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「ツンデレラ」の詳細 画像 属性 ラブリー・クール フック ガラス細工 説明 努力の結晶である靴を、素直に認められない不器用なお姫様。 似たようなことだまっち ツンデレちゃん OLちゃん サンデレちゃん フウデレちゃん
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692 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/13(水) 17 15 16.87 ID mqIKM45u0 2016年3月13日 ちゅっ 桐乃「……ん。…………はあっ…」 京介「ぷはぁ……これでちょうど3年達成だな」 桐乃「ん。だね」 京介「途中で途切れるかと思ったが結局毎日ちゃんと続いちまったな」 桐乃「うん、そーだね」 京介「いやー、思えば長かったような短かったような。はは」 桐乃「あの、さ?あ、明日からは?どうすんの?」 京介「え?…あ、ああ、そういえばもう目標は達成したわけだしな」 桐乃「う、うん…じゃあもう…」 京介「で、でもよ!結局習慣みてーになっちゃったよなー!あはははは」 桐乃「あ、あー?あんたも?だよねー!このまま続けてても変わらないかなー、なんて?」 京介「そ、そうか?そうだよな!じゃあ明日からもいつもどーりに続けるか??」 桐乃「ふ、ふーん?ま、あんたがしたいならあたしは別にイイケド??」 京介「そっか?しゃーねなあー?あはははは」 桐乃「しょうがないよねーっ?あはははは」 京介(てゆーかキス3000回なら1日3回で計算しても3年も必要なかったんだけどなっ!) 桐乃(てゆーかキス3000回なら1年でとっくに達成しちゃってたんだけどねっ!) ----------
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579 :【SS】:2013/05/03(金) 18 57 27.23 ID mzfFRRgK0 ゴールデンウィーク最終日。 俺は駅前で、愛しの……妹と待ち合わせをしていた。 まあ、ようするにデートだ。 なぜこんなことになっちまったかというと――― 昨日の夜、桐乃が風呂上りに飲もうと買ってきたいちごオレを俺が飲んじまったので、その責任を取るはめになって……。 その結果、桐乃をデートで楽しませることになっちまったわけだ。 デートをすることが責任を取ることと、どう繋がるのかは、正直よくわからん……。あいつ何を考えてやがんだ? などと考えているうちに、愛しの妹様が現れた。 「お、おまたせ」 「そんなに待ってねえよ、じゃあ行くか」 「うん」 今日の、桐乃のファッションはいつも以上に気合が入ってる。 春らしいピンクのカーディガンにデニムスカートというのだろうか―――相変わらず何を着ても似合うやつだ。 ……ちなみに、駅前までは普通に一緒に歩いてきた。桐乃の希望で、待ち合わせの小芝居を挟んだというわけだ。 「で、どこ行くよ?」 「はあ?あんたが考えてくれるんでしょ?あたしが楽しめるとこ」 「んなこと言われてもな……」 ぶっちゃけ一晩考えても、植物園くらいしか思い浮かばなかったんですが……正直に言うと怒られそうだしなあ……。 どうしたもんか。アキバ以外で桐乃が喜びそうな場所なんて、俺の頭じゃ思いつかねーんだよな。 「ほら早くっ」 「えっと……こ、この前のデートのやり直し…ってのはどうだ?」 「この前のデートの……?」 「お、おう」 「……ん。それでいい」 「え…?ほんとにそれでいいのか?」 「いいっつってんじゃん。さっさと行くよ!」 「わ、わかったから引っ張るなって」 ……正直、怒られるかと思ってたんだが、桐乃はご機嫌らしい。勢いよく腕を絡めてきた桐乃の横顔は紅潮しているように見えた。 前回と同じく、妹と腕を組みながらやってきたのは映画館である。 もちろん観たのはアニメ映画だ。前回はリトルなんとかってアニメだったが、今回は俺の強い要望でドラゴンボールの新作にしてもらった。 やっぱゴクウはかっけえぜ!……と、俺は非常に楽しめたんだが、桐乃はどうだったんだろう? バトル系のアニメなんてこいつの趣味には合わなかったんじゃ……? 「えっと、おまえいまの映画どうだった?」 「ん?もち、面白かったよ」 「そっか、桐乃の趣味には合わないんじゃなかったかって、ちょっと心配だったんだけど楽しめたんだな」 「うん!あたしもドラゴンボールは全部見たけどさあ、やっぱゴクウはかわいいよね~」 「かわいい…?カッコいいじゃなくて?」 「え?かわいいっしょ?」 ………女の感性ってのはどうなってるんだろうな。俺とこいつが同じ作品を見てたのかあやしくなってくるぜ。 まあ、桐乃も楽しかったみたいでよかったよ。一安心したところで腹が減ってきたことに気付く。 「なあ、そろそろ飯食いに行くか」 「ん~、そだね。あんた、前にあたしが教えてあげたお店ちゃんと覚えてる?」 「スイーツショップだろ?任せとけって」 「ん。じゃあ、エスコートしてよね」 「はいよ」 ………………迷った。 もはや、目的地の方向さえわからん。 「えっと、な……桐乃」 「迷ったんでしょ」 「んなことはねーよ?