約 220,459 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1640.html
人物紹介 黄昏よりの使者+α編 警告 この頁は物語の終盤に出てきた要素を、主に扱っています。 その為、所謂“ネタバレ”が含まれている恐れがあります。 【神姫オーナー】[追っかけ:向坂 光] 【武装神姫】[五女:エルナ] [二十一人目:アールヴ] 【その他MMS(オリジナル)】[残党:ロキ] 【その他MMS?(分類不能)】[縛鎖:ナイトメア] 【その他】[支援兵器:アルファル] [支援兵器:プルマージュ] 【神姫オーナー】 [追っかけ:向坂 光] 氏名:向坂 光(こうさか ひかる) 通称:じゃじゃ馬 年齢:17歳 性別:女性 CV:折笠 富美子 国籍:日本人 誕生:XXXX年03月21日 職業:学生 趣味:神姫の改造、渋谷の散策 特技:精密作業、メール打ち 食事:好きな食べ物:不明 嫌いな食べ物:不明 住所:不祥(東京都下?) 特徴:亜麻色の艶やかな髪を、肩胛骨辺りまで伸ばした娘。 当代の女学生であり、ファッションもそれに準ずる。 槇野晶のファンだという、神姫オーナー。ファッションセンスと 武装性能で、晶を目標として神姫バトルを戦っている快活な娘。 性格は“じゃじゃ馬”であり、神姫のアールヴとは何かと口論が 絶えない……と言っても、周りが見ればそれは痴話喧嘩である。 エルナとの対戦を経て、彼女もまた晶への尊敬を深めたらしい。 いずれ、エルナの宿敵として再び立ち塞がる日が来る……かも? 【武装神姫】 [五女:エルナ] 名称:MMS-FRJ-011-LUV version.1,79h[Erna(エルナ)] 通称:紫風の尖姫(アメティスト・ヴァルキュリア) 素体:独自型MMS・フレイヤ(規約内に収まる用、改造済) 年齢:再起動後数日/起動後数年(外見は少し幼めである) 性別:女性 CV:後藤 邑子 色彩:紫・銀・白・菫色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターサードリーグ(順位不明) 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:歌と踊り(北欧の民族舞踏系?)、模擬戦・訓練・修行 特技:短距離走等スピードを用いる動作、歌と踊り(同上) 食事:好きな食べ物:甘味各種、B級フード(焼きそば等) 嫌いな食べ物:炭酸飲料、“臭い缶詰”(トラウマ) 特徴:物凄く長い、菫色のストレートヘアを項で束ねる。 気分や装備では、解いたりツインテールにもする。 素体の塗装は、肌色と白・銀・紫をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に紫水晶のピアス、胸には水晶のペンダント。 元は犯罪結社“ラグナロク”が開発した破壊工作兵器の試作品。 流浪の末に晶と“姉”達の元へ辿り着いたが、“悪夢”の呪いと 長旅や凶行による素体への酷使によって、超AI諸共ボロボロに なってしまった為に、神姫として改造・修復の処置を受けた姿。 性格は素直でなく激昂しやすいが、その実は真面目で大人しい。 しかしながら世間一般に疎い所為か、ドジを踏む事もしばしば。 晶を「マイスター」と呼び、“五女”として晶と三姉妹を慕う。 それは決してベタベタ甘えるという意味ではない物の、信じるに 足る“御姉様”という、精神的支柱の証となっている。その反面 他の人間はなかなか信用せずに、棘のある態度で接する。神姫に 対しては素直にこそなれない物の、姿勢は相当マイルドである。 それはこれまでの経験により、人間を信じる事に畏れがある為。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 以前は更に強靱なフレームを用いていたが、デチューンされた。 他にもジェネレータ等、全てがギリギリまで性能を抑えてあるが 今なお、心・技・体・速度……四要素のバランスはかなり良い。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 真っ赤になりながらも着用している。 (XXXに入る型番は、不定) 一方でバトルの際は、高潔ながらも一切容赦しない姿を見せる。 己の技量と存在を活かす“戦闘”が、彼女はお気に入りなのだ。 “食事機能”でのエネルギー補完が修理の際に実装されており、 変換効率に於いてアルマと並ぶ“エネルギー重視型”を用いる。 [二十一人目:アールヴ] 名称:“光霊姫”アールヴ 素体:独自型MMS・アールヴ(オリジナル素体) 年齢:不明 性別:女性 CV:国府田 マリ子 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:賭け試合(チップは、互いの武器) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:可変斧“セブンスムーン”/闇機竜ドヴェルグ 装備:フィオラ、独自の追加装甲 特徴:可変武装を活用した、領域を選ばない戦い方を旨とする エルナの重量級ランク初陣にして、軽量級(通常)ランクでの、 セカンド昇進試合の相手を努めた神姫。マスターの向坂光とは 性格がそっくりであり、互いのじゃじゃ馬振りはある種有名。 群を抜いたタフネスとパワー……更に不屈の精神で、エルナを 窮地に追い込む。しかし、戦いへの態度がエルナの冷たい心に 火を付けてしまい、結果圧倒的に追い詰められ敗北を喫する。 しかし、彼女がそれを恨む事はなかった。むしろ諭してくれた エルナに対して、ある種の敬愛すら持っているかの様である。 それはマスターの光が晶に抱いている、尊敬の心と似ていた。 【その他MMS(オリジナル)】 [残党:ロキ] 名称:MMS-HPS-000-TOD version.1,30a[Loki(ロキ)] 通称:“戦略級殲滅型MMS(ハザード・プリンセス)零号機” 素体:独自型MMS・フレイヤ(超剛性希少金属製フレーム) 年齢:起動後数年(但し、外見から推し量る事は出来ない) 性別:女性 CV:後藤 邑子 色彩:白・銀・灰色・黒を中心とする 国籍:破壊工作兵器(製作地:北欧) 階級:なし(登場時点では、武装神姫ではない) 職業:無職(以前はテロリスト、但し無自覚) 趣味:なし(以前は、創造主との歓談が趣味) 特技:暗殺(対人・対機械を問わず)、情報処理 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:その頭を、フルフェイスのヘルメットで覆った娘。 素体の塗装は、肌色と灰・銀・白・と黒がベース。 但し、殻の素肌を露出させている部分は殆ど無い。 両手・両脚が武装に置換されており、胸にも武装を 搭載。背部にはバックパックが直付けされている。 北欧の犯罪結社“ラグナロク”が販路開拓の為に開発していた、 テロリズム用独自MMSのプロトタイプ・零号機。神姫の試作機を その設計ベースとしており、“妹”達同様に感情を備えている。 しかし、人間という存在やそれに与する機械全てを恨んでおり、 滅びてでも“復讐”を成し遂げようという執念に囚われている。 故にヒステリック且つ短絡的・自虐的で、物事は疑って掛かる。 その躯は徹底して、社会を破壊する“テロ”の為に調整された。 爆破工作を得意としており、列車爆破を行った際には持ち込んだ TNT火薬と自前の“プラズマ・ボマー”で、破壊を遂行する。 【その他MMS?(分類不能)】 [縛鎖:ナイトメア] 名称:XXX-XXX-XXX-XXX[Nightmare(ナイトメア)] 通称:“悪夢” 素体:不明 年齢:起動後数時間(精神年齢は不明) 性別:不明 CV:なし(合成音声・女性形) 色彩:黒・紅を中心とする 国籍:なし(発生地は不明) 階級:なし(武装神姫ではない) 職業:なし(データの塊である) 趣味:なし(自我を持たない?) 特技:なし(情報操作が得意?) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:鬼とも騎士ともつかない、漆黒・単眼の虚構存在。 素体は一般的な武装神姫よりも、相当大柄である。 両腕は躯に不釣り合いな大きさの、クローアーム。 元々は、ロキの体内に潜伏していた情報機器用ワームウィルス。 テロ支援用破壊兵器として作られた時に仕込まれた“罠”だが、 本来は純粋にパソコン等のデータを破壊するだけの代物だった。 それがロキの歪んだ“憎悪”により徐々に変質していった結果、 神姫の超AIさえ侵蝕する様な、複合情報破壊システムとなる。 完全な“バグ”であり、ロキ自身でさえも存在を知らなかった。 ウィルスとして持つ情報破壊能力を、ヴァーチャルフィールドに 於いて純粋な破壊力へ転換した“悪夢”は、最凶最悪の敵として 幸福を掴みかけた“五姉妹”に、最大の試練を与える事となる。 【その他】 [支援兵器:アルファル] 名称:elVTA_AL778 [Alfar II(アルファル2)] 通称:[Sharnone(シャノン)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Donna Burke 他) 色彩:モノトーンとクロームが基調、状態により変色する 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫・エルナに仕える“騎士” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(戦闘・お手伝い等多岐に渡る) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:多種多様な変形機能を見せ、主に忠実である。 晶がエルナの為に新規開発した、ぷちマスィーンズを土台とした 戦術支援システム。基本的には従来型の“アルファル”と同様の 機体であるが、その容姿や戦闘能力は随分と異なった物である。 なおその名は、やはりケルト神話の登場人物から取られている。 [支援兵器:プルマージュ] 名称:elVDV_AL778 [Plumage II(プルマージュ2)] 通称:[Tiarmarl(ティアマル)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Joanna Day 他) 色彩:白とクロームに、主たるエルナのカラー・紫が基調 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫達に付き従う“竜” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(主に戦闘と室内の移動) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:莫大な出力を持ち、八体に分離・変形する。 晶がエルナに与えた、重量級ランク用の高速機動戦闘システム。 “獣の王”という機体コンセプトを、より押し進めた龍である。 獰猛だった彼女を、エルナが力ずくで手懐けたという噂も……? なお名前の由来は、バビロニア神話の竜であるティアマトー神。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1355.html
武装神姫バトルマスターズ Mk.2 【ぶそうしんきばとるますたーず まーくつー】 ジャンル アクション 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 ピラミッド 発売日 2011年9月22日 定価 UMD版 5,800円DL版 4,800円特別版 19,800円 (限定フィギュア2セット+素体1体同梱)特別版コンプリートセット 22,300円 (限定フィギュア2セット+素体2体+同日発売サントラ同梱) 判定 なし ポイント 改善点に比例するかのような改悪点の数々依然として良ゲーには遠い 武装神姫シリーズBATTLE RONDO / バトルマスターズ / バトルマスターズ Mk.2 / バトルコンダクター 概要 変更点 戦闘システム アドベンチャーシステム その他 評価点 ゲームシステム改良 アドベンチャーパート増強 問題点 新たなゲームバランスの問題点 悪化したシステム 完成度の低いシナリオ 多発するバグ・ミス その他疑問点 キャラクター設定の理解不足 理不尽な仕様 高いだけの問題でもないDLC 総評 その後の展開 概要 『武装神姫バトルマスターズ』の約1年後に発売されたアッパーバージョン。データ引継ぎ可。基本システムに変更は無いので、まずは前作のページを参照されたし。 キャラクターやパーツの追加、ゲームバランスの一部見直しなどにより、完成度も高まっている…はず、だったのだが…。 変更点 戦闘システム 2種類の新武器をはじめパーツを大幅に追加。パーツのランクも、前作の5から7へ引き上げ。 新要素の追加、バランスの見直し。 威力や弾数の増加といった恩恵が得られる、「強化アビリティ」を武器に追加。 神姫自身にも武器アビリティの強弱が設定され、個性が強化されている。 前作では神姫の微妙なステータスの差はほとんど装備で補えてしまい、基本的には声と外見が違うだけで、個性は無いに等しかった。 格闘武器では「ナックル」「大剣」といった強武器の弱体化、「小剣」へのガード崩し付与など弱武器の強化が行われた。 射撃武器は「手動リロード」、更に一部に「手動照準」を追加。使い勝手が向上した。 相手の攻撃のタイミングに合わせてガードする事でダメージを無効化する「ジャストガード」が追加。ガードの重要性が増した。 無敵時間を伴う回避「ターン」の無敵時間短縮による大幅弱体化。前作ではほぼノーリスクで永久に無敵だったため。 「レールアクション(RA)」の新技追加、空中発動の追加、一部仕様変更。前作の「無制限にRAが使えるバグ」も修正。 敵のAIが全体的に強化され、ある程度計画的な攻略も要求される場面がでてきた。 NPCとの戦闘前会話スキップ機能に加え、経験値稼ぎを効率よくするためのアイテムもクリア特典として登場。 その他、自分のSPや相手との間合いが戦闘中に数値化されるようになるなど、今まで何故無かったのか分からない欠点も改善されている。 アドベンチャーシステム 操作キャラクター=神姫が5体追加、前作に加えて全15体になった。ゲームオリジナルの隠しキャラも3体追加。 DLC神姫も8体が倍増して全16体、前作に無かった個別シナリオも配信されている。 + パッケージ追加神姫 セイレーン型 エウクランテ(声 加藤英美里 デザイン 間垣亮太) 真面目で時折融通が利かず、正義感が強くおせっかい焼きな正統派ヒロイン風気質。 マーメイド型 イーアネイラ(声 井上麻里奈 デザイン 間垣亮太) あらあらうふふ系の掴みどころのない、しかし怒らせると怖いお姉さんキャラ。 デザイナーの趣味を全開にした、フィギュア版でも群を抜くほどの「ある部分」の大きさが特徴。 サンタ型 ツガル(声 釘宮理恵 デザイン GOLI) 声優補正もあいまってツンデレに見えがちだが、実は背伸びしているだけの年少系。 元々は同じコナミの「beatmania」シリーズとのタイアップ企画で神姫化された同作のキャラクター。 モトレーサー型 エストリル(声 伊瀬茉莉也 デザイン 黒星紅白・柳瀬敬之) 天真爛漫な元気っ子だが、レーサー機を元に制作されたためかとにかく「速さ」に拘る。語尾は「~っしょ」。 現実のフィギュア発売に先駆けてゲーム登場したが、その後のシリーズの縮小でフィギュア販売はお蔵入りとなった。 クルーザー型 ジルリバーズ(声 日笠陽子 デザイン 黒星紅白・柳瀬敬之) クルーザーバイクが元のためかクールで時として辛辣、勝利に対して非情に貪欲で若干ダーティーな思考も持つ。 こちらもエストリル同様にフィギュア販売はお蔵入りとなった。 以上の性格設定はプレイヤーキャラクターとしてのもの。 + DLC神姫 エレキギター型 ベイビーラズ(声 平野綾 デザイン CHOCO) 非情にロックな口の利き方と考え方が特徴の、ロックに拘るお子様。語尾は「~じゃん」。 ヴァイオリン型 紗羅檀(しゃらたん、声 高垣彩陽 デザイン CHOCO) 上品で落ち着いているものの、少々世間ずれしたお嬢様風。 九尾の狐型 蓮華(れんげ、声 金田朋子 デザイン いづなよしつね) 自分を神の使いと思い込んでいるのじゃロリ。声優の熱演(いわゆる「金朋地獄」)は必聴。 地獄の番犬型 ガブリーヌ(声 小林ゆう デザイン いづなよしつね) 自分を地獄の番犬と思い込んでいる口の悪い暴れん坊ロリ。 鷲型 ラプティアス(声 遠藤綾 デザイン かこいかずひこ) 高貴さと秘めた情熱が同居する、スポ根マンガに出てくるお嬢様然とした神姫。 山猫型 アーティル(声 中原麻衣 デザイン かこいかずひこ) どんな困難も根性で乗り切ろうとする熱いハートを持つ、スポ根マンガの主人公のような神姫。 