆(*´∀`*) ……おろろん?(聞こえた声のする方へ振り返る)…何か、誰かの声が聞こえたような…?(´・ω・`) 」 キャロル「やいやいテメーアァン!?「」だなんて陰が薄い地味キャラを隠語みたいにしてんじゃねーぞオルルアン!?テメーぱっつぁん舐めてっと痛い目みんぞ?ぱっつぁんはすげーぞ?今もここに居るはずなのにマジで気づけねーからな?(眼鏡を手に持ち指差しながら得体の知れない声の方向へ向かってしゃくれアゴでメンチを切る) 劇場版カオスドラマ。さらば寄宿舎編で10年後ヴォイドさんが同僚に向かって放った捨て台詞です。どーぞよろしく 」 アァ……まち、がい、ない……これ、は……まさ…しく………ぉ……ぉ……―――――― ナイトリッチ「――――「 女 」の声だああああああああああああああああッ!!!!( バ キ ィ イ ッ ! ! ! )(脆すぎる甲板からマドハンドのように骸骨の手が勢いよく飛び出し、次に上半身が露わとなる)うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!「女」ああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛ッ゛ッ゛!?!?!?!?( ガシャアアアアアアアーーーンッ…! ! ! !)(登場早々目もないのにキャロルの目つぶしに悶絶し甲板から船内へ落下していく) 」 Party Parrot「ぉ……ぉ…… OPPAI 」 ヒロ「いや、俺絶対死ぬ前提だろそれ!!!!(キャロルの言葉に)……ろろんちゃんは俺が守る 」 ろろん「ひょあーーーーーーっ!!?Σヽ(゚Д゚○)ノ(突然の登場にびびって跳び上がる)……あ、落ちた…なぁにいまの?(・ω・) ホゲー 」 キャロル「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーーー!!(条件反射で二本指を立てナイトリッジの眼球を貫いてしまう)そ"ん"な"!!今のはポートピア連続殺人事件を借りたまんま返すの忘れてたマサルくん!!マサルくんがぁぁぁぁ!!マサルくんンンンン!!(落ちていったナイトリッジに腕を伸ばし波ながらしきりに名を叫んだ) 大丈夫だよ。ヒロ死んでも第二大三のヒロがいないもの 」 ヒロの亡霊「(キャロルのイメージから飛び出してくる) 」 ろろん「びっくりしたなぁもう~……ん~…でも今の、とっても気になる……ヨシ!(現場猫のポーズをとった後、ナイトリッチから飛び出してきた甲板の穴にダイブするように飛び込み、船内へと大胆に突入した) 」 じごくのヒロ「114514番目のヒロは犠牲になったのだ…古くから続く星空の犠牲、その犠牲の犠牲にな… 」 死霊のヒロ「よう!?もしもし!?俺だが!?ヒロだが!?久しいな!?もう一人の俺!?元気か!?俺は!?誰だ!? 」 さまようヒロ「『大乱闘ヒロスマッシュピード』をよろしく!(他ドラマの宣伝をする) 」 キャロル「あと三人揃うとヒロトシックスが完成し、ドッペルゲンガー現象の対消滅となんかいろいろとある負の要素が連鎖して半径500km以内の人が発狂し普通に死んでしまう(確信) うーん魔物が多そうな船だねえ。魔王や勇者はしっかり装備しないと意味がないぞ(キャロルは勇者を装備した!) 」 なげきのヒロ「どうして、なんど世界線を繰り返しても凜ちゃんに巡り合えないんですか…?どうして…(受話器を耳に当ておいおい泣いている) 」 勇者(DQ11)「(キャロルに気をつけの体制を維持したまま武器として装備されている) 」 ―――――――――――――でぇぇぇりゃぁぁぁ!(船内のどこかで何者かが奮闘している声が響く) ヒロ「……………あ、待つんだ!ろらんちゃん!(ろろんを追いかける)俺の嘆き、聞いてくれえええ!!!(ドッペルゲンガーたちを見てキャロルに) 」 ヒロ「……………あ、待つんだ!ろれんちゃん!(ろろんを追いかける)俺の嘆き、聞いてくれえええ!!!(ドッペルゲンガーたちを見てキャロルに) 」 ヒロ「……………あ、待つんだ!ろろんちゃん!(ろろんを追いかける)俺の嘆き、聞いてくれえええ!!!(ドッペルゲンガーたちを見てキャロルに) 」 キャロル「資源(ログ)の無駄なのでさっさとゴミ箱へ逝ってどーぞ(ドッペルゲンガー達をトイレに流す) いや言ってるそばからモノホンのドッペルゲンガーになってるんじゃねえよ 」 ムスカ「はっはっは!見ろォ!ヒロが三体!来るぞゆうmオロロロロロロロロ(吐き気をよも推しラピュタから地上へぶちまけてしまう) 」 ろろんたちが下りた先は、船内にある何処かの一室だった… 」 ヒラ「俺以外凛ちゃんを推すな 」 ろろん「なんかひろろんいっぱいいる!? 魔物かぁ~…気を付けないとねぇ……キョロ( 「・ω・ )キョロ(部屋へ降り立ち、さっきの骸骨を探そうと見渡す) 」 ヒ口「おーーーい!ろろんちゃーーーーん!おーーーーい!! 」 ムッコ口「あ!こいつヒロのロが漢字の『口』になってるぞ! 」 ろろん「はーーーーーーい!(・ω・)ノ(ヒロの呼びかけに返事する) 」 口ックマンゼ口「お前もだよ 」 テ口リスト「我々もだよ 」 ヤンガス「――――――――まじん斬りぃ!! ズ シ ャ ァ ン ッ ! ! …へっ、いっちょあがりでがす!(船内にて、強力な特技でゾンビ系モンスターどもを倒していた) 」 ナイトリッチ「いっててぇなぁ~……!(床に頭からめり込んでいたところ引っこ抜くように起き上がる)ぁ……ぁああ…っ…!!間違いない…ッ…!!「女」だ…!「女」がッ…俺様の目の前に…!!!(ろろんとキャロルの二人を前に感極まり、眼球のない目から涙がドバドバ溢れ出す) 」 ヒリ「まてろろんちゃん!そいつは偽物だ! 」 ヒル「(一方ヒルはロリの足から血を吸いたいなと思いながら幽霊船の真下を這い回っていた) 」 Lノロ「気を付けろ!そいつはロが口だ! 」 海東大樹「バァンッ ! (ろろんたちがいる一室のドアを蹴り破り入室)騒がしい声がすると思ったら…また君たちか。まったく、この船…どこの部屋を巡ってもガラクタばかりだ…全然面白くもない。(はあとため息をつく) 」 ヒラリー「(指からレーザーを放ちナイトリッチを貫く) 」 ヒロ「これが…ドッペルゲンガーの選択なのか!? 」 キャロル「ちょっとヒロ要素が濃すぎて酸素が足りな…… (咄嗟にエチケット袋を取り出しそれを口にくわえ外方を向く)—————た"だい"ま"(げっそり) あれ、こんなところにデガス……じゃなくってえーっと……デスマスじゃなくて(ヤンガスを見るなり小首を傾げ)—————ザマスがいる~~。 」 うちはヒロ「(マダラのような顔で凛を探し回る) 」 キャロル「ガラクタばっかりでよかったね。こっちはヒロばっかりだよ(この世の終わりを見たアカネちゃんの顔を海盗に向け負のオーラを発して居る) 」 ヤンガス「……んー? ……なんだかさっきから、あっちのほうやこっちのほうでいろいろと騒がしいでげすなぁ。…こりゃあ、さっさとお宝を見つけて退散するに限るでがすな。(キョロキョロ) 」 ヒロ「…………これでくたばれ!!ドッペルゲンガーども!!!(2018、2019年のパリーグクライマックスシリーズファイナルステージの戦績を見せる)………ごはぁ!!!!!!(記事を見て吐血して倒れる) 」 ぐああああああ!!!!!!!(ヒロのドッペルゲンガーが消え去る) キャロル「落ち着いてサンジくん(ポンとナイトリッジの肩に手を添え起き)これは夢よ……かわいそうに、女の子なんて今君の眼の前にはいない、これは夢なんだよ。現実の君が居る場所には残念ながらヒロしかいないんだよ……いつかベイマックスのヒロが助けに来るといいね……。 」 ナイトリッチ「ギャーーーーーーーーー!(目玉のない目元をレーザーに貫かれ悶絶する)くそッ!踏んだり蹴ったりで嫌気がさすぜ!う"お"っとしいぜ!お前らッ!ドイツもこいつもイタリアもぉ…!!せっかく「女」にめぐり合えたというこの感動的瞬間に水を差しやがって…!俺のサーベルが許さねえぜ! 」 サーベル「 だが許す 」 ナイトリッチ「許したあああああああああ(使いもんにならないサーベルを投げナイフのように投げ飛ばし壁に貼り付けられたボロボロの張り紙に突き刺さる)ヒロ?さっきからギャーギャー喚いてるこの紳士のかけらもない変態男のことか?(白けた様子でヒロを見つめる) 」 イエスの亡霊「サーベルと私が許してもこいつ(トンプソン機関銃)が許すかな! 」 トンプソン機関銃「許す 」 ろろん「ほねほねさんこんにちは!ろろんは、ろろんっていうの!このお船に住んでるの~?(*´∀`*)(ナイトリッチに興味津々な眼差しを向けながら挨拶) 」 ヤンガス「って……何だ何だぁ?