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【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 桃太郎伝説 タイトル 桃太郎伝説 機種 ファミリーコンピュータ 型番 HFC-MO ジャンル RPG 発売元 ハドソン 発売日 1987-10-26 価格 5800円 【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 桃太郎伝説 タイトル 桃太郎伝説 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01785 ジャンル RPG 発売元 ハドソン 発売日 1998-12-23 価格 5800円(税別) タイトル 桃太郎伝説 PlayStation the Best for Family 機種 プレイステーション 型番 SLPS-91171 ジャンル RPG 発売元 ハドソン 発売日 1999-11-18 価格 2800円(税別) タイトル 桃太郎伝説 PS one Books 機種 プレイステーション 型番 SLPM-87101 ジャンル RPG 発売元 ハドソン 発売日 2002-7-11 価格 1800円(税別) 【TOP】【←prev】【HuCARD】【next→】 桃太郎伝説ターボ タイトル 桃太郎伝説ターボ 機種 PCエンジン 型番 HC90034 ジャンル RPG 発売元 ハドソン 発売日 1990-7-20 価格 5800円(税別) 桃太郎シリーズ 関連 - 桃太郎伝説 関連 桃太郎伝説 関連 Console Game FC 桃太郎伝説 桃太郎伝説 外伝 PCE 桃太郎伝説 ターボ 桃太郎伝説 II 桃太郎伝説 外伝 第1集 SFC 新 桃太郎伝説 PS 桃太郎伝説 桃太郎まつり 石川六右衛門の巻 Handheld Game GB 桃太郎伝説 外伝 桃太郎コレクション 2 桃太郎伝説 1→2 GBA 桃太郎まつり + 桃太郎活劇 桃太郎電劇 関連 桃太郎活劇 桃太郎電劇 関連 Console Game PCE 桃太郎活劇 Handheld Game GB 桃太郎電劇 桃太郎電劇 2 桃太郎 コレクション 桃太郎コレクション 2 + 桃太郎電鉄 関連 桃太郎電鉄 関連 Console Game FC 桃太郎電鉄 PCE SUPER 桃太郎電鉄 SUPER 桃太郎電鉄 II SFC SUPER 桃太郎電鉄 II SUPER 桃太郎電鉄 III SUPER 桃太郎電鉄 DX 桃太郎電鉄 HAPPY SS 桃太郎道中記 PS 桃太郎電鉄 7 桃太郎電鉄 V GC 桃太郎電鉄 11 桃太郎電鉄 12 Wii 桃太郎電鉄 16 桃太郎電鉄 2010 Handheld Game GB SUPER 桃太郎電鉄 SUPER 桃太郎電鉄 II 桃太郎 コレクション 桃太郎電鉄 Jr. 全国ラーメンめぐりの巻 GG SUPER 桃太郎電鉄 III GBA 桃太郎電鉄 G ゴールド・デッキを作れ ! 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり) プレイステーション PCエンジン
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桃太郎伝説 桃太郎伝説ターボ 機種:FC, X68k, PCE, GBC 作曲者:関口和之, 国本剛章, 前野知常 編曲者(FC):樹原涼子 発売元:ハドソン 発売年:1987(FC), 1988(X68k), 1990(PCE), 2001(GBC) 概要 さくまあきら氏が手掛ける桃太郎シリーズの第1作目。当時としては珍しい和風のRPG。 X68000に移植されたほか、PCエンジンへのリメイク移植となる『桃太郎伝説ターボ』、ターボと続編の2作目をセットにして移植したゲームボーイカラーの『桃太郎伝説1→2』がある。 音楽は、ターボでタイトル画面の曲が変更された以外は全て共通(音色は当然ハード毎の音源性能に左右される)。 同名タイトルのプレイステーション版は本作の移植ではなくシリーズ全体を再構成したリメイクであり、収録曲も異なるので『桃太郎伝説(PS)』を参照のこと。 音楽はサザンオールスターズのベーシスト関口和之氏。 さくま氏とはもともと友人であったものの、作曲依頼を引き受けた時はテレビゲームをやったことがなかったという。 突発的な発注の発生により、関口氏以外が作曲した曲も一部使われている。(*1) サウンドテストの入り方(FC):天の声で「すべてのき よくがききたい な」と入力する※途中まででもOK サウンドテストの入り方(PCE):天の声で「すべてのき よくがきき たい」と入力する 収録曲 曲名 作曲者 補足 順位 タイトルデモ タイトル画面(FC,X68k) タイトル のタイトル画面(PCE,GBC)『スーパー桃太郎電鉄』より「ゆうしょうはっぴょう」 オープニング 桃太郎の家 村 愛と勇気のマーチ フィールドマップ フィールド430位 敵出現 戦闘1 通常戦闘 通常戦闘曲117位 戦闘終了 サウンドテスト(PCE)の曲名は「敵をこらしめた」 仙人のテーマ 仙人の家サウンドテスト(PCE)の曲名は「仙人との出会い」 仙人の修行 仙人戦サウンドテスト(PCE)の曲名は「仙人のテーマ」 レベルアップ 国本剛章 サウンドテスト(PCE)の曲名は「段があがった」 ユキのテーマ ユキ戦 貧乏神のテーマ せきひん戦 戦闘2 前野知常 通常戦闘(ほほえみの大地) 力つきて 全滅 天の声 パスワード入力画面 第5回986位ファミコン84位1980年代134位 村祭り 国本剛章 金太郎の村 BGM11 サウンドテスト(PCE)の曲名は「希望の都」 竜宮千年の舞 竜宮城 微笑みの村 月へ エンディング1 かぐや姫との対面 エンディング2サウンドテスト(PCE)の曲名は「かぐや姫」 あやかしの洞窟 ダンジョン 決戦!エンマ大王 エンマ大王戦 みんなが待っている エンディング3 エンディング エンディング4 サウンドトラック dreampiece ベリー・ベスト・オブ 桃太郎伝説&電鉄
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桃太郎伝説II 機種:PCE 作曲者:関口和之, 国本剛章 発売元:ハドソン 発売年:1990 概要 和風RPG『桃太郎伝説ターボ』の続編(*1)。 前作のコミカルな作風はそのままに、パーティ制が導入され、前作ではさらわれ役だった金太郎、浦島がプレイヤーキャラ化すると共に、後に人気キャラとなる紅一点の仲間キャラ夜叉姫が初登場した。その他にも様々な便利機能や最大20人まで揃えられるパーティーなど大幅にパワーアップしている。 サウンドテストの入り方:エンディング後の「めでたしめでたし」の画面でRUNボタン+セレクトを押してリセットした後「?」を選択 収録曲 曲名 作曲・編曲者 補足 順位 タイトル 前作(PCE)からの続投曲 天の声 セーブデータ選択画面前作に同じ曲名があるが別の新曲 ウンチ オープニング 前作からの続投曲 平和な村 愛と勇気のマーチ フィールド前作に同じ曲名があるが別の新曲 敵出現 前作からの続投曲 戦闘2 通常戦闘。前作からの続投曲前作での曲名は「戦闘1」 第2回マイナーレトロ240位 戦い終わり 前作からの続投曲前作での曲名は「戦闘終了(FC)/敵をこらしめた(PCE)」 鬼のいる村 前作の「あやかしの洞窟」と同じ曲本作では別の新曲が「あやかしの洞窟」となっている 戦闘1 前作に同じ曲名があるが別の新曲前作の曲は本作で「戦闘2」となっている 仙人との出会い 前作(PCE)に同じ曲名があるが別の新曲 仙人のテーマ 前作からの継続曲前作での曲名は「仙人の修行(FC)/仙人のテーマ(PCE)」 一本 茶摘み音頭 すずめのお宿 あやかしの洞窟 前作に同じ曲名があるが別の新曲前作の「あやかしの洞窟」は本作で「鬼のいる村」となっている 貧乏神のテーマ 鹿角の村 村祭り 国本剛章 前作からの続投曲 和風140位 竜宮城 人魚 海の庵 塔 夜叉姫との戦い 夜叉姫・阿修羅戦 ましらヘタクソロック ましらのテーマ 微笑みの村 前作からの続投曲 ダジャレ大会 希望の都 前作に同じ曲名があるが別の新曲 行進2 うさぎのダンス ウサカメの村 七夕 良い道具を貰う 記念仙人 おりひめの笛 船 筋斗雲 月へ 前作からの続投曲 鳳凰 決戦!地獄王 地獄王戦 お別れ スタッフロール エンディング 前作からの続投曲 レベルアップ 国本剛章 前作からの続投曲前作での曲名は「レベルアップ(FC)/段があがった(PCE)」 術がレベルアップ 仲間がつく お供が賢くなった 良い道具をもらう 記念仙人 力つきて 前作からの続投曲 鬼の笛 牛車 サウンドテストのみの未使用曲読みは「ぎっしゃ」ではなく「ぎゅうしゃ」
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桃太郎伝説1→2 【ももたろうでんせつ いちからに】 ジャンル RPG 対応機種 ゲームボーイカラー(専用) メディア 16MbitROMカートリッジ 発売元 ハドソン 開発元 タムタム 発売日 2001年1月1日 定価 4,300円 判定 劣化ゲー ポイント タイトル通り「1→2」強制テンポが悪すぎる 桃太郎シリーズリンク 概要 特徴・オリジナル版からの変更点 問題点 評価点 総評 余談 概要 PCEで発売されたFC版『桃太郎伝説』のリメイク作『桃太郎伝説ターボ』とその続編である『桃太郎伝説II』をカップリングして移植したものである。 特徴・オリジナル版からの変更点 段(レベル)が上がりやすいように変更。金もかなり手に入る。 『I』で一定以上段を上げると『II』での能力に補正が入ったり、『I』で井戸に置いたアイテムが『II』で使えたり変化したりする。 移植に伴う、グラフィックや一部基本システムの変化。 一部の敵の名前が変わった。 買い物をすると、ポイントカードにポイントが貯まる。また、敵から盗み攻撃を受けた場合の保険という役割もある。 必ず『I』→『II』の順番でプレイしないといけない。公式サイトにもわざわざ書いてあり、スタッフがあえてこうしたらしい。 セーブは両作ぶっ続けで一つだけ。 いわゆるモンスター図鑑のような存在である「鬼図鑑」がある。 『2』においてラスボスの地獄王に一定のダメージを与えると、第二形態になる。 『1』にて中ボスに相当する敵との戦闘BGMが『2』の「せんとう2(*1)」に変更された。 また、雑魚戦のBGMが『1』と『2』で異なったアレンジが流れる。 ストーリーは変更されていない。 問題点 端的に言うと、移植によって追加された要素のほとんどが無意味もしくは逆効果になっていることである。 段が上がりやすく、金が入りやすくなったことで難易度が大幅に低下。このこと自体は特に問題ないとしても、新システムが意味を成さなくなっている。 まず『I』の段を上げた結果『II』で得られる能力補正は雀の涙な上、そもそもドーピングアイテムが買えるため普通に戦ってレベル上げ 金稼ぎをしたほうが早い。 当然ポイントもあまり意味が無く、敵が相対的に弱くなっているため盗み攻撃の恐怖も減っている。 かといってさくさく進めるかというとそんなことはなく、むしろUIに難があるといえる。 まず、桃太郎の動く速度が遅い。伝説シリーズ自体、全体的なテンポに難があるものが多いのだが、その中でも本作は飛び抜けて遅い。 メッセージ送りも遅い。しかも旧作ではメッセージ送りの速さが変えられたのに本作では 固定。 メニューの開閉も遅い。シリーズの他作品(というかハドソン製RPG全般)にもいえることではあるが。 これももはやお約束的だが、エンカウント率がやはり高い。 攻撃がよく外れる。そのため、敵が弱いのにザコ敵との攻撃が変に長引く。 そのため道具として使うと、命中率100%のしゃくねつのゆみが人数分あるととてもラク。というかそうでもないとやってられない。 鬼図鑑に敵を登録するための「カード」はボスを除いてランダム入手となっているため、手に入るまで同じ敵と戦わなくてはならない。 一応、終盤になると安価でカードを買える施設が出てくるので取り逃しはそこで買えばいいが、逆に言えば集める楽しみも失われてしまう。 PS版でも同じ鬼を10体倒すと入手と言う面倒な仕様だったが、これでは改善されたとは言い難い。 前述の通り必ず『I』→『II』の順番でプレイしないといけない。セーブデータも共通で一つだけなので、『ドラゴンクエストI・II』のようにどちらかだけをプレイすることはできない。 ちなみに、 最初から始めるを選択した瞬間に前のデータが消える。 戦闘画面の背景が描かれるようになったが、全体的にグラフィックは劣化している。 評価点 PS版で不評だったあしゅらのデザインが従来のものに戻った。 ただし、腰布を巻くというスタイルになっており、従来よりもやはり露出度は抑えられている。 バランス取りに失敗しているわけではない。致命的なバグもない。 井戸にアイテムを保存しておく「タイムカプセル」は有用。 特に『II』の序盤はかなり役に立つ。もっとも、あまり凶悪なものを入れておくと逆につまらなくなるが。 総評 ファミコンで発売された初代以降、どちらかといえばマニア向けであったPCエンジンというハードをメインに展開された本作が現行の携帯ゲーム機で遊べる点が大きな利点となるはずだったが、不親切なUIやシステム周り、そして安定の高エンカウントという粗の多さで劣化してしまった。 名作を手軽に遊べる機会だっただけにつくづく惜しまれる出来となってしまった点が悔やまれる。 余談 本作の発売後、本作の後日談に当たるRPG仕立てのミニゲーム集『桃太郎まつり』がGBAとPSで発売されたが、それ以降、「伝説」シリーズは再び沈黙した。 2011年になってようやく携帯電話向けに『桃太郎伝説モバイル』(初代のリメイク)が配信されたが、家庭用ゲーム機向けの新作は出てい無い。 その後、作者のさくまあきらが「伝説シリーズのプログラムは旧作含めてハドソンに保管されていたはずなのだが、紛失してまった」と明言しているため、過去作のリメイクや新作の発売はほぼ不可能といえる状況である。
