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特別編 side白糸台 ※京太郎は昔から照と知り合いという設定です。日記発見から中身拝見までの流れは省略します ×月○日 少し前から、尭深さんの影響かお茶に凝っている ここ最近は、尭深さんと闘茶、まぁ、利き茶ともいうけど、とにかくそれをしている 負けた方が帰りにお茶に合うお菓子を奢るという条件でやっていて、お互いに結構真剣だ ここ最近は負けっぱなしで、お菓子を奢るついでに買い物の荷物持ちに付き合わされたり、料理の試食をしたり、いいところがない 今日なんかは部活が終わってから1日付き合うことになり、尭深さんの部屋であれこれやることになった 明日こそ負けないぜ!! 誠子「尭深、料理の試食ってそんなに料理下手じゃないだろ?」 淡「うん!こないだもらった卵焼きとかすっごく美味しかったよ?」 菫「お前、さらっと部屋にまで連れ込んで……」 照「尭深?ちょっと打とっか?」 尭深「何もしてませんよ?お茶飲んで、一緒にゆっくり過ごしただけですよ?」 尭深「……少し胸の露出度が多かったかもしれませんけど」タユン 照「麻雀を楽しもうか」ギュルルルル 菫「ちょっと来い尭深。今のは挑戦と受け取った」
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【11月第3週 平日】 京太郎「照が戻ってくれば後は憩さん、か」 京太郎「確か実家にいるんだよな?」 京太郎「もうすっかり冬っぽくなってきたな……」 京太郎「そういや泉の冬服はどうなってんだろ」 京太郎「冬まであんな恰好だったら風邪引いてもおかしくないよな」 京太郎「うぅ、さむさむ」 霞「おはよう、京太郎くん」 京太郎「霞さんですか……おはようございます」 霞「元気無さそうね、どうしたの?」 京太郎「いや、最近寒くなって来たな、って」 霞「あらそう、てっきり咏ちゃんのことで落ち込んでるのかと思っちゃったわ」 京太郎「咏?どうして咏なんです?」 霞「ほら、咏ちゃん神奈川に帰っちゃったじゃない」 京太郎「……へ?」 霞「土曜日咏ちゃんの家の人が迎えに来たのだけど……そういえば京太郎くんいなかったわね」 京太郎「咏が、神奈川?家の人?」 霞「咏ちゃんから聞いていないの?」 京太郎「いや、そんなことは……」 咏『京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?』 京太郎「……あ」 京太郎(けど、あれはもしもの話じゃないのか?) 霞「咏ちゃんの家、厳しいらしくて地元の高校に通わなくちゃいけないんだって」 霞「今までは咏ちゃんの我儘でここまで来てたらしいけど、大会も終わって何もすることが無いだろうからって」 京太郎「な、なんで……」 京太郎「せっかく照が戻ってくるって言うのに……また」 咏が清々荘からいなくなりました キーンコーンカーンコーン 京太郎「……はぁ」 京太郎「どうして急にいなくなるんだよ……」 昼 京太郎「実験長引きすぎだろ……」 京太郎「もう昼休みも少ねえし……」 京太郎(……咏のことが気になるな) 京太郎(メールでもしておくか?) 京太郎(…………) 京太郎(いや、直接電話しよう) prrrr prrrr 京太郎(出てくれるか……?) prrrr prr 咏『……はい』 京太郎「咏っ!咏なのか!?」 咏『うん、そうだよ』 咏『ってか耳に痛いから静かにしろ』 京太郎「う……ごめん」 咏『で、どうしたん?』 京太郎「ああ……お前、なんでいなくなったんだ?」 咏『ん……』 京太郎「別に話せないことなら無理にでもとは言わない」 京太郎「けど、俺だって何も知らないでお前――咏にいなくなられるのは嫌なんだ」 咏『…………』 キーンコーンカーンコーン 京太郎「あっ、わりぃ!もうすぐ授業だから、じゃあな!」 京太郎「またあとで連絡すると思う!」ピッ プーッ プーッ 咏「……はぁ」 キーンコーンカーンコーン 咏「私も、早く戻んないとねぃ」 京太郎「さーてと、放課後か」 京太郎「いつもなら咏と部活に行ったりするんだけど……」 放課後 憩「あ、京太郎くんが二番乗りやなー」 憩「エイちゃんと郁乃さんは遅れるって」 京太郎「霞さんは……会議でしたっけ?」 憩「せやね、ほな二人で待ってよか」 京太郎「そうしましょうか」 霞「あら、もうみんな揃ってるのね」 京太郎「はい、これで全員ですね」 郁乃「今日はどうしよか~?」 エイスリン「キョウタロートウツ!」 憩「ウチもそれがええですーぅ」 霞「じゃあ今日は四人で打って一人が見学、でいいわね」 京太郎「その一人はどうやって決めるんですか?」 憩「くじとかでええんやない?」 郁乃「逆王様ゲームやな~」 郁乃「王様誰~?」 京太郎「あ……俺、です」 エイスリン「エー」ブー 憩「えー」ブー 郁乃「え~」ブー 京太郎「三人して何すかそのリアクション」 霞「まあまあ、それじゃあ始めましょうか」 憩「ツモ、1000・2000!」 憩「ウチの勝ちや!」 郁乃「うぅ~やられてもうた~」 エイスリン「ラス……」 霞「憩ちゃん、強くなったわね」 憩「そういうほどやないですーぅ」 郁乃「勝った憩ちゃんには京太郎くんからのご褒美やな~」 京太郎「えっ、俺ですか!?」 郁乃「せやから言うたやろ~逆王様ゲームって~」 霞「郁乃ちゃんはそういうの飽きないのね……」 京太郎「えぇぇ、じゃあ……」 京太郎「足裏マッサージ……とか?」 霞「京太郎くんはマッサージとか得意なの?」 京太郎「ええ、まあ母とかにもよくやらされましたし、照や咲たちにだってやってましたよ」 エイスリン「カ、カタコッタナー」チラッチラッ 京太郎「今度やりましょうか?」 エイスリン「ウン!」パァァ 憩「……京太郎くん?ほんまにやるん?」 京太郎「俺からのご褒美ですからね、やりますよ」 京太郎「それとも……嫌、ですか?」 憩「ううん!そんなことあらへんから!」 憩「えっと、お願いします……」スルッ 京太郎(白のニーハイ……)ゴクリ 京太郎(ここの制服ナース服っぽいから白靴下の人が多いんだよな……) 京太郎(ただ憩さんのはその中でも格別) 憩「は、はやくしてぇーな」 京太郎(むしゃぶりつきたいほどの白!引き締まった脚!) 京太郎(数分前の俺にお礼をしたい気分だ!) 京太郎「始めますね、っと」ギュッ 京太郎「ふぅ……終わり、です」 憩「はぁ……はぁ……」トローン 霞「なんでマッサージで息が荒くなるのかしら……?」 郁乃「気持ちよさそうやったな~」 エイスリン「ツギハカツ!」 憩「京太郎くん、っにぃ、メチャクチャにされてもうたぁ……っ」トローン 京太郎「そう言うと俺がゲス野郎みたいじゃないですか!」 エイスリン「キョウタロー、ゴウカンマ!」 京太郎「しませんから!」 夕 京太郎「……よし!」 京太郎「掃除終了!あとは鍵を返していくだけだな」 京太郎「今日は買い物して帰るか」 京太郎「久しぶりに来たなー、ここ」 怜「あ、京くんやん」 京太郎「怜さんが本屋なんて意外ですね」 怜「これでも結構文学少女なんやで?私」 怜「病院行くときはいっつもお世話になっとるし」 怜「京くんはどんなの買うとるん?」 京太郎「えっと、俺はですね……」 お品書き 1.牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 2.牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 3.小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 4.戒能良子のものまね王!…2800円 5.迫り来る怒涛の修羅場…2000円 6.女性を落とす40の方法…1000円 7.ライトノベル…600円 8.小説…600円 京太郎「これですね」つ『小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!』 怜「へぇー、勉強熱心なんやな」 京太郎「そういう怜さんは何を買うんですか?」 怜「私は……これやな」 京太郎「ああ、ラノベですか」 怜「まあ読みやすいからな、短編小説とかも好きなんやけど、最近はこれや」トントン 京太郎「可愛い女の子とか多いですもんね、良い目の保養ですよ」 怜「目の保養て……まあそうなんやけどな」 京太郎「良いですよね、ラノベの主人公って、可愛い女の子と知り合えてイチャコラしたりできて」 怜「そういうのばっかでもないんやけど……例えばこれとか」 怜(というか、それ、京くんが言えることやないやろ) 怜「一見ほのぼの系に見えるけど、主人公女の子に殺されとるやろ?」 京太郎「うわ……ほんとだ」 怜「この主人公は結構かっこよくて好きやな、一直線やし、頼もしいし」 京太郎「へぇ、面白そうですね」 怜「せやろー、あとこれはなー……」ペラペラ 京太郎「立ちっぱなしであんなに話を聞かされるとか……」 京太郎「怜さんが楽しそうだったからいいけどさ」 京太郎「あー、そろそろ掛布団出さないと……」ゴロゴロ 京太郎「でもめんどくさいな……ってかあの押し入れ大丈夫かな……」ゴロゴロ 押し入れ「」ギッシリ 京太郎「うーん……何もすることないしメールでも出そ」ゴロゴロ 京太郎「誰に出そうかなー」ゴロゴロ 京太郎「良子さんでいっかー」ゴロゴロ 京太郎「そういや本屋に良子さんの本があったような気がするな、何だったんだあれ」 京太郎『本書いてましたけどあの本って何ですか?すごい気になりましたよ』 京太郎「送信っと」ピッ 京太郎「ま、流石に中までは読まなかったけど」 ヴーッ ヴーッ 良子『あれは私なりの麻雀教本なんだが』 良子『もしかして買ってしまった、のか?』 京太郎「題名だけだとギャグ本にしか見えないんだけど……」 京太郎『買ってませんよ』 京太郎『というか題名もうちょい考えましょうよ』 京太郎『あれじゃ教本だなんてわかりませんよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『うん、そうだよね』 良子『売上もよくないみたいだし……』 良子『瑞原プロとか小鍛治プロのは良いらしいけど』 良子『やっぱり人気無いのかな……』 京太郎「……買ってあげればよかったな」 京太郎『大丈夫ですよ!少なくとも俺だけは応援してますから!』 京太郎『良子さんの友だち兼ファン、それが俺ですから!』ピッ 京太郎「もっと自分に自信を持てばいいのに」 ヴーッ ヴーッ 良子『そうか』 良子『ありがとう、京太郎』 良子『私も京太郎を応援してるよ』 良子『そろそろミーティングの時間だから失礼するね』 京太郎「お疲れ様です、っと」 京太郎「はぁー、もう寝るかー」ダラダラ 良子の好感度がぐぐーんと上がった! 【11月第3週 平日】終 京太郎「最近は一週間経つのが早くなってる気がする」 京太郎「あんまり行事とかないから、平和でいいんだけど」 京太郎「それにしても……」 京太郎「この前本買っちゃったから金が無いんだよな」 京太郎「バイトに行こう」 【雀荘】 京太郎「いやー由子さんとバイトするのも久しぶりな気がしますね、なんか悪い気もします」 由子「京ちゃんは最近頑張ってたから仕方ないのよー」 おっさま「今日働いてくれれば問題なしやで、客寄せにも使えるしな」 おっさま「あ、あと今日から新しい子が来るで」 京太郎「新しい人、ですか?」 おっさま「多分二人とも知っとると思うで」 カランコロン おっさま「ほら、来たみたいやで」 エイスリン「ヨロシクオネガイシマス!」ペッコリン 由子「よろしくなのよー」 おっさま「よろしくなー」 京太郎「エイスリンさんが接客……ですか?」 エイスリン「シャカイベンキョー!」 おっさま「ファミレスで働いとるわけやないし、大丈夫やろ」 京太郎「確かにそれもそうですけど……」 エイスリン「……キョウタロー……イヤ?」ウルウル 京太郎「い、嫌じゃないですよ!むしろエイスリンさんが働けるまでに成長したことが嬉しいんです」 エイスリン「…………?」 エイスリン「ワカラナイケド、ワカッタ!」ニコッ 京太郎(本当に大丈夫なんだろうか) 京太郎「エイスリンさん、おしぼり頼めますか?」 エイスリン「ハイ!」 由子「良く働いてくれてるみたいなのよー」 京太郎「ですねー」 京太郎「ってか今更なんですけど、俺たちみんな金髪ですよね」 由子「確かにそうやけども、柄悪いようには見えないのよー」 京太郎「エイスリンさんも由子さんも綺麗ですもんね、羨ましいですよ」 由子「綺麗……やろか?」 カランコロン 竜華「た、頼……」カァァ 郁乃「頼も~!」 雅枝「頼もー……」 由子「洋榎のおばさんに、清水谷さんに……」 エイスリン「イクノ?」 京太郎「何やってんですかアンタら」 郁乃「ちょ~っと罰ゲームでな~」 竜華「雀荘破りに来ました……」カァァ 雅枝「いざ尋常に勝負や!」 京太郎「雀荘破りって……どうします、店長」 おっさま「須賀ちゃんやったら負けへんやろうから頼むわ」 京太郎「うわぁ、面倒くせぇ……」 京太郎 98+200+35+30=363 竜華 76+124+25-15=210 郁乃 66+127+60=253 雅枝 51+200+90=341 京太郎「ロン、1300で俺の逃げ切りっすね」 郁乃「雀荘破り、ならず~!」 雅枝「あ……あぁぁぁ……」ガクガク 竜華「そんな……嘘や……嘘や……」カタカタ 京太郎「郁乃さん、何したんですか?」ヒソヒソ 郁乃「実はな~」ヒソヒソ 竜華『ウチがラス……』 雅枝『清水谷、もうすぐ大学でドラフトもある言うんにそんなんでええんか?』 雅枝『常にトップを目指すのが千里山麻雀部や』 郁乃『へぇ~、トップ目指すってことは、監督は負けへん言うことですね~?』 雅枝『まあそういうことや』 郁乃『ほな次の半荘で私が勝ったら言うこと聞いてもらいますわ~』 雅枝『上等や、勝ったる』 京太郎「それで勝って二人をここへ連行してきた、と」ヒソヒソ 郁乃「ここでも勝てへんかったら一日バニーで過ごすってゲームなんや」ヒソヒソ 京太郎(雅枝さんと竜華さんのバニー……)ゴクリ 京太郎(ってそうじゃなくて!) 京太郎「郁乃さん、そういうのは流石にやめた方がいいと思いますよ」 雅枝(せやせや!) 京太郎「いくら罰ゲームだからって人の嫌がることをするのは」 竜華(言ったれ言ったれ!) 郁乃「でもつまらへんも~ん」 京太郎「今度暇なときに俺が遊びますから、ね?」 郁乃「むぅ……」 郁乃「約束……やで?」 京太郎「勿論です」 竜華「京くんのおかげで助かったわ!」 雅枝「ほんまおおきにな」 京太郎「俺も何回かやられましたからね、気持ちはわかりますよ」 雅枝「ほなそろそろ帰ろか」 竜華「ありがとうございましたー!」 京太郎「疲れたぁ……」 エイスリン「オシゴト、タノシイ!」 京太郎「それは何よりです……」 由子「二人ともよく頑張ってくれてるのよー」 京太郎「そうですか?ありがとうございます」 エイスリン「キョウタロー、コレ!」つ|由子と京太郎とエイスリンと客が笑っている絵| 京太郎「これは……ここの絵、ですか」 エイスリン「!」コクッコクッ 由子「わぁ、上手に描けてるのよー」 京太郎「あの仕事中にこんなのを描けるなんてすごいっすね」 エイスリン「ゴゴモ、ガンバル!」ニコッ 京太郎(癒されるなぁ……) カランコロン 京太郎「いらっしゃいませ……ん?」 サングラス「半荘一回お願いします」 京太郎(この人……ってかこの格好どっかで見たような……) 京太郎「…………」チラッ サングラス「」バイーン 京太郎「」ブフォッ サングラス「あ、あのー、どうかしました……」 京太郎(衣服に包まれたこの豊かな胸部、そしてサングラス越しに見えるつぶらな瞳は……) サングラス「…………あ」 京太郎「瑞原プロ……どうしてこんなところに」 はやり「ち、ちょっと暇つぶしに寄っただけだから!別にお小遣い稼ぎに来たわけじゃないんだから!」 京太郎「はぁ、そうですか、じゃあノーレートでいいっすね」 はやり「はーい……」シュン 京太郎 57+200+35+30=322 はやり 87+200+60-30=317 由子 71+120+15=206 エイスリン 31+105+15=151 はやり「オーラスだけど……このサングラスさえ外せば勝てる気がしますっ☆」 京太郎「ダメですよ、雑誌に撮られたりしたらどうするんですか」ヒソヒソ はやり「うぅ……でもぉ……」 京太郎「プロ雀士が雀荘に入ったなんて記事が出回ったりしたら」ヒソヒソ はやり「須賀くんに勝ちたいよぉ……」ウルウル 京太郎「その気持ちはわかりましたから、早く牌捨ててくださいよ」 はやり「はい」トン 京太郎「ロン、1300です」 はやり「ええっ!?酷くない!?」 エイスリン「」チーン 由子「エイスリンちゃん、元気出すのよー」 はやり「プロなのに、私だってプロなのに……」ウジウジ 由子「プロ……?」ジーッ 京太郎「あっ」 由子「そう言われてみれば……」ジーッ はやり「あうあうあう」アセアセ エイスリン「ミズハラプロ!」 京太郎「ストーップ!」 由子「やっぱり瑞原プロなのよー」 はやり(ばれちゃった……どうしよう……)チラッ 京太郎(任せてください)チラッ 京太郎「由子さん、エイスリンさん、たとえプロであってもお客さんはお客さんなんですから」 京太郎「なるべくこのことは内密にしましょう」 由子「それもそうなのよー」 エイスリン「ワカッタ!」 はやり「それじゃあまたね!」 はやり「須賀くん、今度は負けないゾ☆」 京太郎「またのご来店をおまちしておりまーす」 はやり「あれっ、なんか冷たい!?」 由子(瑞原プロとまで知り合いなんて……) エイスリン(キョウタロー、ワカラナイ……!) 由子「今日はお疲れ様、なのよー」 エイスリン「オツカレサマデシタ!」 京太郎「お疲れ様でしたー」 由子「京ちゃんがいると仕事が楽なのよー」 京太郎「そうですか?」 由子「力仕事も楽々やし、お茶もおいしいし、文句なしなのよー」 エイスリン「ジマン!」エッヘン 京太郎「なんでエイスリンさんが胸張るんですか」 エイスリン「キョウタローモfamilyダカラ!」ニコッ 京太郎「ファミリーですか……なんか嬉しいですね」 由子「見てるこっちは、微笑ましいのよー」 おっさま「はいはい三人ともー、今日のバイト代やでー」 夕 京太郎「ただいまー」 京太郎「って誰もいないよな」 京太郎「麻雀は……したし、疲れたから……」 京太郎「勉強しよ」 郁乃「京太郎く~ん、おる~?」 京太郎「いますよー」 郁乃「ん~?何しとったん~?」 京太郎「勉強ですよ、俺真面目なんで」 京太郎「そうだ、郁乃さんも一緒に勉強しませんか?」 郁乃「私は強すぎてニューゲームしとるみたいな感じやからな~、まあええで~」 京太郎「よっし!ありがとうございます、郁乃さん!」ニギッ←郁乃の手を取る 郁乃「えっ、きょっきょっ京太郎くん!手、手が~!」 京太郎「いやー郁乃さんがいるとは有り難いですよ!」ニギッ 郁乃「も~離して~!!」 京太郎「えーっと、アッカド王国のサルゴン一世は……」カキカキ 郁乃「あっ、ここは裏話でこんな話が……」ズイッ 京太郎「……へぇ、そんなことが」カキカキ 郁乃「どや~すごいやろ~」チラッ 京太郎「…………」カキカキ 郁乃「」キュン 郁乃(なんやろ……今の京太郎くん、グッと来た) 郁乃(いつもとは違う感じ……) 京太郎(流石は郁乃さん、わかりやすいし、面白いなー) 夜 郁乃「晩ごはんも貰っておおきに~そろそろ帰るわ~」 京太郎「どうせですしお菓子でも食べていきませんか?」 郁乃「お菓子?」 京太郎「プロ麻雀せんべいなんですけど、買いすぎちゃって……たはは」 郁乃「そっか~ほな私も食べるわ~」 京太郎「食べながらゲームとかしますか?」 郁乃「う~ん、駄弁るだけでええわ~」 京太郎「何がでっるかな~♪」ピリッ 京太郎「およ?二枚入ってるみたいですね」 郁乃「それたま~にあるらしいで~ホロレア当てるより難しいらしいけど」 京太郎「おお!俺ってラッキーボーイ?」 京太郎「して、その中身は……」 |小鍛治健夜| |藤田靖子| 京太郎「お、おう……」 郁乃「あ~小鍛治プロや~ん」 京太郎「小鍛治プロ……国内無敗、でしたよね」 京太郎「なんでこんな服なんでしょうか……」 郁乃「さあ~?ようわからんわ~」ポリポリ 京太郎「あ、郁乃さん、食べかすついてますよ」ヒョイ 郁乃「え……」 京太郎「せんべいっていうのもたまにはありですね」ペロッ 郁乃「///」プシュー 京太郎「?どうかしました?」 郁乃(私の口の……あわぁわわ)カァァ 京太郎「郁乃さん?おーい、郁乃さーん」 夜 京太郎「チューボー○すよ!までまだ時間あるから……どうやって暇潰そう」 京太郎「……誰かとメールしよっかな」 京太郎「こんな時間でも付き合ってくれそうなのは……咏くらいしかいないか」 京太郎「何て送ろう?」 京太郎『やっほー 背伸びた? 実はこの前背伸ばす方法聞いたんだけど』 京太郎「ちょっとからかってみるかな、くくく」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「ん?いつもより早いな……どれどれ」 咏『へー、どうせ当てになんないだろうけど しょうがねえから聞いてやるよ』 京太郎「お、予想通り乗り気だ」 京太郎『なんかなるべく服とか着ないでやった方が効果あるらしいんだけど まず 京太郎『脳天にシリコーンを埋め込みます』 京太郎「これで身長稼いでる人のうわさを聞いたんだよなー」 京太郎「思いっきりばれるだろうけど、送信」ピッ ヴーッ ヴーッ 咏『あんさぁ……』 咏『嘘つくなら、もっといい嘘吐けよな』 咏『せっかくパンイチでやら』 京太郎「?何で途切れてんだ?」 京太郎「ってかパンイチか……」ポワンポワンポワン 咏『バッ!何こっち見てんだよ!』 咏『……いいじゃんか、白だけでも』 京太郎「…………」 京太郎「何も感じねえ……」 京太郎「一応返しとくか」 京太郎『牛乳飲んできのこ食べてりゃいいらしいぜ あ、俺?俺はいつの間にかこんな身長になってたぜ 牛乳とかあんま飲んでねえけど』 京太郎「……っと」ピッ 京太郎「牛乳よりかはお茶とかの方が好きなんだよな」 ヴーッ ヴーッ 咏『何だよ腹立つ腹立つ! いいぜ!牛乳飲んでお前よりおっきくなってやるかんな! 今度会ったときは頭なでなでしてやるよ! んじゃ、おやすみ』 京太郎「いや……無理だろ現実的に」 京太郎『あっはい、期待してますねー おやすみ』 京太郎「あっちでも元気みたいだし、良かった良かった」 京太郎「まだ時間あるし、他の人にも送ってみよ」 京太郎「弘世さんならまだ起きてそうだな」 京太郎「ダメ元で話せるかな?」 京太郎「文面は……」 京太郎『こんばんは、まだ起きてますか?』 京太郎「寝てるかもしれないし……このくらいでいいか」ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『一体何の用だ?』 京太郎『用と言う用は無いんですけど そっちの麻雀部はどんな感じですか? 引退とかはもうしてるんですか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『私たちはあと一週間ほどで引退だよ そっちの部長は荒川だから引き継ぎとかは楽なんだろうな』 京太郎『こっちは三年生がいなくなったら三麻くらいしかできなくなっちゃいますよ…… 淡とかこっちに来てくれればいいんですけど』ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『それもそうだな だが淡はやらんぞ、来年の中心戦力なんだ そういえば、来週から照が世話になるな やはりあいつは君といると楽しそうに見える。この間は君の話に何時間つき合わされたことか…… 照をよろしく頼むよ、それではおやすみ』 京太郎「何話したんだあいつ……」 京太郎『はい、お任せあれ! おやすみなさい』 京太郎「……もうすぐ、照が帰って来るのか」 京太郎「段々いつも通りになってきた感じだな」 咏の好感度がぐぐぐーんと上がった! 菫の好感度が上がった! 【11月第3週 休日】終 照母「じゃあ元気でね!照!」 照「母さんも、父さんと仲直りしてよ」 照母「も、って何よも、って!」 照母「あんなきのこ男、こっちから御免よ!」 照(なんでお菓子のことでそんなに喧嘩してるんだろう……) 照母「男と女の壁を越えても起こる争いってものがあるのよ!じゃあね!」 ブロロロロロ 照「……ふぅ」 照「ここに来るのも、久しぶり」 照「ただいま」 照が清々荘に戻ってきました! 【11月第4週 平日】 京太郎「ふぁあぁ……」 京太郎「布団あったけえ……出たくねえ……」 京太郎「秋はこれだから困るんだよな……」 京太郎「また信号赤か……幸先悪いな」 照「」トテトテ 京太郎「…………」 照「…………」 京太郎「…………」 照「…………」 京太郎「照!?」 照「反応遅くない?」 京太郎「ちょっと、信じられなくってさ」 京太郎「三か月前までは当たり前だったんだけど、おかしいよな」 京太郎「またこれから頑張ろうな」 照「うん。よろしくね、京」 京太郎(照が清々荘に戻ってきた、けど) 京太郎(まだ憩さんと咏は連れ帰られたままだ) 京太郎(それも、俺の知らない間に……) 京太郎(どうすればあの二人は……) 照「京?どうかしたの?」 京太郎「ん?ああ……」 京太郎(照なら、何か知ってるかもしれない) 京太郎(今聞いておこう) 京太郎「憩さんのこと、なんだけどさ――――」 照「なるほど、憩は荒川病院に帰っちゃったのか」 京太郎「どうすれば戻って来てくれるかな?」 照「…………」 照「憩のお父さんは憩を医者にしたがってる、でも憩は看護師さんになりたいって言ってた」 照「あと、お父さんといると麻雀がつまらない、って言ってた」 京太郎「麻雀が?」 照「よくわからないけど、嫌なんだって」 京太郎「確かに、わかんねえな……」 照「憩に会いにご実家まで行ってみるのも、手段の一つだと思う」 照「そこで何があるのか確かめてみるといいかも」 京太郎「突入か……わかった、試してみるよ」 照「頑張ろうね」 京太郎「おう!」 昼 京太郎「やっと昼休みかぁ……はぁ」 和「須賀君、宮永さんが呼んでますよ」 京太郎「え?」 照「」フリフリ 京太郎「?ちょっと待ってろー」 和(やはり似ていますね)フム 京太郎「お待たせ、照は購買だったよな?」 照「買って来たからだいじょうぶ」 京太郎「そっか、じゃあ中庭行こうぜ」 照「えっ」 京太郎「何かダメなのか?」 照「あ……いや……///」 京太郎「?」 キャッキャウフフ キャッキャウフフ イチャイチャイチャイチャ 京太郎「」カァァ 照「」カァァ 照「こんなところに誘うなんて……京、大胆」カァァ 京太郎(ここの雰囲気忘れてたぁぁぁぁー!!) 京太郎(廊下から中庭見てる人からもジロジロ見られてた……) 京太郎(くっそ恥ずかしい……) 「あー12月の中旬期末試験だからー頑張れお前らー」 京太郎「12月の中旬ってことは……」 和「あと二週間くらいということですよ」 京太郎「なん……だと……」 京太郎「いいや、部活行こー」 和(本当に大丈夫なのでしょうか……) 京太郎「ちはーっす!」 エイスリン「キョウタロー、オハヨウ!」 憩「京太郎くん遅いでー」 照「遅い、罰金」 霞「それじゃあ今日も始めましょうか」 郁乃「照ちゃんもおることやしな~」 京太郎「馴染むの早いな」 部活動 京太郎「今日はどう割り振りますか?」 霞「三麻を二つか、四人で打って二人は見学とか……かしら?」 照「私は打ちたい」 憩「ウチも久しぶりに照ちゃんと打ちたいですーぅ!」 エイスリン「ワタシモ!」 郁乃「ほな今日もくじ引きで決めるで~!」 照「むぅ……」 郁乃「私と照ちゃんが抜けるな~」 京太郎「この面子ですか……」 エイスリン「ゼッタイカツ!」 憩「負けへんでー」 霞「よろしくね」 京太郎 36+200+35=271 エイスリン 87+105+15=207 憩 60+142+90=292 霞 67+182+40=289 エイスリン「アウゥ……」 京太郎「全然届かねえ……」 憩「ウチの勝ちやね」 霞「もう少しだったんだけどねぇ」 郁乃「ほな今日は~罰ゲームでもしてもらおかな~」 エイスリン「バツゲーム……?」 郁乃「負けた二人、京太郎くんとエイちゃんには~」 郁乃「ポッキーゲームをやってもらおかな~?」 照「…………は?」 エイスリン「pocky game?」ハテ? 京太郎「ポッキーゲームって、あのポッキーゲームですか?」 郁乃「せやで~、二人で一本のポッキーを齧るんや~」 エイスリン「??」 