約 2,552,069 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/309.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ コドモコモドドラゴン あちょうっ、 マルコポーロが暗夜行路でエンヤコーラの想いこぼれて仰いだ空を コドモコモドドラゴンコドモコモドドラゴン 夏の法被を脱皮happy 体長3メートル大腸冷めてお祭り騒ぎ 金魚すくいカラーひよこ赤青ミドリガメ綿菓子騒がしたまらず突撃屋台丸呑み胃壁に穴 わっぱ輪っかまっかっかダンシングオールナイト恨みはらさないと存在の耐えられないハラスメント 今夜もサタデーナイト、フィーバー不飽和フーバーダムニューディールにゅうっと出る 性器映像の世紀戦争戦争また戦争自衛隊員お風呂に入れないのは非銭湯地域だからでありまする ごくろうさまはなんつってねミルクセーキ吐くくせえ息咳き込む聖域制球難投手交代抗体抗原アレルゲン飽きられる原因 レモンに指ねじこむ火曜日毎日がちゅうしてえ コドモコモドドラコドモドコモドコモコドモだらけで 死ぬまで成長Σで勘定 東京タワーを鯖折り今日はバイトをさぼり、両方ムリ。いってきます。 320 名前:コドモコモドドラゴン [sage] 投稿日:04/12/26(日) 17 44 56 ID 8XYwolxP 【コメント】 347 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 01 26 55 ID lFZ+pPwl 320 コドモコモドドラゴン タイトル、よくぞつけま下。言葉遊びのオンパレード。「自衛隊お風呂に入れないのは 非戦闘地域」っていうの、メいっぱい風刺きいてて、いいんじゃない。この種の文体の詩は 風刺詩というジャンルに非常によくマッチする。これからも政治や世界情勢、世のおじさま、 おばさま方を風刺で解体して、笑いのめしてくれ。頼むよ、救世主! 392 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/27(月) 23 22 38 ID QZBhjh0U 320 :コドモコモドドラゴン :04/12/26 17 44 56 ID 8XYwolxP 朗読で、よく味わえる詩? 405 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 14 46 ID P2+YwbcQ 320 コドモコモドドラゴン 駄洒落オンパレードの不条理世界ですな。 458 名前:ゼッケン ◆pH.mqQ0N/g [sage] 投稿日:05/01/22(土) 08 52 35 ID 3ldfyp/h お題「こども」で「コドモコモドドラゴン」書きました。 お題「かお」で「ただいま」書きました。 脇さん、_さん、具体的な指摘ありがとうございます。 今回の文章はいちおーフィクションということに、ですけれど、 だれかに嫌われたくないなとか思ってると、詩も縮こまるようですね。 こわいねー、こういう場所でさらけだしちゃったりして、ねえ? こころに室伏選手ばりの首だか肩だか分からん筋肉がほしい。言葉に遠心力がつきますように。 ぶんなげてやる。 【得点】 1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ めがね ずっとまえ ぼくはとてもめがよかった とおくのとおくのほうまで ぼくはみえていたよ そこにはないものまで ぼくはみえていたよ おとうさんとおかあさんはとてもめがわるい ぶあついめがねをしていた 「おとなはみんなめがわるいんだよ」 ってわらいながらいった ぼくがゆびさすところ 「ほら みえる?」 「ぜんぜんみえないなぁ」 おとうさんとおかあさんは ぼくのしらないめがねやさんで めがねをいくつもかえたけど ついにあきらめてしまったよ ぼくもたんじょうびのけーきをたべるたびにめがわるくなった とおくのとおくのほうまでは まだみえるけど そこにはないものまでは みえなくなったよ ぼくはいつのまにか めがねをかけてた まだちっちゃくてうすいめがね おとうさんとおかあさんにきいてみた 「めがねをはずさないの?」 「はずすとなんにもみえないんだよ」 「はずすのがとてもこわいの」 めがねは だんだんあつみをまして ぼくのめは だんだんみえなくなっていく ねぇ おとうさん おかあさん めがねをはずして ぼくをみてよ ぼくがみえる? 321 名前:めがね [sage] 投稿日:04/12/26(日) 22 37 56 ID nDFCTtAE 322 名前:めがね [sage] 投稿日:04/12/26(日) 22 38 17 ID nDFCTtAE 【コメント】 342 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/31(金) 11 22 15 ID PiGlaziE お母さん、だから子供の変化の始まりかなぁ? 2点 321 :めがね :04/12/26 22 37 56 ID nDFCTtAE 社会、こども、おとな、両親?? 完成度高い、かなぁ……。 347 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 01 26 55 ID lFZ+pPwl 321-322 めがね 今回、あえてオール平仮名書で勝負をかけてきました。おとなになる、ということは 偏見や先入観という厚いレンズの眼鏡を何重にもかけることで、だんだん頭が固くなってゆく ということ。眼鏡なしではこの世界、オトロシクてとも見ることができない。人の本心とか、 世界の惨状は正視に耐えない。だから、昔のひとは宗教で神話化したり、今のひとは 小説やドラマでフィクションをつくることでごまかしている。詩を書くということは、そのような フィクションに頼らないで世界を見る、ということなんだ。この世のリアルを裸眼で見る。 私もなるべく眼鏡を壊して壊して、リアルに目を向けようと思うけれど、それって本当に 勇気がいるんだよね。この詩はストレートに主題と取り組んでいる姿勢に好感が持てました。 勝負に勝ったと思ってますよ。ボクは。 359 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/01/07(金) 01 14 08 ID a4YHT4Dv 321-322 寓話性をほのめかした構成はうまい。ただ、その肝腎の寓話が、 よくあるテーマであるように思われました。展開も読めちゃうしなあ。完成度 は高いと思われます。1点。 360 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/07(金) 01 51 29 ID bnYBFKZL 「めがね」――「リアルにものを見る」というのは、詩を書くときの極意。これを、めがねを かける―はずす、で表現した。さらに親子関係への言及もある。子供に対して、まっすぐ向き合い 見てほしい、というのは、子供にとっての切実な思い。そんなところを評価します。 ただし、「色眼鏡で見る」という慣用句が既にあり、メタファーの鮮度という点が 減点材料。そこで次点の評価。 392 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/27(月) 23 22 38 ID QZBhjh0U 321 :めがね :04/12/26 22 37 56 ID nDFCTtAE めがねを通して見る社会・親子のすがた? 405 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 14 46 ID P2+YwbcQ 321 めがね このめがねは、かけると目が曇るというめがねですね。 いい比喩だと思います。 408 名前:soft ◆soft/e/9Do [sage] 投稿日:05/01/08(土) 02 04 01 ID oc5DMWXV めがね書きました。 いやー今回の審査は最後までドキドキしました。 点くれた人どうもです。 【得点】 5点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 【決戦投票】 3点(準チャンプ作品) MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 空を見る 夜の屋上 プールに浮かんで 何もない空 目に映していた僕は その時、こどもだった スーツに着替えて会社に行く もう 会社のことばかり考えていなければ生きていけない時代だ 破壊される自然を愛し破壊する会社を憎んだあの頃の僕は 目を瞑り耳を鈍感にし口を小賢しくし いまここで自然は僕と愛しあってくれないじゃないかと 一方的に愛されるだけのハムスターを小鳥を亀を熱帯魚を殺す なぜならもう 会社のことばかり考えてスーツを着なければ 目を瞑らなければ生きていけない時代だ 人間は、はだかでいると殺される存在だ それでも新婚の家庭のことは考える 若い妻の腹を見る 息を 殺して 夜の子宮の プールに浮かんで 空を見る はだかの人間 323 名前:空を見る [] 投稿日:04/12/27(月) 17 28 33 ID sSh4nHBP 【コメント】 342 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/31(金) 11 22 15 ID PiGlaziE 3点 323 :空を見る :04/12/27 17 28 33 ID sSh4nHBP 混濁が人生か? うまい!! 348 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 02 54 06 ID lFZ+pPwl 323 空を見る この詩もストレートの直球勝負。レトリックといえば最終連の「夜の子宮の―」ぐらいで、 自分の思いをメッセージとしてそのまま伝えている。「会社のことばかり考えていなければ 生きていけない時代」とは、よく言ったもので、まことに実感が籠もっている。通勤電車に乗っても みんな疲れきっている。会社って人間集まりなんだけど、会社組織って非人間的なものを感じている のは私だけでない。「若い妻の腹を見る/息を/殺して」――どうということのない表現だけれど、 ズシリとした重みを感じる。よけいなレトリックを廃して、難しい表現をしなくても深みのある詩は 書ける、という私の理想を体言した表現。付加価値という虚飾を売ることで利植をあげる会社は フィクションの権化だよ。そのことを直視たうえで、あとはケツまくって生きればいいんじゃない。 誤解ないよう付け加えれば、私はフィクションを否定しない。ただ、フィクションだけでは ほんとうの生を生られない、と言っている。 359 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/01/07(金) 01 14 08 ID a4YHT4Dv 323 ぼくは4連めの「それでも新婚の…」以降の、後半に上手さを感じたな あ。別種の生き物を視るような目付きが、印象的です。きらいな詩じゃないけ ど、全体的にことばをぶん投げちゃってる感じ。1点。 360 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/07(金) 01 51 29 ID bnYBFKZL 「空を見る」――会社組織が個人を抑圧するという現代人が抱えるパトスがテーマ。 そこに普遍性を感じます(まだ社会に出ていない学生には、実感としてわからないかもしれない)。 最終行の「はだかの人間」とは、これもまさに詩人の視点。「めがね」の詩に通じるもの がある。作品には語られていない多くの苦難が空気として詩の背後に流れている。 特にこの作品に込められている詩を書く動機、が評価の最大のポイントになりました。 369 名前:イタチ小僧安産! ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:05/01/09(日) 23 59 22 ID qkZvvCm5 遅くなって申し訳ない。 「空を見る」書きました。ありがとうございました。 次のお題は「かお」で。 締め切りは1月14日いっぱい。はい、スタート。 405 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 14 46 ID P2+YwbcQ 323 空を見る どうかなあ、大人ってのは、もう少しいろんなことを考えるよ。 会社の恣意というのは、基本的には利益追求が第一なんだけども、公益という部分を 考慮しないとやっていけないようになってきていて、それはやはり大人が 考えてきた結果なんだと思う。目をつぶっては本当はいけない。働きかけるポイントを 理解し、行動する必要があるのじゃないかと。(いや詩ではなくて内容にいちゃもんを つけてしまったようでごめんなさい) 詩単体として読むと、新婚の妻の腹の連がいいなあ。はだかの人間が浮かんでいる夜の子宮 というイメージが凄みを感じさせます。 415 名前:イタチ小僧安産! ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:05/01/10(月) 00 12 28 ID Ng31qwhd 1月5日、一児の父親となっちゃいました小僧です。ありがとうございました。 子宮に空(そら)はないけど空(くう)はある。 あかんぼうが見る空は、ことばをもっちゃったぼくには見えないんだろうな、と。 そんな感じ。中盤は青臭さ全開でストレートに叩きつけてみました。 読んでくれてありがとう。キスしていいですか。 ところで「御挨拶」は、1月5日に産んだ人じゃないかなぁ(にやにや)。 416 名前:イタチ小僧安産! ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:05/01/10(月) 00 30 12 ID Ng31qwhd あ、ちなみに八木重吉の「息を ころせ」をモチーフに使ってます。 【得点】 5点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 【決選投票】 7点(チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:3点 ■▲▼ 小雪(ショウセツ) あなたの 白い靄のような道路の中で 流れる車はしばらくの間等速で走り続けていたが 雲はどこまでも白く積み重なったまま潰れていて 全ての信号を赤に変えた時間がそこで足並みをそろえる 蒼みがかった空もすでに闇に近く ヘッドライトの照らす角度が見えているが そこで少しずつ見えてくるものは 白い子供たちのばらばらな行進 向こうの左カーブのさらに奥の歩道から 子供たちは何かの法則を気にしないまま 揃って列になることなく てんでばらばらに対向して走ってくる ハンドルにもたれかかった運転手の肘のあたり 温度計は横に棒を示したまま 自然と進みだす感覚を覚えたタイヤが走り出すような 錯覚さえ感じられて 子供たちは丸みを帯びた車をよけるように消えては 色をすぐに変えて近づいては遠ざかり どこまでもまっすぐ流れていくように ──どこまでもそれは始まりを告げるための行進 今年もまた行進はやってきて この車の屋根を覆って全てを隠してしまうに違いない すでに駆け回った誰かの声と多くの足跡が もうすぐ白い球になって転がっていくのだろうが 今はただ地面を濡らし何を語ることもなく 記憶の内部へと落ちていくだけ 不意に、前の車がウインカーを出して ぼくはそれをよけてから左折し 橋を渡る そこには子供の姿はもうなく フロントガラスはただ横に広く 高さのないだけの空間を真似している ぼくらは あなたの幻想の中でのみ生きている 324 名前:小雪(ショウセツ) 1/2 [sage] 投稿日:04/12/27(月) 20 59 49 ID kXM1GxY2 325 名前:小雪(ショウセツ) 2/2 [sage] 投稿日:04/12/27(月) 21 00 11 ID kXM1GxY2 【コメント】 343 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/12/31(金) 11 26 24 ID PiGlaziE 1点 324 :小雪(ショウセツ) 1/2 :04/12/27 20 59 49 ID kXM1GxY2 すれ違う子供たち? 詩らしく書けている。 348 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 02 54 06 ID lFZ+pPwl 324-325 小雪 車という閉鎖空間はそれ自体が自分の心の隔壁になっていて、フロントガラス越しに見える 風景は外界であると同時に心象風景でもあるっていう二重性を持っている。第6連で、小雪は 記憶の内部に落ちてゆき、感傷の熱で溶ける前に、最終連の「前の車のウィンカー」で 外界の現実にひもどされる。そんな心の奇跡がうまく描かれている。 397 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/12/31(金) 14 16 12 ID 3XA4apQi 本324-325 テール・ランプの「赤」が滲む。「空」が「蒼みがかった」。 初冬。夕刻。退勤。停止。終りが「始まりを告げる」。 脆弱。無防備。自然。「子供」と「小雪」が重なる。 沈潜していく連。表情のない自然は不気味だ。 「対向」する「車」(頑強。テクニカル。)を「法則」的 「行進」でオーバー・ラップしようとするのだから。 「橋を渡る」と境界を越える。もう「ぼくら」は「あなた」 に包摂されるのだ。「車」が「雪」にそうされるように。 406 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 16 09 ID P2+YwbcQ 324 小雪 雪をコドモに見立てた幻想世界なのでしょうか? この美しさはとてもいいです。 427 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/01/10(月) 22 38 51 ID iPLULbsc どうも、ameです。第八十五回の補完をUPしましたので報告でした。 チャンプのイタチさん、第1子ご誕生とダブルでおめでとうございます。 準チャンプのsoftさんと他1名の方も、おめでとうございます。 今回は全く読むことができなくてすみませんでした。 いちおう「小雪(ショウセツ)」が自分の投稿だったんですが、この季節はやはり時間不足で・・・。 次回こそ、しっかり読みたいと思ってますが(時間ができればいいなぁ)。 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 子供の頃の事 彼女は食事の時間だけ この部屋の扉を少し開けてくれる トレーに乗せられた食べ物よりも 差し入る光に向かって 力の入らなくなった足を引き摺って進むけれど いつも辿りつく前に失われてしまう 暗闇に鎖される 瞳を瞑って思い出す 暖かな暗闇 彼女の中の 望まれていないから嫌われるのだと信じ それでも 彼女に愛されたいと願う お利巧にしていれば きっと だから僕は泣かないでいる そうすれば彼女は怒らない ここは寒くてだから もっと暖かい場所へ ここは暗くてだから もっと明るい場所へ 彼女は扉の向こう きっと僕の望む場所 トレーを扉の側に置いて 待った 扉が開いて そこには微笑む彼女がいて 僕を抱きしめて言うんだ 「私を許してくれ」 そうすればもう全て上手くいく 僕は彼女が好きだ 僕を閉じ込めたままだけど どうしてか好きなんだ 彼女は僕が嫌いで 僕を遠ざける 「要らない子」 そういって抉った傷は いつまでも胸に残っている それでも彼女が全てで 他に誰の顔も思い浮かべられない ある日 扉は開いてそこには彼女はいなかった ただ知らない顔がたくさん たくさんいて 僕を見て悲しそうな顔をする 「可哀想だ」と 僕はもう彼女に会えない 愛される事も無く 引き離された それが「当たり前」の事だと 僕はただ彼女に愛されたかった そうなると信じていたのに 326 名前:「子供の頃の事」 [sage] 投稿日:04/12/27(月) 23 22 40 ID IsJOpHS+ 【コメント】 342 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/12/31(金) 11 22 15 ID PiGlaziE 3点 326 :「子供の頃の事」 :04/12/27 23 22 40 ID IsJOpHS+ 点数つけられない。と、いうあたりの気持ちがよく描けている 348 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 02 54 06 ID lFZ+pPwl 326 「子供の頃のこと」 彼女って母親? 全体的にひとり言のようで、いまひとつ、よくつかめない。第4連の 「どうしてか好きなんだ」の「どうしてか」を書くのが詩だろう、とつっこみを入れたくなる。 ちょっとこの詩はなじめないなぁ。ごめん。 406 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 16 09 ID P2+YwbcQ 326 子供の頃の事 事実なんだろうか?とつい考えてしまうところが少々。。 この子は愛という概念を理解しているのだけれども、実のところ わからないのじゃないかと想像してしまいます。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 ■▲▼ こども雑考(無歌詞の子守唄) 1 風邪をひかないでください お願いだから風邪を引かないでほしい 悲しい思いをしないでください 泣いたりしないでください ここがどんな世界なのか 知らないでいてほしい わたしに知らせないでください 風邪をひかないでください 2 人形のように飾られた 乳母車の中の天使のような顔 肘掛のうえの丸い手 投げ出した足に赤い靴 そこにある冷ややかな理性に気付くのは 覗き込んだきぐるみの鼠だけだ 3 小学校を卒業する何ヶ月か前だっけ 夕暮れの教室の窓を背に クラスで一番背の低い奥山君が 「おれたちこれからセイシュンなんだよな」って誰にともなく言っていた その言葉の意味を消化しかねつつ考えるのをやめて 何を子どもっぽいことをと 思った自分がどうやら一番子どもだった 4 子どもの話がありました 生まれたときからわるいものである子どもです 子どもは何も知らずに育てられて 愛されて 大きくなって あるとき 自分がわるいものだと知らされます そして 一人で わるいものになろうとするのです わるいものになるのです この物語をつくった人を憎んでいることに気付きました 5 暗い廊下に薄明り漏れる 薄く空いたドアの向こうで ちいさいくしゃみが聞こえました 行ってあげてください 327 名前:こども雑考(無歌詞の子守唄) [sage] 投稿日:04/12/27(月) 23 56 14 ID 1NGUeLlc 328 名前:こども雑考(無歌詞の子守唄)つづき [sage] 投稿日:04/12/27(月) 23 56 43 ID 1NGUeLlc 【コメント】 348 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 02 54 06 ID lFZ+pPwl 327-328 こども雑考(無歌詞の子守り唄) この詩の世界にも、うまく入っていけない。NO4の「わるいもの」の正体がきちんと 書かれていないってこともあるし、各パーツごとの関係もよくわからない。ちょっと、お手あげです。 352 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/01/04(火) 01 24 02 ID w5TFNvWp 3点 327-328 うん、1と5が、すばらしい。逆に、1と5だけでも、充分に詩の 世界は創られたと思う。風邪をひくという行為が、世界のかなしみを知るとい う、そんな世界。そして大切でありふれた優しさ。うん、グッときた。4は少 しいい感じだけど、2と3は蛇足かなあ。『雑考』というコンセプトを改めてほ しい気もするね。 406 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 16 09 ID P2+YwbcQ 327 こども雑考 1と4がいいなあ。 とくに、この物語をつくった人を憎んでいることに気づきました。という一文がいい。 ただ、ここがどんな世界であっても、知って欲しいと個人的には願います。 428 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/01/10(月) 23 16 49 ID 9jy0+Jef 遅くなりましたが、「こども雑考」書いた者です。 評や点を下さった方々、ありがとうございました。 頂いた批評が一つ一つもっともに思えました。 大いに参考にして機会があったらリライトしたいです。 いたち小僧さん、準チャンプの方々、おめでとうございます。 【得点】 4点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:3点 P ◆WN8IybcvEA:1点 ■▲▼ 席取り合戦 子供たちが まわる まわる 椅子のまわりを思い思いに 心に何かを秘めながら 相手の出方を窺いながら ふいに、音楽が止まる 漲る闘争心 獣のように雄たけびをあげる 輪は崩れる あっけなく 崩れてしまうんだ… ここでぼくは瞼を閉じる きつく きつく 勝ち誇る子供の顔も 負けて泣く子供の姿も 見たくはない 爽やかだけど ぼくにはつらい その先にあるものを 知っているから こんな席取り合戦を いつまで子供たちは続ければいい ひとつずつ減っていく椅子に 座り続けて 奪い続けて その子は何を… いつか負けるときがくるのに 329 名前:席取り合戦 [sage] 投稿日:04/12/27(月) 23 58 18 ID J53mYPIk 【コメント】 349 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 03 24 43 ID lFZ+pPwl 329 席取り合戦 この詩の暗示するものは――たとえば受験戦争、たとえば社内の出世競争、たとえば 会社のシェア争い。昔、学校の社会科の授業で、いまの日本は民主主義で自由主義のよい 社会です、なんて習ったけど、この自由っていうのは、実は自由競争の自由で、競争に敗れて 一家離散する自由、ホームレスになる自由、首をくくる自由だってことに気づいたのは、 おとなになってからだった。もう遅いって。 406 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 16 09 ID P2+YwbcQ 329 席取り合戦 いつか負けるときがくる。。 繊細に細かく描写しているのがいいです。 【得点】 1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ なりそこね 彼が人を殺した日 書いた日記のタイトルは 悲しき殺人犯 腹を抉られ仰向けの女は 彼の人生の付録 スパイス大蒜パプリカ冥加って一七一七一七 嘆く彼が 抗う彼が 下向いて点みつめ 狭い狭い視野の中、少ない少ない色で 描く絵みたいな小説には貧相な主人公 今朝、僕は 今日、僕は 今、僕は ああ神様、僕は 血の変色、速度は気に召した 裁ち昇る異臭、酸度は気に召した 縮んでゆく、皺よってく、枯れてゆく様は気に召した 何をされたかを話そう 何をしたかを話そう 僕がしたことを思い出す 僕の寝息が苦しそう 僕は可哀相だ母さん 一枚 足りない 冬支度は彼女のせいだ 僕の愛した彼女のせいだ 僕の五つ、手足に吊るす、星になる、気に召して罪も文字 330 名前:なりそこね [sage] 投稿日:04/12/28(火) 00 08 08 ID ou5NvTe3 331 名前:なりそこね [sage] 投稿日:04/12/28(火) 00 09 12 ID ou5NvTe3 【コメント】 349 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 03 24 43 ID lFZ+pPwl 330 なりそこね これも、よくわからない。誰か解説お願いします。 406 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 16 09 ID P2+YwbcQ 330 なりそこね こいうのは。。。 ■▲▼ 造られた子供 大人の姿で 大人の財布から 百円を取り出し ガシャポンをまわす カプセルの中は人形だ 直線的に整った机の上に並べられた人形たちは皆同じ顔 正確な時間に出社し(正確な時間に登校し) 淡々と業務をこなす(淡々と授業をうける) わき目も振らず帰宅して(寄り道もせずに帰宅して) 明日の準備をして眠る(明日の予習をして眠る) イウコトヲキキナサイ コノトウリニシテイレバイイノヨ 彫刻刀が内と外から迫ってくる ガシャポンをまわす カプセルが生まれる 中身はやっぱり人形だ 造られた子供 大人の姿をした子供 並べられた人形たちは皆同じ顔 誰も僕の部屋に入ってくるな 誰も僕に何も言うな 大人は人形なんかで遊ばない 333 名前:造られた子供/1 [] 投稿日:04/12/28(火) 07 55 49 ID h+sTOzcF 334 名前:造られた子供/2(完) [sage] 投稿日:04/12/28(火) 07 56 54 ID h+sTOzcF 【コメント】 349 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.co.jpすい] 投稿日:05/01/01(土) 03 24 43 ID lFZ+pPwl 333 造られた子供 現代社会の画一的な人間像を「ガシャポン」の人形にたとえた着眼点を評価します。 喩法なんて、何も高級なものでたとえなくてもいいのさ。身近なもの、自分の背丈にあった 身近なものでたとえば。学校とは洗脳の場、と前に書いたが、わかっている子ちゃんと わかっているんだよね。 406 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/01/04(火) 10 16 09 ID P2+YwbcQ 333 造られた子供 実際にはこんな子はおらんのじゃないかと。。作者が反抗してるように、きっとどんな子も どこかで反発して、その結果として大人になってく。 【得点】 1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/567.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 変わらないもの 374 名前:変わらないもの[] 投稿日:02/11/13 09 51 ID jrcQ/Rx3 放課後にみんなが集まる駄菓子屋には いつもの婆さんが、いつもの場所に座り 壊れかけの棚には、紫色のうまい棒が並んでいた。 そこにはカメハメ波を出す俺と 紫色のにょい棒を使って戦う友達がいた。 何を思い、何を目指すかは、毎日移り変わり ひたすら、奥歯に引っ付くあいつと戦う俺がいた。 振り返ることなく再生し続ける、自分の生きかた。 変わらないのは、のどの渇きも忘れて食べた、うまい棒。 だが時は経ち ランドセルを背負えなくなる頃、欲求のハードルは高くなり 気がつけば、しゃがまないと見えない、そんな存在。 だからこそ、積み重なった積木を崩してみよう。 地面に散らばる欠片には 笑える自分がいっぱい出てくるから、そんな自分を探したくなるから 壊れかけの棚には、銀色のうまい棒が転がっている。 もちろん主人公を演じるきみと 銀色の剣で斬りかかる友達がいる。 すれちがう少年は、今日は海賊王になるのが夢らしい。 頭をよぎるのは巻き戻された、自分の思い出。 変わらないのは、リスのような顔してほうばる子供たち。 無邪気な少年を横目で見ると、奥歯がこそばくなってくる。 あの公園の向かいにある駄菓子屋には 今でも婆さんが、お菓子に囲まれ、座っている。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 狐憑き 378 名前:狐憑き(一)[] 投稿日:02/11/13 22 55 ID qzwWE01z 姉は、狐憑き。 どんどん弟を太らせる。 毎日ケーキやプリンを与え どんどん弟を太らせる。 まだよ、まだよ まだ、こんなものでは子豚もいいところ もっと、もっとよ 早く、大きくなあれ。 と、念じては 毎夜、寝ている弟の 頬を、赤い舌で 愛おしげな舌先で、舐める。 姉は、狐憑き。 そのお話を本で読んだ、別の弟は 子豚のように太っていた。 姉は、毎日 うまい棒を必ず1本以上、持ち帰り 弟に与え、太らせていた。 そういえば、毎夜 弟の頬は濡れていた、気もする。 それでも弟は、家を飛び出すことはできないのだ。 379 名前:狐憑き(二)[] 投稿日:02/11/13 22 57 ID qzwWE01z 姉は、狐憑き。 弟は、子豚ちゃん。 狐憑きを、子豚ちゃんが尾行する。 姉の学校の、帰り道。 姉は公園沿いに、淡々と歩いて いるように見えて、息が微かに荒かった。 ふいに急左折して、公園の中。 子豚ちゃんは飛び込んで、茂みの中。 見失った、姉の姿。 探すうち、見つける 狐憑き。 姉は、狐憑き。 公園のベンチに、身体を預けて 見えない壁に、服を脱がされていく。 精霊に弄ばれる、姉の表情に 狐の顔が、あらわになっている。 どう見ても、子豚ちゃんのそれとは違う 醜悪な肉の棒を、姉が受け入れている。 姉の身体に、穴が開けられて 刺されているというのに、血が出ない。 よく見れば、装着された尻尾に見える。 姉はやっぱり、狐憑き。 声なき悲鳴とともに、ようやく逃げ出した子豚ちゃんは 尻尾が生えるところまで、よく見ていたものだ。 380 名前:狐憑き(三)[] 投稿日:02/11/13 22 59 ID qzwWE01z 姉は、狐憑き。 今日も、うまい棒1本 持ち帰り、弟に。 弟は、気づかれないよう それをバラバラに砕き、屑篭へ捨てる。 夕食の席、父は馬のように草を食べ 母は猫のように魚を食べ、姉は狐のように豚を食べる。 弟は子豚のようながら、何も食べず 眠れない日々を過ごすうち、いつしか忘れてしまう。 しかし姉は、狐憑き。 もっとも苦手なお菓子「うまい棒」を見るたびに 僕の奥底で、その言葉がこだまする。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 賢者のうまい棒 381 名前:賢者のうまい棒[sage] 投稿日:02/11/13 23 29 ID y5rIRNYq ジャービル・イブン・ハイヤーン 普遍博士 大アルベルトゥス 師(メートル)は常に偉大である 祝福を!トリスメギストス! かたがたの真正な知識は相応しき者にのみ伝承される 試されているのだ 神経を砕き書に塗せ 炙り出す文字で見いだせ術(アール) 御加護を!ヘルメス・トリスメギストス!! 我らが錬金術師の礎 深遠なるエメラルド板 西暦1000年古代エジプトでかの文章が掘り起こされた時 共に発掘された 一枚の袋 後にそれはラテン語に訳され"うまい棒の袋"と名付けられる 幸いなるかな! 