ケンタウロス型 プロキシマ(声 朴璐美 デザイン NiΘ) 凛とした雰囲気を持つ、王子様のような気質の僕っ娘。 テンタクルス型 マリーセレス(声 桑谷夏子 デザイン NiΘ) 淑女的な表層とサディスティックな性格を併せ持つ小悪魔敵性格の持ち主。 戦闘機型 飛鳥(声 藤田咲 デザイン 島田フミカネ) 奥ゆかしさと凛々しさが目を引く大和撫子。個別シナリオがとかく超展開で初見では混乱する。 戦車型 ムルメルティア(声 浅野真澄 デザイン 島田フミカネ) 厳格な性格と古参兵の風格が目を引く軍人的な性格。元傭兵部隊長と自分で言い張る。 花型 ジルダリア(声 小林沙苗 デザイン OKAMA) ノリが軽く面倒くさがりなマイペースなお姉さん。 種型 ジュビジー(声 名塚佳織 デザイン OKAMA) 非情に素直で純情で可愛らしく、愛を与えて育てたい天使。 ビックバイパー型 ヴェルヴィエッタ(声 明坂聡美 デザイン 明貴美加) マスターに反抗的で、辛辣な言葉も頻繁に口にする「上級者向け妹」。 同じコナミの「グラディウス」シリーズに登場する宇宙戦闘機ビックバイパーを元にした神姫。 ビックバイパー型 リルビエート(声 井口裕香 デザイン 明貴美加) 元気で可愛らしい「典型的な妹」……のはずだが、プレイヤーキャラ個体は低確率で混ざる別性格の個体。 同じコナミの「グラディウス」シリーズに登場する宇宙戦闘機ロードブリティッシュを元にした神姫。 剣士型 オールベルン(声 悠木碧 デザイン 島田フミカネ) 剣士型の白鳥の方。何事も真剣に向き合いそつなくこなす、優等生タイプのお姉さん。 剣士型 ジールベルン(声 竹達彩奈 デザイン 島田フミカネ) 剣士型の黒鳥の方。最低限しか人と触れ合わずそこか機械的に感じるが、実は感情表現が苦手なだけ。 アーンヴァルMk.2(黒) 上記のDLC神姫と異なり、DLC配信アニメ「Moon Angel」の全話購入特典。 通常型のアーンヴァルと個別シナリオは共通だが、性能や選択時ボイスなどが微妙に異なる。 以上の性格設定はプレイヤーキャラクターとしてのもの。 + 隠し神姫・ネタバレ注意 ブラックドラゴン型 ジャスティス(声 久川綾 デザイン 新川洋司) ミミック(声 喜多村英梨 デザイン 新川洋司) 強化ミミック(声 喜多村英梨 デザイン 新川洋司) 以上の三体は2周目における特典的な存在である。 本作では髪・瞳の両方とも3色から個別に選ぶことができ、購入後も髪・瞳・名前を変更出来る。 前作では天使型アーンヴァルのみだった、最初に選択できる神姫も4体追加。 前作ラストから続くメインシナリオを追加、これに伴いNPCもか増えた。前作で印象的だった個性豊か過ぎて変人すぎるNPCも増加し、各神姫の担当声優も多彩かつ奇矯な役を怪演する。 前述の武装ランク開放のためのLOVE(レベル)も20から30へとキャップを開放。個別シナリオも追加されている。 バトルを有利にする要素は全く無いが、さらに255までレベルアップ可能。やりこみが愛になる。 その他 やりこみ要素のひとつとして用意されていた「称号」も大幅に追加。 フレンドカードシステムの追加。自身と神姫のペアを、フレンドカードとして対戦相手に渡せる。 フレンドカードを受け取った相手はこれをNPCとして戦うことができ、登場時の台詞は配布者が設定できる。 神姫のモデリングが若干修正されて可愛くなっている。 オープニングムービーをアニメで追加。前作のボーカル曲はタイトル画面とエンディングで流れるだけだった。 ダンバイン、エルガイム 、ヨドバシカメラ などで知られるベテランの女性アニソン歌手MIQ氏(旧・MIO)をオープニングのボーカル曲に起用、サイバーフォーミュラ、ガンダムSEEDなどで知られる福田己津央氏がオープニングムービーのコンテ・監修を務めるなど、豪華なメンバーも名を連ねている。 前作最大の問題点とさえ言われたUMD版のロード時間は、データインストール機能対応により、DL版と遜色ない速度まで向上した。 あくまで「UMD版の」である。ロードの頻度と速度は前作DL版から変化は無く、やはり多め・長めな傾向ではある。 評価点 ゲームシステム改良 ロード速度向上とバランス調整による快適化、フレンドカードの追加など、一人でも複数でも楽しめるように調整されている。 特にフレンドカードは「神姫はオーナーごとに性格が異なる」という武装神姫の共通設定が生き、個性豊かなNPCにもなりきれる、良好なシステムと言える。 アドベンチャーパート増強 前作発売後も武装神姫シリーズは60体近くにまで増えているが、本作はDLCを入れれば全31体、半数近くがゲームに登場している。 ゲームオリジナルの神姫がメインシナリオのキーパーソンとして登場し、独自色も見せている。 前作にあった「フィギュア発売前の神姫がゲームに登場する」という要素も損なわれていない。 キャラクターが増えても声優は相変わらず豪華。 問題点 新たなゲームバランスの問題点 武装ランクの最大が5から7に上がり、固有レールアクション(以下固有RA)もランク7のみに使えるEXと名の付いた強化バージョンが使えるようになった。 大体はモーション追加、ダメージ増加、ヒット数増加、方向転換追加等通常とは全く違った性能になっているのが多い。なのだがそれが非常に扱いづらく、EXというにはどうにも微妙な感じ。固有RAは特に制限なしに使えるのだが、EXはなぜかライドレシオがMAXにならないと使用できないという訳のわからない仕様になっている。それを含めても実用性の高い固有RAEXももちろんあるが、中にはあまりにも微妙な変化で逆に使いにくくなったのもある。 何よりも疑問なのはEXを使えるランク7やその前のランク6で通常の固有RAを使えないところにある。このせいで使いにくくなったEXを使いたくなければ低ランクの武装を装備せざるを得なくなってしまう(そのぶん空いたところに高ランクの武装を詰め込みやすいという考えもあるが、必要武装が多い神姫にとっては慰めにもなりゃしない)。 + その一例 + 忍者型 フブキ:無双手裏剣EX 通常は真上に高く飛び上がり16Hitする手裏剣を投げつけるRAなのだが、EX版では手裏剣を三回投げて移動→もう一度手裏剣を3回投げて16Hitする手裏剣を投げつける物になった。 このせいで通常と同じような使い方が全くできない上に、追加されたモーションにはガードも糞も無いのではっきり言って死んでいる。 そもそもフブキ型は純正武装の性能が低く通常でも補うためのカスタマイズに悩まされていたのだが、EXの場合余計に必要な武装が増えててどうしようもなくなっている。 + セイレーン型 エウクランテ:グライドオンプレステイルEX 通常はいわゆる武装を乗り物に変形させて突進するものなのだが、エウクランテのは突進距離があまり長くないらしく、なのに発動時飛び上がるためぎりぎり届かないということが割とよくある。 そしてEXでは何故かノーマルショットガン(しかもランク6)が必要武装となってしまう。そして突進モーションの前に射撃の連射をし、そして移動して飛び上がり突進と言う流れになった。 この突進に移るまでの移動にはガードがないため、はっきり言って使いづらい。一応近接ACからならばそのまま突進するが、それじゃあなんでショットガンなんか持たせて余計なモーションを追加したのか。 しかもこいつは通常の固有RAのランクが他の神姫と違う3となっている。そのせいでEXが使えないからといって低ランクの武装で妥協するなんてとても出来ず、固有RAを無視したカスタマイズをせざるを得なくなってしまう。 + エレキギター型 ベイビーラズ:We Will Rock Y☆EX とてつもないボッタクリ価格のDLCキャラもいくつか冷遇されているのがいる。こいつは前作では使いにくかった固有RAが今作では強化され非常に実用性の高いものとなった。 だがEX版は移動して音符を飛ばす攻撃を2回ほど行ってから通常と同じ攻撃…という風にモーションが変わっており正直使えたもんじゃなくなった。 エウクランテと同じく近接ACから使えば通常と同じように使えるが、ダメージはかなり落ちてしまいEXを使う意味がない。 ベイビーラズの武装はどうにも頼りない性能だが、これならいっそ防御力は完全に捨ててランク5+αのカスタマイズをしたほうがマシである。 また、通常もEXも相変わらず判定が弱くてコンボに繋ぎづらく劣化ラプティアスな性能のハウリンや、必要武装は減ったが結局死に技でしか無いゼルノグラードあたりも悲しみを背負っている。 基本的に射撃系のRAはどれもEX化で使いづらくなっている傾向にある。 固有レールアクションとは関係がないが、同じく新しく追加された2種類の武装のRAを合わせたダブルレールアクションもある。しかしこれもほとんどがコンボにならないなど、ぶっちゃけ追加する必要があったのかと疑問に思わざるを得ない。 戦術などでどうこうなるレベルのものではないため、あまりに酷い待遇差であるといえる。というよりキャラゲーでキャラの最大の特徴である固有RAが産廃というのは… 悪化したシステム 前作でも使い勝手が良いとは言えないUIだったが、本作の追加要素のせいで悪化している。 戦闘の大半を占める「ゲームセンター」ではフレンドカードのNPCとも戦えるのだが、ゲーム固有NPC/フレンドカードNPCとの対戦区分を選択→リストからNPCを選択…という手順を取らなければいけない。 NPCとの対戦後は対戦区分の選択まで戻され、リストのカーソルもリセットされてしまい、「特定のNPCからパーツを入荷させるまで連戦する」作業が煩雑化する。前作からNPCが増えているのに、リストの並び替え・絞り込みといった機能も無いまま。 カスタマイズ画面とショップのパーツ一覧でも、カテゴリによる絞り込み、名前や性能による並び替え以外の操作ができないまま。下位から上位のランクまで様々なパーツが追加されているため、パーツ管理の手間も比例して増えている。 武器のカテゴリは大分類から小分類に分けられるが、武器のカテゴリの絞込みも大分類でしかできないまま。「ヘビーガン」は前作で最大の小分類4種を抱えていたが、更に本作の新武器2種も追加されて合計6種に。「ガトリング」「ランチャー」「ショットガン」「バズーカ」「粒子ブラスター(*1)」「浮遊機雷」という統一感のないカテゴリ(*2)となっており、パーツ数も150近くとダントツで多く(*3)、パーツ探しには根気が要る。 前作にあった「称号の獲得率」「カテゴリ内の全パーツを集めた称号」が廃止されている。 全ての称号を獲得するとNPC固有のレールアクション全種を自分で使用できる、という隠し要素が前作にあったのだが、本作ではパーツを集める称号はカテゴリ内の9割程度までに条件が緩和され、RAは特定の称号と同時に少しずつ獲得できるように仕様が変更されている。しかし称号とパーツを本当の意味でコンプリートできたか確認できないため、やり込みユーザーには決して優しくない。 メインシナリオの中盤、いかにもザコっぽい無機的な神姫(正確には神姫とは違うものらしいが)「ミミック」が登場。演出のため全体マップ移動時にランダムで乱入し、強制戦闘を仕掛けてくる。 登場時、いちいちフルボイスで「ううぅぅぅぅきゃあぁぁぁぁぁっ!!」と叫ぶ。 どんな時でも乱入してくるので、「セーブしに自宅まで戻ろうと思ったらミミック」「ゲームセンターに行こうと思ったらミミック」「通信対戦の準備をしようと思ったらミミック」挙句には「ミミックとの戦闘後に施設を出入りしたらまたミミック」という状況も起こり得る。 勝利すると、通常通りの経験値・資金の入手に加え、ミミック装備の未入荷パーツが必ず入荷し(*4)、クリア後は隠しキャラの解禁条件にもなるなど、メリットが無いわけではない。しかし、いくらやり込んでもミミックの乱入を止められないので、叫び声や乱入のタイミングと頻度のせいでストレスが溜まり、最終的にはデメリットになる。 敗北したらゲームオーバーかと思わせる台詞で不安を煽る一方、実際には敗北しても自宅に送り返されるだけで、デメリットはほとんど無い。しかしそれが分かるのは、実際に敗北してみるか、シナリオ終盤である人物が教えてくれた後である。もっと早く言え。 完成度の低いシナリオ 違法プレイヤーが小遣い稼ぎを目的に他人の神姫を改造、暴走・爆発させるという、非人道的とも取れる賛否両論な展開が前作にもあったが… 前作では違法プレイヤーの溜まり場になっていた裏バトル会場を警察が摘発して事態を終息させたのに、本作の追加シナリオの発端は「また」神姫の爆発事故。前作の悪戯半分の爆発事故とは違い、本作の事故はある特定の人物数名の殺害を目的とした「事件」であることも後に明らかになる。 しかも殺害は標的全員分が完遂されてしまう。前作の事故では神姫以外が犠牲になった描写はなかったのだが、人間の死者が出てしまった本作では一層暗い影が落ちる。 神姫のサイズを考えれば、傷害を加える方法は他にいくらでもあるのに(実際にやってみた)(*5)、ただでさえ賛否両論だった方法を二度も使うことには疑問とマンネリがある。 連日の報道で世間の目が厳しくなり、神姫を連れた主人公に通行人が陰口を叩くシーン、神姫バトルの全面中止といった憂鬱な展開が続く。 「ミミック」と呼ばれる神姫らしきモノが現れ、それに敗北したプレイヤーが何者かに拉致されてしまう事件も発生。 爆発事故現場に向かった主人公が「ジャスティス型」の神姫を発見。神姫メーカーの社長でさえその存在を知らず、人間らしい感情を持ち合わせないことや「ライドオン」できないという謎だらけ。社長の提案でジャスティスを預かり、感情を育んでいく展開もあるのだが… これらの出来事が一つに繋がり、真相が明らかになる。 + ネタバレ ある開発者が神姫を作り上げるが、その高性能ゆえに同僚から妬まれ、仲間はずれにされてしまった。この開発者が人知れず名を変え、数年越しの復讐のため同僚を殺害していた、というのが事件の真相。 「同僚が殺されている」という関係性から、最後の生存者は殺害される寸前で彼が名を変えたことに気付いたが、同僚が業界内で社長になってなんで気付かなかった。 神姫というオーバーテクノロジーなロボットが存在している以上、整形など造作もないことだが、本作の人間の立ち絵はシルエットなので、知る由も無いし、説明されても白々しい。 作り上げた神姫とはジャスティス型「アストライアー」。復讐のためアストライアーを最強の神姫として完成させようとしており、最強のプレイヤーと見込んだ主人公の元へ偶然を装って送り込み、もう一方ではミミックのバトルで拉致したプレイヤーからもデータを収集していた。 彼とアストライアーがラスボス。主人公に負けてなお諦めきれない彼に、もう1人の開発者がアストライアーに隠したメッセージが再生され、彼は過ちに気付く。主人公に人間と神姫の行く末、アストライアーを託して投身自殺する。「さらばだ!!」更にアストライアーも、マスターは彼しかいないとして後を追ってしまう。 要約すると、身勝手な復讐のために大勢の人間と神姫を巻き込んだ挙句、責任を主人公に押し付けて勝手に死んだ。後味どころか胸糞まで悪くなるプレイヤーもいるのではないだろうか。 メインシナリオに関与しないNPCにも難あり。神姫と夫妻同然の愛人関係を築く、というある種の到達点を見せ付けて好評だった(?)NPC「給料シーフ」。しかし、彼の本物の(人間の)嫁「シーフ嫁」がNPCに登場して… 夫を奪った憎しみの対象として神姫を見ており、自身の神姫「スリンキー」(*6)に賭博の裏バトルを行わせ、負ければ罵詈雑言を浴びせ暴力も振るう。 更にシーフ嫁が裏バトルの主催者に対する不倫を示唆するような発言もしている。 理不尽な扱いに耐えるスリンキーは被虐心や庇護欲をそそることもあるかもしれないが、それはシーフ嫁への不快感と隣り合わせのものである。 NPCには神姫マスターとしての生い立ち、主人公からの第一印象などの一言コメントが付いているのだが、シーフ嫁へのコメントは「人間なんかと結婚するから…」この主人公、生涯独身か。 神姫を酷く扱うマスター自体は前作にも登場しており賛否両論ではあったが、シーフ嫁は「前作のキャラ評価も一変させかねない背景設定を抱えている」ことにも問題がある。また、前作の当該人物と比べ、シーフ嫁に対する神姫の反応は淡白である。 多発するバグ・ミス とにかくバグが多い。発売日を3週間延期していたのは一体何のためだったのか。 本作で追加された5体の神姫のイベントが発生しなくなる。 DLC神姫で一部NPCとの戦闘を行おうとすると、会話開始前のロードが無限に続き、最悪フリーズ。 前作で作った「DLCパーツを含む武装セット(保存済みのカスタマイズ)」を呼び出すと読み込みエラーを起こし、最悪フリーズ。 勝利すると一定確率で対戦相手の装備品がショップに入荷、以後自由に購入できるのが本来の仕様だが、初回入荷時に購入しないとショップ一覧から消えることがある。 「ハウリン」でゲームをクリアすると、エンディングで別キャラクターの全く関係ないボイスが流れる。 発売直後からバグ報告が相次ぎ、1週間で公式に告知された。