約 3,891,007 件
https://w.atwiki.jp/dponpc/pages/27.html
202ばんどうろ 道路 pokemon__096.PNG.pokemon__101.PNG
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2285.html
キズナのキセキ ACT0-2 ひどい顔 ◆ 「神姫センターに行きましょう!」 「前から訊いてるけど、何しに行くのよ」 「前から言ってますが、もちろん、バトルをしに、です!」 「前から言ってるけど、イヤ」 「これも前から言ってますが、なぜマスターは神姫センターに行くのを嫌がるんですかっ」 ミスティは菜々子に、まなじりをつり上げて見せた。 菜々子はため息をつく。 ここのところ、同じ会話ばかりだった。 ミスティはどうしても神姫センターに行って、バトルロンドで対戦がしたいようだ。 それは武装神姫のAIにプログラムされた、闘争本能みたいなもの、なのだろうか。 一方、菜々子はバトルに興味がなかった。 頼子さんは対戦仲間に引きずり込みたいと思っているのだろうが、あいにく菜々子にその気はない。 菜々子はミスティが気に入り始めていた。小さな姿は可愛らしいし、性格も素直でいい子だ。 でも、だからこそ、なぜそんなに相手と戦ったり傷つけあったりする野蛮なことをしたがるのか、分からない。 「この間調べたら、最寄りの神姫センターでも結構遠いじゃない」 県下の神姫センターまでは、最寄り駅から電車で二〇分ほど。 中学生の菜々子にしてみれば、少ないお小遣いを電車賃に変えてまで行くのはきつい。 これがいつもの断り文句、だったのだが。 「じゃあ、近所のゲームセンターに行きましょう」 「……ゲームセンター?」 神姫のバトルは神姫センターだけではなく、ゲームセンターやホビーショップでもできるらしい。 そう言えば、最寄りのF駅前のゲームセンターで、武装神姫のポスターを見た気がする。 もっとも、菜々子がゲームセンターに入るのは、友人とプリクラを撮る時くらいだろうか。 ゲームセンターに一人で行くのは、かなり気が引ける。 しかし結局、ミスティの熱意に押され、渋々ゲームセンターに足を運ぶことになった。 ◆ F駅前のゲームセンター『ポーラスター』の二階に、武装神姫コーナーはあった。 フロアの半分以上をバトルロンドの筐体が占拠している。プレイヤーたちは大きな筐体を挟んで、バトルに熱中している。 天井から吊された大型ディスプレイには、現在進行中の激しいバトルが映し出されていた。 他の客たちは、筐体を取り巻き、あるいはディスプレイを見上げて、熱心に観戦している。しのぎを削る好勝負に、歓声が上がった。 「わあ! 対戦、すっごく盛り上がってますよ、マスター!」 はしゃぐミスティとは逆に、菜々子は気後れしてしまっていた。 なんだか場違いな場所に来たような気がする。 武装神姫の対戦ゲームがこんなに盛り上がっているものとは知らなかった。 しかも、この場にいる人は皆、神姫のオーナーなのだ。こんなにたくさんのオーナーと神姫が集まっているのも驚きだった。 こんな場所で、まったく初心者の菜々子とミスティが、見ず知らずの相手とバトルする。 まず間違いなく、無様に負ける。 そんな恥ずかしいことできるわけないじゃない。 菜々子は早くも回れ右して帰りたくなっていた。 知り合いの神姫マスターでもいれば、練習と言って対戦することも出来ただろう。 あるいは、神姫センターならば、対戦者のレベルに合わせた対戦相手のマッチングなども行ってくれるサービスもあるのだろう。 しかし、ここはゲームセンターで、菜々子に知り合いのマスターもいなければ、マッチングサービスもしてくれない。 レベルや相性も自分で判断して、対戦を申し込まなくてはならない。 初心者の菜々子に、そこまでの度胸があるはずもなかった。 菜々子は大型ディスプレイを見上げる。 今行われているバトルの一つが、演出重視のカメラアングルで、実況されている。 高速で飛び交う銃弾に、一瞬の隙を突いたクロスレンジでの攻防。 今繰り広げられている激しいバトルが、自分とミスティにできるなどとは、どうしても思えなかった。 菜々子はため息をつく。 少しは気が晴れるかと思ってきてみたけれど、憂鬱になるばかりではないか。 胸ポケットにいるミスティを見ると、大型ディスプレイの対戦に目を輝かせていた。 めちゃくちゃ嬉しそう。 そんな顔をされてしまっては、帰るとも言い出せないではないか。 菜々子は壁の花になり、所在なげに対戦の光景を見つめていた。 ディスプレイの中で戦っているのは、白い天使型と、花をモチーフにしたという神姫だった。 二人とも空中を舞うように飛び、華麗な空中戦を繰り広げている。 蒼い空を背景に、二機の機動によって引かれる飛行機雲をきらめくレーザーや爆炎が彩り、まるで万華鏡を見ているようだ。 やがて、その一戦も終わりを告げる。 天使型の大型ビームキヤノンが必殺の一撃を放ったのだ。 絶妙のタイミングで放たれたビームは、見事花を散らした。 バトルが終わり、マスターが筐体の前から立ち上がった。 先ほど勝利した、天使型のマスターの姿に、菜々子は目を見張る。 高校生だろうか。 ブレザーを着た、肩までかかるウェーブ髪が印象的な、女性だった。 「あんな人が、武装神姫なんてやるんだ……」 菜々子には意外だった。 バトルなんて、男の人が好んでやるものだと思っていたからだ。 しかも、天使型のマスターは、思わず見とれてしまいそうなほどの美少女だった。 常連のプレイヤーや、彼女のファンらしい人たちに取り囲まれている。 彼ら一人一人に微笑みかける彼女を、菜々子は見るともなしに見ていた。 すると不意に。 その視線に気が付いたかのように、彼女がこちらを向いた。 視線が合う。 菜々子はあわてて顔を伏せた。 自分の視線は不躾すぎただろうか。 下を向く菜々子に、人の気配が近づいてくるのが感じられた。 目の前で、誰かが立ち止まった。 菜々子の視界に、その人物が履いているローファーが映る。 声がした。 「ひどい顔ね」 さすがにカチンと来て、顔を跳ね上げる。 初対面の相手に対する、第一声がそれか。 目の前に、思わず見とれてしまいそうな美貌がある。先ほど勝利した神姫のマスターだった。 思わずにらみつけてしまったその女性は、しかし、言葉とは裏腹に邪気のない顔で、 「そんな表情じゃ、かわいい顔が台無し。ほら、笑って」 そう言って、にっこりと笑った。 女の菜々子でさえ、ドキリとするほど素敵な笑顔。 怒りが霧散するのも一瞬。菜々子は呆けた顔をするのが精一杯という有様だ。 その女性は、軽く一つ吐息をつくと、顔に微笑みを絶やさずに言った。 「あなた、見かけない顔だけど、ここは初めて?」 「え……はい」 「気をつけなさい。あっちの男ども、あなたに声をかけようと、さっきから狙ってるんだから」 視線を男性たちのグループに投げた後、彼女はいたずらっぽくウィンクした。 その表情がまた、やたらと様になる。 菜々子は内心、びっくりしたり、どきどきしたりしながら、彼女を見つめるほかない。 「見たところ、初心者みたいね。バトルしたことはある?」 「……ありません」 「バトルしに来たの?」 「あ、ええと……」 一瞬口ごもった菜々子の隙をついて、 「はい、そうです!」 ミスティが元気よく返事をしてしまっていた。 「ちょ、ミスティ!」 「なんだ、神姫を連れてるんじゃない」 「その、これはちが……」 違っていない。 イヤイヤではあったが、ミスティのためにバトルしに来たはずだ。 言うべき言葉が見つからない菜々子の手が取られた。 目の前の彼女だった。 「じゃあ、わたしが教えてあげる」 「ええと……わあ!」 菜々子は強引に引っ張られた なんという女性だろう。 菜々子の頑なな心に、無理矢理割り込んでくる。でもそれが全然嫌じゃない。ただ、展開の早さに戸惑っているだけ。 「わたし、桐島あおい。あなたは?」 「……久住菜々子、です」 「いい名前ね」 彼女が笑うたび、彼女のペースにどんどん引き込まれていってしまう。 戸惑いながらも、つながれた手を菜々子は握り返していた。 ◆ バトルロンドの筐体のまわりは、喧噪に包まれている。 そんな中、先ほどあおいと対戦していた花モチーフのジルダリア型のマスターがこちらに気付いて、顔を上げた。 「おお? また、あおいお姉さまの新人講習の始まりか?」 「うるさいわね」 苦笑しながら、あおいは菜々子を一番端の筐体まで連れて行く。 後で聞いた話だが、この桐島あおいという人物はかなりの実力の持ち主なのだが、『ポーラスター』にやってくるバトルロンド初心者にいつも世話を焼いているのだそうだ。 「バトルのプレイヤーを増やすのも、ベテランの仕事でしょ」 というのが当人の弁。 あまりにも世話を焼くので、常連たちからは「あおいお姉さまの新人講習会」呼ばれ、からかわれていた。 しかし、当のあおいは気にすることもなく、むしろそう言われて喜んでいる節さえあった。 菜々子にしてみれば、これは渡りに船だった。 あおいの行動に少し驚いたが、右も左も分からない自分に、向こうから教えてくれるのなら、こんなに都合のいいことはなかった。 初心者相手のお試しプレイなら手加減もしてもらえるだろうし、ミスティもちょこっとバトルの真似事さえできれば、しばらくは満足してくれるだろう。 おっかなびっくり筐体に座り、ふむふむとバトルのやり方を教わって、いよいよ菜々子とミスティの初めてのバトルが始まった。 この時、菜々子は大事なことを失念していた。 自分がとても負けず嫌いな性格だということを。 ◆ 「しまった……」 今日も菜々子は、『ポーラスター』への道を歩きながら、自己嫌悪に陥っている。 武装神姫によるバーチャルバトルゲーム……バトルロンドに、菜々子はすっかりハマってしまっていた。 実際にプレイしてみると、今まで触れたどんなゲームよりも奥が深くて面白い。 対戦ではそう簡単に勝てないことも、菜々子の負けん気に火を付けた。 今は友人達とも距離を置いているから、放課後にさしたる用事もなく、自らの闘争心の赴くまま、毎日のようにゲームセンターに足を運んでしまうのだった。 もちろん、ミスティは毎日ご機嫌である。 『ポーラスター』に通うのには、もう一つ理由がある。 桐島あおいに会うためだった。 「あら、今日も来たわね、久住ちゃん」 「……はい」 ふふん、と勝ち誇るように笑うあおいに、菜々子は少々むかつきながらも、返す言葉がない。 初めてバトルした日、もう一回、もう一回と何度も対戦を申し込んだのは、むしろ菜々子の方だった。 生来の負けず嫌いがこんなところで顔を出してしまった。 あまりにもムキになった様子がおかしかったのか、 「あらー、ここまで坂道を転げ落ちるようにバトルにハマるのも、ちょっと珍しいわー」 といいながら、あおいは爆笑していた。 それもまた悔しい。 自分から誘っておいて、何という言いぐさか。 