約 730,173 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2595.html
SHINKI/NEAR TO YOU 良い子のポニーお子様劇場・その5 『セントウノヒ』(後編) >>>>> 路地裏を進む番長児の後ろ姿を追いながら、ゼリスがシュンに小声で話しかける。 「シュン、良いのですか。先ほどからどんどん人通りの少ない方へ進んでいますが?」 「そうだけどさ……今さら逃げ出すわけにもいかないだろう……」 そうは言ったものの、シュンもだんだん不安になってくる。 とにかく着いて来いと凄まれたのでこうして後に続いてはみたものの、駅へと走る大通りから建物の隙間を縫うような裏道に入った番長治はそのままどんどん人気のない道へと進んでいく。 どうやらうまく雨に当たらないような遮蔽物のあるコースを選んでいるようで、雨に打たれないのはいいのだけれど。 ……まあ、すでに二人ともびしょ濡れだけどね。 「シュンがそういうのでしたら止めはしませんが……もしもの時は、骨は私が拾いますので安心して下さい」 ぶっそうなこと言うなよ。 そうこうしているうちに、先を進んでいた番長治が立ち止りこちらを手招きしてきた。目的地に着いたらしい。 「ここじゃあ」 番長治が顎でしゃくる先にあったのは、古びた建物だった。周りを囲むコンクリートの建物と違って、この一軒だけ昔ながらの木造に瓦葺屋根のどっしりとした店構えをしている。 店名なのだろうか? 開き戸の上に飾られた木の板に筆で達筆な文字が書かれているが、相当古いのか全体的に黒ずんでしまってよく読めない。 「えっと……ここって、何?」 仕方なく番長治に尋ねると、呆れた声が返ってきた。 「見ればわかるじゃろう、銭湯じゃい」 なるほど。言われてみれば屋根から大きな煙突が伸びている。屋根を仰ぐシュンの頬を、ゼリスがチョンチョンとつついてきた。 「シュン、セントウとは何ですか?」 それを聞いてベガがフッと笑う。 「そんなことも知らんのか? 銭湯とはな。温泉に集団で入ることで結束力を高める重要な軍事教練のひとつなのだ」 いやそんな自衛隊員じゃあるまいし。 「なるほど。それは是非体験してみたいですね」 ゼリスが興味深げな顔をする。体験したいのか……というか銭湯に来たってことは風呂に入るってことだよな。 「お前もそのままじゃ風邪引くじゃろう。それにここなら服も乾かせる。ほれ、ボサボサしとらんで入るぞ」 番長治が先頭に立ってガラリと戸を開く。中に入ると玄関の脇に木造りの箱のようなもの――ええと、確か番台っていうんだったかな――があり、小柄なおばあさんがうつら、うつらと船を漕いでいる。 番長治が声をかけると、おばあさんの肩から小さな人形が顔を出した。イルカ型武装神姫ヴァッフェドルフィンタイプだ。 「はい~、毎度ありがとうごぜえやす~」 人間だったら血圧が低そうなしゃべり方のヴァッフェドルフィンに、ふたりは料金を渡した。中学生以上は大人料金らしい。 (ここでシュンは番長治も同じ中学生だという衝撃の事実を知った。学生服を見ても、体がデカイからてっきり高校生だと思っていた) 「それでは~、二名様ご案内しやす~。神姫のお二人様は女湯へどうぞ~」 シュンとゼリスは顔を見合わせる。ふたりの疑問を感じ取ったのか、ヴァッフェドルフィンが説明してくれる。 「そちら様は~、はじめてのお客様でいらっしゃいやすね~。当店では神姫をお連れのお客様には神姫の無料入浴サービスをさせていただいておりやす~」 そんなサービスがあるのか。まあ神姫がおばあさんに代わって接客してるくらいだしなあ。 「一緒に入れなくて残念でしたね、シュン?」 「いやいや、誰も一緒に入ろうなんて言ってないだろうっ?」 カポーンッ 背景に富士山が描かれた大浴場の湯船に浸かりながら、シュンはふう~っと息をついた。隣で湯に浸かる番長治とふたり、熱い湯の心地良さを味わう。時間もあってか他に客はいない。いや、こんな裏路地に取り残されたような立地条件と番台の居眠り老人を思えば、いつも閑古鳥が鳴いているのかも知れないが。 それにしても、かつて武装神姫バトルで戦った相手とこうして肩を並べて湯船に浸かっているのも、奇妙な話だ。 「助かったよ、これで風邪をひかずに済みそうだ」 シュンが声をかけると、番長治はタオルで顔を拭いながら「構わん」とぶっきらぼうに返す。 「お前には借りがあるからのう」 「……借り?」 そんなものをつくった心当たりはないけどなあ? 「お前らとのバトルでワシとベガも目が覚めた。また初心に帰って武装神姫バトルをする気になれたんじゃい」 そう語る番長治の横顔は、どこか照れを隠してるように見えた。考えてみるとこいつのしゃべりがいつもぶっきらぼうなのも、単に不器用なだけなのかもしれない。 少なくともシュンの中では今日一日で、初対面の横暴なイメージが大きく薄れて取っつきやすく感じるようになったのは確かだ。 だからシュンはあの日のバトル以来気になっていたことを、思い切って尋ねることにした。 「なあ……どうしてあんな初心者狩りなんて真似をしてたんだ?」 そのシュンの疑問に、番長治はひとしきり「う~む」と唸った後ぽつぽつと語り出した。 「ほう、これが銭湯というヤツですか」 目の前に広がる大浴場に、ゼリスが感嘆の声を上げる。 「ふっ、未経験の新兵である貴様に私自ら銭湯のイロハを教えてやろう! まずは湯船に浸かる前のマナーとして、よく体を洗ってから湯船に向かうのだ」 ビシッとベガは洗面所を指差す。コクリと頷くゼリスに満足そうに見てから先に立って歩き出す。ベガはそのまま洗面所に置かれた風呂桶を利用して段差を登り、そこから蛇口のカランに飛び移って手際よく桶にお湯を溜める。 「手際がいいですね」 「私はこの銭湯にはサーと一緒に何度も来ているからな。任せておけ」 ベガは返事をしながら無駄のない動きでシャンプーとボディソープのケースをタイル張りの床に降ろすと、体を洗いはじめた。雨水を被って汚れた髪もシャンプーで入念に洗い流す。 「どうした、小娘? 貴様もさっさと洗え。他に客がいないとはいえ、のろのろするのは性に合わんからな」 「……いつもシャンプーはユウにしてもらっていました」 きびきびと動くベガをじっと見つめながら、ゼリスはポツリとつぶやく。 「……ひとりでは出来ません」 ズコ――ッ。体を洗い流していたベガが派手にすっ転ぶ。 「貴様は……冗談で言ってるのかっ!?」 「いえ、冗談ではありません。そもそもシャンプーハットも使わずに髪を洗おうとしたら、目に染みて痛いではないですか?」 あくまで真剣なゼリスにベガは目頭を押さえながら立ち上がる。 「全く……キレ者なのか、ただの天然なのか分からんヤツだ。ほら、こっちに来て目をつぶっていろ。私が洗ってやる」 ゼリスを自分の前に座らせ、ベガは長く蒼い髪に手を伸ばす。目をぎゅっとつむり「む~」緊張するゼリスに苦笑しながら、その頭をシャンプーで泡立てる。 「手慣れてますね、お上手です」 シュンの妹である優(ユウ)に髪を洗ってもらうのとを比べて、素直な感想を述べる。ベガの手つきは普段からこうしたことへの慣れを感じさせた。 「ふん……い、いつもサーの妹君の面倒をみているからなっ。そのせいだろう」 ゼリスの髪を洗い終えたベガは、体は自分で洗えと言って湯船に向かう。ゼリスも手早く体を洗い流し後を追った。 ベガは浴槽の端に作られた昇降用の段差を乗り越え、湯船へと浸かる。続けてゼリスも先に習うように隣に入る。本来は子供やお年寄り用に設けられた段差だが、こうして武装神姫が湯船に浸かるにも丁度うまい具合の高さだった。 珍しそうに壁の浮世絵や浴槽を眺めるゼリスとは対照的に、ベガはリラックスした態度で湯に身をたゆたわせている。機嫌がいいのか鼻歌まで口ずさんでいた。その揺れる赤い髪を見ながら、ゼリスはふと抱いた疑問を口にしていた。 「ベガさんはフォートブラッグタイプでいらっしゃいますね。しかしバトルでは何故、徒手空拳しか使わないのですか?」 砲台型MMSフォートブラッグタイプは火力に優れ射撃戦を得意とする神姫だ。今日戦った対戦相手がそうであったように、一般的には基本武装による砲撃戦や重火器によるロングレンジファイトの戦闘スタイルである場合がほとんどである。 ベガのように代名詞である砲撃どころか火器も持たずクロスレンジファイトを主体とするのはかなり異例だ。 「つまらん話だ。別にたいした理由ではない……」 見つめるゼリスから顔をそらしながら、ベガが語り出す。 「私とて最初から、対戦相手と拳で語り合っていたわけではない。バトルを始めた頃は普通にフォートブラッグタイプの標準装備で戦っていたさ。私もサーも慣れないバトルで、少しでも早く強くなろうと頑張っていた」 それはちょうど今のゼリスとシュンのようだったのだろう。思い出を懐かしむようにベガの目が遠くを泳ぐ。 「バトルに勝って、負けて。勝った時にはどこが良かったか、負けた時には敗因は何かを探った。……そうしてしばらく経った頃だ。変調が起ったのは……」 私は欠陥品だったのさ――自嘲気味にベガは言った。 「ある日の射撃訓練中、標準に狂いを感じた。はじめは銃のメンテナンス不良かと思ったが、別の銃を使っても不調のままだった。いよいよおかしいとセンターでの検査を受けて、私には製造不良があってそれのせいでFCS系に異常があることがわかった。修理するためにはCSCから分解することが必要だと言われた……」 神姫のボディは大きく3つのパーツで構成されている。頭部であるコアユニット、体を成す素体、そして心であるCSCだ。CSCを分解することは、AIの初期化――すなわち神姫にとっての死を意味する。 「私は絶望した。砲の撃てないフォートブラッグになど価値がない。サーの足手まといとなるくらいなら、そのままリセットされる方がマシだとさえ思った……! しかし、そんな私にサーは、あの人は……こう言ってくれたのだ」 サバーッと、湯船から立ちあがり高らかに叫ぶ。 「『砲なんぞ無くても、自分の手足があるじゃろう。ワシにはお前が必要じゃ』――とっ!!」 拳を握りしめ感極まったようにベガは続ける。 「このサーの言葉に、私は感銘を受けた! 自らの考えの甘さを恥じ、あらためてサーの懐の広さを知ったのだ。わかるか、小娘っ!?」 昂奮するベガがゼリスに迫る。ゼリスは内心ちょっと引きながら、ただ頷いた。 「それから私とサーの特訓の日々が始まった。夕日の砂浜を走り、石段を鉄下駄で駆け上り、サンドバックをボロボロになるまで叩いた! 全てはサーの為に、サーへの愛と忠誠の証として! その言葉を私自身で証明せんがためこの身に鍛錬を徹底的に刻み込んだのだ」 おそらく。徒手空拳の体術のみでフル武装と渡り合うため、あらゆる挙動をフィードバックまで完全にコントロールできるほど精査し、動作の蓄積と効率化を図った――ということらしい。明らかにおかしなトレーニングも混じっていたが。 「そして、私たちは再びバトルの世界に舞い戻った。バトルを再開した当初こそ、特異な戦闘スタイルに苦戦と嘲笑を浴びる時期があったものの、サーと私の努力と愛は実を結び、また勝ち星を重ねていった。己が徒手空拳のみを頼りした戦いぶりから私は『鉄拳』と呼ばれ、サーも有力神姫バトラーとして密かに注目を集めるようになった。しかし……」 そこでベガのトーンが一気に小さくなる。 「ある試合で……私は負けた。完敗だった……一方的にやられるだけだった。それまでサーと私がふたりで積み上げてきたものを、重ねてきた鍛錬の日々を、全て否定されるような敗北だった。……また、私はサーの期待に応えることができなかった」 チャポンと。ベガは湯に身を沈め直す。ゼリスは逡巡しながらも「それからどうなったのですか?」と続きを促した。 「後は知っての通りだ。スランプに陥ったサーと私は、以前のようにバトルへの情熱と強者への挑戦を持ってバトルに臨むことができずに、経験の浅い者、己より弱い者から小賢しく勝ちを拾うようになった。それでも最初は、自信を取り戻すために確実に勝てそうな相手を選んでいたような気もするが…… 熱意を失った――いや、違うな。自分を信じられなくなった私は、そこから先に進むことができなくなってしまった。空虚な勝ちに溺れ、ただ弱者を痛ぶり無価値な勝ちを重ねる日々に埋没していった。 ……落ちぶれた神姫そのものだ」 ベガは力なく肩を落とした。その表情は、濡れた前髪に隠れて窺うことはできない。 「サーはそんな私を見捨てることなく、何も言わずに見守ってくれた。私はいつもサーに助けられてばかり……情けないかぎりだ」 その言葉に、ここまで聞き役に徹していたゼリスはようやく口を開いた。 「それは違うと思います」 「それは違うんじゃないか」 ふいに口を挟んだシュンを、番長治は困惑した顔で見返す。 「あんたは自分が弱くてベガに甘えてたっていうけどさ、それは両方とも同じなんじゃないのかなって」 「どういうことじゃい?」 「なんて言うか……神姫とオーナーって片方がもう片方を一方的に頼るとか、そんなものじゃない気がするんだ。だから、番長がベガに見守ってもらってたって感じてるのと同じように、ベガの方も番長に見守られてると思ってたんじゃないかって……」 思案しながら、シュンは自分の考えを伝える。シュン自身確証があって言っているわけではない。それをするにはシュンとゼリスは、番長治とベガに比べ出会ってからの日々がはるかに浅い。 でも。だからこそあの日の神姫センターで戦ったふたりは、互いにただ寄り添いあっているだけでなく、それ以上の絆で結ばれているように感じたのだ。 「ベガも……ワシと同じことを考えとったと言うんか。ワシと同じじゃったと……」 「そうじゃないかと思うんだ。だって――」 「――あなた方おふたりは、とても似た者同士に見えますから」 それはゼリスにとって率直な評価だった。ベガとそのオーナーである番長治とはあの日のバトル以外、今日の再開まで接点がなく、僅かな時間しか接していない。だがその僅かな時間の中でもふたりの共通性――似通うまでに長い時間を共にし、通じ合っていることが読み取れた。 だからこれは簡単な話。互いに自分が悪いと思いこむことで、パートナーを正当化しようと無意識に考えてしまっただけなのだ。 