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※本稿では、FC版『桃太郎伝説』と、PCエンジン移植版『桃太郎伝説ターボ』の2本を紹介する。 桃太郎伝説 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 裏技 移植・リメイク 余談 桃太郎伝説ターボ 概要(ターボ) 追加・変更・改善点(ターボ) 評価点(ターボ) 問題点(ターボ) 総評(ターボ) 桃太郎伝説 【ももたろうでんせつ】 ジャンル RPG 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 2MbitROMカートリッジ 発売・開発元 ハドソン 発売日 1987年10月26日 定価 5,800円(税別) ポイント 昔話ベース 判定 良作 桃太郎シリーズリンク ハドソン マル超シリーズボンバーキング / ファザナドゥ / 桃太郎伝説 概要 さくまあきら氏が手掛けた和風RPG『桃太郎伝説』シリーズ第一作。 日本人なら誰もが知っているであろう昔話「ももたろう」をベースに、様々な昔話をミックスしてギャグ化した独特の世界観を持っている。 シナリオはさくまあきら氏、キャラクターイラストは土居孝幸氏が手掛けていることから、当時両氏が担当していた『週刊少年ジャンプ』の読者コーナー『ジャンプ放送局』でも、度々取り上げられていた。また音楽を手掛けていたのはサザンオールスターズのベーシストである関口和之氏である。 ストーリー むかしむかし――。桃から生まれた桃太郎は6歳の時、世の平安を乱す鬼を退治するべく鬼ヶ島へ旅だった!! 行く手をさえぎる鬼の手下を退治し、犬・猿・キジの3匹のお供を見つけ出さなければならない!! 金太郎を始め、浦島太郎、花咲か爺さん、かぐや姫等、昔話のヒーロー、ヒロインが総出演!! 抱腹絶倒の旅が、今、始まるッ!! (説明書より) 特徴 オーソドックスなスタイルにちりばめられた独特な演出 ドラクエスタイルの典型的なRPGながら、上記の昔話のエピソードや個性豊かな敵、また全編にちりばめられたギャグ要素がかなりの異彩を放っている。 特にギャグ要素の多さは戦闘面にまで及んでおり、様々なパロディ要素も多分に含んだユーモラスな外観とネーミングのギャグ敵が多く出現するのも特徴。 いわゆる「勧善懲悪」の王道なシナリオであるが、物語の根底にあるのは「愛と勇気」であり、桃太郎の立ち位置は一方的な正義に根差したものではない。 本作では、桃太郎が敵を倒すことを「こらしめた」と表現し、ザコ敵からボス、果てはラスボスに至るまで決して命を奪わず、敵側も桃太郎の愛と勇気を学び改心する。また、戦闘に敗北しても死亡ではなくあくまでも戦闘不能という扱いで、死という概念を避けているのも特徴的である。 レベルは「段」、パスワードは「天の声」、経験値・MP・HPはそれぞれ「心」「技」「体」と、RPGにおける基本的な用語が和風な世界観に沿った言葉に置き換えられている。 呪文・魔法に相当する「術」はレベルアップで習得するのではなく、各地にいる仙人から修業を受けることによって習得していく。 修行の内容は仙人ごとに異なっており、中にはひたすら長い話を聞き続けたり、高額なお金を払ったりするものもある。 旅の途中で出会うイヌ、サル、キジにきびだんごを与えてお供にすることで桃太郎の攻撃力と守備力が上がる。 彼らはNPCとして独自の判断で戦闘に参加するが、さくまあきらによると、これはRPGの戦闘でAIが導入された初めての例だという。 前述のとおり、様々な昔話をモチーフにした村が出てくるが、本作では「昔話と違って悪いことをしている→正体は鬼でした」というパターンが多い。 金太郎や浦島太郎が仲間になるのは『II』以降で、本作では初代『ドラクエ』同様、終始一人旅となる。 武器と3つの防具に、4つの「いでたち」と、計8部位もの装備品枠がある。当時としては破格。 とはいえ、武器・胴・足袋以外はそれぞれ1~2種類しか存在せず、後述のリメイクでは簡略化されている。 評価点 全体に漂うほのぼのさ 敵である鬼の中には、行動やルックスが相応に凶悪なものもいるが、本作ユーザーがプレイ後に思い浮かべる「桃伝の敵キャラ」と言えば「貧乏神」「ユキだるま」「勉強の鬼」などのユニークな物が断然多い。そういったほのぼのとした部分が強く押し出されており、敵側である鬼も人間を痛めつけたり殺したりといった非道で血なまぐさい悪行はしない(*1)。戦闘面でも前述のように重くなりがちな生死の表現や敵を倒すことの表現をやわらげていることもあり、RPGにありがちな殺伐感もなくどこか懐かしく温和な雰囲気のまま最後まで遊ぶことができる。 前述の「愛と勇気」というテーマの所以であり、本作の温かみある世界観を形成する要素でもある。 豊富なネタ要素 容量の限られたファミコンというハードの制約上、普通ならば余計なデータは削減に徹するものだが、本作では「攻略に関係ない遊び」が実に多い。中でも有名なのが「女湯」。桃太郎の年齢(*2)が一定値を下回っている状態だと正面から入浴可能で、サービス画像が拝める。希望の都まで時間がかかってしまい入れなくなっても、かくれみのを使えばこっそりと覗ける。 さくまあきら氏は「ジャンプ放送局」内で、「女湯のイベントを入れると普通のRPGの場合、村を4~5個増やせる」「女湯のためにシナリオが減ってるのはうちくらい」とコメントしていた。 年齢は「ステータス画面の桃太郎の外見が変化する」というだけのパラメータであり、実質「女湯に入れるか否か」を判定するための数値である。エンディング時の桃太郎の外見にも影響するが、その程度。従って、100歳近いヨボヨボの姿になっても普通に冒険できる。あんまり時間をかけたせいで冒険中におじいさんとおばあさんに先立たれる、なんて事は無いのでご安心を(*3)。 上記のユニークな敵たちも、行動パターンがかなり豊富。「金を盗む」「金をくれる」くらいは序の口、「いきなりクイズを出す」「攻撃をバットで打ち返す」など様々な個性豊かなアクションを見せてくれる。 敵は発売当時に知られていた著名人やCMのパロディも多く、『あかおにホーマー』『わかだいしょう』『ジャキ チェーン』『きんぎんパールプレゼントのオニ』なども存在する。 中には、Dr.マシリトこと鳥嶋和彦氏がモデルの敵「天邪鬼」もいる。攻撃時のセリフは「ボツ!ボツ!」。 後の『桃太郎電鉄』シリーズでもお邪魔キャラとして主役の桃太郎とタメを張る程の人気キャラになった「貧乏神」のモデルは、当時『ジャンプ放送局』のレイアウトを担当していた「ボンビーえのさん」こと榎本一夫氏である。 回復アイテムを「つかう」と転がしてしまったり、「放屁の術」を村人の前で使うと「桃太郎さん、臭いですよ!」と言われてしまったりと桃太郎の行動もかなりユニーク(*4)。 放屁の術以外にも畑にしゃべるう〇ちがいて話しかけると「ぼくはう〇ちだよ!ぷりっ!」なんて低学年の小学生が喜びそうな下ネタを言い放ってくれたりする。 戦闘中にやられて戦闘不能になる以外には、希望の都の料亭でフグ料理を食べるとフグ毒にあたって死ぬという場面がある。ちなみに攻略に必要な場面でもある。 ほほえみの村では 「しむら けん」「ほくとの けん」 などといったギャグ・パロディ満載な商品を陳列している店や、 「よくそう どくましそう うちのかぎ」 などと、ドラクエのアイテムのパロディに走った商品を陳列している店まである。なお、当然ながらそれらの商品の購入は不可。少ない容量なのに、どこに拘ってるんだとツッコミをいれたくなること請け合いである。 初心者への手厚い配慮 当時のRPGらしくレベル(段)上げ作業は相応に必要だが、村の施設で「次の村へ行くのに適した段」を教えてくれたり、段が上がると体力・技が最大値まで回復するようになっているなど配慮が行き届いており、RPGに不慣れなプレイヤーでも安心して進められる。 但し、後述するようにゲームバランス自体は良い訳ではない。 先に述べたように温和な雰囲気で統一されているのもとっつき易さを促している要因である。 シリーズの常連となるキャラクターたち 前述の貧乏神や、変装とスリ取りでプレイヤーを悩ませた「スリの銀次」など、後のシリーズにおいて常連となるキャラも本作で既に登場している。 きれいなグラフィック マップやキャラクターなどは緻密に描きこまれており、ドラクエとはまた違った温かみある雰囲気を醸している。 コミカルでほのぼのとした世界観にマッチしたBGM 音楽面においては純粋な和風要素はまだ少なめであるが、ほのぼのとした世界観にマッチしたBGMが多く、印象に残る曲が多い。 特にパスワードを入れるときの曲「天の声」は人気が高い。この曲のおかげで長いパスワードも落ち着いて入力できる。シナリオ中でも感動的な場面で使用される。 ちなみに「天の声」は作曲者の関口氏も一番のお気に入りの曲とのこと。また、もともとはエンディングのためだけに作曲された曲だったのが、良い曲だったので「もっと聴いてもらいたかった」ため、皆がよく利用するであろうパスワード画面でも採用したとの事。 作曲担当がバンドメンバーのベーシストということもあり、ポップス的なエッセンスが含まれている曲もある。 ギャグ敵との戦闘の際は、特定の敵との戦闘時含め、複数のバリエーションがあったりと凝っている。 一方、ダンジョンの曲はホラー調でかなり不気味に作られており、戦闘曲も激しさと共に緊張感を感じさせる。場面によってメリハリの効いた構成になっていると言えよう。 問題点 戦闘のバランス調整の不備ゆえの理不尽な点 物価が高いわりに敵から得られる金額がやたらと少なく、序盤は宿代にすら困る(*5)。DQ3の母親と違って、お爺さんお婆さんの家に行っても泊めてくれるなんてことはない。 一応、仙人の修行をクリアすると以降はその仙人に無料で全回復してもらえたり、隠しの無料回復ポイントが点在するといった救済措置はある。 最初の所持金100両を全額はたいて「かたな」を買えばそれなりに戦える。たとえ戦闘で負けてもほぼ無一文なので、所持金半減のデメリットは無いも同然。 逆にかたな以外の物を買ったり、易者占いでお金を使ってしまうと、ものすごく苦労するハメになる(*6)。敵を倒して得られるお金よりも宿代のほうが高くつき、稼ぐに稼げなくなる。 苦労してお金を貯めて装備を買い替え、レベルを上げても、強くなった感じが全然しない。旅立ちの村で一番いい装備を整え、5段までレベルアップしても、最弱の赤鬼1匹すら一撃で倒すことができないほど。このせいで戦闘にとにかく時間がかかってしまう。 戦闘時における「素早さ」のステータスの影響がかなり大きく、ゲーム全般を通じてプレイヤー側の素早さがかなり低い一方、敵側はかなり高くなっている。 素早さは先攻・後攻を決めるだけではなく、敵の奇襲率にも影響する。桃太郎の素早さが敵より少しでも下回ると、半分以上の確率で奇襲されてしまう。 ダメージを受けるたびに攻撃力と守備力が下がるという隠された仕様があり、先に殴られるというのはその点でも不利である。 