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【名前】泉こなた 【出展】らき☆すた 【種族】人間 【性別】女性 【声優】平野綾(涼宮ハルヒの憂鬱の涼宮ハルヒ、DEATH NOTEの弥海砂、絶対可憐チルドレンの明石薫) 【年齢】高校3年生 【外見】 水色の超ロングヘアで大きなアホ毛がある。瞳は緑色。左目の左下に泣きぼくろがある。 小学生に間違えられるぐらいの身長(142cm)および体型である。 【設定】 典型的なオタクであるが、いわゆる「腐女子」というタイプではなく、(父の影響で)男性向けのジャンルを主に好んでいる。 ゲーム(主にエロゲーやギャルゲーと呼ばれるジャンルや、インターネットゲーム)や深夜アニメ、読書(漫画)が大好き。 またゲームセンターなどに設置されるゲーム全般にも一日の長がある。 逆にライトノベルなど活字ものはオタクジャンルであっても苦手。 母親を物心つかぬうちに亡くし、父親と二人暮しだったが、小早川ゆたかが高校入学と同時に泉家に下宿をはじめ、以後は三人暮らし。 趣味と実益を兼ねてコスプレ喫茶でアルバイトをしている。 得意科目は体育(得意なだけで好きという訳では無い)。作中では運動能力抜群と評されている。 ゴールデンタイムのテレビアニメが見られなくなるのを避ける為クラブには所属していない。苦手科目は理系全般。 【口調・人称】 一人称は「私」。 柊かがみ→かがみ、かがみん 柊つかさ→つかさ 小早川ゆたか→ゆーちゃん 【備考】 以下、アニメキャラ・バトルロワイヤル 2ndにおけるネタバレを含む + 開示する 泉こなたの本ロワ内における動向 初登場話 033 いきなりは変われない 死亡話 136 禁忌の身体 登場話数 6話 スタンス 対主催(脱出) 現在状況 一日目の昼、死亡。遺体は【F-5】に埋葬された キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 柊かがみ 仲間 かがみ 元世界の親友。 ※ロワ内では再会していない。 柊つかさ 仲間 つかさ 元世界の親友。 ※ロワ内では再会していない。 小早川ゆたか 仲間 ゆーちゃん 親類(従妹)。同居している ※ロワ内では再会していない。 アルフォンス・エルリック 恐怖→仲間 アル君 お互い励ましあう 033 いきなりは変われない スバル・ナカジマ 仲間 スバル お互い励ましあう 076 美少女と甲冑、他 マース・ヒューズ 仲間 ヒューズさん ウチのお父さんに似ている感じがする 076 美少女と甲冑、他 ロイ・マスタング 警戒 殺害された。 136 禁忌の身体 最終状態 DG細胞によって正気を失ったロイ・マスタングによって殺害。 遺体は【F-5】布団屋の裏庭に埋葬。墓標には『無名少女の墓』と刻まれている。 なおBeautiful Dreamer ~Smile Againにおいて小早川ゆたかの夢に登場している 踏破地域 【G-3】空港→【F-4】東側の橋の下→【F-4】民家→【F-5】商店街・布団屋の中→【F-5】布団屋裏庭 1 2 3 4 5 6 7 8 A■■■■■■■■ B■■■■■■■■ C■■■■■■■■ D■■■■■■■■ E■■■■■■■■ F■■■□□■■■ G■■□■■■■■ H■■■■■■■■
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初代(かがみんAAウェイトレスVer.) _, -――- 、_/^\ ー=こ⌒\ \厂^\\ / | |\ \ __ \ |∨ / / |_| \ \ \_|ハ . ´ ̄了 ∧| ,ィ≦沂 , ト、 \ ' | | f才汽 ∨り ∨ |、 厂 '. いらっしゃいませ、お客様~ | ト 入∨り// /`´ | ムイ ', |八 | n‐ァ、 r‐ 、 j/| │ 〉{ ハ{ ' L ー'_// │ │ | | {⌒ヽ }了\∧-ヘ │ | │ |/´ | | ト、_∧ノv }ハ∧ | │ 〈 /^7 |ノ/ {o「 V / ∨ │ |ヽ __/ ,} }o} }ハ | | }ー{_{〈 / / / ノ _ノ. | | 厶 _ト、__/ / / /ー{ | | <___/ \厶ム/r―イ | | // ヽ、_ /; | │ │. . .| / / . _ _ / |│ │ | | | | ハ, |,ハ l | .| | . ∧ | ヽ . }| ∧ l ノ∧│ 二代目(かがみんAAゆっくりVer.) _人人人人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくり読んでいってね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ __,イ|__ ... .ィ , <´ | ー<. / / /} 小 ≧ー __,/ / / / ,| | ∨| 廴 f´/ } /. .ム斗' | /| `ヘ}ヽ ヘく ∨ ,イ { / j/ V | ∨ ヽ、{∧ 圷(ヒ_] ヒ_ン )ア | ト、 ハ | ヽ}ヘ / '" ,___, "'Ⅳ | 「ヽ} | | `ー.、 ム/ { | | | |> 、 ______ イ ´ | | | | | | | | | 三代目(かがみんAAゆっくりVer2.) _人人人人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくり積んでいってね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ __,イ|__ ... .ィ , <´ | ー<. / / /} 小 ≧ー __,/ / / / ,| | ∨| 廴 f´/ } /. .ム斗' | /| `ヘ}ヽ ヘく ∨ ,イ { / j/ V | ∨ ヽ、{∧ 圷(ヒ_] ヒ_ン )ア | ト、 ハ | ヽ}ヘ / '" ,___, "'Ⅳ | 「ヽ} | | `ー.、 ム/ { | | | |> 、 ______ イ ´ | | | | | | | | | 四代目(かがみん・ながもん・みwikiさん・ゆっくり) 五代目(かがぶー・みwikiさん・いいマシュマロ) 六代目(これはひどいSF) 七代目(これはひどいSF Ver2.0) 八代目(著:S・F・ビッパー『ラノベ含む読書の話とか』 早川書房刊) 九代目(メリー苦しみます) 十代目(あけおめ)
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「うわぁっ!」 通称マーラの人は突然のこなた家爆発に吹っ飛ばされた。 「いきなりついてねぇな。そういえばかがみは?」 かがみは木っ端微塵になって死んでいた。 「うわぁ、前期主要キャラでも容赦なしか、えげつねぇな」 そこに見知らぬ幼女が現れた。 なぜかスク水を着ていて、いーさんと書かれていた。 「よりによっていーさんかよ……」 【一日目・午前1時/日本 こなたの家】 【◆nkOrxPVn9c@現実】 [状態]:健康 [装備] サブマシンガン [道具] 支給品一式 [思考] 基本:殺し合いには乗らない 1 信用できる対主催と合流する。 2 また最悪な奴と出会っちまったよ… 【柊かがみ@らき☆すた 死亡確認】 【いーさん@現実】 [状態]:健康 [装備] 不明 [道具] 支給品一式 [思考] 基本:不明 1:かみなりさんと合流、岸田は保留
