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3月14日は一般的に男の子が女の子に愛情のお返しをする日である。所謂“ホワイトデー”ってやつだね。 私は生物学上は女であり、ホワイトデーなんて全く関係のない日の様に思える。 だけど、同性である柊かがみさんと萌え……じゃなく燃えるようなラブラブ関係にあり、尚且つ愛情たっぷりのチョコをバレンタインに戴いて有頂天になっていた私には、女だろうが何だろうが大いに関係のある日なワケで… 「忘れてた…」 頭の中にそう言った考えを巡らせながら、私の口から出た言葉は現実的だった。私はホワイトデーの存在を今の今まで全く忘れていたのである。 これが朝ならどうにか取り返せる失態だったものの、時計の短針は無情にも3の上を回ったところだった。今更気付いたところで、一体どうすれば? 「なーんや、泉。また宿題忘れたんか…」 「へ?」 私が間抜けな声を出したと同時に、頭に大きな衝撃が走る。目の前に真昼の星がチラついたようだった。 「いでっ!…先生、体罰は反対です」 「お前が気合い入れて『忘れてた』って言うてくれたから、ウチも気合い入れて殴ったまでや」 「ち、違いますってばー!私は宿題を忘れてたんじゃなくて…」 「ふーん。ならやってきたんか?」 「………」 その後、私の頭に再び衝撃。さっきの倍の数の星が目の前に見えるよ、あはは。…あーあ。全く何してるんだろう、私ってば。 クラクラする頭を抱えていると、授業終了のチャイムが耳に入る。 後ろの席から宿題の回収に来る女の子に両手でバツを作って見せ、私の番を飛ばしてもらう。 宿題なんかより、今は早くお返しを考えないと。挙動不審になりながら、何か代わりになる物はないかと鞄の中を漁る。 その中には一時期にハマっていたカードゲームのレアカード、コロネ、しばらく開いていないラノベ、同人誌…何故鞄に入っているのかさえ分からない、今は使いようの無い宝達が沢山詰まっていた。 「流石にこの中じゃ無理があるよね…」 何かを買いに行こうとも考えるが、あっという間に先生が教室に戻って来る。 こんな時だけ無駄に早くなくていいのに、私に時間を下さい!神様ヘルプっ!! 「こなちゃん」 「泉さん」 「はいぃぃぃぃ!!」 名前を呼ばれたことに驚き振り返ると、目を丸くして呆気に取られたつかさとみゆきさんがいた。 「こなちゃん、どうかした?」 「い、いや…」 「顔色が優れませんね、大丈夫ですか?」 「大丈夫だよ!」 親指をグッと立てて、大丈夫だとアピールをする。 実際のところ、身体的には問題ないけど精神的には追い込まれている。 「あれ?HRはもう終わったの?」 「うん、だから私達がここにいるんだけどねー」 つかさが苦笑しながら答えてるのを見ると、私は相当頭がテンパっているらしい。みゆきさんも頬に手をあてて苦笑いだし…。 もういっそのこと…かがみがホワイトデーのことを忘れていたらいいのに。 「今日は…私とゆきちゃんが一緒に帰るから、こなちゃんはお姉ちゃんと一緒に帰ってね!」 「ええっ!?何でいきなりそんな…」 「泉さん、お忘れですか?今日はホワイトデーですよ?」 「お姉ちゃんと二人きりが良いでしょ?」 そんな気遣いされても…ありがた迷惑とはまさにこのことだよ。みゆきさんはまだしも、つかさが今日のこと覚えてたくらいだから、かがみは絶対覚えてる。 「みんな、帰ろー」 「あ………かがみ」 教室のドアが開くと同時に響く声。更にそれに合わせてそそくさと出ていくつかさとみゆきさん。 「あれ、二人共どこ行くのよ?」 「今日はゆきちゃんと本屋さんに行くことになったの」 「へ、そうなの?」 「はい。だからかがみさんは泉さんと先に帰っておいて下さい」 「そっか、分かった」 最後に二人は私の方へ振り返り、目で『頑張って』と合図をして出ていった。 うぅ、もう諦めるしかないよね…。 「こなた、帰ろ?」 「うん…」 結局良い代案が思いつかないまま、私はかがみと二人で帰ることになった。 なるべくホワイトデーのことを悟られる話は避け、他愛のない話をしながら歩いていた、その時… 「あ、雨だ…」 突然降り出して来た雨が私の頬を濡らした。かがみも気付いていたららしく、辺りを見渡しある場所を指さした。 「ちょっとあそこで雨宿りしよっか」 かがみが指を指した先には公園があった。さらにその真ん中には雨宿りが出来そうな大きな木が一つ。 私達は急いでその木の下へ駆け込む。 二人きりの雨宿り。静かな時間がいかにも良いムードを作りそうな感じ。 ここでかがみに先手を打たれたら、私の立場がない。何か考えないと…。 そう考えとスカートのポケットに手を入れてみると、何か小さな袋が入っていることに気付いた。 ポケットから取り出してそっと確認すると、それは一つの飴玉であることが分かった。これは確か、前にカラオケで貰った…。 「そうだっ!」 「い、いきなり何よ?」 やっと思いついた、ホワイトデーのお返し。これならかがみも喜んでくれること間違い無し! 「かがみんかがみん!」 「何よ?」 「今日は何の日か分かる?」 「え?あー…」 この反応からして、やっぱり忘れてた感じではないみたい。 「今日はホワイトデーだよね」 「…うん、そうね」 「お返し、しなきゃいけないよね」 「べ、別にそんなのいいわよ。私が勝手にあげただけなんだし…」 「ダメダメ、そんなの」 そう言ってわざとらしくポケットに手を入れて、さっき確認した飴玉を掌に乗せて出してみせる。 「はい、これ」 「飴玉…?何だかあんたらしいわねー」 「ふふふ、ただの飴とは一味も二味も違うよー」 「え、何が?」 私は小さな袋を自分で開け、そのまま自分の口の中へ入れた。かがみは唖然としながら私を見ている。 「…何であんたが食べるのよ?」 「むふふー、何でだろうね。それよりかがみ、ちょっと…」 ちょいちょいと手招きすると、かがみは不思議そうな顔をしながら、少し距離を詰めてくる。その瞬間を狙いすまし、かがみの身体を引き寄せた。 「な、何すっ…んむぐっ!?」 引き寄せた勢いと同時に、私はかがみとの距離をゼロにした。つまり、不意打ちのキス。 私はそのまま舌を器用に使い、口に入った飴をかがみの口の中へ押し込んだ。 私の口から飴が完全に無くなったのを確認して、そっと唇を離す。 「はい、お返しだよ」 「な…なななななっ!?」 かがみは顔をりんごみたいに真っ赤にしながら、何か言おうと口をぱくぱく動かしている。