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【朝】 NO. タイトル 作者 登場人物 63 最初の朝餉 ◆wC9C3Zbq2k 園崎魅音、谷口、カービィ 64 人が動かないと書いて「働かない」と読む ◆lbhhgwAtQE ニート、富竹ジロウ、涼宮ハルヒ、ロールちゃん 65 貴女は奈落の花じゃない ◆CMd1jz6iP2 外山恒一、竜宮レナ、友人、マルク 66 十一色の誓い ◆0RbUzIT0To いさじ、柊つかさ、ストーム1、福山芳樹、YOKODUNA、スパイダーマン、天海春香、暗黒長門、アリス・マーガトロイド、矢部野彦麿、朝倉涼子 67 歪んでいます!おかしい!何かが!KASさんの! ◆OZbjG1JuJM 博麗霊夢、ヨッシー、KAS 68 「薔薇大戦 ~ 混世魔王 VS 白い魔王」(前編)「薔薇大戦 ~ 混世魔王 VS 白い魔王」(後編) ◆qwglOGQwIk 阿部高和、伊吹萃香、高町なのは、鈴仙・優曇華院・イナバ 69 行く先は ◆2VgTRcP6n6 キョンの妹、永井博之、水銀燈 70 Cry for me, cry for you ◆CMd1jz6iP2 柊かがみ、ゴマモン、ロックマン、武藤遊戯、エアーマン、ムスカ、琴姫 71 それぞれの誓い~英雄の条件~ ◆KJJLTUDBrA スパイダーマン、福山芳樹 72 蒼い鳥 ◆0RbUzIT0To 削除番長、永井けいこ、日吉若、高槻やよい 73 対象n ◆qwglOGQwIk 八意永琳 74 イチローのレーザービームでバトロワ会場滅亡 ◆LXe12sNRSs TASさん、イチロー 75 それぞれの誓い~天海突破~ ◆CMd1jz6iP2 スパイダーマン、いさじ、柊つかさ、天海春香 78 しかし何も起こらなかった ◆CMd1jz6iP2 海馬瀬人 79 ミナミヘミナミヘ ◆KJJLTUDBrA 古泉一樹、サトシ 87 メタル・ギア・ティアナ ◆KJJLTUDBrA 永井博之、水銀燈、ティアナ=ランスター、永井浩二 【午前】 NO. タイトル 作者 登場人物 76 勇気を受け継ぐ子供達へ ◆OZbjG1JuJM 柊かがみ、ゴマモン、菊地真、泉こなた、ピカチュウ、ピッピ、前原圭一 77 蝕 ◆wC9C3Zbq2k YOKODUNA、暗黒長門、朝倉涼子 80 私が弾幕を始めた理由 ◆Dx4H1/XR2o お覇王、霧雨魔理沙、オメガモン、双海亜美 81 テメーの敗因は・・・たった一つだぜ・・・富竹・・・ ◆IU4EWEf33I ニート、富竹ジロウ、涼宮ハルヒ、ロールちゃん 82 ウッドマン?が倒せない ◆0RbUzIT0To 外山恒一、友人、キョンの妹、フシギダネ、八意永琳、竜宮レナ 83 STORM ◆CMd1jz6iP2 矢部野彦麿、アリス・マーガトロイド、ストーム1 84 魔理沙は大変な「覇王翔吼拳」を盗まざるを得ない ◆CMd1jz6iP2 お覇王、霧雨魔理沙、クラモンA、クラモンB 85 解呪/Disenchant ◆qwglOGQwIk 日吉若、YOKODUNA 90 チープトリック ◆qwglOGQwIk エアーマン、ムスカ 92 才能の無駄遣い ◆0RbUzIT0To 博麗霊夢、ヨッシー、KAS、クラモンB 94 愛媛のジャンク/凡人打開配信(前編)愛媛のジャンク/凡人打開配信(後編) ◆0RbUzIT0To 古泉一樹、サトシ、永井博之、水銀燈、永井浩二、ティアナ=ランスター 【昼】 NO. タイトル 作者 登場人物 86 アイドルとして音程がぶれている ◆0RbUzIT0To いさじ、柊つかさ、天海春香、園崎魅音、谷口、カービィ 88 そして伝説の木の上で ◆CMd1jz6iP2 ニート、涼宮ハルヒ、ロールちゃん、富竹ジロウ、ロックマン、武藤遊戯 89 friend ◆2VgTRcP6n6 ピカチュウ、前原圭一、ピッピ、泉こなた、TASさん 91 ふたりはヤルキュア ◆CMd1jz6iP2 阿部高和、伊吹萃香 93 VS.動かない大森林(EASY) ◆OZbjG1JuJM 双海亜美、フシギダネ、オメガモン 95 ぼくんちのニコロワ(前編)ぼくんちのニコロワ(後編) ◆CMd1jz6iP2 博麗霊夢、ヨッシー、海馬瀬人、高槻やよい、KAS、TASさん、クラモンB 96 けだものとのそうぐう ◆lbhhgwAtQE 矢部野彦麿、アリス・マーガトロイド、マルク、ピエモン 97 Traumatize ◆qwglOGQwIk 柊かがみ、ゴマモン、阿部高和、伊吹萃香、菊地真、スパイダーマン、ストーム1 98 Neo Dark Ruler ◆7d53oKGJP2 クラモンA 99 世界最強の国技/球技 ◆0RbUzIT0To YOKODUNA、日吉若 100 奇跡の価値は(前編)奇跡の価値は(後編) ◆CMd1jz6iP2 外山恒一、永井博之、永井浩二、サトシ 101 悲しみの向こうへ ◆irB6rw04uk ティアナ=ランスター 102 両手に花 Flowers of the abyss ◆qwglOGQwIk 竜宮レナ、友人、キョンの妹、八意永琳、古泉一樹、外山恒一 103 とかちシスターズ ◆CMd1jz6iP2 双海亜美、フシギダネ 【第二回放送】 NO. タイトル 作者 登場人物 104 第二回定時放送 ◆qwglOGQwIk ピエモン
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◆VACHiMDUA6 氏 氏が手がけた作品 015 再生怪人アンデルセン 019 月光下 047 ハレ晴レフカイ(DIOver) 053 アンデルセンは二度死ぬ!!仮面ライダー最後の日!! 俺の名は――― 091 Justice to Believe 095 いま賭ける、この―― 097 COOL EDITION 210 Shine On You Crazy Diamond 氏が執筆したキャラ 2回 アレクサンド・アンデルセン、村雨良、本郷猛、ジョセフ・ジョースター)、三村信史、劉鳳 1回 毛利小五郎、桂ヒナギク、DIO、アーカード、セラス・ヴィクトリア、平賀才人、葉隠散、才賀勝、しろがね(才賀エレオノール、柊かがみ、服部平次
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糞スレ量産器。 別ハンネは坂本龍馬という噂があるが、本人は否定している。。 最近は野球とチャットモンチーにハマっているらしい。 夢診断を勉強している。 根は真面目で、人の相談は真摯に聞き止めるがネタのセンスがちょっと寒い。親父が親父ギャグ連発してるくらい寒い。でもたまに面白いときがあるから侮れない。でも基本寒い。 きっとリアルでもこんな感じ。 ぐぴこに求愛中だけど相手にされてない。頑張れ乳製品! 本人曰くみちかが怖いらしい。 数年前までらき☆すたの柊かがみを溺愛していたが、今はアニメからは抜け出し真面目な生活をしているという ID a27De0WiIxeO13uK
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時間 名前 加害者 死亡場所 死亡作品 死因 [2]3時 513(3回目) しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 キャプテン しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 俺 しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 勉強男 しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 ギャグの人 しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 キャプ見沢 しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 いーさん しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 山崎渉 しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 ネオ麦茶 しまっちゃうおじさん 不明 949 だが俺はお前が出てくる限り何度でも現れる しまわれる [2]3時 バイオレンスかがみ デデデ大王 主催本拠地 950 950 殴打 [2]3時10分 レッド リクーム 幕張メッセ内部 952 殺してでも うばいとる なぶり殺し [2]3時10分 又吉イエス 田代 幕張メッセ内部 953 唯一神は私だ 不明 [2]3時10分 長門有希 暗黒長門 栃木県と埼玉県の境目 953 闇に舞い下りたI was snow 不明 [2]3時10分 タケシ(3回目) 朝倉涼子 栃木県 953 闇に舞い下りたI was snow ズガン 不明 レジェンドゴジータ テラカオス 不明 958 汚ねえ花火 吸収 [2]3時30分 ベジータ テラカオス 主催本拠地 958 汚ねえ花火 かめはめ波 [2]3時30分 513(4回目) 南夏奈 東京都教会 960 ま た 5 1 3 か ズガン [2]3時30分 ウーロン アレクサンド・アンデルセン 幕張メッセ周辺 961 紅の豚 刺殺 [2]4時 岩崎みなみ(アニメ版でない) 柊かがみ 幕張メッセ周辺 961 最後の誤解 斬殺 [2]4時 エクスデス 柊かがみ 幕張メッセ周辺 962 最後の誤解 斬殺 [2]4時 ゴジラ レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]4時 GODZILLA レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]4時 ゼットン レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]4時 グラビモス レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]4時 コンボイ レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]4時 パルパレーパ レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]4時 ガルファ皇帝 レオパルドン 千葉県 967 たまにはでかいやつも 駆逐 [2]5時 バータ ディアボロモン 幕張メッセ周辺 972 所詮かませ 首を切られる [2]5時 グルド ドナルド 幕張メッセ周辺 974 特戦隊最弱はダテじゃない 首を引きちぎられる [2]5時 ヴェル爺さん グルド 幕張メッセ周辺 974 特戦隊最弱はダテじゃない 杭が心臓を貫通 [2]5時 リクーム ⑨ 幕張メッセ周辺 976 ギャグとシリアスの温度差が激しい エターナルフォースブリザード [2]5時 ジース ユーゼス 幕張メッセ周辺 976 ギャグとシリアスの温度差が激しい 念動力光線 [2]5時 ユーゼス ギニュー 幕張メッセ周辺 976 ギャグとシリアスの温度差が激しい 渚カヲルに身代わりにされる [2]5時 ギニュー 渚カヲル 幕張メッセ周辺 976 ギャグとシリアスの温度差が激しい 刺殺 [2]4時40分 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ テュポーン 幕張メッセ 980 980 はないき [2]4時40分 アレクサンド・アンデルセン 保坂 幕張メッセ 980 きもかっこいい保坂 自爆 [2]4時40分 保坂 (自滅) 幕張メッセ 983 きもかっこいい保坂 自爆 [2]5時 阿部さん (自滅) 幕張メッセ周辺 983 男達のヘヴン状態 絶頂 [2]5時 ソリッド・スネーク(2回目) (自滅) 幕張メッセ周辺 983 男達のヘヴン状態 絶頂 [2]5時 TDN (自滅) 幕張メッセ周辺 983 男達のヘヴン状態 絶頂 [2]5時 道下正樹 (自滅) 幕張メッセ周辺 983 男達のヘヴン状態 絶頂 [2]5時 ビリー兄貴 (自滅) 幕張メッセ周辺 983 男達のヘヴン状態 絶頂 [2]5時 TDNコスギ (自滅) 幕張メッセ周辺 983 男達のヘヴン状態 絶頂 [2]不明 キョン (自滅) 夢の国 986 ザ・悲劇 首輪爆発 [2]不明 赤木しげる(19) (自滅) 夢の国 986 ザ・悲劇 首輪爆発 [2]不明 サザエさん (自滅) 夢の国 986 ザ・悲劇 首輪爆発 [2]5時50分 南夏奈 南千秋 幕張メッセ周辺 986 集う異端組 爆死 計47名/総計107名 【殺害数ランキング】 順位 該当者 殺害数 1位 マーラ様 16人 2位 しまっちゃうおじさん 9人 3位 阿部さん 8人 4位 涼宮ハルヒ、レオパルドン 6人 6位 柊かがみ 5人 7位 513 4人 8位 長沢勇治、長沢勇治、泉こなた、テラカオス 2人 12位 バルバトス・ゲーティア、永沢君男、アックマン、イチロー、ルーファウス、デデデ大王、リクーム ディアボロモン、ドナルド、グルド、チルノ、ユーゼス、ギニュー、渚カヲル、テュポーン、保坂 南夏奈、南千秋、暗黒長門、朝倉涼子、田代、アレクサンド・アンデルセン 1人
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「鏡開き」という行事をご存知だろうか?簡単に言うと、お正月に供えた‘鏡餅’を割って、お汁粉やお雑煮にして食べる、という日である(みwiki参照) だが、この行事のことはこの話自体には関係ない。 ただ、今年のこの日が平日であり、学校があると言うことが問題なのだと学生諸君には分かっていただけるだろう。 さて、故にセンターを間近に控えた今でさえ‘センター対策’という名目の授業があり、そして真面目に受ける奴は受ける、真面目じゃない奴は平気で居眠りしていたりする、と変わらない日常が続いていた昼休み。 真面目に授業を受けない代表格、泉こなたが昼食用チョココロネをハモハモと食べながら、隣に座る親友、柊かがみに話しかけた。 「今日って鏡開きだよね~、かがみん♪」 「だから何よ?まさか‘かがみ’開きなだけに、かがみはどこを開いてくれるのかな~? なんて言うつもりじゃないでしょうね」 「ああ!何で先に言ってしまうの?かがみ様!」 「あんたの言いそうなことぐらい、すぐに分かるわよ」 かがみは、フン、と横を向くとお弁当のおかずである玉子焼きの欠片を口に入れた。 これが彼女らのいつものやり取り。こなたが何かを言い、かがみが突っ込む。このやり取りは傍から見ても微笑ましい親友のもの。 だが、そこには本人達さえ気が付かないような、微かに淡く……しかし、それでいて着実に育っている、恋心が隠されている。 この恋を知っている二人の親友、高良みゆきは二人の想いを成就させる為に、さてはて色々と動き回っているのだが、それを述べてしまうと、前作までと被ってしまうので、そういった諸々は割愛させていただく。 「でも、お姉ちゃんが開くとしたらどこかな……やっぱり口?」 と、二人のやり取りに更に横槍を入れるのは柊つかさ。かがみの双子の妹。 つかさの言葉に、こなたはよしっ!と、かがみは余計な事を……と、それぞれに思い反応する。 「ねえ、かがみん。お口をあ・け・て?」 やはりそう来たか、予想していたことだ。故にかがみにはいつでも「い・や・よ」という準備があった、しかし、こなたのほうが一枚上手。 「い・や――「隙ありっ!」 ふごっ!?」 かがみが言葉を発した――つまり口を開いた瞬間、こなたはチョココロネの欠片をかがみの口に放り込んだ。 「ふっふ~ん、甘いよ?か~がみん」 勝ち誇るこなた。むぐむぐと口を動かすかがみ。さて、このタイミング、シチュエーション。みゆきはこのチャンスを逃さない。 「お二人のやり取りは新婚さんがよくやる‘はい、あ~ん’といったものに見えて、微笑ましいです」 「あ、そうだね。こなちゃんがお嫁さんで、お姉ちゃんがお婿さんかな?」 みゆきの言葉につかさも乗ってくる。つかさなら絶対この話に乗る、みゆきには確信があった。 さて、話題になってしまった二人は、ただの友人なら笑って過ごすところを、こなた、かがみ共に赤面して俯く。 そして、その反応に本人達は戸惑う。という微妙な乙女心理が働いていた。 そんな二人を見てみゆきは微笑み、つかさは?マークを浮かべる。 いやはや、全く。いつもと同じ、そんな1月の11日だった。 さて、学校が終わり、夕日も沈み、あたりは闇に包まれた時間帯。かがみは一人、帰途についていた。 こんなに遅くなったのは進路相談故。まぁ、進学校であるし、かがみ自身の目標も高いこともあり、担任との相談に時間がかかるのもやむなし、と、ご理解いただけるだろう。 もう少しで家に着く。早く温まりたい、という心理がかがみの足を逸らせた。と、 「こんばんは、かがみさん」 急に声をかけられ、ビクッとする。咄嗟に振り返ると、そこには街灯に照らされたみゆきの姿。 「なんだ、みゆきじゃない。脅かさないでよ」 と言ってからかがみは気付く。みゆきの家は全く別方向、つかさに言わせれば‘上り民’それが何故ここに? 「実は、かがみさんにお願いしたいことがありまして、御宅にお伺いしようかと思ったのですが、その途中でバッタリ、というわけです」 そう言ってみゆきは眼鏡の端を押さえる。表情が隠され、かがみからは見えなくなった。 「なんだ、電話してくれれば良かったのに」 「いえ、まぁ、こういったことは直接話したほうがよろしいかと思いまして」 「ふ~ん、何?そのお願いって」 「今日、泉さんとご連絡を取っていただけませんか?」 さて、これはどういったことか。こなたと連絡を取る?それでは、用があるのはかがみに、ではなく、こなたに、ということになるのではないだろうか。 「明日の合宿について、かがみさんから泉さんに忘れ物等しないよう言って頂けないかと」 「まあ……別にいいけど。みゆきが直接言えばいいじゃない」 「いえ、私では伝達に齟齬を生むかもしれませんので」 「? 意味が分からないんだけど」 かがみの疑問に、例えば、とみゆきは前置きすると、 「私とかがみさんは今会話をしていますよね?それは、私が発した言葉に載せた意図を、かがみさんが受け取った際に推察、解釈して、自分の中で考えを構築して、私の意図に沿った意味を定義付けているからです。 さて、ここでもし、意図と解釈に違いが生まれた場合、両者間ではコミュニケーションが成立しません。言葉によるコミュニケーションとは、案外脆い物なのです」 難しくてよく分からないが、取りあえず、かがみは頷いておいた。その様子を見たみゆきが続ける、 「ですが、何故コミュニケーションが成立するか?それは表情、仕草等色々な要因が含まれますが、一番重要なのは、相手がこの言葉にこの意味を載せた、そしてそれが正しいと思うことが出来る、そして相手も、この人になら伝わっていると思える。謂わば信頼感です」 「はぁ……」 「さて、世の中には以心伝心、と言った諺があります。意味はご存知ですよね?言葉を介さずにも意思が伝わる、と言った意味です。 