約 2,552,014 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/237.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 休日 開催期間 03/12/22~04/01/04 参加作品数 23 審査員 5人 本スレ 10の162-223 議論スレ 7の790-825 【チャンプ】 ヘーゲル3丁目6番地(日雇いくん):-点 ’’カーク!!!(曾村益廊=通☆行人):-点 【準チャンプ】 だるい午後:5点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 163 ヘーゲル3丁目6番地 日雇いくん 6 164 海 - - 165 行商のおばちゃん - - 166-167 ’’カーク!!! 曾村益廊=通☆行人 - 168 休日の朝に - 1 169 まどろみ - - 170 さよならは何度でも・・・ - 1 171 永遠のNoah(ノア) Canopus - 173-174 二重の窓枠 ame - 175 名無しさん@毎日が日曜日 - - 176-178 だるい午後 - 5 179 休日 れん@2ch 3 180 冬の帰還 大木人 1 181 恋人 - 2 182 今日は休日 - 2 183 . . . o 皮膚へタレ 2 184 誕生日 - - 185 心、休む - - 187-188 今度の休み…… - - 191 ハッピーサンライズ - 1 193 ゴッド・セイブ・ザ・ピープル、ファック・セイブ・ザ・ミー - - 195 某庭園にて ダ~ミヤン 2 196-197 休日は朝 - 2 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. 皮膚へタレ ◆.uQr7ysYjs Canopus ◆DYj1h.j3e. ame ◆yUHAxrOw2c 三島慧 ◆MQPLryIOxk 【採点レス】 202 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/01/02(金) 03 43 ID TlhEc3wE 3点 163 :ヘーゲル3丁目6番地 :03/12/22 02 10 ID wW3vVILD 2点 176 :だるい午後Ⅰ :03/12/27 20 59 ID VJJ5jsAe 2点 181 :恋人 :03/12/30 16 45 ID hpRqgPZT 2点 182 :今日は休日 :03/12/30 17 22 ID aUyDQs+M 1点 168 :休日の朝に :03/12/22 14 51 ID fPseVJ+u 1点 170 :さよならは何度でも・・・ :03/12/23 00 22 ID sW258ZrE 1点 179 :休日 :03/12/30 01 13 ID p4KiFbRO 1点 183 :. . . o :03/12/30 18 00 ID WmS//rh1 1点 191 :ハッピーサンライズ :03/12/31 03 11 ID NAmM7F5g 206 名前:皮膚へタレ ◆.uQr7ysYjs [] 投稿日:04/01/02(金) 18 20 ID m49UVLS/ 各1点 176-178 だるい午後 196-197 休日は朝 210 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/01/04(日) 00 24 ID 2EDCNe4f 2点 176-178 195 1点 163 166-167 183 213 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/01/04(日) 22 08 ID yGgTDuGX 2点 166-167 ’’カーク!!! 1点 196-197 休日は朝 214 名前:三島慧 ◆MQPLryIOxk [] 投稿日:04/01/04(日) 23 23 ID 8ViJ/Yjg 3点 166-167 「’’カーク!!!」 2点 163 「ヘーゲル3丁目6番地」 179 「休日」 1点 180 「冬の帰還」 作品 ■▲▼ ヘーゲル3丁目6番地 163 名前:ヘーゲル3丁目6番地 [sage] 投稿日:03/12/22(月) 02 10 ID wW3vVILD ぽっかりと 開いた日 仕事のない日 する事もなく ただ酒を飲んでいる ぼうと空を見ていると くもり 名前でもつけて 呼んでみたりする おい ヘーゲル3丁目6番地 薄黒くてなんだか気持ち悪いよ お前の中どうなってるんだよ その色意味わかんねえよ 毒づきながら やがて飽きて目を閉じると 仕事のある朝だ なんて事になればいいんだがなあ なあ ヘーゲル3丁目6番地よ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 海 164 名前:海 [] 投稿日:03/12/22(月) 02 57 ID ProVM1uK 紅茶を入れて白い椅子に座れば、 さざ波は遠い国の歌を繰り返し奏でている。 無数の砂や小石に支えられたこの浜は、僕の勤める会社よりも残酷だろう。 だけどこうして僕が目を閉じている間にも、海には休む閑もなく、 生むことだけを考えている。 それはどんな嵐のときにでも。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 行商のおばちゃん 165 名前:行商のおばちゃん [] 投稿日:03/12/22(月) 11 31 ID /AP2EDSC 揚げ物をあきなうおばちゃん 見るたびに背がまるくなっていく 足元もおぼつかないようだけど 実は健脚 あいそもいいが難点もある 揚げ物が非常にまずい あぶらくさい黄色いしろものを 山のように袋にいれ 道行く人に声をかける 売れてるところを見たことがない わたしも絶対に買わない 奇妙なうわさがたった おばちゃんがうろうろしている近くに かならず赤いポルシェがとまっている じつは おばちゃんの愛車なんじゃないか? このあいだの休みの日 いっとき雨がやんだすきに わたしはいそいで買いものにでた がらんとした街でおばちゃんを見た 揚げ物のふくろをさげて まあたらしいビジネスホテルに入っていくところを うわさは本当なのかもしれなかった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ’’カーク!!! 166 名前:’’カーク!!!/ ◆tsGpSwX8mo [] 投稿日:03/12/22(月) 13 22 ID jdxIrib5 『 ベッドに横たわり、クロノスを気にしつつ、思考のプラーニテースを駆けはしゃぐ今日の僕 <脳の杜撰な滑り出しにて> 午後に母さんがコーギターティオーニ・タントゥム・スブイェクトゥムから帰ってくる予定 <彎曲した湾にて慰撫と仇無礼拝亭過ぎ爆発する切符を手にムジカ・サクラを声高に歌い上げるつもり> ===ディリゲントは中間色の音色を奏でる楽団~僕と音楽の絶間ない愛撫合戦 チャートと実物を照らし合わせながらプルースしてゆく個人的マジョリティーな夢想 明日の為の園2手我はアボールトを彼女に鬩ぐべく立上がったものである スゴンド・ヴェー あらゆる光、さて=何をもってして「貴の、のファッシナシオンをヒカノーテス」できるものか <エブルの塔から日曜日の広場を眺め> 電気連なり、、、リぃりりリるるるるるるりと秋葉原を回想する伴侶脳輪辺だけのマキジャッヘ」」 上がる差Galを繰り替えし、獅子の死に指針と舌四肢を母から受取るピィエーサのプローヴァ!! 167 名前:’’カーク!!!/ ◆Mjk4PcAe16 [] 投稿日:03/12/22(月) 13 23 ID jdxIrib5 『アルチピエラゴのパルムレ2手』轟々と唸る虫蟲の羽音と供にはじけ飛ぶ眼球と首、首、首 ん、 「夢か?」 28児4 4糞44鋲に『狂った長針』がくるく ると周りだす前に僕はベッ ドから起き上がらなければならない あぁ、、カディ、カディ、カディ、カディ、カディ、カディ <とくにやることがないことにやっと気づく> === === あああ 、 あああ 暇だ 、あああ ザヴィルシァーユシシー・ヤー貴の手解きを請け、>どうどう< と 天界ヴォーロをしているだろうか 絨緞の紐を解き解す解す解す過保護に育む愛のポーチタ受取喜び跳ね、駆け回り犬犬犬の姿とよく似ているなぁ 『ムジカ・サクラを声高に歌い上げるつもり』は一体何処へ去ってしまったのだろうか?』 ん、 「犬か?」 、さもなければ、『愛のアレテーをひとり過ごす休日』 <カーク!!!>』 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 休日の朝に 168 名前:休日の朝に [] 投稿日:03/12/22(月) 14 51 ID fPseVJ+u いつもの嫌な音で起こされるでもなくすっと目が覚める 時計を見るといつもの起床時間 何だか損した気分になり「チッ」と舌打ち 窓から部屋へ斜めに差し込む初冬の弱い薄黄色の陽光 それに顔を半分照らされたアイツは自分の枕が別にあるというのに 俺の枕の半分を占領しているので寝るスペースが微妙に狭い 仕方がないので起きちまおうと体を動かすと アイツは俺の腕に手を絡ませてむにゃむにゃと甘えた声を出す 「仕方がないなぁ」と笑い 半分だけの枕に顔を押し付けもう一度 乳白青色の睡の空間に溶けてゆく ここでふと 俺が今ここにいる事を この気だるさの心地よい事を ずっと前から知ってる気がした 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ まどろみ 169 名前:まどろみ [] 投稿日:03/12/22(月) 23 49 ID IXz3Zesq 普遍的に 休みの日には、ねぼうは許されている 布団の中で、目覚めて眠る 地球の夢も 子供の夢も 目覚めて眠る 小便行きたい腹減った セックスの夢 戦争の夢 目覚めて眠る そうだ なんか、いいこと、考えた ! はず 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ さよならは何度でも・・・ 170 名前:さよならは何度でも・・・ [] 投稿日:03/12/23(火) 00 22 ID sW258ZrE 所詮 人として生きてきた期間がごく短かった自分だから 最期くらいはひまわりのように 太陽と向き合いながら とびきりの笑顔で コーラを一気飲みしながら 安らかな眠りにつきたかったのに スーパーの惣菜が半額になっているからといって 昨日作ったカレーが家に残っているのを忘れて 食べきれないほどの惣菜を買い込んだために 旦那に怒られてしまった幼な妻のように 「明日はきっと晴れるさ」という言葉を 何度も繰り返しながら 天然温泉の湯船の中に沈んでいく たれぱんだのような目をした 鏡の中の自分にさよならをしたい。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/330.html
前へ ← 1 2 3 4 作品 ■▲▼ 作品が創れない夜 書けば書くほど嘘になる 長文スマソ的な詩文の羅列 なぜにそんなに奇をてらう 正しい言葉を一つ二つ ただそれだけあればあれば良い こわいね こわいさ え?何がいいたいかって? 無題って難しい 詩って難しい そう思っただけさ 書いては破いて捨てたのか 思い付くままエイヤと送信したのか 君背中が透けて見えるよ あれれ、怒ったのかい 気にすることはないさ 所詮「詩で遊ぼう」さ 壊そうよ 壊そうぜ でも 創れないよ もう寝るよ、おやすみ 464 名前:作品が創れない夜 [sage] 投稿日:04/10/23(土) 00 15 42 ID iKkFYUcD 【コメント】 493 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 34 57 ID aLDOFDXj 464 :作品が創れない夜 :04/10/23 00 15 42 ID iKkFYUcD なんか、秘密の呪文があるのかもしれません。……創作がバリバリできる作家には でにょ、やっぱり寝ちゃったら書けないにょ…… 501 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/25(月) 01 12 10 ID mzLRVFbC 464 作品が創れない夜 俺の詩とかね。投稿回数は一回二回じゃないってのに。 理由はこんな夜が続いて期限だ期限だって急いで書いて悪循環。 だから気持ちは分かる。分かりすぎる。ほら、ちゃんと伝わったよ。 こんなに稚拙な文でもね。 だから表現にばっかり頼ってはいけませんって私はいつも言ってるでしょう? 510 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/25(月) 13 52 54 ID NEvT9FQE 464 作品が創れない夜 先走った技巧は想いと乖離し詩を間違った言葉に変える。 それは素朴に誰もが感じる。この作品で言う正しい言葉とは想いに忠実な言葉ということだとして、 では言葉はどうすれば想いに忠実になるのか。口語で書いたり平易に書いたりすれば良いという分けではないはずだ。 > 壊そうよ > 壊そうぜ > でも > 創れないよ > もう寝るよ、おやすみ 沈黙を持って語らしめる。それも一つの方法だ。でもそれでは詩にならないから 沈黙への過程を描くことで正しい言葉を余白に炙り出す。でもそれは一度きりしか通用しない方法だ。 詩人は結局いつかは正しい言葉を自分で作り出さなければならない。そのとき形骸化した技巧に再び命が吹き込まれるはずだ。 517 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 58 33 ID sqzMIhqP 464 正しいことばは、難しいよね。 【得点】 1点 Alnite ◆m3UVuKrnck:1点 ■▲▼ 「何か創る」の始まり 南からは油と血の匂い 西からは重厚な機械音 北からは寒さの凍える子供達の喘ぎ声 東からは 東からは 東からは 何も聞こえてこない だったら東に行ってみようか なんだったら俺がなにか起こしてやるよ 神様がそんな俺を見て笑ってやがる。 465 名前:「何か創る」の始まり [sage] 投稿日:04/10/23(土) 00 51 04 ID 5E+ZoQi6 【コメント】 493 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 34 57 ID aLDOFDXj 465 :「何か創る」の始まり :04/10/23 00 51 04 ID 5E+ZoQi6 すっきりしている。若さを感じる。……ところで、あなたは神を信じますか? 517 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 58 33 ID sqzMIhqP 465 「始まり」というより、この詩はまだ何も始まっていないよね。始まる 前に神さまの嘲笑を受けておしまい。「何か創る」ってせっかくタイトルにあ るんだから、とっかかりくらいあってもよかったんじゃない? ■▲▼ 純愛に恋する汚れた手 私に注ぐ光は固体で だから手に触れれば さらさらと音立てて 流れていくのでした それはとても とても 素敵な心地で まるで 愛しい人に抱かれて眠る夜のよう けれど私には 心決めた人もおらず そのような心地は 本当に久しく絶えて・・・ 一人で感じるこのような光の感触は 幾ら心地よいとしても 誰かの肌を 恋しく思わせるのです 誰とも知れず それはとても虚しくて このような時でさえ 寂しさを感じさせるのです 強く 強く 誰かを愛したいと! 466 名前:純愛に恋する汚れた手 [sage] 投稿日:04/10/23(土) 01 55 55 ID XdL40Dpi 【コメント】 493 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 34 57 ID aLDOFDXj 466 :純愛に恋する汚れた手 :04/10/23 01 55 55 ID XdL40Dpi 出だし、かなり好みです。愛とは? どんな人? 愛する顔立ちが見えないかなぁ…… 517 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 58 33 ID sqzMIhqP 466 汚れた手の描写がまったくできていない。内容もただの感傷の表出でし かない。 ■▲▼ 「蛍の湖畔」に集う言霊たち 今日も 意味のない言葉たちが いたるところで生まれゆく そしてそれらは この街の忘れられた死角の闇に予定通りに散らばり そのままほこりにまみれてゆくだろう その一方で 今日も 輝きを放つ言葉たちも この街のどこかで生まれゆく そしてその言葉たちのいくつかは 理由もなく炎のような言霊となり どこか遠くにあるそれぞれの思い思いの場所へと向かう ―そしてこれは、 無数の蛍が飛び交う湖畔へと辿りついた 4体の言霊たちの例である ―最初のお客様(言霊1) 静か過ぎる水面と 夜空の間を右へ左へと這いまわり 木々に溶け込みそうな月の光に身を浮かばせ 私は艶やかに言葉を発した 「あらあら 私としたことが すっかりごぶさたでございましたわね。 もっとも ここでは時間の流れ自体が無意味なことなのかもしれないけれど。 私と私以外のすべての言葉たちへ… 清く 厭らしく 美しく あれ」 ―2~3番目のお客様(言霊2、言霊3) (遠くで何かが聞こえる) 「う~ん、子供の名前は何にしようかあ~~、 やっぱ今風の格好のいい感じがいいよなあ おまえ」 (僕はその時 初めて`何か´を感じた気がした) ―4番目のお客様(言霊4) 蛍がコウコウと光るから 飛び交う言葉たちに花を添えるのです 遥か高い夜の色を映し出す湖面を眺めながら 私は素直に言葉を発しました 「ふふふ とても綺麗…」 その言葉は蛍の洪水の中をうねるように通り抜け 羽を持つ者のようにふわりと 湖面の下へ下へと舞い降りた そしてまだ陽の下で生きられぬ異形の言葉たちを包みこんだ 「…またお逢いできますよう」 ―湖畔の主(言霊5) (ふむ 今日は4名の来客でしたか) 空間ヲ 我のスベテハ チガッタ空間ヲ 感じるコトガ 我と違った空間を 感じることが我の全てである (さて今宵はここらへんでお開きにしましょうか) 467 名前:「蛍の湖畔」に集う言霊たち(1) [sage] 投稿日:04/10/23(土) 02 49 21 ID WVmR5J+c 468 名前:「蛍の湖畔」に集う言霊たち(2) [sage] 投稿日:04/10/23(土) 02 51 34 ID WVmR5J+c 【コメント】 493 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 34 57 ID aLDOFDXj 467-468 :「蛍の湖畔」に集う言霊たち(1) :04/10/23 02 49 21 ID WVmR5J+c 西洋の妖怪の雰囲気が出てる。