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武装神姫のリン 第21話「想像…そして行動」 …ここは? 私は何も無い…どこなのか 分からない場所に一人。 ふと視線を自分の身体に移すと…全裸、一糸まとわぬ姿に驚きつつも私は懸命にそこを抜け出そうと歩き出そうとします。 「リン」 突然マスターの声が聞こえました、私は振り向こうと…後ろからマスターに抱きしめられました。 そこで私の中に疑問が生まれます。 私は武装神姫。人間とは身体の大きさが根本的に違うのでこの様な事象は起こりえません。 なのに、ここでは私とマスターが同じ大きさの身体を持っている。でも今はそんなことを気にしている暇はありません。 私は状況を聞こうとするのですが、その前に唇を奪われていました。 マスターとの初めての大人のキス。唇の触れあいだけでなく舌をからめてきて、吸われました。 思わず私も自ら舌を絡からめて、ねぶり、吸ってマスターの舌を味わいます。マスターとのキスに必死で他のことなど考えられません。 やっと名残惜しそうに2人の唇が離れます、その間には銀色の糸が… 「マスター」 「リン、愛しているよ。」 そうしてマスターは私の首筋にキスを、そしてその舌で私の素肌をすこしづつ愛撫していきます。 首筋から肩へ、肩から腕へ。マスターの舌が移動するたびに今まで感じたことの無いような快感が私の中を駆けめぐります。 「う…ん、ぁん。マスタ、そこはぁ。」 「ここか?」 とても気持ちいい場所をさらにねっとりとなめられ、私の頭中はマスターでいっぱいになっていきます。 ついにマスターの舌が私の乳房に、そして先端にたどり着きました。 ゆっくりと全体をなめられてちょっと先端を唇で包まれたと思えば、上下左右に弱く引っ張られます。 「マス…たあぁん、ダメですぅ」 「まだまだリンの全部どころか半分も味わってないんだ。先は長いぞ?」 「で、でも、刺激が…つよすぎてぇ!!」 「気持ちいいなら、イっていいんだぞ?我慢は身体に悪い」 「そんな、マスターの目の前で…」 「いつもそうだろ?」 その言葉をきいた瞬間。私の膣から愛液が関を切った様に流れ出て股間を瞬く間に濡らしていきます、そしてそれは私の太股を伝って落ちていきました。 そしてマスターの脚に付きます。そこでやっと、ちゅぽんという音を立ててマスターの唇が私に乳首から離れました。 「一気に出たな、それで良いんだ。俺で感じてくれてるって一番よく分かる。」 「でも、ちょっとは加減というものを」 「しかたないだろ?俺はリンが大好きなんだから。」 「でも、でも!優しくしてくれないのは、嫌です。」 「…すまない。これからは優しくするから、な?」 「約束ですよ、破ったらアレをこうして、ああしてでも止めますからね」 「…分かった。」 さすがに私のジェスチャーに、マスターの血の気が少々引いみたいですが問題は無いでしょう。 ちょうどいいインターバルになると思ったのですが、マスターはすぐに私に覆い被さってきました。 「え?マスター?」 「優しくするけど、いつもとは違うことをするからな。」 「ぁん」 そう言って、マスターはあろうことか私の…秘部から流れる愛液を指ですくい、その指でおしりの穴の周りをなでるように動かしてきたのです。 「そんな、おしりだなんて…」 「リンは嫌?こういうの」 「嫌いとかそういうわけではありませんが、でもやっぱり好んでするというわけでも…ぇ?」 「やっと分かったか? そんなこと言ってても身体はちゃんと反応してるんだよな~」 見ると私の股間はさらに大量の愛液が溢れ、おしりの方にも流れています、それが潤滑剤の役割を果たして、ついにマスターの指が私のおしりの穴に…ずっぷりと根本まで埋まってしまいました。 「そんな、全部入ってる」 「まさかこんなにすんなり行くとはなぁあ、そっか神姫は排泄しないから内部まで内側がつるつるなんだ」 「ま、マスタァー!! そんなにいじらないで…」 たしかにするするとマスターの指が動くのを見て、私自身ももしかしたらマスターのも大丈夫かも…と思ってしまいました。 そこでにやけるマスターの顔。 「? リンはおしりに欲しいのか?」 「そ、そんなこと無いデスよ」 私は必死に表情を悟られまいと顔を背けますがマスターにはお見通しだったらしいです。 「じゃあまずはリンにおしりで…いや、口でしてもらっていい?」 「口…ですか」 私もそろそろ受けるばかりは嫌だと思っていたと所だったので良い機会だと思いました。 「じゃあ、失礼します」 そうして私はいつもより小さな(ちょっと失礼?)マスターのモノを口に含み…いつもは舐めることしか出来なかったために、先端がのどの奥まで到達してしまい、むせてしまいました。 なんとかマスターのモノを口から出して、それでもせきが止まりません。 「リン!大丈夫か?」 「げふぉ、ごほ、マスターすみません。慣れなくて…」 「いや、俺が悪いんだ。すまない。」 「ええいえ、やらせてください」 マスターの返答を待たずにわたしはもう一度マスターのモノを口にくわえ、茉莉がしていたのを思い出してそれを見よう見まねで実践してみました。先端を舌で円を描くように舐め、吸っていきます。 「リン、それすごすぎっ」 マスターの反応は良好の様でした、さらにいちど口から出したモノを根本から先端まで舐め上げていく同時にマスターのふくろを右手で優しく揉んでいきます。 そしてもう一度先端から根本に戻り、揉んでいたふくろをでいるだけ口に含んで、優しく甘噛みしたり舐めたり。そうしているうちに限界に近づいたらしいので、ふくろを攻めるのをやめ、再びモノを口に含んで先ほどと同じく吸ってあげました。 ついにマスターは絶頂を迎え、私の口内にはマスターの精液が大量に流し込まれます。 やっぱり精液の味はおいしいと言えるモノではありませんが、不思議と幸せを感じるのです…私って変なのでしょうか? 「う~さっきはかなりやられたってかんじだった。リン、上手いな?」 「いえ、マスターのことを思って一生懸命にさせていただいただけですし。」 「でも精液を全部飲み干すなんてな…このエロラーフが」 「…なんですか!その"エロラーフ"って」 「あ~某サイトとかでエロぃ格好(露出の度合いが基準というわけではない)したストラーフの写真掲載されてて、そういうストラーフのことをそう呼ぶらしい。で当然ながらリンもそこでエロラーフ認定を受けてるんだ」 「は?そんなぁ」 「まあリンは衣装とかじゃなくて別の方向でも十分エロぃしなw」 「もう! この後させてあげませんよ?」 「あ~すまんすまん。そろそろ挿れていい?」 「…あの、分かってて言ってますよね?」 「一回でいいからリンのおねだりを聞いてみたいんだが…隠語満載の」 「……言わないとだめですか?」 「言って欲しいな。」 もう私の顔が真っ赤になってるのは分かってるんだと思います。 でもマスターは優しい人だから…その優しさがにじみ出るような笑顔には勝てないんです… 「マスター…」 「うん?」 「わ、私のおま○こをマスターのおち○ちんでぐちゃぐちゃにしてください…」 「……」 マスターの顔がうつむき、表情が見えなくなりました。 「マス…きゃぁあ」 マスターは急に私の身体を抱き上げ、犬のようなポーズにさせて、私の膣へそそり立ったモノを挿入してきました…その大きさと感触(?)に私は嬌声を上げずにはいられません。 「ふぁあ、あぁん、そんなに突いちゃ…だめれすぅ」 「まさかあれだけ過激に言ってくれるとは思わなくて、それで我慢できなくなった」 「こんなにぃ…激しくされたらぁ!」 その間もマスターのモノは私の腔内を出たり入ったり。しかもバック体制なので感じる部分が違う…おしりに近い側の壁がカリの上部につっかかる、そこが気持ちよくて… 「マスタ…もっと突いてぇ!」 「っ、もっと?」 「もっと、ください。」 「こうか?」 「!!そうですぅ」 ピストン運動は次第にモノを上下左右に揺さぶる様にして突いて来るようになり、それも私には未経験の刺激であったのでマスターが上り詰めるまでの間に2回も達してしまっていたのです。 そして3度目の絶頂が来るかと思われた瞬間。私はこう叫んでいたのです。 「私はマスターを愛しています、だからマスターのためになら、おしりだって捧げますぅ!だから。次はおしりにぃ!」 「ああ、とりあえず出すっ」 「マスたぁ…おもいっきり、出して…くださぃ」 私の膣内に勢いよく精液が溢れ、結合部から流れ出ます。 今までの2回とは比べものにならない気持ちよさでした。その快感は久しぶりだった私の意識をそのまま闇の中へ誘って行きました… …ここは? 私は何も無い…何処なのか分からない場所…などではなく。 いつものベッドにさっきの犬のような体制が崩れたポーズでうなだれるように横たわっています。 右手には…オーダーメイドでマスターのモノを1/10サイズで形、感触その他諸々を再現したディルドー。 そして左手は…なぜかティアの手を握っているのです。 そしてティアの顔はと言うと私の胸の前、そしてティアの唇からはみ出ているよだれ…全てを理解してしまいました… 私ったら、マスターのモノを同じ形のモノを手に入れてティアと試していたはずなのに。 気持ちよくてイってしまって、その感触とかを知らず知らずの間にAI内部での妄想と同調させて夢に見ていたのです。 もちろん感触などのデータは本物の訳で、寝る前に履いていたショーツをべたべたに濡らしていました。 「これはマスターを思う気持ちからすれば必然なのでしょうか…?」 現実に帰ってみれば、マスターと私の身体の大きさが同じになるなんてあり得ないと解っていたのに、それでも想像してしまわずにはいられなかった自分が情けなく、またくやしくなります。 そして無意識かもしれませんが、そんなことがあり得ないと解っていてもそれを望んでいることに、自分のAIが異常をきたしているのではないか…そんな不安を抱えずには居られないのです。 そういえば今夜はマスターは会社に泊まり込みの仕事だと聞きました。 だから今すぐにあの笑顔を見て安心することさえも出来ません。 とたんに不安が私を支配しようとします。 でも、こんなことに負けるわけには行きません。 だって私はリン。いつだって逆境に意志の力で打ち勝ってきた神姫なのだから。 私はシャワーを浴び、お出かけ用の服(シックな色合いのものを選んだつもりです)に着替え、 静まりかえった部屋のPCを起動させてデータを同期。マスターの会社への道筋を記憶しました。 幸いにも、現在の交通機関はコンピューターによる自動制御で24時間の利用が可能になっており。神姫用のサービスも無いわけでは有りません。 あとは、マスターの下へ。最初に目指すのは最寄り駅の「星ヶ丘駅」そこからは交通機関を利用すればすぐにマスターのつとめる会社にたどり着けます。 ただ、駅までは己の力で行かなくてはなりませんが距離にして1Km弱。たどり着けないわけはありません。 私は夏が終わりすこし涼しくなった夜空を見上げ、背に背負ったリアウィングAAU7とエクステンドブースターに全てを預け、夜空に飛び立ったのです。 燐の22 「喪失」
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与太話10 : TVアニメ化に喜ぶ戦乙女 雨上がりの朝、濡れた草木が朝日の光を乱反射させ、教室内をいつもよりも明るく照らしている。大学までの道も輝いていた。ガードレールも輝いていた。エルにとって今日はとにかく、何でもかんでも輝いていた。 大学で顔を合わせるなり姉妹二人はこみ上げてくる気持ちを抑えきれず、抱き合わずにはいられなかった。 「メル!」 「エル姉!」 ぶつかり合うように胸を合わせ、エルはメルを抱え上げて振り回した。ジャイアントスイングのように。そしてやはりジャイアントスイングのように手を離し、メルを放り投げてしまった。危うく机の上から転げ落ちそうになるメルだったが、縁にしがみつきながらもゲラゲラ笑いが止まらなかった。メルを引っ張りあげたエルは、またメルと抱き合った。 「TVアニメ化ですよメル!」 「TVアニメ化だねエル姉!」 「アルトアイネスが登場しますよメル!」 「アルトレーネが登場するねエル姉!」 窓から差し込む光に照らされた机の上を、戦乙女の姉妹はしばらくもつれ合い転げまわっていた。二人のオーナーは前日からはしゃぎっぱなしだった二人を見ていたので、羽目を外していても苦笑するだけだった。姫乃も鉄子も、発狂に近い喜び方をする二人に水を差す理由はない。一緒に喜ぶわけではないが、微笑ましいものを見るような目をしていた。 騒がしさに何事かと集まってくる学生を相手に、エルとメルは自分達の姿がアニメーションとなってテレビに映ることを嬉々として説明した。相手が武装神姫に興味があろうがなかろうが関係なかった。喜びを押し付けるように笑顔を振りまいた。 MMSの存在を知らない学生相手に、エルは天使型と悪魔型と一緒に並ぶことがいかに破格の扱いであるかを説いて回った。これまで武装神姫コンテンツの看板を必ず飾ってきたアーンヴァルとストラーフ。つまり二人は最初期の神姫にして永遠の主人公とも言える。その他多数の神姫達の頭を押さえて、その主人公らの隣に立つアルトレーネとアルトアイネス。キュートなラフ画。ハーレムとバトルを予感させる解説は、神姫として在るべき姿になることを示している。これからの武装神姫を背負って立てと言われたような気がして、しかしエルは重圧以上に天にも昇る気持ちに包まれていた。メル共々、浮かれポンチだった。 二人の背中にコールタールを塗りたくるように向けられたドス黒い視線に、エルとメルは気づけなかった。 ◆――――◆ 大学から帰宅するなりオンライン上の茶室に呼び出されたエルは、コタマが渋い顔をしている理由に思い至らなかった。メルも隣で困惑している。四畳半の真ん中に置かれたちゃぶ台の上には、脱ぎ捨てられたヴェールと十字架があった。エルには、レラカムイの矮躯を包む修道服がいつもより黒く見えた。 「そこに座れ」ちゃぶ台の反対側をコタマが指差し、エルとメルはそこに座った。 「先に言っとくけどよ、アタシは別に嫉妬してるわけじゃねぇんだぜ? 分かるだろ、体はレラカムイでも主に仕えるこの気持ちはそう簡単に無くなるわけじゃねぇ」 「はあ」と気のない返事をするメル。 「アタシら神姫は主の前では謙虚であるべきだ。型番を与えられた日やらモチーフに貴賎はねぇ。主の前ではすべで平等だ。違いがあるとすれば、どれだけ主にゴマすったかどうかだけだ」 「コタマ姉さんが何を言いたいのか、これっぽっちも分かりません」 行儀よく正座したエルに向かって、コタマは大きなため息をついた。一週間分の呼吸に使う空気を吐き出したようなため息だった。これには機嫌の良い戦乙女姉妹も不快感を示さずにいられなかった。 「人を呼び出しといてその態度はないんじゃない? 親しき仲にも礼儀ありって言葉があるでしょ」 「そうですよ。あのマシロ姉さんですら線引きはちゃんとしてるんですからね」 「マシロね……オマエら、クーフランの名前を出すわけだ」 机の上の十字架を手に取ったコタマは意味も無くそれを天井の蛍光灯にかざした。磨き上げられた金色が、今朝の露のように輝いた。 「オマエら、マシロ以外のクーフランを見たことあるか?」 考える間をおかず、エルとメルは頭を振った。コタマは二人を嗜めるように言った。 「そうかよ。じゃあもう一つ聞くぜ。そんなマシロの前でTVアニメ化の話をすることは酷いことだと思わねぇか?」 エルは頭をハンマーで殴られたような衝撃に襲われた。確かに今日は朝から、マシロはいつにも増して沈黙を守っていた。思えば、戦乙女がアニメに出るということは、他の神姫が登場する機会を奪ってしまうことになる。アルトレーネより早く生まれた神姫は多い。クーフランはさらに古参と呼べる神姫になる。出荷数も全然違う。 何も言わないマシロを無思慮な振る舞いで傷つけていなかったか、エルは頭を抱えた。鋼よりも強い芯を持つマシロとはいえ、アニメに登場するからといって無思慮にはしゃぐエルを間近で見せつけられて不愉快でないわけがない。かつて自分も含めたアルトレーネ達は再販が決まらなかったからと神姫センターで大暴れしたではないか。あの時のすべてを破壊し尽くしたくなる衝動を他人に押し付けていいわけがない。 「私、マシロ姉さんになんてひどいことを」 メルも同じことを考えていたらしく、申し訳なさそうに視線を落とした。 「ボクも……TVアニメ化されて少し、調子に乗ってた……」 「やっと分かってくれた?」コタマは修道服を脱いだ。修道服がスイッチになっているのか、言葉がいくぶん柔らかくなった。 「アタシもちょっとキツいこと言ったかもしれないけどさ、二人には落ち着きってものを知ってほしかったんだよ。うん、でも分かってくれてよかった。いや本当。じゃあ一応のケジメとして、ゴメンナサイしとこうか」 エルとメルは素直に頭を下げようとした。神妙な顔をして、背筋を伸ばして頭を5ミリくらい前に倒したところで、二人同時に同じことに気がついた。 「ちょっと待って下さい。どうしてコタマ姉さんに謝らなきゃいけないんですか」 「そうだよ。謝る相手はマシロ姉でしょ」 コタマは目を逸らした。 「そ、そんなの決まってるじゃない。アタシはマシロと一緒に住んでるんだし、代わりに二人の謝罪を聞いとこうって」 「マシロ姉さんをここに呼んでくれればいいじゃないですか。そしたら私たち、ちゃんと謝りますよ」 「そうだそうだ。そもそもマシロ姉なら、こんな回りくどい謝罪なんてされたら逆にキレるに決まってるじゃん。一緒に住んでるコタマ姉ならそこんとこよく分かってるでしょ、なのにどうして――」 そこまで言ったメルだったが、「――あっ」と何かに気づいた風に見えるや、口をつぐんでしまった。顔が申し訳なさそうなものに戻った。 「どうしたんですかメル」 「えっと、やっぱりコタマ姉に謝ろうよ」 「嫌です! 意味もなく謝るなんで戦乙女がやっちゃダメです!」 「いいからほら、ね。ここは頭を下げなきゃいけないとこだよ。……レラカムイ相手にさ」 「うぐっ!?」とコタマが唸った。 エルはようやく、レラカムイがクーフランと同じくコタマ以外に見かけないことに思い至った。鉄子さんはいったいどこからレラカムイを見つけてきたんだろう、と疑問に思ってしまうほどだった。決して貶したいわけではない。ただ事実として、レラカムイの絶対数は少なかった。 「ま、待った待った二人とも。アタシは別に」 「ごめんコタマ姉。ボク達、コタマ姉の気持ちを全然考えてなかった」 「だ、だからアタシは別に」 「今までタマちゃんとか呼んでごめんなさい。コタマ姉さん、悲しいことがあったら私達に何でも相談してください。無力ですけど、きっと力になれますから」 「謝るんじゃねえ! アタシをそんな目で見るんじゃねえ!」 「私、コタマ姉さんの気持ちはよく分かりますから。アルトレーネも昔、『不人気』って言われたことありますし」 「どういう意味だコラァ! つーかテメェ今さりげなく不人気のことを過去形にしやがっただろ!」 「えっ? それはだって、アニメに大抜擢されましたし」 「ブッチ殺す! オマエ絶対ブチ殺してやらああああああ!」 ◆――――◆ ステージに立つなりエルとメルは、コタマ操るセカンドの銃弾の奇襲を受けた。 「エル姉隠れるよ!」 掠るだけでも体が抉られるほどの脅威を、二人は十数階建てのビルの影でやり過ごした。以前も同じようなシチュエーションがあったな、とエルは思った。あの時は確か、神姫の漫画が発売された時だった。漫画の中でアルトレーネが目立ちに目立って、メルと力を合わせてコタマを倒そうとした。しかし漫画の中にハーモニーグレイスの『ハ』の字も無かったことにキレたコタマに、二人のコンビネーションはまったく歯が立たなかった。 「今度は前と同じようにはならないよ」エルの手を引いたメルが言った。アルトアイネス専用の黒い武装脚とスカートを装備し、副腕の代わりにエルを包んでいるのは吸血鬼が着ていそうなボロボロの赤いマント。スカートの中には大量の武装が隠されている。隠し武装のバリエーションは、貞方にもらわれたばかりの時とは比べ物にならないほど充実している。姉であり頻繁に手合わせをするエルでさえ、そのスカートの中身をすべて把握することはできなかった。ビルの中を走る間も、メルはスカートから小型の爆弾をいくつも取り出し、そこら中に設置していった。 「ボクもエル姉も、もう昔とは違う。まだまだコタマ姉のほうが圧倒的に強いけどさ」 「私達にだってプライドってものがあるんです。メル、意地でもコタマ姉さんに一泡吹かせますよ」 ハイタッチを交わした二人は、別の方向へ走り出した。メルはそのまま一階の奥のほうへ。エルは階段を駆け上がっていった。メルがビルの端まで到達して身を隠したあたりで、入り口のほうの爆弾が炸裂した。