約 2,552,010 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/125.html
作成中です・・・ ページ:1 2 お題 海 開催期間 2002/09/27~2002/10/07 参加作品数 18 審査員 3人 本スレ 3の513-573 議論スレ なし 【チャンプ】 楽園の海(ピンクフラミンゴ):5点 酸い口(構造):5点 【準チャンプ】 該当作なし 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 519 現実と想像の間に挟まれ - - 526 ミミ海 - - 530 錯覚 - 1 531-533 暗い海 - - 534 別れ - 3 535 しじま - 1 536 懲りない - - 539 つらなり - - 540 高楼より望む - - 541 楽園の海 ピンクフラミンゴ 5 542 Sea Of Blue - - 543 あの日の海 - - 546 ワタクシは海 - 1 547-548 鏡像 - 3 549 酸い口 構造 5 550-551 オセアーノ - 2 554-555 名残の海辺 - - 556-557 海へ - - 【審査員】 撫子さん ◆ikeEr7LE3I Canopus ◆DYj1h.j3e. 霧都 ◆bKLWQf3H.k 【採点レス】 563 名前:撫子さん ◆ikeEr7LE3I [] 投稿日:02/10/06 00 43 ID qYy/xcHF 549「酸い口」=3点 564 名前:撫子さん ◆ikeEr7LE3I [] 投稿日:02/10/06 00 56 ID 0ZtFK7Df 541「楽園の海」=2点 535「しじま」=1点 534「別れ」=1点 551「オセアーノ」=1点 566 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/06 10 41 ID Anx3qCpD 534 2点。 541 2点。 567 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/10/06 11 13 ID Anx3qCpD 530 1点。 547-548 1点。 549 2点です。 568 名前:霧都 ◆bKLWQf3H.k [] 投稿日:02/10/06 22 50 ID rb1noO5G 550-551 オセアーノ 2点 547-548 鏡像 2点 546 ワタクシは海 1点 541 楽園の海 1点 作品 ■▲▼ 現実と想像の間に挟まれ 519 名前:現実と想像の間に挟まれ[] 投稿日:02/09/27 22 23 ID QJZyAQbH 本でしか見たことのない海を回想して 週一の美術で仕上げた 僕だけのミニチュア・シー 瓶に入った手紙 プラスチックの透けるイルカ 白くなった珊瑚礁 水彩絵の具で塗りたくった 抑揚のないコバルトブルーの海の上を 歩く、当てもなく歩く 中2の夏 記憶の底から溢れ出しそうな水を止めることができずに 海に行く道を 独り自転車を走らせていた どんより重い潮のにおい ざわめきにも似た波音 砂浜に広がる人の群れ それなら僕はただ流れてみたかった すべてを海に投げ出して海になりたかった 藻屑でもなんでもなく、『海』とひとつに 本で見たあの海は偽物だった 僕のミニチュア・シーは作り物だった 目の前にあるのは昔から幾分も変わることのない真実だった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ミミ海 526 名前:ミミ海[sage] 投稿日:02/09/28 08 04 ID Dhm93HOr 塩味だね 広く地球にぺったり丸く貼り付いていて 僕もそんな感じ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 錯覚 530 名前:錯覚[] 投稿日:02/09/29 00 31 ID 7bHoHv4p 世界が満ちた夜に沈む頃 頭上に張り巡らされた 高速道路の下で 静かに目を閉じて見る 波の音が聞こえる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 暗い海 531 名前:暗い海(1/2)[] 投稿日:02/09/29 07 32 ID WRuceZTA 流れ出す血の赤を見るたびに あたしの中に 暗くて深い海が広がっていく タールのように真っ黒で ねっとりとした海が 雲間から顔を覗かせた半月 妖しいまでに黄色い光が タールの海で照り映える たった今 大嫌いなセクハラ課長の胸に 何度もナイフの花を咲かせ 二度と巫山戯た口が きけないようにしてやった あとは暗い海の底に 深く深く沈めてやるだけ 二度と浮かび上がって 来られないように 532 名前:暗い海(2/2)[] 投稿日:02/09/29 07 33 ID WRuceZTA 先月は定職にも就かず 人の稼ぎを充てにしてるだけの 無能な彼氏を絞め殺してやったっけ もちろんその後は 真っ暗な海の底に 女であることをいやでも 実感させられる日々が訪れるたび あたしの中は暗い海で満たされる 雲の切れ間からは半月 あたしの心の闇を照らす 533 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/09/29 12 20 ID 4hF7DAfN 532 訂正 × 充てにする ○ 当てにする でお願いします 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 別れ 534 名前:別れ[sage] 投稿日:02/09/29 12 58 ID bopTUlph 時は時に別れを告げる時です。 人は人に別れを告げる人です。 「いまさら海について何を語れというのだ・・・」 その老いた詩人は嘆いていました。 「私は何年かかっても故人の言葉に勝ることはできなかった。」 人々も嘆いていました。 「仕方ないのです。時が進み人が生きる限り、変わらぬ言葉は消えますから」 そして波がありました。 止むこともなく、変わらぬ響きで。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ しじま 535 名前:しじま[sage] 投稿日:02/09/29 15 26 ID K+wpBL52 目をとじた肩ごしに 広がっていく 蒼く月がわれて いくえにも 魚にかわり たわむれて 沈み 沈み 月はいない 沈み 色は濃さをまして いつか 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 懲りない 536 名前:懲りない[] 投稿日:02/09/29 17 06 ID KMqI3aA5 駅まで続く長い下り坂の オケラ街道がこんなにも長くて 下りなのに足が重いなんて 店先のテレビでは満面の笑みの男が一人 インタビューを受けている 目を背けずにはいられなかった 最寄の駅を通り過ぎて 海へ向かう電車に乗り換える この単勝馬券捨ててしまおうか それとも引き出しにしまっておこうか 夕日が落ちてしまった薄暗い海 おじいちゃんが死んだ時だって 涙一つ流さなかった男が 何の関係も無い一頭の馬の運命に 号泣する 海に落としたわけじゃないのに ぼやけてしまった紙の上の字 サイレンススズカ 今も財布の中に入っている けれども男は今日も叫ぶ 負けた馬に罵声を浴びせる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ つらなり 539 名前:つらなり[] 投稿日:02/09/30 01 43 ID o5Mwy/ts 小舟を漕ぎ入り江を手にいれ 恍惚として夕暮れを待つ その繰り返すのみの毎日だけだが 海は彼女を受けいれたという 波のない夜が星をひきつれ すべてを喰らい肥え太った朝がくる 焼けるような太陽と支配 静止画の脈拍を盗み取る樹木 蝋燭の火の揺れに波あわす海 火あぶりにもがく囚人の祈り 大地が川に想いを託し 意識を海に植えつけていく 循環する神経細胞のつらなりに 誰かの震えも風に吸われて 的確な自然に溶けあい薄れ 歩行する物を受けいれてくれる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 高楼より望む 540 名前:高楼より望む[] 投稿日:02/09/30 03 30 ID 3sD9mNIc それは野分けの過ぎた翌日だった 高見に立ちて海浜のささくれを見る 眼前の海面は無傷に青く ただ平らかに波浪を癒すのみ 河口へは泥色の暴流がなだれ込み 地表のすべてが押し寄せていた そして陽光のない海底へと向けて あまさず大洋は飲み込むのだった 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/336.html
前へ ← 1 2 3 4 作品 ■▲▼ 恋のスイッチ スイッチを押して ガタンと一音 青い空を背景に 赤い缶を投げ渡した 金網越しのレールを横目に 二つの車輪がくるくるまわる 車輪の一つはキミを乗せ 残る一つにボクが乗る ブレーキなんて踏まずに 坂道下るその瞬間 眼下に広がる光の海を キミとボクとで泳ぎきろう 240 名前:恋のスイッチ [sage] 投稿日:04/09/30(木) 00 57 49 ID yg5LQGC7 【コメント】 266 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 55 59 ID pNZJeh0v 240 恋のスイッチ "赤い缶"って、コカコーラだったら、投げ渡したら、炭酸でぷしゅーって。 "恋"はともかく、"恋愛"については、スイッチが押されているのかどうか、 この作品からはわかりませんでした。 293 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [] 投稿日:04/10/04(月) 22 01 13 ID mxN/pc2c 240 恋のスイッチ 余白と韻律が機能し、情景を豊かに膨らませている ■▲▼ 隙間いっぱいに満たされていた 言えないよな からっぽのと時はからっぽだし いっぱいの時はもうそれだけで いっぱいだし シューボックスにはバックスキンの焦茶の靴が入っていた それから何か 入れておいたが ……今はからっぽ チョコレートケースには香りのいい大粒アーモンドチョコが入ってた カキッと噛み砕いて食べちゃったあと なにか 彼女からもらった何かを入れといたが……それも今はからっぽ なんで、箱だけが残ってるか?? 捨てられない想い……?? いそがしい日中に、ちょっと会って 離れるのがつらくなる でもなんでいっしょにいたかったの? そこが大事なんだけど 彼女も苦労人 あったかく育てられたけどやっぱり苦労のニガ味に 頬引きつらせちゃったなぁ…… ごめんね なにが欲しかったんだろうなぁ思いだすのは カラノ箱 243 名前:隙間いっぱいに満たされていた [] 投稿日:04/09/30(木) 23 09 40 ID tZYHeTFA 【コメント】 266 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 55 59 ID pNZJeh0v 243 隙間いっぱいに満たされていた この詩の作者の、昔の恋人(?)が読んだら、 ちょっとかなしいような気持ちになるんじゃないかなぁ。 "ごめんね"という言葉のわりには、言いたい放題ではないかしら。 まあつまり、一人歩きするような作品、ではなく、 作者の"想い"が綴られている文章、だという気がしました。 共感する人は、いると思います。 ■▲▼ 君のそばにいるよ 君が雨に降られていたら 僕は雨雲を追っ払う事は出来ないけど 傘なら君の上に持っていくよ 君が闇の中で立ち止まったら 僕はあたり一面を眩しく照らす事は出来ないけど 小さなランプを持って君の元へいくよ いつか 君も 僕も 呼吸と体温を失って 目も 耳も 鼻も きかなくなって 綺麗な言葉達はくたびれて 君が冬の寒さに震えていたら 僕は春を導く事は出来ないけど 僕の温もりを分けるため君を抱きしめにいくよ 君が死を恐れているなら 僕はその恐怖を取り去る事は出来ないけど ただそばにいるよ君のそばにいるよ 離れないよ ずっと君のそばにいるよ 244 名前:君のそばにいるよ [sage] 投稿日:04/09/30(木) 23 43 51 ID ra1RVkaj 【コメント】 266 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 55 59 ID pNZJeh0v 244 君のそばにいるよ 三連目が、他の連を、打ち消してしまってはいませんでしょうか。 279 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 07 40 26 ID wAnAVlVT 244-245 香織 とくに整合性は感じられず、作品としてのまとまりがない。むしろ、取乱したような 錯乱気味の文章、文体。意図してやっているんだろう。8-9行目の平仮名カタカナ混交文。 最終連のしつこいまでの繰り返し。男の純情の涙ぐましいまでの滑稽さを感じる。 それにしても、男の恋って、なんかブザマだよね。 ■▲▼ 恋欲 赤い実を 探します 赤い実を 見つけます 地面の揺れを感じながら 夜(よ)も催芽な頃に 食します ぬらり 心の汁が伝ふので 心の汁が通ふので ぬらんらら ぬらら ぬらんらら らら そして世界が少しだけ 少しだけ 傾き 心を別つとき もとどおりのふるさとにて とてもキリッと 馬鹿らしく 水やオトを弾くノデ ぴじゅう てんてん てんてんてん 弾き ハジキ の合間に あなたの顔を思いだすのは あなたの心を思いだすのは あなたを思いだすのは 245 名前:恋欲 [sage] 投稿日:04/10/01(金) 00 51 43 ID 7BwcDow7 【コメント】 266 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17 55 59 ID pNZJeh0v 245 恋欲 性愛の詩かなぁと思ったのですが、違っていたらすみません。 恋愛、というと、なんだかちょっと違うかなぁと思いました。 273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 38 10 ID tb0tJtVB 1点 245 :恋欲 :04/10/01 00 51 43 ID 7BwcDow7 なんか、音の在る詩になってるが、「あなたの顔」が浮かんてこない。…足が無い。 277 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 44 33 ID EO76xuHd 245 :恋欲 すこしいやらしいニオイがして、でも上品で 恋のおいしいところだけこっそりつまみ食いしたようなずるい感じがします ぬるり、とか てんてん、とか独自なリズムが心引かれます 288 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23 35 21 ID DPWuaK2Y 245 恋欲 赤い実→心の汁→弾く のイメージの展開がいまひとつ、流れとして見えてこない。 ひとつひとつの場面は奇妙な魅力を醸しいるのだけれど、どうも違和感、ミスマッチ感が する。私の単に私の読みが足りないだけなのかもしれないけれど。 【得点】 2点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 わに ◆Wani6uvhK.:1点 ■▲▼ もっと、ぜんぜん びっくりするほど真っ白にくもったきれいな空を、 はばたくように飛行機がとんでいきました。 もしかしたら実際にはばたいていたかもしれないあの飛行機を、 じっと見つめながら僕はマンホールをよけつつ歩いていました。 あの飛行機にまたがっているだろう君は、 雲の上に突きぬけていったのでしょうか。 君に「突きぬける飛行機」の話をしてもらったのは、 ずいぶん前のことになるかもしれません。 「さみしい思いをたくさん見てきたら、 突きぬけていく飛行機が、 あたしをさらっていって、 それでもっとぜんぜん見たこともないような思いを、 見せてくれるんだわ、きっと」 「その飛行機ははばたいてるみたいに見えるの。 でも実際にはばたいているのかもしれないのよ。 だってそれにはまたがらないとわからないし、 またがってしまったらもう見上げることなんて、 なくなってしまえるんだわ、きっと」 君は見上げたくなかったみたいだけど、 僕がいまこうして見上げてることは、 決してさみしい思いなんかじゃないよ。 もっとぜんぜん君にも見えてた思いなんだと思うよ。 そうつぶやいて僕はマンホールに飛び乗りました。 246 名前:もっと、ぜんぜん [] 投稿日:04/10/01(金) 01 24 52 ID yzC5h6CB 【コメント】 267 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18 13 39 ID pNZJeh0v 246 もっと、ぜんぜん 一読して、ずっと、胸を離れなくなりました。 「好き」なんて単語を、「好きです」なんてことを、 もう誰にも、どんな詩にも、どの詩の作者にも、告げないように していたいわたくし(超個人的な思いを語ったりして恐縮ですが)なので、 だからコメントしづらい。 他者を他者として、大事に想える人が主人公の、静かな詩。 他者との距離。自分の心。人間の営み。ひろくをみつめる主人公の心は、 醒めていて、静かで、少しかなしくて、やさしいです。そんな気がしました。 ごめんなさい。この詩、好きです。ごめんなさい。 273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 38 10 ID tb0tJtVB 1点 246 :もっと、ぜんぜん :04/10/01 01 24 52 ID yzC5h6CB けっきょく、フォールいんラブ?? 落っこちちゃった。恋愛物理法則MC^2…? 288 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23 35 21 ID DPWuaK2Y 246 もっとぜんぜん マンホールは、やっぱ、アレ。村上春樹シェンシェイですか。ともあれ、はばたく 飛行機のイメージはよい。ジャンポジェット機に耳が生えて、羽ばたきながら空を 飛ぶ。これがホントのダンポジェット。す、すいません。 この詩は現代の童話、大人の童話(形容矛盾)って感じがする。でも、やっぱ 雰囲気は村上春樹だなー。