約 660,752 件
https://w.atwiki.jp/nightstalker/pages/168.html
Last update 2007年10月27日 No Title 著者:七夜実 たった一人洞窟の中の暗いお風呂に入っている。 否、人肌ほどの水の中で眠っているというのが正解か。 肢体を白い湯船に浸す姿を見るものはどこにもいない。 水に近い色をした髪が湯面を覆い隠しているのに気づけるかどうか。 そして溢れ出た水の撥ねまわる音が私のいる所まで響いてくる。 その、余興でしかない行為を繰り返しているのが、私の主だ。 『鎖骨、ようするに酸化銀の白々しさ』 「それで?」 私の手からタオルを受け取るついでに、主は今日初めての質問をした。 その間、私の顔を見ることはない。 私がタオルを掲げる角度も高さも、常に変わらないし、水分を多く吸った髪を乾かすのに余念がないのだ。 「二時間後に」 それに必要最低限の言葉で返すのが私。 こういったことで、主のお手を煩わせるようなことが、あってはならない。 主が情報を聞き漏らさないほどの長さで、一度で理解できるぐらいの明瞭な表現で伝えることは、主の仕事を受諾する身として絶対である。 「予襲?復讐?」 「復讐です」 「裏は?」 「独りです」 「相手も?」 「いえ」 「・・・方法は?」 「相手が死に怯えるほど良いと」 「手間掛けさせるわね・・・」 それは私にではなく、今回の依頼主に対しての感想なので、私は答えない。 主はタオルを身体に巻き付けたまま、鏡の前で髪のセットに集中する。 そういった作業は、残念ながら私は教えられていないため、ただ見ていることしかできない。 そうして、主の後ろ姿を眺めながらも、私は今までの段取りの中で他に伝えるべき事項が無かったか、追加で質問される可能性の高い事項がないかのチェックに余念はない。 私がやらねばならない仕事は案外、両手で数え上げられるほどしかないが、それぞれを完璧にこなすとなると、こういった空き時間を使ってですら足りないほどである。 そのため、常に前回までの経験を最大限に生かす形で努力しているにも関わらず、未だに納得のいく結果を出した憶えがない。 やはり復習だけでなく、予習する時間もタイムスケジュールに組み込むべきだろうか。 現在、私自身を優先出来る時間はない。思考中断。 しかし最近、このような時間の掛かる仕事に対し、主が非難的な感想を述べることが、非常に多くなったように感じられる。 やはり、主が一人で興じる時間が減ってきているからだろうか。 主の知名度は既にトップクラスではあるが、世間というものの平穏がここ最近、より一層乱れてきていることも、その原因だろう。 今から2週間前に行った仕事は、最新鋭兵器の開発施設の抹消だった。 ただこの時の現地での所要時間は、準備に掛けた時間よりも短い物であったが。 記憶の回顧にまで思考を回す必要性無し。思考停止。 いずれにせよ、依頼の受諾基準を、よりタイトに変更すべきだろうか? すべきに違いない。主は負担を感じているのだ。それを減らさなくて、何が私の役目だと言えるのか。 この仕事が終わり次第、変更した受託基準によって変化する主の負担と総合報酬額のバランスを計算することにしよう。 思考結果捕捉。思考停止。 すべては主のために、そのために私は、最大限の結果を導かねばならないのだ。 そういったことを考え終わったのと同時に突き出されたタオルを反射的とも言える速度で受け取り、同時に用意しておいた服を一つずつ手渡す。 もちろん、仕事用の、である。 主は普段、黒一色の上下に白のアクセントとなる装飾品を身につけている、ということが多いのだが、仕事用のものだけは完全に灰色だ。 しかもその服は、この明かりのほとんどない洞窟の中でも淡い鈍色の光沢を放ち、その繊維に鋼の数倍の強度としなやかさ、耐久力を持つ合金が編み込まれていることを示している。 けして軽いわけではないソレを、主はなんなく着付けていく。 ここでも、私の出番はない。ただ見るだけである。 着付けが終わると今度は、傍らのジュラルミンケースの中に仕舞い込まれた十数本の、それぞれ形の異なる短刀を、服の様々なエアポケットに出し入れする動きを確認しながら仕込んでいく。 短刀は、服とは違って黒一色である。ちなみにこれらは、私が主に仕えるようになる前から仕事のために愛用されていたものだそうで、一本も欠けたものも無くしたものもない、と主が呟いていたのを聞かされたことがある。 そして、その服も短刀も、全く錆びたところが無く、それは主が一度も返り血を浴びていないことを示していた。 その後、服と全く同じ素材で作られた指無しの手袋(触感を敏感にしておくため)と靴以上の摩擦力を持つソックス(移動を軽やかに、静かに行うため)を身につけ、私に振り返る。 ここにきてようやく、主は私の顔を見る。 質問はないらしい、となれば、これが私の仕事の一つ、「会話」の最後になる。 「どう?」 「完璧です」 この時の私の表情も返答も、全く感情を伴ってはいないのだが、それでも主は満足そうに頷く。 ・・・実を言うと私は、この瞬間を何よりも楽しみにしている。 主が笑っているのは常だが、満足そうな表情をするのは、この時だけなのだ。 例え困難な仕事をやり遂げても、そこにいるのは普段と変わらない主だけ。 依頼をこなすのに最も適した計画を、一切の妥協もなく完璧に実行することが仕事と同値である以上、そこには当然の結果しか残らない訳で、そういったものになんらかの感想を持つなど、行った主にとって、ありえないことである。であるのだが、主にとっての最大限のプラスとなる結果を求めることが目的である私にとって現状は、さほど望ましいものではないのだ。 そして、瞬間は瞬間であり、主の視線は私から壁に向く。 その時には、あの満足げな表情も普段の笑みの下に隠される。 壁にあるのは、一つの面。 目の部分に細めのスリットが刻まれただけの、薄く白い仮面。 これも主の呟きではあるが、それは古きヨーロッパにおいて、首を撥ねる役を負った人間がつけていたもので、しかし私には、その白い表面が血で汚れたことがあるようには、どうしても見えなかった。 それを主は顔につけ、再び私へと向き変える。 そこには、笑みですら仮面の下に押しやった、完全なる処刑人がいた。 ここから先は言葉はいらない。 感情も、思考も、記憶すらも置いていく。 私の用意は、ここに来る前に済ませてある。 そのまま主は、私を引き立てるように身を捻って、洞窟の入り口へと向かう。 私はその後を、ただ付き従うのみ。 そして、主と私は洞窟を出ま 「目は覚めた?」 そして、光しかない世界に、顔のないあなたの声が響く。 覗き込むのは、一体誰だろう。 「あなたは誰かわかる?」 ふわふわとした身体は、まだ地に着かず、 その言葉に促されるように、私は思い出す。 「・・・私は?」 そうか、あなたは、 あなたはまだ、この私を、必要とするのですね。 「さぁ、答えてくれる?」 何もかもを失っていた私の中に、 最初に戻ってきた現実感覚は音だった。 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hacchake/pages/136.html
309 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 04 29 57 0 吐き出させてください。 夫が(夫の)親を嫌悪していて、 子供が生まれても知らせようとも帰省しようとしません。 これではいけないと思い、 孫の顔を見せてあげなよと必死で夫を説得し、 飛行機のチケットを取って、私も休みを取って、 夫に内緒で職場に、夫は休むと伝えて準備万端整えたのですが、 勝手なことをするなとキレられて、このスレを見せられて、 お前のしてることはこれと同じだと吐き捨てられました。 私ははっちゃけているんでしょうか? 310 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 04 31 03 0 夫にちゃんと親と仲直りして、 孫の顔を見せてあげてほしいんです。 そんな当たり前の願いがはっちゃけと言われ、 悔しいです。離婚も考えています。 311 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 05 34 38 0 309 気持ちはわからなくもないけど旦那がどういう経緯でなぜ自分の親を嫌悪してるかを把握してるの? 皆が皆平凡な家庭って訳じゃないんだから。 会わせる為に飛行機のチケットとかとる前に旦那をきちんと納得させてからじゃないと はっちゃけ呼ばわりされてもそら仕方ないわな。 旦那親がどうしようもないDQNなのか、それとも旦那自身が何かやらかした上で 逃亡同然で実家から離れたのか・・・ その辺りきちんと把握してるの? その辺をわかった上でならともかく判らないままで「喧嘩イクナイ!」ってのは ただの身勝手にしか見えませんよ。むしろ旦那から離婚されるかも知れん。 309-310だけで客観的に見たらおかしいのはあなた。 314 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 07 08 55 0 はっちゃけ以前の問題だと思うけど、一体何をやってるんだか呆れる 旦那の職場に勝手に連絡して休みを取るとか・・・ 毒親ならぬ毒嫁ですか? 旦那の仕事上の立場とか考えなかったの? 旦那さんには旦那さんの会社での立場ってものがあって、例え役職についてようがついてなかろうが 仕事の段取りや打ち合わせの都合で同僚や上司に取引先にも迷惑をかけてしまったかもしれない 社内の仕事上のスケジュールを把握していない部外者の嫁がスケジュールを無視して連絡した事によって その日休みを取る予定だった人が急遽出社しなくてはならなくなったかもしれない 309は仕事した事ないの? バイトやパートじゃなくて正社員としてだよ 家庭内の問題以前に自分が社会的にどれだけ非常識な事をしたか自覚した方がいい 316 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 07 16 21 0 【常識?】