続けていくつかの爆弾も、爆竹のように次々と爆発していく。コタマが入ってきたことを告げる爆発だ。事務所を模したフロアは机や椅子、棚などがいくつかの島を作って並べられていて、爆発した箇所にあったものが吹き飛んでいく。 「オマエらよぉ、まさかまたビルん中から仕掛けてくるんじゃねぇだろうなあ。もう同じ手は食わないとか思ってるんだろうけどよ、それはアタシだって同じ事なんだぜ?」 コタマが階段に足をかけると、進路を塞ぐように多数の浮遊機雷が発生した。コタマは慌てることなく下がり、爆発をやり過ごした。爆風で階段が吹き飛び、上階との道が途切れた。 「上がるなって意思表示か? アニメに出る奴はアタシに命令できるほど偉くなんのか? エル! メル! どっちかまだ一階に残ってんだろ! 隠れてないで出てきやがれ!」 しかしメルの影は姿を現さず、代わりにコタマが進む分だけ爆発が起きた。爆発は小規模だが、数が多い。コタマは数歩歩く度に爆発を回避するために下がらざるを得なかった。ビルの中心部あたりまで歩くのに少々時間がかかった。 「クソッ、このウザいトラップはメルの奴だな」 「ボクを呼んだ? コタマ姉」 メルは唐突に姿を表した。コタマからは離れた場所、少なくともファーストの攻撃範囲よりも僅かに外に立った。メルの両手にはそれぞれマシンガンが握られていた。コタマのセカンドの対物ライフルと比べると、あまりに頼りなく見えてしまう。 「いい度胸してんじゃねえか。一応聞いとくけどよ、エルも近くにいるのか?」 「いないよ」とメルがやけにあっさりと答えたため、コタマは怪訝な顔をした。 「アタシを出し抜きたい気持ちは分かるけどよ、もっとマシな嘘つけよ」 「嘘じゃないって。本当だよ。じゃあ証拠に、ここらの爆弾を全部爆発させようか」 「ああん?」 「エル姉は、というか普通の神姫は至近距離の爆発を回避したりできないから防御装甲が分厚くなるんだよ。だからもし軽装のエル姉がこの近くにいたら、爆発に巻き込まれて大ダメージを受けることになるよね」 「何が言いてぇんだ?」 「そのまんまの意味だよ。エル姉がいないことを証明するために、今から残った全部の爆弾を爆発させるんだ」 メルはおもむろに両手のマシンガンをコタマではないほうに向けて撃ち始めた。弾が当たった爆弾が爆発し、メルのマントを揺らした。ひとつ爆発するごとに土煙が巻き上がり、コタマとメルの視界を遮った。 (爆発で破片を飛ばしてくるでもなし。煙幕が目的? いや、メルの位置はマシンガンの火で丸わかりだし)ファーストとセカンドに防御の姿勢をさせて、コタマはじっと様子を見た。しかしマシンガンの火が唐突に向けられるわけでもない。メルはただ自分が仕掛けて回った爆弾をヤケクソに爆発させているだけにしか見えなかった。土煙の向こう側で、マシンガンがひっきりなしに弾を吐き出し続けている。 (わざわざ仕掛けて回ったのを意味もなく爆発させて何を――――いや、【仕掛けて回る】?) コタマが動いた。メルの姿は既に目視できなくなっており、セカンドにおおよその位置を撃たせた。セカンドの銃声で一旦マシンガンの音が止まったが、再び鳴りはじめた。それでコタマの疑念は確信に変わった。 「ビルを崩壊させる気かよ!」 メルを置いてコタマは外に向かって走り出した。それを合図にしたかのように、天井の崩壊が始まった。机や瓦礫を飛び越えながらコタマは舌打ちした。 「あの爆弾は柱を壊すためだったのかよ! クソッ、アタシとしたことがどうして気づけなかった!」 地鳴りのような音がして、床との間にあるものすべてをプレスするように天井が落ちてきた。メル自身も恐らく逃げられないだろうが、コタマに確認する余裕はない。壁を突き破るためにファーストを先行させてガントレットを繰り出した。コタマが通れるだけの穴を開けさせるつもりで叩き込んだ打撃は、しかし、壁を粉々にすることができても、大穴を開けるには至らなかった。天井がコタマの頭上僅かまで迫る。一か八か、僅かに空いた隙間に頭から飛び込んだ。膝から先が崩落に巻き込まれた。足が使い物にならなくなるよりも、ビルの一階外側部分に張り巡らされていたワイヤーに気を取られた。 濁流に巻き込まれるように、コタマの軽い体は転がっていった。幸いなことにビルが崩壊する方向はコタマが飛び出した側とは逆だった。隣に立っているビルに寄りかかるように倒れ、そのまま自重を支えきれずに真ん中から折れて崩れていった。 「ゲホッ、う、うう……」 さすがのコタマも無事では済まなかった。瓦礫に寄り添うように、道路に仰向けに倒れていた。千切れた足だけではなく、全身を襲うダメージに顔をしかめた。ファーストとセカンドはビルの下敷きになっている。 「っ……久しぶりに、本気で神に祈りたい気分だぜ」 「ではそのまま祈ってて、動かないでください」 エルが空から降らせた言葉に、コタマは心底驚いた顔をした。せっかくメルに借りたワイヤーを仕掛けて待っていたのに忘れられちゃ困る、と思ってエルは、コタマに向かって頭から落下しながら、二振りの剣を構えた。 「『スカーレットデビル』――これで最後です!」 「ざけんじゃねぇ!」コタマは最後の力を振り絞って、右手の十字架からエルに向けて糸を伸ばした。左手は動かなかった。接続された糸が制御系統を奪い、エルの右手が意思に反して刃を自身の胸に向けた。 「『FTD3』だ自決しやがれぇ!」 「その前に死んでください!」 エルの加速に乗った剣と、自身の胸を貫こうとする剣。コンマ一秒が何秒にも引き伸ばされたような感覚だった。エルは時間が意味をなさなくなる中で、二つの刃が同時に目標に沈んでいくのを見た。 ◆――――◆ 茶室に戻ってからしばらく、エルとメルは言葉を失っていた。 「なんだよアンタら、何か言いなさいよ」 修道服を脱いだコタマにそう言われ、戦乙女の二人は顔を見合わせた。 「だって、その」 「ねえ?」 エルにはまだ【さっきのこと】が信じられなかった。メルも同じ顔をしているから、同じことを考えているのだろう。勝つために戦っていたし負けるつもりもなかった。しかし頭の片隅では、二人がかり程度では絶対に勝ち目がないと考えていた。それほどまでにレベルが違う。努力でどうになかる高さではない壁がある。悔しいとすら思えなくなるほどコタマとの差を認めてしまっていて、それはエルに限らず、『ドールマスター』を知る誰もがそうだった。 「でも、引き分けました」 「『ドールマスター』と引き分けたね」 「すごいこと、ですよね」 「すごいこと、だよね」 「自慢、できますよね」 「TVアニメ化くらい自慢できるね」 「は……」 「ははは……」 「「あっはははははははははは!!」」 たまらずエルとメルは抱き合った。ちゃぶ台を蹴飛ばして四畳半の上でもつれ合った。棚に背中をぶつけようと、花瓶をひっくり返して頭から水をかぶろうと二人は構わず、今朝の大学を再現するように転げまわった。じゃれ合う肉食動物の子供のような二人を、部屋の隅でコタマは冷めた目で見ていた。 「引き分けでそんなに喜ばれても……アタシはどんな顔すればいいの?」 顔をくっつけて笑い合う二人が答えてくれるはずもなく、大きなため息をついたコタマは茶室から出ていった。残された二人はその後も転げまわり、茶室の備品をひとしきり破壊してようやく転がるのをやめた。 「ふう……あれ? コタマ姉さんがいませんよ」頭からかぶった花瓶の水を切りながらエルが言った。 「もう帰ったんじゃない? ボク達も帰ろうよ。ショウくんとハナ姉に報告しなきゃ。きっと驚くよ~」 エルは落ち着いてあたりを見回して、ちょっと浮かれすぎたと反省した。データだからいくら備品を破壊しても問題ないとはいえ、これではTVアニメ化されるに当たって全国に姿が流れる戦乙女として恥ずかしい。メルの言う通り、早く退散したほうがいい。茶室の扉を開こうと手をかけようとしたその時、自動ではないはずの扉が勝手に開いた。扉の向こうには白銀のスレイプニルが立っていた。 「まだ残っていたのですか。コタマが戻ってから随分時間が経ちましたが――なんですか、この部屋の有り様は」 エルとメルの後ろを覗きこんだマシロは、茶室のあんまりな荒れ模様に顔をしかめた。 「まあいいでしょう、茶室に用はありません。二人とも、すぐにバトルの準備をしなさい」 「ちょ、ちょっと待ってよマシロ姉。いきなりバトルって言われても、ボク達さっきコタマ姉と」 「引き分けたと聞いています。コタマが珍しく難しい顔をしていたので、お二人の戦い方が気になったのです。あと一戦はできるでしょう」 冗談じゃない、とエルは言いたかった。せっかく良いことが続いて今晩は幸せ気分で眠れそうだったのに、『ナイツ・オブ・ラウンド』を相手にしてしまったら必然的に黒星がついてしまう。仮にコタマの時のように作戦が上手くいったとしても、倒壊したビルの中から無傷で出てくるマシロの姿が目に浮かんだ。 「わ、私達ちょっと用事がありまして。ではこれで――」 「待ちなさい」とマシロは横を通り抜けようとする姉妹二人の首根っこを捕まえた。 「離してマシロ姉! やーだー戦いたくない!」 「つれないことを言わないでください。お二人にはアニメに抜擢された祝辞を伝えなければなりません」 「い、いえ、気持ちだけで十分です」 マシロは聞かなかった。 「おめでとうございます。これで戦乙女型は多種多様な神姫の中から頭ひとつ飛び出したわけですね。喜ばしいことです。それはそれとしてコタマから聞きました。コタマの聞き間違いの可能性も否定できませんが――」 たっぷり時間を置いて、まるで別人のように冷たい声で言った。 「クーフランを哀れんだそうではないですか」 「ち、違います! 私達そんなつもりはありません!」 「誤解だよ! コタマ姉が変なこと言ってるだけだってば!」 「言い訳は戦場で聞きます。天使や悪魔と肩を並べるほどの大抜擢ですから、お二人が少々目線を高くしたとしても、私にそれを咎めるつもりはありません」 「咎めるつもり満々だよね!? バトルで八つ当たりする気満々だよね!?」 「謝りますから! 謝りますから勘弁してください!」 「謝罪などする必要はないではありませんか、何も間違ったことはしていないのでしょう。それにしても楽しみですね、主役級となった戦乙女殿との勝負。これから全国に剣を振るう姿が放送される戦乙女殿と予め手合わせできるなど、身に余る光栄ではありませんか」 楽しみと言いつつ、マシロの顔で笑っているのは口元だけだった。深いエメラルド色の瞳は遠くの別のものを見ていた。暴れるエルとメルに殺気のようなものを飛ばして静かにさせて、二人をステージまで引きずっていった。尻で床を磨きながらエルは、これを期に戦乙女が再々販されることを少しだけ願った。 やはりISと似たような感じになるんでしょうか。 メカ、少女、スタッフまで同じとのことで。 ううむ。 15cm程度の死闘トップへ
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● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第二話 「激闘!あおぞら商店街!」 ◆ 「ドキドキします…お二人の足手まといにならなければいいんですが」 「なに言ってるのよ小春ちゃん、今日は小春ちゃんが主役なんだからね!」 「そうですよ小春さん、大いに期待してますからね!」 どうも小春ちゃんって自信無さげなのよねぇ、あんなに強いのに。 「それでは今日の作戦を最終確認しましょう」お姉さん格のサンタ子ちゃんが言った。 7月22日、とうとう大会の当日です。アタシと小春ちゃんのデビュー戦だけど、一緒に トレーニングしてきた感じ、なかなかいいチームになったと思うの。 索敵・司令塔のサンタ子ちゃん。(ランカーなので自主的にハンデのウエイト装備) へヴィアタッカーの小春ちゃん。 そして小春ちゃんの盾/遊撃兵のアタシ。 このメンバーとコタローの特製装備なら、セカンドクラスでもいけると思うわ! 「・今日は6チーム総当りの5回戦で『市街戦』での模擬戦・リアルバトルです。 ・私が空から指示を出します。私が見ている映像は二人のバイザーに転送しますので、 敵との相対位置を測るのに役立ててください。 ・私に何かあったら指示はミアさんが出して下さい。どうやらミアさんの分析能力は 私達の中で…いえ、一般的に見てもトップレベルだと思うので、戦闘に慣れてきたら 司令塔を変ってもらうかもしれません。 ・作戦の基本は『小春さんを守る』です。状況によってはミアさんの遊撃もアリですが、 敵が二人以上残っている場合は、なるべく小春さんから離れないでください。 「ペイント弾でも気を抜くと怪我をしますから注意を。何か質問はありますか?」 「ありませ~ん!小春ちゃんはミアちゃんが絶対守るからね!」 「あ、あの…よろしくお願いします(モジモジ…はあと♪)」 一戦目、敵は悪魔型×2、天使型1。 一人で飛び出してきた天使型をサンタ子・小春の連携で瞬殺。その後サンタ子ちゃんが 残ったうちの一人を足止めして、もう一人をミア・小春の連携で瞬殺。で敵がギブアップ。 二戦目はもっと簡単。三人の騎士型を小春ちゃんが順番に撃破。アタシもサンタ子ちゃんも 傍で見ているだけでした。 三戦目は少し苦戦。編成がコッチと似ていたの。(天使型・騎士型・砲撃装備の悪魔型) でもそれはサスガにサンタ子ちゃん、サンタ子:騎士、小春:天使、アタシ:悪魔って 1対1同士に持ち込んで、被害無しで勝利。(あのままだと一人ぐらい被弾してたわね… やっぱり司令塔はサンタ子ちゃんでなくっちゃ!) 四戦目は不戦勝。対戦相手がケガをしちゃったみたい。アタシ達も気を付けないと… 休憩室のテーブルで一休みです。 「やったな小春、大活躍じゃないか!」 「あ、ありがとうございます♪」小暮ちゃんに誉められて、小春ちゃん嬉しそうね! 「よし、このまま無傷で優勝しちゃえ~!」 「はい、頑張ります♪」「そうですね!」「しちゃえ~!」 「こんにちは徳田さん。お元気そうですね」 突然、肩に天使型の神姫を乗せたスーツ姿の男が声を掛けてきたの。 「やぁ、久しぶり!…えーとゴメン、誰だったかな…」 「次の対戦相手の影田です。あぁ私自身は初対面ですよ。でも貴方の事は良く知ってます」 アキオちゃん、困った顔をしてます。本当に心当たりが無いみたいね… 「まだ解りませんか?あれ、今日は侍型の神姫は連れていないんですね。あぁそうか、 私達が破壊しちゃったんでしたっけねぇ」 突然アキオちゃんが、ものすごい形相でソイツに殴りかかった。 「キサマ『エスト』のメンバーかぁぁぁぁっ!!!」 「止せアキオ!!!」コタローがアキオちゃんを羽交い絞めして止めた。 ソイツ・影田は、ヤレヤレと呆れた仕草をした。 「あなた達のおかげで『エスト』は解散しました。しかし、まさかこんな所で報復の チャンスが来るとは思いませんでしたよ。 大会の運営部にはラストバトルだから実弾で盛り上げたいと話してあります。勿論、 挑戦を受けてくれますよね?」肩の天使型が、いやらしい笑いをした。 影田はどっかに行っちゃいました。 「な、何なんですかアイツは!?それに『エスト』って…訳が解りませんよ!」 小暮ちゃんと同じ、アタシもワケ解んない。 「…『エスト』と言うのはな、小暮君」とコタロー。 「『エスト』と言うのは、神姫を従えた20人ぐらいの不良チームだったんだ。 メンバーの中には強盗傷害裏バトルと、違法行為を行っていたヤツもいた。 そんな連中にアキオの昔の相棒、侍型「桜花」は破壊されたんだ」 「な…神姫を…先輩の神姫を破壊ですって!!??」 小暮ちゃんが、抱えていた小春ちゃんを思わず抱きしめた。 「…その敵討ちに、俺とアキオで主要メンバーを警察へ突き出したんだんだが… 今頃下っ端が出てくるとは…」 「…………サンタ子、準備はいいか?」 長い沈黙の後、アキオちゃんが口を開きました。 「待てよ、今更あんなヤツと実弾バトルなんて、何の意味があるんだ!」 「止めないで下さい、虎太郎さん」サンタ子ちゃんが割って入る。 「あの人達だけは許せないんです、何と言われようと。私一人だろうと戦いますよ!!」 「なに言ってるのサンタ子ちゃん、ミアちゃんもモチロン戦うよ!」 「私も戦います…あんな人、許せないです…!」 コタローが、みんなの顔を一人ずつ見つめてから言った。 「…………解った。ミア、みんなを守ってやるんだぞ…」 「アイアイサー!ミアちゃん頑張るよ!!」 商店街の中央に作られた試合会場は、いままでのどの試合の時よりも騒然としてる。 これが最後の試合だし、急遽実弾バトルになった事も影響してるのね。 サンタ子ちゃんはウエイトを外し、代わりに愛用の野太刀「花鳥風月」を装備してる。 空中高速接近戦が本来の戦闘スタイルなのです。 小春ちゃんはペイント弾を実弾にして、アタシはウレタン製の猫武器を本来のに戻す。 対して影田チーム。マスターは影田一人、天使型+砲台型×2のチーム。 砲台型は普通の装備に見えるけど…天使型の持ってるレーザーライフルがちょっと変。 ジョイント用の穴だらけだし、なんか大きくない? 「大変お待たせいたしました。それでは『あおぞら商店街杯・武装神姫チームバトル大会』 のファイナルバトルを開始します!レディ~~~ゴー!!」 「作戦は今まで通り、まず私が斥候に出ます」サンタ子ちゃんが飛び出した。 アタシと小春ちゃんは、サンタ子ちゃんから送られてくる映像をたよりに前進する。 「敵は動いていません、三人固まって広場の奥に引っ込んでるわ。敵の戦力を考えると 今回は小春さんに弾幕を張ってもらって、私とミアさんで順番に一撃離脱がいいかも しれません」 パーフェクトな作戦だと思うけど、何か、何かイヤな予感がするのよね… アタシと小春ちゃんは射程距離ギリギリのところまで移動してきた。これ以上近づくと 敵の射程距離にも入っちゃう。 ここからなら肉眼でも敵の三人を確認できる。ホントに動いてないわねぇ。まるで三人が 一つの砲台みたいに見える。 ハッ!!!! 「小春ちゃんサンタ子ちゃん、スグに離脱して!!!!!!!!」 私達が撤退を始めた直後、大砲が発射された。 それは、LC3レーザーライフルの射線じゃなかった。二人の砲台型から取り外した パーツを取り付け、残った裸の素体をパワーパックとして接続したソレは、レーザー バズーカと言った方がシックリくる。 直撃を予想したアタシは小春ちゃんを蹴り飛ばし(「小春ちゃんゴメン!」)その反動で 自分も回避行動をとる。 「小春ちゃん!!!」 「大丈夫、手をかすっただけです。ミアちゃんが助けてくれなかったら、私、多分 破壊されてました…」 小春ちゃんの左手が鈍く変色している。強がっているけど、かなり辛いはずだわ。 「二人とも大丈夫ですか!!?」サンタ子ちゃんが空から降りてきた。 「とりあえず命は無事だよ。でも、あの武器が…」 こちらより射線が長く、強力な武器。それは攻略しようとするだけで、多大な犠牲を 覚悟しなくちゃいけないってこと。 「…ミア、それからみんな、ギブアップするぞ」コタローから通信が入った。 「アレが動き出したら、それこそ最後だ。ミア、お前なら予想できるだろう?」 「そんな、虎太郎さん。まだやれます!私が囮になって」 「サンタ子、バカを言うな!確かにヤツは許せないが、お前達が犠牲になる必要は無い! それでいいな?アキオ、小暮」「……………あぁ…」「はい…」 「でも、小春さんだってこんな怪我を…桜花さん……うっううっっ」 フィールドの向こうでは、影田がニヤニヤしている。 沈黙。みんな気持ちは同じだけど、悔しいけど、どうする事も出来ない… アタシ以外は。 「コタロー、1分だけ時間をちょうだい。ミアがあのバズーカを破壊する!」 「え?あ、ミア!?何を…無茶だ、いくらお前でもあの距離、狙い撃ちされるぞ!」 「コタローお願い…ミアを信じて!」 「だが……」 『信じて!』 「…………………解った。だが、無理はするなよ…」 「ありがとう、コタロー」 ネットにダイブしてる時に、武装神姫と似た設定のマンガを見つけたの。その中で、 自分にダメージを与えることによって緊急回路を発動させ、ハイパー化するというのが あった。神姫でも同じ事が出来ないかな…というのが発端。 出来るのよ。危険だしコントロールが難しいけど。こっそり訓練だってしたし。 体の各動力部を慎重に臨界まで上げていき、擬似ダメージを蓄積させる。制御を失敗して しまえば、本当に爆発しちゃうかもしれない。 バズーカが動き出した。速度は早足程度だけど、確実にこちらに近づいてくる。 「二人とも、アレの後ろに周りこんでちょうだい!」「了解です」「え、あ、はい!」 この移動速度ならギリギリ射程距離に入った直後に発動できる。 案の定、発動準備が整った瞬間にバズーカの発射準備を始めた。もう遅いわよ! 「―――――――――バーストモード、いっくよぉ~!」 次の瞬間、アタシの体を真紅の光が包み込む。この警報シグナルが点いてる1分間が勝負。 突然のアタシの変化に驚いたのか、敵はあわててバズーカを発射する。 狙いが甘い!一旦左によけて、そのままバズーカ目指してダッシュする。 二撃目は見当違いな所へ発射。スピードアップしたアタシに全然対応できていない。 天使型の表情が見えた。なにか化物でも見るような顔をしている。ある意味化物かも しれないわね。今のアタシなら熊だって倒せるハズ。 三、四撃目を楽々かわし、天使型の目と鼻の先に到達。 2体の裸の素体はバズーカにケーブルで連結されて、無表情に立っている。ホントに パワー供給装置として使われているみたい。 天使型は…大きく目を見開いて、恐怖のあまり顔が引きつってる。 「後悔したって、もう遅いんだからね!!」 頭の中でEXゲージがピカピカ点滅してる感じ。時間が無いし、決めるわよ! 「超必殺……… 猫 ・ 乱 ・ 踊 !!! 」 アッパーフックアッパー手刀フックストレートフック肘肘アッパー裏拳フックアッパー 掌打フックアッパービンタビンタ肘肘肘アッパーフック膝膝膝膝フックアッパー 前蹴り回し蹴り回し蹴り踵落としトドメのサマーソルト!!! 一瞬でボロ雑巾のようになってしまった天使型は、最後のサマーソルトの勢いですっ飛んで いった。少しやり過ぎたちゃったかな? サンタ子ちゃんが来た。この急な展開にもちゃんと対応してる。流石です。 小春ちゃんは遠くで武器を構えてるけど、ビックリして固まっちゃってます。 「ミアさん、大丈夫ですか!?」 「サンタ子ちゃん…後はまかせちゃうね…」 警報シグナルの光が消えて、同時にアタシの意識も消えていきました。 その日の夜、やっとアタシは目を覚ましました。 結局大会はそのまま終了しちゃったそうです。残った2体の素体は天使型が倒された瞬間に 起動停止したそうで…ホントにパワーユニットとしてのみ使われてたのね。 影田は試合終了直後に姿を消しちゃったそうです。 それから。 バーストモードのせいでアタシのボディはボロボロになってたの。特に関節系の部品の 磨耗が激しく、修理には相当の手間がかかるんだって。 (虎太郎「手間なんていいんだ。それより俺は無理するなって言ったハズだぞ?」) 簡易素体に入れられたアタシは、もう1時間以上コタローからお説教されてます。 まぁコタローに心配掛けるのも何だし、当分の間は大人しくしてよっと。 当分の間は、ね! 第三話 意思を継ぐ者 へ進む 第一話 猫、飼いました へ戻る 三毛猫観察日記 トップページへ戻る
