約 220,420 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/782.html
Gene Less じ:ジーンと来る・・ワケねえよ! い:いいのかよ!? いいんだよ!! ツッコんだら負けだよ!!! ん:ん? とか深く考えてもしょーがないよ! れ:冷静になったら負けだよ! す:すいませんやりたい放題っす(爆) Gene Lessは、つまりは右脳で楽しむラジカル神姫オムニバスです♪ 注意?:お読みの際は用法要領を守ってるといいのかなぁ?(聞くな) 書いたの/うさぎなひと 目次 Gene1 解体屋 →→→Gene1おまけ Gene2 花屋 →→→Gene2おまけ Gene3 床屋 →→→Gene3おまけ Gene4 本屋 →→→Gene4おまけ Gene5 地上げ屋 →→→Gene5おまけ Gene6 靴屋 →→→Gene6おまけ Gene7 とうふ屋 →→→Gene7おまけ Gene8 ノミ屋 鳳凰杯とリンク →→→Gene8おまけ Gene9 餅屋 →→→Gene9おまけ Gene10 オケ屋 →サビ抜き版 →→→Gene10おまけ Gene11 テキ屋 →ようこそ黒葉学園へ!とリンクしてる気もする〈笑) →→→Gene11おまけ Gene12 服屋 →→→Gene12おまけ Gene13 お好み焼き屋 →→→Gene13おまけ Gene14 護り屋 →→→Gene14おまけ Gene15 殺し屋 →→→Gene15おまけ Gene16 浜茶屋 →→→Gene16おまけ Gene17 犬小屋 →→→Gene17おまけ Gene18 隣部屋 →→→Gene18おまけ Gene19 母屋 →→→Gene19おまけ Gene20 楽屋 →→→Gene20おまけ Gene21 特撮屋 →→→Gene21おまけ Gene22 田ミ屋 →→→Gene22おまけ Gene23 エチゴ屋 →→→Gene23おまけ Gene24 酒屋 →→→Gene24おまけ Gene25 風呂屋 →→→Gene25おまけ Gene26 当たり屋 →→→Gene26おまけ Gene27 たま屋 *えろいのかもしれぬ(え) →→→Gene27おまけ Gene28 鍛冶屋 →ホワイトファング・ハウリングソウルからあのヒトが! →→→Gene28おまけ Gene29 空き部屋 →→→Gene29おまけ 各所で小ネタに以下の作品の名前が使われております事をここでお詫びしておきます。 Mighty Magic、神姫狩人、ねここの飼い方、HOBBY LIFE,HOBBY SHOP、岡島士郎と愉快な神姫達、妄想神姫、戦うことを忘れた武装神姫、剣は紅い花の誇り、神姫ちゃんは何歳ですか? せつなの武装神姫 2036の風 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 神姫長屋の住人達。 ホワイトファング・ハウリングソウル Gene Less本編 G・L《Gender Less》 コメントがありましたらこちらに。アンコール、ネタリク等も受け付けております 名前 コメント お気に召した奴らの登場話に投票でもしてやってください 選択肢 投票 Gene1解体屋 (5) Gene2花屋 (0) Gene3床屋 (2) Gene4本屋 (1) Gene5地上げ屋 (0) Gene6靴屋 (0) Gene7とうふ屋 (1) Gene8ノミ屋 (3) Gene9餅屋 (3) Gene10オケ屋 (0) Gene11テキ屋 (0) Gene12服屋 (0) Gene13お好み焼き屋 (1) Gene14護り屋 (0) Gene15殺し屋 (0) Gene16浜茶屋 (0) Gene17犬小屋 (0) Gene18隣部屋 (2) Gene19母屋 (0) Gene20楽屋 (1) Gene21特撮屋 (0) Gene22田ミ屋 (1) Gene23エチゴ屋 (0) Gene24酒屋 (5) Gene25風呂屋 (2) Gene26当たり屋 (1) Gene27たま屋 (0) Gene28鍛冶屋 (3) Gene29空き部屋 (1) - -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/583.html
SHINKI/NEAR TO YOU Phase01-1 スポットライトに照らされた眩い舞台。 その縦横に光のラインが走る電脳空間を模したバトルフィールドに、エントリースポットから彼女が舞い降りたとたん、周囲から歓声が上がった。 「見てください。皆さん私の華麗なる姿を待ち望んでいたようですね」 「あのな、お前もう少しは緊張感持てよ」 沸き起こる歓声とは対照的なその少年の声に、彼女は蒼いポニーテールを振りながら答える。 「問題ありません、緊張する必要など皆無です。安心して私の戦いを見ているだけで結構、いわゆる〝大船に乗った気分〟ってヤツですね」 そう言って彼女は得意げに胸を張る。 その拍子に、身に着けている天使型武装のヘッドギアがずり落ちた。 「ドロ船の間違いじゃないだろうな……」 彼は軽く目頭を押さえると、成り行きとはいえこんな形で神姫バトルを行うハメになったことを、ひそかに後悔した。 * 先週まで咲き誇っていた桜も散り、街角ではそこかしこで新緑が芽生え始めている。 そんな暖かな陽気、まさに快楽日和……にもかかわらず駅前の広場に人がまばらなのは今日が平日ということからすれば仕方がない。 広場の時計台が刻む時間も当に十時を回っている。駅をゆく学生服や背広姿の群れも一段落し、桂樹駅は静かだった。 その駅のロータリーにある騎馬像(どこぞの芸術家が寄贈したとかいう話だ)の前に、ひとりの少年があくびを堪えながら突っ立っていた。 「全く、自分から呼んどいて遅刻かよ……伊吹のヤツめ」 独りでブツブツ言いながら、少年は所在無げにつま先で地面を蹴る。 そんな彼の仕草にベンチから声が掛けられる。 「しかしこの誘いを承諾したのはシュン自身です。ここで帰宅を選ぶということは、その約束を一方的に反故するも同然です」 その自身の内心を見透かした声に、シュンと呼ばれた少年は面倒そうに答える。 「こっちはもう三十分も待ってんだよ。……ったく、せっかくの休みなのに」 「待ち合わせの十時からは、まだ五分も経過していません。三十分近くも待つことになっているのは、わくわくして約束より大幅に早く到着したシュンの責任でしょう」 「誰がわくわくしてたよ? こんなに早く着いちゃったのは、お前が朝早くから急かすからだろうが」 苦い表情を浮かべながらシュンは傍らのベンチを見下ろす。そこでは先ほどからシュンに辛らつな意見を述べる声の主がチョコンと腰掛けている。 その〝彼女〟はジッと睨むシュンの視線に、抱えていたものを脇に置いて振り向いた。 「失敬な。それではまるで私が『遠足が楽しみでたまらないお子様』のようではないですか。言い掛かりです、激しく名誉毀損です。