約 1,306,129 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/983.html
65 名無しさん@ピンキー sage 2010/01/28(木) 01 22 05 ID qPfQD7W1 お部屋の匂い 最近、朋花姉の部屋に行くとなんともいえない良い気分になるんだ。 なんていうか・・・、メイテイ?とかいうやつ? そうそれ。酔っぱらった感じの・・・。 綺麗な香炉を中国で買ってきたみたいで、それで焚いてるんだよな。 雰囲気があってさ。俺もかっこいいじゃんとか言ってたんだけど。 あれ?どうもはっきりしないな。 えぇと、確か、中国?から帰ってきたときくらいからだよな・・・。 なにがって、あの、ほら香り。そう、朋花姉の部屋のやつ。気持ちいいんだよ。 え?身体からもそんな香りがしないか? うーん。そうかも?はは、よくわかんねえや・・・。 あ~、これかな?今、俺メイテイ状態かも。 。 え?誰に話してるのって?見りゃ分かるだろ、携帯だよ。 壊れてる?いやいや、壊れてないから。だってほら・・・。 あれ?これ、半分しかねえや。つーか折られてんじゃん。 んん?どーしてこうなったんだっけ?朋花姉しってる? しらない?そっか・・・。 うぅ・・・。もう考えるのメンドイわ。寝る。 え?もうちょい起きてろ?分かったよ、ともねえ。 。あー。確かにともねえって言うに久しぶりかも。 やっぱちょっと酔ってんのかな? え?ともねえも酔っぱらってる?うそぉ。じゃあ証明してくれよ。 。 あれ、俺、ともねえに抱きしめられてる?あれ?キス? あ、分かった。確かに匂うわ。気持ちいい香り。ともねえの香り。 もっとほしくないかって?あ~、うん。ほしい 。 こんばん?なにもないよ。かのじょ?でーと?よくわかんないけど、いいや。 あー・・・。ねむい。ねていい、か・・・な・・・? この日から、俺は毎日ほとんどの時間をともねえの部屋で過ごしてる。 ともねえがいない時はあの香を焚き、ともねえがいれば抱きしめてもらってる。 それでメイテイした俺は、ともねえと裸で寝てる。そんな毎日。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/357.html
僕があの力に目覚めたのは中学一年の時です。 突然、僕の頭の中を膨大な数の映像が駆け回り、僕はそのまま気絶しました。 訳の分からぬまま学校に通っていました。 あの恐ろしいまでの映像が流れてくることがたびたび起こりました。 そのたび僕は失神して、余りの恐怖に失禁することもしばしばありました。 そんな狂った僕をクラスメイト達は明らかに避け始め、 僕はとうとうクラスの中で孤立していました。 僕は言われもないいじめを受け、気持ち悪がられ、そして殴られました。 もともと人当たりのよいほうでしたから、友達は多かったのです。 今までの日常とのギャップは僕の精神を蝕んでいきました。 それに加え、あの映像が流れる現象の頻度は増加していきました。 僕は恐怖の余り、泣き叫び、そして狂っていきました。 母親に助けを求めても、母はなにもできず、ただただ泣くばかりでした。 どうしたら元の自分に戻れるのか。 気がついたら僕は死ぬことだけを考えて生きていました。 学校にも行かず、部屋にこもり、なにをするでもなく、ただ死が訪れるのを待ちました。 しかし、死はいっこうに迎えにきませんでした。 当時、僕は中学一年生ですから、死ぬことに対する恐怖は想像を絶するものがありました。 どうしようもなくなって、僕は寝ることだけをすることにしました。 寝ているときも、あの奇妙な映像は流れ続けます。 僕は次第に睡眠不足となり、そして心が音を立てて崩れていきました。 奇声を上げ、部屋で暴れました。 父親が止めに入ると、僕は遠慮もなしに父親を殴りました。 それでも父親が止めるので、僕は寝ることにしました。 僕は気違いだと両親に思われ、そして精神病院に入院することになりました。 僕は突然夜にあの忌まわしい映像に襲われ、たびたび発狂していました。 あの映像にはこの世界に対する、 憎悪、哀愁など言葉には言い表せないほどの感情が渦巻いていました。 そして、一人で佇み、泣きながら歌い続ける少女が時折映像として混じっていました。 それ以外は負の感情を具現化したような気味の悪いものが僕を襲い続けました。 砂嵐のような耳鳴りが延々と続き、たまに少女の声が混濁して入ってきました。 「寂しい」 僕の知らない声でした。綺麗な、そして優しい声でした。 僕はその少女がとても気になりました。 僕はなんとなくですが、その少女のいる場所が分かる気がしました。 病院を深夜に抜け出すと、僕はその場所へと走っていきました。 その場所へとつき、僕はなぜかすべきことが分かっていました。 手をかざし、心を少女とつなぐことが条件でした。 僕には簡単でした。なぜなら、僕にはその少女しか心を許せる人はいなかったのです。 あの、優美な声で僕を慰めてくれた、少女。 少女以外の声は僕の耳へは届きませんでした。 全てが砂嵐のような雑音と、悪魔のささやきだけが聞こえました。 とても、暗く、陰湿で、僕を地獄へと連れて行く声でした。 僕は僕でなくなっていきました。僕は崩れていってしまったのです。 そんな中で、あの少女の声は僕の安らぎでした。 「寂しい」 そう、少女は素直だったのです。 僕はその言葉を忘れていました。僕はすでに一人だったのです。 僕は少女に慰めて欲しかったのです。 不思議な空間へと僕は迷い込みました。 灰色の、空虚な空間です。それは僕と少女の気持ちを代弁しているようでした。 そこからの話は簡単です。 僕はそこで、『機関』の人たちと出会いました。 そして僕は救われました。また、僕の苦しみを分かってくれていました。 そしてみんな、少女の声のおかげで、自殺せずに済んでいたのです。 ――現在 「顔が近いぞ気持ち悪い!」 「はは、あなたも冗談がお得意だ」 「古泉くーん、例の件準備できた?」 「はい。手配しました」 「ありがとう。やっぱり古泉君は役に立つわね」 涼宮さんは今日も笑顔です。 「まったく! キョンとは大違いだわ!」 「うるさい! お前に言われたくはない!」 「ん? 古泉君どうしたのそんなに見つめて? なんか私についてる?」 「いや、何でもありませんよ」 僕は笑顔を涼宮さんへと向けた。 ありがとう、涼宮さん。涼宮さんの笑顔は僕を守ってくれました。 「そ、じゃあいいわ! てか、死ねー! キョン!!」 おしまい。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/973.html
