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165 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/08(金) 14 10 19.05 ID J5C/wtQV0 [3/5] 160 大介さん、二人の関係が正しい事を私が論理的に証明して見せましょう! 条件: 1.もし親の子供が男の場合、それは息子とする。 2.もし親の子供が女の場合、それは娘とする。 3.息子の妻は親にとって娘とする。 4.娘の夫は親にとって息子とする。 5.妻と夫の関係を夫婦と呼称する。 状態: 京介は大介の子供であり、男である。 桐乃は大介の子供であり、女である。 問: 以上より、京介と桐乃の関係が夫婦であると証明しなさい。 解答: 式1.条件1および状態1より、京介は息子である。 式2.条件2および状態2より、桐乃は娘である。 仮定: 1.もし京介の妻が桐乃の場合、条件3より桐乃は大介の娘である。 式2よりこれは正である。 2.もし桐乃の夫が京介の場合、条件4より京介は大介の息子である。 式1よりこれは正である。 仮定1,2が共に正のため、京介の妻は桐乃であり、桐乃の夫は京介である。 条件5より京介と桐乃の関係は夫婦である。 Q.E.D. -------------
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520 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/17(木) 22 58 52.36 ID cS+5TbN40 [6/6] きりりんは随分素直になったけど、これからも京介のこと小馬鹿にし続けるのかね? こんな感じに。 桐乃「ねぇ、あんたさぁ、彼女より妹のこと選んじゃうくらいシスコンなんだよね」 京介「ま、まあな」 桐乃「このシスコ~ン♪ シスコンシスコンシ~ス~コ~ン~♪」 京介「うっせぇ! 俺だって気にしてるんだ! 結構クるんだから連呼するな!」 桐乃「でも、シスコンなんでしょ?」 京介「うぐっ……」 桐乃「シスコン~シスコン~ シ・ス・コ・ン♪」 京介「わかった……わかったからもう止めてくれ……」 桐乃「えへへ~♪ ちゃんと『妹大好き』って言ってくれたら止めてあげる」 京介「はぁ…… 桐乃、大好きだぜ。 ……これでいいか?」 桐乃「♪ あたしもブラコンだから、京介のこと大好きだよ!」 -------------
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41: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2011/06/21(火) 18 02 58.77 ID GXnsDyCF0 桐乃は京介のベッドでゴロゴロする 他の女が京介のベッドにいると怒る つまり京介のベッドは桐乃の物ってことか 42: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2011/06/21(火) 18 16 46.86 ID 8BKKUJ1q0 41 こうか 桐乃「♪~♪~♪~」 京介「おい、お前いつまで俺のベッドの上にいんの?」 桐乃「いいじゃん別に。このベッドはあたしのなんだから」 京介「そこにいられると寝れないだが・・・」 桐乃「じゃあ京介のベッドで一緒に寝ればいいじゃん」 京介「そういうわけにもいかないだろ?」 桐乃「ん~じゃあ、あたしのベッド使っていいよ」 京介「チッ。じゃあ、お前のベッドで寝てやるからな!」 ガチャ バタン ガチャ バタン カチリ 京介「・・・なんでお前がついてくるの?」 桐乃「え?今日はあたしの部屋で一緒に寝るんでしょ?」 -------------
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1281447547/728-734 桐乃と黒猫と俺の萌え 「ウププ、そんであんたそんなにしょぼん(´;ω;`)としちゃってんだー」 「うるさいわよビッチ」 「はいはい、あたしに当たんないでよねぇ。ザンネンデチター」 「ぐがががががががッ。フン、マル顔の分際で私を怒らせようとするなんて身の程知らずな人間ね」 「マル顔はステータスだっつてんでしょ!? クソ猫!」 とまあいつものように痴話喧嘩をしている桐乃と黒猫。 毎度のことなので俺もいちいち突っ込んだりはせず、二人の傍らでコーヒーを飲みながら『仲いいなー俺も混ぜてくんねえかな』と空恐ろしいことを一考して、『アホかおまえは!?』とセルフ突っ込みを入れている土曜日の午後。 ああ、すまんすまん。これだけじゃ分かんねえよな。 犬も食ったら丸一日は腹痛に悩まされそうなケンカをかれこれ三十分は見せ付けられて少々頭が呆けていたんだよ。 いやさー、俺たち三人は黒猫の小説について話をしていたところなんだ。 ちょっと時間を巻き戻して説明すると、午前中に俺と黒猫は新宿に出掛けていたのさ。 以前、桐乃の携帯小説を盗作した犯人(フェイトさん@貧乏)を探しだす目的で俺たちが出版社を訪れた際に、黒猫は自分の書いたマスケラの――二次創作っていうのか?――小説を持っていったんだが。 それを編集者の熊谷さんて人に批評してもらったことがあんだよ。そん時は黒猫が泣くほどの酷評だったが、『また持ってきてくれればアドバイスくらいはお手伝いします』との温かい申し出をしてくれた。 そういった経緯があって、黒猫は新しく書いた小説を熊谷さんに見てもらうからっつうことで、ついでに俺を誘って出掛けていたという次第だ。 アドバイスしてもらった結果は残念ながら芳しいものじゃなかった。 黒猫も賞賛は期待していなかったんだろう、粛々と熊谷さんのアドバイスを真摯に受け止め、最後に『ありがとうございました』と丁寧なお辞儀をしていたよ。 まあそれでも前よりは格段に良くなっていると言われていたんだけど、桐乃に負けず劣らずのプライド高い黒猫はくやしかったろうな。 んで、持ち込みが終わって帰る途中に桐乃から首尾を聞くメール飛んできて、詳しいことは家で話すということで、今俺の家、正確には桐乃の部屋でアドバイスされた内容を桐乃に聞かせていたというわけさ。 ちなみに、桐乃には俺たちが盗難騒ぎで動いたことは言いたくないんで適当に話をあわせておいた。 「だからー、あんたの小説暗いんだってば。もっと読者が読んでパーッとするようなストーリーにしなさいよ」 いつの間にかじゃれあいも落ち着いて、桐乃と黒猫は小説の内容について話始めていた。 でも桐乃よ、明るいって言うけどおまえの小説、男の俺からすればクソ女を相手にする悲惨な男の悲哀しか感じられなかったんだが? 蹴りが飛んでくるだろうから口には出さんけどね。 「フン、余計なお世話よ。私はこの物語が書きたかったんだから。後はどう読者に上手く読ませる気を起こさせるかが問題なの」 「そーですかー。でもアンタそれがダメだって言われたんでしょ?」 「残念ではあるけど、そうね。もう少し文章に流れのようなものをつけるべきと指摘されたわ」 「ふーん、そんなん適当に書いていれば勝手に出来そうだけどね」 「全く、難しいことを平然と言うわね。ムカつくわよあなた」 「ま、あたしってほら? 天才だから?」 「言ってなさい」 コーヒーを置いて、俺も会話に混ざることにした。 「熊谷さんも良くなっているって言っていたし、これからだって。実際、素人の俺が読んでも前のやつより出来がすげー良いと思ったしな」 「あんなのお世辞のようなものよ」 「そんなことねえって。次に行くときは絶対褒め言葉をもっと吐き出させるようなものにしようぜ」 「簡単に言ってくれるわね。文章もそうだけど、他に言われたことだってあるし」 黒猫は憮然としながら、ジュースを一口した。 「なんて言われたの?」 「忌々しいわ。私が想像させた登場人物を否定されたのよ。『萌え』が足りていないって」 そういえば言っていたな。『萌えが欲しいですね。もっとキュンキュンさせて下さい』とか。相変わらずあの豪鬼は変態じじいだった。 「萌えねー。あんたの小説に出てくる人物ってカタイ感じがするし、頷けるところはあるわね」 「ストーリー上、萌えなキャラなんて出せるワケないでしょう。それに、萌えと一口に言われてもよく分からないわ」 黒猫は「ふぅ」とため息をつく。 萌えねー。俺もよく分からんな。具体的にどういうのが萌えだと言われても説明がつけようがない。 とにかく可愛いらしい感じならそうなんじゃねえの? 俺がそんな愚にもつかない考えを巡らせていると、桐乃が何やらピンときたようで、 「考えるより、実際やってみればいいのよ」 「「やってみるって、何を?」」 俺と黒猫は同時に桐乃に聞く。 不敵な笑みを浮かべる桐乃だが、どーせ変なことを考えついてんだろう。 早くもイヤな汗がタラタラするのを感じる俺。 当然この予感は当たり、この後俺たち三人はとんでもないことをやらかすのであった。 「ほらほら、さっさと脱げ!」 「ちょッ、やめて、やめなさいってばっ」 「いいからいいから♪」 楽しそうに桐乃は黒猫のゴスロリファッションを剥ぎ取っていく。 えーと……何やってんのコイツ? 黒猫の小説のキャラには萌えが足りないという話をしていた俺たちに桐乃は『やってみればいい』と宣言した。 何をどうするのか分からないとハテナマークを出している俺と黒猫だったんだが。 