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※このページは管理者である甲子想以外編集不可となっております。 6月24日記入 通りすがりさんより件についてのメールを頂きました。 出来れば、GDPTの友さんからも改めてメールを頂けると嬉しいです。 また、オレンジブルーさんからも今回の件についてのメールを頂きたいと思います。 今後も状況把握に努めます。 物事をうやむやにするのは好きではないので。 進展があればその都度書いていきますが、お次は月曜の夜あるいは火曜日になると思われます。 6月22日記入 状況把握がしきれてないので、推論で書いていく事になると思われます。 私的な事ですが、一応今日は休みなので今日のうちに書きあげれるよう頑張ります。 このページは随時更新します。 情報等があれば是非とも頂きたいです。また、SSがあると大変助かります。 そして、通りすがりさんがまだここを見て頂けると助かるのですが……。 僕は、一面から見た内容だけで物事を判断する気はありません。 まずは、WIKIにおける「通りすがりさん」と「GDPTの友さん」のコメント。そして、「オレンジブルーさん」からの話。それらはあくまでもそれぞれの視点における物であり、絶対的な物ではないと考えます。 マイライフにてマスターをさせて頂き。また、マイライフWIKIの管理をしている身ではありますが、公平な立場で対応させて頂く事を誓います。 まずは「通りすがりさん」宛て。 SSがあり、通りすがりさんの仰る通りの内容でしたら、マイライフでアイテム等の返却をさせて頂きます。 SSが無い場合、その時にいたメンバーの名前を教えて頂き、それぞれの話を聞いた上で対応させて頂きます。 ネット上故に、名前を晒す事にリスクが伴う事は重々承知しておりますが、出来れば名前を教えて頂けると助かります。これについては強制できる事でもありませんので、無理にお願いする気はありません。 下記にメールフォームを作成しました。 情報等があるようでしたら、是非ともそちらかお願いします。 皆様もお気づきだとは思いますが、コメントフォームでは名前を騙る事も出来ますので、信憑性に欠けてしまいます。 ご協力お願い致します。 また、TOPページのコメントをそのままにしておくのもどうかと思いますので、勝手ながらメールフォーム下記に保存させて頂きます。 いい加減眠いので、寝ます。 近いうちにまた更新します。 名前 メールアドレス 内容 あのフレではないあなたには、関係ないのですが(笑)私たちは、6人全員フレで行きましたよ。適当に嘘をつくのをやめてらえませんか!! -- GDPTの友 (2012-06-22 02 01 23) そうですか… よく覚えていませんが夜の11時か12時ごろに6人で行きました!! -- GDPTの友 (2012-06-22 02 00 24) 「マイライフ」の「オレンジブルー」でなければ人違いです。そちらは19日の夜11時後くらいに出発したんです? -- 通りすがり (2012-06-21 23 21 02) 通りすがり 1位の人→「GDUソード」ですかー。私を含め6人PTで行った際、出てません!! それは、多分違う人ではありませんか? フレではないのですね。 -- GDPTの友 (2012-06-21 23 06 40) ちなみにフレではないです -- 通りすがり (2012-06-21 21 14 56) 1位の人の装備(GDUソード)をとる→他の人が問い詰める→オレンジブルー無言→1位の人渋々ウロコ2枚もらって我慢するという流れでしたけど -- 通りすがり (2012-06-21 21 14 23) ↓「…でかなかった」×→「…できなかった」です(笑) -- GDPTの友 (2012-06-20 22 31 25) あの質問には、きちんと答えて下さい!! それに、1位の装備? 「コードしか獲得でかなかった」っと言ってましたが(笑) -- GDPTの友 (2012-06-20 22 28 38) あ~なるほど 6人グルで1位の装備とってったってことか -- 通りすがり (2012-06-20 20 51 48) あっすいません。名無しで(笑) それと、もしかして…オレンジブルーさんのフレですか?←違うと思うけど(笑) -- GDPTの友 (2012-06-20 15 54 04) 通りすがり 何かオレンジブルーさんに文句あるのですか!? GDには行っていましたが、全死はしてないですよ!! それに、GDPTはフレ6人と行っていましたが(笑) -- 名無しさん (2012-06-20 15 51 05) なんかオレンジブルーがGDPTで生存優先PTで全死して1位の人の装備持ってたんですけど・・・wwwそんな人がサブマスでいいのかこのギルドw -- 通りすがり (2012-06-20 00 06 55)
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/124.html
次の日、ルイズは部屋に溢れる陽光の刺激で目を覚ました。 床で寝たせいか、体のあちこちが痛かった。 カーテンは閉めてあったものの、ルイズは部屋に溢れる穏やかな陽光が無性に気に喰わなかった。先にあの使い魔が起きて、カーテンを閉めたようだ。 だが……先に起きたのなら、何故主人である私を起こさないのか。 ルイズはムクリと起き上がり、辺りを見回し、命令不履行のムカつく使い魔を探した。 いた。 優雅に横になって本を読んでいる………私のベッドで。 異常に分厚い本だった。タイトルがチラと見えた。 『おかあさんがいない―――オコォース・アディサァ著』というタイトルだった。子供向けの本なのだろうが、タイトルが少々おかしい気もする。 その脇の机にはワインボトルが置かれていた。 グラスに注がれた液体がユラリと揺れる。 ベッドはもちろんルイズの物だったし、ワインに至っては、彼女がこれまで大切に大切にとってきた上物の逸品だった。 それにその本、どこから持ってきた。 ルイズは身なりを正して叫んだ。 「あああ、アンタ…!!つつつ使い魔のぶ、分際で…!!」 ルイズには怒り狂うと、どもる癖がある。 つまり、どういうことかというと、ルイズは怒り狂っていた。 杖を取り出して、ルイズはDIOに向けた。 般若の形相のルイズはそれはそれは恐ろしいものだったが、DIOはそれをチラとも見ずに、本を読み続けている。 ズカズカとルイズが近づくにつれて、視界の脇に、小さな山が映った。 横になっていたから分からなかったが、ベッドの 側にはこれでもかとばかりに様々な物がうず高く積み上げられていた。 金銀財宝、剣に絵画に壷に本に皿に甲冑に……etc. 石像までデンと置いてあった。 ルイズは目の前が真っ白になった。 