これも信頼感が生み出せる業、と言えるでしょう」 さてはて、みゆきは何が言いたいのか。かがみは段々分からなくなってきた。 「で、私がこなたと連絡を取ることと、その話に一体どう言った繋がりがあるのよ?」 みゆきは、わざとらしく驚いたように、 「お分かりになりませんか?私はかがみさんと泉さん、お二人なら言葉数少なく正しい情報のやり取りが出来る。と思っているのです」 「えっと、つまり?」 「私が泉さんに言うより、かがみさんが仰ってくれた方が、間違いが少ない。と言うことです」 かがみは、はぁ、と溜息をついた。やれやれ、と某団員その一なら言っていることだろう。 「そんな事無いわよ。大体、以心伝心?私とこなたが?ありえないわよ」 「さて、そうでしょうか?学校でのやり取りを見ている限り、お二人の間には確かな好意があると思うのですが?」 好意、その言葉にかあっ、かがみの顔が赤くなる。 「な、ななななな何言ってるのよっ!」 「失礼しました。信頼感、と言った意味だったのですが。この様に言葉だけでは齟齬を生みやすいものです。ですが、友人なら好意を持っていても当たり前では?」 確かにそうだ。自分は何を焦っていたのだろう。 かがみが物思いに沈んだのを見て取って、みゆきは、 「本当はそれだけではないのですが……よろしくお願いしますね」 と、一礼し、夜の闇に紛れていった。 お風呂上り。かがみは携帯を手に取ると、こなたの携帯へと発信した。 週末には毎週繰り返していることだ、充電して準備もオッケー。 『もしもし、かがみ?』 こなたが出た。先程みゆきが言った‘好意’という言葉を思い出し、僅かに体温が上がった気がする。 お風呂上りだし、とかがみは無理矢理思い込むことにした。 「もしもし、こなた?」 みゆきに言われた用件、まずはそれを手短に伝える。こなたは『分かってるよぉ~』と言っていたが、怪しいもんだ。 それ以外にも話すことは幾らでもある。合宿のこと、センターのこと、まぁ、色々。 「それが臭くってさぁ~」 電話をしながら、かがみは無意識に机の上の写真立て、そこに納められたこなたの写真を見つめていた。 ――こなた。 『……かがみ、どったの?』 一瞬会話が途切れたのを不審に思ったのだろう。こなたが出した声、そこには気遣いが含まれていた。そして、それが分かった自分にハッとするかがみ。 ――以心伝心。そっか、これがそうなのか。 「ねぇ、こなた……」 『ん~?』 「明日は、電話しなくても、いいのよね?」 『そだよ~、だって、明日はずっと一緒じゃん!!』 「そう……よね!じゃあ、明日も早いからもう切るわ。遅刻しないでよ?」 『分かってるって。んじゃ、お休み~』 電話と、写真のこなたに向かってかがみは呟く。 「お休み。こなた……」 1月12日・前半へ続く コメントフォーム 名前 コメント みwikiさん.なんか、黒いよ? -- 名無しさん (2010-08-13 21 18 20)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/793.html
【第17話 フラグ】 無菌室から一般病棟の個室に戻ったこなた。 何もかも1からやり直しながらみんなとワイワイ楽しそうに話している。 だが、かがみだけは一人廊下に追い出されていた。 中からそうじろうたちが一緒にエロゲの楽しみ方などをレクチャーしている声が聞こえる。 「ここをクリックするの?」 「そうだ、そうすると次の文章が出てくるんだ」 「あれ、選択肢が出て来たよ……とりあえず一番上」 「あ、それは……」 「ふむふむ……あれ、なんか、この銀色の髪の毛で黒カチューシャのヒロインに嫌われてる?……あれ、終わっちゃった?」 「フラグを潰してしまったな」 「なに?フラグって」 「フラグとはな……」 具体例を用いた非常にくわしい説明がつづく。 他の患者が聞いたらどんな顔をするだろうという内容の話し声をききながら、かがみは壁にもたれ、目を伏せてうつむく。 なんで私、ここにいるの? みんなは受け入れたのに、なんで私は嫌なの? こなた……私、そんなに怖かった? でも、こうでもしなきゃ……あんたはずっと引きこもったままで…… なんで?なんで? ……ひょっとして、昔の私もこんな感じだったの? いつも怒ってばかりで、ガミガミして、あんたが何かヲタな事をやろうとするたびにツッコミいれて…… それにくらべつかさやあんたのお父さんは、優しくて、あんたのやることを笑顔で受け入れて…… ……そういえば、つかさの方があんたに先に知り合ったのよね。 私はつかさがいなければ、あんたには会えなかった。 もしそうじゃなきゃ、おそらく一生知り合う機会がなかったはず。 私は、あんたとはたぶん、縁が一番遠い……。 クラスだって、ずっと別々だったよね。 「どうやったら正しくフラグ立てられるの?」 「色々あるけど、基本的にはヒロインとのイベントが発生すればすすんで参加すると言うことだなあ……」 「お姉ちゃん……」 扉が小さく開いて、つかさが顔をのぞかせていた。 「……なに?」 「今ならちょっとだけ、ほら、こなちゃんの顔が見れるよ。今ゲームに熱中してるし」 「……いい」 そして、あんたの人生の中で一番大きなウェイトを占めているのは、間違いなくあんたのお父さん。 生まれてからずっと、あんたのことを何でも知っている。 そして、あんたをこんな風に育ててきた。 それを私は、ここ1,2年だけ、しかも一日のうちたったの数時間、そのおこぼれをもらっているだけだった。 「おお、ヒロインが……そういえばこれって18禁……いいの?私このゲーム続けても。お父さん」 「おお、当然いいぞ。世間は許さなくてもオレが許す」 「へえ、エンディングが……あれ、涙が……」 「そうか、そうか感動したか……そう、人生だ、これが人生なんだよ、こなた!」 「うん、人生だねえ……」 今、ドアの向こうで、私が知らないこなたの過去の人生が追体験されている。 私がいなかった頃の長い長い時間。 その時間のすべてを共有したい。こなたの人生という分母の上に、私という分子の数をもっと増やしたい でも…… いま、私があんたを奪い取ったら、絶対不幸だよね。 私とあんたは、柊かがみと新しい泉こなたは、このまま会わないほうがいい。 一生出会わないほうがいい。 そして、怪獣のままでいい。 私はあんたと仲がいいつかさの双子の姉で、決して出会ってはいけない危険な怪獣です。 怒ってばかりです。優しくなんかないです。 せっかくこの世に祝福されて生まれたのに怖くて泣くのは嫌でしょ? だから、私は、もう二度とあんたに会いません。 むしろ、会っちゃってゴメンナサイと謝りたい。 私は遠く離れた場所で、絶対にそっちへいけないような場所から、あんたに見つからないように時々眺めるだけにする。 それでもし私の視線なんかを感じたら、ごめんね。もう二度と見ないから。 心の中で思い出すだけにするね。 「さようなら、こなた……」 かがみは、足音を立てないように、静かに病室の前から去ろうとした。 そのとき、白衣を着た技師や看護師たちとすれちがう。技師たちはこなたの部屋の中に入る。 「泉さん、リハビリの時間ですよ」 「えーやだ、めんどくさい……まだヒロインしか攻略してないのに」 「何を意味不明なこと言ってるんですか!筋力落ちて、立つだけで精一杯なのに」 「ま、こなた、ちょっとだけでも歩いたほうが……」 「やだ、そこにある積みゲーを全部やってから……」 「うーん、まあ、そうだな……もう1本やり終えたら、5分だけやってみるか。クリアまでに200時間かかるけど……」 そうじろうは昔はこなたに武道を教えるなどしていたが、病気になってからは完全に甘やかし状態になっていた。 「ダメです!お父さんも何を言ってるんですか!このままだと一生歩けなくなりますよ! 筋肉だけでなく骨や関節も脆くなってるのに」 「うーん、……なあ、こなた、ほんの2分、いや2秒だけ。ベッドサイドに立つだけでいいからさ」 「やーだ」 また病室のドアが小さく開いた。つかさの顔が出てくる。 「ね、お姉ちゃん。入りなよ」 腕を伸ばし、立ち去ろうとしたかがみの指先をつまんだ。 「え……で、でも……」 かがみは肩をすぼめ、俯きながら顔をそらす。 「私が、いたら……こなた泣いちゃうでしょ?」 逃げようとするかがみ。 その袖をつかさは引っ張る。 「こなちゃんを歩かせられるのはお姉ちゃんだけだよ。このままじゃ、こなちゃん一生寝たきりだよ」 「……」 病室の中。 「はっきりいって私はいま、幻想世界から宇宙の果てまで冒険してる最中だから、 健康な人よりもたくさんいろんな場所に行っていろんな人生を経験してるんだよね。 で、歩ける人ってガンダムは操縦できるの?トリステイン魔法学院へ行けたりするの?」 こなたはベッドの上でリハビリの技師をからかいつづける。 ……すっかり一人の立派なヒキコモリニートが完成していたのだ。 そもそも重度のヲタでインドア系なのに運動が得意というキャラ設定自体が不自然だったのだが ……そういう意味ではとても自然なキャラになったというべきか。 「それに私はギャルゲの中でいろんな学校に在籍できるし、海水浴にもいけるし、生徒会にも顔出してるし、 Hなこともできるし、もう一生病院にひきこもって寝ててパソコンクリックする人生でいいよね♪」 リハビリ技師を勝ち誇ったような糸目で見ながら、ゲームの続きを始める。 そのとき、病室のドアが大きく開く ドアのところに仁王立ちしているかがみ。 腰に手をあて、鋭い眼光。陽炎のようなオーラが吹き出している。 ツインテールが宙に浮いて揺らめいている。 「!!!!!!!!!!!!!!」 こなたはビクリと体が痙攣する。 かがみはゆらり、ゆらりとこなたの寝ているベッドに近づく ヒグマのような動き。 