次の瞬間、桐乃はベッドに腰掛けていた黒猫を押し倒して追い剥ぎのように服を毟りだしたのだった。 哀れ黒猫は上着を剥ぎ取られて、半袖のカットソー姿になる。 「あんたの服可愛いけど、いつも同じようなやつだし長袖でなーんか足りてないと思ってたんだー。後スカートもねっ」 言いながら桐乃は黒猫のスカートをめくり上げていく。 「や、やめて頂戴……や……だめ……」 抵抗する黒猫なんだが、恥ずかしいのか上半身を片手で隠すようにしているので両手を使われる桐乃になす術もなく、 「ふぅ……これで良し!」 脱がされて、はいないんだけどクリップのようなものでスカートの丈を超ミニの状態にされてしまった。 「あとついでにコレね」 総仕上げと言うように桐乃は黒猫のカチューシャを外していつぞや黒猫からもらったネコミミを頭へ装着させる。 「こ、これのどこが良しなのよ、あなた」 うむ、当然の言葉と俺も思う。 「だってさーあんた夏でもその暑苦しい格好でいるんだもん。たまにはこういう格好しなって」 「今は夏じゃないでしょう」 だよなー。 理由になっていない理由を言う桐乃に黒猫は当然の疑問を投げかける。 ちなみに部屋の中は肌寒い温度ではない。その証拠に桐乃はふとももを大きく露出したホットパンツとティーシャツというラフな部屋着をしている。 「それにどうしてこの格好が萌えと関係があるっていうの?」 黒猫が問うと桐乃は自身たっぷりに指差してこう答えた。 「絶対領域よ! ほらあんたのスカート、ちょうどギリギリのところにしてるっしょ?」 言われて見てみると、黒猫のスカートの丈は確かにふともものところ、風が吹けば見えるか見えないか、そんなぎりぎりになっていた。 うむぅ……白いふとももがとっても目に眩しい。 「あと、下にあわせて上も軽めにしないとね、バランス悪いじゃん」 なるほどーと頷きかける俺をよそに黒猫は涙目で桐乃に抗議した。 「わ、私を実験台にしないで頂戴。こ、こんな恥ずかしい格好……」 「えーでも、本人がやってみないとね。ウン、これは思ってた以上に……か、かわいいかも。く、くぅ~」 なにやら一人で身をよじっている桐乃。おそらく自分好みに可愛くアレンジした黒猫を見て内心悶えているんだろう。 実にけったいな妹である。 「あー、似合っているぞ? 黒猫」 赤くなってちぢこまっている黒猫へちょとだけ同情しながら俺は感想を述べた。 「み、見ないで頂戴」 「そうは言っても、もう見ちまってるわけだし。いや、マジで似合うよウン。なんかすげえ可愛い」 ピコピコ動いているネコミミと恥らっている黒猫がかなり愛らしく感じてお世辞抜きで俺はそう思った。 「先輩の莫迦……」 顔をしかめて、ぼそりと呟くが赤い顔には若干褒められた照れも混じっているみたいだ。 やっぱ女の子なんだよな。と当たり前のことを感じながら、その表情にドキリとする。 「ふん、デレデレしちゃって。キモ」 黒猫と会話している俺に桐乃から毒ナイフが飛んできた。 「べ、別にデレデレなんて! か、可愛いと思ったんだから正直に答えただけだっつの」 「あっそ。てっきりこいつのふともも見てハァハァしてんのかと思ったー」 ギクリ。 「ん、んなことねーっつの! 変なこと言うなよ」 「どうだか」 オーバーアクション気味に肩をすくめる桐乃。 ムカつくなー、上機嫌だったのがなんでいきなり逆走したように不機嫌になってんだよ? 「あんた、あたしの脚も見てスケベなこと考えてないでしょうね? いくらあたしの脚線美が間近にあるからってやめてよね」 「するわけねーだろバーカ。おまえの見るくらいなら黒猫の方がマシだっつうの」 よせば良いのに俺は桐乃の火に油を注いだ。 当然こいつは激昂するわな。 「な――なんですって!? チョーキモキモキモ!」 「まあビッチに比べれば私の魅力が勝るのは仕方が無いわね」 黒猫がさらに桐乃を挑発させるようなことを言う。 「な! こ、このクソね……! く、くううぅ」 途中で言いやめ、桐乃はなにやら一人でもがいている。 あー黒猫が可愛いから、罵倒出来ないってか? いつもは遠慮無しにズケズケ言うくせに自分で掘った穴に落ちてるようなもんだな、実にオバカさんな妹だ。 黒猫は桐乃の反応が面白いのか更に追撃を始めだした。 「あら、先輩も私も世の真理を言ったまでよ。ねえ、先輩? 妹よりも私の姿に惹かれてしまったのよね?」 クスクスと桐乃をからかいながら、俺に可愛く微笑んでくる黒猫。 ぐ、かなり可愛い。って、さっきまで恥らっていたおまえは何処へ消えたの!? 黒猫の態度に顔を赤らめてしまう俺はついうっかり、こくんと頷いてしまう。 それが桐乃の琴線に触れたのか、 「痛い!? ほ、ほまえ頬をつねるんじゃへえ!」 「うっさい! あんたがデレデレするからっ」 ひでえ。実にひでえ。 ちょっと女の子に見とれるだけなのも俺はしてはイカンというのか、この妹様は? 「……っふ。くやしいなら自分でもしてみれば? 萌えってやつを」 「こ、こいつの前で出来るわけないじゃん。シスコンだから目の色変えて飛びかかってきそうで怖いしィー」 「シスコンはおまへらろ! 俺は妹萌えなんはにゃ興味へえよ! ――い、痛い! 痛いす桐乃さん!?」 桐乃はますます眉間にシワをつくって頬をギュニニとつねくってきた。 くあー、いつものノリで突っ込んじまったよ、頬が痛ええ! 「こんの! そ、そこまで言うならやってやろうじゃん。見てなさい! あたしが本気になればバカ兄貴なんか、すぐにアホ面さげるっつうの!」 言うやいなや、桐乃は俺の頬をパチンと放して、ベッドの上で膝を立て髪をかきあげるしぐさをした。 どうやらモデルのようなポーズを取っているらしい。 実際、モデル業をやっていたことがあるだけあって、かなり様になっている。 「どうよ?」 「どうよって言われても……」 薄着で胸をそらしているので出るとこが出てて、目のやり場に困る。 でもそんなことを言えるわけねえだろ? 「ま、まあ良いんじゃねえの?」 煮え切らない返事をすると、 「嘘ばっか。さっきからあたしの胸見てるくせに。あ~これだからシスコンはやだやだ」 うぐ! 鋭いな、しっかり気づいてやがった。 てか分かっているなら見せてくんなよなあもう! 股間の一部が膨張を始めそうになるだろが! 「フフン」と桐乃は薄笑を浮かべて俺の反応に満足しているようだ。 「でもあなた、それって萌えとは違うんじゃない?」 黒猫の言うとおり、萌えってのとは方向性が別の気がする。どちらかといえば単にポーズをつけているだけっつうか。 その指摘を桐乃は黒猫の負け惜しみとでも取ったのか、 「そーお? ま、貧相なからだじゃこんなポーズ意味ないもんねー。萌え以前の問題とか? キヒヒ」 言わんでもいいことを言う。 「だ、誰が貧相ですってぇぇぇ~~~」 「さぁね~。しいてあげればネコミミつけてるゴスロリ女のこと?」 「この脳みそまで腐り落ちたスイーツがっ。フ、フフフ……。もう私は負の情動を抑えきれそうに無いわ」 わなわなと身震いしながら黒いオーラを纏いだす黒猫。 だがあいかわらず頭のネコミミは可愛いく動いているのであんまり怖くはない。 「落ち着けって黒猫。俺はそんなこと気にしねえし」 桐乃に襲いかかろうとする黒猫の前に割って入ってどうにかなだめようとする。 「どいて先輩、その妹殺せないわ」 「ぶっそうなこと言ってんじゃねえ!?」 「へへーん。家にこもってばっかだから育ち悪いんじゃなーい? 魅力が無いのが許されるのは小学生までだよねー。キャハハ」 「ぶっ殺すわよこのビッチが!」 うおっ! 今日初めてコイツの語尾に「!」が付いたよ。 桐乃も俺の背中に隠れて挑発すんじゃねえ! 俺が被害を受けるだろ! 俺を挟んでキャットファイトが始まるかと身をすくましたが、黒猫は「まあいいわ」と言って桐乃から視線を外した。 あれ? いつもと違うなーと思っていると黒猫は俺の顔にすっと手を差し伸べてきて、 「あなたのお兄さんは、胸なんて気にしないって言っているわよ?」 さすりさすりと、頬をなぞりながら俺に潤んだ瞳を向ける黒猫。 え!? ちょっと黒猫さん? 「なあに?」 「え、いやぁその……」 桐乃に飛びかかろうとしていたのを止めたので黒猫は至近距離にいる。 更に桐乃が丈を短くしたスカートから生えている白いふとももが俺の足に乗っかっているもんで心臓がバックんバックんしてきた。 チャームの魔法でもかけられたように俺はぽわーんと黒猫の顔から目が離せないでいると、 「ダ、ダメ!」 「うお?」 桐乃が俺の頭を鷲掴みにして無理やり黒猫の視線から外させた。 いや、でも外させたのはいいとしてこの柔らかい感触はなんだ? 「あ、あんた! あたしの――」 「あたしの? あたしのなんなのかしら?」 「こ、このぉ~……!」 二人は何やらまた言い合いをしているが、俺はそれを聞いているどころじゃなかった。 顔に感じる柔らかさって…………おっぱいだよな? …………桐乃の。 「ひゃっ……あん!」 慌てて掴まれている頭をもぞもぞと動かすと桐乃が変な声を出して俺を放す。壁にぶつかってゴン! 痛てーなおい。 「こ、このスケベ!」 「お、おまえが押し付けたんじゃねえかよ! ――ゴ、ゴホン。というかおまえら二人共、そろそろいい加減にしろ!」 俺は二人の実のないケンカに終止符を打つべく語気を強めて言い放った。 だが、そんな俺の言葉など聞いていないかのように二人は何やら顔を赤くして俺のからだの一部に視線を合わせている。 「それ膨らませてるくせに何言っちゃってんの、変態」 「いやらしい雄ね」 それ? 二人の視線を辿っていくと、俺の股間に行き着いた。 