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らきすたの黒井ななこを宣言している人。名称がひらがななのは本人がいつもそう宣言しているため。 基本的に平仮名で漢字交じりで宣言をしている。 同作品の主要キャラである柊かがみを宣言している時があるが、かなりレアなのでお目にかかれる機会は少ないだろう。 更に上と同じぐらい稀ではあるが阻止をしていたりすることも。こちらもレアなのでもし阻止されたらハッピーな1日になるかも知れない。 阻止の傾向としては無双出来るが本人曰く宣言から30分以上経ったものを阻止するとのこと。 理由はスルーされているのを見ると悲しくなるから、らしい。 やたらと古いネタを話すことも。 誤爆によりヲチ民であることが判明した。
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「ねえ、こなた」 学校でかがみは私に聞いてきた。 「な~に?」 「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」 「おお!私へのプレゼントですか!」 「リクエスト聞いてやるのもいいと思ってね。何がいい?」 「う~ん…まあ、強いて言うなら~…」 「うんうん」 「かがみかな」 「…」 「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」 かがみは一度リセットして、全く同じ事を聞いてきた。 「かがみ」 「…」 「…あ、ああ。鏡ね。立て掛けるタイプ?それとも壁に掛けるのがいい?」 「私、柊かがみが欲しいんだけど(かがみ机を叩く)ごめんなさい特に思い付かないかな」 「じゃあ…例えば、服とか」 「私、ファッション興味ないよ」 「本は?」 「好きな漫画は発売日にゲットするけどね。…言っとくけどラノベもらっても読まないと思うよ」 「…じゃ、ケーキとか」 「かがみ太るよ」 「関係ねえよ!!」 「私、欲しいものはいっぱいあるけどバイトしてるからだいたい買えちゃうんだよね~」 かがみは少し呆れている。 「まったく…じゃあ、どうすりゃいいのよ?」 「う~んそれじゃあ誕生日は~…『一日私の言うこと聞く!』で」 「ええぇっ!!?」 「…なんでそんないやいやなのさ」 「あ、あんたのことだから…なんか…変なことさせそうで不安なのよ」 「ぷー、せっかくかがみがリクエスト聞くからって言ったのに…これしかないよ、私が欲しいのは」 「…あんまり無茶な事とか、非人道的なことはさせないわよね」 「だいじょぶだよ、そんな大したことはさせないからさ」 「じゃあ…それならいいわよ」 かがみは少し不安な顔をしながら受け入れた。 (…ニヤ) そして、誕生日の当日。 「それで?私はまず何したらいいのかしら?」 私はカバンから、コス専用ウサ耳を取り出した。 「これ付けて写真とって」 「…なっ、アホかお前はぁ!!!?」 「え~~~!?かがみ誕生日なら何でも聞くって言ったじゃ~ん!いきなり私との約束破るの~?」 「…だからって、こんなの…!」 「耳だけじゃん。私がバイトでやってるコスプレなんてもっとすごいヨ」 「あんたと一緒にするな!!」 …しかし、結局かがみはしぶしぶ撮ることになる。 ふっふっふっ…今日のかがみから私へのプレゼントとは、私を一日中萌えさせることなのだよん☆ 「お姉ちゃん、もうちょっと笑ったほうが…」 「いやいや、恥じらいがある姿も萌えるんだヨ。特にかがみは」 「…うぅ…は、早く撮りなさいよ!!///」 カシャ。 「言っとくけど、他の人には見せちゃだめだからね!」 「しないよ。私はただ待ち受けに」 「するなぁっ!!!!」 「でも、結構カワイイよ、かがみ」 「…そうかな?」 「あっ。ゆきちゃん似合~う。カワイイ~!」 「そっ、そうですか?…私こういったものは始めてでして…」 「おおおお!ウサ耳ヘッドみゆきさん激萌え~~!!!写メ撮らせて写メ!!」 「…ぉぃ」 私はかがみのクラスに来た。 「かがみい~、ツインテール触らして~」 「なんじゃそりゃぁ!!?」 そしてまた、誕生日の名目で、かがみの髪で遊ぶ。 かがみは決して楽しそうな目はしていない。 「なんだぁ?なんか面白そうなことやってんなー」 そう言ってみさきちがかがみの方に寄ってきた。 が、かがみがキッと睨んできたため、「みゅ~~~~」と言いながら、あやのに頭をなでられている。 ちょっと不憫。 お昼休み。 「それで、かがみ、お弁当は?」 「はい。ちゃんと作ってきたわよ」 私は昨日、まず、かがみに弁当だけを頼んでおいた。 「おお~!つかさ弁当並に豪華じゃん!!」 「どう?私だって、やるときはやるわよ。」 「お姉ちゃん、朝5時に起きてがんばってたもんね~」 「ちょっ!ちょっとつかさあ!!」 「なんだかんだで私のために頑張ってくれるかがみん萌え」 「…うるさい、さっさと食べろ!」 私は弁当の卵焼きを頬張る。 「おいしいよ、かがみ!」 「えっ、…そ、そう…良かった、うふふっ」 素直に言われると喜んでしまうかがみ、いいねえ…このツンデレっぷりがたまらんのだよ。 午後、また私はかがみのクラスに来る。 「か~がみっ!」 そう言って私は座っているかがみの後ろから抱きついた。 「なっ…ちょっとぉ…」 「今日のかがみは私専用☆」 「ぐ…今度は何よ…」 「今度はねぇ…ん~と…私にちゅ~して!」 「えっ!!ええっ!!!さすがにそれはちょっとだめよ…!」 「え~…せっかくかがみは約束してくれたのに…」 私の声が弱くなる。 「今日さ…かがみにいろいろしてもらうの…私、すごく嬉しくて…楽しみにしてたのに…」 「…」 「でも、そうだよね、いきなりそんなことかがみは嫌だよね…ましてや私なんて…ごめん…」 「…分かったわよ」 「え?」 「し、してあげるわよっ!!それでいいでしょ!」 「え~?いいのぉ~!?」 ふっ…かがみんよ…もはや逃れることはできんぞ… 「はい、じゃあ、して!」 私はかがみの方に顔の横を向ける。 「…」 かがみは顔を赤く染めながら少しずつ私の頬に近づいてくる。 カシャ。 「…え」 「かがみのキス顔と~った♪」 「…!!!」 私は喜んで早々に教室から出ていった。 その後のかがみの表情は…知らない。 再び私はかがみの教室に来た。 「かがみ様~!」 かがみが机からゆらりと立ち上がって言った。 「ははは…さあ次は何すりゃいいのよこなた。ほら、言ってごらん」 「ちょ、ちょっと怖いですよかがみサン…」 そう言って私はわざわざパティに借りてきたネコ耳をしまった。こっちは諦めた方がいい… 帰りの電車の中にて 「はあ…今日はなんだかいつもより疲れたわ…」 電車の中で、私とかがみが座っている。 私は、かがみの肩に頭をのせて寄りかかった。 「ちょ、ちょっと…!」 「た~んじょうび~」 「うっ…///」 かがみは表情を変えないままずっと下を見ていた…顔を赤くして。私はその表情をずっと見ていた。 (んふ~、かがみんて、ほんとウブなんだから☆まったく、可愛いねぇw) 電車から降りて、駅から出た私たち。 「はい!」 私はかがみの方に手を出した。 「…何よ」 「手ぇつないで帰ろ♪」 かがみの目が点になった。 「…は?…はああぁぁ!!?」 「私の家に着くまでだからぁ~」 「それ以上何があるのよっっ!!!」 そう言ってかがみの手をとってほっぺたにすりすりした。 「ねえ~お願いかがみん♪私のお祝いにさ!」 「く…!……!!… …。」 かがみは観念したようだ…よしよし♪ 「恥ずかしいわよ…周りの人に見られてるじゃない…」 「そかな?皆、大して気にしてないみたいだよ~。私たちのこと姉妹だと思ってるんじゃないかな~?」 「…これ以上、姉妹なんていらないわよっ!!」 帰り道は、結構長い。 私はずっとかがみが真っ赤になってる顔を観察して、ニヤニヤしながら歩いた。 しかし、なんだかだんだんかがみの握る手が強くなってきた気がする… しかも、かがみの方が歩く速度が速くなってくる。 …ヤケを起こしたのか。もはや私からは手を離すことができなかった。 ちょっと、かがみサン、手。手、痛いデスヨ。 しかし、かがみはある種のオーラを発していて、話し掛けにくかった。 なんというか、「くそぅ…コイツいちいち私のカンにさわることばかりしやがってなんで私がこんなことしなきゃ いけないのよ誕生日だからって調子のってんじゃないわよ明日はどうなるか覚えてなさいよフフフ」的オーラを感じた。 …お、怒ってる。 あ、ちょっとかがみさんや、握る手がますます強くありません?このままじゃ私の手がミンチになりますヨ? こうして、私は萌えている余裕がなくなったまま手を引かれ、かがみはずんずん歩いていく。 ようやく泉家に到着。 かがみの顔はもうこれ以上ないというほどに真っ赤だった。 ようやく私は手を離す。もとい、離される。あ…手が白くなってる。 「やぁ~、とうとう家に着いちゃったねえ。でも楽しかったよ~。ありがとね、かがみん、良い誕生日だったヨ!」 「私はひたすら恥ずかしかったわ…」 「それじゃあね!かがみ!」 「あっ、ま…待って」 かがみが急いだようにカバンの中をごそごそと探す。そしてある小さな紙袋を取り出した。 かがみはその紙袋の中から、ネックレスを取り出した。 派手ではないけど、かといって地味でもないきれいなデザインのネックレスだった。 「…え?」 かがみは、私の首にそれを付けた。 「け、結構似合うじゃない…」 私はポカンとして、そのネックレスを見つめる。 「やっぱりさ…私、こうゆうプレゼントしたいなって思ったから…」 かがみが頬を指でかきながら、言った。 私の顔がぼっと赤くなった。 「じゃ、じゃあ…また、明日ねっ」 かがみは走っていった。 …ずるいよ…今日は私だけが、ただ、かがみに萌える日だったのに… 「こなた!」 私は突然の呼び掛けに返事もせず、呼ばれた方を向いた。 「誕生日… おめでとっ!!!」 かがみは少し照れくさそうな笑顔で言った。 「…」 かがみは走り去った。 「も…もぅ!最後にこんな風になるなんて悔しい…今度、かがみのほっぺにいきなりちゅーしてやる…」 私は顔を赤くしたまま家の中に入っていった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-21 22 35 13) 二人が可愛すぎる。くやしい!ビクンビクン -- 名無しさん (2009-12-08 19 51 39) やっぱ、楽しくて、かつ萌えるSSっていいなあ。 -- 名無しさん (2008-06-20 01 32 12) 二人ともカワイイなぁおい! ごちそうさまでした (*´Д`) -- ハルヒ@ (2008-05-28 23 20 35)
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ツンデレは、キャラクターの形容語のひとつ。 意味は、「普段はツンと澄ました態度を取るが、ある条件下では特定の人物に対しデレデレといちゃつく」、もしくは「好意を持った人物に対し、デレッとした態度を取らないように自らを律し、ツンとした態度で天邪鬼に接する」ような人物、またその性格・様子をさす。 いわゆるオタク用語を起源とするインターネットスラングであり、完全な定義は存在しない。なお、イミダスには2006年版から収録されていることから、この時期に一般に広まったと見られる。 ツンデレと呼ばれる主なキャラクター 海原雄山・保科智子・佐久間晴姫・沢渡真琴・星一徹・烈海王・柊かがみ・涼宮ハルヒ・桂ヒナギク ・加賀愛