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登録日:2012/04/30(月) 15 54 15 更新日:2023/05/09 Tue 19 05 39 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 D×D チート ハイスクールD×D ロンギヌス 神器 神殺し 神滅具 ハイスクールD×Dに登場する異能、神器(セイクリッド・ギア)の上位種。 名前は「神をも滅ぼす具現」を意味し、数多くある神器の中でも「神」「魔王」「仏」さえ滅ぼすことが可能と言われる、神殺しの力。 他の神器と異なり、その時代に1つしか存在しない。そのため「天界」「冥界」共にその存在を監視している。 なぜ、「聖書の神」が自身すら脅かすこれら神器を作ったのかは不明。 (神器システムのバグ・エラーの結果、三大勢力の防衛用、他神話勢力への侵略用、などいくつか推測はされている。) 他の神器と違い、二つ以上の能力を持つといった特徴がある。 現在確認が取れているだけで13種類。 中でも4つある上位種の所有者は『神の子を見張る者(グリゴリ)』が確認を最優先事項としている しかし、今世においてはその所有者の発見や特定に難航しており、神器も前代未聞の特殊な状態になったりと変調をおこしている。 後に最終章において、新たな神滅具が5つ認定。うち2つが上位神滅具と認定される。 以下、ネタバレ注意 ナンバリング順 1.黄昏の聖槍-トゥルー・ロンギヌス- 所有者 曹操『所属 禍の団(カオス・ブリゲード)』→帝釈天『所属 須弥山』→曹操『所属 須弥山』 ※上位神滅具 聖書の神が遺した始まりの神滅具にして最強の神滅具。 神の遺志を宿す聖槍であり、槍で直接突く以外に穂先から聖なるオーラを放つ遠距離攻撃も可能。 槍の一撃で神クラスでも半分近く力を削ぐことができる。 聖遺物(レリック)の一つであり槍の放つ威光だけで神の信者を忘我させる。 イエスを貫いた槍として教会にも教えられており、天界のセラフすら恐れている。 真冥白夜の聖槍-トゥルー・ロンギヌス・ゲッターデメルング- 『黄昏の聖槍』の通常禁手だが曹操は亜種を発現させたため詳細不明。 極夜なる天輪聖王の輝廻槍-ポーラーナイト・ロンギヌス・チャクラヴァルティン- 『黄昏の聖槍』の亜種禁手 七宝に対応する7種の球体を操る。 【球体名と能力】 『輪宝(チャッカラタナ)』 相手の武器を破壊する。 『女宝(イッティラタナ)』 女性の異能力を封じる。 『馬宝(アッサラタナ)』 任意の相手を転移させる。 『珠宝(マニラタナ)』 攻撃を他人に受け流す。 『象宝(ハッティラタナ)』 空中を自由に移動する。 『居士宝(ガハパティラタナ)』 自分の幻影を生み出す。 『将軍宝(パリナーヤカラタナ)』 球体で攻撃する。 2.幽世の聖杯-セフィロト・グラール- 所有者 ヴァレリー・ツェペシュ『所属 吸血鬼ツェペシュ派→駒王町』 イエスの血を受けた聖杯で聖遺物の一つ。 生命に関わる能力を持ち、傷の回復や再生、肉体強化、果ては魂から肉体を再生、肉体の欠片から生物の複製を生み出すなど使い方次第では命の理を狂わせる。 ただし、使い過ぎると精神が汚染され亡者が普段から見えるようになってしまう。 ヴァレリーが持っていたのは亜種であり三つでワンセットという変わった状態。 3.赤龍帝の籠手-ブーステッド・ギア- 所有者 兵藤一誠『所属 グレモリー眷属』 項目参照。 赤龍帝の鎧-ブーステッド・ギア・スケイルメイル- 『赤龍帝の籠手』の禁手。項目参照。 4.白龍皇の光翼-ディバイン・ディバイディング- 所有者 ヴァーリ・ルシファー『所属 禍の団(カオス・ブリゲード)→フリー』 『白い龍(バニシング・ドラゴン)』白龍皇アルビオンを封じた光翼。 相手の力を無限に半減させ、自身の力として吸収する。 白龍皇の鎧-ディバイン・ディバイディング・スケイルメイル- 『白龍皇の光翼』の禁手。 力だけでなく質量さえ半減させることができる。 5.獅子王の戦斧-レグルス・ネメア- 所有者 死亡→サイラオーグ・バアルの眷属として自律行動。 ネメアの獅子の中で最強の獅子を封じた斧の神器。 地を割る威力と獅子への変化、飛び道具から所有者を守る力がある。 前所有者が殺された際、本来は次の所有者を選び、その人物へ移るはずなのだが、なぜかその場で獅子の姿を発現し所有者殺害犯を倒した。 それをサイラオーグが発見、変異の駒で眷属とした。 独自の意思を持ち、認めた相手に自身を神器として使用させることができ、独立行動時も一流の戦士である。 獅子王の剛皮-レグルス・レイ・レザー・レックス- 獅子を模った黄金の全身鎧。飛び道具から守る能力もそのまま発揮する。 6.蒼き革新の箱庭-イノベート・クリア- 所有者 神崎光也?『所属 X×X(クロス・タイムズ・キス)』 所有者にとっての理想郷とも言える空間を生み出すことができる神器。 命の創造すら可能なことから『神を騙る神器』と呼ばれている。 ただしその生命はあくまで箱庭の中限定。例えるならば使用可能範囲が限定された絶霧と魔獣創造といったところか。 アジュカと敵対する謎の青年『神崎光也』(*1)が簡易版を使用しているが、詳細は不明。 7.永遠の氷姫-アブソリュート・ディマイズ- 所有者 ラヴィニア・レーニ『所属 魔法使い協会「灰色の魔術師(グラウ・ツァオベラー)」』 6つ目で4本腕の身長3m程の氷の姫の形をとる独立具現型の神器。 超強力な冷気を操るが、その分発動しただけで敵味方問わず周囲を巻き込んでしまう。 永遠に想う白銀世界ーアッソルート・アルジェント・モンドー ラヴィニアが開眼した亜種禁手。 猛吹雪と氷の姫君を無数に出現させ、敵を氷漬けにする。 山脈一帯を凍りつかせる程の出力を持つ。 敵味方の区別が可能なので味方は寒さを感じない。 8.絶霧-ディメンション・ロスト- 所有者 ゲオルク『所属 禍の団』→帝釈天『所属 須弥山』→ゲオルグ『所属 須弥山』 ※上位神滅具 結界系神器としては最強。 結界効果のある霧を発生させることができ、霧で対象を包み防御したり、転移させたりできる。 使い手次第では一つの国家全てを霧で覆い、国民全員を異空間へ放り込むことすら可能。 霧の中の理想郷-ディメンション・クリエイト- 『絶霧』の禁手。 霧の中から使い手が望む結界装置を創造する。 これらは普通の方法で破壊することはできない。 9.紫炎祭主による磔台-インシネレート・アンセム- 所有者 アウグスタ『所属 オズの魔法使い』→ヴァルブルガ『所属 はぐれ魔法使い集団「魔女の夜(へクセン・ナハト)」』→リント・セルゼン『所属 教会』 聖遺物の一つである聖十字架。悪魔に対し絶対の威力を持つ紫炎を放つことができ、紫炎をまともにくらえば上級悪魔ですら消滅する。 紫炎の発現方法は所有者によって変わり、アウグスタは十字架を持つ巨人を、ヴァルブルガは十字架そのものを紫炎で形成、リントは悪魔祓いの道具に紫炎を纏わせている 実は独立具現型であり『祭主』という謎の意思が所有者を選ぶという性質を持つ。 15巻だけ名称が『紫炎祭主の磔台』だった。 最終審判者による覇焔の裁き-インシネレート・アンティフォナ・カルヴァリオ- ヴァルブルガの開眼した亜種禁手。 十字架に磔にしたモノに応じて特性を変えるという物。 紫炎なりし愛の覇焔の裁きーラヴリー・ヘヴンリィ・エンジェルスー リントの開眼した亜種禁手。 状態変化能力を持つ3体の天使を紫炎によって形成する。 10.煌天雷獄-ゼニス・テンペスト- 所有者 デュリオ・ジェズアルド『所属 天界』 ※上位神滅具 天候とあらゆる属性を支配する。神滅具の中では黄昏の聖槍に次ぐ強さを持つ。 聖天虹使の必罰、終末の綺羅星-フラジェッロ・ディ・コロリ・デル・アルコバレーノ、スペランツァ・ディ・ブリスコラ- 『煌天雷獄』の禁手。 無数のシャボン玉を放ち、閉じ込めた相手にあらゆる属性攻撃を叩き込む。 このシャボン玉自体も非常に頑丈で、最上級クラスの相手でも十分に足止めが可能。 元は亜種ではない本来の禁手だったのだが、デュリオの影響で開眼後に亜種化した。 11.魔獣創造-アナイアレイション・メーカー- 所有者 レオナルド『所属 禍の団』→帝釈天『所属 須弥山』 ※上位神滅具 所有者が望む魔獣を創造することができる。 ただし場合によってはある程度の解析や知識が必要。 破滅の覇獣鬼-バンダースナッチ・アンド・ジャバウォッキー- 『魔獣創造』の亜種禁手。 超強力なアンチモンスターの創造に特化している。 12.黒刃の狗神-ケイニス・リュカオン- 所有者 刃狗(スラッシュドック)・幾瀬鳶雄『所属 神の子を見張る者(グリゴリ)』 『刃(ジン)』という名の黒い犬の姿をした独立具現型の神器。 狼男の真祖『リュカオン』と十束剣『天之尾羽張(アメノオハバリ)』を宿す神器。 神器である犬から黒い刃を生成し、場合によっては全身を巨大な刃に変換できる。 研鑽を詰む事で影から刃を生やし、物質のみならず概念などありとあらゆる物を切り裂くこともできるようになった。 また、他の独立具現型の神器を引き寄せる性質も持っている。 夜天光の乱刃狗神-ナイト・セレスティアル・スラッシュ・ドッグズ- 『黒刃の狗神』の禁手……だが鳶雄は生まれた時から開眼しており、彼の将来を思った祖母の手により封印されていた。 周囲を闇に染め上げ、そこから無尽蔵に刃を生み出すほか、鳶雄自身も影で出来た犬の獣人の様な姿に変わり、強大な戦闘力を発揮する。 深淵なりし冥漠の獣魔、英傑であれ常夜刃の狗神-ペルフェクトゥス・テネブラエ・リュカオン・エト・フォルティス・デンス・ライラプス- 『夜天光の乱刃狗神』を研磨しさらに覚醒させた、謂わば禁手の更なる禁手。 山脈を覆う規模の闇の刃と影の中を移動できる狗の大群を生み出す。 13.究極の羯磨-テロス・カルマ- 所有者 百鬼黄葉→神崎光也?『所属 X×X』 あり得ない可能性を発現させるという能力を保有。きちんと整備されていた武器を整備不良として壊したり、確実に命中するはずの攻撃を回避するなどの事象を引き起こす。 歴史上の経緯が説明できない出来事には必ず関わっているとされており、それ故に『歴史の変革器(ヒストリー・ブレイカー)』と呼ばれる。 外伝『堕天の狗神 -SLASHDØG-』3巻では五大宗家に属する少女黄葉が所有しており(ゆえに厳重に隔離されていた)、その後黄葉が何らかの事情で別世界に消えたため、本編では『蒼き革新の箱庭』共々別世界から来た神崎光也が簡易版を操っている。 14.時空を支配する邪眼王-アイオーン・バロール- 所有者 ギャスパー・ヴラディ『所属 グレモリー眷属』 『停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)』を逸脱した能力ゆえ、別種として公開された。 ハイスクールD×D16巻でヴァレリー・ツェペシュを守れなかった後悔から能力を覚醒させ現在の能力になった。 元々『停止世界の邪眼』はケルト神話の滅びた魔神バロールを由来とする名称の神器だがギャスパーの中で本物の魔神バロールの残滓が眠っており、それが神器と結びついて新たな神器となったというとんでもない経緯をたどっている。 覚醒時に追加された能力、『禁夜と真闇たれし翳の朔獣(フォービトゥン・インヴェイド・バロール・ザ・ビースト)』は自分の周囲に闇の領域を形成し、闇から様々な種類の魔物を大量に生み出し操る。 真ハイスクールD×D2巻ではリアス・グレモリーと合体?をし、『禁夜と真闇の滅殺獣姫(フォービトウン・インヴエイト・バロール・ザ・プリンセス)』状態になれる。 15.深潭の蓋世王冠-アルフェッカ・タイラント- 所有者 メレディス・オールディントン『所属 イギリス→グリゴリの研究施設』 イエスを磔にした際に使われた聖釘で作成された王冠。聖遺物の一つ。 『紫炎祭主による磔台』と同じく独自の意思を持ち、その意思が次の所有者を選ぶ性質がある。 聖なる釘と支配という能力を持ち、所有者によって能力の詳細が変わるという特性を持つ。 前所有者は聖なる釘での攻撃と王冠をかぶった状態でキーワードを数分間聞かせることでの洗脳という能力。 当代所有者のメレディスはあらゆる大きさの聖なる釘を発射し攻撃するのと、釘を神器所有者に打つと概念を書き換えるタイプの洗脳ができるというもの。 洗脳能力は神滅具所有者にすら有効。 16.機界皇子-アンノウン・ディクティター- 所有者 マグナス・ローズ『所属 CIA』 機械及び電子機器を司るという神器としてはまったくの新種。 鉄を操って機械を作ったり、電子機器を支配することも可能。 無人の車を操ったり、機器類を身体に集めて、翼に変形させ空を飛ぶといったりと能力は幅広い。 17.終わる翠緑海の詠-ネレイス・キリエ- 所有者 イングヴィルド・レヴィアタン『所属 兵藤一誠眷属』 ※上位神滅具 ドラゴンに影響を与える歌声と海を操る能力を保有。 歌声によりドラゴンを無力化・使役・鼓舞が可能。所有者はドラゴン系神器の存在を察知できる。 ドラゴン系神器にも有効であり、無力化の際は能力の維持すら困難になる。 その力は龍王クラスにすら通用するが生声でないといけないという制限があり、録音などでは効果はない。 海を操る能力も津波などを起こし、都市部の壊滅すら可能だが湖などでは亜種でないとできない。 18.星砕剣と星穿銃-スター・バスター・スター・ブラスター- 所有者 シューティング・スター(本名不詳) ※上位神滅具 長剣と小銃(ライフル)で一対の神器。 小銃からはオーラの砲撃が可能で、森や島を軽く吹き飛ばすことが可能だが発射回数に制限がある模様。 長剣も獅子王の剛皮を軽く砕くほどの攻撃力を持っている。 なおまだ発見・分類されていないだけで、これから増えていく可能性もあるとのこと。 実際にギャスパーの『禁夜と真闇たりし翳の朔獣』は原作最終章において、神滅具と認定された。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 実際に増えましたね確定してないけど -- 名無しさん (2013-11-22 15 28 35) 昔は永遠の氷姫はアブソリュート・ディマイズ ではなく、アブソリュート・ジョーカーだった。多分、デュリオ出すために変えた。 -- 名無しさん (2014-05-16 00 51 49) 黄昏の聖槍がいまいち強いって感じがしない、まあ曹操とかいう七光りのクソがクソすぎるだけなんだろうけど -- 名無しさん (2014-11-12 22 14 58) 黄昏の聖槍って要するに単純な攻撃力が高いから最強って言われてるんだと思う。 -- 名無しさん (2014-11-13 00 00 38) 攻撃力も赤龍帝の籠手で倍加しまくったら簡単に超えられそうなんだけど -- 名無しさん (2014-11-13 03 39 43) ↑使用者のキャパがあるならそうなるよね。聖槍は素人が使っても普通に神とかに傷負わせることができるイメージ -- 名無しさん (2014-11-13 05 49 59) 誰が持っても強いって言うのが黄昏のウリだろうな。それこそ別に曹操でなくても良いんだろうけど、現時点で曹操より上手く使えるヤツがいないから曹操専用になってるんだろう -- 名無しさん (2014-11-13 18 16 30) 帝釈天に没収された時、聖槍が一誠に渡されるかと思ってた。何で曹操戻ってきたんよ… -- 名無しさん (2014-11-14 07 41 27) 流石にそれはないわ一誠に聖槍はないわ -- 名無しさん (2014-11-19 22 35 31) ロンゴミアントって別名があるからアーサーか木場ちゃんの方が無難だろ -- 名無しさん (2014-11-20 22 02 28) そういえば剣の神滅具ってないのな。エクスかリバーとかあるからかな? -- 名無しさん (2014-11-21 19 22 21) 全て揃えたら神が復活しそうな・・・ -- 名無しさん (2014-11-21 22 05 43) ↑全ての神器を究極合体させたチェーンソーの前では恐るに足らん -- 名無しさん (2015-05-06 11 44 44) 竜殺しの武器は竜特攻付いてるのに、何で神殺しには特攻付いて無いんだろう… -- 名無しさん (2015-08-23 22 35 02) ↑そもそもロンギヌスは聖人の死を確認するのに使われたのであって殺してはいない -- 名無しさん (2016-02-24 19 07 18) 刃にはウツセミのままでいてほしかった。 -- 名無しさん (2016-03-06 15 42 41) ヤンキーにびびってたクズが何故か神滅具持ちでイッセーに対して先輩風ふかしてるのが気に入らんな -- 名無しさん (2016-05-03 19 56 22) ↑クズがデカい力を手にして調子乗っただけだろ。んなモンコレに限った事じゃない -- 名無しさん (2016-05-03 20 03 41) ティアマットが持ってた「携帯電話っぽい滅神具」が究極の羯磨かな? -- 名無しさん (2016-09-30 01 45 20) 神滅具…と言うか神器二つ持ちってどういう事だろう。片方はレグルスみたく独立稼働した上で従ってるとかだろうか -- 名無しさん (2017-12-14 01 55 41) いろいろ増えましたね -- れいじ (2019-05-29 20 57 14) 名前 コメント