ズボンがおもいっきりテントを張っている。 「ちょ! 俺のリヴァイアサンが覚醒めている!?」 「い、妹の胸でそんなに――」「私に少し魅了されたからって――」 桐乃と黒猫が同時に台詞を吐く。次いで、「「え?」」とお互いの顔を見合わせた。 「「………………」」 な、なんだ? 不可視の火花が一瞬桐乃と黒猫の間に見えたような気がしたが? 数秒くらいだろうか。俺が当惑していると、桐乃が俺の方に向き直って「どっちなのよ?」と聞いてきた。 「ど、どっちって……?」 「ハ? 察し悪いわね。だからー、どっちであんたは、……こ、コレ大きくしたのよ?」 なんつーこと聞いてくんだおまえ!? そんなもん答えられるわけねえだろ! 黒猫も言ってやれよ、このアホ妹にさあ? と、俺は黒猫に視線を動かしたが、その黒猫も黙って俺の口が動くのを待っているようだった。 まるで「私を選ばなきゃ呪い殺すわよ」と言いたそうな目で。 もう一度桐乃に視線を戻すと、「あたしって答えないと、許さないから」と目を吊り上げている。 ………………。 どうやら俺はいつの間にか修羅場のような状況に置かれているらしい。答えなければ、即バッドエンド。 どうしよう、どうすればいいの俺? というか股間がいつの間に勃起したのか俺でも分かんねえんだよ。 黒猫が俺の頬を触っていたときか? ふとももの感触は柔らかかったな……。それにめったに見せない微笑が間近にあって吸い込まれそうでかなりドキドキもんだった。 それとも桐乃のおっぱいに顔を埋めたときか? うう、考えたくねえが顔に感じたあのムニュムニュは正直妹といえども……。なんだかいい匂いもさせてたし。 「どっちよ?」 桐乃が更に言葉を重ねてきた。 あーもう、考える時間も与えてくれねえのかよ! し、仕方ねえ。言うしかないなら言ってやるよ。 俺はおそるおそる口を開いた。
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307 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 00 53 59.43 ID Fk6raj470 【SS/大学生京介の同棲疑惑】 桐乃スレ45-140様および145様の構成を元に、勝手ながらSSを作成いたしました。 妄想主の希望に近い展開であったら幸いです。 ――――――――オープニング―――――――――― 高校を卒業し、東京都(とっても23区外だけどよ)にある○○大学に通う大学生となった俺、1年半前までは平凡な人生を歩んできた高坂京介。 今、季節は初夏。新生活にも馴染み初め、徐々に勉強漬けだった1年前の生活と180度違う環境を楽しめるようになってきた。 そう、当初、入学するはずだった地元の国立大学を蹴り、更にワンランク上の東京の大学を受験し、見事現役で合格した。 こういう風に現状に甘んじず、上を目指そうと思ったのは、一番身近な頑張り屋の影響であることは否定しない。 でも、合格しても浮かれてばっかりにはいかなかった。 それはそれは深刻な二つの問題点があって、その一つが通学するのに1時間半位かかることだ。 通えない距離でもないので、サラリーマンよろしく長距離通学を覚悟した矢先、両親から薦めてもらい自由な一人暮らしすることが許された。 よし、オーケィ、一つ目の問題点はクリアできた。だが、もう一つの問題点である『桐乃』はどうか。 もう自認しているが、重度のシスコン野郎である俺は、桐乃と離ればなれになる事を恐れたわけだ。 しかーし、決して桐乃と毎日逢えなくなるのが淋しくて辛いわけじゃない。あいつに近づく男がいてもブン殴れないのが悔しいのである!! チクショウ!!こんな事なら麻奈実と一緒の地元大学に入学するんだった!! 桐乃は、そんな俺の気持ちを察してか、大学合格し、一人暮らしをすることが決まった後、こう言ってきた。 「京介、あんたは病的なシスコンだから、あんまり逢えない時間が長いと、久々に帰った来た時に、あたしが襲われるかも知れないし…。だから、毎週そっちに行ってあげるから感謝しなさいね!!」 「ふぇ!!」 「キモい声出すな!!あたしが居ないと寂しくて死んじゃうんでしょ!?あたしも襲われないし、京介も死なないし良いこと尽くめじゃん!!」 顔を焼きリンゴみたいに真っ赤にして俺を励ます桐乃が可愛くて愛おしくて死にそうになった。 「…、桐乃?やっぱり、お前が一番だな!!俺は、桐乃の一番傍に居れて本当に嬉しいぞ!!」 「!!!!!!!!!!!」 不意に抱き着こうとしたら、俺の胸を両手で突き飛ばし、急いでリビングから出て、ドタドタと自室まで戻っていった。 その後、なぜか桐乃主導で、俺の住む場所を相当こだわった条件のもと決め (オートロック、間取りは絶対に1LDK、宅配ボックス付、脱衣所付、と社会人並のスペックを要求され、相当難儀したんだが…) いざ、大学に入学したものの、知ってるやつは一人も居ないし、当初は不安だらけだった。 けど、体育会、文化会、サークル合同の新入生歓迎会(各々が自分たちはどういう事をやっているか説明するプレゼンの場だ) の後にふと目についた『写真』サークルへの入会が俺の大きな転機となった。 「写真」なんてこれっぽっちも興味はなかったが、桐乃の笑顔を向けているその先にカメラマンがいることを考えると心中穏やかじゃなくなる自分がいた。 水着やミニスカ、その他、露出が多い写真を撮るときに、撮影者はどんな気持なのか? 勿論、プロだし、中学生ごときに欲情するはずもないと思うが、実の兄か異性としても意識せざるおえない魅力を持っている桐乃ならば…? と、写真サークルの案内版の前で悶々と考えていると、超絶イケメンが声を掛けてきた。 「君、写真を撮ることに興味があるのかい?」 「いえ、身近な奴がモデルでして…。そんで、撮影する側はどんな気持ちなのかと思っていたんですが…」 「へぇ、奇遇だね。実は僕の弟がモデルでさ。でも、普通の雑誌だけじゃなく、こすぷれ?ってやつも嗜むんだよ」 「そうなん…、すか」 「どうかな。もし時間が空いているなら、我がサークルの説明をちょっとだけ聞いていかないかい?」 こうして俺は写真サークルへ入ることになった。 この事を家族や友人たちに話をした時の周りの反応は、親父以外、酷いものばかりだった。 お袋には親子そろって桐乃の写真を撮るのかと冷やかされた。(←将来的にはそうなると思う) あやせには犯罪者と断定されたうえで通報されかけた。(←思い出しただけでも泣きそう) 黒猫や沙織には桐乃が居るにも関わらず『独占欲が天元突破したシスコン兄貴』と罵られた。(←否定できなかった) 肝心の桐乃は顔を下に向け表情を伺い知ることはできなかったが…、全身をワナワナと震わせていたから怒ってたのかも知れねーな。 …、とまぁ、そんなこんなで今に至るわけだ。 ―――――――――本編――――――――――― 今日は金曜日、サークルで仲良くなった同期2名を初めてウチに招待し、とある疑惑を晴らす日だ。 実は、頑なに俺が部屋に誰も入れないせいで、彼女との同棲疑惑が持ち上がってしまったわけだ。 勿論、あの約束がある以上、俺には彼女なんていない。 それでも部屋に入れられない原因は押しかけ女房みたいに毎週やってくる桐乃だ。 仕方ねーだろ、桐乃のやつが自分の荷物をどんどん持ち込みやがってよ…。 可愛らしい小物入れ、インテリア、クッション、スリッパ、歯ブラシセット、食器…。と、この位はまぁ良いとしよう。 他にも、入浴なんかしたことねーのに入浴セット、泊まったことなんてねーのに、枕とかブランケット等々、いつ使うんだよっていう代物まであるんだぜ。 正直、俺の私物より多い気がする…。 まぁ、俺も俺で冷蔵庫にプリクラ貼ったり、机の上にツーショット写真を飾ったりしているもだからよ、 傍から見たら彼女とラブラブ同棲しているとしか思えない状況。 てなわけで、あらぬ疑いを掛けられぬよう昨日の夜、桐乃グッズを一通り風呂場に格納し、女のニオイを消し去り、男一人の生活に見せる工作を施し今日を迎えた。 「へぇ、良いとこに住んでるんだな、高坂」 「それほどでもねーよ」 オートロックのエントランスを通り、エレベーターで4階にある我が部屋の前にたどり着き、扉の鍵を開けて部屋の中に入ると…。 「…?」 おかしい、週に2日だけ漂う女の子の部屋って感じの凄く良いニオイがする。 「あれ、あいつの靴があるぞ…」 足元を見ると女物の可愛らしいミュールが行儀よく2足並んでいた。 「ねぇ京介、勝手にあたしの荷物片づけたでしょ!?」 俺が返ってきたことを察したのかリビングの扉が開き、露出の多いミニスカ姿で魅力的な太ももが露わな恰好をしたモデル様がこちらに近づいてきた。 「桐乃!?お前、なんで今日来てんの!?」 「それは…、今日あたしの学校が創立記念日で休みだからだケド…」 俺が突っ込むと、視線を逸らし、ちょっと気まずそうにしている桐乃。 やべぇ、くぁわいいじゃねーか、俺死ぬぞ!! 「すんげー、美人!!高坂、お前やっぱり彼女と同棲してんじゃん!!」 「こんな超可愛い子が居たら、お前がサークルで女子にがっつかないのも分るわ」 そうだろ、絶美人だろ、超可愛いだろ!? 俺の彼女だったらどれだけ良いか。だがな、現実は非情なんだよ!! 「お前ら、落ち付け。こいつは俺の『妹』だ!!」 「ちょ…。んな…、キッパリ…、…ないじゃん…」 桐乃は小声でボソボソと呟いている。ちょっと前まで機嫌良かったのに、拗ねちまったのか? もしかして、俺たちの部屋に勝手に野郎2名を呼んだことを怒ってんのか? すまん、桐乃。