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NO. タイトル 作者 登場人物 寄せる話orルート 備考 000 不幸の星・序章 ◆KS.UfY2NoY V.V.、柊つかさ、ルルーシュ・ランペルージ、C.C.、小早川ゆたか - 001 かえして!ニチジョウセイカツ ◆eyiEP91ZNE 泉こなた 000 002 青虎、闇夜にて、英雄を論ず ◆0RbUzIT0To 東條悟、北条沙都子 001 003 上田教授のドンと来い!変身! ◆eHLwmjPoFQ 上田次郎、由詫かなみ 002 004 AFTERN∞N ◆STLknvzn3M 泉新一 003 005 オヤシロ様がみてる ◆4fd6.OJgU2 園崎詩音 004 006 ライト・ライト ◆KazZxBP5Rc ルパン三世、夜神月 005 007 最初の晩餐 ◆kT8UNglHGg 緋村剣心、田村玲子 006 008 私がトーキョーに送ってあげる ◆xmy4xBA4UI 後藤、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 全ルート 009 月の光に映る影 ◆KKid85tGwY 銭形警部、シャドームーン 全ルート 010 反逆 する 者たち ◆1aQTY.tC/A ルルーシュ・ランペルージ、柊つかさ、浅倉威 009 011 盤上のトリック劇場 ◆DZllJyXPF2 ジェレミア・ゴットバルト、山田奈緒子 全ルート 012 苦労をするのはいつだって良識ある常識人(前)苦労をするのはいつだって良識ある常識人(後) ◆0RbUzIT0To 蒼星石、橘あすか、織田敏憲 011 013 不思議な魔界のトリッパー ◆af1ZWrRY4. 狭間偉出夫 全ルート 014 ミスター・スプラッシュマン ◆OS/EHl54Zk 千草貴子、男主人公(蒼嶋駿朔) A-1 015 似た者同士? ◆X5.tKUFx82 杉下右京、L 全ルート 016 人斬りと暗殺者 ◆eHLwmjPoFQ ロロ・ランペルージ、緋村剣心 006 A-2へ分岐 017 コードアルター 反逆のカズマ ◆ew5bR2RQj. カズマ、岩崎みなみ 014 018 GROOVE ON FIGHT ◆Q/9haBmLcc ノブ(男主人公) 全ルート A-3へ分岐 019 深夜の狂気 ◆.RZBeyQMjU 真紅 A-1 020 BLACK&WHITE ◆KS.UfY2NoY スザク、高良みゆき A-1 021 走れ、仮面ライダーBLACK! 少女の命が今危ない! ◆Wott.eaRjU 劉鳳、翠星石、南光太郎 A-1 022 光と亀 ◆wKs3a28q6Q 亀山薫、稲田瑞穂 A-1 023 無題 ◆9.99ilhlDA 柊かがみ メイン 024 水銀燈と奇妙な良子 ◆eyiEP91ZNE 田宮良子、水銀燈 A-2 025 二人の秘め事 ◆Wott.eaRjU 真紅、竜宮レナ A-1 026 一晩の悲劇 ◆ew5bR2RQj. 前原圭一 A-1 027 ねぇ、教えて、どうしたらいいの? ◆xmy4xBA4UI 雪代緑、アイゼル・ワイマール A-1 028 ルイズに届けこの想い! 才人ザオリクを唱える。の巻 ◆xmy4xBA4UI 斎藤一、泉こなた、平賀才人 A-1 029 乱(みだれ)後… ◆KKid85tGwY 泉新一、瀬田宗次朗 004 030 鎖を解く鍵 ◆D2n.chRBO6 シャナ、園崎魅音 A-1 031 ”The third man” in the game to try again ◆KKid85tGwY 三村信史 全ルート 032 悲劇、決意、そして覚悟 ◆SVPuExFbKQ 北条悟史 全ルート 033 弱肉強食の理 ◆KKid85tGwY 志々雄真実、タバサ 全ルート 034 堕天使の微笑 ◆ew5bR2RQj. 水銀燈、桐山和雄、蒼星石、橘あすか A-1 035 ウィッチ×ブレイド ◆tu4bghlMIw ヴァン、C.C. 全ルート 036 もりのようかん ◆ew5bR2RQj. 杉下右京、L 全ルート 037 バカは考えずにただ行動するだけ ◆U1w5FvVRgk 城戸真司 全ルート 038 三人寄れば……一体どうなる? ◆SVPuExFbKQ 園崎詩音、次元大介、ロロ・ランペルージ 全ルート 039 うには美味いな、美味しいな ◆....mo.z.. アイゼル・ワイマール 全ルート 040 また逢いましょう(前編)また逢いましょう(後編) ◆KKid85tGwY ストレイト・クーガー、柊かがみ、ミハエル・ギャレット 全ルート 041 未知との遭遇 ◆U1w5FvVRgk 北岡秀一、石川五ェ門、レイ・ラングレン 全ルート 042 くノ一は見た! ◆KKid85tGwY 篠崎咲世子 全ルート 043 Be Cool! ◆EboujAWlRA ルルーシュ・ランペルージ、柊つかさ、浅倉威、レイ・ラングレン 全ルート 044 幸せの星(前編)幸せの星(後編) ◆ew5bR2RQj. ストレイト・クーガー、柊かがみ、泉こなた、平賀才人 全ルート 045 西へ向かう ◆U1w5FvVRgk シャドームーン 全ルート 046 三竦み ◆U1w5FvVRgk 園崎詩音、次元大介、ロロ・ランペルージ 全ルート 047 スザク と 銃口 ◆U1w5FvVRgk 水銀燈、枢木スザク、高良みゆき 全ルート 048 これから先、訪れるであろう全て ◆ew5bR2RQj. ルパン三世、夜神月 全ルート 049 I ll be Back ◆3W1a2LmCis 北岡秀一、石川五ェ門、柊つかさ、浅倉威 全ルート 050 男なら、ベストを尽くして強くなれ ◆gry038wOvE 上田次郎、由詫かなみ、東條悟、北条沙都子 全ルート
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死んだ人 死んだ状況 死んじゃった話 源義経 阿魔野邪鬼との戦いに敗れる 099 剣法一本勝負 アンディ=ボガード テリー=ボガードに殺害される 116 餓えた狼 イヨ キングハートに半死半生にされヤムチャに止めを刺される 120 ヘタレちゃうけどダメかな? ダメ トモ 地虫十兵衛に、喉に仕込んだ槍で貫かれる 121 驚愕!世紀の蛇人間 ペットントン MAXからカイジ(宇海零)をかばって死亡 123 『二人の認証』 チェスワフ・メイエル L字ブロックに吸い込まれる 124 嘘が為に鐘は鳴る 椎名桜子 いろいろあった結果、ショック死 124 嘘が為に鐘は鳴る 阿部高和 古手梨花とキスをしたことによるショック死 131 古手梨花のなく頃に 竜崎ゴウ ジャック・ハーパーに射殺される 133 情けは他人のためならず、なのだ☆ ジャック・ハーパー 竜崎ゴウの撃った流れ弾に当たり、出血多量で死亡 133 情けは他人のためならず、なのだ☆ マイキー プリンセス・ハオ(ハオ)に首を切られる 135 『これからの身の上』 以上11人 殺害数 順位 名前 人数 殺した人 生存状況 スタンス 1位 ユーフェミア・リ・ブリタニア 4人 秋月茗子、雪村愛音、沙英、天童世死見 生存 日本人限定マーダー 泉こなた 高良みゆき、東方不敗、マユ・アスカ、柊かがみ 死亡 悪ふざけ 2位 音無可憐 3人 野山あずさ、小笠原勇之助、セル 生存 無差別マーダー ◆6/WWxs9O1s氏@カオスロワ 下人、西島翔子、トーマス 生存 無差別マーダー かえる ハイジ、うさぎ、田村令子 生存 かがみんLOVE ハオ 命名神マリナン、鈴木一郎、マイキー 生存 無差別マーダー 3位 西島翔子 2人 涼宮ハヒル、間宮五郎 死亡 奉仕型マーダー 六条御息所 ヴェーヌ、ケットシー 生存 女性限定マーダー 零崎人識 スペードのクイーン、道下正樹 死亡 マーダー? ジャイアンの母 堀部高史(ジョーカー)、ドラえもん 生存 危険人物は殺す 阿魔野邪鬼 金蔵銭太郎、源義経 生存 未定 竜崎ゴウ ムースリーニ先生、ジャック・ハーパー 死亡 4位 帝 1人 海賊マーク 生存 奉仕型マーダー? クララ マリオ 死亡 無差別マーダー パトラッシュ こげぱん 生存 いい犬 スペランカー しんのゆうしゃ 生存 探検好き kskロワ住民 渚カヲル 生存 我儘 ルガール・バーンシュタイン 命名神マリナンに使える神官 生存 優勝狙い ハン 谷口 生存 ? 片桐唯 変態仮面 生存 対主催(対変態) グラハム・エーカー ネロ 死亡 仇討ち 室賀豹馬 涼宮ハルヒ 生存 現状は対主催? 田村令子 緋村剣心 死亡 空腹時は殺す 赤根沢玲子 可憐 生存 奉仕型マーダー? 高嶺響 狭間偉出夫 生存 主催者になる ナナリー 野比玉子 死亡 バーサーカー 哀川潤 クララ 死亡 ハイジ 哀川潤 死亡 クララの仇打ち 柊かがみ 泉こなた 死亡 ドラえもん キョン 死亡 恋 ルーファウス 生存 優勝狙い レッドベジーモン 道蓮 死亡 リゼルグ・ダイゼル レッドベジーモン 生存 無差別マーダー ああああ 吉業ひとみ 生存 レベル上げ リュウタロス(シン・アスカ) 刹那・F・セイエイ 生存 対主催 テリー=ボガード アンディ=ボガード 生存 バトルマニア的な ヤムチャ イヨ 生存 ステルス? 地虫十兵衛 トモ 生存 未定 MAX ペットントン 生存 優勝狙い L字ブロック チェスワフ・メイエル 生存 六条御息所に片思い ジャック・ハーパー 竜崎ゴウ 死亡 黎明 一日目 朝~昼
