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音羽の制服(おとわのせいふく) 音羽の制服 アイテムカード 使用代償:青青白 常時このキャラが攻撃しているバトル中、このバトルの攻撃属性と同じ属性の能力値に+300 誘発相手ターンのメインフェイズ開始時、このアイテムを破棄する。破棄した場合、このキャラにHP+200する。 「やっぱり変でしょうか? サイズはだいたいあってるみたいなんですけど」 Version/カード番号 Ver.18.0/1586 レアリティ R コメント コメントの入力。必須ではない。
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第10回決勝戦 組み合わせ 赤木しげる(アカギ) 水銀燈(ローゼンメイデン) 翠星石(ローゼンメイデン) レミリア・スカーレット(東方Project) 朝10時~翌朝10時という24時間決戦。 これは、黒歴史(23時間・・5日連続だったケド)と言われた時代にもなかった最長期戦でもある。 どの陣営にとっても未知の領域を含み、また1回戦からの連戦で疲労もピークに達していた。 勝つために課される数字はすでに支援本隊だけでは賄いきれず、どの陣営も他の応援頼みである。 キャラに対する愛という気力が、個々の戦闘力を支えていた。 予想は多数立ったが、決してどの予想も多数派ということはなかった。つまりは、どのキャラも優勝の目があったのである。 強いて言うなら、2キャラを送り出したローゼンが不利、アカギのラストダッシュは脅威という程度のものであったろう。 いずれも決定的な差になるというものではなかった。 それほど難解な展開が予想されたのだが、はやばやとある程度の大局が決まってしまう意外ともいえる展開になる。 序盤、スタートダッシュを決めたのは赤木(アカギ)と水銀燈(ローゼンメイデン)。 少し遅れてレミリア・スカーレット(東方Project)、さらに遅れて翠星石(ローゼンメイデン)。 ただ、赤木10に対し、水銀燈9、レミリア7、翠星石5程度の速度である。 途中、赤木や水銀燈にわずかながら速度が変化した時間もあり、赤木と水銀燈は夕方~夜まで競り合いを続ける。 が、基本的には赤木優勢であり、水銀燈が優位に立つことはほとんどなかった。これは未来を暗示していたのだろうか。 途中の数字を拾ってみよう。 11時(開戦1時間、()内は分速)、赤木29,959(484)、水銀燈27,016(460)、レミリア23,937(424)、翠星石14,362(244) 12時(開戦2時間)、赤木57,019(473)、水銀燈53,836(424)、レミリア45,792(364)、翠星石29,246(281) 13時(開戦3時間)、赤木82,976(404)、水銀燈79,014(375)、レミリア65,292(329)、翠星石41,939(194) 15時(開戦5時間)、赤木135,087(486)、水銀燈132,190(390)、レミリア103,658(300)、翠星石65,324(178) 18時(開戦8時間)、赤木210,561(430)、水銀燈208,526(491)、レミリア160,533(315)、翠星石98,245(232) 20時(開戦10時間)、赤木265,524(442)、水銀燈263,623(472)、レミリア191,842(248)、翠星石120,359(185) 22時(開戦12時間)、水銀燈325,724(511)、赤木324,125(537)、レミリア222,671(256)、翠星石143,374(182) 24時(開戦14時間)、赤木390,161(515)、水銀燈388,031(513)、レミリア253,110(277)、翠星石162,917(147) 深夜の時間帯となり、水銀燈が強いと言われる時間帯。水銀燈加速。 徐々に差をつめる水銀燈。2時50分にトップに立ち、そのまま差を広げ始める。 最大6000以上のリードを広げたが、早朝に弱い水銀燈という前評判どおり、6時20分には赤木逆転。 そのままリードを広げ始めた。 赤木の勢いは止まらず、8時以降どんどんと加速。この勢いは結局最後までかわらなかった。 最終・・ 赤木752,490、水銀燈722,671、レミリア363,260、翠星石224,413。 最後の20分の平均分速は、赤木1020、水銀燈749、レミリア266、翠星石139。 赤木、1000over。レコード更新。 特に最後の1分では、赤木1136、水銀燈816、レミリア305、翠星石197。赤木は1100も突破。 初のトーナメント。第10回のニコニコ愛されキャラ選手権優勝は赤木しげる(アカギ)となった。 準優勝、水銀燈(ローゼンメイデン)、第三位、レミリア・スカーレット(東方Project)、第四位、翠星石(ローゼンメイデン) ベスト8、柊つかさ(らき☆すた)、キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)、長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)、霧雨魔理沙(東方Project) ベスト16、柊かがみ(らき☆すた)、蒼星石(ローゼンメイデン)、チルノ(東方Project)、フランドール・スカーレット(東方Project)、十六夜咲夜(東方Project)、古泉一樹(涼宮ハルヒの憂鬱)、涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)、竜宮レナ(ひぐらしのなく頃に)。 