ふらふらと後ずさる。 「んな、なななな…何よこれ!?どこから盗ってきたのよ!?」 「学院長室……だったかな。そこの下にある部屋だよ」 DIOは何でもない事のように答えた。 ―――バカやろう、そこは宝物庫だ…!! ルイズは思った。 トリステインの、幾人もの一流のスクウェア・メイジたちが力を合わせて『固定化』の魔法をかけ、一流の教師たちが管理しているはずの、我がトリステイン魔術学院が誇る宝物庫が………。 ルイズは驚くと同時に、恐怖した。 この使い魔に出来ないことなど、ないのではないだろうか。 言葉に詰まって、分けの分からぬうめき声を上げるルイズ。 そんなルイズを尻目に、DIOは続けた。 「図書室にも行ってみたんだが……生憎と文字が分からなくてね。」 言葉は分かるのだが、とそういうDIOだが、ルイズは全く聞いていなかった。 どうしようどうしようと、頭を抱えていた。 「それで、学院長室の下の部屋を覗いてみたんだ。 些か骨が折れたがね……そこで、この本を見つけたんだ。この本の文字は私にも読めるものだ」 あの堅固な封印を、その程度で済ますか…! ルイズはDIOをキッと睨んだ。 が、DIOはどこ吹く風だ。 暖簾に腕押し、ぬかに釘、キュルケに慎み…そんな言葉がルイズの頭に浮かんだ。 「心配するな。ドアはキチンと閉めて来たさ」どうでもよかった。 「それよりも『マスター』、この本は実に興味深いぞ」 さらにどうでもよかったが、エラくお気に召したのか、DIOは本の内容を指でなぞりながら朗読しだした。 形のよい唇が、聞く人を引き込むような声を紡ぎだし、ルイズは思わず耳を傾けた。 「チョコランタンで……ヘンテコピーマン……飛んで……」 ゾワッと、ルイズは鳥肌が立った。 なんだあの言葉は。 なんだ……あの言葉は。まるで一言一言が意味を持っているかのようだった。 なにかの呪文なのだろうか。 ルイズはそこまで考えて、その本が宝物庫にあった事を思い出した。 古今東西、あらゆる秘宝財宝を安置しているというトリステインの宝物庫 だが、中には余りに危険だからこそ、宝物庫に封印されてしまったいわくつきの代物もあると聞いたことがあった。 まさかあれは、その手の類の禁書なのではなかろうか。 ルイズはハッとして、DIOから本を取り上げた。 不思議なことに、その本はルイズでも読むことが出来た。 『地獄門のなかには…』そんなフレーズが目に入り、ルイズは慌てて本を閉じた。 この本は、危険だ。 ルイズは心で理解した。突然本を奪われて、肩をすくめるDIOに言った。 「これは読んじゃダメよ。返しておきなさい。本なら後でいくらでも都合してあげるから」 「『マスター』………」 「ダ メ よ!」 ルイズが力を込めて叫んだ瞬間、ルイズの魔力が再びDIOに流れた。 昨夜よりは流れる量が少なかったので、倒れることはなかったが、ルイズはその吸い取られるような感覚にフラついた。 DIOの左手の甲のルーンがぼぅっと光った。 うむ、とDIOは苦しそうに一言うなった。 その光が収まった後、DIOは渋々…本当に渋々といった感じのため息をついた。 「分かったよ……『マスター』、君の意見を尊重しようじゃあないか」 そう言って、DIOは本を受け取って、部屋を出ていった。 どうやら諦めてくれたようだ。 ホッと一息つくとともに、ルイズはさっきの現象を思い出した。 昨夜も、そんなことがあった気がする…よく覚えていないけど。 考え続けた挙げ句、ルイズは一つの可能性に行き着いた。 ………魔力を流せば、DIOに言うことを聞かせられる、ということなのだろうか…? 「………フ、フフフ…」 そこまで思い立ったルイズは、1人ニヤリと黒い笑顔を作った。 「……フフフフハフハフハフハハハ ハハハハハハハハハハハハハハーー!!!!」 ルイズの高笑いが、いつまでも部屋の中に響いていた。 ベッドの側にある小山の処理のことなど、もはや彼女の頭にはなかった。 数分笑ってから、後悔した。 to be continued…… 17へ
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/3085.html
もしも正義色があるとするならば、皆はどんな色をイメージする? 情熱の朱? 平和の蒼? それとも、もっと他の色? ごめん、少し変な質問をしたね。でも次はもっと変な質問になるかもしれない。 嘘色があるとするならば、どんな色だと思う? ケイオスにやってきて2年と少し。原因は相変わらずサッパリだが、驚くことにこちら生活が割と悪くない。 いくつかのバイトをぱぱーっとこなし、街をふらふらとうろつき、安いマンションに帰って寝る。 この循環過程をひたすら繰り返すだけのなんてことない、生活。 ―――ああ、なんて幸せなのだろう。 僕らの歳だと、話し相手は学校の友人がほとんどだと思う。こちらへ来て僕は学校に通っていないので、確かに友達は少ない。 しかし、バイト先で表面上だけの薄っぺらい交友だが話し相手には困りはしないし、なんなら街で適当な人に声をかけて話し相手を作ってもいい。 そんな幸せな生活を謳歌していた僕、清辿吟だが、最近 大きな変化が訪れたのだ。 従兄のアオ君との再会。 こちら側へ来てアオという青年がやれ世界を救っただの、やれ英雄になっただのとちらほら話は聞いていたのだが、特に気には留めていなかった。 僕が知る、従兄のアオという可能性を考えていなかったから。 彼は地球で事故に遭って意識が戻らず、植物状態であったはず。もちろん回復も見込めなかった。 どうしてそのアオ君がここに?――いや、僕もなぜここへ来たのかわからないのだが――謎は深まるばかりだ。 そんな劇的な変化を遂げた僕の生活が、またひと回り大きな変化を遂げようとしていた。 「いやいや、だからどうしてアナタがここに居るのか、私に分かるように説明してくれと言ってるんです!」 「何度も言うけど、UFOにキャトられたんだって!ほら、キャトルミューティレーションわかるで痛い!」 言葉を言い終わる前に何度目か分からぬ鋭いボディーブローを打たれた。とても痛いがなんとか笑顔はキープ。 「あーっと…ほら、その辺りにしておいたら?葵。ギンも少しやりすぎだよ」 アオ君が疲れたような、呆れたような何とも言えない表情で僕らの仲裁に入る。葵は不満を思い切り顔に出しながら渋々引き、僕はいつもの軽い調子でごめんねと言った。 そう、大きな変化とは清辿葵との出会い。信じられないことにこの女性、アオ君の妹なのだそうだ。 なぜ僕も知らないアオ君の妹が居て、尚且つ僕のことをアオ君と同等のレベルで知っているのか物凄く気になるところだが、説明すると少し長くなるそうなので遠慮しておこう。 「かーっ!やっぱり治らないんですねその嘘吐き症候群!!こう何十回も連発されてはさすがの超お淑やか系天才文学少女(自称)も頭にくるってんですよ!!」 