いつかこの人に吠え面かかせてやる、と菜々子は密かに誓っていた。 だけど、桐島あおいが嫌いなわけではなく、むしろとても惹かれていた。 端正な顔に、いつも様々な表情を宿し、生き生きとしている。 明るく、社交的で、仲間達からは好かれ、慕われている。 こんな女性になりたいなぁ、と漠然と思う菜々子だった。 そんな憧れの女性は、なぜか、菜々子の面倒をよく見てくれる。 あおいを「お姉さま」などと呼んで慕う女子中高生は一人や二人ではなかった。 しかし、なぜかあおいは、新参者の菜々子が店に来ると、真っ先に声をかけてくれて、菜々子の練習相手を買って出るのだった。 そんな彼女の行動を不思議に思う。 なぜ、自分なのか? まだ出会って間もなく、いまだ悲しみに心捕らわれて、微笑むことすら出来ていない無愛想な女なのに。 それでもあおいは、 「さ、今日もやろっか」 と鮮やかに微笑んで、菜々子の相手をしてくれるのだった。 ◆ それから数日後のある日、『ポーラスター』からの帰り道。 「……何か悩んでる?」 「……え?」 「だって、久住ちゃん。あなた、全然笑わないじゃない?」 「……」 「久住ちゃんの笑顔は、絶対かわいいと思うんだけどなあ」 いつもは門限を気にして、あおいよりも早く帰る菜々子だったが、今日は菜々子に合わせて、あおいが一緒にゲームセンターを出た。 二人並んで歩く帰り道。 ……そういえば、桐島さんってどこに住んでるんだろう? 自分と同じ方向なのかな、などと考えてるときに、あおいから声をかけられたのだった。 二人は近くの公園に足を向けた。 噴水を望むベンチに並んで腰掛ける。 もう夕陽はビルの合間に落ちていき、空はオレンジ色から夕闇へと変わりつつあった。 「なにかあった?」 「……」 「まあ、言いたくなかったら言わなくてもいいけど」 口調はさりげなかったが、瞳の色は限りなく優しかった。 この人は、どうしてわたしのことを、こんなに気にかけてくれるんだろう。 不可解に思いながらも、心の中では少し嬉しく思ってしまっている。 心惹かれる憧れの人が、自分を気にしてくれているのだ。 だが、彼女の前でも、いまだ笑うことが出来ないでいる。 自分の心の内を話せば、彼女は理解してくれるだろうか。 わたしが笑顔を取り戻すきっかけになってくれるだろうか。 期待と不安が心に渦巻く。が、しかし。 「……ええと、その……実は……」 いつの間にかしゃべり出したことに、菜々子自身が驚いた。 意識しないうちに、桐島あおいを信頼してしまっていたのだった。 あおいは、話し始めた菜々子に微笑みかけながらも、真剣な様子で耳を傾けていた。 菜々子の話を聞き終えたあおいは、空に浮かぶ星を見つめ、言った。 「ふーん、そう」 それだけか。 自分のつらい胸の内を吐露したにもかかわらず、気のない一言で片付けられるなんて。 話さなければよかった、と菜々子は一瞬後悔する。 が、次の瞬間、菜々子はあおいに肩を抱き寄せられた。 そして、耳元で聞こえた一言。 「よくがんばったね」 その一言は、菜々子のかたくなな心を、一瞬でほどいてしまった。 菜々子が欲しかったのは、これだった。 同情でも気遣いでもなく、ただ、ただ、わたしが悲しみや不安や辛さに耐えていることを分かって欲しかった。 分かっていると言って欲しかったのだ。 菜々子のほどけた心から、ため込んでいた想いがどっと溢れてきた。 まるで洪水のように、菜々子の心を押し流す。 両親がもういないという実感。もう最愛の家族に会えないという事実。 祖母の気遣い。それは彼女自身の哀しみの裏返し。 友人たちの同情。それは心を許した友への精一杯の優しさ。 本当はみんな分かっていた。 心から菜々子を心配して気遣ってくれているということは。 それに素直に応えられなかったのは……自分に降りかかった不幸をいいわけにした、ただの甘えだった。 「ごめんなさい……」 菜々子の唇から、自然に言葉が転げ落ちてくる。 それは、いままで言いたかった言葉。言わなくてはならなかった言葉。 「ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい……」 菜々子の大きな瞳から、涙がこぼれ落ちていく。 優しくしてくれた人たちに謝りながら、泣いた。 やっと実感した胸を突き上げる悲しさと寂しさに、泣いた。 あおいの肩にすがりつき、菜々子は声を上げて泣きじゃくった。 やっと、心の底から泣くことを許された気がした。 桐島あおいは優しい表情で、号泣する菜々子の肩をそっと抱き続けていてくれた。 ◆ 「どうして……」 「うん?」 「どうして、わたしに声をかけてくれたんですか?」 あおいが声をかけてくれなければ、菜々子の心はまだ闇をさまよっていただろう。 あおいはちょっと上を向いて、うーん、と考えると、また菜々子の方を向き直って、言った。 「女の勘」 「え?」 「ゲーセンで、あなたと目が合った時、ビビッ!ときたのよねぇ……。 この子と仲良くなっておかなくちゃダメって思ったの。仲良くなっておけば、きっと素敵なことが起こるってね」 そう言って、いたずらっぽくウィンク。 相変わらず様になる。 限りない優しさと、太陽のような明るさと。 桐島あおいは、どこか祖母に似ている気がする。 「これからは、菜々子って呼ぶわ。いい?」 「はい、桐島さん」 「あおい」 「え?」 「あなたも下の名前で呼ばなくちゃ、不公平でしょ」 「……はい、あおいお姉さま」 あおいはあからさまに嫌そうな顔をした。 「あなたも、そう呼ぶわけ?」 「それが一番しっくりくるので」 それはささやかな反撃。 だけど、菜々子はこの呼び方がいいと思っていた。 お姉ちゃん、というほど馴れ馴れしくなく、憧れと尊敬を持った距離感のある呼び方。 親愛の情を込めて、その名を呼ぶ。 「お姉さまと呼ばれるのは嫌ですか、あおいお姉さま?」 あおいはその美貌を、心底嫌そうに歪めている。 後で聞いたところ、常連さんが「お姉さまキャラだから」という単純な理由で、あおいをお姉さまと呼び始めたらしい。 それがいつの間にか定着してしまったのだ。本人は自分がお姉さまキャラだなどとは微塵も思っていないから、迷惑この上ない、とのことだった。 それでも、眉をひそめながらも、あおいは頷いた。 「いいわ、もう好きにして」 他の人がそう呼ぶの禁止にしようかな、なんて言って、あおいは笑った。 つられて、菜々子も笑った。 もう真っ暗になった夜空に、二人の笑い声が響く。 両親が亡くなって以来はじめて、菜々子は心からの笑うことができたのだった。 ◆ こうして、桐島あおいは、菜々子にとって、特別な人になった。 憧れの女性であり、武装神姫の師匠であり、目標であり、ライバルであり、もっとも心許せる友人であり、一番の理解者で……本当の姉のように思っている。 今も。 次へ> Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/seabards/pages/34.html
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/892.html
僕は、多くの戦士達を見てきた 彼ら彼女らに翼を与え、更なる空へと羽ばたかせて来た だけど、結局後には空しさが残った 皆最後には堕ちてしまう 僕はでも、決まった場所を行ったり来たりしか出来ないから 結局また戦士を見つけて翼を与える 戦士から戦士へ 人から人へ 僕はかもめだった 僕に見込まれたものには、必ず栄光と死をもたらすけれど "Я чайка" 今日も琥珀は剣を打つ 鳳凰杯に出展した時に、調子に乗って三本も四本も仕事を請けるたものだから、オーバーワークも甚だしい 此処の所工房(リフォームしたて)に篭り詰めで、私としては退屈極まりない 「あいつの所にまたお見舞いにでも行ってやろうかなぁ・・・」 はっ!!違う違う!か・・・っ勘違いしないでよ!別にあいつの事なんか何とも思って無いんだからね!単に暇で暇で仕方が無いからちょっと・・・あいつも大変だから行ってやろうかなーとか思っただけで、別に心配とかしてないんだから!本当なんだから!! 「何か随分盛り上がっているね・・・どうしたの?」 「ゔぁ!?こ・・・っ琥珀?何よぅ・・・出て来たんなら声掛けなさいよ、もう!!」 「何度も掛けたんだけど何か一人悶えてたからさ」 「・・・っ!!ええい!五月蝿いわね。あによ?今日はもうあがるの?」 「いや、流石にちょっと僕一人じゃ仕事が追いつかなくなったからさ・・・手伝って欲しいんだけど・・・駄目かな?」 「え・・・?良いの?アンタいっつも仕事中は見るなって言うじゃない」 「勿論見せられない部分の所は見せないよ・・・でも・・・こんな事頼めるのはエルギールだけだし」 顔から火が出そうになったのが、判った 実は私こと「花型MMSジルダリア」の『エルギール』は、私の今のオーナーたる神浦琥珀にでれでれなのだった(注1) 強大な火のマナと、金属の匂いが大気に満ちているのが判った 薄暗い部屋は、想像していたようなおどろおどろしい黒ミサ的な空間ではなく、ごく普通の、レトロな鍛冶部屋だった そう、ごく普通・・・普通? 否、私が間違っていた・・・室内を派手な色の大蛇がのたくり、襟巻きの付いた蜥蜴が後ろ足で走り回り、巨大な陸亀がのそのそと這いずり回っていた 挙句体長50センチを越えるカメレオンと、武装神姫が上に乗るのに丁度よさげなサイズの水亀がその群れの中に加わっていた(注2) 「・・・てかコイツらここで飼ってたの!?しかも増えてるし!!」 「いいじゃない、爬虫類好きだよ」 「聞いてないわよ!!」 「突っ込みご苦労様」 「まさかと思うけど『手伝い』ってこの突っ込み役とかじゃ無いでしょうね?」 「?それもしてくれるならそれはそれでありがたいな」 「づぁ!?もしかして今の墓穴・・・?」 「そういう事だね・・・さ、こっち来て」 通された先には、既に形の打ち上がった武器が、ひぃふぅみぃ・・・六振りもあった 「注文された瞬間より明らかに増えてんじゃないの!こんなんで体壊したら洒落にならないじゃないの!!」 「心配してくれてありがとう・・・エルギールは優しいね・・・言われた通り、この作業が終わったら今日はもう寝る事にするよ」 微笑む琥珀・・・良く見るとその目の下には濃い隈が出来上がっている 普段無表情なだけに、こういう状況でこういう顔をされると言葉も出ない・・・(注3) 「・・・わっ私は何をすれば良いのよ?」 「晶の注文してきたやつだからそれなりに美観も整えておかないと笑われるだろう?だから今回はエングレービングとか飾りをいつもより細かくしようと思ってね・・・」 「・・・もしかして・・・その仕上げ私がやるの?」 「うん、エルギールは手先が器用だろ?