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※キャラの似顔絵募集中!(角川さんに怒られるものはダメです) 《 ハルヒ軍 》 【キョン】 ・伝説のフラグクラッシャー ・鈍感☆鈍感☆鈍感 ・ほっ、ホクロから毛が・・・ 【涼宮ハルヒ】 ・ツンデレ ・キョンの呼び方「キョン」 ・黄色いリボン ・不思議な力の持ち主 ・● 神 【朝比奈みくる】 ・未来人 ・キョンより1つ年上 ・キョンの呼び方「キョン君」 ・黒みくるあり ・みゆきにライバル心 ・ヤンデレナンバーワン、だけどあなたにオンリーワン 【長門有希】 ・宇宙人 ・キョンの呼び方「あなた」等不確定 ・…(三点リーダ) 【古泉一樹】 ・ガチホモ ・キョンの呼び方「キョンたーん」(嘘) ・● ・へヴィメタルシャウト 【朝倉涼子】 ・宇宙人(カナダ在住) ・口癖は「う~ん(凶器凶器凶器…)」 【鶴屋さん】 ・退化→ちゅるやさん ・出番少なすぎ ・にょろ~ん 【キョンの妹】 ・キョンの呼び方「キョンくん」 ・小六 【ミヨキチ】 ・キョンの呼び方「お兄さん」 【佐々木】 ・キョンの呼び方「キョン」 【橘 京子】 ・esp少女 【周防 九曜(すおう くよう)】 ・純情宇宙人 ・全角ダッシュ推奨 【谷口】 ・WAWAWA ・引き戸でどこへでもいける ・類似、かっこいい谷口 ・名脇役 【国木田】 ・ショタ ・黒幕 【岡部】 ・教師 ・ハンドボール馬鹿 《 らき☆すた軍 》 【泉こなた】 ・特徴のある泣きボクロ ・青毛のロングストレートヘアー ・チョココロネ好き ・貧乳はステータスだ ・低身長オタガール ・キョンの呼び方「キョンキョン」等 ・家事は一通りでき、料理も得意 ・ネトゲ内「konakona」 ・別名「伝説の少女A」 【柊かがみ (4-365氏)】 ・誕生日:7月7日 ・星座:蟹座 ・出身地:埼玉県 ・血液型:B型 ・所属:私立陵桜学園3年C組 ・趣味:読者、ゲーム ・得意科目:英語 ・苦手科目:家庭科 ・キョンの呼び方「キョン君」 ・つかさとの双子 ・ポッキー好き ・ツンデレ ・紫髪のツインテール ・よくダイエットしてる ・料理はうまくない 【柊つかさ】 ・バルサミコ酢~ ・キョンの呼び方「キョン君」 ・かがみとの双子 ・神岸あかりによく似た髪形、紫髪でリボンでまとめてる ・なんじゃこりゃぁぁ ・かいーの 【高良みゆき】 ・wiki ・メガネっ娘 ・容姿端麗、成績優秀、品行方正、文武両道 ・歯医者が苦手 ・キョンの呼び方「」 ・出番が少ない ・みくるにライバル心 ・ルンゲ警部 ・桃色髪でメガネっこ ・特技:暗殺 【小早川ゆたか】 ・ゆーちゃん ・泉家に下宿中 ・病弱で妹キャラで純粋 ・こなたよりも小さい ・みゆきよりも濃いピンク(?)の髪色でツインテール 【岩崎みなみ】 ・長門・・? ・胸がないのを気にしている ・みゆきと仲がいい ・緑髪のショートヘアー 【田村ひより】 ・婦女子 ・カップリング「してる」つもりが「されていた」 【パトリシア=マーティン】 ・愛称「パティ」 ・偽みくる 【日下部みさお】 ・八重歯 ・陸上部 ・かがみ・あやのと5年連続同じクラス 【峰岸あやの】 ・かがみ・みさおと5年連続同じクラス ・彼氏もち 【白石みのる】 ・セバスチャン ・谷口のライバル ・古泉の××× 【黒井ななこ】 ・27歳 ・教師 ・偽関西弁 ・ネトゲ内「nanakon」 ・熱烈なロッテファン ・金髪 【成実ゆい】 ・26歳 ・婦警 ・夫は単身赴任中 【泉そうじろう】 ・左目の左下に泣きボクロ ・青毛 【泉かなた】 ・故人 ・無限の可能性 ・ホクロとアホ毛のないこなた 【高良ゆかり】 ・みゆきの母 ・かなりの天然お母さん 【小神あきら】 ・スイッチの切り替わりによりキャラが・・・ ・中学生アイドル 【兄沢命斗(店長)】 ・アニメ店長 ・関智一 【杉田店員】 ・キョンの人 ・杉田智和 【チョイ役】 ・すべてCVくじら 又はCV立木 --------- このページはみんなで編集してね 1-373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/10(火) 20 03 12.95 ID GLo3COXTO 身長は 長門 みくる な件について 体重は みくる かがみ (越えられない壁) (ピザと一般人の壁) 長門 だけど 50-688氏 ID cF5eir1DO 参考までに公式胸データ こなた 極小 つかさ 小 かがみ 中 みゆき 巨 みさお 中 あやの 中 こう 大 ゆたか 極小 みなみ 無 ひより 小 パティ 大 ななこ 大 ひかる 極小 ふゆき 中 ゆい 大 そうじろう ヒ・ミ・ツ ゆかり 中 あきら 極小 ひなた 中 ひかげ 無 かなた 極小 やまと 中 だそうです。ちなみにやまとはゲーム限定キャラ
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柊かがみ法律事務所──かがみと「彼」の無題 かがみは、破産手続開始通知書を読んで、少しだけ表情を動かした。 かがみの前には、かがみが顧問弁護士を引き受けているアキバ系中小企業の経営者が座っている。彼の会社が破産したのだ。 破産申立手続については、かがみが代理人としてすべて執り行なっていた。その結果が裁判所から通知されてきたわけで、別段怪しいところなどありはしない。 本件の破産管財人の弁護士が、かがみが若かりし頃に三日で振った相手であるというところを除けば……。 三日で振ったあとも、互いに仕事を融通しあったり、協力して仕事をしたり、ときには法廷で対決することもあったりと、長年何かと係わり合いの多い相手ではあったが、ここまで来ると何か因縁でもあるのか疑いたくなる。 「これから破産手続に入ります。会社の財産の管理権は破産管財人に移ります。破産管財人は、ひらたくいえば裁判所の使い走りみたいなもので、会社の味方ではないので、勘違いしないでくださいね。会社に不利になるようなことがあれば、私が引き続き代理人として破産管財人と交渉等をしますので、何かありましたら御遠慮なく御相談ください」 「分かりました。柊先生には最後の最後までお世話になりっぱなしで本当にすみません」 「いえいえ。これが仕事ですから」 翌日、さっそく破産管財人がやってきた。 破産会社の財産状況等に関する書類の引継ぎのためだ。 破産申立手続の際に用意した書類にその後の経過による修正を加えたものを引き渡し、説明と質疑応答。二人は淡々とそれらをこなしていく。 その間、事務所内は、仕事以外の一切の会話がない異常な静けさに包まれていた。 事務所に雇われている事務員・弁護士全員が二人の過去の関係を知っていたが、二人の前でそれを口に出すことはしない。そんなことをしたら、普段は温厚なかがみから背筋が凍りそうになるほどの冷たい視線で睨まれるからだ。 引継ぎが滞りなく終わったところで、破産管財人の弁護士が初めて仕事以外の話題を口にした。 「いつもそっけないな君は」 「ここは仕事場で、あんたと私は仕事中でしょ」 「相変わらずドライだね」 「あんた、この仕事わざと取ったんじゃないでしょうね?」 「まったくの偶然だよ」 破産管財人の選任は裁判所の権限であるが、「やらせてくれ」、「やってもいいよ」という弁護士を名簿に予め登録しておいてその中から選び出して打診するというのが実際の運用であった。破産者の顧問弁護士とか、破産者の債権者の顧問弁護士とかいった利害関係者は選任されないことになっている。 とはいっても、これは東京みたいな弁護士がたくさんいる地域での運用であり、弁護士が少ない地方では破産管財人の選任には苦労してるようだ。 それはともかく、金にがめつい彼のような弁護士が破産管財人みたいながっぽり儲かるとはいいがたい仕事を引き受けていることは、かがみには意外だった。 彼にいわせれば、「国選弁護人みたいに赤字確実な仕事に比べればはるかにマシだ。あまり儲かるわけじゃないけど、コンスタントに引き受け続けていれば、そんなに悪い仕事じゃない」ということらしい。