約 2,552,022 件
https://w.atwiki.jp/kmy-sangokusi/pages/98.html
第11期 登録名 りんご 大きなりんごの木 君主→メイドカフェに一人で→メイドインヘヴン(統一) 第12期 登録名 りんご 毒林檎国 君主 第13期 登録名 毒まむし お子様☆らんち(統一) 第14期 登録名 偽☆秋穂@謀略 闘神8位 てへっ♪(ラス2) 第15期 登録名 毒★林檎★毒 毒と林檎と 君主 第11期 「りんごが好きです。よろしくお願いします。」と全国に国宛を送ってKMYデビュ。大きなりんごの木国建国。 初めてで分からないことだらけながら、氷狐国VSポルノ愛好会♪に氷狐側に共闘で臨むなどアグレッシブに活動(共闘自体は氷狐に何の了承も得ていなかったため、その後取り下げ。共闘時に得た領土は戦勝国に返還)初建国で知名度も無かったにも関わらず、夜王子と月の姫などの人材を集め健闘した。 第12期 毒林檎国を建国。前期から建国宣言をしており、仕官者はスタート時第3位。(梁山泊、天魏翔国が20人スタート)軍師に騎都尉 曹操孟徳。 天魏翔国軍師Perc@ベリーが企図した梁山泊包囲網に参加。天魏翔国滅亡後は包囲網の盟主国的な存在となり梁山泊と死闘を繰り広げた。 外交手腕に長け、実にさまざまな国を巻き込み梁山泊を追い詰めた。 第13期 毒まむしと名を改め、お子様☆らんち国に初期任官。実質的な軍師的存在であり、杜撰、太公望らと国をまとめ君主をよく補佐した。 第14期 偽☆秋穂@謀略の名でてへっ♪(ラス2)に仕官。外交、内政、戦争、全ての分野で活躍。平時も戦争時も常ON状態であった。
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/367.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 寝所にて 死ぬも生きるも身ひとつのことなれば、不測の事態いつ起こるやもしれず、何があろうと悠然泰然、慌てふためき見苦しき様の無きよう、日々是れマメにつましく過ごさんと願えども、いかんせん暢気、もしくは怠惰、あるいは悄然、まさかの豪胆、// 年新たなる時節においてなぜにこのザマ、家人幾たり、玄関に打ち捨てられたる履物しめて九足、うち真夏のサンダルしめて四足、台風のさい骨折れし傘だらんと立ちて、折り目正しき新聞紙、チラシくわえたるまま積み重なる廊下は真白、// 控え座敷に置きし衣裳吊るせし衣裳の半袖目に痛く、羽根うっすらと埃まといし扇風機さらに痛く、寝所の畳、コミック雑誌書籍書類郵便物にて、坐して半畳寝て一畳を残すのみ、知識情報の混沌混濁目に痛く、はなはだ痛く、// 焦燥ひたひた湧きあがり、未開封郵便物のその一通、ゆるゆると口切ればまろびでる督促の文字、我が身ひとつのことなれど、金のことやら、金のことやら、金のことやら、すなわち金のことで、こころ落ちつけるはずもなく、// 封書一通かたづきしのみで、あとはただ金金金、金のことを考えて、ぼぉと座れば、悠然泰然、ただひたすら、こころ落ちつける場所ほしく、こころ凭れる人ほしく、赤児のごとく無心に涙す。 570,573 名前:寝所にて [] 投稿日:2005/12/10(土) 12 51 33 ID Nby7fMkS 【コメント】 616 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 01 55 ID p701hVV+ 570さん。 何て言うか、念仏じみた語り口で、なのに何処かユーモラスな詩ですね。 とっつきの悪さ(いや本当に)を越えるとわかる深い味わい。 既成のかたちを取らない、こんな詩も素敵だなぁ。 621 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2005/12/17(土) 22 19 01 ID ssp2D23g 570 寝所にて 3点 「寝所にて」は好きな詩。こういうのを書きたいけれど書けない詩。 履物の数のところなんか物悲しく飄々としていて羨ましい。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 573 私事で恐縮ですが、うちの弟、30半ばでフリーターで、築40年の借家 暮しで、家ん中ひっくり返ってて、丁度こんな感じ。気取ってるようで赤裸々 な感じが、いい。金は行動しない人間にはやって来ないよね、参考までに。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 570 マネーチェンジスエブリシング/シンディローパー 973 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2005/12/20(火) 16 32 21 ID xSf7/nqQ お念仏、もとい『寝所にて』を書きました(笑)。よもやの凖チャンプ、うれしいです。とゆーか、いーんですか?って感じです。ダラダラと続く一文の詩を書こうと思いたち、目指したのは流麗な文章なのですが、ああなってしまいました。後半、筒井はいってるし。 長介ジュニアさん(←さっそく)、チャンプおめでとうございます!私はドリフに思い入れはないのですが、どーにもせつなかった。もう戻れない時間に心が泣きました。童謡『赤とんぼ』の世界。 今回は作品数がべらぼうに多くて、審査大変だったろーな、と思うと同時に、こーじゃなきゃ面白くねーよな、とも(笑)。ほんとに感謝です。ありがとうございました。 【得点】 8点(準チャンプ作品) ◆L4LyBSss3w:2点 虫 ◆Yh5.nC8OlA:3点 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:2点 ■▲▼ 雀の涙 雀の親子を連れ 森を散策 突如現れた道路に 雀の子は潰れた 親雀は 空を舞い 一際高い声で なく 突然の雷雨 濁流 全ては流された 後には 卵の生き遣いが 一つ 571 名前:雀の涙 [] 投稿日:2005/12/10(土) 16 56 14 ID VjKSsa+O 【コメント】 616 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 01 55 ID p701hVV+ 571さん。 金子みすずを下敷きにした様な、一幅の詩、です。 9行目からの転調が、少し焦点をぼやかしたかも。 「生き遣い」は、息遣いかな? 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 571 「雀の親子が森を散策」というのがどうにも納得いかなくて調べてみ たら、作者さんの方が正しいのね…。巣立ち直後は、親雀が10日ほど付き添っ て、子どもの面倒を見るらしい。無惨さがことばの簡潔さに相殺された印象。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 571 すずめ/増田けい子 ■▲▼ 好きだったひと あなたがいなくなってから ずいぶん探しました 勇気ふりしぼって ここまで来ました お久しぶり わたしを覚えてますか お元気ですか 私は元気です、皆元気です あ 辞めたコがいます 新しく入ってきたコがいます やっぱり、指輪・・・ あの 聞きましたよ 再婚なさったんですね おめでとうございます 幸せ ですよね まだ わたしの笑顔 やさしそうですか ありがとう もう一度 聞けてよかった わたし あなたに 励ましてもらいたかったんです ごめんなさい こんなところまで来て 来なければよかったかな いいえ やっぱり会えてよかった 写真を いえいいんです さようなら お元気で さようなら わたしの 好きだったひと 574 名前:好きだったひと [sage] 投稿日:2005/12/10(土) 19 50 06 ID a20Ve84R 【コメント】 616 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 01 55 ID p701hVV+ 574-575さん。 最初の連での説明文、多分要らないと思います。 もう少し読み手の想像力を信頼してあげても良いんじゃないかな? ひとり語りの切なさが効果的な作品です。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 574-575 やってることはもしかするとストーカーに近いんだけど、作者の 人柄の良さが、いい人どうしの再会というシチュエーションにさせているんだ ろうな、そんな感じ。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 574-575 好きになった人/都はるみ 974 名前:アンプ ◆onCgWeUXXs [sage] 投稿日:2005/12/21(水) 00 02 57 ID eKr+CvFu 「好きだったひと」かきました。 評価人さん、ありがとうございます。一連目、まだ変えられますね。人柄の方が 評価されてしまって意外ですけど嬉しいです。やっぱり、これ演歌ですかねえ。 ゼッケンさん、点数ありがとうございました。ぽそぽそつぶやくような詩なので 印象薄いかなと思ってました。 29作品みんな似たようなのがなくて、皆さんすごいです。 評価人さん、ほんとにお疲れさまでした。 長介ジュニアさん、優勝おめでとうございます。 【得点】 1点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:1点 ■▲▼ 寒 涙 前線 空が突然泣き出した とても冷たくなってね 一粒はとても小さいのに 幾重にもまとわりついて離れないんだ 正直滅入ってしまって 僕までも泣きたくなったよ 何で泣いてるんだい? そんなに未来が怖いのかい? 先が見えないのが怖いのかい? 涙の一粒が凍り始めた 相当冷えあがってるんだね 一粒はこれまた小さいのだが ぶ厚く積もって埋もれてしまいそうだ そこまで何が悲しいのか僕は知らないけど ふと君の事を暖めたくなってきた だって僕さえもが寒くて仕方がないんだ 早く顔を見せてよ 雲で隠さないで 576 名前:寒 涙 前線 [sage] 投稿日:2005/12/10(土) 19 59 06 ID 8qNQOqCt 【コメント】 617 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 02 51 ID p701hVV+ 576さん。 比喩として置かれた「君」の実像が、ちょっと掴み難いように思います。 色、匂い、痛みと言った「感覚」に基いた言葉では無いからかな? 頭の中身より、外のほうが絶対に広い。開こう。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 576 空の擬人化という切り口自体、目新しいものではないので、そのアプ ローチには工夫が必要だったと思います。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 576 スカイイズクライング/エルモアジェイムス ■▲▼ 蜘蛛の巣 入り口で右往左往 きみの視線が揺れる ハリボテみたいに脆い 付け焼刃の嘘が破られていく やっぱり 蜘蛛の巣の向こうは まだ綺麗なまま残っていた ゆっくりドアを潜ると 切り裂かれた声がした ピンクのバギー なかなか綺麗だ! はぐれ猿が不気味に笑っている きみの涙で 世界に激しい地割れが走る 化けの皮が剥がれて 三畳一間の狭い君の部屋は赤く染まる 汚してしまったら さぞかし引っ越しし辛いだろうなあ そんなことを考えながら 水鉄砲をばら撒いていた 578 名前:蜘蛛の巣 [sage] 投稿日:2005/12/10(土) 22 28 05 ID mqX6c/YK 【コメント】 617 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 02 51 ID p701hVV+ 578さん。 良く読むとコレクター風味な、不吉さが面白い作品ですね。 肝心な部分を想像に任せる記述が、作者の熟練した手口なのでしょう。 穿った視点から見れば“オタクの受難”とも取れたり。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 578 登場人物が「君」と「きみ」なんだ。一人なのか二人なのか、少し興 味のあるところです。いろんなものを省略しすぎた感は否めないね。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 578 ノーノーボーイ/スパイダース 959 名前:し ◆FCXRNaWgHs [sage] 投稿日:2005/12/20(火) 03 17 25 ID +vvRzdtJ 「蜘蛛の巣」書きました ふざけて書いたのでまあ点数貰わなくて良かった 雨さんカノープスさん評ありがとうございました また参加します ■▲▼ 反射する テレビは捨ててしまったリモコンだけが残った僕の四畳半に 1から順にボタンを押し次に電源の赤いボタンを押し 両手の親指の腹で1471036912と押した 赤外線は行き場を無くして僕の四畳半を反射する そしてカーテンの陰に隠れた薄い沈黙そして僕のこどう 僕の四畳半は正方形なので左右対称が好ましい このリモコンは音量とチャンネルが右側に寄っていてよくない 僕は独りだがそれなら丁度半分に折りたためるんだ 独りはいい独りはいいんだそうだ蛍光灯を交換しよう前換えたのはいつだっただろう 埃が舞ったそして僕の乾いたコンタクトレンズに積もってそして思い出したそうあれは 蛍光灯を換える男の手それを支える女の手そして僕の不機嫌があったこの四畳半に 僕らはいつも不均等に並んでいた僕はそれが気に入らなかった 父がいて母がいたこの四畳半に僕は夜を持ち込んだそれは永遠に続く白夜なのだろう テレビと一緒に捨てた彼らの抜け殻は今どこにあるのだろう 僕は銃を構えるようにリモコンをこめかみにあてた 鏡の中の僕はそれを冷笑したんだろうあの時僕は泣いていたんだろう 579 名前:反射する [sage] 投稿日:2005/12/11(日) 02 53 57 ID r4MMY1qj 【コメント】 617 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 02 51 ID p701hVV+ 579さん。 これは…構造だけなら「親殺し」と読める、のだけど、 息が詰まる程濃密な感情の奔流に、もう批評の言葉など継げません。 「彼らの抜け殻」この種明かしさえ蛇足に感じる程に。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 579 自分だけに都合のいい左右対称の解釈、ていうのが面白い。左右対称 という名分のもと、テレビを両親を排除しながら、リモコンはそのまま。リモ コンをこめかみに当てる行為も左右対称ではない(鏡はあるけど)。その身勝 手さがリアルでいいやね。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 579 プルーヴイット/テレヴィジョン 968 名前:いぷ [sage] 投稿日:2005/12/20(火) 10 28 58 ID JcGtXUh+ 「反射する」書きました。 評価人の皆様、お疲れ様&ありがとうございました。 点数を入れてくださった雨さん、カノープスさん、感謝します。 今回は投稿作品がとても多くて、久しぶりにわくわくしました。楽しかった。 また参加できたらと思います。 【得点】 3点 ◆L4LyBSss3w:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 霜の柱 ゆきはひらひらと 人を寒がらせ しとやかな霜の柱 身の丈が伸びるあの成長期の痛みが ひりり ぎぎぃ ひぃぃぃぃぃぃ、と夜通し泣き叫んでいた 男のいなくなった朝 皮膚も血も 凍り付いたまま 私は目をさまし 窓の外には 痛みに耐え抜いた 高くて固い霜の柱 それを眺めやり いくら 恒常的な無情さと 知ってても 声をたてないように ひとり泣きむせぶ やがて このからだも なにかちがったものを包み、溶かすんだとしたら それが それこそが わたしたちの 性(さが) 581 名前:霜の柱 [sage] 投稿日:2005/12/11(日) 03 53 04 ID QvjB0m9n 【コメント】 617 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 02 51 ID p701hVV+ 581さん。 とても抑制された筆致で、見事に芯を捉えた描写です。 ただひとつ、最後に収斂する言葉が「性(さが)」ではすこぅし弱いかも。 これ程の痛みを甘受するなら、いっそ「業」位強い言葉でも大丈夫だと思うよ。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 581 心象的には、和服の世界が似合いそう。ですので、そういったアプロ ーチで創ってみると、効果的だったんじゃないかな。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 581 性(SAGA)/世良公則&ツイスト 957 名前:阿麻 ◆snPLcxRxd2 [sage] 投稿日:2005/12/20(火) 02 37 38 ID Nrd4q/Rp 「霜の柱」を今回初めて投稿しました。 始めはどうなんだろう・・・って、すごく不安でしたが、的確な寸評がいただけて、とても勉強になりました。 ◆L4LyBSss3wさん、貴重な1点をありがとうございました。これからの励みにさせていただきます。 また、今回の投稿作品を読んで、こんなにも多種多様な美のかたちを「涙」っていうものはもっていたのか!・・・と、驚き、慄き、心底感動しました。 皆さんありがとう お疲れ様でした。 最後に、今回のチャンプ 956さんに対し、心から感謝と敬意を表します。 【得点】 1点 ◆L4LyBSss3w:1点 ■▲▼ 今日で終わり 今日で終わり このままじゃ無理 綺麗なお前が好きだから狂ってないなら願いさげ でも俺にはお前しかいないから 日本式のロシアンルーレット はじめようか 泣くなよ 初めは俺の番ね ズブリ 次はお前の番ね 俺は女に赤い包丁を手渡す ズブリ ど、どうして一撃で死ぬのよ やっぱりお前じゃなかったのかよ 春に恋した女の名は 低い声の憧れの君はなんて名前だった 「二つ道があるとするとあんたは100%間違ってる方を選ぶタイプね」 なぁいじわる言わないで 間違ってるなんて思った事ねぇよ なぁ忘れられない声の女はなんて名前だった 次は俺の番ね ズブリ 次も俺の番ね ズブリ もう 雨でも降れば良いなぁ 584 名前:今日で終わり [sage] 投稿日:2005/12/12(月) 00 34 54 ID UJGPquti 【コメント】 617 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 02 51 ID p701hVV+ 584さん。 日本式ロシアンルーレット…うわわ、何て発想なんだ。 なのに痛みを感じさせず、むしろあっけらかんとした読後感が心地良いです。 狂気って、案外こんな風に日常と地続きなのかな。 625 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 00 23 59 ID oX36qW9E 584 陰惨でもあり、ナンセンスでもあり、といった効果を狙ったんだと思 う。ナンセンスの味が強いけど、それにしては「ズブリ」の描写が強くて、ど っちつかずに陥っているかなあ。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 584 今度は私/ダイアナロス ■▲▼ 終着駅にて 慎ましやかにひっそりと生きてきたワタクシではあります 消えようとする火が最後の最後に再び激しく燃え上がるように、心の底で燻ぶっていた思いがちろちろと赤く燃えてきたのです 思えば懐かしい初恋の人 若かりしワタクシは人並みの幸せを望んでおりましたのに、奇しくもその頃に出会ったのは胡散臭げな占い師でありました 抜け落ちた歯の隙間から風がしゅーしゅーと漏れるような音をたてて、占い師はワタクシの父にこう申しました 「この娘が生す子供は、成人すれば気の道が外れて、他人に多大な迷惑を嵩じることになるであろう」 父はその言葉にかわいい娘を愚弄する気かと激怒し、占い師を叩き出すように追い立てました しかし、聞いてしまったものは後の祭り、うら若き娘であった私の未来には重黒い霧が立ち込めたような気がしたのです 父が女のワタクシにも教育を施してくださったことで、ワタクシは我が身を自立させる法を身につけました ワタクシは本を読んだり、現実に存在する誰かを見立てて空想に耽る癖がございましたが、それはひとつの救いでもありました 風に揺れて香る花を美しいと感じ、昇る日に感謝し、廻る月とは会話を楽しむことができたように思いました ご近所に住む秀才と評判だった崇さんに恋心を抱きながら、ひとり夢見るだけで満足することを覚えました 年を重ねても心の中で想像される自分自身の姿は、いつまでも乙女のままでありました ワタクシは言葉も涙も、喉の奥に熱い塊として飲み込んで生きてきたのです 摩擦があれば枝葉を切り落とし、剪定しすぎて丸裸になってしまったかのような、そんな姿のワタクシではありました 今の願いはただひとつ、崇さんにこの思いを伝えたいということなのですが、今更という気がしないでもなくて 逡巡に心きりきりと揉まれ続けて苦しくて堪らない、そんな狂おしい気持ちもやはり飲み込んでしまうのでした 占い師の言葉を笑い捨てる勇気がなかった父とワタクシ 道を選んだのは父とワタクシ、いいえ、ワタクシ自身なのですから、飲み込んだ言葉はそのままに逝くが運命でしょうか 人知れず恋をして人知れぬままに逝ってしまうその前に、精一杯足掻いてみたいそんな気にもなるのでした ワタクシを愛してくださった父に報告できるのは、ワタクシの人生は可もなく不可もなかったとそんなところですが たとえ笑い話に終わろうとも、崇さんに「好きだったのよ」と伝えたい、そんな思いに駆られるのです いまだ決めかねるワタクシの人生、炎再び燃え上がろうとも 585-586 名前:終着駅にて [] 投稿日:2005/12/12(月) 02 00 43 ID dCQ1ZnY6 【コメント】 617 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 02 51 ID p701hVV+ 585さん。 何だか背後に有る「封建」を語りたくなる様な、何処か時代錯誤な作品です。 読み手との「認識の土壌」に僅かなズレがあるのか、それが狙いなのか。 何にせよ、不思議な味わいのある語りです。 626 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 08 44 34 ID qv6QNB/P 585-586 世界の設定、ストーリーの展開を、「何も起らない」方向にまと めてしまった感が強いです。逼塞した感じはよく出ているけど、消化不良に思 えるのは、そのためか。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 585-586 終着駅/奥村チヨ ■▲▼ 子育てしない動物にも涙腺はあるそうです 爬虫類にも涙腺はあるそうです 涙を流す爬虫類で有名なのは海ガメです 月夜の晩に浜辺で産卵しながら けども、あれは余分な塩分を体外に排出しているだけだそうです じつは涙はいつも流れっぱなしだそうです 海の中でも しょっぱい涙を流しながら すいーむと大海原を泳ぎながら 海の水がしょっぱいのは 海ガメがいつも泣いているからでしょうか ぼくは海ガメのことが好きになりました うれしくてもかなしくてもおなじように涙を流せるなんて すてきだ おなかへったな と 漂いながら 涙だけを流すのです 海はとても広くて 涙はすぐに見えなくなるのですが それでも 587 名前:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです [sage] 投稿日:2005/12/12(月) 03 30 05 ID fB4wHe2T 【コメント】 618 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 03 24 ID p701hVV+ 587さん。 簡素で優しい文体、あっさりと載せた事実。 