ただ、ちょろっと方角を見失ったと言いますかね?」 「迷ったんじゃん」 「ぐっ……」 「ていうか、さっき通り過ぎてるかんね」 「お、おまえ!気付いてたんなら教えろよ!」 「だって、京介が任せとけって言ったんじゃん。どうすんの?」 「くっ……桐乃さん、お店に連れて行ってくださいますか」 「しょーがないな~!あんたって、ほんとあたしがいないとダメだよね~!にひひっ」 「へいへい……そうですね」 結局、桐乃にエスコートしてもらい、スイーツショップに到着することができた―――のは、いいのだが……。 当然ながら店内は女の子たちばかりなわけで、俺は以前と同じ気まずさを堪能していた。 「ねぇ、あんたはなに頼むの?」 「んー、そうだな……おまえはどうするんだ」 「あ、あたし…こ、これっ……食べたいかな」 「なっ……!?これって、おまえ」 「えと、ダメ…?」 桐乃が指差したのは―――カップル限定のパフェという恐ろしいシロモノだった。 恥ずかしいなんてもんじゃねえ……。完全にバカップル専用の食いモンだぞコレは! ……だがしかし、俺の今日の目的は桐乃を楽しませること。 こいつがこのバカップルパフェを食いたいってんなら、付き合うしかないだろう。 「……わかった。それにしよう」 「ほんと!?やったあ!このパフェ前から気になってたんだよね~」 「そ、そっか。じゃあ、注文しようぜ」 「うん!すいませーん!」 桐乃が声をかけ、店員が寄ってくる。 「えっと、このカップル専用パフェひとつお願いしますっ!」 「かしこまりました。オーダーお願いしまーす!カップル専用パフェひとつでーす!」 ちょ……っ!はあ!?このクソ店員!なに大声でオーダー言っちゃってんの!? クスクスと周りの女の子たちの笑い声が聞こえる……視線がいてぇよ……。 チラッと桐乃の顔を見る。 「………うぅ」 どうやら、さすがの桐乃もこれは恥ずかしかったらしい。頭から湯気が出るほど真っ赤になっている。 その後、運ばれてきたパフェを桐乃は美味しいと嬉しそうな顔で食べていた。 ぶっちゃけ俺は好奇の視線が気になって、味なんてよく分からなかったが、桐乃の幸せそうな顔を見て大きな満足感を得るのであった。 パフェを食べ終わり、しばし雑談に興じていた俺たちだったが桐乃が化粧室に行ってしまい、手持ち無沙汰になった俺は桐乃の席をなんともなしに見ていた時だった。 雑誌がぽつんと置いてあるのを発見。あいつがカバンから落としたのか?俺はなんとなくそれを手に取り、表紙を確認――― 『プラトニックデート特集・二回目のデートでキスを成功させる秘訣』 …………………。 俺は雑誌をそっと元の位置に戻した。 「おまたせー、ってあんたどうしたの?すごい汗かいてるけど……」 「い、いや!なんでもねえよ?さ、さて、そろそろ行くか?」 「う、うん……あの、ほんとに大丈夫?」 「大丈夫だって!ほら、行こうぜ」 「うん…」 俺は席を立ちながら横目で桐乃を見ると「あっ……」という声とともに、さっきの雑誌を慌ててカバンに入れる桐乃が見えた。 ………やっぱり、あいつの持ち物だったか。とりあえずいまは深く考えないようにしよう……。 俺は混乱した頭をかかえて、桐乃と共にゲーセンへと向かうのだった。 「―――って、着いて早速プリクラコーナーかよ!」 「はあ?あんたがプリクラ撮りたいって言ったんじゃん?」 「いや、俺はプリクラ撮るのか?って、聞いただけだぞ……」 「だっけ?『桐乃ー、頼むから俺とプリクラ撮ってくれぇ』って、こんな感じじゃなかった?」 「言ってねぇよッ!……俺、写真とかあんまり好きじゃねーんだよ」 「こんな可愛い妹とプリクラ撮れるんだから感謝しなさいっての」 「おまえの可愛い写真ならすでにいっぱい持ってるっての」 「~~~ッ!は、はあ!?き、きもっ!きもきもきもーっ!」 「ちょ、騒ぐなって!人が集まるだろ!」 このあと、プリクラを撮った俺たちはいつかのように二人で分け合い、帰路をゆっくりと歩いていた。 …………手を繋いで帰る俺たちは、周りからは恋人同士のように見えたかもしれない。 「なあ」 「ん?」 「今日、どうだった」 「楽しかった…かな。あんたにしてはなかなかやるじゃん」 「へっ、そうかよ。なら、責任は取れたってことか?」 「……うん、そだね」 「………」 「ねぇ、あんたは?」 「なにが?」 「今日のデート…どうだったの」 「楽しかったぞ」 「…ほんとに?」 「おう」 「ふうん、妹とデートするのがそんなに楽しかったんだぁ?」 「お、おまえなっ!」 「ふひひ~っ!シスコーン」 「……ほっとけ」 いい雰囲気だ。さて、どうすっかな。こいつを楽しませることが今日の目的だ。 もし、桐乃が俺と雑誌に書いてあったようなことがしたいと思ってるなら………。 桐乃が本当にそれを望んでるなら………俺はこいつの兄貴として、妹を楽しませる義務があるからな。 仕方なく、その……してやってもいい。 ―――なんて、全部いいわけだ。俺は桐乃を手放したくない。これ以上、自分の気持ちに嘘を吐くことはできなかった。 やれやれ………俺も覚悟決めるしかねえか。兄貴じゃなく、男として。 「なあ、桐乃」 「なに?」 「俺たちさ、今日で二回目のデートってことだよな」 「そうだけど…どうしたのいきなり」 「知ってるか?二回目のデートで、恋人たちはデートの締めにこうするらしいぜ」 「えっ、ちょっ!京介?な、なにっ、顔近ッ!」 「桐乃、目閉じとけよ」 「―――んっ」 真っ赤になった俺と桐乃の顔は夕陽よりも紅くて――――忘れられないゴールデンウィークの想い出になった。 ―おしまい― ----------
