約 526,988 件
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/4867.html
覚醒前 時空の英雄セフィロス 闇/火文明 SR コスト 7 6000 ダークロード/ヒューマノイド ■各ターン中、このクリーチャーがはじめてタップしたとき、アンタップしてもよい。 ■W・ブレイカー ■覚醒-相手のクリーチャーが破壊されたとき、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。 (F)「そうさ、ここまでだ。この体の役目はな。」----時空の英雄セフィロス 覚醒後 復讐の覚醒者セーファ・セフィロス 光/闇 SR コスト 15 13000 エンジェル・コマンド/ダークロード ■誰かが呪文を唱えたとき、そのターン、他のクリーチャーすべてのパワーは1000になる。 ■このクリーチャーが攻撃するとき、パワー1000以下のクリーチャーをすべて破壊する。 ■T・ブレイカー ■解除-このクリーチャーがバトルゾーンを離れるとき、かわりにこのクリーチャーをコストの小さいほうに裏返す。 (F)「私は・・・思い出にはならないさ。」----復讐の覚醒者セーファ・セフィロス 作者:セレナーデ 単にパロディネタをやりたかっただけです。 すいません; 評価
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/20730.html
登録日:2012/03/08(木) 05 27 57 更新日:2022/11/05 Sat 12 55 21 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 5pb. BLADE MAGES. PS3 PSVita RAITA SLG さくら小春 ちょ、ま、あっ…ああ! ひぎぃ エロゲー ゲーム ヤス ラスボスの霊圧が……消えた? 乾燥剤 偉人 処女作 原田たけひと 地域制圧型シミュレーション 大槍葦人 天狐 女体化 小原トメ太 島田フミカネ 期待の新人 英雄 英雄*戦姫 黒星紅白 みんなが知ってる歴史上の英雄が全員美少女化!? 夢のオールスター世界大戦 大・開・戦!!! 出来立てほやほやのエロゲメーカー天狐による初作品。 3月30日発売。 初作品だけあってかなり力が入っている。 サイトが凝ってたり4コマ漫画掲載してたり人気イラストレーターにキャラクターデザイン依頼してたり。 ジャンルは美少女英雄に囲まれて世界を征服する地球制圧SLG。 まあよくある英雄偉人女体化もの。 で、ジパングを率いて世界統一するのが目的。 なんでも円卓の騎士でエロゲー作ろうぜ!というコンセプトから誕生したらしい。 ストーリーはコメディタッチとの事。 サイトを見る限りは良作っぽい。 (初代は良作だったが、ファンディスk……もとい続編のGOLDはイマイチだったそうだ……) 地域制圧型シミュレーションとアリスソフトが得意とするジャンルだが、許可は取ってある。 というか許可取らなくても使って良かったらしい。 電話した際に流れでアリスソフトの人達と飲み会した。 <ストーリー> 列強国が乱立し、英雄達が覇を競う群雄割拠の時代、 各国と友好的な関係を築き、平和的統一を目指す強国ブリタニア。 頻発する紛争を鎮めるため、協力体制をとる欧州英雄連合(EU)。 世界各地での略奪を生業とする、海洋国家ヴィンランド。 未だ泥沼の内乱から抜け出せずにいる、東方の島国ジパング。 そんな中、記憶を無くした主人公は、邪馬台の英雄ヒミコと出会う。 「やらなければいけないんです。あなたと、そして私たちで」 主人公は戸惑いながらもヒミコらの協力の下、ジパングの内乱を制し、 列強と戦火を交える世界へと駆り立てられてゆく。 <ゲームシステム> 上記の通り、主だったところはアリスソフトのそれに近いが、当然オリジナリティもある。 まず、イベントを発生させる際は、1つの場所に複数の英雄を配置することができる。また、ストーリー進行で1ターン内の実行回数も増える。 各地のイベント及び英雄たちにはイベント用のパラメータがいくつか設定されており、配置した英雄の各パラの総和がイベントのものを上回っていれば実行できる。 なお、配置というが本作では各地に英雄を事前にセットしておく必要はない。あくまで、イベント用の人材投入である。 イベント内容に戦闘が含まれる場合、配置した英雄のみで戦わなければならないため、戦力面も考慮する必要がある。戦闘がある場合は事前に告知される。 同一ターン内に同じ英雄を配置することはできないため、どのイベントが実行するか事前に考慮する必要がある。 英雄には決まった数だけ宝具を装備させることができる。上限はイベントをこなすと増える。 宝具の効果は能力の強化の他、ヘイトが上昇しやすくなるものや倒されると大幅にブレイブが増えるものなど、バリエーション豊富。 自滅することが可能なキャラに死亡ブレイブ増加の宝具を付けさせることで初手ブーストを狙うのは慣れたプレイヤーの常套手段である。 戦闘では、敵味方それぞれ3×3のフィールドを移動し、射程内の敵を攻撃するという極小規模SRPG要素を持つ。 最前列の敵が全滅すると、戦闘ラインを1列押し上げることが可能。これにより、後方の敵も最終的には近距離攻撃で倒せる。 各英雄の戦闘力は各パラメータの他、体力に相当する「兵力」が非常に重要となる。 兵力は攻撃力補正にも関係しており、兵力が減少した英雄の軍は与えるダメージも低くなってしまう。 兵力は毎ターン少しずつ回復・勝利時に最大値が少量増加する他、内政フェイズ時に資産を投入することで最大値の増加及び即時回復が可能。 ただし、実行は個別且つ最大値の増加に伴って重くなるので、調子に乗ると資産が尽きる。また、9999までしか資産による最大値増加はできない。 単独ですさまじい力を持つ神話級の英雄「古代英雄」は兵力でなく体力となっており、資産による増加・回復はできないが、体力が減っても攻撃力は下がらない。 英雄には兵科が決まっており、その兵科に合わせた攻撃射程と有利不利を持つ。また、兵科は同じでも剣士ならば物理剣/魔法剣という風に特性が異なるものがある。 また、英雄には複数のスキルが存在しており、敵味方ごとに共有される「ブレイブ」というポイントを消費して使用する。 ブレイブは弱点攻撃を食らうもしくは弱点を突かないと増加する仕様。つまり、シンプルに弱点を狙うばかりだと敵にスキルを使用するチャンスを与えてしまうことになる。 ブレイブの獲得は、攻撃が当たった総数に比例するので、一切弱点が付けない魔法属性・高範囲攻撃などは大量のブレイブが期待できる。 英雄は「英雄技」という最強スキルを最終的に習得することができる。これは非常に強力であるが、必要ブレイブも非常に多い場合が基本で、終盤ほどブレイブの管理が重要になる。 敵から攻撃を受けやすいキャラに明確な偏りが存在しており、速度及び敵からのヘイトが高い英雄ほど狙われやすい。 ヘイトには上がりやすいが下がりやすい揮発ヘイトと上がりにくいが下がらない累積ヘイトがあり、これらの合算で攻撃対象が決定する。 敵によっては瞬殺できないことはよくあるので、主力の被害を抑えつつ何ならブレイブも獲得するためにヘイトコントロールは非常に重要である。 <登場人物> 【ジパング】 ◆主人公(デフォルトはチハヤ) 山の中でヒミコに拾われた記憶喪失の男。 なぜか剣の腕が立ち、なりゆきでヒミコの手助けをすることに。チンカス言うな。ゼウスと同列扱いは英雄たちからの総意。 とある理由により、劣化版であるがヤマトタケルの必殺技を会得する。 「世界とか征服してる場合じゃないだろう俺!?」 ◆ヒミコ あてにならない予知に従い、世界征服を目指している邪馬台の英雄。 志は高いが武力も知力も伴っておらず、失敗ばかり繰り返している。 ヤマトタケルを姉のように慕っている。 物語序盤ではまさに正妻ポジションだったのだが、ジェロニモやアーサー等個性的な英雄が仲間になってからはどんどん正妻(笑)になって行く可哀想な子。 (一応CGの量は初代及びGOLD共にアーサーと同じく優遇されているけど) 「さあ、世界征服ですよ!」 ◆ヤマトタケル 邪馬台でヒミコと行動を共にしているジパング最強の英雄で、古代英雄と呼ばれる存在の一人。 古代英雄が曲がりなりにも使役下にあることは非常に稀であり、内乱を繰り返す日本が海外勢から侵略されないのは彼女の存在による。 本人曰く「引退した身」であるらしいが、その強さは健在。 「何であろうとまっぷたつだ」 ◆孫六兼元(まごろく かねもと) キャラクターデザイン黒星紅白。 ジパング一の刀鍛冶。 自らが打った刀、手入れした刀を、我が子の様に可愛いがっている。 宝具の一種である天下五剣を全て集めると加入する。周回すると宝具は引き継げるので、集めておくといきなり出てくる。 ◆ランスロット アーサーからジパングの手助けをするよう命じられ、ジパング軍に加わる円卓の騎士が一人。 おいしいものに目がなく、任務がない時はあちこち食べ歩きをしている。 え? ブリタニアのごはん? …………ジパングの乾燥剤おいしいです~。 「ジパングのごはん おいしいです~」 【ブリタニア】 ◆アーサー 全身から放つカリスマオーラで人々を魅了するアイドル英雄で、主人公LOVE勢の一人。 コーデリアさんみたいにキラキラしてる。 乾燥剤おいしい。 「こんな夢の王国を私と一緒に作りましょう♪」 ◆ベイリン アーサーに仕えるどこかで聞いたことのある声の円卓の騎士。 ブリタニア軍きっての武闘派で切り込み隊長的存在。 「あたしは最初から最強なんだよ」 ◆ベディヴィエール 円卓の騎士。 夢見がちな女の子で、放っておくと乙女チックな妄想ばかりしているファンタジスタ。 自分の妄想にノリ突っ込みをして、岩を粉々にしてしまうような娘。 「もうっ ぶちますよ!?」 ◆パーシヴァル 方向音痴な円卓の騎士。 だが、格好のせいで騎士というよりはバニーガールっぽい。 ヴィンランドの雪歩(ゲフンゲフン)ドレイク同様、どこと無く面妖なアイドルにそっくり。 「そんなことないれふ!」 【ロシア】 ◆イヴァン雷帝 ロシアを統べる英雄。 生粋のドSで、臣下は皆ハイレベルなMばかり。 「安心するがよい 痛いのは初めだけだゾ☆」 ◆ひぎぃ ラスプーチン。 ロシアが誇るドM英雄。 お仕置きを受けるためにわざと任務を失敗することもある。 ひぎぃ。 「ドキドキ…そわそわ…ひぎぃ!」 「は、はい……ジパングから宣戦布告ひぎぶぇぁ!」 「ひ、ひぎぃ……妬ましい、あれは私が受けるはずだった蹴り!」 【オーストラリア】 ◆ジャンヌ・ダルク 欧州出身の高潔な騎士。 カミサマが眼前に現れる日を夢見ている。 性格は一途で純粋・・・なのだがかなりの電波。 現在はなぜかオーストラリアで暮らしている。 「はい… えぇ… わかっておりますカミサマ!!」 ◆ヴラド・ツェペシュ 深淵の闇に生きる、誇り高きバンパイア。 太陽や十字架を見ても滅びることはないが、あまり得意ではないらしい。 出身は欧州だが、現在なぜかオーストラリアで暮らしている。 「わかったからその十字架をしまえ!!」 …この二人で何となくわかるかも知れないが、オーストラリアには正史では処刑などをされたはずの英雄たちが集まっている。おそらくは、元々は流刑地であったため。 【エジプト】 ◆ツタンカーメン 引っ込み思案で恥ずかしがりなエジプトの英雄。 ピラミッドに引き篭もり棺に入ったまま行動する引き篭もりの鑑。 そのせいか国民からレアキャラ扱いされ、神のように崇められている。 「恥ずかしい…っ 棺があったら入りたい…」 【大華帝国】 ◆始皇帝 心優しき大華帝国の統治者。 身体が弱く、気を抜くとすぐ吐血してしまう。 「げほっごほっごほっ(ひゅ~っ)」 【インド】 ◆アショーカ インドの統治者・・・・・・なのだが見た目がカルチャーショック、どれ程かは見れば判る。 人を疑うことを知らない善人で、誰でもすぐに信用してしまう。 GOLDではまさかのレディース姿を拝むことができる。 「さぁ~? きっとどうにかなるでしょう~」 ◆三蔵法師 悪党をこらしめて、お説教をするのが大好きな大華帝国の英雄。 今はインド在住。 肩に乗っている猿が『悟空』さん。ちなみに主人公の事は何故か『八戒』さんと呼ぶ。 「悟空さん やっておしまいなさい!!」 【マケドニア】 ◆アルキメデス キャラクターデザイン原田たけひと。 天才発明家。 研究開発資金を調達するため、庭、家財道具、服飾品など、優先度の低いものから売却している。 次はバスタオルを売る予定らしい。 「おー、えうれかー」 ◆ディオゲネス キャラクターデザインヤス。 自由奔放な英雄。 愛犬キュニコスと一緒に、樽の中に住んでいる。 腰が低く、人当たりがいいが、実は皮肉屋。 「この世にパンツをはいて産まれてきた動物がいるですか?」 【アステカ】 ◆モンテズマ 聖域の守護を役目とするアステカの英雄。 お肉大好きな野生児で、食べられそうな肉にはとりあえずかぶりつく。 野菜はあまり好きではないらしい。 隣国のワイナ・カパックとは仲良しで、よく連絡を取り合っている。 どっかのモンテスマとは偉い違う。 戦闘ではよくブレイヴの為に生け贄にされる。 「ジャガーのように強くなる!」 【インカ】 ◆ワイナ・カパック インカを収める英雄。 礼儀正しくて世話好きな性格をしており、隣国のモンテズマを妹のようにかわいがっている。 祖先はマンコ・カパック。 「我が偉大なる祖先 ○ンコ・カパックの名にかけて!」 【ウルク】 ラスボス戦より先に制圧すると・・・・・・ ◆ギルガメシュ 趣味がお宝集めな古代英雄の一人。お約束通り、戦力的には最強格。 マジックハンドで某英雄王のように多数の武器を投げるかも。片付けられない女。 「これぐらいではワタクシ欲求不満でしてよ」 ◆エンキドゥ ギルガメッシュと同じく古代英雄の一人で、ギルガメシュと一緒に争いとは無縁の日々を送っている。 人間らしさを身につけるため、毎日一生懸命勉強している。 「エンキドゥは強いからな」 【???】 ◆??? なんかロリボイスで変身するらしい。 【あとたくさん】 60以上のキャラが居るので書ききれない。 公式サイトに行ってみよう。 追記・修正ひぎぃ。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ボスのBGMと南米のBGMがよかった -- 名無し (2013-10-31 09 33 13) 大槍葦人さんの復活作であるなー -- 名無しさん (2015-08-23 20 26 19) 最近Vitaでクリアしたけど、結構ストーリーもいいな。主人公の好色王っぷりも、「鏡」の性質なら納得。 -- 名無しさん (2019-03-05 05 26 19) インペリアル以降音沙汰なかったがDMMで復活だとぉ!? -- 名無しさん (2019-07-21 01 42 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/806.html