(嫌いだけど) 291 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/04(月) 16 29 17 ID mB+UQgS5 246「もっと、ぜんぜん」 1点 個人対個人のぐちゃぐちゃした諸事情を一切排して、 人を想う気持ちだけ選り分けて丁寧に昇華した作品。 作品中の僕と君のあいだには、君が言った二つのセリフと、僕から 君に向けられる想いしかない。道と空と人の想い。一連目と最終連に マンホールという装置を入れることによって、読者にもそういった気持ちを上手に喚起させる。 294 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [] 投稿日:04/10/04(月) 22 39 17 ID mxN/pc2c 246 もっと、ぜんぜん 現代のオルフェウスとエウリディケ。 男はいつだって地下に惹かれるし女はやっぱり地下で地上を見上げている。 男は言う、君が地下だと思っていた場所は本当は地上だったんだよと、 地上を求めて空へ消えていった女に。彼はマンホールの蓋に飛び乗り 女の行為を補償する。弔いである。晴天の風景に上手く陰影をよぎらせている。 803 名前:脚立 ◆kT2/I1/dj. [sage] 投稿日:04/10/05(火) 05 00 38 ID dnHehuXa お疲れ様です。 チャンプ様、準チャンプ様おめでとうございます。 今回僕は「もっと、ぜんぜん」を書きました。 寸評してくださった方々、さらに点数を入れてくださった方々ありがとうございました。 慧さん>好きだと言っていただき、かなりうれしくおもったりしております。 恋も芽生えかねない次第であります。点数いれていただくよりうれしかったりw MUJINAさん>村上春樹は僕も嫌いなんですけども、村上春樹っぽいと言われることが多いです。 う~ん、いかんともしがたい・・・。中也を目指しているのに・・・。 ななほしさん>さて、どうでしょうね? GONさん>僕は詩は引き算と掛け算だと思っております。 無駄を省き、一つの言葉や単語で乗算してこそ!みたいな。 園川さん>ギリシャ神話はあまり詳しくないのですが、この寸評を頂いていろいろ調べて見たら、 おもしろくてはまりそうになっています。オルフェウスの話は残酷ですが昇華されて、ホッとしつつも哀しいです。 そいでは失礼いったしますぅ~。 (・・・あと1点で準だったかぁ~・・・。←結構数字を気にするちっちゃい僕) 【得点】 4点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 園川 ◆nWfXpQxHHM:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 GON ◆rOo2fYBBKk:1点 ■▲▼ なめくじの結晶 エリカが口を開けたら 僕は指を入れよう 強く噛まれる痛みか 甘く包まれる痛みか どちらにしろ そうして僕はふたつに割れて 君を割れ目に閉じ篭めるんだ 発情したなめくじみたいに ビール缶が稲妻で裂けて 白い天上に「恋愛」の影を描く そんなことも知らないでエリカ 教会みたいに行儀のいいベンチで 子供みたいにあくびして伸びるくちびるは 僕が未来に描いた影に似て 僕は慌てて席を立つ オレンジジュースが似合う君に カルピス曹達(ソーダ)を買ってきて 寒いからとコーヒーカップに入れ換えて ジャンパーの胸で温めながら 帰ってみれば君はいない それきり君がいない 今度エリカが口を開けたら 僕は拳を入れよう そうすれば二度と君を失うことはない 強く噛まれる痛みか 君の歯を砕く痛みか どちらにしろ そうして僕らはひとつになって 妄想をやめて窓を見よう 滴に濡れる僕の顔は確かにそこにあるか ほんとうにエリカはそんなことも知らないでいたか ほんとうにエリカはあのベンチにいたか ほんとうに僕達は名乗りあったか 溶けたなめくじは固まった 君は好きにすればいいエリカ 僕もまた ただひとりの人間に戻り 歩き出す 見晴らしのいい丘へ 次のエリカを探しに 247 名前:なめくじの結晶(1) [] 投稿日:04/10/01(金) 10 03 15 ID 0MulMqBh 248 名前:なめくじの結晶(2) [] 投稿日:04/10/01(金) 10 03 50 ID 0MulMqBh 【コメント】 267 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18 13 39 ID pNZJeh0v 247-248 なめくじの結晶 共感するようなところが、実は多々あったのですが……。 「 243 隙間いっぱいに満たされていた」へのわたしの感想と、同じです。 "想い"が綴られている文章だと思います。 が、普遍にまでには、足らないように思います。 273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 38 10 ID tb0tJtVB 1点 247 :なめくじの結晶(1) :04/10/01 10 03 15 ID 0MulMqBh 君がいない。……妙に切ない。男は何時もさ迷う者か? 283 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:04/10/03(日) 12 01 46 ID mWAt7/9t 247-248 なめくじの結晶 指や拳を入れるところなんか大好き。 主人公のいい感じにボケてるのがはまり役。 289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23 56 02 ID DPWuaK2Y 247-248 なめくじの結晶 第1連でグッと引き込まれる。口っていろいろなものの隠喩だね。いまさらながら。 ここでは、三つぐらいのトリプルイメージかな。エリカって、彼女の名前かなって思った けど、そうじゃない。なんか、はぐらかされた感じ。でも、こういう仕掛けも利いている。 でも、この作者、前もエロのイメージをなめくじ使ってやってなかった? 292 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/04(月) 16 29 48 ID mB+UQgS5 247「なめくじの結晶」 2点 『そうして僕は二つに割れて//君を割れ目に篭めるんだ』という言葉、改行の使い方が、 「うわぁ詩人だ」と思わせた。ビール缶、稲妻と白い天井は濡れ場の件だろうか。 口や手も含めて、表現が秀逸。 しかし最後の「次のエリカをさがしに」で、読者から見た語り手が 「もともとシュールな、遠い人」になった。 読者と同じ常識の中に住みながら「恋愛(エリカ)によってシュールになった人」または 「恋愛という感性の爆発の現場」というふうに感じられたら、 しらふの読者をも連れ去ることができる恋愛詩になっていたと思う。 294 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [] 投稿日:04/10/04(月) 22 39 17 ID mxN/pc2c 247-248 なめくじの結晶 隠喩的イメージが上手く文脈を成し一個の物語を完成させている。 しかもその上で4連目に見られるような眩暈を上手く盛り込んでいる。 ただ2連目の3-4行目、読者を上手く文脈から放り投げたかったのだろが 上手く言ってないと思う。脈絡が唯一この場所で途切れてしまっているのだ。 小さな瑕が気になるのは完成度故。 エリカという固有名詞、みたいな物が登場する。このエリカとの距離感において 語り手と妄想の世界、そして世界における諸物の関係に立体感が生まれる。 詩人はイメージにエリカという命を与え、エリカは作品世界に命を与える。 そういう所が素晴らしい。 300 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/10/05(火) 15 57 15 ID YWUWEg6T 遅れてごめん。俺っす、なめくじ。 前回のお題が出た時、俺の愛する女が 「次のお題、どんなの?」と聞くので、 「れんあいしだって」と答えたところ、 「おんがえし? 変わったお題だね」と見事に聞き間違えてくれやがりました。 てことで次のお題は「恩返し」でお願いします。 締切は10月12日いっぱいまで。 GO! 812 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:04/10/05(火) 16 04 40 ID YWUWEg6T どうも。「なめくじの結晶」書いたイタチっ子です。 てか今、本スレ見て初めて気づいた。 今回、まったく新しい恋愛詩を書いてやろうと気負いすぎたら何も書けなくなって、 苦しまぎれに書いたのがアレだったんで、正直びっくりだ。 園川氏狙いでボードリヤールとかっぽいヴァーチャル感覚盛り込んで投稿したら 失礼な言い方だが見事に園川氏が釣れてしまった。 園川氏、あなた、俺に騙されてるよ。以後イタチの臭いに気をつけな。 GON氏もたぶん俺に騙されてる一人だが、 俺の主人公を完全にシュールな人扱いしてくれたのは有り難かった。 俺にとって「僕」 は当たり前な人間のつもりだったので、 自分と常識のズレが発覚してとてもためになった。 MUJINA氏は俺のバカっぽさを手放しで楽しんでくれてる感じで嬉しいです。 いつぞやの「水戸校門(最終回)」も俺でした。 なめくじとかそういえばよく使うような気がするけど、バレてた? ななほし氏は素直な感想&感性がどうか俺に騙されて歪んだりしませんように。 他、読んでくださった皆様方に感謝の想いをこめて俺のキッスを届けます。 ありがとうございました。 814 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/05(火) 18 36 45 ID 8SpcnzWP 812 いや、いい詩だと思いますよ。言表されたものが全てです。 僕はいい作品だと思ったから3点をつけた。それだけで良いのではないでしょうか。 【得点】 8点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 園川 ◆nWfXpQxHHM:3点 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 GON ◆rOo2fYBBKk:2点 ■▲▼ 羽に吹く風 (2ch からまとめサイトへ、詩作品が転載されることを望みません。掲載を望みません。――― 「羽に吹く風」作者) 249 名前:羽に吹く風(1/2連目) [sage] 投稿日:04/10/01(金) 16 32 48 ID F9CB/GET 250 名前:羽に吹く風(2/2連目) [sage] 投稿日:04/10/01(金) 16 33 38 ID F9CB/GET 【コメント】 273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/03(日) 00 38 10 ID tb0tJtVB 1点 249 :羽に吹く風(1/2連目) :04/10/01 16 32 48 ID F9CB/GET 作者は女性だろうか? そんなことのほうが気になる。誘惑の詩?? ……ならば、3てんつけるか?? 風に吹かれて考えよう 277 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02 44 33 ID EO76xuHd 249-250 :羽に吹く風 短編映画みたいな、なんかおしゃれ系のまんがみたいなストーリーっぽい詩ですね。 読むだけで映像が脳裏に浮かぶみたい。 別れなのにさわやかで、きれい。文章も雨上がりのさわやかなカンジで。 282 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:04/10/03(日) 11 47 03 ID mWAt7/9t 249-250 羽に吹く風 あなたとわたしの関係を上手いことやってのけたらもっといい。2連目が活きる。 そんなに2連目が好きだ。きれいな救われなさってのが堪らなく好きだ。 289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23 56 02 ID DPWuaK2Y 249-250 羽に吹く風 詩というよりドラマだね。1/2連目。「首をしめられ 死んでもなお/あなた のたましいを わたしは守る」―これが永遠の愛なんだねぇ。 2/2連目の別れの場面も映画のワンシーン見るようだねぇ。「あなたが残した 天使の羽が/いまだ熱を持ったまま 風に吹かれる」―愛情はときとして、熱をもった 暴力となる。DVとか最近、いろいろ言われてるけど、暴力=悪の図式で単純に割り切れない ものなんだね。私の敬愛する今は亡き哲学青年が言ってました。生は暴力だ、って。 292 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/04(月) 16 29 48 ID mB+UQgS5 249-250「羽に吹く風」 1点 自分の世界を確かに持ってる人だなあと思った。 スペースの入れ方についてなどのもうちょっとの試行錯誤、推敲で、 さらに確固としたものができていたのでは、と思う。 『力をゆるめ』も本当なら『あなたの腕から』だろうな、など、 修飾関係と改行とかの文法的なとこも、元教師だもんで気になった。 まあ体裁はいいんだけど。 あと『ひとりきりで 生きていくと決めてた二人』という説明はないほうがいい、と僕は思った。 お互いがどれぐらいアレだかは十分すぎるほど伝わっているのだから、 ドラマチックな言葉で逆に鼻白んでしまった。 以上のことで失点したが、本当は一番感じた作品。 295 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [] 投稿日:04/10/04(月) 22 39 45 ID mxN/pc2c 249-250 羽に吹く風 なせかぎ括弧ではなく括弧なのか?それは発語した者が「あなた」ではなく 「あなたのたましい」だからだ。 言葉は意味の伝達を目的とした対象への直接指示性から一歩抜け出す。 言葉として自身を表す所の世界が自分によって自分を語る、そんな言葉へだ。 そのような言葉を語る男は男というよりもはや世界の半双なのだ。 >(夏がもうじき終わるね) >あなたが言う >(そうですね) >とわたしが言う 半双のもう一方が揃う。世界が姿を現す。 交わされる言葉のうちに二人は神話へ昇華するのだろう。 にもかかわらず、この二人のなんと地に足のついたことか。 昇華を括弧の中のみで行い地の分はあくまで語りに徹するからだ。 難を言えば前半部分、主観にウェイトを置いているからだろうが 主観、風景、会話の三層構造の分節化が曖昧になってしまっている点が気になる。 807 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/05(火) 12 20 08 ID HjoRfY2A 今回、「羽に吹く風」を書きました。 読んで、眼をとめて下さった方、評価して下さった方、コメントを下さった方、 すべての方へ。本当に本当に本当に、ありがとうございました。 >ななほしさん 作者はわたくし慧で、で、女性です。誘惑の詩じゃあないつもりですが……。 あぁ1点から3点にくりあがったら、チャンプだなぁとか考えてる自分が いたり……。風に吹かれてこようかなぁ。 >わにさん この詩は、"ひとりきりで生きていくと決めてた"ひとりとひとりが、 (ひとりとひとりのまま)二人で、歩いていっている、 はじまりの場所、を書いたつもりでした。 そうっと瞳をあけたとき、"あなた"の姿が、"わたし"の瞳にどんなふうに映っていたか。 そこを、描ききれなかった心残りが作者にはあり、 たぶん、そのせいで別れの詩に見えるんだな、と思ったり、 いや、もしくは、やっぱり別れなのかもしれないな、とも。 >皮膚ヘタレさん わにさんからも「きれい」と言って頂いて。うれしかったです。 でも同時にそこは、反省点にもなりました。 808 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/05(火) 12 21 07 ID HjoRfY2A >MUJINAさん 自分のことよりも、相手を、大切にしたかった。そういう気持ちに気付いたとき、 愛していますーだなんて、言葉にしていつか誰かに告げてしまったことがあります。 愛がなんなのか知らないし、その気持ちが相手に届いたかどうかも、知らないけれど。 作中の"わたし"は、本当に窒息して死ぬ前に、"あなた"をとめないと、 "あなた"のためにもならないと思うので……。 "死んでもなお"というところはポイントではあるんですが、 でもなぁ、死んだらやっぱり、誰のことをも、守れん(かもしれん)からなぁ。 ぎりぎりのところを歩いています。 >GONさん いろいろと同感です。ありがとうございます。 "お互いがどれぐらいアレだかは十分すぎるほど伝わっているのだから" には、ちょっとウケてしまいました。 作中の"わたし"は一応わたくしではないんですが、まあ、わたくしもちょっと。 >園川さん 自分自身では分析できていないようなことばかりを、言って頂いて……。 "にもかかわらず、この二人のなんと地に足のついたことか" ここの部分、たまらなくうれしいです。 【得点】 6点 iななほし ◆lYiSp4aok.:1点 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 GON ◆rOo2fYBBKk:1点 ■▲▼ 眠れぬ夜 たとえ君が目の前に 跪いてすべてを 忘れてほしいと 涙流しても ぼくは君のところへ 二度とは帰らない あれが愛の日々なら もういらない 愛に縛られて 動けなくなる 何気ない言葉は 傷つけて行く 愛のない毎日は 自由な毎日 誰もぼくを責めたり できはしないさ それでももし君が その扉を開けて 入ってきたら ぼくにはわからない 君の横を通りぬけ 飛び出して行けるか 暗い暗い暗い 闇の中へ 眠れない夜と 雨の日には 忘れかけてた 愛が甦る 251 名前:眠れぬ夜 [sage] 投稿日:04/10/01(金) 17 49 43 ID jO6IJe0y 【コメント】 267 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18 13 39 ID pNZJeh0v 251 眠れぬ夜(採点対象外のようですが、知ったこっちゃないやい) "愛"という言葉があるわりには、"情"は感じません。 音があるならば、良い歌だったのかもわかりませんが、 聴いたことがないうえに、歌詞だけをみるかぎり、 わたしはそう、好きではありません。 