約 12,541 件
https://w.atwiki.jp/shingekititan/pages/48.html
※最新話のネタバレがあります! ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。 ※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。 ※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。 今回も、私の仮説に合致する内容が多く、嬉しい回でした。 ◎巨人になったのはヒストリアではなくロッド・レイス卿 前回のラストで巨人化したのは、ヒストリアではなくロッド・レイス卿でした。 「実はヒストリアは巨人化注射を腕に刺しましたが、中の液体はまだ注入していませんでした、そこから途中の時間経過を省略して、リヴァイ班の見た巨人化の光はもっと後のロッド・レイス卿が巨人化した時の光であり、前回のラストに出てきた巨人は巨人化してから少し経った後の姿でした」・・・というのが前回のオチ。 つまり、途中の経過がわざと省略されていただけでした。 私は「問題は誰が巨人化するか」だと書き、コマ運び通りに原作チームはヒストリアを巨人化させるルートを選んだと思っていましたが、原作チームはロッド・レイス卿を巨人化させるルートを選んだようです。 これで前回の巨人の外見がヒストリアと異なっていた理由も分かりました。 ◎「継承者になったロッドの弟」と「とちくるった弟のウーリ」は別人 ロッド・レイス卿は「継承者になった弟」の名前を一度も呼んでいません。 これは、「継承者になった弟」と、「とちくるった弟のウーリ」が別人である可能性を示しています。 そもそもロッド・レイス卿の回想に登場する「継承者になった弟」を見るかぎり、まったくとちくるってはいません。 つまり、ロッド・レイス卿には2人以上の弟がいるわけです。 レイス家は代々継承のために子どもを多く作っていると考えられます。 ロッド・レイス卿にも多くの兄弟がいたと考えるのが当然です。 今のところ、「とちくるった弟のウーリ」がグリシャである可能性もありますし、今後ウーリが登場する可能性もあります。 少なくとも、ロッド・レイス卿の回想に登場するグリシャは、「とちくるった」という表現がぴったりのような気もします。 ◎ヒストリアやレイス家は巨人化能力者ではない 現在のヒストリアが巨人化能力者ではないことがほぼ確定したと思われます。 ヒストリアが巨人化能力者なら、注射針を刺した時点で巨人化している可能性が高いからです。 (ここで言う巨人化能力者とは、自発的に巨人になれる能力を持つ者を指します) 巨人化のメカニズムはまだ判明していませんが、現在可能性があると考えられる巨人化の条件は以下の通り。------------------------------------------------------------------------------------- (1)明確な作業目的が必要(敵を倒す、岩を持ち上げて穴をふさぐ、スプーンを拾う、など) ※巨人化直前の意識が巨人の行動に影響してしまう。 (2)周囲に巨人化に必要な量の巨人化物質を含んだ大気が必要 (3)日光が必要(ただし進化の度合いによって必要としない場合もあるか。レイス家の地下は特殊?) (4)‐①負傷する事で、肉体の修復機能を利用して巨人化する (4)‐②負傷する事で、血液(中の物質または生物)が大気中の巨人化物質と結合して巨人化する (4)‐③負傷する事で、痛みの信号を発信し、受信した月や衛星などからの指令で巨人化する ------------------------------------------------------------------------------------- ヒストリアは注射針を刺した瞬間までは、巨人化する意志を持っていました。 彼女が巨人化を思いとどまったのはフリーダとユミルの記憶を思い出したからですが、それは注射針を刺した後です。 ヒストリアの場合、腕に注射針が刺さって、なおかつ血も出ているため、現在考えられる巨人化の条件は満たしていると思われます。 ◎レイス家は巨人化能力者ではなく「継承体質者」 今回までに分かった事実は、レイス家は「この世界を創り この世の理を司る」という巨人の力と記憶(および初代王の思想)を継承できる体質を受け継いでいるが、レイス家でも継承者以外は自発的に巨人化できるわけではなく、巨人化には注射が必要だという事。 だからグリシャの襲撃を受けてもフリーダだけが巨人化し、他の者はなす術もなく傍観するしかなかったわけです。 ◎初代レイスの王は「罪人である人類が、柵の外に出ずに巨人に支配される世界」を願った わざわざ「初代レイスの」と断っているのは何か理由があるのでしょうか? レイス家以前にも王家があったという伏線でしょうか? フリーダの言葉をまとめると、「人類は罪人だから柵の外に出てはいけない」という事になります。 これは、外の世界を守るために「人類の罪が拡散してはいけない」という意味なのでしょうか。 それとも、壁内人類を守るために「罪人が外に出て何者かに見つかってはいけない」という意味なのでしょうか。 思い出されるのが1巻第1話「二千年後の君へ」冒頭のナレーションです。「その日人類は思い出した ヤツらに支配されていた恐怖を… 鳥籠の中に囚われていた屈辱を…」 「思い出した」というセリフは、記憶操作から解放されたという意味にも受け取れます。 ということは、記憶操作により「恐怖や屈辱を忘れさせられていた」事になります。 それこそがユミルやライナーたちが、世界の秘密を壁内人類に知られる事を異常に警戒していた理由ではないでしょうか。 もしも「恐怖や屈辱の原因」を思い出したら、この世界やライナーたちの世界に破滅的な何かが起こる。 ユミルやライナーたちも、それだけは避けなければならないと考えていたからこそ、エレンの前では互いにウソを応酬し、特にライナーたちは敵、あるいは自分たちや猿巨人の正体だけは絶対に隠し通したのではないかと思われます。 SFで良くある設定で言えば、ユミルの言おうとした敵の正体「せ─」は「千年後の子孫(人類、未来人)」であり、だから未来から来た猿巨人も千年前の言葉はライブラリで学んで知っているが、実際に伝わるかどうかは確信がなかったし、壁内の事情にも詳しくなかった。そして現在のライナーたちの先祖を見つけて殺せば、自動的にライナーたちも生まれなかった事になって消滅する。だから絶対に真相を知られてはならない・・・というタイムパラドックス設定も考えられます。 ただ、この設定だけでは、柵=壁の外に人類が出てはいけないという話に繋がりません。 逆に言えば、「真相を知ると、必ず人類は壁の外に出て、何か悪い事が起きる」という事態にならなければ、フリーダの言葉に繋がらないわけです。 ※この課題を解決するための仮説が、たとえば壁内人類=ウイルス(病原体)説(参照)。 ※仮説の例: 「人間が神の領域を犯し、遺伝子工学を暴走させた結果、iPS細胞から作られた人造人間である壁内人類のために巨人病が拡散して人類がほとんど全滅してしまった。 大人は一定の年齢になると死に、子どもたちは人類滅亡の原因を作った過去の保菌者を抹消しに来たが、「今後千年間で生まれるはずだった子孫も生まれなかった事にしてしまう行為=民族浄化」は許されないと考えた一団がいた。レイス家を含む一部の子どもたちは反乱を起こし、他の子どもたちは巨人病にされて壁外に追放された。 レイス家やその賛同者は、保菌者とともに壁の中に隠れ住んだ。グリシャは後から追いかけてきた未来人の追跡隊のひとりであり、仲間のキースたちとともに壁内に潜伏して、レイス家を倒して壁内人類を殲滅する機会をうかがっていた。(アニの父親も仲間か?アニがアルミンを殺すのをためらったのは、アルミンが自分の先祖だから?) その一方で、グリシャは伝染病のワクチン開発にも成功した。