「サーも私と同じ気持ちだった――同じように悩んでいたというのか」 「言ったでしょう――あなたたちは互いに依存し合っている――あなたたちは相手への想いが強すぎてしまって、それが結果的に互いを縛る鎖となっていたのでしょう」 「しかし――いや、ならば私はこれからどうすればいいのだ」 かぶりを振るベガに、ゼリスは「ふむ」と顎に手を当て思案する。 「別に、あまり深く考えずに自然体で接すればいいでしょう。言いたいことを言って、相手が悪いと思ったら素直にそれを指摘してあげれば良いのです。その逆もまた然り。自分が間違っているときは、相手に指摘してもらえば良いのです」 「そうは言ってもな……じょ、上官に異を唱えるなど軍人にあるまじき行為で……そもそもサーに逆らうなど、考えたこともないだけに……」 本気で困っているのか、ベガはしどろもどろになる。本当に良い意味で実直、悪い意味では頑固で融通の利かない性格をしているらしい。 もっとも真面目で融通が利かないところがあるのは、シュンに言わせればゼリスも同じであるそうだが――そこでゼリスは単純に自分の場合どうするかを考える。 「……私ならば、シュンが間違っていると判断した場合は容赦なくデコピンをお見舞いしますけどね」 「デ……デコピンだと……?」 キョトンとするベガに、ゼリスは自信満々に告げる。 「はい。こうみえて私のデコピンはユウ直伝の必殺奥義です。鈍感なシュンには効果てきめんであると自負しています」 それを聞いたベガはしばし呆然とした後、せきを切ったように笑い出した。 「あっはっはっはっはっ! デコピン……デコピンかっ。あっはっはっはっはっ」 「そんなに可笑しなことを言ったつもりはないのですが……」 不満げなゼリスの肩を、腹を抱えて大笑いしながらベガは叩く。 「いや、そうではない。ただお前の話を聞いて、いろいろと小難しく悩んでいるのがバカらしくなってなっ!」 ベガは笑いを噛みしめながら、力強い目でゼリスと向き合う。 「そうだな、お前の言う通りだ。神姫とオーナーは共に歩む、互いを認め高め合う存在だものな。どうやら本当に私は、大切なことを忘れていたようだ」 そう語るベガの表情は、憑きものが落ちたように晴れ晴れとしていた。 浴場から上がったシュンは、脱衣所で番長治からカゴに入った自分の服を受け取った。この短期間ですっかり乾いていることに驚いたが、番長治がボイラー室を借りて自分の長ランと一緒に乾かしてくれていたらしい。礼をいうと「別にええよ」とただ短く返される。同じような仏頂面でも、出会ったころよりもずっと柔らかくなっているのがわかった。 自分の頬も自然にほころぶのを感じながら、脱衣所の戸をくぐる。番台の隣には、シュンたちの大切なパートナーが待っていた。 「遅いですよ、シュン」 「そう急かすな、私たち神姫と違って人間の方が何かと時間がかかるのだ。……サー、お待ちしていたであります。こちらはすでに出立の準備は整っているであります」 うむと頷きながら、番長治がベガを拾い上げる。シュンもゼリスを頭に乗せようとしながら、ふとその顔を見つめる。 「なんか、ふたりとも仲良くなってないか?」 「そうでしょうか。よく分かりませんが、それはシュンたちの方ではありませんか?」 言われてシュンは番長治たちと一緒にいても、ここに来る前のような気まずさはもう感じないことに気がついた。なんというか――日本人は古くから銭湯では裸の付き合いなんて言っていたらしいが、昔の人の言葉も案外バカに出来ないものらしい。 例の血圧の低そうなヴァッフェドルフィンに見送られながら、シュンたちは銭湯を後にする。 外はすっかり雨も止み、夕闇に染まる空に一番星が輝きはじめていた。 「今日はすまなかったな。本当に助かったよ」 「お前たちとバトルしたお陰で、ワシもベガもまた真剣に武装神姫バトルでてっぺんを目指す気になれた。今日のことはその礼じゃい」 学帽を被り直しながら、番長治はシュンを見下ろす。 「ワシらは次のサマートーナメントに出るつもりじゃ。どうせお前らも出るつもりなんじゃろう? そのときは容赦せんから覚悟しちょれよ」 不敵に笑う番長治に、シュンもニッと笑みを返す。 「そっちこそな。僕もゼリスもあの時よりもグーンと成長してることを見せてやるさ」 「言っとくが、ワシらは優勝を狙っちょるぞ。そこまで勝ち上がってくるんじゃぞ?」 「そっちこそ。僕たちと当たるまで他の対戦相手に負けるなよ?」 そうさ。こうして再び出会った戦友(ライバル)同士、互いの健闘と真剣勝負を誓わなかったら嘘だろう? シュンたちが漢の約束を交わし合うかたわら。ゼリスとベガも再戦を誓う。 「小娘。お前もトーナメントで勝ち上がるつもりなら、翼にドクロを抱いた神姫に気をつけろ」 「翼にドクロですか? ……ひょっとすると、その神姫が……?」 「いずれわかるさ。次に会うときは――」 ――神姫センターで。 自然と四人の声が重なった。四人はそれぞれに笑みを交わしながら別れる。 帰り道のアスファストを踏みしめながら、シュンは静かな高揚を感じていた。昨日戦った敵が今日には互いを認め合うライバルとなる――これも武装神姫バトルの楽しみだ。 そしてそんなライバルたちに負けないためにも、シュンもゼリスももっともっと強くならなくてはならない。立ち止まったりせず、ひとつずつ前に進み続けるのだ。 ――と。不意にシュンの懐から陽気なメロディーが流れる。取り出したPDA(ケータイ)の着信表示を見て、笑顔がサッと蒼ざめた。 『こらーっ、シュンッ! 何時まで外ほっつき歩いてるのよっ。今何時だと思ってるのっ?』 ケータイから聞こえる妹の声に、シュンはここでやっと今まで家に連絡を入れるのを忘れていたことに気がついた。 「ヤバい……っ、いろいろあって電話するの忘れてた! どうしよう、ゼリスッ?」 「シュン……これは失策でしたね。だから私は予定外の行動をとる前に定時連絡を入れることを提案していましたのに……」 「いや、とぼけるなよ!? お前も一緒に忘れてただろうっ!?」 「さあ……どうでしょう?」 ぷいっと目を反らすゼリス。PDAからは怒れる妹の声が引っ切り無しに聞こえてくる。 全く。 世の中、今日の失敗を糧にして明日へ活かしていくしかない。 『セントウノヒ』(後編)良い子のポニーお子様劇場・その5//fin 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/605.html
剣は紅い花の誇り 田舎のとある町で行われるバトルフリーク達の暑苦しい話に、ちょっと怪しげな陰謀風味 コラボ歓迎・・・ですが設定的に他の方のと絡め難くてちょっと著者自身が困っていたりしますが・・・ 著/ぬえ 本編第壹部 第壱幕 「朔-saku-」 第弐幕 「Virgin cry」 第参幕 「神の星」 第肆幕 「THE FIRST CRY IN HADES」 第伍幕 「Merciless Cult」 第陸幕 「END OF SORROW」 第漆幕 「READY STEADY GO」 第捌幕 「FOLLOWER」 第玖幕 「GARDEN」 第拾幕 「G」 第拾壱幕 「MAD SKY」 第拾弐幕 「侵食」・・・神姫悲惨描写注意 第拾参幕 「かすみ」 第拾死幕 「かすみ -見目形 目に焼き付けて-」 第拾伍幕 「Unknown・・・Despair・・・aLost」 第拾陸幕 「HELLO,CP ISOLATION」 第拾漆幕 「Somewhere Nowhere」 第拾捌幕 「Southern Cross」 第拾玖幕 「Like A Angel」 第廿幕 「CREATURE」 第廿壱幕 「奈落の底」 終幕 「アクロの丘」 本編第貳部 第壱幕 「リライト」 第弐幕 [[]] 資料 登場神姫紹介 登場人間紹介 設定資料 『鬼奏』 外伝とか 武士娘って格好良いよね?これが最初に書いたやつ。設定が微妙に違う上に、まとまりが悪い 幕間一 「クイントスの理由」第漆幕と第八幕の間 幕間二 第八幕 「予感」・・・所謂7.5話的な位置付け? 幕間三 第九幕 「Berry」・・・例によってニビル編 幕間四 鳳凰杯編↓ Ⅰ 鳳凰杯編 「蒼い翼」 Ⅱ 鳳凰杯編 「二人のナイヴスロッテ」 Ⅲ 鳳凰杯編 「武の花の咲く頃に」 Ⅳ 鳳凰杯編 「器創、鬼奏、姫葬・・・即ち競う」 Ⅴ 鳳凰杯編 「幽鬼と魔王」 幕間五 Я чайка 幕間六 「ワルキューレの騎行──あるいは凶兆の凶鳥」 幕間七 「無題を冠した未完の彫刻」 幕間八 「Black God Aftermath」・・・latest!! 鳳凰杯・まとめページ 全体へのリンク 協力・引用 様々な方々のSSから、設定やキャラ等を拝借・引用させて貰っています 三十路の独身男性、自営業の場合 ツガル戦術論 Mighty Magic 徒然続く、そんな話。 妄想神姫 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 戦うことを忘れた武装神姫 岡島士郎と愉快な神姫達 神姫ちゃんは何歳ですか? ご感想等はこちらへ↓ 名前 コメント すべてのコメントを見る 今日 - 総合 -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1437.html
戻る トップへ 空を仰げばまだ暗く、西はまさしく宵闇で。 だが一方、東の空は薄らと朝日の光が垣間見える。 頬を撫でる風は、朝の冷えた風だ。 がたがたと揺れる自転車のかごの上、山と詰められた新聞紙の上に座りながら、秋の早朝を堪能する。 「パーシ、次はどこだ?」 後方から声がした。私のオーナー、宗太だ。 「ん~……三丁目のぉ水野さんちかなぁ」 インストールされたナビシステムが示す場所を答える。 遥か彼方には薄明が見えた。 「三丁目か……ちょっと急ぐか」 宗太が呟くのとほぼ同時、自転車がガクリと大きく揺れて、頬を撫でる風が強くなった。 ちょっと振り返ると、宗太がいわゆる立ち漕ぎの状態になっていた。 周囲の風景が早く流れていく。まるで、飛んでるみたいだ。 「宗太ぁ、5m先、目的地ぃ」 「おう」 閑静な住宅街。普段からあまり人通りの多くない場所で、早朝の今は動くモノは皆無だ。 その中にある、立派な二階建ての民家が今度の目的地。 そこは私も、宗太も良く覚えている。 何故なら、こんな時間にも関わらず、朝刊をわざわざ受け取る代わり者がいるからだ。 「おはよーございます」 宗太は眠そうな声を隠しもせず、そこに居る人物の前で自転車を止めそう言った。 「毎朝ごくろうさま」 眼鏡をかけた、細長い男性。この家の人だ。 この人は何が楽しいのか、毎朝私達から朝刊を受け取っている。 「今日の朝刊ッス」 足元が大きく揺れた。私が立っている新聞の山から新聞が一つ引き抜かれた。 「どうも。若いのに大変だね」 少し低い、優しげな声。 「仕事ですからぁ」 宗太の代わりに私が答える。このやりとりも毎朝の事だ。 宗太が高校に入り、学費+αを稼ぐために始めたバイトの一つであるこの新聞配達。 その初日、偶然知り合った私達はそれから毎日、このやりとりをしている。 「そんじゃ、次があるんで」 「最近冷えるから、気を付けてね」 その声を受け、宗太は自転車を走らせた。 「……兄ちゃん、新聞来た?……」 「……最近良く読むね、ア……」 空は明るさを増している。町が、動きだす。 空は青く、海の様に蒼く。 雲は波の様に漂い、流れて行く。 人が溢れかえるこの道。人が雲の様に、波の様に流れて行く。 「はっ、はっ、はっ、はっ……」 その中を、まるでマグロの様に?き分ける者が、一人。 白く息を吐き、だらしない制服をはためかせ、人の波を潜る者が一人。 肩から下げた鞄は不規則に揺れ、中身は滅茶苦茶に……。 「宗太ぁ、急ぐのは良いけどぉ鞄は揺らさないでくれる?」 「やかましい!」 切羽詰った形相で宗太は怒鳴った。 遅刻しそうで焦る気持ちも分るけど、そう言われるとカチンと来る。 「良い詩が浮かびそうなのに、それを台無しにする気ぃ!?」 「おめぇの詩なんてどうでもいいだろうが!」 全力疾走に近い速度で走りながら怒鳴れるその体力にはほとほと呆れ返る。 何より、私の詩を馬鹿にする事が頭に来る。 「どうでも良くないわよぉ! もしかしたらぁ月刊・詩で取り上げられるかもしれないじゃない!」 「んなわけありえーねってーの!」 走る速度が一段上がった。 学校までは残り2,3分で到着だろう。 だが、そんな事よりも大事な事がある。 「何であり得ないって言いきれるのよぉ!?」 「んなもんどう考えたってそうだろーが!」 もう学校の校門だ。周囲の生徒の大半は走っているが、宗太程では無い。 というか、宗太程の速力があったところでバカだったら台無しなのだが。 「何がどう考えたらそうなのよぉ!」 「第一、詩を書くサイフォスなんて聞いた事ねーだろ!」 下駄箱に着き、一瞬で靴を履き替える。下駄箱を出て直ぐ左に曲がり、その先にある階段を駆け上がる。 階段を三段飛ばしで上がるたびに私が入っている鞄が大きく揺れる。 こういうトコに宗太のバカっぷりが表れている。 「私が第一号になるわよぉ!」 「あーそうかい、そいつは良かったな!?」 三階に到着すると、靴底がゴムの上履きがキュルキュル鳴った。 人間ドリフトをしながら廊下に躍り出て、教室を一目散に目指す。 幾ら運動神経が良くても頭が回らなきゃ動物と一緒だ。 「この馬鹿オーナーぁ!」 「うるせぇこのアホ神姫!」 扉を半ば蹴破る様に教室に入り、宗太を席に着く。 と、言っても担いだ鞄を机の上に叩き付けるだけだ。 鞄の中に入っていた私は、当然今の衝撃で外に投げ出された。 一応、投げ出される角度を計算修正して馬鹿宗太の隣の加奈美の机に降りる様に投げ出される。 「聞いてよぉ加奈美ぃ! この馬鹿、私の詩を馬鹿にするのよぉ!」 宗太の幼馴染にして馬鹿宗太に代わる私の唯一の理解者、加奈美。 きっと加奈美なら私の気持ちを分かってくれる筈だ。 「あら、酷いわね」 宗太のぼさぼさ頭とは違う、綺麗で長くて艶やかな黒髪。 まさに女の子、って感じだ。オーナーなら加奈美の方が良かった。 「詩を書くサイフォスが可笑しいとか言うのよぉ!」 「神姫が詩を書いても何も問題無いのにね」 ああ、やっぱり加奈美は解ってくれている。 