義実家おかしくない?25【非常識?】http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/live/1250145642/ ここの28から同じような質問をして沢山レスついてるから 旦那さんと二人でよく読んでみなよ (28さんの質問のまとめはコチラ) 331 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 18 28 21 0 野球選手の岩隈って人が親と仲が悪く プロになってからまったく親と逢ってなかったけど 嫁がだまってせっせと手紙を送ったり連絡を取り続け ついにはイヤイヤながらも逢わせて仲直りさせたって話を 美談として聞いたことがある そーかそーかと聞き流した 自分が野球好きだからどうにか引き込もうとして やたらとそうか系の選手をするのは勘弁 まぁ話を戻すと309もそうかの人じゃね? 332 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 18 37 16 0 俳優、佐藤浩市の現嫁も 子ども時代に妻子を捨て、仕送りもせず女(太市きわ子)と同棲し、 母子の暮らしを困窮させていた父親(三國連太郎)と 連絡を取ったり、家に呼んだり、 夫(佐藤浩市)のいない間に、息子と三國を仲良くさせたりして 仲を取り持った・・・・と美談のように書かれていた。 妻子に金も送らず、プリン女と暮らすような父親と 仲直りさせようなんて、とんだ偽善者だな・・・・とモヤモヤした。 333 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 20 17 47 0 親と仲良くしてほしいと願うのがそんなに悪いことなのですか? 親子の絆はこの世で最も大切なものです。 その前では仕事も大したことではないと思います。 夫が親を嫌いなのは過干渉だったからと進路を勝手にきめられたからだそうですが、 かわいがられたってことではないですか? そんなにひどい親ではないと思います。 学校のお金を出すのも親ですし。 こんな理由で嫌うのは幼稚だし、 そんな幼稚な人間が父だったら、 子供がかわいそうだと思い、 夫にもっと大人になってほしいとの願いを込めて、 まずは親との仲直りをしてほしいと思ったのです。 自己満足のためではありません。 夫と子供と義両親のためなのです。 338 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 21 05 44 0 333 親とはいえ、自分以外の人間の進路を勝手に決めるのは 単なる過干渉ではない。 自分の子供を一つの人格として扱えない、 子供を自分の道具の一つとしか思えない毒親だ。 それを肯定する人間も同じように、 自分以外の人間を自己満足の道具としか思えない偽善者だ。 幼稚な理由だろうと自分以外の人間が嫌がることを 強制するのは非常識だろう。 あなたこそがもっと大人になるべき人間だ。 その考えを変えることができないなら 旦那を解放してあげてくれ。 と釣りにマジレス 344 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 21 50 30 0 旦那さんもちょっと認識が甘かったね 子供の人格を尊重する親に育てられた人と結婚すると、毒親ってなかなか理解されないんだよ・・・ 過去のどんなひどい仕打ちを説明しても「子供を愛してない親が居るはずない!」これで全て跳ね除けられるからね 本当なら結婚する前に十二分に確認・念押ししておくべき事だったけど既に結婚してしまったので 子供を作る前に決断した方がいいと思うよ このまま理解されないまま我が子まで毒親の毒牙にかけてしまうのか ここまで訴えても理解してもらえないのは、この妻もまた毒親になってしまうのかと 子供ができるまえに別れるのか・・・ 350:名無しさん@HOME:2009/08/30(日) 02 09 12 0 毒親に無理矢理会わせようと目論んだ挙句、 それを拒否られたら離婚を切り札(子供の親権はもちろん人質)にして 自分の言うことに従わせようとするとは… しかも相手の精神的負担は一切考慮せず、 「あなたのためにやっている」と相手に責任を転嫁してさらに精神的負荷をかける見事なまでに教科書通りのモラルハラスメント。 まあ、ACの人って往々にして毒親と似たタイプの配偶者選んじゃうっていうが、 このダンナさんもまさにそのパターンなんだな。お気の毒に。 351:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 03 28 33 0 ダンナにそれやられて、実父に子供を骨折させられた嫁さんいたよね。 356:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 13 44 11 0 発掘してきたよー エネスレ 虐待親に娘を会わせた夫http //www21.atwiki.jp/enemy/pages/54.html DQスレ 虐待実親を理解しない義両親http //www26.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/836.html
https://w.atwiki.jp/dcsyhi/pages/9.html
まず言って置きますが、この方法であなたと彼が付き合ったとしても、真面目なあなたと遊び人の彼では幸せになるのは大変難しいでしょう。 あまりお勧め出来る組み合わせではありませんが、どうしてもと言う方のみ先に進んで下さい。 step1 まず狙っている男性に「~君は彼女いるの?」と聞いて下さい(勿論相手が目上の人なら、「~さんは彼女いるんですか?」と言い換えて下さい)。 その男性に彼女がいない事をあなたが知っていてもあえて聞きます。 ※もしあなたが今までの彼との会話の中で、彼女がいないと既に知っている事を彼が知っている場合は「~君、彼女出来た?」と聞いて下さい。 step2 男性は現在彼女が居ない訳ですから、答えは「いない」or「まだ出来てない」という答が返ってくるはずです。 step3 そこであなたは「ふーん」「へー」「そうなんだ」と何でも良いので相槌を打って下さい。 ここで重要なのは、何となく嬉しそうにしめしめという感じで二、三回相槌を打つ事です。 つまり、彼女が居ない事があなたにとって特別な意味を持つという事を雰囲気で彼に伝える訳です。 もしこの時、彼の方から「なんで?」とか「どうしてそんな事聞くの?」というような事を聞かれた場合は、この時点では「別に」とでも答えてはぐらかしておきましょう。 step4 さて、彼は疑心暗鬼になってきます。つまり「もしかしてこいつ俺の事が好きなのか?」と考え始めます。 男というのは相手に興味があっても無くても必ずそう思う生き物なのです。 step5 さあ積極的にアプローチをかけ始めます。しかし告白する訳ではありません。男が喜ぶ行動をとってあげれば良いのです。 具体例をいくつか御紹介します。※女性から見ればカワイ子ぶってる、あるいは馬鹿馬鹿しい行動に見えるでしょうが、男性とはこういう事に可愛らしさを感じるものなので、実践してみて下さい。必ず相手の男性は嬉しそうにしているはずです。 具体例 ・彼を呼ぶ時には、彼の服の端っこをちょっと掴んでクイクイッと引っ張る。これは100%男性はあなたの事を可愛いと感じます。 ・「待って」とか「ねーこれ見て」というようなシチュエーションでは、さり気無く彼の二の腕を掴んで言う。大抵の男性はドキッとします。 ・考える時は腕組みして「うーん」と唸ってみる。考え事の内容はシリアスなものではなく、笑えるような馬鹿馬鹿しい事、あるいは彼に「どうしたの?」と聞かれてあなたが答えた時に、彼に簡単に意見が言えるもの、あるいは解決策が出せるようなものにしましょう。オーバーに感動する必要はありませんが、彼の意見に納得した感じを出してあげるのも大切です。 ・もしあなたが普段コンタクトなら、たまにはメガネを掛けてみる。※似合わなくてもOK。彼に見られたら恥ずかしがればさらにgood! ・この場合、近くに鏡のような物があれば、一生懸命覗き込んで(遠くから冷静に見ては駄目です。覗き込んでいるあなたの姿に男は惚れるのです)、溜息をつき、「似合わねぇー」と落ち込んでみるのも手です。もし彼が似合ってると言ってくれたら、適当に恥ずかしがっていればOKです。 ・彼の前でわざと届かなそうな高い所の物を一生懸命取ろうとする。彼はあなたの代わりに取る事で、自尊心とあなたの女らしさを感じます。 ・同じパターンとしては、硬いビンが開けらずに彼に開けてもらうというのもあります。要するに彼の自尊心をくすぐれば何でも良く、大袈裟に褒めたり感謝する必要はありません。ニコッと笑って「ありがと!」と言えば十分です。 ・肩掛けバッグは胸の間でたすきがけにする。かなりの貧乳でもこうすれば思いのほか谷間を強調出来ます。 いくつか例を挙げてみました。どれも女性から見れば馬鹿馬鹿しい事かも知れません。しかし男性とはこういった事を喜ぶ下等生物なのです(笑)。男性である管理人が保証します。男に媚びていると思わずに、「男ってホント馬鹿ね。いっちょ上がり」という位の軽い気持ちでやるといいんじゃないかと思います。 上に挙げた例以外にも他にも方法は色々あると思いますが、根本にあるのは、無意識のように見える行動で可愛らしさをアピールする事(勿論実際にはあなたは計算づくですが)と、自分の女性としての非力さをアピールしつつ彼を立てるという事です。男は女性の能力ではなく、か弱さに惚れるものなのです。 アピールの方法は無限にありますから、あらかじめネタを沢山用意しておくと良いでしょう(笑) ここでの仕掛けが成否を分けるので頑張って下さい。 