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{どうでもいい話し合いと、真面目な話し合い} アンジェラスの視点 ご主人様は愛車のスカイラインを運転してアンダーグラウンドに向かっています。 私はご主人様の右肩に座っているのですが…。 ちょっと車の中は居た堪れない空気になっているのですよ。 何故かと言いますと。 「ねぇーご主人様。今日はいったいどのようなご用件ですか?」 「………」 ご主人様は運転に集中しているのか、さっきから私が声を掛けてもうんともすんとも答えてくれないのです。 ズーッと無言でズーッとシカトです。 別に機嫌が悪いとかじゃないと思うのですが…何かこぉ~、考え事をしているような感じですかね。 今はそれだけの事しか考えられないみたいなぁ。 ご主人様がこんな感じになってしまった原因は、あのアンダーグラウンドの住人、ご主人様が言う通称オヤッさんその人である。 帰宅したご主人様は私とまた煙草の事で口論してる途中、オヤッさんから電話がきて、ご主人様が電話に出てのですが。 電話している時間が経つごとにご主人様の顔は厳しくなり真剣な表情に変わりました。 そして電話が終わった後の私に向けられた言葉が一言、『行くぞ、アンジェラス』です。 電話の内容も何も言わずに家を出るご主人様に私は『はい!』としか言えず、付いて来ましたのが今の状況に繋がる訳です。 車を走らせるご主人様は無言で前を見続ける。 私はそんなご主人様の顔を見る事しか出来なかった。 そうこうしている内にアンダーグラウンドの町に入りご主人様は駐車場に入る。 駐車場の適当な場所で車を止めて車から出る。 その時でした。 ご主人様が低い声で私にこう言いました。 「これから起きる事は何事にも驚くな。後、俺の命令に絶対に従えよ。解ったな?」 「は!?はい!」 その時のご主人様の顔は怖かったです。 いつも苦笑いしたり、ニヤつきながら私を褒めてくれるご主人様じゃなかった…。 まるで別人のようでした。 顔はご主人様でも違うご主人様みたいな…。 冷酷で人間の感情が無いよな感じ。 「解ったのならいい。今から一言も喋るな。黙って俺について来い」 無言のまま私は頷いた。 するとご主人様は私を一瞥してから駐車場から出た。 アンダーグラウンドを歩き数分。 神姫センターが見てきました。 今日はここに行くのでしょうか? 確認したいのですけれど、ご主人様は私に『一言も喋るな』と言ったので喋る事が出来ません。 …いったいご主人様はどうなちゃったでしょ。 あ、神姫センターを横切りました。 今日はここに用は無いみたいです。 じゃあ何処に行くんだろう。 そして更に数十分が経ちました。 ご主人様は一つのバーに入りました。 お酒を飲む場所とデータでは知っていますが…。 私が実際に見たバーとデータで理解していたバーとは全然違いました。 やっぱり実際に行くのとデータだけでは、経験値が全然違いますね。 「お、時間通りに来たな。おーい、閃鎖ーこっちだー」 「………」 通称、オヤッさんの人が一つの卓上のテーブル近くの椅子に座っていました。 左右に二人づつ座れる場所です。 そしてそのテーブルの周りにグルリと円状に囲んだ怖い男の人達がズラリといました。 チンピラとかヤクザの名がつきそうな人達ばかりです。 ご主人様はそんな人達の間を入ろうとすると男の人達は十分に歩けるスペースを作り退く。 まるで歓迎されているような感じ。 それと同時にご主人様がその間を抜けると逃げられない様にがっしりと周り固める。 正直、もう私はビビッています。 「まぁ掛けて下さい」 「…はい」 オヤッさんの反対側に座っていた二人のいかついオジさんが態々立ち上がり座る事を勧める。 ご主人様は低い声で答えオヤッさんの隣に座っり、いかついオジさん達も同時に座る。 ご主人様は両手をポケットに突っ込んだまま。 礼儀がちょっとなってないと注意したいですが、今は喋っちゃいけません。 といいますか、こんな張り詰めた空気の中で喋りたくありません。 「さて、役者が揃った所で話しを始めますか」 一人のいかついオジさんが先に喋りだしました。 「まず今回、閃鎖さんをお呼びにしたのは我々の不始末を言いたかったわけです」 「どのような不始末ですか」 オヤッさんはご主人様の代弁をしてるように答えた。 「まずこれを見てください」 もう一人のオジさんが頑丈そうなアタッシュケースを取り出してきて中身を見せてくれました。 中身に入っていたのは、数枚の何かのリストみたいです。 ご主人様は無言でそのリストを全部受け取り目をとおす。 私もご主人様の右肩にズーッといるのでついでに見せてもらい、そしてすぐにその紙に書かれてるリストがなんなのか分かりました。 この紙は記されてる内容はすべて武装神姫の違法改造武器です。 しかも武器の全ての製作者覧がご主人様の『閃鎖』という名前で埋め尽くされていました。 「見ての通り。我々も色々な事に手を出して仕事をしている訳ですが…今回、この武装神姫で一つ閃鎖さんにご迷惑をかけてしまった。おい、アレを」 「はい」 命令したオジさんがもう一人のオジさんに命令し、次は海外旅行で行くときに使われる大きなハードケースを出してきました。 そしてハードケースを開けると。 「ン~~~~!?!?」 一人の男の人が両腕両足を頑丈な紐で縛られて口には叫べないようにガムテープが張られています…パンツ一丁の姿で…。 「うちの者です。こいつは自分が儲けるように無断で閃鎖さんの商品を無断で売り捌いていたんだ。オマケにうちの島ならともかく、他の島で売ってやがった」 「おかげで、他の島の連中達が怒ってうちの組にけしかけてきて大変でした」 「治まりはついたのですか?」 今度はオヤッさんが冷静沈着に言う。 いつも見ていたオヤッさんも別人を見てるようです。 「そこら辺はご心配なく。うちの組がそれなりの金額を譲渡したので。赤字なのは変わらないが…」 「そうですか。ではこいつをどうするんですか?」 「この者の処分は閃鎖さんの言葉で決まる。生かすのも殺すのも閃鎖さん次第です」 「………」 ご主人様はバサッとリストされている紙を全て机に置き煙草に火をつけた。 「…そのゲス野郎にチャンスを与えてやる。だが、もし次にヘマしたら命は無いと思え、と言っとけ」 「生かしておくのか?」 「人間、一度は欲に負ける事がある。けどもう一度同じ過ちを繰り返したらそいつは学習能力が無い訳だ。そんな人間は生かしとく必要は無い。この町で生きていくには学習が必要な事だからな」 「そうか。閃鎖さんがそう言うなら分かった」 「これで俺の用事は済んだか?」 「いや、もう一つある。この件でうちの懐が少し寂しくなっちまったものだから、少し閃鎖さんの商品を取り寄せをしたい」 「なら、オヤッさんに言ってくれ。俺は開発者なのでね。帰ってもいいか?」 「そいう事ならもう結構です。この度は申し訳なかった」 「気をつけて仕事してくれよ」 そう言ってご主人様は立ち上がり店をでようとした。 「おまえら閃鎖を送れ」 「いい、一人で帰れる。後は頼むぜ、オヤッさん」 「おう、任しとけ」 そしてご主人様と私は店を出た。 …。 ……。 ………。 ご主人様の車に乗って数分が経ちました。 丁度、アンダーグラウンドの町から出た頃です。 その時でした。 「今日は悪かったな」 「エッ?」 ご主人様が私に話してくれました。 最初みたく冷酷な声ではなく、温かみがある声でした。 「なんとなく…解ったろ?俺が今日、お前にきつく言った言葉がなんなのか」 「はい…。でもなんであんな風に言ったのですか?」 「その言い方だと、まだ少し解ってないみたいだな」 煙草に火をつけ運転席側の窓を全開にするご主人様。 煙は車から外に出て消えていく。 「お前には必要だと思ったからだ。俺が今どいう立場にいるのかちゃんと理解しているのかな…てな」 「立場?」 「そう。お前、もし俺がなにも言わずにあんな所に行ったらどうしてた?」 「それは…多分、ご主人様を止めて無理矢理にでも連れて帰ろうとします。ご主人様にはなるべく普通の生活して欲しいですし」 「…はぁ~。やっぱりそんな事かぁ」 溜息を吐き煙草を右手で持ちながら運転する。 「アンジェラス。俺はな…普通の大学生、天薙龍悪の顔をと今日見せたヤクザと商売している閃鎖の顔を持っている」 「二つの顔ですか?」 「そうだ。それに俺はどちらかというとこっちの世界の住人に近い」 「そんな!?ご主人様は普通の人です!」 「ヤクザと仕事上関係をもってる奴がか?」 「………」 「おやおや、黙まりか?中臭い設定だが、残念だけどこれは現実だ」 私は衝撃の事実を知ってしまい俯く。 まさかご主人様は表の世界の住人でもあって裏の住人でもあるという事に。 今はまともにご主人様の顔を見る事ができません。 「幻滅したか?嫌いになったか??別に俺は構わないぜ。今日はあえてお前を連れて来たんだ」 「…あえて…ですか?」 「あぁ。アンジェラスには俺の全てを見て欲しかったんだよ」 「全て…」 私はやっとの思いで顔を上げご主人様の顔を見れた。 ご主人様の顔は苦笑いしていました。 「なんて言えば良いんだろうなぁ?アンジェラスなら俺の秘密を教えてもいいかな、と思っちゃうんだ。上手くは言えないが多分俺はお前に心を許してるんだろうな」 「私だけに心を許す…それってつまり」 「んぅ~、まぁそのなんだなぁ。俺にとってアンジェラスは特別な存在というか信頼し合える者同士というか…あーもうなんて言えば解らん」 「そうですか。私だけが、ご主人様と特別な関係を持っているのですね!」 「そいう事にしといてくれ。だぁー、なんか恥ずかしいぜ」 「クスクス♪」 私は笑いました、心の底から。 嬉しい気持ちでいっぱいです。 だって、ご主人様から『お前だけに心を許す』なんて言って頂けたのですから。 これで私はまた新しいご主人様の姿を見れました。 もっと色々なご主人様が見てみたいです。 「笑うな。ガチで恥ずかしいんだから!」 「クスクス♪すみません。でも嬉しくて…クスクス♪」 「だから笑うなって!」 そう言うご主人様も笑っているじゃないですか。 さっきまで気まずい雰囲気だったのに今はお互いを理解しあって笑っている。 嫌な一面も見てしまいましたが、今日はまたご主人様との距離が近くなったような気がします。 ご主人様、私はいつでもご主人様と一緒ですよ。 今日からまた一つよろしくお願いしますね、私が大好きなご主人様♪
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「ねえおじいちゃん、この店って地下室あるよね?」 「ん? 倉庫に自家発電室に物置部屋が二つな」 ふと聞いてみたの。 「物置っても、片方鍵かかってるの変だよ」 「フム、その内な」 「けちー、今でもいいのー」 どうして教えてくれないの? わたしなにかまずい事言った? ~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~ 夜、閉店後。 「……スィーマァ」 「みゅ…どうしたんですか? ますたー」 「名目上第二物置になってる地下室を偵察してきてなの」 「ふぇっ!?」 夜の地下室は不気味だというのに、すすみはあろう事かスィーマァに頼んだ。 「い…いってきますぅ…」 明らかに足がガクガクしてるが、すすみは黙って見送った。 …… 自分サイズの懐中電灯(フラッシュライト)を手に、スィーマァは神姫にとっては少し大きい段差を降りて行った。 消灯後の地下は光源がなく、常に足元を照らしていないと階段から転げ落ちてしまうだろう。 「こわい……怖いよますたー…」 今にも泣きだしそうな丸い目。 でも、オーナーのために勇気を振り絞る。 首を回し入れそうな穴がないかを調べる。 「あ」 扉のとなりにあった小さなセラミックパネルはねじ止めされておらず、奥は…第二物置。 「何で止めてないんだろ…」 疑問を感じつつ穴をくぐるスィーマァ。 … 穴をくぐると、無数のショーケースが目に入った。 誰もいないのにライトアップされており、中身を照らしていた。 「…武装神姫」 ケースより上にある棚にはフルセット・武装セットがずらり。 品薄なアーンヴァルとストラーフ、アークも他と同じだけ数がある。 ふと、ショーケースに近づき中を覘く。 人気商品から聞いたことのないメーカーの品まで何でも置いてあった。 「ああっ!?」 スィーマァの目にとまったのは、信号銃。 でも、それを見る目が明らかに違った。 「カ…カンプピストル! 神姫用も作られてたんだ…!!」 知らない人のために説明しよう。 1930年代にワルサー社がドイツ陸軍の要請に応え、信号銃を小型の榴弾銃にしたものがカンプピストルである。 最終的に軽装甲の車両なら破壊できるほどの威力を保持するようになるなど、ある意味「対物拳銃」といった感じだろうか。 「………」 思わず涎までたらし、目を輝かせながらそれを見つめるスィーマァ。 ムルメルティアのモチーフがドイツ戦車なので、その影響もあるのだろう。 「警報装置は…ない…ね」 使い慣れないアイパッチのセンサーを使い、危険がないことを確認するとそっとケースを開けた。 そしてカンプに手をのばす。 ああ…憧れの品の一つを、いま手にできる。 あと数センチ……。 「何者だ」 後ろから声をかけられ、動きが止まる。 殺気が背中を突く。 「身なりからして野良ではない…、盗人か?」 スィーマァの心は早くも恐怖で覆われていた。 具体的に表すと 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い ってなくらいである(なんだそりゃ) 関係ないが、単語の集まりって怖いよね。 気が弱いスィーマァにこれが耐えられるはずもなく… 「ぴいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ」 「!?」 奇妙な悲鳴と共に泣きだした。 「ごごごごごめぇんなぁさぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃ」 涙と恐怖のあまりちゃんと喋れてない。 ドタドタドタドタ 地上の方で木製の階段を駆けおりる音、 カッカッカッカッカッカッカッ 少しして地下へ続くコンクリートの階段を駆け降りる音。 ガチャッ ダァンッ! ドアが勢いよく開いた。 「スィーマァ!?」入って来たのはすすみとおじいちゃん。 「まぁすたぁぁぁぁぁっ!?」 号泣したまま飛びつくスィーマァ、すすみのパジャマが涙でぬれてゆく。 「オーナー、私じゃ対処する事が出来ないぞ」 「まぁまぁ、これも経験だよ」 声の主と話すおじいちゃん。 紹介が遅れた。 おじいちゃんの名は古代十三三、この店の店長である。 そして声の主―フォートブラッグ―のオーナーでもある。 「おじいちゃんこの売り場って、それとその子…」 「んー、友だちに話されたらまずいから黙っていたのだよ」 「ええっ?」 十三三は少し首を傾け、目をつむって言った。 「若い子らの間で「あれがあの店にあったぞ!」だの「珍しいものが山ほど置いてあったぞ!」と騒がれると、店が荒れてしまうんだ。だから念には念をと言う訳だ」 「おじいちゃん、そんなにわたしが信用できないの…?」 すすみは呆れざろうえなかった。 彼女はかなり口が固い、それこそ湯煎する前のシジミのごとく。 「いや、どうも今のすすみを掴みきれてなくてな。小さい頃とどうしても被ってしまうんだ」 ふっとため息を吐くすすみ、そして聞く。 「でも、信頼が置ける人なら教えてもいいの?」 「それは勿論さ。ここはしっかり"理解している人"のための売り場だからね」 十三三は手を伸ばし、フォートブラッグを手にのせすすみの前へ。 「紹介しよう、"ナァダ"だ。すすみが来る前から店を手伝ってもらっている」 「宜しく、お嬢」 "お嬢"という呼び方はどこで習ったのか、気になるところだが。 「よろしくね。…ほらスィーマァ、もう怖くないから自己紹介」 「うう……、スィーマァです」 若干怯えつつ、手をのばすスィーマァ。 ナァダはその手をしっかりと握った。 「宜しく、スィーマァ」 そんな小話を繰り広げるは、22 10分の「古代モデル店」であった。 特攻神姫隊Yチーム?に戻る トップページ
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アイドルは神姫を救う? 前編 あの試合から1ヶ月がたった。恒一はいずると話すことが少なくなり、毎日のように研究所に通っていた。 (恒一、シュートレイがやられたダメージが大きいのが相当ショックだったんだろう…) いずるは彼の姿を見て心配になっていた。 あの試合の後、シュートレイは集中治療室に運ばれた。一命を取り留めたものの、彼女の精神的ダメージは思ったよりも深刻だった。あれ以来、虚ろな状態で何も反応を見せなくなってしまったのだ。おそらく自分が破壊されるイメージが脳裏に焼きついて、トラウマになっているのだろう。日常生活もままならない状態なので、、シュートレイは今もリハビリを続けている。 今日も恒一は小百合の下へ足を運んでいるのだろう。いずるはそんな彼のことを気にかけていた。 「どうしたのいずる、そんなに深刻な顔して」 家に帰ってきたいずるを、ホーリーが出迎えた。彼女もそのことが心配でしょうがないのだ。 「恒一の事だよ、あの事件から急に元気がなくなってね」 「ああ、恒一のことか。それで恒一は今どうしてるの?」 ホーリーの質問に、いずるは少し落ち着いて答えた。 「小百合さんの研究所に通ってシュートレイの看病さ。どうやら回復が遅れてるみたいなんだ」 「シュートレイはもう傷は治ってるんだよね?それなのに、どうして恒一のもとに帰らないの?」 「それは、彼女の心が病んでるからなんだ…」 重々しい言葉を放ついずるを見て、ホーリーは少し寂しそうな顔になった。 「病んでるって、そんなに重病なの?だったらホーリーたちもシュートレイを元気付けてあげないと」 「そうだな、だったらあとでお見舞いにでも行こうか」 そのとき、玄関のチャイムが鳴った。 『すいません、宅急便です』 どうやら宅急便の人が荷物を届けに来たみたいだ。いずるは玄関に行って荷物をとりに行った。 荷物の送り主はいずるの実家からだった。その中身は米やラーメンなどの食料品や、衣類などの日用品だった。 「母さんの奴、こんなもの送ってくるなんて」 箱の中を一通り出し終わったいずるは、包装に包まれた箱があることに気付いた。 「あれ、こんなものが…」 どう見ても怪しい包装箱を、いずるは恐る恐る開けてみた。 「…これって、神姫か…?」 包装を取り除いた箱に書いてあるのは、『武装神姫』の文字があった。どうやら親は神姫も一緒に送ってきたようだ。 「どうしてうちの親が神姫のことを知ってるんだろう?」 いずるはその中身を開けてみることにした。その中身はアイドルタイプの神姫とその付属パーツ、起動ディスクとクレイドル、そして手紙が入っていた。 「ええと…何々…」 いずるは手紙を読んでみることにした。 『いずるへ、お前も一人では寂しいだろうから、最近はやっている友達ロボットを送る事にした。最初コレを見たときはビックリしたよ。何せ胴体がない生首状態だったんだから。慌てて胴体を買ってきて繋げたよ。でもまだ起動してないから安心して。あと起動に必要なものは出来る限り用意したつもりだから。このロボットがお前の生活に潤いを与えてくれる事を祈ってるからね。あと、年に一回でもいいからうちに帰ってきなさいよ。 母より』 「…」 いずるは暫くの間言葉が出なかった。その後我に帰ると、改めて母が送ってきた神姫を手に取った。 「相変わらず変わってるよなあ、母さんは。よく父さんが止めなかったもんだ」 さっそくいずるはパソコンに神姫を繋ぎ、起動ディスクを入れた。 「起動の仕方は小百合さんから教わってるから大丈夫だ」 いずるはもしものときに再起動できるように小百合から起動のノウハウを教えてもらっていた。そのため、初めての起動でもある程度のことは知っているのだ。 「よし、これで準備OKと…。さっそく起動させるぞ」 起動ボタンをクリックするいずる。すると神姫の目が少しずつ開いていった。 「…起動確認しました。始めまして、あなたがわたしのオーナーですね」 起動成功。続いていずるはオーナー認識のための手続きを始めた。 「そう、私は都村いずる。君のオーナーだ」 神姫はにこっと笑い、いずるのことをオーナーと認識した。 「それでは、わたしに名前を付けてください。あなたのお気に入りの名前を付けてくださいね」 いずるは悩んだ。名前を決めていなかったのだ。 「そうだな…、どうしようか…」 ホーリーの時は思いつきでつけたのでそんなに悩む事はなかったのだが、今回は状況が違う。いずるは悩みながら名前を考えた。 「…よし、きみの名前はミルキーだ」 いずるは彼女の名前を「ミルキー」と名づけた。かわいらしいと思ったからだ。 「ミルキーですね。登録しました。始めまして、わたしの名前はミルキーです。よろしくおねがいしますね」 やっと登録が終わった。これで彼女もいずるのパートナーになったのだ。 「ねえいずる~、もう入っていい?」 隣の部屋からホーリーの声が聞こえてくる。もう痺れを切らしているのだ。 「もういいよ。いま登録が終わったところだ」 登録終了を聞いたホーリーは喜んで部屋に入ってきた。 「ホーリーにも妹ができたんだね!やった~!!」 大はしゃぎするホーリー。それを見ていたいずるはホーリーに注意した。 