「別いいじゃん?減るもんじゃないし!むしろ僕のユーモ痛い痛い!」 「アナタのユーモアでストレスがマッハですよ!どちくしょう!」 容赦なくがつがつと蹴られた。しかし今回も笑顔はキープ。周りの人から見れば、笑顔を絶やさないことに何かプライドか意地でもあるのかと疑うレベルだろう。 相当頭に血、のぼってるなあ。もう痛いのヤだしそろそろ引いておこう。 「まあまあ落ち着いてって!えーっと、これからよろしくね、葵!」 がるるる、と今にも唸り声が聞こえきそうな威嚇をされている。 そこまでされるとさすがにへこむが、まあ、見ていて少し楽しかったりもするので放置。 と、僕らのくだらないやりとりを傍観していたアオ君が隙をみて話題を差し込む。 「それで、どうなの?体質の方は」 「体質?あー、うーん残念ながら進展ナシ。これ何なんだろうね、本当」 肩を竦めてけらけらと笑う。いい加減、どうにかなって欲しいものだ。 僕の体質は少々特殊で、人の『目を欺く』能力を持っている。我ながら、ぱっと聞かされると結構解り難い能力だ。 具体的に説明すると、『錯覚、誤認識』させる能力。 例えば、周囲の人たちから見た僕はベンチに座っている。 けれどこの時僕が能力を使えば、周囲の人物を僕がベンチに座っていると錯覚、誤認識させたまま、本物の僕は動きまわる事ができるのだ。 また、現状の姿そのままだけではなく、僕が空想した姿に錯覚させることも可能。宇宙人とかね(笑)。 あーまったく、面倒な体質だ。 「……早くコントロール出来るようになるといいね、ギン」 「いやーそんな顔されて言われても困るって。割と楽しんでるし、僕!慣れると面白いんだよねーこの能力」 爽やかに笑いながら踵を返し、玄関へ歩いて行く。 「じゃあ、今日はありがとう!新しい友達、もとい従妹と会えてすっごい楽しかった!」 「その言葉に嘘偽りはないでしょーね!?もう来ないでいいですよバーカ!」 「こちらこそ、来てくれてありがとね。暗いし、気をつけて帰るんだよ」 二人分の別れの挨拶を背中で受け止め、履き難いブーツを履いて僕は夜の街へ繰り出した。 嘘色があるとするならば、どんな色だと思う? 朱でも蒼でもない。 僕はどんな色も淀み、鈍く反照する吟色だと思うんだ。 さあ、帰ろう。また始まるんだ。 今にも泣き叫びたくなるような、幸せな日常が――――。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3709.html
51 :霧の咆哮:2016/08/24(水) 22 56 23 ちょっと今回は長め何で分割に。 大日本企業連合が史実世界にログインしたようです支援ネタ 台詞集その2(霧の咆哮ver) 「まさか、貴様と盃を酌み交わす日が来るとは思わなんだ」 「儂も、そんな日が来るとは考えてなかったわい、王小龍」 「ふん、まぁ、ハレの日だ。細かいところは気にすまい」 「はっ、違いない」 ー第二次リンクス戦争後の慰安旅行にて。気まずい空気ながらも共に盃を傾ける、銀翁(テぺス・V)と王小龍。 最高齢のリンクスにしてオリジナル達の胸中はいかがなものか。 「タンクならばやはり我が有澤製が至高だな」 「それを言われたら戦争だろう。インテリオルのタンクだって負けていない」 「「……あ゛?」」 ー同旅行にて。有澤隆文とスティレット、タンク使い同士の譲れない戦いが始まった。 「そこら編突っ込むと、『どこの重二や軽二が至高なのか』とか、色々飛び火しそうで嫌ですねぇ」 ー困ったように笑うメノ・ルー。 「放っておけメノ。どこぞの目玉焼き戦争じゃないんだ、『何が最高か議論』なんて始めても不毛の極みだろうに」 ーその争いを冷めた目で一刀両断する霞スミカ。因みにスミカは目玉焼きに醤油派、メノはケチャップ派である。 「真改、一芸馳走する」 ー同じように第二次リンクス戦争後の、第一次リンクス戦争あがり組の宴会にて。 酒が入ると、真改は意外とユーモアが浮き出るらしい。 「この集まりでは、メノと離れ離れになるのが残念だ。オリジナル同士の虎鶫夫妻が羨ましい」 愛妻と離れてちょっと寂しそうなローディー。 「くくっ、オリジナル組に俺ら。こうまでリンクスが集まって仲良くやる話しなんて、ほのぼの系やギャグ系でもないと有りえないな。それに当事者として参加出来るなんて、ほんと、愉快愉快」 ー宴会の騒ぎに紛れ、誰にも聞かれないように小さく呟き、嗤うアンノウン。 「あのままアレサに乗っていれば、このような人生は有りえなかったと思うと、感慨深いな」 ーウィスキー片手に、現在と過去を見つめるように、遠い目をするジョシュア・オブライエン。 「温泉は心地良いし、日本のお酒もご飯も美味しー! 和食にも変わり種が結構有るんですね♪」 ーある意味最も純粋に楽しんでいるエイ=プール。 52 :霧の咆哮:2016/08/24(水) 22 59 01 「メノさんやローディーさん達がデビュー時期で分かれて宴会旅行やってるなら、私達もやろう!」 ーメイ・グリンフィールド。先輩リンクス達が集まって楽しんでる話を聞き、自分達もと提案(※1) 「良いね~、じゃあウィンさんやテルミドールさん達にも声かけて来るね~」 ー結構乗り気なルナスカイ(※2) 「意外だね。正直、君は忙しいとかで断ると思ってたよ」 ー渋々と言う表情を隠さないで飲んでいるテルミドールに、物怖じせず話しかけるダイスウーメン。 「失敬な、私とて空気は読む。それに、あの実力は無駄に有る癖に、ぽややんオーラが平時は未だ健在な奴を断るには、少し、な……」 ー最後は言い辛そうにしながらも、本音で語るマクシミリアン・テルミドール。 「あ~、なるほどね」 ー共に飲んでて、納得したように手をポンッと打つ大空流星。 「あの気難しいオッツダルヴァもといテルミドールすら動かす、ルナスカイの嬢ちゃん恐るべし、と言うべきかな」 ー黒ビール片手に素直に言うロイ・ザーランド 「にゃ、にゃんにゃん♪ にゃん、にゃにゃ~ん♪」 「わ、わんわん、わん、わんわわん……」 ー誰かが持ち込んだ宴会道具か。猫耳猫尻尾を付けて、ノリノリで猫真似をするルナスカイ。 一方、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながらも、犬耳犬尻尾を付けて犬真似をするリリウム※2 「なるほど、これが萌えと言う文化か。素晴らしいな」 「そうだな」 ー2人に魅了され、鼻血を垂らすウィスとイェーイ。 「(良いなぁ……抱きしめて撫で撫でしたいなぁ。でも、あたしのキャラじゃないよなぁ)」 ー2人の可愛さから愛でたい気持ちを抱きながら、姉御系キャラの意地から言い出せないフランソワ=ネリス。 「ん~と……えい。どうぞ~」 「えと……どうぞ?」 「」 ーフランソワの物欲しそうな視線に気づいたルナスカイが、メイ達から離れリリウムを連れて、てててっと近づき、ちょこんと上目遣いで頭を寄せた。 