遺物は歴史の潮流に没すも 写本は世に脈々と渡る 幸いなるかな! 我が書斎にも嗚呼ルペシッサ!! 「あなた夕飯ですよ」 妻がそわそわとこちらを窺う 皿にずん胴晒す焼きとうもろこし 表面で焦げるオリーブオイル 騙されてはならない 愚者に用意された偽りを抜けアソナンスとアナグラムをほどけ 『謎のキャンペーン中』 手招くねこじゃらしに背を向けろ 飛びつくな 目を瞑れ トレヴィゾ伯ベルナルド (神よ我が師に健やかな眠りを!) 尊敬すべき哲学者が "うまい棒説"を提唱してから 我らはまだ 覚めない夢をたぐり算出する うまい棒 デリシャススティック 類稀なるボーノ棒!!! 何が比喩か難解かアレゴリーか!気付かぬは盲なり! 382 名前: [sage] 投稿日:02/11/13 23 30 ID y5rIRNYq 「あなた、夕飯ですよ」 妻がそ知らぬ顔で皿を置く 伸ばされ焼かれたコーンの粉 染みたナタネ油の味がする 肝要なのはここだ 『保存方法/直射日光の当たる所、高温多湿の所での保存は避けてください。取扱上の注意/』 得たり得たり積年の解読 "坩堝で溶解してはならない 反射炉に液体を流し込むな" 問題は『R.03.01.02』それと不可解な物の怪の挿絵 ピンクの地に深緑の水玉は 何を示唆するのだ? 顔色の悪い謎の生物 綱渡りと一輪車の意味は!? 眉間に手を当てればずり下がる袖 沸騰を続けるフラスコ 「あなた。夕飯ですよ」 妻が上気した顔で見つめる 昨日までのナンは揚げられ ザザシャガムニンと食感化けする 「これでどうかしら。」 飯炊き用ホムンクルスが 脂っこいカスをつけた口で 「これって"うまい棒"じゃないかしら」 口内にあった筈のネチョネゾが妻を目掛けて飛んでった んん高潔なるボナヴェントゥラ!!!! 妻はふとどきにも書を盗み読み 嗚呼女とは何と愚かな!!!!! "うまい棒"を作らんとしたのだ 『コーン』と?『植物油脂』と? 『糖類』と『野菜パウダー』『パセリ』!! 383 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/11/13 23 31 ID y5rIRNYq 憐れな女 我が妻よ 象徴も隠喩も解さぬ者よ 拭い終えた顔を沈ませ 彼女は棒の乗る皿を下げる 襟足に 張りつめる意地 振れる後れ毛 もう何年も 彼女を目にしなかったという錯覚 惨めで うつけで 料理の上手い寛容な女 成る程確かに お前の"うまい棒"はそれなのだろう 金を生まない賢者の石 初めて見た白色化(アルベド)に似て その時彼女はとても美しく 陳腐に 美しく 蒸留釜の硫黄を忘れ私は 寝所の敷居を越えた 生命の水(アクア・ウィタ)を産む石は作れどもうまい棒は未だに 得られず 私の水銀は 記述された"うまい棒の袋"に収まる形状にならない 御慈悲を!コルトナのエリアス! 真のうまい棒とはいかような?『やさいサラダ味』が示すものは? うまい棒足りえない敗者の石をまた一つ 外に投げる 飛び交う網と歓声と怒声 「あなた!夕飯ですよ」 遠目にも艶を増した我が妻が 新作の 筒状の"うまい棒"を堆く 誇らしげに 参考)カタカナはほとんどが人名(錬金術師) 『やさいサラダ味うまい棒』のパッケージの文字を引用 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ うまい棒をただ噛りながら 388 名前:うまい棒をただ囓りながら[] 投稿日:02/11/14 04 35 ID Td3SCltn うまい棒を食って ぼくらは育った 面白いだけのねるねるねるねでもなく 堅く乾いた干し芋でもなく ギブミーと叫んで拾ったチョコレートでもなく うまい棒にまみれて ぼくらは育った ロクに飯なんか食わなくても それだけでパワー全開 それでいいと思ってたから 疑いもせず うまい棒はまだそこにある 嘘っぽい灯りが眩しいコンビニの片隅に でも、もう口にすることもなく 幼き日々にはもう 遠くに別れを告げたはずだった うまい棒を握って ぼくらは甦る ただやんちゃで名を馳せたガキに戻って 逝ってよしだのお前もなと ガキにただ戻る うまい棒をただ囓りながら 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 思う。 389 名前:思う。[] 投稿日:02/11/14 04 44 ID HKHpkxo3 昔は一本買う事さえ躊躇っていた この駄菓子 今日は両手に余るほどいっぱい いっぱい買った いつからだろう こいつを安いと思うようになったのは・・・ 大人になってしまったと 深夜の国道を飛ばしながら 思う ドンキホーテの帰り道 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ うまい棒大量投棄(不法) 390 名前:うまい棒大量投棄(不法)[] 投稿日:02/11/14 05 13 ID LMrFiD5s うまい棒を一口 少年は思った …うまい棒のチーズ味ってカールに似てるよね うまい棒を一本 少年は考えた …袋に描いてるキャラいったい誰なんだろう うまい棒を1トン 少年は言った 「…うまい棒ってそんなにうまくないじゃん。」 と… 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ リメンバー1980 392 名前:リメンバー1980[sage] 投稿日:02/11/14 11 57 ID HvLJDiac 高度経済成長がパンストを履いて歩いていた 俺はお化け煙突のある町の坂の途中にある駄菓子屋に自転車を止めている 小学校を休んでインベーダーゲームのハイスコアを狙っている あの頃俺たちの青春は常にうまい棒と共にあった 季節の訪れが秘密のヴェールを帯びて神秘的であった時代- タイトスカートのなかで窮屈そうにしているお前の仁王立ちを見てる その脚を振り下ろして、俺の首を絞めてくれ。 事務的な口調で続けてくれ 俺のうまい棒をもっと粗末に扱ってくれたっていいし、ナ? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 人間サイズ 397 名前:人間サイズ 1[sage] 投稿日:02/11/14 21 49 ID hG7IyZ8u うまい棒 犬のキミには 食べさせない その尖った口では 吸い込めない 粉々に砕いて 地面にことごとく落として 砂利を食べることになる だから 食べさせないよ うまい棒 猫のキミには 遊ばせない せっかく丸いおちょぼ口で 食べられるキミなのに ばしっと転がして 抱きついて猫キック 白い猫が、黄色い粉猫になる だから 遊ばせないよ 398 名前:人間サイズ 2[sage] 投稿日:02/11/14 21 49 ID hG7IyZ8u 人間のキミにだけ食べさせる 人間の私は遊ぶ 人間の手で握るのに ちょうどいいサイズのそれを持ち 溶けるのを待つその先端を ちょうどいいサイズのあなたの口に 入れる と、突然 歯の感触が伝わってくる あなたが ただの猿なら 食べさせない 粉まみれのキスしてよ ちょうどサイズのその口で 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 女王マリーうまい棒を召し上がる 399 名前:女王マリーうまい棒を召し上がる(1)[] 投稿日:02/11/14 23 04 ID lh6dlC2L 「うまい棒」とは何ですの? 庶民の何かに違いありません。 誰か、わたくしにそれを…… いいえ、やっぱり。 わたくし自ら、現地へ飛びますわ! バケラン、パケラン…… 何かしら? 何かしら? 「うまい棒」って 何かしら? 何かしら? 何かしら? 「うまい棒」って 何かしら? 聞くところによると 庶民はすべて ソノ「魔法の棒」に 夢中だそうだわ 金ののべ棒? いいえ違います 世界で10番目に 安いお金で買えると聞きます どこにあるのかしら? 行きますわよ 拍子抜けするほど 簡単なものね 確かに世界で 10番目くらいね 手に入れることに 手がかからない こんな宝物 あっていいものかしら よろしくってよ さぁ帰りましょう (女王マリーが うまい棒を食べるぞ) (女王マリーが うまい棒を食べるぞ) 400 名前:女王マリーうまい棒を召し上がる(2)[] 投稿日:02/11/14 23 07 ID lh6dlC2L そうね まずは レアでいただいてみるわね ソースは何が合うのかしら ええ 任せます ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ まぁ オレンジソースにしたのね それにしても この不格好さは まるで羽毛の布団を被った 潰れたイモムシですわね 好奇心がなかったら とても 食べられませんわ! ああ どうしましょう 虫の味がしたら? 中からピュッとか あの いやぁな液体が…… いいえ これはハム これはハムだと思って 食べるのよマリー! ぐちょっ! びちゃっ! おおおお ナイフで切ろうとしたら潰れてしまいましたわ! なんてこと! (女王様 うまい棒は生で召し上がりくださいませ) (女王様 うまい棒は生で召し上がりくださいませ) 生だなんて! ああ 毒味が必要だわ ポチや(わん!) あら大変 397の方が書いてらした通りですわ 犬には無理 仕方がないから 牢獄へ持ってお行き がすぬきに食べさせなさい ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ まぁ 大丈夫だったのですね 残念…… それでは生で ええ 生で いただくとしましょう ピンクフラミンゴ特製の磁器がいいわ ええ あの皿に…… 401 名前:女王マリーうまい棒を召し上がる(完)[] 投稿日:02/11/14 23 08 ID lh6dlC2L なんとも不釣り合いな光景ですわね まるで白薔薇の上のはんぺん いいえ これは魔法の棒 メルヘン☆さえ期待して…… 神よ シャクリ…… 「?」 シャクリ…… 「?」 まぁ? これは…… 「?」ばかりが中から飛び出してきますのね せめて「!」 できれば「!!!」が欲しかったところですのに メルヘン☆は何処にありますの? メルヘン☆は何処にありますの? こんなものはただの棒です 粉です 空気です まるで王城における 空気の穴ばかりのような生活そのものです! 買い占めた1,390,001本 すべて犬に食わせなさいまし! 犬には無理でしたわね…… では すべてがすぬきの口に 詰め込みなさいまし! その頃 城下町では 子供たち いろとりどりの 袋もち 袋ごと握って 棒をはむ 口の中で 棒は溶け 正真正銘うまい棒 遊びながらのうまい棒 夕陽はそろそろ闇に溶け 明日へとつづくメルヘンは マリーの知らぬメルヘンよ 庶民の記憶は 庶民のもの 女王のものでは ないわいな 女王の記憶には ないわいな 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/211.html
1 2 3 → 次へ お題 人 開催期間 2005/02/26~2005/03/10 参加作品数 26 審査員 7人 本スレ 13の612-681 議論スレ 9の611-639 【チャンプ】 ぼたん雪(まーろっく):11点 【準チャンプ】 落ちてくる(ame):10点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 613-614 落ちてくる ame 10 615-617 That s news to me... - - 618 あーもう、やってらんねー - 1 619 DNA - - 620-621 人 - - 622 人・まぼろし - - 623-624 ベルと殺人~チューリングに捧ぐ MUJINA 2 625 猿だよ - 1 626-629 赤いソファー 心霊写真 5 632 グッバイサンキューMr.Comedian 3/20 - - 633-635 紙切れ ゼッケン 4 636 陽とヒト - - 638 夜、霧の中に・・・・・・ リーフレイン 4 639-640 無題 - 2 643 Take me out. - 4 644 おべんきょうのじかん ヒゲルド 1 645 今や無人である - 1 646 人を為す根拠 浴用抑揚 3 647-648 ぼたん雪 まーろっく 11 649-650 理解と真似真似 - - 651 野良風 - 1 652 親愛なるステレオに - - 653 ホモサピエンスの生態 - - 654 問う魂(TOKON) - - 655 人は全て - - 656 無題・作品番号111111 - - 【審査員】 園川 ◆nWfXpQxHHM ななほし ◆lYiSp4aok. Canopus ◆DYj1h.j3e. 葉土 ◆Rain/1Ex.w 大木人 ◆hMyRGSodPk ゼッケン ◆DgT0G2eW4I ame ◆yUHAxrOw2c 【採点レス】 665 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/09(水) 15 38 40 ID ggY+FGQy 3点 ぼたん雪 2点 Take me out. 1点 人を為す根拠 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 3点 638 :「夜、霧の中に・・・・・・」:05/03/04 10 43 40 ID o/OAyGUW 2点 639 :名前はいらない :05/03/04 10 55 56 ID bxPrMYiw 2点 647 :ぼたん雪 上 :05/03/06 16 41 17 ID bMXTMtuR 1点 626 :赤いソファー 1/4:05/02/28 13 22 38 ID qX+poiKr 1点 625 :猿だよ :05/02/27 23 46 49 ID WTKwcwMH 1点 613 :落ちてくる 1/2:05/02/26 21 35 25 ID V9srDDP8 1点 633 :紙切れ 3の1:05/03/01 13 18 14 ID qjHKYM9k 667 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/03/10(木) 01 23 04 ID hUK86MsT 3点 613-614 『落ちてくる』 2点 647-648 『ぼたん雪』 1点 618 『あーもう、やってらんねー』 668 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 40 14 ID ncXFc4g7 613 落ちてくる 3点 626 赤いソファー 2点 646 人を為す根拠 2点 623-624 ベルと殺人~チューリングに捧ぐ 1点 669 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 45 23 ID ym9P+Xt5 ◎3点 613-614 落ちてくる ○2点 643 Take me out. 647 ぼたん雪 670 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 46 56 ID ym9P+Xt5 △1点 623-624 ベルと殺人~チューリングに捧ぐ 626-629 赤いソファー 638 「夜、霧の中に・・・・・・」 645 「今や無人である」 651 野良風 671 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 19 14 31 ID /6yJrKTc 1点 644『おべんきょうのじかん』 672 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/03/10(木) 22 54 31 ID eonNgoV3 3点 633-635 紙切れ 2点 647-648 ぼたん雪 1点 626-629 赤いソファー 作品 ■▲▼ 落ちてくる イキモノに似た木彫りの置物と たくさんの鈴の音のなかで 五月蝿い発電機が目立つ広場に 好き勝手な遊びを止めて人が集まる 彼らが遊ぶその向こうに空が落ちてくる 日付のない方言詩が 好き勝手に読まれて威厳をつける 文字を付け足したり並べ替えたりすれば カレンダーの数字から先に読み出される 子供たちが遊ぶ向こうで今日も陽が落ちてくる 表紙のない本の群れの中から 明日の天気予報にも満たない 予言書のラクガキが見えてきて 僕らが傘を振り回す 雲ばかりの山の上から雨が落ちてくる 空が落ちてくる 空が海に落ちてくる 誰かが石を放り投げても水を切れなくて 砂の上にできた小さな仮宿も 次の日にはとうに消えていた はるか昔たった二人の男が 腰掛けた石を後に奉りはじめ 彼らが知らないうちに人は集まり 次々と松葉杖を放り投げた 女性が一人で泉のある洞窟を出て 空が落ちるのを見つめている 昔々のある日 西の国の蝶に間違えなかった人のうち 祭りを楽しみにした幾人が 空が崩れ落ちるのを心配しながら 酒と肴を持って遊び尽くした 船の上で遊ぶその向こうに月が落ちてくる 三時半に鳴らされるメロディーが 子供たちの行き先を変えてみた 遊びはこれでおしまいだと目を瞑って 大人たちは寝床につく わずか支えた柱のある箱の中で 誰かの空から緞帳が落ちてくる 空の向こうから緞帳が落ちてくる 613-614 名前:落ちてくる [sage] 投稿日:05/02/26(土) 21 35 25 ID V9srDDP8 【コメント】 630 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/02/28(月) 18 28 14 ID jQdD/FCT 613-614 落ちてくる 読もうとしたら読めなかった。あれこれ考えてみるが分からない。もう一度、 分からなくてもいいから読んでみる。そして感じたこと、今度はそれだけについて考えてみる。 まず「読めない」という感覚を肯定する。すると僕は自己と作品との間に距離を発見する。 この距離が大事なんじゃないか。距離によって、僕は作品の、ある異質な存在感に気づく。 作品との同化によって感じるのではなく、異化によって観察する。 脈絡など分かりはしない。(伝えようとしていないから。) 無言の球体の映す景物を、解釈などうっちゃって、そのまま心に溶かし込む。 気がつけば、何かを諦めた影たちの、美しく無気力な遊びの時間が始まっていた。 でも、多分、 この作品は読まれることを欲していない。又は読まれることが出来ない。 ただ在る様な作品。と言ってもやはり読まれたいわけで、 結果みんなの前に無言で現れる。みんなの間に戸惑いを生む。 ある者は解釈しようとする。ある者は無視する。ある者は反発する(?)。 球体は無言のまま彼らの中心に鎮座する。ずるいと思う。 作者の内部では、もっとシンプルに、 無形の影を言葉という有形で表現しようという試みなんだろうなと想像する。 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 1点 613 :落ちてくる 1/2:05/02/26 21 35 25 ID V9srDDP8 人が集まる集まらなきゃ人じゃない。……空から落ちてくるものなど無い。 すべては気の迷い?? 667 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/03/10(木) 01 23 04 ID hUK86MsT 3点 613-614 『落ちてくる』 ぼくのイチ押し。ソフト硬派とでも言うのかな、わずかに硬質なことばが積み 上げられながら世界が構築されていく、この詩の方向性は、ぼくは大好きです 。人々の生活を舞台での遊びに見立てて、そして突如として役所の終業時間の ような幕切れ。カッコいい。 所々に分りにくい比喩(「松葉杖」とか「西の国の蝶」とか)があって、焦点 がややぼやけてしまった印象は否めません。 669 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 45 23 ID ym9P+Xt5 ◎3点 613-614 落ちてくる ガルシア・マルケスの小説のような、濃厚な物語を感じます。 まさに秀逸な寝物語のようで、読み手は言葉の海に漂い、空想に遊ぶことができます。 詩情の豊かさ、テーマとの合致性、文句無しの3点です。 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 613 落ちてくる 気持ちよかったーーー。まずこの一言につきます。 SFの異世界もの読んでるような気分に浸らせていただきました。 なんか、いやに巨大な衛星を抱えた星で、でっかい月がどーーーんと地平線に落ちていく気がします。 なんというか宇宙的にでかい力の前に、右往左往してしまっている卑小な人間の 可愛らしさというか、日常と非日常が交錯しているような快感です。 617 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 41 43 ID ED5LueCG 613-614 落ちてくる 作品全体としては終末に向かって不安な雰囲気が不穏に進行するのに、 「彼らが遊ぶその向こうに空が落ちてくる」。一連目最終行。ここで挫折する。飲み込めない。 「彼ら」の上にじゃなくて「その向こうに」「空が落ちてくる」。 作中でも扱われていますが、杞憂の時代からすでに空の圧迫感というテーマがあったわけで、 それは逃げ場のなさが不安をかきたててくれるから、繰り返し使いたくなるテーマなわけで、 それが向こうに落ちちゃうんじゃ、セーフじゃないですか。 こまかい部分にこだわりやがって、と、お叱りを受ける覚悟で尋ねます。この一行、どう読むんですか? 639 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/03/12(土) 23 53 27 ID LcoUwGTv こんばんわ。「落ちてくる」を投稿しました。 この詩の原稿もHDDと一緒に吹っ飛んでしまいました(´Д⊂グスン とりあえず、この詩は視覚先行でしたので、リーフレインさんの感覚に作者としては近かったと思います。 そして、ふと読み返してみると、園川さんの「ずるいと思う」についても、ああわかるなぁ、と。 なんとなく、全く無関係なようなんだけど、妙に納得してしまう、させられてしまう、そんなことをやってみたくて。 「落ちてくる」って、意味として自動詞なものですから。誰かに左右されることもなく。 そんな映像とやってみたいことが重なってできた詩、だったと思います。 それから、祭りって自分は好きなんですが、祭りってどことなく無意味さがあるように思えて、 でもその無意味さが祭りとして面白くて、それで好きになるという個人的感覚があって。 縄文の昔から、祭祀に使われるという想像以外に使い方わからんアーティファクトって結構あるもんで、 自分はそういうのも見てきてはいるんですが、きっとあれはそういう圧迫感を「忘れる」ためだったんじゃないかな、と。 というわけで、ゼッケンさんの質問について、 自分としてはそういう意味で彼らが「忘れる」ゆえに、物語はセーフになるんだと、そう思っています。 今回も審査採点された皆様、お疲れ様でした。 感想批評頂いて、ありがとうございます。 そして、チャンプのまーどっくさん、おめでとうございます。 では、次回もよろしくお願いします。ameでした。 【得点】 10点(準チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:3点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:3点 大木人 ◆hMyRGSodPk:3点 ■▲▼ That s news to me... Good evening. Here now, the news! まず 今日も戦地では 自爆テロで 若い兵士がギセイニナリマシタ... けたたましい爆撃音 Can you hear me? 宙を舞う肉と骨 穴だらけの建物 文明の残骸 鮮血と腐臭と蠅の群れ 太陽が異常なほど高い 汗と泥水と...and again blood! 人間のニオイがする 極度の緊張で喉が渇く 放っておけば朦朧とする意識を 無理やり叩き起こして 曇った両目のレンズ 焦点をあわせていく 俺は人なのかヒトなのか それとも... リビングでニュースを見ることと 生きるために殺すこと どちらが人間らしいのか 稲妻のような閃光 国に残してきた恋人を見た どうして... 考えるより先に本能が 少女を撃ち殺す 今日何度目かの炸裂音 Is that you, Kady? 少女の華奢な体を無数に射抜く そうしなきゃ俺が殺られていた まだ生暖かい物言わぬ屍 機関銃より花束が似合う クリーンな戦争 Oh fuck! 日陰に逞しく花が咲く 名前も知らぬ野草を 手折って屍に投げた ギロリと見開いた目 半開きの口から唾液が垂れる 胸元に一輪の花 人としての尊厳の破片 それすらこの太陽の下で いつか乾いてひび割れる ロックスターの自殺と ニュースにもならない沙漠での死 どちらが人間らしい死に方だろう... 今日はこんなところです That s the way it is. And... Hoping your news is good news. 615-617 名前:That s news to me... [] 投稿日:05/02/26(土) 23 02 46 ID qw7Jo5w4 【コメント】 630 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/02/28(月) 18 28 14 ID jQdD/FCT 615-617 That s news to me... 英文の挿入が効果的でないと思った。例えば歌詞は音によってそれが生きるが、この作品には音がない。 かといって音に代わるものもない。 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 615 ニュース スマートです。とても。それらしい語句が、非常にそれらしく並んでいる。 ただ、かえって心に響きにくい気がします。血が書いてあるのに、血の味がしないような?趣味の問題かもしれませんが。 617 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 41 43 ID ED5LueCG 615-617 That s news to me... テーマから逃げなかった。えらい。でも、作品の真摯さに対して言葉が細い。 作者さんは感傷が先走って、つい見も知らない「戦地」に自分が行ってしまったんでしょうが、 わざわざニュース映像のなかに入っていかなくたって「ニュースを見る」「リビング」も じゅうぶんにこわいのがテロな現代で、罪深い同盟国日本でしょう。 最終行の「Hoping your news is good news. 」は、罪深いリビングへの愛がすとんと伝わる。 この作者さんは、自分の立ち位置を「ニュースを見る」「リビング」に固定した方が、 私たちの戦争の悲惨さも描けたと思う。 ■▲▼ あーもう、やってらんねー 星に深々と彗星が刺さり 星は分裂を始める 分裂を繰り返し星は巨大に ふくれあがる 巨大に 時がくれば それは宇宙のソトへ かつて星だったものは生まれる それが 原子と分子 無機物と有機物 植物と動物 星と人の 記憶を喰らい生まれたならば それは人である それは新しい神である そのための進化であった 618 名前:あーもう、やってらんねー [sage] 投稿日:05/02/27(日) 03 41 29 ID h5UDUzkD 【コメント】 637 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/01(火) 19 02 00 ID eJb5zaKH 618 あーもう、やってらんねー なんとも言えない。題と中身の衝突から何か生もうとしているんだろうけど、 何が生まれたか分からなかった。中身だけ見ると、子宮を宇宙に見立て、 胎児はそこで創世以来の全進化を反復するという事か。分かりにくかった。 「宇宙のソト」という語が何を指すのか分からないため。 担おうとしている内容に言葉が全く追いついていなかった。 667 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/03/10(木) 01 23 04 ID hUK86MsT 1点 618 『あーもう、やってらんねー』 生命の誕生への軌跡を、マクロにミクロに転生させていく発想は、いい。ただ その考察が未消化に終わってしまったのが残念で、読み手にうまく伝わってき ません。そのもどかしさがタイトルにも表れたのかなあ。 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 618 あーもう、やってらんねー 受胎、生誕を宇宙の誕生と生成に重ねて進化であると定義。 どうも、実感がついていけないんです。でかいテーマですね。 618 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 42 54 ID ED5LueCG 618 あーもう、やってらんねー タイトルは照れ隠しでしょうか。それとも思いつかなかったんですか? 試験勉強中でしょうか。おつかれさまです。 さておき、内容はシンプルな一発イメージ勝負です。宇宙と生命、ようやく時代はSFの文脈で語られる日が来ましたよ。 で、前半は好みな展開です。 それだけに、続く、「原子と分子」「無機物と有機物」「植物と動物」これらの対照の安易さに脱力です。 理科の教科書をぱらぱらめくって拾ってきたっぽい。 ここにそれげな響きの言葉を探して持ってこれるかどうかが、雰囲気の演出ということになるんじゃないでしょうか。 その後で「進化」の究極に「神」という単語を持ってこない詩的進化をね、私も模索していきたいわけです。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ DNA 遠い昔、オレンジ色の海で扉は開かれた コヨリのように水を吸って、それは捩れながら長く伸び続けた 尾ひれを付け、手足を伸ばした時、初めて乾いた空気を吸った 目の前に熟れた色とりどりの果実をつかんだ そして言葉の果てに、本当の喜びとあがなえぬ悲しみを知った 人よ!意思があると思うのは幻、ただ前に進むための欲望がある 人よ!広島を経て、アポロが月に届いて久しいのだ そして人よ!我をも含めて、すべての語りは偽装なのだ ・・・君のヒトミに映ったヒトミに映った瞳に乾杯! 619 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/27(日) 04 10 34 ID 6DlcOE/K 【コメント】 637 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/01(火) 19 02 00 ID eJb5zaKH 619 DNA 創世神話、 618と似ている。こちらは多少面白い。というのも「色とりどり」とか「オレンジ色」 とかいう言葉に色を見、「海」やら「こより」やらの言葉に景色と物を見たから。 ただそれが後半直接的に語られる主張とどう関係するのか、乱暴すぎるのでは。 「赤い」と言えば赤が見える。心に赤が現れる。 主人公に「悲しい」と言わせずに悲しい風景を描くべきだと言う前に、 まずは端的なこの事実について考えたい。作品の感想とは別にそんなことを思った。 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 619 DNA オレンジ色の海で扉は開かれたという一行が好きです。 偽装であっても、その手段があるこに感謝。 618 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 42 54 ID ED5LueCG 619 DNA 壮大な生命史ともいかず、軽妙にもなりきれなかったですね。 これを狙い通りに書くならもっと時間をかけるしかなさそう。 人というお題でDNAを持ってきたくなる。なぜ? 利己的遺伝子のおまじないを唱えるとなにかしら解放される気になるのはなぜ? その心理こそ、いまという時代の人間なのだろうなあと思いつつ。 ■▲▼ 人 君は人だというのか おお 私は始めて知ったぞ 我々は凍えるような寒さの中で つららから一滴の水滴 もしくは サバンナで草食獣と肉食獣の 均衡の間で降り注ぐ雨水の一滴 君の説は恐らくヒトではあろう しかし私は人でありたいと思うのだ それは 夕刻の茂みの中をじりじりと燃え尽きながら 落下する夕日を目の前にして 凡庸でありながらも突き動かされる衝動 自然のありのままという無垢を無残にも ずたずたに引き裂き文化で切り取る これこそが人であると思わないかね 若者よ 620-621 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/27(日) 07 10 05 ID XRxCAH3n 【コメント】 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 620 人 これは、異論あります。 基本的に主義主張詩なので、内容をもっと深化してください。 618 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 42 54 ID ED5LueCG 620 人 地球を食いつぶしたら火星だってタイタンだってある。そこも食い終わったら他の恒星系にだって行けるさ。 そういう凶悪な楽観主義で食糧危機や気候変動を切り抜けていきたい今日この頃、私、ちゃんと読めてるでしょうか。 心配です。 さて、文化(自然に対するのは文明の方が適切か?)は、自然の産物としての ヒトの成り行きである工夫する脳、器用な指先、輸送力に富んだ直立二足歩行のさらに産物ということで、 文明すら「自然のありのまま」の一様式でしょう。川が流れると中州ができる。人が住むと街ができる。 光合成植物の誕生によって酸素濃度が上昇した。文明の誕生によって二酸化炭素濃度が上昇する。 外部の自然を「ずたずたに引き裂き文化で切り取る」のがまさにヒトであっていいような気がする。 気休め的な環境保護論や無責任な人類無力論に kick ass したいという点では作者さんに賛成です(重ねて言う、 ほんとに私、読めてるんでしょうか。心配です)。 ■▲▼ 人・まぼろし 欠落して久しい部屋の面で午後のカーテンが揺れている 優しい日差しの中に現れて、椅子はかすかな粒子をまとう 夕闇から夜へ、主のいない空気は静かに潤う 再び覚めぬ眠りが音楽を奏でるとでも言うのか? 眠りが眠りを誘い、もう悲しみでさえないメロディがたゆたう 椅子を巡る静かな崩壊の時間、そこに座り、 本のページをくくる所作、居眠りのあどけなさは、あれは、 あれは私の心が映し出した彼女の幻なのか・・・ 私は荷作りの動作で、封印するかのように縫い合わせる そして、このポッカリと開いた時空の裂け目は閉じ、 明日からは新しい人影と共に、きっと花弁がこぼれ落ちている 622 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/27(日) 11 18 45 ID jU6EKS2p 【コメント】 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 622 人・まぼろし 失われた人の追憶ですね。