その成果が”生きたワクチン”とも言うべき、グリシャのクローンのエレンである。 打倒レイス家と過去の人類殲滅のために、グリシャたちは、まず巨人にされた未来人の先祖を見つけ出して、ワクチンを投与した。次にキースがそのワクチン先祖を壁外調査に連れ出し、わざと巨人に食べさせる。天文学的に低い確率ではあるが、運が良ければ巨人にさせられた未来人が自分の先祖を食べて人間に戻り、壁内人類殲滅の使命を思い出す事ができる。 だからキースが、調査兵団のモーゼス・ブラウンを「冒頭の顔の見えない巨人=鎧の巨人(参照)」に食べさせた直後に、①「調査兵団の帰還」、②「グリシャのレイス家襲撃出発」、③「超大型巨人や鎧の巨人の襲撃」が、全て同じ日に起きたのだ。グリシャがレイス家襲撃に出かけたのは、キースの調査兵団の帰還日=鎧の巨人が出現する日である事を知っていたからである。 グリシャたちはここまで何度も失敗し、そのたびにレイス家の巨人の力で世界が再生され、振り出しに戻されて最初からやり直すという苦行を繰り返している。この無限に繰り返される戦いを始めてからすでに850年が経過してしまった。前回はウォール・マリアを奪還して地下室を目前にしたところで、「この力」を使う前にエレンが死んでしまった。もうすぐ千年が経ってしまう。あと150年しかないというタイムリミットを目前にして、ついにエレンたちがレイス家の目前に迫った・・・」 これらの疑問も、今後の展開に期待です。 ◎フリーダとユミルの葛藤 ヒストリアが注射針を刺した瞬間、かつて手にトゲを刺した痛みの記憶がよみがえります。 牧場で”飼われていた”時に、牧場の馬の柵を乗り越えようとして手のひらにトゲを刺し、フリーダに恐ろしい形相で「柵の外に出るなって 言ったでしょ!!」と怒鳴りつけられた記憶。 この記憶を思い出した事により、ヒストリアはロッド・レイス卿の言葉に疑問を感じ、巨人化の注射を注入する寸前で手を止めます。 ここで、ヒストリアの脳内で、2つの記憶による戦いが始まります。 すなわち、「フリーダの記憶」と「ユミルの記憶」の戦いです。 ▼最初はフリーダの記憶が大きく、その中にユミルと出会ったばかりの頃の記憶がインサートされる。 つまり、ヒストリアにとっては「フリーダとユミルが対立する存在」である事が示されます。 ▼そこで場面は現実に戻り、ヒストリアとロッド・レイス卿の会話になる。 ロッド・レイス卿はフリーダの代弁をしています。 つまり、「お父さんが望む私の姿」とは、「フリーダが望む私の姿」でもあります。 フリーダもロッド・レイス卿も、レイス家の呪いに支配された奴隷なのです。 実は彼らも、与えられた役割を演じているに過ぎない。 今までのヒストリアと同じように。 ▼ロッド・レイス卿が注射液をヒストリアの腕に押しこもうと、ヒストリアの手を掴む。 継承者になれば、初代王の思想に支配され、祈ることしかできなくなります。 それは、ヒストリアにとっては、誰かの命令で「良い子」を演じてきた今までの人生と同じです。 このままロッド・レイス卿の言葉を受け入れれば、ヒストリアもレイス家の呪いに縛られる事になります。 ▼ユミルの記憶「クリスタ お前の生き方に 口出しする権利は私にない」 私はユミルが「巨人の力を盗んだ初代王(の最後の願いから再生された存在)」だという仮説を立てています。 (初代王は娼婦に関係する可能性あり) この仮説に基づけば、「子孫のヒストリアに自分と同じ過酷な運命を強いたのは自分自身なので、口出しする権利は無い」という意味に取れます。 ▼ユミルの記憶「だから これはただの・・・ 私の願望なんだがな」 だんだんユミルの姿が大きくなります。 これはヒストリアの中でユミルの記憶が、フリーダの記憶=レイス家の呪いを圧倒し始めている事を示します。 ▼ユミル「お前・・・ 胸張って生きろよ」 ついにユミルの映像が見開きになります。 ヒストリアの中で、ユミルが完全にフリーダに打ち勝ったわけです。 そして、ヒストリアが父の手を払いのけ、注射器が床に落ちて割れます。 ヒストリアが、フリーダやレイス家の呪縛を振り払った瞬間です。 ヒストリアの中で、ユミルが勝利します。 天使(ルシファー)が堕天使(サタン)になったわけです。 (ならばエレンはデビルマンか。天使と悪魔。「オレは・・・ どっちだ・・・?」12巻第44話「打・投・極」) 私は昨年末、「ユミルは牧場でのフリーダの教えを知っていて、そのフリーダの教えをヒストリアの意識から払拭しようとしているかのようだ」と書きました。 ユミル> もう一点気になるのは、雪山訓練の回想でユミルはヒストリアに「クリスタは良い子なんだから」とやたらに強調しており、まるで13巻第54話「反撃の場所」においてフリーダがヒストリアに語った「絵本に描かれているような、いつも他の人を思いやっている優しい子、みんなから愛される人になって助け合いながら生きて行きなさい」という教えを知っているかのようである。 >要するに、ユミルの今までのヒストリアに対する言動は、ヒストリアに刷り込まれたフリーダの教えを否定し、ヒストリアの意識から払拭する事が目的のようにも見える。 どうやら、これも正解だったようです。 ユミルは12巻でのヒストリアとの共闘(ついでにコニーも)を通じて、ヒストリアが自分の作ったレイス家の呪いに勝てるだろうと予測し、同時に、エレンが巨人を操った(ように見える)力を発現したことから、「この世界にも未来がある」という可能性を信じ、女神になる覚悟を決めてライナーたちを救うことを選択したのでしょう。 そのユミルの願いは、ひとまず叶った事になります。 ユミルはレイス家のように祈ったのではなく、ヒストリアを「信じた」のだと言えるでしょう。 ◎ヒストリアの「もう!これ以上・・・ 私を殺してたまるか!!」 このセリフは、ダブル・ミーニングになっています。(1)「これ以上自分の気持ちを押し殺して、他人の言いなりにはならない」という意味。 (2)この世界は何度も復活しており、そのたびにヒストリア(に相当する役割の人物)が死んでいるという皮肉。 また、このセリフは、私の「ヒストリアとユミルは同一人物」説にも合致します。 ◎注射の中身とロッド・レイス卿の激高の理由 注射の中身は、たぶんレイス家代々の継承者が保存されている液体。 だから、ヒストリアが払いのけて注射器が床に落ち、中身がこぼれた時に、ロッド・レイス卿が狂ったように激高したのだと考えられます。 「注射の中身は父や、ウーリや、フリーダそのもの」なのですから。 ロッド・レイス卿にとって、父も弟もフリーダも、祈りを捧げるべき神です。 つまり、ヒストリアは神を拒絶し、叩き落としたのです。 ロッド・レイス卿が激高するのは当然でしょう。 ※ロッド・レイス卿は注射の中身をなめる際に、ウーリの名前を呼んでいます。この点では「ウーリ=とちくるった弟」と見る方が自然です。ケニーがウーリを慕っている(らしい)理由は、ミカサがエレンを慕うのと同じ現象なのか、それともたとえばウーリがロッド・レイス卿の父(先々代の継承者)がアッカーマン家の女性に産ませた子ども(ロッド・レイス卿の腹違いの弟)などの設定があるのかもしれません。 私は、巨人はテラフォーミングだけでなく宇宙を旅するための遺伝子保存・生命維持カプセルであり、巨人化注射は人間(の記憶)が溶け込んだ液体だという仮説を立てています。 人間や生物を液体の形にできれば、大量に効率よく運搬する事が可能だからです。 ◎ロッド・レイス卿のカバン ヒストリアがロッド・レイス卿を投げ飛ばした後、彼のカバンを掴んでエレンの元に走ります。 カバンの中には、エレンの拘束器具のカギが入っているからです。 カバンは黒い医者カバンのように見えますが、1巻第1話「二千年後の君へ」のグリシャのカバンと比べると少しデザインが違うようです。 (グリシャのカバンには横にポケットが付いているが、ロッド・レイス卿のカバンには無い) ◎ロッド・レイス卿の思想 ※「この世界を創り~」のコマだけ、ロッド・レイス卿の口元の血を描き忘れています。 