約 7,867 件
https://w.atwiki.jp/okitaworld/pages/195.html
▽タグ一覧 サクラ時空 世界できみ以外綺麗じゃなかった 春の死骸 キャラクター 園山櫁(春の死骸) 園山恋日(春の死骸) [[]](春の死骸) [[]](春の死骸) 春の死骸 世界観メモ 世界できみ以外綺麗じゃなかったver.サクラ時空(性転換IF)
https://w.atwiki.jp/shinsen/pages/4683.html
死骸さらし レベル 45-48 1-7 生息地域 比叡山叢雲堂 構成NPC 名前 種類 レベル 初期付与 使用技能 死骸さらし 死人 45-48 怨念撃・弐、怨念撃・参、解呪薬 獄死者の怨念 幽霊 45-47 連撃〜五連撃 千切られ首 死人 45-46 噛み破り・壱〜参、痺れ針、召雷・参、低速呪霧・参、気合呪霧・参 無念の骸 幽霊 42-45 連撃〜四連撃、金縛り 野垂れ死山伏 薬師 44-45 治療・弐、全体治療・弐、攻撃付与・参、防御付与・参 備考 ドロップアイテム 硝石 折れた鋭刀 その他情報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/otassya2/pages/4510.html
死骸さらし レベル 45-48 1-7 生息地域 比叡山叢雲堂 構成NPC 名前 種類 レベル 初期付与 使用技能 死骸さらし 死人 45-48 怨念撃・弐、怨念撃・参、解呪薬 獄死者の怨念 幽霊 45-47 連撃〜五連撃 千切られ首 死人 45-46 噛み破り・壱〜参、痺れ針、召雷・参、低速呪霧・参、気合呪霧・参 無念の骸 幽霊 42-45 連撃〜四連撃、金縛り 野垂れ死山伏 薬師 44-45 治療・弐、全体治療・弐、攻撃付与・参、防御付与・参 備考 ドロップアイテム 硝石 折れた鋭刀 その他情報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nolnol/pages/4799.html
死骸さらし レベル 45-48 1-7 生息地域 比叡山叢雲堂 構成NPC 名前 種類 レベル 初期付与 使用技能 死骸さらし 死人 45-48 怨念撃・弐、怨念撃・参、解呪薬 獄死者の怨念 幽霊 45-47 連撃〜五連撃 千切られ首 死人 45-46 噛み破り・壱〜参、痺れ針、召雷・参、低速呪霧・参、気合呪霧・参 無念の骸 幽霊 42-45 連撃〜四連撃、金縛り 野垂れ死山伏 薬師 44-45 治療・弐、全体治療・弐、攻撃付与・参、防御付与・参 備考 ドロップアイテム 硝石 折れた鋭刀 その他情報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aoari/pages/6488.html
死骸さらし レベル 45-48 1-7 生息地域 比叡山叢雲堂 構成NPC 名前 種類 レベル 初期付与 使用技能 死骸さらし 死人 45-48 怨念撃・弐、怨念撃・参、解呪薬 獄死者の怨念 幽霊 45-47 連撃〜五連撃 千切られ首 死人 45-46 噛み破り・壱〜参、痺れ針、召雷・参、低速呪霧・参、気合呪霧・参 無念の骸 幽霊 42-45 連撃〜四連撃、金縛り 野垂れ死山伏 薬師 44-45 治療・弐、全体治療・弐、攻撃付与・参、防御付与・参 備考 ドロップアイテム 硝石 折れた鋭刀 その他情報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/abcdmousou/pages/238.html
鮟鱇の死骸 Landspell 3(水水) / 500f @擬態解除[7MP / 500f]鮟鱇の死骸の上にクリーチャーが配置されていない場合、 鮟鱇の死骸の上に擬態する鮟鱇を出す。鮟鱇の死骸をゲームから取り除く -- http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/27456/1135510382/47 コメント欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/112.html
甦える死骸 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)兼松春夫《かねまつはるお》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)五|呎《フィート》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)※[#感嘆符二つ、1-8-75] ------------------------------------------------------- [#3字下げ]生命再造術[#「生命再造術」は中見出し] 兼松春夫《かねまつはるお》は新科学画報社の若い記者である。社内では彼を「シェファード兼松」と呼んでいるが、それは彼が五|呎《フィート》七|吋《インチ》もある痩せた体でひどく伊達者《めかしや》でまた動作が敏捷だからというだけでなく科学界の記事《ニュース》取りにかけてすばらしい手腕を持ち、どんな秘密研究でも必ず嗅ぎつけて記事にするという、特異な才能に対する尊称なのであった。 