約 841,874 件
https://w.atwiki.jp/kisohige/pages/24.html
2010年9月から。感想や、なにやらを書きなぐって行きたいと思います。果たしてつづくかな? 読んだ本とかいろいろ(2010年9月以降) 坂の上の雲 日本神話 北欧神話 ギリシア神話 クトゥルフ神話 TRPG アリアンロッド コンピュータゲーム ファイアーエムブレム新・紋章の謎
https://w.atwiki.jp/lupinduke/pages/166.html
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/20818.html
ほしふるよる せかいのなかで【登録タグ ごまだれP ほ 初音ミク 曲】 作詞:ごまだれP 作曲:ごまだれP 編曲:ごまだれP 唄:初音ミクAppend 曲紹介 ごまだれP の4作目。 今年初の曲で初PVです。やりたいようにやりたいことをやりました。(作者コメ転載) PVは このみ氏 が手掛ける。 歌詞 探し求めた物語は 君の言葉で始まった そっと見上げた夜空の星 見つけたよ 雨は止んでいた 時間(とき)が奏でる 夜の静寂(しじま)で あの日気づいた胸の中 深い森から歩き出した 聴こえたの 君を想う唄 悲しみの世界の中で 僕らは巡り出会うの この想い届く様に 伝えたい事があるの 帰ろうと君が笑った わたしは手を握りしめた 好きだよ Ah 切なくて Ah 揺れるよ お伽の国にある 魔法のように 小さなメロディー 溢れ出す 両手を伸ばして 失くした欠片 探してた 君に出逢うまで 夢見るよ 星座の下(もと)で 僕らは重なり合うの 廻るこの世界から 抜け出し星の様に 君のこと照らしていたい どんな時も いつの日にも 願うの 夜空に 幾千の光 彩るように 雪が降る わたしは 想いを馳せて 静かに 瞳を閉じる ねえ、側にいるよ ねえ、側に居てよ ねえ、伝えたい 悲しみの世界の中で 僕らは巡り出会うの この想い届く様に 伝えたい事があるの 帰ろうと君が笑った 夢見るよ 星座の下で 僕らは重なり合うの 廻るこの世界から 抜け出し星の様に 君のこと照らしていたい この願いはあの空にも 届くの? コメント この歌好きだわ -- 名無しさん (2012-03-07 12 27 02) もっと評価されるべき -- 名無しさん (2012-03-13 19 43 27) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/309.html
虚の中の道標 ◆Z9iNYeY9a2 「………」 特にアテがあって歩いていたわけではない。 元々の目的地である美国邸はすでに崩壊しており。 キリカやサカキといった仲間、そして倒さねばならない相手である暁美ほむら、その全てがいなくなり、鹿目まどかの生死も未だ不明。 無論、最終的な目標である今現在の状況の打破という部分は変わらない。 しかしそこに向かうまでに自分がすべきことが見つからなかった。 早急に他の参加者と遭遇できればまだ目的を定めることができただろう。 だが結局誰も見つけることはできぬままに一人物思いに沈んだまま時間は進んでいく。 気がつけばその足は、かつてキリカが命を落とした場所へと向かっていた。 意識してかそれとも無意識下でなのかは分からない。 もしかすればそこに向かえば今自分がすべきことを見つけられるかもしれない。 (…きっとそれだけじゃいけないのね) もし優先しなければならないことがあるとすれば、鹿目まどかの生死に確証を持たせ、もし生きているなら早急に追撃をかけてトドメを指すことだろう。 だが、それだけではダメなのだろう。 その先にある戦い、今この場で自分がやらなければならないこと。 それを見つけなければ、この虚無感、喪失感から抜け出すことはできないだろう。 この場に来て以降、鹿目まどかの存在を強く意識しすぎていた。 結果それ以外の部分、この殺し合いにおいて自分がどう動き何をなすべきなのかをロクに定められてはいなかった。 ポケモン城での戦いも予知による援護こそしたものの戦いそのものはサカキに任せっきりで。 あの黒い剣士との戦いも実際には降りかかった火の粉を払っていただけだったように思える。 美遊・エーデルフェルトと名乗った魔法少女との戦い。 彼女のあり方に何故あそこまで苛立ったのか。 ただ自分の使命に対してああも真っ向から対峙されたことに対する苛立ち…だけではないような気がする。 しかし自分でもそれが何なのか分からない。 そうして鹿目まどかに致命傷を与え、彼女自身の運命は全て時間に任せるように保留し。 その間にでも自分で考えねばならぬことを結局サカキに丸投げしていたようにも思えていた。 今の現状がそのせいだとするなら全く笑えない。 だからこそ。 もしかすると考える時間、そしてその間自分を支えてくれるものを織莉子は求めていたのかもしれない。 それがキリカであり、あるいはまだ見ぬ誰かとの接触であったのだろう。 ジャリッ、と地面を踏みしめるたびに足元で砂が音を立てる。 草原部であったが故に生い茂っていた草はすでになくなり、土と砂が入り混じった地面が足下に広がっている。 もう少し行けば浅瀬が視界に入り、地面は完全にベージュ色の砂だけとなるだろう。 そして、そこにキリカを埋葬した場所がある。 「…………」 そしてその浅瀬に向けて歩き続ける織莉子の耳に届いた音。 バイクのエンジンがかかる時のような、耳に響くもの。 その方向に、織莉子は視線を向けた。 ◇ パキッ バークローバー。 ニア探しよりも他の参加者の探索を優先したメロはそれまでの進行から正反対の北側に向けて進行し。 その道中で立ち寄った施設がその建物だった。 だが何のことはない。 ただの地下にある小さなバーだった。 別に取り立てて寄らなければならない場所でもないと判断したメロは立ち寄ることもせずに静かに立ち去ろうと背を向ける。 周囲にあるのはまるで怪物でも暴れたかのような廃墟のみ。 このような居心地の悪い場所、誰かが好き好んで留まるようなところでもないだろう。 それでもいるとすれば、それを逆手にとって潜もうとするものか、あるいはもう動かぬ死体くらいか。 チラリ、と周囲を見回すと、そこには一人の男が倒れていた。 まるでライフルか何かで撃ちぬかれたかのように片腕はちぎれ胸に大きな穴を開けている。 死体に触れて体の様子を確かめる。 その死体の感触や硬直具合からすると死んでからある程度の時間が経過している様子だ。 パキッ 少なくともそれがニアではないことは見て分かる。ならばそれ以上気にすることもない。 そう思って死体から離れようとしたメロ。 「………?」 その時、ふと思い立ったようにその死体に再度駆け寄ってその体を持ち上げる。 具体的にいうならば首元が確認できるように頭を掴み上げる。 「刻印がない…?」 自分の顔を周囲に散らばっている中でそれなりの大きさを残したガラスに映して確認する。 そこには首元に真っ黒なタトゥーのような形の刻印が映っている。 記憶を掘り起こすが千歳ゆまや夜神総一郎、佐倉杏子やLもあるべき呪刻の場所は変わらなかったはずだ。 では、何故この男にはそれがないのか。 疑問に思ってはみたが、よくよく考えれば別におかしなことはないのかもしれない。 一般的に呪いとは生きているものにかけるようなものだろう。あのデスノートであっても対象は生きている者のはず。 死を以ってその呪いが消滅したのだと考えれば何ら不自然なことはない。 ただ、曲りなりにも得られた一つの事実。 何かあった時に考察の役に立つ可能性もあると頭の片隅には留め、メロは再度原付に跨る。 パキッ そして発車させようとしたところで気付く。 それまで無意識のうちにずっとチョコレートを齧っていたことに。 ここに来るまでの間、まだそれなりに原型を残していたコンビニに立ち寄った際いくつか拝借したものだったのだが、それが空になっていた。 「………」 水を飲んで気持ちを切り替え、原付を走らせる。 廃墟といっても周囲一帯を建物を崩すほどの地震があったようなものではなく、あくまでもある程度の範囲が崩れ落ちているという程度のもの。 