約 2,981,834 件
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/196.html
冬馬951~960 お互いの剣の技量を計るかのように距離を取った斬り合いが続く。 先に大きく振りかぶったのは春樹だった。 上手く遠心力を使い、重い一撃を冬馬先輩に浴びせる。 鈍い金属の爆ぜる音が響く。 と、大きな赤い剣を細身の青い剣で受けとめ、ジリジリと力で弾き返した。 低くなった体勢のまま冬馬先輩が大きく前に出て懐に入ろうとする。 それを察した春樹は、紙一重で後ろへ飛び退いた。 「俺が火で先輩は水。やっかいな相剋だな」 「厄介という割には余裕がありそうですが」 「御門先輩、やっぱり強いね」 「春樹さんの隙のない滑らかな動き。剣を扱い尽くした相当な手練れです」 「それはそうさ。大和で一番の戦士だったんだ」 「守屋の剣士としての能力をトレースできるようですね」 「まぁね。だけど身体は俺のままだから使いすぎると次の日は動けなくなるんだけど」 (二人共、どうして戦わなくちゃならないの) 冬馬先輩は私を守るために剣を振るうと言ってくれた。 春樹も私を守る力が欲しいと家を出て行った。 同じ目的なのにその二人が争っている。 大切な人達が傷付け合っている。 どちらか倒れるまでの命のやり取りをしている。 それを私は見ていることしかできない。 技量を確かめ合ったのか、剣と剣を激しくぶつけあう接近戦になっていった。 お互い一歩もゆずらない。 軽やかに動く二人はまるで剣舞でも踊っているようにさえ見える。 ぐっと二人の距離が近づいて、そのままつばぜり合いになっていく。 「御門先輩、手強いな……今までで一番生きる事に執着してる。姉さんに何か言われたね」 「ここに来る前、誰よりも特別な人だから死ぬことは許さないと言われました」 「そうなんだ。今回の強さはそのせいだな」 「今回? どう言う意味ですか?」 「俺が先輩とこうやって一対一で戦うのは今回で9回目だからね」 「9回? そんなはずありません」 「御門先輩や姉さん達はここを夢だと思っているかもしれない。だけどここは夢でも現実でも無い」 「胡蝶の夢の最中……では無いのですか?」 (胡蝶の夢、では無いの?) 戦うのは9回目だとか、おかしな事を言い出す春樹に私も冬馬先輩も困惑する。 「違うさ。ここは時の狭間なんだ」 「時の狭間……」 「そう。失敗したんだ、姉さんは。というより、鬼の片棒を担いだって言った方がいいかもしれない。文化祭の前日から188日後までの間を何度も繰り返してる」 「繰り返している……ループしているという事ですか」 「食べたら無くなるからね。でもこの閉ざされた時間にいる限りーー御門先輩という食材は何度でも手に入るだろ?」 「それは……本当なのですか?」 「もちろん。殺し合いの最中に嘘を言うほど余裕は無いから」 春樹がつばぜり合いを終わらせるために力を込めて冬馬先輩を押し出す。 冬馬先輩は一歩後退して再び構えた。 「どうしてループしてると分かるのですか?」 「唯一、俺だけが記憶してるからだよ」 「なぜ春樹さんだけが? 僕も愛菜も誰も記憶していない。あの鏡だって気づいていなかった」 「観測者……とでも言えばいいかな。俺だけは姉さんに関するあらゆる記憶を保持できるんだ。可能性も時も超えてね」 「それが春樹さん自身の能力という訳ですね」 「違うよ。これは昔、姉さんが与えてくれたんだ。全く、皮肉なものさ」 「愛菜が……」 「だから鬼にとって俺は最適の協力者なんだ。姉さんが好みの料理も作れるしね」 「春樹さんはそれでいいのですか?」 「どういう意味かな」 「力を求めすぎるあまり、一番大切なものを失ってはいませんか?」 「どうだっただろう。もう以前の俺が何を大切にしていたかなんて忘れてしまったよ。軟禁して鬼に御門先輩を食べてもらい、結果、姉さんの心を守れている。過程なんてどうだっていいのさ」 (軟禁中に先輩を……そう春樹は言ったの?) 軟禁されている時の食事が唯一の心の拠り所だった。 悲しみに暮れていた私を少しずつ元気にしてくれた。 その正体が一番大切な人そのものだったーー。 私は自分のおぞましさと無力さに打ちのめされる。 (こんな事って……) 廊下の床を拳で叩く。 何度も何度も。 さっきも冬馬先輩から頭を冷やせと言われた。 足手纏いだとも。 結局、巫女になっても何一つ変えることが出来なかった。 私は冬馬先輩に絶望を与える存在でしか無かった。 目の前が急に真っ暗になる。 息をするのさえ億劫になっていく。 『……菜……』 優しい声。 どこかで名前を呼ばれた気がした気がした。 『誰?誰か私を呼んでいるの?』 『諦めてしまうのですか? あなたの一番大切な人はまだ諦めていませんよ』 私は顔をあげる。 冬馬先輩はまだ戦っている。 疲れが見え始めてきたのか、動きに隙ができはじめて徐々に押されていた。 身体中の斬り傷が痛々しい。 それでも何度も立ち向かっていく。 『冬馬先輩が……』 『相手は鬼の力を与えられています。ですが、陰の気があちらに集中してくれたおかげで表に出る事ができました』 『表に? 一体あなたは……』 『……神器といえど人の子でありながら対等に戦う事ができるのは驚異です。あなたの大切な人が善戦してくれている。他の神器も懸命に結界を解いてくれている。皆を導く巫女が逃げていいのですか?』 『駄目……。逃げてなんかいられない……!」 『そうです。巫女は常に光でなくてはいけません。堂々と前を向いてください』 『ありがとうございます。一体、あなたは……』 『私は愛菜でもあり、壱与でもある。そして夢で何度も会っている……』 『もしかして……よもつしこめさん?』 『そうです。愛菜、目を閉じて下さい』 私は言われるまま、そっと目を閉じる。 すると瞼の裏に一人の少女が現れた。 次へ冬馬971~980
https://w.atwiki.jp/wiki13_unk/