ゲーム中盤~後半だと最高値である255の素早さを持った敵も珍しくないため、段数を大幅に上げて装備品をしっかりつけていても奇襲攻撃されることが非常に多い(*7)。これは後述のリメイク版「ターボ」でも改善されていない。またどんなに素早さを上げても奇襲率を0にする事は基本的に出来ず、絶対に奇襲してくる敵も存在する。唯一「わいら」という敵だけは、桃太郎の行動を真似してくるという特性上、絶対に奇襲してこない。 終始一人旅となるため、特定の鬼が使ってくる特殊攻撃の「炎も凍るような冷たい風を吹き付けてきた」で凍らされ、行動を封じられ続けてハメ殺されてしまう状況が頻発する。喰らうと100%凍ってしまう上にダメージまで受ける。「桃太郎は力を込めて氷を粉砕した!」が出る確率は高いが、粉砕したターンでは桃太郎は行動できず、そのターンの敵の攻撃の冷たい風で再び凍らされて…のループで、 「ずっと敵のターン!」状態に陥る のは日常茶飯事である。 特にこの特殊攻撃を使う敵が多い中盤の「氷の塔」は運要素が大きく本作最大の難所になっている。ボスの「しこめ」までこの特殊攻撃を使ってくる上に、しこめのHPは高めで中々倒せない。また、体力を全回復させる「まんきんたんの術」はこの時点ではどうやっても覚えられないし、きんたんの回復量ではジリ貧になる。いでたちの一つ「カイロ」を所持していれば雪国の敵からの氷攻撃のダメージを大幅に抑えられるのだが、凍り状態を無くしたり復帰を早める事は出来ず、イマイチ有効さを感じられない(*8)。 桃太郎の行動を高確率で封じてくる雑魚敵の「じゃこつばばあ」「いんねび」など、プレイヤーがトラウマとして挙げる敵も多い。一応、雪国の敵は全員「きっちょむさん」から貰える「灼熱の弓矢」が特攻となっているが、楽になるというよりも、これを使うことがほぼ前提のバランスとなっている。 他にもある恐怖の敵特性 空を飛んでいる敵相手に通常攻撃をすると、「攻撃が届かない」として攻撃が当たる確率が大幅に下がってしまう。術やアイテム攻撃なら問題ないが、ただでさえかつかつになりやすい術Pを使わされるのは痛い。 「びゃっこ」「トラ」は戦闘から逃亡しても一歩毎に1/2の確率で再戦闘となる。敵から確実に逃げられる「もものみ」を使っても、「ひえんの術」で出現帯から脱出してもこの特性から逃れる事は出来ず、実質的にこの2体は強制戦闘エンカウントとなる。 + ラスボス戦もかなりバランスが悪い。ネタバレ注意 ラスボスは体力が非常に高く設定されており(*9)、ダメージ蓄積により行動パターンが変わる。 前述の氷漬け攻撃も使用してくるので、いきなりハメ殺されることがある。 体力が半分を切ると、回復量20の「恒河沙の玉」で回復行動を取ることがある。さらに追い詰めると低確率だが、もう一つの 完全回復するほうの「恒河沙の玉」 を使用することがあり、これをやられると仕切り直し。しかも何度でも使用してくる上に、表示される文章は「恒河沙の玉を使った!」なので見分けがつかない。実は、完全回復するほうの「恒河沙の玉」の発動条件は、ラスボスの体力が内部で50以下になった時に20%で使用する、である。これらの状況を打破するには、そのHP帯になるあたりで、会心の一撃を出す「ろっかく」の術を連発しての速攻撃破が有効(*10)。しかし技ポイントを大量に消費するため、回復アイテムが大量に必要である。 苦労して覚える最強の術「だだぢぢ」もラスボスには効果がないので、ろっかく以外に有効な攻撃方法がない。このため戦闘がどうしてもワンパターンになってしまう。 善戦していて突然ハメ殺された場合は、使った回復アイテムを集めるところか、リセットして天の声を入力するところからやり直しになってしまう(*11)。 アイテム関連 現在装備中の兵具は、新しいものと付け替えることはできても、単純に外すことはできないため、先に売って新しいものを買うための資金の足しにすることができない。 「安い装備品を買って付け替えて今の装備を売り、改めて本命の装備を買う」ことは可能。 のちのシリーズでは「下取り」システムが追加された為、この問題は解決されている。 回復アイテムを使いたい時、「つかう」ではなく「たべる」を実行しなければならないため、間違えやすい。 戦闘中に誤って「つかう」を実行してしまうと前述のように『アイテムを転がしてしまう』ため、1ターン無駄になる(*12)。 不要なアイテムの売却は兵具屋や茶店ではできず、別に存在する質屋に行かなければならない。しかも、どういうわけか、質屋は兵具屋や茶店から遠く離れた場所にあることが多く、わざわざ歩かされる。それだけでも面倒なのに、質屋が無い村もあるので、不便極まりない。特にだだっ広い希望の都では大変。 問題視されたのか、続編からは各施設に移動できる「村ひえん」が登場、さらに質屋自体が削除され、兵具屋や茶店で売却できるようになった。 アイテムは8個までしか持てないうえに、預かってくれる施設も存在しない。 前述の天邪鬼や河童など、一部の敵はアイテムを盗むという特殊攻撃を行うが、盗まれた後に逃げられるor自分が逃げると当然そのアイテムは消滅してしまう。 とある村では「やぐらだいこ」という重要アイテムを渡すことでクリアに必要なアイテムと交換できるのだが、渡す前に「やぐらだいこ」を盗まれて取り返せなかった場合も、なぜか村に「やぐらだいこ」が戻った扱いとなってしまい、クリアに必要なアイテムを貰えず詰んでしまう。 「やぐらだいこ」はその村の中でのイベント戦闘で入手するアイテムであり、返すのも村の中なので、返す前に村の外に出るような余計なことをしなければいいだけの話ではあるのだが。 黒河童は所持金すべてか所持品すべてを一度に盗んでくる。逃げられるとかなり厄介。 他のイベントアイテムや貴重品(売れないもの)は、盗まれても再び入手することが可能。 マップ関連 安売り王ドイン・といちや・占い屋は看板が無いため、どの家なのか、見た目で判別できない。 次の村までかなり距離があることが多い。しかも、中継地点となるすずめのお宿では天の声を聞くことができないうえに、ひえんの術で飛んで来ることもできないため、パスワードでの再開時やゲームオーバー後のコンテニュー時にはかなり戻されてしまう。 その他 お供がほとんど役立たず。桃太郎の攻撃力・防御力が上がる恩恵こそあるが、個々の固有の能力は微妙(*13)(*14)。 イヌ:近くに仲間がいたら探してくれる→仲間が揃った後は何の役にも立たない。 キジ:近くにかぐや姫の宝物があると教えてくれる→これもほとんど使いどころがない。 サル:船を漕ぐ→それ以外全く使えない(*15)。 ……というわけで、「めいれい」コマンドがほとんど何の役にも立たない。 戦闘中にたまに敵に攻撃してくれることがあり、桃太郎より高いダメージを出すこともあって、びろーんのような桃太郎の打撃が効かない相手にも通用するのはいいが、そもそも攻撃してくれる確率自体が高くないので頼れない。 キジは空を飛んで刀の届かない敵に攻撃してくれやすく、犬と猿は桃太郎がピンチの時に攻撃してくれやすい。しかしそんな場合に無理して通常攻撃するよりも術で切り抜けたほうが良いため、どれもあまり意味がない。 ひえんの術の消費技数が1回で20と、かなり燃費が悪い。 これを見越してか、宿代はゲームの中盤以降かなり高額になっていく。希望の都にいたっては 1000両 という莫大な宿代をふっかけられる。 後半はいつ死んでもおかしくないバランスになるので所持金を預けておきたいところだが、手数料がかかるので利用しづらい。しかもトイチ(*16)。 万単位で金を使う機会があるにもかかわらず、話しかけるごとに1000両単位でしか出し入れできないのも不便。 総評 調整不足な面が多々見受けられ、ゲームバランスがやや厳しい側面がある。しかし、和をベースとしたRPGという斬新さや、RPGにありがちな殺伐とした世界観ではなく民話を取り込んだ温かみある世界観により、ドラクエの後追いで発売されつつも強い独自性を印象付けた。 昔ながらの民話をRPGに落とし込んだ秀作である。 裏技 「天の声」で「ふ」と一文字だけ入力すると、レベルがかなり高い状態でスタートする。しかもしばらく経つと桃太郎の年齢が0歳になる(見た目はゲーム開始時の幼少期)。 これを利用すれば、前述の「女湯に入れる」が簡単に可能。 他にも「おにのばか」と入力しても、レベルが高い状態からのスタートとなる。年齢はかなり高齢で、所持金も「ふ」に比べると少ないが。 「天の声」では、「すべてのき よくがききたい な」でサウンドテストモードの「桃太郎音楽室」、「すべてのて きがみたいな」で全敵キャラのグラフィックを鑑賞できる「桃太郎美術室」を出すことも可能。 途中から省略しても認識されるため、音楽室は「す」、美術室は「すべてのて」まで短縮可能。 一度クリアしてエンディングを見た後、電源を切らずにリセットして最初から始めるか「天の声」で再開すると、倍速移動(さらにBダッシュで倍速)になり、岩山や海などの障害物のすり抜けができるようになる。さらに敵が出なくなる(ランダムエンカウントが無くなる)。 このころのファミコンRPGでは珍しい「ダッシュ機能」である。それ以前では、3日前発売のミネルバトンサーガでも裏技であるがダッシュ機能あり。 通常の敵が出なくなるということは経験値を稼ぐ手段が限られるので、最初からプレイする場合は工夫が求められる。 最初からスタートし、一度も「天の声」を聞かない(神社の神主に話しかけない)で「飛燕の術」を覚えると、行き先リストが表示されず、月の宮殿など通常では行けない場所に行けてしまう。 上記のターボモードで始めると簡単に実行できる上に地形にハマらない。 一部アイテムは売買の差額で資金稼ぎができる。 「飛鳥の剣」を質屋で売ると300両になるが、浦島の村の安売り王ドインからは200両で買える。ただし、浦島の村に質屋はないのでやや手間はかかる。 同様に、希望の都で30両で買える「風鈴」は、質屋で100両で売ることができる。こちらは同じ町の中で完結する。 移植・リメイク 『桃太郎伝説』(1988年 X68000) FC版の翌年にリリースされた。グラフィックはFC版をほぼ踏襲しつつ色数が増え、サウンドもFM音源でアレンジされてより豪華になっている。また、セーブ機能も搭載されて遊びやすくなっている。 『桃太郎伝説ターボ』(1990年 PCE) ファミコン版の移植作。移植に伴ってさまざな変更点や調整が施された。詳細は下記参考 『桃太郎伝説』(1998年 プレイステーション) 本作(厳密にはターボ)のストーリーをベースに、続編『II』及び『II』のリメイク作『新』のシステムやキャラクターを導入したリメイク作品。純粋なRPG作品の新作としてはシリーズ最後の作品にあたる。 『桃太郎伝説1→2』(2001年 ゲームボーイカラー) 『II』とのカップリング移植。 『桃太郎伝説モバイル』(フィーチャーフォン用アプリ 2011年配信開始) 携帯電話向けの移植。こちらはファミコン版に基づいた移植になっているが、グラフィックやインターフェースのデザインなどはPS版『伝説』に基づいてリファインされている。 その他関連作 『桃太郎活劇』(1990年9月 PCエンジン) 『伝説』シリーズの世界観をベースにした横スクロールアクションゲーム。 各ステージには『桃太郎伝説』には登場しなかった本作オリジナルのボスが登場する他、桃太郎が水中を泳いだり、天に召されたりするなど、『桃太郎伝説』ではありえない演出が施された。 余談 1989年から同名のアニメ(*17)が放映されたが、桃太郎達がアーマーを着込んで変身する(*18)などオリジナル要素が多い。また1作目のビデオ化は途中までしかされていない。 本作発売の3年後にアスキーからリリースされたRPG『忍者らホイ! 痛快うんがちょこ忍法伝!!』は、ゲームデザイン、キャラクターデザイン、音楽が本作と共通のメンツであり、作風も踏襲してギャグ基調の和風な世界観となっている。 桃太郎伝説ターボ 【ももたろうでんせつたーぼ】 ジャンル RPG 対応機種 PCエンジン メディア 3MbitHuカード 発売・開発元 ハドソン 発売日 1990年7月20日 定価 5,800円(税別) 判定 良作 概要(ターボ) ファミコン版の移植作品であり、幾つかの要素を変更したリメイク作となっている。(*19) PCエンジンのソフトでは売上第5位を記録し、もっとも売れたRPGとなった。 追加・変更・改善点(ターボ) 基本的にファミコン版を踏襲しているが、幾つか改められた要素がある。中には以後の桃伝シリーズに影響を与えるものも存在する。 タイトル曲が『SUPER桃太郎電鉄』のタイトル曲に差し替えられた。 外部記録ユニット(天の声2など)を接続すればセーブができるようになった。 桃太郎の年齢の廃止。代わりに経過時間が記録されるようになった。 