少し見渡せば、原付を走らせることが可能な道も見つからないわけではない。 そして崩落の進んでいない建物が多い道を選べば、その道中にはまた原型を留めたコンビニの一軒くらいは見つけることができる。 「……ちっ」 原付を動かしている間、何か落ち着かない感覚が体に残っていた。 妙にイライラして気持ちが落ち着かなくなってくる。 もし今の自分の姿を傍から見たら禁煙中の喫煙者のように見えたのだろうかという、そんな意味のないことを考えていた。 その解決法に心当たりを感じたメロは舌打ちをして原付きから降り、メロはコンビニに入り。 そこに置かれていた板チョコをまとめてバッグに突っ込む。 そして手に残した一つを噛みちぎった。 パキッ 口の中にチョコレート特有の甘味が広がると共にイライラは収まった。 しかしその苛立ちそのものを自覚してしまった今、逆にそのイライラしているという事実に苛立ちを覚えていた。 だから、己に向けた思考を一旦閉じることで感情をシャットアウトする。 そのまま、しかしそれ以外の事柄に対する思考は止めないようにして原付を走らせた。 ◇ その後は北上する予定だったメロだが、しかしそこから断続的に響いてくる音を聞いて進路変更を余儀なくされていた。 少なくとも今の自分が戦いの中に入って何かできる装備ではないことは強く自覚している。 あの宝石にしてもあれはそこまで極端な実力差がない相手に対する交渉材料だろう。もし使う暇もなく攻めてくるような相手にはどうしようもない。 他者との遭遇が遅れることになるのは惜しいが、今は遠回りして他の参加者を探すしかない。 そうして見晴らしがそれなりにいい砂地を走らせていたところで、一つの影がゆっくりと動いているのを発見した。 原付を停止させて目を凝らすメロ。 遠目ではどんな相手なのかよく見えない。 危険なのか安全なのか、武器は持っているのか。 あるいは人間なのかどうか。 (接触するか…?) 少し思案した後、相手の様子を見てからどうするかを決断することにしたメロ。 相手はこちらに気付かないように歩み続けている。 この見晴らしだ。こちらが見えているならば、向こうも気づいていて何らおかしくはない。 しかしその歩むペースは全く変わらない。というよりも周囲に気を配っている様子もないように思える。 (少し無防備すぎるが、…それは逆に安全ということか?) もし殺し合いに乗った人間ならば周囲にはもっと気を配るはずだ。 殺す側であるということは逆に自分を殺しうる者が迫ってくるかもしれないという事実を常に意識しているはずだ。 それをしないのであれば、できないほどに何かを考えながら行動しているか、あるいはしなくてもどうとでもなるという慢心を持っているのか。 前者ならば接触しても大丈夫だろうが、後者ならば離れねばまずいだろう。慢心ができるほどの強者というならば一刻も早く離れねばまずい。 パキッ (どうするか……) 少し思案した後ハンドルに手をやる。 どちらにしてもこのまま止まっているままではいけない。 離れるにしろ接触するにしろ、止まったままでは無為に時間がすぎるだけだ。 もし決定的な判断材料が見えた時、行動が遅れて死亡、ではさすがに笑えない。 エンジン音が鳴り、車体が揺れ始める。 このまま前に進むか、それとも引き返すか、それを判断するために目の前の相手を注視していた時だった。 エンジンの起動音に連動するかのように、目の前の影はこちらへと顔を向けた。 (…気付かれた?!) そこまで大きな音をたてたつもりはない。この距離で気付かれるようなものではないだろう、一般的な人間相手ならば。 もし気付かれたとするならば、よほど相手の感覚が鋭いか、そもそも人ではないために人間離れした感覚を持っているか。 どちらにしても相手の動きを伺って、即座に対応可能なように構えねばならない。 と、向こう側にいる影はこちらへと方向転換して歩いてくる。 もし殺し合いに乗っているというならば走って迫ってくるはず。わざわざ急いで離れれば逃げられるような速度で迫ってくるのならば少なくとも好戦的な相手ではないと判断した。 だが油断はできない。そう見せかけた上で騙し討ちを仕掛けてくることも十分に考えられる。 しかしだとすれば少し近寄るくらいならば問題ないだろう。 原付を動かし距離を詰めるメロ。 やがてその姿が肉眼で確認できるようになってきた。 長い銀髪の女。 年は中学生かあるいは高校生辺りだろうか。 その服はどこかの学校の制服のように見える。 (…この女……) 外見的な特徴が自分の持っている情報の中で合致するものがいた。 この場に来てすぐに出会った一人の少女が言っていた魔法少女。 もしかするとこいつは。 一気に距離を詰めて声が届く場所でバイクを停止させ。 メロは、その女に問いかけた。 「……千歳ゆまって名前に心当たりはあるか?」 ◇ メロの睨んだとおり、女は美国織莉子と名乗った。 幸いにして彼女自身はこの状況を打開するために動いているとのことで接触自体は穏便に収まった。 「千歳ゆまとあったのですね」 「少しの間だけどな」 ゆまの最期についても知っている限りのことで話してみたメロ。 それに対する織莉子は一言、『そうですか』と言ったきり触れることはなかった。 一見それで終わったようにも見えたが、その瞳に小さく動きがあったのをメロは見逃してはいない。 おそらくは何か少しだけ思うところがあるのだろうがそれを押し殺して隠そうとしているような。 敢えて触れたりはしないが、人並の感情を持っている者が非情に徹しようとしているのだろうとメロは見た。 「それで、あいつから聞いて少し気になっていたんだがな。その魔法少女について」 「なるほど。それで気になった部分というのはどこですか? 魔法少女の契約についてですか?私達の存在意義ですか?それとも、私達の行き着く果てですか?」 「…全部だな」 割とすんなり話してくれたことにメロは驚いていた。 ゆまから受けていた印象ではキュウべえとやらの存在から隠れるように行動している=あまり大っぴらに言えることではない秘密を持っているというものだった。 そんな相手がおいそれとそれを話すか、ということにはそれなりに警戒していたがこうもあっさり話してくれるとは思わなかった。 「その魔法少女の成れの果てが魔女、ねえ」 「驚かないのですね」 「まあ大体そんなものだろうなってくらいには思ってたからな。だが何故そんなにあっさりと話したのかってことの方が気になるな。 その様子から想像すると、お前はそれを知っていることも隠していたんじゃないのか?」 「そうですね。私自身、ある程度の踏ん切りがついた、というところなのでしょうか。自分でもよく分かりません」 そうメロに言った織莉子だったが、彼女自身はその理由について心当たりがついていた。 鹿目まどかを始末しようと美遊・エーデルフェルトに真実を明かし。そしてあの暁美ほむらとの戦い。 もし近くにインキュベーターがいたならば真っ先に始末されていただろうことばかりを口にし、行動に移していた気がした。 あれだけのことを起こして尚もインキュベーターからのアクションが見られないことから、ある程度の思い切りができるようになっていたのかもしれない。 「ただ一つ。この場所で魔女が生まれることはないでしょう」 「何故だ?」 「理由は分かりません。ただ、実際に私の目の前で死んだ魔法少女は魔女となる直前にソウルジェムが自壊して命を終えました。 何かしらの力が働いているのだとは思いますが、詳しいことまでは分かりません」 もう少し追求してみたいと考えたメロだったが、織莉子自身ソウルジェムの詳細な原理までは知らないということでこの話自体はそれで終わりとなった。 その後は、この場に来て以降遭遇した出来事についての情報交換となった。 「…一つ聞かせていただいてよろしいですか? その、あなたの知る人物が知っているそれとは違うというところなのですが」 その最中で織莉子が気にしたこと。 それは彼自身が知る人間と名前や主だった特徴を同じくした別人が存在する、という部分。 実際、佐倉杏子は千歳ゆまの存在を知らないと言っていたという。 自分の知っている彼女がそれを知らない、というのは有り得ないことだ。 