約 3,109,677 件
https://w.atwiki.jp/newvipdeas/pages/29.html
スキレベあげよう 主に前衛が使う「スキル」にはスキルレベルってのが存在する(スペルにはない) 敵にそのスキルを使うと経験値がたまって、レベルが上がると強くなるんだけど スキルレベル1につき、STR+2、HIT+1に近い効果が得られる! 指輪のSD上げるより強くなれそうじゃね? 他にも、次のつよスキルを覚えるために、前提となるスキルのレベルがある程度求められることも多い つまりスキレベあげよう!!! スキレベの上げ方 敵にスキルを使えば上がるんだけど、効率よく上げるためには敵のレベルに注意するべし 詳しくはアスwikiのここを参照 要するに敵のレベルがスキルレベル+20以上になる狩場で狩ればうまいってことなので wikiで敵レベル調べたり、意識してみるといいかも 逆にいうと、敵のレベルが高すぎる所に行ってももらえる経験値は変わらないからうまく狩場を選ぼう スキレベの目安 レベル91または昇天時にメインスキル55あればおk スキレベ上げさぼったままレベルだけ上がってしまわないようにしよう 寄生するのはメインスキル覚えるまでにしよね スキレベゴミカスになってしまったら 上げるのに遅すぎるってことはない 高レベルならソロの狩場も広がるし、金策と並行して進められることも多い クイポ買って狩りいこね ただしスキレベ上げを目的にすると苦痛だしゲームなのに愉しくないから、いっそ魔とか聖とかスキレベ上げいらないゆとり職になってしまえ(特に魔はソロも出来るし楽) 稀にこの作業が好きな奴もいるが。君は前衛に向いているぞ! まとめ http //wikiwiki.jp/asgard/?SkillSpell%2F%B4%F0%C1%C3%C3%CE%BC%B1 長々書いたけどアスwikiに全部書いてあったwwwwwwwwwwwwwww wiki読もね
https://w.atwiki.jp/biricamp/pages/32.html
青春を過ぎた大人になると、若い子のニキビって「なんか、若くていいぞっ。悩まなくてもいい!」とも思うし、ニキビを気にしながら少し恥ずかしげに話す姿も初々しく映るのです。 が、本人にしたら本当に悩んでいてニキビのことばかり考えてしまい、無理に笑っているのかもしれないと思うと、ニキビケアで改善して堂々と話した方が若者のためかと考えます。 私もニキビが顔中に出来たときは鏡を見るたびに憂鬱な気分でした。プロアクティブ評判はネットでも上々のようなので年頃の子どもを持つお母さんが勧めてあげるのも良いかも。 うるおい宣言 プロアクティブ効果 伊藤由奈プロアクティブ眞鍋かをりにきび薬 プロアクティブ口コミ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3853.html
穏乃「アレ?なんか卓が綺麗になってる」 京太郎「ああ、こないだメンテナンスついでに細かいとこまで綺麗にしたんだ」 憧「椅子もなんかふかふかなんだけど……」 京太郎「少しクッション代えただけだぞ?」 玄「アレ?ここの未整理の牌譜……」 京太郎「そこのファイルに整理して入れときましたよ」 灼「学校に出す報告書は……」 京太郎「軽く書いたんで確認お願いしていいですか?」 宥「これ……カイロ?」 京太郎「余ってる奴ですけど、持ってきました」 憧「ねぇ……うちらかなり京太郎に助けてもらってない?」 穏乃「うん……」 玄「細かいところまでやってくれるよね」 灼「雑用とかほとんどやってくれてるし……」 宥「あったかい人だよね……」 穏乃「……よし!みんなで京太郎に何かしてあげましょう!!」 憧「何かって……お礼とか?」 穏乃「そう!普段色々やってくれるし、癒してあげたりとか!」 玄「いいね!」 灼「異議無し……」 宥「さ、賛成~」 憧「でも、何やるの?」 穏乃「実は山にとっておきの場所があってね!」 憧「却下。良い景色かもしんないけど、疲れさせてどうすんのよ」 穏乃「むぅ……いい考えだと思ったんだけどなー」 玄「じゃあ、うちに泊まってもらおうよ!サービスするよ!」 宥「玄ちゃん……今の時期は忙しいし、無理だと思うよ?」 玄「うぅ……癒されるのに……」 灼「癒し……普通に部活休みにする?」 穏乃「そうすれば無理やりでも休ませるってことですか?」 憧「でも、この卓とかこないだの休みにやったって言ってたし、休みにしても来そうじゃない?」 灼「む……むずかし」 宥「あ、あったかいもの送るとか、どうかな?」 穏乃「……すいません、今の時期はちょっと」 灼「まだ夏……」 憧「癒しねぇ……」 穏乃「何か思いついた?」 憧「……マッサージとか?」 灼「マッサージ……」 玄「憧ちゃんがマッサージ……」 穏乃「憧のマッサージ……」 宥「…………なんか、やめとこうか」 憧「うん……言いだしといてなんだけど、なんか無いわ」 ガチャ 晴絵「あれ?みんな集まって何してんの?」 灼「ハルちゃん」 穏乃「実は……」 説明中 晴絵「なるほどね……いい心がけだわ」 憧「でも、実際に何するのがいいか決まらないのよねー」 宥「赤土先生、何かありませんか?」 晴絵「そうだな……それじゃあ昔友達が実際にやった奴を教えよう」 穏乃「おお!さっすが!」 玄「それで、どういうのなんですか?」 晴絵「まず……」 京太郎「俺だけ後で来いって……なんなんだ?何かやらかした覚えはないし」 ガラッ 京太郎「こんにちわ…」 穏乃「えいっ!!」ドンっ 京太郎「ごふっ!?」 穏乃「あ、勢い付きすぎちゃった……大丈夫?」 京太郎「し、穏乃?一体…」 憧「ちょっと!何やってんの!」 京太郎「憧?」 憧「そんな真正面から抱きついてさ」 京太郎「え?」 穏乃「え、えへへ……」ギュ 京太郎「お、お前なに抱きついてきて…」 憧「少し場所空けないとあたしが抱きつけないじゃない!」 京太郎「はい!?」 穏乃「あ、ゴメンゴメン」 憧「全く……ん」ギュ 憧「……悪くないわね」 穏乃「だよねー」 京太郎「お、おい2人とも?いきなり抱きついてくるなんて何を…」 玄「2人じゃないんだよねー」 灼「これが」 京太郎「玄さん、灼さん?」 玄「とーう」右腕抱きつく 灼「やー」左腕抱きつく 京太郎「な、なんですと!?」 京太郎(み、右腕におもちが!?) 玄「どうですかー?」 灼「駄目?」 京太郎「だ、駄目なんかじゃないです!」 宥「じゃあ、最後は私」 京太郎「え?後ろ?」 宥「ん……」背中抱きつく 京太郎(おもちが!?厚着の中でも確かな大きさと柔らかさを誇るおもちが俺の背中に!?) 宥「ど、どう?癒される?」 京太郎「へ?癒し?」 穏乃「赤土先生がね、男の人を癒すならとりあえず抱きついてみろ、って言うから」 玄「みんなで京太郎くんに抱きついてみました!」 灼「どう?」 憧「嫌だっていうんなら……離れるけど……名残惜しいけど」 京太郎「ぜ、是非続けてください!!」 京太郎(全方位から女の子が抱きついてくるなんてありがとうございます!!……アレ、でもこれ生殺しじゃね?) 晴絵「あ……あっちは好きな人をおとす方だったか……ま、いっか」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/mitlocke/pages/193.html