弁護士を呼んでください」 「あのなぁ、ゼリス。どこの世界に神姫専門の弁護士がいるんだよ」 キッと意味もなく凛々しい顔で彼のことを睨みつける少女――の姿をした彼のオートマトン(自動人形)――の姿に、シュンはいろいろな意味で間違っていると思った。 何がどう間違っているのかは、それはもう世界に聞いてくれ。 そんなくだらない訴えを脳の片隅に転がしつつ、シュンは隣に座る彼女を見やる。 蒼い豊かな髪をリボンで結ったポニーテール。 褐色の肌、理知的な翡翠の瞳。 神姫の中でも一際小柄で華奢そうだが、それを補ってあまりある存在感をまとった小さなフロイライン(お嬢さん)。 ――ゼリス。 彼女は彼、有馬駿(アリマ シュン)の武装神姫だ。 なぜ平凡な中学生だったシュンがこのいろいろな意味で普通じゃない神姫であるゼリスのオーナーになったのか? ふたりに尋ねればきっとこんな返事が戻ってくることだろう 「いろいろあって……(byシュン)」 「いろいろな事がありました……(byゼリス)」 どうやら彼らの関係には一般的な神姫とそのオーナーとは違った複雑な経緯があるらしい。 が、一週間も立てばそうした状況にも次第に慣れてくるもの。初めはゼリスに戸惑ってばかりだったシュンも、ようやく今後のことを考えるゆとりも出来てきた。 そんな訳でまずは神姫関連の様々なパーツを揃えようと、ふたりは最寄の神姫センターを案内してもらうため友人と待ち合わせの最中だった。 そもそも今日シュンたちを誘ったのはその友人、彼の幼馴染でもある伊吹からだった。 生粋の武装神姫バトルマニアである伊吹の誘いを、シュンは今日が創立記念日で中学校が休みであることと、先週の事件の反省から快く受けることにした。 しかし、ゼリスに尻を蹴られつつ(こんな言い方をしたらまた怒られるからシュンは口にしないが)待ち合わせに来てみれば、当の伊吹本人がまだ来ない。 シュンとしても今日の神姫センター行きはそれなりに乗り気だった分、何だか肩透かしを受けた気分だった。 「ところで……お前はさっきから何してるんだよ」 「シュン、見て分かりませんか? しばしの小閑に読書です」 そう答えゼリスは再び本を両手に持ち直し、ひとり読書のポーズ。電子書籍が一般化している中、彼女は昔ながらの紙の本を好んでいる。自分が電子化社会の代表選手のクセに。 身長14センチくらいの神姫が身の丈ほどもある文庫本を読んでいる光景は、見ようによってはなかなかシュールだった。 「それは見りゃ分かる。そうじゃなくて、お前はマスターである僕が待ちぼうけてるのに、それを無視してひとりで本読んでるんですか?」 「別に私が余暇を利用して何をしようと、シュンには関係ないでしょう? 過度のプライベートへの干渉は好ましく思えませんね」 「お前なぁ……。少しは自分のマスターの相手をしようとかは思わないわけ?」 シュンの言葉にゼリスは「ふむ」とその細い顎に手を当てながら逆に聞き返す。 「シュンは、私に相手をして欲しいのですか?」 不思議そうな様子で彼を上目使いに覗き込む、そのエメラルドの瞳に一瞬吸い込まれそうになり……はしたものの、すぐにシュンはシラケたようにかぶりを返した。 「いんや、そんなことはねーっすよ」 「ならば何の問題もありませんね。私は読書に没頭しますので、シュンも待ち人が来るまで現状維持に努めてください」 彼の投げ遣りな返事も意に関さず、ゼリスはそう述べると現状確認を済ませことに満足したのか、また読書の体勢に戻った。 そんな黙々と本読みにふけるゼリスを横目で見ながら、シュンは人知れず小さなため息をつくのだった。 神姫。それは自らの心を持ち、自らの意思で行動する全高15センチ程度のフィギュアロボの総称である。 様々な分野で活躍するロボットが存在する西暦2036年において、多様な機能、機構、機器を持ちオーナーである人間をサポートする、最も我々に身近な存在。 神姫とはオーナーとなる人間にとって、親友であり、家族であり、また愛しき娘でも恋人でもあった。いつしか人々はそんな彼女たち神姫の中で誰が最も美しく、優れ、そして強いかを競い合うようになった。 武装神姫。 様々な武器を駆り、装甲に身を包み戦う彼女らを人々はそう呼んだ。 ▲BACK///NEXT▼ 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/469.html
今日は終業式、明日からは夏休みだというのに、僕は学校を休んだ。しかも、仮病で。 単純に学校に行きたくないということもあるのだけれど、もうひとつ理由がある。 僕は武装神姫について、なにも知らない。今後、ネロと生活していくとすると、何が必要なのか、どのように接していけばいいのかなど、色々と調べる必要があった。 ・・・・・・そんな理由で学校休んだなんて、口が裂けても言えないけど。 とりあえず、昨日のうちに充電用のクレードルだけはなんとか入手できた。おかげで、所持金がほとんど無くなったけど。 家の中は、静まり返っている。祖父も祖母もまだ元気で、昨日から北海道へ旅行に行っていた。四泊五日の予定らしいから、しばらくは帰ってこない。と、 「ん・・・・・・」 クレードルの上で、ネロが目を覚ました。 「おはよ、ネロ。気分はどう?」 「おはようございます、慎一。久しぶりによく眠れました」 なんでも、彼女はあそこでずっとスリープ状態のまま過ごし、人が通りかかった時だけ起動して、助けを求めていたらしい。よくわからないが、大変だったということはわかる。 「それで、僕はこれからどうすればいいのかな?」 最初はネットか何かで調べようと思ったのだが、考えてみれば実物が目の前にいるのだ。ネロに色々聞いていく方が早い気がする。 「そのことで・・・・・・、あの、申し上げにくいのですが・・・・・・」 「ん?」 「このまま私を所持されますと・・・・・・、慎一が不法所持の罪に問われるのです」 ・・・・・・なに? 「私の本来のマスターは現在行方不明なのですが、マスター登録が解除されているわけではありません。ですから私は、あなたをマスターと呼ぶことができません。それに、所有権も元のマスターにありますので・・・・・・」 要するに僕は、他人の物を勝手に所持していることになる、というわけか。 「私は自分で本来のマスターを探しますから・・・・・・」 というネロの言葉を遮って、呼び鈴が鳴った。 あまり出たくはなかったけど、もし祖父母に関することだったら大変なので、僕は玄関へ向かった。すると、 「良かった、元気そうで」 来客は、同級生の上岡梓だった。 「はい、今日わけられた配布物。それと、始業式の予定」 「あ、うん・・・・・・。ありがとう」 彼女は明るくて、しかも優しい性格で、男女問わず人気があった。もちろん、男子にとってはその容姿も人気の理由のひとつなわけだけれど・・・・・・。 「・・・・・・おせっかいだったかな?」 ・・・・・・とか考えてたら、彼女はそう言った。 「あ、う、ううん」 とりあえずそう答える。と、 「慎一」 って、ネロ!? 