これらの行動を使って、一週間から一ヶ月ほどかけて彼にアピールしていきます。かける期間は彼と会う頻度によりますが、時間をかけ過ぎるのは禁物です。彼が慣れてしまいますし、何よりあなたも人間ですからいつまでも演技は続けられません。 もしあなたがいけると思えば数日でも即日でもOKです。一番二人の雰囲気が高まったと感じた時にstep6に進んで下さい。 step6 では最後の仕上げです。 状況によって二つのパターンを紹介します。 ・step5が終わった段階で相手がこちらに好意を持っていると感じられる場合 「今度二人で遊びに行こうよ?」と普通に誘えばOKです。 殆どの男性は女性から誘われて悪い気はしないので、心配はいりません。まず確実に「いいよ」という返事が返ってきます。明るく話してその場で段取りを決めるのがベストですが、どうしても変な空気(つまりお互い緊張している感じ)になった場合は無理せず「じゃあ後で連絡するね」と言ってその日の夜なり翌日なり早めに連絡すればOKです。 後は実際のデートに出掛けた時に彼が告白し易い雰囲気を作ってあげる、相手が切り出しにくい様子なら、自分から明るく普通に告白してもOKです。確実に良い返事が返って来ます。 そもそもデートに来てると言う事は相手はOKする意思があるのですから、自分から告白しても全く心配ありません。 ・step5が終わった段階で今ひとつ彼の方に盛り上がりが感じられない場合 スッパリ諦めましょう。それがあなたの為です。真面目なあなたと遊び人の男性では仮に付き合っても幸せになるのは難しいでしょう。断言出来ます。私も男ですから。 以上で完了です。 ここではテクニックを紹介しましたが、これはあくまでもあなたの誠実な愛情を成就させる為の技術ですから、実際に付き合い始めれば後は演技よりも誠実さを重視して正直な気持ちと言葉(※言葉で言わなくても分かってねというのは男性には通じません)をもって、相手に接して下さい。相手が遊び人であっても、後は彼の誠実さに期待するより方法はありません。相手に誠意が感じられない場合はさっさと別れましょう。 あなたに幸あれ。
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/214.html
親父の英会話 Lesson 3から 存在の英語 「〜がある」の言い方 オヤジ 頼む英語と質問する英語をやったから、そろそろこっちからも情報発信できるようにしておくか。頼んだり、質問したりしているうちはいいが、こっちが何か主張し出すと途端に根拠やデータを聞かれる。そんなとき事実を述べるやり方を知っといた方がいいだろう。 キョン そうですね。 オヤジ たとえばだ、「うちの会社には2000人が働いています」なんてのを、おまえならどう英語にする? キョン いきなりですか? えーと、 2000 employees are working in our campany. とかじゃ、ダメですか? オヤジ ダメなことないぞ。従業員employeeなんて単語、よく出てきたな。思いつけない、あるいは、employeeという単語を知らない場合はどうする? キョン えーと……、「中学校で習ったようなよく知ってる単語で、意味の幅が広くて、文脈によって相手が判断してくれる」って奴ですよね。うーん。 オヤジ こういうのは簡単すぎて、却って難しいな キョン あ、people! オヤジ おいおい。間違えてくれんと段取りが狂うんだがな。 There are 2000 people in our campany. こういうの、易しい目の例文集で見たことないか? キョン ああ、確かに。 オヤジ 働いてる、ってのも省いた。おまえが「in our campany」ってのを出してくれたおかげでな。「会社の中に存在する連中」なんだ、文脈から「働いてる従業員」のことだと、読み取ってくれると期待したっていいだろう。だが、親父としては、もう一押ししたいな。たとえば、俺ならこう言うだろう。 We have 2000 people in our campany. (我々は会社に2000人の人を持っている =>うちの会社には2000人が働いています) キョン haveですか。 オヤジ そうだ。haveのコアの意味を使ってる。存在を表すbe動詞と、所有を表すhaveは、かなりの場面で互換可能だ。haveは「---を持っている」と訳すより「---がある」と訳す方がいい場合が結構ある。そして「---がある」と訳した方がいい表現は、役に立つものが多い。例えば、この手の代名詞を主語にすることを思いつけると、日本語からジャンプして、英語っぽい表現に踏み込みやすい。 2000 employees are working in our campany. も There are 2000 people in our campany. も、元の日本語と「主語」が同じことに気付くだろう。そこをあえてhaveを使って、weやyouやtheyといった代名詞を主語にするんだ。「There are〜」でも間違いじゃないが、この代名詞を使うやり方だと、「うちの会社」とまで言ってるニュアンスを拾える。 もう一度出すが、 We have 2000 people in our campany. と比べると、「There are〜」の方が、客観的事実を述べている感じが出てる。悪く言えば、少々水臭い、ちょっと他人行儀な感じがする。 「We have 〜」の方は、別に2000人の社員を「所有」している訳ではないけれど(I have〜」と社長が言ってる訳じゃないのに注意)、「うちで働いてもらってる」というニュアンスがある。 オヤジ 少し違う例を出そうか? Queensland nut(日本でいうマカダミアナッツ)が欲しくて、おまえが店に行ったとする。店員になんて尋ねる? もちろん「マカダミアナッツはありますか?」を英語で言えばいいんだが。 キョン えーと、haveを使うんですよね。 Do you have Queensland nut? ですか? オヤジ ご名答。もはや/あえて「in your shop」と付けなくても良いところに注目してくれ。ここで欲しいニュアンスは「おまえんとこ(店)にあるかい?(なけりゃ余所へいくが; 「They have〜」が見え隠れするな)」ってことを聞きたい訳だ。買いたいおまえは、あいて(you)が持っているかいないかを知りたい。だから、「Do you have〜」で大正解。ここで「There are〜」は、ちょっと相手の目を見てないというか(笑)、外してるだろ? キョン 難しいですね。 オヤジ ニュアンスといってるが、世の中に存在するものは、誰とも関わりなく存在している方がめずらしい。 だからこそ、「〜がある」というのは、「We have〜」なのか、「you have〜」なのか、「they have〜」なのか、問いたい訳だ。その後の行動が全然違ってくるだろ? 英語が英語とだけ関係し合っているようなバーチャルな英語空間で考えるんじゃない、一度、目の前にあるモノやコトといっしょに英語を考えろ、ってこった。 「We have〜」なのか、「you have〜」なのか、「they have〜」なのかは、「存在」を表すにしても、そう言ってる人間と存在している「もの」との関係を考えろ、ってことだろ? 逆に言えば、There areの方は、語っている人と存在している「もの」との関係が明らかでない(関係がない、客観的に記述しているだけ、かもしれない)。 オヤジ もう少し例を見てみるか? We had a bad harvest last year.(去年は不作だった;harvest=収穫) They have almost the same climate in Wasinton D.C., as we do in Tokyo. (ワシントンは東京と、ほとんど同じ気候だ;climate=気候) Do you have a local paper in this city? (この街には地元の新聞はありますか?local paper=地方紙、その地方の新聞) オヤジ そして、こういう風なweやtheyやyouの使い方がわかると、もちろんhave以外にも応用がきくようになる。たとえば、 We are adopting the merit system in our company. (うちの社では能力給を採用しています:merit system=能力給) は、「We have 2000 people in our campany.」を少々いじっただけだ。 They carry almost every brand of ham in the supermarket. (あそこのスーパーでは、ほとんどのメーカーのハムを置いてる;carry=置いている。 これは勿論「They have almost every brand of ham in the supermarket.」でかまわんけどな。「Do you have Queensland nut?」で言ってたことを使ったまでだ。 オヤジ 店関係だと、 When do you open tomorrow?(明日は何時開きますか?) といった具合に、会社だとかスーパーだとかワシントンだとか(どこか名もない町だとか)、主語に持ってくると変になりそうな場合、weやtheyやyouを使う手を覚えておくと、けっこうしのげるぞ。繰り返すが「人間と存在している「もの」との関係を考えろ」だ。 「I see / find 〜」で「〜がある」の話もあったが、今日はちょっと時間がない。別の機会だな。 親父の英会話 Lesson 5へつづく
https://w.atwiki.jp/bonjiro/pages/39.html