日本の幽霊とはちょっと違うように思います。 妖怪は妖怪の社会があるのかな? 霊を迎える霊がいるの、イイ 511 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/25(月) 19 11 43 ID 4NjkLpGt 467-468 「蛍の湖畔」に集う言霊たち 夜闇の蛍が世界に浮かぶ言葉の隠喩になる。 言霊が舞台裏で言葉を吐き、言葉は舞台で世界を踊る。 ここは世界の舞台裏なのだ。 地の文=世界の裏側 言霊=媒介 言霊の語る言葉=世界の表側 だから地の文は言葉ではない、言葉になる前の実在と言ってもいい世界の上部構造だ。 下部構造は実在が言葉になった、言葉による世界で、言霊が媒介となって働くことにより 二つの世界を繋いでる。 しかし言葉以前の世界も結局言葉によって語られてしまう。 それは当然で僕達は言葉しか知らないからだ。 言葉という平面の上に言霊というキャラクターを媒介とし世界の立体的構造を擬似的に獲得しているのだ。 舞台設定が日常との距離を獲得し劇詩的な形式が 日常とその向こう側という構造を上手く形象化し、 地の文と会話文、導入と本編の使い分けに必然性を与え、奥行きのある幽遠な趣のある絵を描いている。 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 467-468 ややセンチメンタルな趣ですが、発想自体は悪くないと思う。ただ せっかくの輝く言霊たちが、ほとんど沈黙を守っているよね。輝くことばとは 何なのか、そっちの方に心を砕いてほしかった。 522 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/26(火) 01 05 48 ID B0r0q3w6 467-468 「蛍の湖畔に集う言霊たち」 おもしろさを感じられなかった。言霊には相当思いいれがある私としては、これらの4体のどこが 言霊? と首をかしげてしまう。タイトルに期待して読んだが、最後までピンと来なかった。 ■▲▼ 掻けば、掻くほど、血が滲む インクだけ、飲んでれば 腹黒くなるだけの、説話集 しょせん文字なんてそんなものさ だから 曲線と直線を羅列させ、縦列歩兵隊で 墺太利継承戦争 を再現しちまえ 諸兄、大王の再来さ いや むしろ内戦だよ、免疫物質と 脳内麻薬の、死骸だらけ、永遠の 咲く、フラワーフラワーフラワー、 ああ花ってのは あー なんというか "くそやべえ" と狼少年は叫びつづけたり 中断したり、まあ狼狽して 敗北したあげく、 数億匹の音符をズボンに しみつけた虐殺を 俺はなんども繰り返して 音圧にしびれながら でもアンペアは感じない 畏れよ、そして踊れ おっさん、今流れてんの アレだよアレ マーヴィンゲイとか、星 471 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/10/23(土) 22 04 26 ID dg51TxkZ 【コメント】 494 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 39 10 ID aLDOFDXj 471 :名前はいらない :04/10/23 22 04 26 ID dg51TxkZ 掻けば掻くほど血が滲む < すごい言葉が矢のように…… いいなと思ったが、先に行くほど、息切れ気味。少年老い易くということもあるが 言葉のテンションも弛み易く……なのか? どこかで違う要素を持ち込めばまた違うか?? 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 471 マーヴィンゲイはおっさんの方がリアルタイムだぜえ。星は君の方がリ アルタイムかもしれないね。内面での葛藤とトランスが結構いい感じだけど、 どっちかへの踏み込みがもう一歩ほしいかな。壊すか、開放するか。 526 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/10/26(火) 22 01 19 ID +yOFRSgO 2点 471 名前はいらない 何度も繰り返して、のくだりでまとめられる一連までの流れがいいと思う。 それゆえに二連目の投げっぱなしジャーマン?みたいなところも良いと思ったけど、 それでもどちらかというとこの続きが彼にはできそうな気がしてならない。 というか、見てみたい。ゆえに2点ということで。 【得点】 3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ame ◆yUHAxrOw2c:2点 ■▲▼ 嵐の後で もうじき暮れる街の中 風の妖精が通り抜けていった 沢山の人間の間を 倒れた木々の間を 元巨大ビルの間を 人間達は命の儚さを嘆かず 前より大きくなった流れに向かい石を投げた 土の精は何かを黄土色に染め あるいは誰かと永遠に添い寝した 空は愚者の太陽を取り戻し すぐにそれを覆い隠すように暗い色のコートを着た 空がコートを着終わった頃 精霊達の宴が始まる 真の静寂が訪れる頃 精霊達が風を傷つけずに歌う 既にその眼を閉じた街には響かない 全ての生命のためのレクイエム 473 名前:嵐の後で [sage] 投稿日:04/10/23(土) 22 49 11 ID /JZQn/oy 【コメント】 494 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 39 10 ID aLDOFDXj 473 :嵐の後で :04/10/23 22 49 11 ID /JZQn/oy もうじき暮れる街の中 < 前の詩とは違う言葉の切れ味。 風の妖精が通り抜けていった <ここもイイ!! しかし、先に行くにつれ、少しづつ、……緩んでいくような気になる 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 473 中途半端な印象。廃虚の描写、精霊の位置付け、それらの全てが不明確 で、漠然とした印象しかない。とは言えそれらを明確にしたところで、箱庭的 な風景でしかないかも。 ■▲▼ パラドックス 僕はただ、浮いていた。 忘れ去られた昨日の空で。 光を打ち返す事も知らない この透明な羽を そっと震わせ ただ回るだけのつむじ風をおこし それは誰かの指に絡んで かすれた思いを残していった。 醜いものを受け止めて はかない物だけ追いかけて 埃の中を意味も無く サワザワと彷徨っていたんだ。 そんな昨日は過去となり 羽は薄まり虚空に消えた 僕はにぎやかな街の明りを讃え 晴れやかな笑みを浮かべ 時には友と喧嘩して 一寸(ちょっと)後には抱き合って みずみずしい果実のような毎日を暮らしてゆくのだろう。 それでも、いつか脳裏に浮かぶ事もあるだろう。 何月何日かの昨日という、錯覚に満ちた一日の記憶を。 何月何日かの昨日、確かに僕が蝶であった事を。 閉じかけた時の狭間に、きっとそれは眠っているだろう。 はかなさと孤独に溺れて、宙(ちゅう)に浮かぶような恍惚感。 人である暮らしの中では到底、感じる事のできない感覚。 はかなさと孤独に溺れ、サワザワと宙に浮かぶ恍惚感。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 某スレで既出御免。 474 名前:パラドックス [sage] 投稿日:04/10/23(土) 22 56 57 ID sDwCaxec 【コメント】 494 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 39 10 ID aLDOFDXj 474 :パラドックス :04/10/23 22 56 57 ID sDwCaxec なに? なぜ? 浮いているの? ……浮いてる、から恍惚 ?? 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 474 丁寧にことばを大切にして書いてるね。ただ、この世界には、自己の内 面と神さましかいないよね。若さを感じますが、それは微笑ましさより痛々し さの方が強い。 ■▲▼ 憂歌 粘膜の空洞に 突入させるなら首 首の長い男ではなく 長い男の首がいい そんな気持ちになるのは朝が閉ざされているからだ カーテンを開けろと 命令するのは首 やはりお前なのか 長い男の首め 隣で寝ていた筈の女からは女のレッテルが剥がされていて それはもはや女ではなくなっている 昨日、確かにそこへ向かう環状線がまわりつづけていて 一昨日まで、俺は確かにまわりつづけるカボチャの馬車に乗っていた 俺はいま 満たされているから詩が書けない サブリミナルを意識する男よ 首を振れ 硝子のスニーカーを掴んで俺は胸を打った 強く打ちすぎた やばい! おとぎばなしの中へ入るぞ 死んでも飛んでもシンデレラ あー カラオケ行きて サブリミナルを意識する男よ 首を振って出せ音を 突き刺さり臓物揺さぶる音を 475 名前:憂歌 [] 投稿日:04/10/23(土) 23 12 18 ID BgjE944v 【コメント】 494 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 39 10 ID aLDOFDXj 475 :憂歌 :04/10/23 23 12 18 ID BgjE944v むずかしい。どことなくリズムが出てきて、最後まで読ませてしまうが……。 ちょっと、面白いのかなぁ…… 496 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/24(日) 23 30 10 ID 0Cy5PrVA 475 「サブリミナルを意識する」の意味が、意識から零れ落ちる認識に気をかけるという意味のなのか、 無意識の領域に懇意であるという意味なのか。後者であると判断する。 無意識とは意識にとっては他者であり、無意識がなにを考えているかは無意識に聞かなければ分らない。 夢の中で主導権を得た無意識が作り出す象徴群がなにを意味するのか無意識にしか分らない。 意味を推測するよりも経験することだ。対話することだ。シュルレアリスムの理論が何を言っているかは知らないが (何にも知らない)ナンセンスとはそういうことだと思う。 この作品が面白いのは夢がナンセンスだけでなく視点の転換の運動も経験させてくれるからだ。 1連目、これは男の空想である。2連目で男の空想の世界から男の居る世界に転換する。 3連では視点を男の居る世界に固定して回想をする。これは回想された世界への転換をその前段階で踏みとどまっているのである。 踏みとどまる代わり4連では「詩が書けない」と出る。これは作中の男が詩を書けないという意味であると同時に この詩の作者が書けないという意味でもある。作者と男は未分離状態なのだがそれがこの連で露見し、 視点が男の居る世界から作者の居る世界へ揺らぐ。ついでになぜ詩を書けないかと言えば作者=男が詩=夢の中に充足しているからである。 5連目では視点は完全に作者の居る世界に転換し、語り手が男から作者へ移行する。だから5連目で言う男は「長い男」ではなく 「長い男」のことを語っていた男のことである。作者が男に「サブリミナルを意識する男よ首を振れ」と呼びかけているのだ。 6連目で「俺」とあるのは語り手を再び男に戻すためである。再び視点は男の居る世界へ転換する。5連目はこの詩世界の構造の最上部である。 6連目では3連目のように下部構造(おとぎばなし)への転換は前段階に留まる。なぜなら可動部が男の居る世界から作者の居る世界の 間に移動したからだ。7連目は4連目と同じで転換の媒介部である。ここを媒介に8連目で再び構造の最上部へ帰還する。 497 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/24(日) 23 30 53 ID 0Cy5PrVA (つづき) 重層的な構造を夢という平面で擬似的に再現している。それは知覚が夢の中で擬似的に再現されるのと同じである。 実はこれは読み物全般の構造で、我々は物を読むとき夢を見ているのだが、この作品の場合夢を題材にしているので とりあえず夢の構造と認識するのだ。で、大事なのは意味はないという事。あったとしてそれは読み手には(意識には) 分らない、伝達不能の書き手(無意識)の主観なので理解しようとしないこと。ただ現れたものに翻弄され、なにかを感じればいいのである。 それにしても転換の構成がえらい的確で、これは意識的に構成されたものなのか、かなりの技量を感じた。 モザイクに喩えればピースがあまり精細でなく構成の堅固さが退屈でもあるのだが、使われるイメージ自体も古風故、 総合的にみてクラシックな安定感と気だるい美しさを感じるのでそれはそれで良し。意識的なものと捉えておく。 507 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/25(月) 07 51 57 ID BKq7CC2+ 475 憂歌 難解で意味シンそうでいて、実はこの詩は極めて単純明快。サブリミナルな願望―― 「あーカラオケ行きて」を歌ってるだけじゃない。第1連は「長い男の首」なんて言うから なんて不気味だ、と思いながら、こちらも構えて読んだけど、なんてことはない。 カラオケで首振って歌うよね。直接的にはそのこと。 第1連と最終連のヘッドファックを連想させる部分が秀逸といえば秀逸かな。強烈、過激な 恋愛詩といったところで、まあ一応、秀作の部類には入る。 509 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/25(月) 13 40 52 ID NEvT9FQE 496の3段落目の9行目で「6連目で「俺」とあるのは語り手を再び男に戻すためである。」 と言ってますが、6連目には「俺」とありませんので無視してください。 497の1行目、 「重層的な構造を夢という平面で擬似的に再現している。それは知覚が夢の中で擬似的に再現されるのと同じである。」 ここちょっと間違えたんで気にしないで下さい。夢と読み物の件も妄想なんで無視してください。 あと夢を題材にした作品だとありますが、 これは「サブリミナルを意識する男」→無意識と懇意な男→夢と現実を行き来する男=作者、という考えです。 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 475 構図として技量を感じる。でも何かさ、首を突っ込んで揺らしたりして 強いことばを遣ってるわりには、「安全地帯でのことば遊び」の印象が拭えな いな…。おとぎばなしがいきなりだったり、カラオケが失敗だったかな。 874 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:04/10/27(水) 12 33 53 ID C2EWVUb1 「憂歌」書いたんだけど、 今回のは彼女とニコニコ会話しながら頭によぎった文字をケータイで書いただけ。 「サブリミナルを意識する男」はその時彼女が口にした台詞をそのままパクった。 タイトルはその時ちょうどTVに優花が出ていてかわいかったので。 でもそのままじゃあんまりだから漢字を変えて憂歌にした。 だから今回のは自分でもまったく意味わかりません。 MUJINA氏のいう通り意味シンでもなんでもなく、本当に俺、カラオケ行きたかっただけかもね。 ちゃんプおめでとう。 次のお題はなんですか? 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 園川 ◆nWfXpQxHHM:2点 ■▲▼ 父 お父さん、駄目でした、間に合いそうもありません あれからしばらくあれこれ考えましたが、 あのことについて考えるたびに、ぼくは何も見えなくなるのです。 頭に黒い靄がかかっていて、その靄は段々大きくなりながら、 そうまるで意思を持っているように、 まだ靄のかかっていないところでじっくり考えようとしても、 ゆっくりではありますが、じわじわと真っ黒に塗りつぶしながら侵攻して来るのです。 「真っ黒クロスケ出ておいで」 いや、ぼくの頭にそんな奇怪なものは住んでおりません。 「ほうら、出てきた出てきた」 出てませんってば。 お父さんも暢気にお茶なんか飲んでいないで考えてください。 いいですか、問題は「あ゛」の扱いなのです。 もうこうなったら力技でもよろしいのです。 詩的センス? 情緒? なんですそれ? そんなもんネットリ考えてグダグダ書いてる暇なんてないのです。 どっか適当に「あ゛」と入れて、上手くまとめましょう。 言葉足らずに単語を引っ付ければ、それっぽく見えるぐらいです。 なんて言われようと作者が「これ詩ですよ」って言えば詩なんです。 「あ゛」 なんです? 「いや、『あ゛』が必要だったんだろ。これにて終わり」 なんであなたは、いやもうちょっと、ほんの少しでも自然に。 いくらなんでも唐突過ぎます。 「まあ落ち着いて、茶でも飲め」 はあ、頂きます。 ずずず…… あ゛あ゛~ うめぇ 「少々勇み足だったかな?」 いや、先ほどよりかはマシでしょう。 「そうだな、じゃゆっくりとお茶でも飲もうか」 そうですね、そうしましょう。 ずずず…… 『あ゛あ゛~ うめぇ』 「しかしなんだな、このお茶全く濁ってないのぅ」 いや全く、ずずず…… 476 名前:父 [sage] 投稿日:04/10/23(土) 23 19 04 ID HDAhc8Gv 477 名前:父 [sage] 投稿日:04/10/23(土) 23 19 43 ID HDAhc8Gv 【コメント】 494 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/24(日) 22 39 10 ID aLDOFDXj 476-477 :父 :04/10/23 23 19 04 ID HDAhc8Gv ナンセンス、会話。面白く読める。お茶のさっぱり感と共鳴・マッチしてるのか? 512 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/25(月) 19 12 37 ID 4NjkLpGt 476-477 父 この作品で面白いのはまず1連目で頭の中の黒い靄が真っ黒クロスケになりかける所。 