それに比べて宗太の馬鹿っぷりと言ったら……! 「ったく、ぎゃあぎゃあうっせぇな……」 「何よこの馬鹿宗太ぁ」 男の癖に影でこそこそ言うなんて、最低だ。 加奈美のこの態度を見習えこの馬鹿。 現にこうやってお行儀よく椅子に座って、ちゃんと鞄は机の脇にかけてあって。 机の上には一時間目の用意がしてあって。その上には神姫が座ってて。 「……誰?」 エウクランテ。 私の少し後に発売された武装神姫。 空中戦闘に秀で、アーンヴァルの対抗馬として開発された武装神姫。 そして、今私の目の前にいる武装神姫。 「でさぁ、宗太ったら変な武器ばっか買ってくるのぉ。アニメに出てきそうなバカでかい剣とかぁ変な棒とかぁ」 「そうなのか」 「そうなのよぉ。私は使わないって言ってるのにこの馬鹿ぁ剣ばっか買ってくるのぉ」 「しかし、それは宗太殿がパーシ殿の為を思ってではないのか?」 「それなら私の希望を聞いてくれても良いと思わないぃ? あ、私の事はパーシで良いわよぉ」 「む、確かにそれでは自分の希望を押し付けるだけだ」 「でしょぉ! 流石は加奈美の神姫ねぇ。話が分るわぁ」 時は昼休み。場所は食堂。 学生が唯一学校に楽しみを見出す時間と場所であるここは、当然の如く混み合っている。 学校の食堂にしてはかなり広い方にも関わらず、人口密集度は恐ろしい。 そんな真っ只中、二人掛けのテーブルに陣取り、私達四人は優雅な昼食を楽しんでいた。 「……たく、飯時くらい静かにしろっての。飯が不味くならぁ」 前言撤回。 この馬鹿、生意気にも大盛りC定食を食べながら水をさして来る。 馬鹿は馬鹿らしくヤキソバパン食べてれば良いのに。 「加奈美ぃ、この馬鹿黙らせてよぉ」 「ん~……お昼御馳走になってる身としては難しい質問ね」 加奈美はと言うと、馬鹿宗太のお金で買ったA定食を食べている。 すこし困った様に笑っているが、加奈美はもっと良いモノを食べてもバチは当たらない。 だけど確かに、確かにそれはそうでもある。人道的観点と義理人情的観点から言って加奈美はパーフェクトに正しいと思う。 ただ一つ、宗太が勝ち誇ったように笑ってること以外は。 「加奈美はこの馬鹿にノート見せてんだからもっと強気になっても良いのよぉ?」 「そうなのか?」 「そう、そうなのよぉ。あの馬鹿、授業なんか聞かないで寝てばっかなの。だからって加奈美にノート見せて貰ってるのよぉ」 「ノート見せるくらい御馳走してくれるなら安いくらいよ?」 そう加奈美は言うけど、授業中寝るのは馬鹿の自己責任だ。 責任は自身が取るべきであり、人にノートを見せて貰うなんてのは真面目に授業受けている人間に対して失礼だ。 「……宗太殿、授業を受けずに寝るというのは学生として如何なものかと思うが」 シルフィは本当に良い子だ。 加奈美に似て真面目で礼儀正しい。 そして、加奈美が切り分けた豚肉の生姜焼きを丁寧に食べている様にお行儀も良い。 「シルフィよぉ、そうは言うけどな。俺は朝は新聞配達、夜はコンビニでバイトしてんだ」 「む。その歳で仕事に精を出すのは宜しい事とは思うのだが、学生の本分は学業であると、私は考えるのだが」 「その本分を受けるために、バイトしてんだよ」 「そうなのか……成程。それなら仕方ない……訳では無いな。しかし、学校の為に働くのであれば……」 シルフィはいい子だけど、物事を論理的に考えすぎだ。 目には目を、論理の通じない馬鹿に論理を通す義理は無い。 「シルフィ、騙されちゃダメよぉ。この馬鹿は稼いだバイト代は全部神姫関係につぎ込んでるのよぉ」 「宗太殿……」 「四面楚歌ね、宗太」 「……うるせー」 今日この日、宗太に対する攻撃布陣が完成したと言っても過言ではないだろう。 トップへ 次へ -
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/253.html
メインウェポンアチーブメント GEM交換 ふくびき その他 サブウェポン メインウェポン アチーブメント 入手元 パーツ名 入手方法 S到達 パラソルスピア フブキでS到達 S到達 ツインビームガン アーンヴァルでS到達 S到達 ローズブーケ(赤) ストラーフでS到達 S到達 ロケット砲“シュトルム・ウント・ドラング” ハウリンでS到達 S到達 バブルマシンガン マオチャオでS到達 S到達 レトロビームガン ヴァッフェバニーでS到達 S到達 ミョルニルハンマー サイフォスでS到達 S到達 センス・オブ・ユーモア 紅緒でS到達 S到達 ゴージャスフェザー ツガルでS到達 S到達 ボコボコハンマー ジュビジーでS到達 S到達 ASK-77 アサルトライフル フォートブラッグでS到達 S到達 オマールダック エウクランテでS到達 S到達 冷凍マグロ イーアネイラでS到達 S到達 フラフープ ヴァッフェドルフィンでS到達 S到達 たこやきボム ティグリースでS到達 S到達 バンドガン ウィトゥルースでS到達 S到達 つるはし グラップラップでS到達 S到達 アキナス アークでS到達 S到達 チャクラム イーダでS到達(2本セット) S到達 ペンライト(レインボー) シュメッターリングでS到達 S到達 お祓い棒 飛鳥でS到達 S到達 手榴弾 ゼルノグラードでS到達 オフィ 飛苦無“蓮華草” オフィシャルバトルで累計10勝 オフィ フライングソーサー オフィシャルバトルで累計10敗 オフィ コルク銃 オフィシャルバトルSクラスで20勝 オフィ お注射器 オフィシャルバトルSクラスで100勝 オフィ 金ダライ オフィシャルバトルを累計500戦 ミッション/ジャーナル クレセントムーン 「ジャーナルからの挑戦状」を6つクリア ミッション/ジャーナル 銀のスプーン 「ジャーナルからの挑戦状」を9つクリア ミッション/ジャーナル 聖槍“ロンギヌス” 「ジャーナルからの挑戦状」を12クリア ミッション/ジャーナル ホールケーキ 「ジャーナルからの挑戦状」を15クリア ミッション/ジャーナル “アクベンス”シザーアーム 「ジャーナルからの挑戦状」を18クリア ミッション/ジャーナル 三色団子 「ジャーナルからの挑戦状」を21クリア ミッション/エキストラ エーススラッシャー 「エキストラミッション」を1つクリア ミッション/エキストラ ラブラブボンバー 「エキストラミッション」を2つクリア ミッション/エキストラ セブンエッジ 「エキストラミッション」を5つクリア ミッション/エキストラ ガトリング砲“アイゼンイーゲル” 「エキストラミッション」を10クリア ミッション/エキストラ ピコピコハンマー(赤) 「エキストラミッション」を15クリア ミッション/エキストラ マイナスドライバー 「エキストラミッション」を20クリア ミッション/イリーガル 魔槍“グングニル” 「イリーガル討伐指令」を4つクリア ミッション/イリーガル ドラゴンキャノン 「イリーガル討伐指令」を6つクリア ミッション/イリーガル ヴァジュラ 「イリーガル討伐指令」を9つクリア ミッション/イリーガル 天羽々斬 「イリーガル討伐指令」を12クリア ミッション/イリーガル バースプーン 「イリーガル討伐指令」を15クリア ミッション/イリーガル マンティスアーム 「イリーガル討伐指令」を18クリア ミッション/シークレット スノーボード 「忍びの仇討」をクリア ミッション/チーム スーパーダイス チームミッションを5つクリアする シミュ “ギガンテス”ロボアーム バトルシミュレータで累計300戦 特定装備 銀のナイフ フライングソーサーでとどめを刺しオフィシャルバトルで勝利 特定装備 ポンポン メインウエポンを5種類使用しオフィシャルバトルに勝利 特定装備 如意棒 打撃攻撃のみ使用し、全ての攻撃を命中させて勝利 特定装備 ダブルレイブレード 「M4ライトセイバー」二刀流でとどめを刺しオフィシャルバトルに勝利 特定装備 ちゃぶ台 投擲攻撃のみ使用し全て命中させて勝利 特定装備 湯呑み アイゼンイーゲルの攻撃のみで勝利 10GEM(GEM/アイテム交換) 特定装備 みかん 雪玉シュートでとどめを刺しオフィシャルバトルに勝利 特定装備 蹄鉄 短銃の攻撃のみで勝利 特定装備 スクールバッグ(紫) 「スクール」コーディネイトでEXオフィシャルバトルに勝利 特定装備 スポーツバッグ(白) 「チアリーダー」コーディネイトでEXオフィシャルバトルに勝利 特定装備 方天戟 「中華」コーディネイトでEXオフィシャルバトルに勝利 特定装備 ラッキーコイン 「ギャンブル」コーディネイトでEXオフィシャルバトルに勝利 特定装備 たけのこドリル 「クッキング」コーディネイトでExクラスオフィシャルバトルに勝利 特定装備 プラスチックレーキ 「ファンシー」コーディネートの武器のみ全て命中させてオフィシャルバトルに勝利 特定装備 ビート板 アクアで「スクール水着」を着用し、オフィシャルバトルに勝利 特定装備 みたらし団子 シティ(夜)で「湯呑み」の攻撃を3回以上命中させて勝利 育成 スタンロッド 神姫を6種類、成長限界まで育成 育成 桃花扇 特級トレーニング全種大成功 育成 グレートリッチ 神姫を3体、Sクラスにする 特殊 モアイ像 残りLPが573でバトルに勝利 特殊 ビーチボール 累計1000回スキルを使用 特殊 万能包丁 オーナーグレードがPlatinumに 特殊 プラスチックバケツ 「金ダライ」の攻撃を3回以上受けて勝利する 特殊 水風船ヨーヨー 「ゆかた」アーマーを装備した神姫にオフィシャルバトルで勝利 特殊 ハンディクリーナー 自分の神姫がCHARM状態で相手にとどめを刺して勝利 特殊 イガグリボム 爆弾攻撃のみ使用し、全ての攻撃を命中させて勝利する 上へ戻る GEM交換 入手元 パーツ名 入手方法 GEM ツリーランス 30GEM GEM 大筆 50GEM GEM ダーツ 50GEM GEM スクールバッグ(紺)・(緑) 25GEM GEM スポーツバッグ(赤)・(緑) 25GEM GEM ピコピコハンマー(緑) 30GEM GEM ローズブーケ(黄) 25GEM GEM 忍刃鎌“散梅” 25GEM 初回ログイン特典 GEM 教鞭 25GEM GEM 黒板消し 25GEM GEM 土鍋 20GEM GEM 竹槍 20GEM GEM ボールボム 25GEM GEM ウイングブレード 50GEM GEM “スティンガー”レーザーライフル 100GEM GEM ジェムバレット 100GEM GEM レインボーアーチ 100GEM GEM ウインビームガン 100GEM GEM クリスタルソード 150GEM GEM ダブルコットン 100GEM GEM つくしスピア 25GEM GEM 桜スピア 40GEM GEM ロングボウ 75GEM GEM つりざお 10GEM GEM アスパラスピア(グリーン)・(ホワイト) 25GEM GEM バレーボール 50GEM GEM 愛のムチ 150GEM GEM ススキセイバー 50GEM GEM パンプキンヘッド 50GEM GEM トンファー 100GEM ネットカフェ先行交換 GEM ヌンチャク 100GEM GEM 怒りのブドウ 100GEM 上へ戻る ふくびき 入手元 パーツ名 入手方法 ふくびき、宝島 小判 ふくびき4等/宝島「冒険の始まり」 ふくびき、宝島 リコーダー ふくびき4等/宝島「のどかな放牧地」 ふくびき、宝島 スリングショット ふくびき4等/宝島「砂漠戦線異常なし」 ふくびき 風車手裏剣 ふくびき4等 ふくびき イースターエッグ ふくびき4等 ふくびき アイシクルスピア ふくびき4等 ふくびき 和弓 ふくびき4等 ふくびき、宝島 紙ヒコーキ ふくびき3等/宝島「砂漠のサンタクロース」 ふくびき ハンドベル ふくびき3等 ふくびき 消火器 ふくびき3等 ふくびき ミトン(ピンク) ふくびき3等 ふくびき ダイナマイト ふくびき3等 ふくびき 極意之巻「飯綱」 ふくびき2等 ふくびき ドラゴンクロー(ブラック・シルバー) ふくびき2等 ふくびき ウォーターガン ふくびき2等 ふくびき 赤青えんぴつ ふくびき2等 ふくびき 線香花火 ふくびき2等 ふくびき 芭蕉扇 ふくびき2等 ふくびき 竹刀 ふくびき2等 ふくびき 天叢雲剣 ふくびき2等 ふくびき シャンパンボトル ふくびき2等 ふくびき オペレーションマニュアルⅠ ふくびき1等 ふくびき オペレーションマニュアルⅡ ふくびき1等 ふくびき オペレーションマニュアルⅢ ふくびき1等 上へ戻る その他 入手元 パーツ名 入手方法 特殊攻撃 ツインビー&ウインビー合体攻撃 ツインビームガン、ウインビームガンを装備 イベント ローズブーケ(青) 期間限定ログイン コード スクールバッグ(ピンク) CM73武装神姫カプセルトイ コード スポーツバッグ(黒) CM73武装神姫カプセルトイ コード 大手裏剣“白詰草” TGS2006配布ステッカー付属コード コード ラジオロンドCD 「武装神姫RADIO RONDO」ラジオCD付属アクセスコード 宝島 芭蕉扇(黄) 宝島「灼熱の罠」 宝島 竹刀(炭) 宝島「ラビリンス」 宝島 緑黄えんぴつ 宝島「全てを呑む渦」 宝島 天叢雲剣(黒) 宝島「最後の守護者」 イベント バースデーキャンドル 2周年感謝祭配布 イベント 柏餅 2周年感謝祭ビンゴ 500bp イベント バスケットボール 2周年感謝祭ビンゴ 1000bp イベント ビニールスリッパ 周年感謝祭ビンゴ 2000bp イベント 枕(各種) 2周年感謝祭ビンゴ 4000bpブルー:1周目ピンク:2周目 イベント 体操マット 2周年感謝祭ビンゴ 5000bp イベント 跳び箱 2周年感謝祭ビンゴ 6000bp イベント スクールチェア 2周年感謝祭ビンゴ 10000bp イベント スクールデスク 2周年感謝祭ビンゴ 12000bp イベント レイディアントボウ 2周年感謝祭ビンゴ 14000bp 上へ戻る サブウェポン 入手元 パーツ名 入手方法 S到達 リンドヴルム ムルメルティアでS到達 ミッション/イリーガル オプション 「イリーガル討伐指令」を2つクリア 特殊 ぬいぐるみ“ハピラピ” コンボ数35以上を達成する 特殊 ぷちモアイ ぷちモアイを装備した相手に勝利する GEM 雪ダルマ 20GEM ふくびき、宝島 人魂 赤・青・緑 ふくびき3等黄 宝島 上へ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2502.html