海ガメの涙が感傷を含まない事を言いつつ、語り部が感情移入するのが面白いです。 素朴な「ぼく」の語りに好感が持てます。 626 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 08 44 34 ID qv6QNB/P 587 いや、それを言うんなら、人間だって瞳が乾かない程度の量の、涙は 出続けているわけで…。爬虫類うんぬんより、海ガメだけにしぼった方が、よ かったかも。 627 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2005/12/18(日) 12 16 44 ID kzIJTep6 587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID fB4wHe2T氏 個人的にすごく共感しました 特に後ろから3行目に 物事からいろいろと感じ取れるっていうのはすばらしいことだと思います 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 587 悲しきベイブ/タートルズ 971 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/12/20(火) 14 33 58 ID dW8YjWp8 「子育てしない動物にも涙腺はあるそうです」を書きました。 みなさま、おつかれさまでした。おもしろかったですね。 【得点】 1点 新月てるあき ◆aglqL.ViKQ ■▲▼ 涙のソテー レアでお願いします 胸の中で凍りついた涙の中では たくさんの芥子粒達がちょこまか と 盆踊りを踊っていて 中に火に身を投じて天に祈りを捧げた粒がいて 残された芥子粒達が一斉にみゃあみゃあ と 泣き出したんです おかあさんが流した涙は アノ子の心臓を突き刺してバーベキューにしてしまいました 小豚のはつ、黄金のたれ味 美味爆発です 589 名前:「涙のソテー レアでお願いします」 [sage] 投稿日:2005/12/13(火) 08 21 14 ID cbgDl72Z 【コメント】 618 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/12/17(土) 21 03 24 ID p701hVV+ 589さん。 テーマが「涙」で“黄金のたれ味”って!これカッコイイ!! 3連目の飛躍が値千金で、うん、とっても面白いです。 言葉の「意味」を解体して再構成する試みに拍手を。 626 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/12/18(日) 08 44 34 ID qv6QNB/P 589 2連めまでは、美しい惑星あるいはインナースペースを感じた。明滅す る灯り、夜景。最終連で、プシューと世界が萎んでしまったなあ。 631 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2005/12/18(日) 22 03 32 ID H9H5J1Ga 589 まつり/北島三郎 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/119.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 お題 水 開催期間 2002/07/26~2002/08/05 参加作品数 31 審査員 4人 本スレ 2の765-945 議論スレ 2の412-912 【チャンプ】 不眠の水辺(ましゅう):5点 水(しいな まほろ):5点 【準チャンプ】 真珠の水飛沫(むこうの317):3点 山神の水瓶(たけ):3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 774 真珠の水飛沫 むこうの317 - 775 トラップガール - - 776 水 - - 778 「母」 「水」 - 1 779 みずのウタ - - 780 記憶の水 - - 781 日本の夏 - - 783 君がくれたもの - 1 789 水遊びと少女 - - 790 不眠の水辺 ましゅう 5 792 無心の蛇足 - - 794 川の流れの終りに - - 795 濁り水 - 1 796 雨脚 - - 806 りすぺくちゅH2O - - 810 そんな瞬間 - - 818 温度 - - 819 微生物のスープ - 1 824-825 山神の水瓶 たけ 3 830 体 - - 836 水 しいな まほろ 5 837 潮の街 - - 838 釣りの日 - - 856 真夏の思い出 - 1 859 life (命) - - 865-867 死水の味 - - 868 水を纏って - 1 873 循環 - - 874,882 水の音 - - 878 水向 - - 881 何もかも流す水 - - 【審査員】 撫子さん ◆eEr7LE3I wildcat ◆nyancoBs MORGEN ◆ITGbUipI Canopus ◆j1h.j3e. 【採点レス】 893 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/08/03 00 19 ID 0NatNThp 836=3点 819=1点 778=1点 894 名前:wildcat ◆nyancoBs [] 投稿日:02/08/03 01 22 ID Suif5z6y 824-825さん「山神の水瓶」 3点です 895 名前:wildcat ◆nyancoBs [] 投稿日:02/08/03 01 23 ID Suif5z6y 868さん「水を纏って」 1点です。 836さん「水」 1点です。 896 名前:MORGEN ◆ITGbUipI [age] 投稿日:02/08/03 02 17 ID ??? 790 2点 795 1点 836 1点 856 1点 909 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/03 23 46 ID pS4bwtdv 774 3点。 790 3点 783 1点。 作品 ■▲▼ 真珠の水飛沫 774 名前:真珠の水飛沫[] 投稿日:02/07/27 21 30 ID W/aU6rYL 眩暈がする熱気 岩をよじ登る 腿まで浸かり 川の中を歩く 絶壁にある 僅かな段 下を見ないように ツル草を掴みつつ 向こう側へ 目の前の巨大な岩 溜息が2つ もう 引き帰そうか・・・ 『えー、おかぁ!あちゃーやー、わんねーヤンバル(*1)いちゅーんど!』 ねぇ、お母さん!明日、俺はヤンバルに行くよ! 『ヤンバルまでぃん?はぁーっさ、わらばーには危ないよ。何しに行くばー?』 ヤンバルまで?あれま、子供には危ないよ。何しに行くの? 『何でもいいやしぇ・・・』 何だっていいだろ・・・ キッと前を見る 先はまだ長い ふと手を見る 血まで滲んで爪がボロボロだ 『この岩を越えたら・・・』 しにちゅーばー(とても我が強い)な どぅしぐわー(友達)を見る ヤツも俺を見ていた 眉こそハの字だが気持ちはひとつだ さぁ 先へ どれくらいの時間 岩と格闘しただろう? ふと前が開けた まぁるい水飛沫 汗まみれの坊主頭に降り注ぐ うっそうと茂る深緑色 弾ける白の珠 薄水色の冷たい風が心地良い ヒジー(*2)に来たぞ! 真っ赤な顔2つ 遠い昔の 真夏のある日 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー *1 ヤンバル:「山原」と書いてヤンバルと読む。 沖縄本島北部地方の山岳地帯全般を指した呼称。 *2 ヒジー:沖縄本島最大の落差と水量を誇る「比地(ひじ)大滝」。 現在は滝壷まで遊歩道ができ、それを使えば山のふもとから40分ほどで着く。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ トラップガール 775 名前:トラップガール[0] 投稿日:02/07/27 21 59 ID ??? 君の体は あまりにも 水分を含んでる だから はかなくて 揺れていて 美しい 君の瞳は そう たとえるならば氷 だから つめたくて 鋭くて 抗えない 君の心は まるで 雲のよう だから つかめなく ふわふわしてて わからない trap girl 君の体に溺れたい trap girl 君の瞳に閉じ込めて trap girl もう 僕は迷子になりそう そして いつのまにか 君は僕の手の中から こぼれ落ちた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 水 776 名前:水[] 投稿日:02/07/28 00 16 ID 0id6I5bn 長い黒髪 水面に広がる たゆたう漆黒の翼 変色した水の天使 焦点が定まらない瞳は 殺戮者を映す水鏡 待っていよう 見えなくなるまで 君が少しずつ沈む様を 穏やかな静謐の中で 腐りかけた君に 混濁する愛惜 溶けて流れゆく 青黴と鉄錆と 不愉快な腐乱臭 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 「母」 「水」 778 名前:「母」 「水」[] 投稿日:02/07/28 01 08 ID ji9me8Uz 一人を沈ませ 二人を沈ませ 私の滑走してきた道に横たわる 私の死体 人と人との間に展ける 海峡の波 水の葉が一枚一枚落ちて行き なだらかな空間が 抒情を押し流して流れる 私は疲れた そしていつも笑顔だ 傾けても 誰も汲んではくれぬ精子を ひとりで 薄青い川に汲む その時 母体は開くのだ 一滴 一滴 苦しげに 地平線に向かって 一人を沈ませ 二人を沈ませた 存在を持って 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ みずのウタ 779 名前:みずのウタ[] 投稿日:02/07/28 01 23 ID omiJqmsz 一粒ずつ川になり海になり 空へ還り降り注ぎ そうして巡りめぐる全てを生かすもの 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 記憶の水 780 名前:記憶の水[] 投稿日:02/07/28 02 34 ID ygNQDENb 鈍く光る月 美しくセピア 眺めるうちに 吸い込まれ 闇夜はいざなう ビロードの夢へ 今日は青みがかった世界のようだ 無意識の僕は数ある部屋から 哀愁の扉を開いたようだ 深い森 足取り重く 森の木々の幾つかは 親しき人々の泣き顔に見えた 突然 涼風が頬を撫でた 佇む女性 何故か視覚は捉えられない ぼやけてる? 僕は泣いているのか? 立ち尽くす僕 知ってか知らずか 彼女は背を向け走る すぐさま追いかける僕 とても苦しい 何かが胸につかえている 熱いもの・・・なぜ? 走れど走れど追いつかず 苦しさは増す 不思議なノスタルジーだけは心地よく ・・・・・・・・・ 呼吸が異常に苦しい まるで溺れているような あと少しで・・・少しで もう死んでもいいから 彼女に・・・触れたい 見たいんだ顔を 指先が彼女に・・・触れた 途端に全てが弾けた ただ 最後に見たものは 彼女は消えて 後ろに僕が立っていた ・・・・・・・・・ 帰ってきたようだ 睡魔に喰われたベッドに 僕は汗まみれだった うつろな僕は 母の呼び声に気付いた そして思い出した 苦しかった母の中の海を 死に物狂いでつかんだ あのときの生を・・・ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 日本の夏 781 名前:日本の夏[] 投稿日:02/07/28 10 02 ID EtJi5H9y 真夏の朝 朝顔へ水やり 花力強く一面の紫 今日もやかまし アブラゼミ 真夏の昼時 庭へ散水 虹がキラキラ芝もつやつや テレビの中では今日も「奥さん」 みのもんた 真夏の夕刻 小道へ打ち水 向こうで祭りの声がして うなじも涼しげ 浴衣美人 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/578.html
前へ ← 1 2 3 4 5 6 → 次へ 作品 ■▲▼ 落ち葉 あなた達が来る前に トイレだけでも水洗にしようと思って 改装で部屋の隅に積まれた 荷物の一番上 絹の平紐でとじられた 義母の嫁入り道具 様々な形 大きさの 落ち葉が貼られていた 台紙の心地よい余白 特別な日の記念写真 軟らかく微笑み 私を見つめる人達 緑の蜜柑のような娘たち 私がページをめくる直前まで 隣の人とはしゃいでいたかのよう 背が高く美しい義母の姿は どの写真を見ても すぐに目に飛び込んできた 一番輝いて見えた 感想は届けられなかった アルバムを見せていただきました そう告げた途端 義母はいやな顔をして黙ってしまった 帰宅後間もなく届いた 明細つき現金書留 帰省旅費 5年前私が譲ったカメラ代 十数枚の落ち葉 614 名前:落ち葉(1/2)[sage] 投稿日:02/10/11 22 11 ID FiMbAWGM 615 名前:落ち葉(2/2)[sage] 投稿日:02/10/11 22 12 ID FiMbAWGM 【コメント】 633 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/12 01 01 ID Vqigv8Ih 614-615 実話かな…。というのも、情景のエッセンスは上手い表現もあっ てよく解るんですが、心情の省略がキツすぎてよく掴めないんですよね。義母 の心情の変化、送ってきたカメラ代や落葉が何を語っているのか。 664 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/13 15 10 ID 4CfXzbKV 614-615 義母の美しさと語られない複雑な事情が印象的だ。 「落ち葉」が2つ書かれているがそれぞれが関連していないので そのテーマ適合アイテム的インパクトを弱めている。 672 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 19 ID L1n/asiX 614-615 義母との距離感が簡潔な描写から読み取れる。うまいと思う。 しかし、「落ち葉を送ること」は相当のメッセージであるべきだが、 それがうまく伝わらない。唐突で、オチをつけるために無理に書いた感じ。 686 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:02/10/14 20 17 ID mK5MacUa 614-615 |゚д゚)<俺、バカなんで、数レスにまたがる長い詩はすっ飛ばしちゃう傾向にあります。 でも、この詩は最後まで読んじゃいました。 詩の技巧的なものなんて、はっきり言って俺、全然分からないっす。 俺にとって「良いな」、とか、「うーん、、、チョトねぇ、、、」ってのは、 俺みたいな文章を読む力がない者までも惹きつける事ができる力かなぁ? と思ったりしてます。 この詩は読んでて眉間に皺よる事なくすっと俺の中に入ってきた感じ。 こういうのって簡単そうでいて、実はすげー難しいと思うんですが、 それを難なくこなしてるとオモタ、、 708 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/16 19 43 ID sBbOoVll 614 :落ち葉 :02/10/11 22 11 ID FiMbAWGM 山口百恵の「秋桜」を想わせる筆致。が、「感想は届けられなかった」以後 に裏切られた。後味がよくない。それが狙いさとはいわせない。 715 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 14 42 ID TucNqb68 614 こりゃ結構狙ってるっぽいですね。 マヌケな味でおもしろいです。 エドウッドが小津映画を撮ったような感覚 淡々とした表現のなかに天然ボケの嵐 そりゃ敬語間違って"見させていただきました"を "見せていただきました"なんていわれたら。 そりゃ姑もやな顔するわ 757 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/19 04 14 ID 3zVJ6HSz 614-5 一連二行で既に主人公がどんな女性なのかを簡単に思い浮かべることが出来る。 素晴らしい詩世界の入り口だとボクは思う。 (*ボクは詩で一番大事なのは一行目だと勝手に思っている) 構成、展開、言葉選び、どれをとってみても作者の力量を感じるのだが、 やや中だるみしているという感は否めない。余計な描写が最後の「落葉」の印象を 薄くさせてしまったようにボクは感じてしまった。 が、このボクのレスの場合、批評というよりは個人的感想のようになってしまったかも知れないので そんなに気にしないで下さいね。 6 名前:藪鳩 ◆oUVabUhato [] 投稿日:02/10/25 04 14 ID 2K/my0uu http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/614-615 「落ち葉」 3点 昭和の香るようなひと日の出来事の描写的な詩文ですが まるで自分が主人公の女性になり、その思い出を見ているかのようでした 名詞以外に強すぎる言葉もなく実にさらりと浸ることができた詩 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 614-615 :落ち葉>巧いとは思うが削りすぎたのか背景が見えなさすぎて物足りない。 54 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/26 00 24 ID 2YT/qnJT 前スレ614-615『落ち葉』 1点 人間の距離感をうまく表現。しかし落ち葉の使い方には少し不満。 64 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:02/10/26 14 56 ID bgVzaIMU http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/614-615 落ち葉 3点。 多数投稿され締め切られた今でも一番印象に残っている詩。 538 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 07 ID /kWq/4QG 本スレ614-615 落ち葉 結局この詩のテーマは写真であって落ち葉ではないのよね。 写真を1葉2葉と数えるのに引っ掛けてはあるんでしょうけど、 写真が落ち葉のようにハラハラと落ちるワケでも無くって、 写真(過去の時間)と落ち葉(季節変化)が、ちっとも密接にはなってないのよね。 どっちも時間の経過に直接結び付くアイテムなのに、義母との関係の変化との係わりも希薄だわ。 782 名前:たけ ◆g09RQuKuak [sage] 投稿日:02/10/28 03 33 ID +ZW0GMDu 614-615「落ち葉」を書きました。たくさん批評をありがとうございました。 もさっと遅れて参りました。私事がいろいろあって,今起きました。 マルチレスで失礼ですが,審査員の皆様にお返事させてください。 Canopus ◆DYj1h.j3e.様 実話です。姑の心情や札束の意味は,まだ自問自答中です。 名前はいらない :02/10/13 15 10 ID 4CfXzbKV様と 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q様 最終行は失敗しました。落ちてない落ち葉なんて。 むこうの317 ◆317..n/Ke6様 最後まで読んで下さってありがとうございました。 寸評に9行も費やしていただいて,無性にうれしかったです。 今度は面白く読んでいただける作品を目指します。 マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 様 さだまさしは心外でした。向田邦子を狙ったのに。 でも読み返すとみのもんたの電話相談に見える。自覚がないから。 どうしたら向田落ちになるか,続きを考えたいと思います。 783 名前:たけ ◆g09RQuKuak [sage] 投稿日:02/10/28 03 37 ID +ZW0GMDu 構造 ◆/Cej999/v6 様 敬語の間違い,指摘されて初めて気づきました。「人達」「娘たち」も見落としたし。鬱。 実際は「拝見させていただきました」と言ったように記憶しています。 だから余計怒ったのかもしれません。その天然顔で言うか?!と。 ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. 様 テーマはヨメ姑問題のつもり。 はあ。葉っぱのフレディは苦手なんです。すみません。 都立家政 ◆MD76fFko5o 様 評を読んでほんわか幸せな気持ちになりました。 微熱くん ◆e3/504x/.Q 様 未消化,無自覚,お粗末様でした。 藪鳩 ◆oUVabUhato 様 点をありがとうございました。 最後に。またスルーしてくれてありがとう~これも立派な批評だね☆ ドン亀様。 長々と失礼しました。「月」は別スレに書いたので,脳枯れ。見学します。 【得点】 7点 藪鳩 ◆oUVabUhato:3点 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q:1点 むこうの317 ◆317..n/Ke6:3点 ■▲▼ けむる森 透明な、水銀の実る、縁には何故か 赤い喉をした蛙の一匹が、水に片足をつけて陸を向いてそこに居る 私は、潜水具をつけたからだで、湖の一メートル程、 内側に入り、そこに、ひとまず座り込み 腰から下を、そっと、粘性のない液体につける 湖底を覆っているのは、見える限り、おそらくは 紅葉樹の葉であり、それが朽ちもせず 敷き詰められては、今も私の下で重なりあっている 思うよりは、硬く、脆くはなく 砕けるよりは、しなやかに曲がる そして私は両手をも水につけて 真っ直ぐに視線を放つのだが こうしてみると、上空、低く薄い靄の下に 私が潜り込んで隠れているのが分かる 私は水遊びをする子供のような仕種で 片手をすぐ顔の前に持ってくると、 こうした姿勢というのは、当たり前の潜水夫には 決して分かられはしないものだと思う 水につけてよりすぐに、やはり下半身は低温が侵入し 感覚をなくしているのだが、あの独特のかゆみを感じていて 今には、それが全体に、響き低く発熱しているように感じられた ようよう、私は腰を上げ、沖合いへ歩き、 立ったまま半身が埋まる頃に、 水面をできる限り波立たせぬよう 膝を少し曲げ、頭頂から潜り込んでいった 湖の中で、湖底はアリノス状に中心に深くなっていて 私は斜めにその先へ刺さっていった やはり生物の居ない、僅かに白濁した水質であり、 透明度が高いのでかなり先の湖底を見ることができるが、 底には水草ひとつなく、縁と変わらずに落ち葉が、 堆積している 中心近くまでくると、深度はかなり高く、 見上げることもないが、辺りはふいに暗くなった そこで、相変わらず湖底を覆う落ち葉は朽ちもせず ただ、段々と、黒く、深く、変色している 奥へ、 私は深く突き刺さり 今や、湖底近く積もった落ち葉を掻き分けようかという頃に、 腕の先で、動かした手が水を回し それと共に、すぐ近くまで迫っていた黒い落ち葉が、 一瞬に舞い上がって、私の目の装備に張り付いては落ちた その次には、私はほとんど湖底に顔を埋めるようになっていて 眼前が迫ってきた だが、そこには何もない 変わらぬ灰とまだらの黒ばかり 落ちている はずの友人のからだ そして、私は、突き刺すように手を伸ばし その先へ からだを、至らせようとするが、 近付いては、やんわりと反発されて戻り 巧くいかない そうするうちに、乱れた落ち葉が何度も視界に渦巻き 張り付いては、一枚の仔細な形を 見せては落ちて、流れていく 616 名前:けむる森[sage] 投稿日:02/10/11 22 18 ID M3ia4+qm 617 名前:けむる森(続き)[sage] 投稿日:02/10/11 22 19 ID M3ia4+qm 【コメント】 633 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/12 01 01 ID Vqigv8Ih 616-617 うほう。面白いね。丹念な情景描写が、一種特異的な湖の風景を 語っています。