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FILE.1 「三年生になる前にさ、みんなで旅行とかに行こうよ!」 そう提案したのは泉こなただった。三年生になってからだと、受験勉強で忙しくなるだろうから、今のうちにということだった 「そうねぇ。でもこなたは来年も勉強しなさそう」 「うっ!!」 「でも、いいねぇ。行こうよ!」 「そうですね、時間は今しかありませんもんね」 満場一致で決定、加えて柊かがみのクラスの友人二人を誘い、かがみの妹、柊つかさの提案で山奥の片田舎までやってきた ……のだが 「もー!! なんだってこう嵐に会っちゃうワケ!?」 「せっかくの旅行が台無しだよ~!!」 山道を歩いている途中に嵐に遭遇、彼女達は雨宿りできる場所を求めて走っていた 「あ、あそこ!! 家みたいなのがあるよ!」 つかさの指差す方には、木造のロッジのような家が建っていた 明かりは見えないので誰も住んでいないと見え、これ幸いとばかりに建物に飛び込んだ 「うひゃ~、びしょ濡れだゼ~!」 「うう……気持ち悪いわ……お風呂あるかしら……」 そう洩らすのは柊かがみの親友、日下部みさおと峰岸あやのだ 二人の問には答えず、かがみは中を見渡す 「……誰かの所有する別荘かしら……」 「だろうね。場所が場所だけに避暑地か何かかな?」 続いてこなたが呟く。そしていつのまにか二階にあがっていた高良みゆきが、 「皆さん! 部屋はちょうど六部屋あるみたいです!」 「とりあえず、一人一部屋ずつ使えるわね」 「ちょ、ちょっと待ってよぉ! 本当にここに泊まるの!?」 つかさがそう声をあげる。怖い場所がキライなつかさは、得体の知れないこの家を恐がっているようだ 「その通りよ。イヤなら外で野宿してなさい」 「うう……そっちの方が怖いよ……」 つかさもしぶしぶ賛同し、とりあえず部屋決めとなった 入り口から見て左奥からみさお、あやの、こなた、つかさの順で、みさおの正面の部屋にかがみが、つかさの正面の部屋にみゆきが入ることとなった 「うっわ! 下着までびしょ濡れかよ……明日までゼッテー乾かないな……」 みさおは自室でそうぼやいていた。まあ、明日が晴れるかどうかもわからないのだが…… 着替えるのはお風呂の後にして、自室のストーブを付ける。幸い電気はちゃんと通っている 「みさちゃん」 突然、あやのの声が聞こえた、びっくりして辺りを見回すと…… 「こっちこっち」 「あらら、穴が開いてんじゃん」 隣の部屋との壁に小さな穴が開いていて、その穴からあやのが喋りかけてきたのだ 「よく見ると穴ばっかじゃん。覗かれたらまずいよなー」 「でも、今は女の子しかいないからいいじゃない」 「まあ、そうだけどさ」 『みんなー! お風呂沸いたよー!』 聞こえてきたこなたの声。二人は穴からお互いを見て、 「まずはお風呂の順番を決めないとね」 「ああ、みんなを呼ぼうぜ!」 二人は同時に部屋から飛び出した (さあ……始めようか……) その頃、部屋の一室で一人の少女が不気味な笑みを浮かべていた――
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湖につつまれて ◆G/G2J7hV9Y ☆ ☆ ☆ 湖や ゴマモン飛び込む 水の音 (詠み人知らず) ――――ぽちゃん。 ☆ ☆ ☆ ……ゴマモンは、そしてようやく僅かながらに理性を取り戻した。 全身を包む冷たい水が、疲れた身体に心地よい。 浮力に体重を支えられ、酷使しきった腕からやっと力が抜ける。 元より地上での行動にはやや不向きな身体だが、水中はまさしく彼のためのフィールド。 コンクリートの上、延々身体を引き摺って出来た擦り傷が染みるが、その痛みさえも今は有難い。 そう。 ひたすらに謝罪しつつ、漠然と「誰か」を探していた彼は、自然と島の中央に向かって進んでいたのだった。 しかし、市街地を這うようにして抜けた先、島の中心にあったのは、大きな湖。 そして湖畔に張り出すように作られていた遊歩道から、ロクに前も見ずに這い進んだ挙句……転落した。 落ちた先がそれなりの深さのある湖だったから良かったようなものの、一歩間違えれば大怪我だ。 控えめに言っても、運が良かったと言えるだろう。 彼自身は知る由もないが…… ここまでほとんど誰にも会わずにこれたことも、相当稀な偶然と言っていいだろう。 それを「幸運」と呼ぶべきか、「不運」と呼ぶべきかは判断が分かれるだろうが…… これが例えば、近くの百貨店の方に向かってしまっていたら、そこで戦闘に巻き込まれていた可能性が高い。 ラッドはゴマモンのことを見逃してくれたが、果たして相羽シンヤはどういう判断をしたことか。 それに彼らがゴマモンに干渉しなかったとしても、近くにいればその余波に巻き込まれたに違いないのだ。 だがしかし一方で、柊つかさや6/、園崎魅音と遭遇し、保護されていた可能性もあるわけで…… 「黒くない」つかさとの遭遇は、彼の魂に真の救いをもたらした可能性もあったわけで……。 道1つ違えただけで彼らと遭遇しそびれたゴマモンは、やっぱり不運なのかもしれない。 ともかく結果として、ゴマモンはラッドに「見逃された」後、誰とも出会うことなく、こうして湖の中にいた。 落下した直後こそ、混乱のままに無駄に手足をばたつかせもしたが……。 やがて落ち着いた彼は、ゆったりとその身を湖に浮かべ、天を仰ぐ。 呆然と天を仰いで、誰にともなく呟く。 「ごめんなさい……ごめん、な、さい……」 だが、「誰に」謝れば許して貰えるのだろう。 この新しい殺し合いの場には、かがみとつかさもいて―― でも、その2人は自分の知っている2人ではない可能性があって。 許されなければならない。 許されなければならない。 許されなければならない。 自分が殺してしまったかがみについて、許して貰わねばならない。 でも――誰に? その「誰か」を探さねば、と強迫観念に駆られて「人のいそうな場所」……島の中心までやってきたが。 辿り着いて気がつけば、そこは人などいるはずのない、静かな湖面があるばかり。 彼は顔だけを水面から出して、溜息をつく。 溜息と共に、一人呟く。 「これから……どうしよう……」 「もし、そこなおぬし」 「!?」 独り言だった、はずだった。しかしそこに唐突にかけられたのは、聞き慣れぬ声。 慌ててゴマモンは周囲を見回す。 誰か近くにいるのだろうか。「誰か」が岸辺から声をかけたのだろうか。 その「誰か」はゴマモンが謝るべき「誰か」だろうか。 そう思って湖畔を振り返るが、しかし誰も居ない。 やはり幻聴か、と思ったその時。 「えーい無視するでない。おぬしとて人ならざる身、人間ばかり探してどうする」 「……え?」 「こっちじゃ、こっち」 背後から。 そう、湖の側から背を叩かれ、振り返ったそこには。 1匹の蛙が……「蛙」、としか呼びようのない生き物が。 ゴマモンと同じように、水面から顔だけを出し、佇んでいた。 ☆ ☆ ☆ 深く考えることなく島の中央、無人の湖に到達してしまったのは、かえるとて同じだった。 人を探すため、という目的も、また同じ。 水中を己の得意フィールドとする、という点も同様。 だから、その湖にゴマモンが転落した際、真っ先にその存在に気づいたのも、かえるだった。 「しかしゴマモンどん、と申したか。 どこの絵巻物の出かは知らぬが、海獣の身で水に落ちて恐慌(ぱにっく)とは、らしからぬざまだの」 「……?? あ、ご、ごめんなさい……」 絵巻物?というかえるの言葉に少し首を傾げつつ、『ゴマモン』と名乗った獣は頭を下げる。 水に落下したからパニックに陥った、というかえるの推測は、実のところ正しくはない。 陸を貼っていた時からゴマモンはパニック状態で、水に落ちてかえって冷静になったくらいなのだ。 だがそんな事情を知らぬかえるは、うむ、と鷹揚に頷くだけだった。 