約 876,016 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2912.html
注意書き タイトルこそとある落語ですがその落語との関連はありません。 虐待無し。人間虐め。 作者当てシリーズってやつです、見事正解した名前あり作者さんの中から抽選で一人、このSSの作者とネチョるSSを書いてくれるという話はありません、あしからず。 やあ!僕は虐待おにいさん!使い古された感があるこの挨拶だけど、たまにはいいよね!! そんな自分の元に一人の青年が訪れる、彼とは昔から付き合いがあり、自分もゆっくりを虐待したいと言ってきたので簡単な虐待道具を見繕った事がある。 そんな彼がゆっくりのことで話があると言ってきたのだ、そしてゆっくりは見せないでくれとも言ってきた。 「やめでぇ!!おにいざん!!でいぶばなびもじでないよぼぉぉ!!がえじで!!おうじがえじでぇぇ!!」 「うっさい」 さっきまで潰れると潰れないのぎりぎりの力でトンカチで殴っていたれいむを透明な箱に入れて蹴り飛ばす。 「もうおぞらどびだぐないいいぃぃぃ!!」 そんなことを言いながられいむは隣の部屋へと吸い込まれていった。 「やあ!よく来たね!!ゆっくりしていってね!!」 そんな挨拶をしながら青年を迎え入れる、彼はもともと健康的な顔色をしているというわけではなかったのだが、今日は一層顔色が悪くなっているような気がした。 「すいません…それ、やめてくれませんか?」 「ん?どうした?あんなにゆっくりをいたぶるのが好きだって言ってたのに…」 「そのことを含めて相談に来たんです、とりあえずゆっくりは全部閉まってくれましたか?」 「ああ、さっき全部奥の部屋にしまったよ、とりあえずあがりたまえ、お茶と饅じ…煎餅でも出そう」 青年を居間に通す、ソファに座らせそこで待ってるように言った後、お茶を入れて持ってきた 「それで、何の相談だ?好きな人ができたとか言われても彼女いない歴=年齢な俺には恋愛相談には乗れんぞ?」 「そんなんだったらあなたには聞きません、実はこれを返しに来たんです」 そう言って彼が取りだしたのは自分が少し前に彼に上げた、透明な箱をはじめとするゆっくり虐待道具だった。 「おいおい、それは俺が君にあげたんだ、返してもらわなくても…」 「俺、ゆっくり虐待を止めようと思うんです」 「…なに?」 なんだって?ホワイ?なんで?どして? 「とりあえず、理由を聞かせてもらおうか?」 「はい、じゃあ…」 青年は一口、お茶を飲んでから話し始めた。 「あなたに教えてもらってから、ゆっくりを虐待したとき、俺はとても楽しかった、いろいろな鬱憤をゆっくり相手に発散できた、虐待という麻薬にトリップしていたといってもいいでしょう」 「その例えは俺達がみな麻薬常習犯みたいに聞こえるからやめてくれないか」 いきなり何を言っているんだ、こいつは? 「僕はゆっくりを捕まえて、いろいろな虐待をしてきました。殴る蹴る、箱に閉じ込める、足を焼くなどです」 まあ、当然だろう。その三つは虐待の初歩の初歩といってもいい、虐待が趣味の人間でこの三つをしたことがないというやつはほとんどいない。 「ただ、つい最近、あることに気付いたんです。自分はゆっくりの親子を使った虐待、親の前で子を殺すという虐待をしていなかったんです」 「うん、それで?」 「内容としては簡単なものでした、親の足を焼いてその目の前で子を一匹ずつ殺して行くというものでした、親は泣き叫ぶし、子は僕が口添えしたので親が自分たちを見捨てたと思って親を罵る、 必死な親と俺に殺されようとしているのに親を罵ることしか考えない子ゆっくりがとても滑稽なものに見えて何とも言えない気分になりました」 「無力な饅頭風情の生死を自分が握っている、その間隔がとても心地よいものだったろう?他の生物では味わえない、ゆっくり虐待ならではの特権だな」 「まあ、そうなんでしょうかね」 無力なのに自分たちの生存権と所有権をひたすら主張するだけの汚いまんじゅう、そんな生物に自分たちの無力さを思い知らせ、親子間に誤解を生ませてそのまま一家まとめて皆殺し… ああ、なんていいんだろう。と、俺がトリップしかけたところで青年が話を続けた。 「その虐待がしばらく僕のマイブームになっていました、ただ、先日あるれいむ一家を虐待しようとして…怖くなったんです」 「怖いって、何が?」 れいむ種?まりさ種ならドスになりかけのやつでいきなりスパーク撃たれて髪が焦げたという話は聞いたことがあるが…そんなことを考えていると青年は少しづつ話し始めた。 「さあ!!今日も張り切って虐待するぞ!!」 そんなことを言いながら外に出た僕は虐待お兄さん。 実際はそこまで虐待回数も多くはないからお兄さん見習いってところかな? 今僕がはまっているのはゆっくりの親子を使った虐待だ、まさに人生の春を謳歌しているというゆっくり一家を捕まえ家に持って帰ってから、親の足を焼く。 たいていゆっくりどもは「ばりざだじだにもばるいごとしでなびのびどぼじでぇぇぇえ!?!?」とか言ってくるけどお前みたいなのが道端を歩いているから悪いんだ。 学校でも会社でも虐められる立場だった俺でも今は何とか生活している、そんな俺にすぐ捕まってしまうような饅頭の癖に家庭持ちなんて生意気だし、そんなに非力な存在なら 人間に危害を加える前にさっさと一家心中した方が地球環境のためにもなると思うんだけどね。 「おかーちゃんにひどいことしりゃいでぇ!!」 「おかーちゃんをはにゃちぇ!!」 当然親の悲鳴を聞いた子ゆっくり達は抗議の声を上げてくるがそんなものは無視、弱者の懇願をはなから無視するのってある種の快感だよね。 「お、おがぁざんのごどはいいがらちびじゃんだげでもにげでえぇ…」 残念、子ゆっくりはジャンプしても越えられないような深さの桶に入れてるから土台無理なのよね。 「ゆっぐりでぎないおじざんはじね!じねぇ!!」 あーはいはい、いつか死にますよ、確実にお前らよりは後だけどな。 とりあえず親の足(?)の部分をなでまわしてこんがり焼けていることを確認する。 「どーだーゆっくり、ちゃんと歩けるか?」 とりあえず確認のために地面に置いて煽る。 「あるけなぐじだのはおばえだろおぉぉ!!じね!あやばれぇぇ!!」 生首が体中を震わせながら目を真っ赤にしながら泣きわめくさまはどう見て持ちも気悪い、気持ち悪いのがさらに俺のテンションを上げてくれる。 さて、喚くだけで動けない親を桶がよく見えるようにおいて、子を殺すことにする。 「おじびじゃん!!にげでえぇぇ!!」 「おかあちゃんどこにいりゅの~!?」 桶の中からは親はよく見えない。だが親の悲鳴から俺をゆっくりできない人間と認識したのか必死に逃げようとする。 まったくもって無様だ、こんな狭い桶の中で逃げ切れるわけないのに。 「はなちぇ!!はなちちぇ!!おかあちゃんたちゅけてぇ!!」 とりあえず最初に一匹掴み、親と子両方からよく見える位置までもって行く。 「れいむのおちびじゃんをはなじぇえええ!!」 「おねーちゃんになりちゅるのー!!」 「いもーちょをはなちぇ!!そしちぇあやまりぇえ!!」 「はい一匹目ドーン!」 「ゆぎゃ…!!」 俺の手の中で一匹目の赤ちゃんがはじけた。一瞬の静寂の後、親と子が同時に叫ぶ。 「でいぶのあがちゃんがあああああああ!!」 「いやじゃああ!!じりたちゅない!じにたちゅにゃいよ!!」 「どおじでごろじだの!でいぶだじばにもじでないのにいぃぃ!?」 「アッハハハハ!!馬鹿見てぇ、お前ら足焼かれて閉じ込められて俺に家族をつかまれてたのにまさか殺されないだろうとは思ってたの?馬鹿見てぇ!!」 そこらへんの虫だって人間に捕まれたら全力で逃げだそうって言うのに? 「ほら、泣きわめくのはそこまでにしとけよ、まだまだ殺して行くんだからそんなにないたら水分持たないぞ?」 ほれ二匹目。 「ゆべしっ…」 「ああああああああ!あがじゃんんん!!」 三匹目。 「おかーちゃんたちゅげ…」 「れーみゅのいもーちょがああぁ!!」 「おかーちゃんたちゅけちぇえ!!」 「ちにちゃくにゃいよぉぉ!!」 「れーむたちにゃにもしてにゃいのにどおちてこんなことするのおぉぉ!?」 「そりゃお前たちゆっくりが生きるにも値しない屑生物だから俺みたいな屑に殺されるぐらいしか存在価値がないんだよ、あとお母さんは助けに来ない、なぜなら君たちのことなんかどうでもいいから」 「うしょだああ!!おみゃえがおきゃあしゃんににゃにかしたんだあ!!」 む、それに気づくとはこいつら、結構利口な方なのか?まあいいや、次からは子と親を隔離してから足を焼こう。 「まあ、そうだね、でそれに気付いてどうなるって言うんだい?あ、そ~れ!!」 「おきゃあ…ゆぎゃあ!!」 眼窩から眼球と餡子が噴き出し絶命っと、次で最後の一匹だ。 「やべろおおぉぉぉ!ぞのごがらでおはなぜぇぇぇ!!」 「いやだ~!おかあしゃんたちゅけて~!!」 だから親は助けにこれないんだって、というかゆっくりに限った話でもなく戦争映画とかでは何で死ぬ前に母親のことを呼ぶんだろうね?戦場に親がきて助けてくれるわけでもないし、 映画は好きだし戦争映画も好きだけど人が死ぬ前にモルヒネを撃たれながら「ママ、ママ…」って呟くやつは大っきらいだ、そんなこと言ってもままはたちゅけてくれまちぇーんとか言いたくなるよね。 少し横にそれた。ごめん。 で、最後の一匹を手にしその手に力を込めたとき… 「やべろ!やべろ!やべろおぉぉ!!!」 べりっ!! あれ?べり…? 音がした方向を振り向いたとき目に映ったのは、焦げた足を突き破り、そこから餡子を漏らしながらも自分に向かって襲いかかってくる親ゆっくりのかをがあった。 ついさっきまで滑稽なものだとしか思っていなかったそれが、その時だけおにや悪魔の類に思えた。 「っ…いってえ!?」 とっさに顔をかばおうとして出した左腕を噛まれる、ゆっくりに噛みつかれたことなんて初めてだったけど、こいつらってこんなに噛む力があるのか!? →手につかんでいた子ゆっくりを一瞬で握りつぶし、まだ左腕に噛みついてる親ゆっくりを左手でぶんなぐる、親ゆっくりは絶命したが、自分の腕にはかなり大きいゆっくりの歯形が残っていた。 そこまで話し終えた後、青年はお茶を一杯飲んだ。 「それで君は、ゆっくりという存在が怖くなったと、ゆっくりを見るたびに最後の親れいむの顔を思い出してしまうと」 「はい、その通りです。あの顔を見た後、ゆっくりという生物が怖くなったんです、そして自分は昔いじめられた腹いせにその虐めてきた相手と同じこと、 もっとひどいことをしてたんじゃないだろうかって…だから自分はこれ以上ゆっくりを虐めることができないんです。だからこれを返そうと…」 「まあ、待て」 青年の言葉をさえぎり、袋から一つの饅頭を取り出す。 