「まずは、その幻想をぶち殺す!」 (とある魔術の禁書目録) 使用条件 条件なし 効果 [戦闘] [対抗 (能力)] 「その幻想をぶち殺す!」と宣言することで、この能力カードを使用できる。 [死亡時] 以外の対象のキャラクターの能力はこのラウンド中無効化される。 その後、このラウンド中自分が受ける損害判定の出目は1悪くなる。 1度使用するとこの能力カードは破棄される。 備考 そげぶ ヘ(^o^)ヘ いいぜ |∧ / / (^o^)/ てめえが何でも /( ) 思い通りに出来るってなら (^o^) 三 / / > \ (\\ 三 (/o^) < \ 三 ( / / く まずはそのふざけた 幻想をぶち殺す 能力とはキャラクターシートに記載されている能力を指します。 発動チェックを伴う能力に対して使用する場合、発動チェック前にこの能力カードを使用します。 相手が能力の宣言をしながらダイスを振った場合、発動チェックに成功した後でも この能力カードを使用することができます。 能力宣言をしながらダイスを振るようなせっかちな人は少し損をします。 この能力カードへの意見 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ll_inagawa/pages/1085.html
スレ立て日 20240901 元スレURL まもなく映画1章公開なのでᶘイ^⇁^ナ川にお小遣いをあげよう 概要 見抜き7回 ボーナス15回 お小遣い8500円 合計13000円ゲット ぴっぴさん獲得金額90300円 関連スレ タグ ^イナ川 ^コンマ ^お小遣い
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/659.html
その日本人をぶち殺す ◆g5DEhSoQIc 「───アーニャ・アールストレイム───」 「えっ…!?」 Gー2エリアにて太陽光発電所の調査を行っていたユーフェミアは、主催による2度目の定時放送を聞かされていた。 そして放送で発表された死亡者には先程まで自分と一緒にいたアーニャが含まれていると言う。 「そんな…アーニャが…?」 放送が真実だとするなら自分と別れた後に誰かに襲われて殺されでもしたのだろうか。 しかしユーフェミアにとって、アーニャが死んでしまったと聞かされた事による驚きは決して小さい物では無かったが、 思った程に大きな衝撃を受けたと言うわけでもなかった。 今のユーフェミアの周りにはそれよりもはるかに異常な事態が起こっており、 その異常事態による混乱と驚きが大部分を占めていたせいであったが。 「……それにしても……この部屋は一体……?」 ユーフェミアがいたのは、かつてブリタニアで見慣れた非常に豪華な内装の部屋だった。 だが、その部屋の中は何かが暴れた後のように、家具やら食器が目茶苦茶に散らかっていた。 割れた皿やカップの破片と思われる物がそこら中に飛び散っており、これでは靴を履いていなかったらまともに歩く事も困難だろう。 そもそも自分がいた部屋は、この島で1番最初にいた部屋と非常によく似た部屋だったはず。 突然部屋の中身が変化し、アーニャの名前が放送で呼ばれたことも相まって、ユーフェミアはしばらくの間呆然としてしまっていた。 ◆ やがて少し気持ちが落ち着いてきたユーフェミアは、とりあえず部屋の外へと出てみる。 部屋の外は1本の通路になっており、通路にはいくつもの扉が並んでいる。 建物の中なのは間違いなさそうだが、やはり自分がいるはずの発電所とはどう見ても違っていた。 明らかにおかしく思ったユーフェミアは、デイバックからデバイスを取り出し現在地を確認してみる。 「B-6…?そんな…太陽光発電所って確か…」 ユーフェミアはさらにデイバックから地図を取り出す。自分がいるはずの場所はG-2の『太陽光発電所』のはず。 しかしデバイスによると自分の現在位置はG-2ではなくB-6となっている。 そして地図に載っているB-6にある施設は『ギャンブル船』のみだった。 これが正しいのなら自分はいきなり発電所からギャンブル船にワープでもしたと言うのか? 「デバイスの故障かしら……?でも、さっきまでいた場所とは明らかに違うし…」 一瞬でこの島の隅から隅へ飛ばされたなど、ユーフェミアにはとても信じられないことであったが、 この部屋もこの通路も発電所というよりは豪華客船にでもあるものと考える方がしっくり来る。 では何故自分はこんな所にいるのか? 原因として考えられるのは先程の部屋で見た緑色の光。 あの光に包まれ、突然頭の中に声が響いたと思ったらこの豪勢な部屋の中にいた。 理由は全くわからないが、この不可思議な現象にあの光が関わっている可能性は高いだろう。 とは言え考えてみてもそれ以上の事は何1つわからない。そもそも本当に自分はギャンブル船にいるのかということ自体定かではない。 確かめるためにユーフェミアは周辺の調査をすることにした。 通路にある扉を一つづつ開けていくが、その先にあるのはどれも客室といった感じの小さな部屋だけだった。 どの部屋を調べてみても人がいる気配は全く無い。 ちなみに探索の途中に大広間の中で見つけた雑多な道具は、ここまでに誰にも会わなかったこともあり、せっかくなので全てデイバックに回収した。 そして最後に突き当たりの階段の上にあった扉を開けると、ユーフェミアの目に日の光が飛び込んできた。 扉の向こう側は太陽の光が差し、心地よい潮風が吹き、空間も開けている。ここはおそらく船の甲板なのだろう。 そして甲板に出たユーフェミアの前には1人の人間が立っていた。 ◆ 放送を聴き終わったカイジは今後の方針と新ルールについて考えていた。 放送では島の探索に出て行った5人の名前は誰も呼ばれなかった。 利根川と八九寺が放送で名前を呼ばれたのを聞けば探索組、特にあのグラハムのいるジープ組はほぼ間違いなく船に戻ってくるだろう。 まずはそれを待つ。間違いなく何があったか問い詰められるだろうが仕方ない。 その場の勢いとはいえ、利根川を殺したのは間違いなく自分なのだから、その罪から逃げ出そうとするわけには行かない。 (それよりも今考えるべきは…新ルール…『首輪換金制度』…!) カイジは自分に寄りかかって寝ている衣の寝顔を見ながら、 こうやって黙って寝てりゃ可愛いのになーと苦笑いしつつも、新ルールの意味について思考をめぐらせる。 一応断っておくが、コスプレのような服を着た幼女を自分に寄りかからせながら寝かせて、 その様子を見てニヤニヤしているという、傍から見たら何と言うか非常に危ない光景を展開させていても、 カイジは決して幼女性愛者とかロリコンとかそういう類の人間というわけではない………はず。多分。いやきっと。 (殺し合い促進のためとか言っていたが…しかし何故今更こんなルールを追加したんだ…? 本当にそれが目的なら、こんなルール最初からあってもよさそうなものだが… 参加者に首輪を持たれると困る…?それなら死人の首輪を爆破してしまえばいい…! 首輪はなるべく回収したい…?それこそルールに最初から組み込んでおけばいい…!) カイジはそのままの勢いでさらに思考を並べ立てる。 (もしくは本当に弱い者に首輪を回収させて武器と交換させるため…? いや、落ちてる首輪を回収するしかない弱者よりも、他人を殺して首輪を奪える強者がさらに強化される可能性のほうが高い…! 参加者の力の差を埋めたいだけならもっと他にいくらでもやりようはあるはず…! そもそも帝愛の言うことを鵜呑みにすることこそ危険っ…!) その後もいろいろと考えてみるも完璧に自分が納得できる答えは出てこない。 ふとカイジは利根川の死体を甲板にそのまま野晒しにしてあったことを思い出した。 (そうだ…首輪と言えば…利根川の首輪を調べて見れば何かわかるかもしれない…! 今何もわからなかったとしても、自分が持っていれば後で何かわかるかもしれないし、 本当に何の役にも立たないようならペリカと交換してしまえばいい…! 首輪を調べるためにはには利根川の首を切り落とさなければならないがっ…! 奴が今までやってきたことを考えれば…死んだ後に首を切り落とされるくらい些細な事っ…! それに…利根川には最後にやらせなきゃいけないこともあるっ…!) 多少のためらいはありつつも、どうせ利根川だから、と言う理由で自身を納得させた後、早速カイジは首輪を入手するための行動を開始する。 カイジはまず再びヘリカメラで船の周囲に誰もいないことを確認した後、衣を起こさないようにしながら静かに物陰に移動させた。 首輪を手に入れるためと言っても、自分と衣の安全をないがしろにするわけにはいかない。 