狼は天使の匂い 題名:狼は天使の匂い 原題:Black Friday (1954) 作者:デイヴィッド・グーディス David Goodis 訳者:真先義博 発行:ハヤカワ・ミステリ 2003.07.15 初版 価格:\900 二時間を越すルネ・クレマンの映画『狼は天使の匂い』が作られたのが1974年。監督のルネ・クレマンも脚本のセバスチャン・ジャプリゾも売れっ子だった。ジャン・ルイ・トランニャンも売れっ子だった。ロバート・ライアンは晩年の一つ手前ということもあり、この映画では相当に老けて見える。だが米仏の二大人気男優による共演など、密かな人気を集めるフィルム・ノワールであった。 当時フランス映画の題材として頻繁に取り上げられた原作がアメリカでさほど評価されることがなかったことは今に始まったことではない。ジム・トンプスンと同じように、本書のノワール作家であるデイヴィッド・グーディスも同様の憂き目に会っていた様子だ。 確かにハリウッドを母体としたアメリカン・エンターテインメントの世界では、ハードボイルドやノワールというジャンルは日陰の存在であったかもしれない。これでハンフリー・ボガートのような人気男優がいなければ、アメリカ映画はどうなっていただろうかと考えるとあまりぞっとしない。 ハードボイルドもノワールも現代の映画や小説の人気の集中するあたりに触れている限り、あまりアメリカで本来息づく文化とは言い切れない気がしてくる。アメリカの陽気さや、力やスケールを好む体質が、ノワールやハードボイルドが生きようとする裏路地の暗さにフィットするものとはとても思えない。 本書もそういう意味では、ハリウッドには受けが悪そうな、とても地味な作品であり、ルネ・クレマンとジャプリゾのコンビで、よくぞあそこまでロマンチック、かつ、映像美溢れるスケールに作り変えたものだと改めて感心する。そうあの映画がとことん作り返られたものであることが、この原作を読むと、ショッキングなほどに感じられる。 ジプシーに追われるのではなく、警察に追われる主人公というだけで既に陳腐かもしれない。男が、犯罪者一味と合流するシーンから小説は始まる。このあたりからは原作と映画とは共通項を持つ。だが、小説はこの犯罪者一味の中でのみ完結する。映画が仁義と破滅を扱う比較的クールな作品であるのに対し、小説は徹底的なハードボイルド文体による冷酷極まりないノワールに尽きる。 主人公の生きざま自体、物語の閉じ方、どちらも映画と小説は違った方向を向いてゆく。小説では主人公はさまよえる魂であり、犯罪者一家は不吉な星を抱え込んだ呪われた集団のようだ。運命の歯車に巻き取られてゆくリズムを映画は愚かさと悔恨で、小説は善意をも飲み込む運命の凶星というイメージで描いてゆく。前者はクールに、後者はドライに、より心理ミステリ風に。 非常に小スケールながら、犯罪者たちの暗い、真夜中の世界を、ハードボイルドなタッチで描いた極めて最小限の表現による小説。1950年代の暗黒の時代を行間に窺わせ、時間を刻んでゆく張り詰めた一瞬一瞬を味わわせてくれる独特な味わいの一冊。 (2003.08.24)
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/885.html
129 ポン菓子製造機 ◆lsywFbmPjI sage New! 2009/10/15(木) 01 54 50 ID C3xiSig+ 肌を切るような秋風が北の街を吹き抜ける夜の下で北見遼一は、この町が見渡せる高台の記念公園にいた。 地元のカップルに混じって遼一は煙草をふかしながら、柵によりかかったまま天を仰ぐ。 「美幸、来たぞ」 うわごとのように、遼一は虚空に向けて次々と独り言を紡ぐ。 「すまん。しばらく忙しくてこれなかった」 咥えたままの煙草は、秋風が舞うたびに灰の欠片が次々に濃紺の空へと舞ってゆく。 「毎日位牌に手を合わせるだけ満足しないだろうからな。お前は」 すっかり短くなった煙草をはさみ、ふぅ。と煙を吐き出す。 まるで真冬に吐く息のような白く色づいた煙は、空へと昇っていった。 「……今日は色々話したいことがあるんだ」 クリーム色のジャンパーのポケットから携帯灰皿を取り出し、吸殻を入れると、遼一はそれを再びポケットにおさめる。 そして遼一はポケットをまさぐり、まだ新しいセブンスターを一本取り出し、咥える。もう片方のポケットから慣れた手つきで蛍光グリーンの使い捨てのライターを取り出し、咥えていた煙草に火をつけた。 秋風に乗った煙は、北の街を駆け廻りながら天へ天へと高みを目指した。 まるでその先の何かへと、煙の主の言葉を伝えるかのように。 130 ポン菓子製造機 ◆lsywFbmPjI sage New! 2009/10/15(木) 01 55 14 ID C3xiSig+ 「……何見てるんだ?」 「別に?」 市電通り沿いのファミレス。窓側のボックス席に俺とそらは座っていた。 俺はそらの視線を避けるようにして箸で裂かれたハンバーグに視線を落とす。 そらはにやにやと割りながら、シーフードドリアを口に運んでいた。 