レイス家には「この世界を創り この世の理を司る 全知全能にして唯一の存在」すなわち「神」をこの世に呼び戻し、祈りを捧げる以外の選択肢はない。 つまり、レイス家の正統継承者を作って神として崇めて祈り続ける事が人類に残された唯一の道だと言っているわけです。 それが「ロッド・レイス卿自身が巨人になるわけにいかない」理由なのでしょうか? 少々釈然としません。 継承者を作る種馬役だから巨人化で遺伝子汚染させるわけにはいかない・・・などの理由を想像していたのですが。 そして、最近まで宗教が無かった世界なのに、神という単語を当たり前のように使っているのも気になります。 「我々」とは、レイス家の事でしょうか? それとも別の意味があるのでしょうか?(王政を含めた「平和な世界」に同意する少数の血族、など) 私はミカサのネーミングは「かみさま」のアナグラム(並べ替え)である可能性を考えています。 キースやエルヴィンの調査隊が攻撃した「顔の見えない巨人」の正体>私はミカサは「かみさま」で壁教の神祖でエウロパの王女であり、やはり巨人の家系だと予想しているので、アッカーマン家の注射も存在するのではないかと推測している。 アッカーマン家の注射が存在するなら、ブラウン家の注射が存在してもおかしくありません。 レイス卿がミカサを見た時に、何らかの反応をするのかどうかを見てみたいですね。 ◎「この世界を創り この世の理を司る 全知全能にして唯一の存在=神」 これも私の仮説に合致します。 私は、レイス家の巨人の力は記憶操作だけでなく、この世界を丸ごとすべて作り変える事ができる能力だと考えています。 レイス家 >巨人の力とは、自分と周囲の全てを原子分解し、最後に願った姿で再構築できる力。 いわば、レイス家の巨人の力は世界を初期化し(イニシャライズ)、自分の望む形式にする(フォーマット)能力です。 つまり、この世界は一部(植物?)を除いてすべてが何でも作れる万能物質で作られたイミテーションなのです。 私は、この世界はパソコンに例えるのが分かりやすいと思います。 ●エレン=ユーザー、OS ●アルミン=データ、CPU(演算能力)、アプリケーション ●ミカサ=アドミニストレイター、ユーザー承認、支援機能全般 ●大部分の単一民族=HDD(だから記録の書き換えや上書きが可能) ●王政、記憶操作を受けない(本当かどうかは分からない)一部の血族=バグ、ウイルス ●巨人=圧縮データ(アーカイブファイル)、圧縮ソフト だから、すべての巨人を駆逐する事も可能です。 レイス家の巨人が、「巨人のいない世界」を望めば良いだけなのです。 世界そのものを作る事が出来るのですから。 その代わり、その力を使った者(歴代のヒストリア)は死ぬのでしょう。 ただし、死ぬのがどのような状態を指すのかは不明です。 私は、この世界再生能力を使ったものは自らも原子分解され、大気中に拡散し、世界全体を覆っているのだと考えています。 そして、この世界には雲が存在するため、摩擦による帯電・放電があり得ます。 その微弱な電気信号が飛び交う事により、世界全体がある種の思考を行っている。 つまり、この世界全体が、継承者の脳の中なのです。 ◎エレンのおかしな拘束方法 エレンの腕を拘束する鎖は異常に長く、エレンからかなり離れた地下洞窟の壁で固定されています。 もちろん、拘束された者の両腕を広げる事で、巨人が拘束された者のうなじから背骨にかけての部分を食べやすくするのが目的なのは分かるのですが、単にうなじを噛み切りやすくするだけなら、わざわざ遠く離れた壁から鎖を伸ばさなくても、もっとエレンに近い場所に固定する方法があるでしょう。 このような面倒くさい方法で拘束している理由は、おそらく「拘束された者が巨人化する」事を想定しているからでしょう。 なぜなら、継承の儀式に使うこの場所に拘束されるのは、巨人の力の継承者に決まっているからです。 あるいは、この場所はもともと巨人サイズの人間に合わせて作られた場所で、それを無理矢理この人類のサイズで使用しているからだとも考えられます。 私は、この世界は「巨人化のメカニズムを応用して創造されたイミテーションの世界」、あるいは「巨人の硬化能力を利用して作った宇宙船やコロニー」という仮説も考えており、この地下洞窟を作った巨人が自分のサイズに合わせたと考えるのも面白いと思います。 ◎ヒストリア「私は人類の敵!!最低最悪の超悪い子!!全部ぶっ壊してやる!!」 天使だったルシファーは堕天使となってサタンとなり、天使と戦います。 ルシファーの罪は傲慢。 私はリヴァイのネーミングの由来はリヴァイアサン(レヴィアタン)だと考えています。 つまりリヴァイは悪魔なので、エレンに何度も「自分で選べ」と選択をさせる。 ですから私は登場人物の中に七つの大罪に対応する人物が密かに配置されているのではないかと予想しています。 リヴァイの由来がリヴァイアサンの場合、リヴァイ自身がリヴァイアサンなのか、それともアッカーマン一族がリヴァイアサンなのかも問題です。 リヴァイ自身の場合、リヴァイだけに特別な役割が割り当てられている可能性があります。 ちなみに、ヒストリアは10巻第44話「ヒストリア」でも、ウトガルド城でも巨人化したユミルに「もう こんなもん ぶっ壊せ!!!」と叫んでいます。 彼女は本当に塔を全部ぶっ壊すかもしれません。 ヒストリアが「ヒストリア」と同じセリフをで叫んでいるのは偶然ではないでしょう。 後で感想として書きたいと思いますが、10巻は私が一番好きな巻です。 『進撃の巨人』の単行本の中で、「最も美しい」巻だからです。 ◎ロッド・レイス卿の中身は子ども? ロッド・レイス卿が登場した時から、顔が妙に子どもっぽいと思っていましたが、ヒストリアに投げ飛ばされた後に床にこぼれた注射の中身を舐めながら「父さん・・・ ウーリ・・・ フリーダ・・・ 待ってて・・・ 僕が今・・・」と子ども口調になりました。 私はライナー(たち)はその言動から見て「見かけは青年だが、中身は少年」という仮説を立てていましたが、正解である可能性が出てきました。 注射の中身は子どものまま成長が止まっているのではないでしょうか。 また、これに関連して私は「2つのレイス家襲撃事件 第62話「罪」と第63話「鎖」の違い」で、第62話「罪」のレイス家襲撃事件と、第63話「鎖」のレイス家襲撃事件は別の事件ではないかという仮説を立てています。 つまり、同一人物ように見えても、2つの事件のレイス家とグリシャは(一部を除いて)別人だと考えています。 ロッド・レイス卿も、顔が少し違うように見えます。 回想ではロッド・レイス卿はより大人っぽく、頬はやや角ばっていますが、現在のはロッド・レイス卿は下膨れで目が大きく、より子供っぽいデザインになっています。 今のロッド・レイス卿は、回想に登場するレイス家の子どもの誰かではないでしょうか。 たとえば、グリシャ(らしき巨人)に殺された家族の死体の脊髄液をなめた、いったんつぶされたが、グリシャ巨人に倒されたフリーダ巨人の血を浴びて再生した・・・とか。 ◎ケニーがロッド・レイス卿の口をナイフで傷つけた伏線を回収 ケニーがロッド・レイス卿の口をナイフで傷つけていたことが、床にこぼれた巨人注射液がすばやく効果を発揮する助けになったと思われます。 傷と出血、そして巨人化への明確な目的意識という、3つの巨人化条件が満たされていたわけです。 注目は、第65話「夢と呪い」でロッド・レイス卿が、「巨人になれば制御はきかないが・・・」と言っている伏線です。 私は当初、「ヒストリアが巨人化するが制御がきかなくなって暴走し、ロッド・レイス卿を食べてしまう」、「なぜか駆け付けたリヴァイ班のうちの誰かを食べようと暴れ始める」などの展開があるのかと考えていました。 この伏線がどのように生かされるのかも楽しみです。 そして、レイス家でさえも「巨人になったら制御がきかない」という事は、継承の儀式でも制御がきいているわけではないという事です。 つまり、レイス家の誰かがそばにいるとそっちを食べようとするのかもしれませんから、ロッド・レイス卿が急いでヒストリアから離れたのも納得できます。 