息子の主観内の存在が父との間に客観的な存在になりかけるのである。かける、というのは 父の言葉により真っ黒クロスケという客観的な存在になりかけたものが息子の否定により再び主観内存在に引っ込む。 内界も外界も言葉という同じ素材によって存在する矛盾を逆手にとっているのだ。 さらに言えば言葉が言葉から飛びだし物体になりかける、そんなスリリングな瞬間を経験できた。 「 詩的センス? 情緒? なんですそれ?」と言うが 作品には詩的センスも情緒もある。言葉を扱うことが目的で言葉によって表現することが目的ではないという事だろう。 僕がスリルと感じたものを作者は諧謔と捉えていて、それがこの作品のセンスであり情緒である。 「言葉足らずに単語を引っ付ければ、それっぽく見えるぐらいです。」 これは主観を漫然と行分けしただけの詩に対する皮肉で、「あ゛」の試みの一見消極的な肯定だが、 「 なんて言われようと作者が「これ詩ですよ」って言えば詩なんです。」 これは勇み足ではないだろうか。この作品が詩であるのは何でも詩であるからではなく言葉自体を扱おうという意識のせいだ。 まあそんなことを息子が語りだしても困るし、これはあくまで息子の主張、それでいいのかもしれない。 もう少し言えば「これ詩ですよ」といえば詩になるとして、ではその詩とはなんだろう?詩とは詩だと主張されるものであるとして、 ではその主張される詩とはなにか?それを知りたいと思うのだ。 「あ゛」が詩行を転がって行く。地の文を、セリフを。 外界と内科医を分かたない息子の語りのなかに父のセリフが爛発する父のセリフ。 両者の間を転々とする「あ゛」がなにか不思議な実在感を孕んで膨張していく様に惹き付けられた。 【得点】 3点 ame ◆yUHAxrOw2c:3点 ■▲▼ 硬貨と兵士の笑顔 たくさんの硬貨の中から選んだ一枚は 貴方と私の生まれた年のものでした それは汚れすぎて何人の人が触れたのだろうか まったく想像がつかず私もまた硬貨に触れます 私が生まれてから今日までこの硬貨はどこかに在りました 私の目の届かないこの社会のどこかに在りました それが何十年もの時を経てこうして出会ったのですから この硬貨は特別なものになるでしょう そういう思いで集めた硬貨は数百枚 今ではこの気持ちは薄れています 何故だろう 皆さん兵士の中から選ばれた一人は 貴方と私が今日の日をむかえる時に死にました それは美しい横顔で何人の人が触れたのだろうか くったくのない笑顔に私は微笑みかけます 戦争が始まってから今日までこの兵士は戦い続けました 私が平和に暮らすこの社会のすみっこのほうで戦い続けました それが何十年もの時を経てこうして出会ったのですから この思いは胸に永遠に刻まれ続けるでしょう そういう思いで廻った街は何十箇所 その思いはつのるばかりです 兵士の笑顔は何故だろう 478 名前:硬貨と兵士の笑顔 [sage] 投稿日:04/10/23(土) 23 42 38 ID Z1XIpR4Q 【コメント】 508 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/25(月) 10 35 53 ID 8asN3rtm 478 :硬貨と兵士の笑顔 :04/10/23 23 42 38 ID Z1XIpR4Q 何となく引き込まれた、書き出し。コインの年号なんか、マニアック・呪文?? コインの横顔が戦士とは……かなりの秀逸。 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 478 これは佳品になる可能性があったな。2、4連めの「何故だろう」これが ただの問いかけになってます。答えのとっかかりは詩のなかにも用意しましょ う。どうしてそうなったのか、それは3連めです。無理に1連めと対比させたも んだから、論理がグダグダ。硬貨と兵士は、すでにタイトルで対比されてるよ ね。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 ■▲▼ 言葉の足りないあなたと 喋りすぎるわたし 幸せは言葉じゃないことに気がついた 479 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/10/24(日) 00 00 10 ID aaahgMe7 【コメント】 508 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/25(月) 10 35 53 ID 8asN3rtm 479 :名前はいらない :04/10/24 00 00 10 ID aaahgMe7 よく読んで二人の間の存在意義(たのしい)ことだと気がついた。……おぉ、そう、幸せなんですね。 518 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/25(月) 20 59 47 ID sqzMIhqP 479 IDがカッコいいね。よかったね。おしまい。 前へ ← 1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/513.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 5 作品 ■▲▼ ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 301 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『1』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 44 ID 9SVtbC/v New!! PM5:45 東京湾の対岸に浮かぶ街並み――夕暮れを汚さない、ピリリと清潔感を備えた建築物たち 地球を1周する勢いさえある、両端の見えないレインボーブリッジ 数分前までは東の空でその存在さえも白みがかっていた、月 少し冷えたそよ風で波立つ、Nちゃんの茶色いショートヘア 名前も知らないカップルたち、家族連れたち ここ――「アクアシティお台場」3階の屋外、「女神のテラス」にて (等間隔で林立する常夜灯はいまにも輝きだしそうで) テラス正面には全長11メートル、重量9トン、ブロンズ製の「自由の女神」のレプリカ 負けず嫌いそうな、その不動の面持ちの真ん前 俺の左手はNちゃんの右手とくっついて Nちゃんは手摺りではなくて、俺のトレーナーとジーパンに凭れかかり おもしろいオカシイ、恋愛語という透明なボールを投げ合っていると (それは日没直後――残り火の助力もあって) そのボールがふたりの愛をうんと吸い上げて、ぴかぴかする金色の果実になったと思ったら ぐつぐつと煮えたぎり、かなた宇宙までシュルル~ンと疾走していって ( ・ → I → O → ) 破裂して (☆星になって☆) 302 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『2』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 45 ID 9SVtbC/v New!! 溶けたバニラよりもあまい蜜まき散らし ふたりが見ている世界――苦い錠剤――をトウモロコシ色に3秒よりは長く糖衣した そこへ甘さを求めてたくさんの黒い虫たち――蟻やカブト虫、アゲハ蝶などが群れを成してきたとき 「自由の女神」の立っている台座の照明( ● )が上向き――像に向けて - いっせーの、せっ! - Light Up \|/\|/\|/.\|/\|/ ○ ○ ○ ○. .○ ↑ ↑ ↑ ↑. .↑ ● ● ● ●. .● 「 …とってもキレイだね。 ん? そうなんだ。 じゃあ、それじゃ… 」 PM6:00 Nちゃんの小さな嬉しさと口紅が、俺の左頬に――かさったような気がしてチューリップが咲いた Nちゃんは背伸びを解き、俺の視線をつかまえ、いちばん可愛い笑顔で説明する 「 いまね、そこにある自由の女神さんから私に伝言があったの。 頭の中に直接ひびいてきたよ。 内容は、【俺にキスしてほしい Mより】、だって。 だからキスしてあげたの。 ねぇ、M君。 自由の女神さんにそう伝言を頼んだんでしょ? 」 303 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『3』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 47 ID 9SVtbC/v New!! 「 …キスは死ぬほど嬉しいけど。 そんな伝言を自由の女神さんに託した覚えはないなぁ。 お台場にある自由の女神さんと会うのは、何より今日が初めてだし。 Nちゃんが俺にキスしたいがために、即興で捏造した事柄じゃないの? 」 「 いつでもどこでも、なり振り構わずキスするような女の子じゃないもん。 私はね。 第一、M君が自由の女神さんに伝言を預けたことは事実なんだから、 数十分後ぐらいに、この仕事――伝言の手数料を示した『請求書』が届けられるはずだよ。 いくらだろうね、値段。 幸せの代金だと思えばぁ、高くても安いもんだって。 」 「 んなバカなことがあってたまるか…。 『請求書』なんて半分というか、身に覚えがないんだから100%詐欺じゃん。 それに自由の女神さんはブロンズ製。 伝言なんか出来やしないよ。 …まったく、Nちゃんは嘘が下手だよねぇ。 」 「 いーよ、別に。 信じてくれなくても。 あとで絶対ビックリするんだから! 」 プイッとそっぽを向いたNちゃんは、繋がれたままの俺の手と綱引きしながら 「女神のテラス」(3階)から建物内――「アクアシティお台場」4階に入っている「アンナミラーズ」へと突き進む Outside ラララ 気温Cold ■ ↓ 304 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『4』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 48 ID 9SVtbC/v New!! === === ららら 室温Warm ◎ ↓ Inside この行き先はNちゃんの要望であり 決してあの制服――乳部がエプロンによってU字型に押し出された――が見たいという俺の下心からではない 俺は一途に好きなのだ、小さなヒラメちゃんが2匹、胸まわりで遊泳しているNちゃんのこと Nちゃんさえいてくれればいい (階段にて――Nちゃんの白い肌が下半身をよぎって、脈拍グルング~ッと、急上昇) Up _ P↑_ U↑_ P↑_ U↑_ P↑_ U↑ PM6:20 305 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『5』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 50 ID 9SVtbC/v New!! 4階、アンナミラーズの窓際では「自由の女神」を見下ろすことができた 下からの光と聖書を抱える――右側面を横目にしながら、パスタとパイをNちゃんと俺は注文した (ウェイトレスの脚に見惚れそうになった自分を戒める) 運ばれてきた料理と、ガラス越しの――人工の夜景とをひと口ずつ交互に味わいながら いまは食後のプランを練って――こねくりまわしている 先ほど階段にて発生した高揚のせいで、俺の希望――デートの終点はすでに定まっていた それを口には出さないものの、Nちゃんの 「 海べりを歩きたいな。 海浜公園まで行ったら、 砂浜に座り込んで、 M君とお話したい。 」 に対して 「 名案、名案だ。 まずはそれに決~まり♪ 」 反論の余地などないため、ベルトコンベアに乗せられた台詞を規則的に抽出していた 皿に盛られている幾本ものクリーム色のパスタが、ひとつに繋がると思った 「 ちょっとトイレに行ってくるね。 一人で帰ったりしちゃ、ダメだからね。 」 「 帰るなと言われると、帰りたくなるなぁ。 でも俺はとても優しいから、帰らないであげる。 」 306 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『6』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 52 ID 9SVtbC/v New!! 「 どうもありがと。 」 放ったパンチを避けられた錯覚に陥ったが、そんなことはどうでもいい 俺はパイをテーブルで弾ませながら、Nちゃんを待つことにする (2分経過) PM6:40 ♪ とぅるるっつ ぷっぷっぷ~ ♪ ♪ とぅるるっつ ぷっぷっぷ~ ♪ ♪ ちゅくちゅく てんつく ぷんてんぱん ♪ 俺のケータイが鳴った (着メロは「3分クッキング」である) ポケットから取り出しメールの差出人を確認すると、なんとNちゃんからだった なんで? いま一緒なのにNちゃんがメールを? トイレで何かあった? まさか!? こみ上げてくる不安感で指先はグラついたが、俺はすぐさまメールを開いた ――そして 驚愕の事実を突き付けられた 俺なんかよりも、Nちゃんの方が数倍うわてだった! 307 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『7』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 53 ID 9SVtbC/v New!! その奇天烈な文面は次のようなもの ---------------------- 拝啓 M君 あなたは「自由の女神」さん に伝言を預けました。よって その手数料を支払わなければ いけません。いまから12時間 以内に、「自由の女神」さん のフロントまで5200円を払い 込んでください。その証人と して、Nちゃんの同行をお願 いします。 ---------------------- 最初は意味がわからなかった 12時間以内? フロント? 5200円? Nちゃんの同行? そういえば『請求書』が届けられるとか、Nちゃん自身が話してたなぁ Nちゃんもしぶといなぁ、ぐらいとしか思わなかった だが―― 308 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『8』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 56 ID 9SVtbC/v New!! 自由の女神 フロント 5200円 この3つのフレーズがどうもひっかかった この3つのフレーズがひとつに――共に結合したがってる気がした (俺の思考回路を通過する電子の量が飛躍的に増加する!) >>> 俺は見知らぬ竹藪に迷い込んだ 三日月した鎌で生い茂る草どもを除けて、前へ前へと進む けれど、いくら進んでも宝石は見つからない それでも諦めるわけにはいかない 手は痺れてきて、機械的に鎌を繰り出すしかない 粘った そして不意にそれ――宝石は現れた 鎌を宙に放り出して、両手で優しく拾い上げた そのとき 俺には「答え」が見えた あかい宝石の表面に、「答え」が映っていた 今回、このお台場でNちゃんが仕組んだ事件(?)のカラクリを見破ったのだ! >>> 「 ホテル…か。 」 310 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『9』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 57 ID 9SVtbC/v New!! 誰にともなくこぼしていた Nちゃんは俺をホテルへと誘うために、「自由の女神」さんを利用して、こんな手の込んだことをしたのだ それを直接告げることはなかなか出来ない、そんな乙女心ゆえの犯行(?)だったのだろう ――もう一度、俺はこの解答までの道筋を振り返ってみることにした ★解決篇★ Nちゃんと俺には、行きつけのホテルがある その名も「the Statue of Liberty」 和訳すると、「自由の女神」 休憩は、5200円 Nちゃんの要望で「アンナミラーズ」へとやって来た 店名やメニューなどに、「英語」が用いられているところに わざわざ性的に興奮しそうなところに それはつまり 「自由の女神」さんと ホテル「the Statue of Liberty」の結びつきを強くするため――連想しやすくするためだ この「アクアシティお台場」に出店しているのは イタリア料理、インドネシア料理、日本料理など多岐に渡るため アメリカ産の「アンナミラーズ」を選択したことは、やはり意図的なものだろう これらの知識を踏まえると、件のメールの謎が氷解する 大まかに訳すと、次のようになる 312 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『10』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 58 ID 9SVtbC/v New!! ---------------------- 拝啓 M君 私を12時間以内に、ホテル「the Statue of Liberty」に連れて行ってね。 お金はフロントでM君が払ってね。 5200円だよ。 ---------------------- そういえば、俺はホテル「the Statue of Liberty」のHP(ホームページ)の掲示板に 【キスしてほしい Mより】 という書き込みをしたことがあった 無論、ここへの書き込みに際して、手数料など発生しない けれどNちゃんは【キスしてほしい Mより】を見て、今日のプランの発端とした これがすべてだろう PM6:55 「 どうしたのかな? そんな悟りきった顔しちゃって。 」 313 名前:ちょこっとLOVE☆LOVEミステリィ in お台場 『11』 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 23 00 ID 9SVtbC/v New!! いつのまにトイレから帰還したのだろうか 今回の事件(?)の犯人が真ん前の椅子でニコニコしている 愛しいやら、憎らしいやら 「 まぁね。 」 結局、Nちゃんも俺と同じことを考えていたのだ (ふたりの考えは一致( H )していた) 「 頭いいんだね、M君。 」 「 まだ何も言ってないぞ。 」 Nちゃんが立ち上がってこっちに来る Nちゃんのほっぺたは、あかい Nちゃんの髪、ゆれる あ、 「 だって、顔に書いてある。 