七月の末から降りだした雨が、返り梅雨《つゆ》のようにじめじめと続いて、八月に入った或日の午後のこと、シェファード兼松が編輯《へんしゅう》長の部屋へやって来て、 「編輯長、僕に一週間暇を下さい」と云った。 「休暇ならもう少し後にして呉れ給え」 「冗談じゃない、休暇なんか此方《こっち》から進呈しますよ。実は帝大の宮川研究所へ泊込《とまりこ》みの仕事が出来たんです」 編輯長は急に身を乗出《のりだ》した。 「なにか新記事《ニュース》かい」 「自然科学の一部をひっくりかえす記事《ニュース》ですよ。簡単に話《はなし》ますと斯《こ》うです、――宮川|博士《はかせ》は長いあいだに極秘のうちに、死者を蘇らせる研究を続けて来ました」 「そいつはいかん、起死回生の術なんて科学者の夢だ、不可能だよ」 「そうかも知れません。然《しか》しそうでないかも知れない、科学界の新発見は毎《いつ》も夢から出発していますからね。兎《と》も角《かく》博士は或る程度まで研究の結果に自信を得て、愈《いよい》よ本格的に人体実験を始めることになったのです」 「然し秘密研究だと云うのに、どうしてそれが君に分ったんだ」 「僕は伊達《だて》にシェファードの綽名《あだな》を貰ってる訳じゃありませんからね。もう博士の許しを得て、今夜っから研究室へ詰切《つめき》りになる段取《だんどり》が出来ているんです」 編輯長は大きく頷いて、 「宜《よ》かろう、実験の結果が失敗であったという事を慥《たしか》めるのも、科学雑誌としての正しい使命には違いない」 「では一週間頂けますね」 「うん、報告を楽《たのし》みに待っているぜ」 兼松春夫は元気に社をとび出した。 「死者を活《い》かす」という起死回生術や、「永遠に死なぬ」という不老長生術は、東西ともに何千年も前から多くの科学者達によって描かれて来た夢であった。――その夢を現実にしようとして、我が宮川禎造博士もまた極秘のうちに、殆《ほとん》ど半生をその研究に捧げて来たのである。博士の研究が如何《いか》なる原理と方法の下に行われているかは、何人《なんぴと》にも窺い知る能《あた》わざるところであるが、この数年来着々として進行し、愈《いよい》よ最後的実験に掛ろうとしているのだった。 さて、――その日の夕方、兼松春夫は実験の報道を受持《うけも》つために、泊込み用の手軽な荷物を持って研究室へやって来た。 宮川研究室は白堊《はくあ》の堂々たる三階建で、三つの円形教室を持ち、有名な書庫、事務室、研究室、標本室等、大小合せて三十余室を含む建物であるが、今は秘密研究中のため、厳重な電気仕掛けの鎧扉《よろいど》で閉《とざ》されている。――そして兼松記者がやって来るのを待って、正面の扉《ドア》もかたく閉鎖された。これで一週間は全くこの建物の中に缶詰にされる訳なのだ。 午後七時簡単な晩餐の食卓が開かれた時、兼松記者は井上、若林、太田、下村、という四名の助手に紹介された。――そして、晩餐が終ると、みんなは特殊ゴム製の仕事着を纏って、地下にある実験室へと下りて行った。 実験室は、ラジウム光線や高圧電気を使うので、三|吋《インチ》の銅板と絶縁体の防壁で包まれた十|米《メートル》に二十|米《メートル》の広さで、その中央に円筒形の硝子蓋《がらすぶた》で蔽《おお》われた大手術台があり、それを巡って恐ろしく巨《おお》きな電圧器や、レントゲン装置や、ラジウム放射管や、また内臓反応計などが、まるで謎のように複雑な配置を見せていた。 四人の助手と兼松記者が揃うと、博士はやおら大手術台の蔽《おお》いを脱《と》って、 「さあ見給え諸君」 と台上に横わっている死体を示した。 「この男は五人の男女を惨殺し、銀行を襲って金庫を破り、放火をし、前後十五犯の罪を犯して、今朝八時XX刑務所に於《おい》て死刑を執行された兇悪なる犯罪者だ。生前何等の善事も為《な》さなかったが、死体となった今、彼は我々の実験台となって、一度だけ人類のために役立とうとしているのだ。――年齢は三十八歳、体格優良、内臓頑健、智能の発達劣等」 死体の検証を始めるのを聞きながら、兼松記者は側へ寄ってずっと覗込《のぞきこ》んだ。 [#3字下げ]疵のある横顔[#「疵のある横顔」は中見出し] 透明ゴムの寛衣《ガウン》を着た死体は、肩幅の広い逞しい骨格で、手足の関節はふしくれ[#「ふしくれ」に傍点]、額の狭い顎の張出《はりで》た、些《ちょ》っと猿を思わせる頭つきである。そして残忍な卑《いやし》い顔の右頬こま、ぞっとするような恐ろしい疵痕《きずあと》があった。 「物凄い顔ですね、博士」 「典型的な犯罪者の相だよ」 「どうせ蘇生させるなら、善人を試した方が宜いでしょう、若《も》し此奴《こいつ》が生返《いきかえ》ったらどんな事を仕出来《しでか》すか知れませんぜ」 「はっははは」博士は笑って、「例《たと》えどんな危険があるにしても、生返って呉れたら万歳さ、――兎に角こんな実験には注文通りの死体なんか容易《たやす》く手に入るもんじゃないよ。さて……丁度《ちょうど》八時だな」 博士は時計を見て振返《ふりかえ》った。 「ではこれから実験を開始する」 「は、――」言下に四名の助手は持場《もちば》へ就《つ》いた。