はじまり 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/24(水) 15 16 52.99 ID MnBjbHf00 絶対食べます 食べてる様子もうpします スレ 元スレ:30分で1000までいったらうんこ食べます http //ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1148451412/ ※ウィルス注意! うp会場:うんこ食べるならここで http //ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1148452663/ その他:ID MnBjbHf00がうんこ食うまで叩くスレ http //ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1148456879/ 一言 なにかあればドウゾ テストテスト -- 359@中の人 (2006-05-25 19 27 54) 結局どうなったんだよ。逃走で終了? -- 名無しさん (2006-05-30 18 50 27) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/71.html
511~520 521 ①黙って頷く 「ちょっとまった、いま高村って言わなかったか!?」 私が頷くのと同時に、修二くんが春樹に聞く。 「…ええ、それが?」 「それがって……」 「修二落ち着け。高村なんて珍しい苗字でもないだろう。それより、このままだと遅刻だ」 「そうだな、さすがに二日続けて遅刻ってのは勘弁。歩きながら話そうぜ」 春樹の言葉に修二くんがなんと言っていいかわからない顔をし、一郎くんがそんな修二くんをたしなめ、隆が一郎くんに同意する。 言われて廻りを見ると、すっかり人通りがなくなっている。 「チハル、またストラップになって春樹と一緒にいてくれる?」 「うん!」 春樹にしがみついたままだったチハルは、ポンと軽い音を立てて春樹の手に納まる。春樹はチハルを胸ポケットに入れた。 それを確認して、私たちは歩き出す。 (一郎くんは私たちの会話をちゃんと聞いていなかったからああ言ってたけど…桐原さんは、はっきり高村のおじ様は研究者だって言ってた) 研究者の高村といったら、高村研究所に関係があるとしか思えない。 日曜日に冬馬先輩が言っていた言葉を思い出す。 『優秀な能力者であり、研究者であり、権力者でもある……それが高村の名を持つ者なのです』 あの言葉からいけば、能力者ではない春樹は高村になれなかったということ。 逆を返せば、高村を名乗っている春樹の本当のお父さんは、能力者でもあるということだ。 (なんか、おもわぬ方向から研究所のことが少し分かったかな…) 「愛菜ちゃん?」 いろいろ考えながら歩いていたら、皆から大分遅れてしまっていた。 修二くんの言葉に皆が振り向く。 修二くんはその間に開いてしまった距離を戻ってきて、私の手をとった。 「ほら、急いで」 「あ、うん」 私は手を引かれながら小走りで皆に追いつく。 「ご、ごめん」 皆の足を止めてしまったことを謝ると、修二くん以外複雑そうな視線を投げてくる。 修二くんだけ妙に楽しそうだ。 ①「どうしたの?」 ②「遅刻しちゃうよ、行こう」 ③「……?……!修二くん、手!」 522 ②「遅刻しちゃうよ、行こう」 刺すような視線が私と修二君に向けられている。 「愛菜ちゃんの手って、小さくてスベスベだよね~」 そう言いながら修二君は、突然、その手に頬擦りをしだした。 「お、おい!」 「ちょっ、修二先輩」 隆と春樹が同時に叫んだ。 そこでようやく、私は修二君と手をつないでいることに気付く。 「…………!修二くん、手!」 私は焦りながら、自分の手を引っ込めた。 昨日のキスのせいで、修二君のスキンシップに対して情けないほど過敏に反応してしまう。 (あれは治療だったんだから、意識しちゃだめよ) そう思うのに、どんどん顔が熱くなっていく。 「愛菜ちゃん、赤くなってる。ホントかわいいよなぁ」 うつむいく私を修二君は楽しそうに覗き込んだ。 いつもならここで一郎君のキツイ一言が入ってもよさそうなのに、何も言葉が返ってこない。 むしろ私たちの姿を視界から外すようにして、横を向いていた。 (一郎君…?) 「愛菜。担任に嫌味言われたくないし、急ごうぜ」 修二君と手をつないだ事にムカついたのか、隆は不機嫌な声で私に声をかけた。 「う、うん…」 私たちは走って教室に向かった。 遅刻はなんとか免れ、HRを終える。 日中の授業を慌しく受けていると、いつのまにか放課後になっていた。 これから、どうしようかな。 ①今日も文化祭の準備 ②春樹の様子を見に行く ③考える 523 ①今日も文化祭の準備 「香織ちゃん、準備今日は何をやればいい?」 「えっと、大きいものは大体作っちゃったし…小物係もいっぱい居るから、今日は放送委員のほうに行ってもいいわよ?」 「え、でも…」 「大丈夫大丈夫、当日放送委員は大変でしょ?ちゃんと打合せしないと、当日バタバタしちゃうわよ」 香織ちゃんはそう言ってからちょっと回りを気にして、私に顔を寄せてこそっとささやく。 「それに、いとしの一郎くんと一緒に仕事できるチャンスじゃなーい」 「…え!?」 「ふふふ、前に言ったこと覚えてるわよ?」 笑いながら、ちょっと意地の悪い笑みを浮かべて香織ちゃんが言う。 言われて1週間くらい前の会話を思い出した。 香織ちゃんに彼氏を紹介しようかと言われたとき、一郎くんのことをとっさに言葉にしてしまったのを覚えているのだ。 あの時一応否定したけれど、香織ちゃんはすっかり私が一郎くんを好きだと思い込んでいる。 (確かに嫌いじゃないけど…恋愛感情の好きとは違う、よね…?) あのときだってどちらかというと憧れが強かった。 1週間しか経っていないけど、その間にいろいろあって一郎くんへの感情も変化した。 「ま、どっちにしろこっちは目処がついてるからさ、ほらいっといで」 困った顔をしている私を、香織ちゃんは私を教室から押し出す。 「じゃ、いってらっしゃーい」 そういってヒラヒラと手まで振られて、私はあきらめて放送室へ向かう。 (もぅ、香織ちゃんってば余計な気を回しすぎよね…) 香織ちゃんの行動に苦笑する。 放送室まで来てノブに手をかけあけようとして私は動きを止めた。 戸が少し開いていて、中から話し声が聞こえる。 この声は… ①一郎くんと修二くん ②一郎くんと水野先生 ③水野先生と桐原 524 ②一郎くんと水野先生 耳を近づけると二人の会話がはっきりと聞こえてきた。 「それで……あなたたちの方は具体的にどうなっているの?」 水野先生は一郎くんになにかを確認するような口調で尋ねている。 「一応、現状で出来るだけのことはしているつもりです」 いつもの冷静な調子のまま、一郎くんは答えた。 (放送委員のことかな?それとも、力の話なのかな…) もし力の話だったら、なぜ私が狙われているのかわかるかもしれない。 今のままでは不安が募るばかりだ。 少しでも情報が手に入るなら、ぜひ耳に入れておきたい。 悪趣味だと思いながらも、もう少し立ち聞きをすることに決めて耳を澄ました。 「最近のあなた達、あまり協力的では無いようだけれど?」 「協力? そんなつもりは初めからありません。俺達は組織と取引をしたいだけです」 「あらあら…私に反発できるほど偉くなったつもりでいるね」 水野先生の放った一言は、まるで一郎くんを見下すような口調だった。 (やっぱり、力の話みたいだよね……) 私は緊張しながら、再びドアに耳を近づけた。 「今まで、あなた達の意見を尊重してあげていたけれど……揺さぶり程度ではなく、本格的に組織が手を下すほうが早そうね」 「待ってください。下手に時期を誤れば、困るのは組織側だと思いますが」 「悠長にあなた達だけに任してはいられないわ」 「俺達には目という手札があります。 大堂愛菜の力へとつながるカギを俺達が握っている以上、取引としては十分な対価だ。 現状維持もその時に交わした取引項目のひとつだったはずです」 (一郎くん……) 私自身が取引に使われていたと思うだけで、胸が締め付けられるように痛んだ。 入学当時からの憧れていただけに、一郎くんの言葉がつらい。 「まあいいわ。せいぜい強がっていられるのも今のうちよ。所詮は君も修二くんも道具に過ぎないのだから。 よく肝に銘じておくことね」 まだ一郎くんと水野先生の会話は続いているようだ。 私は… ①もう少し話を聞く ②逃げ出す ③放送室に入る 525 ①もう少し話を聞く 一郎くんは大きなため息をついた。 「あなたも覚えておくといい。取引をしている以上、条件を一つでも破ったら取引は反故です」 「………」 一郎くんの言葉に、水野先生が沈黙する。 強く出ていても、やっぱり一郎くん達の力は必要だということだろうか。 「そうそうあなたの態度がとても不快でしたので、新たな情報が一つあったのですがこの報告はしないことにしました」 「何をいっているの!?」 水野先生のとがめるような声がする。 「そういえば、取引をする以上立場は対等であること、という条件がありましたね。 けれどあなたは俺たちを道具といった」 「ちょっと待って頂戴!」 あせる水野先生とは裏腹に、一郎くんの声はどこかすがすがしささえ感じる。 「ということで、今後一切俺たちは組織に…いえ、こういったほうがいいですね。主流派と取引しない、と」 「!あなたそれをどこでっ…」 「それに答える義理はない。ということだ。修二、大堂」 急に名を呼ばれ、私は硬直する。 「いやー、兄貴かっこいー」 硬直した私の真後ろから、修二くんの声がする。 いつから居たのだろう。一郎くんと水野先生の話に集中しすぎて気付かなかった。 修二くんは放送室の扉を開ける。 「あなたたち……まさか…?」 驚いた顔の水野先生が私たちを見ている。 先生の言葉に、私もふと思う。 (もしかして一郎くんは私たちがそろうのを待ってた?) 最初の方の会話は水野先生を引き止めるような言葉の運びだった。 それが急に組織の主流派との取引はしないとの宣言。 まるで私たちに聞かせようとしたみたいではないか。 「ま、俺はもともと組織の連中と取引する気はまったくなかったし」 修二くんは分かっていたのか、にやりと笑って一郎くんの隣に歩いていく。 「今までだって、してこなかったけど?」 「……修二」 「はいはい、分かってるよ」 一郎くんと修二くんはそろって水野先生へ手を伸ばす。 水野先生はあわてて身をよじるが、二人に腕をつかまれる。 「それじゃ先生、組織に伝言よろしくね」 修二くんがにっこり笑って言った途端、空気がピリピリと震える感じがした。 それが納まった後、先生の抵抗がピタリと止まり、私たちが見えていないかのように放送室から出て行った。 ①「先生に何をしたの?」 ②「組織に逆らって平気なの?」 ③「これからどうするの?」 526 ②「組織に逆らって平気なの?」 操られるようにして立ち去る水野先生を見送りながら、私は尋ねた。 そんな私を見て、修二君は「俺の事、心配してくれるんだ?」と楽しそうに覗き込んでくる。 「だって…逆らうと怖そうだよ」 「へーき、へーき。愛菜ちゃんがいるだけで俺、がんぱっちゃうしさ」 修二君は不安がることも無く、いつもの軽口を言いながらにっこり笑った。 「組織への接触は資料の収集と力の応用に関する知識が欲しかっただけだからな。 欲しい情報がほぼ手に入った以上、ここが引き際だろうと判断したまでだ」 一郎君もさっきの出来事など意に介さず、机の上にある放送委員の資料を片付けている。 (二人とも平気そうだし、心配しなくていいのかな) 「そういえば、前にファントムを消滅させていたのは、力の応用だって言っていたよね」 私はあっという間に黒い影を退治してしまった修二君の姿を思い出す。 「どれだけ強力な力を持っていても、使い方を理解できていなければ無駄ばかり生じてしまう。 正しく使ってこそ、少ない力で最大の威力が発揮できるというものだ」 「同じことをするにしたって、少しでも楽できた方が良いしね。 さっきの水野に暗示をかけたのも力の応用だし。まあ、記憶までは弄れないからじきに上層部の耳には届くと思うけどさ」 修二君といい、一郎君といいやけに自信たっぷりに見える。 どうして組織が怖くないのだろうか。 「本当に一郎君も修二君も逆らって怖くないの?」 「だから、へーきだって。愛菜ちゃんは心配症だなぁ。俺達にこの目がある以上、主流派は手出しできないんだよ。 俺達が見つけなければ、封印を解くこと――」 「修二!」 封印と言ったとたん、一郎君が制すように叫んだ。 修二君はしまったという顔で一郎君を見た後、誤魔化すように頭を掻いている。 私は… ①「封印?」 ②「今の話、私に関係あることなのね」 ③「一郎君が話していた資料の収集ってなに?」 527 ②「今の話、私に関係あることなのね」 一郎くんがここまで過剰に反応するということは、きっと私に聞かせたくない話なのだろう。つまり私に関係があるということだ。 修二くんもさっきの反応をみると、私には知られたくないと思っていると見て良い。 (封印…) 私の中の何かが誰かに封じられている? それは力なのだろうか?