約 633,925 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/847.html
ヤンデレは誰だ第一話 ヤンデレは誰だ第二話
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1837.html
ほのぼのヤンデレ第一話
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/279.html
409 :ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76 [sage] :2008/03/21(金) 18 32 49 ID uy+ZxvCh この病院には「暗黙の了解」があった 『404号室に入る患者とは関ってはならない』 けれど私は、その4階の端にぽつりとある個室が気になっていた まるで他の患者から隔離されているその病室 入るのは毎回女性で、大体1ヶ月周期で入れ替わる患者 なぜ気になるのか自分でよく分からない だからこそ、会いたかった、あって話をしてみたかった ――チャンスは意外と早く訪れた その日、私は夜勤だった 突然の搬送、近くで大規模な玉突き事故があったようだ スタッフは皆その対処におわれ、私もそうするハズだった 私が向かったのは404号室 ダレも居ない4階、きっとチャンスは今しかない 鍵を空け、私は404号室に入った 「いらっしゃい、なにも無いけれど、ゆっくりしていって」 直後、暗闇の中から声をかけられた 儚げな少女の声、暗くて姿は見えない でも間違いない、この病室の主だ 410 :ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76 [sage] :2008/03/21(金) 18 33 34 ID uy+ZxvCh 「私に、会いに来たのでしょ? 違う?」 「あなたと、一度でいいからお話したくて」 「だったら、そんな所に立ってないで、座ってください」 私は暗闇にぼんやり浮かぶパイプ椅子に座った 「なにか悩みがあるのね、たとえば、恋……とか」 ……! 「うふふ、図星ね。彼と上手く言ってないみたいね」 「そうだけど、どうして、どうして分かるの?」 「だってあなた、そっくりなんですもの、私に」 そして私は話した、自分のこと、彼のこと、二人の関係 彼との付き合いが上手くいっていないこと どうすればいいのか分からなくなっていることを 彼女はそれを全て聴いてくれた そして私に語りかける、当然のことを言うように 「好きにすればいいのよ 彼の幸せのために貴女の幸せのために 二人の幸せのためなら彼だって喜んでくれるわ だって貴女達は愛し合っているのでしょう? 愛し合う二人が幸せになるのは当然のことじゃない、ねぇ? 幸せになるために思い浮かぶことの全てをしてあげるの 少し手荒な手段をとっても彼なら許してくれるわ、 だって貴女を愛しているから。貴女も、彼を愛しているから。 今は拒絶していても、きっと将来感謝されるわ 貴女に愛されてよかったって、幸せだって うふふ、私の彼もよく泣きながら……あ、惚気てごめんなさいね」 411 :ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76 [sage] :2008/03/21(金) 18 35 49 ID uy+ZxvCh すぅっ、と心のモヤが晴れていくのを感じた きっと私は迷っていたのだ、 今ならきっと何だって出来る、彼のために それを感じたのか、彼女は満足そうに頷き言った 「さあ、早く行動に移したほうがいいわよ、邪魔が入る前に、ね そうそう、お礼を言うの、忘れていたわ」 お礼を言わなければならないのは私のほうなのに 「開けてくれて、ありがとう」 「……あ」 気づいたとき、彼女は病室から消えていた 彼女がどうなったのかは分からない、きっと恋人と幸せにしているのだろう あれから、私は病院を辞めて彼に会いに行った 彼は酷く驚いていたけれど会いにきてくれたのを喜んでいたんだと思う 「これからはずっと一緒に居られるからね」 そういうと、彼は泣きながら何度も謝った ああそっか、自分のせいで仕事をやめたと勘違いしているんだ 自分を責めないで、私は自分の意思で仕事を辞めたんだから さあ、一緒に幸せになりましょう
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1138.html
229 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 35 13 ID hawjO/d/ 「暇だな…」 多くの生徒が惰眠と、喪失感を味わう五月。 世界史の授業中に窓の外を眺めながら、幸斗(ゆきと)は呟いた。 授業がつまらない。 いっそのこと、インフルエンザが流行って、学級閉鎖になればいいのにと考えてしまう程だ。 聞こえてくるのは板書の音と、書き取り音だけしか聞こえなかった。 「川原、1077年に北イタリアで起こった出来事はなんだ?」 世界史の教諭は、僕が授業に参加していないことに腹を立てたらしく、いきなりあててきた。 幸斗はかったるそうに首だけ教諭に向けた。 「…カノッサの屈辱…。ハインリヒ4世とグレゴリウス7世が聖職叙任権で対立して、 ハインリヒ4世が結果的に土下座する羽目になった事件…。…これでいいですか?」 「…正解だ…」 「…先生…今中国史をやってるんですよね…。 なんでいきなりヨーロッパ史が出てくるんですか?」 教諭は幸斗の問いに答えず、ばつが悪そうに再び板書に取り掛かった。 幸斗は再び窓の外を眺め、暇だな、と呟いた。 230 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 36 31 ID hawjO/d/ 退屈な午前の授業が終わり、昼休みになった。 多くの生徒が、学食や購買に向かう中、幸斗は弁当を食べていた。 「幸斗、一緒に食べようぜ」 中学校からの親友である翔太が机をくっつけてきた。 別段断る理由もないので幸斗は頷いた。 頭の良い幸斗と、頭の悪い翔太という妙な組み合わせだが、二人は意外なほど釣り合っていた。 幸斗曰く「気張らなくていいから楽」らしいのだ。 「所でさ、弁当なんて持ってきていいのか?今日だって来るだろ、あの人」 雑談の合間に、翔太はおかしみを込めて言った。それと同時に、教室のドアが勢いよく開かれた。 教室にいた生徒は驚いてそちらの方を見て、またか、という様な顔をした。 入ってきたのは、ツリ目・金髪(地毛)・ツインテールという、 これでもかというくらいツンデレを自己主張した美少女だった。 一空間では、「ツンデレは貧乳であるべきか巨乳であるべきか」という論争をしていたが、 それは無視した。 「幸斗、き…今日、お弁当作り過ぎて余っちゃったから、あんたにあげるわ。 べ…別に、あんたのために作ったんじゃないからね」 見た目だけでなく、性格までも典型的なツンデレであった。 教室の一空間だけが、いつもの様にお祭り騒ぎになった。しかし、幸斗はそれを無視した。 「あの…、七尾(ななお)さん。僕、ずっと前から言ってますよね? 弁当は自分で作るからいらないって」 幸斗はうんざりする様に言った。すると七尾は顔を赤くして、 「あんたねぇ、私がせっかくお弁当を分けてあげるって言ってるのよ! 男だったらつべこべ言わずに食べなさい!」 と、言った。ついでに、一空間からも非難の声が上がるが、幸斗は無視した。 「あんなの全部食べられるわけないじゃないですか!」 七尾の弁当は確かに美味しかった。だが、余った割りに、異様に量が多いのだ。 残そうしたり、誰かに分けようとすると、七尾は急に泣きそうな顔になるので、 幸斗は意地でも七尾の弁当を完食しなければならない。 弁当を食べ終わった頃には、幸斗は机に突っ伏して、うめき声しか上げられない。 七尾は帰り際にいつも、「いつもこんなことがあるとは思わないでね。 き…今日は偶然なんだからね!」という捨て台詞を吐いて出て行くのだ。 ちなみに、その捨て台詞が履行されたことは一度もない。 「なに女々しいこと言ってんのよ!これくらいなんともないでしょ!」 「あんなのを毎日食べてたら、僕が死んじゃいますよ!」 今日こそははっきり言わないと、この負の連鎖が続いて身が持たない。 幸斗はいつもより厳しく言った。 間近で見ている翔太や、一空間の住民達はへらへらしながらこの論争を楽しんで見ていた。 「い…いいわよ。分かったわよ! せっかく私が好意でお弁当をあげてやってるのに、 食べないって言うなら、もうお弁当が余っても、あんたには絶対あげないんだからね!」 七尾は顔を真っ赤にし、目に涙を浮かばせながら教室から出て行った。 「あ~ぁ、石川さん泣かせちゃったよ。いいのか、追わなくて?」 「いいんだよ。まったく…」 幸斗は冷えたご飯を口に運んだ。 一空間では「ツンデレが貧乳だろうが巨乳だろうが、両方とも愛するのが真のツンデラーだ」 という結論が出ていたが、そんなことはどうでもいいことだった。 231 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 37 12 ID hawjO/d/ 幸斗が七尾と出会ったのは本当に偶然だった。 