約 511,710 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1098.html
601 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 06 06 24.65 ID bj07PGZL0 [1/3] SS『あやせの簡単なお仕事』 お兄さん、お兄さん、お兄さん。 最近のわたしは、本当にどうしちゃったんでしょう? 寝ても覚めてもお兄さんの事ばかり考えてしまっています。 わたしは桐乃の事が大好き。女の子同士でも結婚したいくらい大好き! そう。そうだったはずなのに。 今までなら、桐乃のおまけだったお兄さん。 でも、今は・・・どうなんだろう。 「おはよーあやせー」 「おはよう。桐乃」 わたしの親友の桐乃。 いつでも輝いていて、わたしの目標。わたしの憧れ。 そして、その桐乃のお兄さんが、わたしの心を揺さぶっています。 桐乃の事、必死で守ろうとしているお兄さんは、ほんの少しですけど確かに格好よかったです。 でも、本当はただのエッチで変態で、煩悩にまみれたお兄さん。 あんな人の事、なんで気になるんだろう・・ 「ねえ、あやせ、最近元気なくない?」 「えっ・・・う、ううん?そんなこと、ないよ?」 「そうかなー?今だって、凄く悩んでるような顔してたよ?」 「ちょ、ちょっと・・・ね」 自分で言った言葉で思い出しましたけど、 そう言えば桐乃、つい最近まで調子悪そうにしてました。 それこそ、わたしが大丈夫?って聞いても、わたしと同じような返事しか・・・ 「はは~ん。あやせってば、もしかして男の人のことで悩んでる~?」 「えっ、ええっ!?そっ、そんなことっ!」 「あ、やっぱり~♪」 う、うかつでした。 まさかこの手の話題に一番疎い桐乃に気づかれるなんて! ・・・それに、わたしはお兄さんの事、好きなわけがないですっ! だって、わたしの大好きな桐乃は、お兄さんの事を大好きなんだもん。 わたし、桐乃に嫌われるのだけは絶対に嫌だから・・・ 「それにしても、どうして分かったの?」 「なんかね、最近あたしも色々あったんだけどさ、 そのときのあたしって、今のあやせみたいな感じだったんじゃないかなって♪」 「そ、そう・・・」 知らなかった・・・桐乃がいつの間にか恋をして、 それに、桐乃の声の調子からすると、その人とうまく行ってるなんて・・・ そんな大事な事を詳しく教えてもらえなかった悔しさで胸が張り裂けそうで・・・ でも、そんなに大事な人が出来たなら、桐乃と仲良くしながらお兄さんともっと近づけそうで・・・ ううん。お兄さんと近づきたいわけじゃないんです。 わたしはお兄さんの事、好きなわけが無いんですから。 ただ、もしかすると、近づく事があるのかなって・・・ 少しくらい、少しくらいなら・・・聞いちゃっていいよね? 「ねえ、桐乃」 「うん」 「そう言えば、最近、お兄さん・・・どうしてる?」 「えっ?あ、兄貴?」 あっ、やっぱり失敗だったかな? 好きな人の話から、いきなりお兄さんの話に飛ぶなんて。 わたしは慌てて打ち消します。 「え、えとね?この間もお兄さんに回し蹴りを食らわせちゃって、大丈夫かなって」 「な、なあんだ。あたし、てっきり・・・」 とりあえず、話の矛先はそらせたかな? やっぱり、好きな人が出来てもお兄さんって大事なんだね? 羨ましい・・・ 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 普段なら、勘違いって分かれば、すぐにお喋りが始まるのに・・・ いつもなら楽しく過ぎてしまうはずの朝の時間。 時間の進みが遅い。 クラスメイトも、まばらな教室。 ホームルームまで、まだ30分・・・ 「ね、あやせ」 「・・・」 「大事な話があるから、ちょっと来てくれる?」 「・・・うん」 桐乃に連れて来られたのは、人気の無い屋上。 わたしの心と同様に、残暑を感じさせる重たい空気が漂っています。 先に口を開いたのは桐乃でした。 「あのさ。もしかすると、あたしの勘違いかもしれないんだけど・・・ あやせ、あいつの事、好きなの?」 あいつ・・・はっきりと誰の事か言わなくても、分かってます。 この一年。桐乃から繰り返し繰り返し話を聞いてきた『あいつ』の事なんて。 「もし、あいつの事好きじゃなくても・・・もし好きなら、なおさら。 あたしは、あやせに伝えないといけない事がある」 桐乃は何を言い出したいんだろう? お兄さんに近づかないでって言われるのかな?それとも、やめた方が良いって言われるのかな? 不安が胸を押しつぶしそうです。 「一回しか・・・一回しか言えないから、聞き逃さないで」 「・・・うん」 わたしの目の前の桐乃は、気の毒に思えるほど緊張してしまっていて、 まるでいつも見ている桐乃が偽者みたいに、弱々しく見えてしまいます。 「・・・・・・・・・」 そんな桐乃が、必死に伝えてくれる事・・・ 「・・・あたし、ね。あたしの、兄貴の事、大好き。・・・愛してるの」 わたしの両耳は、間違いなく、一言も聞き漏らさず、 桐乃の言葉を聞き取りました。 普通なら、馬鹿なこととして一蹴出来るような桐乃の言葉・・・ でも、何故かわたしは、その言葉を一瞬も疑うことなく受け入れる事が出来ました。 「そっか・・・桐乃。おめでと!」 「えっ!?あ、ありがと・・・・・・・・・ごめん・・・」 多分。わたしは受け入れたくなかったんだと思います。 わたしがお兄さんの事を好き『だった』事。 桐乃がお兄さんの事、大好きな事。 お兄さんが、わたしの事、見てくれていない事。 でも、気づいていた。 桐乃がお兄さんのこと、毎日あんなにも嬉しそうに語る事。 わたしよりも誰よりも、お兄さんの事を信頼している事。 