万が一自分が甲板を離れている間に誰かが甲板に来たとしても、これならすぐには衣を見つけられないだろう。 その後カイジは利根川の首を切り落とすための刃物を調達するために、急ぎ足で会議室へ行ってペリカを持ち出し、 ギャンブルルームで黒服の男に100万ペリカを支払い脇差を購入。 すぐに甲板に戻り衣が無事に寝ている事を確認した後、利根川の死体が放置されている場所にやってきた。 流石に利根川の死体を見ながら衣と話をするのは嫌だったし、死体の近くにいなければならない理由も無かったので、 利根川の死体からは離れた場所に座っていたが、そうも言っていられない。 カイジは先程買って来た脇差を鞘から抜き、利根川の首を切断する作業に入った。 人の首を切り落とすという慣れない、というか見たことすらない作業に予想以上に手間取りながらも、 カイジはそれでも何とか利根川の首を切断し終え、首輪を手に入れる事に成功した。 そしてカイジは物別れになった利根川の頭と体を持ち上げた。 「お前を殺した俺が言えた義理じゃねえっ…!だが…お前が八九寺を殺したというのもまた事実っ…!だからっ…!」 カイジはそのまま利根川の頭と体を抱えて甲板の端に移動する。 「俺より一足先にあの世に行って…八九寺に謝ってきやがれっ……!」 そう言った後、カイジは利根川の頭と体を甲板から海に向かってぶん投げた。 ◆ 「…とりあえず、衣のところに戻るか…」 利根川の死体が海に落ちたことを確認したカイジは、利根川の首輪、脇差、利根川のデイバックに入っていた即席槍を自分のデイバックに入れ、 衣が寝てる場所に戻ろうとした時、突然の目の前で船内に通じる扉が開かれ、カイジは驚愕する。 (なっ…気付かない内に船内に入られていたのかっ…!?一体誰がっ…!) 扉の先から出てきたのは、クリーム色のスーツを着た1人の女性。 その風貌は間違いなく美人の部類に入るであろう整った顔立ちに、スーツの上からでもわかる巨乳、スレンダーなスタイル。艶のある桃色の髪。 さらに一般人の女性とは明らかに違う、どこかの国のお姫様のような気品を感じさせる。 カイジが今まで見てきた女性の中でも飛び切りの美女。 とは言え社会不適合者、所謂ダメ人間に分類されてきたカイジに、多数の序列をつけられる程に女性と接触してきた経験など無かったのだが。 (…もしかしてこの人が衣の言っていた《はらむらののか》か?) 目の前の女性の特徴は、先程衣との話に出てきた衣の友達だと言う《はらむらののか》と一致している。 (…いや、衣の友達と言うことは日本人の可能性が高いし《はらむらののか》も日本人の名前だ… いくら美人で細くて巨乳とはいえこの人はどう見ても日本人には見えない… そもそも主催側で麻雀をやっているはずの《はらむらののか》がこんな所に出てくるとも思えない… ということは…この人間はまだ俺の知らない参加者である可能性が高い…!) 「…あのっ!すみません!」 そうこうする内に女性の方が声をかけてきた。 「ここは…地図のB-6エリアにある、ギャンブル船なのでしょうか!?」 「はあ?」 女性の質問にカイジは思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。 「ですから…今私達のいる場所は…B-6エリアの、ギャンブル船なのでしょうか!?」 「…ああ、あんたの言う通りここはギャンブル船だけど…それがどうしたんだ?」 「……やっぱり、そうなのですか……」 カイジの返答を聞いた女性はどこか無念そうな顔で俯いてしまった。 「あんたは一体…」 「…すみません、申し遅れました。私はユーフェミア・リ・ブリタニアと申します。 ところでもう一つあなたにお訊ねしたいことがあるのですが」 「ああ、何だ?」 「あなたは『日本人』ですか?」 「…えー…」 挨拶と共に発せられたあまりに突拍子も無い質問に、今度は言葉に詰まってしまうカイジ。 (ユーフェミア・リ・ブリタニア…確か一度目の放送で出てきた名前だな… しかし一体何なんだこの人は…?一見当たり前に思える事や、どうでもよさそうな事ばかり聞いてくる… とりあえずこのふざけた殺し合いに乗っているようには見えないが… というかさっきからなんか目が赤く光っているようにも見えるんだが気のせいか…?) カイジは目の前の相手が何を考えているのか掴みきれず、赤く光って見える目を少し不気味に思いながらもユーフェミアの質問に答える。 「…ああ、確かに俺は日本人だけど、それが一体何の─」 ───それは果たして報いだったのだろうか。 絶対に答えてはいけない質問に答えてしまったカイジがその疑問を聞き返し終えることは無く、 そしてその瞬間、ユーフェミアの瞳は紅く輝いていた。 ◆ 「ふぁ~………」 眠りから目が覚めた衣は欠伸をしつつ、自分が眠る前に隣にいたはずのカイジがいないことに気付く。 「…カイジ…いないのか…?」 衣は自分の近くに誰もいないことに加えて、さらに自分が眠る前に座っていた場所と目が覚めた場所が違う事にも気付く。 レシーバーでカイジに呼びかけてみるも応答は無い。 自分が眠っている間に何かあったのだろうか。衣はこの状況に急に不安になってきた。 「……ま…まさかな……衣が寝ていた間にカイジに何かあったなんて事……」 衣は先程スイートルームで寝ていた時の事を思い出していた。 あの時も目が覚めたら自分と一緒に寝ていたはずの真宵の姿は無く、嫌な予感がして甲板に向かったら利根川が死んでおり、 その後真宵の姿が見つかる事も無かった。これではまるであの時の状況を再現しているようではないか。 「そんなことあってたまるか…!カイジは衣の友達なんだ!それがこんなところで…!」 そうは言っても衣の不安が消えることは無い。 カイジが誰かに銃で撃たれて死んでいる姿が脳裏に浮かんでしまう。 それでも不安をなんとか抑えつつ、衣はカイジを探すために船内への入り口へと向かった。 そしてすぐに衣は自分の嫌な予感が的中していたことを思い知らされることになる。 「………カイジ………?」 呆然としている衣が見たのは、胸を撃たれ、血だまりの中に倒れているカイジだった。 ◆ 「この方が日本人と言う事は、他にもこの船に日本人が乗っているかも…あら?あれは…?」 カイジを銃で撃った後、カイジのデイバックに入っていた物を回収したユーフェミアがふと陸地の方を見ると、 遠くから物凄い勢いで何かが近づいてくるのに気付いた。 その速さから考えるに乗り物か何かだろうか。 こちらに近づいてくるにつれ車らしき輪郭が見えるようになってくる。 やがて軍隊などで使われる迷彩色のジープだと確認できた。 こちらに向かって真っ直ぐ爆走してくる辺り、おそらくこの船が目的地なのだろう。 ジープはまるでスピードを落とす様子は無く、あっという間に船との距離を詰め、そのまま船尾側のタラップに突っ込んでいった。 「もしかしたらあの車にも日本人が乗っているかもしれませんね。もし日本人が乗っていたら殺さないと」 船の中に入っていった車に日本人が乗っているかどうかを確かめるため、そしてまだ見ぬ日本人を抹殺するために、 ユーフェミアは再び船の中へと入っていった。 もう1人の甲板で眠っていた日本人には気付く事無く…。 ◆ ユーフェミアが甲板から立ち去った後、入れ替わりでカイジが倒れている場所にやってきた衣は、 倒れているカイジのそばに走って行きカイジの体を揺さぶった。 だがカイジは銃のようなもので心臓を打ち抜かれており、顔には血の気も無い。 それにカイジの体から流れ出ている血は明らかに致死量だった。 「カイジ!おい!しっかりしろ!カイジ!カイジ!!」 衣はカイジの身体を必死に揺さぶり続けるが、カイジの反応は一切無いし、当然目を開けることも無い。 「………カイジ……ううっ…ひっく…うえっ…ぐすっ…ひっく……」 やがてカイジが死んでしまったと理解した衣は、あっという間に友達を失い、またしても一人になってしまった孤独感と、 今度こそ自分も殺されるかもしれない恐怖心から思いっきり泣き出してしまった。 