飴落とすよ、かがみんや。 「こなたってば…嬉しいことしてくれるじゃない!じゃあ私からも…」 「か、勝手にアテレコすんな!」 「いやぁ、あまりの嬉しさに声が出ないのかとね」 「違うわよっ!」 キツイ口調の割に、かがみの表情からは怒りが微塵も感じられなかった。寧ろ照れ隠しっていうか…。 「飴、美味しい?」 「お、美味しいけど………」 かがみは俯きながら、何か言いたそうにモジモジとしている。顔色はさっき程ではないけど、やはり赤いままだった。 「けど…どうしたの?」 「こ、今度からはっ…」 「今度からは?」 「ちゃんと…言ってからにしなさいよね………」 かがみさん、満更でも無かったワケですね。うんうん、弄り甲斐があるね。 「…言ってからならいいんだ」 「そ、そういう意味じゃ…ないけど」 はっきりと否定しないあたり、なんて可愛いんだ、このツンデレさんは。 それよりまぁ、私のお返しは見事にツボに入ったようだね。 「かがみの為だけに用意した、こなた味の飴なんだよ?嫌だった…?」 「あぁー、もう分かったってば!嬉しかった、ありがと…」 「ふふーん、やっぱ嬉しかったんだ」 「態度変えるの早っ!」 最初はどうなるかと思ったけど、喜んで貰えたみたいで良かった。結果オーライってやつだね、神様ありがとう。それに… 「雨あがったねー」 「ホントだ…」 いつの間にか雨は止んで、雲の隙間からは真っ青な空と太陽の光が溢れていた。 「かがみ見て!虹だよっ!!」 「わぁ…」 更に空には綺麗な七色の懸け橋が、私達を祝福するようにかかっていた。 「綺麗…」 「…だね。晴れたことだし、帰ろっか!」 「うん、そうね」 お互いに手を握りながら、虹の懸け橋のくぐるように歩いて行く。 うーん、今日の天気は… “雨のち飴のち晴れ” ってとこかな? 終わり。 コメントフォーム 名前 コメント 甘っ -- 名無しさん (2023-01-20 02 11 27)
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トップページ テンプレ Master ダース・ベーダー Sub Master みるく茶 春風青葉 Member 暴闘牛 閃光龍 シャラープ ティンセル Noriko☆ †疾風† †クロフォード† ☆放浪者マ~坊☆ 愁一 愁― オーティスネイト 卯月椎羅 公孫龍 ロストルーン *柊かがみ kano* HISA-NO >枯葉< 小林清華 *ももちゃ* 深名瀬 =零= ***紅葉*** ♪ナミネ♪ シアネーゼ ヴィレアローゼ 卯月誠 マプチェ 森次郎 †ジェクト† 夏風育葉 Lavia 碧夷 シイナ・ユア 湊祈 夢梛 紅深 棘巫女 りぃ** ひゅん** ここを編集
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さてはて、1月初旬と言えば、高校3年生にとってはセンター試験を間近に控えた時期であり、寸暇を惜しみ、寝食を蔑ろにしても勉学に励むことを義務付けられた悪夢のような年明けである。 勿論、有数の進学校である陵桜学園も例外ではなく、生徒、教師を問わずに試験対策に、塾、特別講義と走り回らねばならない。 故に、3年生のクラスは阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた……訳ではなく、実際の高校生は割合気楽なもので、それこそ首都圏にある、日本名物の赤門を潜ろうとでも企んでいない限りは、普段とたいして変わらない。 学力に応じた所には入れればそれでいいさ。 さて、この物語の主人公である4人組も、一人を除いて、割と真面目に進路を考えてはいるが、何も昼休みまで勉強すること無いだろうと、授業開始までの休み時間、雑談に終始していた。 そして、その真面目に進路を考えていない一人、泉こなたの発言が、今回の物語の切欠となったわけである。 「あ~、この時期って、センターや入試で勉強ばっかで嫌になるよね~」 そう言って机に突っ伏すこなた。その表情は完全にだらけきっており、言葉通りの緊張感など、微塵も感じさせない。 「そういうことは、真面目に勉強してる奴が言いなさいよ」 と、こなたの台詞にツッコミを入れるのは柊かがみ。この二人は傍目からも仲が良すぎるほどの親友で、仲の良さから生まれたある感情が、冬休みと、始業式の日ににちょっとした事件を引き起こしたのだが、ここでは割愛させていただく。 「でもさ、勉強勉強って、周りが言うじゃん?そういうの聞くとさ、却ってやりたくなくなるんだよ」 「まぁ、分からなくは無いけどね。家でも母さんや姉さん達が勉強してるかって、うるさいの何の。ちゃんとしてるっていうのに」 「でしょ?あ~、こんな環境じゃ勉強できないよ~」 さて、こういった発言は、勉強をしたくない人間が言う、所謂言い訳。自分のやる気のなさを他の要因に求める、逃げの一手。 だが、この逃げの一手を、その言葉尻を捉えて、自らの望む結果へと繋ぐことが出来る程頭の切れる人間が、ここにいた。 その名は高良みゆき。成績は学年トップクラス、運動も出来る、容姿端麗、ドジッ娘属性(こなた談)を持つ、隙の無い、まさに完璧超人だ。 そして、そのみゆきは、こなたの言葉を聞いて、こう会話を繋げた。 「確かに、今は色々と騒がしい時期ですからね。そうですね、もし、よろしければ今度の連休にでも、気分転換をかねて、遠出をして、勉強をするというのはどうでしょう?」 「えっ、どこに行くの?」 その言葉に反応したのは柊つかさ。かがみの双子の妹で、こちらも天然(こなた談) 専門に学校に行くつもりなのに、わざわざセンター試験を全科目受験するという、ドジッぷりを発揮して、姉であるかがみ他、担任の黒井ななこを呆れさせている。 つかさの疑問に、みゆきはこう答えた。 「みなみさんのお宅には別荘があるのですが、そこを借りて勉強合宿をするというのはいかがでしょう?」 ここで言うみなみとは岩崎みなみ。みゆきの家の近所に住み、姉妹同然の付き合いをしている。ちなみに、ものすごい金持ち。 さて、高校生が集まって勉強合宿なんて開いても、当然その目的から脱線するのは日の目を見るより明らかだ。 特に、こなたがいる限り勉強という趣旨はマッガーレ、という状態になるだろう。 だが、それを分かっていながらみゆきが提案したのには意味がある。