「だから何がおかしいんだよ」 「なんにもおかしくないってば」 どうも調子が狂う。 「ただ、外食なんて久しぶりだなー。って思っただけだよ」 「……まぁな」 確かに、そらと外食なんてかなり久しぶりだ。 父さんが滅多に俺たちを外食に連れて行くことが滅多にない上に、そらが元々外食が好きではないから、我が家は家で食事を取ることが多くなってしまう。外食なんて半年に一回あるか無いかだ。 今日だってただでさえ少ない俺の夕食当番の日にたまたま父さんの用事が重なって、父さんの分の食事がいらないと言う奇跡的な偶然を利用して、俺が楽をするためにファミレスにきたのだ。 「でも、こうしてるとさ」そらはカフェラテをすすりながら、言った。「私たちって、恋人同士に見えたりしないかな」 「どう見ても兄妹にしか見えない」 「そーかなー?」 にやにやと目を細めるそら。 俺は、今度はクリームソーダに目を落とした。 ここ最近、どうにもそらを直視することが出来なくなった。 直接の原因は半年ほど前。ある日からさりげなくだが、そらの俺への対応が少しづつおかしくなってきていた。 俺への態度が積極的になり、家では露出の多い服装ばかりするようになる。以前は半々だった食事当番ももっぱらそらが作るようになり、夕食を「手料理」などと口走るようになる。 俺へ熱っぽい視線を送る頻度もかなり多くなってきていた。 そらのブラコンは昔から俺の周囲の人間に言われてきたことだった。今までの俺なら聞き流すかしてたのだろうが、今ならはっきりとわかる。 おそらく、そらのブラコンは本当なのだろう。それも重度の。 そして、そらの奇行の弊害は俺の内面にも変化をもたらしていた。 俺の中のそらを思う気持ちの、ある意味では悪化だ。 そらをどうしても妹以上の存在として見ようとする。兄としては絶対に許されない感情。 だがそれがそらの行動の一つ一つで悪化していくのが自分でも手に取るようにわかっていた。 もちろんそらの求めるようにすれば、俺とそらの人生は壊れてしまうだろう。 だが、そらを止めるにはどうすればいいのか。そらを不必要に苦しめるような真似は、俺には出来ない。 結局、俺は妹の気持ちに気付きながら、それを止めることも受け止めることもできない臆病者なのだ。 畜生。おれはそう毒づきながらクリームソーダを煽るしかなかった。 131 ポン菓子製造機 ◆lsywFbmPjI sage New! 2009/10/15(木) 01 55 35 ID C3xiSig+ 兄貴は沈んだ顔のままクリームソーダをすすっている。 私はカフェラテに口をつけながら、その顔を眺めていた。 兄貴、私のことに気づいてるのはわかってるんだ。 ならもっと私を意識してほしいな。 兄貴だって私のこと好きなのわかってるんだよ。 私の心配なんていいから、私を奪ってよ。私を兄貴のものにしてよ。 私は何があっても全力で兄貴を幸せにしてあげるから。兄貴を笑顔にしてあげるから。 私のわがままばっかりだけど、もうこんな切ない気持ちは嫌だよ。兄貴、気づいてるなら全部、そらの全部をあげるから、全部持って行ってよ。 「兄貴……」兄貴に聞こえないほどの小さな声で、私はぽつりと呟く。 そうこぼすだけで、ひたすらに切ない気持があふれてきて、胸を締め付けられる感覚がした。 不意に、兄貴が顔を上げる。伏せられがちな兄貴の目に向かって、わたしは笑ってみせる。 兄貴も私に、困った顔のまま口元を緩めてみせる。 気づけば私たちは二人とも困った顔をしたまま、料理を食べ終わっていたのだった。 132 ポン菓子製造機 ◆lsywFbmPjI sage New! 2009/10/15(木) 01 56 05 ID C3xiSig+ 気まずい外食から一夜明けた日の午後。私は図書室にいた。 お目当てだった新刊の文庫本を片手に、私はお気に入りの席へと向かう。窓際のテーブルの一番右側の席。冬でもこの時間だと陽のあたる良い席だ。 その道では中堅どこのイラストレーターによって描かれた美麗なイラストの中綴じを眺めてから、私はまず一ページ目をめくってみる。 物語はそこからいきなり急展開だった。 この手の小説はこうやって最初っから盛り上がる話が多く、低調な章がなかなか無いために読むのが多分に漏れず早くなる。そういう点では私はこの手の本は好きだった。 だが、その分物語としての室は若干微妙だが。 それでも活字だけに思いを避けるこの瞬間が、私は何故か落ち着いた。 活字に思いをはせてる間は、モノガタリ以外のことは考えなくていいから。 そのまま活字を追って何ページもめくっていくと、隣から椅子が引きずられる低い音が響いてくる。 そのまま隣を向くと、私は少しばかり驚いた。 真っ白な肌。丸っこい眼鏡。細い指。自分とおなじ色の胸のリボン。 この学校に、しかも同学年にこんな完全な文学少女がいたなんて。失われた古代文化の遺跡を発見した人の感覚とはこう言うものなのだろう。 私は物珍しさゆえに文学少女をしばらく凝視していたようで、視線に気づいたらしい文学少女はこちらを向いて、にこりと口元を緩ませる。 私はすぐに視線を本に戻した。 いくらなんでもじろじろ眺めるのも失礼だろう。 何分たっただろうか。文学少女は不意に本を閉じると立ち上がり、そのまま席を立とうとする。 「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」 そして次の瞬間、ひときわ大きな音を立てて、椅子とともに文学少女は素っ転んだ。 低く鈍い突然の轟音は図書室の中にわんわんと響きわたる。何が起こったのかと図書室にいた生徒たちは一斉にこちらを向いた。 私もぽかんと口を半開きにしたまま、床に横たわる文学少女を眺めていた。 どうやら腕を打ったらしく、両腕をかばいながら文学少女は痛みに悶えていた。 私は立ち上がると、うめき声を上げる彼女の横を彼女の手の中からすり抜けて、離れた床に落ちていた文庫本を拾ってやる。 