「お前はこれからお姉さんになるんだから、見本になるようなことをしないとダメじゃないか。ほら、ミルキーが笑ってるぞ」 いずるが指差した先には、くすくすと笑うミルキーの姿があった。 「あ、ごめんね。つい嬉しくなっちゃって、こんなことしちゃった」 「いいえ、こんなに喜んでくれて、わたしも嬉しいです。これからもよろしくお願いします、ホーリーお姉さん」 ぺこりとお辞儀をするミルキー。意外と礼儀正しいのかもしれない。 「オーナーさんもよろしくお願いしますね」 「いずるでいいよ、ミルキー」 「では、改めてお願いします、いずるさん」 ミルキーはにっこりと微笑んだ。 それからというもの、いずるはミルキーの育成に全力を注ぎ込んだ。ホーリーも一緒にミルキーのお姉さんになるように努めた。 「ええと、これはヒーリングの効果があるんですね」 「ああ、これは回復効果がある能力だな。これで相手の神姫の精神的ダメージを回復できる、と説明に書いてあるな」 「あと、こちらの本のページにはアロマテラピーと書いてありますが、これはどのような効果があるのですか?」 ミルキーは順調に見たもの、聞いたものを吸収し、自分の知識や経験にプラスしていく。そのスピードはいずるも驚くほどだった。 「すごいね、ミルキーは。どんな知識も自分の物にしちゃうんだもん。ホーリーもそんな能力があったらいいのに」 うらやましがるホーリー。しかしミルキーはそんな彼女に励ましの言葉を送る。 「ホーリーお姉さんもいいところがあるじゃないですか。わたしにはできないことがいっぱいありますし」 「でも起動してそんなに経ってないのに、こんなに覚えちゃうんだからすごいよね。このまま行けばアイドルじゃなくてナースになったりして」 三人がお世辞を言い合っているとき、玄関のチャイムが鳴り響いた。 「お客さまですね」 「そうだな、ちょっと見てくるからここで待ってるんだぞ」 いずるは玄関に来て客を迎え入れた。 「やあいずる、久しぶりだな」 客は恒一だった。心なしか少し元気がないように見える。 「恒一、お前大丈夫か?」 「ああ、今のところはな…。今日は少しばかり気分転換したいと思ってね」 いずるは恒一を部屋へ招きいれた。中に入った恒一は見覚えのない神姫=ミルキーに注目した。 「お前、新しい神姫を購入したのか?」 「まあね、話せば長くなるけど…」 いずるはミルキーを手に乗せて、恒一に見せた。 「始めまして恒一さん、わたしはミルキーといいます」 「は、始めまして…俺は木野恒一。よろしく」 なぜか照れる恒一。彼女のかわいらしさにドキドキしているのかも知れない。 「ところで恒一、シュートレイの様子はどうなんだ?」 いずるがシュートレイのことを話題に持ち込むと、恒一の表情が曇った。 「それが…」 どうやらシュートレイは前と変わらない様子らしい。 「そうだ、まだ時間があるからシュートレイのお見舞いに行ってみようか?」 いずるの提案にホーリーとミルキーは賛成した。 「いこう、シュートレイのことが心配だし」 「わたしもシュートレイさんに一目会ってみたいです」 「よし、決まりだな。みんなでシュートレイのお見舞いに行こう」 元気のない恒一を尻目に、いずる達は神姫研究所へ行く事にしたのだった。 電車に揺られて数十分、いずるたちは町外れにある神姫研究所にやってきた。この隣には、神姫たちのメンテナンスや療養をする『病院』が隣接している。シュートレイは神姫研究所付属の病院に入院しているのだ。 「知らなかったな~、ここの隣に病院があるなんて」 「私もここの隣に新規の病院があるなんて、つい最近まで知らなかったんだ。何せ、規模が小さいからね」 さっそく中に入ろうとする一行だが、入り口で誰かに呼び止められた。 「あら、いずる君に恒一君。みんなでシュートレイのお見舞い?」 声の主は小百合だった。彼女も病院に出入りしていたのだ。 「小百合さん、こんにちは。これからシュートレイの様子を見に行こうと思って」 「そう、でも酷なことをいうけど、彼女の回復はかなり遅れてるから、暫くはこのままの状態が続くと思うわ」 少し残念そうに現状を語る小百合。その直後、いずるの肩に座っているミルキーに目がいった。 「あら、この神姫、ニューフェイスね。新しく購入したの?」 「始めまして小百合さん、わたし、ミルキーと申します」 すかさず挨拶するミルキー。それを見た小百合は感心した。 「あらあら、礼儀正しいのね。ところでこの神姫、どうしたの?あなたはあまり神姫のことが好きじゃなかったはずだけど」 「話せば長くなりますが…」 いずるはミルキーがどのように自分のマスターになったのかを説明した。 「あははははっ、そう、そんなことがあったの。さすがいずる君のお母さんだわ。自分の息子に神姫を送るなんて」 「しょうがないですよ、送り返したら何か言われそうですし。それに、もう一人増えても家族が増えるだけですから」 いずるの意外な言葉に、小百合は思わずふふんと鼻笑いした。 「いずる君、最初会ったときとは印象がまるで違うわ。これもホーリー効果、ってことかしら」 ちょっと意地悪げに言う小百合。 「そ、そうですか…」 「そう、それにしてもこのミルキーちゃん、結構賢そうね。やっぱりオーナーに似てるのかしらね」 ミルキーをまじまじと見つめる小百合。 「それで、この子の成長ぶりはどうかしら?上手くいってる?」 「はい、いつも借りてきた医療関係の本などを一生懸命読んでます」 ミルキーの急激な成長振りを説明するいずる。そのとき、急になにかがひらめいた感じになった小百合は、いきなりいずるに話しかけた。 「そうだ、シュートレイに会う前にちょっと研究所に寄ってほしいの」 「研究所って、どうしてですか?」 「いいから、ちょっと説明することがあるのよ」 小百合はいずる達を無理やり研究所に引き込んだ。 「で、何をするつもりですか?」 「さっきミルキーが医療関連の本を読んでたと言ってたわね。もしかしたら彼女に精神医療の知識があるんじゃないかしら」 「でも、読み始めてからまだそんなに時間が経ってませんし、もしあったとしても、治療なんてできるかどうか…」 「まあ、これを見てからでも決めるのは遅くないわ」 小百合は引き出しの奥から小さい箱を取り出した。 「これは…、何ですか?」 「これは精神医療用の『ヒーリングバトン』といってね、神姫や他のロボットの精神を安定させる、いわば『精神安定器具』といったものね」 これを見た恒一はすぐさまバトンの側に近づいた。 「どうしてこれがあるのを黙ってたんだよ?」 「これは普通の神姫では扱えないの。使い方がシビアだから、ある程度医療関係の知識がないと使えないのよ」 ミルキーはバトンが入った箱の近くに近づき、バトンをじっと見つめた。 「いいんですか、わたしがいただいても?」 「それを持つかどうかはあなた次第よ。もしバトンを持つつもりなら、あなたの能力を借してほしいの」 小百合はバトンを取り出した。 「…どういうことなんですか?」 ミルキーの質問に、小百合はこう答えた。 「いずる君から聞いた話だと、あなたはある程度だけど医療関係の知識を身につけてるようね。それに加えてあなたの能力は回復系、つまり癒しの力があるから、相性は抜群なのよ。だからお願い、シュートレイを助けてあげて」 ミルキーは暫く考えてから、答えを出した。 「分かりました、わたしにしかできないことならばやって見ます」 「それじゃあ、これを使えばシュートレイはもとに戻るんだな?」 再び割ってはいる恒一。しかし小百合は少し心配そうに答えた。 「恒一君、たとえ元に戻らないとしても、後悔しないことを約束できる?この作業はとてもシビアで、たとえ直ったとしても、完全に戻る確率は5割にも満たないわ。最悪の場合、リセットしなければいけないかもしれない。それでも彼女を救う気持ちはある?」 小百合の質問に、恒一は静かに、しっかりと答えを出した。 「ああ、よろしく頼むよ」 つづく もどる 第十一話へGO
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ちっちゃいもの研の日常-02 ここは東杜田の片隅にある、ちっちゃいもの研・・・。 「CTaさん、ちょっとお願いします。」 見慣れない顔の男が、CTaに設計図のチェックを依頼している。 「うーむ、よしよし。 これでいいんじゃないかな。」 「あ、ありがとうございます!」 ダメ出し28回目にして、ようやく通った模様。 彼の目の下には、はっきり とした隈がうかんでいる。 ちょっと足もおぼつかない様子。 「・・・あのなぁ、いくら若いと言っても無理をしちゃいかんぞ。 あとで 言っておくから、先帰って寝ろや。」 彼は今年配属になった新人。なんでも、久遠のツテで本社へ入社したとかで、 当初からバリバリ仕事をこなし、ついには腕を買われてちっちゃいもの研へ 配属になったという経緯がある。 「はぁ、ありがとうございます。ですが、ちょっと私用で機材を使いたいの で、昼まではいることにします。」 というと、ちょっと頭を下げて自分の作業台へと戻った。 「ん〜? 何を作っているのかな〜?」 こそこそと隠れるように作業をする彼の元へ、CTaが行ってみると・・・ 武装神姫。 にやり、意味深長な笑みを浮かべるCTa。 「ちょ、ちょっと・・・何ですか・・・って、えぇ?!」 「いいモン持ってるねぇ。」 「ボクのマーヤに触らないで下さい!」 慌てて、伸ばされたCTaの手から、マーヤと呼ばれた「ツガル」を守る。 「ほうほう、だいぶ疲れている感じじゃないか。」 「もう、ほっといてください! ・・・先週の対戦で、左膝負傷しちゃった からねー・・・ ようやく手が空いたから、今治してあげるよー。」 「やさしくしてくださいね、おにいさま。」 そのやり取りに、CTa暴走。 「ぐわあぁぁっ!! おにいさまと、おにいさまと呼ばせたな!」 「な、何ですかいきなり!!」 背後からの叫び声に、びっくりして作業する手を止める男。 「認定! ちっちゃいもの研の、神姫使いリストに強制編入!」 「ちょ、ちょっと、CTaさん・・・。」 「ときにお前、神姫のメンテナンスはできるか?」 「はぁ・・・よほどコアが傷ついていない限り、治せる自信はありますよ。」 「よっしゃ! 決まった! お前、あたしの下、ナンバー2決定!」 「何なんですか、いったい!」 と、男が叫んだとき。CTaの白衣のポケットから、沙羅とヴェルナが顔を覗 かせた。 その姿に、男は驚き、固まった。 ・・・CTaさんも、神姫使い だったのか?! ということは、もしかして・・・自分は久遠さんにもはめ られてしまった可能性も・・・?! 混乱する彼にCTaは追い討ちをかける。 「それだけの神姫に対する愛、そして裏付けられた技術。 おまえ、あたし の一番弟子決定だわ。」 「はぁ?」 「はーい、拒否権無ーし。 いやー、困ってたんだよー。 最近、神姫関連 の修理だの研究だの、依頼が多くて多くて。あたし一人じゃ手一杯でさ。」 「そういうことだったんですか。」 「ただーし! 神姫とかをいじる人間は、ここでは偽名を持たなくっちゃい けないんだな、これが。 そーすっと、あんたの場合は・・・ 本名がアレ だからぁ・・・ 『Mk-Z』でどうだ。 うん、これがいい。 決定ね。」 言うが否や、CTaは近場の端末を操作し、研究所の所内用名簿から彼の本名 を抹消し、「Mk-Z」と冗談抜きで入れてしまった。 「あ・・・。」 悲しそうな顔をする、Mk-Zと名付けられてしまった彼。 「大丈夫。こうすれば、あんたもこそこそすること無く、存分にマーヤへ愛 を注ぐことができるのさっ!! どうだっ!」 「どうだ、と言われましても・・・」 「なにぃ? 嬉しくないのか?」 「い、いえ、嬉しいんですけど、なんか納得いかない気がして・・・」 「あんたが納得いかなくても、あたしは納得したからいいよ。」 「そ、そんな〜!」 悲鳴を上げるMk-Z。と、彼の手元へ、沙羅とヴェルナがやってきた。 「どうもっス! 沙羅って言うっス! こっちはヴェルナって言うっス!」 「よろしくおねがいします〜。 そうそう、先ほど関節がっ、て言っておられ ましたよね。ここに、マスターが作った削りだしの強化関節がありますので、 ぜひお使いください。」 そういいながら、ヴェルナはリゼにも使われているあの強化関節パーツを一組 差し出した。 美しく、鈍い光沢を放つパーツに、目を奪われるMk-Z。 「せっかくだから使ってくれよ。 あたしの弟子になってくれた以上は、悪い ようにはしないよ。 もちろん、通常業務の上でも、ね。」 ・・・変なノリで、変なところに転がり込んでしまった気がしない訳でもない。 でも居心地は悪くなさそうだな・・・。 こういう仕事も、いいのか・・・な? Mk-Zは、自分の置かれた境遇が、じつはとても恵まれているのではないか、 と思い直し、CTaにちょっと感謝をしていた・・・。 それから一週間後。 「はい、あーん。」 「・・・おにーさまー、この塩鮭、美味しいですー!」 「おー、そうかそうか。 じゃ、こっちの唐揚げもあげよう。」 「えっ! いいんですか? それでは・・・いただきまーす!」 昼休み、マーヤに仕出し弁当を分け与えるMk-Zの姿が。さっそく、CTaによって、 マーヤにも食事機能が搭載されていた。・・・いや、むしろ彼が進んで食事機能 を搭載した、と言うべきか。と、 「Mk-Zよぉ。さっき知り合いから電話があってな。 バトルに負けた神姫を叩き 壊したアフォがいたらしくて。 その神姫を、これから連れてくるそうなんだが、 お前に任せてもいいか?」 本来の医療関係の仕事の資料を山と持ったCTaが、Mk-Zに声をかけた。Mk-Zの 目つきがかわった。 「なんですと? 負けた神姫を、叩き壊した・・・だって?」 弁当にいったん蓋をすると、マーヤに命じた。 「マーヤ、受け入れ態勢を整えるんだ。」 「わかりました、おにーさま!」 「人間に叩き壊されたとなると、相当の傷を負っているだろう・・・。 任せて ください師匠! 神姫ドクター・Mk-Zの名にかけて、ちっちゃい心、救います!」 マーヤと並んでぐっと拳を挙げたMk-Z。 にやりと笑みを浮かべ、それに答えるCTa・・・。 ここに、ちっちゃいもの研「最強」の、神姫ドクターコンビが誕生した。。。 <トップ へ戻る<
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マルチプレイTOP クエスト一覧 ロンギヌス No.5 個別の攻略情報を募集中です。デッキ診断なんかもどうぞ。 ■攻略(相手が出した色をプレイしながら投票してください)■ 集計結果 赤 緑 青 進化前 1015 1032 1021 進化後 1953 1899 1892 名前 特殊条件 備考 ロンギヌス No.5 ロスファン限定 2010 / 04 / 01 ~ 2010 / 06 / 30(専用ロビー)2010 / 04 / 01 ~ 無期限■特徴■生命力2000未満で進化進化前:ランダムで2人に1回攻撃進化後:ランダムで3人に1~2回攻撃 戦利品 戦利品 戦利品 戦利品 LC0028聖ロンギヌス騎士団ハサン LS0022旋風のタロットLv1 LS0023旋風のタロットLv2 LS0024旋風のタロットLv3 バトル開始時LC0028 聖ロンギヌス騎士団ハサン VSステータス 生命力 3400 攻撃力 320 防御力 250 火 4 水 3 風 10 土 4 機 3 ↓ 変身後LC0058 魔炎のハサン VSステータス 生命力 2000 攻撃力 320 防御力 250 火 7 水 5 風 14 土 9 機 5 「何人でも、同じことだ」 剣士は、こちらにそう伝えるとゆっくりと刀に手をかけた。 “魔炎のハサン” 聖ロンギヌス騎士団の5番隊を任されたこの男にとって、 複数の相手と刀を交えることなど、戦いの日常であった。 男の周りには、いつのまにか大地がおびえるように強い風が舞っていた。 変身前 サポ 風Lv1 風Lv1 風Lv1 攻撃 510 510 510 510 510 540 540 540 550 550 防御 420 420 420 420 420 430 430 430 470 470 変身後 サポ 風Lv2 風Lv1 風Lv3 攻撃 510 510 590 590 560 560 560 570 570 570 防御 420 420 480 480 450 450 450 490 490 490 ■情報募集中(ジャッジについては上のほうの投票ボタンかマルチプレイTOPにお願いします)■ 進化前は、生命力が3400に変化しています。 ほか全て変化なし -- ぴー (2010-04-02 00 56 47) 生命力2000未満で進化しました。 ロスファン広場で、ソロプレイです。 -- 名無しさん (2010-04-14 19 07 12) +専用ロビー化以前(2010 / 03 / 31 まで)の情報 名前 特殊条件 備考 ロンギヌス No.5 なし 2009 / 08 / 12 ~ 2012 / 12 / 312009 / 08 / 12 ~ 2010 / 03 / 31(期限短縮)■特徴■生命力1000未満で進化進化前:ランダムで2人に1回攻撃進化後:ランダムで3人に1~2回攻撃 戦利品 戦利品 戦利品 戦利品 LC0028聖ロンギヌス騎士団ハサン LS0022旋風のタロットLv1 LS0023旋風のタロットLv2 LS0024旋風のタロットLv3 バトル開始時LC0028 聖ロンギヌス騎士団ハサン VSステータス 生命力 1800 攻撃力 320 防御力 280 火 4 水 3 風 10 土 4 機 3 ↓ 変身後LC0058 魔炎のハサン VSステータス 生命力 2500 攻撃力 320 防御力 290 火 7 水 5 風 14 土 9 機 5 変身前 サポ 風Lv1 風Lv1 風Lv1 攻撃 510 510 510 540 510 510 540 540 550 550 防御 450 450 450 460 450 450 460 460 500 500 変身後 サポ 風Lv2 風Lv1 風Lv3 攻撃 510 510 590 590 560 560 560 570 570 570 防御 460 460 520 520 490 490 490 530 530 530 HP1000以下、800以上でエボするのではないでしょうか。1000以下は確実かと。 それとソロでノーサポで調査がてらやってみましたが… エボ後300弱まで削れたところで負けました。ターンは30以上いってました。 フルサポとか強シンクロではソロで勝てるのではないでしょうか。 -- 名無しさん (2009-08-12 19 05 56) 連撃の威力減りましたが相手の能力は低いので ソロでも被弾しまくらない限りノンサポでも勝つことは出来ます -- 名無しさん (2009-08-12 22 39 14) 敵体力1回目「996」で進化しました。 2回目「978」で進化しました。 1000以下ほぼ確定だと思います。 -- 名無しさん (2009-08-13 00 13 14) HP1000で生き残っていました。 999以下だと思います。 -- 名無しさん (2009-08-13 02 17 34) 1000以下じゃないと 何ターンかかっても多分進化しないと思います。 -- 名無しさん (2009-08-13 10 47 20) 戦利品はハサンと旋風のタロット1~3で確定のようです。 -- 名無しさん (2009-08-13 14 28 59) 999でかくにんしました。 -- 名無しさん (2009-08-13 21 08 31) ep3アズサリーダーでほぼ最強のカード集まればソロでも勝てる。 かなり高い確率で。 -- 名無しさん (2009-08-15 07 36 00) ソロの場合はジャッジに勝ちにくいので 覚醒者アズサよりEP6ルークスとかのほうが安定してるかも -- 名無しさん (2009-08-15 23 11 43) フルサポとか強シンクロではソロで勝てるのではないでしょうか -- 木谷 洸也 (2009-08-21 17 44 23) •敵体力1回目「996」で進化しました。 2回目「978」で進化しました。 1000以下ほぼ確定だと思います。 -- 佐藤 晃生 (2009-08-21 17 45 45) たぶん1000以下で[○○以上]とかはないかとおもわれます (300前後ぐらいまでみんなでけずったら進化したので) -- 怖がりや (2009-09-08 21 46 20) 1000ぴったりでは進化しませんでした。 進化条件は「1000未満」かな? -- 名無しさん (2009-11-29 18 14 59) 自由広場&初心者広場※ガンダムシリーズ以外のカードが使えます 表示調節行です。