博士はゆっくりした調子で命令を伝えた。 「蓋《カバー》を閉めて。活栓を充分に、――酸素管を明《あ》けて、二分の一量。換気孔《ベンチレーター》を明けて絶縁板を立てて、――冷却器は良いか」 「好調です先生」 「宜しそのまま。みんな箱室《ブース》へ入ろう」 そう云《い》って博士は台から下りた、そしてみんなは、実験室の北側にある防光線室へ入って、扉《ドア》を閉めた。それはラジウム線を防ぐために、十|吋《インチ》の銅板で包まれた二|米突《メートル》四方ほどの箱室《ブース》で、三方の壁は大掛りな無電技術室のように、無数のスイッチや調節機がぎっしり取附けてある、――博士は扉《ドア》にある覗穴《ファインダー》の前へ、兼松記者と並んで腰を掛けると、助手たちが位置に就くのを待って右手のスイッチを捻《ひね》った。実験室内の電灯が消えた、愈《いよい》よここに世界科学の驚異たる実験が開始されるのである。 「電撃――A・1、続けて五秒」 博士の声と共に、凄《すさま》じい電光が闇を劈《つんざ》いて走った。二度、三度。 「二号放射、一度の弱、緩く」 電光が消えて、夜明けのような薄白い光が、ぼーっと硝子《がらす》円筒を浮出《うきだ》させた。――死体の顔が悪夢のように見える。兼松春夫は思わず慄然《ぞっ》としながら筆記を続けた。 「心臓部へ三号放射、二分一秒、弱く。――二号続けて。待て――強く二度。止め、電撃三秒。宜し三号続けて」 ジジジジ、と云う微《かす》かな響きが断続し始め、死体の周囲に紫色の糸のような光線が波を打って閃《ひら》めいた。――斯《かく》して一秒も休まぬ複雑な操作が約二時間も続いた、そして十時になった時ようやく第一段を終ったのである。 「第一実験終り」 そう云って凡《すべ》てのスイッチが切られ、博士の手で電灯が点けられた時には、全員汗ぐっしょりの有様《ありさま》であった。――それから死体の内臓をレントゲンで写真に撮ったり、全体に現われた変化を仔細に点検した後、一同揃って熱い珈琲《コーヒー》を啜《すす》り、午後十一時を廻った頃、若林助手を一人だけ実験室の当直に残して、みんな夫々《それぞれ》の寝室へと引取《ひきと》った。 第二日目も同じような実験が繰返《くりかえ》された。第三日目、第四日めと、――時は経って行くが死体には際立った変化がない、ただ五日めに、類リンゲル氏液の直腸注入の際、一度だけ死体に軽い痙攣が起って人々を恟《ぎょっ》とさせたが、調べた結果それは直流電気の筋肉反応に過ぎない事が分った。 そして第六日めの夜が来た。――それは依然として、鬱陶《うっとう》しい淋雨《ながあめ》のじとじと降る晩だった。当直の井上助手を実験室へ残して、寝室へ別れたのが十一時半、兼松春夫は自分にあてがわれた二階の七号室へ入ったが、ひどく寝苦しいので、寝台《ベッド》へあがったまま暫《しばら》く雑誌を読んでいた。 十二時を打つ時計の音を聞いてから間もなく、いっかうとうと眠って了《しま》ったらしい――なにか物音が耳についたとみえて、ひょいと眼が覚めたら、……点けたまま眠った筈《はず》の電灯が消えている。 「おや、知らずに消したのかな」 そう思って、寝返りをうとうとした時、すうっと、誰か覗き込む者があった。 「――――」兼松春夫は異様な悪寒を感じながら、そっと薄目を明けて見た。窓|硝子《ガラス》から来る夜空の微かな仄明《ほのあか》りに、一人の男が昵《じっ》と兼松の寝息を窺っているのが見える、……黒い透明ゴムの寛衣《ガウン》を着ている、そして――驚く可《べ》し、その横顔には大きな、生々しい疵痕がある。 ――殺人犯人だ、あの死体の男だ! 兼松はそう直感すると共に、全身が恐怖のために震慄した。 正に、正にそれは「あの死体」だ。殺人、強盗、放火と凡《あら》ゆる罪を犯して死刑になった、あの凶悪|無慙《むざん》な男なのだ、――そしてその死体がそこへ甦えって来た。 ――己《おれ》は殺されるぞ。 兼松春夫はそう思って、今にも兇手《きょうしゅ》が迫るかと、身動きも出来ず肩を殺していた。 [#3字下げ]生きた死骸[#「生きた死骸」は中見出し] 死体の男は低く呻《うめ》いた。それから覗込んでいた身を退いた。――兼松は今にも相手が襲いかかかって来るかと、息詰るような気持で待っていた。五秒、十秒、……なんの事もない、建物の中は廃墟のように森閑《しん》としている。なんという静かさだろう。 「ひひひひひ」 突然、ぞっとする笑い声が起って、ばたんと扉《ドア》が閉まった。兼松春夫は弾かれたように起上《おきあが》った。――見ると其処《そこ》には既に人影はなく、廊下を向うの方へ、無気味な笑い声が「ひひひひ、へへへへ」と遠退《とおの》いて行くのが聞える。 「助かった」そう思ったが恐怖のために全身びっしょり膏汗《あぶらあせ》で、暫くは身動きも出来なかった。――然し呆《ぼん》やりしている場合ではない。 「博士はどうしているか、四人の助手は無事だろうか? ――兎に角あの死人を外へ出さぬ工夫をしなければならん」 兼松春夫は寝室《ベッド》を下りた。 「ちぇッこんな時|拳銃《ピストル》が有ったら」 舌打をして、何か武器はないかと見廻したが、四辺《あたり》には手頃な物は何も無い、――ええままよ! と度胸をきめて、手早く着換えをすると、兼松春夫は静かに扉《ドア》を明けて廊下へ出た。