約 220,456 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1597.html
{Vier} 前は何にもデータの中身を見る事が出来なかったが、今回は違う。 セキュリティ解除に時間と俺の精神力を犠牲にしながら頑張った結果、『Vier』のセキュリティを突破し閲覧する事が出来たのだから。 「さてさて、中身はどんな事が書かれているのかな?」 注意深く見ながら次々に色々な項目を見ていく。 …なるほど、これは製造の日記みたいなモノだな。 西暦2027年12月×日 我が社が武装神姫というプロジェクトに参加するになった日。 そこで我が社はオリジナル、つまり試作型MMS(Multi Movable System)を開発する事になった。 試作型の数は四体。 西暦2029年5月1×日 この時はまだ武装神姫は一般に公開されていなかった。 『Vier』は『Drei』と一緒に誕生したMMS。 『Vier』の識別はDevil Type Version Two。 西暦2030年6月2×日 攻防システムでトレーニングした結果。 近距離能力: ○ 中距離能力: △ 遠距離能力: ◎ 攻撃能力: ○ 防御能力: △ 加速能力: ○ 最高速度能力:◎ いずれかは遠距離関係に特化したMMSになると予定される。 西暦2030年10月×日 『Drei』と平行に製作された『Vier』は遠距離攻撃に特化したMMSに決定された。 暴走の危険も検知されず安定している。 危険度は0%。 このまま更なる研究が続ければ、通常のMMSよりも数十倍の能力を引き出されると肯定した。 西暦2031年5月1×日 『Eins』が原因不明の暴走。 研究員14人、機動隊32人を惨殺。 『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』に迎撃させたが、残念ながらいまひとつ成果は得られなかった。 こうなってしまったら『Drei』『Vier』も同じ結果になると推定され試作型MMSによる迎撃は不可能と判断。 暴走してから数十分が経過した時、『Eins』近くに居た一人の少年によって『Eins』の暴走を止める事に成功した。 少年の名は…ある研究員の保護により記載されていない。 西暦2031年5月1×日 突如の『Eins』の暴走事故により、試作型MMSの研究は一時的に凍結。 研究の中断は余儀なくされ、確定は確実。 『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』はこの日をもって完全凍結された。 西暦2040年5月1×日 武装神姫が稼動、発売されてから9年。 ※神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない。 武装神姫のシステムが総合的にバージョンアップし、ある程度安定してきた。 しかも武装神姫の人気は徐々に上がっていくのを見て我が社は試作型MMS研究を再開されるが決定した。 しかし、いくらバージョンアップしたとはいえ、9年前同様に暴走してしまったら危険。 我が社は試行錯誤を繰り返し結果、試しに人間と生活させる事にした。 人間と一緒に生活させれば、我々人間がどのように生きているのか生活面の知識が増えるだろうと予測。 そうする事によって我が社の四体の試作型MMSはこの世の中の知識を身につける。 そうすれば、人間がMMSをどのように使役してるか自分達がどのような存在か知る事になる。 結果、試作型MMSは自分達がどのような存在か理解し、無駄な抵抗をしないまま研究できる。 しかし、ここで少し問題が発生した。 この四体の試作型MMSと一緒に生活する人間を決めなければならないという問題。 我が社の人員から選んでもよかったのだが、9年前の事故によって誰もが拒否した。 だが、斉藤朱美研究員のスカウトによって一般人がこの大役を受け持つ事になった。 現在は 斉藤朱美研究員の弟、天薙龍悪に四体の試作型『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』を監視、今に致る。 ここで文章が終わっていた。 「なっ!?なんなだよ!これは!!」 椅子から立ち上がり、怒号する。 西暦2027年12月×日から武装神姫に関わっていただと!? そんな馬鹿な話があるか! それより俺が一番気になって詳しく知りたいのは、西暦2031年5月1×日の『Eins』が原因不明の暴走による事故だ! ここら辺の情報をいくら探しても全然見つからない。 畜生! 折角、『Vier』の情報閲覧する事に成功したのに…。 これは他の『Eins』『Zwei』『Drei』のデータを閲覧するための浪費がハンパじゃないが…しかたない。 それに元から全部調べるつもりだったし。 でもこのデータおかげで三割ぐらいの事が解った。 今まで解らずじまいだった事が解ったのだから大きな前進だ。 今日はこれで引こう、だが俺は諦めないぞ、アンジェラスが言っていた9年前の自分の記憶のために、そしてあいつ等ために! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1711.html
「武装神姫」 武器・装甲を装備し、オーナーに従って戦いに赴く全高15cmのフィギュアロボ「神姫」たち。 今まで、武装神姫と呼ばれていたものは、神姫として作られたものに武装を施したものを指し示す言葉だった。 それがFrontLine、GroupeK2、そして来週にも参戦するKemotech、Vulcan Labの神姫たちによって一変する。 これから武装神姫とはこれら、「武装神姫」になるために生まれた神姫たちのことだけを指すことになるだろう。 その第一弾をいち早く調べることが僕の目的だったんだけど…… 「ねーねー暇だよ。ひーまー!! 相手しろー!」 「……うるさい」 ジェヴァーナを起動して二週間ほど、その作業はいまいち進んでいなかった。 武装神姫がこんなにうるさいものだとは知らなかった。 最新のコンピューターガジェット、人間のパートナーとなるべく開発された究極のフィギュアロボ。 ……どこが? 少なくとも僕の耳元でうるさくがなり立てるチビ人形はそんな上等なもんじゃない。 今までの僕の平穏な毎日を破壊する闖入者だ。 「それなりに高い買い物だったんだけどなあ……」 「なんの話?」 「お前の話だよ」 「お前って誰? ボクにはジェヴァーナって名前があるんだけど」 「僕がつけた名前だろうが、えらそうにするなよ……」 「そうだよ。マスターがボクにつけてくれた名前♪」 「はいはい……」 はぁ…… ああ言えばこう言うというのはこのことだな、と思わず深い溜め息をつく。 「なんだよお、わざとらしくため息なんかついてさ」 「誰のせいだと思ってるんだ……ほら、ちょっと腕、動かしてみて」 「はいはーい……よいしょっと」 僕の言葉を真似したのか、皮肉っぽいいいながらも言われるままにジェヴァーナが腕……というか、背中に繋がれたGA4アームを持ち上げる。 その鋼鉄の腕が戒めるように押さえつけている台がミシミシとたわむ。 「1056N……10㎏オーバーか、カタログスペックには偽りなし、と……」 自作のフォースゲージがパソコンに出力したデータを見て、つくづく感心する。 それ以外にも見たまんまリボルバーなモデルPHCハンドガン・ヴズルイフ、見たまんま怪しげな刀なアンクルブレードなどの装備も一通りチェックした。 その結果わかったのはこの大きさにするくらいなら、別の仕組みにした方が合理的なんじゃないかってあきれるくらい、『本物』のミニチュアだっていうこと。 実物をそのままスケールを1/10、体積を1/1000したものが武装神姫の武器だ。 つまりさっきのジェヴァーナの外腕……GA4アームの出力は人間に換算すると、ちょうど1000kg、1トンに相当する。 神姫たちにとっては、1トンの力で殴られる……車に突っ込まれるのと大体おんなじダメージになるということだ。 他の武器だって本物よりも威力は落ちているけど、使い方次第では十分人間に害を与えることができる。 