リリウムもその行動に首を傾げながらも付き合う。 その愛らしい仕草にハートを貫かれ、言葉も出ないフランソワ。 「あー、もう、我慢出来ない! 2人とも可愛過ぎる! キャラ崩壊上等!」 「きゃ~♪」 「はわわわわわ」 ー周囲の視線も何のその。開き直って存分に愛でるフランソワ※3 わちゃわちゃされて楽しそうなルナスカイと、目を回すリリウム。 「……割と愉快なキャラしてたんだな、あの姉さん」 ー視線の当事者の一人。ダン・モロの独白。 ※1後日、オリジナル組やリンクス戦争あがり組から時期をずらして実施された模様。 ※2この後2人とも滅茶苦茶メイや桜子とかに可愛がられた。 ※3自室で正気に戻った後、それはもう羞恥心でのたうち回ったが、後悔はなかったらしい。 こういう台詞集じゃ、如何せんアナトリアの傭兵や首輪付きはキャラ付けが決まってないから加え辛いな。 パラレルつーことで、多少こちらで設定しても良いかな?どうしよう。 wiki転載は例の如くご自由に。
https://w.atwiki.jp/miyabi733/pages/62.html
もしも正義色があるとするならば、皆はどんな色をイメージする? 情熱の朱? 平和の蒼? それとも、もっと他の色? ごめん、少し変な質問をしたね。でも次はもっと変な質問になるかもしれない。 嘘色があるとするならば、どんな色だと思う? ケイオスにやってきて2年と少し。原因は相変わらずサッパリだが、驚くことにこちら生活が割と悪くない。 いくつかのバイトをぱぱーっとこなし、街をふらふらとうろつき、安いマンションに帰って寝る。 この循環過程をひたすら繰り返すだけのなんてことない、生活。 ―――ああ、なんて幸せなのだろう。 僕らの歳だと、話し相手は学校の友人がほとんどだと思う。こちらへ来て僕は学校に通っていないので、確かに友達は少ない。 しかし、バイト先で表面上だけの薄っぺらい交友だが話し相手には困りはしないし、なんなら街で適当な人に声をかけて話し相手を作ってもいい。 そんな幸せな生活を謳歌していた僕、清辿吟だが、最近 大きな変化が訪れたのだ。 従兄のアオ君との再会。 こちら側へ来てアオという青年がやれ世界を救っただの、やれ英雄になっただのとちらほら話は聞いていたのだが、特に気には留めていなかった。 僕が知る、従兄のアオという可能性を考えていなかったから。 彼は地球で事故に遭って意識が戻らず、植物状態であったはず。もちろん回復も見込めなかった。 どうしてそのアオ君がここに?――いや、僕もなぜここへ来たのかわからないのだが――謎は深まるばかりだ。 そんな劇的な変化を遂げた僕の生活が、またひと回り大きな変化を遂げようとしていた。 「いやいや、だからどうしてアナタがここに居るのか、私に分かるように説明してくれと言ってるんです!」 「何度も言うけど、UFOにキャトられたんだって!ほら、キャトルミューティレーションわかるで痛い!」 言葉を言い終わる前に何度目か分からぬ鋭いボディーブローを打たれた。とても痛いがなんとか笑顔はキープ。 「あーっと…ほら、その辺りにしておいたら?葵。ギンも少しやりすぎだよ」 アオ君が疲れたような、呆れたような何とも言えない表情で僕らの仲裁に入る。葵は不満を思い切り顔に出しながら渋々引き、僕はいつもの軽い調子でごめんねと言った。 そう、大きな変化とは清辿葵との出会い。信じられないことにこの女性、アオ君の妹なのだそうだ。 なぜ僕も知らないアオ君の妹が居て、尚且つ僕のことをアオ君と同等のレベルで知っているのか物凄く気になるところだが、説明すると少し長くなるそうなので遠慮しておこう。 「かーっ!やっぱり治らないんですねその嘘吐き症候群!!こう何十回も連発されてはさすがの超お淑やか系天才文学少女(自称)も頭にくるってんですよ!!」 「別いいじゃん?減るもんじゃないし!むしろ僕のユーモ痛い痛い!」 「アナタのユーモアでストレスがマッハですよ!どちくしょう!」 容赦なくがつがつと蹴られた。しかし今回も笑顔はキープ。周りの人から見れば、笑顔を絶やさないことに何かプライドか意地でもあるのかと疑うレベルだろう。 相当頭に血、のぼってるなあ。もう痛いのヤだしそろそろ引いておこう。 「まあまあ落ち着いてって!えーっと、これからよろしくね、葵!」 がるるる、と今にも唸り声が聞こえきそうな威嚇をされている。 そこまでされるとさすがにへこむが、まあ、見ていて少し楽しかったりもするので放置。 と、僕らのくだらないやりとりを傍観していたアオ君が隙をみて話題を差し込む。 「それで、どうなの?体質の方は」 「体質?あー、うーん残念ながら進展ナシ。これ何なんだろうね、本当」 肩を竦めてけらけらと笑う。いい加減、どうにかなって欲しいものだ。 僕の体質は少々特殊で、人の『目を欺く』能力を持っている。我ながら、ぱっと聞かされると結構解り難い能力だ。 具体的に説明すると、『錯覚、誤認識』させる能力。 例えば、周囲の人たちから見た僕はベンチに座っている。 けれどこの時僕が能力を使えば、周囲の人物を僕がベンチに座っていると錯覚、誤認識させたまま、本物の僕は動きまわる事ができるのだ。 また、現状の姿そのままだけではなく、僕が空想した姿に錯覚させることも可能。宇宙人とかね(笑)。 あーまったく、面倒な体質だ。 「……早くコントロール出来るようになるといいね、ギン」 「いやーそんな顔されて言われても困るって。割と楽しんでるし、僕!慣れると面白いんだよねーこの能力」 爽やかに笑いながら踵を返し、玄関へ歩いて行く。 「じゃあ、今日はありがとう!新しい友達、もとい従妹と会えてすっごい楽しかった!」 「その言葉に嘘偽りはないでしょーね!?もう来ないでいいですよバーカ!」 「こちらこそ、来てくれてありがとね。暗いし、気をつけて帰るんだよ」 二人分の別れの挨拶を背中で受け止め、履き難いブーツを履いて僕は夜の街へ繰り出した。 嘘色があるとするならば、どんな色だと思う? 朱でも蒼でもない。 僕はどんな色も淀み、鈍く反照する吟色だと思うんだ。 さあ、帰ろう。また始まるんだ。 今にも泣き叫びたくなるような、幸せな日常が――――。
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/1540.html