「この普通の饅頭を潰してみるんだ」 「え…?でももったいなくないですか?」 「いいから、やれ」 「じゃあ…そぉい!!」 テーブルの上に置いてあった饅頭は一瞬で周りに餡子をまき散らしながら潰れた。 「それで、いまの行為を酷いことだと感じたか?自分をいじめた相手と同じことをこの饅頭にしたと思ったか?」 「え…?いいえ、だってこれはただの饅頭でしょ?」 「そう、これはただの饅頭だ、ゆっくりもただの饅頭なんだ」 それを聞いた瞬間、青年の顔が明るくなる。 「そうか、ただの饅頭は虐待してもいいんだ!!」 「少し違うけどそういうことさ」 そう言って袋からもう一つの饅頭を取り出し、そこに般若の顔をしたゆっくりれいむの顔をペンで書く。 「これを見てみろ、この顔が怖いか?自分の行為が幸せな動物を殺してしまうんだと思うか?」 「いいえ、だってただの饅頭ですもんね!!」 「そう、ただの饅頭だ」 そう言って言葉を続ける。 「ゆっくり虐待はアブノーマルな趣味だ、これを趣味に持つことが公に知られて職を失った人だっているという。確かに生物を虐めるのが大好きだという人間がいれば社会では認知されにくいだろう… だが、ゆっくりは饅頭なんだ、生物じゃない。ただの饅頭親子、団子大家族をたたいたり焼いたり潰したりしても本来は咎められることではないし、気に病むことではないんだ。 まあ、アブノーマルな趣味といってもいろんな人がいる、ゆっくり虐待にも俺以外の考え方を持っている人もい多いだろう、だから俺はこれ以上君には何も言わないよ」 「わかりました、今日はありがとうございます、話を聞いてもらえて少し楽になりました」 「そうか、それでこの透明な箱はどうする?いらないなら私が引き取るが…」 青年が返すといって持ってきた箱を指さすと、青年は笑顔で答えた。 「やっぱり持ち帰ります、僕にはまだこれが必要みたいです」 あとがき 制裁以外の理由で虐待する人間を書こうとするとどうしても人間の屑みたいなやつになります 作者当てシリーズ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/785.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 365 久城学園の夜/コメントログ」 めーりんは無事なんだね!良かったよ!! -- 2010-07-09 12 51 01 理事長って男だよね? ねぇ?がなんか好きだ -- 2010-07-17 00 31 20 阿呆まりさざまぁww 町ゆっくりに迷惑かけただけかぁ -- 2010-10-08 16 58 12 理事長って怪談レストランっぽい話し方だね -- 2011-08-04 00 26 17
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/664.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態/コメントログ」 ちるのはとても可愛くてゆっくりできるね! -- 2010-09-14 00 36 02 イイハナシダー -- 2010-09-28 16 31 00 ちるのってばかわいいわね! -- 2011-09-20 20 19 05 「あたいったらさいきょうね!!」・・・はほんとだったwww -- 2012-07-11 22 35 42 さりげなく通常種がいじめられてるのもいいね! -- 2012-09-17 15 02 57 つーか、ゆっくりで一番ゆっくりしてるゆっくりって、ちるのなんじゃねーの? -- 2012-10-06 13 20 49 ちるのすげー、湖に光るちるのとか見てみたいな -- 2013-01-17 10 05 25 ちるの=青い宝石、れいむとまりさ=ゴミクズですね。www -- 2013-08-21 13 23 41 DOしね -- 2013-12-15 15 48 19 チルノがハイスペック極まれり何だが -- 2014-03-19 16 05 34 原作と立場が逆転しているなw -- 2014-05-05 12 04 58 ちるのだけは虐待したくないな。 -- 2015-07-20 16 17 49 ちるのに遊ばれて赤れいむたちよかったね! -- 2016-10-07 12 53 55 ↓DOしねってかいてるげすはゆっくりできないよ!いますぐしんでね! -- 2022-02-14 11 18 42
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/517.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー/コメントログ」 面白かった。 実際に見れたら良いのに・・・。 -- 2010-06-30 07 30 27 アマギリ選手権がすげえ気になるんだけど書いてくんないかなあ・・・ -- 2010-09-02 08 38 53 でもドスってどのくらいの速度で移動するんだろう? 見た目が異常(サイズ的な意味で)すぎてイマイチ予想がつかない -- 2010-09-12 17 07 46 坂口智隆 -- 2010-10-17 00 13 37 全く、下等生物が・・・帽子を被るなんざおごがましいんだよ!! -- 2014-07-31 15 07 54 ドスじゃなくて、普通のまりさならこうならなかったのに。 -- 2014-11-23 09 12 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1358.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 644 れいぱー対策/コメントログ」 お兄さん愛での皮をかぶったただの虐待お兄さんじゃん -- 2010-03-19 13 00 08 あまいぞ!まだいけるはず。 -- 2010-03-21 23 18 14 くっそワロタwww -- 2012-04-04 00 46 11 ぺにジング可愛いwww -- 2012-07-07 20 25 48 馬鹿馬鹿しすぎるwwwwww -- 2013-02-04 17 46 08 あにゃるで育まれた友情WWW -- 2014-01-05 01 21 26 馬鹿馬鹿しいがこれはありw -- 2017-02-27 19 44 56
https://w.atwiki.jp/qmaplayers/pages/52.html
滋賀県 CN 学籍番号 ホーム 武器 獲得タイトル Twitter その他・備考 CN 学籍番号 ホーム 武器 獲得タイトル Twitter その他・備考
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1718.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2/コメントログ」 勘違いじじいのうざさがゆっくりできないいいいいい -- 2010-04-05 13 29 47 ネタをネタと理解できない人がいてゆっくりできないいいいいい -- 2010-04-09 21 29 23 んほおおおおおおおおおお -- 2010-06-16 19 09 31 なんという死亡フラグなおじいさんwww おもしれえええええ -- 2010-08-14 13 40 22 楽しい爺さんだ。挿絵も面白いな。 ぱちゅりーのところで思い出したが、リアルムツゴロウさんも「喜んでますね~~」とか言いながら 犬をワシャワシャしたりしてたけど、その犬は超イヤそうだった。 -- 2010-08-18 16 03 34 作者様、ムシゴロウシリーズのジャンルはぬるいじめというよりも理不尽ギャグ虐待という完全な新ジャンルだぜ… -- 2010-08-28 13 32 25 なんか知らんが笑えたwwww -- 2010-09-02 17 29 27 ゆうかにゃん早く逃げろw -- 2010-12-10 23 25 14 愉快なおじいさんだなw -- 2011-01-08 10 30 39 お前どこのラスボスだよw -- 2011-02-19 21 46 00 このシリーズは面白いね 挿し絵もナイス -- 2011-05-24 00 31 26 1で、ゲスがにげるって書いてあったけど、 2で腹きりさいたれいむをもどすときも、 あれ、絶対蹴り飛ばしてるよねww -- 2011-10-14 20 33 51 何回ドススパーク使ってんだよ -- 2012-01-20 14 59 56 オジサン神 -- 2012-03-13 07 02 42 どすスパークが平気なじじいw元気良すぎw -- 2012-09-11 14 15 59 このおじいちゃん超人だろw -- 2012-10-12 23 09 19 おじいちゃんネ申w -- 2013-06-03 21 13 59 ドススパークをまともに喰らっても平気なおじいさんが すごすぎ&面白すぎですwwww -- 2013-06-05 11 53 49 あ、悪魔だ! -- 2013-06-24 17 10 31 とても面白いです挿絵も笑えますwww -- 2013-07-04 00 57 34 おじさん強えー -- 2013-10-23 20 48 07 鬼畜お爺さんwww つーかイラストwww -- 2014-06-26 20 17 58 絵 w -- 2016-01-25 23 36 35 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 2016-07-15 19 29 17 カワイイですねー笑 -- 2016-09-04 15 52 36 じいさん何者なんだよ・・・・・・・・・ -- 2017-03-07 17 40 33
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2499.html
