約 527,000 件
https://w.atwiki.jp/wel-ajan2/
20年の時を経て、悪夢の物語が蘇る... 伝説的フリーSRPG「使い捨ての英雄たち」リリースから20年...「使い捨ての英雄たち2」が、ついにリリースされました! ↓↓↓ダウンロードはこちら↓↓↓ MadMaster Project|ソフトウェア開発 管理人からのお知らせ + 古いお知らせ wiki仮オープンしました。(2021/01/08) wiki本オープンしました。ファンメイドWikiとして、主にゲーム攻略面を記述するサイトにしたいと思います。(2021/01/10) アクトボードの表が大きすぎて画面に入らないので、Wikiデザインを変更しました。スクロールバーが出るようになったので見られるようになったかと思います。(2021/01/13) クリア後の特典とEXTRAステージ攻略のページを作成しました。クリア後の特典では、レアアクトやストーリーに関する考察を行えればと思います。 ターン切り替え時など、ゲームが重くなる現象が報告されています。この現象に関する情報を募集しています。このページのコメント欄や、公式サイトのお問い合わせに、PCスペック等を併記して送信してください。 当WikiのTwitterを開設しました。更新情報や管理人の感想などをつぶやく予定です。よろしければフォローやリツイート・いいねをお願いします。(2021/01/14) ゲームのアップデートが行われ、ターン切り替え時の挙動がかなり改善されたようです。(2021/01/19) 本ゲームのキャラクター人気投票が開催中のようです。ぜひ投票しましょう。(2021/02/17) 「セーブデータ投稿」のページを作成しました。あなただけのイグドラシルを投稿してください。(2021/02/17) ステージエディタ公開中! 当Wikiは追記修正を歓迎しています。誰でも可能です。 方針としまして、 クリアすること自体が容易でないゲームということを考え、攻略情報を主に記載するwikiにしたいと思います。 ストーリー上のネタバレは、以下のような引き出しの中にのみ書いてください。引き出しが複雑になりすぎる場合は、背景(白)と同色の文字を用いるなどしてください。 + ネタバレ 終章のあとに続きがあります。 二周目以降のプレイが可能です。 ↓↓↓プロモーションビデオ(第二弾)↓↓↓ Q A 使い捨ての英雄たち2とは? 新生MadMaster Project様制作のフリーゲームです。 フリーゲームらしからぬ重厚なシナリオと大ボリューム、個性豊かで多彩なキャラ、そして高難度で名を馳せた伝説的SRPG「使い捨ての英雄たち」が、20年の時を経て帰ってきました。レジスタンス「イグドラシル」を率いて、圧政の限りを尽くすソルタナ王国に反旗を翻す青年ジョイス達の物語です。 前作以上に強化された圧倒的ボリューム、多様性を増したキャラクター達、そして期待を裏切らない高難度を引っ提げ、公開から5日で250ダウンロードを突破するなど、早くも人気に火がつき始めています。 当サイトはそのファンメイドwikiです(MadMaster Project様から公開の許可を頂いています)。 ゲームの魅力は? 莫大なボリューム。初見なら一周するのに60時間、遊びつくすには数百時間はかかるでしょう。コンシューマーSPRGにも全く引けは取らないと思われます。 育成自由度の高さ。「アクト」というアイテムを用いて能力を強化する独自のシステムで、好きなキャラを強くすることができます。 重厚なシナリオ。最後まで目が離せません。困難なステージをも突破したくなるモチベーションをもたらします。 高い難易度。ここまで「考える」ことを要するSRPGは珍しいのではないでしょうか。 爽快感のあるバトル。強烈な必殺技で相手をなぎ倒す快感もあります。 美麗なグラフィック。90年代のCGソフトとは思えないクオリティです。 前作とのつながりは? 一応世界観を共有し、前作の20数年後という設定になっています。 前作を知らなくても問題なくプレイできます。ストーリーの理解にも支障はないでしょう。 むしろ前作を知らない人のほうが先入観なく入れて攻略しやすいのでは? ただし前作ファン向けのサービス的展開が入っているので、知っていて損はありません。ストーリーだけサクッと知りたい方は前作ウィキへ。 前作からの違いは? ボリュームは冗談ではなく前作の倍はあります。ストーリーは似た点も多く、リメイクのような側面もありますが、たとえ前作をすべて把握していても今作の展開を予測しきることは不可能でしょう。 圧倒的に進化したBGM、サウンド、グラフィック、アニメーション。大技を発動して敵を撃破した時の快感は何物にも代えられません。 キャラの性能に全体的に調整が入り、多様性とバランスが改良されました。誰をも育ててみたくなる、そんなSRPGへと進化しました。 今作では、アクトを「アクトボード」と呼ばれるシステムから獲得する方式となり、成長の自由度がさらに向上しました。一度プレイすれば、出来上がったイグドラシルはあなただけのものになるでしょう。 前作よりも強力かつ個性的な敵たち、複雑なステージ。限られた戦力で突破するために頭を使う、前作以上に「考える」SRPGです。パズル的な要素もあり、とにかく頭を使います。 詳しくは前作からの変更点へ。 要求マシンスペックは? OSはWindows10限定。 快適にプレイするにはメモリが8GBは欲しい。 またグラフィックの処理が重いため、プロセッサ性能もなかなかのものが必要。グラフィックボードのないPCでは、プレイが難しくなる可能性がある。ゲームをプレイすることを想定したPCを利用することが好ましいです。 プレイが困難という場合は、公式サイトのお問い合わせフォームや、本Wikiのコメント欄に報告してください。その際、使用環境(PC名、メモリ、CPU、グラボなど)を合わせてわかる範囲で記載してくださると助かります。 バグを見つけた!ゲームが重い!改善してほしい! 公式サイトのお問い合わせフォームへ連絡しましょう。 当Wikiのコメント欄に書き込まれたバグ等の情報も、管理人が製作者様へ報告することがあります。気軽に書き込んでください。 リンク集 MadMaster Project|ソフトウェア開発 20年の時を経てリニューアルされた本家サイト様。「使い捨ての英雄たち2」のダウンロードはこちら。報告フォームもあります。 MadMasterProject公式チャンネル 本家様による公式Youtubeチャンネル。チュートリアル動画やネタ動画、製作者様による攻略動画があります。 使い捨ての英雄たち @ウィキ 前作の攻略Wiki。前作のストーリーを知りたい方はこちら。 当Wiki管理人のTwitter 更新情報や攻略情報、キャラ紹介、管理人の感想などをつぶやきます。 コメント コメント欄追加しました。 -- 管理人 (2021-01-08 01 21 57) 攻略ページには書かれてないが、4章と5章には壁の裏に隠し宝箱がある。止まれば分かるし、クリックすれば右上の情報に、宝箱も含めた画像が表示される。 3章までは見てなかったので分からない。 現在5章プレイ中により、以降の章にもあるかもしれない。 -- ゆう (2021-01-11 16 52 05) 以降の章にも、例えば25章にほとんど見えない宝箱があった。このゲームではしょっちゅう出てくる模様。 -- 名無しさん (2021-01-11 23 26 27) 新しいパソコンを使っているのに戦闘画面のグラフィックの処理がとても重すぎるというより優先されすぎていてキャラの移動やマップのスクロールにシステムがほとんど反応しない。フィールドの草木の揺れや背後画面の明滅がない軽減されたバージョンでも配信されないかぎり、とてもじゃないがこのゲームをプレイできそうにない。 -- 匿名プレイヤー (2021-01-12 12 02 32) アクトボード編集しました。 まだ8章開始時点の為、一部(主に右下方面)届かない部分も有りました(幸い他の方が記入してくれていました)が、ほぼ網羅できていると思います。 編集補助用のエクセルの方には、壁(隣接しても何も出ない所)のセルを黒くしています。(wiki内で1セル1セル背景色を指定するのは手間だったので諦めました) 加筆修正等有れば頼みます -- ゆう (2021-01-13 06 18 10) ↑すごい!丁寧な編集ありがとうございます! -- 管理人 (2021-01-13 12 35 38) 職業と必殺技のページにて、奥義が各キャラの名前から展開させた下になるように変更されたようですが、誰に英雄アクトを使うかで、奥義を見ようとして開くと、いきなりネタバレが目に飛び込んでくるようになっています。 キャラ名とネタバレなしの説明をまず表示させておき、ネタバレ有りの説明を開くものと、奥義の説明を開くもの、の2つを設置するのはどうでしょう? また、技や奥義の説明に、必殺とか即死の文言が有りますが、よく読むと威力が高いだけで、確殺効果のあるものではないようでした。紛らわしい表示は避けるべきかと。 -- ゆう (2021-01-16 08 45 34) ↑意見ありがとうございます!奥義がキャラによって違うのでこのようにしましたが、確かにそのように修正しようと思います。また、「必殺技」は「即死技」という意味ではなく書いたつもりでしたが、少し表現を変えてみます。 -- 管理人 (2021-01-16 18 07 48) ↑改善ありがとうございました。 必殺技、であれば一般的に強力な技として認識されているので良いのですが、一部説明に必殺という表現が出ていたと思いましたので。(どの技かと、細かい表現についてまでは覚えてないですが…) 即死技は、殺すか発動しないか、なのですね。 -- ゆう (2021-01-16 22 59 24) ↑ご意見ありがとうございました!幻舞剣のことでしたら、前作で「必殺の多段斬り」と評されていたのでこういう表現にしたのですが、やはり誤解を生みますね。 -- 管理人 (2021-01-17 16 21 38) 12章で僧侶を倒した際のドロップであるアスクレピオスの杖が、クリア後入手できていないのは自分だけでしょうか? 