」 そのときの俺は、Nちゃんも太鼓判を押す名探偵だった ――再びチューリップも咲いて じゃあ、行こうね 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 茎 309 名前:茎 1 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 22 56 ID 6o7Qyy43 New!! それは私を突き刺すだろう 何度も何度も抜いては突き刺し 勝手に果てていくだろう ただ1本の 深く深く根を張る茎だけを残して ほんの少しの交渉を交え 結ばれていく やくそくごと 小指ではなく 身体で 昼食のあと ふたりのぽっこりと出た白いお腹を見比べながら 秘めていく血管の青 想像の中で粘膜は赤だったろうか どす黒かっただろうか 317 名前:茎 2 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 23 27 ID 6o7Qyy43 New!! 引っ切り無しにチャンネルを変えるように ボタンを探す ベルトめ邪魔をして ええい ファスナーごときにデザイン性を追及するな 衣服なんて 脱ぎ散らかして しわくちゃ そう しわくちゃに むすびあって ほどいて またむすぶ しわくちゃ くちゃ 一瞬できた眉間のしわに 君は気付いただろうか そのとき私は 流れることのない涙と生まれることのない命を思う 君がきっと辿り着くことのない川岸で 私は一人 白い花びらを千切っては流す そこは生温く そして真っ暗 その白い花が咲くことはない 318 名前:茎 3(終) [sage] 投稿日:03/10/07(火) 23 28 ID 6o7Qyy43 New!! 枯れることを願う君は このあと私の黒い髪を撫でて 私の白い乳房の上で眠るだろう また 茎が伸びる このあと私の黒い髪を撫でて 私の白い乳房の上で眠るだろう また 茎が伸びる 319 名前:茎 3(終) [sage] 投稿日:03/10/07(火) 23 29 ID 6o7Qyy43 New!! 318 コピペミスです、すみません、、、、、、、、 枯れることを願う君は このあと私の黒い髪を撫でて 私の白い乳房の上で眠るだろう また 茎が伸びる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ココア 315 名前:「ココア」1 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 23 09 ID jhOBRvT6 New!! 小型の砂時計を 君の唇から落下してすぐの 湿気の濃い小箱に仕舞い込む 粘膜の壁に 唾液で遺書を引っ付けて 身投げした柔らかな言葉どもが 神経の手網を空振りさせて 僕の蝸牛のくびれでとまった 奴等は絶えずはらほらと零れ落ち その度に暖かなココアを波立たせ 僕のparabolaはヒステリー 小刻みに震えながら立ち上がる 少しずつ 酸素と窒素と二酸化炭素と 小さな発光ダイオードが 右側2列の数値をぱらぱらと上げていく 316 名前:「ココア」2 [sage] 投稿日:03/10/07(火) 23 10 ID jhOBRvT6 New!! そして自らが造る暗がりの中で 互いの生存は飽和する 平仮名も知らない稚児のように 読めない手紙を読みあい ふわふわとした言葉に咽喉を詰まらせながら おぼろげに浮かび上がった返答を 破り捨てた 8:41pm が歯を食いしばる 周囲が丸みを帯びて肥大してゆく 僕の左踵は夜気を踏みしめたい そういう諸事情を 宥めることもしないうちに この沈黙を誰の唇にも触れていない 熱いココアに音を立てて混ぜ込んだら という予想を尖らせた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 所為聖性静精 320 名前: 所為聖性静精 1 [] 投稿日:03/10/07(火) 23 49 ID V9uFQf9U New!! 「生命ってのは在る理由だ」 その石っコロは生意気な奴だった 河原の石が何を言っている。思わず笑ってしまった 「ほう。しゃべってやったのに笑うとは、おまえいい根性してるな」 時は夕暮れ夕間暮れ、誰もいなくなる秋の河原に風が踊ってる 寒さにあせったメスを求める勃起してる蚊柱が唸ってる 「同じことを言わせるんだ。おまえは耳が悪いのか?」 その一個だけ丸々とした石は握るには少し大きすぎる長楕円形だった 周りの石はどれもゴツゴツして角張った石ばかりで歩いても靴底をとおして 突き刺さるようで歩きにくいことこの上なかった 「ほう。違いがわかるのか。まるっきり盆暗でもない様だ」 321 名前: 所為聖性静精 2 [] 投稿日:03/10/07(火) 23 51 ID V9uFQf9U New!! どうやってこの一個だけ白い丸っこい石がここに転がって在るのか よくわかった。この石はその気になれば宙(うか)ぶのだ 石は見せつけるように更に浮かび上がった そして、目線を遣ると白い骸骨が水際の向こうに沈んでいた 健康そうな緻密な骨は、ねっとりと油の浮くようなつややかな表面で 生気にあふれる若さが残っているようなシャレコーべ 笑っているように、口蓋をあけて歓喜の表情横顔だ 時がたつほどに状況が呑み込めて来る しかし、分るほどにオレの意思は青虫に食い荒らされる キャベツの葉っぱのように穴の部分ばかり多くなり 心の奥向こうが透けて見えるばかり…… 「何だ。度胸があると思ったらコシが抜けて動くことも出来ないのか ションベンもらすなよ」 322 名前:所為聖性静精 3 [] 投稿日:03/10/07(火) 23 57 ID V9uFQf9U New!! そうか、おれは河原(ここ)で一体何をしてるのか われを忘れて腰を抜かして、何もしてない河原の人体 「お前がただの石ころという石たちは鉄をも溶かす高熱を 一度といわずくぐってきた。俺たちの在る理由は川の流れを守るためさ 砕かれて角が立ってる瀝青岩のひよっこ達は解けて砕かれ水に洗われ それから、押し付けられられてあの山を支えていたんだそれこそ長い長い間 あの山の下で押しつぶされていたんだ」 オレもお前もただ転がっている仲ならば、水の流れを守って暮らすか 「おお、よくわかったな」 処であの顔の骨は? 「馬鹿。顔じゃないだろシャレコーべは あいつは対して役にも立たない流しの守りだ。すぐに砕けて砂になっちまう」 横を向いてのぞけった頭に、五、六ッコの首の骨が反り返って残って残って くっつき、そっくり返って笑い転げているようだ どことなく丸みを滞びた頬骨から眉間のあたりに、女かも知れないと見ていると 河の流れが、渦巻いたのか カタカタと笑うように動いた ああ、あの歯は隠れていたんだ。赤き唇からあんなふうに歯を剥き出しにして 笑う娘はひとの恋人だった 歯ぐきまで剥き出しにしても噛み付かれるとは思わなかった 窪んだ眼窩には黒い目が在った 323 名前: 所為聖性静精 4 [] 投稿日:03/10/07(火) 23 59 ID V9uFQf9U New!! へっ込んだシャレコーべの中心には鼻があった ああ、チンクシャと言ったら怒った娘がいた。黒い目から涙が噴き出したのには 驚いた 馬鹿なことを言ったものだ。かわいい娘だようと言ってやればいいものを…… 「なんだ、まだまだ、役には立たないようだな」 いまいましそうな声が聞こえると、宙に浮いていた石がカタンと音を立て 落ちた 大きな音ではなかったが、河原一杯に響き渡る音だった 「まあ、何れいっしょに働いてもらうさ」 すでにとっぷりと陽は暮れていた シャレコウベを守るように魚がきらめいて 一匹が大きく水飛沫を上げてジャンプした 我に帰ったオレの顔にぴしゃりと水飛沫が掛かった 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 5 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/335.html
前へ ← 1 2 3 4 → 次へ 作品 ■▲▼ 愛情のかたち 君の自己中心型の寝相に布団を追い出され 気弱なぼくはせめて大きなため息をつき うらみごとをシコシコと詩にしてみている ぼくの掛け布団を大事なもののように抱きしめるから 少し嬉しくて そんなぼくが大いに恥かしくもあり ニンベンをつけるほどじゃあないが いつのまにか幸せでもある かわいい寝息を聞くために 音楽を消してみたら予想通り かわいい寝息が聞こえてきて この詩は自然に君への愛情のかたちを辿る だけどぼくは自称詩人 君にさえ秘密の そして本当はただの男で 更に怠惰で無職でへんな髪だ でも こんな夜は 「キミガスキダ」ではすませられないことのために 自称でもフリでも こうやってこっそりと詩人している そして 君のむきだしの背中から永遠や百年の愛を読み取れるほど器用じゃないぼくは いま とっととただの男にもどり カーディガンを脱いで君にかけてやるわけだが そんなただの男の行為のほうが シェークスピアよりも上手にあらわしていたりするのだ 「君が好きだ」と 喩もなく 韻さえ踏まず 229 名前:愛情のかたち [sage] 投稿日:04/09/27(月) 04 53 03 ID I8QBNCBd 【コメント】 264 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 52 46 ID pNZJeh0v 229 愛情のかたち 余計な言葉が多いような気がしました。 もっと格好悪く、"愛情のかたち"を、見せて欲しいです。 275 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 08 44 ID EO76xuHd 229 :愛情のかたち うん。完成されている。詩人の書く恋愛詩だ。 カーディガンのくだりがいいです。評にも何にもなってないけど ほんとにこれ、いい。 286 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 15 09 06 ID 81/vt02j 229 愛情のかたち 最終連の「喩もなく/韻さえ踏まず」とは、よく言ったもので、さりげなく日常の愛の かたちを叙している。ここにはドラマはない。ごくありふれた情景ゆえに二人の愛の 深度と確かさがうかがえるのだが。特別、ひとに読ませて伝える内容ではない、と思ってしまう のだよ。そう思うわたしは、二人の仲を妬いている? 293 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [] 投稿日:04/10/04(月) 22 01 13 ID mxN/pc2c 229 愛情のかたち ウェルメイド。恋愛を語ることに置いてウェルメイド性の志向は不可避ということか。 817 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/05(火) 22 18 47 ID 3fPBf+f+ 僕は今回「愛情のかたち」 まあほんのりとぬくいぐらいの可もなく不可もない恋愛詩。 僕のが中庸の常識的なコイバナだとしたら、後半に投稿されてた四つは極端で事件的な恋愛だなぁ、かなわんだろうな、と思ってたら やっぱそのまんま上位入賞されてました。僕も当然加点したし。 園川さんからウェルメイドと言っていただいたけど、上位の人たちのを読んだあとじゃあウェルメイドってのは完全に欠点ですね。 僕もうっちゃてかないとなぁ。「恩なんか返すかゴルァ」ぐらいの詩を(笑 頑張ります。 【得点】 3点 わに ◆Wani6uvhK.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ 素直 寂しがり屋の私 ひとりがとても怖くて いつも誰かに寄り添っているの 寄りかからせてくれるなら誰でもいいの 多ければ多いほどいいの 「たったひとりを愛し続ける」なんて私にはできない みんなみんな大好きなの 世間一般から見たら全然かわいくない私だけど こんな私でも必要としてくれる人は沢山いるの ちょっと誘えばすぐに抱いてくれる みんなとってもいい人よ 「こんないい人を裏切ってるんだ」って思うと 私だって 涙が出るほど辛いの だから おあいこだよね? ひとりぼっちの夜は耐えられないから そんなときは誰かにメールをするの 「寂しくて眠れないよ」って そうすれば電話がくるから 部屋にだってきてくれるから そんなみんなが大好きなの 本当だよ みんながみんな一番なの だからいなくならないで… 昨日ひとりの人がね、「結婚しよう」って言ってきたの 「僕だけを愛して欲しいんだ」とも言ってた でも私にはまだひとりを選ぶなんてできなくて とても辛い選択をしたの 今でも心が痛いよ… ごめんね 私のこんな話を聞いてくれるのはあなただけだから 本当だよ あなたのことが 誰よりも… んっ あ… んん… は… あ… 今までしたキスのなかで一番気持ちよかった… …大好きだよ 230 名前:素直 [sage] 投稿日:04/09/27(月) 11 50 19 ID 3NVMpaCo 【コメント】 242 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/09/30(木) 03 41 09 ID NSJSs0zn そんな中で、個人的に目に付いたのは 230、素直。 共感はまったくしないんだけれど、こういう女の人って不思議な 魅力があるんですよね。で、この詩も同じように不思議な、 ある種魔力的な魅力がある。悪い女だなと思いながらも、最後まで 話を聞いてあげたくなる。騙されて傷つけられる快感みたいな・・・。 「みんな大好き」っていうのも本心なのか、言い訳なのか分からない。 男は馬鹿ですからね。読んでいるうちに、本心で言っているんじゃないかと 思わされる。そういう風に読者が少しずつ深みにはまっていくのが この詩の面白いところであり、秀逸なところであると思います。 264 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 52 46 ID pNZJeh0v 230 素直 来る男来る男、すべてを受け入れてたら身がもたんやろうと思いますが、 まあ、「心からよろこんで、相手の*すべてを*受け入れたい」というような そういう想いは持っているわけではないから、だからへっちゃらなんでしょう。 結構めんどくさいことが嫌いで、だから「自分だけのものになってくれ」 というふうに人格をもってぶつかってこられたら、受け入れられなくて、 「私つらい」と泣きつつ振る。そしてそういう自分自身のことも好きで……。 最後の"大好きだよ"というのは、 I love it.であって、I love you.ではないのだろうと思いました。 "素直"なんじゃなくて、"正直"かなぁと思います。 恋愛詩というのとも、違うように思います。 アダルトサイトへの誘い口なんかを思ってみたり、 正津勉さんの「さよならのマキ」「港のマミー」を読み返してみたくなったり。 読んで、反応はしました。 275 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 08 44 ID EO76xuHd 230 :素直 読後感がもう少しよくなるようになにか救いの部分がほしかった でも、こういう人って結構いるよね・・・・真実ってこんなものかもしれないけど 286 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 15 09 06 ID 81/vt02j 230 素直 真間の手古奈って知ってる? 「万葉集」の美女で、多くの男性に言い寄られて、相手を 傷つけることができなくて、海に身を投げた伝説の女(ひと)。その話を思い出した。 案外、この作者、一人の男性に一途っていうタイプなんじゃないだろうか。どうも、 この詩の世界は虚構のにおいがする。多情な女は本当にこんなふうに思うんだろうか? 男性依存症のひとって、だらしないというよりも、繊細で、病的で、どうにもならない 痛みを抱えているような気がするんだけど、これ、美化し過ぎ? ともかく、ホントに これって、「素直」? ■▲▼ 永遠 「いつのまにか 産まれて 育ち いつか ゆっくりと ゆっくりと 死んでゆくのなら それがもっと もっと 遠い日で 望むなら 僕が死んだ 後ならと 願うんだよ」 「ネガティブ」だって 君は笑った ありのまま僕を受け入れてくれた 君の前で 僕は何も繕っていない 今は だから怖い 裏切られれば そのまま 裸のまま抉られる そうやって 致命的に損なわれた 恋や愛を 僕を少しずつ与え 弔って来たんだ 「君を失う事が恐いんだ」 今では いつか失う事を知って それでも 恋して 君を愛してる こんな風に言うのは恥ずかしいけど 僕はもう恋なんてしないと思ってた 冗談じゃなく 本気で 「嬉しい」って 君は笑った ありのまま君をうけいれられたのは その微笑 無邪気に戯れる 心地よさ きりが無いとか 言えないけれど それでも 君を愛するに十分 有り余る 理由を探す事は無意味だと 思うけれど 君に聞かれたとき すらすらと言えるよう 「僕達が死んでしまうまで 愛が生きたのなら その後に愛が死んだとしても 僕達は 幸せなままいられるのかな」 人の世ではそれは 永遠の愛なのか いつか終わると思っているけれど 君といる時 僕は永遠の愛を願わずにいられない 出来そこないみたいな永遠だけど 僕達は幸せでいられるだろう 君はまた笑った つられて僕も笑った ずっと笑っていたいんだ 君と 死ぬまで ずっと 232 名前:永遠 [sage] 投稿日:04/09/28(火) 00 19 20 ID yWPc1y45 233 名前:永遠(続き) [] 投稿日:04/09/28(火) 00 20 47 ID yWPc1y45 【コメント】 265 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 54 12 ID pNZJeh0v 232-233 永遠 ラブレターであるのは確かなような気がします。 "ありのまま"、"受け入れる"というのは、キーワードのようですが、 結構こういうのは、相手の女性の方の手腕にかかっているものなので、 なんというか、もすこし、醒めていたほうが、 作品としても、良いのではないかなぁ…… って、失礼かつ余計なことですね。ですよね。 276 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 30 14 ID EO76xuHd 232 :永遠 永遠なんてありえないから。