「…どうかしたか?」 「……いいえ。少し突拍子もない話だったので驚いただけです」 思い返せば、あの暁美ほむらは自分と戦った経験があるといっていた。 つまりは自分とは違う世界線、とでもいうべき場所から来た存在だ。 だとしたら。 (―――あの鹿目まどかは、一体どこから来た鹿目まどかだったの?) あの対峙した彼女は、本当に自分が狙っていた鹿目まどかだったのだろうか。 千歳ゆまを知らぬ佐倉杏子のように、また別の世界を生きていた彼女であった可能性は―――― (…今考えるのは止めましょう) どちらにしても、それを考えるのは次の放送の後だ。 それも彼女の名が呼ばれなかった場合の話。もし呼ばれたならばこの件に関しては今考える必要はない。これ以上は徒労となるだけだ。 メロが一通りの情報を話した後、織莉子が話す番となる。 だが思ったほど自分が話せることはないな、と思いながらまずここに連れて来られた時のことから話し始めた。 ポケモン城でサカキと出会ったこと、そしてそこの中に大量のポケモン達がまるで門番をするように立ちふさがってきたこと―――― 「…つまりはそのポケモン城にはあいつらが仕掛けたポケモンとやらが存在しているってことか。 何か触れられたら困るものを守るために」 「そうなりますね。だけど今はあそこも禁止エリアとなっています。何かある可能性は高いですが、進入すれば間違いなくあの最初の場所でのあの男の二の舞となるだけでしょうね」 禁止エリアとなったのは一回目放送の時だ。 あるいは自分たちがあそこに進入したことがその促進のトリガーとなってしまったのだろうか。 故意なのか、それとも偶発的なものなのか。 もし前者ならばその狙いが分からないだけ余計に警戒しなければならない。 「一つ聞かせろ。 そのポケモンという生き物だが、そいつらには俺たちについているような呪刻はつけられているのか?」 「……?いえ、特につけられてはいませんが……」 「俺たち刻印のついた参加者が禁止エリアに入った場合どうなるのかってのはまあ、おそらく周知の通りになるんだろうな。 じゃあそのポケモンとやらが入ったらどうなるのかってのは分かるか?」 「…いいえ、そもそも禁止エリア自体に近寄ったりはしなかったので……。もしかして――――」 「ああ、可能性はあるだろう」 そこでメロが提示した可能性。 それは、禁止エリアであっても刻印のつけられていないポケモンであれば侵入できるのではないかというもの。 もしあの見せしめになったオルフェノクを襲ったあの現象がこの刻印によるものだとすれば、ポケモンであれば大丈夫であるという可能性も考えられる。 だが、問題があるとすれば。 「問題は、ポケモン達が私達所有者からどれほど離れて行動できるか、によってきますが…」 「そこは情報を集めるしかないだろうな。あんたの持っているポケモンは一匹しかいないんだろう?」 「そうですね」 その点に関しては他から情報を集めるしかない。 複数持っているのならまだしも、一匹しかいない現状ギャンブル性の高いそんなことに費やすのは得策ではない。 「分かった、ならあんたは北の間桐邸って建物に向かってほしい。あそこにいるLっていう男は信用できる相手だ。 ただ、ちょっとヤバイオルフェノクが近くにいるかもしれねえが」 「L、ですか。 分かりました。メロさんはどうするのですか?」 「そうだな、とりあえずポケモン城の近くの施設、見滝原中学校か衛宮邸ってところ辺りに向かおうと思う。 何もなければ見滝原中学校、何かあった時は衛宮邸ってことで」 「分かりました。ではもう少しこちらで協力者やポケモンに関する情報が集まったら向かわせてもらいます」 こうして情報交換は終わり、メロは原付に跨る。 そしてバイクを発車させる直前、ふと織莉子は疑問に思っていたことを一つメロに問いかけた。 「そういえば、あの名簿にはN、という名前もありましたが……。Lという方とは何か関わりがあるのですか?」 「…さぁな。心当たりがないわけじゃないが、そいつはもう死んでいる。だったら俺の知ってるやつじゃねえのは確かだろうな」 ◇ メロも織莉子も敢えて言わなかったことが一つだけあった。 気付いてはいた。しかしその可能性を追求してしまえば、小さいながらもようやく見つけた道標を失ってしまうのではないかということを考えていたから。 アカギがポケモンのいた世界にいた人間であるというのならば、その彼がポケモンそのもののことについて知らないはずがない。 どれほどの自律行動が可能な生き物なのか、どれほどの知性を持っているのか。 そんな生き物を果たして禁止エリアに侵入可能などという大きなリスクを残した状態でこの場に放置するだろうか、というもの。 もし対策済みであるのならば、それはそれで諦めるだけだ。 しかし未対策のまま、もしポケモン達が禁止エリアに侵入することが可能であるとするならば。 何か狙いがある、と考えるのが普通だろう。 禁止エリアにポケモンのみを招き入れることに意味があるのではないか、と。 しかし二人はそのことを敢えて口にすることはなく、短い情報交換の後互いに背を向けて去っていった。 放送の時間まであと少しという時間の、空虚な二人のそんな短いやりとり。 【E-5南部/一日目 夕方】 【メロ@DEATH NOTE】 [状態]右手首の表面が灰化(動かすのに支障なし)、ニアの死に対するストレス [装備]原付自転車 [道具]基本支給品一式、呪術入りの宝石(死痛の隷属)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、大量の板チョコ [思考]基本・元世界に戻り、ニアとの決着をつけたかったが…? 0:イライラする。チョコをかじって気持ちを落ち着かせたい 1:見滝原中学校、あるいは衛宮邸へと向かう(本命は見滝原中学校、何かあった時は衛宮邸) 2:夜神月は後回し。だがもし遭遇した場合、Lと協力できるかどうか見極める 3:必要に応じて他の参加者と手を組むが、慣れ合うつもりはない。(特に夜神月を始めとした日本捜査本部の面々とは協力したくない) 4:ポケモン城の秘密を探る。 5:放送も近いし、大丈夫そうなら病院に寄ってみる? [備考] ※参戦時期は12巻、高田清美を誘拐してから、ノートの切れ端に名前を書かれるまでの間です。 ※ゆまから『魔法少女』、『魔女』、『キュゥベぇ』についての情報を得ました。(魔法少女の存在に一定の懐疑を抱いています) ※平行世界についてある程度把握、夜神月が自分の世界の夜神月で間違いないだろうと考えています。 ※Fate/stay night世界における魔術というものについて、大まかに把握しました。しかし詳細までは理解しきれていないでしょう。 ※放送はニアの名前が呼ばれて以降の内容について一部聞き逃している部分があるようです。 ※美国織莉子と情報交換をしました 【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ】 [状態]:ソウルジェムの穢れ(6割)、魔法少女姿、疲労(大)、ダメージ(小)、前進に火傷、肩や脇腹に傷 [装備]:グリーフシード×2(濁り 満タン)@魔法少女まどか☆マギカ、砕けたソウルジェム(キリカ、まどかの血に染まっている)、モンスターボール(サカキのサイドンwith進化の輝石・ダメージ(大))@ポケットモンスター(ゲーム) [道具]:共通支給品一式、ひでんマシン3(なみのり)@ポケットモンスター(ゲーム) [思考・状況] 基本:何としても生き残り、自分の使命を果たす。 1:グリーフシードを探す。それまでは可能な限り戦闘は避ける。 2:間桐邸に向かい、Lなる人物を探す。 3:鹿目まどかの抹殺を優先するのはその生存が確定されるまで保留。 4:優先するのは自分の使命。そのために必要な手は選ばない。しかし使命を果たした後のことも考えておく 5:キリカを殺した者(セイバー)を必ず討つ。そのために必要となる力を集める。 6:ポケモン、オルフェノクに詳しい人物から詳しく情報を聞き出す。 7:美遊・エーデルフェルトの在り方に憤り。もし次にあったら―――――? [備考] ※参加時期は第4話終了直後。キリカの傷を治す前 ※ポケモン、オルフェノクについて少し知りました。 ※ポケモン城の一階と地下の入り口付近を調査しました。 ※キュゥべえが協力していることはないと考えていましたが、少し懐疑的になっています。 ※鹿目まどかに小さくない傷を負わせたことは確信していますがその生死までは確信できていません。 未来視を以ってしても確認できない様子です。 ※マジカルシャインを習得しました。技の使用には魔力を消費します。 ※メロと情報交換をしました 131 それでも運命は進む 投下順に読む 133 神のいない世界の中で 時系列順に読む 117 空白 メロ 144 届かない星だとしても 128 あなたの存在は認めない/許さない 美国織莉子 138 Saver of Revenger