そして、そんな桐乃の事を、妬ましく思ってしまっていた事。 「ねえ・・・桐乃」 「う、うん・・・あやせ・・・」 目の前に居るはずの桐乃が見えなくて、 わたしは、そこに居るはずの誰かに声をかけます。 「もう、一度・・・お兄さんに・・・会わせて・・・」 「な、何言ってんの、あやせ!別にあたしは」 「もう一度だけで・・・いいから・・・」 「・・・分かった」 わたしは、せめて桐乃にだけは、嫌われたくないから。 「今日、放課後で、いい?」 「・・・うん」 最後に、もう一度だけ、お兄さんに『簡単なお仕事』をしてから。 それから、元のわたしに。 桐乃の事が大好きな『新垣あやせ』に、戻ろうと思います。 End. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/101.html
296 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/30(木) 12 47 00 ID FUezUmtn0 [1/3] 桐乃「もうすぐ寅年もお終いよねー」 京介「あと少しで兎さんがコンニチワだな」 桐乃「でもアンタって寅っぽいこと何にもしてこなかったわよね」 京介「いやおかしいだろソレは。なんで寅年だから寅っぽいことしなきゃなんねーんだよ!?」 桐乃「つーワケで寅っぽいことしなさい」 京介「ええええ!?!」 桐乃「アンタが寅っぽいことしなきゃ、目覚め悪いでしょ? 清々しい気持ちで新年迎えられないじゃん!」 京介「……じゃあお前、兎っぽい事できんの?」 桐乃「は、はあ?」 京介「俺が寅ならお前が兎だろ。兄貴と妹なんだからよ。 俺が寅っぽいことするなら、お前が兎っぽいことするのが当然だよな?」 桐乃「ぐ…」 京介(へっ…どーだ、偶には俺だってやり返すんだぜ?) カリッ 京介「はうっ!?」 桐乃「な、な、何キモチワルい声出してんのよ!!」 京介「気持ち悪いって、お前、いきなり耳囓るヤツの方が気持ち悪いっての!」 桐乃「あ、アンタが兎っぽいことしろっていったんでしょうが!!」 京介「なっ…」 桐乃「兎は囓るでしょ! 歯でカリカリするのが兎じゃん!」 京介「俺の耳は人参かよ!?」 桐乃「うっさい! あたしは兎したんだから寅やれ馬鹿兄貴!」 京介「ぐ……お前、自分が兎だって分かってんのか?」 桐乃「は、はあ?」 京介「寅は肉食なんだぜ? 兎、食べられても文句言えねぇよなぁ!?」 桐乃「た、食べる!? 兄貴があたしを……!?!!?」 京介「がおー」 桐乃「は、ひ、ぽ…ま、まだ心の準備が……!?!!」 ベシッ 京介「痛っ!? お前、クッション投げ…ちょ、ま、パソコンは不味い、 それは当たったら肉体的にも金額的にも死ぬ……!?」 桐乃「うー…うー…」 京介「悪かった、悪かったから……(何でこんなに怒ってんのコイツ!?) 出てく、出てくから、俺は取り敢えずここから退散しますから気を沈めてください桐乃様!!」 ガチャ 桐乃「はぁ…はぁ……か、囓っちゃった……兄貴の耳囓っちゃった…… スンスン……はぁぁ…あたしの歯から兄貴の匂いがするよぉぉぉ…… ガチャ 京介「あ、クッション返すな。掴んだまま出てきちまったから」 桐乃「」 「ガチャ」でクンカ開始だと思ってたら大間違いなんだからねっ! 311 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/30(木) 13 54 22 ID FUezUmtn0 [2/3] 306 桐乃「妹のバニーガール見たいとか、さすが変態は格が違った。 っていうかコスプレは沙織か黒猫がいないと技術的にむり」 京介(やりたいのかやりたくないのかどっちだよ…) 沙織「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンでゴザル!」 京介「うお!? どっから入ってきやがった!?」 沙織「煙突からだよロミオ。ちょっと遅めのサンタクロースさ」 京介「ウチに煙突はありません!」 沙織「きりりん氏が着たいのは赤のバニーですか?白のバニーですか?」 桐乃「ちょ…沙織、マジで着せる気?!」 沙織「マジもマジでゴザル。拙者も既に森の熊さんのコスプレをしているでござるよ」 京介「それボリノーク・サマーンだからね? MS少女になってるからね!? ……まあこれはこれで……ゴクッ……」 桐乃「キモッ、最低ェ、変ッ態」 京介「ジェットストリームアタック!?」 桐乃「で? 赤と白とどっちがいいワケ?」 京介「え? 何? 着るの?」 桐乃「あ、あんたがMSに欲情するような変態だからじゃん!? そんな斜め下の性癖を持つ兄なんておぞましいし? だからせめて人間の女の子に欲情するように矯正してあげようっていう あたしの気遣いが分からないワケ? だからアンタはキモ低態なの!」 京介「罵倒の三連星を略すなよ!?」 沙織「それで京介氏、赤と白、どちらにするでゴザルか?」 京介「なんで俺は妹が着るバニーガールの色を迫られているんだ!? どんな変態だよ!?」 桐乃「うっさいなぁ…あたしが着るっていうんだから、決めればいいじゃん それともアンタ、あたしのバニーガール姿見たくないっての?」 京介「それは見たい…(って何言ってるんだ俺!? 妹だぞ!!」 桐乃「へ、へ~み、見たいんだ……ふ、ふーん……じゃ、じゃあ選びなさいよ」 京介「(妹、妹、妹、桐乃は妹、妹のバニーガール姿を見たいとか兄貴失格、失格……) そ、そーだな、残念ながら俺の好みはゴールドだ、黄金だ、百式色のバニーさんだ。 ここにはねぇ! つまり桐乃がバニーさんになる必要はないってこった!!」 