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883 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 06 46.82 ID mPZzCrzv0 [2/4] 桐乃の部屋に鍵がかかっていなかったのは本当に偶然なのか 885 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 10 04.67 ID BQi5seIhO [5/7] ミカガミ事件以降ずっと鍵あけてたとか 886 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 10 08.12 ID XUM111AD0 [2/4] そんな訳ないじゃん 多分帰国してからは鍵は掛かってなかったんじゃない? 887 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 11 43.06 ID jcmz+wuGI [5/7] 自室に鍵かけないとか、自室でも出来ることをリビング等の共有場所でやるのは 桐乃がコミュニケーションをもとめてる。 と思うことにしてる! 一巻からリビングでのエンカウント率異常に高いもんなあ 本当に仲わるいと部屋から出ないぞ 888 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 17 36.92 ID BQi5seIhO [6/7] ドラゴン怒りの夜這い 889 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 18 10.87 ID hpNPF+b70 [4/5] きりのが現れた きりのは驚きとまどっている →戦う 逃げる 呪文 プロポーズ 890 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 23 22.99 ID UcKFIc1C0 [2/5] 光の玉で京介を覆ってる桐乃の呪文無効化フィルターを剥がそう 891 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 25 44.91 ID h/OZm6AAO [3/5] 889 →近親婚できる未来のために戦う 駆け落ちしてあやせたんから逃げる 耳元でそっと囁く解けない恋の呪文 全身全霊でプロポーズ 892 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 26 30.05 ID 5YjwamU70 [3/3] 890 先に黒猫を覆う闇の衣が剥がれそうだなw 893 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 29 50.04 ID Rmvx8x+N0 [3/3] 鍵を掛けていないことで、着替えを偶然目撃してしまうイベントまだー? 894 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 32 32.31 ID RKdxGlnk0 [4/5] 呪文無効化を発動させるための天空の剣は天空の花嫁との子供じゃないと装備できないんだよな・・ 897 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 41 57.67 ID hpNPF+b70 [5/5] 「桐乃が誰かに取られるなんて死んでも嫌だ! それくらいなら俺が結婚してやんよ! 」 京介はプロポーズを唱えた きりのは混乱した 899 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 19 47 00.59 ID gmy6XaEL0 [13/15] 897 おお、 ・京介に彼女ができるのは嫌→自分が彼女だからおk ・兄貴が振られて泣いているのはもっと嫌→自分が振らなきゃおk ・自分が一番じゃなきゃ嫌→どう見ても一番です。本当に(ry これら全部解決するな。 901 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 20 01 58.95 ID dLB2MrxCO [5/9] 897 8巻は俺妹Pのあやせルートのシナリオを桐乃フラグを回収しながらあやせノーマルエンドまでやった感じなんだよな ORE「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」がまだ使用されていない 次はこのOREを使用してあやせトゥルーエンドの入口から真の桐乃エンドにいくわけだな 903 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 20 16 05.13 ID Ack6l45k0 [3/5] 897 これを思い出した 京介「俺がしてやんよ!