れみりゃは俺が一番最初に飼い始めたゆっくりである。 今思えば、れみりゃは俺にいろんな切っ掛けをくれた。 そう、今の自分を形作っている中には、確実にれみりゃの影響があるのだ…… ◇ ◇ ◇ 「うっうー♪ぷっでぃんもってきてー」 「ほら、何バカなこと言ってるんだ。ちゃんと給仕ができなかったんだから、約束通り指結びだな」 俺はそう言いつつれみりゃの手を掴むと、ぶよぶよした指を本来曲がらない方向に曲げながら片結びをした。 親指結びではない。その柔らかすぎる指を利用して、同じ手の人差し指と中指を結んでいるのだ。 「うわぁぁぁ!!! ざぐやぁぁぁ!?!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり。それじゃ、次こそ溢さずに運んでこいよ?」 「いだいど!! いだいどぉぉぉ!!!」 「…………」 「ぼういや!!! ぼういやだぁぁぁ!!! ごーまがんにがえるぅぅぅ!!!」 床を転がりながら子供のようにだだをこねつづけるれみりゃを静かに見るが、特にこれといった感情は湧き上がってこない。 こんなの、ここ数日では当然の光景だからだ。 でも駄々をこねられて不満であることをれみりゃに伝えるため、とりあえず形だけでも大きな溜息を吐いておく。 「……はぁ、次は頭に針でも埋め込んでみるか。少しは頭が良くなるだろ」 「――――ッ! わ、わがりまじだぁ……。ゆっぐりはごんでくるどぉ……」 急に泣きわめくのをやめたかと思うと、青い顔をしながら台所へゆっくりと移動していった。 れみりゃの記憶力でも、一応は昨日の出来事を覚えているらしい。 片手の指を結んだらそれだけコップが運びにくくなることは、どうやらまだ理解して無いようだったが。 このれみりゃは、俺が見つけた初めてのれみりゃだった。 もちろん胴無しはそこそこ見かけていたけれど、この前運良くこの胴つきを捕まえたのだ。 れみりゃは自己再生能力が強い。 腕をもぎ取っても一晩経てば生えてくるし、栄養状態が良ければ毎日もぎ取っても死ぬことはない。 しかしれみりゃは、腕が生えてくるごとに腕をもぎ取ったことを忘れてしまう。それを覚えさせたければ、相当に長い期間が必要だろう。 そこで俺はこうして羽や指を結んだり、異物を埋め込んで痛みを持続させる方が向いていると思ったのだが、どうやら正解だったようだ。 今ではそこそこ素直に言うことを聞いてくれる。 俺はある計画を始めていた。 同士ならば、先ほどれみりゃに給仕をさせようとしたことで解るだろう。 ―――『れみりゃはメイド長計画』である。 元々は『普段さくやとか言ってるれみりゃなんだから、メイドにされるのは屈辱なんじゃないか?』というのが始まりだ。 だが、思いのほかそれは良いことに気が付いた。気がついてしまった。 ……新たなるジャスティスの誕生である。 無謀かと思うかもしれない。 しかし、俺はやり遂げてみせるっ! 幸いにも他に趣味は持ってないし、今は大学の夏休みだ。時間もたっぷりある。 え? メイドならさくやを探せって? ドジっ子アホメイドの良さがわからんとは哀れな奴め。 ◇ ◇ ◇ れみりゃはこの日、新しくこの家にやって来たゆっくりを見て驚いた。 こうしてゆっくりをおにーさんが連れてくることは何度もあったが、今回はゆっくりできないことをするためのゆっくりじゃない。 あたらしい家族なのだ。 「会社から帰ってくる時に山を通っていたら、偶然見つけたんだ。ほら、挨拶しろ」 おにーさんにそう言われても、れみりゃはじっとして動かないままだった。 だってそこにいたのは――― 「ぎゃおー!!! たーべちゃうぞぉー♪」 ―――れみりゃ、それもれみりゃザウルスである。 れみりゃザウルスはゆっくりしている。 そこにあるのは、飼いゆっくりとか野生のゆっくりとか、そんなのとは別次元のゆっくりだ。 「うー!? あそこにれみりゃがいるどぉー!?」 「ああ、あれは我が家のメイド長だ。何か困ったらあのれみりゃに訊け」 「うぅ~♪ ゆっくりりかいしたどぉー♪」 そう言いつつ、よちよちとこっちにやってきた。 緑色のその姿は凛凛しく、かっこよく、とても強そう。 "たーべちゃうぞー!" がこれほど似合うゆっくりは、他には存在しない。 ふりふりしている尻尾のゆっくりしている様子も、 "かりしゅま☆" すぎてとても言葉にできないほど。 つまるところ、れみりゃザウルスはとっても "えれがんと" で "ごーじゃす" で―――ゆっくりできるゆっくりだった。 「すごいどー!? すごくゆっくりしたおぜうさまなんだどぉー!」 「う~♪ れみりゃもすごくゆっくりしたザウルスなんだどぉ~♪ ゆっくりしていってねぇ~!!!」 そう言いながら、れみりゃはこのれみりゃがゆっくり家族に馴染んでくれることを願った。 野生だから最初は時間がかかるけれど、一度家族になれればとてもゆっくりできる。 だからせめて、死ぬまでに一度は馴染んで欲しかった。 「れみりゃはうれしいんだどぉ~♪ はじめてのおともだちだどぉ~♪」 「うっうー☆ てれるどぉ~♪」 れみりゃはこれまで、何度もゆっくりが殺されるのを見てきた。 この前はえーきさまが殺された気がする。 とにかく、飼いゆっくりになっても安全ではない。 おにーさんは怖いにんげんさん。 でも、それと同時にやさしいにんげんさんなのだ。 ゆっくりできないことをしなければ、やさしいのだ。 だから友達になったこのれみりゃには、何も悪いことをしてほしくなかった。 「おい、れみりゃ。明日は当然だが仕事がある。だから明日『しつけ』をするまでの間、ゆっくりがんばってくれ」 何も悪いことを、してほしくなかった。 ◇ ◇ ◇ 「ごじゅじんざま、こーびーをもっできまじだ……」 「いや、コーヒーじゃなくてジュースなんだが……まあいいか。ちゃんと運べているし」 『れみりゃはメイド長計画』を始めてから二週間後。 てっきり夏休みいっぱいかかるかと思ったのだが、たったそれだけの期間でれみりゃは給仕の仕方を覚えてくれた。 もうジュースをこぼして指結びをすることはほとんどない。 ただプライドだけは無駄に頑固なのか、屈辱の涙を溢しながらの給仕だが。 「れみりゃ、もう行っていいぞ」 「わがりまじた。しづれいじまじた」 ちゃんと一礼をしてから出ていくれみりゃ。 服装もメイドの格好ではないし、主人に忠誠も誓ってないのだが、その姿はメイドといえないこともなかった。 あとは俺に懐いてくれてたら最高なのにな…… もっとも、さすがにそれは望みすぎだと思う。 「……しかし、どうしたものか」 俺は今現在、ゆっくり虐待の大きな岐路に立たされていた。 今までのような肉体的なものではなく、ちょっとしたぬるいじめも好きになってきたのだ。 もちろん、その原因はあのれみりゃである。 決まった時刻に給仕で来るように言っているのだが、その時にからかうだけでも俺の心は満ち足りてしまう。 これは―――恋!? いや、違うか。ゆっくりに恋するほど落ちぶれてはいない。 「そういやあいつ、この時間の後はどこかに遊びに行ってるが……友達でもいるのかね?」 一応あのれみりゃには、シルバーバッチをつけている。もしかしたら同じ飼いれみりゃの友達でもいるのかもしれない。 ちなみに最初は外に出すたびに逃げないの疑っていたが、何度も家に帰ってくるうちに信用することにしたのだ。 甘いかもしれない。だが、こういうのも悪くない気がする。 「うわぁぁぁーーー!!!」 そのとき、突然外かられみりゃの叫び声が響いた。 犬にでも襲われたのだろうか? だったらちょっと眺めた後に助けよう。 「おい、うるさいぞっ……って、なんだそのぱちゅりー?」 ◇ ◇ ◇ 「むきゅ、ぱちゅりぃはぱちゅりぃよ。ゆっくりしていってね!!!」 「うー! ゆっくりしていくどぉー!!!」 次の日、おにーさんがお仕事に出かけてしばらくしたころ。 メイド長のれみりゃは、れみりゃザウルスに親友であるぱちゅりぃを紹介していた ぱちゅりぃはこの家で、二番目の古参である。 れみりゃよりも頭がいい "まじょ" なので、その知識はれみりゃとは比べ物にならない。 実質、この家のゆっくり全ての司令塔だった。 「いい、れみりゃ? おにーさんのいうことをよくきいておきなさい。そうすればゆっくりできるから」 「うぅ~♪ れみりゃはザウルスだから、いつもゆっくりしているどぉ~☆」 「…………」 「うっうーうぁうぁ☆」 ぱちゅりぃがじっとこっちを見つめている。なんか、すごい目だ。 もちろんれみりゃもわかってる。このれみりゃは何もわかってないって、わかってる。 それを教えるのが自分の役目だ。 「れみりゃ、よくきくんだど。このいえでは、おにーさんがおぜうさまなんだどぉ!」 「うぅ? おぜうさまは、れみりゃだど? おにーさんはさくやだどぉー♪」 「う~~! ちがうの! おにーさんがおぜうさまで、れみりゃはさくやなんだどぉー!!!」 「うぅ~???」 れみりゃは目の前のれみりゃがどうして不思議がっているのか、ゆっくりりかいしていた。 れみりゃも初めてここに来た時は、ここは "こーまかん" でおにーさんは "さくや" だと思っていたのだから。 だけど、おにーさんは強かった。 強くてかりしゅまを持っている、本当のおぜうさまだったのだ。 ちなみにそれはおにーさんがれみりゃをメイド化しようとした時に、れみりゃの立場をわかりやすく説明したものである。 命令できる人=おぜうさま。 命令される人=さくや。 これほどれみりゃにわかりやすい説明もないとおにーさんは思っているが、実は受け入れにくさはまったく変わっていない。 むしろ突然『おまえ、こんどから俺の専属メイドな』と言われてるのに等しいのだ。人間だって理解できない。 「れみりゃはゆっくりした "ぼでぃー" をもってるど。でも、おにーさんはもっとゆっくりしたおぜうさまなんだどぉー!」 「うー! ぢがうもん!! でみりゃばおぜうざまだもん!!」 「むきゅっ! そんなことをいってはだめよ! おにーさんにきかれたらたいへんじゃない!」 「ばぢゅりぃばでぇぇぇ!?!」 「うー……ゆっくりりかいしてほしいんだどぉ……」 れみりゃはゆっくりと説明したが、このれみりゃザウルスはわがままだった。 いや、もしかしたらこのれみりゃの反応が普通で、れみりゃはここでの生活が長くてそう思ってるだけかもしれない。 「……うー? そうだど! れみりゃは "めーどちょう" っていわれてたどぉー! だかられみりゃはさくやだどぉー!!!」 「う、うぅ~!?」 そう言われて、れみりゃは困る。 れみりゃはさくやだ。それは間違いない。 でも、友達のれみりゃの命令を聞く必要はないはずだ。 だから、れみりゃはさくやだけど、さくやじゃない……? でもれみりゃはさくやで、さくやで、さくやじゃなくて……??? れみりゃの頭が熱くなってきた。 さくやだけどさくやじゃないなんて、本来れみりゃは考えることもない疑問だったであろう。 だが、このれみりゃもだてに長生きしているわけではない。 その疑問をゆっくり十分間考え続けた結果―――正しい答えを導き出すことができた。 「れみりゃはさくやだどぉ! でも、れみりゃはれみりゃのさくやじゃないどぉ!!!」 しかし、その十分間にれみりゃザウルスは開き直っていた。 「さくやははやくぷっでぃ~んをもってくるんだど☆」 「うーー!! ちがうどぉ! だかられみりゃはさくやだけど、れみりゃのさくやじゃないどぉ!!」 「ニパー☆ そういえばれみぃ、おぜうさまだったど♪ れみりゃのめいれいをきくなんて、おかしいとおもってたんだどぉ~♪」 「あぁー!? それはだめだどぉ! おにーさんに『おしおき』されるんだどぉ!?!」 