沙織「むぅ…ここにきて踏み留まるとは京介氏も強情でゴザルなぁ」 桐乃「金色のバニーは無いの?」 沙織「用意してなかったでゴザルよ」 京介(なんでそんなにノリ気なんだよ桐乃!?) 沙織「ではきりりん氏のコスプレは諦めるとして、京介氏はこれにお着替えくだされ」 京介「え?」 ・ ・ ・ 京介「………」 沙織「よくお似合いですぞ、京介氏。いや京ックス氏」 京介「全然うまくねーからな! つーか何でキツネ?! 十二支関係ないだろ!!」 桐乃「プ…プププ……コーンって鳴いてみてよ、コーンって…プッ……」 京介「……コーン」 沙織(やるのでござるな……さすが京介氏は一流のシスコンでござる……) カキカキ 京介「って、お前、人の頭に何書いてんだよ? つーか油性!?」 沙織「ほら京介氏、もう一回コーンと鳴いてくだされ」 京介「ああもう……コーン……これでいいか?」 桐乃「あぅ…」 京介「何赤くなってんの?」 沙織「もう一回!もう一回!」 京介「キャラ違くねぇか、沙織……コーン」 桐乃「ア、アンタ、なにやってくれちゃってるのよ!?!」 京介「なんでお前が怒るんだよ!? (ん? ガラスに顔映ってら。額に書かれているのは…… 片仮名二文字で、ええっと、反転しているから……)……シス?」 沙織「コーン♪」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/848.html
724 名前:時をかけるあやせ【SS】前編[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 22 47 34.16 ID lrzbn46HO [8/9] 私、新垣あやせは人生最大のピンチを迎えています。 桐乃が……私が大好きな桐乃が、よりにもよって、あのお兄さんと結ばれようとしてるんです!! 今更お兄さんの悪業を言い出してもきりがありませんが、 …一度は私に結婚してくれとまで言ってくれたのに… 絶対お兄さんを許せません!! とは言うものの、もはや二人の仲を引き裂くのは不可能です。 だいたい、そんなことしようものなら、お兄さんはともかく、桐乃が悲しみます。 桐乃が悲しむ姿は見たくない。でも桐乃が、お兄さんと結ばれる未来を見るのは嫌なんです。 私はどうすればいいんでしょう…… そうだ、未来を変えたいのなら、過去に行けばいいんです! ※※※ というわけで私は今、七年前の千葉市に来ています。 私には秘められた力があるんですよ。賢明な桐乃スレの住人の方々ならお気づきのはずです。 私が、桐乃スレで変態レスをつけた人物を特定し、すぐさまその人の背後に立てる訳を…… さて、桐乃とお兄さんに会ってどうするか? どうするか??どうするか??? …はっ、考えてませんでした! えっと、桐乃とお兄さんが結ばれないようにするには??? ・お兄さんを始末する……これはさすがに無理ですね ・桐乃を誘拐する……かわいい盛りの桐乃はできれば手元に置いておきたいですが、これも無理です ・桐乃がお兄さんを大嫌いになるように仕向ける……これが無難ですね、そうと決まれば。えへっ♪ ※※※ 私の目の前に、小学校帰りの桐乃とお兄さんが手をつないでやってくるところです。 くぅ……こんな小さいのにラブラブオーラを周囲に見せつけています。 これは由々しき事態!早速作戦開始です!! 「高坂京介くんですね」 「はい、そうですけど、お姉さんは誰ですか?」 「私は田村麻奈実さんの親戚です。麻奈実さんから京介くんを呼んでくるように頼まれたんです」 「そうですか…じゃあ桐乃、先に帰ってて」 「うん、わかった。じゃあね」 どことなく淋しそうな桐乃。もうシスコン野郎の汚染が始まってるようです。 早く何とかしないと…… 「じゃあ私が桐乃ちゃんを家まで送っていきますね」 こうして私はまんまと桐乃をひとりにすることができました。 後は桐乃に、お兄さんへの嫌悪感を植え付けるだけですね。 「桐乃ちゃん?」 「なーに? えっと、お姉ちゃんの名前は?」 「あや……あやか、藤崎あやかです」 「あやかお姉ちゃんかぁ」 かわいい、可愛すぎます。私にも、こんな愛らしい妹がいれば……妹が、欲しいかも…… おっといけない、今は作戦遂行です。 しかしながら、桐乃にお兄さんへの嫌悪感を植え付ける作戦は上手くいきませんでした。 どんなに私がお兄さんの極悪非道ぶりを説明しても、 「お兄ちゃんはいつもやさしいもん!」 「お兄ちゃんはそんな悪い人じゃないもん!!」 挙げ句の果てには 「きりのは大きくなったらぜったいにお兄ちゃんとけっこんするもん!!!」 …もしかして、私のやってることは、逆効果なのでしょうか? そうこうしてるうちに 「お父さん、あの人がウソをついて桐乃を連れていこうとしたんだ」 「お嬢さん、ちょっと話を聞かせてもらえないかな?」 お兄さんがおじ様を連れて戻ってきてしまいました。警察官のおじ様に拘束されたら厄介です。 ここは、ひとまず退散です。 725 名前:時をかけるあやせ【SS】後編[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 22 49 06.13 ID lrzbn46HO [9/9] ※※※ 「待ちなさい!!」 おじ様は必死に追い掛けてきますが、私も能力者です。うまくおじ様の追跡をかわすのに成功しました。 しかし、 「いたたたたっ……」 着地の際にバランスをくずして転んでしまいました。擦り傷だらけです。 「あやかお姉ちゃん…」 そこには、桐乃の姿がありました。 「お姉ちゃん、ケガしちゃったの?」 「大丈夫ですよ。このくらいの傷、たいしたことありません」 「お姉ちゃんも、お兄ちゃんみたいなこというんだね。