こなたとかがみ、二人は親友だが、同時に互いに恋心を抱いている。そして本人達には自覚が無いときたもんだ。 第3者が後押しをしなければ、互いの気持ちに気が付くことは無いだろう。 だが、同性愛という壁が立ちはだかっている以上、そのまま「お二人は相思相愛です」なんて言うことは、どこかで他人に甘えることを生み、関係に歪みを作る。 故に、みゆきは切欠を与えることのみで、二人には自らの意思で壁を越えてもらおうと考えた。そして、環境を変えての泊り込み、これは良いチャンスになると考えたのだ。 「いいね!やろうやろう!!」 みゆきの提案に、真っ先に食いついたのはこなただった。つかさも、そしてかがみも割りと乗り気な顔をしている。 手応えあり、か。みゆきはとりあえず上手くいったことにふう、と溜息をついた。 「珍しいわね、みゆきが溜息をつくなんて?」 こなたに完璧超人と言わしめるみゆきが溜息をつくとは。かがみは興味本位で、軽いノリで聞いてみた。と、みゆきは、 「ええ、勉強が忙しいというのもありますが、最近、ある人達がお互いの気持ちに中々気が付かないのが歯痒くて」 「ふ~ん。それって、誰のこと?」 かがみが聞くと、みゆきは微かに目を細めながら薄く微笑み、 「さて?誰が、誰に、誰の事を気にしているのでしょうね」 とだけ答え、前髪を指で爪弾いた。 さて、その日の帰り道。冬の夕暮れは早く、例えば学校を4時に出たとしても、既に天の6割は茜色に染まっている。 更に言えば、寒い。そんな時にわざわざ外出しようなんて思う人間は、夕方の特売狙いの奥様方か、学校帰りの学生が殆どではないだろうか。 故に、道に人影などなく、こなたとかがみの影だけが長く長く、舗装された道路に伸びていた。 「いやぁ、二人だけで帰るのなんて久しぶりだね~」 そう言ったのはこなた。それを聞いてかがみも、 「そうね、冬休みは殆ど会わなかったし、最近は進路相談やら補習やらで忙しかったからね」 と、頷く。つかさとみゆきはかがみが言った通り、みゆきは進路相談、つかさは補習に引っ掛っていた。 こなたも成績で言えば、補習に引っ掛りそうなものだが、どうやってすり抜けたのか、かがみは微妙に怪しんでたりするのだが、一緒に下校する、という状況がその疑問を掻き消す心の高揚を生み出していた。 「しかし、みゆきがあんな事を言い出すなんてね」 みゆきの勉強合宿提案は意外だった。だが、根を詰めすぎると良くないのも事実。やはりみゆきは深いな、とかがみは思う。 「そだね~。ま、みゆきさんも遊びたいんじゃないかな」 「あんたと一緒にするな!」 と言っても、流石にこの時期にグッズを買いに行かない辺り、こなたも常識を弁えているのだが、ツッコまずにはいられない。 ふと、一陣の風が吹き抜けた。陵桜には指定のコートがあるが、着ていても寒いものは、寒い。 「ぶへぇっくしょぉい!!」 盛大にくしゃみをするこなた。その後、体をブルっと震わせると「お~、寒」と呟いた。 そんなこなたの前に、差し出されるものがある。化学反応によって熱を帯び、携帯することで体を温める、所謂、 「はい、ホッカイロ」 「ふぇ?」 「この時期に風邪引いたらやばいでしょ?体調管理はしっかりしなさいよ」 そう言ってかがみは、こなたの手に懐炉を握らせた。 ――あ、まただ。 こなたは、思う。何だろう、この気持ちは?かがみといると、胸がもやもやして、でも甘酸っぱくて、キュウってなって、それでも、嫌じゃない。この気持ちは……。 ――ブルルルル。 突然のバイブ音に、こなたはハッと我に帰る。見れば、かがみが携帯を開いている所だった。 「あ~、つかさからだわ」 そう言って、返事を打ち始めるかがみ。その携帯には、以前、こなたがあげた、ストラップが付いている。 いいもの見つけた。こなたは、にやぁ、と口を歪めると、 「それって、私があげたストラップだよね?ちゃんと付けてるんだ」 と言った。聞いたかがみは、ビクッとしたが、 「あ、あの時大事にするって、言ったじゃない。だ、だからよ。こなたは、付けてるの?」 「モチのロンロン。じゃ~ん!!」 取り出した携帯、しっかりと付いている。二人で一つのストラップ。 さてはて、こなたとかがみの顔が赤いのは夕暮れのせいか、寒さのせいか……それとも別の要因か。 長く長く伸びた影は、日の加減で重なって、見えた。 1月11日へ続く コメントフォーム 名前 コメント
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柊かがみ法律事務所──かがみと「彼」の無題 かがみは、破産手続開始通知書を読んで、少しだけ表情を動かした。 かがみの前には、かがみが顧問弁護士を引き受けているアキバ系中小企業の経営者が座っている。彼の会社が破産したのだ。 破産申立手続については、かがみが代理人としてすべて執り行なっていた。その結果が裁判所から通知されてきたわけで、別段怪しいところなどありはしない。 本件の破産管財人の弁護士が、かがみが若かりし頃に三日で振った相手であるというところを除けば……。 三日で振ったあとも、互いに仕事を融通しあったり、協力して仕事をしたり、ときには法廷で対決することもあったりと、長年何かと係わり合いの多い相手ではあったが、ここまで来ると何か因縁でもあるのか疑いたくなる。 「これから破産手続に入ります。会社の財産の管理権は破産管財人に移ります。破産管財人は、ひらたくいえば裁判所の使い走りみたいなもので、会社の味方ではないので、勘違いしないでくださいね。会社に不利になるようなことがあれば、私が引き続き代理人として破産管財人と交渉等をしますので、何かありましたら御遠慮なく御相談ください」 「分かりました。柊先生には最後の最後までお世話になりっぱなしで本当にすみません」 「いえいえ。これが仕事ですから」 翌日、さっそく破産管財人がやってきた。 破産会社の財産状況等に関する書類の引継ぎのためだ。 破産申立手続の際に用意した書類にその後の経過による修正を加えたものを引き渡し、説明と質疑応答。二人は淡々とそれらをこなしていく。 その間、事務所内は、仕事以外の一切の会話がない異常な静けさに包まれていた。 事務所に雇われている事務員・弁護士全員が二人の過去の関係を知っていたが、二人の前でそれを口に出すことはしない。そんなことをしたら、普段は温厚なかがみから背筋が凍りそうになるほどの冷たい視線で睨まれるからだ。 