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 8」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 私は戦った・・・ 私は戦いに命を賭けた。賭けるに値すると信じていたからだ。悲しいかな私の周りの人々は何も賭けてくれなかった。彼らの頭の中には自分たちだけの小さな幸せと身の安全しかなかった。敗北は確かに惨めだ。しかし、敗北というリスクを抱えてまで戦って守ろうとするものを持たぬ人間はもっと惨めだと思う。 だから私は戦った それだけのことだ・・・ 濃いスカイブルーの海の真ん中を大型の真っ黒な客船が進む。 最上階にある露天式のバトルフィールドで、激しい戦闘が繰り広げられている。 観客たちは、興味深そうに飲み物や食べ物をつまみながら観戦し、観声を上げる。 青空の虚空の下で、パッパッと光が瞬く。 その光の一つ一つには意味があり、感情と記憶があったがそんなものはすぐに川の流れのように流れていき消え去りそして溶けてなくなっていく。 ガレキと化した廃墟ビルの間を盾に、数十機あまりの武装神姫が大小様々な火器で砲撃を行っている。 その一群でリーダー格の重武装の神姫が叫ぶ。 □駆逐戦闘機型MMS 「エルザ」 Sクラス オーナー名「野崎 有紀」 ♀ 21歳 職業 フリーター エルザ「ええい、ヘタクソ共めッ!!これだけ撃ってもやっつけやれないのか?」 天使型「無理言うなよ、相手はランカーだぞ」 虎型「奴を仕留めれば兜首やでェ!!」 忍者型「戦車型を呼んでこい!!戦車砲でビルごと吹っ飛ばすんだ!!」 ドズドズと重い足音を立てて、4台の戦車型が目抜き通りから現れる。 戦車型A「こちらタイガー01、これより支援砲撃を開始する、射線上の神姫は退避せよ」 4台の戦車型が長い黒光りする砲身を一斉に向ける。 種型「遅い!」 セイレーン型「ドゥンドゥンやっちまおうぜ」 戦車型A「タイガー01より各車へ、目標目抜き通り2ブロック先、対MMS戦闘用意ッーーー」 戦車型のオーナーがパチンと指を鳴らす。 戦車型A「ファイヤ!」 ドズンドズンドズン!! 戦車型の主砲が一斉に放たれる。 ズンズンズズズン・・・ ドゴオンゴン・・ 砲弾が着弾すると激しい爆煙と砂埃が舞いビルが倒壊する。 エルザ「出て来い!!化け物めッ!!」 駆逐戦闘機型のエルザが吼えるように叫ぶと同時に、砂埃の中から黄色い閃光が瞬き、音速を超えて後方の戦車型の一台の頭部を粉々に砕いた。 バキャッ!! 戦車型A「タイガー03大破!」 砂埃の中から蒼い装甲を纏った戦乙女型がレールガンを構えて突っ込んでくる。 □戦乙女型MMS 「スクルド」 SSランク 二つ名「蒼」 オーナー名「宇野 瑠璃」♀ 20歳 職業 神姫マスター 種型「出たァ!!!SS級ランカー「蒼」スクルド!!!」 ヘルハウンド型「迎撃!!」 一斉に重火器を構え迎撃態勢を整える武装神姫たち。 エルザ「ヘッハア!!!愚か者め!!突っ込んできおったわ!」 エルザのオーナーの野崎がほくそえむ。 野崎「これは勝ったな」 ズドン!! 後方の戦車型の一台が派手に爆発する。 エルザ「なっ・・・」 さらにもう一台が爆発する。 戦車型A「タイガー02大破、タイガー04大破」 砲台型「対空防御!!上だァ!!」 堰を切ったように砲台型の一群がライフルやリアパーツに懸架されたキャノン砲で応戦する。 ドドダッダダッダダダ!!! 激しい対空砲火を最小限の動きで回避したその神姫も青い装甲を纏った神姫だった。 □戦闘攻撃機型MMS 「グロリア」 SSSランク 二つ名「ヤーヴォ」 オーナー名「海原 幸之助」♂ 55歳 職業 海運業社長 砲台型A「ヤ、ヤーヴォだ!!」 砲台型B「畜生!撃て撃て!」 砲台型C「撃ちまくれ!」 砲台型はグロリア目掛けて持てる武装全てを一斉射撃する。 グロリア「やれやれ、全然なっちゃいない、ただばら撒ければ当たるとでも思っているのか?愚か者め・・・」 グロリアは冷めた目で砲台型に目掛けてリアパーツにマウントしたレールキャノンを連発する。 バキンバキンバキンッ!! 吸い込まれるように砲台型の胸部に弾丸が命中し、砲台型3機は沈黙する。 グロリアはホバー移動で地面を滑るように移動し、他の神姫たちを次々と撃破していく。 エルザ「ちいい!!!グロリアか!出てきやがったなァ!!」 野崎「ようし、アイツを呼べ!!叩き潰してやる」 戦車型A「うおおおおおおお!!」 グロリアの前にパイルバンカーを構えた戦車型が突っ込んでくる。 短く息を吐き、リアパーツからヒートブレードを取り出す。 グロリア「フッ!!」 戦車型がパイルバンカーを打ちつけるが、グロリアはくんとブレードをひねり戦車型の強化アーム間接部分を切り落とす。 戦車型A「ぐあッ!!」 ズドンと重い音を立てて戦車型の強化アームが地面に落下する。 グロリアは間髪いれずに戦車型のリアパーツの上にまたがり頭部にブレードを突き立てた。 頭部をカチ割られ、ブシュッツと粘ついたオイルがグロリアのバイザーがかかるが、グロリアは気にせず、メロンをスプーンで掻き混ぜるように戦車型の頭部をえぐり潰す。 力なく倒れる戦車型・・・ 火器型「ひいい」 そばにいたほかの神姫たちはたじろぐ。 グロリアはオイルでべったりと汚れたブレードを白熱させて蒸発させる。 グロリア「おら、どうしたァ?次に死にたい奴はどいつだ?ぶっ殺してやるよ」 ドズウウン!!!スクルドの方から爆発音が響くと同時にバラバラと様々な神姫の残骸がぼとぼとと落ちてきた。 算を乱して遁走する神姫たち、みな怯えた顔をして武装を放り出して逃げ出す。 ヘルハウンド型「ひいいいいい!!」 種型「うへえああああ!!」 真っ赤なオイルを全身を濡らして蒼と紅のコントラストに彩られたスクルドが虚ろな目で剣を握って突っ立ている。 エルザがライフルを振り回して制する。 エルザ「に、逃げるなァ!!戦え!!逃げる奴は撃つ!!」 エルザはライフルで後ろを向けて逃げる神姫たちに発砲する。 種型「ぎゃッ!!」 ヘルハウンド型「ぎひゅうあ!!」 バンバンッ!! エルザの銃弾を受けて次々と崩れ落ちる神姫たち。 エルザ「はあはあはあ・・・・」 荒い息を吐いてライフルを握り締めるエルザ。 グロリア「あーーあーーひでーことしやがるぜ・・・」 グロリアとスクルドが神姫の残骸を踏みつけながらエルザに近寄る。 エルザ「ひぎゅ!!!」 ビクッと背筋を振るわせるエルザ。 グロリア「たかだか20機ぽっちの雑兵で俺たちを倒せると思ったのが運のツキだったな、ねーちゃん」 スクルド「・・・・」 グロリアとスクルドの周りにはぐしゃぐしゃにつぶれた神姫の残骸が転がっている。 湯気が立っているものもあり、出来立てホヤホヤといった感じだ。 グロリア「どうせ、ネットの書き込みを見てきたタマだろうが・・・残念だったな、オマエラの負けだ。大人しく尻尾まいて帰るんだな」 グロリアは肩をすくめる。 エルザ「ふひひひ、まだだァまだ負けていない!!」 エルザは涎を垂らして叫ぶ。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ エルザの後ろの廃ビルが激しく揺れる。 スクルド「ッ!!超高熱エネルギー反応!」 ドッガアアアーーーン!!! 廃ビルを突き破って巨大な灰色の塊が突っ込んできた。 □強襲戦闘艦型MMS 「アマルテマ」 SSランク 二つ名「タイフーン」 オーナー名「斉藤 誠」♂ 31歳 職業 神姫マスター ブオオオオオオオオオンン!!!! 巨大なファンの音を奏でながら猛スピードでビルや廃屋を飲み込み薙ぎ倒しながら灰色の怪物がスクルドとグロリアに迫る。 エルザ「やった!!やっとキヤガッタナ!」 エルザが小躍りする。 斉藤「ひゃはっはっはは!!!カタリナ社製の最新鋭の突撃ホバー型MMSだ!!!アマルテマ!!奴らを倒して6000万を頂くぞ!!」 アマルテマ「・・・・」 アマルテマは無言で全身に装備された機関砲やミサイルでスクルドたちに一斉攻撃を行う。 ドオドドオドドオドドドッツンン!!! スクルド「くッ!!『ヴォストーク』級突撃戦闘艦型MMS!!グロリア!」 グロリアがうなずく。 グロリア「SS級ランカーMMS、アマルテマを撃破する。スクルド、敵の突進は単調だが高威力だ、当てられるなよ」 スクルド「グロリア、こいつは私が仕留める、あなたは手を出さないでください」 グロリア「ふっ、いいだろう・・・では・・・私は高みの見物とさせてもらおう」 アマルテマがヒートブレードを展開して一直線にスクルドに接近する。 溶けたバターのようにビルや家屋が潰され、粉塵が巻き上がる。 スクルドは空中に飛び上がり、レールガンを撃つが、信じられないことにアマルテマは巨体にもかからわず軽やかに攻撃を回避する。 スクルド「!!」 アマルテマは空に飛び上がったスクルド目掛けて垂直ミサイルを発射する。 ドシュドシュドシュ!! スクルドはレールガンで何発かのミサイルを迎撃し、残りのミサイルはビルにうまく誘導して回避する。 グロリア「敵が速すぎるな。らちがあかん、分かっているな」 アマルテマは間断なく衝撃力の強いミサイルを連発して撃ってくる。スクルドは巧みな機動で回避しときおり反撃のレールガンを撃つが、アマルテアはそれをなんなく回避する。 スクルド「くっ・・・速い!!」 エルザ「いいぞ!!!アマルテア!!『蒼』を撃墜してやれ!!」 エルザはビルの物陰に隠れてアマルテマを応援する。 スクルドは地面スレスレを高速飛行し、アマルテマに近接戦闘を仕掛けようとする。 それに気がついたアマルテアは2mmCIWS機関砲、ガトリング砲をスクルドに向けて強烈な砲撃を加える。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!! スクルドはスラスターを吹かして攻撃を回避するが、スクルドの背後にあった廃ビルはガトリング砲の砲撃を喰らって一瞬に穴だらけの蜂の巣になってガラガラと崩れ落ちる。 スクルド「ッ・・・対空砲撃が近すぎて近づけない!」 アマルテマは目の前のもの全てを巨体でなぎ倒し轟音を奏でながら猛スピードで突っ込み、両脇の大型クローでなんでもぶった切る。 廃墟はアマルテアによってぐちゃぐちゃに潰され、アマルテマの足元を逃げ送れた神姫が数機、巻き込まれグチャグチャのスクラップになってミンチにされる。 火器型「ぎゃああああああああああああああああ!!」 虎型「ぶげええ!!」 アマルテマの下敷きになりひき潰される神姫。 グロリア「スピードを殺す手段を考えるんだ。あのビル郡に突っ込ませろ。スピードを殺せ」 グロリアはスクルドに指示を送る。 スクルドは雑居ビルが集まる区画にアマルテマを誘導するように鼻っ面を飛ぶ。 アマルテアはミサイルやガトリング砲を撃ちまくりスクルドを追いかける。 ビシバシ!!バキン!! スクルドの蒼い装甲が穴だらけになっていく。 スクルド「ぐううううう!!」 スクルドは唇を噛み締め、耐える。 角を曲がり、スクルドは大型ビルの正面ロビーに陣取る。 スクルド「はっはっはっ・・・」 荒い息を吐くスクルド。 ドッゴオオオオン!!バッキインンン!! ビルや廃屋を薙ぎ倒し、アマルテマがスクルドに迫る。 スクルドは剣をぎゅっと握りなおす。 スクルド「スーーーーーーハーーーーースーーーーハーーー」 スクルドは大きく息を吸いそして吐く。 グロリア「ほう・・・」 グロリアが顎に手を沿え感嘆の息を漏らす。 アマルテマは大型のヒートクローを前面に押し出し、艦首にある大型ミサイルやビーム砲を撃ちまくる。 しかし例えビルを利用してスピードを殺したとしても、相手はなお速度も早くそして強力な武装で攻撃してくる。 スクルドはそれに臆することなく、じっと攻撃を見極め動かない。 ヒュイイイイイイ ギアをニュートラルにしたままスラスターエンジンの回転数を上げていくスクルド。 斉藤「ヒャッヒャ!!バカなやつだ!!このアマルテアに真正面から攻撃するつもりかァ!!!アマルテま!!!遠慮はいらねえ!!大型ヒートクローでぶった切れ!!」 アマルテマ「・・・・」 アマルテマは大型のヒートクローを展開し、ジャキンとハサミをカチ鳴らす。 スクルド「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 スクルドはギアを入れ替え、機体がバラバラになる寸前まで最高速度で一気に加速し、アマルテマに突っ込んだ。 斉藤「バカか!?こっちは数十倍の巨体なんだぞ!?」 アマルテマも最高速度で突っ込む。 ミサイルのシャワーを掻い潜り、機関砲の弾幕を抜け、ビームの砲撃を回避し、大型ヒートクローの攻撃を見切り、スクルドは突っ込む。 あまりにもスクルドとアマルテアの両方の速度が速すぎたため、ミサイルの信管は作動せず、機関砲の近接信管もズレて爆発し、ビーム砲の照準もずれた。 大型ヒートクローの攻撃もスクルドの速さに追いつけずタイミングがずれる。 スクルドはすれ違いざまにアマルテマの艦橋ブロックの胸部を思い切り斬り付けた。 アマルテア「ッツーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 驚愕の視線でスクルドを見つめるアマルテマ。 バッギュム!! アマルテマの上半身が粉々に砕け散り、制御を失ったアマルテマの巨体は速度を落とさずに大型ビルに突っ込み、大爆発を起こして爆沈する。 ドッガアアーン!!! スクルドはアマルテマの最後をちらっと見ると振り返らずにそのままステージの上空へと駆け上がる。 □強襲戦闘艦型MMS 「アマルテマ」 SSランク 二つ名「タイフーン」 撃破 斉藤「ば、バカなァ!!!お、俺のアマルテアがァ・・・うおおおおああああああ!!」 ドンズズズン・・・ゴオオオオオン・・・ 崩れ落ちる大型ビル、その下敷きになって小規模な爆発を繰り返して醜い残骸を晒すアマルテア」 スクルドの装甲はボロボロの穴だらけで傷だらけであったが、スクルドの瞳だけは爛々と強気に満ちていた。 グロリア「ランカーMMS、アマルテマの撃破を確認、様になってるじゃないか」 グロリアはスクルドの肩を叩く。 スクルド「あの突撃がもし、失敗していたら負けていたのは私のほうだった・・」 グロリア「でも負ける気はしなかったんだろう?」 スクルド「・・・・まあね・・・」 ぺロッと舌を出すスクルド。 エルザ「あ・・・ああ・・・なんてことだ・・・」 エルザは自分の浅知恵を悔いた。 20体のSクラス、Aクラスの完全武装の神姫に、切り札のSSクラスの化け物神姫「アマルテマ」、それを持ってしても勝つことは愚か、決定的なダメージすら与えていない。 野崎はバトルロンドの筐体からエルザに指示を出す。 野崎「エルザ、もういい戻って来い」 エルザ「スクルドにグロリア、あの2人はホンモノの武装神姫だ。生半可な武装神姫では勝てません!!オーナー!」 エルザは悲鳴のように叫んだ。 野崎「わかっている。だが、今回の戦いは無駄じゃないよ・・・私らは所詮斥候さ」 にやっと笑う野崎。 エルザ「・・・・戻りますオーナー」 エルザーはぐしゃぐしゃになった廃墟ステージを抜け出した。 野崎は負けたにもかからわず飄々としている。 野崎「敗北したのは問題じゃない、ようはその敗北を次に同やって」生かすかだ、それは敗者の特権だよエルザ・・・」 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>「敗北の代価 9」 前に戻る>「敗北の代価 7」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/149.html