一応12章開始時にシャナンが装備していたので、11章で入手したと思われますが、2本目は持てない仕様でもないですし… -- ゆう (2021-01-20 11 06 16) ↑11章クリア後に増えたのは間違いなく、wiki情報では宝箱ではないようですし、初期位置の敵も持ってません。増援もないフィールドだったかと。 キルケーの杖と同時に入手? 或いは何かの条件で勝手に入手してしまい、既に解放済みなので12章では入手できなかった? -- ゆう (2021-01-20 11 26 15) ↑二周目でも、12章で入手したはずの武器が入ってないという事態があった気がしました。思い違いでなければ、この章の何らかの処理にバグがあるのかも? -- 管理人 (2021-01-20 12 34 44) 画像処理は軽くなったけどキャラの移動、選択、キャンセルが相変わらず重たいままです。 -- 捨て駒英雄 (2021-01-21 08 04 47) ↑スペックはどんな感じですか?グラボついてますか? -- 管理人 (2021-01-21 20 20 46) 新しく買った新品のパソコンだからスペックは問題なしグラボもついてます。メモリも十分なのに何がいけないのでしょうか。 -- 捨て駒英雄 (2021-01-22 13 05 57) ↑返答ありがとうございます。「重い」というのはクリック後ディレイが付くかんじですか? ほかのゲーム(FPSなど)をプレイ可能なPCでしょうか? -- 管理人 (2021-01-22 18 24 07) ディレイが付く感じですね。キャラを選択してマスをクリックしても反応がないというかそんな感じです。キャンセルを押しても反応が遅いですし。ほかのゲームだと特に問題はないのですが。 -- 捨て駒英雄 (2021-01-23 01 40 59) 悲報:ジェムは99999でカンスト。表示だけでなく、オーバー分は廃棄された模様。 無使用で進んでいた場合、14章開始前に使用しなければ溢れる。 -- ゆう (2021-01-25 19 15 02) 16章には表示されていないクリア条件が有った… 今更何ターンも戻してやり直すのもアホらしいのでこのまま進めるが、せめて条件に書いておいて欲しいものだ。ターン数が多くかかるステージで攻略の順番が狂うのは痛い。 -- ゆう (2021-02-10 17 31 39) 32Bit化されたのに相変わらずキャラクターの選択と移動だけディレイがとても酷い状態です。容量に余裕があり、余分なタスクは終了させ、画面の移動や戦闘シーンは優美に動くのになぜここだけ動きが鈍いのでしょうか? -- 捨て駒英雄 (2021-02-12 08 48 12) 32bit版で早送り機能消えてるのはウチだけでしょうか? 旧verの実行ファイル残してたので良かったですが。 あと、制作者が書いてくれてる、今回のバージョンは○.○○です。みたいなのって、どこで確認できますか?(本人に聞くべき?) -- ゆう (2021-02-12 15 38 43) 16章攻略情報書き終りました。クリシュナは倒せてませんが(汗) -- ゆう (2021-02-13 19 51 26) >ゆう さん お疲れ様です!非常にハイレベルな攻略ありがとうございます! -- 管理人 (2021-02-13 23 50 50) >捨て駒英雄 さん PCの詳細な環境などを書き添えて、問い合わせフォームで聞いてみてはいかがでしょうか?環境によって結構プレイ感が異なるようです。 -- 管理人 (2021-02-13 23 51 44) とりあえず問い合わせフォームに連絡してみました。 -- 捨て駒英雄 (2021-02-14 14 05 34) 「1周目、16章にてキャラクター未強化でクリシュナ以外全撃破」なる書き込みを見たのですが、理論上不可能かと。セーブロードを繰り返したとの事でしたが、莫大な時間を要する筈。リリースから1ヶ月とちょっとしか経過してないのでなんとも怪しい書き込みでした。 -- キャンバラル (2021-02-17 10 20 35) とはいえ、器用さと素早さを主軸に、角パラメーターの計算式の解明、及び解説が急がれる出来事とは思いました。某有名RPGの「自動戦闘のみで裏ボスを討伐」(嘘だと思って挑戦したら思いの外、可能だった)以来の快挙を成し遂げられるプレイヤーが現れるのが楽しみです。 -- キャンバラル (2021-02-17 10 21 46) >キャンバラル さん 非常に困難であることは間違いないと思いますが、攻略された方が本Wikiの攻略2に詳細手順を書いてくださっていますので、「怪しい」とは言えないと思います。再現を試みた方はまだいないでしょうが、続く挑戦者が現れることに期待したいですね。なお攻略を書き込んでくださった方は、私の見た限り攻略を完成させるまでにかなりの日数をかけておられましたので、実際に「莫大な時間を要」した可能性は十分あると考えます。 -- 管理人 (2021-02-17 20 11 34) 器用さは、素早さ以上の数値があればほとんど確実に攻撃が当たるような感覚があります。逆に少しでも素早さが上回っていると結構外す気がしますね。ダメージ計算式も前作と違ってかなり複雑になっているようなので、簡単にはいかなさそうですが、解明が待たれます。 -- 管理人 (2021-02-17 20 13 20) セーブデータ投稿用ページを作成しました。皆様の投稿をお待ちしております。 -- 管理人 (2021-02-17 21 12 10) お疑いの方が居る事もあり、折角作ってくれたセーブデータ投稿ページ、早速使わせていただきました。 -- ゆう (2021-02-18 12 26 53) 二十二章、街の入り口から反対側の岩山の奥に3つ目の宝箱がありますね。 -- 名無しさん (2021-03-06 20 47 49) 二十六章で挫けました。。ゆうさん、助けて下さい。。 -- 名無しさん (2021-05-05 11 41 20) 新作があるなんて知らずになんとなく前作の登場人物名を検索したら新作が発表されていることにきがついた! 嬉しすぎる!! けど起動したら、オープニングでびゅおーんって言った後PCが真っ暗で反応しなくなる。残念。 -- 八二一 (2021-05-21 18 03 51) ↑ CPU:AMD Ryzen 7 Extreme Edition 1.80 GHz メモリ:16.0 GB (15.4 GB 使用可能) OS:Windows 10 Homeです -- 八二一 (2021-05-21 18 21 39) フルスクリーン固定ですか?ウィンドウモードで遊べたらいいのですが。 -- 名無しさん (2021-07-10 10 44 26) 新作とても嬉しいのですが、スピード感が悪い。戦闘シーンに入る際の効果音が騒音に思える。音のバランスが悪い。 -- 名無しさん (2022-01-23 22 27 31) 戦闘と会話スキップ追加するかブーストを味方の戦闘だけじゃなくて敵の戦闘もにしないと無駄に時間だけ過ぎる -- 名無しさん (2022-01-27 12 20 43) 続編が出ていて衝撃を受け、ダウンロードしゲーム開始しましたらエンディングが流れてしまいました。new game 選択すると再びEDとなってしまいます。 -- ポルナレフ (2022-12-16 21 55 14) 上記が起こったバージョンはver.3.0です。MadmasterProjectのホームページからダウンロードしたファイルです。一方vectorからDLできるver2.3?をやったら正常に最初からスタートしたのでこれをプレイします。EDネタバレは忘れます -- ポルナレフ (2022-12-16 22 14 38) ver2.3のセーブデータをver3.0のフォルダ内に上書きすることで7章以降がプレイできます。クリアデータをLoadするとエンディングなので、そのデータをver2.3に上書きし、2週目を開始してセーブ。以降繰り返せば周回可能です。 -- ポルナレフ (2022-12-26 00 54 17) メッセージ送り方法について。左クリック押しっぱなしにすることで最速で送れる(3週後に気付いた) -- ボノレノフ (2023-01-09 02 10 08) ↑エンディングが流れてしまいました。new game 選択すると再びEDとなってしまいます -- 名無しさん (2023-01-16 15 55 14) ↑これまだ治っていません。初めてのプレイです。ここ見るまでEDとも思わず「導入が長すぎ」と勘違いしてプレイ辞めようかと思ってしまいました。私のような人いると思うのでなんか対策してほしいです -- 名無しさん (2023-01-16 16 00 24) 現状、下記URLのver2.3でゲームスタートして、セーブデータをver3.0に移植するしかなさそうです -- ボノレノフ (2023-01-20 20 10 41) https //www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se522490.html -- ポルナレフ (2023-01-20 20 10 56) 名前 コメント 当wiki管理人へのお問い合わせ お問い合わせフォーム からお願いいたします。 メールがスパムに入るなどの影響でご返答が遅れることがありますことをご了承ください。 今日…… - 昨日…… - 合計…… -
https://w.atwiki.jp/tra1tors/pages/40.html
Suddenattack E-STARS SEOUL 2008 【ニコニコ動画】サドンアタック E-STARS動画
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/1008.html