268 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18 15 24 ID pNZJeh0v 251 眠れぬ夜 の続き "眠れない夜と 雨の日には 忘れかけてた 愛が甦る"と言われても、 言葉(だけ)のうえでは、説得力がないと、わたしは思います。 787 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/10/01(金) 18 15 48 ID 1iBTWK8i 本スレの 251をどうするの? 788 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/10/02(土) 00 33 25 ID kZa1mFZ9 さて、 787 これ(本スレ 251)、オフコースの「眠れぬ夜」ですよね…。 以前にも歌詞をそのままのっけてきた時は失格扱いにしてたはずです。 というわけで251は普通に失格ということでいいんではないかと思います。 ■▲▼ 二つの想い 僕から君に向けるまっすぐな想い 君から僕に向けるまっすぐな想い まっすぐな二つの直線を いつも必死に一つにしようとして なぜだかうまくいかなかったよね まっすぐな二つの直線は ちょっとずれてるだけなのに なぜだか不安でしょうがなかったよね 僕は不器用だから 君にまっすぐな想いを送ることしかできないから 君はその直線の周りをひらひらと揺らめく蝶になってよ そうしたら僕は一年中咲く花になってみせるから いつだって甘い蜜を出す花になってみせるから 252 名前:二つの想い [sage] 投稿日:04/10/01(金) 22 08 02 ID az0TGB1p 【コメント】 268 名前:慧 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18 15 24 ID pNZJeh0v 252 二つの想い "まっすぐな二つの直線を いつも必死に一つにしようとして"も うまくは行かないような気がします。 "君にまっすぐな想いを送ることしかできないから"ということは、 やっぱり、相手の女性の愛情と手腕とにすべてがかかってきている ということでしょうか。 恋愛詩、というには、浅いと思いました。 前へ ← 1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/594.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 無題 376 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/09/11 02 08 ID y9eDBwSv 羽根についた傷は、まだ暖かい血を流してる? 傷つける為の爪はまだ鋭く尖ってる? 心臓が悲鳴をあげながら鳴き続けてる 拘束しろ 縛りつけて・・何もかもを僕のものに・・・ 蔑むように光る視線は何処を見てるの? 僕を握り潰してよ 大事に 優しく 優しく抱きしめてめちゃくちゃにしてよ これ以上、心を掻き乱さないで・・・ これ以上、一人にならないで・・・ 差し出した手が腐り落ちる前に きみの魂で 繋いで 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ La Nuit Americaine 378 名前:La Nuit Americaine[] 投稿日:02/09/11 14 28 ID p5Oy9GYc プロテスタント天蓋は満天の星を増量する赤外 地上の太陽を緑の輝点と為すラスタファリアン増幅ノイズ まだら彼の地の衛星写真は刻々ナショナルジオグラフィック隆起陥没する鳥瞰図と成り クレーター笑窪はにかむじゃじゃ鳥が供される感謝祭毟られた羽毛 ハッブル境界ブロードウェイのリストが日々書き換える メインアクター英雄 chorus “Hallelujah, Hare Krishna !”ヴァルキリー御座 雷鳴に似た埃まみれゴラン高原へと連なる葬列“nine-one-one is jok n your town.”詠唱永劫 シャム69双生児の街は並び手折れ花は移ろい 儚げな破片の 落ち逝く果て Hack, Crack, Jump! Ground Zero ベスビオスの火口から溢れ出る蒸気噴煙の Fuck n situation イオニア式に立ち尽くす首脳達の顔が TIMES 表紙に飾られる頃 墓碑[Amen / Allah-o-Akbar]の立ち並ぶ地上 未だバロック様式に美化される被害者面した悲劇 雲は低く 風は凪ぎ 仲買人の思惑もまた ステルスに吸収されゆく Fiat lux 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 偽装黒豚 379 名前:偽装黒豚[] 投稿日:02/09/11 23 55 ID RnaZAT5C 黒豚仕立てのバイエルン ボイルがうまいマスタードたっぷり柔らかジューシー 贈り物にはハムの人別所哲也から筑紫哲也だよ23時だ全員集合 #!/usr/bin/perlで呼び出されたウサマビンラディンが print "Content-type text/html\n\n"; あぼーん あぼーん あぼーん おいしいお菓子はスコーンスコーン小池屋スコーン デタラメだらけの掲示板なんか好かん好かん好かん 渡した血の死臭が漂う祇園精舎の鐘の声 魔羅怒我慢汁放出カウパーの滑り良く膣前庭への突入は叶わず 素人童貞の偽装黒豚発覚自作自演発覚西遊記は猪八戒 ~ギターソロ~ 電気按摩になるんですよ (♪はMP3が付いてます) Ufo,Evil Alien,Noah sFlood,FlyingSaucer,Satan,Moon,religion META HTTP-EQUIV="keywords"CONTENT="フラッシュ画像,UFO,宇宙人,天文,天体,エイリアン, 太陽系,ノアの大洪水,津波,不思議,バベルの塔,神,キリスト.パンドラの箱,宗教,空飛ぶ円盤, 不死,キリスト教" 偽者だらけ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 静止する目 380 名前:静止する目[] 投稿日:02/09/12 10 19 ID 3lKMHRs/ 逃げ水が走る 頭上を越えて宙空に 潰れたキーラの目がみっつ 真昼のバイパス 削げた地膜は金の蝶だ 見下ろす目に触れて消える 僕ら 今日は何処まで行こう? 海岸線をドライブなんて いいね 光がぱんぱんに詰まった夕陽を見に行くのは それはとても いいことだよね 真昼のバイパスに 光の完全に抜け落ちた 鴉さえ潰す目がみっつ 銀馬車が走る 三車線を赤金青に 取り戻せないキーラの目はただ見下ろしている 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 満月でない月 381 名前:満月でない月[] 投稿日:02/09/12 10 56 ID q/fmyWia 今日地平線から顔を出して 輝いていない部分は どれだけ時が経とうとも 光を受ける事は無い けれどそれを気にもとめず 黒く暗く 白く明るい部分の その今日限りの美しい形をとどめるがため 今日はじっと黒く輝く ああ、その苦痛がわかるようだと 橋の上から月を見上げる ああ、まるで僕のようだと 黒い部分を眺めている その考えを否定するように いつか月は満月となり 面一帯にうさぎが踊る 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ありんこ 382 名前:ありんこ[] 投稿日:02/09/12 11 51 ID QeeegtH5 みる 部屋をみる 部屋の隅をみる じっとみる じっとじーっとみる 白髪がおちている ほこりが溜まってる 歩いてる その白髪のうえ ありんこが歩いてる ありんこが歩いてる 一匹、歩いている 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 白い遺伝子 389 名前:白い遺伝子[] 投稿日:02/09/13 02 33 ID Fafun20z 体は黒だ カリスマだろうか 人は私に皆 惹かれたがる 人は度々自重が過ぎると 引力を宿す真空になる 光を吸うほどの果てしない存在 誰からも目視され得ぬ体 そろり遺伝子を 投げだそうにも 外へと向かう周率は無し 何を見ようか 黒い周率 この身からでは白しか見えぬ 時間は光 この身へ向かい 沈む果てには 無意味すら無い 体は黒だ 有るのだろうか 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ モノクローム 390 名前:モノクローム[] 投稿日:02/09/13 02 47 ID toTLpu0A 思い出に色をつけてはいけない 散々いいきかせてこのていたらく 過去は過去であり記憶は記憶である 事実は事実であって記憶は事実でない 見たかこの写真を 私の髪は美しい黒であった 色はないのだ あのときに流れた血にも 色はない 全てモノクロームの思い出 抱っこをせがむ私を もう一人の自分が空中から見下ろしている 狂っているからもうあの口から 事実は語られることはない 私の髪は次第に空中に融合していく 黒さえなくなる なにもなくなる 本当はあのときの血は紅かったのに 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ フィリピンの太陽 392 名前:「フィリピンの太陽」[sage] 投稿日:02/09/13 03 25 ID 1Aa8ZMaT こんなに暗いのに 君は笑顔で遊んでいる 夜に寝ない子供達 知らなかったんだ 君のベッドがアスファルトだって事を 私は通り過ぎるビジターで こんな夜まで遊び続ける君たちを 仲がいいのだなぁと眺めていた 知らなかったんだ 君たちには君たちしかいない事を 亜熱帯の国の 大きな太陽に焼かれた私の肌は 少しだけ君たちの色に近づいた 剥き出しの腕を並べて まだ僕の方が黒いよ と 君は嬉しそうに笑った 少し 上目遣いに 宝物に触れるように そぉっと私の腕に触れた君の指は 細く小さく 393 名前:「フィリピンの太陽」(続き)[sage] 投稿日:02/09/13 03 26 ID 1Aa8ZMaT 少女達は常夏の島国で 春を掲げた部屋の中に並ぶ 薄暗い部屋に赤い電灯がともり 満面の笑みで少女達は男を見つめる 私を買ってね 売られる彼女達の大きな瞳は 幼さを浮かべながら乾いていく 15歳よ 少女は誇らしげにそう言った この国で 若さは高値がつくから 毎朝ホテルの窓から 帰っていく君達と挨拶を交わした 私はただ通り過ぎるビジターで 知らなかったんだ 君たちが背負っているものを 君はその指で何を掴むのだろう この村で この島で この国で この命で 君は何を掴むのだろう この国が少しでも肌に沁み込む様にと 私は陽光に身を晒す 生きる為に染まった黒 君たちの肌を思いながら でも太陽は 焼き付ける太陽は 全ての人を同じく染めやしない この国の上でも 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられないよぅ 395 名前:黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられないよぅ[] 投稿日:02/09/13 11 48 ID 10kdhfcS 1) 振り子時計が時を刻む、昭和 二十世紀梨の栽培には斜面が適している お婆ちゃんがしわしわの汚い手で梨を剥いてくれる もぎたての甘い果実にはほんのり土の味がして チクタクボンボン チクタクボンボン あれはいちように時を刻む、 「お婆ちゃんもう梨食べたくないよぉ。」 幼い頃によく一人で遊んだ 押入れに指してきた蛍光灯の明かりと眠れない七月の夜 蚊帳のなかで江戸川乱歩の探偵小説を読み終えたあと、ふと見あげた 仏壇に飾ってある知らない人の写真 「ねぇ、ぼくを見てた?」 396 名前:黒は真夜中の空にも~[] 投稿日:02/09/13 11 49 ID 10kdhfcS 2) どってん便所のカマドウマがボクの足先に触る ボクはうんちを粘っている あっちにいけやい、便所コオロギめっ、 木枠の小窓から見えるお月様 ずっと見てるとだんだん大きくなってくるみたい だんだんこっちにくるみたいで ボクはうんこを全部しないで母屋に走った 「お婆ちゃん、外に何かいるよっ」 397 名前:黒は真夜中の空にも~[] 投稿日:02/09/13 11 59 ID 10kdhfcS 3) ビルの谷間をせわしなく歩ていた アブラゼミが鳴き ミニスカートの女が闊歩し 東京の空はいつでも狂ったように晴れ渡っていた、平成- 俺たちは目的をすでに忘れてしまっていた子供だった オレは公園のベンチで昼休みののりから弁当を食べながら ふと、あのお婆ちゃんの剥いてくれた土の匂いのする梨のことを思い出す 今は亡きあの離れにあったドッテン便所で見た月を思い出す 詩人よ漆黒の闇はどこにある? そんなに明確な黒がどこにある? 私の「ボクのお婆ちゃん」が他界してから丁度十年になる 黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられなかった。 398 名前:黒は真夜中の空にも~[] 投稿日:02/09/13 12 02 ID 10kdhfcS 4)黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられないよぅ。 完 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/rzp108/pages/19.html
パソコンで動きます。 右上の【click to edit】ボタンを押すと表に書き込めるようになり計算できます。 左上の【フルスクリーンモード】では編集できません。 左上のメニューからエクセル等でダウンロードできます。ダウンロード後の再配布は禁止です。 ダウンロードした際は使い易くするための改変は構いませんが、制作者の名前を消す等悪意ある改変をしてからの転載等はしないようお願いします。 当たり前ですが、他国の方には秘密です。 何かありましたら制作者の【うにすぱ】までご連絡を。 ■確実に返事がくるとは限りませんが一言残してくださるとうれしいです 名前 コメント 頑張った割には残念な出来になりました… -- うにすぱ (2010-10-17 02 52 37) ■合計 - ■今日 - ■昨日 -
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/447.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ 向うにしかない 吐き捨てられたゴミ溜に 夕暮れの影が押し迫り ぼくは暖炉の火を見つめ ぼぅっと考え事をしています 錆びた自転車を漕ぐ音が 校庭の隅にたたずむ彼方に聞こえるよう わざとらしくはしゃいでいます あなたは気づかぬ振りをして 冷たくなった周囲の空気が わたしのこころをさますのです 伝えることはなんにも見つからなくて いくら考えても出て、こない あなたが思ってるほど ぼくに存在感がないように思え 表装だけの空白を追って ぼくは今まで走ってきました 届きますか そんなわたしのこころの声が 受けとめる術をなくした二人の関係に 埋められない隙間は 関係の印 僕は=わたしは あなたの代弁者です 602 名前:向うにしかない [sage] 投稿日:04/03/08(月) 14 38 ID hGDV0sr3 【コメント】 101 名前:曾村益廊 [sage] 投稿日:04/03/15(月) 03 08 ID hm8r1m41 審査員、集計人、お疲れ様です。 今回は「向うにしかない」を書きました。 気にいってくれた人どうもありがとう。 では。 ■▲▼ グッドバイ ヘッドライト もうはや春を告げる夕日がつくり出す影はこんなにもあるのに いいや影は一つも無い 何も無い でも何も無い裏に本当はあったんだと 独り善がりでもそう思っていいですか テールライト 僕に指定券を破り捨てる勇気があったら 飛び降りて確認したかったのだけれど 走り出す車窓から見えた階段横の黒い影は 自惚れて自惚れて行進していく哀れな男を 時々あなたは叱ってください 604 名前:グッドバイ [] 投稿日:04/03/09(火) 00 49 ID cFC16NDp ■▲▼ 絶望 ロシアン・ルーレットの引き金を引いて、空砲だった時 そんな時にしか、すでに笑えないほど余裕が無い あらゆる物事について 何が何で何なのか その答えのキッカケの予感の気配も感じない 十字架に張り付けられた彼にも それを受けきれない 体の内側で、外界との交信を断ったインスピレーションが 空回りして、心臓に死なない程度に針を千本刺された蛇のようにのたうつ 実は拳銃の引き金を引けないぐらいに体中の神経はとうの昔にズタズタだ もう完璧に希望が無いんだ 無いんだ 絶望すらも 605 名前:絶望 [] 投稿日:04/03/09(火) 03 17 ID aEkiMZDY ■▲▼ ビデオ屋の裏の公園で 空がめくれる音がする ぺろぺろ ぺろぺろ おれは地面をにらむ おれたちの上にじっとしていて ときおりうすっぺらいシートのすきまから 覗きおろす虚無など 知るものか 607 名前:ビデオ屋の裏の公園で [] 投稿日:04/03/09(火) 21 03 ID XJbrf7Y/ 【コメント】 631 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/14(日) 00 02 ID KbIM9XjJ 1点 607 :ビデオ屋の裏の公園で :04/03/09 21 03 ID XJbrf7Y/ ビデオやのうら……と、おもしろい ■▲▼ 無から有への運動 死んだとうさん 金歯に入れて 死んだかあさん ハットにくるんで りんごと一緒にからめちゃえ 鳩と一緒にまるめちゃえ 魔女よろしくかきまぜて マジシャンよろしくニヤ笑い 最後のこれは隠し味 ずずずと垂れて幕すとん 死んだばあちゃん 写真にとって 死んだおとうと 鞄につめて 空へと高くとばしちゃえ 毎朝ガッコに連れてっちゃえ 奥地よろしくブーメラン 早弁よろしく教科書立てて それはそれで期待して 青いあなたをたべちゃった 無から有への運動は そこはかとなくなれなれしく 死んだとうさん金歯に入れて りんごと一緒にからめちゃえ 死んだ父さん金歯に入れてりんごと一緒にからめちゃえ死んだかあさん ハットにくるんで鳩と一緒にまるめちゃえ死んだばあちゃん写真にとって 空へと高くとばしちゃえ死んだおとうと鞄につめて毎朝ガッコに連れてっち ゃえ死んだとうさん金歯に入れて魔女よろしくずずずと垂れて死んだかあ さんハットにくるんで鳩と一緒に空へと高く死んだばあちゃん隠し味毎朝ガ ッコへたべっちゃった死んだとうさん奥地よろしく青いあなたをまるめちゃえ これはそれで幕すとん写真にとってからめちゃえかあさん死んだ期待の早 弁ニヤ笑い空へと高く死んだおとうとりんごにしちゃえそれは最後のブーメ 無から有への運動は そこはかとなくさめざめしく ぼくはせなかを まるめてすてた 608 名前:無から有への運動 [sage] 投稿日:04/03/09(火) 23 45 ID Go6XEArN 【コメント】 624 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/12(金) 23 14 ID w1FwD1lu 608 3点 90 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/14(日) 05 31 ID E+et8nkq あの、いいですか、。