意識的かは分らないけど、文章が一本調子で、説明的で、固い。 かと思うと、練られていない表現も散見され、詩の完成度にミソを付けています。 664 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/13 15 10 ID 4CfXzbKV 616-617 死体探しの湖ダイビングだけど今回のテーマを一瞬たりとも忘れることはなかった。 「落ち葉」という素材そのものの超日常的アングルからの絵あるいは映像を見た気がする。 潜水前の周到すぎると思えるほどの情景描写に自己完結的孤独感を感じた。 673 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 616-617 緻密に流れていく描写が素晴らしくいい。 荒削りなリズム、まだるっこい言い回し等も、意図的な個性だとしたら、 それなりに面白い。「友人のからだ」もうまく効いている。 708 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/16 19 43 ID sBbOoVll 616 :けむる森 :02/10/11 22 18 ID M3ia4+qm 当然、この作者が超えるべきハードルは高い。それを前提にいくつか。 行数制限のための分載したとしても、「落ちているはずの友人」の伏線が 中盤までに張られていなければならない。湖中の落ち葉の堆積に死をイメ ージさせたとはいわせない。水中の「友人」は落ち葉と同様に、生きてい るかの如くだったか、そうではなかったのか、そこで「私」は何を思い感 じたか、ただの判断停止に思える。細かいところでは、「あの独特のかゆ み」はいただけない。あえて、「あの独特の」という禁忌を犯したとして も、続く表現で救えていない。また、「アリノス」は蟻の巣だろう。 715 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 14 42 ID TucNqb68 616 最初に潜る理由をまったく説明してなかったのと 最初のほうの淡々とした描写が効いて "友人のからだ”で読者が感じる緊張感や意外感は ピークに達してくる。たーだ、ところどころ 言葉たらずだったりで咀嚼が悪いのが欠点。 構成は悪くないと思う。。 759 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/19 04 39 ID 3zVJ6HSz 616-7 自分の世界を外に出すことに一杯で、もしかすると読者を置き去りにしてしまっているのかも知れない。 言葉が、詩が好きだ、というニュアンスが文体が伝わってくるようでそれはとても嬉しいこと。 6 名前:藪鳩 ◆oUVabUhato [] 投稿日:02/10/25 04 14 ID 2K/my0uu http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/616-617 「けむる森」 1点 後半のリアルな描写に息苦しくなった被害者ですw 前半は全くなくってもよいのでは?って思った 8 名前:ななしくん ◆4DGPgRhQFI [sage] 投稿日:02/10/25 09 10 ID 8jWAGiwt 「けむる森」1点 感情を書かない徹底した叙述が気持いい 成功してるかどうかといわれれば疑問なんだけど 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 616-617 :けむる森>終わり方が唐突で戸惑った。描写は緻密なのだが何か不自然。総じて何が言いたいのか? 28 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/25 18 35 ID Pgmhs8/F 前スレ616-617 けむる森 1点 途中冗長なトコも感じるけど単純に湖の中で落ち葉とたわむれる描写の 上手さに感心しちゃったワ!鮮烈な蛙の喉の赤とか引き込まれるトコ多いワネ! 40 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/25 21 50 ID R2m4QQsm ○本スレ616-617「けむる森」 ドキュメンタリー番組見てるみたいだよな。もうちっと、 番組から抜け出した「生々しさ」とか欲しかったな、俺としては。 54 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/26 00 24 ID 2YT/qnJT 前スレ616-617『けむる森』 2点 湖底なんて実際に潜ったことがない人間でも、それを実感できる丁寧な描写。 独特のひっかかりある文体は個性と取りたい。 全体に衝撃力には欠けるのだが、そう多くを望んでもいけないか。 65 名前:うたた寝死人 ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:02/10/26 16 43 ID sRhFLMQr 1点616 『けむる森』 水中の落ち葉や湖の縁、湖の中の描写が美しいです。肌の冷たさと静かな音、白色のかかるゆっくりした画が 読んでいて自然に、再生されます。後半の、装備に張り付く葉の存在は珠玉かと。 68 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/26 19 39 ID SyASl7X0 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/616-617 けむる森 2点 秋がにおわせるものの極北かな、と思う。水の中に”冬”のような 死の世界があるっていうのは面白い発想だなあと。単純に。 540 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 08 ID /kWq/4QG 本スレ616-617 けむる森 お話しとしては面白く出来てるんだけど、読点の多さか記述の正確さか分かんないケド、 とにかくお話しを語る事に偏り過ぎじゃないかしら? 蛙との出会いから最後までキチンと読ませる割に、詩を読んだって満足感に乏しいのよネ。 湖の中で落ち葉と戯れる幻想的な光景とか丁寧だし、 スローモーションの世界の中での運動みたいな着眼点も評価出来るんだけど、 作者の力量の割に、それが発揮出来てないんじゃ無いかって感じるのヨネ。 それはそうと、中心に行くに従って深くなってるのは、アリジコクじゃないかしら? まあ、そんな瑣末な事はどうでもいいんだけど、 イメージ掴むためのキーワードだと思うんで指摘させてもらうわネ。 775 名前:クロラ ◆oNwpnhIJYU [sage] 投稿日:02/10/27 23 01 ID 06NvGdTv 「けむる森を」投稿しましたクロラです。 おそくなってすいません。 今回、このスレッドにきたのは初めてだったんですけど 準チャンプに選ばれたこと以上に たくさんの批評をしてもらえたことが楽しかったです。 審査員の方々、批評家の皆様、どうもでした。。 【得点】 11点 藪鳩 ◆oUVabUhato:1点 ななしくん ◆4DGPgRhQFI:1点 ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP.:1点 ドン亀 ◆YdTp8oxx7.:2点 マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2:1点 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q:2点 うたた寝死人 ◆WvShSU0mOg:1点 構造 ◆/Cej999/v6:2点 ■▲▼ ひらりゆらり ゆらりひらり 頬がわずかに張り詰める中 私は少し寝坊して いつかの夢を見ていました 黒服の姉と手をつなぎ 煉瓦の道を歩きながら ただ周りは黄色の世界 ただ色が降っています ひらりゆらり ゆらりひらり しばらく歩き ふと私は尋ねます 「この黄色は何?」 姉はしばらく考え 「イチョウの葉よ」 ただそれだけ答えました そこで私はあわてて目覚め 支度をすまし家を出ます 姉の墓石に向かう途中 夢の道を通ります 今日は道に色が降る あの日の黄色がいつまでも ひらりゆらり ゆらりひらり 624 名前:てい[] 投稿日:02/10/12 00 09 ID 9rZkwtNV 【コメント】 637 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/12 01 53 ID Vqigv8Ih 624 最初の2連がいいですよね。夢の情景と種明かししているのが気になり ますが、これだけの描写で、遠景から近景にパッと切り替わるんですよね。姉 さんの横顔まで見える。惜しむらくは、最終連がそれを支えきれていません。 673 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 624 きれいな構成にしたいと思うと、夢だとばらすのは最後がいいのかもしれないけど、 それはそれで面白くないかもしれない。夢の中の野原を扱った、 これとよく似た組立ての幻想的な歌、中島みゆき「萩野原」を思い出した。 676 名前: ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/14 13 30 ID mPjtqfmV 624 物語の設定を評価。ここから「落葉」を捉えようと試みた作者の視点が好きだ。 ただ文章の構成、見せかたに甘さが見える。もっと言葉をしぼれたように俺は感じた。 684 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/14 19 48 ID W8lUlmx7 624 シンプルな言葉とシンプルな構成が紡ぎだすシンプルな詩世界。 各連に配置された同一の擬態語が 禁欲的であるとさえいえそうなそのシンプルさのなかにあってちょっとした惰性を感じさせる。 687 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:02/10/14 20 18 ID mK5MacUa 624 |゚д゚)<俺って、抽象的な作品よりも、読みながら情景が思い浮かぶ作品が好きだと思う。 この作品はまさにそういう感じです。 詩のなかにくり返し出てくる >ひらりゆらり >ゆらりひらり ですが、何気ない言葉なのに、とてもいいな、と思いました。 コテ名だしちゃってますが(藁)他のコテでこういう雰囲気の詩を書く人がいますね、、 709 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/16 19 44 ID sBbOoVll 624 :てい :02/10/12 00 09 ID 9rZkwtNV 夢で回想して現実に戻り、その現実でまた回想する。 ならば、現実で初めてイチョウに気づき、さらにその先がなければ、多重な 回想の意味がない。「ひらり~」という導入は入りやすい。しかし、もっと 不協和音的なものがよかったのでは。 715 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 14 42 ID TucNqb68 624 これも面白いですね。 夢だっていうのに、ビデオテープで 記憶が再生されてるだけのような 姉の夢もおもしろいし、 現実の"姉の墓石に向かう"までの 過程も突然でボケてておもしろい。 叙情詩なのにこの切断感。 昼1時のフジテレビドラマ のような感覚でいいっす。 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 624 :てい>まとまりがよく物語も見える。落ち葉の使い方もいいのだが、投稿規定をよく読んで欲しかった。 41 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/25 21 51 ID R2m4QQsm ○本スレ624「タイトルなし」(てい) おもしろい世界だよな。黄色が降ってて、夢と現実、時間が混ざり あってて。いいタイトルがついてれば、もうちと点数高目だったかもな。 55 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/26 01 24 ID YU7NoCAp 次、1点です。短評のみ。 624:てい 前半の描写のうまさが光りました。 62 名前:ほぉるて♪彡D W団No.005 ◆78455.Memo [@ノ ] 投稿日:02/10/26 10 06 ID 0MqODpeH 2点 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/624 :てい 情景を浮かべられるように、もうちょっと強調するといいって思う。 540 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 08 ID /kWq/4QG 本スレ624 ここでは落ち葉が背景として使われてるのよね。 まっ黄色に染まった夢の中と現実を結びつける季節感の説明として、 イチョウの葉は短歌、俳句で言うところの季語として存在してるんだけど、 これが墓参りを直接的に表現してるかって言うとそうでもないのよね。 会話を挿入する是非はともかく、何故これだけの事を答えるのに、 しばらく考え無くちゃならなかったのかって考えると、 イチョウ以外の黄色の存在を疑うベキなんでしょうケド、実は何にも語られちゃいないのよネ。 そういう意味で不満は残るワ。 【得点】 7点 ドン亀 ◆YdTp8oxx7.:1点 マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2:1点 碧谷 ◆m0T5I/FREE:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ほぉるて♪彡D W団No.005 ◆78455.Memo:2点 むこうの317 ◆317..n/Ke6:1点 ■▲▼ 再輝 日本という大きな木は 今でも緑色を保っていますか? お日様は空高く 輝いていますか? 別に僕はこの木全体が緑じゃなくても たとえば僕の周りの 家や学校や、そして枝の先に翼のような 二つの葉 君と僕だけでも 深い緑を保っていれば それでいいよと思っていました 今年父の会社が倒産しました 今までのマンションには住めなくなりました 小さな小さなアパートに引っ越して さすがに彼女はよべなくて まるで僕の周りだけが枯れたような気がしていました 見上げれば大きな木は ところどころを除いて 寂しく枯れているように見えます お日様も今まさに 西の空に落ちようとしています ところどころの緑がうらやましい ところどころの緑が憎らしい 大きな木の全てが緑を取り戻せば やはり僕の周りも緑が戻るんだ 簡単なように思えて 不可能であることもわかっています でも僕は祈ります 天を見上げて祈ります 戻って来い初夏の日 笑顔のさわやかな初夏の日 そう祈る僕の足は 落ちた葉を踏み潰しています でも気付かぬふりをしています 625 名前:再輝[] 投稿日:02/10/12 00 09 ID J8dsg4HH 626 名前:再輝 続き[] 投稿日:02/10/12 00 10 ID J8dsg4HH 【コメント】 637 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/12 01 53 ID Vqigv8Ih 625-626 破綻と欠点の少ない詩だと思います。共感できる部分も多い。た だ一つ言っておきたいのが、果たして経済的な困窮が「僕」という個人の黄昏 に即つながるのか、というところです。もっと深い黄昏をテーマにしたい。 673 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 625-626 経済状況と木を並列させるというのも、初めて見る切り口で面白い。 平易な語りにも好感が持てる。 ただもう一歩踏み込んだ表現もほしいところ。 684 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/14 19 48 ID W8lUlmx7 625-626 第5連の驚くべき直截さはケレンミがなくてよいと思うが 第7連の他力本願的なところには共感できない読者もいるかもしれない。 694 名前:都立家政 ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/15 03 37 ID WmwJdj8L 625 彼女を呼べないリアリティーはほのぼのと伝わってくるし好みの作風なんだけど 「落葉」から離れすぎていやしないだろうか、とも思う。どうだろう? 709 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/16 19 44 ID sBbOoVll 625 :再輝 :02/10/12 00 09 ID J8dsg4HH 素直で好感が持てる、わるくない。 最終連がしりすぼみであるし、この程度の感慨は落ちに持ってくるほどでは ない、やはりもう一転がりほしい。でも、これまでのところ私のチャンプ 候補です。 716 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 14 42 ID TucNqb68 625 多くを望まないけど、さすがに根っこが やばければ自分のとこもやばいんじゃないかと 不安に考えることなく、自分たちのささやかな 幸せを願ってるところがおもしろくていいですね。 ナチュラルトリップできました。 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 625-626 :再輝>日本という国の現状を木になぞっていて率直な台詞も悪くないと思いました。 48 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/25 22 42 ID yddGihP5 625 :再輝 :02/10/12 00 09 ID J8dsg4HH http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/625-626 (微熱くん、感謝) 今日性と葛藤がある。一気に吐き出したい思いがうかがえる。すなわち書く 必然がある。ただし、粗いザルの目のような文から、大事な思いや考えがか なり脱落したのではないか。まず正確に語ってほしい。 540 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 08 ID /kWq/4QG 本スレ625-626 再輝 アレゴリーねぇ。 語られてる内容に関してはどうこう言う筋合いは無いんだけど、表現自体は稚拙だと思うワ。 枯れてるトコも緑のトコも全部同じ調子でメリハリが無くって、 羨ましかったり、憎らしかったりって感情が表現されてるようには感じないのよネ。 【得点】 3点 マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2:3点 ■▲▼ 決然と さようなら、とつぶやいて電話を切った こころでは当然のように 嵐が迫っていた 私の四方には壁があり それは部屋だった 仕切られて動かぬもの それは私だった 窓は北向きで太陽はいつも見えない すべてはどうやら私向きにはできていないようだった ないている ただないているのは鳥たち 窓外に目をやると空は柔らかく晴れていた 弱い光にまんべんなく照らさせた景色が 陰影のない顔だちのまま息をつめ 身をこわばらせた木々の 次の呼吸を支えているだった ゆくりなくも死に急ぐもののふの しずかな躍動を懐かしむように 私は目を閉じ ありえなかったものだけについては思い巡らせながら 次に起こるはずの何かを だらしなく待ち受け ただじっと 待ち受けていた ないている まだないているのは鳥たち あの日のあなたのつぶやきが 私をかき混ぜ いまも生かしつづけているように 美しいものは音の中だけに 存在している、と深く念じ 次の何かは必ず起こる、と深く念じ はたして 風は山を越えて立ちがる 景色は乱れて音は激しく揺れ 木々は弛緩し吸い込んだ熱を再び吐き出して身を震わす そして舞い上がる 無数の枯葉 ありえなかったことはただ ありえなかったのだ あったこと かつての季節だけが確かにあり 木々はそれを決然と脱ぎ捨てていく その力強い摩擦音を聞く 私はおもむろに目を開いた 過ぎ去るべき冬の嵐を 受けとめるために 634 名前:決然と[] 投稿日:02/10/12 01 03 ID dPU+RkOG 635 名前:決然と(つづき[] 投稿日:02/10/12 01 04 ID dPU+RkOG 【コメント】 637 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/12 01 53 ID Vqigv8Ih 634-635 表現力は目をみはるものがあります。時おり放つ畳句が効果的で す。後半の描写が、かなり強いですよね。生きていく決意と読めばそのとおり なんですが、前半の展開上、乖離を感じました。 648 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/12 22 07 ID znK06YI5 634-635 うめぇな。。。 673 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 634-635 憂鬱な心が決意へといたる過程。 ただしその転換がうまく説得力を持ち得ているかは少し疑問。 うまくまとめようとして、息切れした感じ。 684 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/14 19 48 ID W8lUlmx7 634-635 落葉に再生のコンセプトを持たせた点がいい。 687 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:02/10/14 20 18 ID mK5MacUa 634-635 |゚д゚)<うーん、、、実は、現在の作者自身の心なんでせうか? と思っちゃうほど読んでて身に迫ってきました。 上手ですねぇ、、、、、 他に余計な事を言うとぶち壊しそうなので「上手ですねぇ」とだけしか、、、 694 名前:都立家政 ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/15 03 37 ID WmwJdj8L 634-5 長い懲役生活なのだろうか、落葉のように重力に底に落ちた生活なんだろうなと思う。 綺麗だしとっても完成度の高い大人の作品だが個人的には物足りなさを感じないわけではない。 とても上手いのだが読後「うん、定番だな」と俺の場合は思ってしまった。 高評価を得られる作品故への辛口、素人批評申し訳ないと思うところもあるが 貴方が冒険して書いてみた詩を俺は是非読んでみたいと思う。 709 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/16 19 44 ID sBbOoVll 634 :決然と :02/10/12 01 03 ID dPU+RkOG 無駄が多いように思います。 たとえば、2、5、7、9、10行などは余計です。 また、前半の最終連はリアルを欠いた言葉遊びに思えます。 心象の投影を除いてみると、空虚しかないように思う。 それが狙いさとはいわせない。ここで終わる脆弱な詩が多いが、 後半で決然と覚醒するのはいい。だからこそ、前半の弱さが惜しい。 716 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 14 42 ID TucNqb68 634 これも面白い、大袈裟なこころの嵐の感触をいきなり さえぎるようにこれもいきなり壁がでてくる。 そして窓が北向で太陽が見えないという この生活感。そして、いきなり鳥が鳴く静かな光景 からいにしえの戦の記憶へと行く ドラッグムーヴィーのようなトリップ感です。 724 名前:634-635の作者です[sage] 投稿日:02/10/17 18 08 ID dbwtNdOm 前半をいいと言って下さる方もいれば、後半を評価して下さる方もいるし、 上手いと一言下さる方もいれば、全然だめ、ときつく言われる方もいて。 