高校が始まる前日に、暇潰しで東京に遊びに行っていた時、 路地裏で彼女がチンピラに絡まれているのを助けたのがきっかけだった。 だが、幸斗が声を掛けると、彼女はいきなり顔を真っ赤にし、 「なに勝手なことしてんのよ!」 と怒鳴って、どこかに行ってしまった。 その時はなんとも思わなかったが、まさか同じ高校の入学者だとは思わなかった。 まるで漫画の様な展開だが、現実世界でもその様なことが起こるものなのだと、 世界の広さを痛感した15の春だった。 232 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 37 58 ID hawjO/d/ 「さすがにあれは言い過ぎたかな…」 下駄箱で靴に履き替えた幸斗はそう思った。 あの弁当には、あの時の感謝の意が込められているのは間違いない。 だが、彼女には節度というものがない。 それが彼女なりの感謝の仕方なのだろうが、それではこっちの身が持たない。 「本当にもう少し弁当の量が減ってくれれば、喜んで食べるんだけどな…」 「それ、本気で言ってるの?」 「えぇ、本気…って、うわぁ!な…七尾さん。いつからそこにいたんですか!?」 いつの間にか七尾が背後に立っていたので、幸斗は心臓が止まるかと思った。 「あんたが間抜け面でブツブツ呟いてた時からよ それに、人を幽霊みたいに失礼ね」 なぜか胸を強調するかの様に腕を組み、見下す様な目付きで言ってきた。 「…で、なにか用ですか?」 「き…今日、私と一緒に帰りなさい」 さっきの見下す様な目付きから一転、急に顔を真っ赤にして言った。 「あの…いつも思うんですけど、あなたの家、隣のアパートなんだから、 一緒に帰る必要ないんじゃ…」 幸斗がそう言うと、七尾が目に涙を溜め、無言で睨みつけてきた。 「わ…分かりましたよ…。一緒に帰りましょう…」 無言の圧力に耐え切れず、仕方なく承諾してしまった。 「まったく…、一緒に帰りたかったら最初からそう言えばいいのに…」 どこか仕方なさそうに七尾は言ったが、本当に仕方がないのは僕の方だ、と幸斗は言いたかった。 次の日になって、七尾が再び弁当を持ってきた。 どうゆう訳か、弁当の量が適量であったのに驚いた。 一空間では「ツンデレのデレ期はどんな時が一番萌えるか?」という論争をしていたが、 そんなことは本当にどうでもいいことだったので、幸斗は無視した。 233 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 38 43 ID hawjO/d/ これといった祝日も行事もない、せいぜい7月までのつなぎ的存在な6月。 昼休みに、七尾がいつもの様に弁当を持ってきた。ただ、いつもとは違っていた。 「今日から、私もここで食べるわ」 そう言うなり、空いている机を幸斗の机にくっつけた。 昼食は、幸斗、七尾、翔太とにぎやかなものとなった。 「そういえばさ、あんた、彼女とかいるの?」 七尾が箸で幸斗を指した。 「いませんけど…、なにか…?」 「やっぱりね。あんたみたいな奴に女がいるはずないか」 「それ、地味に傷付きます…」 幸斗はアスパラの肉巻きを口に入れた。 「そう言う石川さんにはいるんですか、彼氏?」 隣から翔太が口を出してきた。 「私に見合うような男はこの学校にはいないわ」 「やっぱり…」 幸斗と翔太の答えがシンクロした。 こんなわがままで一言多い女を彼女にしたら、彼氏の方は心労で倒れてしまいそうだ。 こういうのを「地雷女」と言うのだろうか。 「あの~、もう一つ聞きたいんですけど、なんでいつも幸斗に弁当持ってくるんですか?」 翔太はやはり気になっていたようだ。 自分の目の前で繰り広げられる、ギャルゲー、もしくはエロゲ的展開を。 「前から言ってるでしょ。作りすぎて余ったから、仕方なくこいつにあげてるって」 「それって毎日の様に起こることですか? それに、なんでよりによってあげるのが幸斗なんですか?」 「そ…それは、知らない奴にあげたら、そいつが盛って襲い掛かってくるかも知れないじゃない」 「つまり、石川さんは幸斗のことをだいぶ前から知っていたと…」 「そ…そう言うことになるわね…」 「ふ~ん…」 翔太はどこか納得したらしく、再び自分の弁当に口を付け始めた。 その後、三人は雑談をしながら昼食を楽しんだ。 七尾は帰り際、いつもの捨て台詞を吐いて、教室を後にした。 七尾が出て行ったのを見届けると、翔太が近付いてきた。 「幸斗、お前も大変だな」 「はぁ?なにがだ?」 「いずれ、分かるさ…」 翔太が気になることを言って、教室から出て行ってしまった。 幸斗は翔太の言っている意味が分からなかった。 一空間では「二人きりの時にデレるのは最高。 たまに人前でデレるのは至高」といつだったかの論争の結論を出していた。 まだやってたのかよ。今回は無視できなかった。 234 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 39 26 ID hawjO/d/ 高校生にとって一番うざったい期末考査と、夏休みが重なる心情的に少し微妙な七月。 幸斗はとある決心をした。告白である。 相手はクラスメートの中山美優。 某地雷女と違い、彼女は優しいし、おしとやかだ。 容姿では劣るが、それでも美人のランクに入る。 こういう女性を彼女に出来れば皆に自慢できる。 それに、夏休みになればどこにでも遊びに行ける。 既にテスト前一週間で、皆、部活を休んで勉学に励んでいる。 ここでやり損ねると、約一ヶ月も家でむなしく過ごさなければならない。 それだけは死んでも嫌だ。 急がば回れ、と言う言葉があるが、そんな甘っちょろいことは言ってられない。 幸斗は美優に放課後に屋上に来てくれ、と言った。 周りから歓声が上がった。皆、この言葉の意味を理解している様だ。 たぶん彼女は来るだろう。律儀だし。 放課後の屋上は、夕焼けで赤く染まっている。 まさに告白には最高のシチュエーションだ。 階段を駆け上る音が聞こえる。振り向くと、やはり美優さんだった。 「遅れてすいません」 「いえ、僕も今来た所です」 とりあえず社交辞令を述べた。 「で…、わざわざここに呼び出して、なんの御用ですか?」 胸の辺りが急に熱くなる。早くこの熱を吐き出したくなった。 「あなたのことが好きです。付き合ってください」 ハッキリと言った。後は彼女の答えを待つだけである。 「………」 美優が沈黙した。これって、断られる空気ではないだろうか。幸斗は緊張した。 「…私なんかで…いいんですか?」 返ってきたのは、肯定と疑問の入り混じる返答だった。 「それはどういう意味で?」 「幸斗さんは、石川さんと付き合っているんじゃないんですか?」 どうやら、彼女は誤解しているようだ。 「いえ、彼女とは付き合ってはいませんよ」 「ですけど、石川さん。毎日の様にお弁当を作ってきて、 あなたと親しそうに話してるじゃないですか?」 「あぁ…あれ彼女なりの恩返しですよ」 「恩返し?」 「えぇ、以前彼女が困っている所を助けてあげたことがあるんです。 たぶん、それの恩返しです」 「本当なんですか?」 彼女はまだ少し疑っているようだ。まぁ、当然だろう。 「本当です。それに僕は彼女に恋愛感情なんて抱いていません。 僕はあなたみたいな優しくて、おしとやかな女性が好きなんです」 ここまで言えば、彼女も納得してくれるだろう。 彼女はまた少し考える素振りをしだした。 「分かりました。お願いします」 どうやら、納得してくれたようだ。 幸斗は心の中でガッツポーズをした。 235 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 40 20 ID hawjO/d/ 次の日の昼休み、幸斗は七尾、翔太が来た所で、昨日のことを告げた。 「幸斗、お前、美優さんと付き合うのか!? 俺はてっきり、石川さんと付き合うもんだと思ってたぜ!」 「だから、そんなんじゃないって言ってただろ。 僕と七尾さんはあくまで友達。そうですよね、七尾さん?」 「そ……そう…よ…。わ…私達は…あくまで…友…達…よ…」 途切れ途切れの物言いからは、動揺がひしひしと伝わってきた。 よっぽど、僕に彼女が出来たことがショックだったんだろう。 「それから七尾さん。明日から弁当作ってこなくていいから」 「えっ…!どう…して…!?」 「明日からは美優さんが弁当を作ってくれるって言うから。今までありがとう。七尾さん」 「えぇ…。私もこれから早起きしなくて清々…するわ…」 「夏休みに入ったら、美優さんを誘って、海とか山とかに行くことを考えてるんだ。 あぁ~、今から楽しみだな~」 二人は幸斗の惚気話を黙々と聞いていた。 特に七尾はなにかの感情を押し殺すように黙って聞いていた。 一空間では「ツンデレとヤンデレの相性について」論争していた。 こいつ等暇だな。幸斗はそう思った。 236 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 41 15 ID hawjO/d/ 遂にテスト期間に入った。 テストが始まるまで、多くの生徒が教科書やノートを見ている。所謂悪あがきだ。 幸斗はさっさと始まってほしかった。 こうゆう時に限って、教諭はゆっくりとしている。もっとはきはき動けないのだろうか? プリントと問題が配られる。 面倒臭い…。それが幸斗の感想だった。 スピーカーから、いつもと違った音楽が流れた。テスト開始の合図だ。 初め、と言う教諭の一言で、皆テストに取り掛かった。 