とにかく、集計ごくろうさまです。 canopusと確認した方 そして本スレ608のチャンプさん、おめでとうございます。 久しぶりに、どどど、と来た詩でしたよっよっよ。 どどど、と洗脳されました。どどどっと。脳が洗われる詩でした。 3点入れたのだけれど、それは、この詩が説明できないからで、 無意味ではないけれど、説明できないものだからです。遠心力があるような詩で。よかったです。よぅ! ヤメラレ・ナイト・マラ・ナイ。 92 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [sage] 投稿日:04/03/14(日) 13 07 ID lQ1drLLR え~今回はまずタイトルを含むのあの一文がずばっと浮かんで そこから広げたという感じですね タイトルにするつもりはなかったんですが 出来上がったらこれ以外ないなと あと意識して表現したのはなみおのいう「どどど、と来た詩」というところ。 テレビドラマで犯人に気づく一歩手前でいろんなセリフやらが流れてくる アニメで主人公の葛藤部で文字が流れては消えまた流れてという なんというか、同時進行のものを一挙に表現するという感じですな 別の場所で起こったものというより一つの場所で起こったそれ。内部。 そして全ての糸がつながりやがて崩壊、ノイズ そして真実・虚無 まぁこういう構成ですな 「無から有への運動」とはいいつつ その間にもいっぱいの無というか真空状態があるなと 気づいてないだけで、いっぱいあるなと 大きなことや観念以外にも 日常に転がってるなと 最後に、ありがとうございました 93 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6 [sage] 投稿日:04/03/14(日) 13 10 ID ede7MPS1 「無から有への運動」 騒がしいまでの有を描くことで、無を描いたのだと思いました。タイトルが重要だと思った。 ■▲▼ chika 0. forget me not ない ということは きえない ということ ね 1. 首筋には天使が住んでいて 風向きなど気にならないように うまく調節してくれているのでした わたしは ただ 抱きしめて おればよかったのです cの動悸が失われたころ わたしの陰部が急激に始まり 喪失? と よびかけられた それは すべての指を 噛み付くための道具として いいいいい、い いい、いいいいいいぃ、 いぃいい、いいィいいィイイ イいイ、イイ、イ Ii, i imademo? イ マデモ (まだ Ii, ですか? い え、 (また 609 名前:chika(0、1) [] 投稿日:04/03/10(水) 11 38 ID FzNFkWUk 613 名前:chika(2終盤) [] 投稿日:04/03/10(水) 11 45 ID FzNFkWUk 614 名前:chika(つづき) [] 投稿日:04/03/10(水) 12 33 ID FzNFkWUk 【コメント】 614 名前:chika(つづき) [] 投稿日:04/03/10(水) 12 33 ID FzNFkWUk 散らかしてすまそ。連続投稿制限にひっかかった。 全文は↓ http //fiction.jp/~letsla/911/chika.html 規定外ですので評価するかどうかはお任せします。 回線で首吊って氏んどきます ■▲▼ 忘却 心のいとゆれる冬のエントランス もつれた糸は結べない 傷ついた心は 枯れ枝ごしに見とおし良くて 笑いもの 笑うしかない 笑うしかない つらくても生きてほしいから ゆがんだ出会い映し出した扉のガラス なれるしかない通り道 選んだ隘路を過ぎるころには春もおおぼろに ほほえんで 悲しみさえ 癒すむなしさ そんなにうれしそうな顔しなくても 破局なんて言われ 破顔されてみてイヤになった 痩せたとかいわれても返す言葉もない いう言葉もない穏やかになっていく心 うそっぽい心 このままひとの言葉も耳はいらない ほんとの孤独は病気だ 貧困のような疾病 失ったものを知らない 感じない無 615 名前:忘却 [] 投稿日:04/03/10(水) 23 49 ID Gc3sbGKX ■▲▼ アイオンの謎 行くことのできない過去よりは かならず訪れる未来のほうが近いと信じて この螺旋階段を 歩いて行く けれど永劫の果てがあるのなら どうしてたどり着ける人がいるだろう そこが天か地か、うたかたの国でもかまわなかったのに 予定されていた 惑星の行く末に 見えていたのに 希望なんて役立たずだ 眼下に広がる惑星の地表に 灼熱の埋み火 ヒトの形をとどめた、この 黒焦げの肉に ダイヤモンドへと変貌する奇跡が起きたところで 未知なる惑星のひと粒に 何の価値を どこに 闇がなければ光りえない それが存在価値なら まるい石でも転がしても同じ所へたどり着く 目に見える現実の世界は、これが本当だと言っている いや、戻りはしない 探しているのは、もっと魅力的なものだから いつか 得る物もなく、失うばかりの結果になっても それを知ることができればいい 円環の中に彷徨うよりは 視線の先にある消失点をもとめる 恐れるものこそ 飢えてまで探すべき この勇気を持って 歩いて行く 616 名前:アイオンの謎 [sage] 投稿日:04/03/10(水) 23 52 ID Ux2U2AMX 【コメント】 624 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [sage] 投稿日:04/03/12(金) 23 14 ID w1FwD1lu 616 1点 103 名前:散華楽 ◆DummymO2O6 [sage] 投稿日:04/03/16(火) 07 11 ID x/aURroo チャンプ・準チャンプの方々、おめでとうです! 審査してくださった皆さんも、読んでれた皆さんも、ありがとうでした。 私は「アイオンの謎」を書きました。 なみなみおさん、1点ありがとうでした。 ■▲▼ のぞくな。 ● 617 名前:のぞくな。 [sage] 投稿日:04/03/10(水) 23 59 ID IL/wo8xf 【コメント】 93 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6 [sage] 投稿日:04/03/14(日) 13 10 ID ede7MPS1 「のぞくな」 じつはかなりのお気に入りだったりします。 のぞいてもなにも無いよ、と。禅問答みたい。無を見せるためには無いという性質を 見せるしかない。って感じでしょうか。「のぞくな」の一言で穴を表現してあるのも好い。 しかしこれは詩なのか、意固地な考え方で申し訳ないですが、それが3点をつけるのを ためらわせたのでした。たとえば「絵に書かれたる節穴」とか表現はあったはずで。 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/361.html
ページ:1 2 3 お題 痛み 開催期間 2006/01/06-2006/01/15 参加作品数 23 審査員 6人 本スレ 15の708-793? 議論スレ 12の79-211,615? 【チャンプ】 12時のタモリ(心霊写真):10点 【準チャンプ】 鈍痛(激辛正当派):3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 709 時間 bib 1 710 つっかえた - - 711-713 蟻 - - 715 速い馬の流れ やわらかい蟹 1 716 鈍痛 激辛正当派 3 718-719 ∞極∞楽∞鳥∞花∞ メタリック竹輪〔Remodeling〕 - 720 男唾巖萎民 - - 721-722 be blurred ミミン - 723-728 XO ウノ 1 730-731 夜明けの痛み - 1 732 空洞 - - 734 痛み入りやす にいちぇ - 735-736 公園の桜 - - 737-739 なすところもなく日は暮れる カコ - 740-741 視力 - - 742 SM ゼッケン 1 744-745 新年の朝 あぶく - 746 殺意について んなこたーない 1 747 冬 リーフレイン 2 748-750 12時のタモリ 心霊写真 10 751-752 銀針 b4 - 753-759 ねじれ - - 760 いたい ◆L4LyBSss3w - 【審査員】 ikaika ◆YffIGX9Bno ◆UnderDv67M 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 Canopus ◆DYj1h.j3e. ◆L4LyBSss3w 葉土 ◆Rain/1Ex.w 【採点レス】 766 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/01/13(金) 20 00 14 ID zWfIy1AV 一点 12時のタモリ 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 709 716-717 748-750 この3作に1点 777 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 49 42 ID XSabuoN3 2点 723-728:XO:ID 3WHb2Y0B氏 748-750:12時のタモリ:ID Jezt3x2z氏 1点 716-717:鈍痛:ID NeoDa3rZ氏 747:冬:ID NO0zDp8V氏 782 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/14(土) 23 36 01 ID VjAYKKy3 2点 748-750 12時のタモリ 1点 730-731 夜明けの痛み 784 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/15(日) 19 33 50 ID EWCaDuGB 【2点】 748-750:12時のタモリ:ID Jezt3x2z氏 【1点】 716-717:鈍痛:ID NeoDa3rZ氏 746:殺意について:ID +I+ELpF9氏 747:冬:ID NO0zDp8V氏 788 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 22 09 ID YRC/w7Ep 採点 2点 748-750 12時のタモリ 1点 715 速い馬の流れ 1点 742 「SM」 作品 ■▲▼ 時間 粘りつくような蝉の声が いくらまとわりついたところで 君はその皮膚を捨てられない しわくちゃの鎧に防御されて ああ、安泰だろうともさ その手負いの心臓は 俺の故郷も行く先も 知らぬふりを通すというなら 死ぬに死ねず 血みどろのまま留まればいい それが必要なんだろう? 夕べの駅を電車が出た 歪な明暗が地面を駆けて 残された影法師はひとつ そんなに悲しい顔をするな 線路はやがて巡って帰る 傷口を裂く鉄の刃が いつか胸のうちに光るならば そのときは君を攫ってあげよう 709 名前:時間[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 06 43 26 ID uEjEV+fF 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 709:時間:ID uEjEV+fF氏 ---スピードスター賞1点 770 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 29 35 ID XSabuoN3 709 何度も読んだのですが、わからなさの残る詩。 この詩はもしかしたら かなりいい詩なのかもしれない、という気もするのですが やはり、私には混乱が残る詩です。 例えば初行に蝉の声が出てきますが、二行目以降 詩は蝉や夏や声や音に、まったく無関係に進んでゆきます。 これでは読者は戸惑うばかりです。蝉の声はなんだったのか、と。 そうやって言葉を投げ捨てて進んでいい詩というのもありますが この詩の場合は、それは弱点じゃないかと。 詩行が変わるたび、新しい言葉が出てきますが それぞれの言葉の間にうまくリンクが貼られていない印象です。 778 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 14 00 57 ID IgwD3hgP 709 時間 蝉の羽化を思い出しました。白い羽化の直前。 (親や故郷を?)離れて、自分のとこにくるようにいう男と、 捨てられないとこばむ女という構図でせうか? 昔は”女、三界に家なし”って言ったもんですが、今はさほどじゃあないです。 142 名前:bib[sage] 投稿日:2006/01/18(水) 09 43 05 ID TwXfzdqz 「時間」書きました。寸評&点くれた方々、どうもありがとう。 なんか色々あるみたいだけど作品について特に言うことはないです。 長助ジュニア氏の評価も参考になりました。 【得点】 1点 ◆UnderDv67M:1点 ■▲▼ つっかえた 長い夜 名前呼ばれてた のけぞった 長い夜 うまくパズルが出来ない つっかえた 薄暗い部屋にも火が灯って 星は流した涙だって 気付いたら囲まれてた、小さな兵隊 風切り羽が輪をかいた あの子のおでこがつぅっとなる つぅっと目を細めて、すぐにいなくなる 710 名前:つっかえた[] 投稿日:2006/01/06(金) 08 23 13 ID 7Sz7zZv/ 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 710:つっかえた:ID 7Sz7zZv/氏 ---駄作 770 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 29 35 ID XSabuoN3 710 すいません。この詩も私には意味不明です。読解力なくて申し訳ない。 しかしこの、無造作に言葉を投げるリズム、あっさりした作りは気持ちいいです。 778 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 14 00 57 ID IgwD3hgP 710 つっかえた これはよくわかんない。印象を書いていったのだと思うんだけど。 痛みというよりも 違和感 のような淡いものを感じました。 ■▲▼ 蟻 ある夏の日、私は、蒸しかえった書斎から飛び出て、ベランダへと、いくつかの本を 抱えて非難した。これが、私にできる最大限の抵抗で、私達の運命は、余りにも、 多くのいうことを聞かない子供の様なものに取り囲まれている。かといって、叱りつける わけもいかず、言わずもがな、彼らに語りかける言葉を、私達は知らない。私達は、ただ ただ、受け入れるか、抵抗するかのどちらかで、彼らに言うことを聞かすことなんてできや しない。ベランダに飛び出て、地面を眺めていると、一匹にありがせわしく働いている。女王 蟻の命令か、はたまた、本能的なものかどうか知らないが、蟻は、人間の子供達が、零した であろうビスケットの欠片を運んでいる。蟻という生き物は、規則他正しく、生まれたときから、 すでに仕事が決定されており、それを放棄することはできない、つまり、生存と仕事が、常に 重なり合っており、私の様に、嫌だ、嫌だといって、先延ばしすることなどできやしない。 ところで、一匹の兵隊アリが、他の生物の侵略を今まさに受けようという時に、果敢に立ち向かい 、そして死んでいく時、蟻達は、涙を流すのか、または、叫び声を上げるのだろうか。いや、そうじゃ ないと、蟻にはそんな高等な、人間のような、脳や感覚器官はないと、しかし、もしも、蟻にもあった としたのならどうだろうか。 衛生兵早く!こっちへまわせ、第二歩兵師団は、右に!前面へは、私たちが行く。その間に、敵の 横っ腹をついてくれ!おい、また一人やられたぞ。早く衛生兵を!ここを抜かれるわけにはいかない! 俺達が踏ん張らないと後が無いぞ!働き蟻も、援護に回せ!ノンキにビスケットを運んで来ているお前 !援護に回れ!何とか押しかえせ! という具合に、なんとか敵を撃退したものの、多くの死者が出た場合、蟻達は、どういうのか。 先ほど述べたように、蟻達は、生存、いや、存在そのものと仕事、役割が、常に重なり合っており、 天職という形で、蟻達は仕事によって、自らの存在が意味を持っている。 多くの戦友を失ったが、我々は残った。つまり、我々は、一つなのだ!我々のうち一人でも、生き残る ことができれば私たちの勝ちだ!泣くな!私たちの友は、私たちのために、その身を犠牲にしたが、 しかしながら、彼らは、それが仕事なのだ。彼らに与えられた役割なのだ。彼らは、その役目を全うし 散っていったのだから、泣くことは無い。 つまり、蟻達に、部分というのは存在しえない。それは、同時に、蟻達は、常に全体へと投げ返されており、 蟻達は、生存に先立って、いや、存在に先立って、すでに意味があるのだ。 ―痛み 蟻達が、痛みを感じる時、それは、蟻と言う種が涙を流すときだ。 種という全体が涙を流す時だ。 痛みは、全体へ染み渡り、極限まで広がり、そして、個々の蟻によって、その痛みは 見出される。蟻達が泣くということは、蟻という種が泣いているのだ。 つまり、彼らの痛みは、種の痛みだ。 ここで問いたい。 ―我々はどうだ。 そして、我々にこの問いが投げかけられる時、私は、痛みを知り、 プラトンの饗宴で語られたように、太古の昔、神によって引き裂かれた時の痛みを思い出すのだ。 711-713 名前:蟻[] 投稿日:2006/01/06(金) 17 44 25 ID z68/m+EJ 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 711-713:蟻:ID z68/m+EJ氏 「ベランダに非難」ww文章力も低すぎる、国語をやり直した方が良い 770 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 29 35 ID XSabuoN3 711 これは意味がわかりやすすぎる詩。