約 220,427 件
https://w.atwiki.jp/mygamecollection/pages/58.html
イベントについての簡単な説明&攻略ポイントをまとめてみました。 イベント期間中は、お助けアイテム(課金アイテム)を購入する事によってより効率的にポイントやメダルを集める事が出来ます。最近ではガチャのアイテム(当然課金)も高ポイント獲得の為の材料として使用され、しかもガチャをフルコンプしなきゃな場合もあって無課金組には大変厳しい事態になっています;3;←愚痴(笑) 美食王特別編 個人戦タイプ メダルイベント 美食王特別編 5人1チームとなって、チームメイトと力を合わせて各美食王達が提示する条件をクリアしポイントを稼いでいきます。※各美食王によってクリア達成ポイントが異なります。 チームを組もう ・5人のチームを組んで美食王達に挑もう!!・チームは自分で作る事も出来るし、誰かが作ったチームに入る事も出来ます。集まったメンバー全員で力を合わせて美食王達の要望に応えていきましょう♪ GPを集めよう(※画像は美食王特別編Ⅸのモノを使用しています) ・美食王のオーダーに応え、GPを貯めて豪華賞品GET!・美食王のオーダーには様々な条件があります。・ヒントは美食王達の詳細ページにある、美食王達の「台詞」にあります。 謎の★が? ・チームメンバーからのお手伝いで色の違う★が登場!!・チームメンバーからお手伝いをして貰うと、普段仲間にお手伝いして貰ってつく★(黄色)とは違う赤い★がつくようになります。・この赤い★は後半とても重要になってきますので、チームメンバーのお手伝いは優先するようにしましょう♪ フィーバーはGP1.5倍(※画像は美食王特別編Ⅸのモノを使用しています) ・攻略中の美食王に15分間ランダムで発生。その間獲得ポイントが1.5倍に。・フィーバー発生のタイミングは個人差があります。・自分がフィーバー中だからといって、同時にチームメイトにも来ているとは限りません。・フィーバー発生中は、美食王一覧ページの上部と該当カテゴリ欄にフィーバー表示と残り時間が表示されます。 コンボでボーナスGP!! ・至高の食べ合わせコンボ料理を提供してGPを大量GET!!・特定ジャンルの料理を組み合わせる事でコンボが発生し、ボーナスポイントを獲得できます。・ヒントは各美食王の詳細ページに記してあります。・1つのカテゴリに複数のコンボ条件がある場合、うち2つを達成しているとダブルコンボとなりボーナスポイントが加算されます。 高ポイントを得る為に 体力消費が高い程、1回の接客で得られるポイントが高いです。(体力消費はシェフLvによって変わります)かといって、体力消費が多ければ(高Lvであれば)有利とは限りません。 高ポイント獲得の条件として、以下が挙げられます。マスター料理 赤★4個(チームメイトに手伝って貰うと付きます) ランクの高い料理 品数が多い 色々な条件 美食王達は、それぞれ色んな条件を出してきます。対象カテゴリや種別の条件例えば、同じ和食でも「寿司」や「麺類」があります。提示されている条件をよく見て、料理を作る時ソートして出て来た物が確実です。種別については今の所「食事」「デザート」「飲み物」の3種類。料理の詳細画面で見る事が出来ます。 作り慣れた→マスター済料理 手間のかかった→黄★赤★の数が多い ○品以上→対象料理をその品数だけ提供 また、時にヒントによっては大カテゴリが対象になっている場合があります。例として、【美食王特別編Ⅷ】では「アジアンの坂本龍馬」とありながら、コンボの条件に「焼いた肉」が出てきます。これは小カテゴリ上のアジア料理ではなく、韓国料理のロース等の肉料理が対象でした。ロースの詳細を見てみると、アジア料理 韓国料理となっています。大カテゴリが対象になっている事がわかりますね(・∀・)他にも、「前菜」や「魚料理」「お酒」「ソフトドリンク」など細かな条件が台詞から汲み取る事が出来ます。対象カテゴリや種別だけではなく、美食王達の台詞には注意して見て下さい(・∀・) キングとゴッド 最初に表示されている美食王達を達成するとキングが現れ、キングを達成するとゴッドが現れます。キングとゴッドは達成までのポイントが高く、条件も厳しくなってくる為チームメイトのお手伝いで増える赤★が重要になってきます。 赤★の数が重要になってくるので、なるべく調理時間の多い料理を作ると良いかも知れません。 最近(Ⅶから)キングとゴッドがパワーアップ(笑)しているようで、1段階目と2段階目があったりしてます。(゚うェ´゚)゚。 Ⅸからは3段階目まであるようになりましたorz とか思ったらゴッドは4段階( ゚ェ゚)・; .、ゴフッ しつこいヤツは嫌われるゾッ。゚(゚ノД`゚)゚。 上へ 個人戦タイプ 特集に参加しよう!! ・特集参加で自動的にグループが決定。ライバル達が決まります。・Lvが近い人同士がランダムで決まります。 対象ジャンルを食べよう ・対象ジャンルを食べたり、販売して料理に応じたSPがたまります。・対象ジャンルを仲間に食べてもらう事でもポイントが入ります。 目標達成でご褒美 ・SPを集めていくと限定アイテムをゲットのチャンス!!・それぞれの対象ジャンルによって達成ポイントは違います。 ボーナス料理でSP2倍 ・SPが2倍になるボーナス料理が登場!SPを効率よくゲットしよう!!・日替わりで「本日のボーナス料理」が発表されます。・「本日のボーナス料理」の発表は、初日のみ特集開始時に発表され、以降毎日0 00分に更新されます。 目指せ上位ランキング ・グループ内、全体の両方で上位のご褒美を用意!目指せNO.1!!・ご褒美はグループ内だと4位以内の方が受け取る事ができます。 プチポイント もし対象ジャンル以外の料理がフロアに置いてあった場合、食べる(禁止)にしておくと効率良くポイントを稼げるかと思います。 上へ メダルイベント ★を増やそう ・お手伝いを募集して★の沢山ついた料理を作ろう。・イベ友に手伝ってもらってつくピンクの★はメダルがゲットしやすくなります。優先してお手伝いするようにしましょう♪ メダルを集めよう ・接客するとお客さんがメダルをくれるゾ!複数のメダルGETも出来ちゃうかも!?・仲間に料理を食べてもらう事でもメダルをゲットできます。 イベ友を集めよう ・一緒にイベントマスターを目指すイベ友を集めよう!・イベ友にお手伝いして貰ってつくピンクの★はメダルゲットのチャンスがUP!!・イベ友には獲得メダル枚数に応じて上限があります。 限定アイテムをゲット ・イベ友と集めたメダルの数に応じて限定アイテムが貰えるゾ!!・ご褒美を貰う際のメダル枚数はイベ友との合計になります。 ハンマーチャンスを狙え! ・突然訪れるハンマーチャンスを狙ってメダルを大量GET!!・メダルが必ず1枚出るよ。さらに大量のメダルGETのチャンス♪ コンロアップグレードがペコで ・10000ペコでコンロアップグレードが買えるようになりました。(コインでは150円)・アップグレードを買って使うとはじめから料理にピンクの★が半分つくよ!! プチポイント 料理のジャンル・マスター・ランク不問。なので私の場合、料理Lvを上げるついでで未マスターのものを中心に作ったりしてます(・∀・) 料理を1回2回食べて貰ってすぐ確認するよりも、体感的に5~10回位食べて貰った後に確認した方がメダルの獲得率が上がる気がします。でも、1回食べて貰っても10回食べて貰ってもメダルの獲得枚数が1枚なのを考えたらこまめに確認した方がいいのかな(;゚;ё;゚;;)ゞ イベ友は自分のメダルの獲得枚数に応じて増やす事が可能です。・初期→10人 ・5枚→12人 ・20枚→14人 ・40枚→16人 ・70枚→18人 ・160枚→20人 ・350枚→24人 イベ友は仲間、もしくは特集トップページから選んで増やす事が出来ます。申請したりされたりして、お互いにイベ友枠があれば承認する事で成立します。※どちらかが上限に達していたり、拒否された場合はイベ友になれません。イベ友の申請をする時は、無言でするより一言あった方がいいかもですね(・∀・) 上へ
https://w.atwiki.jp/cwcwiki/pages/546.html
武装神姫 BATTLE MASTERS 武装神姫 BATTLE MASTERSID+ゲーム名金 コスト無視 取得EXP99999 Lv20 金?9999999 HP9999 戦闘中○○減らない系コード 装備所持 全物品購買 弾当たらない 名前変更コード(自宅で操作推奨、セーブ反映される) 輸入コード集 ID+ゲーム名 _S ULJM-05538 _G Busou shinki 金 _C0 money _L 0x20389D18 0x3B9AC9FF コスト無視 _C0 cost musi _L 0x00A18D70 0x00000000 上でできなかったら _C0 cost musi _L 0x00A17D70 0x00000000 取得EXP99999 _C0 EXP99999 _L 0x2038C284 0x0001869F Lv20 C0 love20 01 _L 0x20384DC8 0x00000014 _C0 love20 02 _L 0x20384EDC 0x00000014 _C0 love20 03 _L 0x20384FF0 0x00000014 _C0 love20 04 _L 0x20385104 0x00000014 _C0 love20 05 _L 0x20385218 0x00000014 _C0 love20 06 _L 0x2038532C 0x00000014 _C0 love20 07 _L 0x20385440 0x00000014 _C0 love20 08 _L 0x20385554 0x00000014 _C0 love20 09 _L 0x20385668 0x00000014 _C0 love20 10 _L 0x2038577C 0x00000014 以降+114h CWC Ver 0.2.2 REV.D 複合化× 神姫購入した順 _C0 love20 01 _L 0x20384DC8 0x00000014 _C0 love20 02 _L 0x20384EDC 0x00000014 _C0 love20 03 _L 0x20384FF0 0x00000014 _C0 love20 04 _L 0x20385104 0x00000014 _C0 love20 05 _L 0x20385218 0x00000014 _C0 love20 06 _L 0x2038532C 0x00000014 _C0 love20 07 _L 0x20385440 0x00000014 _C0 love20 08 _L 0x20385554 0x00000014 _C0 love20 09 _L 0x20385668 0x00000014 _C0 love20 10 _L 0x2038577C 