どうしてもサークルメンバーに俺の同棲疑惑を晴らす必要があってよ…。 「そんな下手な嘘つくんじゃねーよ、全然似てねーじゃねーか」 「どう見ても他人です。本当にありがとうございました」 何度言われたかその『似てない』って科白。いい加減、聞き飽きたぜ!! 「嘘じゃねーし。なぁ、桐乃。この2人に説明してくれよ」 「あれぇ、京介どうしたの?あぁ、そっか~。今日は『兄妹』ってことにするって話だったね」 不意に、腕を絡めて胸を俺の肘に押し付けてくる桐乃。 「ねっ、おにいちゃん!!」 「…おま!?」 満面の笑顔で俺を『お兄ちゃん』と呼んだ桐乃。演技だと判っているのに、くやしい、嬉しくて顔が歪んじゃう!! 「兄妹プレイかよ!!マニアックすぎるぜ高坂!!」 「…、プププ。ごめんなさい。兄貴をからかいたくって少し意地悪をしてしまいました」 桐乃は俺をからかって満足したのか、絡めていた腕を解き、同期2名に向かってペコリと頭を下げた。 「初めまして、あたしは『高坂桐乃』。京介の一応、『妹』です」 「こちらこそ、どうも。へぇー、良かったな高坂。そういう事にしてもらえてよ」 「だーから、違うっての!!」 「それにしてもマジでカワイイな。もし本当にお前の妹なら俺に紹介してくれよ」 「ダメだ!!」 俺はクワッと、あんまりデカくない目を見開いて猛獣2匹を威圧してやった。 「即答かよ!!」 「おまえら、さっきから俺の妹を厭らしい目で見やがって」 俺の目は誤魔化せねーからな!!おまえらが桐乃の太ももをチラチラ見てやがるのはよ!! 「おいおい、チラっと見ただけだろ」 「少しでもダメだ!!」 「もう、あたしは気にしないって。そんなの、いつもの事だし」 いつもだとー!!ぬがぁー、許せん。世の男共は俺の大切な桐乃を何だと思ってんだ!! 「桐乃ちゃんは心が広いねー。まぁ、こいつも普段は寛大なヤツなんだけど。」 「桐乃ちゃんとか言うな。馴れ馴れしく近づくな、話しかけんな!!桐乃がよくても俺がダメだ!!いいか、てめぇら、よーく聞け!!桐乃に近づいていい『男』は俺だけだ、桐乃は俺だけのもんだ!!!」 「…、京介?」 「ハッ…!?」 耳まで真っ赤にして恥ずかしかがる桐乃を見て俺は我に返った。 「分った、分った。俺たち、もう帰るわ。すまんね、カップルの時間を邪魔しちまって」 「お前ら…、何度言わせるつもりだ!!」 「だから、分ってるって!!サークルのみんなにはこう言っておくよ。現在、妹?と同棲中。そんで、シスコンだから妹?以外に興味がないって!!」 「待てーぃ!!」 我が同期2名はこっちを厭らしい目で覗き見るようにゆっくりと玄関ドアを閉めて帰っていった。 聞き耳を立てているような予感がして玄関ドアを開いてみたが素直に帰ってくれたようだ…。 「ああああああああああああ!!!!」 玄関ドアを閉め、リビングにあるクッションに顔をうずめ、思わず叫んでみたが過去は何も変わらねー!! 終わった、俺の大学生活オワタ\(^o^)/ 完全に誤解された。彼女と同棲していることは間違いだと証明されたが、妹と同棲しているというトンデモナイ誤解が生まれた。 しかも、桐乃は俺のものなんて超はずかしい科白をはいちゃったよ、俺!? もう駄目だ、明日からあだ名がシスコンになっちまう…。 「もしかして、あたしが彼女だって思われて落ち込んでるの?それともシスコンってバレたから?」 「………」 「そっか、同棲してるってこともかぁ…」 「………」 「フヒヒ。もう、そんなに落ち込むなっつーの。『全部本当の事』でしょ?」 「シスコン以外は違うだろ?」 俺に追い打ちを仕掛ける桐乃の口撃を無視してたが、『全部本当』なんて冗談は流石に聞き逃せなかった。 「やっと口聞いたね。でも、これで判ったでしょ?あんたが授業参観に来た一年前、あたしがクラスメイトの前でどんだけ恥掻いたかって」 「ぐす…、そうだな。全力で逃げ出したくなるぜ…」 ちきしょう、俺が大恥かいてやたら嬉しそうじゃねーか。 また一つ、桐乃に弱みを握られちまった…。 今すぐ桐乃とあいつらの記憶を消し去りたい!!そんで俺の記憶も消し去りたい!! ああああ、どうにもならんが、どうにかしたい…。 「桐乃!?」 気が付くと、桐乃は後ろからあの時と同じように暖かく優しく抱擁をしてくれていた。 「京介、こうされるのは嫌、かな…?」 「もうちょっとだけこうしていただけると助かります、桐乃さん」 「しょーがないな、この甘えん坊は」 「なぁ…、桐乃?」 「なーぁに、京介?」 「お前、9か月前よりおっぱいでかくなった?」 「エロ、バカ、変態!!妹にセクハラ発言すんな!!」 「バカ、兄に向ってセクハラとは何だ!!こういう風に後ろから抱き着かれると、どうしても体がくっついてる場所を意識しちまうんだよ!!」 「あたしは、あんたが落ち込んでるから慰めてあげようって思っただけなのに、そういうエロい感想しか言えないワケ!!」 「グッ…」 「さっきは、友達のまえで『俺の妹を厭らしい目で見るな』って叫んでたのに!!京介が一番そういう目であたしを見てるじゃん!!」 「反論の余地もございません。申し訳ございませんでした」 「でも…。ちょっと恥ずかしいけど、京介なら良いよ。それに、あたしも、ちょっと嬉しいし…」 「んっ…、何でだよ…!?」 「それは…、言わせんな、察しろっての!!」 「ぐぇ、アームロックは止めて、じぬ…」 その後、普通の仲のいい兄妹なら当然の流れで、腕を組みつつ買い物に出かけ、お袋直伝のカレーを二人で作って食べたり、 桐乃がアマゾンで発注してココに届いた新作エロゲを肘をくっ付けながらプレイしたりして夕方まで過ごした。 FIN? 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144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/16(水) 18 01 46.97 ID p08vqwOv0 『裸エプロン』 「ねぇ、京介、起きて・・・」 まだ半分夢の中に居る俺の耳に、可愛い妹妻の声が聞こえてきた。 「なんだよ、桐乃。もう少し寝かせてくれよ」 「だって、もうお昼前じゃん。ほら、ちゃんと起きて!」 桐乃は尚も寝ようとする俺の腕を掴み、引っ張りあげる。 どうでもいいが、桐乃。あたってるぞ? 桐乃に引っ張りあげられてようやく目が覚める。 周りを見れば、見渡す限りに妹グッズが置かれているマンションの一室だ。 「休日だからって、そんなダラダラしてちゃダメって言ったでしょ?」 「まあそうだけどよ?つーかおまえ、なんでそんなに口うるさいわけ?」 「はぁ?そりゃ、あんたの奥さんだもん」 当然のように答える桐乃。いや、当然のように、じゃなくて当然だな。 そうだ。ここは俺と桐乃との愛の巣って言えばいいんだろうか。 桐乃と結婚した俺は、桐乃と二人暮らしを始めたんだった。 「ほら、さっさと立って。リビングにいるからね?」 「ああ、分かった」 まだ昼飯の支度の途中だったのだろう。桐乃はさっさと出て行ってしまった。 よしっ、ちゃんと起きるかっ! 立ち上がって、部屋を出る。 俺の部屋は通路をはさんで、リビングとは反対側だ。 いったん玄関に向かい、放置されたままの新聞を取る・・・と。 ふと視線をずらすと、玄関にドンと設置された『らぶどーる』が目に付いた。 もちろん、桐乃と寸分違わぬ仕様だ。 言うまでも無いことだが、俺が買ったんじゃねー。桐乃が買ってきたんだ。 ・・・・・・・・・桐乃が居ない時にしかつかってないよ? 名残惜しいが、桐乃を待たせてはいけない。 慌ててリビングに向かう。 リビングでは、鼻歌を歌いながら桐乃が昼飯をつくっている。 味も美味いし、桐乃が楽しそうにしているところを見ているだけで気分が良くなってくる。 エプロン姿も似合っているし、揺れる尻がまぶしすぎる。 だが、それにしても・・・ 「やっぱ、なんか足りねーな?」 「何よ」 ジト目で見てくる桐乃だが、たまには強気で出てもいいだろ。 「いや、おまえって世界一可愛いし気立てもいいし、俺にはもったいないくらいだけどさ」 「あっ、あたりまえじゃん!」 「今のおまえには、足りないものがある!つーか余分なものがある!」 「・・・はぁ?」 嬉しそうに身をくねらせた桐乃だったが、一瞬で不審者をみるような目つきに変わる。 つーか、わかんねーかなぁ? 男にとって、非常に大事な事なんだが・・・ 「そういや、いつぞやの一つだけお願いを聞いてもらう権利、まだ使って無かったよな?」 「えっ!?う、うん・・・そうだけど?」 よーし、これでおっけー貰ったようなもんだな? 言うぞ?言っちまうぞ? 「桐乃・・・裸エプロン見せやがれください!」 「・・・う、うん・・・いいよ」 ま、マジっすか!? これで、夢にまで見た桐乃の・・・は、裸エプロンがっ! というか、器用にエプロン着ながら服を脱いでるしっ!? 「その代わり、人生相談っ・・・!」 「・・・マジっすか・・・」 「そ、そのっ・・・そろそろ・・・欲しいなって・・・」 「き、桐乃ぉぉぉぉーーーーーっ!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「・・・あ、あれっ」 ふと目を開ければ、そこはいつもの俺の部屋。 ・・・・・・って夢オチかよぉぉぉぉぉ!? いやっ、ゆ、夢オチで良かったっつーか、なんつー夢を見てしまったっていうか・・・ 俺は一体桐乃に何をさせようとしてんだよ! つーか、その後何をシたんだよっ! 何にしても、早々に着替えを行わなくてはならないようだ。 