約 2,552,212 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/433.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 人生って言う風船はやはり有限だ しぼんでいく限りは 何度も膨らませることができるからこそ無限だ 分娩台で泣いている小さな行方不明だったたましいが誰かのゆめをつづけた フルメタルじゃない、生身の震えたメンタル フラッシュバックする幻覚 血管じゅう連鎖する だしぬいて免罪符をGETしようとあてなく手さぐりの目隠しで快楽をレンタルする 低価格でエゴを買い取って天高く積み上げて成り立つ灰色のテーマパーク エキストラの息すらもしないプラスチックやアスファルトはオレたちよりも長く生きるだろう 旅立つものよ、あなたは永遠に若い 時空をまたぎ、声も顔も何も変わらない 最後にどんな光が見えて何を想ったかはオレにはまだわからない オレはまだ若い 失った瞬間の亡霊がいつもつきまとう 前へ進むために酸素と音をつぎ足そう スピーカーとツイーターを未来の住み処と決めて街角に生きた証拠をふりまこう 知識が無意識にノート上に降りしきる はじまりの前に終わりがあるって説を信じる 真実には必ず続きがある 現実には別れるのを覚悟の上でオレたちは出会う 名残惜しさは見方をかえればあたたかい 旅立つ者を忘却の彼方には決してわたさない 何もなかったような時のはざ間に 理由はどうであれ残った方は大事に生きていかなくちゃならない まるで今は光ってるのに、すでに全て消えてしまって存在しなくなった星のように 人知れずひとり2000の片隅でひっそり 何十年間の思い出を残し 幕を降ろし 透き通り 肉体を離れた旅立つ者の心に せめて安らかさが訪れてることを祈る オレやみんなの記憶のふところでオレたちは一つ 時は止まったままだ ずっとここにいろ 701 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/06/13 01 10 ID xXy2cB/b 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 手 手 私の手に握りしめた 柔らかく 小さな手 小さな温もり 柔らかな香り もう居ない 苦しんだ手を握り 救えなかった 冷えた手を握り 私の熱しかそこには無かった 小さな手は骨になった 空に登る煙を 私は見ることを忘れていた 708 名前:手[] 投稿日:02/06/13 04 00 ID aRsLP2yW 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 手にまつわる詩を書けといわれた あと26時間以内にだと 締め切りまでに書かないと、と焦る 明日の夜は書き込めないし もう眠ろうとしていたところだけど しょうがない 今書かないと書くときがない・・・ 『手』 ソロバンを弾いたあなたの指も 今では遥か骨壺の隅 この巻くツタの墓石の下で 握りしめられるか、開かれたままか あなたの握った鍋の柄を持ち 昨晩あなたを思いだし 今こうして墓石を見やる 空の色もこうして見ると いつの世からも変わらぬだろうし 昨年までは当たり前に在ったあなたも 伸びをして眠った昼過ぎのままのあなたでしょうし 帰り道、老夫婦が手を繋ぐのをみたら 私の中でなにかが微笑んだ 帰ってから誰かに電話をしようと いつのまにかそんなことを考えていた ・・詩なんてものはいつでも適当を強要されて出来上がる そうして書いた詩には、いつでも自分で納得がいかないことが多い 手をどう捕らえて詩にするのかなんて、この眠さでは放棄するしかない 手をじっと眺めている、若々しい手がある それだけのことだけれど、この眠さでは喜びを感じる 710 名前:無題[] 投稿日:02/06/14 01 10 ID 47xj+f4Y 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ いざなう手 暗闇に茫漠と浮かぶ 一対の手 ゆらり ゆらりと 誘うように 手招くように 揺れる 「それ」を 追い掛けて 踏み外した 境目 振り返り 立ち止まる かの如く ふわり ふわりと 真白い 蝶のように はためく 「それ」に 触れた刹那 背筋を走る 電撃 時を忘れ 現を忘れ 墜ちる どこまでも 淡い程の 透ける程の 魔性の白 そっと 触れる 輪郭を なぞる 口づけ その指を含み 舌を這わせ そしてまた 触れ なぞり 何度も繰り返す 何度も 何度も いっそ背徳的な程に 極まる官能のひととき 誰知らず 己を失い 貪るように ただ ただ その行為に溺れる 永遠かと思われた「それ」との時間 月光を受け 輝く 闖入者 振り下ろされた刃に 断ち切られる 何度も何度も何度も 突き刺される 鋼 血にまみれ 傷にまみれゆく 「それ」 が紅と白粉に彩られる 錯覚 絶叫し 哀願し 懇願し 涙を流し 声を枯らし 全て空しく 精根尽き 昏倒しつつもこの手を虚しく伸ばし 必ずや再度まみえん との約を告げ… 目覚めれば 自室にて まだありありと残る 「それ」 の感触 まなうらには強く強く焼き付いて離れぬ 白 いざなう手を 探し 今も 夜を彷徨う いざなう手に 焦がれ 今日も 闇を彷徨う 711 名前:いざなう手[sage] 投稿日:02/06/14 03 54 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ≪実録≫軽ぅ~い、お悩み相談 「手って、顔の次に、感情をよく表す身体だよね」 「んー。そだねー」 「嬉しいと両方、顔に行っちゃうしさ」 「んー。そだねー」 「イライラしてると、髪をバリバリとかやっちゃうでしょ」 「んー」 「あと机をトントン叩いたりもするよね」 「んー」 「ちょっと、何さっきから机トントン叩いてんの?」 「んー?」 「イライラしてるでしょ?あんた、今、あたしの話がつま んないからって、イライラしてるでしょっ!?」 「んーなことー、ないよー」 「あ、あ、あ!髪をバリバリってやった!髪をバリバリって やった!あんた、それ、失礼だよ!あたしに対して、今、あ たしが喋った通りに」 「えー?」 「えええ!なんでそこで両手を顔に持って行くのよぉ!? 嬉しいの!?嬉しいの!?あんた、あたしにムカツかれて、 嬉しいの~!?」 「はにゅぅ」 「!?なにそれ?なになに?どういう手の格好?それって」 「ぶりゅ~」 「わかんない!わかんない!あんた宇宙人?そんな手の格好 する日本人、っていうか人間、いない~!絶対!いない!」 「ぷりょ」 「うっわー!!へんな手つきでコーヒー飲まないでよ!」 「うにょにょ」 「。。。あたし、帰るわ。お勘定お願いね。コーヒー2杯分 くらい安いもんでしょ、払ってね。ああ、あ。こんな不快な 思いすると知ってりゃ、あんたの相談なんて乗っ。。。あれ? そういや、あんた、まだその相談っての、してないじゃん。 えーと。どういう話だったの?」 「んー。あたしの手、ヘンじゃないかな~?って相談だったの」 「……」 「……」 「そういえば、あんた。いつから指が5本もあるの?」 「んー。やっぱ、ヘン?」 720 名前:≪実録≫軽ぅ~い、お悩み相談[] 投稿日:02/06/14 21 43 ID DCQqmXMS 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ユビキリゲンマン 夕焼けの匂い オレンジ色の風 約束をしよう 小さな小さな約束を 指切りしたボクらの手が 大きくなっても忘れぬよう 指切りしたボクらの手が また一緒につなげるよう 明日へと流れる今日の余熱 この街が見わたせる丘の原っぱ 君とボクの秘密基地だってきっとそのまま 約束をしよう いつかまた、きっと合おうねって だから 指切った! 725 名前:「ユビキリゲンマン」[kuso] 投稿日:02/06/14 22 51 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 手 すごく変な形の足だ! と思ったら 手 だった しかしこれはどうだ バナナは掴めるが 大地を駆けることはできん 爪を伸ばせば たやすく折れる 不格好に長い 老木の枝のような この指はなんだ よく骨が折れないものだ こんな不気味なもので 手相を占ったりするのは なるほどお似合いだ! 親指のつけ根の肉が旨そうだ 今夜はこいつを賞味してみるとしよう 728 名前:手[sage] 投稿日:02/06/15 00 16 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ポーンの野望 盤上の市松模様が 脳の中で振れる 瞳孔は大きく開き 乾く眼球に ヒビが入る 耳の後ろの嚥下音 あなたの白いナイトが 私の黒を駆逐する 繊細かつ丹念に 幾何学を舞い 降ってくる 騎士はあなたのお気に入り 手に汗が浮くたびにいつも 駒は滑りテーブルの下 赤を帯びた 指先を 軋ませて強く色を抜く 鈍痛で脳にクサビを打てば 空回る輪が戻す規律 黒の女王は ヒステリーを起こさない 控えめに 足を運び すぐ目の前にヒール下ろす あなたの 誤算 眉に浮かんですぐ薄まる 女王陛下はもう走らない 戦術を 学んだのだ あなたの目の前にいるのは 今日の 現在の私 脇に置かれたカップの中で 熱を失うダージリン 残っている水の量が そのままそっくりあなたとの差異 けれど だけれども ポーンはいつしかナイトを抜いて クイーンの冠(かん)を戴くのだ あなたは気付いているだろうか ルークの消えた左サイド 私の 次の1手で ビショップが白のポーンを散らす あなたは気付いているだろうか ルークの消えた左サイド 邪魔者が去る最端に 前進するポーンの野望 このターンで あなたのナイトが戻らなければ 私のポーンはナイトを超える あなたは最後の一口を カップごしに交わす視線 ちゃちな私の布陣で 考え得る渾身の手で あなたに牙を立てるから さあ 早く あなたのとっておきの 手を あなたの思うままの 手を 何度でも 挑んでいくから さあ さあ 早く 729 名前:ポーンの野望[sage] 投稿日:02/06/15 00 33 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ はたはた 感傷に触れていた手 ぼぉーっと熱くなる 思慕の形を維持するためのあれこれ みんなも何も持たされ無かったよね? こんなにばらばらじゃ うまくいかないから 届かないし、掴めない、少し疲れたし 感情的でいるのは 本当に疲れる だから もう大きく手を振る 疲れたから 739 名前:はたはた[] 投稿日:02/06/15 02 42 ID n3fBI8XN 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/539.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ わたし 655 名前:「わたし」 [] 投稿日:03/05/29(木) 21 01 ID qsphP42R ここから「 」ここまでは私有地です 花を植えたり、寝そべったりするのです 「ここ」には入口などないのです 返事をしなくても怒らないでください いつも工事中なのです 大きな犬も飼っています 「ここ」で何をしていても どうか責めないでください 花を枯らしても、万年床でも、 女王のフリをしていても 「ここ」でまあるくなってると とても気持ちが良いのです でも、怖い夢を見るのです 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 愛の孤独のかたつむり 662 名前:愛の孤独のかたつむり [] 投稿日:03/05/30(金) 10 00 ID mUWx80ag あなただけを わたしは愛したい たとえあなたが なめくじになっても あなただけが 生き甲斐だったのよ お願いわたしを 括弧に入れて もう一度もう一度 名前呼んで もう一度もう一度 夢を見させて だけどあなたは なめくじになったから ずっとわたしを愛してくれる うぅ うぅ うぅ うぅ わたしは喋らないあなたを括弧に入れた 孤独なかたつむり しあわせのかたつむり 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 理解への夢 663 名前:理解への夢 [] 投稿日:03/05/31(土) 13 05 ID dZXx9ifx 「 」 「「」 「「「「「「」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 」」」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「」」」」 「「」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 」」」 」 《 「 」 》 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 「」 665 名前:「」 [sage] 投稿日:03/05/31(土) 16 13 ID +7IPs+/R タイポグラフィに任せちゃならんと 僕はやっぱり駆け出したんだ 犬みたいに真っ赤な舌を へらへらさせて ギャーッ だなんて 叫ぶこともできなくなって いったいどんだけ経ったのか そんなことすら忘れちまって 舌から涎を垂らしっぱなし 引き締められた口元とかさ 見開かれた目 それだけさ それだけなんだよ必要なのは セカイをとめる沈黙と セカイをうごかすコトノハさ 言葉をくくる静寂が 今の僕には何より大切 ほら いってみようぜ ためらうな さあ 「 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ シンラバンショウ VS 「 」(目的編) 668 名前:シンラバンショウ VS 「 」(目的編) [] 投稿日:03/05/31(土) 17 44 ID VHRXeR1y 「アリクイはアリを食べるために生まれた」 「鳥は空を飛ぶために生まれた」 「猫は足音を立てないために生まれた」 「蟹は狭い岩陰に隠れるために生まれた」 「魚は水中でも呼吸ができるために生まれた」 「ハリセンボンやハリネズミは外敵を刺すために生まれた」 「アルマジロやカメは外敵の攻撃を防ぐために生まれた」 「ペニスはヴァギナに挿入されるために生まれた」 人間はシンラバンショウを「 」で括るために生まれた という括弧は なんて俺一人では作れないものなんだろう 675 名前:シンラバンショウ VS 「 」(逸脱編) [] 投稿日:03/05/31(土) 21 28 ID dkqBw7MO 「「アリクイはアリを食べるためにつくられた」 「鳥はアリを食べるための長い舌をもってない」 「猫はアリを食べるための長い舌をもってない」 「蟹はアリを食べるための長い舌をもってない」 「魚はアリを食べるための長い舌をもってない」 「ハリセンボンやハリネズミはアリを食べるための長い舌をもってない」 「アルマジロやカメはアリを食べるための長い舌をもってない」 「ペニスはアリを食べるための長い舌をもってない」 人間はシンラバンショウを「 」で括るための概念をもっているが アリを食べるための長い舌はもってない」 という括弧を 俺は一人ではつくれなかったその上にアリを食べるための長い舌をもってない 前編は不思議なことだ 後編はなにやらどうでもいい ーーーーーーーーーーーーーーー 672寸評ありがとうございます この作品は 668と前編後編セットで一作品ということにします 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 渚の「」(かぎかっこ) 670 名前:渚の「」(かぎかっこ) [sage] 投稿日:03/05/31(土) 19 05 ID kxraF6b1 渚にでも行ってさ のんびりと過ごそうか・・・ かき氷でも食べながら。 