頭の赤いウサミミも完全にへたれてしまっている。 「…うっ…ひっく…せっかく…麻雀をやって…友達が…ぐすっ…出来たと…思ったのに… 衣は…ひっく…やっぱり…友達を…ぐすっ…作ることは…できないのか…? ずずっ…ひっく…やっぱり…衣は…ううっ…ここで…ひっく…殺されて…しまうのか…?」 カイジが死んだということは、当然船にカイジを殺した誰かがいると言うことになる。 カイジが利根川を何かの間違いで殺したのを見た時とは違って、今は船に誰がどこに何人いるかすらわからない。 それが余計に衣の恐怖心を煽っていた。 もしカイジを殺した誰かがここに戻ってくれば、自分などあっという間に殺されてしまうに違いない。 「ひっく…カイジ…とーかぁ…グラハムぅ…ひっく…」 エスポワールにあれだけいた人間も今ではもう衣一人を残すだけ、もうこの船に衣が頼れる人物はどこにもいない。 少女が頼った人間はことごとく少女の元からいなくなっていく。 海に浮かぶ『希望』と呼ばれる船の上で、少女はただ一人絶望に暮れ、泣き続けていた。 【伊藤開司@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor 死亡】 【B-6/ギャンブル船・甲板/一日目/日中】 【天江衣@咲-saki-】 [状態] 健康 [服装] いつもの私服 [装備] [道具] 麻雀牌セット、チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2 、レイのレシーバー@ガン×ソード [思考] 基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る 1:カイジ… 2:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい! 3:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる 4:グラハムが帰ってきたら麻雀を教える 5:チーズくんを持ち主である『しーしー』(C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる [備考] ※参戦時期は19話「友達」終了後です ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました ※第2回放送を聞き逃しました 【B-6/ギャンブル船/一日目/日中】 【ユーフェミア・リ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:健康、ギアス発動 [服装]:さわ子のスーツ@けいおん! [装備]: [道具]:基本支給品×4、豪華なドレス、アゾット剣@Fate/stay night、H K MARK23 ソーコムピストル(自動拳銃/弾数1/12発/予備12x2発)@現実 H K MP5K(SMG/40/40発/予備40x3発)@現実、神原のブルマ@化物語、ティーセット@けいおん!、特上寿司×21@現実 空のワインボトル×4@現実、ルイスの薬剤@機動戦士ガンダムOO、 シャトー・シュヴァル・ブラン 1947 (1500ml)×26@現実 紬のキーボード@けいおん! ペリカード(3000万ペリカ)@その他、1億ペリカ@その他、シグザウアーP226(16/15+1/予備弾倉×3)@現実 Draganflyer X6(残りバッテリー・10分ほど)@現実、Draganflyer X6の予備バッテリー×4@現実 レイのレシーバー@ガン×ソード、脇差@現実、即席の槍(モップの柄にガムテープで包丁を取りつけた物)、利根川幸雄の首輪 [思考] 基本:その日本人をぶち殺す 1:あのジープに日本人が乗っていたらぶち殺す 2:他にも船に乗っている日本人がいたらぶち殺す 3:それ以外でも日本人を見つけたらぶち殺す [備考] ※一期22話「血染めのユフィ」の虐殺開始前から参戦。 ※ギアス『日本人を殺せ』継続中。特殊条件を満たした場合、ユフィ自身の価値観・記憶をねじ曲げ発動する。 現在は弱体化しているため、ある程度の意識レベルで抵抗すれば解除可能。 今後も発動中に他の発動しているギアスと接近すれば弱体化、あるいは相殺されます。時間経過により回復。 会場において外部で掛けられたギアスの厳密な効果・持続期間に影響が出ているかは不明。 ※ギアスの作用により、ヒイロのことは忘れています。 時系列順で読む Back 『傷跡』 Next 「無題」じゃあ今いち呼びにくい! このシュトロハイムが名づけ親になってやるッ! そうだな……『メキシコに吹く熱風!』という意味の「サンタナ」というのはどうかな! 投下順で読む Back 『傷跡』 Next 「無題」じゃあ今いち呼びにくい! このシュトロハイムが名づけ親になってやるッ! そうだな……『メキシコに吹く熱風!』という意味の「サンタナ」というのはどうかな! 168 麻雀残酷物語(後編) 伊藤開司 GAME OVER 168 麻雀残酷物語(後編) 天江衣 188 The Hollow Shrine(前編) 154 きらめく涙は虚無に ユーフェミア・リ・ブリタニア 188 The Hollow Shrine(前編)
https://w.atwiki.jp/fc_tokyo_swallows/pages/1.html
このまとめwikiは以下の内容をまとめたものになります。 また、東京ヤクルトスワローズファンとFC東京ファンの交流の場となるのを目指します。 (2006.7.4) 『東京ヤクルトスワローズとFC東京で、東京のスポーツを盛り上げよう!』のテーマを掲げ、 同じ東京で地域密着を推進する両社が、様々なタイアップイベント、共同PR等を実施します。 ジャンルを越えて、ファンとの交流、地域との交流を通じ、「東京のスポーツ」の新しい流れを 創り出すことを目的とします。 主な協力内容: 1.「ゆかた」をテーマにしたイベントの実施 1)東京ヤクルトスワローズ 「○l○l PRESENTS 神宮球場 ゆかたでナイター!」 (終了) 対象試合:7月16日(日) スワローズvsジャイアンツ(18 00試合開始、神宮球場) 実施内容:7/9(日)までにマルイ各店(神戸マルイを除く)でゆかた本体(帯・小物等除く) を購入すると、100組200名に観戦ペアチケットプレゼントのチャンス 神宮球場来場者ゆかたコンテスト開催 神宮球場来場者10,000名様へのうちわ配布 その他、マルイオリジナルクオカードプレゼント等を予定 2) FC東京 「浴衣まつり」 対象試合:7月29日(土) FC東京vsサンフレッチェ広島 (18 30キックオフ、 味の素スタジアム) 実施内容:浴衣で味の素スタジアムにご来場いただいたお客様に、スピードくじの 抽選で500名様に、『FC東京オリジナル風鈴』をプレゼント 「ファイヤーワークスナイト」「ビールDay」を味の素スタジアムにて同時開催 2.両チーム主催試合での来場者の促進 実施内容: ・両チーム選手登場ポスターの制作 ・両チーム選手登場「選手カード」の配布 該当選手は以下の通りです。 スワローズ: 古田、青木、ラミレス、岩村、宮本、石川、藤井 FC東京: 土肥、茂庭、今野、ルーカス、鈴木、梶山、徳永 カードの組み合わせは以下の通りです。 古田監督×土肥選手 宮本選手×今野選手 ラミレス選手×ルーカス選手 岩村選手×鈴木選手 藤井選手×徳永選手 石川選手×梶山選手 青木選手×茂庭選手 配布日程は、 8月8日(火)~10日(木) スワローズvsジャイアンツ (18 00試合開始、神宮球場) 8月23日(水) FC東京vsアビスパ福岡 (19 00キックオフ、国立競技場) 8月29日(火)~31日(木) スワローズvsベイスターズ (18 00試合開始、神宮球場) 8月30日(水) FC東京vsセレッソ大阪 (19 00キックオフ、国立競技場) ※8月30日(水)は同じカードを両方で配布します ※その他いろいろあり ソース・詳細はこちらで http //www.yakult-swallows.co.jp/red_mpl/topicsView2.cgi http //www.fctokyo.co.jp/home/index.phtml?cont=item item=3518 http //sns.yakult-swallows.co.jp/fpro/archive/60/0