「慎二、黙っていないで答えてくれ。この状況はどういうことなんだ」 この問いかけ自体に大した意味は実のところ無かった。遠見の鏡によって映し出された映像と、この場の状況から考えれば、サーヴァントのマスターが慎二だった事は大体予想が付く。 それでも、士郎は問いかけずにはいられなかった。 「……なんで、サーヴァントがあの三人を襲っているんだ。何か理由でもあるのか」 「―――早く口を割りなさい」 顕現したキャスターの声色は事実の確認では無く、面倒事を早く終わらせたいが為に聞こえた。 「え、衛宮!キャスターさん。逃げろ!間桐のサーヴァントは「関羽雲長」」 真名は他ならないサーヴァントの口から発せられた。大刀を構える巨漢は、セイバーと鍔競り合いをしながら、尊大な態度でこちらを見ている。キャスターも鋭い目つきになるが、武人には何の痛痒も与えていない事が、続いた自己紹介で分かった。 「文字通りの大英霊よ」 「余所見とはいい度胸だな!キーナの英雄!!」 セイバーの魔剣が突きの形でライダー―――関羽の喉元を狙う。それをライダーは後方に跳躍し逃れた。 逃れた場所は慎二と桜の眼前、丁度二人を護り、こちらに相対する位置に立っている。 そのままこちらに対して口を開いた。 「小僧。悪い事は言わぬ。サーヴァントを自刎させよ。さすれば命まではとらん」 ライダーの表情に真剣さは無い。僅かな情けと、それ以外は傲岸が占めていた。 ―――お前達など敵では無い。 ―――ゆえに、わざわざ動きたくも無い。 ―――だから、自分で死ね。 そう聞こえる。 ふざけるな。と言う前にひゅいっと武将は口笛を発した。 巨馬が地響きを立てながら登場する。ランサーとの戦いを跳躍で離脱したらしい。 「だが、まあ。今日はちと分が悪い。よって、ここで退いてやろう」 言いながら、馬に跨がるライダーの片腕には桜と慎二が抱えられていた。 「しばしさらば!」 そう言うと、凄まじい速度でライダーの馬―――伝説通りならば恐らく赤兎馬は走り去っていく。 ライダーに抱えられている桜のと自分の目が合った。 その、驚愕と悲痛がごちゃ混ぜになったような感情を宿した瞳を、一瞬だけ見る事しかできなかった。 ライダーが去った公園では、未だに三体のサーヴァントが存在していた。 ランサーもセイバーもこちらをじっと見ている。殺意が混ざっていないように見えるのは、いつでも殺せると踏んでいるからだろうか。キャスターのクラスに喚ばれた英霊が、聖杯戦争中で最弱だという事を士郎はキャスター自身から聞いていた。 沈黙の空気が流れる中で、それを破ったのは士郎の一言だった。 「なあ、イリヤスフィールだったか」 「ん、何?」 由紀香と何かを話していたイリヤは、突然話しかけられてこちらを振り向いた。 「三人を助けてくれてありがとう。俺の家に来ないか?話したい事もある」 公園を離れていくアインツベルンとキャスターの主従、そして一般人らしい三人組を見る目があった。ビルの屋上から銃を構えるその人影は、やがて諦めたように銃口を下ろした。 ―――自分の攻撃はあくまで一撃一殺。サーヴァントが三体もいる状況下では、例えマスター一人を殺しても、別のサーヴァントが襲いかかってくるだろう。 「わざわざ危険な目に遭う事も無い、か」 アサシンはそう呟くと、自分のマスターと会話を始める。 「追跡にかかるのはやめておいた方がいい。相手にはキャスターがいる。魔術なんて訳の分からない力を使われたら、発見される可能性もある」 『貴男にとって、やはりキャスターが相性の悪い相手ですか?』 「生憎魔術とは縁の無い人生を送っていたからな。対処法がまるで見当が付かない」 本格的に戦闘に入る前に、アサシンはバゼットに協力して貰って自身の機能と性能を理解するために軽いテストを行った。結果、現代の魔術師ではアサシンの気配遮断を見破る事はできないということが分かった。 しかし、比較対象に選んだのはあくまでバゼットの魔術。過去の時代の英霊にまで至った存在の魔術まで誤魔化せるかどうかは分からない。少なくとも現状でキャスターの陣地になっている民家を攻略することは危険すぎる。 「……それに、キャスター以上に危険な相手がいるかもしれないからな」 そう呟いたアサシンの視線はずっと、一人の人物を見続けていた。 ―――イリヤ達にお礼を言い続けている少女、三枝由紀香を。 「ふーん、ここがお兄ちゃんの家なのね」 武家屋敷をきょろきょろと見回しながら、イリヤは手を繋いでいる相手を見た。 「ね、ユキカもここに来た事はあるの?」 「私はこの間初めて来たよ」 尋ねるイリヤに、由紀香もまた少々戸惑っているにせよ、笑顔で返した。 その様子を見ながら、楓が士郎に密かに耳打ちする。 「おい、あの子セイバーだかランサーだかのマスターだろ?」 「ああ、正確には二騎ともイリヤのサーヴァントらしいけどな」 「それがなんで、お宅訪問してんだよ?あの子は私らは狙わないらしいけど、衛宮とキャスターさんは別だろ!」 「そうは言ってもな、助けてくれたのも事実だし」 「士郎」 言い合っている楓と士郎の間に、キャスターが割って入った。その表情は普段通りに無表情だが、どこか疑問を感じているようでもあった。 「一応、魔術的な罠は全て動かないようにしておいたわ」 「ああ、ありがとう。キャスター」 衛宮邸にはキャスターが現界して以来、魔術的な改造が施され、キャスターの工房となっている。 当初は士郎自身が魔術の鍛錬場所になっている土蔵に案内したが、キャスターは『気持ちだけ受け取っておくわ』と、やんわりと拒否して衛宮邸の強化に乗り出した。 現在の衛宮邸は魔術的な要塞になっているらしく、敵意を持った何者かが攻め込んでくれば最低でも時間稼ぎをできるくらいの防備にはなっていることを士郎はキャスターから聞いていた。 「……まあ、あの英雄が相手なら魔術的な罠がどれだけ通用するか疑問だけど」 キャスターの視線の先には、金髪の美丈夫と、銀髪の美女がいる。 二人の現在の姿は戦闘中の鎧姿では無く、現代的な服装だ。 セイバーとランサーは黒いスーツを着こなしている。鋭い目つきと相まって、要人を警護するSPにも見えた。 「何もしないというのなら、それが賢明な判断だな。もしも何かあれば『うっかり手が滑るかも知れない』」 女性らしい肢体をスーツに包んだ銀髪の美女―――ランサーは、手に槍を顕現させてこちらを凝視した。 「何もしないわよ。マスターの命令だもの。たとえこの場で殺されても私は何もしないわ」 キャスターはその視線に対してもいつもの投げやりな態度を崩さない。 その様子に、ランサーの方が面食らったらしい。ランサーは狐につままれたような表情で、問を投げかけた。 「それでいいのか。お前も願いがあって聖杯戦争に参加したのだろう」 問いかけるランサーを前に、キャスターは無表情のままで口を開いた。 「だって私が勝てる筈が無いもの」 「っな……?」 あまりと言えばあんまりなキャスターの言葉にランサーが口を大きく開けるのを余所に、キャスターは言葉を続ける。 「最弱のサーヴァントであるキャスターとして喚ばれたのに、勝てる筈が無いでしょう」 「……ほざくなっ!!」 ランサーの表情は驚愕から一気に憤怒へと変わっていた。そのまま槍を突きつける。 「願いはどうした。祈りはどうした。そのために戦う意思は何処にある!」 「おい、よせランサー。キャスターもやめるんだ」 士郎が止めようとするが、キャスターは言葉を止めようとはしなかった。 「良く分からない人ね。『敵』が無気力なら貴女も楽でしょうに」 「我が槍でヴァルハラへ送られる者は勇敢に戦い落命した真の英霊(アインへリアル)だけだ。貴様のように全てを諦めきった女程度焼き尽くす事は容易いが、そんなものは戦いとは言わん!!」 ランサーの剣幕に誰も声をかけようとはしない。 「鴉が屍肉を漁るようなものだ。石ころを踏み潰すようなものだ。槍の穢れ以外のなにものでもない!!」 「良く分からないけれど、いずれ戦う相手である以上、誇り高くあれってこと?」 キャスターは溜息をついて、一言だけ呟いた。 「私には無理ね」 キャスターはそのまま霊体化して消えた。それを見てランサーは不機嫌な表情のまま歯噛みしながら槍を消した。 そのまま母屋の方にいるイリヤに向かって歩いて行く。その顔が士郎の方へ振り返った。 「……キャスターのマスター」 「なんだ?」 「苦労しそうだな」 「お兄ちゃんの家ってちっとも魔術師らしくないのね」 「魔術師らしい家とらしくない家ってあるの?」 手をつないでいる由紀香の疑問に、イリヤはさも当然と頷いた。 「普通、自分の家に他人を上げたりはしないもん。アインツベルンのお城なんて、何百年も部外者を立ち寄らせなかったのよ。冬木にあるお城だって、結界で護ってるし」 由紀香自身、小さい子供の扱いに慣れているせいか、由紀香とイリヤの話は弾んでいた。 「お城かあ……凄いんだろうね」 「あら、ユキカだって凄いじゃない。私を小うるさい鼠から助けてくれたもの」 「そんなんじゃないよ。これだって無理矢理押しつけられたようなものだもん」 イリヤの視線は、由紀香の頭上にある犬耳に注がれている。時折ピコリと動くそれに興味津々と言った様子でイリヤは見つめていた。 「でも、可愛いわよ。えい」 「ふにっ!?」 いきなり犬耳を触られて、由紀香は変な声を上げた。 ライダーに追いかけられていた時に、無意識に発現させていたらしい犬耳は、思いの外イリヤの気に入るところだったらしい。そのままぷにぷにと犬耳を触っている。 「イ、イリヤ、そういうのはやめた方が良いぞ」 母屋に上がってきた士郎の言葉で、ようやく犬耳責めは終わりを告げた。そのままイリヤは士郎に向き直る。 「ねえ、お兄ちゃん。名前教えて」 「え、名前?」 「私はもう名乗ったじゃない。私だけお兄ちゃんの名前知らないなんて不公平」 「ああ、そう言えばそうだな。衛宮士郎だ」 「エミヤ・シロウ……うん。じゃあシロウね。エミヤのファミリーネームはキリツグから貰ったの?」 「ああ、親父から貰った大事な名前だ」 ―――あまりに、自然に聞かれたために、一瞬判断が遅れた。 「イリヤ!何でじいさんの事を「はい、ストップ」」 士郎の目の前には、イリヤの人差し指が立てられていた。 「お喋りは人に嫌われるのよ。これ以上が聞きたかったら、もう少しこの聖杯戦争を生き抜いてみなさい」 にこやかに微笑むイリヤには、何処か有無を言わせない威厳らしいものさえ感じられた。 武家屋敷の広い庭というものを氷室鐘と蒔寺楓は見物していた。 鐘にとってはこういうものは珍しく、また日本史を愛する楓にとっても興味をそそられる庭だった。 しばらく話をした後で、僅かに楓の声色が硬くなった。 