「こ、な、た……」 地獄の奥から漏れ出たようなドスのきいた声。 「や、やめて、来ないでください」こなたはガタガタふるえる。 「なにが、来ないで、くださいよ……」 かがみは圧倒されて硬直しているリハビリ技師に顔を向ける 「私がこの子を歩かせますから、お引取りください♪」 今までの仁王顔とは別人のような満面の笑顔で言う。 「は、はあ……」 リハビリ技師はロケット発射のように廊下へ飛び出す。 再びこなたの方を向く。 鬼の顔に戻るかがみ。 「さ、立つ!!!!」 「こわい、こわい、こわい」 こなたは逃げるように布団にもぐりこむ。 かがみはその布団を強引にはがす。 「ま、まあ、いいじゃないか……きょうは」 そうじろうがかがみをなだめようとする。 「ダメです!今やらなかったら、こいつは一生このままです」 かがみは団子虫のように丸まったこなたを開かせる。 そしてわきの下に肩を入れて無理矢理起立させる。 温かな感触がかがみの体に伝わる。 何日かぶりのこなたの温もりだ。 無菌室に入る日、隔離扉の前で手を繋いで以来の温もり。 「うう……痛い、痛い!」 顔をゆがませるこなた。 でも、いまは感傷にひたる暇はない、……なんとしても、歩かせないと…… 第18話:イケメンの恋人へ続く コメントフォーム 名前 コメント かがみの健気さに毎度?心を打たれます( _ ) -- チハヤ (2008-10-07 16 23 30) 頑張れかがみん!! 負けるなかがみん!! こなたはかがみを待っている!!(T^T) 作者殿、ラストまで期待しています -- にゃあ (2008-10-07 07 32 24) つ、続きが気になります!! 作者さん頑張ってください~~~!!!! -- 名無しさん (2008-10-07 01 49 45) 全20話だそうですが早く最後まで見たいとゆう気持ちと終わってほしくない、まだまだ読みたいとゆう気持ちが交錯してます。素晴らしいです。 -- 名無しさん (2008-10-05 06 00 05) 毎度拝見させていただいています。前にもコメかきましたが、あの時は名無しでした。 心を鬼にして、こなたをリハビリさせようというその思い。 かがみに!そして作者さんに脱帽です。 続きがきになりますね。 -- 白樺 (2008-10-05 03 05 52)
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新学期が始まり、休みボケもすっかり解消された、ある日曜日の午後。 私は聖地に舞い降りていた。 「アキバか。なにもかも皆懐かしい」 「アンタ、バイトで毎週来てるでしょうが……」 「ふとしたことで~その日、歯車は回り始めた~」 「まったく、ゲーマーズに行きたいって言うから付いて来たら、なんで秋葉腹まで来なきゃいけないのよ?」 「いやぁ、かがみんね。私は全国のゲマズでも手に入るただの特典には興味は無いんだよ。アキバのゲマズでしか手に入らない主演声優さんの生サイン入り特典じゃないとダメなんだよ」 「…私はただラノベが欲しかっただけなんだけど」 「まぁまぁ、せっかく来たんだし、ゆっくりと楽しんで行こうよ~」 私はかがみが引き返さないように背中を押して、無理矢理前に進ませようとする。 「あー、もう分かったからそんなに押すなって!」 やれやれと言わんばかりの表情を見せながらも、かがみはしっかりと私に付き合ってくれる。 二人でアキバの街並みを歩いていると、なんだかデートをしているような気がして、私の鼓動は喜びで高鳴る。 まぁ、実際にそれが今日の目的の半分を占めているんだけどね。 § 楽しい時間はゲーム内の日程を消化する時のようにあっという間に過ぎていく。 その対価が、この両手に抱えた大量の荷物なんだけどさ。 「ふぅ…。今日の獲物は思ったよりも手強かった…」 「私はあんたの金銭感覚に軽く恐怖を覚えたわ…」 「いやぁ~、お陰で財布の中身がスッカラカンだよ。かがみん、悪いけど帰りの電車賃貸してくれない?」 「それは別に構わないけど、あんたねぇ、もうちょっと計画的にお金を遣り繰りしないと将来大変な事になるわよ」 「むぅ…。まぁ、その時はその時で、かがみんに私の手綱を抑えてもらうつもりだから」 「あんたの将来まで面倒見切れるかっ!」 単に、冗談をツッコミで返されただけなんだろうけど、今の一言は私の心をほんのちょっぴり傷付けた。 「ううっ、ひどいやかがみ。私の事は遊びだったんだねっ!」 「ごっ、誤解を招くような事を言わないでよ! ほらっ、荷物半分持ってあげるから」 これ以上公衆の面前で何か変な事を言われるのを嫌ったのだろう、かがみは顔を真っ赤にして、私の左手に持っていた荷物をひったくった。 やっぱり優しいな…かがみは。 「ほら、帰るわよ」 「はーい」 仮想デートというよりも買い出しに近い一日だったけど、その時の私は何物にも変え難い充足感に満ち溢れていた。 何も特別な事は起きない、ただ穏やかな日常が今日も終わりを告げようとしている。 でも、この時既に、私の望む日常を奪い去る“ふとしたこと”が水面下で動き始めていた事に、まだこの時の私は気づきもしていなかった。 § 秋葉から東京地下鉄に乗った私達は北千寿駅で糖武線に乗り換える。 しかし、肝心の北千寿駅でもたついてしまった私とかがみは、連絡待ちだった区間急行に乗り遅れてしまった。 「あー。急行いっちゃったよ…」 「仕方ないわね。次の準急で帰りましょう」 「むぅ…。まぁ、しょうがないね」 早く家に帰って、DVDの特典映像をチェックしたいのに…と私は心の中でごちる。 数分後、ホームに滑り込んで来た準急に私達は乗り込んだ。 「それにしても、このやけに過剰気味な包装紙はなんなのよ?」 「これ? エロゲーだよ」 「なっ! どうして17歳のあんたがそんなの買えるのよ!?」 「いやぁ、店にもよるけど、大抵こういうのは堂々と買えば意外と怪しまれないものなのだよ。かがみんや」 「だとしても、いくらあんたが堂々としてても、小学生にしか見えないと思うけど…」 「うるさいよーっ!」 私がプンスカと抗議した所で、向かい側の座席に座っていた私達と同じ歳くらいの男の子が突然声を掛けてきた。 「…かがみ?」 「へっ?」 いきなり男の子から名前を呼ばれて、キョトンとするかがみ。 「うん。やっぱりそうだ。柊かがみだよな?」 「そ、そうですけど…。あなたは?」 「けんただよ。鏑木けんた」 かがみの知り合いなんだろうか、けんたと名乗るその男の子は爽やかな笑顔でかがみに名前を名乗る。 その途端、かがみの顔が驚愕と喜びと微かに戸惑いの交じった表情へと変化した。 「えっ、けんた…? ホントに?」 「おいおい、嘘を吐いたって仕方ないだろ? 久しぶりだなあ、七年ぶりぐらいか」 「う、うん…。確か千葉に引っ越したのよね?」 「そうだったんだけど、高校入ってからまた埼玉に戻ってきててさぁ…」 もともと知り合いだったという事もあってか、あっという間に二人の会話は弾みだす。 っていうか、私の存在が完全に蚊帳の外になってるよ…。 良く電車に乗っていると、友達同士で仲良く話をしている所に、片一方の友達が旧友とバッタリ再会して、物懐かしさでその二人の話が弾んでいる横で、ハブられたもう片方の子がとても気まずい空気を漂わせている――なんて光景を時折見掛ける事があるけど、まさか当の私がそんな体験をしてしまうとは…。 「その時のアレがまた臭くて大変だったよなぁ」 「そうそう、あの時のアレは臭かったわよね~」 そうこうしている間にも、横の二人のテンションはどんどん上がっていく。 …それに、あの子と話をしてるかがみの表情がなんだかいつもよりも明るく感じるのは私の気のせいだと信じたい。 ――そのうち私は考えるのをやめて、さっきアキバで購入した漫画を読み始めた。 § 「次は一乃割、一乃割です」 糟日部の一駅前、一乃割駅の到着を告げるアナウンスが流れる。 「俺、次で降りるから。とりあえず、携帯のアドレス交換しておこうぜ」 「あっ、うん。赤外線通信は出来る?」 「出来るぞー。時間も無いし、先にこっちのを送っておくから、後で連絡してくれ」 「じゃあ、そうするわね」 そんな慌ただしいやり取りが終わった直後に電車は一乃割駅に到着した。 「つかさも会いたがってたし、たまにはウチにも遊びに来なさいよ」 「おうよ、任せとけって」 例の子はかがみとそんなやり取りを交わし終えると、「あ~、ようやくこの空気から解放されるよ~」と安堵していた私に不意打ちのように声を掛けてきた。 「ごめんね、折角の百合空間を邪魔しちゃって」 「!? えっ? いやっ、あのっ、その…」 確信をえぐるような一言に、私は思わずメダパニを掛けられたような状態に陥る。 「ちょ、ちょっと! 別に私とこなたはそういう関係じゃ…」 「冗談だって。じゃあ、またな」 タイミング良く駅に到着した電車のドアが開くや否や、彼はそそくさと出ていった。 あとに残されたのは、先程の発言で顔を真っ赤にしたかがみと、そのかがみと全く同じ顔色になっているだろう私と、微妙に気まずい空気だけだった。 「…で、今の彼はかがみのなんなのさ?」 あんな事を言われたからだろうか、つい強張った感じの問い掛けになってしまったことに言い終えてから気付く。 「あっ…ごめん。アイツも悪気があって言ったわけじゃないんだけど…」 そう言われたらそう言われたで、なんだか私がかがみを好きになる事が悪いことのように聞こえて憂鬱になる。 「けんたは昔近所に住んでた同じ年の幼なじみなのよ。小学五年の時に千葉に引っ越しちゃって、それ以来音信不通だったんだけどね…」 「そうなんだ…」 そこでまた話す事が尽きてしまい、私達の間に再び微妙な雰囲気が流れる。 「…あの、ごめんね。