自分でもどうしてそうしたのかがわからなかったほどに、全くの気まぐれだった。 ようやっと立ち上がった文学少女の前に、私は経つ。 「はい、本」私は文庫本を少女に差し出した。 「…………ありがとうございます」大きくずれた眼鏡を直しながら、恥ずかしそうな表情で文学少女はぺこりと頭を下げる。「えっと……」 文学少女はそのまま私の顔を覗き込んで、そして、三〇秒ほどしてようやく口を開いた。 「名前……教えてもらえますか?」 ああ。と私は頷く。 「北見そら。北見市の北見に、そらは平仮名」 「ありがとうございます、そらさん」文学少女は口元を緩ませた。 133 ポン菓子製造機 ◆lsywFbmPjI sage New! 2009/10/15(木) 01 56 57 ID C3xiSig+ 「私は里野藍と申します。里芋の里に、野原の野、それと藍染の藍です」 文学少女こと里野藍は再び頭を下げる。 こう何度も丁寧に感謝されるのも何かむずがゆいが、何故か、この少女のそれは何となく許せるような気がする。 彼女から漂ってくる文学少女とかドジっ子とか、そういういわゆる「萌え要素」のせいなのかもしれない。 「…………それにしても、結構渋い本読んでるのね」 藍の読んでいた文庫本は、あまり女子高生が読むような内容ではない男性作家の小説だった。 「この小説、知ってるんですか?」 「前に家族が読んでて、私もついでに」 そう、兄貴の本棚に鎮座していたものを、兄貴との話題欲しさに引っ張り出して、一週間で読んでしまった本だ。 それじゃなければ、女子高生が好き好んで高度経済成長期の自衛隊が舞台の小説など読むわけがない。 その時、私たちの頭上から古くさい電子音のチャイムが鳴り響く。休み時間終了のカウントダウン。 私と藍は揃って図書室を出ると、本の話題を続けたまま教室の方へと歩いてゆく。 やがて、一年四組と書かれたプレートの下がる教室の前で藍は立ち止まった。 「じゃ、私ここですから」 藍はそう言ってドアの向こうに消えていった。 (…………あれ?) 一年四組。というフレーズが不意に私の脳裏を駆け巡る。 一年四組。兄貴のことが好きな奴のいるクラス。 まさか彼女が。そこまで考えて、私は首を振る。 「…………考え過ぎね」私は床を軽く蹴って、自分の教室へと向かった。。 「っと、あったあった」 埃っぽい進路指導室の棚の中から、俺はやっとの思いで探し出した過去問を取り出した。 過去三年の過去問が詰まった冊子はこれまた埃っぽく、上の縁をすっと指でなぞると、指がうっすらと白灰色に染まる。 「……確実に肺に悪いよな。この部屋」 俺は手に入れたばかりの過去問をぱらぱらとめくる。去年の入試のページに突き当たると、俺は試しにと問題を眺め始める。 手始めに英語。次は国語。歴史。数学……。ページをめくる速度は次第に加速してゆく。 そして一通りの入試問題を眺め終わるまでには、五分とかからなかった。 「いよいよヤバいんじゃないか……俺」 「現状でたぶん大丈夫だ」と言いきっていた夏休みの模試の判定もかなり疑わしくなってきた。 俺は過去問を小脇に抱えると、回れ右をしてスチール棚の列の中を歩いてゆく。 その時、俺の目に、机の上に山盛りにされたパンフレットの束が飛びこむ。 パンフレットは日の丸をつけた戦闘機とイージス艦、それに戦車をバックに、三人の青年が微妙に厳しい顔をしている写真が前面に押し出ている。 「……こんなにあるんだから、誰も困らないよな」 俺は一番上のパンフレットを取ると、それも一緒に小脇に挟めて自分の教室へと戻ってゆく。もうすぐ予鈴もなるはずだろう。 他と違って薄いビニールのような材質のせいか、ずいぶん大きな音の鳴る南階段を一段飛ばしで昇ってゆくと、四階途中の踊り場でちょうど予鈴が鳴り響いた。 134 ポン菓子製造機 ◆lsywFbmPjI sage New! 2009/10/15(木) 01 57 41 ID C3xiSig+ 「気をつけ、礼」 その言葉とともに、まるで風船がはじけるかのように授業を終えた生徒たちのざわめきが教室内を覆った。 千尋はそそくさと授業道具の入ったスポーツバッグと、学校指定の体操服のバッグを持って教室の外へ出てゆく。 放課後すぐに、しかもこの寒空の中野外での練習とは、陸上部にはまったく恐れ入る。 景はいつもの如くすっとぼけた様子で掃除用具入れから座敷箒を取り出し、教室の後ろを掃きはじめる。そういや、今日は景の班が掃除当番だったのだ。 「景、待とうか?」私は声をかける。 「いやー、いいよー」景は座敷箒を左右に往復させながら、首を振った。「どうせちょっと遅くなるしー」 「わかった」私は鞄を持つと、景にじゃぁね。と声をかけて教室の外へ出る。 帰宅を急ぐ生徒の波と同化しながら北階段に辿り着くと、不意にとん。と背中を叩かれる。 振り返ると、昼間の文学少女・藍だった。 「お久しぶりです、そらさん」 「うん、昼休みぶり」 私たちはそのまま人の波の中を漂いながら昇降口へと向かう。 昇降口を過ぎると、すっかり日も傾いた空が私たちの目に入った。 もう四時で空がこんなに暗くなる季節になったんだ。と改めて感じさせた。 「さむっ」藍はブレザーの襟をきゅっと掴む。 校門を抜け、電車通りの横断歩道に突き当たる。 不運なことに、信号は赤になった直後だった。 「藍も電車?」 「うん。家がT区だから」H橋の停留所でから通ってるの。と藍は返す。 信号が青に変わると、私たちは多くの生徒でごった返す停留所の島に辿り着く。 「あ」私は嬉しくなって不意に声を上げた。「兄貴」 兄貴は私の声に気づくと、子がた建がしっぽを振るみたいな仕草でぱたぱたと手を振る。 私は藍をつれて兄貴の傍に向かう。 「今帰り?」 「ん、まあな」 「健史さんは?」 「個人面談だってよ。あいつ、結構今の大学ヤバいらしくて」 そうなんだ。と私は頷く。そういや千尋がそんな話をしていた気もする。 