「さっそくこーまかんを "ぽぉーい♪" しておそうじするどぉ♪」 「―――ッ! そこまでよ! れみりゃ、やめなさい!」 「ぼうやべてほじいどぉ! やべるんだどぉ!!」 「ぎゃおー! たーべちゃうぞぉー♪」 「ううぅぅぅ……うわぁぁぁ!!! ざぐやぁぁぁ!!!」 「あなたがさくやをよんでどうするのよ……むきゅん……」 ◇ ◇ ◇ 数日後、そこには俺とれみりゃと一緒にゆっくりするぱちゅりーの姿があった。 「むきゅー! すっかりげんきになったわ!!!」 あの時、れみりゃはボロボロになってた野生のぱちゅりーを抱えて泣いていた。 なんでも、このあたりに俺が連れてきたときから唯一の友達だったらしい。 それを聞いて俺は最初に『どうして友達なんだ? あまあまじゃないか』と言うと、 『あまあまだけどおどもだぢなの!!!』と返された。 ぱちゅりー種とれみりゃ種がたまに仲良くなるということは知っていたが、喰う喰われるの関係なのによくわからん。 とりあえず俺は気まぐれで助けてやることにした。 「れみりゃはぱちゅりーのおんじんよ! ゆっくりかんしゃしているわ!!!」 「うー♪ それほどでもないどぉ~☆」 後でこのぱちゅりーに聞いたところ、元いた群れでれみりゃと仲良く話しているところを見られたらしい。 それだけなら問題はなかったのだが、この前れみりゃが襲ってきたことで状況が変わった。 内通者としてリンチにあい、群れを追い出されたそうだ。 ゆっくりの世間も世知辛いものである。 「れみりゃのくせに謙虚にも『それほどでもない』と言うとはな……。よし、今度ケーキを買うか!」 「うぅー! やったどぉー!!!」 「……なんでれみりゃが喜んでんだ? ぱちゅりーの全快祝いだぞ?」 「うううー!?」 まあでも、一応買ってやらないこともないかな、と俺は心の中でこっそり思う。 ここ最近、俺は本当に丸くなった。まるで子供ができた時みたいだ。 ……あ、俺には子供はいないからな? あくまでもたとえ話だ、たとえ話。 「むきゅっ! あんしんしてれみぃ。ぱちゅりーのケーキさんを分けてあげるわ」 「うぅ~☆ ぱちゅりーはやさしーんだどぉー♪ おれいに、いっしょにかりしゅま☆ダンスをおどるんだどー♪」 「いいわよ。いっしょにおどりましょう」 「うっうーうぁうぁ♪」 「むっきゅーむきゅむきゅ♪」 部屋の中で不思議な踊りを踊る饅頭二匹。 れみりゃを始めて捕まえた時は殺意がわきあがったその踊りも、なんだか微笑ましく見える。 ……うざく思えないなんて、れみりゃいじめはできないな、こりゃ。 「でもMPが吸い取られてるから、優しくなんてしてやんない。してやらないんだからねっ!」 「むきゅ? おにーさんがとつぜんなにかいいだしたわね」 「いまはじゆうじかんだからむししていいんだどぉ☆ うっうーうぁうぁ♪」 さすがにそんな風に言われるのは……と思ったが、これが信頼かなと自然に思えた。 つまりそれは、今はその程度のことで『おしおき』しないと、信用してもらっているということ。 そう思った時に俺は何かを感じたが、まあそんなに悪い気分じゃなかった。 信用されるというのは悪くない。……悪くない、のだ。 結局この時はそれがなんだかよく解らないまま、俺は本当に楽しそうに踊りを続ける二匹を見続けた。 ―――うっうーうぁうぁ♪ ―――むっきゅーむきゅむきゅ♪ ◇ ◇ ◇ 「あぁ……ああぁぁぁ……」 「う~♪ み~んな "ぽぉーい♪" してすっきりしたどぉー☆」 「……あきらめましょう、れみぃ」 れみりゃザウルスが完全に開き直ってからどれくらいたったのか。 れみりゃとぱちゅりぃはその "ぽぉーい♪" されたものを必死に片付けて行ったのだが、 それを見かけたれみりゃザウルスがまた放り投げることの繰り返し。 おかげで部屋はすさまじい状況になっていた。 ……なんというか、もう収拾がつかないくらいに。 「……ぱちゅりぃ、おにーさんがかえってくるまでどれくらいだどぉ?」 「……あとながいはりがふたつぶんね。おやつをたべるじかんよりみじかいわ」 絶望的だった。 このれみりゃはこのままだと、確実に『おしおき』される。 それどころか、れみりゃも『おしおき』されるかもしれない。 悪いことをやったのだ、仕方ないだろう。 だが、それでもれみりゃは考えた。 どうすればいいか、一生懸命考えた。 だってれみりゃはさくやなのだ。 かんぜんでしょーしゃなめいどなのだ。 友達ぐらい、救えるはずだ。 さくやならなんでもできる。 なぜなら、自分がおぜうさまだった時からそう信じているから。 今は、自分が―――れみりゃが、さくやなのだ。 しかし根本的に、れみりゃに良い案が思いつけるわけがない。 「ただいまー……って、おかしいな? いつもならここでれみりゃが『う~♪ おかえりだどぉ~☆』とか言ってくるはずなのに」 玄関からそんな声が聞こえてくる。それはつまり……時間切れ。 「う~? さくやがかえってきたどぉ~☆」 「だ、だめだどぉ! おにーさんをさくやってよんだらだめなんだどぉ!! もっと『おしおき』されるんだどぉ!」 「うぅ? なられみりゃの "かりしゅま☆ぼでぃー" でぎったんぎったんにしてやるんだど♪」 「……おにーさんがかえってきたら、すぐにゆうしょく。もうむりよ」 「……こんやはゆっくりできない "でぃなー" になるんだどぉ……おにーさん、おこりそうだどぉ……」 「おーい、夕食の時間だぞー! れみりゃー! どこだー?」 おにーさんがくれる食事は、基本的にゆっくりフードである。 いつも同じ味というわけではなく毎回違う味のゆっくりフードなので、食事はとてもゆっくりとしていた。 台所にはすでに何匹かのゆっくりがいて、自分の皿にゆっくりフードが配られるのを今か今かと待っている。 「おっ、ぱちゅりぃといっしょか。れみりゃザウルスの様子はどうだ?」 「うー……それは……」 「むきゅー……」 れみりゃは何か言わなければいけないが、何も言えなくなってしまった。 ぱちゅりぃもフォローにしようがないのか、同じように黙っている。 だが、件のゆっくりはそんな空気などお構いなしだ。 「うぅ~☆ さくやすごいどぉ~♪ ゆっくりとした "でぃなー" なんだどぉ~♪」 それを聞いて周りのゆっくりたちはぎょっとし、いっせいにれみりゃ達の方を向く。 ゆっくりだけではない。今ではおにーさんも無言になってれみりゃザウルスを見ている。 先ほどまでうるさかった台所は、気味が悪いくらいに静まり返ってしまった。 「うぅっ……」 たくさんの視線と無言の圧力に押されたのか、能天気なれみりゃザウルスもたじろいでしまう。 しかし、みんなは別にれみりゃを怖がらせるために黙ったわけではなかった。 その目には各々が『やめてね!』とか『それいじょういっちゃだめだよ!!』という警告を含ませていた。 だけども、れみりゃとしてのプライドがそれを許さない。 「……ぶっ、ぶれぇーだどぉ! さくや……さくやははやくれみりゃをたすけるんだどぉー!!!」 「いや、助けるって言われても……どうやって?」 「う、うー!?」 「いや、だってみんな何もしてないし、助けようがないって。――ところで、さくやって俺のことだよね?」 「うっう~☆ さくやはさくやなんだどぉ♪ そんなこともわからないのかだどぉ~♪」 おにーさんは一瞬だけこっちを……メイド長のれみりゃを見た。 でも、本当にそれだけだった。それが何を意味するのか、れみりゃには解らない。 「いいかい、れみりゃ。ここでは俺が "おぜうさま" だ。少なくとも俺のことを "さくや" と言ってはいけない」 「そんなのしらないんだどぉ♪ おぜうさまはうまれたときからおぜうさまで、れみりゃはザウルスなんだどぉ♪」 「……お前、この家のルールは聞いてたか?」 「う~?」 「……連れてくる時によく言っておいたはずなんだけれどな。まあ、こうなるか」 このとき、れみりゃは予感に近いものを感じ取った。 おにーさんの顔は笑顔だったけれど、怖かった。 このままあのれみりゃは殺される。 「いいかい、俺を "さくや" と言ってはいけない。これは命令だ」 「それよりはやくぷっでぃ~んをたべるどぉ♪ まったく、さくやはだ―――」 その瞬間、れみりゃザウルスは頭部の中枢餡を棒によって貫かれた。 結果、断末魔を上げるより早く死んだ。 誰に? おにーさんではない。 「うー! ゆっくりしね!!!」 ふらんだった。 この家で一番強い、れみりゃの大先輩であるふらんだった。 ◇ ◇ ◇ ある日のこと、ぱちゅりーはちょっとした事件を起こしてしまった。 "ごほん" と称して読んでいた広辞苑の一部を破ってしまったのだ。 「むきゅー……ごめんなさい、おにーさん」 「れみりゃもあやまるんだどぉ! ごめんなざいだどぉ!!」 目の前で土下座(?)みたいなことをする二匹。 特にれみりゃは俺の怖さを知っているためか、ものすごい勢いで謝っている。 「ほらほら、そんなに謝らなくてもいいって。ぱちゅりーもわざとじゃないんだろ?」 「……でも、ぱちゅりーがごほんをやぶったのには、かわりないわ」 「そうだな、だから簡単な『おしおき』しようかと思う。ぱちゅりーはそれでいいね?」 『おしおき』と聞いて、れみりゃはびくりと震える。 それはそうだろう、前にも実際に何回か受けたことがあるはずだしな。 まあ、今回のお仕置きは本当に、まったく時間をかけない簡単な奴だ。 「むきゅっ! わるいのはぱちゅりーだもの、あたりまえよ!」 「そうだな、聞くまでもなかったか」 俺はぱちゅりーを一撃で潰した。 その時のれみりゃの顔は、一生忘れられないだろう。 そして、その表情こそ……俺が求めていたものだと確信する。 「うわあああぁぁぁぁぁ!?!?!」 少し時間をおいて、れみりゃは今まで聞いたこともないような大声で叫び出した。 そのまま俺に掴みかかってきたため、簡単に足払いで転がしてから背中を踏みつける。 「どうじで!!! どうじでばぢゅりーが!?! どうじでぇぇぇ!!!」 「おいおい、聞いてなかったのか? 俺は『おしおき』をしただけさ」 「『おじおぎ』は……! 『おじおぎ』はゆっぐりでぎないげど! あどでまだゆっぐりでぎだもん!!!」 「―――何を勘違いしてるんだ? これはれみりゃの『おしおき』だよ」 そう、これはぱちゅりーの『おしおき』ではない。 れみりゃが拾って来たぱちゅりーだから、れみりゃへの『おしおき』だ。 大切な友達を殺せば、さぞかし苦しむだろうと思ったからこその『おしおき』だ。 一瞬の静寂の後、れみりゃは顔をぐちゃぐちゃにしながら叫び出す。 「ぶざげるな!!! ばがぁぁぁ!!! うらぎりぼの! じねっ!! じねぇぇぇ!!!」 「おいおい、これは『おしおき』なんだ。……後でゆっくりできるんだろ?」 「ぐがぁぁぁ!!! じねぇぇぇ!!! じねっ! じねっ! じぬんだぁぁぁ!!!」 