ぎりぎりショットを堪能しつつ かっこつけてナンパとかさ・・・ っていうか「春」「夏」「秋」「冬」どの季節でも こんなこと言ってる俺達って寂しい香具師だよな・・・ <「オンライン」で渚のギャルを堪能するヒッキー達のつぶやき> 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 横倒しトラップ 679 名前:[横倒しトラップ] 1/2 [sage] 投稿日:03/06/01(日) 22 39 ID KVF/U4Dp 4月だけの風上にやってきているインクの色とカタチだけ 探しているその目はどこにも視点があわないままで時計回り 右手と左足が同時に動き出す列からはみ出して四方八方に 散らばるから手も滑って震えて落ち着かないだけ 解けてこない話と結び目のない釣り糸の中間に奇麗な痣 フォントを変えてリハビリを始める不自由な言葉のあや そんな朝の話をどこか遠くのマイクで拾って集めている メモだけ串刺しにして積み重なっていく ところどころ笑ってしまっては繰り返さないで その「 だけ横に倒して次の獲物を待ち続ける影のない交差点 どこか見たことのあるようでない景色の前で彼らはただ振り返り 意味の見当たらない微笑を僕らに差し出して終わりだ ──隠れた塹壕に勝手に消えていくのだから 空を切った 」の終わり方も今は無視して 最初から繰り返し閉じられない扉の形をした罠 もう少しだけ後ろへ回ればなんともないふりをして 自分から進んで転んでいくその行進の真似事だけ 「あの信じている何かと言ってしまえば簡単だ 2秒後に落とし穴に落ちると結論付ければいいからな」 680 名前:[横倒しトラップ] 2/2 [sage] 投稿日:03/06/01(日) 22 39 ID KVF/U4Dp スクラップの集めた山の中から崩れていく次々と死んだ会話の 台詞集のト書きだけを抜き出して空白で塗りつぶしていく映画 その全ての演技は全て嘘であったら皆がどうするかなんて 考える度に見えるのは方向もそろわない行進 さあ今それを好き勝手に捌こうとしている あなたのすることなんてたった1つしかない ──その「 だけ横に倒して次の獲物を待ちましょう。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 日記帳に語り掛けるとき 681 名前:日記帳に語り掛けるとき [] 投稿日:03/06/01(日) 23 15 ID R4nLzRqJ 青い空 引越しして初めての日曜日 足りないものを買い物に やっぱり郊外 緑が濃い バラ 真っ赤な びろうどのような 花びらが三分咲きでしばらく 楽しめそうと思ったら衝動買い 花屋のおじさんに根掘り葉掘り聞かれ 広口の花瓶に一輪挿しして テーブルに飾るだけと いったら カスミソウをおまけしてくれた 引っ越してよかった 色々な物が片付いていく 出すことのなかった あなたへの手紙 屑篭へ あと何回か 日記帳にさみしいと 書くかもしれないけど 引越ししてよかった…… 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ LOCK/UNLOCK 682 名前:LOCK/UNLOCK [sage] 投稿日:03/06/01(日) 23 49 ID cBlppHS6 僕が粘土でこしらえた 鍵の形のアクセサリ 何一つ開錠できず これは鍵でない だから括弧に入れて 存在を抑圧させた方が適切だ 僕は(鍵)を持っています 今 自分で引いた 「 」 を凝視すると (鍵)(鍵) (鍵) (鍵) (鍵) (鍵) (鍵)(鍵) が浮かび上がるのは 僕がお金を欲しいからだろう マスクとサングラスを着用して ナイフも懐に忍ばせ 夜を浴びる 683 名前:2 [sage] 投稿日:03/06/01(日) 23 50 ID cBlppHS6 か ぎか っこ (ぎか) 「」 だからきっと「」が(挿入口)となるはず ダッテソウイウキマリダカラ! お菓子の家が崩れる 早く逃げなきゃ 警告! 警告! 警告! 番犬が吠えるから どこからともなく警察官が駆けつけるんだ やばい足を滑らせてしまった 僕の頭が地を蹴る カチン ホラヤッパリソウダ! (ぎか)を逆さにすると(かぎ)になる (鍵)になるんだ そして 」「 684 名前:end [sage] 投稿日:03/06/01(日) 23 51 ID cBlppHS6 イツダッテソウナンダ! 鍵と挿入口は 正反対の関係 しかし(鍵)を(挿入口)に入れても 「」「」 (挿入口)が2つできるだけで開錠できない だから(鍵)は使えないのか いつでも不法侵入は失敗する 僕は貧乏だ 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/626.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ 砂風呂 砂風呂と言えば鹿児島は指宿 好き好き指宿 発刊作用で老廃物を流しだし 若返ったあなたに再会しましょう お客様砂風呂へ ごあんなーい ささ其処へ寝て ささ其処へ寝て 砂浜に横になっててくださいね 鹿児島と言えば薩摩は黒ぶたさん スコップ担いで参上 ざぅざぅざぅざぅ こんもりと山盛り もうピクリとも身動きとれません スコップは正眼から蜻蛉の構えへ 手の内を絞ってえ Chestぉぉぉー!! うひゃ、ど迫力!! ぺったんぺったん じんわりと茹だってきました 空が赤茶けて来ませんか そう、ここは火星 お客様火星へ ごあんなーい 何ふうふう言ってるんです まだまだまだ 最近の方は年齢性別問わず根性が足りません 砂風呂の真髄とくと味わって下さい まだまだまだ はい!黒ぶたさん掘り起こしてあげて 汗たっぷり 絞りきった雑巾ですね お肌すべすべ お羨ましい限り シャワー浴びて砂落としてください いかがでしたか? 汗に冷たいものも混じったようです でも良い物でしょう また砂風呂に指宿に鹿児島に 是非お越しくださいませ 34 名前:砂風呂[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 23 54 36 ID +O7vYyHw 【コメント】 52 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 03 45 01 ID ZmBzTBdH 34 砂風呂の様子をコミカルに描いておりますが、火星の箇所などでギャグが滑っているので大して 面白くはないです。豚さんが出てきて冷や汗で老廃物排泄というだけのアイデアでこの分量を 保つとしたら、もっとギャグの切れ味と量、そして暴走感が必要だと思います。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 34 書いた人はこの作品のどこを読ませたくて何を伝えたかったのだろう。面白いと思える部分がほとんど無かった。 75 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 22 36 10 ID 2anZ0Zg3 34「砂風呂」 誤字は脳内処理します。Chestってウケるw ネタ的にも内容的にもいろいろ足りません。 82 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 11 11 37 ID X+nZTgnc 34 ぶたさんに砂浴びしてもらった方が良かったですね。お題は難しかったデス。 339 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 19 52 29 ID OHY6/tDL まだ審査中ですが。とり急ぎお礼まで。審査員の皆様お疲れ様デス。 「砂風呂」書きました まんこ将軍様、ありがとうございます。ご高覧頂くにはギャグの修行が足りませんでした。 ナナシー様、ありがとうございます。砂+ぶたさんで一遍仕上げるには無理がありました。 340 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 22 44 57 ID hxcCdFBg やさしいあくまさんも、ありがとうございます。武術ネタも入れてみたんですけどね。 誤字まであったんじゃあ、練り込み不足でした。 344 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [] 投稿日:2007/04/21(土) 23 15 53 ID OxXdMLCZ ノートさん やっぱりNoteさんだったか。今回は不調だったみたいですね。 いつも面白い作品を書くので名前をみつけると目で追ってしまいます。 ストーカーではありません。 ■▲▼ さらさらら 息が楽ですとても滑らかで このすべすべした粒子それぞれに 私の重みが吸われて行きます 息日は滑らかに この身を継いで 逝く火は清らに 無限の地平を 遠く帰り行く 鳥たちを送る どうかどうか 地上の誰もが この地に続く苦しさの果て 少しでも息ができますように 明けの空に小さく眠る 生まれた星に遭えますように どうかどうか さらさらと願い 35 名前:さらさらら[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 13 14 52 ID UicLjP+h 【コメント】 53 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 04 43 02 ID ZmBzTBdH 35 さらさらら、という砂から連想したと思われる擬音がとてつもなく清浄感溢れる感傷と結びつくと、 砂の持つイメージそのものの純度が高く美しく見えてくるから不思議です。その意味で発想としては 満点に近い、良い意味での飛躍を含んでいると感じました。しかし「地上の誰もが」などに見られる ように、あまりに清潔すぎて抹香臭くなっている感も否めません。もちろんそのような気分になること は、私のようなへそ曲がりにすらあることなので否定などしませんが、何かの連作の一部だったり、 組曲形式の部分だったりするのであればともかく、この感慨だけを単品として読むと、どうしても、 前述の清潔すぎる無菌状態が気になってしまいます。 58 名前: ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2007/04/16(月) 23 59 43 ID cc3qF9ir 35さらさらら:1点 美しい祈りですね。 悠久をおおう砂のイメージでした。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 35 砂に込めたささやかな祈りがそっと心に触れる。静かに零れ落ちていく言葉の感触が砂に似て、悲しく綺麗だ。 2点 72 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 23 22 34 ID hr3LSwWK 23「さらさらら」/3点 自分が長文癖なだけにみんなよくこの分量で書ききれるな、て感心します。 「私の重み」に興味が沸きました。わー…これは悲しい詩だなあ。 全体的に滑らかな言葉表現、雰囲気にあっていました。 1連、砂の「すべすべした」という表現が他にみない表現で、いい感性だなと思った。 「この身を継いで/逝く火が清らかに」の表現がなんともいえない表現で、それにつづく「無限の~鳥達を送る」 このイメージが読者が抱くなんとも言えない想いをはっきりさせてくれる。 ただ情景なのか心象風景なのかが曖昧。というのもイメージが先に来て、あまり情景描写を感じさせてくれないところにあるとおもう。 「息ができますように」は、自分にもいえて、その例えた小さな星にも願いを込めていて、 ともかく「寂しい」よりも、切ない、悲しい内容に喉がつまります。内容に感動しました。 このセッティングはずるいよう! 内容以外では、用意周到な「息」の使われ方や2連の表現力、イメージ描写は秀逸でした。 痛み自体はもう少し露出させてもいいかと思った。 お題については、心情を表していて、1連では誤解されそうですが 、失ってから時間経過による落ち着きなどがよくわかり、状態なども受け取れる使い方でした。 79 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/21(土) 01 53 42 ID d0jtZ5sj 35 「さらさらら」 この作品の凄いところは、核となる3連目だけを読んだら大した事を言ってないのに、 最初から読み通して3連目に至ると、心を静かにゆっくりと真綿で締め付けられるような息苦しさを覚えてしまう。 読み手をしっかりと3連目に連れてくる構成力と確かな筆力。見事だ。 ストーリー仕立てでは無いけれど起承転結もしっかりしていて、詩のお手本のようだけどあざとさは無い。 言葉少なな一連目でどうしてここまで読み手を吸引できるのだろう。 作品を通して砂という言葉を一度も用いていないのに砂の大地に体重を預け地球に寝そべった自分が見える。 特別な言葉を使わなくても特別な作品を書く事が出来る。その見本のようだ。 3点 84 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 19 09 54 ID LvGoHd34 35 綺麗な祈りの言葉でありますね。風に吹かれる砂に想いを乗せるような感じ。 !?「砂」というか、「風」の詩っぽいデス。何でかっていうと、この想いは遠くまで とんで行かなくてはならないからです。テーマはいいですね。なかなか、自分自身から テーマをひろげるというのは難しいものです。 2点 86 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 20 46 59 ID HZX9mecF 35 この真率さは美しい。美しい詩でござるなあ。 卓越したイメージ力が、この作品の一途さを支えておる。 お見事でござる。 …この決戦投票を行う者は、みな迷うのではないかのう。 23と35、どちらを上とすべきか、ということで。 拙者には選べぬ。選べぬのだが…点数の経緯を見れば、選ばねばなるまい。 拙者は、この作品のリズムとイメージの質に、ほんのわずか、ごくわずかな 物足りなさを感じたでござる。 ほんの少し、あっさりしすぎておる、という気がいたした。 1点 88 名前:cレール ◆n/ANJuS0Pg [] 投稿日:2007/04/22(日) 02 21 10 ID QPVdnN95 35 さらさらら を書きました。皆様ありがとうございました。 次のお題は「ギフト」でお願いします。 投稿〆切 4月25日(水)いっぱい 審査〆切 4月29日(日)いっぱい で。 347 名前:cレール ◆n/ANJuS0Pg [sage] 投稿日:2007/04/22(日) 03 13 39 ID QPVdnN95 事情でしばらく携帯からです。 失礼ながらまとめて、評を下さった皆様、ありがとうございました。 さてまずくどくど書きます。 ご指摘の部分は大体同意しながら読んだのですが 「風」の連想は無かったかも。新鮮な読みですね。 中身はまあアレなので書いた流れを言いますと、 感覚的に連想したタイトルから書いて、 次に作者は、当時どうにも楽じゃない身の上だったもんですから 逆に砂って楽そう・・・と筆を置いて見て、そこから書き広げて行きました。 いつもわたしの場合は、降って沸いた物をいちどきにドンと下ろす感じで 非常~に感覚的に書いてるんで、アラは多いし、 構成だとか計算だとかの解説も自分でも難しいのですが、 一個だけ考えたのが (砂の詩なんだから読んだ感じも砂っぽくないとなあ) と言う事・・くらいですね。 ギフトのお題ですが、 ちょうど小さくて大きなギフトを貰ったばかりで、 体も軽く、明日シャバに帰る予定であります。 そう言う事情で今回は大変記念になった優勝です。嬉しい。 ずっと忘れないだろうな。こんな時に携帯でレス入れてた事を。 ありがとうございました。 348 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [] 投稿日:2007/04/22(日) 06 34 32 ID TIftOPCk Cレールさんおめでとう! なんかいろいろあるようですが、詩作は僕もそんな感じです。 