いつの間にか、見慣れねえ顔が集まってきてるじゃねぇか。さては……お前らもお宝をいただいてくつもりだなー!(面々に) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「ハッ――――!(ろろんとキャロルを前に咄嗟的に態度を改め、身に着けてもいないネクタイを締めるような仕草で紳士らしさをアピール)は、は、はじめまして…お、俺の名は―――――キャプテェェェエエエエエエエエエエエエエエエン・ジョン!!!ああそうだお嬢ちゃん。俺様は何を隠そう、この海賊船の船長を"していた"男さ。 」 キャロル「紳士じゃないよ!仮に紳士だとしても紳士という名の変態だヨ!おまわりさんこいつです(ヒロを指差しながらナイトリッジとピーポくんとせがた三四郎とダークライに訴えかける眼差し) うーん。宝っていうか『ひとつなぎの大秘宝』を探し求めて新世界にやってきた筈なんだけどね。 ネッウルージさん() 」 海東大樹「喋る魔物が蔓延る海賊船か… そうさ、だが…「お宝」はこの僕がいただk…ん?(ヤンガスとの会話中、ふと、サーベルが突き刺さったその張り紙が気になり近寄ってみる)……これは…手配書…? 」 「キャプテン・ジョン」 「懸賞金3万円」 「Dead Or Alive」 …手配書と思わしきとても古い張り紙にそう記されていた ヤンガス「…ひとつなぎぃ?…ダイヒホー?よくはわからねぇが………「宝」と名のつくもんなら尚更、見す見す持っていかれるわけにゃあ、いかねえなぁ! 」 ウルージ「おーおー、好き勝手宝探ししなさる…!(説明しよう!彼の名はゴール・D・ウルージ!すべての四皇と海軍を拳一つで沈めて「ひとつつなぎの大秘宝」を手に入れそれを貧しき少年(後に「ゴール・D・ロ〇ャー」を名乗る少年である)に私海賊の世界から姿を消した伝説の海賊王である!!)( ド ド ド ン ッ ! ! ) 」 ヒロ「………俺に愛をください(キャロルの罵倒にダウン) 」 ろろん「ひろろん…けーさつに行っても元気でね…(๑´•ω•)۶”ヨシヨシ(ヒロを慰めるがフォローになってない)ほわ~☆「せんちょー」ということは~…?このお船で一番えら~い人なんだ!すっごーい☆(*゚∀゚*) 」 海東大樹「…なるほど、だいたい分かった。キャプテン・ジョン…君は確かに海賊で、いつの時代かは知らないが、海賊としてそれなりに名を馳せた男だったんだね。そして、死んで尚…亡霊となってもこの世にとどまっている限り、「お宝」を守り続けているみたいじゃないか。 」 キャロル「海賊は夢に生きる生き物。そして幽霊とは、現世に果たせなかった未練という夢に生きる思念。その双方に違うものはないのかも知れないね(勝手にナイトリッジと握手を交わしまだマサルくんと勘違いして居るのかポートピア殺人事件のソフトを返す) ディエンド!俺のセリフを奪ったな!(なんの前触れもなく顔がディケイドになりビンタを海東へかます) 」 ヤンガス「やいお前!お前がここの船長だな!この船にお宝を隠してあるのはわかってんだ、そいつをさっさと出しやがれぃ!(ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)にズケズケとした物言い) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「青二才の若僧共が…人生の先輩として教えてやるよ。いいか?この世で最も美しい宝ってのは、誰が何と言おうと「女」だとコロンブスの時から決まってんだよ!!!(バーーーンッ!!!) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「金銀財宝は人を愛しちゃくれねぇ…だが、「女」は男の俺を愛してくれる。俺はそんな愛を求めて海へ出たんだ。だが…俺様の熱烈なラブコールに応えてくれるような女はなかなか現れず…いつしか俺は変質者としてお尋ね者となった… 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「俺は「女」にモテないのか…?悲しみに暮れて首を吊ろうとしたこともあった……だが!海は広い!この世界の何処かに、きっと俺の愛を受け止めてくれる抱擁ある「女」がきっといるはずだ! 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「雨にも負けず、風にも負けず、雪にも、夏の暑さにも負けず、俺はただ「女」を求めて海を走り続けた…そして餓死した。が、生きてる!俺はきっと、まだまだ死ぬわけにはいかないんだと、骨身になった自分を見てそう確信した!夢は…諦めなければきっと叶う!!俺はまだ見ぬ「女」に出会うために、今日も船を走らせるのだったァーーッ!!!(いつの間にかお手製の紙芝居を行い熱く語っていた) 」 ヒロ「ありがとう…なんで俺が警察に行くことになってるのかわからないけど(ろろんに慰められながら) 」 ろろん「おおおおおお(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ(紙芝居するナイトリッチの前にちゃっかり体育座りして拍手を送る) 」 ヤンガス「おい、お前、聞いt…………………(問い詰めようとしていたがナイトリッチ(キャプテン・ジョン)の長話が始まって黙々と聞かされる羽目になっていた)お前………………。 」 とっくん「一人で紙芝居聞くの寂しいから穢土転生しちゃお~(穢土転生) 」 海東大樹「いたっ、乱暴はやめたまえ!(キャロルにビンタされる)…女…ふん、くだらない。僕はそんなものに興味ない。…だが、なるほどね。夏の海に霧と共に時々現れる海賊船…それは、海水浴へ来ていた女性たちを求めてやってきたから、ということか…だいたいわk(そう言いかけたところでディケイド顔のキャロルに二度ビンタされる) 」 ヤンガス「…………くぅー!なんでぇお前……泣かせやがるじゃねえかぁ~!お~んおんおんおん!(号泣(ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)に) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「俺の旅路はまだまだ続く!続くったら続く!くだらんとはなんだ!!イケメンのくせに生意気な口を!!どうせホモだろお前ホモ!…だが、ああ事実だ!俺が近づいても逃げられるのなら、逆に向こうから来てもらった方が早い!そう考えた俺は、真夏の海の水着美女たちに上手く近づける作戦を思いついたのだ!我ながら名案!だからこそ、今日!ようやく「女」に出会えたのだ!!うれぴーーーー!!!(涙どばああああ) 」 キャロル「(女とは果たしてそんなに美しい宝だろうか?身の回りの女性という記憶を判断材料にキャロルは大いに疑問に思った)ところでジョンを武器にすると強いのかな? 」 ヒロ「……言っておくぞ。この金髪の女の子を手に入れたいなら俺を倒してからにしろ!!!(ドン!!!!(ナイトリッチの前に立ちはだかる) 」 不気味な海賊船の雰囲気から一転し、和気あいあいとした空気が流れる中…その部屋の奥に、巨大な影が潜んでいるのが分かった。よく見るとそれは大きな蛸壺であり、横たわった状態で底は壁と密着し、蓋には非常に不気味な呪いのお札のようなものが大量に張り付けられていた… 海東大樹「……!(あれは…!)(部屋奥に潜むその蛸壺に気が付き、目を見張る)…間違いない…あれこそ、この海賊船が隠していた「お宝」に違いない! 」 ヤンガス「うおおおおおおお~ん!!(ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)の涙どばああああに呼応するようにクソデカ泣き声を発する)すまねぇ……俺ぁお前のこと、ただの魔物としか思ってなかった。けど……まさか、ここまで人間らしい心を持っていたなんてなぁ…(感涙) 」 ろろん「…ほえ?……わぁ!でっかい壺だぁ~!なにあれ~!? 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「武器じゃなく男としてもらってくれ!!(切実)ほぅ~~~~~~?いい度胸だな小僧!いいだろう!この俺様が成敗してやr……あん?(蛸壺に興味を示した海東に気が付く) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「ああ、あのでけえ壺?実はこの海賊船、BOOK 〇FFで中古で売ってたんだけど訳アリ商品ということですっげえ格安で買えたんよ。で、最初からあの不気味な壺が船内にくっついてたからたぶんそれが訳アリの奴じゃねえんかなって。