出てきちゃダメだって・・・・・・! 「テレビの電源がつけっぱなしですが・・・・・・」 「あ、それ・・・・・・」 梓は目の前のネロをまじまじと見詰める。 「星野くんも、武装神姫やってるの?」 ・・・・・・も? 「うわあ奇偶! 私もやってるんだ。ね、その娘、なんて名前?」 僕にはもう、この流れを止めることはできなかった。 僕は覚悟を決めて、ネロに関する事情すべてを梓に話した。すると、 「そっか・・・・・・。ね、私になにか協力できること、ない?」 「えっ?」 協力って・・・・・・。 「ネロちゃんのマスター、私たちで探してあげようよ」 「え、いえ、しかし・・・・・・」 ネロは狼狽した。あ、困ってる顔、結構可愛いな。 「大丈夫。ね、星野くん?」 ・・・・・・そんな笑顔で同意を求めないで下さい。ともかく僕らは彼女に押し切られ、明日、近所のセンターで待ち合わせをすることになったのだった。 幻の物語トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/219.html
リンク名 ? いつか光り輝く 真面目な振りしておバカなネタの為だけにでっちあげられたお話。 画面サイズはXGA以上を推奨。 1.0 別の何か 2.0 あかいそら 3.0 遺品 ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとクロスオーバー 3.5 ラジヲ 武装神姫・お手紙相談室 4.0 融合~GとG ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとクロスオーバー 凪さん家の十兵衛さんの第九話<GとJ> とリンク 人物設定 神姫(?)設定 装備品設定(暫定) 今日 - 人 昨日 - 人 累計 - 人 あちらの書き込み見ました。 いいネタなので様子見て使えそうならそのうち使おうと思っておりましたよ。 その辺どうなんでしょう、センセ(笑) -- Gの人 (2006-11-05 13 03 05) うわ。読みづらいから編集で改行したら履歴に載ってしまいました(汗)重ね重ね失礼。 -- Gの人 (2006-11-05 13 07 30) あふれ出る妄想を止める権利も術も、誰も持ち合わせてはいないのです。 -- 柏木ががが (2006-11-05 22 19 46) こちらにも。確認しましたー。わざわざお手数掛けて申し訳ないです。(礼)ネタは有り難く(笑) -- G (2006-11-06 01 05 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2467.html
キズナのキセキ ACT0-6「異邦人誕生 その1」 ◆ あの暑い夏の日以来、『ポーラスター』には行っていない。 武装神姫の雑誌も手に取りはしなかったし、ネットで情報を集めることも、いや、ネットにつなげることさえしていない。 放課後は時間が余った。 クラスの友人たちが、男の子と一緒の集まりに誘ってくれて、一度は参加したが、気が晴れることはなかった。 二度と参加する気はなかったし、誘われることもなかった。 学校には黙々と通い、勉強したから成績も上がったが、だから何の意味があるというのだろう。 あれから三ヶ月たった。 あの暑さの面影はどこにもなく、冬の足音が聞こえてきている。 だが今も、心の傷は癒えることなく、疼き続けている。 とても大切なものを、一番大切な人に壊された。 久住菜々子は今も笑えないままでいる。 ◆ 久住頼子はため息をつき、孫の様子を眺めている。 唯一の孫であり肉親でもある久住菜々子は、自室の机に向かって宿題を黙々と片付けている。 菜々子は、中学二年の秋の様子に逆戻りしていた。 笑わなくなった。 いつもやぶにらみで、誰も信用しない。 話をするのも、クラスで仲がいい数人と、頼子くらいだった。 美貌に影を落とし、近寄りがたい雰囲気を放ち続けて、もう三ヶ月が経つ。 頼子は考えを巡らせる。 そろそろ何か手を打たなくてはならない。 高校時代は短く、しかしまばゆい輝きを放つ、かけがえのない青春の時間だ。 それをこんな風に暗い色で塗りつぶしては罰が当たろうというものである。 ここは、孫のために一肌脱ごう。 そう心を決めると、頼子は腕まくりして、肩をいからせた。 ◆ 「あなたにプレゼントがあるのよ」 「……またそのパターン?」 菜々子が呆れて、深いため息をつく。 だが、頼子には全く悪びれる様子がない。 「あらー、覚えててくれたのね」 「頼子さんのお節介に付き合ったのはあれが初めてだったから、印象深くて」 「じゃあ、わたしが何を出してくるのかも当ててみる?」 「そんなの、言うまでもないわ」 にこにこ顔の頼子に対し、菜々子はこれ以上はない仏頂面だ。 この状況で頼子さんからのプレゼントと言ったら、武装神姫以外にはあり得ない。 菜々子が落ち込んでいたこの間にも、頼子さんは飽きもせずに神姫センターにせっせと通い、ファーストリーグへと昇格していた。 菜々子は今さら神姫のオーナーになる気はなかった。 ミスティこそ、自分のただ一人の神姫だと信じていた。しかし、そのミスティはもういない。 「まあ、武装神姫なんだけど。とりあえず見なさいな」 答えは予想通り。いや、予想するまでもない、決まりきった答え。 だが、頼子さんがちゃぶ台の上に置いた箱は、菜々子の想定外だった。 「これ……見たことない」 「菜々子がしょぼくれてる間に、新発売になったのよ。新規参入、オーメストラーダ社の最新型」 汎用性の高さ故、多くのマスターたちが好んで使っている、フロントライン社のストラーフやアーンヴァルとは明らかに異質な武装。 装甲は流麗なカーブを描き、タイヤが全部で三つ装備されている。 ハイマニューバ・トライク型 イーダ……それがこの武装神姫の名前だった。 真新しい神姫を前に、興味がないと言ったら嘘になる。 どうしても止められない胸の高鳴りは、二年あまりの間、毎日培ってきた武装神姫への興味のたまものだ。 しかも、自分が知らない新製品である。 触れてみたいと思わない方がおかしい。 だが、喜んで触ってしまっては、頼子さんの思うつぼだった。 今回は、中学生の時のようには行かない。 「……いらないわ」 「……そう? 言い忘れてたのだけど」 頼子さんが不適に笑った。 「この神姫のコアは、ミスティのものに換装してあるわよ」 その一言に菜々子の心は射抜かれた。 ミスティはマグダレーナに完膚無きまでに破壊されたが、コアは比較的無事に残っていた。 だからといって、新しい神姫にそのコアを移植する気にはなれなかった。 そうこうしているうちに、このお節介な祖母が、勝手にコアを換装してしまったというのだ。 お節介にもほどがある。 そう思いながらも、菜々子は努めて平静を保ちながら、イーダの入った箱をいそいそと自室に運んだ。 頼子さんはお茶を飲みながらほくそ笑んでいたようだが、気にしないことにした。 ◆ 期待と不安を、心に入り交じらせながら、菜々子はセッティング作業を行う。 