0x00000014 金?9999999 _C0 money? _L 0x20384D18 0x0098967F HP9999 _C0 HP9999 _L 0x605c80bc 0x461C3C00 _L 0x00020003 0x000027a8 _L 0x20000008 0x2000000c 戦闘中○○減らない系コード 必須 (以下5つのコードを使用する際は必ずONにすること) _C0 hissu _L 0x20002000 0x82832634 _L 0x20002004 0x1460000B _L 0x20002034 0x0A238F2A _L 0x20002038 0xC68127A8 _L 0x200E3CA0 0x0A200800 _C0 HP _L 0x2000200C 0xC68127AC _L 0x20002010 0xE68127A8 _C0 Bst _L 0x20002014 0xC68127E4 _L 0x20002018 0xE68127E0 _C0 SP _L 0x2000201C 0xC68127C8 _L 0x20002020 0xE68127C4 _C0 RAID RATIO _L 0x20002024 0xC6812810 _L 0x20002028 0xE681280C _C0 muteki _L 0x2000202c 0x24030001 _L 0x20002030 0xAE8328AC _C0 INFINITY AMMO _L 0x2026F1DC 0x46060001 装備所持 _C0 soubi syozi _L 0x1038xxxx 0x00000189 88C2 ヘッドセンサーユニコーン 88C4 FL017アリエーニ 88DE センサーブレード 88E0 センサーブレード+GC 88E2 コンみみ 88E4 コンみみ+GC 88E6 マルチセンサーゴーグル 88E8 マルチセンサーゴーグル+BK 88EC エンジェルリング+1R 88EE かんざし 88F0 フリルヘッドドレス 88F2 マジカルハット 88F8 まるみみ+1R 88FA 翼の髪飾り+1R 88FC プリンセスクラウン+1R 88FE 頭甲・砲皇+MS 8900 鉄猫耳+MS 890A エンジェルリング 890C まるみみ 890E 翼の髪飾り 8910 プリンセスクラウン 8918 エンジェルリング+BK 891A まるみみ+BK 891C 翼の髪飾り+BK 891E プリンセスクラウン+BK 8920 頭甲・砲皇+GC 8922 鉄猫耳+GC 8924 サーリットカウル+GC 8926 サークリットカウル+GC 8928 Zel Gメット+ゴーグル+GC 892A Zel グルーヴドメット+GC 892C フレイアヘルメ+GC 892E エルダヘルメ/O+GC 8930 面隠し”闇狐”+GC 8934 ヘッドセンサーユニコーン+GC 8936 FL017アリエーニ+GC 8938 Zel Gメット+ゴーグル+MS 893E Zel グルーヴドメット+MS 894E ヘッドセンサー・アネーロ+GC 8950 HS・アネーロ2typeS+GC 8952 サーマルセンサー+GC 8954 FLO13 シニヨン+GC 8956 アングルブレード+GC 895A エルダヘルメ/C 895C エルダヘルメ/C+GC ボディ 999C FLO16チェストガード 999E FLO17スペクトルガード 99B6 レザーアーマー+1R 99B8 レザーアーマー+JO 99BA 胸甲・心守+MS 99BC 争上衣+MS 99BE Zel Cプロテクター+MS 99C0 ゴスロリトップス 99C4 和ゴストップス 99D4 レイディアントアーマー白+BK 99D6 レイディアントアーマー黒+BK 99D8 マジカルマント 99DE レイディアントアーマー白 99E0 レイディアントアーマー黒 99E2 レザーアーマー 99E4 胸甲・心守+GC 99E6 争上衣+GC 99EA OSA111 Cカナード+GC 99EC OSYO 10 CIクーラー+GC 99EE Zel Cプロテクター+GC 99F0 ヴァイスブレスト+GC 99F2 シュバルツブレスト+GC 99F4 忍装束”紫苑”+GC 99F6 FLO 16チェストガード+GC 99F8 FLO17スペクトルガード+GC 9A08 FLO 12胸部アーマー+GC 9A0A FLO 13胸部アーマー+GC 9A0C レザーアーマー+BK 189を180にするとショップ販売 武器 9586 カットラス 9588 忍者刀”風花” 958A 忍者刀”風花”+ms 9590 スタンロッド 9596 ビームジッテ 全物品購買 _C0 all sale _L 0x803894DA 0x046F0001 _L 0x10000181 0x00000000 上でできなかったら _C0 all sale _L 0x8038A4DA 0x046F0001 _L 0x10000181 0x00000000 それでもできなかったら _C0 all sale _L 0x8038A4E8 0x046F0001 _L 0x10000187 0x00000000 弾当たらない _C0 Invisi _L 0x20001000 0x3C0308DC _L 0x20001004 0x8C74509C _L 0x20001008 0x50940002 _L 0x2000100C 0x24030001 _L 0x20001010 0x8C8328AC _L 0x20001014 0x0A238294 _L 0x200E0A48 0x0A200400 名前変更コード(自宅で操作推奨、セーブ反映される) _C0 Master Name _L 0x2038B1A4 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1A8 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1AC 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B0 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B4 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B8 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_1 Name _L 0x20384D80 0xnnnnnnnn _L 0x20384D84 0xnnnnnnnn _L 0x20384D88 0xnnnnnnnn _L 0x20384D8C 0xnnnnnnnn _L 0x20384D90 0xnnnnnnnn _L 0x20384D94 0xnnnnnnnn 2体目以降の神姫は+114hだな _C0 Shinki_2 Name _L 0x20384E94 0xnnnnnnnn _L 0x20384E98 0xnnnnnnnn _L 0x20384E9C 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA0 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA4 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA8 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_3 Name _L 0x20384FA8 0xnnnnnnnn _L 0x20384FAC 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB0 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB4 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB8 0xnnnnnnnn _L 0x20384FBC 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_4 Name _L 0x203850BC 0xnnnnnnnn _L 0x203850C0 0xnnnnnnnn _L 0x203850C4 0xnnnnnnnn _L 0x203850C8 0xnnnnnnnn _L 0x203850CC 0xnnnnnnnn _L 0x203850D0 0xnnnnnnnn ↓こんな感じで http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1032679.bmp UTF-8とかようわからんって人は 「抜け出せ三等兵」さんから飛べるGOD EATERの名前変更スクリプト(コードネームではなく名前の方)を使って 出力したコードの右側8桁を上から6行分、↑のコードのそれぞれの行のnnnnnnnnと置き換えてやればいいと思う 輸入コード集 _C0 [CMF] cost over _L 0xD0000000 0x10000001 _L 0x20A17D70 0x00000000 _C0 [FC] cost over _L 0xD0000001 0x10000001 _L 0x20A17D70 0x00000000 _C0 INFINTY AMMO _L 0xC026F1DC 0x46060001 _C0 WEAPON CHARGE _L 0xC026F028 0x46040000 _C0 WEAPON CHARGE 2 TIMES _L 0x605C80BC 0x3F000000 _L 0x00020003 0x00002704 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 WEAPON CHARGE 10 TIMES _L 0x605C80BC 0x3DCCCCCD _L 0x00020003 0x00002704 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 ALL ITEM DROP _ CHAINA _L 0xC025D770 0x24020001 _C0 ALL ITEM 99 _L 0xC0245128 0x240200E3 _L 0xC02441F4 0x240200E3 _C0 NO DAMGE _L 0xC00E1864 0x0E200200 _L 0x20000800 0x80432634 _L 0x20000804 0x50600002 _L 0x20000808 0xC44027AC _L 0x2000080C 0x44800000 _L 0x20000810 0x03E00008 _L 0x20000814 0xE44027A8 _C0 TIME STOP [START select+L END select+R] _L 0xD0000000 0x10000101 _L 0x200D2A50 0x00000000 _L 0xd0000000 0x10000201 _L 0x200D2A50 0xE460DF5C _C0 BOOST _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027E0 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 BOOST INFINTY _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027E4 _L 0x100027E0 0x00000000 _C0 BET MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027E4 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 HP 5000 _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027A8 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 HP NO DAMEG _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027AC _L 0x100027A8 0x00000000 _C0 HP MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027AC _L 0x20000008 0x2000000C _C0 SP 5000 _L 0x605c80bc 0x459c4000 _L 0x00020003 0x000027c4 _L 0x20000008 0x2000000c _C0 SP INFINTY _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027C8 _L 0x100027C4 0x00000000 _C0 SP MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027C8 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 RAID RATIO _L 0x605C80BC 0x42C80000 _L 0x00020003 0x0000280C _L 0x20000008 0x2000000C _C0 RAID RATION MAX _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000F _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x00002810 _L 0x1000280C 0x00000000
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/264.html
第1話 目覚め 「……買ってしまった」 俺はそう呟きながら、丁寧に包装された箱を小脇に抱えたまま自室に入る。 机に箱を置き、椅子に座ると包装紙を剥がしにかかった。 箱を開け、ごそごそと付属品を取り出し、最後に本体の品物を取り出す。 15cmほどの人型ロボット、武装神姫。 ペットショップで犬猫に見つめられて、そのまま買ってしまうという心境に似ていた。 俺は特に目的も無く街をぶらぶらしていた。 大きめの玩具屋にやってきた時、派手なのぼりが一列に並んでいた。 『武装神姫 入荷しました』 「暇つぶしにはいいか」 そんなことを呟きながら店の中に入っていった。 棚にずらっと並んだ箱。 「へえ、こんなのが流行っているのか」 犬のようなものや猫のようなものもある。 箱を手に取り、表蓋をあけて中を確認する。 白を基調としたボディに金髪、装備品も白で統一されている。 「綺麗な顔しているなあ……」 これが出会いのきっかけというか、始まりだった。 偶然に手を取ったのだが、棚に戻そうとした時、確かに寂しいような悲しい表情をした、ように見えた。 梱包されて、メイン電源の入っていない神姫が、そういう顔をしないことは分かってる。しかし、現実はここにある。 マニュアルに従い、クレイドルと呼ばれる充電装置兼データ送受信装置に本体を乗せて状態の確認を取る。 そして、胸部の未だ機械部が剥き出しになっている部分にCSCと呼ばれる部品を差し込む。 本体を買うときに、これが無いと起動しないといわれて、一緒に買った。 多種多様あったが、どのように違うのか分からなかったので、目に付いた宝石の名前の三種類を選んだ。 三本をセットして、胸部カバーを専用器具にてはめ込む。 「はぁ」 ため息を一つついて、神姫本体を持ってみる。 この中にバッテリー、モーター、コンピューター、などが詰まっているのだから技術の進歩は恐ろしい。 「ほほう、よくできてるな」 ― ― ― ― 『メインジェネレーター起動、出力10%』 どこか遠くで声が聞こえる。その声は私のようで私ではない。抑揚のない機械的な声。 『自己診断、腕部及び脚部の破損なし。CSCとのリンク開始』 誰? あなたは私? 『ジェネレーター出力40%まで上昇』 私は上下左右も区別のない空間に浮かんでいるようで、声の発生源も特定できない。 『メインコア異常なし。センサー系全て異常なし』 『メインジェネレーター出力100%に上昇。CSCリンク完了』 『感情人格プログラム起動、以後のメインコア主導権移行』 その声と同時にすうっと身体に吸い込まれていく感じがした。 『TYPE ANGEL 起動』 目の前に光が溢れる。それと同時に、本能的に周囲をみると人間が一人だけ。 多分マスターだろう。 目覚めたばかりの気だるさが抜けてくると、あることに気が付いた。 マスターの手は、私の身体をあちこち触っているようだ。 それを認識した瞬間、顔が赤くなり、恥ずかしさがこみ上げてくる。 ― ― ― ― ぷにぷにと身体中を触っていると声がした。 「あ、あの……マスター? 恥ずかしいのですが……」 「うわ!」 俺は驚いて神姫を放り投げると、トンっと手をつき、腕の伸縮の反動でくるっとまわって綺麗に正座した状態でこっちを見ている。 いつのまに電源が入っていたのだろう。 「はじめまして、マスター。これからよろしくお願いします」 三つ指をついて挨拶をしてきた。 「ああ……」 そう答えるのがやっとだ。 「あ、のさ…ロボットでも感じるのか?」 何とも変な質問だが聞いてみた。 すると、少し顔を赤らめて俯きながら答えてくれた。 「一応、人間と同じ感覚を持っています。です…から…その……」 「そっか」 「すみません」 さらに顔を赤くして顔を背けてしまった。 「いや、こっちこそ悪かった。興味本位とはいえあんなことして」 「はい……」 「で、お前の名前は?」 「はい。武装神姫、TYPE ANGEL アーンヴァルです」 そう即答したが、俺は首を横に振りやさしく言った。 「それは商品名だ。そうじゃなくて、お前自身のお前だけの名前だよ」 びっくりした表情をしてこっちを見つめてきた。 「いつまでも、お前っていいたくないからな」 そう言うと、考え込んでしまったようだ。 ― ― ― ― 名前…… 自分を他人と区別する記号…… 本来ならマスターが与えるもの…… しかし、私のマスターはそれをしない…… どういうことなのだろうか… でも、マスターが名前を要求している。答えなくてはいけない。 ― ― ― ― 「アー…ル、アール! 私の名前はアールです!」 満面の笑顔で自分の名前を言ったアールに、俺も笑顔で答える。 「そっか、アールか。よろしくな!」 「はい!」 そっと出した俺の手に思い切り飛びついて、指の先を両手で掴んだ。 「それで、マスター登録を行います。マスター名と呼称をお願いします」 「俺は、陽元治虫。呼称は……マスターのままでいいや」 「登録しました。マスター」 アールがにっこりと笑い、俺も笑い返す。 こうして、俺とアールの生活が始まった。 TOPへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2003.html
西暦2036年、第三次世界大戦も起きず、ノストラダムスの大予言も大ハズレしたため、 人類は平和を謳歌していた。 そんな中、携帯電話やパソコンに並ぶ「一人一つは必ず持っておきたいもの」と言うことで 大流行しているものがある。 「武装神姫」と呼ばれる身長150ミリの意志を持ったフィギュアである。 名前からしてお気付きだろうか、このフィギュアはいわゆる美少女モノである。 その容姿や性格は千差万別である。人々は彼女たちを戦い、競わせたり、話し相手にしたり・・・、 他にも色々あるが放送禁止用語も含まれるのでここでは省略させていただく。 前置きが無駄に長くなったが、この物語はどこにでも居そうだけど特殊なスキルを持った主人公とその神姫達が 織り成すコメディ(?)の序章である。 零之壱
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/12.html