ちなみに俺は一度も触れたことがないし触れようとも思わなかった。なんか一生「女」にモテない呪いとかかかりそうだし…触るんじゃねえぞ…(キボウノハナー) 」 ドロッチェ「 バシュゥゥウウンッ ! ! !(隣部屋から冷凍光線を放ち、壁を突き破って一同の前に姿を現わした)見つけたぞ…これがこの船に眠る宝…!この壺の中にある宝は、俺が貰う!(そう言うと否応なしに鋭い爪を構え、身勝手にも呪いのお札を無差別に破っていく) 」 ヤンガス「……およ? どうしたんでげすか、いったい… ……「お宝」だとぅ?な~んでぇ、こんなとこにあったんでげすか。…んじゃ、さっさといただいてズラかるでげす(蛸壺に近づこうとする) 」 BGM♪:One Piece - Lets Battle キャロル「いいかいジョン。愛されるには見返りを求めず愛するということが必要なんだ。そこで君は、女の敵であるこの邪智暴虐たるヒロくんを道連れに海に飛び込むことで愛を証明するんだ(真顔ンヌ) いやブッコフなんでも売ってるねほんと。勇者もブッコフで買ったけど 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「あーーーーーーーーッ!?!?!?!?ばか!!!やめろ!!!まじで!!!やめろってああああああああああああああ???????? 」 ヒロ「…………嫌な予感がする。まず俺が触るから君は様子を見ていてくれ……おらぁぁぁ!!!(壺の札を破ろうとするドロッチェに飛びかかる) 」 ヤンガス「うおぉ!?(咄嗟に飛び退く)な……なんだおめぇ!いきなり現れやがって!(ドロッチェに) 」 ビリ…(大量のお札が床にはらりはらりと落ちていく…そして…)―――― ガゴォンッ…!!(固く閉ざされていたはずの蓋がついに開かれ、床に倒れ伏す。蛸壺の中は真っ暗…そこに誰もが求める宝があると思われた…だが――――――) タコつぼゲッソー「――――― ゲッソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!(巨大な蛸壺から顔を覗かせた大きなゲッソー。その口と思わしき部位から触手のような無数の白い足が飛び出した。)ファ、ファ、ファ……ッ……!!(壺の中にあったもの、それは思い描いていたような金銀財宝でなく、おぞましい化け物。永い時を経て、ついに封印が解かれた海獣は彼らを獲物と捉え、敵意を剥きだした) 」 ろろん「うっひゃああ!!?えっ、えっ…??タ、タコさん…??それともイカさん…???えっ、どど、どっちなの~…!?(*1)(タコのようなイカのようなタコという不気味な姿に困惑する) 」 海東大樹「……あれは…!チッ…中に入っていたのはお宝じゃなかったか! チャキ…ッ…(銃型変身ドライバー『ディエンドライバー』を取り出す) ス…――― カ シ ャ ン ッ ! (カードを一枚を取り出し、ドライバーの銃身側面中央部に設けられたカード挿入口に装填する) カ シ ャ ッ ! ! (銃身をポンプアクションのように前にスライドさせる) 」 ヤンガス「なっ……なんだぁ…!?うげぇっ!!こ、こいつぁ………!イ、イカだぁ!大王イカでげす! おい!女子供はさっさと逃げろぉ! 」 ドロッチェ「くっ、貴様!邪魔をするな―――――!!?(ヒロと取っ組み合っている中、壺の中から姿を現わした化け物に仰天する)なん…だ…こいつは…ッ…!?宝では、なかったのか…!? 」 ヒュゥゥゥウウウウウウン…―――――ズガアアアアアアアアアアアアアアアンッ ! ! ! (化け物の登場に一同が動揺する中、追い打ちをかけるように更なる悲劇が起こる。船の外で轟いた爆音とともに船体が揺れだしたのだ) ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「いっいいいいぃぃぃいい言わんこっちゃねえ!!まさか俺様の船にいたのがこんなきっしょいイカだったなんてな!!野郎ども!……逃げるぞおおおおおおああああああああ!?(逃走しようとしたその時、突然揺れ出した船体に転倒し壁に頭から激突する)いっでぇぇ~……今度はなんだ……――――!…まさか……そのまさかッ…!! 」 キングクルール「グハハハハ!いいぞ!撃て撃て!あの海賊船を沈めて宝を奪え!!(その頃、海上ではジョンの海賊船を発見したクルールの海賊船が、彼の船に砲撃を行っていた) 」 海東大樹→仮面ライダーディエンド「 「 \KAMEN RIDE/ (ドライバーを天へと突き上げ) ――― 変身! ド ギ ュ ゥ ン ッ ! ! (トリガーを引くと同時にカードの裏面に描かれたディエンドの紋章の投影図が頭上へと発射される)\DIEND !/ (投影図と全身が重なり合う) シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ ――― ド ギ ュ ー ン ッ ! ! (世界の"お宝"を狙う怪盗 ―― 仮面ライダーディエンド 見参)……参ったね。内では化け物が、外では砲撃が…お宝じゃないと判断しからには身を引こうとしたが…これじゃあ、逃げ場なしか。さて、どうしたものかな… 」 ヤンガス「うおっとっと!(振動でよろける)こ、今度はなんだってんでぇ!? ……ヘッ……それなら、二手に分かれるでがす。アッシはこの魔物を…お前さんは外を頼むでげす。(ディエンドに)」 ろろん「うわ~~~~~ん!!(砲撃によって揺れる船に合わせてごろごろと転がっていく) 」 キャロル「【ガンガン逝こうぜ】 」 仮面ライダーディエンド「フン…この僕に指図をしないでくれたまえ。…けど、この状況なら仕方ない。カシャンッ…ガションッ、ガションッ ! ! (ディエンドライバーにカードを二枚装填する)\CHAOS RIDE/ \LUFFY !/ \CHOSOKABE !/ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ ――― キ ュ ピ ー ン ッ !(銃口から光を解き放ち、ある二人の人物を召喚する) 」 ルフィ「うっしゃあぁーーッ!(ディエンドに召喚され、雄叫びを上げる) 」 長曾我部元親「…はっ!この"西海の鬼"を呼び出すたぁ、てぇしたもんだ!野郎ども!戦の時間だァ!!(ディエンドに召喚された後、船の碇をモチーフにした槍を肩にかける) 」 ヒロ「……!(転がったろろんを受け止める)…掴まっているんだ(土を自身の足に集中させ、固定する)………どうやら、お宝ではなかったようだぜ?あのイカさんは(ドロッチェから離れる) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「くそぉ…!これ以上俺の船を好き勝手壊されてたまるくあああぁ!!(壁に突き刺さったままのサーベルを引っこ抜く)野郎どもォーーーッ!!狩りの時間だずぇー!!!行くぞオラアアアアアンッ!!! 」 ―― Vs. タコつぼゲッソー / キングクルール ―― BGM♪:Boss Cortez Paper Mario The Thousand Year Door Music Extended タコつぼゲッソー「ゲッソオオオオオオォォォッ!!!(口内の触手がうねうねと動き出し、一本一本が彼らに絡みつくように襲い掛かる) 」 ヤンガス「な、なんだぁ?いきなり人が……ま、この際なんでもいいでがすけど。さぁーて………やい魔物!こっからはこの、ヤンガス様が相手でぇ~!!うりゃぁ~~~!!(タコつぼゲッソーと対峙し、鎌をぶん回して攻撃を仕掛ける) 」 仮面ライダーディエンド「いってらっしゃい。 ハッ! (長曾我部を船内に残し、ルフィと共に外へ飛び出す) 」 ザキィーーンッ! ビチビチビチッ! (ヤンガスに斬り落とされたゲッソーの足の一本が落とされ、床上で気色悪い挙動で跳ねまわっている) ろろん「目が回るよ~~~~!(まだ転がっている)ほわっ!?(その時、ゲッソーの足に右足が絡んで宙へ持ち上げられてしまう)ふぇぇぇ~~~ん!今度はなにぃ~~~???(ぐるぐる目のまま逆さになって宙吊りにされている) 」 100秒後に死ぬワニ船員『船長!向こうの海賊船から誰かが飛んできやすぜ!!(キャプテンクルールに) 』 ルフィ「ゴムゴムのぉ~~~…(ジョンの海賊船から腕を構えた状態で飛び出し…)―――――銃乱打(ガトリング)ゥッ!!!(ドドドドドッ ! ! ! )(銃を乱射するかの如く、腕が何本にも見える速度で船員たちを殴り飛ばしていく) 」 仮面ライダーディエンド「ハッ!!(ルフィと共にクルールの海賊船へ乗り出し、船員たちを射撃していく) 」 キャロル「死ぬワニサイコー!