「……なあ、メ鐘」 「どうかしたか蒔の字、と言いたいところだが、言いたい事はやはりイリヤ嬢達のことか」 「ああ。聖杯戦争って、あんな子供も参加するものなんだな。知ってたけど改めて思った」 「……うむ、それに間桐や衛宮、遠坂嬢……私の常識や現実がガンガン削られていくところだ」 「まあ、これも一つの現実ってところだ」 二人の声では無い声に、鐘と楓が視線を向ける。その先にはセイバーがいた。 「あー、えーと……イリヤって子のお守りは?」 「ブリュンヒルドがいる。大丈夫だ」 「あら、セイバーってばお喋りね」 聞き慣れない名前に首をかしげる二人の前に、渋い顔をした女性がイリヤを連れて現れた。 「真名を易々と口にするな。我が良人」 「まあ、いいじゃないランサー。セイバーと貴女に勝てるサーヴァントなんていないわ」 「その通り。どうせ俺の名前が知られている時点で、お前の名前も知られるのは時間の問題さ」 楽天的なイリヤとセイバーにランサーはまだ不服そうに形のいい眉をしかめるが、セイバーはにこりと微笑した。 「お前達に手を出そうとする連中をまとめてぶちのめせばいい―――簡単だ」 その言葉を聞いた途端にランサーは耳まで赤くなる。そっぽを向いて小さく声を発した。 「まあ……それなら構わない」 そのままセイバーの隣によりそう形で立ったランサーを見て、外野が歓声を上げた。 「見たかメ鐘!デレがキタぞ!」 「ふむ。これが凛デレというやつか。しかし美人がすると絵になるな」 好きに騒ぐ二人を不思議そうに見た後、イリヤは自らの従者に声をかけた。 「じゃあ、そろそろ帰りましょうか。あまり長居しちゃ悪いわ」 「もう帰るのか?お茶も用意したんだけど」 引き留める士郎にイリヤは少しだけ寂しそうな顔をするが、すぐにいつものすまし顔に戻った。 「お茶はまた今度ご馳走になるわ。今度があればだけど。じゃあねシロウ。ユキカ達を守りなさいよ」 そう言うと、イリヤは背を向けて歩き出す。サーヴァント達も続いた。 「待ってくれ!イリヤ。俺達は本当に戦わないといけないのか?何か別の道もあるんじゃないか?」 士郎の言葉にイリヤは立ち止まった。そして背を向けたまま言葉を紡いだ。 「……駄目。魔術師はどれだけ他の道があっても、その選択を全て放棄した者達よ。優しい解答があったとしても、きっと別の道は歩めない」 言葉は滑らかに、しかし決してイリヤは振り返ろうとはしない。 士郎にと言うより、自分に言い聞かせているような台詞だけを喋り続けた。 「じゃあね。また会いましょう」 そう言うと、白の少女は衛宮邸を去った。 陰鬱とした間桐の屋敷で、今日も珍しくも無い出来事が繰り返されていた。 「おねがい。おねがいだから……」 縋りつく桜に対する慎二の返答は直接的で容赦が無かった。 「うるさい!!」 慎二の足は桜の腹部を蹴り上げ、ボールのように転がった桜は痛みに耐えながら何度も縋りつく。 「おねがいします……何でもするから、衛宮先輩に酷いことしないで……」 慎二は今度は無言で桜の頬を張り飛ばした。 「今度は顔潰されたいのかよ!?ああ!!」 桜はうずくまったままで、それでも懇願をやめなかった。 「……お願い、私は殺してもいいから、先輩だけは、見逃して……」 その態度にいい加減に鬱陶しくなったのか、慎二は部屋の扉に手をかけた。 「僕は部屋に戻る!お前はこいつが馬鹿しないように見張ってろ!!」 慎二の呼びかけに答えるように、ライダーこと関羽雲長が顕現した。それを見届けると慎二は乱暴にドアを開閉し、立ち去っていく足音だけが響いた。 後にはうずくまる桜と、それをつまらなそうに見るライダーだけが残された。 「どうして助けてくれないのか、という顔をしておるな」 ライダーの言葉に、桜は澱んだ瞳を自らが呼んだ英霊に向けた。 乱世の奸雄の元に身を寄せていたとき、贈られた布の一部。それでこの英霊は召喚された。 そしてこの英雄は間桐桜にとって少しも優しくなかった。先程も兄に何度も殴られていたのを霊体化して黙って見ていただけだ。自然に視線が床に向けられる。そのまま黙考し続けた。 先輩とは全然違う。先輩なら助けてくれるはず。先輩なら、先輩なら、先輩なら、先輩なら……………………… 「儂は千の手を持つ仏では無いのだ。一応は神となっているらしいが、世の衆生全てを天が救うような世など、人が人である意味が無いわい。自分を助けるのは結局自分だ」 思考の渦に吸い込まれていた桜の意識を元に戻したのは、やはりライダーだった。 「……知ってますよ。そのくらい。神様なんて一度も助けてくれなかった」 ずっと灰色だった世界に色彩をもたらしてくれたのは、いつか祈ることをやめた神様では無かった。 あの決して届かない高さに挑み続ける少年であり、その姉代わりの賑やかな女性だった。 だから、あの少年を傷つけようとする兄と、兄の言うことを一応聞いているこの英霊だけはどうにかしなければならなかった。 しかし、必死の懇願は暴力で返され、眼前の英霊は何の慈悲も見せようとはしない。 絶望だ。 絶望に慣れている筈の自分が、その時まだ絶望を感じている滑稽さに、自嘲の笑みを浮かべた。 陰鬱な雰囲気が更に強くなったところで、ライダーは小さく溜息をついた。 「娘、最早傍観など無いのだ。報われようが報われまいが人はいずれ死んで土となる。同じ死ぬにしても、戦って死ぬか、戦わずに死ぬかしか人は選べん」 「……戦う力も無い人に良く言えるわ」 桜の吐き捨てるような言葉に、ライダーの険しい顔が更に険しくなった。そしてふうと溜息をつく。 「言い返すようになっただけ褒めてやる。あとは殴り返すぐらいのことをやってみよ」 そのまま霊体化して消えた。 「たく、あいつは全く……」 ブツクサと文句を言い続ける慎二には冷静さというものが完全に欠けていた。 妹の態度以外にも、原因はあった。 ―――衛宮士郎。 知り合いが魔術師だった。サーヴァントのマスターだった。 動揺の理由はそれだけで十分に過ぎる。 慎二は手に持っている本を見る。偽臣の書―――魔術回路を持たない自分がマスターになれた反則の技。 令呪を作ったマキリだからこそ編み出したそれを、衛宮士郎は持っていないのだろう。 正々堂々と自分の力でマスターになったのだろう。 それはそれで認めたくは無いが忸怩たる思いがある。だが、それ以上に気分の悪いことがある。 「……衛宮、お前もジジイみたいになるのかよ」 多くの人々の運命を操りながら延々と生き続ける妖怪。 死に損ないの吸血鬼。 化け物。 「そんなモノに、お前もいつか成り下がるのかよ」 呟き続ける慎二は気づいていない。 仮にも一度は認めた人物がそのような生き物と同類になると思いたくないと考えていることに。 「あの屋敷も、魔術師の工房だったのか―――?」 思考を続ける慎二の中に、一つの疑問が生まれた。 「そう言えば、あいつ普通に桜を家の中に招き入れてたよな」 魔術師は自身の研究成果を命以上に大事にする。それを守る家に部外者など普通は入れない。 「よっぽど隠蔽に自信があったのか……?」 それにしたって、毎日のように部外者を招き続ければボロが出かねない。だとすれば…… 思考の海に埋没していた自分を引きずり出したのは、首に出現した圧迫感だった。 服のカラー部分が後方に引っ張られ、息ができなくなったことに驚く暇も無く廊下の反対側に放り投げられる。 「なっ……!?」 ようやく息ができるようになり、廊下に仁王立ちしている自分のサーヴァントを睨む。 「お前!いきなりなにするんだ!」 「敵襲だ」 悠然と佇むライダーの背後―――先程まで慎二がいた場所が爆発し、白煙が立ち昇る。 驚く暇も無くライダーが大刀を一振りする。生まれた突風が浮遊物を吹き飛ばし、廊下の床に刺さっている物体が何かようやく理解した。 ―――矢。 弓道部に入っているために見慣れたそれは、ケーキに突き刺された蝋燭のように、床に突き立っていた。 突き刺さっている場所を中心に廊下が陥没し、目茶苦茶な状態になっている。 「な、なんだよコレ!弓だけでこんなにできるわけないだろ!一体どうして!」 「騒ぐな。場所が知られる」 ライダーは振り向きもせずに大刀を構えると、壁に目を遣った。 慎二もつられて壁を凝視すると、絶句した。 「……壁が、無い」 そこらの一般建築より余程頑丈な屋敷の壁に大穴があいていた。何が破壊したのか考えるまでも無い。 「ふむ、まあ、サーヴァントである以上、この程度は破壊できるであろうなあ」 呑気な様子で呟いたライダーに怒鳴り散らそうとしたが、その前に首根っこを掴まれた。 「ぐえっ!?」 「逃げるぞ」 そのままライダーは疾走した。それを追う様に、壁が端から破壊されていく。 部屋数はべらぼうにある間桐邸を走り続けるライダーと掴まれている慎二が移動する程に、間桐の屋敷は破壊されていった。 「……見事だな。マスターの小僧を仕留めてみせるつもりだったが、奇襲に対応するとは」 弓に矢を番え、アーチャーのサーヴァントは陣取る場所を変えながら同時に弓を放った。 サーヴァントの走力で移動し、矢を正確に放つ。そのような流鏑馬じみた真似をやる弓兵の表情には、僅かな賞賛はあるにしても、動揺はまるで見られなかった。 それは狙う標的が壁に隠れ、姿すら見えなくなっても変わらなかった。 「子細なし」 番えて、狙い、放つ。その動作を一時的に放棄する。 新たにアーチャーがとった戦法は、ただ弓に矢を番え、放つ。狙いは付けない。隠れる場所全てを破壊すればどうしようもない。 数瞬のうちに十以上の矢が放たれる。そしてそれは屋敷の至る所を破壊した。 柱をへし折り、壁をぶち抜き、土台をぐらつかせる。矢で死ななければ崩れた屋敷に押し潰されて圧死するのみ。 ―――それでよし。 マスターが死に、サーヴァントが消えれば自らの望みに一歩でも近づく。自分の新しいマスターからは『現在現界中の主従全員と戦え』と命令を受けている。 つまり全員殺せる機会があるということ。この好機を逃す手は無い。 屋敷の正面に回り込み、弓に矢を番えた。番えた矢は二本。大和朝廷に仇なす鬼を射殺した時と同じ。 そして、真名開放のために魔力を練り上げる。狙いはマスター。たまりかねて出てきたところを一発で仕留める。 扉を凝視する。 屋敷の扉が開いた。 「『住吉―――」 言葉が続くより先に、扉が稲光で吹っ飛ばされた。 「!?」 驚愕するよりも先に、横っ飛びで突進してくる雷光を回避した。それでも無傷というわけには行かず、軽い電撃が肉体を襲ったらしい。