けれど私は力を無自覚で使っているみたいだし、最近は意図的に通信をすることも出来る。 (それじゃあなんだろう…) 「愛菜ちゃん、そういえばなんか用事があって放送室に来たんじゃないの?」 修二くんが考え込む私の顔を覗き込む。 はっと我に返って顔を上げると、驚くほど近くに修二くんの顔があって思わずのけぞる。 「…?どうしたの愛菜ちゃん?」 修二くんはもともとスキンシップが激しいから、至近距離に当たり前のように踏み込んでくる。 以前はあまり気にしなかったけれど、あのキス以来過剰に反応してしまうのはどうしようもない。 不思議そうに首を傾げる修二くんから一歩下がって、私はあわてて笑ってみせる。 「あ、うん、なんでもないよ。えっと、ほら、放送委員の文化祭の準備なにかあるかなとおもって…」 私は修二くんから一郎くんへ視線を移す。 一郎くんは少し眉を寄せて私たちを見ていたが、私の言葉にいつもの表情に戻ると少し考えるようにあごに手を当てた。 「そうだな…、放送機材の点検をしなければならない。だがここの放送機材はほぼ毎日使っていて不具合はないから大丈夫だろう」 「それじゃあ、体育館とか?」 「そうだな、後はめったに使わない校庭の放送機材か」 「あれ?校庭に放送機材なんてあった?」 「運動会で使っただろう?」 「あぁ!そういえば…」 「時間的に今日はどちらか一箇所しか点検できないが」 めったに使わないからこそきちんと確認しておかなければならない。 けれど、うまく話をはぐらかされた気もする。 どうする? ①封印のことについて聞く ②体育館の機材点検に行く ③校庭の機材点検に行く 528 ③校庭の機材点検に行く 児童公園でも核心に迫った話になると、必ずはぐらかされていた。 (きっと、教えてくれそうにもないよね) 封印の話は気になったけれど、今は尋ねるのを諦めた。 「じゃあ……校庭の機材点検に行ってくるよ」 私は放送室から遠い校庭側をを選ぶ。 委員長として多くの仕事を抱えている一郎君に余計な手間をかけさせる訳にはいかない。 「では、俺は体育館の点検に行ってこよう。カギはこれを持っていくといい」 一郎君はそう言うと、私に鍵を手渡して放送室を出て行った。 「修二君はどうする? クラスに戻る?」 私は体育倉庫のカギをスカートのポケットに仕舞い込む。 「俺は愛菜ちゃんについていくよ」 「え?でも、クラスの出し物の手伝いをしなくちゃ駄目だよ」 「へーきへーき。今日は買出しメインだし。俺の係りは暇なんだ」 (本当かな? またサボろうとしてるんじゃ…) そんな私の反応を知ってか知らずか、「校内デートだ~」と歌いながら一郎君は歩き出した。 校舎を出て、体育倉庫に向かう。 テニスコート沿いを歩いていると、ふと修二君が足を止めた。 「どうしたの? 修二君」 「テニス、したいなぁと思ってさ…。一週間も体動かしてないとオカシくなりそうだよ」 テニスコートのフェンスに手を掛け、だれもいないコート全体を見渡しながら呟いている。 その視線は毎日練習していていた自分自身を思い返しているようにも見えた。 (修二君は本当にテニスが好きなんだ…) 「今は文化祭期間中だし、練習できないんだよね」 「そうだ! 点検が終わったら一緒にテニスしよっか?」 私に向けられた修二君の瞳が名案を思いついた子供のように輝いている。 「でも…私、全然テニスできないよ」 「いいって、いいって。俺に任せておいてよ。手取り足取り腰とり教えちゃうからさ」 「腰とりは余計だよ! 」 「文化祭の準備ばかりしてたら腐っちゃうしさぁ。たまには羽をのばさなきゃ、ね?」 どうしようかな ①いいよという ②放送委員の仕事に戻るという ③クラスの仕事に戻るという 529 ②放送委員の仕事に戻るという 「ダメだよ、点検が終わったら報告もしなくちゃいけないし、他にもすることがあるでしょ。一郎くんにだけ仕事させるわけにはいかないよ」 「兄貴のことなんかどうだっていいじゃん、兄貴は好きでやってるんだからさ」 「だめです!さて、急がないと下校時間になっちゃう」 私は後ろでぶーぶーと文句をいっている修二くんをそのままに体育館倉庫へ急ぐ。 「待ってよ、愛菜ちゃん!」 修二くんがあわてて追いかけてくる。 「も~、愛菜ちゃんもまじめなんだから」 「修二くんが不真面目すぎるんです」 倉庫の鍵を開け扉をあけると、カビとホコリのにおいが鼻につく。 「うわ~」 思わず顔をしかめた私の横を修二くんがすり抜ける。 「早く終わらせちゃおう、で、俺とあそぼ」 いいながら、修二くんは壁のスイッチを押し電気をつけた。 「えっと愛菜ちゃん、機材ってどこ?」 「たしか…、奥に部屋があってそこにあったと思う」 「奥ね」 修二くんは、ずんずんと奥に進んでいく。 私もあわてて修二くんの後を追いかけた。 「この戸かな?……あ、鍵がかかってる。愛菜ちゃん」 「あ、うん…えっと……これかな」 持っていた鍵の一つを差し込んでまわすと、かすかな音と共に鍵が開く。 扉を開けると、放送機材が所狭しと置かれていた。 「さて、さくっと片付けちゃおう」 「そうだね」 修二くんの言葉に頷いて、私はコンセントを探す。 壁をぐるりと見回してみたけれど、ものが多くて壁が良く見えない。 「コンセント、コンセント…」 乱雑に置かれた機材を覗き込むようにして、壁を確認していく。 最後の一面に来た所で、ふと床に違和感を感じた。 踏んだ感じが他の場所とは違う気がする。 (?) 私は少し戻って足踏みをし、さっき違和感を感じた場所でもう一度足踏みしてみる。 そうするとやはり足の裏に返ってくる感じが違った。 よくよく床を見ると、うまくカモフラージュされているが下に収納庫らしきものがあるようだ。 私は… ①修二くんを呼ぶ ②自分で調べる ③気にせずコンセントを探す 530 ②自分で調べる (なんだろ……これ) 地面に埋まるようにして、錆びた色の蓋が薄っすらと見えている。 「どうしたの? 愛菜ちゃん」 配線用の長いコードを手に持った修二君が振り向いた。 「蓋? 錆び付いているな…」 修二君は歩み寄って、首をかしげた。 私たちは肩を寄せ合うようにして、その錆びた蓋を覗き込む。 「ずいぶん古いものみたいだね。この体育倉庫が建つ前からあるのかな?」 「開けちゃおうか?」 修二君は秘密を見つけた子供のように小声で話しかけてくる。 「重そうだよ……大丈夫?」 「任せといて。伊達に鍛えてないからさ。腕の太さだってこんなに違うんだよ、ホラ」 修二君は両腕を捲り上げて私に見せてきた。 