美琴「そういえばさー、あんたどこ住んでんのよ」 上条「い、いや、それはだなー・・・(インデックスが居るし)」 美琴「ム。いいわよ教えてもらわなくても。こっちで調べるから」 上条「またハッキングか!?それ止めろよ!!」 美琴「だったら教えなさい(ビリビリ付き)」 上条「あーーーもーーーわかったよーーー!!!(インデックスのことはどうにでもなれだ!)」 上条さん寮住所説明中・・・・。 美琴「そこ!?それって舞花がいるところじゃん!!」 上条「ああ、土御門とはお隣だぞ」 美琴「ふーーーん・・・・・まぁいいわ。それより今度デートしない?」 上条「いきなり来た!!いや、いいけどよ(そういえば俺ら付き合ってることになるんだよな)」 美琴「じゃあ今度の土曜日にしましょ。場所は後日伝えるから。黒子はその日風紀委員で忙しいって言ってたから」 上条「おれもその日は大丈夫だぞ」 美琴「じゃあ楽しみにしてるわ」チュッ 美琴は上条の頬にキスした。 上条(あいつ完全にデレデレだな・・・) そういって美琴は上条の下から離れた。 黒子「やっとあの殿方から離れましたわね、お姉ぇぇぇえええ様ぁぁぁあああああ!!!」 美琴「あ、黒子」 黒子「な゛。お、お姉さまがにやけてます!!もしやさっきの殿方となにか更なる進展があったのでは!!??」 美琴「別に」 黒子「何か、何かありましたわね。お姉様ぁぁぁああああああ!!!!!!!」 黒子の叫び声が響く中 青ピ「なんでワイには桃色空間がないんやろ。土御門にはあったのに。そういえば火が消えたときなぜかみんなワイからはなれてたなぁ フフフ。フフフフフ、殺ったる!!絶っっっっっっっ対殺ってやるぅぅぅうううう!!!!」 負け犬の遠吠えが響いていた。そのときにも女子には引かれていたが、 ちなみに黒子がどうして戻っているかというと。 黄泉川「あーーーーーーーーまた医務室から抜け出したなぁーーーーーー!!!」 黒子「しまった!こんなに早くばれるとは!!はやくお姉様エナジーを回復せねば!!!」 美琴「させると思う?」 黒子「ぎゃふんっ!!」比較的弱い電撃で黒子を黙らせた。 黄泉川「まったく、テレポート使いは・・・」 子萌「それでは皆さーーん。そろそろキャンプファイヤーを終わりますよーーー危ないから早く自分の部屋に帰ってください」 こうして温泉旅行二日目が終わる。 なお上条一家は布団を2つしか使わなかった。上条当麻と一方通行は小声で話し始めた。 上条「なぁ一方通行」 一方「なンだァ?」 上条「何でこいつら早速入って来てんだ?」 一方「どうだっていいだろ。あンなことがあれば入りたくもなるだろ」 上条「え、そのこと知ってんの!?」 一方「ミサカネットワークに駄々漏れだったンだよ」 上条「それはそれでやば過ぎる。ところでお前んとこはなんかあったのか?」 一方「なっ!テメェ!それ以上聞きやがったら殺すぞ!!とっとと寝ろ!」 上条「は、はい」(なにがあったのか気にはなるがしにたくねえなぁ・・・) そうして夜は終わる。明日は温泉旅行最終日、はっきり言って最終日ぐらい何も起きずに事を終えることを願っていた上条さんでした。 最終日の早朝。 災誤は起床時間の1時間前に起きた。 最終日であるがゆえに帰りの段取りなどの職員会議もあるため日課のジョギングのためにはこれくらい早く起きないといけないのである。 (みんな、俺のことを怪物呼ばわりしてるが・・・・)彼はたるんできた下腹を見やる。 (俺だって人間。寄る年波には逆らえん。日々トレーニングせねば。生徒を導くためにはある程度の荒事も必要なのだからな。)教師の鏡(?)災誤は思う。 「おっと、いかん。ぼんやりしてる暇はなかったな。」彼は起きあがり、寝ている4人(上条一家+1)を起こさないようにそーっと横を通り抜けようとして・・・・・・ 「ム?」 (なぜ布団が2つだけ?4人いるはずだが・・・・・・・あーっ!!!!) 彼は気が付いた。 教師たるもの、不純異性交遊は断固として取り締まらねばならない。の、だが (こいつら、ホントにいい笑顔で寝とんなあー・・・・いかん、いかんぞ、西郷!教師たるものここで彼らをたたき起こさねば!・・・・でもしかし・・・一名は常盤台だしなあ。) 学園都市の名門校と事を起こしては自分の勤めるちっぽけな高校がどうなるか考えずともわかる。それに災誤とて一人の人間。 (じゃましちゃまずそうだしなあー。)というくらいは考えている。 悩んだ末に・・ (まあ服は着てるようだし。・・・帰ってきてもこのままだったらぶん殴ろう。)彼らしからぬ温情決定。長い教師生活の仲でもこれほどまでの事態には遭遇してなかった彼が「鬼の錯乱」をしたというのが正確である。 災誤が頭を抱えながら出て言ってからしばらくして打ち止めが起きた。 彼女は隣で寝ているパパママをみて(ふーん、いい感じじゃん)と単純に思った。(にしてもこの人[アクセラレータ]暖かいなあ。)そしていたずらアホ毛の本領発揮!! (ネットワークにながしたら他のミサカはどうなるだろうとミサカはミサカは試してみる。) 結果、妹達二日なりの精神的ダメージが。怒った彼女たちは(打ち止めぇぇぇぇぇぇぇ!!!このくそガキがあぁぁぁぁぁ!!何してたんだあぁぁぁぁぁぁ!!!)と言った。 その怒りイメージあまりの大きさに打ち止めも気分が悪くなってしまった。 次に起きたのは御坂美琴。 どうも彼女は(彼女のクローンもそうらしいが)早起きである。 (うーん、夢だったのかなあ。)彼女は寝ぼけながら昨日のことを思い出した。夢かと思ったのは彼女にとって昨日のことがまさに「夢のようなこと」だったからである。 (・・いや、違うな。) なぜなら彼女の目の前にはすやすやと眠る上条の顔が。 昨日はここで「ふにゃー」だったがきょうはそんなこともなく。(夢じゃないわね。)そうしていると上条がごそごそと動き「うーん。」起きた。 そして目が合う。「おはよ。」チュッ 「・・・お、おはよう。」かなりあわて気味の上条さん。まあ無理もないが。 この桃色空間をぶちこわすのもいたずら大好きアホ毛ちゃーん。 「ン、ンが?こらァっ!くすぐンなぼけェェェ!!!」「痛―い!!ってミサカはミサカは頭をさすりつつ、あなたのDVに抗議する!!」「あァン?何がDVだァ!?さきにやったのはてめェだろーが!!!」 上条一家+1 起床。 「朝から元気がいいなー。」 「うっせェ!だまってろ!!」「首が絞まるー!!ってミサカはミ・・・」「ちょっと!!マジで顔が青くなってるわよ!」「ゲッ!やべェ。」 災誤が戻って来ると寝床はきれいに片づけられ、何事もなかったように・・・・・・ いや、打ち止めにいじられる一方通行とその隣でにやついてる御坂と上条の姿があった。 (・・まあいい、上条には学校帰ってからきっちり話を聞くとしようか。) 『最終日のスケジュール』 起床 朝食 レク(スケッチ大会) 昼食(野外炊飯) 帰途につく
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/32.html
美琴「そういえばさー、あんたどこ住んでんのよ」 上条「い、いや、それはだなー・・・(インデックスが居るし)」 美琴「ム。いいわよ教えてもらわなくても。こっちで調べるから」 上条「またハッキングか!?それ止めろよ!!」 美琴「だったら教えなさい(ビリビリ付き)」 上条「あーーーもーーーわかったよーーー!!!(インデックスのことはどうにでもなれだ!)」 上条さん寮住所説明中・・・・。 美琴「そこ!?それって舞花がいるところじゃん!!」 上条「ああ、土御門とはお隣だぞ」 美琴「ふーーーん・・・・・まぁいいわ。それより今度デートしない?」 上条「いきなり来た!!いや、いいけどよ(そういえば俺ら付き合ってることになるんだよな)」 美琴「じゃあ今度の土曜日にしましょ。場所は後日伝えるから。黒子はその日風紀委員で忙しいって言ってたから」 上条「おれもその日は大丈夫だぞ」 美琴「じゃあ楽しみにしてるわ」チュッ 美琴は上条の頬にキスした。 上条(あいつ完全にデレデレだな・・・) そういって美琴は上条の下から離れた。 黒子「やっとあの殿方から離れましたわね、お姉ぇぇぇえええ様ぁぁぁあああああ!!!」 美琴「あ、黒子」 黒子「な゛。お、お姉さまがにやけてます!!もしやさっきの殿方となにか更なる進展があったのでは!!??」 美琴「別に」 黒子「何か、何かありましたわね。お姉様ぁぁぁああああああ!!!!!!!」 黒子の叫び声が響く中 青ピ「なんでワイには桃色空間がないんやろ。土御門にはあったのに。そういえば火が消えたときなぜかみんなワイからはなれてたなぁ フフフ。フフフフフ、殺ったる!!絶っっっっっっっ対殺ってやるぅぅぅうううう!!!!」 負け犬の遠吠えが響いていた。そのときにも女子には引かれていたが、 ちなみに黒子がどうして戻っているかというと。 黄泉川「あーーーーーーーーまた医務室から抜け出したなぁーーーーーー!!!」 黒子「しまった!こんなに早くばれるとは!!はやくお姉様エナジーを回復せねば!!!」 美琴「させると思う?」 黒子「ぎゃふんっ!!」比較的弱い電撃で黒子を黙らせた。 黄泉川「まったく、テレポート使いは・・・」 子萌「それでは皆さーーん。そろそろキャンプファイヤーを終わりますよーーー危ないから早く自分の部屋に帰ってください」 こうして温泉旅行二日目が終わる。 なお上条一家は布団を2つしか使わなかった。上条当麻と一方通行は小声で話し始めた。 上条「なぁ一方通行」 一方「なンだァ?」 上条「何でこいつら早速入って来てんだ?」 一方「どうだっていいだろ。あンなことがあれば入りたくもなるだろ」 上条「え、そのこと知ってんの!?」 一方「ミサカネットワークに駄々漏れだったンだよ」 上条「それはそれでやば過ぎる。ところでお前んとこはなんかあったのか?」 一方「なっ!テメェ!それ以上聞きやがったら殺すぞ!!とっとと寝ろ!」 上条「は、はい」(なにがあったのか気にはなるがしにたくねえなぁ・・・) そうして夜は終わる。明日は温泉旅行最終日、はっきり言って最終日ぐらい何も起きずに事を終えることを願っていた上条さんでした。 最終日の早朝。 災誤は起床時間の1時間前に起きた。 最終日であるがゆえに帰りの段取りなどの職員会議もあるため日課のジョギングのためにはこれくらい早く起きないといけないのである。 (みんな、俺のことを怪物呼ばわりしてるが・・・・)彼はたるんできた下腹を見やる。 (俺だって人間。寄る年波には逆らえん。日々トレーニングせねば。生徒を導くためにはある程度の荒事も必要なのだからな。)教師の鏡(?)災誤は思う。 「おっと、いかん。ぼんやりしてる暇はなかったな。」彼は起きあがり、寝ている4人(上条一家+1)を起こさないようにそーっと横を通り抜けようとして・・・・・・ 「ム?」 (なぜ布団が2つだけ?4人いるはずだが・・・・・・・あーっ!!!!) 彼は気が付いた。 教師たるもの、不純異性交遊は断固として取り締まらねばならない。の、だが (こいつら、ホントにいい笑顔で寝とんなあー・・・・いかん、いかんぞ、西郷!教師たるものここで彼らをたたき起こさねば!・・・・でもしかし・・・一名は常盤台だしなあ。) 学園都市の名門校と事を起こしては自分の勤めるちっぽけな高校がどうなるか考えずともわかる。それに災誤とて一人の人間。 (じゃましちゃまずそうだしなあー。)というくらいは考えている。 悩んだ末に・・ (まあ服は着てるようだし。・・・帰ってきてもこのままだったらぶん殴ろう。)彼らしからぬ温情決定。長い教師生活の仲でもこれほどまでの事態には遭遇してなかった彼が「鬼の錯乱」をしたというのが正確である。 災誤が頭を抱えながら出て言ってからしばらくして打ち止めが起きた。 彼女は隣で寝ているパパママをみて(ふーん、いい感じじゃん)と単純に思った。(にしてもこの人[アクセラレータ]暖かいなあ。)そしていたずらアホ毛の本領発揮!! (ネットワークにながしたら他のミサカはどうなるだろうとミサカはミサカは試してみる。) 結果、妹達二日なりの精神的ダメージが。怒った彼女たちは(打ち止めぇぇぇぇぇぇぇ!!!このくそガキがあぁぁぁぁぁ!!何してたんだあぁぁぁぁぁぁ!!!)と言った。 その怒りイメージあまりの大きさに打ち止めも気分が悪くなってしまった。 次に起きたのは御坂美琴。 どうも彼女は(彼女のクローンもそうらしいが)早起きである。 (うーん、夢だったのかなあ。)彼女は寝ぼけながら昨日のことを思い出した。夢かと思ったのは彼女にとって昨日のことがまさに「夢のようなこと」だったからである。 (・・いや、違うな。) なぜなら彼女の目の前にはすやすやと眠る上条の顔が。 昨日はここで「ふにゃー」だったがきょうはそんなこともなく。(夢じゃないわね。)そうしていると上条がごそごそと動き「うーん。」起きた。 そして目が合う。「おはよ。」チュッ 「・・・お、おはよう。」かなりあわて気味の上条さん。まあ無理もないが。 この桃色空間をぶちこわすのもいたずら大好きアホ毛ちゃーん。 「ン、ンが?こらァっ!くすぐンなぼけェェェ!!!」「痛―い!!ってミサカはミサカは頭をさすりつつ、あなたのDVに抗議する!!」「あァン?何がDVだァ!?さきにやったのはてめェだろーが!!!」 上条一家+1 起床。 「朝から元気がいいなー。」 「うっせェ!だまってろ!!」「首が絞まるー!!ってミサカはミ・・・」「ちょっと!!マジで顔が青くなってるわよ!」「ゲッ!やべェ。」 災誤が戻って来ると寝床はきれいに片づけられ、何事もなかったように・・・・・・ いや、打ち止めにいじられる一方通行とその隣でにやついてる御坂と上条の姿があった。 (・・まあいい、上条には学校帰ってからきっちり話を聞くとしようか。) 『最終日のスケジュール』 起床 朝食 レク(スケッチ大会) 昼食(野外炊飯) 帰途につく
https://w.atwiki.jp/coharu/pages/375.html
←前へ 【カナ編】 (藤岡サイド) 「つまりさ、私が思うにお前に彼女が出来ないのは理想を高く持ち過ぎだからなんだよ」 「そんな、これでも僕は自分の身の丈を十分に考えているつもりですよ?」 ――昼休みの教室では、至るところで机を囲んでの雑談に花が咲いている。 そんな中で俺は誰とも話すことなく、自席にじっと座り込みながら、考えに耽っていた。 視界の端では一年生の男子――たしかアキラとかいったか――と机を挟み、向かい合って雑談を交わす南の姿が映っていた。 つい先日、俺はハルカさんの処女を奪った。 チアキちゃんに見守られ、果てには介入され……という異常な状況ではあったが、それが逆に効を奏したのか、ハルカさんは姉としての落ち着いた女性の理性を捨て、淫靡な一人の女に変わった。 あの後も何度か、ハルカさんとチアキちゃんの両方と関係を持つ機会があった。 しかも大体が二人一緒で、だ。特にチアキちゃんはハルカさんと一緒だと俄然張り切るらしい。 ハルカさんも徐々に性行為に慣れつつあり、今では立派にチアキちゃんをリードする立場だ。 結局のところ、二人とも超のつくぐらい淫乱だったのだろう。勿論、俺としてはそんな2人が可愛くて仕方がないのだけれど。 そして、三姉妹を皆モノにするという俺の野望の貫徹。その最後を飾るのは次女の南カナである。 が、今度はチアキちゃんやハルカさんのようにすんなりとはいかないだろう。 何せ、南はこれまた超のつくくらい鈍感なところがあるからだ。 いや、正確には無自覚と言うべきだろうか。 仮にも俺は南にとってはラヴレターを出して形式的には告白をした男だ。 そんな男の好意を勘違いしたままで、挙句の果てには頻繁に家に招くなど、男女の関係を常日頃意識するような普通の中学生の女子ならきっと出来ないことだろう。 つまり南は俺を男として見ていないのか――。 そう思うと、あれだけ直接的なアプローチをしても鳴らない鐘のように響くことのなかった南を、逆に何としてでも手に入れたい気持ちになる。 そのためにはどうするか――。 勿論、当初から何も考えがなかったわけではない。おぼろげながらも計画は練ってある。 あとはそのための段取りをどうにかしなくてはいけないと、俺は考えに耽っていたわけだ。 そんな俺の心中を知ってか知らずか、南は楽しそうに雑談に耽っていた。 ちょっと前ならアキラとかいうあの一年生に激しい嫉妬の炎を燃やしていた俺だが、今はある程度落ち着いた気持ちでその光景を見ていられる。 「でさ、最近ちょっと気になって仕方がないことがあるんだ」 「カナさんがですか? どっちかと言うとそういう悩みとは無縁の人のように見えるんですけど……」 「ははは――死ね」 「痛っ! 机の下で脛蹴らないで下さいよ!」 「五月蝿い、とにかく聞け。実はな、最近ハルカとチアキの様子がおかしいんだ」 と、南が気になることを話しはじめたので、俺は視線は前に据えたまま耳を傾けた。 「? あのちょっと怖かったお姉さんと利発そうな妹さんがですか?」 「ああ。何ていうかな、2人とも最近妙に挙動不審というか、上の空というか……とにかくおかしいんだ」 南はさっきまでの明るいトーンはどこへやら、真剣に話をしている。 「僕からすれば普段のカナさんの方がよっぽど挙動不審で、人生自体が上の空ですよ」 「ははは――死なす」 「痛っ!! だから脛は蹴らないで下さいって! しかも2回も!! それに死なすって、死ねならまだしも、他動詞はキツイです」 「私が思うに……二人は何か隠し事をしている」 「アタタ……隠し事、ですか?」 「ああ。駅前のプリンを二人で毎晩私に隠れて食べているのか、もしくはハルカが作ったケーキを私に隠れてチアキに振舞っているのか。 とにかくとんでもないことを隠しているはずなんだ」 「僕からすればそんなカナさんの食い意地の方がとんでもないです」 「ははは――殺す」 「痛っ!!! 今度は三回だ!!! しかも殺すって、通報されちゃいますよ!?」 漫談のようなやり取りを耳の端に留めながら、俺は少しだけ驚いていた。 何だかんだで南は二人の様子が変わったことに気付いていたのだ。 が、鈍感と言う言葉は撤回出来そうにない。 だってこの前、白昼堂々南家の居間でチアキちゃんにハルカさんを交えた3Pを提案されて、俺が『流石に南にバレるから……』と渋っても、チアキちゃんは『大丈夫だ。あいつは部屋で昼寝してるし、気付かないと断言できる』なんて言われて案の定その通りだったし。 それでもやはりは何年も一緒に過ごしてきた姉妹ということか。どちらにせよ、このままではいずれかは南にバレるだろう。 そしていい案が思いついた。バレそうなのだったら……バレる前にバラしてしまえばいい――。 「そりゃあウチと違ってカナさんちは女三人の姉妹じゃないですか。 隠すことの一つや二つあったっておかしくないですよ」 「そうかなぁ……うーん」 「カナさんは考えすぎなんですよ……って、うわっ!!」 と、会話に耽っていたアキラが急に驚いた声をあげた。しかも何故か俺の方を見ている。 どうやら視線は外しているつもりがいつの間にか俺は二人のことを見てしまっていたらしい。 「カナさん……またあの人が……番長がこっち睨んでるんですけど」 アキラは声を潜めて南に助けを求めた。ちなみに聞こえているよ、それ。 「な……ホントだ。アキラ、お前藤岡に何かしたんじゃないのか」 「いや……俺そんなことした覚えないですよ~」 「むむむ……そうか、仕方ない。お~い、藤岡~」 すると南が手を上げて俺を呼んだ。これを無視するわけにもいかないだろう。 「何かな?」 「お前さぁ~、あんまりアキラのこと睨むなよ」 「ははは、ごめんね。そんなつもりはなかったんだけど。もしかして俺、怖い顔してた?」 「ああ、鬼みたいだったぞ」 つい心中で考えていた黒いことが表に出てしまったのだろうか。すると、 「それよりさ、藤岡だったらよく家に来てるしわかるだろ? 最近ハルカとチアキの様子おかしくないか?」 と、南は尋ねてきた。 「そうかな。俺は普段と変わらないと思うけど……」 俺は嘘が上手い方ではないが、何とか素知らぬふりを出来たはずだ。 「お前ならわかってくれると思ったんだけどな~」 わかるよ、南――。そう言いたい所だが今は仕方ない。 「あの~……」 するとアキラが割り込むようながらも控えめな声を上げ、 「俺、そう言えば次移動教室だったんで、そろそろ戻ります……」 そう言って、席をたった。 「あっそ。じゃな~」 軽いノリの南の声を背中に受けながら、教室を出て行こうとしたアキラの肩に俺は立ち上がり手をかけた。 そして、肩越しに顔を寄せると、相手にだけ聞こえるようにポツリと一言。 