俺が結婚してやんよ!これが…俺の、本気だ」 桐乃「っ、そんな…京介は、ほんとのアタシを知らないじゃん」 京介「現実が!…パンツくんかくんかしてる時のお前がどんなでも、俺が結婚してやんよ!」 京介「もしお前と結ばれることで、どんなハンデがあったとしても」 桐乃「桐乃、妹だよ?世間から後ろ指指されるよ?」 京介「どんなハンデでもっつったろ!!」 桐乃「っ…!!」 京介「妹でも、親に勘当されても、もし、子供を作れなかったとしても!」 京介「…それでも、俺はお前と結婚してやんよ!ずっとずっと、そばにいてやんよ」 京介「ここで出会ったお前は、ただの妹じゃない、桐乃だ」 京介「どこで出会っていたとしても、俺は、好きになっていたはずだ…」 京介「また60億分の1の確率で出会えたら、そん時もまた、お前がエロゲーマーだったとしても、お前と結婚してやんよ」 桐乃「出会えないよ…アタシ、家でエロゲだし」 京介「俺、セクハラやってるからさぁ。ある日、お前んちの窓をパリーンってあやせに蹴られて入っちまうんだ。それで立ち上がるとさ、お前がいるんだ。それが出会い。」 京介「話するとさ、気があってさ、いつしか毎日通うようになる。エロゲも始める。そういうのはどうだ?」 桐乃「うん……っ…ねえ、そん時はさ。アタシがいつも一人でさ、頑張ってクリアしてた…りんこりん、クリアしてあげてね?」 京介「…まかせろ」 桐乃「…よかったぁ…」 -------------
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244 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 18 00 35.60 ID AhxHbi6J0 [4/7] 【SS】プロフィール 「ただいまー。 っと、誰もいないのか」 俺が麻奈実との勉強会から帰ってくると、リビングには誰もいなかった。 留守ってワケでもないだろうし、お袋は買い物、桐乃は自室でエロゲでもしてるんだろう。 「ん?桐乃のヤツ、雑誌を出しっぱなしにしてるな」 テーブルの上に広げたままの雑誌を見つける。 桐乃っていつもどんな雑誌を読んでるんだ? ソファーに腰掛け雑誌を手にとって見る。 「ファッション雑誌か。 前は桐乃もこういう雑誌に載ってたんだよなー。 って今も載ってる!?」 ちょうど開いてあるページに桐乃とあやせのツーショットが載っていた。 二人とも健康的な水着姿だ。 俺は慌てて雑誌の表紙を確認する。 今月号―発売日は明日。昔のじゃないな。見本誌か? 雑誌名も覚えた。明日買いに行って秘密のコレクションに追加しなくては。 「じゃなくて! あいつ、いつの間にかモデル業を再開してたのか」 そういや仕事の関係で御鏡の野郎と二人きりで会ったとか言ってたが、いつの間にか本格的に仕事してたのか。 もしかして美咲さんが海外に行く代わりに仕事を押し付けられてんのか? 次第にハワイやら上海やらサイパンやらで撮影するようになって、気がついたらほとんどを海外で過ごすようになってると か・・・・・・ やばい。あの人ならやりかねない。 「後で確認しとかねぇとな」 あやせも一緒にいるから平気だとは思うが、もし桐乃と一緒にいられると誘われたら二人で海外に行ってしまうかもしれない。 もしそうなったら、泣き落としてでも止めないとな。 「それにしても、桐乃の写真写りは相変わらずいいな」 親父のスクラップブックを見たり、桐乃にバックナンバーを押し付けられたり、 それでも手に入らなかった雑誌はオークションを使ってつい入手してしまって知ってたが、 前よりも綺麗になったんじゃないか? ラブリーマイエンジェルあやせたんも天使だが、物言わず笑っている桐乃も天使と言わざるを得ない。 しかもあやせを中位の能天使とするなら、桐乃は上位の熾天使。 あいつが妹じゃなくて、本性を知らなかったら惚れてたかも知れんね。 まぁ実物のあいつは理不尽な事この上ない、天使とはかけ離れた存在だけどな。 最近は少しは可愛げが出てきた事は認めるてやるが、まだ天使とは認めてやれないね。 「しかし、最近あやせより桐乃を見ているほうが多くなった気がするんだよな」 ついこの間気付いたんだが、秘密のコレクションのさらに奥、たどり着くまで30分はかかる、 隠してあるというより厳重に封印してあるという言葉が正しいあの場所にしまっているコレクションの比率では、 あやせより桐乃の方が倍近く多くなっている。 「確かに正面から桐乃の笑っている顔を見るのは、あやせの笑っている顔を見るのよりレアなんだが」 何故こんなに惹かれてしまうんだろう。 いや、シスコンならこれくらい当たり前か。 赤城のヤツも瀬菜ちゃん写真集を自作してそうだしな。 ただ、雑誌に載ってる桐乃の写真はどれも綺麗なんだが、なんか少し物足りないんだよな。 今までに数えるほどしか見たことのない、桐乃の微笑みには遠く及ばない。 カメラマンの腕が悪いのかね? そんなことを考えながら雑誌をめくっていると、ある項目に目が止まった。 「モデルのプロフィール? そんなのまで載ってるのか」 今までは桐乃とあやせの写真しかチェックしてなかったから気づかなかったぜ。 載っている情報はスリーサイズと経歴、本人からの一言か。 