装備が「武器」「胴」「足」の3種類のみになり、「いでたち」と頭防具(はちまきなど)は廃止された。 おじいさんおばあさんとの会話で全回復するようになり、序盤の宿代に困らなくなった。 仙人の名前が簡略化された。天の仙人とひとりでも仙人以外は術の名前+仙人になった(万金丹のみ少し短くまんきん仙人)。 いなずまの術を覚えるときの修行で連射パッドを使う(連射が早すぎる)とやり直しさせられるようになった。 まんきん仙人の話の選択肢を適当に答えていると失敗してやり直しになるようになった。 安売王ドインの店に「ど」の看板が追加され、見分けがつくようになった。 寝太郎をおこした後に橋の上にいる人が銀次ではなくなり「これまでに宝を2つ持ってるはずです」と聞かれ、ホトケのおはちとリュウの首飾りを持ってないと進めないようになった。銀次の居場所が寝太郎の村(東)の出口を塞いでいる形になり、話しかけるとFC版通り、リュウの首飾りを盗む流れになった。 金太郎の村の祭りで踊っている人が踊りながらやぐら太鼓の周りをまわり続ける(時々内側に動く)ようになり、祭りの雰囲気がより出るようになった。 サルの居場所の変更。FC版でホウライの玉がある洞くつがあった場所の南の岬にいる。また、さるかにの村にいるやまんばを倒した後、易者大会に紛れ込んでいるスリの銀次を懲らしめて易者から情報を聞かないと調べても見つからなくなった。 希望の都にボス戦が追加(後述)。 希望の都の料亭いしいの料理の値段が安くなり、フグ料理が7000両になった。もちろん当たって死んでしまうが、下記の金色の毛皮の入手方法変更によりお詫びの品が打ち出の小づち(売値7000両)に変わった。実質的に打ち出の小づちを7000両で買ったのと同じ形になる。 灼熱の弓矢の入手場所が変わった。きっちょむさんが弓矢を鬼に奪われ近くの洞くつに隠されたという流れになった。 この洞くつは全面落とし穴で『ふゆうの術』が無ければ弓矢の所にたどり着けない。これに伴いふゆう仙人の居場所が変更され、きっちょむさんの家のすぐそばになった。ふゆう仙人の修行も「落とし穴だらけのダンジョンを抜けて仙人の場所にたどり着くこと」になった。 船乗り場のボス「やまんば」がさるかにの村の中に移動し、船乗り場では色違いの「じゃこつばばあ」がボス格に(*20)。 『だだぢぢの術』の効果が10回連続攻撃に変更になり、ラスボスにも効くようになった。 ラスボスが理不尽な全回復行動を取らなくなり、ダメージカットもされなくなったが、ラスボスの体力が 4000 と大幅に上昇し低レベル突破をしにくくなった。 雑魚敵も追加された。『ほほえみの大地』の一部敵キャラも改変され、発売当時の時代に合わせた時事ネタやパロディがメインとなっている。 宝物の入手方法の変更。 勇気の剣のありかが変わった。 旅立ちの村の北の方につづらが大量に配置された。中身は全ておにぎり。 これはFC版にあったおむすびころりんネタの名残なのだがターボでは「ころがす」コマンド自体が廃止されているためFC版を知らなければ全く意味不明だが、回復や金策に役に立つ。 評価点(ターボ) きれいになったグラフィック。 PCエンジンの性能を活かし、多彩なカラーリングで書き直されたグラフィックは明るくて見やすい。かぐや姫はかなり可愛くなった。 フィールドもそうだが、敵についても赤鬼の体がちゃんとした赤になったり、きつい色使いだったところ(えんま大王や水の鬼など)がきれいな色使いで描かれている。 進化した音楽 音楽も強化され、特に金太郎の村の村祭りやギャグモンスターの曲などFCより音数が増えたことで大きくパワーアップしている。 村祭りはFC版でははっきりしなかった主旋律の高音パートがはっきり出ていて、曲として完成したといえる出来。 お供のキャラが桃太郎の後ろについて歩くようになった。 ちゃんとお供をつれている、という雰囲気にさせてくれる地味ではあるがいい点である。また、キジが戦闘中に金丹の術を使うようになった。 すずめのお宿が新たに3カ所配置されて計8カ所になり、利便性がよくなった。 浦島の村北の毒の沼地の中洲にお宿2、氷の塔の南にお宿4、鬼の爪跡の出口にお宿7と要所に新しくでき、それに伴って従来からナンバーが変更されたお宿がいくつかある。 つづら屋の中身も変更され、お食事券が廃止されたほか、お宿7の目玉商品にぶんぶくちゃがま(*21)が入った。 『ひえんの術』の習得方法が変更されかなり早くなった。 はなさかの村に行く前というかなり早いタイミングで習得できる上消費が10に減っており、中盤で天の仙人の試練をクリアするとパワーアップして、すずめのお宿にも行けるようになり、上記の通りお宿の数が増えていることもあって、移動のストレスがかなり減っている。 また、ひえんに登録される条件が神社に行ったことのある村ではなく一度行ったことのある村に変更されていてFC版であった「飛燕バグ」は起こらなくなっている。 希望の都の宿屋がちゃんと利用できる。 FC版でも宿代が1000両と法外な額だったが、ターボだとこの値段は鬼のせいということになっており、茨木童子(*22)が新たにボスとして登場し、これを撃破することで宿代が50両に下がり、北に向かうための拠点として利用しやすくなった。 このため、希望の都の中央の塔が茨木童子の棲むダンジョンに変更されている。 といちやが使いやすくなり、阿漕な店ではなくなった。 FC版ではお金を預けるたびに金額の10%もの手数料を取られていたのだが、この手数料がなくなったうえ段が上がる度に利息(段の数×1%)まで付くようになった。さらに道具も無償で預かってくれるようになり、より健全、便利になった。 問題点(ターボ) 天の仙人の修業がめんどくさい 天の仙人の修業はバトルではなく「わしの所まで来い」と言われ、塔を登っていくと「何階建てだった?」と聞かれ、正解すると飛燕の術が強化される、というもの。 塔を登っている間はエンカウントはないが同じような背景が続き、道中にも天の仙人がいて励ましてくれるとはいえかなり長く感じるうえ、ちゃんと数えていなければ階数はわからない上間違えれば下まで落とされる。ほぼ初見殺しである。 物々交換が面倒 希望の都で宝物の金色の毛皮を手に入れるために物々交換を行うのだが、どこで誰が何を欲しがっていたか把握しにくく、しかも一度ほほえみの村を経由しないといけない。 さらに途中でひっかけ(*23)もあり、その場合は最初からやり直しになる。 この物々交換に水あめが含まれている関係でFC版にいたアホ和尚とほほえみの村の門番はいなくなっており、アホ和尚がいた場所がそのまま神社に変更されている。 並び地蔵へのお供えが面倒 FC版では蓬莱のタマの場所のヒントをくれるだけだった並び地蔵がターボでは10体それぞれお供え物を要求してくるようになった。すべて叶えれば洞窟が開き、これがFC版ではさるかにの村の南にあった蓬莱のタマがある洞くつになっている。 要求してくるもの自体は他愛のない物ばかりが殆どなのだが、弱い装備などはいちいち買いに戻らなければならず、何往復もしなければならない。幸いすずめのおやど5に飛燕で行ける上すぐにびろーんの森に入るのでエンカウントは脅威にならない。 すずめの涙や日本酒、サングラスなどは手に入りにくく、すずめの涙はつづら屋がメインとなり、日本酒とサングラスは希望の都で買えるが場所が分かりにくくもし売っているのに気付かなければ福の神からもらえるまで粘るしかないと勘違いしてしまう恐れもある。 総評(ターボ) FC版から大幅にパワーアップし、PCエンジンの力を存分に発揮した良リメイクとなった。 以降のRPG系列の作品は本作をベースとして発展していくこととなる。
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総合スレッド 初代桃太郎伝説 新桃太郎伝説 総合スレッド 桃太郎伝説について語る 第一集 桃太郎伝説について語る 第二集 桃太郎伝説について語る 第三集 桃太郎伝説について語る 第四集(不明) 桃太郎伝説について語る 第五集 桃太郎伝説について語る 第六集 桃太郎伝説について語る 第七集(不明) 桃太郎伝説について語る 第八集 桃太郎伝説について語る 第九集 桃太郎伝説について語る 第十集 桃太郎伝説について語る 第十一集 桃太郎伝説について語る 第十二集 桃太郎伝説について語る 第十三集 桃太郎伝説について語る 第十四集 桃太郎伝説について語る 第十五集 桃太郎伝説について語る 第十六集 桃太郎伝説について語る 第十七集(不明) 桃太郎伝説について語る 第十八集 桃太郎伝説について語る 第十九集 桃太郎伝説について語る 第弐拾集 桃太郎伝説について語る 第弐拾集(dat落ちしたら消します) 桃太郎伝説について語る 第弐拾壱集(現行スレ) 初代桃太郎伝説 初代桃太郎伝説 新桃太郎伝説 ω新桃太郎伝説ω ω新桃太郎伝説ω大江山2階 ω新桃太郎伝説ω 3日月の水晶 新桃太郎伝説 四神の刀 ω新桃太郎伝説ω五重の塔ケーッケケッケーケ(現行スレ)
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登録日:2015/04/03 (金) 20 19 45 更新日:2023/12/26 Tue 18 19 10NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 お遊び ほほえみの大地 アホ ギャグエリア ギャグ敵 ダジャレ パロディ 一覧項目 公式が病気 愛すべきバカ達 敵 新桃太郎伝説 時事ネタ 桃太郎 桃太郎伝説 桃太郎伝説2 桃太郎伝説ターボ 貧乏神 「さいきん変な鬼ばかり このへんを歩いている! 役に立たないやつらばかりだから 先をいそぐことじゃ 桃太郎!」 今はなきゲーム会社「ハドソン」から発売されたRPGゲーム「桃太郎伝説」。 このゲームのシリーズには毎度おなじみ「ギャグエリア」というのが存在する。 ここに出てくる敵達はみんな変な奴らばかりである。 出現時は戦闘曲が異なる。 そもそもギャグ敵とは? ギャグ敵一覧◇桃太郎伝説&桃太郎伝説ターボ ◇桃太郎伝説2 ◇新桃太郎伝説 ◇桃太郎伝説(PS版) そもそもギャグ敵とは? ギャグ敵とは、名前がダジャレだったり、経験値が相当少なかったり、実在する有名人のパロディだったりする。 はっきり言ってギャグ敵全員製作者のお遊びで作られた敵キャラである。 ネタを見てもらいたい為か、守備力が高い敵が多いのが特徴。 アホらしいが、それこそ桃伝シリーズの伝統であるといえよう。 ギャグ敵一覧 ◇桃太郎伝説&桃太郎伝説ターボ このゲームのギャグ敵はほぼ全員発売当時に流行っていた時事ネタが使われた敵キャラである。 ・びんぼうがみ 桃太郎電鉄でお馴染みのキャラ。モデルは榎本一夫氏。 毎ターンお金を1両ずつ盗んでいき、しばらくすると逃げてしまう。 守備力が高く、初遭遇の時点ではまともにダメージを与えられず、おまけにこちらから逃げることもできないのでかなりウザい。 浦島の村周辺にも出現するが、その頃には倒せるほど強くなっているだろう。 ・ふくのかみ 出現するとクイズを出題して正解したらアイテムをくれる。攻撃はしてこない。 モデルは本作の生みの親であるさくまあきら氏。 ターボ以降ではルーレットで止めたアイテムをくれる。 ・あまのじゃく モデルは鳥嶋和彦氏。 ズル賢い性格で、降参するフリをして攻撃したりアイテムを盗んでくる。選択肢は無限ループ。 Ⅱでは願いをかなえてくれるが、どれを選んでもロクな目に遭わない。 ・あかおにホーマー 野球選手のような赤鬼。モデルは当時のヤクルトの外国人選手、「赤鬼ホーナー」ことボブ・ホーナー氏。 桃太郎の物理攻撃を鹿角の術を含め高確率で打ち返してくる。 反面、体力はかなり低く稲妻の術を使えば一撃で倒せる。 ・わかだいしょう ギターを持ったあおだいしょう。名前の由来はあおだいしょう+加山雄三の邦画「若大将」シリーズから。 攻撃するたびいろいろうざい。 「きみを はなさないよ!」 ・べんきょうのオニ 鉛筆と教科書を持っている一頭身で眼鏡をかけた鬼。 「ゲームなんか やってないで べんきょうしろー!」 ・ゲームのオニ べんきょうの鬼の色違い。PCエンジンを持っている。 ゲームをやりつつ攻撃する上、倒してもコンティニューで復活することがある。 「まだまだ!コンティニューで もういっかいだ」 ・しごとのオニ べんきょうの鬼の色違い。ドリンクと書類を持っており、ネクタイをしている。 栄養ドリンク「ソゲイン」という明らかにパクったドリンクを飲んで回復する。株式会社エンマという会社に勤めている。 退社時間だと言って逃げることもある。 「いつも おせわに なっております」 ・またあおオニ 手を振っており、可哀想な表情をした青鬼。 