「あ、そうだ。この子」私は藍の肩をよせた。「里野藍、今日知りあったの」 兄貴は藍を見て、すぐにはっとしたような顔をする。 「あ、この前の……」 兄貴がそう口を開いたその時、これからいっぺんに飽和するだろう、ガラガラの連節車が停留所に舞い込んだ。 電車は車両いっぱいの乗客を乗せてごとごとと進む。 兄貴と私、そして藍は専用席の前の吊革に三人並んでたっていた。 「そうなの。兄貴の鞄のマスコットねぇ……」 藍と兄貴の話を聞いて、私はうんうんと頷く。 隣で申し訳なく「ごめんなさい……」と呟く藍の肩にぽんぽんと手をやって、別に何ともないって。と声をかけた。 兄貴だけが気だるそうにじっと車窓を眺めていた。 多分学校で何かあったのだろう。と兄貴には何も触れなかった。 (でも……ね) 私は兄貴と、そして藍とに視線を向ける。 (まさかとは思うけど、藍が兄貴のことが好きな子じゃないよね) もしそうなら、これは由々しき事態だ。 兄貴に藍と私のどちらかを選べと言うのなら、きっと兄貴は藍を選ぶに違いない。 私は兄貴の妹。 もっとも近しい女であると同時に、絶対に結ばれてはいけない女。 今まで、兄貴のそばにだれもいなかったから私は兄貴のそばで、兄貴の一番でいられた。 そこに誰かが入ってくれば、わたしはたちまち兄貴を失ってしまうだろう。 だから、兄貴に近づくものは処分しなければ。 だが、私にはそんな勇気はない。 落ち着かない気分を乗せて、連接車はモーター音をうならせながら秋の風を切って走った。
https://w.atwiki.jp/senka/pages/32.html
ある少女の限界 作者:1スレ568氏 科学が最も発達するのは、戦時下である。 剣や槍を交え、己の力量のみで戦っていた時代は過ぎ、 今や火器で瞬く間に決着がつくようになった。 どれほど身体を鍛えても、そこには人の力など及ばない。 そしてそれは、性の歴史においても同じ事だ。 戦争の中、うら若い捕虜によって様々な実験が為されてきた。 公的な記録にこそ残らないが、戦争の起きる片隅では、 何処かで人体の非道な研究がなされ、改良されている。 技術の発達した今、その恥辱に人の身で抗う事は、難しい。 「まさか、民間人じゃないでしょうね?」 新しい被験者――つまりは捕虜の写真を手に、ケラーナは部下に尋ねた。 「はっ、白兵戦に非常に長けた女性兵だと聞いております。 筋密度、柔軟性ともに規定値をクリア、実験に問題はありません。 人種は日本人とのハーフと思われます。恐らくは現地のゲリラに 強姦被害を受けた旅行客の子ではないかと」 傍らの兵士が強張った表情で答える。 彼はケラーナという女をよく知っているのだろう。 女ゆえに女の弱点を熟知した科学者。 彼女の編み出す残酷なシステムは、例え異性でも寒気がした。 「ふむ…ただの学生にしか見えないけどねぇ」 ケラーナは口元を歪めながら書類を手放す。 それは、羽虫の脆さを確かめる子供の表情だった。 実験室に脚を踏み入れ、ケラーナは口笛を吹いた。 部屋の奥に裸身の少女が吊られている。 年のころは16,7だろうか。 上背はないが、すらりとしたモデルのようなスタイルだ。 腕は万歳をする格好で滑らかなコードに絡めとられ、 左足は胸の辺りまで引き上げられて膝から吊られていた。 薄桃色の肌を全身で晒している割に、腿までのソックスと 皮製のブーツだけが惨めたらしく残されている。 「さすがは日本人とのハーフね…綺麗で可愛いカラダ」 ケラーナが思わず呟く。 その言葉に、俯きがちだった少女が顔を上げた。 黒曜石を思わせる瞳は真っ赤になって涙に濡れ、 自殺防止に噛ませたビットギャグからはしとどな涎が伝い、 肩までの黒髪は汗で頬に貼り付いている。 まるで持久走のさなかであるかのように、少女の美貌は乱れていた。 いや、彼女の疲労は実際にはそれ以上だろう。 ケラーナはちら、と視線を落とした。 少女の足元には病院で使われる腸内洗浄器のような機械が置かれており、 そこから先細りの巨大なパイプが伸びている。 その先端は深々と少女の直腸内に潜り込んでいた。 少女が受けているのは、断続的な浣腸責めである。 スイッチが入れば、装置からパイプを通して1ℓの暖かい薬液が 腸内に流れ込み、入りきると先端部が膨張して完全に栓をする。 そうなると、誰かが強制排出ボタンを押すまで、決して自力で 排泄する事は叶わない。 さらに、注入される青い薬液はグリセリンよりも浸透圧が高く、 蠕動運動が促進されるため排泄の我慢は困難を極める。 少女が排泄した液は装置の中で濾過され、再び注入される。 これが延々と続けられるのである。 排泄行為は意外に体力を消耗し、また衆目のなか排泄を晒す羞恥で 心身共にひどく疲弊する。 少女はこれをもう5時間近くも受け続けていた。 並の少女であれば、気を失っていてもおかしくない。 「どう、延々と続く浣腸責めは?つらいでしょう。 どんなに反抗的な女でも最後には泣きが入るのよ」 ケラーナが語りながら、横目に合図を送る。 足元で電子音がし、少女は身を強張らせた。 腸壁にパイプの振動が伝わり、菊門を閉じることも出来ぬまま 結腸へ向けて生暖かい薬液がなだれ込んでくるのを感じる。 「ふ…ふおうぅ…!」 少女はギャグを噛まされた口から悲鳴を溢した。 腸に染みる感覚と共に、ごぷっ、ごぷっと喉を鳴らすような水流で ほっそりとした腰が僅かずつ膨らんでいく。 まるで、熱い迸りを腸奥に叩き込まれて孕むかのような汚辱感。 かかかかかん、と硬い何かが床を擦る音がうるさい。 震える自分の軸足が床を打っている音だ、と少女は気が付いた。 その右足の、ブーツに包まれたソックスが汗でぐっしょり濡れている。 腿までをちくちくする蒸れが覆っている。 こんな極限状態において、履いたニーソックスが恨めしかった。 肋骨までがぶっくりと膨らむ感覚がし、ようやく機械音が止まる。 