桐乃のプロフィールとか、なんて書いてあるんだろうな。 まさか、 『1997年生まれ。千葉県出身。中学三年生で陸上部所属。「休日は大好きなお兄ちゃんと買い物して過ごしてます♪」』 とか、可愛いことが書いてあったりしてな。フヒッ♪ さて、桐乃のプロフィールは― 身長165cm、体重45kg、スリーサイズB82/W54/H81 1997年生まれ。千葉県出身。中学三年生で陸上部所属。 「暑い日はクーラーのきいた部屋で大好きなお兄ちゃんと一緒に眠ります♪」 「想像の斜め上にぶっ飛んだっ!?」 誰こいつ!もしかして編集のときに誰か他の人と間違えたのか? 確かに経歴は正しいが、スリーサイズは去年のままだしな! 今は俺の見立てではB84/W54/H83だっつーの! 胸のふくらみが豊かになって、加えて、さらにいいケツなったってのにウェスト据え置きとか、どんな女神だよ! それなのに家の中じゃタンクトップとホットパンツとかラフな格好しやがって、 俺じゃなけりゃ一日一回は抱きしめてるか押し倒してるっつーの! その上こんなお兄ちゃん大好きっ子なら、俺の精神はとうの昔に理性と共にぶっ壊れてるわ! 「どうかしたの!?」 ハッ!あまりの衝撃に我を失っている間に、俺の叫び声に驚いた桐乃が下りてきやがった! 「あ、あんた、何勝手にあたしの本見てんの!?」 桐乃が雑誌を奪取しようと飛びかかってくる。 とっさに俺は桐乃の手が届かないように雑誌を頭上に掲げる。 「勝手に見たのは謝る。返すのはいい。だが、その前に質問に答えてくれ」 あと雑誌を奪い取ろうとして身体を押し付けてくるのも止めてくれ! 俺のリヴァイアサンは親の言う事をきかない暴走息子なんだぞ! 「な、なによ」 桐乃は一歩下がって俺を睨みつけてくる。 ふぅ。いつもどおりの桐乃だ。その冷たい視線が俺を落ち着かせてくれる。 だが、少し体が震えているようだ。あのページを見られたと思って怒ってんのか? 「おまえ、モデル業再開したのか?」 俺の質問に、件の事について知られていないと判断したのか、桐乃は表情を和らげた。 「ううん。本格的には復帰してないよ。 ただ時々美咲さんに頼まれたり、あやせにヘルプをお願いされたりして仕事する事はある。 留学のときに貯金も減っちゃったし、色々欲しいものもあるからお金は必要だし」 やっぱり美咲さんに頼まれてんのか。 美咲さんに目をつけられる事を承知であやせが桐乃に頼むのは、桐乃との接点を失いたくないからか? 昔桐乃に世話になったって言ってたし、あやせは桐乃にモデルを続けてもらいたいのかもな。 「美咲さんはなんか言ってこないのか? ロケ地で海外行く事が多くなって、気がついたらほとんど海外で過ごすようになっていた、 ってことになるかも知れないぞ」 「それは平気だと思う。ちゃんと説得してわかってもらえたから」 「本当に平気か? 御鏡に聞いたんだけどよ、美咲さんは俺たちが兄妹だってこと気づいてたらしいぞ」 「それは知ってる。 だから、仕方ないけどなんであの時兄貴を連れて行ったのかとか、 一度海外で失敗しちゃって、しばらくは海外で何かすることは許してもらえない事とか話して理解してもらったから」 「そうか。それならいいんだ」 「あたしを海外に連れて行きたいなら、まず兄貴を説得してって言ったら 『貴方たちの仲を引き裂くのは難しそうね。これからも二人でお幸せに』だってさ。 あんた、美咲さんにも超ド級のシスコンだと思われてるよ」 桐乃がからかう様に笑う。 「うるせぇ。おまえだって同じだろうが」 彼氏に兄貴を見繕うとかな。 まぁ桐乃の彼氏なら何度だって引き受けてやるけどよ。 「じゃあ次の質問だ。 これって何なの?」 桐乃に先ほど見ていたページを突きつけた。 「ぎにゃぁぁぁぁぁああ!」 桐乃は奇声を上げると、俺から雑誌をぶんどって胸元に抱きしめた。 「なに?おまえ、やっぱり俺のこと好きなの?」 「京介の事が好きっていうのとは関係なくて! これはそういう意味で書いたんじゃないから!」 桐乃が顔を真っ赤にして睨みつけてくる。 やっぱり、勝手に見ちまったことを怒っているらしいな。 「さっき言ったでしょ?美咲さんにあんたが兄貴だってこととか話したって。 そしたら美咲さんが 『今まではお兄ちゃん大好きっ子っていう設定だったけど、これからはお兄ちゃん超好きっ子っていう設定でいきましょう』 とか言い始めて、勝手にこんな事書かれちゃったの!」 なるほど、美咲さんのせいか。 海外行きを断られた腹いせに、桐乃のことをからかって遊んでるんだろう。 「他の候補は 『ご飯はいつもお兄ちゃんにあ~んしてもらってます♪』とか 『いつもお兄ちゃんに抱きしめてもらいながら寝てます♪』とか 『ファーストキスの相手は大好きなお兄ちゃんです♪』とか 『いつもお兄ちゃんと一緒にお風呂に入ってます♪』とか 『お兄ちゃんとキスするのが大好きです♪』とか 『今一番欲しいのはお兄ちゃんとの子供です♪』だったんだから。 これでも一番マシなのを選んだんだからね」 「ますますぶっ飛んでんなあの人!」 特に最後はまずいだろう、年齢的に。 というか、候補を選ばせてもらえるなら、その時点でもっとマシなのに変更してもらえよ。 「その・・・・・・イヤだった?」 桐乃が節目がちにたずねてくる。 ちっ。そんな顔で言われたら文句なんて言える筈ないだろ? 「イヤじゃねえよ。