数字を追ってみよう。 26時(開戦16時間)、赤木455,761(528)、水銀燈454,199(592)、レミリア284,818(211)、翠星石180,493(155) 28時(開戦18時間)、水銀燈528,377(618)、赤木522,096(534)、レミリア312,115(205)、翠星石193,408(87)30時(開戦20時間)、水銀燈587,376(526)、赤木584,027(664)、レミリア328,611(122)、翠星石202,959(70)32時(開戦22時間)、赤木657,686(579)、水銀燈647,703(528)、レミリア343,330(97)、翠星石212,093(68) 33時(開戦23時間)、赤木697,144(745)、水銀燈685,022(680)、レミリア350,945(136)、翠星石218,173(82)34時(開戦24時間)、赤木752,490(1020)、水銀燈722,671(816)、レミリア363,260(305)、翠星石224,413(139)
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『blind love』 水銀燈とジュンは幼なじみにして恋人同士。 付き合い始めてずいぶんたった。 そんなある日のお話… 学校も終わり、二人仲良く帰宅途中。 今日はあいにく朝から雨だ。 「ねぇ~ジュン。私達、今日で付き合い始めて丸一年なのよぉ」 「え?そうだったのか?」 「うふふっ。やっぱりジュン忘れてたぁ」 「あ…いやぁ…すまん…」 「丁度一年前、この道を通った時にジュンは私に告白したのよぉ?」 「ああ。そうだな」 水銀燈は嬉しそうにステップを踏む。 「この一年、いろいろあったわねぇー…」 「今まで以上に水銀燈燈と仲良くなれて…俺は嬉しいよ」 「私もよぉ♪」 水銀燈とジュンはアパートの階段を登る。 彼らはどちらもアパートに一人暮らしだった。 「ジュン…。これからもよろしくねぇ」 「ああ。こっちこそ」 「うふふっ。ずっとジュンと一緒よぉ♪」 嬉しそうに階段を駆け上がる水銀燈。 その時もっと注意していれば…。 その日の階段は雨のせいで濡れて滑りやすくなっていた。 水たまりに足を滑らせ 水銀燈は、 階段から、 落ちた。 「水銀燈っ!」 とっさにジュンは傘を放り出し水銀燈を支えようと手を伸ばした。 しかし…間に合わなかった…。 水銀燈は側頭部から階段の踊り場に落ちていった…。 鈍い、音がした。 「水銀燈っ!水銀燈っ!おいっ!」 ジュンは水銀燈に駆け寄り彼女を抱き上げた。 水銀燈は、ぐったりとしていた。 「なぁ…おい…水銀燈…。目を開けてくれよ…。たのむから…」 ジュンがいくら呼びかけても水銀燈は目を開かない。 雨が、二人を濡らしていった…。 「…そうだ…救急車…。救急車だ!」 ジュンは急いで携帯を取り出し、119を押した。 10分程でやってきた救急車に水銀燈を乗せてもらい。自分も付き添いで乗り込んだ。 総合病院に搬送された水銀燈。 彼女は即、緊急救命室に運ばれジュンは廊下のベンチで待つことを余儀なくされた。 病院にやってきて約二時間後。 濡れた服が乾いてきた頃に、ようやく医師が救命室から出てきた。 「先生っ!水銀燈は…彼女はどうなんですかっ!」 「うむ…。とりあえず一命は取り留めた…が………」 「が………?」 なにやら嫌な予感がした。 「………」 「先生っ!はっきり言ってください!」 「彼女は…どうやら視力を失ったらしい…」 「は……………?」 「恐らく階段から落ちたときだろう…。骨折した眼の周囲の骨片で彼女の視神経が切断されてしまった…」 ジュンの頭の中は真っ白になった。 水銀燈が、失明? そんな……… 「そんなこと…………。…な…治るんですよね!?」 「…医師の私が言うのもおかしいが……奇跡でも起こらない限り…」 「そ…んな…」 ジュンはその場に力なくしゃがみ込んでしまった。 「…すまない。今の医学では…」 「水銀燈…」 俺が彼女を受け止めていたら…。あと少し…早く彼女を…。 「今、彼女は薬でねむらせてある。安静にしておかなくては…」 「はい…」 「また明日、来るといい…。彼女をささえてあげなさい」 「はい…。今日は…帰ります……」 そう言ってジュンは病院をあとにした。 家に帰り、自分の不甲斐なさを思い出して一人泣いた。 翌日、学校を自主休校したジュンは朝一番で病院に向かった。 受付で水銀燈の病室を聞いてそこに向かう。自然と早足になった。 病室の扉を、勢いよく開けた。 「水銀燈!」 ベッドにいた水銀燈の眼には包帯が巻かれていた。 それが、とても痛々しかった。 「ジュン…ジュンなの…?」 水銀燈は入り口に顔を向ける。 「ああ…。そうだ…」 「ジュン…………私ね、目が見えなくなっちゃったのぉ…」 水銀燈は、落ち着いた様子で話した。 「…」 「全部聞いたのよぉ」 「水銀燈…」 ジュンには、彼女にかけるべき言葉が見つからなかった。 「最初は驚いたわぁ。だって視界が真っ黒なんですものぉ」 「…」 「停電かと思ったわぁ。