発売から約2ヶ月後の11月半ばにアップデートが行われ、上記バグをはじめとする多くは修正されたのだが…設計ミスも含めて、バグはまだ残っている。 DLC神姫の売却・追加購入ができない。通常の神姫は個別シナリオのクリア後に解禁されるし、前作ではDLC神姫にはシナリオが無かったので無条件でできた。 フレンドカードの武装にDLCが含まれている場合、自分もそのDLCを購入していなければいけない。 フレンドカード対戦を最大限楽しむには、極論として、全DLCを双方が購入しなければいけない。フレンドカードの武装はドロップ可能=DLC未購入で解禁させないためのものと思われるが、不親切にも程がある。 「アルトアイネス」でラスボスを撃破するとスタッフロールで無限ロードするバグが新たに発現した。本末転倒。データインストールで回避できるのだが、DL版でもそれを行わなければいけないので、これまた本末転倒。 パーツの設定ミスも散見される。 ランクとコストのバランスが釣り合っていないパーツが前作以上に散見される。同じ外見の武装でランク6よりもランク7の方がコストが低い、という明らかな入れ違いまである。 「バズーカなのにランチャーの射程が表示される」、「パイルバンカーなのにドリルのモーションで攻撃する」、「レーザーキャノンなのに火器属性」といった意味不明な武器の数々。 カスタマイズ画面でアビリティの計算を正しく行えないことが多々ある。カンスト±3のアビリティを「+1+2+1-1」の順に付与した場合、「+1+2=3」でカンストして「+1」を無視。そのまま「-1」して結果「+2」として表示されてしまう…というカンスト判定タイミングのミス。実性能への影響は無いのだが、不便。 これら未修正のバグ・ミスについて、コナミはそれらを「概ね」認めつつ仕様としている。アルトアイネスの無限ロードバグは認められていない。 その他疑問点 キャラクター設定の理解不足 もともと武装神姫は組み換えパターンが豊富なアクションフィギュアと、プレイヤーが操作をする必要のない、つまり比較的ビジュアル面での融通が利かせやすいシミュレーションゲーム『バトルロンド』を元としたコンテンツである。複雑な可変・合体機構を持つパーツも多く、アクションゲームでその全てを完璧に再現するには少なからず無理があることもあり、大幅な簡略化(手抜き?)が行われている。 エウクランテのショットガン(*7)はフィギュアでは多数のパーツを組み合わせて完成するものであり、それには自身が装着する防具も含まれる。このゲームでこのショットガンを使うと、どこからともなく完成品を持ち出してくるのでどうにも不自然。EX固有RAにも微妙な変更をさせるくらいなら、最初からショットガンとして武装させるのではなくRAで変形させて使うだけにすればいいものだが…(*8) 上述の武器自体、及びRAの性能や、人を選ぶようなキャラ付けなどを含め本作において不遇な神姫の代表例である。尤も、エウクランテに限らず多くの神姫がなにがしかの点で手放しで褒められないような設定をされているのだが。 また、エウクランテのDLC追加装備(ヘッドパーツ)は独立装備(*9)の中で 唯一 ランク5止まり。固有RAが使えないだけではなくカスタム装備としても論外である。 ちなみにこの装備はイーアネイラのDLC装備と共にリペイントのノーマルカラー版。本来フィギュアの販促のためと思われるが、これではあまりな扱いである。最早嫌がらせの域。 ヴェルヴィエッタ、リルビエートの固有RAも同じ状態にある(彼女らの武装は分離してファイター形態、ヒューマノイド形態になるのであって、武装したまま変形するのはゲームでの武装方法だと不可能)。 アーンヴァルMk2でも、フィギュア一体では不可能な組み合わせで行う固有RAがある。 アルトレーネ、アルトアイネスの固有RAの必要武装では一部武装時に使わない(使えない)パーツがある。二の腕につけるパーツはともかく、首のアクセサリーは武装胸をつけたら付けられない。そうした不自然な組み合わせを要求されるため、カスタマイズの幅が狭く感じてしまう。 アルトアイネスのリアパーツにはレーネのリアパーツにあるはずのシールドが何故か省略されている。固有RAの問題もあるだろうが、単に色を変えればいいはずなのにアイネスだけシールドを省略する必要があったのか。 理不尽な仕様 DLCにて購入することで使えるアーティルのシナリオを進めると手に入るRAがあるのだが、シナリオの内容的にいかにもアーティル専用のRAのようだが入手後は他の神姫も何事も無く使えるようになる。 おまけにフレンドカードの神姫にそのRAを装備させれば、フレンドカード対戦で簡単に手に入ってしまう。しかもそのRAの性能は攻撃前の移動が射撃ガードありの直進になっただけで他の性能はナックルRAとほとんど変わらない割にSP消費が多いという… シナリオの内容のことを考えるとアーティルがあまりにも可哀想過ぎではないだろうか。 主役級のアーンヴァルMk2、ストラーフMk2が優遇されすぎているという批判も強い(固有RAを2種(+EXで4種)持っているのに対し、他神姫は1種(+EXで2種)だけ。更にはオリジナルアニメの特典であるアーンヴァルMk2(黒リペイントver)にも別の専用RAがつく)。 高いだけの問題でもないDLC 本編に合わせてDLCも週1回・全16回配信とボリュームアップ。発売翌週からの配信を予定していたが、先述のアップデート準備を理由に配信を延期。 アップデート開始翌週から配信が再開されたが、週1回配信のペースはそのまま。 本作で前作のDLCを使用する場合、引継ぎデータをDLする必要があるのだが、本作発売時点では一部の引継ぎデータしか配信されておらず、武装によりまちまちな配信そのものも待つ必要があった。 DLC神姫のシナリオが配信されるのは先述の通りだが、素体とも武装とも違う別売りの有料配信なので、実質的にキャラを値上げしている。 神姫素体500円+純正武装1000円+シナリオ600円=合計2100円。好き嫌いも分かれて全キャラ購入する可能性はあまり無いだろうが、DLC神姫一式を全16体で揃えると 総額33600円。 またシナリオ1本で何故か200MBも要求してくるので、DLCだけでなくメモステまで買わされる可能性も…。 この価格設定でDLC神姫が倍増しているのも前述の通り。(隠しキャラ実質1体として)本編16体に対してDLC16体という1 1比率も如何なものだろうか。 DLC神姫の売却・追加購入ができない先述のバグについてコナミに問い合わせると「今後配信されるシナリオのクリア後に解禁される」という返答が行われていた。しかし実際にはクリアしても解禁されず、バグが仕様とされてしまった。 DLC神姫の追加以外にも、本作から新たに販売される武装に加え、オリジナルアニメ「武装神姫 Moon Angel」の配信も行われているのだが… あくまで「バトルマスターズMk2のDLC」なので、ゲーム本編を起動してから視聴する。しかも40分を全10話にするという、買うのも見るのも不便な仕様。 バトルの演出と3DCGのクオリティは高いが、喋って動く神姫は3体(4体?)しか登場せず、作画もいまいち安定しない。 第1話は無料で視聴できる。買ってから後悔させられる可能性が低い分、本作の他のDLCと比べればまだマシか。 前作からの通算で 総額67600円。 総額のうち半分近くをDLC神姫が占めるということを省みても、やはりバランスが悪いと言わざるを得ない。 繰り返しになるが、DLC神姫や「園児服」のような尖ったアイテムへの好き嫌いがあれば実際の負担額は少なくなる。しかし、先述の通り、フレンドカード対戦を「最大限」楽しむためには全DLCの購入が必須なので、負担額を減らせるかどうかは保証できない。ローポリ携帯機のDLCがこれだけの総額になることも、悪習として特筆に価するだろう。 総評 UMD版ではプレイの大きな障害となっていたロード時間が改善され、ボリュームも増加。前作以上に遊べる作品として仕上がっている。 しかし戦闘バランスの悪化、致命的なバグの多発、相変わらずのDLC…等々、問題点までボリュームアップしてしまった印象は否めない。 残念ながら「神姫愛が試される一品」という点においては前作と同様である、と評さざるを得ない。 その後の展開 2012年に入って、武装神姫シリーズの動きが突如として減速。同年のアニメ化を最後に、シリーズ全体の動きが完全にストップしてしまった。 本丸であったフィギュア制作費用の高騰と、税金対策で金型を海外工場に預けていた事によるトラブルが主要な原因ではないか、と言われている。 2014年2月に、コナミスタイル東京ミッドタウン店における武装神姫関連商品の特別販売会(という名の在庫処分)が開催され、多くのファンが(ゲーム作品を含めた)今後のシリーズ継続を絶望視したという。 しかし諦めきれない一部ファンによって細々と活動が続けられていたのが実を結んだのか、2015年になって『フレームアームズ・ガール』『メガミデバイス』等で知られるコトブキヤより、プラモデルとしての武装神姫復活が発表された。 この流れで、武装神姫とコラボの一環として『メガミデバイス』仕様による「猟兵型エーデルワイス」が販売された。 さらに2018年になって、コトブキヤがプラモデルでの立体展開、コナミがゲーム制作を手掛け、両者を連動させていくという形でのシリーズ再始動が宣言された。 2020年12月24日には、いよいよアーケード作品『武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター』が稼働を開始した。 しかし残念ながら、2022年7月時点では前例と同様、稼働店舗がそこまで多くはなく気軽に遊べるとは言い難いのがネックとなってしまっている。 スマートフォン向けの新規作品『武装神姫R(仮)』も鋭意制作中とのこと。続報を気長に待つべし。 一方プラモデル版の方はというと、ワンダーフェスティバル2018年夏の「チェシャ猫型タオニャオ」発表以降音沙汰が無かった。しかし2021年にコトブキヤコレクションにて「天使型アーンヴァル(*10)」のリメイク版の原型が発表。翌年6月に予約開始となった。 なお「アーンヴァル」の発売が当初復活が発表された2015年から7年経った2022年までもつれ込んだのは、フィギュア版の原型を担当し『メガミデバイス』の企画にも携わる浅井真紀氏から、当初の「アーンヴァル」原型に対してストップがかかったためである。(ソース)
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1881.html
第七回「うほっ…いいMMS」 時報「こんにちは、時報です」 日暮「日暮です」 日暮「今回の質問は「どうして時報さんは第一回で雛見沢症候群を発症したのですか?」、ですか」 時報「それ、感想コーナーの質問ハガキだよ。正しくはこっち(ハガキを渡す)」 日暮「失礼。…「男性型のMMSは存在しますか? 存在するならば詳しく教えてください」、だそうです」 時報「えっと…たしか291ページだったかなぁ…」 あまり知られていないが、男性型のMMSも当然存在している。 MMS黎明期のころはあまり内蔵機器を小型化できなかったゆえ、どうしても体格のいい男性型しか製造できなかった。 しかし技術の進歩に伴いスマートな体形を実用化し、武装神姫が登場した事により男性型MMSは衰えを見せることとなる。 国内において武装神姫の代表的メーカーは男性型を製造しておらず、現在男性型は小規模メーカーか輸入品でしか入手出来なくなっている。 ただ、国外メーカーのMMSは国内法に対応していないバトルに製造されていないものも多く、購入の際は注意が必要である(MMSショップに置いてあるものは、規制をクリアしている) 当然武装神姫専用のバトルサービスであるバトルロンドには使用できず、リアルバトルに使用する際は係員へ申し出る必要がある。 出力は女性型である神姫より高く、より多くの武装を搭載できるがその分出力の振り分けに苦労する事が多い。 また人格を一から作る場合、攻撃性などの調整が難しい為あまりお勧めしない。 余談であるが、世界で最も男性型のオーナーが多いのはアメリカである。 体型もアメリカらしくアメコミ調のガチムチとなっている。 日暮「ガチムチ…?」 時報「某スパンキングかますゲイビデオですか」 日暮「そう言えば、時報さんの妹さんは男性型を複数持っていますよね」 時報「ガチムチと美少年型に囲まれてチュッチュッウフフしてる人だから、見習わないでくださいよ」 時報「さて、感想コーナーの質問だけど。…実はあれ、演技なんだ」 日暮「さすがに、実在しない病気で死ぬのは無理があったんですね」 時報「癒し系で死んでも、さすがにあれはちょっと…」 日暮「いっかい、ホントに発症してみます?(注射器を取り出しつつ)」 時報「時報は嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 日暮「それではまた次回お会いしましょう」 神姫無頼質問コーナーに戻る 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/416.html
人物紹介 MMSショップ“ALChemist”編 【神姫オーナー】[店長/長女:槇野 晶] [故人:槇野 歩] 【武装神姫】[次女:アルマ] [三女:ロッテ] [四女:クララ] [故人:クリスティアーネ] 【人型神姫インターフェイス(HVIF)】[次女:槇野 茜] [三女:槇野 葵] [四女:槇野 梓] 【その他】[支援兵器:アルファル] [支援兵器:プルマージュ] 【神姫オーナー】 [店長/長女:槇野 晶] 氏名:槇野 晶(まきの あきら) 通称:マイスター(職人) 年齢:不祥(外見は12~14歳程度) 性別:女性 CV:小暮 英麻 国籍:日本人 誕生:XXXX年02月14日 職業:対外的にはMMSショップ店長、実体は未定である。 趣味:神姫の改造・自作パーツの製造、服飾、甘味巡り 特技:MMS関連の各種精密工作、情報処理(勉強中) 食事:好きな食べ物:ジャンクフード、甘味各種 嫌いな食べ物:梅干し、納豆 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:艶やかな黒髪を肩胛骨で揃えた、非常に小柄な少女。 大抵は作業用白衣と可憐な服、更にウェアラブルPCに 接続された丸眼鏡風度入りディスプレイを着用する。 外出時には、白衣を脱ぎ華美な服を露わにする事も。 当物語の、“人間側”の主人公。マッドサイエンティスト幼女。 アキバの外れにあるMMSショップ“ALChemist”の店長を務める。 店の法的権利を所有する“オーナー”がいるらしい。(詳細不明) よく言えば物をハッキリという、悪く言えば傍若無人な娘さん。 かなりの居丈高であり、不機嫌そうに唇を結んだ表情が印象的。 丸眼鏡の奥にある目も鋭い為、決して万人受けはしないタイプ。 神姫に関する職人(マイスター)としての強い自負を持っており、 正規品の相談から改造・修理まで、印象に反して面倒見は良い。 その為、リピーターの中には彼女の性質に理解のある者が多い。 セリフ回しは基本的に断定系であり、容赦のない苛烈な話し方。 自分の神姫や気に入った客には、多少は荒っぽい口調も和らぐ。 特にプライベートでは、照れたり笑ったりと普通の少女の反応。 その反面冷静・冷徹に物を考える、クールな内面を抱えている。 内心では神姫犯罪や、神姫を軽視する人間の存在を憂いており、 今はその為に何が出来るかを、自分でも少し模索している様子。 若干百合気味……というか己の“妹達”への愛情を持っている。 それは『好き』や『愛する』を飛び越え、一周した“大好き”と 表現されるべき、純朴で純粋……且つ一途な感情だったらしい。 必殺技は、小柄な躯を全て活かしての“ハンマー飛び膝蹴り”。 反対に苦手なのは水泳。“カナヅチ”という程ではないが……。 [故人:槇野 歩] 氏名:槇野 歩(まきの あゆむ) 享年:不祥(死亡は数年前である) 性別:女性 CV:北都 南 国籍:日本人 誕生:XXXX年03月14日 職業:技術者(MMS及び武装神姫関係、超AIに詳しい?) 趣味:不明 特技:不明 食事:好きな食べ物:不明 嫌いな食べ物:不明 特徴:艶やかな黒髪を腰の付近まで伸ばした、小柄な女性。 外見年齢が幼いのを、若干気にしていた様子である。 晶の“実姉”。生前はMMS関連メーカーの開発チーフであった。 武装神姫の開発初期に於いても、プロジェクトの末端に携わる。 産み出した試作機の一体“クリスティアーネ”とは姉妹だった。 欧米へと海外出張に赴いた際、とある事件に巻き込まれて落命。 それでもなお、人を……そして“機械”を恨む事無く、逝った。 その志はあらゆる意味で、晶とその姉妹達に今も息づいている。 