もしも正義色があるとするならば、皆はどんな色をイメージする? 情熱の朱? 平和の蒼? それとも、もっと他の色? ごめん、少し変な質問をしたね。でも次はもっと変な質問になるかもしれない。 嘘色があるとするならば、どんな色だと思う? ケイオスにやってきて2年と少し。原因は相変わらずサッパリだが、驚くことにこちら生活が割と悪くない。 いくつかのバイトをぱぱーっとこなし、街をふらふらとうろつき、安いマンションに帰って寝る。 この循環過程をひたすら繰り返すだけのなんてことない、生活。 ―――ああ、なんて幸せなのだろう。 僕らの歳だと、話し相手は学校の友人がほとんどだと思う。こちらへ来て僕は学校に通っていないので、確かに友達は少ない。 しかし、バイト先で表面上だけの薄っぺらい交友だが話し相手には困りはしないし、なんなら街で適当な人に声をかけて話し相手を作ってもいい。 そんな幸せな生活を謳歌していた僕、清辿吟だが、最近 大きな変化が訪れたのだ。 従兄のアオ君との再会。 こちら側へ来てアオという青年がやれ世界を救っただの、やれ英雄になっただのとちらほら話は聞いていたのだが、特に気には留めていなかった。 僕が知る、従兄のアオという可能性を考えていなかったから。 彼は地球で事故に遭って意識が戻らず、植物状態であったはず。もちろん回復も見込めなかった。 どうしてそのアオ君がここに?――いや、僕もなぜここへ来たのかわからないのだが――謎は深まるばかりだ。 そんな劇的な変化を遂げた僕の生活が、またひと回り大きな変化を遂げようとしていた。 「いやいや、だからどうしてアナタがここに居るのか、私に分かるように説明してくれと言ってるんです!」 「何度も言うけど、UFOにキャトられたんだって!ほら、キャトルミューティレーションわかるで痛い!」 言葉を言い終わる前に何度目か分からぬ鋭いボディーブローを打たれた。とても痛いがなんとか笑顔はキープ。 「あーっと…ほら、その辺りにしておいたら?葵。ギンも少しやりすぎだよ」 アオ君が疲れたような、呆れたような何とも言えない表情で僕らの仲裁に入る。葵は不満を思い切り顔に出しながら渋々引き、僕はいつもの軽い調子でごめんねと言った。 そう、大きな変化とは清辿葵との出会い。信じられないことにこの女性、アオ君の妹なのだそうだ。 なぜ僕も知らないアオ君の妹が居て、尚且つ僕のことをアオ君と同等のレベルで知っているのか物凄く気になるところだが、説明すると少し長くなるそうなので遠慮しておこう。 「かーっ!やっぱり治らないんですねその嘘吐き症候群!!こう何十回も連発されてはさすがの超お淑やか系天才文学少女(自称)も頭にくるってんですよ!!」 「別いいじゃん?減るもんじゃないし!むしろ僕のユーモ痛い痛い!」 「アナタのユーモアでストレスがマッハですよ!どちくしょう!」 容赦なくがつがつと蹴られた。しかし今回も笑顔はキープ。周りの人から見れば、笑顔を絶やさないことに何かプライドか意地でもあるのかと疑うレベルだろう。 相当頭に血、のぼってるなあ。もう痛いのヤだしそろそろ引いておこう。 「まあまあ落ち着いてって!えーっと、これからよろしくね、葵!」 がるるる、と今にも唸り声が聞こえきそうな威嚇をされている。 そこまでされるとさすがにへこむが、まあ、見ていて少し楽しかったりもするので放置。 と、僕らのくだらないやりとりを傍観していたアオ君が隙をみて話題を差し込む。 「それで、どうなの?体質の方は」 「体質?あー、うーん残念ながら進展ナシ。これ何なんだろうね、本当」 肩を竦めてけらけらと笑う。いい加減、どうにかなって欲しいものだ。 僕の体質は少々特殊で、人の『目を欺く』能力を持っている。我ながら、ぱっと聞かされると結構解り難い能力だ。 具体的に説明すると、『錯覚、誤認識』させる能力。 例えば、周囲の人たちから見た僕はベンチに座っている。 けれどこの時僕が能力を使えば、周囲の人物を僕がベンチに座っていると錯覚、誤認識させたまま、本物の僕は動きまわる事ができるのだ。 また、現状の姿そのままだけではなく、僕が空想した姿に錯覚させることも可能。宇宙人とかね(笑)。 あーまったく、面倒な体質だ。 「……早くコントロール出来るようになるといいね、ギン」 「いやーそんな顔されて言われても困るって。割と楽しんでるし、僕!慣れると面白いんだよねーこの能力」 爽やかに笑いながら踵を返し、玄関へ歩いて行く。 「じゃあ、今日はありがとう!新しい友達、もとい従妹と会えてすっごい楽しかった!」 「その言葉に嘘偽りはないでしょーね!?もう来ないでいいですよバーカ!」 「こちらこそ、来てくれてありがとね。暗いし、気をつけて帰るんだよ」 二人分の別れの挨拶を背中で受け止め、履き難いブーツを履いて僕は夜の街へ繰り出した。 嘘色があるとするならば、どんな色だと思う? 朱でも蒼でもない。 僕はどんな色も淀み、鈍く反照する吟色だと思うんだ。 さあ、帰ろう。また始まるんだ。 今にも泣き叫びたくなるような、幸せな日常が――――。
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王隠堂ぼたんには悩みがある。 二、三日前から変な電話がかかってくるのだ。 prrrrrr prrrrrr prrrrr 「はい、もしもし」 「私メリーさん、今」ガチャン これだ。 意味も意図も分からない悪戯電話。夜中にもかかってきたため、ぼたんは寝不足である。 それ自体は携帯電話の電源を切ることで解決したのだが、電源を入れればすぐに携帯が鳴りだす。 これでは友達と連絡もとれない。 prrrrrr prrrrrr prrrrr 「……はい、もしもし」 何度目かの着信にぼたんはうんざりしながら、携帯を耳にあてる。 ぼたんは、そろそろきっぱりと言ってやらなければなるまい、と考えていた。 「私メリーさん、今あなたの後ろn」 「貴女ね、迷惑って言葉知ってます?」 「えっ」 「昼も夜も電話してきて、こっちにも都合があるんですよ?だいたいこの電話番号どこで知ったんですか?ストーカーですか?警察呼びますよ? 貴女、声からしてまだ子供でしょう?電話は玩具じゃないの。こんな事したら、お母さんやお父さんが悲しみますよ。夜中に意味も無く起こされたら、 貴女だって嫌でしょう?だいたい」 「うっっさいわあああぁぁぁ!!」 「後ろにいるって言ってんだから振り向きなさいよ!何なのよ!?いつまでもくどくどと!!」 喚く少女の声にぼたんは渋々という風に、後ろを見る。 蜂蜜色の髪を腰まで揺らせながら、白いワンピースの少女が若干涙目になっていた。 「ハァ……。 それでですね。もし夜中に電話すr」 「まだ続くの!!?」 ぼたんの話は長いとは、彼女の家族の談である。 「だいたい、どうして貴女そんな上から目線なんですか?『うっさい』とか『後ろ向け』とか」 「あなた、私が怖くないの……?」 「何ですか、話を逸らさないでください。」 「私メリーさんよ!?都市伝説よ!?もっとこう、何かあるでしょ!?」 「貴女が都市伝説な事は今は重要ではありません。今は貴女の常識はずれな行動について話をs」 「足は、いらんかねぇ?」 「はい?」「え!?」 二人の会話に介入してきた声の方を向く。 にこやかなお婆さんが大きな風呂敷を背負いながら立っていた。 