…でも、お医者様の話によれば視神経が傷つけられてしまって…」 「…」 俺は…なんと言って水銀燈を慰めればいい? どんな言葉をもってしても彼女を慰めることなんて出来ないだろう…。 沈黙が、部屋を支配した。 やがて水銀燈が口を開いた。 「ジュン……。私達、もう別れましょう?」 「なっ…!なにバカなこと言い出すんだ!」 「私、ジュンの足枷になりたくない…。負担になりたくないのよぉ…」 「水銀燈…。俺はお前の事を負担だなんて思わないぞ」 「…優しいねぇ、ジュン。でもその優しさが、時には残酷」 「…」 「こんなに側にいるのに…。手の温もりや…息遣いや…匂いを…感じられても…。私の瞳の中に貴方はうつらないのよぉ…。辛いのよぉ…」 「で…でも俺は…」 「やめて!…こんなもどかしい思いをするぐらいならもう…いっそのこと…」 「水銀燈っ!」 ジュンは水銀燈に駆け寄り、強く抱きしめた。 「やめ…てぇ…」 「俺はお前の事が好きなんだ。愛してるんだ。なのに…別れるなんて言わないでくれ…」 「ジュン…」 「絶対、お前の目に光を取り戻してみせる…。だから…」 「ジュン…ジュン…」 「水銀燈の為に…全てを失ってもいい…だから…」 「…………ほんとに、私の目を治せるのぉ?」 「絶対、なんとかしてみせる」 「いっぱい、いっぱい、迷惑かけちゃうかもしれないわよぉ?」 「ああ、かまわないさ。いっぱい迷惑かけてくれ」 「………なら…まってる………」 数日後、水銀燈は退院した。 もっとも、退院後は月に一度は病院に通わなくてはならなかったが。 実生活では、ジュンがいつも水銀燈に付き添って手助けしていた。 四六時中一緒に居るせいで周りから冷やかされることもあったが、ジュンは全く意に介さなかった。 ジュンは水銀燈の担当医の所に足繁く通い、水銀燈の瞳に再び光を取り戻す方法はないのかと嘆願し続けた。 そんなある日、医師から興味深い事を聞かされた。 「桜田君じつは今度日本に『眼科医の権威』と呼ばれている間黒男氏が帰国する。と言う話を聞いたんだ」 「先生…まさか…」 「ああ。こんど水銀燈さんのレントゲン写真とカルテを送って、オペの依頼をしようと思う」 「先生っ!ありがとう…ございます…!」 ジュンは、深々と頭を下げた。 その日、いつものように水銀燈の家に行き夕食の支度をするジュン。 「ジュン、今日はずっと黙ってるねぇ」 「…ああ…。そうかな…」 「何かあったのぉ?」 「うん…。じつは今日病院いってきたときに先生に言われたんだ…。『こんど帰国する天才眼科医の人にオペの依頼をする』って」 「えっ…」 「でも、こうも言われたんだ。『オペ依頼を受けてくれる確率、それが成功する確率は、宝くじに当たるのと同じくらいのものだ』ってな…」 「ジュン…。私は、ジュンがそうやって必死になってくれるのが、すごくうれしいよぉ?」 「水銀燈…」 水銀燈の美しい薄紅色の瞳に、ジュンのことはうつらない。 いつも、どこか遠くを見つめているようだった 「私は、ジュンの事を信じてまってるわぁ。いつまでも…」 「水銀燈…」 ジュンは、水銀燈に優しく口づけした。 「お前の瞳に光が戻ったら、一緒に公園の桜を見に行かないか?もうすぐ桜の季節だしさ」 「ジュン…。…ええ。必ず行きましょ。約束よぉ」 「ああ。約束。だ」 数日後、ジュンは医師からの電話で病院に向かった。 「先生…依頼はどうだったんですか…?」 「喜んでくれ。依頼を受けていただけるそうだ。…まぁ、詳しくはこの手紙を読んでくれ」 医師はそう言って一通の手紙を差し出した。 『ご依頼の件、確かに承知した。 非常に興味深いパターンであり、私としても全力でオペに臨みたいと思う。 あと、普段だったら一億は貰うオペだが、どんな結果になっても文句を言わないのであれば今回は一切の費用は必要ない。』 「先生…この『どんな結果になろうとも』って…?」 「うむ、なんでも水銀燈さんの症例はあまり前例がない上に成功例がないらしいんだ。しかし間先生は『手順を踏めば絶対に成功させられる』と意気込んでおられるそうだ」 「そうですか…」 「桜田君。今は、信じて祈ることしかできないよ」 「はい。ありがとうございます」 ジュンは一礼して病院をあとにした。 そして、帰宅したジュンは水銀燈にこのことを伝えた。 水銀燈はにっこりと笑い、 「ジュン。ありがと」 と本当に嬉しそうに言った。 「手術、成功するといいな」 「きっと…大丈夫よぉ…」 「治ったら…桜を見て…映画にも行って…一緒に買い物行って…。…たくさん楽しもうな」 「うん…。私、いっぱい甘えちゃうわよぉ?」 「ああ。是非ともそうしてくれ」 手術の前日、いつものようにジュンは水銀燈の家に来ている。 「……………ねぇ、ジュン」 おもむろに水銀燈は口を開いた。 「ん?どうした?」 ジュンはやさしく問いかけた 「私………今すごく不安なんだぁ………」 「水銀燈…」 何だかんだ言って、やはり水銀燈は怖いのだろう。 「ほんとは…すごく……不安で……怖くて……どうしようもないんだよぉ……」 水銀燈は心の内を吐露した。 ジュンは、そんな彼女を抱き締め、ささやいた 「大丈夫。きっと手術は成功するさ。絶対に、絶対に。だ」 「ジュン……でも私……」 「俺がついてるから、な?」 「………………ジュン、私に勇気を頂戴?」 「えっ…?」 「私を…抱いて?」 二人は今、水銀燈の自室にいた。 「水銀燈…。ほんとにいいのか?」 「うん…。