ちなみに2人とも、揃って湖の中央に向かって泳ぎながらの会話である。 つい先ほど、湖岸よりさほど離れてない市街地で、派手な爆発があったためである―― 実のところそれは、ラッドとテッカマンエビルの激突の余波だったのだが、2人、いや2匹の知る所ではなく。 とりあえず今は岸辺から離れた方が良さそうだ、と野生の勘で判断しただけのことだった。 「さて、ところでゴマモンどん。ちょいと聞きたいことがある」 「な、なんだい? かえる……でいいのかな?」 「いやなに、大したことではないのだが。私には大事な探し人がおってだなあ」 並んで泳ぎながら、かえるは改めて話を切り出す。 ノリと勢いで行動しがちな彼ではあったが、しかし学習能力がないわけではない。愚かというわけでもない。 事実、「前の殺し合い」においては、強大な死亡フラグを事前に察知し逃げるような知恵も見せている。 ゆえに、先の衝撃のアルベルトとの遭遇の経験を生かし、まずは情報を、と思ったわけだった。 一方的にこちらだけが喋った挙句に弾き飛ばされるような事が続くようでは、『嫁』との合流もままならない。 見たところ、この『ゴマモン』という海獣。人は良さそうだ。 いや、それは生来の性格というより、激しい消耗によるものだろうか? 向こうの事情は分からぬが、しかし、今なら聞けば何でも答えてくれそうな雰囲気がある。 しめしめこれは儲けものだのお、と、かえるはそのコミカルな顔に悪人じみた笑みを一瞬だけ浮かべて。 「……っと、いかんいかん。顔に出てしまったか」 「??」 「ええい、ともあれ。私の『嫁』になってくれる予定の、大事な人物なのだ。 で、ひょっとしたらゴマモンどんが会ってはおらぬかと思ってなあ」 そしてかえるは、深く考えることもせずに『その名前』を言ってしまった。 気づけと言う方が酷だろう。 予想しろという方が無理だろう。 しかしそれでも、よりにもよって、としか言いようのない『この相手』に、『その名前』を言ってしまった。 はっきりと、言ってしまった。 「柊かがみ、通称『かがみん』と申すのだが」 ☆ ☆ ☆ 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 「ちょっ、どうしたのだ、ゴマモンどん!?」 『その名前』を聞いて、たっぷり5秒もの沈黙の後。 いきなり謝罪の言葉が、機関銃のように放たれる。 対するかえるは、面食らう。 それはそうだ。いきなり「ごめんなさい」と言われても何のことやら訳が分からない。 何故、と聞こうと口を開こうとした、その瞬間。 「ごめんなさい……オイラ……かがみを、殺しちまった……」 「――!?」 唐突な告白に、かえるの思考が凍りつく。 かがみを……かえるの嫁である柊かがみを、殺した、だって? 「前の殺し合い」で一度は1人は死なれて落ち込んで、でも「この殺し合い」で名前を確認できた「柊かがみ」。 それを……殺した? この人畜無害そうな海獣・ゴマモンが? 本当に? 意味が分からない。 意味など、分かりたくもない。 「オイラがっ……か、かがみの、胸を、貫い、て……! ……ッ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 だが嗚呼、悲しいかな。 かえるは決して愚かというわけでもない。 ノリと勢いで行動しがちな彼ではあったが、しかし理解力がないわけではない。洞察力がないわけdもない。 目の前でひたすらに謝罪しつつ震えるゴマモンが、嘘をつける精神状態にないことも、見抜けてしまった。 ほんとうなのだ、と、分かってしまった。 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな…………!?」 そして、永遠に続くかと思えたゴマモンの謝罪の言葉の、その途中で。 かえるの視界が、真っ赤に染まった。 ☆ ☆ ☆ まっすぐな脇差でさみしい (詠み人知らず) ――――さくっ。 ☆ ☆ ☆ 「――謝って済むと思うなこの若造がぁぁぁぁぁぁぁくぁwせdrftgyふじこlp;@:」 「…………! …………!!」 水中はかえるとゴマモンにとって、本来のステージだ。下手すれば地上よりも得意な領域だ。 ゆえにかえるが腰に差していた脇差も、水の抵抗をほとんど感じさせない動きで抜刀され。 まっすぐに水を切って、鋭い突きが繰り出される。 「おぬしが、かがみんを! かがみんを! かがみんを! おぬしなんぞがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 激情に駆られて、かえるは脇差を振るう。 いくらかえるが水中行動に長けていても、やはり抵抗の中で斬りつけるのは容易ではない。ゆえに突く。 とにかく、突く。 ざくざくざくざくざく。 刺しては引き抜き 刺しては引き抜き 刺しては引き抜き 刺しては引き抜き 刺しては引き抜き。 ゴマモンの頭、腕、胸、腹、腰、後ろ足。 ありとあらゆる所に、脇差が突き立てられる。 刺されて抜かれた衝撃で、水中のゴマモンの身体はクルクル回り、次の突きがまったく違う所に命中する。 「これはかがみんの分! これもかがみんの分! これもかがみんの分! これもかがみんの分! これも、これも、これも、これも! 全部、かがみんの分だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ぽきん。 十数回目の突きが、硬い骨にでも刺さったのか。 その先端をゴマモンの身体に残したまま、脇差の刀身が中途から折れる。 かえるの剣技とて素人とそう大差ないし、この脇差とて大した名刀でもない。 だからこうなるのも当然で、しかし、刀が折れてもかえるの怒りは収まらない。 短くなった脇差を逆手に持ち替え、なおもゴマモンを滅多刺しにする。 既にボロボロの、既に無傷な所など残っていない身体に、なおも振り下ろし続ける。 「おぬしが! どれだけ! 謝ろうとも! 私は! 決して! おぬしを! 許しは! しないっ! 死んでも決して許さんぞゴマモォォォォォォォォォォォォォンッ!!」 ひたすら許しを請うていたゴマモンに対する、完全否定の叫び。 だが、ゴマモンは既に、その声を聞いてはいなかった。 とうに、聞ける状態ではなかった。 ゴマモンは、かえるの放った最初の突きに喉を貫かれ、とっくの昔に、絶命していたのだった。 ☆ ☆ ☆ かがみんや 嗚呼かがみんや かがみんや (かえる) ――――ぷかぁーっ。 ☆ ☆ ☆ 静けさを取り戻した湖に、1つの塊が静かに浮いていた。 ゴマモン――と呼ばれたデジモンの、成れの果て。 空が白みはじめる。もう間もなく朝日が顔を出し、世界を光に満たすのだろう。 鏡のように静かな湖面にも、僅かに水のながれがある。 死によって全てから開放されたその死体は、やがてゆっくりと流されていき、そして、見えなくなった。 【ゴマモン@ニコニコ動画バトルロワイアル 死亡】 ☆ ☆ ☆ ぺたり。ぺたり。ぺた……どさっ。 どこをどう泳いだのか、かえる自身も覚えてはいなかったが…… 湖から這い上がり、2歩、3歩と進んだ所で、彼は力尽きたように倒れこんだ。 「かがみん……うう……かが、みん……」 激情の嵐が通り過ぎ、愛する嫁の『カタキ』を討った後に訪れたのは。 ぽっかりと穴の開いたような、空虚さだけだった。 今頃になって思い出したかのように、激しい疲労感がかえるの肩に圧し掛かる。 かえるは、未だに気づかない。 ゴマモンが「柊かがみを殺した」のが、「ゴマモンにとっての前の殺し合い」の中だったことに。 ゴマモンが殺した「柊かがみ」が、「この殺し合い」に呼ばれた「柊かがみ」とは「別人」であることに。 