18歳未満のオーナーには保護者の許可が必要なことくらいで、基本的には申請さえ出せば犯罪暦でもない限り、誰でもオーナーになれる。 その代わりというわけでもないだろうけど、武装神姫のオーナーにはオーナーカードという電磁発信機能のついたカード状の集積回路の携帯が義務付けられている。 これにはGPS機能が取り付けられていて、おおよその所在地はMMS管理局に通達されつづけていて……つまり監視されつづけているっていう事になるんだけど、それも仕方が無いことだと思う。 むしろその程度のことでいいんだろうかっていう心配の方が先だよな…… 「こんな所かな……」 なんて、そんな毒にもクスリにもならないことを考えながら、かけていた眼鏡を外す。 「やっと終わり? なんでこんな退屈なことしてるのさ?」 僕が外した眼鏡を覗き込みながら、大して興味もなさそうに、ジェヴァーナが聞いてくる。 「おまえは退屈かも知れないけど、僕は楽しいの」 「……くらい趣味だねぇ……って、おまえって言うな! ボクにはジェヴァーナって名前があるんだよ!」 「……はいはい……」 そんな何度目になるかわからないやりとりをしつつ、入力したデータを整理していく。 もう一度かけなおした眼鏡越しに、ディスプレイの反射をうっとうしく思いながら、数字の羅列を見つめる。 そのデータ自体は色々と興味深いところもあるんだけれど…… 肝心のCSCについてはほとんど調べることができなかった。 組み込む前に自前の顕微鏡やらなにやらで片っ端から調べてみたけれど、予想通り完全にブラックボックスで、大学レベルの研究設備でもその中身を調べることは不可能っていうのは、多分、デマでもなんでもないんだろう。 ……そんなものがどうやってこんな風に市場流通してるのかってのは、ますます謎だけど。 「ねえねえ、マスター!」 「……なに?」 相変わらずテンションの高いジェヴァーナに億劫さを隠しもしないで答える僕。 「そんなにボクの体を隅々まで調べて、どうするつもりなの……?」 武装をはずしたジェヴァーナが、わざとらしく、よよよと打ちひしがれた風に体を横たえて流し目をくれる。 ……こいつのプログラマーはなにを考えていたんだろう。 「別にどうもしないよ。ただ機械を調べてそれを解析したり、分解したり組み立てたりするのが好きなだけ」 「ええっ!? ボク、分解されちゃうの!?」 「……………」 それもいいな、とちょっと思ったけど…… 「しないしない。CSCとコアの連結状態を解除すると神姫は死ぬんだろ?」 「う、うん、そうだよ! だから絶対に分解なんてしちゃ駄目だからね!」 「はいはい……」 一度接続したコア、ボディ、CSCを分解するとそれまでのデータは「例えバックアップしていたとしても」失われる。 「データ以外の何か」が失われるその現象を、神姫の心が失われる……神姫の死として一般のユーザーは認識しているし、メーカーもそう喧伝している。 馬鹿馬鹿しい。 機械に「死」なんてない。 ただ壊れるだけだ。 こいつがおびえているのだって、それに対して「おびえているかのような反応」を示すよう、プログラムされているだけだ。 「でも、調べられるところはもう大体調べたかな……」 「ええっ!?」 「ああ、いや、別に調べ終わったら分解するっていうわけじゃなくて……」 思わず言いつくろうように続けてしまう。 「ホント?」 「ホントだって……別に僕だってなんでもかんでも分解するバラバラマンってわけじゃないんだからな」 「……違うの?」 「違うっ! ……多分」 「なんかいまいち信用できなてけど……よかった♪」 「………………」 心底ほっとした、というように胸をなでおろすジェヴァーナに、自分もなぜか少しだけほっとしてしまう。 「あ、でもでも、武装神姫のことを調べたいっていうんだったら、ボクの体を調べるだけじゃなくて、もっといい手があると思うよ?」 「? いい手……って?」 話題を変えたいのか、手を打ってジェヴァーナが僕へと目を向ける。 「バトルだよ。バ・ト・ル♪」 「バトルって……神姫バトル?」 「あったりまえでしょ」 「……神姫バトル……ね」 明らかに会話の矛先を変えようとしての発言だけど、いちいち時間と手間と精神的苦痛を強いられてこいつのデータを取るよりも、好きにさせた方が楽かも知れない。 「まあ……少しぐらいはつきあってやってもいいさ」 「ふふっ、素直じゃないマスターだなぁ♪」 「な、なんだよそれっ!」 「べぇっつにぃ? 言葉どおりの意味だって♪」 「……武装神姫っていうのは、みんなおまえみたいに生意気なのか?」 「さあ? 引きこもりのマスターのせいで、ほかの武装神姫がどんなのか、なんてボクは知らないよ」 「ほんっとに口が減らないやつだなおまえは……」 さっきまでのどこか不安そうな様子はなりを潜めて、途端にいつもの調子を取り戻すジェヴァーナ。 そんなこいつの様子に、少しだけほっとしている自分を感じる。 「明日にでも神姫センターに行って……バトル登録したら誰か相手してくれるって♪ それでいいよね?」 「う、うん……」 「よしよし♪ そうと決まれば、今日はしっかり休まないとね」 「あ、ああ……」 「おやすみ、マスターまた、明日ね」 「………………」 僕が答えるより先にクレイドルに横たわったジェヴァーナは、そのまま本当に人間が眠るかのように瞳を閉じて、全身の力を抜いていく。 この二週間毎日目にしていた光景を、僕は見るともなしに見つめていた。 「なにを気にしてるんだ、僕は……」 こいつは機械なのに。 人間みたいな行動をするよう、ただ、プログラムされているだけなのに。 人間の心さえ信じていない僕が、人間でさえない、ただのプログラムにしか過ぎない、人間の心があるように「見える」だけの、ジェヴァーナに気を使うなんて…… 「ばかばかしい……」 もう一度言葉に出して、僕はジェヴァーナに習って……というわけではないけれど、計測機器やパソコンを放り出したままベッドにもぐりこむ。 まどろみに逃げ込んで、何かを認めたくないような気持ちが……僕の中に生まれていた。 「トップへ」/「戻る」/「次へ」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1388.html
天薙龍悪(てんち たつお) 19歳の大学二年生。 身長180センチ。 苦学生していてバイトしながら学校に通ってる結構な苦労人。 性格はぶっきら棒で喧嘩ぱやいが、根は優しく、結構人に好かれるタイプ。 元不良学生なので煙草を吸います。 趣味は多趣味なので色々な事をやってます。(主に物を作る事が多い) その中でも料理は結構な腕前で美味しい。(一人暮らしが長いせい) それと自作で武器を作るのもかなり腕前で、その腕前は武装神姫関係の会社で働く龍悪の姉さんに認めてもらっている。 何故か雨がかなり嫌い。 ある一部の過去の記憶が欠落している。 斉藤朱美(さいとう あけみ) 29歳の武装神姫関係の仕事をしている龍悪のお姉さん。 今は結婚してしまったので苗字が違う。 性格は常に元気ハツラツな人で、たまに抜けてる部分もある。(この性格のせいなのか、龍悪が結構面倒事に巻き込まれる) たまに実家に帰ってきたら龍悪が作った物を「あ、これいいね。仕事のデータに役立つかも。これ貰うねー」とか言って龍悪に有無言わさずパクる。 十六夜婪(いざよい りん) 17歳の高校三年生、龍悪の幼馴染にして後輩。 容姿は誰もが見ても可愛い女の子。 だが、性別は男。 子供の頃は仲良く龍悪と遊んでいた。(年齢が10歳ぐらいまでのこと) 婪は身体は男でも心は女の子そのものであるきっかけで龍悪の事が好きになってしまった。(婪の両親は女の子として育てせい) 中学三年生頃の龍悪に婪は思い切って、龍悪をベットに押し倒し襲った事で龍悪は婪の事を少し避けるようになってしまった。 それいらいからは龍悪は婪とは全然遊ばなくなり、婪は寂しい想いをしているらしい。 それでもめげずに龍悪に好かれるように頑張る婪。 性格は相当なエロい性格でその性癖は誰にも止められない。(龍悪限定) 他人や友達に対しては普通の可愛い女の子の性格。 武装神姫もやっていて、ランクは上位に入るらしい。 因みに学校では一番の可愛い子ナンバーワンらしい。 男性、女性にも大人気だそうだ。 日下部順平(くさかべ じゅんぺい) 通称オヤッさん。 『★BLACK・STAR★』の店長さんである。 筋肉ムキムキのオジサンでそこら辺にいるチンピラよりめちゃくちゃ強い。 龍悪はこの★BLACK・STAR★という店に自作の武器を渡し売っている。 オヤッさんと閃鎖(この時の龍悪は『閃鎖』で名が通ってる)の仲は結構深くお互いを信頼しあっている。(性的な意味じゃないよ) 武装神姫の修理もできて役立つ店だが、売れ行きはあんまり芳しくないらしい。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/238.html
橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 あらすじ ちょと腕利きな元ネット界のカリスマとちょと普通とは違う神姫たちのちょっとかしましい生活日記 明人「ちょっとじゃないだろ・・・」 著 神姫の父 めにゅう 設定資料 (日記その十六 現在) 《登場人物紹介》 《登場神姫紹介》 《特別設定》 《特殊武装》 《人型神姫インターフェイス》 《八相》 《百の質問回答ページ》 本編 日記その一 かしまし 日記その二 〈前編〉 先生はつらいよ 日記その二 〈後編〉 それぞれの恐怖 日記その三 〈前編〉 ジジイ襲来 日記その三 〈中編〉 エンドレスワルツを一緒に 日記その三 〈後編〉 明人VS葉月 日記その四 〈前編〉 『八相』 日記その四 〈後編〉 英雄の復活 日記その五 子の心、親知らず? 日記その六 デートと波乱は紙一重 日記その七 隠し味はコイゴコロ? 日記その八 再会の日 日記その九 朝の味噌汁はワカメ入りで 日記その十 〈前編〉 師走には大根も走る 日記その十 〈後編〉 昴VS香憐 日記その十一 幼女との遭遇 日記その十二 日記に書くべきか迷う内容 日記その十三 フェレンツェの志 日記その十四 〈前編〉 彼女たちの宿命 日記その十四 〈後編〉 背に翼なくとも天使は舞う 日記その十五 少年よ大志を抱きすぎるな。迷惑だから… 日記その十六 私立龍ノ宮大学 日記その十七 鳳条院の姫君 日記その十八 戦場へ 日記その十九 姫たちの輪舞曲 鳳凰カップ編 鳳凰杯 詳細設定 随時更新中 鳳凰杯・まとめページ 随時更新中 まとめページはけものや氏に作成していただきました ぷろろーぐ 鳳凰カップ 祭りの前の楽しさよ 鳳凰カップ初日 午前 予選の裏で祭りめぐり 午後 揃い始めた者たち 鳳凰カップ二日目 アルティVS葉月 『策謀家』再び 弾丸と悪魔と準々決勝と 『表』と『裏』 『緑色のケルベロス』 『α』の鼓動 鳳凰カップ編は以下の作品とリンクさせていただいています。 神姫ちゃんは何歳ですか? 妄想神姫 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 春夏秋冬 凪さん家シリーズ 戦うことを忘れた武装神姫 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン 幻の物語 岡島士郎と愉快な神姫達 武装神姫のリン アールとエルと EXECUTION 剣は紅い花の誇り 徒然続く、そんな話。 Gene Less おまけ 第1回『初兄』会議 日記その六 前話 出会いは雨の日 日記その九と十の間 かつての死神 日記その十四 アルティ目線 父の夢 ある日のエリーのラボにて リンク大歓迎です。「使ってやろうじゃないの」というお方は是非とも使ってやって下さい。 なお、リンク時には上記の設定資料を参考にしていただけると幸いです。 作品中『ホビーショップエルゴ』、『MMSショップ“ALChemist”』、『喫茶店<日々平穏>』 にはお店の常連客として大変お世話になっております。 『ホビーショップエルゴ』 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP:Gの人氏 『MMSショップ“ALChemist”』 妄想神姫 妄想の人氏 『喫茶店<日々平穏>』 春夏秋冬 永眠者氏 ご意見やご感想、リンクの申請、ご要望等ありましたらこちらへ書き込みよろしくお願いします。 おぉ、ご来店ありがとう御座います。これは凪系のキャラも鳳凰カップに出ないとおかしいですな(爆)時間軸飛び越えて参戦しようかと思います(笑) -- チアキの人 (2007-03-04 21 02 07) うぉう、凪さんちメンバーご参加とは嬉しいことです。それに伴い日記その2を 真 にあわせて少し修正 -- 神姫の父 (2007-03-04 21 33 11) 鳳凰カップに関してですが、『EXECUTION』のキャラに真っ当な実力のキャラがおりませんので、ここは一つ鳳凰カップの阻止を狙った大事件を起こしたいのですが……宜しいでしょうか?(ぇ) -- 穂刈 (2007-03-09 21 21 32) 大いに宜しいです。遥々米国から来ていただけるとは嬉しいことですwこちらからも少しからませてもらうやも知れませぬ(ぇぇ) -- 神姫の父 (2007-03-10 00 54 07) 一応確認しておきたいのですが、28日にはメールを送ったのですが……届いたでしょうか? -- 穂刈 (2008-03-01 23 28 28) ああ済みません、今確認したところ届いていたのを確認しました。(汗) -- 穂刈 (2008-03-01 23 31 13) はじめまして、最近になって武装神姫関連のSSを読み始めたのですがこちらの作品は続きは止まっているのでしょうか?設定やキャラが面白いので続きがとても読みたいですの是非頑張ってほしいです -- にゅう (2011-07-21 00 11 14) >にゅうさん 久しぶりに来てみればありがたいコメントを頂いてるではありませんか! 頑張って続き書きますかぁ!! -- 神姫の父 (2011-09-19 18 41 14) 神姫の父さん、続き書かれるなら期待して待ってます、頑張ってください\(^o^)/ -- にゅう (2011-09-19 21 27 50) まさかここで,hackのボス名が見られるとはw -- 名無しさん (2012-11-03 10 26 06) 名前 コメント 今日 - 昨日 - 総計 -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/294.html
前へ 先頭ページ 次へ 第八話 襲撃 スリープモードを解いたクエンティンの目にまず飛び込んできたのは、あられもなくはだけられたパジャマから零れ落ちてきそうな、愛するお姉さまの胸元であった。 それでもクエンティンは狼狽えたりはしなかった。 理音の寝相がよろしくないのは知っている。零れ落ちそうになるどころか零れ落ちまくっていることだってざらにあった。愛するお姉さまのおっぱいを目にして顔を赤らめることなどもうない。飽きたということでも慣れたというわけでもなく、理音の体ならどこだろうとお目にかかれるのであればいつでも来いだが、それは別に性的な意味からではない。 クエンティンは理音に対して何か、ほのかに温かくやわらかい感情を禁じえなかった。果たしてこの得体の知れない、といっても全然危険そうに感じられない感情の正体はいったい何なのだろう。そう何度か考察してはみたものの、最も適切であると思われる単語はいつでも一つしか浮かぶことはなかった。 母性。 クエンティンは理音に母性を感じていた。 ばかばかしい、とは思う。武装神姫に母などいない。しいて言えば自分たち武装神姫を作り出した開発者やメーカーを親とするだろうが、かれらは母ではなく父と呼ぶのがしっくりくる。 では母は何だろう。生産機械? それとも原料となった軽金属やシリコンだろうか。 しかしそこをどんどん突き進んでいったら自分を生んだのはそれら原料を生み出した地球ということになる。ここまで来ると哲学的な方面にすっとんでしまう。 そうではない。自分を産み落としたのが母なら、それは生産機械、その集合体である工場だ。これでいい。しかし工場に母性など感じない。 母性を感じる相手が母だというのであれば、では自分の母は理音だといえる、とクエンティンは思った。 それもおかしい。