「どうやら――勝負は俺の勝ちのようだね」 「ヒッ!!!」 ライオンに睨まれたヌーのような声を上げ、アキラは脱兎のごとく出て行ってしまった。 「おい、藤岡。あまりアイツのこと苛めるなよ~」 「別に、そんなことしてないって」 事実、俺はそんなつもりはない。 ただ勝負を挑まれた相手を全力で叩き潰しただけだ。 「それにしても……うーん。私の考えすぎなのかな~」 「そうだよ、深く考えることないって。ウンウン唸って悩みに耽るなんて、南らしくないよ」 「何を! それじゃあまるで私が普段何も考えていないみたいじゃないか!」 「べ、別にそういう意味で言ったんじゃ……」 「問答無用!! 今度はお前の脛を、私の黄金の右のサビにしてくれるわ!」 「ちょっと、それはやめ……」 とは言うものの女の子の脚力で蹴られてもさほどのダメージはない。逆に嬉しくなってくる。 なぜなら、こういう活発な姿こそ、俺が最初に惹かれた南なのだ。南のこういうところに俺は惚れたわけだ。 そして何としても自分のモノにしてやりたいと思ったわけだ。 鈍感だろうが無自覚だろうが、関係ない。 鈍感なら俺がどうしようもないくらい敏感にしてやればいい。無自覚なら俺がとことん南の魅力を自覚させてやればいい。 俺は決意も新たに、最後の計画の実行をせんと己に誓った。 ――放課後。 クラスメイト達が部活、帰宅と思い思いに散り散りになっていく中、 「南、ちょっといいかな」 同じようにカバンを片手にそそくさと教室を出て行こうとする後姿を俺は呼び止めた。 「ん、 何だ? 私は急いでるんだ。今日は早く家に帰ってベッドにダイブしたくて仕方ないんだ……」 そう言えば今日の南は授業中もボーっと眠そうな上の空だった。きっと昨晩漫画でも読み耽って夜更かししてしまったのだろう。 南らしくて微笑ましい、と少し和やかな気持ちになってしまう。 これじゃいけない。一気に心のモードを切り替える。 「実はさ、ハルカさんとチアキちゃんの様子がおかしい理由に、心当たりがあるんだ」 「721!? それはまことか!?」 南は眠そうだった覇気のない瞳を爛々と輝かせ、俺に迫った。 「で、やっぱり何か私に隠し事をしているのか? プリンか? ケーキか? それともまさかカルビ食べ放題!?」 確かに、隠し事には間違いない。 が、結局食べ物から離れられない南に、また少し和む気持ちを抑えて、俺は表情を作った。 「それは何なんだ! 早く言え、藤岡!」 南は今にも待ちきれないといった様子で、とうとう俺の肩にまで手をかけてきた。 「いや、実はその――」 「焦らすなよ~。ハルカやチアキにはお前がチクったって言わないからさ」 ――チクるも何もない。 「ちょっとさ、ここでは……他の人がいる場では言いにくいっていうか……」 ――全ては俺が黒幕なんだよ、南。 「むむむ……そう言われるとな……って、そうだ! お前、じゃあ今日ウチに来い!」 何と、南のほうから誘ってくれるとは。 これで色々と面倒な段取りを踏む手間が省けた。 「え、いいの?」 務めて仮面を被った自分を貫く。 俺、こんなに演技派だったかな。さっきは嘘をつくのが下手なんて思ったのに。 自分でも自分という人間がわからなくなる。行き過ぎた愛情がここまで人間を変えるとは。 「今日はハルカもチアキも帰りが遅いって言ってたし、茶ぐらい出してやるからゆっくり話を聞いてやるよ」 「それじゃあ……お邪魔しようかな」 「よし決まりだ! それじゃ行くぞ!!」 南が俺の手を握り、無理に引っ張る。柔らかい手の平の感触に思わず邪な気持ちが過ぎった。 「いや、俺はちょっと寄るところがあるからさ。先に帰っててよ」 すると南は残念そうな顔を一瞬浮かべたものの、すぐに「まあいっか」と呟くと、 「仕方ないな。じゃあなるべく早く来いよ~!」 と、颯爽と言い残していった。 俺はそうして駆け足で教室を出て行った南を見送ると、 「さて。それじゃあ先に手回しをしておく必要があるな」 おもむろにカバンから携帯電話を取り出し、電話帳のページを開いていた。 「……藤岡君、嬉しそうだけど何かいいことあったの?」 すると一部始終を見ていたらしき、クラスメートの女子に声をかけられた。 南ともよく喋っているリコという女子だ。 「うん。ちょっとね――」 冷静を装い、ありきたりな応対をしてみたものの、自分でも少し黒い笑みがはみ出してしまっていることに気付いていた。 「じゃあ。俺もそろそろいこうかな」 一通りボタンを打ち終えて、席を立った俺の背後で「藤岡君のレア顔……」とかいう小さな声が聞こえた気がした。 む、もしかして怖い顔をしていたのがバレたかな。これからは少し気をつけないと……。 「遅かったじゃないか、私は待ちくたびれたぞ! さあそこに座れぃ!」 南家のインターホンを鳴らし、「あいてるよー」との声に促され居間へ進むと、そこには既に正座で俺の来訪を待ち受けていた南がいた。 制服を着替えもしていない様子を見ると、よっぽど俺の話の内容が気になっているようだ。 俺もカーペットの上に腰を下ろし、テーブルの向こうの南と対峙する。 「さあ、藤岡よ、話せ! 今なら私とお前以外ここには誰もいない。 ハルカとチアキがこの私に何を隠しているか、さっさと吐いてしまうんだ! すっきりするよ!」 「まあ落ち着いてよ。俺も自分の考えがあってるかは半信半疑なんだ。 そこで、少し南に聞きたいことがあるんだけど、いい?」 すぐに欲しい答えを貰える筈がお預けを喰らう。南にとってはもどかしい気持ちだろう。 「具体的にさ、二人はどんな感じで様子が変なの?」 「どんな感じ……? そうだなぁ、何ていうか、変な風邪引いたときの様子とでもいうか」 「風邪?」 流石にその表現は俺も予想しなかった。心底意外な声を上げてしまう。 「ほら、風邪引くとさ、身体全体がこうぼーっとして、思考がうつろになるだろう? あんな感じなんだよ」 「それは、本当に風邪を引いてたんじゃないの?」 「いや、風邪だったら普通寒気を感じるだろう? ところが二人は逆に身体が熱そうなんだよ。湯気が出てるっていうかさ。 そんな風邪有り得ないだろう。だから変なんだ」 なるほどね。段々と俺にはタネが見えてきた。と、いうか俺が一番それはよくわかっているのだ。 それをあえて南に言わせることで、倒錯した愉悦を得ていたのかもしれない。 「だったら……風邪じゃなくて、何か別の――」 「月のものか? 確かにハルカは結構重い方らしいから、毎月しんどそうだけど、流石にあんな様子にはならない。 で、チアキに至ってはまだ赤飯すら炊いていないぞ?」 ……南カナ。やはりこの女の子は俺の想像の斜め上を言っている。フツー、男に対してしないだろう、そんな暴露。 ある意味やはり俺が異性として認識されていない証拠か……。そうなると少し燃えてくる。 「そっか……そうするとそういう線はなしだね」 俺が落ち着き払ってそう言うと、南は我慢できないように、 「藤岡、お前心当たりがあるって言ってたよな。とにかくそれを私に教えてくれよ。お預けはイヤだよ」 お預けはイヤ……か。状況が違えばこんなにそそる台詞もないものだ。 俺は気を取り直し、 「うん。俺が思うにね、たぶん二人は今までに知らなかった快感を知ったんだよ」 「はぁ?」 南の目が点になる。 「人間っていうのはさ、そういう生き物なんだ。それまでに知らなかった想像もつかないようなこと。 それをあるキッカケで思う存分堪能できるようになる。そしたらどうなると思う?」 「何言ってるんだお前?」 「例えばさ、南が今までに食べたことがないし、普通に生活してたら今後も食べれないような高級焼肉を偶々食べたとする。 そしたら『あー、もう一度食べれたんだし、これからはもう普通の食事で満足だ』って、思うかな?」 南は目を点にしたまま、数秒考え込むと、 「思……わないかな」 「じゃあどう思う?」 「もう一回……いや、そんな美味しいものなら何度でも食べたいって思う」 「でも現実的にそれは無理だよね? そしたら……」 「すごいもどかしい気持ちになると思う」 一生その味を知ることがなければ、何が何でも食べたいという狂気じみた欲求に駆られることはない。 が、一度でもその蜜の味を知ってしまったらもう後には戻れない。 その美味を貪り続けなければ満足できなくなる。 人間って言うのは、そんな大層都合の悪い生き物なのだ。 「あのさぁ、藤岡の言うことは何となくわかるけど、それがハルカとチアキ何の関係があるんだ?」 俺の話が一向に核心に至らないからか、フラストレーションを滲ませる南。 どうやら焦らされるのはあまり好きじゃないらしい。 「つまりね、ハルカさんとチアキちゃんの様子がおかしいのは、そういうことだよ」 言い切った俺に、南は首を傾げ、 「よくわからないんだけど……」 「そうか。じゃあ、やっぱり当事者の二人に詳しく聞いてみるのがよさそうだね」 「はぁ?」 「二人とも。もう入ってきていいですよ」 俺がおもむろに居間のドアの方向へ声をかけると、ガチャリと妙なまでに軽い音を立て、ドアが開く。 そして入ってきたのは、紛れもなくハルカさんとチアキちゃんの二人であった。 次へ→ 名前 コメント 5スレ目 くろおか 保管庫 黒い人氏
https://w.atwiki.jp/cvssyourimessage/pages/979.html