だからいっそもうデザインから何から全部任せちゃおうかなぁって」 「あ・・・っあとの三本はどうするのよ・・・」 「こっち三つは・・・そうだね、この長剣だけは任せちゃおう」 「・・・・・・」 「じゃ、任せたから」 言いつつ、神姫サイズの工具と金箔、銀箔他様々な素材を私に渡して、本人は残り二振りの仕上げに取り掛かる・・・普段見せない集中した表情・・・不覚にもときめいた(注4) (・・・っと、いけないいけない、私も集中、集中) 工房は見せてくれないが、琥珀の剣製に関わるのはこれが初めてではなかった そも、完成したばかりの武器(流石にオーダーメイドは殆ど触らないが)をいつもテストしているのは私だったし、琥珀のデザインした透かし彫りとかで、細かい部分は私が彫っていた それというのも、ここに来る前に、私はとあるプロジェクトに参加していた経歴があり、琥珀が私を入手した経緯もそのプロジェクトにあるからだ 武装神姫の中には、あるものは踊りであったり、歌であったりといった、芸術的なセンスを磨く事に喜びを見出す者も存在する だが、武装神姫の性質上、そういった能力を「ダウンロードして終わり」という風には出来ない 結局、先天的にそういった能力を持たない者は、磨くしかない 武装神姫にそういう技術を教える事が可能かどうか、研究している所は多数存在しており、私はそういった機関のひとつ・・・たしか高屋機関だか何だか言う所が主催していたと思う・・・で「ジルダリアの適性」を図る目的で絵画や彫刻の勉強をしていた事があった 彫金に興味があった私と、神姫用の武装を作っていた琥珀 当時の私の担当教官にコネのあった琥珀が、私を譲り受けたのはそういう経緯からだった 「最初は合わなかったわねぇ」 よく作品のデザインと名称で揉めた 自慢出来る事ではないが、どうも琥珀のデザインする武器は地味に過ぎ、私の求めるものは実用性が無かった さらに、ネーミングセンスが私には無い・・・というか、作品にタイトルを付けるのが面倒なので、ついテキトーな名前になってしまう・・・「無題」というのが一体いくつあるだろうか? 対する琥珀のネーミングセンスは独特に過ぎ、余り一般受けしそうもない代物だ・・・本人は「普通の人は買わないから良いんだよ」と言っているが いずれも、私が少しずつバトルを知り、琥珀と打ち解けて行く事で少しずつ刷り合わせはされてきてはいるが 琥珀が私を見ている事を知覚した 「良いデザインが浮かぶ?」 「・・・そうね、まぁ見てなさいな」 私は工具と、白い染料を手に取った 蒼い鍔に白い唐草文様のコントラストが自信作の巨大なジャマダハル 紅色の柄に、黒曜石をあしらった銀色の王冠型ポンメルが眩しいショートソード 金冠が両端に嵌った黒い鈷杵には、ぱっと見には判らないが柄に蔦をイメージした模様を彫りこんでみた 刀身にルーン文字が刻まれたフォールスエッジの長剣には、蝙蝠の翼をイメージしたやや大袈裟な鍔を添えてみた(喋る魔剣だったらしく、あやしいボケに突っ込みを入れつつ彫り込んだ) それぞれに、『閃牙(センガ)』『舞剣(マイヅル)』『魔奏(マソウ)』『空牙(クウガ)』という名を与えられた武器達 この四振りの仕上げは私の・・・ある意味に於いて最初の本格的な作品なのかも知れない 少し・・・否かなり誇らしかった 「・・・ねぇ琥珀・・・」 「琥珀・・・?」 座ったまま、真っ白になっている琥珀 「・・・・・・もう!人が折角気分出して一大決心を話そうとしたのに!空気読めないんだから!!」 うんしょ・・・とひざ掛けを肩から掛けてやり、小さく唇にキスをする うん、眠っている間は可愛いものじゃない 「・・・う・・・」 「!!!!ちょっ!何でこのタイミングで起きてくんのよ!信じらんない!」 「もう一度・・・」 「え?」 「もう一度、してもらえるかな・・・キス」 かもめは、もう飛び去って久しかった 剣は紅い花の誇り 注1 本人はバレていないと思っているのでそっとしておいてあげて下さい 注2 ボナパルト君とヴェートーベン君本人である 注3 大体いつもこの手口でいやらしい事を要求される 注4 今更何を
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2273.html
キズナのキセキ ACT1-2 情けないほど何も知らない □ 「菜々子さん、どうした? 今どこにいる?」 もはや尋常ではない。 電話先から聞こえてくるのは、冷たい風の音と、彼女のかすかな泣き声。 今俺が自室で暖房つけていても寒いというのに、彼女はこんな夜にどうして外を出歩いているのか。 そして、彼女の言葉。 負けた……誰に? 何をして? どこでなんの勝負をした? 心が不安に浸食されていくような気持ち。 考えれば分かるような気がしたが、そうすると嫌な予感に捕らわれてしまう気がして、努めて考えないようにしながら、菜々子さんに声をかける。 「今どこにいる? 迎えに行く」 「……」 「どこにいるんだ!?」 さすがに心配になって、俺は語気を強くした。 こうやって、感情に訴えるところが、自分のダメなところだと自覚し、一瞬落ち込み、反省する。 一息、間をおいて、かすれた声が帰ってきた。 「……C港の倉庫街……A街区……」 なんだって、そんなところにいるんだ。 それでも俺は頷いた。 「わかった。すぐに行くから、待ってて」 「……たかき、くん……あ、あたし……」 「すぐ行く。言いたいことは、会ってから全部聞く」 「……ごめんなさい……ごめ、ん……」 途切れ途切れのかすれた声。 まったく彼女らしくない。 そんな電話先の様子に、俺は不思議に思うよりも、心配する気持ちが勝った。 「謝らなくていい。すぐに行くから。いいね?」 「……うん……」 かすかな答えを聞いて、俺は電話を切った。 次の瞬間にはものすごい焦燥に駆られつつ、外出の準備を開始した。 ちらり、と時計を見る。 もう夜九時を過ぎていた。 □ スポーツバッグを引っ張り出してきた俺は、急いでバスタオルやら使い捨てカイロをつっこみ、部屋着から外出着に着替え、上着の内ポケットに財布が入っていることを確認すると、上着の胸ポケットにティアを納め、冷たい夜に飛び出した。 寒いわけだ。 真っ暗な空から、白い雪が音もなく降り注いでいた。 すでにあたりはうっすらと雪化粧している。 近所のコンビニまで、雪に足を取られそうになりながらも、なんとか走ってたどり着いた。 ホットのお茶を大急ぎで二本買う。 店を出てすぐに、運良くタクシーを捕まえることに成功した。 ついている。 「C港倉庫街のA街区まで。急いで」 それだけ言って、タクシーの後部座席に収まると、俺はやっと一息つくことができた。 大通りは行き交う車も多く、まだ路面が濡れている程度だった。 だが、フロントガラスには、次々と大きな雪片がまとわりついてくる。 タクシーは滑るように雪の中を走っている。 メーターの金額がじりじりと上がっているが、俺は無視した。金には換えられない。 俺は腕組みをしたまま、べっとりとフロントガラスに付着する雪を見つめていた。 そうしていれば何も考えずにすむ。 今は、菜々子さんの心配以外のことを考えたくなかった。 雪は一定の間隔で、ワイパーの無情な動きにぬぐい去られていく。 ■ 菜々子さんが負けた勝負とは、おそらく武装神姫のバトルだろう。 わたしたちの間で勝った負けたと言ったら、それ以外には考えられない。 だけど、港の倉庫街でバトル? ゲームセンターや神姫センターではなく? 負けたというだけで、マスターに電話するほどのこと? マスターはどうしてそんなに急いでいるの? わたしには何も分からず、ただ、不機嫌そうな表情のマスターを見上げることしかできない。 タクシーは夜闇の中を走り続ける。 □ C港はC県最大の貨物陸揚げ高を誇る産業港だ。 夜でも荷揚げ用の大型クレーンのライトがともされ、その威容を誇っている。 広い敷地にひときわ高くそびえ立つのが、C港から東京湾を一望できる高層建築、ポートタワーである。 雪に霞む周囲の景色の中でも、ポートタワーの明かりははっきりと見えた。 その明かりが間近に見えるところで、タクシーは停止した。 俺は代金を払うと、帰りも利用するので、そのまま待ってて欲しいと運転手に伝える。 運転手が了承したのを確認して、開け放たれた扉から、俺は夜に飛び出した。 「菜々子さん!」 彼女の名を呼ぶ。 一口に倉庫街の一街区と言っても、結構広い。 あたりには人気も車通りもない。 湿り気を多く含んだ雪は、その勢いを増しており、倉庫街の道路はすでに白く染まりつつあった。 俺は辺りを見回しながら、菜々子さんを捜す。 しかし、何分暗く、雪のせいで見通しも悪い。 俺は焦燥を募らせる。 ダメもとで、携帯端末を手に取った。 目指す番号が表示されるのを待つ時間さえもどかしい。 菜々子さんの携帯に電話する。 呼び出し音。 すると、意外にも近くで、同じタイミングで着信メロディが鳴った。 菜々子さんの携帯の着信メロディだ。 俺は音のする方に走る。 すると、一つ先の倉庫の裏から、音は聞こえていた。 倉庫の間の路地を走り、音のする方を見る。 人影はない。 音は足下から聞こえてきた。 そこにあるのは、不自然な形の雪のかたまりだった。 「菜々子さんっ!!」 俺は大急ぎでしゃがみ込むと、そのかたまりを抱き上げる。 うっすら積もった雪の下から、うずくまった姿勢で倒れているコート姿の女性が出てきた。 菜々子さん。 大急ぎで、彼女にまとわりつく雪を払う。 頭と顔、首周りを、持ってきたバスタオルでふき取り、俺のマフラーを彼女の首に巻く。 雪の下から出てきた顔は、いつもの明るさは消え、憔悴しきった表情のまま目を閉じていた。 唇は紫色で、いつものみずみずしさからはほど遠い。 でも、細かく震えていることで、彼女が生きていることが分かる。 頬にふれる。冷たい。 俺はコンビニで買ってきた、まだ温もりを保っているペットボトルのお茶を取り出し、彼女の頬に押しつける。 そして、ペットボトルのふたを開け、お茶を少し、彼女の口に含ませる。 「う……」 気がついた。 「菜々子さん、大丈夫か?」 「た……かき……く……」 「迎えに来た。帰ろう」 菜々子さんは、かすかに頷くと、また気を失った。 彼女自身は、大きなけがなどはないようだ。 俺は少しほっとして、スポーツバッグに手を伸ばす。 そのとき、まだ鳴り続けている携帯端末に気が付き、彼女の手を見た。 何かを抱え込むように、両腕を重ねている。 俺の、使い捨てカイロを取り出す手が、止まった。 胸ポケットで、ティアが息を飲む気配。 菜々子さんの右手は、携帯端末を握っている。 そして。 「……ミスティ!?」 ティアの叫び。 俺は息を飲む。 左腕に抱え込まれていたのは……無惨に大破したミスティだった。 ■ わたしは、マスターの胸ポケットから飛び出した。 ミスティ。 信じられないその姿。 「うそ……うそでしょ? ミスティッ!!」 いつもの自信に溢れたあなたは、どこに行ったの。 ぐったりと横たわる彼女は、装備をつけたままだった。 その装備も、見る影もないまでに破壊されている。 サブアーム『エアロチャクラム』は左右ともに壊されていたし、『サバーカ』レッグパーツは左足は根本から、右足は足首から先がない。 