むしろこんな雑誌に堂々と『大好きなお兄ちゃん』って書いてもらえて嬉しいぜ」 「・・・・・・キモ」 桐乃はプイッとそっぽを向いた。 だが、そこまで気持ち悪がっているわけじゃないみたいだな。 「まあ、このコメントのおかげで変な男も言い寄ってこないし、役に立ってるんだけどね。 だから、あんたが構わないならコメントはこれからもコメントはこんな感じにするから」 そうか。 ただ美咲さんの趣味ってだけじゃなくて、実益もあるのか。 しかも桐乃に男が近寄らない効果があるっていうなら俺が反対する理由はないな。 「俺は構わないぜ。 なんなら、そのコメントどおりに実行するか?」 「え!?京介はあたしと子作りしたいの!?」 「なんで一番ヤバイコメント載せようとしてんの!? 美咲さんといい、御鏡といい、おまえといいモデル業界ってエロゲ脳ばかりなのか!?」 顔をさらに赤く染めて、モジモジと可愛らしく自分の身体を抱きしめながらそんなこと言うんじゃねえ! 「第一おまえはまだ中学生だろうが。 手を出したら淫行罪で親父に捕まるわ!」 「そうだよね。 そういうことはあと三年たってからだよね。 今は一緒にお風呂に入るくらいで我慢しないと」 「わかってんじゃねえか。 ・・・じゃねえよ!いくら兄妹でも混浴は世間的に十分やばいわ! ていうか、おまえ俺をからかってるんだろ」 ま、まさか本気で言ってるわけじゃないよな。 「あ、あたりまえじゃん。 あんたがキモいこと言うから、調子を合わせてあげたの。 でも、ふ~ん。 そうなんだ。そんな理由なんだ」 桐乃はまだ少し赤みの残る顔で俺の顔を覗き込む。 「な、なんだよ」 「なんでもない。 ただ意外と乗り気だったなーと思っただけ」 「?」 「とにかく、あんたが言い出したんだし子作りとか、混浴の件はともかく、コメント通りの行動はなるべく取って貰うからね。 もともとあたしもあんな嘘が書かれてるのはイヤだったし」 嘘つくのがイヤだからプロフィールどおりに振舞う、か。 桐乃らしいな。 「ああ。頑張って『大好きなお兄ちゃん』役をやらせてもらうぜ」 「ん。それじゃあ、参考資料としてこの本はあげる。 これからは雑誌が出るたびにあんたに恵んであげるから。 あたしに貰うんだから、いつでも読めるようにあんな変なところに隠さないで、本棚に堂々と置いておくこと!」 なんで桐乃にあの場所がバレてんの!? 大掃除でもしない限りあんなところを見るはずないのに! そんなことを考えながら、桐乃から差し出された雑誌を受け取る。 「ヘンな事に使ってもいいケド、ちゃんと大事にしなさいよ?」 「使わねえよ!」 おまえ、自分の兄が自分が載ってる本を使ってナニをしてると考えてんだ。 大体、写真を見なくてもいつも近くにエロ―じゃなくて薄着の格好の実物がいるじゃねえか。 いや、別に桐乃をそういう目で見てるってわけじゃないからな? もしそういうことをするならっていう仮定の話だぜ? それにだな― 「なぁ、桐乃。 おまえんとこのカメラマンて腕が悪いのか?」 「は?そんなはずないじゃん。あたしを撮るんだもん、超一流のカメラマンを使ってるよ」 「それにしては前と比べてなんか物足りねえんだよな」 「それどういう意味? ・・・まさか、あたしが前より不細工になってるって言うつもりじゃないでしょうね」 言ったら殺す、と桐乃の目が訴えてくる。 「そうじゃねえよ。 むしろおまえ、前より綺麗になってるって。 なんていうか今を力一杯生きる恋する乙女みたいな」 「え?」 桐乃の顔が朱に染まる。 なんだその反応。今の例えは適当に頭に浮かんだ言葉を言っただけだったんだが、まさか 「まさかおまえ、誰かに恋してるのか!?」 それなら綺麗になったのも頷けるが、お兄ちゃんは絶対にそんなの認めないからな! 「そんなはずないから! ・・・あたしはずっと京介だけの傍にいるから、安心していいよ」 そ、そうか。それならいいんだ。 「それで、あたしがますます綺麗になったのに、なにがダメなの?」 「なんか、いつものおまえと違うんだよな。 いつも俺の見ているおまえの方が生き生きとして輝いてるって言うか・・・ 大好きなことに夢中になっているって言うか・・・ なぁ、一体なんでなのか知らないか?」 桐乃の顔がさっきよりも赤くなっていく。もう首まで真っ赤だ。 「知らない!」 桐乃はそう言うと、後ろを向いて階段のほうへ走っていってしまった。 「おい、桐乃!」 わけがわからず、とっさに呼び止める。 桐乃は足を止め振り返ると、べーっと舌を出し、 「ばーか」 と言った。 その顔は、その表情は、その雰囲気は今まで見た全ての雑誌にも載っていなくて― なんだ。 やっぱり、たとえ怒ってても、写真で見る桐乃より本物の桐乃の方が何倍も魅力的じゃないか。 余談だが、次の日の夜親父に渋面で「京介の部屋にもクーラーを設置してやる」と言われた。 何でそう言い始めたのか理由はなんとなくわかるんだが・・・・・・ まさか本当の話だと思っていないよな? まぁ、その話は節電を理由に桐乃によって白紙に戻されたんだがな。 -END- -------------