普通の青鬼よりも遥かに強いが、すぐ逃げることが多い。 「また あおーに!」 ・オニぎり おにぎりに角が生えたような敵。 桃太郎が今まで自分の仲間を食ったと思い込んでいる。 おにぎりの具を投げつけて攻撃してくる。 「よくも いままで オラのなかまを くって くれただな!」 ・きよはらだし 野球選手の服と帽子をつけており、変な顔をしたバットを持ったはらだし。名前の由来は「清原(当時有名だった野球選手)」+はらだし。 たまに打撃を打ち返すという野球選手をイメージした行動を取る。 ・ミスターオニック 曲がったスプーンを持ち、紫色の服を着た鬼。モデルは言うまでもなく「ミスターマリック」。 超能力で会心の一撃を出したり、桃太郎の刀を曲げたりする。 GB版ではねんりきてんぐという名前に変更されている。 「きてます!」 ・ジャキ チェーン かっこいい顔をしたジャキ。名前の由来は「ジャッキー・チェン」+ジャキ。 拳法で連続攻撃をしかけてくる。 GB版ではかくとうのオニという名前に変更されている。また、グラフィックもジャキそのまんまである。 「アタタタタ!」 ・きんぎんパールプレゼントのオニ&きんぎんパールプレゼントのハエ めちゃくちゃ名前が長い鬼と蠅。名前の由来はブルーダイヤという洗剤のキャンペーンから。 たまにアイテムを投げてくる。キャッチすればゲット。失敗するとダメージ。 「ねんにいちどの だいほうしゅつ!もってけ ドロボー!」 ・ユキだるま 女顔をした雪だるま。モデルは「斉藤由貴」。これはキャラデザの土居孝幸が斉藤由貴のファンだったため登場させたという逸話がある。 攻撃らしい攻撃はしてこず、お金やアイテムをくれたりと、ちょっといいことをしてくれる。 「さがしものは なんですか みつけにくいものですか?」 ・ふくのかみキング ふくのかみの上位キャラ。 出会うとなんとお金が倍になるというありがたいキャラ。 「ジャンジャジャーン!わしは ふくのかみキングじゃ!」 ・さんばガラス 3羽のカラス。それぞれが喜び・哀しみ・怒りの表情をしている。 通常攻撃のみであり、ギャグ敵の中では地味な敵。 ・せきひん 赤色をした貧乏神。名前の由来は「赤貧」から。 出会うと悪夢なギャグ敵。なんとお金の約半分を盗まれる。 あまり固くないのでさっさと倒そう。 ・あまのじゃく2 あまのじゃくの上位種だが、外見は全く同じ。 並び地蔵の洞窟に出現し、適当な方向を言って惑わしてくる。 ・ほのおのゆきおんな 本来の冷たい風に加えて、炎まで吐いてくるという根本的に間違ってる雪女。 予想通り炎でこいつ自身も溶けてしまい、桃太郎がこらしめたわけではないがとにかくこらしめたことになる。 ただし炎のダメージは普通に食らう上結構痛いので注意。 「キャー! あっつーーい!」 ◇桃太郎伝説2 前作同様時事ネタが多い。 ・ラッキィおにだ 変な顔をした鬼。モデルは言うまでもなく「ラッキィ池田」。 不思議な踊りをして、桃太郎の技を回復してくれる。良い奴だ。 「ワン ツー ワン ツー!」 ・せっきょうのオニ 眉毛がつながっている鬼。モデルは「金八先生」。 攻撃するたび長い長い説教をする。それで攻撃を忘れることが多い。 「ひと という じは ですねー」 ・リングのオニ 顎がしゃくれており、タオルを首にかけている鬼。モデルは「アントニオ猪木」。 鉄拳制裁などで攻撃をする。 「なんだ このヤロー!」 ・クロオニマティ 茶色いたらこ唇にキリッとした目をした顔だけの鬼。モデルは「ウォーレン・クロマティ」。 きよはらだし同様攻撃を打ち返す。 「バンザーイ! バンザーイ!」 ・オニレンジャー あか、あお、き、みどり、ピンクの色の鬼が5人集まっており、5人1組で敵一体の扱いである。モデルは言うまでもなく「スーパー戦隊シリーズ」。 オニレンジャーアタックという攻撃をするが、弱い… GB版ではあかオニが5人集まっただけのグラフィック。戦闘時のBGMもまともな敵との対決の音楽である。 「いくぞ!オニレンジャーアタックだ!」 ・ほねオニぞん 槍を持ったほねオニ。弱い。名前の由来は「ほねオニ+骨折り損」から。 倒しても両と心が殆ど得られないからか、倒すと「ほねおりぞんをした!」というメッセージが出る。 ・タカさんチェック なんかの棒を持ったくまタカ。元ネタは「ねるとん紅鯨団」という番組に使われていたネタ。モデルは「石橋貴明」。何故かまめオニ複数体と現れる。 桃太郎達の能力をチェックする。 GB版ではチェックのタカという名前に変更されている。 ・まめオニ 豆粒ぐらいに小さい鬼。 おろおろしたり、夜叉姫にナンパしたりする。そして振られて自爆し、4人の誰かがダメージを喰らう。 「カノジョいないれき 20ねんの ボクですが つきあって ください!」 ・あしながオニさん 髭を生やし、杖を持っており、シルクハットをかぶったあしながオニ。元ネタは世界名作劇場で登場する「あしながおじさん」。 倒すとお金をそっとおいて立ち去る。 ・かねのもうじゃ 顔にぶつぶつをつけた鬼。モデルは巨人の「桑田真澄(財テクなどで有名)」。 ぶつぶつとなんか唱えて攻撃する。 GB版ではもうじゃそのまんまのグラフィックである。 「ボクは いま 200両 たまってるんだな!」 ・オニしまなぎさ 眼鏡をかけたちゃくまヒヒ。モデルは「大島渚監督」。 いろいろ言いながら攻撃する。時々声が裏返る。 GB版ではおこりオニという名前に変更されている。 「そうですね! そうですね!」 ・どひょうのオニ お相撲さんの姿をした鬼。モデルは「若貴」。 相撲技で攻撃する。時々自分からコケる。 「プッシュ! プッシュ!」 ・びんぼうせんたい 5人集まった貧乏神。5連続でお金を盗む。 「ぼんびーあたっく なのねん!」 ・オニゃんこくらぶ 5人集まった鬼の娘。モデルは「おニャン子クラブ」。 発売された当時ですら懐かしネタだった。 GB版ではクラブオニっこという名前に変更されている。 ・オニッキーさん 優しい顔をした鬼。上記のクロオニマティの上位種。モデルは「ウィッキーさん」。 英語で語りかけて攻撃する。賞金は730両(「ズームイン朝」内のコーナー「ワンポイント英会話」開始が7時30分に因む)。 「グッモーニンッ!」 ・あまのじゃくZ あまのじゃくの上位キャラ。 相変わらず無茶苦茶な願いを無理矢理かなえさせてくる。 ・ふくのかみゴッド ふくのかみの最上位種。 ルーレットで止めたお金をくれる。下位種に比べると貰える金額がかなり多い。 ◇新桃太郎伝説 ここからネタが大分大人しくなり時事ネタも使われなくなってしまった。 ・歴史の鬼 鉛筆と教科書を持った一頭身の鬼。姿は同一だがべんきょうのオニとは違う。 現実世界の歴史に関する問題を出してくる。正解すると経験値、間違えるとダメージ。 ・数学の鬼 歴史の鬼の色違い。 こちらは数学の問題(素数を問う問題以外は算数レベル)を出してくる。 ・おにぎりの鬼 おにぎりを持った歴史の鬼の色違い。食べるとダメージを食らうという、なんとも恐ろしいおにぎりを食わせてくる。 どれかの味を選ぶことになり、選んだ味によって受けるダメージが変わる。 「へい! らっしゃい! おにぎり いかがっすか? メニューは こちら!」 ・ゲームの鬼 ターボから久々の登場。今度はSFCのコントローラーを持っている。 攻撃が高かったり、HPを回復する等何故か地味に強敵になっている。 ・指令の鬼 ゲームの鬼の色違い。何も持ってない。のみ鬼複数体と共に現れる。 こいつは厄介。のみ鬼にPTの誰か1人を集中攻撃させるため、下手すりゃ大ダメージになる。桃太郎がロックオンされるとやばい。 「それー! 突撃ーッ!」 ・お天鬼姉さん 赤い服を着た雪女の色違い。 天気予報をし、外れるとPT1人を回復してくれるが、当たると全体に大ダメージを与えてくる。何なんだこのおんな! 「ピッ ポッ パッ! 明日の お天気を おしらせしまーす!」 ・豆鬼 久々に登場。今回は単独で現れる。 やたらタフな上に倒してもほぼ全く両と心を得ることができないというできれば出会いたくない敵。前作で登場したほねオニぞん以上に骨折り損な奴と化している。あと今回はナンパはしない。 ・赤貧 久々に(ry 今回は喋る。 「プワッチ! プワッチ! 赤貧 なのねん!」 ・一文無し 青色で今にも泣きだしそうな顔をした貧乏神。レアキャラ。 両をあげるといいアイテムをくれる。 「ボク 一文無し なのねん! ひもじいのねん! ううっ さぶー!」 ・天逆毎 あまのじゃくの一種。 この名前になったのはあまのじゃく本人が後に味方になってくれるボス敵だからだろうか。 やっぱり無茶苦茶な願いを無理矢理かなえさせてくる。 ・大黒様 金色の服を着た福の神。レアキャラ。 こいつに出会うと数歩歩くまで無敵になる。 これを利用してひえんの術で強い敵が出る場所まで行き、のろしを上げておびき出すという稼ぎが出来る。 ◇桃太郎伝説(PS版) 時事ネタが少し復活。 ・漢字の鬼 筆を持った一頭身の鬼。 漢字の読み方の問題を出してくる。間違えるとダメージ。 「この漢字を 読んでみろ~!」 ・文学の鬼 なんか偉そうなポーズをした鬼。こちらは過去の勉強系鬼シリーズと違い、姿が差別化されている。 文学に関する問題を出してくる。間違えるとダメージ。 「若者は もっと本を 読め!」 ・ビジュアル系の鬼 イケメンのような鬼。エレキギターを持っている。 倒してもアンコールという理由で2回戦うことになる。 「アンコールありがっっと!もう一曲 行くぜいっ!」 ・グルメの鬼 箸を持った爺さんのような鬼。 桃太郎が持っている食べ物系アイテムを食べてしまう。そのあと感想を言う。 「食は 文化なり!」 ・ケータイの鬼 携帯電話を持った鬼。 仲間を呼ぼうとするが、留守電という理由で失敗に終わる。なんか空しい… やたら体力が高く、最初に訪れた時期に倒すのはちょっと苦労する。 ・ゲージツの鬼 カメラを持ったおっさんの鬼。 ゲージツだよと言いながら桃太郎一行の体装備を脱がせてしまう。 「ゲージツだよ! ゲージツだよ! その表情は ゲージツだよ!」 ・友達んちの鬼 顔が骸骨になっているチビの鬼。 本を読んだり携帯電話で話をしたりと極稀に本を投げる以外はロクに攻撃をしてこない。電話は拒否するまで無限ループ。 「よっ! 桃太郎! 遊びに 来たよ!」 ・車内販売の鬼 サンドイッチやお弁当を売って出てくる鬼の娘。車内じゃないだろとかツッコんではいけない 誰か1人に食べ物をだしてくる。サンドイッチなら体力回復、お弁当なら技回復、コーヒーはぶっかけてダメージ、ビールならしばらくフィールドで千鳥足に。 「お弁当に サンドイッチは いかがですかーー?」 ・算数の鬼 顔が漢数字になっており、そろばんを持っている鬼。 スポーツの人数を足す問題を出してくる。 ・歴史の鬼 新桃で登場したやつとはデザインがかなり違う。 西暦を当てる問題を出してくる。 稀に特別問題を出してくることがあり、正解した場合はいいことが… ・ギャンブルの鬼 ギャンブル好きの鬼。 とにかくギャンブル。誰をぶっ叩くかを当てるというもの。当たったら1000両もらえるが、外すと有り金を全部取られる。できれば遭遇したくない敵なので、事前にお金はといちやに預けておくのが望ましい。 「人生は ギャンブルだぜいっ!」 ・追っかけの鬼 ブサイクな女の子の姿をした鬼。唯一まともな敵と一緒に出てくる。 まともな敵キャラを応援してHPを回復させる。 ケータイの鬼と同じくやたらと体力が多く、ボス鬼クラスでしぶとい。 「キャー! キャー! だれか いないかなー!」 ・ゲットの鬼 間抜けな顔に4本の腕を持つ鬼。行動からして元ネタはアニメポケモンのサトシだと思われる。 桃太郎の手持ちから何かゲットしようとする。大抵は失敗する。 因みに数あるギャグ敵の中では何故か唯一ラストダンジョンのザコラッシュゾーンで出現する。 「ゲットするぜっ!」 ・レンタルの鬼 悪ガキのような姿をした鬼。 桃太郎一行の武器を勝手にレンタルする。レンタル料は貰えないので悪しからず。 豆鬼「追記・修正をお願いしますよー」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] GB版ではかねのもうじゃとかがそのまんまもうじゃなどのグラに変更されてたな。PCエンジン版のグラで出すとマズかったのか? -- 名無しさん (2015-04-19 19 55 48) あかおにホーナーってのもいたよね?きよはらだしと差し替えられたかその逆だったか -- 名無しさん (2015-06-14 23 29 05) お天鬼姉さんのピッポッパッて元ネタはTBS天気予報? -- 名無しさん (2015-09-22 17 13 11) 新桃の大黒様の無敵は城(空を飛べる&海に潜れるまで改造済み)と鬼の笛を併用すると効率の良い経験値&所持金稼ぎが出来るんだよね。