お願い」 「そ…そうか…」 「…ねぇ、服、脱がせてほしいなぁ」 「あっ…ああ…」 ジュンは水銀燈の服を一枚一枚脱がしていった そして現れた美しい肢体。 雪のように真っ白な肌 美しさに、みとれた。 「ジュン…?どうしたの?………来て…?」 「ああ。まってろ」 ジュンは手早く裸になると、水銀燈の待つベッドに向かった。 … … … 二人の間には甘く、切ない時間が流れた ことはすべてすませた 今、水銀燈はジュンの腕の中で静かに寝息を立てている。 「水銀燈…。明日は、がんばれよな…!」 ジュンは静かに言った ――絶対、水銀燈は治る。 そう、彼は確信していた。 また、彼女の薄紅色の瞳で見つめて貰える。と… 遂に手術当日。 水銀燈はジュンに付き添われ病院にやってきた 手術室の前。二人は短い会話を交わした 「水銀燈…。俺はここで待ってるぞ…」 「ええ…。もうなにも迷わないし怖くないわぁ。ジュンの…お陰でね」 「ああ!」 そして、扉が閉じた。 廊下のベンチに腰をかけ、ジュンは目を閉じた 彼女なら、大丈夫だ。 絶対、また一緒に『見る』ことが出来る…。 俺たちは、乗り越えられる。 窓の外に目をやると、桜吹雪が舞っていた。 六時間ほど経った頃、手術室の扉が開いて、間医師達が出てきた。 「先生!水銀燈は?」 「桜田ジュン君だね。安心したまえ。手術は問題なくすんだ。まぁ結果は彼女が麻酔から覚めるのを待つしかないが」 「あ………ありがとうございますっ!」 「なに。礼には及ばんさ」 ジュンの目の前には、あのときと同じように目に包帯を巻いた水銀燈が横たわって眠っていた。 「先生、水銀燈の麻酔は…いつ頃切れるのでしょうか…」 「そろそろだろう。なに、手術は成功しているさ。安心しなさい」 「はい…」 そして、水銀燈の、麻酔が、切れた。 「いいかい?包帯をはずすよ?」 「はぁい…」 医師が包帯に手をかけた。 「水銀燈…」 ジュンは固唾を飲んで見守った。 はらり、はらり、はらり… 包帯がすべて外された 「さ、ゆっくり目を開けてごらん?」 「はい…」 水銀燈の瞳が少しずつ開かれてゆく。 「水銀燈…みえるのか?」 「あ…あ…。…見える…見える…」 「本当か!?本当にみえるのか!」 「ああ…ジュン…。会いたかった…会いたかったよぉ…」 水銀燈はジュンに抱きついてきた。 「はははっ!やったなぁ!良かったなぁ!」 ジュンも水銀燈を抱き締め、涙を流して喜んだ 「見える…見ることができる…。こうして触れ合える…」 水銀燈も、涙を流して喜んだ。 二人の幸せはまだ始まったばかり。 一緒に見て、触れて、感じることができる。 そう…彼女の瞳に光が戻ったのだ。 Fin この話良いね -- 名無しさん (2006-09-24 04 13 25) ブラックジャック? -- 名無しさん (2006-09-25 17 59 55) 間黒男=ブラックジャックの本名 -- 名無しさん (2006-09-28 10 15 15) う〜む…てっきり手術が失敗して死ぬのかと思ってた…まあ目の手術で死ぬ事は無いか(笑) -- ナンブ (2006-10-14 13 02 43) 水銀燈目が見えるようになってよかった~(- -;) -- 名無しさん (2006-10-22 21 27 57) 水銀燈だいすきです!!めっちゃ感動したvv -- ri~ko☆ (2006-11-06 12 39 09) ブラックジャックナイス? -- ヒーロー (2006-12-16 19 29 43) お金は要求しなかったが -- 名無しさん (2007-03-24 14 22 34) でも、『どんな結果になっても』ってのは、失敗するかも知れない。て事になるんじゃ? -- 名無しさん (2007-05-03 20 36 01) まぁ、結果オーライなんだからいいんじゃまいか?w -- 名無し (2007-05-03 21 12 47) なんか、言いはなしだねぇ 小説かけるんじゃない?? -- 名無しさん (2007-05-16 20 26 14) ぶらぼぉ〜(ΤоΤ) -- 流禍 (2007-06-23 16 12 57) 最高でしたジュンやるなー -- 藍染隊長 (2007-08-31 23 53 09) 正直に言います。 半泣きになりました ありがとうございました! 超感動しました! -- シン (2007-11-23 01 13 09) これはいいラブラブ銀様ですね -- 党員no39731 (2007-11-23 17 12 39) 泣けた〜ヤバいくらいに誰かティッシュくれ〜銀ね〜 -- 薔薇しぃ〜 (2008-11-25 23 26 31) 水銀燈よかったなってか何故ブラックジャック? -- 零 (2008-12-26 22 49 43) ボロ泣きした -- 名無しさん (2009-02-12 17 45 04) ラクッカー(食い物じゃない方)鳴らして祝福してぇ -- レイ (2009-05-04 00 06 51) 汝らは正しき選択をした -- ウィツァルネミティア (2009-07-06 19 14 30) 名前 コメント
