約 245,255 件
https://w.atwiki.jp/kutinasi6666/pages/50.html
名前:上條 十熊(かみしの とぐま) 性別:男 年齢:18歳 身長:181cm ジャンル:オリジナル 出身:複合地区 容姿:黒髪の短髪、黒い瞳、片耳ピアス。 武器:【戒めの鎖(ジャッジメントチェーン)】と【懺悔の十字架(マテリアルクロス)】 【戒めの鎖】、ただ異常に硬く異常に長いだけの鎖。 【懺悔の十字架】、黒い十字架、仕込み刀のようになっており、切れ味がいい。 能力:【戒めの鎖】を自由に操り、数も増やせる。 備考:昔、家族を全員惨殺されたため、この世の人殺しを全員殺してやると誓っている青年。 性格はいたって温厚。 殺し屋を既に何名か殺してきたのでついたあだ名が 【殺し屋殺し(アサシンキラー】
https://w.atwiki.jp/wiki6_karakuri/pages/22.html
ヴィルマ・ソーン(う゛ぃるま・そーん) 【PROFILE】 アメリカのサーカスに生まれ、ナイフ使いとして活躍していたが、弟の病気(ゾナハ病)を治すため殺し屋となった。 しかし合併症により弟を亡くし、これからの自分の進む道について悩んでいた際才賀 勝の殺害依頼を受け、殺し屋から足を洗うために最後の殺しとして依頼を受ける。 日本を訪れ、勝を殺すあと一歩のところまで追い詰めたが、命を懸けて勝を守護するエレオノールに敗れてしまう。 その後、勝の善意により助けられ、成り行きで演じた勝とのナイフ芸でサーカスの楽しさを思い出し、仲町サーカスに入団する。
https://w.atwiki.jp/bakumandaisuki/pages/26.html
TEN(テン) 探偵物に代わる新たなジャンルとして描いたコメディ漫画で、2人の8番目の作品。ネーム作成時は「HITMAN10(ヒットマン テン)」という作品だった。港浦に合わせてシュージンが考えたネームで、港浦自身もこの作品を気に入っている。しかしくどいと言わせるほどギャグ要素を盛り込んだため、亜城木夢叶としては自分たちの作風を壊しているとして評価は低い。『WJ』に2号連続読切掲載の1番目に掲載され、掲載された号でのアンケート順位は10位。 世界中から集められた10人の殺し屋が殺し合いをするという設定。主人公は若くてさえない殺し屋。
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/1920.html
【名前】 メランコリー 【性別】 女 【年齢】 見た目は10代前半 【職業】 殺し屋 【特徴】 長い白髪に白い肌の可憐な少女、無くなった片目を包帯で隠している 【好き】 メス・拷問・自分で作った『標本』 【嫌い】 憂鬱・大人 【特技】 人の解体・人に痛みを与えること・メスの扱い 【趣味】 『標本』を眺めること・『標本』を拷問すること 【人間関係】 クラウド・ゼール 何度か見かけたことがあり、機会があったら標本にしようと思っている。 【詳細】 常に憂鬱な気分を感じている殺し屋。人を痛めつけてるときだけは憂鬱な気分はなくなり、スッキリする。 小さい頃、両親に捨てられながらも路地裏で必死に生きていたが、ある魔術結社に捕らえられ、そこで儀式の生贄として様々な拷問を受け、その影響で無痛症になる。 そしてその儀式で復讐を願ったときに能力を取得、その魔術結社を壊滅させる。その後は裏社会の殺し屋となり、その環境に適応し、現在に至る。 身体のリミッターが壊れているため、身体能力は常人のソレを遥かに上回る。また人を解体していく内に『標本針』という技巧を身につけている。 【備考】 『憂鬱』 脳を潰す以外では頭だけになっても死ねない不老不死になる。 これは自身だけでなく他者にも使えるが、あくまで不老不死になるだけでそれ以外の身体能力は人間と変わらない。 『標本針』 刃物を特定の部位に刺すことで相手を標本のように動かなくする技巧。 メランコリーはその部位を一瞬で見抜くことができ、少しでも隙を見せれば彼女の標本の仲間入りとなってしまう。
https://w.atwiki.jp/nomoreheroes/pages/108.html