(勇者を船に向かって投擲し『メガンテ』を命じる) 」 勇者(DQ11)「ヘ"キ"ラ"マ"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!!!!!!!!(船に突っ込みメガンテ 爆発四散) 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「すっげぇキモいデザインだな!!(改めてタコつぼゲッソーを見て船酔いのような吐き気がする)お嬢ちゃん!!テメェ…「女」に手を出すんじゃねええええええッ!!!(果敢にもサーベルを振るい、ろろんを掴んでいたゲッソーの足を斬り落とす) 」 100秒後に死ぬワニ船員『ぐわああああああああああ!!!!いてええええええええええええ!!!ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!んぶうううううううううううううううううう!!!!!(殴られ、撃たれ、爆発に巻き込まれたワニたちは"ウラハ死"した…)』 」 キングクルール「なんだとぉ!?貴様等!何者だッ!? 」 ヤンガス「どんどんいくぜぇ!うりゃあ!(鎌を振り回し、タコつぼゲッソーにかまいたちの一撃を放つ) 」 キャロル「通りすがりの仮免ライダーだ!覚えておけ!!(初心者マークを貼り付けた浦橋のランボルギーニをキングクルールへぶん投げる) 」 ろろん「 わっ! (ジョンの攻撃により、ゲッソーの足から解放され) あだっ! (しりもち落下する) いたたた…ありがとう!助かったよ~…><(お尻を摩りながら立ち上がる) んも~~~!ひどいことするんだね!ろろん、ぷんぷん!٩(๑`^´๑)۶(魔法を杖を構えだす) 」 ヒロ「…………ああっ!ダメか…!ならばあいつを…!(タコつぼゲッソーの足を切り落としていく) 」 ルフィ「俺はモンキー・D・ルフィ ―――― 『海賊王』になる男だ!( ド ン ッ ! ! ! ) 」 キングクルール「ランボルギーニなんて!俺様にとっちゃ安もんだぜ!!!(浦橋やソード団にも負けないマウントを取りながらグローブを嵌め、真正面から飛んできたランボルギーニを殴り飛ばし、海の藻屑ならぬ鉄屑にした)…"モンキー"…?…グァーーハハハハハ!この俺はつくづく「猿」に縁があるな!…『海賊王』だと?貴様も海賊だと言うのか!? 」 タコつぼゲッソー「ゲソオオオオォォオオオッ!!!(ヤンガスの鎌鼬によってすべての足が斬り落とされたかのように見えたが…) ニュルン…シュバババァッ ! ! ! (口内から更に足が生え治り、更にその数を増やしていく) 」 ルフィ「お前が何を企んでいようが勝手だけどな…――― 海の王者は、一人で、十分だッ!!!(キングクルールに殴りかかる) 」 長曾我部元親「こいつぁ大物だな…!いよっ…!おらぁッ!!(碇槍の先端に炎を灯し、火炎を纏う斬撃で足を焼き斬っていく) 」 ヤンガス「うっしゃあ!いっちょあがりぃ! …………じゃ、ねえ……だとぅ!?(生えてくる足を見て)おいおい、これじゃあキリがねえじゃねぇかぁ!! 」 キングクルール「―――― ほざけサルがァッ!! ( ド ゥ ン ッ ! ! ! )(ルフィのパンチに合わせ拳を振るい、相打ちとなる) 」 ヒロ「くっ…また、増やしたというのか!(足を見て)だが、負けぬ!!!(ゲッソーの足を日本刀を振り回しながら斬り落とす) 」 タコつぼゲッソー「ゲソォッ…!?(その時、長曾我部の「炎」に反応したバケモノが一瞬怯んだ) 」 ヤンガス「……って、んん? …おお!なんでかよくわからねぇけど、怯んだでげす! 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「怪我はねえかお嬢ちゃん?……おぉん?(炎に怯んだゲッソーを見て、あることを閃いた)…なるほどな… だ い た い わ か っ た (ドーーーーン!) 奴がイカだろうがタコだろうが関係ねえ!魚介類は"燃やしてなんぼのもん"よォッ!!野郎ども!ありったけの火で炙れッ!!ファイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーッ!!!!!!(火炎瓶を次々と投げつける) 」 BGM♪:One Piece OST • Stampede • We go ! We are ! ~ Stampede version 長曾我部元親「合点承知の助よォ!いっちょ、喰らいやがれぇいッ!!(碇槍の上に立ち炎の波に乗って室内を豪快に駆け巡り…) どらああああぁぁッ!!! (火炎を纏った全身でゲッソーへ突撃した) 」 ヤンガス「ほぉ~ん、炎でがすか。……ってぇ言われたところで、アッシにゃあそんな、炎を操ったりするような技はないんでげすがねぇ。 」 ろろん「んっ…しょ!!(杖の先端を構えてゲッソーに狙いを定める) お願い…“プリエル”!! (奇跡の魔法を唱えると、なんと杖から聖なる焔が放出し、ゲッソーに向かって放射状に飛ばされた) 」 キャロル「浦橋くんの愛車がおっ死んじまった(スクラップになって帰ってきたランボルギーニを受け止め)盛大に葬式するしかあるめぇ……祈ろうかな……旅の無事を……(それを棺桶に見立て、四人に分裂し担ぐ)デッデデデッデデッデデデデ(棺桶ダンスのBGMを流し、燃え盛るランボルギーニを担いでUターン。ゲッソーへ特攻した) 」 ヒロ「…………魔法ではねえが……!(同じようにライターを大量に取り出してゲッソーに投げつける) 」 ルフィ「ニィッ…!(キングクルールとの応酬に退く) "ギア2"(セカンド)…ッ…! (ドォゥンッ ! ! プシュゥゥウウ…ッ… ! ! )(全身に熱を帯び、白い蒸気が溢れ出す)俺は…ッ…!!シュボッ…ボボォッ… ! ! (右手に炎を纏い、キングクルールへと迫る)――――『海賊王』に、なる男だああああああああああああああッ!!!!! 」 キングクルール「――――ッ!? 」 ルフィ「ゴムゴムのぉ~~~~……―――――――"火拳銃"(レッドホーク)ッ!!!(赤熱した拳をクルールの膨れた腹に炸裂させ、爆炎を纏うすさまじい一撃を叩き込んだ) 」 ヤンガス「はぁ……やれやれ。こりゃあ、さっきあの兄ちゃんにでけぇ口叩いちまった手前、とてもじゃねぇが、合わせる顔がないでがすなぁ…。 」 仮面ライダーディエンド「\FINAL ATTACK RIDE/ \DI DI DI DIEND(ディ ディ ディ ディエンド) !!/――― 僕の旅の行く先は、僕が決める!(カードのエネルギーを込めた巨大なエネルギー光線”ディメンションシュート”をルフィの攻撃に合わせてキングクルールへ発射する) 」 キングクルール「ほぎゃああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁああああああああッ!!!!(ルフィとディエンドの強烈な攻撃が炸裂し、爆発する)ち、ちきしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――――――― キ ラ ー ン ☆ (そしてワニは100万光年先の星となって死んだ) 」 タコつぼゲッソー「ゲッソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!(火達磨になった海獣は、悍ましい断末魔を上げながら炎の中で悶え、やがて灰燼と帰した―――) 」 ルフィ「よっしゃー!!(役目を終えた像は、再びカードの中へ戻るように光となって消滅した) 」 ヒロ「…………(灰となったゲッソーを見届け)…ろろんちゃん!無事か!? 」 長曾我部元親「海の男自慢の「焼きイカ」!いっちょあがりよ!(自慢気に口角を上げた後、役目を終えたことで消滅した) 」 ドロッチェ「…くそ…っ…散々な目に遭った…もうこの船に用はない…さらばだ!(海賊船から颯爽と姿を消した) 」 ヤンガス「ん……おぉ、やっつけたでげすか!まあ、みんなで苦難を乗り越えたにゃ違ぇねえでがすな。 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「よお、お嬢ちゃんたち!べっぴんなだけじゃなく肝っ玉のあるつんよい「女」だったーとはな!ますます惚れたぜ!……あと、そこの若僧、おめーもな。(素っ気ないながらも、ヒロを一応認めたように腕を組んだ)…とにかく!これで呪われた壺も化け物もいなくなったことだし…一件落着ってもんよ!ありがとな!おめーら! 」 仮面ライダーディエンド→海東大樹「はぁ…やれやれだね。(変身解除後でかい溜息を吐く)…ここにも「お宝」はなかったか。