……廊下は明るく電灯で照されている。若しみつかったら、兇漢は何をするか知れない。そう思うと恐ろしさに膝が震えた。 階段へ来た。注意して四辺《あたり》を見廻したが、何処《どこ》にも死体の男の姿は見えない。 「今だ、走れッ」と意を決した兼松は、だだだと烈《はげ》しい勢《いきおい》で階段を駈け下り、直《す》ぐ左へ曲って博士の寝室の扉《ドア》へ体を叩きつけた。その刹那である、 「ひー、ひひひひッ」と虚《うつ》ろな高笑いの声がして、地下の実験室へ通ずる石段の口へ兇漢の顔が現われたと思うと、いきなり鋭い銃声が起った。 がん! がんがん※[#感嘆符二つ、1-8-75] 兼松春夫の耳をかすめて、三発の弾丸が壁を抉《えぐ》った。実に危い刹那! それと同時に、寝室の扉《ドア》が明いて、兼松記者の体は室内へだっと転げ込む、直ぐ跳起《はねお》きて扉《ドア》を閉《とざ》した。 「どうしたんだ、兼松君」 博士は電灯を点けながら寝台の上へ起きあがった。兼松春夫は蒼白い顔を振向けて、 「は、博士、――生返ったのです」 「なに?」 「貴方《あなた》の実験は成功しました。あの殺人犯の死体が甦えったのです」 「――――」 「お聞きなさいあの声を」 扉《ドア》の向うで例の、ぞっとするような高笑いが聞《きこ》えている。――博士は臥破《がば》とはね起きて兼松の側へ来た。 「あの声、あの声、あれが」 「あれが甦えった死骸の声です、――宮川博士、貴方《あなた》は自然科学の法則を破りました。実験は成功したのです」 「――――」博士は壁へとんで行って、電動機のスイッチを入れた。それは建物の凡《あら》ゆる窓や扉《ドア》を、絶対に開かぬようにする仕掛けである。 「是《これ》で奴は外へ出る事は出来ないだろう、――だが実験室に当直していた井上はどうしたろう。若林や太田や下村も心配だ」 「出ては危険です」 兼松が博士を制止した。 「奴は拳銃《ピストル》を持っています」 「拳銃《ピストル》を? ――しまった」 博士は呻いた、「それでは殊《こと》に依《よ》ると当直の井上はやら[#「やら」に傍点]れているぞ、万一の場合にと思って、当直の者には護身用の拳銃《ピストル》を預けてあるのだ、奴が其《それ》を持っているとすると……」 云いかけた時、遠くでダーンという銃声が起って、一時に電灯が消えて了《しま》った。 「あっ、電灯のスイッチを壊したな」 「博士、――警察へ電話をかけなければいけません、でないと我々は」 「そうだ、斯うなれば研究の秘密を守っている訳にはいかん」 博士は枕卓上《サイド・テーブル》の上にある電話器を取上げた、然し幾ら信号をしても何の答えもない 「――どうしたんです?」 「奴め、電話線を切って了《しま》った」 「では僕が窓から脱出して急援《きゅうえん》を頼みに行きましょう明けて下さい」 頷いて博士は電動機のスイッチを捻った。然しそれさえ既に動かなかった。 「駄目だ、電動機も壊されている」 「――畜生!」 今や絶体絶命、彼等はこの建物の中へ、生返った殺人鬼と共に完全に閉籠《とじこ》められたのである。 「おや、人声がします」 兼松春夫がそう云って振返ったとたんに、ばたばたと人の走って来る跫音《あしおと》がして扉《ドア》を外から破れよと叩いた。 [#3字下げ]見えざる兇手[#「見えざる兇手」は中見出し] 鍵を外して扉《ドア》を明けると、転げるように入って来たのは若林、太田、下村の三人の助手たちだった、みんな死人のような顔をしていた。 「おお無事だったのか」 「――先生、実験は成功しました」 下村助手が博士の方へ走り寄って叫んだ。 「僕たちは見ました、あの死体の男は生きて歩いています、宮川法式に依る死者蘇生法は完成されました」 「まあ待ち給え」 博士は下村の言葉を遮って云った。 「そのお祝いは後で聞くよ。まだ実験室にいる井上の安否が分らないのだ、君たちの方へは行かなかったろうね」 「来ませんでした」 「死体の男は井上の拳銃《ピストル》を持っている、奴は殺人鬼だ、金庫破りだ、放火犯だ、何をするかも知れない」 「そう云えば」と下村助手が口を挟んだ、「先生のお部屋の金庫は大丈夫でしょうか、二万円の白金線と現金が五千円入っていた筈ですね」 「そうだ研究費を貰った許《ばか》りだっけ」 「奴が犯罪者ならそれに眼をつけずにいないでしょう。先生、僕を窓から出して下さい、応援を頼みに行って来ます」 「駄目だ、電動機が壊れている」 「――えっ※[#感嘆符疑問符、1-8-78]」 「我々は一歩も外へ出られないのだ」 下村助手の顔が恐怖に歪み、がくがくと膝の震えるのが暗い中で見えるようだった。 「博士、僕が井上君を見て来ます!」 兼松春夫が決然と云った、「若し傷でも受けているとすると、斯うして空しく待っている訳には行きません」 「宜し、僕も一緒に行こう」博士の言葉に助手達も、一緒に行こうと云ったが、それでは却《かえ》って死体の男にみつけられる怖れがあるので、三人は其処《そこ》へ残し、兼松と博士だけそっと寝台からぬけ出した。――鼻を摘《つま》まれても分らぬ闇だった。跫音《あしおと》を忍ばせて廊下を右へ行き、まるで蟻の這うようにそろそろと、石の階段を一段ずつ地下室へと下りて行った、そしてようやく実験室の中へ入ることが出来た。 