詩は難しいですねえ。 どこかのブログに書いてあったら、これを詩だと思う人は少ないでしょう。 詩としてみるなら、8行目の「蟻という生き物は…」の前までは 全て不要です。日記やコラムとしてならマクラになるのですが。 余計なフレーズを削ってゆくと、少なくとも半分の量にできる気がしました。 そう感じさせてしまうのは、フラットなフレーズが並びすぎていて 読者の意表をつき、読者を緊張させる部分がないからだと思います。 蟻2の部分、蟻の兵士として戦い感じたこと、の部分だけを 取り出して掘り下げて詩にしたら、面白かったのに、という感想を持ちました。 778 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 14 00 57 ID IgwD3hgP 711-713 蟻 説明が多すぎというか、詩というよかお説教を読んでるような 気がして少々だるかったです。 ■▲▼ 速い馬の流れ 点々と続く足音から 砂が震えおちる 罐が在る 錆びれた時間のために 手袋をはずし 薄いてのひらを差し出す 海は 速い馬の流れのそとに うちあげられた足音を 錆びれた時間のために 715 名前:速い馬の流れ[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 18 49 43 ID /R8bz8FS 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 715:速い馬の流れ:ID /R8bz8FS氏 ---駄作 771 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 32 33 ID XSabuoN3 715 小川国夫ですね?好きな作家です。 この詩は小川的な情景のスケッチという印象ですが この作家を知らない人には訳がわからないんじゃないかと。 779 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 14 01 36 ID IgwD3hgP 715 速い馬の流れ 美しかった。 ”痛み”というイメージから出発した心象風景。 足跡ではなくて足音 であることが 詩の背骨になっていてうまいです。 この単語で視覚的描写から心象風景へと詩が昇華します。 波打ち際の白い波を疾走する馬(時間)に重ね、 時間の足音から震えおちた錆びた時間(痛み)を静かに受け止める薄い手のひら。 104 名前:やわらかい蟹 ◆6P3vWUZtcI [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 23 58 39 ID 0CHOBNX/ ゴ、ゴホンゴホン、 え~、、、 「速い馬の流れ」書きました。 心霊写真さんおめでとうございます。 審査員の方々、いつもありがとうです。 石原吉郎の「北条」に強い衝撃を受けて今回の作品書きました。 「北条」に比べるとカスみたいなもんですが。 長介さん そうですね小川国夫ですハイ。 今回は「つっかえた」が俺的に素敵でした。 え?お前なんかどーでもいい? そうですかそうですね。 ではまた。 【得点】 1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 鈍痛 無意識に踏んづけた虫の数を想像して一歩も動けなくなってしまう あの子が元彼たちとしたあの事を思い出して瞬時に勃起してしまう 無駄に払った学費の総額を今の月給で割り算して呆然としてしまう と いうようなこと 俺を創造したのはどこのどの言語だ たくさんの物の価値について喧伝したのはどこの電通だ しかしそれらの価値よりも己自身にこそ価値があると 世間を誤解させたのはどこの詐欺師だ 自己実現のために仕事をしなければ真の社会人ではないと語ることは 自己実現のために殺人を犯す者とまったく同じ精神だと 知れ ところで痛みについてだが 己=痛みとなるほどに痛まなければそれらは常に快楽に近い そして快楽であるからにはいずれ慣れるのである 童貞喪失時のときめきを忘れてしまうように 痛みはいずれ詩のテーマにもならなくなってしまうだろう 君が想像したのはどこのどの痛みだ 君はその痛みゆえに生きるのを自覚する 二足歩行でまっすぐ歩く 地下街で行き交う群集の誰とも肩をぶつけずにいることができる 期待される程度に動くことで生活もできる 本当は痛まなかったのに 詩を書く 書いたあとにしらふでオナニーすることができる 716 名前:鈍痛[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 20 31 41 ID NeoDa3rZ 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 716-717:鈍痛:ID NeoDa3rZ氏 ---佳作1点 771 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 32 33 ID XSabuoN3 716-717 一読、禿げ上がるほど同意、と思わずうなずいてしまいました。 やや説教くさい気もしますが、シニカルなものの捉え方が爽快です。 前半、痛みといっけん無関係なことを語って 「ところで痛みについてだが」と、強引に本題にもっていってしまう豪快さが この場合は効いてると思います。 よく見ると「鈍痛」という題も、考えられた題。 779 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 14 01 36 ID IgwD3hgP 716 鈍痛 ”鈍痛とは”という主語が詩に冒頭にくっついてそうです。 一行一行が独立して意味があって、とても凝った詩になってます。 もりだくさんな内容で、それぞれ説得力がある。広告のキャッチコピーになりそうな感じ。 一番詩的だと感じたのは最後の2行でした。 この2行だけでほか全部消してもいいって思います。 784 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/15(日) 19 33 50 ID EWCaDuGB 716-717:鈍痛:ID NeoDa3rZ氏 理性で強引に引き出した、「痛み」の偏在。 105 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/17(火) 01 15 03 ID SwEPje8t およそ2年振りにコテで詩板に書き込みます。「鈍痛」作者です。 読んでくれた方、審査員の皆さん、ありがとうございました。 それにしても、アンダバ氏に評価されたことは一番嬉しい。 【得点】 3点 ◆UnderDv67M:1点 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:1点 ◆L4LyBSss3w:1点 ■▲▼ ∞極∞楽∞鳥∞花∞ ポテッ ポテ 「あんた 好きな人の骨を舐めた事があんのかよ」 ポタ ポタッ 炎 成り行き任せに落ちる 蝋の雫 「私は生まれる何回でも何回でも」 舌先擦り付ける前戯 肌赤らませ 屈辱染みた影 深紅の水を吸って咲け ポタッ チック チッ 「砕いた骨を掌に擦り込み似ていない違う女を抱いたことがあんのかよ」 チク チクリ 忘却時空 未完のまま漂う無限 蜜蝋で型取った指の形 何処へ消え入る 姿 包む肉の棺 あなたを私から 奪う為に故に悉く 体の曲面這う 姿のまま視線の緊縛を欲するのも 水は渇き求め徒然 火は宿りを導き だから 「零れ落ちる零れ落ちる温もり指の狭間に咬んでいる闇に溶かして醜く」 終始無言 耳に向かって止まぬノイズ共振 唇から少しだけ外しそっと印付ける温もり 「何回でも何回でも私は死ぬそして悦楽を覚え」 繋いだ手と手 離すと光の破片のみが舞散る 苦痛じみた歪みの表情した 印シンボリック 縄目掻い潜る跡 「指で切り取った光に溶け 最も醜くそして零れ落ちる零れ落ちる」 溶解 芯を包んだ先に灯る炎 または 指で形を真似て 空へ放った蒸発 ポタッ ポタ 「絶頂」 ポテッ ポテ 「あなたは生まれる何回でも何回でも」 そして 718-719 名前:∞極∞楽∞鳥∞花∞[] 投稿日:2006/01/06(金) 22 10 20 ID a3ytGwz9 【コメント】 765 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/01/13(金) 19 58 13 ID zWfIy1AV 718-719 ヴィジュアル系、ゴスロリの世界を出ていない。語彙センスがはっきりいって、つまらない。 そんなのアンタ、ヴィジュアル系、ゴスロリサイトで一杯一杯ですよと、谷崎でも読み返して もう一回やり直して来いと、おいこら、蝋とか、肉とか、深紅とか、ゴテゴテに放り込めば いいってもんじゃない。放り込んで、煮えてできたものが、単純なドロドロで、オェーということを 考えたから、谷崎の「少年」のように、子供の遊びから、エロスを感じ取るような。 そういうのが必要だろう。はっきりいって、エロスやら、儚さというものにたいしての認識が 甘い。安っぽいしいなりんご的大正ロマン退廃なんてのももういらないって。 また、文体においても過剰装飾やるなら三島ぐらいやってもらわないと芸にならないし、はっきりって、醜い。 とにかく、谷崎や三島読んで、センスというのを一度見直す必要があると思う。これじゃぁ、まじでヤヴァイ と思うよ。 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 718-719:∞極∞楽∞鳥∞花∞:ID a3ytGwz9氏 ---ゴミ 771 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 32 33 ID XSabuoN3 718-719 お恥ずかしい話ですが、大人の濃厚世界は、私の苦手ジャンルです。 が、少なくとも狙い通りの効果は挙げているのではないかと。 ただ、「前戯」「緊縛」「絶頂」といった言葉が ムキ出しにすぎるような気が、個人的にはしました。 暗示的な言葉に置き換えたほうが、趣が出るのではないかと。 780 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 02 58 ID IgwD3hgP 718-719 ∞極∞楽∞鳥∞花∞ 谷崎風の淫靡な世界でせうか?エロいですね。 この擬音が少々気になって興を削いでしまうように感じました。 もう少し余韻のある音を選んでほしい。 とはいうものの、これはセックスを模しながらのリストカットの光景のようにも思います。 姿が浮かんでこない相方というのも淫靡かつ不気味です。 121 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/01/18(水) 01 08 20 ID EX5i0fsL 審査員サマ お疲れさまでした ∞極∞楽∞蝶∞花∞ を書きました竹輪です 読んでくださってありがとやんした ちなみに俺は林檎は聞きません 谷崎とは誕生日同じです 笑 皆様お疲れさまでした ■▲▼ 男唾巖萎民 おいしいよ どんどん食べなさい あっ、そのお皿取って おいしいね うわぁ、たっくさん 薬味はね、直前に切るんよ やっぱ色見が食を誘うよね イカ君 イカ君 うれしいな チョット炙っただけで出来立てみたい これ、最後の一枚、食べる? おいしいなぁ あらっ、食べようと思ってたのにぃ ひっ・・・ヒタカンラ! ろう口ろらか血ららけ 血ろ味 720 名前:男唾巖萎民[sage] 投稿日:2006/01/08(日) 00 50 16 ID vVQpCk8x 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 720:男唾巖萎民:ID vVQpCk8x氏 ---凡作 771 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 32 33 ID XSabuoN3 720 こういう小詩は個人的に好きです。 気持ちよく読ませていただきました。 780 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/14(土) 22 02 58 ID IgwD3hgP 720 :男唾巖萎民 この題、なんて発音するんですか?なんか面白い音が隠されてるような気がする。 楽しかったです、、 783 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/01/15(日) 18 19 43 ID 4+D8oLMg 720 :男唾巖萎民 この題、なんて発音するんですか?なんか面白い音が隠されてるような気がする。 男唾巖萎民=ヲダヒワイタミ 789 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 31 29 ID YRC/w7Ep 783 ありがとおーー、なるほど、、、 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/154.html
1 2 3 → 次へ お題 ぼくの(わたしの)お母さんお父さん 開催期間 2004/05/31~2004/06/10 参加作品数 28 審査員 7人 本スレ 11の238-305 議論スレ 8の334-364 【チャンプ】 シチューのしょうらい(柳橋):8点 【準チャンプ】 100の質問より抜粋:6点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 239 無題 - 1 240 Arrest わに 3 241 ママンのアザラシ - 1 242 キックゲーム - 2 243-244 父、母、私 - - 245-246 ぬいぐるみ夜話 - 2 247-248 100の質問より抜粋 - 6 249 あまったれ - - 250 父母へ - 5 251-253 背中 - 5 254 シチューのしょうらい 柳橋 8 255 母 - 2 258-259 父とは誰か 母とは誰か MUJINA 1 260 手紙 - 3 262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ - 5 266 いつの日にか - - 267 気づいてくださいのテーマ - - 268 北の思い出 - 1 269-270 誰も知らない - - 271 人間失格 シオン - 272-273 神様サンキュー 山田 3 274 除夜の鐘 - - 277 品種改良 - - 278 インプリンティング鼠の子 - 1 279 きみのなかで 皮膚ヘタレ - 280 ミッドウェー 六時変化 2 281 きおく - 5 282-283 遺伝 - 2 【審査員】 山田 ◆jipx.wAXvs MUJINA ◆iXws.WGCLY 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs わに ◆Wani6uvhK. ななほし ◆lYiSp4aok. シオン ◆poetsyov/2 ame ◆yUHAxrOw2c 【採点レス】 287 名前:山田 ◆jipx.wAXvs [sage] 投稿日:04/06/08 12 49 ID wlnOyC97 【3点】 247 100の質問より抜粋 【2点】 262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ 251-253 背中 【1点】 242 キックゲーム 282-283 遺伝 290 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 01 11 ID Xcy4ay/3 ―2点― 240 Arrest 254 シチューのしょうらい ―1点― 250 父母へ 251-253 背中 260 手紙 268 北の思い出 281 きおく 282 遺伝 291 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs [] 投稿日:04/06/09 01 53 ID NLvVaRGC 2点 280 ミッドウェー 1点 247 100の質問より抜粋 278 インプリンティング鼠の子 281 きおく 292 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/09 03 37 ID bB0WavsX 2点 ・神様サンキュー 272-273 1点 ・ぬいぐるみ夜話 245-246 ・シチューのしょうらい 254 295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 15 ID 8Q+CIgNf 2点 250 :父母へ :04/06/02 12 16 ID YeDaIHq1 2点 260 :手紙 :04/06/04 01 13 ID 0aVK6w4P 2点 262 :ここを見ることのないあんたら夫婦へ :04/06/04 03 07 ID WBGt4e3f 1点 239 :名前はいらない :04/05/31 03 25 ID 8X0/P7qR 1点 240 :Arrest :04/05/31 12 28 ID zZHUYZLR 1点 241 :ママンのアザラシ :04/05/31 16 57 ID V4cLm/pg 296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 17 ID 8Q+CIgNf 1点 242 :キックゲーム :04/05/31 20 28 ID mDo0q3Mt 1点 245 :ぬいぐるみ夜話(1/2) :04/06/01 00 55 ID ttcn8oEv 1点 251 :背中(1/3) :04/06/02 19 01 ID zEeaun/V 1点 254 :シチューのしょうらい :04/06/02 23 14 ID rUiTyICA 1点 255 :母 :04/06/02 23 31 ID xIhkEeqN 1点 258 :父とは誰か 母とは誰か(1/2) :04/06/04 00 32 ID vnIYGef1 1点 272 :神様サンキュー(1) :04/06/07 01 04 ID 7yfyna3B 299 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/06/10 21 20 ID XqC49TzP 【3点】 254 シチューのしょうらい 【2点】 250 父母へ 【1点】 251-253 背中 255 母 262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ 301 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/06/10 22 20 ID O51i5EPp 3点 281 きおく 2点 247 100の質問より抜粋 1点 254 シチューのしょうらい 作品 ■▲▼ 母が撫でたその手は妙に白かった 父のように青々と茂ってはいなかった その白い手が私の頬の上で静かに呼吸するのだ 母の手は冷たかった 日頃から洗物や食事の支度で水に手を入れているせいであろうか 私は急に怖くなった 今私の頬を撫でている手は温かくないのだ 父の拳は火の塊だそれが私の頬を打つのだ 熱を持っていた しかし母の手は冷たい これが女というものか 私は母の手をそっと遮り 横を向いた 母はそっと立ち上がり 部屋を出て行った 時計は12時を回り 父と母が小声で何かを話しているのがわかる 私も大人になったのだとその時気付いた 239 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/05/31 03 25 ID 8X0/P7qR 【コメント】 295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 15 ID 8Q+CIgNf 1点 239 :名前はいらない :04/05/31 03 25 ID 8X0/P7qR ちょっと定型的(あり聞き足り?)