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それはまだ、ローゼンメイデンのメンバーが薔薇学園高校に通っていた頃… 「ぜ…全治一ヶ月ですってぇ!!?」 有栖川大学病院に水銀燈の声が響いた。 … …… ……… 「まぁ…良かったじゃない。あれだけ無茶して、それだけですんだのだから…」 真紅が苦笑気味に言う。水銀燈はベッドでトホホと項垂れている。 右足にはギブスが巻かれていた。 彼女はつい先日、メンバー達と一緒に学園祭のステージでライブを行ったのだが… 「まったく、ステージから飛び降りて転けるなんて…水銀燈はホント馬鹿ですぅ」 ローゼンメイデンのドラマー、翠星石は呆れ顔である。 「まぁまぁ、翠星石。ロックっぽくて良いじゃないか」 同じくベーシストの蒼星石はそう言うものの、顔は完全に苦笑していた。 「もう、水銀燈…無茶したらめっめっ!なの」 コーラスの雛苺はぷりぷりと怒っていた。 「…銀ちゃん…大丈夫?」 キーボーディストの薔薇水晶は、心配そうに水銀燈を見つめた。 「大丈夫よ、ばらしぃー」 そういって、水銀燈は微笑む。情けないのか、若干苦笑気味ではあるが… そのまま、メンバー達はしばらく談笑し、夕方には帰っていった。 「…ふぅ、暇ねぇ…病院でギター弾くわけにも行かないしぃ」 と言いつつ、真紅が差し入れで持ってきてくれたDVDプレーヤーでスレイヤーのライブDVDを見ていたが、ジッとしながら見ても少々盛り上がりに欠ける。 「…散歩でもしようかしら?」 そう呟き、水銀燈は車椅子に乗ると病室を出た。 有栖川大学病院はなかなか大きな病院で、水銀燈はあちこちを回った…が… 「…そもそも、病院にそんな変わった物が有るわけ無いわよねぇ…」 と、彼女が完全に退屈して部屋に戻ろうとした時… 「「もういいから出てって!!!」」 いきなり大きな怒鳴り声が聞こえ、水銀燈は驚き、目を丸くした。 辺りにいた患者や看護士は、「またか」という表情をする。 「あぁ、まためぐちゃんね」 近くに居た看護士がそう呟いた。 「めぐぅ?その娘、いつもこんなに騒いでるの?」 「えっ……そうなのよ…私たちが部屋に入るのをよく嫌がってね…」 その看護士はウンザリした様子で言った。 「へぇ…」 水銀燈はニヤリと笑った。 「ねぇ、看護士さぁん。その娘の病室連れてってくれなぁい?」 そう水銀燈が頼むと看護士は一瞬変な顔をしたものの、めぐの病室へと水銀燈を連れて行った。 「ここよ…私は、入ると嫌がられるからここまでね」 と言って、看護士はその場から逃げるように立ち去った。 水銀燈はその病室のドアを開ける。 …からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ… 中にいた少女、めぐは歌を歌っていて水銀燈に気づかなかった。 「…」 …からたちのとげは痛いよ 青い青いはりのとげだよ… 水銀燈はしばらく少女の歌に聴き入る。 「…めぐぅ」 そして、いきなりファーストネームで名前を呼んだ。 めぐは驚き、水銀燈のほうを見る。 「…素敵な歌声ね」 水銀燈はニッと笑って見せた。 「…あなた、誰?」 めぐは不審者を見る目で水銀燈を見る。 水銀燈は、何もかもを見抜くような鋭い視線をした。 びくっとめぐは一瞬怯える。 「私は水銀燈。よろしくね」 長編SS保管庫へ/(2)へ続く
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お題『殴り合い そのあと夕日に向かって走る』 女子A「…で、これが部活動費の割り当てで、新入部員の名簿はこちら…それと…」 水銀燈「…分かったわぁ…。そこに置いといて…」 春…何かと忙しいこの季節、水銀燈は日々の業務に忙殺されていた。 一昔前…少なくとも、大学にいた頃には全く想像できなかった光景である…。 水銀燈「…どこで道を間違えたのかしら?夏休みは多いし、生徒なんか適当にあしらえばいいしって思ってたのに…」 真紅「何をブツブツ言ってるの?お疲れのところ悪いんだけど、明後日の全校朝礼で喫煙に関するスピーチをして頂戴。いいわね?」 また仕事が増えた…と、ため息をつく水銀燈。 今抱えている仕事の量を数えるだけで、思わずめまいがする。 三日三晩、徹夜で仕事をこなしたのに、仕事の量は増える一方… 水銀燈「…頭おかしくなりそう…。ちょっとヤクルトでも飲んでこよ…」 そう言うと、水銀燈はふらふらと席を立った。 水銀燈「…はぁ…」 そうため息をつくと、水銀燈は自室のベッドに倒れこんだ。 今日は最悪だった…。仕事は増えるわ、ヤクルトは金糸雀に飲まれてるわ、視聴覚室で見ようと思っていた『ファイトクラブ』は、雛苺に別のものを上から録画されているわ… 例を挙げれば、本当にキリがない。 水銀燈「…とにかく、シャワーだけでも浴びないと…」 よろよろとバスルームに向かう水銀燈。 ふと、洗面台の鏡に映った自分の姿を見ると、そこには自分の疲れきった顔が映っていた。 そこには、かつての美貌など見る影もなかった。 水銀燈「…もう、これ以上耐えられないわ…。」 苦悩に満ちた顔で、水銀燈はそうつぶやいた。 薔薇水晶「銀ちゃん!!いつまで寝てるの!?早く学校に…」 いつもと変わらぬ朝…。ただ1つ違うことがあるとすれば、ベットの上に水銀燈の代わりに手紙と携帯電話が置いてあることだった。 まさか…と思いつつ、薔薇水晶は手紙を読み進める。 薔薇水晶「…『しばらく旅に出ます。正直、私には教師はむいていないと思います。みんなによろしく。じゃあね。』…。銀ちゃん…学校、辞めちゃうの…?」 それは火を見るより明らかだった。 ましてや、今回は自分たちと連絡を絶つため、携帯電話も置いていっている…。 