書きはじめから言葉を広げていく場合もあるし、頭んなかでイメージや粗筋をたててから書いたり。 お笑いみたいなのは、まずネタづくりですね。 354 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/23(月) 09 14 55 ID L6xmCWGk 347 こっちがあぶくさんかと思ってた、実は。 感覚的に詩を書くのが一番正しくそして難しいと思います。 伝えたい情念が無いまま筆を持っても表現ばかり着飾ったゴミみたいな作品しか生み出せない。例えば 27-28とか。 僕もインド辺りに旅しに行ったらこんな詩が書けるようになるかなぁ。 「インドに行けば」という安直で他人任せな発想している限り一生無理か。 作品についてはさんざん評で書いたので触れません。 チャンピオンおめでとうございます。 【得点】 4点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点 ◆OPBYKkBBNQ:1点 ナナシー ◆zMYfgmhp9w:2点 【得点(決選投票)】 9点 やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ:3点 ナナシー ◆zMYfgmhp9w:3点 ◆notePDkbPQ:2点 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:1点 ■▲▼ 浜辺の情景 夏の日、鼻に汗を浮かべて自転車をこぐ 蝉が騒がす小道を抜けて 涼む木陰を渡って うだる暑さの中、歪んだアスファルトを乗り越えると 突然の青 いたるところが徹底して青 黒く溜まり、白く喰いかかる 気の遠くなるほどの年月の、彼方が揺れて生じた生命のうなり 海は広いのだ びゅんびゅん抜ける風が、私を一人にした あまりに小さい私は一時座標を見失う 築き上げた認識の檻は 隙間が狭まり もうじき箱になるのだろう しかしまだ かろうじて光は差したのだ 心の間隙に色が重なる 熱を宿す指先は きっと貴女に触れるだろう そして /あぁ汚れてしまった 砂だらけだ はらって はらって、はらって 綺麗になった これが私よ これが私 白い肌 風が吹き抜ける黒髪 遠くを見つめる目 蒸発する声 一つとして欠けてはならない 一つとして余分であってはならない 死ね死ね死ね死ね 死んだ動物は等しい 止まれ、絶えろ 潰された四肢 眠れる本能が ザラつく感触が不快だ はらわなくては 36 名前:「浜辺の情景」[] 投稿日:2007/04/12(木) 20 20 49 ID tnNgsU5x 【コメント】 53 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 04 43 02 ID ZmBzTBdH 36 一連は「座標」や「認識」という雰囲気に似合わない単語さえ無視すれば的確な夏と海の描写が 心地良く、期待感を抱かせるのですが、その後の連がことごとく文体にも内容にも統一感がない ように感じられて、イメージは分裂したまま焦点を結びません。一連の「貴女」は「海」なのだとは 思いますが、その後「海」が出てこないように読めてしまうのもマイナス要素です。二連の「私」が 「私よ」と女言葉になっているのは狙いなのかもしれませんが、一瞬だけなので効果的とも思え ません。砂が汚らわしいものとして扱われているのは海が運ぶ生物たちの死骸の粉末のような イメージなのでしょうか。しかしそれならばなぜ「死ね死ね死ね」の連呼が現れるのかわからない ですし、何よりも一連で描かれた清涼感を伴なったイメージが飛躍を重ねて不吉なものへと収束 していく構成が、作品全体の尻すぼみと相似形を成しているようにすら感じ取れます。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 36 1連目とそれ以降の落差が命の作品なんだから、もっと「こん畜生」感を出して欲しい。盛り上げ方が下手でコントラストが今一つ際立っていない。 1点 75 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 22 36 10 ID 2anZ0Zg3 36「浜辺の風景」 前半の描写が丁寧。人間の表裏をみた。 海から展開していくつなぐはいいとして、後半では導入部をなくしすぎていいる。 後半メインなら導入部の冗長な分量を減らして後ろに力を置いても。 77 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 23 02 12 ID 2anZ0Zg3 すいません。 75に誤字。 36の評文に誤りがありました。 ×つなぐはいいとして 〇つなぎはいいとして でした。 82 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 11 11 37 ID X+nZTgnc 36 転調しますね。浜辺の情景からどんどんと。混乱してついていけなくなります。 テーマがわかりません 350 名前:「浜辺の情景」[] 投稿日:2007/04/22(日) 20 53 54 ID cORjEy5V cレールさんおめでと!審査員の方々もおつかれさまです! 改めまして、こんばんわ!「浜辺の情景」書いたものです。ぺーぺーの新米コテです、 今回は長めにしたいと思いまして、後から色々と肉を付けてみました。 脂肪になっちまいましたが。 最近、純粋に感動するってことがないんです。泣けないんです、ひねくれたのかな? まだ若いのにぃ… ご指摘の通り調子にのって頭でっかちになりました前半の部分は、 確かな感触が残ってる映像であります。感動なんて言葉が、難しかった時期のです。 後半の女は、社会の一部分になった、つまり、いたって普通の人間です。 女は広いところに出たいのですが、どうにもならなく、広いところにいるやつに 嫉妬しちまうんですね~みっともないですね! 353 名前:生ハムメロン ◆7hqormHtuw [] 投稿日:2007/04/23(月) 07 48 14 ID xUQmta0k 350は私です、間違えた~ 355 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/23(月) 09 15 26 ID L6xmCWGk 350 後半にもっと爆発力があれば面白かったんだけどねぇ。 前半の表現に秀逸なものがいくつもあったので加点しました。 【得点】 1点 ナナシー ◆zMYfgmhp9w:1点 ■▲▼ 群集 舞い上がり吹かれ 散り積もり また繰り返し 名前は無いさ 見分けもつかないだろう それでも 此処にあって 水底から 山頂から 砂漠から 隣の家から なあ 名前は無いさ 見分けもつかないだろう 皆 同じ様に此処にある 幾年経てば 変わる 一瞬で変わる 記憶に留めたのは過去 記憶に留められるのは過去 ああ また吹かれ 何処へ? 舞い上がり 空へ 降り注ぎ 散り積もり また繰り返し 幾つの国を見た? どれだけの人に踏まれた? 幾年を経れば終る? 磨り減って失われる時は何時だ? 名前は無いさ 埋没して忘れた 匿名の景色のように 砂漠なら楽だ らくだ行く砂丘でもいいさ 困るのは君の指の上一つ 見つめられる事だ もう名前は無いさ 埋没して幾年が経った 今更誰かに見つめられるなんて 思ってもいやしなかった 37 名前:群集[] 投稿日:2007/04/12(木) 21 40 28 ID 1F3PVsN6 【コメント】 53 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 04 43 02 ID ZmBzTBdH 37 砂の一粒が語るという形式が無条件に面白いのですが、四連の「?」の連打が自問自答なのか 「君」への語りかけなのか少しわかりづらいのが惜しいところです。しかしタイトルと重ね合わせると この内容は群集という言葉のイメージの転覆を謀っているようで、自我を滅却することが即ち群集 への埋没というパラダイム変換が砂粒の言葉に溢れていて楽しいのです。もちろん最後は指先に 掬い上げられて戸惑っているのがまた奥深く、この砂粒くんは群集に戻ることを選択するのか、 もう一度自我を取り戻すのか、とても興味深いラストでした。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 37 自分を砂に例えるのは平凡だけど、作品全体を通して徹底させたのは偉い。だけどもう一つオリジナルなパンチが欲しかった。 あと砂に例えた世界で「君」だけが変に肉感的で、なんかお釈迦様とその掌の上の孫悟空みたいなアンバランスな対比になっている感じがした。 75 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 22 36 10 ID 2anZ0Zg3 37「群集」 群集を砂に例え、埋もれゆく現状。ネット上を想起させる着眼点が面白い。 ただ「匿名」ってあからさまでいらなかった。 82 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 11 11 37 ID X+nZTgnc 37 さり気無く洒落もはいってますね。2、3連は内容がほかと重複してるからいらないかも。 最後は、「君」にみつけられる。良い〆だと思います・ 【得点】 2点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点 ■▲▼ 砂の詩 真っ暗な駅でひとり 白く浮かんだ花束 頭に入れた考えが同じ考えをはじきだす 千円札を入れてキップを買うように お釣りはパラパラと崩れ落ち 底の見えない所まで落ちて行く 「同じ考え管理局よりお知らせです 18時3分発 同じ考え行き 同じ考え便 同じ考え 同じ考え号が到着いたします」 「同じ考え管理局よりお知らせです 先ほどの放送で、同じ考えが一つ多かったことを訂正しお詫びいたします」 脳髄に鉄線 幾億本、遊んでる どれもこれも同じ場所 どれもこれも同じ匂い 同じ場所へ同じ匂いを運ぶ 違う考えと同じ考えが浮かんで同じ考えが勝つ 違う考えはたまにそばによってきてなだめてくれる 違う考えはすごく優しいけれど同じ考えには弱い 違う考えのことをひそかに好きだったのに同じ考えと付き合ってることを知らされる 違う考えは今も優しくしてくれる 違う考えは今も抱き合っている 「同じ考え管理局よりお知らせです 18時3分発 同じ考え行き 同じ考え便 同じ考え 同じ考え号が発車いたします」 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 やめろやめさせろおおえええええうご、うじゅ、じゅご、コーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーもうやめろもうやめろもうやめてくれやめてくれ たのむからやめてくれよおおおおえええええええ 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 もうやめてください もうやめてください 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 もうたえられませんからだは 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 もうあそぶのはやめてください 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 おねがいしますおねがいしめあすおねがいしますおねがいいます 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』 不安だ不安だ不安だどうしようからだがこきざみに震えてくる 気分がわるいはきそうだ髪の毛がうごいてるもぞもぞもぞもぞうごいてるきもち悪い吐き気がする いろんな考えが浮かんでいろんな考えが消えるまた同じ考えが浮かぶ 背が丸くなる胃が圧迫される足の爪が伸びてる同じ考えが浮かぶ押し潰される あの子の頭を覗いてみようあの子の形を変えてみようあの子の無邪気を食べてみよう 爪先から二つに割ってうまくむけたら食べやすい大きさまで切り刻もう ああ何度も何度もなんどもなんどもあの売り子は行ったり来たりしてやがる こちらに来ると思って横によけてやってたのに向こうに行きやがる いきなりトンネル俺の顔がうつってるマヌケな顔でうつってる 継ぎ目がこわい継ぎ目がやってくる継ぎ目から逃げられない 継ぎ目の無いところまで、ずっと続くところまで、到着しないところまで 行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ 「同じ考え管理局が同じ考え到着をお知らせいたします あ、、、、、あんふ、、、あんず、、、あーーーんず! あーーーーーーーーーーーーんず!!!!!!! つかーーーーーーーーーーーーんず!!!!!!!!! ちゅっつかーーーーーーーーーーーーーーーんず!!!!!! ちゅっつっっっっかーーーーーーーーーーーーーーーーんず!!!!! だーーんず、めけーんず、つーふむーん、むーふ、ふふむるふーん めけーんず めけーーーーんず! さっき、めけーーーーーーーーーんずううう!!!!! にゅーん、へきょーん、くぁかーん、 ぷるーん!ぽちゅーん!!わわーん!!!ぜせっ」 漠然として 滑稽な場所 ここは 綺麗な場所だ 明滅する、 点滅する、 継ぎ目のない いい場所 明滅する、 点滅する、 ここは 清浄な場所だ 点滅する、 消滅する、 真っ暗な駅でひとり 白く浮かんだ花束 頭に入れた考えが同じ考えをはじきだす 千円札を入れてキップを買うように お釣りはパラパラと崩れ落ち 底の見えない所まで落ちて行く 38 名前:砂の詩 1/4[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 21 49 57 ID U9IhJfo1 39 名前:砂の詩 2/4[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 21 51 02 ID U9IhJfo1 40 名前:砂の詩 3/4[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 21 51 32 ID U9IhJfo1 41 名前:砂の詩 4/4[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 21 52 40 ID U9IhJfo1 【コメント】 54 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 05 57 19 ID ZmBzTBdH 38-41 なんか私とちくわの竹輪電車の話に登場するアイデアをパクられたような印象を受けましたが、 それは表層的なことだとは思うので内容を追っていくと、あまりにも内容が薄いのでがっかりして しまいました。「同じ考え」を無意識にでも選んでしまう衆愚批判のようなものが核になっている とは思いますが、それを表現するのに無意味だったり雑だったりする文章が多すぎるのです。 そのため、内容を膨らますどころか無理に水増しした分、密度が薄くなってしまっているようです。 「ガターン、ガターン」の電車の擬音や三投稿目の子供っぽい擬音などが冗長で、しかも面白くない ために笑うこともできず、暴力的なエネルギーすら感じ取ることはできないのが致命的です。 もっとも四つ目の投稿で一気にトーンダウンして、抵抗むなしく同じ考えにたどり着いてしまい、洗脳 されたあとの人間のような虚ろな静寂を表現することには成功しています。しかしここでも一連の 冒頭の記述を安易に繰り返してしまったために、やはり薄まってしまっている。