霞「罰ゲームと言うよりはむしろご褒美じゃないのかしら……」 憩「ウチが負ければ良かった……」ボソッ 郁乃「ほなやってもらおか~」 照「京、無理しないでいい」 京太郎(くくっ、まさかこんなタイミングで我が世の春が来るとは思わなんだ……)ニヘラ 照(京のこの笑顔は、いやらしいことを考えてるときの顔……!!)キュピーン 京太郎「郁乃さんもそう言ってることですし、やりましょうか!」ニヘラ 憩「…………」ジトッ 霞「…………」ジトッ 照「…………」ジトッ 京太郎「な、なんですかその目は!」 照「別に……」プイッ 憩「京太郎くん、エイちゃんに何かしたらわかっとるよねーぇ?」ニコッ 霞「さて、できるものなら見せてもらいましょうか?」ニコッ 京太郎(ぐっ、何だこの威圧感は……!) エイスリン「」トントン 京太郎「はい?」 エイスリン「ひょうはおー、ひよ?」ニコッ←ポッキーを咥えながら 京太郎(何だこの天使…………) 京太郎「」ハム エイスリン「ンッ……」 京太郎(ここは一気に攻めてエイスリンさんの唇を……)チラッ エイスリン「?」 京太郎(うぉぉ、ちっちぇえ!) 郁乃「よ~い、スタート!」 エイスリン「……」ポリッ 京太郎「……」ポリポリ エイスリン「……」チラッ 京太郎「……」チラッ エイスリン「」カァァ 京太郎(そう、これこそがポッキーゲームの醍醐味) 京太郎(超至近距離で見つめ合い、迫る!) 京太郎(そしてこのまま……!)ポリポリポリポリ!!! エイスリン「!」ビクッ 京太郎(あと二口!)ポリポリポリポリポリ!!! エイスリン「!?」 京太郎(父さん、俺、男になるよ……) ギュルルルルルルルルルル!!!!!! 京太郎(何の音だ?) [ ____\ \ { \ __> .. \ . \ }\ \ ... \ . \ \ , , /\ \ .. \ l \ \ \ヽ/⌒7 ′ ′ , | li\ / -‐/ ̄ ̄ ̄/ ̄\ \} }\ \ } ∨ / ∧ , ′ /{ }\ | \ l| \ / / / / y'⌒ヽ\人 /\ \_}/ ,/ ̄ / ∧ ∨,√| \_} \__} \ _ -‐ / -‐ / /../ / ̄ ̄ ̄\ ∨ } ′/ ∧ | ∨ l| }i-‐ // { ,.../ { \ | | | / i| | l ll| |li、 / \/l l...| | ∨ | | | ii| i| 丶 ,′ >‐- 八 ll...| |___ | l| | |l ill| | l ll| |lli ii| i| \ | -‐ {. . ト---≠ ┴ァ‐- {/ ̄ ‐- __| l| | |li ii| \ | ∨∧\{/∨ / f´}/) -=ニ | |lli illl| | l iii|\ \ | _∨∧彡クj //)-} /ヽ.  ̄} |llli illll| | l ll| |lli ll| i|. . . \_____|______/. . . /i⌒}/,〈 ´~ (/ 〉 , |lllli illlll| | l ll| ii|lli ii| ll|| i|、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / / \ \ `~´{_ ′ lll|い√ ̄} | ∧ l「` -=i|ll| ii| ill| /. \. . . . . . . . . . . . . . . . < ̄ ̄ _/. . . /l__//>-- \ , l| )ノ l| |,/ l i リ^i\ } /^}/}  ̄\. . . . . . . . . . . . .`ー‐‐. . . . . /,/ ̄ ̄\ト、 } \ ′リ l| |′ l | \从,/ | / \. . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ ,/  ̄ `ー- _〉 リリ リ′ }′. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | '′. |. | | 〈/〉-‐=ニ二ニ=-- _,,| ∧ }ニ=-  ̄ ̄ ̄ -=ニ=- _〉 〈 }  ̄「\ } 京太郎「そげぶっ!」 ギュルルルルルルルル ドンガラガッシャーン 京太郎「死ぬかと思った……頭がくらくらするぜ」 照「京が莫迦なことするから」プイッ エイスリン「タノシカッタ!」 京太郎「サイデスカ……」 夕 京太郎「一時間気絶しっぱなしかよ……」 京太郎「誰か誘って帰ろ」 京太郎「今日の掃除当番は憩さんだったよな……誘ってみるか」 京太郎「憩さんいますかー?」 憩「あれー?京太郎くんまだ残っとったん?」 京太郎「一緒に帰ろうかと思ったんで、どうっすか?」 憩「ええで、ちょっと待っててなー」 京太郎「じゃあ手伝いましょうか?」 憩「うん、そういうんやったらお願いしよかな」 京太郎「よし!ちゃっちゃと済ませちゃいましょう!」 京太郎「一緒に掃除して帰るって、なんかあのときみたいですよね」 憩「せやね、懐かしいなぁ」 京太郎「ですねー」 京太郎「前はたこ焼き食べて雀荘行きましたよね」 憩「……うん」 京太郎「…………」 憩「…………」 京太郎「俺はまた、一緒に憩さんと帰りたいです」 憩「?今一緒に帰っとるやん」 京太郎「そうじゃなくて……憩さんと清々荘に帰りたいんです」 憩「…………」 京太郎「今度は皆で帰りましょう」 憩「…………」 京太郎「ここで右でしたよね?」 憩「ぁ…………」 京太郎「それじゃあまた明日!」フリフリ 憩「……うん、また明日、な」ニコッ タッタッ 憩「…………はぁ」 憩「帰りたい、かぁ」 京太郎「暇だし、照にメールしよ」 京太郎「そろそろ炬燵も出すかー」 京太郎「あーそういやお菓子余ってんなー」 京太郎「照に手伝ってもらうか」 京太郎『一緒に菓子食わね?』 京太郎「はい、送信」ピッ < ガタッ 京太郎「?」 ヴーッ ヴーッ 照『いつ?いつのこと?ねえいつ?今?いま?今だよね?今しかないよね?今でしょ?今食べないとなんでしょ?今食べようよ、いいでしょ?今すぐ食べないと駄目だよね? あと何食べるの?プリンとか?でもシュークリームもいいよね、やっぱりプリンの方がいいかな、焼きプリンとかレアチーズムースのもいいかもねあ、コーヒーゼリーは食べられないかな』 京太郎「読みにくいよ何だよこれ……」 京太郎「いつにするかな」 京太郎『じゃあ今週末の夜でどうだ? 菓子はそんときの楽しみってことで』 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「前と比べてだいぶ早くなったな」 照『わかった、楽しみにしてる ポッキーゲームも』 京太郎『お前とやったって楽しくねえよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『ひどい、私だってか弱い乙女なのに』 京太郎『男子高校生を5mも殴り飛ばすやつのどこがか弱いんだよ あれかなり痛かったぞ』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『あれは京がエイスリンと仲良くしてるから 腹が立っただけ』 京太郎『いいじゃんか、エイスリンさんと仲良くしたってー』 照「…………」 照「そういうことじゃ、ない……のかな?」 【11月第4週 平日】終 【11月第4週 平日2】 京太郎「そろそろ鍋料理の季節かー」 京太郎「誰か土鍋とか持ってないのかな?」 照「はぁー」ホワホワ 照「息が白い」ホッコリ 京太郎「よっ、照!」 照「おはよう」 京太郎「見てみろよ、息が白いぜ!はぁー」ホワホワ 照「うん、はぁー」ホワホワ 照「息が白いと冬になった、って思う」 京太郎「だなー」ホワホワ 京太郎「なあ照、お前土鍋持ってるか?」 照「土鍋……ううん」 京太郎「そっか」 照「どうして?」 京太郎「んにゃ、鍋食べたいなーって」 照「昔は、家族みんなでやったよね」 京太郎「ああ、照んちでやったやつな」 照「いっつも、父さんと母さんはデザートをたけのこにするかきのこにするかでもめてたけどね」 京太郎「ほんと、楽しかったな」 照「うん、またいつかしよう」 京太郎「だな」 京太郎「鍋の話なんかしてたから腹減った……」 京太郎「今日はどこ行って食おう」 昼 京太郎「こうして何となくマイベストプレイス屋上まで来たけど……」 ヒュウー 京太郎「寒いからか人がいない……」 ガチャ 郁乃「う~寒いなぁ~」ブルブル 郁乃「あ、京太郎くんやぁ~」 京太郎「そうですよ、一緒に食べませんか?」 郁乃「うん、ええで~」 郁乃「今日もお弁当おいしいな~」 京太郎「霞さん任せじゃなくて自分でも作ればいいのに」 郁乃「居候たるもの衣食住完璧にお世話になるもんなんやで~」 京太郎「最低だよこの大人」 京太郎「……そういえば、郁乃さんはここを出たら何をするんですか?」 郁乃「私?」 京太郎「ほら、郁乃さんは照とかエイスリンさんとは違って大学行く必要も無いじゃないですか」 京太郎「それに、身体が元に戻るかわからないですし」 郁乃「う~ん……ようわからんな~」 郁乃「来年からは京太郎くんの部屋に居候したろかな~?」 京太郎「同棲生活ですか、いいですね」 郁乃「そ~そ~、同棲生活やで~……えっ?」 京太郎「若い男女が一つ屋根の下で共同生活って同棲生活じゃないですか」 郁乃「京太郎くんとどどど同棲なんて……///」 京太郎(こういうネタでいじるとわかりやすくなるよな) 京太郎「俺と郁乃さんで一緒にご飯作って食べて、風呂も交代で入って、一緒に寝て、立派な同棲生活じゃないっすか?」 郁乃「ご飯に……寝る……」 郁乃(寝るって、つまり京太郎くんと私が……) 郁乃「あぅあぅあぅ……///」プシュー 京太郎(あ、ショートした) 京太郎(卵焼き美味しそうだな)ジーッ 郁乃(私と京太郎くんが……そのままゴールインして……) 京太郎(もらっちゃおっと)ヒョイ 郁乃「///」プシュー 【夕方】 京太郎「買い物してたら随分遅くなっちまったな……っと」 霞「あら京太郎くん、今帰ったのね」 京太郎「はい、霞さんもですか?」 霞「そうなんだけど……」 京太郎「どうかしたんですか?」 霞「アパートのお湯が出ないらしくって、それで皆で銭湯に行こうと思ってね」 京太郎「それを皆に知らせようと?」 霞「そういうこと、協力してもらえるかしら?」 京太郎「了解です!」 京太郎「俺はエイスリンさんに伝えてきますね」 霞「わかったわ、よろしくね」 京太郎(にしても銭湯か……) 京太郎(混浴だったらいいなぁ) ピンポーン 京太郎「エイスリンさーん、いますかー?」 シーン 京太郎「エイスリンさん?」 シーン 京太郎(中の明かりはついてるみたいだけど……) 京太郎(まさか……誰かに襲われているのか!?) 京太郎(手足が縛られて口も塞がれているのなら物音が無いのも筋が通る) 京太郎(反抗することも許されずただ一方的に……)ゴクリ 京太郎(ってダメだダメだ!何を考えてるんだ俺は!) 京太郎(まずはこのドアを突き破る!) 京太郎「どぉりゃあああー!!」 ガチャ エイスリン「…………」ジーッ カチッ 京太郎(すげー集中してるみたいだな) <ロン 京太郎(あ、和了られた) エイスリン「」ジワァ エイスリン「……」ゴシゴシ カチッ 京太郎(配牌一向聴か、頑張れ!) エイスリン「……」パァァ 京太郎(三巡目で聴牌って早いな) <ロン エイスリン「!」パァァ 京太郎(綺麗に捲って嬉しそうだな) 京太郎「あのー、エイスリンさん?」 エイスリン「」ビクッ エイスリン「キョウタロー……ドウシテ?」ビクビク 京太郎「えっとですね、実は……」 エイスリン「セントウ?」 京太郎「お風呂ですよ、皆で入るんです」 エイスリン「キョウタローモ?」 京太郎「俺は男なので別ですよ」 エイスリン「ソウ……」 京太郎「とにかく、さっさと行きましょうか。みんな集まってますよ」 エイスリン「ウン!」 京太郎「お待たせしましたー!」 エイスリン「」トテトテ 霞「皆来たわね」 華菜「それでどこの銭湯に行くんだ?」 照「……ねえ、あれ誰だっけ?」ヒソヒソ 郁乃「私も知らんな~」ヒソヒソ 華菜「お前ら!丸聞こえだからな!」 霞「近くの銭湯は……こっちだったはずよ、前にお父様に連れて行ってもらったことがあるから」 照「皆でお風呂……」 郁乃「はよコーヒー牛乳飲みたいな~」
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【7月第3週 地区予選2日目】 京太郎「いよいよ来たぜ!男子個人戦!」 京太郎「ちゃちゃっと終わらせてやるぜ!」 京太郎「なんで男子は女子と違うところなんだよ……」 【side-憩-】 憩「昨日は消化不良やったから、頑張ります!」 開局 親 モブ1 25000 南 憩 25000 西 モブ2 25000 北 モブ3 25000 憩「よろしくお願いしますーぅ」 モブ1(なんで去年の2位と当たっちゃうかなー) モブ2(ああ、やばい、うん、やばい) モブ3(ど、どうしよう……)ワナワナ モブ1(2位だろうが関係ない!) モブ1(和了れば無問題だ!) モブ3(こ、こんな人に勝てるわけないよぉ)トン モブ1「ロン!混一色!」 モブ2「いや、それ……」 憩「緑一色……」 終局 1位 モブ1 73000 2位 憩 25000 3位 モブ2 25000 4位 モブ3 -23000 憩「東1局で終わりなんて……」 開局 親 モブ6 25000 南 モブ4 25000 西 憩 25000 北 モブ5 25000 憩(今度こそ和了るでー!) モブ4(気分上々!調子も上々!攻めてくよー!) モブ5(ああ、神よ、私に力を!) モブ6(容赦は、しない) 憩「ツモ!1600・3200!」 憩(この調子で行くでー!) モブ6(ぐぬ) 東2局 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 同コンマのため、流局 東2局1本場 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 憩「ツモ!4100・8100」 憩(このまんま、飛ばす!) モブ4(気分絶賛下降中……) 東3局 モブ6 17700 モブ4 15300 親 憩 47400 モブ5 19300 モブ6(前に、進まなくては!)トン モブ5「ああ、神よ、感謝いたします」 モブ5「ロン、タンヤオのみです」 オーラス モブ6 16700 モブ4 15300 憩 47400 親 モブ5 20300 憩(これは…使わんでええか) 憩(よし) 憩「ツモ!1600・3200!」 終局 憩 53800 モブ5 17100 モブ6 15000 モブ4 13700 【各校の地区予選】 【白糸台】 「試合終了ー!!」 「これでインターハイ西東京代表は3年連続」 「白糸台高校!!」 「先鋒の小走選手と次峰の弘世選手、中堅の渋谷選手が作ったリードを副将亦野選手がチャラにし、ラスに転落したものの」 「大将の大星選手が他校を圧倒し、逆転優勝となりました!」 誠子「すみませんでしたっ!」 淡「ほんとですよー『決勝は副将戦で終わらせるから大星の出番は無い』とか言ってたくせにー」 誠子「うっ」グサッ 尭深「……」ズズッ 尭深(10万点失点って……ぷぷっ) 尭深(とか言ってみたい、でもキャラを優先しよう) 菫「お前、そろそろその癖直せよ」 菫「もう少し場を見てだな――――」 やえ「ま、何にせよ勝ったんだから結果オーライだ、そう落ち込むな」 誠子「はい……」 【阿知賀】 実況「奈良地区予選団体戦終了!!」 実況「奈良の王者、晩成高校は先鋒岡橋初瀬が飛び、初戦敗退」 実況「そして今年、インターハイへ駒を進めたのは!」 実況「阿知賀女子学院だ!!」 憧「初瀬、大丈夫かな……」 玄「慰めるのはこの私におまかせあれ!」 憧「いや、玄は初瀬のこと知らないでしょ」 玄「あ、そうなのでしたっ!」 【新道寺】 哩「ツモ、8000オール!」 哩「あっ」ビビクン 哩「ロン!12300!」 哩「ひぐっ」ビビクン 煌「部長は相変わらず強いですねぇ」 美子「ねぇ、姫子ちゃん、さっきから何ばしよっと?」 姫子「ぶちょーにバイブば仕掛けとるんです」 美子「バイブ?」 姫子「点ば取れば取るほど激しくしとるんです」 哩「ツモ!16400オール!」 煌「おや、飛びましたね」 姫子「じゃ、こればサービスです」 姫子「超激強」ポチッ 哩「あっ、うっ……~~~!」ビビクンビビクンビビクン 【姫松】 実況「南大阪の団体戦決勝を制したのは、名門姫松!」 実況「去年の春に倒れた善野監督が戻って再始動した姫松女子は、先鋒上重と中堅愛宕洋榎が作ったリードを次峰真瀬と副将愛宕絹恵が守りました」 実況「大将末原の大量失点には肝を冷やしましたがなんとか勝ち抜けとなりました!」 恭子「監督、すみませんでした」 善野「ええよ、気にせんといてや」 善野「失敗は成功の元や、これからもメゲずに頑張ろな」 恭子「はいっ!」 漫「監督と末原先輩……いい雰囲気やな」 由子「恭子が気になるのよー?」 漫「そ、そんなことあるわけないじゃないですか、やだなーもー真瀬先輩ったらー」 由子「うーん……それなら別にいいのよー」 由子「でも、困ったことがあったら相談するのよー」 洋榎「なんや?漫の相談か?」 洋榎「由子にもするならウチにも相談してくれや!」 漫「いや、主将に相談はありえないですわ」 洋榎「何やて!?」 【永水】 初美「戻りましたよー」 巴「おつかれハッちゃん」 ??「よく頑張ったな、誉めてつかわすぞ」 初美「上から目線は少し腹が立つのですよー」 春「みんな上から」ポリポリ 初美「ちっちゃくって悪かったですねっ!」 巴「今年は統廃合とかで学校が減って早く終わっちゃったね」 ??「おかげでわらわの出番が無かったからのう」 初美「まあまあ、早く終わるのはいいことてはないですかー」 初美「この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!」 【宮守】 豊音「ただいまー」 胡桃「お帰り、トヨネ」 塞「おつかれ」 シロ「おつかれ……」 ??「お疲れ様でした」 トシ「え?豊音戻って来たん?うわーお疲れー」 豊音「熊倉先生……」 prrr トシ「あ、ちょっとタンマ」 トシ「んー、もしもしアッシだけどー……えー何それチョベリバー」 塞「……どうしてああなっちゃったんだろうね」 シロ「さあ……」 豊音「そうだ!約束覚えてる?」 ??「優勝したらサイン、でしたよね」 豊音「うん!」 ??「もう貰って来てありますよ、はい」 豊音「わぁ、ありがとー!」 ??「あと友人の大沼プロのサインも貰いましたよ」 豊音「うわ、ほんとだー!ちょーうれしいよー!一生の宝物にするよ!」 ??「喜んでもらえてよかったです」 胡桃「――が入ってくれて良かったよ!」 胡桃「そうじゃなきゃインターハイには行けなかったからね!」 豊音「まさかあのプロにお孫さんがいたなんてねー」 塞「トシ先生のツテが役に立ったね」 シロ「ま、当の本人はあんな感じだけど」 トシ「えっ、それマジ~?ギャハハハ」 一同「うん……」 【鹿老渡】 いちご「おつかれ」 ??「おお、部長か」 いちご「まさか次峰戦で飛ぶなんて考慮しとらんかったけど」 いちご「またインターハイに行けて嬉しいけぇ!」 ??「そうじゃな」 ??「今年こそ勝つんじゃ!」 いちご「うん!頑張ろな!」 いちご「ワカメちゃん!」 ??「……その呼び方はやめてくれんか?」 憩「おつかれさまでしたー!」 モブ5「お疲れ様でした」 モブ4「おつかれ~って、勝てるわけないやん!」 モブ6「前、進めませんでした……」 憩「これで予選通過や!」 憩「京太郎くんの調子はどうやろなー」 京太郎「よっし!初戦から飛ばしていくぜ!」 男1(あ、アイツが我が天使咏ちゃんと同じ高校の男子部員か……) 男2(あんな野郎が俺の女神憩ちゃんと同じ高校の男子部員だとぉ?) 男3(彼が私の大天使エイスリンちゃんと同じ高校の男子部員ですか……) 123(裏山氏ね) 京太郎「」ゾクッ 京太郎(なんだろう、殺気を感じる……) 開局 親 男1 25000 南 男3 25000 西 男2 25000 北 京太郎 25000 京太郎(まずは流れをつかむ!) 京太郎(安くても、早く!) 京太郎「ツモ!タンヤオのみ、300・500」 男2「ちっちぇな」 男1「チッ」 東2局 男1 24500 親 男3 24700 男2 24700 京太郎 26100 男1(国士テンパイ!) 男1(あのリア充に天誅を!) 男1「ロン!32000!」 男2「えっ」 男1「えっ」 終局 男1 56500 京太郎 26100 男3 24700 男2 -7300 予選第2戦 京太郎「あの後なんとか巻き返したぞ!」 京太郎「ってかいきなり国士って……」 京太郎「次はこの卓か」 京太郎「この試合で2位以上で本選出場確定」 京太郎「本選は女子と同じ会場、プロの解説も来るらしいから頑張ろう!」 開局 親 京太郎 25000 南 男5 25000 西 男4 25000 北 男6 25000 京太郎(さっきは調子付けに安い和了をしてただけでおわっちゃったからな) 京太郎(今回は高く!) 京太郎「ツモ!8000オール!」 京太郎(ガンガン行こうぜ!) 男5「ツモ――その言葉を聞いた瞬間、僕の体に電流が走った―――」 男4「いっきなり親倍かー辛いなぁー」 東1局1本場 親 京太郎 49000 男5 17000 男4 17000 男6 17000 男4(三箇牧……女子団体は面白かった) 男4(こっちは、どうやろな) 男4「ロン!12300!」 男4(見極めさせてもらうで!) 東2局 京太郎 49000 親 男5 17000 男4 29300 男6 4700 同コンマのため、流局 男5「ノーテン」 男4「テンパイ」 男6「ノーテン」 京太郎「ノーテン」 東3局 京太郎 48000 男5 16000 親 男4 32300 男6 3700 男6(見る限り周りは格上、点棒も少ない) 男6(でも、取られた分は倍返し) 男6(そう、教わったんや!) 男4(……ここは隣を飛ばして逃げるか、だとすれば、跳満) 男4(三箇牧はもう放っておいても大丈夫やろ)トン 男6「それ、ロン!」 男6「四暗刻で32000!」 男4「な、スッタンやと!?」 オーラス 京太郎 48000 男5 16000 男4 300 親 男6 35700 京太郎(今日2回目の役満、羨ましいな) 京太郎(でも) 京太郎(ラストスパート、このまま逃げ切る!) 男4(まだ、あきらめるわけにはいかんのや) 男4(出来るだけ稼いで、次につなげる!) 男4「ツモ!1600・3200!」 終局 京太郎 46400 男6 32500 男5 14400 男4 6700 【予選を通過しました】 京太郎「ここが本選会場かぁ」 京太郎「あれ、もう女子の本選始まってるのか」 京太郎「みんなの予選の結果は……」 総合 1位 宮永照 2位 荒川憩 3位 清水谷竜華 4位 エイスリン・ウィッシュアート 5位 江口セーラ 平均打点 1位 三尋木咏 2位 赤阪郁乃 3位 江口セーラ 和了率 1位 エイスリン・ウィッシュアート 2位 宮永照 3位 荒川憩 京太郎「エイスリンさんが和了率1位か、凄いな」 京太郎「咏は打点1位、総合では照と憩さんがワンツー」 京太郎「俺は男子3位か、目指すぜ1位!」 【side-憩-】 憩「やっぱり宮永さんには負けるかー」 憩「でも、頑張るでー!」 開局 親 モブ1 25000 セーラ 25000 憩 25000 竜華 25000 憩「最初はこの部屋やな」 ギギィ 憩「あ」 モブ1「い」 セーラ「う」 竜華「え?」 モブ1(千里山の三年生コンビ、それにまた荒川さんまで……なんでまた) モブ1(こんなところまで来ちゃってよかったのかなー)カタカタ 憩「安心して、2人であの怖い怖い先輩たち倒そな」トン モブ1「わ、私のことか?」 憩「うん、頑張ろな」 モブ1「お、おう!」 セーラ「怖いってなんや怖いって!ツモ、1300・2600」 東2局 モブ1 22400 親 セーラ 30200 憩 23700 竜華 23700 同コンマのため、流局 竜華「んー流局かー」 セーラ「このまま1位行ったるわ!」 憩(いきなりこの2人はやっぱりきついなぁ) 東2局1本場 モブ1 19400 親 セーラ 31200 憩 24700 竜華 24700 憩(早速使ってくでー!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 竜華(相変わらずようわからん感覚やな……) 憩「ツモ、400・600」 東3局 モブ1 19000 セーラ 30600 親 憩 26100 竜華 24300 憩(親だし、稼いでくで!) 憩「ロン、1500や!」 セーラ「はっ、ええわ」 【大望背負いし大砲】発動! 【ヒーリングスペース】により、憩の聴牌・和了判定-5 東3局1本場 モブ1 19000 セーラ 29100 親 憩 27600 竜華 24300 セーラ(憩に和了られるといっつも調子悪くなるなぁ) セーラ(安いのは嫌やけど、しゃあなしや) セーラ「ロン!6700!」 東4局 モブ1 12300 セーラ 35800 憩 27600 親 竜華 24300 憩(全員黙らせてみたけど) 憩(まだまだ、やな) 憩「ツモ、4000・8000!」 憩「これで一旦逆転や!」 南1局 親 モブ1 8300 セーラ 31800 憩 43600 竜華 16300 憩(よし……ツモ) 憩(これだとなんか1ちゃん騙しちゃったみたいやな) 憩(これも勝負……なんや) 憩「ごめんな、ツモ、6000・12000」 憩「トビ終了や」 終局 憩 67600 セーラ 25800 竜華 10300 モブ1 -3700 【憩がインターハイに進出しました】 京太郎「結局インターハイ出場は照、憩さん、清水谷さん、船久保さんか」 京太郎「エイスリンさんは地区予選和了率が全国1位になったし、凄いな」 京太郎「郁乃さんが負けるのはもっと意外だったな」 京太郎「次は俺の番か、緊張してきたな!」 京太郎「一旦休憩室で寝るか」 ガララ 怜「すぅ……すぅ……」 京太郎「怜さんか、確か清水谷さんは取材受けてたな」 京太郎「時間までここにいるか……」ナデナデ 怜「ん……」パチッ 怜「京…くんか」 京太郎「あ、起こしちゃいましたか?」 怜「いや…休めたから、大丈夫や」 怜「京くんはもう試合なんか?」 京太郎「はい」 怜「緊張、しとるんか?」 京太郎「情けないですけどね」 怜「そっか……」ニギッ 怜「頑張ってな」ニコッ 京太郎「はい!」 京太郎「1戦目、ここで勢いをつける!」 本選第1戦 京太郎(この部屋か……) 京太郎(どんな人たちがいるんだろう) ギギィ 開局 親 男7 25000 京太郎 25000 男9 25000 男8 25000 京太郎「ロン、1000」 男8「ぐぬぬ」 男7(須賀京太郎、情報通りだとすれば、その打ち筋は宮永照と同じ) 男7(お手並み拝見) 東2局 男7 25000 親 京太郎 26000 男9 25000 男8 24000 京太郎(親番なのに聴牌できねー、どうしよ) 男8(1000か、安すぎるな) 男8「ロン!6400!」 男8(親は流させてもらおう) 東3局 男7 25000 京太郎 26000 親 男9 18600 男8 30400 男7(須賀京太郎は左程脅威ではなかったか) 男7(つまらん) 男7「ロン、5200」 東3局 男7 30200 京太郎 26000 男9 18600 親 男8 25200 京太郎(やっとテンパイできた……) 京太郎(と思ってる間にまた) 京太郎「ツモ、500・1000」 南1局 親 男7 29700 京太郎 28000 男9 18100 男8 24200 京太郎(よし、あともうちょい) 男7(こんなやつにアイツは負けたのか) 男7「ロン、7700」 南1局1本場 親 男7 37400 京太郎 28000 男9 18100 男8 16500 男7(連荘、だが配牌が悪いな……) 京太郎「ツモ!1700・3300!」 京太郎(一応逆転だな) 南2局 男7 34100 親 京太郎 34700 男9 16400 男8 14800 京太郎(いい調子だ) 京太郎「ツモ、6000オール!」 京太郎(逃げ切ってやる) 南2局1本場 男7 28100 親 京太郎 52700 男9 10400 男8 8800 男8(8800はあかんなぁ) 男8「ロン、8300」 男9「うげっ、マジですか」 南3局 男7 28100 京太郎 52700 親 男9 2100 男8 17100 京太郎(憩さん、あなたの力) 京太郎(いま、使います) 京太郎「リーチ!」