本当に久しぶりだったから、つい話し込んじゃって…」 かれこれ三十分近くも放置された事に対して、私が怒っていると認識したのか、珍しくかがみがしおらしい態度で私に謝ってきた。 ――あ~、別に怒ったりとかしてないから、気にしなくていいよ。 そう言えば良いだけなのに、何故か私はそう答える事をためらってしまう。 「…こなた?」 私のレスポンスが予想以上に遅れてしまった事で、かがみの表情に不安という二文字が浮かび上がってくる。 その様子を見た私は慌ててその場を取り繕う。 「ん~。とりあえず、明日の宿題写させてくれれば許してあげてもいいよ」 「うわっ、あんたそういう所は本当にちゃっかりしてるわね…。しょうがない、明日ぐらいは面倒見てあげるわよ」 「あ~ん。だからかがみって大好きっ!」 感謝の気持ちをそのままに私はかがみに全力で抱き付いた。 「あー、もう分かったから、そんなことぐらいで抱き付いてくるなって!」 「まあまあ、そう照れない照れない」 今までと変わらない、何度も繰り返された私達のやり取り。だけど――。 この時既に私達の間に取り巻く運命という名の歯車は、ゆっくりと、確実に動き始めていたんだ…。 実った想い、叶わぬ気持ちへ コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-06-21 07 42 50) オイオイ作者様~、最後の三行は一体? 続編待ってます。 -- kk (2009-02-17 22 31 02) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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罪歌 阿鼻叫喚の狂った舞台(前編) ◆wYjszMXgAo ――――――――――KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL! KILL―――――――――――――! 「う、くぅ……っ!」 ――――頭の中に響き続ける殺意のオーケストラ。 柊かがみがそれに耐えかねて呻きを洩らしたのは放送の直後だった。 もちろん原因はたったの一つ。 ……ラッド・ルッソの記憶が、殺意の上昇を抑えきれなくなったからだ。 もちろんかがみに殺人嗜好などないし、理解はできない。 ……だが、『食った』となれば話は別だ。 不死者を『食う』とは、相手の全てを身の内に取り込むということなのである。 記憶も、経験も、知識も、知恵も、趣味も、思考も――――人格の情報でさえも。 それが理解できるか理解できないかはまた別の問題なのだ。 ある不死者の男は、 『自身に催眠術をかけておけば、たとえ誰かに食われたとしても、 何らかのきっかけで食った人間と食われた人間の人格を交代できるかもしれない』 という可能性に思い当たった。 ある日突然、食ったはずの人間に体を乗っ取られると言うわけである。 『食う』事のリスクはそれだけに留まらない。 エニスは『食った』事により人間らしい感情を得て、同時に善悪を判ずる意識に悩まされることになった。 フィーロ・プロシェンツォは『食った』事により自我の境界に疑問を持ち、自身の存在に不安を抱いた。 チェスワフ・メイエルは『食った』事により、人からの感情を信じられなくなった為にあらゆる人間を道具とみなし。 ――――そして、この度再度『食う』事により、自身の罪深さに苦しむようになった。 セラード・クェーツでさえも、感情のベクトルは真逆とはいえ、その行為に心動かされたのは事実なのである。 『食う』事は、確実に食った人間に影響をもたらすのだ。 尤も、その記憶に踏み込まなければそこまで悩まされるわけではないのだが―――― しかし、かがみは放送とラッドの記憶を照合して情報を得るために、敢えて彼の記憶を遡っていたのだ。 彼の記憶の殺意のゲージを一瞬で極限まで引き上げた要因は、二つの名前がそこに存在しないことにあった。 Dボゥイ。 鴇羽舞衣。 彼らの生存が確定したことで――――ラッド・ルッソの殺意はかがみに抑えきれない所まで上昇したのである。 ――――それを食い止めたのは、一つの声。 「……どうした? 不死身の」 衝撃のアルベルトの、こちらを気遣うような声。 それがかがみを殺意の大波から引き戻す。 「……ん、なんでもないわ。それよりこれからの方針についてなんだけど」 彼の顔に似合わない声色に苦笑しながら、かがみはとりあえず話を進めることにする。 ――――ギルガメッシュの生存などについて、アルベルトがそれを洩らさなかったことにかがみは不満を感じてはいた。 が、いざ文句を言おうとするとどんな言葉を選べばいいのか分からないので、それに関しては黙っておくことにする。 今は文句を言うより先にアルベルトに有益な情報を渡しておかねばならない。 「……ラッドの仲間については言ったわよね? そいつ等が調べたところによると、“螺旋力”とかいうものがこの“実験”の鍵になってるみたい」 ――――螺旋力。 幾度となく聞き覚えのある言葉だ、とアルベルトは記憶のダイブに取り掛かる。 文字通り螺旋王が幾度となく告げた言葉だ。 成程、と納得する。 実験と称していたかの王の言葉は真実だったのだろう。 心当たりはある。 先刻のかがみの発した緑色の光。 あの輝きは間違いなく、個人の能力を引き上げるものだ。 それ以外にも何か秘密があるかもしれない。 ……つまりは。 「……その力。持ち帰るに値する力ではあるやもしれんな」 顎に手を当て思考に沈むアルベルトに、かがみも頷き返して続きを述べる。 「……まだ、詳しいところは分かっていないみたい。 だけど……」 一息。 「……刑務所の面子は、相当頭の切れる人間ばかりみたい。 ラッドの記憶もあることだし、協力関係を築いて損はないと思う」 怯えも躊躇いもなくまっすぐにアルベルトを見据えるかがみ。 その心根に満足しながら、アルベルトはそれを肯定することにする。 「……うむ。手駒も欲しい所ではあるし、螺旋の王に立ち向かうには数が必要だ。 いくらワシが十傑集とはいえ、体は一つしかないのだからな。 そ奴らとの利害の一致もありえるだろうし……と、どうした? 不死身の」 見れば、かがみは自身の体を抱くように両腕を互いに掴み、ぎゅうっと縮こまっている。 まるで自身の体が動き出すのを怖れ、どうにか抑え込んでいるかのように。 アルベルトの言葉で生じた、猛烈な衝動をかろうじて制しているかのように。 アルベルトの脳裏に一つの言葉が蘇る。 『――――梯子は足りているのか?』 言峰と名乗った神父。 その真意は測りかねたものの、敵対するどころかむしろ友好関係にあると言っていいだろう。 ならばその言葉が意味するものは、忠告なのか。 不安が心中の何処とも知れない場所から染み出て止まらない。 まるで、楔を穿たれたかのように……どこかに穴があるような気がしてやまないのだ。 らしくない、とアルベルトは思う。 不安に思うことなどない。 自分は十傑集であり、目の前にいるのは信頼できる協力者なのだから。 天をも貫く梯子。互いの背を預けながら、そこをひたすら進めばよい。 否、進む先にあるものは梯子などではなく、雄とした泰山なのだ。 それを強く強く信じ込み――――霧靄を払うかのように不敵な笑みを浮かべてみせる。 「食らった事により何か体調に異常でも感じたのではあるまいな? いずれ螺旋の王を食らう時の為にも、貴様に不調があっては困るのだぞ?」 ――――だが、彼は気付いている。 このような台詞を向けることこそ、言峰の言葉に強く囚われているのだという事を。 気付きながらも、それを払いのけようと気遣いの言葉を重ねれば重ねるほど強く強く、更に強く纏わりついてくるその言葉。 完全なる底無しの沼に浸かっていることを知りながら―――― 今のアルベルトには、柄にも合わない言葉を吐く事しかできなかった。 「う、うん……大丈夫、アルベルトが心配する程の事じゃないわ。 ……私の、内面の問題だから……うん」 気丈な言葉を気弱な表情で告げるかがみ。 が、それではいけないと思ったのか。 不意にプルプルと首を振り、話題を変えようと周囲を見渡すことにする。 と、都合のいい物を見つけたので、とりあえずそちらに向かって駆けていくことにした。 「……さて、あっさり気絶しちゃったけど。 こいつをどうにかしないとね」 目線の先にある物は結城奈緒。 恐怖に引きつった顔で気絶したその姿を見て、自分に持たれているイメージに複雑な想いを抱くも、 とりあえず気にしないことにして意識を切り替える。 まあ、まずやる事は一つだ。 ……目覚める前に、身包みを剥いでおくことにする。 以前遭遇した時にあらかた持ち物は没収していたはずなのだが、いつの間にか新たな装備を手に入れていたのだ。 その衣装はラッド式本気の全力全壊パンチを繰り出した時に砕け散ったとはいえ、まだ何か持っているかもしれない。 デイパックを取り上げ、奈緒の体を調べるとその手に指輪が嵌っているのに気がついた。 見覚えがなかったのでこれも新しく手に入れたアイテムなのだろう。 「はい、ボッシュート」 クイズ番組の口調を真似て指輪を外し、自分の指に嵌めたまさにその時。 「う、んん……」 ――――声とも言えない声を漏らしながら、結城奈緒が眼を覚ました。 指輪を外した時に体を動かしたせいか、自分が起こしたのと同じかもしれない。 そう言えば、よくよく放送を聞き逃す子だと苦笑する。 自分のせいばかりとはいえ気絶ばかりしている印象を奈緒に抱いてしまっていた。 「――――金……ぴか……」 自分でもなにを言っているのか分からないのだろう、呆けたままの奈緒を尻目にアルベルトの方を向けば、彼は無言で腕を組むだけだ。 ……何を彼が望んでいるのか。 察し、かがみも無言で改めて奈緒に向き直る。 