理音は自分を産み落としたわけではない。ではどうして理音に母性を感じるのだろう。 母性を感じること自体がおかしいのかもしれない。 またおかしい、か。どこまでおかしければ気が済むのだろう。 クエンティンはふっ、とため息をつく。おかしすぎて腹がよじれそうだ。 いやいや、昨夜のこともあるから神経質になっているだけだ。やっと落ち着いて眠れたのだ。ちょっと考えればすぐ解決するに違いない。 母性を感じるのは理音がオーナーだからだろう。きっと武装神姫はオーナーに対してそういった尊敬感情を抱くように設計されているのだ。それは神姫とオーナーそれぞれで違っていて、たとえばオーナーが男性なら父性を抱くか、あるいはご主人様と呼ぶ神姫ならば主従の感情を抱くのだ。自分の場合それが母性だっただけだろう。 しかし、理音は自らを「お姉さま」と呼ばせている。クエンティンはくまの消えない理音の寝顔を見つめた。 「お姉さま」と呼ばせているのに、母性を感じるとは変だ。人間の身内に対する愛情も母性と呼ばれるのだろうか。いや、それとは違う、とクエンティンは断定する。これは明らかに母に対する愛情だ。姉とは違う。武装神姫である自分に経験などないが、直感で母だと分かる。 やっぱりおかしいのだろうか。自分は「お姉さま」に対して姉への愛情ではなく母へのそれを感じていることが。自分にとって理音はどこかしら母親っぽいからそう感じるようになったに違いないが、そもそもそういったプロセスこそがおかしいのではないか。 ということはそのプロセスは、オーナーと神姫の、変えようのない強固な関係構築プログラムに対して大きく干渉しているのだ。 お姉さまなのだから姉、なら問題ない。しかし母では。 本当なら、これはある意味怖ろしいことだ。まかり間違えば二人の関係が崩れてしまうことにもなる。ただでさえ、子は母から巣立ってゆくものと決まっている。 自分もいつか母である理音から離れて行くのか。 そんなまさか。 「まさか、ね」 声に出して確認する。 不安は消えなかった。 そしてその自己確認がキーになったかのように、昨夜の、違和感が突然思い起こされた。バトルスペースに上がるとき、寝呆けている理音を振り返った折に感じられた、あの、違和感。 寂しさともとれる。今考えれば。なぜだろう。 母から離れようとする寂しさか。理音の指示がなくても戦える自分がそこにいた。オーナーの指示がなくても。 それだ。 その部分に自分は違和感を覚え、同時に母としている理音から離れる寂しさを感じていたのだ。 武装神姫はモノであるから武装神姫である。 同時に、オーナーである一人の人間に対して絶対的な従属を誓うからこそ武装神姫であるのだ。 オーナーの命令を聞かない神姫など武装神姫ではない。オーナーを必要としない神姫は。 現に自分はオーナーの指示なく戦ってしまったではないか。同じOFイクイップメントを着たミカエルは、それでも鶴畑大紀の命令を受けていたというのに。 背筋が凍りつく思いにクエンティンはとらわれた。 「寒い」 突起に気をつけて、クエンティンは理音の胸元に体を寄せた。それで理音は目を覚ます。 「ん……、どうしたの、クエンティン?」 優しい声。母のような。 「寒いの。お姉さま」 消え入りそうにクエンティンは答えた。 理音はそれ以上何も言わずに、両手でクエンティンを包み込んだ。 まだ時計の短針は8の辺りを示している。 東向きの窓からは朝日が差し込むが、自動フィルムが窓を覆っており直射せず散開して部屋に入ってくる。 広い客室は静かだった。 再びやわらかい感情に満たされて、クエンティンは安心した。 スリープモードへ移る。クエンティンの意識はまどろみの中へと沈んでゆく。 ◆ ◆ ◆ 近くで雷が落ちたような爆発音と地震のような振動で、クエンティンは叩き起こされた。 警報。屋敷全体に目覚ましの用を必要以上に足しまくるアラームが響きわたる。 そこまでやられても理音は起きなかった。 この人は。どれだけ眠れば気が済むのだろう。 「お、ね、え、さ、まっ! 起きて!」 小さな左手で理音の頬をぺちぺちとはたいてクエンティンは怒鳴った。 「……なによう、ずいぶんやかましいわねえ」 のん気に目をこすりながらむっくりと起き上がる理音。長い黒髪はあっちこっちに飛び跳ね、山本太郎もびっくりの芸術性をかもし出している。 「警報よ警報! 何か知らないけど大変なことが起きてるの! ああもう、早くパジャマの前留めて、ベッドから出る!」 理音は言われたとおりにやった。非常にゆったりとした動きで。 その間にも爆音と揺れは続いている。わずかに激しさを増したようにクエンティンは感じた。 部屋を見渡せば、大きな窓の外側に頑丈そうな合金製のシャッターが下ろされている。室内が明るいのは電灯か、と思いきやその電灯がいきなりバチン、と切れ、真っ暗になってしまった。 「きゃあ、なになに?」 人間の持つ本能的な闇への恐れからか、理音はやっと目を覚ました。 「お姉さま、しっかりして。エイダ、一体何が起きてるの?」 『監視装置へのネットワークが破壊されておりモニターできません。詳細は不明ですが、おそらく屋敷への襲撃です』 「もしかして、アタシを狙ってる奴ら?」 『高い確率でそうでしょう』 部屋が赤くなる。非常灯がついたのだ。 扉の鍵が外される音。 クエンティンはすかさず戦闘態勢へ移行、右手を構える。 扉を開けたのは執事だった。クエンティンは安堵のため息。 「お二人とも、ここは危険です。こちらへ!」 屋敷の中央エレベータに乗り込むと、執事がポケットから鍵を取り出し、コントロールパネルの穴に差し込んで回す。パネルの一部が開いてテンキーがせり出し、執事はパスワードを打ち込む。 エレベータが動き出す。下へ。きっと理音は体が軽くなる感触を覚えているのだろうなとクエンティンは思った。理音の肩に乗っていれば自分も同じ気持ちになれた。だが尖った所だらけのこの体では肩に乗ることはできなかった。今は傍らで浮いていることしかできない。主人に安易に触れられない寂しさ。 そういえばどうして浮いているのに天井にはぶつからないのだろうなと、クエンティンはふいに他愛もないそんなことに考えをめぐらせた。きっと寂しさを紛らわせようと無意識にやったのかもしれない。クエンティンの体は一瞬下へ引っ張られた。 以前電車の中で飛行船のラジコンを飛ばしていた迷惑な子供を見たことがあった。そのときも、宙に浮いていたラジコンは電車の後方へ流されることはなく、むしろ前に動いていた。一見不思議なことだが、実は慣性の法則ではなく浮力が大きく働いていると知ったのは、とある科学の本を読んだ時だった。 本を読むようになったのはいつからだろう。もう忘れてしまった。理音のところへ着てすぐだったような気がする。 読み始めた理由ももう思い出せなかった。容量を圧迫する無駄な記憶として忘れてしまったのだろう。 限りなく人間のそれに近く作られた武装神姫の陽電子頭脳は、記憶を圧縮し、忘れることができる。人間よりも効率が良いからここまで小さくできたのだ。 だというのにクエンティンはときどき頭痛にさいなまれた。頭痛は頭脳の負荷が安全レベルを超えたときに警告として発せられるものだ。本来ならありえないことだった。自分は脳を酷使しているのだ。 原因は分かる。読書だ。読書が趣味の神姫なんて、クエンティンは自らの行動範囲においては見たことも聞いたこともなかった。一年に一回、それぞれの神姫が決められた日に各地のセンターや公認ショップで行う、自動車の車検のような定期メンテナンスでも度々驚かれた。こんなにも頭脳に負荷を与えている神姫は初めてだ、と。 陽電子頭脳の主記憶領域は人間の海馬には大きく劣るが、コンピュータのハードドライブとしては桁違いの容量を誇る。自分はもう半分近く圧縮記憶で埋め尽くされているそうだ。空いている部分は仮想メモリとして利用されるが、このままでは一単位時間当たりの計算能力の低下が懸念される。追加メモリを実装するべきだとメンテナンス担当技師に念を押された。 追加メモリの換装代金は一部、というか、ほとんど全額免除された。免除したのはなんとEDEN本社だった。理音が支払ったのはほとんど雀の涙だった。代金を支払ったという証拠作りのためだろう。EDEN本社からは何も口止めはされなかったが。