れみりゃは呪いの言葉を叫び続けるだけの肉まんになった。 もうこのれみりゃは、俺の言うことなど聞かないだろう。 「裏切り……ねぇ」 『信じている』ものを裏返す、最低の行為。 それこそが、俺の求めていた虐待だったのかもしれない。 信用してた相手に裏切られるというのは、とても苦しいのだろう。 友達を失うというのは、とても悲しいのだろう。 指を結んだ時よりも、 羽を結んだ時よりも、 頭に針を刺した時よりも、 今のれみりゃの顔はそれらを軽く凌駕していた。 「じねぇぇぇ!!! ばじゅりーをごろじだにんげんはじねぇぇぇ!!!!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり。……ちょっとうるさいな」 「じねぇっ―――ぐげっ! ぐげげっ! ぐげげげげっ!」 俺は背中を踏んでいた足を後頭部に移動させたが、まだ怨嗟の言葉を吐き足りないらしい。 満足な音になってないのに、それでも口を動かしているのがわかる。 「さて、俺をゆっくりさせてくれたお礼だ。このまま一撃で頭を潰し、殺してやる。―――これからやることも、決まったしな」 ◇ ◇ ◇ 「おいおい、そんなにあっさり殺しちゃダメだろう? 『おしおき』ができないじゃないか」 「うぅー……ごめんなさい」 「まあいいか、緊急時だったしな。そんなに落ち込むんじゃない」 みんなはおにーさんとふらんのやり取りから、ずっと目をそらしている。 殺さなくてもいいと思っていた。 ゆっくり反省すれば、みんなのように生活できると思っていた。 だってここにいるみんなは、ほとんどが野生で生きていたことがある。 みんながすぐに家族として馴染めるわけじゃない。誰でも一度はおにーさんに刃向かったことがある。 それで生きていられるのは、その時は『おしおき』だけで済んだからだ。 おにーさんは優しい。 ゆっくりできないことをされることはあっても、殺されることはない。 悪いことをしなければとてもゆっくりできる。 少なくとも、みんなそう『信じている』。 でもこの家にいる限り、とあるルールがあった。 ルールを守らないとゆっくりできないから、ルールは存在する。 そして、れみりゃはそのルールを犯してしまった。 1、おにーさんの命令は絶対 2、家にいるゆっくりを殺してはいけない 3、どちらかを破ったらふらんに殺される さっきのれみりゃザウルスは1番のルールをやぶってしまった。 だからふらんに殺された。 ―――この家で最古参の、ふらんに殺された。 「れみりゃ、その死体を冷凍庫に運んでくれ」 「……れみぃ? おにーさんが呼んでいるわよ?」 「……! わ、わかったど!! ゆっくりりかいしたどぉー!!!」 「ひぐっ……ひぐっ……」 こうしてれみりゃは、友達になったばかりのゆっくりの死体を運んでいた。 たった一日だけだったけれど、友達だった。助けたかった。 死体は的確に横から頭を貫かれただけだったから、目を閉じさせてやれば眠っているようにも見える。 手を使って表情を整えれば、とてもゆっくりとした寝顔の出来上がり。 もう目を覚ますことはないのだろうけれど、少しでもゆっくりしてほしかった。 そういえば、おにーさんの顔はずっと笑顔のままだった。 新しい家族になったばかりのれみりゃが死んだのに、笑顔だった。 もしかしたらおにーさんは、最初からあきらめていたのかもしれない。 ……最初からご飯として、れみりゃザウルスを連れて来たのかもしれない。 家族になってくれるチャンスがあっただけ、ましだったのだろうか。 "れいとうこ" ということは、明日の夕食になるのだろう。 ゆっくりフード以外の夕食は、みんな同じものなのがお約束。 大丈夫、れみぃならできる。がんばれる。 泣いてなんかいない。このゆっくりは、悪いゆっくりだったんだ。 だから、明日の夕食に出ても食べてやる。れいむやまりさのように、おいしく食べてやる。 だってれみりゃが駄々をこねれば、おにーさんは笑顔で命令して――― そう、れみりゃはメイド長。 どんな仕事もこなす、かんぜんでしょーしゃなめいど。 今日もおにーさんのどんな命令にも従っていく。 そうすればゆっくりできると、おにーさんを『信じている』から。 ―――だから殺されるとも知らないで。 あとがき れみりゃもおだてりゃ木に登る。 前回はゆっくりできなかったようですみません…… というか、やっぱり数日ぐらい修行してから書いたほうがいいのだろうか…… ゆっくりパートが苦手すぎる……なんというか、微妙に賢い。 このお話は今飼っているれみりゃと一番最初に飼っていたれみりゃの話を、時系列を交互にして出しています。 解りにくかったでしょうか? 解りにくければごめんなさい。 れみりゃザウルスの設定をうまく生かせなかった…… でも、友達になりそうな希少種って、これしか思いつかなかったんです。 この後にお部屋が散らかってることに対しての『おしおき』でれみりゃが殺されるかどうかは、 皆さんのご想像にお任せします。 今までの作品を読まなくても楽しめ……るかな? とりあえず大量にゆっくりを飼っている家だと理解してくれれば、楽しめるはずです。 ついでに、家にいるゆっくり全員に死亡フラグが立ちました。 あと黙ってましたが、自分はれみりゃが好きです。こんなの書きましたが嫌いではありません。 前に書いたもの ゆっくりいじめ系2744 B級ホラーとひと夏の恋 ゆっくりいじめ系2754 ゆっくりできないおみずさん ゆっくりいじめ系2756 ゆっくり障害物競走? ゆっくりいじめ小ネタ517 見えない恐怖 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/991.html
仕事からの帰り道。寒さが襲いかかる夜。 俺は我が家へと帰宅すると、玄関前に5つの影があった。 そのうち2つは最近家に住み始めたまりさとれいむ。残りの見慣れないゆっくりは・・・ふらんかな? 家族連れの胴体無しとは珍しい。ここら辺では見ない種類だ。 「うー! うー!」 激しい形相でまりさとじゃれ合ってる。まりさの頭に噛みつきブルンブルンと振りまわすその姿は実に楽しそうだ。 まりさの方も涙目で 「いぎゃああああああああああ!!!! はなじでふらんんんんんん!!!!」 れいむの方は子供たちにガシガシ噛みつかれている。 「あぎゃああああ!!!! でいぶのぽんぽんがああああああああ!!!!」 俺はそのフレンドリーな光景が羨ましかった。 「お前ら楽しそうだな・・・こっちは残業で疲れてるのに。」 「このじょうきょうでばがじゃないのおおおおおおお!!!! ばや゛ぐでいぶだぢをだづけでえええええ!!!!!」 「ぼうじがどれるうううううううう!!!!」 夜中に騒ぐとは感心しませんな。最近のゆっくりはやんちゃで困る。 とりあえず親っぽいふらんの方を全力で蹴り飛ばす。流石のふらんも蹴りには耐えられないのか、 ドアに叩きつけられた。牙が刺さったままのまりさと一緒に。 「ゆべえ・・・もうどうでもいいからはやくたすけて・・・」 OKOK。まずはれいむに噛みついてる子ゆっくりを蹴り飛ばしつつ、まりさの頭から牙を抜いた。 このまま帰るのならば見逃すのだが、ふらん達はこちらに向けて「うううう・・・」 と明らかに殺意を抱きながら唸っている。まあ殺さない程度にやろうか。 「うーーーー!」 飛びかかってきた親ふらんを右の振り下ろしで叩きつける。そのまま持っていた傘で貫いた。 「ううう!!!!」 苦しんでいるふらんに追い打ちをかける。刺さって身動きの取れないふらんの顔面に蹴りをいれた。 「ううっ!」 思いっきり顔が凹んだふらん。歯を折れたのか口からボロボロと落ちた。 そしてそのまま動かなくなった。・・・大丈夫。まだ息してるから。傘を外せば帰るだろう。 れてるし。早く寝よう。 さて家へ・・・まだ子供が残って 「ほらとっとと家に入るぞ。ていうかなんでお前ら外に出てるんだ?」 「おにーさんがひるごはんはじぶんでとってこいっていうからでしょ! おうちにはいれなくてこまってたんだよ!」 「ゆっくりあやまってね! しゃざいとばいしょうをせいきゅうするよ!」 あーもういいや。今日は疲れたから。後は子ふらんの始末をどうするかだな。 可哀想だがれいむの口の中に入れてあげた。まあ美味しく頂いてねれいむ。 「あがあああああああ!!! でいぶのおくちのなかがむしゃむしゃされてるううううううう!!!!」 「でいぶうううううううう!!!」 俺が風呂から上がり、居間に行くと二人がテレビを見ていた。珍しく真剣な目である。 「んー? ゆっくり虐待ドラマでも見てるのか?」 「そんなひどいことするのはおにーさんだけだよ! ほかのひとたちはきっとやさしいよ!」 「ならばこのネットで見つけた秘蔵の虐待ムービーを・・・」 「それよりおにーさん! ゆっくりこれをみてね!」 どれどれ。ってニュースか。えー何々ゆっくりの群れが権利を訴えてデモ行進・・・な、なんだってー! 「このぱちゅりーはすごくゆっくりしたゆっくりなんだよ!」 確かに・・・テレビに映っているゆっくり達は皆凛々しそうだ。特にリーダーっぽいぱちゅりーの答弁は 一応ちゃんとしてるような気がする。 「ひととおなじようにかんがえ、しゃべれるゆっくりにもけんりがあたえられるはずだわ!」 「そうだよ! じぶんよりよわいものをいじめるなんてさいていだよ!」 「ゆっくりだってるーるやほうりつがりかいできるんだぜ!」 「ぎむをはたさせてすらあげないなんて、とかいはのすることじゃないわよ!」 「チーンポ!」 「でもかつどうなんだねーわかるよー」 「ゆっくりたちにゆっくりぷれいすを! ぱちゅりーたちはたたかいつづけるわ!」 なるほど、ゆっくりにもデモクラシーの時代が来たか。まあここまで頭がいいのは おそらく捨てられた元飼いゆっくりだからだろう。 「ゆっくりのみらいについてかんがえるなんてすてきだよ!」 「ぱちゅりーたちがいればゆっくりのみらいはあんたいだね!」 こいつらも気がつけば語彙が増えてきたな・・・・ 「まあいいや。じゃがりこ食べる?」 「ゆ~♪ たべるたべる!」 「ゆっくりたべるよ! むーしゃ!むーしゃ!しあわげぇ!」 むしゃむしゃしていたれいむの頭に踵を乗せて、俺は仰向けになった。 「あーそういや。明後日からあの地域に出張なんだが、なんなら会いに行く?あのぱちゅりーに。」 「ゆゆ! ゆっくりあいにいくよ! だからはやくれいむからどけてね!」 「ゆゆゆゆ・・・・ゆっくりじだいよお・・・・」 そんな訳で到着いたしました。 とりあえず二人をホテルに預けて仕事をこなし、時間が取れた最終日にぱちゅりーたちに会いに行くことにした。 とある公園の一角。なにやらマスコミと警察と加工所の職員らしき人達でごった返していた。 人ごみに近づいてみると、なんとぱちゅりー達は空き缶拾いをしていた。 