都市伝説「足売り婆」 すぐにソレだと分かったメリーさんは、すぐに逃げる準備を始めた。 (これ以上この女の長話なんか聞いてらんないわ。婆が襲ってる間におさらばよ。) 「足はいらんかね、お嬢さん達。」 「…………達?」 メリーさんも襲う対象であった。 足売り婆、足はいるかと尋ねてくる都市伝説。 いらないと答えれば足を取られ、いると答えれば、無理矢理足を付けられる。 マイナーなのか、口裂け女のべっ甲飴やポマード、赤い紙青い紙に別の色で答えるような有名な対処法が存在しない都市伝説。 「ちょっと!なんで私にも聞いてんのよ!?同じ都市伝説同士でしょう!?」 「足はいらんかね?」 「私の方を向きながら言うな!!」 「落ち着いてください、メリーさん。こういう場合は契約です。」 「そ、そうね………………て、違うわぁ!!」 「あれ?何か間違いました?」 「契約ってのは都市伝説から人間に持ち掛けるのが話のセオリーでしょ!?なんであなたから契約の話してんのよ!!」 「そういうメタな発言はちょっと……」 「知るかああああ!!」 二人は完全に足売り婆を無視していた。 「足いらんかねぇ…………」 「このままじゃ埒が明かないわ。さっさと契約して終わらせましょう。」 いろいろと諦めてメリーさんはついに投げ出した。 「じゃあ契約ですね。」「ええ、力を貸してもらうわ。」 長い言い争いの果てに、やっと二人は契約した。 「それで、貴女は何ができるの?」 「敵の後ろに瞬間移動できるわ。」 「ありきたりですね。しかも敵を目の前に能力をばらすなんて……」 「あんたが聞いたんでしょうがあぁぁぁぁ!!」 言い争いは終わっていなかったが。 「じゃあ、とりあえず足売り婆の後ろに移動してくださいな。」 「いや、なんでよ!?待ち伏せされるじゃん!!」 「能力をしゃべってしまったのは貴女の責任ですよ?」 「あれ、私のせい!?」 「ほら早く能力使ってください。ほらほら。」 「だー、もー、やけくそだー!!『私メリーさん、今足売り婆の後ろにいるの』!」 突然、メリーさんの姿が消える。ソレと同時に足売り婆は後ろを向き、 「足はいらんかね。」 瞬間移動したメリーさんの足を掴む。 「うわぁ!やっぱ待ち伏せされ」 ドガンッ 「足、いら……」ズガンッ 「貴女、押し売りって知ってます?」ズガッ「迷惑なんですよ」グリッ「いらないっていったら?」グチャッ「取る?」グチ 「日本語って難しいと思いますよ?」ズチャ「でも、それだったら」ガンッ「いるって言った時は何もしない」ニチョ「そういうものでしょう?」 「ス、ス、ススス、ストォォォォォップ!!」 「何ですか、メリーさん」 「何、やってんの……?」 「何って、」 ぼたんの手には、高校生ぐらいの女の子の手より、工具箱の中が似合いそうな、金槌。 足売り婆がメリーさんを襲う為に振り向いた瞬間、ぼたんはソレを足売り婆の頭に振り下ろした。 何度も何度も。足売り婆が死に、光となり消えるまで。 「な、なんで、そんな物持ってんのよ……」 「二、三日前からかかってくる悪戯電話にいらいらしていたから。つい♪」 「あ…………………………そう」 「あ、そうだメリーさん」 「ハ、ハイ!?」 「契約したのですから、これからよろしくお願いしますね?」 「え、えぇ、よろしく……」 自分に使われていたかもしれない金槌を見つめながら、複雑そうにメリーさんは呟いた。 終
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民話「悪魔の剣」4 ~狩人と大熊~ * ○の月××日 聖域各地の民俗学を探求している私は、運よく古くから狩猟を生業としている亜人の部族の女性と知り合った。。 彼女は集落の禁忌をおかしてしまったようで、村八分にされ渋々街へ出てきたという。 そんな彼女は自嘲気味に笑う。 「私、よそ者を集落にいれてしまったのですもの。しかたないわ」 どうやら彼女の部族が暮らす集落は非常に閉鎖的な所らしい。 そんな所の話を聞けるなど滅多にないチャンスだ。 そして、彼女は重い口を開く。 「随分昔はかなり開放的だったというけれど、こうなってしまったのには理由があるらしいの」 「理由・・・ですか」 大変興味深い話なので、手記に記しておこうと思う。 「これはね、私の部族に古くから伝わる話なんだけどね・・・」 「古くから・・・ですか。どれくらい古い時期のものかご存知ですか?」 夜の帳の中、ぽっとランタンに明かりが灯る。 私の目の前の女性はそう呟くと、ごくごく落ち着いた様子で話を始めた。 「そうねぇ・・・大体300年前くらいとは言われているのだけど、詳しいことは解らないわ」 「そうですか」 「なにしろ、噂話というか・・・言い伝えのようなものだしね。でもみんな今でもそれを信じていてね。それで余所者に厳しいのよ」 * その日は大変雨の強い日だったそうです。 部族の女性である若き狩人は、狩りを終え、集落に戻るべく森の中を駆け巡っておりました。 彼女は非常に足が速く、力も強い逞しい女性で、部族内では男も女もみな彼女には到底勝てないほどでした。 そんな時のことです。 雨の森をまるで風のように駆ける彼女の目にふと、何かが倒れているのが入り込んできました。 「・・・あら?なにかしら」 彼女が何かに近寄り、まじまじと見てみると、まるでこの世の人間とは思えないほど美しい美少年がそこに倒れていたのです。 長い黒髪の少年で、体格は華奢。まるで女性のように肌もきめこまやか。 思わず嫉妬をしてしまうほどの容姿の少年に、狩人は一目ぼれをしてしまったのです。 「君、大丈夫!?」 「う・・・うう・・・・・」 少年は衰弱しきった様子で、苦しそうに呻き声をあげています。 どうやらこの森に迷い込んだ旅人のようでした。 「・・・待っててね。今、助けてあげるから」 女性は華奢な少年を担ぎ上げると、集落へ急ぎました。 数日後、降り続いた雨はすっかり止み、あの日森で助けた少年もみるみる内に回復していきました。 少年にどこから来たのかと尋ねてみると、少年は近くの街から逃げてきた迫害された民族の子であるようで、行くあてがないと女性に泣きすがりました。 そんな少年を哀れに思った女性は、集落に少年を匿うことにしたのです。 少年は集落の一員として迎えられ、女性に狩りを教わったり共に笑いあいながら親睦を深めていきました。 その笑顔の奥に、残酷さを隠しながら。 * 数年後のことです。 すっかり恋人同士となった狩人と少年は、婚約の約束をしていました。 おかしなことに、少年はあの雨の日の姿のまま髪も爪も伸びることがありませんでした。 ですが、亜人種の中にはそういった民族もたくさんいることを集落のみなは知っていましたので、特に疑うことはなかったといいます。 「いよいよ明日が婚約の日だね」 「そうね・・・嬉しいわ。