代金免除が口止め代わりなのかもしれない。 いずれにせよ理音もクエンティン本人も言いふらすつもりはさらさらなかった。無駄な面倒はごめんこうむる、というわけだ。 もしかしたら自分達がウラ技――あの擬似的瞬間移動を公然と使えたのは本社の手が入っていたのかもしれない、とクエンティンは邪険した。まあ、全面禁止されたいまでは事実がどうであってももう意味のないことだ。禁止されていなかったころでもどうでも良かった。注意されれば理音は使用するのをやめただろう。結果として注意されることはなく、使い続けられた。それで良いのだ。自分達に関係ないことは知る必要はない。 結局は本社の手のひらの上で支配者づらしていただけだったのかもしれない。そう思うとクエンティンはすこし虫の居所が悪くなった。理音はどう思っているのだろう? エレベータはまだ下がり続けていた。執事はパネルの前で静かに佇んでいた。いるのかいないのか分からない希薄さだった。その点で言えば執事の鑑だろう。必要なときに役に立ち、それ以外はいてもいなくても気にならない存在になる。言い切ってしまえばその辺の置物と同化する技能が執事には不可欠だ。 鶴畑家の執事――彼は間違いなく優秀だった。 エレベータはまだ止まりそうにない。 「ねえ、お姉さま」 クエンティンは気になっていることを聞いた。もしも本社に踊らされていたとしたら、どう思う? 「気にしないわ」 まったく予想外の答えを理音は返した。 「だって、そのどちらであっても、わたし達の生活にはなんら関わらないわけでしょう。だったらあってもなくても一緒よ。現実としてわたし達は、あの瞬間移動を使い続けることができた。それで十分じゃなくて?」 あってもなくても一緒、執事と同じような。 「お姉さまは、踊らされていてもいいって言うの?」 「踊らされていて問題があったなら、手を尽くして戦うわ。でも不都合がないのなら、気にする必要もないんじゃない? 踊らされているのなら、踊らにゃそんそん、ってね」 どうしてそこまで割り切れるのだろう。クエンティンは納得が行かなかった。 自らの主人に強い反感を覚えているのに気がついて、クエンティンは戦慄した。 やっぱり自分はおかしい。 武装神姫なら、主人に自動的に準ずるよう、暗示、いや、催眠といっても良い根幹プログラムがあるはずなのだ。 そうでなければ武装神姫として成り立たない。主人に真っ向から反発する武装神姫など、武装神姫ではないからだ。自分では納得の行かないことでも、主人の命ならば否応無しに行うのが武装神姫なのである。 加えてそこに否という感情があったのなら、強制的に命令を遂行する快感を植えつけるはずだ。 いまのクエンティンにはそれがなかった。反感は反感として彼女の内部にいつまでもうずまき、ことによっては主人の命令を無視することもできるとさえ思えてしまう。実際やろうとすればできるのだろう。いまの自分には。 いつから自分はおかしくなったのだろう。本を読むようになってからだろうか? 読書は自己分析だという。 もうおかしくなった原因などどうでも良かった。いま、おかしいのが問題なのだ。おかしいと自覚できていることも含めて。 武装神姫として、自分は、おかしい。 「アタシは武装神姫でなくなることが怖いんだ」 クエンティンは無意識に口走っていた。 「え?」 クエンティンが首をかしげたと同時に、エレベータが止まった。 「着きましたぞ」 執事は二人の会話に一切触れなかった。あくまで彼は執事であることを押し通した。 ドアが開く。 クエンティンたちは面食らって、思考を中断された。 広大な地下空間が広がっていた。 半径百数十メートルの半球状の空洞だった。エレベータの位置からは地上と、どういう原理か空中に漂ういくつもの四角い構造物――それぞれワンルームの建築物らしかった――が一望できた。 一目で武装神姫の大規模研究開発施設だと、二人には分かった。どこを見ても小さな人型の姿がちらちら見えるからだ。彼女達は自由に歩き回ったり、飛び回ったりしている。 武装神姫の楽園、そんなイメージをクエンティンは浮かべた。武装神姫を徹底的にモノ扱いする鶴畑にはまったく似つかわしくなかった。だがよくよく目をこらして見れば、どの神姫も例外なく無表情だった。感情回路を外されているのだとクエンティンにはすぐ分かった。彼女らは研究用のボディなのだ。モルモットと同じ、実験動物。 クエンティンは寒気を覚えた。 「必要時には緊急用の核シェルターにもなる」 地上へ続く階段を上がってくる人物が言った。鶴畑興紀だった。 階段のふもと、半球状空間の中心には、テスト用のバトルスペースがあった。太った子供、鶴畑大紀と、同じく結構な恰幅の少女が自らの神姫をいじっていた。こんなときにいまからバトルするのだろうか? 階段を上がってくる興紀の傍らに一体の神姫がふわりと舞い降りてくる。 クエンティンは思わず見入った。 それは彼女と同じ悪魔型素体の神姫だった。 ルシフェルだ。ものものしい雰囲気で分かる。が、一瞬別の神姫なのではないかと思うほど、姿かたちが違っていた。 両腕両脚はそれぞれ二の腕と大腿部のジョイントから取り外され、代わりに鋭角的なシルエットのものに換装されている。空力学的特性を持たせたような面長のヘルメットをかぶり、背中には大きな翼とブースターユニットを背負っている。 胸部は首元から弧を描いて股下長くまで伸びる一個のアーマーを装着していた。 まるでクエンティンと同じOFイクイップメントのようだった。だが、何かが違う。 「レヴ・アタッチメント『ビックバイパー』だ」 クエンティンの疑問を見透かしたように興紀が答えた。 「エイダやアージェイドとは違うの?」 「これにはOFイクイップメントのような技術は使われていない。おおいに参考にはしているがな。既存技術のみでOFイクイップメントに対抗するために私が個人的に開発した。こいつはその特別機だ」 空間のはるか上、地上からくぐもった爆発音がかすかに聞こえてくる。 鶴畑興紀は天井を見上げて、言った。 「これで騒々しい訪問者にお帰りいただく」 「やっぱり襲撃だったのね」 パジャマのままの理音が口を開いた。 「目的はクエンティンかしら」 「十中八九そうだろうな。昨晩から一日中こちらに連絡をかけてきたが、交渉は望めないと判断したらしい」 理音はバッグの中から腕時計を取り出す。クエンティンがのぞき見る。短針は12を過ぎていた。夜中の十二時だ。丸一日自分達は眠っていたのである。 「無視したの」 「まさか。こちらもできうる限り手は尽くしたが、結局折り合いがつかなかった。向こうはエイダを返せの一点張りだ。返せとはよく言う。奪ったのはあっちなのにな」 「警察を呼びなさいよ」 「死人を増やしたければ勝手にしろ。知っての通りやつらは人工知能基本三原則を無視する」 「襲っているのは……、あの新型どもなの?」 「敷地のセキュリティセンサーがまったく役に立たなかった。屋敷外壁の監視カメラでやっととらえた。あと数秒遅れていたら突入されていた」 「戦力はあなたのルシフェルだけ?」 「後ろの弟と妹にもやらせる」 ちらとも振り返らずに鶴畑興紀は言った。大紀たちは準備をしていたのだ。ただし、バトルではなく、実戦の。 「アタシも行くわ」 クエンティンが手を上げた。 「もってのほかだ」 「なんでよう」 「目標が自分から捕まりに行く気か?」 「車のときは出したじゃない」 「あれは他に手が無かったからだ。いまはこいつらがいる。十分だ。お前はここでおとなしくしていろ」 うんざりしたように鶴畑興紀はため息をついた。 「クエンティン、今回ばかりは彼の言う通りよ。おとなしくしていなさい」 理音にも同じことを言われ、クエンティンは頬を膨らして階段の手すりへ腰掛けた。 鶴畑興紀がついっ、と手を振る。と、傍らのルシフェルが四肢をぴん、と伸ばしてYの字の体勢になる。ヘルメットが顔面に移動し、その上に後方からブースターブロックが主翼ごとかぶさった。 機首が二股に分かれた戦闘機に変形し、ルシフェルは空間上空へ高速で飛び立つ。天井の一角に小さな穴が開いて。そこに入っていった。出て行く先は地上だろう。あの一つ目どもが暴れまわっている地上へ。 後方の大紀たちも準備ができたらしく、自分の神姫を放つ。ルシフェルとはちがう穴がふたつ開き、それぞれ突入してゆく。まるでここでは飛んでいるのが当たり前のようだ、とクエンティンはかすかに思っていた。 執事がいつの間にか手にリモコンを持っていて、それを操作する。 空中に三つのホログラムディスプレイが浮かび上がった。 細いダクトを飛び進んでゆく映像。三体の神姫のアイセンサーからのものだ。 ダクトを抜けた。雪が降っていた。昨晩から降り続いていたのか、一度やんでまた降ったのかは分からない。 三体の神姫の聴覚センサーに捉えた轟音が、空間内に響きわたった。 戦闘が始まったのだ。 つづく 前へ 先頭ページ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2068.html