「ゆーしょ! ゆーしょ! あるみはこっちだね!」 「ゆっくりなげるよ!」 数匹がかりで缶を運び、どこから持ってきたのかゴミ袋に入れているようだ。 「ゆゆ! ゆっくりはたらいてるね!」 「でもれいむたちははたらかなくていいよね! かわいいからいいよねおにーさん!」 「今日の夕飯は饅頭かな・・・」 「「ゆっぐじお゛でづだいじまずがらゆるじでえ゛え゛え゛!!!!!」」 「むきゅん! どなたかしら!」 三人で騒いでいると、どこからか例のぱちゅりーがやってきた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「ゆっくりしていってね!!!」 「だが断る。」 「おにさーんはだまっててね!」 はいはい黙ってますよ。ゆっくりはゆっくり同士。俺は人間と話すさ。 「ぱちゅりーはすごいゆっくりだね! ゆっくりのみらいのためにこうどうするなんて!」 「れいむたちもゆっくりおうえんしてるよ!」 「むきゅん! ぱちゅりーたちのうったえがとおれば! ふとうにいじめられるゆっくりはいなくなるわ!」 「すうこうなもくてきのためにがんばるんだねー。わかるよー」 「ゆっくりにもせんきょけんを! ゆっくりにもじんけんを!」 「ゆっくりのゆっくりによるゆっくりのためのとかいはなせいじがひつようだわ!」 中々盛り上がってるじゃないか。俺は近くの暇そうな加工所の職員を捕まえて疑問に思ってた事を聞いてみた。 「てっきり駆除とかされてると思ったんですが、やらないんですか?」 「って言いましてもねえ~。マスコミが大々的に放送してますし。強制的な手段に訴えるのはちょっとねえ・・・ それに捕まえる口実がないんですわ。あいつら元飼いゆっくりなんで上手く生きてるみたいで・・・」 成程成程。確かに口実が無ければ流石にゆっくりと言えど捕まえるのは難しいだろう。 「むきゅん! あなたがあのまりさとれいむのおにーさんね!」 なんか血縁関係みたいな言い方だな。まあ突っ込むのはメンドイからいいや。 「うんそうだよ。どうしたの?」 「まりさとれいむにひどいことしないでもらいたいわ! しょうがいざいよ!」 チクられたか。遠くであの二人がニヤニヤしながらこちらを見ている。 「「おお、ぶざまぶざま」」 「いやあれはどうかんがえてもスキンシップだね。」 「うそつきは、うさぎのはじまりだわ!」 「あーあーキコエナイキコエナイ!」 「ゆっくりもにんげんとおなじようにあつかうべきだわ!」 う~ん。全く真実なのでこちらが不利。しかし口喧嘩で負けるのは誰相手でも悔しい。 何か会心の一手は・・・・ん? 「なあぱちゅりー? 人間と同じく扱えって事は、当然刑罰も受けるんだよな?」 「むきゅん! わるいことをしたならばしかたないわね! でもぱちゅりーたちはわるいことなんてなにもしてないわ。」 「あいよ。んじゃ許可取った?」 「む?」 「いや『む?』ではなくてですね。デモ活動には許可が必要なのではないかと思うのですが。しかも公共の場所だし。」 「む・・・むきゅん! な・・・なにいってるのおにーさん! きょかなんてそんな・・・」 「ついでに逮捕されるんじゃないか?無許可だと。」 1分ほど公園は静寂で包まれた。そして誰かの声で静寂は破られた。 「青島・・・確保ォオオオオオオ!!!!!」 加工所の職員は一斉に動き出した。 ジャージの軍団は馴れた手つきでゆっくり達を次々と袋の中に入れていく。 「ぐらいよおおおおおおおおお!!!! ごごがらだぢじでええええええええ!!!!」 「でいぶぼういやああああああああ!!!! おうぢがえるうううううううううう!!!」 「ゆるじでぐだざいおねえざあああああああん!!! ありずははんぜいじでばずうううううう!!!!」 一部トラウマのスイッチが入ったゆっくりも居るようだ。可哀想に。 ついでにぱちゅりーはと言うと。 「主犯のぱちゅりー容疑者緊急逮捕いたしました! 今から連行します!」 「むきゅん! これはふとうたいほよ! べんごしをようきゅうするわ!」 「どうなってるんだぜぱちゅりー! どうしてまりさたちがつかまってるんだぜ!」 「ひもでしばるなんて・・・そんなとかいはなぷれい・・・もえあがるわ!」 こうしてぱちゅりー他幹部たちはパトカーで連行されていった。 他のゆっくりは加工所に連れていかれるようだ。 「だまじだなぱぢゅりいいいいいいいいいいいいい!!!!」 「ゆっぐじじね! ゆっぐじじね! ゆっぐじじねえええ!!!!」 「がごうじょはいやですうううううううううう!!!! ゆるじでぐだざいいいいいいいいい!!!!」 こうして一つの活動家たちの熱き戦いは終わった。政府という大きすぎる壁に挑んだ彼らは皆散っていった。 しかし彼らの意思は受け継がれていくだろう・・・私はそう願いたい。 「おにーさんのせいだよ! ゆっくりはんせいしてね!」 「ゆっくりはんせいしてね!」 なんか怒られてる俺。仕方がないので今日の夕飯はしゃぶしゃぶにしてあげよう。 久しぶりの我が家に戻った俺はニュースを見ていた。 「今日未明、無許可のデモ活動で逮捕されたぱちゅりー容疑者は、調べに対し、『にんげんによるじんけんしんがいだわ! かっこくに、このひどうなこういがしれわたるのをねがってるわ!』などと答えており、容疑に関しては全面否認しております。 なお他のゆっくりに関しては全匹加工所に送られたとのことです。」 大変だね。ホント。 俺は肉を箸で掴むと、鍋の中にすうっと通した。あまりお湯につけないのが俺の好みだった。 「あぎゃいよ! そしておにくをゆっくりたべさせてねおにーさあづいッ!」 鍋の中にすっぽりと入っているれいむが何か言っているが気にしない。しかし鍋を風呂代わりとは失礼な奴だ。 「まりさ。このお肉美味いか?」 隣でキチンと座っているまりさに肉を食べさせてあげた。 「むーしゃ♪ むーしゃ♪! しあわせー♪ ありがとうおにーさん!」 「いいがらだづけでよねばりざ! でいぶおごあづぃ!」 だから喋ると口の中にお湯が入るとあれほど言ってないねそうえば。 「このまえみすてたれいむは、ゆっくりおゆにつかってね!!!」 「だっであればおにーざんがついッ!」 「あーそろそろまりさの番かな」 「ゆ! なにいってるのおにーさん! ゆっくりやめてね! おててをちかづけないでね!」 【あとがき】 まあ虐スレだし。こんなオチになりますね。 by バスケの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1318.html
ループ・プレイス 19KB 虐待-普通 制裁 観察 自業自得 差別・格差 飾り 自滅 家族崩壊 同族殺し 駆除 妊娠 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 独自設定 うんしー 八作目 「ループ・プレイス」 ・「ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック」からの続編という形を取っています。 ・人間視点ですが主軸はゆっくりです ・駄文注意 ・いくつかの独自設定を使っています ・うんしー注意 ・自滅モノです 冬のゆっくりと言うのは越冬をする。これは当然の常識だ。 いくつかに分類するなら越冬型、冬眠型等があるが巣ごもりすることには変わらない。 だが街のゆっくりは違う。山野のゆっくりと違い食料なら冬でも何とか手に入るからだ。 なので遠出とはいかなくとも巣の周辺を出歩いたりすることはある。 さて、街のゆっくりがいる所…と言えば路地裏、空地、そして公園の大体三つだ。 特に空地、公園にはゆっくりが集まるいわゆる「コロニー」(饅頭にコロニーという言葉は似つかわしくないかもしれないが)のような状態になっている。 なので時折加工所の職員がやってきて定期的に「掃除」をするのだ。 あの時、私と羽付きが見たのは公園に吸い寄せられうように集まったあるゆっくりの悲劇である。 冬の公園を私と羽付きは歩いていた。冬は相変わらずどんよりとした雲が立ち込め冷たい風が嫌がおいにも荒涼とした雰囲気を演出していた。 大きな公園であるがためにゆっくりが大量にここに居ついている。 近々大規模な加工所による掃除が行われると告知されているので、その前にここのゆっくり達の様子を観察して置きたかったからだ。 早速の如く私と羽付きの周りにはピンポン玉サイズの子ゆっくりからバスケットボールサイズのゆっくりまで大小様々なゆっくりが寄ってきていた。 「きゃわいいれいみゅにあみゃあみゃしゃんをおいちぇいっちぇね!」 「まりしゃはちゅよいんだじぇ!あみゃあみゃをおいちぇいきゃにゃいちょいちゃいめにあうんだじぇ!」 「むきゅ!ここはぱちぇのしきちよ!かってにはいってきたのならあまあまさんをおいていきなさい!」 「ゆゆーん!れいむはしんぐるまざーなんだよ!はやくあまあまさんをおいていってね!」 「はやくするんだぜ!まりささまはぐずがきらいなんだぜ!」 「みすぼらしいじじいはさっさとあまあまをおいていくんだねーわかるよー!」 「いなかものはさっさとあまあまをおいていきなさい!」 耳をふさぎたくなるほどの音だ。口々に勝手な事を言いながら小麦粉の皮をグネグネと押し合い形を変えながら私の足へ寄ってくる。 赤ゆっくりや子ゆっくりは膨れながら威嚇を繰り返し、私の靴やズボンのすそを口で噛んでいた。 私は羽付きを見て「なんとかならないか?」といった。 羽付きは私に帽子をとってくれと言った。秘密兵器があるらしい。 私は羽付きのとんがり帽子をとる。そこに現れたのはれみりゃの帽子であった。 「うー!こんなところにあまあまがいっぱいいるんだどー!」 羽付きがれみりゃのまねをしながら上下にピョンピョンと跳ねた。 次の瞬間、私の鼓膜が破れると思うほどの大音響が響きわたった。 「「「「「「でびりゃだああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」」」」 蜘蛛の子を散らすように四方八方に飛び跳ねて退散するゆっくり達。10秒ほどたてば辺りには踏まれたのか押しつぶされたのか、それともその両方か分からないが餡子やクリーム、チョコレートを口から吐き出しながら悶絶するいくつかのゆっくりの姿以外無くなっていた。 「むぎゅぅぅ…えれえれ…」 「ゆ”!ゆ”!ゆ”!」 「わがらないよおおおおおおお!!おそらがじだにあるよおおおおおおおおお!?」 「ごんなのどがいばじゃないわあああああああああ!!あでぃずのおがざりざんんんんんんんんんんんんん!!」 体当たりを受けすぎて餡子を大量に吐きだしたのか、手前に帽子を投げだしたまま寒天の白目をむいて痙攣しているまりさ種、ありす種は飾りを途中で落としてスタンピートに巻き込まれたのか、無残にボロボロになった飾りの欠片を舌で拾い集めながら喚き散らし、ちぇん種に至っては跳ね飛ばされ転がったのか逆さに向いて叫んでいた。