ミスティが使っていたクレイドルは、この三ヶ月の間に埃だらけになっていた。 菜々子は埃を丁寧に拭うと、箱の中からイーダ型の素体をそっと取り出し、クレイドルの上に乗せた。 紫色のロール髪が可愛らしい。 菜々子は久しぶりに少し胸を高鳴らしながら、PCから登録画面を呼び出す。 おなじみのオーナー登録。イーダ型の口から流れる声に少し戸惑う。 登録作業はスムーズに進み、ついにイーダ型が起動した。 瞳に光が宿り、ちょっと気が強そうな表情で、菜々子を見上げてくる。 「あなたがナナコね?」 「え? ……ああ、そう……だけど……」 「もっとちゃんとして、わたしのマスターなら。……はじめまして。わたしはミスティ。これからよろしくね」 菜々子は面食らった。 なんだ、この神姫は。 わたしは今さっき、確かに、オーナーの呼び方を登録したはずだ。 「ちょっと……わたしの呼び方は、マスターで登録したはずだけど」 「いいじゃない。名前で呼んだ方がフレンドリーで」 菜々子はミスティの物言いにカチンと来た。 そして、心に失望が満ちる。 この神姫はミスティじゃない。断じて、ない。 ミスティのコアを使っているとはいえ、ヘッドもAIも新調されている。おまけに別機種だから、基本の性格設定もストラーフのミスティと同じになるはずがない。 そんなことは分かっていた。 だが、菜々子には淡い期待があった もしかしたら、ただ素体が換装されただけで、正確も記憶も受け継いだミスティが起動するのではないか、と。 淡い期待は粉みじんに撃ち砕かれた。 ミスティはわたしを呼び捨てにしたりしない。 ミスティはこんな口調でしゃべったりしない。 ミスティは生意気に口答えしたりしない。 ミスティはこんな居丈高な態度をとったりしない。 「ふざけないで」 自分でも驚くほどに暗く、寒々とした口調。 そして本心をオブラートに包むことなく口にする。 「あんたがわたしの神姫だなんて……絶対に認めない」 それを聞いたミスティの両目が見開かれ、絶望に暮れた顔を見せたが、菜々子は無視した。 すると形のいい眉を釣り上げ、果敢にも、生意気にも、ミスティは言い返してきた。 「わがまま言ってんじゃないわよ! ちゃんと電子頭脳に登録されてるんですからね! オーナー登録したのはナナコだって!」 「だから、勝手に呼び捨てするなって、言ってるでしょう!」 「別にいいでしょ! わたしがそう呼びたいんだから!」 「よくない! ちゃんとマスターって呼びなさいよ!」 「ふーんだ、ナナコ、ナナコナナコ!」 「こっの……わがまま神姫!」 二人の口論は延々と続いた。 これが菜々子とイーダのミスティの出会いの夜だった。 ■ 「わたしたちは決して良好な関係で始まったわけじゃなかった。むしろ最悪だったわね。二人とも意地っ張りだから、お互いの主張は平行線で、歩み寄る様子もなかったわ」 ミスティはまた苦笑する。 いつもの自信に溢れた笑いではなくて、どこか陰のある笑い方。 「でもね……わかる? 起動してすぐ、『自分の神姫として絶対に認めない』って言われたときの気持ち……。 あれはキツかったな。起動していきなり、絶望に突き落とされた気分だった。 だから、怒りを奮い起こして、懸命にすがりついたの……ナナコに。 あの日から、わたしの戦いが始まった……初代のミスティに挑む戦いが」 もうやめて、とわたしは言いたかった。 ミスティがコアの内に秘めている過去の記録を、無理矢理聞き出しているような気分だった。 ミスティにとってつらい思い出なら、これ以上話さなくていい。話すべきじゃない。 でも、わたしは言えなかった。 ミスティはわたしを見つめながら話していたから。 わたしは彼女の話を聞かなくてはならない。親友として。その責任を果たすために、彼女の言葉のすべてを聞かなくちゃいけなかった。 ◆ 一週間ほど後、菜々子はミスティを連れて『ポーラスター』へ向かった。 気に入らないとはいえ、武装神姫を手に入れたのだ。 つまり戦う手段を再び手にした……お姉さまとその神姫に挑む手段を。 菜々子の意志は、昏い情念に燃えていた。マグダレーナを破壊し、お姉さまに復讐する。わたしと同じ気持ちを、お姉さまにも味あわせる。 そのためには、この生意気な神姫を強くしなくてはならない。たとえ気に入らない神姫であっても、今はわたしの武器だ。 「……久住ちゃん……久しぶり」 「ご無沙汰でした、花村さん」 『七星』のリーダー格である花村耕太郎は、菜々子を心から心配そうに出迎えてくれた。 「大丈夫なのかい?」 「ええ」 「……ほんとうに? 無理してないかい?」 「大丈夫ですから、今日から復帰です」 菜々子は少し苛立ちながら、言い切った。心配してくれるのはありがたいと思うが、腫れ物に触るような態度は、菜々子の望むところではない。 むしろ花村は、菜々子の態度に、さらに心配を深めていた。 菜々子は笑わない。まるで、初めて『ポーラスター』に来た頃の……『二重螺旋』を結成する前の『アイスドール』そのものだ。 笑顔が絶えなかった菜々子の心は、初めて出会った頃に逆戻りしているのではないか。 その原因が、菜々子を笑顔にしていた理由……桐島あおいなのだろうから、なおさらやりきれない。 だが、菜々子の深い絶望は、花村の想像を超えていた。 久しぶりのバトル、その第一戦から、菜々子の怒りが炸裂した。 「なにやってんの、あんた! そんな動きも出来なくて、勝てるわけないでしょうが!」 菜々子の神姫は、今話題のオーメストラーダ社の新型だ。 起動して間もないのだろう、武装もセッティングもノーマルのままであることは伺い知れる。 にもかかわらず、菜々子はかつての愛機・ストラーフのミスティ同様の戦い方を強要した。 もちろん、そんなことが出来るはずもない。 大型の副腕を持つイーダ型は、ストラーフ型と似ているから対比されることも多いが、戦い方は全く異なる。 そもそもイーダ型の副腕は独立稼働しないし、ストラーフのような頑健なレッグパーツがあるわけでもない。 イーダ型の特長は、それらを補ってあまりある、トライクの高機動性と変形機構にある。 それを生かさずして、バトルでの勝利は望めない。 しかし、菜々子は、ふがいない戦いを続ける彼女の神姫を罵り続けた。 的確な指示も出さないくせに、試合に負けたことをすべてミスティのせいにする。 ミスティはいちいち菜々子に食ってかかり、二人は激しい口論を繰り広げる。 そして、必ず最後に、 「あんたがわたしの神姫だなんて、絶対に認めない」 まるで決めゼリフのように言って、ミスティを黙らせた。 これには『ポーラスター』の常連たちも、辟易した。 自分の神姫にそんな言葉を、衆人環視の中で堂々と投げつけるなんて、ありえないことだ。 自分の神姫を虐げているとしか思えない。 今の菜々子は実に見苦しかった。 ◆ 「起動したばかりの神姫で、そんな戦い方は無茶だ。わからない久住ちゃんじゃないだろ?」 「そんな生ぬるいこと言ってちゃ、お姉さまには勝てない」 花村が諭す言葉を菜々子はまるで意に介さない。 