巨人化の際の爆発?から逃げるだけでなく、制御を失った家族の巨人に食べられるのを防ぐためでもあるわけです。 さらに、他の者が近付きさえしなければ、巨人は自動的に「巨人の力と記憶の継承者」を優先的に食べるのだとすれば、レイス家の継承の儀式は、ほかの巨人と同じ食人衝動を利用した、かなり不安定な方法だと考えられます。 この点から逆算すると、「巨人はなぜ人を食べるのか?」という、この作品最大の謎の一つも推測できます。 実は巨人は、レイス家と同じく力や記憶の継承をするために人間を食べているのではないでしょうか? そして、2巻第9話「心臓の鼓動が聞こえる」、4巻第14話「原初的欲求」の巨人の行動の意味も理解できます。 第9話「心臓の鼓動が聞こえる」では、エレンに巨人たちが食い付き、それを見たアルミンが「共食い・・・?」とつぶやきます。 なぜ巨人たちはエレンを食べようとしたのか? 第14話「原初的欲求」では、巨人たちが人類をなぜか無視してエレンに向かっていくため、ミタビ班もイアン班もエレンを助けるために地上に降り、巨人に近付き自らを囮として、次々に巨人に食べられ死んでいきました。 なぜ巨人たちはエレンを優先的に食べようとしたのか?(人類も食べないわけではない) 要するに巨人は、エレンも巨人の記憶や力の継承者だから優先的に食べようとしたのだと考えられます。 ということは、巨人そのものが、本来は力や記憶の継承を目的に作られた可能性が高い、という事です。 この点についても、私は「巨人は人ではなく「記憶(脳、血液)」を食べている」という仮説を、すでに立てています。 巨人は巨大な脳細胞であり、人類の遺伝子や記憶を自動的に収集するために作られた存在。 巨人が作られた目的は、「全人類の記憶を一体の不死の巨人(脳)にまとめることで、不老不死、平和な争いの無い世界、および永遠膨大な思考能力を得ること」。 ◎超大型巨人より大きい巨人 私は巨人がテラフォーミング用の生体土木重機という仮説を立てています(参照)。 現在の考察では、レイス家は純粋な戦闘用の巨人は保有していないと考えられます(参照)。 これは巨人が土木用の道具だという仮説に合致します。 たとえばレイス家がテラフォーミングを行う建設会社の社長一家で、そのために多くの土木作業用巨人を保有していると考えれば、その中でもっとも戦闘に向いた巨人を選んだと考えられます。 おそらくロッド・レイス卿は、海外の鉱山などで現実に稼働している巨大トラックやバケットホイール掘削機のような、手持ちの在庫の中で最も大きく馬力の大きい巨人を選んだのではないでしょうか。 この後、鎧の巨人になったエレンが仲間と脱出し、駆け付けたエルヴィン達と合流するも、「こんなデカい奴どうやって倒せばいいんだよ」と言って苦戦している時に、ケニーのナイフによってエレンの額に入ったロッド・レイス卿の血の伏線が回収されてエレンに新しい力が発現するか、他の巨人が助けに来る、『風の谷のナウシカ』のように、何らかの理由で巨神兵のように自壊してゆくという展開も面白いと思います。 ◎「ヨロイ ブラウン」の小瓶 ヒストリアとともに風にとばされたロッド・レイス卿のカバンから、注射器と注射液の小瓶が転がり出ています。 注射液の小瓶には、逆さカタカナ文字で「ヨロイ ブラウン」と書かれているように見えます。 これにより、いくつかの仮説が立ちます。(1)ライナーと同じ鎧の巨人→レイス家とライナーたちのルーツは同じか、関連がある (2)レイス家は戦闘用巨人を持っていない→鎧の巨人も戦闘用ではない (3)「ブラウン」と書かれている→家系ごとに決まった性能の巨人能力を継承している。原則的には他の家系は使用できない? そして、これもまた、私の今までの仮説に合致する内容です。 キースやエルヴィンの調査隊が攻撃した「顔の見えない巨人」の正体>情報が不足していて憶測の域を出ないが、おそらくライナーはこの後「鎧の巨人」の注射を使って、現在の鎧の巨人に変化したのではないだろうか。 >という事は、ただ人間を食べるのではなく、「用途に合わせた巨人の注射」をした人間が巨人化して他の人間を食べると、その人間の記憶や人格をコピーすると同時に、注射の中身によって様々な能力を持つ巨人に変身できる能力を得るのではないだろうか。 >注射器には鎧の巨人とは書かれていないと思うが、もしかしたら「ケンチクノキョジン(建築の巨人)」と書かれているのかもしれない。未知の惑星の過酷な環境下で巨大建造物を作るような重労働用巨人というイメージである。 >そして、第63話「鎖」では誘拐されたエレンとレイス家の「サイキョウノキョジン」注射、そして巨人化能力を持つフリーダの腹違いの妹ヒストリアが地下に集められ、前述の「誰かを巨人化させて自分を食わせる事で、自分の記憶と人格を強制的に継承させる」条件が揃っている。 >※継承しているのは人格というより「目的意識」なのかもしれない。 (レイス家は「初代王の思想」と表現している) ◎リヴァイ「好きな方を選べ」 リヴァイの思惑通り、ついにエレンが「死に物狂いになれる環境(13巻第51話「リヴァイ班」)」が最大に活かされる場面が到来です。 悪魔がまたしてもエレンにアドベンチャーゲームのように選択を強要し、エレンは他人ではなく自分を信じて「ヨロイ ブラウン」の注射液の小瓶を噛み割ります。 ◎巨人化注射液は口から飲んでも効果がある? 病院で処方される点滴液も、実は飲んでも同じ効果があるそうです。 血管に注射して血液に直接栄養を送るか、それとも腸から吸収して間接的に血液に栄養を送るかの違いでしかなく、結果はほぼ同じなのだとか。 私は、ユミルが人間に戻ったのはマルセルを食べたからではなく、一緒に食べたマルセルの所持していた巨人化注射液の効果ではないかという仮説を立てています。 缶詰説>・マルセルは巨人化注射を所持したまま食べられたため、その注射液の効果でユミル巨人は人間に戻った。 今回、ロッド・レイス卿が巨人化注射液を舐めて巨人化した事で、その仮説が正解である可能性が高まったと思われます。 ◎「ヨロイ ブラウン」の液体でエレンはどうなる? 上でも書きましたが、私は「キースやエルヴィンの調査隊が攻撃した「顔の見えない巨人」の正体」は「鎧の巨人」=ライナー・ブラウンだと考えています。 その根拠が、冒頭の巨人も鎧の巨人も、口の右側から蒸気を吹いている事です。 ちなみに、1巻と11巻で鎧の巨人のデザインが違うのは、アニメ化を機にデザインを変更したから、との事。 つまり、1巻の時点から、11巻の鎧の巨人と同じデザインだという設定に変更されたわけです。 漫画では外見が変わっていますが、設定上はデザインは変わっていない事になっていますのでご注意ください。 いまのところ、私の想像では以下のような予想をしています。 (1)ブラウンさんという鎧の巨人になれる能力者の脊髄液が、複数の小瓶に保存されている。(ただし歴代能力者も入っている) (2)この脊髄液を注射されると鎧の巨人になる能力を得るが、その代わりブラウンさんの記憶と意識に脳を支配されてしまう。 (3)ブラウンさんに脳を乗っ取られないためには、自分の意識がブラウンさんの意識を支配しなければならない。 そして、ライナーが二重人格になったのはなぜか? 私は、「今のライナーの人格は脊髄液中のブラウンさんの人格だが、罪の意識から自分以外の意識を支配する精神力が弱まったため、自分の食べたモーゼス・ブラウンの人格が強くなってしまった」のだろうと想像しています。 また、この液を複数の人に注射すれば(条件さえ合えば)ブラウンさん(の人格を持った人間)がいっぱいできる事になります。 もしそうだとすると、エレンもブラウンさんの人格に影響を受けるかもしれませんし、ブラウンさんの記憶によって世界の秘密の一端を知る事が出来るかもしれません。 私は、「エレンは必ず他の人格を支配できる特殊体質を持っている。これは貴重かつ重要な能力であり、だからこそライナーたちはエレンを必死に連れ帰ろうとした」という可能性を考えています。 そして、来月号でエレンの変身した巨人は、口の右から蒸気を吐いているのかどうか。 そこにも注目したいですね。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2233.html