【武装神姫 MMS,Type SANTACLAUS】 【TSUGARU】 「アタシは季節物じゃなぁぃ!」 其れは幸せを届ける者。笑顔を創り出す者 人々に幸せを届ける為、彼女は世界中の空を駆け巡る そして今宵は、主人の為、自らの為に、勝利という名の贈り物を 誇る名こそは、サンタクロース 『サンタクロース型MMS ツガル』 ツガルは第三弾としてサイフォス、紅緒と共に発表された武装神姫だ。 アーンヴァルと比しても見劣りしない飛行性能、豊富で威力の高い射撃兵装を有し、空中地上共に高い性能を誇る機体。 中~遠距離の高機動戦に置いて特に能力を発揮する。しかし武装はシングルショット武装ばかりの為、手数勝負になった場合は不利とされている。装甲は意外と厚く、見た目の派手で華奢なイメージに対して比較的打たれ強い。 また装備はレインディアバスターという飛行ユニットへの変形能力を有しており、高い高速巡航性能を誇る。 但し変形中は本体装甲が全てパージされている為防御性能は皆無に等しくなってしまう。 【基本能力】 ツガルは機動戦闘のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+3) 【格闘基本値】(+2) 【回避基本値】(+3) 【特殊】射程6~15の【命中】(+1) 《飛行特性》習得済 【技能】 ツガルはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 ツガル 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《狙撃》 《複数目標攻撃》 《掃射攻撃》 《回避フォーメーション》 《高速移動フォーメーション》 《速攻フォーメーション》 ○ノーマル形態 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(±0) 【速度】(6:走行/飛行) 【格闘修正】(±0) 【装甲値】 ( 5 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(+1) 【HP】 ( 22 ) 【パワー】 ( 5 ) ○レインディアバスター形態(*1) 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(±0) 【速度】(8:VTOL/飛行) 【格闘修正】(±0) 【装甲値】 ( 4 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(±0) 【HP】 ( 22 ) 【パワー】 ( 5 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 5/ ±0 / ∞ フォービドブレイド / 9/ -2 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 H・L・M・R(シングル)/ 10/-6/ -4/ -10/- / 10 / × / ○ H・L・M・R / 11/-8/ -6/ -12/- / 10 / × / ○ ホーンスナイパーライフル/ 9/-5/ -1/ -7/-14 / 5 / × / × HSライフル(CL) / 10/-7/ -3/ -9/-16 / 5 / × / × (*1)移動時に変形可能、変形した場合そのターンは攻撃不可能。 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ / 胸部 / (0)/ ホーリィアーマージャケット /《HP+2》 《装甲+1》 脚部 / (1)/ ホーリィブースターブーツ /《装甲+1》 《回避+1》 《速度+1》 背部U / (4)/ レインディアアームドニユット・タイプγ /《飛行》 《追加ラック(H・L・M・Rユニット内臓)》 武装 / (0)/ H・L・M・R&ホーンスナイパーライフル 計 /( 5 )
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2609.html
3ページ目『フィギュアじゃない』 「ごめんなさい。私はちゃんと玄関からお邪魔しなきゃ、って言ったんですが、この疫病猫が」 「仲間を売って自分だけ助かろうとするとはオマエ、それでもキャッツアイの一員かにゃ。やれやれ、3rd素体の神姫は、猫を敬うこともできないシケた連中ばっかりにゃ」 「貴様がキャツアイを脱退すればいいだけのことだ。難しいことはない」 「にゃんという暴言! 聞きましたかヤンデレお嬢さん。最近さーほむほむがワガハイに冷たいんにゃよー」 「ヤンデレって私のこと? ねえ私のことなの? って、そんなことより――」 時折、弧域と鉄子の話し声が聞こえてくる孤独な部屋は、三人の闖入者の登場により急に騒々しくなった。 引っ越してきて三年目になるこの部屋は未だ、弧域ですら侵入を許されたことのない姫乃の聖域である。人当たり良く素直で通っている彼女(例外あり)でも、部屋の至る所に隠してある有害図書や器具などの秘蔵物の発覚を恐れたりと、他人に踏み込ませない領域というものは人並みにあるのだ。 しかし姫乃は闖入者の姿を見て興奮するあまり、秘蔵物のことなどすっかり忘れ、闖入者達を抵抗なく迎え入れてしまった。自分は机に着いて、三人を机の上に上げてじっくり観察しようと、目を皿にした。 「あなた達って武装神姫、よね? どうして動いてるの? もしかして昔作ったフルラドスの魔法陣で召喚された使者じゃないの? あれは自分でも傑作だって思ってたくらいだもの、他に考えられないわ! そうなんでしょ!」 窓を閉め、弧域とおそろいの電気ストーブのスイッチを入れても、一度冷やされた部屋はそう簡単に暖まるものではない。しかし姫乃は、自分の手がかじかみ動かないことすら、もう眼中に無かった。 恐怖心が綺麗サッパリ霧散した後も、心臓はまだバクバクと鳴りっぱなしで、姫乃は無意識に胸を押さえていた。机の上に立ち、人間のように動き、言葉を自在に話す人形に心をときめかせずにはいられなかった。 主に中学生時代に夢見て、今目の前にいる【異界からの使者】。数年が経過した今であっても、それは姫乃の好奇心をこれ以上無いくらいくすぐった。 「ワガハイ達神姫は立派な科学の結晶にゃ。魔法陣にゃんて痛々しいモノにお呼ばれされた覚えはにゃい」 「うんうん! そうよね、簡単に秘密をしゃべるわけにはいかないものね。大丈夫よ、私はその辺りはちゃんと心得てるつもりだもん」 猫型の武装神姫、マオチャオにキッパリと否定されても、姫乃は肩を落とすどころか、むしろ謎が深まったことを喜びさえしてしまう。まったく未知の3体に触れようとする手を抑えるのにも、早くも限界が訪れそうだった。興奮しすぎてみっともなく鼻息を荒くしていることにさえ気付けないでいる。 ただし。語尾を「にゃ」に変えて話すマオチャオはカタログで見られるようなごく普通の武装神姫だが、姫乃は頭の隅で冷静に (実物は随分とバカっぽいのねえ) という第一印象を受けてもいた。 「レーダーを扱えるのが貴様だけ、というのが問題だな。おかげで俺は貴様に振り回されざるを得ない。しかし使い方を覚えるのも面倒だな……」 ほむほむと呼ばれた神姫も同じくマオチャオだが、言葉遣いだけでなく見た目も「にゃ」のマオチャオとは異なっていた。額に白く無骨なシールドを被り、大きな目の上半分までを隠すように覆うことで目付きが悪く見えてしまっている。胴体も、戦車の装甲のような装備で覆われ、さらに背面には巨大なハンマーがたすき掛けされており、このマオチャオの戦闘への意気込みが見て取れる。しかし脚部だけは何故か、スポーツカーを思わせる真紅の端麗な装備が使用されていて、無骨な上半身に流麗な下半身と、全体的なバランスは大きく損なわれている。 「あの空間に少人数で飛び込むのだけは避けたいですし、カグラの暴走はレーダーとデコイを得る代償と考えるしかなさそうです」 もう一体、部屋に入って最初に姫乃に侘びを入れた神姫はマオチャオではなかった。弧域が飾っているそれと同じ金髪蒼眼の戦乙女型、アルトレーネである。物々しくも洗練された全体的なシルエットを、白と青のコントラストがさらに凛々しく引き立てる豪奢な武装。バイザーを上げたヘルメットが何よりも戦乙女らしさを醸し出しているが、そのヘルメットの頭頂の隙間から何故か、ピョコンと三角形の耳が覗いていて、すべてを台無しにしてしまっている。 三者三様の人形。小さくて可愛らしい、と言うには着飾っているものが少々物々しいが、武器や防具といった日常とはかけ離れた物が、姫乃の妄想をいっそうかき立たせた。 (すごい、すごい、すごいっ!) 見覚えのあるマオチャオもアルトレーネも、実際にそれらが動いているとなれば、姫乃の目にはとにかく素晴らしいものに見えた。なにせ【召喚した妖精や悪魔の類が武装神姫の体を借りて動いている】らしいのだから、召喚の触媒になり得る武装神姫に、興味を持たない理由はない。黒歴史を葬るために切り刻み灰と帰したノートですら (私のバカ、なんで捨てちゃったのよ) と今更になって惜しむ始末である。 「ねえ、少しでいいから、触っていい?」 「ううん、やっぱりマスターと同じように、本当に神姫のことを忘れてしまってるみたいですね」 「目覚めた神姫に触れれば記憶が戻るかもな――よし、心ゆくまで触っていいぞ」 「待つにゃほむほむ。こういう時は普通、自分の体を差し出すものじゃにゃいか。何の躊躇も無くワガハイを差し出そうとするとはアレかにゃ、ワガハイの体は俺の物っていうジャイアニズムに目覚めたのかにゃ」 「あなた達、ジャイアンのこと知ってるの!? そ、それってもしかして、アカシックレコードから引用して、たり?」 「なんだか私、この方に上手く説明できる自身がないんですけど……」 アルトレーネの「説明」という言葉を聞いた姫乃は、椅子の上でサッと姿勢を正して身構えた。異界からの来訪者は、まず召喚者に事情を説明する暗黙のルールがあり、召喚者はそれを聞かなければならない――という【設定】を、忠実に守るためである。彼女の心はもう立派な召喚士のそれへと変貌していた。 「なんでも話して。私、あなた達がどんなに不思議なことを話しても絶対に否定しないから」 「既に変な方向に誤解されてるみたいですが……分かりました。私達も状況をすべて知ってるわけではないので、あまり鵜呑みにしないで下さいね」 コホン、とひとつ咳払いしたアルトレーネはスカート状のアーマーを折りたたんで、その場に姿勢良く座った。ハンマーを持ったマオチャオも、その隣に片膝を立てて腰を下ろした。もう一匹、「にゃ」のマオチャオは姫乃に指で喉を撫でられ、ゴロゴロと喉を鳴らして一人悦に浸っている。 「まずは自己紹介としましょう。私はアマティといいます。こっちのクールなマオチャオがほむほむで――」 「俺の名はホムラだ」 「その馬鹿っぽいのがカグラです」 「馬鹿とはにゃんにゃふにゃあああん♡ そ、そこはだめにゃああぁああ♡」 姫乃の十指による技巧にされるがままのカグラは、最後のプライドを振り絞って拒絶の言葉を吐き出すも、表情も体も既にとろけきっていた。 カグラを弄びつつも、姫乃は一言一句聞き漏らすまいと真面目に耳を傾ける。 「これはこれはご丁寧に。私は一ノ傘姫乃っていいます」 「初めまして一ノ傘さん、と言いたいところですが、実は私達――」 「やあねえ、姫乃って呼んでよ。私達の仲じゃない」 「仲? ……いえ、確かに『実は私達、お会いしたことがあるんです』って言おうとしましたけど、せいぜい顔を合わせたことがあるってくらいで、そこまで親しいわけじゃないです」 「【猫戦乙女の憂鬱】の最終話で会ってるにゃ」 「貴様は黙ってろ」 「そうなの……残念」 「兎に角、まずこれだけは認識して下さい」 力を込めたからか、アマティのヘルメットからのぞく三角の耳がピンと尖るように立った。その耳に手を伸ばしたいけれど話の邪魔をするわけにはいかないと、一人葛藤する姫乃だった。 「私達神姫は、姫乃さんと同じように心を持ってます。妖精だか何だかが取り付いたフィギュアなんかじゃなくて、CSCとこの頭、コアによって見たり聞いたり感じたり考えたりできるMMSなんです」 ■キャラ紹介(3) カグラ 【 2/2 】 彼が幽鬼のような表情で帰ってきた理由を、留守番をしていた次女達はすぐに知ることとなった。彼が鞄から机の上に出したモノ、それは変わり果てた長女だった。 彼が帰ってくるまで騒々しくケンカをしていた次女達が絶句する中、彼はパソコンを起動し、メンテナンス用アプリケーションを立ち上げた。そして淡々と、収集した画像を整理するような無感動さで、次女達のオーナー登録を次々と抹消していった。混乱の極地にある次女達にはもう、彼のやっていることが理解できなかった。 呆然と立ち竦む次女を荒々しく掴んだ彼は、無造作に胸のカバーを開き、CSCを抜き取った。心を失った次女は、内部に精密機器が詰まっているだけの人形となった。だから、自身がゴミ箱へ放り投げられたとしても、反応することはない。 「ひ……」 机の上に散らばっていた【長女だったモノ】も片付けた彼の手が、三女に伸びた。 「ひゃあああああああああっ!?」 三女が駆け出すより速く、彼の手が伸びた。乱暴に掴まれた三女はありったけの力で暴れ、彼の手に噛み付いた。小さいとはいえ戦闘できるよう作られた神姫の力は強く、肉を噛み千切り、力尽くで手の中から逃れることができた。三女の身体が床へ自由落下する。しかし、その床へ到達するまでの時間は、三女にとってあまりに長すぎた。着地の瞬間、床と彼の足裏の間で押し潰された三女からはもう、CSCを抜き取る必要もなくなっていた。 足裏に鋭い痛みが走ることで、僅かに我を取り戻した彼は、荒い息を吐きながら部屋の中を見回した。 四女と五女は姿を消していた。 次ページ『アマティ、キレる』 15cm程度の死闘トップへ