【武装神姫】 [次女:アルマ] 名称:MMS-SLF-017-LUV version.1,23a[Alma(アルマ)] 通称:紅星の閃姫(ロードナイト・ヴァルキュリア) 素体:悪魔型MMS・ストラーフ(強化フレームに換装済み) 年齢:再起動後数日/起動後数年(外見は同型機より少し幼い) 性別:女性 CV:植田 佳奈 色彩:赤・銀・黒・桜色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターセカンドリーグ・下位 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:歌と踊り(どちらもPOP系?)、手芸、人に尽くす事 特技:力仕事、歌と踊り(同上)、手芸 食事:好きな食べ物:甘味各種、しょっぱい物 嫌いな食べ物:炭酸飲料、酸っぱい物 特徴:長い桃色のストレートヘアをシニヨンにしている。 気分や装備で、解いたり団子ヘアにしたりもする。 素体の塗装は、肌色と黒・銀・紅をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に石榴石のピアス、胸にルビーのペンダント。 元は猪刈が晶との対戦時に使用した、ストラーフタイプの1体。 神姫を“ゲームの駒”としか見ない猪刈によって破壊されたが、 「ちっちゃい物研」の手によって修復され、更に晶の手で改造。 性格としては大人しく一歩後ろに付くタイプ……実は甘えん坊。 晶を「マイスター」とは呼ぶが、“妹”の立場に戸惑いがある。 戦いには嫌悪的・消極的であったが、ロッテとの出会いで変化。 ぎこちない側面は見られるが、今後の生活で改善が期待できる。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 恥ずかしがりながら着用。 (故に、XXXに入る型番は不定である) “食事機能”でのエネルギー補完も修理の際に搭載されており、 変換の効率ではロッテを凌ぐ“エネルギー重視型”を使用する。 [三女:ロッテ] 名称:MMS-AVA-014-LUV version.1,46b[Lotte(ロッテ)] 通称:蒼天の旋姫(セレスタイン・ヴァルキュリア) 素体:天使型MMS・アーンヴァル(強化フレームに換装済み) 年齢:起動後数年?(外見は一般の同型機より少し幼い) 性別:女性 CV:小林 沙苗 色彩:青・金・白・水色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターセカンドリーグ・下位 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:マイスターの作る服を着る事、及び各種お手伝い 特技:歌唱(主にクラシック系を我流アレンジして唱う) 食事:好きな食べ物:甘味各種、チキン系のサンド類 嫌いな食べ物:炭酸飲料、激辛系全般 特徴:長い水色のストレートヘアを三つ編みにしている。 気分や装備で、解いたりポニーテールにしたりも。 素体の塗装は、肌色と白・金・青をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に瑠璃玉のピアス、胸にサファイアの首飾り。 一体のアーンヴァルタイプ(新品)を、槇野晶が全身全霊を込めて 規約範囲内で極限までカスタムした神姫。晶の“妹”とされる。 性格としては陽気で従順。更に人懐っこく、華美な装飾を好む。 晶を「マイスター」と呼ぶが、“妹”の立場を受け入れている。 献身的な側面があり、戦闘後の負傷神姫をケアする場合もある。 これらは晶との密着生活で、自然に培われた“心”と思われる。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 年頃の娘の様に着こなす。 (故に、XXXに入る型番は不定である) どうやら食事によるエネルギー補完も、可能としているらしい。 [四女:クララ] 名称:MMS-HWL-012-LUV version.1,04c[Clara(クララ)] 通称:翠月の穿姫(ジェイダイト・ヴァルキュリア) 素体:犬娘型MMS・ハウリン(強化フレームに換装済み) 年齢:起動後数週間(外見は一般の同型機より少し幼い) 性別:女性 CV:水樹 奈々 色彩:緑・銅・灰・翠色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターセカンドリーグ・下位 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:読書、勉強、各種メディアの鑑賞、楽器演奏 特技:舞踏(主にフィジカル面の修練?)、情報処理 食事:好きな食べ物:甘味各種、辛い物全般(激辛はNG) 嫌いな食べ物:炭酸飲料、揚げ物など脂っこい物 特徴:翡翠色のショートボブヘアに、帽子と眼鏡が特徴。 素体の塗装は、肌色と灰・銅・翠をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に橄欖石のピアス、胸にエメラルドの首飾り。 左手甲・右腕に、蔦の様な紋様の刻印が存在する。 初期不良品として交換に応じたハウリンを、晶が改造した一体。 実際、火器管制システムの致命的機能不全や駆動部出力低下等の 不具合が数個見つかっており“武装神姫”としては一見不良品。 性格としては寡黙であまり表情を変えないが、超絶ストレート。 晶を「マイスター」と呼んでおり、“妹”の地位を誇りに思う。 戦闘は一見出来なさそうだが、“オーバーロード”作用によって 情報処理機能が異様に発達しており、更にそれらの入出力機能も 優れている為、ヴァーチャル空間内部を合法的にハッキングして 様々な事象を引き起こす行為……自称“魔術”での戦闘が可能。 その代わりリアル戦闘では、何らかの電子的兵装がないと無力。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 但し“オーバーロード”の副作用もあって、動きは鈍めである。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 着用。顔には出さないが嬉しい。 (故に、XXXに入る型番は不定) “食事機能”のエネルギー補完も修理の際に搭載されているが、 ロッテ以上の“コミュニケーション重視型”の為、非常に小食。 [故人:クリスティアーネ] 名称:MMS-573 version.0,24i[Christiane(クリスティアーネ)] 通称:無し 素体:大天使型MMS・クリスティアーネ(プロトタイプ) 年齢:起動後数週間(外見は現在の天使型より少し年上) 性別:女性 CV:雪野 五月 色彩:白・銀・金・黒を中心とする 国籍:武装神姫のプロトタイプ(未登録) 階級:無し 職業:槇野歩製作の、試作型武装神姫 趣味:舞踊、歌唱、読書 特技:情報処理、精緻なる“心” 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:蜂蜜色の豊かな髪を伸ばした、琥珀色の瞳の神姫。 素体の塗装は、肌色と白・銀・黒をベースに変更。 カメラアイは琥珀色の特注品へと置換されていた。 槇野歩達が、武装神姫開発プロジェクトの最中で産み出した娘。 神姫達のプロトタイプであり、結局は実用化されなかった存在。 産み出してくれた技術者・槇野歩とは種族の垣根を越えた姉妹。 特別な機構によって得ていた精緻極まる“心”が、全ての始源と 言えるかも知れない。彼女は槇野歩共々この世を去っているが、 その影響は現在にまで、少なからぬ余韻を残し続けていたのだ。 【人型神姫インターフェイス(HVIF)】 [次女:槇野 茜] 氏名:槇野 茜(まきの あかね) 年齢:不祥(外見は16~18歳程度) 性別:女性 CV:植田 佳奈 国籍:フィンランド人(自称、実際には国籍無し) 職業:MMSショップ店員及び留学生(対外的) 趣味:歌と踊り(どちらもPOP系?)、手芸、人に尽くす事 特技:力仕事、歌と踊り(同上)、手芸 食事:好きな食べ物:甘味各種、しょっぱい物 嫌いな食べ物:炭酸飲料、酸っぱい物 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:蜂蜜色のセミロング風ヘアを、シニヨンにした少女。 深紅の瞳が特徴。(周囲にはコンタクトと言っている) 両耳には石榴石のピアス、胸にルビーのペンダント。 大抵は晶とお揃いの可憐な服とエプロンを着用する。 長女・槇野晶とは腹違いの妹であり、フィンランドからつい先日 留学の為に日本へと帰ってきた、帰国子女三姉妹の長女である。 現在は店でアルバイトする代わりとして、住まいを貸している。 ──という晶のシナリオに沿って活動する、アルマのHVIF。 フェレンツェ・カークランド博士の趣味なのか、美少女である。 学生服や私服も多数持つが、これらは全て偽装の為に存在する。 [三女:槇野 葵] 氏名:槇野 葵(まきの あおい) 年齢:不祥(外見は16~18歳程度) 性別:女性 CV:小林 沙苗 国籍:フィンランド人(自称、実際には国籍無し) 職業:MMSショップ店員及び留学生(対外的) 趣味:綺麗な服を着る事、及び各種お手伝い 特技:歌唱(主にクラシック系を我流アレンジして唱う) 食事:好きな食べ物:甘味各種、チキン系のサンド類 嫌いな食べ物:炭酸飲料、激辛系全般 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:長い蜂蜜色のストレートヘアを三つ編みにした少女。 深い蒼の瞳が特徴。(周囲にはコンタクトと説明する) 両耳には瑠璃玉のピアス、胸にサファイアの首飾り。 大抵は晶とお揃いの可憐な服とエプロンを着用する。 長女・槇野晶とは腹違いの妹であり、フィンランドからつい先日 留学の為に日本へと帰ってきた、帰国子女三姉妹の次女である。 現在は店でアルバイトする代わりとして、住まいを貸している。 ──という晶のシナリオに沿って活動する、ロッテのHVIF。 これまた日本ではなかなか見られない、絶世の美少女だったり。 晶と長く過ごしたキャリア故か、店番も十分に一人でこなせる。 [四女:槇野 梓] 氏名:槇野 梓(まきの あずさ) 年齢:不祥(外見は16~18歳程度) 性別:女性 CV:水樹 奈々 国籍:フィンランド人(自称、実際には国籍無し) 職業:MMSショップ店員及び留学生(対外的) 趣味:読書、勉強、各種メディアの鑑賞、楽器演奏 特技:舞踏(主にフィジカル面の修練?)、情報処理 食事:好きな食べ物:甘味各種、辛い物全般(激辛はNG) 嫌いな食べ物:炭酸飲料、揚げ物など脂っこい物 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:蜂蜜色のショートヘアを、自然に流した可憐な少女。 深緑の瞳が特徴。(周囲にはコンタクトと言っている) 両耳には橄欖石のピアス、胸にエメラルドの首飾り。 大抵はお揃いの可憐な服とエプロンに、眼鏡を着用。 長女・槇野晶とは腹違いの妹であり、フィンランドからつい先日 留学の為に日本へと帰ってきた、帰国子女三姉妹の三女である。 現在は店でアルバイトする代わりとして、住まいを貸している。 ──という晶のシナリオに沿って活動する、クララのHVIF。 これまた美少女である辺り、フェレンツェ博士の側面が窺える。 偽装の為に持つ勉強道具であるが、彼女は本当に勉強している。 【その他】 [支援兵器:アルファル] 名称:elVTA_AL777 [“魔女の箒(ブルーム)”Alfar(アルファル)] 通称:[Fiona(フィオナ)/Morian(モリアン)/Ulthers(アルサス)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Donna Burke 他) 色彩:モノトーンとクロームが基調、状態により変色する 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫達に仕える“騎士” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(戦闘・お手伝い等多岐に渡る) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:多種多様な変形機能を見せ、主に忠実である。 晶が三姉妹の為に開発せしめた、ぷちマスィーンズを土台とした 多重可変型戦術支援システム。YES/NOしか喋れない物の、忠誠は 篤く、主である神姫の為なら何でもこなす、立派な騎士である。 なお名前の由来は、いずれもケルト神話から取られた物である。 [支援兵器:プルマージュ] 名称:elVDV_AL777 [“星龍姫(ライナー)”Plumage(プルマージュ)] 通称:[Fafner(ファフナー)/Wybrio(ウィブリオ)/Lindorm(リンドルム)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Joanna Day 他) 色彩:白とクロームに、主たる神姫のパーソナルカラーが基調 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫達に付き従う“竜” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(主に戦闘と室内の移動) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:莫大な出力を持ち、性格が実に多彩である。 晶が重量級ランクへ赴く三姉妹に与えた、“アルファル”の対と なる重装型高機動戦闘システム。人語は話せない物の、愛嬌ある 仕草と相反する勇敢さを兼ね備えた、“獣の王”と呼べる存在。 なお名前の由来は、いずれも各種神話に登場する“竜”である。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2656.html
「……っち」 さっきまで曇りだった空が雨空に変わり、雨粒が顔に落ちて降ってきたのを見て、俺は舌打ちをした。 ついてねえな。 俺は眼鏡のレンズについた水滴を服の袖で拭ってから、今日は本当についてないなと思った。 気に入っている缶コーヒーがいつも行くコンビニに売ってなかったのもムカつくが、ついでの帰り道でなんで濡れなきゃいけないんだろうか。 少し遠かったが缶コーヒーが売っているコンビニを商店街の一角で見つけたのが唯一の救いではあった。 周りを見渡してみると通りでは鞄から折り畳み傘を出すサラリーマンや通学バックを頭に載せて雨を防いで走ってる学生の姿がちらほらいる。 「お~お~、走ってるねぇ」 俺も急ごうかなと思ったが、混じって同じように走るのはメンドくさい。 このまま濡れて帰っても、風邪を引くほどやわな作りはしてないし、服とかも乾かせばいいかと思いなおした。 缶コーヒーが何本か入ったビニール袋を持ち直し道を歩く。 するとその先、高校生ぐらいの3人の集団がビニール傘を差して寄り集まっているのが見えた。 その一人のチャラそうな男が手に人形を持っているのが見える。 「これって噂の武装神姫だろ? 売れば金になるかもなー」 「だけどさ、こいつ片目取れてるし身体とかもボロボロじゃん。売れねーよ、ただのゴミだって」 「確かにな。……でも、こんなになっててもやっぱ武装神姫って可愛いよな~」 「うわ、お前キモいな。人形に欲情すんのか。もう俺たちに近寄んなよ」 「違ぇって!」 そう言ってゲラゲラと笑う高校生の集団。 (……っけ。ウザってーな) 一般的に見れば無視すればいいのだが、俺は一般的に外れていた。 そして身体が勝手に動いていく。 あーあ、いつもの悪いクセが。 「おい、そこの学生ども」 俺が低く睨みを利かせた声を出すと、向こうの高校生の集団が自分たちに言ってると気づいた。 「ん? なんだよ。俺たちに何か用かよ」 「……その人形こっちによこせ」 簡潔にそう言った。 俺がろくに説明もしないで要求を言うので、それを聞いた学生たちはもちろんこちらを馬鹿にしてきた。 「うっわ、おにいさん、これが欲しいの? キショー!」 ――ッピキ。 「ゴミだけど、俺達が拾ったもんだからねー。タダじゃやれないなー」 「……ふーん、で」 「わかるだろ? 金だよ、金。店で売るよりあんたみたいな隠れオタクに売った方が高くなりそうだしな。出す物は出してもらわないとな」 ――ッピキピキ。 「……いくらなんだ?」 濡れた髪で隠れているが俺はさっきからイラつきが顔から滲み出てきて我慢できなくなっていた。 額には青筋にひびが入りまくりだった。 「これって普通に買ったら滅茶苦茶高いんだろ。だったら、同じくらいは出さないとなー」 「うわー。テツヤぼったくりー。でも、俺もさんせーい」 「にいちゃん聞いただろ、ほらほら、欲しいならついでに有り金も全部出しなよ、な」 これ以上は無理だ。もう限界。 俺は眼鏡も外し髪を掻き上げて、うるさい学生を思いっきりドスを効かせた声を出した。 「よこすのか、よこさないのか。どっちなんだ!? あ"!!」 