ピキーン 男7「」ゾクッ 男8(今、背筋が一瞬……)トン 京太郎「ロン、リーチ一発裏3、8000です」 男8「は……!?」 男9「こんなん役無同然やないか」 オーラス 男7 28100 京太郎 60700 男9 2100 親 男8 9100 全員ノーテン流局 終局 京太郎 60700 男7 28100 男8 9100 男9 2100 男7(本来役無の和了、ただの偶然による和了) 男7(こんな和了をするのは……いや、気のせいだろう) 男7(こんな和了なんていくらでもあるしな) 男8(ムダヅモばっかじゃねえか、クソッ) 男8(なんか、運が無くなったみたいや)トン 男9「流局、やな」 男8「ノーテン」 男7「ノーテンや」 京太郎「ノーテン」 男9「ノーテン」 ―――――――――― 京太郎「あの後本選ではトップになり続けて……」 京太郎「県1位になったぞ!」キャッホー 京太郎「みんなと待ち合わせしてる場所に行くか」 京太郎「この辺だったかな」 照「こっち」 京太郎「お、これはこれはチャンピオン様じゃありませんか」 照「そんな呼び方しないで」ムスッ 照「それに京だって北大阪のチャンピオン」 京太郎「あ、そういえばそうだったな」 照「何言ってるの」 京太郎「それで、みんなは?」 照「もう帰った」 京太郎「えっ」 照「県予選1位同士仲良く帰ってきなさい、って霞が」 京太郎「照が迷子になったらどうする気なんだよ……」 照「でさ、京、私、1位になったでしょ?」 京太郎「ああ、なったな」 照「だからさ、その……」チラッチラッ 京太郎「なんだ?ご褒美が欲しいのか?」 照「う、うん……///」 京太郎「それならそうと言えばいいのに」 京太郎「でもご褒美か、何をしよう」 京太郎「じゃあ二人で甘いものを食べに行こうか」 照「……ん」 京太郎「というわけで会場近くの喫茶店に来てみたぞ」 カランコロン 店員「いらっしゃいませー」 店員「お、あなた方ひょっとしてひょっとするとカップルですか?」 京太郎「いや、ちが「じゃあじゃあ!」」 店員「こちらのカップルパフェをどうぞ!」 京太郎「だから俺た……」 ギュッ 照「……」ギュッ 京太郎「照……」 照「いいから、別に」 店員「じゃあごゆっくりー」 京太郎「良かったのか?」 照「うん」 照「このパフェおいしそうだし」 京太郎「カップルに間違われて」 照「えっ」 京太郎「えっ」 照「……///」 夜 京太郎「もうすぐ夏休みだ」 京太郎「今のうちに出されてる課題を片付けよう」 京太郎「この英語の課題難しいな……」 京太郎「エイスリンさんとやろうか……いや、自分の分は自分でやろう」 京太郎の学力が上がった! 60→61 【7月第3週 休日】終 【第2章】終 【第3章 全国】 【7月第4週 平日】 京太郎「今日から夏休みだ!」 京太郎「毎日が休日だ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「インハイは東京、東京観光に備えて金を貯めよう!」 おっさま「今日も元気やなー」 由子「元気なことはいいことなのよー」 由子「須賀くーん、こっちに麦茶よろしくなのよー」 京太郎「はい、ただいまってうわっ!」ドンガラガッシャーン 京太郎「やばい、コップを割ってしまった……」カタカタ おっさま「あちゃーやってしもたかー」 京太郎「あ、店長!これは、そのですね!」 おっさま「給料から引いとくなー」 京太郎「そ、そんな……」 カランコロン 由子「いらっしゃいませ、なのよー」 桃子「こんにちはーっす」 京太郎「いらっしゃいま……ってモモ!?」 桃子「あれ、どうして京太郎がここにいるっすか?」 京太郎「いまバイト中なんだよ」 桃子「へぇ、とうとう京太郎も働くような人になったっすか」ウンウン 由子「二人は知り合いなのよー?」 桃子「はい、幼馴染っす!」 由子「私は真瀬由子なのよー」 桃子「京太郎がいつもお世話になってるっす」フカブカ 京太郎「で、何するんだ?」 桃子「もちろん打つっすよ!」 由子「じゃあこちらの卓へどうぞ、なのよー」 桃子「京太郎も一緒に打つっす!」 京太郎「わかったよ、真瀬さんもどうですか?」 由子「わかったのよー」 おっさま「じゃあワイも入れてもらおかー、ってアンタ清澄の東横ちゃんやないか」 桃子「私のこと、知ってるっすか?」 おっさま「長野代表清澄高校の次鋒、通称『黒の天使』」 おっさま「それに去年の全中3位、知らないわけないやろ」 由子「長野代表ってことは、私と打てないのよー」 京太郎「えっ、そうなんですか?」 おっさま「大会規定で団体戦の代表同士は打てないんや」 京太郎「じゃあ、あと1人はどうするんですか?」 おっさま「今日はあいつがおるから大丈夫や」 おっさま「いま呼んでくるわ」 開局 おっさん「よぉ、須賀んとこの、調子はどうや?」 京太郎「上々ですね……」トン おっさん「がっはっは、そうかそうか」トン 桃子「なんで店長がここにいるっすか」トン おっさま「昔からの知り合いなんや」トン 京太郎(テンパイできねー)トン おっさん「ツモ、300・500や」 おっさん「頑張れよ、北の1位」 東2局 京太郎 24500 親 おっさん 26100 桃子 24700 おっさま 24700 桃子(なんかさっきから高い手が作れないっすね……) 桃子(でも、京太郎には負けられないっす!) 桃子「ロン!3900っす!」 東3局 京太郎 24500 おっさん 26100 親 桃子 28600 おっさま 20800 京太郎(和了れないのはやだなぁ……) 京太郎(憩さんの力はなんか使っちゃいけない気がするし) 京太郎「あ、ロン、1000です」 桃子(地味な対局っすねー) 桃子(消えにくいっすよ、まったく) 東4局 京太郎 25500 おっさん 25100 桃子 28600 親 おっさま 20800 おっさん「そういえば、須賀は男子個人戦1位やったらしいな」 京太郎「凄いでしょう」フフン おっさま「そういえば、今年から個人戦の出場枠が4人になったんやな」 京太郎「今年からだったんですか?」 おっさま「意図はようわからんけどな、東横ちゃんも真瀬ちゃんも個人戦出場者やで」 京太郎「へー、あ、ツモです、3000・6000」 おっさま「しれっと和了るんやなぁ」 南1局 親 京太郎 37500 おっさん 22100 桃子 25600 ※[ステルスモード]に移行しました おっさま 14800 京太郎(本当に安い手しか作れないな……一回使ってみるか) 京太郎(これで、テンパイだ)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎(全てを照らすような、闇を明かすような) 京太郎(そんな光を、イメージする!) 京太郎「カン!」タン 京太郎「来た!嶺上ツモ、面前のドラ3で4000オールです!」 南1局1本場 親 京太郎 49500 おっさん 18100 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(今、何が起こったっすか?) 桃子(背筋がゾクッってなって、そしたら京太郎が和了ってて……) 京太郎「ロン、1500の1本場は1800」 桃子(わけがわからないっす……) 南1局2本場 親 京太郎 51300 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎「ノーテンです」 おっさん「ワシもノーテンや」 桃子「ノーテンっす」 おっさん「ノーテンや」 南2局2本場 京太郎 51300 親 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(さっき京太郎が和了ってからツモが悪くなってるっす) 桃子(まーた流局っすか) 南3局2本場 京太郎 51300 おっさん 16300 親 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎(やっぱりあれ使うと運が悪くなるな……) 京太郎(使いすぎは禁物、だな) 京太郎「ロン、1000の2本場は1600です」 オーラス 京太郎 52900 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] 親 おっさま 9200 京太郎(オーラス……もういっちょ!) 京太郎「リーチ!」ピキーン 桃子(いまさらリーチっすか……) 京太郎(運を、集める) 京太郎(よし、来た!) 京太郎「ツモ!リーチ一発、1600・3200!」 終局 京太郎 59300 桃子 20000 おっさん 14700 おっさま 6000 桃子「いやぁ、楽しかったっす!」 京太郎「そうか、なら良かった」 桃子「それじゃあそろそろ帰るっす」 京太郎「おう、咲たちによろしくな」 桃子「次は3週間後、インターハイっすね!」 京太郎「そうだな、三箇牧は強いから覚悟しとけよー」 桃子「楽しみにしておくっすよ」 桃子「それじゃ」 バタム 由子「影の薄い子だったのよー」 京太郎「あれ、そういえば真瀬さんはモモを見えたんですか?」 由子「なんとなく見えたのよー」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいま……」 姫子「部長、こっち来るとですよ」 哩「姫子、ちょんっ、っと待って」ヴィーン 哩「ここば、どこ?」メカクシ 姫子「雀荘です」メカクシハズシー 京太郎(なんだあの2人) 由子「いらっしゃいませなのよー、あ、白水さんなのよー」 哩「おお、真瀬やなか」 由子「お久しぶりなのよー」 京太郎「真瀬さん、お知り合いなんですか?」 由子「この2人は新道寺女子の子たちなのよー、その小さい子が鶴田さん、赤い顔をしてる方が白水さんなのよー」 京太郎「新道寺って花田さんのいるところですか?」 哩「花田のことば知っとると?」 京太郎「はい、一度ここに来ましたね」 姫子「そういえば、花田ん奴ば雀荘ば行って楽しかった言うとりました」 哩「ふむ、花田と打ったのは君か?」 京太郎「はい、たしかに楽しかったですね」 哩「じゃあ、私たちと打たんか?」 京太郎「まあ、いいですけど」 開局 京太郎(新道寺女子、福岡だったけな) 京太郎(……ま、いいや) 京太郎(誰が相手でも、勝つ) 京太郎(楽しむ) 京太郎「ロン、2000です」 東2局 おっさま 23000 親 哩 25000 京太郎 27000 姫子 25000 哩(リザベーション失敗、か) 哩(すまんな、姫子) 京太郎「ロン、5200!」 哩(ツモじゃなきゃ気持ちよくなか) 東3局 おっさま 17800 哩 25000 親 京太郎 32200 姫子 25000 哩(直撃ば受けたい……) おっさま「お、リーチや」 哩(直撃、直撃…)トン おっさま「それや、ロン24000」 哩「あ、ああっ!」ビクンビクン 哩(直撃、気持ちよかぁ……) 姫子「ぶ、ぶちょー…」 京太郎(なんだこいつら) オーラス おっさま 41800 哩 1000 京太郎 32200 親 姫子 25000 哩(東風にしたのは間違いだった) 姫子(全然和了れんとです……) 京太郎「ロン、5200です」 終局 京太郎 37400 おっさま 36600 姫子 25000 哩 1000 京太郎「お疲れ様でした!」 姫子「おつかれです」 哩「おつかれ」 哩「須賀云うたか、これば私の連絡先ばい」 姫子「ぶちょー、よかとですか?」 哩「よかよか、ほれ、姫子も」 姫子「はい……っと」 哩「次に打つときは負けなかよ」 京太郎「ええ、こっちこそ」 姫子「じゃ、行きましょう」カチッ ブイーン 哩「んっ!」 哩「ひ、姫子、いきなりばやめっ」 カランコロン 京太郎「何だったんでしょうね、あの2人は」 由子「私にもよくわからないのよー」 京太郎「今日のバイト代少なかったな」 京太郎「まあモモに会えたからいっか」 京太郎「夕方だけど、何しよ」 夕 京太郎「久しぶりに買い物に行くか」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「コンビニに来てみたぞ」 京太郎「お、ガ○ガ○くん梨味、もう売ってたのか」 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「ハーゲンダ○ツ確保っと」 京太郎「お、これ花火セットか」 京太郎「そういえば今週末に祭があったっけ」 京太郎「みんな、千里山の人たちも誘って一緒に行こうかな」 京太郎「その後に清々荘の近くでやるか」 京太郎「よし、買った!」 京太郎「そういえば照とみんなで海に行く約束もしてた気がするな」 京太郎「少し散歩するか」 京太郎「今日も楽しい1日だったな」 京太郎「バイトから帰った後は誰にも会わなかったけど」 京太郎「それも俺らしさの1つだよな、うん」 京太郎「うっし、インターハイまで頑張るぞ!」 【7月第4週 平日】終 【7月第4週 休日】 京太郎「暑い……」 京太郎「もう来週の日曜には東京にいるのか」 京太郎「東京は涼しいのかな……」 京太郎「夏祭りに誰かを誘おう」 京太郎「誰を誘おうかな」 京太郎「咏と憩さんを誘ってみるか」 ――――――――― 京太郎「二人共話に乗ってくれたぞ」 京太郎「でも憩さん、なんか顔赤くて息荒かったけど大丈夫かな」 京太郎「夏風邪とかじゃなけりゃいいんだけど」 ――――――――――― 憩「京太郎くんと…祭り……あっ」クチュ… 京太郎「誰かの部屋に遊びに行くか」 京太郎「誰の部屋に行こう」 京太郎「照の部屋にでも行こうかな」 京太郎「照、いるかー」コンコン シーン 京太郎「……」 京太郎「別のことをしよう」 京太郎「散歩だ、散歩に行こう!」 京太郎「というわけで公園まで来た……お、あれは照じゃないか」 京太郎「少し驚かしてみるか……」グチャ 京太郎「ん?」 犬の糞「うーっす」 京太郎「ん?」 靴「私、汚れちゃいました」 京太郎「……えぇぇ」 ビチャ 鳥の糞「ちはーっす」 京太郎「」 京太郎「犬の糞踏んで、鳥の糞当たって」 京太郎「照もどっか行っちゃうし」 京太郎「なんか、もうメゲるわ……」 夕 京太郎「祭りに行くぞ!」 咏「おー!」 憩「いぇいー!」 京太郎「憩さんも浴衣なんですね」 憩「どや?似合うやろ?」フリフリ 京太郎「はい、可愛いですよ」 憩「か、かわっ?」 咏「なんだよ、私にはなんも無しかよ、ま、知らんけど」ツーン 京太郎「だって咏いっつも和服だし可愛いじゃん」 京太郎「だからあえて言うことはないかなーって」 咏「な、なんでそんなこと言えるんだよ、わ、わっかんねーな」カァァ 憩「可愛い、ウチが、可愛い……えへ///」 京太郎「さ、さっさと行きますよ」 ワイワイガヤガヤ 憩「賑やかやなー」 京太郎「はぐれないように気をつけないとですね」 咏「んで、まずはどこに行くよ?」 憩「最初はやっぱり金魚すくいとかでええんやない?」 京太郎「そうですね、じゃあ探しましょうか」 セーラ「金魚がすくえるでー!金魚やでー!」 憩「あ、江口さんや」 セーラ「なんや荒川に三尋木と須賀やないか、ここで何しとんねん」 咏「何するも何も遊びに来てるだけだぜぃ」 憩「そっちは何してはるんですか?」 セーラ「ちょっと知り合いのおっさんの店番やってんねん」 セーラ「須賀、やってけや」 京太郎「何円ですか?」 セーラ「1回10000円や」 京太郎「高すぎでしょそれ!2桁くらい間違ってますよ絶対!」 セーラ「冗談や冗談、1回50円や」 京太郎「たった50円でいいんですか?俺全部取っちゃいますよ?」 セーラ「ほぉ、言うやないか、ならやってみぃ」 京太郎「じゃあ遠慮なく……」 京太郎「はぁぁぁぁ……」 男「な、なんだアイツ!屋台の前で精神統一を始めやがったァッ!」 女「み、見てあれを!あの人から流れるあのオーラを!」 京太郎(今こそ、今こそ俺が長年培ってきたあの技を見せるときッ!いや、魅せるときッ!) 京太郎(モモも咲も照も旅行に行ったりして、一緒に祭りに行くことができなかった俺が) 京太郎(家でカピバラと秘密の特訓をして得た力ッ!) 京太郎(これぞ須賀式―――――) ―――――金魚すくい―――――! 京太郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉお!」 男「何だあの動きは!見えねェ!目で追い切れねェ!」 女「か、彼の器には金魚が着実に入っているわ!」 男「クッ、俺たちはどうやら本物の怪物を見てしまったようだなッ!」 京太郎「手が痛い……」 憩「金魚全部取ったりするからやで」 咏「あの後セーラが怒られてるように見えたけど、よかったんかねぃ」 京太郎「……あ、くじ屋だ」 憩「話題の転換早すぎやない?」 京太郎「隣にも何件かあるけど、どれにしよう」 京太郎「この店でいいか」 店員「いらっしゃい、何回引いてくんや?」 京太郎「2回くらいで」 店員「へいへい、こちらにどうぞ」 京太郎「2回とも外れか……」 京太郎「あれ、咏がいないぞ」 憩「咏ちゃん、綿あめ買いに行ったっきり帰ってこないんや」 憩「どうする?」 京太郎「心配なので2手にわかれて捜しましょう」 京太郎「見つけたら連絡してまたここに集まりましょう」 憩「うん、わかった」 京太郎「じゃあ俺はこっち捜してきます」 憩「また後でー」 京太郎「見つかりましたか?」ハァハァ 憩「綿あめ屋行ってみたけど、見当たらんかった」ゼェゼェ 京太郎「じゃあどこにいるんだよ……」 咏「遅れちゃってごめんねぃ~」 京太郎「咏!」 憩「それに照ちゃんも」 照「……」モフモフ 京太郎「で、何があったんだ?」 咏「それがかくかくしかじかでねぃ」 京太郎「ふんふむなるほど」 京太郎「照も一緒に来るか?」 照「うん」 京太郎「じゃ、行くか」 セーラ「ちょいと待てや」 京太郎「あれ、江口さんじゃないですか」 セーラ「江口さんじゃないですか、やないわ!須賀のせいで怒られて店番代も無くなったやんか!」 セーラ「どうしてくれんねん!」 憩「まあまあ落ち着いて」 咏「そんなに不満なら京太郎に何かしてもらえばいいんじゃね、知らんけど」 セーラ「あ、せやな。じゃあオレも行くわ」 京太郎「急に2人も増えちゃったよ」 京太郎「次、どこに行きますか?」 照「お腹すいた」グゥ 京太郎「さっきまで林檎あめ食べてたろ」 咏「でもたしかに減ったねぃ」 セーラ「じゃあ「たこ焼き!」」 憩「たこ焼き食べよ!」 ――――――――――― 京太郎「5個入り1パック買ったらもう1パックサービスしてもらったぞ」 憩「んー!やっぱりここのたこ焼きはおいしいなぁ」 セーラ「いやいや、あそこの方が「照、おいしいか?」」 照「うん」モグモグ 咏「どんまい」 セーラ「オレなんて竜華も怜もいなかったらただの男っぽい女なんや」グスッ 京太郎「さて、この後はどうするかな」 京太郎「皆さん!花火をしましょう!」 憩「花火?」 京太郎「実は今日のために買っておいたんですよ花火セット!」 セーラ「お、ええやん」 京太郎「どうです?やりますか?」 照「いいんじゃないかな」 咏「迫り来る怒涛の花火の時間だねぃ」 京太郎「バケツよし!チャッカマンよし!蝋燭よし!」 京太郎「花火パーティーの始まりだ!」 セーラ「火が出るでー!」ファイアー 咏「回れ回れー!」ファイアー 憩「あー綺麗やなー」 京太郎「まずは穴の線香花火を」ガサガサ 京太郎「ん?」 照「ん」 京太郎「照も線香花火か?」 照「うん」 ボッ 京太郎「照は1人で来たのか?」 照「うん」 京太郎「でもどうして」 照「京が憩たちと出ていくのが見えたから気になってね」 照「途中から見失って困ってた」 京太郎「行きたいなら行きたいって言ってくれれば良かったのに」 照「言いにくいのは、京もわかるでしょ?」 京太郎「…まあな」 照「……」 照「実は、京に言いたいことが」ポトッ 京太郎「落ちちゃったな、で、どうした?」 照「…ううん、なんでもない」 京太郎「一体なんだったんだ?」 憩「くらえー!」ファイアー 京太郎「あつっ!足に向けないでくださいよ!」 憩「いやーごめんごめん」 京太郎「郁乃さん並みに誠意を感じられない謝罪ですね」 憩「京太郎くんもどうや?」つ花火 京太郎「じゃあ火くださいよ」 憩「うん、ちょっと待ってな……あ、消えてしもた」 京太郎「そういえば」ファイアー 憩「なんや?」ファイアー 京太郎「憩さんっていつも部屋で何して過ごしてるんですか?」 憩「うーん……」 憩(ナニして過ごしてるんですか?ってこればれてるんじゃ……) 憩(早く話題換えんと……) 憩「そ、そういう京太郎くんは何しとるん?」 京太郎「俺はネト麻とか勉強とかですね、それで憩さんは?」 憩(ここは一旦落ち着こ、うん) 憩「そういえば、京太郎くん憶えとる?」 京太郎「何をですか?」 憩「ウチと京太郎くんが初めて会って、京太郎くんが入部してくれた日のことや」 憩「もう4か月くらい前のことやったね」 憩「ウチのこと慰めてくれて、麻雀部に入ってくれて、一緒に掃除して」 憩「ぱ、ぱんつ見られたこともあったけど、その後は一緒に帰って、雀荘行って」 憩「そのときにたこ焼き食べたやろ?」 京太郎「ああ、2人で食べましたね」 憩「あのたこ焼きなんやけど」 京太郎「さっき食べたたこ焼き、でしょう?」 京太郎「忘れませんよ、あの店の人の顔特徴的ですし」 京太郎「憩さんと初めて会った日のことなんて忘れるわけないじゃないですか」 憩「ふふっ、ありがとな」 憩「京太郎くんがみんなを集めてくれて、そんでここまで来れた」 憩「感謝してるで、京太郎くん」 京太郎「憩さん……」 京太郎「結局、部屋で何してるんですか?」 憩「」 【7月第4週 休日】終
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まとめ 始めに 設定 本編 清澄1 清澄2 清澄3 清澄4 永水1 永水2 永水3 永水4 阿知賀1 阿知賀2 阿知賀3 特別編 特別編1 特別編2 特別編3 特別編4 特別編5 特別編6 特別編7 特別編8 特別編9 特別編10 特別編11 特別編12 特別編13 特別編14 特別編15 特別編16 特別編17 特別編18 特別編19 特別編20 特別編21 特別編22 特別編23 特別編24 特別編25 特別編26 特別編27 特別編28 特別編29 特別編30 特別編31 特別編32 特別編33 特別編34 特別編35 特別編36 特別編37 特別編38 特別編39 特別編40 特別編41 特別編42 特別編43 特別編44 特別編45 特別編46 特別編47 特別編48 特別編49 特別編50 特別編51 特別編52 特別編53 特別編54 特別編55 特別編56 特別編57 特別編58 特別編59 特別編60 特別編61 特別編62 本スレ -京太郎「俺の日記」 京太郎「俺の日記」 京太郎「俺の日記」咲「2冊目」 京太郎「俺の日記」照「3冊目」 京太郎「俺の日記」春「4冊目で」小蒔「2週目です」 京太郎「俺の日記」初美「5冊目で」霞「2週目よ」 京太郎「俺の日記」穏乃「6冊目!」憧「3週目ね」 京太郎「俺の日記」玄「7冊目の」宥「3週目だよ~」
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特別編 彼女達とネト麻 穏乃「んー……んん?」 憧「おっ、シズがネト麻なんて珍しいわねー」 穏乃「私だってネト麻くらいやるよ。和とだってやろうって約束したし」 憧「その割にはなんか浮かない顔じゃない?」 穏乃「んー……何度探しても京太郎が見つかんなくてさー」 憧「京太郎?あぁ、永水のね」 穏乃「あー……最近タイミング悪いのかなー……」 憧「そういう日もあるわよ。次、代わってくんない?」 穏乃「今代わるよー、はい」 憧「ん……アレ?京太郎ってこの人じゃない?」 穏乃「あぁー!?なんで今来るの!?」 照「…………」カチッカチッ 照「…………」カチカチッ 照「……違う」ゴゴゴゴゴ 菫「……どうしたんだ?あいつ今日ネト麻しかしてないぞ?」 尭深「なんかお目当ての対戦相手がいないらしくて、当たるまでやるって言ってて」 菫「まぁ引退後だからいいんだが、なんで軽く威圧感出てるんだ?」 尭深「昨夜もその相手探したけど見つからなかったらしいんで、ちょっと機嫌悪いみたいなんですよ」 菫「なるほどなぁ……昨夜と言えば、京太郎とネト麻の後チャットで盛り上がってな?」 照「!」ピタッ 菫「ついついずっと話してて、あれから対戦できなかったな。まぁ京太郎もだが」 照「菫」 菫「ん、照ネト麻はもう……おいなんだ、どうして試合前の感じなんだお前」 照「ちょっと、麻雀を楽しもっか?」 豊音「んー、あ、京太郎くんいたよー」 豊音「よーし、始めるよー」 塞「豊音もネト麻慣れたねー」 豊音「うん、遠くの人と打てるなんてちょー楽しいよー」 豊音「何より、全国で会った人達とまた打てるのが、ちょー嬉しいよー」ニコッ 豊音「あ、この人すっごいよー」 エイスリン「トヨネ、タノシソウ」 塞「だねー、よし、私達も打とっか!」 エイスリン「ウン!」 良子「ふー、今日もベリー疲れましたねー」 良子「こういう時は癒しが……そうだ京太郎と打とう」 良子「……バッドタイミングみたいですね」 良子「……かくなる上はハイスクールライフの伝統、『きちゃった♪』をやるしか……」 良子「春と相談しつつ計画を立てましょうか」 良子「ふふふっ、私も春のこと言えないかもしれませんねー」 洋榎「絹ー風呂ええでー」 絹恵「分かったわー。あ、お姉ちゃんの携帯鳴っとったで」 洋榎「おー……誰やろ」 洋榎「!?京太郎からのメール!?」 洋榎「いや待て、待つんや。落ち着くんや愛宕洋榎。ここで焦ったら京太郎の思う壺や」 洋榎「これまでたかだかメールで散々あいつにからかわれてきたんや。ここは冷静になって、今度こそ京太郎に勝つんや」 洋榎「せや、ウチならやれる!」 洋榎「京太郎!ウチはあんたに勝つ!!」ビシッ 雅枝「洋榎ー、夜中やからあんま騒がんときやー」 洋榎「はーい」 雅枝(しっかし携帯指差しながら何しとるんやろあのアホ娘……) 洋榎「まずは負けんようにせなな!負けんように負けんように……」 洋榎「……どーやったら勝ちになるんやろ?」 洋榎「……まぁええわ!画像の誘惑に勝ったらそれでええか!!」 洋榎「ほんであの誘惑に勝つには……先になんか食べとったらええか!」 洋榎「よっしゃ!そうと決まったらこないだ買ったアイスでも食うでー!!こんな時間やけど、勝つためや!!」 洋榎「ふぅ、結構ボリュームあったなぁ」 洋榎「普段なら夜中に食うたらアウトやけど……これで勝てるで!」 洋榎「いざ!京太郎、かかってこいやー!!」 京太郎『時間あったらネト麻しませんか?今夜は23時くらいまでならいつでも大丈夫です』画像無し 洋榎「……って画像無しの普通のメールやないかーい!!ウチはなんのためにアイス食うたんやー!!」 雅枝「洋榎!遅くにやかましいで!!」 洋榎「うわ、もう23時も過ぎてるやん!?」 洋榎「ウチのやったことただアイス食うただけ!?おのれ京太郎ー!!」 ※今回京太郎は普通にメールしただけです カンッ!!
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特別編、永水ver とある執事との交流 ハギヨシ『こうやって話すのも久しぶりですね』 京太郎『そうですね。新しい学校やらでこっちも忙しくて』 ハギヨシ『いえいえ、私の方こそ連絡ができず申し訳ない限りです。ところで、今は鹿児島でしたっけ?』 京太郎『はい。元女子校の永水にいます』 ハギヨシ『ほほう、永水ですか……去年のインターハイにお供した時に何度か見ましたが……』 京太郎『……巫女服ですね』 ハギヨシ『巫女服です。それを着ている方々も素晴らしかったです。それを機会に巫女ものが数冊増えたものです』 京太郎『分かります。それと、こっちは暑さからか薄着になるのが早くて』 ハギヨシ『いいですねぇ、こちらはまだまだ長袖の方が多いですよ』 京太郎『こっちで仕入れた素人ものでも今月は送りましょうか?』 ハギヨシ『ふむ、ではそれと水着ものを是非。そちらでなら良質のものが手に入るととある筋からの情報が』 京太郎『水着もの……確かに少し探しただけで良作が多いです。分かりました』 ハギヨシ『ではこちらは巫女ものと……そうですね、個人的なおススメをいくつかご用意しましょう』 京太郎『ええ、ではまたいつものように。品名は「参考書で」』 ハギヨシ『はい、こちらの品名は「月刊誌」でよろしくお願いします』 漢達の友情は決して途切れない こうやって月1でエロ本をまとめて貸し借りしている2人であった カンッ!!