薔薇水晶「…もう、私たちとは話もしたくないって事…?」 その時、薔薇水晶の目から、大粒の涙があふれだした。 真紅「そう…困ったわね…。」 薔薇水晶の報告を聞き、真紅はため息をつきながらそう言った。 雛苺「は、早く水銀燈を連れ戻すの!!」 翠星石「そうですぅ!!今すぐその首根っこをつかんで、引きずり戻すですぅ!!」 真紅「待ちなさい!!多分、今水銀燈は何かで悩んでいるの…。今はそっとしておくのが一番だわ…。」 でも…と反論する翠星石と雛苺。真紅は続けてこう言った。 真紅「そりゃあ…私だって、水銀燈にこの学校を去られちゃ寂しいわよ…。だけど…」 翠星石「じゃあ、やっぱり今すぐ探すです!!この翠星石に、何の挨拶もなしに去ろうなんて絶対許さないですぅ!!」 蒼星石「…でも、どこを探したら…」 その時、一人の用務員と生徒が、職員室の中に入ってきた。 水銀燈「…変わってないわね…。ここも…。」 丘の上にそびえ立つ、古い礼拝堂を見て水銀燈はそうつぶやいた。 寂しいことや辛いことがあると、いつもここで遊んでいたっけ…。 つい昔のことを思い出し、感慨にひたる水銀燈。 さて、これからどうしようか…と考えていた時に、突然後ろからけたたましい音を立てて、ヘリがやってきた。 そして、そこから次々とどこかで見たことのある顔が飛び出してくる。 この場所のことを知っているのは、昔からの親友のあの子しかいない…ということは…! 水銀燈「メイメイ…!余計なことを…!!」 翠星石「なーにが余計なことですかぁ!!この翠星石に何の断りもなく、いなくなりやがってぇー!!」 水銀燈の胸ぐらをつかみ、揺さぶる翠星石。見ると、その目はうっすらと潤んでいた。 翠星石が落ち着いたところで、真紅はあるものを水銀燈に見せた。 真紅「…見なさい、私の服の袖を…!あなたがいなくなったと知った生徒が、涙や鼻水まみれの手で私の手を握ってくるものだから、こんな酷い事になってしまったのよ!?何で、前もって相談しないの!?」 翠星石「そうですぅ!!勝手にいなくなるなんて卑怯ですぅ!!あとケータイも、『携帯』電話って言うぐらいなんだから、しっかり携帯しやがれですぅ!!」 蒼星石「水銀燈…もし君が辛くなった時は、いつでも僕が手助けするよ…?だから…」 雛苺「き、昨日はごめんなさい…。ちゃんと『ふぁいとくらぶ』のDVD買っておいたから、帰ってきてほしいの…」 金糸雀「ヤ、ヤクルトもあるかしらー!!」 めぐ「先生…今私がここにいられるのは、あなたのおかげなんです…。それを、何もいわず…こんな形で去られてしまったら…私…」 薔薇水晶「銀ちゃん…お願いだから、帰ってきて…。」 雪華綺晶「帰ってこないと…やだ…。」 ある者はうつむきながら、そしてある者は涙を流しながら自分の思いを、水銀燈にぶつけた。 そんな光景に、水銀燈はただ呆然とするばかりだった。 それを見て、真紅は水銀燈に声をかける。 真紅「見なさい。あなた一人がいないだけで、こんなにも悲しむ人がいるのよ?それを何もなしに出て行ってしまうなんて、あんまりじゃない?」 水銀燈「…。」 真紅「…それに、辛い時は辛いって言って頂戴。昔からそうだけど、何であなたはそう、自分1人で全てを解決しようとするのよ…。みんな仲間なんだから、少しは信頼しなさい…。悪いようにはしないから…。」 水銀燈「…機会があればね。」 真紅「そう…で、どうするの?学校には戻るの?それとも…」 水銀燈「…そうね。学校に忘れた荷物もあるし、取りに戻るのも悪くないかもね…」 そういうと、水銀燈はヘリへと乗り込んだ。急いで、みんなもそれに続く。 やがて、全員が乗り込んだところで、ヘリを発進させる雪華綺晶。 その行く手には、綺麗な夕焼けが広がっていた。 真紅「水銀燈!もう2時間19分も遅刻よ!!今まで、一体何をしていたの!?」 次の日、学校ではいつも通りにぎやかな声が響いていた。 朝から元気な真紅とは対照的に、水銀燈は目をこすりながらこう答えた。 水銀燈「何って…私はあなたと違って繊細だから、朝は弱いの。分かる?それに、来てやってるだけでも有難いと思いなさぁい♪」 真紅「なっ…!!」 水銀燈「それに、昨日辛い時には無理するなって言われたしねぇ♪」 そう言うと、水銀燈は雛苺から貰ったDVDを手に、視聴覚室へと向かった。 そんな姿を見て、「やっぱり甘やかすんじゃなかった…」と、真紅は昨日の行動を後悔したそうな。 完 注:殴り合い=『ファイトクラブ』で逃げてみました。 その数日前の話
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人物 人というか物。密室の中で使うと非常に危険。 言い訳 べ、別に「水銀燈」って付けたかったわけじゃないんだからね! 辞世の句 なせば鳴る(主に腹) 関連項目 水銀党党首(新しくページを作成) ヲタク(新しくページを作成) 外部リンク コメント tst -- てst (2008-01-24 18 16 04) 名前 コメント