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『Crazy☆Rendezvous ~クレイジー・ランデブー~』 「何考えているのよこなた、誘拐じゃないのこれは!!!」 高校時代からの親友である柊かがみが助手席で怒り狂っている。 状況を説明するとこうだ。 大学の夏休みに入り時間が出来た私・・・泉こなたは、現在 他大学の法学部に通うかがみと一緒に、私の家で泊まって 遊ぶこととなった。 「おーす、こなた。」 「かがみ、いらっしゃー。」 「ところでかがみ?今思い出したんだけど。 昔の子供って友達の家に行った時、『○○ちゃん遊ぼー』て呼び出したりしなかった?」 「あー確かに。なぜかメロディアスに呼んでいたわねー」 「へ?メロディアス?」 「なによ?何かおかしかった?」 「あばばば、私が妖怪メロディアス!!!」 「いーじゃない!メロディアスで。何?メロディアスって言わない?」 「(若干震えながら、かがみを指さし)よ、妖怪メロディアスだ―。」 「誰が妖怪よ!ほんとなんなのよ!! 『○○ちゃん遊ぼー』ってリズミカルに・・・・・あっ!!!・・リズミカルだ!!」 「あのさかがみww・・・発明家が発見した時と同じリアクションしていたけど、 すっごいしょぼいことだからね。なんならメロディアスの方が発明だから。」 「(うなだれて)ボケ方としてはね・・・」 「いつもはしっかりしているのに、ごく稀ににとんでもない 天然ボケを発揮するかがみ萌え―。」 「(赤面し、うつむきながら)う、う、るさい・・・」 いやーこれはみさきちから聞いた、パン工場の一件並みに衝撃的でしたよかがみ様。 普段正確なつっこみをするくせに、たまにつかさ並みのとんでもないボケを 発揮してくれるとは・・・、 ほんとかがみんは飽きないな―www そうして自室で私達はゲームしたり、本を読んだりと思い思いのことをしていた。 「かがみ―」 「ん―?」 「昨日、車運転していたら道路に軍手が落ちていてさ。その指先が右方向 指してるもんだから、左折するつもりがなんとなく右折しちゃったんだよね―。 いや―道を間違えて余計な時間を食うわ、スーパーで問屋買いしたアイスを 半分溶かすわホント困ったものでしたよ―」 ちなみに今かがみは、その時に生き残ったアイスを食べている。 「ちょっ何しているんだおまえ。そんな間違え方するかフツ―?」 「まさか私が!といった感じだったんだけどね―。まあやっちまったぜwww」 「(大きくため息を吐きつつ)はあ。ホントしっかりしなさいよ―。」 「いやいやこれこそかがみんが気をつけるべきだよ―。さっき リズミカルとメロディアスを間違えるマジボケを披露したばかりだしwww」 「(図星を突かれ赤面し)そ、それはあまり触れないでくれ・・・」 とまあ、たまに他愛もないおしゃべりをしたりと、まったりとした時間を過ごしていた。 かがみとこうやっておしゃべりをするのはすごく楽しい。 特に普段ツンツンしていて結構きついことを言うのに、 弄ったときの焦ったり赤らめたりする表情がかなり可愛くて正直飽きない。 またかがみは真面目で、誰よりも友達思いで面倒見が良いところがあって、 私がバカやって怒らせたとしても結局は許してしまう、とても優しい子だ。 だからこそ、そんな子と互いにいろんなことを話しながら、 まったりゆったりと過ごす時間をすごく愛おしく感じている。 しかし最近は、大学が違うこともあり機会は少なくなっている (2人とも実家住まいのままであるが)。 そんな現状の中、私はこのまま徐々にかがみとの今までのような付き合い が全く無くなってしまうのではないかとすごく不安に駆られるようになっていた。 だからこうして遊んだりしたことを思い出として残るものとする為に ナイトドライブの計画を立てた。 ―――――寝込みを襲い、拒否権を奪うこと前提であるが!!! そうして夜になり、連日の勉強やレポートの疲れと私が無理やり進めたアルコールにより、 先に眠ってしまったかがみを、お父さんの所有している車に起きないように静かに乗せて発車し、 東北自動車道久喜ICへと向かっていった。東北自動車道から首都高に入ったところで かがみが目覚めた為、現状を 「かがみんが意識を失っているところを、起こさないように車に乗せて、発車したんだよ~」 と掻い摘んだ内容を普段と同様の緊張感のないゆるい感じで説明したところ、 かがみが怒り狂っている今に至ったとのことである。 「で、どうして私を寝てる間に車に乗せて深夜のドライブに連れ出したか、 納得できるよう説明して貰いましょうか?こなたさん・・・・」 「なぜと問われれば・・・そこに車とかがみんがいたからさ!!!」 「そろそろ痛い目見るか?・・・」 青筋立てていて正直かなり怖い・・・。 でも特別な時間を一緒に過ごしたいからという本音を話すのは相当恥ずかしいので、 かがみをブチぎらせない程度に能書きと冗談で茶の濁すことにした。 「ふ、普通車免許も取ったことだし、練習を兼ねて一緒に横浜までドライブしようと 思い立ったわけなのだよかがみん!!」 「はあ?それだったら昼間でもいいじゃない。どうしてこんな深夜にしたのよ。 しかも横浜って。」 「いや~大学に入学しても男っ気の無いかがみ様の為に、夜デートの予習も兼ねようか と思ったのだよwww 是非とも参考にしてね~~~。」 「(赤面して)ふざけるな!よけいなお世話だ!」 「つーことで、朝が来るまで帰らせないよ~かがみん!今夜は眠らせないよwww」 だって好きなんだからしょうがないんだよ、かがみん。 「うるっさい!!!とにかく付き合う気はないから早く降ろせ―!!!」 「うわっあぶないよかがみん!150Km/hで飛び降りたら、死んじゃうよ!!」 「あんたがここまで追い詰めたのでしょうが!! てかスピード出しすぎよ―!」 かがみの叫び声が夜の首都高をこだました・・・・・ こうして私は怒り狂うかがみをなだめつつ、横浜を目指しみなとみらいICへと進んだ。 そしてみなとみらいICから下道に入り、山下公園付近で駐車して、山下公園を散歩していた。 みなとみらいICあたりから、目覚めてからずっと怒り狂っていたかがみ様が夜景に 見入っていたりと、静かになっていたので、気になって聞いてみた。 「おーい、かがみ~横浜についたよ~。さっきから静かにしているけど 少しは落ち着いたかな―?」 そう言ったところ、かがみから呆れ気味に、 女子(おなご)とは思えぬぐらいの厳めしい顔で物凄く睨まれた・・・。 そこでフォローの為 「それにしてもかがみって、すっぴんでもすごくかわいいよね~~ けど、結構表情崩れるからそれほどそうは見えないんだけどね~今もだけど!! むしろ凶暴www」 といったところ、それはフォローのつもりかと言わんとばかりの心底呆れた表情で 「そういう表情をいつもさせるのは何処の誰なのかしらね・・・ ちなみに今もだけど・・・・・。それと凶暴はよけいだ!!」 と返された。 う~むまずい。正直このままでは気まずい。どうにかして機嫌を直さなければ。 「(不機嫌に)で、こなた。なんで横浜まで来たの?」 事と次第によってはタダじゃおかない。といった感じだ。 「あのね、かがみん。横浜といえば代表的なデートスポットのひとつなのは分かるよね―。」 「そりゃ当然知ってるわよ、むしろあんたよりは知っているつもりだし。 現にさっきから何組ものカップルを見ているじゃないの。」 「はっはっは、かがみん!横浜はね、中華街があるのだよ!!」 「はい?」 「かがみんの娑婆っ気と底なしの胃袋を満たすのにこれほど最適なベストスポット は無いのだよ。」 これ以上に適した理由は無いと言わんとばかりに、うんと強くうなずいた。 「はぁ??なによそれ、娑婆っ気と底なしの胃袋ってどんだけ人のことを馬鹿にする気だ。 納得するどころか、よけい腹が立ってきたわよ!!」 「へ?腹が減ってきた?んも―かがみんたら食いしん坊さんなんだから。」 「ちがう!!腹が立ってきた!だ!! てか今12 30だぞ!この時間帯やっている店はあるのか?」 「そこは抜かりないよ―。ちゃんとかがみ様の為に、夜中2 00迄営業の脂肪燃焼に効果が ある香辛料をふんだんに使用した四川料理店を見つけてあるから、心配しなくていいよ!!ちゃんとおごるし」 「(若干表情が明るくなり、弾んだ声で)えっ、ホント?て、もうオーダーストップまで時間ないじゃないの。 急いでいくわよ!!」 「食べ物がからむと、とたんに元気になるんだからかがみは。ホントかわいいな~。」 「う、うるさい。これ以上からかうんだったら、今すぐ力ずくで自分ちまで戻るぞ。」 「うそうそ。点心の杏仁豆腐とお土産のゴマ団子までつけるから機嫌直してよかがみ~ん。」 「(ふうとため息をつき、"しょうがないな"といった表情で)はいはい、わかったわよ 早く行きましょ。」 「は~い」 ホントかがみは食べ物に弱いんだから~~wwwと心のなかでニヤニヤしながら、目的の 四川料理店を目指してゆくのであった。 料理そのものは本場仕込みなだけあって、香辛料(唐辛子&山椒)が強く効いており、 全身の毛穴が広がるだけでなく耳の調子もおかしくなるくらいの辛さであったが、 コクが結構あり、味がしっかりしていてすごくおいしかった。 そこで我らがかがみんは麺・麻婆豆腐・海鮮系炒め物・肉類・スープと各項目の 主要メニューを、Tシャツが軽く透けるくらい汗だくになりながらも舌鼓を打っていた (ちなみにデザートもタピオカ入りココナッツミルクをはじめ3種類ほど食していた・・・)。 あまりの食欲に忠実っぷりに、正直彼氏と一緒だったらドン引きされていただろうな~ かがみんと思いつつも、 敬意と感服の念をもってかがみが料理を食べている様子を眩しく眺めていた・・・。 食事が終わり、車を駐車したところへ戻りがてら、再び山下公園へ満腹でかつお土産の ゴマ団子を抱え、満足げな表情のかがみと一緒に散歩をしていた。 途中海沿い道を歩いていたところ、開いていたベンチがあったのでそこで休憩することにした。 「いや―、こんなカップル専用シートと言わんがばかりのベンチに座れるとは思いも よらなかったよかがみ」 「ほんとね。深夜だからあまり夜景が明るくはないけど、氷川丸やみなとみらい、 ベイブリッジが一望できるわね。 正直いってあんたとじゃなくて、彼氏を作って来たかったわ・・・。」 「そんなこと言って、ホントは十分楽しいんじゃなの~。このツンデレ~。 (指でかがみの頬を軽くつつく)」 「つつくな!!そんなことはないわよ。それとツンデレはやめろ!。」 「照れちゃってまあ~。ホントかがみんは可愛いんだから~。 でも店でのあの食べっぷりは、彼氏と一緒だったら正直ドン引かれていたと思うよ~。 食欲に忠実過ぎてリミットカットと称してベルトを緩めたり、若干ブラが透けるほど汗かいたりと あまりの男子体育学部生ばりの食べっぷりで、店を出てすぐバイバイされていたと思うよ。 だって私でさえも、かがみは法学部ではなく実際は体育学部じゃないかと思ったぐらいだもん。 (しみじみと)あれはほんとすごかった・・・」 「うるさい、うるさい。ジカクはしてるわよ。」 「(軽くかがみの肩を叩き)まあまあかがみん。これもリハーサルってことで、 本番失敗しなければいいんだから(ニヤニヤ)。」 「ほっとけ。」 こんなデートスポットで女2人、色気より食い気な話をしているのは私らぐらい だろうな―。ま、私たちらしくて、楽しいからいいけど。 「(思い出したかのように)あっ、それにしてもこなた。店の代金からお土産代まで払って もらって悪かったわね。今度、必ずこの埋め合わせをするから。」 「いいってかがみん。無理やりつきあわせたのは私の方なんだから。」 「無理やりつきあわされるのはいつものことでしょ?こういう貸し借りはちゃんと しないと駄目よ。今日は持ち合わせがないから無理だけど、後日必ず返すから。 いい?絶対よ。」 「うん、期待しているよかがみ。でも私としては、かがみが立派に弁護士になってから、 出世払いでも全然良かったんだけどな―。」 「何言っているのよ。弁護士を目指すなら、なおさらそういったことはきちっとしていない と駄目でしょ!・・・」 ほんとにかがみは真面目だな~。 「・・・本当にどうしたのよこなた。普段私が払うと言ったら、(こなたの声と仕草を真似て) 『分かったよかがみん。それじゃかがみの分の支払いヨロ~。いや~かがみんたくさん 食べるものだから、かがみ分だけで出費がかなりかさんでいたんだよ~。 助かった~~ww。』なんて言って喜ぶじゃない。正直言って変よ!」 本当に適切なご指摘ありがとうございます、かがみ様。 しかもわたくしのモノマネ付きで、恐縮であります。・・だからあなたのことが好き なんですよ。 