だけど、世界の何処かに「お宝」がある限り、僕の旅は終わらない…――――(誰もいなくなったキングクルールの海賊船を奪い、青年は一人、水平線の向こうへと旅立ったのだった…) 」 ろろん「わーい、わーいっ!よかったね、ホネホネさん…♪(*´∀`*) うんっ!ろろんはだいじょ~ぶっ♪(ヒロにVサイン。笑顔と水着姿がとても眩しい) 」 ヤンガス「……おう。お前も、これから達者で暮らすでがすよ。(キャプテン・ジョンに) 」 キャロル「『また会おう、ジョン』(どこからか拾ってきたMGSの音声をそのまま声帯模写し、決め顔で『あばよ』のジェスチャーをキャプテンジョンへ送る) 」 ヒロ「へっ、あんたのこと誤解してたよ。ただの女好きではなかったようだな……カッコよかったぜ(キャプテン・ジョンに)そいつはよかった。……(やっぱ、素敵だ)(ろろんの姿を見て) 」 ろろん「……!そういえば!(ふと何かを思い出し、黄色のカオスエメラルドを取り出す)…エメラルドが反応しているということは…?やっぱりこの船の何処かにお宝がまだあるのかな…? 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「ああ…世話、かけちまったな!(ヤンガスに)あったりめえよ!なんたって俺はこう見えて、生前はそこそこイケてる顔してたんだずぇ~?(ヒロにドヤ顔)さらばだ、お嬢さん…(涙の別れ)おん…??おおおおおん?(ろろんが鳥だs他カオスエメラルドに目を見張った)お嬢ちゃん"も"持ってんのか!実はなァ~…(そう言うとおもむろに鎧を脱ぎ捨て、肉のない体の中から光り輝く「水色のカオスエメラルド」を取り出した) 似たようなもん持ってんだよ、俺様。でもまあ、お嬢ちゃんたちのおかげで、俺もいろいろ救われたしな…ほれ、もってけ!(そう言ってろろんにぽいっとエメラルドを投げ渡した) 」 ろろん「あっ!カオスエメラルド…!(水色に輝く宝石を指さして驚く)えっ…い、いいの…!?ありがとう~♪(嬉しさのあまりジョンに抱き着く) 」 ヤンガス「ヘヘッ、面倒かけちまったのはむしろアッシのほうでがすよ。それに……正直アッシはもう、この船にお宝があるとかないとか、そんなのぁどうでもいいでがす。何より……お前みてぇな魔物に会えた事こそ、アッシにゃ一番の宝物でげすよ。 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「へっ、そうかよ…―――――!(その時、キャプテン・ジョンに紫電の如き衝撃が走った)…………(これが…「女」……愛の、温もり…って奴か……)……へ、へへ……(ろろんに抱き着かれる最中、亡霊の身体が光に包まれていく) 」 ろろん「……?……!えっ…えっ……??(抱き着いたジョンの身体が光り輝くその光景を目にし、何が起こったのかわからず動揺する) 」 ――― …ようやく、手に入れた…長年追い求め続けてきた…最高の…「 宝 」……っ… ――― ヤンガス「……うおっ!?うお、おおおい!?こ、こいつぁーいったい、どうしちまったんでぇ!? 」 ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「……――――― "あんがとな、お嬢ちゃん" (ぽんと、ろろんの小さな頭に手を置き、ボロボロの歯を見せつけるようにニカっと笑った) 」 やがて亡霊船長は天に召さるかのように光となって昇っていく。ずっと心の底から欲しかった「 宝 」を抱えたまま、穏やかに、安らかに……―――――― ろろん「 あっ……―――――(頭の上に伝わる彼の手の感触を残したまま、天に消えていく亡霊を静かに見届けた。その輝かしい命の軌跡を、旅路を、しっかりと、最後まで…――――) 」 ヤンガス「お、おい、ジョン!…ジョン!ジョ………ジョオオオオオオオオオオオオオオオオン!!! 」 その後、再び静寂に包まれた無人の海賊船を降りたろろんたち。主を失った海賊船は、波に揺られるまま、霧の奥へと消えていく。その姿が見えなくなった頃、ビーチを包んでいた濃霧が晴れる。水平線に沈もうとする夕暮れの太陽が、海を朱く染め上げていく… ED♪:THE RiCECOOKERS/波のゆくさき ろろん「 ザザァーン……(夕日に染まる浜辺。穏やかに佇む海。寄せては返す波。足元に伝わる冷たい海水。少女は右手に水色の宝石を握りしめたまま、太陽が沈んでいく様を呆然と眺めていた) 」 ろろん「…………♪(そして少女は穏やかな微笑みを浮かべる。出会いと別れ、そんな刹那のような出来事の中で得たかけがえのない「宝物」を胸いっぱいに抱えながら…) 」 テイルス「……あ、いたいた!お~~~い、ろろ~ん!(浜辺の向こうからやってくる)なんだかこの辺ですごい霧が起きたんだってね…!ろろんは大丈夫だっt……わっ!そ、それってもしかして…新しいカオスエメラルド…!?すごい、いつの間に手に入れたんだい!?(ろろんのエメラルドに興奮する) 」 ろろん「 ……!(背後から聞こえたテイルスの声にはっと我に返る)テルルン!……うん、まぁね♪( *`ω´) ドヤッ 」 ドロッチェ「ザリッ…(二人のもとに、あの怪盗が再び姿を現わした)…まさか、そんな宝が隠されていたとはな…俺もまだまだ詰めが甘かったか…(ろろんが持つ宝石を名残惜しそうに見つめては、それを奪おうとはせず帽子を目深に被り直した)その宝石…今はお前にくれてやる。だがいつか、その他からもいただきに参上する。(ろろんにそう告げると踵を返し、その場を立ち去ろうとするが…) 」 ドロッチェ「…バッ――― ザッ…(フードの内側から何かを取り出し、それをろろんたちの足元へ投げ渡した)…あの船で目ぼしいものは見つからなかったが、神出鬼没なあの船がまた姿を現わすとも限らない。だからせめて、「そいつら」だけを奪ってきた。…だが、よくよく見れば所詮ガラクタの玩具…それもくれてやる。…さらばだ。(浜辺に足跡を残しながら立ち去っていった) 」 ドロッチェがろろんたちに投げ渡した置き土産。それは…あの古い海賊船同様に、とてもとても古く、そして朽ち果てた「剣」と「盾」だった―――― 」 ろろん「ほえ…?なにこれ…んしょっ…(砂の上に投げられた「剣」と「盾」に近寄り、そのうちの一つ「盾」を拾い上げる)…とっても古いね、ボロボロだよ…? 」 テイルス「…剣と盾…?(刃先の欠けた「剣」を拾い上げる)う~ん…かなり錆びちゃってるね。せっかくだから、記念に持って帰っちゃう? 」 ろろん「うんっ♪(ボロボロでも、手に入れた「盾」を満足そうに見つめて両腕で抱えた) 」 太陽が海に沈む。暗くなった空が夜を迎える。そして… キ ラ ン … ―――――――― (夏の夜空を、流れ星が駆け抜けたのだった――――) ――― 混PIECE 呪われた財宝 ――― ――――― f i n . ――――― 関連ページ 関連画像 過去ドラマへ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/evergreenforest/pages/47.html
774年 大宰府に命じて新羅の漂流民を帰還させる 宝亀5(774)年、大宰府に命じて新羅の漂流民を帰還させる。(外交志稿) 宝亀5年5月17日(774/06/30)、天皇は大宰府に次のように勅した。 近年、新羅の人たちが頻繁に来着する。その理由を尋ねると、多くは日本の国王の徳を慕って帰化するのではなく、にわかに風に流され漂着し、引き返す術がなく、そのまま留まってわが民となるのである。新羅の王は何と思うであろうか。これより後にこのようなことがあれば、皆送り還して天皇の寛大な心を示すように。もし船が破れ食糧が絶えている者があれば、役所が事態をはかって帰国の計画が立つようにせよ。(続日本紀) この年、新羅人の漂着者多く、日本に居付いていたが、このとき以後は帰還させる方針とした(太政官符令「放還流来新羅人事」) これには、「新羅國人時有来着。或是歸化。或是流来。凡此流来非其本意。宜毎到放還以彰弘恕。若駕船破損。亦無資粮者。量加修理。給粮発遣。(中略)自今以降。立為永例。」と漂着の度に広く恕(じょ・思いやり)の精神で船が破損しておれば修理し、食料がなければ支給して帰国させること、この法令は今後日本において永遠に守るべきものとするとある。 参考文献 外務省記録局編, 1884. 外交志稿. 外務省. 杉原隆, 2006. 日本・韓国間の漂流の歴史と竹島問題. 島根県.