幸斗は机に突っ伏していた。 「98…95…100…100…99…か…」 終業式の日に、国語、数学、理科、社会、英語と順にテストが返された。 別にテストの点など、どうでもいい。 翔太は五教科全てヤバイ点を取って、夏休みの補習が確定していた。 横で翔太がさめざめと泣いていたが、幸斗はそれを無視した。 幸斗の頭の中では、夏休みに美優とどこに行こうかという考えでいっぱいだった。 すると、美優が幸斗の所にやって来た。 「あっ、美優さん。どうしましたか?」 「ひっ…あ…あの…幸斗…さん…」 なぜか怯えたような声を出した。どうしたんだ? 「あ…あの……私…別れて…ほしいんです…」 「はぁ…はぁ!?」 まったく予測できない言葉に幸斗は大いに動揺した。 「美優さん。僕、あなたになにかしましたか!?昨日だって一緒に帰ったじゃないですか!? いったい、どうして!?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」 彼女はただそう呟くだけだった。 一空間で、なにやらまたブツブツと論争していたが、 幸斗にはそれを無視する余裕も、突っ込みをする余裕もなかった。 237 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 41 51 ID hawjO/d/ 「最悪だ…」 幸斗は机に突っ伏して、さめざめと泣いていた。 よりにもよって夏休み直前。そんな時に別れを切り出された。 美優はただ、ごめんなさい、と呟くだけでまったく話にならない。 分かったといった瞬間、彼女は逃げるようにして教室から出て行った。 そこまで嫌われていたとは思わなかった。 今は動きたくない。幸斗はしばらく机に突っ伏していた。既に教室には誰もいなくなっていた。 「ぶざまねぇ~、幸斗」 七尾の声である。それも随分と嬉しそうである。 「七尾さん…。今はしゃべりかけないでください…。すっごくへこんでるんで…」 「数週間前まではあんなにへらへら気持ち悪いくらい笑ってたのに、 その落差を見ると、笑いが止まらないわね」 言葉に哀れみも容赦ない。生粋のSだな、この人。幸斗はそう思った。 「まったく、いつまで泣いてんのよ。男でしょ、あんた」 「だったら、少しぐらい慰めてくださいよ」 「慰めてほしいの?慰めてほしいんだ?そんな年して…。あっ…あっはははは…」 この人にこんなこと言うんじゃなかった。幸斗は非常に後悔した。 「いいわよ、慰めてあげるわ。私の家に来たら、好きなだけねぇ…」 七尾の慰めるは、まったくといっていい程、いい予感がしなかった。 「いや…いいです。もう少し、こうしています。心配してくれて感謝します」 「あんたねぇ…。いつまで、あの女のこと引きずってんのよ!? あの女はあんたのこと捨てたんでしょ!?だったらあんたもあの女のこと忘れなさいよ!」 「………」 もう、ほっといてほしかった。 なにも言わない幸斗に、七尾は痺れを切らしたようだ。 「あぁ~、もう!決めたわ!私、なにがなんでもあんたを慰めてあげるわ!来なさい!」 と、言うなり、幸斗の手を取って引きずる様に教室から出ようとした。 そのため危うく転びそうになった。 「な…七尾さん。分かりました。一人で歩けますから。だから、手を離してください」 そう言って、やっと幸斗の手は開放された。 「まったく…分かればいいのよ」 七尾は顔を赤くしながら言った。 こうして、幸斗は七尾の家に強制的に連れて行かれた。 「お茶入れるから待ってなさい」 そう言って、七尾は台所に向かった。 幸斗はリビングのソファーに座っていた。 女性の部屋に入るのは初めてだ。 もう少ししたら、美優さんの家に上がれたかもしれないのに…。 それを思い出すと、再びへこんでしまった。 「あんたねぇ…まだ落ち込んでんの?」 七尾がトレーに紅茶や茶菓子を載せてやってきた。 「しつこいと、誰にももてないわよ」 「いいですよ別に…。今年の夏は家で寝て過ごしますから…」 幸斗はそう言いながら紅茶を啜った。 「美味しいかしら、それ?」 「えぇ…、美味し…」 そこから先、言葉が紡がれることはなかった。 「あら…、ずいぶんと早く効くのね」 七尾がにやにや笑いながら言った。 なぜだか身体がだるい。それに、しゃべるのも面倒臭くなってきた。 七尾が近寄ってきた。 七尾が幸斗の隣に来た辺りで、幸斗の意識が途切れてしまった。 238 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 43 07 ID hawjO/d/ 目が覚めると、裸の七尾が幸斗の陰茎を扱いていた。 「気持ちいかしら…。幸斗」 七尾が幸斗の陰茎を扱きながら言った。 身体が動かない。よく見ると、両手足をベッドに縛り付けられていた。 「な…なにを…してる…んっ…ですか…」 「なにって、見ての通り、慰めてあげてるんじゃない」 七尾は扱くのを止めずに言った。むしろ、扱く手付きが速くなった。 「や…止めて…ください…。こんな…度の…過ぎた悪ふざけは…」 幸斗は下半身から来る快感に耐えながら言った。 「あんたねぇ…、ここまでしてるってのに、まだ悪ふざけだって言ってるの? まったく、あんたって本当に鈍感ね」 七尾の扱く手付きが更に速くなった。もう既に我慢の限界である。 「あんたのことが…好きだからやってるのよ」 七尾がそう言ったのと同時に、幸斗の陰茎から精子が吐き出された。 「あらあら、こんなにたくさん出して…。そんなに溜まってたのかしら?」 七尾はそう言いながら、手に付いた精子を丁寧に舐めた。 「そんな、この学校に好きな人はいないって言ってたじゃないですか!」 「あんなの嘘に決まってるじゃない。私はあんたのことが好きだったのよ。 私のことを助けてくれた時から…ずっとね」 「でも…いくらなんでも別れてすぐにこんなことをするなん…うぐっ…」 幸斗がなにかを言おうとするが、七尾は胸を幸斗に押し付けて口を塞いでしまった。 大きくて、肌理の細かい、真っ白い胸が幸斗の顔を圧迫した。 「あの女のことはどうでもいいの。私はあの女の様に途中であんたのことを見捨てたりはしない。 あんたのためだったら、どんなに恥ずかしいことだってしてあげるから、 私の駄目な所、全部直すから、だから…だからお願い…。私のこと…抱いて…」 七尾が泣いている。抱きしめられて顔は見えないが、声が涙ぐんでた。 なんだか自分が馬鹿らしくなってきた。 自分のことを慕ってくれる子がこんな近くにいるのに、今まで気付かなかったことにだ。 そう言えば以前に、翔太が「お前も大変だな」とか言っていた。 翔太はこのことを予期していたのではないだろうか。 だとすると、翔太は予知能力者であろうか?馬鹿の癖に…。 そんなことを考えている内に、七尾がゆっくりと離れて行った。 思った通り七尾は泣いていた。 涙が頬を伝い、胸の谷間に溜まって池を作っていた。 彼女を元気付けたい。幸斗は自分の頭をフルに使って考えた。 「ありがとう…。僕も…あなたのことが…好きです…。 今まで気付かなくて…ごめん…なさい…」 出てきた言葉はなんの飾り気もない言葉だったが、七尾は喜んでくれたようだ。 七尾が再び抱きついてきた。顔がまた胸に圧迫された。 239 :ツンデレ+ヤンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 43 45 ID hawjO/d/ しばらくして、幸斗は両手足の縛めを解かれた。 解かれた手で、幸斗は七尾の胸を揉んだり、吸ったりしていた。 柔らかくて、胸が手の形にたゆんだ。 「幸斗…さっき…から…胸ばっかり…。まるで…赤…ちゃん…みたい…」 七尾は顔を赤くしながら言ったが、まんざらでもない様だ。 「ねぇ幸斗…今度はこっちも舐めてぇ…」 そう言って、七尾はお尻を幸斗に向けてきた。 七尾の女性器がすぐ目の前にあった。 幸斗はひたすらそれを舐めた。 奥から、次から次へと愛液が湧き出てきて、幸斗は溺れそうになった。 七尾も幸斗の陰茎を舐めていた。お互いそろそろ限界になってきた。 「ねぇ…幸斗…。最後はこっちに…ね」 そう言って、七尾は幸斗の陰茎を自分の膣口にあてがい、一気に腰を落とした。 その瞬間、七尾の中のなにかが切れる音がした。結合部からは血が流れてきた。 七尾は処女だったのだ。 「な…七尾さん!だ…大丈夫ですか?」 「つっ…ちょっと…痛いけど…大丈夫…。動くね…」 七尾はそう言うなり、腰を動かし始めた。 快感が波の様に押し寄せてきた。 それに、彼女の裸体が、匂いが、矯正が、そして下半身から来る快感が、 幸斗の理性を溶かしていった。 もう限界だった。幸斗は七尾の中に精子を吐き出した。 精子は逆流し、彼女の膣から溢れ出ていた。 「幸斗…愛してるわ…」 「僕も愛してます…。七尾さん…」 そう言って、繋がったまま二人はゆっくりと口付けをした。 明日から、七尾と一緒に夏休みを過ごせると思うと、幸斗は嬉しくてたまらなかった。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/127.html
×ヤンデレ ○ヤンドジ第一話 ×ヤンデレ ○ヤンドジ第二話
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1755.html