引継ぎが滞りなく終わったところで、破産管財人の弁護士が初めて仕事以外の話題を口にした。 「いつもそっけないな君は」 「ここは仕事場で、あんたと私は仕事中でしょ」 「相変わらずドライだね」 「あんた、この仕事わざと取ったんじゃないでしょうね?」 「まったくの偶然だよ」 破産管財人の選任は裁判所の権限であるが、「やらせてくれ」、「やってもいいよ」という弁護士を名簿に予め登録しておいてその中から選び出して打診するというのが実際の運用であった。破産者の顧問弁護士とか、破産者の債権者の顧問弁護士とかいった利害関係者は選任されないことになっている。 とはいっても、これは東京みたいな弁護士がたくさんいる地域での運用であり、弁護士が少ない地方では破産管財人の選任には苦労してるようだ。 それはともかく、金にがめつい彼のような弁護士が破産管財人みたいながっぽり儲かるとはいいがたい仕事を引き受けていることは、かがみには意外だった。 彼にいわせれば、「国選弁護人みたいに赤字確実な仕事に比べればはるかにマシだ。あまり儲かるわけじゃないけど、コンスタントに引き受け続けていれば、そんなに悪い仕事じゃない」ということらしい。ちゃんと実績をあげておけばお国からコンスタントに仕事が回ってくるわけだから、収入源としては悪くはないともいえるのかもしれない。 「まあ、それはともかくとして、せっかくこうして会えたんだ。これからディナーでもどうかな?」 「あんたの奢りならいいわよ」 かがみは立ち上がった。時計の針は17時を指していた。 「今日の営業は終了。特に急ぎの仕事がない人は帰っていいから」 かがみは、雇っている事務員・弁護士にそういい残すと、二人で事務所を出ていった。 そして、二人の姿が見えなくなったのを確認すると、事務所内ではそれまで静けさが嘘のように会話が始まった。もちろん、話題の中心はあの二人の関係にほかならない。 夜、二人は、都内の高級ホテルの最上階にあるレストランにいた。 窓の外の夜景が、綺麗だった。 かがみは、ワイングラスに口をつけた。たぶん、高級なものなんだろう。口当たりがいい。 「そうしてると、男に貢がせてる性悪女みたいだな」 「あんたが勝手に貢いでるだけでしょうが」 「まあ、そうだけどね」 傍からみれば、どう見てもデート中の男女だが、かがみは意地でもそれを認めようとはしない。 「あんたさ。本当にこれでいいわけ?」 「いいさ。互いに形式にこだわるような歳でもないだろ? 僕は、振られてから長いこと、君との間では仕事関係以外の会話がほとんどない状態が続いた。それが何とかここまでこきづけられたんだ。僕にとっては充分に満足すべき成果さ。どんな形であれ、君を独占していられる時間をもてるようになったのだからね」 かがみは、外の夜景に視線を向けた。 正直にいえば、こうして付き合っている分には悪くない相手だ、彼は。 それでも、三日で振ったのは、物事に対する考え方というか人生に対する考え方というか、そういう根本的なところが全く合わなかったから。 人生を共に歩むなんて、結婚なんて、絶対に無理。 それがあのときの結論だったし、その結論は今でも変わらない。 でも、彼はそれで構わないという。結婚なんて形式にはこだわらない。交際してるんだかしてないんだか分からないような中途半端な状態のままでも構わないと。 そんな中途半端な状態に至ってしまったのは、かがみが寂しがり屋のくせに意地っ張りだからにほかならない。 もう四十代も半ばだというのに、何をしてるのかしら、私は……。 そんな自己嫌悪に駆られてしまう。 かがみは、視線を彼に戻した。 「なんで、私なの? あんたなら、今だって、若い娘から選び放題じゃない」 「君は僕を振った唯一の女性だから」 彼はそんなことを平然と言い放った。 「馬鹿じゃないの?」 「冗談さ。そんなに怒らないでくれよ。まあ、若さゆえの魅力なんて歳をとれば衰えるもんだ。それに対して、君には歳をとっても変わらない魅力がある。それが僕を魅了してやまないといったところかな」 「……」 そういってもらえるのは素直に嬉しい。でも、それがよりによってなんでこの男なんだろうという思いは消えない。 彼は完全に覚悟を決めて開き直っている。 それに対して、自分は中途半端な気持ちのまんま宙ぶらりん。 あのときに、三日でこの男を振ったときに、覚悟は固めていたはずなのに……。 ますます自己嫌悪に陥りそうになり、かがみは思考を無理やり打ち切った。 「今夜はどうすんのよ?」 「ここのホテルの一室を予約してある。無理強いはしないがね」 「いいわよ。このまま帰る気にもなれないし」 こうして、二人の夜はふけていく。
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小さな子が泣いている。 その子はとても小さくて、とてもか弱そうで……とても……。 ……そう、こなた……こなたに似てるんだ……。 ……あれ……私……何を……? ……っ!!そうか……私は……こなたを庇って……。 ……こなたは? ――みぃ……。 ……小さな子が何かを言っている。 ――がみぃ……。 「――かがみぃ!!」 ――奇跡から幸福へ―― 「……っ!!」 ……私は……柊かがみ……。 ……ここは……病院? ……確か私は……こなたを庇って……。 ……こなたは!? こなたは無事!? 「……ん……」 気が付くと何やら黒い塊が私の上にのしかかっていて……ってつかさか。 「……おーい、つかさー。起きろー」 つかさは寝ていると予測、私のカンがそう告げている。 さて、どうやって起こそう。 1、揺さ振る 2、叩く 3、落とす ……駄目だ、絶対に起きない。 ……それにしても……こなたは……? 「……んん……お姉……ちゃん……?」 どうやらつかさが目を覚ました様だ。 「……えーと……おはよう……かな……?」 その時つかさが大泣きしながら私に抱き着いて来た。 本当に甘えん坊なんだから……全く……。 「お姉ちゃん……お姉ちゃん……よかった……」 「そう簡単に死なないわよ……ほら、泣き止んで」 それにしても以外と身体が動くわね、何でだ? ……別にいっか。 「心配したんだよ……ずっと目を覚まさないで……」 「ずっと……って……何日ぐらい?」 「3日……かな」 げ……そんなに寝てたのか……。 これじゃ授業に遅れる……今度のテストやばいかも……。 ……そんな事よりもこなただ、こなたは何処に? 「つかさ、こなたは何処?」 「え?こなちゃん?