其所《そこ》も電灯は消えていたが、例の箱室《ブース》には乾電池の電灯が仄暗く点《とも》っている。 「あ、あれを見給え」 博士が指さすのを見ると、大手術台の円筒形|硝子《がらす》がめちゃめちゃに壊れて、明《あきら》かに死体の脱出した様を物語っている。 「井上の姿が見えん」 「箱室《ブース》の中じゃありませんか」 二人は其方《そっち》へ走って行った。乾電池ランプに照された箱室《ブース》の床の上に、井上助手の血まみれの死体が横《よこた》わっていた。 「――死んでます」 「なんという無惨なことを……」 博士は暗然と声をのんだ。兼松はその死体を見た刹那、火のような復讐心をかき立てられた。――この近くに見えないとすると、殺人鬼は下村助手の云ったように、いま金庫を破壊しようとしているに違いない。 「博士、お部屋は何処《どこ》ですか」 「図書室の隣だが、どうするんだ」 「僕は奴と一騎討ちをやります」 「待て、君は殺されるぞ」 博士が押止《おしとど》めようとした時、兼松春夫は箱室《ブース》の中から乾電池ランプを取外して来て、階段の方へと大股に進んだ、――とその刹那、上の方に当って、 だん! だんだん※[#感嘆符二つ、1-8-75] と銃声が起り、 「きゃーッ」 凄じい悲鳴が四辺《あたり》に反響して聞えた。 「あっ、又やった」 兼松の走る後から、博士も続いて階段を駈けあがった。すると廊下へ出たところで、若林と下村の二人に会った。 「どうした」 「太田が殺《や》られました先生、早く図書室へ逃げましょう」 下村助手がそう云って、みんなを引摺るように、図書室の中へ走り込み、扉《ドア》へぴんと鍵をおろした。――兼松はランプを点けて、 「奴は何処《どこ》から来たんですか」 「分りません」 下村が唇を震わしながら答えた。 「僕たちは闇の中で話をしていたんです、そして誰かが椅子《いす》に躓《つまず》いて大きな音を立てましたそのとたんに誰か入って来たようなので――僕が逃げろって云ったんです」 「僕たちは夢中で廊下へ逃出《にげだ》しました、すると後から拳銃《ピストル》を射たれて、太田が倒されて了《しま》ったのです」 「奴の姿を見ましたか」 「否《いい》え。……なにしろ恐ろしいので――」 [#3字下げ]恐ろしき解決[#「恐ろしき解決」は中見出し] 四人は石のように黙した。――この深夜の闇の何処《どこ》かを、死から甦えった恐るべき殺人鬼は、拳銃《ピストル》を手にしてうろつき廻っているのである。……廊下で午前二時を報ずる時計の音がした。――毎日聞き慣れた音なのに、今はまるで地獄の呼声《よびごえ》のように思われる。兼松は思出《おもいだ》したように、 「博士、金庫を検《しら》べてみましょう」 「そうだ、忘れていた。――下村君、その机の抽斗《ひきだし》から鍵束を取って呉れ給え」 「は、――」 下村助手は、書棚の脇にある博士の書物|卓子《テーブル》から、小さな鍵束を取出して来たが、恐怖のために上ずっていたのか、ふとそれを床へ取落した。そのガチャンという微かな音にさえ、みんなは恟《ぎょっ》として振返った。下村助手は慌てて身を跼《かが》めながら拾いあげた、……とその瞬間、なにを見たか兼松春夫は眼を大きく瞠《みひら》きながら、 「あ、その――」 と云いかけたが、鍵を受取った博士が扉《ドア》の方へ行くので、黙って跟《つ》いて行った。 図書室との間の扉《ドア》を鍵で明けて、博士の部屋へ入ってみると、乾電池ランプこ照された室内は乱雑に掻廻《かきまわ》してあり、壁際に置かれた大型金庫の扉《ドア》は明いたままになっていた。 「矢張《やは》りやられた」 博士は急いで中を検《あらた》めたが、絶望したように呻声《うめきごえ》をあげた。 「研究費五千円、実験用の白金線二万円、みんな盗まれている、なんと云う奴だ」 「博士、少し黙っていて下さい」 兼松春夫が腕組をしながら云った。 「どうしたんだ」 「いま考えている事があるんです、――もう少し考えれば纏《まとま》りますから、暫くそっとしていて下さい」 「考えるって、何を考えるんだ?」 博士は審《いぶか》しそうに見やった。然し兼松春夫は返事もせずに、深く腕組をして凝乎《じっ》と何か考込《かんがえこ》んでいた。――やがて彼の眼が段々に強く光り出して来たと思うと、 「そうか、そうだったのか」と底力のある声で呟《つぶや》いた。 「どうしたんだ兼松君」 「博士、――此方《こっち》へ来て下さい、そして僕がどんな事をしても驚かないと約束して下さい」 「何か訳があるんだな?」 「僕は殺された井上太田両君のために復讐するんです!」 決然と云い切って、兼松春夫は図書室の方へ戻った。――そこには若林と下村が不安そうに立っている。兼松は大股に入って行きながら、快活な調子で、 「下村君、死体の男をみつけたよ」と云った。 「え※[#感嘆符疑問符、1-8-78]」 下村助手が驚いて振返った。 「ど、何処《どこ》に?」 「此処《ここ》にさ、この部屋にいるんだ!」 兼松の言葉に博士をはじめ二人の助手が愕然と色を変えた。その刹那だった。兼松の体が礫《つぶて》のように跳躍したと思うと、だっ[#「だっ」に傍点]と下村助手へ烈しい体当りをくれた。 「あ、何をする!」 