571 :ヤンデレ育成日記 [sage] :2010/07/26(月) 20 52 25 ID TdJrX76a ○○月○○日(木) 今日からヤンデレ育成日記なるものをつけていこうと思う。 今回の対象は、どこか一癖あるような依存性の高い女で行こうと思う。 ちょうど仕事先にいい対象がいるためちょうどよかった。 どうやら向こうは俺に好意を持っているようだから落とすのは容易いだろう。 さてまずはどう落とそうか。 ○○月○△日(金) とりあえずベタな落とし文句で責めたらあっけなく落ちた。 少し味気なかったがこれで正式に交際することになった ここからどうやって病ましていこうか・・・・・。 ○○月×□日(土) まずは適当に甘い言葉で幸福に浸らせておくことにした。 向こうはそれはもう幸せそうな顔をしてて、本来の目的を忘れてしまいそうになる。 だがどこでどん底に落としてやろうかというタイミングは考えてある。 では今から引越しの準備をしよう。 (しばらく日記は書かれず) ○●月▲◇日(金) あれから新しい引越し場所での荷物の整理などで日記を怠っていた。 会社には有休で届けているため問題はない。 そしてあの女だがすごい荒れ具合だった。 それはもうかつての家の前に3日も居座ったり、電話の着信履歴はすべてあいつで埋まってしまった。 電話切れたら即かけなおしてくるのが何回もあり一日だけで軽く100回は行ってる感じがした。 まぁ基本はマナーモードの俺にはそこまで苦ではなかったが。 更にはどうやら社長に俺の居場所を聞きに行ってしまったらしく電話まで来た。 一応社長は小さい頃からの知り合いであるため、事前に教えないでくれという無茶なこともやってくれたようだが。 だが危うく、数少ない髪の毛を刈り取られそうになりかけたそうだ・・・・・・・。 しかしこれはいい方向に向かっている気がする。 そろそろ連絡を入れてやるとするか。 572 :ヤンデレ育成日記 [sage] :2010/07/26(月) 20 53 46 ID TdJrX76a ○●月▲▼日(土) 連絡を入れたらそれはもう泣きまくられた。 おそらく一時間ぐらいは泣かれたんではなかろうか。 適当に慰めていろいろと話し合った。 住所をしつこく聞かれたがなんとか話を逸らした。 かわりに明日デートする羽目になったが。 そして最近外に変な男がいるのが妙に気になるが・・・・・・。 単語が出ないために明日に思い出すつもりでいる。 じゃあ今日はこの辺りで寝るか。 573 :ヤンデレ育成日記 [sage] :2010/07/26(月) 20 54 17 ID TdJrX76a ○●月▲☆日(日) デートと昨日は書いたが訂正させてもらう。 詳しくはデートと言う名の尋問だった。 私のことはもう嫌いなったのかだとか他に女がいるのではないのかとかだらだらと。 そんなことはないよと優しくキスをしてやったらすぐに赤くなりやがった。 その後は何故かラブホに連れて行かれてここ最近ためていたものをすべて吸い取られてしまった。 向こうはゴムを渡そうとしてきたが持参していたものをあえて使った。 絶対に穴ぐらい開けているはずだからな。 それと謎の男の正体はおそらく探偵だろう。 面倒だが知り合いのコネを使ってもらうとするか。 ○●月▲Ж日(月) 仕事中に知り合いに電話をして探偵をどうにかしてもらった。 今日帰ってきたらいなかったから成功したんだろう。 だがこれでまたどでかい屋敷に連れて行かれて飲まされるんだろうな。 どうやらあいつとあいつの親にも懐かれて?しまった感じだし。 まぁともかく仲がいいことには変わりないからいいのだがな。 そしてあの女だが今はすっかり落ち着いている。 昨日たんまりと吸い尽くしたからか? だがすぐにまたどん底に落とすための秘策はある。 もう少ししたら家に従姉が来ることになっているからそれを利用する。 女王気質なのが気に入らないが・・・・・・まぁ別にいいか。 これをうまく使って修羅場にもっていってやる。 (しばらく日記は書かれず) 574 :ヤンデレ育成日記 [sage] :2010/07/26(月) 20 55 15 ID TdJrX76a ○◎月ΘΨ日(水) 前の日記から一月近く書いていなかったがな・・・・・存在を忘れていただけだが。 ざっと簡単に説明すると 1、従姉が家に来る 2、街中に二人だけで繰り出す(既に十回近く行った) 3、あの女がそれを見つけて怒り出す(殺気が感じたから) 4、途中で従姉に食べさせてやったりする(途中でグラスが割れた音がしたが) 5、止めとして手をつなぐ(悲鳴が聞こえた気が) 6、我慢できなくなったのかあの女が夜道から襲う 7、しかし逆に鳩尾を殴ってやって返り討ちにする 8、つかの間の休憩(今ここ) あの女を狂わすためにいろいろとやったわけだが従姉がどこか赤く見えるのは気のせいだろうか。 だがそろそろ本格的に来る頃だろうから準備をしておこうと思う。 また例の知り合いに頼んであの女に近づいてもらってあえて監禁部屋を提供する。 あの女の近くにもあいつの関係者がいるからな・・・・・勿論危ないやつだが。 そのため怪しまれずに行くだろうな。 後は向こうが行動を移すまで待機とするか。 今日はこのあたりにしておこう。 575 :ヤンデレ育成日記 [sage] :2010/07/26(月) 20 55 41 ID TdJrX76a ○◎月Θω日(木) 昨日の夜のうちに電話をかけておいたら早速手配をしてくれた。 相変わらず仕事が速いのは良いんだがこんな知り合いを持つのもいろいろ大変なものだ。 そして今家のチャイムを鳴らしまくってるドアホもいるという・・・・・・・。 なぜ住所がわかったかは大体想像つくが・・・・・・あえて書かないでおこう。 そして従姉はさっきから包丁を研いでるのがとても気になるが気のせいだろう。 この修羅場は予想外だったがなんとかなるだろう。 それじゃ従姉に出てもらってくるか。 (しばらく日記は書かれず) ○ 月л (火) ま こん とにな とは思 な った 従 が れた後拉 れ のはいいが脚 断さ るとは わなか い なりスタ ガ で弱らせ まで予想で かった は不覚だ 例 り合い 来 れて助 てくれたが のこ 好 だと 抜 や った 女っぽ は思 たが 当に女 は思わな た いし は きりし くなっ きや った し っ つ お すぎ んだ う さい にこのに きをみたも につた てお とがある ぜった んなを せるこ はしては ないぞ お みた りた なけ な
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2339.html
265 名前:ヤンデレの朝は早い ◆STwbwk2UaU [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 01 22 33.77 ID fPHi5iud [2/6] ――どうしてこんなに早く? 日が上り始めたころにヤンデレは起きる。 「朝から彼に色目を使うメス猫が沸きますからね。 これくらい早く起きないと彼に迷惑がかかっちゃうんですよ」 そういいつつ、刃物などで武装をし、外に出かける。 ――辛くはないんですか? 「まぁ、最初の頃はいやでしたよ。 でも彼を奪われるくらいならって考えると苦にならなくなっていったんです」 そういいながら淡々とメス猫狩りを続けている 一般人では到底ありえないだろうと考えてしまう人も ヤンデレはものの数十秒で片付けてしまう。 ――いや、今の人どう見てもただの通行人にしか見えなかったんですが。 「まぁ、初心者にはおすすめできないやり方ですね。 でも私には分かるんです。あいつが彼を奪おうとしてるってことが。」 断言するヤンデレの目に迷いはなかった。 朝のメス猫狩りが終わると、今度は彼のために弁当を作り始めた。 その動作に一切の無駄がなく、かつ愛情を込めることを忘れていない。 「やはり彼のために弁当を作っている時が一番幸せです。 私の弁当を美味しいって言ってくれる時、私は死んでもいいと思えるんです。」 ――今、血とか入れてませんでしたか? 「隠し味です。」 断言するヤンデレの目に疑問はなかった。 266 名前:ヤンデレの朝は早い ◆STwbwk2UaU [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 01 23 07.43 ID fPHi5iud [3/6] 「本当なら…動脈の血を使うのがいいのですが、後始末が大変でして… 腕の血を垂らす程度が限界ですね……」 ヤンデレは悔しそうにつぶやいた。 やがて弁当の作成が終わると、ヤンデレは学校へ向かう。 無論、偶然を装っての一緒に登校というイベントもこなす。 此処から先はリアルタイムのインタビューが難しいので、事前に学校に設置しておいたカメラを使い、 日常を映した後、ヤンデレから詳しく状況を聞くことにした。 ヤンデレは、授業中にも関わらず彼の方を見ており、決して目をそらさない。 「はぁ……いつ見ても彼はかっこいいですね………」 ――授業中先生にあてられましたけど、見事に回答なされていましたね。 「あんなの彼の好物を調べることに比べたら、全然なんてことないです。 というか、先生もどうせ私が回答できること知ってるなら、当てないで欲しいですよね。」 ヤンデレは少し呆れたように笑いながら当時の状況を説明してくれた。 「あ、ここ、ここです。 今彼伸びをしたら消しゴムを落としましたよね? これ、わたしが仕組んだんです(笑)」 ――ほほう、どのようなことをしたのですか? 