https://w.atwiki.jp/mizunootiruneiro/pages/15.html
イベント内容 参加者 プラント回収 メンバー全員 6人以上が理想 集まり次第決行 トレットさんと胡椒で手を組んでサブギルド(プラント用)を作成検討中 名前は決まってない ギルド内大富豪 やりたい方のみ 4人までの@gamesの大富豪をやりたいと思います。 賭けは無しで、ただ狩りに飽きたからやってみようっていう考えです。 参加したい方は…ギルドチャットで人を集めてください☆ アクセテロ行為 緑胡椒 初心者の人にレベルが50、80のときに送りつけられる 2OP素材しか送り付けないけれど妥協はする 今は休止です 初心者支援 トレット+胡椒 初心者が入った場合、武器の調達+〒をする。 エンチャント大会(仮) トレット+緑胡椒 緑胡椒が用意した精霊石にエンチャントをして数字を競う大会 出来た精霊石はオークションに流れていく予定 写真撮影 メンバー全員 このwikiに使う写真を撮る…撮りたい… オフ会 緑胡椒 みんなで遊びたい、ただそれだけで計画している。 関東の人たちが集合、そして全員で三人というオフ会というか遊ぶためだけに集まった 主に秋葉原で集合する のんびり更新
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/265.html
前へ 先頭ページ 次へ 第七話 OFイクイップメント クエンティン達は、鶴畑屋敷の地下にある特設の武装神姫バトルトレーニングルームへ来ていた。仕方なく。 「僕の権限でここから追い出すことだってできるんだからな」 そう鶴畑大紀に言われたことは――興紀が許さないだろうから――特に気にならなかったが、余計な面倒を起こしたくなかった二人は渋々ながら彼に従った。 眠る必要のないクエンティンはどうということもなかったのだが、理音のほうはというと……。 オーナー席に着いたとたん、こっくりこっくり舟をこぎ始めていた。肉体的にも精神的にも疲労がかなり募ってきているのである。 こりゃお姉さまの指示は望めないな、とクエンティンはあきらめ、バトルスペースへと登った。ちょっとした違和感が後ろ髪を引いたが、今はその原因がわからず、クエンティンは立ち止まらなかった。 バトルスペースはバーチャルではなく、リアルバトル用のものだった。円柱の形をしており、面積は半径十五メートルほど、高さもそれくらいである。人間には狭く感じるが、体長わずか十五センチちょっとのクエンティンにとっては、一対一の勝負をするには必要十分な広さであった。 鶴畑大紀は興奮を抑えられていないようにクエンティンには見えた。まるで新しいおもちゃを手にした子供のようだ。実際子供なのだが。 スタート地点に登壇する。 「さあ、ちゃっちゃと終わらせましょうよ。子供は寝る時間よ」 「子供はいつまでも遊びたいんだよ」 クエンティンの挑発に、鶴畑大紀は乗らなかった。余裕綽々の態度である。おおいに勝算があるようだった。 「なあ、僕が勝ったら」 鶴畑大紀はとんでもないことを言い出した。 「そのイクイップメント、貰うぞ」 何のことだ、と思い、すぐにエイダだと気がつく。 くれよ、ではなく、貰うぞ、という否応のない表現が、鶴畑大紀という人間の傲慢さをよく表していた。 負けたらどんなに抵抗したところで、自分からエイダは引っぺがされる。興紀の言っていたとおり引っぺがすことが不可能ならば、ばらばらにされることは間違いない。 なんてこった。いきなり負けられなくなった。クエンティンは焦った。 ここまでやっておいて興紀が出てこないところを見ると、寝ているのだろうか。いずれにせよ彼の手助けは無いと考えたほうがよさそうだ。そもそも助けられたくは無いが。 今の自分に対してそこまで自信たっぷりに言い放つということは、やはり大きな勝算を持っているに違いなかった。 普通の神姫ではどんなに違法なパーツをつけたところで、エイダと融合したクエンティンには勝てない。エイダの性能はもう武装神姫という玩具の範疇を超えていた。 少なくとも武装神姫のノーマル装備がまったく通用せずかつ人間用の拳銃弾をはね返すような相手と複数対峙しそれらをいとも簡単にスクラップ同然にして、自らも二十ミリの大口径機関砲弾を素で防ぎきる性能を誇るような代物に、普通の武装神姫がどんなに徒党を組んでかかったところでかなう筈がないのである。 思い上がりなどではない。クエンティンが今まで実際にこのボディで体験してきた事実だった。 「アタシに勝ちたいなら戦車でも持ってきなさい」 そのとおりであった。 しかし、鶴畑大紀はフン、と鼻で笑った。 「その余裕、こいつを見ても言ってられるかな」 鶴畑大紀が右手に携えていた頑丈そうな金属製アタッシュケースを開くと、中から一体の人形が自分から躍り出た。 『人形ではありません。武装神姫です』 エイダが訂正する。 しかし、あんなタイプの神姫をクエンティンは見たことがなかった。 その神姫を一言で表すならば、棺、だった。 全身をホワイトピンクのメインカラーが彩っている、古代エジプトの棺のような装甲にその武装神姫は全身を覆われていた。見えるのは顔だけだが、素体タイプはもちろんサングラスのようなバイザーに目が隠されどのコアなのか判別できない。 唐突にチリチリという電子音とともに棺が細かいビットと化して散らばり、すぐに収束、マントとなる。 その神姫はどうやら素体はアーンヴァルタイプらしかった。あの憎たらしいノーマル主義なアイツと同じ、天使型。 それでも、もう天使の面影はどこにもない。 頭部には結んだ髪の毛を模したパーツが三対取り付けられ、全身をホワイトピンクの装甲で補強している。脚部はクエンティン同様足首が無くとがっており、首もとの球体から全身にピンク色のエネルギーラインが通っている。 股間部にはやはり立派な突起物があった。 「エイダ、あれ……」 『間違いありません。私をもとに作られたOFイクイップメントシリーズの一つ、MMSタイプ・アージェイドです』 デルフィのゼロシフターのように情報公開されたようである。 「OFイクイップメントって、なに?」 『私のような武装神姫の総合戦闘支援システムと、その専用装備を含めた総称を、オプショナリーフレームイクイップメント、OFイクイップメントと呼びます』 「何であいつがそれを持っているのよ!?」 「なんでって、当たり前だろう?」 鶴畑大紀が代わりに答えた。 「僕ら鶴畑家はこいつの筆頭出資者なんだから、サンプルを貰うのは当たり前だ。お兄様から聞いてないのか? 僕にとっては、お前が持っている方がおかしいんだ」 要するに目くらましのために、大元のエイダ、デルフィとは別の、どどのつまり試供品をあてがわれたわけだ、とクエンティンは考えた。 「お兄様から聞いたよ。本当の試作品はお前が付けてるヤツだってな。普通に頼んでもどうせ譲ってくれやしないだろうから、弱らせたあとに引っぺがしてやるのさ」 あの男、身内とはいえ意外に口が軽いな、とクエンティンは小さく悪態をついた。 「そんなホントのことしゃべるなんて、アンタ間抜けじゃないの?」 「お前が馬鹿だ。本当のことをしゃべるってことは、お前はもう檻に入れられたも同然なんだよ」 クエンティンは後ろを振り返った。バトルスペースの端っこを、いつの間にかオレンジ色のエネルギー膜が取り囲んでいたのである。 ブレードで切りつけようとする。その途端、エネルギー膜から強烈な電撃が放たれた。 「ぐあああっ!?」 『無駄だってば。もう逃げられないよ』 スピーカー越しに鶴畑大紀の声が聞こえた。 『それにお前の声は眠りこけているご主人様には届かない。おとなしくそのイクイップメントを渡すか、僕のミカエルにぶち壊されるかだ。選べ』 「どっちも嫌よ!」 『じゃあ壊れろ。行け、ミカエル!』 「イエス、マスター」 ギュオオッ! 熾天使の名を冠したその神姫が、マントをはためかせ猛スピードで接近してきた。 ミカエルはオレンジのエネルギーブレードを手の甲から放出し、切りかかってくる。 「くっ!」 自らのブレードを交わしてクエンティンは回避。左へ間合いを取りながら、 ツツツシュ! ショットを放出し牽制する。 『そんなもの、ミカエルには効かないよ』 ミカエル、エネルギーシールドを展開してショットをすべて防御。 『ウィスプでやれ!』 鶴畑大紀の命令でミカエルのマントがバラバラになり、無数のビットに変形、クエンティンへ突進する。 『レーザーで迎撃してください』 すかさずエイダがアドバイスを出す。 クエンティンはダッシュをしつつ、ウィスプと呼ばれたそのビット群を一つ残らずロックオン。 ガシォーン! 幾十本ものレーザーが応酬する。 爆発。黒煙がフィールドを埋め尽くす。 『敵機接近』 乗じてミカエルが突撃。黒煙をまといながら出現する。ビットとなって撃墜されたはずのマントが復活していた。 エネルギーブレードを振るう。命中。 「ぐうっ!?」 焼け付くような痛覚がクエンティンを襲う。右肩から左わき腹の装甲にかけて袈裟懸けに焦げ付いた切り傷がついた。とっさに広報へスウェーバックしたのだが、少し間に合わなかった。 『オブジェクト、出ます』 フィールド表面がぐにゅぐにゅと変形してゆく。ファーストレベルのスタジアムにも使われている実体ホログラム技術である。ホログラムでありながら触れたり持ち上げたりできるのだ。 岩山が連なり、谷間には天然ガス掘削基地を模した建造物が再現されている。 『鉄骨や鉄板などのオブジェクトを利用してください』 クエンティンは下降。