[部分編集] パーティオ ケモテック製神姫、フェレット型パーティオ。語尾は「なの」。素体は出ていないがDL武器だけが登場している。(ウィンディツインズなど)パーティオとポモックはイベントやコナミスタイルで発売されたプロトタイプバージョンの素体はMMS 1stであり、一般販売の素体はMMS 3rdになっている。 パイルバンカー 炸薬や電磁加速装置などを使って杭を突出させ攻撃する武器。原理的には大砲と同じだが、杭は前進するだけで飛んで行かないのが特徴。某最低野郎ロボットアニメをルーツとする架空の兵器。ドリルと並ぶ漢の浪漫とも。判定が強く、威力もある単発攻撃のためゲーム序盤でランクが低い頃はありがたい武装。 ハウリン ケモテック製神姫、犬型ハウリン。マスターには従順で可愛らしいが、一方で相手には非常に攻撃的な態度を取るのでそのギャップには戸惑うかもしれない。アーンヴァル ストラーフがMk.2に代替わりしているので、本作ではマオチャオと並んで最も古い神姫だが、それだけに愛用するマスターも多いようである。 バズーカ 現実世界では、携帯型のロケット弾発射装置のことで、連射できない単発式であり、そもそもカテゴリ名ではなかったりする。フィクションの世界では、発射するものがロケットだろうがミサイルだろうがビームだろうが、「とりあえず手持ちのぶっとい武器はバズーカって言っとけ」みたいな扱いであるゲーム中ではその「長もの」の役割はランチャーに譲っており、実際の使用感はグレネードランチャーという感じで、高い威力を持つが独特のクセがあり、上手く使うにはコツがいる。ぜるのん「分類上仕方ないかもしれないけど、1.2mm滑腔砲やハフ・グーファもバズーカにされているのは違和感を拭えないよ」むるちー「いや、少なくともハフ・グーファ(パンツァーファウスト)はバズーカの親戚みたいな関係だからあながち間違いじゃないぞ」 裸ナイフ アークのLOVE20イベントでの装備制限バトルの通称。装備しているのが特定のダブルナイフのみ、レールアクションすら無し、そして敵は通常通りという非常に厳しいハンデを課せられる。負けてもフル装備でリベンジできるが、ナイフだけのままで倒すと称号を獲得できる。同様の武装制限を課されるバトルはあと2つ(アークにもう一つとアルトレーネ)あり、どちらも「裸○○」と呼ばれる。(アーティルシナリオでは武装制限どころか全武装不可というバトルがあるが、これは相手も同じ素手というバトルなので、特に問題は起こっていない)どのイベントも無印・Mk2で「あるレールアクション」を獲得するためにはクリア必須。この戦闘でストレスを爆発させてソフトや本体をみぎぃさせた人もいる、らしい…。Mk2では敗北時即リトライとレールアクションの仕様変更が入っているので、難易度は前作より一応下がっている。 葉月 神姫マスターにして前回F1チャンプの竹姫葉月の事。独特な立ちポーズの為にネタにされたり。パートナーはアーンヴァルMk.2のアルテミスだが、その名前はバトロンのあるイベントで登場したラスボスと同じである・・・まったく関係なかったが。敵として戦う場合は非常に強いが、何故か仲間として戦う場合は極端に弱い印象がある。もちろん、ガイアさんをボコボコにしてる場合もあるが、そっちの印象は薄い。自分と共感する部分があるという理由だけで、赤の他人である千歳の保釈金を払っちゃう辺り、かなり裕福な家庭の娘と思われる。…両者とも所持神姫の方が常識がありそうなところは確かに似ている。バトマス2シナリオでは、主人公に協力を依頼して事件の核心へ誘導し、その上面倒な相手との戦いは全て主人公に丸投げするという見事な黒幕っぷりを披露してくれる。ガイアや四凶、千歳(inヴァルハラ)のような濃い面々の陰に隠れがちだが彼女自身も発言などを見る限り結構な変人の部類である。 バッカルコーン+E83 マリーセレスさんの専用RA。バッカルコーンは、クリオネが補食時に展開する6本の触手のことである。ネットで探してみると動画も見つかるであろうが、「流氷の天使」というネーミングにロマンを感じている人は見ないことをお勧めする。技の発動時に、あの特徴的なリアパーツをばっと広げるところが、バッカルコーンの展開を思わせるところからのネーミングであろう。後ろに付いている+E83については、O.P.F.からの公式発表はないものの、ファンの間では「イヤミ」の語呂合わせだという説がある。 バトコミ/バトコミュ モバゲーの「武装神姫 BATTLE COMMUNICATION」の略称。バトロンの終了と同時に発表された。バトロン、バトマスどちらとも違う世界観を持ち、神姫・装備の強化に他の神姫素体や武装が必要(強化素材用の素体としてNAKEDがあるが)、ベタな感じの悪の組織の存在など、ノリは他二つとは結構異なっているので注意。一時期はやけにイベントが多く行われており、イベント限定仕様(クリスマス・正月仕様など)の神姫も登場している。現在1~5弾およびそのリペイントと、ベルン姉妹、プロキシマ&マリーセレス、ビックバイパーコンビが参戦済み。Mk.2コンビやツガル・リぺアルト姉妹もいるが、これらはキャンペーン期間限定の神姫(期間終了済み)なので注意。あと、ガチャメインのソーシャルゲームの常として、他二つ以上にリアルマネーを吸い込む可能性が高い事には、特に注意されたし。一応課金ガチャさえ使わなければ基本無料なのでそこだけで楽しむこともできる。余談だが、神姫の素体カラーの違うエレガンス仕様・スポーツ仕様(要は体操服とかスク水とかそういうの)等のタイプが複数用意されている。…何か力の入れどころがおかしいような気もしないでもない。バレンタイン以降、ひな祭りと言う女の子の一大イベントにも関わらず何も起きないと思っていたら、2012年5月22日にサービスが終了することが発表(3/22更新)されてしまった。結局こっちでも出番のなさそうな神姫たちが不憫である。さらにこれによりバトマスMk.2DLCも全公開済み、フィギュアのMk.2リペイントフルアームズも発売済みなため神姫関連は公式による新しい情報も話題も無く、先が見えない状態になってしまっている。武装神姫の実際の市場規模や損得勘定はユーザーの立場からでは知る由もないが、ファンとしては今回のアニメ化が最後の打ち上げ花火にならないことを祈るばかりである・・。 バトマス PSPゲーム武装神姫バトルマスターズ(本作および前作も含む)の略称。バトロンで培った驚異の声優陣もあり、全神姫が登場するバトマス完全版を望まれていたりもする。UMDの容量では無理だと思われるため、ヴィータかPS3になるはずである。とはいっても、バトマスMk.2の全DLC神姫を入れても全神姫の半分くらいしか登場していないにも関わらず、16GBのメモリースティックが要求されるほどのボリュームとなっていることを考えると、完全版が実現したら一体どれくらいのものになることやら…。ちなみに現時点でバトマスに登場していない、武装のみ登場の神姫は以下の通りである。(一部武装・武器が登場しているものを含む)簡略化のためリペイント版とリニューアル版は除くが、書籍とバトロンのみ登場のものは含む。フィギュア発売済み/発売予定の神姫天使型アーンヴァル、悪魔型ストラーフ、兎型ヴァッフェバニー、騎士型サイフォス、侍型紅緒、砲台型フォートブラッグ、イルカ型ヴァッフェドルフィン、寅型ティグリース、丑型ウィトゥルース、建機型グラップラップ、蝶型シュメッターリング、カブト型ランサメント、クワガタ型エスパディア、天使コマンド型ウェルクストラ、悪魔夢魔型ヴァローナ、ナース型ブライトフェザー、シスター型ハーモニーグレイス、サソリ型グラフィオス、コウモリ型ウェスペリオー、忍者型ミズキ、フェレット型パーティオ、リス型ポモック、和風箸型こひる、スプーン型メリエンダ、忍者型フブキ弐型、忍者型ミズキ弐型、剣型フランベルジュ、斧型コルセスカ、鴉型アラストール、白鳥型キュクノス、MMS NAKEDバトロンに登場した神姫:イベントに登場しボスキャラを務めた。共に正確にはMMSだが神姫とは少々異なる存在全能なる者“root”、アルテミス(バトマスに同名のアーンヴァルがいるが別物)書籍(デジコミ/武装神姫マスターズブック)に登場した神姫:大半は「武装神姫 Forget-me-not」に登場狐型レラカムイ、人馬型クーフラン、犀型ディアドラ、羊型ベルスーズ、バッカルー型レイディ3、ハツカネズミ型マイキー・イースタン、舞妓型小桜、電気型リカ バトロン PCオンラインゲーム武装神姫バトルロンドの略称。2009年7月開始、2011年10月末に惜しまれつつ全サービス終了。神姫ライドシステムは無く、事前の指示を基に神姫自身が考えて行動する。そのためか、神姫所持者はオーナーと呼称されることが多い。マスターと一体化しバトルフィールドを縦横無尽に走り飛ぶバトマスと比べ、バトロンは最初にオーナーの指示を受けてからそれを基に神姫の判断で1対1で最大10ターンの攻防を順番に繰り返すというもので、ずいぶんと趣の異なるものであった。(そのため、互いの武器の射程次第では時間いっぱい追いかけっこで終わったりもした)そのせいか、同じ神姫でもバトマスとは微妙に性格・態度の違いがあったりする。(基本的なところは同じであることが多いが)神姫周りの基本的な設定は共通するが、神姫の意識をネットに送り込む技術の存在、MMS管理機構という組織、サーバー上での神姫バトルや軍事衛星をハッキングして乗っ取った神姫がいたりとバトマスとは同一世界ではないようだ。ちなみに上述の 全能なる者“root”とアルテミスはゲームでのイベントボスで、rootは神姫の武装パーツのみを寄せ集めた姿をした軍事用MMSのプロトタイプ。アルテミスは試作型の神姫の意識のみがネットワーク上に残ったもので、「軍事衛星をハッキングした(うえに街一つをサイバーテロでダウンさせた)」のは彼女。共にネットワーク上の存在として登場。 花子 花型ジルダリアの俗称の一つ。 パパン 各神姫達をデザインを行ったデザイナーたちの総称。浸透度も高いが、あくまでネットスラング。相手が神姫オーナーだからといって通用するのが当たり前と思わないこと。ちなみにママンも居る。 バルキリースカート アルトアイネスの鎧、ノインテーターの(スカート部分の)通称。元ネタは漫画(アニメ化もされた)「武装錬金」に登場するヒロインの武器から。専用RA「シザーズ・ガリアス・ドミニオール」で見せるスカート部が展開しクローが飛び出す挙動が似ているのと、アイネスが戦乙女(バルキリー)型であるという符合も相まって、すっかり定着した感がある。バトロン時代はアルトレーネのニーベルングも同じくバルキリースカートと呼ばれていたのだが、バトマスではレーネにスカート攻撃がなくなったので、アイネスの専売特許と化している。余談ながら、元ネタの方の中の人も武装神姫に砲台型フォートブラッグ役で出演しているのだが、本作には残念ながら未登場である。アイネスにも「はらわたをぶちまけろっ!」と叫んで欲しかった。まあ神姫がぶちまける事ができるのは…。 バレットカーニバル ゼルノグラードの固有レールアクション。前作での使い勝手の悪さを必要武装的な意味では改善した。でもモーションの関係上今作でも結局は…いたいッ ハンデ戦 一人で2,3人を相手にする戦闘のこと。死角からの攻撃や立っている暇もないほどの連続攻撃など、多くのマスターが苦しめられた。木を見て森を見よの精神を忘れずに、ビットで動きを止めたり速攻で頭数を減らすことが出来れば勝機はある。特に前作からあるハンデ戦の大半はメールでアレな集団に誘い出されて数に任せてフルボッコにされるという展開なため、本作のみぎぃの原因、本作に対する愚痴の代表例である。ひとまず放置して武装ランクを上げてからお礼参りに行くのが通例である。 パンドア 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。ガブリーヌと蓮華のメーカー。2人のシナリオを見る限り、神姫のAIに自分のことを神様とか地獄から来たとか、さらに人間と同じ食べ物を欲しがらせたり、と妙な初期設定を入れる傾向があるようだ。 ハンドガン 拳銃、ピストルとも。