たくさん審査員がいると、評価される側もうれしいですね。 詩は一面だけでは評価できないということがよく分かります。 批評家のみなさん、ありがとうございます。 6 名前:藪鳩 ◆oUVabUhato [] 投稿日:02/10/25 04 14 ID 2K/my0uu http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/634-635 「決然と」 2点 柔らかい景色から強引に木々の強さへの移行はいただけないが 木々にたすけられてゆく感情の変化が込み上げる様子が とてもこちらにもつたわってきました ただ >次の何かは必~ の行はない方が良かった 7 名前:sei-N ◆WdrxnNBDfQ [] 投稿日:02/10/25 07 48 ID PPYAUO8V http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/634-635 『決然と』3点 「あら、いい詩・・・。」だと思いました。 それ以上は批評はいらないかな?とも思いました。 大体、いい詩に批評なんかいらないものですからね。 技術的にも文句のつけようがないし、困ったな・・・。 本当に、本当に強いて言うならですね、 かなり高いレベルでまとまっている、くらいですかね。 つまりこういった場所で慣れていって、練磨されていって それならば書けないレベルの詩ではない、と思うのです。 それが分かりやすいのが、技術面なんですけれど・・・。 (ボクはポリシーとして技術的なことはあまり言いたくないのですよ。 たまには言うのですが) 故意にレベルを下げているんですよ、認識があるにしてもないにしても。 (認識がないというのは言われれば、そうかも、くらいです) 比喩、倒置など、そういった言葉、技法を知っているに過ぎないくらいの 人が読んでもすぐに分かるところがいい例です。 それで、分からないところで実は一枚伏線があって、(これ本人自覚症状ないですね) おそらく『成長』というところですか。 なぜなら、大体がそんな方向性で書かれた詩ではないからです。 タイトルにある通り『決然と』なんですよ。 成長していく姿がほら・・・、じゃあなくて 決然と、していくまでのところどころに、決然さ、がもう既に現れているのです。 「次の何かは必ず起こる」←これ強いでしょ?どう考えても既に「決然と」してるんですよ。 はなから脈動を感じられるくらいに。 つまり「決然とした人」の書いた文章だと感じるわけです。 はなから落ち葉なんかまとわりついてないと思うのです。 なのに囚われている、ひっかかりを感じるのです。 以上です。 8 名前:ななしくん ◆4DGPgRhQFI [sage] 投稿日:02/10/25 09 10 ID 8jWAGiwt 「決然と」1点 悔しいけど2連目とかうまいよなぁ うまさは正しく評価されるべきでしょう でも読んでて面倒臭くなっちゃうんだよね そのへんが駄目 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 634-635 :決然と>良いのだけど、だらだら書きすぎているような感を受けた。ダレてしまったような感じ。 40 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/25 21 50 ID R2m4QQsm ○本スレ634-635「決然と」 失恋から立ち直る詩だと見たぜ。それを風景とシンクロさせて、 突然立ち直っちまうんだよな。まるでマンガの手法だが、悪くないと 思ったぜ。難をいえば、細部に不満があるのと、誤字だな。 「何か」は、何だかわからんもの、だから別にいいと思ったぜ。 541 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 09 ID /kWq/4QG 本スレ634 決然と 何か、って単語使われちゃったダケでもう食傷気味ヨ。 そこで表現を保留しちゃってちゃ何も感じないワネ。 742 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/10/27 11 40 ID tOAfeyzR チャンプ・準チャンプのご両人、おめでとうございまする。 自分の採点でも入選とした2作が入り、納得です。 えー、今回の審査を見てると、僕は自分の人生の縮図を見ているようでございました。 初めはたくさんの点を入れていただいたにも関わらず、力およばず、3位。 743 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/10/27 11 42 ID tOAfeyzR ↑ あ、コテハン入れるの忘れてた。 「決然と」は僕でした。 コメント、点数を下さった方、ありがとうございました。 744 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/27 11 43 ID tOAfeyzR 742-743 うっ。。。。。詩のう。。。 【得点】 9点 藪鳩 ◆oUVabUhato:2点 sei-N ◆WdrxnNBDfQ:3点 ななしくん ◆4DGPgRhQFI:1点 ドン亀 ◆YdTp8oxx7.:2点 マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2:1点 ■▲▼ ボビバ ブルッ よかった 今 ふるえた僕が仔犬の薄毛 割れていく枯葉 目に入れず さがる いい横たわり 手に入れる 638 名前:ボビバ[age] 投稿日:02/10/12 08 14 ID 6movL6fH 【コメント】 648 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/12 22 07 ID znK06YI5 638 どんなに寒くても 猫を膝にのっけてりゃ ぽかぽかさ ドタッと横たわるさま 床に見たくないし このまま 674 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 638 落葉がテーマで無ければ、「枯葉」の部分が蛇足な感じで、 むしろ仔犬に焦点が合わされていると思う。 でも、この省略の面白さは、他ではなかなか味わえないもの。個性強すぎ。 678 名前: ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/14 13 45 ID mPjtqfmV 638 ここから「落葉」を捉えようとした作者の視点が面白い。 「割れていく枯葉 目に入れず さがる いい横たわり 手に入れる」 素晴らしい言葉選びじゃないかしらと思う。「いい横たわり」なんて言葉ははじめて目にした。 685 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/14 19 50 ID W8lUlmx7 638 秋。昼。公園。僕と犬の散歩。木陰(寒)(hard luck)。→{枯葉踏む?}→日向(暖)(good luck)。昼寝。 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 638 :ボビバ>なんとなく気持ちよさげに落ち葉に横たわる子犬を思わせる。言葉の散り具合が良かった。 53 名前:霧都 ◆bKLWQf3H.k [] 投稿日:02/10/26 00 07 ID pYogwnJz 638 :ボビバ 1点 たった、1行。されど1行。寒さや触覚、秋の雰囲気を、枯れ葉と絡めてうまく 表現している。 541 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 09 ID /kWq/4QG 本スレ638 ボビバ 湿気た落ち葉の匂いとかまで感じれば、もう少し面白くなったかしら? 短い割に表現されてるイメージは多いから楽しめるワネ。 741 名前:4th ◆HdqTLODCXU [sage] 投稿日:02/10/27 11 33 ID 800ompyk 撫子くんのもうたた君のもCanopus君のもパワーがあるね。あらためて読みます。 僕のは「ボビバ」 なんかいいコメントばっかもらってよかった。 こーいうのなら書けるから また。 807 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/29 12 10 ID 7cQq47FJ 638の「ボビバ」 短い詩は評価されない傾向にあるんじゃないかしら。 同じ内容を16行かかって描けば上位に進出したかもしれないと思う作品。それほどこの作品の完成度は高い。言葉選びも美しい。 【得点】 2点 都立家政 ◆L7EROpoemk:1点 霧都 ◆bKLWQf3H.k:1点 前へ ← 1 2 3 4 5 6 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/219.html
1 2 3 → 次へ お題 無 開催期間 04/03/03~04/03/13 参加作品数 26 審査員 6人 本スレ 10の564-638 議論スレ 8の90-105 【チャンプ】 無から有への運動(快楽童子):7点 【準チャンプ】 浮遊(ウノ):5点 Fun less(ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ):5点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 577 アボーン - 3 578 無題 - - 579-580 美術怪盗 - 1 581 羽虫による輪唱と調律しない電線と、 is 3 582 ミラーさんのこわれてしまった - 2 583 泡姫の憂鬱 遊阿 4 584 simple* - 1 585 無謬無常 - 1 586 浮遊 ウノ 5 587 ………… - 3 588 無という有 - - 589 空平線 ふにふに 4 590-592 ghost dance1 - 2 593 送り名のないメッセージ - 1 594 無 soft 2 595-597 無花実 ダストキャット 1 598-600 Fun less ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ 5 602 向うにしかない 曾村益廊 - 604 グッドバイ - - 605 絶望 - - 607 ビデオ屋の裏の公園で - 1 608 無から有への運動 快楽童子 7 609,613-614 chika - 1 615 忘却 - - 616 アイオンの謎 散華楽 1 617 のぞくな。 - - 【審査員】 なみなみお ◆mCFk32Woec 快楽童子 ◆plhXCa4.HY ふにふに ◆./IUAzrbq6 ヤマネコ ◆1CoTV650go 構造 ◆/Cej999/v6 ななほし ◆lYiSp4aok. 【採点レス】 624 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/12(金) 23 14 ID w1FwD1lu 「審査」 577 1点 581 1点 583 1点 586 2点 587 2点 589 1点 592 1点 595 1点 598-600 2点 608 3点 616 1点 626 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [] 投稿日:04/03/13(土) 01 49 ID pZEBdQOJ 577 アボーン 581 羽虫による輪唱と調律しない電線と、 583 泡姫の憂鬱 589 空平線 609-613 chika 各1点 627 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6 [sage] 投稿日:04/03/13(土) 11 00 ID 3z2rPgvC 2点 586 浮遊 1点 593 送り名のないメッセージ 628 名前:ヤマネコ ◆1CoTV650go [sage] 投稿日:04/03/13(土) 14 28 ID 8c5xg9sr 2点 589 空平線 590-592 ghost dance 608 無から有への運動 1点 594 無 630 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/03/13(土) 22 25 ID db7LInsd 608 568-600 それぞれに2点 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 2点 582 :ミラーさんのこわれてしまった :04/03/05 22 03 ID ADSTd65a 2点 583 :泡姫の憂鬱 :04/03/05 22 28 ID 8G94gQBh 1点 577 :アボーン :04/03/04 11 10 ID 3062eQln 1点 579 :美術怪盗 (1/2) :04/03/05 14 53 ID 7sVccrkG 1点 581 :羽虫による輪唱と調律しない電線と、 :04/03/05 19 07 ID nJ0dvrYp 1点 584 :simple* :04/03/06 12 00 ID gFqK36Jt 1点 585 :無謬無常 :04/03/07 00 08 ID 3+Aq3BBB 1点 586 :浮遊 :04/03/07 00 31 ID o+Tqfw5v 1点 587 :………… :04/03/07 03 50 ID QETEOsxh 1点 594 :無 :04/03/08 01 03 ID aBoBFSZU 1点 598 :[Fun less] 1/3 :04/03/08 14 26 ID XVQ7qrcJ 1点 607 :ビデオ屋の裏の公園で :04/03/09 21 03 ID XJbrf7Y/ 634 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/03/14(日) 01 59 ID LmghcfGQ 630 の 568-600 は 598-600 のミスなので訂正させていただきます。 訂正利かないようなら無効でいいっす 作品 ■▲▼ アボーン 打ち込み系の激しい音が雨の音と重なり合った 私は必死で紙幣の裏側にへばりついた価値というガムを マルクスと一緒に探そうとしましたがそれはどこにもなく。 洗濯機の中でその紙幣をまわしてチョキンと洗濯バサミではさんで 日当たりのよい日差しの下で干してみましたが何もおこらず。 マルクスは白ヒゲを触りながら「うむぅ」と頭を掲げ 「やっぱり共産主義だよね?ねね?」と聞いてきたのでしかたなしに スターリンを紹介したんです。 そしたらさー核爆弾ややれ管理社会やいいはじめちゃって。 しかたないからそこにロットン大先生をお呼びしたんですよ。 「民主主義も共産主義も人間性を破壊する」といって彼は帰りましたけどね。 「ファッションなんですよ。ファッション」おしゃれでしょ? うんで、試験管にぽっかりと空いた穴からドバとお金が流れ込んできちゃって あらま大変。 無ってなんでしょうね?詩人に無なんて書けませんよ。 詩人はあるものしかかけないはずですから。 みなさんそうでしょ?ねね? 577 名前:アボーン [sage] 投稿日:04/03/04(木) 11 10 ID 3062eQln 【コメント】 624 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/12(金) 23 14 ID w1FwD1lu 577 1点 なめてんの? 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 1点 577 :アボーン :04/03/04 11 10 ID 3062eQln なぜかマルクスやヘーゲルが出てくるとビルゲイツより気になる。 ■▲▼ 誰かが隣を通りすぎる限り 靡く心 我は孤独の独壇場 水の滴り落ちる淋しさが つんぼになった泉に 季節外れの蝶が乱舞するようだ きっとおまえも 偽りに浮かぶ孤島 ボロボロになっても その羽根を背負う 文明が行き交い 人が行き交う交差点で それでも人生は そんな虚無の上に 次々と構築されてゆく あのビルの屋上を見ろ!! 心中さえも許されぬ 虚しいばかりの人間が 風を切るように 飛び降りてゆく 578 名前:無題 [] 投稿日:04/03/05(金) 01 41 ID bJ7cDtQo ■▲▼ 美術怪盗 ◆絵の無い美術館◆ フェルメールの十四番が また盗まれた 犯人は二重壁の内側で まだ眠っている はやく救いにいかなくちゃ これは神話か これは説話さ はやく救いにいかなくちゃ ガードナー私立美術館の イタリア館からオランダ館へ 仏像を背に括りつけ 彼は駆け抜ける ガードナー私立美術館の 庭園にガラス片が 落ちていました 警部、これは何を意味しているのでしょうか? ◆絵の有る逃走劇、夜の夢想、怪盗カムチャッカ◆ はやく救いにいかなくちゃ そして来て、僕をはやく助けてくれ フランスに、 バチカンに居る アラビアに居るよ。 エアコンの前で ベランダからまだ見ているよ やがて陽が落ちると見えなくなり あまりにも寒いから、僕は窓を閉めた。 彼は恋人の死体をかかえて 修理屋を目指し闇の中をどこまでも駆ける 追いすがる赤いサーチライトを躱し 駆ける! 駆ける! 駆ける。 579 名前:美術怪盗 (1/2) [] 投稿日:04/03/05(金) 14 53 ID 7sVccrkG 580 名前:美術怪盗 (2/2) [] 投稿日:04/03/05(金) 14 54 ID erxANdQi 【コメント】 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 1点 579 :美術怪盗 (1/2) :04/03/05 14 53 ID 7sVccrkG 絵の無い美術館はグッドあいであぁ~ 93 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6 [sage] 投稿日:04/03/14(日) 13 10 ID ede7MPS1 「美術怪盗」 無意味を書くことで無へ近づいているように見えました。なんだか軽くて読みやすかった。 ■▲▼ 羽虫による輪唱と調律しない電線と、 求めるものがありすぎた 足跡ばかりありすぎた 街には音がありすぎた 無数の車の排気ガス 駅に群がる人の列 空に少ない星の数 線路沿いの薄明かり 帰り道にはおでんのスピーカー 酔っ払いの懐メロメドレー 隣の壁が喘いでる 布団をかぶればダニがいた 膝に顔を埋めたが そこにも無数の眼があった 仕方ないから眼を閉じた 目蓋の裏には舌があった それはぬめって細かった ああおかあさん 何も無い場所なんてどこにもないのです 581 名前:羽虫による輪唱と調律しない電線と、 [] 投稿日:04/03/05(金) 19 07 ID nJ0dvrYp 【コメント】 624 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/12(金) 23 14 ID w1FwD1lu 581 1点 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 1点 581 :羽虫による輪唱と調律しない電線と、 :04/03/05 19 07 ID nJ0dvrYp 詩人は電柱……かなァ。吟遊詩人。 104 名前:is [sage] 投稿日:04/03/16(火) 20 03 ID dkreDfGi おくればせながらおつかれさまでした。 「羽虫による輪唱と調律しない電線と、」です。 初参加なのでどきどきしていました。 点数いただけた三人の方に本当に感謝。 読んでくださった方もありがとうございます。 simple* 浮遊 空平線 ビデオ屋の裏の公園で がすごいなあと思いました。 眠いので文章が変ですみません。おやすみなさい。みなさんよい夢を。 ■▲▼ ミラーさんのこわれてしまった ミラーさんのこわれてしまった 心を なおすのはわたしの役目だと 断固たるしずかな決意で かけつけてきました どうやらちがったみたいです あたたかい抱擁をぼんやりとみています 部屋のすみで脚をなげだします でも構わないそれはいつものこと ミラーさん 心がこわれてしまったときには またかけつけます いつでも。 582 名前:ミラーさんのこわれてしまった [sage] 投稿日:04/03/05(金) 22 03 ID ADSTd65a 【コメント】 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 2点 582 :ミラーさんのこわれてしまった :04/03/05 22 03 ID ADSTd65a なんか詩になってる。ちょっときめが甘い。竜の目に綺羅理非か流転が…… ■▲▼ 泡姫の憂鬱 「君20歳でしょう。若いね。肌がピチピチだ。おじさんなんて、君の三倍ぐらい年取ってるよ。いやあ、今日は当たりだね。」 「そんな事ないよお。○○さんだってとってもすてき!」当たり・・・?ちなみに私本当は19歳なのよ、お爺ちゃん。 「君みたいな子がなんで・・・。借金か何かあるの?」 「一人暮らしがしたくって・・・。」ほっとけじじい。あんたから金をもぎ取るためだよ。 「彼氏いるんでしょ?」 「ううん、もう一年ぐらいいないの・・・。」ああ、もうすぐ付き合って3年だけど? 「なんて素晴らしい体なんだ。最高だよ・・・!あれ、もうこんなに濡れてるよお?」 「いやん、恥ずかしい・・・!」それ、ローションなんですけど・・・?そんなこと言ってないでとっととヤっちまえよ。 「ああ、もう我慢できない!」 「私も!もうだめえええ!!!」猿かあんたは。早くイっちまえ。あ、ついでに一言、全然気持ちよくないよ。あんたのソレ。 「あ、もう時間かあ・・・。ありがとう。本当に楽しかった!またくるね。」 「こちらこそありがとう。風邪ひかないようにしてね!待ってるからね!」 ワンパターンな人達 なんて虚無 信じられれば信じられるほど なんて虚無 嘘を重ねるたび なんて虚無 愛のないセックス なんて虚無 それでも続けようとする自分 なんて虚無 583 名前:泡姫の憂鬱 [] 投稿日:04/03/05(金) 22 28 ID 8G94gQBh 【コメント】 624 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/12(金) 23 14 ID w1FwD1lu 583 1点 本音暴露ものって、おもしろいよね。 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 2点 583 :泡姫の憂鬱 :04/03/05 22 28 ID 8G94gQBh わかりやすい。……ちょっと笑える。 99 名前:遊阿 [] 投稿日:04/03/14(日) 20 54 ID bX/dt7v/ 583[泡姫の憂鬱」を書きました、遊阿と申します。 快楽童子さん、チャンプおめでとうございます! 評価して頂き、有難うございました。 なみなみおさん、ななほしさん、評価して頂き とても嬉しく思います。有難うございました。 これからも宜しくお願いします。 ■▲▼ simple* ランダムに配置されたオブジェの中で 傍の一言も許さないで カウントされる文字列の奥で 息吹き返す小人がいても良い 美しく 描かれる indexに 羽をうーんと伸ばして -ほら、椅子から転げ落ちる ナチュラルベースな青い光と 戯れて 虚構だってことなんか忘れ去られて 原色も真っ裸だ 真ん中では 昨日踏ん張った糞みたいな白い雲が ループして 明日もループする こんな朝の普通が やがては光に似た 赤ん坊の泣き声だったら良いのに 584 名前:simple* [sage] 投稿日:04/03/06(土) 12 00 ID gFqK36Jt 【コメント】 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 1点 584 :simple* :04/03/06 12 00 ID gFqK36Jt なんとなく詩のような感じが読み取れる……。 ■▲▼ 無謬無常 夜の帳が下りてきてからでは 僕らは何も出来やしない 目を瞑ろう 爪先立って世界を見ていた時間が長すぎて 僕らは言うべき言葉を失ってしまった それでも もう少しだけ喋っていよう 時間はまだあるから いつでも恐れが僕らの心を締め付けていた 世界には無作為の暴力が存在していて それに僕ら自身も荷担し得ること こんな簡単なことさえ分からなかったなんて 唇が乾いていく と、言葉が逃げ出していく 早く伝えなくちゃいけない でも 僕はその肩に触れることすら出来ない これは意味の無いお喋りに過ぎないのだろうか? これはただの自己満足に過ぎないんだろうか? それでも僕は言葉の続きを探しているんだ ねぇ、君 祈ってくれないか? その時が来たら 僕も目を瞑るよ 君の為に祈るよ 585 名前:無謬無常 [sage] 投稿日:04/03/07(日) 00 08 ID 3+Aq3BBB 【コメント】 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 1点 585 :無謬無常 :04/03/07 00 08 ID 3+Aq3BBB これも……また、詩かなァ 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/363.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ be blurred 振り向いてなんて言えない 中継ぎだと薄々気がついてるから どんなに『好き』と 言葉を重ねても 本命のたった一言の 『好き』には完敗でしょう… 暇潰しなのかな? もちろん『うん』なんて うなずくとは思っていないよ 濁しながら すり抜けながら 見つかるまで このままなのでしょう 陰腹を斬って この恋に挑んでいるけど そんな事とは気がついていないだろうし 喩え気がついた頃には 息が絶えている 増えていくのは 手首の疵と人間不信 感じるなんて そんな優しい日々は 過ぎてしまった ぼんやりと理解出来るのは 不器用な自分が 相手をしていること 怨みはしない けれど突き抜けた この痛みは 死ぬまでこのまま… 721-722 名前:be blurred[sage] 投稿日:2006/01/08(日) 01 38 48 ID GcwDwqyg 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 721-722:be blurred:ID GcwDwqyg氏 ---駄作 771 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 32 33 ID XSabuoN3 721-722 ものすごくぶっちゃけて言うと こういうテーマ、こういう風味の詩は 完璧に私の専門外です。申し訳ない。 なのでロクなことは言えませんが… 「陰腹を切って」の段落が面白いと思いました。 後半は、ちょっと詩行の足取りが乱れてしまった感じがあり そこが少し残念。 780 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 02 58 ID IgwD3hgP 721-722 :be blurred 喩え気がついた頃には これちょっと文法が変です。 陰腹斬って って はなから諦めきってますねい。 まあ、痛みってのあ、時間がたつと鈍化してくもんでっせ。どんなんでも。 あんまし後生大事に抱え込むモンじゃありゃせん。 127 名前:ミミン ◆4fCTWDhugY [sage] 投稿日:2006/01/18(水) 01 29 08 ID DeGIu5sD 空気も読まず投下します(笑) 挨拶が遅れてすいません(*_ _)ペコリ 『be blurred』を描いたミミンです。 審査の方々,お疲れ様でした。駄作な作品に目を通して戴けただけで嬉しいです。今はとにかくたくさん描いて参加していくつもりなのでよろしくお願い致しますm(_ _)m ■▲▼ XO 太陽 月 そよ風に飲みこまれている 雲 陰影 道路のはてにちぎれて消える TV 地下水 真冬の夜の蚊取り線香 リュックサック 窓 よこぎる星は剥がれた瘡蓋 熱をもった手紙 一人ではない しかし二人でもない ささやきは 国境線をこえたとしても 決して届きはしない謎かけ 夢のなかの地図 夢のなかの日々 あたらしい黒板消しはかろやかに滑る 秘密の想い出 一週間ごとに 爪を切るように ”D線のきれたギターをつまびく” 知らぬ間に 去っていた夜 針 いかれた目覚まし時計 雲 陰影 青いカーテンごしの灯り 道路のはてにちぎれては消える 雨 真っ白な繁華街 眠ったネオンサイン 深い深い眠り しっかりと 口を 結ん で ”パーソナルコンピューターのカスタマイズ” ボロン・ジ・ヤーが聞こえる 遠くの方から 朝日をともなって 言うべきことなど見つかりはしないけれど 言うべきことはおそらくなにもないのだけれど 携帯電話の電源をいれる そして 太陽も 月も そよ風に飲みこまれている 最後のことば ポストマンはもうこないから ―XO 723-728 名前:XO[sage] 投稿日:2006/01/08(日) 09 32 32 ID 3WHb2Y0B 【コメント】 765 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/01/13(金) 19 58 13 ID zWfIy1AV 723-728 いいねぇ。でも、オチ最悪。そんなオチねぇだろ!ポストマンとかさ。終わりになるにつれて 息切れしているっての。前半は、いい感じなんだよ。パソコンのカスタマイズあたりで、やめ ときゃよかったのになぁと思う。前半は、すべてを、荒廃させていくイメージなんだけど、 カスタマイズって、、、、。とは思ったが、シンとした静かな、淡々と荒廃化させていくイメージ は出ていたので良い。 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 723-728:XO:ID 3WHb2Y0B氏( 729で修正) もぅテーマがなんとでもとれ卑怯 シネ 773 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 35 22 ID XSabuoN3 723-728 これはいい詩ではないでしょうか。 しっかりしたリズム感、形式への鋭敏な感覚…。 力量を感じます。 あるいは、私にとって気持ちいいリズムをこの方が持っている というだけなのかもしれませんが…。 ともあれ、この終末の風が吹く詩には感服しました。 780 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 02 58 ID IgwD3hgP 723 -728 XO 印象詩。全体を通しての雰囲気はとてもいい。 だけど、個々の連が喚起するイメージが少々安易だなと感じます。 615 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw [sage] 投稿日:2006/02/07(火) 19 50 42 ID X4msS05L 超いまさらですが「痛み」の回で「XO」というモノを書きました。 キムチバーになんかごちゃごちゃ言われたりしたみたいだけど言いたい事を言えるのがここのよさだよね。 てことで審査してくれたみなさんありがとうございました。 長介ジュニアさん、ややこしいことになっちゃったみたいで何ていうかうまくいえないんですが評価していただいて嬉しいです。 イカイカとリーフさん、的確な評をありがとうございました。 では失礼いたします。 【得点】 1点 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:1点 ■▲▼ 夜明けの痛み 眠りは深かったはずなのに 午前4時に青白く染まった部屋の真ん中で 僕は天井を見上げていた 懐かしい笑顔を懸命に反芻していたが 夢の記憶は 現実の空気の中で ドライアイスのように消えていく 別れ際、僕は彼女の健康を案じ 彼女は僕の夢を願った 最後まで笑顔のままで 見えなくなるまで手を振り合った 僕はそれなりに夢を叶えたし 彼女は幸せな母親になった これだけ素敵な別れ方をした恋人たちなんてちょっといない 夜明け前の 南極のような静けさの中で 体温の無い生き物みたいな部屋から ガラス越しに世界を見渡すと すべてが青かった まだ缶コーヒーが100円だった頃に さえぎる物など無い風の中で 夜明け前の海を理由も無く眺めて ささやか程度の温かさを 分け合って飲んだ事を思い出して 僕は急に恐怖に襲われた 大丈夫、大丈夫だよと僕は僕に呼びかける 確かに色んなものを失ったけど 失った分だけ得たはずだ 掌を二つ並べて 祈りのように見つめ続ける 早朝の不安定な空気が去って 小さな痛みが残った その痛みと 別れの君の笑顔が なぜ重なるのだろう きっと僕が夜明け前に目覚めたのは 夢よりももっと確かな場所で 君を思い出すため 多分それは後悔とかではなく もっと素敵な事だと信じよう 次にまたこんな夜明け前を迎えたときには 相変わらずな僕を笑いながら 痛みとは別の答えを探そう 730-731 名前:「夜明けの痛み」[] 投稿日:2006/01/08(日) 20 43 49 ID /NskJpvT 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 730-731:「夜明けの痛み」:ID /NskJpvT氏 ---普通 773 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 35 22 ID XSabuoN3 730-731 たとえば3、4連目。雰囲気のある最初の二連のあと、過去の状況説明が あらわれます。また6連目。詩句は、突然説明的になります。 詩は、イメージ喚起力のあるパートと、説明的なパートを交互に繰り返して進みます。 状況を描写する意図がまったくない詩は一人よがりになるのですが ただ平板な言葉で状況描写した部分は、そのまま詩の弱点になる。 これが詩の難しいところであり 作者の発想や言葉への感覚が問われる箇所だと思います。 そういう意味では、この詩は技術的に垢抜けない部分を持っているのですが ただ、その率直な語り口とテーマのあいだに釣り合いが取れていて 個人的には好感を抱きました。 781 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 03 41 ID IgwD3hgP 730 夜明けの痛み 逃がした魚は大きかった?いややっぱり気のせいですよ。 逆の選択のほうがきっと後悔が大きい。 誠実に書き込まれていった言葉の流れにとても好感を抱きました。 782 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/14(土) 23 36 01 ID VjAYKKy3 730-731 夜明けの痛み 多少美化された思いではあるものの、魅力的な内容だと思います。寒さに関す る記述が笑っちゃうほど過剰だね。 94 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 18 41 53 ID QYCPoaSw それと『夜明けの痛み』。一言。好きです(笑) 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 空洞 頭の端っこが痛い、ような気がする。 喉の奥ですーっと消えていくハッカ飴のように。 ちろちろと頭の中に響く鐘。 斜め右上から斜め左下へと噛み砕かれた。 どうしようもなく残った穴。 逃げ出そうにも知恵の輪が外れない。 誰も何もそれを埋められない。 痛い、確かに痛い。 誰かが与えてくれるセメントはもう待てない。 自分で流し込んだコンクリート。 心まで固まってしまった。 732 名前:空洞[sage] 投稿日:2006/01/08(日) 21 36 21 ID b4uNkCn1 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 732:空洞:ID b4uNkCn1氏 ---凡作 773 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 35 22 ID XSabuoN3 732 これは手練れの詩ですね。 読者が共有できる感覚をしっかり自己把握してて イメージをつなげながら、それを独特のリズムで表現しています。 ただ、イメージひとつひとつは「頭痛」から普通に出てくるものが多く 一作品としてはやや小ぶりになってしまっているな、と思いました。 781 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 03 41 ID IgwD3hgP 732 空洞 ”誰かが流し込んでくれるセメント” うーーん、ちょっとなんかイメージがちがうような気がした。。 ■▲▼ 痛み入りやす Ⅰ 不肖、中島幸助、この節はアフガニスタン・タリバン政権の残党を名乗り 中央アジアの未来を担うべくロシアからの分離独立を目指す遠くはチェチェンの 武装勢力と結託し、まずはタジキスタン平和維持軍の壊滅作戦の筆頭に立ち 着実に成果を挙げつつあることをまずは御報告奉り候 地政学的には古の昔からの重要拠点であるにも関わらずアフガンの荒野、 未だにロシアや中国や米国といった覇権国家の手に落ちることなく残存せる 理由に附きまして湾岸戦争以前から着目されていた先生の慧眼には日々感服 致すと共に大国と国境を接していないという僥倖に感謝こそすれ、その喝破した 事実をせせら笑った売文家達には天誅を下してやりたい心持ち高まり候 けだし小生の役目これ即ちハートランドに介入する事で自滅の道を辿った ナポレオン、ヒットラー、石原莞爾翁を含む古今東西の平和運動家の衣鉢を継ぐ 大義名分忘れた事など御座いませぬ故、就きましては救国イスラム統一戦線 北部同盟の切り崩しの際に使用した天然ガスパイプライン建設費用の一部、 ラバニ派のハザラ人地下銀行にプールされた現金数億弗、存分に御引き出し 下さるよう「真腹腹時計」の三村様にお伝え頂きたく候 キリギスタン・ビシュケクにて 中島幸助 Ⅱ 9日正午過ぎ、都営大江戸線本郷三丁目駅構内で小規模な爆発騒ぎがあった。 目撃者によるとホームレスのような風体の推定三十代の小柄な男が紙袋に ライターで火を点け、立ち去って間もなく破裂したという。けが人はなかった。[時事通信社] Ⅲ マフトゥムグルの詩集をやっと手に入れました。トルクメニスタンの国民的作家です。 僕がアハル州に就いてからずっと探し求めていたものがやっと手に入りました。 しかしトルクメン語の書籍は見つからずロシア語で書かれたペーパーバックですので、 今の僕には読むことができません。(笑) とにかくもっと勉強してイスラム文学を極めて博士課程に進もうと思っています。 トルクメニスタン・アシガバットにて 中島幸助 734 名前:痛み入りやす[] 投稿日:2006/01/08(日) 23 59 28 ID 81u858XL 【コメント】 766 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/01/13(金) 20 00 14 ID zWfIy1AV 730-731 おしいねぇ。イメージや文体はよろしい。特にⅢはもっと魅力的な素材だと思うので、もっと展開 出ると思う。構成もとてもいいんだけど、もっと膨らませたはずだし、痛みなんて感じない。痛み よりも、宝物を発見したような、小さな輝きを、または、太古のほこりをかぶった本のほこりをは らいながら、なんていう、Ⅲの素材のよさが光っている。 (編集人註:レスアンカーが違う詩を指していますが内容からアンカーミスと判断しました) 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 734:痛み入りやす:ID 81u858XL氏 ---ウンコ 773 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 35 22 ID XSabuoN3 734 こ、これは…。すいません。私には意味不明でした。 それしか書きようがなく…。中央アジアについて詳しいとわかるのでしょうか。 特に3つのパートのつながりがわからない。読解力不足で申し訳ない。 781 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 03 41 ID IgwD3hgP 734 痛みいりやす 統合失調症の妄想ブログにもよめるし、もしかしてテロ小説?とも読めます。 平和運動家にあげられた名前がなんともかんともなんでやっぱしボーダーな妄想なんだろうなあ。 その場合Ⅱがとても微妙で、ここだけ多分現実。 精緻な書き込みが気にいりました。読みやすいです。 109 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/17(火) 16 10 59 ID NCKhg94E というわけで今回は「痛み入りやす」というのを書きました。 「痛み」が感じられないとか書かれたような気がするが「痛み」じゃなくて「痛み入る」だからね。 お題に細かい指定がなされていない以上、「痛み」をそのまま書かなくたっていいんじゃないの? だから字面からの連想でお話をひとつでっちあげたのだ、俺は。 あと、これは夢野久作の「瓶詰の地獄」のアイデアをそのまま借用した。 誰も指摘してくんなかったので悲しかった。(笑) ウンコでも統合失調症でもテロ小説でもボーダーでもない。 わからなかったのなら長介ジュニア氏のように素直に言ってくれた方が嬉しい。 ま、「中身の伝わらない作品」を書いた俺の責任です。 ■▲▼ 公園の桜 スゥー…… ドスッ 痛み 鈍い痛み 鋭い痛み ケガは痛い 擦り傷 切り傷 なんたらかんたら それとも心のケガ? 私の家の 大きな道路の向こう側に 何とも言いようのない 普通の公園がある もちろん大きな道路であるから直接面してるというわけではなく 2、3軒の住宅は挟んでいるが 大きな桜が数本あり 丁度上の方が 2階の私の部屋から見える 春 訪れるモノへの期待と不安がシーソーを遊ぶ中で 春風に花びらを散らす桜花に見入っていた 郷愁 そういう物を私も感じるようになった 「過去はただ美しい」 新しい土地で新しく出来た友人の言葉だ 反論する気はない 盆でも正月でもないのに実家へ帰った 家族はいつでも暖かい 突然の帰省に酒だ酒だの大騒ぎ アハハハ アハハハ― 私宛への手紙が実家に届いていた 私の部屋で開けてみる 同窓会の誘いだ 懐かしい名前が連なっている 懐かしい 本当に懐かしい … 何故だろう どうして 何故 私はこの同窓会には行けない 行くことができない スゥー…… ドスッ 血が滲み出るように涙 ふと窓の外を見る そうだ 母が言っていたっけ あの公園の桜は切り倒された、と 735-736 名前:公園の桜 1/2[sage] 投稿日:2006/01/10(火) 01 35 13 ID GGdF+3Ve 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 735-736:公園の桜:ID GGdF+3Ve氏 ---凡作 774 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 38 24 ID XSabuoN3 735-736 全体的に、言葉の扱いかたに、うかつな所があるような気がします。 例えば「アハハハ アハハハー」という擬音。 これは入れただけ損をするような二行です。 「擦り傷 切り傷 なんたらかんたら」というのも…。 なんたらかんたら、のところをきちんと表現するのが詩かと。 テーマ自体がごく真面目なものだけに、言葉の大ざっぱさが気になります。 785 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 17 27 ID YRC/w7Ep 735-736 公園の桜 後ろめたさがびしびし伝わってきますね。 桜が切られてしまったように、自分も変わってしまい、その変化はとうてい 昔の級友に理解してもらえるような(あるいは自慢できるような)ものではない。 スゥー…… ドスッ という擬音は、桜が斧で切られた音というよりも、ナイフをなにかに突き立てる音に思われました。 義憤が伝わってこないので、自分への変化は自業自得と定義しているように感じます。 何故だろう、どうしてという問いかけで考察をやめているのはちょと物足りないです。 自己憐憫と桜の喪失を重ねるというのも どうもいただけない。。 ■▲▼ なすところもなく日は暮れる 汚れちまった悲しみに、とあいつが言った それは違う "汚れつちまった悲しみに" だ、全然違うさ 大して違わないだろ? 大違いだね、まるで違う そういう細かいところに囚われ過ぎて 大局を見失うんだ、お前はいつも そうやってあいつはいつだって 話をすり替えてくれやがる "汚レツチマツタ 悲シミニ"、声に出して言ってみろよ "汚レチマッタ 悲シミニ"、 じゃなく 汚レチマッタ 汚レツチマツタ 汚れちまった 汚れっちまった やっぱり大して変わらないぜ だいたいそれだけのことで あの中身に変わりがあるか? お前が言いたいことは いつも取るに足らない 俺は応えもせずに暗唱する 「 よごれっちまったかなしみに きょうもこゆきのふりかかる よごれっちまったかなしみに きょうもかぜさえふきすぎる よごれっちまったかなしみは たとえばきつねのかわごろも よごれっちまったかなしみは こゆきのかかってちぢこまる 」 汚れっちまった 汚れっちまった…… だから何だって言うんだ? 遮るあいつの苛立たし気な横顔に 一瞥をして外を見やる 今日も夕陽の見られそうにない 寒風に鳴く曇った空を睨む 「 よごれちまったかなしみに いたいたしくもおぢけづき よごれちまったかなしみに なすところもなく ひはくれる……」 あいつは負けじと続けてきやる そんな話じゃないってのに 俺は拳でこの胸んところを叩き おまえには届かないだろう、 俺の此処は 到底わかりはしないだろうよ、 俺の此処はよ 言葉すらも伝わりゃしない さとれば落胆も通り越し、独り語りでやり過ごす 「 汚れつちまつた悲しみに いたいたしくも怖気づき 汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる」 握った拳は己に向かう 汚れっちまった 汚れつちまつた悲しみに…… 汚れっちまった いたいたしくも怖気づき…… 汚れっちまった なすところもなく日は暮れる…… 737-739 名前:「なすところもなく日は暮れる」 1/3[sage] 投稿日:2006/01/10(火) 15 59 26 ID G1lEugKj 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 737-739:「なすところもなく日は暮れる」:ID G1lEugKj氏 自作の痛みは美しいか? 774 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 38 24 ID XSabuoN3 737-739 正直にいうと、おまえのこだわりは取るに足りない、という友のほうに 味方したくなりました。というのは、中也がそう表記したことに 作者がどういう意味を見いだしているか、ということが 詩の中に具体的に描かれていないからです。 それはとても微妙なニュアンスですが、そこを自分の言葉で表現して 読者と共有しなければ 中也ファンの一部に「わかるわかる」と言ってもらえるだけの詩、で終わるかと。 785 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 17 27 ID YRC/w7Ep 737-739 「なすところもなく日は暮れる」 中原中也の詩はいいですね。 とはいえ、この詩そのものは 別に自分の汚れに言及してないです。 詩をいたずらにもてあそんで日が暮れていく詩人の姿が痛々しいかな。 211 名前:カコ ◆kaco/250tg [sage] 投稿日:2006/01/20(金) 19 12 50 ID hBR6dt7x お礼を言うには遅すぎますが… 「痛み」のお題で、「なすところもなく日は暮れる」を書きました。 審査員のみなさま、お疲れさまでした。 自分でも躊躇しながら書いていた部分について指摘して頂けたので、 頷きながら有り難く評を頂戴しました。 「痛み」の詩ではなく、痛いモノを書いてしまったこと、痛感しています。 失礼しましたっm(__)m ■▲▼ 視力 最近 死体を見るのが平気になった 頭が割れた人間も 息絶えたねずみも 真っ赤な写真を見ても平気でいられるようになった そんな自分が怖くて仕方がなくて そんな写真を見せる誰かも怖くて 「人間はいつから赤い色が見えなくなったんだ」 と、震えた声で僕は叫んだ 盲目になったのはなぜだ そんな問いを投げかけた 「ゲームのやりすぎ」 とあっさり片付けるのは とても簡単なことだった でもそれだけじゃないのだ いつの間にか僕らは赤という色を見なくなった 少なくとも日常では だから僕らは知らなかった 赤い色を 見えないんじゃない 感じられないだけ いつの間にか理性を失っている 誰かが死ぬ瞬間を僕は見たことがない だから怖くないんだ 僕ははらわたで苛立ちを覚えたけど 何もできないで 平気な顔をしてる 740-741 名前:視力[] 投稿日:2006/01/10(火) 16 18 50 ID by0LYKeQ 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 740-741:視力:ID by0LYKeQ氏 ---お前童貞だろ? 774 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 38 24 ID XSabuoN3 740-741 素直な詩、という印象です。テーマも、語法も。 ただ、たとえば一行目が「最近」ではじまってしまっているあたり いかにも作意がなさすぎる感は否めません。 第一行は詩の印象を決める非常に重要な場所です。 「最近」は削り、「死体を見るのが平気になった」と始めるだけで 印象がだいぶ変わってくるはずです。 全体的に、もう少し巧んで書くことも大事じゃないかと。 785 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 17 27 ID YRC/w7Ep 740-741 視力 人間、いいものを見て、いい言葉を聴いて、いい人に触れて、何かを大事にしながら育たないとあかんそうで。。 あまり麻痺しないように気つけてください。 この詩は内容を読ませる詩だと思うのだけど、(言葉を楽しませるものではなくて) 視覚的な刺激に慣れてしまうこと(=現実性の欠如=想像力の磨耗)を 誰かが死ぬ瞬間を僕は見たことがない という一点に結論つけてしまうのはどうも異論が。。 あえていえば、自分にとって大事な何かの喪失を経験していないということかな? ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/636.html