わたしは親友の体をそっと撫でる。 腹部には、刀傷だろうか、斜めに亀裂が走っている。 両腕は、肘から先がなかった。 綺麗好きな彼女の駆体は、いまや埃まみれの傷だらけだ。 「あっ……ああっ……」 そんなミスティの体に、一つ、二つ、雪が落ちてきた。 わたしは慌てて、すぐにも溶け出しそうな湿った雪を、手で懸命に拭う。 でも、雪は遠慮なしに、次から次へと落ちてくる。 わたしは、ミスティの身体を抱きしめた。彼女を雪から守るように。 ミスティの額に、自分の額を押しつける。 涙がこぼれるのを自覚しながら、さらにミスティを強く掻き抱いた。 目を開けていられない。 目の前にある、彼女の左目は、焼け焦げて窪んでいる。 後ろに回した手に触れる、彼女自慢のロール髪は、いまや焦げ目の先から千切れ飛んで、なかった。 そんな無惨な親友の姿を、直視できるはずがなかった。 雪は容赦なくわたしたちにも降り積もってゆく。 背中がとても冷たい。 それでもいい。我慢するから。 だから、誰か、彼女を……わたしの親友を助けて……。 □ ティアに抱きしめられたままのミスティを、スポーツバッグにそっとしまう。 鳴らしていた携帯端末を切り、緊急の番号を入力する。 が、少しだけ、迷う。 このまま救急車を呼んでもいいが、それを菜々子さんは望まないのではないか。 大破したミスティを見たときに、分かってしまった。 彼女はここでバトルした。 リアルバトル……何でもあり、神姫破壊も辞さない、ストリートファイト。 そして敗れたのだ。 なぜ菜々子さんはリアルバトルなんかやったのか……今は考えるまい。 だが、公式戦でもないリアルバトルには、犯罪が絡む可能性が高い。 菜々子さんがまさか犯罪を犯しているなどとは考えたくないが、否定はできない。 だとすれば、病院に連れ込むよりも、まずは自宅に戻って判断するのが得策ではないだろうか。 菜々子さんの身体に問題があれば、家族の判断で救急車を呼んでもいい。 幸い菜々子さんは大きなけがなどは負っていないようだ。 俺は、携帯から彼女の自宅の番号を呼び出そうとして……手を止めた。 知らなかった。 彼女の自宅の番号も、場所も。 そのことに俺は愕然とする。 菜々子さんの恋人を気取っていながら、俺は彼女のことをろくに知らないことに気が付いた。 自宅のことだけじゃない。 彼女が戦っているその理由も、そして今日、誰と戦ったのかも。 俺は何も知らないのだった。 「……菜々子さん、ごめん」 そんな感傷に浸っている場合ではない、と弱い心を無理矢理叱咤する。 俺は菜々子さんに謝り、彼女の携帯端末を手に取った。 他人の携帯を無断で使うのはかなり気が引ける。 だが、緊急事態だ、と無理矢理自分を納得させた。 アドレス帳を表示して、目当ての連絡先を探す。 あった。 「自宅」とシンプルに登録されているところが、なんとなく菜々子さんらしい。 俺は迷わず、通話キーを押した。 呼び出し音の間に、俺は菜々子さんの家族構成を思い出す。 確か、おばあさんと二人暮らしと言っていたような……。 『もしもし、久住です……菜々子?』 女性の声に、思考を中断させられた。 思わず慌ててしまう。 「え、あ、あの……」 『どちらさま?』 先方は着信時に、この電話が菜々子さんの携帯からであることは分かっているはずだ。 だが、電話口の男の声に、先方の女性の声はいぶかしげな様子もなかった。 俺は一瞬で思考を取り戻すことができた。 「久住菜々子さんの友人で、遠野と言います。彼女の携帯を借りて電話してます」 『あらぁ、あなたが遠野くんなのね?』 「え……俺のこと知って……」 『菜々子から聞いてますよ。いつもあの子がお世話になっています』 「あ、いえ、こちらこそ……」 女性の声は明るく柔らかく、とても落ち着いていた。 そのせいか、一瞬、今の状況を忘れそうになった。 「いや、そうじゃなくて……なな……久住さんから俺に連絡があって、迎えに来たのですが、見つけたときには気を失っていまして」 『あら……』 「込み入った事情がありそうだったので、病院に連絡するより先に、自宅の方に連絡を入れてみたのですが……それでよかったですか」 『いい判断で助かるわ。菜々子はけがとかしてない?』 「はい……特に大きなけがとかは見あたりません」 『それじゃあ、うちまで連れてきてもらった方がいいわ。足はある?』 「タクシーを待たせてますので、大丈夫です」 『じゃ、お願いするわね。タクシー代はわたしが持つから心配しないで。場所は……』 菜々子さんの家までの道のりを、わかりやすく教えてもらった。 えらく話が早い。 「それじゃあ、家の近くまで来たら、また電話します」 『菜々子のこと、頼むわね。遠野くん』 そう言って電話は切れた。 ……相手の名前を聞くのを忘れた。 彼女が菜々子さんのおばあさんなのだろうか? それにしては、声が若々しい気がしたが。 ともあれ、俺はスポーツバッグを肩に掛け、菜々子さんの腕を肩に掛けて担ぐと、待たせてあるタクシーまで歩き出した。 □ タクシーの運転手は、俺が一人でなかったことにぎょっとしたようだったが、 「彼女を迎えに来たんです」 とだけ説明し、行き先を告げると、何も言わずに走り出した。 タクシーは一路、F駅……菜々子さんの家の最寄り駅に向かう。 静かな車内で、俺は菜々子さんの肩を抱きながら、考えに沈む。 俺に電話をかける直前まで、菜々子さんは武装神姫でリアルバトルをしていた。 なぜだ。 なぜ、彼女は自分の大事な神姫を使って、ストリートファイトまがいのバトルをした? バーチャルバトルでなく、リアルバトルでなくてはならなかった理由は何だ? そして、誰と戦った? あのミスティを完膚なきまでに叩きのめした神姫……どんな相手だというのか。 雑然と絡まった俺の思考に、浮かび上がる言葉がある。 「菜々子ちゃんは戦い続けている。もう、ずっと一人で」 かつて、ホビーショップ・エルゴの日暮店長が言った。 彼女を助けてやってくれ、と。 おそらく、今日の敗北は、菜々子さんが戦い続ける理由が深く関わっているのだろう。 タクシーがF駅前の通りを走り抜ける。 ゲームセンターの看板が見える。 『ポーラスター』。 菜々子さんが常連として通う店だ。 彼女がはじめてバトルしたのも『ポーラスター』だったと聞いたことがある。 この店に通っていた頃の菜々子さんに何があったのか。 それもまた、今夜のバトルに関わっている気がする。 だが、今の俺が彼女にしてやれることなんて、皆無に等しかった。 なぜなら、彼女が抱えていることについても、彼女の過去についても、俺は何も知らない。 情けないほど、何も知らないのだ。 暗いタクシーの車内で、俺は隣の菜々子さんを見た。 疲れ切ったような表情で、目を閉じている。 いつもの反則な笑顔の陰で、こんな顔をしていたのだろうか。 俺は運転手に道順を指示する。 それを終えたとき、覚悟を決めた。 菜々子さんの過去に踏み込む覚悟を。 □ F駅から説明されたとおりの道をたどると、あっさり目的地に着いた。 意外に大きな一軒家。 「久住」の表札が見える。 菜々子さんの自宅である。 その門の前に、一人の女性の姿があった。 雪だというのに、その人は俺たちを外で待っていたのだ。 「ご苦労様。運転手さん、代金はおいくら?」 俺が財布を手にするより早く、その女性はタクシーの料金メーターを確認していた。 この人が、菜々子さんの祖母か。 快活そうで、若々しく、とても大学生の孫がいるようには見えない。おばあさんと呼ぶのにためらいを感じるほどだ。 「遠野くん、菜々子を降ろすの、手伝ってくれる?」 料金を払い終えると、その女性は俺にてきぱきと指示を出す。 俺と彼女で菜々子さんを抱え、玄関を抜けて、菜々子さんの部屋に入った。 ……意外な形で、菜々子さんの自宅、それに部屋にまで上がってしまったが、これでよかったのだろうか。 もちろん、そんなことを気にしている状況ではないのだが、どうも落ち着かない。 「ありがとう。申し訳ないけれど、ちょっとあっちの部屋で待っていてくれる? 菜々子を寝かせたら、お茶淹れるから」 「……はい」 夜も遅いので、そのまま帰ろうと思っていたのだが、そう言われてしまっては仕方がない。 俺は玄関に戻る途中、電気のついた、ちゃぶ台のある一室を発見した。湯飲みと急須が置いてある。ここで待て、と言うことか。 スポーツバッグを傍らに置き、ちゃぶ台の前に座った。 見知らぬお宅で一人待つのは、どうにも居心地が悪い。 程なくして、先ほどの婦人が姿を現した。 「お待たせね。夜分に引き留めてごめんなさい」 「いえ、おかまいなく……」 婦人は、俺の向かいの席に座ると、ちゃぶ台の上にあった急須にお湯を注ぎ、お茶を淹れる。 「……菜々子さんの、おばあさん……ですよね?」 「頼子さん」 「は?」 「久住頼子。確かに菜々子の祖母だけど、あの子にもそう呼ばせているから、あなたも頼子さんって呼んでね」 「はあ」 表情は笑っていたが、目が笑っていなかった。 俺は多少ビビりながら、フォローの言葉を口にする。 「確かに、おばあさんと言うには失礼なほどお若いですよね……」 「あらぁ、褒めても何も出ないわよ?」 「……本当はおいくつなんですか」 「女性に年齢をきくなんて、野暮のする事よ、遠野くん」 ……菜々子さんの明るい性格の部分は、この人の影響を多分に受けている気がする。 「今日は菜々子を助けてくれてありがとう」 「いえ……」 「そう言えば、ミスティは?」 「ひどく破損しています。明日、知り合いのショップで見てもらおうと思いますが……見ますか?」 「いいわ。遠野くんに任せます。修理代はわたしに言ってくれれば出すから」 頼子さんは俺にお茶を差し出した。 俺は軽くお辞儀すると、湯飲みを手にする。 あたたかい。 先ほどまで寒空にいた身には、ありがたい。 そう言えば、俺は自己紹介もしていないが、頼子さんは俺の名前を普通に呼んでいる。 少し疑問に思ったので、尋ねてみた。 「俺のこと、知ってるんですか」 「もちろんよ。菜々子がよく話してくれるからね。あなたとは、はじめて会った気がしないわ」 「……なな……久住さんが?」 「別に、いつもと同じように菜々子のこと呼べばいいわよ」 「……はあ」 「最近の菜々子が話すことなんて、あなたのことばっかり。今日の遠野くんはどんなバトルをした、遠野くんとティアがこんなことを話してた……ってね」 恐縮してしまう。 初対面の人に好意的に思われるのはありがたいが、菜々子さんはどんな話をしているのだろうか。 しかし、バトルの話や俺とティアの会話に、頼子さんが興味を持つものなのだろうか。 こう言っては失礼だが、バトルに興味を示すのは若い人たちのように思う。 頼子さんぐらいの歳の人が神姫を持つのは珍しくない。だがそれは、生活のパートナーとしての神姫であって、決して戦わせるためではない。 「あの……頼子さんは、武装神姫にお詳しいんですか」 「まあ、普通の人よりは、ね。