睨みながら言ってやると格が違うほど怖い人間だとわかったのか、学生のガキどもは身体を固くさせて凍りついた。 そして、顔も強張らせ明らかにビビった声で。 「っひぇ!! よ、よよこします。どどうぞお好きにしてください」 「お、おい、こいつヤベーって。どうみても極道方面のレベルだって。さっさと置いて逃げようぜ」 「…………」 声が震えて敬語になった奴と、逃げ腰気味の奴、恐怖で何も言えなくなった奴がそこに生まれた。 度が入ってない眼鏡を外して、俺が目をギラつかせて威嚇すれば耐性のない人間は大抵こうやってビビることになる。 まあ。この眼つきのせいで、ずっと喧嘩三昧な日々をしていた時期があったのだが、色々あって眼鏡を掛けるようになり、自分からはあまり喧嘩は仕掛けていない。 このような時の例外を除いて。 「じゃ、じゃあ、こ、こここに置いときますね。さよならー」 「おいテツヤ、待ってくれよ!」 「…………っは! す、すんませんでしたー!」 持っていた人形――武装神姫を濡れた地面に放り投げて、学生たちは後ろに全速力で逃げていった。 ……ったく、ただのガキが調子づいて人様から金取ろうとするからだ。 俺は地面に落ちている神姫に手を伸ばし、そいつを拾った。 そして、拾ってから座り込んで――俺は気落ちした。 「はーあ。また、やっちまったよ」 これじゃあただの病気だ。 時々、自分の神姫に乱暴をはかる人間がいるわけだ。 色々理由があるんだと思うんだが、大きい大人とか小さい子どもでもいい。そんな人間が人形の武装神姫に本気で殴ったらどうよ? シャレにならんくらい、マジでぶっ壊れんだろうが。 といっても、こんな出来事に出会ったのは片手に数えるぐらいだ。 しょっちゅうそんな神姫の持ち主がいたら、武装神姫なんて日本で売られないだろうが。 でも、いるところにはいるもんで、俺はそんな人間に出会う時がある。 そんで説教する。 それでだめだったら助けようとしちまう。主に神姫の方を。 あー、武装神姫にこんなことをやらかしている俺もウゼー。 そんなことを自分自身に言い訳をしている。 なんでこんな病気にかかっちまったのか。 ……昔に――。 スッと。 突然、頭上に大きな影が差しこんだ。と同時に身体に雨も降ってこなくなった。 雨が止んだわけではなくて、なにかに遮られたようだ。 俺はすぐさま眼鏡をかけなおして、顔を後ろに反らす。 下校途中なのか、そこには赤茶色の制服を着た女子がいた。 肩までの黒髪で赤いリボンを付けた女子が自分が濡れるのにも関わらず、俺に水色の傘を傾けさせていた。 「具合でも悪いんですか?」 そう聞いてくる。 心の底から親切心で聞いているのがこの女子からは感じ取れた。 優しい子なんだろう。 俺としてはそんな風に赤の他人に優しくできるのが少し羨ましく感じられる。 「悪くないんだが。ちょっとな」 ぶっきらぼうになり、返事がぞんざいになってしまった。 正直、馬鹿な学生たちから奪い取ったコイツをどうするかを考えていなかったのだ。 それが、頭の中を支配していてちゃんと返せなかった。 と、その女子が俺の手元にある物に気づいた。 「その子、神姫ですか?」 「ああ、みたいだな。ここで……その……拾ってな。詳しいのか?」 俺は武装神姫のことを知らないわけではないが、成人を越えた男性がお人形を持ってたら正直気持ち悪いだろうが。 だから知らないふりをした。 「ええ。私も神姫の子を一人持っているので。それと、私の叔父が神姫専門のお店を経営してもいます」 そうか、渡りに船とはこのことだ。 偶然、この道を通った学生の女子。 この子の叔父さんの店で見せればこの神姫をどうにかできるかもしれんな。 「その叔父さんの店は近くか?」 「そこですよ」 指差した方向は少し先にある建物。推測で30メートル。 近ぇー。 「そこは神姫の修理もできるのか?」 「……一応は出来ると思います」 一応ね。 素人の俺よりかはマシだろうし、今から遠くの神姫センターに行くのもめんどい。 俺は今からそのお店に行くことに決めた。 左手に缶コーヒーの入ったビニール袋、右手に壊れた神姫を持って立ちあがる。 立ちあがった俺を見て傘を預けていた女子も動いた。 「私の神姫も叔父のお店にいるので、連いて行きます」 横に名前も知らぬ女子が並ぶ。 この子は赤の他人の男性に警戒心はないのだろうか。 純真すぎるのも危険だろ。 だが、俺がそう思っていたのがバレたのか、隣の女子が弁解し出した。 「わかっていますよ。でも神姫を大切にしようとする人に悪い人はいません。あなたは乱暴に扱おうとしていた人たちから、その子を取り返しました。……だから、あなたは信用できる人です」 ニコッと笑顔でこちらの目線を合わしてきた。 あれを見られてたのか。 あーあ、そうかい。 具合とか聞いたのは俺に話しかけるきっかけだった訳ですかい。 嫌なところを見られちまった。くそ恥ずかしい。 「……っけ。あっそう」 明らかに身長差がある俺と彼女では傘を入れるのが大変そうだ。 差している傘の柄を無理矢理ひったくった。「あ、」と彼女は声を出したが、理由がわかったのかそれ以上は何も言ってこない。 そのせいで俺は熱くなった顔を誰もいない方向に向ける。 頭の後ろからはその女子がなにかを喋っていたのが聞こえた。 「――ありがとうございます。あと私の名前は霧静 璃美香です」 どうやら、自己紹介らしい。 俺としては眼つきの鋭い自分とあまり仲良くなってほしくないのだが……この場合はしょうがない。 「……漣同 猛だ」 俺は軽く握る右手から人形の堅い感触を感じながら、こんな相合傘してたら“アイツ”どう思うんだろうなと別の事を考えていた。 第二章 琥珀の神姫 店の雨避けに入った。 少し目線を上にやればMMSショップ『Blacksmith』と書かれた看板札。 『鍛冶屋』とか、どこの漫画の世界だよ。 ここの店長は変な奴なんだろうかと思いながら、霧静に水色の傘を返す。 「ここが叔父のお店です。――漣同さん、いらっしゃいませ」 そう言って霧静は店内に入っていった。 うん? 霧静はこのお店でアルバイトでもしてるんだろうか。 叔父のお店らしいし、まあそれも当然か。 そう思って俺も店内に入る。 「いらっしゃせー! ……わお、この人がその例の彼ー? 内気で引っ込み思案のリミちんにしては思い切ったことしたねー」 「……私だって、頑張れば人並みには話せるよ」 霧静がカウンターにいる一人の神姫と話していた。 武装神姫の種類とかはあまり知らないが、あれは軍隊の兵士みたいな神姫だとは知ってる。 俺はそれだけしか知らん。 「あ! 漣同さん紹介しますね。この子は私の神姫でゼルノグラード型のアリエって言います」 「おっすー。初めまして、アリエでーす。漣同……レンドウ……じゃあレンレンねー」 「レンレン? なんだよそりゃ」 もしかしなくても俺の名前のつもりか、それは。 「す、すいません。この子初対面でも名前を知ったらあだ名で呼んじゃうんです。すいません」 「ふーん……別にどうでもいい。好きに呼べ」 こんなことで怒るのは馬鹿らしいし。 あだ名くらいでキレるとか俺はそんな短気ではない。 俺の経験上、こういう輩は訂正させてもずっと変えないやつだ。 「おっとー? 怒ると思ったけど案外紳士なんだなー、レンレンは」 「こら! もう」 自分の持ち主に迷惑を掛けまくってるな、この神姫は。 よく、これで良好な関係を築けてるな。 こういう奴らが世の中多かったら俺の病気が発生もしないのに。 「とりあえず。……こいつ治せる人はどこよ?」 「あ、すいません。すぐにお呼びしますね。あとタオルも持ってきますので」 霧静はアリエの相手を放り出して、カウンターの奥に消えていく。 俺が壊れた神姫をカウンターに置くとアリエが話しかけてきた。 「ねえねえー。ズタボロだけどこれって軍曹の神姫さんかなー?」 「軍曹?」 「ありゃ、知らない? 私たち火器型とか砲台型とかより階級が上の武装神姫。戦車型ムルメルティアは階級が軍曹なんだよー」 「マジで軍隊かよ」 「戦車型はどっちかっていうと傭兵なのかなー。でも、私たちよりかは偉いって設定だねー」 「設定って……身も蓋もねえな」 「そういうもんだよ武装神姫って。それより、レンレンが持ち主じゃないのー?」 「違う。……そこで拾った」 「へぇー」 ちょっと訝しそうな目をするアリエ。 まあ、俺も傍から見たらそう思うわ。 他人の神姫にどう思われようが気にしない。 「う~ん、それは嘘だねー」 また顔に出てたのか? 表情は変えてないはずなのだが。 「なんでそう思う?」 「別にテキトー。なんとなくそう感じただけー」 「…………」 こいつは案外鋭いのか。 それともただ単にアホで鈍いだけなのか、全然わからんな。 俺は店内を見回してみた。 ちっこい武器が棚に並んでいたり、鎧みたいにゴツい服とかが箱詰めで置かれていり、『ヂェリカン・シリーズ』とか用途がわからん物も一緒に置かれていたりする。 端っこの方では武装神姫の素体状態というやつが大型ガラスのケースに見本で何体か置かれている。 その中には俺が唯一知っている“種型のジュビジー”もいた。 ……そりゃ当然、普通に売られているわな。 俺が視界を店内からカウンターの奥に移すと、ちょうどでかい人影が見えてきた。 そいつがカウンターに立つ。 「おめぇか。壊れた神姫持ってきたっつう眼鏡のにいちゃんは?」 「……ああ。俺だ」 でけーな。 2メートルはあろうかという巨体。腕は丸太のように太い。 黒いエプロンに白い文字で店名の『Blacksmith』とプリントが入っている。 顔に大きい絆創膏が貼ってあるが、取れかけてて頬に傷があるのがわずかに見える。 このおっさんと本気で喧嘩しても勝てんかもしれないな。 「レンレンあんまビビんないね、さすがー! ほら、テンチョーは新しい絆創膏ちゃんと貼ってねー」 「おう! すまねぇーな」 アリエが引き出しから絆創膏を取り出し、今は貼ってるのを剥がして新しい絆創膏を頬に貼る。 手慣れてる感がある。毎回来る客の前でそれを披露してるのか。 ……絆創膏がすぐなくなっちまうだろうが。 「ほんでぇ、これかい?」 「そうですよ店長。蓮同さん、これタオルです。使ってください」 「……すまねえ」 後から出てきた霧静に渡されたタオルで俺は顔を簡単に拭く。 服装を見れば霧静も『Blacksmith』とプリントされたエプロンを制服の上から着ている。 ただし、それは花柄エプロンである。 確かに女性が同じような黒いエプロンじゃ似合わないな。 「ふーん、どれどれ……」 店長のおっさんは置いておいた神姫を手に取る。 身体の節々を動かしたり、顔や空いた目を触ってみたり、立たせて倒したり、胸の部分にあるCSCだったかをまじまじと見てる。 「治せるかもしれんが、う~ん……」 「どうしたんだよ。治せるんだろ?」 「この『目』がな~。パーツが今はこの店にねぇな」 店長のおっさんは苦渋の色を浮かべている。 完全に治すには目の部品が必要らしい。 「うっそーん!? 在庫不十分っすよー。テンチョー」 「うっせぇ! 神姫の目はデリケートで扱いづらい物なんだよ!!……ったく、とりあえず、この神姫は俺の店で預からせてもらっていいか?」 「あ、ああ。俺はそれでもいいんだけどよ……」 別に俺がこいつを引き取りたいわけではないのだが。 拾っただけだし。……奪ったとも言えるが。 ただ、瞳がない武装神姫か。 眼つきにコンプレックスがある俺としては人事とは思えんな。 「なんだ? にいちゃんはこいつの親じゃねぇのか」 「違う――」 「確かに違いますけど、今この子には漣同さんが必要なんですよ」 霧静が俺の言ったことを付け足す。 顔を見れば、なにが面白いのかなんでかニコニコとしている。俺がどうするか分かってるみたいに。 それを見て俺はため息をついてから、 「……わかった。またここに来て、それから決めるさ」 「おー! さすがレンレン。見かけによらず甲斐性があるねー」 「あ、こらアリエ! 失礼でしょう」 「落ち着け璃美香。怒った璃美香も可愛いが、喧嘩はイカンぜぇ!!」 うっせー店だな、ここは。 缶コーヒー買うだけだった筈なのに変なことを自分で引き起しちまったな。 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1916.html
物語の始まり 朝の午前七時、とある神姫センターで四人のオーナーと七人の武装神姫が居た。 このオーナー達と武装神姫達はVIS社に招待されて来ていたのだ。 全国からの武装神姫のオーナー達からランダムで選び、選ばれたオーナーの数は四人、男性三人、女性一人。 名前を順々に発表 天薙 達悪 石川 和弘 島田 祐一 七瀬 春奈 以上、四名。 VIS社は主に武装神姫のメンテナンス、ネットワークシステム、セキュリティーなどなどを研究や生産している会社。 以外にもVIS社が調べた結果この四人の中ではそれなりの関係があるらしい判明したが、本人達まったく気づいていない。 天薙達悪の場合、VIS社でバイトしているので、本人意思関係なくこの企画に強制参加しなければならない事を除いては。 今回のこの企画は前回の企画、バーチャルバトルに酷似していて、その元データをベースにし改ざんや修正をしたものである。 前回の企画に参加した者の発表 天薙 達悪 七瀬 都 七瀬 春奈 八谷 良平 以上の四名である。 因みに名前は変わり、サイバースペース(仮想情報ネットワーク空間)というものになった。 架空ネット世界、と言い換えれば理解しやすい。 前回とはまったく変更がないというのは、各自の武装神姫を筐体の中に入れ、筐体の中にあるコンピュータが武装神姫の人格及び能力を読み込みデータ化し立体ホログラム化するということ。 武装神姫は人間と同じ機能、『感覚』というものがる。 ホログラム化された神姫はこの『感覚』がよく鈍る。 前回の企画では保々成功に近い『感覚』を神姫達に感じさせる事が出来たらしいが、VIS社は納得できる結果ではなかった。 そこで今回の企画がでてくる。 『感覚』というものは外界を感知するための多種類の感覚機能のこと。 大きく分けて五種類にすると、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさし五感という表現が正しい。 そしてこの『感覚』を前回よりも改ざんされ、テスト上ではより感じやすく、よりリアルに近づく事に成功した。 しかもバリーションが増え、様々な状況や設定が出来る。 そんな筐体の中でオーナー達の神姫達にモニターをさせるのだ。 でも今回の招待の内容はバトルではない。 招待の内容は武装神姫達に我々人間同様の生活をさせたらどーなるのか、という理由である。 これを口実にVIS社が『感覚』のデータを収集するのです。 天薙達悪はこの事に気づいていたので警戒していたが、今回はバトルではなかったので、ある程度は警戒を解いていた。 だがもし万が一に何かあった時は他のオーナー達や神姫達を助けようと思っていた。 そんな疑惑を思いながらも天薙を含め他のオーナー達も各自の神姫達を筐体に入れていく。 この先にある物語はどのような展開になっていくのか…それは誰も分かりません。 それでは愉快な高校生武装神姫達の物語を見ていきましょう。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1310.html
ハウリンタイプ武装神姫である私が初起動し、自身のパラメータチェックをしながらブリスターパックから身を起こしつつ周囲を見回すと、 ――目の前に、オーナーと思わしき人物が正座していました。 「はじめまして」 「……?! こ、こちらこそはじめまして!」 正座のまま深々と頭を下げるその姿に一瞬あっけにとられつつも、慌てて箱から外へでてる私。 そして床――正確には卓袱台の上のようです――で、同じように正座……は武装神姫の関節構造上不可能なので、精一杯それに近い姿勢をとり(orzな姿勢です)、負けないくらいに深々と頭を下げます。 たっぷり10秒数えて顔を上げると、同じく顔を上げたオーナー(仮)と目があいました。 「あの、あなたが私のオーナーですか?」 「はい、僕があなたのオーナーです。あなたは、僕の武装神姫ですか?」 「はい、ただいまオーナー認証登録を完了しました。私はあなたの武装神姫です」 オーナー(確)は一つ頷きました。 「なんとか起動できたようで何よりです。調子はいかがですか?」 「はい、起動時チェックはすでに済んでおります。各部異常なし、オールグリーンです」 「それは重畳です。……なんだか、中学の英会話の教科書のような会話です」 「申し訳ありません、ちょっとまだ経験不足で、適したコメントが見つかりません」 「気にしないでください。ところで、軽く確認をしたいのですが」 「はい、どうぞなんなりと」 「武装神姫は、基本、生活の手助けをしてくれるものと聞き及んでおります」 「はい、そのように設計されております」 「では、アレの扱いなども、ご助言いただけるでしょうか?」 オーナーの視線を送った先を、こちらも見てみる。 そこにあったのは…… 箱から出して、接続をしようと悪戦苦闘の挙句にさながらゴルディオスの結び目と化したと思わしき、武装神姫用のクレイドル及びPCとの接続キット。 まずは周辺機器を準備しようとしてどうにもならず、その相談のためにやむなく先に、あらかじめ購入店で『あとは箱から出すだけ』のところまで初期セットアップを済ませてもらっていた私の起動を行なった、とのこと。 私は武装神姫、ハウリンタイプ。 私のオーナーとなった方は、メッチャ機械オンチでした。 <そのに> <目次>