まあ、かがみも怪しがっていることだし、そろそろドライブに連れてきた本当の理由 を説明しますかね~。 正直、相当恥ずかしいけど・・・。 「いや―かがみ様と一緒の時間をより濃密に過ごしたかったからだよ~。」 「おまえ・・まだそんなことを・・・。」 「ホントだよ。かがみと一緒にいる時間を印象に残るものにしたくて、連れてきたんだ。」 「え・・。」 「私、かがみと一緒にどうでもいいことを話して、笑いあっている時間がすごく 大好きなんだ。かがみってどんなものでも、ちゃんとどういったものか分かった上で 接してくれる。そんな優しさが好きなんだ。 またリアクション返してくれるときのかがみってふだんツンツンしているときと比べて、 表情が豊かで、そんなかがみがまた可愛くて、さらに付き合ってゆきたいと思わせるんだ。」 「そう・・・(ここでもツンデレを引き合いに出すか)。」 「けど卒業して以降、そんなかがみと付き合いが少なくなって正直寂しかった。 このまま今までのようなやりとりがなくなるんじゃないかって不安に感じていた。 だから今日会えたこと、すごく嬉しかったんだ。 でもそれだけじゃなく、不安を埋める思い出になることがしたくて。 それで無理やりだったけどドライブに誘ったんだ。 今更だけどごめん、かがみ・・無理やり連れてきちゃって。 あと今日の代金は気にしなくていいからね。」 ホントに恥ずかしい。顔だって真っ赤だ。 今すぐ冗談やバカ言ってうやむやにして、普段通り、前へ前へ退歩するみたいなゆるゆる な空気に戻したい。 でも関係がなくなる不安を埋めるためといった切実な理由の為に連れてきたんだよね・・。 ああ、自分でも矛盾していてわけわかんないや。 こんな私をかがみはどう思っているんだろうか?反応が怖い・・・。 「別にもう気にしていないわよ。・・・私もこなたと過ごすの、本当に楽しいんだから・・・。 あんたってホント馴れ馴れしくてうるさくて、中身はおっさんかというくらいセクハラ 発言が多いし、おまけに趣味は変わっている変な奴だけど・・・。」 ああ、かなり心当たりがありすぎます、かがみ様。かなり耳が痛いです。 正直良く思われてないな 「でも、普段から明るく元気で。型物で口うるさい私が相手でも、変わらずに距離を縮めて 気持ち良く接してくれる。そんなところがいつも嬉しかった。 今日だって最初はマジギレしていたけど、なんだかんだで踊らされているうちに 楽しくなってきたし。」 「だからさ、そんな不安に感じているのなら気軽に誘ってよ、別にコミケのときのように 即断ることはしないからさ。」 こういうデレ発言した時は、普段なら『デレ期突入!?』ってからかうところだけど、 胸一杯な気分になってして、返事ができない。 正直かがみから、ここまで思われていたとは考えていなかったから本当に嬉しい。 「ただ!必ず前もって言こと。正直困惑するから! あと今日の貸しは必ず返すから!!第一私たちって損得とかそんなんじゃないでしょ」 「・・・うん。わかった。ありがとう。」 「あのさかがみ、そろそろ帰らない。もう数分で朝になるし。 帰りは行きに通った横羽線ではなく、湾岸線で横浜ベイブリッジを渡ってかえろうよ・・」 「こ~なた!」 「え!」 かがみに急に呼びとめられ振り向いたところ、急に腕を組まれた。 その表情がすごく綺麗で、素敵で思わずドキッとしてしまった。 「か、かがみ様・・・これは一体なんでしょうか・・・・・」 「(いたずらそうな笑みを浮かべて)なにってデートの練習よ! あんたここに来る前に夜デートの練習だなんて言っていたじゃない。 でもこのままだとご飯食べて、散歩しておしまいになりそうだったから、 もっともデートらしいことをしただけよ。」 そう言ってかがみは悪戯な笑顔を浮かべ、腕を組んできた。 体が密着していて、顔も近く、すごくはずかしい。 「こなた、どうしたのよ。急に黙ってうつむいちゃって。 あ~わかった。あんたもしかして照れてんの?へ~。」 「うるさいな~、急にあんなことをしてきて、驚いただけだよ。」 「ふ~ん。(こなたの声真似で)普段人のことをおちょくって楽しんでいるくせに」 いざ自分がされると、かわいらしいリアクションをするこなた萌え~。」 「今のこなたすごくかわいかったわよ。それを男とのデートでやれば絶対うまくいくわよ~。 となると今回は私だけではなく、あんたにとっても夜デートの練習になったじゃない。 (ニヤニヤして)一石二鳥になってよかったわね~こ~な~たん。」 「ぐ・・。と、とにかくもう行くよかがみ。これ以上いても時間の無駄だし。」 「ちょ、こなた。いくら恥ずかしかったからって、急いでいくことないじゃない。」 くそう。弄られるポジションはかがみのはずなのに・・・ ドキドキしちゃってしょうがないよ。 かがみに弄られた恥ずかしさと悔しさから私は、早歩きで車を駐車しているところ まで急いで進んだ。 高速に再び乗り、行きとは逆のルートである湾岸線で進んでいった。 もう今まで感じていた不安はなく、気持ちはすごく晴れやかだ。 横浜ベイブリッジを走っていたところ、かがみは流れている遠い街の灯を眺めていた。 ―――――中華街で買ったゴマ団子が入った紙袋を抱えて・・。 「かがみ~。ゴマ団子の入った袋、後ろの座席に置けば~。別に食欲に忠実なかがみ じゃないんだから、食べたりしないしwww。」 (ごちん) 「おおう。別になぐることないじゃない~。」 「うるさい!あんたは一言よけいなのよ!!」 ううう、さっきの復讐としてちょっかいだしたら、げんこつを食らってしまった。 まあタイミングが悪かったし、殴られても文句はないかな・・・。 「ねえこなた。ほんとになんで横浜にしたの。私の娑婆っ気と食いっ気は無しで。」 「前に、ゆいねーさんとゆーちゃんと一緒に私が車運転して行ったことがあったんだよ。 昼間に来て、夜になるまで回っていたんだけどね。そこで見た夜景がとても綺麗で・・・ そんなところを一緒にいて楽しいかがみと来たいと思ってね。だから横浜にしたんだ。」 「そうなんだ。そうやって思って誘ってくれたならホント嬉しいわ。でも(ニヤッとして) まあ誰かさんのへたな悪だくみのお陰で、犯罪のようなドライブとなってしまったわけ だけどね。しかも深夜だからめぐるとこ、限られていたし。」 「うぐぅ・・・」 「でも今日のドライブ妙に楽しかったし、許してあげるわよ。」 「本当!あうーん。だから大好きだよかがみーん。・・・やっぱり素敵な御人だ。」 「ふふっ・・・」 ホント笑顔が素敵だよかがみん。一緒に来て楽しむことが出来て嬉しいよ。 「あのさ今度はちゃんと事前に伝えるからさ、また一緒にこようね。」 「そうね。うん、いいわよ。」 「もう朝日が昇って来たわね。結構綺麗なものね朝日も。」 「まあ私は徹ゲーで見慣れているけどねー。」 「またあんたは・・・日も昇ってきたことだし早く帰りましょ。」 「あのさかがみ、折角だからさ朝ごはんがてら、も少しどっかよってゆかない? ファーストフード以外で」 「こなた、ファーストフード以外でこんな早朝からやっているところとかあるの?」 「ちょっと遠回りになるけど、築地の場外市場なら朝5時頃からやっている店もあるよ。 海鮮丼からラーメン、洋食等あるみたいだね。」 「へえ、すごいわね。まあ一度来てみたいと思っていたし・・いいわよ。いきましょ。」 「こうして柊かがみの欲望番外地が再びスタートするのであった・・・。」 「うるさいわね、変なモノローグをいれるな。」 「それじゃあかがみ!!朝がきてもまだ帰らさないからね。」 「はいはい・・・。」 こうしてかがみとの妙に楽しいドライブは幕を閉じていった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-29 16 53 45) 余りB'zファンでない自分は流れ星の天然コントネタの方がハマりましたwww 妖怪メロディアスwww psメロディアスは音楽の用語でちゃんとあります -- 名無しさん (2010-12-16 05 08 58) 久しぶりにむか~しのB'zのアルバムを聴いたところ、 この曲が入っており、これでこなかが妄想したのが始まりです。 で、この曲と同展開のこなかがを見たいという欲求から 書いてしまいました( -_-) -- H5-912 (2010-11-24 07 57 29) テラB'zwww -- 名無しさん (2010-04-15 23 51 43) まさかのB'zとのコラボ… ファンな俺歓喜w GJ -- 稲葉 (2009-11-15 23 24 18) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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結論からいうと、私は都内に引っ越してからちょうど一週間後、東京郊外においてバスの転落事故に巻き込まれたらしい。 そして私は奇跡的に無傷だったが、目を一週間近く覚まさなかったらしい。 「らしい」というのはこれが私の記憶から分かったことではなく、医者から告げられて分かったことだからだ。 記憶がないことについては内的要因が外的要因かはっきりとは分からないとのことだ。 この事実(と言っても記憶のない私にとってはにわかに信じがたい)は私が目覚めてから二日後に聞かされた。 私が目覚めて、記憶が無いことはすぐに分かったはずなのに、どうして真実を伝えるのに二日も要したのか、 という私の質問に対して、医者は 「真実を告げられたあなたが完全に記憶を取り戻した場合、あなたがパニック状態になることを危ぶんだのです。 申し訳ありませんでした。」 と答えた。 ――だからあの時あんなに医者や看護婦が私を取り囲んでいたのか。 そう考えると恐ろしい。 みんなが私を取り押さえるためにスタンバイしていたのだ。 幸か不幸か、私の記憶は戻らなかった。そして未だに目の前にある真実と現実が夢ではないかと疑ってしまう。 ……でもこんな現実なら悪くない。 『ふぁん☆すた』 第2話 「すぴ~…」 青い髪の少女―名前は泉こなたというらしい―が私の隣のベッドで眠りこけていた。 「お~い、起きろー。朝だぞ~。」 「すぴ~…」 「まったく、患者じゃないくせにベッドで寝るなよ…」 そう。こいつは患者ではない。 私は無傷ではあるが記憶の件で大事をとって入院中だ。 そしてこいつは患者ではないくせに毎日病院(というか私の病室)に来る。 もちろん理由を訊いたことはある。 ―― 「あんた、なんで毎日ここに来てんのよ?」 その問いに対してこなたは何故か一瞬固まったあと、 今ではすっかりおなじみになったあのニヤリとした (初めて知ったのだが、幸せなイラつきというものがある。それはこいつのこの顔を見たときに感じるものだ) 笑みを浮かべて言った。 「かがみが私に会いたがってるからに決まってるじゃん♪」 私はこの手の冗談(本気であれば嬉しいのだが…)に慣れていない。 だいたい私は元来いじる側の人間であり、いじられることなどなかった。 そんなわけで非常に恥ずかしくなった(図星だからなおたちが悪い)私は 「な、そんなわけないじゃないのよ!だいたいなんで私があんたなんかに!」 とおそらく真っ赤に染まった顔で言い返した。 「まあまあ、私もかがみんに会いたいしさ。」 