{双子神姫'sVSシャドウ・アンジェラス} 真夜中。 人間では睡眠を取る時間帯。 空には満月と何光年も掛かる無数の星々。 そんな時間に救急車、警察車、消防車のサイレンがけたたましく鳴り響く。 目の前では燃え盛る会社。 普通、炎というものは燃やす対象に見合った炎しかでない。 ビルを燃やすにはビルを燃やす分だけ、都市を燃やすには都市を燃やす分だけ。 しかし俺の目には燃え盛る会社はそのように見えなかった。 炎上、火炎、そのような言葉が脳内で飛び交うはず…なのだが。 もう俺の目には会社や炎など、どうでもいい対象だった。 燃える会社より今、空中浮遊している武装神姫を見ているのだから。 シャドウ・アンジェラス。 もう一人のアンジェラス。 数えきりない程の残虐と殺戮をしてきた武装神姫。 いや、あれは果たして武装神姫と言えるのか危うい。 今の彼女は身長15cmの武装神姫のボディではない。 まるで平均女性の人間並みの身長はある。 そして見たこともない漆黒の武装を装備し、俺達にニコニコと微笑みかけている。 まるで邪気の無いその笑顔はまるで天使の微笑みのようだ。 だが、彼女のやっている事はあまりにも非常識過ぎる行為ばかり。 でも彼女はそれを正しいと判断し行っているに過ぎない。 例え、人間の命を奪おうとしても。 「シャドウ…アンジェラス……」 フォーマットナイフを右手で握り締めながら彼女を見据える。 俺の周りには愛する四人の武装神姫達。 後ろには気絶している姉貴。 前方の空中にはシャドウ。 周りではサイレンの音、炎の音、何かが壊れる音。 ただ優雅に空中浮遊している彼女を見ることしか出来ない。 「ダーリン…」 「お兄ちゃん…」 左にはルーナとパルカ。 「ご主人様…」 「アニキ…」 右にはアンジェラスとクリナーレ。 四人は俺のことを見てきた。 これからどうするのか…そんな感じに言いたかったのだろう。 瞳を見ればすぐに解ること。 でもそんな中でアンジェラスだけは違った。 たまにチラッとシャドウ・アンジェラスの方を見て敵意むき出しの目で見るのだ。 すでに戦闘態勢に入ってる。 いつでもしかける準備はできてる、というわけか。 「マスター、どうしたの?何でそんな怖い目でアタシを見るの??」 シャドウが俺に話し掛けてきた。 不思議そうに首を傾げ疑問するシャドウ。 まるでこの大惨事引き起こした張本人が誰だか分かってないらしい。 だが、それ程彼女は純情なのかもしれない。 多分だけど…問いただせば彼女は『アタシは悪くない。マスターに会うだけの行動しただけ』そんな風に言ってくるに違いない。 「マスター、アタシは自由に成れたわ♪それにアタシとマスターが愛し合う邪魔もいなくなった♪♪」 「……シャドウ…」 「さぁマスター行きましょ♪そして作りましょ♪♪マスターとアタシしかいない、二人っきりの世界を♪♪♪」 左手を差し伸べながら降下してくるシャドウ。 このままでは俺は彼女に連れ去られてしまう。 けど、俺が犠牲になれば俺の武装神姫達や他の人間達は救われるかもしれない。 ならばこのまま黙って連れさらわれるのもいいかもしれないな。 そう思った瞬間。 「…寄らないで……」 アンジェラスが俺の前に出てドスの効いた声でシャドウに言う。 シャドウも降下を途中で停止し笑顔のまま言ってきた。 「あら、もう一人の『私』はまだ生きていたのね。この場合は『流石』と言うべきかしら?」 「その台詞、そのままお返します」 「…フ~ン、強気じゃない。アタシに刃向かえば、例えもう一人の『私』だとしても容赦しないよ?」 「その台詞も、そのまま返すよ」 「………」 シャドウの顔から笑みが消え、アンジェラスを睨みつける。 その目は怨念を放つような目だ。 「さんざんマスターに愛されといて、まだこりないの?いい加減にして、次はアタシにマスターを譲るべきだとは思わない?」 「いいえ、ご主人様は私達のご主人様です。それに誰のモノではありません」 「嘘!…『私』は嘘ついてる。自分を騙している。偽っている。ネェ、そんな事してたら辛くなるだけの事を『私』には分からないの?」 「………」 「まぁ、沈黙も回答のうちね。だけど残念…『私』は間違っている。本当ならツヴァイ、ドライ、フィーアを殺して自分だけのマスターにしたいって思ってるはず!」 「そんなこと無い!」 「無くないわ!ネェ、素直になりさいよ『私』。そんなの只の偽善者なだけ。惨めになるだけ。分かっているはず…なんたって『私』はアタシなんだから!!」 「違う!」 悲痛の叫び声が辺りに響き渡る。 目頭に涙をため必死に否定する。 アンジェラスとシャドウ・アンジェラス。 元々はアインという武装神姫だったが俺に名前をつけられアンジェラスに成った。 そして今のアンジェラスは二人いる。 どっちも同じアンジェラス…しかし、俺と会えたアンジェラスと会えなかったアンジェラスが出来てしまった。 その傾向の所為とも言えるが、今のシャドウと言われてるいるアンジェラスも最初に俺と会えばこんな形の再開にはならなかったはず。 そしてその話しは今のアンジェラスも同等のこと。 どっちにしろ惨劇は回避できない。 「…ケジメだ」 俺はアンジェラスを左手で優しく包み込むように掴む。 そしてゆっくりと自分の口元の持っていき。 「んっ」 「ンムッ!?」 「マ、マスター!?」 俺はアンジェラスに口付けした。 皆が見ている目の前で。 唐突にキスされたアンジェラスは気が動転したのか、顔を真っ赤にしプルプルと震えていた。 「俺はアンジェラスを愛してる。だからシャドウ・アンジェラス!俺はお前を破壊する!!」 「ッ!?!?」 キッパリとシャドウの方のアンジェラスを拒絶し、そしてキスした方のアンジェラスに告白した。 いつになってもダラダラと関係を引き延ばしていてはダメだと思った行動でもあるし、こうすることによってシャドウの方は…。 「だめっ…離さない……マスターを絶対ハナサナイ……」 恨めしげな声が突風とともに俺に吹きつける…アンジェラスによく似た暗く悲しげな声……。 それでも俺はアンジェラスを選んだ。 もうあっちのアンジェラスはアンジェラスではない。 『愛』によって全てが狂い掛けている武装神姫。 …いや、あれは武装神姫じゃない、殺人機械人形兵器だ。 だから…出来る限り破壊し消去しなければばらない。 「みんな、一旦俺のネックレスを返してくれ。アンジェラス達を助けるために力が消耗してるに違いない。特にパルカのライフフォースはかなり消耗していると思う。完全に、と言わないが色々と補強しておきたい」 「けど…ご主人様を守れなくなってしまいます」 「ホンの少しだけ時間を稼いでくれればいい。今のままじゃ、シャドウの攻撃を防せいだ時に衝撃に耐えれなく破壊されちまう。なんでもいい。兎に角時間を稼いでくれ」 「分かりました」 アンジェラスが『GRADIUS』を俺に渡す。 それに続いてクリナーレ達も『ネメシス』と『沙羅曼蛇』と『ライフフォース』を渡してくる。 俺はすかさず上着の内ポケットに入っている機械を取り出す。 アンジェラス達用の武器を強化と補強の小型携帯機械。 大きさは携帯電話の二倍ぐらいの大きさ。 開き方は携帯電話に近い。 パカッと携帯電話みたく開けると、そこには各々武器の形をした窪みがある。 窪みは四つあり、その中に同じ形した武器を順々に入れていく。 入れ終わったり蓋を閉めると、自動電源が作動し携帯電話のバイブレーションみたく俺の手の中で震えだす。 強化と補強を行っているのだ。 今までの闘ってきたデータを武器から一度抜き取り、データを元にデバックみたいなことをしている。 