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1193.html
雪那とティキと ――僕とティキのつづき―― 回の00 「不変ではいられない僕ら」 《ねここの飼い方OVA・光と影》~二章~と勝手にリンク 回の01 「二人目で初めて(?)の神姫」 回の02 「朔とそして……」 回の03 「朔が咲いたその日」 回の04 「たまにはこんな夜」 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1219.html
流れ流れて神姫無頼 著者:第七スレの6 更新記録 6/12 すごく今更間もありますが、少し余裕ができたので無頼16を差し替えました。 時間は掛かりますがどうにか秋前には完結したいと思います。 あらすじ: どこにでもいる?高校生「彩聞形人」とのんびり屋の鳥子「ヒカル」が繰り広げる日常ストーリー……のハズ。 主要登場人物 登場神姫 タイトルリスト 無頼0「神姫が手元にやってきた」 無頼1「100円ショップに行ってみた」 無頼2「カレーとヒカル」 無頼3「出会い」 無頼3.5「我は零牙」 無頼4「バトルロンド!」 無頼5「熱唱! 武装神姫」 ※戦うことを忘れた武装神姫よりリゼ出演、けものや氏の監修済。歌詞 無頼5.5話「神姫と社会」 無頼6「第二の神姫、起動」 無頼7「のんびりショッピング」 無頼8「リアルバトル!」 無頼9「神姫の日常 ~ジーナスレポート~」 無頼10「インターミッション」 無頼11「校内ねこねこ大騒動!」 無頼12「電子の世界へ」 無頼13「ヂェリー・パニック」 ※微エロ注意 無頼14「零下の館」 無頼15「流出映像騒動」 ※時系列的に「岡島士郎と愉快な神姫達」の第十二話の直後ぐらいとなっています。 無頼16「夜中の侵入者」 無頼17「蒼穹の猟犬劇場」 無頼18「ガラクタ置場とある神姫」 無頼19「ヒカルの夢」 無頼20「蒼穹の猟犬劇場その2」 無頼21「バトル&チェイス!」 無頼22「神姫のウェディング・ベル」 無頼23「前夜の再会」 無頼24「聖夜の夜よ、奇跡あれ」 無頼25「変わらぬ日常」 ■没作品 無頼26「兄者、帰宅。」 無頼27「ヒカル新生」 今日来た人: - 昨日来た人: - 合計: - 何か伝えたい事があればどうぞ。 -- 第七スレの6 (2009-08-02 01 01 54) 名前 コメント トップページ
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/9075.html
武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター 【ぶそうしんき あーまーどぷりんせす ばとるこんだくたー】 ジャンル 育成型アクションゲーム 対応機種 アーケード 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 コナミアミューズメント? 稼動開始日 2020年12月24日 判定 スルメゲー ポイント 武装神姫が令和に復活神姫愛を感じる作り込み気楽に楽しめるキャラゲー要素対戦のハードルはかなり高い 武装神姫シリーズBATTLE RONDO / バトルマスターズ / バトルマスターズ Mk.2 / バトルコンダクター 概要 ストーリー システム 評価点 賛否両論点 問題点 シーズン2での主な仕様変更点 余談 総評 I m ready,Master! 概要 フィギュアを中心としたメディアミックス作品「武装神姫」のゲーム5作目(*1)。略称は『バトコン』『武装神姫AC』『武装神姫BC』(*2)。 『武装神姫バトルマスターズ Mk.2』から、実に8年の時を開けてリリースされた、武装神姫初のアーケードゲームとなる。 以下では、『武装神姫BATTLE RONDO』を『バトロン』、『武装神姫バトルマスターズ』を『バトマス』、と表示する。 ストーリー 西暦2036年。第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった、現代からつながる当たり前の未来。その世界ではロボットが日常的に存在し、様々な場面で活躍していた。神姫、それは全高15cmのフィギュアロボである。”心と感情”を持ち、最も人々の近くにいる存在。多様な道具・機構を換装し、オーナーを補佐するパートナー。 その神姫に人々は、思い思いの武器・装甲を装備させ、戦わせた。名誉のため、強さの証明のため、あるいはただ勝利のために。 オーナーに従い、武装し戦いに赴く彼女らを、人は武装神姫と呼ぶ。 そして、2042年。高度化した神姫コントロールを悪用した「神姫犯罪」が多発、バトルそのものが危険視され始めた。それを危惧した「神姫バトル管理委員会」により、マスターと一体化したり相手を倒すことを目的としない、競技的な要素の強いものとして「ジェムバトル」が新たな舞台となった。 (公式サイトより引用) システム 神姫 プレーヤーキャラクター。種類に応じて基本的なステータスの得意武器と苦手武器、固有パッシブスキルがある。 さらに各カード個別要素としてボディサイズ、レアリティとそれに応じた武装コスト、個体値(後述)、パッシブスキルがある。 神姫の装備のコストは各神姫の武装コスト以内に収めなければならない。 別筐体の『カードコネクト』で印刷した神姫のカードを使ってプレーする、神姫ハウスでコミュニケーションを取る、あるいはガチャのおまけやリセット(*3)で入手できるヂェリカン(*4)をカスタマイズ画面で使用するごとに親愛度が向上する。上限は100,アップデートで実装された限界突破を行うと120まで伸びる。 親愛度が向上すると、パッシブスキルの習得や能力向上といった利点がある。 ボディサイズは各神姫の胸の大きさ。性能は変化しない(*5)。 ゲーム開始時に、神姫カードを3枚読み込みチームを作る。 カードの所持数が不足しているなら、デジタル神姫(神姫ガチャの項で後述)やレンタル神姫(各プレー中にのみ使える神姫。親愛度が向上しない)を使って必ず3体になるように編成しなければならない。 神姫3体はLP(体力)が0になった際に交代し、順番に出撃する。 控えの神姫たちは、プレーヤーから見て左側のサブモニターから応援してくれる。 + ステータスについて 神姫の基礎ステータスには、 攻撃した際のダメージに影響する攻撃力、攻撃を受けた際のダメージに影響する防御力、歩きの速度に影響するスピード、ブーストゲージの最大値、LP これらは後述の個体値に応じて上昇する。 アクティブスキルのゲージの溜まりやすさ ジェム回収エリアの展開速度 得意武器、苦手武器 得意武器を持つと攻撃力が上がり、苦手武器を持つと下がる。レアリティが上がれば補正が緩やかになる などがある。 + レアリティ レアリティは高い順に、UR(☆4、武装コスト860)、SR(☆3、武装コスト320)、R(☆2、武装コスト130)、N(☆1、武装コスト70)の4種がある。 当然ながら、後述の神姫ガチャではレアリティの高いキャラが出にくい。 チーム編成の際には☆の合計を7以下に収めなければならない。7以下ならいくらでもいいのでチームのメンバーを全員N,Rにすることも可能。 レアリティが高いほど神姫の基礎性能や装備できる武装が強くなるが、喪失するジェムの量(ジェムバトルのみ)やリスポーンまでの時間が伸びる。 + 個体値 カードの右下部分には、神姫の基本性能より高い能力がアイコンで示されている(通称個体値)。アイコンの数が少ないほど能力の上昇値が大きい。またアイコンが5つある場合のみ、武装コストが+10されることがある。 + パッシブスキル レベル10で神姫の種類に応じたパッシブスキルを習得する。 また、神姫ごとに3パターンのうちいずれかの組み合わせで、それぞれ異なる内容のパッシブスキルを6つ習得し、能力が向上する。レアリティごとに覚える内容の差異はない。 各パターンの呼び方はプレーヤー間の通称。 早熟型 親愛度レベル15でパッシブスキルが解放され、レベル30で全て習得する。 通常型 親愛度レベル20でパッシブスキルが解放され、レベル60で全て習得する。 晩成型 親愛度レベル50でパッシブスキルが解放され、レベル80で全て習得する。 限界突破を行うと、それまでの型に関わらずレベル110、120時点でパッシブスキルを習得する。 習得するパッシブスキルの種類は元の習得パターンに応じて変化する。 神姫ハウス いわゆるホーム画面。神姫をタッチすることでコミュニケーションを取れる。また画面下部のアイコンをタッチすることでバトルやカスタマイズ画面、カードの管理に移行できる。 神姫をタッチすると拡大表示ができる。そこからタッチ入力で会話、レバー入力で神姫ハウス内を移動させられる他、右下メニューからモーションを取らせることもできる。 武装 カスタマイズ画面で変更可能。武器、ヘッド、ボディ、アーム、リア、レッグの6部位に分けられている。 武器は2種類、それ以外は各1種類装備可能。武装にもN(コスト10)、R(コスト20)、SR(コスト50)、UR(コスト140)のレアリティと、レベル、パッシブスキルがある。 レベルは最大60、アップデートで実装された限界突破を行えば80まで伸ばせる。武装強化素材を使うか、同一の武装を入手することでレベルが上がる。 武装の性能は基本的にレアリティが上がるほど強力になる。 基本的に神姫の武装の組み合わせは、レアリティNならN武装のみ。それ以外は自身と同一レアリティの武装6つ+低レア1つとなる。 当然コスト以内だと自由に組み合わせられるので、神姫より一つ高いレアリティの武装を無理やり装備させることも可能。 基本的にバトル中のみ見た目が反映されるが、一部の防具は神姫ハウスでも反映される。 武装は全て売却可能。売却時にはレベルとレアリティに応じた武装強化素材(ネジ)を入手できる。 + 部位ごとの説明 武器 その名の通り武器、攻撃に使う。後述のアクティブスキルも基本的にこの部位に設定されている。 大まかに射撃・格闘の2タイプ。そこから様々なカテゴリーに分けられており、カテゴリーごとにモーションが異なる他、神姫ごとにどのカテゴリーの武器が得意かも違う。戦術の方向性を決める上で要といえる部位。 出撃時に装備する武器1と、装備切り替えで使えるようになる武器2がある。武器1のアクティブスキルのみが使用可能。 ヘッド 多様なパッシブスキルを持つ部位。 イベント武装以外で神姫ハウスに反映される武装がある唯一の部位。基本的に装備すると髪型が変わるが、眼鏡をかけるようになるものもある。 ボディ 主に防御・体力を底上げする部位。 服類や水着は基本的にこの部位(+α)になる。また神姫のボディサイズが反映されるものも。 アーム 攻撃に関するパッシブスキルが豊富な部位。 レッグ 主にスピードを上昇させる部位。 リア 主に体力とブーストゲージを上昇させる部位。 飛行が可能か否かを決定するのもこの部位である。装備すると攻撃の3段目を特殊なものに変化させる[RW]武装もある。総じて武器と同等かそれ以上に立ち回りを左右する部位といえる。 ゲームモード 大別して「ジェムバトル」「レイドバトル」「お散歩」の3種類がある。 + ジェムバトル 4人のプレーヤーによる制限時間240秒のバトルロイヤル。ゲーム終了時どれだけ「バトルジェム」(以下「ジェム」)を所持していたかによって勝敗が決まる。 イメージとしては『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』の「コイン制乱闘」をベースに、自分から出たコインを完全に獲得できなくなり、「最後のきりふだ」での攻撃で直接コインを回収できるようになったものと考えると分かりやすい。 武装レベルが統一されずランクの昇降格がある「リーグジェムバトル」、武装レベルが統一される「日時限定ジェムバトル」「店内エンジョイジェムバトル」、COMのみと戦う「オフラインジェムバトル」、店内で武装レベル非統一の試合を行う「店内ジェムバトル」、期間限定で開催される「ランキング戦」がある。 ジェムは基本的に誰かが攻撃を当てた時と誰かが撃破された時に放出される。攻撃を受けても自分のジェムは減らないが、撃破されると神姫のレアリティと順位、ジェムの所持量に応じたジェムを失う。 自分以外から通常攻撃で放出されたジェムは、誰の攻撃によるものでも回収可能。攻撃スキルで放出されたジェムは、全てスキルを使ったプレーヤーに自動で回収される。 バトル中、決まった時間に豚の風船型の「ジェムポット」が出現する。これにダメージを与えるとジェムを獲得できる。 復帰時のスキルゲージ獲得量に復帰時の順位へ応じた補正がかかる。 ランキング戦を除き、残り時間120秒の際にフィールドにコンテナが出現する。試合の最後にコンテナを所持していたプレーヤーは、使用している神姫の中から1体の純正武装を5つ入手できる。 コンテナを所持するプレーヤーを撃破すると、コンテナを奪取できる。 入手できる武装はバトル前に分かるが、レアリティは分からない。 バトル後、ゲームモードと成績に応じた数のネジと武装が手に入る。 + レイドバトル 3つのWAVEに分けて敵を討伐し、WAVE3のボスを倒せばクリア。他プレーヤーとマッチングするオンラインレイドと、自チームのキャラ+お助けキャラクターが戦うオフラインレイドの2種類に、初級と上級のそれぞれ2つの難易度がある。 WAVE1と2では、小型・中型の敵キャラクターが大量に出現。倒すと武装をドロップすることがある。ただしドロップする数にはWAVEごとに上限がある。 WAVE3では複数種類のうちいずれかのボスが登場する。ボスを早く倒すほど多くの武装が入手でき、ボスからしか入手できない限定武装もある。 バトル中に「LPポット」、「スキルポット」が出現する。 それらに攻撃すると、攻撃したプレーヤーはLP回復やスキルゲージ増加の効果を得られる。 リスポーン時間がジェムバトルと比べて長く取られているが、ジェム回収エリアの展開(後述)で短縮可能。 オンラインレイドではクリア後ネジを入手可能で、コンテナの数が総じて多い。どのボスが登場するかはランダム。 オフラインレイドではスタンプカードが用意されている場合がある。バトルをクリアした際カードにスタンプが押され、内容に応じた報酬を入手できる。スタンプカードを完走する前はプレーごとのボスの種類が決まっており、完走後はランダムに出現する。全て押した後のクリア後はネジを入手できる。 またスタンプカードを完走する前は、バトル開始時に寸劇が挟まれる。 + お散歩 トレーニングモードに、『バトロン』のジオラマスタジオの要素を足したもの。本モードではターゲットロックを外せるため、自由な角度から神姫を眺めたり写真撮影したりできる。また、ターゲットとしてジェムポットが用意されている。 途中で画面左上から切り上げることも可能。 終了時間に関わらずレアリティRのネジを5つ入手できる。 アクション + ボタン操作 筐体の左スティックにあるレバー部分で移動、スティック奥側の上下ボタンでターゲットを切り替える。お散歩モード以外ではターゲットを外して行動することは出来ない。 右手側の大きい赤いボタンがジェム回収ボタン。押している間、近接武器を装備しているなら円形の、射撃武器を装備しているならターゲットの側に向けて扇状の回収エリアを展開する。 ジェムバトル時は回収エリアに触れたジェムを自キャラクターのものとする。 レイドバトルの際は、回収エリアに触れている神姫の再出撃時間を短縮できる。 ボタンを押さずともごく小さい自動回収の範囲が設定されている。 デフォルトだと緑ボタンで攻撃、赤ボタンでジャンプ、青ボタンでダッシュの操作を行える。攻撃は基本的に3段まで連携できるが、ダッシュ中の攻撃は連携できない。ボタン長押しで溜めることや、攻撃モーション中のダッシュでキャンセルすることもできる。 ダッシュとジャンプ中はブーストゲージが減少し続ける。 ジャンプとダッシュの同時入力でガード可能。ガード中はダメージを0にするが、モーション中は常にブーストゲージが減る他、攻撃を受けるとダメージ量や装備に応じてブーストゲージが大きく減る。 一定以上体力があるときに、右手側全てのボタンを押すことでバーストが可能。体力の3割を犠牲に周囲の敵を吹き飛ばす……が、吹き飛ばし用途で使われることは少なく、主にジェムバトルで神姫を交代させたいときに体力を減らすため使われる。 吹き飛ばされた際、ジェム回収を除く全ての右手側ボタンを押すことで受け身が取れる。 