かえるは、とうとう気づかない。 「復讐とは、虚しいものなのだなあ……」 かえるはそして倒れたまま小さく呟くと、静かにその目を閉じた。 意識が遠のく。無防備な姿のまま、眠りとも気絶ともつかぬ闇の中に落ちていく。 でも、もう誰に殺されても構わない。このまま目覚めなくてもいい。 そんな、捨て鉢な気持ちだった。 ☆ ☆ ☆ ――それは、意識を手放す寸前だったのか、それとも手放した直後だったのか。 かえるは、夢を見た。 愛しのかがみんと、いちゃいちゃする夢だ。 夢の中で、かがみはかえるに非常に感謝をしているようだった。 心の底から、かえるに惚れている様子だった。 そして同時に、深い心の傷を負っているようでもあった。 大丈夫かい。そう優しく慰めるかえるに、かがみはそれでも気丈に笑うのだった。 『 ……うん、大丈夫よ。 かえるが頑張って『生き返らせて』くれたこの命、大事に使って大いに楽しまないとね。 でないと、『あの殺し合い』で死んじゃったつかさたちも、浮かばれないもの 』 ああ……そんな設定もあったね。かえるは思い出す。 優勝者の権利。 どんな願いでも叶う。 たった1つだけ叶う。 ならば、死者を蘇らせることも、また――。 ……って、あれ? これ、ちゃんと覚えておいた方がよくね? まさか目が覚めたら全部忘れてるとかないよな? あ、そんなことを考えてるうちに、意識が、また……。 ☆ ☆ ☆ ロワに病んで 夢は二次嫁と かけめぐる (詠み人知らず) ――――朝日が、間もなく昇る。 【D-3/岸辺/1日目-早朝】 【かえる@オールジャンルバトルロワイアル】 [状態]:全身各所に裂傷。失意。疲労(小)。気絶。夢の中。 [装備]:和服 [持物]:デイパック、基本支給品一式、不明支給品x1 [方針/行動] 基本方針:優勝してかがみを蘇らせて添い遂げる? 0:かがみん……。 [備考] ※オールロワ140話「B-5周辺顛末記」より参加。 ※ゴマモンが「かがみを殺した」のはこの殺し合いの中だと誤解しています。 つまり、このロワ内で既に「柊かがみ」が死んでしまったと思い込んでいます。 [備考] D-4の湖に、折れた脇差が刺さったままの、ゴマモン@ニコロワ の惨殺死体が浮かんでいます。 水流の関係で、どこかの湖岸に流れ着く可能性があります。 あるいは3本ある川のどれかを下って流れていくかもしれません。海にまで到達するかもしれません。 074:Welcome to this crazy Time 投下順 076:夢のかけら 074:Welcome to this crazy Time 時系列順 076:夢のかけら 049:リバーワールド かえる 084:たった一人守れないで 生きてゆく甲斐がない 054:衰弱と不満 ゴマモン
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避難所スレ 522 :名無しさん:2008/07/29(火) 11 17 56 ID on2g.GXc こなたがかがみにじゃれて引っ付いて、かがみが「離れなさいよ!」と赤面する。 これが個人的に好きなこなかがの一場面なんだけど、みなさんはどんな展開・やりとりでニヤニヤしてる? 523 :名無しさん:2008/07/29(火) 13 03 40 ID 7V.nKBoQ かがみがこなたと感情や趣味の共有をしたいのに、そういう時に限ってつれなくて冷めてるこなたのやりとりが好き。 ラノベ関係の時とか、図書館の電気を消す場面とか、回転寿司の事とか。 こなたの隠れツンデレが垣間見えたり、かがみがデレてヘタレてる場面はにやける。 524 :名無しさん:2008/07/29(火) 17 35 08 ID XtZO1PzE そういえば、ラノベ関連だけじゃなく、かがみから積極的に話題振ってる時は冷めてるというか、現実的な物言いが多いね。 ああいうのを見ると、どうしてもこなたの素の部分はとても常識的なんじゃないかと思える。 というか、こなたってネトゲやり過ぎな以外はなかなかちゃんと女子高生してる気がしないでもなく(笑) 525 :名無しさん:2008/07/29(火) 17 58 36 ID ypzm4rfk ちゃんとどころか、そこらのリアルJKよりよっぽどしっかりしてる気がゲフゲフン 526 :名無しさん:2008/07/29(火) 18 06 36 ID mtx7JNsY こなたが常識人だということは私の中では既定事項。 そんじょそこらの女子高生よりも常識をわきまえてるし、 ふざけた振りをしながらも、物事の認識の仕方はかなりリアルで どことなく冷めてるという印象がある。 それはとても悲しいことなのだけれど、でもその中で未だ失われていない とても無邪気で純粋できれいな感情が眠っている気がして…… って分析しだしたらきりがないなあ。 うーん、こなたは奥が深い。 527 :名無しさん:2008/07/29(火) 18 26 10 ID 7V.nKBoQ かがみの方が意外とロマンチストなんじゃないかなと思う。占いとか神様とか頑なに 信じてないような言動を取るけど、結局はクラス替えの時に神頼みしちゃった辺り。 根がロマンチストだからこそ叶わなかった時が嫌で、普段は予防線張ってる感じ。 ムードに流されて歯が浮くようなセリフを吐けるのもかがみのような気がする。 528 :名無しさん:2008/07/29(火) 18 30 24 ID 2LUpCU/s 常識人はともかくそんな冷めてるかなぁ? オタクとか少し世間ずれした趣味を持ってる子には、結構ありがちな性質だと思う。 冷めてるっていうか、自分の価値観がぶれないって言うんだろうか。 あと趣味や感情の共有といえば第一話がまさにそうだよね。 ああいうやりとりを繰り返して仲良くなってんだろうなと思うと、あの気怠い会話もニヤニヤする。 529 :名無しさん:2008/07/29(火) 19 20 16 ID /W3oZ0dg 冷めてるとかじゃなくて、ある意味「達観してる」という気がする。 諦観じゃないぞ。 言ってみれば、酸いも甘いも噛み分けた、という感じ。 歳に似合わず、相当いろんなことを経験してきた感じがする。 だから、たいていのことには鷹揚に構えていられるし、 演技でもなく感情的でもない「微妙なライン」でおちゃらけることもできる。 ……なぜそう言えるかって? 四十歳間近の俺がそうだからだよ、チクショーw 俺目線でこなたの言動を見ているとすごくしっくり来るのは、そのせいかもしれないな、と思ってる。 そうじろうはその辺を踏まえて、「中身はオッサン」と言ったんじゃないか、とさえ思う。 531 :名無しさん:2008/07/29(火) 20 03 01 ID mtx7JNsY 528 冷めてるという言い方は語弊があったかな。 別に物事に熱心に取り組めないとか、何にも興味を示さない という意味じゃない。 上手く言葉にできないけど、 529氏の達観しているという 言い方が一番しっくりくるかもしれない。 みゆきさんのように知識があるとか賢いとかではなく、 年不相応に自分のことを、まるで世の中を高いところから俯瞰 するかのように見ているところがあるといか。 そう思うようになったのも、これまでに読んできたSSが大きな 影響を与えているのかな。 532 :名無しさん:2008/07/29(火) 20 29 21 ID 2Mv.8QZk おお、避難所スレが賑わってる ! いろいろな人たちのこなた像が聞けて勉強になったな ! 