もう少し筆力をつけて からでないと、この分量をもたせる緊張感や深みのようなものは醸し出せないと感じました。 58 名前: ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2007/04/16(月) 23 59 43 ID cc3qF9ir 38-41砂の詩:2点 最初読んだ時は《『ガターン、~』》から《「~ぜせっ!」》までは、ちよっとやりすぎなんじゃないの?と思ったのですが、再読しているうちにハマってしまいました。 迫力あるなぁ。 思考がひとつの事にとらわれて頭から離れない様子でしょうか。 ラストの静寂も、砕かれ果てた砂の面持ちで、少し恐怖でした。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 38-41 長距離を走り抜けて疲労感しか残らない。途中からのぶっとび展開は飛躍と言うより自己満足な言葉遊び。作品全体を纏め上げるだけの構成力が必要。 75 名前:やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ [sage] 投稿日:2007/04/20(金) 22 36 10 ID 2anZ0Zg3 38-41「砂の詩」/ あまり明確な表現ではないです。中盤の中弛みが苦痛でした。 土台になる、同じ考え、違う考え、の主張を明確にして、軸をしっかりさせないと、崩していく段階で余計に中身のなさを露呈するものだとおもう。 物語のメリハリ依然に、主題をはっきりと濃くすることが課題だと思います。無念。 82 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 11 11 37 ID X+nZTgnc 38-41 何かの不安な感情は描けています。テーマとかはピンときませんでした。 352 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [sage] 投稿日:2007/04/22(日) 23 13 00 ID 7qi6PMbR みなさんお疲れ様でした。 今回は本スレ38-41の「砂の詩」を書きました。 お題「砂」を莫大に広がる砂粒と思考とを絡み合わせて、 いつまでも続く同じ景色に崩壊し、また再生する様を詩全体で表現してみました。 うんざりするようで、「もういいよ、読みたくない」という構成は、もちろんわざとです。 あぶくさんにはそこからもう一歩踏み込んで、映る景色まで読み取ってもらい、 さらに点までいただけて、うれしいです。 チャンプ、準チャンプの方々おめでとうございます。 355 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/23(月) 09 15 26 ID L6xmCWGk 352 作為を読み取ってあげれなくてゴメン。マジでゴメン。 確かにこの作品は砂だ。 作品内だけでなく一旦そこから視点を離して全体を見通せばそれは分かったはずだ。 相当な実験作であり僕の指摘部分が見当違いとは思わないけど、 作為を理解もせずに形だけを見て評を書いてしまった事は済まないと思う。 今更だけど加点対象に値する作品では合ったと思う。 359 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [sage] 投稿日:2007/04/24(火) 00 12 27 ID gpDiY41g 355 >相当な実験作であり僕の指摘部分が見当違いとは思わないけど、 もちろん、指摘通りです。 そうなるように書いたから(快∀楽) またの審査を楽しみにしています。 【得点】 2点 ◆OPBYKkBBNQ:2点 ■▲▼ 黄砂楼 明日の国から昨日の砂が降ってきて 今日綺麗に磨いたフロントガラスに汚く降り積もり もう存在しない恒星の光に照らされて 僕の視界を遮る 青空とは呼べない青い空 要らぬことを言いました あなたを傷つけてしまいました 謝ろうと思いましたが 僕もあなたもまだまだ子供だったから 明日の国から降ってきた昨日の砂を ウォッシャー液で洗い流し 今日届いた恒星の光に導かれて 僕の視界が少しだけ開けました 昨日のことは水に流しませんかって おどけて言ったらまた怒るでしょうね メールありがとう 先に言われて 先に言わせたみたいで 自分がまた嫌になりました 青い空 青空とは呼べない青い空 42 名前:黄砂楼[] 投稿日:2007/04/12(木) 22 41 10 ID Oh8S4Dej 【コメント】 54 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 05 57 19 ID ZmBzTBdH 42 ちょっと作者の真意は掴みかねる作品ですが、私の読み方では、これは中華人民共和国と我が国の 関係を描いているようにしか感じ取れませんでした。明日の国というほど楽観的な国家ではないはず ですし、水に流してほしいような脛の傷など私は一切感じませんので、作品に入り込むことができない ままです。「自分がまた嫌になりました」の一文からは自虐的な香りすら漂ってくるので、本当にこれが 日中関係を背景にしているのだとしたら私としては不快なだけで終わっています。そこで違う読み方を 探してみたのですが、黄砂と言えば中共のなりふり構わぬ乱開発と古代からの自然破壊を続けてきた 大陸文化の歪みしか思い浮かばず、私としてはギブアップです。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 42 それらしい言葉が並んでいるけど、僕はこの詩が薄っぺらに感じる。言葉の並びに本気の想像力を感じないんだ。 82 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 11 11 37 ID X+nZTgnc 42 砂と青空の連、僕とあなたの連が内容的に乖離しています。切り離しても、意味が 通ってしまいます。 ■▲▼ すな おなじすなをさわってる 別の数を言うから 涙がでてくるだけ 目を凝らしてごらんよ それか 目を潰してごらんなさい 見渡す限りの砂場で 雨が降って いたとしても 同じところにいる, それだけで 掘ったり 固めたり 掬ったり 崩したり ぜんぶ簡単に 金色になる ねぇ 素敵な「つの」でしょう 素敵なトンネルでしょう こことここがつながってるの この穴は窓だよ さよなら 太い鉄が地面からはえている, かばがいる, うまがいる, 誰もすわっていないぶらんこがゆれる, あのベンチにすわったことがある, ジャングルジムがさびている, 靴の底にすながついていた, 43 名前:すな[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 46 57 ID PFajfn70 【コメント】 54 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/14(土) 05 57 19 ID ZmBzTBdH 43 幼き日の砂遊びの情景を「現在」の風景とオーバーラップさせた心象か何かなのでしょうか。 群盲、象を撫でる、のようなイメージが浮かびましたが、それ以上は伝わらない部分が多かった ようです。意味ありげなフレーズの他に、芯となる文章をどこかできっちり示して欲しい気がします。 66 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [sage] 投稿日:2007/04/19(木) 01 25 56 ID 9AWEr/b8 43 良い事を言っている予感はするけど漠然としすぎ。輪郭が明瞭でなく言葉がどこへも収束しない。一体どこに視点を合わせてこの作品を書いたんだろう。 82 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2007/04/21(土) 11 11 37 ID X+nZTgnc 43 3連は脱力して良い感じです。1、2連は力こもりすぎて抽象的になりすぎ。全体的には 意味が良くわかりません。 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/kmy-sangokusi/pages/96.html
第7期 豪傑3位 第8期 秀才8位 第9期 指揮2位 第10期 秀才2位 第11期 功労者1位 第12期 秀才4位 第13期 闘将2位 第14期 秀才4位 毎期のように建国される天魏翔国(ほかに8期の天魏翔剣、11期の天魏翔豪というように最後に一字つく場合もあり)国主。 公式記録に建国記録が残るようになった6期には既に天魏翔の名前が確認できる古参の武将である。(少なくとも3期からはいる様子) 呉に執着があり、建国時は呉に建国するのが慣わしのようだ。 実際、他国に仕える時も呉に固定して留まり内政してたりする。 軍師はスージー提督。 毎期一定数の人数を集め、固定者も幾人も確認できる。その割には大した活躍も出来ぬまま滅亡することが多く、国内の士気は常に低め。 市村鉄之助、ガルシアと仲がよい。 10期は玖楼と沈黙の艦隊に挟撃されあっさり滅亡。 11期はメイドインへブン等から援軍を貰い続けることによって、思わぬ有力国に成り上がるも、結局は好きしょ&メイドインへブン連合軍の前に滅亡。 12期はPerc@ベリーを軍師に据え、初期から梁山泊(統一)と並ぶ大国として君臨。梁山泊包囲網を企図し、先陣切って梁山泊に挑んだが、国内20数名の武将の中で、真面目に戦争する武将は数名という有様。グダグダの戦争の末滅亡。 14期 初期から仕官者を集め、てへっ♪国と並ぶ大国として君臨。そして最初の戦闘は、圧倒的人数差を持ってお腐れ学園に戦争を仕掛けた。 しかし戦争直前にお腐れ学園とFever(統一国)がまさかの同盟。援軍を貰ったお腐れ学園に逆に滅ぼされてしまった。人数差に余裕を持ちすぎて、外交がおろそかであった点は否めないだろう。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/529.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 温点冷点を持つ故に 364 名前:温点冷点を持つ故に [] 投稿日:03/07/14(月) 02 42 ID n15Q8hgj -その時私は紛れも無く胡蝶であった- 眼下に広がる枯れた地面 一条の月明かりすら無い空 仄暗い闇の中で私は舞っていた 微かに見えるゆらゆら霞む灯火へ ゆっくりゆっくり引き寄せられてゆく ふわふわ緩やかな軌跡を残し 紅い熱を纏って 換え難き恍惚と共に 火の粉と為りて消えていった -いったい私が胡蝶となった夢を見たのだろうか それとも胡蝶が私になった夢をみているのだろうか- それはきっと回帰する醒めること無き悪夢だろう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 果てしない男達の夢 365 名前:果てしない男たちの夢/1 [sage] 投稿日:03/07/14(月) 23 17 ID pkw4OKLg (男声コーラス) どんどど どどどど どんどど どどどど わおう! わおう! わおう!! どんどど どどどど どんどど どどどど わおう! わおう! わおう!! (黒ビキニのマッチョが百人 思い思いの決めポーズで 地底より勢り上がる。) マッスル日本!マッスルニッポーン! チャチャチャ チャチャチャ 午後のお茶は起き抜けに!! 涙を流してマァァァーッスル!! (テノールマッチョのソロ、うやうやしいお辞儀の後に) 男が夢を語る時 どうして遠い目をするのだろう ララララ 男がペニスを語る時 どうして鼻の穴が膨らむのだろう ララララ ねえ 噴水の向こうで微笑む インドのトラ刈りお嬢さん 男は やましくなんかない ただ魅せたいだけなんだ (マッチョのコーラス) 脳も筋肉!ペニスも筋肉!ああ 沸き上がる湯気の彼方!! (再びテノールマッチョのソロ、瞳をうるませて) 割ってごらんよ ぼくの頭を 覗いてごらんよ ぼくのペニスを ぶらさがってごらん ぼくの肉体に もっと見つめて 口に含んで ああ めくるめく世界 虹を越えて全ての答えを探しにいこう お願いだから お嬢さん 芋焼酎イッキ飲みして「かあーっ うめえー!」なんて言ってんじゃねえ!! 366 名前:果てしない男たちの夢/2 [sage] 投稿日:03/07/14(月) 23 19 ID pkw4OKLg (男声コーラス) どんどど どどどど どんどど どどどど わおう! わおう! わおう!! (マッチョ退場。続いてお相撲さんの群れ、 地平線の彼方より摺り足でやってくる。汗で光り輝く太鼓腹と共に) どすこい どどどど 土星人! ちちちち ちち 乳 地球人! 金星人は マタンキ マル金 キンボシさ ああ うるわしのられられしき まァァァある禁!! (バリトンお相撲さん、少々はにかみながら) 皆さん 忘れていませんか?省エネ 戸締まり 乳毛の手入れ まわしラインも大切だけど 恍惚の! コウコツの!! 乳毛がおろそかじゃ ハダカの付き合いは出来ねえ!! ハニー まだ終わっちゃいねえ 何も終わっちゃいねえんだ すべては これから始まるのさ 夢を見るだけじゃダメなんだ そうさワシらは ドリームそのもの!! (前をつつっと通り過ぎる呼び出し。 いきなりの爆音 朝青龍が背中のブースターで 空から舞い降りる。 雲龍型のポーズをキメたまま 周囲にガンきかせて) 「殺すぞ。」 367 名前:果てしない男たちの夢/3 [sage] 投稿日:03/07/14(月) 23 20 ID pkw4OKLg (お相撲さんコーラス) イエェェェーイ!! 見てくれ 感じてくれ この軽やかなコーラス・ライン そうさワシらは 空を飛ぶ!! (お相撲さんは何を思ったか ひとり残らずまわしを脱ぐ。 なんと まわしと思ったのは 新体操のリボンで ひらひら ひらひら あやなすリボンの波の中 お相撲さん退場。) (男声コーラス) どんどど どどどど どんどど どどどど わおう! わおう! わおう!! (いきなり波止場に空母が横付けされて 整然と行進してきたのは 身の丈2メートルを超える海兵隊員たち。 前をはだけた短いセーラーの上着に 下半身は フンドシだったり バレエのチュチュだったり 網タイツ ペニスケース 貝殻 天狗のお面 etc. etc.…) おいらの都はハンバーガー そうさレタスが寝床 うっかり触るとピクルスさ ミンチになっちゃう! そうさ そうさ そうさ 何でも最後はケチャップ!! (白鳥のチュチュをつけた黒人隊員、見事なボーイソプラノで) ひとかけらの優しさ そんなもので女が口説けるかい? ひとかけらのダンディズム そんなもので敵が殺せるかい? この世は食うか食われるか! 鞭で打つか打たれるか! ぼくちんは ジョニーニュー大倉 けなげな働きアリさ ああ女王様 ぼくちんに翼をおくれ 翼をおくれったら!! 368 名前:果てしない男たちの夢/終 [age] 投稿日:03/07/14(月) 23 22 ID pkw4OKLg (そして全員の踊り。歓声をあげてマッチョと力士が乱入。 ローションの雨の中 くんずほぐれつの技の掛け合い 飛び散る下手投げ。 満面たる恍惚の笑みを浮かべて躍動する。 ストップモーション。) どんどど どどどど どんどど どどどど わおう! わおう! わおう!! どんどど きんにく どんどど どすこい どんどど ピクルス どんどど どどいつ わおう! わおう! わおう!! どんどど どどどど どんどど どどどど わおう! わおう! わおう!! (フェードアウト) 幕。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ なまえをいれてください 370 名前:なまえをいれてください [sage] 投稿日:03/07/15(火) 14 30 ID K43v1H1A ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。 貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。 黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。 (黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。 また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。 「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。) 彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 熱 375 名前:熱 [] 投稿日:03/07/16(水) 19 38 ID 89kioiAb ねつをもったあなたのほほに 私は優しく手をそえた つめたいね 外には雪がふっている 積もっては積もっては どんどん世界を白に変えていく やさしいね ほほにそえた手に彼女がさらにてをそえた ほほえむきみはゆきのようにとけてしまいそうだ ぼくはやさしくぎゅっと抱いた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 『視線が熱を放つ瞳』 376 名前:『視線が熱を放つ瞳』 [] 投稿日:03/07/16(水) 19 41 ID ZI3yx053 夏風邪みたいな恋の血潮よ南風よ エアコンの冷房の夏よ (冷めないで裸の僕) 夜の帳は月光の汗ポタポタ 僕のウェットな心の冷蔵庫カラカラ 眠るたびに進化していく貴方の優しい睫毛よ (見つめ返して情熱的な貴方) 触れたくなるその指の紅く火照った白い温かさよ 眠りのたびに繰り返す貴方の声の清々しい抑揚よ もうすぐだよ目覚まし時計のキンキンした怜悧な囁きは 窓の外は雨上がりのもわっとした土の匂い そして冷ややかな小鳥の囀り 不意に現れる朝はいつでも夜よりも早足で汗っかき 歯を磨いて顔を洗えば何もかも新鮮に生まれ変わるというのに 僕は口をあんぐり開けて貴方の「おはよう」の視線を 毎朝じっと立ったまま待ち焦がれているので 誰とも オシャベリできないで頭がぼうっとしているのです 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ HOT BRAIN 377 名前:HOT BRAIN [] 投稿日:03/07/18(金) 00 50 ID 2f766xGq 熱っぽい 大変だ 熱っぽい 回転だ 熱っぽい 開店だ 熱っぽい 売春だ 熱っぽい 雷雲だ 熱っぽい 脱糞だ 熱っぽい 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 華 378 名前:華 [sage] 投稿日:03/07/18(金) 03 48 ID z7/vmVdh 華に 魅せられ 浮かされ 弄ばれる 泡沫の華の熱 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ プラネタリウム・ジーザス 379 名前:プラネタリウム・ジーザス [] 投稿日:03/07/18(金) 04 43 ID +v5+UZem 僕が君とプラネタリウムに行った時、 君と握った手の熱さよりも、 僕はそれより天井に張りついた老人が気になった。 老人は天井に、しかもプラネタリウムみたいなあんな天井に、 必死に張りついていたもんだから、すごい厳しい形相で、 彼は丁度僕の真上だったんだけども、汗が僕の額に落ちてきた。 すると彼が僕に気がついた。 必死の形相を、すこし崩してニヤニヤ笑い出した。 僕と君を見比べて、変にうなづきながら、 僕のことを指差して、あごをしゃくった。 満点の星空の中、老人はニヤニヤ笑って、 手や足なんかは震えているのに、 僕のことをバカにしやがった。 僕が怒って睨みつけると、 老人は突然、寂しそうな目をして、 手と足から力を抜いた。 重力に逆らうことはできず、彼はまっさかさま僕の上へ。 それから何十年もの間、僕はプラネタリウムの天井に張りついていた。 君が僕をみつけてくれるまで、僕はプラネタリウムの天井に張りついていた。 ありがとうありがとう。見つけてくれてどうもありがとう。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 加速 390 名前:加速 [sage] 投稿日:03/07/18(金) 13 26 ID uMw1C/ii 私の陽に焼けた肌は恥ずかしいほどに熟れていき 触り心地のよいなめらかな生地で隠してしまわないとだめなほどに そして不潔なしみが広がっていき涙して拭ってもいっこうにそれはとれず 白い包帯をがんじがらめに巻きつけ隙間から肉は盛り上がりさらにしみの濃さは増していった からだに食い込む無数の恥は わたしの芯を汗まみれにする 柔らかいところを 知っているようだ ああ その声は 私の 握力を 奪う 時速1000kmで落ちる私は 地面にぶつかった瞬間に またふたたび縛られたまま つきおとされる 体中が焦げるまで私は何度も油をそそぐ 叫びと嘆きがしぼりとれるまで わたしはしみだ わたしはすみだ ごろんところがって しろくくずれるだけ 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/ng3ggc/pages/2148.html
名稱:關勝 伺服器及顏色:6服紫類型:武 性別:男 生命值:3800 武力:73 智力:65 防禦:43 敏捷:63 運勢:75 敘述:關勝是三國名將關羽的後代,使一把青龍偃月刀,精通兵法。原來是蒲東的巡檢,後被蔡太師調往梁山泊攻打宋江。關勝一人大戰林沖、秦明兩人。宋江不能 取勝。呼延灼用假投降的辦法引關勝兵馬進入宋江的大寨,被撓掛鉤拖下馬鞍活捉。關勝感到宋江有膽識重義氣,便歸順了梁山。蔡京調兵進攻梁山,關勝殺敗單廷 ,單廷便投降了梁山。受招安後,關勝被封為大名府正兵馬總管。在梁山泊英雄中排馬軍五虎將第一 位。
https://w.atwiki.jp/murago/pages/110.html
方臘征伐戦-E “独松関の戦い” ステージ構成・・・小マップ。マップ上部に独松関、関の左右は山、山上に方臘軍の拠点 関の裏側へ周る小道が、マップ右端の山の草木に隠されている 梁山泊軍:★盧俊義-朱武、呂方、郭盛(マップ下端から) ●林冲-雛淵、雛潤(独松関の正面から) ●董平-欧鵬、周通(林冲部隊の左方から) ●張清-鄧飛、李忠(林冲部隊の右方から) ●解珍-朱富 ●解宝-朱貴(林冲部隊の後方から) ●孫新-李立、時遷 ●顧大嫂-湯隆、白勝(盧俊義部隊の前方から) 方臘軍 :★厲天閏-厲天祐、張倹、張滔(イベント2後、マップ上端から) ●呉昇-精鋭兵長×3 ●守備隊長-弓兵隊長×2(左の山上拠点から) ●衛亨-精鋭兵長×3 ●守備隊長-弓兵隊長×2(右の山上拠点から) ●蒋印-精鋭兵長×3(独松関の正面から) ●守備隊長-砲兵隊長×3(独松関の上から) イベント・・・1:引き篭もり-方臘軍の部隊が1部隊でも撃破されると 方臘軍が関所に亀のように閉じこもって、討って出てこなくなる 2:厲天閏登場-開始から一定時間後、方臘軍の援軍として厲天閏が現れて 山上の拠点に入り、厲天祐と兵士だけが山から降りて討って出てくる ○不意打ち→イベント2後、厲天閏と周通が接触すると発生。 不意に山上から突撃してきた厲天閏に斬り付けられ、周通が落馬させられる。 一定時間内に周通に接触すると救出が成功し、間に合わなかった場合は戦死となる 3:偵察-イベント1から一定時間後、盧俊義が欧鵬・鄧飛・李忠・周通を 山上拠点の偵察に出し、孫新・顧大嫂とその配下を周辺の調査に出す 4:襲撃-イベント3後、梁山泊軍の部隊が山上に差し掛かると 大人しくしていた方臘軍の部隊が一気に攻めてくる 梁山泊軍士気低下、盧俊義から後退の指示が出て四人は後方に下がる 5:抜け駆け-イベント4後、四人の将が後退すると 董平と張清が勝手に山上の拠点まで攻め込む 6:砲弾-イベント5から董平が山上の拠点に入るまでに、 砲兵隊長が生存していると、董平が火砲により左手を負傷する 董平の体力と攻撃力が一時的に低下する 7:抜け道-イベント3後、孫新と顧大嫂の部隊が抜け道付近に移動すると 抜け道を発見して関所の裏側に周りこみ始める 8:戦死-董平・張清・周通の三人は、敗走時に戦死してしまう ○董・張 非業の死→イベント6後、董平・張清いずれかの士気が3以下で、張滔と厲天閏と接触していると発生 張清が厲天閏と数合打ち合った後に刺され、駆け寄ろうとした董平が張滔に背中から斬り付けられる。 このイベント後、二人は戦死し泊軍士気大幅低下。 補足-イベント8を起こさずにクリアする事がSPステージ(奸臣誅滅戦)の出現条件の一つ 勝利条件・・・梁山泊軍:守備隊長の全滅 方臘軍:盧俊義の撃破 敗北条件・・・梁山泊軍:盧俊義の敗走 方臘軍:守備隊長の全滅
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/533.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ つばさ 283 名前:つばさ [] 投稿日:03/07/04(金) 20 42 ID nmxrJtJE 黒い翼の堕天使。 その翼は羽ばたかずに、 堕天使は落ちる その翼は、もう動かない。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 果物のある風景 284 名前:果物のある風景(1/3) [sage] 投稿日:03/07/05(土) 03 24 ID KCAdEwHS ―林檎 太陽が頭を擡げ たわわな赤い実 枝しならせる 濡れた光が 野原に染みて 膨張しつつ また雨降らす 木々は沸き立つ衝動を しなる枝に溜め込んで 葉々がこすれる それだけで 焦燥に満ちた声を漏らす 枝はしなって ぐいぐいと たわわな赤い実 むずむずと 枝から弾けた赤い実が 野原に落ちて 粉砕し 白い果汁が じっとりと 乾いた土に染み込んだ 285 名前:果物のある風景(2/3) [sage] 投稿日:03/07/05(土) 03 25 ID KCAdEwHS ―西瓜 砂浜の 潮の香りのただなかを めくらとなって 彷徨えば 「みぎー、ひだりー」と女たち ざっざ ざっざと 右 左 燃える砂を素足で踏みしめ 「そこー、そこー」と黄色い声の女たち ここだと決めて 息止め 棒を振り下ろすと 命中し 水の波動が手まで伝わる 「あぁー!!」と黄色い声の女たち 顔に巻いた タオルを取ると 太陽眩しく 白む空 焼きつく西瓜の割れ目の赤に 棒を突き刺し みんなで西瓜を食べるのだ 潮の香りと西瓜の甘味が なんとも絶妙で 貪り食うのは 少年の夢か 286 名前:果物のある風景(3/3) [] 投稿日:03/07/05(土) 03 26 ID KCAdEwHS ―みかん まるい背中で 冬ゴタツ みかん もぎもぎ 食べましょう 足の先まで ぢんぢんぢんと温めましょう みかんを もぎもぎ 食べましょう だけども あんまり コタツに入っていると 火照った足を 持て余す そうして 足を 絡ませて 事も無げに 遊んでいると だんだんだんとエスカレートするのでしょう みかんを もぎもぎ 食べましょう 女の足が自分より 冷たい感じがするのです 手で確かめようと コタツに手を忍ばせる そうして 触ってみたならば 女の足は温いだろう ゆっくり ゆっくり さすりましょう みかんを もぎもぎ 食べたなら コタツにもぐって キスをする 何も隠れてすることじゃないけれど 冷たい唇を温めましょう やがて みかんの皮どもは 奇妙なリズムで 踊るのです みかんよ みかん おまえのせいだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ひとつぶ 287 名前:ひとつぶ [] 投稿日:03/07/05(土) 20 23 ID zOR+Yycn サンダルにならべた爪 もぎとってうめこむ しとしと土 空気が熱をかためた 飲み込む水のうえに すっぱいレモンを積みあげる なんてことないセンプウキ 風のうえをすべりこむ ねころんだ肩をつねるのは いつかみた うそみたいな絵本 頭の中で花火になる すてきれなかったよ 目にはりついてとれないから 忘れることもできなかった 手のひらにやさしく 「これから」をならべたら 数えきれなくて そのひとつぶ 空へなげて 夏になる まちがえないように笑顔 服にならべて模様になるよ そのひとつだけ照らして そのひとつだけが手のひら かこむ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 紙のような青春 288 名前: 紙のような青春 1 [] 投稿日:03/07/05(土) 23 24 ID kDLlW3mQ 守るものがありますか? ……って聞かれても フッと何もかも忘れているんです 世界一とぶ紙飛行機作ってるんです でも、勝てないんです 紙に秘密があると思うんです 負け惜しみですかねぇ 総合力で負けている ああ、もうあきらめようかなぁ 試せる紙は全部試しましたよ カレンダーのアート紙からそれこそ トイレットペーパーまで 世界一とぶかなんてどうでもいいんだが ああ、なんかワカンナクなっちゃうんだなぁ 設計なんかはじめるともう夜が明けちゃう それから紙を折って微妙なバランス 紙のそりぐあいが大切で もちろん紙の裏表 表面仕上げ ちょっと毛羽たたせるとか 銀のスプーンでこするとか いろいろノウハウが 貯まってるんです 289 名前: 紙のような青春 2 [] 投稿日:03/07/05(土) 23 25 ID kDLlW3mQ 守るもありますかなんて はぁ、聞かれても あったらいいなぁ 守るもの 世界一とぶ紙飛行機なんか つまんないですよね しかも負けっ続け ご意見無用なんて 温泉土産の 通行手形もらっちゃって フッと大切なもの忘れていた そんな気になるんだけどやっぱり 何もかも 忘れちゃうんですよ ほら、この飛行機つくるのに 徹夜になっちゃって でもね、今日こそ世界一になるつもりで 世界一とぶ紙飛行機作ってきたんです あとはもう 飛ばすだけなんです 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 祭り 290 名前:祭り [] 投稿日:03/07/06(日) 00 10 ID ZEt+nEF4 赤や黄色や緑 いろんな表情が混ざり合っている そして、いろんな思考がぐちゃぐちゃに混ざり合っている しかし、俺だけは青で混ざり合えない どうしてだろうか? 俺がカート・コバーンのTシャツを着ているせいか。 惨めに投げ捨てられたペットボトル 骨が折れるような音を立てて バイクにひかれた 浴衣を着た少女が俺を見て笑っている気がする やっぱり、青でカートのTシャツを着ているせいか。 黄色の表情をした男と女が俺を笑った気がする。 やっぱり、俺が青でカートのTシャツを着ているせいか。 俺は笑われる度に黒になっていった。 おかげで、カートの顔が輝いて見える。 初めてカートのTシャツが俺のいろんな部分になじんだ。 292 名前:祭り [] 投稿日:03/07/06(日) 00 14 ID ZEt+nEF4 カートはひざをつきギターを縦に立ててうつむきながら弾いている カートが笑ってる。俺にはわかる。 カートが俺以外のやつらを笑っている。 