ちゃんと実績をあげておけばお国からコンスタントに仕事が回ってくるわけだから、収入源としては悪くはないともいえるのかもしれない。 「まあ、それはともかくとして、せっかくこうして会えたんだ。これからディナーでもどうかな?」 「あんたの奢りならいいわよ」 かがみは立ち上がった。時計の針は17時を指していた。 「今日の営業は終了。特に急ぎの仕事がない人は帰っていいから」 かがみは、雇っている事務員・弁護士にそういい残すと、二人で事務所を出ていった。 そして、二人の姿が見えなくなったのを確認すると、事務所内ではそれまで静けさが嘘のように会話が始まった。もちろん、話題の中心はあの二人の関係にほかならない。 夜、二人は、都内の高級ホテルの最上階にあるレストランにいた。 窓の外の夜景が、綺麗だった。 かがみは、ワイングラスに口をつけた。たぶん、高級なものなんだろう。口当たりがいい。 「そうしてると、男に貢がせてる性悪女みたいだな」 「あんたが勝手に貢いでるだけでしょうが」 「まあ、そうだけどね」 傍からみれば、どう見てもデート中の男女だが、かがみは意地でもそれを認めようとはしない。 「あんたさ。本当にこれでいいわけ?」 「いいさ。互いに形式にこだわるような歳でもないだろ? 僕は、振られてから長いこと、君との間では仕事関係以外の会話がほとんどない状態が続いた。それが何とかここまでこきづけられたんだ。僕にとっては充分に満足すべき成果さ。どんな形であれ、君を独占していられる時間をもてるようになったのだからね」 かがみは、外の夜景に視線を向けた。 正直にいえば、こうして付き合っている分には悪くない相手だ、彼は。 それでも、三日で振ったのは、物事に対する考え方というか人生に対する考え方というか、そういう根本的なところが全く合わなかったから。 人生を共に歩むなんて、結婚なんて、絶対に無理。 それがあのときの結論だったし、その結論は今でも変わらない。 でも、彼はそれで構わないという。結婚なんて形式にはこだわらない。交際してるんだかしてないんだか分からないような中途半端な状態のままでも構わないと。 そんな中途半端な状態に至ってしまったのは、かがみが寂しがり屋のくせに意地っ張りだからにほかならない。 もう四十代も半ばだというのに、何をしてるのかしら、私は……。 そんな自己嫌悪に駆られてしまう。 かがみは、視線を彼に戻した。 「なんで、私なの? あんたなら、今だって、若い娘から選び放題じゃない」 「君は僕を振った唯一の女性だから」 彼はそんなことを平然と言い放った。 「馬鹿じゃないの?」 「冗談さ。そんなに怒らないでくれよ。まあ、若さゆえの魅力なんて歳をとれば衰えるもんだ。それに対して、君には歳をとっても変わらない魅力がある。それが僕を魅了してやまないといったところかな」 「……」 そういってもらえるのは素直に嬉しい。でも、それがよりによってなんでこの男なんだろうという思いは消えない。 彼は完全に覚悟を決めて開き直っている。 それに対して、自分は中途半端な気持ちのまんま宙ぶらりん。 あのときに、三日でこの男を振ったときに、覚悟は固めていたはずなのに……。 ますます自己嫌悪に陥りそうになり、かがみは思考を無理やり打ち切った。 「今夜はどうすんのよ?」 「ここのホテルの一室を予約してある。無理強いはしないがね」 「いいわよ。このまま帰る気にもなれないし」 こうして、二人の夜はふけていく。
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本編SS目次(投下列順) 【000~050】 【051~100】 【101~150】 【151~200】 【000~050】 NO. タイトル 作者 登場人物 寄せる話orルート 000 不幸の星・序章 ◆KS.UfY2NoY V.V.、柊つかさ、ルルーシュ・ランペルージ、C.C.、小早川ゆたか - 001 かえして!ニチジョウセイカツ ◆eyiEP91ZNE 泉こなた 000 002 青虎、闇夜にて、英雄を論ず ◆0RbUzIT0To 東條悟、北条沙都子 001 003 上田教授のドンと来い!変身! ◆eHLwmjPoFQ 上田次郎、由詑かなみ 002 004 AFTERN∞N ◆STLknvzn3M 泉新一 003 005 オヤシロ様がみてる ◆4fd6.OJgU2 園崎詩音 004 006 ライト・ライト ◆KazZxBP5Rc ルパン三世、夜神月 005 007 最初の晩餐 ◆kT8UNglHGg 緋村剣心、田村玲子 006 008 私がトーキョーに送ってあげる ◆xmy4xBA4UI 後藤、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 全ルート 009 月の光に映る影 ◆KKid85tGwY 銭形警部、シャドームーン 010 反逆 する 者たち ◆1aQTY.tC/A ルルーシュ・ランペルージ、柊つかさ、浅倉威 009 011 盤上のトリック劇場 ◆DZllJyXPF2 ジェレミア・ゴットバルト、山田奈緒子 全ルート 012 苦労をするのはいつだって良識ある常識人 ◆0RbUzIT0To 蒼星石、橘あすか、織田敏憲 011 013 不思議な魔界のトリッパー ◆af1ZWrRY4. 狭間偉出夫 全ルート 014 ミスター・スプラッシュマン ◆OS/EHl54Zk 千草貴子、男主人公(蒼嶋駿朔) A-1 015 似た者同士? ◆X5.tKUFx82 杉下右京、L 全ルート 016 人斬りと暗殺者 ◆eHLwmjPoFQ ロロ・ランペルージ、緋村剣心 006、A-2へ分岐 017 コードアルター 反逆のカズマ ◆ew5bR2RQj. カズマ、岩崎みなみ 014 018 GROOVE ON FIGHT ◆Q/9haBmLcc ノブ(男主人公) 全ルート、A-3へ分岐 019 深夜の狂気 ◆.RZBeyQMjU 真紅 A-1 020 BLACK&WHITE ◆KS.UfY2NoY スザク、高良みゆき 021 走れ、仮面ライダーBLACK! 少女の命が今危ない! ◆Wott.eaRjU 劉鳳、翠星石、南光太郎 022 光と亀 ◆wKs3a28q6Q 亀山薫、稲田瑞穂 023 無題 ◆9.99ilhlDA 柊かがみ メイン 024 水銀燈と奇妙な良子 ◆eyiEP91ZNE 田宮良子、水銀燈 A-2 025 二人の秘め事 ◆Wott.eaRjU 真紅、竜宮レナ A-1 026 一晩の悲劇 ◆ew5bR2RQj. 前原圭一 027 ねぇ、教えて、どうしたらいいの? ◆xmy4xBA4UI 雪代縁、アイゼル・ワイマール 028 ルイズに届けこの想い! 才人ザオリクを唱える。の巻 斎藤一、泉こなた、平賀才人 029 乱(みだれ)後… ◆KKid85tGwY 泉新一、瀬田宗次郎 004 030 鎖を解く鍵 ◆D2n.chRBO6 シャナ、園崎魅音 A-1 031 ”The third man” in the game to try again ◆KKid85tGwY 三村信史 全ルート 032 悲劇、決意、そして覚悟 ◆SVPuExFbKQ 北条悟史 033 弱肉強食の理 ◆KKid85tGwY 志々雄真実、タバサ 034 堕天使の微笑 ◆ew5bR2RQj. 水銀燈、桐山和雄、蒼星石、橘あすか A-1 035 ウィッチ×ブレイド ◆tu4bghlMIw ヴァン、C.C. 全ルート 036 もりのようかん ◆ew5bR2RQj. 杉下右京、L 037 バカは考えずにただ行動するだけ ◆U1w5FvVRgk 城戸真司 038 三人寄れば……一体どうなる? ◆SVPuExFbKQ 園崎詩音、次元大介、ロロ・ランペルージ 039 うには美味いな、美味しいな ◆....mo.z.. アイゼル・ワイマール 040 また逢いましょう(前編)また逢いましょう(後編) ◆KKid85tGwY ストレイト・クーガー、柊かがみ、ミハエル・ギャレット 041 未知との遭遇 ◆U1w5FvVRgk 北岡秀一、石川五ェ門、レイ・ラングレン 042 くノ一は見た! ◆KKid85tGwY 篠崎咲世子 043 Be Cool! ◆EboujAWlRA ルルーシュ・ランペルージ、柊つかさ、浅倉威、レイ・ラングレン 044 幸せの星 ◆ew5bR2RQj. ストレイト・クーガー、柊かがみ、泉こなた、平賀才人 045 西へ向かう ◆U1w5FvVRgk シャドームーン 046 三竦み 園崎詩音、次元大介、ロロ・ランペルージ 047 スザク と 銃口 水銀燈、枢木スザク、高良みゆき 048 これから先、訪れるであろう全て ◆ew5bR2RQj. ルパン三世、夜神月 049 I ll be Back ◆3W1a2LmCis 北岡秀一、石川五ェ門、柊つかさ、浅倉威 050 男なら、ベストを尽くして強くなれ ◆gry038wOvE 上田次郎、由詑かなみ、東條悟、北条沙都子 ※灰色はメイン外のルートのSSです。