わたしも武装神姫やってるのよ」 「え、それじゃあ、ご自分の神姫もいるんですか?」 「もちろん。見せましょうか?」 「ええ、ぜひ」 頼子さんは微笑むと、部屋の隅に声をかけた。 「三冬、いらっしゃい」 「はい、奥様」 テレビ台の陰から、そっと姿を現したのは、一人の神姫だった。 「ハウリン型……」 「はい。はじめまして、遠野さん。頼子奥様の神姫で、三冬といいます。よろしくお願いします」 とても丁寧な挨拶が、この三冬の性格を窺わせる。 ハウリン型はもともと素直で従順な性格だが、この礼儀正しさは頼子さんの教育によるものだろうか。 「三冬は……バトルをするのか?」 「はい。現在、ファーストリーグ四七位です」 「ぶっ」 頼子さんと三冬がファーストランカー!? 言っちゃ悪いがその歳で、武装神姫でもっとも過酷なファーストリーグを戦っているのか。 ハウリン型がパートナーというところから見ても、頼子さんの武装神姫歴は相当長いようだ。 頼子さんは笑いながら言った。 「昔からゲームが好きなのよ。それこそ、対戦格闘ブームの頃から。バーチャ2の盛り上がりったら、今思い出してもすごかったわねぇ」 「はあ」 うっとりとした表情で話す頼子さんの言葉は、俺が生まれる前どころか、前世紀の話であることを、後で知った。 「それじゃあ、菜々子さんが武装神姫を始めたのは……頼子さんの影響ですか」 「そう……神姫を与えたのは、確かにわたしね」 「それなら、頼子さんはご存じですか? 菜々子さんは何を追い求めて戦っているのか。彼女の過去に何があったのか」 頼子さんは湯飲みを口元からゆっくりとちゃぶ台に降ろすと、そっと目を閉じた。 「すべては知らないわ……でも、あの子が誰を捜しているのかは知っています」 「誰……って人なんですか?」 「そう。あの子が捜しているのは、桐島あおい、という神姫マスターなの」 「桐島、あおい……」 知らない名だった。 「そうでしょうね。有名なマスターではないし……。 でも、あの子にとっては、とても大切な人だったのよ」 「……」 「あおいちゃんは、あの子にとって、親友であり、ライバルであり、武装神姫の師匠であり、絶望から助けてくれた恩人であり……本当の姉以上の存在だった」 「……教えてもらえませんか? 菜々子さんと、その桐島あおいという人のことを」 俺は、覚悟を持ってその一言を放った。 頼子さんが俺を見る。目が合う。 すると、頼子さんが微笑んだ。 「菜々子の言った通りね」 「え?」 「遠野くんの視線はいつも真っ直ぐだって」 「そんな……」 「いいわ。わたしの知っていることを話しましょう……少し長くなるけど、大丈夫かしら」 「お願いします」 俺は頼子さんに頭を下げた。 俺が顔を上げると、驚いたことに、頼子さんが俺に頭を下げた。 「ありがとう、遠野くん……菜々子を心配してくれて……あの子に踏み込んで、助けようとしてくれて……」 俺はまた恐縮してしまう。 頼子さんには、俺の言動など、何もかもお見通しのようだった。 次へ> Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/59.html
概要運用 レールアクション ショットボウガン M49ショットガン黒+KT 一覧(DLC以外) 概要 複数の散弾を発射するヘビーガン。 ヘビーガンの中では準備動作が速く、中~至近距離での運用に向いている。 運用 拡散の仕方が2種類あり、上下左右へ散る「ノーマル」型と奇数way弾を扇状に発射する「○way」型がある。 ノーマルは高低差があっても当てやすく、少し離れていても複数発がヒットする可能性があるが、移動中の相手にはかなり近くないと当てるのは難しい。 ○wayは大きく広がるため中距離でもカス当たりしやすく、射撃方向と直角にダッシュしている相手にもヒットが期待できるが、高低差に弱く少しでも上下動かれれば外れてしまい、また拡散性の高さがあだになって離れるとダメージが下がる。 こういった特性から射撃武器としては有効射程が短く、一種の近接武器としての側面が強い。 本作では三回まで連射が可能になったため、ショットガン単体での運用に柔軟性が増した。 連射するたびに硬直が長くなる欠点があるため、ACでほかの武器へスイッチするなどフォローの方法は考えておくほうが良い。 ある程度近くで命中させるとダウンを取る事ができ、プラスアビリティがあればその範囲が増加する。 この処理は距離に依存しているため、範囲内であればどんな当たり方をしてもダウンさせることができるが、範囲外では全弾当たろうとダウンは取れない。 バグか何かの可能性が高いが、ショットガン発射の瞬間に攻撃を受けると、射撃位置があらぬ方向にずれてしまう現象が報告されている。 これは近接攻撃が弾を弾く現象とは異なり、銃口座標が移動するらしく、相手の真後ろから相手に向かって弾が発射されたりする。 当然相手はガード不能角度に加え、近接攻撃硬直があるのでこれを防ぐ事ができない。 ショットガンは浮遊機雷程ではないが、一応近接攻撃迎撃武器にもなる。 + コンボとバックアタック 近接攻撃から最速ACを行うことでコンボが成立する。(例えばナックル>最速ACショットガンなど) その際にスライド移動で裏回りを行うことで、ショットガンでバックアタックを行うことができる。 最初の近接攻撃がHITしている場合は当然のことながらバックアタックコンボが成立し、ガードされた場合はガード範囲+2がない相手にはショットガンによるバックアタックが確定する。 レールアクション 回り込みながらノーマル型の拡散をする大型の散弾を三回発射する。 そこそこの弾速で高密度に発射される。 近接戦用神姫とは非常に相性のよいRAで、このためにショットガンを選択してもよいくらいである。 ショットボウガン DLC武装ショットボウガンは一見すると通常のショットガンと違いは無いが、銃身の長さが殆ど無い。 そのため、零距離射撃(距離5付近)の有用性が増しており、どんな足・近接攻撃からでもコンボ締めや中継ぎが安定する特徴がある。 M49ショットガン黒+KT 攻撃範囲とダウン付与範囲がせまいこのショットガンは、アビリティ・ショットガン-1があると至近距離で当ててもダウンしなくなる。 一覧(DLC以外) ランク 名称 ATK COST 火器 光学 クリティカル 攻撃範囲 攻撃回数 アビリティ 入手方法 装備神姫・備考 1 P・A・R ショットガン 57 20 0% 5% 5% 300 5 近距離攻撃+1ドリル+1 オフィシャル ゼルノグラード3way M49ショットガン黒 99 33 0% 0% 7% 300 8 近距離攻撃+1ドリル+1 オフィシャル 5way ゲッシュ 113 38 0% 0% 5% 300 8 近距離攻撃+1ドリル+1 オフィシャル 5way 2 M49ショットガン黒+CR 162 52 0% 0% 7% 300 8 近距離攻撃+1ドリル+1 プレミアム 5way P・A・R ショットガン+BK 182 60 0% 11% 5% 300 5 近距離攻撃+1ドリル+1 プレミアム ゼルノグラード3way JLショットガン 193 63 10% 0% 5% 200 8 近距離攻撃+1ドリル+1 クラス2のミミック[店] ジルリバーズノーマル M49ショットガン銀 204 66 10% 0% 5% 200 8 近距離攻撃+1ドリル+1 オフィシャル ノーマル ビフレスト 206 66 0% 8% 5% 300 5 近距離攻撃+1ドリル+1 オフィシャル 3way テンペスト 212 67 5% 0% 5% 200 8 近距離攻撃+1ドリル+1 オフィシャル ノーマル 3 P・A・R ショットガン+SK 277 85 0% 14% 5% 300 5 近距離攻撃+1ドリル+1 プレミアム ゼルノグラード3way M49ショットガン黒+IR 351 82 0% 0% 22% 170 8 ロック範囲-1SP+1 ジャンク左藤楓(ヴァルハラ)[奪]ショットガンソード杯[賞] ピーキースピードバレットスター後メール入荷 M49ショットガン銀+CR 381 107 14% 0% 5% 200 8 近距離攻撃+1ドリル+1 プレミアム ノーマル ゲッシュ+AS 395 120 0% 0% 5% 300 8 近距離攻撃+1ドリル+1ショットガン+1 麻呂(クリア後ヴァルハラ)[奪] 5way 4 M49ショットガン銀+SK 433 114 18% 0% 5% 300 8 ドリル+1 - ノーマル テンペスト+LB 434 114 17% 0% 5% 200 8 ドリル+1 ノーマル M49ショットガン黒+SK 451 112 0% 0% 7% 300 8 ドリル+1 5way JLショットガン+BK 476 120 18% 0% 5% 200 8 ドリル+1 ノーマル P・A・R ショットガン+CR 508 123 0% 17% 5% 300 8 ドリル+1 3way 5 M49ショットガン銀+MT 565 130 22% 0% 5% 300 8 ドリル+1 - ノーマル P・A・R ショットガン+MT 584 131 0% 22% 5% 300 8 ドリル+1 ゼルノグラード3way P・A・R ショットガン+GC 586 131 0% 20% 5% 300 8 ドリル+1 ゼルノグラード3way M49ショットガン黒+MT 610 130 0% 0% 7% 300 8 ドリル+1 5way M49ショットガン銀+GR 640 118 30% 0% 20% 170 8 ロック範囲-2DEX-1SP+2 ピーキースピード P・A・R ショットガン+GR 671 137 0% 24% 20% 300 8 ロック範囲-1SP+1ドリル+1 ピーキー3way 6 テンペスト+NS 759 160 25% 0% 5% 200 8 ドリル+1 エウクランテノーマルRA『グライドオンプレステイルEX』に必要 JLショットガン+NS 799 169 26% 0% 5% 200 8 ドリル+1 ノーマル ゲッシュ+SP 808 156 0% 0% 5% 300 8 ドリル+1 5way 7 P・A・R ショットガン+NS 872 184 0% 26% 5% 300 8 ドリル+1 3way ビフレスト+NS 879 187 0% 28% 5% 300 8 ドリル+1 3way ゲッシュ+KT 969 169 0% 0% 20% 300 8 LP-4SP+4 ドリル ショットガン杯[賞] ピーキー5way M49ショットガン黒+KT 1000 166 0% 0% 20% 170 8 ロック範囲-1DEX-1SP+1 ジルリバーズクイーン[賞] ピーキースピード
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/149.html