たしかに、利き手である左腕の方が右腕よりも太くなっている。 チャラチャラして見えるけれど、テニス部の練習量はかなりのものかもしれない。 「俺的には、かっこ悪いから右も鍛えてはいるけどさ。仕方ないんだよなぁ」 修二君は苦笑しながら、制服の袖を下ろした。 「収納庫みたいだよね」 「開ければわかることだって。いくよっ」 修二君は錆びた取っ手を持って、おもいきり上に引っ張った。 だけど、蓋はビクとも動かない。 「あれ? 重いな…」 「無理しなくてもいいよ」 「絶対に開けてやる。くっそー、ひらけっての! 」 負けず嫌いな修二君はそう言うと、渾身の力で引っ張り上げた。 バキッ その音を聞いたとたん、修二君の背中が勢いよく近づいてくる。 「うわぁぁ!!」 「きゃっ! 」 私達はマットにもつれ合う様にして倒れこんだ。 ドサリという音と共に砂煙が舞い上がり、走り高跳びの棒が乾いた音を立てて地面に倒れた。 私は… ①「いたた……」 ②「お、重い」 ③気を失ってしまった
https://w.atwiki.jp/duelvideo/pages/2010.html
【デッキ名】ダメステいいですか? 【使用者】ミソ 【メインギミック】 オネストのせいで「ダメージステップいいですか?」という言葉が知れ渡り、その言葉のウザさを知れ渡らせるために組んだデッキ。 弾圧+ライオウ+オネストというガチな組み合わせ。 ダメージステップに発動できる魔法罠が詰め込んであり、勝率は高い。 実はエレキジが一番活躍している。 【このデッキを使った回の動画】 弥太郎「3600円ドラグニティ(スリーブ代込)」vs ミソ「ダメステいいですか?」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/8015.html
TBC東北放送 天気予報・ニュース TBC東北放送 天気予報・ニュース(月曜) 2023年4月~23年6月 18時57分~19時00分 + ... 共通事項 絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー 2023年4月10日 悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展 ナビゲーション 提供読み上げは「ケーズデンキグループ デンコードーが協賛しています」 0’15”…ケーズデンキグループ デンコードー(HH扱い)
https://w.atwiki.jp/83452/pages/16766.html
ピンポーン・・・ ガチャ 唯「和ちゃああん!!」ギュウウ 和「唯、あけましておめd」唯「憂ー! 和ちゃん! 和ちゃんきたよぉー!」 トタトタトタ 憂「和ちゃぁぁん、あけましておめでとう!」ダキッ 和「わっぷ、もぉ・・・おめでと、今年もよろしくね、唯、憂」ナデナデ 唯「おめでと、さ、はやく入って入って~」グイグイ 和「ちょっとちょっと。落ち着きなさいあなたたち」 和「はいこれ、つまらないものだけど、東京のお土産よ」 憂「ありがとう和ちゃん・・えへぇ~」ニコニコ 唯「ふふふぅ~」ニコニコ 和「ちょっと、ふたりとも、何そんなに人の顔見てるのよ」 憂「だって、久しぶりの和ちゃんだもん♪」ニコニコ 唯「そうだよそうだよ、ホンモノの和ちゃんだよぉ♪」ニコニコ 和「憂はともかく、唯は先週東京で会ったでしょ」 唯「えへへぇ、銀座でオトナのデートしちゃったもんね、和ちゃぁん」 憂「おねえちゃんだけ、ずるいなぁ」 和「ふふっ、あんなのがデートと言えるのかしらね」 唯「刺激的だったよ、銀座ってお洒落で高級なイメージだったけど」 唯「それだけじゃなかったんだね」 和「そうね、あれもまた銀座の一面ね」 憂「和ちゃん、外寒かったでしょ、お雑煮あるけど食べない?」 憂「お正月料理は、食べ飽きちゃってるかな?」 和「そうね、ぜひいただくわ。久しぶりの憂のお料理だもの」 唯「憂のお雑煮はおいしいよ、特製なんだよ~」 憂「おまたせしましたー。『マシュマロ豆乳雑煮・おねえちゃんスペシャル』です!」 和「・・・マシュマロ?」 憂「あ、ホントはマシュマロ入ってないんだよ!?」 憂「おねえちゃんみたいなふわふわのお雑煮なんだぁ。えへへ」 和「それでマシュマロってわけね?」 唯「私のリクエストで憂が作ってくれたんだよ、マシュマロ豆乳雑煮!」 和「豆乳は入ってるんだ・・・あら何これ、美味しい!」ズズッ 唯「でしょでしょ~、憂のお雑煮だもん」フンス! 憂「よかったぁ」ニコニコ 和「よく練られてなめらかな豆乳・・・まるでクリームシチューね」 和「それを薄口しょうゆと昆布出汁で味を調えて和風に。さすが憂ね」 唯「えへへ//」 和「なんで唯が照れてるのよ」 唯「憂がほめられるとうれしいんだよぉ」テレテレ 憂「ううん、おねえちゃんのアイデアだもん。ありがとうおねえちゃん」ニコニコ 唯「うーいー♪」ピョンピョン 憂「おねえちゃんっ♪」ピョンピョン 和(喜んでる喜んでる♪) 和「相変わらずね、あなたたち」 唯「ねぇねぇ和ちゃん、東京の大学はどうなの?」 和「どうって、そうね。仲のいい友人もできたし、順調よ」 唯「もぉ、そういうんじゃなくてさー、もっと何かないの?」 和「どういうのよ? そういう唯はどうなの? ちゃんと勉強してるの?」 唯「えぇ~、いきなり勉強のこと?」 和「唯のことだし、寮生活は澪やムギに面倒見てもらってるんでしょ?」 唯「そ、そんなことないよ! 澪ちゃんたちだけじゃなくて・・・」 唯「りっちゃんにも、晶ちゃんにも、菖ちゃんや幸ちゃんにも面倒見てもらってるよ!」 唯「人は1人では生きていけない。私はみんなに支えられて生きているんだよ」キラキラ 憂「おねえちゃん、大人になったなぁ」ウルウル 和「・・・唯に振り回される人間が増えてるのね」 唯「えーっ。和ちゃんのいじわるっ! 私だって成長してるんだから」 和「へえ、たとえば?」 唯「えーと、えーと・・・今度、みんなでクルマ買うんだよ?」 和「え、クルマ? すごいわね・・・まさかムギに出して貰う訳じゃないわよね?」 唯「うん、それはないよぉ。ちゃんとみんなでバイトして買うんだよ?」 和「そうよね、安心したわ」 唯「えへへ、まだ教習所に通ってるんだけどね」 唯「5月の連休には、和ちゃんのところに遊びに行こうかな」 和「あら、それは楽しみね」ニコッ 唯「最初のドライブは、憂と行く予定なんだけどねー。