……ちょっと待っててね」 そう言うと病室から出ていってしまうつかさ。 ……3日……こなた……泣いていたのかな……。 もしかしたら自分の事を責め続けていたのかもしれない。 ……こなたは普段ああいう奴でも……。 ……甘えん坊……か。 こなた……会いたい……。 身体は動く、吐き気とかそういう症状もない。 ……行っちゃおうかな……。 でもこなたが何処に居るか知らない。 ……つかさが帰ってくるのを待つしかないか……。 ―――――――――― 「お待たせ~お姉ちゃん」 つかさが戻って来た。 ……こなたは来たのかな? 「つかさ、こなたはどうしたの?」 「それがね……会えないって……」 ……会えない? 「こなちゃん泣いてたよ、お姉ちゃんが怪我したのは自分のせいって責め続けてた」 ……やっぱり……。 「仕方ないわね……こなたは何処に居るの?」 「え……?ど、どうするつもりなの?」 「決まってるでしょ」 こなたが来ないなら……。 「案内してつかさ、私がこなたに会いに行く」 ―――――――――― かがみ……よかった……目を……覚ましたんだ……。 3日……長かったなぁ……。 つかさが言ってた、かがみが私に会いたいって。 ……会えないよ……私のせいだもん……。 私がかがみを傷付けたみたいなんだから……。 こんな罪深い私が……かがみと会うなんて……。 でもかがみと会いたい、会って抱き着いて思い切り泣いて、かがみに……甘えたい……。 ……どうしたらいいのかな……私……。 「どうして自分の事を責め続けてるの?」 もう一つの私の心が問いかけてくる。 「……私の……せいだから……」 「どうして自分のせいだと思うの?」 「……私が……かがみをアキバに……連れていったから……」 「……じゃあ……このままでいいの?」 「……いいわけないよ!!!私だってかがみに会いたい!!今すぐに会いたい!!かがみに会って甘えたい!!だけど……だけど……ひっく……」 「……ホント、アンタって意地っ張りね」 私はその声を聞き顔を上げる。 そこに居たのは……。 「3日ぶりねこなた、元気にしてた?」 「か、かがみ……」 私の大好きな人……かがみだった。 「全く!!何が自分のせいよ?アンタに非なんて全然無いわよ!!私が勝手にこなたを庇っただけ!!」 「……う……っ……」 「いい?こういう時は我慢しないで来るの。非があったとしても会いに来るの……私だって……会いたかったんだから」 「……ひっく……かがみぃ……」 「……おいで、こなた」 かがみのその一言に私は頷き抱き着き……泣いた。 「よしよし……辛かったよね……3日間もほったらかしにして……ごめんね」 「かがみぃ……かがみぃ……!!」 もう何も考えられない、唯一考えられるのはかがみの事だけ。 「好きなだけ泣いていいからね……私が全部……受け止めてあげるから……」 「えぐ……ひっく……」 ……そんな事……言われたら……泣き止むことなんて……出来ないよ……!! ―――――――――― 小さな子供の様に泣くこなたを抱きしめ、頭を撫でる私。 ……なんか母親になった様な気分……。 この小さな身体でどれだけ自分の事を責め続けたんだろう、どれだけ自分で自分を傷付けたのだろう。 ……今のこなたは傷だらけ、私が治すしかない。 ……こなたは……今までこうやって泣いた事……あったのかな……。 もしかしたら初めてなのかもしれない……。 「うぐ……ひっく……えぐ……」 ……不覚にも泣きじゃくるこなたが可愛いと思ってしまった。 ……不謹慎だ私……。 でも……可愛いって所は譲れない。 だって私の……好きな人なんだから。 ―――――――――― 「……落ち着いた?」 「…………うん」 あれから1時間ぐらい経っただろうか、私達は抱き合いながらベッドの上で横になっている。 一人用?でもそんなの関係ねぇ。 「……温かい」 こなたが私の胸に頭を押し付けてくる。 ……可愛い……何て言うか……いつもよりしおらしいこなた……。 どうしようもなく愛おしくなり私はこなたの頭をほお擦りする。 「こなた……これからずっと一緒だからね……」 「……お願いだよ……」 分かってるわよ、そんなに怯えなくて大丈夫。 「だって私は……こなたの嫁でしょ?」 「……嬉しい……」 ……あ、あれ?なんか普通に返された……。 ……今のこなたはオタクなこなたじゃなくて……弱気なこなた? ……今理性が無くなりそうになった……。 でも……こなたの新しい一面が見れてよかったかも。 だって好きな人の事を知っておきたいしね♪ 「……かがみぃ……」 甘えた様な声で呼んでくるこなた、私の脳内にその声を保存した。 「……居る……よね?」 そう言って私の身体に顔を埋めるこなた。 その様子はまるで私が本当にここに居るかどうか確かめてる様で……。 「……当たり前でしょ」 私はここに居るというアピールを兼ねて強く抱きしめる。 ……本当に小さいな……。 だけど……なんか守ってあげたくなる……放っておけない……。 「……良かった……」 「……こなた?」 「……スー……」 ……寝た……のかな。 ……でも……その寝顔はどこか怯えている様な……。 ……全く、夢の中でも怯えなくていいっての。 ……でも……その不安を……失くしてあげたい……。 私は眠っているこなたに……そっと……キスをした。 ……これで少しは……安心出来るかな……。 ……私も寝よう……お休み、私の大好きなこなた。 END- コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-06-05 07 46 13) 鬱end苦手だからホッとした -- 名無しさん (2010-04-02 18 55 16) どんな鬱展開になろうとも 結局はハッピーエンドに、なるのか 少し残念だな -- 名無しさん (2010-03-22 20 20 49) happy・end よっしゃあぁぁぁぁ -- ラグ (2009-02-06 12 53 20) 1話(幸福から絶望へ)を拝見した時はどうなる事かと思いましたが、良かった良かった。 こういう鬱展開でも最後に逆転ハッピーエンド的な作品は大好きです。 -- kk (2009-02-04 22 45 06) 和んだ -- アイスラッガー (2009-02-04 20 21 33) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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本編SS目次(投下順) 0話より50話まで No. タイトル 作者 登場人物 000 OP 開演 ◆KuKioJYHKM 泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆき、ピエモン、ジェネラルシャドウ、村雨良、愛媛 No. タイトル 作者 登場人物 001 ロワ参加者として軸がぶれている ◆nkOrxPVn9c 南千秋、ピッピ 002 笑いと歌と二人の決意 ◆KX.Hw4puWg いさじ、笑点のピンク 003 合成獣(キメラ)が哭く夜 ◆B00Kx53zOs アルフォンス・エルリック、でっていう 004 愛しい人のために ◆KuKioJYHKM 素晴らしきフラグビルド、桂言葉 005 忘却の決闘者 ◆0O6axtEvXI 遊城十代、忘却のウッカリデス 006 魔女狩り・再び ◆G/G2J7hV9Y 三村信史 007 アンドロイドvsホムンクルス ◆OGtDqHizUM パピヨン、朝倉涼子 008 やる夫は神(笑)相手に一歩も引かないようです ◆jVERyrq1dU 涼宮ハルヒ、やる夫 009 イノセント~罪を負いしままで~ ◆xrS1C1q/DM ジョセフ・ジョースター、ゴマモン 010 赤木しげるはシゲラナイ ◆EKhCqq9jsg 南春香、赤木しげる(19歳) 011 めぐりあう双星 ◆DiyZPZG5M6 柊かがみ、高町なのは(StS) 012 6/「俺三人とか多くね?」 ◆KX.Hw4puWg 6/(外見かがみ)、柊つかさ 013 CHAOS;ROYAL ◆h6KpN01cDg 6/氏、阿部高和、桂ヒナギク、前原圭一 014 せめて歩ませよ我が外道の道を ◆KuKioJYHKM 黒井ななこ 015 既知との遭遇 ◆BOMB.pP2l. 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた 016 knights ◆UcWYlNNFZY 岩崎みなみ、Dボゥイ 017 愛ゆえに ◆EKhCqq9jsg 真・長門有希、高良みゆき 018 激突!仮面ライダーゼクロスVSテッカマンエビル激突!仮面ライダーゼクロスVSテッカマンエビル(後編) ◆40jGqg6Boc 村雨良、相羽シンヤ 019 ど う す れ ば い い ん だ ◆IAfXeP1LXM 小早川ゆたか、キョン、ルイズ 020 魔王アナゴに死ぬほど騒がれて眠れないCD ◆OGtDqHizUM アナゴ、6/氏(神) 021 反逆者は動き、冒険家は静観する ◆KuKioJYHKM 静かなる~Chain-情~、ロアルド・アムンゼン(その3) 022 烈火の爪(れっかのそう) ◆G/G2J7hV9Y シグナム、アナゴ 023 『笑☆点』 ◆nkOrxPVn9c いさじ、村雨良、笑点のピンク 024 パロロワ大戦3~主催側の決意~ ◆KX.Hw4puWg 武藤遊戯、前原圭一(ニコ) 025 パロロワクロスマッチ!真・驚きの黒さVS魔女かがみん(代理戦争編) ◆jVERyrq1dU 園崎魅音、三村信史 026 鳥獣闘劇戯画 ◆B00Kx53zOs 衝撃のアルベルト、竜、かえる 027 救いを求めるその相手 ◆0O6axtEvXI フェイト・T・ハラオウン(StS)、熱血王子 028 その少女、ゼロのリスタート ◆BOMB.pP2l. 結城奈緒 029 空を見上げる少女達の瞳に映る世界 ◆nkOrxPVn9c 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた、6/氏、桂言葉 030 夜天の天使、飛び立つ ◆0O6axtEvXI セフィロス 031 チートと神域と時々古代 ◆LcLEW3UbhI 武藤遊戯、赤木しげる(13歳) 032 四度目のスタートライン ◆KuKioJYHKM 川田章吾 033 やろうぜ、バトルロワイアル!~らき☆ロワ編~ ◆h6KpN01cDg ランキング作成人、ラッド・ルッソ 034 おまえら人間じゃねぇ!(読者視点) ◆nkOrxPVn9c 相羽シンヤ、園崎魅音 035 変種第二号 ◆BOMB.pP2l. 黒井ななこ、キョン、小早川ゆたか、クールなロリスキー 036 パラレルワールドって怖くね? ◆OGtDqHizUM スバル・ナカジマ、アルフォンス・エルリック、シグナム、アナゴ、でっていう 037 「狂気の沙汰ほどおもしろい…ッ!」 ◆75Ilw0PY2s 南春香、赤木しげる(19歳) 038 変態に縁のある女変態に縁のある女(後編) ◆jVERyrq1dU 桂ヒナギク、阿部高和、前原圭一(やる夫) 039 まあ、どうせここヘンタイさんばっかだし。 ◆G/G2J7hV9Y 小早川ゆたか、クールなロリスキー、いさじ、村雨良 040 Advent:One-Winged AngelAdvent:One-Winged Angel(後編) ◆9L.gxDzakI 柊かがみ、高町なのは(StS)、セフィロス 041 人間賛歌 ◆LcLEW3UbhI ジョセフ・ジョースター、竜 042 純白サンクチュアリィ ◆OGtDqHizUM 岩崎みなみ、Dボゥイ、真・長門有希 043 作成人のパーフェクト?メタ考察教室 ◆KuKioJYHKM ランキング作成人 044 ぶっちぎりバトルヴァンパイアーズ ◆DiyZPZG5M6 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた、6/氏、桂言葉 045 切り札はキミの中 ◆nkOrxPVn9c 南春香、赤木しげる(19歳) 046 どこまでも続く罪のという名のフラグ ◆0O6axtEvXI 三村信史、クールなロリスキー 047 たった一つの強がり抱いて ◆BOMB.pP2l. 素晴らしきフラグビルド 048 小早川ゆたかの遺言 ◆vUo//O.X1M 小早川ゆたか、セフィロス 049 リバーワールド ◆BOMB.pP2l. Dボゥイ、岩崎みなみ、かえる 050 シスターバルサミコス ◆nkOrxPVn9c 6/(外見かがみ)、柊つかさ