私もこなたは表面上はともかく、一歩引いて物事を見てる気がする かがみは双子の妹がロマンチストっぽいし、姉という役割を演じ続けてきた 人格形成過程があるから素直に認めないだろうけど、根は妹と同じくロマン チストっぽい気がする 付き合い始めたら、かがみはこなたに甘えまくりかもw 533 :名無しさん:2008/07/29(火) 20 38 55 ID t3zQU50s よく言われてるけど、こなたはスポーツ万能で料理も出来てオタクで空気読めて貧乳はステータスで 頭も悪いわけじゃなく面倒見が良いという超高性能なんだよな そのうえ性格もおおらかで、かがみと相性がいいときている。パーフェクトじゃないか! 534 :名無しさん:2008/07/29(火) 21 10 05 ID 2VgoSa5A まさにかがみの嫁として打って付け、という事ですね、わかります。 535 :名無しさん:2008/07/29(火) 21 58 26 ID 7V.nKBoQ 外ではキリッとバリバリ働き、家ではデレデレのヘタレ亭主かがみと オタク趣味は相変わらずだけど家事をしっかりやって癒してくれる嫁こなた。 理想的だなぁ。 536 :名無しさん:2008/07/29(火) 22 21 37 ID 2Mv.8QZk なんていうか、こなかがって完璧な相互共存関係なんだよな こなかが好きの人たちは、本能的に二人の支え支えられ関係を嗅ぎ取って 「この二人はベストカップルだ !」と直感的に認定している気がする 537 :名無しさん:2008/07/29(火) 22 36 44 ID iL4GG1Ew 確かにSSを書くときなどに、2人の内面を考えれば考えるほど、 お互いがお互いを必要としているっていうのが感じられるんですよね・・・。 それを考えると、この2人はお互い惹かれあってしまうのは当然のことなんだと思います。 こなかがサイコー! 本スレ(23) 680 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 09 06 40 ID V/ARfR2E 少し下世話な話だけどこなたってあんまり自慰とかしなさそうだ。 エロゲとかギャルゲの話をするけど、どうも性欲が薄いタイプのように思えるんだよね。 手を繋いだり軽くキスしたりして仲良くじゃれあえれば満たされそうというか それだけでいっぱいいっぱいというか 681 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 10 28 36 ID 8V4kcEsb このスレでも、こなたって現実の性欲無いんじゃないの? とか無性愛じゃないの? といった説は何回か出てるけど、 エロパロ板の方で、こなたがアセクシュアルって設定のSS来てるよ。 682 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 10 40 06 ID yXJU+7rf 680 681 おまいら表現が即物的杉 心の触れ合いだけで満たされるとか、もうちょっと言い方あるだろw 683 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 10 54 20 ID V/ARfR2E いや、いい表現が思いつかなくて。 こなたは意外とプラトニック重視なんじゃないかってことを言いたかったんだ。 性欲ないってわけじゃくて、あんまりがつがつぜず淡白みたいな感じ。 もしくは、あのかがこな相視点シリーズみたいに性的に幼くて怖がってるような。 684 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 11 16 36 ID dj3L7bmN こなたは淡白というか、単に初心ってイメージがあるかなー 外見もそうだけど、中身も子供っぽかったり案外無邪気な面もあるし、 エロゲとかで知識はあるんだけど、精神的にはまだ幼い、という感じかな 685 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 11 28 57 ID Ez9NCLdN 避難所スレと全く逆の考察になってるのがおもしろいよな。 あちらじゃ、「こなたは達観してる」、という意見があった。 それに個人的見解を加えると、「老成」なのかもしれん、とオモタ。 性欲と愛情すら、切り離してるかもしれない。 肉体の繋がりは薄くても(なくても)、お互いを思う気持ちがあればそれで満足、みたいな感じ? 恋に恋する、とかはとうに卒業して、本当の意味での愛情に目覚めた、というか。 お年寄り夫婦の夫婦愛みたいな…… 686 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 11 57 59 ID zQYNrnbO 二極化するのは、ある意味では必然じゃないかな? 外側から見たこなたの恋愛観や性指向及び嗜好みたいなものは、大体皆同じに捉える。 でも、その理由を「精神的な思春期の到来が遅れているだけ」と見るか、「Aセクかそれに準じる性的情動の薄さ、または純愛思考」と見るか。 前者であればよくある事だし、後者はちょっとマイナーな理由と言える。 こうした症状(というには語弊があるけど)を見せる理由にPTSDや家庭不和、人間嫌いなども挙げられるけど、これらは本編からあり得ない。 というか、あったらやってられないので、必然的に除外されるわけで。 で、原因をどっちにあるかと捉えるのは、こなたにどうあって欲しいのかを望む視聴者次第なのかなぁと…… 687 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 12 25 31 ID gQCLH/RQ 人の精神構造は複雑だから、達観している事と幼い一面は両立できるのでは。 大人なんだけど、子供っぽい一面も持っている人っているじゃん。その逆も然り。 その二面性・多面性こそこなたの魅力の一つではないかと。 セクシャリティだって一つのグループの中に色んな人がいるもんだしね。そう考えてみるとこなたの構造は複雑で面白いな。 つか、こなたが淡白だというのは度々語られているが、かがみは……おっと誰か来たようだ。 688 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/30(水) 12 54 01 ID 3JA2Khfy 687 ハゲド。そして俺は、その二面性こそがこなたの魅力だと思ってる。 そして、そんなこなたに振り回される、「少しマジメでカタブツな普通の女子高生」であるかがみ、 という対比が面白いなあと思ってるんだが。 コメントフォーム 名前 コメント