身体の感覚が一部麻痺している。 アーチャーが睨み付ける雷光は、道路上でその形を馬に乗った武将へと姿を変えていた。 「真っ正面から律儀に出てきてやったぞ。首を取る覇気は無いのか?」 馬上で長柄の武器を構える髭面の男は、同じく馬上に乗せているマスターらしい小僧と見覚えの無い娘を庇うように切っ先をこちらへ向けた。 その姿から連想される英霊は一人。 「……美髯公」 「然り」 ライダーはどうしても儂の姿は知れ渡っておるなあ、と呑気に言いながらも、武器の構えは解いていない。 相対している距離はサーヴァントならば一瞬もかからずに詰めることができる。 「!!」 瞬間、アーチャーは矢を放った。 飛来したそれをライダーは難なく大刀を回転させて防ぐ。 そのまま追撃に備えるが、その時にはアーチャーは遙か彼方へと移動していた。 「なかなか良い逃げぶりだな」 退却する敵兵の鮮やかさに迷いは無い。あらかじめ襲撃が失敗したときの退路を頭に入れておいたのだろう。既に姿は見えなくなっている。 「追撃するか?慎二」 逃げ腰の兵士は単なる弱兵だが、逃げ方が上手い兵士は恐るべき敵になることをライダーは生前から知っていた。 故に、そういう敵は叩ける内に叩くべきだと言うことも知っていた。だからこそ今生で出会った仮にもマスターである少年に意見を述べたが、やかましい程の返事が返ってこない。 「……?どうした……ムム!そうか!」 ライダーの豪腕で『掴まれ』続けていた慎二の顔は青く変色し、口からは泡を吹いていた。当然眼は白目を剥いている。首を掴まれて高速で振り回されていれば当然だが。 見ると、赤兎馬に初めて乗った桜も気絶していた。だがこの場で一番重体なのは間違いなく慎二だ。 「しっかりせんかい!気をしっかり持て!!」 流石に今マスターに死んで貰っては困るライダーは、慎二の顔に往復ビンタをお見舞いし続けた。 目覚める頃には慎二の顔が某愛と勇気だけが友達な菓子パンヒーローのようになることは想像に難くない。 「追っては来ないか。やはり関羽雲長。無理に敵を追って火傷する真似は好まんか」 アーチャーは既に見えなくなった間桐の屋敷の方角に顔を向けて、呟いた。 「……急がねば、英傑二騎を揃えた異人の陣営は無理にしても、今日中にあと一つを攻めねば」 独り言で自らが為さねばならないことを確認したアーチャーは、別の方角に目を向けた。 ―――この戦争の枠組みを創成した三家の内の一。 ―――遠坂。 没ネタ。 首に思いっきり圧力を感じた後、記憶が無い。そして意識も無くなった。 「し りせ かい 洟垂 !」 最初は頬に何か痛みがあるようだったが、その衝撃の凄まじさに感覚は無くなった。 「目 開け !意識 せ!!」 あまりのうるささに、意識が覚醒しかけていることが分かった。 「……起きん 。やむを ……やりたく たが……」 急に静かになった。 目を開ける。 髭面のおっさんが唇を突き出して、自分に迫っていた。 「…………………………………………のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」 この後間桐慎二は大陸の大英雄に右ストレートをお見舞いするという偉業を果たすことになる。 ライダー談:「聖杯からの知識で知った人工呼吸じゃい。なんか文句あるか」
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/976.html
私、遠坂凛は魔術師だ。心構えはできているし、不測の事態にも冷静に対処できる自信がある。 「……今、なんて言ったの?」 しかし、そうであっても、実際に理不尽な現実を突きつけられれば動揺もする。 『聞いているのか、凛。霊器盤に反応があり、サーヴァントのクラス中、五騎が既に埋まった。 本来なら公平性を期すために、お前に話すことでも無いのだが、まあ、兄弟子としての情けだ』 天敵の神父が発する声に、僅かな苛立ちを覚えながらも、無理矢理押しとどめて話を続ける。 「……で、どのクラスが埋まったの?」 『まずはどのクラスが残っているのか聞くのが筋では無いのか?』 「―――そうね、残り2クラスは何かしら?」 兄弟子―――言峰綺礼のイヤミで苛立ちが更に大きくなる前に、できるだけ平静に努めて聞き返す。 「一つはキャスターだ」 キャスター、聖杯戦争における最弱のクラス。 まず、召喚したくないクラスとして頭に入れておいた魔術師の英霊だ。 「まあ、聖杯戦争でキャスターを好んで召喚したがるマスターはいまい。興味があるのはもう一つのクラスだろう」 次の瞬間、綺礼が嗤ったように思えた。間違いない。この腐れ神父は人が逆境にいる姿を見て嗤うのだ。 「―――喜べ、凛。お前に残されたクラスは戦闘能力において最強のサーヴァント、バーサーカーだ」 思いっきり受話器を本体に叩き付けて電話を終わらせる。 そのまま、テーブルの上に置いてあるこの日のために手に入れる事ができた英霊召喚の触媒を見つめた。 ―――さる英雄が自害の際に使用した帯剣。 これを使えば、確かにその自害した英霊本人が呼ばれるだろう。おまけに『狂った逸話を持つ』以上、バーサーカーにこれ以上の嵌まり役はない。 「だけど、バーサーカーかあ」 バーサーカーは、文字通り戦うだけの狂戦士。マスターの意思など無視して魔力を吸い上げては殺し続ける殺人マシーン。 「優雅とは程遠いのよね……」 余裕を持って優雅たれ。遠坂の家訓にこれほど合致しないサーヴァントも珍しいだろう。 「でも、悩んでる暇は無いか」 触媒を持って、工房へ歩き出す。工房では、既にサーヴァント召喚の準備は終わっている。 やるなら徹底的に、バーサーカーならば、それを完璧に制御して勝利する。遠坂凛は揺るがない。 床に魔法陣を描き、凛は詠唱を開始した 「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 通常の召喚呪文に更に二節付与する。 「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者」 暴風が部屋の中を荒れ狂い、エーテルが形を為していく。 「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」 「◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆―――◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆!!!!!!!!!!!!!!」 狂戦士の咆吼は、遠坂家の隅々にまで響き渡った。 「……貴男が私のマスターでいいの?」 いつだって、物事というのは『はじまり、はじまり』から始まる。 肝心なのは、それが始まるという事が解っていたか、解っていなかったかということだけで、だからこそ、目の前の光景に俺は驚きしか返すことはできなかった。 彼女のイメージを一言で表すなら『黒』一色だった。 女らしい肢体を包み込む黒いドレスは喪服だろうか、闇色のそれは、彼女の周囲だけ影になったような雰囲気を与えている。 褐色の肌とつややかな黒髪は、息を呑むほど美しい、髪の間から覗いた琥珀色の瞳は、深い知性の輝きをたたえていた。 間違いなく絶世の美女。そんな女性が、今目の前に居る。 衛宮士郎にとって、それはいつもの魔術の鍛錬の筈だった。 ただ、いつもと違っていたのは、いつの間にか片手の甲に入れ墨型の痣があったこと。 何処かにぶつけたのかと、特に気にもせず、いつものように魔術の鍛錬を始めると――― 「サーヴァントキャスター、聖杯の寄る辺に従い、顕現しました。貴男が私のマスターでしょうか」 一瞬の暴風の後に、出現したキャスターと名乗る美女に聞き返した。 「えっと、サーヴァントってなに?」 この日、運命の歯車は動き出した。 ―――これより、現れては煌めき消える。流星(シューティングスター)に似たお伽話が始まる。 ~運命開幕・流星の英雄達~ 開幕。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/11088.html
177 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/13(水) 13 09 29.67 ID HQhu/MJh0 [1/2] こう、「英雄的決断をした」というカタルシスの為に用意された選択肢ってやつはあって みんなそれを踏まえてプレイしている中、 一人だけ分かってない、もしくは「敢えて逆をやるのが俺の中の英雄的決断」とかって奴がいてブチ壊しにかかる みたいな状況は何度か経験したわ 「英雄的決断」カタルシスを際立たせる為に~と、敢えて(論破される事前提で穴だらけの理屈を用意しつつ)反対意見に回ったら、なんかPLにガチギレされた事もある 178 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/13(水) 13 30 27.61 ID M3UtDp7s0 177 やりたいことは分かるが、リアル魅力度が足りなかったな。乙。 942 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/30(土) 15 17 32.85 ID xyMxrjgZ0 俺は 177なわけだが、 54を受けて「選ばれない事を前提に用意する見せ選択肢もあるよね」と与太話をしただけで、別に困報告をしたわけじゃないんだ。。。すまぬ。。。 投票は 540 スレ431
https://w.atwiki.jp/atlalibrary/pages/105.html
ゴフー?/オーガ/ らんま?//女性//怪盗//歳/ アーケチ?//////歳/ アカツキ?///天界人/ミスコン実行委員//36歳/ クレヨ・モラット?//女性////歳/ ゴーヘイ?//////歳/ エーチゼンヤ?//////歳/ アイ?//////歳/ ヤス・テッポウダマ?///猟師///21歳/ ギンジ?///猟師///35歳/ 角州(スミス)?/エルフ///農家//126歳/ オーデ・エンウマー?///鎧騎士///38歳/ 野元・和美?//女性/天界人///21歳/ テクレー?//////歳/ バイオハザード?