でもいたいんでしょ、 ほんとのこと言わないとダメだよ」 桐乃の純真な目に見つめられると私は、それまで桐乃にやってきたことが恥ずかしくなって 涙が、涙がどんどん溢れてきました…… 「やっぱりいたかったんだね。なかないで、いい子いい子。 きりのがあやかお姉ちゃんをなおしてあげるね」 桐乃は水で濡らしたハンカチで私の傷口を拭うと、ポーチから絆創膏を取り出して貼ってくれました。 「桐乃ちゃん、上手だね」 「うん、だってお兄ちゃんがケガしたときにも、こうしてお兄ちゃんをなおしたんだよ」 そう言う桐乃の顔は、本当に嬉しそうでした。 ※※※ 私は、もう一度だけ、桐乃に聞くことにしました。 「桐乃ちゃんは、誰が好きなの?」 「お兄ちゃんだよ。いちばん、いちばーんお兄ちゃんがすき! だからきりのはね、大きくなったら、ぜーったいに、お兄ちゃんとけっこんするんだよ!!」 私にはもう迷いはありませんでした。 桐乃がお兄さんを好きなのは、こんなに小さい時からの、偽りのない気持ちだと、わかったから。 ※※※ 「桐乃ちゃん、ありがとう。私、そろそろ帰らないと」 「そうなんだ、またお姉ちゃんにあえるかな?」 「わからない。でも一つだけ、お姉ちゃんの願いを聞いてくれるかな?」 「なに、なに?」 「お姉ちゃんのよく知ってる女の子で、新垣あやせちゃんという子がいるの。 その子にあったら、桐乃ちゃんの一番のお友達になってくれるかな?」 「いいよー。じゃあやくそくね」 私は桐乃と指切りをして、元の時間に戻りました。 ※※※ 「お兄さん、どうあっても、桐乃と結ばれるおつもりなんですね」 「ああ、男に二言はねえ」 「じゃあ、過去の私への発言『結婚してくれ』の精算と償いをして貰います。いいですか?」 「わ、わかった……」 「では、目を閉じてください。覚悟はいいですか」 意を決して目を閉じるお兄さんの唇を、私は奪いました。 さようなら、私が大好きだったお兄さん…… そして、これからは桐乃を宜しくお願いしますね、お兄さん…… これから先、桐乃じゃなくて私や他の女の子に色目を使ったら、ブチ殺しますからね、約束ですよ…… -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1072.html
742 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/03(土) 21 06 24.35 ID nBvskT7k0 [8/8] 今日はグミの日でもあるきがする。 京介「桐乃、なに食べてるんだ?」 桐乃「グミだよ」 京介「グミくれよ!」 桐乃「なにそれ。サイヤ人? レモングミだけどいい?」 京介「レモングミか。酸っぱいのか?」 桐乃「甘いよ」 京介「パッケージに『ギガマジすっぱい』って書いてあるんだが」 桐乃「甘いって。 ほら」 ぱく むちゅぅぅぅぅぅぅぅ 桐乃「ぷはぁ。 ね、甘いでしょ?」カァァァ 京介「あ、甘いな。 何個も食べたくなる甘さだ」カァァァ 桐乃「じゃあ、次は京介が食べさせて?」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1498.html
273 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/31(木) 18 19 33.41 ID r5QPj1QS0 270 大介「桐乃がくれたネクタイと、京介が初めてくれたネクタイ、 どちらを付けていくべきか…… やはり桐乃の……いや、しかしこちらは京介が初めて俺にくれたネクタイだぞ? …………よし」 大介「すまん、出なければ行けなくなった」 佳乃「せっかくの父の日なのに残念ね」 大介「遅くなる。 夕食は食べていてくれ」 佳乃「せっかくあなたが好きなカレーを予定してたのに…… あら?そのネクタイ…… うふふ、さっそく付けてるのね」 大介「む……べ、別に他意はない」ムス 佳乃「はいはい。 よく似合ってるわよ」 大介「そうか」 桐乃「あれ、お父さんでかけるの?」 大介「ああ。今日中には帰れんかも知れん」 桐乃「父の日なのに大変だね。 あれ? そのネクタイ……京介がお父さんにプレゼントしたヤツ?」 大介「そ、そうだ」 桐乃「ふ~ん…… あたしのより京介のを選ぶんだ」ジトー 大介「そ、それはだな……!」 桐乃「でも、これでお揃いになったね」ツマミ 大介「む。桐乃、そのネクタイは……」 桐乃「ついでにって京介に貰ったの。 ペアルックだね、お父さん」 大介(娘とペアルック! そういうのもあるのか!) 京介「あれ、親父? 出かけるのか?」 大介「ああ。 ん?おまえ、そのネクタイは」 京介「これか? 親父に買ったヤツが気に入ったから、自分の分も買ったんだ。 んで、ためしに付けてみたところ」 桐乃「ためしに付けてみたって…… もう、ネクタイ曲がってるし」キュッ 京介「おお、すまん。 っておまえもそのネクタイをつけてるのな」 桐乃「これは―! その、あんたにしてはセンスが良かったから、つい、付けてみちゃっただけ、ていうか……」 佳乃「あなた、子供二人とペアルックになった気分はどう?」ニヤニヤ 大介「む……」 佳乃「ところで京介。 お母さんにはないのかしら?」 京介「あ。 ……今度買ってくるよ」 佳乃「そう? 催促したわけじゃないけど、お願いね」ニコ 京介「はいよ」ハァ 大介「む、もうこんな時間か。 それじゃあ俺は行ってくる」 佳京桐「「「いってらっしゃい」」」 大介(せっかくの休日がパーになったが……これはこれでいい一日だ) 282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/31(木) 23 57 20.13 ID VeTrQZR0P 277 将来的にはこうなるんだろうかね 桐乃「ちょっと、京介ネクタイ曲がってるよ」キュッ 京介「悪い。