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2378.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1138 ゆっくり漂流記 抗う命/コメントログ」 全部書いてから上げりゃいいじゃん。小出しにする意味は何? それとも、大層みやびな考えでもあるんですかね? -- 2010-04-19 05 45 49 ↓小出しはよくあるし、全部短期で完結させてるだけマシというか凄い むしろプロローグとか言って出したあと放置な方が問題だろ 短期完結なら分かれててもいいじゃない ゆっくりできるんだし -- 2010-04-21 18 54 52 一番下のやつ、読ませていただいてゆっくりさせてもらってる分際でずいっぶんと偉そうな口をたたくじゃないか。 お前みたいな身の程わきまえねえ野郎に比べりゃ大概のものはみやびだろうよ。 -- 2010-08-26 23 55 13 遭難してゆっくりに裏切られて不幸な人だなと思ってたら 家族思って泣いてるとこで、この人ゆっくりんピースの高級会員の人間だったの思い出した -- 2010-09-18 23 32 24 所詮はゆっくりか… 脱出ならまだしも、生存確率まで下げる、まりさの極悪さに、反吐が出そうだぜ。 -- 2010-12-22 12 16 56 まりさ自己評価高すぎwwwwお前ごときに追いつけないわけねーだろ! -- 2011-02-24 00 33 01 逃げだすとこすごいドキドキした…… -- 2011-09-25 14 50 15 遭難してる時に精神力や精神構造が幼い奴と一緒には居たくないものだ -- 2011-11-02 17 23 29 ↓1日2日や集団生活の避難所ならともかく、 救いのない漂流ならまともでいられる人のほうが少ない気がする -- 2014-01-05 21 41 26 ↓やっぱこれだよなぁ 実際漂流したら…その上ゴミクズゆっくりに裏切られたら… -- 2016-08-30 14 42 37
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/427.html
王の財宝 ~天地鳴動の力~ ◆7pf62HiyTE Chapter.01 天地鳴動の力 デュエルアカデミア売店に爆音が轟いた。 売店のシャッターが爆破された、その様子をデュエルアカデミアの生徒である早乙女レイは唖然と見ていた。 何故こんな事になっていたのか?順を追って振り返ってみよう。 そもそもレイは想い人である遊城十代を守る為に武器として使えるデュエルモンスターズのカード及びデュエルディスクを確保する為にデュエルアカデミアに来ていた。 だが、目的の物は見つからずあると思われる売店もシャッターが施錠されていた。その後、玄関に血痕を発見し負傷者がいると思われる保健室を見張っていた。 その際にスバルに発見され手持ちの銃は没収されてしまい、更に負傷者であるルルーシュ・ランペルージはレイに対して警戒をしていた。 だが、レイはルルーシュの様子を見て彼がスバル達を守る為ならば殺人を厭わない事に気が付いたのだ……ルルーシュは自身と近い思考をしていると。 故にルルーシュを信用させる為、ルルーシュという人間をもう少し知る為、売店内部を確かめる為にカードと売店の情報を持ち出したのだ。 そしてレイ達は売店へ向かったわけだが…… ルルーシュはシャッターが施錠されている事を確認すると…… 「スバル、ちょっと手伝ってくれないか?」 「ルルーシュ、何をするつもり?」 と、スバルと共になにやら準備をし始めた。2人は火炎瓶をシャッターに取り付けシャッターから距離を取り……シャッターを爆破した。 「ちょ……どうして爆破したんですか!?」 レイとしては売店のシャッターを破る事自体は別に良い、だが幾らなんでも爆破は無いだろうと思っていた。 実際問題、デュエルアカデミアはレイの学校だ。出来うるならばあまり破壊はしたくは無いに決まっている。その為思わず口に出してしまったのだ。 「んー……でも、折角爆弾あったんだし、てっとり早く済んだんだから別にいいんじゃないのかな?」 「安心しろ、威力はちゃんと調整した」 「うん、あたしもずっと見ていたし」 だがこなた、ルルーシュ、スバルは別段気にしてはいなかった。 (あれ……何で私がツッコんでいるんだろう……?) そんな3人の反応にレイは1人唖然としていた。 なお、ルルーシュがシャッターを爆破したのは別に爆破したかったからというわけではない。銃があったことからそれを使って鍵を破壊する事も出来るだろうということはわかっていた。 だが、ルルーシュは罠の可能性を想定したのだ。そう、内部に誰かが潜んでいる可能性や、内部に入った事で作動する仕掛け、もしくは正式な方法で開けなければ作動する罠等…… 故に、爆破という手段を使い売店から距離を取る事でそれ等に備えたのである。 ちなみに売店内部の物を極力荒らさない為、使ったのは支給品の小タル爆弾ではなく、ルルーシュ自身が作り威力調整の利く火炎瓶である。 作業の方は片腕を失っていたという事もありスバルに手伝ってもらった。 さて、爆発後しばし中の様子を探った4人であったが罠らしき物はなかった。なお、火炎瓶の威力調節に問題は無かった為、中は殆ど荒れていない。 4人は恐る恐る売店に入る。勿論、罠への警戒は怠らない。 そして売店の内部を探るが日用品以外の物は何もない。レイ達が異世界にいた時点で食料問題があった事もあり、食料が無い事については不思議は無かったし、レイもその事は3人に説明をしていた。 「ねえレイ、本当にカードも売られていたの?」 「はい、確かに売られていたはずなんですが……」 「カードが売られていたのは間違いないね、だってこの棚カードが入りそうだし。」 そう、よく見ると売店にはカードが入っていたと思われる棚がある。つまり、本来であればここにカードが入っていたという事になる。 「プレシアが意図的に抜いたという事だろう。だが、これでデュエルモンスターズのカードが武器として使えるのは間違いないな」 「あ、そっか、もし殺し合いに乗っていない人が大量のカードを手に入れたら……」 「それをプレシアが望むはず無いだろう」 もし仮に売店内部のカードがそのままになっていたらどうなるだろうか?カードの使い方を知る十代達がデュエルアガデミアに来た時点ですぐに大量のカードを確保されてしまう。 勿論売店は施錠されているし、この場でもカードが使えるかどうかはわからないので、必ずしもそれが起こるとは限らない。 しかしレイの様にカードの使い方に気付いて、シャッターを破るという考えに至る可能性は十分にある。 その為必要以上の戦力を与えない様にプレシアがカードを回収しておくというのは十分にあり得るだろう。 「だが、鍵がかかっていた以上、全く無駄足とは限らないな。もう少し中を調べてみるか」 「ん?これは……?」 こなたが1枚の白いカードを見つけ、それを手に取る。 「ねえねえ、これの事?」 と、他の3人を呼びそのカードを見せる。 「『レッド・デーモンズ・ドラゴン』……確かにレイの言っていたカードに間違いないな」 その白いカードには赤き龍が描かれていた。 「ATK3000、DEF2000、ドラゴン族、シンクロ、チューナー……強いカードだとは思うがこれだけではよくわからないな」 ルルーシュ、スバルもレッド・デーモンズ・ドラゴンのカードを見る。 龍は雄々しく描かれ見る者を圧倒するオーラを放っている様であった。デュエルモンスターズを知らないルルーシュやスバルにもそれが強いということは直感的に理解出来る。 だが、デュエルモンスターズを知らない2人に詳しい事はわからない。 「あの、私にも見せてもらえます?」 「そうだな」 と、ルルーシュはそのカードをレイに渡す。 「攻撃力3000……こんな強いカードが……」 「それってそんなに強いの?」 「ええ、デュエルモンスターズの世界では最強の部類です」 レイの話は事実である。 デュエルモンスターズの黎明期より登場したカードの中で最強モンスターといえるのが青眼の白龍、あまりの強大さにたったの4枚しか製造されなかったそのカードの攻撃力は3000 勿論、後にそれに匹敵するもしくは凌駕するモンスターは登場していたが、その数は多いものではなく、青眼の白龍の攻撃力でもある3000が高いものだというのは揺るぎ様の無い真実であろう。 その青眼の白龍と同じ攻撃力を持つレッド・デーモンズ・ドラゴン……それがどれだけの強さなのかは言うまでもない。 「このカード、私が持っていても良いですか?」 「いいんじゃないのかな、レイの世界の物なんだしさ」 「そうだね」 「ああ、そのカードはレイが持ってろ」 レッド・デーモンズ・ドラゴンをレイが持つ事については他の3人も同意した。そして再び4人は売店の探索を始めた。 さて、4人には知る由もないがレッド・デーモンズ・ドラゴンは只のモンスターカードではない。 