飛行可能なリア装備時にジャンプ後ダッシュするとホバリング状態に移行、そこからジャンプボタンで再度ジャンプしたり、ジャンプ2回入力で降下できる。 降下中にレバー入力をせずにガードで急降下可能。 キーコンフィグも可能。 + タッチ操作 武器横の仮想ボタンをタッチすると武器を切り替えられる。 被弾時、被撃破からの復帰時にスキルゲージが貯まる。ゲージが溜まった際、画面のひし形のボタンをタッチするとアクティブスキルが発動可能。 アクティブスキルには武器に設定されたもの、プレー回数に応じて入手できる「マスタースキル」、特定武装の組み合わせで使える「固有アクティブスキル」がある。 アクティブスキル使用後は全てのスキルで武器1を装備した状態になる。 自分の神姫を長くタッチすると、顔を模したアイコンが表示される。アイコンまで指をスライドするとエモーションが取れる。エモーションの種類はプレー回数に応じて増えていき、オプションで変更可能。 右下のボタンをタッチして通信が出来る。 ターゲットはタッチでも切り替えられる。コンテナはタッチでのみロック可能。 画面左下のAUTOと書かれたボタンをタップして、AUTOモードへと移行可能。 + AUTO 神姫達が自分で判断して戦うモード。公式では「俺と神姫で戦うボタン」の略とされている。戦闘中、画面左下からいつでも切替可能。 AUTOモード中に表示される剣、盾、ジェム型のアイコンをタッチすることで、行動傾向を切替可能。 AUTO時もこちらからジェム回収とターゲット切り替えの指示を出せる。またAUTOモード中に限り、画面をタッチして操作することで画角の調整・拡大・縮小ができる。 ブーストゲージが無くなるとオーバーヒート状態となり、ゲージが最大回復するまでブーストを使うアクション並びに武装切り替えが出来なくなる。 ブーストゲージは地上にいると徐々に回復する。(*6) フォト リーグジェムバトル中以外いつでも、右上のカメラマークをタッチしてスクリーンショットを撮影できる。 撮影したスクリーンショットは、別筐体の『カードコネクト』で印刷可能。 神姫ガチャ プレー後、1体あたり100円で神姫の入手が可能。1度の購入可能数は1体か5体のみ。 5体同時購入するとレアリティRのヂェリカンが5つ入手できる。 購入した神姫はデジタル神姫として登録され、『カードコネクト』で印刷するまでレアリティNの神姫として使用可能。 デジタル神姫はカード管理からお別れできる。お別れをするとレアリティNのヂェリカンが入手可能。 デジタル神姫状態では親密度レベルは10までしか上がらない。内部的にはレアリティ・個体値・パッシブスキル解放パターンは決定されている。 『カードコネクト』で神姫を印刷することでレアリティ・個体値が明らかになり、本来の性能で運用できるようになる。 プロフィールカード カード管理からプロフィールカードの項を選ぶことで、プロフィールカードを制作できる。 デザインは左上にプレーヤーネームとリーグジェムバトルのランク、左下にコメントと称号、右側に神姫、その下に神姫の誕生日という形が基本。 店舗名・神姫名と誕生日・リーグジェムバトルでのランク・称号の表示設定が変更可能。 神姫のポージング・表情は決められた4パターンから変更できる。 『カードコネクト』で印刷することが可能。 印刷したプロフィールカードは、他のプレーヤーに神姫ハウスで読み込んでもらうことでネジや限定品を含む武装を入手できる。 カードを読み込んだプレーヤーもネジや武装を入手可能。 評価点 幅広い神姫のラインナップ 本作の大きな特徴の一つ。『バトロン』にのみ登場していた「ハーモニーグレイス」「ブライトフェザー」、登場がコンテンツ展開後期のため『バトマス』での登場に留まっていた「ラプティアス」「アーティル」、ゲームには未参戦だった「アーンヴァルMk.2 テンペスタ」「ストラーフMk.2 ラヴィーナ」など、世代を超えて幅広い神姫が参戦している。 稼動1年目以降も、新旧問わず数多くの神姫が参戦。特に2021/9/7からは、『オトメディウスX』以来ご無沙汰だった初代の「アーンヴァル」「ストラーフ」も参戦した。 「テンペスタ」や「ラヴィーナ」以外のカラーバリエーション神姫も、(フィギュア化されていないものを含めた)一部キャラクターの武装のみだが参戦している。 プラモデルブランド『メガミデバイス』でキット化されている「エーデルワイス」も、スマートフォン向けゲーム『武装神姫R』を出典として参戦している。なお2022年7月現在も『武装神姫R』の続報はない。 声優も全て当時のまま。「テンペスタ」と「ラヴィーナ」は元となった神姫と同じ声優が演じているが、きちんと演じ分けもなされている(*7)。 担当声優の笹川亜矢奈氏が芸能界を引退して久しい「ヴァッフェバニー」も、氏にオファーをした上でセリフが新録されている。 更にシーズン2においては、声優活動を実質休止して久しかった橋本まい氏が担当した「マオチャオ」もセリフが新録された。 + 参戦神姫一覧 + 初期実装 天使型 アーンヴァルMk.2(cv.阿澄佳奈 デザイン 島田フミカネ) 悪魔型 ストラーフMk.2(cv.茅原実里 デザイン 島田フミカネ) サンタクロース型 ツガル(cv.釘宮理恵 デザイン GOLI) 花型 ジルダリア(cv.小林沙苗 デザイン OKAMA) 種型 ジュビジー(cv.名塚佳織 デザイン OKAMA) セイレーン型 エウクランテ(cv.加藤英美里 デザイン 間垣リョウタ) マーメイド型 イーアネイラ(cv.井上麻里奈 デザイン 間垣リョウタ) 蝶型 シュメッターリング(cv.野川さくら デザイン:ちびすけマシーン) ナース型 ブライトフェザー(cv.原由実 デザイン:マーシーラビット) シスター型 ハーモニーグレイス(cv.大久保瑠美 デザイン:マーシーラビット) ヘルハウンド型 ガブリーヌ(cv.小林ゆう デザイン いづなよしつね) 九尾の狐型 蓮華(cv.金田朋子 デザイン いづなよしつね) 鷲型 ラプティアス(cv.遠藤綾 デザイン かこいかずひこ) 山猫型 アーティル(cv.中原麻衣 デザイン かこいかずひこ) 猟兵型 エーデルワイス(cv.白石晴香 デザイン 島田フミカネ)(*8) + 1年目追加実装 騎士型 サイフォス(cv.沢城みゆき デザイン 篠房六郎) 侍型 紅緒(cv.門脇舞以 デザイン 篠房六郎) イルカ型 ヴァッフェドルフィン(cv.清水香里 デザイン カサハラテツロー) 兎型 ヴァッフェバニー(cv.笹川亜矢奈 デザイン カサハラテツロー) 天使コマンド型 ウェルクストラ(cv.戸松遥 デザイン 島田フミカネ) 悪魔夢魔型 ヴァローナ(cv.豊崎愛生 デザイン 島田フミカネ) 戦乙女型 アルトレーネ(cv.中島愛 デザイン 羽音たらく 柳瀬敬之) 戦乙女型 アルトアイネス(cv.水橋かおり デザイン 羽音たらく 柳瀬敬之) 砲台型 フォートブラッグ(cv.柚木涼香 デザイン 柳瀬敬之) 戦車型 ムルメルティア(cv.浅野真澄 デザイン 島田フミカネ) 戦闘機型 飛鳥(cv.藤田咲 デザイン 島田フミカネ) ハイスピードトライク型 アーク(cv.堀江由衣 デザイン CHOCO) ハイマニューバトライク型 イーダ(cv.田村ゆかり デザイン CHOCO) 天使型 アーンヴァル(cv.阿澄佳奈 デザイン 島田フミカネ) 悪魔型 ストラーフ(cv.茅原実里 デザイン 島田フミカネ) 忍者型 フブキ(cv.福井裕佳梨 デザイン nuno) 忍者型 ミズキ(cv.福井裕佳梨 デザイン nuno) + 2年目追加実装 天使型 アーンヴァルMk.2テンペスタ(cv.阿澄佳奈 デザイン 島田フミカネ) 悪魔型 ストラーフMk.2ラヴィーナ(cv.茅原実里 デザイン 島田フミカネ) エレキギター型 ベイビーラズ(cv.平野綾 デザイン CHOCO) ヴァイオリン型 紗羅檀(cv.高垣彩陽 デザイン CHOCO) 剣士型 オールベルン(cv.悠木碧 デザイン 島田フミカネ) 剣士型 ジールベルン(cv.竹達彩奈 デザイン 島田フミカネ) ナビゲーター型 レイシス(cv.茅野愛衣 デザイン スティンガー)(*9) + 3年目追加実装 犬型 ハウリン(cv.喜多村英梨 デザイン BLADE) 猫型 マオチャオ(cv.橋本まい デザイン BLADE) 花型 ジルダリアB(cv.小林沙苗 デザイン OKAMA) テンタクルス型 マリーセレス(cv.桑谷夏子 デザイン Niθ) 種型 ジュビジーB(cv.名塚佳織 デザイン OKAMA) ケンタウルス型 プロキシマ(cv.朴璐美 デザイン デザイン Niθ) + レイドボス、プレイアブルとしては武装のみ参戦 大型バグΩ(*10) 闇神姫 ツガル Blue Xmas ver.(cv.釘宮理恵 デザイン GOLI) ミラージュ(ホワイト/ブラック/ナイト/サマー/オータム/バニー/フレッシュ) ジュビジーbk(cv.名塚佳織 デザイン OKAMA)(*11) ジルダリアbk(cv.小林沙苗 デザイン OKAMA)(*12) ヴァローナWh(cv.豊崎愛生 デザイン 島田フミカネ) ウェルクストラbk(cv.戸松遥 デザイン 島田フミカネ) サイフォスbk(cv.沢城みゆき デザイン 篠房六郎) 紅緒bk(cv.門脇舞以 デザイン 篠房六郎) 作り込みを感じる3Dモデル 3Dモデルはフィギュア版武装神姫を意識して作成されており、特徴的な「神姫関節」(*13)や各関節ネジ穴もある程度再現されている。 ただし一部の神姫の顔はフィギュア版とかなり異なる。『ボンバーガール』のイラストに雰囲気が近いツガルや、 眼力 無表情さが再現されていないアーンヴァル(*14)など。シュメッターリングに至っては、顔のみならずプロポーションそのものが大きく変わっている。(*15)また、アーティルもプロポーションが異なっていた。(*16)この辺りは現代的なアレンジが施されていて良いと感じるか、当時のフィギュアを再現してほしかったと感じるかは人による所だろう。 プラモデルで販売されているエーデルワイスにはネジ穴のモールドがない。芸が細かい。 モーションはいくつかのパターンを使い回しているが、しっかりと神姫に合わせたものが選ばれている。バリエーション全てで性格の方向性が異なるストラーフ系列を比較するとわかりやすい。 バトルフィールドもよく作り込まれており、特に「マスターの部屋」「和室」でのバトルはマスターの部屋で神姫が戯れている感覚を味わえること請け合い。 とっつきやすく奥深い操作性 基本的にワンボタンで攻撃やアクションができる。同時押しが要求される操作はガードとバースト、受け身のみ。スキルは画面をタッチして発動する形式で、ゲージが貯まると発光し音が鳴るのでわかりやすい。オプションからキーコンフィグも可能。 強いて言うならターゲット切り替えは若干わかりにくい。 飛行リアでのホバリング中ジャンプや急降下、射撃武器での滑り撃ちを駆使すればかなりの速さでフィールドを駆け巡ることも可能。 上級者同士のジェムバトルでは操作技能がフルに駆使され、また互いに攻撃のタイミングを探り合いつつ立ち回るため、見ているだけでも緩急あるスピード感を味わえる。 戦略的なジェムバトル ジェムバトルは単純に相手を多く撃破したプレーヤーではなく、バトルジェムを最終的に最も多く所持していたプレーヤーが勝つ。そのため、勝利にはジェム回収を行う必要がある。 通常攻撃で放出されたジェムは攻撃されたプレーヤー以外誰でも回収できるのがミソ。他のプレーヤー同士が争っているところを横からジェム回収しつつ眺める…というのはよくあること。 攻撃スキルで放出されたジェムは自動回収される。他のプレーヤーに横取りされる心配がないので、当てることができれば優秀なジェム回収ソースになる。 序〜中盤の1位を完全に放置して逆転勝ちできることはあまりないため、基本的に1位になると複数のプレーヤーから狙われる。また撃破されたときはレアリティと順位、所持しているジェムに応じたジェムを失うため、最終盤に(特に高レアリティの神姫が)撃破された場合、アクティブスキルにもよるが逆転は困難。 そのため「どのように終盤リードを維持して、あるいはジェムを増減させて最終的に1位を取るか」「どのように最後の神姫を撃破させずにゲーム終了を迎えるか、そのために何秒ごろにその神姫を出撃させるか」「戦略が崩された際にどうリカバリーするか」を装備・神姫の編成段階から考える必要がある。 バトル開始前に全員の使用する神姫と武器1の名称に加えて、ヘッド、ボディ、アーム、一部を除いたリアの防具の画像が表示される。またこのタイミングで各プレーヤーは出撃順を変更できる。この段階で相手の戦術と出撃順を予測し、どのように自分の戦略を通すか、相手の戦略を崩すかを考えられる。 武装セットを見せ合う段階で相手の戦略を予測し、いかに相手に応じた行動を取るか考えるのは『バトロン』に通ずるものがある。 相手の取る戦略を読み切った上でそれを乗り越え、自分の勝ち筋に誘導するのは達成感がある。 特に武装編成や戦略面で試行錯誤を繰り返し、好きな神姫と一緒に勝利を掴み取れた喜びはひとしお。 ゲームバランス・調整の方向性自体は良好 神姫間のバランスは比較的良好に保たれており、強弱こそあれど使うだけで捨てゲーになるような神姫はほぼ存在しない。この点はキャラゲーとして高評価。 (2023/10/25以降の環境では)ハウリン・ミズキが特に強く、ストラーフMk.2とレイシスがかなり厳しい立ち位置にある。 専用スキルや担わせる役割の都合上、神姫ごとにどのレアリティやアセンで運用するのが強いかの差異はある。 調整の方向性は、比較的ユーザーの意向に沿っている。あまりに強力、あるいはイージーウィンの可能な武装はイベント期間中でも下方されることがある。また比較的使われていない・個性が強くない神姫に対しての上方修正もそこそこ行っている。 気楽に楽しめるレイドバトル 複数人で協力して戦うレイドバトルには、強大なボスを共闘して倒す爽快感といった、対人とは違う楽しみがある。 WAVE1、2はAUTOでも十分攻略できる。自分の神姫がフィールドを駆け回る姿を存分に楽しめる。 初級に関しては基本的に難易度が低く、見た目を重視したアセンでも十分にクリア可能。うちの子(*17)お披露目会も存分に行える。 上級のボスは火力、耐久力が高く設定されており歯ごたえがある。 多様なコーデ・アセンを楽しめる武装 現在実装されている神姫の武装はほぼ全て網羅されており、実物のフィギュアほどではないが様々な組み合わせを楽しめる。またそれぞれステータス面で差別化されており、基本的に全く同じ性能の装備は無いと言って良い(*18)。そのため、いかにおしゃれなコーデや強力なアセンを組むか、どのように見た目と性能を両立させるか考えることも楽しめる。 季節ごとのイベント武装やコラボ武装も豊富。『ときめきメモリアル』のきらめき高校の制服と狐面や人魚のヒレを合わせたり、「アーンヴァル」「ウェルクストラ」のアーム・レッグを「ネイキッド」(*19)にすることで競泳水着風の服装にしたり、お姉さん系キャラクターのイーアネイラが『ボンバーガール』の「グリム・アロエ」の水着を着てダンスをしたり、『スティールクロニクル』の「スティールスーツ」が「うまい棒」を手に戦場を駆け巡ったり、『オトカドール』の「黒い月の遊戯」をBGMに鎌を振りかざしたり……といったシチュエーションも武装があれば実現可能。 一方イベント武装のほとんどは期間限定品のため、取り逃してしまうとコーデや戦略の幅が狭まる場合も(詳しくは問題点の項で)。 手元に神姫の描かれたカードを残せる 一部神姫には書き下ろしのイラストがあるため、それを小さめのカードサイズとはいえ手元に残せるのはファンアイテムとして評価点。 撮影したスクリーンショットも印刷できるため、神姫達のかっこいいシーンや可愛らしいシーン 、ムフフなシーン も印刷して保存できる。 豊富なファンサービス 筐体の各所には『武装神姫』シリーズの意匠が組み込まれており、特に古参ファンにはたまらないものとなっている。 e−アミューズメントパスの読み込み場所がクレイドル(*20)の形状を模している。ちょうどフィギュア版神姫を乗せられるサイズになっているのも高評価。 ジェム回収以外の右手側ボタンなど、様々な場所にCSC(*21)を模した意匠が組み込まれている。 神姫ハウスにはフィギュア版武装神姫の外箱や神姫用と思しき塗料、ヂェリカン等が飾られており、特にフィギュア版からのマスターの自室やジオラマをイメージした作りとなっている。 賛否両論点 ジェムバトルについて 相手の撃破が直接勝利に繋がるわけではないバトルロイヤルというバトル方式は、直接戦闘を好むプレーヤーからは賛否が分かれる。 また攻撃したプレーヤー以外もジェムを回収できるため、迂闊な攻めは他プレーヤーにジェムを回収させるだけとなる。そのため、待ちや逃げの戦法が強くなりがち。 基本的に勝ち負けのどちらも自己責任になるゲーム性なので、後述の罪悪感を煽る仕様もあって合わない人はとことん合わない。 