ありがとな桐乃」 桐乃「どういたしまして――っていうかよく考えてみたら毎朝じゃん。 もしかしてアンタわざとやってたりしない?」 京介「(目を逸らしつつ)そ、そろそろ時間だな。 準備は出来てるし、俺も出るわ」 桐乃「ったくもう。――京介」 京介「な、なんだ?」 桐乃「忘れ物」 京介「ん? 鞄は持ったし、財布、携帯もちゃんと――」 桐乃「――ん」 京介「――――」 桐乃「あたしのじゅうでん、忘れてる」 京介「――へいへい。それじゃあ……」チュッ 京介「んじゃ、いってきます」 桐乃「ん。いってらっしゃい」 涼介「(相変わらず親父達はなかいいなあ)」モグモグ 優乃「(お母さん達、絶対あたし達がいること忘れてるわよね。お父さんのばーか!)」カチャカチャ ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1221.html
563 名前:忍法帖導入議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/10/24(月) 14 15 13.83 ID W7+wQCIY0 [2/7] 第一巻で桐乃が玄関に落としていったのがメルルのDVDwithエロゲじゃなくて、 京介の写真集とかだったらどうなっていたのだろうか…… 569 名前:忍法帖導入議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/10/24(月) 16 02 02.55 ID W7+wQCIY0 [3/7] ・・・夕食中・・・ 京介(俺の写真なんて、一体誰が持ってたんだ? 桐乃とは考えられねえし、親父かお袋か…… とりあえずカマをかけてみるか) 京介「なあ親父、俺の写真てどこにあるんだ?」 大介「おまえの写真などない」 佳乃「そうよ。京介の写真なんかとって何が楽しいの?」 大介「わざわざフィルムの無駄遣いすることもあるまい」 京介「(´・ω・`)」ショボーン 桐乃(まさか京介が拾ったの!? でも、お父さんもお母さんも、そんなこと言わなくていいじゃない……)シューン ・・・京介の罠・・・ 京介「おまえだって勝手に部屋に入られたらイヤだろ?」 桐乃「~~~!」 桐乃(……あれ?問題なのは勝手に部屋に入ったことだけ? 盗撮の件はいいんだ……) 京介「ほらよ」ポス 桐乃「え?」 京介「俺の勘違いだった。 こいつはおまえが捨てておいてくれ。 ……でも、できるなら捨てないでくれ。 自分の写真を捨てられるのは悲しくなる」 桐乃「うん。わかった。 ……ねえ、あたしがあんたの写真を持ってるのおかしいと思う?」 京介「おかしくなんかねえよ。 むしろ、俺の写真を一枚も撮った事の無い親父たちの方がおかしい。 ありがとうな。おまえだけでも俺の写真を撮ってくれて……」グス 桐乃(自分の写真が一枚も無い事知って、ショックだったんだね……) ・・・桐乃の部屋にて・・・ 京介「なんで俺の写真なんだ?」 桐乃「その……無視しあってるはずなのに、一々あたしのこと気にしてる京介とか、可愛いと思わない?」 京介「……何時からなんだ?」 桐乃「わかんない。 気がついたら無意識のうちにあんたのこと目で追うようになってた」 京介「…………おまえ、もしかして俺のこと好きなの?」 桐乃「はぁ!?あたしがあんたのこと好きとか、そんなことあるはずないじゃない!」 京介「でも、俺の写真」 桐乃「あたしは兄貴が気になるから写真を撮ったり、パンツ盗んだり、10分毎に日記つけたりしてるだけ。 あんたのこと好きになるなんてありえないし!!」 京介(そうだよなー。 桐乃が俺のこと好きになるはずないか) 桐乃(あれ?納得しちゃった?) 桐乃「とにかく、これからは色々協力してよね!」 578 名前:忍法帖導入議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/10/24(月) 18 47 02.49 ID W7+wQCIY0 [4/7] 573 京介「ところで、何で俺の写真集なんて持ち歩いてたんだ? やっぱり、いつでも俺の姿を見たいと思うほど俺のこと……」 桐乃「違うから。 素人用の写真投稿雑誌があって、そこに投稿する写真を選ぼうと思ってたの。 ほら、今までも何回か投稿してるんだよ」 審査員特別賞:「頑張る兄貴」 投稿者:きりりん コメント:写真からきりりんさんのお兄さんへの愛情がヒシヒシと伝わってきます! 桐乃「まだ金賞とかは取った事ないんだよね」 京介「このコメント……やっぱり俺のこと」 桐乃「審査した人が勝手にそう感じただけだから!」 京介「それで、俺は何を手伝えばいいんだ?」 桐乃「う~ん。 今まで通りにしてくれたらいいよ。 変に格好つけられると悪くなりそうだし。 あ、でもあんたのこともっと知りたいから、今度どこかに連れてってよ」 京介「そうか。おまえと一緒にどこかに遊びにいくなんて久し振りだから緊張するが、変なことをお願いされるよりはマシか。 ヌードを撮らせてくれとか言われたらどうしようかと思ったぜ」 桐乃「あんたのハダカなんて何度も撮ってるし」 京介「え?」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1291.html