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770 名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/25(日) 22 38 03.39 ID mYtI4gMGO 768 桐乃「ばっかじゃないの!?」 京介「よし。そんじゃ明日九時に駅前で待ち合わせな」 桐乃「ばっかじゃないの!?」 京介「え?…ああ、明日新作エロゲの発売日か。いいよ」 桐乃「ばっかじゃないの!?」 京介「ん?ああ、頭撫でてほしいのか。お前好きだよな~」ナデナデ 桐乃「京介…キスしてほしい」 京介「ど、どーした桐乃!?」 桐乃「どーせなに言ったってアンタに翻訳されるんでしょーが!」 京介「自暴自棄になるなよ!」 ----
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561 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/10(木) 19 13 21.70 ID iMmcL5Dw0 [12/13] 桐乃はもっとツンツン恥じらうのがいいと思うんだ 京介「桐乃!一緒にお風呂入ろう!!」 桐乃「きゃああああああああああああ」 569 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/10(木) 20 46 40.03 ID HEYv8fvI0 個人的には3.のスーパー京介がやはり高坂兄妹らしくて好きだな 561も京介壊れすぎwってなるけど、シスコン有頂天な本気京介なら有り得るかも 例えばこんな 「はぁ……まさか転んで足首ひねっちゃうなんて……湯船に入るのも一苦労……んしょ」 「桐乃!一緒にお風呂入ろう!!」 「きゃああああああああああああ!?なんで!?なんで来ちゃってるワケ!?」 「大丈夫だ!ちゃんとアイマスク完備しtプゴホォッ!?」 「この変態!シスコン!へたれ!甲斐性なし!眼鏡マニア!……って、あれ?目隠し?」 「痛ツツツ……そ、そうだ。俺にゃ全然見えてない。捻挫で風呂は大変だろうから手伝いに来たぜ」 「は、はぁ!?だ、誰もそんなの頼んでませんけどォ……」 「転んで余慶に痛めないか俺が心配なだけだ。移動&伸縮式便利台座だと思ってくれていいぞ」 「…………シスコン……」 「言っとくが、他意は無いからな?マジで何も見えてなくて脱衣所のドアにも何度かぶつかったぐれーだ」 「……あんたは見えなくても、あたしは……」 「ん?」 「だから!あんた海パンでしょ?……その、上半身、あたしは見えちゃ……目のやり場的にその……」 「何だって?よく聞こえないぞ」 「……い、いい……わ、わかったから、もうちょっとこっち、き、来てよ……」 -------------
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908 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/03(月) 12 59 15.85 ID ldWQDYFUO 京介が髪を伸ばしたら、あやせと区別が… 911 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/03(月) 13 15 20.08 ID 9bJPHtj+0 [3/16] 908 桐乃「最近バカ兄貴が髪伸ばし始めてさ、後ろから見るとちょっとあやせに似てるんだよね」 あやせ「え?」 桐乃「あいつの部屋に行ったらあやせが寝てると思って、一緒に寝ちゃった」 あやせ「え?」 桐乃「この間あいつだって気付かなくて、あやせだと思って一緒にお風呂入って洗いっこしちゃった」 あやせ「え?」 桐乃「ほんと、紛らわしいからどうにかして欲しいよね。 最近はトイレに行くのにも誘っちゃうし」 あやせ「え?」 913 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/03(月) 13 29 54.22 ID njN/fP5a0 [2/3] 911 桐乃「どうしたの、あやせ。いきなり携帯出したりして」 あやせ「うん、ちょっとメールを出すの忘れたの」 桐乃「もしかして男?」 あやせ「そんなんじゃないよ。あっそうだ、今日ちょっと用事があるから 一緒に帰れないの、ごめんね」 桐乃「ますます怪しい~」 あやせ「もう、桐乃ったら」 夕方、あたしが教室の窓から外をみると、スコップと特大虫めがねを持った あやせが校門に歩いていく姿が見えた。 桐乃「あやせ、あんなの持ってどこ行くんだろう」 -------------
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321 名前:婚前旅行【SS】[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 01 36 19.56 ID 5UPAdi2IO [1/2] http //www.gakko-bijutsukan.com/ このプロジェクトのとある企画から妄想 『ながの ながのです ご乗車ありがとうございます』 やたらテンション高い桐乃と共に、俺は長野駅のホームに降り立った。 桐乃と二人で行動するのにはもう慣れたが、今回の旅は分からんことはかりだ。 まず目的が、桐乃の学校での研究発表の為の美術鑑賞ということ。それでわざわざ長野まで行くもんなのか? そして俺。