「いつも彼、この授業の中盤になると伸びをするんですよ。 そこで、先ほど当てられて黒板に出たときに、こっそり消しゴムを落ちやすいところに動かしたんです。」 少し戻って、その現場を確認してみる。 スロー再生でも残像が出るほどの速さだが、確かに移動させている。 こんな芸当は普通の人ではできないというのに、ヤンデレは笑う。 「日々の積み重ねが、こういうことを出来るようにするんですよね。 あ、ほら、彼が消しゴムを落としたら私の足元まで転がってきましたよね? これも計算してました。 …はぁ、彼の手………暖かかった………」 267 名前:ヤンデレの朝は早い ◆STwbwk2UaU [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 01 23 42.84 ID fPHi5iud [4/6] 昼のチャイムがなると、御飯の時間である。 この学校ではどうやら、弁当が主流のようだ。 ヤンデレもまた、弁当を持ったままウロウロとしている。 ――友達と食べるとか、彼を誘うとかしないんですか? 「あぁ、この動きはブラフです。 別に友達なんて彼に比べたらゴミ以下です。 こういう動きをすると、彼は優しいので声をかけてくれるんですよ。 でっでも、そのうち仲良くなったら私から……!」 顔を真赤にしながらヤンデレは、今後の意気込みを語る。 映像の中の彼女は、彼に朝作った弁当を渡している。その顔はまさに恍惚。 それを見る今のヤンデレもまた、恍惚としている。 ――彼、食べちゃいましたね。 「そうですね。食べちゃいましたね……私を。 はぁぁ……もうやめてもいいでしょうか?ちょっとムラムラしてきました。」 もう色々と臨戦態勢になって撮影者の自分を放り出そうとするヤンデレをなだめすかし、 ドキュメンタリーを続行させてもらうことにした。 しかし、次の映像を見たとき、ヤンデレの目が変わった。 ――この女性、誰ですかね? 「あああああああの女!!また彼に手を出してっ!! ああ、あなたいい仕事したわこれであの女に彼を取られる前に排除できる絶対にあの女許さない 彼に手をだそうなんて百年早いのよメス豚あんたなんて犬にくれてやるから覚悟しなさいよ――」 ありと、あらゆる罵詈雑言を画面の向こうにいる女性に向けて放つ。 おりしも体育、それも丁度この女性は着替えの最中であった。 彼がその着替えを見ただけでこの荒れ様、ただごとではない。 268 名前:ヤンデレの朝は早い ◆STwbwk2UaU [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 01 24 21.05 ID fPHi5iud [5/6] しかしこのままでは話にならないので、ヤンデレをまたも宥めすかし、次の映像を見る。 どうやら下校時間のようである。 ヤンデレはそそっと彼の傍に移動し、吃りながらも彼を帰りに誘っているようだ。 「ここここの時ですね、わ、私すっごい勇気出したんです! そして、それが実ったんですよ! あの時ほどやった!って思ったことはないですね!うん!」 ――彼、優しいですね。 「そうなんですよ!彼優しいんですよ! でもその優しさにすぐつけこむ豚どもが多くて多くてほんと処分に困るっていうか……」 彼の話をするときのヤンデレは、非常に嬉しそうだ。 小一時間彼の話をされた後、ヤンデレは急に部屋に向かって走り出し、 部屋の中にあるテレビとヘッドフォンの電源を急いでいれた。 「はぁ…はぁ……そんなに切ない声出さないでぇ…… 私の名前を呼んでよ……そしたら私、いつでも貴方のところに行くから……」 画面の向こうの彼は、どうやら性欲処理の真っ最中のようだ。 そしてその声を聞きながら、ヤンデレは自分の秘所をいじっている。 「あぁ、お願いそんなティッシュにせーえき出さないで……私の中に出して…お願い…… 私だったら……私だったらそんなティッシュよりも優しく……うぅっ!」 ヤンデレはどうやら自分ひとりの世界に浸ってしまったようだ。 そして撮影者の私もまた、変な気分になってしまったのでこれから風俗へ行かねばならない。 ヤンデレの世界は深い。 この話もまた、ヤンデレの世界の一端でしかないのだ。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/705.html
476 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/11(水) 16 16 42 ID lVF54DiY 「ヤンデレについて」 南條範夫 ヒロインの感情が極端にはしるところにヤンデレはうまれる。 問題が無く、日常生活が平穏に営まれているところにはヤンデレはあらわれない。 しかし、ひとたび問題が起こり、社会や世間、とりわけ人間関係がその問題を 和らげることができず、その状況の中で人間の感情が極端にはしる時、 あらわれてくるのはヤンデレだ。 ヒロインの感情が極端にはしる場合はさまざあって、例えば三角関係などもそうである。 私がヤンデレの女房などを小説にする場合には、三角関係を描くことになるが、男の、ヘタレの問題を 小説にする場合には、修羅場を描くことになる。私は、男の、ヘタレのことを多く小説に描いて いるので、「ヤンデレ」が当然多くなる。 ヒロインの感情がはっきりと判るのは、病んだ時である。 ヘタレ男も一応の優しさを示す。しかしそれはどこか的外れもの、かえってヒロインを傷つけるものになる。男の場合、ヘタレになる時 その本性、読者すら敵に回すウザサが出てくる。だから男の世界を現実につかみだすとすれば、それはヘタレだ。 今も、昔からもずっと、世界中のどこでもそうだ。歴史上の問題を何か一つつかんでみるとよい。 そこを突き詰めると必ずヒロインが病んでいくような状況があるだろう。 私は主にヤンデレ小説を書いて来たが、昔の社会というものにはヤンデレがあらわれやすい。 そこでは何もかも病んでいるのだ。戦国時代の武将達のように、対立を和らげる組織がないとことでは、 それぞれが敵対者、泥棒猫と直接にぶつからねばならない。自分が勝つか相手に殺されるかだ。 また一方で、今も、昔も人々は上のものに対しても仲間に対しても、普段は感情を抑えて生きていたから、 一旦それが破れると普段抑えていたものが、みなぶつかり合う。嫉妬、独占欲、変態性欲、狂気、様々なものが一気に噴出し、 感情は極端にはしる。ヤンデレになる。 人間はヤンデレなものである、などということではない。 何か問題が発生した時、それが対立に向かわないように取りまとめようとする人ももちろんいる。 穏やかで、ヤンデレが表面化してこない社会も、歴史上いくらもあった。ヤンデレが表面化しないように しっかり抑えるのが、そもそも恋愛物語の主人公の使命だともいえる。 しかし、問題のない物語、あってもその問題を受け入れ何も事を起こさない、マグロ、 というものは小説にならない。私はそうしたものに興味はない。 私が取り上げるのは、何か問題が生じた時、それを抑え和らげようとするのではなく、むしろ カンカンになってしまう人間、感情を極端にはしらせる、つまりヤンデレである。(談)
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1225.html
312 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 08 14 ID gA0Krdgw 「早く昼休みにならないかしら…」 多くの生徒が惰眠と、喪失感を味わう五月。 だらけきった教室の中で、ただ一人、七尾だけが目を爛々と輝かせながら、授業を受けていた。 今は四時限目。この授業が終わったら昼休みだ。 彼に会える。たったそれだけのために、彼女は学校に来ていると言っても過言ではない。 空腹は最高の調味料、と言うのと同じで、恋にとって焦らしは最高の調味料なのだ。 だがしかし、最高の調味料といえども、過ぎたるは及ばざるが如し、とはよく言ったものだ。 まったく分針が進まない。秒針は世話しなくグルグル回っているというのに、 分針はさっきから四十分の所で止まっている様に七尾には見えた。 後五分で昼休みだが、その五分が異様に長い。 早く動け、分針!七尾はそう時計に向けて念じる。 七尾が念じれば念じるほど、彼女の金色の髪が、まるで炎の様にメラメラと揺らめいた。 黒板の前にいる教諭は、それが見えるだけに、彼女に対して問題をあてなかった。 あてたら最後、とんでもないとばっちりを受けそうなのは、目に見えていたからだ。 教職という、聖職者の位にいる人でも、やはり自分の身がかわいいのは当然のことの様だ。 七尾の念が通じたのか、遂に昼休みになった。 多くの生徒が、級友達と机を合わせて弁当を食べる中、 七尾は弁当を持って、二つ隣の教室の前に立っていた。 この中に彼がいる。 七尾は息を整えると、勢いよくドアを開けた。 313 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 08 45 ID gA0Krdgw 「幸斗、き…今日、お弁当作り過ぎて余っちゃったから、あんたにあげるわ。 べ…別に、あんたのために作ったんじゃないからね」 幸斗と七尾の関係は、七尾が高校に上がる前のことまで溯る。 買い物をしに東京に来た時、彼女に目を付けたクズのチンピラ達が絡んできたのだ。 