叫びながら、下村助手は後にあった椅子もろとも仰《のけ》ざまに倒れた。跳込《とびこ》んだ兼松が、上からのしかかる、と下村は体を躱《かわ》して下からはね上げた。兼松は卓子《テーブル》を押倒して、壁際までだだっとよろめいたが、屈せず、猛然と襲いかかって行った。凄じい格闘が展開し、書棚の書物がだあっ[#「だあっ」に傍点]と二人の上へ崩落《くずれお》ちた。とたんに、がん[#「がん」に傍点]※[#感嘆符二つ、1-8-75] と耳を聾する銃声。 「あ、畜生!」 兼松春夫の呻きにつれて、ごつん[#「ごつん」に傍点]と無気味な音がした。もう一度。――そして恐ろしい格闘は静まった。 「兼松君、――兼松君……」 意外な出来事に、茫然としていた博士が、我にかえったように呼びたてると、崩落ちた書物をはねのけながら、ぬっと兼松春夫が起上がった。 「どうしたんだ、訳を話し給え」 「――是を御覧下さい」 拳銃《ピストル》で射たれたのだろう、肩を血で染めた兼松は、そう云って気絶している下村助手の上衣《うわぎ》を引めくって見せた、――見よ、上衣《うわぎ》の下には、黒い透明ゴムの寛衣《ガウン》が覗いている、あの殺人鬼の死体に着せてあった寛衣《ガウン》が……。 「や、是は――?」 「あの死体から剥取《はぎと》って着たのですよ」 博士の顔からさっと血気《ちのけ》が去った。――兼松春夫はにっこり笑いながら説明した。 「みんな下村の仕業《しわざ》です。此奴《こいつ》は金庫の中にある二万円の白金線と現金五千円が欲しかったのです。それで当直の井上君を殺し、手術台を破って死骸を取出したうえ、この寛衣《ガウン》を着て金庫の中の物を盗出《ぬすみだ》したんです。――そして如何《いか》にも死体が生返って犯罪を犯したように見せるため、態々《わざわざ》僕に姿を見せた訳です。そうして置いて上衣《うわぎ》を着込み、博士の寝室へやって来ました。あの時彼は――応援を頼みに行くから窓から出して呉れと云ったでしょう、彼は外へ出て盗んだ物を隠す積《つも》りだったのです。御覧なさい……|隠し《ポケット》の中に、ほら」 兼松春夫がそう云ってズボンの|隠し《ポケット》を引出すと、中から羊皮紙に包んだ白金線と、五千円の札束が現われた。 「意外だ、実に意外だ」 「さっき彼が鍵束を出して来た時、若しあれを落さなかったら、僕にもまだ分らなかったでしょう、――彼が拾おうとして跼《かが》んだ時、矜首のところから下に着ている寛衣《ガウン》がちらと見えたのです。それで僕は凡べての事を推察したんですよ、……博士、お気毒《きのどく》ですが貴下《あなた》の実験は失敗でした。地下室を探して下さい、何処《どこ》かに殺人鬼の死体が隠してあるでしょう」 「恐ろしい、――恐ろしい事だ……」 博士は絶望的に椅子へ身を投出《なげだ》して云った。 「生あるものは死す、是は神の掟だった。この神聖に反逆しようとした僕、神の冒涜《ぼうとく》者たる僕に……是が神の与え給うた罰かも知れぬ。死があるために生きることは尊く、輝かしいものなのだ。――兼松君、僕はこの研究を今日限り打切《うちき》ることこするよ」 兼松春夫は、虔《つつま》しく一揖《いちゆう》した。――恐怖の夜は斯《か》くして終った。 底本:「山本周五郎探偵小説全集 第三巻 怪奇探偵小説」作品社 2007(平成19)年12月15日第1刷発行 底本の親本:「新少年」 1937(昭和12)年8月 初出:「新少年」 1937(昭和12)年8月 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
https://w.atwiki.jp/iwarpg_wiki2/pages/577.html
分類 素材 入手場所 スカイラード大聖堂 入手方法 這う蟲からのドロップ 売値 6F(タワー村) このアイテムを素材とするアイテム ・デスホーネスト(剣) ・デスホーネスト(斧) ・デスホーネスト(小鎌) ・デスホーネスト(杖) ・デスホーネスト(大鎌) ・デスホーネスト(弓)
https://w.atwiki.jp/carwax/pages/100.html
虫の死骸を落としたい 544:名無しさん@そうだドライブへ行こう :2005/09/09(金) 19 50 06 頑張っても虫の残骸がへばりついて取れません しばらく水をぶっかけておいても、シャンプーでも、虫取り専用っていうウェットティッシュみたいなのでも落ちません どうしたら落ちるのでしょうか? 545:名無しさん@そうだドライブへ行こう :2005/09/09(金) 20 11 55 544 使ったことはありませんが、スプレータイプの虫取りクリーナーは、死骸を溶かすらしいですよ! 551:名無しさん@そうだドライブへ行こう :2005/09/09(金) 22 50 59 544 水かけながら鏡面クロスで擦る。驚くほど取れる
https://w.atwiki.jp/daydawn/pages/1606.html