626 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 22 29 26.88 ID rGm+XGEQ0 [1/3] 流れ読まずに投下 SS:観賞会 大介「それでは、いってくる」 ウキウキ 佳乃「それじゃあ行ってくるから。お留守番宜しく~♪」 桐乃・京介「いってらっしゃーい」 とある日曜日、お袋と親父は日帰り旅行に出かけて行った 昨日の夕飯時お袋が温泉に行きたいとねだったところ親父が一晩でやってくれたようだ 行動早すぎだろ! あんたどんだけお袋好きなんだよ! 分りにくいけどウキウキしてんのバレバレだからな! 突っ込まずにはいられない。もちろん口には出さないが…… そして、こういう日は桐乃も浮かれている。そして、俺は浮かない日でもある 京介「さーて、まだ眠いしもうひと眠りするかなーっと」 ガシッ! 京介「ぐぇぁ!」 桐乃「何言ってんのアンタ! 日曜なのに他にすること無いワケ!」 京介「ゲホッゲホッ! 急に襟引っ張んなよ! ……ったく何も無いから二度寝すんだろ」 桐乃「フフン 何も無いのね。それじゃあ今からアタシと第6次メルル観賞会だから」 …………はめられた!! 629 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 22 30 23.70 ID rGm+XGEQ0 [2/3] そして、あれこれ準備を済ませて観賞会をしているわけだが 桐乃「きゃっほーい! メルルちゃんまじメルル!」 理解不能なこと言ってるのはまだいい 桐乃「ねぇ今の見たー! やっぱパンツは純白国産綿パンツだよね!」 狂ったセクハラをしてるのもまだいい 桐乃「……アンタさっきから黙ってばっかじゃん。なに? 何か文句あるなら言いなさいよ」 京介「その、何と言いますか……」 桐乃「何よじれったいわね。言いたいこと少しも言えないの? まぁヘタレなら仕方ないよね」 京介「あ゛ーもう!! 何で広いソファーでわざわざピッタリくっつくんだよ! お前が飛んだり跳ねたりするたびにいい匂いとかするし腿とかこすれたりで意識するんだよ!」 桐乃「キモッ! 変態! 妹の匂い意識するとか告白してどうするつもりなの!」 京介「どーっもしねーっよ! お前こそ俺の匂いでも嗅いでんじゃないだろうなぁ!」 桐乃「ひぇあ! そそそんなわけけけ! あうあうあうあう」 京介「え? 桐乃さん?」 桐乃「うっさい! アンタなんかどうせあたしのパンツもみてんでしょ!」 京介「うぇい! 何でばれてんの!?」 桐乃「ああああんた、なななになにを!1」 京介「だ、だって新しいスカートだし! いい感じにひらひらしてるし! 香水もいつもと違うし!」 桐乃「き、きづいて!? ……あぁもう! 出てけ! 部屋でおとなしくしてろ!」ゲシッ 京介「お前が誘ったくせに! イデッ! わーった出て行くからイデデデデ!」 ったくパンツ見るくらいいいじゃねえか……いや、よくないな…… とまあ、こんな感じで散々な日になるんだよ 632 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/24(木) 22 32 33.53 ID rGm+XGEQ0 [3/3] あ、そうそうこれには少し続きがあるんだった。あれから、30分くらいたって桐乃の部屋に呼び出されてさ 京介「さっきは済みませんでした! どうか許して下さい!」 桐乃「もうそれはいい。チャラにしてあげる」 京介「まじかっ!」 桐乃「ただし、二つ条件がある」 京介「ほほうっ!」 桐乃「なんでテンション高いのよ……。まあいいわ ひとつ、お詫びに今からアキバに行くコト。ふたつ……うー」 京介「どうした? 考えてなかったのか?」 桐乃「そうじゃなくって ……新しい服とか……気付いてるなら、その……何か言うことあるでしょ」 京介「……へっ。ったくそんなことならいつでも言ってやんのに」 桐乃「う、うっさい! さっさと言え!」 京介「あーそのーなんだ ……似合ってるぞ」 桐乃「よしっ! それじゃあ、早くアキバ行く準備するわよ!」バシバシ 京介「わーったから叩くな! イダダダダ!」 まったく素直に表現できないのかねえうちの妹は まあ、こんな笑顔が観れるなら、こういう休日も悪くねえよなあ -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1564.html
794 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/12(水) 18 11 48.41 ID geHA0BIb0 まどかマギカの12話の台詞をちょこっと変更したらエラいことに・・・ 兄婚少女 きりの☆クンカ 第12話『あたしの最高の兄貴』 桐乃 「あやせ、ごめんね。あたし、兄婚少女になる」 あやせ「桐乃・・・そんな・・・」 桐乃 「あたし、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの。だからそのために、このパンツを使うね」 あやせ「やめて! それじゃ・・・それじゃわたしは、何のために・・・」 桐乃 「ごめん。ホントにごめん。 これまでずっと、ずっとずっと、兄貴に守られて、望まれてきたから、今のあたしがあるんだと思う。 ホントにごめん。 そんなあたしが、やっと見つけ出した答えなの。信じて。 絶対に、今日までのあやせを無駄にしたりしないから」 あやせ「桐乃・・・」 京介 「数多の世界の運命を束ね、因果な兄婚となったおまえなら、どんな途方もない望みだろうと叶えられる」 桐乃 「本当?」 京介 「ああ。桐乃―――そのパンツを代価にして、おまえは何を願うんだ?」 桐乃 「あたし・・・全ての兄ぱんを、生まれる前にくんかしたい。 全ての宇宙、過去と未来の全ての兄パンを、この手で」 京介 「―――!その祈りは―――そんな祈りが叶うとすれば、それは俺の妹がこんなに可愛いなんてレベルじゃない! 