ねぇ憂♪」 憂「うん、おねえちゃん♪」ニコニコ 唯「ふふっ、和ちゃんも行きたい?」 和「そうね。どこに行くかはもう決めたの?」 憂「うーん・・・それを今、悩んでるんだぁ」 唯「むっ、流された!」 憂「和ちゃん、どこか一泊か二泊くらいで手頃なところないかな?」 和「いつ頃行くのかにもよるでしょうけど、春頃なら」 和「福島県の大内宿。江戸時代からの賑いの残る宿場町よ。蕎麦処としても有名ね」 憂「福島県かぁ・・・」 唯「お蕎麦、お蕎麦! 憂の特製年越し蕎麦、おいしかったなぁ」ぽわぽわ 和「そこから北上して宮城県は仙台市。言わずと知れた杜の都」 和「市内の至るところ、年中とっておきの緑の風景が見られるわ」 和「年末は仙台光のページェントっていうイベントをやっていたのよ。私も行きたかったわ」 唯「イルミネーションきれいだろうねえ」 憂「宮城県・・・」 和「最後は、世界遺産に登録された平泉の歴史文化を巡ってはどうかしら」 和「本当は、何日かかけて、ゆっくり見てみたいところだけど」 唯「世界遺産かぁ。なんだかドキドキするよ」 憂「岩手県・・・」 唯「さすが和ちゃんだね、すごく行きたくなってきたよ、東北」 憂「和ちゃん、東北地方のこと詳しいんだね」 和「9月に一度行ったのよ。その時は観光じゃなかったけれどね」 唯「え、いいなー旅行してきたんだ、和ちゃん!」 憂「和ちゃん、あの・・・」 和「どうしたの?憂」 憂「福島県、宮城県、岩手県って、震災の被害が大きかったところだよね」 和「そうね。私が9月に行ったのは、大学のボランティア派遣なのよ」 唯「え、そうなの!? 和ちゃんすごいね」 憂「やっぱりそうなんだ・・・」 和「ええ、ボランティア派遣はきちんと組織されてるから、安全よ」 唯「でも9月だったら、もう震災から半年だよね。そんなに時間が経っても、お手伝いすることあるの?」 和「そうね、9月にはもう仙台空港の復旧とか、ニュースでは復興が進む様子ばかりだったわね」 和「ちょうど唯たちにも見てほしくて、その時の写真を持ってきてるのよ」ガサゴソ 和「これが、『完全復旧した仙台空港』にある建物のひとつよ」 唯「こ、これ・・・」 憂「ぐちゃぐちゃだね」 和「確かに空港の機能は復旧していたけど、周囲は瓦礫の山で、とてもそうは思えなかったわ」 和「こっちは、仙台市からお隣の塩竃市への道筋で撮った写真」 和「私たちは塩竃の近くで作業したの。その拠点となったベースキャンプにも、津波の爪痕があったわ」 唯「建物のなかも、汚れてるね」 憂「和ちゃん、このカレンダー、女の人の足下にある泥って・・・」 和「横線に沿って泥がついてるでしょう? その高さまで、津波に吞まれたの」 和「水も電気も復旧したけど、ベースキャンプも、一部ではトイレも使えないまま」 唯「こわいね・・・この写真」ブルッ 憂「おねえちゃん・・・」ギュッ 唯「ね。和ちゃんは、どんなお手伝いをしたの?」 和「そうね。残念ながらお天気が悪くて、あまり作業できなかったの」 和「だから、側溝の泥だしとかの軽作業、あとは復旧活動の記録をまとめるお手伝いをしていたわ」 憂「泊まるところは、お風呂とかトイレとかちゃんとあったの?」 和「えぇ、宿泊施設は仙台市内の被害もそれほど大きくなかった場所よ」 和「それでも、壁には震災の時刻に止まった時計がそのままだったけれど」 和「トイレやお風呂も、震災直後こそ苦労してたみたいだけど、この時期は何の問題もなかったわ」 唯「ごはんはどうしてたの?」 和「そうね、朝と昼は作業もあるからお弁当」 和「夜は、毎晩市内の飲食店に全員で出かけてたわ。成人してる先輩方は、毎日お酒も飲んでらしたし」 唯「え、それっていいの? ボランティアで行ってるのに」 和「そうね、そこが大事なところね」 和「唯は、ボランティアって何をするべきだと思う?」 唯「それは、やっぱり瓦礫を片付けたりとか、道路を直したりとか・・・」 和「そうね、それは何のためにやってるのかしら」 憂「・・・被災地の人たちの生活を、元に戻すため、かな?」 和「そう、そこが大事よね。元通りの生活にするには、道路や家がきれいになるだけでは駄目」 和「仕事も含めた生活サイクルそのものが、以前と同じにならなければいけないわ」 和「道路やお店がきれいになっても、お客さんがこなければ意味がないもの」 唯「あ・・・そっか。そうだよね。」 憂「震災の直後は、自粛ムードで消費が冷え込んで、それで余計に不景気になったって言われてたよね」 和「そうね・・・。ボランティアも含めて、復興の目的は被災地に活力を与えること」 和「そのためには、経済もうまく回るようにしないとね」 唯「自粛自粛って言ってるのは駄目なんだねー」 和「もちろん被災地の人への配慮も忘れちゃいけないわよ?」 憂「被災地の方は、どう思ってるのかな?」 和「それも、一言で言えば人それぞれ」 和「最初は、ボランティアも含めて、余所から人が来ることを嫌がる人もいたそうよ」 和「被災地を物見遊山に来るような心ない人たちも一部にはいたそうだし・・・」 唯「ひどいね、許せないよそんなの!」 和「でもね、最初はそう言ってた人の中にも、今では見に来てほしい、って言う人もいるの」 唯「どうして?」 和「被災地はニュースで流れるとおり、どんどん復旧しているのも事実よ」 和「でも、そのスピードの中で、個人の生活は簡単に元通りにはならない」 和「殆どの人が、身内の誰かしらを亡くしてるんだもの、戻りようがない」 憂「そんな・・・」 和「精神的に何も立ち直っていないのに周囲の環境ばかり復旧していくと、取り残されたような気分になるでしょうね」 和「だから、表面的な復旧ではなく、現実の自分たちの生活をその目で見てほしい、という想いもあるのかもしれない」 唯「・・・難しいね」 和「それぞれ置かれている立場も考え方も違うもの。想いも異なるのは当然よね」 唯「うん。私、募金はしたんだけど、それだけだよ・・・なんだか震災のことは、考えるのも怖かったんだ」 憂「和ちゃんは、どうしてボランティアに参加しようと思ったの?」 和「そうね。私も行く前には葛藤があったわ」 和「現地へ行っても、出来ることなんて高がしれてる。