俺のかわりに 花火が打ちあがる 星が輝いていない空に、春先の若々しい草木の芽が一瞬にして 花開いたようだ 293 名前:祭り [] 投稿日:03/07/06(日) 00 14 ID ZEt+nEF4 カートはその花火を見て 笑っている 無邪気な子供のように カートは笑っている カートは笑っている カートは笑っている 俺は笑えない カートは笑っている カートは笑っている 俺は笑っている カートは笑っている 俺も笑った カートはずっと昔に死んだ そう すっと昔に死んでいたんだ 俺も殺されたんだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ひととき 298 名前:ひととき [sage] 投稿日:03/07/06(日) 17 47 ID nbFWE0qH 長く長く ただ長く 過ぎてゆくおぼつかない日々の中で 刹那に甘く摘み取られた その仕草や言葉を 時の旬、と そう称するのでしょうか 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ March/Fashion ~リタルダント偽大通り~ 299 名前:March/Fashion ~リタルダント偽大通り~ 1/2 [] 投稿日:03/07/06(日) 22 30 ID kdqB35E6 テレビとラジオとが一緒に喋り始めて4方向からの ステレオ放送じみた空間の窓側に 「今日も雨だ」 いらない音を雑音として好き勝手に排除してみても その後には何も残らない 天気予報の確率論 座席に座る人々の色と言葉がみんな同じ風景で あのマスターは今日も気が触れないのかな と心配する 窓に映る今日の朝御飯はもう旬を過ぎた野菜だけで 何も考えず買い物かごに詰め込んだ言葉とよく似てる 挨拶も手振り身振りも共通の流れでやってきて わざと違う世界からやってきたことを売りにする人がいた あの雨の中一度でも外に出てしまえば同じ流れの中 化粧施した人間の行進が水溜りをよけて進む 行き先はいつも2方向だけしかないこの動き方なのに この時間はみな同じところへ向かって歩くように 見えるから 300 名前:March/Fashion ~リタルダント偽大通り~ 2/2 [] 投稿日:03/07/06(日) 22 31 ID kdqB35E6 次の旬が来るまでこの野菜をどこかに諦めてため息をつこう 外に見える雨の流れに反して行進していくのもやめよう 見えるものだけ忘れてしまえば次の罠に見事に引っかかる あるはずのない金額抱えて人々は物々交換を図る 春の雨が降った後目立ち始める竹林の凸凹みたいに 次から次へと染まってしまう 窓の外のアーケード街 雨は地面に降り注いで鏡になり行進の様子を映し出す うつろな目をして歩いていく 手と足も一緒に出ている 手に取った傘の色だけが気違いじみた色の使い方をしている きっと想定してなかったから規則もきっとなかったのだろう その色とりどりの傘も雨が止んでから1時間後には 黒い帽子たちに取って代わられるみたいに 消えていくように 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 夏日和 301 名前:夏日和 [] 投稿日:03/07/06(日) 23 59 ID O38JmQbk 青空がどこまでも続き それはまるで何も書かれていない スケッチブックのようでもあった 僕らの夏が始まる 子供の頃思ったそんな日々は 今はもうなくしてしまった 純粋に夏を楽しむ心も 祭りにざわめく鼓動も 今では無くし何も感じない。 行くつもりのなかった今日の祭り 家の窓に入る乾いた風が時折 その祭りの音を運ぶ 太鼓の低音が 心の底を揺らし 僕の中でくすぶっていた何かに 火を轟々と燃やし始めた 仲間への電話をするために 受話器を握っていた 足袋と手ぬぐいを左手にぐっと握り締めながら。 変 こんなに幼かったら、少し かなぁ… 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 旬太郎 302 名前:旬太郎(1) [sage] 投稿日:03/07/07(月) 00 00 ID GNp6qHAD 旬太郎が呼んだような気がして、振り返ったけれど何もなかった。何も。 いいえ。そこには草がありました。草花図鑑を開いてみなければ名前の ない草たちが、そういえば私を取り囲んでいたのです。梅雨のきまぐれ で、私は傘を開いたり閉じたりしながらの散歩でした。風が世界を満た していて、空には穴が開いていました。舗道も田んぼもいつもよりも色 が薄らいでみえました。 こんなところに旬太郎がいるわけないんだよね。 違う6月はカラリと晴れた日が多く、つい私は調子のいいバスに乗せら れて山へ出かけていった。町を走る見慣れた車道がいつしか白い林に囲 まれて、空気はすこし冷たくなって、滑り抜けるように丘を越えると旬 太郎旅館が見えました。何もない林のなかに一軒だけ、ぴかぴかに白い モルタル壁の温泉宿の、木々の隙間から覗く姿が私は懐かしい。初めて 訪れるというのに、子供の頃の記憶が甦るのはなぜだろう。 「山のものたちは、皆あなたをお待ちしておりました」旬太郎はそうい って私を出迎えた。事実、カボチャもトウモロコシも、サトイモもダイ コンも、町では見たことのないあかるさで、私を待っていてくれました。 私はそこのお風呂がどんなだったかを覚えていません。そこにいる間、 ずっと食事か睡眠かを満喫していました。「なぜお腹が膨れないんでし ょうね?」私が聞くと、山のものが皆わらいころげました。 鮮やかに赤い屋根の、白木の匂いする旬太郎旅館の中では誰にも出会わ なかった。廊下を歩くとライムグリーンのカーペットの下の床がぎしぎ し軋んだ。洋式のトイレに入ると、天井の一隅で小太りの蜘蛛がまるい 繭を回しつづけていた。窓の外で塀の上に体を折りたたんでいる痩せた 猫は、いつ見ても同じ形でそこにいた。壁時計はどれも止まっていた。廊 下の半ばにある従業員以外立ち入り禁止の小さな木扉の向こう側で、葉 擦のような声で会話する老人の気配がしたりした。 304 名前:旬太郎(2) [sage] 投稿日:03/07/07(月) 00 03 ID GNp6qHAD 「少し外でお話しませんか?」そう旬太郎に誘われて、私は玄関から前庭 へ出た。黒い林が葉擦の音を鳴らし、針みたいな月がかろうじてものの輪 郭を浮き上がらせていました。私はトウモロコシを一本もって、旬太郎の 輪郭を眺めていました。私は旬太郎の姿をそれしか覚えていない。闇のな か、サツマイモのようにごつごつした腕が、なめらかに月のあかりを浴び ていました。何も話さなかったようにも思います。それともその会話は あまりにもゆうるりとしすぎていて大地に水が染み込む音のようで聞き とれなかったのか、あるいは私が産まれた時に聞いた初めの一音と私が 死ぬ時に聞くだろう最後の一音との間にそれはあって、長すぎる波形を とらえきれなかったのか。 「ごめんなさい、カボチャは嫌いです」なんて言葉は、その旅館ではい えなかった。特に醤油で煮つけたカボチャは心から嫌いなはずでした。あ かるく笑う山のものたちを傷つけないように、私はそこで生まれて初め てカボチャを食べたのです。おそるおそる、齧った。あんなカボチャは それ以来食べていない。心から愛するトウモロコシよりも、甘い醤油の 香り漂うカボチャのことがその時だけは好きでした。 歯の間に挟まらないだけの理由じゃなかったんだよね。 そして今、雨が降っている。風に満たされた田園風景を霞ませる小雨が降っ ている。こんなところであかるく笑うものは何もない。旬太郎もいない。何 もかもが静かで、ただ名前のない草たちが揺れている。私は傘を閉じて、う ねる時に身を任せる。あの旅館にいた時だけが時だったのじゃなかった。こ こにも時は、ある。旬太郎の風が草のなかを駆け巡って、今そこにあるすべ ての草たちを、しゃっきりと笑わせた。私は持ち帰るつもりで、気に入った 草を一本取り、その場で少し、齧ってみました。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/199.html
1 2 3 → 次へ お題 ギター 開催期間 2004/12/09~2004/12/19 参加作品数 22 審査員 4人 本スレ 13の242-288 議論スレ 9の362-381 【チャンプ】 メンソール・ギター・メンソール(◆ACMASyU/iM):5点 【準チャンプ】 新カタロニア賛歌(MUJINA):4点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 245 楽譜のない歌を歌おう - - 246-247 蜩 - 1 248 和風サイキックス ◆yr48AeVLWw - - 250 ダーティ・サウンド - - 251 ノイズギターでフォークソングを - 3 252 音楽 - 3 254-257 新カタロニア賛歌 MUJINA 4 258-259 ラブイズオーバー - - 260 acoustic guitar - - 261 無反応 - 3 262 Gが響いた時から - - 263 鳴らないギター - 1 264 エレキギター的セカイカン - 2 265 ギターガン - - 266 10年 - - 267-268 ぼくのタイムマシン - - 269-270 メンソール・ギター・メンソール ◆ACMASyU/iM 5 271 友達 - - 272-273 空気 - - 274 ある夜、一人の男がギターを弾いた リーフレイン 3 275 from a basement on the hill - 1 276-278 不死のイカロス - 2 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. Canopus ◆DYj1h.j3e. 葉土 ◆Rain/1Ex.w MUJINA ◆iXws.WGCLY 【採点レス】 280 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 22 56 43 ID uzgn7Sa9 3点 261 :無反応 : 2点 252 :音楽 : 2点 274 :「ある夜、一人の男がギターを弾いた」 : 2点 251 :ノイズギターでフォークソングを : 1点 263 :鳴らないギター : 281 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/12/19(日) 01 14 17 ID xb+I0VgH 2点 269-270 『メンソール・ギター・メンソール』 1点 246-247 『蜩』 254-257 『新カタロニア賛歌』 282 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:04/12/19(日) 13 42 09 ID aU8fKshW 採点。 3点: 254 新カタロニア賛歌 2点: 269 メンソール・ギター・メンソール 1点: 276 不死のイカロス 1点: 275 from a basement on the hill 1点: 251 ノイズギターでフォークソングを 1点: 264 エレキギター的セカイカン 283 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/12/19(日) 22 47 28 ID myjV1L3e >252 >264 >269-270 >274 >276-277 以上に各1点 作品 ■▲▼ 楽譜のない歌を歌おう 楽譜のない歌を歌おう 適当にギターかき鳴らし 思ったことを歌えばいい 気持ちを伝えられればいい 楽譜のない歌を歌おう 適当にギターかき鳴らし 大切な人と歌おう 一度限りの即興曲 僕らは歌う 旋律に愛や感謝を込めて 楽しくなければ歌じゃない 今日は無礼講 騒ぎましょう 楽譜のない歌を歌おう やさしい旋律鳴らして 大切な誰かに 気持ちを伝えられればいい 楽譜のない歌を歌おう 夜空の下で鳴る旋律 大切な人と歌おう 今しか聞けないラブ・ソング 245 名前:楽譜のない歌を歌おう [sage] 投稿日:04/12/09(木) 16 29 57 ID EMKC0A+N 【コメント】 362 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 07 37 ID uzgn7Sa9 245 :楽譜のない歌を歌おう : 宴会が始まるのか? 彼女に聞かせたいのか? 自分から溢れるだけなのか? よくわからないなぁ…… 366 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 20 13 22 ID eEWko4kr 245 楽譜のない歌を歌おう これは、歌詞としてなら、かなりいい線。聞きやすい、優しい言葉が並んでいる。 気になるのは、”適当に”という形容詞。”思うまま”あたりのほうがいいような気がします。 あと、3連目が詩としてだとリズムが悪い。歌詞だったら 適当に休みをいれるか、のばせばいいだけなので、これも歌詞だったらok。 テンポがいい。ただ、詩として考えると、少々物足りないです。 372 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/12/20(月) 16 47 13 ID Uk8ctoy2 >245 楽譜のない歌を歌おう 現代詩は自由詩、何でも自由に書いてよい。だから逆に困ってしまう。 そこで、反復や形式の統一性をもたせて型にはめて書く。この詩は、その典型だ。 しばらくこれを続けていけばいい。そのうちに自分でも飽き足りなさを感じてくる。 そうしたら、型を壊せばいい。そのときが本当に君の詩が始まるときだ。 ■▲▼ 蜩 ギターのサウンドホールに蜩が一匹 鳴らすよ 羽を震わせて ギターの内側から自分の音色を 「なぁ お前 出て来いよ 悪いようにはしないから」 暗闇の中でお前の全身は 白い振動と淡い音色を吐き出した はるか遠く響いていく ほう なかなかの腕前 なかなか な・・かなか・・・かなかな・・・ かなかな かなかな かなかな かなかな・・ 日暮し 蜩 鳴くよ 響くよ かなかなと お前は秋を知らせに来たんだね その音色にあわせて ギターをかき鳴らそうか 今 私は体中がむず痒いんだ 掻き毟ったってしょうがない 音楽が私を冷静にたもってくれる ギターの音とお前の音色が重なる 何よりも美しい秋の空の下で 何よりも綺麗な波長が二つ あたりの生物を震わせ それぞれの生を 再確認させているようだ なぁ お前 お腹はすいてないのか ほら ラプンツェルでも食べるのか そう ただの南瓜でいいのか なら 涙でも呑むのか そうしたら 目が見えるようになって 余計なお世話だ ああもう なんて 嘆くのか ・・・あぁどうかそれだけは なぁ なぁ 「なぁ お前 出て来いよ 悪いようにはしないから」 そこから鳴らすのは十分だろう 顔をみせて もう一度 何よりも美しい この世界で(そう思い込むしかないだろう) 誰よりも美しい お前の音色を 鳴らしておくれ 246 名前:蜩 その1 [] 投稿日:04/12/09(木) 22 58 47 ID ifHjQLY3 247 名前:蜩 その2 [] 投稿日:04/12/09(木) 22 59 16 ID ifHjQLY3 【コメント】 281 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/12/19(日) 01 14 17 ID xb+I0VgH 1点 246-247 『蜩』 もっと短く刈り込める感はあります。少したどたどしいギターとヒグラシのデ ュオが、ほのぼのして切なくて静か。 362 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 07 37 ID uzgn7Sa9 246 :蜩 その1 : 悪いようにはしないから……って、下心ありり 面白いモチーフ。 おおきな可能性の感じる詩……かなぁ? まだ未完成の読後感。 366 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 20 13 22 ID eEWko4kr 246 蝉 ギターの中に蝉が迷い込み、彼の歌とギターの歌がダブルでは聞こえる話。 なあ、ほら、そう、なら という呼びかけがいい。ポイントになって詩に起伏ができる。 はよ、出て欲しくてだんだん焦れてきた感じもわかる。 誰よりも美しいのか???(そう思い込むしかないんだろうなあ) 373 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/12/20(月) 17 03 44 ID Uk8ctoy2 >246-247 蜩 ギターの音色と蜩はミスマッチではないか。