昼は多くの生徒と教員で賑わっていた学校も、放課後になると人の数が少なくなる。 もっとも活動中の部活があり、完全に無人とは言えないが。 そんな中で、士郎は陸上部で使うハードルを修理していた。それももうすぐ終わる。 「よしっ、終わったぞ」 「ありがとう。衛宮君」 振り向いた先にいたのは、ほんわりとした雰囲気を持つ小柄な少女、陸上部のマネージャーをしている三枝由紀香だった。 「本当に修理できたんだ。凄いね。衛宮君」 嬉しそうに修理の終わったハードルを由紀香は見た。 衛宮士郎の別名は穂群のブラウニー。それが趣味かと思える程、各備品の修理や整備を得意としている。 「おー、上等上等。ありがとうなスパナ」 「世話になった人物にスパナというのはどういうものか、蒔の字」 由紀香の後ろから現れた活発な女子生徒―――蒔寺楓。 突っ込みを入れた眼鏡をかけている女子生徒―――氷室鐘。 二人とも、修理のできたハードルを満足そうに眺めている。 「何にせよ。修理してくれて感謝する。衛宮」 「別にいいさ。しかし、蒔寺のあの頼み方はなあ」 「『助けて、衛宮スパナ!』か?別にいいじゃん」 授業を終えて帰ろうとしていたところを、某二十二世紀の猫型ロボットのように陸上部の備品修理を楓から頼まれた士郎は、陸上部の倉庫で大概の備品の修理を完了した。 「まあ、このくらいなら俺にもできる。だけど、新しいのは買えなかったのか?」 士郎の疑問に、三人の顔が渋顔や苦笑に変わる。 「まあ、色々あってな」 「クッ、あの眼鏡坊主が予算をケチっているんだ……」 「陸上部の予算は大幅に削られちゃったし……それに、ちょっとした故障なら直して使わないと」 「あー、そういや一成が言ってたなあ、各部活の予算偏重を正すって」 『士郎』 雑談に興じる士郎の脳内で聞こえる声に、士郎もまた脳内で返事を返す。 『どうしたんだ?キャスター』 『気になることがあるから、後でこの建物の屋上に来て欲しいのだけれど。できるだけ急いで』 『分かった』 「……どうかした?衛宮君」 「いや、何でも無い。それじゃあ俺用があるから」 突然黙り込んだ士郎を、由紀香が気遣うように顔を覗きこむが、それを士郎は誤魔化して立ち上がった。 「何だよ。用があったんなら言えば良かったのに」 「悪い、今思い出したんだ」 そのまま、部室を離れて、校舎の階段を上った。 屋上へ向かう途中で、士郎はキャスターから聞いた聖杯戦争の概要を思い出していた。 聖杯戦争。 七騎の英霊を使役して殺し合い、聖杯を手に入れる魔術儀式。 剣の英霊、セイバー。 槍の英霊、ランサー。 弓の英霊、アーチャー。 騎馬の英霊、ライダー。 暗殺者の英霊、アサシン。 狂戦士の英霊、バーサーカー。 魔術師の英霊、キャスター。 この七騎のいずれかが聖杯を手に入れる。そのための戦争。 それが、キャスターから聞いた話だった。 ―――ふざけるな、と思う。 キャスターを見ただけで分かった。明らかに人間よりも上位に位置している存在、サーヴァント。 そのサーヴァントが行う戦争ならば、当然巻き込まれる人もいるのでは無いか、と聞く士郎に対し、キャスターは肯定で返した。 『普通の戦争でも、巻き込まれる人はいる以上、多かれ少なかれ確実に巻き込まれる人は出てくるでしょうね』 「……なら、俺が助ける」 救う。 一人でも多くの人を、一掬いでも多くの命を、理不尽に晒されて泣く人を見ないように。 それが、あの大火災の地獄から生還した衛宮士郎の生き方だ。 キャスターは選択肢を二つ示した。 一つは、キャスター自身を令呪と呼ばれる三画の絶対命令権で自決させ、この街から遠くへ逃げる。 自分の死という事柄を口にしても、キャスターの顔色に動揺の色は見えなかった。 もう一つは、キャスターと共に聖杯戦争の被害不拡大のために戦う。 ―――衛宮士郎がどちらを選ぶか、考えるまでも無い。 校舎の屋上、そこに、黒衣の女は佇んでいた。 「遅いわね」 「悪い……それで話ってなんだ?」 キャスターは視線を校庭に向ける。陸上部をはじめとする多くの生徒が部活にせいを出していた。 「この学校の近くに、サーヴァントがいるわ。数は約三体」 「なっ……」 士郎は身構え、周囲を見回す。 「こんな人のいる近くで戦闘を始める気か?何考えてるんだ」 「さあ、そこまでは、だけどいずれも強力な英霊だってことは確か。私よりも強いことは確実よ」 その言葉に、士郎は屋上の隅に隠していたモノを取り出す。 やっと成功した強化の魔術を付加した木刀。 サーヴァント相手には、戦車に竹槍で立ち向かうようなものだろうが、無いよりはマシだと思い込む事にした。 「これからはどうする?」 「……とりあえず、生徒が下校するまで待とう。巻き込まれる人がいないように」 「サーヴァントがいなくなった時には?」 「それならそれで、問題は無いさ。キャスターは戦闘得意じゃ無いんだろ?戦わずに済むんだ。素直に喜ぼう」 「……まあ、それもそうね」 サーヴァントの気配を絶つ程度の魔術はもう使っている。このままやり過ごすのも手だろう。 「学校の近くって事は俺以外にも学生でマスターになった奴がいるのかな」 「さあ、聖杯が誰をどう選ぶかは私にも分からないわ」 でも、とキャスターはいったん言葉を句切った。 「この世に意味が無い事なんて無い。正義も悪も、全ては意味があるから生まれた。士郎がマスターに選ばれたことにも何らかの意味があるはずよ」 初めて強い調子で喋るキャスターに、士郎は少し面食らった。 淡々と聖杯戦争のことに説明し、自分を自決させるという非情な策にも言及する程、キャスターは自分を主張しない。と、いうより、笹舟のように流されるだけの人といった方がいいだろうか。 流されることを良しとしているのか、それとも流されることに慣れているのか、何にせよ、いつかきちんと話をしたい。そう、士郎は思った。 冬の日暮れは早い。既に周囲は黒のペンキで塗りたくったように暗くなっている。 結局この時間まで、学校は冬の沈黙を守っていた。 士郎は廊下を歩きながらキャスターと会話を始めた。 「どうだ。キャスター、サーヴァントの気配は」 「……まずいわね。一騎増えているわ。ここで戦うかも知れない」 「どんなサーヴァンなのかはわからないのか?」 「そこまではね……でもまあ、放って置いてもいいんじゃないかしら」 キャスターの投げやりな台詞に、士郎は憤慨した様子で口を開く。 「なんでさ。ここで誰かが……あっ、そうか」 夜の学校。もう人は士郎ぐらいしか残っていないだろう。誰かが巻き込まれる心配は少ない。 「後は、隙を見て抜け出せば、どうにかなるわ」 キャスターの言葉に、僅かに安堵する。よく考えれば、急に戦いが起きるわけでもないのかもしれない。 心配のし過ぎも良くないだろう。とりあえずは、自宅に帰ることにしよう。 強化した木刀を竹刀袋に入れ、肩にかける。普通に帰っている限り、剣道の帰りに帰宅する学生に見えるだろう。 後は、別のサーヴァントに見つからずに抜け出すタイミングを考えていたとき、士郎は思い知った。 ―――甘かった、ということを。 「士郎!避けて!!」 キャスターの言葉で、反射的に身を捻る。瞬間、先程まで自分がいた場所の廊下に放射線状の亀裂が走っていた。 「なっ……」 亀裂の中心に立つ顔も見えない人影は、無言で拳を自分の方へ突き出す。 いや、突き出すなんて生やさしいものじゃない、まるで砲弾のような勢い。 無理矢理に回避したが、掠っただけで腹の肉が僅かに削がれたらしく、腹部に痺れるような感覚が生まれた。 「やめなさい!」 キャスターの右手が発光する。光源が周囲を照らした。 そして、襲撃者の顔があらわになる。 それは、見知った顔だった。 「三枝……?」 ―――■え。 ふわふわとした気分。なのにちっとも気分が良くない。 でも、何をすればいいのかは分かる。目の前に居る少年を■えばいい。 でも、なんでこの人を■うんだろう。ハードルを修理してくれた優しい人なのに。 「……三枝なのか」 さえぐさ? 三枝由紀香、私の名前。だけど、それだけじゃ無い気もする。 犬■■■飼健■。 別の名前を知っている。 ―――■え。 まあ、いいや。何か喋っている人をやっつけよう。お腹にキック。 「―――うわっ!」 避けられちゃった。残念。当たればやっつけられたのに。 ―――■え。 はい、わかりました。 私は口を思いっきり開けて、■■君の喉笛に―――。 「やめておきなさいな」 意識が、薄れる。 「……どうなってるんだ。なんなんだ」 突然襲いかかってきた三枝由紀香は、廊下に転がっている。キャスターの魔術によって眠りについたその表情は、いつもと変わりない三枝由紀香だった。 「魔術で、操られたんでしょうね。人を操るだけの魔術師がまだこの世界にいたとはね」 キャスターの言葉に、身体が硬直する。 操られた? あの当たれば確実に死ぬような攻撃は、操られていたためだったのか。 「……ふざけんな」 三枝由紀香は普通の女の子だ。 生活があって、家族があって、人生があって、夢がある尊い普通の人間だ。 それが、魔術師の気まぐれで、本人自身の手で壊されようとしていた。 「許せるか、そんなもん……」 「怒りを募らせるのはいいけど、冷静で無ければ救える者も救えないわよ」 キャスターの指摘に、熱くなりかけていた頭が冷える。 ともかくも、これからしなければならないことをすることにした。 ……変な夢を見た。 自分が自分で無くなって、誰かを追い回す夢。 『私』は意識が覚醒し――― 「気がついたか、三枝!」 ―――全てを思い出した。 「え、だって、なんで……」 頭の中は疑問と気持ち悪さと、夢であって欲しいと言う願望で埋め尽くされる。 しかし、夢で無い事は、床の亀裂と傷ついている少年の腹部で証明されていた。 「あ、ああ、ああぁぁぁー!!」 「お、落ち着け……クッ」 パニックになって叫んだ由紀香に対し、士郎は必死に落ち着かせようとするが、腹部の痛みで一瞬動きが止まる。 「衛宮君……」 パン、と小さく音が響いた。由紀香が、自分の両頬を叩いた音だった。 「お腹、出して」 「え?」 戸惑う暇も無く、シャツのボタンを外され、傷ついた腹部が露わになる。 「何を……」 次の瞬間、衛宮士郎の表情が固まった。 「ぺろ、ぺろぺろ、今治すからね。じっとしててね、ぺろぺろ」 三枝由紀香が、傷口をなめていた。 年頃の少女が、自分の傷口をなめている。その事態に士郎は止める間もなく硬直した。 士郎は硬直したまま動けず、キャスターは、由紀香を見るだけで止めようとはしない。 「それにしても、これってなにかしら……」 その言葉に、硬直が解けた士郎はキャスターの視線の先にある物体を見る。そして一言だけ呟いた。 「なんでさ」 ピコピコと動く物体、俗に言う犬耳が、三枝由紀香の毛髪から、飛び出ていた。 「……俺は大丈夫だからな?」 「本当?大丈夫なんだね?」 治療?を終え、上目遣いで自分を見上げる三枝由紀香の姿は、本当に子犬のようで―――そういえば、この犬耳は何だ。 「なあ、三枝、その頭上のそれなんだが……」 「へ?頭……あれ」 しばらく頭をいじっていた由紀香も『それ』に気づいたようで、廊下の隅にある鏡で確認したり、引っ張ったりしている。しばらくの沈黙が時間と共に流れ、唐突にそれは終わりを告げた。 「何、コレェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 絶叫が、学校中に響き渡った。 