「信じているわ あなたのフォースを」ゲーム内に登場する、いちいち強烈なキャラクターたち。ランカー(ボス)の詳細はステージ/ボス別攻略内に記載。 ■主要人物 トラヴィス・タッチダウン 全米殺し屋協会ランキング第11位に選ばれてしまった男。ジャパニメーション“ビザールジェリー”をこよなく愛する。しかも、プロレス・格闘技ファン(!?)27歳。名前は映画「タクシードライバー」の主人公から。異常なタフさに定評がある。ちなみにkiller7のトラヴィス・ベルとは似ているが別人。 シルヴィア・クリステル 全米殺し屋協会エージェント。協会主催のランキング戦の手配を一手に引き受けるやり手の美女。謎につつまれたクールな女。名前は映画「エマニエル夫人」でタイトルロールを演じた女優の名前からか? ■トラヴィスをサポートする人々 ナオミ博士 トラヴィス専用のビーム・カタナ、"椿"シリーズを開発した博士。サンタデストロイに研究所を構え、日々、武器の開発や研究をしている。切れ者だが、気性が荒く、言葉遣いも乱暴。いわくありげな人物。彼女にはとある秘密が…。 サンダー龍 元プロレスラーの日本人ヤクザ。トラヴィスに剣術と体術を教える。トラヴィスの師匠(マスター)である。アレな人。 ランドル・ロビィコフ 常に酔っているオヤジ。人嫌い風で、諦めを含んだ話し方をする。彼の過去は謎に包まれているが、多彩な技をトラヴィスに伝授してくれる。名前から察するに、ロシア出身なのだろうか? ビショップ・シダックス ビデオショップ「ビーフヘッド」の店員。店名は三池崇監督作の映画「牛頭(ゴズ)」から。電話1本でシュペルタイガーを届けに来てくれる。どうやら彼女がいるらしいが…。 マスク・ド・UH セレクトショップ「エリア51」の店長。店名はファミ通wave誌上で連載中の、ディレクター須田剛一氏とUH氏のコーナーから。UH氏は友情出演。 ■その他 へルター・スケルター 元・全米殺し屋協会ランキング第11位。両腕を改造しているクールな殺し屋。OPでトラヴィスに倒される。 ジーン トラヴィスの部屋にある写真に写る女性。トラヴィスが飼っているネコの名前でもある。 純白の恋人ビザール・ジェリー トラヴィスがこよなく愛するジャパニメーション。作中作。ダークサイドモードの必殺技名はこのアニメから取られている。 シュペルタイガー トラヴィス愛用の大型バイク。SFチックなデザイン。車両形式T-65。総排気量3,700cc。全長3,946mm。全高1,530mm。全幅1,488mm。重量1050kg。乗車定員1名。最高速度・計測不能。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1332.html
ダイアルAを回せ 題名:ダイアルAを回せ 原題:Dial an Alibi (1958-1983) 作者:ジャック・リッチー Jack Ritchie 訳者:駒月雅子、他 発行:河出書房新社 2007.09.30 初版 価格:\2,000 ジャック・リッチーも三冊目の短編集となる。どれも日本オリジナルの作品集だが、向うでは雑誌中心に活躍してきた上に、短篇しか書かない作家であるため(長編は死後に一作発表しているが)、ハードカバーとしても2冊くらいしか残されていないようだ。今、日本で毎年一冊ずつ短編集が編まれ、それらがそこそこの読者に受け入れられているなんていうことは、墓の下に眠る作者自身も全く想像していなかったことに違いない。 本書でもすっかり馴染みになった、おふざけキャラであるドラキュラ探偵カーデュラのシリーズが3本、勝手な想像力でずれてゆくうちにあらぬ解決の仕方を見せてしまうおとぼけ部長刑事ヘンリー・ターンバックルものが4本。いずれも、他の独立系短篇に劣らず、やっぱり楽しい。ブラックなユーモアも正統なユーモアも味わえるし、もちろん謎解きの面白さだってそれぞれにきちんと詰まっている。人間の複雑さ……つまり喜劇も悲劇もしっかり同梱されている。 本書では、殺し屋を取り上げた作品が多い。殺し屋が客を探すのに苦労しているという類型が見られる。依頼主を探し出し、商談を成立させる苦労話の中に、殺意と金の交換というブラックな要素が見出され、実はこの契約だけでも、実際の殺しの実行以上に興味深い物語が成り立ってしまうのだ、と改めて唖然とする。 思えば、ローレンス・ブロックの殺し屋ケラーのシリーズでは、雇い主がいて、殺しの依頼を取りまとめてくれているが、依頼主と雇い主の部分はマスクされている。