「!!…べ、別にあんたなんか来なくても…!てかそのかがみんてのやめろ!」 「え~、かがみんてかわいいじゃん~。いいでしょ~。」 「くっつくな!わ、わかったから!」 ―― とまあこんなやりとりをしていたらいつの間にか当初の疑問を忘れてしまっていた。 そりゃ意中の人にあんなことを言われたら…誰だってこうなるだろう。 それ以降はこの質問をしたときの固まったこなたの表情が気になって理由を聞き出せないでいた。 名前は泉こなた。 年齢は18歳。 家族構成は不明。 病院に来る理由は不明。 好きなものはチョココロネと鶏肉とアニメとゲームと漫画。 こいつが想いを寄せている人は不明。いるかどうかも分からない。 こいつに想いを寄せている人は柊かがみ。 これが私の中のこなたのプロフィールだ。 「すか~…」 にしてもなかなか起きない。 というかさっきよりもさらに気持ち良さそうに寝ている。 …なんだかこっちまで眠くなってきた。 ――そうだ。こいつのお腹を枕にして寝てやろう。 そう思って私は床に膝をついて上体をベッドの上に横たえた。 頭はもちろんこなたのお腹に… ――ああ、フワフワで気持ちいいな…。 随分久しぶりのこの感覚。私は今おそらくこなたに甘えているのだろう。 誰かに甘えるなんて何年ぶりだろう…。 こなたのお腹は、太陽の匂いがした。 ・ ・ ・ 「…えちゃん。お姉ちゃん。こんなところで寝てたら風邪ひくよ?」 体をゆすられて目をさます。そこにはつかさの姿があった。 「あれ?こなたは?」 気づけば私専用(になったら嬉しい)枕が消えていた。 私のものかこなたのものか分からないベッドの温かさだけが残っていた。 「こなた、って誰?」 つかさが言う。そう言えばまだつかさはこなたに会ったことがないのだ。 「ああ、なんでもないのよ。こっちの話。ところで今日はどうしたの?」 つかさにこなたのことを説明するのは大変に骨が折れそうなのでやめた。 そもそも名前と年齢と好きなものくらいしか知らないやつのことをうまく説明できる自信がなかった。 「もちろんお見舞いだよ~。」 そうだった。入院患者を尋ねる理由があるとしたらお見舞いくらいだ。 でもあいつは? 「どう?お姉ちゃん。何か思い出した?」 「ううん。さっぱりだわ。まあでも思い出せなくても困ることはないだろうし。 …それに事故のことなんて思い出しても…ね?」 「う、うん。そうだよね…。思い出さないほうがいいのかも…」 「そうよ。もしもそれがものすごく…ううん。 まあ大丈夫よ。思い出しても大したことないわよ。」 もしも記憶がとてもおぞましいものだったら、私は耐えられるのだろうか。 その恐怖に。 しかし私が不安がっているとつかさも不安になる。 この子の前では強い姉でなくてはいけない。 「でも…」 「本当に心配症ね。大丈夫だったら。お医者さんもついてるし安心よ。」 「…うん。そうだよね。」 「ごめん。実は昨日あんまり寝てなくて…。ちょっと眠いから寝たいんだけど…」 「あ、そうだよね。お姉ちゃん寝てたし。ごめんね邪魔しちゃって。 じゃあ私帰るね。」 「いいのよ。謝るのはこっちのほう。なにも構ってあげられなくてごめんね。 ふあ~…。」 「本当に眠そうだね…。それじゃ、バイニ~。」 「うん。それじゃね」 ガチャリ。 つかさがドアを開けて出ていく。 向こう側でつかさにノブを離されたドアが自然にゆっくりとしまっていく。 ――これで私は一人だ。誰に対しても強がらなくていい。 そう思ったとき、閉じかけのドアの隙間からするりと青い髪の少女―こなたが入ってきた。 その姿を見た途端、抑えていたものが溢れだした。 「私、記憶が戻ったらどうなっちゃうの!?事故の記憶なんて怖いに決まってるじゃない! そんなものを思い出して私は平気でいられる自信がない! なんで…私がこんな…。」 思い出しても思い出さなくても恐怖は続くのだろう。 なんということだ…。最悪じゃないか。 私は一生この恐怖と共存していかなくてはならないのか… そのとき、不意に視界かゼロになった。同時に温かさが私を包み込む。 「かがみ、私は何もしてあげられないかもしれない。 けどね?かがみが迷惑じゃないなら、一緒にいてあげることはできるから。 私がかがみを強くしてあげるから…。」 こなたは泣いていた。私も泣いた。 私はこなたを抱きしめた。こなたももっと強く私を抱きしめた。 私とこなたは泣いて泣いて、そして泣き疲れて、二人、寝た。 ・ ・ ・ 起きてみると、すでに陽は暮れかけていた。 私の腕の中には私の愛しい人がいる。 こいつは私のことをどう思っているのだろうか。 分からない。 だが、一緒にいてくれる。そう言ってくれた。 それだけでよかった。 現実は思っていたより辛かった。 しかし、確かに辛いが、こいつがいる。 こいつが私を支えてくれる。 今は、こいつ、私の腕の中のこの泉こなたこそが私にとって一番鮮明な現実だ。 …こんな現実なら、悪くない。 『ふぁん☆すた』 第三話 へ続く コメントフォーム 名前 コメント GJ -- 名無しさん (2023-02-16 07 59 28) すみません… こちらのミスで 名無しさん (2008-04-08 00 34 52) のおっしゃる通りごっそり抜けてました。 こちらで今から修正してみます。 うまくできたらいいけど… -- 12-926 (2008-04-09 16 10 20) さっきまでつかさだった人物がこなたになっててもかがみは違和感を感じてない+こなたとつかさが会ったことないからつかさの正体はこなた? つかさが死んでかがみはこなたを特殊条件でつかさと認識してるような? 正体の方がこなたっぽいきがするがでもかがみはこなたの記憶がない どっちがどっち? -- 名無しさん (2008-04-08 23 29 56) その恐怖に。 そのとき、不意に視界かゼロになった。同時に温かさが私を包み込む。 恐怖に〜そのとき、間の文章がごっそり抜けてるような気がするんですが……? -- 名無しさん (2008-04-08 00 34 52)
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人間失格×らき☆すた 私に渡された三枚の写真には、同一人物が写っているらしい。 一枚目は小学校低学年の時の写真だ。 喩え凶悪殺人犯であれ幼い時を映した写真には、 可愛らしい子供の姿が映っている。そして私はそういった写真を見るたびに 悲しくなるのだ。こんなに可愛い時期があったのに、 どうして道を踏み外してしまったのだ、と。 だがこの写真を見ても、どうしても憐憫の情は湧いてこなかった。 そもそもその写真に写っている子供が全く可愛くないのだ。 少なくとも、あの女は人間を失格するべくして生まれてきた、 そう思わざるを得ない程には、憎らしい容姿をしていた。 どの要素がこの童女を憎らしく見せているのか。 それはこの目に尽きる。 世の中の全てを睨み上げると同時に、 世の中の全てを見下すような矛盾に満ちた瞳。 この瞳を私は今まで何度恐れてきただろうか。 二枚目は大学時代のものらしい。 三枚の写真の中では一番私が知っているあの女──柊かがみ──の面影を宿す一枚だ。 だからだろうか。こんなにもこの写真を破り捨てたくなる衝動に駆られるのは。 まるで今にも、写真の中の女が喋り出しそうな恐怖に襲われる。 見ているだけで不愉快な一枚である。 さて、最期の一枚であるが…。 これも柊かがみのものであるらしい。なんとも形容しがたい姿が映されている。 いつの頃撮ったものかも不明だ。最早柊かがみを思わせるパーツなんて、 吊り目しか見当たらない。 いや…それ以前に、だ。この写真に写されているのはそもそも人間だろうか? 私も多数の精神疾患を抱えた人間を見てきた。 不幸な人間も多く見てきた。 だが、そういった人間達とは何かが違う。 不幸な人たちも精神疾患を抱えた人たちも、ある一点は共通していた。 あらゆる感情の重みに潰されている、という一点だ。 その重み故に、感情それ自体を一時的に封印してしまっている人間も居た。 だがこの写真に映っているモノは違う。感情というよりも 心そのものを──封印というよりむしろ──捨ててしまっている、 そんな印象を受けた。 あの女の事など最早どうでもいいが、 写真と一緒に渡された三枚の便箋の内、一枚目を広げ、目を走らせた。 一体何が起これば人は心を捨て去れるのか、少しだけ興味を惹かれたのだ。 「一枚目」 物心ついたときから、私は周りよりも優れた存在であろうとしていた。 幼稚園や小学校ではクラスメイトと張り合い、 また家庭でもつかさやまつり姉さんと張り合っていた。 この気質を幼い時は、単に負けず嫌いなだけだ、と思っていた。 だが実際は違った。単に、人間を見下していただけなのだ。 見下している対象より自分が劣ってしまう、それだけは避けねばならない。 その思い故に、私は周囲より優れた存在であろうとしていたのだ。 本当に何様のつもりだったのか。今思い出すと呆れてしまう。 自分は人間ではなく、より高次の存在、例えば神のようなものだと 思いあがっていたのだから。 尤も、これはある意味啓示めいた思いあがりだったのかもしれない。 その後、見事に人間としての道を踏み外すことになるのだから。 それも、私の傲慢極まりない思いあがり故に。 尤も今の私に取ってみれば、人間を超えた存在である神も、 人間未満の存在である私も、人外という意味において等価だ。 話が少し横道に逸れた。 さて、本題に戻すとしよう。 小学校高学年くらいからは常に学年トップクラスの成績を収めていた。 学年トップクラスにランクイン、これは中学校に入っても続いた。 もう中学生になる頃には、つかさを以前のような競争相手として 見る事は無くなっていた。むしろ、保護の対象だった。 優れている姉は不出来な妹を保護しなければならない、 そのような義務感に目覚めたのだ。 これも所詮は思いあがりでしかなかったが。 とにもかくにも、中学時代までは私は無敵だった。 劣等感というものを知らなかった。 女王、当時の私を形容するのならばこの名称が相応しい。 尤も、実態は裸の女王様でしかなかったのだが。 県内トップクラスの進学校、稜桜学園高校にもあっさりと合格した。 実際、つかさに勉強を教えながらでも難なく受かったのだ。 稜桜に難なく受かった、その事で私の天狗っぷりは頂点に達した。 まだ稜桜に入ったわけでもないのに、 既に稜桜でも女王を気取る自分の姿を夢想していたくらいだ。 だがそんな私の夢想も、稜桜高校入学後まもなく瓦解する事になる。 女王ではなくなってしまったのだ。 rst 一枚目の手紙はそこで終わっていた。 私はこの女の事なんて、高校時代の三年間しか知らない。 だから、幼い時の話が書かれていたときは新鮮さを期待したものだ。 私の知らない柊かがみ、それが書かれているのではないのか、と。 だが実際には、私のよく知っている柊かがみ像しか書かれていなかった。 高慢で尊大で傲岸不遜な柊かがみ。 新鮮味なんて全くなかった。 それでも二枚目を手に取ったのは、気になる文節があったからだ。 柊かがみの唯我独尊が高校入学後まもなく打ち砕かれた、 という意味の最期の二行だ。 思い返しても、高校時代三年間通じて彼女は間違いなく女王気取りだった。 