まぁ世界崩壊前限定だけど。 -- 名無しさん (2016-05-07 03 43 23) ゲームのオニ「コンティニューしてでも、クリアする!」 -- 名無しさん (2017-08-18 10 54 11) FC版では「きんぎんパールプレゼントのオニ」を出したいがためだけに敵キャラの名前文字数のプログラムをいじったそうだ、容量カツカツでいろいろなイベント(作品によってはOPまで)削ってでもパフパフだけは入れたDQシリーズといい、ネタに対する情熱というのはすごい -- 名無しさん (2018-10-10 21 53 36) 新桃太郎でもギャグ敵出てくれるのはうれしいけど、天地崩壊イベントでギャグ敵もろとも海の底に沈んじまうって、よくよく考えるとすっげえ鬱だよなあ…… -- 名無しさん (2019-03-21 10 05 04) 金のなる木を使ってから赤貧を倒すと、盗まれた金も倍になって返ってくるという… -- 名無しさん (2021-05-26 14 40 52) 確か -- 名無しさん (2021-05-26 14 46 45) ↑しくった。確かまめおには桃鉄にも出てた気がする -- 名無しさん (2021-05-26 14 47 19) 大黒様と出会って無敵になっていると、敵は出現直後にそのまま吹っ飛ばされて倒される。なお大黒様自身も吹っ飛ばされる。本来なら倒せない福の神系や天の邪鬼系を倒せる唯一の手段 -- 名無しさん (2021-05-26 16 18 50) ほのおのゆきおんなが追加されてるけど、こいつってギャグ敵だったか?違うはずなんだけど… -- 名無しさん (2023-06-18 19 37 03) パロディ、時事ネタではないけどBGMと行動はギャグ敵のそれだな。何処を指してギャグ敵と違うのかは知らんが修正するほどではないのでは -- 名無しさん (2023-06-24 16 39 59) ギャグ敵だけどどいつもこいつも割と癖あって強かった記憶ある -- 名無しさん (2023-08-21 05 43 06) 名前 コメント
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新桃太郎伝説 【しんももたろうでんせつ】 ジャンル ロールプレイング 高解像度で見る裏を見る 対応機種 スーパーファミコン メディア 16MbitROMカートリッジ 発売・開発元 ハドソン 発売日 1993年12月24日 定価 9,800円 書換 ニンテンドウパワー1997年9月30日/1,000円/F×4・B×4 プレイ人数 1人 セーブデータ 3個(バッテリーバックアップ) 判定 良作 ポイント 打って変わったシリアスな桃太郎伝説ゲームの完成度は高いバランスは多少難あり 桃太郎シリーズリンク 概要 ストーリー 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 ハドソンの看板シリーズである桃太郎伝説シリーズの一つ。 本作はFC版『桃太郎伝説』のリメイク作としてPCエンジンで発売された『桃太郎伝説ターボ』の続編である『桃太郎伝説II』のシナリオやゲーム性を練り直したリメイク作品だが、内容は大幅に変更され、ストーリーの大筋は踏襲しつつ大きく趣の異なる作風に変化している。 ストーリーこそFC版初代のストーリーの続き(*1)となっているが、先に述べた通り、「第1作目のリメイク版の続編のリメイク作」という位置づけなので、厳密にはFC版の直接の続編ではない。(*2)。 ストーリー 桃太郎がえんま大王をこらしめてから6年の月日が流れた。 平和が永遠に続くと思われていたある時。鬼族の総大将・伐折羅王の腹心である鬼カルラの暗躍により、愛と勇気に目覚め人と鬼の共存を訴えていたえんま大王が失脚し、奈落の底に幽閉されるという事件が起きた。人間世界の侵略をもくろむ伐折羅王は、カルラの進言に従い、人間の希望の象徴であるかぐや姫を手中に収めんと魔の手を伸ばす。かぐや姫に危機が迫っていることを知った桃太郎はすぐさま月の宮殿へと向かうが、立ちはだかる伐折羅王の息子、ダイダ王子との戦いに敗れさり、全ての力を奪われて月から叩き出されてしまう。 生家で目覚めた主人公は、かぐや姫を救い、再び伸びる鬼族の魔の手から世界を守るべく、決意を新たに旅立つのだった。 評価点 シナリオ それまでの桃太郎伝説シリーズの持ち味だった牧歌的な雰囲気やギャグ要素が尽く廃された、これまでからは考えられないほど重くシリアスな展開が持ち味。昔話をモチーフにしているのは変わらないが、根底にあるのは「上座部仏教と大乗仏教の対立」である。これは公式攻略本にも明記されている。 「上座部仏教」とは「厳しい戒律と修行の果てに自己の救済を目指す」という仏教思想で、対する「大乗仏教」は「自己の解脱よりも他者の救済を重んじる」という仏教思想であり、それぞれ『実力主義と封建社会の厳しさの中で生きる鬼たち』と、『人助けと融和を重んじる桃太郎たち』になぞらえられている。 話の展開上、「鬼の支配(上座部仏教)」を「桃太郎たちが解放する(大乗仏教)」ことになっているが、もちろん現実の世界でこれらの思想に善悪のくくりがあるわけではない。(*3) 特にその物語に華を添えるのが、リメイク元の『II』には居なかった悪役『カルラ』の存在。鬼族の王である伐折羅王 (『II』での地獄王に相当)の腰巾着であり、行く先々で桃太郎たちの前に現れて様々な嫌がらせを仕掛けたり、何かあるたびに伐折羅王に虚偽の報告をしていたりする、裏の主役とも言える存在である。 その所業はネタバレとなるため詳しい記述は避けるが、作中で今までのシリーズからは想像もできないような暴悪で残忍な悪行を幾度となく行い、桃太郎シリーズはおろかRPG史上でも屈指の外道悪役として今でも名を馳せている。 作中のある場所で語られる鬼族の世界観やカルラの生い立ちの中にはそうならざるを得なかった事情もある(*4)にはあることが読み取れ、プレイヤーに複雑な感情を抱かせた。開発日記いわく「悪いけど哀れな奴」とのこと。 『ファイナルファンタジーVI』のキャラクターであるケフカとは劇中での立ち位置など共通点が多い。なお、偶然とはいえゲームの発売時期もかなり近い。 システム面 RPGとして、以下のような意欲的なシステムが盛り込まれている。 『絶好調』 フィールドを歩いていると一定確率でキャラクターが絶好調になり、戦闘中のステータスが大幅に上昇する。一定時間で元に戻ってしまうが、上手くボス戦に持ち込むことができれば大幅に有利となる。(ただしボス戦では恩恵が通常戦闘より小さくなるように設定されている。) これは、後の桃太郎電鉄シリーズや、PS版『桃太郎伝説』にて復活することとなった。 『タクティカル・ウェザー・バトル』 フィールドでの敵キャラとの戦闘には「天気」という概念がある。各キャラや一部の術に得意な天気 苦手な天気が割り振られており、天気によって戦況が変化するというもの。味方だけでなく敵にも得意な天気が設定されていて、その天気に変更する能力を持っていたりする。 一例をあげると、最序盤から出現する『カエル』という敵は、雨ごいを行って天気を雨に変えるが、雨になると攻撃力と防御力が2倍になる。また『ひとだま』という火の化身のような敵は、怒りで燃え上がる事で攻撃力と防御力を2倍にするが、雨(雷雨)が降っていると次のターンに元に戻ってしまう……といった、天気に絡んだ特徴がある。 どの天気になるかは毎回ランダムだが、南国は日照りになりやすい、海では時化が発生するなどの特徴分けがなされている。 現在の天気が得意である場合、毎ターン体力が回復する、ステータスが増加する、術の消費技量が半分になるといった効果が発生。逆に苦手な天気の場合体力が自然減少したり、術の消費量が増加する。中には全く動けなくなったり、戦闘から逃げ出してしまうという極端な仲間も。術の威力も天気によって増加したり減少したりする。 回復役として重要な浦島は苦手な天気が4つと多い。元々の体力が低いところに体力減少が加わってしまうので、戦闘の際には注意が必要となる。 なお、天気は一部のアイテムや術などで意図的に変化させることも可能。 『人気度』 桃太郎が人々からどれくらい支持されているかを示すステータス。 このステータスが高いと、店で割引をしてもらえる、利用できる施設が増えるなどの利点が生じる。逆に低いと店に高い値段を吹っ掛けられたり、お供が命令を聞かなくなってしまう。 この人気度がある程度以上高くないと入れない場所や、一定以上無いと仲間になってくれないキャラも存在するが、普通にクリアするだけなら無視しても問題はない。 人気度は困っている人の手助けをする、ボスキャラをこらしめるなどで上昇し、敵の甘言に乗せられる、嘘をつく、仲間を戦闘不能にするなどで減少する。 『II』でも“桃太郎らしくない行動”に対するペナルティはあったが、本作は悪行に対するペナルティと善行に対するご褒美をより明確にしたものと言える。 『各仙人との修行』 桃太郎はレベルアップで術を覚えないため(*5)、フィールド各地の庵に住む仙人を訪ねて術を伝授してもらう必要がある。そしてその修行がバリエーション豊富。 桃太郎一人で仙人と戦い勝利する、指定された敵キャラを一定数討伐する等定番のものから、仙人がしたオナラの数を数えるといった修行とは言い難いものまで様々。 個性的なキャラ 仲間キャラの総数は当時のRPGとしては破格の多さ。またキャラごとに癖や使い勝手も大きく異なるので、個性が大きく出ている。 重要イベントの際に特定のキャラをつれていると、仲間や敵のセリフが変化するようになっており、パターンも豊富。 また、フィールドを歩くときに仲間が好き勝手に歩く『アクティブ・ウォーキング』など、細かいところにも独自性が見られる。 敵キャラもそれぞれ独自のトリッキーな技を使うものが多く、敵との戦闘では毎回細心の注意を払う必要がある。 様々な伝承・民話や仏教用語に由来する敵が多数登場しており、雪女や海坊主のような著名どころから、「うわん」や「いつまで」のようなマイナーな妖怪まで敵の種類は実に幅広い。不喜、悪杖、はちずまびんなど変わった名前の敵は十六小地獄の名称に由来していたりする。 「一体の敵に必ず一つ以上の特殊能力を」という意気込みで作られたため、ザコからボスに至るまで皆非常に個性的。そのぶん、ややゲームバランスが犠牲になっている側面もあるが……。 シリーズ恒例のギャグ敵も健在。 パロディ表現への厳しさや作風のシリアスさゆえか、時事ネタやパロディは鳴りを潜めてしまっているが、相変わらずのコミカルなノリでシリアスな雰囲気を適度にほぐしてくれる。 その他 格調高い純和風のBGM群 作曲は旧作でおなじみのサザンオールスターズの関口和之が担当し、いずれも名曲揃いである。 中でもボス戦、ダイダ王子戦、風神 雷神戦、嵐の海戦、そしてラスボス戦のBGMは特に評価が高い。 また、効果音も非常に秀逸なものが揃っている。戦闘開始時や鹿角の術、痛恨の一撃などは印象的で、プレイヤーの思い出(またはトラウマ)を呼び起こすような、良くも悪くも一度聞いたら忘れられなくなること請け合いである。 細かなところや妙なところへのこだわりよう、力の入れようも凄い。 本作の題字『新桃太郎伝説』は今井凌雪氏(黒澤明監督の映画の題字を手がけたことでも有名な、本職の書家)にわざわざ依頼して書いてもらっている。 桃太郎シリーズのお約束である女湯イベントなど、細々としたイベントやミニゲームにも力が入っている。 賛否両論点 旧作と比較して顕著なシリアス要素と死亡描写 『敵を殺すのではなく懲らしめる』という根底こそ貫いている(*6)が、ストーリー展開上、登場人物の殺害シーンなどのショッキングな展開が多く、殺伐とした雰囲気が顕著。 ギャグ基調から重厚かつシリアスなストーリーへの転換を好意的に受け止めて評価しているプレイヤーは多いが、ほのぼの感あふれる作風を特徴として他作品と差別化していたシリーズだけに、旧作からのファンの中には否定的に見る層も存在している。 夜店の難易度と景品のバランスが悪い 金太郎の村を解放すると夜店が出現し、4種類のミニゲームを遊ぶことができる。そして稼いだ得点に応じて景品が貰える仕組みとなっている。 一番簡単なのは「桃カルトクイズ」で、問題の種類も少なく100点を取るのも容易。更に景品のびっくり玉は序盤としてはそこそこ高値で売れる(*7)ため、一種のバランスブレイカーとなっている。 「ポコポコジャンケン」は100点を稼ぐのは難しいがその分景品も豪華で、ランダムでレアアイテムに化けるギヤマンの玉と難易度に見合った物が用意されている。 一方で「桃まとあて」はジャンケンと同等かそれ以上の難易度を誇るにもかかわらず、100点の景品が簡単に入手可能な仙人のかすみと明らかに苦労に見合っていない。 