『普通』そのものに対する反逆だ!はっ―――おまえは、本当に妹妻になるつもりか?」 桐乃 「妹妻でも何でもいい 今日まで常識と戦ってきたみんなを、兄婚妹婚を信じたスレ住人を、あたしは泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい。 それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。 これがあたしの祈り、あたしの願い。 さあ!叶えてよ、京介!!」 ―――精神世界――― 黒猫 「桐乃。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているのかしら?」 桐乃 「あったりまえじゃん」 黒猫 「未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に嗅ぎ続けることになるのよ。 そうなればきっと、あなたはあなたという理性を保てなくなる。 死ぬなんて生易しいものじゃない。 未来永劫に終わりなく、リヴァイアサンを滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ」 桐乃 「いいって。そのつもりだもん。 希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、あたし、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せる。 きっといつまでも言い張れるよ」 加奈子「いいんじゃねぇのぉ?やれるもんならやってみなよ。 兄婚する理由、見つけたんだろ?逃げないって自分で決めたんだろ? なら仕方ねぇじゃん。後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさぁ」 桐乃 「うん。ありがとう加奈子」 黒猫 「じゃあ、預かっていた物を返さないといけないわね。 はいコレ (妹と恋しよっ♪in星くず☆ういっちメルルDVDを渡す黒猫) あなたは兄婚を叶えるんじゃない。あなた自身が希望になるのよ。妹達、全ての希望に」 ―――現実世界――― (兄婚少女に変身する桐乃。 桐乃の前には幾人もの夢破れた妹ゲーキャラが・・・) 桐乃 「あんた達の兄婚を、絶望で終わらせたりしない。 あんた達は、誰も呪わない、祟らない。 兄パンはすべて、あたしが受け止める。だからお願い、最後まで、自分を信じて」 (桐乃に襲い掛かる麻奈実) 麻奈実「あははははははは あはっ、あははっ、あははははははは」 桐乃 「もういいの。 もう、いいんだよ。 もう誰も恨まなくていいの。誰も、呪わなくていいんだよ。 そんな姿になる前に、兄貴は、あたしが受け止めてあげるから」 (崩壊し、消滅していく麻奈実。そして―――) ほむら「ここは・・・?」 京介 「桐乃がもたらした新しい法則に基づいて、教会が構築されているんだ」 (まっしろなバージンロードの先にはウェディングドレス姿の桐乃) 京介 「そっか―――おまえは、時間と空間を越える存在だったな じゃあ見届けてくれ―――高坂京介と桐乃の、妹婚兄婚の結末を」 End. ---------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1119.html
29 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/09/19(月) 20 19 30.46 ID zyJ1p6/k0 [2/2] タイトル:ボイスクロック 「高坂さん、お届け物です」 「はーい」 リビングで雑誌を読んでいると、宅配業者がやってきた。どうせまた桐乃の荷物だろうとは思 ったが、出ないわけには行かない。返事をしてゆっくりと腰を上げる。 リビングの扉を開けると、そこにはすでに宅配業者に応対している俺の妹、桐乃の姿があった。 「ありがとうございます」 そういって宅配業者は玄関を閉めた。 「おまえ、今度は何買ったんだ」 俺は何気なく聞いてみた。 「これ、あんたの荷物。逆にあたしが何買ったのか聞きたいんですけど」 リビングに入ってきた桐乃が、そういうと、エロ本でも買ったんじゃないかとでも言いたげな目 を俺に向ける。 俺はそんなもの通販で買わんわというツッコミを心の中で入れる。 「誰から送られてきたんだ」 と言いながら荷物を受け取った。 送り主は”雷撃屋”。ライトノベルを扱っている雷撃文庫の通販サイトからだった。 そういえば先日、何気なく通販サイトを覗いていると、俺の好きなラノベのボイスクロックが残 り1個だったので衝動買いをしてしまったことを思い出した。 「で、何買ったの」 「送り主でもわかるだろ、おまえが考えているような変なものじゃない」 「はぁ?わけわかんない、別にあたしは変なものとか言ってないつーの」 「おまえの目が言っている」 「あっそう、変なものじゃないってなら見せてみなさいよ」 「いやそれは・・・・」 俺は桐乃にこれを見せることを戸惑った。なぜなら俺が好きなラノベのヒロインは普段は主人公 の兄を人とも思わない言動で罵倒する妹なのだ。普段の言動は、まさしく目の前にいる桐乃と酷 似している。 しかしこのヒロインは時折みせる照れ隠しな部分やこいつ実は兄貴が好きなんじゃねぇ?と言わ んばかりの行動が何ともかわいい。目の前の桐乃にも最近そういった面があるのではと感じるよ うになってきたが、現実と小説の中の人物に対してはやはり感じ方が違う。 今回買ったボイスクロックは、そんなヒロインが罵倒の中にも照れ隠しな部分を見せながら起こ してくれるというもので、買おうかどうか迷っているうちに残り1個になってしまい思わず買っ てしまったものだ。