「って、なんか妙に寒いんだが・・・」 「あっ、起きた?」 目の前にはやたら赤い顔をした桐乃が居た。 俺、まだ夢の続きでも見てるんじゃねーだろうな? 「というか、桐乃さん?そのスマホは?」 「録音と写メ撮った」 は?写メ? 「あ、あんたが悪いんだからっ!あんたが寝言で・・・かエプロンとかっ!キモいこと言うからっ!」 自分の現状を正確に把握できるよう努めてみる。 今は12月初旬、一人暮らしを終えてすぐで、俺は自分の部屋で寝ていて、妙に体が寒い。 確かパジャマを着ていたは・・・ず!? 「ま、待てっ!なんだ、この俺の格好は!?」 「だ、だからっ!は・・・かエプロン・・・」 「何故こんなことにっ!つーか、ぱんつだけは脱がさなかったのをどう評価すればいいっ!?」 「生ぱんとかまだ無理だしっ!それにっ、あ、あんたがっ、あたしに・・・着せたいみたいだしっ!」 ・・・そーいや、録音とか言ってたよな? 俺、もしかして、寝言で・・・それって、マジやべーんじゃ? 「どんだけ恥ずかしいかっ!あんたにも味わわせてみたのっ!」 「だからって脱がすんじゃねーよっ!?」 こいつもとんでもねーことしやがるな・・・ だが、今は、それ以上の優先項目がある。 まずは着替えないと、羞恥心で死んでしまいそうだぜ! 「とにかく、おまえの言いたい事はよく分かった」 「・・・ふ、ふんっ!」 「だがら、よく分かったから、服をわたしやが・・・ってください」 「えっ?」 そこで、桐乃はポカンとした表情になる。 (あどけなくてむちゃくちゃ可愛いんだけど) 俺が何を言いたいのか分かってねーような・・・ 「えっと・・・その・・・」 「お、おい・・・」 「お母さんが全部洗濯に出しちゃったよ?」 「・・・・・・・・・・・・は?」 待て待て待て、服を、全部、洗う? 何故?why?どうして? 「あんた最後の一ヶ月、誰も世話してくれないからってあんまり洗濯してなかったでしょ? だから、他の服にも匂いが付いて・・・」 「せ、せめて下着の一着くらいっ!」 「し、下着はあたしが回収したからっ!」 ま、マジかよ・・・全部洗濯機の中かよ・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・し、死にてぇ・・・ 「で、でも、あんた、ぱんつははいてるじゃん?今日一日くらい、外に出なけりゃ大丈夫じゃない?」 ふっ、女には分からんよな、この無性にやるせない状態は・・・ だが、このままはき続けるわけにもいかない。 迷いに迷った末、俺は―――――― その日一日を、裸エプロンで通す事になった・・・・・・・・・・・・ これ、本当に恥ずかしいのな! エロゲーで女の子が頬を赤らめる気持ちが良く分かった気がするぜ! それになぜか分からないが、一日中桐乃は付いてまわるし、乾燥機は故障して、乾くまで時間はかかるしっ! もう、やだっ!こんな家っ!!! だが、これで、一つの願い事を何に使うかは完全に決定した。 いつかぜってー、俺の前で一日中裸エプロンで過ごさせてやるかんな! 覚悟しとけよっ!桐乃っ! End. ----------
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545 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/18(日) 18 06 09.48 ID qCTBxFnT0 [7/21] 503 乙! 兄妹喫茶というナゾの単語が頭に浮かんだ。 桐乃「なにこの兄妹喫茶って! ねえあやせ、行ってみよ!」 あやせ「う、うん」 あやせ(なんだろう、この桐乃のはしゃぎ具合?) 桐乃「この教室だって!」 桐乃(うひょぉぉ! 一体どんな喫茶店なんだろ!?) ガラ 京介「だから俺の妹のほうが可愛いって言ってるだろうが!」 赤城「はっ!この資料見て見やがれ!」バシ 観客「うぉぉぉぉ!」 そこには、壁一面にあたしやせなちーの写真と 『愛妹の炭チョコ』 『ぐちゃぐちゃ腐海カレー』 などの謎メニューが貼りだされ、教壇では二人が言い争いをし、 客たちが点数を付けると言う、カオスな世界が広がっていた。 ガラ 桐乃「あやせ、帰ろっか。 あれ、あやせ?」 あやせ「桐乃のほうが可愛いに決まってます! ほら、これを見てください!」バシ 観客「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 桐乃「・・・・・・終わった」orz -------------
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ある日の初夏の晩。何気なく庭に出て空を見上げると、綺麗な月が出ていた。 「でけえな」 普段よりも大きく輝く見えるその月は、最近のぐずついた天気を忘れさせた。 後で知ったことなのだが、この日は「ス-パームーン」といって、一年の中で一番大きく、明るい月が見れる日だったんだとか。 「・・・まるで桐乃の顔みたいだな」 いつかいったセリフを繰り返す。 丸くて綺麗なものを見るたびに、桐乃の顔を思い出してしまう自分に何度苦笑したことやら。 それでも懲りずに思い出すんだから、俺もいよいよもって末期である。 座って眺めようかと、縁側に座りながらそんなことを考えていると、後ろから声がかかった。 「呼んだ?」 振り返れば、桐乃がこちらに向かって窓から身を乗り出していた。 「別に呼んでねーよ」 「ウソ。今絶対『桐乃』って言ったでしょ」 俺の隣に座りながら桐乃が言う。 耳ざといやつだな。 別に肯定してもいいんだが、理由が理由なだけにあとが怖い。ここは黙っていることにすっか。 「気のせいだろ」 「何してたの?」 桐乃もそれほど気になるわけじゃなかったようで、それ以上は追求はしてこなかった。 「月を見てたんだよ」 「月?」 「ああ」 「あんたにしちゃ随分ロマンチックじゃん」 「ほっとけ!」 桐乃と一緒に月を見上げる。 「なんかすっごい明るくない?」 「それにでかいな」 目を輝かせて月を見る桐乃。 そんな桐乃を見てて、少しだけイタズラ心が湧いた。 あえてわかりづらく、でも直球で。 そんな俺達らしいセリフ。 「なあ桐乃」 「なに?」 「『月が綺麗だな』」 さて、こいつはわかるだろうか。 「・・・・・・ぷっ」 少しだけきょとんとしていたかと思うと、次の瞬間には吹きだした。 頬を少し赤らめちゃいるが、ニヤニヤと嫌らしい顔をしてやがる。 完全にこっちの思惑がバレちまってるようだ。 「そうだね~・・・・・・まあ、今回はあんたと同感かな」 そこで少しだけ間を空けて。 「『月が綺麗だね』」 そのセリフに、お互い顔を見合わせて。 「ひひひ」 「ふひひ」 子供のように笑いあった。 「そういやさ」 「ん?」 「さっきのことなんだケド」 「さっき?」 「あたしのこと桐乃っていったっしょ?」 「その話かよ」 まだこいつ諦めてなかったのか。 「んだよ、別にいいだろ」 「うん」 おや、と思う。桐乃が何を言いたいのがイマイチ掴めない。 「嬉しかったからさ」 「嬉しい?」 「うん。最近は、あんまり名前で呼んでくれなかったじゃん」 「ああ・・・」 やけに突っかかってくるかと思えば、そういうことか。 「それはしかたなくね? てかお前が決めたことじゃん」 「それは! そうだケドぉ・・・」 まあ、最近はなかなか二人きりってこともなかったしな。 「桐乃」 「あっ」 愛しい人の名前を呼びながら、肩を掴んでグイッと自分の方へと引き寄せる。 桐乃も声はあげるが、逆らわずにこちらに体重を預けてきた。 いい匂いがする。桐乃の匂いだ。 「京介」 「ん?」 「ふひひ、なんでもない」 「なんだそりゃ」 「いいじゃん。呼びたくなったんだもん」 「そりゃ仕方ないな」 桐乃。京介。と意味もなくお互いの名前を何度も呼び合う。 「やっぱさ」 「おう」 「こっちのほうがしっくりくる」 「名前で呼ぶほうがか?」 「そ。ずっと呼んできたわけだしさ。別に、今のが嫌ってワケじゃないんだけどね」 それはそれで嬉しいし。と桐乃は続けた。 「ま、俺もそうかな。お前にはやっぱ、名前で呼ばれたほうがしっくりくるわ」 「妹なのに?」 「妹なのに」 「シスコン」 「うっせ。お前だって一緒だろブラコン」 「あたしはいーの。妹だから。あんたはキモイの。兄だから」 「また懐かしい理論を持ち出しやがって」 ぎゅっと抱きしめてお仕置きしてやると、離せと暴れる桐乃。 いいのか? とわざと聞き返せば「やっぱこのままでいい」と可愛いお返事が。 こいつも随分素直になったもんだ。ちゅーするぞこいつめ。 「おかーさん?」 そんな風に桐乃といちゃいちゃしてると、聞きなれた声が聞こえた。 二人揃って後ろを振り返る。 「優ちゃん」 「涼介も一緒か」 二人に俺達が気付いたことがわかると、優乃はトテトテと桐乃に近付いてポスンと抱きついた。 「う~」 「あらら、ふらふらしちゃって。てかもう寝てる!?」 桐乃の腕に収まった瞬間には落ちてしまっていたようだ。 既に気持ちよさそうにすーすーと寝息を立てている。 寝つきのいいこって。 「お父さん」 「涼介、どうしたんだ?」 「ゆうのがトイレいきたいって」 「それでお前がついていってやったのか?」 こくんと頷く涼介。 ぐりぐりと頭をなでてやる。こいつもいいお兄ちゃんやってるじゃねえか。 「えらいな」 「へへ」 照れくさそうに笑う涼介。 そのまま俺の隣にストンと座って足をプラプラさせる。 「ふひひ、優ちゃんかわええ」 隣を見れば、優乃の顔を眺めながらだらしなく笑う桐乃。