それが分かるからこそ永遠を願うし、それを恐れるんだろうね 男性が不器用ながら飾らない心のままで愛を告白する姿が紳士的で好ましく思えました 288 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23 35 21 ID DPWuaK2Y 232-233 永遠の愛 「永遠の愛」って、自分が死んだあとも最愛のひとを気にかけ思い続けること。 親の子に対する思いがこれに近いよね。いま、ニンゲンは地球に対して、永遠の愛 を持てなくなってきている。それが未来のナウシカたちを苦しめているおおもとなんだ、 と話がそれてスマソ。 ■▲▼ くりすますいぶ×∞ 最近、空を見上げることが多いんです。 僕の心のもやもやも取ってってくれたら本当は嬉しいんだけど。 最後のデートからどのくらいたったっけ。 最近、一人で過ごすことが多いんです。 心のもやもやは溜まる一方で、空もそれで満杯になってしまいました。 でも、なぜかそんな気はしないんです。 最近、夜になると一層寒くなる季節になったわけですが、 体が寒くなると、なぜだが心はあったかくなれる気がします。 あと、何かが起こる予感がするんです。 去年のクリスマスもそうでした。 予定はなかったのに結局彼女と過ごしたクリスマスの夜。 今年も何か起こる素敵な予感。 クリスマスじゃなくてもそんな素敵な、素敵な予感がしてならないんです。 そう思うと空も、星も心なしか輝いて見えてくるんです。 234 名前:くりすますいぶ×∞ [sage] 投稿日:04/09/28(火) 02 10 04 ID R59w6DGt 【コメント】 265 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 54 12 ID pNZJeh0v 234 くりすますいぶ×∞ これを詩と呼ぶことに、ためらいを感じますが、 題名の"×∞"のことを思うと、そんなに悪くない気もして。 でもまあ、作品としてはあまり良いと思いませんでした。 辛口でごめんなさい。同じような視点で、別の詩を書くことも、出来ると思うんです。 「人は、この世にもはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ」という言葉に、最近わたしは出逢ったばかりなんです。 V・E・フランクル『夜と霧 新版』から。紀田順一郎『翼のある言葉』からの孫引きです。 ■▲▼ 猫 無邪気と臆病のあいだで 意外な居心地よさに目を細める そんなあなたの厚顔に それでも僕は好意をかくせず あなたは愛されているんですよといいたい それには気付かず周りを気遣う そんなあなたの盲目に それでも僕はその目を見つめる 僕とあなたとそれぞれの 未来 無限に広がる地平を伸びゆく曲線が僕ら ばったり出会った僕ら 窺い見詰め合うふたりに 花や歌や風を お金と言い訳以外で手に入る 安らかで慎ましやかなもの全てを そして許されるなら僕の手は それらをなお越えてその髪にふれたい 時間はゆっくりだし 空は夜だけど空気が涼しいし――― 僕らには嘘も何の約束もなく 微妙なのにひとりよりも居心地がいい なぜか幸せな そうとても幸せな猫だ 235 名前:猫 [sage] 投稿日:04/09/28(火) 11 45 33 ID uw8O7izk 【コメント】 265 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 54 12 ID pNZJeh0v 235 猫 三連目の最初の何行かが、作者の知性を感じさせて、そのため全体が、 良くなくなってしまっているような気がしました。 木島始さんの「とほうもない望み」という詩を思い出しかけて、 崩れました。もったいない気がします。 276 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 30 14 ID EO76xuHd 235 :猫 猫と恋愛・・・・日向ぼっこみたいなあったかいカンジがよく似合っています。 一緒にいて、それがとても心地よい。そんな恋愛っていいよね。 282 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:04/10/03(日) 11 47 03 ID mWAt7/9t 235 猫 頑張ってる人ってのは好きだ。この主人公もきっと色々と頑張ってるよね。 ただ、猫ってのはこの詩の場合だとあんまり有効な例えじゃなかったかも。 猫はそのまんまの君でも良かったとする。 【得点】 1点 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点 ■▲▼ 甘酸っぱい血 輝いていた日々―― 白黒だった僕に 明るい色を塗ってくれた君 話しているだけでよかった 隣にいるだけでよかった 愛を語り合ったりしなくてよかった 君からのメール全部 たった一人別のフォルダに入れた 太陽が微笑んでいるように見えた 手にしたもの全てが光に満ちていた 突然だった 後ろから刃物で切られたような痛み 赤くて 赤くて 生臭い鉄の匂い 空が鉛色になった 手にしていた幻想の小瓶がゴミになった 一言だった 『あの時期は、何かと寂しかったのよ』 それだけだった 君はどこか違う空へと飛んでいった 違う 僕の求めていたのはこんな、こんな感触じゃないっ・・・! 僕は 太陽のオレンジを求めちゃいけなかったのか 光の黄色を求めちゃいけなかったのか 色褪せて行き 白黒に戻った僕 いや セピア色になった僕 心の背中から飛び散る赤黒い憎しみ 行き場を失って滞って腐ってゆき黒さを増す 躊躇った後 君のメールを全て消す時の「削除中」表示の長さが 黒さを霧散させて 変わりに悲しみが来た 裏切りじゃないのに 何故傷は消えないんだ 涙が乾いても どうしてこんなに苦しいんだ キューピッドにでも聞きに行くか 236 名前:甘酸っぱい血 [sage] 投稿日:04/09/28(火) 22 49 46 ID bQO49OcR 【コメント】 265 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 54 12 ID pNZJeh0v 236 甘酸っぱい血 題名と、最終連の想いだけを使って、そこからが詩になるかもしれない、 と思いました。 288 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23 35 21 ID DPWuaK2Y 236 酸っぱい血 こう、何もかも色だけで表現しようっていうの、どうなんだろう。とくに「セピア色」 云々というのは月並み調。「セピア色」を絶対使うな、というわけでは、もちろんないんだ けれど、虹色、バラ色、夢色……安易に色に頼るな、と昔、山本太郎(俳優の太郎ではない、 絵描きは岡本太郎だからね、念のため)先生が仰ってました。 ■▲▼ 隠喩の実在 頭の中に霧がかかり 君の唇が浮かんでくる (ここでしきをあげよう) 鎖骨にルビーを入れてよ 肉の間から覗きたいんだ (だれもいないバスルーム) 水平に似た肩のライン (バスタブで舐めるパインキャンディーの味は 触れられない誰かに似てる 「ふたりは」 君の掬った温かい水 誰かの言葉みたいに 「ひとつの心臓でいきれたらいいのに」 人はなぜ涙を流すのか 女「一つになった体は 触れられない 誰かに似てる 誰かの流した涙が あなたの言葉になりますように ・ ・ ・ 鉛筆を措く カーテンレールを見る ここには何もない 237 名前:隠喩の実在 [sage] 投稿日:04/09/29(水) 08 30 47 ID zaZGQRZ8 【コメント】 265 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 54 12 ID pNZJeh0v 237 隠喩の実在 あたまがいいんだろうなぁという感じがし"過ぎ"ます。と思います。 題名が良くないと思いました。そこが一番大きいです。 本文は、ところどころ、良いなぁと思いました。 272 名前:iななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 36 06 ID tb0tJtVB 1点 237 :隠喩の実在 :04/09/29 08 30 47 ID zaZGQRZ8 やっぱり、……最後は何も無くなってシマウノかァァ…… ダチョウだったか? 肋骨に時計だったか? ……思い出した。 276 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 30 14 ID EO76xuHd 237 :隠喩の実在 鎖骨にルビーのあたりの表現にゾクゾク来ました。 愛することはひとつに戻ることなのかも。 そしてそれを回想している詩人の目線が突き放したようでいい距離感と思います 【得点】 1点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 恋 いつも生意気で、きっちり仕事をしあげ、 口の悪い彼女の中には 一人の少女が怯えて隠れている。 心の中の深い森で いつも、いつも泣いてばかりいる。 僕は、少女のために、花束を用意する。 僕は、少女のために、絵本を用意する。 僕は、少女のために、チョコレートを用意する。 僕は、牡だから、 時々少女を力づくで犯してしまいたいと夢想する。 一匹の牝になってしまうまで、容赦なく奪ってみたい。 きっと魔女が一人できあがると思うから。 本当に望んでいるのは、 いつか怯えて泣いている少女が泣き止んで、 僕を見つめて頬を染める瞬間なのだろう。 手をつないで、ゆっくりと森を歩み出るにつれ、 きっと、少しづつ少女が乙女になり、 僕の横にいる彼女に同化していくに違いない。 僕は、彼女にもう一度 恋をするんだ。 そして、もういない怯えた少女を惜しむんだ。 238 名前:恋 [sage] 投稿日:04/09/29(水) 10 14 41 ID d49iTn2i 【コメント】 266 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 55 59 ID pNZJeh0v 238 恋 盛りだくさんの幻想、という気がしてしまいました。すみません。 男というのは処女が好きなのかなぁと、多くの場所で感想に持つ わたくしなんですが、この詩もそうかなぁ…?? "きっと魔女が一人できあがる"って、うーん、それも男の幻想っていうか、 願望っていうか、そういうもののような気がします。 273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 38 10 ID tb0tJtVB 1点 238 :恋 :04/09/29 10 14 41 ID d49iTn2i ほんとに……オトコはロマンチストだと感じる。頭は空っぽなんだろう。 282 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:04/10/03(日) 11 47 03 ID mWAt7/9t 238 恋 この設定に惚れる。でも仕事っていう現実と、森っていう世界の差が 半端じゃないので、前半ぼやかしても良かったんじゃない? 魔女が一人~とかは僕には思いつかない。すごい。 【得点】 2点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点 ■▲▼ 初舞台 言いたいことがあるの・・・ お話があるの・・・ もうちょっとしおらしく お話があります・・・ の方がいいかな・・・ 急に強い風が吹いて 銀杏の葉が夕焼け空に舞い上がったら それがタイミング 深呼吸 深呼吸 今日だけは大女優 音楽スタート 緞帳上がる はいっ 「ねえ 一緒に帰ろう」 239 名前:初舞台 [] 投稿日:04/09/29(水) 21 39 50 ID jBFBGlGu 【コメント】 266 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 55 59 ID pNZJeh0v 239 初舞台 かわいらしい舞台を演出している主人公を、 つくっている作者を思い浮かべてしまいます。 しかしあれこれ考えている主人公にしては、普通の台詞で、 いまひとつ、だという気がします。 273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 38 10 ID tb0tJtVB 1点 239 :初舞台 :04/09/29 21 39 50 ID jBFBGlGu 作者さまは、男性とかんじるが……いかが?? 276 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 30 14 ID EO76xuHd 239 :初舞台 だれにでもあるよね。こういったかんじ いいたい言葉をなんどもなんども心の中で練習してそれから始める好きな人との会話 すこしでもよく思われようって努力して、可愛くみえるように精いっぱいの演技 初々しいカンジがよく表現されてて共感できます。 282 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:04/10/03(日) 11 47 03 ID mWAt7/9t 239 初舞台 この作者の感性だと長々と続けても面白いかなと思ったけど、こんなのもいい。 ちょっと細かいこと気になったけど深呼吸はいらない。この詩のスピードの邪魔してる。 【得点】 2点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点 前へ ← 1 2 3 4 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/disciple50/pages/99.html
初登場 56巻537話 年齢 ??? 所属 八煌断罪刃 誕生日 9月20日 異名 装甲武帝 身長 鎧込みで199cm 使用武器 ハルバード 体重 鎧込みで230kg 武術タイプ 静 スリーサイズ ??? 師匠 ??? 趣味 編み物、占い 弟子 ??? 好きな物 プレッツェル 武術位階 特A級の達人級 嫌いな物 ベーコン 将来の夢 程よい殺戮、程よい平和 【概要】 "闇"の武器組を取り仕切る八煌断罪刃が一人。 重厚なアーマーに身を包んでいながら、海をも走り抜ける脚力を持つ。 寡黙で全く話さない。 かなり大柄で、鎧なしでも世戯 煌臥之助を除く断罪刃で最も大きい。 実は女性。巨乳高身長でスタイル抜群。素顔が明かされる事はなかったが、公式によると「美人系」であるとの事。 女性だが八煌断罪刃の中では上位の腕力を持つとされる。 【本編】 ~「タンカーの戦い」~ "闇"軍の軍資金となる金塊の輸送中、海の上を走り抜けて、次々と巡視船を破壊する。 その後、タンカーに乗り込んできたしぐれ、クリストファー、マイクロフトらを迎撃。 しぐれの総刃共練斬に対抗しつつ、クリストファーを仕留めようとするが、マイクロフトに阻まれて仕留め損ねる。 ~「[[久遠の落日]]」~ 戦場では櫛灘 美雲とペアを組んでいる様子が見て取れる。 その後、八煌断罪刃、一影九拳と共に梁山泊と交戦。 馬 剣星に狙われていた羅姫を救出し、立華 凛と組んで戦うなど数の利を活かして梁山泊を追い詰める。 しかし、無手組のYOMIの反乱を機に、美雲を除く一影九拳は次々と反旗を翻した。 一気に攻勢に出た梁山泊にマーマデュークも追い詰められ、そして逆鬼の強烈な一撃によって鎧の中である音がした。 剣星はそれを瞬時に聞き分ける。その音は豊満な女性の胸からくるものだったのだ。 剣星に狙われたマーマデュークは一瞬にして兜と両腕を除く鎧を剥かれてしまう。そこから現れたのはスタイル抜群の女性の体であった。 彼女は女性だったのである。女性だとわかるやいなや、剣星はさらにマーマデュークの残った衣服を狙う。 剣星はマーマデュークの応戦を物ともせずに下着を奪い去り、彼女をあられもない姿に変えたのだった。 しかし、拘束まではできず、その後もマーマデュークは兜と両腕以外全裸のまま戦闘を続行した。 やがて、穿彗が死亡し、久遠の落日は失敗に終わる。 奪われた鎧と下着は既に紛失し、彼女は衆人環視の中、全裸で戦場を後にする事になったのだった。 【技】 真刃合練斬 【戦闘録】 59~60巻・558~569話 梁山泊(一影九拳 八煌断罪刃と共闘) 中断 60~61巻・569~582話 梁山泊 アーガード 槍月 セロ(緒方 一神斎&八煌断罪刃と共闘) 中断 コメント よく分からない、作品中でも屈指の地味キャラ。その素顔は…? -- 名無しさん (2014-09-09 21 16 33) 服は剥ぎ取られても素顔を晒さなかった辺りに作者のこだわりを感じた -- 名無しさん (2020-08-18 11 09 45) 編み物と占いが好きとかめっちゃカワイイな。野暮とは分かっていてもやはり素顔を見てみたかった -- 名無しさん (2021-05-04 18 42 19) 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/sangokushi11/pages/2539.html