https://w.atwiki.jp/dvdlivedoor/pages/130.html
チェ・ユンソは相変わらずパク・シフを忘れられないでいた。 30日放送されたOCN週末ドラマ「町の英雄 DVD」第3話でペク・シユン(パク・シフ)は、偶然ソアン(チェ・ユンソ)に再会した。かつて2人は中央情報局の先輩後輩の要員だった。 ペク・シユンは再会したソアンに「もっと綺麗になり、もっと素敵になったな」と話したが、そこまで。冷たく対応し、過去を振り返るだけだった。2人は愛し合っていたが、任務遂行の途中にあった事故により、望まない別れをするしかなかった。 命を失った後輩への罪悪感のためだった。しかしソアンは、かつてペク・シユンがプロポーズとともに渡したネックレスを相変わらず大事に持っており、変わらない心を隠しきれなかった。 「韓国ドラマ 町の英雄 DVD」は後輩の無念の死の復讐を準備する元秘密要員が町の英雄に生まれ変わるストーリーを描く。韓国で毎週土曜、日曜日の午後11時に放送されている。
https://w.atwiki.jp/dvdsite37/pages/140.html
チェ・ユンソは相変わらずパク・シフを忘れられないでいた。 30日放送されたOCN週末ドラマ「町の英雄 DVD」第3話でペク・シユン(パク・シフ)は、偶然ソアン(チェ・ユンソ)に再会した。かつて2人は中央情報局の先輩後輩の要員だった。 ペク・シユンは再会したソアンに「もっと綺麗になり、もっと素敵になったな」と話したが、そこまで。冷たく対応し、過去を振り返るだけだった。2人は愛し合っていたが、任務遂行の途中にあった事故により、望まない別れをするしかなかった。 命を失った後輩への罪悪感のためだった。しかしソアンは、かつてペク・シユンがプロポーズとともに渡したネックレスを相変わらず大事に持っており、変わらない心を隠しきれなかった。 「韓国ドラマ 町の英雄 DVD」は後輩の無念の死の復讐を準備する元秘密要員が町の英雄に生まれ変わるストーリーを描く。韓国で毎週土曜、日曜日の午後11時に放送されている。
https://w.atwiki.jp/sofiaoukokusenranki/pages/77.html
21 03 *nick veiros → August 21 03 (sion) プロローグ 21 04 (sion) 激しい銃撃戦が続く中、議会派の猛攻撃を受け、王党派の兵士達はなだれを撃って逃げ出します。 21 05 (sion) リヴェ、という名の若い兵士が、議会派にいました。 21 05 (sion) 彼は、今戦場となっている町に、妻を残していました。 21 06 (sion) 王党派が撤退し、議会派が町を占領すると、彼は彼の家に駆け込みます。 21 06 (sion) 「マリー!」 21 06 (sion) 彼は妻の名を叫びました。しかし返事はありません。 21 06 (sion) 彼が家中を探し回り、リビングに入ったその時、 21 07 (sion) 彼は彼の妻が変わり果てた姿で斃れているのを見つけました。 21 07 (sion) 「マリー!!」 21 07 (sion) マリーと呼ばれたその女性は被服を引き裂かれ、陵辱され、なぶり殺しにされていました。 21 08 (sion) リヴェ「マリー!嘘だろ、う、うあ、ウワァァァアァァァ!!」 21 08 (sion) 彼は冷たくなった妻を抱きかかえ、大声で叫びました。 21 09 (sion) リヴェ(許さん!絶対に許さん!王党派の奴等、あいつ等!あいつ等!絶対に皆殺しにしてやる!!!) 21 09 (sion) 彼は、固く復讐を決意しました。 21 10 (sion) ―王党派、第3軍、第18小隊陣地 21 10 (sion) KYURRRRRRUUUU―DOWN!DOWN! 21 11 (August) (……この間の敗退で士気が落ちているな) 21 11 (sion) 塹壕帯には、王党派第3軍第18小隊が展開しています。 21 11 (August) 塹壕は都市奪回の為の物ですか? 21 11 (sion) 彼らは今、激しい砲撃を1時間以上受けています。 21 12 (sion) 違います。敵の陣地を奪取したものです。 21 12 (August) なるほど 21 12 (sion) 砲撃は、敵の警戒警報のようなものです。 21 13 (sion) つかれ切った兵士達の頭上に、泥や土の雨が降り注ぎます。 21 13 (sion) たまに人の腕や肉片なども降ってきます。 21 13 (sion) そして愈々、敵の砲撃が止みました。 21 13 (August) (……) 21 14 (sion) 敵が間じかに迫っているのです。 21 14 (sion) 将校「敵が来るぞ!配置に付け!」 21 14 (August) 「おい、君、生きてるか? 来るぞ」 21 15 (sion) 兵士「あ、ああ」 21 15 (August) 隣の兵士に声をかけながら小銃をとって配置につく。 21 15 (sion) 正面には煙幕が張られています。 21 15 (sion) 将校「弾薬は不足している、煙幕が消え、敵を目視してから射撃する事!」 21 16 (sion) 暫く、煙幕が展開されていましたが、それは風邪に流され、消えていきました。 21 16 (sion) その正面に、 21 16 (August) (弾薬は常に不足しているけれどね)煙幕の外にいるであろう見えない敵をイメージしつつ銃を構える。 21 17 (sion) 敵の小隊が展開しています。その距離50、榴弾が開けた穴ぼこに実を隠しています。 21 17 (sion) 将校「各分隊射撃開始!!」 21 17 (sion) 射撃判定どうぞ 21 18 (August) 判定ですか 21 18 (August) ルール確認します 21 18 (sion) はい。 21 18 (August) 3-射撃5+命中値<ダイス目 21 19 (August) 1d6 21 19 ([dice]) August 6(1D6 6) = 6 21 19 (August) ええっと 21 19 (sion) です。アウグスト君は2以上で成功です。 21 19 (August) なるほど、では成功 21 19 (sion) 味方、敵の射撃判定が始ります。 21 20 (sion) 7d6 21 20 (sion) あれ? 21 20 (August) 半角で 21 20 (sion) 7d6 21 20 ([dice]) sion 23(7D6 5 2 6 1 6 1 2) = 23 21 20 (sion) 7d6 21 20 ([dice]) sion 27(7D6 6 2 6 2 3 5 3) = 27 21 20 (sion) 7d6 21 20 ([dice]) sion 35(7D6 6 6 6 5 5 2 5) = 35 21 20 (sion) 敵の射撃判定が始ります。 21 20 (sion) 7d6 21 21 (sion) 7d6 21 21 ([dice]) sion 32(7D6 2 6 4 6 6 3 5) = 32 21 21 (sion) 7d6 21 21 ([dice]) sion 22(7D6 5 2 1 3 2 6 3) = 22 21 21 (sion) 7d6 21 21 ([dice]) sion 22(7D6 1 3 6 5 4 2 1) = 22 21 22 (sion) 味方、敵11名を射殺 21 22 (sion) 敵、味方8名を射殺しました。 21 23 (August) (…疲弊しているのは向こうも同じか) 21 23 (sion) アウグストの所属する第181分隊はダヴィット二等兵が戦死しました。 21 24 (August) 「おい君、生きてるかい? …ゆっくりおやすみ」 21 24 (sion) 第182分隊が敵の集中攻撃を受けているようです。 21 24 (August) 無駄うちに気をつけつつ応戦します。 21 25 (sion) 第182分隊が危険です。 21 25 (sion) 女兵士「だれかー!助けて!」 21 27 (August) 「ちっ…。隊長! 左翼の182分隊が崩れたらおしまいです。援護の命令を!」 21 29 (sion) 曹長「小隊長に要請する、少し待て!」 21 29 (sion) 曹長が小隊長の下に駆け寄って、暫くすると戻ってきました。 21 30 (August) 淡々と182分隊を襲う敵に狙撃を噛ます。 21 30 (sion) 判定どうぞ 21 30 (August) 1d6 21 30 ([dice]) August 5(1D6 5) = 5 21 30 (sion) 成功、敵1名を射殺しました。 21 30 (August) (今日の所はワンチャンス、ワンショット、ワンキルを達成できてるかな) 21 31 (sion) 将校「第182分隊を救援する、射撃!撃て!」 21 31 (sion) 味方射撃判定です。 21 31 (sion) 6d6 21 31 ([dice]) sion 17(6D6 1 5 2 2 1 6) = 17 21 31 (sion) 5d6 21 31 ([dice]) sion 18(5D6 1 6 6 1 4) = 18 21 32 (sion) 2d6 21 32 ([dice]) sion 12(2D6 6 6) = 12 21 32 (sion) [ 21 33 (sion) 敵部隊は機関銃射撃により行動不能です 21 33 (August) やれやれ 21 33 (sion) 曹長「英雄!バロワン、マリアと共に182分隊を救出にいけ!」 21 34 (August) 「了解! いくぞバロワン、今しかチャンスはない!」 21 34 (sion) バロワン「解った」 21 35 (sion) 第182分隊の陣地へ向かいます。 21 35 (August) 移動します 21 35 (sion) 敵は行動不能の為、射撃できません。 21 35 (sion) 陣地へ到着しました。 21 36 (sion) 女兵士「ああ、味方だ…」 21 36 (August) 「181分隊、アウグスト・モイゼス他2名、応援にきました」 21 36 (sion) ガブリエッラ「ガブリエッラよ、み、皆死んだわ…私も、撃たれて」 21 37 (sion) ガブリエッラという女兵士は右肩を撃たれてガタガタと震えています。 21 37 (August) 「…ですが貴方は生きている」と優しく肩を叩きつつ 21 37 (August) 状況を確認します。死体ごろごろ? 21 38 (sion) 彼女以外は全員死体です。 21 38 (August) (…遅かったか。これは退かざるを得ないかな) 21 39 (August) 敵の攻撃がまだ本格再開していないなら 21 39 (sion) まだです。 21 39 (sion) 敵は混乱しているようです。 21 39 (August) ガブリエッラをつれて陣地に戻ります 21 39 (August) 背負って陣地に戻るようバロワンに指示 21 40 (sion) バロワン「了解!」 21 40 (sion) バロワンはガブリエッラを背負って陣地に帰ります。 