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【第16話 再会】 その日の無菌室も真っ暗闇のなかにあった。 テレビの明かりだけで照らされたこなたはベッドの上に膝を抱えてひたすらアニマックスを見続けている。 突然入口のドアが開く。 「!!」 こなたは貝のように大急ぎで布団の中にもぐりこむ。 「な、なんですか、入らないでください……殺される……」 こなたは片手だけ出してナースコールのボタンをさぐる。 何度も何度も押すが、返事がない。 「残念ね」 そこにいたのはかがみだった。 「あらあら、フ……そんなものは、邪魔だと思わない?」 ボタンを奪い取る。 「……!」 地震のようにグラグラ震える布団。 かがみはテレビの明かりを反射させた妖しい瞳で見下ろす。 「あら、何を、そんなに怖がってるの……これからは、私達だけの世界を作るのよ」 「助けて、助けて……先生、看護師さん……!!」 「もう来ないわ。私が殺しちゃった。邪魔だし」 「うそ!!うそつかないで!!先生!!先生!!」 「病院って、意外と薬品管理が甘いのね。びっくりしちゃったあ……。和歌山カレー事件って知ってる? まああんたは自分の過去の記憶すらそもそもないけど……」 「くるしい……だれか」 無菌室の外からうめき声が聞こえ出す。。 ドン、ドン、ドンと壁を叩く音。爪で壁紙をこする音 「ぐがああ、ぐぐぐるぐ……」 「心臓マッサージを……」 バタバタと人が走り回る音。 「解毒剤を……誰か……けいさつ……けいさつ……」 廊下から唸り声と悲鳴が聞こえてくる。 「嘔吐や吐血で外は地獄絵よ。そこらじゅうにお医者さんやら患者やらが倒れてるわ。完全密閉の無菌室じゃわからないだろうけど」 グアーッ!という唸り声が聞こえた。 1,2,3,4……という心臓マッサージの掛け声が重なる。 「ねえ、これからは、私達だけしかいないのよ。私はもう18で、少年法適用年齢外だから死刑なのよ。……だからここで、最期まで、一緒に……」 かがみは薬品の入ったアンプルを光らせる。 「やめてください、お願いします、どうか」 「ねえ、あんた、自分が死んだほうがいい?」 「いやです!!」 「……いっそ死んじゃったほうが幸せということはない?」 「死にたくないです」 「……ほんと?」 「ほんとです!!助けて!!助けてください!!」 かがみの眼から妖しい光が消えた。 カーテンを全開し、電気をつけた。 「おめでとう!!!!」 面会用窓の向こうに、そうじろう、つかさ、ゆたか、成実姉さん、黒井先生、みゆき、みさおなどが全員勢揃いで並んでいた。 みんな笑顔で、一斉に拍手をはじめる。 「おめでとう」 「おめでとう」 「おめでとう」 「おめでとー」 「おめでとうさん」 「おめでとうございます」 「よっおめでと、ちびっこ」 祝い言葉がつづく。 こなたはあっけにとられた顔でその様子を眺めていた。 「おめでと」 かがみは笑顔でこなたの肩をたたいた。 「おめでと」 もう一回、今度はやさしくたたく。 「なんですか?……あなたたち、今私が見てるアニメの最終回のパクリをはじめるんですか?」 そのツッコミが全員にグサッと突き刺さる。 なんとか体勢を立て直す。 「いやー教員研修の救命講習の心臓マッサージの掛け声が初めて役に立ったわー」と黒井先生 「こんなところで病苦のうめき方が役に立つとは思いませんでした……」とゆたか 「いたた、爪が痛い……」とつかさは手をさする。 「うまく演技できるかどうか心配でした」とみゆき。 「つーか、柊のシナリオやばすぎ……医者まで抱きこんでさ。私叫び声で声枯れちゃったぞ」とみさお。 ガヤガヤ言いながらみんな無菌室の扉を大きく開けて中に入ってくる。 「そこのあなた、いけませんよ!!無断で無菌室に入ったら!!」とこなたが叫ぶ。 「医者曰く、白血球の数が増えたので今日から無菌室を出ていいそうだよ」 そうじろうはこなたのすぐ脇に立ち、にっこりと微笑む。 「誕生おめでとう、君の名前は『こなた』。 ようこそ、泉家へ。よく生まれてきてくれたね」 そうじろうは「寿」と書かれた引き出物をこなたに渡した。 「オレはお父さんだよ。これからよろしく。この世界にはたくさん楽しいことがある。これからたくさんそれを経験しような」 「……?」 こなたは引き出物を開く。 ……新作のエロゲであった。 「……気持ち悪い」 こなたの返答がグサリ!とそうじろうの胸に突き刺さる。 「あ、あはは、なあに、おまえもそのうち面白さがわかる。Fateは文学、クラナドは人生だということがきっと分かるさ。はは、あはは、はは……」 ひきつった顔でヒクヒク笑うそうじろう。 「……でも、絵がかわいい」 「そ、そうだろ!?かわいい子がいっぱい出てくるぞー。しかもあれやこれやとしてくれるんだ。たとえば……」 そうじろうはペラペラとフラグやら属性やら萌えの概念やら語り出したのだった。 「はじめまして!成実ゆいっていうよ。私はあなたのいとこのお姉さんだよ!ゆい姉さんって呼んでね。いやあ、とうとう私にも従妹ができたんだねえ」 ゆい姉さんはブンブンと手を振った。 「はじめまして。小早川ゆたかといいます。お姉ちゃんのいとこの妹だよ。ゆうちゃんって呼んでね」ゆたかは顔を赤くして照れくさそうに挨拶した。 「……なんで私生まれたばかりなのにもう従妹がいるの?」 こなたが怪訝そうな顔で突っ込んだ。 「はう……どうしよどうしよ」とあたふたするゆたか。 「そ、それはだね!!……この世界には、なぜか妹キャラというものがはじめから存在してだね……」とそうじろうが大慌てで必死に取り繕う。 「よー、どーも、はじめまして。ウチはあんたが通うことになる学校の担任、黒井ななこと言う者やっ」黒井先生がこなたに挨拶した。 「ウチの横にいるのは泉の同級生になる子たちや。どーもよろしゅーな♪」とつかさたちを指差した。 「あなた、初対面のくせになんでそんなに態度でかいんですか?しかもインチキ臭い関西弁だし」 「!!!ぐうっ……」黒井先生は拳を握り締めるも、必死に怒りをこらえる。 「と、とにかく、夜中にネトゲやると必ず会うから、よ、よろしうな……(怒)」 「はじめまして、柊つかさといいます。よろしくね」 「……よろしくおねがいします。つかささん」とこなた。 「つかさって、呼び捨てにしていいよ。ねえ、私はこなちゃんって呼んでいい?」 こなたはそれに答える前にジロジロとつかさの顔を眺め、かがみの顔と見比べた。 「まさか、双子?いや、ありえないですよね……まるで怪獣とひよこ」 「……あのな」とかがみのドスを聞かせた声 こなたは「ひいっ」とかがみから飛びのいたあと「うん、いいよ。……つかさ」と言った。 「高良みゆきです。はじめまして。よろしくおねがいします。『みゆきさん』って呼んでくださいね。困ったことがあったらなんでも質問してください」 「……初対面で、自分から『さん』づけしろって、……なんかあなたお金持ちっぽいし、スタイルもいいし、(糸目になって)ひょっとして威張ってるの?」 「え、え、あの、その……」 「まあいっか……その、メガネ……属性っていうんだっけ?それに免じるよ。んじゃよろしく。みゆきさん」 「は、はい……よろしくおねがいします」 「よっ、ちびっこ。私日下部みさおっていうんだ。よろしくなー」 こなた「(……ムカッ!!)」 「……うっ!しまった、初対面ってことなんだっけ……この呼び方じゃやべえよな……ごめんごめん」 こなた「背景になっちゃえ……」 「と、とりあえず、私のことはみさきちって呼んでくれよな。ちびっ……いやいやこなた」 かがみの番になった。 「次は私ね。私は柊かがみ。つかさの姉よ。よろしくね」 こなたはかがみを見ると顔が青ざめ、布団にもぐりこもうとした。 「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ」 「怪獣怖い……」 「そ、そんな……な、何言ってんのよ」 「あなたは出て行って、はやく……」 こなたは布団の中で丸くなって震える。 「怖い、怖い……」 かがみが手を触れようとすると、こなたはひっ!と声を上げビクリと震え、さらに小さく丸まった。 第17話:フラグへ続く コメントフォーム 名前 コメント