グラビティー・ビートブード 《出典作:ロックマンX3》 VS. 対井伊直虎【戦国BASARA4シリーズ:CAPCOM】 「悪いな、これでも俺は男性型レプリロイドさ。そんなに男との関わり合いが嫌ならば、いっそ女だけが住む世界にでも引っ越したらどうだ?」 ※投稿・acrysion 対石田三成【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「大切な者を奪われた痛み、分かるつもりだ。あんたの好きにすればいいさ」 ※投稿・月白 対石動岩【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「学生とは思えない体格とパワーだな。だがパワーでの競い合いなら、俺も決して負けやしない」 ※投稿・acrysion 対VAVA【ロックマンXシリーズ:CAPCOM】 「役目も果たさず問題行動ばかり起こして…結局何がしたいんだ、あんた」 ※投稿・月白 対エクスプローズ・ホーネック【ロックマンX3:CAPCOM】 「チャージバグホールは封印しよう。これは謂わば模擬戦、あなたと本気で殺し合う気はない」 ※投稿・月白 対エックス【ロックマンXシリーズ:CAPCOM】 「あんたのした事は紛れもなく正義だ…そして今の俺は…ただのイレギュラーだ。…ッなのに何故…!どうして俺を殺してくれない!?隊長…いや、エックス!!」 ※投稿・月白 対エッジ【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「あんたのナイフが俺のバグホールで吸い寄せられたからって、文句は言うなよ?…むしろ、そっちから挑んできたあんたがいけないんだから」 ※投稿・acrysion 対ガイル【ストシリーズ:CAPCOM】 「道を阻むつもりはない。あんたの標的は 処分 するのに何の躊躇も必要無い男のようだしな」 ※投稿・月白 対風間あきら【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「そうか…キミの兄さんはとても優しくて妹思いなんだな。俺も兄貴の事をいつも尊敬しているさ」 ※投稿・acrysion 対風間醍醐【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「見た目通りだな…実に、一発一発が重い拳だ。俺の装甲が今にも凹んでしまう位に凄いよ…」 ※投稿・acrysion 対春日野さくら【ストシリーズ:CAPCOM】 「へぇ…人間の中にも、キミのように健気で楽しい気持ちで闘う子もいるなんて…驚いたよ」 ※投稿・acrysion 対キャミィ・ホワイト【ストシリーズ:CAPCOM】 「流石は キラービー と呼ばれるだけあるすばしっこさだ。…だがそのスピードも、俺の重力の前にはどうしようもないだろうな」 ※投稿・acrysion 対霧嶋ゆりか【燃えろ!ジャスティス学園:CAPCOM】 「ごめんよ…!俺との闘いで、キミのバイオリン壊れてない…かな?」 ※投稿・acrysion 対グラビティーマン【ロックマン5:CAPCOM】 「随分と器用な重力の使い方だな…実戦での強さはともかくとして」 ※投稿・月白 対ザキ【燃えろ!ジャスティス学園:CAPCOM】 「あんたって案外、仲間思いな一面もあるんだな。俺も自分自身の仲間を、これからもずっと大切にするつもりさ」 ※投稿・acrysion 対ザンギエフ【ストシリーズ:CAPCOM】 「鋼の肉体…?すまない。俺にはどうしてもあんたが生身の人間にしか見えないんだが…」 ※投稿・月白 対シグマ【ロックマンXシリーズ:CAPCOM】 「そもそも貴方が反乱など起こさなければ…先輩達も、兄貴も…。…思う所が無いわけではありませんよ…隊長…!」 ※投稿・月白 対シザーズ・シュリンプァー【ロックマンX3:CAPCOM】 「自慢のハサミも、俺の装甲の前には歯が立たないようだな。分かったらあんたの持ち場に戻るんだ」 ※投稿・月白 対スパーク・マンドリラー【ロックマンX:CAPCOM】 「流石だ、マンドリラーさん。あなたの剛拳は硬化した俺の装甲にも響く…!」 ※投稿・月白 対ゼロ【ロックマンXシリーズ:CAPCOM】 「止めてくれるなよゼロ。理屈だけじゃどうしても割り切れないものもあるんだ…!」 ※投稿・月白 対ダン・ヒビキ【ストシリーズ:CAPCOM】 「おいあんた、大丈夫か!?しかし、棒立ちしてるだけの俺を殴って骨折するとは…そもそも鍛え方が足りないんじゃ…」 ※投稿・月白 対テリー・ボガード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「それだけのモノを背負いながら…。強いんだな、あんた」 ※投稿・月白 対ブーメル・クワンガー【ロックマンX:CAPCOM】 「今回は俺の勝ちだが…あんたが俺の誇りであることに変わりはないよ、兄貴」 ※投稿・月白 対フレイム・スタッガー【ロックマンX2:CAPCOM】 「真っ向からの突進と見せかけて、瞬時に掴み技に切り替えるとは…!硬化が間に合わなければ今頃は…」 ※投稿・月白 対マイク・バイソン【ストシリーズ:CAPCOM】 「同じ馬…ゲフン…でもスタッガーさんは格闘に関しては天才だ。あんたは…せめてもう少し工夫するべきだな」 ※投稿・月白 対マグマード・ドラグーン【ロックマンX4:CAPCOM】 「あなたの耐久性に難がある事は見抜いていた…だから装甲にモノを言わせてゴリ押しさせてもらった。…勝ちは勝ちだ」 ※投稿・月白 対八神庵【KOFシリーズ:SNK】 「あんたはその草薙とかいう奴に兄弟でも殺されたのか?…まあ、俺には関係のない事だが」 ※投稿・月白 対山崎竜二【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「リーチだけの軽いパンチだ。何発当たろうと俺に傷一つ負わせられない!」 ※投稿・月白 対ルーファス【ストシリーズ:CAPCOM】 「悪いが、アンタのお喋りに付き合ってやれる暇はない…。だが、そんな体格でここまで素早く動けるなんて、意外だな…」 ※投稿・acrysion 対若葉ひなた【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「通信教育で身に付けた格闘術か…。確かに最近、そういうのも流行っているよな」 ※投稿・acrysion &. &ヴァジュリーラFF【ロックマンX3:CAPCOM】 「ドップラーの命令には背くことになるが…隊長…いや、エックスは俺が討つ…!」 『そうだな。博士の命令通り、奴には消えてもらう』 ※投稿・月白 &エクスプローズ・ホーネック【ロックマンX3:CAPCOM】 「すみません、ホーネック副長…俺と共闘では、やり辛いでしょう…」 『お前は悪くねえよ、気にすんな。それに、対応できない俺じゃねえ』 ※投稿・月白 &スパーク・マンドリラー【ロックマンX:CAPCOM】 「敵の攻撃は俺が食い止めます。マンドリラーさんは存分に!」 『後輩に無様な姿は見せられんなあ。いっちょ 豪速拳の雷王 の本領、見せようかね』 ※投稿・月白 &ブーメル・クワンガー【ロックマンX:CAPCOM】 「行こう兄貴!俺たち兄弟の力、見せつけるんだ!」 『フフ、頼もしいですね。では…いつも通り行きましょうか!』 ※投稿・月白 &フレイム・スタッガー【ロックマンX2:CAPCOM】 「俺が前衛を務めます。スタッガーさんは…ちょっ、何突出してるんですか!段取り聞いてました!?」 『固てえんだよテメエ!こいつァ任務じゃねえ!ハメ外して楽しもうや、弟!』 ※投稿・月白
https://w.atwiki.jp/silver25/pages/192.html
2117村 【身内前提・飛び入り歓迎】二次会@ガチ好き達の集まる企画村 [短期79戦目(欧州 51)/中身占い師/ナディア/死亡(3日目襲撃)勝利] ガチ会長期の後夜祭です。村立てをあっさり任せる、駄目の僕。この調子で誰かに会長の座も譲ろうかなあ。にしても、頼りになる人が周囲にいるって素晴らしい。ありがとー。長期の方で開村宣言をPL発言でするのも寂しいので、キャラで色々話したんだけど、そんとき使ったのがナディア。ココは最後にナディアにしめさせてやろうと、そんな魂胆。中身占い師で入って、中身占い師でした。村を騙したあとなので中身吊りされない対策もあったとかなんとか。ダ村村狼狼占霊狂狩中Q神のレギュで、恋 村狼の神→狩人。だいぶ狼不利だっつーね。 プロで「中身占い師は通常村人扱いで」とかいう話もあったので… COしていいかわからんままに、うやむやにす過ごした初日。そのまま初回喰いだった。初回吊りがアリスだったんだけど、プロでフラグが立ってたので、実質後追いだよねw とかオフザケしつつ満足しておく。霧に飲まれながら、リアル具合悪い初回吊りキューピーをなでなで。自分が喰われた理由はよく分からず。たぶん、普通の占い師狙いだろう。 勝負面。神話が狩人でW狩人体制。相互もしくは変則守護の指示だったが、狼の襲撃が運も悪いことに悉く通らない。そんな中、潜伏狂人の動きがナイスだった。真騙の占い師が互いを「狼だ」と言う中、真占偽の場合の問題点を死者の役職も含めて語り、安全策吊り演説。見事に真占を先に吊り…占騙りの絶対絶命LWをPPに持ち込んで助ける動き。ところがGJで詰み勝利。襲撃先の反省会などして終了。確定霊襲っておけと、そゆ話でした。上手な潜伏狂人ってマジ憧れる。 RPはプロで、長期のネタ面を総括。あとは、恋地雷を踏み抜いてロリコン化してみたり。 (848) 三次会@ガチ好き達の集まる企画村 [短期80戦目(悪夢 7)/村人/猫イヌ/死亡(4日目処刑)敗北] 霧が濃いので悪夢に移動して3次会。保安官を希望して村人。珍しく希望出しても通りりゃしねえw キャラはグラが好きな喋る猫にしました。わんにゃー キューピーがいるので、さくっと一日目コミット。翌日初回黒出しCOや、ミューティーCOが始まる。狼多めのレギュだったせいもあり、今回の黒出しはなんとなく素直に信じてしまう。しかし蓋をあけてみるとキューピーによる鬼ヅモ占いだったというw 狼も真占は誤認で、キューピーが喰われる段取りに。このときの赤ログに「もし喰えなかったら占騙り狼はスライドで霊COして、仲間に白判定するように」っていう指示が出てた。このあたりの事前の策を出せるあたりも素敵。そして、騙らず吊られゆく狼。流石。この日、自分も偽に占われていて、自ら補完を希望。占われる方向に。真っぽいキューピーが襲撃されて、白確定はならず。しかし白位置にはつけたかな…といったところ。安心してあざとい狩人臭とか意識してみる。さらに「恋人センサー搭載な自分的に、クロノ臭い」とか、ずーずーしい発言を白ログでしてみる。最大の反省点は本当にクロノに投票しておけば、事実恋人だったクロノを吊れたかもしれないということ。