片手で撃てる銃、というのが一般的な認識だが、米国などの法律では撃つ時に肩に付ける銃床という部分がない銃とされている。ちなみに日本ではハンドガンを所有できるのは50人まで、と定められている。また、所有する銃も競技以外の非使用時は警察署に保管され、自宅に持ち帰ったりはできない。 轢き逃げアタック 装備しているパーツを分解して支援機体に変形し、体当たりを行うRAの総称。中でも特に、「地上を高速走行する」RAがこう呼ばれることが多い。現状のバトマスでは、バイク型およびトライク型の独壇場といえる。 ぴぎゅうっ クリア前ヴァルハラの伊庭寛二初戦にて、プレイヤーが負けた場合に見られるイベントのセリフ。どうなるかは「みぎぃ」を参照。 ビックバイパー コナミの名作シューティング「グラディウス」シリーズに登場する宇宙戦闘機。英語の綴りはVicViperなのでビッ「ク」バイパーである。(ちなみにVicはV字編隊のことで、オプションを引き連れて飛ぶ姿を編隊に見立てている)登場作品によって細かい形状はリファインされているが、先端が2つに分かれた形状と、白と青のカラーリングは共通である。コナミそのもののイメージキャラクター的な存在でもあり、数多くのコナミゲームに登場している。バトマスにおいても、前作の頃から主人公の部屋に模型が飾られており、さらに本作ではDLCでビックバイパー型神姫まで登場している。 ビット 某宇宙世紀ロボットアニメをルーツとする架空の兵器。遠隔操作の「飛ぶ銃」を使って攻撃する。便利な反面、制約もある。神姫的にはケモテック勢のプチマスィーンズ、アーンヴァルMk.2のリリアーヌ ココレットなどが該当する。射出前後に多大な隙が生じるものの、一度出してしまえば後はビットが勝手に相手のところまで飛んでいって射撃をしてくれる便利兵器である。マスターにニュータイプだとか特殊な空間把握能力だとかが無くても問題なく使えるが、漫画ではプチマスィーンズには自律式のAIが積んであるような描写があったり、神姫には分離変形した武装で構成される独立稼働するサポートユニットというものが結構あったりするので神姫自身そういう制御は得意なのかもしれない。ゲーム中ではこれを撃っているだけでNPCを倒してしまえるほど強力だが、ライバルに使われると非常に面倒な武装。相手を拘束するのに有用。 ひらいたりとじたり 股クールの別称。 貧乳 軽量省スペースをステータスと主張する胸部武装のこと。バトマスには未登場だがホボペタンAA(ポモックのアーマー)とかホボフラットAA(パーティオのアーマー)なんていう奥ゆかしい名前の胸部装甲もある。これら肌の見えるものとは別に、いかにもな装甲板な胸部パーツもある。「貧乳はステータスだ!希少価値だ!」というセリフが有名。本作ではハウリンが似た台詞を言うが、彼女は貧乳よりも幼児体型と言う方が正しい気も フォートブラッグ アームズインポケット製神姫、砲台型フォートブラッグ。素体は未登場だが武装(アサルトライフルやバックパックなど)だけは登場。製品では素体が付属しないEXウェポンセットであるため、同梱品だけで組むと通称「オーストリッチ」と呼ばれるクリーチャーが完成する。やめてあげてよ最近リペイントが発売された。やはりアメリカのノースカロライナ州フォートブラッグから取った名前なのだろうか(デルタフォースの基地がある)。 武装神姫 1:2006年から始まったコナミの可動フィギュアシリーズ。島田フミカネをはじめとするデザイナーや漫画家を起用して有名になった。しかし2011年にバトロンが終了し、それに続いて発表されたバトコミが2012年にサービスの終了が発表され、アーンヴァルMk.2テンペスタ フルアームズパッケージとストラーフMk.2ラヴィーナ フルアームズパッケージ以降の新作の発表がない時点でエストリル、ジルリバーズ、フランベルジュ、コルセスカが本当に発売するのか危ぶまれる状況に陥っている。コナスタがツイッターでエストリルとジルリバーズは現在発売の予定はないと公表してしまった。フランベルジュ、コルセスカも同様と思われる。このまま終了への道を・・・と思いきや、2012年にTBS系でTVアニメ化が発表され、2012年10月に放送した。今後の展開がますます混迷を極めていたが、そのアニメも放送が終わり、公式ページも縮小(ツイッターのアカウントも削除された)され、2013年6月に発売したBlu-ray DVD第7巻で有終の美を飾った。今後、武装神姫の復活はもうないと思われたが、2017年12月に再起動プロジェクトが始動。コトブキヤと角川との共同による再起動プロジェクトとなる。2:神姫という製品のうち娯楽としての戦闘ゲームを行うことを想定して設計されたモデルの総称。しかしオーナー次第なので必ず神姫バトルに使用されるとは限らない。 武装神姫 Moon Angel 「武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2」のゲーム用に配信されているアニメ。作中劇といった位置付けと思われる。コナスタでブルーレイディスク&DVDが発売中。もちろん、コナスタではアーンヴァルMk.2とストラーフMk.2のリペイントフルアームズとのセットのコナスタ限定商品もあったりする。いろいろ組み合わせているので無駄に高額。本作に登場する神姫であるアーンヴァルMk.2のかぐや(01)とストラーフMk.2の02は、神姫を模した自立戦闘用オートマトンであり神姫ではない。本作のオリジナルとしてかぐやと02のCSCを制御ユニットとした自立式汎用人型兵器アテナ(人間と同サイズ)が出てくる。 武装紳士 武装神姫のオーナーの総称でありスレ住人はその一部に過ぎない。武装神姫のもじりから。公式SS中のオーナー名で使われていたため定着し、そちらが発祥元という説もある。女性の場合は武装淑女と指す事もある。浸透度が高いとはいえあくまでネットスラングであり、神姫スレを知っているかバトロンのオーナー以外の人間は知っているとは限らないため知っていて当たり前と思ってはいけない。 フブキ グループケーツー製神姫、忍者型フブキ。もともとはバトロンオリジナルの初期神姫だったが、何度かフィギュア化もされた。デザイナーはコナミの中の人らしく公表されていない。パッケージイラストの人は名前は出ているが、デザイナーとは書かれていない。ジャンクショップに売っても不死鳥の如く帰り道に現れる現代版呪いの人形。それを売るなんてとんでもない。 フブキ弐型 グループケーツー製神姫、忍者型フブキ弐型。デザインは島田フミカネであり、アーンヴァル/ストラーフMk.2のようなフミカネ的意匠が随所に見られ(特に腕部は共通のデザインである。)、フブキとは印象が大きく異なっている。バトマスには素体は登場していないが、その武装セットがDLC第13号で登場する。そのため、「フブキ弐型装備のフブキさん」が再現可能。 フブッホ 忍者型フブキの俗称の一つ。元ネタは漫画「武装神姫2036」から。 ふぶにー フブキ弐型のこと。 フミカネ神姫 神姫デザイナー島田フミカネがデザインした神姫を指す。アーンヴァル(Mk.2)、ストラーフ(Mk.2)、飛鳥、ムルメルティア、ジールベルン、オールベルンなど最多。 フラッシングブレード エストリル専用レールアクション。バイクで走りつつ、刃物を地面にこすり付ける行動は一昔前の海外映画の悪役と同じ行動である…。まぁ、バイク使い神姫で唯一、轢き逃げアタックではないというのは、まだ良心的とも取れるが、単に「体当たりなんかして、万一バイクが壊れたら、スピード出せなくなるっしょ」ということかもしれない。 プラントプラネット 武装神姫世界における神姫製造メーカーの一つ。ジュビジー&ジルダリアのメーカーである。 プロキシマ O.P.F製神姫、ケンタウロス型プロキシマ。DL神姫。今まで居なかったタイプのヅカ系クールビューティーで、凛とした佇まいである。名前はケンタウルス座に存在する太陽系に最も近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に由来し、ラテン語で「最も近い」という意味である。また、武装の名称はケンタウルス座を構成する星々の名称などから取られている。イベントでニトロヂェリー(Nitro+と描かれたアークのヂェリカンのこと。ちなみに酒類のような効果を持つ嗜好品が入っているらしい)を呑んでいる場面があるが、これはデザイナーがニトロプラスの社員であることに対するスタッフのお遊び。 プロメテウス事件 本作で追加されたメインシナリオで扱われた事件の一般的な呼び名。事件の詳細についてはプレイしていただきたい。 フロントライン 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。シンボルマークはFとLを組み合わせたものを図案化している。主な神姫はアーンヴァル・ストラーフ系列とそのヴァリエーション、のみならずムルメルティアや飛鳥のような局地戦用神姫も開発している。神姫の種類が最も多いため、武装神姫世界においては最大手メーカーと思われる。フブキ弐型、ミズキ弐型はフミカネデザインだがグループケーツー製になっている(ただし、弐型の開発にはフロントラインが協力している、という設定あり)ため、それ以外のフミカネ神姫はほぼここ。実はここが出した神姫は全てリペイント版が存在している。 ブンドド 一種の業界用語で、フィギュアやプラモデル同士でバトルごっこをして遊ぶことを指す。語源は遊ぶときに思わず口に出してしまう擬音「ブーンドドド」からとされている。子供の頃であれば、誰しも一度はやってみたことがあるであろう。武装紳士達の中にも、入手した神姫でブンドドするのを楽しみにしているのが少なからずいる。それ自体は趣味の範疇であるが、いい歳をしたオトナが神姫を手に「ブーンドドド」とやっているところを理解のない人に見られると、社会的に問題が発生するので、遊ぶときは周囲によく気をつけていただきたい。 ベイビーラズ アヴァンフィジーク製神姫、エレキギター型ベイビーラズ。DL神姫。語尾は「じゃん」。ゲーム中では何というか、マスター運に恵まれていない。 ヘビーガン神 武装収集により得られる称号の一つ。取得により専用RAを入手できる。このRAは対人戦ではすぐに見切られてしまうが、NPC相手なら大活躍。ランチャーさえ装備していれば武装ランク、LOVE、神姫の種類に関係なく使えるという汎用性の高さも魅力。意識して早めに取得すれば、やり込みや育成をする際の大きな力になるだろう。…DLCランチャー「被虐の女神」を所持していたり、専用RAでの使用武器とか考えると、ガイアはこの称号を持っているのかもしれないという気がしてくる。 ヘリッシュクレイドル ジルリバーズの専用レールアクション。ただ単純に突撃して跳ね飛ばすアーク、イーダの専用レールアクションとは違い、ヒットするとそのまま相手の上でジャックナイフ状態で一回転した後、跳ね飛ばすという非常にえげつない技であり、ジルリバーズのヒールさ、ダーティさを垣間見れる技。バイク系レールアクションの中では唯一の多段ヒットするレールアクションでもある。 ベルン姉妹 剣士型MMSのオールベルン3種類、ジールベルン3種類を総称した名前。ただし、公式の呼称ではないので注意されたし。全て宝石の名前を冠しており、オールベルンはパール、ガーネット、ルナーリア、ジールベルンはオブディシアン、サファイア、アメジストがいる。ただし、パールとオブディシアンはそれぞれのシリーズの最初の機体であるため、宝石名ではなく単に「オールベルン」「ジールベルン」と呼ばれることが多い。このネーミングから、「宝石姉妹」とか「宝石戦隊」とか呼ばれることも。 砲子 砲台型フォートブラッグの俗称の一つ。 咆哮 ガイアがランチャーを使って放つ固有RAその1。実質NPC戦専用といっていい。対人戦で使うと、ACで至近即発できればまだしも、後退してから発射するためジャストガードの的、もしくはジャンプなどで回避される事にしかならない。 ポモック ケモテック製神姫、タヌキ型リス型ポモック。語尾は「ぽも」。素体は未登場だがDL武器だけは登場している(まんが肉)。ちなみに前述のタヌキ型というのは持っているアイテムがまんが肉なのとどことなくタヌキっぽく見えることによるが、もちろんこのネタを不快に思う人もいるのと、ちょっとしたゴタゴタが過去に起こったので注意が必要。BLADE氏によればまんが肉を持たせたのは無意識だとか。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2109.html