お題 事実を真実と受け入れる 開催期間 07/08/12~07/08/22 参加作品数 6 審査員 3人 本スレ 19の293-319 議論スレ 15 【チャンプ】 グッバイ:3点 【準チャンプ】 なし 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 296 獏 - - 297 事実を受け入れる - - 299 傍ら寝の夜に、髪薫る子に - - 300 もう - - 301 グッバイ - 3 302-303 何も無き夜の夏 - - 【審査員】 青メガネ ◆ZtF6f3ypqw 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ 【採点レス】 310 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/08/21(火) 01 48 35 ID sPQ2k+Vj 296 301に1点で 311 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 02 24 06 ID RfyMPz7z 301 に 1点差し上げます。 312 名前:みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2007/08/21(火) 07 29 24 ID fiCENYt+ ?2BP(391) 301に一ポイント 作品 獏 バリバリ食う おれはおまえたちの寝言を山盛りで食う おれは人間のすべてを愛するがゆえに おまえたちの誰一人をも愛することがない 博愛の正体ってやつがこれだが、もちろんかまわないだろう 天候で変わるような美しい心情ではなく、不潔だが永遠の理性で愛されているのだ、おまえは 現実は見るしかない、真実は想像するしかない おまえたちはお互いに言葉が通じないがゆえに現実を崇める 個別の脳に像を結ぶ現実を共有できると思っている 自分の想像力に不安を覚えているせいだ 己の想像に他者の介入する余地がないことを恐れる 想像の絶対性に目を背け、現実の相対性にすがりつく 自分たちが精神病棟の外にいると信じたいがゆえに 共有できる現実などない 絶対であるものにしか自由はない おれはおまえたちが現実と呼ぶ寝言を愛す おれがどこにいようとおれは自由だからだ おまえたちの寝言をおれは食い、おれのひそやかな博愛を肥え太らせる 296 名前:獏[] 投稿日:2007/08/13(月) 02 50 56 ID qtcFVW53 【コメント】 309 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 01 19 43 ID RfyMPz7z 296 ばくさんのかばんしか思いつかないなあ。 事実を受け入れる 『事実を受け入れる』 彼女はサガンを読んでいた 秋は夜長 雲ばかり 僕は焼酎 飲んでいた 月は白粉塗り忘れた 真っ赤っか ―ゲラゲラゲラゲラ 名前の知れない観葉植物が枯れている 半月放っておくと固い葉は腐った 友達が昇進した 僕はクビになった 蟻がいなくなった 巣穴も見えなくなった 昔の彼女が湖に飛び込んだ ニュースで伝える彼女の苗字は変わっていた ――事実を受け入れる 今年は雪が降らなかった 彼女は降ったと言う 今も降っていると言う 僕達はアパートを追い出された 地球の反対側でまた戦争が起きた テレビは嘘をつかないと彼女は言う 僕達の住んでいる街に毒ガス攻撃が行われた 僕のお母さんが死んだ 僕の弟も死んだ 僕の彼女は生きている 今 彼女は隣でサガンを読んでいる 僕は野球バットで彼女を破壊した 297 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 04 11 59 ID FKVzbIwf 【コメント】 309 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 01 19 43 ID RfyMPz7z 297 ご愁傷さまでした。 傍ら寝の夜に、髪薫る子に 悲しいけれど 足を折り畳み眠りに入る 小さな手を取り隣で眠る 巡る朝日に勇気は来ない 引き絞るような静けさだけ 秋休みならもう十分だ 生き 生きとした 萌え立つような 癒しが今は必要なだけ 299 名前:傍ら寝の夜に、髪薫る子に[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 00 32 09 ID FDIK8gmJ 【コメント】 309 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 01 19 43 ID RfyMPz7z 299 よくわかんないけど耐えているんですね。 もう 半年の、契約期間が終わり、ぼくは仕事を終えた 今日は暑かった ――ちょっと、せっかく勝ったのに、負けないでよ カープファンの女性職員が、ベイスターズファンのぼくをなぶる ヤクルトも勝ったので、カープは相変わらず6位だった ――残念だったですね ――ほんとよお、もう。寺原、もう、ダメなんじゃない? ――まだまだ、ですよ ぼくにしろ、半年限りの意識はあったから、つまり、そういうつもりでいた 打ち上げは6時から、課長代理が店をとっていた ――宮木さんは、どうやって行きますか? ――うん、歩きで キミは、自転車? ――そうですよ、じゃ一緒に行きますか、ぼくも自転車押して歩きますよ 「おかげさまで仕事がはかどりまして、ありがとうございました」 半年の間、いつしか、ぼくも、職員の立場で仕事をしていたから 室長のよそよそしい敬語が もうぼくは ――1階で、待っててね でも 私 凄い格好だよ ――ボランティア精神で、付き添いますよ 日光アレルギーの彼女は、長袖に手袋、それに日傘にスカーフ ――陽に当たると、酷いですか ――昔は30分くらいで治まったけど、もうね ぼくは荷物を背負い、彼女のバックを前カゴに入れて ――もう、33ですからね なかなか、引きませんか ――なによ 「キミのおかげで、助かりました」 居酒屋の店先で、酔いに謝せられる、言葉はぼくを、ぼくも 明日からは 「いつでも、遊びに、来てよ」 いつでも、遊びに、来て、よ ――もう、この歳になるとね、友達が、次から次と ――結婚していきますか 宮木さんは、結婚は ――そんなの、まだまだ、よ もう ――本当に、助かったわ、仕事も、はかどって ――そう言ってもらえると、ありがたいですけど ――半年間 短かったけど、ありがとうございました ぼくは、ひとつだけ、だけど、もう 300 名前:もう[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 22 55 09 ID UMjRhQ2O 【コメント】 309 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 01 19 43 ID RfyMPz7z 300 さみしいんですかねえ。 グッバイ 本当に ほんとうに さようならをする人には サヨナラも 告げない きっとそう きっとそう きっと そうするのでしょう 今までが そうであったように 本当に ほんとうに さようならを しなければならない時 このくちびるに なんという 言葉を 浮かばせられるか わたしは 知らない 知らない わたしは サヨナラのかわりに 「グッバイ」 という言葉を えらんでみて できれば なんとか なんとか 軽く なんでもないように やさしく けして冷たくならないような グッバイ を と思うのです 本当に ほんとうに その時が来た そのときには サヨナラでなく 「グッバイ」 と つぶやく程で かまわないからと さようならをする人のことは想わずに 思ってみて グッバイ 先のことはわかりませんが その時に なってみなければわかりませんが グッバイ 今言えることといえば たったそれだけで ほんとうに さようならをする人には サヨナラなんて 告げないのでしょうが ほんとうは 301 名前:グッバイ[sage] 投稿日:2007/08/16(木) 23 11 32 ID YdZggnmV 【コメント】 309 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 01 19 43 ID RfyMPz7z 301 そんなのやだ。グッバイすら言いたくならないと思うよさみしい事だけど。 何も無き夜の夏 「真実の対義語は、嘘?」 「いや、そうじゃない」と、蝉が言った。そのあとで 「誰もそうは、言えないけれどね」と彼はつけ足した。 夏の、甘くまだるっこしい夜だった。 ぼくは目白台の急な下り坂を、早稲田に向かって歩いていた。 コインランドリーでは相変わらず機械たちが沸騰しそうになりながら回転し続け、 銭湯からは見えない湯気とともに低くくぐもった桶の鳴る音が聴こえてきた。 昨日、妻が死んだ。 人生における喪失自体は、そう珍しいことじゃない。 「事実を認めようとしないから、あんたはいつまでたっても就職できないんだよ」 そう言っていた母は、全身をナイフでめった刺しに刺さされて死んだ。 「普通の会社へ入って、普通の家族を持って、平凡な人生を送ることのどこが悪い?」 そう言っていた親友は、車ごと柱に突き刺さって死んだ。 いずれの場合も、不思議と悲しくはなかった。 ぼくもみんなと同じように事実を真実として受け入れようとしたし、またそう努力もしてきたからだ。 そんな僕を妻は、非人情だと言った。 ぼくもその通りだ思う。 いつの間にかぼくは当たり前のことを真実として機械のように処理し、それが正しいと思うようになっていた。その方が楽だからということに、薄々自分で気がつきながら。 目の前を、一匹の黒猫が通り過ぎようとし、目が合ったところで足を止めた。 「探しにいかないのかい?」気だるそうな抑揚のない声で、彼は訊ねてきた。猫はいつだってこんな声だ。 「何を?」 「君がいいと思うところをさ。」 「だって、」とぼくは言った。「そんなのとは関係なく、ものごとは過ぎ去ってくんだ」 ふうん、と猫は鼻を鳴らすと、興味を失ったというように尻尾を垂れた。 「そんなら、別にそれでいいけど。」 猫はそれだけ言うと、何か他に興味のあるものを見つけたのか、さっさとぼくの前から姿を消した。 あとにはもう、何も無かった。 相変わらずうだるような空気はあたりに充満していたし、この世界に悲劇なんてものはないと思われた。 真正面には巨大なビルが直立し、全ての窓という窓から、黄色い光を発していた。 その黄色い光を食べに、はるか6千億光年先の星々から虫のような粒子が集まって来ていたとしても、それはそれとしてぼくの心臓は毎分60~70回の鼓動を繰り返しながらぼくを生かしている。 「今晩は」と道端に小さな花輪をつけている〈祈り花〉が言ったような気がした。 「今日はとても暑い夜ですね」 ぼくはそれには何も応えず、ただ羽を持った世界中の言葉という言葉に呪詛をわめき散らしたい気持ちでいっぱいになりながら、マッチで煙草に火をつけ、マッチの火が自然に消えるのを待ってから、それをゆっくりと投げ捨てた。 そしてあとにはもう、ほんとうに何も無かった。 302 名前:何も無き夜の夏1/2[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 23 23 50 ID 45cw/Yok 303 名前:何も無き夜の夏2/2[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 23 25 57 ID 45cw/Yok 【コメント】 309 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [] 投稿日:2007/08/21(火) 01 19 43 ID RfyMPz7z 302-303 あのあたりにまだ銭湯ってあるんだへーって思っただけだった。 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/611.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ caramel camera 南米か北欧かとにかくどっかの外国の ドーナツ畑で働く君は眩しすぎる さすがに一番じゃあないけれど 少なくとも太陽よりは眩しい 一瞬を覚えるのに必要なのは一瞬で 一瞬を忘れるのに必要なのは一瞬で 一瞬を覚えていくのに必要なのは一生なわけで シャッターを切るんだ そうすればキャラメルが レンズのとこからコロリ セピアな仕掛けに僕はにんまり 働き過ぎの君にそれを食べさせたいのだけど 君の唇は遠すぎる 距離の話じゃないよ しかたないからキャラメルは僕が頂いて そこらに生ってたドーナツもぎ取って その穴から君を ただ見てる ずっと見てる ただ見てる ああ 一瞬を切り取るよりも 一生こうしてたほうが楽だなんて 261 名前:caramel camera[sage] 投稿日:2007/02/04(日) 11 47 41 ID Myf7cUEc 【コメント】 287 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 28 09 ID LWDgi7r4 261 caramel camera ドーナツが畑で採れるという発想に面白がっていると、カメラからキャラメルのおまけが出てきたりして、 骨格はファンタジックで設定の勝利を確信させるが、ドーナツの穴から覗くという表現がかなりありきたりの ような気がして残念。一瞬に関する考察は非常に興味深く、ラストの一瞬についても考えさせられたが、 実は考えてもよくわからなかった。必要な一瞬をカメラのシャッターに喩え、それを拒否または不可能な 相手には一瞬でなくドーナツ穴ピーピングというだらけた時間を費やさねばならぬとの、徒労のような感触は 伝わってくるが、それが楽、とはどういう意味なのか。あきらめたのか。 295 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 23 44 41 ID 5BM/IG9o 261 caramel camera セピア色の風景とキャラメル ドーナッツと安定感のある色に囲まれて何気なく 「僕」が見続けている「君」との関係の何気なさが 穏やかで心地よいね ドーナツの穴から見ている僕 きっとキャラメルを食べながら甘くドーナツの穴から見ている僕の心の内なんて わからないのだろうね なんて話の中に入り込んで 安定という関係を見た気がするよ カメラから出てきたキャラメルって その君を取り巻くすべてのものの象徴なのかしら などと思い楽しめました 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 261 caramel camera これはすてきな絵ですね。おしゃれです。好きですね。 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 261 caramel camera ファンタジーだなあ。穏やかな夢を見ているような。 308 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 18 56 00 ID uWgbzPQS 261 caramel camera (和やかなイメージに) 317 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 21 25 31 ID ITUB3mpc 261 caramel camera 残酷な作品。一昔前、戦前の社会を描いたようにも見えます。人間は他者への思いやりを持っていますが、 此処に描かれているのは人によっては偽善とも呼べるようなもの。 最終連で現代日本人への痛烈な批判を描いていますが、コミカルに描かれうやむやに消えてしまうようなもの。 かなり残酷であり恍けていますね。2連は必要ない 322 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 53 ID igZHylCl 261 caramel camera 楽しかったなあ、うん。 ドーナツとキャラメルとどっかの異国の空と太陽と恋がふんわり一緒になって。ポエジーですなあ。 というわけで 1点 324 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 21 33 57 ID UDGUf8iv 261「caramel camera」2点。あっまーーーーーい! 330 名前:鞭 ◆ILLsmD2C1w [sage] 投稿日:2007/02/12(月) 12 18 11 ID z8SyzDQw どうも『caramel camera』書きました、新参です 評価・集計お疲れ様です。ありがとうございました お題出すんですよね・・・ 次は『煙草』でお願いします 投稿締め切りは2/20 審査締め切りは2/23 でよろしくです 645 名前:睾丸鞭 ◆ILLsmD2C1w [sage] 投稿日:2007/02/12(月) 12 38 49 ID z8SyzDQw 『caramel camera』書きました 審査・集計お疲れ様でした たくさんの人から点頂いて嬉しかったです まんこ将軍 最後の楽っていうのは、一瞬を覚えて居続ける(カメラで写真を撮る)ことより どーなつの穴から見つめ続ける『今』のほうが大事だよ、 っていうことで書いたんだと思います 写真に残して過去を懐かしむより 今今今今のことをそのまま今と受け止めたほうが楽じゃないかなって思いまして これ以上(既に?)はボロが出るので去にます 楽しかったです。ありがとうございました 655 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/13(火) 00 06 55 ID iomdvhza 645 ハンドルネームが素晴らしい。3点。 なるほど、ドーナツの穴は裸眼ということかあ。やっぱり種明かししてもらうと嬉しいどす。 寓話的な仕掛けに翻弄されて主題が読み取れず点数も確か入れなかったのですが、 イメージの面白さは群を抜いていたと思います、なんて後から言ってみたりなんかして。 【得点】 8点(チャンプ作品) ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:2点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ◆UnderDv67M:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 あばらや ◆61ynRipd12:2点 ■▲▼ ピンボケのネガ 「がしゃ」 なんつってフラッシュも無いのに上下に重ねた二丁拳銃から何見てんの? 「真っ暗闇だね」 だからお前は何言ってんの。午後二時ですよ。太陽が憎いくらいに光ってますよ。 「もう少しの所しか光が入りらないや。このカメラの枠の中だけ、うっすら見える。それだけ」 馬鹿言え。 「焼き付けとくよ。私の中に。焼き回しはしてあげられないけど」 こっちに向けんな。 「ハイ、チーズ……」 262 名前:ピンボケのネガ[sage] 投稿日:2007/02/04(日) 12 45 27 ID 8fQUqWxf 【コメント】 287 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 28 09 ID LWDgi7r4 262 ピンボケのネガ そのまま読むとコント。知ってる人には説明不要だが私はコントを高く評価する。この作品も拳銃構える人と 向けられてる人との会話が小気味いい。ただし笑いとしてはそんなに笑えないかもしれない。短すぎたかもしれない。 295 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 23 44 41 ID 5BM/IG9o 262 ピンボケのネガ 対話が小粋ですね 間合いからちょっとした緊張感が醸し出されていたら さらによりよくなるような気がするんだ 言葉最小限にしている格好良さもあるんだけど 説明のない分 わたくしには分かりにくいんだけどごめんなさい 対話文うまいなってことは分かる ネガのありかは主人公の中だってことと 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 262 ピンボケのネガ 「上下に重ねた二丁拳銃」というのがどういう絵か分からなかったけど、語り口調はうまい。 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 262 ピンボケのネガ これは、言葉どおりに、拳銃向けてくる殺人鬼との会話、と読んでいいのかな? ボケと突っ込みの掛け合いはいいけど、前提条件が分からないので戸惑う。 ■▲▼ ゆき 小さな紙 めいっぱい 自分を綴って 部屋に飾る 僕の作品は 隣りの作品は 奥の部屋の隅に飾られていた 267 名前:ゆき[] 投稿日:2007/02/06(火) 05 15 47 ID sRd2cy1e 【コメント】 287 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 28 09 ID LWDgi7r4 267 ゆき 小さな紙や作品が写真だとすると、面白い表現ではある。ただ、二連がどうもわかり難く、僕の作品が奥の部屋に 飾られているのか、だとしたら最初の「部屋に飾る」はその奥の部屋なのか、はたまた隣の作品というのは僕の作品 ではないのか、などの疑問がいっぱい浮かんでしまう。 295 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 23 44 41 ID 5BM/IG9o 267 ゆき >僕の作品は >隣りの作品は 僕の作品については小さな紙に綴った自分なら 隣の作品という意味が不明瞭で 理解しようも無かったのですが 掛かり受けの問題であるのかなと思い 隣の作品が奥の部屋に飾られていたと読むべきなのか試行錯誤しまして ええ 「僕」の隣に居る人 というのが 隣の作品の真意であるならなんとなーく 色々に読めてしまうのだけれど 思い出 として視覚が捉えた記憶の複写として 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 267 ゆき 時系列が逆転してるんだろうか、これ。