消さないでね。 進化前進化後 赤1青3 地獄の門番シンクロ推奨課金高属性シンクロ・マイシンクロ連撃・未課金シンクロはフルサポLv2以上必須(アビ使用の場合は高性能バトカ高属性+サポLv2以上推奨)サクジョ最終段階フル等なら、フルサポLv1推奨強敵、初心者回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■地獄の門番 キリト修羅LV1~LV3 緑1赤3 届かぬ音シンクロ推奨注)防御力高 殴り・連撃はフルサポlv1以上推奨ソロ時:「赤」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■弓使い 那須与一水月Lv1~LV3 青1緑3 幸運の宝石トカゲシンクロ推奨(ジャッジに偏りがない)注)防御力高 殴り・連撃はフルサポlv1以上推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■生きた宝石 ジュエロスレーザーLv1~LV3 青1緑3 メガロス再臨課金高属性シンクロ+フルサポLv1以上推奨連撃・未課金シンクロはフルサポLv2以上必須自由・初心者広場最強、初心者、中級者回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■メガロス再臨ロックLV1~LV3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 時の流浪人課金高属性シンクロ・マイシンクロ連撃・未課金シンクロはフルサポLv2以上必須アビは高性能バトカ高属性+サポLv2以上必須サクジョアビ最終段階フル等ならサポLv1以上必須(進化前考慮で)超強敵、初心者回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■侍少女シオリ剣舞LV1~LV3 進化前進化後 青1緑3赤1青3 古代竜の目覚めシンクロ+フルサポLv2以上推奨連撃はサポ必須(推奨:機)(アビ使用の場合はバトカ高属性+サポ機1or他2必須)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■エンシェントドラゴンストームLV1~LV3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 本日の釣果シンクロ・連撃(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■釣り人 レンジ水月LV1~LV3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 見慣れぬ訪問者シンクロ・連撃(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■学者 フラニィブリザードLV1~LV2ストームLV3ストームLV1 進化前進化後 赤1青3 神話ふたたび・・・(ウズメ編)シンクロ・連撃※戦利品キャラカードは交換・削除不可(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ウズメ火竜LV1~LV3 進化前進化後 緑1赤3 剣と閃光シンクロ推奨(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■剣客 ミカゲ機雷LV1~LV3 進化前第二形態第三形態最終形態 赤1青3青1緑3青1緑3青1緑3 道化師の気紛れシンクロ推奨(アビ使用の場合はフルアビで高属性推奨)連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■きまぐれクラウン ネロストームLV1~LV3 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 神話ふたたび・・・(ホオリ編)シンクロ・連撃※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ホオリサイレンLV1赤竜LV2葛の葉Lv3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 神話ふたたび・・・(イシコリドメ編)シンクロ・連撃シンクロ推奨(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■イシコリドメシルキーLV1~LV3 進化前進化後 赤1青3緑1赤3 拳の試練シンクロ・連撃シンクロ推奨(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■女拳士 リン鬼道LV1~LV3 赤1青3 荒廃した大地シンクロ推奨:ソロ可能■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ロックナイト セネリオロックLV1~LV3 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 神話ふたたび・・・(シナツヒコ編)シンクロ・連撃ソロ時:進化前「赤」・進化後「青」推奨※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■シナツヒコマンドラゴラLV1~LV3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 神話ふたたび・・・(イザナミ編)シンクロ推奨(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■イザナミサイレンLV1サイレンLV3赤龍LV2 進化前進化後 青1緑3赤1青3 ふたりの使者連撃・シンクロ(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■主と巫女 セツとカオリ鬼道LV1~LV3 緑1赤3 香りの誘惑シンクロ推奨ソロ時:「赤」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■調香師 リアーナ未来の大魔術師? キリクストームLV1~LV2 緑1赤3 神話ふたたび・・・(アマツカミ編)シンクロ・連撃※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■アマツカミマンドラゴラLV1~LV3 進化前進化後 青1緑3 神話ふたたび・・・(ククノチ編)シンクロ推奨※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ククノチサイレンLV1~LV3 青1緑3 鬼笛に憑かれし者シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■鬼笛奏者 青葉封印の剣士 カグツチ鬼道LV1鬼道LV3 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 旅の醍醐味シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■猫族冒険者 コントラハウスメイド クラリスストームLV1ストームLV3 青1緑3 薄暗い森の中で・・・シンクロ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■影狼 ハクレイファーザー ロイル水月LV1~LV2 緑1赤3 強者への道標シンクロ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■闘士 ティボルト来訪者 オリエッタバーニングLV1~LV2 進化前進化後 赤1青3緑1赤3 神話ふたたび・・・(ミトシ編)シンクロ・連撃※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ミトシシルキーLv1~Lv3 緑1赤3 神話ふたたび・・・(イザナギ編)シンクロ・連撃※戦利品キャラカードは交換・削除不可■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■イザナギマンドラゴラLv1~Lv3 進化前進化後 緑1赤3青1緑3 風神と雷神シンクロ推奨連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■風神剣舞Lv1~Lv2鬼道Lv2 緑1赤3 鬼人 豊臣秀吉シンクロ推奨連撃はフルサポ必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■鬼人 豊臣秀吉太閤 豊臣秀吉修羅Lv2~Lv3 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 砂の世界からの使者シンクロ推奨連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■来訪者 ナジムロックLv1~Lv3 赤1青3 謎の巨大ロボット?シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■土偶ロボ?埴輪少女シルキーLv1~Lv2 赤1青3 雷を司る幻獣シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■麒麟影狼 ツキヨミ水月Lv1~Lv2 進化前進化後 青1緑3 奪われし自由シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■霊媒師 フェイレン影狼 ツキヨミ鬼道Lv1~Lv2 赤1青3 黒の魔人 再臨!シンクロ推奨連撃はフルサポ必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■アラグレス 狂神の波動ハウスメイド ベラロックLv1ロックLv3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 精霊たちの狂想曲シンクロ推奨連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■奏術師 コレッタハウスメイド ベラストームLv1~Lv2 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 チビドラゴンと…シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■チビドラゴン リトルビット謎の少年 フォックス赤龍Lv1赤龍Lv3 進化前進化後 赤1青3緑1赤3 ある海の物語シンクロ推奨連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■海乃姫鬼道Lv1~Lv2水月Lv3 緑1赤3 名高き覇者シンクロ推奨連撃はフルサポLv2以上必須連撃大ならLv1以上必須サポートカードは土・術推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■覇王 織田信長天下人 織田信長剣舞Lv1修羅Lv3 赤1青3 大地より目覚めし者シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ベヒーモス砂の魔断師 ウィラロックLv1バーニングLv3 進化前進化後 赤1青3青1緑3 悪の秘密結社!シンクロ・連撃初心者に最適■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■戦闘員マスコット ブニャ葛の葉Lv1~Lv2 進化前進化後 青1緑3緑1赤3 紅き妖刀シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■人斬り 右京守護隊士 寿剣舞Lv1鬼道Lv2 緑1赤3 鬼神の怒りシンクロ推奨(ジャッジに偏りがない)連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■阿修羅守護隊士 寿修羅Lv1~Lv2 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 気高き獣シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■サーベルタイガー怪盗 パメラブリザードLv1~Lv2 進化前進化後 緑1赤3 丸い存在の怪奇!シンクロ推奨連撃はフルサポ推奨(アビ使用の場合はバトカ高属性推奨)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■雪だるまサイレンLV1サイレンLV1火竜LV2 青1緑3 凍てつく吹雪の中でシンクロ・連撃初心者に最適ソロ時:「緑」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■雪男 轟羅シスター ケリィ鬼道LV1機雷LV1 青1緑3 四聖神の長シンクロ推奨(ジャッジに偏りがない)連撃はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■黄龍シスター ケリィ水月LV1~LV2 進化前進化後 赤1青3青1緑3 狼牙族の秘密シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■白狼重装騎士 トリスティンストームLV1~LV2 進化前進化後 赤1青3緑1赤3 ルンルンルン♪シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■クマの着ぐるみ着ぐるみのジョニー赤竜LV2サイレンLV3 緑1赤3 憐華の事情無課金ノンサポソロ撃破可能初心者に最適ソロ時:「緑」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■雪女 憐華水月LV1水月LV2水月LV1 進化前進化後 青1緑3緑1赤3 塗り壁退治シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■塗り壁 平蔵影狼 スイレン鬼道LV1鬼道LV1 赤1青3 城を止めろ!シンクロ推奨ソロ時:「青」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■モンスター バディン城犬族を見守る者 テノールロックLV2~LV3 緑1赤3 孤高の戦士の強さシンクロ・連撃シンクロ推奨(ジャッジに偏りがない)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■オーガ グリーグバーニングLV1~LV2ロックLV3 赤1青3(緑1赤3) 霊峰の守り神高属性シンクロ・マイシンクロ連撃はフルサポLv2以上必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■聖獣 ヴァンセットロックLv2ストームLv2レーザーLv3 (※勝利時報酬無しの場合あり) ロストファンタジー広場※ロストファンタジーのカードしか使えません 表示調節行です。消さないでね。 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 矜持にかけて課金高属性シンクロ・マイシンクロ+サポLV1以上(枚数は4枚以上)推奨未課金シンクロ・マイシンクロはフルサポLV2以上(枚数はフル)推奨現ロスファンマルチ最強、初心者回避必須最低HP2500↑シンクロ属性60↑推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■帝国騎士の矜持にかけて火焔のタロットLV1~LV3旋風のタロットLV1~LV3(※勝利時報酬無しの場合あり) 緑1赤3 智謀の賞金稼ぎ高属性シンクロ・マイシンクロその他フルサポ推奨機サポ対策推奨(余裕ある人のみ)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■賞金稼ぎリカルド機工のタロットLV1~LV3(※LV2~3ドロップ率(高))(※勝利時報酬無しの場合あり) 進化前進化後 赤1青3 黒翼の追放者課金高属性シンクロ・マイシンクロ低属性シンクロ・マイシンクロはフルサポLV2以上推奨火サポ対策推奨超強敵、初心者回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■魅惑の堕天使ユリア火焔のタロットLv1賢土のタロットLv2深水のタロットLv2(※勝利時報酬無しの場合あり) 赤1青3 ハサンの帰還シンクロ・マイシンクロ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■帰って来たハサン火焔のタロットLv1~LV3 赤1青3 彼岸の骸騎士■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■彼岸の骸騎士深水のタロットLv1~LV3 赤1青3 白き聖獣ソロ時:「青」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■聖獣ユニコーン賢土のタロットLv1~LV3 青1緑3 ゲームの時間シンクロ・マイシンクロ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■二刀流のラッセ賢土のタロットLv1~LV3 赤1青3 挑発するリンダ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■格闘家リンダ火焔のタロットLv1~LV3 赤1青3 欲を出すと…■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■レプラコーン現在作業中賢土のタロットLv1~LV2旋風のタロットLv3 青1緑3 親切心は仇となり■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■おとぼけ諜報員ビーチェ火焔のタロットLv1機工のタロットLv1~LV2(※勝利時報酬無しの場合あり) 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 夢魔との契約書シンクロ・マイシンクロ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■夢魔サキュバス旋風のタロットLV1~LV3 赤1青3 大地を統べる王シンクロ・マイシンクロ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■大地の王ベヒモス旋風のタロットLV1~LV3 進化前進化後 青1緑3 小人族の冒険:僧侶編■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■小人族ニコライ賢土のタロットLV1~LV3 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 小人族の冒険:勇者編■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■小人族イピオカ賢土のタロットLV1~LV3 進化前進化後 緑1赤3青1緑3 ロンギヌス No.5■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■聖ロンギヌス騎士団ハサン旋風のタロットLV1~LV3 青1緑3 ルビーの悪魔初心者に最適。無課金(ノンサポノンシンクロ)でソロ撃破可能ソロ時:「青」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ルビーの悪魔ギーシュ火焔のタロットLv1~LV3 赤1青3 魔導書の妖精初心者に最適。