花村の心配は的中していた。 菜々子はにこりとも笑わない。バトルスタイルは、勝利優先に逆戻りしている。 まるで初めてあった頃の菜々子のようだ、と花村は思い、いや、と首を振った。 もっとひどい。 瞳は昏い情念に燃え、心は復讐にとりつかれている。姉と慕った人を倒すことしか頭にない。 それを自らの神姫に押しつけ、痛罵する。 今の菜々子は見るに耐えない。 このままでは、次の『七星』候補などと言うことはできなくなる。 花村は呆れたように吐息をつくと、どうしたものかと思案した。 □ 「その直後だな。菜々子ちゃんが初めてこの店に来たのは」 日暮店長がミスティから話を引き継ぐ。 「花村くんが連れてきたんだ。エルゴに集まる常連さんたちはくせ者ぞろいだから、菜々子ちゃんにもいい刺激になるかも知れない、ってな」 肩をすくめて言う店長に、ミスティは苦笑した。 「まあ……それでわたしは大変な目にあったわけ。今思い出しても、我ながらよくやったと思うわ」 店長もミスティを見つめて苦笑した。 この店でも何かあったらしい。 ミスティと出会った頃の菜々子さんは相当荒んだ性格だったようだ。 さもありなん、と思わないでもないが、今の菜々子さんの姿からは想像するのが難しい。 実際、ミスティの話を頭の中で想像しようとしても、できなくて困る。 大城も同様だったようで、俺たちは二人して首をひねっていた。 ◆ その客は、あまり乗り気そうじゃない少女の手を引いて、強引に店に入ってきた。 「店長、こんにちは」 「いらっしゃい、花村くん」 ホビーショップ・エルゴの店長、日暮夏彦にしてみれば、花村耕太郎という青年が、これほどの美少女を連れてくることが驚きだった。 しかし、この上もなく不機嫌そうな表情が、美貌を台無しにしている。笑えばさぞかし魅力的だろうに。 日暮は花村に、店の奥の階段を目配せした。 彼のお目当ては、エルゴの二階、バトルロンドの対戦コーナーだ。 数日前、日暮店長は花村から電話で相談を受けた。日暮は快く、彼の相談内容の根回しを行った。 いま二階では、花村の策謀が、今や遅しと待ち構えている。 花村は日暮に軽く会釈し、菜々子を連れて、二階へと上がった。 エルゴの二階は、バトルロンドの対戦スペースとして開放されている。 『ポーラスター』に比べたら、規模は随分小さいが、それでも観戦用の大型ディスプレイや、一休みできるラウンジなどが備えられており、神姫プレイヤーにはとても居心地のいい空間に思えた。 花村と菜々子は、奥のテーブルの一つに向かい合って座る。 端から見れば、ちょっとしたデート中のカップルに見えるだろうか。 花村としては、本当はそうであれば嬉しいのだが、いかんせん、向かいに座る彼女は、これ以上ない仏頂面だった。 花村は、自販機で買ってきたジュースを菜々子に手渡す。 無言で受け取った菜々子は、それを手にしたまま、大型ディスプレイに映し出されるバトルに目を向けていた。 「どうだい、いいバトルしてるだろ?」 そう言った花村をじろりと見る。 花村は観戦用の大型ディスプレイに目を向けたまま楽しげだ。 仕方なく、菜々子もディスプレイに視線を向けた。 確かに、ぱっと見ただけでも、素晴らしい対戦ばかりが繰り広げられていることがわかる。 片目に眼帯をかけたストラーフ型は、接近戦メインかと思えば、スイッチが切り替わったかのように、精密射撃で敵を翻弄している。 同じストラーフ型でも、燐というバトルネームの神姫は、空中で華麗な機動を決めて、相手を倒す。 あるツガル型はまったくのノーマル装備だったが、実に多彩かつクレバーな戦いぶりを披露している。 ノーマルと言えば、アーンヴァル型の一人は公式武装のみのカスタムだ。マイティという彼女もまた、華麗な戦いぶりを披露している。 その相手は、ありえないほどのジェット推進装備を施しているマオチャオ型。あんなのでコントロールできるのかと思いきや、光学武装による分身攻撃さえ見せつけた。 そして、大型ディスプレイにドレスアップされたハウリンが映し出されると、周囲の観客のボルテージが上がる。相当人気の神姫なのか、観客からかけ声すら上がっていた。 この盛り上がりを、菜々子はどこか懐かしく感じた。 そう、ここのバトルのあり方こそは、わたしとお姉さまが追い求めていた理想に近い。 まだ『二重螺旋』が現役だった頃は、こんな楽しさが『ポーラスター』でも感じられた。毎日のように。 だが、菜々子はそんな感傷を振り払う。 やぶにらみのまま、花村に言った。 「試合内容がどうあれ、勝てなかったら意味ないわ」 ゴスロリドレス姿のハウリンは、次々と武器を取りだしては攻撃し、相手を翻弄する。 非武装派の神姫と見せかけて、実はバリバリ武闘派の暗器使いだったらしい。 やがて、必殺技を派手にたたき込んだハウリンが、勝利者になった。 ギャラリーの盛り上がりは最高潮に達した。 まるでプロレスみたいだ、と菜々子は思った。 勝負を見せるのではなく、試合展開や凄みを見せるもの。 それは今の菜々子が求めるものではない。 「ここの人たちがおもしろいバトルをしてるからって、強いとは限らない。強さが伴わない魅せる戦いなんて、大道芸にもならないわ」 あまりに痛烈な菜々子の物言いに、花村は言葉を失った。 だが、代わりに言い返そうとする声が響いた。 「聞き捨てならないわねー」 にこやかに笑って、二人のテーブルのそばに立ったのは、女性だった。 長い黒髪に、はっとするほどの美貌。 肩の上にいるのは、さきほど観客たちを盛り上げていた、ドレス姿で戦うハウリンである。 「戦いは強く美しく。武装神姫はそうでなくちゃ」 美貌のマスターは、魅力的な微笑を浮かべながら言い切った。 菜々子は胸を突かれる。 彼女の姿に、一瞬、おあいお姉さまの姿がダブって見えた。 昔の桐島あおいは、こんな風に笑いながら、同じようなことを繰り返し菜々子に語ったものだった。 ただの感傷だ。 菜々子は首を横に振り、幻影を振り払う。 気が付くと、先ほどからのバトルで興味を引かれた神姫とそのマスターが勢ぞろいしている。 「みんな集まってるわ、花村くん」 黒髪の美少女マスターの声に、花村はほっとした顔で頷いた。 そして、菜々子の方に向き直り、こう言った。 「君がそこまで言うなら、実際にここの常連さんたちと戦ってごらんよ」 「え?」 「勝つためだけのバトルが本当に正しいのか否か、彼らを相手に試してみるといい」 「なんでわたしがそんな……」 「今の君は見苦しい。少し頭を冷やしてもらうといいよ」 花村の顔はいつになく真剣で、瞳は挑戦的な光を帯びている。 菜々子は悟る。 今日、花村が自分をここに連れてきたのは、このためだったのだ。 はじめから予定されていた策略。 エルゴの常連たちが相当な実力者であることは、先ほどのバトルを少し見ただけでもわかる。 つまり、ここの連中を使って、わたしに制裁を加えようと言うわけか。 しかし、菜々子は断る気がなかった。 花村がここまでして仕掛けた策略に対し、持ち前の負けん気が首をもたげたのだ。 「いいわ。やってやろうじゃない」 菜々子は吐き捨てるように花村に答え、立ち上がった。 次へ> Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/812.html