大声を上げようとしたが、チンピラに口を塞がれ、路地裏に連れて行かれた。 このままでは輪姦される、と思ったが、声を出そうにも出せない。 七尾は自分の不幸を呪いつつ、目を閉じた。 しかし、いつまでたってもなにも来ないので、目を開けてみると、角材を持った男がそこにいた。 「大丈夫ですか?」 そう言って、男は手を差し伸べた。 七尾は見惚れてしまったが、つい照れ隠しで、 「なに勝手なことしてんのよ!」 と怒鳴って、その場から立ち去ってしまった。 後になって、七尾はそのことを後悔した。 均整な顔付きといい、チンピラ達をのしてしまう強さといい、優しさといい、 それら全てが、七尾のストライクゾーンど真ん中だったからだ。 家に帰ってから、七尾はそのことを思い出すたびに枕を濡らした。 高校に上がってからも、七尾は鬱屈として高校生活を楽しまなかった。 しかしある時、七尾は二つ隣の教室から、男が出てきたのを偶然見付けた。 急いでその教室の生徒に、男の名前を聞くと「川原幸斗」と教えてくれた。 まるで漫画の様な展開に、七尾は運命を感じた。 そして、今まで信じてこなかった神様に、初めて本気で感謝した。 314 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 09 34 ID gA0Krdgw その日以来、七尾は幸斗のために弁当を作っている。 いろいろ愛情を込めたせいか、弁当は余り物と言うには矛盾するくらいの量になっている。 幸斗は七尾が来ると、露骨に嫌な顔をした。 「あの…、七尾さん。僕、ずっと前から言ってますよね?弁当は自分で作るからいらないって」 幸斗がこう言うと、 「あんたねぇ、私がせっかくお弁当を分けてあげるって言ってるのよ! 男だったらつべこべ言わずに食べなさい!」 と、七尾が返すのが日常茶飯事となっている。 周りからは夫婦漫才と揶揄されるが、七尾は夫婦と言われるたびに、 お腹の中がキュッとなる感じがした。 正直、七尾は幸斗が好き…いや、愛していた。 頭が良くて、強くて、かっこよくて、優しくて、かわいくて…全部あげたら限がないが、まるで、 名前の通り、この世の幸せを全て集めたかの様な男性だ。 もし、彼が自分のことが好きだと言ってくれたら、襲い掛かっている。間違いなく、絶対! そう思いながら、妄想の中で幸斗を押し倒している七尾を、 幸斗の一言が強制的に現実に引き戻した。 「あんなのを毎日食べてたら、僕が死んじゃいますよ!」 さすがにこの一言には七尾もショックを受けた。 全ては幸斗のためにやってきたことが、彼を苦しめていたとは、七尾は思っても見なかった。 結局彼のことを分かってないと思った七尾は、目に涙を浮かべ、 「い…いいわよ。分かったわよ! せっかく私が好意でお弁当をあげてやってるのに、 食べないって言うなら、もうお弁当が余っても、あんたには絶対あげないんだからね!」 と、つい捨て台詞を吐いて出て行ってしまった。 教室に戻ってから、七尾はそのことを後悔した。 315 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 10 06 ID gA0Krdgw 「どうすればいいのかしら…」 七尾は悩みながら下駄箱までやって来た。 弁当を作らなかったら、幸斗の教室に行く大義名分が消える。 それだけはなんとしても阻止したい七尾は必死で考えた。 ふと顔を上げてみると、幸斗が下駄箱で靴に履き替えていた。 近付いてみると、幸斗は口を動かしていた。七尾は幸斗の口の動きに全神経を集中させた。 「さすがにあれは言い過ぎたかな…」 と、聞こえた。 あれとはお弁当のことだろう、と察した。 あれは自分が悪いのに、幸斗は自分以上に悩んでくれてる。 やっぱり、幸斗は優しい。七尾はそう思った。 再び幸斗の口の動きに全神経を集中させる。 「本当にもう少し弁当の量が減ってくれれば、喜んで食べるんだけどな…」 それを聞くと、いてもたってもいられなくなり、七尾は幸斗に声を掛けた。 「それ、本気で言ってるの?」 「えぇ、本気…って、うわぁ!な…七尾さん。いつからそこにいたんですか!?」 驚かれて少しショックを受けたが、驚いた時の幸斗はすごくかわいい。 「あんたが間抜け面でブツブツ呟いてた時からよ。それに、人を幽霊みたいに失礼ね」 だが、それを悟られない様にあえてそっけなく言った。 ここであえて、胸を強調する様に腕を組んだ。一般の高校生より遥かに発育した胸を、 これでもかとばかりに幸斗に見せ付ける。 それを見た幸斗は、慌てて目線を下にして、 「…で、なにか用ですか?」 と、言った。照れる幸斗もかわいい。 自分のアソコがぐちゅってなった。彼に聞こえたかも、と心配になった。 「き…今日、私と一緒に帰りなさい」 とりあえず、いつもの様に彼を誘った。彼と帰りたいというのもあるが、 彼を狙っている女に牽制するのが本当の狙いだ。 「あの…いつも思うんですけど、あなたの家、隣のアパートなんだから、 一緒に帰る必要ないんじゃ…」 でも、いつも彼はそのことを察してくれない。鈍すぎるのも考え物だ、と七尾は思った。 こうゆう時は、あれしかない、と七尾は目に涙を溜め、無言で幸斗を睨み付けた。 これで大体の願いを幸斗は聞いてくれる。 「わ…分かりましたよ…。一緒に帰りましょう…」 案の定、彼は承諾してくれた。 「まったく…、一緒に帰りたかったら最初からそう言えばいいのに…」 嬉しさを隠すために、あえてまたそっけなく言った。心の中ではガッツポーズを取っていた。 316 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 10 41 ID gA0Krdgw 家に帰ると、七尾はベットに突っ伏した。 「幸斗…幸斗ぉ…」 七尾は自分の胸に手を置き、空いた手をアソコに導いた。 今日は思わぬ収穫があった。 幸斗と一緒に帰っている時、偶然幸斗の手が自分の小指に当たったのだ。 あの時はつい怒鳴ってしまったが、本当はとても嬉しかった。 初めて、幸斗に触れられた。その事実が、七尾の恋情を加速させた。 自分の胸が潰れるくらい揉みしだく。乳首は硬くなり、摘むと頭の中が破裂しそうになった。 本当は、幸斗に揉んでもらいたい。吸ってもらいたい。嬲ってもらいたい。 そう思うが、幸斗は一向に自分のこの気持ちに気付いてくれない。 「つらいよぉ…苦しいよぉ…もどかしいよぉ…」 うわ言の様に呟いて、七尾はアソコに当てた手を動かす。 陰唇の周りを撫で回し、感度を上げていく。 次第に自分の陰核が勃起しているのに気付いて、それを摘んだ。 一瞬、気が遠くなった。体が痙攣して、愛液がほとばしる。 放心状態になったが、かまうことなく膣の中に指を入れる。 三本、最近になって中に入れられる様になった指の数だ。 中に入れると、膣内が蠢き始め、指に絡み付いた。 まるで、自分が幸斗に犯されている様な感覚に陥った。 枕を噛んではいるが、どうしても声が漏れてしまう。 「ゆ…幸…斗ぉ……わ…私がこんな身体に…あっ…なっちゃったのは、 ん…ぜ…全部ゆ…幸斗の…せ…せいなんだからね…。せ…責…任…あふ…と…取りなさい……」 指を動かすスピードを加速させる。自分の中のなにかが、 どんどん込みあがってくるのが自覚できた。 「んぁ…ん…も…もう…駄目ぇ…」 愛液と尿を撒き散らし、七尾はそのまま果てた。 317 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 11 19 ID gA0Krdgw 七尾にとって、六月は祝日がない分、幸斗と一番多く接する事のできる月だと認識している。 ただし、行事がないので発展も期待できない月だとも思っている。 要するに、中途半端な月なのだ。その様な月は、自分が行動を起こすべきである。 そう考えた七尾は、この日ついに行動を起こすことを決心した。 昼休みになって、七尾はいつもの様に幸斗の教室に向った。ただ、いつもと違うのは、 「今日から、私もここで食べるわ」 そう言って、有無を言わさず空いている机を幸斗の机にくっつけたことだ。 幸斗と昼食が食べられるのは嬉しいが、その隣に座っている男が邪魔だった。 名前は知らない。いや、別に知る必要はないが。 昼食の件になると、その男がしきりに話し掛けてきたが、それを無視し、 「そういえばさ、あんた、彼女とかいるの?」 強引に幸斗に話題を振った。 空気男をあしらえるし、現在の幸斗の周辺を探ることが出来るので一石二鳥、と考えたのだ。 「いませんけど…、なにか…?」 期待通りの答えが返ってきたので、七尾は満足した。 幸斗に弁当を持ってきたり、一緒に帰ったりなどして、彼を狙う女達に牽制を掛けてはいるが、 中にはそれを掻い潜る強者がいるかもしれないので、直接聞かないと確信が持てなかったのだ。 「やっぱりね。あんたみたいな奴に女がいるはずないか」 安堵の気持ちを隠すため、あえて憎らしく言う。 「それ、地味に傷付きます…」 幸斗が目に見えて落ち込んだ。 彼を落ち込ませるのは本意ではないが、今は我慢。 ここで折れたら、今まで進めてきた『IILE計画』が無駄になる。 ちなみに二つのIは焦らす(irritate)のI。 Lは最後(last)のL。Eは食べる(eat)のE。 要するに、「焦らして焦らして最後に食べる」という意味だ。 文法がおかしい?そんなことは別にどうだっていい。 とにかく、今は非情に徹する時なのだ。 一番辛いのは自分なのだが…。 