[部分編集] パーティオ ケモテック製神姫、フェレット型パーティオ。語尾は「なの」。素体は出ていないがDL武器だけが登場している。(ウィンディツインズなど)パーティオとポモックはイベントやコナミスタイルで発売されたプロトタイプバージョンの素体はMMS 1stであり、一般販売の素体はMMS 3rdになっている。 パイルバンカー 炸薬や電磁加速装置などを使って杭を突出させ攻撃する武器。原理的には大砲と同じだが、杭は前進するだけで飛んで行かないのが特徴。某最低野郎ロボットアニメをルーツとする架空の兵器。ドリルと並ぶ漢の浪漫とも。判定が強く、威力もある単発攻撃のためゲーム序盤でランクが低い頃はありがたい武装。 ハウリン ケモテック製神姫、犬型ハウリン。マスターには従順で可愛らしいが、一方で相手には非常に攻撃的な態度を取るのでそのギャップには戸惑うかもしれない。アーンヴァル ストラーフがMk.2に代替わりしているので、本作ではマオチャオと並んで最も古い神姫だが、それだけに愛用するマスターも多いようである。 バズーカ 現実世界では、携帯型のロケット弾発射装置のことで、連射できない単発式であり、そもそもカテゴリ名ではなかったりする。フィクションの世界では、発射するものがロケットだろうがミサイルだろうがビームだろうが、「とりあえず手持ちのぶっとい武器はバズーカって言っとけ」みたいな扱いであるゲーム中ではその「長もの」の役割はランチャーに譲っており、実際の使用感はグレネードランチャーという感じで、高い威力を持つが独特のクセがあり、上手く使うにはコツがいる。ぜるのん「分類上仕方ないかもしれないけど、1.2mm滑腔砲やハフ・グーファもバズーカにされているのは違和感を拭えないよ」むるちー「いや、少なくともハフ・グーファ(パンツァーファウスト)はバズーカの親戚みたいな関係だからあながち間違いじゃないぞ」 裸ナイフ アークのLOVE20イベントでの装備制限バトルの通称。装備しているのが特定のダブルナイフのみ、レールアクションすら無し、そして敵は通常通りという非常に厳しいハンデを課せられる。負けてもフル装備でリベンジできるが、ナイフだけのままで倒すと称号を獲得できる。同様の武装制限を課されるバトルはあと2つ(アークにもう一つとアルトレーネ)あり、どちらも「裸○○」と呼ばれる。(アーティルシナリオでは武装制限どころか全武装不可というバトルがあるが、これは相手も同じ素手というバトルなので、特に問題は起こっていない)どのイベントも無印・Mk2で「あるレールアクション」を獲得するためにはクリア必須。この戦闘でストレスを爆発させてソフトや本体をみぎぃさせた人もいる、らしい…。Mk2では敗北時即リトライとレールアクションの仕様変更が入っているので、難易度は前作より一応下がっている。 葉月 神姫マスターにして前回F1チャンプの竹姫葉月の事。独特な立ちポーズの為にネタにされたり。パートナーはアーンヴァルMk.2のアルテミスだが、その名前はバトロンのあるイベントで登場したラスボスと同じである・・・まったく関係なかったが。敵として戦う場合は非常に強いが、何故か仲間として戦う場合は極端に弱い印象がある。もちろん、ガイアさんをボコボコにしてる場合もあるが、そっちの印象は薄い。自分と共感する部分があるという理由だけで、赤の他人である千歳の保釈金を払っちゃう辺り、かなり裕福な家庭の娘と思われる。…両者とも所持神姫の方が常識がありそうなところは確かに似ている。バトマス2シナリオでは、主人公に協力を依頼して事件の核心へ誘導し、その上面倒な相手との戦いは全て主人公に丸投げするという見事な黒幕っぷりを披露してくれる。ガイアや四凶、千歳(inヴァルハラ)のような濃い面々の陰に隠れがちだが彼女自身も発言などを見る限り結構な変人の部類である。 バッカルコーン+E83 マリーセレスさんの専用RA。バッカルコーンは、クリオネが補食時に展開する6本の触手のことである。ネットで探してみると動画も見つかるであろうが、「流氷の天使」というネーミングにロマンを感じている人は見ないことをお勧めする。技の発動時に、あの特徴的なリアパーツをばっと広げるところが、バッカルコーンの展開を思わせるところからのネーミングであろう。後ろに付いている+E83については、O.P.F.からの公式発表はないものの、ファンの間では「イヤミ」の語呂合わせだという説がある。 バトコミ/バトコミュ モバゲーの「武装神姫 BATTLE COMMUNICATION」の略称。バトロンの終了と同時に発表された。バトロン、バトマスどちらとも違う世界観を持ち、神姫・装備の強化に他の神姫素体や武装が必要(強化素材用の素体としてNAKEDがあるが)、ベタな感じの悪の組織の存在など、ノリは他二つとは結構異なっているので注意。一時期はやけにイベントが多く行われており、イベント限定仕様(クリスマス・正月仕様など)の神姫も登場している。現在1~5弾およびそのリペイントと、ベルン姉妹、プロキシマ&マリーセレス、ビックバイパーコンビが参戦済み。Mk.2コンビやツガル・リぺアルト姉妹もいるが、これらはキャンペーン期間限定の神姫(期間終了済み)なので注意。あと、ガチャメインのソーシャルゲームの常として、他二つ以上にリアルマネーを吸い込む可能性が高い事には、特に注意されたし。一応課金ガチャさえ使わなければ基本無料なのでそこだけで楽しむこともできる。余談だが、神姫の素体カラーの違うエレガンス仕様・スポーツ仕様(要は体操服とかスク水とかそういうの)等のタイプが複数用意されている。…何か力の入れどころがおかしいような気もしないでもない。バレンタイン以降、ひな祭りと言う女の子の一大イベントにも関わらず何も起きないと思っていたら、2012年5月22日にサービスが終了することが発表(3/22更新)されてしまった。結局こっちでも出番のなさそうな神姫たちが不憫である。さらにこれによりバトマスMk.2DLCも全公開済み、フィギュアのMk.2リペイントフルアームズも発売済みなため神姫関連は公式による新しい情報も話題も無く、先が見えない状態になってしまっている。武装神姫の実際の市場規模や損得勘定はユーザーの立場からでは知る由もないが、ファンとしては今回のアニメ化が最後の打ち上げ花火にならないことを祈るばかりである・・。 バトマス PSPゲーム武装神姫バトルマスターズ(本作および前作も含む)の略称。バトロンで培った驚異の声優陣もあり、全神姫が登場するバトマス完全版を望まれていたりもする。UMDの容量では無理だと思われるため、ヴィータかPS3になるはずである。とはいっても、バトマスMk.2の全DLC神姫を入れても全神姫の半分くらいしか登場していないにも関わらず、16GBのメモリースティックが要求されるほどのボリュームとなっていることを考えると、完全版が実現したら一体どれくらいのものになることやら…。ちなみに現時点でバトマスに登場していない、武装のみ登場の神姫は以下の通りである。(一部武装・武器が登場しているものを含む)簡略化のためリペイント版とリニューアル版は除くが、書籍とバトロンのみ登場のものは含む。フィギュア発売済み/発売予定の神姫天使型アーンヴァル、悪魔型ストラーフ、兎型ヴァッフェバニー、騎士型サイフォス、侍型紅緒、砲台型フォートブラッグ、イルカ型ヴァッフェドルフィン、寅型ティグリース、丑型ウィトゥルース、建機型グラップラップ、蝶型シュメッターリング、カブト型ランサメント、クワガタ型エスパディア、天使コマンド型ウェルクストラ、悪魔夢魔型ヴァローナ、ナース型ブライトフェザー、シスター型ハーモニーグレイス、サソリ型グラフィオス、コウモリ型ウェスペリオー、忍者型ミズキ、フェレット型パーティオ、リス型ポモック、和風箸型こひる、スプーン型メリエンダ、忍者型フブキ弐型、忍者型ミズキ弐型、剣型フランベルジュ、斧型コルセスカ、鴉型アラストール、白鳥型キュクノス、MMS NAKEDバトロンに登場した神姫:イベントに登場しボスキャラを務めた。共に正確にはMMSだが神姫とは少々異なる存在全能なる者“root”、アルテミス(バトマスに同名のアーンヴァルがいるが別物)書籍(デジコミ/武装神姫マスターズブック)に登場した神姫:大半は「武装神姫 Forget-me-not」に登場狐型レラカムイ、人馬型クーフラン、犀型ディアドラ、羊型ベルスーズ、バッカルー型レイディ3、ハツカネズミ型マイキー・イースタン、舞妓型小桜、電気型リカ バトロン PCオンラインゲーム武装神姫バトルロンドの略称。2009年7月開始、2011年10月末に惜しまれつつ全サービス終了。神姫ライドシステムは無く、事前の指示を基に神姫自身が考えて行動する。そのためか、神姫所持者はオーナーと呼称されることが多い。マスターと一体化しバトルフィールドを縦横無尽に走り飛ぶバトマスと比べ、バトロンは最初にオーナーの指示を受けてからそれを基に神姫の判断で1対1で最大10ターンの攻防を順番に繰り返すというもので、ずいぶんと趣の異なるものであった。(そのため、互いの武器の射程次第では時間いっぱい追いかけっこで終わったりもした)そのせいか、同じ神姫でもバトマスとは微妙に性格・態度の違いがあったりする。(基本的なところは同じであることが多いが)神姫周りの基本的な設定は共通するが、神姫の意識をネットに送り込む技術の存在、MMS管理機構という組織、サーバー上での神姫バトルや軍事衛星をハッキングして乗っ取った神姫がいたりとバトマスとは同一世界ではないようだ。ちなみに上述の 全能なる者“root”とアルテミスはゲームでのイベントボスで、rootは神姫の武装パーツのみを寄せ集めた姿をした軍事用MMSのプロトタイプ。アルテミスは試作型の神姫の意識のみがネットワーク上に残ったもので、「軍事衛星をハッキングした(うえに街一つをサイバーテロでダウンさせた)」のは彼女。共にネットワーク上の存在として登場。 花子 花型ジルダリアの俗称の一つ。 パパン 各神姫達をデザインを行ったデザイナーたちの総称。浸透度も高いが、あくまでネットスラング。相手が神姫オーナーだからといって通用するのが当たり前と思わないこと。ちなみにママンも居る。 バルキリースカート アルトアイネスの鎧、ノインテーターの(スカート部分の)通称。元ネタは漫画(アニメ化もされた)「武装錬金」に登場するヒロインの武器から。専用RA「シザーズ・ガリアス・ドミニオール」で見せるスカート部が展開しクローが飛び出す挙動が似ているのと、アイネスが戦乙女(バルキリー)型であるという符合も相まって、すっかり定着した感がある。バトロン時代はアルトレーネのニーベルングも同じくバルキリースカートと呼ばれていたのだが、バトマスではレーネにスカート攻撃がなくなったので、アイネスの専売特許と化している。余談ながら、元ネタの方の中の人も武装神姫に砲台型フォートブラッグ役で出演しているのだが、本作には残念ながら未登場である。