タイトルが「ゆき」というところから、 写真展で注目されなかった自分の写真作品をちぎって部屋に撒いてる場面が浮かびました。 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 267 ゆき ごめん、「カメラ」と「ゆき」と詩本文の関係がつながらなかった。 で、 301のゼッケン氏の評を見てなるほどと納得した。 その解釈で読むなら、作中人物のやるせなさが滲んだ表現になっていますね。 ■▲▼ 証明写真 現実ってネットに流出したそのハメ撮り写真のことですか おれたちのリアルな感じって隠し撮りの写真がネットに出回るその感じですか それならおれだってリアルな感じに仕立てあげてくださいよ 自慢のカメラでぱしゃりとやってさあ 現実ってなんですか もうわけわかんなくなってるわけですか とりあえず おれとあなたで共有したときに現実と名づけてみましょうか おれたちの現実感とか 写真があって 映像があって そういうのがテレビやウェブで流れていって みんなが 見る というところにあるのではなくて そんなものを誰かに見せたがっているあなた! と 見ちゃうおれの間でリアルな感じが成立しちゃうんです この写真を撮った人間がいるんだなあ、これが おれたちに残されて許された唯一のリアリティ のぞき野郎だ ダイアナを追い回すパパラッチ 崩れ落ちるWTC 見せたがっている人間がいる リアルだなあ おれもリアルな感じにしてくださいよ 自慢のカメラでぱしゃりとやって あんたがそこにいることを おれに感じさせてくださいよ さあ カメラの発明が社会と歴史を昔話から現実にした 誰か 真実を写すカメラも発明してくれませんか おれたちの現実はカメラの向こうにはない おれたちの現実がカメラを構えておれたちを見ている さあ誰か 証明してくださいよ おれがリアルな存在だってことを ステキなカメラでぱしゃりとやってさあ 268 名前:証明写真1/2[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 06 57 35 ID ec4JQUtd 269 名前:証明写真2/2[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 06 58 17 ID ec4JQUtd 【コメント】 287 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 28 09 ID LWDgi7r4 268-269 証明写真 現実と真実の間に横たわる大きな溝。まさに現代ならではのテーマである。私にとってもテーマである。この主人公の 語り口は軽快で皮肉っぽく、一見現代社会に颯爽と喧嘩を売ってるように見える。しかし実は皮肉の中に本音が滲み 出ていて、真実を写すカメラを発明してくれ、と他力本願だったり、誰か証明しろ、と吠えているように見えて実は本人が 一番、存在不安というものに怯えている。私はこれなら現実を真実と思いこんだまま何も悩まず日々暮らす一般人の 方にこそシンパシーを感じてしまうのが難点だ。徹底的に一般人を馬鹿にして主人公は一切悩まず超越してた方が この魅力的な語りも生きるし、何よりもかっこいい作品になったと思う。 296 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 00 01 30 ID hWTufywn 268-269 証明写真 カメラって現実を一旦切り離して 現像された写真の存在によって再び過去の一断片として 現実に舞い戻ってくる 完全なる証拠でもあって 人と人の距離感を台無しにしたり うやむやにしてしまうものであったりする リアリティ 自分という存在は他者無しでは確認できないだけではなく 明らかな衝撃が日常にないと自ら感じるべくリアリティは欠落するんだね そして 自分 と 他者 と 媒体 による 相互依存 自分が今ここに存在することを記録し他者に露出することで自己確認を行うという 欲求こそが 所謂 活写を漲らせる原動であると感じました リアルな存在の証明という 赤の他人の目という無差別さのフィルターを望んで 変態チックな要求にチラリ不特定多数にこうして催促をしているんだね 露出狂の潔さがもっと色濃くでていたらなおよかった 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 268-269 証明写真 すばらしいですね、ひとりで気持ちよくなってるんでしょうね。 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 268-269 証明写真 仮想現実とリアルとの境界線上で、現実感を失って追い詰められた感覚を感じた。 正直、読んでいて息苦しい。 ウソをウソを見抜くことと、真実を真実と見抜くことは、本質的には同じことで、 どちらも難しいことなのかもしれないとか、思った。 308 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 18 56 00 ID uWgbzPQS 268-269 証明写真 (その息苦しさに) 317 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 21 25 31 ID ITUB3mpc 268-269 証明写真 少なくともあなたからリアルは感じました 661 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/02/13(火) 07 43 00 ID 6bOVEkkN 「証明写真 refiltering」 他人の目という無差別さのフィルターを望んで (296 :螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2) 現実感を失って追い詰められた(306 :シオン ◆poetsyov/2) 存在不安というものに怯えている(287 :まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk) 少なくともあなたからリアルは感じました(317 :嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY) 愛してるよ 【得点】 1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ■▲▼ サンプル 日が暮れる 朝日が昇る また日が暮れる 朝日が昇る そして日が暮れる 朝日が昇る そしてまた日が暮れる 朝日が昇る 雨が降り 風が止む 雨脚強くなり 風吹く 土砂降りになり 落ち葉ざわめき 天地雷鳴に引き攣る 雨降りし 君の家の前 あたしは佇んでいる 恋文を握った手は震え 濡れ髪の似合う君は 上の空 黄色い傘と黄色い長靴が あたしの背景を彩り 泥を踏む音が 網膜を過ぎる 嗚呼 活写 北と比較されるのはもううんざり 北の発想力はとても面白いけど あたしにはああいうの乏しいのよ 竹輪と比較されるのはもううんざり 竹輪の語彙はとても豊富だけど あたしはボキャブラリー貧困なのよ ◆L4LyBSss3wと比較されるのはもうたくさん ◆L4LyBSss3wの情念はとてもどろどろしいけど あたしはああいうタイプじゃないのよ 鍵盤と比較されるのはもうたくさん 鍵盤の寸評はとても楽しいけれど あたしにはああいう才能ないのよ 曾村と比較されるのは冗談じゃないわ 曾村はとてもお下品だけど あたしはああいうタイプじゃないのよ にぃちぇと比較されるのも冗談じゃないわ にぃちぇの長文は確かに面白いけれど あたしにはああいう体力はないのよ ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅと比較されるのはもううんざり ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅは独創性に優れているけれど あたしにはああいうセンスないのよ ゼッケンと比較されるのはもうたくさん ゼッケンはとてもクレイジーだけれど あたしはああいう突き抜け方はしないのよ ◆notePDkbPQと比較されるのはもううんざり ◆notePDkbPQはブランド確立したようだけど あたしにはああいうお洒落は似合わないのよ 遮光されても被写体には関係ないのよ 余剰から生み出すの あたしはそういうタイプじゃないし 収差が大きいの 6原色だからズームなんて必要ないし でも一眼レフで歪められたいの あぁ、あたし 強がってるのかなぁ 『損得を優先すると恨みが残る 真心を優先すれば信頼を得る』カレンダーに印刷された2月の言葉 嗚呼、活写 みんなあれこれヲチ出しするけど あたしはあたしなのよ あぁ、やっぱり あたし 強がってるのかなぁ 270 名前:サンプル 1[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 07 25 36 ID wkh3yf4G 271 名前:サンプル 2[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 07 26 10 ID wkh3yf4G 272 名前:サンプル 3[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 07 26 40 ID wkh3yf4G 273 名前:サンプル 4[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 07 27 15 ID wkh3yf4G 274 名前:サンプル 5[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 07 30 33 ID wkh3yf4G 【コメント】 289 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 59 52 ID LWDgi7r4 270-274 サンプル サンプルだから、ただ何かのサンプルを脈絡なく並べたということなのだろうか。テーマであるカメラはやっとパート4に はっきり出てくるのだが、これを読むとパート3との関連で「自分は自分らしく」みたいなありきたり自己啓発を入れつつ、 あたし強がっているのかなあ、で、きちんと内省的にもなるというバランス感覚を描いたということか。実はよくわからない のだが、パート3ににーちぇなどという俺の名前が出てきて苦笑する。結局長文がトレードマークなのか、俺は。短いのも たくさん書いてるのに。どーでもいいけど。最後のヲチ出しの意味もわかんないでやんの。 296 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 00 01 30 ID hWTufywn 270-274 サンプル 面白い構成の作品ですね 人の記憶という脳内写真に照らし合わせて 何者かと 似ているかという判断に対して挑戦的だとも読めるし 示唆ともとれる 誤確認を呼び覚ますのも 脳内活写を続けているからだとか考えながら リアルを写し取っている「私の目」 絶え間なく サンプル1は月日と経過を見上げ 目を静かに落としていく様が感じ取れて サンプル2は記憶と今の交差に読めた 勝手に読み進めています サンプル3ここが文字表現という類似の指摘 比較になっていることからこれがないと この作品は面白くはなかっただろうって思うんだ 記憶って固定観念なんだって サンプル4余剰というものはやはり記憶から出来ているのだったわ と気がつかされたよ サンプル5私の存在はああどこ と聞こえてきました この作品とても面白かったです 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 270-274 サンプル 外から入っていって自分に焦点が合い、そして内部へ潜る。分かるけど、おもしろくはなかった。 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 270-274 サンプル 名前はいらない、と強がってみても、自分自身を見て欲しい時もあるのよと、 そんな嘆きに読めたのは、私の偏見だろうか? 個人的に思うところがあって、気になる詩です。 317 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 21 25 31 ID ITUB3mpc 270-274 サンプル 背伸びするのも必要なこと 323 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 46 49 ID igZHylCl 270-274 サンプル 心象風景というより心そのもん活写。ついつい自分語り爆走になっているところが 詩として正しくもあり道を誤ってもいそうなところですな。 ほだされますが、詩の完成度はまだまだでありんしょうなあ。 653 名前:穢土 ◆34law0hz56 [sage] 投稿日:2007/02/12(月) 23 35 13 ID pa97gpSL 【サンプル】書きました。別の題名は【試供品】。性格が適当イズムなのでそのままポン♪ リンクスレ2にリンクされるのを目的としていましたが、阿吽とはいかなかったようで、寂しい限りです。 兎角、点数をくれた竹輪さん、ありがとう。感激です。 まんこちゃん、揶揄はないです。技が豊富なのは分かっています。 兎角、あそこに出た名前はすべて何も揶揄はなく、各々特徴を持った人を羅列しました。 不快に思った方どうも×い×せん。名前の上がらなかった方、リクエストを待っています。 シオンさん。何が気になる?嫁心さん、ズバリです。葉土さん、毎度。点数をくれなかったあばらやさん、お元気ですか ところでアンダー、 らしくねへ事言ってんじゃねーよ。 【得点】 1点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 ■▲▼ 僕はここにいるよ 僕はここにいるよ 君自身、君の世界を覗いてごらん 君が気付かなかっただけで 僕は何時も側にいた 君の成長を見届けたのは僕さ ひとつひとつ記録して残した 街の中でも上から君を見つめてる 僕は君を見ているから 悪いことはしちゃ駄目だよ 潜んでるよ ほら、君の手の中にある小型電話にも 1896年に生まれ、 2007年現在、 デジタルな子供に恵まれました 箱な両親も健在 僕達は大家族! みんなで君を見つめるよ ミクロな僕から大きな僕まで 何処までも君を追いかけていく 首を長くして君のお口に入り込んで 中まで見ちゃうよ たくさんのの四角で君達を切り抜いて 世界をシキソに分解! 君の世界をバラバラにするよ 僕はどこにでもいるよ ほら、ここにいるよ 275 名前:僕はここにいるよ 1/2[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 21 19 24 ID 6lJp2M2o 276 名前:僕はここにいるよ 2/2[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 21 20 27 ID 6lJp2M2o 【コメント】 289 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 59 52 ID LWDgi7r4 275-276 僕はここにいるよ 最初の投稿分と後半の投稿分の落差が激しい。これは狙いなのだろうか。最初のはまるで神様だか仏様の視点で守護霊の ような温かみでよどみなく読ませる。しかし後半で正体はカメラの一族と判明し、まるでストーカーのような気味の悪さをかもし出す。 ホラーなのか。とりあえず読み終わるとびっくりすることだけは確かだが、最初の温かい視線があまりにも魅力的だったので、 私としてはがっかり感が勝ってしまった。 297 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 00 36 54 ID hWTufywn 275-276 僕はここにいるよ 1と2の性質の違いはなんたるや 「君自身の世界」に居る僕とは 自我とペルソナか? とか また違った観点で 君が僕とは別生命体であればなんというかあなたは誰?状態ですよ と出だしから引き付けられて読み進めると 2ではサイコホラーチックで 「僕」が具体的に増殖しているんですよ ここでの「君」はどう考えても人間でしょう 「僕」って何万画素っていう色素なんでしょうか デジタルな子供っていう言い回しが センスいいなあ 「僕」が語りかけてくるなんて想像もしたこともありませんでした 僕は写真なんですが 被写体という君をくりぬいた僕たちは君の一瞬凍結を解凍して 挙句の果てに まったく別の意思をもってデジタルな増殖をつづけていくんだよ そんなこ恐ろしい声がこだましているよ ああうまいよお 面白かったし 何たる発想なんだろうか 記憶は生きている 質量をもって出でた瞬間からという こ恐ろしさが魅力の作品ですね わたくしこういったの好き 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 275-276 僕はここにいるよ カメラですね、ええ。こわくはない。 語り口調のかわいさと内容のこわさのコントラストを狙っているとは思うんですが。 307 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 36 12 ID uWgbzPQS 275-276 僕はここにいるよ 怖さは感じなかった。むしろレンズ会社のCM的な印象を受けた。 317 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 21 25 31 ID ITUB3mpc 275-276 僕はここにいるよ カメラの歴史でしょうか。カメラの生誕は1896年なのですか。 323 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 46 49 ID igZHylCl 275-276 僕はここにいるよ カメラの擬人化というよりも、ストーカー青年の独白という感触が近い。 怖いというよりも気もち悪いという効果がうまくしあがっている。 646 名前:「僕はここにいるよ」[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 18 58 31 ID mRz2/OEq 評価人の方々お疲れ様でした\(^o^)/ 偏差値50無理でした。また頑張ります。評価して下さった方、有難うございます。(・ω・)/ >まんこ将軍さま 詩を書いた私としても評価を頂けるのが一番嬉しく思います。 けれど、点数を貰えるのもやっぱり嬉しいんですよね。点数を頂けただけその評価人に気に入っていただけた証拠だから。 テストで百点を取れたら嬉しいし、赤てんだったらやっぱり悲しくなっちゃいますね だからと言って、無理に点数をもらっても勿論嬉しくはないです。これからも高得点を狙えるような詩を書くために頑張っていきたいと思います 【得点】 2点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点 ■▲▼ 記憶の埋葬 瑞々しい場面を一葉の写真に切り取ってしまうと 瞬間、そこにある死の気配が漂い出す 大切な自分の記憶を脳から引き剥がして ぺたりと印画紙に貼り付けてしまったような 懐かしいアルバムを開けば死んだ記憶たちが並べられていて お墓参りのような 記憶達と束の間の再開 幼き日の僕が曇りの無い笑顔を浮かべて死んでいたり 初恋の女の子がつんとすまし顔で死んでいたり まるで全てが現存しない生物の化石のように かって存在した瞬間のまま 変わらずに、完全に、死んでいる 写真に残さなかった記憶も やはり僕の中で死んでいて その死骸は太古からの地層のように無造作に積み上げられ 一番上には昨日の僕の死骸があった 新しい死骸はまだ体温が残り 脱ぎ立ての下着のように生々しい 底の方はかさかさに乾ききり もう得体すら分からない 埋葬場所をそれほど神経質に選択する必要は無い 同じファインダーから覗いた事が大切で その死を悼み弔い忘れない気持ちが大切 失われたものが新しくなって戻って来る訳じゃないし 忘れちまえば同じ事だから 本当に見ているのは写真じゃなくて その瞬間の心の震えと心に焼きついた鮮やかな記憶 写真に残せばとても正確に思い出させてくれるし 残さなければ輪郭も境界も無い記憶をいつでも自由に漂える きちんと保存されているのなら あとはさして問題は無いよ 277 名前:「記憶の埋葬」[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 05 35 23 ID 6lB6IxK8 【コメント】 289 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 59 52 ID LWDgi7r4 277 記憶の埋葬 これも写真というものに対する一種の諦観と皮肉が混ざり合った作品。今回読ませて頂いて、カメラ及び写真というものにネガティブな 印象を抱いている人が多かったことに少し驚く。これだけデジカメやら携帯電話の写メールやらプリクラシールやらが大流行しているにも 関わらず、だ。この作品は特に過激で死の匂いまで嗅ぎ取っている。ところが五連の写真に残せばとても正確に思い出させてくれる、の 一文が余計だったような気がしてならない。最後の一文も含めて、写真でも記憶でもどっちでもいい、と読めてしまう。そうなるとアルバム という埋葬場所の意味も一読したときとは変わっていて、まさに弔うという写真整理に肯定的な詩のように感じる。どっちかひとつの主張に 絞ったほうが良かったように思うのである。 298 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 01 08 33 ID hWTufywn 277 記憶の埋葬 アルバムを開くたびにする匂い これを嗅ぐのが嫌で仕方なかった今でもそう 文章でその匂いを巧みに表現したかのような印象を受けました 記憶ってどこにあってどんなものが蓄積されているのかなんて肉眼で見れるものならば 血生臭いものだらけのような気がしてくる だから写真という息の根を瞬時に閉じ込めた 一葉はずっと表情やら景色やらを映して滞るばかりの悲しみに暮れているはずで シャッターを切ったそのときの心やらをひっそりと息づかせながら 忘れ去られた瞬間に 死んでいるのかも知れないなんて考えさせられました そう 写真を見なければ思い出せない記憶などは完全な死骸のようだね 写真に重ねた思い起こせる記憶がいつまでもあるとは限らないけれど アルバムは 今を教えてくれたりもするんだね わたくしがうすうすと思っていても言葉に出来なかったものが 詰まっている この作品が読めて好かった ありがとう 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 277 記憶の埋葬 発想自体はよくあるものかもしれないけど、言葉の畳み掛け方がすごいです。 307 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 36 12 ID uWgbzPQS 277 記憶の埋葬 写真は記憶の墓標なのか。なるほどね。 308 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 18 56 00 ID uWgbzPQS 277 記憶の埋葬 (確かな描写の説得力に) 317 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 21 25 31 ID ITUB3mpc 277 記憶の埋葬 『死んでいたり』の表現には賛同できません。人は死んでも、個人の記憶に残るなら その人は行き続けている、という死生観がアフリカにはあるようです。その写真も記憶の中で 生きているのですから、軽々しく死んでいるなどと表現するのは感心しません。 これが作者の表現の限界でしょうか。そんなことはないでしょう。投稿期間を長くする必要があるようです。 この作品自体、感想文のようなものですけど、面白く読めました。 このような作品は、もう少し硬く描くことをお勧めします。 