「そう言う石川さんにはいるんですか、彼氏?」 さっきまでいい具合に無視していた空気男が、横から口を出してきた。 こいつ、なかなかいい質問をする。 空気男から残り香に格上げしてやろうかしら、と七尾は思った。 「私に見合うような男はこの学校にはいないわ」 この際、はっきり言っておいた方がいい。 この学校には自分の身の丈を顧みない馬鹿が多い。 この男が、それを言い触らしたら、断る手間が省けるのでそれはそれでいい。 そしたら、この男の格を、残り香から刺激臭ぐらいに格上げしてやってもいいと思う。 しかし、私の答えに、幸斗と残り香は顔を見合わせて笑った。 幸斗は別にいいとして、残り香が笑うのは気に食わない。 やっぱり、この男の格は空気…いや、この際だから無味無臭でいいや。 「あの~、もう一つ聞きたいんですけど、なんでいつも幸斗に弁当持ってくるんですか?」 無味無臭がしつこく聞いてくる。答えなくてもいいが、無視するとしつこそうなので、 「前から言ってるでしょ。作りすぎて余ったから、仕方なくこいつにあげてるって」 特別に答えてやった。無味無臭の分際で教えてやったんだから、ありがたく思って欲しい。 「それって毎日の様に起こることですか? それに、なんでよりによってあげるのが幸斗なんですか?」 こいつ、本当にしつこい。それに痛い所を突いてくる。馬鹿なくせに。 「そ…それは、知らない奴にあげたら、そいつが盛って襲い掛かってくるかも知れないじゃない」 とりあえず、当たり障りのない様に答える。 「つまり、石川さんは幸斗のことをだいぶ前から知っていたと…」 無味無臭がなにやら確信に迫った様な聞き方をしているのは気のせいだろうか。 「そ…そう言うことになるわね…」 とりあえず、肯定の答えしか出来なかった。 「ふ~ん…」 一瞬、無味無臭が笑った様に見えた。もしかして、この後の展開を予知したのだろうか。 だとしたら、この無味無臭は超能力者なのかもしれない。馬鹿なくせに。 昼食を食べ終わると、七尾は自分の教室に帰った。 今回はいろいろ収穫があった、有意義な昼休みだった、と七尾は思った。 318 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 12 17 ID gA0Krdgw 七月になった。多くの学生にとっては期末考査などの試練の時であるが、 七尾にとってもある意味試練の時であった。 「IILE計画」も最終段階に入ったのだ。 今まで幸斗に対して冷たい態度を取ってきたが、それももうすぐ終わる。 決行は終業式の日。 場所は放課後の屋上。本当は校舎裏と言うのもよかったが、あそこは蚊が多いので止めた。 幸斗に自分の気持ちを伝える。そして、夏休みを彼と過ごすのだ。 本当は幸斗自身からの告白のほうがいいのだが、彼は恥ずかしがり屋だから無理だろう。 私自身が動かなければならない、と七尾は思った。 本当は今すぐにでも告白したいが、我慢する。 焦らして焦らして、最後に美味しく食べる。そのためなら二週間など耐えられる。 大丈夫、幸斗は逃げない。七尾は楽観的に考えていた。 だが、テスト期間に入った、ある日の昼休み。 いつもの様に幸斗の教室で弁当を食べていると、幸斗が急に切り出した。 「二人とも聞いて。実は僕、付き合うことになったんだ」 箸が止まった。おかしい。幸斗は誰とも付き合っていないと言ったのに。 「マジかよ!?誰とだよ?」 「このクラスの中山美優さんだよ」 中山美優…。七尾の頭の中でその名前が反響した。 「幸斗、お前、美優さんと付き合うのか! 俺はてっきり、石川さんと付き合うもんだと思ってたぜ!」 無味無臭の言う通り、私もそれが当然だと思っていた。 だが、幸斗が決定的なことを言った。 「だから、そんなんじゃないって言ってただろ。 僕と七尾さんはあくまで友達。そうですよね、七尾さん?」 「そ……そう…よ…。わ…私達は…あくまで…友…達…よ…」 違う!本当は、こんなことを言いたいのではない。だが、口から出てきたのは、 自分の思っていることとは反対の言葉だった。 「それから七尾さん。明日から弁当作ってこなくていいから」 ショックに打ちひしがれている七尾に、幸斗の言葉が追い討ちをかける。 「えっ…!どう…して…!?」 「明日からは美優さんが弁当を作ってくれるって言うから。今までありがとう。七尾さん」 それだけは駄目。そんなことになったら自分の存在意義がなくなってしまう。 分かってる。分かっているのに、口から出てきたのは、 「えぇ…私もこれから早起きしなくて清々…するわ…」 いつもの様な、憎憎しい言葉だった。 この後、幸斗はなにかを言っていたが、まったく聞き取れなかった。 いや、実際は聞こえていた。でも、頭の中が強制的にその言葉を遮断したのだ。 放課後になって、幸斗の後を付けて下駄箱に向かうと、 そこでは幸斗と楽しそうに話す美優の姿があった。 本来ならば、その隣にいるのは私なのに…どうして…?どうしてどうしてどうしてどうしてっ! どうして彼はあんな女を選んだの!?私のほうが、彼のことを誰よりも知っている! 彼のことを誰よりも一番愛せる!彼のためなら死ねる!彼のためなら誰だって殺せる! 分からない!理解できない!!納得できない!!! 彼は私と結ばれるべきなのだ!結ばれなければならない!!結ばれる運命なのだ!!! その様な自問自答を繰り返す。考えれば考えるほど、七尾の思考は闇の底に堕ちていった 「………そうか……そうだ…そうだよ…これは…幸斗は、私を試してるんだね…。 私の愛が本物か…試してるんだね…。そうだよね…そうに決まってるよね…。 彼は私のことが好きなのに…あんな泥棒猫とくっつくわけないもん…。 あっはははは…分かったよ、幸斗…私…やるから…。 あなたの望む、合格点を必ず出すから…頑張るから…待っててね…ふふふ…あっはははは…」 淀んだ瞳でそう呟くと、七尾はふらふらとした足取りで、家に帰っていた。 319 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 13 07 ID gA0Krdgw 終業式の日になった。本当はこの日に幸斗に告白をするつもりだったけど、 もうそんなことはどうでもよくなった。 ただ単に、告白の日が、試練の日になっただけだから。 終業式が終わり、生徒達が教室に帰る中、七尾はまっすぐに美優の元に向った。 「美優さん。お話があるんですけど…」 七尾はそう言って、美優の手を引いて歩き出した。 「ちょ…ちょっとどうしたんですか!?」 「ここでは話しにくいので、付いてきてください」 美優の言葉を半ば無視して、七尾は体育館から少し離れたトイレに美優を招き入れた。 「あの…こんな所で、いったいなんの話があるんですか?」 「美優さん。あなた、幸斗と付き合ってるんですってね…」 七尾の唐突な質問に、美優は少し驚いた。 「えっ!えぇ…そうですけど…」 驚いた中にも、どこか嬉しそうに美優は答えた。 当然だ。お前は今、幸斗というこの世でもっとも崇高な人間と付き合っているのだ。 お前の様な、薄汚く、下劣で、下等な泥棒猫が付き合うにはもったいないぐらいに!! でも大丈夫。今すぐ起こしてあげる。 お前が見ている幸せな夢から、本当の現実の世界に戻してあげる!! 「嘘……ですよね…?」 「はぁ…?」 七尾の言葉が理解できないらしく、美優は疑問の声を上げた。 「あなたが…幸斗と付き合ってるなんて…嘘なんですよね…?」 七尾は今度ははっきりと、美優に言った。 「なに言ってるんですか、七尾さん。私は彼から直接…」 凄まじい音が響いた。七尾が美優の言葉を遮る様に、美優を壁に強く押し付けたのだ。 「つ…な…なにするんですか!?七尾さん!?」 「ふざけたこと…抜かさないでくださいよ、美優さん…。 私…知ってるんですよ…。あなたが勝手に幸斗にくっついているだけだって…。 それで彼と付き合ってるだなんて…誇大妄想にも程があります…」 「こ…誇大妄想なんかじゃ…」 再び、美優の言葉を遮る様に、風を切る音が、美優の耳元で聞こえた。 見てみると、どこから取り出したのか、七尾の手には包丁が握られていた。 「ひっ…」 美優の口から悲鳴がこぼれ出た。 「もう一度…聞きますね…?あなたが幸斗と付き合ってるなんて……嘘……ですよね…」 ゆっくりと、平坦な声で、美優に語りかける。 「あ…あなたの方が、誇大妄想じゃ…」 風を切る音。再び壁に包丁を突き立てられた。 「ひっ…」 「私はそんなことを聞いてるんじゃないんですよ? もし…また関係のないことをほざいたら…今度は…」 七尾はそう言うと、包丁を引き抜いた。包丁の切っ先は、美優の首に向けられていた。 もしも、意に適わないことを言えば殺す、と七尾は暗に言っていた。 美優は歯の根が合わず、ガチガチと歯を鳴らした。 「……は……はい…そう…です…わ…私は……う…嘘を…つ……吐いて…いました…」 美優が目に涙を溜めながら、途切れ途切れに言った。 「やっと正直に言ってくれましたね。それじゃあ、今言ったことを、 幸斗にも言ってくださいね」 包丁の切っ先は、未だに美優の首に向けられている。 「ひっ……わ…分かり…ました…。今日…放課後に……幸斗さんに……ちゃんと…言います……」 美優は、強制的に幸斗と別れざるを得なかった。 七尾は悲しみに沈んでいる美優に、淀んだ瞳を向けた。 その瞳には、勝利を確信した喜びだけではなく、狂気も含まれていた。 