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by 6-309 プルルルル かがみ「あら?電話だわ…誰から…って、こ、こなた!?」 かがみ「落ち着け、落ち着け私…平常心で行くのよ…」 ピッ かがみ「ももしもし」 こなた「あ、かがみ~?久しぶり~(≡ω≡.)」 かがみ「ああああら、こっここなた、珍しいじゃない」 こなた「ま、ねー。なんだか急にかがみの声が聞きたくなっちゃってね(≡ω≡.)」 かがみ「あ、あらそうなの(う、嘘…信じられない!)」 こなた「いきなりだけどさ、今度の土日にかがみの家に泊まりに行っていい?夜通し遊ぼうよ♪(≡ω≡.)」 かがみ「えっえええええええええ!!!???」 こなた「うわっびっくりした…駄目かな?(≡ω≡.;)」 かがみ「し…仕方ないわねぇ~!じゃあ泊まりにきなさいよ!(やったわ…!)」 こなた「わーい♪かがみんは優しいなあ♪楽しみにしてるね(≡ω≡.)」 ピッ かがみ「よ、よーし…!それじゃお部屋のお掃除をして…美容院に行って…新作のゲームも買って… 可愛い服も買って…勝負下着も用意しなきゃ!ふふ…楽しみだわ!」 プルルル ガチャ こなた「今日なんだけど行けなくなった。」 かがみ「どうしてよ!!」 こなた「彼氏が来ることになって。ゴメ~ン。」 かがみ「ゴメンじゃなury」 ガチャツーツーツッ かがみ「・・・・・」 かがみ「私の気持ちも知らないで…こなたの馬鹿!もう今日は不貞寝してやるわ…」 ~ こなた「ムフフ、かがみが落ち込んでるところに突然行って驚かせる作戦だよ(≡ω≡.)」 こなた「…っていうか本当は私、彼氏どころか友達すらいないんだよね…(≡ω≡.;)」 こなた「でもそんなことかがみに言ったら心配かけちゃうし何より恥ずかしいよ…(≡ω≡.;)」 こなた「まあいいや、今日はいつものことは忘れて思いっきり楽しもう♪(≡ω≡.)」 ピンポーン こなた「お~いかがみんや~い、旦那様だよ~♪(≡ω≡.)」 こなた「あれ?出てこない…もう一回(≡ω≡.;)」 ピンポーン こなた「…あれ?かがみんいないのかな?怒って開けてくれないのかな?(≡ω≡.;)」 こなた「かがみ~、私だよ~、開けておくれ~(≡ω≡.;)」 こなた「うう…寒いよかがみ、開けてよ…(≡ω≡.;)」 かがみ「ムニャ…0時過ぎか…深夜アニメを堪能するためにもコンビニへ買出しに行こうかな」 ガチャ かがみ「ん?…こ、こなた!?あんた何やってるのよ!?」 こなた「あ…かがみん…( ≡ω≡. )」 かがみ「あんた今日これないって…それよりずっと外にいたの!?」 こなた「あは…かがみを驚かせようと思って内緒できたんだけど鍵が開いてなくて( ≡ω≡. ;)」 かがみ「もう、あんたってホント馬鹿なんだから…!ほら、暖かいから中に入りなさいよ」 こなた「おおかがみ様~ありがたや~♪(≡ω≡.)」 こなた「お~さっすがかがみ、部屋片付いてるね~(≡ω≡.)」 かがみ「当然よ。あんたと一緒にしないでよね(片付けておいてよかったわ)」 こなた「おや?あの箱は…(≡ω≡.)」 かがみ「え?あっそれはダメ!」 こなた「これは乙女ゲー…かがみん、素質があると思ってたけどついに腐ったか♪(≡ω≡.)」 かがみ「違うわよ!それは私のじゃなくて…そ、そう!サークルの人が無理やり渡してきたの!」 こなた「ホントかな~?恥ずかしがることないよかがみ、一緒にオタクを堪能しようよ♪(≡ω≡.)」 かがみ「う、うるさい!」 こなた「うっ…(ブルルッ(((≡ω≡.;))))」 かがみ「あら、どうしたの…ってゴメン!こなたずっと外にいたのよね!」 こなた「あーまあね、まあ自業自得ダケド(≡ω≡.)」 かがみ「えっと…とりあえず暖かいものを…コーヒーでいいかしら?」 こなた「ありがと~♪あ、私甘目でね!ポーションは2つは入れてネ(≡ω≡.)」 かがみ「はいはい…よしっこれ飲みながらコタツで温まってなー?すぐお風呂やってくるからね」 こなた「…(≡ω≡.)」 かがみ「な、何よ?」 こなた「いやー、優しいなというか…なんて言うかいいなって思って(≡ω≡.)」 かがみ「はぁ?訳わかんないこと言ってないで冷めないうちに飲みなさい」 こなた「は~い…あ、かがみ(≡ω≡.)」 かがみ「ん?」 こなた「お風呂一緒に入らない?(≡ω≡.)♪」 かがみ「な、なっ…!」 こなた「な~んちゃって、冗談だよ~♪ってうわっかがみん顔赤っ!(≡ω≡.;)」 かがみ「あ、あんたが馬鹿なこと言うからよ!」 こなた「さてお風呂に入って体も温まったことだし…お待ちかねのアニメ観賞会だね!(≡ω≡.)」 かがみ「アニメ?今日って何かおもしろいのやってるの?」 こなた「うん、今日はフルメタが放(≡ω≡.)」 かがみ「フ、フルメタぁ!?」 こなた「うわっΣ(≡ω≡.)びっくりした…知らなかったの?(≡ω≡.;)」 かがみ「初耳だったわ!うー…今まで見逃してたなんて…それより早くTVつけましょ!」 こなた「う、うん…(≡ω≡.;)あっそれとお土産にケーキ買ってきたんだよ♪(≡ω≡.)」 かがみ「でかしたわ!コタツでケーキを食べながらフルメタなんて最高ね!」 こなた「かがみは相変わらずお菓子好きだね~、夜中に食べると太っちゃうよ?(≡ω≡.)」 かがみ「う…ま、まぁ今日は特別な日だしセーフってことにするわ…って何ニヤニヤしてるのよ!」 こなた「別に~♪(≡ω≡.)」 かがみ「で、さっきのあのシーンが~~」 こなた「うん…(かがみはラノベ関係になると普段と別人だね…(≡ω≡.;))」 かがみ「~でも原作だと~」 こなた(眠い…もう限界…(≡ω≡.)) かがみ「~で、こなたはどう思う?…あれ?こなた?」 こなた「zzz(≡ω≡.)」 かがみ「寝ちゃった…。こなたー?風邪ひいちゃうからベッドへ…仕方ない、運んでやるか」 かがみ「うわ軽っ!相変わらず小さいわね…よしっと。って私はどこに寝ればいいのよ」 かがみ「…ま、まあベッドは一つしかないんだし仕方がないわよね!起こさないようにそっと入って…」 かがみ(ん…こなたの髪、いい匂い…。それに小さくてなんだか抱き枕みたい…) かがみ(ちょっとだけ…ちょっとだけならくっ付いてもいいよね?親友だし…女の子同士だから大丈夫よね) ギュッ かがみ「!?」 こなた「zzz(≡ω≡.)」 かがみ「あ…こなたの奴…寝ぼけて私の手を…」 かがみ(あったかい…。ありがとう、こなた…) トントントントン… かがみ「うるさい…ん…朝?」 こなた「あ、かがみおはよー。ちょうど朝ご飯ができたところだよ(≡ω≡.)」 かがみ「こなた…?あ…おはよ」 こなた「かがみ、普段料理してる?材料全然無かったよ?(≡ω≡.)」 かがみ「う…たまたま切らしてただけよ!私だって料理くらいできるんだから!」 こなた「まあいいや、ささ、食べて食べて♪(≡ω≡.)」 