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http //hayabusa5.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1394986844/ 姉帯豊音は孤独だった 県の中でも特に深い山奥にある豊音の村には子どもが少なく、 家の外へ遊びへ行こうとも幼少期の豊音には既に面白みというものは無かった ある日、豊音は自分と同年代の少年と出会った 都会から親の里帰りで連れてこられたというその少年と豊音が仲良くなるのにそう時間はかからなかった 豊音は自分が知り尽くした山へ少年を連れて遊び回った 少年と過ごした時間は、孤独感に苛まれていた豊音にとってとても貴重な宝物のように感じ、 夏休みの終わりが近づくほど、少年との別れを期した豊音は悲しんだ 少年と過ごす最後の日、豊音は涙で腫れた目を隠すために帽子を被った、彼に目を見られないように深く、深く それでは前を見れないだろう、と普段とは逆のように少年が豊音をエスコートすることになった、 雨雲が去った晴れ空の下を、自分が見つけた景色を見せようと胸を張る少年の歩いた後を、豊音がついて歩く 土の色が濃くなり、緑が増えていく。風の鳴る音が鳥のさえずりへと塗り替えられていく、これが最後になるのだと豊音は帽子を下げた 目的地が近づき少年は走り出した、豊音も彼の後ろを追って走った 少年の背を追って、夏の日差しに目を狭めた――瞬間 少年の悲鳴が聞こえ、反射的に手を伸ばす。しかし、指先は届かず、足を滑らせた少年の背は山の底へと消えて行った。 冷たい空気が背中から抜けていく、肌が粟立っていく、首の後ろが熱くなっていく 豊音はまた、孤独になった 少年は事故死した。貴女の責任ではないんだと少年の親は言って、村を去った 「姉帯の娘が都会の子を突き落とした」 少年の悲鳴を聞き付け、駆け付けた老婆が流した噂はねじ曲がって広まった 「姉帯の娘が背後から絞いた」 奇妙なまでに鬼気を帯びた赤眼のせいもあってか、豊音は故郷で「背向のトヨネ」と呼ばれるようになった 村の中を歩けば陰口を耳にする、目を向ければ怯えられる 豊音は外へ出ることを止めた 一人娘の気持ちを受け取った両親は、豊音へ新しいテレビを買い与えた 何も欲しがろうとしない豊音が麻雀に目を輝かせる様子を見て、両親は牌を買い与えた 豊音は孤独だった 昼間はテレビを見て、遠くから送られてくる宿題を片づけて、両親が帰ってくるとマットを広げ、牌の準備をして三麻を打つ ただそれだけをして過ごす外部から隔離された生活だったが―― 姉帯豊音は笑顔だった 和「……一応、書き終えました」 久「須賀君、これ届けてきてくれるかしら」 京太郎「和のサインなんて、そんなん和が届けた方がいいじゃないっすか?」 和「そうしたいのは山々なのですが、この後に取材が入っていまして……」 京太郎「なら仕方ねえ……か」 京太郎(つーわけで届けに行こうとしたけど……) 豊音「ふぇぇ……ここどこぉ……」ガクガク 京太郎「姉妹かっ!?」 豊音「えっ」ビクッ 豊音「…………」ガクガク 京太郎「…………」ジリッ 豊音「背が高い人!?ちょー怖いよー!」 京太郎「その言葉はそのままお返しします!」 豊音「金髪!?ちょー怖いよー!」 京太郎「宮守にも金髪の人がいましたよね!」 豊音「学ラン!ちょー怖いよー!」 京太郎「もうツッコまなくていいや……」 豊音「……ぐすっ」 京太郎(とりあえず泣き止ませたいけど……あ) 京太郎「あの、これ……」ススッ 豊音「姉帯豊音さんへ……!」 豊音「これ、原村さんのサイン!」 豊音「わぁ!わぁ!君のおかげでウルトラハッピーだよー!」パァァ 京太郎(気変わり早いなこの人) 豊音「けど、どうして君が原村さんのサインを?」 京太郎「あ、俺清澄高校の須賀京太郎って言います」 豊音「そっかー、ありがとねっ!」ニコッ 京太郎(姉帯さんかわいい) 京太郎「姉帯さんは迷子なんですか?」 豊音「……うん」 豊音「恥ずかしい話だけど、おトイレに行きたいんだけどどこに行けばいいかわからなくて……」 京太郎(咲と同レベルじゃねえか……) 京太郎「トイレならこっちですけど、付いていきましょうか?」 豊音「わわっ、そんなこと悪いよー」アワアワ 豊音「方向も教えてもらったし、私一人で大丈夫だよっ!」ギュッ 京太郎「それダメなパターンのやつですよ!」 豊音「それじゃあねー!」フリフリ タッタッ 京太郎(大丈夫かなぁ……) 豊音「うわぁ!」ドテッ 京太郎(大丈夫じゃないよなぁ……) 豊音「……ぐすっ」 京太郎(姉妹だなぁ……) 豊音「おトイレ待たせちゃってごめんねー」 京太郎「いえ、慣れてますから」 豊音「えっと、宮守の控室は……」 豊音「…………」 京太郎「姉帯さん?」 豊音「…………」ウルッ 京太郎(もう何も言うまい) 豊音「――――そこで暗炎龍がね!」キャッキャッ 京太郎「姉帯さん、着きましたよ」 豊音「本当だ!あっという間だったねー」 豊音「須賀くんには感謝してもしきれないくらいだよー!」 京太郎「そんな大したことしてないっすよ」 京太郎(泣き止ませて案内するとか咲にやってきたのとまるまる同じだもん) 京太郎「それじゃ、俺は帰りますね!」 豊音「ちょー感謝だよー!」フリフリ ピピピッ 京太郎(あとは宮守の人たちに任せよう) 京太郎(須賀ードワゴンはクールに去るぜ)ヴヴヴッ 京太郎「ん、メール?」ピッ 久『試合が終わって宮守と清澄のみんなでお茶してまーす!』 京太郎「…………」 京太郎「なんでやねん」 豊音「あれ?塞から電話?」ピッ 京太郎「ん?」 豊音「……うん……うん」 豊音「え、宮守と清澄のみんなでお茶してるの?私も行きたかったよー」 京太郎「なんでやねん」 久『P.S.そういうわけだから姉帯さんを見つけてたら連れてきて頂戴』 京太郎「なんでナチュラルに省かれてんだろ俺」 京太郎「……」チラッ 豊音(´;ω;`)ブワッ 豊音「ごめんね、私がここに来る前にメールに気づいていれば良かったのに……」 京太郎「いや、まさか会場の入り口で偶然会ってお茶することになってたなんて」 京太郎「姉帯さんのメールで事情が知れて良かったっすよ」 京太郎(精神的に死んじゃうところだったぜ) 京太郎「んで、喫茶店は……地図わかりにくいな」 豊音「東京はおっきいからね」 京太郎「経験者は語るってやつですね」 豊音「そうだねー……って違うよ!まだ迷ってないもん!」 京太郎(段々この人が咲っぽく見えてきた) 豊音「むぅー」プクー 豊音「須賀くん須賀くん」 京太郎「何ですか姉帯さん」 豊音「そこは『なんだい姉帯くん』でいいんだよー」 京太郎「何でしたっけそれ」 豊音「パペットマペットだよ、一回やってみたかったんだ!」 京太郎(懐かしいなオイ) 豊音「あとどのくらいかかりそうかな?」 京太郎「まだ歩きそうですね、あの人たちは疲れてないんだろうか」 豊音「そっかー……」グゥゥ 豊音「あっ」カァァ 京太郎「ちょっとコンビニに寄りましょうか」 豊音「うん!」 豊音「コンビニ!コンビニ!」 京太郎「あんまお腹埋めるとまずいんでパンひとつくらいですよ」 豊音「どれもおいしそうで迷っちゃうなー」 京太郎「コッペパンとか安定ですよ」 豊音「それもおいしそうだけどー……うーん……」 豊音「お好み焼きパンちょーおいしいよー!」 京太郎(選ぶのに10分もかかってた……) 京太郎「鰹節、口元についてますよ」 豊音「うわわっ、こっち?」フキフキ 京太郎「右です」 豊音「こっち?」フキフキ 京太郎「もうちょい下」 豊音「うーん……」フキフキ 京太郎「ここですよ」ヒョイ パクッ 豊音「……」カァァ 京太郎「どうかしました?」 豊音「す、少し恥ずかしかったかな……って」 京太郎「あっ……すんません」 豊音「こっちこそ、ごめんだよー……」カァァ 豊音(これ、これってよく考えたらテレビとかでよく見る間接キス、なのかな) 豊音(恥ずかしい……よー)カァァ 豊音(でもでも、口元なわけだからノーカンじゃないっかなー……) 豊音(やっぱり恥ずかしいかも!)カァァ 京太郎「……っと、ここかな?」 豊音「あっ!塞たちがいる!」 京太郎「咲……ぅゎ」 豊音「須賀くんも早く行こうよ!」 京太郎「いや、俺は……いいですよ」 豊音「なんで?」 京太郎「……どうせ、省かれてんですから」 53 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/17(月) 03 29 44.86 ID DckyGLxh0 豊音「えっ!?そんなことないよー」 京太郎「ほら見てくださいよ、あそこの席、姉帯さんが座ったらもう空きが無いんですよ」 豊音「あ……本当だ」 豊音「でもでも!部長さんが頼んで一個椅子が運ばれてきたよ?」 京太郎「……子供用じゃないっすか」 豊音「……酷い!」 豊音「須賀くんは良い人なのに酷いよこんなこと!」 京太郎「姉帯さん……」 豊音「須賀くんも一緒に来て!私が部長さんを説得するよー!」ズンズン 京太郎「姉帯さん……」 豊音「うわっ」コケッ 京太郎「姉帯さん……」 京太郎「すみません、俺のために姉帯さんの席まで移動してもらって」 豊音「ぼっちは寂しいのはちょーわかるからね」 豊音「それに、須賀くんが目の前にいるから私は楽しいよ」ニコッ 京太郎「そうっすね、俺も同じっす」 豊音「えへへー」 豊音「おいしそうなケーキがいっぱいだよー」 京太郎「どれにするか迷いますね……」 豊音「こっちの苺のケーキとこっちのチーズケーキの耐え難い誘惑がー!」 京太郎「んじゃ、分け合いっこしません?」 豊音「分け合いっこ?」 京太郎「俺と姉帯さんでこれ頼んで半分こにするんすよ」 京太郎「それならどっちも楽しめますよ」 豊音「須賀くんちょー頭良いよー!」 豊音「なでなでしてあげるねー」ナデナデ 京太郎「そんな、犬じゃないんすから」 京太郎「どっちから食べましょうか?」 豊音「んー……こっち!」ズビシッ 京太郎「苺の方からでいいんですか?」 豊音「あぅ……やっぱりチーズの方!」ズビシッ 京太郎「本当に良いんですか?」 豊音「うぅ、どっちか迷うよー」ウルウル 豊音「はい、須賀くんあーん」 京太郎「あーん」パクッ 京太郎「これもおいしいっすね」ムシャムシャ 豊音「私の目に狂いは無かったんだよ、えっへん!」 豊音「須賀くんも、私にあーんして!」 京太郎「はい」 豊音「あーん」パクッ 豊音「やっぱりおいしいねー」 京太郎「ですねー」 豊音「こーゆーの憧れだったんだー」 京太郎「憧れ?」 豊音「うん、こうやってあーんして食べさせ合うのがね」 豊音「テレビで何回も見て、私もいつかはーって」 京太郎「その憧れの相手が俺で良かったんですか?」 豊音「勿論だよー」 豊音「って!須賀くんのことが好きってわけじゃないよ!」 豊音「あ、いや、好きだけど、それは違うって言うかな、え、えーっとぉ……」 豊音「そのぉ……ぐすっ」 京太郎「なんで泣きだすんすか……」 塞「トヨネーそろそろ帰るよー」 豊音「うんー!」 豊音「須賀くん、今日は本当にありがとうね」 京太郎「こちらこそ、ありがとうございました」 豊音「……なんだか、寂しいね」 京太郎「俺で良かったら、またいつでも付き合いますよ」 豊音「ええっ!そんなの須賀くんに悪いよー」 京太郎「俺もまた、姉帯さんとどこかに遊びに行きたいので、気にしないでください」 豊音「あっ、じゃあふるふるしようよ!」 京太郎「ふるふる?」 豊音「ラインの機能だよ!」 豊音「須賀くんもスマホ持ってるでしょ?」 豊音「ラインやってないの?」 京太郎「いや……俺ガラケーなんで」 豊音「ご、ごめんねー」 京太郎「謝る必要ナッシングっすから!むしろ傷つきますから!」 塞「それじゃあ今日はお疲れ様でしたー」 胡桃「ほらシロ立って歩く!」 白望「匍匐前進で十分……」 エイスリン「シロ、ゾウキン!」 白望「それ傷つくなぁ……」 久「私たちもさっさと帰りましょう」 まこ「今日は疲れたわい」 優希「早くタコスが食べたいじぇ!」 咲「楽しかったねー」 和「そうですね」 京太郎「俺も何だかんだで疲れましたよ」 久「……誰?」 京太郎「そんなんだから疲れるつってんですよ!」 豊音『須賀くん須賀くん!』 京太郎「なんだい姉帯くん」 豊音『おぉ!今回は正解だよー』 豊音『えへへ、嬉しいなぁ』 京太郎「それで、今日はどうしました?」 豊音『団体戦優勝おめでとうって言いたかったんだ!』 京太郎「ありがとうございます、って俺は何もしてませんけどね」 豊音『ううん、須賀くんのサポートあってこその結果だよ!』 豊音『須賀くんも自信持っていいんだよー?』 京太郎「……姉帯さん」 豊音『私たちは今日海水浴行って来たんだー』 京太郎「海水浴っスか」 豊音『永水の人たちとで、ちょー楽しかったなぁ』 豊音『そうそう、石戸さんのおっぱいなんて海に浮かんでて凄かったよ!』 京太郎(何その光景ちょー見たいよー) 豊音『――――それで、振り返……ったら狩宿さんが犬神家になってて……ね……』 京太郎「姉帯さん?」 豊音『んぅ……はっ!』 豊音『ご、ごめん!ちょっと寝てた!』 京太郎「疲れてそうですし、もう終わりにしましょうか?」 豊音『全然そんなことないよ!』 豊音『私、まだ須賀くんとお話ししていたい!』 豊音『須賀くんとお話しするの、なんだかすっごく楽しいから……』 京太郎「……明日から個人戦が始まるのに疲れ溜めたら駄目ですよ」 豊音『わかってるけど、でも……でも……っ』 京太郎「……はぁ」 京太郎「あと五分だけですよ」 豊音『あ、ぅ、うん!』 豊音『……うぅ、五分経っちゃたよぉ』 京太郎「それじゃ、明日頑張ってくださいね」 豊音『須賀くんも男子の個人戦頑張ってね!』 京太郎「えっ」 豊音『ちょー応援してるよー』 京太郎「…………」 豊音『須賀くん?』 京太郎「もっもちろん!優勝してきてやりますよ!わははは!」 豊音『二人で優勝できたらいいねー!』 京太郎「でっすねー!」 京太郎(現在進行形で心が抉られる!) 豊音『おやすみ、須賀くん』 京太郎「おやすみなさい」 豊音『…………』 京太郎「…………」 豊音『須賀くんが切っていいよー』 京太郎「いや、姉帯さんのタイミングでいいですよ」 豊音『ううん、須賀くんが切ってよ』 京太郎「いやいや、姉帯さんが切っていいっすよ」 豊音「ううん、須賀くんが」 京太郎「姉帯さんが」 豊音「須賀くんが!」 京太郎「姉帯さんが!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 京太郎(そんなこんなでさらに五分が経った) 豊音『すふー…………』 京太郎(すぐに寝ちまって、ほんと、見た目と中身が釣り合ってない人だよな) 京太郎(……よし、俺も寝よう) 京太郎「ほい、タコス」 優希「御苦労だったな犬、私の隣の席に座る権利をくれてやろう」 京太郎「取っといてくれたんだな、ありがとよ」 まこ「和も咲も頑張ってほしいのぅ」 久「あ、須賀君の愛しの彼女が映ってるわよ」 京太郎「姉帯さんはそんなんじゃないですってば」 塞「ほれ見たことか」 エイスリン「サビレタカンケイ!」 胡桃「あの一日でそんな関係に!?」 京太郎「違うって言ってますよね!?」 トシ「あの子、毎晩電話やらメールやらしていたわね」 塞「君、本当に豊音に何したのさ」 京太郎「何もしてませんよ」 塞「本当に?」 京太郎「本当に真剣にガチでマジっすよ」 エイスリン「ワルイヤツ、タイテイソウイウ!」 京太郎(誰だよこんな言葉覚えさせた人) 胡桃「よく言ったエイちゃん!」 京太郎(アンタかよ) 京太郎「俺はただ、道に迷ってた姉帯さんを喫茶店まで連れて行っただけっすよ」 京太郎「特に変なことは何もしてません」 塞「まーあの子人懐っこいもんね」 久「そういえば、咲ともすぐに仲良くなってたわね」 胡桃「トヨネの村、若い子がいなかったらしいから友達がいっぱい欲しいんだろうね」 塞「いやーでもウチの高校が仲の良い女子校で良かったよ」 塞「もし共学にでも行って恋愛のゴタゴタで豊音から友達が離れて行ったらすっごく悲しむと思う」 胡桃「ようやく作った友達に裏切られたら辛いだろうね」 京太郎「」ピクッ まこ「そうじゃのう」 エイスリン「トヨネ、ヒキコモリ?」 優希「有り得るじぇ」 京太郎「」ピクッ 京太郎(どどどどどうしよう!) 京太郎(適当に笑って冗談でしたーとか言おうと思ってたけどこれじゃ無理があるじゃあねぇか!) 豊音『ウソ……須賀くん、そんな人だったんだ』 豊音『……泣いてないよー』 豊音『私は大丈夫だよ……っ、須賀くんは原村さんの応援に行ってきて』 豊音『ぐすっ……』 京太郎(アカン) 京太郎「俺!雉打ち行って来ます!」ドヒューン エイスリン「キジウチ?」 久「男子のトイレよ」 エイスリン「Oh!」 エイスリン「キジウチ!キジウチ!キジウチ!」 胡桃「恥ずかしいからやめて!」 京太郎(とりあえず逃げ出してきたけどどうすりゃいいんだよ!) 京太郎(……夏みかんゼリー飲んで落ち着くか)チャリン 豊音「須賀くんだぁー!」ギュゥッ 京太郎「むぎゅぅっ!」 京太郎(背中に柔らかい弾力があるぜェ!) 豊音「須賀くん、忙しいのに応援に来てくれたんだね!」 京太郎「え、いやぁ、そのぉ……まぁ」 豊音「須賀くんが来てくれたんだから私も頑張らないと!」 豊音「ちょー嬉しいよ!」 京太郎「アハハ……アリガトウゴザイマス」 京太郎(言い出せねー!) 豊音「須賀くんは何飲んでるの?」 京太郎「夏みかんゼリーです、これは確か姉帯さんたちと同い年だったと思いますよ」 豊音「へぇー、おいしそうだね!」 京太郎「おいしいっすよ、一口要ります?」スッ 豊音「じゃあ一口だけ……」 豊音(これ飲んだら流石に間接キス……だよね) 豊音(…………)ジーッ 京太郎「さあ、グイッと」 豊音「や……やっぱりやめておくよー」 京太郎「えっ、これ美味しいですよ?」 豊音「そういうことじゃないんだけどー……」カァァ 豊音(これも憧れてたはずなのに……) 豊音(意識すると、ドキドキしちゃうよー) 京太郎「?」 ピンポーン 豊音「じゃあ、頑張ってね須賀くん!」 京太郎「あ……はい」 タッタッ… 京太郎(結局言えなかった……)ズーン 京太郎「やばいよ言いづらいよどうしよう」 京太郎「……部長の所に戻ろう」 京太郎「ただいま戻りました」 まこ「随分と長かったのぅ」 京太郎「姉帯さんと会っちゃいまして……」 まこ「結局誤解されたまんまだったんか」 京太郎「誤解……ってなぜそのことを」 優希「さっきお団子の人が京太郎も頑張ってーってな」 京太郎「あぁ……」 豊音「……」タン 憩「ロン、3900ですーぅ」 豊音「……はい」 豊音(うぅ、集中できない……) 京太郎『一口要ります?』 豊音(間接キスが頭から離れないよー!) 憩(姉帯さん、大丈夫かなぁ?) 豊音(どうして私、あんなに意識しちゃったんだろう) 豊音(須賀くんとすることに……胸がドキドキしちゃって) 豊音(なんでなんだろう……) 憩「ツモ、16000オールですーぅ」 豊音「えっ」 豊音(須賀くんのこと考えすぎて、荒川さんにしてやられちゃった) 豊音(……決勝戦、行けそうにないなー) 豊音(須賀くんに約束したのに……) 豊音「……ぐすっ」 京太郎(まさか宮守の人たち全員に誤解されてるとは……) 京太郎(姉帯さんがトんだのも、俺が変なプレッシャー与えちゃったからかもしんないし) 京太郎(マジどうしよ) 京太郎「はぁ……」 京太郎「はぁ……っ!?」 豊音「ぐすっ……」 京太郎(偶然てすげーなオイ) 豊音「須賀くん……」 京太郎(なんか呼ばれてるし) 京太郎「呼びました……?」 豊音「えっ」ビクッ 京太郎(デジャブを感じる……って、泣いてるじゃねえか) 豊音「須賀くん、どうして――ぐすっ」 京太郎(名前呼んでたってことは、やっぱ俺が関係してるってことなんだよな) 京太郎(……今度こそ、ちゃんと言うんだ) 京太郎「俺、ただの雑用なんすよ」 京太郎「個人戦なんて県予選で初戦敗退でした」 京太郎「ここに来たのはみんなの付き添いで……でも俺には、何もできないから」 京太郎「何もすることが無いから、雑用をしてただけなんですよ」 京太郎「それで姉帯さんに出会って、変な誤解をさせてしまって……」 豊音「全くもってそんなことないよ!」 豊音「勝手に誤解しちゃったのは私の方で、約束したのも、気にしてたのも私だもん!」 京太郎「元はと言えば、俺が姉帯さんの誤解を正さなかったから……」 豊音「もう、それ以上言ったらちょー怒るよ?」 京太郎「うぐっ……それはご勘弁で」 豊音「私は大丈夫なので、須賀くんも気にしなくていいよー」 豊音「須賀くんって、少しネガティブだよね」 京太郎「ネガティブ……」 豊音「でもでも、話してると楽しくて、頼もしくて、ちょーかっこいい」 豊音「私、頑張って来るから須賀くんは応援してくれると嬉しいな」 京太郎「……わかりました」 豊音「うんっ!」 ピンポーン 京太郎「もう行かなくちゃ……遠くからですけど、応援してます」 豊音「……ね、須賀くん」 京太郎「はい?」 豊音「おまじない、手伝ってくれるかな?」 京太郎「え―――――」 京太郎「もう行かなくちゃ……遠くからですけど、応援してます」 豊音(また、胸がドキドキしてるよー) 豊音(……さっきとほとんど同じ) 豊音(……私、須賀くんと離れたくないんだね) 豊音「……ね、須賀くん」 京太郎「はい?」 豊音「おまじない、手伝ってくれるかな?」 豊音(頑張るための、おまじない) 京太郎「え―――――」 豊音(これが、きっと――――) 豊音(恋をするって気持ちなんだねー) 京太郎「―――――っ!?」 豊音「じゃっ、じゃぁ、そういうことだから!」アセアセ 京太郎「え…………」 京太郎(……つまり、そういうことなのか?) 京太郎(そういうこと、なんだよな) 京太郎(……ファーストキス、奪われた) 京太郎(それからの姉帯さんの活躍は凄まじかった) 京太郎(並みいる全国の強豪をちぎっては投げ、またちぎっては投げる) 京太郎(その様相は、人喰いこそはしないもののまさに巨人だった) 京太郎(振り向けば遠ざかっているその背中を喩えて「背向の豊音」と呼ばれるようになった) 差出人:須賀くん 宛先:姉帯豊音 ―――――――――――――――――――――――――― 試合が終わった後で 20XX年8月1X日 ―――――――――――――――――――――――――― 伝えたいことがあるので、読んだら返事ください To 姉帯豊音 From 須賀京太郎 ―――――――――――――――――――――――――― Sub Re 試合が終わった後で ―――――――――――――――――――――――――― いいよー(^O^) どこに行けばいいのかな? 京太郎(そんなわけで二人っきりになったけど) 豊音「……」モジモジ 京太郎「……」 豊音「……」モジモジ 豊音(昼間は誤魔化しちゃったけど、ちゃんと言わないと……) 京太郎「……」 京太郎(こういうのって男の役目だもんな……) 京豊「「あのっ!」」 京太郎「……」 豊音「……」 ざわ…… ざわ…… ざわ…… ざわ…… 京太郎(くッ!) 京太郎(空気が、重い……ッ!) 豊音(須賀くんの表情……私、ダメだったのかな) 豊音(……そうだよね、私みたいなぽっと出のノッポ、略してのっぽ出な娘なんてイヤだよね) 京太郎(ここで怖気づいてどうする須賀京太郎!) 京太郎(姉帯さんの気持ちに応えるんだ!) 京太郎(いやぁ……でもいざ言うとなるとなぁ……) 京太郎(あっ、ソーダ) 京太郎「姉帯さん」 豊音「なっ、なにかな?」 京太郎「目、瞑ってくれませんか?」 豊音「うん……」 京太郎(何も、想いを伝える方法は言葉だけじゃないんだ) 京太郎(……多分、感づかれてるだろうけど) 京太郎(はぁ……つくづく、俺のチキン加減を思い知らされるぜ) 京太郎(麻雀も、恋愛も) 京太郎(焼き鳥だけに) 豊音(これって、よくテレビで見るチューの場面……だよね) 豊音(ということは、ダイジョーブなのかな) 豊音(……でも、何もしてこないよー?) 豊音(ということは、エスケープされたのかなー……)ジワッ 京太郎(なんでまたまた泣き出してんだよ……) 京太郎(まぁ……そういうところも、可愛くて) 京太郎(それで、俺はこの人を好きになったんだ) チュッ 京太郎「えっと、では、改めまして」 京太郎「俺は、貴女のことが……好きです」 豊音「―――うんっ!」 豊音「私も、須賀くんのこと大好きだよー」 某年3月16日 今年のこの日も、俺と姉帯さんは一緒に居た 「須賀くん須賀くん」 「なんだい姉帯くん」 「今年の誕生日プレゼントは何かなー?」 「帰って来てからのお楽しみですよ」 「そっか、ちょー楽しみだよー」 「楽しみにしすぎてプロ初のオープン戦でやらかさないようにしてくださいよ」 「わ、わかってるよー」 「というか、私が大会でいなくて成績がガタ落ちしてた須賀くんには言われたくないかなー」 「それはしょうがないというか……姉帯さんのことが好きなんですもん」 「あー言えばこー言うね、須賀くんは」 「須賀くん、今日もおまじない!」 「よく飽きませんね、ホント」 「心の中が幸せでいっぱいいっぱいになって気持ちいいんだよー」 「いっぱいいっぱいになったらダメでしょうが」 「ありゃ、そうだったねー」 つま先で身長差を埋めて、短く唇を繋げる 大事な試合の前の恒例行事になっているこの行為を終えると、姉帯さんはきまって――― _____ ... ´ ` .、 / \ / \ / l |∨ . ′ / /l | ‘, . | / / / l | ̄∨ | / / /´ / /x=ミ! |. ‘ | / / ≠ミ / /´ , , ,| | ‘ | / l / , ,,,/ / 〉 | | ‘ l / / / / | | | |/ /、_, // v ¬ 八 リ / / / }\/ `ニ゚ / ∨ 「それじゃ、頑張って来るよー」 / / / |/_≧=┬ ...イ l| |. / / / / /_〕 ̄] /l| |. / / / / /---=ニ二\/ / | | / / / / /ニ/ニニニニニニ∨\」 リ / / / / /ニ/二二二二二{ \/ / / / / / /ニニ/二二二二二/\/ /. / l / / /ニニニ{二二二二二/ニニ∨.. / | l /}二二二|二二ニニニニ/ニニニ、 / /| | /ニi二二二|二二二二/二二二} ――――と、笑顔になる その幸せそうな笑顔を見るたびに、俺が生きる意味を実感させられる ああ、俺は姉帯さんの笑顔を見るために生きているのだ、と思ってしまう そして、これからも俺はそのために生きていくんだろうな、とも思ってしまう ――――でも、今日からは少し違う 誕生日プレゼントの内容をまだ知らない姉帯さんを見送った後、 豊音さんとの新しい生活と豊音さんの笑顔を夢見て、俺は今夜の予行演習を始めた カン
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||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「まさか、こんな日が来るとはなぁ…」 ハギヨシ「………」 京太郎「やっぱ重てぇな、男だもんなぁ」 京太郎「にしても…ハギヨシさんが熱中症で倒れるとはな………」 ハギヨシ「………」 京太郎「しかし、夜だからあまり目立たないとはいえ………」 京太郎「少々、いやかなりキツいもんがあるな、これ………」 -約1時間前、インハイ会場付近- 純「悪りぃな、須賀。こんな忙しい時に」 京太郎「全然大丈夫っす!それよりハギヨシさんは?」 純「日陰で寝かせてる」 ハギヨシ「」 京太郎「マジかよ…」 純「ああ、俺も信じられねぇよ…」 京太郎「というか他の方々は?救急車とか…」 純「ああ、それはだなぁ………」 ハナシナサイ、ハジメ トーカキモチハワカルケド ビェエエエンハギヨシー フタリトモオチツイテ 純「あの調子でな、レスキュー隊どころか自衛隊呼びそうな勢いでさ。」 京太郎「ああ…」 純「という訳でさ、ヨッシーおぶってホテルまで頼むわ」 京太郎「はいぃ?!」 京太郎「いや、普通に救急車呼びましょうよ?」 純「大袈裟にしたく無ぇんだよ、ウチも色々あってさ…それにヨッシーの為にもさ」 京太郎「え、いや、それなら純さんが…」 純「すまん無理、そろそろあの二人じゃ透華達押さえ切れなくなる頃だから」 純「という訳で後は頼んだぞー!」 ハナシナサイハナシテハギヨシー アアモウダメ… ビエーン マタセタナフタリトモ! イケメンキタコレデカツル オトコジャネェー! 京太郎「」 京太郎「と、いう訳なんだけど………って誰に説明してんだか」 ハギヨシ「本当にご迷惑をお掛けしてしまいましたね」 京太郎「ハ、ハギヨシさん、起きてたんですか?!」 ハギヨシ「ええ、今しがたですが」 京太郎「ああ~良かったぁ、本当びっくりしたんすから」 ハギヨシ「実に申し訳ない、このハギヨシ一生の不覚です…というか降ろしていただいてm「それは駄目です!」 京太郎「ついさっきまでぶッ倒れてた人が何言ってんですか!それに純さんにも頼まれてますから」 ハギヨシ「そうですか………」 京太郎「そうです、ハギヨシさんは俺とは違うんっすから…色んなモンしょって立ってる人なんすから!」 ハギヨシ「須賀くん?」 京太郎「と、兎に角早く良くなって貰わないと。俺も、龍紋淵の皆さんも心配したんっすから」 ハギヨシ「須賀くん、何か悩みでも?」 京太郎「何言ってるんですか、今はハギヨシさんの話で……」 ハギヨシ「そうですか、ならば少し眠らせてください。そしてこれからするのは只の寝言」 京太郎「え、えぇ~?」 ハギヨシ「確かに今の君に背負える物は無いのかもしれません」 京太郎「しかし共に歩む仲間はいるではありませんか、まずそれを自覚なさい。」 京太郎「は、はい!」 ハギヨシ「そして現状を憂うならまずより努力をなさい、いささか君は移り気が多すぎます…色々と」 京太郎「うぐっ、ぞ、存じております……」 ハギヨシ「ですが、物事を広く受け止める姿勢は大変よろしい、もしかしたら私よりも多くの物を背負えるかもしれませんね」 京太郎「も~どっちなんすか~」 ハギヨシ「んっふ」 ハギヨシ「よろしければ、個人的に教授して差し上げたいところですが…」 京太郎「え?!」 ハギヨシ「いささか人目に付き過ぎたようですね。」 ナニアレーウワーナイワーイヤアリダヨーダル… 京太郎「あ…」 ハギヨシ「また日を改めてということで…」シュバ 京太郎「き、消えた………やっぱ執事ってすごい、改めてそう思った」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HGYS(危ない、実に危ない…) HGYS(あのような若い情熱を見せられてはまた悪い虫が起きてしまう) HGYS(久しぶりの東京…二丁目でハッスルしすぎて倒れたばかりだというのに、いけないいけない) HGYS(しかし…) HGYS「おんぶというものもいいものですね」 HGYS「次は私が須賀くんを…んっふ」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 花子「あっぢぃぃぃぃ」 京太郎「じゃあ降りましょうよ…」 花子「やーだよ歩くのめんどいんだよ」 京太郎「ノーヘルなんかで原付乗るから」 花子「このクソ暑いのにヘルメットなんか被ったら死ぬ死ぬ」 京太郎「どう見てもそのニット帽の方が暑そうです」 花子「こーれはオシャレなの!お前もカワイー女の子を堪能できてまんざらでもないんだろー?」 