https://w.atwiki.jp/kannjyoubousou/pages/31.html
一方通行は非情な現実を生きてきたと言えるだろう。 最強が能力を有してしまったが故に訪れた孤独。 そして、それを利用せんとして群がる者達に闇へと引きずり込まれ、そこで地獄を見た。 己より遥かに脆弱な存在と幾度となく戦闘行為を行い、殺害してきた。 殆ど虐殺といってもいい。 それでも彼は力を欲した。心の片隅で己の所業が畜生にも劣る卑劣な行為だと理解しながらも、相手は人形だと言い聞かせ、力のために殺戮を続けた。 結果、彼は一人の青年と出会い、その歪んだ幻想をぶち殺されることとなった。 幻想は粉々に砕かれ、後に残ったのは現実だけだ。 そこで彼はもう一つの重要な出会いを果たし、孤独から抜け出し、新たな葛藤を胸に戦い続けた。 文字通り次元の違う敵との遭遇、許されることのない過去との対面。 様々な難題が立ち塞がり、彼を苦しめた。何度も折れそうになり、挫けそうになった。 だが、彼が本当の意味で折れることはなかった。 時に支えられ、時に説き伏せられ、彼は進み続けたのだ。 彼は手に入れたのだ。幻想などではない、本当に守りたい現実を。 そう、これは幻想などではなく現実を守る物語(ストーリー)。 幾度ととなく挫折を味わった者が描く、そんな物語である。 ◇ カツンカツンと、固い金属音が響き渡る。 場はD-5に位置する病院。本来ならば夜間も稼働しているそこも、この殺し合いに於いては死んだかのように静まりかえっている。 一方通行はそんな病院の中を一人で歩いていた。 抜け目なく周囲に視線を飛ばしながら、一歩一歩身体を傾がせて歩く。 非常灯に照らされる廊下を見ながら思考を回していた。 この趣味の悪い催しものについて、自身の置かれている状況について、主催者の二人について。 数十人からなる殺し合い。一方通行の能力からすれば数十人の人間を殺害するなど容易なことだ。 能力の使用に問題はなく、スイッチ一つで障害者から最強の超能力者へと早変わりできる。 だが、と懸念することもある。いや、こちらの方が重大と言える。 この見知らぬ空間においてですら能力が使用できるということは、即ちミサカネットワークも支配下に置かれているということ。 ミサカネットワークを支配下に置くということは、彼女を支配しているということと同義だ。 ラストオーダー。彼が何としてでも守りたいと思う大切な人。 「……クソが……」 殺意が言葉となって漏れる。 今この瞬間、プレシアやDR.マンハッタンが場に現れでもすれば、彼は理性をなくして飛びかかるであろう。 現状、表向きとはいえ冷静を保てているのが奇跡のようなものだ。 それほどに彼にとってラストオーダーという存在は大きいのである。 ラストオーダーを人質として取られている以上、彼のとれる選択肢は限られたものとなる。 殺し合いに乗るか、否か。 見知らぬ数十人の参加者を殺して、ラストオーダーを救うか。 誰もが誰も幸せを掴むハッピーエンドを目指すか。 選べる解答は一つだけ。 廊下を進みながら、思考を募らせていくが、そうしている内に廊下の突き当たりへと到達してしまう。 立ち止まり、窓の外を眺める一方通行。 非常時に活用するのであろう滑り台のような金属スロープが見える。 その先には、殺し合いが繰り広げられているであろう市街地が続いていた。 灯の点らぬ街。暗闇に包まれたそこを見続け、 「……クソやろうが……!」 そして、彼は小さく吼えた。 同時に首元のチョーカーへと手を伸ばし、能力を発動させる。 思い切り、何にも構わず一方通行は右手を前方の窓へと叩き付けた。 瞬間、病院そのものが震撼する。 窓は無惨にも壁ごと砕かれて、数多の瓦礫となって外界へと飛び散っていった。 見晴らしのよくなったそこに、外からの冷気が流れ込む。 その冷たい空気の中に身を置きながら、彼は選択した。 己が進むべき道を。 選択からの行動は早かった。 タン、と爪先で床を叩く。 たったそれだけの動作で、病院の床はまるで砂糖菓子か何かのように亀裂が入り、ついには砕けてしまう。 軽い調子で行われた行動であれど、それに一方通行の能力が組み合わさると、凄まじいまでの破壊をもたらす。 廊下の破片とともに、重力に任せて一方通行は階下へと移動した。 着地と同時に再度床を蹴り、加速。 とある病室の前まで辿り着く。 行儀良く扉を開けるなどという真似はしない。ただ触れるだけで、爆破でもされたかのように扉が吹き飛んだ。 そこは数人の患者さんが泊まる用の大部屋であった。 その左隅のベッド。そこに参加者が隠れている。ベクトル操作能力を発動させた今、音波ですらも彼の思うがままだ。 数百メートル離れた距離ならまだしも、1フロア下に隠れる人間の音くらいなら聞き漏らすことはない。 再びの加速と共にベッドの前へと移動する。 ひっ、という恐怖に息をのむ音が聞こえた。 一方通行の視界に最初の獲物の姿が飛び込む。 「……い、いや……」 その少女は―――泣いていた。 ベッドの上。布団にくるまりながら、身体を震わせて、泣いている。 制服を見るに、年は一方通行とそうは変わらないだろう。 整った顔だが、今は涙と鼻水とでぐちゃぐちゃに染まっている。 一方通行が来るよりずっと前から泣きはらしていたのだろう。 目は赤く充血し、目元を走る涙の跡が痛ましい。 「殺さ……ないで……」 震える声。 その瞳、その声に一方通行は動き方を忘れる。 殺すのは簡単だ。ただ触れるだけで、軽く十を越える殺害方法を選択できる。 だが、彼は分からされた。 彼が成そうとしたことの本質を、その狂気をまざまざと見せ付けられた。 動けない。動けない。動けない。 小動物のように震える少女の前に、最強の能力者は沈黙する。 「―――ッ、ガあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 そして、爆発する。 せめぎ合う心と心。 何がなんでも救出せねばならない少女。そのためには殺さなければいけない少女。 救いたい。でも、殺したくない。 どうすればいいのだ。どうすれば。 ほとんど八つ当たり気味に振るわれた手は、触れたベッドを易々とひしゃいでくの字にへし折る。 床は何の前兆となしにひび割れ巨大な亀裂を創った。 声と破壊の音が響き渡る。ごうごうと、その他の全ての音を包み隠してそれらが場を支配する。 少女もまた眼前の破壊現象に甲高い絶叫を飛ばすが、そんなものは轟音にかき消されてしまう。 そうして十数秒、破壊現象は続いた。 静寂が舞い降りたのは、破壊現象が止んで直ぐのことである。 まるで、推し測ったのかのようにピタリと音が止まり、それまで通りの静けさが舞い降りた。 少女が静寂に気付いたのは、破壊が止んでからたっぷりと一分ほどが経過した後だ。 それまでは恐怖で叫ぶことしかできず、全てを拒絶するかのように耳を塞いで、目を固く閉ざしているだけであった。 「…………?」 突如として訪れた静寂に、少女は恐る恐るといった様子で目を開く。 そこには変わらず不気味なまでに白い青年が立っている。 肩で荒く息をしながら、だがしかし視線は少女から外れていた。 首をわずかに回して、視線だけを後方へと向けている。 少女も無意識のうちに一方通行の視線を追った。 そこには、もう一人の人物が立っていた。 薄暗がりに立つ全身タイツの人物。 頭から顔、下半身い至るまで赤色を基調としたタイツに身を包み、背中には二本の刀のようなものを差している。 