誰か水滸伝武将の義兄弟・配偶者がどうなってるのかも載せてくれないかな PC版だと自分で設定しなくちゃならんのに水滸伝詳しくないから分からなくて困る -- (名無しさん) 2011-11-19 23 06 19 特典の水滸伝武将に関していえば、兄弟関係の奴らはいても、親子の連中はいないぞ。 あと梁山泊の頭領連中は全員が義兄弟といえば義兄弟みたいなもんだ。 そういう事じゃないんだろうけど、解説みりゃ分かる範囲だしなあ。 -- (名無しさん) 2011-11-20 07 44 43 あ、血縁関係と勘違いしてた。 ただ夫婦の仲も張清と瓊英、王慶と段三娘ぐらいなんだよね。 -- (名無しさん) 2011-11-20 07 52 27 各武将の「親愛・嫌悪」の下に、「義兄弟」または「配偶者」の項目を設けてみました。 -- (名無しさん) 2011-11-23 23 31 30 ↑ありがとうございます(↑×4) -- (名無しさん) 2011-11-24 00 29 11 PC版にない、CS版の設定をまとめてみました。 名前の順を五十音に並べてみました。 -- (名無しさん) 2012-02-09 21 50 19 高廉の嫌悪は史進ではなく柴進です -- (名無しさん) 2012-11-24 22 33 05 実兄弟 阮小二、阮小五、阮小七 解宝、解珍 張横、張順? 義兄弟 魯智深、林沖 晁盖と宋江は隣町出身で、宋江も晁盖の事兄貴と呼んでいるし、 主僕関係 盧俊義 燕青 -- (名無しさん) 2012-11-28 15 49 03 上に追加 義理の兄弟 花栄、秦明(秦明の妻が花栄の妹) -- (名無しさん) 2013-01-19 20 14 01 作中で義兄弟の契り結んだ描写あるのは 宋江→晁蓋、花英、武松、李逵、柴進 武松→宋江、魯智深、楊志、柴進 李俊→張横 楊雄→石秀 載宗→呉用、李逵 抜けは有ると思うがとりあえず記憶しているのはこれだけ -- (名無しさん) 2013-04-25 20 13 45 名前と読み仮名を入力しても作成されません。 -- (じじ) 2014-11-15 19 34 05 ⬆?意味わからん -- (名無しさん) 2014-12-05 18 03 30 朱仝と李逵は仲悪いだろうし、李俊も宋江に親しみを感じてたとはいえ他の連中みたいに妄信的にあらず。 あと夫婦関係といえば、扈三娘の旦那は宋江の口添えで、あの短足小男でスケベ根性丸出しの王英(笑)。武芸の腕前は残念で、到底扈三娘には釣り合わない(笑) -- (ななし) 2015-06-04 10 05 42 何これ、殆ど劉備系統じゃん。梁山泊なんて全員だし。曹操系統の人間が好きな私には不要だわ。 -- (名無しさん) 2015-08-19 01 14 52 関羽の末裔・関勝が関羽と相性ぴったりでないとおかしい、ということで残りの梁山泊軍団全員揃って劉備派に……。 -- (名無しさん) 2017-05-25 17 40 33 というより宋江の属性が劉備と同じだから自然とそうなったんだお 特に108星が梁山泊か離脱したら終わってるし -- (名無しさん) 2017-06-04 00 18 05 天罡36星で主力として活躍した人物達なのに微妙な強さの人ばかり・・・ 天罡星全部でなく水滸伝108星の中から活躍した主力を作成してくれた方が有難かったなぁ -- (名無しさん) 2017-07-13 05 19 18 つうか、三国時代に中途半端に水滸伝武将混ぜるんじゃなくて 公式で水滸伝MOD出してくれればよかっただけのことよ 「工神」持ちの轟天雷凌振とかロマン溢れるやろ 「造船」持ちの孟康とか・・・そのまんまやん -- (名無しさん) 2018-05-26 21 53 06 松村未央 -- (山中章子) 2018-06-05 21 44 55
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/67.html
ページ:1 2 3 お題 美 開催期間 2005/06/01~2005/06/11 参加作品数 21 審査員 6人 本スレ 14の601-656 議論スレ 10の858-887 【チャンプ】 老人はなぜ死ななければならなかったか(MUJINA):6点 【準チャンプ】 タンポポ:5点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 604-605 美しかった頃 - 1 606 彼岸花 - - 607 モーニング・ぷー - 1 608 吸い込んでいると思っているものはみんな吐き出されているのです - 1 609 猫煎餅 - 4 610 夕陽 よつめ 3 611 無題 - - 612 BEAUTIFUL DAYS - - 613 悲命 - - 614-615 いよいよ美が - 2 616 うつくしいといいたい日には - 1 617-621 老人はなぜ死ななければならなかったか MUJINA 6 622-623 タンポポ - 5 624-625 それを食べてはいけない 愛田谷善三 3 626 パワーイズビューティフルたとえばわたしのように ゼッケン 2 627 女 ―和衣― 容量少な目 3 628 頂上山(てっぺんやま) ななほし - 629 無題 - - 631-633 (B) ヒゲルド 1 634 人のいない風景 - 1 635 屈折した白昼夢に蝶々並べ モコモコ 1 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. シオン ◆poetsyov/2 Canopus ◆DYj1h.j3e. おしっこ ◆Ti0PcEbhdw ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. 葉土 ◆Rain/1Ex.w 【採点レス】 637 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:2005/06/09(木) 01 49 05 ID Bgyv1WIY 3点 609 :猫煎餅 : 2点 610 :夕陽: 2点 627 :女 ―和衣―: 1点 617 :老人はなぜ死ななければならなかったか 1/5: 1点 624 :それを食べてはいけない(1/2): 1点 626 :パワーイズビューティフルたとえばわたしのように : 639 名前:シオン ◆poetsyov/2 投稿日:2005/06/10(金) 22 32 56 ID GeVIf0uW 【1点】 604-605:美しかった頃 608 :吸い込んでいると思っているものはみんな吐き出されているのです 610 :夕陽 617-621:老人はなぜ死ななければならなかったか 624-625:それを食べてはいけない 640 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/06/11(土) 00 54 05 ID 7A4Kv1Lm 2点 622-623 『タンポポ』 1点 607 『モーニング・ぷー』 609 『猫煎餅』 631-633 『B』 641 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/11(土) 01 11 32 ID iSoqgaKc 2点「老人はなぜ死ななければならなかったか」 1点「いよいよ美が」「それを食べてはいけない」「女 ―和衣―」「屈折した白昼夢に蝶々並べ」 645 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. 投稿日:2005/06/11(土) 18 12 00 ID HCEQRtjh 3点 622-623:タンポポ 2点 617-621:老人はなぜ死ななければならなかったか 1点 614-615:いよいよ美が 634:「人のいない風景」 626 :パワーイズビューティフルたとえばわたしのように 648 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/06/11(土) 23 32 43 ID 8ZO+a6OT 616 :うつくしいといいたい日には 1点 作品 ■▲▼ 美しかった頃 私が美しかった頃 自分自身が見えなかった あの遠い所も見えなかった 私の世界は私の目に写る物だけだった 私が美しかった頃 疑う事を知らなかった 嘘をつく事も知らなかった 私は私の世界を愛し信じていた 私が美しかった頃 私はひどく盲目的だった 私はひどく馬鹿だった ゆえに美しかったのだと気づいた 私が汚れてしまった今 私は鏡を見て私を知る 嘘を巧みに使って人を見る 私の世界はいつの間にか萎んでいる 私が汚れてしまった今 視力は弱くなったけど 周りが嫌になるくらい見える 私の世界はついにゴミ箱に葬り去られる ねえ 私が美しかった頃 私は一枚の白紙だった 私の上を何人もの似非画家が筆を走らせた 色を重ねすぎた私 拒まなかったのも 私 私が美しかった頃 私は私が美しかったと知らなかった 私は美しかったのだ 604-605 名前:美しかった頃 投稿日:2005/06/02(木) 14 24 49 ID HwQ9JizZ 【コメント】 858 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/09(木) 01 33 11 ID Bgyv1WIY 604 :美しかった頃 1/2:2005/06/02(木) 14 24 49 ID HwQ9JizZ 出だし引き込まれた。途中ちょっと緩む気もする。 また、最終段でうんうん。と…… 864 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 35 09 ID GeVIf0uW 【604-605:美しかった頃 】 美しい詩ですね。静かに迫るものがありました。 だけど美しくなくなったと気づいた作中人物は、 これからどうするのかなと、ちょっと不安にも思われました。 【得点】 1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ■▲▼ 彼岸花 ひゅうひゅう 飛ばされそうになる華奢な体 ざわざわ ざわざわ タキシードの紳士達がキリストや マリアのために集まるこの場所は 石と木で囲まれた僕の家 ざわざわ 「畜生 人が死んで醜くなっているのに」 紳士の一人は豹変し始め 僕の仲間を踏みつける ざわざわ 「そうだ これは死神なんだ」 どういうわけだか分からないが 僕が生まれる時にそんなリュックを背負わされたのか 望んで死にたい訳ではない ただ1つ願いをかなえてほしい 次生まれるときは 恨まれるよりそっと添えてほしい 606 名前:彼岸花 投稿日:2005/06/02(木) 21 22 20 ID L1NkhjeQ 【コメント】 858 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/09(木) 01 33 11 ID Bgyv1WIY 606 :彼岸花 :2005/06/02(木) 21 22 20 ID L1NkhjeQ 出だし、ストローにカリフラワーのっけたような彼岸花のイメージつかんでいる。 864 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 35 09 ID GeVIf0uW 【606 :彼岸花 】 花に八つ当たりをするような人は美しくないとは思うけれど、 全体的に曖昧な印象で、最後の願いがピンときませんでした。 キリスト教徒と彼岸花って何か関係がありましたっけ??? ■▲▼ モーニング・ぷー ちょっとした朝の 一つのおなら 鼻をつまんでわらいながら 文句を言って来るけど それもきっとゆるやかな曲線の一つ コーヒーの単調な苦さ カラスの声 そしておならのにおい くしゃっとねじれた顔が ボケた一日を照らし始める 607 名前:モーニング・ぷー 投稿日:2005/06/02(木) 21 54 05 ID B11ckZqy 【コメント】 640 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/06/11(土) 00 54 05 ID 7A4Kv1Lm 1点 607 『モーニング・ぷー』 タイトルの勝利。ことばの運びが、今イチ、 モーニング・ぷーでなかったのが、残念。 864 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 35 09 ID GeVIf0uW 【607 :モーニング・ぷー 】 和やかな苦笑が目に浮かびます。このゆるい感じがいいですね。 868 名前:葉土 [sage] 投稿日:2005/06/11(土) 23 28 29 ID 8ZO+a6OT 607 モーニング・ぷー それもきっとゆるやかな曲線の一つ ここが良かった。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 吸い込んでいると思っているものはみんな吐き出されているのです 空があなたにくちづけて あなたは息を吹き込まれた あなたは空にくちづけかえし 空に息を吹き込んだ ふいに夏の匂いがやってきて あなたの中に入り込むと 散歩していた言葉達や 一服していたメロディーが めざとくあなたを見つけだして 独りあなたが歌いだすのを みんなそろって待っている 608 名前:吸い込んでいると思っているものはみんな吐き出されているのです 投稿日:2005/06/03(金) 02 00 46 ID n+8ptNrr 【コメント】 858 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/09(木) 01 33 11 ID Bgyv1WIY 608 :吸い込んでいると思っているものはみんな吐き出されているのです :2005/06/03(金) 02 00 46 ID n+8ptNrr ようかけてますなぁ。なるほど……って感じかなぁ 864 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 35 09 ID GeVIf0uW 【608 :吸い込んでいると思っているものはみんな吐き出されているのです 】 大きくて優しい大気が巡回している様子が目に浮かびます。 この感覚を感じていられる世界は、きっととても美しいんでしょうね。 【得点】 1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ■▲▼ 猫煎餅 買い物帰り ふ、と自転車を停めた先に 出来立ての猫煎餅がアスファルトに貼り付いていた。 美しい、と感じてしまった。 命の蹂躙 死 無意味で不条理な破壊 血 臓物 有り得ないかたちに再配置された四肢 破裂し晒け出された器官の拡がり くるしみ いたみ かなしみ どれ程忌避しても逃避しても辿り着く終端 その全てが嘔吐を誘う筈の要素、なのに、 一切合財を無視した様に 磨り潰された肉の質感を 汚物で描かれたフォルムを 無機のタイヤ痕を ただ 美しい、と うつくしいとおもった。 609 名前:猫煎餅 投稿日:2005/06/03(金) 11 38 40 ID OFrqM/En 【コメント】 640 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/06/11(土) 00 54 05 ID 7A4Kv1Lm 609 『猫煎餅』 あまり共感はできなかったが、着眼点のよさが光る。 641 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/11(土) 01 11 32 ID iSoqgaKc 「猫煎餅」ボードレールの「腐肉」的な発想で悪くないのですが、なぜ美しいのかが表現できていない。ただ美しいと書いて美しく成り得た例は、ロートレアモンの蝙蝠傘とミシンの例以外に私は知らない。 858 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/09(木) 01 33 11 ID Bgyv1WIY 609 :猫煎餅 :2005/06/03(金) 11 38 40 ID OFrqM/En たぶん同じ情景を、見ていない人なんだろう。詩人の視点かなぁ 864 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 35 09 ID GeVIf0uW 【609 :猫煎餅 】 それを猫煎餅と名付ける感性にちょっと驚きました。 私もそれを見たことはあるけれど、美しいとはとても思えなかったので、 共感を抱くことは出来ないのですが。 作者は良い感性を持っているようですね。 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 夕陽 今日一日を後悔する帰り道 生ぬるい風が背中を蹴飛ばす 今日も良い事なんて無かったな 何一つ良い事なんて無かったな ああ でも あの子に挨拶できたよな それでいい それでいいんだよな 黄昏た街灯は聞く耳持たず チカチカと人を笑ってばかり 馬鹿にするなよ お前なんか立っているだけじゃないか 偉そうな面をするんじゃない こっちは大変なんだ 負け惜しみじゃない 言い訳じゃない おれだっておれだって頑張っているんだ それでも 胸を張れるほど強くは無いんだ 今日も終わっていくんだな 何事も無く終わっていくんだな それにしても まったく 夕陽が綺麗だな それだけ それだけでいいんだよな まったく 綺麗だよな 610 名前:夕陽 投稿日:2005/06/03(金) 18 40 47 ID mTqNIPPH 【コメント】 858 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/09(木) 01 33 11 ID Bgyv1WIY 610 :夕陽:2005/06/03(金) 18 40 47 ID mTqNIPPH うまい! 夕日の美しさ、温度が伝わってくる。 864 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 35 09 ID GeVIf0uW 【610 :夕陽 】 涙に滲みそうな夕日ですね。 こういう時は、ガンバレ、って言ったらいけないんでしたっけ? 884 名前:よつめ ◆AUJkKRWrA. [sage] 投稿日:2005/06/14(火) 00 25 40 ID 0tRjbU3u 「夕陽」書きました。 自分としては、快挙の3点だったので、次はチャンプ取りますよ。 セン5の悪臭をぶちまけてやりますよ。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ■▲▼ 神様とやらがいつまでたっても 僕を叱りにこないから こんな夜遅くに僕は頭を抱えながら パソコンの前に座って詩を書いている 書いているといっても正確にはタイプしているのだけれども この詩を書き上げたら 神様とやらが突然僕の前に現れて 一気にパソコンごと叩き割るとか そうしてくれないと僕は詩人になってしまう 詩人になって幸せに生を終えた人は誰一人としていないよ だから僕は詩人になりたくないのだけれども もし運命とやらがあるとしてそれがもう詩人になることを 決めているとしても僕はそれに逆らいたいよ たしか僕の聴いた話では千年王国には多くの詩人がいて 互いに互いを賛美しあい 愛や美について語り合っているらしいけど 結局は意見の違いから戦争になってほろんだらしいよ 詩を書くことが苦痛でしかたなくなったとき 罪を感じて私は心のそこから安心する 611 名前:無題 投稿日:2005/06/04(土) 00 01 19 ID cymX+QDJ 【コメント】 858 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/09(木) 01 33 11 ID Bgyv1WIY 611 :無題 :2005/06/04(土) 00 01 19 ID cymX+QDJ ちょっと笑ってしまた。エスプリ?? 感じるヒューモァも…… (ヒューモァは人間のコトね……笑えるのは人間だけネ) 865 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2005/06/10(金) 22 36 14 ID GeVIf0uW 【611 :無題 】 ん~。この人はどうして詩を書いているんだろう? 作中人物の心情がイマイチ分からないのは、 私の人生経験が浅いからなのかな??? ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/murago/pages/79.html