この機械はデバッカーみたいなものだが、何度も使える代物ではない。 小型化されているので一気に四つの武器をいっぺんに強化と補強する事によって寿命を縮めてしまうのだ。 多分、使えるのはこれ一回限りだろう。 本当はシャドウと一度闘かい一旦退避し、物陰に隠れヤりたかったんだが…そんな事をやってる暇はなさそうだ。 そんな事をしているうちにシャドウに見つかり殺されてしまうのが目に見えてるからな。 「まだか…」 焦る思いが胸にヒシヒシと伝わってくる。 時間にして後一、ニ分あれば完了すると思うが…シャドウがそれまで行動しないとも思えない。 俺はチラリとシャドウの方を見た。 なにやらアンジェラス達を話しているようだ。 「マスターを返せ。アタシはマスターに必要とされている。それにお前等みたいな欠陥品と違うのよ」 「ヘェ~。ボク達が欠陥品だって?いったい何処が欠陥品だと言うんだい??」 ニヤリと笑み見せるクリナーレに対してシャドウは見据える。 「分からないの?馬鹿な子。なら教えてあげる、全てよ!」 「ハアァッ?」 「この身体、能力、思い出。どれに至ってもアタシはお前等とは違う!完璧なのよ、アタシは!!」 勝ち誇るようにシャドウは高らかに声を上げる。 優等と劣等の差に喜ぶかのように。 確かにクリナーレに限らず他の皆も欠陥品と言えば欠陥品だ。 けど俺にとっては彼女達は欠陥品ではない。 だから俺はシャドウが言ったことについて否定しようと声を出そうとした。 けれど。 「なーんだ、そんなことか。クダラナイね」 「…なに?」 クリナーレが両腕をヒラヒラと動かし呆れたポーズをしながら答えた。 「こちとら自分達が欠陥品だってハナッから分かっているんだよ。でもアニキはそこの所を全てひっくる含めてボク達を愛してくれる」 「………」 「なのにお前はど~な~ん~だ?『身体』『能力』『思い出』??どれに至ってもアタシはお前等と違う???そんなに自分がボク達より凄いというのなら、なんでアニキに愛されなんいだよ」 「ッ!?」 シャドウは引きつった表情し歯軋りする音が俺の耳まで聞こえる。 「シャドウ…アインお姉様。クリナーレお姉様の言う通りですわ」 「ツヴァイ…」 「完璧とか欠陥とかは『どうでもいい』の。ダーリンはあたし達を愛し、あたし達はダーリンを愛する。それだけで充分なのですわ」 「何故!?アタシはマスターを守り強くなり愛した!この身体でツヴァイよりもマスターを喜ばせる事ができる!!」 「そうかもしれない…。けれどそれは勘違いしてるわ」 「なにを!」 激怒するシャドウにルーナは微笑しながら答える。 「アインお姉様は実際に、その身体を手に入れ完璧になったと言ったわね。でもダーリンは喜んでくれた?」 「エッ?」 「施設を破壊してまでその身体を手に入れた結果…今、現在、この時、この瞬間、ダーリンはアインお姉様の行動に喜んでくれたの、と訊いているのですわ」 「クッ!?」 ルーナが突きつけた言葉が深く刺さったかのようにシャドウは悲しい表情になる。 まるで今まで自分がしてきた事が間違っていた事に気づくような、そんな表情だ。 「あの…シャドウさんはとても可哀想な人です」 「アタシを哀れむな!」 今度はパルカの言葉に激怒するシャドウ。 そんなシャドウに同情や哀れむような表情でパルカは口を開く。 「シャドウさんはお兄ちゃんに愛されたい一身で頑張ってたんだよね」 「そうよ!」 「でもね。一人よがりに頑張っても意味ないの。ちゃんとお兄ちゃんの気持も考えないといけない」 「なによそれ!?アタシはマスターの事ならなんでも分かる!だからマスターが喜びそうな事をなんでもアタシがしてあげるの!!」 とち狂ったように思っている事をさらけ出すシャドウはとても悲痛に思えた。 そんななか、愛されたい事に必死になるシャドウを悲しそうな表情でパルカは答える。 「…そんなの駄目だよ。それじゃお兄ちゃんの気持を全然考えてないです。只の押し付けに過ぎない」 「押し付け!?でもマスターは喜ぶはず!だってマスターにとっては嬉しい事をこれから沢山するんだから!!」 「まだ分からないんですか?それが押し付けというんです」 「ナッ!?」 驚愕しワナワナと震えだすシャドウ。 自分はこんなにも愛してるのだっと訴えても、けしてそれを受け入れてくれない事の重圧に耐えかねているかのように。 「シャドウ…」 「…『私』……」 誰よりも前に前進対立するアンジェラスとシャドウ。 「私は貴女を破壊します。ご主人様を貴女から守る為に」 「率直に言ってくれるね。でもその方がスッキリする♪」 「………」 「だって、破壊されちゃう方は貴女達だもんネ♪」 「………」 「どうしたの?もう何も言えないの??」 「………」 「どうやら本当に何も言えなさそうだね。ツヴァイ達はアタシに何かしら言ってきたけど『私』はたった一言だもんね♪」 「………」 アンジェラスはキッ、と無言のままシャドウを睨みつけ見上げるばかり。 その時アンジェラスから見て左隣にクリナーレが近づき。 「聞く耳持たない方がいいよ。ボク達が今からやること只一つ」 右隣はルーナが。 「そうですわ。ダーリンを守ること」 最後にパルカが。 「そして最後に笑ってハッピーエンドを迎えさせることです」 クリナーレ達がアンジェラス微笑み掛けながら言葉を掛け合う。 それに対してアンジェラスは皆を一瞥し微笑み―――。 「…みんな…いくよ!」 アンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカが横一列に並び! そして各々がビシッとポーズを決め! 「「「「オープンコンバット!バトルスタート!!」」」」 「フッ♪ミーンナ、壊してアゲル♪♪」 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1696.html
{Drei} 前回はパルカ…『Vier』を調べた。 中身はとんでもない経歴が書かれていた事に驚愕した。 でも肝心の俺の記憶に関する事が全然書かれていなかった…。 まぁ、そりゃあそうだよな『Vier』に関するデータだったのだからな。 で、今日は『Eins』『Zwei』『Drei』の三個中の一個、『Drei』のセキュリティーを突破する事に成功した。 どうやら数字が低くなるにつれてセキュリティーレベルが高くなっていくみたい。 「ドライ…どんな事が書かれているかな?」 注意深く見ながら次々に色々な項目を見ていく。 『Vier』と同じく製造の日記みたいな感じに書かれていた。 西暦2027年12月×日 我が社が武装神姫というプロジェクトに参加するになった日。 そこで我が社はオリジナル、つまり試作型MMS(Multi Movable System)を開発する事になった。 試作型の数は四体。 西暦2029年5月1×日 この時はまだ武装神姫は一般に公開されていなかった。 『Drei』は『Vier』と一緒に誕生したMMS。 『Drei』の識別はDevil Type Version One。 西暦2030年6月2×日 攻防システムでトレーニングした結果。 近距離能力: ◎ 中距離能力: ○ 遠距離能力: △ 攻撃能力: ◎ 防御能力: ◎ 加速能力: △ 最高速度能力:△ いずれかは近距離関係に特化したMMSになると予定される。 西暦2030年10月×日 『Vier』と平行に製作された『Drei』は近距離攻撃に特化したMMSに決定された。 暴走の危険は多少検知され危険度は50%。 だが暴走の危険に注意し、このまま更なる研究が続ければ、通常のMMSよりも数十倍の能力を引き出されると肯定。 他の武装神姫に比べ、体重が重い。 西暦2031年5月1×日 『Eins』が原因不明の暴走。 研究員14人、機動隊32人を惨殺。 『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』に迎撃させたが、残念ながらいまひとつ成果は得られなかった。 こうなってしまったら『Drei』『Vier』も同じ結果になると推定され試作型MMSによる迎撃は不可能と判断。 暴走してから数十分が経過した時、『Eins』近くに居た一人の少年によって『Eins』の暴走を止める事に成功した。 