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■東西学園 男女制服資料 確定版■ ★資料1★女子制服基本デザイン オーバー(ワンピ型の上着)+インナー+スカートが基本 ボタンは前面5対,背部1対,袖に1つずつ ボタンは☆を2つ重ねたデザイン 首元のリボンは襟から出すこと オーバーは固めの素材なのであまり皺は寄らない ★資料2★女子制服用 寸法合わせプレート 青ライン=ボディの位置確認 グレーのエリア=襟 緑のライン=オーバーの袖 オレンジのライン=インナーの形 モスグリーンのエリア=リボンの形 茶色の丸=ボタンの位置 ワインレッドのライン=オーバーの前合わせ ★資料3★オーバーを脱いだ状態 リボンはピン留めです アンダーはホワイトのパリッとした薄い素材 アンダーの襟に折り返しはありません アンダーの袖はスリット有 アンダーはスカートの中に入れてもいいです ★資料4★男子制服デザイン 男子は右開きケーシータイプの上着になります インナーとボタンのデザインは女子と同じ ボタンは前面5個のみ 左胸にポケット(フェイクではない) ズボンはストレートタイプ
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普段と変わらない時間に家を出て、普段と変わらない時間に学校に到着した水銀燈。 しかし、職員室には水銀燈を除いた全員が、もうすでに集まっていた。 水銀燈の姿を見て、真紅は声を荒げる。 真紅「遅いわよ水銀燈!いったい今まで何をしていたの!」 水銀燈「んー?今日何かあったっけぇ?」 真紅「会議よ!プリントを前もって渡しといたのに、忘れてしまうとはどうしようもない人なのだわ!!」 水銀燈「…どんな内容?」 真紅「春休みに関しての会議をしたいから、早めに集まれーって内容よ!」 水銀燈「…いつそんなの配ったっのぉ?」 真紅「昨日の放課後!!そんなことも忘れてしまうなんて、老けた証拠だわ!だからそんな髪の色になっちゃうのよ!!」 水銀燈「なんですってぇ…?ちなみにコレは地毛よぉ!?」 一触即発の不穏な空気が流れる室内。しかし、予想に反してあっさりと引き下がる水銀燈。 水銀燈「…まぁいいわぁ。遅れた私が悪いんだし、今日だけは許してあげるわぁ。あ、いっけない…これシャーペンの芯入ってなかったわぁ…真紅、あなたの使ってる芯の濃さっていくつ?」 真紅「…?HBだけど?」 「あらそう、じゃあそれ貰っといてあげるぅ♪」 そういい、シャーペンの芯をケースごと奪い取る水銀燈。その顔には、不敵な笑みを浮かべていた。 そして放課後、何やらパソコン室で作業をし続ける水銀燈。気がつけば、もう外は真っ暗になっていた。 蒼星石「水銀燈、もうカギ閉めちゃうよ。さっきから何を一生懸命作ってるのさ?」 水銀燈「え?ふふ…ちょっと待っててぇ…。ふぅ…やっと出来たわぁ♪ちょっとコレ聞いてごらんなさぁい?」 そういって、プレーヤーの再生ボタンを押す水銀燈。聞こえてきたものはとんでもないものだった。 真紅voice「私と(渡しと) H したい人 放課後 集まれー」 蒼星石「…!!」 どうやら、ICレコーダーでこつこつと真紅の声を拾い集め、合成したらしい。 満足そうに、水銀灯は続けて言う。 水銀燈「うふふふ…我ながら良い出来だわぁ♪これ明日の放課後、放送室から流したら、さぞ面白いことになると思わなぁい?」 蒼星石「…さ、流石にそれはマズいと思…真紅!早まっちゃだめだ!!」 水銀燈「そうよねー、あの子すぐ怒るからねぇ。きっと乳酸菌が足りないのよねぇ…だから胸も無いんだわぁ♪」 真紅「…胸が無くて悪かったわね…!!」 そういい水銀燈にヘッドロックをきめる真紅。のどをしめあげられ、声にならない声を上げる水銀燈。 真紅「…水銀燈…今まで散々目をつぶってきたけど、今回ばかりは許せないわ…!さあ、死してその愚行を反省するしなさい…!!」 …その後、水銀燈は蒼星石の説得の効果もあってか、真紅に1ヶ月食事代をおごると言うことで、何とか事なきを得たという… 前回、ICレコーダーで真紅の声を編集したところ、それが見事にばれた水銀燈。 おかげで、1ヶ月は真紅に対し食事をおごることになってしまい、苦しい生活が続いていた。 水銀燈「全く…なんで紅茶のくせにこんな高いのよぉ…しかも何よ、このベノアティーって…」 翠星石「ププーッ!聞いたですよ!天下の水銀燈ともあろう者が、真紅にたかられてるとは!!!」 水銀燈「…うるさいわねぇ、お馬鹿さぁん…」 不機嫌そうに答える水銀燈。 翠星石「全く、何でそういう面白そうなことに私を誘わないですか?ほれ、協力してやるから、もう1回やってみるですぅ♪」 …そうだ、この子の存在を忘れていた…。 イタズラかけてはエキスパート、陰謀の影に翠星石ありといわれたこの子の存在を… 無言で握手を交わす2人…それは、悪だくみに関しては史上最凶の2人が手を組んだ瞬間であった。 こうして、水銀燈の家で今後の計画について話し合う2人。 翠星石「まずおめーの欠点として、作業を学校でしちまったのが原因ですぅ。こーいうのは、家でこそこそやるもんですぅ♪」 水銀燈「…確かに。でももうICレコーダーも壊されちゃったしぃ、買いなおすお金なんて無いわよぉ?」 翠星石「それです。」 水銀燈「へ?」 翠星石「そんなの、誰がやったかすぐにバレちまうですぅ。ほれ、コレを使うですよ。」 それは、以前学校行事の一環として山登りに行ったときの写真であった。その写真には、山登りで疲れ、けだるい顔をして山を登っている真紅の姿が映っていた。 翠星石「これをちょこちょこっと改造して、どこぞのエロエロな画像と合体させてネットに流しちまうですぅ♪これなら絶対身元はバレないですぅ♪ 水銀燈「…名案だわぁ♪」 止める人がそばにいないと言うのは、かくも恐ろしいことなのだろうか。