しかし実際に購入を決めた理由は、ヒロインの声がなぜか桐乃に似ていると いうこともあった。 俺って桐乃に調教されてるのかな?とエロゲー的な思考が浮かんでしまう。まぁほんとうは現実 の桐乃に起こしてもらいたいんだが、こいつは頼んでもやってくれなさそうだし。 「なに、だまってんのよ。やっぱりエロいの頼んだんでしょう、この変態」 「そんなもんは頼んでない、いやちょっと恥ずかしいかもと・・・・」 「・・・マジキモイ、エロいのじゃないんだったら、あたしに見せてもいいよね。あんたの頼ん だもんみて笑ってあげるから」 と言って、俺から荷物を奪い取った。そしてあっという間に荷物を開けてしまう。 「なにこれ?時計?」 と言いながら、何か面白いものというか俺の弱みでも見つけたかのような顔をする。 「へー、あんたがラノベのボイスクロックをねー」 「・・・別にいいだろ。そんな変なもんじゃないし・・・」 「いや、このラノベ、あたしも知ってるけど、主人公の兄貴を罵倒する性格とか何とかならないの とか思うわけよ」 おまえがそれを言うのか。 「確かにぱっと見はそうだが、たまに行間に見せる『お兄ちゃん大好き』とかの仕草が何ともいえ ないだろ」 「・・・このシスコン、マジひくわ。あんた、妹もののエロゲーやりすぎて脳みそ汚染されてんじ ゃないの」 「だれがやらせてるんだ」 「・・・キモ、否定しないんだ」 「いいから返せ」 俺は桐乃の腕をつかんでボイスクロックを奪い返そうとする。桐乃も負けじと踏ん張り奪い返され ないようにする。細身の体からよくこんな力が出るんだと言わんばかりにお互い拮抗する。そして 桐乃は俺から逃げようと俺の膝を何度も蹴ってくる。「痛っ!」そう叫んだ俺は、膝をずらして桐 乃の足蹴りをかわす。桐乃の蹴りが宙を切ると、俺たちはもつれ合ったままリビングのじゅうたん の上に倒れこんだ。 「危ない」とっさに叫んだ俺は、桐乃の腕を掴んでいる手を離して桐乃の頭の後ろに回した。そし てもう片方の腕を床につけて衝撃を和らげた。 一瞬視界が真っ白になったがすぐに視界は回復した。目の前を見ると、目を閉じた桐乃の顔がある。 そして俺たちはちょうど俺が桐乃を押し倒したような形で抱き合っていた。すぐに退こうと思った が目の前の桐乃に目を奪われて動くことができない。 こいつ、マジかわいい。 少し間をおいて桐乃が目を開けた。 「桐乃、どこかぶつけなかったか」 「・・・んー、・・・背中が床に当たってちょっと息が詰まっただけ」 「そうか、よかった」 俺がほっとしていると、桐乃が持っているボイスクロックから突然音声が流れた。 『あたしも……あ……兄貴のことね…………好き……かも』 俺は一瞬はっとした。今目の前で抱き合っている桐乃にそっくりな声でこんな台詞が聞こえてくる。 桐乃もそれに気づいたのか、頬を昂揚させ目を逸らしてくる。その仕草と桐乃が持つ独特の魅力に 惹きつけられキスをしたい衝動に駆られた。桐乃がゆっくりと目を閉じた。俺の今感じていること を察したのだろうか。”かわいいやつめ”そう感じていると、 『なぁんて言うと思ったァ?なに慌てちゃってんの?キモいんだよ、シスコン。』 ボイスクロックは間をあけてそんな言葉を放った。 それを聞いて我に返る桐乃と俺。桐乃の顔は赤くなっているが怒っているのか恥ずかしいのかよくわ からない表情をしている。 「どけ、このシスコン」 そう言い放つと俺の股間に膝蹴りを入れた・・・・・・・ 激痛のあまり倒れこんだ俺を退かすと、桐乃立ち上がり乱れた衣服を整えた。 「あんた、何あたしにキスしようとしてるわけ?信じらんない」 「・・・いや、あれはだな、おまえを見ていたら何かかわいく見えてきて・・・」 「はぁ?そんだけの理由であたしにキスしようとしたわけ?変態」 「時計からの声がおまえの声のように聞こえてだな・・・・」 「・・・キモ、そんな妹に欲情するようなやつだからボイスクロックなんて買って慰めようとしてるわ け?・・・マジひく」 「いや、そんなことはない。どうせならおまえに起こしてもらったほうが・・・・・」 「うっさい、はいこれ返す。あんたは二次元ボイスでも聞いてハァハァしてれば」 そういうと、桐乃はリビングを出て自分の部屋に戻っていった。 翌朝、俺はボイスクロックの音声で起こされた。 『朝よ、起きて』 「んー、もう朝か・・・」 『早く起きないと、遅刻するよ』 「罵倒だけかと、思ったらこんな音声も入ってるのか」 「・・・キモ、罵倒されて起こされたいわけ?マジひく」 俺はその声を聞いてはっと目を開けた。目の前には桐乃の顔があった。そしてその顔に満面の笑みを浮か べながら 「おはよう、京介、本物のほうがぜんぜんいいでしょ」 とささやいた。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1638.html
730 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/18(金) 14 24 02.60 ID 9SEKGC10O 桐乃「ironyって切なくて良いラブソングだよね。スゴく共感しちゃった」 加奈子「あれ桐乃のこと唄ってる曲だぜ?誰に向けて歌ってんだろうな?しっしw」 桐乃「え゛え゛!?」 京介「なに!?そうだったのか桐乃!?」 桐乃「ち、違うから!!そんなんじゃないし!!」 京介「お、お前もしかして好きなヤツがいるのか!!?いったい誰なんだ!??」 桐乃「それは…あの…えっと!」 京介「誰なんだよ!?」ガバッ 桐乃「だ、だからあ……!ちょ、そんな目で見つめないでってば!…ぁぅぁぅ」 加奈子「wwwwww」 ----------