「ねえ、衛宮君。これって何?なんで犬耳が私に生えてるの?私、蒔ちゃんや鐘ちゃんや綾子ちゃんに良く子犬っぽいって言われるけど、それと関係あるの!?それとも何かの病気!?」 「落ち着け。それと雰囲気は関係ないと思うぞ」 先程とは別の理由でパニックになった由紀香を必死になだめる士郎は、助け船を求めるようにキャスターに向き直る。 「何かわからないか?キャスター」 「……魔術、或いは宝具。それくらいしか今の時点では分からないわね」 そう言うと、キャスターは由紀香の方に向き直る。 「三枝さん、だったわね」 「えっ、はい。そうです」 見慣れない美女に話しかけられた由紀香は、少し緊張した様子で会話に応じた。 「最近……多分、ここ数時間で何かあった筈よ……お願い、思い出して」 何かあった? キャスターと呼ばれた人の言葉に、由紀香は記憶の蓋をこじ開けた。 今日は、部活が終わった後、家に帰ろうとして通学路に居たことまでは覚えている。 そして、帰っているとき、道の真ん中に、『誰か』が立っていて。 何か良く分からない、だけどとても香りがよくて美味しい物を飲み込まされて……。 そして、後から来た誰かに『私達』は……。 『私達』!? 「衛宮君、蒔ちゃんと鐘ちゃんは何処!?」 瞬間、何か、鉄と鉄がぶつかり合うような音が校庭から聞こえた。 自分達に何が起こったのか? 「ふーん、明らかに一般人じゃないわね。でもサーヴァントでも無い」 銀髪の少女は僅かに興味を持ったように、眺める。 自分達のこの力は何なのか? 「気をつけろイリヤ、二人居る以上、どちらかがお前を狙う可能性がある」 金髪の西洋剣を持った青年は、油断無く気を張っている。 そもそも、何故自分達は眼前の人物を襲っているのか? 「あら、平気よ。貴男がいるんだもの」 何もかもわからない。まるで夢の中。 「……そうか、そうだな。だが、お前達。俺のマスターに手を出したら楽に死ねると思うな」 青年の殺意を持った眼光にも、何も感じることは無い。夢心地のままに身構え―――そして。 「蒔ちゃん、鐘ちゃん!!」 夢が、醒めようとしていた。 音を聞いて、校庭に出た由紀香の眼前にいるのは、確かに蒔寺楓と氷室鐘だった。 しかし、その姿は昼間と明らかに違う。 氷室鐘の背には、巨大な翼が存在していた。鳥のそれそのものである翼は、突風を巻き起こしている。 蒔寺楓の両手両脚は、金色の毛で覆われている。そして年代物らしい剣がその手に握られていた。 何より特徴的なのは、その自分の意思を感じさせない瞳だ。衛宮士郎はそれに見覚えがあった。 さっきまでの三枝由紀香の眼だ。 「蒔ちゃん、鐘ちゃん、私だよ。由紀香だよ。どうしたの。返事してよ」 必死に呼びかける由紀香に対し何の反応も見せず、二人はサーヴァントと、マスターらしい少女を威嚇している。 「三枝、少し下がっていろ。俺がどうにかする」 士郎が前に出て、キャスターもそれに続く。 「キャスター、頼む。戦えるか……いいや。逃げられるかどうか分からないけれど……」 「ええ、あれは間違いない」 キャスターの視線の先には剣を持った青年が佇んでいた。 「セイバーのサーヴァントよ」 「ああ、そうだ。この身はセイバーのサーヴァント。話を聞く限り、お前はキャスターのサーヴァントか?」 セイバーの問いに対して答えたのはキャスターでもマスターである士郎でも無く、高速で走りながら剣を振り上げた楓だった。 青年は、何もしない。剣を振り上げることすらしない。 楓が振り下ろした剣は、真っ直ぐに青年の頭を狙っている。 ガキィン。 分厚い装甲を鉄パイプで叩くような、何のダメージも感じさせない金属音。 それが、渾身の攻撃が青年に与えた全てだった。楓はそのまま空中で回転しながら後方に下がる。 「けえええええええええええ!!!!!!」 怪鳥のような声を発していたのは、氷室鐘だ。 翼を大きく広げ、跳躍する。蹴りの姿勢をそのまま保ったまま、マスターである少女の方へ肉薄する。 砲弾のような蹴りは、確実にイリヤと呼ばれた少女を絶命させるだろう。襲い来る死を前にして、銀髪の少女は、 「哀れね」 少しも慌てず、悠然と立ち続けていた。その前に、光の粒子が集まって人の形状を作り出す。 「ああ、そして愚かだ」 嘆息気味に、現れた銀髪の女―――女神のような美貌を持つ女が、持っていた槍で鐘をその勢いを殺さずに弾き返す。結果、鐘の身体は後方に下がっていた楓を巻き込み、吹っ飛ばされる。 「蒔ちゃん、鐘ちゃん!」 由紀香が悲鳴を上げて、二人に駆け寄る。 呻き声も上げないままに倒れ伏した二人と駆け寄った由紀香に、金髪の男―――セイバーがゆっくりと近づく。 この後やることなど、誰でも分かる。瞬間的に士郎は飛び出した。 立ち塞がった士郎に対し、セイバーのサーヴァントは軽い驚きと共に口を開く。 「マスターがサーヴァントも連れずに飛び出すとは……正気か?」 「ああ、正気だ」 キャスターもまた、セイバーの前に回り、同時に顕現した女性の方を見やった。 「驚いた……まさか、サーヴァントを二騎従えるとはね」 呆れたように言葉を発するキャスターの姿に、イリヤと呼ばれた少女はふふん、と鼻を鳴らす。 「流石はキャスターのサーヴァント。私達の二重契約を見破るとはね。そうよ。三騎士の二角、最優のセイバーと、最速のランサーを従えたアインツベルンに敗北は無いわ」 「アインツベルン?」 士郎の疑問に、いつか出会った少女はにっこりと笑ってお辞儀した。 「今代のアインツベルンのマスター、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンですわ。衛宮の当主。どうぞお見知りおきを」 『早く呼ばないと、死んじゃうよ』 その言葉を士郎は思い出していた。 だが、記憶に浸っている場合でも無い。今はこの状況をどう切り抜けるかだ。 「イリヤスフィールだったか?聞いて欲しい」 「ん?」 きょとんとした顔になるイリヤスフィールに、士郎は楓と鐘を指し示した。 「この二人を攻撃するのはちょっと待ってくれ、事情があるんだ」 士郎は必死に言葉を紡ぐ。サーヴァントのマスターとなったからこそ分かる。 キャスターではこの英霊には勝てない。スペックが違いすぎる。 無論、勝負がステータスの比べ合いで終わる物ではないということは、士郎も分かっている。だが、F1マシンと普通の軽自動車がタイムトライアルをしても、戦いにすらならないに決まっている。 キャスターも同じだ。綿密な準備や作戦があれば勝つ可能性もあるが、何の準備もしていない今では、戦いはただの自殺行為に他ならない。 ならば、この場は相手の善性に期待して、退いてもらう以外に、生き残る方法は無い。 それが念話のよる脳内の会話でキャスターと決めた唯一この場から生還する方法だった。 気を失った二人の介抱をしていたキャスターも口を開く。 「この娘達は別のマスターに魔術で操られていた可能性があるわ。いえ、むしろそれで間違いない。誇りを尊ぶ英霊が、そんな娘を斬り殺せば、さぞや夢見が悪いのではないかしら?」 キャスターの言葉に、わずかにセイバーとランサーの顔が曇る。セイバーが口を開いた。 「一般人か。それなら、記憶を奪う程度で済ませてもいいかイリヤ?」 セイバーに続いて槍を持つランサーも口を開く。 「できれば、ヴァルハラに行く必要の無い者の血を流したくは無いのだ。我が主」 イリヤは、少し考え込むと、にこりと笑った。 「うん、いいよ。その子達は勘弁してあげる」 ようやく、空気が少し柔らかくなった。安堵のままに士郎はイリヤに礼を言おうとする。 「ありがとう。イリヤス「―――じゃあ、殺すのはお兄ちゃんとキャスターね」」 無邪気な笑顔を浮かべて、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは残酷な命令を発した。 由紀香は鐘と楓を介抱しながらも、事態の推移を見守っていた。自分達は助けるという言葉が出たときは安堵したが、その後の台詞に背筋が凍り付いた。衛宮士郎とキャスターと呼ばれた女性は、一歩退いて身構えている。 「お兄ちゃんは絶対に殺すって決めていたの。それにマスターなんだから助けるわけないでしょ?」 イリヤというらしい少女は、嬉々として残忍な台詞を平気で喋っている。台詞そのものよりも、そんなことを簡単にできる少女の方が怖かった。間違いない。イリヤは確実にあの少年と女性を殺すつもりだ。 「……一つ聞いておく、俺達がどのように行動しても、三枝達は助けるんだな」 ああ、あの少年はこんな時にでも人の心配をしている。怖いはずなのに、理不尽に降りかかる災厄に心折られることもなく、前を見据えている。だが、その姿には悲壮感しか感じられない。 「うん。その子達はどうでもいいけど、ちゃんと戦うのなら、助けてあげなくも無いわ」 その言葉に、少年と『キャスター』が、前に進み出る。 『セイバー』と『ランサー』も、イリヤの前に出て、少女を守るように武器を構えた。 「殺しなさい、セイバー、ランサー」 イリヤの声が戦闘の引き金となった。 キャスターは一気に術式を編むと、魔力で作られた呪いの弾丸を発射した。その数百以上。 一撃一撃が必殺の呪弾を前にして、しかしランサーとイリヤを庇うように前に出たセイバーは何もしなかった。 直撃。 呪弾の奔流は紛れもなく青年の命を奪うだろう―――普通ならば。 「なんて分厚い対魔力……反則ね」 「まあ、勝負にならないのは勘弁してくれ。お前が弱いわけじゃない」 セイバーに、呪弾は痛痒すら与えなかったらしく、平然と立っている。 キャスターの視線は、次にマスターである少女に向くが、ランサーに睨み返される。 「生半可な呪法でイリヤに害を与えようとは思わないことだ。魔術の攻撃ならば、私のルーンがこの子を護る」 「……ええ、害する前に貴女の槍が私を貫くでしょうね」 キャスターの声には、諦めの色が濃く滲んでいた。 士郎から見ても、状況は悪い以前に絶望的だった。 セイバーとランサーの布陣は鉄壁。なおかつセイバーにはキャスターの持ち味である魔術が効かない。 絶望的な状況と、何もできない自分に歯噛みする。 『士郎』 脳内に聞こえてくる声、キャスターの念話だ。教えてもらったとおりに返事を返す。 『キャスター、逃げることはできるか?』 『無理ね。相手にはサーヴァント中最速のランサーがいるわ。逃げようとしても追いつかれるに決まっている』 だから、とキャスターは提案を口にした―――衛宮士郎が受け入れられない提案を。 『令呪三画を用いて、私に足止めを命じなさい。その間に貴男は逃げなさい』 「なっ―――」 思わず、実際に口が開いた。 「できるわけ無いだろそんなこと!」 「私は死者で貴男は生者、どちらを優先させるかなんて決まっているでしょう」 何でも無いことのように言うキャスターに、思わず声を荒げるが、キャスターは涼しい顔でいる。 冗談じゃ無い。他者を犠牲にして生きるなど、『衛宮士郎』のやる事じゃない。 もし、誰かを切り捨てなければならないのであれば、それは俺自身(セイギノミカタ)だ―――!! 「話が終わったのなら、悪いがここで果ててもらう」 思考は、セイバーの声で強制的に断ち切られる。キャスターの提案で気が逸れていたが、ここは紛れもない戦場だ。今まで俺達を攻撃しなかったのは、作戦でも何でも無く、その必要が無いからだろう。 絶望と諦観が場を支配しようとしたとき。 「バーサーカー!ぶっ倒しなさい!」 唐突に、『それ』は出現した。 校舎の屋上から飛び降りた『それ』は地面に着地して土煙と轟音を上げると、魂を揺さぶるような咆吼を発する。 「◆◆◆◆―――◆◆◆◆◆◆―――◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 数秒遅れて、命令を発した人物が同じく飛び降りる。しかしそれは猫のように華麗に着地した。 士郎も、由紀香も、その人物を知ってはいたが一言も発することができなかった。あまりにも予想外な人物だ。 「こんばんは、かしら。衛宮君、三枝さん」 「……遠坂さん?」 「……まさか」 呆然と呟く由紀香と士郎に、遠坂凛はいつも通りの微笑を浮かべていた。
https://w.atwiki.jp/sdora/pages/1680.html