かなぁ 詩に力ある。<変換ミスおもしろ伊野でそのまま、ってタイプミスじゃん。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ Arrest 安いウィスキーの空瓶が 部屋の隅から出てきた これのせいで母は出て行ったのに これのせいで病魔に冒されたのに これで寂しさを紛らわせていたのか 救急車で救急隊に任せられなくて 一生懸命心臓マッサージをしてるのに 冷めてゆくのがわかる arrestしているのに意味がないと 動かないものを再生しようたって無理だと 父と母の関係が 戻らなかったことで知っていたのに 医師も死亡確認後も 人工呼吸器で動いている胸 祖母が息してるじゃないとつぶやいた 私の流した涙は 祖母のためのものだから 240 名前:Arrest[sage] 投稿日:04/05/31 12 28 ID zZHUYZLR 【コメント】 289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 00 15 ID AczZ8+Uv 240 Arrest アルコールがご両親の不和を招き、お母様の人生を狂わせた、ということは わかります。でも、最後の悲しい結末に至るまでの経緯はあまり詳しくは描かれて いません。それでも、Arrest(逮捕)という言葉で、不和などという言葉では済ませられない ご両親のただならぬ関係や、生きていることの意味―生の監獄に捕らわれている!― がそれとなく暗示され、読者に衝撃を与えます。Arrestという重い言葉の響きに、生とは かくも残酷なものかと、ただただ嘆息するばかりです。 295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 15 ID 8Q+CIgNf 1点 240 :Arrest :04/05/31 12 28 ID zZHUYZLR 見かけと違う涙……かなぁ、短いけどよく書けている。太宰治ならホンとは自分のために泣いていたのです。とか言うかも……。 356 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/11(金) 18 52 ID fd3ZbAoR チャンプの柳橋さんおめでとうございます わたしもお気に入りの詩がチャンプになるって なんだかうれしいですね。 私が書いたのは「Arrest」だったんですが 今回はいつもと雰囲気を変えてみました MUJINAさんななほしさん評価ありがとうございました MUJINAさんとは感性が合うんでしょうか? いつも点を入れてもらってるみたいです なんだかうれしいです~ 実はArrestの正式な意味は知らなくて医学略語で 心臓停止を意味する言葉だったんで使ってみました (心電図がフラットな状態を言うので死亡とはイコールじゃないけどね) なのでMUJINAさんのをよんで初めて知ったというw 無知な私をさらけ出してしまった・・・・ >お題が第47回目とかぶるのですが、いいのですか 私はかぶってもいいんじゃないかと思いますが まあ、柳橋さんの判断にお任せいたします 362 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/11(金) 23 22 ID dgwWGeKX 356 わにさん いやー、この詩がわにさん作だとは、びっくら仰天しました。だって全然趣きが違いますよ。 まさに変幻自在の詩ぢからですね。それともうひとつ、Arrestが心停止の意味だとは! いやー、無知な私をさらけだしたのは、こちらの方です。ということは、あなたの詩に対する私の 解釈は誤解、というか、勝手な妄想…というわけですね。Arrestが心停止の意味でも、私の2点の評価 は変わりません。緊迫感や切実感のある詩でした。 と、ここでは言い訳ではなく、開き直りを。 これからも、私は審査の寸評でどんどん誤解をしていくかもしれません。作者のみなさま、ごめんなさい。 でも、故意ではなく、私の早とちりの性格がそうさせてしまうのです。ですから、私のことを誤解大魔王、とでも呼んで下さい。 長レスで失礼。 364 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/12(土) 07 46 ID 70KpI/v8 362 イエイエ・・・・ 詩ってのは書いた後から受け取る側のものなんで 誤解って言うよりMUJINAさんがそう受け取ってんなら それが正しいんだと思いますよ っていうか、 普通に心停止って日本語で書けばよかっただけなんだってば・・・・・・・・・ 【得点】 3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ ママンのアザラシ ちょっと待ってママンのアザラシが大変 少ししんどそうだよ 病院に連れていってみようか ねぇダディのアザラシはどんな感じ そうかじゃぁダディのも一緒に 私のアザラシなら大丈夫だよ ママンとダディのアザラシに愛されてるから ただ私がちょっと病院へ行きたい 訳なんてないよ そう思ったんだ直感ってやつ六感ってやつ こんなに大きくしてもらって何を言ってるんだろうね どんな子供だっていうのだろうね 子供かどうかも怪しいんだろうねどうしたんだろうね 愛されてない 愛されてる 愛されてない 愛されてる 金縛りみたいなものだよ ちょっと疲れが溜まってるだけ 明日には良くなるよ明日にはまたママンとダディの 素敵なベィビィに戻るよ だから今はそっと 時の流れにうぃぉわわせぃ 241 名前:ママンのアザラシ[sage] 投稿日:04/05/31 16 57 ID V4cLm/pg 【コメント】 295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 15 ID 8Q+CIgNf 1点 241 :ママンのアザラシ :04/05/31 16 57 ID V4cLm/pg あざらし一発アイデアモノ? 金縛り……のあたりから息切れか? タマちゃんも 大人になったらあまり話題にならなくなった。子供のうちは身をさらすのも不用意だったのかなぁ? 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ キックゲーム パパがここを叩けというから 僕は内側から一生懸命蹴るよ ママが痛いよやめてよというまで だってパパは僕のこと感じるのは こういうときしかないから ママがおなかをなでたところを 僕は軽く2回叩く 何度でも繰り返す ママに僕は賢いと 認めてもらうために パパもママも いろいろおしゃべりしてくれる 僕は外の世界は見えないけど 楽しい世界だって教えてくれるから 早くでたいよ 早くパパとママとおしゃべりしたいよ 242 名前:キックゲーム[sage] 投稿日:04/05/31 20 28 ID mDo0q3Mt 【コメント】 287 名前:山田 ◆jipx.wAXvs [sage] 投稿日:04/06/08 12 49 ID wlnOyC97 【1点】 242 キックゲーム 独自の視点が好きです。 296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 17 ID 8Q+CIgNf 1点 242 :キックゲーム :04/05/31 20 28 ID mDo0q3Mt ほんき? で、蹴られると痛くないのかなぁ? 手でのパンチはあるの? ……わつうか、かるの? 【得点】 2点 山田 ◆jipx.wAXvs:1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 父、母、私 良好な家庭環境が それだけで幸せだったと 気付いたのは もう古い皮が半分脱げてしまった後でした 無償の愛という言葉は 何処かが現実離れしていて どうしてそんなものを 信じられるのかと思った事もありました 理由はどうでも良くて 例えば愛着 そんな事は 本当にどうでもいい 私なりの感謝と愛情とそして甘えを抱いています 幼い頃 例えば学校から今家が火事になってしまって 母さんが死んでしまったら 会社から帰る時に事故に遭ってしまい 父さんが死んでしまったら そんなことが心配で胸が痛くなった事もありました それでもどうにか今まで 振り返れば幸せに過ごせた 後半身分の皮が脱げるまでは 私は子供でいていいですか? 答えはわかっている ずっとお前は子供のままだって そんな言葉が どうしてこんなにも 私を安心させてくれるのでしょう 後悔すべき事を連ねればきりがない こんな家に生まれたくなかった お金持ちに生まれたかった 死ねと 口にしてしまった事もありました 神様に感謝する事があるとすれば 幼い私の無思慮な言葉を 何一つ叶えはしなかった事 そしてこんな私に愛情を注いでくれた 両親の元に生れ落ちた事 言葉は輪郭をなぞり 形にしても歯痒い 感謝だけでない気持ち どうにかして返したいと思います そんな事望まない無償の愛でも 神様 もう一つ叶えて下さい 私が大人になって 形は変わったとしても この幸せの根源が いつまでも変わらず続く事を 243 名前:父、母、私[sage] 投稿日:04/05/31 21 56 ID lMAhbDMK 244 名前:父、母、私 続き[sage] 投稿日:04/05/31 21 57 ID lMAhbDMK ■▲▼ ぬいぐるみ夜話 目を閉じて すうすう息を整えて 黄色いくじらと一緒に すっかり眠ったふりをする 上手に寝たふりできたらば わたしを運んで お父さん 自分でかける お布団よりも ふうわり足からかけてくれる お母さんの お布団が好き 明かりが漏れる ひそひそ聞こえる 何か悲しいお話なのかも どうしたの わたしが悪い子なの 部屋のドアをそっと開けると 明かりの眩しさに 目がしょぼしょぼになる ぽかんと食卓でこちらを見てた お父さんと お母さんは ちっとも悲しそうじゃなかった う う う 目がしょぼしょぼだから そのまま泣いた振りをしてみよう どうしたの 怖い夢を見たの うん うん怖かったの 泣いちゃったの 一人じゃ寝られないの トイレも行けないの ふたりが笑っていたのを わたしは知らない 黄色いくじらは 月と一緒に わたしが寝るのを待っててくれた 245 名前:ぬいぐるみ夜話(1/2)[sage] 投稿日:04/06/01 00 55 ID ttcn8oEv 246 名前:ぬいぐるみ夜話(2/2)[sage] 投稿日:04/06/01 00 56 ID ttcn8oEv 【コメント】 292 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/09 03 37 ID bB0WavsX 1点 ・ぬいぐるみ夜話 245-246 子供って一人で寝かされると目が覚めて こういうこと考えるてよね。たしかに 最後の黄色いくじらが月と一緒に~の部分が かわいらしくて好き 296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 17 ID 8Q+CIgNf 1点 245 :ぬいぐるみ夜話(1/2) :04/06/01 00 55 ID ttcn8oEv 言葉の使い方がうまい。子供の柔らかさ……ぷよぷよっとした感じ 【得点】 2点 わに ◆Wani6uvhK.:1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 100の質問より抜粋 ××さんに100の質問。 ――尊敬する人物は? A.両親 ――逆に関わり合いに絶対になりたくない人物は? A.両親 247 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/06/01 23 03 ID whCCvF9g 248 名前:247[] 投稿日:04/06/01 23 06 ID whCCvF9g 【コメント】 287 名前:山田 ◆jipx.wAXvs [sage] 投稿日:04/06/08 12 49 ID wlnOyC97 【3点】 247 100の質問より抜粋 両親っていうものの存在を簡潔にうまく表現している。 301 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/06/10 22 20 ID O51i5EPp 2点 247 100の質問より抜粋 どんな親なんだか。こういう一発ネタは楽しいので好きです。 惜しむらくは、いきなりの一発芸になってしまってることと、 もう1つは過去に似た作品が既にあったこと。 (第四十六回チャンプ「一部地域限定拡散し浸透し共感する意識調査」) あれほどのインパクトとまとめ方を感じさせられはしなかったので、惜しくも2点。 334 名前:cレール [sage] 投稿日:04/06/02(水) 00 35 ID 0Ryh0Alq 本スレの247、なーんだ、 あの調子で残りの98問が続くものと思って期待してたのに・・・・( ´・ω・`) 335 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/06/02(水) 14 43 ID Y6HQV+UA 俺あれ好きだなー。 336 名前:本スレの247 [] 投稿日:04/06/02(水) 18 27 ID RPKvbtCo 334 345 取り合えず気に入ってもらえたみたいで嬉しいです。 でも残り98問全部はキツいw 個人的に短い詩が好きなんで・・・。 ちなみに本スレでは前回、209を書かせてもらいました。 題の「パンが無ければ~」は好きな言葉なんで、試しに。 【得点】 6点(準チャンプ作品) 山田 ◆jipx.wAXvs:3点 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点 ame ◆yUHAxrOw2c:2点 ■▲▼ あまったれ ぼくの嘘を 最期まで信じてくれた おかあさん 誰も信じてくれなくても おかあさんだけは ぼくの言葉を疑わなかった 子供のころ ぼくは おかあさんの よごれたエプロンの臭いが大好きだったよ おかあさん 大人になって ますますウソツキになってしまったぼくは あなたが愛しい あのエプロンで涙をぬぐって欲しい ほんとうは 249 名前:あまったれ[] 投稿日:04/06/02 06 23 ID kdKY4IUm ■▲▼ 父母へ 母よ もう一度だけ 屈んで靴を履く俺の背中に 晩御飯のおかずは何が食べたいのかを うるさく繰り返し聞いてきて なんでもいい、と無愛想な俺に まったく作りがいのない子だと むくれてほしい 父よ もう一度だけ 苦々しく目覚める朝に 仕事はいつになったら決めるのかと ひろげた新聞の陰から聞いてきて そのうちな、と誤魔化す俺に いつまでもそうはいられないんだぞと あきれてほしい 父母よ もう一度だけ いまは閉ざされた寝室の夜半に 小声で言い争いながらもいつか途切れて 僕たちの子だからできが悪いんだなと ああいう強情な所は私に似たのねと ふたりそろって笑いながら スタンドの明りを落としてほしい 250 名前:父母へ[sage] 投稿日:04/06/02 12 16 ID YeDaIHq1 【コメント】 289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 00 15 ID AczZ8+Uv 250 父母へ 自分が怒られることで両親の愛情を確認することって確かにあります。それをウザイ と思うけれど、やっぱり心のどこかで自分を気にかけてくれることがうれしいんですよね。 それを「もう一度だけ」と思う正直な心は私としても共感します。 295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13 15 ID 8Q+CIgNf 2点 250 :父母へ :04/06/02 12 16 ID YeDaIHq1 なんかずばり父母を詩に歌ってるかんじ。いいなぁ…… 「いまは閉ざされた寝室の夜半に」<気持ちというかねらいはわかるが、ひねりの余地ありかなぁ? 299 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/06/10 21 20 ID XqC49TzP 【2点】 250 父母へ うっとうしい父母のいる日常というのは幸せなのかも。 【得点】 5点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 シオン ◆poetsyov/2:2点 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/91.