敗北時の罪悪感を煽る仕様 評価点で述べたようなモーションへの注力はバトルで自チームが敗北した際にも表れており、神姫によって拗ねたり、泣いたり……といった反応を示す。 これらは総じて神姫が好きなプレーヤーであればあるほど負けた際の罪悪感が掻き立てられるようになっているため、特に負けが込んだ際に心が折れてしまいがち。 一方、「神姫を泣かせないために」とモチベーションを高める効果もあるため好みが分かれるところではある。 固有アクティブスキル 神姫固有アクティブスキルは、特定の武装の組み合わせを全て装備することでどの神姫でも発動できる。強力なアクティブスキルを使える神姫一強にはならないが、神姫の差別化が弱くなってしまう点でもある。 『バトロン』ではスキルは武装に応じたものだったのでそちらに準拠したとも言える。 基本的に神姫の差別化はパッシブスキルや得意/苦手武器、各種ステータスで行われている。 固有アクティブスキルは強弱の幅が非常に広く、また強力なスキルを使える強神姫の武装もあるので、神姫と固有スキルを紐付け無かったのはある意味では英断と言える。 レイドバトルについて ボス戦はともかく、Wave1と2の小型・中型敵の討伐はひたすら小型敵を倒し続けるのみ。これを雑魚を散らせて爽快と取るか、単調になってしまうと取るかは好みが分かれる。 また、戦闘後のリザルト画面ではMVPも表示されるが、その判断基準は不明。「スコア」「撃破数」「ボスへの与ダメージ」「回復量(一部の武装で使用できるようになる)」「レスキュー時間」のいずれかが突出していれば獲得できる可能性が高くなるようだが、こんな所にまで『スティールクロニクル』の問題点を引き摺らなくても良かったのではあるまいか。 問題点 対人のハードルの高さ 可愛らしい神姫の見た目や簡単なアクションとは裏腹に、本作の対人戦のハードルはかなり高い。 相手の武器が発動するスキルや基本的な立ち回り、相手がどのタイミングで仕掛けてくるか/どのタイミングで次の神姫と交代したいかなどの予測には、武装や立ち回りに対する知識が必要。 ジェムバトルにおける交代のセオリーや武装のスキル、勝ち筋をどう考えるか・どう相手の勝ち筋を妨害するかについて、公式側からの説明や案内がほとんどないのも難点。 強くなりたければ、動画サイト等でのプレーヤーによる動画を見たり、SNSを用いて情報を収集し研究する必要がある。 さらに、武装レベルが固定化されないリーグジェムバトルでは武装強化用のネジが必要になる。神姫ガチャや装備集めの必要性もあって、対戦のハードルは概して高いと言える。 神姫ガチャ このゲームがリリースされた頃には多くのソーシャルゲームやアーケードゲームにおいて、実装された直後のキャラクターの排出率を高く設定する、いわゆるピックアップガチャがよく行われている。しかし本作では実装された直後の神姫がピックアップされた例はない。 ピックアップが行われる場合も頻度は低く、基本的に最新神姫が対象に入らない上期間も1日〜1週間と短い。 同じコナミのアーケードゲームである『ボンバーガール』では、基本的にほぼ常時ピックアップが行われている。 また、お迎えした神姫のレアリティ・個体値は基本的にランダムかつ、別筐体の『カードコネクト』で印刷しないと判別できない仕様。 印刷にも別途100円がかかるため、引いた神姫を全て印刷していたり、特定のレアリティ・個体値・成長パターンを目当てに印刷を続けていると出費は高く付きがちである。 ユーザーIDとカードの間に紐付けがないため、いわゆるフリマアプリやリサイクルボックス等の利用ができるのは救いか。 低レアリティにもリスポーン時間が短い・ジェム排出量が少ないというメリットがあるため、編成を練れば無理にURを使わずとも済む点もある。 装備掘りの必要性と神姫ガチャが合わさり、編成が整うまではプレー回数を重ねる必要がある。一方一度編成が整えば、神姫ガチャを回さずに長時間安価でプレーすることも可能となる。 ランダムドロップの武装 基本的に武装の入手は試合終了後にランダム、かつ戦績に応じた数となる。そのため(特に対人だけプレーする層では)、勝てないと武装が手に入らない→武装が手に入らないので勝てない…といった悪循環に陥りがち。 神姫由来の武装を狙いたいならジェムバトルでコンテナを入手するという手段もあるが、狙った神姫の武装を必ずドロップさせたいなら同型の神姫が3体必須。そこまでやってもお目当ての武装が手に入るとは限らない。 イベント武装はコンテナからドロップしないため、バトルを周回しての掘りを強いられる。 しかもイベント武装には強力なものも多数存在する。 + この問題を端的に表したのが稼働初期の「零神事件」。 稼働初期に「スカイガールズ」とのコラボ武装として「ソニックダイバー零神」が実装されたが、これが当時の基準だと非常に高い性能を持つ代物だった。 当時はリーグ分けが無く、ゲームモードが対人のみだったこともあり、「零神」を持っていないプレーヤーが狩られる事態が続出。 「零神」を入手しようにも武装入手数が少なくなり、入手機会が減るという事態に陥ってしまった。 公式が「零神」の入手を煽るような告知を出したこともあり軽く炎上。結果的に「零神」が下方修正されて落ち着いた。 現在では種類によるが、ログインボーナスで必ず獲得できるイベント武装もある。 またプレー回数の少ないうちに獲得できる武装の量が大幅に増加し、いわゆる格差マッチの際にもらえる武装量へ補正がかかるようになったため、初心者がかなり新規参入しやすくなっている。 期間限定武装の多さ イベント武装のほとんどは期間限定であるうえ、性能面で優れており長い期間対戦環境で活躍しているものも多数ある。入手できなかった場合、復刻は基本的に1年後。 レイドボス産の武装も期間限定である。リペイント神姫を再現したい場合は、期限内に装備を揃える必要がある。 時限要素がなく最悪外部サイトを用いることでフォローできる神姫ガチャよりも、強力なイベント武装の多さ、入手までに張り付きが要求される点の方が新規を遠ざける大きな要因と言える。 とはいえ、恒常入手が可能な武装にも強力なものは多数ある。 装備カスタマイズが分かりにくい 神姫やアセンブルの詳細なステータス確認ボタンは画面左下に小さくあるのみで、初見だと分かりにくい。 確認ボタンを押しても各装備ごとの詳細ステータスは表示出来ないため、装備それぞれがどのような性能をしているのか判別しにくい(*22)。 武装の並び順はフィギュア版各神姫の発売順となっており、絞り込みがあるとはいえ武装神姫に明るくないプレーヤーには分かりにくい。 筐体でのアセン構築に不便な点が多いにもかかわらず、外部サイトでの武装変更は行えない。 多発する格差マッチ リーグジェムバトルのランクは「プロ、SSS、SS、S、A、B、C、D、E、ビギナー」の10階級で、マッチングは「ビギナー」「D,Eランク」「A〜Cランク」「S〜プロランク」と分かれている。 このため、戦術のいろはがわからないSランクに昇格したてのプレーヤーが、プロランクのプレーヤーといきなりかち合ってしまう事態が多発する。 先述の罪悪感を煽る仕様も相まって、Sランク帯がリーグジェムバトルを続ける際の大きな壁となりがち。 スキル間のバランス アクティブスキルのうち使いやすいものは一部。攻撃スキルは発生が早かったり、巻き込みが狙えるもの以外は趣味での運用になってしまいがちで、あまりバランスが良いとは言えない。 + 改善された問題点 ネジの入手経路が少ない 当初の段階だとプレーしてもネジが入手できず、使う装備のみを残し他の武装は売ることを強いられていた。 度重なるアップデートによりネジの入手経路・プレー辺りの獲得量が大きく増え、この点は改善された。 マスクステータスの多さ 当初はジェム回収エリアの展開速度やスキルのチャージ量、ダッシュの速度など、重要な情報がことごとくマスクステータスに設定されていた。 現在はマスクステータスを閲覧可能になり改善されている。 神姫ハウスの制限時間がやや短い 先述のようにアセンブル画面が全体的に分かりにくいにもかかわらず、神姫ハウスの制限時間は3分30秒。そこから読み込み時間等でさらに5~10秒ほど減る。 神姫一人を事前に決めた武装通りにカスタマイズする分には余裕があるが、チーム全体の編成を一から整えるには明らかに時間が足りなかった。 アップデートにより、制限時間が5分→7分と伸びた。 シーズン2での主な仕様変更点 更にシーズン2稼動開始以後、上記のシステムのいくつかが改定された。 メイン画面メニューに「神姫ショップ」が登場 従来の神姫ガチャに加え、武装やオートモードのAIチップも購入する事が出来るようになった。 これに伴い、「チュートリアル時の神姫プレゼント」「プレイ後の神姫ガチャ」「ジェムバトル中のコンテナ出現」などが廃止されている。 「レクリエーション」の新設 従前からある「お散歩」と、新たに「ダンスパフォーマンス」が追加された。 + ダンスパフォーマンス プレイ時に読み込まれている神姫3体がダンスを踊る。プリセットのみでは背景がホワイトバックだけ、曲も1曲だけだが、ゲーム中の条件解禁やe-amusementによる有料コンテンツの購入で増やす事が出来る。 制限時間はハウスと共通。 AUTOのカスタマイズ制向上、AIタッグバトルの実装 アイテム「AIチップ」が実装。より詳細に神姫の行動傾向を調整できるようになった。 ゲームモードに「AIタッグバトル」が追加。全神姫AUTOで2対2の対戦を行う、『バトロン』に近いモードである。 味方・敵ともに、既存プレイヤーのデータ(いわゆるゴースト)である。 各チームがゲージを7つ持ってスタート。神姫が撃破されるごとにそのレアリティに応じてゲージが減り、0となった方が敗北になる。 ターゲット指定・スキル含めこちらは一切干渉できない。 エモーション関連の見直し 神姫を直接タップする方式が廃され、バトル中右下画面のメッセージ欄に統一された。 同欄のスクロールボタンをタップすればエモーションのメニューが現れるが、バトル中ではやや操作しづらい。 カードコネクト連動関係の見直し 神姫ガチャの時点で視覚的に胸サイズが分かりやすくなり、レアリティと個体値も分かるようになった(但し、武装コスト+10個体については、実際に呼び出されてみないと分からない)。 また、100体までならカード化しなくても親密度レベルを上げられるようになった。 これについては本作とカードコネクトのインカムが別扱いであるため「神姫カードやプロフカードを大量に刷ったところで、それはあくまでもカードコネクトのインカムであって、本作のインカム扱いではなかった」というとんでもない問題が発覚している。 ひいてはこれが後述『チェイスチェイスジョーカーズ』の稼動開始と共に本作が大規模コンバート減台を喰らってしまった大要因のひとつである、という指摘も。 余談 立体物との連携 『バトコン』のリリース時にはコナミ内製のフィギュア版武装神姫は既に展開終了しており、新品が流通している武装神姫の立体物は『メガミデバイス』コラボ商品のエーデルワイスのみ(*23)。企画中の商品もかなり長い間続報のない『メガミデバイス』コラボの無印アーンヴァルとストラーフのみだった。なお、『メガミデバイス』コラボで販売された商品は、いずれもフィギュアではなくプラモデルでの販売となっている。 その後紆余曲折を経て、コラボ版の無印アーンヴァルは無事2022年11月25日に、同じく無印ストラーフは2023年5月25日に発売となった。 ちなみにこの時点で、 初報から既に7年以上の年月が経っている。 遅過ぎた復活 「武装神姫」コンテンツは本作の発表~稼動開始まで久しく展開が停止していた事で知られるが、その期間は前作バトマスMk.2(およびテレビアニメ「武装神姫」)からでも、なんと 8年 。 所謂「武装紳士」達からは基本的に歓迎された本作だったが、この空白期間の間にゲームでは「アリス・ギア・アイギス」など、立体では(フィギュアではなくプラモデルだが)「フレームアームズ・ガール」や「メガミデバイス」など、 同種の後発コンテンツがすっかり出揃ってしまった後 で、かつての神姫ファン層の殆どはそちらに流れてしまった後であり、継続してプレーするファンは少なかった。 一方「メガミデバイス」等経由でこちらを始めたプレーヤーもある程度見受けられる。 また、ご覧の通り 本作の稼動開始はいわゆる「コロナ禍」のさなか であり、その影響もあって次々とゲーセンが閉店に追いやられていった時節でもあったため、つくづく間の悪いゲームであったと指摘せざるを得ない。 筐体数の推移 本作は『ボンバーガール』と同様に初期の稼働店舗数が非常に少なく、またあちらと比べると増台・新規導入されることも少なかった。 鳥取県にはそもそも1台も導入されなかったほか、徳島では稼働途中から設置店舗がなくなった。 一方で集まる所には多数集まっているようで、20台稼働しているゲームセンターも確認されていた。 しかし、2022年12月21日。本作の筐体をコンバート転用した新作『チェイスチェイスジョーカーズ』の稼動を境に、前述の2県に加え青森・秋田・福井・香川・宮崎にて設置店舗が消滅してしまった他、残った都道府県でもその設置数は大幅に減少してしまった。本作のサービスは未だ終了していないにもかかわらず、である。 これによる影響が出ているのが、2022年11月1日から2023年1月11日まで開催のBEMANIシリーズ 多機種連動イベント「いちかのごちゃまぜMix UP!」。本イベントは本作がブースト対象機種となっているのだが、『CCJ』にコンバートされた筐体は当然イベント対象外となるため、得られるブーストが減ってしまうことになる。よりによって翌12月22日よりブースト3倍キャンペーンが始まり、本機種分は+10%→30%に上昇しているのだが、今からでは本作のまま残存している設置店舗を探すのが難しくなるという憂き目を見ている。 とはいえ年が明けた2023年1月に、シーズン2と称して大規模アップデートを告知しており、筐体数は減れどもうしばらくはサービスを継続すると思われる。 他媒体での『武装神姫』の展開 立体については前述した通りだがコナミ内製の当時品も(造形レベルが高くなった後期の品を中心に)まだまだ根強い人気があり、特に後述するアニメ版にレギュラー出演した神姫たちなどは、今なお中古市場にてプレ値で取引されているほど。 本作からは大幅に遡るが、前述したようにテレビアニメ版『武装神姫』が2012年10月から12月にかけて全12話(円盤収録エピソードを含めれば全13話)放映されていた。 このアニメ作品での神姫達のキャラ付けは、本作に登場する神姫達の一部にも概ね引き継がれている他、過去には同アニメ登場のレギュラー神姫達が着用していた水着が、本作の期間限定武装として実装された事がある。 また、2017年にアニメ化された「フレームアームズ・ガール」にも多大な影響を及ぼしている。 更に、2023/9/12にパチスロ版『武装神姫』のリリースが発表された。 使用される3Dモデル・主題歌共に本作とは異なる模様。また、2023年9月現在時点で本作にまだ実装されていない神姫の登場も判明している。 その後2024/1/9に稼働開始。だが設置台数は『バトコン』同様少なく、いわゆるイロモノとして扱われてしまっている。 2023/9/29にはコナミオンラインプライズゲームにて、本作のキービジュアル及び描き下ろしイラストを流用した神姫のアクリルスタンドが順次リリースされた。 2024/1/12から2024/1/22まで、ユーザーに向けてゲームプレイ環境及び『武装神姫』関連ゲームについてのアンケートが実施された。 フォーマットの都合上『バトロン』『ジオラマスタジオ』『BATTLE COMMUNICATION』を「現在でもプレイしている」という選択肢があることから、一部のマスターに当時のことをネタにされた。 総評 『武装神姫』の新作ゲームとしてリリースされた本作は、キャラゲー・ファンアイテムとして見ると、過去作のプレーヤー向けの小ネタが仕込まれており、特に古参ファンに対して懐かしさを感じさせる作品となっている。 神姫たちのモデリングもフィギュア版をベースとしつつも現代的になるよう手が入れられており、動いているだけで見とれてしまうほど。 豊富な武装で様々なコーデを実現できるのも相まって、気軽にレイドバトルやお散歩で神姫を愛でたり、写真を取って眺めたりするだけでも十ニ分に楽しめる。 一方対人アクションゲームとして見ると、戦術や武装研究の重要性において『バトロン』の、アクションのわかり易さにおいて『バトマス』の遺伝子を継いでいる作品といえる。 しかし、対人における覚えることが非常に多い点、神姫・武装入手のための追加課金が必要な点など、それら二つのハードルを高める要素も受け継いでしまっている。 だが自分なりの勝ち方を考えた上で、相手の戦略・戦術を踏み越え勝ちをもぎ取る楽しみは、ハマる人はとことんハマる。 総じてキャラゲーとしての可愛さと、奥深い対戦ゲームの要素を兼ね備えたゲームと言えるだろう。