座り込んだままの彼女が次第に覚醒していくのと同時。 ――――かがみも、自身のスイッチを入れていく。 頭蓋の横に指を当て、それを確認するかのようにあえて行動しながら口ずさむ。 「……パチリ」 指を弾きながら、呟く。 何度も。 何度も何度も。 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。 「パチリ。パチリ。パチリパチリパチリパチリパチパチパチパチリパチリパチパチパチ パチパチパチリパチパチパチリパチパチパチパチパチパチリパチパチパチパチリパチ パチパチパチパチパチチパチパチパチパパチパパパパパパパパパパパパパパパパパパ」 ラッド・ルッソの記憶にある通り。 殺意のスイッチを入れていく。 一個の。五個の。十個の。百個の。千個の。一万個の。十万個の。 ――――何百万個の! 何千万個の! それ以上の数のスイッチを! 「ヒャ、ハ……ヒャハハハハハハ、ヒャァハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!! ハァハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!! ヒャハハハハハハハハハハハッ!!」 ――――ラッド・ルッソの戦闘スタイル……いや、殺人スタイルは独特だ。 トークで昂り、テンションを極限まで上げ、殺戮の悦楽に浸れば浸るほどその動きは切れ味を増し、力は増加してゆく。 『柊かがみ』なら、そんな事は理解しえないし、いざ戦いに臨んでも彼の記憶を活かしきる事はできはしない。 『不死身の柊かがみ』でも、殺人嗜好はないし、ラッド・ルッソほどテンションを高める事もできはしない。 今までのかがみのままでは、ラッドの力を完全に運用するのは無理なのである。 だが、ラッド・ルッソを食らった今なら可能だ。 不死者を『食う』とは、相手の全てを身の内に取り込むということなのである。 記憶も、経験も、知識も、知恵も、趣味も、思考も――――人格の情報でさえも。 一つスイッチを入れるたびに、『柊かがみ』と『ラッド・ルッソ』を切り替えていく。 記憶を、経験を、知識を、知恵を、趣味を、思考を――――人格を。 単なる物真似ではない。自らのうちにあるデータを表に引っ張ってくるだけだ。 それ故に――――それはもはや再現などというレベルにすら留まらない。 柊かがみの『意思』で、ラッド・ルッソという『人格』を行使する。 まるでデスクトップの壁紙を変えるかのように、表に見える人格を切り替える。 中に納まった『意思』というデータに変更はないままだ。 とある男は言った。 信じる心があればテンションはどこまでも上げられる。 そして、自らが出来ると信じたことに限り、あらゆる出来事は実現すると。 不死身の柊かがみはラッド・ルッソという人格を行使できることを信じた。 それだけの話だ。 「……え、あ……? ちょ、なんなの? ……なんなのよぉっ!!」 ――――目が覚めるなり、怯えに満ち満ちた表情を見せる結城奈緒。 いきなりただでさえトラウマを持っている相手が、恐ろしい恐ろしい殺人鬼の笑みを浮かべているのだ、当然だろう。 ……この子には実に悪いけど、と上がり続けるテンションの裏で冷静さの残るかがみは思う。 ――――ラッド・ルッソの力を使いこなす、叩き台になってもらう。 問題は、ラッド・ルッソが奈緒に殺意を抱いていないこと『だった』。 ……だが。 「……よう、お目覚めかいナオちゃんよぉ! 気分はどうだい? 最高かい? 最低かい? 生きたいかい? 死にたいかい? 安心したかい? 不安かい? そこんとこどうなのよ、ギルちゃんが生きていることを知ってよぉ!!」 ――――ラッドは、知らなかった。 衝撃のアルベルトによりギルガメッシュと奈緒が引き離されたその過程も、彼らの絆も。 戦場の中で、ただただ何となく感づいた程度のものでしかなかった。 だから勇敢にも自分に立ち向かってきた奈緒への殺意は薄まり、関心がなくなったのだ。 ――――だが、かがみは知っている。 彼らの間柄を、ギルガメッシュがいなくなった後の奈緒の表情を。 そして、ギルガメッシュの奈緒への関心を。 ――――殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。 殺す!! もちろん奈緒自身にそこまでの殺意を抱いているわけではない。 ……だが。 「ク、ククク、ヒャァハハハハハハハハハハハッ!! ……どう思う? どう思うよナオちゃんよぉ! 私がテメエをじっくりじっくり嬲り殺して! ギルちゃんに伝えてやったその時! あのクソ王様ぶった金ピカ野郎がどんな顔をするのかってなあ!!」 それを想像するだけで今のかがみは歓喜に包まれる。 ラッド・ルッソの嗜好が、確かにかがみの中に存在している。 それを空恐ろしく思いながらも、しかしかがみは敢えてそれを否定しない。 ……たとえ異常者のものとはいえ、力は、たしかにここにあるのだから。 目の前にいるのはあのギルガメッシュが入れ込んでいる人間だ。 そこから引き出されるギルガメッシュへの殺意。 そしてDボゥイと鴇羽舞衣の生存の際に滾り溢れ抑えきれない程に膨れ上がった行き場のない殺意をミックスし、束ねあげる。 膨れ上がった殺意のとりあえずのぶつけ所として、結城奈緒に貧乏籤を引いてもらうのだ。 ついでに約束を破ったという事もあるし、全くもって都合がいい。 どこまでも、どこまでも。どんな状況でも。 理不尽な災禍は。殺意という名の暴力の塊は。 ――――たとえ食らわれようとも一切合切混じりけなく、ラッド・ルッソがここにいた証として。 その誰にも止められない力の渦は遥かな高みまで到達し、天元を突破する。 ラッドでもあるかがみの体に緑色の光が渦巻き始める。 ――――螺旋の力に覚醒した、ラッドの力。 たとえ相手が線路の影をなぞるものであろうと英雄王であろうと、変わらず自身であらんとするその力。 殺意とテンションが上がれば上がるほど、それは強く強く煌めきを増していく。 そして、それだけではない。 あまりにも純粋で巨大な暴力を制し、やはり自身であらんとする少女の意思もそこにいる。 その力を自らのうちに納めながらなお、螺旋王を食らい前に進まんとする少女の力。 殺意が膨れ上がるたびにそれに呑まれまいと抗う、少女自身の輝きもまた存在するのだ。 二つの螺旋の力が鬩ぎ合い、癒合しあい……やがてそれは莫大なる二重螺旋となる。 あまりにも眩いその力は、アルベルトを以ってさえ感嘆の息を洩らさせた。 「おいおいおいおいおいおいおいおいマジかよおいおいおいおい!! すげえ、すげえなオイ!! これが私かよ、なんなんだよこれはよ! これが螺旋力ってやつか!? テンションあがってきたぜ! ようし殺す! ぶち殺す! この力の実験台になってもらうぜナオちゃんよぉ、グチャグチャになるまでなあ! んでそいつをギルちゃんに真心込めてプレゼント! かぁっ、最高だよオイ! ヒャハ、ヒャハハハハハハハハハハハハ、ヒャァハハハハハハハハハハハハハハッ!!」 高まり、高まり、高まる。 螺旋の力はとどまる事を知らない。 やがて、その力は少女の指に嵌った指輪にも注ぎ込まれていく。 ――――Dボゥイが勝利すべき黄金の剣に己が螺旋力を注ぎ込んだように。 クラールヴィントに注ぎ込まれた螺旋の力は――――かがみを核として、一つの姿を形作っていく。 青く、薄い服。 何の特徴も面白みもない簡素すぎる服はしかし、それ故に異常なほどの威圧感を醸し出していた。 それも当然である。 何故ならその服は――――囚人服だったのだから。 凶悪犯罪者の中でも選りすぐり、イカれた人間の中でも特にキレた連中が集う史上最大の刑務所、アルカトラズ。 脱獄不可能と呼ばれた刑務所の囚人服を、かがみはその身に纏っていた。 ――――幾つも存在する多元世界。 その中の、ラッド・ルッソという存在そのものに刻まれた属性。 『ここ』のラッドに記憶がなくても、確かにそれはこうして顕現した。 彼を食らった柊かがみの――――バリアジャケットとして。 変化はそれにとどまらない。 かがみの左手に、更なる螺旋の力が纏わりつく。 極限まで圧縮された緑色は、やがて物質化するほどの密度を蓄え実体化していく。 鋼鉄の義手。 ――――正確には篭手ではあるのだが、義手と言ったほうがずっとしっくりくるだろう。 指もまともに動かないそれはしかし、フック船長の鉤爪を幾分マシにしただけの代物なのだ。 緑の螺旋に包まれる中、フック船長の鉤爪をした時計ワニが夜空に笑う。 遠くまで、遠くまで、声を響かせて。 肉食獣のそれより更に凶悪で理性的な、殺人鬼の歓喜の表情を浮かばせながら。 「ん? おうおうナオちゃんよぉ、どうしたよ、私と殺り合うつもりかよ」 ――――笑いを収め、かがみは奈緒に向き直る。 気がつけば奈緒は冷静さを取り戻し、既に両腕を構えていた。 記憶にあるエレメントの行使。それに間違いないと判断し、かがみは笑みながら悠然と歩み寄る。 最早それが虚勢なのか、ラッドの人格に呑まれているのかすら判然としない。 ただ言えるのは、今の彼女は確かに殺人に悦楽を感じているということだけだ。 「……あんた、いったいどうしたっての? まるで……」 ごくりと唾を飲み込み、震える体を奮い立たせるもかがみの接近に後ずさるを得ない奈緒。 その両手には既にエレメントが顕現していた。 いつでも襲い掛かられてもいいように即座に糸を発生させられる体勢の彼女に、かがみは両手を体の横に突き出し、笑みを濃くする。 尤も、鋼鉄の義手のついた左手はだらりと垂れ下がったままだったが。 「知りたいかい? 知りたいのかい? そうだよなあ、私が! 体はともかく精神的には平凡だったはずの、この私が! 