京太郎「確かに、それは言えますねー」ハハハ 花子「正直者め、ごほーびにこうもうちょっと密着して」ギュッ 京太郎「あ、やわらけぇ」 ミーンミンミンミン 花京「…」 花子「やっぱ密着すると暑いわ…」 京太郎「そですね…」 ミーンミンミン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「また咲が迷子になったので皆で手分けして探していたら、会場外のベンチで寝ている咲を見つけた」 京太郎「こんなとこに居たのか……おい、咲ッ!」 咲「…zzz」 京太郎「起きろよ咲!風邪引くぞ!」ユサユサ 咲「……zzz」 京太郎「全く起きねぇ…しょうがない、おぶって連れてくか」ヨッコイセッ 咲「…zz…ウ~ン、固い」ムムム 京太郎「文句言うな!我慢しろ!」 咲「…スー…スー…スー」 京太郎(寝息がくすぐったい…///) 咲「…スー…スー…スー」 京太郎(こいつこんなに軽かったのか。最近たくましい姿しか見てなかったから忘れてたけど…) 咲「…スー…スー…スー」 京太郎(こういうとこは変わって無くてちょっと安心) 咲「…スー…ンン…スー」 京太郎(でも、胸はもう少し大きくなって欲し……あっ、尻は見た目よりあるかも!) ゴッ! 京太郎「痛っ!!……頭突きされたし。」 咲「…フンッ」 なんだかんだで控え室近く 京太郎「お姫様ー。もうすぐ部屋着きますよー。」 咲「ウーン」 京太郎「恥ずかしいから、そろそろ起きろー。」 咲「ウウッ」 京太郎「おーい、咲さーん?」 咲「………お姉ちゃん」グスッ 京太郎「咲?」 咲「……お姉ちゃん…私強くなるから……また一緒に…麻雀……」 京太郎「咲……」 京太郎(そういや照さんもこの会場にいるんだよな…清澄の最大の敵として) 京太郎(咲…お前が努力してるのは俺達みんなが知ってる。きっとお姉さんもお前の活躍を見てる。) 京太郎(麻雀を楽しむお前を見てると俺も楽しいから。お前達の見る世界を俺も見たいから。) 京太郎「だから……頑張れ、咲。」 咲(ありがとう京ちゃん)ギュッ カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 昨日姉帯さんとケンカをしてしまった。 理由はほんの些細な事だったが、滅多に怒らない姉帯さんと本気の口論をしてしまい 未だに口を利くことはおろか顔も合わせてもくれない。 それからだ。 肩にずしりと、何かの重みを感じるようになったのは…… 豊音「」ムスー 京太郎「……あの、姉帯さん。重いんでそろそろ降りてくれませんか」 豊音「」ギュウゥゥゥゥ 京太郎「いでででで!すいませんすいません!!重くないから絞めないで!」 豊音「京太郎君のばかー…」グスッ 京太郎「ですからオレが悪かったですって!!だからもうそろそろ……」 豊音「ヤー」ギュゥゥゥゥ 京太郎「ぎゃああああああああ」 胡桃「……なにやってんの、あれ」 白望「……じゃれてるんじゃない?ダル……」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ――目眩がする。 ――欠けた夢を見ているようだ。 幼い頃、母が死んだ。 とても悲しいことで、泣いて泣いて、ただ泣いて。 そうして、私は妹より先に泣き止んだ。 いや、止まざるを得なかった。だって、妹はまだ泣いている。 甘えたかっただろうに、もう母はいなかった。 だからだろう、父は人一倍妹に気を配った。 父に背負われるのは、いつでも泣いている妹だった。 私は大丈夫、泣き止んでいる。だから、えこひいきだったとか、 そんなことはちっとも思わない。 ただ――ふと気付いてしまった。 私は、お父さんに、一度も背負われたことがない。 もちろん、それが原因で仲違いする訳はない。 父はいつでも優しく、厳しく、私たちのことを愛してくれていたし。 妹だってそうだ。私のことを心から慕ってくれている。 それは本当に嬉しいことだけど――。 それでも、たまに思うのだ。 ほんの少し、ほんの少し――姉であることを忘れて、泣き続けていれば。 あの人は私を背負ってくれたのだろうか、と。 ああ、何て我が侭。 何もかもが充足しているくせに、私は未だそんな他愛もないことを 引き摺っている――。 ――瞼を開く。 ――薄い橙色の日差しが、目に眩しい。 景色が動く。 私は無意識に足を動かそうとして、それがろくに動かないことに気付いた。 「ん……」 「ああ、起きた起きた。おはようございます、宥さん」 目を開いて、私は大層驚いた。 私は、須賀京太郎君に背負われていた。 「あれ、私――どうして?」 「温室で眠っていたので、玄さんに頼まれて家まで送っているところです」 「そっかぁ。………………ご、ご、ごめん! あの、今」 今すぐ離れる、と言い掛けて私の言葉は止まってしまう。 長年仄かに思い続けていた夢が、違った形で叶えられていることに気付く。 「…………あぅ」 「どうしました?」 「あの……もう、もう少しだけ、このままでいい?」 私の体はすっかり成長してしまって。 背負われるなど、夢のまた夢だったけれど。 そうか、こういう形もあるのか。 「いいっすよ」 「ごめんね、重いよね?」 「いやいや、軽いものです。女の子っていうのは、そういうものでしょう」 離れよう、と思ったけど思い直して顔を首筋に近付ける。 男の人の匂いだ、と私は思った。 この匂いをかいだだけで、私はひどく落ち着いてしまう。 回した両腕が、ごつごつとした体の固さを伝えてくる。私がその身を 預けても、平気で突き進む――力強い体だ。 「ねえ、京太郎くん」 「はい」 「私ね、たまに凄く泣きたいときがあるの」 「……そうですか」 「でね。もしそうなったときに、お願いしたいことがあるの」 「何ですか?」 ――あなたの背中を、貸して下さい。 「……はあ。俺なんかの背中でよければ」 「うん、ありがとう」 瞼を閉じる。 彼に背負われているだけで、私はこんなにも幸福で――。 「……しあわせ」 そう呟いて、首に回した腕の力を少しだけ強くした。 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ハギヨシ「んっふ」 京太郎「おんぶ!ハギ!おんぶ!」 ハギヨシ「仕方ないですねぇ、京太郎君の甘えんぼさん♪」 京太郎「にぃに!にぃに!」 ハギヨシ「ほら、私につかまりなさい」 京太郎「んんー!ハギ!おおきー!」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| マホ「うーんうーん……」 京太郎「うーむ……」 マホ「ダ、ダメです、もう頭がパンクしちゃいそうです……」 京太郎「全くだな……」 優希「咲ちゃん、マホと京太郎は何をしてるんだ?」 咲「和ちゃんから麻雀の問題集を貰ったんだって。1日五ページをノルマにしてるらしいんだけど……」 優希「要するに勉強に苦しんでるわけか、気持ちはよくわかるじぇ……」 和「あら、問題集ならゆーきにも用意してますよ?こちらは数学ですが」 優希「じょ!?」 和「今度こそ赤点を取らないようにしてあげますからね……さあ、行きましょうか」 優希「いやああああ!さ、咲ちゃん助けてー!」 咲「が、頑張ってね優希ちゃん!」 優希「そんなああああ……!」 ―― 京太郎「お、終わったー!」 咲「お疲れ様京ちゃん。はい、お茶」 京太郎「おう、ありがとうな咲……ん?」 優希「」チーン 京太郎「どうしたんだ、優希は……」 咲「和ちゃんとテスト勉強してたから……」 京太郎「ああ、なるほどね……」 マホ「すう、すう……」 咲「あっ、マホちゃん、寝ちゃったんだ?」 京太郎「休ませないとオーバーヒートしちゃいそうだったからな。本人はまだ出来ますとか言ってたけど無理やり休ませた」ナデナデ マホ「ふにゅ……」 咲「なんか京ちゃん、マホちゃんと仲いいよね……」 京太郎「いやあ、初心者仲間がいるってこんなに素晴らしい事だったんだな!」 咲「京ちゃん……」 京太郎「さてと、そろそろ帰るか……よいしょっと」 咲「えっ」 京太郎「ほら、優希起きろ。そろそろ帰るぞ」 優希「お、おう……ってんなっ!?」 京太郎「なんだよ、マホが起きちまうから大声出すなよ」 和「あれ須賀君、なんでマホをおんぶしてるんですか?」 京太郎「ほら、せっかく寝てるから起こすのも可哀想だろ?それにいつもの事だしな」 咲「いつもの……」 優希「事ぉ?」 京太郎「あれ、言わなかったっけ?最近俺達麻雀の勉強のために休みとか一緒なんだぜ?」 京太郎「マホは時々寝ちゃうからそういう時はこうしておんぶして送るんだよ」 咲「」 優希「」 和「そうだったんですか。勉強熱心なのはいい事です」 京太郎「期待には応えたいからな。じゃあ帰ろうぜ」 咲「……ま、まさかこんな」 優希「予想外のライバルがいたとは……」 マホ「むにゃ……京太郎先輩大好きです……」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ハギヨシ「んふふ、大きいのは背中だけじゃないんですよ?」 京太郎「ハギ?」 ハギヨシ「ほら、御覧なさい。ここもおっきなんですよ」ボロンッ 京太郎「うわー!ハギおっきしてる!ちゅっゆっ?」ペロッ ハギヨシ「おうふ!そこは舐めちゃいけませんよ、京太郎君!」 京太郎「んー!ハギのあそこ美味しい!ちゅっちゅー!」 ハギヨシ「あふぅ///」 京太郎「のど輪締めするー!」 ジュッポズゴゴゴゴゴジュポポポ ハギヨシ「ん"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ?」 ハギヨシ「おうふっ!!」ビュルルルルル! 京太郎「ふえっ!?」ゴクゴクゴク ハギヨシ「ハァハァ……」 ハギヨシ「い、一体どこでそんな技を覚えてきたんですか!」 京太郎「ハギのために頑張った!んちゅっ!」 ハギヨシ「まったく、京太郎君ときたら……んちゅっ!」 京太郎「あたし、ハギのことだーいちゅきっ!」 カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 哩「んあっ!…ふぁぁ…っっ!」クチュ 哩(外で…人気のない公園でこげなこと…これ興奮してやめれんけん…) 哩「やぁあっ…気持ちよかっ…」ヌチャ 男「よぉ…一人でお盛んだな?」 哩「なっ!」 男「俺もちょっと溜まっててな…ちょっと相手してくれよ…」 哩「いっ…いやっ!」 男「そんなこと言わないでさ…期待してたんだろ?」ズルッ 哩「~~ッッ!」 男「へへっ…大きさには自信あるんだぜ?」 哩「来んで!」 男「ほら…まず口で…「哩さん!」がっ!」ドゴッ 京太郎「ほら!今のうちに逃げますよ!」 哩「きょっ…京太郎…けんど腰ば抜けて…」 京太郎「なら背中に捕まって!急いで!」 哩「わっ…わかった!」ギュッ 男「てっ…てめぇ…」 京太郎「逃げるが勝ちってな!」ダッ 男「待ちやがれ!」 京太郎「誰が待つかよっ!」 京太郎「はぁ…どうやら逃げ切ったみたいですね…」 哩「京太郎…怖かったけん…」ギュ 京太郎「もう!ああいう人通りのないところに女の子一人は危ないんですから!」 哩「ごめんなさい…」 京太郎「今回はたまたま俺が通りかかったから良いですけど…哩さんみたいなかわいい人は注意しないと!」 哩「かっ…かわいい…//」 京太郎「今日はこのまま家まで送っていきますから…」 哩「助かるちゃ…まだ歩けそーになかね…」 京太郎「哩さんみたいなかわいい人をおんぶできるならお安い御用ですよ」ハハッ 哩「うちも京太郎をこげん近くに感じられてうれしか…」 京太郎「何言ってるんですか?」 哩「京太郎の背中ば…大きくて…そいであたたかくて…」 京太郎「…哩さん?」 哩「普段は頼りなしゃそうで…ばってん、いざっち時は頼りになっち…」 京太郎「……」 哩「さっきもヒーローみたく助けてくれて…やけんうちは…京太郎ばすいとーよ」 京太郎「…そんなこといってると本気にしちゃいますよ?」 哩「うそじゃなか…本気ばい…」ギュッ 京太郎「……」 哩「京太郎ん返事聞かせて欲しかな…」 京太郎「哩さんはいつも凛々しくてかっこよくて…だけどかわいらしくて…」 哩「……」 京太郎「でもちょっと…いや、かなり変態で姫子さんと一緒にいつも回りに迷惑かけてたり…」 哩「大きなお世話たい…」プイ 京太郎「他にも色々ありますけど…そういうところもひっくるめて…哩さんのこと好きですよ…」 哩「京太郎…」 京太郎「なんかちょっとくさかったですね?」 哩「そげなことなかよ?」 京太郎「哩さんすごいドキドキしてますね…くっついているからよくわかります…」 哩「京太郎も同じやろ…」 京太郎「背中からでもわかるくらいドキドキしてます?」 哩「なんっちなくばい…」 京太郎「……」 哩「……」 京太郎「…それじゃあ今から恋人同士ってことでいいんですかね?」 哩「もちろんたい…京太郎以外は考えられんけん…」 京太郎「なんか顔がにやけちゃいますね…」 哩「おんぶだと顔見えんのが残念やけん…」 京太郎「こんなだらしなく緩んだ顔見られなくて助かりました…」 哩「うちもこげな顔見られなくてよかった…」 京太郎「あらら…残念…見たかったのに」 京太郎「もうそろそろ着きますね…」 哩「京太郎…今日ば両親帰っち来んのやけど…」 京太郎「いきなり誘ってるんですか?」 哩「ばってん…うちは変態やし…」プン 京太郎「開き直りましたね…なら遠慮せず泊めてもらいますよ?」 哩「期待しちょるよ?」 京太郎「がんばります…」 哩「なあ京太郎…」 京太郎「んっ?」 哩「大好きったい!」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ヤ1「大変です!花山組のやつらが攻めて来やした!」 智葉「なんだと!状況はどうなってる!」 ヤ1「いま入り口で…がっっっ!」 花山組の若いの「死ねえぇ! 辻垣内智葉ああぁっ!」パン 智葉「ぐうぅっ!」 京太郎「おじょー!こいつめ!」パン 花山組の若いの「がああぁぁあぁっっ!」ドタ 智葉「くそっ…へましちまった…」 京太郎「まずいな…足打たれてやがるぞ…」 ヤ2「しかもこの出血量…太い血管が傷ついてやがる…早く病院に行かないとまずいな…」 ヤ3「だが…おそらく囲まれて逃げ場はないぞ…」 ヤ4「どうやら腹くくるしかないようだな…須賀…よく聞け…」 ヤ4「この通りおじょーは足を打たれ動けない…俺たちが特攻して何とか逃げ道を作る…だからおじょーを担いで逃げろ…」 京太郎「なっ!」 ヤ3「お前とおじょーには指一本触れさせやしねぇさ…だから頼んだぜ?」 京太郎「なんでですか!こういうことは新入りの俺が…」 ヤ2「うるせぇ!」ガッ 京太郎「ぐっ!」 ヤ2「新入りなんだから上の言うことは黙って聞いてろ!」 ヤ3「それによ…やつら前にして逃げ出したとあっちゃ…先代や頭に顔向けできねぇんだよ…」 京太郎「兄貴いっっ!」 智葉「おまえら…わかった…背中は任せたぞ…」 ヤ4「いくぞおめぇら!最後に花山組に俺たちの男気見せてやるぞおおぉぉおぉっっ!!」 『うおおぉぉぉおぉぉおぉ!!』 智葉「須賀っ!走れっ!」 京太郎「くっ…うおぉおぉぉっ!」ダッ 京太郎「はぁ…はぁ…何とか逃げてこれたか…おじょー…すぐに病院に…」 智葉「ああ…須賀の背中は…広くて…暖かいな…」 京太郎「おじょー…何言ってるんですか?」 智葉「お前の…背で…死ねるな…ら…しあわ…せ…だ…」 京太郎「弱音はいてどうしたんですか!いつものおじょーらしくないですよ!」 智葉「なあ…最後に…名前…を…」 京太郎「もうすぐ病院です!あきらめないであと少し…」 智葉「須賀…私は…お前のこ…と…」 京太郎「さと…は…?」 智葉「……」 京太郎「智葉ああぁああぁぁぁあぁっっっ!!」 ------------------------------------------------------------------ ダヴァン「今年のブンカサイの演劇はこれで行きましょう!」 智葉「おい…ぶっ殺されたいのか?」 京太郎「俺も手伝います…」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| もこ「……」ジトーッ 京太郎「あん?」 京太郎(なんだこいつ。もしかして俺の方見てる?) もこ「……」ジトーッ 京太郎(なんか気味悪いな。はやくここから逃げよう……ん?) もこ「……」サッサッサ 京太郎(今のはサイン?) もこ「……」サッサッサ 京太郎(えーと……お・ん・ぶ……何!?俺におんぶしてほしいのか!?) 京太郎(そういえばあいつ腕に包帯巻いてるし、怪我でもしてるのか!) 京太郎(こうしちゃいられねえ!男京太郎、怪我人を無視するほど人間腐っていねーぜ!) 京太郎「おい!頭にへんてこなリボンつけた女!」 もこ「……」 京太郎「歩けないんだろ?ほら、おんぶしてやるから俺につかまれ!」 もこ「……」 京太郎「はやくしろ!俺だって暇じゃねえんだ!」 もこ「……」コクリ ガシッ 京太郎「よし、つかまったな!行くぞ、うおおおおおおおおお!」ドドド もこ「……」 京太郎「とりあえず病院いけばいいのか!?」 もこ「……」 京太郎(くそっ、喋れないほどの激痛なんだな!) 京太郎「しっかりしろ!俺が絶対にお前を助けてやるからな!!」 もこ「……」 病院 京太郎「はぁはぁ……やっと着いた」 京太郎「おいナース!急患だ急患!こいつの手当てをしてやってくれ!」 憩「はーい、ちょっと待ってなー」 憩「ってあれ、もこちゃん。どこか怪我でもしたん?」 もこ「……」フルフル 京太郎「は!?」 もこ「……」ボソボソ 憩「え、なんかいきなりおんぶしたいって変な男に連れまわされたって?」 京太郎「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」 憩「……あの、警察に一応通報しておくから」 もこ「……」コクリ 京太郎「ちょ、待てよ!誤解だ誤解!」 憩「あ、もしもし。なんか痴漢みたいな事件があったんですけど――」 京太郎(くそっ!こうなったらとことん逃げるしかねえ!!) 京太郎「うおおおおおおおおお!スタコラサッサだあああああああああああ!!」ダッ ガシッ!! 京太郎「!?」 もこ「……」 京太郎(な、何だこいつの握力!まったく身動きがとれねえ……!) もこ「……」 ピーポーパーポー 池田「おい!痴漢はどこだし!」 憩「あ、警察さん。こっちですぅー」 池田「お、こいつが噂の金髪痴漢やろうか!見るからに女の尻を追っかけまわしてる顔してるしwwwww」 一「さあ、署まできてもうらうよ!パトカーに乗りな」 京太郎「そ、そんな!違うんです、話を聞いてください!」 一「はいはい、署で話を聞くから大人しくしててね」 京太郎「うわあああああああああああああああああ」 京太郎「はっ!」 京太郎「……夢か」 おわり ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 郁乃「は~いド~ン!」ガシッ 京太郎「のおっ!?」 郁乃「須賀くんの背中、ええなぁ~」ニコニコ 京太郎「何すかいきなり!」 郁乃「そら街で偶然背中を持て余してる須賀くんがおったら抱き着きたくなるやろ~?」 京太郎「全く理解できねえ……」 郁乃「それで~須賀くんは何してるん~?」 京太郎「見ればわかるでしょう、部活の買い出しですよ……ってぇ!」 京太郎「なんで監督のアンタがここにいるんですか!」 郁乃「え~?なんでやろな~」 京太郎「アリさんマークですか、ったく」キュッ 郁乃「え」 京太郎「落ちないでくださいよ、っと」 郁乃「す、須賀く~ん?」 京太郎「何、っすか、両手買い物袋で後ろにあなたでキツいんですけど」 郁乃「そないにエグいんやったら降ろせばええやろ~?」 京太郎「ダメです、絶対に部室まで連れて行くんですからね!」 郁乃「ほ、ほら、私って重いやろ?」 京太郎「ちょー軽いんで大丈夫です!」 京太郎「代行(を部室へ連れて行く使命)のためならこんなんへっちゃらですもんね!」 郁乃(私のためなら……)カァァ 郁乃「……」ウツムキ 京太郎「はぁ、代行も黙ってれば可愛いのに、ってか黙っててくださいずっと」 郁乃(かわいい、須賀くんが可愛いって言ってくれた……) 郁乃(い、今まで言われたことなかったのに……)ポシュー 京太郎(心臓バクバクしてるし、動揺してるのバレバレなんだよなぁ) 京太郎(ま、大人しけりゃ問題ナッシングだからいいんだけど) 京太郎(顔をうずめてるせいか背中が熱い……) 郁乃「///」ポシュー 京太郎(顔が見たいなぁ……) 京太郎(それはそうと、洋榎が見たら癇癪起こすよな、これ) 京太郎(部室に着く前に降ろして一緒に行けばいいか) 浩子(……あれは確か姫松の新監督と、洋姉の……) 浩子「フッ」ニヤリ 京太郎「ただいま戻りましたー!」 恭子「主将、帰ってきましたよ」 洋榎「もうええ……どうせウチは捨てられたんや……」 絹恵「……須賀くん、ちょっとええか?」 京太郎「洋榎、どうしたんですか?」 絹恵「この写真を見てもしらばっくれる気なん?」スッ |手ぶらの京太郎が郁乃をおぶっている写真| 京太郎「……は?」 絹恵「なんで須賀くんは買い出しもせんと、代行とイチャイチャしとるんや?」ニコニコ 京太郎「いや待ってくださいって、俺こうやって買い物袋持ってるじゃないっすか。代行と会ったのも買い物の後ですし」 洋榎「どーせっ、代行と会う約束してデートしてたんやろ、ぐすっ」シクシク 京太郎「だから誤解だってば!」 絹恵「でも見てみぃ須賀くん、代行の顔」 京太郎「代行の顔がどうしたんすか」 郁乃「ほへぇ~///」ニマニマ 絹恵「表情めっちゃほころんどる」 京太郎「いつもの顔じゃないっすか!」クワッ 京太郎(何だよこの写真、誰が撮ったんだよ、加工したんだよ!) 洋榎「京太郎、ぐすっ、えぐっぅ、はぁ、もうウチのこと、げほっ、どうでもええんやろ?ぐすっ」 京太郎「泣き止めよいい加減!」 京太郎「俺はいつでも洋榎一筋なんだから、信用しろよ!」 洋榎「いつっ、も、オカンとっ、絹の胸、ぐすっ、見てへんやつなん、ぅっ、って信じられ、へん」 京太郎「そ、そんなことは…………」チラッ 洋榎「……」ジーッ 京太郎「バレてたか……」 絹恵「バレバレや」 京太郎「なあ、許してくれよ」 洋榎「うっさいわ、あほ!」 恭子「何しとるんや、あのアホップルは」 漫「須賀くんが代行とイチャイチャしとったらしいですよ」 由子「洋榎も須賀くんも大変なのよー」 絹恵「須賀くんの自業自得ですから、私らはあっちで打ちましょう」 恭子「せやな、半荘後には終わってるやろ」 ―――半荘終了後 京太郎「洋榎、俺の背中はどうだ?」 洋榎「あったかくて、デカくて、筋肉質で、京太郎の臭いもして……最高やで」 京太郎「ん、そっか」 洋榎「京太郎?」 京太郎「どうした?」 洋榎「あんな……ウチ、やっぱり……」 京太郎「やっぱり?」 洋榎「めっちゃ、めっちゃ、めぇーちゃっ!好きやで!京太郎!」ギュッ 京太郎「おう、俺だって滅茶苦茶好きだぜ、愛してるぜ!洋榎!」 アハハ アハハ アハハハハ 一同(リア充爆発しろ) 郁乃(須賀くんの背中、気持ち良かったなぁ~)ポケー カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 初美「京太郎~もっと早く走るですよー」ケラケラ 京太郎「これが限界でぇぇすっ!!」 初美「言い訳なら聞きたくないですー」 京太郎「ちょっとは聞いて!お願いだからはっちゃんさん!!」 初美「軽く境内を3周するですよー」ゲシッゲシッ 京太郎「いでっ!ちょっ馬じゃないんだから蹴らないでってば」 霞(いやね、何も私もおんぶしろとは言わないわよ?) 霞(でもね、少しばかり目に付くと言うか意識しちゃうと言うか……) 春「楽」ポリポリ 京太郎「あの春さん?髪の毛に食べ零しが乗るんだけど」 春「女子みたいなこと言わないの」ポリポリ 京太郎「いや待てって。春が食べるの止めたら良いんだよ。明白にそう言ってんじゃん」 春「私に……死ねと?」ジワッ 京太郎「うん。なんか……ごめん。もうそのままで良いや」 春「やた」ニコッ 霞(これはみんなの為、そうみんなの為に思ってのことなのよ) 霞(最近雰囲気が明るくなったのは良いことだけれど、それに比例して腑抜けちゃってるもの) 霞(ここで律することが出来るのは家系から考えても私くらいだし) 霞(嫌われ役……やってみせるわ)グッ 小蒔「これはすごく良いものですね」 京太郎「そうですか?まあ小蒔さんからしてみれば楽して動ける訳ですけど」 小蒔「それもあるとは思いますけど………うーん。なんと言えば良いのでしょう」ムムムッ 京太郎「ハハ…そんな深く考えなくても…」 小蒔「………お父様」ポソッ 京太郎「はい?」 小蒔「そうですお父様です!京太郎さんにこうされていると昔お父様にして頂いた時のことを思い出しました!」 京太郎「……俺、小蒔さんより年下ですけど……」 小蒔「………あれ?ではどう言えば良いのでしょう」ハテ? 霞(そうと決まれば心を鬼にして挑まなくちゃね) 霞(私はここの規律の為みんなの為、鬼になります) 巴「ちょっと!私は良いってば!」 初美「良いから黙っておんぶされてろですー」 春「快適だからオススメ」ポリポリ 小蒔「とても不思議な心持ちになれますよ巴ちゃん!」 京太郎「だそうなのでやってみました」 巴「君のそのノリの良さがたまに怖くなるよ」 京太郎「だって……断れる空気じゃないんですもん」 初美「いやー。これで永水制覇ですよー」 春「この達成感はなかなか」ポリポリ 小蒔「次、また私でも良いですか?」ウズウズ 霞「……………」 霞「……………くすん」シュン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「ん、と……この場合は」カチカチ 淡「ねぇ~」ドシーン 京太郎「のわぁっ!?」 淡「キョータローあーそーんでー。ひまひまー!」 京太郎「ちょなぁ今、牌譜整理しながら勉強してるんだからさぁ。1人で遊んでてくれよ」 淡「やーだー、1人やだー。ちょっとでいいからー」 京太郎「ったくもう。少しは落ち着けよせわしねーな」 淡「むー」 京太郎「なんスか?」 淡「ねぇキョータロー。私って邪魔? 本当にウザくて真剣に嫌い?」ウルウル 京太郎「そんなこと一言も言ってないだろ。ちょっとやかましいけどお前といると面白いし楽しいよ」 淡「…………プ、ククク……あはははっ! 引っかかったー!」 京太郎「な!? おま、この野郎!」 淡「お前といると楽しいよキリッ!」 京太郎「もういい。お前キライ」ノソノソ 淡「やーだーもう、キョータローってば冗談通じないんだもん!」ガバッ 京太郎「あ、コラ! 背中に乗っかるな!」 淡「わーいおんぶおんぶ! 行けキョータロー全速前進!」 京太郎「なにが全速前進だ! ってか降りなさい、そろそろ……」 ガチャ 咲「京ちゃーん、玄関の開いてたから勝手に上がっちゃった、よ……」 淡「あ! サキー! いらっしゃーい」ヨッス 京太郎「oh……」 咲「で、どうして淡ちゃんが京ちゃんにおんぶさってるのかな」ピクピク 京太郎「いや、あの……淡が勝手に……」←なぜか正座気味 淡「ふふーん。私とキョータローは恋人同士なんだからこれくらいのスキンシップ普通だもん!」フフン 咲「こ、恋び、……~~本当なの京ちゃん!」バンバン 京太郎「いえ、一切身に覚えがないんですが……」 京太郎(後、机をバンバン叩かないでください) 咲「……!」キッ 淡「将来的にそうなるんだから今から明言しても一緒だもん!」 咲「というか、淡ちゃんはいつまで京ちゃんにおぶさってるの!」バンバン 淡「むふー、キョータローの背中って大きくて温かくてなんだか落ち着くんだー」フニャー 咲「むー! 京ちゃん脚崩して!」 京太郎「え?」 咲「早く!」 京太郎「は、はい!」 咲「じゃ、じゃあ私はこっちでいいよね?///」ノソ 咲「///」ギュゥゥ 淡「~♪」ギュゥゥ 京太郎(ちょっと待て。まず状況を整理しよう。え~、背中に淡がおぶさってて、膝の上で咲を抱っこしている。――以上) 京太郎「え、なにこの状況っ!?」ガタッ 淡「あ、もう……キョータローあんまり動かないでよ。落ちちゃう」 京太郎「あっと、わりぃ」 京太郎「…………じゃねぇよ! 降りろよ! 咲もそこ退きなさい」 淡「やーだ」ギュッ 咲「ん///」ギュッ 京太郎「ってか君らアレですよ。言っときますがそこは恋人専用の場所ですよぉー」 淡「乙女か」 咲「夢見がちか」 京太郎「なんでしょうね、この扱い。えー、お前らさっきと言ってること違くない?」 淡「サキー後で場所交代して!」 咲「いいけど、じゃあ私にも背中譲ってね」 淡「うん!」 咲「じゃあいいよ♪」 京太郎「もう少し僕の意見も大事にしよう」 咲「京ちゃんは黙って座ってればいいの!」 淡「そーだそーだ! キョータローのクセに生意気だ!」 京太郎「あーもう、……へいへいわかりましたよお姫様方」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「おんぶっていいよなぁ」 京太郎「女の子の重さとか柔らかさとか全部同時に味わえるし」 京太郎「スタイルのいい子なら胸とか尻とかを十二分に堪能出来る」 京太郎「逆にちっちゃい子だとしたら保護欲を刺激されてこれまた素晴らしい」 和「…………」 京太郎「はぁ……おんぶしてえなぁ……おんぶ……」 和「そう言いながら近づくの止めてください」 京太郎「べ、別に俺は和をおんぶしたいだなんて一言も」 和「白々しい……というか隠す気もありませんね」 京太郎「おんぶさせてください!!」 和「正直なのは良いですけど、嫌です」 京太郎「じゃあどうすりゃいいんだよ!!」 和「知りませんよ何キレてんですか」 京太郎「どうすりゃいいんだよぉ……俺はぁ……ウッ……」 和「そんな、泣かれても……」 京太郎「よぉーっしわかった。和、俺におんぶさせてくれたら俺のことおんぶさせてやるよ」 和「デメリットしか無いじゃないですかお断りします」 京太郎「んなら俺のことおんぶしてくれたらおんぶしてやんなくもないぜ?」 和「なんで上から目線なんですか嫌ですよ勿論」 京太郎「んじゃあ俺と麻雀をして、勝ったほうが相手をおぶる。負けたほうは相手をおぶる。これでどうだ!?」 和「勝っても負けてもどっちも変わらないじゃないですか」 京太郎「そう。だからこの際勝ち負けなんて関係ないんだよ」 和「何がしたいんですかアナタ」 京太郎「和をおんぶしたいの!!」 和「嫌です」 京太郎「おーんーぶ!おーんーぶー!!」 和「駄々こねても嫌です」 京太郎「おっんーぶっ! おっんーぶっ!!」パンッ パンッ 和「アンコールみたいに言われても嫌です」 京太郎「なぁ和……。どうしてこの世から紛争が無くならないんだろうな」 和「え、なんですか急に」 京太郎「地球は広大……それでいて宇宙は膨大、未だに広がり続けている……」 和「はぁ」 京太郎「そう考えたらさ、和が俺のおんぶを拒否するのってとても小さなことに思えてくるだろ?」 和「まぁ」 京太郎「よし、こい!」バッ 和「しませんよ」 京太郎「我思う故に我あり。これはデカルトの言葉だ」 和「そうですね」 京太郎「おんぶする故に我あり。これは俺の言葉だ」 和「聞いたことないです」 京太郎「ところでいい加減俺におんぶされる気になってきた?」 和「須賀くんこそいい加減諦める気になってきませんか?」 京太郎「和ってさ、俺以外におんぶされたことある?」 和「息を吐くように嘘つかないでくださいよ、ビックリしましたよ一瞬」 京太郎「あ、親とか女性とかは無しだぜ! そういうのはおんぶとは言わない言わない」 和「アナタおんぶというものを勘違いしてません?」 京太郎「で、どーなのよ!」 和「…………。 親を含めないんでしたらまぁ……」 和「ありませんけど?」 京太郎「…………」 和「なんでそんなんで泣くんですか……」 京太郎「良かった……まだ和のおんヴァージンは残ってたんだ……」 和「おんヴァージン……」 京太郎「ところで和。