ウサギのナミダ ACT 0-3 □ その日の土曜日、俺は拾った神姫をつれて、海藤の家へ向かった。 海藤は、高校時代からの友人だ。 武装神姫を仲間内で一番に始めたのが彼だった。 俺の仲間内はみんな、海藤の影響で神姫を始めている 海藤が連れている神姫がうらやましくて、俺も神姫を持ちたいと思うようになった。 それほど、彼と彼の神姫の関係は良好だったし、その神姫は魅力的だった。 いまでも仲間内で一番神姫に詳しい。 だから、今回のことも、彼を頼ることにしたのだった。 電車に揺られること30分ほど。 いかにもベッドタウンの駅、というところで私鉄を降りる。 海藤の家までは歩き慣れた道だった。意識もせずに角を曲がり、住宅街の町並みを歩く。 俺は程なく目的の家の前に立った。インターホンのボタンを押す。 古びているが、普通の一軒家である。 海藤はここに独りで住んでいる。 しばらくして、玄関の扉が開き、少し小太りの、小柄な男が顔を出した。 「よお」 「よく来たね、ささ、入って入って」 海藤は機嫌よく、俺を招き入れる。 一軒家は独りで住むには広すぎる。 海藤が趣味を満喫するには最適だが、やはり寂しくなるものらしい。 俺が時折顔を出すと、必ず歓待してくれる。 俺は海藤に続いて扉をくぐる。 すると、 「いらっしゃいませ」 鈴の鳴るような声が、海藤の肩あたりから聞こえてくる。 俺が視線を向けると、そこには神姫がにこやかに微笑んでいた。 「こんにちは、アクア。お邪魔するよ」 このアクアの微笑みにやられて、海藤の家からの帰りに神姫ショップに寄って、何度イーアネイラ・タイプのパッケージを手に取ったか知れない。 高校時代の仲間のほとんどが、このアクアの笑顔をにやられて、海藤がうらやましくなって、神姫を始めた。 それほど、イーアネイラのアクアは魅力的だった。 海藤の招きで通されたのは、広い居間だ。 その広い壁の一面を、巨大な水槽が埋めていた。 そして中には色とりどりの魚達が優雅に泳いでいた。 海藤のもう一つの趣味がこれだ。 熱帯魚の飼育だけでは飽きたらず、いまは学業そっちのけで水族館でアルバイトをしている。 そんな海藤が人魚型の武装神姫を選んだのも、当然の成り行きだ。 俺は居間に置いてある小さなテーブルに手みやげをおく。 海藤はそのままキッチンに入り、コーヒーを入れてきた。 手みやげはミスドのドーナッツである。男二人のくせに、俺達は甘いものに目がなかった。 しばらく俺達は、何も言わずにドーナッツを頬張り、コーヒーを味わった。 二つ目のドーナッツを腹に収めたところで、海藤が切りだした。 「それで、神姫の素体交換だって?」 「ああ」 ちょうど俺も二個目を食べ終え、傍らにあったバッグに手を伸ばす。 中から大きめのハンカチにくるまれたものを取り出す。 「これは……」 海藤は、俺が拾ってきた神姫をつまみ上げる。 メンテナンスモードになっている神姫は、ぴくりとも動かない。いまはただの人形同然だ。 手足に巻いた包帯が痛々しい。 そう思わせるほどに生々しい肌の質感が、この神姫にはある。 「こんな素体は見たことがないな」 「言ったろう、訳ありだって」 「見たところ、素体の外皮は妙に生々しくて継ぎ目もないけど……どうやら中身は規格からはずれてはいないみたいだ」 「できそうか?」 「交換だけなら、そう時間もかからないよ」 海藤は慎重に頷いて、そう請け負ってくれた。 「よろしく頼む」 俺が言うと、海藤は早速、リビングの端に据えられたパソコンに、その神姫を持っていった。 すでにスタンバイされているクレイドルの上に載せる。 アクアが海藤の肩から飛び降り、自身もクレイドルのような装置に収まった。 「アクア、バックアップ開始」 「はい、マスター」 アクアは装置の中で目をつぶる。 すると、パソコンの画面にいくつかウィンドウが自動的に開いていく。 アクアがパソコンを操作し、あの神姫の記録をバックアップしているらしい。 ……バックアップ? 「そのまま素体を入れ替えるのなら、念のためバックアップして置いた方がいいよね」 海藤が当たり前のことのように言う。 だがしかし、 「ああ、それはもっともなんだが。アクアはそいつの記録を見ない方がいい……」 「ひっ」 遅かった。 装置の中で、アクアは目を見開いて愕然としている。 「ストップだ、海藤」 俺が言うよりも早く、海藤の手がパソコンを操作していた。 神姫からのメモリの読み出しがストップされる。 「アクア、大丈夫かい?」 「は、はい……ちょっと驚いただけです」 やはりアクアには刺激が強すぎたようだ。 海藤が、パソコンにバックアップされたデータを呼び出した。 ディスプレイに、昨夜俺が見た画像の一部が表示される。 「これは……なんだ、これは」 いままでに見たことのない苦い顔で、海藤が呟く。 「お察しの通りだ……言っただろ、訳ありだって」 「……」 海藤は画像が表示されていたウィンドウを消すと、パソコンのいすにもたれ掛かって座り、ため息を一つついた。 そして、俺に向き直ると、 「なあ遠野……悪いことは言わない。この神姫のオーナーになるのは、やめた方がいいと思う」 「なんだと?」 「ごめん、怒らないで聞いてくれ。君のことを思って言ってるんだ」 海藤の真剣な眼差しに、俺は怒りを引っ込めざるを得なくなる。 「君がどんな神姫のオーナーになろうと、それは自由さ。 でも、この神姫自体が危険な代物なんだ。 この妙に人間くさい素体だって、違法製造のカタマリだよ。 いまの神姫の記憶だって、へたすれば、持っているだけで犯罪だ。神姫風俗自体が違法なんだから。 この神姫のオーナーというだけで、犯罪者扱いされる可能性があるんだ。 武装神姫はホビーだ。楽しい趣味の世界だよね? そんな神姫の世界に、現実のハイリスクを伴ってまで、踏み込む必要があるかい?」 俺は、海藤の落ち着いた語りに、冷静になって考える。 海藤は話を続ける。 「君のオーダーは、記憶や性格はそのままに、ユーザー登録をクリアして、素体を交換すること、だよね。 でも、記憶を消去して、全く新しい神姫としてオーナーになることもできるんだ。 あの記憶がある限り、神姫風俗にいた神姫であることが露見するリスクはつきまとう。 そして、どんなに君が否定しても、神姫風俗とのつながりを疑われるよ。 そうまでして、このままの神姫のオーナーになる必要があるかな? そんなリスクを犯さなくても、いいんじゃないかって、僕は思うんだ」 俺はうつむいて、海藤の言葉を反芻した。 こいつは、本当に俺のことを心配して言ってくれている。 そういう奴だ。 海藤の言うリスクについても、わかっているつもりだ。 「……だけどさ」 だが。だがしかし。 「どんな神姫にも幸せになる権利が、あるんじゃないのか?」 「つらい記憶を抱えたまま新しいオーナーの神姫になることが、この神姫の幸せかい?」 「わかってる……わかってるさ。こんなのは、俺のエゴなんだってことは」 でも、譲れなかった。この気持ちだけは。 「こいつさ……目が覚めて、泣きながら俺に言うんだぜ……壊してくれって」 「……」 「ほっとけないだろ。俺がはじめて神姫にと望んだ奴が、自殺志願なんて……俺が何かできる訳じゃないけれど……でも、教えてやりたいと思った。 こいつがこいつのままでも、いいんだって……そんなに悲しい言葉言わなくたって、俺がこいつを望んでいるって…… 普通の神姫として生きられるんだって、教えてやりたいんだ」 「……」 「……だめか?」 上目遣いに見た俺に、海藤は諦めたような大きなため息を一つついた。 「まったく……君らしいよ」 「いいのか?」 「君がそこまで言うなら、いいさ。僕はもう、何も言わないよ」 「ありがとう、海藤……」 俺は安堵のため息をついて肩を落とす。 やはり持つべきものは友達だ。 「それじゃあ、さっさと終わらせますか」 海藤は元気にそういい放つと、アクアの代わりにバックアップの操作をした。 作業机に工具を並べていく。 手持ちぶさたになったアクアが、海藤の様子を眺める俺に近寄ってきた。 「あの子はきっと大丈夫ですね」 「君のマスターが、作業するからか?」 「いいえ」 確信を持ったまなざしで、アクアは俺を見上げて言った。 「遠野さんが、こんなに想ってくれるんですから」 こんな気恥ずかしいせりふを、神姫からぶつけられるとは思わなかった。 俺はあまりの照れくささに、アクアの微笑もまともにみられず、ひたすらにそっぽを向いた。 「よし、これで終わりだ」 海藤が明るい声でそう宣言した。 パソコンのキーを一つ、軽く叩く。 パソコン脇のクレイドルには、あの神姫が横たわっている。 痛々しい包帯は、もうない。 愛らしいヘッドはそのままに、新品の身体に交換されている。 いま、パソコンからクレイドルを通して、神姫にデータがダウンロードされている。 さきほどバックアップされた過去の記録はもちろん、そもそも削除されていた、武装神姫としての運動プログラムや装備の運用プログラムなども含まれる。 「最低限の格闘用データと銃撃戦用データは入れておいたよ。 装備はこれから選ぶんだろう? その装備にあったデータを後から追加すればいい」 海藤はそう説明した。 ありがたい配慮だ。さすが長い付き合いだけに、俺のことをよく分かっている。 俺はこの神姫のために、オリジナルの武装を用意するつもりだった。 何者でもない、俺だけの武装神姫のための装備を。 やがて、ディスプレイの作業表示が100%を示す。 俺は息を飲む。 その神姫は新たな姿で目覚めようとしている。 PCから、作業完了の電子音が軽やかに鳴り響いた。 ■ 軽やかな電子音とともに流れ込んできた信号が、わたしに覚醒を促す。 わたしは、のろのろと瞳を開く。 飛び込んできた光景は、今まで見たこともないものだ。 おおきな、おおきなガラスの器に、水がたくさん貯められており、そこに色とりどりの魚が踊っていた。 まるで夢のように現実感がない。 「状態チェック、オールグリーン。無事に目覚めました」 きれいな声がすぐ隣から聞こえた。 神姫用のポッドユニットだろうか。 そこから一人の神姫が出てきた。 きれいな人。 わたしのメモリに入っている情報から、イーアネイラ・タイプの神姫と分かる。 彼女は、わたしににっこりと微笑みかけると、視線で正面を見るように促した。 そこには、一人の男性がいた。 眼鏡をかけた端正な顔。 わたしを自分の神姫にしたいと言ってくれた、あの人だ。 「あの……」 わたしが自分の思いを言葉に紡ぐより早く、システムプログラムがわたしに口走らせる。 「オーナーの登録をします。名前を音声、またはPCのキーボードから入力してください」 わたしの瞳は、目の前にいる端正な顔を捕らえている。 わたしを連れてきてくれた人。 わたしに違う世界を見せてくれると言った人。 「遠野貴樹」 わたしは、その人の名を初めて知った。 その名前はわたしの深い部分に滑り込み、刻まれた。 「あなたをなんとお呼びすればよろしいですか? 呼び方を入力してください」 「マスター」 答えは決められていたようで、すぐに返事が来る。 そして次は…… 「わたしの名前を入力してください」 プログラムが口走らせる事務的な口調とは裏腹に、わたしの心はドキドキと高鳴っていた。 大きな期待、そしてもっと大きな不安。 23番でもなく、名無しでもない。お客さんが勝手につける一時の名前でもない。 ただひとつの、わたしの名前。 「ティア」 そっけないくらいの口調で、わたしの瞳に映る人は応えた。 わたしは事務的な口調で確認を取ると、すぐにそれは了承された。 意志が、起動プログラムから、わたしに戻ってくる。 「あ……」 わたしは改めて目の前の人を見る。 彼の名前は遠野貴樹。わたしの…… 「マスター……」 「ティア、でよかったか? おまえの名前」 いいもなにも。 初めて確たる名をもらったわたしは、はじめて自分が存在していることを確認した。 何者でもなく、ティアという名の神姫として。 「そんな……わたしなんかには、もったいない名前です」 思ったことを口にすると、 「『わたしなんか』って言うな」 低い声で怒られた。 わたしはマスターに怒られてばかりいるような気がする。 わたしは少しおびえて、マスターを見上げた。 マスターは何ともいえない表情で、ふい、と目を逸らす。 ……なにか、わたしはマスターの気に障るようなことをしてしまっただろうか。 わたしはおろおろとしながら、マスターを見上げるしかできなかった。 マスターは何を怒っているのだろう。 想像もつかない。 わたしはまだ、この人のことを何も知らないのだ。 でも、マスターに怒られるのは悲しくて、つらくて、情けないことのように思えた。 だから、わたしの瞳から、自然と滴が溢れてくる。 「なに泣いてるんだ」 「だ、だって……」 「……だからティアって名前にしたんだ。泣き虫だからな、おまえ」 ティア。涙の意味だと分かる。 意地悪な言葉をそっけないくらいの口調で言い放つマスター。 わたしは、どんな表情をしていいか分からない。 分からなくて、マスターのことも分からなくて、心に寄り添うこともできなくて、心細くて、また涙が溢れてきてしまう。 結局、泣きやまないまま、わたしはマスターに連れられて帰路についた。 マスターが意地悪なことを言ったのは、実は照れ隠しだったことを知るのは、ずっとあとのことだった。 □ 「すまなかったな、変なところを見せてしまって」 「いや、いいよ。君の神姫がどんな子かもよく分かったし」 海藤の家の玄関。 帰り際に俺は、海藤に軽く謝った。 正直、ティアの態度にはまいった。 これでは俺が自分の神姫を泣かせているみたいではないか。 結局、ティアはアクアにずっと慰められていたが泣きやまず、いまも俺のカバンの中で泣き続けているようだった。 覚悟はしていたが、先が思いやられる。 「それにしても……」 見送りに来た海藤は、にやにや笑いを顔に貼り付けて、 「なんだかんだ言って、やっぱり君は世話好きのおせっかいだよね」 とのたまいやがった。 「ほっとけ!」 俺はクールで理知的なキャラで通っているのだ。 自分もそう望んでいるし、多くの友人がそういう印象を抱いてくれている。 しかし、付き合いの長い友人になると、それが化けの皮と言いやがる。 熱いハートを持った義理人情の男と思われているのだ。 そういう性格が悪いことだとは思っていないが、普段から俺はスマートでいたいと思っている。 暑苦しい奴だと思われるのは心外だし、御免だった。 俺達のやりとりを見て、海藤の肩の上で、アクアが笑っている。 いつかティアも、こうして笑えるようになるだろうか。 それはきっと、これからの俺次第なのだろう。 そう思うとなんだかとてつもなく大変なことのような気がしてきて滅入る。 だが、それを成し遂げたいと、切に願っている自分がいるのだ。 不機嫌な表情の俺に、海藤はハンカチか何かの包みを俺に差し出した。 「これは……」 「こっちで処分しようかと思ったけど、まあ、何かの役に立つかも知れないし」 それは、ティアの元の素体だった。 妙に生々しい感触の、小さな人型。 持っているだけで違法かも知れないその素体は、正直、処分してもらっても、かまわなかったのだが。 「もともと君の持ち物だ。君がどうするのか決めるのがいいよ」 「……」 俺はしばらくその包みを見つめた後、そっとバッグにしまいこんだ。 「迷惑をかけたな、恩に着る」 「そう思うなら、また遊びに来てよ。今度はティアも一緒に、さ」 気のいい友人はそう言って笑ってくれた。 ◆ 遠野の背中を見送りながら、アクアが口を開いた。 「マスター……あの二人、うまくいきますよね?」 「……アクアはどう思う?」 「うまくいくと思います、きっと。だって、遠野さん……あんなにティアのこと気にかけているのですもの」 海藤は難しい表情をしながら、アクアの言葉を聞いていた。 やさしいマスターには珍しく、厳しい目で、遠ざかる友人の背中を見つめていた。 「マスターは、そう思われないのですか?」 「わからない……わからないよ」 嘆息するように言葉をはく。 「二人の仲は、きっとうまくいくと思うよ。遠野はああ見えて世話好きだし、きっと長い時間をかけて、ティアを自分の神姫にしていくんだろうね。 大変だとは思うけど、その覚悟もできていたみたいだし……」 「だったら……」 「問題はあの二人じゃないよ。もっと他のことさ。 ティアは……普通の神姫じゃないんだ。 神姫風俗にいることが知られたら、どんなことになるか……見当もつかないよ。 何かあったときには、僕たちの思いもつかないような試練に晒されるかも知れない。 ……それが心配なんだ、とても」 遠野の背中が見えなくなり、海藤はきびすを返した。 ゆっくりと門の中へ入る。 相変わらず厳しい表情を崩さない海藤に、アクアは話しかけた。 「それでも……わたしはよかったと思います」 「なぜ?」 「あんなに嬉しそうな遠野さん、初めて見ました。 いつも神姫のオーナーになりたいって言って、そのたびに寂しそうな表情をしていましたもの。 遠野さんにあんな嬉しそうな表情をさせたのは、間違いなくティアですから……」 「そうか、そうだね……今は、新しい神姫のプレイヤーが生まれたことを、素直に喜ぶべきだね」 「はい!」 いつも前向きなアクアに何度救われたことだろう。 この笑顔にあこがれて、友人たちは皆神姫を始めたが、誰よりもアクアの笑顔にメロメロなのは、マスターである自分だということを、海藤は自覚していた。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2833.html