設定的には妖虐兄の日々の実験 その2の続き。 でも多分読まなくても大丈夫のはず。 いつもの通りオリキャラ&俺設定てんこ盛りなので、嫌いな人は回れ右、というより左(ブラウザバックボタン) 「うーん、困ったな…。」 そう言いつつ頭を抱えているのはゆっくり加工所の工場長である。 彼は、加工所の現状に頭を悩ませていた。 幻想郷にゆっくりが現れてから大分長い期間が経ったが、現れてから少しして出来た加工所は、 今まで中々甘い物を食べる機会の無かった幻想郷の里に、甘い物を安価で提供可能な施設として、 また、畑荒らしや家荒らしのゆっくりを引き取ってもらえる上に謝礼も貰える施設として幻想郷に いまや無くてはならない存在として成り立っていた。 しかし、ゆっくりの発生したてこそ大きく稼げていた商売だが、最近ではゆっくりの大幅な増殖、 それに伴う買取数の増加、そして何より今工場長が頭を抱えている事が主原因で業績は次第に悪化していくばかりであった。 「流石に元があれじゃあ限度があるものなぁ…。」 原因、それは、レパートリーの枯渇である。 種類にもよるが、主に手に入るれいむとまりさ種は餡子、ありす種はカスタード、ぱちゅりー種はクリームである。 確かにゆっくり達は苦痛により味が変化するとはいえ、根幹に当たる味わいは変わることは無い。 それゆえ、こう長いこと提供していると、どう加工しても、それらに対しての慣れや飽きが発生してしまうのは避けられない事であった。 他の種も合わせて販売しているので今は何とか誤魔化しが利いているが、それもいずれ飽きが来るのは明白。 どうにか今までとは違った形での何か大きな加工方法、それをどうにか探さねばと工場長は頭を抱えていたわけである。 トントン そうこう考えていると、ふいに部屋の戸を叩く音が聞こえた。 「邪魔するよ。」 そう、返事も聞かずに入ってきたのは一人の男と一匹のゆっくりぱちゅりーであった。 「やあ、今日はどうしたんだい?」 「いや、散歩がてらちょっと寄ってみたんだ。所で、何か悩んでいたようだけど。」 その男は彼の友人であり、彼と同じく-そう、工場長もであるが-虐待お兄さんであった。 工場長は人間、彼は妖怪であるという違いはあるものの、同じ虐待お兄さん同士、仲は良かった。 「いやあ、実は…。」 特にこの虐待お兄さんは、虐待お兄さん達の中では研究お兄さんという通称で通っている位ゆっくりの研究を していることで有名であった。 そのため、たまたま来た彼に相談してみる事にしたのである。 「ああ、それならこの間発見した実に興味深い事があってね、それを生かせるかもしれない。」 驚く事に彼は考え込みすらしないでそう答えた。 たまたまなのか、それとも元々ストックがあったのかは知らないが、工場長にとってはとてもありがたい事には違いない。 「ただ、一寸準備が必要でね。3日後に来るから、ちょっとそちらでも準備しておいて欲しいものがあるんだけど。」 それは、工場長にとってはすぐに用意できるものだったので、快諾した。 そして3日後。 工場長とお兄さんは加工所の一角にいた。 そこには机があり、その上には工場長が用意した、透明な箱に入れられたゆっくりれいむがいた。 成体サイズであり、頭にはそこそこ大きくなった茎と赤ゆっくりが生っている。 れいむは2人を確認するなり、泣きながら、 「ぼう゛あがじゃんどるのやべでぇええぇえぇぇえぇえ!!!」 と懇願した。 本来この霊夢は、出産繁殖用のれいむである。 赤ゆっくりが茎から離れ次第赤ゆっくりは用途別に分けられ、そして親れいむは種付けゆっくりに犯される。 その繰り返しを送ってきたゆえ、そう泣いて懇願するのも当然であった。 その懇願を無視し、お兄さんは1尺ほどある大きくて透明な筒状のものを手に取る。 「ん、なんだいそれ。」 その筒の先に何かを取り付けつつお兄さんは答える。 ちなみに現在中身は空である。 「ん、これは注射器といってだな、薬を口以外から直接体に取り込ませたり、逆に血を少し抜いて病気かどうかを 確認する医療器具だよ。」 「ほぉ。」 珍しいものを見るかのようにそれを見る工場長であるが、それも仕方の無い事である。 最近では外来の者や物が増えてはいるとは言え、工場長のような、幻想郷内で生まれ育った人間に 現代医学に精通している人間はまずいない。 また、八意永琳の診療にかかれば見る事は出来たのだが、幸いにも工場長は今まで大きな怪我も病気もした事は無かった。 この注射器も、八意永琳が使用していた物と大きさ以外は同様の作り方で河童に作ってもらった特注品である。 そして現在、その注射器の先には針の代わりに小さな吸盤のようなものが取り付けてあった。 「で、これをだね…。」 そう言いつつ特性注射器を持ってれいむに近づくお兄さん。 「なにぞれえぇぇえ、ごないでぇええぇええぇ!!」 得体の知れない物を持って近づいてくるお兄さんの様子に怯えるれいむ。 とはいえ透明な箱に入っているので逃げようが無いのだが。 そして、頭に生っている赤ゆっくりのうち、一番茎の外側に生っている子ゆっくりを無造作に引っこ抜いた。 「…ゆ゛……。」 声にならない声を発し、目を瞑ってにっこりしていた顔から一転、苦悶の表情を浮かべ動かなくなる赤ゆっくり。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛、でいぶのあ゛がじゃんがぁあ゛あ゛あ゛ぁあ゛!!!」 そんな悲痛の声を上げるれいむをまるきり気にせず、注射器の先についた吸盤を、赤ゆっくりのいた所に密着させる お兄さん。 そして、筒の反対側にあるシリンダー部分をゆっくりと引いていく。 最初に変化が現れたのは、2番目に茎の外側に生っていた赤ゆっくり。 言葉も無く苦悶の表情を見せながらだんだん小さくなっていった。 それが黒い小さい粒のようになるとその次は3番目に生っていた赤ゆっくりがどんどんと小さくなる。 そして、注射器の中に溜まる少し濁ってはいるもののほぼ透明な液体。 赤ゆっくりが全てなくなるころには、注射器の中はその透明な液体でいっぱいになっていた。 「あ゛がじゃんんん、あ゛がじゃんがぁあ゛あ゛あ゛ぁあ゛!!!」 「うむぅ、その注射器で吸い出したのはなんとなく分かったけど…なんだいその液体。」 れいむの悲鳴は無視し、不思議に思った事をお兄さんに質問する工場長。 「まあ、とりあえず味見をしてみれば分かるよ。」 そう言いつつ、注射器の中身を全て近くに置いていた桶に入れるお兄さん。 さっそく工場長はそれを味見してみた。 「む…。これは…甘い…砂糖水?」 「ご名答。」 にやりと笑って答えるお兄さん。 「しかし驚いたな。今まで茎の中に餡子が通っていると思ったけど、違うなんて考えもして無かったよ。」 「まあ、茎の根元の赤ゆっくりに行く手前までは餡子だしね、普通に茎を引っこ抜いたりする程度じゃ誰も気づかないよ、これは。」 このお兄さんがこの事実に気づいたきっかけ、それは、誰もがすでに当然の物として受け止めていた事実、 つまり、親の種族が違っても産まれる子供の中身が混じらない、という事実からであった。 そして、よく調べてみると、茎が生成された直後は受精餡がその中を通り、実となって生るが、それ以降は 茎がフィルター代わりになり、親の中身が砂糖水に精製されて赤ゆっくりに運ばれる事が確認できた。 成程これなら親と子の種族が違い、中身が違っていても育つ訳だと自然の神秘に感心したものである。 再度れいむの茎に注射器をあてがうお兄さん。 そしてシリンダーを引く。 「ゆぐっ!!!!」 たちまち目を見開いた表情で固まるれいむ。 抜かれている分か、体が少しづつ小さくなっていくのが分かる。 そして、 「ぼっど…ゆっぐり…じだ…。」 注射器で抜かれていくに従い、どんどんと体が黒ずんでいった。 「おお、この状態は。」 工場長はその状態に見覚えがあった。 