もしもその選択に、間違いがあるとするならば。 +第1話/『死者還し』の竜胆アラタ 四森霊園から多数の死体が盗まれる事件が発生。 折り悪くトワイライトゾーンで騒動が起きた為にランデルから学園へ協力申請が入る。 エイセル魔法学院から派遣された魔法使い・竜胆アラタと共に霊園を訪れた生徒たちは、 死体を乗せたトラックがブランウェン住宅地域へ向かっていることを掴む。 死体盗難の実行犯であるチンピラたちはアラタの魔法により一掃されたが、 直後、彼らの肉体に異変が発生。半アンデッドの怪物に変身する。 更に気づけば周囲を無数のスケルトンに囲まれており、離脱が不可能に。 アラタの魔法によって、半アンデッドの怪物と生徒は外界から隔離され、 怪物たちは生徒が、スケルトンはアラタが担当することに。 どうにか怪物を撃破し、スケルトンの群れは浄化され、ひとまず事件は終息する。 ●“死者還し”竜胆アラタ 34歳/人間/大神官 エイセル魔法学院にて教鞭をとる人物。かつてはフリーの魔法使いだった。 主に死霊術士や悪魔使いと戦っていた為、死霊術や悪魔関連の知識が豊富。 現在は有給をとり、マビノギオン内部を調査している様子。 【専門】[不死] +第2話/『死骸漁り』のジャクリーン モーターメーカーの社長、レティス・ガラドの依頼を受けた生徒たちは、 彼の父が生前に利用していた別荘に現れるという幽霊の噂の真贋を確かめに行くことに。 別荘の前で出会った竜胆アラタからのアドバイスを受けつつ、生徒たちは屋敷の探索を開始する。 3階へ向かうと、絵画に執着を残し、現世を離れられなくなったレティスの父の亡霊が出現。 既に悪霊と化した彼に会話は通じず、やむを得ず生徒たちは戦闘を開始、これを撃破した。 亡霊の抵抗で屋敷は崩落、生徒たちも生き埋めになるが、謎の女性より瓦礫は取り除かれ、脱出に成功。 しかしこの女性こそ、害のない幽霊であったレティスの父に魔法をかけ、 悪霊と化した張本人、違法使い“死骸漁り”のジャクリーンであった。 消耗も激しく、その場での討伐を諦める生徒たち。ジャクリーンも攻撃を仕掛けることはなくその場を去る。 依頼は達成したものの、黒幕を眼前に見逃すしかない、苦い結末を迎えるのだった。 ●“死骸漁り”ジャクリーン 年齢不明/人間 アンデッドに関連した事件を度々引き起こす違法使い。名前は自称であり、恐らく本名ではない。 作成するアンデッドは芸術の域と称され、通常のものよりも一段階脅威度が上昇する。 幾度となく捕縛作戦が試みられるも討伐に至ることなく、逃走に関する魔法を使うと考えられている。 【違法】[不死] ●レティス・ガラド 44歳/人間 有名な自動車メーカー・ガラディーンの現社長。まだ50前だが辣腕で知られる。 才能を認めた先代社長・マクスウェルの養子になった人物で、実子ではない。 自他ともに厳しい人間だが、成果をあげた者に対しては必ず褒賞で報う。 【情報】 +第3話/地下壕の亡霊たち “死骸漁り”のジャクリーンの目撃情報を受けたランデル機構は、マビノギオン内部の調査を開始。 しかし同じころ、四国で別の違法使いグループの活動が確認され、本部からの増援が望めない事態に。 マビノギ学園を含む各王国関係組織や、フリーの魔法使いがランデルの依頼を受けることになった。 生徒たちが担当するのは、ブランウェン住宅地域の片隅に存在する地下防空壕跡地。 かつて“鎖の拷問吏”と呼ばれた違法使い、チェスター・ドルームが隠れ家として利用していた施設。 ランデル所属の魔法使い、テレサ・フォートワースと共に生徒たちは調査を開始するが、 途中、小規模な落盤が発生。回避には成功するも、テレサと分断されてしまう。 合流を目指して地下壕を進む生徒たちは、かつて違法使いに殺害された犠牲者たちのゴーストと遭遇。 唯一正気を保っていた亡霊、ジェーン・ドゥによればチェスターは死後、魂を地下壕に束縛する魔法を用い、 自身と被害者たちの魂を現世に残し、今に至るまで犠牲者の拷問を続けているのだという。 引き続きテレサとの合流・地下壕の脱出を図る生徒たちの前に、チェスターの亡霊が立ちふさがる。 どうにか撃破すると、意外な証言を聞くことになる。曰く、“死者還し”と名乗る女が、協力を要請しに来た……と。 その後生徒たちはテレサと合流。ランデルへ得た情報を報告した。 ●“ランデルのアライグマ”テレサ・フォートワース 25歳/人間/魔弾使い ランデル機構・マビノギオン巡回部隊に所属する五級魔法使い。 魔法使いとしてはようやく一人前な辺りだが、いつも全力で頑張っている。 その性格から部隊内ではマスコット的な感じになっているようだ。 【筋肉】 ●ジェーン・ドゥ 享年14歳/亡霊 “鎖の拷問吏”チェスター・ドルームの手にかかり死亡した少女の霊。 本名は拷問を受けた際に忘却してしまっており、ジェーン・ドゥは仮の名前。 現在はブランウェン住宅地域の地下壕にてひっそりと暮らしている。 【逃亡】 +第4話/『発条仕掛け』のギア 東篠寮監の依頼により、彼の友人が造ったアトラクションの試運転へ向かう生徒たち。 池に落下したり、見事に罠を切り抜けてゴールしたり、鉄の扉に潰されたりしつつも、 アトラクションを終えた生徒たちは依頼主からのお礼を受け取るべく、奥の部屋へ進む。 しかし置かれていた宝箱に違和感を感じ、調べた結果罠が仕掛けられていることが判明。 そこへ戻ってきた依頼人。罠に関して言及しても、その反応は奇妙なもの。 更に問い詰めていくと依頼人の肉体が変形していき、機械の兵士へ変貌。生徒たちに襲い掛かる。 