それじゃ、今日も狩りにいってくるわね」 そういって口付けを交わす二人。 少年に手を振ると、狩人は狩りへでかけていきました。 狩人の背中を笑顔で見送った少年は、まるで人が変わったように邪悪な笑みを浮かべ、口元を吊り上げるのでした。 そうして、少年は誰にも行く先を告げず森へ入っていったのです。 「今日の獲物はあの大熊ね・・・」 それから少し経って、森を駆け巡っていた狩人が、獲物を発見しました。 大きな黒い大熊です。 少年が作ってくれた弓に矢を番え、女性は大熊を狙います。 凄まじい勢いで放たれた矢は、熊の脳天を貫き、そのまま疾風のように消えていきました。 「やったわ!!」 女性が仕留めた熊に駆け寄ってみると、おかしなことに熊の姿はありません。 「・・・・・あ」 その代わりに、夥しい血の池の中で倒れていたのは、 村で狩人の帰りを待っているはずの少年でした。 少年の変わり果てた姿を見た狩人は、おぼつかない足取りで森の奥へ入り、 高い崖から飛び降り、風となって溶けていったといいます。 その後のことです。 集落付近に大風が吹きすさぶようになり、まるで余所からの侵入者を阻むようになったというのは。 後に彼女の末路を聞かされた集落の呪術師たちが、供物を捧げ彼女の御霊を鎮めると、 この大風はぴたりと止まったといいます。 ですが、再び彼女が悲しまないように、彼女のような人間を生み出さないように。 この集落は余所者にとても厳しくなったそうなのです。 「・・・あぁ、女ってちょろいものだね」 * 当初この手記を手渡された筆者こと私○△は、一連の民話の元となった悪魔「××××」が引き起こした惨劇とは結びつかないだろうと考えていた。 しかし、調査を進めるに当たって、多くの類似性が発見されることとなった。 この逸話の真相は今や不明だが、恐らく彼女も悪魔に人生を狂わされた哀れな犠牲者であると私は考えている。 先にも記したが、このような悲劇を繰り返してはならない。 一人でも多くの人にこの悲劇を知ってほしい。 そこで、私は古くからの友人である民俗学者に手記の写しを貰い、民話の一つとして編集し、掲載したのである。 四話 ~狩人と大熊~ あとがきより 三話に戻る 目次に戻る ページをめくる
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おい上田【おいうえだ】 おイジりを頂く【おいじりをいただく】 大木優紀【おおきゆうき】 黄金のトリオ【おうごんのとりお】 お好み焼き屋【おこのみやきや】 お酒かな?【おさけかな】 お寿司はなんだか楽しいよ【おすしはなんだかたのしいよ】 男の決断【おとこのけつだん】 小野寺ちゃん【おのでらちゃん】 おふくろナイトニッポン【おふくろないとにっぽん】 お前じゃないよお前じゃ。俺だよ俺。【おまえじゃないよおまえじゃ。おれだよおれ。】 お前も螺旋食うのか?【おまえもらせんくうのか?】 思ったね、死のうと【おもったね、しのうと】 俺をイジるな、でも興味は持て【おれをいじるな、でもきょうみはもて】 おしゃれだからねぇ【おしゃれだからねぇ】 オグシオ晋也【おぐしおしんや】 俺がケツだしゃしまいよ【おれがけつだしゃしまいよ】 おい上田【おいうえだ】 上田への呼びかけのひとつ。 おイジりを頂く【おいじりをいただく】 おいしくイジってもらうこと。 大木優紀【おおきゆうき】 テレビ朝アナウンサー。 くりぃむナントカのアシスタントを務めたことから妹分的な扱いになった。 「大木ちゃん」は有田の命名。 上田ファン王決定戦の放送時(#102 2007/08/21)にゲストとして出演した。 放送内で上田のブッコミに対する「なんですかー今のー」という見事なツッコミを披露。 黄金のトリオ【おうごんのとりお】 有田が第128回でハワイ旅行の帰りの飛行機で見たと語っている三つの映画、オールウェイズ三丁目の夕日、フラガール、恋空に出演しているヒロインの堀北真希、蒼井優、新垣結衣のこと。映画を見て、「同じ時代に生きれてよかった」というほど感動し、大号泣している。 ALWAYS 三丁目の夕日 西岸良平の漫画『三丁目の夕日』が原作の2005年11月5日に公開された邦画。出演者は吉岡秀隆、堀北真希など。 フラガール 常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生から成功までの実話を元に描いた2006年9月23日全国公開の日本映画である。出演は松雪泰子、蒼井優など。 恋空 ケータイ小説が原作の2007年11月3日公開された日本映画。主演は新垣結衣と三浦春馬。 お好み焼き屋【おこのみやきや】 上田が彼女を退職・上京させ、お好み焼き屋を開かせて経営が悪化した挙句に別れたというひどい話。 有田は「お好み焼き屋しんや」と言っていたが、上田の説では「しんや」という店名ではないらしい。 お酒かな?【おさけかな】 済々黌ラグビー部顧問の黒瀬先生の発言。 遠征帰りの電車内で酔っ払いに絡まれた有田が黒瀬に助けを求めたことを発端とする。初め黒瀬はスルーしていたが、よねもり先輩からも諭され渋々止めに行くことに。有田はその場を離れさせられ、聞き耳を立てていた。このときの酔っ払いへの第一声が「えーと、お酒かな?」である。 その後結局酔っ払いに飲まされてしまい、黒瀬は「いろんなことがあるね。」と感想を述べた。 お寿司はなんだか楽しいよ【おすしはなんだかたのしいよ】 #99(2007/07/24)の「私とラジオネーム」にて。 京都市左京区のR.N.お寿司が騎乗位に改めようとしたところ、上田が放った言葉。以降「~はなんだか楽しいよ」という形などでたとえてガッテンなどでネタとなっている。 男の決断【おとこのけつだん】 「抜いてください」ともしお願いされたら誰なら抜くか抜かないかをくりぃむしちゅーに聞く1つのコーナー。 上田は最終的に体を許すことになる。 小野寺ちゃん【おのでらちゃん】 日本テレビのアナウンサー小野寺麻衣のこと。読売ジャイアンツ高橋由伸選手と結婚が話題となった。 #36で上田が馴れ馴れしくもちゃん付けで呼んだことを有田に咎められているが #28で有田が上田よりも先に小野寺アナのことを小野寺ちゃんと言っている 。 おふくろナイトニッポン【おふくろないとにっぽん】 節丸D以外は全ておふくろで構成されている。 「上田プロパン、上田かずよ~」「どーも、私です」で始まり麻雀ネタを経由して、有田みちこのボケに上田かずよがブチ切れるというパターン。 お前じゃないよお前じゃ。俺だよ俺。【おまえじゃないよおまえじゃ。おれだよおれ。】 なかむらたいすけ(なせん)がラグビーの試合の時に一年の中村(ブリーフ)に言った名言。 お前も螺旋食うのか?【おまえもらせんくうのか?】 上田が長渕剛と食事に行った際、上田が螺旋状のきゅうり(刺身に添えられていた飾り切りされたもの)を食べたときに長渕が言ったといわれるセリフ。