アイネスにも「はらわたをぶちまけろっ!」と叫んで欲しかった。まあ神姫がぶちまける事ができるのは…。 バレットカーニバル ゼルノグラードの固有レールアクション。前作での使い勝手の悪さを必要武装的な意味では改善した。でもモーションの関係上今作でも結局は…いたいッ ハンデ戦 一人で2,3人を相手にする戦闘のこと。死角からの攻撃や立っている暇もないほどの連続攻撃など、多くのマスターが苦しめられた。木を見て森を見よの精神を忘れずに、ビットで動きを止めたり速攻で頭数を減らすことが出来れば勝機はある。特に前作からあるハンデ戦の大半はメールでアレな集団に誘い出されて数に任せてフルボッコにされるという展開なため、本作のみぎぃの原因、本作に対する愚痴の代表例である。ひとまず放置して武装ランクを上げてからお礼参りに行くのが通例である。 パンドア 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。ガブリーヌと蓮華のメーカー。2人のシナリオを見る限り、神姫のAIに自分のことを神様とか地獄から来たとか、さらに人間と同じ食べ物を欲しがらせたり、と妙な初期設定を入れる傾向があるようだ。 ハンドガン 拳銃、ピストルとも。片手で撃てる銃、というのが一般的な認識だが、米国などの法律では撃つ時に肩に付ける銃床という部分がない銃とされている。ちなみに日本ではハンドガンを所有できるのは50人まで、と定められている。また、所有する銃も競技以外の非使用時は警察署に保管され、自宅に持ち帰ったりはできない。 轢き逃げアタック 装備しているパーツを分解して支援機体に変形し、体当たりを行うRAの総称。中でも特に、「地上を高速走行する」RAがこう呼ばれることが多い。現状のバトマスでは、バイク型およびトライク型の独壇場といえる。 ぴぎゅうっ クリア前ヴァルハラの伊庭寛二初戦にて、プレイヤーが負けた場合に見られるイベントのセリフ。どうなるかは「みぎぃ」を参照。 ビックバイパー コナミの名作シューティング「グラディウス」シリーズに登場する宇宙戦闘機。英語の綴りはVicViperなのでビッ「ク」バイパーである。(ちなみにVicはV字編隊のことで、オプションを引き連れて飛ぶ姿を編隊に見立てている)登場作品によって細かい形状はリファインされているが、先端が2つに分かれた形状と、白と青のカラーリングは共通である。コナミそのもののイメージキャラクター的な存在でもあり、数多くのコナミゲームに登場している。バトマスにおいても、前作の頃から主人公の部屋に模型が飾られており、さらに本作ではDLCでビックバイパー型神姫まで登場している。 ビット 某宇宙世紀ロボットアニメをルーツとする架空の兵器。遠隔操作の「飛ぶ銃」を使って攻撃する。便利な反面、制約もある。神姫的にはケモテック勢のプチマスィーンズ、アーンヴァルMk.2のリリアーヌ ココレットなどが該当する。射出前後に多大な隙が生じるものの、一度出してしまえば後はビットが勝手に相手のところまで飛んでいって射撃をしてくれる便利兵器である。マスターにニュータイプだとか特殊な空間把握能力だとかが無くても問題なく使えるが、漫画ではプチマスィーンズには自律式のAIが積んであるような描写があったり、神姫には分離変形した武装で構成される独立稼働するサポートユニットというものが結構あったりするので神姫自身そういう制御は得意なのかもしれない。ゲーム中ではこれを撃っているだけでNPCを倒してしまえるほど強力だが、ライバルに使われると非常に面倒な武装。相手を拘束するのに有用。 ひらいたりとじたり 股クールの別称。 貧乳 軽量省スペースをステータスと主張する胸部武装のこと。バトマスには未登場だがホボペタンAA(ポモックのアーマー)とかホボフラットAA(パーティオのアーマー)なんていう奥ゆかしい名前の胸部装甲もある。これら肌の見えるものとは別に、いかにもな装甲板な胸部パーツもある。「貧乳はステータスだ!希少価値だ!」というセリフが有名。本作ではハウリンが似た台詞を言うが、彼女は貧乳よりも幼児体型と言う方が正しい気も フォートブラッグ アームズインポケット製神姫、砲台型フォートブラッグ。素体は未登場だが武装(アサルトライフルやバックパックなど)だけは登場。製品では素体が付属しないEXウェポンセットであるため、同梱品だけで組むと通称「オーストリッチ」と呼ばれるクリーチャーが完成する。やめてあげてよ最近リペイントが発売された。やはりアメリカのノースカロライナ州フォートブラッグから取った名前なのだろうか(デルタフォースの基地がある)。 武装神姫 1:2006年から始まったコナミの可動フィギュアシリーズ。島田フミカネをはじめとするデザイナーや漫画家を起用して有名になった。しかし2011年にバトロンが終了し、それに続いて発表されたバトコミが2012年にサービスの終了が発表され、アーンヴァルMk.2テンペスタ フルアームズパッケージとストラーフMk.2ラヴィーナ フルアームズパッケージ以降の新作の発表がない時点でエストリル、ジルリバーズ、フランベルジュ、コルセスカが本当に発売するのか危ぶまれる状況に陥っている。コナスタがツイッターでエストリルとジルリバーズは現在発売の予定はないと公表してしまった。フランベルジュ、コルセスカも同様と思われる。このまま終了への道を・・・と思いきや、2012年にTBS系でTVアニメ化が発表され、2012年10月に放送した。今後の展開がますます混迷を極めていたが、そのアニメも放送が終わり、公式ページも縮小(ツイッターのアカウントも削除された)され、2013年6月に発売したBlu-ray DVD第7巻で有終の美を飾った。今後、武装神姫の復活はもうないと思われたが、2017年12月に再起動プロジェクトが始動。コトブキヤと角川との共同による再起動プロジェクトとなる。2:神姫という製品のうち娯楽としての戦闘ゲームを行うことを想定して設計されたモデルの総称。しかしオーナー次第なので必ず神姫バトルに使用されるとは限らない。 武装神姫 Moon Angel 「武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2」のゲーム用に配信されているアニメ。作中劇といった位置付けと思われる。コナスタでブルーレイディスク&DVDが発売中。もちろん、コナスタではアーンヴァルMk.2とストラーフMk.2のリペイントフルアームズとのセットのコナスタ限定商品もあったりする。いろいろ組み合わせているので無駄に高額。本作に登場する神姫であるアーンヴァルMk.2のかぐや(01)とストラーフMk.2の02は、神姫を模した自立戦闘用オートマトンであり神姫ではない。本作のオリジナルとしてかぐやと02のCSCを制御ユニットとした自立式汎用人型兵器アテナ(人間と同サイズ)が出てくる。 武装紳士 武装神姫のオーナーの総称でありスレ住人はその一部に過ぎない。武装神姫のもじりから。公式SS中のオーナー名で使われていたため定着し、そちらが発祥元という説もある。女性の場合は武装淑女と指す事もある。浸透度が高いとはいえあくまでネットスラングであり、神姫スレを知っているかバトロンのオーナー以外の人間は知っているとは限らないため知っていて当たり前と思ってはいけない。 フブキ グループケーツー製神姫、忍者型フブキ。もともとはバトロンオリジナルの初期神姫だったが、何度かフィギュア化もされた。デザイナーはコナミの中の人らしく公表されていない。パッケージイラストの人は名前は出ているが、デザイナーとは書かれていない。ジャンクショップに売っても不死鳥の如く帰り道に現れる現代版呪いの人形。それを売るなんてとんでもない。 フブキ弐型 グループケーツー製神姫、忍者型フブキ弐型。デザインは島田フミカネであり、アーンヴァル/ストラーフMk.2のようなフミカネ的意匠が随所に見られ(特に腕部は共通のデザインである。)、フブキとは印象が大きく異なっている。バトマスには素体は登場していないが、その武装セットがDLC第13号で登場する。そのため、「フブキ弐型装備のフブキさん」が再現可能。 フブッホ 忍者型フブキの俗称の一つ。元ネタは漫画「武装神姫2036」から。 ふぶにー フブキ弐型のこと。 フミカネ神姫 神姫デザイナー島田フミカネがデザインした神姫を指す。アーンヴァル(Mk.2)、ストラーフ(Mk.2)、飛鳥、ムルメルティア、ジールベルン、オールベルンなど最多。 フラッシングブレード エストリル専用レールアクション。バイクで走りつつ、刃物を地面にこすり付ける行動は一昔前の海外映画の悪役と同じ行動である…。まぁ、バイク使い神姫で唯一、轢き逃げアタックではないというのは、まだ良心的とも取れるが、単に「体当たりなんかして、万一バイクが壊れたら、スピード出せなくなるっしょ」ということかもしれない。 プラントプラネット 武装神姫世界における神姫製造メーカーの一つ。ジュビジー&ジルダリアのメーカーである。 プロキシマ O.P.F製神姫、ケンタウロス型プロキシマ。DL神姫。今まで居なかったタイプのヅカ系クールビューティーで、凛とした佇まいである。名前はケンタウルス座に存在する太陽系に最も近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に由来し、ラテン語で「最も近い」という意味である。また、武装の名称はケンタウルス座を構成する星々の名称などから取られている。イベントでニトロヂェリー(Nitro+と描かれたアークのヂェリカンのこと。ちなみに酒類のような効果を持つ嗜好品が入っているらしい)を呑んでいる場面があるが、これはデザイナーがニトロプラスの社員であることに対するスタッフのお遊び。 プロメテウス事件 本作で追加されたメインシナリオで扱われた事件の一般的な呼び名。事件の詳細についてはプレイしていただきたい。 フロントライン 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。シンボルマークはFとLを組み合わせたものを図案化している。主な神姫はアーンヴァル・ストラーフ系列とそのヴァリエーション、のみならずムルメルティアや飛鳥のような局地戦用神姫も開発している。神姫の種類が最も多いため、武装神姫世界においては最大手メーカーと思われる。フブキ弐型、ミズキ弐型はフミカネデザインだがグループケーツー製になっている(ただし、弐型の開発にはフロントラインが協力している、という設定あり)ため、それ以外のフミカネ神姫はほぼここ。実はここが出した神姫は全てリペイント版が存在している。 ブンドド 一種の業界用語で、フィギュアやプラモデル同士でバトルごっこをして遊ぶことを指す。語源は遊ぶときに思わず口に出してしまう擬音「ブーンドドド」からとされている。