そもそもデュエルモンスターズのカードの中には古の神や精霊等が宿っているカードが幾つか存在している。 先程の青眼の白龍もまた三千年前の古代エジプトにおける白い肌と青い瞳の女性キサラが身に宿す精霊であったし、 デュエルアカデミアのクラス名にもなっているオベリスクの巨神兵、ラーの翼神竜、オシリスの天空竜も古代エジプトのファラオの墓の石版より再現された神のカードであった。 そう、レッド・デーモンズ・ドラゴンもまたその類のカードであるのだ。 五千年前、星の民は赤き竜の下、その僕たる5体の龍の力を借りて邪神をナスカの地に封印し冥界の扉を閉じたといわれている。 その5体の龍の内の1体こそがレッド・デーモンズ・ドラゴンなのだ。 そしてそのレッド・デーモンズ・ドラゴンは十代達がいた時代よりも数十年後の未来の世界のデュエリストジャック・アトラスが持つカードだ。 その世界においてデュエルは進歩しておりDホイールと呼ばれるバイクに乗ってデュエルを行うライディングデュエルが行われている。 ジャックは自らのDホイールであるホイール・オブ・フォーチュンを駆りデュエルキングとして君臨していた。そう…… 『王者の鼓動、今ここに列を成す! 天地鳴動の力を見るがいい!』 その言葉と共にデュエルキングジャック・アトラスは自らを象徴する龍レッド・デーモンズ・ドラゴンを召喚し数多の敵を打ち破って来たのである。 さて、ジャック・アトラスという人物が参加者の中に存在しない。では、何故カードだけが存在していたのであろうか? ここデュエルアカデミアのシャッターは施錠されていた。本来なら開ける為に鍵が必要なのは言うまでもない。 では、その鍵は誰に支給されていたのだろう?その人物はヴィヴィオだ、鍵はヴィヴィオに支給されていた。 つまり、売店の中にあったレッド・デーモンズ・ドラゴンは本来ならヴィヴィオに渡るべきカードであった可能性が高い。 何故、今よりも未来で活躍するはずのレッド・デーモンズ・ドラゴンがこの時代に存在するのか、 何故、ヴィヴィオにレッド・デーモンズ・ドラゴンが支給されようとしたのか、 何故、ジャック・アトラスに関係するレッド・デーモンズ・ドラゴンがこの場所にあるのか、 それは恐らく主催者以外には知り得ない話である。 Chapter.02 恋する乙女 各々が売店を調べる中、レイはレッド・デーモンズ・ドラゴンの事について考えていた。 攻撃力3000という最強クラスのカードが見つかった時、レイ自身は内心で喜びが隠せなかった。同時にそのカードを手に入れる事が出来た事にも安堵していた。 ルルーシュから警戒されている以上、下手な言動を見せれば大きな力となるカードを手に入れる事が出来ない可能性があったからだ。 だが、実の所あの時は困惑していたというのも事実であった。だが、下手に困惑の表情を見せればルルーシュから疑われる可能性がある為、何とかそれを見せない様にしたのだ。 何故動揺していたのか?それは、レッド・デーモンズ・ドラゴンには知らない言葉が幾つか書かれていたからなのだ。 勿論、デュエルモンスターズのカードの種類は今や数千種類以上と数多く存在しており、レイ自身も全て把握しているわけではない。 それでも基本的にテキストに出てくるデュエルモンスターズの用語の殆どは把握している。しかし、レッド・デーモンズ・ドラゴンのテキストにはこうあった。 『シンクロ・効果モンスター』 『チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上』 そう、レイは『シンクロ』と『チューナー』という単語について全く知らなかったのだ。 それもそのはず、前述の通りレッド・デーモンズ・ドラゴンは本来であれば十代達の時代より数十年後に存在するカードだ。 デュエルモンスターズは日々進歩している、根本的な部分は変わらないとしても数十年も経てば色々と変化する要素はある。 用語も変化しており、生け贄召喚をアドバンス召喚と呼んだり、生け贄をリリースと呼ぶ様になっていたりしている。もっとも、呼称が変わっただけで内容が変わっているわけではない。 更に新たなカテゴリーとしてチューナーやシンクロモンスターという物が登場しており、シンクロ召喚という新たな召喚も登場している。そして、レッド・デーモンズ・ドラゴンはそのシンクロモンスターである。 ここでシンクロ召喚についてのルールを簡単に説明しよう。 シンクロモンスターに指定された素材を墓地に送る事で召喚可能というもので、その時素材のレベルの合計とシンクロモンスターのレベルが一致しなければならないものだ。 ここで本来の持ち主であるジャックがビック・ピース・ゴーレムとダーク・リゾネイターを使ってレッド・デーモンズ・ドラゴンをシンクロ召喚した時を例に出そう。 レッド・デーモンズ・ドラゴンはレベル8で召喚にはチューナーとチューナー以外のモンスターが1体以上必要だ。 ダーク・リゾネイターはレベル3のチューナー、ビック・ピース・ゴーレムはレベル5のチューナー以外のモンスター、レベルの合計は8となりレッド・デーモンズ・ドラゴンのシンクロ召喚を行う事が出来る。 勿論、これは一例でレベル合計が8になるならばレベル1のチューナーにレベル3とレベル4のチューナー以外のモンスター2体でもレッド・デーモンズ・ドラゴンのシンクロ召喚を行う事は可能である。 つまり、従来の召喚以上にレベルの数値が鍵を握る召喚と言えるのだ。 さて、先程書いた通りレイの知らない用語があったもののレイは少し考え、 (ひょっとして……ルールでも変わったのかな……) ルールが変わったのではという仮説に行き着く。同時にそこから思案し1つの仮説が浮かぶ (もしかしてこのカード……私達の時代より未来のカードなんじゃ……) それは、レッド・デーモンズ・ドラゴンがレイ達の未来から持ってこられたという仮説である。 確かに未来ならばルールも改定されこれまでにないカードやモンスターが出てきてもおかしくはないし、これまでにない召喚方法が出てきても全く不思議はない。 その仮説ならば、現在のレイがレッド・デーモンズ・ドラゴンに書かれている用語を知らなくても無理はない。 一見この仮説は現実離れしすぎている。だが、レイはその可能性を信じるだけの経験をしている。そう、レイがこの場において最初に出会った人物フェイトの存在がそれを裏付けているのだ。 元々、レイ達が元いた異世界に来たフェイトは約20歳だったはずだ。だが、この場に来てから出会ったフェイトは約10歳であった。 レイはこの場で出会った方のフェイトを過去の時代のフェイトだと判断していた。つまり、そのフェイトは過去の時代から連れて来られてきたのだ。 そう、それと逆の事が起こっているという事なのだ。つまり、レッド・デーモンズ・ドラゴンは未来の時代から持ってこられたという事である。 そう結論付けたレイは続いてこれからの事を考える。 周囲を簡単に見回した限り売店の中には他にカードやデュエルディスクは見当たらない。つまり、レイの求める物はなかったという事である。 とはいえ先程ルルーシュ達と話した通りその可能性は考えられた事だし、レイ自身も外れに終わる可能性は予想していたので問題は全くない。 もっとも、売店には確かにレッド・デーモンズ・ドラゴンという強力なカードがあったので全くの無駄足ではなかったが。 さて、考えるべきはこの後の事である。レイはルルーシュの動向をずっと気にしていたが、レイの目から見てもルルーシュは相当に頭の切れる人物だというのは見て取れたし、 何より売店のシャッターを何の迷いもなく爆破するという行動を見ても相当な行動力とある種危険な思考を持っている事はわかった。 どういう人物かの見極めはもう少し必要だろうがどちらに転んだとしても今後の鍵を握っているという事に変わりはない。 そう、利用出来ればこの上ない味方ではあるが、敵に回せば何処までも厄介な相手といえるだろう。 先程も触れた通り、ルルーシュという人物がどういう人物かまでは未だわからない事が多いが、わかっている事が2点ある。 1つはルルーシュは十代や万丈目達と同じ年ぐらいのはずだが、その割には明らかに彼等よりも多くの苦難を切り抜けているらしいのが見て取れた。 レイ個人は詳しくは知らないものの十代達もセブンスターズや光の結社との戦いといった多くの苦難を切り抜けていたらしい事は聞いている。だが、十代達の場合は基本的にその素振りを見せた事はない。 しかし、ルルーシュの場合は少し見ただけでもわかるのだ、明らかに相当な修羅場を潜って……いや、常にその修羅場に身を置いている可能性もあると……。 だが、それにしてはルルーシュの態度にはある違和感を覚える。 まず、自分を警戒する事自体は全く問題はない、この場に置いて他の参加者を警戒する事はむしろ自然だからだ。 