調度良く俺の背中が一人分空いてるんだけど……」 和「そんなこと言われて乗る人いませんよ」 京太郎「今ならお安くしとくぜ?」 和「金取るんですか。 おんぶで」 京太郎「おはよう和! 今日もいいおんびゅよりだな!」 和「え?」 京太郎「……」 和「今、なんていいました?」 京太郎「今日もいいおんぶ日和だな」 和「かみましたよね?」 京太郎「おんぶ日和だなー!」 和「今ゼッタイかみ」 京太郎「おんぶ日和だなーー!!」 和「ごまかさ」 京太郎「おんぶ日和!!!」 和「……」 和「……クスッ」 京太郎「!!!」 京太郎「和ぁ! 怪我したんだって!!?」 和「なんでそんな嬉しそうな顔なんですか……腹立つ……」 京太郎「準備できてるぜ」スッ 和「あの、怪我したの指なんですけど」 京太郎「遠慮するな。 さぁこい」ススッ 和「おんぶする必要皆無なんですけど」 京太郎「照れてるのか? 大丈夫、周りに誰もいないよ」 和「帰れ」 和「昨日、B組の○○くんにおんぶしてもらいました」 京太郎「 」 和「……須賀くん?」 京太郎「 」 和「……い、息をしてない!!」 京太郎「 」 和「冗談ですから!! おんぶしてもらってないですから!! こんな下らない理由で死なないで須賀くん!!!」 7 和「須賀くーーん!!!」 京太郎「 」 ―カンッ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 煌「皆さんお揃いのようで…すばらですっ!」ガラッ 哩「どうや姫子ー」 姫子「高いとですぶちょー!」 哩「そらよかばい」 美子「あんたらほんと仲えーね」 仁美「ばってん姫子ケツ丸出しやと」 煌「なーにやってんですかね」 仁美「おお花田、物理的リザベーションをすることで二人の絆がどーとか」 煌「ああ…それは…まあすばらですね」 美子「無理せんでよか、誰が見てもアホばい」 哩「何を」 姫子「バカにしてー」ドドド 美子「合体したままこっちくんな」スタタタ 煌「と、言うことがありまして」 京太郎「はぁ」 煌「それでですね!私も!」ピョンピョン 京太郎「成程、やりたいわけですね」スッ 煌「では失礼して」ガシッ 京太郎「軽っ!普段何食ってんすか」 煌「それはすばらくない質問ですねぇ、乙女の秘密って奴ですよ京太郎さん」 京太郎「乙女は謎だらけだ…それで乗り心地はどうです?」 煌「そぉれはもう!すばら!超すばらですよ!高いです」キャッキャ 京太郎「それはよかった」 煌「では早速このまま部室に行きましょー」 京太郎「マジっすか!?」 煌「さあ走るのです!」 京太郎「誰もいませんね」オンブ 煌「はて」オンブ 哩「おー花田…」ガラッ 姫子「すばらやっと…」 京太郎「…」 煌「…」 姫子「…」 哩「…」 姫子「…ふっふっふ花田、とうとうどっちのおんぶが最強か決める時が来たようやね」 煌「今日の日は負けないよ姫子ぉ」シャドーボクシング 京太郎「白水さん、今日は手加減できませんよ」 哩「誰に口ば聞いとるんね須賀ぁ。姫子乗るんや」スッ 姫子「合点!」 仁美「今年の代表の自由が丘は強いんやろうか」 美子「まー一昨年選抜に出て2回戦まで行っとったし」 仁美「言うても夏は初めてやけん」 美子「相手は宮崎の代表や言うとったよ」 ワーワー 仁美「何か部室が騒がしか」 美子「まーた部長らが騒いどるんやろ…」ガラッ 京太郎「うおー」ドタドタ 哩「やるな須賀ー」ドタドタ 煌「すばらー!」 姫子「まてー花田ー」 美子「今日は帰ろか」 仁美「賛成、ラーメンば食いにいくばい」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 胡桃「ぐ、ぐぎぎぎ…」プルプル… 京太郎「あの、先輩…俺一応男子ですしそんな無理しない方が…」 豊音「そうだよー、いくらなんでも無茶だってー」 胡桃「う、うるさい!京太郎をおんぶするぐらい私だってできるよ!!」グググ… 塞「胡桃…さっきからかった事は謝るからさ、もうやめなって」 白望「傍から見ても無理してるのが分かる…」 エイスリン「クルミ、カオマッカ!」 胡桃「そ、そんなことない…うおりゃぁぁぁぁ!!!」グォォォォ!! 京太郎「うおっ!」 豊音「すごい、本当におんぶできたよー!!」 胡桃「どう、私だってこのぐらい…あっ」グラッ 塞「あっ」 白望「あっ」 豊音「あっ」 エイスリン「oh!」 京太郎「えっ、ってうわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ドシーーーーン!!! 塞「胡桃―!!!」 エイスリン「クルミ、ツブレマンジュウ!!」 白望「エイスリン、何気に酷い…」 豊音「そんな事言ってないで2人を助けようよー!」 胡桃「うっ…京太郎のデブ、豚。もっと痩せろぉ…」グスッ 京太郎「はいはい、何とでも言っていいので大人しくしててくださいね」ヨイショット 豊音「けど、大事にならなくて良かったよー」 塞「といっても胡桃が少し足を捻挫しちゃったんだけどね」 白望「それで京太郎におんぶしてもらってるっていう…」 エイスリン「マサニ、ミイラトリガミイラ!!」 胡桃「う、うるさいそこぉ!」 京太郎「先輩、今の体勢で怒っても説得力がないです」 胡桃「うぅ…」 豊音「やっぱり胡桃はおんぶするよりされる方が似合ってるよー」 エイスリン「クルミ、マルデコアラ!!」 塞「はいはい2人ともこれ以上胡桃をいじらない。一応怪我人なんだしね」 白望「ダルっ…」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎(道で足を挫いてた巫女さんを送ってきたのはいいんだけど) 憧「どうしてお姉ちゃんが京太郎におんぶされてるのよ!」 望「道で困ってたらおんぶでここまで送ってもらったの」 憧「彼女のあたしですらしてもらったことはないのに!」 望「ちょっと落ち着きなさい、憧」 望「でも気持ちよかったからこのまま京太郎君もらっちゃおうかな~?」 望「京太郎君は年上に興味ない?」 憧「もう、お姉ちゃん!」 京太郎(なに、この修羅場) 霞「巫女なら私を忘れてもらっては困るわね」 京太郎(なんか増えたよ) 霞「京太郎君は私みたいなおもちの大きなこの方がいいもんね」ギュッ 京太郎(おぶさったときのおもちの感触がすばら!)デレー 望・憧「ぐぬぬ」 霞「永水に来たら毎日こうしてあげるわよ?」 京太郎「それはすばら!」 憧「京太郎の浮気者~!」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「まったく熱中症で倒れるぐらいならアイドル活動休んでくださいよ」 いちご「ちゃちゃのんはアイドルじゃけぇファンは裏切れんのじゃ」 京太郎「アイドルとして背負いすぎでしょう。たまにはこんな風に俺も背負いますから」 いちご「あ、ありがとう」 いちご(京ちゃんの背中がこんなに気持ちいいなんて考慮しとらんよ///) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「シロ先輩もたまには自分で歩いてくださいよ」 シロ「ダルいからやだ」 シロ(京太郎を取られるのはもっとダルい) 京太郎「先輩聞いてます?」 シロ(京太郎を取られないようにするには)チュ 京太郎「先輩何してるんですか!?」 シロ(これで京太郎は私のもの) 後日 豊音「あれー。京太郎君首筋虫に食われたのー?」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 霞「私が行き遅れるという風潮があるらしい」 京太郎「そうなんですか?」 霞「ほかにも加齢臭がするとかかすみさんじゅうよんさいだとか」イジイジ 京太郎「俺はそんなこと思わないんですがね」ギュッ 京太郎「俺がこうして背中から抱きしめてる限りは大丈夫でしょう?」 霞「あらあら大きな赤ちゃんね」クスッ 霞「でも本当の赤ちゃんも早くおんぶしたいわね」 霞「頑張ってね、あ・な・た」 京太郎「が、頑張ります…」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「うっ…」 智美「どうしたんだー?」 京太郎「いえ…急に体が重く…」 智美「おー?少し雑用を任せすぎたかなー」ワッハッハ 京太郎「いやいやいやいや、これは結構マジで洒落にならない感じなんですけど」 智美(まーこの匂いはモモの奴だなー) 京太郎「な、なんか柔らかい…」 智美「ワハハ…不思議なこともあるもんだなー」 京太郎「そ、そうですね…具体的にはなんか黒髪の影の薄い巨乳娘に背後から覆いかぶさられてるような感触ですね…」 桃子「気付いてたッスか!?」ガーン 京太郎「ワハハ」 智美「ワハハ」 京太郎「うあー気持ち悪い」 智美「水も飲まずに無茶するから熱中症なんかになるんだぞー」 京太郎「面目ない…」 智美「しっかし須賀君は重いなー」ワハハ 京太郎「大丈夫ですか?」 智美「何、おねーさんに任せときなさい」ワッハッハ 智美「そんかわり調子良くなったら今度はおぶってもらうぞー」 京太郎「あ、歩きでいいんじゃ…」 智美「バカだなー須賀君は」 京太郎「…先輩」 智美「なんだー?」 京太郎「シャンプー何使ってんすか?」 智美「な、なんか変か?」ワタワタ 京太郎「ちょーいい香りっす」 智美「いいだろー、秘密だけどなーワッハッハ」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 玉子「まさか自分が大戦犯になるなんて…」グスッ 京太郎「先輩、そろそろ泣き止んでくださいよ」 玉子「でも…」 京太郎「先輩の悲しみは俺が引き受けます、だから先輩は笑っていってください」 玉子「うむ…」zzz 京太郎「おんぶしたら寝ちゃったか、先輩頑張ってたし」 玉子「京太郎、よきにはからえ」ムニャ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「野依プロどうですか?」 理沙「快適!」プンスコ 京太郎「このままホテルまでお送りしますね」 理沙「了解!」プンスコ 理沙(でもこのままお別れはやだ)ギュッ 京太郎「の、野依プロ、首絞まってますって」 理沙「名前!」プンスコ 京太郎「分かりましたから理沙さん、首絞めないで!」 理沙「このまま///」ギュッ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 玉子「NOである~……」 京太郎「あん?」 玉子「私はこのかた生まれておんぶをしてもらったことがないのだ」 京太郎「……」 玉子「お、いいところに私をおんぶしてくれそうな青年がいたのである!」 玉子「おいそこのお前」 京太郎(うっわ、なんか関わっちゃいけないやつに声かけられたぞ……) 玉子「私をおんぶしてくれ!」 京太郎「い、いや~、俺はちょっと……」 玉子「YESである!」 京太郎「は?」 玉子「そこはYESであるとこたえてほしかった!」 京太郎「……あの、頭だいじょうぶですか?暑さでやられましたか?」 玉子「NOである!私はいたって真面目で落ち着いておる!」 京太郎「めんどくせぇ」 優希「おい京太郎!」 京太郎「お、優希。丁度よかった。変なのにからまれたんだ、助けてくれ」 優希「うるさい!そんなことはどうでもいい!」 優希「それより私はお腹が空いて歩けないのだ!」 優希「私をおぶってタコス屋までつれていけ!このバカ犬!」 京太郎「へいへい。まったくホントお前は口を開けばタコスタコスタコスだな」 優希「ふん!ほら、私をはやくおぶるのだ。えいっ!」ピョン 京太郎「うわわ、いきなり背中に乗るな!」 優希「いけー!バカ犬号!私をはやくタコス屋まで連れて行くのだ!」 京太郎「まったく、お前にはかなわんよ」 イチャイチャラブラブ 玉子「こんな展開NOである~……」 おわり ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「弘瀬先輩て重そうですよね」 淡「あーそうかも」 照「特に一部が脅威」 京太郎(なんて会話を聞かれてたらしい) 菫「そんなに言うなら試してみればいいじゃないか!」 京太郎「ちょっと先輩、落ち着いてくださいよ」 菫「私は落ち着いている!」 京太郎「少なくとも落ち着いてる人は叫ばないと思いますよ」 菫「うるさい、お前なんかこうしてやる!」ギュ 京太郎「ちょ、いきなり来たら危ないですって」 菫「うるさい、お前なんか私に潰されてしまえばいいんだ!」 京太郎「先輩は重くないですよ?」 菫「じゃあ、あの会話はなんだったんだ?」 京太郎「あれは弘瀬先輩がアタックまでの尻が重いっていう話ですよ」 菫「え?」 京太郎「先輩、なかなか俺のアプローチに応じてくれないじゃないですか」 菫「あうあう」 京太郎「でもこれは俺に脈ありってことでいいんですよね?」 菫「わ、私と付き合うからにはちゃんと結婚のことまで考えて何歳でお互いの両親に挨拶にいくとか」 菫「子供は何人欲しいとか私は3人は欲しいなとか庭付きの一戸建ての白い家で犬を飼いたいなとか色々決めることがあるだろう!」 京太郎「はいはい」 淡・照「やっぱり菫の(愛は)重い」 おわり ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 成香「うぅ、控室まで帰りたくないです……」カタカタ 成香「皆さんにどうお詫びすればいいのでしょうか……」ガクッ 成香「もう足がすくんで動けないです、ぐすっ」 京太郎「大丈夫?手、貸そうか?」スッ 成香「えっ、す、すみません……っ」プルプル 成香「あぅっ」コケッ 京太郎「おっと」ガシッ 成香「すみません……」プルプル 京太郎「歩けるか?」 成香「えっと……無理、です、すみません」プルプル 京太郎「ん……そうか」 京太郎(部長に頼まれた用事があるんだけど、このまま見放すわけにはいかないよな) 京太郎(結局先鋒戦見れなかったし、早く控室に戻んないと優希にどやされるだろうし……よし) 京太郎「じゃあ俺が運んでいくよ、乗って」 成香「乗る、って……そ、そんなの悪いですよ!」 京太郎「いーからいーから、早く乗れって」 成香「私、重いですから、大丈夫ですよ」プルプル 京太郎「脚をプルプル言わせてるやつが何言ってんだ、さっさと乗れって」 成香「す、すみません!」ギュッ 京太郎「んっ、道案内頼めるか?」 成香「はい……自信ないですけど」 京太郎「オッケー、出発だ!」 成香(おんぶ、なんてお父さんにしてもらって以来です) 京太郎「ここはどっちに行けばいいんだ?」 成香(でも、どうしてこの人のおんぶは……) 成香(どうして、こんなに落ち着くんでしょうか) 成香(ずっとこうしていたいです) 京太郎「おーい」 成香「は、はい!」 京太郎「どっちに曲がればいいんだー?」 成香「え、えっと、ここは左です!」 京太郎「あいよ」 京太郎「君、あんなとこで泣いてたけど、なんかあったの?」 成香「……仲間のみんなに迷惑をかけてしまったんです」 京太郎「迷惑?」 成香「はい……私のせいで半分以上削られてしまって、ぐすっ」 成香「私のせいで、みんなが……っ」 京太郎「……俺もさ、部活の中で弱くって、大会じゃ一回戦負けでさ」 京太郎「他の仲間はここまで進んで来れたのに、俺はあいつらの顔に泥塗るだけで、嫌だったんだ」 成香「そう、だったんですか」 京太郎「ああ、悔しくて悔しくてたまらなかったけど、こんな俺でも役に立ちたい、って思った」 京太郎「みんなのために働いて、誰にも見られなくて、誰にもほめられないけど、俺はそれで良かった」 京太郎「あいつらが麻雀に専念できるように、俺があいつらのためになれている、って思うとこんな裏方の仕事でも十分だった」 京太郎「そりゃ表に出たら戦犯だ何だって叩かれたりするかもしれないけど、よく頑張ったって褒めてくれる人もいる」 京太郎「俺とは違って、理解してくれる人がいるんだよ」 京太郎「君は、表に出て、負け続けて、それでも最後まで頑張ったんだろ?」 成香「……はい」 京太郎「なら、君は胸を張って居場所に戻るべきだ」 京太郎「それは恥ずかしいことじゃないんだよ、むしろ勲章さ」 京太郎「だからそんなとこで泣かないでくれ」 成香「……すみません」 京太郎「で、次はどっちだ?」 成香「右、だったと思います」 京太郎「うい、りょーかい」 成香「あ、ここまででいいです」 京太郎「もう歩けるのか?」 成香「はい、元気をもらえましたから」 京太郎「にしし、じゃあ大丈夫だな!」 成香「あ、あの、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 京太郎「須賀京太郎だ、横須賀の須賀と京都の太郎だ、君は?」 成香「私は本内成香です、本の内と成り上がりの香りで、本内成香です」 京太郎「じゃあまた、どっかで会えるといいな」 成香「はい、ご迷惑をおかけしました」 京太郎「んー……本内さん、そういうときは謝るんじゃなくて「ありがとう」って言ってほしいな」 成香「すみま……はっ」 成香「ありがとうございました」ペコッ 京太郎「おう、どういたしまして」ニカッ 京太郎「俺は……あっちか」 成香「あ、あ、あ……」 成香(須賀さんに励ましてもらったのに、私は何もしてないじゃないですか!) 成香(何か、言わないと―――!) 成香「す、須賀さん!」 京太郎「ん?」 成香「これからも、須賀さんも!」 成香「頑張ってくだしゃぁっ!」 京太郎「…………」 成香「…………」 成香「うぅ、噛んでしまいましたぁ」ウルッ 京太郎(結婚しよ) 京太郎(本内成香ちゃんかぁ、lineのIDだけでも交換するべきだったかな) 京太郎(小っちゃくって可愛くって、あれが母性本能をくすぐるっていうのか?いや俺男じゃん) 京太郎(おっぱいは無いけどああいう子もいいなぁ)ダラー 京太郎(さーてと、控室に帰らないとな) #aa(){{{ /´〉,、 | ̄|rヘ l、 ̄ ̄了〈_ノ _/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /) 二コ ,| r三 _」 r--、 (/ /二~|/_/∠/ /__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉 ´ (__,,,-ー ~~ ̄ ャー-、フ /´く// `ー-、__,| }}} 誓子「ねえ、君、なるかと一緒にいたよね?」 京太郎「え?」 誓子「肉塊とミンチ、どっちがいいー?」ニマァ 京太郎「」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 紘「出かけたら転んでしまうなんて…」 京太郎「どうかしましたか?」 紘「ちょっと転んでしまいまして」 紘「でも大丈夫です」 京太郎「うわ、足腫れてるじゃないですか」 京太郎「病院に送りますから俺の背中に乗ってください」 紘「いえ、ご迷惑ですし…」 京太郎「俺のことは気にしないでください」 紘「あ、ありがとうございます」ニコッ 京太郎「やっぱりお姉さんは笑ってる方が可愛いですよ」イケメンスマイル 紘「は、はい///」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ~中学生設定~ 京太郎「帰り道にじゃんけんして負けた奴が勝った奴の荷物を背負っていくゲーム」 京太郎「ましてや今日は終業式。絶対に負けられない幾多の荷物を持ち帰らねばならない日……!」 京太郎「だと、いうのに!」 咲「あ、また勝った」 京太郎「咲さん強すぎじゃないですかね!」 咲「きっと『カン』が良いんだね、私。ふふふ」 京太郎(だがもう咲の荷物はない! 負けても俺が文字通り背負うリスクはない!) 京太郎(必勝の背水の陣、この勝負、ここか――) 咲「あ、次負けたら私を背負って帰ってね?」 京太郎「え゛」 宮永父「……うちの娘が、いつの間にかSM女王の才能を開花させてた件」 咲「ち、違うよ!?」 京太郎「ぜひゅー……ぜひゅー……な、何が違、ガ、ゴハッ、ゴッ、ハッ」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 憩「あー東京は暑いなぁ…温暖化最悪やわー」 もこ「……」コクン 憩「こう暑いと熱中症の人が…あら?」クラッ もこ「…?」 憩(まずったなぁ…これあかんやつや…)ドタッ もこ「……!!」ビクッ 憩「もこ…ちゃ…」 もこ「……」オロオロ 京太郎「~~~♪」 もこ「……!」ピカーン 憩(…んっ?) 京太郎「気が付きましたか?」 憩「…君は?」 京太郎「あの子に連れてこられました…あなたが倒れてたので…」 もこ「……」コクン 憩「あー迷惑かけてごめんなぁ?」 もこ「……」フルフル 憩「もうこんな時間やないか…阿知賀の試合始まってるやないか…」 もこ「……」コクリ 憩「うちのことはええからもこちゃんだけでも見に行ってええよ?」 もこ「……」オロオロ 京太郎「憩さんは俺が連れて行きますから先に行ってください」 もこ「……」コクリ 憩「あぁ…うちも見たかったなぁ…」 京太郎「今から見に行きますよ?」 憩「でも…まだうち歩けそうにないんよ…」 京太郎「ならこうします!」グイッ 憩「わわっ!」 京太郎「おんぶされるのは恥ずかしいと思うけど我慢してくださいね?」 憩「ちょっとこれは恥ずかしすぎる…//」 京太郎「試合見れなくてもいいんですか?」 憩「うっ…背に腹は変えられんか…」 京太郎「今から行けば次峰戦が終わる前には着きますから」 憩「ほんま迷惑かけてごめんなぁ…」シュン ~移動中~ 京太郎「実家は病院なんですか!」 憩「うん…でもナースが熱中症で倒れるなんてダメダメやなぁ…」 京太郎「医者の不養生ってやつですか?」 憩「まったく持って反論できん…ところで聞きたいことあったんやけど?」 京太郎「なんですか?」 憩「さっき倒れたとき応急処置で…脇の下や股のところにも冷やしたタオルあったけど…まさか君が…?」 京太郎「医療行為ですから…」 憩「…えいっ!」グイ 京太郎「ちょっ…し…絞まって…」 憩「乙女の恥ずかしい部分を見た罰や…//」ググッ 京太郎「りっ…理不尽だ…」 憩「あんなとこ見られたらもうお嫁に行けへんやん…」 京太郎「仕方ない状況でしたしそんな気にしなくても…」 憩「女の子ってのはそういうもんなんですぅ!」 京太郎「ならお詫びに俺の秘密の部分を…」カチャ 憩「もしもし!警察ですか!」ケイタイトリダシポパピプペ 京太郎「すいません!調子に乗りました!」デートシテクレマスカ? 憩「まったく…セクハラは犯罪やでー」 京太郎「暴力も犯罪やでー」 憩「んっ?なんか言ったぁ…」グググッ 京太郎「ぐへぇ…」 憩「京太郎くんおもしろいなぁ…」クスクス 京太郎「面白いで首絞められたらたまったもんじゃないです…」 憩「まあ冗談やから…これでも感謝しとるんやで?」 京太郎「なら態度で示してくださいよ…」 憩「さっきからうちの太股撫で回してるやん…ご褒美やろ?」 京太郎「おんぶしてるから仕方ないじゃないですか!」 憩「これじゃあ不満か…ならば…えいっ!」ギューッ 京太郎「…何してるんですか?」 憩「こうやっておもいっきり抱きつけば背中で私の胸の感触が味わえるやろ?」 京太郎「…何言ってるんですか?」 憩「……」グググ 京太郎「ちょ…ごめんな…さ…絞まっ…て…」 憩「女の子を傷つけること言ったらあかんでぇ…気にしてるんやから…」 京太郎「すいません…でも胸がなくても憩さんはかわいいですって…」 憩「お世辞でもうれしいでー」 京太郎「お世辞じゃないですよ?憩さんみたいなかわいい彼女できたら良いのになぁ…」 憩「でも京太郎くんは面白いしそれなりの顔やし彼女くらいすぐできるやろ?」 京太郎「現実ってのはそう甘くないんですよ…」 憩「私ならあいとるでー」 京太郎「ぜひ俺の彼女に!」 憩「お断りやでー」 京太郎「ですよねー」ガクッ 京太郎「…着きましたね」 憩「ありがとなぁ…もう歩けそうやから大丈夫よ?」 京太郎「じゃあ降ろしますよ…よっと…」 憩「ご丁寧にどうも…わざわざほんとにありがとうな…」 京太郎「いえいえ…俺もこっちの方に用事あったので」 憩「お礼の1つでもせなあかんなぁ…ちょっとしゃがんでくれへん?」 京太郎「こうですか?」 憩「ええで…んっ…」チュッ! 京太郎「」 憩「あー固まってもうたか…ならうちの連絡先ポケットに入れとくでー」 京太郎「」 憩「いきなり彼女は無理やけど…お互いのこともう少しわかってから…それなら喜んで彼女さんになったるで?」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 怜「ごめんな、京太郎。わざわざ迎えに来て、その上おんぶまで……」 京太郎「いいてすよ別に。それより、帰ったらちゃんと皆にごめんなさいして下さいね」 京太郎「試合に勝つためとはいえ、あんな無茶して、心配かけたんだから」 怜「そうやな、ちゃんと謝らなな……」 怜「それにしても京太郎の背中、気持ちええなぁ」 京太郎「そうですか?」 怜「そうやで。竜華の膝もええけど、こっちもクセになりそうや」 京太郎「俺の背中でいいなら、いつでもどうぞ」 怜「ホンマに?」 京太郎「本当です」 怜「ホンマのホンマ?」 京太郎「ホンマのホンマですよ」 怜「……なんで?」 京太郎「どうしました?」 怜「なんでそんなに京太郎は、ウチに優しくしてくれるん?」 京太郎「それは……」 怜「そない優しくしたら、勘違いしてまうやろ」 京太郎「……勘違い、じゃないですよ、多分」 京太郎「オレは、園城寺先輩のことが好きだから、だから……」 怜「待って、京太郎」 京太郎「はい?」 怜「その続き、インターハイが終わってから、聞かせてくれへん?」 京太郎「……はい、わかりました」 怜「それと……」 京太郎「なんです?」 怜「これからは、名前で呼んでくれると、その、うれしいなって……」 京太郎「……はい! 怜先輩!」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 某年某日某所 タッタッタッ ドンッ 男の子「うわぁ!?」 女の子「きゃあ!」ドサ 男の子「てて、うわごめん! 大丈夫?」 女の子「ふぇ……」ジワッ 男の子「え?」 女の子「ふええええええ」ビエーン 男の子「わわわ!? ちょっそんな泣くほど痛かったのか!?」 男の子「えーと、つまりお姉ちゃんと喧嘩して出て来ちゃったって事?」 女の子「うん……」グス 男の子「うーんっと……」 女の子「グス……ヒック……」 男の子「ほら、連れて行ってあげるから一緒に帰ろう」 女の子「……」 男の子「はぁ、よし! おんぶしてやる! 乗れ!」 女の子「ふえ?」 男の子「ほら! 早く」 女の子「で、でもお父さんが知らない人に着いていっちゃダメって……」 男の子「俺! 須賀京太郎! よろしく!」 女の子「え?」 京太郎「これでもう知らない人じゃないだろ! さぁ乗れ!」 女の子「えっと、あの……わた」 京太郎「ほら早く!」 女の子「う、うん……」ヨジ 京太郎「よーし! しっかり掴まってろよ!」 タッタッタッ 女の子「わわわ」アセアセ テクテク 京太郎「ちょっとは気、晴れた?」 女の子「……」 京太郎「君はさ、どうしたいの?」 女の子「どう……って」 京太郎「お姉ちゃんと仲直りしたい?」 女の子「うん……」 京太郎「じゃあ、さ。君のほうから行かないと」 京太郎「大丈夫! 君は悪い子じゃないし、君のお姉ちゃんだってきっと仲直りしたいって思ってるよ?」 女の子「でも! ……でも、また喧嘩になっちゃったら、もし嫌いって言われたら」 女の子「怖い……」 京太郎「そうだね……誰だって嫌われるのはイヤだね」 京太郎「でも努力しないと」 京太郎「がんばらないと」 女の子「でも、がんばってダメだったら……」 京太郎「また挑戦する!」 女の子「それでダメだったら!?」 京太郎「また、がんばればいいよ」 女の子「それでも……ダメ、だったら……?」 京太郎「そしたら、俺のとこに来なよ」 女の子「ふぇ?」 京太郎「それでもダメだったら、俺がまたこうやっておんぶしながら家まで送ってあげるよ」 京太郎「それなら、またがんばれるだろ?」 女の子「…………うん」 京太郎「うん!」 京太郎「そういえば、まだ名前聞いてなかったね」 女の子(さっき言おうと思ったら遮ったのそっちなのに) 女の子「私、宮永咲。です……」 京太郎「サキ、か。どんな字書くの?」 咲「えっと、花が咲くの咲」 京太郎「花が咲く……咲」 京太郎「綺麗な名前だね!」ニカッ 咲「っ!?///」トクン 京太郎「よろしくな! 咲!」 ~数年後 京太郎「ったぁ~っくよう。補習なんてついてねぇ」 京太郎「小テストの点数くらいおまけしてくれればいいのに」ブツブツ 京太郎「今から部活行っても大した時間……あ、部長からメール着てる」 『今日の部活は終わったわよん♪ そのまま直帰で構わないから』 京太郎「oh……」 京太郎「まぁ連絡入れてもらえただけよしとするか」 京太郎「しゃーない帰るか」 咲「京ちゃん」 京太郎「ん? 咲?」 京太郎「どうしたんだ? こんな時間まで。あ、さてはまた図書館で本の虫だったんだろ」 咲「あはは、そんなとこ。一緒に帰ろうと思って待ってたんだけど、大丈夫かな」 京太郎「おう! もちろんいいぜ」 テクテク 京太郎「……」 咲「……」 京太郎(さぁーてこの状況) 京太郎(示し合わせて一緒に帰るなんて高校始まって以来だな。なんかあったか) 咲「ねぇ、京ちゃん」 京太郎「うん?」 咲「おんぶ、してよ」 京太郎「は?」 咲「ダメ……?」 京太郎「いや、ダメって言うか。どうした突然」 咲「……」 京太郎「はぁー仕方ねーな。ほれ!」スッ 咲「ありがと、京ちゃん」ヨジ 京太郎「掴まったか? 立つぞ」 咲「うん。大丈夫」 京太郎「よっと、お前昔とぜんぜん変わらないな」 咲「どう言う意味?」 京太郎「こういうシチュエーションなら嬉し恥ずかしなイベントがいたたたたたた」 咲「ど、う、言、う、意、味、か、な、!?」ギギギギ 京太郎「痛い痛い痛い!? 首の皮を抓らないで! 本気で痛いから!」 咲「まったく、京ちゃんはホントにエッチなんだから」プンプン 京太郎「ちょっとした冗談なのに……」グスン 咲「京ちゃんは大きくなったね」 京太郎「そうか?」 咲「うん、背中すごく大きくなった。けどこの温かさと匂いは昔のままだね」ギュッ 京太郎「汗臭いだけだ」 咲「そんなことないよ。私の好きな匂いだよ」 京太郎「お前さ、マジでなんかあった?」 咲「私ね。麻雀部、…………入ったよ」 京太郎「そっか……」 咲「それだけ?」 京太郎「お前が自分で考えて決めたんだろ? ならそれでいいじゃん」 京太郎「つい最近までお前が麻雀出来る事すら知らんかった俺にどうこう言う資格無いって」 咲「……」 京太郎「お前のそれってのはさ、照さん関連の話なわけ?」 咲「それって……?」 京太郎「麻雀が嫌いとかどーとかって」 京太郎(って言うか、咲がそんな落ち込んだりするのってたいてい照さん絡みだし……) 咲「……」 京太郎「話聞いてくださいって状況作っといて黙り込むなよ」ハァ 咲「あ!? っ、ごめん……」 京太郎「あーいや、悪い。俺もいじわるな言い方だった。話したくないなら別に」 咲「わからないの……」 京太郎「わからない?」 咲「うん。なんでお姉ちゃん、私を置いて行っちゃったのか。なんで疎遠になっちゃったのか……」 京太郎「…………」 咲「だから、麻雀部で全国に行ければ……この道を辿って行けば、その先にお姉ちゃんに会えるなら」 咲「京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「私、がんばるから」 京太郎「うん」 咲「もっとがんばるから」ギュゥゥ 京太郎「うん」 咲「もう少しだけ、こうしてて良い……?」