泰安州奉納試合 ステージ構成・・・東嶽廟の中の広場が舞台、マップの周りは塀で覆われていて、下端に門がある マップ中央に奉納舞台、舞台の上方に嘉寧殿の建物、舞台の下方に賞品の棚 梁山泊軍:★燕青(奉納舞台上から) ●李逵(イベント1、もしくは2後、賞品棚の傍から) ●盧俊義、●史進、●魯智深-解珍、●武松-解宝、●穆弘(イベント3後、門の前から) 泰安州軍:★任原(奉納舞台上から) ●ゴロツキ×3(イベント1、もしくは2後、賞品棚の傍から) ●官兵長×3(イベント4後、門の前から) イベント・・・1:燕青勝利-燕青が一度でもダウンしたり、舞台から落ちたりせずに 任原がダウン、もしくは舞台から落ちると 燕青が奉納試合の勝者となるが、任原の部下達が賞品を盗もうと現れる それを見た李逵が、汚いと怒って暴れ出す 2:燕青敗北-任原が一度でもダウンしたり、舞台から落ちたりせずに 燕青がダウン、もしくは舞台から落ちると 任原が奉納試合の勝者となるが、李逵がイカサマだと怒って暴れ出す 任原の部下もそれを見て暴れ出す 3:援軍-イベント1、もしくは2後に一定時間後。梁山泊軍の援軍として、 盧俊義 他 が加わる。 4:官軍到来-イベント3から一定時間後、官軍が押し寄せる 勝利条件・・・梁山泊軍:敵部隊の全滅 泰安州軍:燕青の撃破 敗北条件・・・梁山泊軍:燕青、もしくは盧俊義の敗走 泰安州軍:任原の敗走
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/583.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 真夏の思い出 856 名前:真夏の思い出 [age] 投稿日:02/07/31 20 56 ID ??? さ よ な ら プクプクプク プクプク プク この川渡れば 全て完了 全ての束縛から解放されってことよ かあちゃん とおちゃん すまない キーーーーーーーーーン ん?ん?んんんんんんんんんん? ゆらゆらゆらゆらユレテルよーーーー なんだよ、なんだコレ、ゆれているのはよー なに見てんだ、コノヤローてめえー 覗くんじゃねえー見るな!見るな!見るなっつてんの! 俺はこのまま海草になるんだよ! ん?ああ?助ける? ダメ!ダメ!ああダメダメダメダメ!!! その手は、俺の顔面を押し付けてくれりゃあいいんだよ! いや、そこの女、警察なんて呼ぶんじゃねえー 携帯、落ちろ!落ちろ!そのまま海ん中落っことせ! お、お?おおおお!いいこときやがったぜ、ジャイアン 俺が憎いんだろう?ほら、前みたく俺を殺そうとしろよ! あ?ん?ああああああああーーーー マジで顔面踏んずけやがんの! お前も人のためになるんだなあ。 そうだよ、そうだ、そのままいつもみたく そうだ、そう、そうして、、、 俺はこの季節に死にたかったんだ 憧れだったんだ 夏だ、そう、夏!夏だ、夏、夏、夏!! ゆらゆらゆらゆら 記憶が 薄れて ゆら ゆら しょっぱい ぽこぽこ じゃあな 俺のこと 忘れるんじゃ ねぇぞ・・・ ぽこ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ life (命) 859 名前:life (命)[sage] 投稿日:02/08/01 02 12 ID ??? how are you with several tube which is around you round round and i round as i see i see sea sun comes down moon is in the spoon under the wave i round round and round then would ask me how are you with several tube which is around you おまえまわりの 幾多の管で おまえはどう まわるまわる俺はまわる 会うように海に会う 日は落ちる 月はスプーンの中にある 波の下に 俺はまわるまわるまわる そしてきいてくれないか おまえまわりの 幾多の管で おまえはどうと 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 死水の味 865 名前:死水の味(1)[sage] 投稿日:02/08/01 15 53 ID ??? 一昨日から降り続いた雨は 今朝になっても止むこと無く 寝起きで少し濡れた肌を引きずり 夢現の足で辿り着く流し台 鉛色の空気をため息に変え 鉄臭い水を首が痛くなるほどに 一気に流し込む 夢は浮いたり沈んだりの まるで濁流に翻弄される梢のように 少しずつ動悸を早めながら蘇った 私は水底にいる 海底か湖底か はたまた川底なのかは分からない ただ水底にいる 光を湛えながら揺らめく水面を その上に波に歪みながらも 確かに蒼の違う空を見る 聴こえるのは 身体を伝う波の声だけだ 僕はそこにいたかった そう思ったときだった 866 名前:週番じゃないけど一部修正[sage] 投稿日:02/08/01 15 55 ID ??? お題は「水」 現在のノミネート作品 25編 774 775 776 778 779 780 781 783 789 790 792 794 795 796 806 810 818 819 824-825 830 836 837 838 856 859 寸評はこちら Canopus ◆j1h.j3e.氏 784-788 ◆76fFko5o氏 798-799 826-829 863-864 MORGEN ◆ITGbUipI氏 835 858 撫子さん ◆eEr7LE3I氏 839-841 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は明日8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 詩投稿、批評、寸評以外の雑談は専用スレへ 867 名前:死水の味(2)[sage] 投稿日:02/08/01 16 02 ID ??? 水面から一つ二つと雫が垂れ始め 感じるのは崩れゆく空間の悲鳴 水は叫んでいた 空はいつしかひび割れ 蒼い破片は溶けてゆく 私は急に自分と切り離されてゆくのを感じる それが本能的に死であることとも 哀しみとも諦めともつかない思いで 私は空間を水を口に含み瞼を閉じた 一昨日から降り続いた雨は 今朝になっても止むこと無く 寝起きで少し濡れた肌を引きずり 夢現の足で辿り着く流し台 鉛色の空気をため息に変え 口の中にたまった 妙に交ざり気の無い唾を飲む 優しく寂しく少し苦く そして少なくとも 血の味ではなかった あそこは私の墓場だったのかも知れない そんな神妙なことをを思い巡らせながらも 細かく身支度する 昨日やり残した仕事が残っている 早めに行って終わらせてしまおう 私は降り止まない雨の中へ 一歩踏み出した 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 水を纏って 868 名前:水を纏って[] 投稿日:02/08/02 10 31 ID mb36KI6G 水を纏って あなたと暮らしている あなたを包み 泳がせ 眠らせる 無色透明 けっして 存在の邪魔にならない水 私の為に あなたを変えないで 気の向くまま 好きに泳いだらいいわ 君といると 楽でいいんだよな 何かに疲れてしまった あなたの口調に混じる かすかな寂しさを 聞き流しながら 私はさらっと笑う 魚はね 水の中でしか生きられないのよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 循環 873 名前:循環[] 投稿日:02/08/02 21 52 ID 7nNCUFFT 深緑の山々 霧深く、梅雨に濡れ、春は雪解け 岩から滲み出る、しずくは あの大河の源 集めて流れゆく 岩間の清流、藻は茂り、喰む魚の糧となり 澱み淵から、溢れ 緑の田園を潤す 長き橋をくぐり 町中を往き、取水棟から、浄水され 乾いた喉を経て、言葉やら歌を 口にさせる そのしずくは 乾いた嘘から零れた やがて静かに 涙にかわる前に 乾いて嘘は事実に変わる 混じり気のないそれは 電気を通さぬと テレビのレポーターが言う 50mプールに耳掻き1杯の 混じり気がないものもあるという あの国では 1年に1ミリも 雨が降らぬらしい 乾いた砂漠に微かに ほんの微かに湿るそれは あの国ではガソリンの 何倍もの値段になるらしい 今、目の前のコップに 注がれたのは 冷えていて たぶん味も最高だろう ヨーロッパの 山岳地帯で採取されたものだから だけど ぼくはふと、ね 思うんだ ごくんと飲み干してしまう前に これって 何を記憶しているのだろう、 この水って どんな歴史があるんだろうって 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 水の音 874 名前:水の音[] 投稿日:02/08/02 22 58 ID i8dUiZ8a 水で一杯に満たされた ペットボトルの容れ物は 振っても音を立てない 何をか 主張する必要が無いのだ ばあちゃんと同居してる ばあちゃんは優しい ばあちゃんが好きだ 雨が降った 大雨だった 「大雨の時 生水を飲むなっていうから気をつけんしゃい」 ばあちゃんが言った 僕が水を飲もうとしていたから 平気だよ、これは買った水だから それに それは水道がなかった時代の話でしょ よせばよかった ばあちゃんは少しムキになって 無茶な理屈をこねだした 僕はまぶたを下げて 次の言葉を予測する ばあちゃんは最近よく こう口にする 「昔の人の知恵はたいしたもんだ」 生活の知恵が科学的な根拠を得ると いつも言う 昔の人は頭がいいんだって ばあちゃん もうその言葉は聞きたくないよ ばあちゃんと暮らしてる ばあちゃんが好きだ ばちゃん ごめん 僕は不幸者です 882 名前:874[sage] 投稿日:02/08/02 23 59 ID ??? ああ、とんでもない誤字 最後の一行「僕は不幸者です」→「僕は不孝者です」 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 水向 878 名前:水向[sage] 投稿日:02/08/02 23 46 ID ??? 闇闇の大河 得体の知れぬ鱗が凄む 私は着衣のまま水面漂い流るるまま 長いこと呆けている 暗く重い衣はふやけ侵蝕する水は 身体を水中へ沈み込むような 意識が水中へ溶けだすような 感覚を冷たく伝えていた ふと顔をそよ吹く湿風 それが運び香る花精に気づく閃く 母の付けしものと 浮かぶ大小の水泡に映る数々の麗姿 この香り辿る先を思うと 泡は弾けた 獣のように鼻孔を頼り 掻き揚げる飛沫と共に着きしは 小さな白い砂州 その上に 独り揺れる人影は残像の振袖を纏い 幽かに訥訥と独言ちている その姿に私は惚けながらも怪しみ その正体見定めたく息を凝らし窺狙えば すると相溶けていく 闇の静寂へ 堪らず私は砂州へ飛び上がった すると突然空間にぽっかりと空いた暗暗い穴 ばったりと面食らった私は混乱し 喉奥に轡された如く嗚咽 手足は縮み弱弱しく 赤子のようにもがくのみ 穴は唸っていた 沖鳴のように 胎動のように 穴から堰を切るように水が噴出する 私は堰を切ったように泣きじゃくる 瞬く間に水の奔流に満たされていく世界 垣間見た闇の水底でなおも揺れる影 途切れる意識は素早く 睡夢から覚める 汗雫が一滴 シーツに 落ちた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 何もかも流す水 881 名前:何もかも流す水[sage] 投稿日:02/08/02 23 58 ID ??? 手のひらから流れた血は 雨だれの音にタイミングを外し 鉄のゴミ箱へカンカンと音を立てる 雨だれ 舌打ち 血の音 胃袋にプールしたエビアンが 赤と青の下水管をシラミ潰しに回り 今、中指を伝って逃げる 舐めてみる 命の部品・そのスクラップ 黒い水溜りになる前に 蟻が群がるだろうか 水泥棒・血泥棒 ドアを開ければ夏の雨 高い高い空の下 透明な機銃掃射が一斉爆撃 唾吐く白い空 むせ返る道路 薄まる血は 小便器で狙い撃ちされて溶けてゆく ショッキングピンクの芳香剤のよう あっけなさすぎる これでも人間か せめて俺の血よ 水かさを増して どっか遠い国で 半分寝惚けて クロールでもしてろ 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/323.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ milky way 孤独が代わる代わる囁く。 「これでいいの?」 「今ならまだ間に合うわ。出直しなさい」 街角には花束。 涙もいつかは乾き、全てが過去になるのだろう。 554 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/10/31(日) 12 20 13 ID /foceI3h 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 554 天の川つーより、ぼくは事件や事故の現場に花が活けてあるよね、それ を連想したなあ。それと天の川のイメージを繋ぐのに苦労してる。 610 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 53 53 ID l9N+m/jw 554 milky way 孤独は囁くだろうか。少なくとも僕の孤独は呟く。囁くのは孤独から抜け出したいと思う自分だ。 そして一歩。その一歩が道になる。餞別として用意された花束。僕は疑ってその花束を手にしないだろう。 涙は乾く。しかし涙を終えることはできるだろうか。全てが過去になったとき、僕は生きているだろうか。 それらの疑問と不安を胸にした僕は、空を見あげる余裕もなくただ足元を見つめる。 だからそんな僕は見ることもないのだ。その天の川を。 ■▲▼ フロントガラスに霜が降りるころ ラムネビンアスファルトに叩きつけて 取りだしたビー玉 そいつは一日十日千日 時が立つほどに研ぎ澄まされて 純粋さを増してんだ 真夜中のネオンと星 どっちが美しいかってお前に聞いてみたいね 本当は答えなんて どっちでも構わないんだけど 雪が降る日の予想が90%の的中率だとか 冷えた空気に映える白いヘッドライトが好みだとか 真夜中凍えるようにしてフカす煙草が旨いとか とても大事だけどビー玉割れたっていいし カタチじゃないって知ってるし アスファルト踏みしめるときだけ 浄化されてんだ 何が大切かなんてどうだっていいだろ お前ならそう言うだろ まっすぐ進めば届くんだろ THANK YOU MY FRIEND 3、2、1 お前のカウントで また今日も地面を蹴り上げるんだ 556 名前:フロントガラスに霜が降りるころ [sage] 投稿日:04/10/31(日) 18 17 56 ID IiMSQ6by 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 556 「純粋さを増してんだ」は、なかなか書けないね。いいことばだと思う。 ただ、かなり粗削り。「THANK YOU MY FRIEND」は詩の世界をコワしてるし、 「大事」「大切」の重複など、もちっと気をつけたいね。 610 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 53 53 ID l9N+m/jw 556 フロントガラスに霜が降りるころ これは 552への返歌として読んだ。閉ざそうとするむかしの言葉に突きつけられたいまの言葉。 都会の夜景の美しさは星達の輝きに決して劣らない。むしろそれらを比較すること自体が ある種の欺瞞に満ちている。そこで「本当は答えなんて/どっちでも構わないんだけど」となる。 ただし「割れたビー玉でもいいのならそもそもビー玉なんていらないんじゃないか」と問われたときの答えだけは やはり探しておかないといけないだろうと思う。そのくらいの範囲で「何が大切か」を決める必要はある。 「お前のカウント」だって「俺のカウント」に変えないといけないだろう。 911 名前:ヒヨッコ ◆SLl1WIc.dY [sage] 投稿日:04/11/07(日) 17 58 55 ID gU+tAgGY フロントガラスに~を書きました。 まだ詩というものに触れて間もないのでここに投稿させてもらうのは 早いかとも思いましたが、ここの方の批評をどうしても頂きたくて こちらに来ました。 そしてやっぱり良かったな、と思っています。 批評して下さった方、ありがとうございました。 とても勉強になりました。 ■▲▼ 地の果て なあ血だるまー 結局俺達死ぬんだろうな お前は血だるまだし 俺は血みどろだし ち、血みどろ 怖いよ 怖いよ おいかけてきたよ 怖い? 怖いとか そ、そういうの俺、 もう、わ、わっかんないんだよねー あははお前 ざくろみたい なあ血だるまー 557 名前:地の果て [] 投稿日:04/11/01(月) 19 27 56 ID CCAapmzI 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 557 血だるま君と血みどろ君の会話ですか…。うーん、ナンセンスだねえ。 うん、こういう詩もアリだねえ。お題には沿ってないような気がすんだけど。 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 3点 557 :地の果て : するっと、喉を過ぎていく感触。一気に読んだ。 613 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 15 42 ID l9N+m/jw 557 地の果て 思わず笑ってしまった(もちろん良い意味で)詩ではあったが「道」は何処にあるのだろう。 