突然『俺』みたいに豹変したんだからよお! ハハハハハハハハッ!!」 ずい、と身を乗り出すかがみ。 エレメントを出しても全く怯えないその様は、単に不死者だからというだけではない。 ……明らかに、あのラッドの立ち振る舞いと同じだった。 おそらく、という言葉がつくが、奈緒には大体のところが既に予測がついている。 ……だが、 「じゃあ教えてやるよ! 耳の穴かっぽじってようく聞け! まずは不死者についての説明だ、不死者ってのは文字通り死なな」 ――――奈緒の顔面に右ストレートが突き刺さった。 鼻がひしゃげ、木っ端のようにいとも簡単に民家、コンクリートの壁に叩き付けられる。 「――――!?」 「ヒャァハハハハハハハッ!! 説明の間は手を出さないと思ったか? おいおいおいおい油断しすぎだぜナオちゃんよぉ! んじゃまあ、説明続けてやるよ、ぶん殴りながらだがなあッ!!」 一気に10メートル弱離された間合いを、かがみはボクシングのフットワークを用いながら砲弾のように突っ込んでくる。 右手にはいつの間にか剣が握られており、凶器が狂気を加速させていた。 本来ならば女子高生のかがみではありえない動き。 ――――それを可能とするのは、ラッド・ルッソ同様、テンションを上げながらの彼の記憶の行使。 そして、異常なほどの密度を誇る螺旋力の産物によるものだ。 「くぅ……っ!!」 鼻血を噴き出しながらも奈緒は即座に位置取りを変更し、両掌のエレメントから糸を周囲に展開。 対象を捕らえる為の弾幕を張る。触れるだけでかがみは捕らわれ、動けなくなることだろう。 奈緒とて何も考えなかったわけではないのだ。 ――――これが二度目の対峙なのだから。 相手が不死身なのは分かっている。 もしかしたら、倒しきる事はできないかもしれない。 ……だが。 殺せはしなくとも、相手を捕らえる事はできる。 以前の戦闘では糸による切断を攻撃の軸に据えていたからこそ遅れを取った。 冷静に考えてみれば、瞬間的に再生する相手に切断攻撃なんて相性が悪すぎるのだ。 だから、今度は捕縛に徹する。 切断は牽制、フェイントに。最初に一発当てて、次の攻撃も切断だと誤認させる。 不死身の体を持っているのだから、二段構えなら同じ攻撃の連発だと錯覚して受け止めるだろう。 それからどうするかは未定だが、捕らえさえすればどうにかなる。 アルベルトと交渉してとりあえずこの場を離れさえできればいいのだから。 無意味。 その全てが、無意味。 「……当たらな――――!?」 何故なら、不死身の柊かがみの動きがあまりに以前と違いすぎるからだ。 不死身の体に頼りきって攻撃回避を全く考えていなかったあの時とはまさしく別人。 最小の反応で糸を見極め。 最小の時間で行動を決定し。 最小の動きで弾幕を回避し。 最小の隙で次の糸に意識を移す。 明らかに不死の体などには全く頼っておらず、自身の思考と反応のみを信じているかがみ。 更に言うならバリアジャケットを展開しているのに、それすらも全く楯にしていない。 それはどう考えても、『死を意識し、向こう見ずな行動を取らない人間』の動きだった。 不死者でありながら、奈緒の一挙手一投足全てから匂う死の可能性を意識し油断しない。 奈緒の放つ糸の全てを掻い潜りながら―――― 名前に矛盾しているはずの行動を取りながら―――― 不死身の柊かがみは、笑う。 ただ、笑う。 奈緒の左側面に深く沈みこんだかがみの振るう剣の峰が、両手に叩き込まれていた。 一瞬でエレメントが破砕し、只の一撃にしては異常なほどの体力の喪失が訪れる。 ――――剣の名前は、ヴァルセーレの剣。 力を吸い取りその刀身に蓄える、魔物アースの剣だ。 エレメントの力を吸収されて、奈緒は完全に力が抜ける。 当たったのは峰とはいえ、ダメージは大きい。 右手はまだ動きそうだが、左手はしばらく使い物にならないだろう。 おそらく骨が折れているのは間違いない。 「……不死者と言ってもよぉ、会場内なら死ぬかもしれねえんだわこれが」 片手で振るわれたその剣はすっぽ抜けてあらぬ方向へ落ちていったが、 しかしラッド……いや、かがみの戦闘スタイルに大して影響はない。 即座に右手を振り上げ、片腕だけの歪なボクシングスタイルを取る。 左手の鋼鉄の腕はやはりだらりとぶら下がったままだ。 「これは嬉しいことだよな、そうだよなあ!? 螺旋王サマはよ、不死身の人間でもぶっ殺せる機会を与えてくれた訳だ!!」 ――――つい先刻のラッドの動きを、かがみはほぼ完全にトレースする。 ジャブ。ジャブ。ジャブ。小刻みな右拳の連打。女の細腕でかがみは拳を刻む。 鼻血が流れる瞬間の、ワサビを食べた時にも似たツンとする感覚。そして、直後に溢れる血の感覚。 痛みもそうだが、それよりも思いっきり鼻をかみたくなるようなその感触がいやだなぁ……と、奈緒は思う。 「そしてそいつには私も該当する! 少なくとも、だ! この会場にいる限りは私は死ぬかも知れねえワケだ!」 ショートストレート。モーションを最小限にした射る様な拳。ジャブからのコンビネーションでそれを打つ。 バシッという小気味よい音と共に頬肉が腫れ上がり、頭の中にミシリという音がはっきりと響き渡る。 耳を脳も頭蓋骨の中にあるからか、顔面への打撃は思いのほかよく響く……と、奈緒は思う。 「だからよぉ! とりあえずしばらくはテメエ自身については考えないことにした!」 右フック。反射的にあがったガードを迂回するように拳を叩き込み、逆の頬を打つ。 柔らかい頬に拳がぶち当たって口の中が圧迫され、拳と口内の歯に挟まれた内頬が鋭い痛みとともに切れる。 しかし、それより勘弁して欲しいのは歯医者から出てきた直後の様な奥歯の鈍い痛みだ……と、奈緒は思う。 「ギルちゃんやらタカヤ君やらを殺しやすくなったのは不幸中の幸いってトコか!」 ボディアッパー。続けて、がら空きのボディへと右のストマックブローをめり込ませる。 ポンプの様に潰された胃から、食道を通じて酸味の強い液体が逆流し舌と鼻の粘膜に嫌な刺激を与える。 気持ち悪さにすら全く慣れない。それ以上に、胴を持ち上げられて足をピンと伸ばしている格好が恥ずかしい……と、奈緒は思う。 「そうそう不死者の説明だったなあ! んで、不死者には死なねえって事以外にもう1つ能力がある!」 ショートアッパー。落ちてきた無防備な顎を拾うように半径の狭いアッパーカット。 ガチンという音と共に半開きだった口が無理やりに噛み合わされ、上下それぞれの歯の付け根にじんわりとした痛みが発生する。 それに加えて、突き抜けた力が額に得もいえぬ感触を残す。それを、カキ氷を急いで食べた時みたいだ……と、奈緒は思う。 「他の不死者を……食えるんだよ! そいつの記憶も趣味も思考も人格も何もかもなあぁッ!!」 右フック。頭の真横。耳の上を叩き、そしてそのまま振りぬいて顔の向きを90度以上変える。 耳の中で圧縮された空気が反響を起こし、頭蓋の中を駆け巡り脳を――思考を揺らす。 ブレブレに見える視界に一瞬思考を奪われ、ああ、こういうのはいけないな……と、奈緒は思う。 「おいおい聞いてんのか? テメエが聞きてぇっつったんだろナオちゃんよぉええオイ!?」 ボディブロー。頭を揺らされふらつき無防備なところへ再度のボディ。今度の狙いはレバーだった。 突然、身体の中に鉄の錘が出現したんじゃないかと思うような感触。決して外に逃げ出してゆくようなものではない痛み。 あまりの違和感に四肢が痺れ身体が砕けそうになる。今のところ、これが一番クる……と、奈緒は思う。 「つーわけで、説明終わり! よし、理解したら死ね!」 ストレート。一時的な不明の状態へと落とし込んだところで、渾身の右ストレート! ついさっきの様に、再び鉄拳――いや狂拳が、音を立て骨という面をきしませ頭の表面を吹き飛ばしてく。 目が眼窩の奥へと押し込まれそうな感覚に、背筋が凍る。一応は女の力と解っていても目や指は怖い……と、奈緒は思う。 殴られながら、奈緒は次第に壁際へと追い詰められていく。 最早恐怖の感情すら麻痺してまともに頭が動かない。 ただ、死になくても死ねないなあ、という事だけを思っていた。 目の前の少女はこんなのよりも凄い攻撃に耐えていたのかと感心すら湧き上がってくる。 ……不意にこつり、と背中が壁にぶち当たる。 その瞬間、不死身の柊かがみはニィ、といっそう笑みを深くした。 ゆっくり、ゆっくりとかがみの全身が動いていく。 それを見てすぐに奈緒はこれから起こることを悟った。 ……ああ、止めをさすつもりなんだな、と。 色々なものが脳裏に浮かんでいく。 舞衣やなつき、静留といったHiMEの面々。 自身のチャイルドであるジュリア。 強盗に殺された家族。 唯一そこから生き延びた母。 ……そして。 「――――金、ぴか」 いつの間にかその名詞が漏れていた。 名前で呼ぶような親しさはなく、部下と上司なんてのもお断り。 ただ、不思議な信頼関係を築いた男を指す自分だけの呼び方を、口にする。 すでにかがみはソレを振りかぶり終えていた。 これまで一度も使わなかった左手。 無慈悲な無慈悲なフック船長の鉤爪を、時計ワニが暴力に変えていく。 普段ならただだらりと垂れ下がるだけの重たいそれは、全身のあらゆる筋肉を行使して砲弾よりもなお力強く撃ち出されていく。 あたかも普通のパンチのように。 しかし、断じて普通などではない。 かがみは、全身のあらゆる箇所の筋と血管を断裂させ、血飛沫を撒き散らしているのだから。 ゆっくりとゆっくりと迫り来る柊かがみの鋼鉄の拳という光景を最後に―――― 結城奈緒の意識は閉じられた。 時系列順で読む Back 第四回放送 Next 罪歌 阿鼻叫喚の狂った舞台(後編) 投下順で読む Back 第四回放送 Next 罪歌 阿鼻叫喚の狂った舞台(後編) 238 ディナータイムの時間だよ(食後) 結城奈緒 242 罪歌 阿鼻叫喚の狂った舞台(後編) 238 ディナータイムの時間だよ(食後) 柊かがみ 242 罪歌 阿鼻叫喚の狂った舞台(後編) 238 ディナータイムの時間だよ(食後) 衝撃のアルベルト 242 罪歌 阿鼻叫喚の狂った舞台(後編)