グス 京太郎「おう」 咲「えへへ、ありがと。京ちゃん」 京太郎「咲、俺さ。お前のこと……」 咲「うん?」 京太郎「いや、俺がんばってるお前を見てるのが好きなんだ。だから」 京太郎「がんばれよ! 咲」 京太郎「ずっと応援してる。そんでもしまたしんどくなったら、そん時は」 京太郎「また、俺の背中くらい貸してやるから」 咲「うん! ありがとう、京ちゃん」 咲「大好き!」 カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 清澄高校 部室 ガチャッ 京太郎「あれ、部長まだいたんですか? 外とっくに暗くなってますよ」 久「そういう須賀くんこそ。部活終わってからまだ学校にいたの?」 京太郎「俺は友達に返さなきゃいけないものがあったので、そいつを待ってたんです。…部長は?」 久「ヤボ用があってね。その用事が終わったんだけど、ちょっと疲れたからゆっくりしているところよ」 京太郎「そうですか。じゃあ俺と一緒に帰りましょうよ」 久「んー?」 京太郎「えっ?」 久「なに? それは須賀くんからのお誘い?」 京太郎「えっ、いや、外は暗いですし。部長一人で帰すのも駄目かなって思って…」 久「ふーん、気遣いは一人前じゃない」 京太郎「どうも。いや、普通じゃないですか」 久「でもいいわ。私もう少し部室でゆっくりしていきたいから。須賀くん先に帰ってていいわよ」 京太郎「え、でも……」 久「気にしないの。先輩が帰っていいって言ってるんだから素直に従っておきなさい」 京太郎「部長」 久「ほらほら、帰った帰った」 京太郎「……じゃあお先に失礼します」 バタンッ 久「……」 久「……」 久「痛っ…」 久「それにしても足のこの痛み、なかなか引いてくれないわね…」 久「……」ソーッ ピトッ 久「痛っ! や、やっぱ無理。立てないわ」 久「あーもう! どうにかならないかしら……」 ガチャッ 久「!」 久「……」 京太郎「怪我してたなら早く言ってくださいよ。本当に帰ろうかと思いましたよ」 久「言えるわけないでしょ! 部室で逆立ちしてたら雀卓に足ぶつけたなんて!」 久「こんな情けない姿、後輩には見せられないわよ……」 京太郎「別に俺ならかまいませんよ。しっかり者の部長にもこういう一面があるんだってわかって、おもしろいです」 久「……!」ブンッ 京太郎「痛っ! 物投げないでくださいよ」 京太郎「ほら、乗ってください」 久「お、おんぶ……」 京太郎「だっこの方がいいんですか?」 久「わかったわよ……」 久「あぁもう! こんなところ、ほんとに咲たちには見せられないわ……」 京太郎「じゃ、行きますよ」スクッ 京太郎「落ちないようにちゃんと掴まってくださいよ。落ちたらまた足痛くしますからね」 久「うん……」ギュッ 久「いい、須賀くん? このことは他の皆には言っちゃ駄目よ」 京太郎「やっぱり駄目ですか」 久「当然よ。皆から何言われるかわからないじゃない」 京太郎「染谷先輩や優希には、からかわれ続けますね」 久「私は部長として威厳を保たなきゃならないの。それくらいわかりなさいよ」ギュッ 京太郎「グッ…首絞めないでくださいよ…」 久「ふん」 京太郎「わかりました。俺と部長だけの秘密ってことで…」 久「わかればよろしい」 久「…でも、ありがとう」 久「須賀くんに運んでもらえなかったら、それこそもっと恥ずかしいことになってたかもしれないわ」 京太郎「どうってことないですよ、それに……」 久「?」 京太郎「部長みたいな美人をおんぶするってのもけっこう嬉しいんですよ」 久「……」 京太郎「背徳感があるっていうのか、すげえドキドキして……」 久「やっぱり下ろして」 京太郎「無理です」ガシッ 久「下ろしてー!」ジタバタッ 京太郎「ちょっと、暴れないでくださいよ!」 チョットマッテー ハヤクカエリタインダケドー 久「!」 久「す、須賀くん、脇の教室に入って!」 京太郎「どうしたんですか、いきなり?」 久「前から人が来るでしょ! 早く隠れて!」 京太郎「別に見られたっていいじゃないですか。外を出たら人目につかないわけないんですし」 久「こ、校舎で見られるのはなし! 知りあいかもしれないじゃない!」 京太郎「他のクラスの教室に入っちゃっていいんですか?」ニヤニヤ 久「いいから早く入りなさい!」パシッ 京太郎「痛っ、わかりましたよ…」 ガラッ 京太郎「電気つけなくていいですよね?」 久「当たり前よ。とりあえずさっきの人たちが通り過ぎるまで……」 久「!」 久「やばっ……この声は……!」 京太郎「どうかしたんですか?」 久「今近づいてくる子たち、私の知りあいだわ……」 久「このクラスの子なのよ…!」 京太郎「じゃあこの教室に入ってくるってことですか?」 久「たぶん……でも今からじゃ出られないし……」 京太郎「ひょっとしてまずい状況だったりします?」 久「決まってるじゃない! こんな暗い教室で何してたかって…!」 アレ? イマナンカキコエナカッタ? 久「!!」ギクッ 久「やばいわ、この教室に向かって…!」 京太郎「部長、こっちです!」ダッ 久「えっ?」 京太郎「逃げられないなら隠れるしかないです!」 久「でも隠れるところなんて…」 京太郎「何を言ってるんですか!」 京太郎「ロッカーがあるでしょう!」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 和「もう!ゆーきなんて知りませんからね!」 優希「のどちゃん!」ズルッ ドシャァッ 優希「痛いじぇ……」 京太郎「おい、大丈夫かよ」 優希「誰だ?」 京太郎「足腫れてるな、立てるか?」 優希「どこの馬の骨とも知らないやつにィッ!」グキッ 京太郎「無理してんじゃねえよ、俺におぶされ」 優希「うるさい!うるさい!」 京太郎「なんだよ、人が親切してやってんのに」 優希「だからお前の手助けなんかいらないじぇ!」 京太郎「いいからとっとと乗れ、脚悪くなっても知らねえぞ」 優希「……そこまで言うなら、背負わせてやるじぇ」 京太郎「素直じゃねえやつだな」 前を向くアイツの顔は見えなかった アイツの身長とかからすると、私と同じ学年だろうか そうやって観察をしたあと、のどちゃんとの喧嘩が頭に浮かんできた このままのどちゃんと喧嘩したまんまなんて嫌だ そう思って俯くと、アイツの首元におでこが当たった 京太郎「あんまし上手いこと言えないけどさ、喧嘩ができるような友達がいるってのはいいことなんだぜ」 京太郎「……まあ、頑張れよ」 そう呟いたアイツの髪は夕日に照らされて金色に輝いていた、暗い気持だった私を照らしてくれるような、眩しい金色だった 京太郎「おんぶっていいよな」 京太郎「なんか懐かしくて、なんかあったかくて……」 京太郎「相手の顔なんて見えねえのにそいつの思ってることが伝わってくるような気がするんだ」 アイツの口調は楽しそうで、そんなアイツの言葉は今でも覚えている 京太郎「おい、優希ー、着くぞー」 優希「わかってるじぇ、ちょっと黙ってろ!」 京太郎「痛っ!お前後で覚えてろよー!」 今の私は夕日の中で京太郎の頭を見ていた かんしょーを邪魔されたので腹いせに頭を叩くと、笑半分怒り半分の声が返ってくる 今日の体育でけがをした私は京太郎におんぶをされて、いつかの道を通っていた 降りる場所は、京太郎と私の家までの道を分かつ交差点、そこはもう目の前だったけど、 京太郎の背中から離れるのは名残惜しかった 京太郎が麻雀部に見学に来たとき、私は一目でアイツだと気付いた。 でも京太郎は私を見るとすぐにのどちゃんのおっぱいへ目線を移した 感想を言うと、久しぶりの京太郎の背中はあったかくて、懐かしかった だからだろうか、おんぶをされて、励まされたことを私は覚えているのに、京太郎は気づかない。 その寂しさともどかしさが私にはたまらなかった だけど――― 京太郎「なあ、優希」 京太郎「おんぶっていいよな」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| あの夢のようだったインターハイは瞬く間に過ぎ去り、 早まった日の暮れが夏の終わりを告げている。 落ちかけた夕焼けに染められた部室は、いつもと変わらない光景のはずだったけれど 私には他の何所よりも眩しい。 そんな感傷に浸りながら思い出に馳せていた私は不意に現実に引き戻される。 「部長」 ベッドに腰かけていた私の顔を覗き込むように須賀君が声をかけてきていた。 彼の方へ向きなおす。 「あら、私はもう部長じゃないわ」 私は今日この麻雀部を引退したのだから。 そう言わんばかりの返事に竹井先輩、と口ごもりながらも律義に呼びなおしてくる彼が可愛い。 「そろそろ時間です」 時計を見れば下校時間までもうわずかにせまっていた。 帰らなければ。 とはいえ、須賀君の手伝いもあり後はまとめた荷物を持って立ち去るだけなのだけど。 でも今の私はそれができずにいた。 「……もう少しだけここにいたいの」 ここには私の青春が詰まっているから。 だからここが私の居場所ではなくなってしまうということを受け入れたくない。 今ここを出て行けば全てを失くしてしまうようで怖い。 ただのわがままだ。 私は弱い。 せめて最後くらい、今日くらい、格好つかないものか。 俯いてしまった彼に、取り繕うようにたずねる。 「ねえ須賀君?」 「はい」 「あなたには用を押しつけてばかりになっちゃったけど、須賀君は……楽しかった?」 「はい。俺、麻雀部に入って本当によかったです」 「そっか……」 嬉しいけれど、それはなぜかとても淋しい。 まっすぐな彼の言葉が引き金となったかのように抑えられない感情が込み上げてくる。 鼻の奥がツンとする。きっと今私の顔はひどく歪んでいることだろう。 参ったな。こんなはずじゃなかったのに。 誤魔化すように言葉を繋ぐ。 「じゃあ、最後にもうひとつお願いしていいかしら?」 いつも通りにと思うほど耐えられない。 自分でもわかるくらいに声が震えてしまっている。 「なんですか?」 「ちょっとあっち向いててくれる?」 「え……?」 「い、い、か、ら」 上手くは言えていなかったと思うがもうかまわない。 私は静かに後ろを向いた彼の背中におぶさるように飛び乗った。 これでもう彼に私の顔は見えないのだ。 あとは驚いてバランスを崩しかけた須賀君を傍目に囁くだけだ。 いつもからかうように。なるべくいたずらっぽく。 「今夜は帰りたくないの。だから、あなたがここから連れ出して?」 最後の一言は声が掠れてひどいものだった。 須賀君は冗談らしいため息ひとつで返して、背中で泣きじゃくる私を運んでくれた。 結局私の涙が枯れたのは夜闇につつまれた田舎道の中だった。 秋を感じさせる夜風は涼しく、泣きはらして熱をもった頬に涼しい。 でも、街灯に照らされた道路を歩く須賀君の背中はあたたかで私の気持ちを落ち着かせた。 「ねえ、須賀君」 返事はなかったけれど。 「……ありがと」 不甲斐ない私の言葉を背中で受け止めてくれた彼が、 私の初恋の人だったかもしれないと気付いたのはそれから随分先のことだった。 カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 晴絵「ごめんね須賀くん、他校の生徒にこんなことさせちゃって。まさかあんなところに小鍛冶健夜が……」 京太郎「会って挨拶しただけで腰抜かすって、赤土さんって本当に小鍛冶プロが好きなんですね」 晴絵「違う! あいつのせいで私は、私は、う、ゥオェエェ!」 京太郎「ち、ちょっと吐かないで下さいよ!」 晴絵「だ、だいじょーぶ、だよ……?」 京太郎「しっかりして下さいよ」 晴絵「うぅ、面目ない。あ、そこの角曲がってすぐの部屋が……」 灼「……」 晴絵「あ、灼、ただいま」 京太郎「あ、阿知賀の方ですか。俺、清澄のすが……って、ちょっと!」 晴絵「ま、まって灼! あなたは大きな誤解を……」 ガチャ、バタン!! 晴絵「してるぅ……」 ガチャリ 京太郎「あ、戻ってきた。よかった。実は赤土さんが腰を……」 バンッ!! 京太郎「抜かして、しま、しま……」 灼「……ハルちゃんをおろせ」 京太郎「そ、そのボーリングの球はいったい……」 灼「いいからおろせ!」 京太郎「は、はい! あ、赤土さん、立てます?」 晴絵「か、壁に手をつけばなんとか」 京太郎「よかった。それならもう……」 バンッ!! 京太郎「ハイナンデショウ!」 灼「そのまま回れ右、そして三つ数える内に私達の視界から、消えろ……」 晴絵「あ、あのね灼、これはそういうんじゃなくてって須賀くんもういないし!」 ~その頃 京太郎「あの娘恐かったなあ。また寒気がしてきた」ガクブル 京太郎「あれ? 寒気が止まんない?」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 咲「京ちゃん」ゴゴゴゴ… 京太郎「咲? ど、どうしたお前、なんか雰囲気が……」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 咲「さっきおんぶしてた女の人、誰?」ゴゴゴゴゴゴ… 京太郎「いや、あの……」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 咲「誰なの? ねえ、誰なのって聞いてるんだよ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ… 京太郎「((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」 咲「誰なのよッ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… 京太郎「(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル」ショワァ… ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「今日も一人で頑張ってたのか?」 数絵「だって私一人なんだから仕方ないじゃない」 京太郎「だからってこんなに疲れるまで打つことはないだろうに」 京太郎「立てなくなるくらいまで雀荘にこもる必要はないだろう?」 数絵「私はおじいさまの期待を裏切りたくないの」 数絵「そのためならどんなに厳しい東場にだって耐えれるようになってみせる」 京太郎「努力は立派だけどそれで潰れちゃ意味ないだろう?」 京太郎「それにお前は可愛いんだからへんな奴がよって来るかもしれない」 京太郎「その辺もっと自覚持てよ」 数絵「う、うん///」 数絵(京太郎が助けてくれるならどんな逆境でもまくってみせる!)ギュッ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 哩「んひぃぃいぃっ!」ビクッ 姫子「ああぁぁああぁぁっっ!」ビビクン 京太郎「どうしたんですか!!」 哩「あぁ…これ…気持ちよすぎて…」 姫子「ぶ…ちょ…26藩は…しゅご…すぎ…」 京太郎「…」 煌「…」チラッ 京太郎「配牌で純正九蓮宝燈だと…これを縛ったのか…」 煌「とりあえずこの2人をどうにかしないと…もう下校時間です…京太郎くんは姫子をお願い」ハァ 京太郎「煌先輩は一人で平気ですか?」 煌「安河内先輩でも呼んでに2人で運びますよ…」 京太郎「それじゃあそっちはお願いします…よっと!」 煌「おお…おんぶとは大胆な…すばらっ!」 姫子「京太郎…ごめ…ん…」 京太郎「いえいえ…これぐらいならなんでもないですから…」 姫子「はぁ…んんっ!」 京太郎(てかさっきから背中で姫子先輩が息を荒くしていて…それが首筋に当たってやばい…しかもいいにおいするし…) 姫子「あっ!ああっ!」ビビクン 京太郎(たまに小刻みに震えたりして…なんかエロい…あとYシャツの下のほうが濡れてるんだが姫子先輩の汗だろうか?) 姫子「んっ…」モゾモゾ 京太郎(やめて!体こすり付けないで!やわらかい感触がまずいの!) 姫子「えへへ…」ギューッ 京太郎(そんな強く抱きつかれたら…背中に小さいけど確かなおもちの感触が!) 姫子「きょーたろー…」 京太郎(…もうお持ち帰りして良いんじゃないだろうか?) 姫子(こげんアピールしても手ば出さんとは…もっと過激なことせんといかんね…) カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 絹恵「痛たたたた……ホンマにすまんなぁ、京太郎くん」 京太郎「このくらいへっちゃらですから」 絹恵「せやったらもーっと体重かけるなー」ムギュゥ 京太郎「はうっ!?」 京太郎(絹恵さんのおっぱいと太ももが俺の上半身に寄せられているゥ!?) 京太郎「ブフォッ」ドバァ 京太郎(なんつー破壊力、流石は絹恵さんだぜ!) 京太郎(って、いやいや、そうじゃなくて、ここは姫松高校のマネージャーとして注意しなきゃだよな)フンス 京太郎「まったく、絹恵さんの丸いものを見たら蹴る癖、いいかげん治してくださいよ」 絹恵「いやーそれは体に染みついてもうたーというか……その……京太郎くんも中学おったから知っとるやろ」 京太郎「知ってますけど、今回だってなんで超合金カーネルの頭なんか蹴ってんですか」 京太郎「……ってか超合金カーネル・サンダースって何だよ」 京太郎「とにかく、心配したんですからね?」 絹恵「うん……ごめんな」 京太郎「ったく、なんで洋榎さんといい絹恵さんといい愛宕家は……」ブツクサ 絹恵(京太郎くんに怒られてもうた、あはは) 絹恵(おんぶも気持ちええし、ほんまお父さんみたいやな) 絹恵(年齢的に言えば弟やけど) 絹恵(……お父さんにおんぶしてもろたことないやん) 絹恵(そんなんしてもらう前に死んでもうたからなぁ) 絹恵(やっぱり今は京太郎くんの時代やな、一家に一台京太郎くん!なんつって) 絹恵「京太郎くーん」 京太郎「何ですかー?」 絹恵「私のお父さんにならへん?」 京太郎「嫌です」 絹恵「即答した!?」 絹恵「もっと迷うと思ったんやけど」 京太郎「絹恵さんの父親なんて距離、嫌ですから」 京太郎「俺は、もっと……」カァァ 京太郎「もっと絹恵さんの傍にいたいですから」ボソボソ 絹恵「そ、そっか……」 京太郎「……」カァァ 絹恵「……」カァァ 絹恵「すっ、進むスピード遅いで!はよ歩きぃ!」バシバシ 京太郎「のんびりゆっくりまったり行きましょうよー」 絹恵(今のって、告白ってことでええんやろか?) 京太郎(何やってんださっきの俺!絹恵さんが何も聞いてなくて返事に困ってたみたいだから良かったものの) 京太郎(二人でインターハイに行けたときに告白するって決めたんじゃないか!ホント何してんだ!) 京太郎(まあ告白したとしても 「弟とか、そんなんみたいやと思ってたさかい、ごめんな」 とか言われてフられるんだろうな) 絹恵(私は、京太郎くんのことをどう思っとんやろ) 絹恵(頼りになるお兄ちゃん?偶に甘えてくる弟?) 絹恵(あと、一緒におると胸がドキドキして、これは何なんやろ、動悸?息切れ、気つけ……救心?) 絹恵(それは置いといて) 絹恵(自分の気持ちがようわかれへんわ) 絹恵(京太郎くんは私のことが好きなんやろか、私は京太郎くんのことが好きなんやろか) 絹恵(……やっぱりようわかれへん) 絹恵「……はぁ」 京太郎「ため息吐くと、幸せが逃げますよ」 絹恵「私は、京太郎くんとおれるだけで幸せやから」 絹恵「むしろ古い幸せを捨てて新しい幸せを吸ってるんや」 京太郎「さっぱりわっかんねー」 絹恵「……京太郎くんは、私とおれて幸せ?」 京太郎「俺は……毎日が幸せですよ」 絹恵「大袈裟やなぁ」 京太郎「こんなこと言うの、絹恵さんだけですよ」 絹恵「……お互い、どうして面と向かって言えないんやろか」 京太郎「おんぶしてるからじゃないっすか」 絹恵「そらそうやけど……なんかもうアホらしなってきよったわ、家でカルピス飲みたい」 京太郎「あ、俺も飲みたいです!」 絹恵「ほなこのまま家までよろしくなー」 京太郎「了解です!」 京太郎(そうか……そうだったんだ!) 京太郎(走れば走るほど、絹恵さんのおっぱいは弾み、弾んだおっぱいは俺の背中に当たる!) 京太郎(つまり速く走ればその分絹恵さんのおっぱいを楽しめる!) 京太郎(クッソ、なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだバーロー!)ダダダダ 絹恵(今なら、抱き着いてもばれへんやろか……)ドキドキ 絹恵(ほんの少し大胆になるくらいやったら……ええやろ)ギュッ 京太郎(は、弾まなくなった……だと……?) 京太郎(弾まなくなった割には背中には柔らかい感触がある、これは……まさか……) おっぱい「残像だ」 京太郎(なんだよ残像って) 絹恵「今日は迷惑かけてもうたね」 京太郎「いえ、呼んでくれればどこでも行きますし、なんでもしますよ」 絹恵「ふふっ、頼もしいヒーローさんやな」 京太郎「そうでしょうそうでしょう、もっと褒めてください」 絹恵「じゃあ、そんなヒーローさんにお礼するから、目閉じてくれる?」 京太郎「はい……」 絹恵「……京太郎くんの気持ち、全部届いとったで」 絹恵「今度は、もっとちゃんとした言葉で聞かせてな」 絹恵「私もその頃には自分の気持ち、京太郎くんに伝えるから」 絹恵「今はまだ待ってな」 絹恵「……あと」 絹恵「いっつもおおきに」 チュッ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎(それで俺たちの関係が遠くなるっていうのは嫌だから告白したくない俺もいるわけで……) 咲「京ちゃん!」 京太郎「ん?どうした、咲」 咲「最後にお願いがあるんだけど……いいかな?」 京太郎「最後?どういう意味だ」 咲「あのね……もう一度私をおんぶしてほしいの」 京太郎「お、おんぶ?いや、もう十分おんぶしただろ!」 京太郎「だってほら、8月6日からずーっとおんぶし続けてるんだぜ?」 京太郎「流石に俺も体力尽きたわ……」 咲「そんな……ぐすっ、京ちゃんなら私のいうこと聞いてくれると思ったのに……」ウルウル 京太郎「いや、泣かれても困るんですけど……」 咲「ひっく……」 京太郎「……」 咲「ふえぇ……」 京太郎「…………」 京太郎「……仕方ない。ほら、背中空いてるからつかまれよ」 咲「京ちゃん!」 京太郎「ほら、あと10レスしか残ってねえぞ。急げバカ」 咲「う、うん!ありがと、京ちゃん」 京太郎「咲はまだまだ甘えんぼさんだな」 咲「えへへ」 ウオオオオオオオオオオオオオ 京太郎「あん?」 優希「おいバカ犬、私もおんぶするんだ!」 京太郎「は?お前どこから現われて……」 優希「うるさうるさいうるさーい!いいから私に従えバカ犬!」 京太郎「いや、もう無理――」 久「あら、須賀君。私もおんぶしてくれないかしら?」 京太郎「部長まで……」 まこ「そんならわしもおぶってもらおうかのう」 京太郎「この流れは……まさか!」クルッ 和「……」 京太郎「……」 和「え?嫌です」 京太郎「ですよねー」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 池田「おい、須賀!」 京太郎「うわ、どうしたんですかいきなり」 池田「昨日キャプテンをおんぶしてたってのは本当か!?」 京太郎「えっと、なりゆきで…」 池田「華菜ちゃんが休んでる隙に……くぅ~羨ましいし!」ガシッ 京太郎「のしかからないでくださいよ…」 池田「で! どんな感じだったんだし?」 京太郎「何がですか?」 池田「キャプテンを背負ってみての感想だよ。お前、キャプテンが憧れだって言ってたじゃないか」 京太郎「……」 京太郎「敢えて言うのであれば、そう。至福でした」 京太郎「後ろから香る美穂子さんの匂い、耳元をくすぐる静やかかつ甘い吐息」 京太郎「背中にあたるこの世のものとは思えないほどの柔らかさを誇る母性の塊、手に触れたエロティックな太腿」 京太郎「それを自らの五感を持っておんぶしている間のわずか4分29秒。存分に堪能しつくしました」 美穂子「……」/// 京太郎「!」 池田「それじゃあ邪魔ものの華菜ちゃんは帰るし!」 京太郎「この野郎!」
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京太郎×3 京太郎「朝起きたら残機が増えていた……どうしよう」 京太郎「残機がある……つまり残機がなくらない限り何度でも繰り返せるってことだ!」 京太郎「そうと決まれば和をレイプするしかない」グフフ 京太郎「やっぱりやめよう……もしかしたらオートセーブでコンテニューがここからという確証もない 再開が刑務所なんて辛すぎる」 京太郎「そうだ北海道に行こう」 京太郎「うーん、無事に残機を減らすことなく北海道についた 熊と闘った時は流石に一機持ってかれるのを覚悟したね」 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 京太郎「そんな!こんな街中に熊が出るなんて……だがこの街の平和は俺が守る!!」 京太郎「弱い弱すぎる……森へかえって鍛え直してくるんだな」 熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は10の経験値を得た 成香「あの、助けてくれてありがとうございます」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから気にしないでください」キリッ 京太郎(この臭い……この娘今日は排卵日か) 成香「うぅ……腰から力が抜けて立てないです」 京太郎「熊は怖いですからね、しょうがないですよ」 京太郎(腰から力が抜けて立てない女の子+排卵日=チャンス!?) 京太郎「お嬢さん手を貸しますよ」ニッコリ 成香「あ、ありがとうございます///」ギュッ 京太郎「うっ……」ドサッ 成香「え?」 京太郎「」 成香「……え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×2 京太郎「家か……残機が減っちまったな まさか手を握られただけで死ぬなんて コンテニューがここからだとわかったのが唯一の収穫だな」 京太郎「また北海道にきた……今度こそは排卵日の成香さんに!」 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 京太郎「くっ……またか!何度来たって……何体で来たって俺が勝つ!!」グッ 京太郎「まだまだだな……圧倒的に経験が足りなすぎる 出直してきな」 熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は20の経験値を得た 成香「あの、助けてくれてありがとうございます」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから」ニコッ 成香「あっ……立てない……」 京太郎「手をお貸ししますよ」ニコニコ 成香「お願いします///」 京太郎「おっと……石が」コケッ 京太郎「」 成香「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎「家……くそ!残機が一つになってしまった! 石につまずいて死ぬってなんだよ!?」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 京太郎「なんだコイツは!?」ゴスッ わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 京太郎「固すぎる!俺のレベルじゃ倒せない……クッソー!!」 わかめいきいきムチムチ「くぱぁ」 京太郎「……あ」 わかめいきいきムチムチ「ばくり」 太郎「」ドサッ ゴリゴリガリガリバキバキゴクン テテッテテテッテテ 京太郎「ついにゼロ……これが最後か……」 京太郎「そうだ、残機がないなら誰かから奪えば良いんだ……」 京太郎「自信はないがこれしか思い浮かばない……」 京太郎「クマだ……クマを倒すと経験値が貰える…… もしかしたらだが可能性は」 プルルル 咲『もしもし?』 京太郎「咲!今日は熊鍋だ!鍋の用意をしといてくれ!!」 咲『え!?』 ガチャッ 京太郎「熊狩りの時間じゃあぁぁぁーーーっ!」 京太郎「恨むなら俺に出会ったお前らの運命を恨むんだな……」キリッ 熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は50の経験値を得た テレテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「お!80に達したらレベルが上がって残機が増えた!ゲームのノリだと次は90位必要か? 熊肉も食べてみたかったけど必要ないみたいだしいっか」 由暉子「あの助けてくれてありがとうございます!」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから」 京太郎(結果が変わった?ルートを変えたからなのか? それにしても咲より背が低いのに立派なおもちだ……) 京太郎「……」ドキドキ 京太郎(女の子の部屋……咲以外だと初めてだな) 由暉子「消毒しますから腕を出してください」 京太郎「あっはいっ!」スッ ムニッ 京太郎「あ……すすすすすみみません!」 由暉子「よくあることなんで気にしないで下さい/// じゃあ、少ししみますよ」 京太郎「……っ」 由暉子「我慢してくださいな」ムニィ 京太郎「……」ニヘラ 由暉子「包帯巻きますね」ムニィ 京太郎「……」ハァハァ 由暉子「……」ムニィ 京太郎「……もう辛抱ならん!」ガバッ 由暉子「!?」ドサッ 京太郎「由暉子さん」 由暉子「……京太郎君」 ピンポーン 京太郎「」ビクゥッ 由暉子「そういえば今日は私の部屋を使って皆で練習する約束をしてました」 プルルル 京太郎「あっ少し失礼します」 京太郎「もしもし?」 咲『京ちゃん熊鍋の用意できたよ 後は熊肉だけ足りないけど』 京太郎「あーそういえばそうだったな ちょっとサクッと熊倒して帰るよ」 咲『え!?熊倒すってどうい』 プッ 京太郎「すみません用事思い出したんで帰ります」 由暉子「そうですか……今度会ったときはしっかりとしたお礼をしますね」 爽「今すれ違った男ダレだー?」 由暉子「恩人です」 成香(……?……?) 京太郎「咲ただいまー」 咲「おかえり京ちゃん……って熊!?」 京太郎「おう!鍋にして食べようぜ!!」 咲「」 京太郎「うめぇ!うめぇ!熊の旨味が鍋の全てに溶け込んで染み込んでいる」ガツガツ 咲「脂はスッキリとしてて食べやすいね」フーフー 京太郎「咲おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「今日は色々あったな!おやすみ!!」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×1 京太郎「ふわーよく寝た 今日はどうしようかな」 京太郎「今日は奈良だななんとか攻略のヒントを探さないと」 京太郎「無事に奈良についな野生の鹿ってのもなかなか強いもんだな」 京太郎「新子さんをレイプするか」 京太郎「コンテニューする場所もわかったしな」グヘヘ 憧「今日もいい天気ねー」テクテク 京太郎「新子さん!」 憧「な、なに!?」 京太郎「俺とクッキング勝負だーーーっ!!」コック姿 憧「なにこの大きなセットは!?キッチン!?」 京太郎「提供は龍門渕さんだー!お題は自由!負けた方が買った方の言うことをなんでも聞くこと!」 ハギヨシ「それでは須賀京太郎vs新子憧!クッキングバトルーーーー……ファイ!」 