色々台無しである。 オマケに、優乃をつんつんつついてるせいで優乃がムズがってるじゃねえか 「桐乃。あんまりつんつんしすぎて優乃を起こすなよ?」 「あんたじゃあるまいし、そんなことしないっての」 俺じゃあるまいしとはどういうことだ。 俺はいつだって起こさないようにつんつんしてるんだぞ。 なのに起きるのはお前がいつも狸寝入りしてるからだろうに。 「お父さん、お母さん名前で呼んでるの?」 「ん? ああ」 そういや、こいつらがいるんじゃもとに戻さないとダメかね? 俺としては今日はもうこの呼び方のままいたい気分なんだが。 「どうする? 『母さん』」 「・・・今日はもういいんじゃない?『お父さん』」 わざとらしくそういいあって、クスクスと笑う俺達。 もともと、優乃が間違って俺達を名前で呼ばないようにって措置だったわけで。 優乃が桐乃を「りの」と呼んだ時は二人して焦ったもんだ。 今は優乃もねてるし。涼介はもう問題ないしな。 「んじゃ、今日はもう『桐乃』でいいな」 「うん。『京介』」 そんな俺達を不思議そうに見る涼介の顔が面白くて、俺達は余計に笑ってしまった。 「京介」 「親父?」 「あら、優ちゃん寝ちゃったの?」 「お母さんまで」 おいおい、どうなってんだこりゃ。高坂家一家全員揃っちまったじゃねえか。 「涼介達と一緒に寝たんじゃなかったのか?」 「それがねえ、優ちゃんがおトイレいきたいっていって、涼介がついていったのはよかったんだけどね? けどそれが心配だってお父さんがこっそりついていっちゃうもんだから」 親父・・・。 「べ、別にいいだろう! 孫の心配をして何が悪い!」 「はいはい。大きな声出さないで。優ちゃんが起きちゃうでしょ」 「むぅ・・・」 まったく。相変わらず孫煩悩なこって。 涼介や優乃に「おじいちゃん」って呼ばれてるときの親父は威厳も何もあったもんじゃないからな。 「それよりお前はこんな所で何をしている」 「月を見てたんだよ。今日はいい天気だからな」 「あらホント。綺麗ねぇ」 「うむ。悪くないな」 俺と桐乃と、涼介と優乃と。それに親父とお袋。 みんなが揃って同じほうを見ている。 昔では考えられなかった未来。 掴み取った尊い今。 あの時の俺の選択は、きっと間違ってなかった。 だって、俺は今、こんなにも幸せなんだから。 「なあ桐乃」 「何、京介?」 「今、幸せか?」 「え?・・・・・・ばーか」 ちゅ、っと俺の唇にあたたかなものが伝わる。 「あんたと一緒」 そう言った桐乃は、世界のどこの誰よりも綺麗だった。 ああ、きっと俺はこの先もずっとこれを繰り返すんだろうな。 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 おわり
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148 名前:【SS】きりりんマスター京介氏[sage] 投稿日:2011/09/06(火) 10 06 37.14 ID cjhrELn+0 『きりりんマスター京介氏』 沙織「レディース&ジェントルメン!今宵はお集まり頂きまして、誠にありがとうございますでござる!皆様が待ちに待った今日この日、 『妹の日』にスペシャルイベントをやるでござるよーっ!?」 一同「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!」 沙織「みんな、妹は好きか―!?」 一同「おぉう!!」 沙織「その気持ちを表現するなら……」 一同「愛してると言ってもいいー!!」 沙織「うむ、良いテンションでござるなぁ。それでは早速、宴を始めましょうぞっ!!」 (ジャン!!) 『第一回妹マスターロワイヤル』 沙織「そう、今日は何と言っても妹の日ですからな。そして妹といえば、当然きりりん氏。そんな世界の妹オブ妹であるきりりん氏を、一 番分かっているのは誰か!?というのを、決める大会を催したでござる!」 一同「キタアアアアアアアアアアアアァァァァァッ!!」 沙織「会場の熱気も最高潮に達した今、みんな大好きな、そして今宵の主役であるきりりん氏に御登場願いましょう。きりりん氏、どうぞ ~!!」 桐乃「……あっ、えっと、きりりんです。……よろしくね」 一同「きりりーん! き、きりーっ、キリリーッ!! キリーッ!!」 桐乃「うげぇ!……ねぇ、沙織。このテンションやばくない?」 沙織「大丈夫でござるよ、きりりん氏。ここに集まっているのは、紳士淑女の皆さんですから、純粋にきりりん氏への愛情が、雄叫びに変 わっているだけでござる」 桐乃「じゃ、じゃあ、そういうことにしておく……」 沙織「さて、今宵はここにいるきりりん氏の最大の理解者、言い換えれば、妹界の女神・きりりん氏を知り尽くした『妹マスター』と呼ば れる人を決める大会。そんな素晴らしい大会にエントリーして下さったのは、この三人でござるっ!!」 京介「ど、どーも。高坂京介です」 黒猫「……く、黒猫、よ……」 あやせ「皆さん、はじめまして。新垣あやせです」 沙織「京介氏、黒猫氏、あやせ氏の勇者三人が来てくれました~。ドンドン、パフパフ~♪」 一同「ゴゴゴゴゴ!!(それぞれの蠢く歓声)」 京介「うわっ!なんかスゲー空気だな、おい!」 黒猫「まさに獣の晩餐、ね」 あやせ「いざという時は、お兄さんを囮にして、私が桐乃を助けます!!」 京介「出始めから怖い事言うなよなっ!」 沙織「えー。では、早速大会本番に移りたいと思います。あっ、言い遅れましたが、今宵の司会進行は、身長も胸のサイズもワールドクラ ス!メガネッ娘属性花丸な拙者、沙織・バジーナがお送りします! ちなみに拙者も、妹キャラですぞ!!」 京介「えらく自己主張の強い司会がいたもんだな」 桐乃「アンタだって、どうぜ自分が同じ立場に立ったら、変なテンションになるんでしょ?『世界のシスコン・京介』とか言ってさ」 京介「言わねーよっ!!なんで自分からシスコンっぷりを自慢すんだよ!?」 桐乃「はん。どーだかぁ。アンタのシスコン具合はハンパじゃないしぃ~」 京介「ぐぬぬ……」 桐乃「まぁ、そんなアンタなんだからさ……」 京介「……?」 桐乃「……ちゃんと、勝ってみせてよね」 京介「……おう」 沙織「さて、何処ぞの兄妹が甘い雰囲気になってきたので、第一回戦に移りますぞ~。きりりん氏は、あちらにご用意した特別席の方で、 勝負の行方を見守っていて下され。……はい、それでは最初の対決は、コチラ!」 『きりりんクイズ』 沙織「主旨は簡単、拙者が読み上げるきりりん氏に関するクイズを、早押し形式で答えていくものでござる。一問毎に1ポイント割り振ら れますぞ」 京介「へへっ、これならいけるだろ」 黒猫「正直、私はこの大会自体に興味はないのだけれど、賞品には少し興味があるから頑張るわ」 京介「えっ?何、コレ賞品出んの?」 黒猫「……呆れた。そんな事も知らずに参加したの?本当に、どうしようもないシスコンね」 京介「うるせぇ」 黒猫「ほら、ちょうど沙織が賞品について説明しているわよ」 沙織「……で、今回の賞品ですが……ヌフフ、妹の日の特別仕様、『きりりん氏と妹の日満喫券』でござる!」 一同「SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」 京介「それは、賞品としていいのかっ!アイツそういうの納得しないだろ」 黒猫「まぁ、私達3人の中の誰か、という事だから、あの女も納得したのでしょう。それよりももっと興味深いのは……」 沙織「この満喫券の凄さはまだまだ続きますぞっ!!何と、この券を持っていれば、妹の日限定ではありますが、『基本的に何でもしてOK 』という特典が付与されます」 京介「な、なんだってー!?」 沙織「もちろん、きりりん氏が渋々了承できる範囲まで、ですぞ。あまり破廉恥な事は対象外になりますから、ご注意を。京介氏」 京介「何故、俺に限定するのっ!?」 沙織「え、それは……まぁ」 黒猫「当然ね」 あやせ「通報する準備は出来ています」 桐乃「……ふん」 京介「俺、早くも帰りたいんだけどっ!!」 沙織「とまぁ、そんな素敵なチケットがこの三名の誰かに送られるわけですから、テンションも上がるというものでござろう。それでは、 長くなりましたが第1回戦を開始しますぞっ!」 京介「こうなったら、意地でも勝ってやる!」 黒猫「ククク、勝ったらあの女にマスケラの良さを……」 あやせ「(桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とry……)」 沙織「第1問!」 『きりりん氏が大好きな星くず☆うぃっちメルル、そのメルルのヒロイン…』 京介「ハイッ!」 ウヘェ- 沙織「はい、では京介氏!」 京介「赤星める!」 「ブッブー」 京介「えっ!?違うの!?」 沙織「問題は最後まで聞かないといけませんぞぉ~」 『である赤星めると一緒にいる使い魔の名前は?』 黒猫「こめっとくん」 ポーン 「ピンポンピンポーン!」 沙織「はい、黒猫氏にポイントが入りましたぞ~」 京介「そっちか~」 桐乃「……バカ」 沙織「続いて第2問!」 『きりりん氏を始め、若い女性に人気のブr』 あやせ「エターナルブルー!」 ポーン 「ピンポンピンポーン!」 沙織「これは早い!あやせ氏に1ポイントです!」 京介「早すぎだろっ!!」 あやせ「アニメに関してはお二人に負けますが、モデル関係なら断然私の方が有利ですから。負けません!」 