https://w.atwiki.jp/bokuchu777/pages/175.html
守りたいものというものがある人は幸せで、それを守り続けられたのなら、それはきっとこの上ない幸運だと、沙良は考えている。 沙良「か……はっ、はっ、はっ」 震える手で壁を支えに立ちながら、荒い息とかすむ意識の向こうでふと昔を思い出す。 守りたい命があって、守れなかった自分がいたこと。絶望は泥沼のように深く、這い上がることは苦痛を伴った。それでも自分はこうしてここにいる。今度こそ守ると誓ってここにいる。 沙良「やったら……諦めるわけには、いかんよなぁ、ましゅまろ?」 もう何年も共に過ごしてきた相棒を見つめる。しかしその姿はいつものように柔らかそうな印象はなく、くたりとくたびれていた。 ましゅまろはただのぬいぐるみだ。他のぬいぐるみと違う点は、沙良の感情に呼応した動作をするようにパターンをひたすらに学習させたという点だった。 ましゅまろの中には水が詰まっている。正確には、水の通るチューブが筋繊維のように張り巡らされている。その中を流れる水の動きによってましゅまろは多彩な動きをするのだ。 その水の流れを、沙良は常に操ってきた。いまや意識せずともましゅまろは操れる……というより、半ば彼女の意志を離れて動き出す。もしかしたら何かの意志が生まれているのかもしれない。それを確かめる術はないが。 そんなましゅまろも、結局は彼女の力が尽きれば動かなくなる。もはや沙良に残された力は、微かなものだった。 ガザベラ「ったく、しぶといわね、あんたも。そんなナリの癖して」 沙良「こんなナリで、悪かったなぁ。せやかてうちだって好き好んでこんなんちゃうんやで。成長なんて、人それぞれや……と」 ふらつくが、壁から手を離す。両足で立っていないと、いざという時に動きだしが遅れてしまう。 成長、か。小さくつぶやく。 本当は、沙良の体格は人の成長の差だとか言うものじゃない。実際、昔はまだ年相応の体つきをしていた。 沙良「行くで?」 ガザベラ「何度でも、かかってきな」 ざぁっ! 沙良が動き、その後を追うように水が割れる。人の目にはとてもじゃないが追えない速度。だが―― 沙良「くはっ!?」 ガザベラの体を囲むように、細い針が無数に発生した。人の目に追えない速さも、魔法の自動補足ならば捕らえられる。 血の針は次々と沙良の体に突き刺さる。 沙良「う、ああぁぁぁっ!!」 その口から血が零れた。ついに膝から力が抜け、沙良は崩れ落ちた。 ――あかんわ……もう、力が入らん。 意識は朦朧とし、もはや『流理』を扱う力も残ってはいなかった。 ガザベラ「まあ実際、たいしたものだったけどねぇ。でもここまで、アタシを倒すには、あんたじゃ役不足って事さ。にしてもその疲労の仕方はちょっとおかしいねぇ、ま、大方例の高速移動が体に負担をかけてたって事かしら?」 沙良は答えない。答える体力も、もはや残ってはいない。 ガザベラの言葉は正しかった。沙良の高速移動の正体――というより、肉体強化の正体。 沙良は、全身を流れる血流や電気信号の流れでさえも操っていたのだ。脳に流す情報の取捨選択、心拍数の強制加速、肉体限界を超えた筋力の出力の指示。それらを彼女は、随意的に行っていた。 無論そんなことをすれば体にどれほどの負担がかかるかも分からない。それに魔法というものが体にどんな作用を及ぼすかも分からなかった。事実彼女の成長が逆行したのも、この方法を使い出してからだった。 いつかその身を滅ぼす事は知っていた。それでも戦うために使い続けた。全ては、 沙良「守りたいもんが、あったんやけどなぁ……」 ガザベラ「アタシにはそういうのは、わかんないね」 ガザベラは沙良を右腕で持ち上げる。ナイフを取り出し、その喉元に突きつけた。 ガザベラ「あんたはよくやった方さ。もう死にな」 沙良はナイフが振りかぶられたのを見て、静かに目を閉じた。 ――結局、うちにはなんもできんかった。せっかく泥沼の底から這い上がったと思ったのに、また同じ結果や。ごめんな、みんな。 心の中で、誰かに向けて謝罪し…… ガザベラ「うわ、ちょっと、なんだいこいつ!?」 突然振り回された。薄く目を開くと、そこには…… ガザベラ「ああもう、邪魔するんじゃないよっ!!」 沙良「ましゅ、まろ……?」 ガザベラにまとわりつくましゅまろの姿があった。 ――なんでや。うち、あんたを動かす力もないんよ、もうなんもでけんよ? なのに、何であんた、うごいとるん? ましゅまろはしつこくガザベラにまとわりつく。どれだけ手ではねのけようとも、一向に引き下がる様子はない。 ガザベラ「ええい――しつこいんだよ!!」 苛立ったガザベラは沙良を手放し、己の手の平にナイフを突き立てる。そこから血が溢れ、鞭のようにしなり、ましゅまろに襲い掛かった。 沙良「ましゅ――!!」 ずたずたに引き裂かれ、ごみのように放り棄てられる。 沙良「ああ……」 もう何年も、共に歩んできた相棒だ。 元は贈り物だった。彼女が守れなかった子供達が生前、彼女にプレゼントしてくれた、手作りのぬいぐるみだった。それにちょっとした仕掛けを施して動かして見せた時の子供達の驚きと喜びの顔は、今でも忘れていない。 沙良「あああ……」 共に絶望を這い上がってきた。くじけそうな時、逃げ出しそうな時、それを抱けばそれだけで勇気がわいてきた。かけがえのない、相棒だった。 ぱしゃん、と。落ちた。 沙良「あああああああああああああ!!!!」 絶叫した。もはや自分の限界だとか力の限度だとかくだらないことは関係なかった。残った全ての力を右足に集める。血管が切れ神経は焼け筋繊維は弾け飛ぶ。知ったことかそんなこと、この怒りの前には関係ない! この女は、許されないことをした。それを黙って見過ごすことなどできるはずがない!! これまでのどの一撃よりも早く、重い一撃。 ガザベラ「くあぁっ!?」 ガザベラの肋骨が砕け、同時に沙良の足の骨にも罅が入った。 ガザベラ「いい加減に――しろぉ!!」 沙良「がっ!!」 ガザベラの血の鞭が刃となり、沙良の左手を貫いた。首を掴まれ、壁に押し付けられる。 ガザベラ「ちょっと油断したけどね、あんたはもう終わりさ……」 ガザベラは注意深く当たりを見回す。近くにましゅまろも、他のぬいぐるみもない。目の前の沙良はもはや水を操る力もないのは明白。首を締め上げる彼女の腕に抗する力はあまりに弱々しい。今度こそ、彼女の勝利はゆるぎないものとなった。 沙良はぎらついた瞳でガザベラを睨みつける。ガザベラはそれを鼻で笑うと、右手から生えた血のナイフを振り上げる。 息を荒げながら、首を締め付けられそれでも懸命に酸素を取り込みながら、その弱々しい左手で右手を受け止めるつもりなのか、真っ赤に濡れた左手をこちらに向けた。 それを滑稽だと嗤いながら、彼女は右手を振り下ろした。 シュッ! 空を裂く音が走り、沙良の背後の壁に血が散った。荒々しかった呼吸音はなくなり、廊下が静寂に包まれる。 ずる、と。力の抜けたガザベラの手から、沙良の体が水の中へとうつぶせに落ちた。ゆっくりと、血が水に流され広がっていく。 ちろちろと、どこからか水の流れる音だけが、響いていた。 どれくらいの間そうしていただろうか。 やがて、ずる……と、沙良がその身を起こした。 沙良「う、う……ああぁぁぁっ!」 今度は仰向けに倒れる。 沙良「間にあったん、か?」 