ボランティアの安全を守るための経費も馬鹿にならない」 和「それなら、いっそのお金を全部寄付した方が、震災復興の役に立つんじゃないか、って」 和「でもね、今は行って良かったと思ってるの」 和「現地の様子や、被災地の人の思いを、こうして唯たちにも伝えることができる」 和「それは真実のほんの一部分だけれど、実際に私が見て、聞いて、肌で感じたことだからこそ伝えられるのよ」 唯「うん・・・」 憂「テレビのニュースと違って、生きた声だよね・・・」 和「現地の様子を見て、話を聞いて、想いを知る。それが、『痛みの共有』よ」 唯「それって、お金を出すだけでは出来ないことだよね」 和「それこそが、現地へ人が行くことの意味なんじゃないかしら」 和「それとね、もうひとつ大事なこと」 和「災害はどこでも起きる可能性があるわ。その時に、自分にできることの可能性を少しでも増やしたかった」 和「自分に後悔しないためよ」 和「大切な人を守りたいのに、守れなかった人がたくさんいるの」 和「私はまだ、守れる可能性があるんだもの。その可能性を少しでも増やしたい」 唯「・・・和ちゃん」 唯「ねぇ、和ちゃん。今からでも、私にも何かできないかな?」 憂「そうだよね。私も、何かできることをしたい」 和「そうねぇ。現地の復旧活動は、仕事を失った人を雇用して次の段階に入っているから、実作業で出来ることは少ないけど・・・」 和「あるわよ、誰にでもできることが」 憂「なんだろう・・・私たちにできること?」 唯「! 和ちゃん、もしかしてそれってさっきの・・・」 和「えぇ。それが、東北観光よ」 憂「そうか! 現地を見て、話を聞いて、想いを知る」 唯「・・・被災地を見て回るの?」 和「いいえ、その必要はないわよ。さっき名前の出た、大内宿、仙台、平泉」 和「東北のあちこちにある観光名所でも、以前の元気を取り戻そうと頑張ってるわ」 和「そんな土地へ足を運んで、その土地の人と話をすること」 和「東北のおいしいものを食べること」 和「東北のお土産を買うことも、宿に泊まることも」 和「そして、帰ってきて東北の魅力を伝えることも、ぜんぶ支援につながるわよ」 憂「おねえちゃん・・・」 唯「憂・・・」 憂「行きたいところ、決まったね」 唯「うん!」 和「ふふ、楽しんできなさい2人とも。そして、楽しいお土産話をk」 唯「もぉ、何言ってるの和ちゃん!」ジリッ 憂「のーどーかーちゃん♪」ジリリッ 和「憂まで、ちょ、ちょっと待ちなさい」 憂「えへへー、のどかちゃぁぁんっ!」ぎゅーーーーっ 和「わあぁっ、何なのよいきなり//」 唯「・・・」キラーン☆ 和「ゆ、唯はやめなさい。いい子ね。ね?」 唯「の ど か ちゃ あ ~ ~ ん !」ドドドッ 和「だぁぁーーーーっ」ドサッ 唯「んぅぅーーーっ」ぎゅっ 憂「んふぅーーーっ」ぎゅぎゅっ 和「もう! あんたたち、昔っから変わらないんだから」 唯「えへへ。和ちゃんも昔から変わらないよね」 憂「遊びに行くときは、いつも3人いっしょだったよね?」 和「唯、憂・・・」 唯「これからだって、ずうっと一緒だよ、和ちゃん」キラキラ 憂「和ちゃん、一緒に行こう?」ウルウル 和「も、もう・・・仕方ないわね//」 唯「のどかちゃん照れてる、かわいー!」 【おしまい】 東北観光復興ポータルサイト http //www.tohokukanko-fukkou.jp/ ※ 1は関係者ではありません。 戻る
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/937.html
やよい「暗記するだけで10万円もらえるお仕事ですかぁ!?」 執筆開始日時 2012/05/28 元スレURL http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338212482/ 概要 やよい「ぷぷぷプロデューサー!それ、ほんとうなんですかぁ!?」 P「ああもちろん、本当だよ」 P「10分間で、決められたテーマのものを10個、覚える」 P「その間に、邪魔が入るけど、その誘惑に打ち勝つ」 P「見事打ち勝って完璧に暗記できれば……賞金10万円!」 やよい「た、たったそれだけで……じゅ、10まんえん…………」 やよい「…………ホワ~」キラキラ P「……やる気は十分みたいだな」 タグ ^高槻やよい ^如月千早 ^菊地真 ^クロス ^ゴッドタン まとめサイト インバリアント エレファント速報 ホライゾーン
https://w.atwiki.jp/satou/pages/70.html
概要 ニャンワン2せいは、キッズ臭がものすごい漂う人物である。 喋り方やネタの乗らなさ、知識の量などでフォトちゃんメンバーでは嫌われている。 チャット板に来たことがあったが、それはくろたん(名無しのフェーブル)のなりすましだった。 くろたんのなりすまし後は、前より顔を見せなくなった。(かもしれない) 最近は一度もコメントをしていない(4月26日現在) 備考 名無しのエスケープだけが彼に友好的な態度をとっている。しかし、そのせいで、エスケープもキッズと言われてしまっている。 彼(彼女)はイく、童貞という言葉がわからず、淫夢の意味も知らなかった。 アイりんご(´・ω・)つ🍎たべるんご?とニャンワン2せいの類似点 最近、フォートナイトちゃんねるには、アイりんご(´・ω・)つ🍎たべるんご?という人物が度々目撃されている。 ニャンワン2せい特有の寒いギャグとアイりんご(´・ω・)つ🍎たべるんご?のコメントのギャグが類似していて、しかもギャグのタイプが似ているため、同一人物なのではないかと噂されている。 ニャンワンの黒歴史発掘 IDはニャンワン2せい(毎日ひまイェイ) 2020年3月15日 05 42 ID e4acae5a7 |通報 ヒマイダス(暇+マイダス=ヒマイダスつまんなwww)ニャンワン2せいにフレンド申請送ってくれたらギフトがもらえるかも(いつかあげたる(# ゚Д゚)アゲルニキマッテルヤロwww)しかし大人になるまで無理ジャイ٩(๑`^´๑)۶くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ逆にくれたらあげるわしかしいまギフトできないんだよなーギフトができないんだよなーwwwブイバックスためとるからブァトルプァス(バトルパス)買うためにためてるよぉてわけでフレンド申請( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 関連記事 エスケープ スペシャルフォース くろたん アイりんご(´・ω・)つ🍎たべるんご?