子供の頃であれば、誰しも一度はやってみたことがあるであろう。武装紳士達の中にも、入手した神姫でブンドドするのを楽しみにしているのが少なからずいる。それ自体は趣味の範疇であるが、いい歳をしたオトナが神姫を手に「ブーンドドド」とやっているところを理解のない人に見られると、社会的に問題が発生するので、遊ぶときは周囲によく気をつけていただきたい。 ベイビーラズ アヴァンフィジーク製神姫、エレキギター型ベイビーラズ。DL神姫。語尾は「じゃん」。ゲーム中では何というか、マスター運に恵まれていない。 ヘビーガン神 武装収集により得られる称号の一つ。取得により専用RAを入手できる。このRAは対人戦ではすぐに見切られてしまうが、NPC相手なら大活躍。ランチャーさえ装備していれば武装ランク、LOVE、神姫の種類に関係なく使えるという汎用性の高さも魅力。意識して早めに取得すれば、やり込みや育成をする際の大きな力になるだろう。…DLCランチャー「被虐の女神」を所持していたり、専用RAでの使用武器とか考えると、ガイアはこの称号を持っているのかもしれないという気がしてくる。 ヘリッシュクレイドル ジルリバーズの専用レールアクション。ただ単純に突撃して跳ね飛ばすアーク、イーダの専用レールアクションとは違い、ヒットするとそのまま相手の上でジャックナイフ状態で一回転した後、跳ね飛ばすという非常にえげつない技であり、ジルリバーズのヒールさ、ダーティさを垣間見れる技。バイク系レールアクションの中では唯一の多段ヒットするレールアクションでもある。 ベルン姉妹 剣士型MMSのオールベルン3種類、ジールベルン3種類を総称した名前。ただし、公式の呼称ではないので注意されたし。全て宝石の名前を冠しており、オールベルンはパール、ガーネット、ルナーリア、ジールベルンはオブディシアン、サファイア、アメジストがいる。ただし、パールとオブディシアンはそれぞれのシリーズの最初の機体であるため、宝石名ではなく単に「オールベルン」「ジールベルン」と呼ばれることが多い。このネーミングから、「宝石姉妹」とか「宝石戦隊」とか呼ばれることも。 砲子 砲台型フォートブラッグの俗称の一つ。 咆哮 ガイアがランチャーを使って放つ固有RAその1。実質NPC戦専用といっていい。対人戦で使うと、ACで至近即発できればまだしも、後退してから発射するためジャストガードの的、もしくはジャンプなどで回避される事にしかならない。 ポモック ケモテック製神姫、タヌキ型リス型ポモック。語尾は「ぽも」。素体は未登場だがDL武器だけは登場している(まんが肉)。ちなみに前述のタヌキ型というのは持っているアイテムがまんが肉なのとどことなくタヌキっぽく見えることによるが、もちろんこのネタを不快に思う人もいるのと、ちょっとしたゴタゴタが過去に起こったので注意が必要。BLADE氏によればまんが肉を持たせたのは無意識だとか。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1159.html
「相手の武装が解らないからここはアンジェラスで」 「ありがとうございます!ご主人様!!」 手の平でおおいに喜ぶアンジェラス。 まぁ喜んでくれるのは嬉しい。 だけど他の三人は少し残念そうな感じだ。 『後で他の奴等と戦うから、その時にな』と言うとパア~と明るい表情になる神姫達。 さて、そろそろ対戦するか。 装備…よし! 指示…よし! ステータス…よし! アンジェラスを筐体の中に入れ、残りの神姫達は俺の両肩で座ってアンジェラスの観戦をする。 「アンジェラス、頑張れよ!」 「はい!ご主人様!!」 「負けるんじゃないよ!一番最初の闘いなんだからな!!」 「お姉さま~頑張って~!」 「アンジェラスさんー!頑張ってください!!」 「うん!」 アンジェラスは元気な笑顔を俺に見せ、筐体の中へと入って行く。 そんな時だった。 気がつくと俺は両手で握り拳をつくっていたのだ。 いつになく俺の心は興奮している。 何故だろう? 多分、誰かを応援している事によって熱くなっているのかもしれない。 それとアンジェラスに勝ってほしい、という気持ちがある…かもなぁ。 俺は筐体の方に目を移すと中には空中を飛んでいる二人の武装神姫達が居た。 READY? 女性の電気信号の声が鳴り響き、一気に筐体内の中に緊張が走る。 勿論、外に居る俺達もだ。 FIGHT! 闘いの幕があがった。 お互いの距離150メートルからスタートして、まずは二人とも距離を縮め接近する。 アンジェラスは清龍刀を出し右手に持ち、敵のストラーフに斬りかかった。 「せいっ!」 ガキン! 振り下ろされた清龍刀はDTリアユニットplusGA4アームの右のチーグルで受け止められてしまった。 敵のストラーフはニヤリと笑い、もう片方のチーグルでアンジェラスの右わき腹を攻撃しようとする。 「ハァー!」 「ッ!?」 とっさにアンジェラスは清龍刀を自分から見て右側面に向けた。 自分のわき腹が狙われた事を察知し、清龍刀を盾にする事によりチーグルの攻撃を防ごうとしたのだ…だが。 グワシャンー! 清龍刀とチーグルがぶつかった瞬間、衝撃でアンジェラスは地上に向けて吹っ飛ばされてしまったのだ。 そのまま吹っ飛ばされたアンジェラスは、なんとか体勢を整えようとしたいたが、敵のストラーフはその時間帯も許さない。 何故ならば、シュラム・RvGNDランチャーを構えアンジェラスに狙いを定めていたからだ。 「オチローーーー!!!!」 ストラーフがシュラム・RvGNDランチャーを撃ち、弾がアンジェラスに目掛けて飛んでくる。 俺はこのままヤバイと思い、大声で叫んだ。 「アンジェラス!ポラーシュテルン・FATEシールドを使えー!!」 「あ、はい!」 装備していたリアウイングAAU7の翼に装着させていたポラーシュテルン・FATEシールドを左手に持ち、スキルのステディプロテクションを発動させる。 ボカーン! ステディプロテクションの発動と同時に弾が当たり、アンジェラスの周りは煙だらけになる。 大丈夫なのだろうか? 煙で何も解らない。 もしかしてステディプロテクションが間に合わなかった!? いや、それはないはずだ。 あの瞬間、ステディプロテクションの壁に弾が当たる所をこの目でしっかり見たのだから。 「大丈夫かー!?」 ヒューンィーン 俺が叫ぶと、なにやら静かに動く機械音が耳に入った。 まさか、この音は!? 「イッケーーーー!!!!」 アンジェラスの姿は見なくとも声だけで認識できた。 紛れも無くアンジェラスの声だ。 バシューーーーン!!!! 煙の中から一直線の青い光線が飛び出し、ストラーフ目掛けて飛んでいく。 「えぇー、そんなのアリ~!?」 ズバーーーーン!!!! 「アグッ!?」 ストラーフは直撃を回避したものの、DTリアユニットplusGA4アームの左翼部分に命中し、殆どもってイカレタ状態。 これで左翼が無いと同じ、相当なバランス体勢が悪くなちまったに違いない。 それにしても、やっぱりあの攻撃はアンジェラスだったかぁ。 使った武器はGEモデルLC3レーザーライフル。 準備250硬直300、とても時間を掛けないと撃てない武器だ。 本来ならアンジェラスが撃つ暇が無かったと思うが、煙の中に居たために敵のストラーフが攻撃出来なかった。 それにシュラム・RvGNDランチャーを撃った反動で時間が空いてしまった。 その空いた時間を使ってアンジェラスがGEモデルLC3レーザーライフルを使用したのだろう。 「今だ、アンジェラス!」 俺は右手の拳を左手の手の平に打ちつけ、パンッ、と音を鳴らせる。 アンジェラスは煙の中から勢い良く飛び出し、M4ライトセイバーを取り出す。 ビシューン、という音とともに柄から発する棒状の光の刃が飛び出す。 「決めます!」 アンジェラスが叫び、敵のストラーフに斬りかかった。 ズバズバズバズバズバズバズバー! M4ライトセイバーのスキル、ジャスティスラッシュが発動し敵のストラーフを斬り刻む。 丁度、10HITした時に敵のストラーフのHPが無くなり力尽き地上に転落していき、ゲーム終了。 俺の方の筐体に付いてるスピーカーから『WIN』と女性の電気信号の声が鳴り響く。 多分、相手の方では『LOSE』と言われてるだろう。 そりゃそうだ。 勝ちがあれば負けもある。 二つに一つ。 「ご主人様!勝ちましたー!!」 筐体の中で俺の事を見ながら喜ぶアンジェラス。 俺も自分の神姫が勝った事が嬉しくて微笑む。 両肩にいるクリナーレ達も喜びはしゃいでいる。 そうか…。 これが武装神姫の楽しみ方か。 確かにこれは楽しい。 おっと、アンジェラスを筐体から出さないといけないなぁ。 俺は筐体の神姫の出入り口の中に手を突っ込みアンジェラスを待つ。 数秒後、アンジェラスは満面の笑みをこぼしながら俺の右手の手の平に乗った。 「ご主人様、初戦は勝利です!」 「そうだな。よくやった、アンジェラス。これはご褒美だ」 「…あっ」 俺の右手の手の平に乗ってるアンジェラスの頭を左手の人差し指の腹の部分で撫でる。 本来なら手の平全体で撫でてあげたい所だが、彼女達の身体は15cmの大きさだ。 頭の大きさも小さいため撫でるのは難しい。 だから人差し指の腹の部分で優しく撫でる。 「気持ち良いです。ご主人様…」 頬を桃色に染めながら照れるアンジェラス。 可愛い奴だ。 「あー!いいなぁ~アンジェラスの奴~。よし!!次の試合はボクが出る!!!」 「ダーリンのご褒美を貰うために頑張らないといけませんわね」 「あの…私のバトルは最後でもいいので…もし勝ったら、お兄ちゃんのご褒美くれますか?」 両肩で何やらアンジェラスに嫉妬しているように見える三人の神姫達。 そんなにご褒美が欲しいのか? まぁ今日はトーブン、ここにいるつもりだから一応全員バトルさせてやるか。 俺はアンジェラスの頭を撫でるの止めて離すと。 「…え?もう、お終いですか………」 とても名残惜しそうに切ない顔で俺の事を上目づかいで見てくる。 うっ!? 可愛い過ぎてもっと撫でてあげたくなるシチュエーションだ。 だがもし、ここでまた再びアンジェラスの頭を撫でると両肩に乗っている三人に何されるか解らないので撫で撫ではお預け。 アンジェラスを右手から右肩に移動させ、俺は次の筐体に向かった。 闘いはまだ始まったばかりだ。 「さぁ行くぞ!俺達のバトルロンドの幕開けだー!!」 こうして俺達のバトルロンドがスタートした。 そしてこの日からアンジェラスの二つ名が出来た。 名は『全てを束ねる者』…。
https://w.atwiki.jp/dponpc/pages/31.html
209ばんどうろ 道路 pokemon__153.PNG.pokemon__154.PNG.pokemon__156.PNG
https://w.atwiki.jp/dponpc/pages/34.html
213ばんどうろ 道路 pokemon__184.PNG.pokemon__185.PNG