属性 樹属性 最大Lv 99 初期HP 4727 最大HP 5988 レアリティ ★6 タイプ 英雄 初期攻撃力 1698 最大攻撃力 2708 初期防御力 1236 最大防御力 1789 初期スピード 1715 最大スピード 2510 +HP上限 2850 最大HP上限 8838 +攻撃力上限 1200 最大攻撃力上限 3908 +防御力上限 825 最大防御力上限 2614 +スピード上限 1050 最大スピード上限 3560 リーダースキル ディオメーデースの馬 全てのユニットの攻撃力を30%アップ フォーススキル1 エリュシオンブレイド 無属性のn%単体攻撃。防御力無視。自身に3ターン麻痺を付与。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 551 567 584 600 617 633 650 666 683 716 ディレイターン 5 効果持続ターン 3 フォーススキル2 一閃の斬撃 無属性のn%単体攻撃。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 進化前 [一族の勇]ヘラクレス 288 296 305 313 322 331 339 348 357 374 通常進化 [威風の獅子]ヘラクレス ディレイターン 3 効果持続ターン - 幻獣契約 なし 特殊能力 [滅殺]ソーサラーキラー 契約素材 - 契約使用先 - 入手方法 幻獣契約 備考 CV 西田 望見・セリポス叙事詩ガチャ開催_http //crw.lionsfilm.co.jp/news/detail.php?id=394 k=3 ・イベントクエスト『神話の島と天使の約束』・2021/09/22アップデートにて進化/契約に潜在解放が追加。_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=2730 k=2 資料 *公式の最大ステータス。 *潜在解放後、公式最大ステータス。 潜在開放 + ※強化表 ※強化表 潜在解放ツリー 【HP+15%】(5) ━【HP+15%】(5) ━【LS強化】(15)┣【攻撃力+5%】(5)┗【攻撃力+5%】(5) ━【FS1強化】(15) ━【FS2強化】(20) ━【特殊能力強化】(30)+[覇者の宝珠]or[同一ユニット]【1】 ※()内は[精鋭の宝珠]必要数 潜在開放後ステータス +HP上昇量 30% 最大HP - フォーススキル1 スキル名 +攻撃力上昇量 10% 最大攻撃力 - 無属性の900%単体攻撃。防御力無視。スキル後、味方全体に3ターン毒を付与。 +防御力上昇量 0% 最大防御力 - +スピード上昇量 0% 最大スピード - ディレイターン 0 効果持続ターン 3 +HP上限 - 最大HP上限 - フォーススキル2 スキル名 +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - 無属性の395%単体攻撃。防御力無視。初期CT1。 +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - ディレイターン 1 効果持続ターン - リーダースキル スキル名 特殊能力 闘争本能[極] / 追撃[極]ソーサラーキラー [樹属性かつ英雄]のユニットのスキル攻撃力を55%アップ コメント 名前
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/977.html
昼は多くの生徒と教員で賑わっていた学校も、放課後になると人の数が少なくなる。 もっとも活動中の部活があり、完全に無人とは言えないが。 そんな中で、士郎は陸上部で使うハードルを修理していた。それももうすぐ終わる。 「よしっ、終わったぞ」 「ありがとう。衛宮君」 振り向いた先にいたのは、ほんわりとした雰囲気を持つ小柄な少女、陸上部のマネージャーをしている三枝由紀香だった。 「本当に修理できたんだ。凄いね。衛宮君」 嬉しそうに修理の終わったハードルを由紀香は見た。 衛宮士郎の別名は穂群のブラウニー。それが趣味かと思える程、各備品の修理や整備を得意としている。 「おー、上等上等。ありがとうなスパナ」 「世話になった人物にスパナというのはどういうものか、蒔の字」 由紀香の後ろから現れた活発な女子生徒―――蒔寺楓。 突っ込みを入れた眼鏡をかけている女子生徒―――氷室鐘。 二人とも、修理のできたハードルを満足そうに眺めている。 「何にせよ。修理してくれて感謝する。衛宮」 「別にいいさ。しかし、蒔寺のあの頼み方はなあ」 「『助けて、衛宮スパナ!』か?別にいいじゃん」 授業を終えて帰ろうとしていたところを、某二十二世紀の猫型ロボットのように陸上部の備品修理を楓から頼まれた士郎は、陸上部の倉庫で大概の備品の修理を完了した。 「まあ、このくらいなら俺にもできる。だけど、新しいのは買えなかったのか?」 士郎の疑問に、三人の顔が渋顔や苦笑に変わる。 「まあ、色々あってな」 「クッ、あの眼鏡坊主が予算をケチっているんだ……」 「陸上部の予算は大幅に削られちゃったし……それに、ちょっとした故障なら直して使わないと」 「あー、そういや一成が言ってたなあ、各部活の予算偏重を正すって」 『士郎』 雑談に興じる士郎の脳内で聞こえる声に、士郎もまた脳内で返事を返す。 『どうしたんだ?キャスター』 『気になることがあるから、後でこの建物の屋上に来て欲しいのだけれど。できるだけ急いで』 『分かった』 「……どうかした?衛宮君」 「いや、何でも無い。それじゃあ俺用があるから」 突然黙り込んだ士郎を、由紀香が気遣うように顔を覗きこむが、それを士郎は誤魔化して立ち上がった。 「何だよ。用があったんなら言えば良かったのに」 「悪い、今思い出したんだ」 そのまま、部室を離れて、校舎の階段を上った。 屋上へ向かう途中で、士郎はキャスターから聞いた聖杯戦争の概要を思い出していた。 聖杯戦争。 七騎の英霊を使役して殺し合い、聖杯を手に入れる魔術儀式。 剣の英霊、セイバー。 槍の英霊、ランサー。 弓の英霊、アーチャー。 騎馬の英霊、ライダー。 暗殺者の英霊、アサシン。 狂戦士の英霊、バーサーカー。 魔術師の英霊、キャスター。 この七騎のいずれかが聖杯を手に入れる。そのための戦争。 それが、キャスターから聞いた話だった。 ―――ふざけるな、と思う。 キャスターを見ただけで分かった。明らかに人間よりも上位に位置している存在、サーヴァント。 そのサーヴァントが行う戦争ならば、当然巻き込まれる人もいるのでは無いか、と聞く士郎に対し、キャスターは肯定で返した。 『普通の戦争でも、巻き込まれる人はいる以上、多かれ少なかれ確実に巻き込まれる人は出てくるでしょうね』 「……なら、俺が助ける」 救う。 一人でも多くの人を、一掬いでも多くの命を、理不尽に晒されて泣く人を見ないように。 それが、あの大火災の地獄から生還した衛宮士郎の生き方だ。 キャスターは選択肢を二つ示した。 一つは、キャスター自身を令呪と呼ばれる三画の絶対命令権で自決させ、この街から遠くへ逃げる。 自分の死という事柄を口にしても、キャスターの顔色に動揺の色は見えなかった。 もう一つは、キャスターと共に聖杯戦争の被害不拡大のために戦う。 ―――衛宮士郎がどちらを選ぶか、考えるまでも無い。 校舎の屋上、そこに、黒衣の女は佇んでいた。 「遅いわね」 「悪い……それで話ってなんだ?」 キャスターは視線を校庭に向ける。陸上部をはじめとする多くの生徒が部活にせいを出していた。 「この学校の近くに、サーヴァントがいるわ。数は約三体」 「なっ……」 士郎は身構え、周囲を見回す。 「こんな人のいる近くで戦闘を始める気か?何考えてるんだ」 「さあ、そこまでは、だけどいずれも強力な英霊だってことは確か。私よりも強いことは確実よ」 その言葉に、士郎は屋上の隅に隠していたモノを取り出す。 やっと成功した強化の魔術を付加した木刀。 サーヴァント相手には、戦車に竹槍で立ち向かうようなものだろうが、無いよりはマシだと思い込む事にした。 「これからはどうする?」 「……とりあえず、生徒が下校するまで待とう。巻き込まれる人がいないように」 「サーヴァントがいなくなった時には?」 「それならそれで、問題は無いさ。キャスターは戦闘得意じゃ無いんだろ?戦わずに済むんだ。素直に喜ぼう」 「……まあ、それもそうね」 サーヴァントの気配を絶つ程度の魔術はもう使っている。このままやり過ごすのも手だろう。 「学校の近くって事は俺以外にも学生でマスターになった奴がいるのかな」 「さあ、聖杯が誰をどう選ぶかは私にも分からないわ」 でも、とキャスターはいったん言葉を句切った。 「この世に意味が無い事なんて無い。正義も悪も、全ては意味があるから生まれた。士郎がマスターに選ばれたことにも何らかの意味があるはずよ」 初めて強い調子で喋るキャスターに、士郎は少し面食らった。 淡々と聖杯戦争のことに説明し、自分を自決させるという非情な策にも言及する程、キャスターは自分を主張しない。と、いうより、笹舟のように流されるだけの人といった方がいいだろうか。 流されることを良しとしているのか、それとも流されることに慣れているのか、何にせよ、いつかきちんと話をしたい。そう、士郎は思った。 冬の日暮れは早い。既に周囲は黒のペンキで塗りたくったように暗くなっている。 結局この時間まで、学校は冬の沈黙を守っていた。 士郎は廊下を歩きながらキャスターと会話を始めた。 「どうだ。キャスター、サーヴァントの気配は」 「……まずいわね。一騎増えているわ。ここで戦うかも知れない」 「どんなサーヴァンなのかはわからないのか?」 「そこまではね……でもまあ、放って置いてもいいんじゃないかしら」 キャスターの投げやりな台詞に、士郎は憤慨した様子で口を開く。 「なんでさ。ここで誰かが……あっ、そうか」 夜の学校。もう人は士郎ぐらいしか残っていないだろう。誰かが巻き込まれる心配は少ない。 「後は、隙を見て抜け出せば、どうにかなるわ」 キャスターの言葉に、僅かに安堵する。よく考えれば、急に戦いが起きるわけでもないのかもしれない。 心配のし過ぎも良くないだろう。とりあえずは、自宅に帰ることにしよう。 強化した木刀を竹刀袋に入れ、肩にかける。普通に帰っている限り、剣道の帰りに帰宅する学生に見えるだろう。 後は、別のサーヴァントに見つからずに抜け出すタイミングを考えていたとき、士郎は思い知った。 ―――甘かった、ということを。 「士郎!避けて!!」 キャスターの言葉で、反射的に身を捻る。瞬間、先程まで自分がいた場所の廊下に放射線状の亀裂が走っていた。 「なっ……」 亀裂の中心に立つ顔も見えない人影は、無言で拳を自分の方へ突き出す。 いや、突き出すなんて生やさしいものじゃない、まるで砲弾のような勢い。 無理矢理に回避したが、掠っただけで腹の肉が僅かに削がれたらしく、腹部に痺れるような感覚が生まれた。 「やめなさい!」 キャスターの右手が発光する。光源が周囲を照らした。 そして、襲撃者の顔があらわになる。 それは、見知った顔だった。 「三枝……?」 ―――■え。 ふわふわとした気分。なのにちっとも気分が良くない。 でも、何をすればいいのかは分かる。目の前に居る少年を■えばいい。 でも、なんでこの人を■うんだろう。ハードルを修理してくれた優しい人なのに。 「……三枝なのか」 さえぐさ? 三枝由紀香、私の名前。だけど、それだけじゃ無い気もする。 犬■■■飼健■。 別の名前を知っている。 ―――■え。 まあ、いいや。何か喋っている人をやっつけよう。お腹にキック。 「―――うわっ!」 避けられちゃった。残念。当たればやっつけられたのに。 ―――■え。 はい、わかりました。 私は口を思いっきり開けて、■■君の喉笛に―――。 「やめておきなさいな」 意識が、薄れる。 「……どうなってるんだ。なんなんだ」 突然襲いかかってきた三枝由紀香は、廊下に転がっている。キャスターの魔術によって眠りについたその表情は、いつもと変わりない三枝由紀香だった。 「魔術で、操られたんでしょうね。人を操るだけの魔術師がまだこの世界にいたとはね」 キャスターの言葉に、身体が硬直する。 操られた? あの当たれば確実に死ぬような攻撃は、操られていたためだったのか。 「……ふざけんな」 三枝由紀香は普通の女の子だ。 生活があって、家族があって、人生があって、夢がある尊い普通の人間だ。 それが、魔術師の気まぐれで、本人自身の手で壊されようとしていた。 「許せるか、そんなもん……」 「怒りを募らせるのはいいけど、冷静で無ければ救える者も救えないわよ」 キャスターの指摘に、熱くなりかけていた頭が冷える。 ともかくも、これからしなければならないことをすることにした。 ……変な夢を見た。 自分が自分で無くなって、誰かを追い回す夢。 『私』は意識が覚醒し――― 「気がついたか、三枝!」 ―――全てを思い出した。 「え、だって、なんで……」 頭の中は疑問と気持ち悪さと、夢であって欲しいと言う願望で埋め尽くされる。 しかし、夢で無い事は、床の亀裂と傷ついている少年の腹部で証明されていた。 「あ、ああ、ああぁぁぁー!!」 「お、落ち着け……クッ」 パニックになって叫んだ由紀香に対し、士郎は必死に落ち着かせようとするが、腹部の痛みで一瞬動きが止まる。 「衛宮君……」 パン、と小さく音が響いた。由紀香が、自分の両頬を叩いた音だった。 「お腹、出して」 「え?」 戸惑う暇も無く、シャツのボタンを外され、傷ついた腹部が露わになる。 「何を……」 次の瞬間、衛宮士郎の表情が固まった。 「ぺろ、ぺろぺろ、今治すからね。じっとしててね、ぺろぺろ」 三枝由紀香が、傷口をなめていた。 年頃の少女が、自分の傷口をなめている。その事態に士郎は止める間もなく硬直した。 士郎は硬直したまま動けず、キャスターは、由紀香を見るだけで止めようとはしない。 「それにしても、これってなにかしら……」 その言葉に、硬直が解けた士郎はキャスターの視線の先にある物体を見る。そして一言だけ呟いた。 