建造物をすり抜けつつ、両の手元に一番近い鉄骨を引きちぎる。実体ホログラムは物体の材質的特性も可能な限り再現されるから、鉄骨はかなり重いはずである。だがクエンティンはその重量をまったく感じていなかった。エイダの反発重力機能の応用で、重量をカットしているのだ。 後方からミカエルが追ってきているのが分かる。クエンティンは上昇段階でいきなり振り向くと、二本の鉄骨を時間差で投げつけた。 「!?」 ミカエルは一本目は避けたものの、修正照準で投げられた日本目には思い切り衝突した。投げられた鉄骨の速度は非常に速く、鉄骨そのものの質量と相まってミカエルを圧し戻すには十分だった。ミカエルは建造物に墜落した。 その拍子にガスタンクが潰されたようで、建造物はミカエルを巻き込んで盛大な爆発に包まれた。あまりにも大量のガスが貯蔵されていると設定されていたためか、赤黒いきのこ雲が上がるほどだった。 「ぃやった!」 さすがにあの爆発では生きてはいないだろうとクエンティンは確信した。 その油断が隙を生んだ。 『爆心地より高エネルギー反応』 「えっ!?」 ズィ、ビュームッ!! 爆煙立ち上る残骸より金色の大出力ビームが飛び出した。 回避は間に合わない。クエンティンは最大出力でシールドを展開して、真正面からビームを受け止めた。 しかし、半分も受けきらないうちにシールドは散り散りになって瓦解。 「うああ!」 火花を散らしながら、クエンティンはバランスを崩し落下してしまう。 『ダメージ75パーセント突破。危険です』 エイダの警告を聞き終わらないうちに、クエンティンは岩壁に墜落した。 いまだ煙の納まらない建造物から、棺状態のミカエルが現れる。 『終わりだな』 嘲笑をこめた口調で鶴畑大紀が言った。 『そいつを渡す気になったか?』 「フン、前口上はいいからさっさと殺ったらどう? さっきから思ってたけど、そのカンオケ状態、たらこキューピーに見えるのよね」 岩壁にめり込んだままクエンティンが挑発した。 なんとこれが、とくにたらこキューピーのあたりが、鶴畑大紀の逆鱗に触れたらしかった。 『死ねぁー!』 彼の絶叫とともにミカエルが棺状態を解いて突撃する。 エネルギーブレードを展開。真上から振り下ろす。 ガギンッ 「……ばーか。だからアンタはお子ちゃまなのよ。そのまま遠くから撃ってりゃよかったのに」 切りつけられる間際、クエンティンは両手を突き出し、ミカエルの両腕をグラブして封じる。 「エイダ!」 『ハッキングを開始します』 エイダはミカエル、というよりはアージェイドのメインシステムに侵入、お目当てのプログラムを瞬時に探り当てた。 「作戦成功。アンタの得物、いただくわね」 水色のスパークが二体の間に発生する。すると一つのデータ粒子の塊が、ミカエルの方からクエンティンへ移動した。 『サブウェポン、ウィスプのデバイスドライバを取得しました』 「行っけー!」 クエンティンの腰にあった三つのはさみの形をしたスカートパーツが分離する。 それらはがっちりとミカエルを拘束したかと思うと、無理矢理クエンティンから引き剥がす。ウィスプとクエンティンの右手の間には水色のエネルギーワイアーが張られた。 「うおりゃっ!」 それを振り回す。 ミカエルはウィスプに引っ張られ、そのまま岩山に激突。岩の破片がバラバラと舞う。 間髪いれずにクエンティンは下に引っ張り、ミカエルを地面にぶつける。 再び岩山へ。続いて端のエネルギー膜へ。ミカエルは電撃を受ける。 「アンタの負けよ。ノックアウトは癪だから、ギブアップしなさいな」 『く、くそっ。誰がギブアップなんぞするもんか。ミカエル、振りほどけ! 反撃しろ!』 だが、ミカエルはもがくだけで振りほどけない。ウィスプの拘束は強力だった。ジャッジAIは戦闘不能を判断しない。 「早くしないと大事な神姫が壊れちゃうわよぉ」 『まるで悪役です』 「もともとそうよ」 掛け合いつつ、振り回すのはやめない。ミカエルはだんだん弱っていった。 『や、やめろぉ! もうやめてくれえ!』 ついに鶴畑大紀は弱音を吐いた。 「そこまでだ。試合を終了しろ」 予期せぬ方向から声がかかった。 冷静な、しかし威圧感のある声。 『試合終了。ノー、コンテスト』 ジャッジAIの音声とともにエネルギー膜が消え、オブジェクトも無くなりただの平地になった。 声の主を確認した鶴畑大紀の顔がみるみる蒼白になってゆく。 「お、お兄ぃ、さま……」 仕立てのよい白いスーツを着て、出入り口に興紀が腕を組んで直立していた。 「お前もよく分かっただろう、プロトタイプの実力が」 「なーんだ、やっぱり兄貴がけしかけたのね」 クエンティンの言葉に、興紀はフン、肩をすくめた。 「ど、どういうことだ!?」 冷や汗をだらだらと垂らしながら、次男坊はうろたえた。 「だからぁ、アンタはこのお兄様に利用されたのよ。エイダの戦闘データを取るためにね。アンタはつまり、かませ犬なの」 「なんだとお!?」 「大紀」 「ヒィッ!」 興紀の一言に、次男坊は硬直。 まるで蛇ににらまれた蛙だな、とクエンティンは思った。 狡猾な蛇に、太った蛙。良いたとえだ。 「あとで私の部屋に来い。アージェイドは捨てるな」 「は、はい、お兄様……」 蛙はそのばにへたり込んだ。 「夢卯理音嬢」 「……んぐ?」 今までずっと眠りこけていた理音が、興紀の声で目を覚ました。 「申し訳なかった。明日は昼までゆっくり休むとよい」 興紀はそれだけ言って出て行った。 理音は再び大きく振り子運動をやり始める。 「ああもう、お姉さまったら。ちゃんとお部屋に戻って寝ましょうよ」 クエンティンはグラブ機能で理音を肩に担ぐと、そのまま引きずっていった。 人間も持ち上げられるのか。便利な機能だ、とクエンティンは思った。 バタン。トレーニングルームの扉が閉められる。 バトルスペースでぐったりしているミカエルと床に座り込んだまま動かない次男坊を残したまま、オートで照明が落とされた。 部屋は真っ暗になった。 つづく 前へ 先頭ページ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2698.html
あらすじ 著 ユキ 舞台は2044年。相も変わらず平和な世界に一人の引きこもり少女がいた。 これはそんな引きこもりを克服しようと奮闘する少女と それを共に歩んでいく神姫の話―――― レールアクションや武装ランク等、様々な設定は『武装神姫 バトルマスターズMk2』をプレイしてみて考察したりそのまま引っ張ってきています。 なお、ゲームでは出ていないシステムが出たりします。 あと『武装神姫 バトルマスターズMk2』の時代設定は2041年ということにしてあります。 ※1-2にある本の内容に関しましては、ライドオン204xのあらすじから使わせていただきました ※4-3にて登場するミス・非常識についてはライドオン204xを参照 ※バリアに関しての補足説明といたしましては、通常神姫(またはリアライド時のマスター)が張ることの出来る緊急的なバリアが一般的なものになっています。クリティカルダウンの回避にしか役に立たないものでHPにダメージがいきます。 ※読んで頂いた方、できればコメントのほどよろしくお願い致します ※第十二話から読まれる方へ。11-3の最後に少しつけ足しました。第十二話から読まれる方は、そちらから読むことを推奨します 更新履歴 2012,6,5、 初投稿 2012,6,10、第二話出来ました 2012,6,10、人物紹介も載せました 2012,6,12、第三話出来ました。ちょっと2が長いです 2012,6,14、第四話出来ました。初バトルです 2012,6,16、第五話出来ました 2012,6,17、第六話出来ました。全体的にちょっと長いです 2012,6,19、第七話出来ました 2012,6,21、第八話出来ました 2012,7,8、 第九話出来ました 2012,7,14、第十話出来ました。今度は3が長いです 2012,7,24、第十話を修正しました 2012,8,2、 ちょこっと修正してみました 2012,8,3、 第十一話出来ました 2012,8,9、 第十二話出来ました 2012,8,9、 最終話出来ました 2012,8,19、全体的に場面変更線を入れました。内容は変わってません(10―3が変に途切れていたのを修正しました) 登場人物紹介 引きこもりと神姫 第一話・引きこもりデイズ1 2 3 第二話・襲撃者1 2 その夜の話 第三話・逆さまの神姫1 2 第四話・それは卒業試験なの1 2 3 第五話・νタイプ1 2 第六話・等価交換1 2 3 第七話・くるっと回って一回転1 2 3 第八話・持たざるもの1 2 3 第九話・再会と不調の間奏曲1 2 3 第十話・斬鉄剣の伝承者1 2 3 第十一話・真夏の雪1 2 3 第十二話・終わりと始まり1 2 3 最終話・私たちの未来これからの話 9月1日 おまけ 本日 - 昨日 - 総合 - ご意見ご感想など、どんどん書いて下さい! -- ユキ (2012-07-12 00 58 30) テンポが良くて読みやすいです! -- 神姫中毒 (2012-07-12 09 42 23) ひさしぶりに来れたら面白い作品が始まってて、得した気分です、切り口が又良いですよね〜楽しみにさせて頂きます -- ナナシ (2012-07-12 19 20 23) おお! 嬉しい限りです! まだまだ至らぬ点はありますが、よろしくお願いします! -- ユキ (2012-07-13 14 53 38) 10話を修正しました。ちょっと調子に乗ってやりすぎてしまいまして、すいませんでした -- ユキ (2012-07-24 14 23 12) いい小説ないかなーと探していたら神作品を見つけてしまった!やばい!おもしろすぎ!次回の話も期待してます! -- しおん (2012-07-27 09 50 20) 読みやすくて良いですが、6-3や7-2で同じ場面を別視点から書く時に、視点が切り替わったことを示す印がないとわかりづらいかなと感じました。 -- 名無しさん (2012-07-30 22 32 48) なるほど、貴重な意見ありがとうございました。まだまだ未熟故、ご指摘いただける点は色々あると思いますが、これからも読んで頂ければ幸いです -- ユキ (2012-08-01 19 43 48) 一応同じ場面を別視点で書くところに印(?)を入れてみました。他の視点変更点は何もつけてませんが、つけた方が良いですか? -- ユキ (2012-08-02 12 07 58) 上の印のことを書いた者です。分かりづらかったようなので私の好きなトミすけ氏の作品『ウサギのナミダ』を例に挙げます。1-1を読んでいただくと■や◇などが入っており、それらが入るたびに別の視点に切り替わっています。今回の修正のように露骨に誰々の視点と書く必要はありませんが、修正前の状態だと似た内容の文が不意に繰り返され読者が混乱する恐れがあると思います。(私もよく読むまで間違えて同じ文を挿入してしまったと思ってました・・・) ということが言いたかったのですが言葉が足りなかったようで申し訳ないです。