かがみ「いただきます…あ、美味しい!」 こなた「ふふん、このくらい朝飯前だよ!どんどん食べたまへ♪(≡ω≡.)」 かがみ「あんた、この歳にして主婦顔負けの腕ね…案外いいお嫁さんになりそうね」 こなた「えー、私の嫁はかがみなんだしそれじゃ困るよ~(≡ω≡.)」 かがみ「ぶっ!誰が嫁だ!」 こなた「いいからいいから、早く食べて遊びに行こうよ!時間は有限なんだよ!(≡ω≡.)」 2人は街に出かけた。アニメイトやゲーマーズ…疎遠になっていたお洒落なお店でランチ… 服を見て回ったり、スイーツを食べながら昔話に花を咲かせた。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。 こなた「かがみ、私そろそろ…(≡ω≡.)」 かがみ「あ…もう行っちゃうの…?」 こなた「うん…(≡ω≡.)」 かがみ「…」 こなた・かがみ「あのさ…」 こなた「な、何?お先にどうぞ」 かがみ「うん…あのさ、また来なさいよ」 こなた「も、もちろんだよ(≡ω≡.)」 かがみ「たまにじゃなくて…もっと…毎月…ううん、来れるならもっと」 こなた「え…私はいいけど…かがみは勉強とかサークルとか…新しい友達が(≡ω≡.)」 かがみ「あ…それは…」 こなた「…」 かがみ(馬鹿…私は馬鹿だ…!こんな時でも正直に言えないの…?素直になれないの…!?) こなた「…私、かがみに謝らなくちゃいけないことがあるんだ」 かがみ(え…?) こなた「私、本当はサークルなんて入ってないし…彼氏もいないんだ(≡ω≡.)」 かがみ「な、何で嘘なんか…」 こなた「惨めで言い出せなかったのも確かだけど…かがみに迷惑かけたくなくて…(≡ω≡.)」 かがみ「…」 こなた「かがみ優しいから…私みたいにもうロクに関わりのない相手でも気を使わせちゃうと思った。 でもかがみにはかがみの生活があって…勉強はもちろん…新しい友達も…(≡ω≡.)」 かがみ「…」 こなた「だけど…迷惑なのはわかってるけど…私はかがみともっと話したい。遊びたい。一緒にいたいよ(≡ω≡.)」 かがみ「…っ…」 こなた「ダメ…かな(≡ω≡.)」 かがみ「しん…ゆ…」 こなた「え…(≡ω≡.)」 かがみ「わたしたち…親友…で…ひっく」 こなた「かがみ…(≡ω≡.)」 かがみ「親友は…すごく…仲が良くって…っく…いつもいっしょっ…ひっく」 こなた「う…うんっ…うんっ…!(≡ω≡.)」 かがみ「わたしもっ…!いっしょにいたい…!こなたと…いっしょにいたいよおっ!…う…うああああっ…!」 こなた「かがみぃっ…!」 そして二人は長い時間抱きしめ合った。 以降、まるで夫婦のように仲良く寄り添い続ける二人が目撃されたとか。 おわり
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「何がなんだか解らんが脱出物に変わったようだな」 「ええ、これもカオスロワの定めでしょう。どうしますか桂芳様」 張桂芳は部下である風林の言葉に考えるように目を瞑る。 「うむ。ボートは限られた数しかない上にどれだけの数があるかも分からん。 やはり参加者を少しでも足止めできればいいが」 そう答えつつも渋った表情で叫名棍を弄くる。 ツンデレコンビの動きを止めようとした時の事を思い出しているのだ。 パソコンで調べた情報は間違っていて、多大な恥をかいた。 また同じように騙されるのではないかという危惧を抱く。 「では名がわかった者から順次動きを止めていけばよろしいかと。 最初のホールに柊かがみが居た事は確定していますので、先ずは彼女の動きを止めてみては?」 風林もその事には気がついたのか、意見を述べた。 張桂芳その意見に素晴らしいといった様子で、早速放送機具を使用可能な状態にする。 「フフフ、今度こそ我らの恐ろしさを思い報せてやろう」 そう呟くと、機具のスイッチをいれる。 ガガッという音が船内全体に流れる。 『柊かがみ、ついでに黄飛虎、動くな!』 そう叫ぶとスイッチを切る。これでこの二人は動けなくなったはずだ。 「よし風林、私はここで待機しているからお前は他人と接触して名を探りつつ船を見つけに行くのだ」 張桂芳は風林に盗聴器を持たせて扉に向かわせる。 張桂芳はここで風林の様子を聞きながら、名がわかれば随時放送を入れる。 監視カメラで様子も見れるし完璧だ。 そう思っていた。風林の声を聞くまでは。 「桂芳様、外に出られません!」 「な、なにー! どういうことだ!」 張桂芳は風林の方を見て驚愕する。 「こ、こら黄飛虎、どかんか!」 黄飛虎が扉の外で出口を塞いでいたのだ。 「動きたくてもお前らのせいで動けないんだよ!」 「風林、紅珠で捕まえろ!」 「扉が狭すぎて紅珠も外に出せません!」 「なんてこったorz」 【二日目・午後九時/セプテントリオンモニタールーム】 【張桂芳@封神演技】 [状態]:orz [装備]:叫名棍 [道具]:デイパック [思考] 1:脱出 【風林@封神演技】 [状態]:orz [装備]:紅珠、盗聴器 [道具]:デイパック [思考] 1:脱出 【黄飛虎@封神演技】 [状態]:orz [装備]:なし [道具]:デイパック [思考] 1:脱出
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【らき☆すた】 【泉こなた】2 18 空は黒く風は嗤う ◆7eXksgQP86 23 少女らは愛しき人の夢を見るか ◆a2zhksM50w 【柊かがみ】2 32 偶然と言う名の必然 ◆3aTFo8qFWg 43 罪と償いの少女 ◆a2zhksM50w 【柊つかさ】1 10 でっていうwwwwwwww ◆rkP4Nu/XBM 【高良みゆき】1 19 逆転ロワイアル ◆R6mEVCaX3c 【小早川ゆたか】2 34 少女と魔剣と怪獣図鑑 ◆L3QzSEXyBI 42 検事と妖怪とセーラー服と二丁拳銃と時々騎士王 ◆a2zhksM50w
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「ねぇ」 抱きしめられている少女が後ろの少女に話しかける。 抱きしめている側の少女は嬉しそうに、んー? と返すだけでそれ以上の反応はない。 「これ、やっぱり恥ずかしいんだけど」 「気にしない。気にしない」 頬をこれ以上ないくらいに紅潮させた彼女に対し、彼女は何でもない風に答えた。 先程記述した通り、彼女は抱きしめられているのだが、 しかし、抱きしめられるにしては彼女は大きいし、抱きしめるにしては彼女は小さかった。 なんというか、その風体は、背伸びをしている妹とお姉ちゃんといった風で。 恥ずかしがるのも仕方がないかな、とも思えるが、それが理由では断じて無い。 なぜなら彼女達は同級生だったのだから。 どうして過去形なんだ、それがなんでこんな状況になっているんだ。 言ってやりたい事は多々あるだろう。 それでも、彼女は抱きしめられるのを容認しているし、 彼女もそれを理解して、にこにこと幸せそうに笑っていた。 ……ええい、両方とも彼女でまぎらわしい事この上ない。 二人の関係を短く端的に述べてしまおうか。 泉こなたと柊かがみは、所謂――恋人同士であった。 ◆ 「抱っこしたい!」 それは三十分程前、こなたが部屋に遊びに来ていたかがみに言い放った言葉だ。 あまりにも唐突な言動にしばし硬直、頭の中で何回も言葉を反芻する。 「――――はい?」 が、首を傾げるしか出来なかった。 「だーかーら、抱っこだって」 「いや、だからと言われても」 わけが、わからない。 眉をしかめて真剣そのものの表情でこなたに問いかける。 しかし、そんな一言をこなたは、したいから、でばっさりと切り捨て、 固まっているかがみの背後に座り、腰に手を回す。 ――――ぎゅう。 そんな効果音を出し、かがみを思いきり抱きしめた。 「ちょ……!」 背中やら腰やらにやわらかい感触が伝わり、腕から抜け出そうとする―― けれど、これ以上ないほどにがっちりとホールドされていてそれは叶わなかった。 