21 40 (sion) アウグストは如何しますか、(配下―マリア) 21 41 (August) 手榴弾とワイヤーロープを使って、放棄する182分隊陣地にトラップを4~5カ所仕掛けてから自分も戻ります。マリアは182分隊の持っている武器弾薬の回収を。 21 42 (sion) マリア「わ、わ、わかりました」 21 42 (sion) しかし、どうも敵の様子がおかしい、 21 42 (sion) 徐々に徐々に引上げていきます。 21 42 (sion) 将校「敵を撃退したぞ!」 21 43 (August) (……おや、このタイミングで退くのか?) 21 43 (sion) ぞろぞろと引上げていきます。 21 43 (August) (なにかあるのかな? まあそれを考えるのは僕ではない) 21 43 (sion) 周りを見ると、別の場所に攻撃を仕掛けていた敵も引上げていくようです。 21 43 (sion) 兵士「やったぞ!」 21 44 (sion) 兵士達は鬨の声を上げだしました。 21 44 (sion) … 21 44 (sion) …・ 21 45 (sion) 戦いには勝利したものの、小隊は1個分隊が壊滅し、他の分隊も消耗しました。 21 45 (sion) 負傷兵も多く、部隊は再編制が決まりました。 21 46 (sion) 曹長「アウグスト、喜べ、休暇だ」 21 46 (August) 「…休暇ですか。ありがとうございます」 21 47 (sion) 曹長「再編制までの間、休暇が与えられた。僅かだが、家族に逢って来い」 21 48 (August) 「はい。ではそうさせて頂きます」 21 49 (sion) アウグストは、救急車に同乗し、ヴェラリアまでいきました。 21 49 (sion) ヴェラリアからは、列車を使用します。 21 50 (sion) ―フォート・ヴェラリア 21 50 (August) (…久しぶりだな。マルトは無事だろうか) 21 50 (August) 陽光を浴びつつ、列車から降り立つ。 21 51 (August) 要塞化した故郷は幸せだった内戦以前の面影もない。 21 52 (August) はやる心を抑えて家族の疎開先に向かいます。 21 52 (sion) 暫く、歩いていると、 21 52 (sion) 見慣れない光景に出くわしました。 21 53 (August) 足を止めて見ます。 21 53 (sion) 男女の兵士が、道端で震えています。 21 53 (sion) それに正対して、憲兵隊の分隊が整列しています。 21 53 (sion) 将校「頭ー右! 21 54 (sion) 分隊が一斉に男女に向きます。 21 54 (August) (公開銃殺?) 21 54 (sion) 将校「弾込めー!」 21 54 (August) 男女の兵士はどんな感じですか 21 55 (August) 議会派な軍服だったりしますか。 21 55 (sion) 若い男女で、ひどくやつれています。王党派の兵士です。 21 55 (sion) 兵士達は小銃のボルトを後退させ、弾丸を込めます。 21 55 (August) (参ったな。ええい!) 21 55 (sion) 将校「構えー」 21 55 (August) 「ちょっと待った!」 21 56 (August) 大声で分隊に 21 56 (sion) 将校「何の用か?」 21 56 (sion) 分隊の憲兵達もアウグストを見ます。 21 56 (August) 「彼らは一体何を? 議会派のスパイには見えませんが」 21 57 (sion) 将校「女は脱走者だ。男は脱走幇助だ」 21 57 (August) 周囲の視線に動じずに受け答え。 21 57 (August) 「…脱走か。そうなのか?」と男女兵士に訪ねる。 21 58 (sion) 否定できないようです。 21 58 (sion) 男兵士「コイツは、俺の恋人なんだ。無理やり徴兵されて」 21 58 (sion) 男兵士「コイツは体が弱いんだ。お願いだ、許してくれぇ」 21 59 (August) 「…残念だが僕は君が望むことはできない」 22 00 (August) 「だが、…脱走ではなく、無許可外出であると口添えすることはできる」 22 00 (sion) 男兵士「うぐ…お願いだ、彼女を助けてくれ、俺はどうなってもいい」 22 00 (sion) 将校「何時までくちゃくちゃと喋っている!早くどけ」 22 00 (sion) 将校は怒鳴ります。 22 02 (sion) どうしますか? 22 02 (August) 「駄目だ。二人とも原隊に復帰するか、二人とも銃殺かのどちらかだ」 22 03 (August) 「君が好きな人を逃がしたいというのは分かる。しかしこんな時代だ。できることとできないことがある」 22 03 (sion) 男兵士「復帰だと…駄目だ。彼女は、2度も…味方に乱暴されているんだ…また、皆に、皆に…」 22 03 (August) 「だが、彼女は生きている」 22 04 (sion) 男兵士「うう、解った。解ったよ。俺が、彼女を何とかして、守るから、助けてくれよ」 22 04 (August) 「泣くな。お前が彼女を護るんだ」 22 05 (August) くるりと憲兵に向かって 22 05 (sion) 将校「話は済んだか?」 22 05 (August) 「ええ、彼らは錯乱して脱走だなと口走っていましたが」 22 05 (sion) 将校「が?」 22 06 (August) 「話を聞く限り無断外出に相当するものです。二人とも原隊に復帰する意向を示しています」 22 06 (sion) 将校「わかった」 22 06 (sion) 将校はアウグストをどかします。 22 06 (August) どきます。 22 06 (sion) 将校「構え!」 22 06 (sion) 憲兵隊は一斉に男女に向かって銃を構えます」 22 07 (sion) 将校「撃て!!」 22 07 (sion) PANG!PANG!PANG!」 22 07 (August) (……英雄も無力か) 22 07 (sion) 将校「さっさとうせろ、懲罰大隊に行きたいか!」 22 08 (August) 「いえ、お手数をおかけしました」 22 08 (August) 敬礼して去る。 22 08 (sion) アウグストは乗り換えの駅に着きました。 22 08 (sion) アウグストが乗る汽車には、高射砲が備えられ、さながら走行列車のようです。 22 09 (August) (…慣れないな。敵はともかく、味方を撃つのは) 22 09 (sion) アウグストはそんなことを思いながら 22 09 (sion) 列車に乗ります。 22 09 (August) 指定された席を探して座ります。 22 10 (sion) 乗客は殆どいません。 22 10 (sion) 警笛の後、列車が動き出しました。 22 11 (August) 窓の風景をぼおっとみています。 22 11 (sion) 暫く走っていると、遠くの空に飛行機が飛んでいるのが見えます。 22 11 (sion) 議会派の爆撃機らしく、爆弾のようなものを落としています。 22 12 (August) しつもん!それは向かう先ですかw 22 12 (sion) そうです。 22 12 (sion) 爆弾は、軍事施設ではなく、住宅地の方に落とされているようです。 22 13 (sion) 前の座席に座っている兵士たちが、何か話しています。 22 13 (August) (焼夷弾か? おのれ外道め!) 22 13 (August) 立ち上がって 22 13 (sion) 兵士A「この前、家族を疎開させた場所が爆撃されたんだ」 22 13 (August) 兵士の近くによって話声を聞きます。 22 13 (sion) 兵士B「大丈夫だったのか?」 22 14 (sion) 兵士A「うちは何とか…だけど、ピエールの家族が…」 22 14 (sion) 兵士B「ピエールの…そのことはピエールに?」 22 15 (sion) 兵士A「言うつもりだったけど…いえないよ。俺には無理だ」 22 15 (sion) 再び車窓に目をやると、爆撃機はどこかに去ろうとしました 22 16 (August) 爆撃機を眼力で撃墜を試み、諦める。 22 16 (sion) が、味方の戦闘機らしき小型の複葉機2機が現れ、爆撃機を取り巻いたかと思うと 22 16 (sion) 爆撃機は火を噴いて墜落していきました。 22 16 (sion) 兵士A「もっと早く、戦闘機が来てくれればな」 22 17 (sion) … 22 17 (sion) … 22 17 (sion) … 22 17 (sion) こうして、汽車は無事、アウグストの降りる駅に到着しました。 22 17 (sion) ―疎開地 22 18 (August) 到着したら即疎開地に急行します。 22 18 (sion) 疎開地はローザ村と言います。 22 18 (sion) どうやら周囲に爆撃のあとは無いようですが… 22 18 (sion) アウグストは家を探します。 22 18 (sion) 幸運判定どうぞ 22 19 (August) ほっと胸をなで下ろし、探します。 22 19 (August) 幸運5 22 19 (August) 1d6 22 19 (sion) 2以上で成功です。 22 19 ([dice]) August 1(1D6 1) = 1 22 19 (sion) 失敗。 22 20 (August) むねん。 22 20 (sion) とりあえず家に向かいます。 22 20 (sion) どうやら家は無事のようですが、近くに巨大なクレーターが出来ています。 22 20 (August) なんですとー 22 21 (August) 家に向かいます 22 21 (sion) 2、3人の人影がクレーターを眺めています。 22 21 (sion) 家族のようです。 22 21 (August) おっと 22 21 (August) 「父さん、母さん?」 22 21 (sion) 父「おお!アウグスト!!」 22 22 (sion) 母「ぶ、無事だったかえ!」 22 22 (August) 「休暇が出たよ。明後日にはもう出発だけども」 22 22 (August) ぱぱままと抱き合って喜びを表現。 22 22 (sion) 父「おお、それはよかった」 22 22 (August) 「マルトは?」 22 23 (sion) 父「おお、無事だとも、おーい、マルト!」 22 23 (sion) マルトが家から姿を現します。 22 24 (August) 駆け寄ってがしっと抱きしめて。 22 24 (August) 「おかえりなさい」「ただいま」 22 24 (sion) 父「よかった良かった」 22 24 (August) 「無事だった? 怪我はない?」「僕は不死身さ。どこにも怪我はない」 22 25 (August) 「君こそ大丈夫だったかい。このクレーターは?」 22 26 (August) 「ついさっきの事よ。郵便屋さんだったの」「…そうか。敵の飛行機がここに向かっていたので心配だったんだ」 22 27 (sion) 父「さあ、積もる話は中でしよう」 22 28 (August) 「そうだね父さん。