青い髪の少女をある程度信頼しているのも不思議は無いだろう、その少女は一般人だろうし、自分とスバルが話している間に2人で話をしていた可能性は高いのだから信頼していても不思議はない。 だが、スバルに対する態度はどうだろうか?まず、ルルーシュのいた世界ではルルーシュがスバルと知り合いであったらしいのはわかる。 もっとも、この場にいるスバルはそのスバルとは別人らしいがルルーシュにしてみればそれは全く問題ではないだろう。 そもそもルルーシュはいきなりスバルを抱きしめていたのだ、きっとルルーシュの中ではこのスバルも同じスバルと見ているのだろう。 (間違いない……ルルーシュって人……スバルさんの事が……) それこそがもう1つのわかった点である。それはルルーシュはスバルに強い恋愛感情を持っている事だ。 もし、ルルーシュとスバルが単純な知り合いであるならばルルーシュはスバルの力を有効利用するはずである。スバルの力や性格を考えるならそれ程彼女を気遣う必要も無いだろう。 しかし、ルルーシュは明らかにスバルを気遣っていた。それはつまり、ルルーシュにとってスバルは単純な知り合いではなく、何よりも大切な存在なのだろう。 それが演技という可能性は?それは絶対に無いとレイは確信していた。理由?それは恋する乙女の勘、それで十分である。 そう、ルルーシュのスバルに対する態度はレイの十代に対する態度と似ているのだ。 十代を守る為ならば人殺しも厭わないレイ、スバルを守る為ならば人殺しも厭わないルルーシュ、 それが恋する乙女であるレイにはよく理解出来たのだ。 単純な冷徹な性格ならば利用するには難しい存在だった。だが、ルルーシュがスバルの為に戦うのであれば、そこを突けばきっと利用出来るだろう。 しかし、それは容易な事ではない。ルルーシュは自分に対する警戒を全く解いていない。敵ではないと思わせる事は出来ただろうが所詮はその程度。 恐らくこの後、詳しく話を聞かれるだろう。ここに来るまでに誰と出会い何をしていたかを……そこが勝負所になるはずだ。 そう、自分の知り合いや、デュエルゾンビの話、10歳ぐらいのフェイトに出会った話……その情報をどう話すか…… そして、何故自分がデイパックを2つ持っているのか?そう、フェイトからデイパックを奪ってしまった事だ。 それをそのまま語ればルルーシュだけではなくスバルからも殺し合いに乗っていると判断される可能性は非常に高い、そうなれば身動きが取れなくなる。 その点は上手く誤魔化さなければならない……ルルーシュに対してそれが出来るかどうかは難しいだろう。 だが、なんとしてもやり遂げなければならない、十代を守る為にも……。 (十代様……待ってて……) そして再びレッド・デーモンズ・ドラゴンのカードを見る。レイとしては非常に強力な武器が手に入ったことになるがここで幾つか問題がある。 1つはレッド・デーモンズ・ドラゴンがあまりにも強力すぎる事だろう。 レイはその時重傷を負っていた為その場には居合わせてなかったが青眼の白龍となのは達は1度戦った事がある。 青眼の白龍の力は凄まじくスバルでも全く歯が立たず、なのはやフェイトがエクシードモードやソニックフォーム使う事でようやく戦える程の強さなのだ。 それと同じだけの攻撃力……そう、なのは達が全力を出さなければならない程の力をレッド・デーモンズ・ドラゴンは持っているのだ。 先程も述べた通り、それがどれ位の強さなのかはレイ自身は見ていないので良くは知らない。 だが、レイはフェイトに風化戦士を召喚した事があったのでどのぐらいの強さかはある程度予想出来る。 あの時、フェイトはレイの支給品だったオーバーフラッグを使う事で攻撃を何とか防ぐ事が出来たが、攻撃によりアパートの壁には穴が空いた。無論、オーバーフラッグが無ければフェイトが死んでいた可能性は高い。 さて、風化戦士の攻撃力は2000である。当然、レッド・デーモンズ・ドラゴンや青眼の白龍の攻撃力である3000には遠く及ばない。 そう、レッド・デーモンズ・ドラゴンを召喚した場合周囲への被害がどれぐらいになるのか全く予想出来ないのだ。 レイの目的はあくまでも十代を守る為、殺し合いに乗った参加者だけを殺す事である。殺し合いを止めるつもりのスバルや、一般人のこなたまで殺すつもりは全くない。 だが、下手にレッド・デーモンズ・ドラゴンを使ってしまえばその巻き添えでスバル達を死なせてしまう可能性は大いにあり得るのだ。 しかし、なのはが死ぬ程の殺し合いだ。リスクはあってもなのは以上の参加者と戦うのにレッド・デーモンズ・ドラゴンは非常に大きな力となる事に変わりはない。 だが、ここで2つめの問題が出てくる。これは恐らくデュエルモンスターズをよく知る物だからこそ感じる問題である。 (問題は召喚出来るかどうかだけど……) そう、デュエルモンスターズの召喚には幾つかルールが存在する。例えば、レベル5やレベル6のモンスターを召喚する為には生け贄が1体必要で、レベル7以上のモンスターを召喚する為には生け贄は2体必要だ。 これを無視して召喚する事が出来るのかがレイにはわからなかったのだ。更に、 (テキストに書かれている通りだったらチューナーというのが必要だけど……そもそもチューナーって何?) レイはシンクロ召喚に関するルールを全く知らない。チューナーという言葉すら知らないし、シンクロ召喚にはレベルが関係している事すら知らないのだ。 厳密なルールに従うならチューナーが無ければ召喚は不可能だし、仮にあってもチューナーと他の素材モンスターのレベル合計が丁度8にならなければ召喚は不可能となる。 仮に運良くチューナーを手に入れた所でレベルの合計が8にならなければ無駄撃ちに終わる可能性がある。 とはいえ、シンクロ召喚を知らないレイでもチューナーと他にモンスターが必要とわかっているだけでも簡単に召喚出来ない事がわかる為、現状はルール的に使えないと判断出来る事に変わりは無い。 だが、本当に使えないだろうか?この場に置いても本当にそのルールに則らなければならないのだろうか? レイが使った風化戦士のレベルは4……生け贄を必要としないモンスターだったのでルール通りで何の問題も無い。 さて、今より数時間後ある場所で青眼の白龍が召喚された。青眼の白龍のレベルは8、本来なら2体の生け贄が必要である。しかし、その場では生け贄を使わず、召喚を可能とする特殊なカードを使うことなく召喚を行う事が出来た。 となれば、この場に置いてはその辺のルールがある程度改変されている可能性はあるかもしれない。だが、カード自体にある召喚条件が改変されているかまではわからない。 この場でレッド・デーモンズ・ドラゴンが召喚出来るかどうかは誰にもわからないのだ。 もちろん、これがデュエルモンスターズを知らない参加者ならもしかしたらと考え使う可能性はある。だがレイはデュエリスト、そのルールを破って使うという発想には至らない。 故にレイは現状レッド・デーモンズ・ドラゴンは使えない可能性が高いと判断したのだ。少なくともチューナーともう1体のカードが手に入るまでは……。 (銃は取られちゃったし……他に使える道具があれば良かったのに……) レイが持っているのは共通の道具を除くとフェイトに支給されていた光の護封剣とフリーズベントといった2枚のカード、自身に支給されている最後の支給品だけである。 光の護封剣とフリーズベントは使えるがこれだけでは心許ないのも確かだ。そしてレイは最後の支給品をこの場では全く使えない道具だと判断していた。 なお、スバルが一度レイの持ち物を検査しているものの、レイ自身が銃とカード以外に使える道具は無かったと説明していたし、スバルも簡単にしかやっていなかった為レイを信じ詳しくは調べていなかった。 そう、レイもスバルも気付いていないのだ。その最後の支給品は現状のこの場で非常に助けとなる事に……。 Back サイカイ 時系列順で読む Next 王の財宝 ~カテゴリーK~ Back Paradise Lost(後編) 投下順で読む Back 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(後編) ルルーシュ・ランペルージ Back 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(後編) スバル・ナカジマ Back 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(後編) 泉こなた Back 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(後編) 早乙女レイ