ギターの音色をサウンドホール に入っている蜩の比喩と解釈すると、発想はユニークだが、それでも無理では。 「なかなかの腕前」→「かなかな」もやや強引に思う。 っていうか、お題の「ギター」がまだ日本の文化や日本人の生活になじめていない 気がする。だから、このテーマで書くのはやっぱ、難しいよね。みなさん、苦心 していることがわかる。ともかく、着想の面白さがあるのだから、全体の構想や表現に もっと工夫を凝らせば、さらにいい詩になるはず。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 和風サイキックス ◆yr48AeVLWw え~と・・・もう書いていいのかな? 「路上ライブ」 人ごみの中必死で6弦を かき鳴らしてみたけれど 足音に全て吸い込まれてって 誰も聞いちゃくれなかったよ 愛だとか勇気だとか メロディーに乗せてみたけれど 誰にも届かないメッセージ 自分の存在が虚しくなってきた でも僕は唄い続けるよ 存在さえ不確かな友との約束 あれ?どんな約束したんだっけ? 思い出せずに午後12時が過ぎた 唄い方を変えてみたけど やはり誰も聞いてくれない 首にぶら下げてる6弦のせいにした 襲い掛かってくる極度の虚しさ でも僕は弾き続けるよ 吐き気さえする友との約束 あれ?こんな事を望んでったっけ? 頭抱えて午後12時が過ぎる テレビの前音楽番組を見てたよ 6間をかき鳴らして マイクと会話してた歌手 思いついたように路上へ6弦持って駆けて行く人 そうだ僕は歌いつづけるよ そうだ僕は弾き続けるよ 守りつづけてきた友との栄光 ああ!これがやりたかったんだよ! 真夜中叫んでたら午後12時が過ぎた 248 名前:和風サイキックス ◆yr48AeVLWw [sage] 投稿日:04/12/09(木) 23 11 01 ID w8N85Dme 【コメント】 362 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 07 37 ID uzgn7Sa9 248 : 「路上ライブ」 誰も聞いてくれない > ああ!これがやりたかったんだよ! 栄光は誰も聞いてくれないところにある……のかなぁ……。 意味深だけど、今市?? > 真夜中叫んでたら午後12時が過ぎた 366 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 20 13 22 ID eEWko4kr 248 路上ライブ >足音にすいこまれてって というのがいい。 午後12時という瞬間がすごく長い。その長い一瞬をプレイバックしながら 少しづつ進むんだけども、その効果がうまく生かしきってない。 かなりいい手法だと思うから、もう少し工夫してみて。 >ああ、これがやりたかったんだよ! という内容が明確に出せてないのも問題。何やりたかったの?って思いました。 ■▲▼ ダーティ・サウンド 僕たちにはヒーローがいないんだ 宣戦布告 ギターで全てを乗っ取ってやる 間違いを正して テーブルの向きを変えるんだ 鋼鉄の統一されたユニフォーム 人々の団結を棍棒でたたき割るのが大好きな奴ら 壁に描かれたACABの意味を知っている奴は同士だ 車にガソリンをかけ 手製の爆弾を作り 煉瓦を高く放り投げろ 豚共を吊し上げろ 俺たちが団結すれば世界統計は爆発だ 思い出せてくれよ この音楽の暴動が本当はなんのためなのか 僕たちみたいな人間が国を滅ぼしたことはない 誰かを殴ったり 殺したり 戦いを先導したりしない 落書きだらけの穴蔵が唯一の戦場 人々が縮み上がるような音楽の牙を叩きつけた 僕たちにはヒーローなんて必要ないんだ 戦いはこの壁の中だけ どこまでも止まらずにロックすればいい だけど今夜も暴動は起こらない スイッチを押すんだ 全てが崩れ去った廃墟の上で究極のロックを鳴らすんだ 250 名前:ダーティ・サウンド [sage] 投稿日:04/12/10(金) 01 26 13 ID v9aaQQwI 【コメント】 362 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 07 37 ID uzgn7Sa9 250 :ダーティ・サウンド : 音楽がピースフルなのは確かだ。破壊的な音楽のパワーは癒し? イラク崩壊のTVニュースで演歌スタイルの上等な背広やカクテルドレスで歌う 歌手が妙に浮いて見えたが、今はアメリカ軍専用クラブで歌っているのだろうか? ちょっと、物足りない気もする……かなぁ? > ダーティーさ、 366 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 20 13 22 ID eEWko4kr 250 ダーティ・サウンド 60、70年代のロックンローラーみたいな雰囲気ですね。 ファイヤーという漫画があったんだけども、(水野秀子)ちょっと懐かしい。 371 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:04/12/20(月) 08 19 44 ID 6LJpZ+wl 水野秀子ー>水野英子 ゴメンナサイ ゴメンナサイ 373 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/12/20(月) 17 03 44 ID Uk8ctoy2 >250 ダーティサウンド イラク反戦デモのスローガンで、「すべての武器を楽器をに」というのがあった。 音楽は、ロックは破壊と平和の二項対立の理念を打ちに含んでいる。 第3連まではややステロタイプではあるが、威勢よい。世界を支配する 「世界システム」を「世界統計」と表現するなdそ、作者独自の用語も光っている。 ただ、最後の第5・6連あたりは、やや腰が引けている。もっと徹底的に何かを 破壊するのがロックじゃないの。倫理も意味も言葉さえも破壊して、 破壊し尽くしたあとに残るものが詩になる。 ■▲▼ ノイズギターでフォークソングを 地下での玄人はみんなガムテープだらけの傷だらけなギター 暴力そのままの弾き方で手ひどく残忍な扱いなんだ 怖くて酷くて涙が出るよ わかるよあんたは凄いんだろ 最低の無能な餓鬼がこぞってギターで高らかに歌っている 自分は自分だそれこそが素晴しい 技術という枠が取り払われた気鋭だけ残った センスは曖昧 わめき散らす ええかげん首絞めて吐かせ吐かせて けたたましく喧しい前衛でメジャー センスの捨てられてしまいそうなギター ええかげん いいかげん 馬鹿か仏かあほか ギター ギター ギター 老いに満ちても尚生産されて大もうけ 大成功 ギター ギター 高値のギター パチモンのギター ギター ギター ギター 復刻したギター ギター 世界のギター ギター ギター ギター ギター 新モデルのギター 伝説のギター ギター ギター ギター 有名歌手のギター ギター ギター~~~~ギ~~~ギ~ギ~~~~~ 251 名前:ノイズギターでフォークソングを [sageお題がアレなのか適当なものばっかだははは] 投稿日:04/12/10(金) 06 03 08 ID AUqnckJT 【コメント】 362 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 07 37 ID uzgn7Sa9 251 :ノイズギターでフォークソングを :04/12/10 06 03 08 ID AUqnckJT ライブハウスの平日って、ミュージシャンばかり集まってる? 演奏も聴衆も ミュージシャン。やり場のないエネルギー。みとめたくない下手さ??? 見かけに、現われるのが、ガムテーピぺたぺた? 366 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 20 13 22 ID eEWko4kr 251 ノイズギターでフォークソングを この諧謔精神はいいなあ。技術もセンスもどぶに捨てて、ただがなるギターW。 後半のギターの連呼が、実に感じが出てて好き。。。 "SAY YES "を”千円”っていって歌ってた今はなきバンドを思い出しました。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 音楽 表面張力 今にも落ちそうな水滴のようなはりつめた空 痛いよと呟いた後落としたしずくは 涙だったのか汗だったのか、それともただの水滴だったのか ぽたぽたと垂れ落ちて地面を湿らすお前の雫は今日も世界中を潤しているよ だからもう悔やむことはない 貴女は母である 私をこの世に産み落とした母である 千切れそうな激痛の中壊れそうな肉塊を生んだ母である 私の腹についていたであろう臍の緒というものは 貴女のなかと繋がって、やはりはりつめていたのだろうか 貴女はやはり、ぽろぽろと涙を流したのだろうか 突けば崩れるような 引けばちぎれるような そんな脆さの上に立っている私は、わたしたちはやはり脆いのだろう ゆるむことを知らぬからはりつめたままで いつちぎれるか分からないまま かき鳴らせばいいのだ はりつめたものを親指の先で弾いてしまえば どんな音がするか聞いてみるがいいよ 軽やかな音かもしれない、温かな音色かもしれない 重厚な響きかもしれない、冷ややかなサウンドかもしれない かすれたか細い悲鳴かもしれない 大きな野太い咆哮かもしれない 弾いてしまえばいい あのこのはりつめた心はどんな響きなのだろう 同じように涙を流す空を爪弾いたのと同じように ゆったりとした音楽になるといい 252 名前:音楽 [sage] 投稿日:04/12/10(金) 16 06 32 ID yj1en8Lc 【コメント】 362 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 07 37 ID uzgn7Sa9 252 :音楽 : そうか。音楽は脆いのか。涙は溢れるのか。そして人間は生きていけるのか。 鳴いたからすがわっらっていい。いたみもない……ことはない。のかなぁ……。 367 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 21 52 32 ID eEWko4kr 252 音楽 涙、表面張力で玉の雫になっている。痛み。 母と娘、臍の緒がはりつめている、涙。 はりつめていて脆い精神。 張りつめた糸を鳴らしたまえ。 あの子の心の音は?ゆったりした音楽であれ。 弦のように張りつめた連想が次々に連なっていく。個々の連が美しい。 惜しいかな全体の大きな流れが焦点があっていない感じがある。 最後のあの子は、母、娘、孫なんだろうか?それは少し飛びすぎている気もする。 374 名前:MUJINA ◆8/bDTseutA [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/12/20(月) 17 15 58 ID Uk8ctoy2 >252 音楽 張り詰めた心、とは無意識だ。無意識の水甕からこぼれ落ちたしずくが 言葉となり、音楽となって、私たちの耳に届く。そのとき痛みを伴う。 存在とは何よりこうしたいた身を伴ったものなのだ。全体的に作者の感性 の細やかさが伝わってくる。改行や言葉遣いなど、まだまだ推敲が必要だろう。 そして、もっとよく考えること。作者はイイタイコトが2つあるんじゃないの? 第1から第3連の誕生、存在の痛みと、第5連目の感情の飽和の結果としての 魂の叫びと。その2つのテーマが混在していて、いまひとつまとまりが つかなくなっている。もちろん、この両者は耐えられない実存の意味、無意味 という糸でひとつに繋がっているんだけれども。 感じて、め一杯感じたあと、考える。そうしてまた感じる。詩はこうした 反復で書くものだと思う。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ 新カタロニア賛歌 乾いた土くれを巻き上げながら ファシストどもが駆け抜けた大地を 風が吹く 神がその容姿には不釣合いに大きな喉仏を震わせて 低く口笛を吹く その息吹が風になるなら 偶像崇拝を嫌う回教徒どもも踏み荒らしたこの地の神は さだめし顔のない神にちがいない 驢馬が食む草ひとつかみさえ生えない荒野を 従者ひとり連れ 俺は旅をする サンチョパンサの弾くギターは 間の抜けた旋律を奏でる 調律が合っていないのはいつものことだ 俺は穴の空いたポケットの底をまさぐって 無くした1ペソ銀貨を探すのに忙しく 調べに耳を貸そうともしない 異郷の地にあって それがララバイの哀調を帯びているというのに 俺の行く手には 魚眼レンズで覗いたような球形の大地 あの千の丘を越えたその先に 俺の目指す街がある そこに住む人々は 完成の充実を知らない性癖の持ち主で 住居はいつもあちこち作り変え 訪ねるたびに玄関の位置が違っているという有り様 だから子供も多い 作りかけてはまた次の子を産む それだから気付いてみれば家じゅう子供だらけ ベッドやらソファーやら至るところ 子供で溢れかえっている そんな具合で 神様の住みかの教会も普請中 クレーンのアームに負けじと 阿弗利加の白蟻の巣にも似た黄褐色の尖塔が 幾つも天を突く 俺はその教会でこれまでの人生の ありったけの懺悔をしようと思う 失くしたものへの悔悟と神のご加護をアーメン 塔の前に立つとき 奴の弾くギターの和音は にわかに転調する 物に憑かれたように 従者は六本の指でアルペジオを爪弾くだろう 珍しくも調律は天上の音階をピタリ探し当てている そして俺もこの地の神に劣らず不恰好な喉仏を震わせて 場違いのカンツォーネでもひとくさり歌ってみるか 音楽はときを育み ときは熟し 全ての果実の実は熟し それを啄む鳥はあらゆる樹木に群がり その鳥を狙う猛禽類は空を覆い尽くして太陽を遮る 銃を手にしたハンターたちの銃声が祝砲のようにこだまする 女房たちは 十本の手で子供たちをあやし 別の十本の手で落ちた鳥たちを拾い集める その獲物で今晩のスープを作る 鳥の足だけ上からはみ出した大鍋が湯気を立てている その足に混じってギターの糸巻きと指板が見える さっきから従者の姿が見当たらないところからすると 鳥と一緒に煮込まれちまったらしい いつもの癖で 俺はポケットの中身を片手で確かめる いつの間にかポケットいっぱいに増えている銀貨の感触に 愉悦を隠しきれない 俺はファシスト髭の顔をくしゃくしゃにして笑みを浮かべながら 天に向かってひたすら増殖する生命の塔を 嘆息をまじえて見上げるだろう そして祈る 神よ カタロニアの大地よ 俺がこの地でもう一度人生をやり直すのを 黙って見届けてくれ 愛することの意味と 愛されることの責任を見つけることができるなら 俺はもう歌わない ギターも弾かない 銀貨一枚握り締めて生きていければいい ナザレのイエスのように 神よ お前は俺を見捨てずにいてくれるか 顔のない神は笑っているのだろうか 俺にはわからない 254 名前:新カタロニア賛歌―1 [] 投稿日:04/12/12(日) 14 26 20 ID bZRU7Piz 255 名前:新カタロニア賛歌―2 [] 投稿日:04/12/12(日) 14 38 23 ID bZRU7Piz 256 名前:新カタロニア賛歌―3 [] 投稿日:04/12/12(日) 14 52 48 ID bZRU7Piz 257 名前:新カタロニア賛歌―最終章 [] 投稿日:04/12/12(日) 15 03 27 ID bZRU7Piz 【コメント】 281 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/12/19(日) 01 14 17 ID xb+I0VgH 1点 254-257 『新カタロニア賛歌』 はっきり言うと、カタロニアの情景とも離れているように思えるし、そこを旅 する登場人物もリアリティを欠く。ただ、作者のパワーをひしひし感じた。 282 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:04/12/19(日) 13 42 09 ID aU8fKshW 3点: 254 新カタロニア賛歌 やっぱり、力作。