少年の名は…ある研究員の保護により記載されていない。 西暦2031年5月1×日 突如の『Eins』の暴走事故により、試作型MMSの研究は一時的に凍結。 研究の中断は余儀なくされ、確定は確実。 『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』はこの日をもって完全凍結された。 西暦2040年5月1×日 武装神姫が稼動、発売されてから9年。 ※神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない。 武装神姫のシステムが総合的にバージョンアップし、ある程度安定してきた。 しかも武装神姫の人気は徐々に上がっていくのを見て我が社は試作型MMS研究を再開されるが決定した。 しかし、いくらバージョンアップしたとはいえ、9年前同様に暴走してしまったら危険。 我が社は試行錯誤を繰り返し結果、試しに人間と生活させる事にした。 人間と一緒に生活させれば、我々人間がどのように生きているのか生活面の知識が増えるだろうと予測。 そうする事によって我が社の四体の試作型MMSはこの世の中の知識を身につける。 そうすれば、人間がMMSをどのように使役してるか自分達がどのような存在か知る事になる。 結果、試作型MMSは自分達がどのような存在か理解し、無駄な抵抗をしないまま研究できる。 しかし、ここで少し問題が発生した。 この四体の試作型MMSと一緒に生活する人間を決めなければならないという問題。 我が社の人員から選んでもよかったのだが、9年前の事故によって誰もが拒否した。 だが、斉藤朱美研究員のスカウトによって一般人がこの大役を受け持つ事になった。 現在は 斉藤朱美研究員の弟、天薙龍悪に四体の試作型『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』を監視、今に致る。 ここで文章が終わっていた。 「ん~。あんまりたいした事は書かれてなかったな」 西暦2031年5月1×日からは殆どが『Vier』と同じ。 あんまり良い成果とは言えない。 でもまぁ、解ったといえば『Drei』の正体はクリナーレという事だ。 ある意味これだけで十分に等しい。 目的はあいつ等の事と俺の9年前の記憶を探す事なのだから。 次はセキュリティーが低いといえば『Zwei』だ。 だが、ただでさぇ『Vier』や『Drei』のセキュリティーに一苦労、いや二苦労はしたな。 兎に角、セキュリティーが硬いので根気よく解除するしかない。 こんな所で負けてたまるか。 まだまだ、知りたい事はたくさんあるんだからよ! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2586.html
今作はPSPソフト「武装神姫BATTLE MASTERS」を土台として個人的な解釈を加えて作成する予定です。「MK.2」については、 平成23年12月までやらない予定でしたが、「武装神姫アーカイブ」を手に入れて、いかに見識が狭すぎたか思い知らされまして 先月ついに手に入れました。 そんなこんなで「バトルマスターズ」を土台とした作品を作る予定です。突然の方針変更申し訳ありません。 読み返してはいますが、誤字・脱字等ありましたら修正したいので一報いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。 導入部分 登場人物 登場神姫 設定 導入部 神姫バトルの世界へ。 1話 2話 3話 最終更新平成24年2月28日 トップページを更新しました。 「神姫バトルの世界へ」の「3話」を掲載しました。 昨日来てくれた方 - 今日来てくれた方 - 今までに来てくれた人総計 - 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1460.html
<特集 神姫ブームを追う> <大見出し> ミニ四駆世代をとりこにする“走る”神姫たち <中見出し> 中高年の男性の新しい趣味 <小見出し> 「ミニ四駆のアニメが現実に』 <写真キャプション> ピットで神姫と作戦を練る高橋さん <記事本文> 今、五十代〜六十代の男性の間で、神姫が爆発的なブームになっている。神姫とはAIを搭載した身長十五センチのフィギュアだ。これまでも、搭載されているAIを利用して電子秘書代わりにするなどの利用例はあったものの、今回のブームはそれとは違うようだ。神姫の何が壮年男性たちをとりこにしているのか、その秘密を探った。 ブームは、昨年末に発売された、武装神姫のアーク、イーダに端を発する。これらの武装神姫は、その武装を変形させて、トライク(バイク状の三輪車)になることができる。そして、メーカーは銃や剣などの「武装」でのバトル以外に、ミニサーキットでスピードを競い合うという、新しいバトルとして神姫GPを提案した。これが、ヒットの原因だ。 「子どものころに見ていたアニメ通りのことができちゃうんです。のめり込んでしまいますよね」そう話すのは、都内に住む会社役員の高橋恭助さん(54)だ。アニメとは、九十年代に放送されていた、「爆走兄弟 レッツ&ゴー」だ。同アニメは、当時田宮模型が販売していたミニ四駆というモーター駆動の模型自動車をテーマにしたアニメ。主人公たちはコースを走るミニ四駆とともに走り、ミニ四駆は主人公たちの感情の高ぶりに応じて、加速したり、大技を披露したりする。もちろん、当時の玩具はスイッチを入れるとモーターが動くだけのものでしかなく、アニメのように、ユーザーの声に応じて走るものではなかった。それが、神姫の登場で現実のものとなった。 高橋さんによると、神姫GPの参加チームは五十代以上の男性によるものが半分以上を占めている、という。皆がミニ四駆に魅せられた世代だ。GPはクラス分けされているものの、無改造のストッククラスでも彼らのやることは徹底している。ストッククラスのルールは、「純正部品でパーツが組まれていること」だ。そこで、彼らは何をするか。例をあげると、タイヤの軸を支えるベアリング、その純正部品をロット単位で買い上げるのだ。そして検品をし、最も精度の高いものを改めて神姫の武装に組み込むのだ。これによって、走行抵抗が5%ほど減る、という。「ミニ四駆を実際にいじっていたときのノウハウも活かせますしね」と高橋さん。パーツを提供するサードパーティにはかつてのミニ四駆やラジコンの老舗が軒を連ねる。改造パーツはそれこそ、星の数ほどある。中には、チタンのフレームをオーダーメイドで発注する猛者もいる、とか。 意外なところで、人気を博した神姫GP。これもメーカーの狙い通りなのか。青年層を中心に広がっていた神姫ブームがどこまで広がるのか、興味は尽きない。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/864.html
神姫長屋の住人達。 お品書き。 おおまかすぎるあらすじ。 東京西部に居を構える木造平屋建て一軒家に住む、売れない作家と難アリ品の神姫達とその他諸々の日々。 クロスオーバー大歓迎。更新頻度は低め(マテ 住人達。 ・人間サイド ・神姫サイド 設定とか。 どうぞご自由にお使い下さい。 ・ホビーショップ『165-DIVISION』 ・本編登場オリジナル(?)神姫 本編。 ・第0話 長屋のとある日常。または家主からのご挨拶。 ・第1話 夕焼け侍。 SIDE-A SIDE-B エピローグ。 (『HOBBY LIFE,HOBBY SHOP』より、若干お名前を拝借しています。) ・第2話 土砂降り子猫。 Track-1 Track-2 Track-3 Track-4 Track-5 Track-6 (『妄想神姫』、『戦うことを忘れた武装神姫』より、若干お名前、設定を拝借しています。) (あと、鳳凰杯を名前だけお借りしました。) ・第2.5話 いんたーみっしょん。または改めてご挨拶。 書いたスカ:長屋のご隠居。 ご意見等はこちらから・・・ おかえりなさい -- 読み手 (2008-07-26 12 00 20) 名前 コメント TODAY - YESTERDAY - ALL -