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戦闘潮流(後半) 柊かがみは普通の女子高生であり、別段恨みを買うような事はした事がなく、 特に殺してやりたいと思われるほど恨みを買うような事は今までしたことがなかった。 だが今エリアD-8で乗用車を走らせている人間は恨んでいた……彼女を殺したい程に。 「柊……てめぇはゆるさねぇ……ジョジョを殺したてめぇはな」 マジシャンズ・レッドによって炎上した乗用車をクレイジー・ダイヤモンドの能力で完全に直した三村が一人呟く。 そして後部座席にはこれも同様にクレイジー・ダイヤモンドの能力で直したデイパックが二つ載っている。 実は三村は三つ直していたが、直した後で「あまり持ちすぎていては不自然か?」と思い直し一つはエリアD-7に放置していた。 「罪を憎んで人を憎まずって言葉があるが……俺にはそんな割り切る事は出来ない」 一時はかがみを殺せば、自分も彼女と同じ存在になってしまうと思い、 踏みとどまろうとしたが結局三村はかがみに復讐を果たす事を決めた。 出会って未だ一日もたっていないがジョセフは三村の紛れもない仲間であり、友人だった。 「だが、悔しいが今の俺だけじゃあてめぇを殺す事はきっと無理だ……」 かがみが持つマジシャンズ・レッドと激戦の非常識さを自分の目で目撃した三村は冷静に自分と彼女の戦力を分析し、 自分の方が一手劣っている事を認める。 だがそこで終わる三村ではない。 「だから仲間が必要だ……あの光成っていうじいさんに一発くれてやるのと……柊。 てめぇにジョジョの借りを返すためにもなぁ……」 そして三村は当初の目的、マップの端がどうなっているかを確認するため乗用車を走らせる。 「まぁさっき会った変な男がてめぇを殺していてくれればもう気にする事はないけどな……」 そして三村は思い出す。 先程一人の男に「柊かがみという女は殺し合いに乗っていて、人を一人殺した」と伝えた事を。 かがみがまだ殺し合いに乗っているかわからない不確かな情報を第三者に与えた自分の行動を三村は微塵にも後悔はしていなかった。 決定的な誤解が彼の心に根付いてしまったから……。 ◇ ◆ ◇ エリアF-7で村雨がクルーザーを走らせている。 ジョセフと闘う約束をこぎつけたというのに、今彼は走っている。 それは何故か? (波紋という力を持つあの男……あの男があれ以上に強くなるとはな……その時が楽しみだ……) 自分の体にも流れてきた波紋独特の感触を充分に体感し、村雨はかがみが気を失った後直ぐにジョセフに闘いを挑んだ。 だがそんな村雨の様子とは裏腹にジョセフは 『おおっと!今、闘うってのかぁ?いやーそれは勿体ねぇぜ!実は俺、日が変わって直ぐ…… 0時くらいを過ぎたらこの首輪のせいで抑えられてる波紋がフルパワーで出せるんだぜ? 自分の体の異常はよーくわかる!どうせやるならその時の方がいいんじゃねーのぉ?』 と真っ赤な嘘を言ってのけ、村雨はあまり疑う事もなく信用してしまった。 それほどまでにもジョセフの嘘は巧く、記憶が無い村雨にとって嘘を見抜く力も落ちていたからだ。 (0時か……散と合流し、その後あの男と闘う……今後の目的は決まったな。 それにその時は俺も力を出せるかもしれない……楽しみだな……) その時ふと先程自分が出会った二人の少年、少女を思い出す。 少年、三村は自分にかがみの情報を与えてくれたが、村雨はその時彼を殺そうとはしなかった。 只、かがみを殺した後、殺しに行こうと戻ったが既に三村は居なく、殺せなかっただけで結果的に見逃す事になってしまった。 そして少女、かがみの方にはもう村雨の興味はなくなっていた。 あれほど闘ってもわからない……それならば別の人間を狙おうと思ったからだ。 そんな時…… (……何だ……この感じは……?) 村雨は何か自分と同じような存在をその頭脳で、本能的に感じた……彼の視線の先にあるS9駅から。 クルーザーを停止させ、S9駅のホームへ降り立ち村雨は辺りを見渡す。 そんな事をしている内に列車が丁度ホームに入り、村雨の前で列車の自動ドアが開く。 誰か降りてくるのか?そう思い村雨は身構えるが誰も降りてはこない。 だが、その代わり村雨の視界に入っていた座席に……奇妙な鞄が無造作に置かれていた。 『我々は強化外骨格零!貴殿と情報交換を行いたい!主に葉隠覚悟、現人鬼散、 そして……人類最悪の敵と断定できるDIOの事について!』 To be continued………… 【E-8 北部/一日目 午後】 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康、顔面にマジシャンズ・レッドの拳によるダメージ [装備]:ハイパーヨーヨー*2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール)、 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:あのスカタンを一発ぶん殴ってやらねぇと気が済まねぇ~~。 1:三村との合流のため取りあえずボウリング場に行く 2:マップの端を見に行く。 3:「DIO」は警戒する、一応赤石も探しとくか……無いと思うけど。 4:ところで、何で義手じゃないんだ? 5:赤ムシ野郎(ZX)にはもう会いたくねぇな [備考] ※二部終了から連れてこられていますが、義手ではありません。 ※承太郎、吉良、DIOの名前に何か引っかかっているようです。 ※水を使うことで、波紋探知が可能です。 ※村雨が西の方角へ行ったと勘違いしています 【柊かがみ@らき☆すた】 [状態]:左肩、左脇腹に打撲、精神消耗(大)、 [装備]:核鉄「激戦」@武装錬金、マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険 、江頭2 50のタイツ [道具]:無し [思考・状況] 基本:生きる 1: 殺し合いには乗らない、脱出を目指す 2: ジョセフについていく。 3:こなた、つかさと合流する 4:三村に謝りたい 5:ま と も な ふ く が ほ し い [備考] ※第一回放送の内容はジョセフ達から聞きました。 ※アーカードを不死身の化け物と思っています。 ※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。 持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。 常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。 負傷して五分以上経過した患部、及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。 全身を再生した場合首輪も再生されます。 自己修復を利用しての首輪解除は出来ません 禁止エリア等に接触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。 ※マジシャンズレッドの火力は使用者の集中力によって比例します。 鉄を溶かすほどの高温の炎の使用は強い集中力を要します。 火力センサーは使用可能ですが精神力を大きく消耗します ※精神消耗のためしばらくマジシャンズ・レッドは出せません 【D-8 中部/一日目 午後】 【三村信史@BATTLE ROYALE】 [状態]:精神疲労(中) 、乗用車を運転中 [装備]:トランプ銃@名探偵コナン、クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:七原秋也のギター@BATTLE ROYALE(紙状態)支給品一式×2 [思考・状況] 基本:老人の野望を打ち砕く。 1:かがみはどんな手段を使ってでも殺す 2:マップの端を目指す。 3:再度ハッキングを挑む為、携帯電話を探す。 4:集められた人間の「共通点」を探す。 5:他参加者と接触し、情報を得る。「DIO」は警戒する。 6:『ハッキング』について考える。 7:「柊かがみという女は殺し合いに乗っていて、人を一人殺した」という情報を参加者に広める [備考] ※本編開始前から連れて来られています。 ※クレイジー・ダイヤモンドは物を直す能力のみ使用可能です。 復元には復元するものの大きさに比例して体力を消費します。 戦闘する事も可能ですが、大きく体力を消費します。 ※ジョセフは死亡したと思っています 【F-7 S9駅ホーム/一日目 午後】 【村雨良@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:全身に裂傷と中程度の火傷 、闘いへの強い欲求 [装備]:クルーザー(全体に焦げ有り)、十字手裏剣(0/2)、衝撃集中爆弾 (1/2) 、マイクロチェーン(2/2) [道具]:地図、時計、コンパス [思考] 基本:殺し合いに乗る。 