長々と失礼しました。 -- 名無しさん (2012-08-02 18 31 16) 十一話の投稿、お疲れ様です。朱野君の言動が微笑ましいです。季節外れの雪とそれを不思議に思わない人々、謎が謎を呼ぶ展開で続きが楽しみです。 -- 名無しさん (2012-08-03 22 15 44) 楽しく読ませてもらってます~ 10-3 斬鉄剣のネタばらし部分なのですが、「不可」をかけたになってますが「負荷」じゃないでしょうか?お節介ですいません・・・>< -- 神姫中毒 (2012-08-06 11 52 10) ホントだ、間違ってる……。ご指摘ありがとうございました。他にも誤字、脱字等ありましたら、ご指摘していただけると有難いです -- ユキ (2012-08-06 21 42 02) 完結しない作品が多い中、凄まじいペースでの最後までの完走、お見事です。ただ一つ・・・12-3の最初のほうの「いいわけ…」の後、恐らく変換ミスだとは思いますが、ここだけは間違えちゃあいけねえ・・・! -- にゃー (2012-08-09 22 45 34) 完結お疲れ様でした〜、泣いて良いですか?神様の粋な計らいの仕業で私の涙腺決壊状態です(T^T)良い話をありがとうございました -- ナナシ (2012-08-10 01 43 29) むぅ…これは負けてられない…弟に負けっぱなしにしとくわけにはいかぬ -- rotto (2012-08-10 02 10 07) 祝完結!!見事なまでの完成度にウるっと来ちゃいました! ユキ先生の次回作にごきた・・・あれ? -- 神姫中毒 (2012-08-10 10 07 58) うっほうっ、最後の最後で誤変換してしまった。あそこでのミスはかなり痛い。ちゃんと修正しときました -- ユキ (2012-08-10 10 53 22) 完結おめでとうございます。凄まじい更新スピードでしたね、それでも手抜きは無く漫才・戦闘・成長の描写がしっかりしていました。学校に行った彼女がどうなったか…期待してもいいんですね! -- 白田黒乃 (2012-08-10 16 22 11) たくさんのコメント、ありがとうございます! 白田黒乃さん あなたの作品も読ませていただいています。次回作は製作予定です。流石に樹羽を高校に行かせてENDって言うのもアレですし、まだ色々解決してませんから。 -- ユキ (2012-08-10 23 06 38) 引き神完結お疲れさまでした!・・・これは泣くほどいい作品でした!文章力やばいですね!もしこの話の続きをやるならまたみさせてもらいますね!ともかく、お疲れさまでした!・・・自分も書こうかなぁ -- しおん (2012-08-13 01 05 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2544.html
触手と美咲さん こんにちは。フブキタイプの美咲です。主である先生の神姫をさせていただいています。 今日も今日とて、広大なテーブルの上を手磨きで磨いております。このテーブルは本当に広く、バトルフィールドとして使用できそうなほどです。バトルフィールド・テーブル。……響きがもう不人気確定ですね。 このテーブル、実はそれほど汚れていませんし、毎日磨くほど汚れもしないのです。それでも私が磨くのは、私が起動したての時に先生に『私にお手伝いできることはありますか?』と聞くと『いいえ、何も。あなたは何もしなくても大丈夫ですよ、美咲さん』と言われたのです。その時、私は、主である先生のお役に立つことのできない不甲斐ない駄目神姫なのだと絶望すると、『そ、そんなに落ち込まないでください! ……そ、そうだ、このテーブル、このテーブルを磨いてください! それはもう、顔が写るが如くピカピカに!』といった具合で、先生から初めて仰せ付けられたご命令なんです。 あの時は、先生が私に求めるものが何なのかまだ理解しておらず、とにかく役に立たなくてはと必死だったのです。今では『何もしなくていい』と言われたらお言い付け通りきちんと何もせず待機できます。 ……何もしないのに、きちんと、というのはおかしいですね。 「みっさっきっさぁーん♪」 どうやら、先生がご帰宅なされたようです。 「はい、何のご用でしょうか」 「本日もまた、美咲さんの為に仕事時間を削って新たなる装備を開発いたしました!」 仕事時間は削らないでください。いや、先生のなさるお仕事に特定の拘束時間がないのは重々承知なのですが、少しは会社側の事も慮ってあげてください。 「それは、どんな装備なのですか?」 ちょっとドキドキしながら、先生に尋ねます。私のため、という言葉に胸が高鳴ります。 「はい。この装備、その名は『怪しい触手EX』!」 私の胸の高鳴りを返してください。 先生の手の中には、うねうねと怪しくうねる物体。あれを装備と呼んでいいのでしょうか。装着されてないのにあんなに動いています。おかしいです。 というか、触手って……やらしいイメージしかないじゃないですか! 「それをまさか、私に装備しろと?」 「はい、そうですが」 「慎んでお断り申し上げます」 いくら先生の頼みとはいえ、あんな怪しさ満載っぽい装備を着けるなんて、無理です。あ、名前に既に怪しいってついてました。 すると、先生は私の手を取り、真摯な表情をしました。 「この装備は、美咲さんの戦闘データや行動パターン等を参照して、美咲さんの動きにこと細やかに対応します。ですから、逆にいえば美咲さんにしかフィットしない、美咲さん専用装備なのです。扱いは少々難しいかも知れませんが、美咲さんなら使いこなせると信じていますよ……」 「先生……」 で、結局装備してしまう私を、誰が責められましょうか。だって、『信じていますよ』なんて囁かれるように言われたら、是も非もないじゃないですか。それとも、私が軽い女なだけなのですか? まあ、装備するだけなら、まだいいと言えましょう。ですが状況はさらに悪いです。先生に言われるまま流されるまま、気が付けば行き付けの神姫センター。先生はこの神姫センターではかなりの有名人なので、自然と視線が集まります。 「おいみろよあのフブキ。触手リアルwwwキモwww」「さすが先生wwwやる事パネェwww」「うわぁ、動いてる……」「触手フブキハァハァ……」「あの触手でセルフ触手プレイですねわかります」 ……先生、帰りましょう。 「さて、対戦相手を探しましょう」 「やるんですか! この装備で!」 「もちろんです。でなければわざわざ神姫センターに足を運ぶこともありませんよ、美咲さん」 確かに、新装備といえばイコールで対戦というのが今までの流れでしたが、まさかこんな武装とはとても呼びたくないイロモノな代物でもバトルすることになるとは思いませんでした。 「触手ですと!? そう聞いては黙っていられませんですね!」 シュバッ! と、私たちのいる待ち合い席に神姫が一体やってきました。その子はマリーセレスタイプです。 「この地区一の触手使い、マリーセレスのステルヴィアがお相手致すですの!」 ババーン、といった感じで、ステルヴィアさんは高らかに宣言します。その腰には、恐らくカスタム品と思われる、通常のマリーセレスタイプのよりも長い触手がうねうねしてます。正直怖いです。 「というわけで、お相手お願いします先生。あ、僕はカシワギ・ケイゴと申します。どうも初めまして」 「おや、これはこれはどうもご丁寧に」 先生とケイゴさん(ぽっちゃり系)が固く握手をし、私たちはポットへ運び込まれていきます。 「では、いつもの如く、試合開始直前になってからの装備説明をさせていただきます」 「もう少し事前に、できれば自宅にいる時点でしていただきたいです」 しれっと言い放つ先生に、私もしれっと返します。ですが無視された模様。 「今回の装備であるこの『怪しい触手EX』ですが、なんと美咲さんの意志にあわせて動いてくれるという、画期的な装備なのです」 「……画期的? 意志に合わせて動くというなら、プチマスィーンズもそうなのではないでしょうか」 私が言うと、先生は指を左右に振ります。 「いいえ、あれらとは一線を画します。美咲さんの意識、無意識、思考パターン、防衛本能等々、とにかく美咲さんの脳内を忠実に反映致します」 「え゛」 はっ、と振り返ると、ホウキを持って掃き掃除する触手、雑巾で拭き掃除をする触手、神姫センターの出口に向おうとする触手、先生にハートを飛ばす触手等、確かに私の頭の中をトレースしている。 「犬の尻尾の触手バージョンですね」 「タチが悪すぎます! 私の思考がダダ漏れじゃないですか!」 先生にハートを飛ばす触手を恥ずかしさから必死に絞り上げますが、一向に堪える様子がありません。く、所詮パーツと言うわけですか。 「でもそれなら、私じゃなくても操作可能じゃないですか?」 ハートを飛ばす触手を玉結びにしますが、自動的にシュルシュル解けていきます。忌々しい! 「いえいえ。普通の神姫であれば、自分の意識、無意識を制御できずに暴走してしまいますよ。この装備は、自我を、アイデンティティーというものを確率した神姫でなければ制御できません」 「……つまり、どういうことですか?」 先生の言ってることはいまいち要領を得ません。自我やアイデンティティーなら、私だけでなく、どんな神姫も持っているはずです。 「では、簡単に一つ聞きましょう。“あなたは何ですか?”」 先生の質問に、思わず小首を傾げてしまいます。私に追随して二本の触手もくいっと曲がります。 「それは……難しい質問ですね」 自分が何なのか。どの観点から答えればよいのか。武装神姫の中での何かであるなら、私はフブキタイプであると答えられます。私単体としての何なのかであるなら、主である先生の神姫、美咲と名乗れます。ですが、そういう限定的な条件無しの、そう、この世界に存在する存在としての何なのか、と問われているとしたら……私は、どう答えればよいのか。 ……自分でも何を言ってるのか、わからなくなってきました。 「まあ、そういう事なのです」 先生のお言葉に、意識が現実に引き戻されます。と同時に、触手も再び活動を始めました。触手達もどうやら私と一緒に深い思考に陥っていたらしく、一切の動きを停止していたようです。 「……やはり、わかりません。どういうことですか?」 「ま、小難しい話は後にしましょう。今はレッツバトルです!」 誤魔化すように先生は笑い、私をポットに収めます。 「フッフッフ、いよいよ来ましたですの。私とあなた、どちらがより優れた触手使いであるか、今ここで決着をつけるですの」 「いや、私は別に優れてなくていいです」 ステルヴィアさんの言葉に即否定の返事を返します。 「フフフ、とても謙虚なのですの。ですが、私には見えますの。あなたの中に眠る、触手への限りなき欲求が、潤うことのない渇望が!」 「どこにそんなものが見えてるんですか……」 私の触手も……いえ、私のなんかでは決してないですが仕方なく装備している触手も、私に同調してうんざり気味に左右に揺れました。 危ない……危うく触手を自分のものとして認めてしまうところでした……。 