京介「というか、さっきから気になってたんだが、何で俺のボタンだけ、音が違うんだ?」 沙織「仕様でござる。それでは、第3問!」 京介「もう少し俺に優しく接してくれよ、みんな!」 「公表されているきりりんのスリーサイズは?」 あやせ「上から、82、54、81!」 ポーン 「ピンポンピンポーン!」 京介「なんでお前はそんなに知ってんだよ!?」 あやせ「何言ってるんですか、こんなのモデル仲間なら基本的な事ですよ?」 京介「……じゃあ、加奈子のスリーサイズ言ってみ?」 あやせ「……テヘッ☆」 京介「偏ってんじゃねぇか!」 ・ ・ ・ 黒猫「きりりん@さっきからとなりのバカがうざい件」 ポーン 「ピンポーン!」 あやせ「白とピンク!」 ポーン 「ピンポーン!」 沙織「おおっと!これで、黒猫氏とあやせ氏のポイントがまた並びましたぞっ!」 京介「蚊帳の外過ぎるぜ、俺。ぐぬぬ」 桐乃「何がぐぬぬよ!ちょっとアンタ、何やってんの!まだポイント取れてないじゃない!やる気あんのっ!?」 京介「しょうがねぇだろ、二人が早すぎるんだって」 桐乃「こんなの全部サービス問題ばっかじゃん!こんな所で躓いてたら、マスターなんて遠すぎるって―の!気合い入れ直しなさい!!」 京介「わーったよ」 沙織「それでは、1回戦も最後の問題ですぞ!難易度も少しだけ上がります」 「きりりんがプレイ済みの妹モノのゲームを、5つ答えなさい」 黒猫「……くっ」 あやせ「これは……」 京介(これは、いける!!) ウヘェ 沙織「はい!それでは京介氏!」 京介「妹×妹~しすこんラブすとーりぃ~、真妹大殲シスカリプス、妹たちとあそぼ、最終兵器妹、妹と恋しよ♪ どうだ?」 「シスコンシスコーン!!」 沙織「京介氏、正解でござる!」 京介「ていうか、正解時のSEまで嫌がらせかよっ!」 あやせ「悔しいですが、この問題は変態鬼畜野郎なお兄さんに譲るとしましょう」 黒猫「妹がプレイしているエロゲーを覚えているなんて、シスコンもここに極まったわね」 京介「俺は桐乃に勧められてプレイしたから、覚えてるだけだかんな!」 桐乃「このシスコンまじキモーい」 京介「お前、俺を応援してるんだよなっ!?」 『きりりんエピソード』 沙織「さて、続いて第2回戦に移りますぞ!ここからは知識だけじゃなく、きりりん氏との絆も試されますので、気を引き締めて挑んで下 されっ!」 京介「このまま終わったら、俺は二度と家の敷居を跨げない気がするからな。全力で行くぜ!」 沙織「2回戦の内容は……きりりん氏との思い出エピソードで競って頂きます。 審査基準は、審査員が『これはインパクトがある』と思った度合いを数値化し、採点いたしますぞ。それでは、審査員の方に登場して もらいましょう、にん!」 かなかな「みんな~、かなかなで~す♪よろしくねぇ~☆」 一同「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォッ!!」 沙織「審査員は、大きなお友達に大人気、かなかな氏でござる~!ここでまさかの登場で、会場の一部の熱気が、異常な盛り上がりを見せ ております!」 京介「あのちびっ子の登場か。ということは……」 桐乃「ひゃっほーぅ!かなかなちゃんまじ天使ー!!」 京介「はぁ、予想通りか」 かなかな「今日はー、桐乃ちゃんとのエピソードを~、採点させてもらうね~★テレビの前のみんなもぉ~、いっしょに楽しんでねぇ~! 」 京介「アイツ、徹底的に演技してやがるな」 あやせ「加奈子が、審査員か……」 沙織「あの~、かなかな氏?残念ですが、テレビ放送はされていませんぞ?」 かなかな「えっ?うそ?マジで!?」 沙織「内容が内容だけに、この会場の中で盛り上がろう!というのが主旨なのです」 かなかな「……んだよー!んじゃ、別にコビ売らなくてもイイじゃんかよ~。あー、ネコかぶって損した」 京介「って、露骨に豹変し過ぎだろ!これじゃ会場のファンが……」 桐乃「ひゃっはー!かなかなちゃんやさぐれカワイイ~♪」 京介「あぁ、信者ってこういう感じなのか……」 かなかな「んで、加奈子は何すればいいのよ?」 沙織「これから、あちらの3人がきりりん氏とのエピソードを順に語っていきますから、それを採点して下さればよろしいかと」 かなかな「そんなんでいいの?超ラクショーじゃん!」 沙織「では、かなかな氏の了承も取れたので、2回戦開始でござる~。まずは、かなかな氏やきりりん氏と仲の良い、あやせ氏からどうぞ !」 あやせ「では、私と桐乃の、愛のエピソードを一つ」 京介「愛の、って……」 あやせ「以前、私と桐乃は、ある事情で喧嘩をしてしまいました。それはとても辛いもので、もう桐乃と話す事も出来なくなっちゃうんじ ゃないかって、本当に不安で、泣きそうにもなりました」 桐乃「……………」 あやせ「でも、その時桐乃はこういってくれました」 「あやせの事もエロゲ―と同じくらい好き」 あやせ「きっとその言葉は、桐乃が言うからこそ、何よりも説得力があり、私を本当に大切にしてくれている、そう感じられる一言でした 。桐乃の本心を聞いて、私達は仲直り出来て、それまで以上に仲良くなれました」 桐乃「あやせ……」 あやせ「一時は本当に嫌な思い出にもなりましたが、今では最高の思い出です!大好きだよ、桐乃!」 桐乃「……うん!アタシも!エヘヘ」 沙織「これは……諸事情は知っていたものの、当の本人達を目の前にして聞くと、こう、胸が熱くなってしまいますなぁ~。グスン」 京介「あやせも桐乃も、良い笑顔しやがって……へへ」 黒猫「……………」 京介「どうした?友達をとられたみたいで、悔しいか?」 黒猫「な、何を言っているの!?そんな訳無いでしょ!下等な人間風情が、不器用に馴れ合っているのを見て、言葉を無くしていただけ、 よ……」 京介「ふーん。そっか」 黒猫「……その締まりの無い顔、やめてもらえるかしら?」 京介「へいへい。悪かったよ」 黒猫「まったく……」 沙織「さて、心温まるエピソードを聞かせて頂いた後は、運命の採点タイム!このエピソードを、かなかな氏はどう判定するのでしょうか ?」 かなかな「うっへぇ。あん時、そんなきめぇコト思ってたのかよ」 あやせ「!?」 桐乃「加奈子っ!?」 かなかな「ダチの趣味聞いただけで、喧嘩とか、マジきめぇ」 あやせ「加奈子……(ユラリ)」 かなかな「マジきめぇ、けど、それでもダチだかんな」 『70うへぇ』 かなかな「加奈子をハブいた分、減らしたかんな!今度は加奈子にも、ちゃんと言えよな!」 あやせ「加奈子……(フシュゥ)」 桐乃「うん!分かってるって!」 かなかな「ふん!」 沙織「出ました!70うへぇ!さっそく高得点でござる!」 京介「アイツ、相変わらず男前じゃねぇか」 京介(桐乃は、良い友達に恵まれたな) 沙織「さて、次は黒猫氏の登場です!個人的な意見を言わせてもらいますと、この黒猫氏のエピソードは気になるところ。高得点も狙える のでは、と思っております」 黒猫「あ、貴女がハードルを上げるのはおかしいでしょう!そんな大層なものではないわよ」 沙織「いやしかし、拙者は黒猫氏を応援しておりますぞ!」 黒猫「ふ、ふん!勝手にしなさい」 京介(桐乃の表の友達、そして今度は裏の友達、か。これはどうなることやら……) 黒猫「私は、さっきのスイーツ2号のようにはいかないわよ」 桐乃「はっ?アンタなんでいきなり喧嘩腰なワケ?」 黒猫「別に喧嘩腰ではないわ。ただ、私にはさっきの低俗な話が不快だったから、崇高な気分を取り戻したいだけよ」 桐乃「……はは~ん。なに、もしかして?アンタさっきのあやせの話に、ヤキモチ焼いてるワケ~?」 黒猫「なっ!?いきなり何を言い出すのっ!?」 桐乃「なるほどねー。アンタぼっちだから、さっきの話聞いて寂しくなったんでしょ~?ねぇ、今どんな気分?ねぇねぇ?」 黒猫「くっ……、そうやっていつもいつも、私の気分を逆撫でして……」 桐乃「顔真っ赤wwwwwうぇwwwうぇwww」 黒猫「……いいわ。折角の機会だから、この際正直に教えてあげるわ。貴女も、その軽そうな頭にちゃんと記憶しておきなさい」 桐乃「ムッ。いつになく強気じゃん。いいよ、聞いてあげる」 黒猫「……貴女はいつもそうやって人を小馬鹿にして、無神経な事を言うくせに、その実、妙に確信を得ている。本当に、本当にタチが悪 い女よ」 桐乃「……ふん。悪かったわね」 黒猫「そう、それでいて腹は立つものの、どうしても憎めない。言ってみれば、卑怯な性格なのよ。そんな貴女だから、一緒にいると喧嘩 ばかりで、共に過ごした記憶もロクな物じゃないわ。でも……」 桐乃「………」 黒猫「それなのに、一向に記憶から消えずに残っている。不快なのに忘れられない日々を、貴女と、貴女と沙織と一緒に私は作ってきたの よ」 沙織「黒猫氏……」 黒猫「実に不本意だけれど、それを『思い出』というのなら、それをくれた貴女達には、少しだけ感謝するわ。――ありがとう」 桐乃「!?」 黒猫「……と、とりあえずそういう事にしておくわ。仕方ないものね」 沙織「うぅ、黒猫氏……。グス……グス……」 桐乃「……何よ、意地張っちゃって。バカじゃん……」 京介「お前もだけどな」 桐乃「うっさい!!」 沙織「……グスッ、黒猫氏、温かいエピソードをありがとうございまする。拙者、本番中にも関わらず、少し泣いちゃいましたぞ。 ……ですが、これはあくまで公平な勝負!冷静な立場から話を聞いていた、かなかな氏に採点して頂きましょう!」 かなかな「おーよ!やってやんよ」 京介「あやせに劣らず、黒猫も良い話だったな。