1:エリアE~H全域を探索し、ついでに施設の有無の確認。 2:劉鳳と次に会ったら決着を着ける 3:十二時間後(約零時)に消防署の前で散と落ち合う。 4:散の愚弟覚悟、波紋に興味あり。 5:ジョセフとまた闘いたい 6:零の話を聞く [備考] ※参戦時期は原作4巻からです。 ※村雨静(幽体)はいません。 ※連続でシンクロができない状態です。 ※再生時間はいつも(原作4巻)の倍程度時間がかかります。 ※衝撃集中爆弾、マイクロチェーンの威力は制限で弱められています。 制限の程度は後の書き手さんにお任せします ※施設の確認はあくまでも『ついで』なのでそれほど優先度は高くありません。 またどのような経路を辿ってゆくかも後の書き手さんにお任せします。 前半 130 絡み合う思惑、散る命 投下順 132 絶対負けるもんか 139 幕間~それぞれの思い~ 時系列順 135 ありったけの憎しみを胸に 127 もうメロディに身を任せてしまえ ジョセフ・ジョースター 144 らき☆すた 第X話 あるいはこんな日常 127 もうメロディに身を任せてしまえ 三村信史 142 魔女狩り 127 もうメロディに身を任せてしまえ 柊かがみ 144 らき☆すた 第X話 あるいはこんな日常 108 倒れるまで走るくらい、熱く生きてみたいから――DORAGON LOAD―― 村雨良 143 揺らいでいく未完成の『メモリー』
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by ブラック内定(関西地方),大学生社長(千葉県) 知り合いA「柊さん。この授業の出席とっといてくんない?」 かがみ「う、うん。いいよ・・」 知り合いA「おっ。サンキュー^^」 知り合いB「じゃあカラオケいこっか!」 知り合いA C D「おー^^」 キモヲタぼっち「お、同じ学科のひ、柊さんだよね?ぼ、ぼ、ぼきもこ、この授業ひ、一人でとってるんだ・・・」 「い、一緒に授業受けませんか??ハァハァ・・・」 かがみ「・・・。」 食堂にて かがみ「学食って一人だと居にくいわね・・・。そうだ!こなたに電話でも」 こなた「今、サークルのみんなでアニメ見ながら食べてるんだよね。」 かがみ「・・・つかさに電話でも」 つかさ「今ね、渋谷で友達とご飯食べてるの。あ、今日は飲み会で晩御飯いらないから」 かがみ「みゆきならきっと・・・」 みゆき「今は彼氏とランチの最中ですので」 キモヲタぼっち「お、同じ学科のひ、柊さんだよね?ぼ、ぼ、ぼきもお、お昼ひ、一人で食べてるんだ・・・」 「い、一緒に食べませんか??ハァハァ・・・」 かがみ「・・・。」
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柊 かがみ 3/1/1 1:1 ○ × ○○ × ○○ × ○ アタッカー (自動)このユニットがデリートされた場合、相手属性エリアにあるカード1枚を捨て札に置く。
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かがみは、飛翔魔法の呪文を唱えると、上空50mほどに急上昇した。見下ろせば、凶悪なモンスターたちが群れをなしている。 現時点でマスターしている火炎系魔法の最強呪文を唱えた。あたり一面が、地獄の業火に包まれる。 モンスターを一掃して、かがみは再び地上に降り立った。周囲の空気には、まだ熱気が残っている。 「かがみん! 私もいっしょに燃やすなんてひどいよ!」 マンガやアニメのごとく髪の毛が燃えてボサボサになったこなたが、かがみに抗議した。 「あんたには、たいしたダメージじゃないでしょ」 ショック死防止のため、仮想空間(ヴァーチャルスペース)における苦痛の再現度には上限が設けられている。全身火達磨になったところで、たいして熱くはない。 ステータス的にも、これぐらいのダメージはたいしたことないはずだ。 かがみは、視覚をステータスアイモードに切り替えて、こなたのHPを確認したが、実際たいしたダメージは受けてなかった。冷熱系に対して防御力が高い防具を身につけているということもある。 かがみは、回復魔法の呪文を唱えた。こなたのHPが回復し、髪が元通りに戻っていく。 チャララ、ラッラッラー♪ 聞きなれたファンファーレが鳴り響き、二人の前に黒い半透明ボードが現れた。白い文字が流れていく。 "かがみんは、レベルが上がった。賢者レベル117。最大HPが3上がった。最大MPが6上がった。賢さが7上がった。力が2上がった。身の守りが1上がった。すばやさが5上がった" "こなこなは、レベルが上がった。勇者レベル124。最大HPが7上がった。最大MPが3上がった。賢さが4上がった。力が7上がった。身の守りが6上がった。すばやさが3上がった" 文字を流し終えると、ボードは自動的に消滅した。 ここは、VRMMORPG(Virtual Reality Massively Multiplayer Online Role Playing Game; 仮想現実多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)の『ドラゴンク○ストVR』の仮想空間。 そして、こなたとかがみは、このゲームではレベルランキングトップ20に名を連ねる熟練プレイヤーであった。 「今回は、ステータスアップだけかぁ。そろそろ新しい特技でも覚えたいとこだよね」 「レベルも100を超えたら、新しい特技ってのもなかなか難しいわよ。ゲームバランスもあるんだし」 二人の前方に城壁に囲まれた町が見えてきた。 陽は地平線の下に没しようとしている。 「今日は、あの町で時間切れってとこね」 仮想現実規制法施行規則で、仮想空間の滞在時間には上限が定められている。仮想体験型ゲームの場合は、1日あたり6時間、1ヶ月あたり60時間が上限だ。 これは、仮想現実依存症や現実感覚失調症を防止するための規制であった。 ただし、仮想空間における体感時間は調整が可能である。これも規制があって仮想体験型ゲームの場合は2倍が上限。仮想空間で12時間をすごしても、現実空間(リアルスペース)では6時間しかたってないというわけだ。 つまり、体感時間的には、この仮想空間には1日あたり12時間滞在できるということになる。 「ここは、ゲレゲレ城下町だよ」 町に入って最初に話しかけた町人が、町名を教えてくれた。まあ、お約束というやつである。 町人たちの額には、薄く"NPC"と刻印されている。こうでもしないと、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)とプレイヤーのアバターとの区別がつかない。 「ゲレゲレって、明らかに狙ってる名前だよな」 「ここのプレイヤーはオールドファンも多いからね」 宿に入って料金を前払いしたあと、食堂で夕食をとる。二人がたのんだのは、『ブラックドラゴンもも肉の香草焼き』だ。 「レッドドラゴンよりクセがなくておいしいわね」 かがみは、そういいながらガツガツと食っていた。 「かがみん。そんなにがっつくと太るよ」 「リアルスペースの身体に影響はないわよ」 仮想空間でいくら食べようと、現実空間の自分にとっては脳内だけの体験であり、太ることはない。 「一応、ここでも、食えばアバターが太るんだけどね」 「魔法はカロリー消費するから問題なし」 かがみはそう言い切り、またモグモグと肉を咀嚼し始めた。 