描写が美しいです。 619 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 45 51 ID ED5LueCG 622 人・まぼろし 「あれは私の心が映し出した彼女の幻なのか・・・ 」って、 この説明的な響きの一行が作品の幻想的な雰囲気をぶっこわしてると思った。 ■▲▼ ベルと殺人~チューリングに捧ぐ ピンポーン 外へ出てみると マンションの廊下を走って逃げる子供の後ろ姿 またいつものあの子 他愛のない悪戯 と一言で済ませることもできる けれど ちょっと違う おそらくは 確かめたかったのだ―― あの子にとって 呼び鈴が鳴るか どんな音がするか 住人はどんな反応をするか それらの事々が その子供にとって何よりの重大事で ただそれを確かめるために ほとんど毎日のように 私の部屋の前にやって来ては ベルを押す 人を殺す体験がしたかった―― そう言って老人を刺殺した少年がいた 冷酷にもほどがある 人は非難する 生命の尊厳を学校の教師は教えなかったのか 大人たちは誰かを指弾する けれど 彼も確かめたかったのかもしれない 人を刺すと 本当に血が出るのか 本当に人は死ぬのか 人が平然と生きているということが 彼にとって何より不思議でならなかったのだろう 告白しよう 何かを確かめたいという欲求に 私もときおり駆られる 何を確かめるって? いろいろある たとえば ネットの向こうに誰かいるのか その誰かは機械やロボットでなく 本当に人間なのか この言葉が本当に君に届いているか 人に伝わる言葉とは何か 言葉が伝わる人間とは何か だから私はいま ベルを押して逃げる そうしたら ネットの向こうで 知らない誰かが胸をかきむしって 息絶えているかもしれない 623-624 名前:ベルと殺人~チューリングに捧ぐ [catwelk7@nifty.ne.jp] 投稿日:05/02/27(日) 22 49 45 ID 09/78XVl 【コメント】 631 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/02/28(月) 19 17 43 ID jQdD/FCT 623-624 ベルと殺人~チューリングに捧ぐ この作品を読んで思ったのは、改行というスタイルのもつ意味として、 リズムによる印象の強弱というのは確実にあるなあ、と言うこと。(無知なのでよく知らないんです) 改行することにより音読にリズムを生み、リズムを通して読者は言語化以前の作者の内観と一体になる。 作者の視線の移動、遠近の切り替え、思考の展開・・・というものは始めは全てリズムとして表れ、 様々な技巧はそこから派生していったものなのではないだろうか。 僕は今のところ「詩である」ということの意味を広い意味で「韻文である」という点にしか見出せず、 ならばどれだけ韻文できているだろうという点が評価の大きな基準になる。 そう考えたとき、この作品は改行のリズムを音読のしやすさ以外に利用できていないように見え、 あんまり評価できない。ただ、構成の的確さと相俟って、とても読みやすいという点は美点だと思う。 もうちょっと感覚的に言うと、平坦な印象だが、逆にそれに惹かれもする作品。 670 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 46 56 ID ym9P+Xt5 △1点 623-624 ベルと殺人~チューリングに捧ぐ コミュニケーションと確認作業、主題として良く洗練されていると感じました。 最終連に作者の視点の深さが伺えます。 もう少し詩情が加味されればより良くなると思います。 612 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [] 投稿日:05/03/10(木) 11 47 17 ID ncXFc4g7 623 ベルと殺人・・・・ 「確かめたかったんだ」ていう主題をよく追い込んであります。 ただまあ、ネットのこっちで、しばしば熱出しますよ。とりあえず私は死んでないですが。。 619 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 45 51 ID ED5LueCG 623-624 ベルと殺人~チューリングに捧ぐ 社会性人工知能のクラスターが出現したら、やっぱ、勝手に他のドメインを消去してはいけませんって 学習させるんじゃなかろうか。ったく、最近のAIはフィードフォワードもできんのかって、 マトリックスの長老がたもアルファケンタウリの陰で嘆いておられましょう。 ベルとチューリングが並んでる題名はかっこいいと思いました。 632 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [] 投稿日:05/03/11(金) 22 05 12 ID 9dvTxweb マーロックさん、ちゃんぷおめでとう。私も「人間の条件」って映画、もう何回 も見てて、葉土さんの「既視感」が納得しました。雰囲気があっていい詩に思います。 大連という街は大陸ロマンのイメージがあって、ぜひ一度訊ねてみたいなあ。 さて、今回、私は「ベルと殺人~チューリングに捧ぐ」を書きました。葉土さん、 大木人さん、評価してくださり、ありがとうございます。ゼッケンさん、園川さん、 寸評うれしい限りです。「洗練」という言葉が何より嬉しかった。いろんな詩の可能性を これからも追求してゆきたいと思っとりますが、今回のようなシンプルなスタイル が取り合えずの私の詩の到達点と考えています。 チューリングについて、若干の解説を。彼はアメリカの研究者で、チューリングマシンという 今あるコンピュータのおおもとをつくった碩学であります。「チューリング・テスト」 という有名な話がありまして。人間と変わらないAIを完成させた際に行うテストのことで、 次のようなものです。 3つの隣接する部屋があり、中央の部屋に試験官を置く。その両サイドの部屋の 一方に人間、もう一方にAIを入れ、どちらにAIが入っているのかは、試験官」からは、 わからないようにしておく。そうした上で、試験官が質問を出してゆき、人間とAIがそれぞれ 同じ質問に答えてゆく。それで、回答だけを見て、どちらに人間が入っているか試験官 がわからないようであれば、本物のAI、人工知能の完成、というわけです。 今回の私の詩はこの詩が下敷きになっています。 あなたが、試験官だったら、AIに対してどんな質問を出しますか。 私なら、もちろん、「人、というお題で詩を書きなさい」と質問するに決まっています。 ところで、「MUJINA」は人間だと思ってました? 実はAIソフトだったんです。だから、 今回の詩もコンピュータが作った詩で――と言われたら、どうします。 これを反証する方法を示しなさい。 【得点】 2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 大木人 ◆hMyRGSodPk:1点 ■▲▼ 猿だよ 間抜けなお題に躓きそうになった。 でも分かるような気もする。 ここに詩を投稿しているのは猿ばかりで、 人なんていないのだから。 俺はまたバナナの早むき大会でもやってんのかとおもったよ。 どれ、次世代のボス猿はどの個体だ? 人間様に良くみられたい、賢い猿はどいつかな? 625 名前:猿だよ [] 投稿日:05/02/27(日) 23 46 49 ID WTKwcwMH 【コメント】 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 1点 625 :猿だよ :05/02/27 23 46 49 ID WTKwcwMH 詩人だなぁ……。でも、猿はほかの猿のまねをしないんだそうだ。 しかし、人間のやってることを、形だけ真似する。それが、……意外と本質を突いている。 虫歯の手術を受けるゴリラ、医者の差し出す名詞を食べたそうだ。このゴリラ 手話で人間と意思疎通できる。その先は人間がゴリラの意思を尊重するか? 否か? である。当然ゴリラはカギの掛かる部屋にいて、自分で扉をあけることはできない。 613 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 11 51 38 ID ncXFc4g7 625 猿だよ 踊るあほうに見るあほう、同じあほなら踊らなそんそん 619 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 45 51 ID ED5LueCG 625 猿だよ 潔くひとことで片付けたかと思いきや、最後に「人間様」がしゃしゃり出てくる。 「人間様」ってのは猿相手にも黙っていられないんだなあ、と、これは人が持つ顕示欲の逆説的な風刺ですね。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/22.html
「~☆★即興詩人隊!Champを目指せ★☆~」の190-420 190 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/10 21 21 ID tOP2Uuit ★☆★☆★☆★☆★☆ 今回のルール ☆★☆★☆★☆★☆☆ お題は「若葉のように」 これを「タイトルにして」詩を作ってください。 投稿者は、原則的に"名無しで書き込む"こと。 コテハンでの投稿は無効とします。 名前欄にタイトル「若葉のように」と入れてください。 お題以外のタイトルで書かれた作品は無効です。 審査員の方は、作品募集期間中の批評、感想等はなるべく 3行以内の寸評でお願いします。 作品募集期間終了後、審査に移り、審査員の多数決によって Champを決定します。 今回の期限も一週間。5月17日の21 20分を締切とします。 191 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/10 21 23 ID ??? あーあ 下らん題目! 192 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/10 21 24 ID ??? またかよ・・・ってかんじ 193 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/10 21 29 ID ??? 同時に激しく≪審査員募集中!≫です。 どなたでも結構! 審査員の作品投稿ももちろんOK! 批評は感想程度でも構いません。 基本的に「お遊び」の企画ということで、批評に対する不平 不満はご遠慮ください。 投稿者の方々。 194 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/10 21 30 ID sooffPCB このスレの主旨を一応、明記しておきますね。 個人的には、下記のような動機からこのスレを立てました。 他人の作品を批評することに気後れしている人の背中を 押したい! 実作者の方々の励みになればいいなぁ……。 馴れ合い、雑談、議論、これらのどれとも違う「交流の場」 を作りたい。 195 名前:達磨[] 投稿日:02/05/10 21 34 ID E86d5r9A 191 下らん題目などはない。下らなくする詩人はたくさん居るがな。 196 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/10 21 57 ID 4dDlivBp 考えてみたら不思議なんだけど 俺たち、成長してるよな 生まれたとき今の何分の一だった?お前? 僕は大きくあくびをして、にじんだ涙を払う ときにおぬし、何故そんなことをしておるのじゃ? 僕は言う そりゃ、生きるためです 柔らかい水を頭からかぶって トイレにかがみこんだままいつまでも吐かない そして僕は若葉のように、死を恐れながら 延々とその場でドリブルをつく そりゃ、生き切るためです、と 197 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/10 22 15 ID slMLzfmS あたし、審査員やってもいいですよー☆ ちゃちぃな感想程度しか書けないけど、それでもよろしければ よろしくですっ!☆ 198 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/05/10 22 30 ID ??? 196san 若さがにじみ出てるねー☆若葉だねっ!57点あげちゃおー(個人的に☆) 199 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/10 22 30 ID /tmbIey+ 車窓に映る五月雨 灰色の海 変わる事の無い 退屈な景色 しかし 空が開かれ 世界は変わった 窓を開ければ 青色の海は広く レールの輝く そして 芽吹いたばかりの 緑の風が 私を笑わせてくれた 201 名前:200[] 投稿日:02/05/11 00 42 ID P+MeuQdD 訂正です。三連目の四行目 ×「いつの間に」→○「いつの間に ぼくは」 202 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/11 01 22 ID DIIyfhIi 199 ドラマティックですが、ダイナミズムが今ひとつではないでしょうか。 前半と後半の対比はよかったんですが、もう少し文章表現のほう を彫琢してほしいな、と思いました。 200 ヘッセの小説みたいな感じですね。なかなか表現力あると思います。 ところで 199-200さん、タイトルはなるべく名前欄に入れて くださいね。べつに大きな問題ではないんですが。行節約のため(笑) 203 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/11 01 23 ID ??? 197 撫子さん 審査員での参加、ほんとにほんとにありがとうございます! どうぞよろしくお願いしますね。 204 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/11 01 26 ID DIIyfhIi 今回のルールは 190にまとめて書いておきました。ご覧ください。 みなさまの投稿、お待ちしております。 なお「審査員やってもいいよ」という方いらっしゃいましたら、 いつでも参加受け付けております。 ただ今の審査員は私、Canopusさん、撫子さん、の3人となっています。 205 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/11 01 27 ID 1q0Pj+nh 結局何事も 最初だけはうまくいく 今まで生きてきて 唯一悟ったこと 要らないことを覚えるたび 物事は複雑になって ある時期を境に マイナス成長を始めるんだ だから僕らは日々 新しいことを探してゆく いつかはそれが苦痛になるけど とにかく今が楽しいように 206 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/11 01 38 ID ??? 205 いつでも若葉のように、今を生きていたい。3連目1行の主語は 「僕ら」でいいのでしょうか?確かに「僕」にするよりも説得力 は生まれるとは思いますが、やや押し付けがましい感じもします。 207 名前:205 [] 投稿日:02/05/11 01 41 ID 1q0Pj+nh 206 嘘です。「僕」の間違いです 208 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/11 01 48 ID ??? 207 了解。 あまり皆に「やっぱり訂正!」とか言われちゃうと困るので、 勝手かもしれないですが、10分以内の訂正は受け付ける、と いうことにしましょう。次回にはこれもルールに書き加えてお きますね。 209 名前:若葉のように[sage] 投稿日:02/05/11 01 57 ID ??? 若葉のような人が好き そう言い放つあなたは まるで食虫花のようで 放つ香りにも眩暈を覚える いつもベットの横にある 植木鉢に生えている植物は 嫌味のようにコロコロ変わる 前のはどうしたか聞いても わかるでしょ? と言い、蔦を絡ませてくる 葉を滑らかにつたう雫は 白い肌に浮かぶ汗とかさなり 揺れてつられて落ちた それに映るあなたの姿は ひどく現実味を失い崩れていき それに映る僕の姿は もがき苦しんでいるようだった 若く鮮やかな深緑は いつしか咲き誇る 真っ赤な花の為にあると 含み笑いと共に 210 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 03 51 ID ??? 他の方と違う視点からで 審査員希望です。 いかに実験的であるか、言葉の展開の美しさに惑わされて 本当の詩精神を失っていないか、 という論点から、ぼくは見ていきたいと思います。 よろしいでしょうか? 211 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/11 05 02 ID MKjFPOtz 210 都立家政さん おおっ! もちろんよろしくお願いします! ありがとう! 視点は多いほうがいいです。審査員の好みが偏っていてはいけま せんからね。みんなでChampを決める場所です、ここは。 審査員に都立家政さんが加わりました。 今回のルールについては 190にまとめてありますので、 皆様ご覧ください。 212 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 05 06 ID ??? 僕も時々参加していいでしょうか? アヌスに爆弾を埋め込まれたつもりでがんばりますから。 213 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 16 ID ??? 196 「若葉のように」という難しいお題に対して 「若葉のように」という言葉を実に巧みに使っている点を個人的に評価! ただ、「生きるために」というテーマを 読み手にうまく説明できれていない感じも否めないような気もします。 199 リズムは評価したいが 言葉の選び方が単調な気がし、個性、あなたという人間が詩に見えてこない。 失礼な言い方だが、そこらへんに転がっている詩という気がしてしまう。 200 キレイにまとまっているのかも知れないが、 ただそれだけという気もしないでもない。胸に響かない。 205 理解できないけれど、何かがある気がして個人的に興味がある。 その価値観を打ち破ったら面白いものが出来るのかもしれないし 或いはオレの世界に対する認識不足なのかもしれません。 214 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 20 ID ??? 209 「若葉のように」というお題に苦しんだ様子が つたわってくる感じがします。 「若葉のような人が好き」という人間にもリアリティーが感じられない。 ただ、リズムは美しい。他の作品で恋愛が絡まらないものを見てみたいです。 215 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 05 48 ID ??? ヽヽ ┼─┼ ─┐ │ --─ ──‐ 、. ─┼─ ─┼─ ー │ │ │ | ─┼─ ,-┼/-、 ー―、 _ノ ─┘ レ ー-- _ ノ ( ̄ ヽ__レ ノ _ノ  ̄ ̄ ┼ ヽ -‐/-、 , ヽ、 ー┼- ,-┼‐、ヽ /\/ | ー―一 ー‐、 ー┼- i__」 ノ ヽノ ノ _/ ヽ_ノ ___ ┼‐┐ / / ノ / | .| イ―.i―‐ ┌─┼─┐ ノ し |_ |__. |___」___| ─┼─ | |. | | | /|\ |― |―‐ └―┴―┘ / | \ |__|__ ノ \ \ \ 216 名前:若葉のように[7] 投稿日:02/05/11 06 07 ID ??? からだ中を ぴしん ぴしん そしてからだ中が づっ づっ づっ からだ中を ぴちん ぴちん そしてからだ中が ぐっ ぐっ からだ中を びきん びきん そしてからだ中が ずっ 217 名前:7th ◆3tOzzj2k [sage] 投稿日:02/05/11 06 36 ID ??? 216 横から 支持 いい すごい 成長期はこう なんか知らないけれど勝手に体が成長して いく。心の成長も 音を立てるように伸びる時期がある。 なんか気持ちいい濁音。 これ僕的にチャンプ! 218 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 07 16 ID ??? 216 若葉を体感させてくれるような表現方法。 お題を苦としていない表現者としての力量。好きです。 219 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/11 09 21 ID ??? 都立家政と7thが来たら、このスレ途端にレベルがあがったね!(藁藁藁 220 名前:コギャルとH[] 投稿日:02/05/11 09 31 ID xTuJTXhJ http //pucchi.net/kado/ PC 版 http //pucchi.net/1/kado2/ i-mode版 コギャルとHな出会い他、、激リンク集もあり 逆アポ、中学生、高校生の掲示板多数 男性、女性共書き込み無料全国都道府県 別検索可能なサイトです(可愛いコギャルた ちも待ってます。) !”#$%&’()=~|~=)(’&%$$ QWERTYUIOP‘{}*+LKJHGFDSAS http //pucchi.net/0/gazou/ PC版 激。。。画像に夢中 http //pucchi.net/kado/ PC 版 http //pucchi.net/1/kado2/ i-mode版 援助交際学園が企画コギャルとH出来る サイトです美少女が書き込みしてます 全国都道府県検索可能です リンク集も多数有りコギャルの事は (わりきり出会い)全部解決します。 ###$%&’’’’’’ 221 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 09 33 ID ??? 都立家政も7thも、なんか偏ってる・・・・珍しいのはたいてい誉めてる。 222 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 09 43 ID ??? 注) ↑は詩というものを知らない厨房で無視 というかきみほんとハズカスィ 223 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 09 53 ID ??? 222 具体的に例をあげて説明できずに「詩を知らない、厨房だ、恥ずかしい」とか こんな風にしか書けないヤツってホントに詩版に多いな。なんでなんだろ。 224 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 10 03 ID ??? 何も考えずに詩らしい詩を誉めてたら正解だもんな。 頭悪いくせに、文化的っぽい板に張り付いてる 223。 素直に厨房板あたりに行ったほうが身の為、世の為人の為。 225 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 10 56 ID ??? 都立家政が来たら、とたんにレベルが下がったね! いかいかだもん(笑 226 名前:名無し詩人[age] 投稿日:02/05/11 11 56 ID ??? 哺乳びんと尿瓶 御世話になりました。御世話になります。 227 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/11 11 58 ID bIIdJnam Canopusさんのお誘いでやってきました。 こんなユニークな提案をされている人がいようとは 思いませんでした。(私は即興で詩が書けないタイプ なもので、関係ないスレと思ってました( ̄ー ̄;) よければ、審査員(テーマによっては投稿も)として、 参加させていただけますでしょうか。 228 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/11 12 04 ID bIIdJnam ところで、さっそく、問題提起で、なんですけど( ̄ー ̄; タイトルも、作品の一部と、私は考えてます。すると、 最初にタイトルが決まってしまうのは、作者の世界観を あまりに限定してしまうのではないでしょうか。 つまり、決めるのは「テーマ」であって、タイトルはそれに 即して自分で決めるというのは、どうかな、という提案です。 例えば、「若葉のように」といテーマなら「碧の手相」なんて ひねったタイトルがつけられると、ぐっと書きやすくなるかと 思ったんですけど、これって、既出ですか( ̄ー ̄; 229 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/11 12 07 ID ??? 224 223の言ってる通りだね。相手の否定と罵倒しかできてないじゃん? 230 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/11 15 35 ID ??? age 231 名前:恩田朗 ◆uCULWjUI [sage] 投稿日:02/05/11 16 59 ID ??? 228のWildcatさんに同意です。 じつは一作書いてみたんですが、はっと気がつけば全然 「若葉のように」じゃなかったりして。どんなタイトル でも書けるべきなのかもしれませんが、生憎の力不足ゆ えか、僕にはこのタイトル難しいです。 せめて「若葉」を”テーマに”でいいなら、書けそうな のですが。。。 審査員、僕も手伝いたいんですが、どうにも多忙につき かえって迷惑をかけてしまいそうで無理っす。すんません。 232 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/11 20 23 ID NJTgn2Bk ごめんなさい。今、べろんべろんに酔っ払ってます。 うちの店解放して今、宴会やってるもので(笑) 227 ありがとうございます。是非、お願いします。 228 231 んー。決められたタイトルで書くから「即興」なんですよねぇ。 そうでなければ1週間も期限があって「即興」ではありえない。 なによりタイトル自由にすると、投稿者がやりやすくなって、 投稿の量も増えて大変なことになってしまいかねない。 あ。もしそうなったら期限を短かくすればいいのか(笑) 次回の課題としておきましょう。 それでは今日はこれにて失礼します。 ☆★都立家政さん、ありがとう。★☆ 233 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/11 20 32 ID ??? 232 ROMですが232支持です。 234 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/11 20 54 ID kmrK4jG8 232 んー。決められたタイトルで書くから「即興」なんですよねぇ。 そうでなければ1週間も期限があって「即興」ではありえない。 なるほど、やはりそうでしたか。よくわかりました。 特に異存があったわけはなく、そういう考え方も あるかな(そうすると敷居が低くなるかな)って 思ったものですから。(低すぎてもまずいんですね(^^;) それでは、当面はこれでゆくということで、参加を させていただきます。 よろしくお願いします。 231 恩田さん せっかく同意いただきましたが、YKHさんの意向では このままだそうです。まぁ、たまにはこうした規制の中で 詩作するのも、なにかの役に立つかもしれませんし、 がんばりましょう。 235 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/11 22 35 ID b1aBTVY4 難産で死んだミーコのお墓から 白粉花の若芽 夏へ向かって 若葉のように元気よく 子猫たちが育つ 236 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/12 01 25 ID yN5v2Zi1 235 オシロイバナは秋の花なので「若芽」なんですね。簡潔ながら生命の 円環を過不足なくうたっていて、好感を持ちました。 237 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/12 01 32 ID ??? 235ってあの人ですよね。(笑 238 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [] 投稿日:02/05/12 01 35 ID oauN87TR このお題の場合、 力量が問われるのは、 どれだけ「若葉のように」という使い古されたフレーズを 違う観点から詩にいかすが焦点になると思います。 235 さんはそれを巧みに乗り切って美しい形に仕上げています。 言葉も柔らかで読みやすく、個人的に好みです。 239 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/12 07 02 ID ??? 110 この人、ここに来てないって自スレで言ってたよ。 240 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/12 13 57 ID 3rorjlup 205 そのマイナス成長の間になした行動こそ、 次の成長を促す肥料になるんですけどね。 もう一歩踏込んで欲しかったと思いました。 209 これ、いいですね。「わかるでしょ? と言い、 蔦を絡ませてくる」。ちょっとぞくっと来ました。 216 私には、さっぱりわかりません。その擬音が 自分の鼓動だとして、言いたかったのは、それ だけなのでしょうか? 235 若葉から世代交代というキーワードを導き出した 点では、うまいと思いました。ただ、それだけに とどまってしまった感もありますね。 241 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/12 13 59 ID 3rorjlup 下からさかのぼって、205番さんまで たどり着きましたが、疲れましたので この辺で、勘弁くださいm(__)m 242 名前:糞猫[] 投稿日:02/05/12 14 30 ID VMpKxk0+ 「若葉のように」 光の粒子にその身を浸し 柔らかな春風に踊る まだ小さな若葉のように 冷たい雪解けの雫にその身をさらし 凛とした朝に空を向く 少し尖った若葉のように 冷たい木陰で春を迎え それでも暖かな陽だまりに憧れてその手を伸ばす 細く頼りない若葉のように やわらかいその身を小さな命達にささげ いびつに歪んでも両手いっぱいに光を握り締める 赤ん坊の手に似た若葉のように そんな、 そんなちいさな若葉たちのように、と 心の底で眠るいつかの「はる」を重ねて 窓の向こうに広がる ちいさな若葉たちを だから春は ただぼんやりと眺めていたいのです 243 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/12 14 37 ID e0W54KG2 振り返り過去をみつめる 俯いて行く記憶の果てに己を見た 過ぎ去った記憶をものともせず 歩き男として上方を向いている 青きみずみずしい新緑とは違った趣で 私は思う 深緑の眼差しを 人の夢と儚さに圧倒され 潰されゆく心力を辛うじて堪(こら)えています 自然と対話の出来る私ですから 若葉のように人と生きたいと願うのです 絞め付けられる時代に呑み込まれても 紅葉した葉を齧り尽くして歩いて行くのです 244 名前:若葉のように[age] 投稿日:02/05/12 14 40 ID ??? 242 あの、、過去レスにあった通りコテハン名のある詩は評価されません。 名前欄に「お題(現在、若葉のように)」を入れて、投稿です。 再度推敲をお願い致します。 245 名前:糞猫[sage] 投稿日:02/05/12 14 47 ID ??? 244 はっ! すいません!以後きをつけます 246 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/12 15 11 ID t9p2F9YG 春、黄緑色の柔らかい若葉 陽の光浴びて 生き生きと風に揺られるのです やがてやがて夏が来てハチやなんかと戯れながら 気付かず時は過ぎゆくのです 秋、いつの間にか身体が真っ赤に染まって それでも人々に愛され しあわせな毎日です やがてやがて冬がやってきて、かちかちに固まってしまった身体は 抵抗も許されず、風に舞って落ちていくのです どこまでもどこまでもどこまでも・・・ 247 名前:若葉のように。[] 投稿日:02/05/12 22 39 ID t1uD3zFD 枯葉に火を放った 赤く色づく山に さらに深い赤を放った 目の前で赤く揺れる山はうつくしく 自分を煽る熱風すら心地よく 魅せられた俺はひとり ガソリンタンクを抱え 立ちすくんでいた 目を閉じれば瞼の裏 枯葉が赤く燃えている 今はもう あの山にも青い若葉が萌える季節 248 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/12 22 44 ID LYdS9qAA 212さん ごめんなさい。見落としてました(汗) まだその気がおありでしたら、どうぞ 1にある通り暫定的にで もトリップをつけてご参加ください。 234 Wildcatさん もちろんここは僕のスレではなくて、みんなのスレですから、 誰かの提案に対してはみんなで検討して行くべきだと思います。 「タイトル廃止」については、今大会が終了してから考えて行き ましょう。 249 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/12 22 45 ID ??? 242 糞猫さん やっちゃいましたね(笑) ルールに則って、その投稿は無効!とすべきところなんですが、 新ルールを書いた 190へのリンクを長らく案内していなかった ので、こちらの落ち度でもあります。ということで、特別に今 回は評価の対象として認めますね。 ☆★みなさまへお願い★☆ なるべく「ルールは 190をご覧ください」というような 書き込みを定期的にしてくださると、投稿者の方が助かると思い ます。私が不在の時などは、どうぞよろしくです。 250 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/12 22 57 ID 9Y+1vWqT 242 構成はいいと思います。だんだんと成長している若葉の姿が見え るようですね。最後の二行もいい感じです。ただ全体的に見ると 破綻しているように思うな。若葉「のように」に苦しんだかな? 243 決意の詩でしょうか。宮沢賢治っぽさも多少感じました。一連目 がかかっているのは、一体どこまでなのかよくわかりませんでし た。