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 手 開催期間 2002/06/08~2002/06/17 参加作品数 25 審査員 9人 本スレ 1の631-811 議論スレ なし 【チャンプ】 ささやかなその両手につつまれて(Canopus) 【準チャンプ】 ポーンの野望 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 642 手 - - 655 手 - - 663 色彩手 - - 665 決意 - - 667 無題 - - 669-670 未来手 - - 673 手 - - 675 千手 - - 678 ささやかなその両手につつまれて Canopus - 682 手 - - 687 手手が甲(ゼゼガコウ) - - 688 その手を恋うる詩(うた) - - 689 触覚 - - 690 心の手 - - 691 Wind to blow from Martin - - 697 無題 - - 701 無題 - - 708 手 - - 710 無題 - - 711 いざなう手 - - 720 ≪実録≫軽ぅ~い、お悩み相談 - - 725 ユビキリゲンマン - - 728 手 - - 729 ポーンの野望 - - 739 はたはた - - 【審査員】 wildcat kanon ◆0ztbXCV6 うたた寝死人 ◆ShSU0mOg Canopus ◆j1h.j3e. 509 ◆FEgWNVKI 日那茶 ◆7xRRYqqU 天竺 ◆FUCK/JMs 撫子さん ◆eEr7LE3I 微熱くん ◆/504x/.Q 【審査】 753 名前:wildcat[] 投稿日:02/06/15 07 47 ID FwfzeqhI 私の推すChampはこの作品です 678 「ささやかなその両手につつまれて」 それから、もうひとつだけ、次点として 729 「ポーンの野望 」 754 名前:kanon ◆0ztbXCV6 [] 投稿日:02/06/15 16 07 ID HyTH8Ek7 私のchamp候補は 729です。 次点は 720です。 755 名前:うたた寝死人 ◆ShSU0mOg [sage] 投稿日:02/06/15 20 52 ID ??? 私がChampに!と推すのは、 678「ささやかなその両手につつまれて」です。 次点は 720「≪実録≫軽ぅ~い、お悩み相談」です。 756 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/06/15 23 23 ID 5kh92Tgb 私の審査です。 まず、 663「色彩手」 次に 729 「ポーンの野望」 最後に、次点として 673 「手 」 757 名前:509 ◆FEgWNVKI [] 投稿日:02/06/15 23 31 ID n/HPVloM 今晩は。 さっそくですが、僕が推す作品は、 678と 720です。 758 名前:日那茶 ◆7xRRYqqU [] 投稿日:02/06/16 01 27 ID nT/fcVW9 さて、ボクが押すチャンプ候補は、 >678の「ささやかなその両手に包まれて」 です。 次点は、 >729の「ポーンの野望」。 759 名前:天竺 ◆FUCK/JMs [] 投稿日:02/06/16 01 47 ID jffmUTI3 678◎次点候補 697◎次点候補 760 名前:天竺 ◆FUCK/JMs [] 投稿日:02/06/16 01 48 ID jffmUTI3 673◎チャンプ候補 763 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/06/16 23 32 ID ??? さんざん迷ったのですが、今回、残念ながら、あたしの チャンプー候補は「該当作品なし」ということにさせて くださーい★ごめんね★ 770 名前:微熱くん ◆/504x/.Q [sage] 投稿日:02/06/17 03 43 ID ??? 691 708 というわけで、僅差に何も変化を与えなかったのですね(笑) 以上、審査結果でした。 771 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [sage] 投稿日:02/06/17 22 07 ID ??? こんばんは。書き込むことが多くて、どこから手を付けていいのやら…(笑)。 まあ、ぼちぼちやりましょう。 審査が出揃いました。結果発表です。 ―――――――――― チャンプ 678 準チャンプ 729 ―――――――――― でした。 投稿してくれたみなさん、審査員のみなさん、ありがとうございます。 作品 ■▲▼ 手 誰よりも ちいさい手 もう成長 することはない 楽器をうまく弾けない 球技もすごく苦手 なんか不格好 指先だけでも届いたら 落とすこと無かった たくさんのもの 自分が ちいさく感じる もう成長 することはないだろう 642 名前:手[sage] 投稿日:02/06/08 23 12 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 手 さしだされた手 振り払った私 肩をすくめた貴方 浮かび上がる後悔 離れてゆく背中 最後に一度だけ 振り返ってくれれば 私は涙流し 貴方の手 掴むことが出来たのに さしだされた手 私を捕らえて離さない 白い残像 655 名前:手[sage] 投稿日:02/06/09 20 51 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 色彩手 何人もの人間が気付くであろう 痛々しい軌跡は やはり気付かれない哀しさの方が痛く 改めてみても やっぱり壊したくなるほどに 自分ではない気がする 手? いったいどこがこれの手だと言うわけがあろうか 反り返る生肉 縋り付くかさぶた 爪でさえ尋常ほかならぬ 幾度も自問しても 空っぽなやまびこが返ってくるばかりで 変わらない無情は震え 自分を歪ませる 眼差しは何を迎えるのか 私の先にあるただ真っ直ぐの道は何を迎えるのか 示すはずもないのに期待するのは甚だ可笑しい将来の手 今までは何もかもこの手で十分終わり 掴み取ったり 握り締めたりして そりゃもう 嬉しさまみれの真っ赤な自分だった 未来は どうにもならないことが居たり 当たり前が居ることはない そのなかで 大切な標を見失う事のなければこれほど真っ赤になることはない つまりは この潰された透明な手への 先の色付けを信じるほか無いという事だ 663 名前:色彩手[sage] 投稿日:02/06/09 22 14 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 決意 抱きしめたりしないで 何かに負けてしまう 私は大人だし ひとりで闘わなければ 逃げ場は作らない あなたの中にさえ だけど 手を握って欲しい 試合前の ボクサーにするみたいに 665 名前:決意[sage] 投稿日:02/06/10 20 27 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 温もりを 慰めを 怒りを 叱りを 愛情を育て慈しみ 見守ってくれたその手 今はもう失われ その体温と大きさと優しさが 記憶の底で掠れて残り 傷跡を残すだけ 667 名前:碧谷 ◆T5I/FREE [] 投稿日:02/06/10 23 23 ID UXtO1ZZq 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 未来手 生まれたあの日涙してとったその手 日々追うごとに大きくなり 気付いた時に私をこえた その様子を見るたびに 私の心は不思議に揺れた 大きくなるたびあなたは喜び 見るたびとってくれたこの手 温もり感じることはもう無い そして私が今手をとった そして私は気がついた 私の中にあなたがいたことを 669-670 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/06/10 23 32 ID MpLBYnSC 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 手 私のてのひらは薄いから 重いものは受け止められない 私の指は細いから 小さいものはすくえない 私のつめは脆いから あまり長くは刻めない 私の手は軽いから 流れ、ひるがえり、留まらない それでも 私の手はあたたかく 確かに美しい 673 名前:手[] 投稿日:02/06/10 23 58 ID sEOYdG1N 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 千手 燃える 彼女が内面から燃えていく 燃え尽きるとき 残ったものは 何? 四0本の手 それぞれについた眼に 炎が点ったとき 千手の意識が彼女を襲った のだといわれている 遊女が出家することなど 珍しいことではなかった 不潔な尼寺で 千手に食いつかれてしまった 六本の脚が四0本の手となり しまいには千手となったその顛末は わたしの知るところではない ただ後に残された 彼女の抜け殻は (炎は皮を食い破らなかった!) 生前よりも饒舌に語り出したのだ 千の手の 千の眼から 千の言葉を 須臾にして 仏の言葉は まるで握りすぎて岩のようになった おにぎりだ ぼてりと落下して こちらまでは届かなかった 675 名前:千手[sage] 投稿日:02/06/11 00 25 ID ??? 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/murago/pages/107.html
方臘征伐戦-B “常州の戦い” ステージ構成・・・マップ上端に常州城、下端に梁山泊軍本陣 常州城の周りには弓手が入った櫓がびっしりと立っている(破壊可能) 梁山泊軍:★宋江-呉用、戴宗、郁保四(本陣内部から) ●関勝-黄信、孫立 ●秦明-韓滔、彭玘(マップ中央から) ●徐寧-宣贊、郝思文(関勝、秦明の部隊の後方から) ●李逵-鮑旭、項充、李袞(本陣の前から) ●凌振-馬麟、燕順(李逵部隊の左方から) ●扈三娘-王英(李逵部隊の右方から) ●魯智深-孔明、孔亮、施恩(本陣の前から) ●武松-杜興、樊瑞(本陣の前から) ●金節(イベント7後、方臘軍から寝返り) 方臘軍:★呂師嚢-許定、金節(呂師嚢は常州城の城内、他は銭振鵬の部隊の後方から) ●銭振鵬-趙穀、笵疇(マップ中央から) ●高可立-精鋭兵長×3(常州城の前から) ●張近仁-精鋭兵長×3(高可立の部隊の右方から) ●沈卞-精鋭兵長×3(高可立の部隊の左方から) ●応明-精鋭兵長×3(常州城の城内から) イベント・・・1:金節の迷い-金節と梁山泊軍の部隊が接触して一定時間後 金節が戦いに迷いを感じ、押されているふりをして、常州城に後退していく 2:深追い-イベント1後、韓滔と彭キが生存していると 金節を追って敵中深くに入って行ってしまう 3:孤立-イベント2後、韓滔が高可立、彭キが張近仁に接触すると 韓滔が高可立の放った矢に落馬させられ、それを助けようとした彭キが 張近仁に横から攻撃されて落馬してしまう。(韓滔、彭キの士気が最低になる) 敵中に徒歩で孤立した二人を救うように指示が出る 4:戦死-韓滔、彭キが敗走すると、戦死してしまう イベント3後の場合、李逵とその配下部隊の士気が最大になり 高可立と張近仁を狙って移動し始める 5:救出-イベント3後、もしくは2後、韓滔と彭キが生存している間に 高可立と張近仁を撃破すると、助かった韓滔と彭キがマップから退却する 6:砲撃-凌振が常州城周辺の櫓に近づくと、砲撃で櫓の半数を破壊してくれる 7:内応-金節が常州城付近にいて、高可立と張近仁が撃破されていると 金節が梁山泊軍に寝返る。 補足-韓滔と彭キが生存している状態で、一度でもステージクリアする事が SPステージ(奸臣誅滅戦)の出現条件の一つ 勝利条件・・・梁山泊軍:呂師嚢の退却 方臘軍:宋江の撃破 敗北条件・・・梁山泊軍:宋江の敗走 方臘軍:呂師嚢の敗走
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/70.html
ページ:1 2 3 お題 四角 開催期間 2006/02/08~2006/02/19 参加作品数 23 審査員 4人 本スレ 16の203-264? 議論スレ 12の721-905? 【チャンプ】 四本足(心霊写真):5点 【準チャンプ】 青が繋ぐこの世界で:3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 206 論客 - - 207 二月十四日 - - 208 重箱 - - 209 青が繋ぐこの世界で - 3 210 四角日和 - - 211-213,214 約束 - - 215 四角をもっと カマドウマ 1 216-217 四の刺客 メタリック竹輪〔Remodeling〕 2 218 愛から ミミン 1 219 部屋 - - 220-221 阿修羅雌(アスラメ) 穢土 1 223 四本足 心霊写真 5 226 箱庭 - - 227-228 好きになれない街 ねむい - 229-230 壁 - - 231 読書 南国 2 232-233 ジャングル ゼッケン 1 234-235 こんにゃく時代 Canopus - 236 枕をひとつ あぶく 1 237 そのようにしてぼくは はと - 238 無題 - - 239 庭の箱 - 1 240-241 朝は始まらない んなこたーない 1 【審査員】 メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo Canopus ◆DYj1h.j3e. あぶく ◆OPBYKkBBNQ 葉土 ◆Rain/1Ex.w 【採点レス】 253 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/19(日) 07 58 12 ID WerSuT92 配点 3点 223 四本足 ID d2R6Yxhz氏 2点 231 読書 ID 77C14EyY氏 1点 218 愛から ID q7gEqpn3氏 1点 209 青が繋ぐこの世界で ID 8h2O6R4E氏 1点 220-221 阿修羅雌(アスラメ) ID jRoFpkmK氏 256 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/19(日) 19 17 38 ID ScpEd3oj 審査結果です。すべて1点づつです。 209 青が繋ぐこの世界で 215 『四角をもっと』 223 四本足 236 枕をひとつ 239 庭の箱 240-241 朝は始まらない 257 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/02/19(日) 20 33 05 ID e4vsTt2z 216-217四の刺客:一点 232-233ジャングル:一点 258 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/02/19(日) 21 27 23 ID cX4Q1Tv0 1点 209 青が繋ぐこの世界で 216 :四の刺客 223 四本足 作品 ■▲▼ 論客 タマゴ斬ります 206 名前:論客[(これは投稿作品です)] 投稿日:2006/02/09(木) 20 05 06 ID mfLtYoPS 【コメント】 251 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 04 33 ID cRYcxBnE 206 「四角」というテーマを深読みさせるのが目的かなあ。コロンブスの 卵を思わせるね。 721 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 15 04 ID TYhJwCoE 206 論客 茹で卵 or 生卵 でかなり意味が違ってきてしまうが生卵として読みたい。 論じる者は誕生の象徴を斬るのか、アンビリバボーな四角感である。 破壊は創造を上回り論客自体を否定しているのか肯定しているのか、 分かりかねる部分がちと弱かった。 735 名前: ◆CEeOGi4Lj. [sage] 投稿日:2006/02/18(土) 00 15 59 ID JLJqp4Oc 206 論客 短いが、タイトルも含めていろいろと想像させられる。朝まで生テレビのような政治番組で、 知的な論客がスパッとタマゴに切り込んで行くイメージだろうか。タマゴの綺麗な切り口が想像 され、そこから論客の理論の鋭さが連想され心地よい。なかなか洒落ていると思うが、テーマ との関連性は薄い。 748 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/02/19(日) 13 38 28 ID cX4Q1Tv0 206 論客 なんか頭にこびりつく。意味不明だけど妙に魅力的です。 ■▲▼ 二月十四日 うわぐつリノリュームの床ぱたぱた 四角い教室まるく掃く バケツ蹴っ飛ばしたの誰? 黒板消しもくもく玉手箱 校庭ぴかぴかフユノソラ 濡れ雑巾を傘立てに ちりとり終えたらから拭きを から拭き終えたらワックスを 甘い匂いのスケート場 ササクレ抜くのはかわいいあの子 かわいいあの子は保健委員 三角、三角、アンブレラ あの子とあの子があっちっち 机の傷はおとといの 鉄棒の黄色いコート ジャングルジムのまあるい手袋 ウサギ小屋のほつれたセーター チョコレート色のシャツ、カエルの髪留め、真っ白い便箋、宝石箱みたいな筆入れ、バンドエイド巻いた白い指 それから、それから… 机の角をきちんと合わせて、目が、合う 「つくえのなか、きちんとせなあかんよ」 ぎゅっと押し込まれた、リボンのついた赤い箱 207 名前:二月十四日[] 投稿日:2006/02/09(木) 20 39 36 ID 921CQXCW 【コメント】 251 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 04 33 ID cRYcxBnE 207 ディテールに凝ってて、歌うようなリズムで、面白く読めた。けど、 やっぱ照れみたいのが見え隠れしてるなあ。特に「あの子」の描写部分。作者 は当事者なんだから、そんな冷静な描写だと、読者も冷めちまう。 721 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 15 04 ID TYhJwCoE 207 二月十四日 教室の四角から少しづつ少しづつ小さな箱に辿り着く。バレンタインデーの話。 明快なディテールが学校の雰囲気と合っていて青臭い文体なのだけど、妙にリアリティーに繋がるそこが魅力だ。 アイテムが散乱してしまっていて、造形イメージが薄くなってしまっている。 それが、最終連を弱くしてしまって要因な気がするのだけどスクールモノとしてはお茶目で良いね。 735 名前: ◆CEeOGi4Lj. [sage] 投稿日:2006/02/18(土) 00 15 59 ID JLJqp4Oc 207 二月十四日 まず小学生らしい言葉づかいで、スッとその世界観に入っていける。やわらかいイメージで、 詩全体がチョコレートの甘い匂いで包まれているようだ。視点を四方に散らしておいて、最後 に目の前の「リボンのついた赤い箱」に持ってきている点は効果的だ。それが「ぎゅっと押し込 まれ」ているのも、チョコを渡す女の子のドキドキ感を際立たせていて良い。