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からす天狗のうじゅの、京都にもっと賑やかになってほしいという願い。 マスコットらしいその純粋な願いを叶えてやろうと、京都の神様仏様たちは奮闘した。 その結果。 『GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!』 『UGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!』 市街地を焼き尽すゼットン。 空中を飛び回るギャオスの群れ。 清水寺を破壊するデストロイア。 京都タワーをへし折るキングコング。 逃げ惑う人々を虐殺するシルバーブルーメ。 ひっそりと自衛隊に退治されるジラ。 その他様々な怪獣宇宙人が集結し、京都は実に賑やかになった。 というか地獄と化した。 こうなってしまっては神様たちにも手に負えない。 誰もが京都の終わりを悟り、誰もが死を覚悟した。 しかし。 「自らの手は汚さず、怪獣を野に解き放つとは……」 「宇宙人を扇動し京都にけしかけるなんて……」 「「 己 、 ク ラ イ シ ス !!! 」」 京都終焉には、まだ遠い。 【二日目・17時00分/新惑星・京都府】 【南春香@みなみけ おかわり】(マスター) 【状態】健康 おかわりモード 【装備】拳銃 【道具】支給品一式、不明支給品、かがみのデイバッグ、ハッピーセット×3 【思考】 基本:クライシス帝国を倒す 0:ぶっちぎるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 1:悪を全て滅ぼす 2:京都に来ちゃった!クライシスの仕業ね!! 3:京都を救うわよ! ※ブッチギルンジャーのマスターとして、多少なりともRXの影響を受けているようです ※柊かがみ、織田信長、彼女、イチロー、空気王、赤鬼をクライシス帝国の手先だと認識しました(根拠ゼロ) 【南光太郎@仮面ライダーBLACKRX】(クラス・ブッチギルンジャー) [状態]てつを [装備]キングストーン ライドロン [道具]不明 [思考] 基本:クライシス帝国を倒す 1:マスターである春香と行動する 2:悪に生きる道はないと知れ!! (悪を全て滅ぼす) 3:ぶっちぎるぜええええええええええええええええ!! 4:士たちとはぐれた!?己、クライシス許 ざ んッ! 5:京都を救ってみせる! ※柊かがみ、織田信長、彼女、イチロー、空気王、赤鬼をクライシス帝国の手先だと認識しました(根拠ゼロ) 【ゼットン@ウルトラマン】 【状態】健康 【装備】 【道具】 【思考】 基本:暴れる 【ギャオス@ガメラシリーズ】 【状態】健康 【装備】 【道具】 【思考】 基本:暴れる 【デストロイア@ゴジラシリーズ】 【状態】健康 【装備】 【道具】 【思考】 基本:暴れる 【キングコング@ゴジラシリーズ】 【状態】健康 【装備】 【道具】 【思考】 基本:暴れる 【シルバーブルーメ@ウルトラマンレオ】 【状態】健康 【装備】 【道具】 【思考】 基本:暴れる 【ジラ@ゴジラシリーズ 死亡確認】死因・やっぱマグロ食ってる奴はだめだな
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by 6-309 プルルルル かがみ「あら?電話だわ…誰から…って、こ、こなた!?」 かがみ「落ち着け、落ち着け私…平常心で行くのよ…」 ピッ かがみ「ももしもし」 こなた「あ、かがみ~?久しぶり~(≡ω≡.)」 かがみ「ああああら、こっここなた、珍しいじゃない」 こなた「ま、ねー。なんだか急にかがみの声が聞きたくなっちゃってね(≡ω≡.)」 かがみ「あ、あらそうなの(う、嘘…信じられない!)」 こなた「いきなりだけどさ、今度の土日にかがみの家に泊まりに行っていい?夜通し遊ぼうよ♪(≡ω≡.)」 かがみ「えっえええええええええ!!!???」 こなた「うわっびっくりした…駄目かな?(≡ω≡.;)」 かがみ「し…仕方ないわねぇ~!じゃあ泊まりにきなさいよ!(やったわ…!)」 こなた「わーい♪かがみんは優しいなあ♪楽しみにしてるね(≡ω≡.)」 ピッ かがみ「よ、よーし…!それじゃお部屋のお掃除をして…美容院に行って…新作のゲームも買って… 可愛い服も買って…勝負下着も用意しなきゃ!ふふ…楽しみだわ!」 プルルル ガチャ こなた「今日なんだけど行けなくなった。」 かがみ「どうしてよ!!」 こなた「彼氏が来ることになって。ゴメ~ン。」 かがみ「ゴメンじゃなury」 ガチャツーツーツッ かがみ「・・・・・」 かがみ「私の気持ちも知らないで…こなたの馬鹿!もう今日は不貞寝してやるわ…」 ~ こなた「ムフフ、かがみが落ち込んでるところに突然行って驚かせる作戦だよ(≡ω≡.)」 こなた「…っていうか本当は私、彼氏どころか友達すらいないんだよね…(≡ω≡.;)」 こなた「でもそんなことかがみに言ったら心配かけちゃうし何より恥ずかしいよ…(≡ω≡.;)」 こなた「まあいいや、今日はいつものことは忘れて思いっきり楽しもう♪(≡ω≡.)」 ピンポーン こなた「お~いかがみんや~い、旦那様だよ~♪(≡ω≡.)」 こなた「あれ?出てこない…もう一回(≡ω≡.;)」 ピンポーン こなた「…あれ?かがみんいないのかな?怒って開けてくれないのかな?(≡ω≡.;)」 こなた「かがみ~、私だよ~、開けておくれ~(≡ω≡.;)」 こなた「うう…寒いよかがみ、開けてよ…(≡ω≡.;)」 かがみ「ムニャ…0時過ぎか…深夜アニメを堪能するためにもコンビニへ買出しに行こうかな」 ガチャ かがみ「ん?…こ、こなた!?あんた何やってるのよ!?」 こなた「あ…かがみん…( ≡ω≡. )」 かがみ「あんた今日これないって…それよりずっと外にいたの!?」 こなた「あは…かがみを驚かせようと思って内緒できたんだけど鍵が開いてなくて( ≡ω≡. ;)」 かがみ「もう、あんたってホント馬鹿なんだから…!ほら、暖かいから中に入りなさいよ」 こなた「おおかがみ様~ありがたや~♪(≡ω≡.)」 こなた「お~さっすがかがみ、部屋片付いてるね~(≡ω≡.)」 かがみ「当然よ。あんたと一緒にしないでよね(片付けておいてよかったわ)」 こなた「おや?あの箱は…(≡ω≡.)」 かがみ「え?あっそれはダメ!」 こなた「これは乙女ゲー…かがみん、素質があると思ってたけどついに腐ったか♪(≡ω≡.)」 かがみ「違うわよ!それは私のじゃなくて…そ、そう!