異様な外見。 加えて、その両手は突き付けるように此方へと向けられていて、何かを握っているように少女には見えた。 「ようようよう、盛り上がってんじゃねーの。アルビノボーイ! 俺も混ぜろよ!」 ふざけた調子の声が聞こえた時だった。 暗がりの中で目を凝らしていた少女は、男が両手に握っているものの正体に気付いた。 拳銃だ。映画やTVの中でよく見かけるそれが、男の両手にはあった。 しかも、それはこちらへと向けられている。 その仄暗い銃口が。 「……え……?」 そう、銃口が向けられているのだ。 真っ直ぐと、まるで狙われてでもいるかのように。 「う、嘘……いや、やだ……」 意味もなく首を振る少女。 相次ぐ急展開に思考は殆ど停止しているも同様だ。 「―――ジャックポッドだぜ、お嬢ちゃん!」 そして、あまりに呆気なく引き金は引かれた。 ピクリとも動くことすらできやしない。 ただ凄まじい炸裂音が鼓膜を叩くのを知覚し、眼瞼を強く閉じるだけであった。 だが、どうしてだろうか。 来ると思っていた筈の衝撃が来ない。 そりゃ拳銃で撃たれた経験がある訳ではないから、撃たれてどうなるかなど分かりやしない。 それでも何も知らないながらも、すごい痛いんだろうな程度の(言ってしまえばその程度しかないが)想像は付く。なのに、痛みは疎か衝撃すらない。 もしかして外れたのだろうか? そんな風に思いながら少女は目を開く。 すると、視界に飛び込んできた。 細い、押せば倒れてしまいそうな背中。 だが、その背中は自分を守るように銃口の前へと立ち塞がってくれている。 「あ、」 庇ってくれた? なぜ、どうして、初めてあっただけの私を? しかも、最初は凄い音と速さで襲ってきた人が? あんなにも思い詰めた顔で自分をにらんできた人が? ―――どうして? 「……あいつは俺がぶちのめす。お前は逃げろ」 頭を埋める疑問符に呆然とする少女に、声が掛かる。 前方の青年―――一方通行からだ。 一方通行は前を見詰めたまま、少女の方を見ずに言った。 「えっ! え、えっと……で、でも、あなたは……?」 「お前が気にすることじゃねェ」 「で、でも……あの人拳銃もって……それに……」 一歩通行のことを知らない少女は、一人逃げることに不安を覚えた。 助けてくれた人を置いて一人で逃げてしまっていいのか。 そもそも、この人はさっき自分を庇って撃たれた筈だ。 そんな人を置いていくなんて、本当にいいのか。 「つべこべ言ってンじゃねェ。お前は黙って逃げてろ」 だが、そんな憂いもあまりに揺るがぬ一方通行の様子にどこかへ消え失せた。 力強い言葉であった。自分にはないものだ、と少女は羨望を含めてそう思う。 「良いかァ。俺が合図したらあの出口に向かって全力で走れ。出たら後ろを振り向かずに走り続けろ、分ったか?」 前方にある唯一の出口は、あのタイツの男が塞いでいる。 男はあれきり襲いかかろうともせずに黙ってこちらを見ている。 とはいえ、視覚的にはまるで黙っておらず、頭と腰に手をあててありがちなお色気ポーズと投げキッスを飛ばしているが。 そのふざけた様子と、両手に握る拳銃がミスマッチして何とも云えぬ不気味さを醸し出している。 しかし、逃げ道は男が塞ぐ前方だけ。 後ろにも窓はあるが、地上4階ほどの高さであり、到底飛び降りられる高さではない。 少女に残された道は一つだけだ。 行くしかないのだ。一方通行を信じて前へ。 「―――行け!」 そして、合図が掛かる。 同時に一方通行の身体が少女の視界から消え、前方から轟音が響き渡った。 続いて聞こえるのは断続的な炸裂音。 少女に、そちら見ている余裕は既になかった。 ただ前へと、一方通行に言われた通りに走り出す。 (前に、前に、前に―――!) 少女が出口に辿り着いた時、そこにタイツ男の姿はなかった。 破壊音や炸裂音も遙か遠くで聞こえている。 それでも少女は脇目もふらずに走り続けた。 こんな状況で自分を助けてくれた人、その気持ちに報いるために今は足をがむしゃらに動かす。 こうして数分とせずに少女は病院からの脱出に成功したのであった。 ◇ そうして二人だけとなった病院。場所は少し移って屋上。 そこで一方通行とマスクの男とは相対していた。 睨み合い、どちらも動かない。 わずかに下にやった視界の端では、先程の少女が市街地を暗闇の中へと走っていった。 マスクの男もそれを把握しているだろうが動くことはない。 動いたところで一方通行が許さない事を分かっているのであろうし、既に男の興味は一方通行に移っているようであった。 「やるじゃないの、白色セロリちゃんよお。そんだけ頑張りゃママも大喜びだぜ」 マスクの男は愉しげにうそぶいた。 ふざけた調子を崩すことなく、最強の超能力者と対峙している。 「……てめェは何なンだァ?」 対する一方通行は男を推し量れずにいた。 唐突に現れ、問答無用で少女を銃殺しようとした男。 交戦に入って尚も軽口を止めず、ふざけた挑発を繰り返しては一人で笑っている。 その特異な格好もさることながら挙動も異常尽くしだ。 かといって決して雑魚ではなく、人間離れした俊敏性と戦闘技術を駆使して第一位の能力者に縋ってくる。 何らかの能力者ではあるだろうが、それが一方通行の知る理のものなのか、また別種のそれに類するものなのかは分からない。 身体能力だけをとってもレベル4クラスはあると言えた。 そして、なにより特筆すべきは―――、 「何だよ、びびっちゃってんの? 腕の一本や二本や三本ちぎれたところで支障なんかねえんだぜ?」 「……ふざけた体してやがる。トカゲか何かか?」 「オーウ、その例えはないんじゃないの! 俺ちゃんショック!」 その治癒力。 今現在、一方通行の右手には人間の腕が握られている。 先の激突にて男の身体から千切り取ったものだ。 そう、眼前の男は今片腕を失った状態なのだ。 常人ならばショックで死亡してもおかしくない状態で、男はこれまでと変わらぬふざけた様子を貫いている。 腕から大量の血液を噴出させながらジョークを飛ばすその姿は、流石の一方通行も薄ら寒くなる光景であった。 だが、出血も見る見るうちに止まっていき、傷口から肉が盛り上がってきている。 治癒が始まっているのだ。腕の欠損という人体の許容を越えた傷に対して。 「てめェは不死身か?」 「んな訳ないでしょーが。死ぬときゃ死ぬもんさ、俺も、おまえもな」 一方通行は言い知れぬ狂気を眼前の男から感じていた。 どこかネジがぶっ飛んでいる。 闇の中で生きてきた一方通行には、そんな雰囲気を纏った人間を何人も見てきた記憶がある。 その最期は大抵ろくでもないものだった。 そしてこいつも同じ道を辿るんだろうな、と思いつつ一方通行は動いた。 握る男の右腕をベクトル操作の能力でもって投げ付ける。 右腕は音速を越えて、男のどって腹を貫き、突き刺さった。 大量の鮮血がマスクの下から零れるが構いはしない。 こんな程度で死ぬような輩じゃないことは既に把握しているからだ。 冗談のような治癒力ではあるが痛覚はしっかるあるようで、攻撃に対しての怯みは見られている。 その隙に間合いを詰める一方通行。 空手となった右腕が真っ直ぐとマスクの男へと伸びた。 「面倒だからよォ。素直に死んでろ」 胴体に触れると同時に、男の身体が弾け飛んだ。 パン、と風船を限界まで膨らませたみたいに。 男は一瞬で赤色のシミと化す。 「死ににくいなら、念入りに殺すだけだ。聞こえてるかよ、トカゲ男」 唯一原型を留めているのは、そのマスクに覆われた頭部だけであった。 血だまりの中に浮かぶ生首を見下ろしながら、一方通行は思考する。 自身が選んだ選択肢についてを。 結局、一方通行は殺戮者としての道を進むことをしなかった。 その選択は殆ど反射的にしたものであった。 葛藤の中、襲い掛かって来たマスクの狂人。少女に向けられた銃口を見た時、身体は意志とは離れたところで動いていた。 身を挺して守った後で理解する。 本当の意味で彼が目指したかったものを、彼自身理解することができた。 