ちなみに「ポコポコジャンケン」の景品の中には仙人のかすみの上位種である仙人の桃も含まれている。あんまりにもあんまりである。 「桃ふくわらい」に至ってはドット単位で減点されるため、人力で100点を取るのはほぼ不可能(*8)。そして仮に100点を取れた場合は万能丹が貰えるのだが、このアイテムは同じ金太郎の村の薬屋で少々値が張るとはいえ普通に販売している。 これに関しては上3つのミニゲームに比べて極端に難易度が高いことから、攻略上の有用性を敢えて下げることで寄り道のやり込み要素に特化させたとも解釈できなくもない。 裏技やバグ技が非常に多い 小ネタ程度のものから中にはゲームバランスを著しく損なうものまで多種多様。ただしこれら裏技自体もやり込み要素の1つと捉える事もでき、一概に否定はできない。 代表的な例を挙げると…… 桃太郎の技数の最大値を863~865まで強化すると鹿角の術の技消費量が0になる「無限鹿角」 えんま様の1回目のコマンド入力後、ある手順を踏むと最大99回までコマンドの回数を増やせる「えんま様無限行動」 敵の体力を半減する半分の玉をボス戦で使用すると効きめがなかったと表示されるが実際には効いている「半分の玉バグ」 風神の谷でぬけだしの術を使用すると風神との戦闘をスキップできてしまう「ぬけだしバグ」 問題点 レスポンスが遅い。 特にフィールド画面が顕著である。メニュー画面を開く、仲間同士でアイテムを交換するなどの動作でイライラさせられやすい。 操作性が悪い。 町中では歩行速度の調整ができるが、フィールドやダンジョンでは遅い速度でしか歩けないなど、微妙に不親切。町での移動速度を速くしていると、ダンジョンでのノロノロした歩みに苛立つことだろう。 かと思えば、船に乗ったときの速度は勢い余って陸地に上陸してしまうほどの異常な速さ。狭い川に入った時などはとても操作しづらい。 この移動速度の調整には紆余曲折あったらしく、本編発売前に放送されたテレビCMではフィールドやダンジョンを町中と同じ速度で高速で移動していたりする。 エンカウント率が非常に高い(*9)。特に橋の上を通ると当時のプレイヤーから「橋を通る度に敵が出た。これは何かの陰謀か?」と言われたほどに高確率で敵と遭遇する(*10)。 その上雑魚敵も全体的に強く、ダンジョンでは常にギリギリの戦いを強いられる。 ただし、こちらにも敵全体に会心の一撃を繰り出し敵をほぼ一掃出来るようになった鹿角の術など、対抗手段は決して少なくはない。また一度倒した敵と遭遇しなくなる「オニよけの術」、敵との遭遇率を下げる「かくれみの」といったものもあり、こちらは逆に強力すぎるため一応のバランスはとれており、救済措置が全くないわけではない。 「しょうけら」という敵は此方の呪いを解いてくれる他、倒すと改心の証として味方1人のHPを回復してくれる。 「黄粉坊」という敵は逃げ出しやすいが、なんと 倒したキャラの体力と技を全回復 させてくれる。 wikiや攻略本によると、本作の実質の制作期間はわずか 4ヶ月 しかなかったとの事。バランスが厳しいのもこのためであり、どうあがいても難易度調整が間に合わなかったため、これらの敵を配置してしのいだらしい。 このゲームに限らず、この時期のハドソンのRPGは(バースデイなどのデベロッパー会社なども含んで)全体的にエンカウント率が高い傾向にあるので、社内の空気と言うか方針がそんな感じだったのかも知れない。(*11) 物価が非常に高い。 特に装備品の値段が際立っており、先の村へ到達するほど価格が容赦なく上がる。 また物語後半で建造した自分の城を飛行させたり、海に潜らせるために莫大な資金が必要になる。(どちらもクリアには必須) さらに城に大砲をつけようとするとそれらを上回る金額を請求される。大砲はクリアに必須ではないが…。 お供の活躍頻度の減少。 キジ、イヌ、サルのお供たちはそれぞれ固有の特技を持っており、前作『II』では無制限に使用できたのだが、今回は特技一回につき、きび団子一つを消費するようになった。 特に、その場で即エンカウントを引き起こす効果のあるイヌの「敵を呼ぶ」は『II』において経験値・資金稼ぎをする上で非常に重宝したのだが、今作では気軽には使えない。お金が増える後半でも、やはりアイテム欄を圧迫する 買い込む作業が面倒という点で変わりはない。 代わりに同じく敵を呼ぶ効果を持ち、何回使ってもなくならない「鬼の笛」というアイテムがあり、比較的簡単に入手できるのでそちらが使われる。 特技を覚えさせるにはエサを買って食べさせないといけないのだが、これが人間用の回復アイテムの何倍も高い。しかも3種類の数値がランダムで上がり(*12)、その数値が15とか30まで上がらないと使えない特技もある。早い段階で覚える特技はほんの大道芸程度だが、後々の特技は使い勝手も上がり、またそれぞれ上限の50まで上げると貴重なアイテムが最大3x3の9個まで手に入るので、一応救いはある。もっともそこまで育てるには、かなりの根気と金が要求される。 戦闘中に食べさせると毎ターン援護してくれると言う非常に助かるシステムが存在してはいるが、桃太郎の道具袋から使わないと食べさせられない。イヌサルキジを全員参加させようと思ったらそれだけで主人公の道具袋の3/8を圧迫するのである。 またイヌやサルの特殊攻撃はボスにほとんど通用せず、かといってザコ戦へ呼び出すには前述の通りコストが高い。そのためキジだけを参戦させることになりがち。 キジは味方の支援や回復術を使うので、ことボス戦だと治療の手間を減らしてくれて都合がいい。イヌやサルは弱点を突いたり怯ませたりが得意なのだが、バランス取りのためかボスに効きにくいので呼び出す意味がほとんどない。 役に立つ仲間と役に立たない仲間の落差が激しく、結果的にメンバーが固定されやすい。 桃太郎、金太郎、浦島、夜叉姫の4人で組むのがストーリー的に妥当であるが、癖はあるがオリジナルの強力な術を使えるあしゅらはこれらのメンバーを凌ぐほどの性能を持っており、旧作よりも弱体化が激しく微妙な性能の夜叉姫(*13)を抜いてあしゅらを加えるプレイヤーも多い。 サブキャラは癖の強いピーキー性能のキャラが多く、特にデメリットがきついキャラは縛りプレイでもない限り、試しに使ってみたらお払い箱になってしまいがち。 天の邪鬼や雪だるま(どちらもランダム要素が多すぎて安定しない)、貧乏神(*14)や福の神(どちらもステータスが極めて低い)、寝太郎(ステータスは最強で攻撃時は必ずクリティカルが出るが1/16の確率でしか行動しない)、といちや(メンバーの術をほぼ全部使える等、一見すると万能だが、事あるごとに大金をせしめる)、でか太郎(これらのキャラクターの様な目立ったデメリットこそ無いが、空中の敵相手でも命中率が下がらない事以外これといった長所が無く、ステータスも標準以下)などのデメリットのせいで使えない奴は本当に使えない。 一方、敵からの通常攻撃を無効化するはらだし(*15)、鍵盤のパターンさえ覚えてしまえば他のキャラでは使えない強力な効果を生み出すことができるましら(*16)、加入するのは終盤だが高ステータス+強力な術に加えてメガガルーラもびっくりの1ターンにデメリットなしで完全2回行動が可能なえんま様(*17)の3人は、プレイ方法を練ると明らかなバランスブレイカーになってしまうほど強力。えんま様に至っては特にプレイ方法を練らず普通に使っても、上記のメインキャラクター4人やあしゅらを凌ぐほど強い。 後半で風神と雷神が仲間になる。風神はパラメータが高い肉弾戦タイプで、ある程度回復術を使用可能。一方の雷神は体力と技以外のパラメータは低めだが、覚える術にかなり強力なものが揃っている。ただし雷神は、風神がPTにいる時でないと使えない術もあるため、この2人はセットで運用しないといけないので、PTの編成選択肢が狭くなりがち。とはいえ、彼らが仲間になってしばらくは海に出る機会が多く、彼らに有利な天気である雷雨や時化に恵まれやすいため、起用する価値は十分にある。奈落の洞窟でも活躍が見込めるうえ、HPが高いことから直属の上司であるえんまを幽閉している牢獄の破壊とも相性がいい。 銀次は専用装備の包丁をそろえるのにお金がかかる他、術は使えずパラメータも平凡。しかしながら「盗む」で敵のアイテムを奪えるという強みがある。 黒河童は覚える術が個性的で、特殊攻撃技も味方に有利になるものが殆ど。しかし装備が一切できない上、戦闘中に攻撃を受けると確率で『腕が抜ける』『頭の皿の水が零れる』などが発生し、その戦闘中は攻撃力が大きく低下するデメリットがある。 なお、弱いキャラが弱いとされる要素の一つに「ろくに装備ができない」というのがあるが、何故か「鎧は着れないが足袋は履ける」連中が多い(*18)。普通に考えれば逆なのでは? 大江山の暗号やあしゅらの謎かけなど、ストーリー上避けて通れない謎解きの中に異常に難しいものがある。 どちらも多少のヒントはもらえるが、はっきり言って(本作が最もターゲット層として想定しているであろう)小学生高学年あたりまでの子どもには難しすぎる。親や友達まで巻き込んで頭をひねった人も多いことだろう。 取り返しのつかない要素 終盤になるとシナリオの都合上、フィールドマップの行き先が制限されてしまい、行ける場所が愛と勇気の国、月の一部、鬼ヶ島しかなくなってしまう。こなしていないイベント、取得していないアイテムなどを残したままイベントに突入してしまう泣きを見る羽目になる。 この点を予期させる展開が存在しないため、初見プレイ時に泣きを見たプレイヤーは多い。 また、ラスボス目前まで話を進めると、今度は月にも行けなくなってしまう。 不要になった一部の装備品は捨てられない。 本作では装備しているアイテムは所持アイテムに含まれないシステムとなっている。 しかし、えんま様の装備できる武器や防具は、なぜか売る事も捨てる事も出来ない。因みに全てつづらからの入手であり店では扱っていない。 といちやに預けられるアイテムの上限もそこまで多くない本作では、最強装備である紅蓮の独鈷と黄泉の衣以外は、最終的に邪魔になってしまう。普通に進めた場合、合わせて6個ほどアイテム欄を圧迫することになるだろう。 なお、裏ワザ・バグの範疇ではあるが装備品を買う時に「下取り」を実行した場合、通常売れない装備品でも下取りできる。武器であれば全員共通で装備できる武器が店売りされているので、「下取り」で処分することが可能。 一部レアアイテムの入手場所のヒントがゲーム中に存在しない。 「四神の刀」という、ゲーム中のある場所に持っていくことで特典が得られる四振りの刀があるのだが、そのうち「朱雀の刀」以外の三本は地面に埋まっている上、その場所についてはゲーム中一切のヒントがない。攻略本などの情報なしでは、イヌの特技「ここほれ」を使って全てのマップをしらみつぶしに探索していくしかないのである。 もちろんなくてもゲーム進行には全く影響がない。また4本のうち最強の「青龍の刀」があるダンジョンはクリア後に再訪する方法が少々わかり難く、「取り逃すと取り返しがつかない装備」と勘違いするプレイヤーも多かった(補足すると、なんとなく怪しい置き方をされたつづらの近くにある)。 これらの刀は戦闘中にアイテムとして使う事で様々な術が発動するのだが、これに関しても説明が無い。これの他に使って効果が発動する武器は他に朝凪のモリと夕凪のモリと言う一対の銛が存在しているのだが、やっぱり何の説明も無い。 四神の刀は汎用の店売り刀と同じく多くの仲間が装備出来るため、専用の最強武器を持たない仲間は青龍の刀が最強武器になる。このゲームには「ものふやしの玉」と言うどんなレアアイテムだろうが複製出来る便利な道具があり、人数分用意する事もちゃんと可能なのだが、そもそもオリジナルを手に入れられなければそれも適わない。 『桃太郎伝説ターボ』にも「うごのけん」「ふしまちのけん」といった入手場所ノーヒントのレアアイテムはあったが、こちらは決して高性能とはいい難くギャンブル性の高い武器であるため、見つけなくても何の問題もなかった。 仲間ごとに設定されている「体重」の平均が48キロでないと通れないポイントがある。だが、ここがとんだ初見殺しになっている。 + どう初見殺しかというと…… 上記の定番メンバーで挑むとすんなり通れるのだが、そこを通る際にイベントで風神によって仲間(その場のメンバーのみ)がバラバラな方向に飛ばされてしまう。 特に回復担当として重要な浦島の再加入が非常に遅く、回復を浦島に任せっきりだった場合、辛くなる。 実は、この期間中にすでに仲間に入っているあしゅらが有能(*19)で、『ランダム要素があり不安定だが、期待値的には回復量が多い』「まほろばの術」を使える上に攻撃役としても優秀。