正直どちらの経緯も知っている俺としては、甲乙つけがたいぜ……」 あやせ「やはり黒猫さんは、油断できないですね……」 京介「……あの、あやせさん?凄く黒いオーラを感じるんですけど、僕の気のせいでしょうか?」 あやせ「え?やだなぁ、お兄さん。私がそんな腹黒い女のわけないじゃないですかぁー」 京介「だ、だよねー。アハハー」 あやせ「まぁ、あとで黒猫さんとは二人だけで話をしようとは思いますけど」 京介「やっぱり魔女化してたっ!!」 かなかな「ん~、あやせの話と違って、あっちの連中は加奈子全然分かんねぇかんなー。良い話だけど、イマイチピンッとこねぇっつーか 」 沙織「おやおや?これは意外にも、かなかな氏が採点で悩んでおりますぞ。これが吉と出るか、凶と出るか?」 かなかな「めんどくせーから、さっきのあやせの話で、加奈子が引いた分を乗っけて、8じゅ……」 あやせ「……………(ザッ)(←スコップを取り出す)」 かなかな「……なーんつって!」 『70うへぇ』 かなかな「て、てへぇ☆(キラッ)」 沙織「おぉーと!点数はあやせ氏と一緒の70うへぇでござったー!」 京介「今、酷い脅しを見た!」 沙織「さて、最後に来ますはこの方!今日まだ全然活躍していない、眠れる獅子・京介氏でござるーっ!!」 京介「今のところ、ツッコみぐらいしかしていないよな、俺」 桐乃「せっかくの妹の日なのに、アンタ何やってるワケ?」 京介「返す言葉もない……」 桐乃「まぁ、でも。妹の日だし?妹のアタシが大目に見てやんないと、さすがに可哀想っていうか?次に期待してあげる」 京介「そう言ってもらえると、正直ありがたいわ」 桐乃「でも、最後くらいはキッチリ決めてよね」 京介「あぁ、分かってるよ」 京介(幸いにも、こっちの対戦は俺の得意分野だ。腐っても俺と桐乃は兄妹、エピソードなんて数えきれない程あるんだよ。 それに、俺の得意技・『テンションでいろいろ誤魔化す』も通用するかもしれないしな) 桐乃「あっ、て言っても、テンションで誤魔化すのはダメだかんね」 京介「なんだって!?」 沙織「では京介氏、お願いしますぞ」 京介(しまった。勢いで凌ごうかと思ってたのに、それが通用しないなんて……) あやせ「やはり、セクハラ話が来るのでしょうか?その時は……」 黒猫「さぁ、どうするのかしらね。兄さん」 桐乃「……早くしなさいよ」 京介(えぇい、ままよ!こうなったら勢いで多少は誤魔化しつつも、本音で向き合ってやんぜっ!) 京介(いくぜぇ!!これが俺の、全力全開だっ!) 京介「桐乃ぉーーーーー!!」 桐乃「は、はい!(ビクッ)」 京介「今日は妹の日だから、普段言えない事も、今まで言いたかった事も、全部吐き出すからなぁー!よぉーく聞いておけよっ!!」 桐乃「う、うん。分かった……」 黒猫(何やら妙に熱いわね……) 沙織(これはこれは。京介氏も本気でござるな) あやせ(とりあえず、電圧はこれくらいにしておいて……) 京介「俺には、いや俺達には、あやせや黒猫みたいに綺麗なエピソードなんか無いし、あるのはお前のために親父と喧嘩した事、一緒にエ ロゲ―した事、お前の偽彼氏を追い返した事ぐらいか……。 はっ、どれも些細なもんばっかりさ」 沙織(どれも結構な衝撃を覚えるのでござるが、それをツッコむのは野暮でござろうな) 京介「でもよ、そのどれもが俺にとっては大事で、俺と桐乃の思い出だと思ってる」 桐乃「……………」 京介「俺は本当に出来の悪いバカ兄貴だし、お前にとっては不服な存在かもしれない。けどな、俺はこの数か月の間で、こうしてお前と本 音で向き合えるようになった事を嬉しく思うよ」 桐乃「京介……」 京介「俺は前からお前の事大嫌いだったし、その気持ちは今も残ってる。でもよ、お前と一緒にいて気付いた気持ちもある。 それは、大嫌いなのに大好きだ!って事だ。 おかしいだろ?でも、それが本心なんだよ。近くにいるとイライラするのに、それで も絶対に俺の傍から離したくない。 一番傍にいるのは、俺じゃなきゃイヤなんだ。ワガママかもしれないけど、そのためなら俺はいつだって全力で向き合ってやる!」 桐乃「……うん。分かる、気がする。その気持ち」 京介「だから言うぜ!俺はこれから先も、ずっと桐乃の隣にいる。そして他の誰でもない、俺自身の手で桐乃を幸せにする! 望むんなら、結婚だってしてやんよ!!なんせ桐乃は世界一の妹だからなっ!世界一幸せにしてやりたいし、そうさせてみせる! これが今の俺の、交じりっ気無い、本当の気持ちだ!!何か文句あっか!?」 桐乃「……うぅん、ない……無いよ……」 京介「俺が絶対に連れて行ってやるからな!作り物じゃない、ハッピーエンドにさ」 桐乃「きょう、すけぇ……うっ……うっ……」 京介「きっと明日から、また素直になれなくなっちまうかもしれないけど、もう迷わねぇから。だから、これからも一緒にいてくれよ、桐 乃」 桐乃「うん……。――ありがとね、京介」 京介「……おう」 会場一同(ポーッ) 沙織「……はっ!!――さ、さて、この熱気にあてられたまま、京介氏の採点に行きたいのですが……」 黒猫「正直、点数なんて出さなくても、誰が優勝かは一目瞭然ね」 あやせ「えぇ。悔しいですけど、桐乃のあの表情を見れば、それも仕方のない事です」 沙織「やはり、予想通りというか、きりりん氏に関しては、京介氏がズバ抜けておりますなぁ」 黒猫「シスコンの究極系が、あの姿なのね。実に滑稽だけど……」 沙織「本当に美しくもありますな」 黒猫「……えぇ、そうね」 あやせ「この先、桐乃を泣かせるような事をしたら、私も容赦はしません!」 黒猫「物騒な事を言わないで頂戴。闇の力に取り込まれるわよ」 あやせ「そんなの知りません。というか、あなたとは二人でお話ししたい事があるんですけど?黒猫さん」 黒猫「さ、沙織!この危険な女を、一刻も早く私から遠ざけて頂戴!あの目は魔女よ、魔女」 沙織「あっはっは!皆、違った形できりりん氏を思っておるのですなぁ。いや~、本当に素敵な企画でした。拙者、このイベントを企画し た自分にGJ!と声をかけたいですぞ」 黒猫「笑ってなんかいないで、早く!あの女、スコップなんか取り出したわよっ!?」 あやせ「フフ……、一度埋まればクセになりますよ……」 かなかな「おーい!ちょっとー!」 沙織「おや、かなかな氏?どうしました?律儀に採点して下さいましたかな?」 かなかな「いやぁよー、加奈子もさすがにさっきのは、モーレツなうへぇだったから、適当にボタン連打してたんだけど。 そしたらいきなり機械が壊れて、止まんなくなっちゃったんだよねー」 『うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ……』 沙織「おやおや、エンドレスうへぇとは。想定の範囲外でござるな」 黒猫「それくらいの、シスコンブラコンという事ね」 かなかな「うっへぇ」 京介「桐乃……」 桐乃「京介……」 あやせ「ところで、あの二人はいつまであのままなんですか?」 黒猫「み、見つめ合ったまま世界を作っているわね……」 沙織「まぁ、今日は特別な日ですし。こういうのも良いのではないでしょうか?」 かなかな「けっ!なんかノロケが続きそうだから、加奈子帰るわー」 あやせ「私も、今後の事を考えて色々用意しますので、ここで失礼します」 ゾロゾロ、ゾロゾロ…… 黒猫「気付けば、観客の人達も帰っているわね」 沙織「皆、本当にほっこりした表情で帰られましたぞ」 京介「あぁ、桐乃!」 桐乃「あぁ、京介!」 黒猫「……いい加減、私達も帰りましょう。あそこからとんでもなくリア充の匂いがしてきたわ」 沙織「そうですな。ここは気を利かせて、二人きりにしてあげましょう」 京介「きりの~~~~~!!」 桐乃「きょうすけ~~~~~!!」 さて、これは余談でござるが。 その妹の日、街中で京介氏ときりりん氏に良く似たカップルが、腕を組んでくっついていたという話を聞きましたぞ。 当の本人達なのか、それとも他人の空似なのか――。 真実は分かりませぬが、 その日以降、お二人の仲は、以前よりもちょっとだけ良くなっていたでござる。 いやはや。 今後は、妹マスター改め、『きりりんマスター京介氏』とお呼びする他無いのかもしれませんな。ニンニン。 -------------
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65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/29(月) 16 49 08.46 ID dnmUBuLMO 桐乃「超シスコン兄貴のためにお菓子を用意してあげたんだから感謝しなさい」 京介「どこにんなもんがあるんだよ?」 桐乃「あ、あたしを…ゴニョゴニョ」 とか言ってさりげなく自分を渡すきりりん… 100 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/30(火) 10 36 41.02 ID nNtwPC0sO 92 桐乃「うえっ!?ハロウィン、本当は明日ってマジ!?」 京介「ああ。だって今日30日じゃん」 桐乃「…あ!本当だ!!うわぁ…やらかしちゃったよあたし…」 京介「別にいいんじゃね?明日もやれば」 桐乃「へ?」 京介「やっちまったもんは仕方ねーし、折角だから今日のは練習ってことで、明日また本番やればいいじゃん」 桐乃「…ならさ」 京介「ん?」 桐乃「…明日は…あんたがあたしにイタズラして?」 京介「!?」 そうして攻守交代するわけですね? ----------