そして、一度理解してしまえば、もはやそれに背く事もできなかった。 彼は決意する。 かの主催者陣営と対抗し、出し抜き、大切な人もこの殺し合いに巻き込まれた光側の人間も守り抜くことを。 そんな奇跡のような道程を行くことを、一方通行は決意する。 「……ちっ、ガラにもねェ」 チョーカーに触れ無能力者となった一方通行は、杖に体重を預けながら歩き始める。 追いかけるのは、先程逃した少女であった。 あんな臆病者の女だ。誰かが傍にいなければ忽ち殺害されてしまうだろう。 彼はゆっくりと、だが確実に前へと進む。 心を浸食していた苛立ちは、何時のまにやらもう何処かへ消え去っていた。 打ち止めが敵側にあるという逸りはまだ存在するが、明確に決定した方針に既に迷いはない。 己の全能力でもって救い出して見せると、決意するだけであった。 ◇ そして、歩き始めて十数分。 既に病院を出た彼は少女が走り去った方角へと足を進めていた。 どうせ何処の建物にでも隠れているのであろう。 追いつけるかどうかは怪しいところだが、あれで捨て置くのも寝覚めが悪い。 一方通行は勘を頼りに周囲を探索し続けた。 能力を使用すれば遥かに効率的に探し出せるだろうが、制限時間が気になる。 この場で充電行為が出来るかどうかも不安なところだ。 ともかく、能力を使わずに歩き続ける一方通行。 「……いたか」 更に数分ばかりが経過した時だ。 一方通行は街灯の下に立つ少女の姿を発見した。 向こうもこちらに気付いているようで、先程のような怯えたような視線を向けてくる。 一度は命を助けたのだ、出会いは最悪に近いものだったにせよ、そろそろ警戒心を解いても良いと思うが、あいにく少女の臆病風は筋金入りのようであった。 そのくせ街灯の下という周囲から丸見えの位置に陣取るという無鉄砲さ。 先程の襲撃で懲りてはいないのかと、一方通行の口からため息が漏れる。 「オイ、何だってそンな見つかりやすい所に突っ立ってんだ―――」 言って、彼は気付いた。 光と闇の境目―――街灯により照らされている範囲の外に、何かが立っていることに。 「よう、遅かったじゃねえか。一方通行チャンよ」 同時に彼は気付いた。 己が犯した致命的なミスに。 「ウサギとカメって童話をしってるか? あんたが手を抜かずに能力使ってこいつを追いかけてりゃあよお、こんな風にはならなかったのによお。 サボリはダメだぜえ、人生を台無しにしちまう。今みたいにな」 光の中に現れたのは、先程確かに爆散させた筈の男であった。 地面のシミと化した筈の身体が、まるで何事もなかったかのようにそこにある。 有り得ない。 どれほどの治癒能力であろうと、あんな状態から復活ができるのだとすれば、それこそ不死身の肉体だ。 だが、現実として男はそこに立っていて、手中の拳銃を少女の頭へと突き付けている。 「お前は一体……」 「俺は俺さ。何てことはねえ、知り過ぎちまったただのイカレポンチさ」 咄嗟にチョーカーへと手を伸ばす。 今の状態では話にもなりはしない。拳銃もあるにはあるが、眼前の存在には水鉄砲程度の役割しか持ちやしない。 「残念。お前のターンはもう終わってんのさ」 しかし、それより早く銃声が響き渡る。 同時にソプラノの叫び声も。 蹲る女。その脚からは決して少なくない量の血液が流れだしている。 撃ったのだ。 その動作に躊躇いは感じられなかった。 「次は頭をいくぜ。いいのかよ、全国の萌え豚どもから顰蹙くらうぜ。今流行りのエンジョーってやつだ」 必死に思考を回転させるも、打開策は浮かばない。 能力をオフにしたのが致命的だった。それと先の発砲に気後れし、チョーカーを押してしまわなかったこともだ。 能力さえ発動させてしまえば、まだ打開の可能性はあった。 それを成せなかった時点で勝負は決したようなものである。 最後の好機を逃した勝負師は、あとは敗北を待つのみだ。 「ようやく諦めたかよ。お前も惜しかったぜ。俺の身体じゃなくて頭でも吹き飛ばしとけば、終わってたのによお。ここでの俺はそういう『ルール』があるみたいだしな。 まぁ、これもクソッタレな思し召しって奴だ。所詮俺たちは手の平の上の存在……甘んじて罰を受けるしかねえよな」 男が語るが、やはり一方通行には理解のしきれぬ内容であった。 それきり男は真上を見詰めて、動きを止める。 「さぁて、お待ちかねの時間だ。そろそろぶちかますとしますか」 沈黙はそう長くはなかった。 視線を戻した男は、拳銃を少女へと向けたまま、一方通行の方へと歩み寄ってくる。 腰を下ろすと自らの手で一方通行のチョーカーを押し、最強の能力者が腕(かいな)を己の頭へ当てる。 「おっと、妙な真似は起こすなよ。頭がふっとびゃ俺も死ぬが、それでも引き金ぐらいは押せるんだぜ?」 機先を制する形で、男は告げる。 常人であれば不可能なことでも男の治癒力を見た今、そんな分の悪い賭けに応じる事はできなかった。 いざとなればそれしかないが、今はまだ男が取っている行動の真意を読み解く段階だ。 「お前の能力で俺の頭の中を覗きな。できんだろ? 記憶の共有なんざ、ミコトちゃんや妹達だって出来んだ。お前にできねえとは言わせねえぞ」 命じられるが、それは一方通行の裁量を超越したものであった。 記憶の読み取りなど試そうと思ったことも、試したこともない。 ベクトル変換という能力だけでは、到底及ばない領域である。 「ちっ、使えねーな。あの車いすハゲの方が遥かに有能じゃねえか。なら、これを使えばどうよ。てれれっれてれーん、サイコフレーム(ダミ声)!」 次いで取り出したのはT字の金属体であった。 サイコフレームと呼称された、それを一方通行へと握らせる。 「これは人の脳波とやらを送受する機能があるみたいでな。その脳波のベクトルを操作すりゃあ、俺の頭の中も覗けるだろ」 触れただけで、一方通行は察知する。 その異様さ。彼の知る科学では説明のできぬ未知の物質が、さも当然のようにそこにあった。 「さぁ、観ようぜ。本当の世界を。それでお前もウルトラハッピーさ」 これにベクトル変換をすれば確かに記憶の読み取りも可能なのかもしれない。 だが、と一方通行は躊躇する。恐怖を覚えたといっても良いだろう。 異次元の物体を通して、精神破綻者の脳内を覗かなければいけないのだ。 さしもの一方通行とて素直に聞き入れることはできない。 それでも、彼に残された道は一本しか存在しなかった。 既に叫び声も枯れ果て、弱々しく啜り泣く少女。 その命を守るためには、もはやこれしかなかった。 「決心したようだな。偉い、それでこそ男の子だ! お兄ちゃんは嬉しいぞお!」 そして、一方通行は己が能力を行使する。 ベクトル変換。 全てを超越する科学の力。 第一位が力を存分に振るって見せた。 「あぁ、そうそう。お決まりの台詞を言っておかねえとな―――」 流れ込む膨大な情報の中、男の声が響き渡る。 「―――その現実を、ぶち壊すってかあ! HAHAHAHA、HAHAHAHAHAHAHA!!」 狂ったような笑い声が、ひたすらに。 そして、そして、そして、 ◇ 秋山澪は痛みと失血に鈍くなった思考で、その光景を見ていた。 自分を助けてくれた青年が、マスクの男が取りだした金属片に触れる、その光景。 青年は一切抵抗をしなかった。凄い力を持っているのに、たぶんあのマスクの人なんか倒せるくらいの力を持っているのに、ひたすらに従順であった。 少女にも分かっていた。自分が人質にとられているから、だからあの男の人は動けないんだと。 だからこそ、情けなく、不甲斐なかった。 その思いは、ともすれば脚の痛みすら押し退けて心を暗く深く沈めていく。 マスクの人が何をさせたいのかはさっぱり分からない。 でも、何か危険な真似をさせようとしているのは見ていて分かる。 (……止めな、くちゃ……) 両の手をコンクリートの地面に食い込ませ、動かぬ脚を引き摺るようにして動く。 近付いたところで何ができる訳でもない。でも、何かをしなければいけない。 そんな背中を押されるような思いでもって、芋虫のように地面を這いながら澪は進んでいた。 