底部の方がグネグネと不規則に動き、砂糖水の涙を流しながらすごい勢いで喚いている(ゆっくりはその特性上逆さまになると自力で元に戻れない) 私は羽付きの方を向くとこう言った。 「…凄い効果だね」 「こうえんひっすの"あいてむ"だぜ。おにいさんももってるといいんだぜ」 「いや…遠慮しとくよ」 ニヤリと羽付きが笑って答えた。 ひと段落ついた所で羽付きはそのトレードマークの帽子を被り、私も公園の中心部へと進んでいく。 人気のない一角、魚が泳ぐ池の前にある木の麓に、ポツンとダンボール箱が置いてあった。 どうやらゆっくりの「おうち」の様だ。横に倒しておかれて、ボロボロではあるがゴミ袋の様な袋がかぶさっている。 袋が飛ぶのを防いでいるのか、いくつかの小石がダンボールの上に置かれていた。 私が近づくと中からガサガサと2匹のゆっくりが飛び出してきた。 「ここはまりさとありすのおうちなんだぜ!ゆっくりできないじじいとへんなまりさはさっさとかえるんだぜ!」 大きく膨れて威嚇しているその口ぶりの「ゆっくりまりさ」は私と羽付きを睨みつけている。 奥の方には下顎が不自然に膨れているありすとその横で小麦粉の皮をぴったりとくっつけている、2匹のソフトボールほどの子ありすと子まりさがいた。 比較的よくある組み合わせだ。ありすの様子を察するに胎生型にんっしんっ(ゆっくりの場合はこう表記する)をしている様で、これがまた珍しい。 子ありすと子まりさ、そしてありすが巣の奥で私と羽付きに声を投げかける。 「いなかものなにんげんさんとまりさはゆっくりかえりさない!」 「しょうじゃよ!ゆっきゅりかえりなちゃい!」 「まりしゃはちゅよいんだじぇ!しゃっしゃとどっきゃいきゃにゃいちょゆっきゅりできなきゅしてやりゅんだじぇ!」 …あくまで推定だがあまりよいゆっくりではないようだ。れいぱーありすになっていないのが判断の迷う所である。 私は羽付きの方を見る羽付きは私を横目で一瞥するとこう言いだした。 「ゆ!ゆゆうううう!?ま、まさかこんなつよそうでとかいはなありすやまりさがいるとはおもわなかったんだぜ!?ゆっくりまりさのけらいといっしょににげるんだぜ!」 そう言うと羽付きは急いで別の所へ跳ねだす。私もそれについていった。 少し離れたベンチに羽付きは跳ねていった。私も息を切らせながら何とかたどり着く。 「そういえばにんげんさん、げすゆっくりをみるのははじめてかぜ?」 「最初のありす以来だね」 「だったらちょうどいいんだぜ、ああいうゆっくりがどうなるかがわかるんだぜ」 私はメモ帳を取り出しあのまりさ一家の様子を眺めていた。 「ゆゆーん♪だーりんはつよいのね!とってもとかいはよ!」 「ゆ!そうだぜ!まりさはつよいんだぜ!」 「だーりんすーりすーり!」 「ありすすーりすーり!」 そんな事を言いあいながら小麦粉の皮を上下に伸び縮みさせて擦り合わせる二匹のゆっくり。 後ろの方で子ゆっくり二匹ピョンピョンと跳ねまわっている。 「ゲス」であろうか?街ゆっくりはそれが判断の難しい所である。 「でいぶ」や「れいぱーありす」の様に明らかに問題のあるゆっくりではなく、かといって「だぜ」という言葉遣いだったり人間に対して積極的と言わずとも近づいてくれば傲岸不遜な事を言うゆっくりがいる。 それらは中間のゆっくりと位置付けられているので判断が非常に難しいのだ。(羽付きはゲスと断定しているし、私もそうだとは思うがありす種が何ともないのが妙に引っかかる) 改めて様子を見てみよう。 「ゆゆ!おなかすいたんだぜ!」 「ゆ!じゃあごはんさんにしましょう!」 どうやら外で食べるようだ。 ありす種がいるつがいはよくこう言った一見無駄に見える行動をとる。葉っぱの上に何かを乗せたり、役にも立たない石っころを「とかいはなたからもの」なんて言っておいて言ったりと。 「とかいは」の概念からなる行動だと言われているが正直な話、全く無駄な行為だ。 ダンボール箱の奥から食糧が詰まったビニール袋をありすが引っ張り出す。 ガサガサと振ると中からパン切れや魚の骨、野菜くず等が出てきた。 また、ありすが平たい石の上にそれらを並べた。そうしてそれを中心にまりさ一家が円を組むように並ぶ。 そして一斉にむさぼる様に口をつけ始めた。グネグネと押し合いを繰り返しながら食べていくその光景は「とかいは」(少なくとも私の持つイメージとは)とはかけ離れたものだった。 「うめっ!めっちゃうめっ!」 「む~ちゃむ~ちゃ!ちあわちぇえええええ!!」 「む~ちゃむ~ちゃ…ちょっちぇもちょかいはにぇ!」 「がぶがふ!ごふ!がつ!ぐちゃ!ずるずるっ!とってもとかいはなごはんさんね!」 パンきれを砂糖水の涎を垂らしながらむさぼり、魚の骨をバリバリとかみ砕き、野菜くずをグチャグチャと咀嚼し生麺をずるずるとすする。 あまり言いたくないが見ていて気分のいいものではない。少なくとも私が今まで見てきたゆっくりの中では一番食べた量が多いのではないかと思う。 「ゆっくりとしたごはんなんだぜ!」 「おながのおぢびぢゃんもよろごんでるわ!ゆげぇっぷ!」 「ゆゆ~ん・・・おなきゃいっぴゃいだじぇ!」 「のーびのーび!しょくごのうんどうをしゅりゅわ!」 一様に勝手気ままな行動をしている。どうやらゲス寄りのゆっくりの様だ。 その後はダンボール箱の中にぴったりと納まり、ありすに子ゆっくりがすーりすーりを繰り返している。 「ゆゆ~ん!おきゃあしゃんしゅーりしゅーり!」 「まりしゃもしゅーりしゅーり!」 「すーりすーり!とってもとかいはね!」 羽付きがその光景を眺めてただ一言呟いた。「気に入らない」と。 その後言った一言を私は今でもよく覚えている。 「なにが"とかいは"だ。」と 私は何も言う事が出来なかった。何か並々ならぬありす種に対する想いがあるようだ。 羽付きはただ私の方へ視線をやってこう聞いた。 「…そろそろかこうじょがくるんだぜ。おもてへいくと"そうじ"がみられるんだぜ」 私は時計を見た。確かにあと数分ほどで切りのいい時間帯だが何故羽付きがその時間を知っているのか?それが不思議でならない。 私がその事を尋ねるとただ一言「きまったじかんにやるだからそとからみればわかるんだぜ」といった。 急いで羽付きとその場を後にする。 すぐに戻っては来れたが一斉に掃除が始まっている様だ。棒の先に鋭いフックをつけた物を持ってそこら中に人がゆっくりを追い回している。 あれでダンボール箱をひっかけたり、ゆっくりをひっかけて袋に詰めるようだ。 一様に逃げ惑うゆっくりや袋に番いや子ゆっくりを入れられ体当たりや威嚇を繰り返すゆっくりで辺りはあふれかえっていた。 「ゆんやああああああああ!!いだいいいいいいいいいい!!」 「までぃざのおぼうじざんがえずんだぜええええええええええ!?」 「ぢぇええええええええええええええん!?」 「どぐんだぜえええええええ!!までぃざいがいのぐずなゆっぐりはゆっぐりじねえええええええええ!!」 「までぃざあああああああああ!ごのうらぎりぼのおおおおおおおおおお!!」 「いだいいいいいいいいいい!!ばぢぇのがわざんびっばらないでええええええええ!!」 「ごんなのどがいばじゃないわああああああああああああ!?」 どこもかしこも袋詰めにされたゆっくりと辺りを跳ねまわるゆっくりばかり。 あまりにも多くのゆっくり達がつかまり袋に詰められる。そんな中で私はふと先ほどのまりさ一家が気になって。戻ってみることにした。 羽付きも渋々付いていく。私の周りから少しでも離れればそれは捕獲対象になってしまうからだ。 …私と羽付きがついた頃には頃にはすでにまりさ一家はダンボール箱から蹴りだされて木の根元をバックにひと固まりになっていた。 「ゆゆ!ありす!おちびちゃんたち!ゆっくりうしろにいるんだぜ!まりさがいまからこのじじいをせいっさいっしてやるんだぜ!」 「ゆんやあああああああ!!きょわいわああああああ!!」 「おとうしゃんはちゅよいんぢゃよ!ゆっきゅりどっかいっちぇね!ぷきゅー!」 「ゆゆ!だいじょうぶよ!だーりんはつよいからきっとあんないなかものたおしてくれるわ!」 後ろで子ゆっくり二匹が小麦粉の皮をありすにくっ付けて様々な行動を取っていた。ありすの方もキリッとした表情でまりさを見ている。 私も羽付きもあのゆっくり達はもう捕まったと思った。あまりにも不利すぎるからだ。 職員がフック付きの棒をびゅっとふるう。本来なら側面や後部の小麦粉の皮に引っ掛けるのが普通だが、あまりなれていないのか。とんでもない方向に刺さる。 「ゆがあああああああああああ!!までぃざのおべべがあああああああああああああ!!」 棒をふるったのとまりさが体当たりを仕掛けようとしたのが同じタイミングだったからだろうか?まるで導かれるようにまりさの寒天の右目にプッスリと刺さった。 かなり狼狽しているのか。職員がグイグイと引っ張る。当然寒天の右目がブチンと音を立てて離れてしまった。 「いだいいいいいいいいいい!!」 「「おどうじゃあああああああああん!?」」 「だーりんんんんんんんんんんんんんんんん!?」 後ろで余裕をこいていた子ゆっくりとありすが驚く。人間にも勝てる強いゆっくりと思っていたのだろうか?だが現実は無常だ。 目の前で砂糖水の涙と涎を吐き散らしながら帽子を投げだしゴロゴロと転がるそれが私と羽付きと、そしてあのありす達が見た「強いまりさ」の真実だった。 職員が動きまわるまりさを四苦八苦してとらえようと何度も棒をふるった。 だがわざとかと思うほどきれいに刺さらず。小麦粉の皮がまるでふらんに引っ掛かれるかの如くズタズタになるばかりで餡子を飛び散らせながらのたうち回るばかりであった。 「いだい!いだいいいいいいいい!!ゆぎいいいいいいい!!やべでぐださいいいいいいいいい!!あ”あ”あ”あ”!?あでぃずううううううう!だづげでええええええええ!!あでぃずうううううううう!?」 ボロボロの体で必死にありすの名前を呼ぶ。だが… 「こんないなかものなまりさとはゆっくりできないわ!さっさとにげましょう!」 「きょんなぐじゅにゃんきゃほっちょくわ!ゆ!ゆ!」 「じゃこのまりちゃはしゃっしゃちょしにゅんだじぇ!」 そう吐き捨てながらくるっと後ろを向くと一斉に跳ねて逃げ始めていた。ここで私は間違いなくゲスゆっくりであると断定したのである。 「ぞんなああああああああああああ!!ゆがあああああああ!!だずげでえええええええええ!!」 まりさが地面に突っ伏したまま凄まじい声で泣き叫ぶ。先ほどの威勢はどうしたのかという勢いだ。 職員が逃げるありすに棒をふるった。かなり焦っている様だ。慣れない手つきから見て新入りではないかと推測する。 フックはありすの上部前方にスコンと刺さり、グイッとありすの体が持ち上がる。 「ゆっがあああああああああ!?