ただ、サンチョパンサという人間はいなくて、それはギターを 弾きつつ歌っている、無意識の願望の先取りだという点が少々判り難かったです。 363 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/18(土) 13 11 44 ID uzgn7Sa9 254 :新カタロニア賛歌―1 : 顔がないのは神なのか? 従者なのか? サンチョではないようだ。 ちょっと難解……? 367 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage 感想です] 投稿日:04/12/18(土) 21 52 32 ID eEWko4kr 254 新カタロニア賛歌 短編の小品を読むような気がしました。力作です。。。 ドン・キホーテとサンチョパンサ(ギターと歌は放浪の人生の象徴) 訪れたは、ガウディの街バルセロナ。聖ファミリア教会の尖塔が見える。 (それとなく差し込まれた子沢山の家庭風景が、後段への布石) 街の描写も美しいが、何より、空をうずめる鳥と鳥撃ち、鳥スープに煮込まれた従者 のエピソードがいい。最終連まで、音色を変えて流れつづけていたギターと歌は、 誓いとひきかえに止む。(愛と家庭への憧憬=放浪の終焉でもある) 顔のない神は慈悲を与えたもうか? 乾燥した空気と、ウエットにならない感傷がとても美しいです。 376 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/12/20(月) 23 09 37 ID 9guf515j Chanp,おめです。 新カタロニア賛歌を投稿、でした。寸評、得点をくださった皆さん、感謝です。 ガウディの生命と豊饒性のイメージで書いたものです。 故障で打てない文字があるので、たどたどしい表現になって申し訳ない。 感想、明日にでもネットカェで続を書く予定です。 【得点】 4点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:3点 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/380.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ 最後の日 目覚ましに手を伸ばす カーテンを開ける 陽射しが眩しい ああ 今日は最後の日 君が味噌汁を作る ネギを刻む音 僕は朝刊を読む ああ 今日は最後の日 「あなた、ネクタイが歪んでるわ」 「ん・・・ああ・・・」 「男はもっとびしっとしてないと」 ああ 今日は最後の日 「帰りはいつ」と訊かない君 本当は子供のように心細い でも「ありがとうな」と微笑む だって今日は君の夫でいられる最後の日 538 名前:最後の日[] 投稿日:04/07/18 12 43 ID QWxc7kqh 【コメント】 558 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/23 12 46 ID HJ4VIGpf 538 最後の日 やっぱりネギですか。友人の新婚奥さんが買い物かごに白いネギのをを覗かせている のを見て、幸せそうだなあ、ともの凄くうらやましく見えたことがあります。 この作者は「ネギを刻む音」ですか。何か、同じ感覚が流れているなあ。 【得点】 2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 快楽童子 ◆plhXCa4.HY:1点 ■▲▼ 満月に照らされた最後の言葉 円満な日々は長くは保たず 新月の姿で終わりを告げる 君に何をしてあげられたかなんて 天照大神にもわからなかったんじゃないのか 須らく無知を装っていたなら 僕さえ我慢すれば、君を傷付けなくて済んだのか 離れ離れになるけれど、どうかお元気で またどこかで会っても声は掛けないで 最後は無言のまま 瞳は伏せたまま 後ろは振り向かず けれど前も向けず のどもとから込み上げてくる感情を 言葉にできないまま 舞台は幕を閉じた 葉音がやさしく満月を奏でる夜のことだった・・・ 539 名前:満月に照らされた最後の言葉[sage] 投稿日:04/07/18 17 37 ID pqO6SHA1 ■▲▼ さようならグリーン オレンジ色の空 オレンジ色の砂漠 一体どこからどこまでが空なんだろう とりあえずその真ん中の白いベッドに貼り付けられてる 10メートル先にマシンガン持った緑の軍人 天然パーマでやたらと頭の大きな 骨太で大柄な軍人 そのマシンガンで守られている気がするの 寡黙な軍人グリーン 私は彼を心でグリーンと呼んでいる 助けてグリーン 今日も列をなして男達がやってくる 助けてグリーン 私 この世で最後の女 一刻も早く次なる女を産み落とす使命 繰り返し繰り返される本当のピストン運動 粘膜はとうに擦り切れて何もないただの穴なの ねぇグリーン 意味のある行為なんてもう何一つ無いの 舌も何の味も解らなくなるの 知ってる?グリーン 8001人目の男が女に乗った後でようやく孕み パンパンにはった腹から赤い塊を産み落としました 希望に溢れた赤い子供 腹部には丸い空洞がありました 男達がその穴を不思議顔で覗きこんだ先に 死んでゆく女の景色 オレンジの砂になった彼女と白いベッドの側に アンバランスな枝を持つ一本の小さな木 この世で最後の葉っぱを持つ緑色した小さな木 540 名前:さようならグリーン[sage] 投稿日:04/07/18 19 58 ID mnQhsumf 【コメント】 559 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/23 13 05 ID HJ4VIGpf 540 さようならグリーン 感想・雑談スレで誰かが言っていたけれど、壮絶、というならこの詩がまさにソレ。 オレンジ―白―グリーン―赤。原色の強烈なイメージ。なーんか、環境破壊の末路 を歌っているような気がする。女=地球を犯し続ける男たちは文明の擬人化か。 アメリカのコミックのようなドライなタッチでカルカチャライズされた風景がいつまでも 胸い残る。 446 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:04/07/27(火) 23 57 ID wNqrz8Nb 「さようならグリーン」を書きました。MUJINAさん寸評、評価ありがとうございます。 初参加で、意見貰えてとても嬉しかったです。 チャンプ、準チャンプの方おめでとうございます。評価人の方お疲れ様でした。 「さなぎ」にぐっときて「水戸黄門」で笑ってました。 【得点】 2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 ■▲▼ 一日の終わり 車窓より。 屋根瓦の上を夕焼けが歩いてゆき、送電線の上に寂寥(セキリョウ)が鳥のような輪郭をしてとまっている。 雲海を炙る、今日という活性の燃える歯車を押し終えた惑星は、劣化の時を迎え、ありとあらゆる知覚の延長には重たい時間がしがみ付き、ところ構わず錆がふつふつと涌いていた。 胸元に指先が伸びる。 →ON (sogar "apikal blend" /12K) 《エレクトロニカ is 音の桃源郷》のプチプチとはじけるノイズは擽(クスグ)りはじめ、項(ウナジ)を走る波頭に視界は溶解する。 それはまるで建築体の壁面に吹く量子嵐であり、集積回路を長い脚で歩くパルス蟲であり、金属板の上に彫られた阿弥陀模様を上下運動するのに酷似した体験であった。 物思いが使い古された因果の玉をついて拡散してゆく。 「そうか、ヒトは終わりを撒き散らして時間と空間の峰と峰を踏破してゆくのだ。 レコードは再生を予期されており、再生された瞬間に終焉を予定されるのだ。 だとすれば、拡張して、全ての行為が誘発するのは終焉であり、すなわち世界では何も起きてこなかったというのか! 「いや、少なくとも我々には繰り返しがある。それは希望の現身(ウツシミ)だ! かねて聴き込んだ音楽渦の中心に巻き込まれながら視線をプレイヤーの輪郭(フォルム)に沿わせて、縋るように円周=輪廻の象徴を追い求め、その永遠の退廃の陰に雨宿りする。 やがて翻って再びなぞる視線の『始点』に至る思いにもう一度嫌な気分を再生したところで我が町へ到着。 流れ出すともう切迫感は人ごみに溶け出して霧散しまっているのだった。 こうしてヒトは生きているのだ 微かな首肯 胸中にひとつ そして繰り返しを幾らか含んだ一日が、また終わる 541 名前:一日の終わり[sage] 投稿日:04/07/19 03 39 ID ifGI7QDQ 【コメント】 559 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/23 13 05 ID HJ4VIGpf 541 一日の終わり 一読して思ったのは、これは宮沢賢治だなあ。賢治の詩には地質学の硬質な理系言葉と仏語が 奇妙に同居しているが、この詩も4,5連目の「量子嵐」「集積回路」「パルス蟲」 「阿弥陀模様」「因果」と現代版宮沢賢治復活! という感がある。それとサイバーパンクっぽい 世界。さらに6連以下はテツガクの世界。作者独特の輪廻観が展開されるが、繰り返しを絶望や ニヒリズムの陥穽に捕らえられることなく、「希望の現身」とするところは、「シジフォスの神話」 やニーチェの運命愛を思わせる。 ともかく、繰り返し=反復に生の本質、ポエジーの発生を見るところは私も大いに同感するところで あります。 560 名前:グリーンブック ◆yCYysoyX.A [sage] 投稿日:04/07/23 17 57 ID HW8+9avF 541 一日の終わり 内容を正確に把握できませんが、妙に納得させられました(錯覚かもしれません)。なんでしょう、この感覚は。酔いました。 566 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/07/25 07 27 ID BI5+1o+D 2点 541 ぼくはイナガキタルホをイメージしたなあ。いずれにしろ、現実のス リットをちょいとこじあけて、裏側にあるものを見つめる感覚だよね。 ここで言いたいのは、こうした感覚はいわば詩の本流ともいえるものであって ぼくはこの詩にものすごい既視感を感じた。といっても、もっとハッチャケた ら、ワケわかんなくなるだろうけどなあ…。 571 名前:人形使い[sage] 投稿日:04/07/27 10 06 ID T0eIxQyb 次のテーマは「窓」 投稿〆切は8/3いっぱい(8/4午前0時まで) 441 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/07/26(月) 02 54 ID pTi/d7Ln 本541 「寂寥」のそして磨耗感の「終焉」からのどこか諦めめく「希望」への推移が 「我が町へ到着」するための詩中空間の移動とともにある。 科学的視点を含んだ比喩・象徴イメージが連関をみせるダイナミックな印象の レトリックが構築するこの時限空間には微妙にエロチックな 音楽批評とそれを人生(一生)の比喩でもある「レコード」で繋いだ 妙に合点がいく、東洋的に浄化する哲学的エッセーとが情景化的に 組み込まれている。また一方で「ふつふつと」→「プチプチと」、 「胸元に」→「胸中に」そして冒頭の「歩いてゆき」→最終の「生きている」 などの呼応関係が詩に安定感とリズムを与えた。 【得点】 5点 グリーンブック ◆yCYysoyX.A:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ■▲▼ 最後 ケガしたらつまらない 中途ハンパなら やめたほうがいい 自分の気持ちなんかわかってる わかっていて ちがうから ハラが立つし わかってないと考えちまう わかって わかってるどうしようもない わかっているんだよ すれ違うのも 終わりになるのも 悲しいけれど それはそれで 仕方がない 物語の終わりには必ず望みが かなう 違っていたら ガッカリだから いい時間を 楽しもう 今を飛翔び越えて 明日はない ただ ただ ただ 今が続く 542 名前:最後[] 投稿日:04/07/21 00 31 ID U9yzO1mk ■▲▼ さなぎ どんけつを走る駄目な奴が 今まさにゴールする寸前 それまでピーチクパーチクやっていた女どもが 頑張れだのあと少しだの 声援を送るのは多分 偽善からくるものだと思っていたから ゴールしていた僕はふてくされて ひと足先に給食に帰った 人は最も優れたものを好み 人は最も劣ったものを好み そうして中途半端な僕たちは 所詮引き立て役に過ぎないのかもしれない 朝日は赤くて夕日は赤い そうして真昼の太陽は 明るく照らせども見られない ベストタイムが出たね 僕は認める 例え誰も気付かなくても 蛹を見ている 今蛹を見ている サングラス越しに この世は最初と最後だけじゃないから だからこそ時は流れるように進んでいく 543 名前:さなぎ[] 投稿日:04/07/21 01 16 ID aGwlEOve 【コメント】 561 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/24 00 16 ID myPDsUu2 543 さなぎ 何気ない日常の瑣末な出来事を詩的な領域に引っ張り込んで考えてしまう作者の資質 が好きだ。第1連は実景だろう。普通の高校生はここでふてくされて、寝てしまうところ だが、この作者は違う。「人は最も優れたものを好み/ひとは最も劣ったものを好み」と 鋭いニンゲン観察を見せ、「中途半端な僕たちは/所詮引き立て役に過ぎない」と 大部分の読者の賛同を引き出す一致点を提示する。そして、それだけにとどまらずに、 私たち凡人を「真昼の太陽」に喩え、さらには「蛹」へと飛躍させてしまうのだから。 この飛躍を読者はどう受け止めるか。賽の目は丁と出るか半と出るか。果たして如何に。 441 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/07/26(月) 02 54 ID pTi/d7Ln 本543 「寸前」、「声援」、「多分」そして「偽善」の踏韻が作文調を救った初連。 対句法と比喩法を駆使した第2連と孤高な前方向性を「ベストタイム」に 凝縮させた第3連を経ると「蛹」が「サングラス越しに」でなければ 「明るく照らせども見られない」「真昼の太陽」のような羽化(成長)するべき 「僕」のことであると分かる第4連はリフレインが現状の苦さや 必ずしも決定的ではない将来への不安と自信との複合を増幅させ 詩のクライマックスとなった。最終連は前連の興奮を鎮めるように 「最初と最後」の前提あるいは内包概念である≪中間≫に「僕」を喩え 現況の肯定となっているけれど若干ぼんやりとした印象を受ける。 【得点】 2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 快楽童子 ◆plhXCa4.HY:1点 ■▲▼ 救いは打ち込む草稿が残ってた事 費やした日々 それがどう報われるのか そんな事 考えやしなかったけど とにかく 締め切りは明日で 僕達は徹夜 テンションは限りなくハイ 或いは壊れて 何だって こんな事してるんだろうかなあ 半笑い 取り合えず終わらせなきゃ眠れない パワーポイントに打ち込む 打ち込む プレゼンも考えなきゃって言う彼女に彼は 俺がするわけじゃないしだって 全くだ 出来上がったパワーポイントを使って組み立てろ そんな風に過ぎた 新聞配達の音が聞こえ 鶏の真似をした彼 後1枚で終わる余裕 命取りだって知らずに 後一行で終わる 終わる 最後の行を変換しようとした時 暗転 停電 現実が想像を越えた瞬間に 終わりは 始まりに変わった 合掌 545 名前:救いは打ち込む草稿が残ってた事[sage] 投稿日:04/07/21 11 42 ID gcgWTdXl 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