サークルの人が無理やり渡してきたの!」 こなた「ホントかな~?恥ずかしがることないよかがみ、一緒にオタクを堪能しようよ♪(≡ω≡.)」 かがみ「う、うるさい!」 こなた「うっ…(ブルルッ(((≡ω≡.;))))」 かがみ「あら、どうしたの…ってゴメン!こなたずっと外にいたのよね!」 こなた「あーまあね、まあ自業自得ダケド(≡ω≡.)」 かがみ「えっと…とりあえず暖かいものを…コーヒーでいいかしら?」 こなた「ありがと~♪あ、私甘目でね!ポーションは2つは入れてネ(≡ω≡.)」 かがみ「はいはい…よしっこれ飲みながらコタツで温まってなー?すぐお風呂やってくるからね」 こなた「…(≡ω≡.)」 かがみ「な、何よ?」 こなた「いやー、優しいなというか…なんて言うかいいなって思って(≡ω≡.)」 かがみ「はぁ?訳わかんないこと言ってないで冷めないうちに飲みなさい」 こなた「は~い…あ、かがみ(≡ω≡.)」 かがみ「ん?」 こなた「お風呂一緒に入らない?(≡ω≡.)♪」 かがみ「な、なっ…!」 こなた「な~んちゃって、冗談だよ~♪ってうわっかがみん顔赤っ!(≡ω≡.;)」 かがみ「あ、あんたが馬鹿なこと言うからよ!」 こなた「さてお風呂に入って体も温まったことだし…お待ちかねのアニメ観賞会だね!(≡ω≡.)」 かがみ「アニメ?今日って何かおもしろいのやってるの?」 こなた「うん、今日はフルメタが放(≡ω≡.)」 かがみ「フ、フルメタぁ!?」 こなた「うわっΣ(≡ω≡.)びっくりした…知らなかったの?(≡ω≡.;)」 かがみ「初耳だったわ!うー…今まで見逃してたなんて…それより早くTVつけましょ!」 こなた「う、うん…(≡ω≡.;)あっそれとお土産にケーキ買ってきたんだよ♪(≡ω≡.)」 かがみ「でかしたわ!コタツでケーキを食べながらフルメタなんて最高ね!」 こなた「かがみは相変わらずお菓子好きだね~、夜中に食べると太っちゃうよ?(≡ω≡.)」 かがみ「う…ま、まぁ今日は特別な日だしセーフってことにするわ…って何ニヤニヤしてるのよ!」 こなた「別に~♪(≡ω≡.)」 かがみ「で、さっきのあのシーンが~~」 こなた「うん…(かがみはラノベ関係になると普段と別人だね…(≡ω≡.;))」 かがみ「~でも原作だと~」 こなた(眠い…もう限界…(≡ω≡.)) かがみ「~で、こなたはどう思う?…あれ?こなた?」 こなた「zzz(≡ω≡.)」 かがみ「寝ちゃった…。こなたー?風邪ひいちゃうからベッドへ…仕方ない、運んでやるか」 かがみ「うわ軽っ!相変わらず小さいわね…よしっと。って私はどこに寝ればいいのよ」 かがみ「…ま、まあベッドは一つしかないんだし仕方がないわよね!起こさないようにそっと入って…」 かがみ(ん…こなたの髪、いい匂い…。それに小さくてなんだか抱き枕みたい…) かがみ(ちょっとだけ…ちょっとだけならくっ付いてもいいよね?親友だし…女の子同士だから大丈夫よね) ギュッ かがみ「!?」 こなた「zzz(≡ω≡.)」 かがみ「あ…こなたの奴…寝ぼけて私の手を…」 かがみ(あったかい…。ありがとう、こなた…) トントントントン… かがみ「うるさい…ん…朝?」 こなた「あ、かがみおはよー。ちょうど朝ご飯ができたところだよ(≡ω≡.)」 かがみ「こなた…?あ…おはよ」 こなた「かがみ、普段料理してる?材料全然無かったよ?(≡ω≡.)」 かがみ「う…たまたま切らしてただけよ!私だって料理くらいできるんだから!」 こなた「まあいいや、ささ、食べて食べて♪(≡ω≡.)」 かがみ「いただきます…あ、美味しい!」 こなた「ふふん、このくらい朝飯前だよ!どんどん食べたまへ♪(≡ω≡.)」 かがみ「あんた、この歳にして主婦顔負けの腕ね…案外いいお嫁さんになりそうね」 こなた「えー、私の嫁はかがみなんだしそれじゃ困るよ~(≡ω≡.)」 かがみ「ぶっ!誰が嫁だ!」 こなた「いいからいいから、早く食べて遊びに行こうよ!時間は有限なんだよ!(≡ω≡.)」 2人は街に出かけた。アニメイトやゲーマーズ…疎遠になっていたお洒落なお店でランチ… 服を見て回ったり、スイーツを食べながら昔話に花を咲かせた。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。 こなた「かがみ、私そろそろ…(≡ω≡.)」 かがみ「あ…もう行っちゃうの…?」 こなた「うん…(≡ω≡.)」 かがみ「…」 こなた・かがみ「あのさ…」 こなた「な、何?お先にどうぞ」 かがみ「うん…あのさ、また来なさいよ」 こなた「も、もちろんだよ(≡ω≡.)」 かがみ「たまにじゃなくて…もっと…毎月…ううん、来れるならもっと」 こなた「え…私はいいけど…かがみは勉強とかサークルとか…新しい友達が(≡ω≡.)」 かがみ「あ…それは…」 こなた「…」 かがみ(馬鹿…私は馬鹿だ…!こんな時でも正直に言えないの…?素直になれないの…!?) こなた「…私、かがみに謝らなくちゃいけないことがあるんだ」 かがみ(え…?) こなた「私、本当はサークルなんて入ってないし…彼氏もいないんだ(≡ω≡.)」 かがみ「な、何で嘘なんか…」 こなた「惨めで言い出せなかったのも確かだけど…かがみに迷惑かけたくなくて…(≡ω≡.)」 かがみ「…」 こなた「かがみ優しいから…私みたいにもうロクに関わりのない相手でも気を使わせちゃうと思った。 でもかがみにはかがみの生活があって…勉強はもちろん…新しい友達も…(≡ω≡.)」 かがみ「…」 こなた「だけど…迷惑なのはわかってるけど…私はかがみともっと話したい。遊びたい。一緒にいたいよ(≡ω≡.)」 かがみ「…っ…」 こなた「ダメ…かな(≡ω≡.)」 かがみ「しん…ゆ…」 こなた「え…(≡ω≡.)」 かがみ「わたしたち…親友…で…ひっく」 こなた「かがみ…(≡ω≡.)」 かがみ「親友は…すごく…仲が良くって…っく…いつもいっしょっ…ひっく」 こなた「う…うんっ…うんっ…!(≡ω≡.)」 かがみ「わたしもっ…!いっしょにいたい…!こなたと…いっしょにいたいよおっ!…う…うああああっ…!」 こなた「かがみぃっ…!」 そして二人は長い時間抱きしめ合った。 以降、まるで夫婦のように仲良く寄り添い続ける二人が目撃されたとか。 おわり
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