土壇場で怪しいと感じた村人に投票したあげく、最多3票2者に自分が選ばれ、ランダムで吊られてしまった。もしもクロノに入れてたら、クロノも3票。ランダムで自分が吊られる可能性が減った。墓下で「猫に入れれるつもりでなかったよー」って、白確定に言われてちょい嬉しかった。偽占が白出したあげた相手に投票(=自分@猫への投票)について問い詰められてるのは嬉しかったが、問い詰めてるの狂人だったとかw あとは、自分的にノーマークだった潜伏狼が落ちてきてびっくりしたり、恋人センサーについて語ったりする墓下観戦。ところで、この村の狂人の動きもすげぇ。白い村人のごとく潜伏し続け、投票などからまっとうに潜伏狼を探すそぶり。灰投票先をさりげなく声に出し、占騙りLWという絶望的な状況の狼をアシスト。そして最終日に偽確定したLWを、キューピーもしくは狂人と見立ててPPを呼びかけ、灰同士の泥試合を演出。本当はつらいのに、偽確定の気楽さを白ログで出したLWもGJ。んなわけで、最終投票にLWに一票も入ってないという素晴らしい状態で狼勝利。見事に負けた。 RPは「わんにゃー」な、動物。犬だか猫だかハッキリしろよというw エピでは恋愛RPについてまったり語ったりしました。いやしかし、ガチ会シリーズ、楽しかったー。みんなで話しすぎて、チャット作ろうよとかいう流れに。自分で作ることも考えたけど、なんか作ってもらえそうだったから丸投げした。それもどうかと自分で思うが、感謝してます。 (849) 快気祝い村 [短期81戦目(悪夢 8)/村人/マルテン/生存敗北] くいっくの方のお仲間さんが、6人ばっかり揃ったから久々にみんなで遊ぶことに。わーい。長期直前にお怪我をして長期棄権なさったPLさんが、そろそろ怪我治った!ってなわけで、快気祝い。怪我とか治せそうなキャラ(獣医だけど)を選んでみる。役職希望は無しで村人。 コミットして夜が明ける。狼がいきなり黒出しCO。黒出されたのが真で、白だしCO。村狼両サイドからみて、恋人戦略をまるで考えてない騙り占に混乱。キューピーは他人打ちか自分打ちかでいまさらもめるありさまにw 恋人の票あわせ対策で投票先は言わない方がいいってのをサッパリ忘れて「濃い人はミミコか柿」と明言する自分。駄目ぽ。ミミコを吊って村人だったのにへこみつつ、「狼は柿食えよ」ってなオーラを出して恋人を襲撃してもらう。後追い確認。まずはひと安心。翌日、黒を出し合う占い師たちと、自分だけが残る。うわー、最終決定者だよ、これ。真占の説得の肝は「自分が狼ならば非恋狙いで襲撃して吊り先のブレを生じさせた方がいい。最終喰いで恋人処理できれば勝てるのだから」というもの。一方狼占の方は「色々勘違いしてたんだって。とにかくこいつ狼だから」って内容。真占側の説得のロジックは届いていたにもかかわらず、「後付けできるんじゃね」などと思ってしまい、また狼側の勝ち筋捨てたのような部分が気になり、前日のログ読んで反応速度とかに気を取られ… 悩み悩んだあげく間違った決定を出す。村滅ぼしたー! いや、人狼ってホント難しいですね(泣) RPは、狼でも妖精でもどんとこいな獣医さん。クールな獣医をやろうと思ったが、グラが可愛すぎたので、クールさは捨てる。ちなみに快気祝いの主賓は恋人陣営でしたw
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/940.html
読むの非推奨。 (2) とは銘打っているけれど、こちらはまだ大丈夫。 ただ、前章あってこそのコレで、コレを出力するためには前章が必要だったの。 段取りとして。 ―――― 明るさの中に浮かび上がるようにしてゆっくりと目覚めてゆく。 明るさを感じ、暖かさを感じ、それから人の気配を感じる。柔らかな寝具の感触と、清潔な寝間着とそこに包まれて安らいだ己自身も。 バルナージは、己がバルナージであったことを少しずつ思い出しながら目覚めていった。こんな朝はどれくらいぶりだろう。 目を開き、またたいて辺りを見回した。明るい部屋だった。風が心地よく通り過ぎてゆく。硝子をはめ込まれた窓があり、その窓は開け放たれ、明るい外より風が吹き込んでくる。 部屋はさほど広くはないが狭くも無い。壁には暖炉があり、薬缶が吊るされていた。部屋の中には小さな卓があり、その上には小さな花瓶と少しの花がある。お皿があり、その上には布巾に覆われた何か食べ物があるらしい。茶道具もあった。 「目が覚めた」 そして人の姿もあった。椅子に座り頬杖をつき、バルナージを見ていた。黒い髪は短めで、琥珀色の瞳をしていた。身を起こしてバルナージが身構えたのは、その人が黒の軍装を身に着けていたからだ。それは決して相容れぬバルナージの敵、帝國の軍人であることを示すものだ。女だと思った。帝國は女でお軍人になるという。 「どこまで覚えている」 軍人は言った。詰問と言っていい口調だった。こちらへ顔を向けているけれど、その琥珀色の瞳は、わずかに逸らされ、目を合わせないようにしているようだ。それがなぜなのか、バルナージには良くわからない。 それにバルナージも思い出そうとしていたところだ。途切れたものを引き出そうとする。けれど思い出されるのはおとといや、その前や、いつの日かわからぬ昼下がりや、あるいは戦陣での刹那であったりもした。軍人のいう「どこ」は手繰るにはか細い糸の先にあった。 「・・・・・・帝國の、機神だ」 「そのあとは」 バルナージは唇を噛む。 「・・・・・・倒された」 「君を倒したのはわたし」 あまりにふつうに、あまりにたやすく口にされたことに、一瞬、気付かなかった。体の方が何かを感じ、え?と声に出して問いただしていた。その声を己で聞いて、ようやくその示すことに気付いた。 「・・・・・・あんたが、あの機神の乗り手」 「そう」 軍人は言う。 「はじめにゼクステクスの街からオルドリア公姫を連れ去ったのもわたし、はじめに君を射倒したのもわたし」 バルナージは寝台を蹴って飛んだ。その勢いのまま軍人に掴みかかる。 けれど滑るように軍人は動いた。続く動きも一瞬で、同時だった。バルナージは胸を打たれ、息さえ止まるようだった。掴みかかった腕は空を切り、そのくせその手首は、軍人のもう一方の手にしっかりとつかまれている。軍人は掴んだ腕を引き、振り上げる。それが投げ技であることは、かろうじてわかった。何もできないまま裏返され、天井を見上げたまま、寝台に打ち付けられる。 寝台の柔らかさのままに跳ねたけれど、体も腕も引き伸ばされ、手首を掴まれただけで動けなくなっていた。そのまま軍人はバルナージを近く見下ろしている。 その琥珀色の瞳がまたたき、目を逸らし、手を離し、退いて再び席に着く。軍人は何も言わなかった。バルナージが身を起こしても見ることさえしなかった。 言いたいことはいくらでもあった。汲めども尽きぬくらい溢れてくる。それは多すぎて、熱すぎて、一つも言葉にならなかった。唇は震えるばかりだ。じわりと軍人の姿はにじむけれど、こいつの前でだけは無様な姿を見せたくなかった。たとえそれまでに何を見られていたとしても。 「君は、ここから出られない。わたしが判断を下すまで」 鼓動が胸を打つ。 その胸をバルナージは抑えた。おさえきれるはずなんか無い。己の吐く息を熱く感じる。 「あの人を助けるためにと思って、僕は何でもやった」 知らぬ間に、怒りは言葉になった。立ち上がったバルナージを軍人は見る。 「あの人を助けるために、お前を倒さなくちゃいけないと思ったから、強くなろうとした。僕は・・・・・・」 言葉が詰まる。わかっていた。でも言葉は止まらない。それがバルナージの心であるから。 「だから、僕は僕はお前なんかに負けない。そしてあの人のところへ、帰る」 口に出して、はっきりとわかった。心も決まった。帰る。そうすればいい。どうしてそんなことができなかったんだろう。どうしていままでそうしなかったんだろう。 いくさは終わったんだ。王国も無くなった。けれどあの人はゼクステクスの街へ帰ってきた。 だからバルナージもそうすればよかっただけなんだ。ゼクステクスの街へ、帰ればよかった。 足が止まった。何かがおかしい。 何かを忘れていると思った。それが何かわからない。汗が噴き出してくる。鼓動が胸を強く打つ。 胸を押さえ、さらに抑えた手のひらを見た。まるで己の体ではないみたいだ。震えて、上手く動けない。 「おかしいと思わなかった?」 それまでと違う、優しいと言っていい声だった。バルナージはぎくしゃくと軍人を見た。 「どうしてあんな魔族のところにいつまでも留まっていたのか、わからないはず。それは君が決めたことじゃないから」 あの男の姿が脳裏をよぎる。 「・・・・・・うるさい」 何を忘れていたのかを、バルナージは思い出していた。 「君は、あの魔族の魔法的な支配下にあったんだ。あの魔族から離れていても、君はあいつにつなぎとめられていた」 軍人は言う。 「今、君は結界の中にいる。魔導のつながりを断っている。でも、あの魔族は君があの魔族を忘れぬように仕掛けをしていた」 だから、と軍人は言う。 「そんな君を、ここから出してあげることはできない」 「うるさい!」 「わたしは、帝國のために、君をここから出すわけにはゆかない。帝國のためになら、わたしはどんなことでもする。君があの魔族の支配から抜け出せないとわかったのなら・・・・・・」 軍人は言葉を途切れさせ、それから琥珀色の瞳でバルナージを見つめる。 「君を、ここですらないところへ押し込めなければならない」 胸を押さえた手が震える。鼓動は強く打ち、その手は汗ばみ、背にも脇にも首にも流れるほどだけれど、どうしたらいいのかすら、わからない。 真っ白になってバルナージからは言葉さえ出てこない。軍人は言う。 「君はどこにも行けない。わたしは君を本当におしこめねばならないとは、まだ思えない。それに・・・・・・」 軍人は続ける。 「君にもわたしにも、まだ時は許されている。その時を、あきらめずに過ごそう。君の名前を教えて。わたしの名前はルキアニス。ルキアニス・アモニス」 ルキアニスは最後に少しだけ笑みを見せて、けれどぎこちなくそれを打ち消した。