久しぶりに母さんとマルトの料理が食べたいな」 22 28 (sion) 母「軍隊に皆持っていかれたけれど、何とか奮発してあげるよ」 22 28 (sion) ―食卓 22 29 (sion) 父「軍隊は、マルトまで連れて行こうとしたんだ」 22 29 (August) (ぶっ) 22 30 (sion) 母「こんな若い女のこまで、徴兵しようとするだなんて、世も末だよ」 22 30 (August) 「今の戦争は、昔の戦争じゃない。機関銃や爆弾でどんどん人が死ぬんだ。そのうちこの国から若者がいなくなるかもね…」 22 31 (sion) 父「前の疫病の大流行で、只でさえ人が少なくなったのに… 22 31 (August) マルト「…怖い」 22 32 (sion) 母「女の兵士は、質の悪い部隊に送られると、散々酷いことされるって聞いたよ」 22 32 (sion) 母「脱走するんだけど、皆憲兵に捕まって殺されてしまうって、町の人が言っておった」 22 33 (August) 「うん、そうだね…。明日死ぬかもしれないんだ。そういう風潮が軍隊の中にできてしまっている」 22 33 (August) 「女性だけの部隊もあるんだけど…なかなかね」 22 33 (sion) 父「…そうなのか、じゃあ、お前の隊にも…女の兵士が?」 22 34 (August) (ぶっ) 22 34 (August) 「いるよ。でも僕の部隊ではそういう事件は起こっていないかな」 22 34 (sion) 母「そうかえ、良かった」 22 35 (sion) 父「うむ、勿論、手出しなどしていないだろうな?」 22 35 (sion) 父「ハハハ」 22 36 (sion) 父はノンキに笑います。 22 36 (August) 「父さん。そういう話は食事しながら言うもんじゃないよ」 22 36 (August) と笑い 22 38 (sion) 彼らは話を切り替えて食事を続けました。 22 40 (sion) こうして、楽しい日々は瞬く間に過ぎて、家族との別れの日になりました。 22 40 (sion) 父「行くのか」 22 40 (August) 「…うん。そういう時代だもの。しかたないさ」 22 40 (sion) 母「気をつけておくれ」 22 41 (sion) 父「お前にはマルトがいる、女兵士に手を出しては行かんぞ!ハハハ」 22 41 (August) マルト「…死なないで」「英雄は死なないさ」 22 41 (sion) こうして、彼は家族と別れ、再び汽車に乗り、フォート・ヴェラリアまで行きました。 22 42 (August) マルトの頭を撫でた後、何度も振り返って手を振りながら出発。 22 42 (sion) フォート・ヴェラリアの集合場所では、兵士たちがぞろぞろと集まっています。 22 43 (sion) スタール「アウグストさん、御久しぶりです」 22 43 (sion) 先日の戦いで生き延びたスタールが挨拶をする。 22 43 (August) 「お久しぶりスタール。君も再編成休暇だったのかい?」 22 44 (sion) スタール「ええ、家族に逢ってきました。でも…恋人は…徴兵されていました…」 22 44 (sion) スタールはがっくりと肩を落とした。 22 45 (August) 「…そうか。頭数が少なくなっているのかな」 22 45 (sion) スタール「ええ、周りの補充兵を見ても、女性ばかりですし」 22 45 (August) (…この戦い、議会派の勝ちかな…) 22 46 (sion) 周囲を見ると、まだ幼顔の少女までもが銃を手にウロウロしています。 22 46 (August) (自分が英雄でなければマルトも…か) 22 46 (August) 「はははははは!」 22 47 (August) 突然笑い出して 22 47 (August) (戦友の恋人を戦場に送り出して、自分の妻は匿うなんて、どんな英雄だか!) 22 48 (sion) ガブリエッラ「どーしたの?突然笑い出したりして?」 22 48 (sion) 負傷し、病院送りになったはずのガブリエッラが肩を叩きます。 22 48 (August) 「スタール、生きろよ。少なくとも恋人さんより先に死ぬんじゃない」 22 48 (sion) スタール「ついでに、恋人も見つけ出しますよ。ハハハ」 22 49 (sion) ガブリエッラ「無視すんな!!」 22 49 (August) 「その意気だ。…と、ガブリエッラ。もう負傷はいいのか」 22 50 (sion) ガブリエッラ「平気・・・じゃないけど送り出される事になったの。とりあえずどうにかきらずに済んだわ」 22 50 (sion) ガブリエッラは2階級上の兵士にたいしてもノンキにため口を使います。 22 50 (sion) ガブリエッラ「あ、あと今度からこの隊に配属になったの。よろしくね」 22 51 (August) 「よかったな。確か切られても除隊できないからね…」 22 51 (sion) ガブリエッラ「いい気なものよね、私達は苦しく暮らしているのに」 22 52 (August) 「よろしく。長いつきあいになることを祈るよ」と握手。 22 52 (sion) ガブリエッラ「よろしくね」 22 52 (sion) ガブリエッラ「あっとと、それで、司令部の姫様は…」 22 52 (sion) 何か言いかけますが、 22 53 (sion) 曹長「第181分隊は集合!」 22 53 (August) 「行こう」 22 53 (August) 整列します。 22 53 (sion) 曹長「良く地獄へ舞戻ってきたな、出撃だ」 22 54 (sion) 曹長「目の前にあるトラックに乗り込め!」 22 54 (August) (この世界が既に地獄なんだけれけどね…) 22 54 (sion) 兵士達はトラックに乗り込みます。 22 54 (August) いつもの通り乗り込みます。 22 55 (sion) トラックは発進しました。ぞろぞろと、別の隊のトラックも続きます。 22 55 (sion) トラックは、南へ向かっているようです。 22 56 (sion) 曹長「苦しい戦闘が続いているが…」 22 56 (August) (マルトを護るには、僕が出世するしかない…か。いくつ勲章が必要なのだか) 22 56 (sion) 曹長「依然我方が反攻を続けている」 22 57 (sion) 曹長「レオネッサも側面支援している」 22 57 (sion) 曹長「出来る限り早く戦争を終らせて、家族を徴兵から守ろう」 22 57 (sion) 曹長はにっこりと笑いました。 22 57 (sion) 前編、FIN 22 58 (August) お疲れ様でした 22 58 (August) (エンディングテーマが流れる)
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/805.html
私、遠坂凛は魔術師だ。心構えはできているし、不測の事態にも冷静に対処できる自信がある。 「……今、なんて言ったの?」 しかし、そうであっても、実際に理不尽な現実を突きつけられれば動揺もする。 『聞いているのか、凛。霊器盤に反応があり、サーヴァントのクラス中、五騎が既に埋まった。 本来なら公平性を期すために、お前に話すことでも無いのだが、まあ、兄弟子としての情けだ』 天敵の神父が発する声に、僅かな苛立ちを覚えながらも、無理矢理押しとどめて話を続ける。 「……で、どのクラスが埋まったの?」 『まずはどのクラスが残っているのか聞くのが筋では無いのか?』 「―――そうね、残り2クラスは何かしら?」 兄弟子―――言峰綺礼のイヤミで苛立ちが更に大きくなる前に、できるだけ平静に努めて聞き返す。 「一つはキャスターだ」 キャスター、聖杯戦争における最弱のクラス。 まず、召喚したくないクラスとして頭に入れておいた魔術師の英霊だ。 「まあ、聖杯戦争でキャスターを好んで召喚したがるマスターはいまい。興味があるのはもう一つのクラスだろう」 次の瞬間、綺礼が嗤ったように思えた。間違いない。この腐れ神父は人が逆境にいる姿を見て嗤うのだ。 「―――喜べ、凛。お前に残されたクラスは戦闘能力において最強のサーヴァント、バーサーカーだ」 思いっきり受話器を本体に叩き付けて電話を終わらせる。 そのまま、テーブルの上に置いてあるこの日のために手に入れる事ができた英霊召喚の触媒を見つめた。 ―――さる英雄が自害の際に使用した帯剣。 これを使えば、確かにその自害した英霊本人が呼ばれるだろう。おまけに『狂った逸話を持つ』以上、バーサーカーにこれ以上の嵌まり役はない。 「だけど、バーサーカーかあ」 バーサーカーは、文字通り戦うだけの狂戦士。マスターの意思など無視して魔力を吸い上げては殺し続ける殺人マシーン。 「優雅とは程遠いのよね……」 余裕を持って優雅たれ。遠坂の家訓にこれほど合致しないサーヴァントも珍しいだろう。 「でも、悩んでる暇は無いか」 触媒を持って、工房へ歩き出す。工房では、既にサーヴァント召喚の準備は終わっている。 やるなら徹底的に、バーサーカーならば、それを完璧に制御して勝利する。遠坂凛は揺るがない。 床に魔法陣を描き、凛は詠唱を開始した 「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 通常の召喚呪文に更に二節付与する。 「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者」 暴風が部屋の中を荒れ狂い、エーテルが形を為していく。 「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」 「◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆―――◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆!!!!!!!!!!!!!!」 狂戦士の咆吼は、遠坂家の隅々にまで響き渡った。 「……貴男が私のマスターでいいの?」 いつだって、物事というのは『はじまり、はじまり』から始まる。 肝心なのは、それが始まるという事が解っていたか、解っていなかったかということだけで、だからこそ、目の前の光景に俺は驚きしか返すことはできなかった。 彼女のイメージを一言で表すなら『黒』一色だった。 女らしい肢体を包み込む黒いドレスは喪服だろうか、闇色のそれは、彼女の周囲だけ影になったような雰囲気を与えている。 褐色の肌とつややかな黒髪は、息を呑むほど美しい、髪の間から覗いた琥珀色の瞳は、深い知性の輝きをたたえていた。 間違いなく絶世の美女。そんな女性が、今目の前に居る。 衛宮士郎にとって、それはいつもの魔術の鍛錬の筈だった。 ただ、いつもと違っていたのは、いつの間にか片手の甲に入れ墨型の痣があったこと。 何処かにぶつけたのかと、特に気にもせず、いつものように魔術の鍛錬を始めると――― 「サーヴァントキャスター、聖杯の寄る辺に従い、顕現しました。貴男が私のマスターでしょうか」 一瞬の暴風の後に、出現したキャスターと名乗る美女に聞き返した。 「えっと、サーヴァントってなに?」 この日、運命の歯車は動き出した。 ―――これより、現れては煌めき消える。流星(シューティングスター)に似たお伽話が始まる。 ~運命開幕・流星の英雄達~ 開幕。