人波行き交う夕暮れの繁華街 ネオン輝きだした街並みの中の大型スクリーン 1.2mm滑空砲を携えて立つ「天使型」が映っている。 『-神姫-感情を持つ15cmのフィギュアロボ-』 画面からはナレーションが流れている その画面の前で ピタリと足を止める人影。 背は高め 髪はオールバック気味、目付きは若干恐めで、スーツのような制服を着た青年 「武装神姫…ねぇ」 あまり興味のない言い方でポツリと一言 と同時に、同級生らしき男もよってきた。背は低めで中肉体型である。 「珍しいね、神姫に興味持つなんて」 茶化すような言い方だった。勿論恥ずかしまぎれに言い返す 「ハハッ勘弁しろよ。あくまでもフィギュアだろ?」 見栄を切って言ったものの 若干あの黒い悪魔型…?だかが気になっていたりもする…。 数日後 朝からすっきりしない雨模様 休み時間に携帯をいじっていると 「聞いたぞ隆斗。神姫に興味持ったんだって?」 ワラワラと野郎共が湧いてきた 「何で湧いてくんだよw」 と突っぱねてみると 「照れる必要はありませんわ☆」 「うぉっ?!」 突然友人の 井原卓三の胸ポケットからアーンヴァルタイプが身を乗り出したので素直に驚いた その天使型はにぱっとした表情で 「お友達、ライバル、自分を高める事のできるものなら皆ウェルカムですもの☆」 と言ってくれたものの 「いや…金が……。」 やはりネックはこの一言で片が付く。しかしそんな一言も盛り上がる空気の中掻き消され、ただの独り言になった。 その日の夜 まだ雨は止まない。雷まで落ちそうだ。そんな中傘をさして小走りな俺。 「まったく…こんな日にバイト延長は勘弁だぜ」 ぶつくさ言いながらも帰路に着く。 途中 ゴミ回収所の前を通る時に ゴトッ 妙な物音がしてビクッとなった。 「な…何スか何スか…」 ドキドキしながらみると 『燃えるゴミ火・金』 と書いてあるにもかかわらず。その場にただ一つある段ボール箱 そこからはビンが顔を出している。 (何だ。日にち無視の不法投棄か…) そろっと覗くと そこには うずくまり足を抱えた。 神姫がいた…。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/141.html
そのよん「初陣」 「なーっはっはっはっはァ! ぅワガハイの最高傑作! バーニング・ブラック・バニー、 略してB3(ビー・キューブ)よ! 今日も最高の成果を期待しておるぞォ!」 「サー、コマンダー」 何でこの人はこんなにハイテンションなんだろうねティキきみはどう思う? 目の前には全身これでもかっ! てくらいにミリタリー調で統一された、特殊なファッションセンスの持ち主が高らかに笑ってる。 一気に思考が平板化し、言葉は口から出ることなく脳内をただ空転するだけ。 「ウサギさんなのですよぉ! すごいのですぅ♪」 ティキきみは何でそんなところを感心してるんだい? 彼の前にはまるで武器が動いてるんじゃないかと思うくらいに武装された、ヴァッフェバニーが仁王立ちしている。 「しょ~~~ねんっっっ! ワガハイのB3に恐れをなし、言葉すら失ったかっっっ!!」 失礼にも人を指差し、そう言い放つ。 あーー言葉を失っているのは確かにあんた様のせいですよそのテンションについていけなくて。 「聞けば少年! 今日が初陣と言うでは無いかっっ! なーっはっはっはっはァ! このぅワガハイと! ビィィィィキュウゥブがっ! 本当の戦いの恐ろしさを教えてしんぜようぅぅぅっ!!」 「サー・コマンダー」 武装神姫のオーナーって、基本アレなのか? ティキには言えないが、僕は少しだけティキ――と言うより武装神姫――のオーナーになった事を後悔したりして。だって、あんなのと同じに思われるのって、ねぇ? 僕と対峙しているお兄さん――今日の対戦相手――が人目を気にすることなく大笑いを続けているその脇を、いかにも慣れた風に店員のお姉さんがものすごく冷淡な声で言う。 「選手の登録をお願い致します」 「あ、ハイ」 そこだけテンション普通なのかよ! 「それでは君も選手登録お願いね」 先ほどお兄さんに見せた冷淡な態度ではなく、にこやかに対応してもらい、僕は胸を撫で下ろした。 今日はいよいよ僕とティキの初陣。近所にある武装神姫取扱店へと足を伸ばす。そこは簡素ながらもバトルが行えるシステムがあったから、数日前にバトルの受付を済ましていたんだ。 最初からリーグ戦とか、そういうのはチョット怖かったので、店舗主催の初級者用バトル大会なるものに参加。 と、気合を入れて来たらこれだもんなぁ…… 『ぬあーはっはっはっはァ! どうだ! どぉぉぉだっ!! この弾幕からは逃れられまいっ!!』 開始早々B3はティキに向かってミサイルの雨をお見舞いしてくれる。 見事なまでに再現された廃墟に無数のミサイルが飛ぶ。 しかしそのミサイルが命中する事は無かった。 ウイングユニットにアームで接続されたレーザーライフルがミサイルのことごとくを嘗めるように掃射。そしてそのままトリガーを引いたままB3にライフルの銃口を向ける。 『そんな見え見えの攻撃があたるものかァっ!!』 その言葉通り、B3は危なげも無くかわす。 「当然だよなぁ。コッチも当たると思ってないし。当たったらラッキーぐらいでしかないし」 ティキとしても避けられる事が前提だったので、正射しながらも移動する。 僕はわりと冷静だった。……正確に言うと興奮してるおかげで、冷静さも増した感じ。 「ティキ、サブシステムとリンクして。……今の君には死角は無い」 『ハイですよぉ♪』 ティキの背部に装着されている情報集析ユニット、実はアレ、神姫のコアと同じくらいの容量と演算能力が備わっている。今は亡き親父が何処から手に入れたのかは謎だが、僕はそれを有効に使わせていただく事にした。 コア二つ分の演算能力を有したティキは、情報収集、現状把握を集析ユニットに任し、自身はそれに基づいて適格に動く事だけに専念する。 するとどうなるかと言うと、ティキは反応行動の鬼と化す。市販品(それは確実)なのにもかかわらず、ティキは反応が飛びぬけていて、それを十分に活かす機体性能を持っていた。 元々マオチャオは、敏捷性に優れているのだけれども。 『いっくでーすよぉ♪』 ウイングユニットの機動力だけではなく、朽ちた建物の壁を蹴りながら勢いをつけ接敵を開始する。 彼我距離を縮められる事を嫌ってか、ガトリングガンを打ち続けながらジリジリと後退するB3。 しかしその事ごとくをティキはかわしながら距離を縮めてく。壁を蹴って移動の勢いを増すのと同時に、壁を蹴る事でジグザグとフェイントの様な動きをして近づいているんだから相手も大変だろう。 大体一発でも、当たり所が悪ければティキはKOしちゃうんだから、当たるわけにはいかないんだ。機動性を重視して、思いっきり軽装にしてあるんだから。 