「……あー、もう」 これでは、逃げられない。 そう悟り大人しくなったかがみを、こなたは更に強く抱きしめた。 「へへー」 はにかんだように笑って顔を押し付ける。 もっとも、身長差がありすぎるので背中に顔が埋まっただけなのだが。 「なんなのよ。この状況は」 漫画だらけの部屋で自分よりかなり身長が低い恋人に後ろから抱きしめられている。 文にすれば限りなく不可解な状況だが、紛れも無い真実なのだ。 真実ならば、受け止めなくては。 受け止めて、納得のいく説明を聞かなくては。 納得のいく理由無しに、こんな恥ずかしい状況なんてやってられない。 表情を窺ってみるが真後ろにいる恋人の顔は見えなかった。 ただ、あほ毛がゆらゆらと、ひょこひょこと揺れている。 あほ毛に感情がある――なんて非科学的な事は言えないが、確かにそれは、嬉しそうだった。 もういいや。 そこで思考を放棄して、かがみは腰に回されている手を握る。 そのまま背中いっぱいに感じる温もりを、受け止めることにした。 ◆ そして三十分後。 話は冒頭に戻る。 「ちょっとだけでも離してくれない?」 さっきはもういいや、なんてのたまっていたものの、流石にずっとその体制は辛かったのだろう。 少し呆れたように、疲れたように問い掛ける。 「私は呪われちゃったんだよ」 けれどもこなたは妙に弾んだ声で不吉な事を宣言した。 「呪われた?」 「そう。教会に行って神父さんに解いてもらうアレだよ」 「どのアレだよ……で、それはどうしたら解ける訳?」 「聞きたい?」 待ってました、と言わんばかりの笑み。 かがみはとてつもない不安に襲われたが、ずっとこの状態でいるよりはマシと考えたのだろう。 不用意に「いいわよ」などと答えてしまった。 こなたは大きく頷いてかがみの耳元に口を寄せ、囁く。 「それはね―― 王子様のキスなのです」 「――――はい?」 「聞こえなかった? キスだよキス。 ちゅー、口づけ、接吻。えーと、他の言い方は……」 「それは分かった! 分かったけど今の状況に何の関係があるのよ!」 王子様? 誰が? とわめき立てるかがみをこなたは心底呆れたような顔で見つめた。 「かがみのニブチン」 腰だけに遣っていた手を、腕にも回す。 そのまま器用にするり、とかがみの前に行き、膝に座った。 「な!?」 下手すれば顔同士が触れてしまいそうな距離。 それを意に介さず、こなたは続ける。 「キスで呪いが解けるとか、昔話の定番だよね」 首筋に当たる吐息。 本当に近くにいるんだと、嫌でも認識させられるような距離。 「そうね。で、それが――」 どうしたのよ、と口にする前に言葉が耳に届く。 「王子様役が、かがみなんだよ」 「――――ッ!」 状況を見れば考えなくても、分かるような話である。 それが分からなかったのは、かがみが極端に鈍感だったからであろう。 その鈍感は宣告を予想だにしていなかったようで耳まで赤くし、狼狽している。 「とりあえず、どうぞ」 「え、ちょ」 目を閉じて、顎を軽く上に向ける。 元々が近いため、少しでも動けば触れてしまいそうな。 そこで、二人は停止していた。 「…………」 「…………」 沈黙。 なんだろう。なんなんだろう。 かがみは状況を把握しようとするも、考える事に集中できない。 視界いっぱいに映る恋人が、彼女の思考を乱している。 それでも、少し間違えば触れてしまうような距離は、どうしても埋める事ができなかった。 「――――かがみのヘタレ」 そのまま数分がたって、静止していたこなたがようやく動き出す。 体を持ち上げ、一部が触れ合うように更に身を寄せ―― 「待……!」 目を閉じたかがみの耳に、柔らかい感触が伝わった。 「…………」 「…………」 またしても沈黙する二人。 しかし、空気は明らかに弛緩していた。 「……何で、耳?」 呆けたように問い掛けるかがみ。 「……なんとなく……」 そっぽを向きながらぼそりと答えるこなた。 「いや、普通に口でいいじゃん」 「だって、初めてはかがみの方からしてほしいというか、なんていうか……」 瞬間、かがみが耳まで真っ赤になる。 「え、そんな、あの、えええ?」 「大丈夫? ……ゆでだこみたいになってるけど」 「あんたのせいよ……!」 なんでこんな恥ずかしい事を言えるんだコイツは……っ! 顔の熱は、引く気配がなく、 かがみの頭の中では海を飛び、空を歩き、地を泳いでいるような世界が回っていた。 それを見て、こなたは笑う。 嬉しそうで、それでもなんとなく儚げに。 愛しそうに、独白のように、目の前の恋人に語りかけた。 「ねぇ、かがみ」 「にゃ、にゃに!?」 噛んだ! なんかシリアスな雰囲気だったのにこの人噛んじゃったよ! 「……とりあえず」 緩んだ空気を正すべくこほん、と空咳をして話を切り出した。 「私からするつもりは無いから、かがみがしてくれるのを――待ってるから」 「………………」 言うべき事は言った、という感じの顔でこなたはかがみに回していた腕を離す。 そのままかがみの膝から下りようとするも、肩を掴まれ、それは出来なかった。 「なに?」 呆気にとられ、つい尋ねる。 対するかがみは真っ赤になって、こなたの瞳をただ、じい、と見つめていた。 「かがみ、おりれない」 その視線から逃げるように身をよじる。 けれど、肩に置かれた手は、それを許してくれない。 「かがみー?」 「…………えっと」 ようやくかがみが口を開く。 「その、私もしたい……じゃなくて、 そんなへたれへたれ言われて黙ってたら末代まで馬鹿にされちゃうし」 「次の世代もあるかどうか怪しいけど」 「うるさい! ……とにかく、えーと」 続けるべき言葉が見つからない。 元々、素直な感情を伝える事は不得手なのだ。 加えて、こういうのは初めてで、どう対処したらいいか分からない、というのもある。 「うー……」 うんうん唸りながらこなたを見るが、適切な言葉が見当たらない。 どうしよう、と頬をさらに紅潮させるのみである。 そんなかがみに、こなたは頭の中だけで笑った。 「はい、どうぞ」 目を閉じて、顎を軽く上に向ける。 元々が近いため、少しでも動けば触れてしまいそうな。 そこで、二人はキスをした。 ただ触れるだけの。本当に触れるだけの、単純な。 こんな簡単な行為に一日を費やしたのか、と。 口にするのは楽だけれど、少なくとも、本人達には重要だった。 そんな奥手な恋人達は―― 「……きゅう」 「かがみー!?」 鼻血を噴いて、失神寸前だった。 「ヘタレのくせにがんばるからだよ! ああ、もう! 嬉しいのに、喜んじゃいけない気がするっ!」 さりげなく酷い事を叫びながらティッシュをかがみの鼻に押し付ける。 ヘタレだヘタレだ、と騒ぎつつも必死に介抱している姿は実にほほえましい。 しかし、言われている当人はお気にめされなかったようで。 「へたれって、いうな……!」 「いや、このヘタレっぷりは呪いじみてるよ!」 この呪いはいつ解けるのやら―― そんな事が頭をよぎり、苦笑しながらもう一回恋人に抱き着いてみた。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-03-09 12 56 14)