「なんでさ」 ピコピコと動く物体、俗に言う犬耳が、三枝由紀香の毛髪から、飛び出ていた。 「……俺は大丈夫だからな?」 「本当?大丈夫なんだね?」 治療?を終え、上目遣いで自分を見上げる三枝由紀香の姿は、本当に子犬のようで―――そういえば、この犬耳は何だ。 「なあ、三枝、その頭上のそれなんだが……」 「へ?頭……あれ」 しばらく頭をいじっていた由紀香も『それ』に気づいたようで、廊下の隅にある鏡で確認したり、引っ張ったりしている。しばらくの沈黙が時間と共に流れ、唐突にそれは終わりを告げた。 「何、コレェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 絶叫が、学校中に響き渡った。 「ねえ、衛宮君。これって何?なんで犬耳が私に生えてるの?私、蒔ちゃんや鐘ちゃんや綾子ちゃんに良く子犬っぽいって言われるけど、それと関係あるの!?それとも何かの病気!?」 「落ち着け。それと雰囲気は関係ないと思うぞ」 先程とは別の理由でパニックになった由紀香を必死になだめる士郎は、助け船を求めるようにキャスターに向き直る。 「何かわからないか?キャスター」 「……魔術、或いは宝具。それくらいしか今の時点では分からないわね」 そう言うと、キャスターは由紀香の方に向き直る。 「三枝さん、だったわね」 「えっ、はい。そうです」 見慣れない美女に話しかけられた由紀香は、少し緊張した様子で会話に応じた。 「最近……多分、ここ数時間で何かあった筈よ……お願い、思い出して」 何かあった? キャスターと呼ばれた人の言葉に、由紀香は記憶の蓋をこじ開けた。 今日は、部活が終わった後、家に帰ろうとして通学路に居たことまでは覚えている。 そして、帰っているとき、道の真ん中に、『誰か』が立っていて。 何か良く分からない、だけどとても香りがよくて美味しい物を飲み込まされて……。 そして、後から来た誰かに『私達』は……。 『私達』!? 「衛宮君、蒔ちゃんと鐘ちゃんは何処!?」 瞬間、何か、鉄と鉄がぶつかり合うような音が校庭から聞こえた。 自分達に何が起こったのか? 「ふーん、明らかに一般人じゃないわね。でもサーヴァントでも無い」 銀髪の少女は僅かに興味を持ったように、眺める。 自分達のこの力は何なのか? 「気をつけろイリヤ、二人居る以上、どちらかがお前を狙う可能性がある」 金髪の西洋剣を持った青年は、油断無く気を張っている。 そもそも、何故自分達は眼前の人物を襲っているのか? 「あら、平気よ。貴男がいるんだもの」 何もかもわからない。まるで夢の中。 「……そうか、そうだな。だが、お前達。俺のマスターに手を出したら楽に死ねると思うな」 青年の殺意を持った眼光にも、何も感じることは無い。夢心地のままに身構え―――そして。 「蒔ちゃん、鐘ちゃん!!」 夢が、醒めようとしていた。 音を聞いて、校庭に出た由紀香の眼前にいるのは、確かに蒔寺楓と氷室鐘だった。 しかし、その姿は昼間と明らかに違う。 氷室鐘の背には、巨大な翼が存在していた。鳥のそれそのものである翼は、突風を巻き起こしている。 蒔寺楓の両手両脚は、金色の毛で覆われている。そして年代物らしい剣がその手に握られていた。 何より特徴的なのは、その自分の意思を感じさせない瞳だ。衛宮士郎はそれに見覚えがあった。 さっきまでの三枝由紀香の眼だ。 「蒔ちゃん、鐘ちゃん、私だよ。由紀香だよ。どうしたの。返事してよ」 必死に呼びかける由紀香に対し何の反応も見せず、二人はサーヴァントと、マスターらしい少女を威嚇している。 「三枝、少し下がっていろ。俺がどうにかする」 士郎が前に出て、キャスターもそれに続く。 「キャスター、頼む。戦えるか……いいや。逃げられるかどうか分からないけれど……」 「ええ、あれは間違いない」 キャスターの視線の先には剣を持った青年が佇んでいた。 「セイバーのサーヴァントよ」 「ああ、そうだ。この身はセイバーのサーヴァント。話を聞く限り、お前はキャスターのサーヴァントか?」 セイバーの問いに対して答えたのはキャスターでもマスターである士郎でも無く、高速で走りながら剣を振り上げた楓だった。 青年は、何もしない。剣を振り上げることすらしない。 楓が振り下ろした剣は、真っ直ぐに青年の頭を狙っている。 ガキィン。 分厚い装甲を鉄パイプで叩くような、何のダメージも感じさせない金属音。 それが、渾身の攻撃が青年に与えた全てだった。楓はそのまま空中で回転しながら後方に下がる。 「けえええええええええええ!!!!!!」 怪鳥のような声を発していたのは、氷室鐘だ。 翼を大きく広げ、跳躍する。蹴りの姿勢をそのまま保ったまま、マスターである少女の方へ肉薄する。 砲弾のような蹴りは、確実にイリヤと呼ばれた少女を絶命させるだろう。襲い来る死を前にして、銀髪の少女は、 「哀れね」 少しも慌てず、悠然と立ち続けていた。その前に、光の粒子が集まって人の形状を作り出す。 「ああ、そして愚かだ」 嘆息気味に、現れた銀髪の女―――女神のような美貌を持つ女が、持っていた槍で鐘をその勢いを殺さずに弾き返す。結果、鐘の身体は後方に下がっていた楓を巻き込み、吹っ飛ばされる。 「蒔ちゃん、鐘ちゃん!」 由紀香が悲鳴を上げて、二人に駆け寄る。 呻き声も上げないままに倒れ伏した二人と駆け寄った由紀香に、金髪の男―――セイバーがゆっくりと近づく。 この後やることなど、誰でも分かる。瞬間的に士郎は飛び出した。 立ち塞がった士郎に対し、セイバーのサーヴァントは軽い驚きと共に口を開く。 「マスターがサーヴァントも連れずに飛び出すとは……正気か?」 「ああ、正気だ」 キャスターもまた、セイバーの前に回り、同時に顕現した女性の方を見やった。 「驚いた……まさか、サーヴァントを二騎従えるとはね」 呆れたように言葉を発するキャスターの姿に、イリヤと呼ばれた少女はふふん、と鼻を鳴らす。 「流石はキャスターのサーヴァント。私達の二重契約を見破るとはね。そうよ。三騎士の二角、最優のセイバーと、最速のランサーを従えたアインツベルンに敗北は無いわ」 「アインツベルン?」 士郎の疑問に、いつか出会った少女はにっこりと笑ってお辞儀した。 「今代のアインツベルンのマスター、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンですわ。衛宮の当主。どうぞお見知りおきを」 『早く呼ばないと、死んじゃうよ』 その言葉を士郎は思い出していた。 だが、記憶に浸っている場合でも無い。今はこの状況をどう切り抜けるかだ。 「イリヤスフィールだったか?聞いて欲しい」 「ん?」 きょとんとした顔になるイリヤスフィールに、士郎は楓と鐘を指し示した。 「この二人を攻撃するのはちょっと待ってくれ、事情があるんだ」 士郎は必死に言葉を紡ぐ。サーヴァントのマスターとなったからこそ分かる。 キャスターではこの英霊には勝てない。スペックが違いすぎる。 無論、勝負がステータスの比べ合いで終わる物ではないということは、士郎も分かっている。だが、F1マシンと普通の軽自動車がタイムトライアルをしても、戦いにすらならないに決まっている。 キャスターも同じだ。綿密な準備や作戦があれば勝つ可能性もあるが、何の準備もしていない今では、戦いはただの自殺行為に他ならない。 ならば、この場は相手の善性に期待して、退いてもらう以外に、生き残る方法は無い。 それが念話のよる脳内の会話でキャスターと決めた唯一この場から生還する方法だった。 気を失った二人の介抱をしていたキャスターも口を開く。 「この娘達は別のマスターに魔術で操られていた可能性があるわ。いえ、むしろそれで間違いない。誇りを尊ぶ英霊が、そんな娘を斬り殺せば、さぞや夢見が悪いのではないかしら?」 キャスターの言葉に、わずかにセイバーとランサーの顔が曇る。セイバーが口を開いた。 「一般人か。それなら、記憶を奪う程度で済ませてもいいかイリヤ?」 セイバーに続いて槍を持つランサーも口を開く。 「できれば、ヴァルハラに行く必要の無い者の血を流したくは無いのだ。我が主」 イリヤは、少し考え込むと、にこりと笑った。 「うん、いいよ。その子達は勘弁してあげる」 ようやく、空気が少し柔らかくなった。安堵のままに士郎はイリヤに礼を言おうとする。 「ありがとう。イリヤス「―――じゃあ、殺すのはお兄ちゃんとキャスターね」」 無邪気な笑顔を浮かべて、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは残酷な命令を発した。 由紀香は鐘と楓を介抱しながらも、事態の推移を見守っていた。自分達は助けるという言葉が出たときは安堵したが、その後の台詞に背筋が凍り付いた。衛宮士郎とキャスターと呼ばれた女性は、一歩退いて身構えている。 「お兄ちゃんは絶対に殺すって決めていたの。それにマスターなんだから助けるわけないでしょ?」 イリヤというらしい少女は、嬉々として残忍な台詞を平気で喋っている。台詞そのものよりも、そんなことを簡単にできる少女の方が怖かった。間違いない。イリヤは確実にあの少年と女性を殺すつもりだ。 「……一つ聞いておく、俺達がどのように行動しても、三枝達は助けるんだな」 ああ、あの少年はこんな時にでも人の心配をしている。怖いはずなのに、理不尽に降りかかる災厄に心折られることもなく、前を見据えている。だが、その姿には悲壮感しか感じられない。 「うん。その子達はどうでもいいけど、ちゃんと戦うのなら、助けてあげなくも無いわ」 その言葉に、少年と『キャスター』が、前に進み出る。 『セイバー』と『ランサー』も、イリヤの前に出て、少女を守るように武器を構えた。 「殺しなさい、セイバー、ランサー」 イリヤの声が戦闘の引き金となった。 キャスターは一気に術式を編むと、魔力で作られた呪いの弾丸を発射した。その数百以上。 一撃一撃が必殺の呪弾を前にして、しかしランサーとイリヤを庇うように前に出たセイバーは何もしなかった。 直撃。 呪弾の奔流は紛れもなく青年の命を奪うだろう―――普通ならば。 「なんて分厚い対魔力……反則ね」 「まあ、勝負にならないのは勘弁してくれ。お前が弱いわけじゃない」 セイバーに、呪弾は痛痒すら与えなかったらしく、平然と立っている。 キャスターの視線は、次にマスターである少女に向くが、ランサーに睨み返される。 「生半可な呪法でイリヤに害を与えようとは思わないことだ。魔術の攻撃ならば、私のルーンがこの子を護る」 「……ええ、害する前に貴女の槍が私を貫くでしょうね」 キャスターの声には、諦めの色が濃く滲んでいた。 士郎から見ても、状況は悪い以前に絶望的だった。 セイバーとランサーの布陣は鉄壁。なおかつセイバーにはキャスターの持ち味である魔術が効かない。 絶望的な状況と、何もできない自分に歯噛みする。 『士郎』 脳内に聞こえてくる声、キャスターの念話だ。教えてもらったとおりに返事を返す。 『キャスター、逃げることはできるか?』 『無理ね。相手にはサーヴァント中最速のランサーがいるわ。逃げようとしても追いつかれるに決まっている』 だから、とキャスターは提案を口にした―――衛宮士郎が受け入れられない提案を。 『令呪三画を用いて、私に足止めを命じなさい。その間に貴男は逃げなさい』 「なっ―――」 思わず、実際に口が開いた。 「できるわけ無いだろそんなこと!」 「私は死者で貴男は生者、どちらを優先させるかなんて決まっているでしょう」 何でも無いことのように言うキャスターに、思わず声を荒げるが、キャスターは涼しい顔でいる。 冗談じゃ無い。他者を犠牲にして生きるなど、『衛宮士郎』のやる事じゃない。 もし、誰かを切り捨てなければならないのであれば、それは俺自身(セイギノミカタ)だ―――!! 「話が終わったのなら、悪いがここで果ててもらう」 思考は、セイバーの声で強制的に断ち切られる。キャスターの提案で気が逸れていたが、ここは紛れもない戦場だ。今まで俺達を攻撃しなかったのは、作戦でも何でも無く、その必要が無いからだろう。 絶望と諦観が場を支配しようとしたとき。 「バーサーカー!ぶっ倒しなさい!」 唐突に、『それ』は出現した。 校舎の屋上から飛び降りた『それ』は地面に着地して土煙と轟音を上げると、魂を揺さぶるような咆吼を発する。 「◆◆◆◆―――◆◆◆◆◆◆―――◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 数秒遅れて、命令を発した人物が同じく飛び降りる。しかしそれは猫のように華麗に着地した。 士郎も、由紀香も、その人物を知ってはいたが一言も発することができなかった。あまりにも予想外な人物だ。 「こんばんは、かしら。衛宮君、三枝さん」 「……遠坂さん?」 「……まさか」 呆然と呟く由紀香と士郎に、遠坂凛はいつも通りの微笑を浮かべていた。
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/801.html
韓国経済スレはこちらへ / 2ちゃんねる / 韓国 ■ 【サーチナ】孫悟空の起源は韓国のサルだった★2[01/22] 過去ログ 2009.1.22- ■ 【サーチナ】孫悟空の起源は韓国のサルだった[01/22] 過去ログ 2009.1.22-22 .