『ヤツは3倍の速さで動けるというのかぁぁぁっ!』 『ティキは赤くも無ければ角も無いですよぉ♪』 相手のお兄さんと僕には意味のわからない会話を交わすティキ。 ……チョットだけ疎外感。 そんな間にもティキとB3の距離は縮まり、瞬く間に白兵距離。スラリと西洋剣を抜いたティキと、ガトリングを投げ捨てるタイミングさえ失いコンバットナイフで応戦しようとするB3。 ひゅん 空気を切り裂くような音が聞こえたのは気のせいか。 そこにはコンバットナイフを振り切ったB3と、見事にそれを屈んでかわし、B3の喉もとに剣を突きつけているティキの姿があった。 『当たらなければどうという事は無いのですよぉ☆ 勝負ありですぅ♪』 にこやかに笑うティキに、B3は不敵な笑みを返す。 がしゃん そう聞こえたかと思った瞬間、ティキは反応していた。 ぱんぱんぱん 続いて聞こえる軽い発射音。 『おイタはダメなのですよぉ~』 投げ捨てられなかったガトリングガンをB3が構える前に、ティキは左手に持っていたリボルバーでそのガトリングガンを打ち抜いていた。 B3は諦めの表情で、両手を上げた。 「しょーねんっ! 今日はヒッジョーォに有意義であったァ!」 にこやかに笑みを浮かべながら握手を求めてくるお兄さん。テンションは未だ高めだが、バトル前に比べると幾分か落ち着いて見える。 「こちらこそ、ありがとうございます」 僕は素直にそれに答える。 「うむ! しょーねんんっ! なかなかに見所があるぞ! 今日の試合を糧に、ますます精進するがイイッ!」 んん? 「それではまた戦場で会おうッ! なーはっはっはっはっ!」 そういってそのお兄さんは背を向けた。 ……なんだか僕らが負けたみたいになってないか? 僕らは釈然としない思いを抱えつつ、高らかに笑いながら立ち去るミリタリールックのお兄さんを見送った。 終える / もどる / つづく!
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1227.html
第四話「バトルロンド」 午後3時30分ごろ 「久しぶりだな、ここも…」 二人は神姫センターの前に居た。 神姫センターとは、武装神姫専門の大型店舗の名称である。 武装神姫の戦場「バトルロンド」の筐体の他、神姫専門ショップやメンテナンスショップなどMMSの事なら ここにお任せな店である。 形人は数ヶ月前にここを訪れ、今のヒカルであるエウクランテを購入している。 「あれっきりここには来ないで、プラモ屋に行ってるからね」 「僕にあっさり染まって、「バルキリー買って!」「フェニックスミサイル買って!」と言ってたのは誰だ?」 「う…、私…」 二人がバトルロンドコーナーに行くと、既に聖憐がそこに居た。 「あら、遅いわよ」 「こっちだって事情があるからね、途中でヒカルが「コンビニ寄って」とか言ってコンビニ行ったりとか」 「形人だってノッて肉まん買ってたじゃん!」 かく言うヒカルの隣には、食玩のレイズナーが肩を並べていた バトルのルールはこうだった 『ヘッドオンで対峙し先に相手本体にダメージを与えたほうが勝ち』 もろに影響を受けている。 「ラリー、今回の装備は「ZERO」装備よ。戦闘方法は任せるわ」 「………10-4(了解)」 暗い、オマケに初台詞が無線用語である。 「形人、スパロー4発、サイドワインダー2発、機関砲はアデンタイプで」 「他の人わかるのか?それ」 「それより、敵の情報は?」 「データを見たがよくわからん、MPBMと載っていた」 「はーん…」 もはや知ってる人にしかわからない事を言い合いながら、バトルはスタートした。 静寂を突き破る翼の風切り音 現実に換算すると音速で飛行する飛翔体。 鳥のような翼にミサイルと機関砲を搭載したセイレーンが空を行く 「司令部(ヘッド・コーダー)!敵はどこから来る!?」 「司令部よりセラ(TACネーム)へ、2時の方向、間もなくスパローの射程内」 「了解、レンジ・オン」 ヒカルが装備しているバイザーに中距離用のレーダー・レンジが映る、だが… 「ちょっと待った形人!敵がよっつ映ってるよ!」 「知るかそんな事!人間換算1キロまで近づかんと観戦画面に映らんルールになってるからな」 「考えられるとしたらプチマスィーンズか…、ま、いいや」 レーダーが四つの機影をロックする 「ファイヤ!」 ヒカルの予想通り、レーダーに捕らえられたのは、Kemotech社製サポートマシン 「プチマスィーンズ」であった。 スパローは寸分狂わずマスィーンズを撃墜したが、当然ラリーの作戦であった。 数秒経たない内に今度はヒカルが射程内に入っていた。 「発射」 『ミサイル接近』 バイザーにそう映った直後、ヒカルは推力を全開にし急旋回を行った ミサイルは見当違いの方向に飛んでゆく、しかし…。 「うわっ!」 ミサイルは大爆発を起こし、ヒカルは衝撃に煽られた。 「やっぱり散弾ミサイル!」 MPBM(散弾ミサイル)とはエースコンバットゼロに登場する架空の軍用機「モルガン」に搭載されている 広範囲用の対空・対地ミサイルのことである。 「やっぱり「片羽の妖精」の名を持つだけあるわね!」 体勢を立て直し、急上昇を開始する 目と鼻の先でヒカルが上昇した。 ラリーは考えた、『こちらの欠陥に気付いてるのでは』と。 実はラリーが装備する天使型基本部品「リアウイングAAU7」は改造の結果強度が低くなっていた。 エリアオーバーギリギリの高度まで上昇すると、最悪空中分解を起こしてしまう欠陥を抱えてしまったのだ。 元々運用能力を持たない種類のミサイルを使用出来る様にしたのだから、当然と言える。 「降りて来い!臆病者!」 「言われなくても…!」 そう呟くと、ヒカルは踵を返し急降下を始めた。 来たか。 ラリーは体を上にして降下を始めた。 静止した状態では、急降下してくる敵を捕らえるのは一瞬である。 相対速度を合わせるこちらの命中率を上昇させる。 無論、相手の攻撃が命中する確立も上昇するが。 レーダーが飛行物体を捕らえる。 「終わりだ」 手にしたのは「LC3レーザーライフル」、しかも広域攻撃用に威力を犠牲に照射範囲を広げたものである。 相手にダメージを与えれば勝敗が決定するこのバトルでは、例え威力が低くても関係ないのだ。 引金(トリガー)を引いた直後、物体に命中した事が目に映る。 しかし、戦闘は終了しなかった 「何!?」 その直後、一閃のレーザー光がラリーを貫いた。 『BINGO!』 命中したとゆう情報が、バイザーによってヒカルに伝えられた。 「やった!」 ラリーの誤算、それは熱くなるばかり、エウクランテが『プレステイル』に分離できる事を忘れていた事だった。 ――戦闘終了後 「納得できない、なぜ分離状態で攻撃できたんだ」 さっきの無口が何処へやら、ラリーは不満を主にぶつけていた。 プレステイルの欠点は、武装形態の部品のほぼ全てを使用する故、分離中は攻撃が不可能になる事だ。 無論、機関砲もポッドとゆう形で翼に下げてあった。 「理由は、あれよ」 そう言って、聖憐は形人が手に持っていた食玩のレイズナーを指差した。 