https://w.atwiki.jp/alicewonder113/pages/113.html
*** Aug 17, 9 11pm via twittbot.net 安倍さんの行う #景気対策 は #消費税増税 を通すための、1%の人しか潤う事のない上部だけの数字上げのものです。増税後の私達は収入は据え置きで家計が圧迫され、孤独死や自殺者が急増することでしょう。それを選んだのは国民の無関心と不勉強です。 *** Aug 17, 9 15pm via Janetter for iPad 君は富裕層なのかね?課税先送り兎は貧民から富裕層への所得移転なのだがw RT "@WATERMAN1996 多くの人は消費税増税は嫌だと思っているけど、その思いを政治家への陳情書にしようとは考えないんだよ。政治に対して一言申すのは夢想家、政治に口を出さないのが現実的という。" hyodo_masatoshi Aug 17, 8 40pm via Web 現在、国民を襲っているのは、物価高であり、増税であり、年金の減額などだ。一部の金持ちを除いて、何もいいことは起きていない。給料は上がらない。それはもっとも儲けたはずのトヨタの経営者が、そんな余裕はない、といっているので、もう明確だ。安倍晋三の株価本位主義の嘘に騙されてはならない。 kazu_fujisawa Aug 17, 8 51pm via Web 日本の1000兆円の政府債務はこれからの経済のパスによって誰が払うかが決まるわけだ。財政破綻→インフレだと円の貯金が吹っ飛んで預金者が払う。消費税増税→財政破綻回避だと消費者全体つまりみんなで払う。今のままだらだらと行くと企業で働く労働者が所得税や法人税で払う。 ↓(いろいろ考えますね…) *** 2 46pm via web 安部政権になって最大の驚きは日本円がどんどん安くなったこと。これまでの円高は何だったたんだ? 1つの理由は民主党最高顧問、藤井が円高推進論者だったから。だが、ここには密約があるのではないのか?それは日本が米国債を買い支えるという密約である。 中国は明らかに米国債保有額を減らしている。FRBは出口戦略として、これまでのように米国債買い取りをやらない。ここに米国債暴落の可能性がある。ここで買い支えができるのは日本だけだ。 しかし米国債はドル建てで米国はいくらでもドルを刷れるから、為替さえ安定してれば悪い話ではない。従って日本はこれにのることにしGPIF(年金)が米国債投資を増やすことを約束した、そういう密約があるのではないのか? *** Aug 16, 3 44pm via Twitter for Android @minadukiG @alicewonder113 横槍失礼します。水無川さんは成長の限界を100%理解しておられると思います。 成長を必要とし、その分配を考えると、格差社会の拡大か、全体主義による擬似平等しか思い浮かびません。 成長より人々の調和。日本は滅びいく国なのです。 *** Dec 21, 5 16pm via Web 世界中がインフレが次第に物価が上がり政府は金がなく増税につぐ増税。市民は給与が減り続ける。家庭生活崩壊。ソレがシャイに抗議のデモを生み出す。増加する社会不安に生活難。人は鬼にかわってゆく。その犠牲者は弱いものに。ひったくりに強盗ボッタクリ釣銭詐欺。ダマシが世界中に!
https://w.atwiki.jp/yanagisawakeio/pages/36.html
公式案内 ・朝日新聞社インフォメーション ・朝日カルチャーセンター 大門正克先生(横浜国立大学)からのご案内 1.講座内容 【3人目 高岡裕之さん】 1930年代以降における東北の医療・病院の歴史を丹念に明らかにするものであり、 今までの研究でもやられていない報告で注目大でした。 岩手県の県立病院の歴史がくっきりと明らかになりました。 2回目では、戦後岩手県の国保連の活動が沢内村を含めて取り上げられます。 【4人目 河西英通さん】 積年の「東北論・東北人論」が語られるはずです。 近代120年の歴史が東北をどう規定してきたのか、渾身の報告になるはずです。 【5人目 大門正克】 岩手県和賀郡和賀町での10年間の調査をふまえて、主に1950~60年代前半を検討します 本講座の最終ランナーであり、和賀の題材をもとに、5人の講座全体を串刺しにして、 テーマ「「生存」の歴史を掘り起こす――東北から問う近代120年」に迫ります。 「開発」と「災害」に規定され(1回目、岡田知弘さん)、 「後進」として「差別」され(4回目、河西英通さん)てきた東北は、 1930年代から戦後にかけて変化の大きな胎動期に入ります。 「地域医療」(3回目、高岡裕之さん)、と戦時「人口問題」(2回目、川内淳史さん)が変化を導く要因でした。 和賀町の話は、地域社会とそこでの人びとが、変化の胎動をどのように受けとめ、どのような経験をしたのかが焦点です。 本講座は、今までの東北の歴史で鮮明になっていなかった1930~60年代の意味を鮮明にしようとしています。 2.受講料について ①高岡さん2回目 2回分の会費の半分で受講できます。 ②学生(院生含む) 河西さん、大門それぞれ2回話す分が1000円です。 受講時に7階受付で大門の紹介の学生であることを申し出, 学生証を提示してください(不明のときは磯野さんを呼んでください)。 入会金(2625円)が不用になります。 3.8月現地講座 8月25日(土)~26日(日)に、シリーズ2回目の講座を現地で開催すべく、鋭意準備中です。 宮城県気仙沼市で現地の方々との対談・交流などを検討中です。ツアーを組むことも考慮しています。 詳細は、決定次第、朝日カルチャーセンター新宿のHPに掲載しますので、こちらもぜひよろしくお願いします。