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1318.html
Top 創発発のキャラクター総合 白亜記 滅び行く世界と救世の英雄 滅び行く世界と救世の英雄 静かに雪が降る日だった。 天幕を張って森の中で過ごしていた私の元へ手紙が一通届いた。 小さな鍋に雪をいれ、手持ちの炉の火にかけてかじかんだ手で手紙を開くと簡潔に一文だけ書かれていた。 一度読み、もう一度読み直した後、私は手紙を火にくべて燃やした。 戦争が終わった。 たったそれだけが書かれていた。 私が森林の調査と称して野外に住むようになってから半年。 出るときに聞いた話では優勢だと言っていたがついにここまでたどり着いたわけだ。 今はまだ残された魔族や魔物がいるだろうけどそれもきっと殲滅させられることになる。 いや、もしかしたら北の魔術師がいなくなれば魔物は正気に戻るかもしれない。 どちらにしろ人々はもう剣を握る機会はなくなることになるだろう。 喜ばしいことではないか。人々はもう夜に怯える必要はない。 世界中で流れる涙も減ることになるのだ。世界は長い冬を越え、春を迎える。 だがそれは同時に私の剣を握る理由もなくしてしまった。 強力な魔物がいなければ必要以上に腕を磨く必要もない。 湯気の立つお湯をカップに入れてそのまま飲む。体の芯が熱くなっていく。 でも心はいつまでも雪のように冷ややかだった。 得物を元の形に戻す。最近では立派な篭手になってしまった。 そういえばこの散らばった死体はどうするのだろうか。 ハルトシュラーが後から処理するのかそれとも大量殺人としてこの世界の事件になるのか。 どちらにしろ犯人が捕まることはないのだろう。 「そういえば戦争が終わったそうだな」 高所に位置するこの部屋から見える夕焼けはとても綺麗だ。 立ち並ぶ高層ビルの向こう側。遥かかなたの山の影へと沈み行く夕日。 すぐに転送されなかったのも私がこの光景を見ていたからだろう。 「ああ、長い戦いだった」 いつの間にか隣にいたハルトシュラーとその光景を見ている。 こうやって夕日を眺めるのは何回目だろうか。いろんな世界でいろんな夕日を見てきたが どこの世界のも甲乙つけ難い美しい夕日ばかりだった。 「……もう一箇所行ってみるか」 初めての申し出だ。いつもどんなに早かろうが遅かろうがひとつの世界を終えたら 帰還している。私もそれで満足していたので文句を言うこともなかった。 「歓迎だがどうしたんだ?」 「戦争終結記念だ。安心しろ。戦闘はない。おそらくな」 世界が闇に満たされる。いつもならここで元の世界に戻るのだが闇が晴れると 雪化粧をした小高い丘に立っていた。見下ろす町は火の手が上がっている。なのに悲鳴は聞こえない。 振り向くと城が立っていた。ところどころ壊れている。大きな戦いがあったのだろうか。 「行くぞ」 ハルトシュラーに先導されて開かれた入り口が進入していく。夜だというのに明かりが灯されていないが 壊れた壁や窓から入る月明かりで苦労はしない。かつては豪華絢爛であっただろう内装も今や 見る影もなく、壁は何かでえぐったかのような傷がついていたり床は血で汚れていた。 血の具合から見るとまだ数時間程度しか立っていないはずなのに人の気配は一切無い。 長い廊下に等間隔で並んだ窓から月明かりが差し込む。立ち止まって窓から見上げると 凍るような冷たい空に煌々と満月が輝いていた。 ふと例の感覚がした。でも今までの無限桃花と違い、何かとても知っているような気配がする。 とても他人とは思えないような感覚だ。 「なぁ。ここで何があったんだ」 「私が説明する必要はない。相手が話してくれる」 振り返りもせずそう答え、私を城のより内部へと導いていく。 聞こえるのは私の歩く音と時折崩れる瓦礫の音だけ。とても静かだ。 暗い廊下にひときわ大きな月明かりが差し込むかつての扉を潜る。 広い部屋。とても高い天井。そしてたった一つ設置されている椅子とその背後にある大きな窓。 散らばっている残骸から考えるとここも装飾されていたのだろうけど今はガラスもなくなり 荒れ果てた場所になっている。おそらくは王のいた場所なのだろう。 そして玉座であろう椅子には一人の人間が座っている。 眠るように顔を伏せているので顔が見えない。だがこの感じは。まさかそんなことがあるのか。 「私によく似た気配を感じるから誰かと思ったら」 玉座に座っていた人間が顔を起こす。 「まさか私が来るとはな」 そこには見間違えようの無い私が、シカ・ソーニャがいた。 彼女はそれだけ言うと再び顔を伏せた。先ほど見た顔には疲労が滲んでいた。 「どういうことだ……ハルトシュラー」 「平行世界という言葉を知っているか。 今までお前が見てきた世界もお前の世界に似ていたが、ここは完全に途中まではお前と同じ世界だった」 「途中までと言う事はあそこにいるのは本当に私なのか」 「この世界のお前。あったかもしれないお前の姿だ」 もう一度目の前の彼女に目を向ける。装備の差異はあれど体つきや顔、髪色などの身体的な特徴は同じだ。 しかしあまりにも私と表情が違う。老齢の人間を彷彿とさせる表情だ。 「なぁ、私。そっちの世界はどうなってんだ?」 疲れきった声で喋る。今にも喋るのをやめてしまいそうだ。 「劣勢であったもののアンドロイドの完成で逆転して戦争は勝利を収めたと聞いている」 「アンドロイド? ……ああ、昔聞いたな。完成していたのか」 話し終えると長く息を吐いた。しかしさっきより声音はよくなっている。 回復したというよりも楽しんでいるような調子だ。 アンドロイドを知らないということは町が壊滅したあの夜まで遡る。 いや、そもそも彼女と私の歴史がどこまで一緒かはわからない。 「私は最果ての村で生まれたが、その後要請により町の自衛団隊長になった。 しかしその半年後。死者復活の魔法陣により町は壊滅にまで追い込まれた。 その時の戦いでやられそうになった私をアンドロイドが救ってくれたんだ」 私は自分の歴史を簡単に説明する。狼の襲撃はさほど問題ではないと思い省いた。 アンドロイドの有無だけで考えれば歴史の分岐点となるのはあの戦いになる。 彼女は再び大きく息を吐く。 「そうか。お前はあの時アンドロイドによって助けられたのか。 それでも町は壊滅とはやはりあの魔術師はそれだけの力があったということか」 どうやら大きな分岐点となったのはここのようだ。 しかし被害に関してはどうやら同じくらいの規模だったみたいだ。 「そうだな。よもや一晩であそこまでの被害が出るとは思わなかった。 おかげで住人は他の町村に避難して、私は有志と共に町の整備に当たっていたわけだ」 彼女が顔を上げた。意外そうな顔をしている。その後、再び顔を伏せて低く笑いはじめた。 「あまり差異がないと思ったらとんでもないな。そうか。お前の歴史では生存者が他にいたのか」 今度は私が驚いた。生存者が他にいたのか。その言葉の意味するところ。 それはつまり。 「あの戦いの生存者は私だけだ。奇跡的にというべきか。他の人間は皆殺された。 避難所となっていた大聖堂も跡形なくなっていた。それが私の歴史だ」 彼女の歴史。アンドロイドは助けに来ることが無く、濁流に飲まれ、死を覚悟した。 しかし運よく生き残った彼女を待っていたんは壊滅した町と死体たち。 それに比べて私の状況はどれだけ幸せだったのだろうか。 彼女は静かに、時折大きく深呼吸しながら自分の歴史を語る。 「あの時の衝撃は本当に忘れられない。 たったの一晩で私は自らの体以外の全てを失ったのだ。 あれほどの絶望は今まで無かったよ。それでも私は希望を捨てず、港町へ向かった。 そこも同じように壊滅していた。生存者を一日中探したがいなかった。 あるだけの食料を船に詰め込み、私は島を出た。もちろん船など扱ったことがない。 四苦八苦しながらどうにか北へ向かい、本州が見えたときは感動したものだ。 でも既に手遅れだった。本州は侵略が完了していたんだ。出迎えてくれたのは化け物たちだ。 私は彼らに問うた。なぜ戦うのか。悲しみを与えながら戦い、何があるのか。 期待はしていない。人語を理解できる魔物などごくごく少数だ。襲い掛かってくる魔物を 見て私は仕方なく得物を抜いた。でも決して殺さず戦意を削ぐだけにした。 殺してしまえば私の気持ちも少しは晴れたかもしれない。でも殺しても私の仲間は戻ってこない。 それからも生きている人間を探しながら北へ向かった。 どこもかしこも魔物しかいなかった。ああ、本当にここは侵略されたんだなって改めて思ったよ。 魔物との戦闘を出来るだけ避け、出会ったら先の言葉を投げかけ。意味なんてほとんどないだろう。 もしも。万が一にでも魔物の心を私の言葉が動かしたら。そう思って投げ続けた。 野を越え山を越え海を越え。気づけば北の国にまで来ていた。 魔物たちはどんどん強くなった。それに従い知能が高い個体も多くなった。 しかし残念かな。国が違うと言葉が違う。あの魔物たちにとって私の言葉は異国の言葉なのだ。 魔物たちの会話を聞いて愕然としたものだ。言語が変わるということを頭に入れてなかったからね。 それからも得物を抜いては相手を殺さず、抵抗が出来なくなる程度に痛めて逃げるのを繰り返した。 でもたまに話が通じる個体がいることもあった。私の投げかけに暴力ではなく言葉で答えてくれるものが。 ほとんどの個体が私の言葉を笑ったよ。戦うのは己の快楽のため。主の命令のため。 ある個体は私に聞いてきた。悲しみを生まない方法があるのかと。 話し合えばわかりあえる。妥協点が見つかるはずだ。そう言う私を夢見がちな理想論者と笑った。 誰とも分かり合えず。人に会うこともなく。私はついにここへたどり着いた」 再び顔を上げる。疲れきった表情なのに少しだけ喜んでいるように見える。 「だが私が着いた時には既に彼らの計画は最終段階に入っていた。 魔界から呼び出した神をこの世界の神にする。魔神が管理する世界を作り出す計画だ。 この世界の人々が争うのは本来いるべき神が失われてしまったからであり 空席となった神の座に新たなる神を据えれば世界は安定する。それが彼らの言い分だ。 この戦争も魔神を呼び出すための生贄となる魂を得るための戦いだったというのだ。 世界を安定させるために多くの人間の死が必要となる。そんな神が果たして安定した世界を生み出せるのか。 彼らの語る理想郷はあくまでも彼らにとってだけのものなのではないか。 話し合いと呼べるものじゃない。ただの言い合い。そして攻撃してきた彼らを私は斬った。 瀕死になっても魔神によって蘇生される彼らを私は殺した。初めて人を殺した。 手に伝わる感覚も飛び散る血のにおいも命が失われた瞬間を見るのも本当に不愉快でしかない。 それでも私は彼らを殺し、そして生まれた魔神をも殺した。そう、私は世界の神を殺したのだ。 既に世界の隅々まで支配し支えていた神がいなくなったことにより、世界は急変してしまった。 最初に起きたのは動物の消滅だ。私以外のあらゆる動物がいなくなった。死体も含めてな。 次に魔力が失われた。今や魔法というのは夢の産物になってしまったんだ。 今度は何が来るかわからない。ただ月がいつまで経っても沈まないことを考えると 時間が停止しているのかもしれないな」 彼女の後ろにある窓の外の月。先ほどと変わらぬ位置にある。この短い間に動いたかどうかは 私にはわからない。でもこの城に死体すらなかったというのはそういうことなのだろう。 「世界を救う。なんて大層な目的があったわけではない。戦いを終わらせるために戦ってきた というほうが正しい。確かに戦いは終わった。もう争う相手がいないのだから。 でもその代わりこの世界は滅びる。私がこの世界を滅ぼしたんだ」 話したいことを話して満足したかのように一瞬微笑んだ後、再び顔を伏せた。 同じ人間だというのにちょっとした運命の違いが二人に大きな差を生んだ。 戦いを拒む私と戦いを好む私。状況から考えれば本来我々は逆であるべきだろう。 なぜ仲間を失った彼女がその敵ともいうべき相手と和解しようとするのか。 なぜ仲間を持っている私が平和を捨て、ひたすら戦いに挑み続けるのか。 その答えはここにはない。ただわかるのは私にとっても彼女は理想論者でしかないということだ。 「不思議なものだ。本当に同じ私だとは思えない。 一方が平和主義者であるというのに一方は戦うことでしか気分を落ち着けない人間とはな」 「そっちの私は好戦的なんだな」 「故にお前の理論はわからん。戦いにおいて妥協点はない。 奪うもの。奪われるもの。持つ者。持たぬ者。強者。弱者。そのどちらかにしか振り分けは出来ない」 「話し合うことで、分かち合うことでそれらを越える関係になれると思わないか?」 「それが理想論だと言うのだ。その結果が現状だろう。力でねじ伏せるのが最高の説得だ」 得物を剣に変える。この話し合いにも妥協点は存在しない。 所詮分かり合えないのだ。他人となんて。上辺だけの理解者にしかならない。 一歩ずつ近寄る。彼女は私を見て、また大きく息を吐いた。 「疲れた。とても疲れた。最後の最後まで誰とも理解し合えなかった。 私とならと思ったのにまさか別世界ではこんな狂戦士になってるなんてな」 「私もまさか別世界の私がこんな人間だとは思いもよらなかった。 さぁ剣を抜け。一人の剣士として死ぬんだ」 よろめきながら椅子から立ち上がる。よく見れば体中ぼろぼろだ。 同じように右手に得物を握る。 「運命の手違いか。我々が逆だったらどれだけ幸福だったか。神様を恨むよ。 ……いや、殺しちゃったか。そういえば」 両者の体が動きすれ違う。一瞬得物同士がぶつかり合い、片方の体が倒れた。 私は剣の血を払い、振り向く。目の前で死んでいるのも間違いなく私だ。 最も髪は長い間手入れしてなかったのか荒れ放題伸び放題だし鎧も白色とは言いがたい色合いだが。 こんな姿になってもなお最後までほとんど不殺であり続けたのはある意味では賞賛する。 「ハルトシュラー。帰るぞ」 「ご感想は?」 「私は剣を振るってわからせるほうが向いている」 その影響でどのようなことが起きるとしても私にとってはこれが一番わかりやすい。 でももしも私が彼女のように平和主義者であったとしたら。 そんな未来予想図をふと頭で浮かべている自分がいた。 集落と両道の戦士たち 『 』 白亜記まとめに戻る