レイパー等に襲われ、大量の茎を生やしたり、体が未成熟だった場合、ゆっくりは体が黒ずんで死んでしまう。 まさにその状態と同じだったからである。 「なるほど、なるほどねぇ。」 しきりに感心する工場長。 「で、結局これ位取れるわけだ。」 その言葉にお兄さんの方を向くと、そこにはあのゆっくりのサイズより多少少ない位の砂糖水が桶に溜まっていた。 大体ゆっくりの体積の7割位だろうか。 「今回は取り合えずと言う事でこんな注射器を用意したけど、河童に頼んでそれ専用の機械を作ってもらえば、 もっと楽に効率良く砂糖水を取れるはずだよ。」 「後はそれをそのまま販売しても良し、加工して販売しても良し、か。成程、今迄等比較にならない位色々できるなこりゃ。 よーし、そうと分かれば早速取り掛からないとな。」 にんまりと笑顔を浮かべる工場長。 そして1ヶ月後、各種新発売の加工食品の他、ゆっくり砂糖水なる物も合わせて売り出され、幻想郷にゆっくりが 登場した直後以上に食文化の発展が起こる事になった。 ちなみに研究お兄さんには謝礼代わりにレアなゆっくりであるゆっくりテルヨフを貰ったが、色んな意味での 扱いにくさに頭を抱える事になるのはまた別の話。 あとがき 他の人と設定比べたりすると色々矛盾が出そうだけど、でもそんなのかんけーね。 ってもこうが言ってた。 by ノーム・ライヴ 今まで書いたもの 小ネタ269 虐待が好きでない虐待お兄さん ゆっくりいじめ系1684 虐待が好きでない虐待お兄さん その2 ゆっくりいじめ系1723 キノコ狩り ゆっくりいじめ系1772 はないちもんめ
https://w.atwiki.jp/kumedisiketai/pages/134.html
H 在宅医療 小項目 在宅状況の把握,在宅療養の指導,訪問診療,訪問看護,在宅酸素療法,在宅人工呼吸,在宅中心静脈栄養法,在宅疼痛管理,在宅経管栄養法,持続的外来腹膜透析(CAPD),在宅自己導尿法,在宅自己注射法 100E38(採点除外) 在宅医療で無菌操作が必要でないのはどれか。 a 自己導尿 b 気管吸引 c 腹膜透析 d 自己注射 e 中心静脈栄養 × a ○ b ○ c ○ d ○ e 正解 a
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/3809.html
エイミィ 画像 エイミィ ※画像はエイミィのナースキャップを装備した状態 機体説明 2013年4月18日の、エイプリルガラポンで実装されたSサイズ補助機。 STATUS ※手持ち武器を外した状態で記述 名前 TYPE SIZE HP COST Capacity STR TEC WLK FLY TGH ロボ価格 購入条件 エイミィ 補 S 340 750 845 10 16 18 13 10 ガラポン なし 構成 ※SHOPで販売されている場合、セットで付いてくる手持ち武器は下に記述 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 ヒーリングベッド エイミィBD S 補 475 235 10 11 13 6 6 SUB:THROW SYRINGE エイミィHD S 補 40 30 1 2 2 1 -1 BD固定 エイミィLG S 補 35 35 -1 3 2 1 BD固定 エイミィAM2 S 補 35 20 1 2 2 BD固定SUB:SHOCK SYRINGE エイミィAM S 補 35 20 1 2 2 BD固定 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 ラブリーシリンジ S 補 130 エイミィAM2固定 ラブリーシリンジ S 補 エイミィAM2固定 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 エイミィのナースキャップ ALL 1 Capa:+5 ※初期状態ではBDのBSジョイントは空き状態。 必要経験値 LV1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 240 480 960 1680 2640 3600 9600 14400 24000 38400 カートリッジ ※上から順に。 名前 コスト 備考 キャパシティアップ+70 25 HP+11、6枚 内蔵武器の強化 30 2枚 シェルガード 20 ソードガード 30 ブラストガード 30 ビームガード 30 スウェー 20 レイジングワンダー 20 バンプアブソーバー 10 ブーストランニング 20 ショートブースト 20 クイックランディング 25 ステルスシステム 40 ブロードレーダー 30 レビュー・コメント 戦う保険医 メインに巨大注射器バズーカと味方へのバフ付与注射器、サブにデバフ付与のマルチロック誘導注射器と巨大注射器によるショック格闘の4種を備える バズーカはどちらかといえばペロケットやスノーバズーカのような弾速で当てていくタイプ 素直で使い易いがコレで直接戦いにいく兵科ではないのが悩ましい 味方へのバフ付与は時限発動式 付与されるとハート型の時計が表示され、長針が1回転するとHP回復+クリムゾンが発動する 回復量は30? 投げ注射器は敵にデバフを付与する 内容はいまいち不明につき情報求む メルフィHEARTのECMアローと同レベルの弾速、誘導があるように見える 注射器突撃は敵貫通 スクールクリムローゼの体当たりにショックが付いたと思えばいいか 武装バランスは良く纏まっているがそれだけにデバフ補としてもリペ補としても戦闘補としても半端感はある -- (名無しさん) 2013-04-22 07 19 45 ちなみにこいつのバズーカ、味方貫通するんだぜ・・ ピアシングバズーカが正式名称なんだろう。 デバフは、シビアウェイトブースター→バッドホーミング+スローターン→リピートスタン。 それぞれの効果時間は短いので、スタンは一回だけしか発生しない。 -- (名無しさん) 2013-04-23 01 00 08 ちなみにバズーカはPSも貫通するので、PSを盾にしつつ上空攻撃できたりする。砲戦の夢なんですがw 味方をタゲってPSに当てれば、PSのHP回復とバフ付与も可能。 いろいろ遊べますなw -- (名無しさん) 2013-04-23 01 05 42 バフ付与注射のHP回復量は50ね。クリムゾンが切れるまでは次弾がタゲれないので、HP回復速度はあまり早くない。 ベッドの回復量は10づつ。 -- (名無しさん) 2013-04-23 01 11 25 状況が良くわからないが時折ベッドが拘束台と化す場合がある 格闘機でベッドイン→ダイレクトサブで出ようとするも失敗→武器切り替え自体出来なくなる こんな感じだった エイミィ側でベッドを仕舞ってくれれば強制起床するので脱出不可ではないんだが… -- (名無しさん) 2013-04-29 01 10 41 とりあえずベッドから脱出不可になる条件がよく分からん マイ子のアーマーパージ状態だとほぼ駄目っぽい 格闘機だとアウト? それとバズは爆風属性だがどうも表記通りの威力が出ない -- (名無しさん) 2013-05-01 02 07 39 上 上2 サブ武器複数装備している状態でベッドに潜り込むと脱出不能になりやすいようで。 不具合報告は出しているから5/2のアプデに期待。 -- (名無しさん) 2013-05-01 09 57 15 俺の場合、そのバグはL砲のラグナバレットさんで起きた。メインしか積んでない 純正だったな そして学園にあるベッドにもその不具合がある。ガレージ行って強制解除でもしないと出れないのはね…ちなみにそんときはエリス(黒戦乙女AC2つ装備)だった -- (名無しさん) 2013-05-07 13 54 17 内蔵強化では、デバフサブのみ変化 威力:15→17 弾数:60→80 -- (名無しさん) 2013-11-04 23 21 24 上に追加 内臓強化2つ目で威力17→20、弾数80→100 -- (名無しさん) 2013-11-16 11 41 44 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/shironeko000/pages/348.html