なんとかひり出そうとする瞬間、直腸のパイプがぐぐっと太さを増した。 密閉されたのだ、これでもう、許可がない限り排泄は出来ない。 「………っ!……っっ!!」 少女は目をきつく閉じ、腰が震えるほどの極感を凌ぐ。 脳裏をよぎるのは、直腸奥がぱくぱくと口を開いているイメージ。 ぎゅるるるるる…と下腹が鳴る第一波を乗り切れば、まだ耐えられる。 しかし回数を重ねられるたび、それは苦しくなっていた。 「…ぐ、ぶ、ぶふっ!」 少女は思わず咳き込む。 口に枷を嵌められているために鼻でしか呼吸が出来ず、 その鼻がつまるとこのように鼻汁を垂らして無様にむせるしかない。 ゲリラのお姫様としてもて囃され育てられてきた少女には、 それも耐え難い恥辱だった。 腹の痛みと、右脚の震えがひどい。 高く吊られた左脚を少しでも下げようと足掻くが、 無機質なコードは延びるだけ。 体力には何よりの自信があったが、さすがにこう長時間排泄を続けては 肺が軋むようだ。 (つらい、つらい、つらい、つらいい……!!) 腹部の差し込むような痛みに、少女は眉根を寄せる。 「ずいぶんと苦しそうねぇ」 ケラーナが少女の前に回り、少女の表情が変わっていくのを眺める。 「火薬の在り処さえ吐けば、楽になるのよ?」 ケラーナは少女の口に嵌めたギャグを外しながら囁いた。 一応は尋問という名目である以上、少女には自白させることがある。 ゲリラの保有している武器や火薬、地下資源の在り処だ。 少女の唇から粘度の高い水がびちゃっと音を立てて落ちる。 「けはっ…。い…言わない…絶対に…!」 かすれた声で、しかしはっきりと少女は言った。 ケラーナが感心したように目を細める。 少女にとって、ゲリラとは育ての親であり、兄弟のような仲間だ。 資源の在り処を漏らせば、彼らはたちまち困窮するだろう。 少女は命を落とそうとも自白はしないつもりだった。 「律儀ねぇ、無理しても結局は同じなんだけど。 それなら言う気になるまで、何時間でも待っててあげるわ」 ケラーナは笑いながら、上気した少女のお椀のような乳房に手を重ねた。 (そんな…。このまま…またなんて、待てない…!) 少女は奥歯を噛みしめる。 すでに体力は尽きかけ、幾度もの排泄我慢で腹筋も痛んでいた。 その状態でさらに排泄を許されないのは、気がおかしくなりそうだ。 何十分が過ぎただろうか。 「あ、ああっ…!は、あ…っ!!」 実験室には艶めかしいうめきが漏れていた。 両腕を天井から吊られ、浣腸を施された少女の声だ。 彼女はそのむき出しの腋を女科学者に丹念に舐めしゃぶられ、 指で桜色の乳首や首筋を撫でられて身体を揺すっていた。 性感帯を刺激されると、少女の顔には苦痛と恥じらいが入り混じる。 「しょっぱいけど、凄くいやらしい匂いがするわ。 こんなに汗だくになって、感じてるの?」 ケラーナが少女の脇腹を掬うと、まるで結露のように水滴が滴る。 少女は歯を喰いしばっていやいやと首を振った。 彼女の顔面は蒼白となっており、限界が見て取れる。 「ふふ、どんな気分?うんちしたくてもできない。 自分の体が自分の物で無くなったみたいでしょ。 排泄を管理されるなんて、人間じゃないものね」 少女の目が物言いたげにケラーナを睨む。 もはや言葉を発することすら苦しいのだろう。 ケラーナはそんな少女を更に追い詰める。 彼女は洗腸機を操作し、その中に内ポケットから錠剤を落とした。 それは一瞬で溶け、ポンプを通して少女の腸内へ流れ込んでいく。 「な…何を…入れたの…?」 腸の中にどろっとした感触を覚え、少女は恐る恐る問うた。 「子供の頃、スライムって作らなかった?あれを応用したものよ。 ただ薬液が柔らかく凝固するだけ。使うのはあなたが初めてだから、 どうなるかは知らないけどね」 ケラーナは恐怖に歪む少女の顔を、嬉しそうに見つめる。 直後、少女は腸内で、何かが蠢くのを感じて悲鳴をあげた。 はらわたの鳴動が重さを増し、ヘビでも身篭っているようだ。 「きひ、っひいぃ…!」 少女の総身に鳥肌が立つ。すでに我慢の限界なのだ。 だがケラーナはそれを知りながらなお、少女の淡い茂みへと指を伸ばす。 「う、うああっ…」 しゃりしゃりと繊毛を撫でられ、潤みに指を沈み込まされた。 ケラーナの細い指が与える快楽に、少女は思わず身をよじる。 「あまり濡れてないのね。以前に浣腸責めを受けた被験者は、 ほとんどがぐしょぐしょになっていたんだけど…。 これは自衛本能よりも、性経験の差によるのかしらね」 ケラーナは少女の女芯をいじりまわしながら、淡々と呟く。 だがその“調査”が、少女には堪らなかった。 自分でもあまり触れる事のない部分を巧みに捏ね回す。 秘唇からの快楽と焼けるような肛門の疼きで、叫びだしそうだ。 一度意識すると、もう直腸の沸騰は押さえる事ができない。 「うぁ!」 小さな声を合図に、少女は身体をぶるぶると震わせた。 ケラーナがそれに気付いて茂みから指を離す。 「お…お願いします…!トイ…う、うんち…させて下さいっ…!!」 ぽろぽろと涙を流しながら、少女は乞うた。 今日だけで何度も言わされた言葉が、同性相手だと殊更に屈辱的だ。 そしてケラーナは、少女にとどめの恥辱を与えた。 「まぁ、あなたみたいに綺麗な子がそんな言葉を…。 いいわ。出す瞬間の表情を見ててあげる」 うつむかない様に少女の顔を手で包み、目を合わせたのだ。 崩壊まで秒読みという少女の顔に。 「い…いや…いやああっ!」 その時の顔を見られるというこの上ない恥辱に、少女はもがく。 しかし、もはやどうすることもできない。 研究員の手で、洗腸機の機能が切り替わる。 菊輪を押し広げていたパルプが縮み、口を開く。 水圧で直腸の中が吸い取られていく。 「な…何これ…!?あ、…あああああ―――!!」 少女は涙を流した。 薬液が半固体になっているせいだろうか。 少女はその時、腸そのものが引きずり出される感覚を覚えた。 