https://w.atwiki.jp/semillasmaple/pages/43.html
英雄 英雄について メイプルワールドを脅かす暗黒の魔法使いを封印した英雄たち 五人とか言われてたけどなんかいっぱいいる アラン 戦士の英雄 暗黒の魔法使いの封印により、氷の属性をエンチャントさせられた 狩り性能が高い割に注目されないどころか弱職扱いさせられてるかわいそうな奴 対ボスは中堅くらいの能力 補助スキルも結構有益だぞ エヴァン 魔法使いの英雄 暗黒の魔法使いの封印を免れたフリードは死んでしまった 時は流れた現代、酪農家の子供であるエヴァンはある日、オニキスドラゴンと契約を結ぶ なんでもありのキチガイ魔法使い 狩り性能、対ボス性能、扱いやすさ、補助、どれをとっても最上位クラス これはひどい ただし手数は非常に少ない(重要) メルセデス 弓使いの英雄 フリードとイチャイチャしながら暗黒の魔法使いに挑んだ結果、速攻で半殺しにされる柔なデュアルボウガン使いのエルフ 意味不明な連携パスを持ち、意味不明な狩りができる 意味不明なためダメージが出ているかどうかは微妙なところ ボスに対してはまあ中堅くらいの能力 ファントム 盗賊の英雄 ルミナスと喧嘩しながら暗黒の魔法使いに挑んだ結果、暗黒の魔法使いとの決戦に間に合わなかったアホの子(金持ち) メイプルワールド各地の豪商から金銭になるものをパクっているらしい 冒険家のほとんどのアクティブスキルをスチールして使用できる また、死亡回避スキルを持っているので多少は死ににくい 狩り性能は上々、対ボスも中堅くらい 冒険家の強化の波及効果を望めるし結構いい ルミナス 魔法使いの英雄 暗黒の魔法使いが光の部分を切り離した結果ルミナスは生まれた 要は暗黒の魔法使いの劣化版じゃねーか 挙げ句暗黒の魔法使いとの決戦のときに暗黒の魔法使いの闇の力に飲まれ、闇の力がいくらか使えるようになる 要は暗黒の魔法使いの劣化版じゃねーか 狩り性能は全職業中史上最高 ボスはちょっと弱い うーん 隠月 海賊の英雄 他の英雄が無能だったので、自分の存在を犠牲に暗黒の魔法使いを封印した 代償として隠月は誰の記憶にも残らない存在と化した… 英雄の中で唯一封印前の能力を発揮できない無能、しかもヒロインや親友にすら存在を忘れられるなどと散々 火力も散々 こんなのやってたらうんざりしちゃうよ 補助だけ超強い
https://w.atwiki.jp/wel-ajan/pages/21.html
本編クリア後にまずEX2章までプレイ可能になる。更にクリア周回を重ねて各種条件を満たしていく事で徐々にEXステージが追加表示される。本編ではカバーされなかったブラム王国とリヨン王国の戦争内容を補完するサイドストーリーが中心になる。四天王を始めとする敵キャラが使えるなど本編ディテールを奥深く楽しめる。どのステージをやっても本作の少数精鋭への偏りが理解できるだろう。 EX1章 狼爪軍実戦演習 自軍 忍者シン、僧侶ポポン、魔導師マリー、勇者リッティー、賢者マナ、狩人ターチャ、剣士ミシマル、騎士イシュコー、戦士マシュー、闘士シニガム、竜人ウサジー 敵軍 戦士ジド、僧侶サユ、魔導師マナミュー、勇者クノー、賢者ガブリエル、狩人ウーチャン、剣士フィーナ、騎士レンズィ、剣士クロウペ、召喚士バード、衛士ブシュウ、盗賊ロビー 勝利条件 全滅 敗北条件 全滅 背景 本編14章「終焉」の直前。シンたち狼爪軍メンバーが、リヨン王国本城突入の前に紅白戦演習を行ったという設定。紅組のシンに対して白組はジド傭兵団を中心にしている。 攻略 こちらのエースとなるシンは無双幻舞剣と明王剣により決まればジド以外の敵を即死に追い込める。リッティー、シニガム、ミシマルも一通りの技アクトを揃え強力な戦力になるだろう。ウサジーはその防御力を生かし壁として機能する。敵の注意すべきキャラは長射程高火力を誇るバード、高耐久のジド。ジドを先に抹殺するのはかなり難しいので、バードや勇者剣士あたりから先に潰し、僧侶を倒したあとに戦えばいい。マシューなら暗黒斬で暗黒壁を貫通できるので相性がいい。ロビーは素早さがとんでもなく高いため魔法かシンの攻撃でなければ当たらないことに注意。 EX2章 大戦(本軍) 自軍 四天王エスケイブ、英雄将軍バラキ、英雄将軍デュエル、剣士20人 敵軍 総大将ファルキス、部隊長ガラティ、部隊長マサ、部隊長ニュマヌ、騎士7人、狩人10人、戦士4人、剣士4人、盗賊5人、僧侶3人 勝利条件 ファルキスの撃破 敗北条件 エスケイブの撃破 背景 本編7章「大戦」のサイドストーリー。四天王エスケイブ率いるブラム王国軍主力と、総大将ファルキス率いるリヨン王国軍主力の決戦を再現している。 攻略 軍勢はやや少ないが、陣形をしっかり組めば互角程度には働ける。エスケイブの魔流光で削って剣士がとどめを刺すというのがベタ(というかエスケイブは自分でとどめをさせないのでこうするしかない)。バラキやデュエルも十二分に強い。 EX3章 ミトゥマーvs麒麟軍 自軍 四天王ミトゥマー、英雄将軍イー 敵軍 本編8章の敵陣営(麒麟軍) 勝利条件 キニヤの撃破 敗北条件 ミトゥマーの撃破 背景 真章1章で王国博士ユゾンが語った「彼は元々死ぬ予定だったのだよ」を再現する戦い。シンたち狼爪軍との交戦が発生しなかった場合の麒麟軍団長キニヤを、ミトゥマーが討伐するという設定か。 攻略 ミトゥマーが非常に強いので問題なく戦えるが、リセマラができないのでイーを活躍させるのは簡単ではない。1ターンに2体ずつ敵を葬る地道な作業が続く。うまく陣取ると一気にキニヤに迫れることがある。 EX4章 決戦!ラギルアム城 自軍 英雄将軍長ゾヒア、英雄将軍モミン、英雄将軍バラキ、英雄将軍デュエル、英雄将軍イー、王国博士ユゾン、王国博士ティムケ、王国博士ラバッツ、親衛隊長ノラック、勇者、賢者、魔導師、僧侶 敵軍 本編14章の敵陣営(リヨン王国軍) 勝利条件 リヨン王の撃破 敗北条件 味方の全滅 背景 四天王を温存したブラム王国軍主力でリヨン王国の本城を攻めるという英雄将軍に焦点を当てたミッション。二期生計画が上手く進展しなかった場合はこうなり、速やかにリヨン王国を滅ぼしていたという設定か。 攻略 戦術としては普段とさほど変わらず、バラキ、イー、ゾヒア、モミンあたりを前線に出しノラックで回復しながら進む。壁の奥の敵は賢者や魔導師に倒させよう。とくにティムケの能力は頭抜けておりただのファイアもかなりの威力となる。俊足ユゾンの使い道を考えるのも楽しい。 EX5章 英雄騎士団vs10勇者 自軍 忍者シン、僧侶ポポン、戦士ジド、剣士フィーナ、剣士クロウペ、衛士ブシュウ、盗賊ロビー、騎士レンズィ、狩人ターチャ、剣士ミシマル、僧侶サユ、戦士マシュー、騎士イシュコー、魔導師マリー、狩人ウーチャン、魔導師マナミュー、竜人ウサジー 敵軍 四天王ヨエス、四天王アービコム、四天王エスケイブ、四天王ミトゥマー、勇者ティーエー、勇者リッティー、勇者クノー、賢者ガブリエル、賢者マナ、賢者マーウ 勝利条件 敵の全滅 敗北条件 シンの撃破 背景 10勇者から6人が下野する予定が組み込まれなかった場合の二期生計画で発生したと思われるドリームマッチ。本編とは異なる時系列でも反乱を起こしたシンたち英雄騎士団は、勢揃いしてる10勇者と正面対決する事になったのだろう。 攻略 やはり最大脅威はヨエスで、光速剣舞を食えばシンですら瀕死に追い込まれ、追撃を受けたら助からない。運が良ければシンの無双幻舞剣+残影剣のコンボでかなり削れるので、できるだけ1ターンで倒したい。第二脅威であるティーエーは相変わらずの高火力で、スピードも兼ねそなえるため簡単には勝てない。ここにもシンを投入せねば難しいが、シンの撃破が敗北条件のため周囲の制圧を怠らないようにしよう。それ以後はクノーやリッティーの一撃にさえ気をつければ、こちらもエース級をぶつけていけば制圧できるだろう。それでも四天王は非常に強いので油断はできない。 EX6章 最強3人vsリヨン王国 自軍 四天王ヨエス、四天王アービコム、羅刹タスキ 敵軍 本編7、11、12、13、14章の敵陣営(リヨン王国軍) 勝利条件 全滅 敗北条件 全滅 背景 タスキの反乱時にヨエスとアービコムも共同して早々にブラム王国を乗っ取った時系列を想定している。この3人で速やかにリヨン王国を滅ぼすというサプライズミッション。二期生計画前なのでリヨン側は将軍と部隊長級勢揃いである。 攻略 攻撃力では文句なしに最強のタスキだが、防御技がないため意外と消耗が早く下手すると撃破されることもありうる。死なれたところで勝てないことはないがせっかくなのでヨエスやアービコムを全面に出そう。そのヨエスもさすがに物量差があるのでダメージは蓄積することになる。また、光速剣舞はHP400を誇る一部敵キャラを即死させられないので、このような場合はタスキに出番を譲ろう。アービコムはサバスのおかげで不死身と化している。仮に前二人が倒れてもこいつだけで勝てる。 EX7章 決戦!アルバスタ城 自軍 羅刹コロスヤ 敵軍 本編真最終章の敵陣営(ブラム王国軍) 勝利条件 全滅 敗北条件 全滅 背景 本編真最終章の直前。シンたちの突入前に、どういう訳か隠しキャラのコロスヤがブラム王の間に単身乗り込んでいたという、ストーリーを根底から覆すワンダーミッション。 攻略 コロスヤのアクトを獲得すると解放。ご存知チート羅刹が最終ステージで無双する。開始後すぐにタスキを撃破すること。タスキの攻撃力は文字通り桁外れで、一撃で700ほど持っていかれることもある。その後は回避できない魔法攻撃の使い手を優先しつつ、撃破しながら進む。 EX8章 シニガムVSバラキ 自軍 闘士シニガム 敵軍 闘士バラキ 勝利条件 全滅 敗北条件 全滅 背景 ステータスの関係から、恐らくバラキは生きていたことが示唆されている。 周回を繰り返さなきゃExtraGame8が出現しないことや、ヨエスをも瞬殺させるであろう圧倒的な戦闘力を持っている点、ヨエスが「私とタスキが戦った時からだ」と、プログラムに歪を発生させた旨の発言をしたこと、BGMも真最終章と同じであることから、第3期生を生み出す恐れがある事を懸念したシニガムが始末しに来たという設定か?それでも倒せない事があるので、次回作での黒幕という設定も考えられる、(あればの話ではあるが…。) 余談だが、マップは水辺に囲まれていて、シンプルで寂れた場所であることから、ワールドマップで確認できる南北端で行われたバトルと思われる。また、なぜかバラキの戦闘シーンのみモーションがどのキャラクターよりも早い為、こちらのHPゲージが目にも止まらぬ速さで減っていく。 二人の闘士が格闘ゲームさながらに対戦するという男のロマンステージ。 攻略 タイトルの通り闘士VS闘士の武器を持たない者同志で一対一、言わばタイマンの熱い戦いが繰り広げられる。熱い戦いとは言ったものの一本道であり、尚且つパラメーターの若干の違いより勝つか負けるかはやはり運で左右される。故に、大抵は2,3ターン目で勝つか負けるかの決着がつく。 シニガムの全力を持ってしても1ターンで戦いを終わらせるのは厳しい。バラキの技術力の高さ故に、先手を譲る事は厳禁。 前述の通り、瞬殺されかねない。こちらが「秒殺のシニガム」ならば、あちらは「瞬殺のバラキ」か。 必ずこちらから攻撃をしかけ、HPがギリギリで残る事を祈ろう。次のターンでトドメを刺せる。 パラメーター、所持アクトは以下の通り。 シニガム HP999、攻撃力24、技術力28、器用さ23、素早さ19、防御5、魔防力1、移動力5 装備 ヴァンパイア +34、アクト1三連打、アクト2獣王烈破、アクト3連蹴り バラキ HP999、攻撃力23、技術力27、器用さ22、素早さ24、防御力6、魔防力3、移動力5 装備 ギャラクティカ +38、アクト1獣王烈破、アクト2爆裂拳、アクト3三連打
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1410.html
ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ 機種:NDS 作曲者:辻横由佳、森下弘生、金﨑猛、村上聖 開発元:インテリジェントシステムズ 発売元:任天堂 発売年:2010年 概要 新・暗黒竜と光の剣に続く紋章の謎のリメイク作。 BSファイアーエムブレム アカネイア戦記のシナリオもプレイできる。 なおここではDLCシナリオは便宜上『アカネイア戦記外伝』として扱う。 サントラは発売されていないが、クリア後にサウンドルームでBGMが聞ける。 新・暗黒竜からの流用曲と紋章の謎のアレンジ曲が多い。 収録曲 No 曲名 補足 順位 001 もう一人の英雄 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~オープニング 002 ファイアーエムブレムのテーマ タイトル画面FE暗黒竜「オープニング タイトル~デモ」とFE紋章「ファイアーエムブレム」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 003 物語への扉 メニュー画面FE新暗黒竜の流用曲 004 紋章の謎 第2部 プロローグ 前日編2ワールドマップFE紋章「紋章の謎」のアレンジ 005 進撃 第2部 1~8章、通信対戦 通常マップ自軍フェイズFE紋章「進撃」のアレンジ 006 遠征 第2部 9~14章自軍フェイズFE紋章「遠征」のアレンジ 007 解放 第2部 15~20章自軍フェイズFE紋章「解放」のアレンジ 2010年195位 008 聖戦 第2部 21~23章自軍フェイズFE紋章「聖戦」のアレンジ 009 若き光 第2部 前日編1自軍フェイズ 010 新たなる歴史を刻む者 第2部 前日編5、3章外伝、6章外伝、10章外伝自軍フェイズ 011 戦い果てることなく 第2部 前日編8、16章外伝、20章外伝、アカネイア戦記外伝 第2話「暗殺者」自軍フェイズ 012 暗闇の中へ 第2部 13章外伝、通信対戦 索敵マップ自軍フェイズFEトラキア「リーフ軍 勝利を求めて 索敵」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 013 禁忌の聖域 第2部 終章自軍フェイズ 2010年116位 014 勝利はわれらに 第2部 勝利近し自軍フェイズFE紋章「勝利は我らに(B)」のアレンジ 015 運命の足音 第1部、アカネイア戦記 第1話「パレス陥落」自軍フェイズFE新暗黒竜の流用曲 016 決起のとき 第1部、アカネイア戦記 第2話「赤い竜騎士」、アカネイア戦記外伝 第1話「風と雷」自軍フェイズFE紋章「この旗の下に」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 017 解放へ 第1部、アカネイア戦記 第3話「正義の盗賊団」、アカネイア戦記外伝 第3話「剣に定められた者は剣に」自軍フェイズFE新暗黒竜の流用曲 018 英雄の宿命 第1部、アカネイア戦記 第4話「始まりのとき」自軍フェイズFE新暗黒竜の流用曲 019 反乱 第2部 1~8章、通信対戦 通常マップ敵軍フェイズFE紋章「反乱」のアレンジ 020 静寂の彼方 第2部 9~14章敵軍フェイズFE紋章「静寂の彼方」のアレンジ 021 誰が為に 第2部 15~20章敵軍フェイズFE紋章「誰が為に」のアレンジ 022 竜の祭壇 第2部 21~23章敵軍フェイズ、第2部 21~22章ワールドマップFE紋章「竜の祭壇」のアレンジ 023 迫り来るもの 第2部 3章外伝、6章外伝、10章外伝敵軍フェイズ 024 殺戮人形 第2部 16章外伝、20章外伝、アカネイア戦記外伝 第2話「暗殺者」敵軍フェイズ 025 しのびよる気配 第2部 13章外伝、通信対戦 索敵マップ敵軍フェイズFEトラキア「脅威、迫りくる 索敵」のアレンジ 026 真・最後の狂宴 第2部 終章敵軍フェイズFE暗黒竜「戦闘マップ5 最終マップ(CP側)」とFE紋章「ドルーア」とFE新暗黒竜「最後の狂宴」のアレンジ 027 裏切りの刃 第1部、アカネイア戦記 第1話「パレス陥落」敵軍フェイズFE新暗黒竜の流用曲 028 襲撃 第1部、アカネイア戦記 第2話「赤い竜騎士」、アカネイア戦記外伝 第1話「風と雷」敵軍フェイズFE暗黒竜「戦闘マップ2 CP側の攻撃」とFE紋章「悪の軍団」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 029 大軍現る 第1部、アカネイア戦記 第3話「正義の盗賊団」、アカネイア戦記外伝 第3話「剣に定められた者は剣に」敵軍フェイズFE新暗黒竜の流用曲 030 さらなる魔の手 第1部、アカネイア戦記 第4話「始まりのとき」敵軍フェイズFE新暗黒竜の流用曲 031 交戦! 第1部、アカネイア戦記、アカネイア戦記外伝 自軍フェイズ通常戦闘FE暗黒竜「戦い1 プレイヤー側の攻撃」とFE紋章「戦闘」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 032 先の先 第2部 自軍フェイズ通常戦闘FE紋章「攻撃」のアレンジ 033 侵略の徒 第1部、アカネイア戦記、アカネイア戦記外伝 敵軍フェイズ通常戦闘FE暗黒竜「戦い2 CP側の攻撃」とFE紋章「危機」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 034 後の先 第2部 敵軍フェイズ通常戦闘FE紋章「防御」のアレンジ 035 立ちふさがる強敵 第1部、第2部 前日編5、アカネイア戦記ボス戦などFE暗黒竜「戦い3 中ボスとの戦い」とFE紋章「決戦」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 036 強者との対峙 第2部 通常ボス戦FE紋章「対決」のアレンジ 037 切り裂く影 第2部 暗殺集団幹部(ローロー、クライネ、カタリナ、エレミヤ)戦 2010年50位 038 暗黒皇帝ハーディン 第2部 ハーディン戦FE紋章「暗黒皇帝」のアレンジ 039 絶望ここに君臨す 第2部 メディウス戦FE紋章「暗黒地竜」のアレンジ 040 聖なる光の裁き スターライト装備戦闘FE紋章「魔法:スターライト」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 041 邪悪なる闇の咆哮 ガーネフ戦FE紋章「魔法:マフー」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 042 錬武の日々 第2部 前日編、訓練場、闘技場戦闘 043 絶体絶命! 第1部 イベントFE暗黒竜「ストーリー2 各マップの始まり」とFE紋章「プロローグ」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 044 暗雲立ち込める イベントFE新暗黒竜の流用曲 045 進撃あるのみ イベントFE新暗黒竜の流用曲 046 志想高らかに イベントFE新暗黒竜の流用曲 047 出陣 第2部 イベントFE紋章「出陣」のアレンジ 048 招かれざる客人 敵軍イベントFE新暗黒竜の流用曲 049 誇り高き将 イベント(ロレンス他)FE新暗黒竜の流用曲 050 古の魔竜 イベントFE新暗黒竜の流用曲 051 謀略 第2部 イベントFE紋章「謀略」のアレンジ 052 ささやく者たち 第2部 イベント 053 ナーガの祭典 第2部 イベントFE紋章「ナーガの祭典」のアレンジ 054 神竜伝説 ~古のサーガ~ 第2部 イベントFE紋章「神竜伝説(A)」のアレンジ 055 神竜伝説 ~新たなるサーガ~ 第2部 イベントFE紋章「神竜伝説(B)」のアレンジ 056 人外の異世界 第2部 イベントFE紋章「異世界」のアレンジ 057 灼熱の異世界 第2部 イベントFE紋章「異世界」のアレンジ 058 運命を受け入れる者 第2部 イベントFE紋章「運命」のアレンジ 059 運命に立ち向かう者 第2部 イベントFE紋章「運命」のアレンジ 060 さあ、共に行こう 仲間入りイベントFE暗黒竜「ストーリー5 出会い」とFE紋章「出会いのテーマ(A)」、「出会いのテーマ(B)」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 061 人形は涙を流さない 第2部 カタリナ関連イベント 062 闇の魔王ガーネフ ガーネフ、ハーディン関連イベントFE紋章「邪悪な者」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 063 白き賢者ガトー ガトー関連イベントFE暗黒竜「ストーリー3 会話」とFE紋章「大賢者」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 064 憂いの王女ニーナ ニーナ関連イベントFE新暗黒竜の流用曲 065 幼き神竜 チキ関連イベントFE紋章「神竜伝説(A)」と「神竜伝説(B)」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 066 暗黒竜の怒り メディウス関連イベントFE新暗黒竜の流用曲 067 愛のテーマ 第2部 イベントFE紋章「愛のテーマ」のアレンジ 068 決意をあらたに イベントFE紋章「スターロード」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 069 嘆きの民 村訪問時FE紋章「悲惨な村人」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 070 再会のとき イベントFE新暗黒竜の流用曲 071 歓喜の歌 イベントFE暗黒竜「勝利のうた」とFE紋章「凱歌/恋人達」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 072 勝利のよろこび 制圧後イベントFE新暗黒竜の流用曲 073 戦いを終えて… 制圧後イベントFE暗黒竜「ストーリー4 各マップの勝利」とFE紋章「制圧!」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 074 勝利に向かって 第2部 制圧後イベントFE紋章「勝利」のアレンジ 075 共に力を合わせて イベント 076 戦士たちの日常 拠点会話「解放」のアレンジ 077 進むべき道 拠点会話「進撃」のアレンジ 078 可笑しな人々 拠点会話「聖戦」のアレンジ 079 悪戯心 拠点会話「解放」と「聖戦」のアレンジ 080 ひとときの安らぎ 拠点会話「新たなる旅立ち」のアレンジ 081 絆永遠に 拠点会話「愛のテーマ」のアレンジ 082 新たなる旅立ち 第2部 1~8章ワールドマップFE紋章「新たなる旅立ち」のアレンジ 083 伝説を求めて 第2部 9~14章ワールドマップFE紋章「伝説を求めて」のアレンジ 084 英雄戦争 第2部 15~20章ワールドマップFE紋章「英雄戦争」のアレンジ 085 汝、その名は キャラメイク 086 戦を前に 第2部 進撃準備 087 飛躍のとき クラスチェンジFE暗黒竜「ユニットチェンジ」とFE紋章「ユニットチェンジ」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 088 勇気ある挑戦者 闘技場受付FE聖魔「Follow me!」のアレンジFE新暗黒竜の別バージョン 089 勇気への報酬 闘技場勝利FE新暗黒竜の別バージョン 090 武器の店 武器屋FE暗黒竜「店3 闘技場」とFE紋章「武器屋」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 091 道具の店 道具屋FE暗黒竜「店1 武器の店、預かり所、村」とFE紋章「道具屋」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 092 秘密の店 秘密の店FE暗黒竜「店2 魔導の館」とFE紋章「道具屋」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 093 勝利への布陣 通信対戦準備FE新暗黒竜の流用曲 094 英雄、散る… マルス・マイユニット死亡FE暗黒竜「ゲームオーバー」とFE紋章「終末(A)」の前半アレンジFE新暗黒竜の流用曲 095 耐え難き別れ 味方撃破FE暗黒竜「味方 倒れる」とFE紋章「別離」のアレンジFE新暗黒竜の流用曲 096 勇士へのレクイエム ゲームオーバーFE紋章「終末(A)」の後半アレンジFE新暗黒竜の流用曲 097 エピローグ エピローグFE紋章「エピローグ(B)」のアレンジ 098 光と影 戦績 099 friend 仲間のその後 2010年199位 100 ひとつの終わり Fin(20章)FE紋章「神竜伝説/オルゴール」のアレンジ 101 それから… Fin(終章)FE暗黒竜「オープニング タイトル~デモ」とFE紋章「ファイアーエムブレム」とFE新暗黒竜「ファイアーエムブレムのテーマ」のアレンジ