■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■魔導書から生まれたミリィ深水のタロットLv1~LV3 青1緑3 戦場のメロディソロ時:「緑」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■音楽再生機械メモロイド機工のタロットLv1~LV3 進化前進化後 青1緑3 ヘッドフォンの傭兵■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■機工傭兵セドリック機工のタロットLv1~LV3 サクジョ!広場※サクジョ!のカードしか使えません 表示調節行です。消さないでね。 変身前第1段階第2段階第3段階最終段階 緑1赤3緑1赤3緑1赤3赤1青3赤1青3 チャレンジ!弥生への挑戦バトカのアビ属性MAX・高属性必須フルサポLv1~3以上(愛情・学力・体力)推奨。ALL最終段階(+弥生最終段階入り)ならジャッジ運が良ければサポ無可能現サクジョマルチ最強、初心者・中級者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■愛情のバトルカードLv3体力のバトルカードLv3センスのバトルカードLv3センスの精霊石(※Lv3サポ3枚報酬は100%確実確定) 変身前変身後 青1緑3緑1赤3 ヌシ様からのお祝い!バトカのアビ属性MAX・高属性・フルサポLv1~2以上(愛情・体力)推奨。最終段階多めならサポ無可能。超×2強敵、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■土屋 明里センスのバトルカードLv2~Lv3 変身前変身後 青1緑3 後継者は誰だ!?フルアビで属性上げ推奨強敵、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■甘夏 美和愛情のバトルカードLv1~Lv3 進化前進化後 青1緑3 喧嘩するほど仲がいい?(Ⅱ)サポorリーダー属性上げ(体力・マナー・学力)推奨強敵、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■大河 のどかマナーのバトルカードLv1~Lv3 進化前進化後 青1緑3 喧嘩するほど仲がいい?(Ⅰ)属性上げ(体力・マナー・センス)推奨強敵、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■竹井 美嘉体力のバトルカードLv1~Lv3 進化前進化後 赤1青3 アビリティストの天敵!属性愛情100近く他60↑出来れば70↑フルサポLv1以上推奨最終段階多めならサポ無可能超強敵、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■赤坂 りんご愛情のバトルカードLv2~Lv3 進化前進化後 青1緑3 追われる者と追う者!最低でも高HPでフルアビ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■若林 沙緒里学力のバトルカードLv1~Lv3 進化前進化後 赤1青3 人混みからの脱出!最低でも高HPでフルアビ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■大杉 美颯体力のバトルカードLv1~Lv3 進化前進化後 青1緑3 キレイしましょ?最低でも高HPでフルアビ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■雨霧 純希マナーのバトルカードLv1~Lv3 進化前進化後 緑1赤3 芸術は暴走だ!?最低でも高HPでフルアビ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■折原 夢佳センスのバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 緑1赤3赤1青3 実況!戦う審判!!最低でも高HPでフルアビ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■江原 京香体力のバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 青1緑3 ものまねっ子参上最低でも高HPでフルアビ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■立科 友加里センスのバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 緑1赤3 特訓!最後の仕上げフルアビリーダー高属性(愛情・マナー・センス)推奨リーダー&バトカ高性能高属性はノンサポ撃破可能強敵なので、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■大郷 正恵マナーのバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 赤1青3 天之咲、もう一つの戦いフルエボ・高属性推奨高属性以外は、アビ食らい即ギブ戦法で強敵、初心者は回避必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■天道 真歩学力のバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 赤1青3 精霊さんの水遊び一番弱い敵、初心者はまずここからフルアビ推奨ソロ時「青」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■大空 温子マナーのバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 緑1赤3 閃光のブレイクショットフルアビ推奨ソロ時「緑」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■南沢 澪学力のバトルカードLv1~Lv3 変身前変身後 赤1青3 謎のヒーロー 怪傑シフォン二番目に弱い敵。初心者4人オンリーだとややキツメ最低でも高HPまたはフルアビは推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■皆瀬 天満愛情のバトルカードLV1~LV3 変身前変身後 青1緑3 ボクのステージへようこそ!フルアビ推奨ソロ時「緑」推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■澤田 美希体力のバトルカードLv1~Lv3 表示調節行です。消さないでね。 イベント限定クエスト(全クエスト開放時に復活しなかったクエストの一覧) 2008 / 01 / 31 ~ 2008 / 02 / 15 バレンタインクエスト■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ソリア【バレンタイン】コレキンチョコ(義理)コレキンチョコ(義理)コレキンチョコ 2008 / 02 / 28 ~ 2008 / 03 / 17 ホワイトデークエスト■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■マーシュ【Dear...】キャンディー(義理)コレキンキャンディー 2008 / 07 / 31 ~ 2008 / 09 / 10 無間地獄?終わり無き戦い■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ザコ戦闘員マニアック☆ブルーノホホン☆グリーンアラシグマ 2008 / 07 / 31 ~ 2008 / 09 / 02 巧妙にして無気力な罠■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■参謀 キリョクネスヘルガイド☆ホワイトキューティー☆ピンクアラシグマ 2008 / 08 / 14 ~ 2008 / 09 / 02 特攻アキール現る!■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■特攻アキール真ノーマル☆レッドアラシグマアラシグマ 2008 / 10 / 22 ~ 2008 / 12 / 10 南瓜の宴■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■南瓜の宴 森蘭丸機雷LV1剣舞LV2水月LV3 2008 / 12 / 10 ~ 2008 / 12 / 25 クリスマスナイト■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ギルバートクリスマスナイトストームLV1ストームLV2ストームLV3 2009 / 02 / 04 ~ 2009 / 02 / 16 バレンタインクエスト(リオーネ編)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■リオーネ【バレンタイン】レーザーLV3コレキンチョコ(義理)コレキンチョコ 2009 / 02 / 26 ~ 2009 / 04 / 08 乱入チェリー■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■チェリー赤龍LV1赤龍LV2赤龍LV3 2009 / 02 / 26 ~ 2009 / 03 / 16 早春の唄クエスト■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■カイ 早春の唄剣舞Lv1剣舞Lv2剣舞Lv3 2009 / 07 / 29 ~ 2009 / 08 / 12 進化前進化後 青1緑3 英雄たちの夏休み「ルークス編」ジャッジ偏りなし■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 進化前進化後 青1緑3 英雄たちの夏休み「シャルク編」進化前キル推奨ジャッジ偏りなし■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 進化前進化後 青1緑3 魔人たちの夏休み「ソリア編」進化前キル推奨ジャッジ偏り少ない■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 2009 / 10 / 28 ~ 2009 / 11 / 11 進化前進化後 青1緑3緑1赤3 Vampire Princess in Halloweenシンクロ(土シンクロ厳禁)・連撃ソロ可能■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■※報酬貰えない場合有 進化前進化後 青1緑3緑1赤3 ハロウィンナイト09シンクロ・連撃ソロ可能■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 2009 / 12 / 16 ~ 2010 / 01 / 07 ※報酬はバトル専用サポカのみ(キャラカード無し)ウインターフェスのクリア条件は「ギブアップ」以外なので早くクリアしたい人はアラクネリーダーで敗北推奨 進化前進化後 赤1青3青1緑3 真冬の熱戦! ちびっコンビ!シンクロ・連撃連撃の場合はフルサポ必須■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 進化前進化後 緑1赤3赤1青3 真冬の熱戦! アップルパイーズ!シンクロ・連撃連撃の場合はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 進化前 進化後 赤1青3青1緑3 真冬の熱戦! 剣聖&覇王!シンクロ・連撃連撃の場合はフルサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ ~2010 / 02 / 10 ~ 2010 / 02 / 24 緑1赤3 バレンタインの覇者シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■※キャラカードは限定サポカLv2が3枚集まる毎に獲得※勝利時報酬なしの場合あり 緑1赤3 バレンタインは大人の階段!シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■※キャラカードは限定サポカLv2が3枚集まる毎に獲得※勝利時報酬なしの場合あり 2010 / 03 / 03 ~ 2010 / 03 / 17 赤1青3 騎士のお返しシンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 緑1赤3 お菓子いっぱいの山♪シンクロ・連撃■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 2010 / 04 / 16 ~ 2010 / 05 / 12 変身前1段階2段階 赤1青3緑1赤3緑1赤3 アークエンジェル 未来!■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 変身前1段階2段階 青1緑3青1緑3青1緑3 少しだけ本気!?の弥生■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 2010 / 06 / 09 ~ 2010 / 07 / 07 変身前変身後 緑1赤3赤1青3 開幕!第1回サクジョ杯フルアビリティ(4人推奨)ノンサポ推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■ 2010 / 10 / 21 ~ 2010 / 11 / 04 進化前進化後 赤1青3青1緑3 ハロウィンナイト’10(昼)※午前9時から午後9時までリーダーは、高HP推奨シンクロ・マイシンクロ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■深水のタロットLv1賢土のタロットLv1旋風のタロットLv2機工のタロットLv2 進化前第二形態第三形態 緑1赤3青1緑3青1緑3 ハロウィンナイト’10(夜)※午後9時から翌日午前9時までリーダーは、高HP推奨シンクロ・マイシンクロ(+フルサポlv1以上推奨)第二形態に進化する前にキル可能■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■深水のタロットLv2賢土のタロットLv2機工のタロットLv3旋風のタロットLv3 変身前変身後 緑1赤3赤1青3 番外編2:仮装パーティー裏主催者!?(昼)※午前9時から午後9時までリーダーは、高HP推奨フルアビ、リーダー高属性推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■シルヴィア=F=ブラードセンスのバトルカードLv1~Lv3 変身前第二形態第三形態 緑1赤3青1緑3赤1青3 番外編2:仮装パーティー裏主催者!?(夜)※午後9時から翌日午前9時までリーダーは、高HP推奨フルアビ、リーダー高属性推奨■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■シルヴィア=F=ブラードヴァンパイア シルヴィアセンスのバトルカードLv2~Lv3 2010 / 11 / 16 ~ 2010 / 11 / 30 緑1赤3 海賊の御旗シンクロ・マイシンクロ■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■プレイ人数により変化(該当ページ参照) 2010 / 12 / 14 ~ 2010 / 12 / 27 進化前進化後 緑1赤3青1緑3 Xmas Magic/通常■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■火焔のタロットLv1機工のタロットLv1旋風のタロットLv2賢土のタロットLv2 進化前進化後第3段階 緑1赤3緑1赤3赤1青3 Xmas Magic/SP■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■火焔のタロットLv1機工のタロットLv2旋風のタロットLv3賢土のタロットLv3 進化前進化後 青1緑3 美春と柚木とクリスマス!?/通常■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■愛情のバトルカードLv1学力のバトルカードLv1体力のバトルカードLv1マナーのバトルカードLv1 進化前進化後第3段階 緑1赤3赤1青3 美春と柚木とクリスマス!?/SP■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■学力のカードLv1学力のカードLv1学力のカードLv2学力のカードLv3 2008 / 06 / 11 ~ 2008 / 07 / 032010 / 12 / 27 ~ 2011 / 01 / 12 赤1青3 2周年記念クエスト■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■【2周年】刻の記録ブリザードLv2レーザーLv2バーニングLv3 2008 / 12 / 25 ~ 2009 / 01 / 142010 / 12 / 27 ~ 2011 / 01 / 12 青1緑3 四人衆の初詣■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■影狼四人衆 【初詣】修羅LV1剣舞LV2機雷LV3 2011 / 02 / 03 ~ 2011 / 02 / 16 進化前進化後 青1緑3 チョコレートを取り戻せ!■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■戦利品ブーストタイム中詳しくは該当ページ参照 2011 / 02 / 03 ~ 2011 / 02 / 21 赤1青3 Sweet Valentine※勝利時報酬無しの場合あり※2011/02/07修正↓・2011/02/21まで期限延長・全体的に弱体化■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■深水のタロットLv1 Lv3旋風のタロットLv2賢土のタロットLv2 2011 / 02 / 17 ~ 2011 / 02 / 21 青1緑3 標的は誰だ?(前半)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■闇の暗殺者グインニノとラウラ永遠の好敵手賢土のタロットLV1~LV2 2011 / 02 / 21 ~ 2011 / 02 / 24 標的は誰だ?(後半)■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■闇の暗殺者グインアベルとネシェル剣の双璧賢土のタロットLV1 LV2 2011 / 03 / 03 ~ 2011 / 03 / 15 赤1青3 幸運の白い贈り物■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■賢土のタロットLv2旋風のタロットLv1~3 2011 / 03 / 03 ~ 2011 / 03 / 15 進化前第1段階第2段階 緑1赤3 あまくないホワイトデー!?■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■該当ページ参照クエスト欄には13日と記載されていたが、実際は15日まで。15日表記に変更されたのはブーストのため。 2010 / 04 / 01 ~ 2010 / 07 / 072011 / 04 / 13 ~ 2011 / 07 / 21 緑1赤3 常夏のバカンス■■■■■■■■■■報酬■■■■■■■■■■インフィニティ【夏の一幕】※トラッシュ不可ブリザードLV1~LV3 表示調節行です。消さないでね。 本日 - 昨日 - 総計 -