そこに、 「おお、おまえらも来とったか」 二人が視線を上げると、ななこが立っていた。彼女は、ここでは、戦士レベル136といったところだ。 「黒井先生、しばらくでしたね」 「そうやな。新大陸一番乗りは、うちらがもらったで」 「次は負けませんよ。ところで、ほかのパーティメンバーは?」 「ちょっとバラけて情報収集してるとこや」 「何かめぼしい情報はありました?」 「きな臭い話はちらほら聞こえてきとるな。大規模イベントがありそうやで」 「例によって、プレイヤーズカウントスイッチですかね。トップ20プレイヤーが集まるまで待ちってところで」 プレイヤーズカウントスイッチとは、ある場所に到達したプレイヤーが一定人数を超えないとイベントが発動しない仕組みを指す。 一番乗りのパーティがイベントを独占してしまわないようにするための仕組みだった。 「たぶんな。まあ、遅れてるやつもそのうち来るやろ」 「それまでは、小イベント探しで暇つぶしってとこですね」 かがみは、黙々と肉を食っていた。 「そうそう、先生。かがみんったらひどいんですよ。今日の戦闘なんか、私をモンスターごと焼き尽くそうとしたんですから」 「泉のレベルなら、大丈夫やろ」 「先生までそういいますか。もう、なんか嫁にDV受けてる気分ですよ」 「誰が嫁だ」 かがみのパンチが、こなたの顔面に入った。 こなたに1ポイントのダメージ。 「私のアバターは男だよ。ついてるものもついてるんだからね。ヤることはヤれるのだよ、かがみん」 「ヴァーチャルセックスは仮想現実規制法違反だ」 「それっておかしくない? 愛があれば、ヤっちゃったっていいじゃん」 「少なくても、私の方に愛(そんなもの)はない」 「ひどいなぁ。私はかがみんへの愛でいっぱいだというのに」 かがみは、背筋がぞわっとした。 こなたのその言葉の、どこまでが冗談でどこからが本気なのか。 リアルとヴァーチャルをすっぱり切り分けて考えられるこなただけに、リアルでは同姓趣味はないにしても、ヴァーチャルではどうだか分からない。 いや、ここ(ヴァーチャル)では、こなたは男なのだから、同姓ですらないわけで。 少なくても、ここに滞在している間は、自らの貞操を守ることについて常に気を配らねばなるまい。 「相変わらず仲ええな、おまえら。しかし、なんでいかんのやろな? ここに来れるのは大人だけなんやし、別にいいやろって気もするけどな」 未成年者は、仮想現実規制法によって、原則として仮想空間への潜入(ダイブイン)が禁止されている。例外は、総務省の認可を受けた教育目的仮想空間だけだ。 「政府は善良な性道徳の確保が目的だと表明してますけど、事情通の間では本当の目的は少子化対策だってもっぱらの噂ですね。どっちにしても、最高裁で合憲判決が出ちゃいましたから、法改正する以外にはどうしようもないですよ」 国を被告にしたその訴訟で最高裁まで原告弁護人を務めたのは、かがみにほかならないのだが。 「まあ、確かに、ここでいくらヤっても、リアルのガキはできんわな」 ななこも席につき、ビール片手に二人と近況を語り合った。 食堂の壁に取り付けられたテレビをふと見ると、ニュース番組が始まっていた。 ニュースキャスターNPC『DQローズ』(設定は女性)が、ニュースを読み上げ始める。 "ドラ○エワールド、夜のニュースをお送りします" "まずは、お祭り開催のニュースです。 毎年恒例となっているプレイヤー有志による『リア充爆発しろ クリスマス廃止大決起祭り』が、12月24日、アリエナイ大陸ホゲゲ村北東草原において行なわれます。 今年も、数多くの屋台が立ち並び、6時間にわたる花火の打ち上げや、カスタムNPCアイドル萌実ちゃんによるコンサートなど、数多くの催し物が行なわれる予定です。 当日は会場周辺のモンスターエンカウント率を0にするなど、運営も全面的に協力します。 なお、運営はこの祭りによるヴァーチャル経済効果を1億6270万ゴールドと発表しています" カスタムNPCとは、NPCをカスタムメイドできる有料オプションまたはそのオプションで作成されたNPCを指す。 リアルでの恋人や友人がいないプレイヤーが、ヴァーチャルでのそれを求めてカスタムメイドに手を出すという事例も結構多い。 一時期は、アニメキャラなどを模したカスタムNPCが大量に作られたため、著作権侵害で訴えられる事例が多発し、かがみも弁護士として大忙しだったことがある。 「ほほぉ。今年は、萌実ちゃんのコンサートがあるのか。これは是非とも行かないとね」 「私は行かんからな」 「かがみんも行こうよ。萌実ちゃんの歌はいいの多いよ」 "続いて、アカウント剥奪のニュースです。 プレイヤー名『RMMAN』は、常習的にリアルマネートレードを行なったため、運営によりアカウントを剥奪されました。 なお、運営は『RMMAN』をリアルスペース警察に告発しています。 リアルマネートレードは違法行為です。絶対にやめましょう" 「懲りんやっちゃなぁ。ゲーマーの風上にもおけへんで」 ななこは、ビールのツマミの『謎の豆類の塩茹で』を口に放り込んだ。 「需要があれば供給があるのが世の常ですからね」 仮想現実規制法によるリアルマネートレード規制の範囲は広い。 まず、ヴァーチャルアイテムをリアルマネーで買うという本来の意味での『リアルマネートレード』。 リアルな財貨・サービスを、ヴァーチャルマネーで買う『ヴァーチャルマネートレード』。 ヴァーチャルアイテムとリアルな財貨を交換する『リアル・ヴァーチャル間物々交換』。 リアルマネーとヴァーチャルマネーを取引する『リアル・ヴァーチャル間為替行為』。 これらはいずれも違法行為とされている。 仮想空間経済(ヴァーチャルエコノミー)を隔離して、現実空間経済(リアルエコノミー)に影響が出ないようにするための規制で、これも最高裁で合憲判決が出ていた。 この後、ななこのパーティメンバーが来たので、ななこは席をたっていった。 こなたとかがみも、それぞれ宿の部屋で眠りについた。 やがて、総務省仮想空間滞在監視プログラムが規制上限時間超過を検知し、二人を仮想空間から強制離脱させた。 ・ ・ ・ ・ ・ かがみは、目を開けた。 「柊かがみ、50歳」 そんなことをつぶやいてみる。リアルとヴァーチャルをきちんと意識して区別するための儀式のようなものだ。 仮想空間では18歳当時の自分の姿をアバターとして使っているだけに、この辺の意識をきっちりしておかないと、ギャップの激しさで感覚が狂うことがある。 電極がついた帽子のようなものを取り外し、仮想空間接続端末の電源を落とす。 時計を見ると18時。予定どおりの時間だ。 作りおきしておいた料理を冷蔵庫から取り出し、電子レンジで暖めて夕食とする。 明日は月曜日。最高裁大法廷での口頭弁論がある。 事案は、規約違反を理由としてアカウントを剥奪されたVRMMORPGプレイヤーが運営を被告として損害賠償を請求している訴訟で、かがみは原告弁護人を務めていた。 正直、勝ち目は薄い。 それでも、「仮想空間におけるアバターはプレイヤーの人格的権利の一部を構成するから、それを消去するアカウント剥奪措置は、正当な理由がなければ認められない」という主張が受け入れられて判決の中で言及されれば、今後の同種の訴訟に影響するところは大だ。 このほかにもヴァーチャルがらみで担当している事件はいくつかあった。 その中には、『ヴァーチャルスペースにおけるヴァーチャルな紛争に対して下されたヴァーチャル裁判所のヴァーチャル判決は、リアルな仲裁判断としての法的効力を有するか』といった頭を抱えそうな事案もある(現在、東京高裁で係争中)。 かがみは、夕食を食べ終わると、明日に備えて早めに眠りについた。 コメント・感想フォーム 名前 コメント