タイトルと「結局俺達死ぬ」事実だろうか。そこらへん「わっかんないんだよねー」 926 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 00 13 23 ID 9qz31Ji1 失礼します。 審査の方々、ありがとう お疲れ様です。参考になります。 ごめんなさい。三つ投稿してました。題出した手前、 投稿の少なさにびびって思わず奮起の気持ちで(言い訳) もうしません。ほんまごめんなさい。 ななほしさんへ 557「地の果て」書く方もするっと一気書きでした。 Canopus さんへ 574- 581「夢の住人」どうにもまとまらず無念です。 Cさんへ 551「道化」にわかアングラ好きの甘さが詩にも出たようです。 MUJINAさんへ 難しい題出して後悔。一本道」って曲聴いてて皆の道を読みたくなり。 GONさん、Canopusさん、固有値の作者さん、おめでとうございます。 誰がどれを書いたかって結構楽しみ。全員後書きしたらなあ。。。 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 道 アスファルトの感触がおかしい バス停までの道 靴が3センチほど沈みこんで消える音 ちふ 周りが白化して 上下左右もなく歩く もうそろそろ バスがくるころ あきらめて楽になった 558 名前:道 [] 投稿日:04/11/02(火) 02 00 49 ID 3r43e/LE 【コメント】 599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/11/05(金) 04 30 31 ID DtJw8NJV 1点 558 :道 : アスファルトの柔らかい。……感触がある。特に読後感が残らなかった。 「ちふ」 < ちょっと意味がわからないが……誤字だったら邪魔にならない良いタイミング 「楽になった」< この印象は強かった。 613 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 15 42 ID l9N+m/jw 558 道 道を人生と比較するとどうしても死という終焉が見えてくるわけでそのような詩が多いわけだが せっかく詩という虚構の世界で「生きる」のだから死を超えるようなものがもう少しあってもいいと思う。 僕はむしろバスに乗っている他の乗客たちのことが知りたかった。 バスの運転手のことも、そのバス停の名称も、バスの行き先も知りたかった。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 海を渡る 「線路の上を歩いて海を渡る それ自体はけして珍しい行為じゃない だが心してきいてほしい 次の駅にたどり着くことのできる者は きわめて稀である 「大洋をどこまでも縦断する一本の直線 それは島嶼 それは紡がれたかぼそい蜘蛛の糸 それは単純で最大のシナプス それは人類に残された最後の自己主張 「必需品 まずは一本の水筒と 絶縁体の手袋と靴を用意すること 線路は帯電していて触れると必ず体を蝕む また駅間の距離は定かではないが 夜通し歩いても二日は優にかかる 「海洋特急は週に一本 なぜか南回りの便だけだ 列車がやって来るまでに海を渡らなければ 運命はサイコロのように決まってしまう 「線路のまわりの波はおだやかで はるか向こうには灯台がかすんでいる 口笛を吹きながら渡った 太陽と空と海と線路と 旅の道連れにウミネコの鳴き声と 駅までの道のりはけして長くはない 「妨げとなるのは高波だけではない 強い紫外線と海風は確実に体力を消耗させる 線路は常に横揺れをくり返し 海を渡るわれわれを拒絶するかのようだ 「そして今やかなしいことに イルカもクジラも人類の敵なのだ 彼らに見つかったら最後 四肢から徐々に喰われて 私の存在した証はどこにもなくなってしまう 「ここの生活には満足している それなのにどうしてだろう 駅がぼくをいざなうんだ 旅に出ようとぼくをいざなうんだ 「海を渡るには駅を見つけなくてはならない 駅の正確な場所は誰も知らない 規約上は誰にも訊いてはならない 秘密裏のうちに目くらめっぽうに 探す 薔薇の薫りのする方へ 「駅員は親切に旅の手ほどきを教えてくれる 最低限の必需品まで揃えてくれる 駅員はパトロールも兼ねていて 線路を歩いて海を渡る者を取り締まる 彼らはためらいなく密航者を射殺する 駅に駅員のいたためしはなく さびれたプラットホームがぽつんとあるだけだ 駅は存在しない 「遠くで 海洋特急の疾走する音がきこえる 姿をみたことはない 音だけの幻の列車だ 私は思い出すかつて私の成し得なかったくさぐさを ユニゾンのこだまはいつまでも続く後悔のように 「ぼくははだしで 海上のプラットホームに立っていた これからぼくの渡るまっすぐな線路だけを見ていた 次の駅は かすんでまだ見えない 歩きはじめる 「ぼくは駅を知らない ぼくは線路を知らない ぼくは海洋特急を知らない ぼくは海を渡るすべを知らない ぼくの眼前にひらけた道を知らない ぼくは海を知らない 知らない。 559 名前:海を渡る:1 [sage] 投稿日:04/11/02(火) 02 52 20 ID 7eKddJZf 560 名前:海を渡る:2 [sage] 投稿日:04/11/02(火) 02 53 37 ID 7eKddJZf 561 名前:海を渡る:ラスト [sage] 投稿日:04/11/02(火) 02 54 43 ID 7eKddJZf 【コメント】 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 2点 559-561 :海を渡る:1 : 何だろう? と引き込まれた。 最後まで読んでしまった。なんともいえない…… 読後感が残った。 604 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/06(土) 01 28 24 ID goCZLDPA 559-561 海を渡る 歩いて海を渡る――イエス・キリストじゃああるまいし、渡れるわけねぇだろ。 何? 線路の上を歩いて行くって? 海底トンネルか? 違う? 海洋特急だぁ? 何だ、それ。聞いたことねぇぞ。東京駅の何番線から出てるんだ? 「海洋特急は週に一本/ なぜか南回りの便だけだ」 それじゃあ、来週まで来ないっていう寸法か。それなら オイラ歩いて渡るよ。線路の上を。えっ!命がけだって? 駅員が銃で射殺するって!? ふざけんなJR。国土交通省に訴えるぞ。それならオイラ行かない。それでも君は行くのか。 おい、やめときなよ、殺られちまう。引き返せ。帰ってきなよ。カムバック。カンバック カ○○○○! 613 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 15 42 ID l9N+m/jw 559-561 海を渡る ファンタジーは幻であるからこそ具体的に描かれないと茶番になるわけで、この詩はその点を意識している。 知らないものを語る、その語り口も徹底されている。 言葉の働きかけによって存在しない情景が読者の内側に想像され個々別々の世界が創造される。 その試みと企みは成功している。少なくとも僕の中で充分すぎる成功を見せた。 ここから先を「意味」に依って語る事は避けるべきだろうと思う。 ただし一つだけ考えてしまう。駅を「知らない」僕は、無人のプラットホームに立って 「知らなかった」僕になったのだろうか。それともまだ「知らない」ままなのだろうか。 「知らない」と言い張っているのか。それとも…… 912 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:04/11/07(日) 18 30 54 ID gnytoDEq みなさんオツ&オメでございました。 大方の予想どおり、『海を渡る』を書きました。ええ、「マリーノ超特急」の 3作めです。今回はマリーノ超特急に関する噂の交錯など書きたかったんです。 審査員の方々、どうもありがとうございました。 もうちょっとダイナミックに出来ないかな、あと終り方はあまり好きじゃない んで、も少し手を入れてみるつもりです。 ちなみに「マリーノ超特急」シリーズは『詩学』にも投稿していて、今のとこ ろ全滅状態です…。 【得点】 5点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 C ◆7sqafLs07s:2点 ■▲▼ 道々しい 青白い息に押し潰された 色狂いの電柱達が 立ちっぱなしの中 彼女は昨日のまま アスファルトに熱く接吻 もう会えないと思っていた 道は分断され滞っていた 彼女はいつかと同じく 高いヒールで 跡を付ける ダダッダダダッダダダ 俺はロボット彼女女王様 562 名前:道々しい [] 投稿日:04/11/02(火) 18 00 23 ID 4XnCMH+p 【コメント】 609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18 50 57 ID BuIcr8Tt 続き。 562 イメージ的なことばの列だけど、軽みと重みの両方あって、不思議に情 景を喚起するものがあるね。でも尻切れとんぼでもある。 614 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 54 54 ID l9N+m/jw 562 道々しい 君はロボットというより早漏だ、と詩を読んでそう思った。最後、もう少し堪えるべきだ。 しかしそれも意図として読むべきなのだろう。 「もう会えないと思っていた/道は分断され滞っていた」 この部分がテーマにこじつけた蛇足のように感じられた。 その後にある「いつかと同じく」のような方向性の言葉を費やすべきだった。 ■▲▼ 海上の道 秋の黄昏まで指一本という まだ太陽の微笑みが力に満ちている時、 微かに赤らんだ雲がたなびき、空はいまだ青く、 奇妙にろうらかな空間が浮かび上がる。 海上に光の道が拓かれた。 ゆるやかに波立つ海上に この世の全ての色を映し出したような 細かな鏡の欠片が敷き詰められて、 一瞬ごとに形を変える無数の破片が 約束の地へと真っ直ぐな道を造りだした。 彼の地には、愛が手に取れるに違いない。 彼の地では、美が万遍なく行き渡るに違いない。 彼の地に至る道は、きっと足を引き裂くに違いない。 彼の地へ至る道に吹く風は、心も引き裂くに違いない。 青い空が薔薇色を増し、太陽の輪郭が拡散し、 光が柔らかく空に溶けていく。 今日もまた、彼の道を歩み得ないまま、 陽が落ち往きて、黒い海を迎えた。 よく見知ったこの海に、この世の全てが内包される。 ここに示される道は、黒い蜘蛛の糸で編み出したように 無限にひろがり、闇に収束していく。 この道をたどる。 すべての分岐を闇の中で迎え、闇の中で選ぶ。 手探りで、這いつくばって、にじにじと歩む。 にじにじ と 歩むのだ。 563 名前:海上の道 [sage] 投稿日:04/11/02(火) 21 12 52 ID iSgxoUek 【コメント】 599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/11/05(金) 04 30 31 ID DtJw8NJV 1点 563 :海上の道 :04/11/02 21 12 52 ID iSgxoUek にじにじと と < このフレーズが切れがいい 609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18 50 57 ID BuIcr8Tt 563 海に映る夕陽と夕焼け、ってヤツだね。ちょっと堅すぎるかもよ。 565-568 これ続き物だったのか…。んっとね、今回は焦点がかなりボヤけて る印象。刑事を書くでもなし、事件を書くでもなし。ピント合わせよう。 614 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 54 54 ID l9N+m/jw 563 海上の道 今回のテーマで、海関係が多いのは何故なんだろう。道と海の関係とは一体。 やはりそれまでに書かれた詩を読んで投稿する人が多いために 影響しあうのだろうか、などと考えつつ この詩に関して言えばイメージの選択には独特な奇想があり、 対比と象徴で攻める様も好みなのだが 最後、リフレインされる「にじにじと歩む」 の部分には自分の発想に酔っているような印象があってそこが残念。 918 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:04/11/07(日) 19 20 27 ID XXGHdqlf 審査の方々、本当にありがとうございます。 とても勉強になります。(海上の道でした) ちゃんぷ、準チャンプさん、おめでとうございます。 GONさん、ほんとに良い詩ですね。イメージが鮮烈に浮かびます。 なんかちょっと悔しいと思うのが情けないかぎりですーーー。 いつか、ああいう詩、書いてみたいと思います。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 未知行く際に 油の海を行くの 黒く暗く 月も水面に映さない そんな景色はまるで 絶たれた希望を呑んだ 丈も知れぬ獣のように 恐いけれど それを知っても行くの 跡を辿ることも叶わない 終わり知れぬ先 それは水平線の彼方 ドロリとした感触は 船の上にいても不快 それは手段でしかない 私は守られていない 当たり前の事だけど 自分の足で立つことなんて その足を踏み出す事を 知らないまま此処まで来て 船は油であれ海から私を守ると信じて そして 裏切られた 得体の知れない道に 向かい合い それを行く覚悟の選択を 私は後悔しない 564 名前:未知行く際に [sage] 投稿日:04/11/03(水) 02 01 31 ID TJB0FzDc 【コメント】 599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/11/05(金) 04 30 31 ID DtJw8NJV 1点 564 :未知行く際に : ドロリとした感触 < 飛び込んでくる。 614 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 54 54 ID l9N+m/jw 564 未知行く際に なにか独特のリズムを感じた。生理的なリズムとでも言えるだろうか。 しかしこれは独り言だ。日記を盗み読みしたような気分がする。 そしてそれは決して愉快な気分ではないのだ(少なくとも僕は) 「裏切られた」ことも「覚悟」も「私」しか知らないままで 始まり終わってしまう。「未知」に踏み出すその前に、 「後悔しない」と言えるだろうか。この場合は「後悔したっていい」じゃないのか。 そうやって感じてみても、閉ざされた言葉の前に何処か虚しかった。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 夕暮れの道 冷たいと九月の雨にけむる高層ビルが遠くに見えている深町署の 刑事課に電話がかかる 110番ではない 「山沢? ……山沢は今 出ています …どちらサン?」 捜査一課の鬼刑事も電話の相手が中年の女性とあって いくらか声もやさしくなる まさか飲み屋のオカ…… 「紅藤と申します 山沢様はお忘れになっているやも知れませんが 高校の頃ご一緒させて頂いた紅藤康介の母親でございます」 何か訳ありの様子…… 不機嫌そうな顔の康介が電話の向こうで母親の顔色を見ていた 黄色でもない茶色でもない 柿の色は秋の日に照らされる甘い色だ たねなし柿と値札に書いてある 「おいしそうねぇ……」 山題貴子は無邪気に言うとあでやかな柿を手に取った 山題栄次郎は無表情に少しうなずいて答えた これで今夜は……私をいじめに来るは…… 小さなスーパーマーケットの売り場主任と話しているのは山沢刑事だった 二人連れの客も結構 来るようである 売り場主任の田島徹が死体のから描きおこした似顔絵のコピー見ていた この方がアベックとかで御こしになっていたら 覚えていますね…… 被害者の部屋にこのスーパーの袋があった しかし 何も繋がる事実は見つからなかった 捜査がうまく行かない時は現場百遍という もう一度現場に行ってみるか 「お前ぇ! 刑事ってのは勤勉に励めばいいってモンじゃ ないんだよ」 先輩から叱責されるような気持ちで それでも 現場百ペンだと……想う 今日の予定の聞き込みは終わった 手掛かりはない ここで現場に行ってみる ……それがただの勤勉で あるはずがない はっきり そんな事を考えているわけではないが勤勉な 行動派の山沢刑事だ 被害者は毎日この道を歩いていた 道端の電柱には所番地とローカルな広告が /ハッピー金融 断りません/峠産婦人科 /ハッピー金融 断りません/峠産婦人科 //ハッピー金融 断りません/峠産婦人科 /山田学習塾 小学生から高校生まで/ /ハッピー金融 断りません/峠産婦人科 /ハッピー金融 断りません/峠産婦人科 //ハッピー金融 断りません/峠産婦人科 /山田学習塾 小学生から高校生まで/ この角を曲がると被害者が住んでいたアパートだ 被害者は10年以上勤めていた会社にも偽の名前を使っていた アルバイトから本採用になるときに出した保証人の 住所も名前も 該当者がなかった いったい何故 偽らなければならなかったのか? 被害者の身元が判らねばこれ以上の 捜査は行き詰まりだなぁ…… 疲れを感じながら 山沢刑事は 歩いた 565 名前:夕暮れの道 1 [] 投稿日:04/11/03(水) 03 02 19 ID hrLzR98V 566 名前:夕暮れの道 2 [] 投稿日:04/11/03(水) 03 04 30 ID hrLzR98V 567 名前:夕暮れの道 3 [] 投稿日:04/11/03(水) 03 06 23 ID hrLzR98V 568 名前:夕暮れの道 4 [] 投稿日:04/11/03(水) 03 08 43 ID hrLzR98V 【コメント】 923 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/07(日) 20 46 05 ID iFa0IZVN 山沢刑事シリーズを書いたものです。 移入について、教えてください。 オムニバスとは違うと思うのですが…… 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