周りを蔑むようなあの目に射竦められていた日々も、 昨日の事のように思い出せる。 だが、彼女は夢想が高校入学後まもなく瓦解した、と書いている。 女王ではなくなった、と。 私が見てきた、周りを常に見下す高慢なあの女は 一体何だったのか。 どうしても気になった。 その疑問を氷解させるべく、私は二枚目の便箋も開いた。 「二枚目」 高校の入学式、新入生代表の挨拶を任されたのは私ではなかった。 はるばる東京から通う事になった、眼鏡をかけた女子だった。 私は楽々とこの高校に受かってはいたが、トップで合格した訳ではなかったのだ。 尤も、その事を自覚してなお私の自信は崩れなかった。 どうせ2年進級までにはあの女子も私の足元に跪く、 そう思っていた。今までどおり、勝てると思っていたのだ。 新入生代表の彼女とは、クラス代表の委員会で初めて話すことになった。 私はC組のクラス代表に選出され、彼女は別のクラス代表に選出されていた。 いや、私の場合は選出されたわけではなく立候補した、 というのが真相ではあるが。 彼女と話したところ、正直な話、拍子抜けしたのを覚えている。 私を押しのけてトップ入学を果たしたくらいだから、 もっと怜悧な話をする女子だと思っていたのだ。 だが、彼女の話し方は非常におっとりしていた。 話し方だけではない、物腰もおっとりしたものだった。 彼女の物腰や話し方に甘さを感じ取った私は、 早くも次の中間テストで彼女を抜きされると確信した。 本気で勉強すれば彼女なんて目じゃない、そう思っていた。 だから私はその日以来、必死で勉強した。 予習復習、欠かした日はない。 しかし、中間テストは彼女の勝利に終わっていた。 いや、勝利、という言葉を使うのはおかしいかもしれない。 私が勝手に競争意識を持っているだけだったのだから。 だから、私の敗北に終わった、そう表現するべきだろう。 その日以降も私は予習・復習を続けた。 だが期末テストでも敗北した。彼女とはよく話をするようになっていたのだが、 どうも彼女は家でそれほど勉強しているわけではないらしい。 なのに、必死に勉強した私が敗北した。 この事実を突きつけられた私は、最早女王を気取る事はできなくなった。 それでもその事実を認めたくない私が自己の中に同居していたのも確かだった。 だからこそ、私は以前より一層周囲を見下すようになった。 周囲を見下すことで、自身の優秀さを確認するかのように。 どうしても勝てないあの女のせいで、私の三年間は地獄と化したのだ。 そう、それから彼女に私が勝つ事は三年間遂に訪れなかった。 それは勉強に限った事ではない。スポーツも、スタイルも、 告白された回数でさえ彼女には及ばなかった。 だから私は、事あるごとに言い訳めいた行動を取る様になった。 例えば、つかさの勉強を頻繁に見るようになったのも、 テストで彼女に勝てない理由付けの為だ。 テスト前日までつかさの勉強に付き合っていたから私は負けました、 そう自分に言い聞かせる事で、どうにか自尊心を保っていた。 けれども、オアシスはあった。 それが親友、泉こなただ。 つかさと並び、私が常に優越感を持っていられる人間だ。 こういう存在と一緒に居ると、心の底から安心できた。 そしてこなたはつかさと違い、私が弱さを見せられる存在でもあった。 つかさの前では完璧な存在でありたかったが、 こなたの前ではそのような使命感は沸かなかった。 つかさと違い、守る必要性を感じなかったから。 それに加えて、こなたの前でどんな醜態を演じたとしても、 こなたより下の存在になることはない、そう思う事ができたのだ。 恐らくそれはこなたの能力が低いから、というよりむしろ、 こなたが所謂オタクと呼ばれる存在だったからだろう。 私も他の一般人と同じように、オタクを一段下の存在だと見ていた。 その証拠に、こなたと同じく能力の低い存在である日下部の前では、 醜態を演じるような真似はしたくなかった。 むしろ、スポーツ万能という点においては、 日下部にすらコンプレックスを抱くようになっていたのだ。 だが、こなたもスポーツ万能ではあるが、 その点にコンプレックスを抱いたことはない。 あの女に出会い、私が完璧な存在ではないと思い知らされてからは、 些細なことでも私は劣等感に苛まれるようになっていた。 それでもこなたの前では、安心して素の自分でいられたのだ。 こなたが居たお陰で高校三年間、どうにか修了することができた。 尤も、大学受験は最悪だった。 結局第一志望に落ち、受かったのは第二志望の私立だった。 浪人を考えないでもなかったが、経歴に傷を付けるのが嫌で第二志望へと進学した。 それともう一つ。弁護士を考えていた私は、 法科大学院への進学を前提に進路を選ぶ必要があった。 法科卒業後三振した時の年齢を考えれば、 公務員転向の為にも浪人は避けるべきだと考えた。 ああ、思えばこの時に私は既に自信を喪失していたのだ。 かつての、中学時代までの私ならば、 そもそも司法試験に落ちる事など考えなかったはずだ。 それが、あの女に三年間かけて殺され続けたお陰で、 私の万能感は尽き果ててしまった。 第一志望に落ちたことよりも、あの女の存在が私から自信を奪ったのだ。 入学式からずっと付き纏っている、あの女へのコンプレックス。 それに打ち克つ事ができなかった。 ただ、それでも私にはまだプライドがあった。 負け続けたにも関わらず、プライドは残り続けていた。 それが悲劇に繋がっていった、そう今では思っているが。 そのプライドは私の口を介して、こなた達に「第一志望に受かった」、 そう言わせていた。 勿論、大学名を誤魔化して伝えたのではない。 元々何処の大学を受験するのかさえ言っていなかった私は、 第二志望の大学を第一志望だと偽ってこなた達に伝えたのだ。 それまで意固地に、何処の大学を受験するのか言っていなかったのが幸いした。 いや、今思い返すと私は分かっていたのかもしれない。 元々第一志望に受かる見込みなんてない、だから予め保険かけとこう、と。 かくして私の高校生活は終わりを告げた。 あの陳腐極まりない卒業式と共に。 ああそうだ、もう一つ書くべき事があった。 卒業式後、クラス会があったらしい。らしい、 というのは私は呼ばれなかったからだ。 峰岸や日下部には友情を感じたことがあったが、 私の一方的な思い込みでしかなかった。 それにしても…桜庭先生も出席したらしいじゃないか。 先生からでさえ、私は嫌われていたのだ。 ああ、人間を見くびっていた。きっと私が周囲を見下していた事なんて、 皆心の何処かで分かっていたのだろう。 そのような紆余曲折を経て、私の大学生活は始まった。 大学の近くにアパートを借りて、一人暮らしもスタートした。 サークルにも加入したが、すぐに辞めてしまうことになる。 ああ、新歓の飲み会でやらかしてしまったのだ。 周囲からアルコールを勧められても、私は意固地に拒否した。 「まだ未成年なんで」そう繰り返した。 私の真面目っぷりに苦笑しながらも、先輩は執拗に勧めてきた。 「悪法もまた法なりし、か。将来有望じゃないか。 でもさ、ここは一口だけでも飲んどきなよ。 それで合わないと感じるようなら、無理に薦めたりしないからさ」 そう言って薦めてくるのだ。一口だけでも飲んでおけば、 その後の大学生活も変わったかもしれない。 たった一口すら拒んだ事、それが私の大学生活を狂わせた。 「だから、未成年者の飲酒は法律で禁止されてるでしょうっ。 貴方も法学部生ですよね?そしてここは法学研究会ですよね? なのに法律を軽んじるような事が許されると思っているのですか? それと、無理にアルコール勧めるのはアルハラじゃないっ」 私は毅然とした口調で、ヒステリックに怒鳴りつけた。 法学研究会、きっと真面目な人たちが集まっており、 司法試験にも有意義だと思っていた私の理想が砕かれたのが ショックでついつい怒鳴ってしまっていた。 辺りは水を打ったように静まり返り、刺すような視線が私に注がれた。 その視線に、私は無言の声を聞いた気がした。 「空気読めない」「偉そうに」「可愛げがないね」 「お前に法律の何が分かる」「協調性がない」「何様のつもりだ」 声こそ発していないが、彼ら彼女らの視線はそう語っていた。 居たたまれなくなり、私は五千円札を投げつけると 逃げるように居酒屋を出た。 サークルにはその後、顔を出す事はなくなった。 この事件があった後は、学内で新たな人間関係を築こうとは 思えなくなった。元々学歴にコンプレックスを抱えていたが、 あの事件のせいでより一層この大学の学生が下衆な存在に思えてしまったのだ。 だから私は、クラスの必修でも周囲の人間に話しかけようとは思わなかった。 孤独なら孤独で結構、そう思っていた。 だがこの決意も、二ヶ月経たずに崩れることになる。 それを強く意識したのが、学食だった。 周囲は楽しそうに談笑しながら昼食を摂っているのに、 私は一人ぽつんと昼食を摂っている…。 これが酷く惨めな事に思えたのだ。 周囲の笑い声が私への嘲笑にも感じられた。 一人でご飯を食べている私を笑っているように思えたのだ。 それに耐え切れなくなった私は、 クラス内で何とか友達を作ろうと思いたった。 だが、遅すぎた。クラスは既にグループが形成されていたのだ。 私の付け入る隙なんて、何処にも見当たらなかった。 そう、結局話しかける事すらできなかった。 だが学食で一人昼食を摂るのも限界に近づきつつあった。 そんな心理状態が続いていたある日のことだ。 私はトイレの個室で一人篭っていた。 その日は朝からお腹の調子が悪かった。 どれだけ篭っていたのだろう。30分くらいは篭っていたのかもしれない。 そんな時、隣の個室に誰かが入る音がした。 だが、続いてきた音は、衣擦れの音でも排泄音でも無かった。 トイレではおよそあり得ない音が聞こえてきたのだ。 それは、紛れも無く咀嚼音だった。 脂汗滲む腹痛の中で私は思った、「あ、これはアリだ」と。 トイレでご飯を食べれば周囲の目を気にしなくて済む、と。 その思考の異常さに気づいた時、私は胃の内容物を吐き出してしまった。 隣から聞こえていた咀嚼音は消えた。続いてドアの開く音が聞こえ、 個室から逃げるように遠ざかる足音が私の耳に届いた。 今思えば、あの人も私の仲間だったのかもしれない。 そうでなければ、トイレで食事なんてしないだろう。 その日以来、私は学食を利用しなくなった。 無論、トイレで食事を採るような事もしなかった。 家が学校から近い事を利用して、一々家に帰って昼食を食べたのだ。 家と学校を一日に二回も往復しながら私は誓ったものだ。 秋季は午前か午後に履修科目を偏らせよう、と。 少なくとも、学食を利用せずに済むという点に関しては 家が学校から近い事が幸いした。 「学食を利用せずに済むという点に関しては」という留保がつくのは、 勿論欠点があるからに他ならない。 そう、学校から近いが故に、通学路の一つともなっていたのだ。 だから部屋に面した道路から、時折学生達の話し声が聞こえてくる。 仲良さそうに喋りあう学生達の声が。 それだけではない。同じアパートに住む学生達が、 度々友人を部屋に連れ込む姿を目撃しなければならないのだ。 部屋に居る時ですら、私は疎外感に苛まれ続けなければならなかった。 それでも学校に居る時よりは幾分かマシではあったが。 