沙良は大きく深呼吸した後、体を起こしてガザベラを見る。ガザベラは――死んでいた。額に小さな穴を開け、その場で事切れていた。 今度はため息が漏れた。左手を持ち上げ、ガザベラに付けられた傷跡を見る。まさかこれが逆転の一手になるとは思わなかった。 ウォータジェットというものがある。ダイヤモンドさえも切断可能なこの技術を、沙良は己の肉体と血液を使用して行った。血流と筋肉の圧縮を利用して、爆発的な速度で血液を発射するのだが……その負担は、相当なものとなった。 沙良「あかんわ、もうねむってしまいたい」 正直、まぶたが重い。むしろ今ここで眠ったらもう一度目を覚ましそうにないというのが彼女の本音だった。 それでももう、疲れたのだ。よくやったと思う。世界を滅ぼそうとするような連中相手に、よくもまあ限界を超えてやったもんだと。だからもう休んでも、いいんじゃないか。そう思う。 のだが。それを邪魔する存在があった。 沙良「……うん? って、なんやましゅまろ。あんたほんとに、なんなんや?」 ましゅまろが、沙良に擦り寄ってきていた。もはや彼女にはましゅまろが動くだけの力を維持する余裕がない。だというのに、なぜましゅまろは動いているのか……正直、さっぱりだった。 沙良「こういうんも、奇跡っていうんやろうか? ああもう、そんなに押したら……はいはい、起きろっていうんやろ?」 しつこくましゅまろに促され、沙良は立ち上がる。血も体力も足りていない。気力は今にも尽き果てそうだ。 それでも。 沙良「守るもんがあるうちは、幸せや。幸せなら、どうせなら生きてみらんと、な」 相棒と共に、上を目指して歩き出した。 貴俊は残った黒爪を手に思案していた。 すでに放った黒爪は三発。後一発で半分になってしまう。まあそれは構わない。勝てればいいのだ、結局。だから悩んでいた。 貴俊「さ、て……どうしたらアイツを倒せるかねぇ?」 叩きつけられた壁から背を離しながらどうにか立ち上がる。幸い刺さったりはしていないようだが、擦り傷切り傷打ち身に打撲。ダメージは存分に蓄積されていた。 そのくせ、あれだけ黒爪で貫いたというのに、ガーガーはその勢をまったく衰えさせない。右肩、右脇腹、背中から、右の背面。右半身だけでも封じようとしたのに、今でも元気に動き回っている。 というか、美羽を右足で踏みつけて雄叫びを上げていた。 貴俊「ったく……ケダモノめ。それ以上その娘に傷をつけてみろよ、本気で消し飛ばすぞ」 獣の表情を浮かべて槍を構えて突進する。一歩一歩床を踏み砕かんばかりの勢いで突き進む。気付いたガーガーが、その口を大きく広げた。ちろりと炎が覗く。 ボウッ! 視界が赤で埋まる。炎の塊をかわし、美羽を踏みつける足に槍を突き立てる。 ガーガー「グルァッ!!」 大きく振り回された腕。ただ振り回されただけのそれに、貴俊は肩が弾け飛びそうな衝撃を受け吹き飛ばされた。床に叩きつけられ、ごろごろと転がる。その勢いのままに起き上がり、にらみ合う。 貴俊「あのなぁ……俺はてめぇごときに負けてらんねぇんだよ……」 ちらりと、過去の光景が脳裏をよぎった。ああ、あの頃は楽だったなぁなどと思い出す。楽であり……世界の全てが苦痛であった。自分の存在が苦痛であった。そこに現れた――自分の対極。 それからは楽ではなかった。まさに苦難困難の連続だ。ただ、苦痛ではなかった。それらを乗り越える充実があった。 貴俊「そぉだよ、俺ぁこういう苦難困難ごときにゃ負けらんねぇんだよ。そうじゃなきゃ、俺をこんなところに引きずりだしてくれやがった野郎に申し訳がたたねぇんだよ愛が途切れちまうんだよ!!」 ずだん! と槍を叩きつけて床を叩き割る。 貴俊「俺を倒していいのは一人だけだ、俺が負けるのは一人だけだ、俺が、負けらんねぇ戦いをするのは一人だけだ。だから――」 体を弓なりにしならせ、 貴俊「てめぇは予定調和のごとく俺に倒されてろ!」 なんと、黒爪を投げた。射出するのではなく、投げた。まるで陸上競技のそれのように。 空を裂きガーガーへ向かうそれは、速くはあるが射出した時の速度とは比べるまでも無く遅い。ガーガーは首をかしげ、目の前跳んできたそれを払おうと手を伸ばした。 瞬間。 ――バチィンッ!! ガーガー「ギャアアッ!?」 黒爪が、弾ける! 眼前で射出された黒爪に反応できず、ガーガーの顔面に短い槍が突き立った。黒爪の後から駆けていた貴俊は、はじけて床をバウンドした、更に短くなった黒爪を掴み、ぶん回す。 重い手ごたえと共に、ガーガーが吹き飛んだ。貴俊は軽く舌打ちする。手元に残った黒爪は、あと二度しか射出できない。 今の重い手ごたえ。そろそろ遠心力による威力の水増しも期待できなくなってきた頃か、と考える。 美羽「う、く……先、輩…………」 貴俊「おっと、あんまり無理しないほうがいいぜ。後は俺が――」 美羽「意地でどうにかできることばかりじゃ、無いですよ」 貴俊は言葉を飲み込む。確かに、意地ではどうしようもない。先の射出にしてもそうだ。 射出は本来、一番下の槍についているボタンのオンオフで電流の切り替えて行う。それを自分で投擲し、中の回路の適当な部分を分離させて電流をカットするという荒業を、ほとんど意地になって行ったものだ。当然、相手の不意をつけるというメリットよりは、威力は半減するし狙いも付けにくいというかむしろあたったのが奇跡だったりするデメリットのほうが大きいわけだ。 美羽「――どうやら、目に当たったようですね。相当苦しんでます」 貴俊「ん、あ、ああ。そうだな」 ガーガーは暴れていた。目に突き刺さった槍に苦しんでいる。さすがにあの痛みは無視できなかったということか。 それを見て思案顔をしていた美羽は、言った。 美羽「先輩、突っ込んでください」 貴俊「……へぁ?」 美羽「だから、突っ込んでください。全力で、あいつに」 美羽は暴れまわるガーガーを指差す。すでに床は穴だらだ。 貴俊「いや、あの……突っ込んで、どうしろと」 美羽「いいから行って下さい。先輩なら分かりますから。――たぶん」 貴俊「……ああもう、分かった、分かったよ畜生! やっぱり君は大翔の妹だな!!」 最後に視線をそらしてなにやら不穏な事をつぶやいたような気がするが、とりあえずそれを振り切って走り出す。 美羽は大きく息を吸い―― 美羽「ったく、アタシはこういうの嫌いなんだけどな……兄貴の悪いところがうつったかな」 全力で、生み出せるだけの大量の炎を生み出した。真っ赤な炎は天井に届かんばかりに燃え盛り、それが波のように、ガーガーへと向けてなだれ込む! 貴俊は背後から迫ってくる熱量に振り返り、 貴俊「は?」 という表情を浮かべて、飲み込まれた。 炎に気付いたガーガーは大きく口を開いて天を仰ぐ。 ガーガー「グルゥァァァァァッ!!!!」 その口に、炎が飲み込まれていく。まるでガーガーを包み込むかの様に炎が殺到するがその全てがその口へと流れ込んでいき…… ガーガー「ガァッ!?」 突如、その喉に黒い棒が突き立った。飲み込まれかけていた炎が自由を取り戻し、舞い散る。炎が雪のように荒れ狂う世界の中心で、炎の中から現れた貴俊はところどころに火傷を負いながら、ガーガーの肩に足をかけ、その口に黒爪をつきたてていた。 貴俊「ったく、あの兄にしてこの妹ありたぁよく言ったもんだ。思わず愛を振りまきたくなるが……その前に、手前は極刑だ」 ズダン! 黒爪が射出され、びくりとガーガーが体を震わせた。もう一度。ズダン! 喉から入った一撃は体を突き破り、背中を突き抜けた。どぉん、と重い音を立てて倒れるガーガー。一足先に飛びのいた貴俊は、苦笑しながら美羽を振り向いた。 貴俊「まさかいきなりあんな目に合わされるとは思わなかったよ……大翔といい君といい、なんつーか君んちの家系はとんでもないやり方が好きなのか?」 美羽「さあ、そんなことは無いと思います……け、ど……」 ぽかん、と。だらしなく口を開いた美羽は、 貴俊「んー? どうした、美羽ちゃ、ごふぁっ!?」 ぐしゃり、と嫌な音を立てて、貴俊が横殴りに吹き飛び血を撒き散らしながら床に叩きつけられるのを、ただ見ていることしかできなかった。 ずりゅ、と血を滴らせ衝撃波でぐちゃぐちゃになった顔に虚ろな眼球でこちらを見ながら、ガーガーが歩み寄ってくる。 美羽「な……なんで、生きて…………!?」 まるでホラー映画のような、それでも現実の光景に美羽は怯えた。まさか喉から背中までを貫かれて生きているような生き物がいるなどと誰が想像できようか。しかも二度もその衝撃を食らっているのだ。内臓にどれほどのダメージがあるのか。 それでも、その獣は立っている。そのぎらついた瞳は、美羽の血に飢えていることは明白だった。 美羽「い、い……いやぁぁぁ!!!!」 悲鳴を上げた瞬間、ガーガーが飛び掛ってきた。牙をむき出しにしてくらいついてきたその顔を、両手で押しとどめる。それでも、じりじりと血の滴る牙がじりじりと迫ってくる。 美羽「ふ、うあぁぁ……」 今にも泣き出しそうになるのを堪えて、何かできないかと辺りを見回して……。 美羽「……………………」 ぐっと、覚悟を決める。ガーガーを押しとどめている両手の力を、不意に抜いた。 ガーガー「ルァッ!?」 落ちてくる巨大な顔をかわして、その顔面に突き立った黒爪を掴む。そして、全力で電気を生み出す。 ガーガー「ウルウウァァァッ!?」 バチバチと青い火花が散り、ガーガーが顔をぶんぶんと振るが、美羽はその手を離さない。しがみ付く。意地でもこの手は、離さない!! 顔ごと床に叩きつけても引きずっても離れないことを悟ったか、ガーガーは拳を作り、美羽へと向け―― 美羽「先輩!!」 美羽は叫び『弦衰』で雷を帯びた黒爪から一切の『磁力』を吸収した。 生まれたのは、音ではなく衝撃。大気は撓み、歪んだ。 光の尾を引いて射出された黒爪は、ガーガーの上半身を粉々に吹き飛ばし、天井の一部を吹き飛ばしてどこかへと一瞬で飛んで行った。 美羽は半分の長さになった、いまだ電気を帯びてぱちぱちとなる黒爪を、力なく放り投げる。呆然とぼろぼろになった体育館を見回して―― 美羽「先輩、ありがとうございました」 貴俊「いいええ、こっちこそ、生きていてくれてサンクスー。これで、大翔に殺されないで済むわ」 冗談めかした言葉だったが、貴俊は口の端から血をたらし、全身少々どころかかなりやばい感じに痛めつけられていた。 美羽「ギリギリでしたねー……」 貴俊「ああ……にしても、悪かったなぁ。後味悪い役目任せちまって。本当は、俺がやるつもりだったんだけど……」 美羽「いいですよ。少し、兄貴の気持ちが、分かりましたから……」 守るためとはいえ。命を奪うことが。どういうことなのか。 かぶりを振り、ふらつきながらも立ち上がる。まだ射出の反動が全身に残っていた。 最後の射出。ガーガーの頭に突き立っていた、二本繋がったままの黒爪に美羽が電気を流し磁力を発生させ、貴俊が『分離』をかけることで射出の条件を整えたのだ。まさかあれほどの威力が出るとは美羽も思っていなかったが。黒爪、どこまで行ったのかと心配に思う。まさか人に命中などしなければいいのだが。 そんなことを心配しながら、まずはもっと心配しなければならないことを思い出す。 美羽「さ、先輩、行きましょう。兄貴がちゃんとできてるか、採点してやらないといけません」 貴俊「……俺としちゃあ、もうここで待っときたいくらいの感じなんだけどなぁ」 などといいつつ立ち上がる貴俊。二人は体を引きずりながら、それでも前をむいて歩き出した。 二人して投げ飛ばされた先は、理科室だった。 陽菜はとにかくありとあらゆるものに擬態してどうにかダメージを回避しているが、エーデルはそうはいかない。加えて、いくらこの数ヶ月で多少鍛えたとはいえ元々が貧弱だったのだからその打たれ弱さも推して量れるというものだ。 エーデル「ぐっ……やれやれ、この僕がこんな肉弾戦を行う羽目になるとはね。まったく、美しくない話だ……!」 机に手をついて立ち上がる。周囲を見回すが陽菜の姿は無い。机の影に倒れているのかもしれないと考え、ドアの外に視線を向ける。今敵から注意を離すわけには行かない。ただでさえ追い込まれているのだ。これ以上、隙を作って付け入られては、本当に勝ち目は無い。 その巨体は、臆する必要などありはしないといわんばかりに、堂々と扉を開けて入ってきた。 エーデル「せぇいっ!!」 蛇口が撥ね飛び水が噴き出す。その流れを操り、加速し、研ぎ澄まし雨のように矢のようにバードックに叩きつける。だが、いくら傷つけてもその傷は次々に修復されていく。異常なまでの回復速度。 ぎり、と奥歯をかみ締めるエーデルの横を、机の上を飛び移りながら走り抜けていく影。 エーデル「ヒナ嬢、何を!?」 陽菜「えーちん、水止めて!!」 エーデルは言われたとおりに、魔法を解除する。両腕を交差させてそれを防いでいたバードックは、ふと顔を上げて――その顔面に、陽菜は黒いビンを放り投げた。ガラスの割れる音がして、中の透明な液体がバードックに降りかかる。 バードック「ぎゃあぁぁぁぁっ!?!?」 顔面を押さえもがき苦しむバードック。割れたビンのラベルにはこうかかれていた。H2SO4 硫酸。それを見たエーデルは顔を引きつらせた。彼も一応生徒として授業を受けていたおかげで、多少の知識は身についていた。それがどんな危険な代物かも。 そして、更に陽菜がもうひとつのビンを取り出して見せた時、彼はくらりとよろめいた。 それを――陽菜は、躊躇いなくバードックの体に叩きつけ、全力で避難した。陽菜の背後から眩い白い炎が立ち上る。あまりの輝きに目が焼けそうになり、エーデルは思わずその場に身を伏せた。陽菜もその隣に滑り込んでくる。 バードック「ぐあぁぁぁぁ!!!!」 その叫びを聞きながら、エーデルは呆れた口調で陽菜に言った。 エーデル「まったく、過激な事をするな。硫酸に加えて金属ナトリウム粉末。どちらも危険な代物だ」 陽菜「これでも、化学の成績は悪くないんだよ?」 的外れな受け答えに苦笑するエーデル。その顔を引き締める。 エーデル「しかし、それでは決定打にはならないな」 陽菜「うん、まあね。あくまで時間稼ぎだから」 硫酸は洗い流さなければ取れないし、ひたすらに再生し続けるバードックの体にそれなりの効果はあるだろう。そして、あの眩い光は目くらましになる。しばらく、まともには動けないはずだ。その間に、何か策を練らなくてはならない。 陽菜「問題なのは、肉体の強化よりも再生だよね」 エーデル「ああ。どれだけダメージを与えたところで回復されたのでは意味がないからな」 陽菜「うーん……それにしても、あの再生を打ち止めにできればいいんだけど……エネルギーの元を断つとか? でも、魔法のエネルギーの元なんてわかんないわけだし……」 そもそも、だからこそあのような歪な存在になったのだから。 と、そこでふとエーデルは思いついた。エネルギーの元を断つことはできないが、エネルギーそのものを……魔力を枯渇させることができれば? 無論、それは簡単な話ではない。見たところ、バードックはエーデルたちの世界の平均魔力の数倍を抱えている。それが二人分ともなれば相当な量になる。一般人でも、魔力を枯渇させるなんてこと滅多に起こらない。 だが……もしかしたら。そう思ってポケットを探る。取り出したのは、一族に伝わる宝石。ただし空っぽ。しかしこの場合はそれでいい。 エーデル「この中に彼の魔力の全てを封印できれば――問題は、二つで足りるのかということだな」 分の悪い賭けだ。軽く目算するが、正直足りそうにない。その場合はバードック残りの魔力が枯渇するまで戦う羽目になる。だが、やるしかない。覚悟を決める。 陽菜「……んー、ちょっとまってえーちん、それを使えば、あの人を倒せるの?」 エーデル「可能性は低いが、賭けてみるしかないだろうね」 陽菜「それじゃあ、陽菜にいいアイデアがあるんだけど」 陽菜のアイデア。それを聞いたエーデルは目をむいた。本当にそんなことが可能なのか、いや、可能だとしてもそんなことをしたら陽菜の身の安全が保障できない。 陽菜「えーちん、迷っちゃだめ。それじゃあ陽菜が困るよ。せっかく、ヒロ君の助けになりに来たのに」 エーデル「む……。しかし君は、それでいいのかい? 君はその、ヒロト君のことを……」 陽菜「いいんだよ、それで。ヒロ君ね、陽菜のことを心配してくれてるんだけど、それってやっぱり、友達としてなんだよね。