「ササクレ抜くのは かわいいあの子」のフレーズが印象に残る。 ■▲▼ 重箱 仕出しの弁当はいつも楽しみだ 重箱をあけると 四角く折畳まれた人間が現れた 何してるんですか いや、一人きりになりたかったのです 手を貸して うんしょと 4日ぐらいですかね こうしてると 体が硬くなっていけない 背中かして ばきばきばきっと 上着とって下さい 寝押しもばっちりです うーふう 一人を満喫しました 人恋しくなりましたね いってまいります どうも お世話になりました ごきげんよう 208 名前:重箱[sage] 投稿日:2006/02/09(木) 21 49 34 ID NKgsdK+F 【コメント】 251 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 04 33 ID cRYcxBnE 208 新「箱男」?こういうナンセンスは大好物なんだけど、まだ骨組みの 段階ではあるかなあ。ナンセンスを引き立たせる描写がほしいなあ。 722 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 18 44 ID TYhJwCoE 208 重箱 奇想天外だな~おもしろい発想。 仕出しの弁当はいつも楽しみだという出だしが効果的だ。 重箱に人間って組み合わせは考え付きそうでなかなか考え付かない。 話の全体で隠喩している気持ちが思い当たる分、笑ってしまったのと同時にシリアス気分にもなれた。 どういうわけか重箱に入ってはいるものの「寝押し」なんかしてたりして、 作者の生真面目さからくるヒステリックなお笑い精神を見せ付けられた気分。 面白かったです。 735 名前: ◆CEeOGi4Lj. [sage] 投稿日:2006/02/18(土) 00 15 59 ID JLJqp4Oc 208 重箱 頑張って生きていれば一人きりになりたくもなるし、一人でいればいたで人恋しくなる。誰に でもある心境から、この詩への共感が生まれるのだろう。他愛ない。しかし残念ながら、それ ほど面白くもない。 748 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/02/19(日) 13 38 28 ID cX4Q1Tv0 208 重箱 今回は、阿部公房の箱男を思い起こさせる詩がいくつかあって、これもその一つです。 滑稽さを生かしたタッチがいい。 (しかし、生ものを4日も弁当箱へ入れておいてはいけない。) 836 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/02/26(日) 22 05 38 ID qcaC7pPB 「重箱」書きました。評価ありがとうございます。これ、もうちょっと書き込んで みます。もっと、もっとナンセンスでシュールに。 自分は、「ジャングル」好きでした。どこが「四角」だろ、という疑問を吹き飛ばす パワーとスピードが素敵でした。 ■▲▼ 青が繋ぐこの世界で john、その他大勢の、私が生まれた大地で、丘の上で、白い息を吐きながら、走る者達へ、または、 この世界に生まれて、偽名を使い続ける者達へ、僕は、貴方の名前が偽名であっても、貴方に与え られた名を叫びたい、青という、私たちが勝手に名づけて、定義してしまった、色が、空を覆い、そして 海を覆い、青で、繋がる世界に住む者達へ、挨拶は簡単でいいから、まずは、貴方の声を、声は、世 界を震わして、いつのまにか、私の体にぶつかり、砕け散るまでに、黄金の、麦畑から、ベランダに干 された、白の、繊維の網目を通り抜け、誰かとい見知らぬ者の、白か、黒か、黄色の、皮膚の側を通り 抜けて、私の体にぶつかり、伝えるという機能が壊れると同時に、内部に持った、いくつもの複雑な構 造は、液化し、私の皮膚の表面から、徐々に、内部向かって染み渡り、化学反応を起こし、私の体の もっとも高い場所、つまり、世界で言うと宇宙において、強く発光し、私の冷え切った暗い場所を、明る く照らし、熱は、円状に広がり、貴方の名を私は知る、青が、午後に、崩れ去って、降り注いでくる時、 一匹の、緑の、カエルが、水面、つまり、青へ、と帰っていく、青の、音が、あらゆる、色と、ぶつかり合 って、また新たな音を、生み出しては、それが、またぶつかり、私は、一つの大きな名を知る、そして、 最後に、音のない世界が、やってきては、あらゆる音を無残に引き裂いて、地面に、私の体に、部屋 中のあらゆるところに、いや、世界中に、音の、死骸を、僕らは、また、その死骸を、踏み潰して、音 が、音でなくなる瞬間を、聴き、青の延長線上へ、僕の頭の中で、鳴り響く、音の、音でない、記憶 の、それはもう、音ではないはずのものが、鳴り響く、宇宙は、こうやって広がり続ける、その他大 勢の、誰かが、僕の名を叫ぶとき、僕は、泣き叫びながら、僕の名前を呼ぶ誰かのことを思うだろ う、教えておくれ、貴方の頭上には、僕と同じ、青い空が広がっているのか、と。 209 名前:青が繋ぐこの世界で[] 投稿日:2006/02/10(金) 18 49 13 ID 8h2O6R4E 【コメント】 251 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 04 33 ID cRYcxBnE 209 最初のjは大文字だよね…気をつけて。途中で音になっちゃうんで分り にくいんだけど、色が四つ出てきます。人間の肌の色みっつ、地球の色ひとつ。 それを繋げて、四角の完成、なんてね。この人は、この路線を突き進んでほし いね。「お題」はどっか行っちゃってるけど。 722 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 18 44 ID TYhJwCoE 209 青が繋ぐこの世界で うぬ、句点が接続詞に付随しているのが邪魔かもしれない。 均一に打ちすぎて読むテンポがぶつぶつ切れてしまう。 「私」「僕」と「僕以外」「私たち」「貴方」の関連が一度読んで分からなかった。 ですが、内容はよい着目眼を持っている。分かりにくいのは整理されていないからかもしれません。もったいない。 順を追って最終連まで導く流れ(全ての語句は最終連に集約されている 最終連に向かって語句を集中させている) 拡張する宇宙というか意識という精神を言葉に置き換えているようで「音」についての考察は、まとまっていないが書きたかった事はやや共感出来る。 音は振動であり実は分子レベルの話であるのだけれど、音を音としてインプットする機能つまり聴覚が備わっている為に聞き取れるのであって、耳が機能しない場合振動というバイブレーションが音の正体。 音が消えた世界というのは人間の聴覚が役に立たない次元の話で、環境や条件の問題でもあるんだよね。 宇宙という概念を細かく裁断した後、構成し「青」という空間を表現したかった部分は感じ取れた。 雑然としていて主要情報の一本化を図ったほうが伝えたい事は伝わりやすいと思う。 それでも伝えようとしている所々に努力と砕きがある。 どうにかして自分の言葉(思いを忠実に文字に託し変換する作業)を獲得しようと試行錯誤している。そのスピリットに価値を見いだせた。 736 名前: ◆CEeOGi4Lj. [sage] 投稿日:2006/02/18(土) 00 18 12 ID JLJqp4Oc 209 青が繋ぐこの世界で 読みにくいことこの上ないが、後半の「音の死骸」、「音でなくなる瞬間を聴き」などは、その 意味を考えさせられて良い。フレーズとしても完成されていると思う。全体を通して、シカクより も聴覚について言及されているようだ。叫び声、水に蛙が飛び込む音、その音を聴く喜び、そ の音の持つ神秘性のようなものが巧みな言葉で表現されている。声が疾走してきて私の体 にぶつかってくる感覚は爽快だ。ただ、一人称が私だったり僕だったりするのは気に入らないし 、水面の色を簡単に青と言い切ってしまう所も疑問に思った。また読みにくさはネックだ。テー マとの関連性は評者にはまったく見出せなかった。 748 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/02/19(日) 13 38 28 ID cX4Q1Tv0 209 青が繋ぐこの世界で 最初のイメージは、四角い容器にたたえられた水へ水滴をいくつか落として 波紋を作っていくような気がしました。イメージは四角い容器では収まらずに 宇宙へ広がっていく音なき声の波紋が円を描いて、そしていくつもの他の波紋と ぶつかって干渉されて壊れながら世界を拡張し、発話者ノ元へ還ってくる。 他の評でも触れていたように、点が邪魔ですが、この純粋で真摯なイメージの広がりは とても気持ちがいい。エリュアールの自由という詩があるんですが(前に猛禽さんが 寂さんのスレに貼ってた気がする)あれと似た精神の開放感があって、あの場合は 羅列の重なりで高揚感を高めていったんだけど、この詩は一直線にイメージの成層化を 目指して高揚している。良い詩だと思います。 四角への拘りは、もしかして改行にあるのかな、この無限の波紋のように広がる開放を視覚的に四角い 文字列の塊の押し込むことで、無限に広がる世界を有限な四角の中に表現する。 もしそういう意図であるとするならば、AA的に四角を区切ってしまったほうがわかりやすかった かもしれないとも思うし、いや、この自然に荒々しい文字列のほうが、言葉の勢いを生かして いるとも思い直しました。 【得点】 3点(準チャンプ作品) メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 四角日和 四角...しかく...シカク...四角ってなんですか? 家路を急ぐ 子ども達の声 夕暮れ時の ブランコに 投げ捨てられた 乙女心が ゆらり寂しく 揺れていた 四角...しかく...シカク...四角ってなんですか? 他人...知り合い...友達...そして愛 順に結んで できますか? 三角よりも 壊れやすいですか? あなたの隣 慣れすぎたせい 少しいい気に なってたの 四角い部屋から こぼれた明かり 誰かの影を 映すまで 四角...しかく...シカク...四角ってなんですか? 喜び...怒り...哀しみ...過ぎたなら いつか楽しみ 戻りますか? 三角よりも 壊れやすいですか? ほら沈む夕陽も 四角く滲む 210 名前:四角日和[sage] 投稿日:2006/02/10(金) 19 41 57 ID 2SR9tGSo 【コメント】 251 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 04 33 ID cRYcxBnE 210 四角というものをどう表現するか、えらい苦心の跡が見える作品だと 思う。その姿勢にはすごく好感を持つ。が、残念ながら成功はしてないね…。 四角である必然性、三角と対比させる必然性が希薄に感じます。 723 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 22 39 ID TYhJwCoE 210 四角日和 「・・・」や「?」等は使い方に気を付けないと文体に締まりがなく使用頻度を押さえたほうが尚良かった。 けどそれを差し引いてもどことなくメランコリックで雰囲気は良い。 4~5連目のフレーズの効果がよく全体に響いているのだけど、疑問形の使用多発により削げてしまっていると思う。 へたすると思い切って「?」とっぱらっちゃった方が魅力は出るんじゃなかろうか。 最終連の「ほら」も無いほうが景色の想像がスムーズ。 「?」に徹底したもの過剰なまでの主張を含んでいたならより良かった。 ■▲▼ 約束 長かった離婚調停が終わり、久しぶりに息子と再会した。調停中に会ったときは、 俺のことを他人を眺めるような目で見ていたのに、今日はその口が関を切ったように親しく動き出した。 この半年間、息子にも色々な思いがあったのだろう。 俺に用意されたその言葉は、始まりも終わりもない風のように、さっと回り出した。 四角いものとまるいものは仲が悪いんだよ。 丸いかばんに積み木をつめると、 カドが当たって、ビリビリとやぶけることがあるから。 へんな夢をみたんだ。 ジョンが四角い顔になっていたよ。 そしてね、ジョンに「おすわり!」って言うと、目も四角になるんだよ。 猫も金魚もみんな四角い顔になっていたよ。 地球はまるいのに四角形のビルがたくさん建っているんだよ。 だけどもビリビリとやぶけたりはしないんだよ。 公園は四角いけど、広場はまるいよ。 絵本は四角いのに、おはなしはまるいんだ。 同じクラスのゆかりちゃんのことが好きになったよ。 あした、いっしょに遊ぶ約束をしたんだよ。 パパ、約束ってまるいの?四角いの?」 そして息子は少し肩を強張らせた。 俺は妻に離婚届を直接手渡された日のことを思い出した。 四角く無表情を許された、紙切れ一枚のことを。 211-214 名前:約束[sage] 投稿日:2006/02/10(金) 23 11 24 ID x++UdDmE 【コメント】 251 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 04 33 ID cRYcxBnE 211-213 絵本とおはなしの比較は、感心したなあ…。まると四角を父さん 母さんに見立てたのかもしれない。でなきゃあ、息子がこれほど、まると四角 にこだわる理由が見当たらない。子持ちとしての意見。 723 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 22 39 ID TYhJwCoE 211ー213 約束 モチーフが重ったるいのだが子供の心境描写には大人にはない純真さがあって、状況をそれとなく簡略して表現し、子供なりの真剣さを上手く描いていると思う。 約束に形はあるのかという疑問ではなく「まるかしかくか」この2択、子供ながら父親に対して精一杯の語りかけに違いない。 離婚届けの四角が浮かび、無表情を許されたとあるヶ所、説明の一節はないが、我が子に対して思う複雑な心境の余韻を残す。 社会的な約束事は四角だけれど、心情は子に答えられない丸い心持ちと衝突しているようだ。 悲しくなる話であるが、大人はやはり四角の中で生きているのだろう。子供から見れば不安な四角の断片を夢で見せられて怯えるような。 文面表皮よりも内部に秘められた情感を味わうのに、切羽詰まった修羅場をくぐった人間の心がどう動くか、同様な心理状態を経験していればこの悲愴感は伝わりやすい。 どことなく共感を欲している憂いが、残酷でさえあるリアルな四角だ。 736 名前: ◆CEeOGi4Lj. [sage] 投稿日:2006/02/18(土) 00 18 12 ID JLJqp4Oc 211-214 約束 約束がまるいか四角いか訊く子ども。ユニークな感性の持ち主だ。そして子どもゆえにロジカ ルでない。そんな愛しい我が子への父親の切ない思いが、詩全体から醸し出されている。子 どもの台詞の中の、四角いものとまるいものの組み合わせのパターンはなかなか面白かった。 749 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/02/19(日) 13 38 58 ID cX4Q1Tv0 211 約束 子供の連が絶品。 最後の パパ、約束ってまるいの?四角いの? というのが少々あざとく感じられる。 真ん中の秀逸な○と◇の対比を、離婚劇というシナリオで挟み込む構成なわけだけど、 離婚劇の設定によって想像される夫婦の”角”で現実の厳しさを表現すると同時に、 徒労感を伴った反省がかもし出されていた。 ■▲▼ 四角をもっと この頃 オイラの身体にゃ傷ひとつ無~い だから痛いところはまるで無し なんでかな なんなんだろうかな あぁそうか オイラの周りにゃ 角々したもの全く無~い ケータイも車もテレビの角も みんなみ~んな丸っこい さてはオイラ 傷付きやすいと思われちゃったりしてる? 流線形のなまっちょろい日本車より オイラは四角いアメ車に轢かれたい その方が 何か目覚めちゃいそうな気がするだろ? 角の無い ケータイより オイラは角ばってるメタルな受話器で話したい その方が握り締めた時の痛みで 自分のボルテージどんくらいか 実感できそうだろ? 思えば 目の前のあんたはさっきから オイラに丸くてぽよんぽよんの言葉しか吐いてな~い そんなゴムボールみたいな言葉 オイラの右耳から左耳へ ころころころころ転がるだけ ただそれだけ お陰さんで オイラのハートはすこぶる滑らか でもでもひとこと言わせてもらえば オイラの頭ん中にゃ あんたの言ったこと全然積み上がってな~い だからもっと もっとさ 積木のような 四角い言葉をおくれよ オイラの耳とかハートとか そのかどっこで傷付けたっていいからさ ずっとずっとオイラに停まるような 四角い言葉をおくれよ さぁ、さぁ、さぁ… 215 名前:『四角をもっと』[sage] 投稿日:2006/02/11(土) 01 26 13 ID DPcfnhvn 【コメント】 252 名前:Canopus[] 投稿日:2006/02/19(日) 00 37 04 ID cRYcxBnE 215 この作品の独特の口調は、詩全体をまあるく見せようとしてて、アイ ロニーとして成功してるね。最終部は、積み木じゃなくて、痛みでシメてもい いかな。 725 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/17(金) 00 35 04 ID TYhJwCoE 215『四角をもっと』 生活を取り囲む物体形状を連ね徐々に心情、心境を形状に映すテクニックがある。 刺激が無いと記憶の蓄積が衰えるけれど、安心感のある毎日がベースになっていて曲線の物体に囲まれている。 砕けた文の調子なのだが、要所物事の捉えかたがしっかりしているので欲している「積み重ね」の本質が垣間見えてくる。上手い。 736 名前: ◆CEeOGi4Lj. [sage] 投稿日:2006/02/18(土) 00 18 12 ID JLJqp4Oc 215 四角をもっと この作品は、多くの人が共感できるのではないか。特に詩人ならば。当たり障りのない日本 語の氾濫。本気で言葉をぶつけ合うことの出来ない生温い人間関係。大人数でいるのに孤 独な感覚。誰も「オイラ」のことに本気で関心を持って、ガツンとヘビー級のパンチを決めてはく れない。そのことへの不満と苛立ち。しかしこの詩自体がもっと四角くても良い。 905 名前:カマドウマ ◆a76ZcoQAMM [sage] 投稿日:2006/03/11(土) 02 29 32 ID tXrDUGgb もう一ヶ月位経っちゃったんですが、テーマが「四角」のときに『四角をもっと』を投稿致しました …遅ればせながら審査員の皆さんありがとうございました。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