友人が居ない、という事は孤独感に苛まれるだけではなく、 大学生活においてはハンデとなって付き纏う。 例えば普段の講義の時、出席カードを友人の分まで提出している という光景は一年の春季から既に見慣れたものとなっていた。 友人が居るからこそ、できる芸当なのだろう。 ああそうだ、一年次春季のテスト期間の時 私は友人を作る機会に恵まれた、と錯覚したのだった。 とある講義が終わった後、私は面識の無い人間にいきなり話しかけられた。 ノートをコピーしたいので貸してくれ、という話だった。 丁度その時期、クラスメイト達が必修の時間を利用して ノートを交換しあうという光景を見ていた私は、 そういった関係に憧れていた。 だから私は嬉々としてノートを差し出した。 ここから友人関係に発展していくかもしれない、 その期待に私の胸はときめいていた。 だが、その期待は裏切られる事となる。 それ以来、その人にあった事は無い。 ノートも帰ってこなかった。 それでも単位取得に手間取る事はなかったが。 それくらい、テストは簡単だった。結局この時私は知る事になる。 所詮大学の単位取得など、出欠の確認を取る講義を除けば容易であるという事を。 出欠の確認を取る講義であっても、出席さえしていれば問題は無い。 いや、出席を採点項目に加えていない講義を狙って履修していけば、 学校にはほとんど登校しなくとも単位取得は可能ということになる。 この、一旦入学すれば卒業するのは楽、という日本の大学のシステムも 私にとっては不幸に作用する事になるのだが。 テスト期間が終わると、夏休みに突入した。 この夏期休暇、不必要なまでに長かった。 友人の居ない私に取っては、地獄のように退屈な日々。 そんな折だった。つかさから電話がかかって来たのは。 久しぶりに皆で集まって遊ぼう、という旨の電話だ。 その皆、というのが誰を指すのか私には分かっていた。 私とつかさとこなたと、そしてあの女だ。 だから私は断った。あの女の事だから、どうせ充実した日々を送っているのだろう。 折角高校を卒業してあの女から逃れたというのに、 再び会おうという気が起ころうはずもない。 決して超えられない壁として私の前に立ちふさがった完璧な存在、 そんな女にどうして今の私が会うことができよう。 孤独な大学生活は辛かったが、あの女に会う事がないだけ まだマシだと言えた。 それでも私にとって、つかさからの電話は一筋の光をもたらした。 そう、空の果てのような退屈を打破するための、 地の底のような孤独を打破するための方法が提示されたのだ。 その日以来、私はつかさやこなたに電話する日が続いた。 つかさからの誘いは適当に理由をでっちあげて断ったが、 電話で人と話すことで退屈を紛らわせようと思ったのだ。 しかし、その電話もしなくなった。 その理由として、こなたやつかさに電話すると必ずといっていいほど あの女の話が出てくる事が挙げられる。 「TOEICでスコア700叩きだしたんだって。凄いよねー」 「サークル掛け持ちしてて大変らしいよ」 「理系って宿題いっぱい出て大変らしいね」 「夏休みのはずなのに、合宿とかで学校ある日より忙しいんだって」 etcetc… 結局、あの女から逃れても、あの女の影は未だ私に付き纏い続けていたのだ。 あの女の充実した学園ライフをこなたやつかさの口から聞くのが恐ろしくて、 つかさやこなたに電話することさえ容易ではなくなった。 結局、9月に入るとこなたやつかさに電話する事も無くなった。 代わりに、峰岸や日下部に毎夜の如く電話するようになった。 だが、そのような日々も長く続かなかった。 9月も三週目になる頃だろうか。日下部から言われてしまったのだ。 いい加減しつこい、と。私もあやのも迷惑しているんだ、と。 ああ、そうだ。更に胸に突き刺さる事も言われたんだ。 「そうやって都合のいい時だけ人に縋ろうとするから、 卒業式後の打ち上げにも呼ばれないんだよ」 目の前が真っ暗になったのを覚えている。 その日以来、日下部にも峰岸にも連絡することはなくなった。 ああ、その日、私はうまれて初めてアルコールを飲んだ。 煙草も吸った。半ば自棄になったように、 コンビニでアルコールを購入したのを覚えている。 コンビニの店員は新入りだったらしく、年齢の証明は求められなかった。 アルコールを傾けながら、私は後悔したものだ。 どうせ法律違反を犯す事になるのなら、新歓の時に飲んでおけば良かった、と。 そうすれば、大学生活が狂うこともなかったのかもしれない。 一体あの時の正義感は何だったのだろう、生まれて初めて自分を嘲笑したのを覚えている。 この辺りからだ。私がインターネットに依存するようになったのは。 特に、匿名掲示板は私のオアシスとなった。 そこでなら、私は他人とコミュニケーションを図れた。 そうして私の昼と夜は逆転した。 昼よりも、深夜の方が人が多かったのだ。 いつの間にか、秋季の授業も始まっていた。 だが私は、春季と違いあまり大学に行く事はなくなっていた。 昼夜逆転の生活習慣となったせいで、登校それ自体が億劫になっていたし、 何よりも必修以外は講義に出なくても単位取得ができる事を知ってしまった。 苦痛を感じてまで無理に登校する意味があまり見出せなくなっていたのだ。 外出すること自体少なくなった私は、見た目にもあまり執着しなくなっていた。 鏡に映した自分は、もうかつてのかがみではなくなっていた。 そうこうする内に正月になったが、私は実家にも帰らずにひたすらアパートで過ごした。 親に合わせる顔などない、と思っていた。 そうだ、この頃から私はいわゆるオタク趣味を楽しむようにもなっていた。 オタクカルチャーが蔓延る匿名掲示板に常駐していれば、 私がオタク化するのも時間の問題だったのかもしれない。 ゲームや漫画、アニメに感情移入している時だけは現実を忘れていられた。 滑稽だ。そもそも私がこなたに対して安心感を得ていたのは、 オタクという属性それ自体を見下していたからだった。 気付けば、自分もまたオタクとなっていた。 これが滑稽でなければ喜劇だ。 それでもその事に気づいた時には、私は涙を抑える事ができなかったが。 もう、私が他人に優越感を抱く余地はなくなってしまったのだから。 お前達の喜劇は、私にとっての悲劇だ。 笑いたければ笑え。いくらでも泣いてやる。 uvw 二枚目の手紙は、高校三年間と大学一年生の時を綴ったものだった。 状況だけ見れば、何処の大学にも一定数は存在するであろう大学生にしか見えない。 だが、高校当時の柊かがみを知っている私から見れば、 目を覆いたくなるような堕落ぶりだ。 一年足らずで、彼女から気品という二文字はなくなってしまったのだ。 これ以上手紙を読むのは辛かった。 あの女は嫌いだが、それでも人が堕ちていく様を見るのは あまり気分のいいものではない。 それでも三枚目の手紙を手にとってしまうのは、 あの写真が気になったからに他ならない。 あの三枚目の写真に写る”人間ではない何か”はどう形成されたのか。 私は急く心を抑えながら、三枚目の手紙に目を走らせた。 「三枚目」 大学二年生の日々は、飛ぶように過ぎた。 まともに勉強した記憶は無い。 司法試験を目指していた私は何処へ行ったのか、当の私にも分からない。 成人式も当然のように欠席した。 親からは出るようにと再三電話がかかってきていたが、私は意固地に拒んだ。 日下部と顔を合わせるのが気まずかったのだ。 ゼミも履修しなかった。生身の人間と議論をする、 などという事は最早私にとっては恐怖以外の何者でもなくなっていた。 昼過ぎに起きだして、電脳世界に深夜までこもり続ける日々。 引きこもりと何ら変わる事はない。 そうだ、哲学の本に手を出すようになったのも、 大学二年生の時からだ。ニーチェやキルケゴールと言った実存主義哲学を 好んで読み耽った。孤独の中で読んだ彼等の本は、 私の心の中にニヒリズムとペシミズムを徐々に植えつけていった…。 そんな日々に嫌気が差し、 私が漸く生活を立て直そうと動いたのは、大学三年生の時であった。 立て直そうと思えたのは、つかさのおかげだった。 二年生から三年生にかけての春休みの時期に、 つかさから頻繁に電話がかかってくるようになっていた。 どうやら、成人式すら欠席した私を心配してくれているらしかった。 妹の優しさに涙が出ると共に、もう一度やり直そうとも思えた。 つかさにとって誇れる姉でありたい、今更ながらそのような思いが芽生えていた。 忘れもしない5月5日、私の誕生日につかさは言ってくれたっけ。 「生まれてきてくれて、ありがとう」 と。 その日から私は大学生活をやり直す為の具体的なプランを練るようになった。 まずは秋にある行政書士試験へ向けての勉強。 今から司法試験は絶望的かもしれないが、 在学中にせめて法律系資格を一つでも取得しようと思ったのだ。 それともう一つ。アルバイトを始めようとも思うようになった。 今更大学で友人を作る事など不可能に近いが、 アルバイト先でならできそうな気がした。 新しい出会い、それをアルバイトに求めていたのだ。 アルバイトの求人雑誌を眺めながら私が選んだのは、 ケーキ屋での接客だった。家からは遠いが、 大学から遠いというのは魅力的だった。 同じ大学の学生達に愛嬌を振りまくのが憚られたのだ。 どうせ媚びる態度を取るのなら、一年の時に媚びておけば良かった。 そう思うのが怖かったから。 電話した所、面接の日程を告げられた。 早速履歴書を仕上げ、私は面接に向かった。 が、結局そのケーキ屋の敷居を跨ぐ事は無かった。 見てしまったのだ、そのケーキ屋であの女が働いているのを。 あの、高校の入学式以来目の敵にしてきた女のエプロン姿を。 店の前まで来ていながら、私の足は固まった。 あの女はここに来てなお、私を邪魔しようというのか。 大体、家が金持ちなのにどうしてアルバイトなどする必要がある。 私の頭の中をノイズのように、怒りの声と疑問の声が駆け巡った。 結局、私はその場から逃げるように立ち去った。 面接を断る旨の連絡もしなかった。 それでもアルバイトそれ自体を諦めたわけではなかった。 私はすぐにアミューズメント施設へと応募した。 つかさに健全である事をアピールする為にも、アルバイトも友達も必要だった。 アミューズメント施設で働くような人は、 きっと気さくな性格をしていると思ったのだ。 面接では出勤できる日にちだけ聞かれ、その場であっさりと採用が決まった。 出勤初日は大変だったけど、 教えてくれた人がとても親切で胸が熱くなったのを覚えている。 人と話すのなんて本当に久しぶりで、思ったように話せなかったが 「ゆっくりと慣れてくれればいいですよ」 と優しく微笑んでくれた。真面目そうだから期待している、 とまで言ってくれた。 ここでならやり直せるかもしれない、友人も作れるかもしれない、 そう思えた。もう一度、失われていた青春を取り戻そうと思った。 しかし、その期待は儚く散った。 あの女がまたしても私の眼前に姿を現したのは、 私が5回目のバイトに入った時の事だ。 あの女は多数の友人を引き連れて、私が働くアミューズメント施設へとやって来た。 私の顔は引き攣った。私が望んで手に入れられなかったもの、友人。 それをあの女は、あっさりと大量に手に入れていたのだ。 暗く沈んだ思いを抱えつつ、バックヤードに私は篭って仕事をするフリをした。 