読んでいて「?」と感じたところが多かったように思います。 251 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/12 23 08 ID 14l4Rm/l 246 おもしろいと思いました。言葉にもっと具体的なものがあれば もっといいかな。3連までは若葉そのものを季節に従って描いて いて、4連以降はフィクション。若葉のような、何者かの運命。 247 「さらに深い赤を放った」はよかったです。が、それ以外が少し 平凡かな。僕の瞼の裏には炎は焼き付きませんでした。あと、 「若葉のように」が生かされているとは思えませんでした。 252 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [] 投稿日:02/05/12 23 34 ID ZYJXxAvk 242 最後の二行に温かみを感じる。が、あとは少し読んでいて退屈になる。辛口ごめん。 243 僕には難しい。わからない。 記憶という言葉が最初に繰り返されるのは?? 「自然と対話の出来る私ですから」というフレーズは好き。 246 故意に文体を崩しているのか疑問。 どのあたりが「若葉のように」なのかが、僕にはわからなかた。 247 美しい展開。難しいお題をうまく使っています。評価 主人公が放火魔で、刑務所から「若葉」をみる設定まで 持ち込めれたらなぁ、とも個人的に。でも綺麗です。好きです。 253 名前:243[sage] 投稿日:02/05/12 23 41 ID ??? YKH様 都立家政様 お疲れ様です。 ご批評頂き、どうも有難うございます。 もっと推敲します。 それでは。 254 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/13 01 06 ID G2/zbHxC 若葉のように 身体中が痛い 剥き出しになっている神経の上を ただ水滴が ころがっただけで 世を恨むほどの激痛が 走る (殺してくれ!) 空気の強い刺激が脳に直結しているんだ たぶん ここに居るだけで 痛い (殺させてくれ!) 吐き気がするような形相の庭師たちが 俺を取り囲み 金棒で 叩き潰すフリをしてやがるんだ たぶん 金棒で 叩かれるフリだけで 痛い 羨ましいと思うのか? 俺の皮膚は 君には眩しく見えるのか? 葉っぱはザラついていて 裏を覗けば毒蜘蛛が卵を産みつけている 涙が零れて零れて零れてどうしようもない 貴様らあまねく存在者たちに呪詛を! 指先が痛い 胸の奥が痛い 頭の中も痛い 性器の先までもが痛い 若葉のように のたうちまわる 天に救いを求める 人に救いを求める 人に踏まれて倒れ伏した若葉に 冷たい雨がただ降り注ぐ 255 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/13 07 22 ID Ch7A/AVY わが幹ため 何度でも土に還り バクテリアと融合しては この身に養分を送り続けし葉っぱ 繰り返す四季の中 芽吹き寸全の若葉の紅い芽に 不似合いなあおを添えた時の滑稽さは わの眼を引きつけ離さない 若葉のように 滑稽ながらも わの眼を引き止める そんなわでありたいと 思ふこのころ 256 名前:246[] 投稿日:02/05/13 07 22 ID xmVCB831 YHKさん 都立家政さん。 批評頂きましてありがとうございます。 これからがんばって精進していきます。 257 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/13 07 31 ID ZXaO9veA 254 あら。DQNね?DQNなのね?撫子、嬉しい!89点あげちゃうー!☆ 255 あら。おじいちゃんいくつ?耳慣れない言葉が楽しいなー。こっちも 89点あげちゃうね!☆ 258 名前:254[] 投稿日:02/05/13 07 38 ID Ch7A/AVY 257 DQN って何の略ですか? まじめに分かりません 259 名前:255[] 投稿日:02/05/13 07 39 ID Ch7A/AVY ↑255でした 260 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/05/13 07 43 ID ??? 259 DQN=ドキュン。2ちゃん用語だよー★詳しくは初心者板できいて ネ!☆ 正しくDQNすることは詩にとってとてもよいことなのです♪ 261 名前:255 258 259[] 投稿日:02/05/13 07 46 ID Ch7A/AVY 260 ありがぅございます。行って来ます あとで じさまより 262 名前:でび[] 投稿日:02/05/13 07 51 ID OrpQLJ6r 260 そういう嘘を教えちゃだめ 263 名前:255 258 259[] 投稿日:02/05/13 08 08 ID Ch7A/AVY 260 初心者板ってすごい! 即効で答えが出ちゃうんですね。圧巻です。 ありがとうございました 264 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/13 10 12 ID ??? 2典見ろっての 265 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/13 12 22 ID ??? 254 他の人の作品と「若葉」をみる観点が違ったのが、目をひいた。 254さんじたいの苦しさが、めいいっぱい作品に表れている感じで 個人的にはもう少し余裕のあるものが好きです。 僕は共感は出来ないけど、同じような気持ちの人にはいるはず。 255 「わ」の多用は面白いと思った。 「滑稽」を2回使っているのは、しつこい感じがする。 一行一行の言葉使いや選び方は面白いと思ったけど 全体としての構成力に欠ける気もしないでもない。 2、3行の文に力を発揮するような。 266 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/13 13 58 ID lkSeL0rV 若葉のように「 」 括弧の中に好きな言葉を入れよ 僕はもう若くないから かといって若さに憧れるようなこともないから 困った 試しに 若葉のように「くたくた」と入れてみる さて 生まれ変わった若葉には 前世の記憶がまだ在った 自然運動する身体の中で そいつは心底くたくただ 生き直すのかよダリーナ また植物だよダリーナー 前世の記憶さえ消えれば そのうち自然に身体と心 同調して嬉しくなるのか 春の陽気に踊り出すのか ここでふいに気が変わった どういうわけだかわからないが 小さな「っ」を書き加えて 若葉のように「くったくった」としてみた 若葉のようにくたくたな何かが変貌し 若葉のように食った食ったになった あ 僕の胃のなかで何かがうぞりと動いた! 胃のなかで異変が起こっている 体内から植物に侵されはじめたような感覚だ 大変な事態になってしまったらしいので落ちます なんか自分の身体を変身させるパスワードを選んでしまったらしい 病院逝ってきます ーLOG OFFー 267 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/13 16 45 ID DTJwlyoX 鉄アタマの巨人は、自由の剣士を嫌う。 鉄のプログラムに従って、出る言葉はたったの2種類。 「コロス」と「ブッコロス」 苦労人の剣士は、お説教も殺生も嫌い。 諸国を旅して得た柔軟な知識で、必殺!無駄な説得戦法。 「私を殺す必要はない」「お前を殺す必然もない」 闘わずして、二人の間に赤ちゃんをつくろう 剣士の提案。 「コロス」「ブッコロス」 巨人の希望。 永遠に続く、剛と柔との戦争。 終止符を打つものがあるとしたら? それはおそらく 若葉のように固く柔らかい、赤子の手。 巨人が気づかずいつものように ミンチにしなければ、だが。 268 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/13 16 52 ID ??? 光子ついにクリスチャンか? 269 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/13 19 18 ID ??? 266 実験的、評価したい。 ある程度の能力もあるし、基本的なテクニックや物の見方もあるふうに思う。 ただ 266が抱く現状の世界観では、これから終生生きていくのはつらくはないか? 葛藤の末に、何か妥協して、安心できるレベルで開き直っているような感じが 僕にはする。 それを悪い良いでは語れないが、好みではない。が、視点は評価したい。 詩作を趣味の範囲でとどめているのなら(悪い意味ではない) きついこと書いてごめん。 267 おもしろい。言葉選びも設定も展開もうまい。若葉を認識している。 いい詩には注文をつけたくなる僕の性質から勝手に言わせてもらうと 「剛と柔との戦争」というところを、もっと柔らかく表現して欲しかった。 哲学者が出来ることを詩人がしなくてもいいということ。 「コロス」と「ブッコロス」の2種類の言語しか知らない巨人は意味深で興味あり。 自由な剣士の独り言や回想、詩なんかに これから話しを膨らませれてたら面白そう。 270 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/13 19 40 ID KDlMINYZ 243 歩き男として上方を向いている 歩きで切れるんですよね。このまま読むと、誤解を 受けそうです。一考の余地ありですね。淡々と進んで いるようで、どうにもとらえどころのない詩という印象です。 246 春に生まれて冬に死んでゆく。そうしたサイクルの ひとつを提言されようとしたのかとも、思いましたが、 もうひとつ、訴えるものが見えてきませんでした。 247 最初の秋の言葉を持ってくるあたり、かなりのテクニシャンと 見ました。これだと、いつタイトルに近づくのだろうという、読み 手の心を、ぐっと捕らえますね。ただ、ガソリンを抱えてたはず の人が、どうして春を迎えてるのかという(読者の)問いにも答え て欲しかったと思います。 271 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/13 19 57 ID KDlMINYZ 254 もし、木にも人のような神経や感情があったとしたら それは、地獄でしかない。という主題なのだと思います が、それだけでは、ちょっと平凡です。もう一歩、つっこんだ 展開が欲しかったです。 255 わが幹(の)ため、寸全(寸前)。これらがどういう意図で 使われてるのか、私の理解の範疇外でした。ただ、自分を 「わ」で統一した手法には、脱帽です。新鮮でした。 272 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/13 20 01 ID wim5sSdn 梅雨の頃 それは晴れると 屋上で風と戯れ 揺れる白い波は 眠る僕を撫でる 忘れ始めた日差しの温もりを 求めていた乾いた風を 若葉のように 喜びに震え 歌っているような 屋上のシーツ達 273 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/13 20 17 ID ??? なるほど 274 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/13 20 19 ID ??? 若葉の季節はいいね。 275 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/13 20 21 ID ??? うす緑の若葉って太陽光線を透過するよ 276 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/13 20 23 ID ??? 若葉のような ドン亀さんって、嘘だよ、もちろん(笑 277 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/13 20 23 ID ??? 太陽光線が薄緑の若葉を透過するんじゃないの? 278 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/13 20 25 ID ??? いいね5月から6月の季節は 279 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/13 20 32 ID ??? 278 そだね♪ 280 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/13 21 47 ID JCkyd2j2 277 透過を辞書で引いてみ。どっちも間違いじゃないよ。 281 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/13 21 50 ID 9kSOVPgr 薄い緑 濃い緑 単一の そして 色とりどりの緑たちは 太陽の光を一身に 集め 反射し 吸収し 萌えている その美しさは あまりにも僕に無関係で ふいに哀しくなり 急ぎ足でその場を逃げる 浅い緑 深いみどり 一斉に そして それぞれに伸びる若葉は もっともっと上を 目指し 求め 欲し まっすぐに伸びて行く その潔さは 何だか僕を責めているようで 思わず顔を伏せ 横を通り過ぎる 毎日の忙しさに負けて 春の暖かさを見失い 初夏のキラキラと光るみどりからも逃げようとしている僕は あの若葉のように求めるものもなく 漠然と漫然と毎日を過ごすことしかできない臆病な僕は 強い陽射しに萌える生命力に溢れた緑を デスクの窓越しに指を咥えて見ていることしかできなかった 282 名前:=[] 投稿日:02/05/13 22 00 ID 3OC7MqpE 281 他人ばっかり見てるからだよ。自分がどうあるべきか、そのほうが大切。 283 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/13 22 55 ID cu7kwazB 272 うまいですよね。「それ」が何なのか、わかるのは7行も後なの に、しっかり読ませる力をもっていると思いました。さわやかに あかるく、軽量ながらもダイナミズムのある詩だと思います。 281 この地点から、詩が始まるんですよね。若葉への憧れ。好みからいうと、 この主題ならもっと幻想的な表現が似合うかなぁ、とも思いました。 ようやく始まったばかりの詩なので、これのあと3倍は読みたいなぁ(笑) 284 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/13 23 04 ID ??? 最近、飲み会続きだったので(汗)サボってました。 都立家政さん、撫子さん、Wildcatさん、批評ご苦労さまです。 そしてありがとうございます。 しかし名無しで書いてあっても、作者がなんとなくわかってしま う人がたまにいるのが面白いですね。247は多分あの人だろう なー……とか(笑) 285 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/13 23 08 ID Z+wiQjKv まだまだジャンジャン投稿受け付けています。 詳しいルールは 1と 190にありますので、まずはご覧ください。 286 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/14 00 01 ID 1s5NEYB0 晩秋の 老葉の奏まるで詩人 歳月を辿り 苦汁を省みる 初夏に萌え 風任せに擦れ合う言の葉 余りに若すぎて 未だ いかに謳うべきか知らない 俺の言の葉たち 時流れ 晩秋の 老葉の奏まるで詩人 歳月を辿り 苦汁を省みる 胸に秘めるは 未だ輝く若葉色 287 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/14 00 14 ID dlpRCLuu 286 くっはー! 見事だねー、か○○さん!☆ こーれは95点はあげとかなくちゃ? 288 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/14 00 21 ID ??? 287 ヲイヲイ(汗 289 名前:247[sage] 投稿日:02/05/14 00 39 ID ??? 251のYKHさま、 252の都立家政さま、 270のwildcatさま。 ご批評、ありがとうございました。 自分でも、「若葉のように」というお題を消化しきれていないのが 気付いていながら、どうにもできなかったのが心残りです。 ……YKHさま。247ですけど、正体バレてますでしょうか(.(゚д゚;))。 290 名前:成澤和樹[] 投稿日:02/05/14 01 39 ID S1Mapr3l 己の心の底を覗きたいと思うなら 多くの芸術を、感動を求めなければならない。 人は思索によってのみ、心の深淵を分析出来ると思いがちだ。 だが、感動という光無しに、暗き内面の道を歩くことは出来ない。 詩ではないかも知れないですが評価お願いします。 291 名前:名前はいらない[ ] 投稿日:02/05/14 02 18 ID ??? 289 わかるわけねーよ。 292 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/14 06 03 ID ??? 290 スレ違い。他の評価スレに出されよ。 293 名前:272[] 投稿日:02/05/14 18 56 ID K+KaeYGo YKH様有難う御座いました。 294 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/14 20 09 ID G9zvWtha 284 それで思ったんですけど、 コンテストとは別に、作者あてクイズなんて 面白いかもしれませんね 295 名前:209[sage] 投稿日:02/05/14 20 10 ID ??? 都立家政さん wildcatさん 批評ありがとうございました。 もっと精進します。 296 名前:代役買ってみた[age] 投稿日:02/05/14 20 18 ID ??? まだまだジャンジャン投稿受け付けています。 詳しいルールは 1と 190にありますので、まずはご覧ください。 だそうです、皆様。 297 名前:若葉のやうに[] 投稿日:02/05/14 20 53 ID DXNfqy74 重ね合せた手が 若葉のやうにちひさく見える この手もやがて…朽ちはてる 僕たちもいづれ枯れはてる 君は真直ぐまへを向き 神父のみことばを ひと言も聴きもらすまいとしてゐる その真剣な面差しがいとほしい この姿もやがて…朽ちはてる 僕たちもいづれ枯れはてる 永遠のリングをその手に 誓ひのキスをその紅い唇に… 298 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/14 23 45 ID lBBe3gi+ 286 素直に上手いですね。この短さの中に、過不足なくまとまっています。2回 出てくる連は同じように見えて、視点が違っている。最後の2行も見事。 「若葉のように」という言葉を作品中に使わずに、ちゃんとお題を表現してる。 297 ずらした行が不協和音のように、幸福な詩にのしかかっていますね(笑) その対比とリズム感が、そこそこのダイナミズムは生んでいると感じ ました。新婦の手の表現、いいですね。旧かなづかいも合ってるかな。 299 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/14 23 56 ID ??? 296 ありがとうございます。☆ 294 Wildcatさん 作者あてクイズ、おもしろそうですね。♪ 板のみんなで作者を予想しあう。審査終了後、本人に答を発表しても らう。正解者の中から抽選で毎月百名様に(って、それはない) でも、ま。今は「これはあの人の作品じゃないかな~」とか詮索せずに 素直に作品だけ読んで評価していきましょう。♪ 。。。なんて、言い出しっぺの自分が言ってもいいものか(汗) 300 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/15 00 03 ID ??? 290 ごめんなさい。激しくスレ違いです。 それに「思想」の場合、たったそれだけ読んで「評価してください」 は、ちょっと不可能ですよぉ。 心の深淵、とは無意識領域のことでしょうか? 確かに外界からの刺激 が契機となるでしょうけど、芸術だけに絞るのもどうでしょうか。。。 いろいろなものがあるし、思索だって立派な方法のひとつだと思うん ですが。。。あ。なんか結局評価しちゃった?(汗) 301 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/15 00 28 ID ??? 249 299 コテハン同士はいいかもしれませんね。名無しは辛いね。 302 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/15 00 34 ID ??? 301 その問題はもちろん、ありますよね。コテハン"同士"っての、 ちょっとわからなかったですけど。。。 303 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [] 投稿日:02/05/15 04 59 ID ppkZgoxk 272 「屋上のシーツ」は好き。光景が浮かぶ。 まとまっていて綺麗だが、退屈といえば退屈な詩。辛口ゴメン。 274 ある意味、意味深。 275 好き。話し口調が楽しい。 281 「薄い緑」「濃い緑」「色とりどりの緑」「浅い緑」「深いみどり」 この場合、ボギャブラリーがたらなすぎる。 様々な「緑」を表現する他の言葉はなかったろうか? 304 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/15 05 11 ID ??? 結構いい加減な評価ですむんだね。 なんだか見ていてヘナヘナな連中ばっかじゃん。 いや、悪口とかそんなんじゃなくて、俺にもできるかな、と。 305 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [] 投稿日:02/05/15 05 11 ID ppkZgoxk 286 多分、こういうのを「うまい」というのだろう。 批評といっても、何も浮かばない。 290 詩的ではないけれど同感。 「人は思索によってのみ、心の深淵を分析出来ると思いがちだ。」 これは多くの自称知識人たちに捧ぐべき言葉。 こういうことを書いてくれて嬉しい。 297 読んでいて、素直に詩の世界に入れた。 これは俺にしてみればかなりめずらしいことです。 最後の2行が個人的にひっかかる。 *評価された方へ 俺は主観と偏見に満ちています。好みもあります。 その日の気分やコンディションによっても、評価は違ってくるかも知れません。 批評する難しさがありつつも、何だか少しずつ面白い気もしてきました。 宜しくお願いします。 306 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/15 05 50 ID ??? なにが悲しくて都立家政みたいな馬鹿に評価されなあかんねん。 307 名前:297[sage] 投稿日:02/05/15 06 24 ID ??? YKHさん、都立家政さん、ご批評ありがとうございます。 拙い詩で恥ずかしいのですが、参加してよかったです。 308 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 02 ID ??? 同意 309 名前: いかいか=都立家政[age] 投稿日:02/05/15 11 08 ID ??? なんで、いかいかみたいな、下ネタ書き散らかし野郎に・・だ! 310 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 13 ID ??? 都立家政さんへ 今度、朗読会をするそうですが、そこへ友達をつれてきて 僕が、いかいかです。僕が、タヌタヌです。・・と友達に 「嘘」を言わせる予定だというのは本当なんですか? 311 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 14 ID ??? なにを朗読するもんだかな 都立いかタヌ 312 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 16 ID ??? 311 そんなのきまってる。う○こ、ち○こ、ま○こ、しかない(ぷぷ 313 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 18 ID ??? だ、だ、だろうな・・・。 314 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 20 ID ??? 都立家政の保身に走った「嘘つき朗読会」(爆笑 315 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 11 25 ID ??? 異常者の主催する朗読会です。 「おまえは moonだろ! WIZだろ!」←都立家政の粘着馬鹿の 叫びです。(笑 316 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/15 11 31 ID ??? ごめんなさい。雑談は雑談スレでお願いしますね。☆ 304 おお。そう思われたなら、ぜひ審査員やってくれませんか♪ ここの批評及び審査は、なるべく審査員に負担がかからないよう に、自分では工夫したつもりでいます。 極端にいうと(投稿者の方々には失礼ですが)全部の作品を読む 必要だってないのです。ちらっと見て「あー面倒臭ぇ」とか思っ たら、読んだフリをしていただいても結構です(笑)後になって 他の審査員がもちあげた時に、初めて読んでみればいいわけで。 ちなみに僕は全部の作品ちゃんと読んでます。投稿者の方々、ご 安心を(笑) 317 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/15 11 38 ID apJSkmYJ 現在、審査員は私、Canopusさん、都立家政さん、撫子さん、 Wildcatさん、の5名となっております。 このスレのルールについては 1と 190をご覧ください。 作品投稿受け付けは明後日まで。どんどんご参加ください! ところでつい最近気づいたのですが、考えたら私、Canopusさ んには了解も得ずに審査員の継続を押し付けてしまっていました(汗) 不快に思われてらしたら、すみません。 Canopus様 318 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 12 02 ID ??? おかあさん。どどめ色の下唇、化粧しないでよ。 319 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/15 12 09 ID ??? 318 なにが、そんなに悔しいの? いかタヌ都立さん(ぷぷ 320 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/05/15 12 16 ID ??? これだけ言われても都立家政が何も反論できないのはすべて事実だからです。 321 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/15 12 40 ID 5cVSFwMA うぜーんだよ ガラガラの内職費で どうやって光熱費払っていけっていうんだよ 坊や? 梨も苺も好きな果物ってだけで 心の中で想い忍ぶだけ 買えやしねーよ 先月は先月でマホガニー材のティッシュボックスカバー買っちまってよ 今月は今月でワンランク上の化粧水買っちまって どこにも甘酸っぱい快楽を楽しむ余裕なんて残ってねーよ あ? 男が化粧水にこだわったら悪いかよ? 阿呆が!! 梨の礫だよ! なしのつぶて! あぁ?どういう意味かって?? しるかっ!! 322 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/15 14 45 ID lLoLKEmA 321 素直におもしろかったです。「梨も苺も~」「マホガニー材の~」 「化粧水」いいですね! ただどのへんが「若葉のように」なの か、よければ説明お願いします(笑) 323 名前:成澤和樹[] 投稿日:02/05/15 16 59 ID Nd8BqKyl 「朝」 まだ薄青いあいだの朝を歩いてみなさい 冷たい藍色の空は貴方を感動させ、静かに活力を与えるだろう。 他のスレで「もう書くな」と言われてしまったのでこのスレに戻って きました。 都立家政さん 評価ありがとうございます。詩的にはなかなかならないんですが 短い言葉に意味を込めようとがんばっています。 邪魔でなかったらまた評価のほどよろしくお願いします。 324 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/15 17 01 ID zUMVfBHg 173 :参加するカモさん :02/03/12 09 46 みんなメルマガ読んでる? あれ読むとひろゆきの性格よくわかるよ すっごい陰湿。 根暗。 正直、引くよ。2chの管理人って、こういう奴なのかって。 176:参加するカモさん :02/03/12 11 18 ひろゆきの裁判の報告の仕方はよくわかったけど、たまには相手側の言い分も聞いてみたいね まったく違う状況だったりしてw 177:参加するカモさん :02/03/12 11 42 ひろゆきさんっては自分の都合の良いことしか報告しないし、都合が悪くなると 報告しなくなっちゃうんだよね、、 それにしてもひろゆきさんてば見事に陰湿な文章書くなあ。。 325 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/15 17 52 ID k2ouh04I 生えて間も無い貴方は とても青々と太陽の光にさらされて 綺麗に輝いていたね 今でも忘れないよ Just my friend どんなつらい目にあっても君と僕はいつも一緒 だって一心同体だから 君が死んでも僕は君の為に「クスリ」を用意してあげる きっと未来には君をよみがえらせる素晴らしい「クスリ」があるから それを使えば君はよみがえるんだ I BELIEVE YOUR ABILITY! 君は僕の全て 君は僕の未来 全ては君にかかってるんだ! ハゲがこわいってワケじゃない ハゲが嫌ってワケじゃない 君が居ると安心するんだ! 地毛である事に意味があるんだ ズラなんか見苦しくてはめてられない いつ飛んでゆくやもしれぬズラの恐怖に震えてるなんて真っぴらごめんさ! I have no patience with such ヅラ! 若葉のように青い君をこれからも大切にするんだ 若葉のように初々しい君を僕は守り抜くんだ 僕は君と離れない、離さない 君と僕は永遠さ 髪は長い友だから… 326 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/15 19 08 ID vZktg1JW 325 あははははああはあははは!……やられました(笑) 何も言うまい(笑)強いて言えば、最後1行蛇足っぽい(笑) なるほどね~。確かにこのタイトルで合ってるや(笑) 327 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/15 19 09 ID ??? 323 あらら。「もう書くな」と言われたんですか?(汗) 書いてはいけないものなんて、ないはずですがねぇ。規則さえクリアー すれば。 ちなみにそれは評価を必要とする文章でしょうか? 必要としているのは 「共感」あるいは「反感」だけなのではないでしょうか? その「冷たい藍色の空」を描いてくれないことには、評価できませんし、 なにより何度も言うように「スレ違い」です。すみませんが、お引き取り くださいな。 328 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/15 19 11 ID ??? ルールは 190にあります。みなさまの作品、待っています。☆ 329 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/15 19 20 ID ??? 323 ( 327) みたけども、お気にせずに。 あれは煽りといったものでしょう。 (挑発的な暴力的な言葉として私は受け取った) どうぞお続け下さるようお願い致します。 また他のスレでも書けるところはいくらでもありますし。 一応例として批評してくれるスレをあげておきます。 ↓↓初心者さん☆の書き込みはこちらだよっ↓↓ ttp //mentai.2ch.net/test/read.cgi/poem/1020771981/l50 では。 スレ違い失礼しました。 330 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/15 20 54 ID ozlXmo3W 299 いいですね。商品の費用は、YKHさん持ちってことで(笑) 審査が終わったら、あれは、誰々ではないか~なんて 言い合うのも、面白いかも。 331 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/15 21 20 ID ozlXmo3W 272 ただ、シーツが風にはためいている、だけのように 感じます。あなたはそれを見てなにを感じたか、 読者は単なる写真ではなくて、そこから生まれる インスピレーションを期待してますよ。 281 「薄い緑 濃い緑」「浅い緑 深いみどり」 対句にするなら もっと徹底的に厳密にやりましょう。この手の文字遊びは、 誰でも思いつくものなので、特徴を出すには、もっと奇を てらってもいいかも。 286 この詩には、高い技術を感じます。体操選手みたいに贅肉を そぎ落とした言葉が、どの行を見ても個性をかもしだしている、 そんな感じを受けました。ただ、タイトルとの整合性にやや問題 があるのでは。 {332 名前:wildcat[sage] 投稿日:
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/277.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 お題 戦争 開催期間 03/09/15~03/09/29 参加作品数 31 審査員 6人 本スレ 9の103-197 議論スレ 7の96-262 【チャンプ】 Silent(ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ):8点 【準チャンプ】 スケッチ(qwertzqwerty):5点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 104-107 戦争 - 2 113 ? 構造 3 118 聖戦 - 1 119 始まりの日 - 3 120 英雄 - - 123 汝の行為は汝を追う - 2 124 せんそう - 1 126-127 天が見るは戦跡 - 2 128 もっと摩ってよ! 曾村益廊 3 129 スケッチ qwertzqwerty 5 131 記者 - 1 132 戦争 - - 133 Terrorizer ~消えゆく少年たちへ~ - - 134 あ・・・ - 2 135-136 誕生日 ニイヅカ ハル 3 137-138 退役軍人の愚痴 昼酔軒@助手補佐見習代理 3 139 青い星 - 2 140-141 Glass with Vampires - - 142 Silent ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ 8 145-146 エラー表示 ame 1 147-148 跡の土塊 kayの人 2 149-150 ショッキング・ウォー - 1 151 口撃 - 3 153 空の旗 - 1 154 校則 - 1 155 遠くて近いらしい戦争 - 1 156 悟り シオン - 157 上空 - 3 159-161 大脱走って映画見たことあるかい? - 2 162 残-ZAN- - - 163 war-freedom-after - 1 【審査員】 なみなみお ◆mCFk32Woec Canopus ◆DYj1h.j3e. ame ◆yUHAxrOw2c ななほし ◆lYiSp4aok. 大木人 ◆hMyRGSodPk シオン ◆poetsyov/2 【採点レス】 170 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [] 投稿日:03/09/25(木) 19 44 ID vadSvwmU New!! 「採点」 135-136 誕生日 2点 157 上空 2点 113 ? 1点 123 汝の行為は汝を追う 1点 126-127 天が見るは戦跡 1点 129 スケッチ 1点 181 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/09/28(日) 06 57 ID LpUTY/gC New!! 3点 142 2点 139 159-161 以下、1点。 104-107 119 128 129 135-136 145-146 151 185 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:03/09/28(日) 21 34 ID zG0PN9wc New!! 3点です。 142 Silent 1点です。 128 もっと摩ってよ! 154 校則 190 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:03/09/29(月) 00 52 ID cut/9syX New!! 2点 113 :? :03/09/15 22 18 ID +DFJ9EQw 2点 119 :始まりの日 :03/09/16 02 56 ID MNsyEpij 2点 129 :スケッチ :03/09/17 00 42 ID eO+1cRjJ 2点 134 :あ・・・ :03/09/17 19 15 ID nYmrFqJJ 1点 104-107デツ 1点 123 :汝の行為は汝を追う :03/09/16 19 34 ID u75CDbtN 1点 124 :せんそう :03/09/16 20 03 ID LPSxBIk/ 1点 128 :もっと摩ってよ! :03/09/17 00 06 ID 7pYfaan2 1点 142 :Silent :03/09/18 16 33 ID arg+zv1w 1点 155 :遠くて近いらしい戦い :03/09/22 05 38 ID v7/OYnhJ 191 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:03/09/29(月) 23 38 ID vwY4YVLo New!! ○2点 151 口撃 ○1点 118 聖戦 126-127 天が見るは戦跡 131 記者 142 Silent 149-150 ショッキング・ウォー 192 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:03/09/29(月) 23 58 ID O4AoNEU/ New!! 3点 137-138 退役軍人の愚痴 2点 147-148 「跡の土塊」 1点 153 「空の旗」 157 上空 163 war-freedom-after 作品 ■▲▼ 戦争 104 名前:戦争 [] 投稿日:03/09/15(月) 05 26 ID PXH3N9eh New!! 箱を開けて覗いてみればいい 歴史がオルゴールとなって語ってくれよう 感情 統制される足並み 殺せと それは何か 俗物の屍の上を歩く 行進 前進あるのみ後ろに神はついてこない 見上げる お偉い誰かが甘い甘い意義をばらまく 混迷 酒をのめ つぎはモルヒネ 反乱するよ 脅し文句でだれかが 逃げた 走れ つかまる事はもっと恐ろしい そう 死よりも 105 名前:戦争 [] 投稿日:03/09/15(月) 05 29 ID PXH3N9eh New!! 明日はくるの ぶあつい本にもそれは書いてない 発見 銃声 同時に開放 自由 生存 だれが死んだ ? 大きなビックリマークが頭上でゆれている 考える人の上に浮いているのと同じヤツだ 切れかけの電球がチリチリと空気を感電死させるように 106 名前:戦争 [] 投稿日:03/09/15(月) 05 35 ID PXH3N9eh New!! あ あいつの頭上かから ?が消えたぞ 死んだな ?マークが浮いた やつらには近づくな 後ろからぐさりと やられるぞ 死んでるからな ピョンピョン うさぎがとびはねる 月でもぺったんぺったん 餅つきだ わいわいがやがや 楽しそう お酒ものめや歌えの大祭り 107 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/09/15(月) 05 38 ID PXH3N9eh New!! 早くはしらにゃ 逃げられん 曲がりくねった あぶないあいつ とんでくるぞ 眉間めがけて ズキューンとね でるのは?マークとXマークだけ どっちが出るか楽しみだ レッドカードで即退場 どこへ逃げてもおってくる ?はどへもおってくる Xがついたらもう楽さ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ? 113 名前:? [] 投稿日:03/09/15(月) 22 18 ID +DFJ9EQw New!! ? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 聖戦 118 名前:聖戦 [] 投稿日:03/09/16(火) 01 48 ID jPdAk+Ku New!! お前は戦争で立派に戦って死んだ 俺はお前の死に様をテレビで見ていた アダルトビデオのモザイクが一昨日から無くなった 偉かった人が殺されて知らない人が偉くなった お前の恋人は占領兵相手に小銭を稼いでいる お前の家族は家ごと燃やされた お前が信じた神様は今では悪魔と呼ばれている お前は何を守ったんだ? お前の死んだ意味は何だ? 俺は何も守れなかった 俺は神様を信じられなかった 助手席にお前の骨を乗せて トランクに爆薬を山ほど乗せて 俺はお前の神様を守る お前を神様にする 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 始まりの日 119 名前:始まりの日 [] 投稿日:03/09/16(火) 02 56 ID MNsyEpij New!! 僕は君が好きだ 一緒に戦おう ずっとずっと 一緒に戦っていこう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 英雄 120 名前:英雄 [sage] 投稿日:03/09/16(火) 04 31 ID 7GG+CzbQ New!! 僕は英雄となった 祖国に貢献した人物として 勝利に導いた人物として たくさんの人を殺した人物として 国を守るという大儀名分に 大切なものを守るために そして他の人の大切なものを奪った 大切なものを守るために、大切なものを奪った そして僕は英雄と呼ばれるようになった その後僕は悪人になった 違う国で悪人になった 僕に大切なものを奪われた人たちが叫んでいる 「家族を返せ」と 「この殺人鬼め」と 僕は英雄なのだろうか それとも悪人なのだろうか 戦争とはなんなのだろうか 僕にはもう分からない ただあるのは自分が守ったものの喜びと 自分に奪われたものの悲しみだけだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 汝の行為は汝を追う 123 名前:汝の行為は汝を追う [] 投稿日:03/09/16(火) 19 34 ID u75CDbtN New!! 考えてみろ やつらはおれたちと違う 愚かで凶悪な狂信者 危険な害毒 道理が通じるわけがない 共存はできない ならどちらかが滅びるしかない やつらのDNAは劣っている あいつらをのさばらせておいては世のためにならぬ 兵隊皆殺しはもちろんだ 捕虜などとんでもない ジュネーブ条約を守ったりしたら大損だからな 甘く見るな 女も子どもも老人も いつ背後から襲ってくるかわからないだろう あいつらの戦意を殺ぐためにみせしめろ 撃ち殺せ撃ち殺せ 弾が惜しければナイフを使え 腹を割いてはらわたを地面にたれさがらせ ペニスを切り落として口に詰め 目を入念につぶすのだ 女は強姦強姦強姦し強姦し強姦して 怨念を生まぬように股を裂いて殺せ 忘れるな 戦争はおまえらが考えているような野蛮なものではない 崇高な目的に邁進するわれわれの正義を確信し 大儀の前には死ぬことも喜びと心得ろ 異を唱えるやつは親子であろうと敵とみなせ われわれが勝利すれば 世界各国すべての人々が 誇り高く豊かに幸せに暮らせる楽土が実現するのだ 旗を振れ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ せんそう 124 名前:せんそう [sage] 投稿日:03/09/16(火) 20 03 ID LPSxBIk/ New!! たたかうなんて、実は、実に、当たり前の、ことで そこには、正義も非正義も悪も、なくて たたかいの無かった時間を、僕らは持ったことがなくて 戦争・・・と言われるまでではなくとも しかし僕らは、日々、たたかっているわけで ルールが決められるのは、ルールが必要だからであって ルールが無ければ、僕らは、地球上のすべてを焼き尽くすことだってできる それでもみんな、血を流せば痛いことを知っている 誰かが死ねば、誰かが涙流すことを、知っている しかし、たたかいなんて、実は、実に、当たり前のこと キリストとブッダとアッラーとだって、神様どうしのくせに、たたかいを続けているわけだし。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/69.html
ページ:1 2 3 4 お題 駅 開催期間 2005/05/07~2005/05/17 参加作品数 30 審査員 4人 本スレ 14の382-474? 議論スレ 10の75-229 【チャンプ】 世界の果て(ゼッケン):5点 【準チャンプ】 待ち合わせ(葉土):3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 384-388 トレイン・シネマ - - 389-390 列車は走っている - - 391-392 何もない駅 - - 393 ひきにくのうた - - 394 「三角定規駅」 - 1 395 かたすみ - 2 396-398 家出 - 1 399 コズミックラプソディー - - 400-401 靴のある風景 MUJINA 2 402-403 発つ時 - 2 404 誰しも待つ。電車、或いは他の現象を - - 405 現 - - 406-407 茶色いホームにて - - 408-409 世界の果て ゼッケン 5 410 無人駅 - - 411-412 サルベージステーション - - 413 「新大阪」 抑揚 1 414-418 人生(いきる) - - 419 ハタチ新宿スティション - 1 420-422 光りに満ちた自由へのレール - - 423 駅漏れ - - 424 明治の唄 - - 425-426 ぐるんぐるん - 1 427 誕生日 - 1 428 待ち合わせ 葉土 3 429-430 「灯台のある岬をめぐる」駅にて Canopus 1 431-433 車窓 大木人 1 434 プラットホームにて - - 435,438 駅 - - 436-437 乳色の鞠も 鳴りだした - - 【審査員】 Canopus ◆DYj1h.j3e. ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY シオン ◆poetsyov/2 葉土 ◆Rain/1Ex.w 【採点レス】 447 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/17(火) 01 38 03 ID vp+2FgX3 2点 408-409 『世界の果て』 428 『待ち合わせ』 1点 394 『三角定規駅』 402-403 『発つ時』 425-426 『ぐるんぐるん』 427 『誕生日』 431-433 『車窓』 448 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY 投稿日:2005/05/17(火) 19 24 04 ID LEUo66pj 396-398 家出 これに1点。 450 名前:シオン ◆poetsyov/2 投稿日:2005/05/17(火) 23 50 54 ID eRAQWitQ 1点 419 ハタチ新宿スティション 1点 428 待ち合わせ 1点 413 「新大阪」 460 名前:葉土@携帯 投稿日:2005/05/19(木) 07 37 30 ID 3miHdaAt 3点 408 世界の果て 2点 395 かたすみ 400 靴のある風景 1点 402 発つ時 429 灯台のある岬をめぐる 駅にて ごめんなさいです。トリップは後ほど補完します。 461 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/05/19(木) 08 44 21 ID RIYv7zyd 審査延長のお願い申し訳ありませんでした。トリップの補完です。( 460のサイテン分) 作品 ■▲▼ トレイン・シネマ 車はガタゴト、思ったタワゴト、学生ママゴト、縮図のタマモノ。 車は車であっても、自家用車ではない。 そこらへんの認識は家庭教師は過程教師ではないという認識に似てる。 若干の苛立ちを隠せない僕。車が来るまで待つとしよう。 全くマナーという言葉の定義というものを君たちは心得ているのだろうか。 なんと不謹慎な、不謹慎な事この上ないほどマナーがない。 自分の車も持っているけど僕の距離で210円の車のほうが僕は好きだ。 さて、僕と多数のためのハイヤーがやってきた。 看板の景色を抜けるとそこには雪国がひろがってもいい。脳味噌の自由は素晴らしい。 そんなブレインストレッチをココロで叫ぶと車内がやってくる、僕は俺になる。 頭の中に飼っていたオオカミの鎖をひきちぎり、血肉したたる牙を魅せる。 よし、準備は万全だ。電車の中にいる木偶の坊たちをどうしてやろう。 耳からケーブルの飛び出ていうる音の魔術師。 天にむかった頭髪が気に入らない、殺す。 俺の頭のオオカミが魔術師の喉笛に噛みついた。 喉を噛み切ったら血が噴き出た。オオカミの銀毛を赤が染める。 ぬらぬらと光る銀、ぬめぬめと輝く朱。 鮮血という形容が相応しい液体を喜んで俺は眺める。 さて、まずは一人、俺は忙しいから二回目のストップで逃亡しなきゃいけない。 そんな思考を巡らせていると背広を着込んだワシが粘着物を啄んでいる。 纏った負のオーラが気に入らない、殺す。 オオカミに指示を与える。魔術師の死肉を貪っている。 そんな下卑た輩は口にしてはいけない、オオカミをはたいた。 オオカミは手を出されるとワシに猛った。思いっきり躍動して頭部に噛り付く。 ワインみたいな汁が出た。臭い、不愉快な気持ちになりながらももう一人の制圧に嬉しくなった。 ふぅ、もう一人、時間からみてもう一人を殺傷するのが関の山だ。 俺のオオカミも息をあげているフラストレーション発散も疲れるのだろう。 俺はオオカミに鎖にもうすぐつながれてしまうぞ、と煽った、オオカミは奮起した気がする。 オオカミは一人の少女ににじり寄っていた。俺はなんとなく嫌な予感がした。 あぁ、少女が食い散らかされてしまう。と思考がジャンプしたが、 みてみたい欲求にかられた。どんだけ悲痛な声をあげて、どれだけ怯えて恐怖の波を泳ぐのだろう。 そんな俺の矮小な欲求がオオカミの静止を静思した。 少女は毅然な態度だった。左手を噛みつかれても微動だにせず、 俺の存在に気付き俺を見据え俺に微笑みかけた。 泣いていた、オオカミも涙を流して、自分の逃亡スポットにたどりついた時、 俺は涙が止まらなかった。涙の川を俺が泳いだ。 逃亡スポットのアラームが車の中で木霊していた。 いたたまれない気持ちがしたのでオオカミを残して扉をくぐった。 オオカミは少女の膝元に身をふしてひたすら泣いていた、そして目をつむり眠ったようだ。 僕はその光景を、半身いれた車内の光景を、異世界の世界の出来事と自分を慰めた。 少女は、否、彼女は強い女性だったのだろうと、自分を恥じた。 僕は一人の少女に負けたのだ。涙の川は何度も反乱して、 僕というエジプト人を陸地に何度も叩きつけた。 涙を泳ぎきった自分を、夢と思って忘れようとした。 僕の飼っていたオオカミは彼女の膝元でまだ眠っているだろう。 僕にはもうオオカミがいない。 384-388 名前:トレイン・シネマ ◆qE7CezEczo 投稿日:2005/05/08(日) 19 55 20 ID hQAo6LVW 【コメント】 441 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 01 12 09 ID J2CMTuKT 384-388 歪んだ正義感を持った異能者か、と思って読んでいたら、3/5あ たりから、普通の人になってしまうんですね。少女の微笑みに打ち負かされる 下りは、何だか若さを感じたな。 98 名前:葉土@遅くなってごめん [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 04 22 ID RIYv7zyd 384 トレイン・シネマ もしかして、トリップ消し忘れでないかと思うのだけども、次回から気をつけてくだされ。。 冒頭の一行がすごくいいんだけど、あとが、、、つかみの部分が説明くさくて、 本題の狼(イドのばけものだね)の蛮行とうまくマッチしてこない。 ストレス解消チックな脳内暴力の果てはマドンナ幻想に終わる。 【得点】 0点 ■▲▼ 列車は走っている 窓の外を見上げると高い空があって その下に白い雲があって またその下に灰色のビルがあって その調度真上に 若い女が立って 唾を飲み込んだ時には 僕の目線の高さにいて 瞬間 目線が合わさったような気がして はじけたような気がして 僕は電車に揺られているような気がしていたけれど その女が 僕の顔を見て ニマリと笑ったことは 覆せない確かなので 負けちゃいない 負けちゃいないと 呟いた 人ゴミの中で みんな何も言わずに 無表情に 上か 下か 左か 右か 女のうなじを見ていて 何も言わずにいて 触れ合わない 角度にいて 何も言わずに触れ合わずに 痴漢に間違われないように 右手を上げたり 左手を上げたり しているので とても嬉しい 人生の中でこの時間だけ 僕は皆と一体になれる 嬉しい 手を振る 手を 追いかけてくる少年に手を振る 泣きじゃくる少年はそれでも追いかける 死んだか そうか 誰が死んだか そうか 追いかけるのやめないか そうか そろそろ崖に落ちるよ そうか 聞こえているか そうか やめないのか そうか 本当やめないのか そうか そうだ いつもそうだ ここで少年は諦める この真っ赤に染まった川に見とれ 少年は立ち尽くす そうだ そうだった 仕方ないことだった 諦めなければいけないことだった 僕だっていつか そうか 電車は駅を目指して 車掌は駅を目指して 皆は駅を目指して 列車は走っている 僕は電車でも車掌でも皆でもない 列車は走っている 別れの時を待ってる シャバの空気を吸うのを待ってる 騒然とした街の声を聞いている 僕はもうだめだ 一人 また一人と 途中下車をして ついには本当に一人になる その時に僕は何を思って悲しもうか それだけを考えている 列車が駅に止まらない内に じっと黙って考えている 窓の外が 真っ白に濁ってゆく 列車は走っている 389-390 名前:列車は走っている 投稿日:2005/05/09(月) 01 29 53 ID wQzUk8Kt 【コメント】 441 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 01 12 09 ID J2CMTuKT 389-390 饒舌さが、うまく言い表せないようなもどかしい思いを、的確に 表現できてると思います。惜しい所としては、ひとつの連にひとつの感情、て な具合に区分けしちゃってるとこがあって、それがこの詩の魅力を減らしてし まってるかも。 98 名前:葉土@遅くなってごめん [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 04 22 ID RIYv7zyd 389 列車は走っている 1/2 と 2/2 がかなり違うテーマなんだね。 これも冒頭の女との視線の絡みの部分はすごくいい。1連、2連目は同じ列車に乗る 奇妙な同属意識のようなものの安心感。 3,4連目は打って変わって、夢を諦める現代人の姿と、夢を諦めきれない自分。 であるのに皆と同じでなく、(しかし皆と同じく)列車に乗ってしまっている。 ここで、一人また一人と列車を降りていくという描写が矛盾してないんだろうか? と読みながら頭を捻ってしまった。。。列車が夢の象徴であるならば、1,2連目の どこか冷めた同乗者との連帯は変だし、、、(てか自分だけは違うと言っているんだが) うーーん。。。 【得点】 0点 ■▲▼ 何もない駅 荒れ果てた田の真ん中に建つ駅を 利用するのは蛙たちばかりではない 線路のないその駅に 降り立つ人間だっている 僕は卵からオタマジャクシになって 金色のスーツを着たウルトラマンになって 今ここまで来た 九州の遥か南を発って この街の駅に立ち雪山を眺めている スワッチと毎日叫びながら 生きている 生きていたら いろんなことがある なんて物語みたいじゃないよな現実は なんて気分に苛まれながらも 本当は結構いろんなことがあるもので 駅状化現象を起こした現実の中で 僕は電車を乗り継いできた 車窓の風景は退屈ばかり流れていたけれど 結構いろんな葉っぱや いろんな土地や いろんな人や いろんな卵 スワッチと今日も叫んでから 雪山を臨む駅の 東口へと歩いていた足を北に向ければ 白い壁に行き止まる 見えない取っ手を探し出し 白い扉を開いたら 一面の荒れ果てた田に出る どこの駅にもその扉はあって 取っ手を見出そうとするなら いつでも不毛の田に出ることはできる いつでも そこが僕の本当の駅 ここからは電車は どこにも行かない (了) 391-392 名前:何もない駅 投稿日:2005/05/10(火) 18 17 18 ID uZqoiA7U 【コメント】 441 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 01 12 09 ID J2CMTuKT 391-392 廃線の駅、しかも北国。この詩は、それにありがちな、安易なセ ンチメンタリズムやノスタルジーを脱したことに価値がありますね。過去も思 いながら未来を見据えようとする姿勢に好感。それだけに最終の「電車は/ど こにも行かない」は引っかかった。安住なのか、停滞なのか。 98 名前:葉土@遅くなってごめん [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 04 22 ID RIYv7zyd 391 何もない駅 この荒れ果てた駅は何なんだろうかとぼんやりと考えていました。 郷愁の念なんかもしれないですね。いろいろあったけど、ルーツはそこなんだろうと 思います。がんばれウルトラマン。 110 名前:39 [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 11 22 41 ID 43VSeBCA 本スレ391-392 何もない駅 詩を作るより田を作れ、とはよくいわれるが、 それならば荒れ果てた田とは、人間社会にとっては何の意味もない田、なのか。 そんな田の中に建つこの駅は、何も「意味の」ない駅なのだ、と読んだ。 駅状化した現実という言葉かおもしろい。 確かに私たちは誕生から幼稚園、小学校→社会へと、 次々と駅を乗り継いで生きている。 社会へ出てからもさまざまな駅がある。結婚、出産、マイホーム・・・ そんな賑やかな駅の裏には、前述の何も意味のない駅が、いつでもひっそりとある。 それは人間社会に敷かれたレールから切り離された、どこへも行かない駅だ。 実存主義でいう「本来的な自己」がそこにある。 駅状化した現実の中でスワッチと生きる虚構のような主人公と 本来的な何も意味のない駅とが出会うところに空気のアンバランス感覚が生まれる。 それがおもしろいのだが、しかし具体的に描かれているというよりは 言葉が説明のための道具になってしまっているため、 対比の効果が薄まり、アンバランス感覚が弱くなってしまっている。それが残念だ。 【得点】 0点 ■▲▼ ひきにくのうた ラブ ラブ ステーション フォーエバー イブ イブ ステーション フォー レバー 恋をしたの 恋をしたのよ 地下道で あなたの目 あなたの手 あなたのレバー フゥ フゥフフ うさぎの目 イブイブしちゃうの 枯木の手 なによりその心臓 唇に脈打たせちゃって 照れ隠しだと思うのかしら ウフ ウフウウ レバーはナイショ 秘密のかき氷 アタマドキーン鳴らして アパパン パン アパパン パン 撃つぞコノヤロー 鉄筋の高い屋根 赤いレーザービームで撃ち抜いちゃってもいい だってここは出会い系の場所だもんっ ラブ ラブ ステーション フォーエバー アハ アハ ステーション フォーr アォハッ アゥッアゥゥッ 393 名前:ひきにくのうた 投稿日:2005/05/11(水) 16 34 40 ID Mj5AXQcP 【コメント】 441 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 01 12 09 ID J2CMTuKT 393 うおー。あるサイトを駅に見立てて、不特定多数とすれ違っていく、 その一例の描写、かな。駅でもたくさんの人とすれ違うからね、上手い暗喩だ よね。ことばが楽しい。でもなぜか、ドキッとまではしなかった。 99 名前:葉土@ごめんなさい [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 05 11 ID RIYv7zyd 393 ひきにくのうた これ好きですねい。こういうの出せるっていうの詩板ならではですよーーー。 レバーがいい。 撃ち抜いちゃってもいい ってとこちょっとひっかかりました。妙な躊躇いを感じます。 もっちっとドラマがほしいかな?ちょっと物足りなさがあります。 【得点】 0点 ■▲▼ 「三角定規駅」 観光に向かないような週の真ん中の水曜日に 人ひとりも見当たらない中途半端な時間が襲う 眠れない駅長は次の電車までの長い時間を あくびでカウントしながらホームの上で待ち続けている ホームの真ん中にねそべっている古い屋根付の待合場所の ベージュ色した床の上で一匹の猫が丸くなってる ときどき向こうの防風林から季節外れの花粉が降ってくるのか くしゃみに邪魔されながら安眠の時間を待ち続けている 駅舎の板屋根の打ち付けた角度はきっかりと90度に見え 片方だけに長くなったひさしが日よけと雪よけに使われる 屋根の裏側では籠の中から小さな鳥が頭を交互に出しては 抜け道を通ってやってくる餌の匂いと住人を待ち続けている あくびがここで1つ2つ誰かから伝染したのか 歩き続けてきた旅人がベンチの上で抜けた空を眺めて 次の電車もバスもない時間から寝たり起きたりしては 全ての天気と季節を見てきたような表情を出して次を待ち続ける 空気の流れない駅舎の狭い入口と出口の間で それでも実は彼の視界の隅でうろうろしながら ボクはといえば三角定規の真ん中の空間を指にかけて 改札のハサミのように持ち続けてずっと瞬間を待っている 駅前のアスファルトはへこみもしないで雪が降る前のままの高さで 昨日通った軽トラのタイヤの跡だけがカーキ色して残っている 昨日も今日も明日も夏までまだ時間が余るほど余っている ホームとレールの向こうに立ち並ぶ防風林もそれを待ち続けている まだ夏の風は来ない 394 名前:「三角定規駅」 投稿日:2005/05/11(水) 23 56 48 ID 8wgldZv3 【コメント】 442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 23 36 13 ID kqwqUnpe 394 駅で過ごす時間の大部分は、列車を待つこと。海辺の駅なんでしょう か、夏の観光シーズンまでは街ごと眠り続ける点景描写が、味わい深い。ただ 所々に違和感のある描写があって、その違和感が、三角定規の連でピークに達 するんだよね。「違和感」だけで終息させるのは、惜しいような気がする。 99 名前:葉土@ごめんなさい [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 05 11 ID RIYv7zyd 394 三角定規駅 昔の木造の駅舎って、三角屋根で切り妻が正面向きになってたのあったなああ。 単線で、もしかしてまだ電化してなかったりして、たまにしか列車が来ないような駅。 すごく懐かしいです。 風景は「待ち続けている」で、5連目のぼくだけは「瞬間を待っている」と区別しているのは、 5連目のぼくだけが待つものが違うってことなんだろうか? 連を積み重ねて、最終行、夏の風に焦点化する緊張が少々緩んでしまっている印象を受けました。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ かたすみ バターの匂いする液 草に垂らして 少しだけ 糸をひく 夕陽の幻燈が 幼い飛蝗たちを糸で繋いで 揺らす 蕩けた鉄の川 二筋ならんで いつまでも どこまでも 川底の蒼 そよぐものはもうなくて 動くものたちは草に潜んで さようなら またあした 朝の光が 液をみな蒸発させて 白いコンクリートがあらわになると 機関車の舌は牛脂みたいに黄色くて 誰もが目をそむけた 乗客は冷たいジュラルミンの未来に乗り込んでいって 395 名前:かたすみ 投稿日:2005/05/12(木) 13 23 45 ID 68IorQ7G 【コメント】 442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 23 36 13 ID kqwqUnpe 395 妹よ、江戸はさきごろおわったのだ、なんてね。狙いはスルドいと思 います。「駅→液」の語変換の効果は、やや疑問のあるところです。前半の描 写は近い過去と読みましたが、郷愁にどっぷり浸からない微妙さが、上手いと 思いました。 99 名前:葉土@ごめんなさい [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 05 11 ID RIYv7zyd 395 かたすみ 幻想的に描いた線路。美しさを結晶化したみたいな表現がとてもいい。 いつまでも / どこまでも さようなら / またあした っていう合いの手がリズムを刻んでいて詩に弾みがついてる。 誰もが目をそむけた。 そむけるという語感で、機関車を厭うような印象が入ってしまっていて、詩に毒が混じります。 もし、それを意図してないんなら、まぶしさを表現しておいたほうが良かったような気がする。 【得点】 2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 ■▲▼ 家出 バターの匂いする液 草に垂らして 少しだけ 糸をひく 夕陽の幻燈が 幼い飛蝗たちを糸で繋いで 揺らす 蕩けた鉄の川 二筋ならんで いつまでも どこまでも 川底の蒼 そよぐものはもうなくて 動くものたちは草に潜んで さようなら またあした 朝の光が 液をみな蒸発させて 白いコンクリートがあらわになると 機関車の舌は牛脂みたいに黄色くて 誰もが目をそむけた 乗客は冷たいジュラルミンの未来に乗り込んでいって 卵の腐った匂い そう教えられた硫黄の匂い 卵なんて腐らせた事ないからわからないが そんな町から列車で私の町へと帰る 山を離れるこの列車の乗客はみんな 家へと帰る奴らだろうか 私はずっと流れる窓の外を見ていた 薄い黄色の田んぼ どこか寂しそうな森と民家 老いた夫婦が畦道を歩いていた 何を話していただろう 何も話してなかっただろうか 私はただ流れる窓の外を見るだけ 友達同士かなにかの集団は まるでそれが義務であるかのように 固まって座り まるでそれが当然であるかのように 談笑を続けた 集団を襲う沈黙が怖いのだ 無理に無理にと話を続ける 一体話に乗り気な奴はいただろうか 誰も降りない 誰も乗らない 寂れた小さな駅でも止まる どんな小さな駅でも それを通り越すたびに 私ガ母ヲ怒鳴ッタノデス この列車はただ闇雲に走ってるのではなく 確かに私の町へと走っているのだと思い知らされる 私ハ家ニ唾ヲ吐イタノデス 憂鬱 私ハ嫌ダッタノデス コノ家ガ コノ女ガ ソフダ コノ町ガ 嫌ダッタノデス ついに列車の中は沈黙が支配した みんな疲れている 話はそう長くは続かない やがて窓の外は だんだんと新しめの家々が増えていく 春を希望の季節と言う どんな頭が どんな心が そんな事を言わせるのだろう こんな弱々しい黄色い光は 身を起こすのを億劫にするだけだ 希望とはもっと目も眩むほどの 強い光でなければならない ああ できることならあの温泉町に一生留まっていたかった 私ハモフ帰リタクナカッタ コノママドコカヘイッテシマイタイ コノママドコカヘ アイツラノ知ラヌドコカヘ 柔らかな光 若干懐かしい街並み 香り 私の家のあるこの町の 駅を ついに通り過ぎてしまったよ 私はなるべく町を見ぬように しばらくの間まどろんだ 396-398 名前:家出 投稿日:2005/05/12(木) 13 23 45 ID 68IorQ7G 【コメント】 442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/15(日) 23 36 13 ID kqwqUnpe 396-398 旧かなが変かな、と思って調べてみたら、やっぱり間違っている よ…。「ソフダ→サウダ」、「モフ→マウ(モウ)」。ついでに言うと、シマ イタイはシマヒタイ。内容については、感情が主体で、人間そのものの描写が 不足してるかも。だから、家が町が嫌で、と言われても、ピンとこない。 100 名前:葉土@ごめんなさい [sage] 投稿日:2005/05/19(木) 07 05 46 ID RIYv7zyd 396 家出 温泉の町から私の町へ帰る。帰途なんだろうか?その帰途の中で消極的な 家出が始まっているように見えた。カタカナ交えた独白がなんとも追い詰められたような重苦しさを 重ねている。(旧かなづかいはもちっと慎重に。。かなり気になる) 【得点】 1点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:1点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/413.html
ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 世界 溶接アークの閃光を網膜に残したまま 半身を失ったきみの休日は目覚める きみの若い筋肉は鉄の匂いを放っている それは鉄を削り鉄を溶かすこの町の匂いだ ヤマハⅤ-MAX1200。野獣をかたどったオートバイ エンジンに火が入った時、太陽はすでに傾きつつある DOHC・Ⅴ型4気筒の断続的な排気音を残して きみはまだ見ぬ海を求めて走りはじめる それは内なる鉄の本能 ハイウェイは都会をのたうつ巨大な蛇 きみは時速200キロの風に身をなげうつ 暗い戦慄のなかに、 溶解した鉄のほとばしりをきみは感じる それは毛穴からにじみだし、 皮膚を薄い鋼に変え、きみの孤独を包む 速度があらゆる虚像を剥ぎ取ってゆくのをきみは見る 夕刻の濃い影に蝕まれた高層ビル群から 燃える風がコンクリートとガラスを剥ぎ取り、 隠されていたメタセコイヤの林があらわれる 巨樹はいっせいに噴煙のような花粉を放ち、 厚く空を覆って太陽をさえぎり、 大地はやがて凍てついてゆくだろう 速度は、あらゆる虚構を剥ぎ取ってゆくのをきみは知る 歴史のページは舞台の描き割りのように きみを取り囲んでいるだけで きみは弾丸のように薄っぺらな歴史を貫通してゆく ピラミッドもアウシュビッツもきみが生まれた時に出現し、 きみと同時に歴史は消滅することを知るだろう 時速200キロを超え、狭搾した視野のなかで オートバイは深海の雷魚のように身をよじる きみはあらゆる筋肉を使って鋼管フレームのしなりを押さえ込む きみはすべての神経を使って車体の挙動をさぐる きみの骨は鋼化して慣性エネルギーを受け止めるフレームとなる きみの神経をプラグに放電される高圧電流のパルスが走る きみの血管を熱したあめ色のオイルが流れる ハイウェイは丘陵の頂上に達する ただれたような夕焼けの下に海は突然出現した 丘陵を駆け下りるきみの胸を圧して、せりあがる水平線 海は水の山脈となってゆがんだ太陽を呑み込もうとし その唇が接したあたりの海水は沸点に達してゆく 海が抗う太陽を飲み下してゆくほどに雲があがり、 雲は陸をめざして奔り、押し寄せ、 陸を覆い、きみを包み、 果てしも無く続く乳白色の世界を 半獣神になったきみの影が疾走してゆく 310-311 名前:名前はいらない 投稿日:2005/04/30(土) 22 15 15 ID zVRbK8H4 【コメント】 353 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/04(水) 11 43 27 ID sz/nySH+ 310-311 世界 うまい。これと言って大きな破綻がない。疑問。なぜ一人称なのか。「ぼく」 ではなく「きみ」なのか。 NO.311の冒頭でピラミッドやアウシュビッツを出したのはいいけれど、単なる 歴史の1ページという意味だけで素通りされてしまっているのは、ちょいと感心できないね。 ラストの「半獣神」もかっこいいけれど、第2連の「野獣をかたどったオートバイ」に 呼応していて、ライダーがオートバイと既に一体化して、機械化している(人造人間キカイダー!) ということなんだろうか。あるいは、「鉄を削り鉄を溶かすこの町」が人格化されて オートバイに乗って走り出す、というイメージがあるのだろうか。 作者さんがかなり魂を込めてこの詩をつくり、丁寧に推敲している、というのは よくわかる。でも、何かひとつ足りないかなあ。もっと「コノヤロー」という思いを 込めてつくってもらいたいな。 独りよがりな個人的な感想でした。 356 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/05(木) 00 46 42 ID 6DLVknzq 【1点】 >310-311 世界……かっこいい。むかしの「ワイルドセブン」という漫画を思い出した。 365 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. 投稿日:2005/05/05(木) 22 30 46 ID vVWot2JE 310-311 「世界」 こちらは典型的な叙事詩ですが、重厚な表現に圧倒されました。 言葉を切り詰め、そして文脈の中で最適化していくという作業が完璧にこなされていて 作者のストイックなまでの一貫した姿勢がこちらにまでダイレクトに伝達されてくるようでした。 自分には到底辿り着けない完成度の高さで、最高点を点けようか迷った作品なのですが、もう 一展開欲しかったような気もしたので2点にさせていただきました。申し訳ありません。 368 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/05(木) 23 45 22 ID ly0maFwU 310-311 緊張感の描出に成功しています。バイクが生き物のように、乗り 手を取り込んで一体化していくカッコよさ。貫いていく歴史は、はたして人間 の歴史だけでよかったのか、という疑問を提示させていただきます。 912 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 06 20 ID nYNwKx8N 310 世界(名前はいらない) ストレートに良い詩。 硬質なイメージ、鉄の溶ける熱、匂い、削ぎ落とすような疾走感がストイックに表現されています。 4連冒頭 速度があらゆる虚像を剥ぎ取ってゆくのを君は見る 5連冒頭 速度は、あらゆる虚構を剥ぎ取ってゆくのを君は知る この2行が不鮮明に感じます。たぶんいっきに書いたのではなくぼつぼつ書き足していったんじゃないかと 想像してしまったんだけど差が微妙すぎて冗長。 最終連。バイクの疾走であらゆるものを剥ぎ捨てていった主人公(きみと呼ばれている読者)は彼方へ疾走していく。 この連で、できたら(きみ)という描写をもう少し意図して排除してほしかった気がします。たぶんそれで 語り手と語りかけられてきた読み手(きみ)が一体化して世界が溶解しつつ駆けていけるような。。 語り手が見送ってしまっているんだけど、最終2連の作りは本来的には語り手と読み手の合一を意識しているような 気がしたので、ちと惜しいなと思いました。 922 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 17 38 11 ID Wk2pudGg 310-311 :世界 「きみの若い筋肉は鉄の匂いを放っている」 かっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っちょいーいっ。 にいさん!と呼ばせてください(ねえさんだったらごめんなさい)。 鉄男とバイクメーンですか? いや、この詩のかっこよさとは関係ない質問でした。 あと、歴史の連は一行目を残していらないと思います。この詩に過去未来なんて必要ないです。 作者さんが必要だと感じるなら説明をいっさい省いた方がいいです。例えば 「きみは」「ピラミッドもアウシュビッツも」「貫通してゆく」 でいいんじゃないか、と。いかん、興奮しちまって、余計なことを。気を悪くしないでください。 あと、タイトルも別のをちゃんとつけてくださいね。 16 名前:まーろっく [sage] 投稿日:2005/05/07(土) 23 19 16 ID tMKsjJJn 「世界」書きました。今回はすばらしく盛況でしたね。審査のみなさん 批評ありがとうございました。ワイルドセブンとかキカイダーといった キャラクターに審査の方の世代もほの見え、なんとなくうれしゅうござ いました。進行の方もお疲れさまでした。またよろしくお願いします。 【得点】 5点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ヒゲルド ◆tuIUmOeA..:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ ぼくのせかい おとうさんとおかあさんとぼくがいるのがぼくのせかい ほかのひとはみんなうちゅうじん こわい きらい 313 名前:ぼくのせかい 投稿日:2005/04/30(土) 23 25 36 ID OkztzOx0 【コメント】 368 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/05(木) 23 45 22 ID ly0maFwU 313 社会学では、人間て、生れた時は自分ひとりだけの世界で、それが成 長していくにしたがって、その世界に両親や兄弟が入ってきて、それから友達 や関係する人々がどんどん入ってきて、世界が広がっていくそうですね。「こ わい/きらい」は、その過程での葛藤という意味では、的確な表現、かな。 912 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 06 20 ID nYNwKx8N 313 ぼくのせかい いやなんつかまあ、がんがれ!! 923 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 17 38 58 ID Wk2pudGg 313 :ぼくのせかい かわいいですね。でも、この子はもう「ぼく」という存在にも気づいてるし、 「ぼくのせかい」の外にも「うちゅうじん」のいる世界があることを理解している。すえおそろしい。 ■▲▼ せかい 水色に憧れながら つまらなくてみじめで おこりっぽくてなきむしで よわくてちっぽけな 水色に憧れつつ すっぱくてにがくて からみがあってあまくて てつのような えぐみのある 水色に憧れても ぬるぬるでろでろ ぼろぼろぬめぬめ ぐちゃぐちゃぽろぽろ くちゃくちゃちくちくぐりぐりばりばりぽりぽりざくざくむちゃむちゃべろべろごりごり な 水色に憧れていた 四畳半のぼくのせかい 314 名前:せかい 投稿日:2005/05/01(日) 12 00 20 ID j6kW6U/m 【コメント】 368 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/05(木) 23 45 22 ID ly0maFwU 314 数々の自嘲ぎみの形容詞は、「水色」と「ぼく」の、双方にかかって いるんでしょうなあ。「ぬるぬる」云々とやるなら、水色もぼくも、液体系に 溶かしてしまったほうがよかったかも。 370 名前:ななほし ◆zy9QDs3pX6 投稿日:2005/05/06(金) 19 18 52 ID GTXvAcTo 1点 314 :せかい :2005/05/01(日) 12 00 20 ID j6kW6U/m > 水色に憧れながら なぜ水色なの?? そうか、水色なんだぁ…… 912 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 06 20 ID nYNwKx8N 314 せかい 水色に憧れながら、 水色に憧れつつ、 水色に憧れても、 水色に憧れていた。 まるで、国語の語尾変化のような本題のあいまにあいまに、自分自身に対する非常に感覚的かつ自虐的な描写が入ってます。 水色に象徴される世界は、きっと甘酸っぱい恋愛であるとか、美しい正義感であるとか、期待される友人関係であるとか、 美しい情景であるとかなんだろうなあ。。。 ぬるぬるでろでろーーーーーの連が良かった。とくに最後の咀嚼音がいかにも肉体を持つ人間の毒みたいに感じて、 どきっとしました。 4畳半という言葉で閉塞した風景が具体的に浮かんで詩が終わります。短いけど印象的な詩でした。 923 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 17 38 58 ID Wk2pudGg 314 :せかい だーかーらーさー、どうしてこれで「せかい」というタイトルなのか、と。 タイトルはホントの一行目で、象徴と導入、読み手の食欲をそそる香り、うなぎやの匂いなんですよ。 タイトルだけでご飯3杯はいけるぜと。もう、もったいないなあ。 雰囲気はあったんですが、内容はよく分からなかったです。ほんとにタイトルしだいだと思います。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ Snobby-mob または怯惰のお前らに システムを疑え システムを壊せ 水道をひねると 蛇口の陰門はフンといきばりワニをひり出す コインを入れると 自動販売機の取り出し口から コケコッコーとニワトリが飛び出す すべては想定の範囲内 システムを疑え システムを壊せ 上りエスカレーターはループを描き 下りエスカレーターはスキップをする 振り落とされないように よく掴まっていろ やがて二本のエスカレーターは 端と端とが蝶蝶結びの輪となって 永久運動を始める すべては可能性の範疇 システムを疑え システムを壊せ 街じゅうのあらゆる信号は七色に点灯し 色盲のドライバーたちが信号無視してトラックを暴走させる そのうちの一台がカーブを曲がりきれずに横転する そしてまた一台、もう一台 次々と横倒しになるコンボイ 荷台の荷物が道に散乱する 腐ったナマコや鳶色ヒトデが流れてあふれ 街は見る間に海の底となる 俺は街じゅうの人間の靴を脱がしてまわる 脱がした靴は砂利運搬船に乗せて河口の先へ流せ 裸足の行進 リーマンもギャルも赤ん坊も 死に損ないのオジイもオバアも みんな誰もかも その偏平足の外反母趾の足の裏で ナマコやヒトデ 海の生き物の 生きているというなまの感触を じかに堪能したまま絶命せよ システムを疑え システムを壊せ あらゆる予想予報の託宣はたくさんだ 俺は確率論を信じない 保険屋に言ってくれ 俺は明日、お前のところの契約者全員を殺し お前の会社を廃業に追い込むと それでもお前はまだシステムを信じているって よろしい お前も砂利と一緒に流れちまえ 河口の先にあるものを確かめてくるがいい 315-317 名前:Snobby-mob または怯惰のお前らに 投稿日:2005/05/01(日) 13 54 20 ID If0o+u8A 【コメント】 365 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. 投稿日:2005/05/05(木) 22 30 46 ID vVWot2JE 315-317 「snobby-mob または怯惰のお前らに」 タイムリーですし、センス良し、リズム良しの良作だと思います。 ただ自分は既存の(或いは既存の概念に依拠しない)システムの詳細な記述よりも、最後の 保険屋のくだりのようにシステムの破壊者としての「俺」の描写をもっと見たかったです。 913 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 07 13 ID nYNwKx8N 315 Snobby-mob 俗っぽい群集またはおびえふためいているあたしたちはですねえ。。まあ、崩壊しつつあるシステムに 乗りながら、崩壊に心の準備をしておるわけですわ。運任せっていう言葉もありますしね。 リズム感がいいです。ありえないような光景といかにもありえそうな光景がいりまじりながら 固定観念を打破しろっと忠告。少し長いかな。もう判った判ったからーーーと思ってしまった。 923 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 17 38 58 ID Wk2pudGg 315-317 :Snobby-mob または怯惰のお前らに そうそう、こういうのがタイトルをつける意味なんだと思う。で、 「システムを疑え システムを壊せ」 と、いきなり来るんですが、これがなあ、最初に持ってこられるとかっこよく見えないんだよなあ。 どっか一ヶ所(最初と最後以外)にあるぶんは作者さんの親切心ということで受け入れられるんだけど。 扇動的な言葉のつらなりはマッドカプセルマーケットを彷彿とさせて好きなんですけどね。 【得点】 1点 ヒゲルド ◆tuIUmOeA..:1点 ■▲▼ 金魚世界 すくうのなら僕らを すくうのなら世界を すくうのならこの腐りきった水槽を ただ僕らは縁日の真ん中で堂々と死んでいく 巣食うのなら世界を 掬うのなら僕らを 救うのならこの腐りきった水槽を ただ僕らは広すぎる侵略を生きていく 318 名前:金魚世界 投稿日:2005/05/01(日) 14 46 05 ID 1kxMzbre 【コメント】 368 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/05(木) 23 45 22 ID ly0maFwU 318 うわー。惜しいかもしんない。7行めまでの、エッジの効いた世界の描 写がたまんない。すごく上手くいってます。最終行、ぼくにとっては、「広す ぎる侵略」が、この世界をしっかり受けとめているようには思えなかった。こ の1行を探す旅は、相当キツいものになるかもしれない、ね。 376 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/06(金) 22 08 33 ID jCADTmje 3点 318 『金魚世界』 自信を持ってイチ押しです。とにかくこの詩は、どこ に着地点を持ってくかが勝負だと思う。頑張れ、の意味も込めて、3点。 913 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 07 13 ID nYNwKx8N 318 金魚の世界 >広すぎる侵略を生きていく ここに至るまでの複線がちと足らないんで、意図がわかんないですーー。 金魚と自分を重ね合わせて、縁日の金魚の水槽のような世界で掬われる(救われる巣食われる)のを待ちながら そのすくい(侵略)におびえ、かつ憧れつつ生きている。のかな? ”すくう”という言葉を中心に展開してく感覚は良かった。 923 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 17 38 58 ID Wk2pudGg 318 :金魚世界 世界と水槽がかぶってるんじゃないでしょうか。 純度の高さで勝負しているから、ちょっとしたところで、ね。 33 名前:柳橋 [sage] 投稿日:2005/05/12(木) 19 53 25 ID V+2lxDRh どうもお久しぶりでした。俺です。 金魚世界書きました、ノリで。 Canopusさんありがとうござーいます。 これからも暇を見て頑張ります、ノリで。 【得点】 3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:3点 ■▲▼ 針の上の天使 ”卵型のガラスの球体の中に浮かぶ銀色の針 その針の頭の上で千人の天使が踊る” ルーペで覗き込む針の頭 千個の白いわっかと二千枚の白い羽をひらめかせながら 複雑なフーガにのって 躍る 躍る。 万華鏡をまわすように 回る 回る 回る。 天上の微笑みが飽き飽きするように針の上に漂っていた。 ガラスの球体が割れた。 ささくれだった破片の中にある銀色の針は鋼だった。 糸を通し、布を刺し、指を刺し、血のりを吸って茶色。 針を手にとる。 ”お椀のようになった針の天辺の縁に両手でしがみついているのに気がついた” 天辺は広大な言葉の海になっていた。 手を離すこともできず、かといって中に入ることもできずにぶらさがっていると、 海が波立ち、極彩色に泡だっているのが見える。 国民の義務と権利についてあなたあたしを裏切ったのねバーかばーか もーりもいーやーあーがーるーー愛してる アイシテル 愛 あいセックスに意味はない 哲学の杜に立ちて現実行為が詩的認識であり 詩的認識が現実行為である たまには美味しいご飯が食べたいよあんたは料理が下手だから 稼ぎのない男だ 不満、 不満、不和雷同 目を閉じて風が吹いた トラックトラックかーかーか 今日の天気電車脱線事故は速度違反による人為的な事故であって戦争反対反日でもにだにだ 大人はきらいだから人間がこわいだからまだ人間になっていない幼女が好き何だ最初がかんじん レイプ包丁で人を刺したら血が出てきて釘のついた棒をねじこんだらあれは幽霊だったはずなのに ききききききちがいふりきちがいの本物きちがいの葉っぱ発破ハレルヤ 波荒立ち言葉のシャワー。 溺れる、溺れる、口も鼻も目もゼリーのような言葉の海があふれる 息できない できない できない できない いき ふふふっふあー 音 雑音。 カコカコカコ ココ ここ かかかかかか カッキカッキカッキくーーーーーー ”事象は言葉の海を形成し、その海水は認識のざるによって掬い上げられる。” 詩的認識のざるによって掬い上げられた事象は 論理的認識のプールを破壊し、拡張し、共同幻想をなしていた認識プール入力を一旦遮断する。 天使はいない。 針の上で踊れ 319-322 名前:針の上の天使 投稿日:2005/05/02(月) 09 16 37 ID F+prz1DN 【コメント】 353 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/04(水) 11 43 27 ID sz/nySH+ 319-321 針の上の天使 おいおい、また認識論かよ。「認識のざるによって掬いあげられる」――これに 似た表現は「手紙」のお題のときに、「正義君への手紙」っていう詩で私が書いたこと がある。そのミソは二つ。ざるでふるいにかけるように、表現を洗練させる、というプラス面 と、人間の認識能力(特にヘボ詩人=私)では必ず網の目からこぼれるものが出てくる、という マイナス面の両義性を込めたつもりで私はこの表現を使ったんだが、作者さんの真意は如何に。 354 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/04(水) 12 10 18 ID sz/nySH+ 319-321 針の上の天使 続き フロイトの言う無意識はどういう形で埋納されているんだろうか。それこそ、この 作者さんの言うように抑圧された「言葉の海」としてあるのだろうか。なんだか違う ような気がする。そもそも非言語的な無意識を言語で解析しようというところに背理 があるように思う。この詩を読んで、そんなことを思い出しました。 卵っていうのは、キリスト教の宗教絵画で重要なシンボル性を持つって、若桑みどり がNHK人間大学の「図像学」で言ってた。その卵に天使を掛け合わすところなんざ、ちょいと 神学的でいかすと思いました。 356 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/05(木) 00 46 42 ID 6DLVknzq 【1点】 >319-321 針の上の天使……この作者は他の作者の作風に影響を与えているような。 359 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/05/05(木) 18 53 18 ID ApnEL712 319-321 針の上の天使 ”事象は言葉の海を形成し、その海水は認識のざるによって掬い上げられる。” そうだろうか。言葉の海が正に事象そのものなのではないだろうか。 そして認識のざるに掬われないうちにどんな言葉も存在しない。 一歩ずれているのでは。いや表現の段階でずれたのか。 構想力はあると思う。でももっと細部の作りこみに神経をつかわなければ美しい時計は完成しない、と思った。 361 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/05/05(木) 20 06 57 ID ApnEL712 1点 針の上の天使 構想力とイメージの豊かさで。 365 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. 投稿日:2005/05/05(木) 22 30 46 ID vVWot2JE 319-321 「針の上の天使」 いちがいには納得し難い部分もありますが・・・ とにかく文字通りの「言葉の海」のスケールを堪能させていただきました。 913 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 07 13 ID nYNwKx8N 319 針の上の天使 針の上で踊れっと命令形で終わっているんだけど、意図がストレートに伝わってこない。 928 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 21 54 08 ID BHDL9sj2 319-321 :針の上の天使 天上の幻想から現れた針には血がついていて、手に取ると、つぎは地上の現実を見る。すると地獄めぐり。針の山。 最終連はどうでしょうか。歴史や日々のニュースといった「事象」は「言葉」にいったん変換しなければ共有できない、 しかし、その入出力には詩的関数と論理的関数があってということだと思ったんですが、でも、「詩的認識」は 「入力を一旦遮断」したまま、詩的認識の産物であったろう天使もいなくなっちゃって。残されたのは針だけ。 拡張された事象の共有はできずに個々人は踊るしかない。だんなも稼ぎがない、料理が下手と文句を言われ続ける。 まさに針のむしろです、この現実。 14 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/05/07(土) 22 03 32 ID Ink2LUZl あ、皆さん、おめでとうございます。。(いやあ、今回は死ぬかとおもったです。。) えっと、針の上の天使書きました。 評、加点ありがとうございますーーー。 トリエステ、清掃員さんだったんですか。いつもセン5スレご苦労さまです。 自分の詩を書く時間も確保してくださいね。。 それにもましてびっくりしたのはゼッケンさんです。吃驚!!いやあ、一皮むけましたね。 【得点】 3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 園川 ◆nWfXpQxHHM:1点 ヒゲルド ◆tuIUmOeA..:1点 ■▲▼ 臨床の胎児 年老いたマリリンモンローが 鉄パイプでおじいちゃんの頭をぐわんぐわんなぐる おじいちゃんは ニカッとわらい 金のやえ歯をしたたらせ ぼくの硬くなった脊髄を バターのようにむしゃぶりはじめた ああ ほんとうにこの世界はあたたかだ たったひとりの友人が ぼくの犬を食べっちまった ヤンバルクイナで犯人が 人質をとって立てこもり 美しく殉死した ああ ほんとうにこの世界はあたたかだ ミックス・ジュースのからになった空き缶を ト音記号が激しく渦まく曇天の 空のもとへと投げ込んで 三々九度のおじぎをしよう かたかた震えるおじいちゃんの 金のやえ歯が この世界の中心だ ああ そしてこの世界は確かに 確かにあたたかである 結婚! 雷鳴のようなこの言葉 とつぜんそれまで豊かだったてんとうむしたちが 急にいっせいに飛び立ち始めた みみずのような肉片どもが ろくでもない大人たちを攻撃し始めた やれやれい ぼくはたったひとりの友人である ミスター・コニシキといっしょになって その 魚雷のようにてらてらと鈍く光った瞳を対峙させ そしてその へんに巨大な光景に 潤んだ胸を躍らせていた ふとそこに だ 一匹の黒い雌豹が じゅうぶん光をすいこんだしめった体毛をすべらせて たっ と姿をあらわした 「ぼうや わたしにこのえさをくれるかい」 「いいえ黒い雌豹さんそれだけはできない相談ですな 彼はわたしのたいせつなたったひとりの友人なんです」 「そうかいそれはざんねんだ でもね ぼうや おまえがこのえさをくれるっていうんなら わたしはいつかほんものの にんげんのおんなになってやってもいいんだよ」 「本当ですか」 「ああ うそはつかない いいこだね」 「じゃあおねがいします」 それを聞くと雌豹は ぼくの右ふとももからゆっくりと かじりつき始めたようだった 腐って錆びついたトランジスタ・ラジオが 「午後五時二十五分三十秒」を伝えた むくどりたちが戻ってきた あたりは草のない野原だった 風がゆっくりどもっていて 冷たい吃音をなびかせていた おお 日の沈みゆく 真っピンクな地平の受胎よ 気がつけば ぼんやりと ぼくは泣いていたのだ このあたたかな世界に向かって すっかり黄色くなっちまった 臨床の 胎児として 323-325 名前:「臨床の胎児」 投稿日:2005/05/02(月) 09 54 55 ID VVkcFEZc 【コメント】 354 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/04(水) 12 10 18 ID sz/nySH+ 323-325 臨床の胎児 タイトルの意味は「世界の原体験」あるいは「プレ世界の体験」というほどのところ だろうか。「本生たん(漢字が出ない)」――お釈迦さまの前世の伝記――に「捨身飼虎」 という話がある。もう何日も餌にありついていない飢えた虎がいて、この虎を哀れに思った 前世の釈迦がわが身を捧げて虎の飢えを癒した、釈迦の慈悲の心を描いた話なんだけれど、 雌豹と虎の違いはあるが、その話を思い出した。してみると、1/3と2/3は前世の記憶 とでもとってみるか(ちょいと無理があるか。前世でマリリンモンローに殴られたくねーよ)。 それとも夢野久作の「ドグラマグラ」を地でいく胎児の見た夢を描いたものか。 最終連が穏やかでいいね。グチャグチャな内容だけど、これだけ思い切り書ければ、 作者も本望だろう。 356 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/05/05(木) 00 46 42 ID 6DLVknzq 【1点】 >323-325 「臨床の胎児」……最終連のイメージだけで一編の詩を書いてみて。 359 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/05/05(木) 18 53 18 ID ApnEL712 323-325 「臨床の胎児」 綺想(いや詩的イメージか)だけで引っ張っていくのは難しいものですが、 この作品は、少なくとも自分は最後まで無理なく読めた。 この手の方法を多分もっと複雑な、重厚な形で用いた作品も他にあるとは思いますが、 独りよがりになって実は読者を置いていってる事が多い気がする。 この作品には読者を乗せる優しい内在律を感じた。 読後に「ああそうか」と読者を納得させ得る可能性があったと思う。それが詩だろうと思う。 366 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. 投稿日:2005/05/05(木) 22 31 27 ID vVWot2JE 323-324 「臨床の胎児」 雌豹がミスター・コニシキに食いつくかと思いきやあっさり「ぼく」から食べ始めるシュールな展開に 笑いました。ちょっと無茶な内容かもしれませんが この世界観を大事にしていって欲しいです。 369 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:2005/05/06(金) 19 16 41 ID GTXvAcTo 2点 323 :「臨床の胎児」:2005/05/02(月) 09 54 55 ID VVkcFEZc メッセージ発信している。 372 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/06(金) 21 52 20 ID jCADTmje 323-325 はじめの6連のパート、「世界はあたたか」と説得するに足る詩 世界を形成できてないように思われます。逆説的なあたたかさを求めたのは分 るけど、イメージの飛躍ばかりが目につきました。「結婚!…」以下は、すご い好きだった。 915 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 08 13 ID nYNwKx8N 323 臨床の胎児 一段目、不条理かつ残酷な情景と、ああ、----という逆転の慨嘆でうまい味が出てる。外部世界の記述。 2段目以降結婚の提示と、暗喩性の強い黒い雌豹の登場。本人の内的世界に移る。食べられしまう。 3段目外部世界に又戻る。今度は現実を意識。湿り気を帯びた叙情性がいい。 ストーリーの記述が非常にうまい。ばらばらとちりばめられた感覚描写的なエピソードも微妙に毒があって美味しい。 苦い後味が残るんだけど、諦めのような感覚なんだろうか。非常に丁寧に書き込んであるにもかかわらず、 混沌とした世界を混沌のまま、諦めているだけのような敗残意識がなんとなく惜しい気がした。 928 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 21 54 08 ID BHDL9sj2 323-325 :「臨床の胎児」 おもしろうまいです。意味は分からなかったけど。しかし、この作者さんは食べられたい人なんですね。 おじいちゃんや雌豹に吸収されて同一化したいという願望。おっと、ああ、だから胎児なのかな? 一個の個性として世界と対峙する不安。やたら丈夫なじいちゃんやエロイ雌豹 (「じゅうぶん光をすいこんだしめった体毛をすべらせて」ってまたすごいなあ、 こんな風な表現してみたいもんだよ) の一部になってしまえば、 自分自身というものは薄められるけど、つよいものに溶けてさえいればそれはたしかに安心。と、ちょっと違う気がする。 最後の風景と合わないね、これだけだと。たぶん、「臨床の」というのは医学用標本とかそういうものだと思うんですよね。 つまり、生きて産まれて来れなかった胎児じゃないかな。するとこれはつよいものとして世界に生まれたかった胎児の夢ですね。 友人のミスター・コニシキもつよそうですし。。。やべ、涙ぐんだ、まじで。 本来ならここから文章を編集するところですが、今回はライブでお送りさせて頂きます。もういけません。 