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『1/、2/、3/、4/、5/、7/、8/、9/、10/、11/と同じ、とある目的のために造られた11人の6/レプリカの一人。 』 「11人?わしの名前が無いではないか」 そう呟いたのは0/。 初登場で名前が挙がったのに忘れられたものである。 「ちくしょう!」 自暴自棄になって、適当にそこにいた男に攻撃しようとしたが。 ――One―― ――Two―― ――Three―― 英雄王の声のような電子音がきこえて 「ライダーキック」 ――Rider Kick―― 回し蹴りされた。 それはまさしく仮面ライダーカブトのライダーキックだった。 天道総司はすでに死亡している。 では、このカブトは誰なのか? 「やれやれ、またか」 6/レプリカの一人、10/であった。 10/の能力は10に関るもの操る能力である。 なぜ、カブトなのか?それは、 10→ten→てん→天 なので天の道を行くことができる。 それによりカブトゼクターに所有者として認められた、 どちらかというとディケイドに変身したほうがしっくりするような気もするが気にするな。 そして、今に至る。 「本当に6/って誰なんだろう?」 変身を解き、そう呟く10/。 その時である。 「んんんなああああああっ……も、もぉっ…もぉっ……もぉっ………だ、ダメっ!」 どこかで聞いたことのある少女の声がした。 しかし、どこで聞いたのか思い出せない。 「もしや、6/って奴に関係しているのかもしれない」 そう、思い10/は声のした方に駆け出した。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「ぶひっ!それはまさしく令呪よ!いくら私を愛してるからって…」 「…………」 「駄目よ、私そんな、応えられない!でも!」 (落ち着け、俺。 こういうときは素数を数えろ。 2、3、5、7、11…9949、9967、9973。 よし、落ち着いた) 柊かがみと思って彼が抱えていたのはでぶみんだった。 ◆02GOODMe2.は痛恨のうっかりをしでかした。 しかも右手には三画の令呪が刻まれた。 聖杯戦争にイーターのマスターとして参加しなければならなくなった。 面倒事を避けたはずなのに、余計面倒事に巻き込まれてしまった。 「ねぇ◆02GOODMe2.?」 「はい、柊さん」 「かがみでいいわよ!」 「はい、柊さん」 完全に先程までの怒りを落ち着かせたが、 全く話を聞かない◆02GOODMe2.。 「アンタの名前、長いから今からアンタは02よ!」 「はい、柊さん」 やっぱり、話を聞かない◆02GOODMe2.。 彼は今、別のことを考えていた。 (目の前にいるのは柊かがみだよな。 なんで、こんな体型になったんだろう? そういえば、なんか呪いにかかってこんな体型になったんだっけ?) 必死で何かを思い出そうとする02。 (ああ、そうだ。 グリマスとかいう奴の「肥満の呪い」だ。 確かそんなのにかかってたはずだ。ならば) 「柊さん!!」 「かがみでいいわよ、で何?」 「ちょっと、目瞑ってください!」 「ぶひっ!そんなこと、いきなり、02って意外と大胆なのね…」 そして、言われるがまま、目を瞑るかがみ。 その時、02は右手にマクドナルドの力を集める。 元々、この体を構成する割合は アーカードナルド 80% 柊かがみ 19% その他 1% である。 体の8割がアーカードナルドができていて、6時間も精神内にいた。 マクドナルドの力を使えるのは当然である。 つまり、02は「肥満の呪い」に「マクドナルドの力」をぶつけて相殺させ、 呪いを解呪するというとんでもない大博打を考え付いた。 失敗すれば、命に関わる危険な賭けである。 (でも、やるしかねぇ!!やぁぁぁぁてやるぜ!!) 覚悟を決めた02。 「ちょっとくすぐったいぞ!」 「うん…」 02は右手をかがみに近づけ… ―――WARNING――― これより先は音声だけでお楽しみください! 「いきなり――あ、ちょっとそこは!」 「何、あ――ああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!」 「う……うううんんん……やめ、流し込まないで……」 「………もう、ダメぇ…」 「んんんなああああああっ……も、もぉっ…もぉっ……もぉっ………だ、ダメっ!」 「らめぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!!」 ――どびゅうううううううううううううっ! ぶびゅうううううううううううううう! ぶびゅうううううううううううううっ! どびゅっ! どびゅっ! どびゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううっ!! 聞き苦しい音声があったことは申し訳ありませんでした。 何があったかはお察しください。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「賭けは俺の負けか…」 02は天を仰ぐ。 近くではあまりの激しさでかがみが気絶している。 結果は02が言ったように失敗であった。 かがみの「肥満の呪い」は腹の部分しか解呪できなかった。 それ以外の部分は未だに「肥満の呪い」が掛かった状態である。 そして、その直後… 「あ、あああ、あああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああ 腕が、腕がああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 02の右腕に激痛が走る。 (痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ) だけど、彼は死ねない。 もし、彼の体が普通の人間ならばショック死するであろう。 しかし、この程度の体の痛みでは化け物は死なない。 そして、02はまだ動く左手で自身の右腕を引き千切った。 引き千切った断面から鮮血が噴出していく。 痛みが一瞬、引いたが、 吸血鬼の再生能力が仇となり、右腕が徐々に再生していく。 「あああああああああッ!!」 完全に右腕が再生するとまたしても激痛が走る。 「い……痛い……い……や、だ」 痛みの原因はマクドナルドの力を使ったことである。 マクドナルド関係者でもないのにマクドナルドの力を使うということは、 自殺行為の他ならないのだ。 生半可な化け物の体に不安定な精神。 今、彼を支配しているのは、 “死への恐怖” だった。 彼は2回、死を経験している。 しかし、その2回ともほぼズガンだった。 この事があったために死という概念が薄くなっていた。 「おい、大丈夫か、アンタ?」 その時、見知らぬ声がした。 「あなたは………6/氏?」 ◇ ◇ ◇ ◇ 「あなたは………6/氏?」 「いや、違いますけど」 そして、気を失う02。 10/は辺りを見渡した。近くで全裸の少女が倒れている。 よく見るとこの男は全身血だらけで服を着ていない。 10/はこの状況を見て思った。 「この男も知っている6/。一体誰なんだ?」 最終的には結局その考えに至る10/であった。 【一日目・午後6時/金星・秋葉原郊外】 【◆02GOODMe2.@書き手】 (マスター) 【状態】怒りの王子◆02GOODMe2.、気絶中、右腕がボロボロ 全身血だらけ 裸一貫 柊かがみ(イーター)と契約、令呪残り三画 【装備】無し 【道具】無し 【思考】 1:気絶中 【柊かがみ@らき☆すた】 (クラス・イーター) 【状態】腹以外ぽっちゃみん、◆02GOODMe2.と契約、全裸、気絶中、嘔吐により縮小 【装備】無し 【道具】無し 【宝具】変態的性欲 【思考】 1:気絶中 2:◆02GOODMe2.、素敵!でも私! 【10/@現実?】 【状態】健康 【装備】黒いSS用万年筆 カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1 6/って誰だよ 【0/@現実? 死亡】