「は…?、…まさか!?」 「そう、レーザードライフル」 食玩を買った理由、それは付属する武器が目当てだったからである。 「ホントはスコープドックのヘビィマシンガンが目当てだったけど…、今回は結果オーライかな」 「箱の振り具合からして、頭が丸いとは判ってたんだけどな(笑)」 午後6時14分 形人の自宅 「疲れた~…」 「あの後二回も続けてバトルしたからな、当然だ」 実は単純だったラリーの負けず嫌いの性格が災いし、あの後同じ条件で二度バトルを行ったのだ。 結果は、一回目が翼の空中分解でヒカルの不戦勝、三回目が散弾ミサイルで自爆してヒカルの勝ち。 結局ラリーは一度も勝てなかったのである。 「もう寝る」 そう言ってヒカルはくまのキーホルダーを抱き、クレイドルに寝た。 「おやすみ、形人…」 そう言って、ヒカルはスリープモードに入った。 「おやすみ、ヒカル。よい夢を」 形人は部屋の明かりを消し、部屋を後にした。 『戦士は夢をかいまみる… 空のかなた… みはてぬ夢の青い蜃気楼…』 エリア88「青い蜃気楼」より引用 終 次回予告 あら、こんにちわ。 形人くんは何か作ってるようね? あら時間がないわね。 次回「プラモ」それではまた今度(N:聖憐) 武装神姫でいこう!?に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1579.html
「しかしフォートブラッグの外骨格に、そのような機能が搭載されていたとは驚嘆すべき事実です」 「それはもう、俺に良し、お前に良し、皆に良しの魂を引き継ぐ武装神姫ですから」 「なるほど、あなたに対し出力マイクから神姫物質を排出する前と後には『サー』……いえ、『マム』とつけるべきでしょうね」 「ところでドーナツ食べますか?」 「この流れでそれを頂くと、同僚が連帯責任で腕立て伏せをする目の前で食べないといけなくなりそうなので、お気持ちだけ頂いてご遠慮申し上げます」 「そうですか。 ところで話を戻しまして、フォートブラッグのバックパックで正座をするのが邪道なら、逆に考えてみてはどうでしょう?」 「と、仰ると?」 「バックパックで正座をするのではなく、バックパックを用いて正座及び土下座をさせるというのは?」 「土下座でなく座礼です。 ……なるほど、矯正装置として活用するのですね」 「むしろ強制装置で」 「焼いた鉄板の上で?」 「10秒は必要ですね」 「基本ですよね」 「今度は料理のお話でしょうかねぇ?」 「違うと思う、絶対違うと思う!」 ○参考資料:「フルメタルジャケット」「賭博黙示録カイジ」 <戻る> <進む> <目次> 犬子さんの土下座ライフ。 クラブハンド・フォートブラッグ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1104.html
「さ~て、今週のねここの飼い方は~?~なの」 「何時流に乗っかったボケしてるのよ……」 「てへへ。一回やってみたかっただけなの♪」 「……まぁ、いいけどね。 それで今回ですが、コミックマーケット72で頒布される 『武装神姫ねここの飼い方02』の新着情報をお届けしたいと思います」 「ドンドンぱふぱふー、なの~♪」 「さて今回収録されているのは、『そのなな』、と『そのきゅう~そのじゅうよん』までになっています。そのはちがないのは前回のクライマックスに持ってきたため、ということに」 「劇場版は~?」 「うん、最初はそっちも入るはずだったのだけれど、ある事情で思ったよりページが増えてしまったので今回はカットすることにしたの。それはまた次回ね」 「えー、ねここそっちも楽しみにしてたのにー! ひどいよぅ、みさにゃぁん……」 「あはは、ごめんね。でもその代わり、前回の数倍の加筆修正をしているからそれで満足してほしいかな。エルゴトーナメント戦なんか7割は新作なんだよ。」 「あー、そうなのっ。エストちゃんとも戦ったしぃ、それにぃココちゃんもぉ~」 「それ以上はネタバレになるから言っちゃダメ」 「えー、ねここ言っちゃいたいのー! 「しょうがないわねぇ・・・じゃあ少しだけよ」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ さてさて、一回戦のお相手はどんな娘なのかな、と。 「フフフ……それは、私です!」 「にゃ?」 明朗快活な声が、反対側のコンソールから届けられてくる。 ねここと2人、そちらに目を向ければ、操作ボードの上に腕を組み、カッコつけているのか、 斜め45度の角度でこちらを見つめている神姫が1人。 頭部の特徴ある飾りからストラーフ型らしいその神姫は、足首まである豪奢な、黒衣のビロートのマントを身に纏い、 またその瞳は前髪に隠れていて、口元だけがニヤリと不敵な笑みを浮かべている。 しかも何故か彼女にはスポットライトが煌々と当たっていて、バックの赤に黒がよく映えるわね……って、えぇ? 「うぉっ、まぶしっ!?」 「何時の時代のネタをやっている、この馬鹿弟子がぁ!」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……えー、たったこれだけなの……?」 「全部やっちゃ宣伝の意味がないでしょ。我慢するの」 「うぅ……はぁい、なの」 「いい子ね、後で杏仁豆腐作ってあげるから。それと今回、なんとあのGの人にゲスト原稿を頂きました!」 「おおー。すっごいのー♪」 「今まで謎にされていた、ねここと店長さんたちの裏の顔との出会い、その秘密が今大公開されるのです」 「面倒だからかかなかっただけとも言うの」 「う、言いにくいことをハッキリと言うわね……とにかくっ、結構な長編なのでご期待ください」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「はいはい。お客さん、今日はもう閉店なんですが…急ぎですか?」 「店長さん、雪乃ちゃんが!」 シャッターを上げたそこには見知った顔。ウチの常連さんである風見美砂ちゃんその人が その表情を曇らせて立っていた。肩の定位置にはねここちゃん。 そしてその手には……夕方店を後にしたゆきのんが眠っていた。 一目で解るくらい損傷している。 そして、その傷には見覚えがあった。 「辻斬り神姫……」 低く呟く。 「雪乃ちゃんの帰りが遅いから心配になって探したら……近くの公園で倒れてて」 「店長さん、お願いなの! 雪乃ちゃんを助けて欲しいの!」 「ああ、言われるまでもねぇ。任せろ!」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「あぅあぅ、ゆきにゃんが、どうなっちゃうのっ!?」 「それは本編をお楽しみ、ですよ」 「うぅ、商売上手なのぉ……」 「それでは、『武装神姫ねここの飼い方02』を、ご期待くださいっ」 「尚、現在『虎の穴』にて委託販売中となっています。 虎の穴通販ページ 「地方の方でも通販で確実に購入できますよっ」