ユリアちゃんのそれとは違う。それはちょっとっていうかすっごい悲しいけど、でもやっぱり、嬉しいんだよね」 そういって、陽菜は笑う。綺麗な笑顔だった。エーデルは何も言わずに、彼女に肯いた。 ふ、と。背後から白い輝きが消えた。と同時に、バードックは怒りの咆哮を上げる。 バードック「おおおお! さすがに、僕も我慢の限界です! もはや容赦はない!!」 立ち上がった二人は、その光景に愕然とした。バードックの上半身が更に盛り上がり、両手を床に突き刺している。ばき、と床全体が嫌な音を立てた。じり、と後ずさる。 バードック「うおぉぉ!!!!」 バリバリバリィ!! 教室の床が、その上のもの全てと一緒にめくれ返った。コンクリート片や木片や螺子やよくわからない金属など、あらゆるものをばら撒きながら砕けた床が二人に襲い掛かる。狭い教室の中に逃げ道はない。 陽菜はくちびるを噛み、エーデルの前に出る。 エーデル「待ちたまえ!!」 エーデルの言葉を無視して、その身を鉄塊に擬態させエーデルの身を守らんと瓦礫の嵐に立ち向かう。苦し紛れに水を呼び寄せて何とか身を守ろうと足掻きながら、二人は瓦礫に飲み込まれた。 荒い息をつきながら、バードックはその光景を見ていた。瓦礫が落ちる寸前、隙間から見えたのは陽菜がエーデルをかばって前に出る姿だった。 いくら鉄塊に擬態したとはいえ、瓦礫の中には同じ素材でできた鋭い破片も混じっていたし、何よりこれだけの質量が落ちてくれば鉄塊とはいえ無事ではすまない。おそらく二人は無事ではないだろうと、そう判断した。 しかし。 エーデル「貴様ぁ……ただでは、済まさんぞ……!」 バードック「……何?」 瓦礫の中から声が聞こえたと思った瞬間。青い輝きが全てを吹き飛ばした! バードック「これは!?」 水を纏ったエーデル。その腕に抱かれていたのは、腹に鉄の棒を生やして、ぐったりと力のない陽菜。その体を一度強く抱きしめ、床にそっと寝かせた。死んでいる。呼吸をしていない。明らかに、死んでいた。 エーデル「我が友を奪ったその罪――この名において、断罪する! 家名解放、我が名はエーデル! 我が背負うは、高貴なる青!!」 青い輝きが、世界を覆う。それは光であり、同時に水であった。バードックは困惑する。触れていないのに、まるで触れているような感触の光。正体不明の現象に、どういう対応をしたらいいのか分からないのだ。 それを睥睨し、静かに告げる。 エーデル「貫け、青き死神」 光が弾け、辺りに闇が戻る。今まで光だったそれはバードックの周りで渦をなし、水へと変じ、刃と槌と矛と槍と斧と昆と死となりて、バードックに無限に襲い掛かる。一瞬で無数の武器に囲まれたバードックは、その身を削られ、しかしそれでも傷はすぐにふさがる。 バードック「負け……ぬ、ぐ……負けられないのですよ、僕は!!」 重い水を振り切って、渦から抜け出す。受ける傷など気にかからない。どうせ再生されてしまうのだから。だから、大丈夫。 そう考え、渦の中から水を滴らせながら上半身だけをどうにか抜け出す。ここまで抜け出せば、後は腕力で下半身を引きずり出せば…… 陽菜「だめ、それ、無理だから」 バードック「え?」 死んだはずの人間の声が聞こえた。それに気をとられた、それがまずかった。思わず、力を抜いた。 ドッ! 渦の中から現れた陽菜は。腹に鉄の棒を生やして青い顔をしながら、それでも懸命にバードックにしがみ付いていた陽菜は、『擬態』を解除する。 水が、陽菜を形作った。バードックが信じられない、と表情をうかべる。エーデルも驚いている。二人が時を止めた瞬間、陽菜はその手を――宝石を握り締めたその手を、いまだ再生途中の傷へと突き入れた。 陽菜「えーちん! やって!!」 エーデル「あ、ああ、分かった!!」 エーデルが手をかざした瞬間、バードックの体から凄まじい勢いで魔力が抜け出していく。エーデルの宝石に、吸収されているのだ。 バードック「ぐ、うあぁぁぁっ!? く、ぼ、僕の魔力を吸収するつもり、ですか……!? いい、考えですね、でも、この勢いじゃ、残念ですが少々容量ぶそ、くうぅぅ!?」 突然、魔力を吸い出す速度が加速した。このままでは全身の魔力がなくなってしまうほどの勢いで。それにあわせて、全身の傷の癒える速さが目に見えて落ちていく。血が、パタパタと床に散った。 バードック「い、一体、なにが……!?」 理解できないバードックは、視線を己の背中に向けて驚愕した。陽菜の体が、薄く、赤く輝いている。 陽菜の魔法は『擬態』。その通り、その存在そのものへとなりきる魔法。つまり、陽菜は己の体を宝石へと擬態させている。 バードック「は、はは、は……まさ、か、こんなこと、が…………」 エーデルの魔法によって付けられた傷はどれもが致命傷。それをふさぐ力がなくなっている今、魔力を吸い尽くされればバードックの命は終わる。 ここまでか。くやしいとは思わなかった。ただ、諦めが体を支配していた。やがて……バードックは、静かに事切れた。 それを見た陽菜は手を抜き、立ち上がろうとしてふらりとよろめく。 陽菜「お、っとっと。うぅ……気持ち悪い。あたた、えーちん、ちょっとこの棒、抜いてくれない?」 エーデル「あ、ああ。それは構わないが……失礼だがヒナ嬢、君は、確かに死んでいたと思うのだが……」 ずりゅ、と嫌な音を立てて陽菜の腹から鉄の棒が抜き出された。あとが残るかなぁ、残ったらやだなぁ、などと考える。 陽菜「ああ、うん。あれね、ちょっと陽菜の死体に『擬態』してみたの。うまくいったけど、とりあえず二度とやりたくないや。あれは」 死体への擬態。それは可能ではあるが非常に危険な行いだった。何しろ『擬態』の魔法はそのものになりきるのだ。つまり、少し間違えればそのまま本当に死んでしまいかねない。もっとも、陽菜はそんなことに気付いてはいなかった。ただ、危険だということを本能が察知したのだ。 陽菜「あうう……でも本当に気分が悪いよ、なに、これ?」 エーデル「君は我々の世界の魔力に適応していないからな。拒絶反応のようなものだろう。おそらく、明日まではまともに動けないはずだ。とりあえずこのまま、ここで休んで――」 陽菜「ちょっとちょっと、本気でそんな事いってるの? やだなぁ面白くない冗談だなぁ」 などと冗談っぽい口調だったが、目が本気だった。置いていったら後でどんな目に合わされるか分からない。エーデルはため息ひとつ、陽菜に肩を貸して歩き出す。 倒れたバードックを見下ろして、陽菜は少し考えるようなしぐさをしたあと、 陽菜「がんばったね。おやすみ、なさい」 そうつぶやいた。
https://w.atwiki.jp/1548908/pages/453.html
神秘の中華なべ 80161395 速攻魔法 自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。生け贄に捧げたモンスターの攻撃力か守備力を選択し、その数値だけ自分のライフポイントを回復する。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/23436.html