データコスト スキル 説明 友情覚醒 キャラ評価 コメント マコト #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (height=600width=350) データ 基本ステータス Lv HP SP 攻撃 防御 会心 編集 1 195 31 84 74 40 編集 100 416 90 218 156 57 編集 100(限界突破4回) 480 106 250 176 73 編集 コスト 初期値:6 覚醒後:8 スキル スキル種類 スキル名 説明・効果 編集 リーダースキル お注射します! パーティー全員の回復力が中(30%)アップ 編集 なし 編集 アクションスキル1 レーザーランス 説明:武器の先端から強烈なレーザーを撃ち出す SP28 編集 効果: 編集 アクションスキル2 メタルプロテクト 説明:一定時間受けるダメージが減少する SP20 編集 効果: 編集 オートスキル1 HP+10% 編集 オートスキル2 被ダメージ-10% 編集 オートスキル3 なし 編集 説明 CV 山本彩乃 巨大な注射器を携えたナース。 いつも、注射を断られては涙目になっている。 友情覚醒 必要素材:紫のルーンx60 紫のハイルーンx40 紫のスタールーンx4 +ネタバレ画像 ナノマシン・インジェクター マコト・サヨナキ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ファイルのURL) 画像はりつけてください キャラ評価 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/kutinasi_66/pages/69.html
【阿久悠 優羽】 名前 阿久悠 優羽 (あくゆう ゆう) 性別 女 年齢 18歳 身長 175cm 所属 優等生 ランク 3 容姿 黒髪のショート 紅眼 服装 制服の上から白衣を着ている 性格 面倒見がよく、親切、あまり戦いを好まない 心器 注射(見た目は普通の注射) 能力 その人の自然回復能力をあげることができる。 その逆もできる レベルによって回復する速さや治癒は変わる 備考 将来は医療関係に行こうと思っている
https://w.atwiki.jp/pixmax/pages/127.html
ipod80gb20「あーあ紅茶こないや。集会所過疎だし落ちるかな」 ドンドンドンドンドン・・・バキッ、ドカドカ。 ipod80gb20「うん?下が騒がしいな。俺しかうちにいないのに」 ???「貴様ガipod80gb20カ」 ipod80gb20「なんだ???うぇwwwwwwww」 謎の男は銃を構えてあっという間にipod80gb20を部屋の片隅に追い詰めた ipod80gb20「ちょ・・・・・・・誰っすか?」 コピー有田「私ハ我イーストビーム最新鋭ノロボ、コピー有田ダ」 ipod80gb20「こ、コピー有田??あの・・」 C有田「ナンダ」 ipod80gb20「カタカナでしゃべるのやめてくれませんか?読み辛いので」 C有田「創価」 キュイーーーン C有田「よし出来た。」 ipod80gb20(意外と親切だ^^^^^^^^^^) C有田「じゃあ早速きてもらおう」 コピー有田は注射器を取り出した C有田「この注射な中身は超強力な睡眠薬だ。これでさっさと睡眠とれ」 ipod80gb20「やだ。注射針こわい><」 C有田「うるせえじゃあ死ね」 C有田は銃で襲ってきた ipod80gb20「きゃあああああああああああああああああああああああああ」 ???「ターイムストーーーーップ」 ipod80gb20「・・・・・・アレ?」 ???「ふう、あぶないあぶない。君はワザップを救う器を持ってるんだ」 ipod80gb20「誰?ワザップ救う?意味不」 マリオ☆★2「失礼。俺はマリオ☆★2。神様です」 ipod80gb20「神様?てか何この状況><」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3570.html
設定的には妖虐兄の日々の実験 その2の続き。 でも多分読まなくても大丈夫のはず。 いつもの通りオリキャラ&俺設定てんこ盛りなので、嫌いな人は回れ右、というより左(ブラウザバックボタン) 「うーん、困ったな…。」 そう言いつつ頭を抱えているのはゆっくり加工所の工場長である。 彼は、加工所の現状に頭を悩ませていた。 幻想郷にゆっくりが現れてから大分長い期間が経ったが、現れてから少しして出来た加工所は、 今まで中々甘い物を食べる機会の無かった幻想郷の里に、甘い物を安価で提供可能な施設として、 また、畑荒らしや家荒らしのゆっくりを引き取ってもらえる上に謝礼も貰える施設として幻想郷に いまや無くてはならない存在として成り立っていた。 しかし、ゆっくりの発生したてこそ大きく稼げていた商売だが、最近ではゆっくりの大幅な増殖、 それに伴う買取数の増加、そして何より今工場長が頭を抱えている事が主原因で業績は次第に悪化していくばかりであった。 「流石に元があれじゃあ限度があるものなぁ…。」 原因、それは、レパートリーの枯渇である。 種類にもよるが、主に手に入るれいむとまりさ種は餡子、ありす種はカスタード、ぱちゅりー種はクリームである。 確かにゆっくり達は苦痛により味が変化するとはいえ、根幹に当たる味わいは変わることは無い。 それゆえ、こう長いこと提供していると、どう加工しても、それらに対しての慣れや飽きが発生してしまうのは避けられない事であった。 他の種も合わせて販売しているので今は何とか誤魔化しが利いているが、それもいずれ飽きが来るのは明白。 どうにか今までとは違った形での何か大きな加工方法、それをどうにか探さねばと工場長は頭を抱えていたわけである。 トントン そうこう考えていると、ふいに部屋の戸を叩く音が聞こえた。 「邪魔するよ。」 そう、返事も聞かずに入ってきたのは一人の男と一匹のゆっくりぱちゅりーであった。 「やあ、今日はどうしたんだい?」 「いや、散歩がてらちょっと寄ってみたんだ。所で、何か悩んでいたようだけど。」 その男は彼の友人であり、彼と同じく-そう、工場長もであるが-虐待お兄さんであった。 工場長は人間、彼は妖怪であるという違いはあるものの、同じ虐待お兄さん同士、仲は良かった。 「いやあ、実は…。」 特にこの虐待お兄さんは、虐待お兄さん達の中では研究お兄さんという通称で通っている位ゆっくりの研究を していることで有名であった。 そのため、たまたま来た彼に相談してみる事にしたのである。 「ああ、それならこの間発見した実に興味深い事があってね、それを生かせるかもしれない。」 驚く事に彼は考え込みすらしないでそう答えた。 たまたまなのか、それとも元々ストックがあったのかは知らないが、工場長にとってはとてもありがたい事には違いない。 「ただ、一寸準備が必要でね。3日後に来るから、ちょっとそちらでも準備しておいて欲しいものがあるんだけど。」 それは、工場長にとってはすぐに用意できるものだったので、快諾した。 そして3日後。 工場長とお兄さんは加工所の一角にいた。 そこには机があり、その上には工場長が用意した、透明な箱に入れられたゆっくりれいむがいた。 成体サイズであり、頭にはそこそこ大きくなった茎と赤ゆっくりが生っている。 れいむは2人を確認するなり、泣きながら、 「ぼう゛あがじゃんどるのやべでぇええぇえぇぇえぇえ!!!」 と懇願した。 本来この霊夢は、出産繁殖用のれいむである。 赤ゆっくりが茎から離れ次第赤ゆっくりは用途別に分けられ、そして親れいむは種付けゆっくりに犯される。 その繰り返しを送ってきたゆえ、そう泣いて懇願するのも当然であった。 