度重なる浣腸でどろどろになった腸がとろけて排出され、 ぼこん、ぼこんっと卵のような質量が腸を流れていくような。 研究員達の野次が聞こえる。 ぶりゅりゅりゅと水分が直腸から機械へ流れ込む音も。 びとびとっと半固体の内容物が容器の底へ落ちる音も。 排泄物こそ見られないものの、その音ははっきりと自分が衆目の中 排泄しているのだと知らしめられる。 何度も受けた羞恥が、頭の中を真っ赤にしていく。 内腿にびくんびくんと筋を立て、少女の左脚がコードを軋ませた。 激しく痙攣していた右足も内に折れて止まった。 「あら。これはアナルを拡張してないときついのかしら」 ケラーナは少女を眺めて呟く。 顔を掴まれたまま、少女は白目を向いて泡を噴いていた。 少女への尋問は、まだ始まったばかりだ。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8551.html
681通常の名無しさんの3倍2018/04/14(土) 19 53 42.93ID DAHbb1Mo0 グラハムさん何やってんの 682通常の名無しさんの3倍2018/04/14(土) 20 49 35.50ID AM1j68TB0 不可能を可能にする男「(にっこり)」 不死身のコーラサワー「(おいでおいで)」 グラハム「そちら側への手招きは辞めていただこう!」 687通常の名無しさんの3倍2018/04/15(日) 14 18 19.22ID 3j+UxZvh0 688 アムロ「これは……事件の匂いがしますね。ここはこの安室=透=レイの」 シン「ちょっと待て!なんか混ざってるから!」 コウ「せやで。ここはわい、西の高校生探偵」 シン「どちらにしろ同じの混ざってるだから!」 どうせあんたもコ◯ンやるつもりだろ!」 カティ「………やはりばれたか。だがこれだけは言える 主題歌の曲は、福山雅治の零だ!」 ヒイロ「黙れゼロ!というより福山雅治の零を流すな! ゼロつながりだからいいだ、と……?そもそもゼロにそんな機能はなかったはず… 俺が無関心だから気付かなかっただけだと…… 任務失敗…これより零をダウンロードする わかってる。B zのゼロと間違ってするわけがない」 688通常の名無しさんの3倍2018/04/15(日) 16 18 08.62ID ZWrwTpr+0 687 ガロード「それよりアムロ兄ちゃん、特製ケーキ作ってくれよ。生地とクリームにヨーグルト使ってるアレ」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アムロ・レイ カティ・マネキン グラハム・エーカー
https://w.atwiki.jp/bbn2010/pages/164.html
事務専門の匂い(付加) (付加)した実務技能の判定に1d6をプラスします。 1シナリオでSL回使用可能。 (付加)できるのは≪現場検証≫≪知識判定≫≪運転技術≫≪医学技術≫≪探索技術≫ 使用コストは『体力値』1P。 戻る
https://w.atwiki.jp/shin0000/pages/240.html
事務専門の匂い(付加) (付加)した実務技能の判定に1d6をプラスします。 1シナリオでSL回使用可能。 (付加)できるのは≪現場検証≫≪知識判定≫≪運転技術≫≪医学技術≫≪探索技術≫ 使用コストは『体力値』1P。 戻る
https://w.atwiki.jp/monosan/pages/19.html
マスタードの匂いとは大阪北に在住している「まれっか」という人物の体臭である。 こいつの傍に行くと必ずマスタードの匂いがする。 加齢臭の一種なのかは調査中。
https://w.atwiki.jp/srpgbr/pages/172.html
声が聞こえた。 誰かが叫んでいる。そして響く剣の音。 どうやら近くで戦闘が行われているらしい。 アルマは、漁夫の利を得ようとその音の方向へと走っていく。 「あれは……」 アルマは少女が走ってくるのを見つけた。 見通しがいい場所だったが、少女は後方ばかりを気にしていてアルマに気がついた様子はない。 これは、チャンスだ。 アルマは、ガストラフェテスを構えて―― + + + (私は、何もできないんですの……) ベルフラウは走っていた。 安全なところへ。ナバールの邪魔にならないように。 ベルフラウは無力だった。 分かっていてもナバールを置いて、逃げるしかなかったことが悔しかった。 戦えると思った。 だって、自分はあの島でたくさんの戦いを乗り越えてきた。 それは自惚れに過ぎないと実感したのだけど。 確かに同年代の少年少女達に比べれば、ベルフラウは経験も度胸もあるだろう。 だが、それはあくまで子供のレベルに過ぎない。 歴戦の戦士と比べれば、どうしても劣ってしまう。 ベルフラウは人を殺したことがない。覚悟がない。 そこでも差が出てしまう。 死体を見た。 ベルフラウは、死体を見るのは初めてではない。 でも、怖かった。まだ暖かい、先ほどまで生きていたであろう人。 (ナバールさん……) 二人の敵は、明らかにベルフラウより強そうだった。 いくらナバールが強くても、数の不利は無視できない。 せめて、武器があれば。 剣などは扱えないかもしれない。 でも、サモナイト石があれば。銃があれば。弓があれば。 そうすれば、援護が出来るのに。 武器さえあれば、私だって……。 思考に没頭していると、ふと目の端に人影が映った。 ベルフラウは、慌てて意識を集中させる。 (弓……?) 矢が放たれるより、ベルフラウが気がつくほうが一瞬早かった。 ギリギリでベルフラウは回避する。 「外しちゃったわ」 残念そうに話す人物は、少し年上ぐらいの少女。 温和そうな声のわりに、話している内容はとても物騒だ。 手にはガストラフェテス――弓だ。 ベルフラウの求めていたものが、そこにはあった。 「あなた……」 言葉にしなくてもベルフラウには分かった。 