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学校も仕事もない休日といえば、昔なら気持ちがウキウキしたものだ。 楽しいことも毎日続けば退屈と変わらない、なんて歌ってた人がいたけど、今の私にとっては休日こそ日常。 まあ、つまり、無職ってことです、はい。 私の肩書きは立派だ。 東京大学法学部卒、慶應義塾大学法科大学院修了、法務博士。 恐れ入ったか。ところで、この肩書きが意味するところはお分かりだろうか。 そう、新司法試験で三振こいて、就職できなかった博士ニートってやつだ。 輝くはずだった20代の青春を法律の勉強に費やし、残ったものは法律だけにはちょっと詳しい30女。 学部を出た頃はまだ景気もよかったけど、今は金融バブル崩壊を切欠とした長期不況のさなか。 新卒でも就職が厳しいのに、実務経験ゼロ、法律に詳しいけど資格はゼロの中途女を採る企業など存在しない。 そんなわけで、今は「家事手伝い」をしながら無意味な日々を送っているのである 若い頃はかわいいかわいいともてはやされた巫女姿も、この年になるととてもじゃないが着せてはもらえない。 つかさの10歳になる愛娘が最近巫女の手伝いに来るようになり、最近では彼女が神社の看板娘となっている。私はただの掃除のおばちゃんだ。 つかさの、娘への溺愛ぶりはみていてほほえましいくらいだ。 顔を合わせるたびに話すことといえば娘のことばかり。 「そうそう、この間うちの子がね~・・」「今日はこどもの参観日なんだ~・・」 昔から変わらないおっとりとした話し方で娘の話をする妹の幸せそうな表情を見ていると、こちらまでうれしくなってくる。 と、同時に、一抹の不安、焦り、そして妬みを感じてしまっている自分にハッとする。 大学時代から足掛け10年、報われなかった受験勉強に費やしてきた。 色気のかけらも無かったこの10年、同年代の友人達が次々と生涯の伴侶を見つけていく間、私のパートナーは六法と判例集だった。 生涯の伴侶となるはずだったそれらにも、3度の失敗で見放された。 私に残ったのは、履歴書に連なるムダに立派な経歴だけ。 後悔はしていない。信じて進んだ道だ。やって後悔するほうが、やらずに後悔するよりまし。学べたことはある。人生先は長い。 そんな言葉が頭に浸透しすぎたせいか、最近では焦りや不安をあまり感じない。 両親の支援で生活しながら、短期のアルバイトをしたりしている。 趣味もある。親に借金して買った軽自動車でドライブするのもまあまあ楽しい。 しかし、将来の先行きは見えない。 本当なら、ここらで結婚相手でも見つけて、家庭を築く道を目指すべきなんだろう。 実際、私以外の姉妹や、高校時代の友人達はみな結婚し、良い家庭を作っている。 私はといえば、エリート弁護士を夢見ていたころのキャリア志向から未だに抜け出せず、かといって現実的な選択をするわけでもなく、ただ無為に過ぎていく日々を見送る毎日だ。 「私なら、結婚してからも仕事を続けて、家庭とキャリアを両立させたいわね!」なんて豪語していた学部時代の私に言いたい。 アンタにそんな能力はないのよ、と。 毎日が休日の無職の朝は遅い。 今日は高校時代の友人達と久しぶりに昼食会を開く日だ。 一応ちょっとはおしゃれをして、久しぶりに化粧もばっちりきめ、車で母校の近くのレストランへ向かった。 「かがみっ!ひっさしぶり~」 「おーっす、こなた、老けたわねえ」 「それはありますね」 「ってちょwwwいきなりヒドスwwwしかし、かがみは若いねえ。肌もぜんぜんきれいだし」 「おねえちゃん、ずるいよ~」 相変わらずのかけあい。 つかさも、こなたも、みゆきも、年相応の顔つきで、家庭を支えるものとしての貫禄が出ている。老けた、とは、成長したという意味でもあると思う。 それに対して私は・・・ 「おねえちゃん、どうやったらおねえちゃんみたいに若々しくいられるんだろ?」 「愛だよ、つかさ」 「それはありますね」 「いや、わけわかんないし・・」 若く見える、という言葉は、幼い、という意味の裏返しでもある。 彼女らの言葉にそんな黒い意図がないことは分かっている。 でも、何も生み出さず、何の責任も負わずにこの年までやってきた私の外見は、鍛えられなかった内面を映し出すかのように幼いままだ。 最近では、つかさのほうが姉と間違われるくらいだ。 「いまだにくさいなんて、ある意味奇跡だよね~」 友人との楽しいひと時。 しかし、だれも、家庭とか子供の話に触れない。 つかさも、空気を読んでか、愛娘の話をしない。 それぞれ家庭を持ち、話したいこと、愚痴りたいこと、沢山あるはずだ。 私がいるからだ。 それが友人達のやさしさだとしても、その気遣いが生み出す会話の一瞬の間のたびに、私の心の一部分がチクリと痛む。 「ところでさ、かがみん、最近どうなの?」 「何がよ」 来た。 「いや、まあ、かがみみたいな完璧超人にふさわしい人が、そろそろ現れないのかな~と思って・・」 こなたが言葉を選んでしゃべるなんて、年もとってみるものだ。 「そうね・・・」 私は、そこから何も言えなかった。 空気が急によどむ。 やばい。 「こんな私でも引き取ってくれる王子様がいるのかしらね、はは・・」 半端な自虐ネタで受けを狙おうとして、更に空気をしぼませる。 学生時代、KYの魔術師の異名を持ったこの私の空気冷却力はいまだ健在だ。 耐えかねたみゆきがフォローしてくれる。 「最近は晩婚化も進んでいるようですし・・・」 「うんうん、おねえちゃん、子供好きでうちの子もかわいがってくれるし、大丈夫だよ~」 つかさのフォローの意味はよく分からないが、すごく気を使わせてしまったのがわかった。 みんなと分かれ、つかさを今の家まで送り届けた後の帰り道、近所のショッピングモールに寄った。 別に買い物や用事があったわけではないけど、まっすぐ家にかえるのがなんとなくためらわれたのだ。 何をするでもなく、モール内を散策する。 行き交う人々を眺める。 仲良さげに腕を組んで買い物をする夫婦、子供の手を引いて歩く母親、家族で外食を楽しむ親子。 見えない壁の向こうにある世界が、今の私には遠い。 当たり前の幸せを蹴ってまで、盲目的に目指した法律の道。 悲惨な10年の焼け跡に残った私こそが、負け犬の呼称にふさわしいわ。 こんな自虐的思考が染み付きすぎて、何が自分の幸せなのかも分からなくなってしまった。 このまま、日々をなんとなく過ごして、その場限りの楽しみだけを享受して、そして、なんとなく年老いて死んでいくんだろう。 これが、私の人生か。 こども服売り場に差し掛かったとき、ふと小さな女の子が目に入った。 買い物をする母親についてよちよち歩いている。 「かわいいなあ・・」 この間見たアニメのヒロインなら、即お持ち帰りしてしまうだろうかわいさだ。 小さな体、もみじのような手、つぶらな瞳。 1歳?いやもう歩いているし、2歳くらいだろうか。 しばらくじっと見つめていると、目が合った。 ニコっと、微笑みを返してくれた。 思わず私も微笑む。 すると、彼女は、後ろを向いて服の品定めをしている若い母親から離れ、トコトコと私の元へ歩みよってきたのだ。 瞬間、彼女は、私の中の、今まで眠っていた部分に触れてしまった。 その無垢な瞳。 あなたのような存在を私は求めていたんだ。 人間として、女として、生物として、いびつな生き方をしてきた私の内なる欲求が本当に求めていたのは、あなただったんだ。 吸い寄せられるように子供に近づき、抱き上げる。 彼女は無邪気に私に甘えてくる。 母親は服選びに夢中で、まだこちらに気づいていない。 少し離れた場所にある窓越しに駐車場を見る。 中古で買ったミラジーノは、出口からすぐ近くに止めてある。 私は、女の子の手を引いた。そして、音を立てずにその場から立ち去る。 刑法224条。 そんな単語が車のドアに触れた瞬間頭を掠めたが、子供のぬくもりを感じる喜びにまぎれてすぐに消えた。 9月30日付朝目新聞 社会面 『1歳女児連れ回した容疑「子どもいなくて、かわいかった」 』 1歳の女児を車で連れ去ったとして、埼玉県警久喜署は29日、同県鷲宮町鷲宮1、無職柊かがみ容疑者(30)を未成年者略取の疑いで緊急逮捕したと発表した。 同署の説明では、「独身で子どもがいなかったので、人なつっこい女児がかわいかった」と容疑を認めているという。 久喜署によると、柊容疑者は同日午後1時45分ごろ、久喜市内のショッピングモールの子ども服売り場で、市内に住む女児(1)が母親(34)から離れたのを見て、手を引いて店外に連れ出した。 さらに約5キロ離れたスーパーの駐車場まで軽自動車で約45分間、連れ回した疑いがある。 柊容疑者は女児の発見者を装って「迷子になっている女児を保護した」と110番通報したという。 ショッピングモールの防犯カメラに、女児の手を引く柊容疑者の姿が写っていたことなどから発覚した。 終