その懇願を無視し、お兄さんは1尺ほどある大きくて透明な筒状のものを手に取る。 「ん、なんだいそれ。」 その筒の先に何かを取り付けつつお兄さんは答える。 ちなみに現在中身は空である。 「ん、これは注射器といってだな、薬を口以外から直接体に取り込ませたり、逆に血を少し抜いて病気かどうかを 確認する医療器具だよ。」 「ほぉ。」 珍しいものを見るかのようにそれを見る工場長であるが、それも仕方の無い事である。 最近では外来の者や物が増えてはいるとは言え、工場長のような、幻想郷内で生まれ育った人間に 現代医学に精通している人間はまずいない。 また、八意永琳の診療にかかれば見る事は出来たのだが、幸いにも工場長は今まで大きな怪我も病気もした事は無かった。 この注射器も、八意永琳が使用していた物と大きさ以外は同様の作り方で河童に作ってもらった特注品である。 そして現在、その注射器の先には針の代わりに小さな吸盤のようなものが取り付けてあった。 「で、これをだね…。」 そう言いつつ特性注射器を持ってれいむに近づくお兄さん。 「なにぞれえぇぇえ、ごないでぇええぇええぇ!!」 得体の知れない物を持って近づいてくるお兄さんの様子に怯えるれいむ。 とはいえ透明な箱に入っているので逃げようが無いのだが。 そして、頭に生っている赤ゆっくりのうち、一番茎の外側に生っている子ゆっくりを無造作に引っこ抜いた。 「…ゆ゛……。」 声にならない声を発し、目を瞑ってにっこりしていた顔から一転、苦悶の表情を浮かべ動かなくなる赤ゆっくり。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛、でいぶのあ゛がじゃんがぁあ゛あ゛あ゛ぁあ゛!!!」 そんな悲痛の声を上げるれいむをまるきり気にせず、注射器の先についた吸盤を、赤ゆっくりのいた所に密着させる お兄さん。 そして、筒の反対側にあるシリンダー部分をゆっくりと引いていく。 最初に変化が現れたのは、2番目に茎の外側に生っていた赤ゆっくり。 言葉も無く苦悶の表情を見せながらだんだん小さくなっていった。 それが黒い小さい粒のようになるとその次は3番目に生っていた赤ゆっくりがどんどんと小さくなる。 そして、注射器の中に溜まる少し濁ってはいるもののほぼ透明な液体。 赤ゆっくりが全てなくなるころには、注射器の中はその透明な液体でいっぱいになっていた。 「あ゛がじゃんんん、あ゛がじゃんがぁあ゛あ゛あ゛ぁあ゛!!!」 「うむぅ、その注射器で吸い出したのはなんとなく分かったけど…なんだいその液体。」 れいむの悲鳴は無視し、不思議に思った事をお兄さんに質問する工場長。 「まあ、とりあえず味見をしてみれば分かるよ。」 そう言いつつ、注射器の中身を全て近くに置いていた桶に入れるお兄さん。 さっそく工場長はそれを味見してみた。 「む…。これは…甘い…砂糖水?」 「ご名答。」 にやりと笑って答えるお兄さん。 「しかし驚いたな。今まで茎の中に餡子が通っていると思ったけど、違うなんて考えもして無かったよ。」 「まあ、茎の根元の赤ゆっくりに行く手前までは餡子だしね、普通に茎を引っこ抜いたりする程度じゃ誰も気づかないよ、これは。」 このお兄さんがこの事実に気づいたきっかけ、それは、誰もがすでに当然の物として受け止めていた事実、 つまり、親の種族が違っても産まれる子供の中身が混じらない、という事実からであった。 そして、よく調べてみると、茎が生成された直後は受精餡がその中を通り、実となって生るが、それ以降は 茎がフィルター代わりになり、親の中身が砂糖水に精製されて赤ゆっくりに運ばれる事が確認できた。 成程これなら親と子の種族が違い、中身が違っていても育つ訳だと自然の神秘に感心したものである。 再度れいむの茎に注射器をあてがうお兄さん。 そしてシリンダーを引く。 「ゆぐっ!!!!」 たちまち目を見開いた表情で固まるれいむ。 抜かれている分か、体が少しづつ小さくなっていくのが分かる。 そして、 「ぼっど…ゆっぐり…じだ…。」 注射器で抜かれていくに従い、どんどんと体が黒ずんでいった。 「おお、この状態は。」 工場長はその状態に見覚えがあった。 レイパー等に襲われ、大量の茎を生やしたり、体が未成熟だった場合、ゆっくりは体が黒ずんで死んでしまう。 まさにその状態と同じだったからである。 「なるほど、なるほどねぇ。」 しきりに感心する工場長。 「で、結局これ位取れるわけだ。」 その言葉にお兄さんの方を向くと、そこにはあのゆっくりのサイズより多少少ない位の砂糖水が桶に溜まっていた。 大体ゆっくりの体積の7割位だろうか。 「今回は取り合えずと言う事でこんな注射器を用意したけど、河童に頼んでそれ専用の機械を作ってもらえば、 もっと楽に効率良く砂糖水を取れるはずだよ。」 「後はそれをそのまま販売しても良し、加工して販売しても良し、か。成程、今迄等比較にならない位色々できるなこりゃ。 よーし、そうと分かれば早速取り掛からないとな。」 にんまりと笑顔を浮かべる工場長。 そして1ヶ月後、各種新発売の加工食品の他、ゆっくり砂糖水なる物も合わせて売り出され、幻想郷にゆっくりが 登場した直後以上に食文化の発展が起こる事になった。 ちなみに研究お兄さんには謝礼代わりにレアなゆっくりであるゆっくりテルヨフを貰ったが、色んな意味での 扱いにくさに頭を抱える事になるのはまた別の話。 あとがき 他の人と設定比べたりすると色々矛盾が出そうだけど、でもそんなのかんけーね。 ってもこうが言ってた。 by ノーム・ライヴ 今まで書いたもの 小ネタ269 虐待が好きでない虐待お兄さん ゆっくりいじめ系1684 虐待が好きでない虐待お兄さん その2 ゆっくりいじめ系1723 キノコ狩り ゆっくりいじめ系1772 はないちもんめ
https://w.atwiki.jp/chibicos/pages/456.html
クラシック救急箱(2017年5月21日~6月3日) LV40 頭:軍服ナース帽 胴:軍服ナース 脚:軍服ナースコート 右:軍服ナース注射 左:軍服ナース体温計 LV90 頭:着物ナース帽 胴:着物ナース 脚:着物ナース 右:巨大メス 左:怪しい点滴 LV130 頭:クラシックナース帽 胴:(クラシックナース) 脚:クラシックナーススカート 右:医療用はさみ 左:補給用医療品 LV180 頭:ナースキャップ 胴:ナーストップ 脚:ナーススカート 右:ナース注射 左:安心カルテ
https://w.atwiki.jp/pata3finn/pages/681.html
(みーもう)【Me-Mow】 必殺お仕置き人組織『お仕置き人組合』に所属する、見習いの猫。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 一人称は「アタイ」。白い迷彩の縞模様で体躯が非常に小さいメス猫。歯の生え方が変。暗殺用の毒の注射器やナイフを持ち、毒を中和する毒消しをシッポで握っている。 見習いの立場から一人前のお仕置き人への昇格を果たすため、ワイルドベリー・プリンセスを標的に狙った。ジェイクに発見されたために彼の鼻の中へ入り、毒の注射で彼を脅しつつ彼の手でワイルドベリーを仕留めさせようとした。何度も反発したジェイクに毒を注射したが、「肝臓を大きくする」という奇策で台無しに。直接ワイルドベリーを狙ったが、果実を放散して攻撃を避けられ、崖の下へと落ちた…のだが、青い鳥に運良くつかまっていた。(#35-A) 前述の暗殺失敗による組合からの追放後、賞金稼ぎとしてジャック・ラビット・ジョンソン(変装したフィン)の誘拐を画策したが、エンゼルフェイス(BMO)の活躍により御用、キャンディ王国の厳重な牢獄へ閉じ込められた。なお、この時容姿は前より背が大きくスラっとした姿となっている。(#104-A) ウー大陸を襲った4大元素の暴走時、火の元素の影響を受けていた。(#131-B) “キャンディ王国の関係者を恨む者”として、ガムボルディア側の刺客として参加。(#140-B) タグ:キャラクター・敵キャラクター