少女から発せられているのは殺気のみ。 先ほどの戸惑いのない攻撃――確実に少女は殺し合いに乗っている。 事実、ベルフラウの思考を肯定する言葉が少女から放たれる。 「ラムザ兄さんのために、……死んで!」 アルマは弓を仕舞い、地を蹴った。 (私は……) 襲い掛かってくる少女。 しかし、ベルフラウには抗う術がない。 逃げれば、助かる可能性があったのかもしれない。 だが、背後にはナバール達が戦っている。 もし、少女がナバール達の所へ行ってしまったら、更に戦闘は不利になってしまう。 ベルフラウの、その僅かな戸惑いは――大きな隙を生んだ。 大きな影がベルフラウの目前に迫る。 咄嗟に頭を庇う。 ガッ! と斧が振り落とされた。 (……え?) しかし、痛みはない。 正確に言えば、頭を地面に打ち付けてたのが痛むのだけど、血がでるような怪我はない。 というより、斧はベルフラウの数センチ横に刺さっている。 外した?そんな訳は……? 金髪の少女は、静かにベルフラウを見下ろしていた。 「ラムザさん、という方はあなたが殺し合いに乗るのを望むような方なんですの!?」 馬乗りになられて、ベルフラウは身動きが取れない。 ベルフラウの生死は、アルマの手の中だ。 しかし、ベルフラウは無様な姿は晒したくはなかった。 だから、気持ちだけでもと震えそうな体を抑えて気丈に少女を睨む。 少女は、誰か大切な人のために戦っているようだった。 『ラムザ』 その名前を発したときだけ、殺気が薄れたような気がしたのだ。 目の前の、今まさにベルフラウを殺そうとしている少女だって鬼ではない――人間なのだ。 兄、肉親への情で動いているのなら、ただの殺人鬼とは違う。 ベルフラウは叫ぶ。少しでも、少女の心に声が届くように。 「妹に手を汚して欲しいなんて思う兄はいませんわ!だから――」 「でも、生きて帰れるのは一人だけなのよ。だったら、私はラムザ兄さんに生きて帰って欲しい」 少女の瞳は揺るがない。 違う!違う!違う! 「殺し合いなんかしなくたって、みんなで脱出する方法は必ずありますわ、絶対に!」 「――そう」 ふと、ベルフラウを抑えていた少女の右手が離される。 多少、もがくことができるようになっただけで逃げることはできないのだけど。 少女は、拘束を緩めないまでも何か考えているようだった。 ベルフラウは無力だ。 だけど、それは戦うことでの話に過ぎない。 ベルフラウは聡明だし、人を思いやる心も持っている。 首輪解除、仲間集め、説得、まだまだやることはたくさん―― 「え?」 再び戻って来た右手には、折れ曲がったレイピア。 それが今まさに、振り下ろされようとしている。 「あなた!こんな馬鹿な真似はもうよしなさ」 命乞いではなかった。 少女の愚行を止めようとしての言葉。 戦うことの出来ないベルフラウの必死の抵抗。 しかし、少女の言葉でベルフラウは一瞬思考が真っ白になった。 「私、もう二人も殺しているの。だから――」 (先生、私は――) アルマはレイピアを、ベルフラウの心臓目掛けて突き刺した。 + + + アルマは立っていた。 ここは、とても海が見える。 アルマの足元には、外傷がほとんどない綺麗な少女の死体が横たわっていた。 もちろん心臓付近は血だらけであるのだが。 少女はたいした抵抗をしてこなかった。 支給品を調べてみたら、まったく武器をもっていなかったから仕方ないのかもしれないけど。 矢を無駄にしたかしら、とアルマは思った。 そういえば、ここに来てから殺しているのは女ばかりだ。 アルマが、ベルフラウの殺害を躊躇したのは考え事をしていたからだ。 アメルの支給品の中身を思い出したのだ。 罠につかえるかもしれない。 首を刈り取ろうとした手斧をしまい、レイピアを使ったのはそのためだ。 首がない死体より、綺麗な死体のほうが良いに決まっている。 首輪目当ての参加者も寄ってくるかもしれない。 アメルの支給品だったアイテムは――感知式爆弾だった。 聞いたことのないアイテムだが、説明書のおかげで大筋は理解した。 感知式爆弾など、使い方が限られ役に立たないと思っていたのだが思わぬ形で利用できた。 仕掛けはすんだ。 ベルフラウの死体、または首輪を目的に近づいてきた参加者がいれば――どかん!だ。 この辺りにはラムザ兄さんはいない。 だから、安心して仕掛けられる。 戦いの音は聞こえなくなっていた。 アルマは、既にそれから興味を失くし別の方向に向かうことにした。 走る。早く無事を確認したい。 彼女の瞳に移っているのは、ただ一人――兄の姿だけだった。 【E-5/平原/一日目・午後】 【アルマ@FFT】 [状態]:健康 [装備]:手斧@紋章の謎 死霊の指輪@TO 希望のローブ@サモンナイト2 [道具]:支給品一式、食料一式×4、水×3人分、折れ曲がったレイピア@紋章の謎、ガストラフェテス@FFT、 ガストラフェテスの矢(残り2本)、アメルの首輪 筆記用具、竜玉石@タクティクスオウガ 、ヒーリングプラス @タクティクスオウガ キャンディ詰め合わせ(袋つき)@サモンナイトシリーズ (イチゴキャンディ×2、メロンキャンディ×2、パインキャンディ×1 モカキャンディ×1、ミルクキャンディ×1) [思考]1:ラムザ兄さんが生きていることを確認したい 2:ラムザ兄さんを優勝させるため、ゲームに乗る 【C-5/平原/1日目・日中】 【ベルフラウ@サモンナイト3 死亡】 【残り42人】 C-5にベルフラウの死体が放置されています。 近づくと感知式爆弾が爆発します(威力、感知距離等は次の書き手にお任せします) 感知式爆弾@現実 名前の通り、人が近づくと爆発する爆弾。 地雷と違い、近づいただけで爆発するので厄介。 064 毒はただただ回っていく 投下順 066 誤解パラダイス 059 紅の戦い 時系列順 069 無様な剣芸 054 希望を着た悪魔 アルマ 072 愚者の集い 059 紅の戦い ベルフラウ