323 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 46 49 ID igZHylCl 277 :「記憶の埋葬」 冒頭の1連目が美しい、ただその後がなんつかその1連目の説明に終始してしまったようで 折角の詩情を生かしきってないように感じられました。 324 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 21 33 57 ID UDGUf8iv 277「記憶の埋葬」2点。共感しました。 647 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 19 49 03 ID gLcffTZP 審査員のみなさまお疲れ様でした。 「記憶の埋葬」を書きました。 この作品のいい所、悪い所を沢山の方に色んな角度から教えていただいたと思います。 参加してよかったです。 まんこ将軍さん 指摘の通りだと思います。書き出した時に私の頭にあった主題が書き終えた時には変わってしまったのですが、ならば最初の方をその主題に合うように直すべきでした。 竹輪さん こちらこそこの作品のいい所をスポットライトで照らしていただけたようで嬉しかったです。どうもありがとう。 ゼッケンさん 人によっては「くどい」と言われるのですが、褒めていただき嬉しいです。 シオンさん 言い切り過ぎたかなとは思いましたが、思い切りよく行かせていただきました。 嫁心迦葉さん 「死」という重い言葉を使う覚悟が足りなかったかもしれません。精進します。 葉士さん 自分でも薄々感じていた欠点を指摘していただいたと思います。ありがとう。 あばらやさん 共感してくれた人がいるというだけで、この作品を書いて良かったと素直に思えます。 個人的な感想としては チャンプ作品も良かったけど、「一つ星」も素敵でした。 こういうシンプルで心に残る作品を書けたらといつも思います。 655 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/13(火) 00 06 55 ID iomdvhza 647 どーもどーも、偉そうな指摘してすいません。しかしいつもこれだけ評価人がいれば色んな読み方や 感想を持つ人が出てきて面白いっすよね。 【得点】 7点(準チャンプ作品) 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:3点 ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 あばらや ◆61ynRipd12:2点 ■▲▼ 写真 #1側溝のふたをもちあげて みずみずしい、ふっくらした葉の雑草が とてつもない力で太陽にむかって伸びた #2笑う はちきれそうだ #3ダンス 街角で其々の人生を生きる其々の人々は まったく関係のない道を歩いていくのに 一緒に一つのダンスを踊っている #4廃屋ではない 破れたガラスに黄ばんだ紙がセロテープで張ってある 瓦屋根の一番端っこがみだらな曲線を描いて地面に垂れる 干してあるパンツとシャツと靴下と キャベツのはしきれがこびりついた生ゴミバケツ #5ランプ 茶色い記憶が複雑に交差する #6雨 雨、雨、あめ、雨、雨、重なって描かれた波紋、雨、雨、あめ #7男女 別々のひとつを見ている #8空 困難 #9息子達 はにかんだ笑顔 278 名前:写真[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 19 52 00 ID awSE1bsV 【コメント】 290 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 03 07 26 ID LWDgi7r4 278 写真 ナンバーがふってある意味がわかり易い。フィルムの番号かデジカメで撮った順番か、脈絡のなさそうなものがネガや整理前の 段階では平気で並んでしまうのが写真のひとつの面白さかもしれない。もちろん偶然が時折真実を垣間見せるように、この9枚の スナップも実は森羅万象を凝縮したように見えてくるわけである。並べ方もいいし、最後が子供のはにかんだ笑顔というのは構成的に ほっとする安心感をもたらすし、一発アイデアを超えた眺めて素直にこちらも喜べる作品。3点。 298 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 01 08 33 ID hWTufywn 278 写真 写真の入ったフォルダーをそのまま言葉に変換した味わいが分かりやすくて ストレートに伝わってきます この写真のカットたちは相互に関連もなく 全く異なった空間での 断片であったとして 不思議な配列 時間の揺らぎとひずみが発生していると感じた 真っ直ぐに時間を並べて連写する記録よりも 何気ない写真同士の配列は奇遇でも劇的だなと ひとつひとつに異なった景色と 時間と 思いが並んでいる それがどのような共鳴をするのかという実験のようでもあり 日常のコマ割 時間の経過が緩やかである日も 押し詰まっている日もあることと とても考えさせられました 何気なさの中 っていう人間味っていうものが伝わってきました 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 278 写真 アルバムをめくるように。カメラと化した作者の視線。 307 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 36 12 ID uWgbzPQS 278 写真 #で区切られた個々の言葉は短いけど、そこから写された風景が思い浮かぶ。 要点だけを切り取る、言葉の選び方がうまいと思う。 それは写真の巧さにも通じるものだと思う。 「カメラ」というお題でなければ、 詩のアイデアメモを見せられたのかなと、思ってしまうかもしれないけれど。 308 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 18 56 00 ID uWgbzPQS 278 写真 (トリミングの巧さに) 317 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 21 25 31 ID ITUB3mpc 278 写真 事実事象をそのまま描いたきらいがあり、感心はしませんが、その創作姿勢にエールを送らせてもらいます。 663 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/02/13(火) 10 22 08 ID J1PZtM76 鞭さんおめでとうございます。 初参加 いきなりチャンプですね! 審査のみなさま、お疲れ様でした。(百花繚乱楽しかったです。) 将軍殿 評価ありがとうございます。(写真書きました) 嫁心迦葉さん。エールありがとうございますーーーー。 ゼッケンさん 読んでいただいたのに、評書かなくてすいません。(しんどかったのだ) 644 ありがとうーー。つか丸分かり?w てか、かあいかったよ。。。大体あたしのだって、やってることは同じだしw。 ベクトルの方向が違うっつだけでアンダーさん反応。 (実をいえば、「アンダーのばかー」と呟きながら部屋の隅でしくしく泣いて書いた作品だったりする。) >類さん リベンジお待ちしておりやす。 穢土さん、ふふふ、次もよろしくーーー。 【得点】 6点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:3点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/388.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ クッキー クリスマスツリーの形をしたクッキー 昔、彼女にあげようとしてさ 寝ないで焼いたなクッキー その日も仕事が忙しくて、最終電車で帰ってきてさ クッキー生地は冷蔵庫で寝かしたけど 寝ないで焼いたなクッキー バリエーションを出すために、生地は2つに分けて 片方にはココアで色をつけましょう…なんて 昔、読んだ本に書いてあった事ちゃんと覚えているものだね 寝ないで焼いたなクッキー もっと君の気を引きたいからとか、もっと素敵な自分を見せようとか そんな事、考えられないような眠気の中 ただ、君と約束したからさ 本当なら金の指輪でもプレゼントしたいけど お金もなくて、何もあげられない僕にできるプレゼント 密封性のある容器に入れないとシケってしまうんだよね 味見して3秒後に笑い出した君の顔を見て その時はじめて失敗に気がついたよ 寝ないで焼いたなクッキー 昨日から雨が降り続く日曜日の朝 シケったせんべい齧りながら なんとなく思い出してしまったよクッキー 333 名前:クッキー[sage] 投稿日:04/06/15 20 06 ID J9mFZV1a 【コメント】 359 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 20 34 ID 1SaaSg+5 333 この詩は朗読するとけっこうイケそうだね。ことばのリズムがよくて 読んですっと入ってくるよ。後は好き嫌いの問題だろうね。ぼくは最終連が好 き、あとの部分は普通。 ■▲▼ 金曜日 金曜日。 一週間の終わり。 思わずベッドに倒れ込む。 どこまでも深く沈み込んでいくような錯覚。 「寝た?」 「いいや。まだ」 「そう」 幾度とも無く体勢を変える。 「ねぇ」 「ん?」 「明日何する?」 「分かんない」 「ちゃんと考えといてね」 「うん」 時計の針が12時を示す。 明日が今日になる瞬間。 「ねぇ」 返事は無い。 334 名前:金曜日[] 投稿日:04/06/15 21 19 ID QYZ6x9Nt 【コメント】 350 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/17 23 17 ID v0bxOgYd 【2点】 334 金曜日 やられました。短い会話の羅列。出来る限りシェイプされた言葉 それなのに二人の関係や、状態がなんだか目に浮かぶよう。 個人的にもこんなけだるい感じが好きなので2点入れさせていただきます 357 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/19 15 08 ID /kqtemD+ 1点 334 :金曜日 :04/06/15 21 19 ID QYZ6x9Nt 週休二日? いいねぇ……いまだに土曜日が週末なんだ。 360 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 06 ID 1SaaSg+5 334 文章で読むと味がでる詩、だね。ヤになるくらい何も言ってないし、 びっくりするような表現もないけど、ソツなくまとめられている。これも好き 嫌いが分れそう。 【得点】 3点 わに ◆Wani6uvhK.:2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ まさにそれは 何時からだろう この場所からの風景に 見慣れたのは いつもいつも この窓から見ている外を かれこれ三年ぐらいになるだろう 僕はある日、事故に会い、病院での入院生活を余儀なくされた 入院生活がはじまった頃はいつも不平不満をもらしていた こんな生活もう嫌だった そんな感じで日々が過ぎていった ある日 ふと外を見たら 綺麗な太陽が見えた まるで金の様に美しい太陽が そんな光景を見て 僕は戦おうと決意したこの怪我と 早く外に出て 走り回りたいから・・・ 335 名前:まさにそれは[sage] 投稿日:04/06/15 23 54 ID lId6JIj0 【コメント】 357 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/19 15 08 ID /kqtemD+ 1点 335 :まさにそれは :04/06/15 23 54 ID lId6JIj0 想像したら、……ちょっとダケまぶしかった。 360 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 06 ID 1SaaSg+5 335 詩っぽくしようとして無理しているのがアリアリとわかります。この 際だから、自分の湧きあがる感情だけをガーッと書いてみたら。その後で削れ るものは削りゃいい。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 馬鹿 金をくれって 繰れって 上手くやれよ 足りない頭で だから 他にいかない 上手く儲けて笑えばいい 幸せなんだろ 業が透けて見える 醜いな 清貧を気取った方が人間的に上 飢えてるくせに 馬鹿みたいだ 所詮資本主義社会 持たないのなら それは 他の人間の手にあるってだけ 持てないって認めろよ 殺し合えよ 馬鹿ども お前らの命なんて この紙切れに等しい 何グラムだよ一体? 気付けよ 馬鹿ども いい加減さ お前ら 踊らされてんだよ 人生を賭けて 紙切れに 何枚集めれば 命と交換できる? 気付けよ 馬鹿ども 清貧を気取るお前らも 変わりやしねえ 価値観の底に業が見えるぜ 金がなきゃ生まれやしねえ 同じだよ いい加減教えてくれ 俺はどっちだよ 金は欲しいけれど浅ましくはなりたくない 俺はどっちの馬鹿なんだ? 336 名前:馬鹿[sage] 投稿日:04/06/16 00 10 ID cyo6bawx 【コメント】 351 名前:山田 ◆jipx.wAXvs [sage] 投稿日:04/06/18 03 17 ID Z99YtPqf 【1点】 336 :馬鹿 資本主義の矛盾、という感じでよみました。 最後2行がよいですね。 352 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/18 07 41 ID HAl+i6/c 336 馬鹿 中野某の「清貧の思想」が昨今ブームとなりましたが、私はこの清貧という言葉が大嫌いでした。 だって、貧乏に清く正しいという倫理観を持ち込むことで、かえって銭カネへの執着が透けて見える ような偽善を感じていたからです。でもって、作者もそこを鋭く指摘してくれていて、私としても 溜飲が下がる気持ちです。 360 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 06 ID 1SaaSg+5 336 怒ってるなあ。ぼくは日本は世界でいちばん成功した共産主義国家だ と思ってるんだけどね。そう考えると不思議と腹が立たなくなってくる。詩は 未整理な印象が強いですが、それだからこそ伝わってくるものもありました。 ま、後は「金持ちvs貧乏人」ではなく、「いい金持ち、悪い金持ち」の視点で 見るべきなのかな、とも思う。これは受け売りだけど。 【得点】 2点 山田 ◆jipx.wAXvs:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ 1,000/g ぼくの身体として 日常のきれはしとして なだらかな肩から うすい胸板から 脂肪だらけの足から 肥大した頭から あふれ出るぴかぴかの砂くず 変わらない景色 三つほどの山 ぼくは射精をしても きっと崇められてしまうと思った 337 名前:1,000/g[sage] 投稿日:04/06/16 06 49 ID GGy3qib9 【コメント】 360 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 06 ID 1SaaSg+5 337 これはようわからん。つまり体から金を産出するのがそのまんまなの か、何かの比喩になってるのかなあ。「三つほどの山」って何なのか、それも 気になりますね。 ■▲▼ まとわりつく輝き 歴史のなかで残った初めての飾りが きらりと光る金のイヤリングとは なにか訳があるのだろうか? 指輪とか手鎖とか首輪とか 手かせ足かせとは違う 飾りには まずは できなかったのだろうか? 輝きを失わない 金色 人間の力を感じる まとわりつく 計測などできない力がある 動きを少しずつ失っていく 人間が葦になって風にゆれ始める 雨に喜び日差しに感謝する まばゆい金色 勝ち誇ったように輝きつづける あり得ないことを みとめるようになる 気持ちのいい朝だな 歌いたくなる 思い出が金色に 輝く 存在が輝く 金色の 残ったものが 生きた時代 の 証に 338 名前:まとわりつく輝き 1[] 投稿日:04/06/16 19 56 ID cW7n3ly4 339 名前:まとわりつく輝き 2[] 投稿日:04/06/16 19 57 ID cW7n3ly4 【コメント】 361 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 28 ID 1SaaSg+5 338-339 イヤリングに感動して詩を書いて、そのイヤリングを貶めたくな い、っていう感情は痛いほどよくわかるんだよなあ…。でもそれだと、単なる 讃歌に終わっちゃうんです。目の付けどころはいいと思う。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ Stay gold そこはろくに車も通らない 海へ続く細い県道に 寂しくたたずむポストの右 赤錆た街灯はやる気も無く ぼんやり世界を照らしていた そんな街灯にすら虫けらどもは集まりだして あっちに行けよとでも言いたげに ちらっと見た満月の方向に 街灯は綺麗な綺麗な蛾を見た 嬉しくなって街灯は 限界を超えて白く明るく 輝きを増したら蛾も近寄って来たが いらぬ虫けらどももより沢山集まってきて 蛾はなかなか近づいて来なかった やがてスタミナが切れて来たのか チカチカ点滅が始まると 虫けらどもは舌打ちしながら離れて行った その波にのまれてあの綺麗な蛾も どっか行っちゃった どっか行っちゃったよ もう真っ暗な世界に俯き もう真っ暗な自分に俯いていると 足元にもぞもぞ残ったフンコロガシ ありがとう ありがとう 心から嬉しくて フンコロガシが街灯の体に絡み付く頃 雨が世界を流した 街灯の後ろで何も出来ずにいた あの蛾も連れて そこはろくに車も通らない 海へ続く細い県道に 寂しくたたずむポストの右 赤錆た街灯の真後ろで キラキラ光る金の粉 もう照らされることの無い世界の中でも 340 名前:Stay gold[] 投稿日:04/06/16 23 01 ID 562CASqx 341 名前:Stay gold[] 投稿日:04/06/16 23 05 ID 562CASqx 【コメント】 361 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 28 ID 1SaaSg+5 340-341 蛾ってキレイだよね。ぼく大好きなんだ。さて、場末も場末のキ レイな光景がこの詩のキモですが、情景描写がまだ足りない気がする、あるい はパターン化してるような気がする。描こうとしてる絵は好きだった。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 不如帰より 金糸雀へ 鳴かぬなら如何にとやせん不如帰 問いかけは無垢な罠に似て 君ははなすとむじゃきに答え 人は笑う 金のメッキを剥ぐように 殺せず鳴かせず待てもせず 君は光秀 いじめられっ子の裏切り者と 無恥な言葉を突き立てる けれど 君は詩人 鉛の盾のその奥に 真珠の心があればいい 傷つきやすい魂が 固く磨かれるその時まで いつか金糸雀となって 忘れた歌を歌いだす その時まで 君は君のままであればいい いつか訪れる その時まで 私は空で君を待つ 二人の歌を歌いながら 344 名前:不如帰より 金糸雀へ[] 投稿日:04/06/16 23 32 ID zhyfe9T4 【コメント】 349 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/17 23 15 ID v0bxOgYd 【1点】 344不如帰より 金糸雀へ 鋭い刀の切っ先みたいな奥行きを感じました。 すごう濃厚なかんじですが、後半ちょっと薄くなった感じ 「君は君~」のあたりから。私だったらそれ以降は書かないかも この辺は好みでしょうが。 352 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/18 07 41 ID HAl+i6/c 344 不如帰より金糸雀へ 自分の詩を自ら「金メッキ」と言ってしまうほどの卑下。自らを血を吐きながら歌うホトトギスと呼ぶ ほどの悲愴。けれど、作者は天高き金糸雀の場所に恋焦がれ、飛翔を憧憬している。まさに ロマンチィスト!。そんな作者の姿にいつしか自身を重ねてしまう。 354 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/18 23 08 ID EZF+HjBy 【2点】 344 不如帰より金糸雀へ 構成力、表現、レトリック、どこをとっても他の作品に比べ一歩抜けている感じ。 361 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 28 ID 1SaaSg+5 344 冒頭の句がいい。ホントにイイ。でもなあ、詩人ってそんな特別な存 在じゃないと思うんだよなあ。鳴かないホトトギスと歌を忘れたカナリヤのコ ンビか…。ロマンチックだね。無精髭を生やしたオッサンがときめいてるよ。 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/19 21 39 ID 1SaaSg+5 2点 344 鳴かないホトトギスと歌を忘れたカナリヤのコンビがかなしくてねえ…。 胸がキュンとしちゃったんだ。だから2点。 365 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/06/20 06 53 ID Pppq/JRN 「不如帰より 金糸雀へ」2点。とにかく構図が気に入った。ホトトギスは鳴 くと血を吐くし、歌を忘れたカナリヤは西条八十の童謡だね、一応つまんない 補足です。気になったのが、ホトトギスとカナリヤのスタンスがほぼ同じに見 えてしまうこと。書簡を出すホトトギスと、それを受け取るべきカナリヤの、 キャラの書き分けができてはじめてこの詩は光を放つんじゃないかな。 374 名前:大木人 ◆KMcEIGIRgE [sage] 投稿日:04/06/20 23 33 ID HNAK78cu ○ 2点: 344 不如帰より金糸雀へ シャイな心の底に黄金の輝きを見出す作者の視点に暖かさを感じました。 ただ後半のバタバタとした締めが惜しいように思います。 375 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/21 19 32 ID WsshQQN9 不如帰より金糸雀へ に一票。 雰囲気がいいのと 構図のよさを評価。 感想は前に書いたので略 384 名前:九官鳥 [] 投稿日:04/06/25(金) 18 48 ID d3rWQmLA どうも初めましてじゃないけどこんにちは。 『不如帰より金糸雀へ』の作者です。 これは半分以上ノンフィクションで後日談があるんですよ。 ちょっと聞いて下さいな奥さん、不如帰を騙った九官鳥が、 性悪な金糸雀に舌を抜かれちゃったんですって。 むごいですね、かわいそうですね、シットですね。 思い当たる奴はスナオに感動するように。 点数くれた人はありがとう。ロマンティックなメッキ剥がして悪いね。 チャンプ、準チャンプの人もおめでとう。 悔しいから私情で点数つける阿呆がいなけりゃ、 俺がチャンプだったと遠吠えしときます。 【得点】 5点 わに ◆Wani6uvhK.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 【決選投票】 9点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ウサギ歯:1点 大木人 ◆KMcEIGIRgE:2点 わに ◆Wani6uvhK.:1点 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/rzp108/pages/12.html
人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list