ぶそしき! これから!? 第0話 『トモダチ』 0-4 「ようし! 行くぞーー!!」 気合を入れて少年は自転車をこぐ。 一人今日から新顔として混じる少年は、学校で今まで何度もしたように、担任の先生に促されて新しいクラスメイトにあいさつし、質問責めに合う。 つつがなく学校を終わらせ、家に戻る。 帰り道に、銀行のキャッシュコーナーで自身の口座から貯めていたお年玉とおこづかいを引き落とす。 武装神姫購入のための保護者同意書は、昨日の夜に仕事から帰ってきた父親に頼んだら、仕事で疲れているのにすぐに書いてくれた。 武装神姫購入のための準備は全て整っている。 「着いた!」 少年の目的地は神姫センターではなく、おもちゃ屋スターフィールドだ。 新品にはさすがに手が届かないが、ここの中古なら何とか手が届く。 「いらっしゃい」「いらっしゃーい」 店に入ると、2つの声に声かけされる。 走らず、しかし足早に歩いて目的の棚の前に移動する。 ふと周りを見る。 (他のお客は……) 今は店内にいるお客は少年だけだった。 「よし」 目的のものを確認、手に取り、足早にカウンターに向かう。 「こ、これお願いします。あ、保護者同意書もあります」 緊張で手と声が少し震える。 「あ、昨日来てくれたお客様だ。この娘のことを気に入ってくれたんだね」 カウンターの上に、昨日説明してくれたロングの青髪に眼鏡をかけた神姫セラフィルフィスがいた。 「保護者同意書を確認させてもらっていいかな」 「はい、これ」 店長と思しき男性が穏やかな口調で促す。 少年は保護者同意書を渡して確認してもらう。 「……うん、問題ないね。それでは――お会計○○○○○円になります」 店長と思しき男性に今まで持ったことのなかった枚数の万札を渡す。 お釣りをもらい、袋に入った自分の神姫の箱を手に持つ。 「おめでとう。新しいマスターさん。良いマスターになってあげてね」 セラフィルフィスが新しいマスターを祝福する。 「あ――や、やった!」 気づき、少し呆然としていた少年は思わず飛び上がって喜んでいた。 「喜んでいるところ悪いんだけど、お買い上げ後のサービスがあるんだ。説明良いかな?」 「あ、はい……」 飛び上がって喜んだところを見られ、少年は恥ずかしい気持ちになる。 店長と思しき男性とセラフィルフィスの温かく見守るような笑顔が、なぜかよりいたたまれない気持ちにさせる。 「昨日も説明させてもらったけど、素体をお買い上げのお客様には素体のリペイントサービスをしてるよ」 「一応、素体のパターン表は……見本どこだったかな」 セラフィルフィスがサービスの説明をしたのを気にすることなく、店長と思しき男性が素体のパターンが書かれた紙を探す。 「あ、店長。素体パターンの見本なら、昨日ハーティアがリペイントする時に持って行ってたよ。取ってくるね」 少年が聞き覚えのある声がカウンターの奥から聞こえる。しばらくして…… 「ハーティア。お客様が見るから素体パターン表持っていくね」 「あ、悪い。マリーベル」 「――はい、店長。あ! 昨日のお客様」 パターン表を持って、トテトテと走ってきたマリーベルが少年に気づく。 店長に持ってきたパターン表を渡し、ペコリと少年にお辞儀する。 「ありがとマリーベル――と、これはいいよ」 受け取ったパターン表の内の何枚かを、店長はマリーベルに返す。 「素体の色を入れ替えるだけでもいいし、何か模様を変えたり入れたりとかもできるよ」 店長が何枚かの素体のパターン表を佐伯少年に見せる。 そこには各種の色や模様、全身を覆うスーツタイプから肌色の見えるレオタードタイプなどがある。 「う~ん、やっぱり――」 「わわ!?」 悲鳴が聞こえ、思わずそちらに視線が行く。 そこには、どこかにパターン表を引っかけたのか、転んだのかパターン表の下でジタバタするマリーベルの姿があった。 すぐにセラフィルフィスが助けに行く。 ちなみにその時、パターン表の一部がめくれて見えていた。 肌色分が多いパターンだった。 「どうだい、決まったかな」 何事もなかったかのように、笑顔で店長が促す。 「あ、はい。ええと……そうだ。髪を赤くしてもらうことってできますか。 素体のパターンは……これでお願いします」 「髪のリペイントもできるよ。どんな赤色がいいかな」 各種の色が載った表を見せて、店長が促す。 佐伯少年は望む色を指差し、それでオーダーする。 「注文は以上かな。少々時間をもらうよ。 ハーティア、素体のリペイントをするよ。素体パターンはこれで、髪を赤に染める。用意してくれ」 「オッケー。任せろ!」 黒髪の神姫ハーティアがカウンターの奥の部屋から勢い良く顔を出し、威勢良く声をあげる。 少年の神姫が箱から出され、奥の部屋に消える。 その間、少年は自身の神姫のことが気になり、パーツの棚を見に行ったりもすることなく、カウンターの奥の部屋を見ながら待ち続ける。 ■ ■ ■ しばらくして、少年の希望通りに染められた神姫が奥の部屋から姿を現す。 「これで良かったかい?」 「は、はい! もちろん!」 尋ねる店長に対して即答する。 「次はセットアップと起動だね。これもサービスで手伝うけど、どうかな?」 いつの間にか戻ってきたセラフィルフィスが次のサービスを提案する。 「あ、お願いします」 ■ ■ ■ 少年は店長やセラフィルフィスに教えられたとおりに登録作業を行っていく。 「ええと、これをこうして…………あ、動いた」 『オーナー情報を登録してください』 「さ、佐伯友大(さえき ともひろ)。10歳」 『声紋認識登録中……終了。この神姫の名称を登録してください』 ふと、考える。 自分の神姫に付ける名前。 昨日のうちに幾つか考えていた案の中から1つの名前を付ける。 「ヒイロ。君の名前はヒイロだ」 『……この神姫の名称はヒイロです。あなたをどのようにお呼びすれば良いですか』 「マスターって呼んでよ」 無難な呼び方にする。 『了解しました。あなたのことはマスターとお呼びします――登録作業を終了します』 クレイドルで眠っていた少年の神姫が目を覚ます。その瞳は髪と同じ鮮やかな赤だ。 「初めましてマスター。オレはMagic Market社製セイレーン型MMSエウクランテのヒイロだ。よろしく頼むぜ」 ニヒヒとした笑みを浮かべて友大の神姫ヒイロがあいさつをする。 言動が少しばかり荒っぽく、そのせいか少年じみた印象を受ける。 「よ、よろしく!」 喜ぶ友大少年。しかしその後ろで―― 「ボス。これって……」 「ああ。おそらく残ってるね、前のが」 ――顔を見合わせる店長と神姫の姿があった。 ――この日この時、友大は神姫のマスターになった ――――To Be Continued☆ 前へ / 続く トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2620.html
―――――2038年、8月31日――――― ……ぼくは、とぼとぼと帰り道を歩いていた 「元気出してください、殿。ほら、明日から学校ですよ、ね?」 ぼくの肩の上に乗って、そこから優しい声をかけてくれるのは、ぼくの大切なパートナーの『あかね』 『紅緒』という、サムライをモチーフにした武装神姫だ 「それに、他の店ならばまだあるかもしれないではありませんか」 「……そうは言っても……」 ぼくの元気が無い理由……それは今朝、あかねの鎧を壊してしまったから それで、買い直そうと何件かのホビーショップを回ったんだけど、なぜか紅緒のだけは在庫切ればかり 『そもそも売れ筋ではないから、最初から少なく発注する』そうで、買う人が五人もいれば売り切れになってしまうんだそうだ 『ここならあるかも』と言われて紹介してもらった場所は、なにやら大きな事件があったらしく休業中 入り口に張られた黄色いテープには大きく「KEEP OUT」と書かれていて 辺りには無数の機械……たぶん神姫だと思う……の壊れたパーツが散乱していた それなりに大きなそのビルの窓ガラスはいくつか割れていて、辺りを警察の人がせわしなく走り回っていた 近くにいた人に、ここは何と言う名前の会社なのかと尋ねてみると、さっきのホビーショップで教えてもらった、ぼくの目的地だった ……まったく、ついてないよ…… 明日から二学期が始まるから、学校の帰り道に友達とゲーセンに寄ろうと思ってたのになぁ…… 「えぇと……鎧が無くても戦えます!!」 さすがに無茶だから、それ…… 「…………殿! 殿! そこに何かがあります!!」 帰り道の途中、あかねが道端で何かを見つけたみたいだ 「ほら、その電柱の影に!」 あかねにいわれるまま視線を向けると、そこには小さな人が倒れていた……というより、神姫が落ちていた そのまわりには、その神姫のものと思われる武装が点々と散らばっている 「保護しなくては!!」 あかねは人一倍正義感がつよいから、こんなことを言い出したら止まらなくなる ぼくはその神姫と武装パーツをひとつ残らず拾い上げると、バッグからハンカチをとりだして、やさしく包んでバッグに入れた 「さぁ殿! 早く父上殿にお見せして、助けて差し上げなくては!!」 ぼくたちは、さっきまでの意気消沈っぷりをきれいさっぱり忘れて、帰り道を駆け出した…… ……これがぼくたちと、彼女……カインの出会いだった…… 第一話「ぼくとカイン」 ―――つづく――― もどる
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/24.html
【武装神姫 MMS,Type CANNON】 【FORT BRAGG -ADAMS-】 「対空レーダー連動・・・・・・発射準備OK、堕ちなさいっ!」 『対空型MMS フォートブラッグ-ADAMS-』 【基本能力】 フォートブラッグは支援攻撃のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+5) 【格闘基本値】(+1) 【回避基本値】(+1) 【特殊】『射程(6)』以上で攻撃する場合、射撃武器の【威力】(+1) 《間接砲撃》習得済 【技能】 フォートブラッグはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 フォートブラッグ 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《間接攻撃》 《狙撃》 《待機攻撃》 《複数目標攻撃》 《ステルス》 《掃射攻撃》 《回避フォーメーション》 《高速移動フォーメーション》 《速攻フォーメーション》 《集中砲火フォーメーション》 《防御フォーメーション》 《砲撃フォーメーション》 ○フォートブラッグ(ADAMS) 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(+4) 【速度】(6) 【格闘修正】(±0) 【装甲値】 ( 6 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(±0) 【HP】 ( 24 ) 【パワー】 ( 6 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 5 / ±0 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 FB0.9Vアルファ・ピストル / 7 /+4/ - / - / - / 7M / × / × M16A1アサルトライフル / 9 /-3/ -2/ -7/ - / 10M / × / ○ レーザー誘導ミサイル(*1)/ 10 /-10/ -2 / -5 /-10/ 8 / ○ / × (*1)『飛行』中の相手に対して【命中】(+3) 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ FB-CPA 複合機能ヘルメット /《装甲+1》 《センサー性能+4》 胸部 / (0)/ FB-CPC 胸部プロテクター /《装甲+1》 脚部 / (1)/ FB-RP3b ピボット /《HP+2》 《装甲+1》 《速度+1》 背部U / (2)/FB-RP4ファイアリング・バックパック/《HP+2》 《対空レーダー》 《追加ラック×2(レーザー誘導ミサイル搭載)》 武装 / (0)/ M16A1アサルトライフル 武装 / (2)/ レーザー誘導ミサイル(2ユニット分) 計 /( 5 )