機械兵士の討伐に成功すると、同時に仕込まれていた映像装置により現れたのは、 違法使い“発条仕掛け”のギアの映像。依頼人は既に彼によって機械へ改造されてしまっていたのだ。 生徒たちはマビノギ学園へ違法使いの侵入を報告。マビノギオンに集まる違法使いたち。それは何を意味するのか? ●“発条仕掛け”ギア・トナー=パレイド 年齢不明/魔族/幻想術士 度々事件を起こしている違法使いで、天才的なメカニック。 人間を材料に機械を作り出す技術を持ち、その犠牲者は既に千にのぼる。 本人も機械化済みで、スペアと自我のバックアップが存在する為、完全討伐は困難。 【違法】[機械] +第5話/不思議の森の悪夢 ランデル機構は“死骸漁り”の潜伏地点を特定することに成功。 しかし戦力の不安から、予備戦力としてマビノギ学園の生徒に協力を申請する。 この依頼を受けた生徒たちは、気づけばどこまでも続く森の中をさまよう羽目になっていた。 奇妙な森の中で、奇妙な住民たちとの交流を進め、やがて森を抜けることに成功した生徒たち。 そこで待ち構えていたのは、“帽子屋”を名乗る謎の男。通じるようで通じていない会話の末、戦闘に発展する。 激しい攻防の末にどうにか撃破するも、男はその場から逃走する。 現実世界へと戻ってくることに成功した生徒たちに、テレサからの連絡が入る。 “死骸漁り”のジャクリーンは、突入時には既に死亡していたというのだ。 ●“彷徨う凶夢”夢倉堕楽 享年29歳/元混血/魔女医 かつて多くの人々の精神を破壊し、狂気に導いた元・医者の違法使い。 その悪行がバレた後、違法使いとして王国に追われ、処刑された。 何者かにより蘇り、人々の夢を渡り歩く悪夢として活動している。 【違法】[悪夢] +第6話/File0-Frankenstein “死骸漁り”の死亡により、俄かに重要参考人として浮上した竜胆アラタ。 行方不明の彼女の情報を調査すべく、私物のPCにダイブすることとなる。 テレサと共にダイブを実行した生徒たちの前に現れたのは“発条仕掛け”のギア。 彼は“死者還し”に頼まれたと言いながら、無数の罠とウイルスを電脳空間に展開する。 罠は青符の生徒、シアラ・F=メルトにより、ウイルスは生徒たちにより破壊され、突破に成功。 データフォルダへ到着した生徒たちのもとに、超巨大ウイルスが襲い掛かる。 どうにか破壊に成功し、データを確保した面々だったが、更にウイルスが集合。緊急ログアウトを実行する。 脱出した生徒たちはテレサの口から、竜胆アラタの目的を知ることになる。 それは『完全なる人造人間の創造』、すなわち『完全な死者の蘇生』にあるという…… ●“ネットワークの散歩者”シアラ・F=メルト 16歳/魔族/電脳術士 魔城学園青符寮に所属する生徒の一人。『ネットワークの散歩者』の二つ名を持つ。 戦闘能力はからきしだが二つ名の通りハッキング能力において右に出るものはおらず、 ありとあらゆるプロテクトを解除することが出来る。 【情報】 +第7話/『彷徨う凶夢』夢倉堕楽 例によって実技演習学の受講の為に談話室に呼び出された生徒たち。 しかし説明役の筈のマーブルが突如として弓を構え、生徒たちに攻撃を仕掛けてくる。 やむなく反撃を行い、マーブルの姿をした“それ”を破壊する生徒たち。 しかし休む間もなく、ルチルの率いる生徒たちに襲撃され、その場を撤退する。 唯一正気を保っていた(?)比良坂のアドバイスを受け、異常な空間から脱出を試みる生徒たち。 しかし彼らの前に、“彷徨う凶夢”夢倉堕楽が現れる。 彼は“死者還し”の要請を受け、生徒たちを夢の中に閉じ込めておくよう頼まれたと称する。 激戦の末に悪夢を撃破し、現実世界へ戻ってきた生徒たち。 彼らのもとに届いた報──それは、マビノギオン全土が死者の軍勢に襲撃されているというものだった。 +第8話/『死者還し』の──── 一連の事件の黒幕と目される魔法使い、“死者還し”の竜胆アラタ。 その居場所を掴んだ王国は学園に援軍を要請していた。 しかし寮監は、時を同じくして各領域に出現した死者の軍勢を相手にせねばならなくなり、 生徒たちだけで向かわせる以外に手段は残されていなかった。 眠れる樹海の廃城の中で、アラタと対峙するテレサ・フォートワースを発見した生徒たち。 負傷したテレサに代わり、アラタと謎の黒騎士を相手取ることとなる。 戦闘の結果、アラタは負傷し、膝をつくが、その瞬間彼女の胸を一発の弾丸が貫いた。 弾丸を放った“テレサ”は自らこそ真の“死者還し”、死者を現世へ還す者と称し、自身の皮を剥がす。 “テレサ”の正体は彼女の死体を被り、記憶と能力を奪っていた違法使い・ジャクリーン。 戦闘で負傷していた生徒たちはその場での討伐を諦め、どうにかその場を切り抜け、脱出するのだった。 次こそ、この醜悪な違法使いとの決着をつけると心に決めて。 ●“死者還し”ジャクリーン 年齢不明/人間 アンデッドに関連した事件を度々引き起こす違法使い。名前は自称であり、恐らく本名ではない。 作成するアンデッドは芸術の域と称され、通常のものよりも一段階脅威度が上昇する。 死体をスーツのように加工し、自らの上にかぶせることでその記憶と能力を奪うことが出来る。 【違法】[不死] +最終話/ 「私はただ、彼を苦しめただけだった──」