「ウフフ……わかっていますの。あなたも早く戦いたいのですね。長々と失礼いたしましたですの」 「何も分かってないじゃないですか!」 「まいりますの!」 こちらの意志や発言を完全無視して、ステルヴィアさんは動き始めた。通常より長い触手パーツはどうやら足の役目もあるらしく。物凄い複雑な動きで素早い移動をこなします。よく絡みませんね。そこはやはり、地区一という実績の裏付けなのでしょう。 「って呑気にしてる場合じゃない!」 私は取り敢えず、手近な障害物に身を隠します。地区一の使い手相手に真正面から挑むほど、私は自信家ではありません。 あ、失礼いたしました。今バトルしているフィールドは、遺跡〔砂漠〕です。砂漠の中に、朽ちた遺跡が建っているだけのフィールドです。 「隠れても、無駄ですの!」 ステルヴィアさんは物凄い早さで平行移動。すぐに障害物の裏に周り込んできました。が、予測済みです。私の触手が、ステルヴィアさんの足下から迫ります。 ……ハッ、私の“仕方なく嫌々装備している腰パーツにくっついている触手”が、です。決して、決っっっして私のではありません! 「フフ、無駄ですの」 なんと、下から迫る触手が、ステルヴィアさんの触手に踏みつけられて阻止されました。このままでは釘付けにされてしまうのは確実なので、すぐさま踏まれた触手を本体から分離し、迫るステルヴィアさんから距離をとります。 「逃がしませんですの!」 シュルシュル、と、こちらの触手とは違う、機械的シルエットの触手が全て伸びてきます。私も対抗して触手を伸ばし、絡め取ります。奇しくも、触手対触手の真っ向勝負となりました。 「く、や、やりますの……」 「あのー、なんだか凄い接戦に見える最中に申し訳ないんですが……」 「な、なんですの!」 全ての触手を伸ばしきり、凄い形相で力勝負をしているステルヴィアさんに一言。 「私、まだ触手余ってます」 シュルシュル、と、ステルヴィアさんの触手を絡めている触手とは別の触手をステルヴィアさんに見せます。あ、青ざめた。 「な、なんてことですの! 数の差で勝負が決してしまうなんて……やはり、戦争は数だったですの……」 というわけで、全ての触手を絡め取られて抵抗できないステルヴィアさんを、私の触手で絡め取ります。 ……否! 私が“仕方なく嫌々装備している腰パーツにくっついている触手”が、です! 決して、断じて、私自身の触手ではありませんし、私が望んで装備した触手でもありません! 「くっ……ですの」 「勝負は決しました。大人しく降伏してください」 「……何をおっしゃるですの? なぜ、私が降伏しなければならないですの?」 「へ?」 な、何なんですかこのステルヴィアさんの余裕発言。まさか、まだ隠しダマが!? ゆ、油断できない相手です! 「触手勝負に置いての敗北とは、相手の触手によって高ぶらされてオーガズムに達した瞬間と、古より伝えられているですの」 「……は?」 ……言ってる意味を理解できない。いや、個人的意志で理解したくないです。 なんか、筐体を囲む人々から「触手・プレイ! 触手・プレイ!」なんてコールすら聞こえてきます。ケイゴさんに至っては、高性能そうなカメラを構えて鼻息を荒げています。 ……先生! 助け船を是非! 「美咲さん、あなたの超絶テクの見せ所です! さあ、皆さんのご期待に沿えてみせましょうぞ!」 先生!? 「さ、さぁ、はやく、めくるめく快楽と官能の世界へ、私を連れていってですの!」 ステルヴィアさんもなんでそんな艶っぽい表情と潤んだ瞳でこっちを見てるんですか!? ……な、なんなんですかこの異様な雰囲気は。まるで常識的な私が非常識のような、イレギュラーのような、そんな雰囲気は。もしかして、周りの皆さんのほうが正常で、私が異端なのでしょうか。 ……そうですか、私が異端なのですか。ならば、正常化を計らなければ……ふ、ふふ……あはは。アハハハ。アハハハハハハ! アハハハノ\ノ\ノ\ノ\!! 「あ、そんな、いきなり激しっ! だめ、そんなとこ、深い、深いですのぉぉぉ♪」 私が次に正常に戻ったときには、身体中をあらゆる液体やグリスで濡らしたステルヴィアさんと、勝者を告げるジャッジが私の名を宣告していました。ギャラリーの興奮も最高潮のようです。私が正気を失っている間になにが起きたのか……考えたくもありません。 まあ、前後の記憶と状況からナニがあったというのは想像できますが……。 「お見事です、美咲さん。あなたの触手使い、実に見事でした」 「こんなにも誉め言葉が嬉しくないという状況も珍しいですね」 ああ、もう嫌だこんなの……。 ポットから出て開口一番、先生は私をお褒めくださいましたが、ちぃっとも嬉しくありませんでした。何故でしょう。触手の所為です。 「……参りましたですの。今回は私の完敗ですの」 私たちのいるブースに、ステルヴィアさん達がやってきました。ステルヴィアさんは触手を器用に使い、私の目の前に降り立ち、ひしっと私の手を握ってきました。 「美咲さん……あなたこそ、この地区一の触手使いに相応しいですの! 私が認めるですの!」 「いや、いりませんそんなお墨付き」 迷惑極まりありません。 「そうですの……なら、仕方ありません」 そう言って、ステルヴィアさんは私から離れます。どうやら、やっと私の気持ちに気付いてくれたようです。 「地区一では足りないと言うわけですのね! では、そう、あなたは今日から触手使いの中の触手使い、『触手マイスター』を名乗るといいですの! それだけの実力を、あなたは私に示したですの!」 ……訂正、気付いていませんでした。 「いりません!」 「まあまあ美咲さん、せっかくくれると言うのですよ。貰っておきましょう」 「断じていりません!」 「タダですよタダ」 「いくらタダでも、後から高くつくようなものはいりませんから!」 そして先生、なぜそんな二つ名をプッシュするんですか! イヤですよ触手マイスターなんて! 『触手マイスター』美咲。イヤすぎます!! なんか、私の名前まで卑猥に見えてくるじゃないですか! 「触手マイスター殿、気に入っていただけたようですの」 「まったく真逆の感情をこれでもかと表に出しているのに、なぜそんな答えがでたんですか!?」 「いいではありませんか、『触手マイスター』美咲さん」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 結局、私の自害寸前の説得(「触手マイスターと呼ばれるくらいなら死にます」「すみませんでした美咲さん! ですからその刃をお納めください!」なやり取り)によって、何とか変な二つ名は付きませんでしたが、ステルヴィアさんからは「触手マイスター殿」と呼ばれるようになってしまいました。 あ、触手ならその場で焼却処分いたしました。 「ところで先生、結局、バトル前に言っていた、神姫の自我とは何なのですか?」 「ん、ああ、そういえばそんな話をしてましたね」 忘れていたようです。今は帰宅途中の車内。助手席から先生を見上げます。 「バトル前、美咲さんに問いかけましたよね。「あなたは何か」と」 「はい」 私は結局、その問いには答えられなかった。今も、だ。 「私はですね、思うんですよ。その問いに答えられなくなった神姫こそが、自己を確率し、人のような自我を、アイデンティティーを手に入れた神姫ではないか、とね」 やはり、先生のおっしゃることはよくわかりません。自分が何かがわからない状態が、なぜ個人として成り立つのでしょうか。 「神姫は人によって製造され、この世に誕生します。それによって、神姫は一定の知性を最初から備えているのです」 「はい」 なんだか違う話を始めたような気がしますが、聞きに徹します。 「であるからにして、目覚めたばかりの神姫に「あなたは何か」と聞いても「武装神姫である」としか返りません」 確かにそうです。自分が何か、と聞かれたら、デフォルトの記憶の中から、自分が武装神姫であるというデータを引き出し、相手に答えます。それが、普通の神姫です。 「ですが今日、美咲さんに同じ質問をしたら、「難しい」と答えました」 「はい、確かに」 そう、普通なら武装神姫ですと答えればよいものを、私は迷いました。確かに武装神姫ではありますが、それだけではありません。先生の神姫であるし、美咲という、私だけの名もあります。ですから、何か、と聞かれても、それがどの答えを求めての問いなのか、わかりません。 また逆も然り。私が何か。それに対しても明確な答えが出せません。武装神姫というのも、先生の神姫であるということも、美咲という名前も、すべて後付けのような気がします。自分というものは何なのか。考えれば考えるほど輪郭がぼやけていき、やがては、自分は本当に武装神姫なのか、という、馬鹿げた考えに至ります。それはつまり、確固たる“個”を無くしているということではないでしょうか。 「……やはり私にはわかりません。なぜ答えられないのが、アイデンティティーの確立なのですか?」 「武装神姫が、自分は武装神姫の何タイプであると言うのは、確かに全と個を分けた考え方でしょう。しかし、明確に個を答えられるのは、それが“個”であると教え込まれているからです。そして、その“個”は“全”に所属する全ての個体に教え込まれています。 “全”に与えられた“個”……これは結局、“全”ではないでしょうか」 ……。やはり、先生のお言葉は、矮小な私では理解できません。 「完全なる“個”、すなわち自我、アイデンティティーとは、“全”から教えられたものではなく、それに対して何らかの懐疑的な思考を行う事、あるいはその過程ではないかと私は思います」 ですが、先生の言わんとしていることはなんとなくですが、わかります。 「つまり、全と個をはっきり隔てることがアイデンティティーではなく、全と個を隔てようと思考する事がアイデンティティーだ、ということですか」 「……さぁ?」 盛大にずっこけました。さぁって……。 「あくまで私の考えがそうである、という話です。もしかすると、起動したての神姫のように、自信をもって自分を語れる者こそがアイデンティティーを持っているのかもしれない。いや、そもそも、アイデンティティーというもの自体……」 途端にブツブツと、私にすら聞き取れない程度の言葉で呟き始める。あれは多分そう、思考のスパイラル。自己を考えた私と同じく、自身の思考をさらに思考し、それすらも思考する。永遠に終わりのない思考の連鎖。今、先生はそこにいる。 「先生っ!」 「……あ、おお、すみません。少し考え事を……いや、あー……」 そう呟いた次の瞬間、先生は伸びをして首を鳴らしました。 「いやー、考えても答えなんて出ませんね。そんな非効率的で時間の浪費以外の何者でもない行為、やめてしまいましょう!」 ニコ、と私に向き笑いかけてくれる。ですが今、私たちはそれどころではないと先生は気付いているのでしょうか。 「それもよろしいですが前、前ぇぇぇぇ!」 「ん? うをぉぉぉ!?」 先生の車は、華麗なドリフトターンを決め、無事ガードレールとの接触を避けました。 今度から運転中には話し掛けないよう、心掛けます……。