ッカーーーン 憧「私は肉じゃが」 京太郎「俺は里芋の煮っころがし」 ハギヨシ「それでは審査員の皆さん 美味しかった方の札を上げてください!」 透華「凄く美味しかったですわ!」京太郎 煌「ホクホクとした里芋からあふれでる甘味……すばら!」京太郎 咲「京ちゃーん」フリフリ京太郎 憧「そんなぁ」ガクッ 京太郎「新子さんも食べてください」 憧「……」モグモグ 憧「……悔しいけど凄く美味しい……私の負けだわ」 ハギヨシ「勝者!須賀京太郎!!!」 ワーワーパチパチ 京太郎「あっしたー先に上がりまーす」 オツカレサマデシター 憧「で?お願いってなに?」 京太郎「あーそういえばそんなのあったね忘れてた……」 憧「はぁ?なら何のために闘ったのよ!」 京太郎「なら今から山に登って新子さんの女子力を鍛えようか」 憧「え?」 山の中 憧「女子力を鍛えるなら家でも良かったんじゃ……」 京太郎「山を舐めるな……光と闇、生と死を身近に感じるのことで女子力は何倍にも膨れ上がる」 憧「えー……」 京太郎「まずは山小屋でラブラブセッ」 憧「なななななにいってんよー!///」ドンッ 京太郎「あ……」ドサッ ズザザー ゴンッ ガンッ ゴンッ ズザザー ヒューン ボチャン プカプカ 京太郎「」 テテッテテテッテテ 京太郎「ピタゴラスイッチかよ……レベルは2で残機は無し 厳しいな」 京太郎「ハギえもーん不思議な薬ちょうだいよー」 ハギヨシ「しゃうがないなー須賀太くんはー」 テテテテッテテー ハギヨシ「残機が増える薬らしいですよ」 京太郎「うぉぉぉおおおお!」ゴクゴクゴクゴク ハギヨシ「全部飲んでしまいましたがもう残ってないので気をつけてくださいね」 京太郎×3 京太郎「増えたーーー!!」 ハギヨシ「よくわかりませんが良かったですね」 京太郎「寝るにはまだ早いし、時間があまったなーどうしよ」 京太郎「雀荘に行くかー」 roof-top まこ「おう、いらっしゃい おんしがここにくるとは珍しいのう」 京太郎「ちょっと色々とありまして」 京太郎「麻雀か俺の強さを見せてやる!」 成香「あっ私がトップですね」 優希「私が二位かー」 やえ「にわかは相手にならんよ」←三位 京太郎「」 成香「そういえばトップがビリになんでもお願いできるってことでしたよね?」 京太郎(そうだっけ?) 成香「熊狩りの仕方を教えて欲しいです」 京太郎「それぐらいならお安いご用です 早速北海道に行きましょうか」 成香「はい」 京太郎「優希!明日は熊タコスだ!!」 優希「え……遠慮しとくじぇ」 京太郎「コツを掴めば簡単です まずは俺の動きを見ていてください」 成香「はい」 赤カブト「……」グルル 京太郎「随分と図体が大きいな、右目の潰れた熊か……おもしれぇ!」 成香「あ……あ……」チョロチョロチョロ 熊「……」×19ノシノシ 京太郎「成香さん見ていてください これが熊狩りを極めた者のみが使える技……熊返しです」 京太郎は130の経験値を得た テレテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「いたた、一匹だけ強い熊が混じってたな一撃貰ってしまった」 成香「いま消毒しますね」アタフタ 京太郎「かすり傷だからきにしないでください」 成香「で、でも……」 京太郎「本当に気にしなくていいですって傷ももう塞がりましたし」 成香「!?」 京太郎「それより成香さんこそ」フキフキ 成香「きょ、京太郎くん!?」 京太郎「しっかり臭いをとっておかないと熊が寄ってきちゃいますよ」フキフキ 成香「うん……ふっ……///」 京太郎「もう少し足広げて下さい」 成香「駄目……恥ずかしい」 京太郎「そう言われましても」グイッフキフキ 成香「んんーっ///」ビクッビクッ 京太郎「何故だか全然拭き終わらなかった」 成香「///」 プルルル 京太郎「はい、もしもし」 咲『京ちゃんもう遅いから早く帰ってきなよ 麻婆豆腐冷えちゃうよ』 京太郎「冷えた麻婆豆腐も美味しいけどなー わかったすぐ帰るよ」 咲『うん』 プッ 京太郎「もう遅いんで送っていきますよ成香さん」 成香「お願い……腰が抜けて立てなくて……///」 京太郎「ただいまー」 咲「おかえりーって今日はマグロ!?」 京太郎「おう本マグロだ泳いでる時にたまたま見つけたから捕まえて来た 冷凍庫で冷やしとくか」 京太郎「咲の麻婆豆腐は美味いなー」ガツガツ 咲「いっぱい油入れてるんだ こうすると本場の味に近づくんだよ あんまり健康には良くないかもしれないけど京ちゃんなら運動してるから大丈夫たよね」フーフー 京太郎「咲!おかわり!!」 咲「はいはい」 京太郎「いやー今日も頑張った!おやすみ」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×4 京太郎「うーんよく寝た!レベルが3になったお陰か力もみなぎってくる!!」 京太郎「麻雀の能力取得か……まぁ麻雀部員だし本分は麻雀の練習だよなー」 京太郎「あ、今日はわざわざありがとうございます」 灼「いい……」 京太郎(シャツ……ダサッ)ガクッ 京太郎「」 灼「……!?」 京太郎×3 京太郎「うーん、死んだかあれはしょうがない それにしても残機が沢山あると心に余裕が生まれるね」 京太郎「今度は岩手かな……よっと」ピョーン 京太郎「……」シュタ 京太郎「」ガクッ 京太郎「」ドサッ 京太郎×2 京太郎「まさかベッドから飛び降りただけで死ぬとは…… 慢心ダメ絶対」 京太郎「ここはいっちょ神頼みでもしてみるかー」 奈良 京太郎「山の神よー!何卒何卒御慈悲をーーー!」 穏乃「朝からうるさいって!!」ガサガサ 京太郎「ひぃ!でた山神さまじゃーーー!山神さまがお怒りじゃぁぁぁ!!」 穏乃「だからうるさいって!!」プンプン 京太郎「まぁご利益ありそうだし拝んどくか」ナムナム 京太郎「御加護をー御加護をー」 穏乃「もう勝手にすれば」プンプン 京太郎「あっ……帰っちゃった」 京太郎「しゃあない俺も帰るか」トボトボ 京太郎「お供えものにと思ってきたおもち無駄になっちゃったな」 京太郎「……」モグモグ 京太郎「うっ……息が」 京太郎「」 京太郎×1 京太郎「なんてこった……これは非常に不味い ちょっと前までは残機が多くて受かれてたのに」 京太郎「咲にプロポーズするかな」 京太郎「咲!結婚しよう!」 咲「もう京ちゃんたらまたそんな冗談言って!ほら今日の夕飯の買い物付き合って!!」 京太郎「おぉ……おう」 咲(京ちゃん///)モジモジ 京太郎「咲とはもはや家族みたいなもんだし親しすぎて中々上手くいかないなー」 京太郎「まだ時間があるな……どうしよう」 roof-top 京太郎「染谷先輩遊びましょーう」 まこ「すまん、いま忙しくて手が離せん」 京太郎「折角だし麻雀をしていこう!今日こそは見せてやる俺の本気!!」 リチャードソン「俺が一位で」 優希「私が二位」 美穂子「私が三位で」 京太郎「」サラサラ リチャードソン「この雀荘ではトップがビリになんでも命令できるらしいね」 京太郎(そうなの?) リチャードソン「君に幼馴染みはいるかい?」 京太郎「一応……いますが?」 リチャードソン「ならその女の子を一生大事にしてあげてくれ」 京太郎「それってつまり……」ゴクリ リチャードソン「結婚だ」 京太郎「でも前にプロポーズしたけど流されちゃいましたし」 リチャードソン「君も男だろ、何度でもぶつかれる限りぶつかればいい その子もきっと待っている」 京太郎「そうですかね」 リチャードソン「そうだ」 京太郎「なぁ……咲」 咲「今日の夕飯はニラ玉と焼き鮭だよ京ちゃん」トントン 京太郎「一緒に買いにいったし知ってるよ!」 咲「そうだったね」トントン 京太郎「本気で俺と結婚してくんね」 咲「またまたご冗談を」 京太郎「包丁止まってるぞ」 咲「……」 京太郎「いつまでも一緒にいてくれよ咲」 咲「私ね自分に自信がないんだ」トントン 咲「京ちゃんは麻雀以外なら何だって自分で出来る 料理だって私が意地はって作ってるだけで 京ちゃんがやった方が美味しいもん」トントン 京太郎「俺は咲の料理好きだぜ」 咲「ありがとうね京ちゃん」コトコト 咲「でも、何でもできる京ちゃんに私は釣り合わないよ」コトコト 京太郎「俺は何にもできないよ」 咲「嘘」コトコト 京太郎「嘘じゃない」 咲「絶対に嘘」コトコト 京太郎「本当、俺は咲がいるから頑張れる 咲がいなかったら何もできない」 咲「……ばか」 京太郎「馬鹿で結構」 京太郎「俺はなお前が好きなんだ咲、料理が上手じゃなくてもいい、ドジだっていい、寂しがり屋でもいい、 そんなお前を支えたい そんなお前に支えられたい」 咲「そのセリフ凄くクサイよ」カチャカチャ 京太郎「だから俺と結婚してくれ咲」 咲「……とりあえず冷める前にご飯食べちゃおう」 京太郎「おう」 京太郎「このニラ玉美味いなー」 咲「加熱しすぎないでしっかり蒸らすのが卵をふんわりさせるコツなんだよ」 京太郎「咲」 咲「はいはい」 咲「まだ帰んないの?」 京太郎「今日は泊まってく」 咲「なら、布団しいとくね」 京太郎「おやすみ咲」 咲「おやすみ京ちゃん」 咲「京ちゃんまだ起きてる?」 京太郎「ん……あぁ」 咲「こんな私で良かったらお嫁さんにして下さい」 京太郎「……このタイミングで言うかね普通?」 咲「ごめんね、これでも勇気振り絞ったんだよ」 京太郎「咲、ほらおれの布団入ってこい」チョイチョイ 咲「うん」モゾモゾ 京太郎「まぁ俺達ならこんなもんか 変に肩肘張らずいつも通りに、 それが俺達らしいよ何も変わらない」ギュー 咲「ありがとう京ちゃん」ギュー 咲「でもね、一つだけ変わったことがあるよ」ギュー 京太郎「なに?」 咲「前よりもっと京ちゃんが好きになった」ギュー 京太郎「……」 咲「……照れてるの?」 京太郎「うっせー、さっさと寝ろ」プイッ 咲「うん」ギュー 京太郎「明日は指輪を見に行くからな」 咲「うん」ウトウト 京太郎「結婚式場も見に行って」 咲「それは流石に高校生には早すぎるよ……」ウトウト 京太郎「皆にも挨拶しないとな」 咲「うん」ウトウト 京太郎「それからさ……」 咲「……」スースー 京太郎「……寝たか?」 咲「……」スースー 京太郎「愛してるぞ咲」ギュー 咲「……私もだよ京ちゃん」ギュー 京太郎「……聞いてた?」 咲「ばっちし」 京太郎「……もう寝る!」 咲「おやすみ」 京太郎「おやすみ」 これからも変わらずいつまでも二人一緒に 咲エンド 咲エンドボーナス残機+3 京太郎×4 京太郎「んうぉ!あれ!?俺咲と結婚して子供育ててそれからそれから…… あぁ、あの日に帰ってきちゃったのか…… レベルは3てことは3日目からか」 京太郎「幸せだったぞ咲」 京太郎「そうだ福岡に行こう そこにならこのゲームを終わらせる何かがあるかもしれない」 京太郎「きたぜ福岡 熊本に近いだけあってクマモンをよく目にするが体が疼く」 京太郎「どうせなら姫子さんを惚れさせようそうしよう」 京太郎「男なら真っ正面から体当たり!正々堂々口説き落とす!」 姫子「あつかーなしてこがんにあつかとねー」 京太郎「もしかして鶴田さんですか?」 姫子「何か用でもあっと?」 京太郎「ファンなんですサインください!」 姫子「ごめん、そういうんやってなかとよ」 京太郎「お願いします!お願いします!」 姫子「なら秘密にしてなー」カキカキ 京太郎「ありがとうございます!!」 京太郎「本当に大ファンなんですよ!」 姫子「ふーん」 京太郎「もう、姫子さん全てが好きなんですが! 特にしたまつげが可愛い!!」 姫子「……」ピクッ 姫子(なかなかわかっとぉなコイツ) 京太郎「それに萌え袖もかわいいです!」 姫子「そんなに好きなら、触ってみんね?」 京太郎「いいんですか!?」 姫子「まぁ……」スッ 京太郎「萌え袖の中に隠れてる手可愛い!」フニフニ 姫子「こしょぐったか」 京太郎「姫子さん可愛い」フニフニ 姫子「ちょっやりすぎ」 京太郎「可愛い!」フニフニ 姫子「っふ……っふ……」 京太郎「姫子」フニフニ 姫子「……っ!」ゾクゾク 京太郎「姫子、姫子」フニフニ 姫子「駄目名前呼ばれたら」ゾクゾクゾクゾク 京太郎「姫子!」フニフニ 姫子「ひぅ……」ビクンッ 姫子「あっ……」 姫子「駄目……言うたろ?」ハァハァ 京太郎「あぁ!すみません」 京太郎(これは流石にやりすぎた) 京太郎「すみません!すみません!」 姫子「まぁ、済んだことやしもうよかとよ」 京太郎「そんなわけには行きませんお詫びとして行きたいところがあったら何処にでも連れていきます!」 姫子「それってつまりデートしろって言っとっと?」 京太郎「そういうわけじゃ……でも姫子さんみたいな綺麗な女性とデートできるなら嬉しいです」 姫子「そんな綺麗かなんて恥ずかしいけん///」 京太郎「ごほん、良かったら今度俺とデートしてくださいお姫様」 姫子「よ、喜んで///」 京太郎「連絡先を交換して別れた 明日以降からデートに誘えるかな」 キャー 京太郎「今の悲鳴は!?」 姫子「うぅ」ビクビク 熊「……」 熊「……」 熊「……」 熊「……」 熊「……」 京太郎「熊が5匹か、それにしてもあの十字の陣形はインペリアルクロス!」 京太郎「俺の熊返し受けきれるか!!うぉぉぉおおお!!」シュバツ 姫子「早い!?早すぎて目で追えなか!!」 京太郎「あっめんたいこ踏んだ」 ズリッ ガンッ 京太郎「」 姫子「え?」 熊「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×3 京太郎「流石は福岡そこら中にめんたいこが生えてやがる うぁぁぁー交換した連絡先が消えてる」 京太郎「咲とラブラブセックスだな」 咲「おはよう京ちゃん」 京太郎「おはよう咲」 京太郎「ラブラブセックスしようぜ!」 咲「……っ~~~///」ポコポコ 京太郎「いたいいたい」 咲「ふんっ!」プイッ 京太郎「なぁ咲頼むよ」 咲「絶対に駄目!結婚してからって決めてるもん!!」 京太郎「なら問題ないじゃん」 咲「……?」 京太郎(あ……セーブポイントからやり直してるから前週の記憶が無くなってるのか) 咲「……でも、キスだけならいいよ」 京太郎「本当?」 咲「うん」 京太郎「咲!中で出すぞ!!」パンパン 咲「ちょうだい!京ちゃんの全部を中にちゃうだい!」ギュー 京太郎「でる!」ドビュルルル 咲「んっーーーー!!」ビクンッ 京太郎「キスなんかしちゃったら我慢できるわけがない」ツヤツヤ 京太郎「阿知賀を攻略しよう」 奈良 京太郎「へへ、奈良についたが恐怖のあまり足の震えが止まんねぇ」ガクガク 鹿王「……」 京太郎「でかい!こんな街中でコイツが暴れたら…… そんなことはさせん!!」 京太郎「鹿の王よ……見事な実力であった」 鹿王「」 京太郎は50の経験値を得た 憧「あの、助けてくれてありがとう……」 京太郎「当然のことをしたまでですから気にしないでください」ニコッ 憧「……っ、足くじいちゃった」 京太郎「大丈夫ですか?」 京太郎「よっと」 憧「きゃあ!」 京太郎「それじゃえ歩けないだろうし送ってくよ」 憧「あ……ありがとう///」ギュッ 京太郎「ここですか」 憧「うん、ありがとう……おっと」 京太郎「家の中まで送りますよ」 憧「いいよそこまでしてもらうのは悪いし」 京太郎「頼ってください男は頼られると嬉しいんですよ」 憧「それなら……」 京太郎「足痛いですよね夕飯は俺が作るんで座っててください 何か食べたいものありますか?」 憧「煮っころがしがいい」 憧「美味しい……」モグモグ 京太郎「ありがとう」モグモグ 京太郎「皿は洗っとくんでお風呂入ってきてください」 憧「うん」 憧「……」チャポン 憧「///」ブンブン 憧「上がった」 京太郎「まだちょっと髪濡れてるじゃないですか こっち来てください」 京太郎「髪綺麗なんですからしっかり手入れしないと」トカシトカシ 憧「んー……乾かすの上手いね」 京太郎「慣れてますから」ゴー 憧「……彼女とか?」 京太郎「どうなんですかねよくわかんないです」ゴー 憧「そっ……」 京太郎「ドライヤーは遠くから当てて頭皮を乾かすようにやるのがコツです」 憧「そういうのいいよ これからも君にやってもらうし」 京太郎「え?」 憧「あ……べ別にそういう意味じゃ!そう意味ってその……あの///」 プルルルル 京太郎「はいもしもし」 咲『京ちゃん?今日の夕飯はポトフだよ 早く帰ってきて』 京太郎「そっか、すぐ帰るよ」 プッ 京太郎「時間も時間なんでもう帰りますね」 憧「今日は……色々とありがとう」 京太郎「困ったときはお互い様です 冷蔵庫にプリン冷やしてるんで良かったら食べてください」スタコラサッサ 憧「名前は……っていっちゃった」 憧「プリンなんていつの間に買ってきたんだろう……ってこれ手作りじゃん」 憧「おいしい」ニコニコ 京太郎「ただいまー」 咲「おかえり、今日は鹿なんだ大きいね」 京太郎「おう、二人じゃ食いきれないから近所にお裾分けしよう」 京太郎「やっぱ美味いな!」ハフハフ 咲「実は豚肉を使ったからポトフじゃなくてポテって言うんだけどね」フーフー 京太郎「おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「今日も疲れたーもう寝よう」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×3 京太郎「今日も一日頑張ろう!」 京太郎「和!稽古してくれ!!」 和「いいですよ、須賀くんも来年は男子麻雀部の部長になるんですから もっと上手くならないといけませんからね」 京太郎「エッチの!」 和「しゅっ!」ブンッ 京太郎「」キーン 和「須賀くん見損ないました」スタスタ 京太郎「……あ、頭の中ひ胡桃割り人形がリピートひてる」ガクガク 京太郎「よく死ななかったな俺 てか俺が見切れないスピードの蹴りって和のやつ何者だ」 京太郎「透華さん俺と結婚してくださ……ウワラバッ!」 透華「はい喜んで」ポロポロ 京太郎「」 透華「京太郎?」 京太郎「」 透華「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×2 京太郎「まさか股間が破裂して死ぬなんて 恐るべしのどっち」 京太郎「咲と旅行にでもいくか」 京太郎「どこがいいかなーやっぱり行ったことない沖縄とかかな」 京太郎「咲の水着姿たのし」 タンスに小指ガンッ 京太郎「」 テテッテテテッテテ 京太郎×1 京太郎「あれで死ぬか、いや確かに死ぬほど痛いけど本当に死ぬなんて」 京太郎「大阪とか言ってみるかー なんだかんだ関西にはまだ行ってないし」 京太郎「大阪に無事についた 都会なだけあって動物たちと戯れることもなかったな」 ハギヨシ「須賀くん掘らせていただきますよ」ゴゴゴ 内木「須賀くん」ゴゴゴ 京太郎「くっなんてオーラだ赤カブトや鹿王以上だ!だが俺のケツは俺が守る!!」 京太郎「俺のケツを掘っていいのは掘られる覚悟があるやつだけだ」 ハギヨシ「」 内木「」 京太郎は110の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎のレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「よかった守りきれて」 竜華「大丈夫か?凄い闘いやったなー」 京太郎「男には守りきらないといけないものがあるんですよ」 竜華「そうなんかー」 京太郎「よかったら大阪案内してくれませんか?」 竜華「ええでー、面白いもんみしてもらったし アイツらはほったらかしでええんか?」 京太郎「大丈夫ですよ あの二人なら手負いでもシャチぐらいなら水中で倒せますから」 竜華「アンタらホンマに人間か!?」 京太郎「人間ですよ多分」 竜華「大阪といったらやっぱり道頓堀やなー 他にもええところは一杯あるけど初心者には 此処がオススメやな」 京太郎「人が多いですねー」 竜華「コナモンミュージアムでもいこか ロウのサンプル作れるんやでー」 京太郎「へー」 竜華「次はHEP FIVEや!色んな店が集まってるから長時間楽しめる!」 京太郎「すげー長野にこんなのねー」 竜華「オススメは真っ赤な観覧車やな」 京太郎「高い!」 竜華「うち観覧車めっちゃ好きやねん きっとここで告白されたらOKしてまうわ」 京太郎「好きです!付き合ってください!!」 竜華「ごめんなー」ヒラヒラ 京太郎「えー……」 京太郎「いやー楽しかったです!ありがとうございました!!」 竜華「ええでーうちも楽しかったし、また何かあったら誘ってや これ連絡先」 京太郎「まだ夕飯まで時間があるな どうしようか」 京太郎「長野の皆におみやげを買っていくか」 京太郎「タコスせんべいかこれとか優希が喜びそうだな 試食してみよう」バリバリ 京太郎「うっ……煎餅が喉に刺さって」ピクピク 京太郎「」ガクッ テテッテテテッテテ 京太郎×1 京太郎「連絡先がなかなか手に入らない……」 京太郎「熊狩りだな 北海道と九州どっちにしよう」 京太郎「くそっ!流石に多すぎる!!」 熊「……」×121 熊「」×545 京太郎「だがまだやれる!!」 ハギヨシ「んっふそれはどうですかね!」 内木「ふふふ」 赤カブト「ぐるる」 鹿の王「……」 京太郎「くそっ!ボスラッシュステージか!」 ハギヨシ「いますよ須賀くん!」 京太郎「うぉぉおおおおお!」ベチャ 京太郎「うわ、なんか降ってきた鳥の糞だバッチぃ」 京太郎「」 ハギヨシ「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎「また残機がゼロか……今度こそ駄目かもな」 京太郎「鷹狩りって鷹で獲物を狩ることだよな 俺鷹とか持ってないけどカピバラでいいかな」 京太郎「いけカピー!狩ってこい!!」 カピ「きゅー」トテトテ 京太郎「凄いぞカピー!アルパカを1300頭も狩るなんて」 カピ「きゅー」 アルパカ「」×1300 カピーは10000の経験値を得た テテテテッテテッテー カピーレベルが70上がった 残機が70増えた 京太郎は学習装置で100の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「残機も増えたしどうすっかな」 京太郎「はっ!?夢か……」 京太郎×0 京太郎「マジで夢か……」 咲「京ちゃん布団干すからどいて」 京太郎「やだ」ダラダラ 咲「どいて」 京太郎「やだ」ゴロゴロ 咲「……」ムッ 京太郎「咲も来いって」グイッ 咲「あぅ……」ドサッ 京太郎「咲ー」ギュー 咲「もーしょうがないな京ちゃんはー」ニコニコ 京太郎「さぁ……どうすっかなー」 京太郎「新子さんを焦らすか」 京太郎「ほれほれ」 憧「……」ジーッ 京太郎「ほれほれ」 憧「……」ジーッ 京太郎「こっちだよー」 憧「早くちょうだいよプリン」 京太郎「はいどうぞ」 憧「美味しい」ニコニコ 京太郎「新子さん」 憧「なに?」 京太郎「……」チュッ 憧「!?」 京太郎「すみませんつい……」 憧「うぅ……///」モジモジ 京太郎×1 憧「ばか……京太郎」 京太郎「すみません」 憧「責任とってよね」 京太郎(はて?責任とは?) 憧「キスまでしたんだからけ、結婚を」 プルルルル 京太郎「ごめんちょっと電話が」 プッ 京太郎「もういいですよ話の続きを」 憧「その……キスしたんだから責任とって結婚しなさいよ///」 京太郎「け、結婚ですか!?」 憧「……いや?」ウルウル 京太郎「でも結婚しても俺はいつか」 憧「いつか?」 京太郎「結婚した全てを無かったことにしてしまいます」 俺は残機が有る限り何度も世界を繰り返してしまうことを憧に話した 最初は信じられなかったみたいだが必死に話していたら信じてくれた 京太郎「だから、新子さんと結婚は……」 憧「別に結婚してもいいんじゃない」シレッ 京太郎「え!?」 憧「無くなるんだったら何も気にすることないじゃん」 京太郎「いや、それは人間としてどうかと」 憧「私はそれでも京太郎といたい」 京太郎「でも……でも……」 憧「京太郎」ギュッ 京太郎「……憧」 憧「何回繰り返したって私は京太郎と出会ったら絶対に好きになる もし、これから先辛いことがあったら私の所に来てねきっと抱き締めてあけわられるから」ニコッ 京太郎「……憧」ポロポロ 憧「だから、今回だけでもいいから……」 憧「私を幸せにして」 憧「あなた……具合はどうですか?」 京太郎「……」 憧「そうですか……あなたと過ごした毎日が輝いていましたよ お婆ちゃんになってもあなたは私を愛してくれました」 京太郎「……」 憧「充分すぎらくらい幸せでした」 京太郎「……」 憧「今度は私が約束を守る番ですね」ナデナデ 京太郎「……」 憧「きっと貴方が辛いときは過去の私が抱き締めてくれるはずです」ギュッ だから 安心しておやすみ、京太郎 ピーーーーーー 憧エンド 憧エンドボーナス残機+3 京太郎×4 京太郎「憧……ありがとうな レベルが4ということは四日目か」 京太郎「鶴賀に行くか 」 京太郎「やっぱ近いしずくについたな」 京太郎「東横さんを探すか」 京太郎「心の目だ心の目を使えばきっと見つけられる」コフー 京太郎「……」 京太郎「駄目か……」ガックシ 京太郎「佳織さんを口説くか」 京太郎「男なら正々堂々とだな」 佳織「どうしたんですか?」 京太郎「佳織さん可愛い」 佳織「え?」 京太郎「おっとりしてて可愛い」 佳織「えー///」 京太郎「眼鏡っ子可愛い」 佳織「うぅ///」 京太郎「おもちでかい可愛い」 玄「同意ですのだ」 佳織「恥ずかしいです///」 京太郎「顔を真っ赤にして俯いちゃった可愛い」 佳織「……もう、やめてくださいよぉ」 京太郎「精一杯声を絞り出して可愛い」 佳織「///」 京太郎「やっぱりおもちでかい可愛い」 玄「同意ですのだ」 佳織「……///」 京太郎「……ちょっと来てください」ズルズルズルズル 玄「おもちー!」バタバタバタバタ 佳織「なんだったんだろう……?」 路地裏 京太郎「邪魔しないでくださいよ」 玄「そこにすばらなおもちがあったら盛り上がらずにはいられないよ!」フンスー 京太郎「……確かにそうですね」 玄「うん!」 京太郎「だったらこれも仕方ないですよね」モミモミ 玄「んっ!ちょっと駄目だよこんなことしちゃ!」 京太郎「すばらなおもちがあるんですから盛り上がらずにはいられませんよ」モミモミ 玄「私のおもちは出来損ないだよ……」シュン 京太郎「そんなことありませんよ大きくて弾力もあって」モミモミ 玄「んぅ……あっ!」 京太郎「感度も良い」クリクリ 玄「もうやめて……」プルプル 京太郎「嫌です満足するまでやります」 プルルルル 京太郎「おっ、咲か?もう夕飯の時間?」 咲『うん、今日はロールキャベツだよ』 京太郎「すぐに帰るよ」 プッ 京太郎「すばらなおもちでしたよ玄さん」 玄「……」ハァハァ 京太郎「それじゃあ」 玄「……」ゴクリッ 京太郎「ただいまー」 咲「おかえり今日は何も捕まえてこなかったんだね」 京太郎「たまにはな」 京太郎「キャベツから溢れだす肉汁の旨味がトマトの酸味と合わさって最高!!」ガツガツ 咲「鍋いっぱいにしきつめて煮込むのが型崩れしないコツだよ こうすると肉汁が外に逃げないから美味しくなるんだ」 京太郎「おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「東横さんを見つけられなかったのは悔やまれるがおもちを堪能できたから良しとしよう」ウンウン 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×4 京太郎「朝だーーー!」 京太郎「岩手かーあそこってオカルト関係に強そうだから何かわかるかも」 京太郎「それにしても岩手は猪が多いなもう10体も気絶させたぜ」 猪神「ふごふご」 京太郎「ハイエースよりでけぇ!お前がこの森の守り神か…… 神狩りの名をいただくぜぇ!」 京太郎「ふっ……命はとらんお前はこれからもこの山を守り続ける義務があるからな」 猪神「……」ノシノシ 京太郎は100の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた これ以上レベルは上がらない 京太郎「おっ……5でMAXか」 塞「あの!ありがとうございました!!」 京太郎「気にしないでください 慣れてますから」ニッコリ 塞「……」キュンッ 京太郎「腰の辺りが汚れてますね払ってあげますよ」パンパン 塞「ひゃん!あ、ありがとう///」 京太郎「」ドサッ 塞「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×4 京太郎「あの人の腰……正に殺人級だったな」
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特別編 勝った嬉しさからメールしてみました 小蒔「zzz...zzz...ん?なんですか?」ピリリリリ 小蒔「!?きょ、京太郎さんから!!え、えっと確かこうして……」 小蒔「できました!!へぇ、京太郎さんの初勝利!良かったですね!!」 小蒔「えっと……お・め・で・と・う・ご・ざ・い・ま・す、です!」 煌「ん?これはこれは京太郎くんからメール……」 煌「すばら!あの3人に勝つなんてすばらです京太郎くん!!」 姫子「花田ー?どがんしたとー?」 煌「姫子さん、このメール見てください!」 姫子「んー?京太郎からのメール……はぁ!?あの3人相手でトップ!?」 煌「そうです!!すばらですよね!!」 姫子(いやそれ以前にあの3人に勝つとか何があったのか気にならんと?普通じゃ勝てんメンツやろ) 煌「こうしてはいられません!!私ももっともっと練習です!!」 姫子「あ、あぁ、そうやね!私も付き合う!」 竜華「お、メール……おぉ!やるやん京太郎!!」 怜「どしたん?」膝枕中 竜華「いや、京太郎が初めてトップ取ったってメールが来たんよ。それも清澄の一年3人相手に」 怜「ほー、やるやん。京太郎もウチみたいになんか目覚めたんかな」 竜華「なんや、京太郎病弱キャラやないやん」 怜「普通は勝てん相手やしな。こう、一回死にかけて未来が見えるようになったり」 竜華「怜やあるまいし」 怜「何度か意識朦朧とした先に新しい境地に目覚めたり」 竜華「そんなしょっちゅう意識朦朧とせんやろー。あ、返事せんと」 怜「あ、ウチの分もー」 豊音「んー?あ、メールが来てるよー」 塞「豊音、勉強中だって」 白望「ダル……」 豊音「ちょっとだけだよー。あ、京太郎くんだー。えー!?ちょーすごいよー!!」 塞「もう、なんて書いてあったの?」 豊音「えっとねー、宮永さんと原村さんと、片岡さんと麻雀してトップだったんだってー!」 白望「……え?」 塞「……はい?京太郎って、そんなに上手かったっけ?」 豊音「でもー、勝ったのちょーすごいよー」 塞(いや、そんな普通の打ち方だったらまず原村和には勝てないって) 白望(京太郎なら……あのうるさいの相手じゃ東場で飛びそうだけど……) 塞・白望(どうやって勝ったんだろう……) 豊音「えへへー、おーめーでーとーうー、っと」 照「……京ちゃんからメール?」 照「……そっか、初めてトップだったんだ」 照「……おめでとう、京ちゃん」 照「でもあの3人相手か……成長したね、京ちゃん」 おまけ 洋榎「ん?なんやこんな遅くに……」 洋榎「ぬあっ!?」 洋榎「ぐぬぬぬぬ……性懲りもなくまたこんな写真を……」 洋榎「うっわ、うまそうなから揚げ……まだあるん!?」 洋榎「あああやめぇぇぇ……こんな時間に食うたらぁぁぁ……」 洋榎「あ?勝った?」 洋榎「へぇ、結構やるやん」 洋榎「ってまたぁ!?なんやから揚げ丼って!!ご飯はアカンやろご飯は!!」 洋榎「あああああああああ……食べたいぃぃぃぃ……」 雅枝「やかましい!!遅くに騒ぐなや!!後また夜に食う気か!?あんた食うても胸いかんやろ!!」