殺し屋は電話で依頼を受け、目的地に飛び、ターゲットを探り、実行に移す。そんな当たり前の物語はリッチーのショートショートにはなかなか出てこない。どれもがツイストにツイストを重ねたへそ曲がりな物語ばかりだ。 とりわけ『殺人はいかが?』など、殺人依頼そのものを研究する大学教授の物語は奇想に満ちていたし、夫婦間で殺意を交換する『フェアプレイ』のブラックさは、映画『MrアンドMrsスミス』などより、よほどスリリングな気がする。 ターンバックル部長刑事の原形とも言える、バックル刑事が19世紀の未解決事件を解決するというお馬鹿短篇も、印象的である。おっちょこちょいでひょうきんなところは、まるでピーター・セラーズのクルーゾー警部である。 それぞれに深い面白みがあり、描写も鋭く、歯切れがよく、ウィットに富む。こういうものが長年日本語化されていなかったということだけでも、十分に文学史上の悲劇だと思える。 (2007/12/08)
https://w.atwiki.jp/gakumahoa/pages/292.html
茜里活鬼 ライフ:3 精神力:3 設定 殺し屋を営む茜里家唯一のモヒカン雑魚。目立つ。 魔人能力『活気横溢』 誰かを攻撃した後に上がり過ぎたテンションを開放しあたり一帯に活気の「津波」をおこして追加攻撃をする。 成功要素 「身体スキル」:【茜里流体術Lv.5】【耳がいいLv.1】 「知的スキル」:【殺し屋の心得Lv.1】【活気Lv.5】 「固有スキル」:【活気横溢[魔]】【モヒカン雑魚Lv.-2】 「オプション」:【火炎放射器型鈍器Lv.3】【サングラスLv.1】
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/424.html
【作品名】 law of the west~西部の掟~ 【ジャンル】ファミコンのアドベンチャーゲーム 【先鋒】ショットガンの男 【次鋒】副シェリフ 【中堅】メキシカル・キッド 【副将】殺し屋 【大将】シェリフ 【先鋒】 【名前】ショットガンの男 【属性】ショットガンを買ったばかりの男 【大きさ】成人男性 【攻撃力】西部時代のショットガン所持 【防御力】【素早さ】成人男性並 【長所】ショットガン 【短所】一般人っぽいので他の能力は低い 【次鋒】 【名前】副シェリフ 【属性】副シェリフ 【大きさ】成人男性 【攻撃力】西部時代の拳銃所持 【防御力】【素早さ】副シェリフなので並の西部のガンマン以上はあるか 【長所】副シェリフ 【短所】シェリフを裏切った 【中堅】 【名前】メキシカル・キッド 【属性】ガンマン 【大きさ】成人男性 【攻撃力】西部時代の拳銃所持 【防御力】ガンマン並 【素早さ】西部のガンマンの中でもよく名を知られる程の早撃ち 【特殊能力】口では降参したり、「もう帰る」みたいな事を言いながら拳銃で撃ってくる 【長所】割と名の知られたガンマン 【短所】卑怯 【戦法】降参しながら撃つ 【副将】 【名前】殺し屋 【属性】殺し屋 【大きさ】成人男性 【攻撃力】西部時代の拳銃所持 【防御力】【素早さ】殺し屋という職業から西部のガンマンの中でもかなり上の実力だろう 【長所】一応ラスボス 【短所】選択肢次第ではシェリフに騙されて帰る 【大将】 【名前】シェリフ 【属性】主人公、シェリフ 【大きさ】成人男性 【攻撃力】拳銃所持。相手に拳銃やショットガンを撃たれてから後出しで撃って先に相手に到達する弾速と つまさきだろうと手の先だろうと相手に当たれば即死する威力、数10m先の相手にも正確に当たる精度を持つ。 連射可能で弾切れ無し。 【防御力】ガンマン並。腕を拳銃で撃ち抜かれていても包帯を巻いただけで普通に動かせる。 【素早さ】普通に会話が成り立つ距離(1~2mか)から拳銃やショットガンを撃たれて、それが到達する前に拳銃を抜いて撃ち返せる。 その際シェリフ自身は弾に当たった様子がなく、回避したものと思われる。 無防備な状態(プレイヤーが何も操作しない)でも殺す気で撃たれた拳銃やショットガンを腕に当たる程度にとどめている。 【長所】無茶苦茶な性能の拳銃、素早さ。 【短所】わりと街の人に嫌われてる。ハッタリ屋だのブタだのただの殺人鬼などひどい言われよう。
https://w.atwiki.jp/bokumaka/pages/100.html