320 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 13 48 ID gA0Krdgw ホームルームが終わると、七尾は幸斗の教室に向った。 教室を覗いてみると、幸斗が机に突っ伏していた。 どうやら、雌猫はしっかりと言ったらしい。 本当は屠殺してやりたかったが、そんなことをしたら、身体があの雌猫の血で穢れてしまう。 身体が獣臭くなったら、きっと彼は嫌がるだろう。 私は今、試験を受けているんだ。合格点を出さなければ、私は捨てられる。 必死に考えて、出した答えが、これだ。きっと、彼も認めてくれるだろう。 もう一度、教室を覗いてみる。 幸斗は未だに机に突っ伏して動かない。 試験のためとはいえ、あんな雌猫に振られたのだ。心優しい彼は、傷付いているのだろう。 でも、大丈夫。今すぐにでもこの私が慰めてあげる。 あの雌猫も出来なかったことを全部してあげる。 七尾は教室の中に踏み込み、まっすぐに幸斗の元に向った。 「ぶざまねぇ~、幸斗」 まずはいつもの様に憎らしく声を掛ける。 「七尾さん…。今はしゃべりかけないでください…。すっごくへこんでるんで…」 顔を上げた幸斗は目の辺りを赤くしていた。 泣き顔の幸斗もすごくかわいい。今すぐにでも抱きしめて慰めたいが、我慢。 「数週間前まではあんなにへらへら気持ち悪いくらい笑ってたのに、 その落差を見ると、笑いが止まらないわね」 それにしても、よくもまぁこんなに思ってることと違うことが、 ペラペラと言えるのだろう?自分でも不思議に思った。 「まったく、いつまで泣いてんのよ。男でしょ、あんた」 もしかして、自分にはSっ気があるのだろうか。…どうしよう、少しぞくぞくする。 「だったら、少しぐらい慰めてくださいよ」 彼が…彼が私のことを必要としてくれている。あぁ…どうしよう…アソコが湿ってきた。 「慰めてほしいの?慰めてほしいんだ?そんな年して…。あっ…あっはははは…」 でも…まだ駄目…。後…後少しだけ我慢。 「いいわよ、慰めてあげるわ。私の家に来たら、好きなだけねぇ…」 そう、好きなだけ…あなたのことを愛してあげる。 「いや…いいです。もう少し、こうしています。心配してくれて感謝します」 彼はなにを遠慮する必要があるのだろう? もしかして、まだあの雌猫のことを思っているのだろうか。 「あんたねぇ…。いつまで、あの女のこと引きずってんのよ!? あの女はあんたのこと捨てたんでしょ!?だったらあんたもあの女のこと忘れなさいよ!」 だとしたら、全力でそれを断ち切らなければならない。 人間である幸斗が、あんなのとくっついちゃいけない。獣姦になってしまう。 「………」 幸斗は黙り込んでしまった。悩むことなんてないのに…。 確かに獣を慈しむのはいいことだけど、甘やかすと獣は付け上がるんだよ。 現に、幸斗は優しくしていた雌猫に引っ掻かれたじゃない。 やっぱり、私が教えてあげなきゃいけない…。 「あぁ~、もう!決めたわ!私、なにがなんでもあんたを慰めてあげるわ!来なさい!」 強硬手段だけど、幸斗を引っ張っていくことにした。実力行使だけど仕方がない。 教室の入り口まで引っ張っていくと、 「な…七尾さん。分かりました。一人で歩けますから。だから、手を離してください」 と、言ったのでしぶしぶ手を離した。 「まったく…分かればいいのよ」 本当はもっと手を握っていたかったのだが、まぁいいか…。 だってこれからもっといろいろ触るから…。 321 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 14 19 ID gA0Krdgw 「お茶入れるから待ってなさい」 初めて幸斗を家の中に入れた。 幸斗の匂いと私の匂いが交じり合って、まるでセックスをしている様な気持ちになる。 あぉ…どうしよう、もうショーツもグショグショだ。 私は自分のアソコに手を…いけないいけない。またトリップしていた。 こんな所で失敗したら、それこそ今までやってきたことが水の泡になる。 気を取り直して、まず、淹れたての紅茶の中に、この日のために買ってきた睡眠薬を入れた。 底に沈殿しないように丹念にかき混ぜる。 …あぁ…私のアソコも幸斗のモノでめちゃくちゃにかき混ぜて欲しい。 私は握っていたマドラーを自分のアソコに…いけないいけない。 …なんだか、自分がだんだんアホの子になっている様な気がする。 実物がすぐ目の前にいるのだから、後少しなのだから耐えなければ…。 馬鹿なことをしすぎて、少し待たせてしまった。 紅茶を持っていくと、幸斗は俯いて黙っていた。 「あんたねぇ…まだ落ち込んでんの?しつこいと、誰にももてないわよ」 聞かなくても分かるのだが、とりあえず聞いてみる。 「いいですよ別に…。今年の夏は家で寝て過ごしますから…」 そう言って、幸斗は紅茶を啜った。 「美味しいかしら、それ?」 飲んだのを確認した七尾は幸斗に言った。 「えぇ…、美味し…」 幸斗はそこまで言うと、持っていたティーカップを滑り落とした。 「あら…、ずいぶんと早く効くのね」 まさかこんなに早く効くとは思わなかった。いい薬だな、と七尾は思った。 とりあえず、薬が効いて眠っている幸斗を引っ張り、ベットの上に乗せた。 万が一のため、逃げられない様に両手足を縛っておく。 これで準備完了だ。 「さぁ幸斗…いっぱい愛し合いましょ…」 七尾はそう言うと、自分の服を脱ぎ始めた。 322 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 15 15 ID gA0Krdgw 始めて見た幸斗のそれは、縮こまっていて、あまり大きくなかった。 「刺激を与えたら、大きくなるかしら…」 なけなしの性知識で、とりあえず幸斗のそれを扱き始めた。 少しすると、幸斗のそれは少しずつ硬くなり始め、 一分も扱くと、最初の時よりも遥かに大きくなっていた。 大きくなったそれを見ると、いろいろ試してみたくなり、 まず胸で挟んで扱いてみた。しばらくすると幸斗のものから知るが出始め、 それがぬちゃぬちゃと水っぽい音を立て始めた。 七尾は幸斗の先っぽから出てくる汁を舐めてみた。 独特な味がしたが、嫌いじゃない。むしろ、幸斗から出たものなのだから、もっと舐めたい。 そう思い、七尾は胸で扱くのから、手で扱くのに変えた。 「な…なにを…してる…んっ…ですか…」 しばらく扱いていると、幸斗が目を覚ました。 「なにって、見ての通り、慰めてあげてるんじゃない」 そう言って、七尾は止めることなく扱き続けた。 「や…止めて…ください…。こんな…度の…過ぎた悪ふざけは…」 この期に及んで、やっぱり彼は鈍いなぁ…。七尾は再びそのことを再認識した。 「あんたねぇ…、ここまでしてるってのに、まだ悪ふざけだって言ってるの? まったく、あんたって本当に鈍感ね…あんたのことが…好きだからやってるのよ」 お仕置きとばかりに、扱く速さをあげた。 扱く速さをあげた直後、幸斗は我慢できなくなったのか、射精した。 幸斗から吐き出された精液が、七尾の身体に飛び掛る。 「あらあら、こんなにたくさん出して…。そんなに溜まってたのかしら?」 そう言って、手に付いた精液を丁寧に舐めた。なんとも言えない味が口の中に広がる。 「そんな、この学校に好きな人はいないって言ってたじゃないですか!」 彼は私の言ったことを信じていた様だ。正直なのはいいことだけど、 やっぱり正直すぎるのもどうか、と思った。 「あんなの嘘に決まってるじゃない。私はあんたのことが好きだったのよ。 私のことを助けてくれた時から…ずっとね」 「でも…いくらなんでも別れてすぐにこんなことをするなん…うぐっ…」 幸斗が、またあの雌猫のことを言い出そうとしたので、七尾は抱きしめてそれを遮った。 「あの女のことはどうでもいいの。私はあの女の様に途中であんたのことを見捨てたりしない。 あんたのためだったら、どんなに恥ずかしいことだってしてあげるから、 あんたの気に入らない所、全部直すから、だから…だからお願い…。私のこと…抱いて…」 やっと自分の言いたいことが全部言えた。幸斗に自分の思いを全部伝えることができた。 そう思うと、七尾は自分の目から涙が流れていることに気付いた。 幸斗が苦しそうだったので、少し離れてあげると、 「ありがとう…。僕も…あなたのことが…好きです…。今まで気付かなくて…ごめん…なさい…」 と、言ってくれた。 七尾は嬉しくなって、再び幸斗を抱きしめた。 その後、七尾は幸斗の縛めを解くと、幸斗に押し倒された。 胸を吸われ、揉まれ、アソコを舐められ、最後に処女を捧げることもできた。 少し痛かったけど、最後はとても気持ちよかった。 今、幸斗は私の隣で疲れて眠ってしまっている。 私は、幸斗の唇にキスをした。 ねぇ幸斗。私、合格よね。合格したんだよね。 合格したから、これからずっと一緒にいてもいいんだよね。 私、もう幸斗から離れないよ。だから、幸斗も私から離れないでね。 もし、幸斗が私のこと嫌いになったら、私…死んじゃうから…。 だから、ずっと一緒にいようね。死が二人を分かつまで、ずっと…ずっと…ずっと…。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2416.html
依存型ヤンデレの恐怖1 依存型ヤンデレの恐怖2 依存型ヤンデレの恐怖3 依存型ヤンデレの恐怖4 依存型ヤンデレの恐怖5 依存型ヤンデレの恐怖6 依存型ヤンデレの恐怖7 依存型ヤンデレの恐怖8 依存型ヤンデレの恐怖9 依存型ヤンデレの恐怖10