あでぃずのあだばがあああああああ!?」 グネグネと底部を動かしまるでメトロノームの様に勢いをつけて前後に揺れている。そのおかげだろうか。ミチミチと音がして小麦粉の皮と飾りがフックの先についてありすはボトンと地面に落ちた。 「ごんなのどがいばじゃないわあああああああああああああああああああああ!!」 「ゆびぇえええええええええええん!!きょわいんだじぇえええええええええ!!」 「ちょかいはにゃありちゅをたしゅけちぇねええええええええええええ!!」 口々に勝手な事を言いながら寒天の目を血走らせ涎をまき散らし逃げるありす達。 職員は諦めたのか「ゆ”!ゆ”!」と餡子が出すぎて息も絶え絶えのまりさを袋に詰めると、キョロキョロと辺りをうかがってそのまま引き上げていってしまった。 私と羽付きはあのありす達の言った方向へと向かった。 まだそんなに遠くへは言って無いだろう。 人気のない公衆便所の壁面の端にありす達がいた。 だが、私と羽付きはその目を疑った。 先ほどまでともに逃げていた子ゆっくり二匹をなんとあのありすが攻撃していたのである。 子まりさの方はすでに帽子と砂糖細工の髪の毛以外は判断できない程に潰れていた。恐らくありすが踏みつぶしたのだろう。 そして残った子ありすはありすの舌で持ち上げられ、硬い地面に底部をドカドカと打ちつけられている。 「ゆびゅあ!ゆぎゅっ!ゆげぇっ!やべぢぇええええええ!!ありぢゅのぢょがいばなぎゃおぎゃあああああああ!?」 「ありすをおいてにげるようないなかものはゆっくりしになさい!」 …既に子ありすは小麦粉の皮が数倍にも腫れてどこがどうか判別できなくなっていた。中のクリームが不規則に移動しているからだろう。 口からカスタードクリームを吐きだしてもがき苦しんでいる。だが、あと二度ほども叩きつけられて 「ゆ”!…ゆ”!…ゅ”!」とピクピクと震えるだけになってやがて動かなくなってしまった。 ありすはそれを見て満足そうに 「ゆゆーん♪いなかものがきえてすっきりしたわ!」と満足げにニタニタと笑っているのだ。 私は怒りを通り越して呆れ果てた。目の前でニタニタと笑っている泥やゴミを砂糖細工の髪や小麦粉の皮につけているありすを見ていると、そんな事しか浮かばない。 私は振り向いて歩き出す。羽付きもそれに呼応して跳ねて着いてきた。 たった一匹残った胎生型のありす…羽付きの予想を聞かなくともどうなるかは大体想像がつくからだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あれから一週間後。私は再び公園の様子を羽付きとともに見に来ていた。 まだ数は少ないなれども、再び全く別の所からやってきたゆっくり達が住み着いている様だ。 羽付きが言うにはあの掃除から零れ出たとしてもここから出ていくゆっくりが殆どで、後は全部新しいゆっくりがやってくるから「掃除」に永遠に気づかないらしい。 その話を聞きながらあのありすの事を思い出していた。あのありすは今何をしているのだろうか? 羽付きにその事を尋ねると「もういないかもしれない、いるとすれば他のゆっくりの"家来"になっているだろう」と答えた 家来?それは一体どういう意味なのか? 歩いていくと池の周り、まりさ一家がいたダンボール箱がそのまま残っていた。 「ほらほら!はやくまりささまとれいむのうんうんをたべないとそこのちびがつぶれちゃうんだぜ?」 「ゆゆ!すっきりー!」 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”おぢびぢゃんんんんんんんんんんん!?」 そこにはふた回りも大きいれいむとまりさがいた。一様にあにゃるを突き出してうんうんを一か所にかましている。 うんうんがよく見ると動いている。いや…中に何かがいるようだ。 良く見てみるとそこには三匹のミカン程の小ささの子ありすが三匹、苦しそうにウネウネとうんうんの中で動いていた。 「ゆ”・・・ゆ”…!」 「ぐざいわあああああああ!!」 「ぢょがいばじゃないいいいいいいい!!」 だが、それより目についたのはあのありすの風貌だった。 頭の飾りが無くなったのは当然だが、何より砂糖細工の髪の毛が全て無くなっていた。 毟られたのだろうか?後部の上方に木の枝が三本刺さっているのを見るとどうやらあのれいむとありすにやられたのではないかと思えてくる。 ボロボロになったありすは必死にれいむとまりさの餡子…うんうんをグチャグチャとかき分けるように顔を突っ込んで食べながら必死に寒天の両目から涙を流していた。 「おぢびぢゃんまっででね!いばだずげるがらね!がふ!ぐふっ!ゆおげぇぇぇえええ!!ゆげぇぇえええっ!」 何度もえずきながらうんうんをぐちゃぐちゃと食べながら時にクリームと餡子が混じった物を吐き出して必死に子ありすを探す。 全て片付けるまで約二分近くかかっただろうか。ボロボロのありすの横に怯えるように小麦粉の皮をくっつけて震える子ありすの姿。 「あでぃずのおぢびぢゃんがああああああ!?ゆっぐりよぐなるのよ!?ぺーろぺーろ!」 だがもう一匹の子ありすの方はかなり致命的の様だ。口からカスタードクリームをぼとぼとと吐き出し、しわしわになって地面に潰れかけている。 ありすが必死にぺーろぺーろしようにも全く意味はない。やがて「ゅ”!」と小さく跳ねると完全に動かなくなってしまっていた。 「あ”あ”あ”あ”あ”!?あでぃずのおぢびぢゃゆがあああ!?」 「うるさいよ!ぎゃーぎゃーさわがないでね!」 悲しむ間もなくれいむに弾き飛ばされるありす。まりさが帽子から木の枝を取り出してありすの右側面に突き立てる。 「ゆぎゃあああああ!!いだいいいいいいい!?」 「これでよんかいめなんだぜ!つぎごはんさんをさがしにいってもごはんさんをとれないのならおなじことをもういっかするんだぜ!」 「れいむあまあまさんがたべたいよ!さっさととってきてね!」 「そうだぜ!さっさとごはんさんをとってくるんだぜ!あとばつとしてきょうのごはんさんはそこのまんじゅうなんだぜ!」 まりさとれいむがことごとく注文をつけるとよろよろと立ち上がり、子ありす二匹を口に入れ力なくズリズリと這いだした。 それを見たまりさが一匹の子ありすの髪の毛を口でくわえて乱暴に引っ張る。 「おまえはこっちにくるんだぜ!かってににげだされたらこまるんだぜ!」 「ゆんやあああああ!!いぢゃいわいいいいい!!ありぢゅのぢょがいばなぎゃみをひっびゃらにゃいぢぇえええええ!!」 「おぢびぢゃんんんんんんん!?」 「なにかもんくあるの!?かざりのないゆっくりはだまっててね!」 どうやら子ありす一匹を盾に取っている様だ。容赦なく自分の子ゆっくりを潰したありすならそのまま逃げだしそうだがそうはいかないらしい。その辺の事は私や羽付きでもその心情を察する事は出来なかった。 「ゆうう…ゆっくりまってるのよ…!ありすがいっぱいごはんさんをとってくるから…!」 「ゆええええええええん!おねえしゃんだけぢゅるいわあああああ!!ゆんやああああああああ!!」 子ありすの悲鳴に振り返りもせずとぼとぼと跳ねていくありすと子ありす。 それを見ながられいむとまりさは小麦粉の皮を合わせてすーりすーりを繰り返している。 「ゆゆ!れいむすーりすーり!」 「ゆゆ~ん♪まりさすーりすーり!」 そのすぐ横には残ったうんうんをしかめながらちょぼちょぼと口に運ぶ子ありすの姿があった。 「ゆうう…くぢゃいわぁぁ…でもゆっきゅりちゃべりゅわ…む~ちゃむ~ちゃ…」 …その対照的な姿を見ても何の感情すらも思い浮かばない。なんとなくこうなるだろうと言う事はあのありす達の達振る舞いを見ていたら予想がつくからだ。 羽付きはそれを見ると「もう帰ろう」と言うとそのまま振り返りもせずに飛び跳ねだした。 私も踵を返して池の周りを後にする。 羽付きと別れた帰り道の途中、あのありすを見た。 ありすはただひたすらに寒天の両目から涙を流して道路の端に生えた雑草をブチブチと引き抜いていた。 子ありすの方も同様だ。一様に心配そうな表情を浮かべてありすの後部を見ていると言うこと以外は。 「ゆ”!ゆ”!もういやだわぁぁ…!ゆっぐりじだいよぉぉ…!どぼじであでぃずがごんなめにあわないどいげないのぉぉ…」 そう言いながらブチブチとただひたすらに雑草を引き抜きありすを尻目に私はそこを後にした。 羽付きが言うにはあの公園に居ついたゆっくりは大体ああいった末路をたどるという。あのありす達が特別なのではなく。少し足を延ばせばどこでも見られる光景だそうだ。 家路につく途中にあのありす達の事を思い返していた。シビアな冬の街をあんな気楽な心持ちで生きていたのだ。もしかすればまりさ種の方がとてつもなく優秀だったのかもしれない。 だが、整理して考えてみるとあのまりさ一家も同じように「掃除」によってあぶれたゆっくりを「家来」にして越冬用の食料を集めたと思うのが妥当だろう。 ――――あの公園には今日も外から吸い寄せられるようにゆっくりが集まっていく。まるで「ドスまりさの群れ」がいると聞きつけたかのように… 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る いつもコメ欄に涌くキモ厨二あきさん乙ですwwwwww批判する前に自分で書いたらどうすかwwwwwwwww -- 2013-03-22 14 54 12 毎度ながらハゲェェェが笑えて仕方ないな -- 2011-09-02 21 57 45 ひはんちゅうはまりさがせいっさい!するんだぜ! -- 2011-08-11 21 34 05 ゆっくり達は直接虐待しなくても観察するだけでホッコリするねぇ -- 2011-06-06 17 25 29 こいつがトップで噂のキモいしか語彙が無いゆとりDQNの荒らしか…噂通りだなwきめえ -- 2011-03-09 08 03 16 うわっww本当にいたよキモ荒らしwキモッww -- 2011-03-09 00 00 47 俺赤ゆありす虐待大好きだからゆっくりできたわ。 -- 2011-03-08 23 42 04 ふむふむ、羽付きがとんがり帽子を取るとそこに現れたのはれみりゃの帽子であったと・・・ 更にれみりゃの帽子を取ると邪気眼が現れるというわけだ キモいんだよハゲェェ!! なんかどんどんキモい方へキモい方へと突き進んでいるな 次はいったいどんなキモい厨二設定が出てくるのかと思うと 吐き気を押さえらんねえぜ -- 2011-03-08 08 48 01 羽付きの秘密兵器に吹いたw このゆっくりは好きだわー 胎生出産した子ゆっくりは特別なのかねぇ。 お腹痛めて生まない赤ゆっくりって簡単に見捨てられるのかなぁ -- 2010-10-21 15 33 41 ゆっくりがみんなゲスだったらいいのに・・・ -- 2010-08-25 21 28 29