とても応対などできやしない。 見せびらかすために現れたのか、そう疑心暗鬼に囚われたが違った。 他のバイトメンバーの話によると、どうもお得意さんらしかった。 私は不運を呪った。私が行く先々、あの女の息がかかっている。 いや、不運だと言うのなら、あの女との出会いそのものが不運だったのかもしれない。 そして私は店長直々に頼まれた。 あの女の居るグループの接客に当たるように、と。 他のバイトメンバーは手一杯らしかった。 私は必死に言い訳を作って断った。あの女の前に出るのだけは避けたい。 その思いから、必死の形相で断った。しかし、店長は承諾しなかった。 当たり前だ、他のメンバーが手一杯なら、 手の空いている私に接客を命じるしかないのだから。 「腹痛なので早退しますっ」 結局、私はヒステリックに叫ぶと手早く着替えて帰ってしまった。 店長の呆気に取られたあの顔は、今でも忘れられない。 その日以来、私がアルバイト先に顔を見せることはなくなった。 早退後二日目まではアルバイト先から電話もあったが、無視を決め込んだ。 結局私は、あの優しく教えてくれた先輩バイトの期待に応えられなかった。 その事実は、私の胸を鋭く刺した。もう、二度とアルバイトをする気は無くなった。 また期待を裏切るのが怖くなってしまったのだ。 そうしてまたネット依存の日々に戻った。一旦外へ出てしまえば、 何処へ行ってもあの女に出会いそうな気がして怖かったから。 あの女の影に怯える日々、それが続いた。 時折つかさの優しさを思い出し、行政書士の勉強もするのだが どうしても勉強の合間合間にネットを覗き見てしまう。 リロードキーを連打するその姿は、完全なる中毒者のものだっただろう。 結局、行政書士試験は落ちた。当たり前の結果にも関わらず、 私は落ち込んだ。つかさの優しさ、それを裏切ったような気がしたのだ。 だが、私が落ち込んでも時は流れ続ける。 大学三年生の秋、といえばそろそろ就職活動に突入する時期である。 行政書士に落ちておきながら法科大学院へ進学するなんて、 底なし沼に自ら身を投じるようなものだ。 いや、そもそも法律の知識なんてほとんどない。 講義なんてほとんど出ずに、 概要だけ見て楽そうな講義だけで単位取得してきたのだから。 だから私は、就職ガイダンスへと出席した。 そこで言われたのは、自己分析が大切だという事だった。 模擬エントリーシートも配られた。次のガイダンスまでに埋めてくるように、 との事だった。 部屋に戻ってから模擬エントリーシートを見て私は愕然とした。 そこに書かれていた項目は、残酷なまでに私をいたぶった。 【大学時代に最も力を入れて取り組んだ事は何ですか】 【貴方は友人からどのように言われていますか】 【最も印象に残る経験について記入して下さい】 【リーダーシップを発揮した体験を記入して下さい】 【サークル活動・ボランティア活動・アルバイト等を通じて得たものは何ですか】 改めて突きつけられ、 何もしてこなかった大学生活に対する絶望が背筋を冷たくさせたのを覚えている。 模擬エントリーシートを埋めることなんてできやしなかった。 二回目の就職ガイダンスは欠席した。 結局、私がようやく重い腰を上げて就職活動を開始したのは 大学四年の五月頃からであった。 特に就職したくなったわけではない。 何もしないこと、その事が非常な恐怖となって私を襲い、 就職活動へと駆り立てていた。 面倒なエントリーシート提出がないところにエントリーしていった。 あんな残酷な項目、書けるわけがないのだから。 けれども、エントリーシート提出がなくとも、面接はある。 私が避けてきたあの残酷な問いは、面接の場で言葉のナイフとなって容赦なく私を抉った。 面接ではあの模擬エントリーシートと、ほとんど同じ事について聞かれた。 「大学時代に最も力を入れて取り組んだ事は何ですか」 何もしてこなかった。強いてあげれば、匿名掲示板の巡回程度か。 こんな事面接の場で言えるわけもなく。 「貴方は友人からどのように言われていますか」 そもそも友人が居ない。 ああそうだ、高校時代に私が友人だと思っていた人間からは、 ”都合のいい時だけ人に縋ろうとする”って言われたんだ。 卒業式後の打ち上げに呼びたくない、そう思われていたんだ。 こんな事言ったら不利になる。 「最も印象に残る経験についてお話下さい」 無い。 ああ、アルバイト先に私が常々コンプレックスを抱いていた あの女が現れた事があったか。 こんな事喋ったら、落としてくださいと懇願しているようなものだ。 「リーダーシップを発揮した体験を聞かせてください」 皆無。絶無。無。 本当に頭の中が空っぽになった問いだ。 酸欠の金魚のように口をパクパクさせる事しかできない。 そもそも何も言えなかった。 「サークル活動・ボランティア活動・アルバイト等を通じて得たものは何ですか」 サークルもボランティアもやっていない。 誰かボランティアの一環として、私の友達になってほしいくらいだ。 アルバイトを通じて得たものも無い。数日で逃げ出したのだから。 アルバイトをしていた事さえ、伝えられなかった。 5社目くらいで、私は挫折した。 心が挫け、精神が折れた。面接に行けば、 大学生活がいかに空虚なままに終わったかという事を改めて突きつけられる。 それに耐えられなかった。 生まれて初めて、ストレス性胃潰瘍で吐血したのもこの時期だ。 それからは、就職活動を一切しなくなった。 ひたすら匿名掲示板や動画サイトを巡ることで現実逃避を続けた。 夏ごろに、大学から卒業記念写真撮影の案内が届いた。 私はすぐに破り捨てた。空虚なまま終わっていく大学生活に、 思い出として残す価値を見出せなかった。 卒業アルバムも頼まなかった。 そうこうする内に、秋になった。 大学のリクルートボードに貼られた秋採用の文字も見えないフリをした。 本当に情けない、つかさもこなたも初夏には内定を得ていたというのに。 秋といえば、内定式の時期だ。私には縁のない儀式が、 10月1日に執り行われた。つかさはスーツを新調したらしい。 冬。この時期も残酷だった。 街を歩けば、卒業旅行を呼びかけるポスターがそこかしこに貼られている。 駅前のキャッチも、卒業旅行のパンフレットを狙い済ましたように私に手渡してくる。 友達が居ない私には縁のない話だ。 レールを外れてしまうと、世のイベントのほとんどが縁の無いものになる。 その事をほとほと痛感した冬だった。 自分がレールを外れても、世の人々はライフステージに合わせた イベントを楽しみ人生を謳歌する。その事に耐えられず、 この頃から私はアルコールやニコチンに逃げるようにもなった。 最早電脳世界でさえ、没頭できなくなっていた。 現実にすぐ引き戻されるのだ。 だがアルコールが頭に回っている時は、まだ逃げていられた。 実家にも帰らず、アルコールに頼ったまま年が明けた。 そういえば、大学時代結局一度も実家には帰らなかった。 勿論実家からはしつこく一度は帰るようにとの電話はあったが。 そして卒業式シーズンを迎えると、別件で実家から電話がかかってきた。 一応アパートの契約更新はしたという事を伝える電話だった。 それともう一点。卒業式に着る振袖はどうするのか、という電話だった。 私は断った。どうせ卒業式なんて出るつもりなかったから。 それでも、つかさは綺麗な振袖を着て卒業式に出席するのだろう。 そして、別れを惜しむように涙を流すのだろう。 気がつけば、つかさにも追い抜かれていた。 いや、本当は遥か昔につかさの方が大人になっていたのかもしれない。 私は、暗い部屋の中にすっかり大人の女性としての魅力を備えたつかさの 姿を見たような気がした。 人間失格×らき☆すた 2へ続く。
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らき☆ロワ 「らき☆すた」の登場キャラ及び、既存のパロロワで「らき☆すた」キャラと深く関わったキャラによるバトルロワイアル。 「らき☆すた」キャラは原作から、それ以外のキャラは各ロワからの参戦となっており、三次、四次創作及びリピーターロワでもある。 参加者のみならず書き手も各ロワから集結しており、序盤から質の高いSSが多く投下されている。 AA(アスキーアート)で進行するやる夫ロワの存在もあり、SS内にAAが貼られることがあるのが特徴。 また、カオスロワ、ニコロワ、書き手ロワ2nd、オールジャンルロワのカオス成分が多めのロワ作品が参戦していることもあり、多少の超展開も許されるロワである。 が、最もカオスである筈のカオスロワからの参加者が、一番シリアスにやっているという、なんとも言えないことになっていたりする。 ちなみに各ロワでの行動が祟り、柊かがみは本人に何の落ち度もないのにかかわらず着々と包囲網が築かれつつある。 主催者 ピエモン ジェネラルシャドウ ??? 参加者リスト 7/7【らき☆すた】 泉こなた / 柊かがみ / 柊つかさ / 高良みゆき 小早川ゆたか / 岩崎みなみ / 黒井ななこ 6/6【アニメキャラ・バトルロワイアル2nd】 相羽シンヤ / アルフォンス・エルリック / 衝撃のアルベルト Dボゥイ / 結城奈緒 / ラッド・ルッソ 7/7【漫画キャラバトルロワイアル】 赤木しげる(19歳) / 桂ヒナギク / 川田章吾 ジョセフ・ジョースター / パピヨン / 三村信史 / 村雨良 9/9【テラカオスバトルロワイアル】 6/氏 / 赤木しげる(13歳) / アナゴ / 朝倉涼子 / 笑天のピンク 真・長門有希 / 南千秋 / 南春香 / 武藤遊戯 6/6【リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル】 シグナム / スバル・ナカジマ / セフィロス / 高町なのは(StS) フェイト・T・ハラオウン(StS) / 遊城十代 7/7【ニコニコ動画バトルロワイアル】 阿部高和 / いさじ / ゴマモン / 涼宮ハルヒ 園崎魅音 / ピッピ / 前原圭一 6/6【書き手ロワイアル2nd】 クールなロリスキー / 静かなる ~Chain-情~ / 素晴らしきフラグビルド 地球破壊爆弾No.V-7 / 熱血王子 / 忘却のウッカリデス 6/6【オールジャンルバトルロワイアル】 6/氏(外見がかがみ) / 6/氏(神) / かえる ランキング作成人 / 竜 / ロアルド・アムンゼン(その3) 6/6【やる夫のバトルロワイヤル】 桂言葉 / キョン / でっていう / 前原圭一 / やる夫 / ルイズ 60/60 外部リンク まとめサイト らき☆ロワ@ウィキ らき☆ロワ専用したらば掲示板(閉鎖) スレッド らき☆ロワ Part1(メディアミックスをしてるラノベでバトルロワイアル) らき☆ロワ Part2(ルイズの使い魔全員でバトルロワイヤルしてみた) らき☆ロワ Part3(ラノベと漫画とアニメとゲームのキャラでバトロワ) らき☆ロワ Part4(漫画作品バトルロワイアル(仮)) らき☆ロワ Part5(巨大ロボット物全般でバトロワやらないか?) らき☆ロワ Part6(特撮作品バトルロワイアル) らき☆ロワ Part7(ノーマルオリジナルバトルロワイアルしようよ) らき☆ロワ Part8(ロボットアニメバトルロワイアル)