【得点】 5点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ヒゲルド ◆tuIUmOeA..:1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 私を乗せたいびつな丸 べっ甲雨みたいに崩れた夕日が ぎらぎらと煮える海を教えた 私を乗せた いびつな丸の七割は この水溜まりらしい 確かめたわけじゃないから事実かどうかは定かじゃないけど でもそんな事 もう 私には関係なくて 興味すら湧かない 輝く好奇心に大きな落とし穴は付き物だって事 私は気付いてしまった後だし 深く吐き出した重い息が 柔らかに浮かぶ空気に逆らう音 私は奥歯を硬く結んで 湧き出る二酸化炭素を押し込めた いつからだろう 私が私自身の存在を二酸化炭素だと思うようになったのは 百害あって一利無し それが私という人間だ 痛む頭のすみが甘く囁いた こうしていたら 暗闇が誘って 終わりが見えるかもしれない と でも頭とは別で身体はすぐに耐え切れなくなって 生温い空気を忙しなく吸い出した 私の身体 七割水分 鼓動は速まって 自分自身に呆れた 空が蜜色から抜け出す為 闇を求めさ迷っている 一歩踏み出せない私はそこに難無く埋まる 大きな物もちっぽけな人間も 本当は皆同じで 皆必要とされている そんな事簡単に口にした偉大な人間の気持ち 私には解らない 世界が闇に向かう 私はそれより深い闇を欲して歩き出そうとした時 痛い位強い風が頬を撫でて 遠い森が私をやさしい声でひきとめ ないていた 326,330,332 名前:私を乗せたいびつな丸 投稿日:2005/05/02(月) 12 06 43 ID TKjOPfAe 【コメント】 360 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/05/05(木) 19 44 39 ID ApnEL712 326 私を乗せたいびつな丸 最近こういう事を言わなかった気がしますが、各連ごとに語り手の主観の位相が転換し、世界に厚みを持たせている。 1人称で世界を作れと言えばまずはこの方法を意識することから始めるべきだと思う。手法としては。 奇抜さが自己目的化した詩的イメージが多いような気がする中で、べっ甲飴の直喩のイメージは優しい。好感を持ちました。 最終連もいい。でも「私を乗せたいびつな丸」にしてもそうですが、 直喩と省略によるなんとか意味を辿っていける文章の中で、意味に還元できないイメージを挿入する際には、 特にこういう短い行分け作品では気を使わないと読者は躓く、と思う。急に意味が分らなくなるので。 370 名前:ななほし ◆zy9QDs3pX6 投稿日:2005/05/06(金) 19 18 52 ID GTXvAcTo 1点 326 :私を乗せたいびつな丸 :2005/05/02(月) 20世紀的な世界構築? 炭酸ガスだったのかぁ……オレ。 373 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY 投稿日:2005/05/06(金) 21 59 11 ID BHDL9sj2 326, 330, 332 :私を乗せたいびつな丸 地球を「私を乗せたいびつな丸」、海を「水溜り」と言って、世界の矮小化がまず行われ、と。 次に自分を「百害あって一利無し」の卑小なものとして、で、そのまま生きることを選んだ「自分自身に呆れた」と。 ところが、世界が向かう闇よりさらに深い闇を欲した、と。ここでは世界というのは外部環境のことだろう、すると、 その世界が向かう闇より深い闇というのはもはや内部環境にしかないわけで、作者さんは自らの心に閉じこもろうとしたところで、 外部環境の森(自然)にひきとめられたのですね。それは作者さんに惑いや未練があるということ。で、ここで終わっちゃった。 うーん、これ、ホントはあともう一連あるいは一行あったんじゃないかなあ。 915 名前:葉土@出先 [sage] 投稿日:2005/05/06(金) 10 08 13 ID nYNwKx8N 326 私を乗せたいびつな丸 ”いびつな丸”という名称に惚れました。これすごくいい。 べっ甲雨って、べっ甲飴?これは意図してんのかな。いや単純に変換ミスだと思います。 強い自嘲というか諦念の思い(そんなこと簡単に口にできるえらい人の気持ちが私には解からない ってなあ実感こもってていいなあ)に押しつぶされそうな気持ちで読み進んでいたら最後に救いが来てくれて助かりました。 5 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:2005/05/07(土) 00 43 15 ID cZIB+Zfb えー、読まれる方は1段目と最後の段だけ読んでください。 「私を乗せたいびつな丸」って地球のことだったんですね。 僕は隠喩を読み解くと言うか、詩を読むセンスというものがどこかかけてるのかも知れませんね。 なんにせよ失礼しました。・・・ コノテーション(隠喩表現)とデノテーション(隠喩表現の意味)という原理で詩を捉えるなら(岩成さんですね) コノテーション→デノテーションの変換を面倒に感じてしまう僕は出来るだけコノテーションのみを追うように読んでいきます。 上の作品の例で言えば、「私を乗せたいびつな丸」というのは文字通りの存在で、「地球」という裏の意味はない。 どの作品も、よほど直喩的な分りやすい比喩でない限りはそのように読みます。 読後になんとなく何かが感じられればそれでいい。考えて理解するのはいやだというスタンスです。 部分的な表現に限らず、例えば作品全体がコノテーション化している場合も、それを解読はしません。 たとえば「トリエステ」の場合、作品全体が識閾下の探検というデノテーションを隠していますが、考えません。 (考えません、というより鈍いので気づきません、というべきですが) その結果、僕はこの作品を「悪夢」と受け取りました。識閾下の探検を描いたと思われるこの作品に 対する主観的な感想としてはいい線いってるように思いますが、それはこの作品が誤読を許さない完成度を持っているからでしょう。 僕がこういう怠惰な読み方をするのは、僕の中に「詩は暗号じゃない」というテーゼがあるからで、 それはつまり特殊な知識を要求したり解釈しなければ分らないような作品が詩の主流になってはいけないと思うからです。 感想を論理化するのは正しいが、論理によって読むのは間違いであるという事です。 僕がそのように考えるのは勝手だし、それを軸に評価するのもまた勝手であると思います。 が、どうも「自然に読める」というのが「園川にとって自然に読める」となってしまっているようです。今回は特に。 ある作品が「自然に読めるか」というのはその作品にまつわる客観的問題であって、 その判定には客観的な検証が必要です。「自然に読む」にこだわってどうもその作業を怠ってしまっていた様です。 その怠惰は僕の勝手というわけには行きません。ということで反省しています。 22 名前:モコモコ [sage] 投稿日:2005/05/08(日) 07 25 51 ID wzRRdIG9 「私を乗せたいびつな丸」を書きました。 あの詩は中学で習うような地球の働きを「私」と混ぜながら書いた物です。 「二酸化炭素も木の光合成には必要。だからたとえ汚物だとしても、あんたは必要なんだよ!」 という、今思うとなんとも安易な発想で出来た詩です。 …初投稿で、わけも解らないままのせてしまい、見苦しい点も多々あったと思います、申し訳ありませんでした。 でも、そんな詩に言葉をつけて下さった 園川さん、葉土さん、ななほしさん、ゼッケンさん、どうもありがとうございました。 どんな言葉も素直に嬉しかったです。 27 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:2005/05/09(月) 10 06 46 ID hByHtGyX 「読み方講座 5」で得意げに使用した「コノテーション」「デノテーション」という術語ですが、 誤用でした。それぞれ「隠喩表現」「隠喩の意味」に訂正しておきます。 5では当たり前のことをかなり長々書きましたが、現代詩の難解さの理由って隠喩のもっと向こう側にあるんですね。 まあ、ぼくの言いたいことは結局「めんどくせーよ」ということで、もっとはっきり言えば「そんなの無理」ということで 変わりないんですけども。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/296.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 帽子 開催期間 03/06/18~03/06/27 参加作品数 29 審査員 14人 本スレ 8の110-174, 8の175-207, 8の208-235 議論スレ 6の511-541 【チャンプ】 名もない場所(激辛正当派):17点 【準チャンプ】 土星さんの帽子(Canopus):11点 帽子から愛(たもい御膳):11点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 112-113 運動会 - 1 114 無題 - - 115-116 帽子がない - 3 123 ひよこの定理(帽子編) - 1 125-126 帽子 - 1 127 自由な国に帽子はいらない - 4 129-130 ヤマネコ - 1 133 ボウシ - 8 135 ぼうしとあついひ - 6 136 嗅ぐ たけ 5 137-139 ある野良猫がかぶっていた帽子 いかいか 6 148,150 star in summer - 2 152-153 土星さんの帽子 Canopus 11 154 なぞなぞ - 4 156 無題 - 6 157 帽子の下 きよはる 8 159 存在しなかった帽子 ame 4 160 冬休み - 6 161-162 見えるものは見えたもの - 7 163-164 名もない場所 激辛正当派 17 165 おれ、おまえ、ぼうし 快楽童子 - 166 チョンマゲ頭にシルクハット - 6 170-172 いざ火星へ なみなみお 6 173-174 ハイキング - 8 175 ブラッディ・ストロベリィ kamiru 1 177-179 帽子から愛 たもい御膳 11 180-181 戴帽者への詩 - 9 182 淫乱坊 グリーンブック 3 183 無題 - 1 【審査員】 ななほし ◆u9HcbuYglE なみなみお ◆o4TtjLxu9A 都立家政 ◆MD76fFko5o 快楽童子 ◆plhXCa4.HY いかいか ◆YffIGX9Bno kamiru ◆aeug.wO/8g きよはる ◆riqWqftSgc グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 ame ◆yUHAxrOw2c たもい ◆P6tSlrTfiY 霧都 ◆SNOW/oy/Uw むこうの317 ◆317..n/Ke6 Canopus ◆DYj1h.j3e. 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q 【採点レス】 190 名前:ななほし ◆u9HcbuYglE [] 投稿日:03/06/26(木) 00 30 ID Iuq3ziIY 3点 137 :名前はいらない :03/06/21 09 45 ID rbJfmEd6 「ある野良猫がかぶっていた帽子」 2点 170 :いざ火星へ(1/3) :03/06/24 20 48 ID k7tJmx18 2点 173 :ハイキング(1) :03/06/24 22 22 ID Cvr1LAC5 1点 112 :運動会 :03/06/18 02 41 ID a/vL56yb3/06/24 23 37 ID 1VN70Y5L 1点 129 :ヤマネコ (1) :03/06/20 15 16 ID ZWOEF3IV 1点 175 :ブラッディ・ストロベリィ :0 1点 182 :淫乱坊 :03/06/24 23 58 ID Bi4dbp5x 196 名前:なみなみお ◆o4TtjLxu9A [sage] 投稿日:03/06/26(木) 02 06 ID 0TSFza/M 点数。 3点 133ボウシ 2点 152-153土星さんの帽子 163-164 名もない場所 177-179 帽子から愛 1点 136 嗅ぐ 157 帽子の下 180-181 戴帽者への詩 135 ぼうしとあついひ 197 名前:なみなみお ◆o4TtjLxu9A [sage] 投稿日:03/06/26(木) 02 09 ID 0TSFza/M 【3点】 133ボウシ 【2点】 152-153土星さんの帽子 201 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:03/06/26(木) 02 39 ID 1OX5M5hq 【2点】 177-179 「帽子から愛」 135 「ぼうしとあついひ」 136 「嗅ぐ」 173-174 「ハイキング」 【1点】 127 「自由な国に帽子はいらない」 156 「無題」 159 「存在しなかった帽子」 161-162 「見えるものは見えたもの」 133 「ボウシ」 202 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [] 投稿日:03/06/26(木) 04 27 ID 9jMsSV2s [2点] 133『ボウシ』 152ー153『土星さんの帽子』 203 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [] 投稿日:03/06/26(木) 04 28 ID 0tVY1yB9 審査続き [1点] 125ー126『帽子』 127『自由な国に帽子はいらない』 161ー162『見えるもは見えたもの』 212 名前:いかいか ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:03/06/26(木) 23 07 ID hTuU9jBw 3点 帽子がない 156 2点 いざ火星へ 1点 名もなき場所 冬やすみ 214 名前:kamiru ◆aeug.wO/8g [sage] 投稿日:03/06/26(木) 23 17 ID zgYaK7LO 【3点】 163-164 名もない場所 【2点】 160 冬休み 177-179 帽子から愛 【1点】 161-162 見えるものは見えたもの 152-153 土星さんの帽子 135 ぼうしとあついひ 215 名前:きよはる ◆riqWqftSgc [] 投稿日:03/06/26(木) 23 39 ID gChMEpZz 180-181 133 両方2点、以上 216 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [] 投稿日:03/06/26(木) 23 58 ID Z9IUGFAd 【3点】 152-153 土星さんの帽子 217 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [] 投稿日:03/06/26(木) 23 59 ID Z9IUGFAd 【1点】 127 自由な国に帽子はいらない 163-164 名もない場所 173-174 ハイキング 220 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:03/06/27(金) 00 30 ID nQTTsQe4 [3点] 157 帽子の下 [2点] 161-162 見えるものは見えたもの 180-181 戴帽者への詩 [1点] 152-153 土星さんの帽子 170-172 いざ火星へ 222 名前:たもい ◆P6tSlrTfiY [sage] 投稿日:03/06/27(金) 00 33 ID yag7HLsn 【1点】 123 ひよこの定理(帽子編) 136 嗅ぐ 137 ある野良猫がかぶっていた帽子 154 なぞなぞ 159 存在しなかった帽子 161-162 見えるものは、見えたもの 163-164 名も無い場所 180 戴帽者への詩 【2点】 156 157 帽子の下 166 チョンマゲ頭にシルクハット 223 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:03/06/27(金) 04 42 ID wKG9NCuL 【3点】 166 チョンマゲ頭にシルクハット 【2点】 159 「存在しなかった帽子」 160 冬休み 163-164 名もない場所 【1点】 136 嗅ぐ 154 なぞなぞ 161-162 見えるものは見えたもの 170-172 いざ火星へ 173-174 ハイキング 177-179 帽子から愛 180-181 戴帽者への詩 225 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:03/06/27(金) 20 21 ID IamnLQNG 3点 163-164 名もない場所 2点 137-139 「ある野良猫がかぶっていた帽子」 148 150 star in summer 177-179 帽子から愛 1点 127 自由な国に帽子はいらない 180-181 戴帽者への詩 んでわ、退散! |////| ( )ノ |////| ウィーン(自動ドア 227 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/06/27(金) 22 03 ID gGQKqO+z 154 2点。 163-164 の2点。 以下、1点。 135 177-179 182-183 228 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [] 投稿日:03/06/27(金) 23 54 ID w8gwrJdI 【2点】 152-153「土星さんの帽子」 157「帽子の下」 173-174「ハイキング」 【1点】 160「冬休み」 166「チョンマゲ頭にシルクハット」 177-179「帽子から愛」 180-181「戴帽者への詩」 182「淫乱坊」 作品 ■▲▼ 運動会 112 名前:運動会 [] 投稿日:03/06/18(水) 02 40 ID a/vL56yb 布団の中で何度も何度も 明日のリレーのシュミレーション ゴール直前僕が抜かして 英雄になる場面 僕は2時まで眠れなかった 「ウルトラマン!!」 って言いながら 早く食べ終わってしまって 暇を潰すお昼の時間 それもすぐにやめてしまって 僕はやっぱりリレーの事しか頭になかった それからリレーまでのことは よく覚えていないけれど 入場門をくぐったら 僕が僕じゃない気がした 113 名前:運動会 [] 投稿日:03/06/18(水) 02 41 ID a/vL56yb 赤が僕を追い抜いた瞬間 なんだか回りの声援が 怒号に替わったような気がして このままコーナーを曲がらずに 校舎に逃げ込みたくなった 直線白いクラスの前を駆け抜ける 凄い顔をして応援してくれる クラスメイトの目前で 赤の背中はそこにあるのに 届かないままゴールを過ぎた 先生が優しい顔で迎えてくれた 僕はその顔を見られなかった 学級委員が慰めてくれた 僕は悔しくて嬉しくて顔を隠した ゴールの寸前の僕の手は 赤の背中を引っ張ろうとしていた そんな写真をしまいながら 息子の寝顔を見に行った いい顔をして寝ている 枕もとの赤白帽 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 無題 114 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/06/18(水) 20 15 ID AC4WiV9T 帽子をかぶり続けるとハゲになるというのですハゲるのはイヤなのですそこで私は 帽子を忌み嫌うようになったのですしかし結局ハゲてしまったのですそうなると帽 子をかぶろうがかぶらなかろうがなるものはなるとすっかり観念させられてしまっ たのです仕方なく今はハゲが目立つのを避けてとことんまで忌み嫌っていた帽子を 常時かぶるようになったのです今日のお帽子は麦わらにフリルのついたピンクのカ ワイイものですああこんな私ってキレイですかカワイイですかどうなんでしょうか? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 帽子がない 115 名前:帽子がない [] 投稿日:03/06/19(木) 20 06 ID rxXlx/2G イギリス紳士にはシルクハット 麗しき乙女にはキャペリン 海兵隊には軍帽 学生には学生帽 農家には麦わら帽 漫画家にはベレー某 娼婦にはカサブランカ 強盗犯には目出し帽 日曜日のおじさんにはゴルフキャップ ライダーにはヘルメット テニスプレーヤーにはサンバイザー 詩人にはキャノチャ あなたにはどのお帽子がいいかしら? それが 私にはどの帽子も似合わないんだ イギリス紳士にしては落ち着きがないし 麗しき乙女にしては純朴すぎるし 海兵隊にしてはひ弱だし 学生にしては頭が悪すぎるし 農家にしては色白すぎるし 漫画家にしては大人すぎるし 娼婦にしては垢抜けないし 強盗犯にしては優しすぎるし 日曜日のオジサンにしては人生の楽しみを知らないし ライダーにしては冒険心がないし テニスプレーヤーにしては暗すぎるし 詩人にしてはおしゃべりすぎる 私にはどの帽子も似合わないんだ 116 名前:115 [] 投稿日:03/06/19(木) 20 07 ID rxXlx/2G 115 【訂正】 ベレー某→帽に訂正。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ひよこの定理(帽子編) 123 名前:ひよこの定理(帽子編) [] 投稿日:03/06/20(金) 00 08 ID U4aylRyi 頭悪いからゴメンナサイ こんな感じですか? なんか最近 ずっと帽子をかぶってる気がするよ アタシが帽子をかぶってるトキは時間を持て余しているんだよ アタシが帽子をぬいでいるトキは時間に追われているんだよ アタシが美しい花なら帽子はソノ花をいける縄文式土器みたいな感じかな もっと解りやすく云うと アタシがドアノブなら帽子は幸福の沼に住む人食い蜘蛛で アタシが昔 日本列島を真ん中でヘシ折った大造山運動なら 帽子はコロコロコミック先月号って感じかな♪ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 帽子 125 名前:帽子(1) [sage] 投稿日:03/06/20(金) 00 50 ID 1U3X69Dr 夏の潮風が長い黒髪を揺らす 貴方からの手紙 相変わらず暖かくて 思わず文字が滲んだ 此処で三度目の夏を一人きりで送る 都会からはきっとまだ貴方は帰らないね なんだか負けてしまいそう 揺れる波打際 光る銀の砂浜 帽子が飛びそうで眼を閉じた 本当に貴方が大切だったから 夢を応援して送り出したけど 本当は貴方に甘えて 叱られて そんな毎日なら幸せだった 明日また 電話を下さい 126 名前:帽子(2) [sage] 投稿日:03/06/20(金) 00 50 ID 1U3X69Dr 年に一度きり 丘の神社の祭り 青い浴衣を着て少し薄く紅を塗る 貴方に褒めてもらえない 夏の星空を染める花火さえ今では 貴方との季節 思い出して切なくなる こんなに綺麗に見えるのに 一人でも平気と強がって見せたけど 昔の泣き虫に逆戻り 街並は貴方が愛したままの姿 だから何処にでも貴方が溢れて 潮風にこのまま帽子が飛んだなら 弱い泣き顔を見られてしまう 明日また 電話を下さい 出来るなら 貴方を下さい 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 自由な国に帽子はいらない 127 名前:自由な国に帽子はいらない [] 投稿日:03/06/20(金) 14 07 ID IFQJb7+I ネコっ毛が ちぢみはじめた頭には 帽子が欠かせない ハゲランスも帽子 リウップも帽子 私の頭には緑の帽子 帽子で隠す ないものを隠す それでは、なくなったものは、というと それは四次元の国で笑っている 黄金もなく 玉座もない 死者も踊り出すその国では さまざまな色の髪風が、笑いながら吹いている 帽子で隠す 私の恥部を隠す 恥部とよばれた丘陵は ほんとうは、なくなったものたちとともに その国へ行きたがっている 私自身もいつか この身まるごと その国へ行くのだろう 自由なその国に 帽子はきっと、ない 現世のみのつきあいだ そう思えば愛おしくもなり 今日も仕方なく頭に乗せる、緑の帽子 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ヤマネコ 129 名前:ヤマネコ (1) [sage] 投稿日:03/06/20(金) 15 16 ID ZWOEF3IV まちにヤマネコがきたよ 静かな哀しい港町に 労働者ブーツを履いた ヤマネコがやってきて言ったんだ 「ぼくの帽子は花畑 表面張力いっぱいに はじけるひろがる花畑 こんな哀しい港町に ジャズとお花を差し上げよう ゴキゲン・ブギに乗っかって 土曜の夜の会合(サタデーナイト・パーティ)を いろどるぷわぷわお花の海」 若者たちは見向かなかったね ブルースウェードシューズのあの娘にも ジャズの狂乱とどかずじまいさ 130 名前:ヤマネコ (2) [sage] 投稿日:03/06/20(金) 15 16 ID ZWOEF3IV だけどレディース・アンド・ジェントルメン じいさんばあさんろくでなし はしゃぐリズムとシカゴの魂 「ヤマネコの帽子は最高じゃ いろとりどりのリズムと ゴキゲンな花畑 んんんん~、逆じゃったか? そんなことはどうでもいいぜ! 今夜はパーティ、踊ったモン勝ちじゃ」 月曜の夜にはヤマネコは去るよ 夜の路地裏、靴音させて コンコンコンと去ってくよ どこに行くんだ、ヤマネコよ わしらに帽子を、帽子を頂戴 ヤマネコが去ってしまった今 静かな哀しい港町は 静かでだれもいなかったよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ボウシ 133 名前:ボウシ [] 投稿日:03/06/20(金) 19 10 ID NdA7G7TC 深くかぶったボウシを 両手にかかえこんで いつまで だましとおせるんだろう 表面にうかぶかざりは 誰の心にも 深くは浸透しない あざやかな色をかきわければ 黒いもやが底をふさぐから 息苦しくなって ボウシをとれば 笑いかけてくれるやさしさなんて どこにもなかった もれていくまぶしさは あたたかさになって 空にとけていく ボウシだけが 私が私であるための 小さな光でした 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ぼうしとあついひ 135 名前:ぼうしとあついひ [] 投稿日:03/06/21(土) 00 49 ID IkdOMlqq ひざしが、 ぼうしをつらぬいて、 かぜがとおって、 かみがゆれ、 くさがゆれ、 このはもゆれて、 むしがなき、 すいてきのついた かんじゅぅす。 ぼうしのつばが、 めのまわりをまもって、 くさのにおいがして、 あつくて、 かぜがまた、 こんどはぼうしをとばそうと、 それをおさえてひとこきゅう、 むしがなき、 かぜもなく、 じめんがゆれて、 あせとすいてきがすべって。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/496.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 針男とトゲ女 68 名前:針男とトゲ女(1)[] 投稿日:02/12/19 15 09 ID BmfJhGqv 針男 金の針 胸に自生して シャツ着ても いつも胸元 金色に光る 公園の時計 12時を告げる トゲ女 一角 額に自生して ツノでない証拠には 木で出来たトゲ 生まれつき 公園の時計 12時を告げる 針が怖くて 胸に飛び込めないわ トゲが怖くて 君と見つめあえないよ あなたでなくてはいけない理由は 何? 「似た者同士」だなんて いわないでくれ 向き合う時は 遠く離れてしまうから せめて隣合う時に 融合するほど 擦り合おう そして空をご覧 真昼の空に 金色の満月が見えるだろう 僕の胸の針放つ光が 空に映っているのさ あなたの針は 素敵 わたしのトゲは 何もできないわ 襖に近づくと 穴が開くの 固いガラスは 痛いの 振り向いた時には 誰かを傷つけるのよ 69 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/12/19 15 09 ID EKLT6cT0 ★最新情報★ ★http //yahooo.s2.x-beat.com/linkvp/linkvp.html★ 70 名前:針男とトゲ女(2)[] 投稿日:02/12/19 15 11 ID BmfJhGqv 遠くで工場のサイレン 午後6時を告げた ああ また夜が来てしまう 冬は嫌い すぐに発情してしまうから ああ 僕らはなぜ抱き合えないんだろう わかりきったこと いわないで悲しくなる 僕らは 馬じゃないんだ わたしたち ヤマアラシね せめて明日 クリスマスの夜には そうよ明日 クリスマスの夜には 命を懸けて 抱き合わないか 命を懸けて 抱き締めてほしい いつものように 体ごと交差して 直角のキス 交わして おやすみ 明日が楽しみだ おやすみなさい 命日になっても構わない 針男 金の針 ロマンティックな月の色 汗臭くないのが 大好きよ 金属臭さは 新型フェロモン わたしの危険な 憧れの大地 触れられないから 恋をしたの 71 名前:針男とトゲ女(完)[] 投稿日:02/12/19 15 12 ID BmfJhGqv 公園の時計 静かに午前0時を告げる トゲ女 一角 額に自生して わたしのトゲを ユニコーンみたいだと かっこいいねと いってくれた わたしを幻想世界に 連れ出してくれた あなたがやっぱり 大好きなの 似た者同士なんて 関係ない あなた以外では わたしはわたしになれないの 公園の時計 静かに朝を告げる 針なんて怖がらない あなたの胸に飛び込むわ そして そして そして 公園の時計 厳かに午後10時を告げた頃 喉にトゲ突き刺さった 針男の 裸の胸に トゲ女 その頬まるで 紅い花 潤んだ瞳で 接吻し ぎゅと抱きつけば 金の針 心の臓まで 軽く届いた 公園の時計 静かに午前0時をさして止まる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 母が詠む名前は 73 名前:母が詠む名前は[sage] 投稿日:02/12/19 18 14 ID JLVCksJm おなじ肩甲骨の角度をもらい 友人から冗談雑じりにはやしたてられるあなたの骨格を さざ波うつ水面に落とした俺自身のように 見えてしまう後悔をあなた以外に誰が知るだろうか あなたの友人がかける笑い声の内に潜む敬愛と疎外とを 家族でテーブルを囲む俺の声もまたそうなのだと認めずには暮らせない 俺は鏡を覗き込み虚像に重なるあなたを思うが あなたを思う俺をどうしてなだめるかを考える 罰することのたやすさを思う 友人が言う賞賛はみなあなたの胸に吸い込まれ あなたの成長があなたの骨格を変える 胸に心臓があると誰が言った 胸にたましいがあると誰が言った 魔女は肺をつらぬかれるのだ あなたと並んで立つときおりに 俺が見下ろす目を受け止めるあなたの目は 俺の胸骨の左にひそむ嫉妬を燃やさないに違いない 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 冬の寒さに 74 名前:冬の寒さに[sage] 投稿日:02/12/19 18 47 ID MUVziqSh 冬の夜 シングルベッドの寂しさを 暖めてくれたのはオマエだった 真夜中 オレの胸にオマエがいれば 他に何もいらないさ オマエの温もり オレの胸の中に オマエの舌がオレを癒す オレの胸に オマエのしなやかな身体 抱きしめると壊れそうで 他人同士じゃないさ もっとそばにおいで オレの胸がオマエのベッドさ タマ、一緒に寝よう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ グラスフィッシュの心 75 名前:グラスフィッシュの心[sage] 投稿日:02/12/19 23 38 ID 472F4l3h あの人が選んだ カーテン は重たい ずっしりと積もった雪のよう カーテン カーテン カーテン 繰り返していると ほんとうにこれは"カーテン"という名前の物だったのかな と思えて来るし さっさと開けてしまおう カーテン 人工の朝灯を掻き消して 天然の朝日が なだれ込み 部屋の隅の水槽へ 集中して飛び 吸い込まれた じゃれあって泳ぐ グラスフィッシュの 十匹の体が全部 光になる グラスフィッシュ 体が透き通った魚 頭と胸だけが銀色で あとは丸見えの 骨と鰭(ひれ)だけの魚 なんて寂しい魚 胸の内だけ隠して 仲よく寄り添って 泳いでいる 76 名前:_[sage] 投稿日:02/12/19 23 39 ID 472F4l3h 昨夜は鯵(アジ)を捌いた 白いお腹に包丁を入れて 胸にあるものすべて取り出した あれと同じようなものが グラスフィッシュのお腹にも あるのね でも心はどこにもなかった 心はどこにも 入っていなかった 急に曇った へんな天気 あなたを起こしに行かなくちゃ 階段を昇るたびに 曇った朝日がさらに遠くなる 階段を昇りきった穴蔵に わたしが選んだ布団にくるまって あなた まるで無防備な 捌かれるのを待つ 鯵みたいに 77 名前:_[sage] 投稿日:02/12/19 23 40 ID 472F4l3h いま わたしが 白い布団に包丁を入れて 胸にあるものを全て取り出したら 心は出てくるだろうか わたしが選んだ あなた その心 心 心 ココロ 繰り返していると それはなんだかコロコロと本当にそこから転がり出てきそうな 気がして さっさとはぐってしまおう 白い布団 朝食は グラスフィッシュのフライにした 少し後悔 どれも同じハラワタ ただその銀色の 胸の中身が見たいというだけで 十匹みんな フライにした そこだけ隠しているのが悪いのよ そんなに大事なところなら 眩しい銀色で見せびらかしたりしないで 重たいカーテンの裏にでも 隠しておけばいいのに あなたは空っぽの水槽にまだ気づかずに あなたが買ってきたグラスフィッシュ パンにはさんで平らげた まるで骨も透き通るようないい天気 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 鼓動 79 名前:鼓動[] 投稿日:02/12/20 04 47 ID RPkxd+ND あなたの胸にそっと耳を当て あなたの鼓動を聞いていた イキテル ボクハ イキテル イキテル ボクハ イキテル 鼓動だけがそう主張していた 目を開けて、私を見て 手を開いて、私に触れて 唇を開いて、私の名を呼んで イキテル ボクハ イキテル イキテル ボクハ イキテル 私の嘆きはあなたに届かないから 私は あなたの胸にそっと耳を当て あなたの鼓動を聞いていた あなたの鼓動をただ聞いていた イキテル ボクハ イキテル イキテル ボクハ イキテル イキテル ボクハ イキテル 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 胸に水 99 名前:胸に水[] 投稿日:02/12/22 14 36 ID FkvUZqbX 胸の内には内臓が無く 肺が無く 心臓が無く 呼吸も血流も必要無く 肋骨の空洞には水がたまり 喉から滴り 横隔膜から湧き出で 湖面はうっすらと揺れる ざらついた皮膚の隙間から 滲み出るように放散される 水滴のみを貴女は舐めろ 脂肪ばかり固まった貴女の胸は 喰らうよりかは他にない 貴女は舌で味わえ 俺は犬歯で味わう 食道から滑り落ちた乳頭は 胸内湖の底へと沈み 養分ばかりが染み出でて 貴女はそれをただ 舐めて胸に蓄積せよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 白と赤 100 名前:白と赤[過剰描写してみた(w] 投稿日:02/12/22 14 56 ID iAwmSxM8 雪よりも温かみを持った白 完璧なまでの曲線 盛り上がりを見せるそれに むしゃぶりついた うめき声を上げる女 ゆがむ紅を塗った口 真っ赤に血走る男は獣のように狂気を装う エロチシズムは登り詰める 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 鼓動の夢 104 名前:鼓動の夢[sage] 投稿日:02/12/22 22 16 ID ezR4qvSX あの夢の続きを見せてくれよ ただ灰色の空間に蝶が舞 どこからともなく水の滴る音がする モノクロなライチをかじり 三毛猫の群がどこまでも走って行く その先 ペパーミントの香り放つ 君の胸がキーワード 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 名前はいらない 106 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/12/23 02 50 ID 9n/IEtb5 いつでも うごきをもっている ただ曖昧な 射るような しののめも 散ずるような たそがれも すり切るような あしたでさえ のみこんで 月のりんかくにも似た わたしの胸は 今も うねりつづける わたしのいのちが 失せるまで 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/349.html