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本編SS投下順 第101話~第150話 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 101 極めて近く、限りなく遠い『運命』へ ◆3OcZUGDYUo C-8 西部 午前 劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 102 偽りの脱出 ◆DO.TxVZRzg C-8 西部 民家 午前 劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 103 エンゲージ ◆d4asqdtPw2 G-4とG-3の境界 林 午前 桂ヒナギク、川田章吾、柊つかさ 104 以前の彼女 ◆ZhOaCEIpb2 D-4 消防署周辺 昼 津村斗貴子 105 桐山の戦略 ◆NIooiMe9JM A-8 変電所内1階警備室(北東) 昼 桐山和雄、防人衛 106 人の名前とか間違えるの失礼だ ◆uiAEn7XS/. F-5 マンションの一室 昼 ケンシロウ、神楽、キュルケ 107 DIOの奇妙なバトルロワイアル~帝王は手段を選ばない~ ◆L9juq0uMuo C-2 S2駅 昼 DIO 108 倒れるまで走るくらい、熱く生きてみたいから――DRAGON LOAD―― ◆3OcZUGDYUo A-8 変電所前 A-7 南部/A-7東部 昼 桐山和雄、防人衛、葉隠散、村雨良 109 ギャラン=ドゥ ジグマールのバトルロワイアル ◆ZhOaCEIpb2 F-5 S8駅の車掌室 昼 ジグマール 110 バトルロワイヤルの火薬庫 ◆NIooiMe9JM D-3喫茶店内 午前 赤木しげる、加藤鳴海、才賀勝、エレオノール、綾崎ハヤテ、空条承太郎、パピヨン、泉こなた 111 心に愛を ◆DO.TxVZRzg B-3 駅プラットフォーム 昼 武藤カズキ、三千院ナギ、白金 112 『Freaks』 ◆hqLsjDR84w A-7 ゴルフ練習場周辺 昼 アーカード、葉隠散 113 大切なもの――SOLDIER DREAM――(後半) ◆3OcZUGDYUo D-3北部 D-3喫茶店内 C-3中部 D-2中部 昼 赤木しげる、加藤鳴海、エレオノール、パピヨン、才賀勝、空条承太郎、泉こなた、綾崎ハヤテ、範馬刃牙、範馬勇次郎 114 信じられない話 ◆DO.TxVZRzg D-3喫茶店内 昼 泉こなた、才賀勝、パピヨン 115 LOVEサバイバー ◆L9juq0uMuo D-3 中部 昼 愚地独歩、シェリス 116 運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン) ◆hqLsjDR84w C-7 路上 昼 ジョセフ、三村信史、柊かがみ 117 揺ぎ無い意思貫くように ◆3OcZUGDYUo G-4 中部 F-4 北東部 昼 葉隠覚悟、川田章吾、桂ヒナギク、柊つかさ、志村新八 118 未来の僕。過去のあなた。 ◆WXWUmT8KJE D-3喫茶店外 昼 泉こなた、才賀勝、パピヨン 119 吉良吉影の発見 ◆hqLsjDR84w F-4病院屋上 昼 吉良吉影 120 拳王の夢 暴凶星の道 ◆ozOtJW9BFA E-3 東部 昼 ラオウ 121 君には花を、いつも忘れないように ◆YbPobpq0XY B-3 南東 昼 三千院ナギ、綾崎ハヤテ、空条承太郎 122 第二回放送 ◆3OcZUGDYUo 不明 昼 徳川光成、ガモン大佐 第三回放送前 123 サンプル入手 ◆hqLsjDR84w B-3 南東 B-3 プラットホーム 日中 三千院ナギ、綾崎ハヤテ、空条承太郎 124 薔薇獄乙女 ◆3OcZUGDYUo D-4 中部 日中 津村斗貴子、ガモン大佐 125 涙を拭いて ◆L9juq0uMuo F-5 マンションの一室 日中 ケンシロウ、キュルケ、神楽、マーティン・ジグマール 126 タバサの沈黙 ◆d4asqdtPw2 C-8 西部 日中 劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 127 もうメロディに身を任せてしまえ ◆YbPobpq0XY D-7 田園地帯 日中 ジョセフ・ジョースター、三村信史、柊かがみ 128 『Freaks』Ⅱ ◆ozOtJW9BF-A A-7 ゴルフ練習場周辺 日中 アーカード、葉隠散 129 大切なのはゲームのやり方 ◆NIooiMe9JM F-3 北東部 F-3 南西部/E-2 中部 日中 赤木しげる、加藤鳴海、才賀エレオノール、範馬刃牙、範馬勇次郎 130 絡み合う思惑、散る命 ◆L9juq0uMuo F-4病院玄関前 F-4 西部市街地 日中 江戸川コナン、マリア、坂田銀時、吉良吉影、ルイズ、志村新八、津村斗貴子、ラオウ 131 戦闘潮流(後半) ◆3OcZUGDYUo E-8 北部/D-8中部 F-7 S9駅ホーム 午後 ジョセフ・ジョースター、三村信史、柊かがみ、村雨良 132 絶対負けるもんか(後編) ◆wivGPSoRoE G-5 南部 日中 葉隠覚悟、川田章吾、桂ヒナギク、柊つかさ 133 『不死王は星を見た、拳王は月を見た、そして帝王は……』 ◆YbPobpq0XY F-4 S7駅 日中 DIO、エンリコ・プッチ 134 スタートライン ◆d4asqdtPw2 D-2 駅前/E-2北西部 日中 泉こなた、才賀勝、パピヨン、愚地独歩、シェリス・アジャーニ 135 ありったけの憎しみを胸に ◆ga/ayzh9y F-4 西部市街地 午後 吉良吉影、津村斗貴子 136 ――――降臨(後半) ◆O4VWua9pzs E-2 中部/E-2とE-3の境目 D-3 市役所上空 午後 加藤鳴海、才賀エレオノール、範馬刃牙 137 漫画キャラバトルロワイアル0点・家出編 ◆05fuEvC33. F-5 マンションの一室 F-5 北部 日中 ケンシロウ、キュルケ、神楽、マーティン・ジグマール 138 遥かなる正義にかけて(中編)(後編) ◆3OcZUGDYUo A-8変電所周辺 D-6西部上空/C-8中部 午後 アーカード、防人衛、劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 139 幕間~それぞれの思い~ ◆L9juq0uMuo B-3南東 日中 三千院ナギ、綾崎ハヤテ、空条承太郎 140 激突! ラオウ対範馬勇次郎!! ……特別ゲスト坂田銀時(報告書)(後編) ◆1qmjaShGfE F-4北部 午後 ラオウ、範馬勇次郎、坂田銀時 141 サイアクだあなたは、沈黙したその目にヤラれそう ◆YbPobpq0XY F-4病院南河川付近 午後 吉良吉影 142 魔女狩り ◆hqLsjDR84w D-8 最南端の民家 午後 三村信史 143 揺らいでいく未完成の『メモリー』 ◆d4asqdtPw2 D-1 神社/F-4 S7駅 午後 村雨良、DIO 144 らき☆すた 第X話 あるいはこんな日常 ◆1qmjaShGfE H-5 ホームセンターE-8 北部/D-2 駅前 午後日中 葉隠覚悟、川田章吾、桂ヒナギク、柊つかさ、ジョセフ・ジョースター、柊かがみ、パピヨン、泉こなた 145 銀の意志 ◆ga/ayzh9y. F-3 北東部 午後 赤木しげる、津村斗貴子 146 更なる舞台(ステージ)へ ◆3OcZUGDYUo D-3とE-3の境目 午後 才賀勝、加藤鳴海、愚地独歩 147 必要なのは助けてくれる人 ◆Mangas0mkg F-5 北東(大通り) F-4 南部(大通り) 午後 江戸川コナン、ルイズ、志村新八、神楽 148 『歯車』が噛み合わない ◆05fuEvC33. D-3 市役所 午後 才賀エレオノール、範馬刃牙 149 大乱戦(中編)(後編) ◆1qmjaShGfE F-4 S7駅/E-3 民家の中 E-3 地下鉄の中/E-4 F-4 S7駅外/E-3 S7駅北西 E-3 地下鉄線路内 午後 赤木しげる、津村斗貴子、DIO、ケンシロウ、キュルケ、マーティン・ジグマール、ラオウ、範馬勇次郎 150 地獄の季節(中編)(後編) ◆3OcZUGDYUo D-3 喫茶店付近/D-4 中部 夕方 三千院ナギ、綾崎ハヤテ、空条承太郎、範馬刃牙
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第5期テラカオスロワエンディング Tルート NO. タイトル 登場人物 1171 Tルート最終話 『カオスの行き着く場所』 オールスター Xルート NO. タイトル 登場人物 1158 TCBR5thエンディングXルート フグ田マスオ、武藤遊戯、真・長門、荒木飛呂彦、アナゴ、南千秋、赤木しげる、朝倉涼子、磯野カツオ、6/、テラカオス、柊かがみ Yルート NO. タイトル 登場人物 1172 エンド ルートY「ゼロのカオスロワ」 衛宮士郎、渚カヲル、チルノ、ドナルド、ヴェル爺さん、ユーゼス Zルート NO. タイトル 登場人物 1145 Zルートエンディング なし しまっちゃうルート NO. タイトル 登場人物 1173 TCBR5th しまっちゃうエンド しまっちゃうおじさん、テラカオスバトルロワイアル5th