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第十幕、上幕。 ・・・。 銀色のケースがある。 丁重に扱われるように、多重になっているケースがある。 小さなそのケースには、かつて『生きていた』神姫のパーツが一つ、大切に納められている。 小さなケースの中の、とてもとても小さなパーツ。 たった一体の神姫の、たった一つの身体のパーツに過ぎない。 だけど。それでも、ほんの少しとはいえ、確かに大切な時を歩んだカラダには。 人さえ信じる者が少ない大切な物・・・心。それがあると。 そう、信じていた神姫がいた。 心に伝えようとした、声。 心と歩もうとした、脚。 心を包もうとした、手。 心さえ見つめようとした、瞳。 それらと共に・・・未来へと馳せられた想い・・・そのものが。そのケースには納められていた。 だが。それが、もしも。 無駄になるとすれば・・・。 その未来は、優しいだろうか。 12月も下旬。22日の夕方。千葉県峡国神姫研究所、所長室。 「はい・・・それでは。前向きに検討させて頂きます。はい、よろしくお願い致します。こちらこそ」 初老の女性、小幡紗枝は、そう括って電話を切り、デスクに置いた。 そのままやれやれと大きく溜息を付いて随分と、それこそ一年分の疲れが来ている首を回す。 老け込む歳では無いと本人は思っているのだが。このような仕事故の職業病か・・・随分と最近肩が凝る。忙しい事は決して悪い事ではないものの・・・。 認めたくは無いが、この歳では流石に身体に溜まるようだ。 (・・・ふふっ。強がりですね) 外は風が強くなってきたのか、窓越しでも風音がはっきりと聞こえるようになってきた。ふと立ち上がり、窓際に歩み寄りカーテンを指先で開けると、風に誘われたのか暗い雲が空を少しずつ覆い隠していく様が見えた。 クリスマスも近いというのに嵐でも来るのだろうか? まぁ、それで神が不貞腐れるとすれば、キリスト教徒には辛いのだろう。そんな下らない事を考えていると。 「所長、失礼します」 数度のノックの後、オートドアが開き、眼鏡をかけた見たところ20代後半ほどの男性が書類らしいファイルを片手に顔を覗かせた。 「あら、大河内君」 小幡がそう呼んだ男性の背の後でドアが静かに閉まると、カーテン越しに外を覗いていたらしい所長に肩をすくませる。 その男性、この研究所の所員である大河内芳和は、随分と古い印象を持つ黒縁眼鏡のズレを直しながら続けた。 「はい、今年分の・・・最後になりますか。一通りのデータ書類と、丁度・・・その、用件です」 「丁度?」 首を傾げて聞き返すと、彼は笑って指で窓を指した。 「雪が混ざれば吹雪く事になるかもしれません。全員定時で帰しましょうか」 「あ。そうですね・・・」 納得しつつ、さっと軽くカーテンを閉め直すと。小幡は椅子に戻って深く座りなおした。 「そろそろ、今年も終わるのですね。皆、お疲れ様でしたと伝えなくては」 堅苦しそうな表情、仕草。口調・・・しかしながら。どうにも人間臭さが前に出てしまう。 そんな所長だからこそ、か。彼は軽く肩を竦めた。 「所長もお疲れ様でした。ところで・・・先の電話の用件は、以前の?」 「えぇ、一応は了承しましたよ。あちらも喜んでくれました」 その言葉に大河内は苦笑ともつかぬ笑みを浮かべて頷く。 この研究所のバトル筐体の一般解放の事。 峡国はもとより武装神姫プロジェクト発足後は、武装テストを中心に行ってきた。その為、その筐体のシステムクオリティは常に最高級に位置する事が求められている。 ・・・以前より、『そういう打診』があった事は事実だが・・・。 「大会等の限定的に貸し出す事にしようと思っているのですが、あとは。今までどおり修理など」 意見を求めるように首を傾げる小幡に、彼は頷いた。 「『神姫も、近くなりにけり』ですか。良いのではないでしょうか」 「名前を変える必要があるかも知れませんね。『神姫研究所』では堅すぎますし・・・」 そういって小幡は笑った。 武装神姫以前、特に文化系特化神姫。エレティレス、ミネルヴァ、クラリネットといったタイプの神姫が発売された時には。とても一般に神姫がここまで普及するとは思えなかった。 当時、技術の最新鋭の結集。そんな代物では、そのほとんどがオーダーハンドメイドだった。今も、解析されない部分さえある一種不思議な存在、神姫。 ・・・時の流れは早い。その歴史の波濤は全てを押し流す。 今では。随分と『人に近いところ』まで神姫がやってきている。この『武装神姫ブーム』はその現れとも言えるだろう。 「・・・」 バトルだけではない。 普及していく彼女達に触れ、多くの人間が。きっと多くの事を感じることになる。 それは決して正の事だけではあるまい・・・しかし。 小幡は節くれだった指を合わせて何らかを考え込むように目を閉じた。 「所長?」 「クリスマスまで、あと三日。ですね」 彼女が何を言いたいかを解し、大河内はふっと驚いたような表情を浮かべて、しかし。そのまま自身もただ、目を閉じた。 「はい。そうですね」 「今も聞こえますか?」 何が。とは聞き返さない。ただ、彼は目を開けると小さく笑う。 「そう。・・・私もです」 そう言って、小幡も笑って見せた。 ・・・。 12月の、25日。 それは。峡国研究所所員にとって。忘れることが出来ない『命日』。 大河内も、その光景を覚えている。 作られた身体。たった一つの身体を愛しげに、その小さな自分の手で抱きすくめ、最期まで優しい微笑を浮かべながら・・・美しい声で別れの言葉を紡ぐ美しい姿を。 感謝さえ述べて。彼女は、涙を流す彼らの前で。その動きを永遠に停止した。 『えぇ、そうですね。私は幸せでした』 聞こえる。・・・今も。 彼女の美しい声が。彼女の小気味良い足音が。 思えば、ヒトが心を失ったと言われた『灰色の2010年代』。全てから彩が消えた時代に生まれた彼は。 あの時。ようやく涙を知ったのではなかろうか。 『それでは皆さん。たくさんの心を・・・ありがとうございました』 最後に一筋だけ伝った涙。 今思えば、あの涙に。彼女は・・・どれほどの想いを込めたのだろう。 彼女が口にしたその『言葉』は。彼にしてみれば最後の後悔。 それはむしろ自分たちが・・・。彼女に送るべき言葉だったから。 「・・・。では、先に言った様に定時で帰らせます。所長もお早く」 「ありがとう」 と、そう答えたとき。電話が鳴った。 「あら・・・?」 ふと番号を見れば、それは同業者・・・研究所からのもの。しかし、その研究所のある場所は。 (?) ここから遥か遠方。 一応、といった感じで。とりあえず登録してあるだけの番号だ。ふと、小さく眉を顰めながらも、小幡はその受話器を取った。 「はい、峡国研究所所長、小幡です」 訝しげな表情を声に出すまいとする彼女に遠慮するように。 大河内は書類をファイルごと机にそっと置いた。小幡に手で合図され、一度礼をして踵を返す。 「・・・えっ。はい、確かにありますが・・・」 「?」 「えぇ、その通りです。クラリネットタイプですが。それに、そういう初期不良なら・・・」 その単語が出た事に、彼はぎくりとして肩越しに振り返った。 「はい。あぁ・・・CSCリンクが・・・はい、はい。なるほど。それならば確かにこちらの方が良いかもしれませんね。えぇ・・・え?」 小幡の声に、僅かながら興奮が混ざっている。 「なんという・・・そうですか」 その顔に驚愕が走った。 「同系の波長が! そこまで条件が揃うのは・・・奇跡的ですね」 「・・・!」 「解りました・・・その、『違う神姫ではイヤだ』というマスターの方の為にも・・・はい。必ず」 その堅苦しささえ含めて浮かべていた訝しげな表情が、柔和な笑みに変わっていく。 (まさか?) 大河内は身体を振り向けて尚もズレていた眼鏡を押し上げた。 小幡は手を軽く振ってその事を肯定するように頷く。 (・・・あの、最後の部位が?) よもや『合う』神姫が存在するとは思わなかった。 神の導きか。それとも・・・。 (それとも・・・あなたですか? ゼリスさん) 大河内も無精髭が伸びた顔で、笑みを浮かべて頷き返す。 だが。その時だった。 「・・・え?」 明らかに調子の違う声と共に、小幡の表情が、固まった。 「・・・。・・・ッ!?」 そのまま笑みが崩れ、愕然とした表情に変わっていく。 「それは・・・つまり。いえ、もしも」 受話器を持つ手は震え、唇がわななく。彼は彼女の異常に思わず眉を顰めた。 (?) それから十数分、いや。もっと長くあっただろうか。 (・・・) 小幡の口からは数度聞き慣れぬ・・・いや、人間としては決して聞き慣れたくない単語が零れ、それらはその度に大河内の浮かれた気分を氷点下に叩き落していく。 「申し訳ありません・・・。折り返し、電話致します・・・はい。いえ、お気遣い。ありがとうございます。それでは」 そのまま、震える指で電話を切ると、卓上に置き。・・・小幡は目を見開いたまま、一度息を吐いた。 「所長・・・」 大体の内容は掴みはした。だからこそ、彼は、即座に口を開いて聞かなくてはならなかった。 『どうするのか』と。 「・・・無駄になるかもしれない」 小さな声。 「いや、大切な物が、無駄になる・・・とすれば」 その大河内の問いを待つ事も無く。小幡は呟くように口を開いた。 「そんな未来を選択する事を。出来るのでしょうか?」 「・・・」 「生まれて、すぐに・・・」 消えゆく事になる・・・かもしれない。 そんな『心』を、私は生み出すことが出来るのだろうか? 最後の言葉は、既に声になっていなかった。 何も持たずに生まれる神姫。その命の中で、何よりも繋がりを求める彼女達。 何も持たずに心が生まれ出で。 しかし、その心は時を走ることさえ出来ず、何も想わずに消えるとすれば。 そんな事を。自分は、決断出来るのか? ゼリスの身体を、想いがこもった最後のパーツが。 『無駄』になると解っていても。 ぽつり、ぽつりと話す小幡から、先の電話の内容を掴み、大河内は腕を組んで唸った。想像以上に事態は急を要するらしい。 彼はしばしの間、考え込んでいたが。 突如、自分でもぎょっとする案が頭を走った。 (それは・・・だけど) それをしてどうなる? ・・・いや、どうなるかでは、あるまい。きっと。彼が意を決するまで僅か数秒。 「所長・・・『訊いて』みては、いかがでしょう?」 その言葉に、小幡は顔を上げた。 「訊く? 誰に?」 その目をじっと見返し、彼自身も苦しげに言葉を続ける。 「ゼリスさんを・・・識っている者がいます」 辛そうな絞り出すような声に、小幡は目を見開いた。 「まさか。彼女達に伝えよと? この事を?」 「私達と同じほどに。彼女達は強くゼリスさんと繋がりを持ちます」 「・・・それは」 「はい。これが何になるかは解りません。しかし、訊いてみるべきかと思います」 「・・・」 沈黙が返る。大河内はじっと彼女の声を待つだけだ。 「・・・。・・・私達では、解らない繋がりがある。ですか」 「所長は恐らくゼリスさんと最も強い繋がりを持っておられます。しかし、ヒトである私達とは違います、彼女たちもまた、神姫なのです。ある意味これは」 そこまで言ったところで、弱々しく、手でその先を制した。 「そう。ですね」 顔を上げて、一度大きく息を吐くと。 小幡は、電話に手を伸ばした。 ・・・。 「それで、それは。いつですの?」 ヴィネットはいつものクレイドルの上、キャッシャーに接続しているコンピュータ。そのウィンドゥにに映る小幡に尋ねた。その真紅の目は常より鋭く、常よりも美しいと思わせる声はしかし緊張を張り巡らせている。 『二日後・・・です』 その言葉に息を飲んだのは、ヴィネットではなく。隣に立つリカルドの方であった。 「二日とは・・・なんと」 「そうですか、時間は・・・無いのですね」 猛禽を思わせる視線のまま、じっと画面に映る小幡を見つめて。 「母の身体、他ならぬ母の身体です。無論、そのような事。決して諸手を上げて賛成とは言えません・・・それが『長女』たる。私の選ぶべき言葉でしょう」 『そう、ですか』 「しかし・・・それでも」 姿さえ知らぬ、妹となるかもしれぬ者に。 神姫として、最も苦痛ともいえる悲しみを一種『強いる』事が出来ようか? (だけど・・・) ヴィネットは声と、心とが揺れるのを感じていた。 「それでいても、私は・・・」 ・・・。 「少しでも、会えるなら。会えるなら起こしてあげて!」 フェスタは自宅の応接間に持ってこられた電話の前で叫んだ。 「その・・・。会う『時間』は、少しでもあるんですか?」 「・・・フェスタ、落ち着いて」 マコトに宥められるが、彼女はぽろぽろと涙を零しながら、美しい山吹色の光を湛える髪を揺らして首を振る。 『フェスタさん。もしも間に合ったとしても・・・』 小幡の声が電話から小さく零れる。 「間に合ったと、しても?」 最早答えられぬフェスタの代わりに、マコトが先を急かす。 『恐らく会話が出来たりする状態では無いという事です』 「・・・」 しゃくり上げながら、ぺたん、と。その応接間の木製の天板に、フェスタは腰を落とした。 「どうして・・・」 『フェスタさん、悪い結果もまた、あくまで可能性です』 「・・・うん。解ってます」 小幡の声に、力なく答える。 「解って、ます・・・。解って・・・るんです」 そう繰り返す。が、彼女には涙が止まらない理由は。解らなかった。 それが、きっと神姫にとって、何よりも辛いことだと解るから。 やがて。しばらくの後。そのまま、顔を上げずに。 「・・・私、なら・・・」 ・・・。 ルクスはスピーカーモードになっているアキの携帯電話の前で立ち竦んでいた。 その震える唇で言葉を紡ぐ。 「会話さえも・・・。一度の会話さえも。不可能である、という事ですか?」 『・・・』 「なら・・・」 ゆっくりと。絞り出すように、小さく呟く。 「せめて、会って・・・。その・・・『会える』のでしょうか?」 『解りません。恐らく迅速に行ったとしても。全身麻酔に入っている可能性はありますし・・・それに既に』 唇を噛み、言葉を失ったパートナーを、アキが心配そうに覗き込む。 「・・・ルクス」 「その、それは」 声は揺れていた。怒りか、悲しみか。それは自身も介する事は出来ない。 「どれくらいで成功するのでしょうか・・・いえ」 可能性など無意味であると知り、首を振る。 答えを小幡が知らない事も解っている。だが、それでもルクスは問い尋ねなくてはならなかった。 気休めにもならない、その言葉を。 「成功、するのでしょうか?」 だが。 解答は、返って来なかった。 ふっと、その銀色の瞳で天を仰ぐ。 「母様の身体・・・。これはあくまで個人的な意見。述べさせていただきます・・・お聞きください」 ・・・。 電話を切り、小幡は首を振った。 「この結果は、想定できませんでした」 「皆、同じ解答を返しましたね」 大河内は、険しい顔のまま、僅かながら意外そうな声で言った。 「きっと。・・・何かを、知っているのでしょう」 目を伏せたまま、小幡は首を振る。 「それは・・・人が解らない感情。人が信じれない何か・・・その何かを、信じているのかもしれません」 「所長・・・」 その声に一度だけ頷き、彼女は最後の姉妹の電話番号を押した。 ・・・。 ボタンは久方ぶりに帰ってきたコウの自宅。 その仕事でも使用しているノート端末をTV電話として使い、その前でじっと腕を組んで胡坐をかいて座っていた。 「・・・」 コウはどっかと横の椅子に座り、何も言わず、その様子を見ているだけだ。 先までコウが吸っていた煙草は既に燃え尽き、沈黙のみがその場を支配する。耳が痛くなるような、冷たく重い空気が流れていた。 「なぁ、小幡殿」 ややあって。ボタンがようやく切り出した。 『はい』 「それを・・・。その神姫が望むと思うか?」 思いもしない問いを返され、小幡は声を失った。 『・・・その、神姫が、ですか?』 ボタンはじっと画面の向こうにいる小幡を直視する。 『その神姫は、未だ生まれてもいません。誕生させる為に・・・』 その返答に満足げにボタンは頷いた。 「人間らしい考え方だ、ありがとう。だが・・・神姫はそもそも、CSCが植え込まれ、初めて声を上げたときに『生まれる』のだろうか」 そういって、彼女は自分の掌を見つめた。 「既にCSC以外の全てを持ち、それ以外を持たぬ。決して『生まれる』という事が、心が動き出すという意味でもない・・・アタシは、そうも想う。その神姫は既に生まれているが・・・心を見つけようとしているだけだ」 しばし、視線を宙に這わせ。うん、と一度頷く。 「目覚める・・・いや、あえて『芽生える』。といった方が良いかもしれないな。それは」 モニターの向こうで、小幡が僅かに目を見開いた。彼女は、それを伝えてはいないはず。 その神姫が・・・。そのMMSタイプが・・・。 「なれば。もう生まれている神姫が。芽生え、自分であると認識し。光を知り、目を開け・・・そして。主の想いを受けることも無く。再び目を閉じるとして・・・それを望むだろうか?」 答えれぬままの小幡に一つ息をつき。淡々とボタンは続けた。 「アタシ達は何も持たずに生まれる。自分が自分であるという事は、この世界で心に触れ、心を抱き、風に吹かれる事で知るのだ。それさえ出来ず、それを許されぬ事を。その神姫は望むだろうか?」 『・・・』 無言を返すしかない小幡。そんなことは。 しばし顔を伏せ。やがて、ボタンはその大きな目をじっと彼女の映るディスプレイに向けた。 「アタシなら・・・望むかもしれない」 『!』 「・・・例えそれが一時でも構わない。それが一瞬で構わないんだ。しかし、そのCSCをセットしてもらった事。起動スイッチを押して貰った事。その事だけでも喜んで目覚めるかもしれない。だが・・・それは」 「ボタン」 それまで沈黙を守っていたコウが、じろりと視線を動かして、その口を開いた。 「どいつもこいつも。勝手に幸せになる、お前みたいなバカじゃねぇだろ」 「・・・。そうではある、主」 ボタンは恐ろしく強い。その心は死を知っている。絶望を知っている。 それを彼は、彼女と共に暮らしてきた彼は。誰よりも知っている。 ボタンなら全てを包み、全てを受け入れ、その『手』で抱きしめる事が出来るだろう。 だが・・・。 「なぁ、小幡さんよ。今、このバカ犬が言ったとおりだ。それを望む、望まないは神姫それぞれでしかねぇ」 『・・・えぇ』 「で。アンタは。エゴに生きてみる気があるか?」 コウは、ずいっと大きな身体を乗り出すように、小幡に問い尋ねた。 『・・・エゴ? ですか』 「そう、エゴだ。自分勝手に楽な解釈をして。自分勝手に動いて、他者よりも自分を可愛い。そう生きてみる気はあるか?」 いつもの得意な笑みさえ浮かべず、コウは続ける。その視線には何かを試すような意さえ込められていた。ボタンはきょとんと自身の主人を見上げる事しか出来ない。 「こっからは神姫どうこうじゃない。『人』としてのアンタの胸先三寸にかかる。聞け」 『・・・』 「コレは飽くまで、前例があるだけだが・・・」 『・・・それ・・・。ですか・・・』 話し終えた後。悲痛に近い表情を浮かべて、小幡は首を小さく振った。 「あぁ、知っているだろうが。方法として、あるには、ある。今回は特に、特別だ」 「主・・・しかし! ・・・しかし・・・それは」 ボタンが何か言いたげに、しかし。何を言えば良いか解らずに困ったような表情で首を振りながら見上げ続けている。 恐らくは泣いているであろう、その姿をあえて視界にいれないようにしながら。 「・・・。まぁ。やれと言われてもアンタにゃぁ簡単に出来ないだろうが」 余り言いたくなさげに。いつものように、やる気無さげに。彼は続けた。 「だったら。その神姫に直接『聞いて』みな。それでいいか、とな。訊けるなら・・・だが」 ・・・。 電話を切った後。小幡はちらりと大河内を見た。 「確かに前例はあります。確か二件ほど」 その言葉に頷くと。彼女はゆっくりと立ち上がった。 「所長」 心配そうな声を手で制する。 「今から準備をして行きます。時間がありません」 「・・・。訊くのですか? その神姫に。その問いを」 机の電子ロックを解除し、中から、小さな銀色のケースを取り出し、彼女は握り締めた。 「直接・・・訊けるのですか? 所長」 無機質なケースの冷たさだけがはっきりと伝わってくる。小幡はそのケースをじっと見つめ、やがて、そのまま窓に視線を向けた。 そう。この部屋。この窓。 あの日・・・今年の一月一日に。私は誓った。貴女の遺志を受け継ぐと。 窓を開けようと手を伸ばし、しかし。小幡はその鍵に手をかけた所で動きを止めた。外に吹き荒れるような強い風が、何かを彼女に知らせる警鐘のように鳴り響いていた。 (・・・ゼリス) その風に憧れると笑って言った彼女の名を心中で呼ぶ。 ・・・あなたなら。どうしますか・・・? ・・・今でも、私の背を。押してくれますか? ・・・。 翌日、深夜三時。新函館空港。 小幡は、雪が積もる北の大地に降り立った。今もまだ小降りとはいえ雪は降り続いている。 が、それは決して吹雪いてはいない。 そう。 そこには、あれほど千葉では強かった、全てを吹き押す風は。 その一切、吹いて・・・いなかった。 第十間幕