なので浦島はいなくてもそこまで問題が無いのだが、あしゅらは癖の強い術が多く、防御力が低い欠点がある(*20)ため初見では強さに気づきにくい。 たくさん居る仲間キャラを色々使ってもらうための措置だと思われるが、上記の通り使えるキャラと使えないキャラの差が激しく、加入時は全員一律で一段(レベル1)のため、特定メンバーを集中的に育てていると文字通り1から育て直すことになってしまう。 また、この場合後述のじゃこつばばあ戦の難易度が高くなる可能性が出てくる。直前に夜叉姫が人質に取られるため必然的に控えメンバーをパーティに加えて戦力を補強しなければならなくなるのだが、初めて新しい村に入った時点で、夜叉姫以外にも城に残った控えメンバーが2名ランダムに人質に取られてしまう。 この時点で戦力になるメンバーは余程偏った使い方をしていない限り金太郎、浦島(*21)、あしゅら、ましら、銀次しかおらず、この5人のうちの誰かが人質に取られてしまったら弱いメンバーを1名パーティに入れて挑まざるを得なくなる。 戦闘敗北時の仕様が従来シリーズから変更された。 旧作では「ドラゴンクエスト」シリーズ同様、「全滅時はイベント進行状況、アイテム、経験値はそのまま据え置きで続行」であったが、本作では敗北すると最後にセーブした地点からやり直しとなり、それまで進めたゲーム内容や育てたステータスがリセットされてしまう。要は「敗北」=「ゲームオーバー」である。 当時のRPGとしては決して珍しくない仕様ではあるが、本作は主人公が倒された時点で仲間が残っていても敗北になってしまう(*22)。 桃太郎は仲間の中でも高ステータスであり、その上いい装備品を付けられるのだが、敵の攻撃も熾烈なため敗北の機会は比較的多い(*23)。油断は大敵、長時間セーブをしないまま進めて桃太郎をうっかり死なせてしまいゲームオーバー…という事態も起き得るため、本作をストレス低く攻略したいのなら、こまめなセーブが推奨される。 この点は『ファイナルファンタジー』シリーズのように、イベント途中で仲間が増減する機会が多かった(特に本作ではボス戦の最中に加わる仲間もいる)ことやストーリー性重視の内容に変化したことも関係あるのかもしれない。 「人気度」システムのバランスがやや不安定。 人気度が減少する条件に、仲間の戦闘不能や戦闘からの逃走といったものが含まれている。逆に上昇する条件は少ない上に、厳しかったり面倒なものが多い。 そのため、基本戦闘では仲間を殺さず、逃げずに戦うことが求められる。しかし初見でそれを成し遂げるのは少々難しいので、どうしても人気度は下がりがちになる。 一方で、面倒ささえ乗り切ればごくごく序盤で最高値の100にすることもできる。施設の利用料が安くなることもさることながら、ご褒美に貰えるアイテムが高額で売れたりするので、逆にバランスブレイカーになってしまう。 そのため、序盤の人気度をあげられるポイントは救済措置という見方が強い。 目玉システムのタクティカル・ウェザー・バトルが空気になりがち。 戦闘機会が増えるであろうダンジョンの大半は天候の影響を受けない洞窟や塔などの屋内であり、更にストーリーが進むに連れて月面や海底など天候のないフィールドが増えていくため、折角の斬新なシステムも終盤に差し掛かる頃にはプレイヤーから忘れられがちである。 また、肝心の恩恵も全体的に受け辛い。 特に『日照り』は苦手としている仲間が多いためにデメリットのほうが大きい。炎系の術の威力が上がるが、波・雷・雪系の術の威力が10分の1にまで下がる。金太郎・夜叉姫・でか太郎・寝太郎・風神などの日照りに極端に弱いキャラ(*24)は戦闘への影響が特に大きい。また、浦島は上述通り4つの天気(雨・雷雨・日照り・雪)に弱い上に、それらは遭遇しやすい天気なのも辛いところ。 有利になる一例として、設定どおり夜叉姫は雪が得意な天気なので、消費技数が減った流れ星の術で経験値稼ぎができるなどの恩恵はある。 ただし、夜叉姫が仲間に加わる時期は雪のフィールドの終盤であり、次に雪が降る地を訪れる時には夜叉姫がイベントでパーティを離脱しているのでアイテム等で天候を変更しない限りこの恩恵を受けられる機会は非常に少ない。このことも夜叉姫が不遇と言われる理由の1つとなっている。 最も恩恵を受けられるのは『日本晴れ』。得意とする仲間が多い他、桃太郎の鹿角の術が消費技数が減った状態で打てるのがその理由である。 一部の敵の能力がかなり厄介で、苦戦する場合も多い。 雑魚敵では、序盤で味方が育ち切っていない時期に徒党を組み、痛恨の一撃を頻発してくる『馬鬼』、一番弱っているキャラに痛恨の一撃を放ってくるという『じゅむへんく』、きゅうりを持っていないとアイテムや所持金を全て盗んで逃げる『黒河童』(*25)、攻撃力、防御力がかなり高い上に後述の夜叉姫戦前にはイベントで4体で現れる『黒鬼』(*26)、その他にも通常攻撃がほとんど効かない雑魚敵など。 ボスでは、竜巻を放つことにより毎ターン固定ダメージを与えてくる+強力な術を連発し、メンバーを半壊させるボス『風神 雷神』、イベントで雑魚連続戦闘からの連戦な上に戦闘中にHPが減ると自身のパラメータを強化し全体攻撃の「流れ星の術」を放ってくる『夜叉姫』、味方が一人になるまで問答無用で動きを封じてくるボス『じゃこつばばあ』、ラスボス級の体力に加え、強力な全体攻撃を容赦なく撃ってくる『三千世界』など。 特に『風神 雷神』は3回戦うのだが、最後の3回戦目はゲーム中でも最大の山場と言われるほど難易度が高い。また、2回目も3回目と比べれば幾分か楽だが、村の中で戦うため再挑戦が容易な3回目と比べて「オニよけの術」を使わなければ1時間近くもかかるダンジョンを抜けた先で戦うため負けた場合のプレイヤーのダメージは大きい。 その一方で弱いボスもいることはいるが、シナリオで一番盛り上がる部分のボスに限って弱い。 + 弱いボスの例 まず、『酒呑童子』。序盤の山場である大江山のボスとして登場。有能な四天王を配下に持ち、戦闘前に桃太郎たちを全回復してくれたりと、大物として描かれているのだが……正直、酒を呷って連続攻撃してくる以外に特殊な攻撃や能力はなく、その連続攻撃も1ターン目に金太郎の「はり手」や浦島の「まもりの術」を使えばダメージを最小限に抑えられるため別段恐れる必要もない。更にHPも低いため、塵角を3連発すれば余程低レベルでもない限り3~4ターンで決着がつく。 ちなみに酒呑童子以降のボスはHPが大幅に跳ね上がり塵角の3連発で瞬殺する戦法は通用しなくなる。 むしろ、彼が桃太郎らの力量を測るために放った四天王達とは一対一で戦う上それぞれが厄介な能力を持っており、そっちの方が苦戦する始末。特に『とらくま童子(*27)』『ほしくま童子(*28)』は桃太郎以外で勝つのは非常に難しい。ほしくま童子に至っては桃太郎でさえ勝率は5分といった所である。また、金太郎は物理攻撃を2倍にして返してくる『かね童子』にも勝つ事が出来ず、術を吸収する特性を持つ『くま童子』以外には勝つ事が出来ない。 もっと酷いのが桃太郎の宿敵である『ダイダ王子』。彼はオープニングのイベント戦闘で、桃太郎の術を吸い取り、装備品を弾き飛ばし、完膚なきまでに叩きのめす。その後も、桃太郎の前に現れては幾度も刃を交えてこちらの実力を測ってくるうえ、鬼達との会話の中でもダイダ王子の強さを物語るセリフが多く、その強大さをプレイヤーに印象付ける。 しかし、満を持しての最終決戦において彼は一切特殊行動を行わず、完全に単体物理攻撃一辺倒(しかも、その攻撃力も直前のダンジョンに出てくる雑魚敵以下)。こっちは4人パーティであるため、まず負けることはない。 強大な力を持つライバルという立ち位置にも拘らずここまで散々引っ張っておきながらのこの弱さだけに、肩透かし感が非常に否めない。 さらに、ダイダ王子との戦いに勝つと、改心して仲間に加わる…となった瞬間に、 背後に控えていたカルラから不意打ちされて殺害される(*29)という展開になるため、とことん救いがない。 セーブデータが消えやすい その際の演出は、ドラクエシリーズと同じくおどろおどろしい呪いのジングルとともにメッセージが流れるという不気味なもの。さらに意地の悪いことに、データ選択画面に入ってデータを選ぶまで消えているかどうかがわからず、選んだ瞬間に呪いのジングルが流れ、目前でデータを抹消されるという非常にいやらしい仕様になっている。 「大変です!旅の話が消えています!」「勇気を持ってやり直して下さい!」と、太い赤文字でデカデカとメッセージが出てくるため心臓に悪い。 総評 エンカウント率を筆頭にゲームバランスには多少の難があるものの、おとぎ話を題材にした和風RPGとしての完成度は高い。 特にシナリオ面は評価が高く、ボリュームもたっぷり。特にカルラは忘れられない存在だろう。 本作を「桃太郎伝説」シリーズの最高傑作として挙げるファンも多く、長く愛されている作品で、今でも移植やリメイクを望む声は多い。 余談 作者のさくまあきら氏が発売前の雑誌インタビューで述べたところによれば、「作品に文学性を持ち込みたい」という意図があったといい、本作のシナリオには現実の人間社会が投影されているという。 まずはこの意図が先にあって、とっつきやすさを重視して桃太郎シリーズの世界観とキャラクターを流用したという。 上述の通り開発期間に追われていたこともあり、さくま氏は「いずれ完全版を作りたい」ともコメントしていたが、その後の桃太郎シリーズは電鉄シリーズにほぼ一本化され、伝説シリーズは完全版開発を迎えることなくそのまま停滞してしまった。 2012年3月1日付でハドソンがコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併され法人格を失い、さらにはそのコナミスタッフとの軋轢があったらしく、2012年9月1日には氏のツイッターにて「これが最後の桃鉄」「もう桃太郎シリーズは作らない」という宣言が出されたこともあった。 その後、電鉄シリーズは紆余曲折を経て任天堂より発売された『2017 立ち上がれ日本!』をもって復活したものの、過去作に関しては「ハドソン側が伝説シリーズのプログラムを紛失し、電鉄シリーズも11以前のプログラムを廃棄してしまったため、旧作のリメイクや移植は不可能だ」と氏自身がホームページで言及している。 偶然の一致であるが、本作の前後にハドソンが出した『天外魔境II』、『大貝獣物語』もまた、トラウマ級の虐殺展開があることで知られている。 なお『天外魔境II』において監督・脚本をした桝田省治は、桃太郎伝説シリーズの開発にも大きく関わっているため、一方はあながち無関係でもないとも考えられる。 回復系の術を使用すると使用者の素早さに補正が入り、ターンの最初に回復できる可能性が高くなる仕様がある。 これは後のハドソンの作品である『天外魔境ZERO』や『大貝獣物語』に受け継がれた。 貧乏神のモデルが当時『ジャンプ放送局』のレイアウトを務めていたデザイナーの榎本一夫氏であることは当時から知られていたが、貧乏神の名前を氏にちなんだ「えのっぴ」「えのもと」「えのん」のいずれかにすると 「ガワンバッチョ!酷い名前なのねん!ひーん!ひーん!」 と泣き出し、パーティとして連れ歩いている際に一歩進むごとにお金を落としてしまう、という迷惑な裏技が仕込まれていた。 しかし『ジャンプ放送局』の読者を中心に前述の3つの名前を付けるプレイヤーが多かったために、結局裏技としての意外性は殆どなかったという。 読者からも『榎本社長、残念ですがついに倒産です!』などといったネタ葉書が届いたり、『えのんを探せ!』というコーナーが大人気だったり、氏をモチーフにしたネタには必ずと言っていいほどお金が絡んでたりと、すっかり『貧乏だが愛されるネタキャラ』としての地位を確立していた。 そんな榎本一夫氏だが、2022年10月に引退を宣言するまで自身の設立したデザイン会社『有限会社バナナグローブスタジオ』の代表取締役として活躍していた。HPに載っている自画像も当時のタッチのまま。 当たり前だが榎本氏本人は全く貧乏ではなく、むしろ食道楽者(グルメ)として知られている。ただし、所謂B級グルメも大好きらしく、そっちの話題になると盛り上がるらしい。 当時のファンの語り草になっているダンジョンとして『怨みの洞窟』が挙げられる。 これは攻略する前に自分が1番~3番目に嫌っている人の名前を入力すると2・3番目に嫌っている人の名前の敵が雑魚として、1番嫌っている人の名前の敵がボスとして、それぞれ出現するという身も蓋もない趣向のもので(*30)、当時の『ジャンプ放送局』にも「怨みの洞窟を愛用している」旨の内容のお便りが多数寄せられたという。 微笑みの村で開催されている『天下一ダジャレ大会』の出場者の名前には当時の『ジャンプ放送局』の常連投稿者の名前が採用されている。