【検索用 ちいさなさなきはまゆのなか 登録タグ 2012年 7@ MAYU NexTone管理曲 VOCALOID otetsu riria009 かぷりこ ち 曲 曲た】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:otetsu 作曲:otetsu 編曲:otetsu イラスト:riria009 動画:かぷりこ(X(Twitter)) エンコード:7@(X(Twitter)) 唄:MAYU 曲紹介 小さな蛹は希望抱いて繭の中。 曲名:『小さな蛹は繭の中』(ちいさなさなぎはまゆのなか) 本作が、初のMAYUオリジナル曲となる。 VOCALOID MAYU付属の「MAYU」書き下ろし新曲2枚組スペシャルCD収録曲。 歌詞 空を飛びたくて飛べなくて羽がなくて 糸を吐いて繭を作った 小さな蛹(さなぎ)は生まれ変われる事を望み 願った 何も見えない 目に入る憂鬱を遮って 僅かに芽生えてた小さな希望膨らむ ふわふわふわ暖かく心地良くて夢の中へ 美しい羽を広げ空を舞う夢 すやすや眠ってる 星空の下 月が照らす 少しだけ欠けた月はたったひとつ 並ばない 溜め息吐き出して 吐き出して 作った繭の中には 小さな小さな体と大きな希望がありました 閉じ籠って守ってるだけの弱い自分を 繭を破り 食い殺される 恐怖に怯える日もある 小さな蛹は 溜め息の繭の中 小さな蛹は 夢を見て繭の中 小さな蛹は 怯えながら繭の中 小さな蛹は 希望抱いて繭の中 溜め息吐き出して 吐き出して 作った繭の中には 小さな小さな体と大きな希望が 暗闇で蛹は待っている 羽ばたける時を 生まれた意味は何処かにあると願って もうきっと大丈夫 今 蛹は繭を破る 生まれたその先に希望は コメント わぁあ、追加おつ! -- 名無しさん (2012-11-13 20 22 42) さすが、はやいぞ! -- 名無しさん (2012-11-13 20 55 08) 追加乙! -- りょーん (2012-11-16 02 41 46) なかなか良い曲なんだけどコメ少ないなぁ~流石MAYU様歌声綺麗です。 -- TOりPA (2012-11-19 00 54 00) otetsu節がたまらなくいいね。絵も綺麗だし。 -- End∞lesS (2012-12-06 09 57 28) おてつさんで一番好きかもw 希望にあふれた感じがw -- M2 (2013-01-13 23 41 52) MAYU(マユ)だけに繭(まゆ)の曲を作るとはさすがotetsuさんですね。 -- 不明P (2013-01-31 13 56 35) なんでこんなに米少ないんだよ…最後の歌詞が聞き手の想像を膨らませる。otetsuさんらしい -- しいか (2013-05-01 13 30 05) もっと評価されるべき!otetsuさんらしさの中にMAYUらしさもあって…最高! -- もなか (2013-08-24 07 50 28) MAYUらしい曲ですね!otetsuさんナイスです! -- 名無しさん (2015-11-08 21 13 31) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/kannrininn/pages/72.html
刑務所内 くまー r -、,, - 、 __ ヽ/ ヽ__ くまー ,"- `ヽ, / ● l ) / ● \__ (● ● i" __/ ●)  ̄ )"__ "`; .(_i ● __, "  ̄` (___/.i⌒i 丶_ ,i⌒i,,_(_/ ● i ̄ ̄ )_|__ __, "  ̄ ヽ! ● ●) ミ~ ̄_● ヽ) くまー (_/ ● i ∪ / ⊂{● | くまー l ●( _●) (  ̄)- / - i /ヽ、 |∪l T i ● ") くまー
https://w.atwiki.jp/45451919/pages/72.html
目覚まし『朝ー、朝だよー。朝ご飯食べて、学校に行くよー』 京太郎「んあ…朝か…」 京太郎「んー…なんか今日は咲の声が違う気がするな」 目覚まし『学校に行くよー』カチッ 京太郎「咲は今日一人で行くっつってたし、のんびり行くか…」 京太郎「ネーベとつけたー、紙飛行機ーっと、おっす和」 和「須賀君、おはようございます。途中で逢うのは珍しいですね」 京太郎「だよな。いつもは昼とかが多いし」 和「そうですね…あ、昨日はハンカチありがとうございました」スッ 京太郎「へ? ハンカチなんて貸したっけ?」 和「くす…忘れたんですか? 膝を擦った時に貸してくれたじゃないですか」 京太郎「絆創膏…そうだっけか…そういえばそんなようなことも…」 和「ふふ、きちんと洗ったので一応血の跡は無いと思います」 京太郎「ああ…変な血じゃないよな?」 和「? 膝の血ですが…少量でしたし、まだ汚れてましたか?」キョトン 京太郎(おかしい) 咲「わ、今日のレディースランチはバナナがついてるんだ」 京太郎(バナナにヨーグルト。こいつらなら絶好のボケアイテムのはず) タコス「京太郎は女子力ビンビンだじぇー」モグモグ 京太郎(なんでこいつら普通に食べてるんだ?) 和「須賀君、箸が進んでいませんけど…」 京太郎(定番すぎて手を出さないのか? 正直気味悪い) 和「…須賀君?」ピトッ 京太郎「ん? ああ、わり、なんだっけ。なんで俺の額に手当ててんの?」 和「いえ…熱は無いみたいですね」 咲「京ちゃん? 具合悪いんなら保健室で休んだ方が」 優希「タコス食え! ありがたく食べかけをくれてやる!」 京太郎「い・ら・ねー。でもありがとな」ナデナデ 優希「ぬわっ! うー…」 咲「わわっ! あう…」 和「あら、私は撫でてくれないんですか?」クスッ 京太郎「へ?」 和「ジョークです。でも体調が悪くなったらすぐに教えてくださいね」 京太郎「あ、ああ…ありがとな」 京太郎「こうか?」カチカチ 和「いえ、他家の捨て牌を見ると上がり牌がほとんどありません」 和「まだ巡目もありますから、こちらを切って待ちを変えましょう」 京太郎「なるほど…でもいいのか? 俺の指導なんかで」 和「四人とも半荘を始めたばかりですから」 和「それに、部員仲間を指導する方が私にとっては大事ですよ?」 京太郎「そっか…ありがとな」ナデナデ 和「あら…お昼の意趣返しですか?」クスクス 京太郎「おう、昼は和が寂しそうだったからなー」 和「そうですね…少し手をお借りしますね」スッ 京太郎「へ?」 和「こっちの方を撫でてみてください」 和「ふふ…三人なら寂しくありませんよ、旦那様?」 和「……もう、反応してください」プクッ 京太郎「あ、ああ…ごめん…」 京太郎(お腹…あったかかったな…)ボケー 京太郎「……」テクテク 咲「京ちゃん? ぼーっとしてどうしたの?」 和「疲れているのかもしれませんね」 優希「それはいかんな! 喜べ京太郎、タコスの半分をお前にやろう!」 京太郎「ああ…わり、今日はちょっと一人で帰るわ」 咲「え、大丈夫?」 京太郎「ああ、また明日な!」 優希「あ…京太郎! 明日は元気になるんだぞー!」 京太郎「おう、まかしとけって」 和「須賀君…」 京太郎「ん…またな」 和「はい…はやく元気になってくださいね」 和「私は、元気な須賀君の方が――」 京太郎「ん……」 目覚まし『朝ー、朝だよー。朝ご飯食べて、学校でイクよー』 京太郎「いつもの咲の声だ…夢?」 和「須賀君、おはようございます」 京太郎「あ、ああ…おはよう」 和「? どうしたんです?」 京太郎「いや…なあ、昨日ハンカチとか貸したっけ?」 和「いえ。ハンカチが必要ですか?」 京太郎「いやそういう訳じゃ…」 和「それなら使って下さい」スッ 和「あ、すみませんこれナプキンでした…使います?」 京太郎「それを俺にどうしろと…」 京太郎「こうか?」カチカチ 和「いえ、他家の捨て牌を見ると上がり牌がほとんどありません」 和「まだ巡目もありますから、こちらを切って待ちを変えましょう」 京太郎「なるほど…でもいいのか? 俺の指導なんかで」 和「四人とも半荘を始めたばかりですから」 和「それに、部員仲間を指導する方が私にとっては大事ですよ?」 京太郎「そっか…ありがとな」ナデナデ 和「あら?」ポカーン 京太郎「あ。す、すまん!」 和「いえ…少し手をお借りしますね」スッ 京太郎「へ?」 和「こっちの方を撫でてみてください」ススス… 京太郎「ヘイヘイ、どこまで手を下ろす気だ」 和「……」 京太郎「……」 和「確かに手では子供はできませんね」グググ… 京太郎「分かってるなら今すぐ手から力を抜きなさい」グググ…
https://w.atwiki.jp/kuizu/pages/2364.html
たのなかいさむ 自作 1968年に放送されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』から 2008年に放送されたアニメ『墓場鬼太郎』までの全ての鬼太郎シリーズで 目玉おやじの声を担当した、2010年1月13日に心筋梗塞で亡くなった声優は誰でしょう? (2011年1月6日 瓦礫 ) タグ:2010年故人 アニメ・特撮 Quizwiki 索引 さ~と