まあ他県だから付き添いはわからんでもない。しかし、なぜ桐乃は俺にスーツを着させたのだろうか。分からん… 「ほら、早くはやく」 上機嫌な桐乃に引きずられるように俺は長野駅を後にした。 しばらく歩いてたどり着いたのは、地元の中学校だった。なんでも、『学校を美術館にしよう』ということで、 芸術家や大学生、そして生徒が一体となってつくった様々な作品で学校を埋めつくすそうだ。 確かに、見てて面白い内容だ。教室の真ん中にクジラの尾びれがあったり まるで自分が空を飛んでいるかのように、教室の中に四季折々の下界がつくられていたり…… 桐乃と一緒に、俺はしばし不思議な世界を旅していた。 ※※※ そんなこんなで教室をまわっていると、いきなり元気な声で呼び止められたのだった。 「こんなきれいな彼女連れてデートとはねえ、この色男!! せっかくだから寄っていきなよ」 大学生くらいのお姉さんが指差すそこには『ブライダルウェディング櫻姫殿』の文字があった。 「ブ、ブライダル??」 「今更照れんなって、そんな気合い入った格好してるクセに。 それじゃ、彼女には素敵な衣装を着てもらうから、彼氏はしばらく待っててね」 そういうとお姉さんは桐乃を連れて奥に入って行った。 どうやらこれもアート企画の一つらしい。見ると中学生が何人もウェディングドレスを着ていた。 ドレスを着ていたみんながみんな、とても嬉しそうな顔をしていた。 (そうだよな、花嫁姿は憧れだよな。桐乃も、きっとこれが目的でここに来たんだな。 そうすると俺は、その気持ちにどう応えてやればいいんだろうな?) 「おまたせ、京介」 その声に顔を向けると、眩しいばかりの純白のドレスに身を包んだ桐乃の姿があった。 「……どう?似合う、かな?」 顔をほんのり赤らめて尋ねる桐乃に、俺もなんだかどぎまぎしてしまったが、 「綺麗だよ 桐乃……」 俺は本心から、そう言えた。 「ありがとう、京介……」 ※※※ 「さて、それでは桐乃さんと京介さんの結婚式を執り行います!」 先ほどのお姉さんが高らかに宣言しやがった。いったいどうしてそうなるんだ? しかしそんな俺の気持ちにお構い無しに、お姉さんがどんどん場を盛り上げて行くのだった。 いつの間にか、いかにも結婚式らしいBGMが流れ、周りにはどんどんギャラリーが集まってきた。 今度は、俺が顔を真っ赤にする番だった…… 用意されてた小道具の指輪を、俺はやっとの思いで摘んで、桐乃の指に通す。 「なに緊張してんの?」 「うっせえ」 だってこの姿をみんなに見られてんだぜ。しかもカメラマンが撮影までしてる。 しまいには「キス♪キス♪キス……」 ギャラリーが合唱し始めやがった。学校なのにいいのかよ? 俺はたまらずお姉さんの方を見ると彼女は大きくマルのサインを出してた。 「桐乃?」 桐乃は黙って、目をとじていた。 俺は覚悟を決めて深呼吸をすると言った。 「桐乃、大好きだ」 心臓が飛び出しそうなくらいに、でも、とても心地よい、二人の甘いひとときが、そこにはあった…… -------------
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38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 30 37.07 ID Had/pIA70 [5/7] 京介は桐乃の嗜好を受け入れたんだから、桐乃も京介の嗜好を受け入れるべき。 桐乃「というわけで、あんたの性癖も認めてあげるから。 だからあんたの好きな眼鏡のタイプ教えて」 京介「・・・教えたらどうするんだよ」 桐乃「二人きりのときなら、眼鏡をかけてあげる」 京介「・・・教えねえ。それに、誰の前でもかけさせねえ」 桐乃「はぁ?せっかくあたしが眼鏡をかけてあげるって言ってんのに。 あんたの好みに合わせるなんて、もう二度とないかもよ?」 京介「・・・べつに好みじゃねえし」 桐乃「何言ってんの?あんたの好みなんてリサーチ済みなんだから。 いまさら言い逃れなんてできないし」 京介「リサーチ済み?」 桐乃「お、お母さんが調べたの! それで、どうしてなの?理由ぐらい教えなさいよ」 京介(桐乃が俺のために眼鏡かけてくれるって、それ性的な対象として見ろってことだろ? それがイヤなんて口が裂けても言えねえ。 他のヤツにもそう見られたくないなんて、あやせに刺されても言えねえ) 京介「・・・・・・おまえに似合わないからだよ」 プイッ 桐乃「ふ~ん。まぁいい。納得してあげる。 あたしも眼鏡かけるの嫌いだし。 じゃあ、何で眼鏡が好きなのかくらい聞かせてよ」 桐乃(やっぱり地味子がかけてるから?) 京介「・・・・・・よく覚えてねえんだけどよ、 ずっとむかし眼鏡をかけたすっごい可愛い子と会ってさ、 そのときは似合ってないって言っちまったんだけど、妙に眼鏡が頭に残ってな。 気がついたらこうなってた」 桐乃「・・・・・・あ」 京介「どうかしたのか?」 桐乃「~~~!! なんでもない!あんたはもう出てけ!」 京介「何なんだ一体・・・」 バタン ・・・・・・ 『ねぇお兄ちゃん。にあってる?』 『~~~!! 桐乃にはにあわねえ!二度とかけんな!』 『ふんだ!メガネなんてだいきらい!』 ・・・・・・ 桐乃「・・・・・・バカ」 -------------