ページ:1 2 作品 ■▲▼ わすれもの リルケの言う神さまはぼくのお父さんだ 神さまは左手をなくされたけどお父さんは左手を持っている お父さんはおちんちんを見せながらぼくの頭にふわりと手を置いて 神さまの左手のたましいはココに宿っているんだよ邪悪なんだよドス黒いんだよ なるほどと納得したことを覚えているあれから10年が経つ お父さんは帰ってこなくなった 風が吹けば飛んでしまうほどぼくのからだは軽いだろうし お父さんのおちんちんとぼくのおちんちんは違う 秋になると寂しくなって風が重くておとうさんのおちんちんは黒かったことを思いだしたりして ドタマと手足に分断されたぼくの感覚機能がうなだれているのを感じる ぼくがひどく鈍感なのは 神さまの左手がどこかでひどく神さまに怒られているからに違いない 414 名前:わすれもの[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 57 32 ID lr+fVyt9 【コメント】 39 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 19 38 43 ID ZyJzjJd4 414 わすれもの 珍妙な味付けの話でありました リルケから お父さん ぼくの連鎖に何故だかセンチメンタルに誘われてしまった 真面目に読んでしまうけれど幼少の頃に風呂場であった話だとすれば あながちへんてこりんな話でもあるまい でもなんたる発想 笑 汚れたものという「左手」の概念を考えれば理性を働かせている図でもあるし 直感が働く無制御の心境になればその左手さえも 左手ではなくなるはずで きっと文面には現われていないけれど 未熟を察して 比較対象に近接 この発想には純然たる閃きの導きが通っているよう 52 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 03 12 36 ID QNaW+FBZ 414 『わすれもの』 リルケはよく知らんのよ…ちんちんは作者のオリジナ ルだと思うけど、神の左手が第六感につながる根拠とかよく分らなくて、この 作品を正確に鑑賞できでないかも。ちなみにぼくは左手でナニをいじ(後略) ■▲▼ 公僕心中 あじわう ふれる かぐ きく みる 珍味のみくだすことなく 歓喜に浸れず アイも匂わず ねぎらいも聞けない その先には 空腹が待っている 未来が見える 見える? 明日のことはわからない 見える? 朝日は しずしずと 遠慮なく 消えていく今日の夜の暗闇 明日があらわになる 見えるとしか云い様のない 明日が 青い陰りから しらじら 遠慮なく すみません すみません おしつけは 容赦無く 青い淡いあしたが窓の外から 浸入してくる 閉じた瞼の暗がりは 青い陰りに浸される すっかり今日が消えたら 明日が見えるの? ぴくっと動く瞼 心は語り 心は聞いて ワタシは 私になる準備に余念ない 聞こえる? 覚醒と聴覚は関係付けされて 聞こえる? 社会の空気を積み上げる 朝げの味噌汁 体が動く 敷布がふれる 人間がたっているのは 奇跡に近い ヤジロベェひとつ こんな自然はない 心は語り 心は聞いて 意欲を 好意を 行為を 更衣を 高位を 意識する 振り返る? 後遺を 心はまっ暗闇みを 振り返る みえない きこえず ふれようもない心中 公の光り 暗い影のように 私の ワタシらしい中心 身体の心は判らない あなたの心わからない わたしの心わかってる? 人間の心はわからない それでも平気で日が暮れる 415-418 名前: 公僕心中 ◆SiAo0Tv4MA [] 投稿日:2006/03/20(月) 02 23 36 ID NDrEin+i 【コメント】 45 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/25(土) 02 45 47 ID 7uJSgjZ7 415-419 公僕心中 心の内をそっと覗き込んでみるとそこにぽつぽつとあるもの 点描でそっと繋いだような作品だね 五感 感覚 視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚 これらは私という内なる世界をもたらす発端の 触手の最先端みたいで はっきりしていなそうで 本当ははっきり何かを掴み取っているんだね 五感について丁寧に書き綴っていて たゆたう心中に同調して そのまま生きていければ 心地よいのかもしれないけれど やはり 自分と 他者の感覚 受け取り方は心のクローンとならず 差異が生じるもので そんな蓄積が また静かに積もって 心中の在り処を認識させて いるんだね バランスについての表現が直感というか この自分という中心を見つけることにおいて やはり 重要で デリケートな調子で何の前触れもなく 湧き上がる思いを しっかりつかみ取ってるなと感じたよ 漠然としたあるべき姿としての私を追行しつつ 他 無くして 感 あらず そして その 他 をそっと見つめたときに起こる 感覚を映しているんだなと思った この作品は 心がしんと静まり返っている時間に読むとね 密集にある 隠された落とし穴にはまったような心地よさがあるよ 52 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 03 12 36 ID QNaW+FBZ 415-418 『公僕心中』 明日という未来の予感を感じるために、どんどん インナースペースに入り込んでいく。その過程が丁寧だね。いちおうの終着点 をどこに置くか、そこでの発見にもうひと工夫ほしかったかも。 【得点】 1点 玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU:1点 ■▲▼ moved ここまでの運命は視えていたの 未知なる勘の示すままにこの人生,歩んできた でも急に揺さぶる存在に変化した貴方 何時になく動揺したから羅針盤が暴走しちゃった もう先の運命が視えない 気持ちが錯綜する 気晴らしに読んだ恋愛話は 刹那くて泣いてしまった この迷走から抜ける為に お願いだから最後にもう一度だけ働いて この縁,手繰り寄せてもいいですか? 419 名前:moved[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 10 27 17 ID DKkPE7hc 【コメント】 34 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 06 23 50 ID ZyJzjJd4 419 moved 恋病を持病とし一途に直感のみで世を渡り歩く女は可愛いけれど 恐く狡い存在でもある 大抵その執念ともいうべき愛着からくる直感で動き回る女が 生活エリアにいることが幸せと思う瞬間と 地獄と思う瞬間があることと思う 勘の示すままに歩んできたという人生 しかし 最終連で同意を求めている >この縁,手繰り寄せてもいいですか? 実際これはもう手繰り寄せはじめているのだけれど やわらかに縛り包める技ともいえる 同意を求め可愛いやつめと思う反面 直感 勘にて動き回っていいですかの免罪を得る手段でもあり可愛くこわぁい 女の勘を感じました 52 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 03 12 36 ID QNaW+FBZ 419 『moved』 第六感、というより、自分の気持ちに正直に、という印象 が強いね。 95 名前:ミミン ◆4fCTWDhugY [sage] 投稿日:2006/03/31(金) 23 21 42 ID erUok+wD 『moved』を書きました,ミミンです(笑) 審査員の皆様,今回は延長もあり大変お疲れ様でした( _ 。) この詩は図らずも3部作となった内の一つです(苦笑)共通項は【狡い女】爆笑 また参加させて下さいm(_ _)m ■▲▼ Vampire s gloss nude 一つ目の額縁の中は空で 金色の縁取りの外は生臭い生活そのもの 二枚並んだ肖像画 パパとママ 色気づいた年頃になった 僕 未だに微笑さえ苦手で 笑わない子を貫いているから見守っていてね ずっと優しく微笑むだけの パパ ママ おはよう 木枠に金色の塗装 いつまでも剥げ落ちないようにフランネルで綿埃を拭い取る 月曜日の儀式 月曜日のみ 同居人のいない屋敷から一人家出する 時々様子を窺いにくるのは身寄りがなく遠い親戚の 小母様のみ 暇つぶしお節介家政婦なだけで 僕が居ようが居まいが 僕のトランクスを平気で洗濯し ゴミを集め 何を望み求めているのか 魂胆 不明瞭な働きをして 僕の生活を滞り無いものにしてくれるんだ ママ 「煙草が無いぜ買ってこいよ」 誰も居ないキッチン 椅子に向かって呟くと捲り忘れたカレンダーが落ちた 冷蔵庫の右側面にマグネット一つで留められていたのか 生命保険屋の粗品 社名が煩いカレンダー 拾い上げて 生ゴミ三角コーナーに突き刺す 星形マグネットは冷蔵庫の中 ウインナーのパッケージを留めて冷やしておくよ パパ エイチツー エスオーフォー sulfuric acid ガラス瓶の中で揺れる朝 「奴を半殺しにする為に計画などいらない出たとこ勝負だ」 陳腐な終章 昨晩に記した小説もどきを破り捨てた手で おろし立て 固めのブラシを前歯に押し当てる おぼえたばかりの煙草 ヤニを溶かし落とす 研磨剤入り歯磨き粉に咽る 紫煙は僕に愁いの表情を演出させる格好のアイテムと 覚えたから 間違っても 咽るなどと失態は他人の前でもしない 珍しく良く寝つけた朝の目覚め いつもより丹念に歯を磨き終えてカラリン コップに歯ブラシを突き立てる ミルの取っ手を軽く握り マホガニーの木目が細やかに渦巻くつまみ豆を擂る モカの粗挽きをサイフォンに落とし入れ 硝子越しに アルコールランプの炎が水を突き上げるのを見ていた 歯磨き後に飲むコーヒーは不味くて良かったから 水の沸点 上層の円筒形の硝子で起こる対流 モカの粗挽きの茶色の攪拌を楽しんだ 目一杯肺活力を使って アルコールランプの炎を消す 僕は自由を知っているようで 不自由 不自由を蓄積し 自由が束縛無しには存在しない事を知った いってくるね バーイ 額縁の外 歯科に通いなさい 小母様はそう僕に言いつけて微笑んだが 口腔外科の相談窓口にももう用事はない インプラント義歯 矯正治療 僕の歯並びを否定した大人達 さよなら 八重歯の乱ぐいによって僕が困ることはないと知ったから ヴァンプとあだなを付けられて 皮肉られる僕の外見的要素に恥じたりしない ドクターは診察台に横たわる僕の唇を冷たい指で押し上げて 随分と長くて尖った八重歯だね レントゲンを見ながら 抜くより矯正して歯の先を少し削ろうかと提案して 僕に薬品臭いパンフレットをくれた 早速 僕は読破し図書館の隅にそれを無断で寄贈した 劣等万歳 月曜日 校舎は風景画の中 無関係な息吹 色白 華奢な体 声変わりもしないで ハスキーなままの声 女に生まれたら良かったのにね クールビューティと 僕が好意を持っている事 隠すままの美形 スタイル良しな女の子に言われ 鏡に映る僕を 視界から抹殺する方法を考えて眠れなかったのは先週の金曜日 遺伝に因る ママ譲りの劣性 劣等万歳 手立ては僕の両眼を潰す事から 思いついたが 無口 無表情 薄毛 流行の俳優とは正反対を地で行く切れ長サムライフェイス 演劇部で侍役やってくれよ 脇役足りないしはまり役だぜ お前古くさい顔だよなと 僕が尊敬していたガタイの良い先輩に言われ 八重歯の出所と因果関係のみ分からないまま 金縁眼鏡をへし折った卒業式 パパ譲り 僕の遺伝子 港に近い 海を背に廃墟になった工場 朽ちた匂いは潮風に巻き取られて サイケなヘアーセットを乱すだけの旋風 こんにちはと モミアゲ ワックスで捻り上げてロングなままオールバック メタルブーツ 黒地にマルチカラードットシャツで日中からまた朝が来るまで 洒落込んだ馬鹿な男になって踊るのだ 一週間に一度 月曜日に入り浸る 僕が 今日は硝子の瓶を大切に抱いて 時空を歪ませて響くその中 音響効果抜群のクラブ DJはフェイクファーストールに巨大鳥の巣のような ヘアピース 横目でちらりと素通り 靴裏の摩擦と幾十もの薄い影を落として 人込みを抜ける 床は艶かしくオイルが染みて ヒール跡に研磨された模様の灰色花柄に見えた WCまで長い廊下にずらりと蝋人形が並ぶ ピエロ 紳士 淑女 平民 老人 若人 成金 醜女 ライトアップされて影を宿す 奥の部屋には逃亡を企て 灯台下暗しと言わんばかりに この工場 人形を作っていた会社だったという そして 現在 元々の社長が沢山の美人をはべらせて潜んでいるという 先週の月曜日 喚きながら乱入してきた男がそう告げた 消音銃だからとまるでアクセサリーのように チェーンで首から下げた汚れたスニーカーを履いた初老が 奪い取られた きっと 女の名前を絶叫しながら 踊るしかなかったんだ そうだよね パパ ママ あの男も蝋人形になって いつかここに並ぶんだと 紳士が差し出している先の折れた薬指に触れながら 蝋の光沢を僕の手に移していると 染みズラのガマ蛙 イカした仕立てのサイドベンツ スーツ姿の男がWCより出てきた 直感で奴がその元社長で 女をはべらせている亡者だと僕は確信した 「額縁の外で僕は生きるよ 見ていて パパ ママ」 僕が蝋人形との間の壁 寄りかかっていたせいか ガマ蛙は僕に気が付きもせず 油切った脳天パゲに間接照明のオレンジを集めて 僕の前を通り過ぎた 背中から飛び掛り 僕はゴルフや格闘技の匂いのするガマ蛙に劣等感を抱きながらも 蝋人形よりも蝋人形らしい 僕を誇り 一発股間に後ろから蹴りを入れて ガマ蛙を床に跪かせた 四つん這い 僕はポケットに蓋をきつく捻りいれた硝子瓶を まるでフェロモン入りのパフュームを取り出すように手にとり 内ポケット弄るガマ蛙の動きを止めるように 背中を踏みつける 「護身に拳銃なんて オッサン ダサいよ」 ガマ蛙は横目で僕を睨み付け 銃口を僕に向けた 「何が望みだ 少年 おまえこそ薬品? 舐めた真似しやがって」 ダサいね ガマ蛙 四つん這いの利き手逆 脇腹 蹴り飛ばせばシッキューン 自分の顔面打ち抜いちゃうんだぜ 凶器は自分の為に使うんだ オッサン 明日はちゃんと登校するよ ママ パパ 僕は必ずパパ以上の地位と名誉を得るために勉強する 僕にはガマ蛙ほど今は装飾品無いけれど 奥の部屋にいるはずの美女達を今に平伏せさせてやる クロコダイルのベルトが腰に似合うようにはなりたくない 僕は 蝋人形の 老人の髭を叩き落として シャツを脱ぎ着せた 色白に生んでくれてありがとう ママ 乾燥した日に唇を傷つける程に鋭利な八重歯 実態 この体 姿 劣等の不利を生かすすべ 歩きながら叫びを殺した 透明な液体を胸に擦り込み 間髪入れず襲いくる 瓶から床に流れ落ちる白い煙と共に歩む 薄暗く遠くから スローテンポなテクノがこだましてくる 全裸だぜ 僕 色白に生んでくれてありがとう 肌が焼け溶ける跡に真っ赤な花が咲くよ 劣等万歳 蝋人形のセクシーポーズ真似てから 瓶ごと 突っ伏しているガマ蛙目掛けて投げると 小さな弧を描き 光は床に霧を這わせた ドアを開けて 額縁の中 僕は劣等を捨てる 420-424,426 名前:Vampire s gloss nude[] 投稿日:2006/03/21(火) 00 07 29 ID TPS6xg2F 【コメント】 60 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 21 01 44 ID QNaW+FBZ 420-424 『Vampire s gloss nude』 彼なりの『ライ麦畑』なのかな。面 白いと思うのが、テイストが連ごとに欧米風、日本の小市民風、ホラー風味、 ハードボイルドと異なって、さらに少年の性格も微妙に変化していくとこ。 79 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/28(火) 12 31 33 ID nt8R/lR7 420 :Vampire s gloss nude 力作。もうなんか、ホテルカルフォニアとか、すごいよく出来たミュージッククリップとかそんな映像が眼に浮かぶような作品。 同じバンパイア作品でも、クリストファー・リーじゃなくて、もっと現代のやつね。 ああ、こういうの書ける人が羨ましい。。。 蝋人形の廊下が秀逸。ガラス瓶に入ってた液体は聖水なんだろうか? 額縁の世界が一連めの伏線を拾って、一種の自殺でありながら伝説への帰還という風情。 美しかった。 83 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/29(水) 01 07 45 ID ukx9dVXb 420-424Vampire s gloss nude 書きました 審査お疲れ様です そして評ありがとう〔ぼく0点だからもう書き込んじゃう〕 今回お題を出した当の本人でしたので 書きたいものを書きたいように 直感という勢いで書いてみました 詩情を物語化で全体隠喩 オムニバス化 小説の超推敲版なんで 詩でなくなってしまったのですが これが本来 私の書きたい世界観なんです 5連投して投稿制限がかかってしまい ラストを投稿しないまま眠ってしまって Ⅵがないままの形になってしまって 次の日投稿するわけにもいかず ちょっとへこんでましたが どこかにはフルでUPしようとおもってます 笑 というかもうUPしたいから早まり書きしてるんだけど 笑 ~今回おもしろい作品がたくさんあったので楽しかったな~ 読んでくださってありがとうございます ■▲▼ 六人の男達 一人めの男は私に絵を捧げた 二人めの男は私に歌を捧げた 三人めの男は私に料理を捧げた 四人めの男は私に香水を捧げた 五人めの男は私に体を捧げた やがてやって来た六人めの男は私に何も捧げなかった ただ彼の纏っていた空気だけがその場に残っていた。 425 名前:六人の男達[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 08 41 20 ID 8q47Rwuh 【コメント】 34 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 06 23 50 ID ZyJzjJd4 425 六人の男達 五人から捧げ物を受け 六人目 何気なく関心を奪われている状態が簡潔で 物語の序章の様 何も捧げないで通り過ぎた男の雰囲気を感じたのは五感全てで もしくはそれ以外の何かが働いたからであって シックスセンスという考え方をきちりもって書き切っている 表皮的な言葉の羅列で新しい表現などはないのだけれど はっきりしていてよい 与えられる(情報や物質的なものを五感を無意識に働かせて受け取る)ものと 自ら察知するの違い しか~し体を捧げたの節は触覚だとしたらかなりドライ 笑 ずばっと直感イメージで日常から抜きとった言葉であるなら 作者さんはかなりクールな目を持っているとみた 男を使い言い当てているシックスセンス 60 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 21 01 44 ID QNaW+FBZ 425 『六人の男達』 テーマに忠実に、カッコよくまとめたところを買いた い。「捧げた」というのが意味深だけど、もちっと工夫すると、その部分が活 きてくるような気がするね。 92 名前:即興詩人 ◆WPwyFssiro [sage] 投稿日:2006/03/31(金) 07 53 13 ID Dh6XHHt9 「六人の男達」書きました。 正直自分的にはいまいちだったんだけど 思いの外高評価で嬉しいです。 解説はしない主義なんで、解説はしません。 大体意図した通りに読んで貰えたみたいだし。 だけどひとつだけ言っとくならば、 僕は野郎だったわけですがw 【得点】 2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 【決選投票】 2点(準チャンプ作品) シオン ◆poetsyov/2 1点 ◆UnderDv67M 1点 ■▲▼ 牝犬 寂しいよって牝犬が啼いて それはもう、どうしようもないことなのだけれども くぅーん、くぅーん、きゅい きゅうい きゅい と 黄昏のおぼろげなスピードが一層速まってしまう 一番星 家の明かりがぽつんぽつんとつく頃には もう諦めた牝犬の 顔を隠して座り込んだその場所が いくら座り続けても温まらないのは 何かが熱を奪い取ってしまうからで それは、黄昏の中で彼女が呼び出してしまった何か 口あけないで 舌垂らさないで こっそりと隠した牙をぐきっと噛んで 灰色の何かがよりそってくるのは 自分のあずかり知らぬことだから いない振りを そこに見えない振りを 触られたことなどない振りを して ようやく温まった地面の上で ぼやぼやの尻尾をくるみこみ 目を閉じる 影のそのまた影の尻尾を 踏みつけてしまわないように 物言わぬ犬の影ふみ遊びが続く明日が 待っているから 427 名前:牝犬[] 投稿日:2006/03/22(水) 09 50 45 ID aIsDUiXI 【コメント】 43 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/25(土) 01 55 34 ID 7uJSgjZ7 427 牝犬 >くぅーん、くぅーん、きゅい きゅうい きゅい とても印象的な鳴き声 何故だか読み始めから胸が高鳴った 始まりの4連にて 一気に引き込まれ ほんの僅かな時間の流れを捉えたものであるのに 時の経過が 日暮れの傾斜と影が互い違いに噛みあって作られて いく推移のようで 口の中が熱く温む感覚と やけに外界の温度との差 密度が景色と犬の輪郭にそって溶け合っているのだけれどぼやけたりしないで 子を産む個体としての「めす」の姿が何の飾りもなく 存在しているようでもあった 犬といえど 牝 このシチュエーションは牝でなくては当てはまらないように思えるし 孤独という存在に付きまとう影 この物言わぬ犬の背筋が見えるようだな そうして生きていくのが当たり前だから と そんな牝犬の背にそっと近づいてほお擦りしたくなったのだけど きっとはんぐりと腕を噛まれて見つめられちゃうんだろうななんて思った 当然として性を書き出している弱そうで強い「必然」を感じた ナチュラルでありながら模造のモチーフ魂を自ら吹き込んだのと思った 60 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 21 01 44 ID QNaW+FBZ 427 『牝犬』 犬が犬として生きるためにしずかに闘っている、そんな厳し さをぼくはこの詩に感じた。それは犬そのものというよりも、軽い擬人が入っ ているようにも感じた。 93 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 19 41 32 ID WUHzJLIh チャンプになられたお二方おめでとうございます。 審査してくださったみなさんありがとうございます。 あまりにもべたな詩だったんで封印してしまおうと思っていた牝犬であります。 竹輪さん、カノープスさんありがとー。 ■▲▼ 落ちる ふと 顔を上げた 時 時間は 流れ を ゆ るや かに 僕の目に 映った 君に 心 奪 われ た 429 名前:428[] 投稿日:2006/03/22(水) 19 57 07 ID ThkJKBV7 【コメント】 35 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 06 29 23 ID ZyJzjJd4 429 「落ちる」 428の投稿より429の配列の方が生きている 時間が白い炎になってスローになる瞬間を体験したのは酔っ払っての幻覚だったのだけれど 出会いの直感で目が合ったり見た瞬間スローモー そういった出会いには必ず何か巻き起こる(巻き起こす)前兆でもあると思っている 無駄の無い言葉と行間 文字間にただよう空気 空白が良い 言葉にならなかった情感がそのまま言葉の間にあるようなブランクの使い方 雰囲気を醸し出してている 視覚によるストップモーションに近い 瞬間を直感でとらえたもので優しい気持ちが放出されているよう シンプルで好きな形態 60 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 21 01 44 ID QNaW+FBZ 429 『落ちる』 タイトルとレイアウトから察するに、読者に何らかの連想 を惹起させようという作者の意図を感じさせる。が、あまりはっきりとはしな いなあ。心そのものの描写を試みたんだろうか。 ■▲▼ Sexth sense シーズンオフ 海沿いのホテルは喧騒から逃れる恰好の隠れ家 現実逃避と言われれば黙ってうなずくしかない これが現実 重々承知の一人旅よろしく 期待していたはずもないアバンチュール 出会ってしまった ブルー・アイ 白い壁にゆらりゆらゆら 妖しげなダンスを踊る影ふたつ 開け放たれた窓から 流れる波の音楽に混じり 甘く切ない吐息の歌声は 盛りの過ぎた ベルベット・ローズ ソファーの上 こぼれた花びら 風に誘われ はらりはらはら 海星のように のけぞる肢体 ふと視線落としたその先 昨夜のワインボトル ころがったままで カーペットに咲く大輪のダリア 珊瑚のように かたまる死体 汗ばんだ身体をなぞる指先は ひんやりとした海蛇 水圧をかけられたように息ができない なのに舌を絡めてくる 海の底 引きずり込む瞳で 夜の闇が溶けるまで 何度も何度も高波にさらわれ 砂浜に打ち寄せられる 百戦錬磨のブルー・アイ この世にどんなの未練を残したの?・・・ 430 名前:Sexth sense[sage] 投稿日:2006/03/23(木) 04 46 07 ID 2hR0zuLo 【コメント】 33 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 01 47 35 ID ZyJzjJd4 430 Sexth sense 誰かしらはSex senseを大胆不敵に書き出してくるかと思いきや なく(少ししょんぼり) Sexthときたのはやはり発想からよいと感じる 語彙の繋げ方 海にまつわるイメージ 完全に内容から見てとっても単純に語呂が似ているという使いまわしではなく セラピストの略の語意で使ったのだとわかる 刺激より読感に癒しの潤いを残す 海から連想したモチーフの生かし方がうまい 興奮度より癒しぎみな表現が勝ったのは作意というより けだるく陶酔 麻痺したくている漂いをメインにしているからではなかろうか 海星の動きの描写が印象的であっさりしていながら生々しい (多分人間同士のアバンチュール妄想に自然を重ねたのが決め手) 癒された 37 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 19 33 16 ID ZyJzjJd4 430 Sexth sense(☆読み足りなかった追加評 33) 失礼 肝心な部分を読み逃していた >この世にどんなの未練を残したの?・・・ お相手は青い目の亡霊でしょうか? それとも海にて水死する程に溺れ狂う愛欲なのでしょうか 最終連の意味の解釈によってモチーフの重さがかわりますね 生きたものの小さな死が繰り返される情景に アバンチュールのお相手は生きていない実質存在のありえない流動的なもののよう そして視線の先に色があるのだけど全体が青写真 もしかしてこれはそのままSex senseでもあるのではなかろうか 死の匂いが付きまとう生命の営み 虚ろに疲れている今 読んで気が付いたので追評 60 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 21 01 44 ID QNaW+FBZ 430 Sexth Sense セイレーンの伝説が頭をよぎったよ。死と海底は似てい るかもしれない。前半のなまめかしさをそのまま海底に引き継いでいく心づも りだったと思う。行き着いてない面はあるが、イメージとして面白いと思う。 101 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [sage] 投稿日:2006/04/02(日) 10 09 53 ID mbn7fVbN 「Sexth Sense」 書きました どうしても映画「Sixth Sense」のイメージが強くて。。。 実体験を元にw ふくらませていったのですが 盛り上がりに欠けるという指摘は そのとおりでございましたなぁ ありがとうございました ■▲▼ 鏡のなか 午前12時に静かに降りしきる闇のなか 古い鏡が僕を呼ぶ 僕ははっきりと熱を保ちながら それを伝播させる手立てを持たない 鏡のこちら側に 何か大事な きっと大事な忘れものをして 黒髪の少女は少しだけ眉をひそめ 無言を抱きしめて僕を見つめている 白磁の顔に漆黒の瞳が深々と 鏡の奥に沈んでいる 君へかける声は戒められている 小さな身じろぎが朝を呼んでしまう だから無言のただなかで 幾度も君へ語りかけてきた もう何十年もそうしてきたように 僕は君を 君は僕を見ている 君のその瞳は言葉ともとれない予感をかかえ 音叉のように共鳴している 君は僕の・・・ しかし黒髪の少女は何ひとつ応えることをしない ただ無言の中かなしげに眉をひそめて 朝陽が静かに しかし乱暴な仕方でここへ侵入すると 少女は霞んで やがて消えていった そして鏡の前には僕ひとりが取り残される 叶うならこの鏡の中へと入っていって 君と言葉を交わしたかった その手を握り その熱を確かめたかった そんな願いを遊ばせながら 僕は午前12時が訪れる度に鏡の前に立った そうやって ただただ少女を見つめて 心の中で語りかける日々を続けた そしてもう数えることもやめた午前12時 いつものように鏡の前に立った 今日はどんな話をする? しかし 少女はそこにいなかった 僕に混乱が訪れた 一体何が起こったのか理解できなかった ただ鏡には彫像のような僕の姿だけがあった それから午前12時になる度に僕は鏡に立ったが 少女が浮かぶことは二度となかった 午前12時 鏡に立つ 君はいない 午前12時 鏡に立つ 君はいない 午前12時 鏡に立つ 君はいない・・ そして僕に笑みが浮かんだ 僕は近くにあった椅子を掲げると 力を込めて鏡へと投げ付けた (今ハモウ昔ノコト (午前12時ノ鏡ニ浮カブ少年ニヒトリノ少女ハ恋ヲシタ (無言ヲ携エ タダタダ悲ゲニ少年ハ夜毎浮カンダ (少女ハ心ノ中デ幾度モ幾度モ言葉ヲ重ネタガ (募ル思イニ耐エ切レズ (少女ハ夜ノ神ニ願イヲ立テ (全テヲ捨テテ鏡ノ世界ヘト旅立ッタ 僅かな傷を付けただけで鏡は割れなかった するとその傷からまばゆい光が滲んでくる 目を洗う明るさ 身体を融かす暖かさだ それはゆらゆらと揺れながら大きく僕を飲み込もうとしていた 大きく僕に希望がともった この向こうに君が 鏡という壁を乗り越えて 君の声を聴ける 君を感覚できる 僕に迷いは存在しなかった 僕は光のなかへ進むと自分をなげこんだ (無言ノママ (悲シゲニ (鏡ヲハサンデ (少年ト少女ハ見ツメアウ (ズット (ズット 432-435 名前:鏡のなか[sage] 投稿日:2006/03/23(木) 23 13 54 ID 8aCL7tbG 【コメント】 35 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/24(金) 06 29 23 ID ZyJzjJd4 432-435 鏡のなか ホラーにありがちな設定なのだけど類似ない不思議な縁 鏡の中にいる女は鏡の中 過去の記憶に準え今映る その鏡を覗く男は悲しげな女に恋をする そのミステリアスな部分に焦点を当てずに行為にしぼって描いた所が妙で 心中を書いたわけではなさそうだけれどはかなさを感じる 思いと隔て 果てには鏡の中に迷いもなく誘われる男 一見純粋な感情そうだがなんとも破滅的 感覚というものは視覚からもっとという欲求の高鳴りにしたがって触覚に意向する この状況と流れを見るに鏡の位置付けと存在は 他人同士がいきなり出会って謎めく無念を背負い込んだ女に引かれていく恋愛の隠喩とも取れる 鏡は肉体と肉体の隔たり 鏡に存在する女と鏡を覗く男 別なものである認識が五感を刺激する発端になることこれを書き抜いている部分が技巧的 女に破滅的にのめると自分が培ってきたものを失う瞬間を気付かず そうでありながら冷静に凝視しているこの鏡に対して対となった二人の間には 喪失の補完を求めているというより出会いの妙の色が濃い 光と打ち砕かれぬ時間の霹靂が揺れ動くまま 読後やたらと喪失感に苛まれる そこに何かしら得体の知れない感覚が存在していると思う 60 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2006/03/26(日) 21 01 44 ID QNaW+FBZ 432-435 『鏡のなか』 描写の大部分を雰囲気づくりに費やした印象です。 ストーリーはけして複雑ではないので、この内容は2、3連程度にさせてしまっ て、あとは世界のひろがりに描写を割いてみるのも手かな、と思いました。 79 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/28(火) 12 31 33 ID nt8R/lR7 432 :鏡のなか 鏡の国のアリスを踏まえた作品。 微妙なとこなんだけど、時間経過がポイントなんじゃないかな、何十年も鏡を見つめていて、鏡の中にいる 少女・少年はやはりそのまんまの姿。。幻想譚であります。 何十年も見詰め合った末の結末であり、ダイビングと思うと、その情念は凄い。 ページ:1 2 ページ先頭へ トップページ