ここを編集 敵一覧 取得経験値は、各ダンジョンのページを参照すること。 敵名 属性 特殊能力 説明 出現戦地 G-ランク 浮浪者 無 - ダンボールハウス職人。 港町ブライアント、自由都市ウェストグロス、砂の街ノースサイド、ニムシーの孤島 幾多の名を持つもの 無 - 幾つもの名前を持つ暗黒街のボス。 港町ブライアント、征服者の塔 Gランク チンピラ 無 - おらおら。 港町ブライアント、砂の街ノースサイド、ニムシーの孤島 G+ランク サーベジュリ 無 - 蛮族。 自由都市ウェストグロス、ニムシーの孤島 バンディット 木 - 山賊。 自由都市ウェストグロス、火山フロッグ、ニムシーの孤島 パイレーツ 水 - 海賊。 海峡の洞窟、水上都市ロークワット、最果ての海、ニムシーの孤島、征服者の塔 F-ランク バイキング 水 - 好戦的な海賊。 水上都市ロークワット、ニムシーの孤島 Fランク 密売人 無 - 小麦粉の売人。 港町ブライアント、自由都市ウェストグロス、砂の街ノースサイド、ニムシーの孤島 アサシン 無 不意打ち、暗殺 殺し屋。白いローブの男。 自由都市ウェストグロス、ニムシーの孤島 E-ランク マフィア 無 - うりゃうりゃぁ。 港町ブライアント、自由都市ウェストグロス、砂の街ノースサイド、ニムシーの孤島 Eランク アサシン・ローズ 無 暗殺 薔薇の殺し屋。中二病の異常者。 港町ブライアント、征服者の塔 D-ランク マフィアのボス 無 - わしが育てた。 港町ブライアント、自由都市ウェストグロス、砂の街ノースサイド、ニムシーの孤島 EX-ランク アサシン・ロン 無 2回攻撃、ヤスクミリナル 今なお語り継がれる伝説の殺し屋。バタフライナイフと擬態の使い手。彼を驚かせることは容易ではない。 ニムシーの孤島、征服者の塔
https://w.atwiki.jp/share-world/pages/95.html
寒い。大学構内に吹きわたる乾いた冬の風。枯れた木の葉を散らし吹き飛ばし闊歩する冬将軍。たぶん階級は小尉くらい。 「いやまあ地元のが寒いんだけどな」 そりゃあさすがに、我が地元である函館は最南端とはいえ北海道の眷族。函館駐留武官の冬将軍は恐らく少佐くらいの階級じゃないだろうか。 「少尉だろうが少佐だろうが、蹂躙される側にとっちゃ何も変わらん」 北海道出身者が寒さに強いと思ったら大間違いだ。北海道は寒くないように室内でガンガン暖房を焚く。寒さに耐えるんじゃなく寒さを追いだす。だから関東の隙間風吹きすさぶ建物が苦手な道民は多い。 「つまり何が言いたいって建物の改築するなら寒さ対策しろってこと」 この大学、校舎を建て替え工事したくせに寒さが変わらん。ちなみに夏は暑い。見た目がきれいでもこれは酷い。 愚痴愚痴と呟きながら図書館の前にやってくる。ベンチに座り、先ほど買ったホットの缶コーヒーを一口。ちょっと甘い。微糖にすりゃよかった。 図書館前はちょうど風を塞いでおり、外とはいえまだマシな方。 「早く優見来ないかなー。あの野郎、いや娘、今日という今日は本を返却させる」 借りたいと思った歴史書が優見に借りられていることを知ったのは三日前。しかも延滞中。必修の講義のレジュメ作りに必要なのに、あいつは自分の担当の際に借りて以来借りっぱなし。なにかと困るから今日は直接呼び出し待ち合わせ。 優見を待つ間、ぼーっと道行く人を眺める。すると、見覚えのある人影が二つ。厳密には一人と一匹。こちらに近づいてくる。 「こんにちは。良い天気だな」 「この時期重要なのは天気じゃなくて寒さでしょうよ」 「こんにちは。いやな寒さだな」 「嫌な言い方ですねそれ」 そこまで言って俺はベンチのスペースを空ける。すまない、と言って隣に座る男は久賀。名前は知らない。初対面の時は名字しか名乗らなかったし、別に知ったところでどうもこうもない。久賀の足元に伏せたのは黒のラブラドール。久賀は「八千代さん」と呼んでいる。何回か交流していて気付いたが、この八千代さん、さん付けで呼ばれるにふさわしい気品があるように思える。 八千代さんを撫でようと手を伸ばすが、避けられてしまう。 「ここ数日はバイトしてないんだが、まだ煙草の匂い残ってるのか」 服の匂いを嗅いでみる。分からない。いや、犬の嗅覚にかなうはずはないが。 「すまないな、綾坂。お前を嫌ってるわけじゃない」 「わかってますよ。