2人の常軌を逸した考えは、もはや修正不可能なところにまで達していた 早速、作業を始める2人。しかし、思うように上手く出来ず、気がつけばそのまま眠りこけてしまい、そのまま朝を迎えてしまったのであった。 次の日、何か頭に違和感をおぼえ、目覚める水銀燈。どうやら頭を足で踏まれてるらしい。 激しい怒りと共に何かを言おうとしたが、それを見た瞬間言葉を失った。先に起きていたのか、翠星石も凍りついた表情でそれを見上げていた。 そう、部屋には不敵な笑みを浮かべる真紅と、心配そうな顔で見守る蒼星石の姿があった。 真紅「お昼になっても全然学校に来ないから何事かと思えば…あなたたち、またいけないことをしていたようね…?」 翠星石「あわわわわわ…し、真紅!違うですよ!!こいつが私を脅してやらせたですよ!?私は無罪ですぅ!」 水銀燈「な、何言ってるのぉ!?あなたが持ち掛けてきたんじゃなぁい!」 互いに責任を押し付けあう2人。もはや前日までの麗しい(?)友情の姿はそこには無かった。 真紅「あら、そんなに怯えなくてもいいのよ?」 真紅は不敵な笑みを浮かべながら続ける。 真紅「あなたたちが寝ている間に、色んなところをケータイで写してやったのだわ。 …もちろん、合成じゃなくて本物を。さぁて、今度はどんな風にこの償いをしてくれるのかしら? まあ、でも今以上に生徒の人気が欲しいのなら、何もしていただかなくても結構なのだわ…♪」 2人「…!!」 その後、学校で、そして街で真紅に良いように使われる2人の姿があったそうな。 そしてそれは、蒼星石に「本当はそんな写真とってないよ」と告げられるまで続いたという。
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ある日の放課後、まだ仕事をしているみんなを尻目にさっさと帰ろうとする水銀燈。 水銀燈「じゃあ、お先に上がらさせてもらうわぁ。」 真紅「あら、お早いお帰りね。待ってる人もいないのに、何をそんなに急いでるのかしら?」 水銀燈「んー?今日は合コンに誘われてるのよぉ。モテないあなたとは違ってねぇ♪」 真紅「…まだお給料日までだいぶあると言うのに、ずいぶん余裕ね。」 水銀燈「何言ってるのぉ、お馬鹿さん。そんなの相手に全部おごらせるに決まってるじゃなぁい♪あなたも来る?どうせ誰からも相手されないでしょうけど。」 真紅が何かわめいているが、気にせず立ち去る水銀燈。 集合場所までは遠いが、今からいけば十分間に合うだろう。電車に乗り、本を読んでいると1本の電話がかかってきた。どうやら蒼星石かららしい。 水銀燈「なぁに?今、電車の中なのよねぇ…。」 蒼星石「ご、ごめん。今日どこかでB組のA君て生徒見なかった?塾に行ってないみたいだってお母さんから連絡があったんだけど…」 水銀燈「…知らないわぁ。」 そういって早々に、電話を切る水銀燈。その様子は、学校時間外まで面倒見きれるかとでも言いたげだった。 しかし、その後の車内の中で頭に浮かぶのはAという生徒のことばかり。もしかしたら、最悪の結末になんてことも…。 水銀燈「あー、もう!!」 そういって髪をかき上げると、合コンの断りの電話を入れ、そして電車を乗り換え元来た道を戻っていった。 水銀燈「…で、今どういう状況なの?」 蒼星石に確認をとる水銀燈。 蒼星石「今探してない場所は3丁目だけなんだ。他の地区はそれぞれの先生が探してるから、3丁目お願いしていいかな?」 水銀燈「なぁに?結局全員集まったわけぇ?みんなヒマねぇ…。わかったわぁ、3丁目を探せばいいのね…。」 そういうと、公園やビルの屋上などを探してみるが、一向に生徒の姿は見つからない。 水銀燈「何か悩み抱えてるような子が行きそうなトコ…他にあったかしら…」 あれこれ考えながら、ふと某古本屋に目をやると、中でその生徒が漫画を読みふけっていた。急いで店内に入る水銀燈。 水銀燈「ちょっと!あなたここで何してるの!?」 生徒A「え!?いや、塾行くのかったるいから、少しここでサボってたんですけど…先生は何でここに!?」 水銀燈「…あなたを探しにきたのよ…。時計を見てごらんなさぁい。もう20時半よ…」 それを聞いてあわてる生徒。それを見ていたら、さっきまで色々考えていたことが急に馬鹿らしくなった。 水銀燈「…もういいわぁ…何だか疲れちゃった…」 そういってどこかに電話しにいく水銀燈。生徒自身も、自分の大捜索が行われていることをやっと理解したようだ。 水銀燈「5分ほどで蒼星石先生が迎えに来るそうよぉ。しばらくここで待ってなさい。」 そういうと、自身も立ち読みを始めた。 それから数分が経過したころ、ようやく先生が到着した。 が、そこに現れたのは蒼星石ではなく真紅だった。有無を言わさず生徒を捕まえ、外へ引っ張っていく。 生徒A「げ…!あの、蒼星石先生が迎えにくるんじゃ…」 水銀燈「それは私の事よぉ、言ってなかったかしら?」 そして、意地悪そうにこう続ける。 水銀燈「それに、楽しいことの後には辛いことが待ってるのが人生ってもんよぉ。みんなに迷惑かけた分、こってり叱ってもらいなさぁい♪」 楽しそうに真紅と生徒を見送る水銀燈。 それから程なくして、蒼星石が到着した。 蒼星石「ゴメンね、今日は迷惑かけちゃって…」 水銀燈「本当だわ…。全く何やってるんだろ…私…。」 その顔は何故か、安心したような表情を浮かべていた。 完