なお、実際には言ってない。 思ったね、死のうと【おもったね、しのうと】 上田がへこむ様な出来事があった時に、度々上田が口にする言葉。 共演者が有田には親しく接するのに上田には冷たかったり、上田がドラマ出演した際 そのあまりのひどい大根役者ぶりを指摘されたときに使用された。 俺をイジるな、でも興味は持て【おれをいじるな、でもきょうみはもて】 たとえてガッテンで上田の心を読むネタが流行ったとき上田が連発していた。 ヴァリエーションとしては「俺を読むな、イジるな、ただ興味を持て」(#104)というのもあったが、ガゼッタ・デロ・ブッコミーノがコーナー化される頃には「俺をイジるな、そして興味も持つな」になった。 おしゃれだからねぇ【おしゃれだからねぇ】 珍妙なファッションセンスを持つ上田を街で見かけたという目撃談を報告するコーナー。 オグシオ晋也【おぐしおしんや】 オリンピックについて、バドミントンのオグシオペアの代わりに上田が扮しコメントを発表した際の名前。他には愛ちゃん晋也(卓球の福原愛)や、星野JAPAN晋也(野球の星野JAPAN)が存在する。 俺がケツだしゃしまいよ【おれがけつだしゃしまいよ】 脱ぎキャラだった上田を象徴する一言。
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【side Chal】 僕たちが正面にしていた大きな扉がゆっくりと開く。 その向こうには、遠目からだけ知っているフィリディアの王の姿。 王は左右に従者を伴い背後に兵士を従えて悠然とした足取りで部屋に足を踏み入れた。 しかしその表情はどこか険しく、やはりここに連れてこられたのはよっぽどのことなのだろうと思う。 周囲の兵が黙礼を捧げるのに、僕も風習に倣い足を一歩引き慇懃に礼の態度で頭を下げる。 別に彼に尊敬の念を抱いているわけでもなければ、敬意を払うわけでもないけれど、それがこの国の王に対する自然な態度だからそれに倣うに過ぎない。 少し離れて隣に立っていた青年も兵に促され渋々膝を折った。 その僕らの前を鷹揚な態度で通り過ぎ、王座に腰掛けると王はやっと口を開いた。 「……面を上げ、名を名乗れ」 王族特有の高慢な言葉に然したる抵抗も覚えずに、頭を垂れたまま僕は名乗る。 「…シャリス・マクレシアと申します。」 「…マクレシア?…そなた、リディア・マクレシアの…」 「はい。甥でございます」 「甥……。」 マクレシア家は魔力の強さで有名で、その当主である叔母の名は王にも残っているらしい。 いや、残っているのはもしかしたら両親の名前の方なのかもしれないけど。 すんなり答えた僕にふむとひとつ頷くとそれ以上言及することはなく、今度は視線を隣に移し青年を見る。 「そなたは?」 「……アッシュ・ディアンと申します。」 一応王だからなのか先ほど兵士に向けてた言葉とは違う丁寧な言葉遣いで答えるが、言外には不服の色が滲み出ている。 それを察してはいるだろうが王はそれにもそれ以上言及せずに、同じようにひとつ頷くと再び僕たち二人に視線を戻した。 「…ここまで呼んだのは他でもない。 そなた達の所有する『雪の結晶』を返還せよ。」 一方的に告げられた言葉に、僕は首を傾げた。 ……『雪の結晶』? 「『雪の結晶』…っていうのは…?」 僕の思考に被さるように、先ほどアッシュ・ディアンと名乗った青年が口を開いた。 「…惚けるではない。我が国を守るはずの魔石だ」 ……お伽話としては聞いたことがある、王族が代々守る魔石があると。 それは意志を持ち、この国を雪で閉ざしこの国を守っているのだ、と。 しかしそんな魔石が実在するなどとは聞いたこともない。 けれど、……もし。 それだけ強い魔石が本当に存在するのだとしたら。 それはあながちお伽話ではないのかもしれない。 しかし、どうしてそれを僕たちが持っている、ということになるのだろう…? 王家に伝わるものならば、常に城で厳重に管理されるはず…。 そう考えてふと袖に隠れて見えなくなっている白い石を思い出す。 …まさか、それが魔石だとでも…? まさか、ありえない。そんな偶然が起こるとは思えない。 そう思いつつも僕はどこかその想像が拭いきれなかった。 そう、偶然ではないのだとしたら…。 この石が現れる前の、光と魔力、そして声。 なんらかの要素や要因が僕と彼を選んでいたのなら。 「……何故、それを僕らが所持していると?」 想像や仮説の域を出ない思考を打ち切って、王へ確認するように口を開く。 「そなた達のおった教会から魔石の気配と魔力を感じた。 それは王族の持つべきもの、その波動を我が違えるわけはない。」 はっきりと言い切られた言葉。 それだけその魔石はこの国の王族と密接な関係があるということだろうか…。 力強く断言された言葉に、知りませんでは通らないことを知る。 この石が王家に伝わる魔石だとするのなら、王の言葉通り王家へと変換するのが筋だろう。 ―――しかし。 「……魔石を返還することは叶いません。」 「なんだと?」 静かに言った僕に、王の声が低くなる。 隠し立てして乗り切れる状況ではないかと諦め、右手を差し出すと周囲に見えるよう袖を捲って手の甲を晒す。 「…この通り、僕の体の一部になっているようなのです。」 「ああ、俺のも同じ状態だ。」 同調するように声を発したアッシュも、レザーグローブを外して手の甲に埋まった石を周囲へ見せる。 それを見た王の顔色は一気に青ざめた。 …否、憤慨に紅くなったのかもしれない。 「…砕けた魔石が人体に宿っただと!」 怒号といっても過言ではない声を張り上げた王は、思わずといった様子で立ち上がり僕たちを睨め付けた。 「そのようです。なので魔石の返還は…、」 「そのような問題ではない!」 叶いません、と重ねるようそう続けようとした僕の言葉を王は興奮した声で遮った。 「…どういう意味だ?」 王の尋常じゃない様子に、首を傾げたアッシュが声を漏らす。 状況が状況だからなのか、思わず漏らした言葉なのか、敬語はとうに消えている。 「…雪の結晶の欠片をその身に宿したものは、禁忌の力を使う! そんな者野放しには出来ん! …その者達を牢に!その者ら明日一番で処刑を命ず!」 憤慨に畏怖を微かに滲ませながら一気に捲くし立てた王の言葉に周囲で控えていた兵が手荒く僕の腕を取ると引き摺るように立ち上がらせた。 このまま牢にでも連れて行かれるのだろう。 事をまだ理解できないからか、尋常でない王の動揺ぶりに逆に冷静になったのか僕は掴まれる腕の痛みすら一瞬忘れた。 アッシュも流石に抵抗しているようだが、戸惑いが抜けないからなのか結局僕同様引き摺られるように引っ立てられた。 ……処刑。 改めて脳内で反芻したその宣告を、僕は不思議とどこか冷静な気持ちで受け止めていた。 next