使命感に燃えてか、恐怖も痛みも何故だか薄れている。 恐怖や痛みに人一倍弱い筈の秋山澪という少女が、脚を撃たれて尚も抵抗しようとしていた。 マスクの男に辿り着くまでそう時間は掛からなかった。 そして、躊躇なく澪はマスクの男の足を掴んだ。 「……や、やめて……あげて……」 青年は金属片に触れたきり動こうとしなかった。 俯いてしまいその表情は伺えないが、痛みに悶える様子などは見受けられない。 それでも、澪はマスクの男へと声を飛ばした。 止めろ、と。幾許から恐怖を交えつつも、力強い瞳でそう言った。 「どうして……こんな酷いことを……するんです……」 男は澪の方を向こうともしなかった。 ただ動かなくなった青年を見詰めている。 「どいて……ください……その人は、私を―――」 助けてくれたんです、と続けようとしたその時である。 「はぁ~~~~~~、うるせええええええええええええええええええ!! いいよ、そういうのは。ぶっちゃけ観てる奴らも飽き飽きだっつーの! とっても臆病でひ弱な女の子が足撃たれて、それでも助けてくれた人のために力を振り絞って頑張ります? そんな展開、何回やったと思ってんだよ!! 見飽きたよ! 毎回似たような展開読まされる側になってやれよ!! まあ、俺ちゃん的には『そっち』の奴等が苦しんでくれるのは、むしろ快感だけどさ!」 男が、唐突に叫んだ。 支離滅裂な、これまで以上に意味の分からない内容を一息に喚き散らした。 「そもそもよお。ただの一介の軽音部?ごときが脚撃たれて動けるとでも本当に思ってんの? 毎日身体鍛えてる軍人さんだって無理だっつーの。そこらへん、お前は何ら疑問に思わねえほどに脳内お花畑なの? ちょうちょが舞ってるの?」 あまりの剣幕に澪は言葉を失った。 言われてみればそうだが、動けるのだ仕方がないだろう。 とは、思いつつも決して口には出せなかった。 「まぁ、何も知らねーお前に言っても仕方ねえことだろうけどよ。ともかく終わりだ。下らねえ三文芝居だよ、まったく」 言うだけ言って、男は澪へと背中を向けてしまう。 青年に何かをする訳でもなかった。澪にもトドメを刺そうとしない。 「じゃあな。恨むんなら終盤まで生き残っちまった『別のロワ』の自分を恨みな。どこかで活躍すりゃあどこかで早死にする。これもお約束の一つさ」 それだけ言い残し、ヒラヒラと手を振りながら男は闇の中へと消えていった。 最後の最期まで理解不能な内容であった。 青年を助けるという使命感すら忘れて呆然としていた澪であったが、男の姿が消えたことで我に戻る。 訳は分からないが助かったのだ。 今はその事実だけがあれば良かった。 「だ、大丈夫ですか……?」 俯く青年へと恐る恐る声を掛ける澪。 声に反応してか、青年もゆっくりと澪の方へと視線を向けた。 「……え……?」 そして、見た。 見てしまった。 青年の表情を。 眼から、鼻から、口から血を零す青年の顔。 元から真っ赤だった瞳は更に血走り、まるでウサギのそれのようであった。 表情はなく、まるで魂が抜け落ちてしまったかのように緩み切ったものである。 「ひっ」 思わず叫んでしまいそうになる澪だったが、それより早く青年の腕がその口元を塞いだ。 推し留められた声。鼻腔ごと覆われてしま呼吸すら困難となる。 澪は目を見開いて青年を見詰める事しかできなかった。 愕然の中で、澪の耳に音が届く。 それは前方の青年の口元から零れだしたもの。 ブツブツと、何かが呟かれている。 少しして澪は、青年が何を言っているのかが分かった。 それは―――、 「間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。間違いだった。 間違いだった。」 ―――壊れた蓄音機のようであった。 そして、それが秋山澪が知覚した最後のものであった。 【秋山澪@けいおん 死亡】 ◇ 血濡れの男がそこを歩いていた。 彼は知ってしまった。 サイコフレームという人と人とを繋げる金属を介して、あの男の頭の中を覗き、全てを知った。 本当の世界とは何か。己の世界とはなんだったのか。全てが全て知ってしまった。 自分も、あの悲劇も、あの大戦も、あの決意も、あのヒーローですら、全ては幻想でしかなかったのだ。 観客が楽しむだけの愉快なショー。自分で考えていたと思っていたそれは、台本どおりに従って動いていただけ。 とんだ喜劇である。 男は己の内側を操作して、自殺を試みる。 脳やら心臓やらの血管を破裂させるだけで全てが終わる。この狂気の喜劇から解放されるのだ。 男は迷いなく能力を行使した。 「―――ハ、」 崩れ落ちる男。 だが、男は死んでいない。脳も、心臓も、全てが正常に動き続けていた。 「ハ、ハハ、ハはははあっはあははははははははあはあははははあははあははははははははははははははハハハハハハハハ!!」 笑い転げる。 おかしくて堪らない。 全てを知って尚も、男には在ったのだ。 砕け散っていない幻想(げんじつ)が、あった。 打ち止め。ラストオーダー。 そう、全てが狂っていると知っていても、その幻想(げんじつ)を捨てることだけが出来なかった。 主催者陣営に捕えられているであろう少女。彼女だけは助けださなければならない。 それが幻想だとしても、無意味なことだとしても、敷かれたレールをなぞっているだけだとしても、それでもだ。 「お前は何も知らないでいいンだ。こんな狂った現実は何も」 かくして、男は何をなしてでも救出することを決意した。 そう、これは幻想などではなく現実を守る物語(ストーリー)。 「こンな下らねェ現実、俺が全部ぶち壊してやるから―――」 どうしようもなく捻じくれ、歪んでしまった現実を、だが。 【D-5/市街地/一日目・深夜】 【一方通行@とある魔術の禁書目録】 [状態]:絶望 [装備]:なし [道具]:基本支給品、一方通行の杖@とある魔術の禁書目録 一方通行の拳銃@とある魔術の禁書目録 [思考・状況] 基本行動方針:打ち止めの救出 ◇ 「はぁ、つまんないねえ。全くもってつまらねえ。踊る掌の上が変わっただけじゃねえか。しかも視聴率も大激減。これじゃあやる気なんて出やしねーよ」 そうして惨劇を創りだしたマスクの男・デッドプール。 彼は手中のサイコフレームをいじりながら、誰にともなく一人ごちた。 「紹介ありがとうよ。死ぬまでマスクの男で通されるのかと思ったぜ」 彼は正真正銘の異常者であり、ある意味では世界の真理に辿り着いてしまったと言える存在である。 そんな彼にとって今回の殺し合いなど、何の意味も持ちやしない。 下らない演劇が下らなく続いているだけだ。一つの得にもなりやしなかった。 「まあ、いいさ。俺はやりたいようにやらせてもらうぜ。だから、お前らも読みたいように読み、書きたいように書きゃいい」 彼はもはや止まらない。 完全に狂い切った、あるいは全てを超越した頭脳でもって、殺し尽し、遊び尽すのだろう。 「だけどな―――お前らも油断して寝首をかかれるなよ! 赤いマスクにゃご用心だ!」 全てを知った者が、哀れな子羊たちに救いを与えるべく進んでいく。 【D-4/市街地/一日目・深夜】 【デッドプール@キル・ザ・マーベル】 [状態]:健康 [装備]:デッドプールの拳銃@キル・ザ・マーベル、デッドプールの日本刀@キル・ザ・マーベル [道具]:基本支給品、サイコフレーム@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア [思考・状況] 基本行動方針:やりたいようにやる ※制限により頭部を完全に破壊されると死亡します。その他の部位はどれだけ破壊されても復活します
https://w.atwiki.jp/suezen/pages/64.html
https://w.atwiki.jp/pokemon_ds/pages/18.html
ポケモンに努力値を振り終わったら、レベルを上げよう。 ファイトエリアの上、 ハードマウンテンの麓の家の近く、 が効率の良いレベルの稼ぎ場所。 ポケモンリーグは効率が悪い。