こんどから消臭剤持ち歩きます」 彼ら、久賀と八千代さんと知り合ったのは大学に入ってすぐ。よく構内を散歩しており、人の話を聞くのが好き、という彼は色んな大学生と交流がある。ただ、一人一人のことを良く知っているわけではないようだ。何というか、彼は他人の深いところには入ってこない。話をするのは好きだが理解はできない、結局他人事だし、とでもいう感じか。彼が真に心を許すのは八千代さんだけじゃなかろうか。それでも彼には、何故か相談事をしたくなるようなオーラがあるが。 などと失礼なことを考えていたら、久賀の方から話しかけてきた。 「それで、こんな寒い日にどうしてこんなところに?」 「友人と待ち合わせですよ。図書の貸し借りについてちょっと」 「そうか」 会話が途切れる。お互い、あまり自分から話すタイプじゃないからなぁ。なんとなく八千代さんを撫でようと手を伸ばして、また避けられる。あぁ、寒いなぁ今日は。 そういえば、今日の久賀は見慣れないコートを着ている。 「そのコート、かっこいいですね。どこで買ったんですか」 「さぁ。友人から貰ったものだからな。なんとなく着てみたが、暖かくていいな。こんな日にはちょうどいい」 そう言う久賀のコートは、前が開いていて下に着ている服が見えている。いやいや、あんたそれじゃ大して変わらんだろう、と思ったが、突っ込むことはしない。 その時、びゅう、と強い風が吹いて、コートがはためいた。その時、俺は内ポケットに入ったものをちらり、と見てしまった。 (けけ、拳銃!?) 落ちつけ俺。気付かなかった。俺は何も見なかった。拳銃なんてそんな物騒なもの一般人が持ってるはずない。持ってるとしたらヤクザとか殺し屋とか――。 (殺し屋! そういうのもあるのか!) 久賀は職業不詳だ。多くの学生がさりげなく聞きだそうと頑張ったが皆うまくはぐらかされている。ま、さ、か。 ちらり、と久賀を盗み見る。良く見ると、右手に包帯を巻いている! え、何、なんなの。もしかして、ターゲットと闘って……? 「どうかしたのか?」 「い、いえ、何でも。ちょっと殺し屋について考えてて」 「殺し屋?」 久賀が怪訝そうな顔をする。うわー何言っちゃってんの俺ぇ! 怪しまれてる、すっげぇ怪しまれてるよ俺! 「いや、何でもないっすよ」 「殺し屋か……どう思う?」 どう思うってどういうことー!? 「いえ、特に何も! あ、俺、待ち合わせは図書館の中だったこと今思い出した! それじゃ!」 我ながら苦しい言い訳をして図書館の中に逃げる。もうだめ、これ以上冷静さは保てない。あの人怖い! 久賀は冴姫が立ち去る姿をじっと見つめていた。 「どうにかしたんだろうか、なぁ八千代さん」 八千代さんは知らんとばかりにそっぽを向いた。 殺し屋、とはまた珍しい単語が出たから聞いてみたんだが。 「あ、久賀さーん」 ふと顔を上げると、見知った顔がやってきた。たしか蜜木さん、だったか。 「こんにちは。八千代さんもこんにちは」 蜜木さんは八千代さんを撫で撫でして幸せそうな顔をしている。八千代さんも満足そうな顔をしている。 「あ、久賀さん、そのコートかっこいーですね! どこで買ったんですか?」 「君も、綾坂と同じことを言うね。これは貰ったんだよ。友人から」 「ふーん、冴姫がねえ。おや、その内ポケットに入っているのは、チャカじゃありませんか? 物騒ですねぇ」 内ポケットから拳銃を取り出す。引き金を引くと、ぽっと、小さな火が灯った。 「ライターだよ。これも友人からもらったんだが、たばこは吸わないからね。部屋に飾っておくさ」 さらに蜜木さんは、俺の右手をじっと見つめている。 「その包帯、どうしたんですか」 「ああ、最近、八千代さんの朝食がワンパターン化してきたからね。栄養バランスを保ちつつ新しい料理を、と思ったんだが、慣れないメニューに挑戦したせいですこし火傷してしまってね」 「ふむふむ。黒のコートに拳銃、手には包帯。久賀さん、まるでエージェントか殺し屋みたいですよ」 あぁ、なるほど。殺し屋。そう見えるのか。道理で綾坂は。 「ふふっ、あっははは」 思わず笑い出してしまう。蜜木さんはぽかん、とした顔で突っ立っていた。 今度彼に出会ったときは、もう少し思わせぶりにしてみようか。 そんなことを、考えた。 ということ。綾坂冴姫は、この後もずっと、久賀を殺し屋と勘違いしたままであった。久賀本人の悪乗りのせいで。